【市況一覧】
日経平均株価 | 41,820.48
| +761.33
| 08/08
|
TOPIX | 3,024.21
| +36.29
| 08/08
|
マザーズ | 780.53
| -0.92
| 08/08
|
日経JASDAQ | 44,175.61
| +206.97
| 08/09
|
NYダウ平均 | 21,450.02
| +207.32
| 08/09
|
[2016年10月22日] ローリスクからハイリスク、利益追求からヘッジ手段まで選んで使える証拠金取引 [31:48]
10月22日に都内で行われたセミナーです。
櫻井英明さんを交え、カネツFX証券の鹿野正之さんがFXや先物取引などの証拠金取引でのリスクやリターンなど、詳しく説明します。
[2016年10月22日] 櫻井英明氏が語るここだけの話 [48:20]
10月22日に都内で行われた株式セミナー動画です。気になるマーケットの動向、今狙える個別銘柄など紹介します。
終値は前日比30円安の1万9114円だった。
日経平均の2万円乗せは来年に持ち越されたが、節目の1万9000円はキープしたほか、年間では5年連続で上昇となった。
5年連続はバブル崩壊後では最長であり、来年への期待が映る格好である。
年後半の失速でやや警戒感はあるが、年初安への警戒もあったとみられ、持ち高調整の動きがみられた。
トランプ次期米大統領の就任でいったん達成感も意識されそうだが、依然として中小型株などは出遅れ感が目立っており、水準訂正の流れは意識されそうだ。
節税対策の売り一巡から、米国の1月アノマリーによる上昇も意識されるだろう。
本日のマーケット動画
時間:1分58秒 容量:16.76M
過去のマーケット動画はこちら
前日比30円77銭安の1万9114円37銭で取引を終えた。
前日の欧米株市場が総じて軟調に推移したことや、為替市場で寄り前に仕掛け的な円高局面に遭遇したことなどを受け売り優勢でスタート。しかし売り一巡後は、落ち着きを取り戻した為替動向を横目に戻り足に転じた。
日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)買いの思惑で上げに転じる場面もあったが、大引けにかけては手じまい売りなどで再び下げに転じた。
メガバンクの一角が上げに転じるなど相場全体の底堅さが目立った。
日経平均は3日続落したものの、昨年末終値(1万9033円71銭)は、80円66銭上回り、5年連続の上昇となった。年末の株価水準としては1996年以来20年ぶりの高値圏で着地している。バブル崩壊後では最長の続伸記録となる。年間の上昇率は0.4%だった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比7.2ポイント安の1万3614.80だった。半面、東証株価指数(TOPIX)は反発し、0.22ポイント高の1518.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆7125億円だった。売買高は16億6786万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は768、値上がりは1071、変わらずは164銘柄だった。
個別では、ファストリが売られ、ホンダ、マツダも小安かった。村田製作所、J−POWER、コマツも売りに押された。アダストリアが急落したほか、東芝プラントシステム下げも目立つ。日本CMK、太平洋セメントが売られた。
半面、東芝が断トツの売買代金を集め急反発。ソフトバンクグループ、キーエンスも堅調、ディー・エヌ・エーもしっかりだった。三井住友FGは下げた一方、三菱UFJ、みずほFGは上昇で終えた。前日まで売りがかさんでいた東芝は売買を伴い上昇し、9%高で取引を終えた。タカタが値幅制限いっぱいに買われ、enish、リンクアンドモチベーションも物色人気を集めた。
東証2部株価指数は反発した。大引けの2部指数は、前日比28.82ポイント高の5229.90となった。
個別銘柄では、インタートレ、フュ−トレック、マーキュリア、ぷらっと、Fastep、リスクモンスター<が上昇した半面、ウインテスト、神戸発動機、黒田精工、Gダイニング、フライトHDが下げた。シャープは横ばい。
