日経平均株価は朝方買い先行で始まり、寄り後20分あまりで350円高の3万9100円台まで駆け上がったが、そこがきょうの天井となりその後は失速、ほどなくしてマイナス圏に沈む展開に。今度は後場寄り早々に350円近い下げをみせるなど目まぐるしい地合いで、方向感が容易に定まらなかった。下値では着実に押し目買いが入るものの、一方で上値を買い進む主体も見当たらず、後場は概(おおむ)ね3万8000円台後半のゾーンを彷徨した。
さて、東京株式市場は米ハイテク株の大きな反発を受けて大きく上げるかと思われたが、意に反して買いは一時的で、逆にマイナス圏に落ちて推移する時間の方が長かった。来週の日銀の金融政策決定会合(マイナス金利解除)への警戒感がまだ残っているよう。
全体でも7割近くの銘柄が下げており、下げの勢いは弱まっているものの調整はまだ続いているような雰囲気である。
米国ではFOMCが19日〜20日の日程で開催され、東京市場は来週水曜の20日が休場。FOMCの結果を消化するのは休場明けとなる。あす弱い動きになってしまうと、金曜15日は翌週の日銀会合を前にリスク回避の売りが強めに出てくる展開も想定される。きょうは下落したものの、終値(3万8695円)では節目の3万8500円や25日線(3万8608円、13日時点)を上回った。大崩れを回避するには、あすは悪くても現状近辺で値を保つことが求められるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
42008.13 ボリンジャー:+3σ(25日)
41245.89 ボリンジャー:+2σ(13週)
40874.83 ボリンジャー:+2σ(25日)
40023.38 ボリンジャー:+2σ(26週)
39910.82 新値三本足陽転値
39741.54 ボリンジャー:+1σ(25日)
39371.75 均衡表転換線(日足)
39282.07 6日移動平均線
38939.84 ボリンジャー:+1σ(13週)
38695.97 ★日経平均株価13日終値
38608.24 25日移動平均線
38163.37 均衡表基準線(日足)
37921.68 均衡表転換線(週足)
37474.95 ボリンジャー:-1σ(25日)
37252.07 ボリンジャー:+1σ(26週)
36633.78 13週移動平均線
36341.66 ボリンジャー:-2σ(25日)
35691.83 75日移動平均線
35479.89 均衡表基準線(週足)
35459.17 均衡表雲上限(日足)
35208.36 ボリンジャー:-3σ(25日)
前日に続いて25日移動平均線割れまで売られた後に25日線の上方に戻して大引けを迎えており、25日線前後が下値支持帯として作用する形となった。一方、ローソク足は陰線を描くとともに5日線は下向きで終了しており、短期的な下押しリスクを意識させる形状となった。NT倍率が14.61倍(昨日14.60倍)とわずかに上昇したこともあり、日経平均の対TOPIXでの割高調整余地が残っている点にも留意したい。
【大引け概況】
13日の日経平均株価は3日続落し、終値は前日比101円54銭安の3万8695円97銭だった。
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朝方はリスク選好ムードで始まった。前日の米国株市場では、2月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったもののこれを嫌気する動きとはならず、NYダウなど主要株価指数が上昇、半導体関連などを中心にハイテク株への買いが目立ったことで、東京株式市場でも投資家心理が改善した。ただ、きょうは春闘の集中回答日となったが、思いのほか大企業の賃上げの動きが活発だった。これを受けて日銀が来週行う金融政策決定会合でマイナス金利解除に動くとの見方が広がり、全体相場の上値を押さえた。3月期末が近づくなか、年金基金のリバランス売りも警戒された。
後場には340円程度下げる場面もあった。トヨタは13日、2024年の春季労使交渉で労働組合の要求に満額回答した。同社に続いて高い賃上げが相次げば、日銀が金融政策の修正に一段と動きやすくなるとの見方から株価指数先物に海外投資家からとみられる売りが増えた。年度末が近づき、国内年金がリバランスの売りを出しているとの見方もあった。
外国為替市場では対ドルの円相場が10時過ぎに1ドル=147円台前半と、前日17時時点からやや円高方向に振れた。日銀の金融政策の修正を意識した円買い・ドル売りが入り、株式市場でも自動車など輸出関連株の売りを促した。もっとも、そこから円相場は上値を試す展開とはならず、日経平均も売り一巡後は、下値は堅かった。東エレクや信越化、アドテストなど半導体関連には買いが優勢だった。
日経平均は4日に終値で史上初の4万円台を回復した後の調整によって、過熱感は和らいできた。来週には日米の金融政策決定会合が控えており、今後の金融政策の動向を探るうえでも、結果を確認する必要はありそうだ。日米の決定会合を受けた為替相場の動向もボラティリティの高い展開が続きそうなだけに、目先的には様子見ムードが強まる可能性が高そうだ。
