■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
31日の東京株式市場は、市場エネルギーに欠けるなか、売り買い交錯で方向感に乏しい展開のなか、大引け際にかけ下げ幅を広げ、日経平均株価終値は、前日比120円29銭安の1万6758円67銭と安値引けで3日続落となった。
15年度の1年間では、日経平均株価は、前年度末比2448円安となった。年度ベースでマイナスとなったのは10年度以来5年ぶりのこと。
あすは名実ともに新年度相場入りとなる。
寄り付き前に発表される3月調査の日銀短観に注目しながらの推移となりそうだ。
前回12月調査では「大企業製造業の先行きDI」が9月に比べ大幅に悪化したことで株式市場はネガティブに反応した。
今回の日銀短観の大企業業況判断指数(DI)の予測値平均は、民間調査機関の事前予想によると、前回の昨年12月調査に比べて小幅な悪化と見込まれている。
12月日銀短観で示された2015年度の大企業製造業の想定為替レートは1ドル=119.40円(2015年度下期は118.00円)。今回の3月調査で初めて公表される2016年度の想定為替レートの水準が注目される。
特に今年に入ってからの急速な円高局面では、株価の大幅調整を通じて企業業績の下方修正をある程度織り込んだ可能性が高い。そのため、公表される想定為替レートが実勢レートより多少円安水準であったとしても大きくかい離していなければ、改めて株価に売り圧力が強まる状況にはならないだろう。
ただし、日本時間1日夜に発表される米3月の雇用統計を目前にして、後場に入って手控え姿勢が強まりそうだ。
03月31日個別銘柄情報
個別銘柄情報を7銘柄更新しました。
[4563]アンジェスMG
[9678]カナモト
[7172]ジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)
[6034]MRT
[3071]ストリーム
[3021]パシフィックネット
[3630]電算システム
03月31日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
31日の日経平均株価は3日続落した。前日比120円29銭安の1万6758円67銭で終えた。大引けにかけて期末の持ち高調整の売りが出て相場を押し下げた。
日経平均はこの日の安値引け。週末にかけて日米で重要な経済指標の発表を控え様子見気分も強く、小幅な値動きに終始する場面が多かった。
前日の欧米株市場が総じて堅調だったものの、為替の円高警戒感が根強いなか主力株中心に買いが手控えられた。あすに日銀短観や中国の製造業PMI、米雇用統計発表など重要イベントを控えており、積極的な買いが入りにくい環境だった。
市場エネルギーに欠けるなか売り買いが交錯し方向感の乏しい展開だった。
JPX日経インデックス400も3日続落した。終値は前日比87.88ポイント安の1万2161.79だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、9.09ポイント安の1347.20で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3073億円だった。売買高は22億2549万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1449と全体の74.4%を占めた。値上がりは421、変わらずは76銘柄だった。
個別では、ソフトバンクグループが軟調、セブン&アイ・ホールディングス、JR東日本、NTTやKDDIが下落した。武田や小野薬も安い。31日に3カ年の中期経営計画を発表した日通が売られた。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収が決まったシャープも下げた。
半面、金融株の三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクが上昇。ホンダやマツダが上げた。ソニーやパナソニックにも買いが先行。白物家電の売却で中国の家電大手・美的集団と最終合意したと前日に発表した東芝が上げた。デンソーも買いが優勢だった。JCRファーマが大幅高、ディア・ライフ、テクノスジャパンなども値を飛ばした
東証2部株価指数は3日続落した。大引けの2部指数は、前日比6.70ポイント安の4381.42となった。個別銘柄では日プラスト、カネミツ、日華化、象印や朝日インテクが下げた。一方、アイレップがストップ高。安川情報、アジア航測、トラオックスやシステムソフは上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に3日続落した。大引けは前日比36銭安の2460円06銭だった。
外部環境の影響を受けにくいとされる新興企業株には買いが向かい、相場を支えた。政府が訪日外国人を2020年に現在の倍に増やす目標を掲げたことを受けて、旅行者らを一般住宅に有料で泊める「民泊」に関する銘柄は上昇した。
【新興株大引け】
ジャスダック市場の売買代金は概算で843億円、売買高は1億5021万株。個別銘柄ではチエル、データアプリ、KTK、カルナバイオやセリア、Dガレージが下落した。一方、フジタコーポ、EAJ、アパマンショップがストップ高。サン電子やプロパスト、アパマンショは上げた。
東証マザーズ指数は4日続伸。大引けは前日比7.73ポイント高の1020.80だった。昨年6月25日以来およそ9カ月ぶりの高値を付けた。個別銘柄ではAiming、グリーンペプタイ、アカツキ、AMBIT、エイティング、メドピアなどがストップ高。メドレック、インベスC、モルフォが買われた。半面、sMedio、メディア工房、そーせいやジグソー、ブランジスタが売られた。
きょう新規上場したエボラブルAは10時25分に公募・売り出し価格(公開価格、1800円)を870円(48.3%)上回る2670円で初値を付けた。その後は制限値幅の上限である3170円まで買われる場面もあったが、大引けにかけて伸び悩んだ。終値は2550円だった。 PRTIMEは10時49分に公開価格(1340円)を790円上回る2130円で初値を付けた。その後も初値を上回って推移する場面が多く、終値は2141円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,758.67 |
-120.29 |
日経平均先物 |
16,760.00 |
-180.00 |
TOPIX |
1,347.20 |
-9.09 |
TOPIX先物 |
1,344.00 |
-18.00 |
東証2部指数 |
4,381.42 |
-6.70 |
JASDAQ |
2,460.06 |
-0.36 |
マザーズ |
1,020.80 |
7.73 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2225490 |
2307377 |
東証2部 |
79760 |
14834 |
「カラクリ」
日経平均株価への寄与度の高い3兄弟はファーストリテ、ソフトバンク、ファナック。
これらに左右される指数を元にして先物が動き現物市場に波及する。
誰も異を唱えることはない。
疑問を持たずに指数の動きをアレコレ詮索する株式市場。
しかし日経平均株価は本当に日本を代表する指数なのだろうか。
時価総額、株主数、売上高など確かに基準は満たしている。
しかし日本代表ははユニクロとソフトバンクの携帯電話と産業用ロボットなのだろうか。
どう考えても代表的産業は自動車だろう。
確かにトヨタの時価総額は20兆円を越え国内トップ。