日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比12円60銭高い2739円25銭となり2日ぶりに年初来高値を更新した。
直近に新規上場した銘柄などに個別に買いが入り、相場を押し上げた。2016年の取引最終日に高値を更新する「大納会高値」となり、年間では91円65銭(3.46%)上昇した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で524億円、売買高は8420万株だった。
個別銘柄ではアイフリーク、セグエGやアイフリーク、カルナバイオ、ユークスが上昇した。半面、TBCSCAT、ソルガムHD、サダマツ、アエリアやT・SCAT、ハーモニックは下落した。
東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比11.24ポイント高い942.68だった。
短期的な売り需要の一巡で新興市場は堅調な納会。
個別銘柄ではマイネットがストップ高。オウチーノ、アライドアーキ、リアルワールド、そーせいやメタップス、イグニスが上昇した。
半面、シンシア、Jストリーム<、フォーライフ、ATAO、モルフォが下落した。マザーズ指数は年間では55.5ポイント(6.26%)上昇した。
2000年から2015年の2月最終週の日経平均株価は13勝3敗。
勝率は81.3%と高い。
平均上昇率は1.5%だったことから2016年の12月最終週に1.5%上昇したと計算すると・・・。
「2016年大納会の日経平均株価終値は1万9718円」というコメントがあった。
残念ながら結果はハズレだった。
もっとも後場はお化粧チックに一時プラスに転じ日経平均が反発したのはご愛敬。
引け際の売り方の猛攻で結局年末3日続落とはなったものの19033円は下回らず。
5年連続高を途切れさせたくないという強い意思と懐疑派の抵抗が感じられる大納会だった。
19114.37円は「行く、いいよ皆」は悪くない語呂合わせだろう。
大納会は「くまもん」が来た。
女子レスリングの4連覇ゴールメダリストも来た。
和服でなく黒のスーツに白いパンツと赤い紅というのは意外感。
くまモンとのコーディネートだったのだろう。
酉年のテーマは「ブラックスワン」ではなく「赤と黒」と読みたいところ。
白は「白鯨」だろうか。
「諦めず粘り強く。一人で頑張っているのではない」。
良い挨拶だった。
ただ申し訳ないが相場ココロ的には熊よりウシなのだが・・・。
でも「応援だモン」だ。
くまが打鐘すればベアも逃げ出さすと思いたい。
今年の日経平均の高値は終値ベースでは12月20日(火)の19494円。
ただザラバベースでは21日(水)の19592円。
ちょうどストボの実況担当の水曜日だった。
立ち会えたのは幸せと言えるだろう。
そういえばトランプ選挙で919円安したオールグリーンの11月9日も水曜日だった。
今年1年のセミナーが102回。
朝活など細かいのを入れれば110回くらいだろうか。
札幌から石垣まで結構動いた。
来年もほぼ同じようなスケジュールだが、どう考えても今年よりも多そうな気配。
本来知的労働者の筈だが結構肉体が資本になってきた。
思いを強くしたのは、株は銘柄を知らないとやっていけないということ。
「稼足」ということを強調してからもう何年も経過した。
企業へ行って企業を知る。
これこそが相場の原点だろう。
名前を聞いたこともない株を売買して買った負けたと騒いでも、後に残るのは単なるプラスマイナスだけ。
それでよしとするならば構わないが、時間とお金を費やした結果に残るのがそれだけでは寂しい。
経験則という財産と知識と推理力という財産。
これこそが未来への資産として積みあがるような投資こそ望ましく思える。
企業は呼吸をしている存在。
罫線や決算短信は呼吸をしているとは思えない。
無機質さの中に光明を求めるよりは、ヒトの呼吸の産物である企業活動をウォッチすることが重要だ。
企業の持つ無言の「訴えたいメッセージ」を聞くこと。
そして昨日までではなく明日以降を推理すること。
この継続こそが株式投資の世界だろう。
明けの明星を眺めながら今日の展開を読み、宵の明星を眺めながら今日の反省をする。