東証株価指数(TOPIX)は3日続落した。終値は前日比8.73ポイント(0.33%)安の2648.51だった。JPXプライム150指数は3日続落、4.22ポイント(0.36%)安の1161.80で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆4428億円、売買高は16億4871万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1141と全体の7割近くを占めた。値上がりは468、横ばいは47だった。
個別では、トヨタ自動車が軟調。中外薬、ダイキン、第一三共、TDKが下落した。川崎汽船も売り優勢だったほか、三井E&Sの下値模索が続いた。野村マイクロ・サイエンスが安く、TOWAも軟調、ファーストリテイリングも売りに押された。KDDIが値を下げ、三井ハイテックは急落となった。このほかキヤノン電子の下げも目立つ。ソースネクストが値下がり率トップとなった。
半面、売買代金トップのレーザーテックがしっかり、東京エレクトロン、SCREENホールディングスなども堅調。富士通も買いが優勢だった。日東電、ソニーG、レーザーテク、スクリン、アサヒが上昇した。さくらインターネットが大きく切り返しストップ高、極東証券も値幅制限いっぱいに買われた。Gunosyが値を飛ばしたほか、Fast Fitness Japanも大きく上値を伸ばした。
東証スタンダード市場は、日銀が現行の量的金融緩和政策の修正を急ぐことへの警戒感から売りが優勢となった。
スタンダードTOP20は5営業日続落。出来高4億2010万株。
値上がり銘柄数527、値下がり銘柄数900と、値下がりが優勢だった。
個別では、アウンコンサルティング、ザッパラス、テクノマセマティカル、マルシェ、かんなん丸など6銘柄がストップ高。フォーサイドは一時ストップ高と値を飛ばした。松井建設、大盛工業、北野建設、ヤマト、暁飯島工業など33銘柄は昨年来高値を更新。マツモト、TONE、fonfun、のむら産業、ナガオカが買われた。
一方、エコミック、日本精鉱が昨年来安値を更新。住石ホールディングス、山大、倉元製作所、日本ラッド、SOLIZEが売られた。
東証グロース市場は上値追いにつながる新たな材料がない中、手じまい売りなどに押される軟調な展開になった。
13日は春季労使交渉(春闘)の集中回答日で、高い賃上げ率を示す企業が相次いでおり、日銀が来週の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除に動くとの観測が強まっている。金利上昇圧力が強まるなか、PER(株価収益率)が高く、赤字企業が多い新興株市場では株式の相対的な割高感を意識した売りが優勢だった。
ただ、グロース全体の売買代金は前日より増えた。全体には値下がり銘柄数が多かったが、代金上位では派手に上昇する銘柄も見られた。ボラティリティーを重視する短期の人など、まだ運用意欲の衰えない投資家がいることをうかがわせた。
東証グロース市場250指数は反落した。終値は前日比12.46ポイント(1.66%)安の739.11だった。
グロース市場ではフリーやカバー、GENDAが下落した一方、インテグラルやJTOWERは上昇した。
値上がり銘柄数126、値下がり銘柄数403と、値下がりが優勢だった。
個別では、地域新聞社、アールプランナー、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン、ACSLがストップ高。メディア工房、Kudan、坪田ラボは一時ストップ高と値を飛ばした。テクノロジーズなど2銘柄は昨年来高値を更新。モイ、リベロ、ジェイフロンティア、ELEMENTS、ラバブルマーケティンググループが買われた。
一方、ジャパンM&Aソリューションがストップ安。CINC、ホープ、ブリッジコンサルティンググループは昨年来安値を更新。TWOSTONE&Sons、ベストワンドットコム、カイオム・バイオサイエンス、yutori、ブレインズテクノロジーが売られた。
東証スタンダード市場のスタンダードTOP20は5営業日連続安。小幅の円高・ドル安から売りが優勢となった。
出来高2億8351万株。値上がり銘柄数504、値下がり銘柄数867と、値下がりが優勢だった。
個別では、アウンコンサルティング、テクノマセマティカル、マツモトがストップ高。松井建設、大盛工業、北野建設、ヤマト、暁飯島工業など28銘柄は昨年来高値を更新。サノヤスホールディングス、クオンタムソリューションズ、ナガオカ、のむら産業、fonfunが買われた。
一方、エコミック、日本精鉱が昨年来安値を更新。住石ホールディングス、山大、倉元製作所、日本ラッド、アオイ電子が売られた。