しかし日経平均への寄与度は大きくはない。
このギャップはいかんともしがたい気がする。
目を外に転じればNYダウがある。
これも値がさ株指数。
日経平均の除数は25水準であるのに、NYダウの除数は0.1程度。
IBM、3M、ビザ指数と言われてもおかしくはない。
そして頻繁に銘柄を入れ替え、上昇トレンドを保とうとするのがNYダウ。
しかしダウジョーンズ社はNYダウの除数を公表していないという現実。
このカラクリってあまり指摘されない。
以下は昨年3月11日のメルマガ。
↓
アップルウォッチの発売など何かと話題は多い。
新規ダウ採用銘柄はその後30日ほどでS&P500指数を3%ほど上回って上昇するという。
ただ覚えておきたいのはNYダウ採用銘柄の株価。
アップルは120ドル程度だがビザが250ドル、GSが180ドル、IBMが150ドル。
ボーイングも150ドルだから上から5番目の位置。
値がさハイテクとして寄与度は当然高い筈。
以前NYダウはIBM指数と言われたこともあるが、今度はアップル指数になるのだろうか。
常に値がさを入れて新陳代謝を試みてきたのがNYダウでもある。
因みに最近の入れ替えはというと・・・。
2013年9月23日
新規:GS・ビザ・ナイキ、除外:バンカメ・HP・アルコア。
2012年9月24日
新規:ユナイテッドヘルス、除外:クラフトフーズ。
2009年6月8日
新規:トラベラーズ・シスコシステムズ、除外:シティ・GM。
2008年9月22日
新規:クラフトフーズ、除外:AIG。
2008年2月19日
新規:バンカメ・シェブロン、除外:アルトリア・ハネウェル。
この指数採用銘柄の入れ替えは日経平均では2000年春の30銘柄が有名だ。
2000年4月15日に入れ替えは発表された。
オールドエコノミーの低位株を除外、ハイテクのニューエコノミーの値がさ株が採用された。
株価1万円以上が7銘柄。
新規採用の30銘柄と残った195銘柄の株価の合計が一緒だったというからスゴイ。
除数も10.18→21程度になり、変化のレバは拡大した。
入れ替え前のバスケットは1単位2億円、入れ替え後は1単位4億円になったという。
入れ替え発表直前の株価は20434円。
15年間復活は果たしていない。
このあたり東洋経済ONLINE(2013年9月21日)が詳しい。
統計研究会会長で一橋大学名誉教授である宮川公男へのインタビューである。
↓
一般に新しく入る銘柄は株価が高い。
交代させられる銘柄は多くが安い。
入れ替え後の分子、つまり株価合計は大きくなり、
それに合わせる形で分母、つまり除数は上がる。
全体として見れば、除数の下がり方は構成銘柄の株式分割のスピードを反映しているはずだ。
ところが日経平均は80年代後半あたりから、00年まで下がらない。
これは入れ替えの際に、成長する銘柄を十分に採用してこなかったからだ。
そのために除数は横ばいになってしまった。
除数はダウ式の一番のポイントのはず。
米国のように100ドル以下の株価を好み、盛んに分割をすれば、
そのたびに除数は下がっていく。
株式分割で株価が小さくなってしまうから、分母も連続性から小さくならざるをえない。
つまり除数は下がる。
これがダウ式(分母修正方式)。
NYダウはもともと1928年に問題の多い分子修正方式から切り替えた。
NYダウの除数は2012年末で0.1321になっている。
(2015年は0.15水準)。
2000年の事態に懲りて、除数を修正するダウ式の基本から外れて、
株式分割の場合に分割前の1株の株価に戻して計算する古い方式に戻した。
これがみなし額面方式だ。
いちばんわかりやすいのが、ソフトバンクだ。
この方式に移った後、1株を3株に分割している。
そうすると、今は額面そのものが廃止されているが、3分の50がみなし額面とされ、
「50円額面」に戻すには3株分の株価にしなければいけないとして、
3倍の株価で日経平均が計算されている。
キヤノンは1株を1.5株に分割したから3分の100がみなし額面。
ヤフーは「5万円額面」を各2株、2回の分割が該当し、
今の株価の4倍が日経平均の分子に入っている。
これは05年導入で、その後、景気もそんなによくなく、
株式分割もそれほどなかったが、ダウ式の歴史に逆行した古い方式だけに、
分割があっても除数は下がらない。
現在の除数約25なら、ソフトバンクが100円上がると、
その3倍上がったのと同じで、これだけで日経平均は12円上がる。
値ガサのファーストリテイリングが1000円上がると日経平均は40円上がる。
株価の高いものが動くと、日経平均も同じ調子で動いてしまう。
除数が低下しないみなし額面方式によって、日経平均の上値を抑えていることが第3の罪だ。
NYダウが1929年9月3日の高値から暴落し再び高値を更新したのが9212日目。
日経平均が38915円の高値をつけてから9212日目は2015年3月20日だった。
その間、東証1部の時価総額は600兆円を越えたから時価総額では更新したことになる。
38915円にはならなかったが、時間軸は意外と生きていたような気がする。
面白い指摘は、「日本のGDPはアメリカの約3割。
となるとアメリカ株式市場の時価総額の3割=700兆円程度まではあってもいい」。
いろいろな計算式がある。
大引け後は明日のラジオNIKKEI「投資知識研究所」の収録。
ゲストはモバイルファクトリー(3912)の宮嶌裕二社長の予定。
16時半から「銘柄バトル」のナマ放送。
・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「さくら」
僕らはきっと待ってる
2万円とまた会える日々を
さくら並木の取引所で
手を振り叫ぶよ
どんなに苦しい時も株価笑っているから
くじけそうになりかけてもがんばれる気がしたよ
霞みゆく相場の中に新興の唄が聴こえる
バイオバイオ、今咲き誇る
刹那に散りゆくさだめと知って
さらば安値旅立ちの刻
変わらないその相場観を今
今なら見えるだろう
偽りのない相場
輝ける株の未来を願う本当の未来
映りゆく板はまるで株価をせかすように
225・225ただ舞い落ちる
いつか生まれ変わる瞬間を信じ
喜べ相場今惜別のとき
飾らないあの笑顔でさあ
IoT・IoTいざ舞いあがれ
永遠にさんざめく買い物浴びて
さらば安値またあの場所で会おう
さくら舞い散る取引所で
・・・・・・・・・・・・・・
投資家さんから送っていただいた「花」替え歌
春のうららの 株式市場
上がり下がりの 繰り返し
2万の株価も 夢と散る
涙をふいて あきらめよう
17000円 うららの 株式市場
のぼり下りの 繰り返し
為替がドル安 また下がる
いつになれば あがるのか
消費税増税 どうなるの
延期を早く 言って欲しい
いつまでも じらすの安倍総理
経済は株価を 上げることだ
・・・・・・・・・
昨年つくった「花」2015年版
春のうららの兜町
のぼりくだりのプライスが
買いのしずくも花と散る
損ギリをどこに求むべき
ごらん寄り付き売り浴びて
買い場を誘う銘柄を
ごらん大引け買戻し
我差し招くモンギリを
跳梁織り成すマーケット
上がれば騒ぐ関係者
げに一刻も千金の
デイトレを何にたとうべき
・・・・・・・・・・
「花」2016年版
春のうららの株式市場
のぼりくだりのウリカイで
アベノミクスも花と散る
着地をどこに求むべき
消費増税皆反対に
延期を迫る教授たち
いずれ選挙で世論問い
われ差し招く2万円
ファンド織り成す先物市場
為替に中国・原油まで
げに一刻もトレードの
手口を何にたとうべき
(櫻井)
03月31日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