この反復も忘れてはいけない。
今年も明らかになってきたのは、見えない事柄に驚いたり騒いだりしないこと。
敵の狙いの術中に嵌まり込んだ自縄自縛の世界では、敵の思うがまま。
シナリオを作るとすれば、そういう仕組みで挑んでくるのが敵のシナリオ。
目に見えたり耳に聞こえたりする材料ではなく、それを飲み込んでその先を類推すること。
これが大切だ。
人のシナリオに乗らないためには予防するしかない。
そして理路整然とした相場観測で皆が一致した時に相場は反転するもの。
この相場というややこしい存在と付き合っていくためには少しは悪い性格を持つことが必要かも知れない。
本来、相場は素直な心で対峙するべきもの。
しかしお人よしでは相場に置いて行かれる可能性がある。
銭ゲバばかりの世界では強い意志と冷徹なマインドも求められるに違いない。
でも最後の最後の究極の場面で役立つのはきっと「素直な気持ち」だとは思う。
「人の声でなく相場の発する声を聞くことができれば、負けは少なくなろうか。
邪悪な悪魔の囁きになびかず、明確な目標と堅固な相場観を持つことこそ勝利への道だと信じている。
相場に神様はいないが天使くらいはいるのかも知れない。
繰り返しになるが、相場は罫線と数字だけでは成立しない。
個々の銘柄の息吹こそが明日の世界を暗示する筈だ。
深い海の底にある相場の相手の心理を読むことも訓練していくべきだろう。
「年暮るる今年の一期一会かな(童心)」。
「うつくしや年暮れきりし夜の空(一茶)」。
「大晦日さだめなき世の定哉(西鶴)」。
「株ゆれて夕陽がゆれて年の暮(読み人知らず)」。
「金メダル希望の先は5割高(読み人知らず)」。
今年1年お付き合いいただきありがとうございました。
来るべき酉年もご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください。
・・・・・・・・・
各社2017年見通し
【野村】
2017年の株価上昇のうち、ほぼ半分が「増益寄与」、残り半分が「日銀によるETF買入効果」。
日銀による「ETFテーパリング(買入縮小)」は、株価上昇が進めば加速。
逆に大幅な円高が進行した場合には先送りされるため上値も下値も一定程度抑制される。
日経平均は2月に高値22000円、8月に安値17000円、年末21000円と予想。
注目セクターは金融と小売。
【SMBC日興】
日本株は「年前半高・中盤安・後半高」の展開を予想。
景気回復・インフレ・金利上昇という組み合わせによって最も恩恵を受けるのは日本株。
注目銘柄は、テンプHD、ビックカメラ、新日鉄住金、ソニー、富士重工、東京エレクトロン、
三菱UFJ、三菱地所、NTTデータ、ソフトバンク。
【ゴールドマンサックス】
リフレ、防衛、M&Aが主なテーマ。生じる可能性のあるサプライズは、
日本株と円相場の相関関係が崩れ両者が乖離することとみて、
主な下方リスクは、トランプ大統領の経済アジェンダに対する失望、
米国の金利上昇が新興国に与える影響、
世界的なポピュリズム台頭(保護主義的風潮の高まりと移民規制の強化)、
予想を下回る中国の成長、
地政学的不確実性(テロ、核の脅威)など、主に外的なもの。
TOPIX目標水準は1660ポイント。
【みずほ】
年前半はトランプトレードが継続。
金融、資源、輸出株の順張りを提案。
大型、バリュー、シクリカルが中小型、グロース、ディフェンシブに対してアウトパフォームするとみて、
「世界的な長期金利上昇」、「スピンオフによる企業再編」、「労働市場改革」などが投資テーマに。
日経平均は20000円台で定着。
1ドル=120円を前提にできれば22000円も達成可能。
【証券ジャパン】
年央にかけて上昇、その後一旦調整も年末に向けて戻り歩調に。
円安による企業業績の回復が相場を押し上げる。
日経平均は2月安値と6月安値でダブルボトムを形成、
新たな長期上昇トレンド入りの可能性が高まっている。
2015年12月高値20012円を抜けると、同年6月高値20868円を目指し、
これらを上回れば次の目標は1996年6月高値22666円に。
【JPモルガン】
年前半強気・後半慎重スタンス。
海外景気や為替といった外部要因次第の構図は基本的に変わらないが、