東証グロース市場は企業の高い賃上げ率を背景に、日銀が来週の金融政策決定会合でマイナス金利解除に動くとの観測から日経平均株価が下落するなか、新興株市場でも売りが優勢だった。グロースCoreは下落した。東証グロース市場250指数も反落した。前引けは前日比10.99ポイント(1.46%)安の740.58だった。
グロース市場ではフリーやカバー、QPS研究所が下落した一方、インテグラルやJTOWERが上昇した。
値上がり銘柄数137、値下がり銘柄数382と、値下がりが優勢だった。
個別では、地域新聞社がストップ高。坪田ラボは一時ストップ高と値を飛ばした。Kudan、テクノロジーズは昨年来高値を更新。メディア工房、リベロ、モイ、ジェイフロンティア、ネットスターズが買われた。
一方、CINC、ブリッジコンサルティンググループが昨年来安値を更新。TWOSTONE&Sons、Ridge-i、カイオム・バイオサイエンス、yutori、ブレインズテクノロジーが売られた。
【寄り付き概況】
13日の日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比262円44銭高の3万9059円95銭。
前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて高く、米国株市場でもリスクオンの流れが鮮明となった。
注目された2月の米消費者物価指数(CPI)は伸び率が事前コンセンサスを上回る強い内容だったが、米10年債利回りは上昇したものの株式市場への影響は軽微で、NYダウなど主要株価3指数ともに上昇した。
特にナスダック総合株価指数の上昇率が目立った。エヌビディア<NVDA>が7%超の大幅高に買われたことも全体相場を強気に傾けている。
これを受けて、きょうの東京株式市場でも半導体関連などを中心に広範囲に買い戻される地合いとなっている。日米金利差拡大を背景に、為替が円安方向に振れていることもハイテクセクター中心にポジティブに働いている。
東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
個別では、ファストリ、信越化、ソフトバンクグループ(SBG)、TDKが高い。一方、ダイキン、バンナムHD、第一三共、KDDIが安い。
「オカミノミクス」
「強いCPIを受けても株高」
火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。
S&P500は終値ベースの過去最高値を更新した。
オラクルが11.7%上昇し過去最高値を更新。
エヌビディアも反発し7.2%上昇。
2日続落していたフィラデルフィア半導体指数(SOX)は2.1%高。
2月のCPIは前月比0.4%上昇、前年同月比3.2%上昇。
市場予想は前月比0.4%上昇、前年同月比3.1%上昇。
1月は前月比0.3%上昇、前年同月比3.1%上昇だった。
これを受け6月までの利下げ確率は69%と前日の72%から低下した。
10年国債利回りは4.150%。
5年国債利回りは4.147%。
2年国債利回りは4.584%。
WTI原油先物4月物は前日比0.29ドル安の1バレル=77.56ドル。
ビットコインは1.3%安の7万1197ドル。
イーサは一時、2021年以来の高値となる4093.70ドルを付けた。
その後下げに転じ、1.5%安の3971.50ドル。
SKEW指数は142.94→141.78→142.27→142.23。
恐怖と欲望指数は64→69。
(昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。
火曜のNYダウは235ル(0.61%)高の39005ドルと続伸。
高値39071ドル、安値38711ドル。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは114.94%(前日105.21%)。
NASDAQは246ポイント(1.54%)高の16265ポイントと3日ぶりに反発。
高値16275ポイント、安値15992ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは108.11%(前日104.86%)。
S&P500は57ポイント(1.12%)高の5175ポイントと3日ぶりに反発。
高値5179ポイント、安値5114ポイント。
サイコロは6勝6敗。
騰落レシオは137.76%(前日128.99%)。
ダウ輸送株指数は95ポイント(0.61%)高の15882ポイントと続伸。
SOX指数は102ポイント(2.09%)高の4992ポイントと3日ぶりに反発。
VIX指数は13.84(前日15.22)。
NYSEの売買高は10.01億株(前日9.41億株)。
3市場の合算売買高は107.9億株(前日109億株、過去20日平均は120.7億株)。
火曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比390円高の38880円。
ドル建ては465円高の38955円。
ドル円は147.68円。
10年国債利回りは4.150%。
2年国債利回りは4.584%。
