michi.jpg 《Eimei「みちしるべ」》


(1月25日から1月29日の週)

譲れない水準、退けない水準というのはあるものらしい。
先週木曜の日経平均は16017円でかろうじて16000円台キープ。
騰落レシオは53.82%と絶対的低水準だった。
そしてサイコロは2勝10敗の16.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス0.233%。
売り方がほぼ全員プラスというのは反転というのが経験則。
(逆に買い方がほぼ全員プラスになれば反落という経験則)。
一方で買い方がマイナス21.138%。
これもほぼ反転の水準。
Quick調査の信用評価損率(1月15日現在)はマイナス15.51%だった。
ただ日経平均大幅続落の一方で空売り比率は40.6%と悪化せず。
日経平均採用銘柄のPERは13.32倍と低下したがEPSは前日の1198円→1202円と増加。
東証1部の単純平均は2559.52円。
売り方の攻勢を土俵際の一応うっちゃりでかわしたというところだろうか。

英国大手銀行RBSは異例の警告「極めて深刻な事態、投資家は全てを売るべきだ」との報。
えてしてこういうコメントは底打ち局面ででてくるものだが・・・。

日経平均想定レンジ

下限16901円(9月29日安値)〜上限18450円(1月月足陽線基準)

1月SQ値は17420円。
1月月足陽線基準は18450円
昨年比プラス基準は19033円

スケジュールを見てみると・・・。

25日(月):12月貿易統計、独Ifo景況感
26日(火):米FOMC(〜27日)、ケースシラー住宅価格指数、CB消費者信頼感
27日(水):米新築住宅販売
28日(木):日銀金融政策決定会合(〜29日)、米耐久財受注、英GDP
29日(金):黒田日銀総裁会見、日銀展望レポート、失業率、消費者物価指数、鉱工業生産
       米10〜12月GDP

中央銀行のマジックがあるのかないのかが課題の週。
アメリカの10〜12月期GDP。
市場予想では年率換算0.8%前後の増加見通し。
16日は米アップルの四半期決算も予定。
いずれにしてもボラは高く上下変動はまだあろうか。
リバウンドから加速へギアチェンジができるかどうかも課題。

(兜町カタリスト 櫻井英明)

過去のレポート

※ 株式投資は全て自己責任でお願いします。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。