賃金上昇によるインフレ率の加速や積極的な財政政策、
企業の株主還元強化といった日本株独自の強気材料も芽生えつつある。
年間のTOPIXターゲットは1650ポイント、日経平均は21000円。
【メリルリンチ】
徐々に鬱積している円安マグマは2017年に解き放たれ、
日本株も長期上昇トレンドを取り戻す。
2017年末TOPIX目標は1680ポイント、日経平均は21000円。
【東海東京】
トランプ新政権への期待とイノベーション(技術革新、新製品)などが注目テーマ。
トランプノミクスにより世界的に金融株が注目されそう。
リスクは中国の動向。
来年初はドル高人民元安や地政学リスクな中国発のリスクオフに留意する必要がある。
【楽天】
円安・米景気回復を受け、これからは会社予想の上方修正が増える見込み。
2017年3月期は約10%の最終増益、2018年3月期はさらに9%の最終増益を予想。
日経平均は前半高・後半安で、予想レンジは17000〜22000円。
【TIW】
企業業績の改善はまだまだ続き、バブル後の高値更新を伺う展開を予想。
日経平均株価妥当レンジは19950〜21600円。
【ちばぎん】
円安による企業業績の好転は好循環への期待を高めている。
18年3月期の業績が本格的に織り込まれる4〜5月にかけて、
日経平均は22000円程度の高値を付ける可能性がある。
年後半は政治リスクの高まりに注意したい。
(櫻井)
[後場寄り付き概況]
30日後場の日経平均株価は前日比47円85銭安の1万9097円29銭で寄り付いた。
昼休みの時間帯に円相場が対ドルで弱含むとともに日経平均先物が上げに転じた流れを受け、後場寄り付きは買いが先行し下落幅を縮小している。
外国為替市場では、1ドル=116円70銭台での推移。
アジアの主要株式市場は、総じて堅調な値運びとなっている。
その後は19000円を挟んでの推移が続いており、日銀のETF買い入れに対する思惑から下げ渋りをみせている。
年初の下落警戒などもくすぶっているが、中小型株などは強い値動きをみせており、需給は悪くないだろう。積極的な売買は手控えられようが、来年のテーマ株や出遅れ感の強い銘柄等の下値拾いを意識しておきたい。
前引けは77円40銭安の1万9067円74銭だった。
前日の欧米株市場が軟調だったことや、外国為替市場で朝方に仕掛け的な円買いの動きが出て、主力株中心に幅広く売りが出た。全体株価はここ数年続けて年初に大きく下落していることも、手仕舞い売りを誘導している。
1ドル=116円台前半まで進んだ円高を受けた売りが先行し、朝方は3週間ぶりに1万9000円を下回る場面があった。ただ、その後は押し目買いなどで徐々に下げ渋る展開となり、安い水準ながら前場の高値引けとなった。
日銀による株価指数連動型上場投資信託(ETF)買いの思惑も支えになった。
5年連続となる年足陽線はほぼ確保しているものの、大引けで1万9033円71銭を下回った場合は5年ぶりに前年末の株価を下回ることになり、このポイントが意識されている。
JPX日経インデックス400は続落し、前日比57.53ポイント安の1万3564.47で終えた。東証株価指数(TOPIX)も続落。業種別TOPIXは33業種中30業種が下げた。
前引けの東証1部の売買代金は7361億円、売買高は8億669万株、東証1部の値下がり銘柄数は1169、値上がりは700、変わらずは134だった。
個別では、ファストリ、ファナック、京セラなど値がさ株が売られた。アダストリアは前日発表の決算内容を嫌気した売りで大幅安となった。三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGは下げ渋った。IDOM、日本CMK、日本写真印刷なども下落した。
半面、米司法省との和解見通し報道が引き続き好感されたタカタが連日のストップ高東芝が目先リバウンド狙いの買いを集め、売買代金トップで急反発に転じた。任天堂がしっかり、ディー・エヌ・エー、アルテックも買われている
東証2部株価指数は反発した。前引けの2部指数は、前日比8.64ポイント高の5209.72となった。