「25日線(38514円)で踏みとどまった」
火曜の日経平均は寄り付き350円安。
終値は22円(▲0.06%)安の38797円と続落。
高値38841円。
安値38271円。
日足は4日ぶりに陽線。
39551円→39241円にマド。
3月メジャーSQ値39863円に対して0勝3敗。
3月配当落ちは昨年で日経平均270円程度、TOPIX26ポイント程度。
TOPIXは9.59ポイント(▲0.36%)安の2657ポイントと続落。
過去最高値は1989年12月18日の2884,80ポイント。
TOPIXコア30指数は続落。
プライム市場指数は4.98ポイント(▲0.36%)安の1367.51と続落。
東証スタンダード指数は4日ぶりに反発。
東証グロース250指数は14.28ポイント(△1.94%)高の751.57と4日ぶりに反発。
25日移動平均線からの乖離は△0.61%(前日▲1.06%)。
プライム市場の売買代金は4兆7860億円(前日5兆2688億円)。
9日ぶりに5兆円割れ。
27日連続で4兆円超。
売買高は18.29億株。
値上がり1079銘柄(前232銘柄)。
値下がり529銘柄(前日1397銘柄)。
新高値37銘柄(前日40銘柄)。
12日ぶりに2ケタ。
新安値41銘柄(前日29銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは103.54(前日101.17)。
東証グロース市場の騰落レシオは88.21(前日85.55)。
NTレシオは14.60倍(前日14.56倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
TOPIX7勝5敗で58.33%。
東証グロース市場指数は7勝5敗で58.33%。
上向きの25日線(38514円)からは△0.73%(前日△1.07%)。
51日連続で上回った。
上向きの75日線は35621円。
60日連続で上回った。
上向きの200日線(33534円)からは△15.696%(前日△15.9%)。
235日連続で上回った。
下向きの5日線は39399円。
4日連続で下回った。
13週線は36641円。
26週線は34484円。
いずれも上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.272%(前日▲19.449%)。
買い方▲3.167%(前日▲2.482%)。
東証グロース250指数ネットストック信用評価損益率で売り方▲19.743%(前日▲7.182%)。
買い方▲14.377%(前日▲11.926%)。
少し変な推移。
空売り比率は39.4%(前日45.2%、2日ぶりに40%割れ)。
10月30日が54.3%。
22年10月28日54.7%、21年10月28日54.2%。
23年3月10日52.7%。
空売り規制なしの銘柄の比率は7.9%(前日8.9%)。
8月18日が8.9%、8月3日が12.3%、6月9日が16.1%。
3月8日時点の信用売り残は5億円減の9479億円。
2週連続で減少。
同信用買い残は2381億円増の4兆3380億円。
3週連続で増加。
信用倍率は4.58倍(前週4.32倍)。
2週連続で4倍台。
日経VIは21.52(前日21.96)。
昨年2月16日の安値は14.63。
日経平均採用銘柄のPERは16.37倍(前日16.45倍)。
前期基準では18.32倍。
EPSは2370円(前日2359円)。
直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは3月4日2387円。
225のPBRは1.48倍(前日1.49倍)。
BPSは26214円(前日26054円)。
日経平均の予想益回りは6.11%。
予想配当り利回りは1.75%。
指数ベースではPERは23.88倍(前日23.88倍)。
EPSは1695円(前日1696円)。
PBRは2.09倍。
BPSは18563円(前日18574円)。
10年国債利回りは0.770%(前日0.760%)。
プライム市場の予想PERは16.41倍。
前期基準では18.52倍。
PBRは1.42倍。
プライム市場の予想益回りは6.09%。
配当利回り加重平均は2.06%。
プライム市場の単純平均は14円高の3047円(前日は3032円)。
プライム市場の売買単価は2615円(前日2597円)。
プライム市場の時価総額は941兆円(前日944兆円)。
ドル建て日経平均は263.27(前日264.12)と続落。
火曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比390円高の38880円。
高値38900円。安値38060円。
大証夜間取引終値は日中比380円安の38870円。
気学では水曜が「変化日にして後場にかけてよく動く日」。
木曜が「気味の急変を見せる日」。
金曜が「押し目買い方針の日。居所が安いと急伸する」。
ボリンジャーのプラス1σが39730円。