31日午前の日経平均株価は小幅ながら3日ぶりに反発した。前日比11円08銭高の1万6890円04銭で午前の取引を終えた。
前場は、方向感の定まらない値動きとなった。
前日の米株高やニューヨーク原油先物相場の下げ止まりで、投資家心理が改善した。もっとも、週末にかけて日米の重要な経済指標の発表を控えていることもあり、様子見気分が強く上値は限られた。
ただ、売り圧力は弱く、日経平均は前場後半に持ち直し小幅ながらプラス圏で着地している。
JPX日経インデックス400は小幅に3日続落、東証株価指数(TOPIX)は前日比横ばいで前引けとなった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9321億円だった。売買高は9億6684万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は735と、全体の37.7%を占めた。値下がりは1064、変わらずは146銘柄だった。
個別では金融株の三菱UFJやみずほFGなどメガバンクが上昇したほか、オリンパスやパナソニックが上げた。白物家電事業の売却で中国の家電大手・美的集団と最終合意したと前日に発表した東芝の上げが目立った。JCRファーマが急伸、藤田観光も高い。
半面、ソフトバンクやNTT、セブン&アイ・ホールディングスが下落。武田や小野薬も下げた。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの買収が決まったシャープは下落。
アンリツが急落、大同特殊鋼も安い。ノーリツ鋼機、アイスタイルも大きく値を下げた。
東証2部株価指数は小幅ながら3日続落した。前引けの2部指数は、前日比1.31ポイント安の4386.81となった。
個別銘柄ではカネミツ、日本プラスト、日華化、スター・マイカ、象印が下げた。一方で安川情報、ラオックスやシステムソフト、川金HDが上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。前引けは前日比1円39銭高の2461円81銭だった。外部環境の影響を受けにくいとされる新興企業株に投資家の関心が向かった。政府が訪日外国人を2020年に現在の倍に増やす目標を掲げたことを受けて、旅行者らを一般住宅に有料で泊める「民泊」に関連する銘柄の上昇が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で492億円、売買高は8862万株。
個別銘柄ではシーズメン、フジタコーポ、テインがストップ高。サン電子、ラックやプロパスト、アパマンショが上げた。一方でヒーハイスト、KTK、カルナバイオやアイサンテク、トリケミカルが下落した。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比7.82ポイント高い1020.89だった。個別銘柄では夢展望、Aiming、アカツキ、メドピアがストップ高。グリンペプやモルフォ、インベスCが買われた。半面、そーせいやメディア工房、sMedio、ジグソー、ブランジスタが売られた。
きょう新規上場したエボラブルAは10時25分に公募・売り出し価格(公開価格、1800円)を870円(48.3%)上回る2670円で初値を付けた。PRTIMEは10時49分に公開価格を790円(59.0%)上回る2130円で初値を付けた。
03月31日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比88円42銭高の1万6967.38円で推移。
前日の米株高を受けて投資家心理が改善、外国為替市場で円高に一服感が見られることから買い安心感がじわりと広がった。
市場では「週末に予定される日銀の企業短期経済観測調査(短観、3月調査)の発表を控え、様子見姿勢が強く、出遅れ感のある金融株に消極的な買いが向かっている」との声があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5804億円だった。売買高は6億1706万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は922と、全体の47.4%を占めた。値下がりは879、変わらずは142銘柄だった。
業種別では33業種中22業種が値上がり。1位は銀行で、以下、証券・商品、電気機器、ゴム製品と続く。値下がり上位には水産・農林、情報・通信、小売が並んでいる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小高く推移している。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を13.75円押し上げている。次いでファナックが9.03円、京セラが8.80円、ホンダが8.21円と続く。
マイナス寄与度は11.08円の押し下げでKDDIがトップ。以下、セコムが4.87円、ソフトバンクが4.12円、花王が3.69円と続いている。
個別では、三菱UFJ、みずほなどメガバンクが前日比3%超上昇しているほか、ホンダやマツダが上昇した。ソニーや村田製も上げた。SGホールディングスと物流分野で資本・業務提携すると発表した日立が買われた。一方、武田や小野薬が下落。セブン&アイや味の素も下げた。前日に台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が買収を決定したシャープも朝高後、下げに転じた。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。ラオックスや技研製が上げる一方、日本プラストやアートSHDが下げた。
225先物はアムロ・パリバ・日産・SBI・カブコム・ニューエッジが買い越し。
野村・メリル・ドイツ・クレディ・マネ・GS・楽天・JPが売り越し。
TOPIX先物は三菱・大和・野村が買い越し。
ニューエッジ・メリル・アムロが買い越し。
外資系等は京成(9009)、プレサンス(3254)、星光(4963)、相鉄(9003)、南海(9044)、名鉄(9048)、東急(9005)、西武(9024)に注目。
テクニカル的には寿スピ(2222)、アウトソ(2427)、クオール(3034)、ネオス(3627)、グリー(3632)、サカタインク(4633)、星光(4963)、Nフィールド(6077)、ヤーマン(6630)、FPG(7148)、オンワード(8016)、TCリース(8439)、富士急(9010)が動兆。
<兜町カタリスト>
「大つごもり」
NYダウは83ドル高の17716ドルと4日続伸。
NASDAQも22ポイント高の4869ポイントと続伸した。
一昨日のイエレン議長講演による早期利上げ観測の後退が継続したとの解釈。
為替ではドルが続落し、ユーロに対して約7週間ぶりの安値水準となった。
ADP雇用レポートの3月民間部門雇用者数は20万人増と市場予想を上回った。
しかし・・・。
利上げ後退観測に影響していないところは市場の近視を表現しているとの声も聞こえる。
恐怖(VIX)指数も13.56%で昨年8月以来の低水準。
世界経済減速、ドル高、原油相場不安定、米企業の業績懸念などこの数カ月の懸念が後退した証拠という指摘もある。
もっとも単純に考えれば第1四半期末のドレッシングでの市場の堅調と片づけられないこともない。
投資評価の引き上げを受けた格好でアップルが前日比1.75%上昇。
ただリストラの話が多く、ボーイングが8000人、ブラックロックは400人の人員削減を発表。
楽観と悲観は紙一重の状態。
東京市場の水曜は円高トレンドを嫌気したとの解釈で4週続落となった。