個別銘柄ではマーキュリア、シャープ、富士通コン、中北製作所が上昇に転じ、フュトレックも上げた。半面、ウインテスト、神戸発動機、黒田精工、スインタートレ、フライトHDが下げた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。午前終値は前日比3円94銭高の2730円59銭だった。
東証1部の主力株の下落と対照的に新興株は買いが優勢だった。直近に新規上場した銘柄やバイオ関連銘柄に個別に買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で306億円、売買高は4485万株だった。
個別銘柄ではワットマン、日本サード、カルナバイオ、セグエGやアイフリークが上昇した。半面、エスケー化研、サダマツ、ソルガムHD、アストマクスやT・SCAT、平田機工が下落した。
東証マザーズ指数も反発した。午前終値は前日比7.78ポイント高の939.22だった。
個別銘柄ではマイネット、アライドアーキ、サイバーS、そーせいやモブキャス、イグニスが上昇した。一方で、イノベーション、クラウドワークス、フィット、シンシアやMSジャパン、ATAOは下落した。
[概況]
ドルやユーロは東京市場終盤に当日安値まで下げ、欧州株式市場も下落で始まったが、円買いはそれ以上進まず徐々に値を戻して行った。
NY市場で発表された新規失業保険申請件数は予想通りで、ドルはNY市場序盤に116.890円まで反発したが117円台を回復する事は出来なかった。
其の後は上昇で始まったNY株式市場の下げや米国債利回りの低下などに再び値下がりして再度116円台前半に落ち、最後は-64銭の116.575円で引けた。
一方ユーロは対ドルでの上昇から対円でも買われ、+23.5銭高の122.320円で引け、他にポンド(-40銭)、カナダドル(-8銭)、豪ドル(±0)、NZドル(+11銭)など、主要通貨は3連休を前に方向性の無いマチマチな動きで引けた。
為替市場は新年度の材料待ちといった感じで上下にブレるが方向性は出ない。
[提供:カネツFX証券株式会社]
取引時間中に1万9000円を下回ったのは12月9日以来、3週間ぶり。
29日の米国株安や早朝の対ドルでの円強含みを受け、利益確定売りが先行し、シカゴの日経平均先物・円建て清算値1万9025円(大阪取引所終値比45円安)にサヤ寄せする動きとなっている。
ただ、一段と下値を売り込むような手掛かりもなく、投資家の先高観は根強いとあって、売り一巡後は1万9000円台に戻している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落して始まった。業種別TOPIXは海運業、保険業、証券業など、年後半に上昇の目立った業種が前日に続き軟調だ。
朝方に円が1ドル=116円05銭近辺と、約2週間ぶりの円高・ドル安水準を付けた。ドルの対ユーロでの下落に伴い、円買い・ドル売りが進んだとみられる。円相場の下落一服が鮮明になってきたことで、株式市場の投資心理も次第に楽観ムードが後退しつつあるとの声が多い。
指数への影響度が高いファストリ、京セラ、ファナックが下落している。前日に米長期金利の低下でモルガン・スタンレーなどの大手金融株が売られた流れが東京市場にも波及し、三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGにも売りが先行した。半面、前日まで大幅に下落した東芝は3%高で始まった。コナミHD、塩野義も高い。
225先物はソジェン・ドイツ・クレディ・三菱・バークレイズ・アムロ・GSが買い越し。
野村・モルスタ・メリル・日興が売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・大和・野村・JPが買い越し。
みずほ・メリル・パリバ・三菱・ソジェンが売り越し。
外資系等はエプソン(6724)、カルナバイオ(4572)に注目。
テクニカル的にはイチケン(1847)、宝(2531)、シップ(3360)、川田TECH(3443)、システムリサ(3771)、リソー教育(4714)、アビスト(6087)、ダイフク(6383)、ユーシン(6482)、タカタ(7312)、三城(7455)、イワキ(8095)、モリト(9837)が動兆。
特に金融セクターが下落した。