プラス2σが40946円。
週足のプラス1σが38954円。
プラス2σが41267円。
アノマリー的には「株安の日」そして「変化日」。
《今日のポイント3月13日》
(1)火曜のNY株式市場で主要3指数は揃って上昇。
10年国債利回りは4.150%。
5年国債利回りは4.147%。
2年国債利回りは4.584%。
SKEW指数は142.94→141.78→142.27→142.23。
恐怖と欲望指数は64→69。
(昨年2月1日が82、12月19日が79、4月18日が70、3月15日が22)。
(2)火曜のダウ輸送株指数は95ポイント(0.61%)高の15882ポイントと続伸。
SOX指数は102ポイント(2.09%)高の4992ポイントと3日ぶりに反発。
VIX指数は13.84(前日15.22)。
NYSEの売買高は10.01億株(前日9.41億株)。
3市場の合算売買高は107.9億株(前日109億株、過去20日平均は120.7億株)。
火曜のシカゴ225先物円建ては大証日中比390円高の38880円。
(3)プライム市場の売買代金は4兆7860億円(前日5兆2688億円)。
9日ぶりに5兆円割れ。
27日連続で4兆円超。
売買高は18.29億株。
値上がり1079銘柄(前232銘柄)。
値下がり529銘柄(前日1397銘柄)。
新高値37銘柄(前日40銘柄)。
12日ぶりに2ケタ。
新安値41銘柄(前日29銘柄)。
プライム市場の騰落レシオは103.54(前日101.17)。
東証グロース市場の騰落レシオは88.21(前日85.55)。
NTレシオは14.60倍(前日14.56倍)。
サイコロは5勝7敗で41.66%。
(4)上向きの25日線(38514円)からは△0.73%(前日△1.07%)。
51日連続で上回った。
上向きの75日線は35621円。
60日連続で上回った。
上向きの200日線(33534円)からは△15.696%(前日△15.9%)。
235日連続で上回った。
下向きの5日線は39399円。
4日連続で下回った。
13週線は36641円。
26週線は34484円。
いずれも上回った。
(5)松井証券信用評価損益率速報で売り方▲19.272%(前日▲19.449%)。
買い方▲3.167%(前日▲2.482%)。
東証グロース250指数ネットストック信用評価損益率で売り方▲19.743%(前日▲7.182%)。
買い方▲14.377%(前日▲11.926%)。
少し変な推移。
(6)空売り比率は39.4%(前日45.2%、2日ぶりに40%割れ)。
空売り規制なしの銘柄の比率は7.9%(前日8.9%)。
3月1日時点の信用売り残は5億円減の9479億円。
2週連続で減少。
同信用買い残は2381億円増の4兆3380億円。
3週連続で増加。
信用倍率は4.58倍(前週4.32倍)。
2週連続で4倍台。
日経VIは21.52(前日21.96)。
(7)日経平均採用銘柄のPERは16.37倍(前日16.45倍)。
前期基準では18.32倍。
EPSは2370円(前日2359円)。
直近ボトムは9月28日2056円、直近ピークは3月4日2387円。
225のPBRは1.48倍(前日1.49倍)。
BPSは26214円(前日26054円)。
日経平均の予想益回りは6.11%。
予想配当り利回りは1.75%。
指数ベースではPERは23.88倍(前日23.88倍)。
EPSは1695円(前日1696円)。
PBRは2.09倍。
BPSは18563円(前日18574円)。
10年国債利回りは0.770%(前日0.760%)。
(8)プライム市場の単純平均は14円高の3047円(前日は3032円)。
プライム市場の時価総額は941兆円(前日944兆円)。
ドル建て日経平均は263.27(前日264.12)と続落。
(9)ボリンジャーのプラス1σが39730円。
プラス2σが40946円。
週足のプラス1σが38954円。
プラス2σが41267円。
アノマリー的には「株安の日」そして「変化日」。
今年の曜日別勝敗(3月12日まで)
↓
月曜6勝2敗
火曜4勝6敗
水曜2勝7敗
木曜5勝5敗
金曜7勝1敗
バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチの見通し。
S&P500の2024年の1株当たり利益(EPS)が前年比12%増の250ドルになるとの見通し。
従来予想の235ドルから上方修正した。
「23年は米企業にとって転換の年だった。今や企業は金利上昇と低調な需要環境に適応した」と指摘。
マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタなどのテクノロジー大手が今年、設備投資に1800億ドルを投じる計画を立てている。
人工知能(AI)への投資による「好循環」の恩恵を受ける可能性があると予想した。
「ネットワークは最も明白な受益者。
そして電力使用量の増加とデータセンターの構築は電力供給、公益事業、コモディティー(商品)などの需要増にもつながるだろう」とコメント。
