[株価材料]
■円急騰 160円台から一転 一時154円台 市場に介入観測
■テスラ AI開発に1.5兆円 自動運転見据え投資増
■物言う株主・米エリオット 住友商事<8053>株数百億円を取得
■日揮HD<1963>
メタン漏洩を洋上で測定 規制厳格化に対応
■スズキ<7269>
インド子会社 最高益 前期最終63%増 国内でSUV好調
■トランスコスモス<9715>
問い合わせにAI対応 受託業務でシステム導入
■中国EV 生産変調の兆し 工場稼働率5割程度に メーカー乱立
■日立製作所<6501>
120億円で独社買収 工場の自動化システム
■日本KFC<9873>
米カーライルが買収へ コンビニとの競争激化
■じもとHD<7161>
きらやか銀 公的資金「返済困難」 前期最終赤字
■村田製作所<6981>
3期ぶり増益 今期30%増見通し スマホ需要回復
■OLC<4661>
今期最高益 2期連続見通し 新エリア開業で
■国内建設受注額 昨年度9%増
■日立製作所<6501>
株式5分割 今期 IT好調で純利益2%増 自社株買い2000億円
■ANAHD<9202>
純利益30%減 今期 客単価の下落で
■アドバンテスト<6857>
今期8%最終増益 AI向け好調 市場予想は下回る
■三井不動産<8801>
と東北大 半導体・量子で連携推進 新組織立ち上げ
■双日<2768>
ベトナム決済アプリに出資 小規模小売店デジタル化
30日の東京株式市場は、続伸後も堅調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、3万8000円-3万8500円を想定。(26日終値3万7934円76銭)
東京市場が休場の間、米国株は26日、29日と連日で上昇した。
休場前よりも米国株高を素直に好感しやすい環境になっていると考えられる。
日経平均株価は、前週末26日に大幅反発した動きや、米国株高を背景に買い先行スタートとなろう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=156円台の前半(前週末26日は156円70-71銭)、ユーロ・円が1ユーロ=167円台の半ば(同168円13-17銭)で推移する。
連休中の29日には海外市場で一時160円台を付ける場面がみられた後、一転して円高方向に振れている。
買い一巡後は、為替動向に対して神経質な展開となることも想定される。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同26日の大阪取引所清算値比425円高の3万8325円だった。
【好材料銘柄】
■Will Smart <175A>
今期経常は3.4倍増で2期連続最高益更新へ。
■日鉄ソリューションズ <2327>
今期最終は1%増で4期連続最高益、前期配当を5円増額・今期は実質増配。配当方針を変更し、配当性向50%を目安に実施する。また、6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
■カゴメ <2811>
今期最終を17%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■ロードスターキャピタル <3482>
1-3月期(1Q)経常は2.8倍増益で着地。
■ジオスター <5282>
前期経常を一転20%増益に上方修正、配当も3円増額。
■日本鋳鉄管 <5612>
前期経常は56%増益で上振れ着地・1-3月期(4Q)経常は46%増益、今期業績は非開示、前期配当を22円増額。
■タカトリ <6338>
上期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■東京自働機械製作所 <6360>
前期経常を一転36%増益に上方修正・23期ぶり最高益、配当も60円増額。
■三菱電機 <6503>
今期最終は11%増で2期連続最高益更新へ。
■アストマックス <7162>
非開示だった前期経常は黒字浮上、未定だった配当は7円実施。
■プレミアグループ <7199>
今期最終は17%増で9期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は12円増配へ。
■東京計器 <7721>
前期経常を32%上方修正。
■タムロン <7740>
上期経常を一転22%増益に上方修正・最高益更新へ。
【主な経済指標・スケジュール】
30(火)
【国内】
3月失業率(8:30)
3月有効求人倍率(8:30)
3月鉱工業生産(8:50)
3月商業動態統計(8:50)
《決算発表》
JR東海、大塚HD、JR東日本、レーザーテク、関西電、JPX、商船三井、東電力HD、JR西日本、大塚商、SGHD、特殊陶、ZOZO、JSR、住友林、九州電、東武、東北電、大和工、LIXIL、BIPROGY、コーエーテクモ、中国電、三菱倉、M&A総研H、日本M&A、東エレデバ、ユナイテド海
【海外】
中国4月製造業PMI(10:30)
中国4月財新製造業PMI(10:45)
米FOMC(~5/1)
米2月住宅価格指数(22:00)
米2月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米4月消費者信頼感指数(23:00)
《米決算発表》
アマゾン・ドット・コム、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)、3M、ペイパル・ホールディングス、スターバックス、レイドス・ホールディングス、センターポイント・エナジー、イートン、インサイト、コカ・コーラ、イーライリリー、マクドナルド、マーチン・マリエッタ・マテリアルズ、マラソン・ペトロリアム、モルソン・クアーズ、エアープロダクツ、パッカー、シスコ、イリノイツールワークス、コーニング
《アジア決算》
サムスン電子