一方で公益セクターが上昇。
大統領選挙後の上昇セクターが売られ出遅れセクターが好調というのはアンワインドの動きでもあろう。
「調整局面への警戒感も浮上してきたという声も聞かれる」。
週間新規失業保険申請件数は26.5万件と減少。
過去4週間で3週目のマイナスとなったが市場への影響が限定的。
失業保険新規申請件数は節目の30万件を95週連続で下回っている。
これは1970年以来の長期の記録。
「足元の労働市場は最大雇用か、それに近い水準にある」と指摘されている。
3市場の売買高は49億株と低調。
NYダウは続落したとはい下落幅は13ドル程度。
19819ドルという水準は2万ドル挑戦権を失ってはいないだろう。
というか、この程度の値幅の下落は騒ぐ水準ではない。
一方でロンドン株式市場は続伸。
FT100種は連日で終値の過去最高値を更新した。
金価格の上昇から鉱業株セクターが上昇している。
アメリカのロシア外交官追放など地政学的リスクを反映した金価格の上昇。
そう考えれば多少の警戒感は怠れないのかも知れない。
通常は連騰する大納会へ向けての日経平均株価は続落。
売買代金も通常は2兆円割れとなるところだが2兆円超えと例年とは異なる動きとなっている。
「年末株高期待が失望に変わり、押し目買いも限定的。
弱気派は売り急ぎ、強気派は様子見となりやすい」と市場マインドは一気に警戒モードに傾いてきた。
連日100を超えていた新高値銘柄数は56銘柄まで低下。
今年大発会からの6日続落の記憶が呼び覚まされた。
あるいは年明けの急落・外国人売りに対する恐怖感が増したとも言えよう。
主力銘柄には25日線を下回る銘柄も出てきた。
あるいは25日線がデッドクロス銘柄も散見される。
25日線自体は上向き継続で18918円レベル。
だが人気線を下回る銘柄が多くなってきている=人気離散とも言えよう。
空売り比率が41%まで上昇してきたのも嫌な傾向。
「東芝ショック」という声も聞こえてくる。
シカゴ225先物終値は大証日中比45円安の19025円。
昨年末終値19033円を下回ってきた。
年足陽線基準18450円を下回ることはなかろうが
何とか5年連続の株価上昇をキープしてほしい大納会。
日経新聞の1面は業界専門紙のように黒田日銀総裁のカラーアップ写真。
「経済は良い方向とハッキリ言える」という見出しは勇ましいがどこか違和感。
そもそも市場の興味の対象が薄くなった日銀の動向。
ここで登場する必然性がよくわからない。
激しく目立てばよいというものではなく、淡々と伝えるのがクオリティの使命だろう。
市場関係者のあり方も同様。
「当たった、当たった」という騒ぎ。
あるいは「かねて申し上げていた」という控え目なようで全面的なコメント。
あるいは「この株は上がる」なんて断定的且つ強い推奨。
結局ロクなものは多くない。
「そんなに進めるなら自分で買ったら」となるし、自分で買ったならコンプラの問題が生じるだろう。
事実を、見たままを淡々と言ったり書いたりすることで中立的な立場というのができる筈だ。
最近の市場は、投資家自身がブログやツイッター、ラインなどで評論家風を装ったコメントが目立っている。
ある意味で株式市場は「総コメンテイター化」したとも言えよう。
しかし電子媒体を使った相場形成みたいな動きは決して良い傾向ではない。
「投資は黙って静かに行うもの」。
この前提条件が正しいのかどうかはわからない。
少なくとも持っている銘柄とか買いたい銘柄をコメントさせるのは道義上の問題はあろう。
あちらもこちらも投資家のコメントばかりとなった時の市場ってどうなるのだろうか。
それは決して「開かれたマーケット」とは言えないように思える。
もっとも素人に立場を奪われる市場関係者というのも情けないが・・・。
スリーハンドレッドで富士フィルムの古森会長とプレイ中の安倍首相。
届いたのは稲田防衛大臣の靖国神社参拝の報。
パールハーバーに同行した翌日のことであり米中韓の反発は起きよう。
そしてレイムダックと化した筈の米オバマ大統領のロシア外交官35人追放。
シリアでの和平停戦をアメリカ抜きで行われたことへの怨嗟なのか。
あるいは盗聴などの影響で民主党が選挙で敗れたことに対する仕返しなのか。
前政権と新政権のギクシャクさは年明けも続くのだろう。