興味深かったのは日経朝刊の「大機小機」。
だいして「オカミノミクス相場にさらばを」。
↓
審判であってもプレイヤーでない「お上=金融庁、日銀、東証など」が市場に介入。
そして決めた株価を機関投資家は唯々諾々と受け入れているのではないか。
いわゆる「お上頼み」の意識だ。
2014年の「伊藤レポート」、15年の企業統治方針、そして今回のOBR1倍問題。
企業だけでなく、国内機関投資家の改革も不可欠だ。
それが出来たとき、米国株のような本カウ的な相場は見えてくる。
◇━━━ カタリスト━━━◇
クオリプス(4894)・・・動兆
大阪大学発ベンチャー。
iPS細胞由来のシートによる世界初の重症心不全治療法開発に注力
米国シリコンバレーに拠点開設、提携先と開発協議も。
国内は虚血性心疾患に続き拡張型心筋症の医師主導治験開始準備進む。
培養上清液の子会社設立。
(兜町カタリスト櫻井)
03月13日 相場展望(寄り付き前)
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【オープニングコメント】
堅調展開か |
・・・続き
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13日の東京株式市場は、反発後、もみ合いか。
日経平均株価の予想レンジは、3万8700円-3万9200円を想定(12日終値3万8797円51銭)
米国株は上昇。ダウ平均は235ドル高の39005ドルで取引を終えた。
きのう12日の日経平均株価は下げ幅を縮小して取引を終了。一時上げに転じる場面もみられるなど、底堅い展開だった。現地12日の米国株式が上昇したこともあり、リバウンド狙いなどで、朝方から買い優勢スタートとなりそう。ただ、戻り待ちの売りも控えているとみられ、上値が重くなる展開も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(12日は147円33-35銭)、ユーロ・円が1ユーロ=161円台の前半(同161円07-11銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、12日の大阪取引所清算値比390円高の3万8880円だった。
【好材料銘柄】
■ギグワークス <2375>
11-1月期(1Q)経常は14倍増益で着地。
■アウンコンサルティング <2459>
企業のSEO(検索エンジン最適化)対策支援サービス「SEOガイド」を提供開始。
■アールプランナー <2983>
前期経常を57%上方修正。
■川田テクノロジーズ <3443> [東証P]
今期経常を9%上方修正・7期ぶり最高益、配当も30円増額。
■ザッパラス <3770>
今期営業を14%上方修正。また、発行済み株式数(自社株を除く)の2.48%にあたる30万株(金額で1億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月15日から7月31日まで。
■ヘッドウォータース <4011>
人材サービス会社のヒューマンリソシアと生成AI活用支援で協業。AIチャットボット「SyncLect Generative AI Bot for Power Apps」を共同販売する。
■アーキテクツ・スタジオ・ジャパン <6085>
非開示だった今期最終は赤字縮小へ。
■ACSL <6232>
防衛装備庁向け小型空撮機体「SOTEN」の大型案件を受注。受注金額は3.7億円、納期は24年12月。通期業績予想には織り込み済み。
■ナガオカ <6239>
今期配当を7円増額修正。また、発行済み株式数(自社株を除く)の7.1%にあたる50万株(金額で6億1750万円)を上限に、3月13日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■のむら産業 <7131>
11-1月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地。
■トレイダーズホールディングス <8704>
未定だった今期配当は7円増配。
【主な経済指標・スケジュール】
13(水)
【国内】
《決算発表》
ラクスル、JEH、ステムリム、ナレルG、トーエル、3Dマトリックス、さくらさ、モイ
【海外】
米30年国債入札
《米決算発表》
ダラー・ツリー
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
03月12日 NY株/欧州株概況
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【市況】ダウ続伸235ドル高、エヌビディア上昇が支え |
・・・続き
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12日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比235ドル83セント(0.60%)高の3万9005ドル49セントで終えた。