木曜は前場高後場安というのがこのところのリズムだが、果たしてというところ。
シカゴ225先物終値は16985円と大証比プラス。
高値は17100円。
権利落ち前の17134円を視野に入れてはいる。
シャープの先行きに何とか格好はついた。
訪日外国人は2020年に4000万人と言う目標もでてきた。
首相はアメリカに向け飛び立った。
週末の何らかの変化への期待感もある。
昨日の昨年来高値は47銘柄。
明日になれば年初来高値となり風景は変わる。
課題は円高トレンドを嫌気しての先物売りだろう。
3月月足陽線基準は16085円。
3月SQ値は16586円。
気持ちとしては17000円台が欲しいところ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス9.151%。
買い方はマイナス9.517%と拮抗。
Quick調査の信用評価損率(3月25日現在)はマイナス10.91%。
5週連続改善となった。
裁定買い残jは1368億円増加し2兆2228億円。
こちらは4週連続の増加。
空売り比率は38.3%。
日経VIは23.48。
日経平均採用銘柄のPERは14.88倍でEPSは1134円。
(前日は1128円)。
日経平均の25日移動平均線は16778円で0.65%のプラスかい離。
75日移動平均線は17271円で2.27%のマイナスかい離。
200日移動平均は18628円で9.39%のマイナスかい離。
一目均衡の雲は黒く上限は17367円、下限は16076円。
勝手雲は白く上限は17007円、下限は16522円。
因みに昨年3月月中平均は19100円水準。
3月末は19206円。
9月末は17388円。
残念ながらどちらもクリアできそうもない。
日経での見出しは「株、先物売買が過去最大。今年度大荒れの要因に」。
2015年度の先物売買代金は1400兆円を超えており過去最大。
90年代は多くて500兆円レベル。
2000年代は多くて800兆円レベル。
アベノミクススタートからは1000兆円レベル。
それでも昨年は突出した。
背景は裁定ではなくたぶん日経レバ。
やはり化け物となっている。
過去10年の上昇幅最大は昨年9月9日の1343円。
この日は水曜で後場実況担当だった。
過去10年の下落幅最大は2013年5月23日の1143円。
15年度の下落幅最大は2月9日の918円。
この日は火曜日で前場実況担当だった。
確かに15年度の実況担当日は荒れる日が多かった記憶がある。
日経「私の履歴書」のアイリスオーヤマ大山社長。
今日の言葉は「経営判断は、本質的、多面的、長期的」。
これは投資判断の原則にもつながる言葉。
だが理想ではあるがなかなか実行されない。
反意語は「現象的、近視眼的、短期的」。
これが今のマーケットの現実である。
2016年
3月 230万株買い越し 買い9日,売り13日
2月 9220万株売り越し 買い7日,売り13日
1月 4740万株売り越し 買い4日,売り15日
2015年 1億1638万株買い越し 買い140日,売り103日
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アイビーシー(3920)・・・動兆
アイビーシーに注目する。
同社はICTインフラ性能監視が中核。
情報通信ネットワークの稼働状況や障害発生の予兆などを監視がコア。
ソフトウエア開発を行うインフォサイエンス(非上場)と統合ログ市場で協業すると発表。
業績は堅調。
リバウンド期待。
(兜町カタリスト櫻井)
03月31日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
31日の日経平均株価は1万7000円台を再び回復する展開が予想される。
日経平均株価予想レンジは、1万6700円−1万7100円を想定。
為替相場は、円安に振れている。円高の流れが一服し、輸出関連株に見直しの動きが出ることも想定される。
新年度相場への期待や政策期待などを背景に、後場の取引終了時に株価水準を引き上げる「お化粧買いが入る可能性もある」(中堅証券)との声も聞かれた。
ただ、あす4月1日に、3月調査日銀短観や米3月雇用統計などの発表を控え、模様眺め気分が広がりこともあるだろう。
25日線と75日線の間でモミ合いが続いており、特に今週に入ってからは高値と安値の値幅が小さく煮詰まる状態になっている。
材料次第では上か下かに勢いよく放れていく前兆ではあるが、きょうのところは75日線を上抜くシナリオは期待薄か。あすに向けてチャート上の足型が注目される
主要外国証券経由の注文動向は、売り900万株、買い1880万株で、差し引き980万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、金属、輸送用機器、小売、銀行、その他製品、海運、通信、機械など。買いセクターに、銀行、薬品、化学、電機、食品、情報通信、その他金融など。
【注目銘柄】
■ディアライフ <3245>
弁護士COM <6027> [東証M]と業務提携。「税理士ドットコム」に会員登録をしている税理士やその顧客に対し、同社が開発する都市型マンションや収益不動産物件を紹介する。
■エーザイ <4523>
米子会社のエーザイ・インクが保有するAkaRx,Inc.の全株式をPBMキャピタルグループに売却。AkaRxが所有する血小板減少症治療剤に関する開発・販売・製造権をPBMキャピタルグループに譲渡する。また、株式売却の対価として、契約一時金と同治療剤の商業化に応じたマイルストーンを受け取る。今期最終を一転15%増益に上方修正。
■ホッカンHD <5902>
今期経常を23%上方修正。
■アイレップ <2132>
今期最終を2.3倍上方修正・3期ぶり最高益更新へ。
■ラック <3857>
今期経常を一転1%増益に上方修正・最高益、配当も2円増額。
■EAJ <6063>
中国最大級の医療ポータルサイト「就医 160」と業務提携。中国患者を呼び込むため、日本の医療機関の情報発信を行う
■エイティング <3785>
コロプラ <3668> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOBは2回に分けて実施。第1回目の買い付け価格は1株309円で、354万6200株を筆頭株主の藤沢社長らから取得。第2回目は一般株主を対象に30日終値を28%上回る758円で実施、買付期間は5月19日から6月29日まで。
【予定】
【国内】
2月住宅着工件数(14:00)
《決算発表》
タキヒヨー、トライステージ、シベール、ダイユーエイト、パレモ、テクノアルファ、スター・マイカ、クラウディア、JMNC、岡山製紙、ニイタカ、日本エンタ、USEN、ミルボン、宝印刷、キユソー流通、日プロセス、ジャステック、北恵、アルテック、セキチュー
《新規上場》
エボラブルA、PRタイムズ
【海外】
独2月小売売上高(15:00)
仏3月消費者物価(15:45)
トルコ10-12月期GDP(16:00)
独3月失業率(16:55)
英10-12月期GDP確報値(17:30)
ユーロ圏3月消費者物価(18:00)
米3月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
核安全保障サミット(〜4/1ワシントン)
日韓首脳会談(ワシントン)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
30日のNYダウ平均は4日続伸した。終値は前日比83ドル55セント高の1万7716ドル66セントと、2015年12月29日以来ほぼ3カ月ぶりの高値を付けた。