そして収賄摘発に躍起になっている中国の成長率は6.4%に低下するとの見通し。
地政学は複雑に動いている。
・・・・・・・・・・
2016年
12月 2270万株売り越し 買い5日,売り16日
11月 60万株買い越し 買い9日,売り11日
10月 590万株売り越し 買い9日,売り11日
9月 4370万株売り越し 買い6日,売り14日
8月 3990万株買い越し 買い16日,売り6日
7月 1780万株買い越し 買い12日,売り8日
(半期合計 9100万株売り越し 買い54日,売り68日)
6月 980万株買い越し 買い11日,売り11日
5月 660万株買い越し 買い12日,売り7日
4月 3220万株買い越し 買い11日,売り9日
3月 230万株買い越し 買い9日,売り13日
2月 9220万株売り越し 買い7日,売り13日
1月 4740万株売り越し 買い4日,売り15日
2015年 1億1638万株買い越し 買い140日,売り103日
◇━━━ カタリスト ━━━◇
イグニス(3689)・・・動兆
イグニスに注目する。
同社はスマホ向けアプリが中核。
「ぼくドラ」は堅調。
VRコンテンツ開発に期待感。
今年を代表する新興市場銘柄の一つ。
リバウンド期待。
(兜町カタリスト櫻井)
[株価材料]
■コーセー<4922>
北米で主力の高級化粧品ブランド「デコルテ」強化
■ニッパツ<5991>
ASEAN地域の事業戦略を取り仕切る統括会社の設置検討
■日立造<7004>
2017年度にドローン事業化 工場などの監視・点検業務提案
■三菱UFJ<8306>
傘下が金融知識指数化し資産形成助言する業務開始
■KDDI<9433>
故障携帯電話の代替端末のコンビニ受け取りサービス開始
前日の大幅下落に対する反動もありそうだが、一方で日経平均は節目の19000円割れが意識されやすく、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、1万8900円−1万9200円を想定する。
きのう29日に日銀は、ETF(上場投資信託)を742億円買い付けているが、市場では「ETF買いが入った割には下げ幅は大きいとの印象で、売り圧力の強さが警戒される」との声も聞かれた。過去3年の大発会は下落していることもあり、ポジション調整の売りに押される場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=116円台の半ばと円安に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、29日の大阪取引所終値比45円安の1万9025円だった。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、売り640万株、買い540万株で、差し引き100万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、自動車、情報通信、証券、建設など。買いセクターに、通信、サービス、建設、小売など。
【好材料銘柄】
■モブキャスト <3664>
ゲームを共同開発する「でらゲー社」に発行済み株式数の約3%を譲渡。戦略バトルRPG「Project OK(仮称)」の来夏配信に向けて協力関係を強化する。でらゲー社は同社の第2位株主となる。
■中北製作所 <6496> [東証2]
今期経常を一転31%増益に上方修正。
【主な経済指標・スケジュール】
30(金)
【国内】
大納会
【海外】
米12月シカゴ購買部協会景気指数(23:45)
休場:フィリピン、韓国
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
29日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続落した。
終値は前日比13ドル90セント安の1万9819ドル78セントだった。
前日の111ドル安の下落を受けて買いが先行した。閑散取引が続くなか節税目的の売りが広がったほか、原油安も嫌気され、上げ幅を縮小し下落に転じた。