この日発表された2月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想をやや上回り、インフレ圧力の根強さを示す内容だった。ただ、今年中盤にも米利下げが始まるとの投資家の見方を変えるほどの影響はなく、人工知能(AI)関連のハイテク企業を中心に多くの銘柄に買いが入った。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアが7%あまり上昇した。エヌビディアは前日までの2日間で利益確定売りで7%下落し、相場を押し下げていた。売りが続くことへの懸念が広がっていただけに、押し目買いが入ったことで市場には安心感が広がった。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やクアルコムも上昇した。
半導体株高を受け、主力のハイテク株にも買いが及んだ。ダウ平均の構成銘柄ではマイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、アップルが上昇した。
ただ、ダウ平均は下げる場面もあった。12日発表の2月のCPI上昇率は前年同月比3.2%と、ダウ・ジョーンズ通信が集計した市場予想(3.1%)を上回った。1月分に続いてインフレ圧力の根強さを示す結果となり、市場では「米連邦準備理事会(FRB)が利下げ開始への自信を深める内容ではなかった」との見方があった。米長期金利が4.15%前後に上昇(前日終値は4.10%)し、株式の相対的な割高感が意識された。
スリーエムやIBM、ウォルマートが上昇した。半面、航空機の納入遅れへの懸念からボーイングが大きく下げた。ナイキやハネウェル・インターナショナルにも売りが出た。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日比246.362ポイント(1.53%)高の1万6265.636で終えた。メタプラットフォームズやネットフリックスが上昇した。
S&P500種株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日比57.33ポイント(1.12%)高の5175.27と過去最高値で終えた。
【シカゴ日本株先物概況】
12日のシカゴ日経平均先物は上昇した。6月物は前日比700円高の3万8880円で終えた。
NYダウ平均は、米利下げへの期待が維持される中で半導体大手エヌビディアなどが値上がりし、続伸した。
同日は米S&P500種株価指数が過去最高値をつけるなど米国株が上昇した。投資家心理が強気に傾き、日経平均先物にも買いが優勢となった。
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7747.81(+78.58)
12日のFTSE100種総合株価指数は続伸し、前日比78.58ポイント(1.02%)高の7747.81で終えた。終値として2023年5月以来、約10カ月ぶりの高水準となる。英労働市場の軟化を示唆する指標を受けて英イングランド銀行(中央銀行)の利下げが近づいているとの見方から、買いが入った。
FTSEの構成銘柄では、賭け屋大手エンテインが3.76%高、保険大手ビーズリーが3.64%高、小売り大手JDスポーツ・ファッションが3.24%高と買われた。一方、2023年12月通期決算が大幅な減収減益となった住宅大手パーシモンが3.67%安、水道大手セバーントレントが2.30%安だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 17965.11(+218.84)
12日のドイツ株価指数(DAX)は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比218.84ポイント(1.23%)高の1万7965.11と、3営業日ぶりに最高値を更新した。2023年12月通期の増収増益決算とともに増配計画を示した高級車のポルシェがけん引する形で自動車株が買われた。
12日の米株式市場で主要3指数が徐々に上げ幅を広げると投資家心理が上向き、DAXも取引終了にかけて一段高となった。
個別では、高級車メーカーポルシェが11.47%高と上昇率トップ。ドイツ銀行が4.66%高、ポルシェなどを傘下に持つポルシェ・オートモービル・ホールディングが4.25%高と続いた。半面、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズが2.48%安、エネルギー大手イーオンが1.42%安だった。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 8087.48(+67.75)
欧州株式市場ではフランスの主要な株価指数であるフランスCAC40種指数は0.44%高となり最高値を更新した。