昨日のイエレン議長の発言を受けた利上げ観測の後退を受け、アジア・欧州株が概ね全面高となり、米国株にも買いが先行した。午前にはダウ平均が上げ幅を157ドルまで広げた。
ドル高が一服し、米企業業績への悪影響が和らぐとの見方も米株式の買い安心感につながった。
米民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した3月の全米雇用リポートでは雇用者数が20万人増えた。市場予想に沿った結果で、米雇用情勢の改善が続いているとの見方も相場を支えた。
NY原油先物相場が伸び悩む場面でエネルギー関連株には売りが増え、相場の重荷となった。週末には米金融政策の先行きを占う3月の米雇用統計が発表になる。結果を見極めたいとして上昇が続いてきた米株式相場には目先の利益確定を目的とした売りも出やすく、上値を抑えた。
ナスダック総合株価指数は続伸。前日比22.671ポイント高の4869.294で終え、1月5日以来の高値を付けた。
セクター別では、消費者・サービスや保険が上昇する一方で不動産や公益事業が下落した
個別ではゼネラル・エレクトリック(GE)が高い。傘下の投資運用会社GEアセットマネジメントを資産運用大手ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズに4.85億ドルで売却することで合意したと発表し、買い材料視された。
2015年11月〜16年1月期決算が市場予想を上回ったスポーツ衣料のルルレモン・アスレティカが急伸。四半期決算が好感されたクルーズ大手のカーニバルも買われた。クレジットカードのビザ、アップルなども上昇した。
一方で、航空機のボーイングが安い。4500人を超える人員削減を計画していると伝わり、業績の先行き不透明感を警戒した売りが広がった。IBMやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスなども下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,716.66 +83.55
S&P500種
2,063.95 +8.94
ナスダック
4,869.294 +22.671
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小反落した。6月物は前日比35円安い1万6985円で取引を終えた。30日の大阪取引所終値は45円上回った。米早期利上げの観測が薄れて外国為替市場でドル売り・円買いが進み、売りが優勢になった。一方で米株高が相場を支え、下げ幅は限られた。
この日の6月物の安値は1万6850円、高値は1万7100円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16985 ( +45 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
17035 ( +95 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あすの東京株式市場は、名実ともに3月年度末を迎えるが、円高への警戒感が相場の重荷となる公算が大きい。
欧米市場の動向にもよるが上昇で迎えることができれば、日経平均は1万7000円台を再び回復する展開が予想される。
年度末によるお化粧買いへの期待感などが心理的な支えとなり、先物主導で買いが先行する場面がありそうだ。なかでも、日銀によるゼロ金利導入後に大幅に下げ、業種別では昨年末から最も下落率が大きい銀行株に買いが入るかが焦点となる。
市場関係者からは「後場に入って外国為替市場で円高・ドル安に拍車が掛かったのをきっかけに、上値の重さもあって売りの勢いが加速した。結局、東証の業種別指数で全33業種が前日比マイナスと幅広く売られた」との声が出ていた。
【注目開示銘柄】
■コロプラ[3668]
マザーズ上場のエイティング[3785]をTOBで完全子会社化すると発表。エイティングは賛同の意向を示しており、成立した場合は上場廃止となる。コロプラは家庭用ゲームやスマホ向けゲーム開発のノウハウを持つエイティングを傘下に組み込み、開発力の強化を図る。
TOBは2段階で実施。1回目のTOBでエイティングの筆頭株主である藤沢知徳社長などから354万6200株を取得し、その後、一般株主から1株758円で買い付ける。30日終値はコロプラが2380円(▲30)、エイティングが592円(▲9)。
■シャープ[6753]
16年3月期業績予想の修正を発表。売上高を従来予想比9.3%減の2兆4500億円に減額、営業損益は100億円の黒字から1700億円の赤字とした。液晶パネルや白物家電、太陽電池、デジタル複合機の販売不振が収益を押し下げたという。最終損益予想は算定可能になったら改めて発表する。あわせて、台湾・ホンハイ精密工業の傘下に入ることが両社の取締役会で正式決定した、とも発表した。30日終値は135円(△5)。
■三栄建築設計[3228]
31日付で貸借銘柄に選定されると発表。これまでは信用買いのみ可能だったが、選定後は信用売り(空売り)も可能になる。30日終値は1229円(▲12)。
03月30日個別銘柄情報
個別銘柄情報を11銘柄更新しました。
[2438]アスカネット
[3688]VOYAGE GROUP
[2404]鉄人化計画
[7587]PALTEK
[3394]ネットワークバリューコンポネンツ
[3670]協立情報通信
[4763]クリーク・アンド・リバー社
[4829]日本エンタープライズ
[4847]インテリジェントウェイブ
[6309]巴工業
[9419]ワイヤレスゲート
03月30日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
30日の日経平均株価は続落し、終値は前日比224円57銭安の1万6878円96銭だった。節目の1万7000円を下回るのは24日以来、4営業日ぶり。
きょうの東京市場は軟調な推移に終始した。
前日の欧米株市場は総じて堅調で、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が29日の講演で利上げに慎重な姿勢を示したことで米国の早期利上げ観測が後退。外国為替市場で円高・ドル安が進み、企業業績の先行きを懸念した売りが優勢になった。
寄り前に発表された鉱工業生産指数が市場予測を下回ったことも買い方の気勢を削いだ。
午前中は1万7000円台での推移が目立っていたが、上値の重さから次第に売りの勢いが増した。午後になって為替市場で円高が進むと、日経平均は大引けにかけて下げ幅を広げ、ほぼ安値引けだった。
JPX日経インデックス400も続落。終値は前日比196.78ポイント安の1万2249.67だった。東証株価指数(TOPIX)も続落、21.31ポイント安の1356.29で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4億円。売買高は19億1183万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の73%にあたる1419、値上がりは466、変わらずは59だった。
個別では、トヨタが売られ、村田製やアルプスといった電子部品株も安い。ファストリも下げた。三菱UFJなど銀行株も総じて軟調だった。タカタがストップ安となったほか、東邦チタニウム、DOWAホールディングスの下げも目立っている。一方、ノーリツ鋼機がストップ高に買われたほか、星光PMC、ネオスが急伸、佐川急便との提携が報じられた日立物流は上昇。ペプチドリームが大商いで上昇、オリンパスも堅調。小野薬や第一三共も上げた。