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
04月29日 NY株/欧州株概況
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【市況】146ドル高と続伸、金利上昇の一服が支え |
・・・続き
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29日のNYダウ工業株30種平均は続伸した。前週末比146ドル43セント(0.38%)高の3万8386ドル09セントで終えた。
前週末に大幅上昇したマイクロソフトなどが売られた一方、最近値下がり傾向が続いていたボーイングやキャタピラーといった銘柄に買い戻しが入った。アップルは、米オープンAIと同社の生成AI(人工知能)技術利用に関し協議を再開したとの報道が好感されて買われた。
長期金利が低下し、株価を下支えした。
アップルが2.4%上昇して終えた。アナリストが投資判断を引き上げたほか、対話型生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手掛けるオープンAIと技術利用に関する協議を再開したと前週末に伝わった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、中国で運転支援機能「フルセルフドライビング」の実用化への期待が高まったテスラは15.3%高だった。
市場では「米長期金利の上昇が一服しており、株買いにつながっている」との指摘が聞かれた。米長期金利は前週におよそ5カ月ぶりに4.7%台まで上昇したが、29日は4.6%台前半を中心に推移した。
主力株への買いが一巡した後、ダウ平均は伸び悩んだ。30日にアマゾン・ドット・コム、5月2日にアップルの四半期決算の発表がある。内容を見極めたいという雰囲気があった。
5月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表がある。政策金利を据え置く公算が大きいものの、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が記者会見で、今後の政策運営についてどのような発言をするのかに注目が集まる。週内には4月の米雇用統計など重要な経済指標の発表もあり、積極的な買いを入れる動きは限られた。
ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングとアムジェン、キャタピラーが上昇した。半面、インテルやマイクロソフト、ユナイテッドヘルス・グループが安かった。
ナスダック総合株価指数は続伸した。前週末比55.184ポイント(0.34%)高の1万5983.084で終えた。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が買われた。半面、アルファベットとメタプラットフォームズが下落した。
【シカゴ日本株先物概況】
29日のシカゴ日経平均先物は下落した。6月物は前週末比40円安の3万8325円で終えた。
NYダウ平均は、翌日以降に米主要企業の決算発表や連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控える中、続伸した。
同日は米主要株価指数が上昇したものの、日経平均先物への影響は限られた。
シカゴ日経225先物 (円建て)
38325 ( +425 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
38350 ( +450 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 8147.03(+7.20)
29日のFTSE100種総合株価指数は小幅に3日続伸し、最高値を更新した。終値は前週末比7.20ポイント(0.08%)高の8147.03だった。英アングロ・アメリカン株が前週末比4%高となるなど資源株に買いが優勢となり、指数上昇に寄与した。
資源株のほか、製薬や保険株にも買いが入った。他方、エネルギー株には売りが優勢で指数の上値を抑えた。
FTSEの構成銘柄では、賭け屋大手エンテインが4.34%高と上昇率トップ。鉱業大手アングロ・アメリカンが4.05%高、米ヘッジファンドのエリオット・インベストメント・マネジメントがアングロ・アメリカン株の保有を増やしたと伝わった。オーストラリアの同業BHPグループが買収案の再提示へ向けて協議していると報じられたのも、支援材料だった。
包装資材大手DSスミスが3.41%高と続いた。
一方、小売り大手JDスポーツ・ファッションは2.95%安、建機レンタルのアシュテッド・グループは2.13%安だった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 18118.32(-42.69)
29日のドイツ株価指数(DAX)は反落し、前週末比42.69ポイント(0.23%)安の1万8118.32で終えた。ドイツ銀行に売りが膨らむなど銀行株が下げ、指数の重荷となった。ソフトウエア大手SAPなどテクノロジー関連株にも売りが優勢だった。
個別では、ドイツ銀行(8.64%安)は過去に買収した傘下ポストバンクを巡る訴訟に備えた引当金の計上が2024年4〜6月期と12月通期の利益に響くとの見通しを示したことが嫌気された。高級車メーカーのポルシェ(2.81%安)、コメルツ銀行(2.59%安)が売られた半面、商用車大手ダイムラー・トラック・ホールディング(2.63%高)や電力大手RWE(2.52%高)などが買われた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 8065.15(-23.09)
フランスCAC40種指数は0.28%安だった。この日発表されたドイツのインフレ率が市場予想を上回ったことを背景に、さげた。