朝方発表された週間の米新規失業保険申請件数は26万5000件と、前週から1万件減った。減少は2週ぶりだったものの、市場予想に沿った結果だったため相場の反応は限られた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、米原油在庫が市場予想に反して増え、エネルギー関連株が売られたのも指数を押し下げた。
米長期金利は一時2.46%と約2週ぶりに2.5%の心理的な節目を下回った。長短金利差の拡大が収益を支えるとの観測から買われていたゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株に売りが広がった。
ただ、公益事業や電気通信サービスといった高めの配当が期待される株式は買われた。
また、オバマ米大統領は民主党のコンピューターがロシア政府からサイバー攻撃を受けたとされる問題で、ロシアの情報機関などに制裁を科すと発表した。ロシア側は強く反発しており、株式市場でも積極的な買いを見送る口実になったとの見方があった。
ナスダック総合株価指数も小幅に続落し、前日比6.467ポイント安の5432.088で終えた。アップルやグーグルの持ち株会社アルファベット、フェイスブックといった時価総額上位の銘柄が売られて指数を押し下げた。
業種別S&P500種株価指数では11業種中5業種が下落した。「金融」や「エネルギー」「資本財・サービス」などが下げた。一方、「生活必需品」や「公益事業」などの上昇が目立った。
取引開始前に米食品医薬品局(FDA)から細菌性肺炎の治療薬である抗菌剤で成人向け新薬の承認申請が却下されたと発表した製薬のセンプラが急落した。
短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は新たなライブ動画配信サービスの提供開始を発表したが、売られた。
一方で、最大5億ドルの信用枠を獲得したと発表した小売りのシアーズ・ホールディングス(SHLD)が上昇。金先物相場の上昇を受け金鉱大手のニューモント・マイニングも買われた。
NYダウ工業株30種(ドル)
19,819.78−13.90
S&P500種
2,249.26−0.66
ナスダック
5,432.088−6.467
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は3日続落した。3月物は前日比300円安の1万9025円で終え、大阪取引所の終値を45円下回った。
3月物の終値としては12月8日以来およそ3週ぶりの安値を付けた。外国為替市場で円高が進んだほか、米株式相場とともに年末を控えた利益確定の売りが出て相場を下押しした。この日の3月物の安値は1万8925円、高値は1万9330円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
19025 ( -45 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
19090 ( +20 )
( )は大阪取引所終値比
【29日の欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7120.26(+14.18)
FTSE100種総合株価指数は4営業日続伸。前日終値に比べ14.18ポイント高の7120.26と、終値ベースで前日に引き続き最高値を更新した。年末で取引は細いながらも、石油株中心に買いが広がり、構成銘柄の約6割が上昇した。
BPやロイヤル・ダッチ・シェルなど石油株が買われた半面、イタリアの銀行株の下げに連動し、英国でも銀行株は売られた。ロイズ・バンキング・グループとバークレイズの下げが目立った。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11451.05(−23.94)
ドイツ株式指数(DAX)は反落。終値は前日比23.94ポイント(0.21%)安の11451.05だった。
ドイツ銀行とコメルツ銀行、自動車のフォルクスワーゲンが売られた。一方で、不動産のボノビアと電力のエーオン、ドイツテレコムは買われた。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4838.47(−9.54)