東証2部株価指数は続落だった。大引けの2部指数は、前日比11.01ポイント安の4388.12となった。個別銘柄ではシステクアイ、日華化、サイオス、ラオックスと象印が下げた。一方、カネミツがストップ高。日プラスト、C&R社、富士通コン、RVHとアルチザが上げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に続落した。終値は前日比1円31銭安い2460円42銭だった。
日経平均株価が午後に下げ幅を拡大すると、前場堅調だった新興企業銘柄にも下げに転じる銘柄が出た。米連邦捜査局(FBI)が子会社の技術を使用したとされているサン電子がにぎわい、市場全体の売買は膨らんだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1457億円と、2014年12月8日以来、約1年4カ月ぶりの高水準だった。売買高は1億8091万株。大幅に続伸していたサン電子は終盤に利益確定売りがかさみ、結局反落して終えた。オーテック、フィスコ、アイサンテク、ザインも下げた。半面、フジタコーポ、トリケミカルがストップ高。カルナバイオやリプロセル、Dガレージは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前日比7.22ポイント高い1013.07だった。個別銘柄ではケアネット、ネットイヤー、メディア工房、はてな、メドピアがストップ高。ジグソーやアドウェイズ、タカラバイオが上昇した。半面、そーせいやシリコンスタジオ、インフォテリ、マイネット、モルフォ、グリンペプが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,878.96 |
-224.57 |
日経平均先物 |
16,940.00 |
-160.00 |
TOPIX |
1,356.29 |
-21.31 |
TOPIX先物 |
1,362.00 |
-13.00 |
東証2部指数 |
4,388.12 |
-11.01 |
JASDAQ |
2,460.42 |
-1.31 |
マザーズ |
1,013.07 |
7.22 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1911830 |
2000456 |
東証2部 |
47530 |
14200 |
「化粧いらず」
期末のドレッシングなんて20世紀の遺物はもうアナクロ過ぎるだろう。
大昔は「お化粧」なんて言われたものだが今は「薄化粧」すらない。
中島みゆきの「化粧」。
「化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど
せめて今夜だけでも綺麗になりたい」。
そんな20世紀モードはかき消されている。
「流るるな涙心で止まれ」なのか「バカのくせに儲けて欲しいと思ったなんて」。
化粧なんかしない方が良いのだろう。
因みに・・・。
直近10年では3月期末の4日間が強烈に高かったのは2014年だけ。
「せめて9月末の17300円台」くらいの化粧は欲しいもの。
ただ・・・。
新興市場の若々しい肌には化粧などまったく必要ない展開でもある。
大和のレポート。
「消費増税の延期(凍結)。
となると2014年暮れと同様に衆院の解散総選挙が想定される。
消費増税の方針を変えるのだから国民に信を問うとのロジック。
加えてサミット開催後には政権支持率が上がる傾向があるからだ。
さらに4月日銀金融政策決定会合での金融緩和も期待できる。
マイナス金利政策は立て続けに実施するのがECBのパターン。
そして1月の緩和策に対し、現在の効果が鮮明でない状況を放置できないだろう。
消費増税延期(凍結)、解散総選挙、効果の高い金融緩和。
2014年終盤にそっくりとなる。
消費増税を実施する可能性も残っている。
増税が可能な経済状況を作るために大きめの2016年度の補正予算。
そして2017年度の景気下支え策も相当手厚くなる可能性だ。
参議院選挙にとって大きな財政出動の約束はポジティブ」。
となると・・・。
どちらに転んでも悪くないという良すぎる選択となる。
「あくまでもアノマリーなんですが・・・」と市場関係者岡本氏。
「キーボードでコード番号を打って確認して下さい。
4528小野、3653モルフォ、4572カルナ、4587ペプチドリーム、
4565そーせい、4571ナノキャリ、4589アキュセラ・・・。
キーボード上でコード番号の数字がつながっている。
3698CRI、2413エムスリーなどもそう。
いずれも高い(笑)。
アノマリーだけど、意外にこんなお茶目なことが好きなのがマーケットの神様です」。
そういえば昨日頂戴した質問。
「経済評論家が夢です。
どうすればよろしいでしょうか」。
一晩真面目に考えた結論。
「たぶん必要なのは批判力と表現力、そして審美眼でしょうか。
加えれば『夢は必ず叶う』と信じ続ければいつかはつじつまが合うような気がします」。
何か足りないかも知れないが・・・。
昨日もうひとつ頂戴していた。
「引け後のラジオ日経聞いていて爆笑・・・
珈琲が口から出て、先程ズボンをクリーニングにもっていきました。
『高い投資顧問料払うより内閣府などのホームページをみればいい』。
毎月お金を払う人どれだけいるのかなあ」。
・・・・・・・・・・・・
《兜町カタリスト》
「仰げば尊し」
仰げば尊し、相場の恩
アベノミクスにも、はやいくとせ
思えばいと疾し、この年月
今こそ分かれ目、塩漬けさらば
互いに睦みし、ウリカイの板
別るる後にも、やよ忘るな
ストップ値を上げ、やよ励めよ
今こそ分かれ目、塩漬けさらば
朝夜慣れにし株価のマド
リーマン震災、積む売り物
忘るる間ぞなき、日々値動き
今こそ分かれ目、塩漬けさらば
(櫻井)
03月30日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
30日午前の日経平均株価は続落し、前日比56円52銭安の1万7047円1銭で終えた。
外国為替市場でドル安・円高が進行するのを横目に買い手控えムードの強い展開だった。
FRBイエレン議長のハト派的発言を受け、米国市場ではNYダウが約3カ月ぶりの高値圏に浮上するなど株高トレンドを強めているが、為替市場では1ドル=112円台前半まで円が買われ、東京市場では主力株中心に逆風が意識されている。
輸出企業の業績が悪化するとの懸念が強まった。日経平均の下げ幅は一時100円を超えた。
ただ、下値に対しても底堅い。今夏に参院選を控え、補正予算など財政出動を伴う経済対策や、消費増税見送りへの期待感が押し目買いにつながっている。
また、中国などアジア株が総じて堅調に推移したのも支援材料となった。売買代金は低調が続いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8787億円、売買高は8億5771万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の54%にあたる1055、値下がりは39%の759、変わらずは125だった。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが冴えず、トヨタが下落した。日本電産、村田製作所も軟調。東邦チタニウムが急落、鉄建も大きく売り込まれた。原油相場の下落を背景に国際石開帝石など資源関連株が安い。一方、ペプチドリームが商いを伴い上昇、JPホールディングスが物色人気となったほか、佐川急便との提携が報じられた日立物流は大幅高。ニトリHDや良品計画も買われた。シャープも買い優勢となった。
東証2部株価指数も続落。前引けの2部指数は、前日比2.64ポイント安の4396.49となった。
個別銘柄ではシステクアイ、サイオス、ラオックスや朝日インテクが下げ、バリューHR、東洋テック、C&R社、象印、RVHが上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日に比べ3円65銭高い2465円38銭だった。値動きの良い中小型株が多くを占める新興企業銘柄に個人投資家などの買いが向かった。米連邦捜査局(FBI)が子会社の技術を使用したとされているサン電子がにぎわい、市場全体の売買は膨らんだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で933億円、売買高は1億850万株。個別銘柄ではフジタコーポ、トリケミカルがストップ高。カルナバイオやセリア、サコス、幼児活動研究会、夢の街創造が上昇した。半面、アイサンテクやザイン、オーテック、フィスコ、アドアーズ、クルーズが下落した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。前引けは前日比15.12ポイント高い1020.97だった。個別銘柄では、ケアネット、ネットイヤーがストップ高。アクアライン、アドウェイズ、MRT、ジグソーやサイバダイン、インベスCが上昇した。一方で、サマンサJP、そーせいやモルフォ、グリンペプは下落した。
03月30日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比95円27銭安の1万7008円26銭で推移。
円高・ドル安を嫌気した売りが引き続き優勢だが、補正予算編成などの政策期待が相場を下支えしている。
米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が29日の講演で利上げに慎重な姿勢を示したことで、円相場が対ドルで上昇。輸出関連株などを中心に、引き続き業績悪化を懸念した売りが出ている。一方、補正予算編成などの景気てこ入れ策への期待は根強く、消費関連銘柄が買われ、相場を支えている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げに一巡感が出ている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5037億円、売買高は5億198万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は637、値下がりは1177、変わらずは116と、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大幅に上回っている。
業種別では33業種中8業種が値上がり。1位は繊維で、以下、空運、その他金融、サービスと続く。値下がり上位には海運、鉱業、非鉄金属が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は6.28円の押し下げで京セラがトップ。以下、日東電が5.69円、ファストリが5.11円、味の素が4.95円と続いている。
プラス寄与度トップはテルモで、日経平均を3.14円押し上げている。次いでNTTデータが3.14円、花王が2.59円、東エレクが2.47円と続く。
個別では、トヨタなど自動車株が引き続き安い。村田製やアルプスといった電子部品銘柄も売られている。DOWAや住友鉱なども下げている。一方、良品計画やニトリHDといった小売株が上昇。キッコマンや明治HDなど食品株の一角も上げている。
東証2部株価指数は続落。ラオックスと朝日インテクが下げ、象印とRVHが上げている。
【注目銘柄】
■フロイント <6312>
29日、16年2月期の連結最終利益を従来予想の8億円→9.4億円に17.5%上方修正。増益率が15.1%増→35.3%増に拡大する見通しとなった。
■ペプチドリーム<4587>
3日続伸。3月上旬を境に上昇を一気に加速させ、バイオ関連株人気を牽引。時価総額は3800億円を上回りバイオベンチャーの中では断トツ。
■ヘリオス<4593>
バイオ関連株人気に乗って1500円近辺のもみ合いを上に抜けてきた。iPS細胞技術を使って再生医薬品の開発を進める。他家由来のiPS細胞を用いた治療法実用化への取り組みに業界内でも注目が集まっている。
■アクロデア<3823>
健康CP<2928>の連結子会社であるXioが運営するゲーム関連事業の一部を譲受けると発表している。
225先物はみずほ・三菱・ドイツ・JP・モルスタが買い越し。
ニューエッジ・ソジェン・SBI・クレディ・メリル・フォリップが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・野村・みずほ・JP・バークレイズが買い越し。
モルスタ・GS・メリル・クレディ・ニューエッジ・三菱が売り越し。
外資系等は、東鉄工(1835)、Jマテ(6055)、シーズ(4924)に注目。
テクニカル的には、トラストテック(2154)、システナ(2317)、ウェルネット(2428)、JPHD(2749)、ケンコーマヨ(2915)、ブロンコ(3091)、ウェルシア(3141)、三交(3232)、コスモス薬(3349)、トリドール(3397)、GMOPG(3769)、久光(4530)、コニシ(4956)、小林薬(4967)、サクセス(6065)、ASB(6284)、福島工(6420)、オプテックス(6914)、西松屋(7545)、壱番屋(7630)、前田工繊(7821)、エイベクス(7860)、図書印(7913)、TASAKI(7968)、ダイビル(8806)、穴吹興産(8928)、相鉄(9003)、光通信(9435)、スクエニ(9684)、バロー(9956)、日水(1332)、USMH(3222)、日立化成(4217)、塩野義(4507)、栄研化学(4549)、ペプチド(4587)、早稲田アカ(4718)、リブセンス(6054)、アサンテ(6073)、グローリー(6457)、Mimaki(6638)、富士通ゼ(6755)、日本CMK(6958)、小糸(7276)、スズデン(7480)、フジシール(7864)、宝印刷(7921)、トーセイ(8923)、東急(9005)、京阪(9045)、神奈川交(9081)、上組(9364)、ドコモ(9437)、ゼンリン(9474)、邦ガス(9533)、アイン(9627)が動兆。
<兜町カタリスト>
「狼の闘争」
NYダウは97ドル高17633ドルと3日続伸。
NASDAQは79ポイント高と大幅に反発。
S&P500は17ポイント高の2055ポイントと年初来高値を更新。
イエレンFRB議長が講演で利上げを慎重に進める姿勢を表明したことを好感。
先週まで地区連銀の総裁が相次いで早期利上げの可能性をにじましていたのを打ち消した格好。
原油の下落は相変わらず見えないフリ。
イエレン議長発言を受けた格好で為替は112円台まで円高トレンド。
10年国債利回りは1.8035%まで低下した。
共和党候補トランプ氏の選挙運動の責任者が女性記者に暴行した疑いでフロリダ州で逮捕。
これもひそかな追い風なのかも知れない。
30円余り届かなかった権利配当落ちの即日埋め。
明けてシカゴ225先物の終値は17020円。
NY株高の一方で進んだ円高トレンドを嫌気した格好。
高値の17130円を限界とは考えたくないところだが・・・。
まずは権利付き最終だった28日終値17134円奪還が目標だろう。
日経平均の25日線からのかい離はプラス2.2でさほど気にならない。
ただ騰落レシオが124%でまだ高い水準。
株価下落だった松井証券経由の信用評価損率は売り方マイナス9,820%、
買い方マイナス8.450%と非常識な動き。
マザーズ指数が8か月ぶりに1000ポイント台に乗せた。
指数だけを見ていると個別テーマで大きく上昇している新興株の強さを見逃しそうだ。
空売り比率が35.8%まで低下したことは好感。
久々の水曜高に期待したいところ。
昨日の日経報道で気に入ったのが日清食品。
株価の動きによって食事の内容が変わる株価連動型社員食堂「カブテリア」構想。
を今日東京本社にオープンするという。
月末の同社の株価が前月の月平均に比べて上昇した場合は「ご褒美デー」。
マグロの解体ショーなど豪華なイベントを開催。
逆に下落した場合は「お目玉デー」として、食事の内容は質素。
昭和30年台の給食のような内容になるという。
しかも配膳は給食着姿の役員数人。
食堂内には同社の株価を表示するというから好感。
興味深かったのは東急電鉄。
鉄道車内の犯罪防止対策として、全車両に防犯カメラを設置すると発表した。
東急多摩川、池上線を走る1編成に28日から導入。
2020年東京五輪までに全約1200両への設置を終える計画だという。
カメラの近くに「防犯カメラ作動中」と記したステッカー。
「乗客同士のトラブル」とか「停止ボタンが押された」とか日常的な車内放送。
これの防止で遅延が減るのなら結構なこと。
一方で京浜急行電鉄。
横浜市西区のみなとみらい21地区に本社を移転するという。
本社ビルは平成29年4月に着工、31年3月に竣工予定。
今期特損をだしたものの株価はほとんど下がらずだった。
新たな船出への期待は高いということだろう。
来期以降が楽しみになってきた。
昨夜六本木の人気ステーキ店ウルフギャングで2時間半以上過ごした安部首相。
同伴は補佐官と秘書官だった。
そもそもウルフギャングはNYの有名店。
ただウルフギャングの語源はドイツ語でヴォルフガング。
モーツアルトもゲーテもまさにその名を付けている。
意味は「狼の闘争」。
2016年度予算が成立。
明日から核安全保障会議で訪米し日米首脳会談。
そして消費増税延期の根回しなんてシナリオが市場関係者の読み。
「衆院解散については頭の片隅にもない」とコメントしながら言ったのは「狼の闘争」。
暗示的レストランというのは読み過ぎだろうか。
そもそも市場は消費増税に疑心暗鬼。
だから上値が重い。
そして今日明日にも決まるシャープの行方も年初からの上値抑えの材料。
一つ解決すれば、近視の市場もようやく消費増税延期材料をデフォルメし始めるだろう。
2週間前に行った丸の内のウルフギャングのテンダーロインはおいしかった。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
シード(7743)・・・動兆
シードに注目する。
同社はコンタクトレンズ大手。
業績は好調。
埼玉鴻巣工場の増設は今後の拡大への布石。
通い将来にはコンタクトレンズがICTの分野で話題になることも期待できようか。
(兜町カタリスト櫻井)
03月30日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
30日の東京株式市場は、1万7000円を意識してもみ合いの展開となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万6800円−1万7200円を想定。
寄り付き前に2月鉱工業生が発表されるが、影響は限定的だろう。
円安に振れている。対ドルでの円高を警戒して、輸出関連株は重しとなりそう。
昨日市場関係者からは「3月期末の権利落ち日に当たり、配当権利落ち分は市場推計で130円弱だった。したがって、即日埋めは叶わなかったものの、実質は前日比ほぼ100円高となり、市場参加者には底堅い印象を与えたようだ」との見方が出ている。
日経平均が3月14日につけた高値1万7291円を上回ることができるかどうかに注目しておきたい。
29日に成立した16年度予算について安倍晋三首相は、景気テコ入れのため早期に執行することを表明しており、建設株を中心とした内需関連株に関心が向かう可能性もある。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1720万株、買い1290万株で、差し引き430万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、通信、金属、建設、銀行、小売、海運、保険、その他製品、証券、電機など。
買いセクターに、鉱業、銀行、サービス、情報通信、電機、食品、小売など。
【個別材料銘柄】
■MV東北 <2655>
前期経常を31%上方修正。
■MV九州 <3171>
前期経常を33%上方修正。
■アクロディア <3823>
健康コーポ <2928> 子会社のXioが運営するゲーム関連事業の一部を1.8億円で譲り受ける。
■アクアライン <6173>
前期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■BS11 <9414>
上期経常を一転8%増益に上方修正。
【予定】
30日(水)
【国内】
2月鉱工業生産(8:50)
《決算発表》
NJS、夢の街
【海外】
ミャンマー新大統領就任式
独3月消費者物価(21:00)
米3月ADP雇用統計(21:15)
米7年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
29日のNYダウ工業平均が3日続伸し、前日比97ドル72セント高の1万7633ドル11セントと2015年12月29日以来、3カ月ぶりの高値で終えた。
朝方は、原油相場の下落を受けて、ダウ工業平均は101ドル安まで下げ売りが先行したものの、3月消費者信頼感指数が予想を上振れたほか、イエレンFRB議長の講演を午後に控えて買い戻しも入り、下げ幅をやや縮小した。
イエレン議長は講演で「政策金利の調整を慎重に進めるのが適切だ」などと述べた。
最近のインフレ率上昇についても懐疑的な姿勢を崩さず、利上げに慎重な見方を示した。追加利上げ観測が後退したことが好感され、引けにかけて上げ幅を拡大した
アップルやマイクソロフトといったIT(情報技術)銘柄などに買いが広がった。ダウ平均は午後に107ドル高まで上げ幅を広げる場面があった。
ナスダック総合株価指数は反発し、同79.836ポイント高の4846.623と1月5日以来の高値で終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は15年12月30日以来、3カ月ぶりの高値で終えた。
セクター別では銀行を除いて全面高となり、不動産やテクノロジー・ハード・機器の上昇が目立った。
四半期決算が大幅増収増益だった住宅建設のレナーが上昇し、住宅株やホーム・デポなどのホームセンター株がつれ高した。一部の資産売却に際して、買収側の提案期限を設けたと報じられたインターネット検索のヤフーが高い。ダウ平均ではアップルなどが上げた。
中期の経営戦略や16年12月期通期の利益見通しの据え置きを発表した化学のスリーエム(3M)は下落。ダウ平均の採用銘柄で下落率が最大だった。化学のデュポンや金融のJPモルガン・チェースなども下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,633.11 +97.72
S&P500種
2,055.01 +17.96
ナスダック
4,846.623 +79.836
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅続伸した。6月物は前日比70円高の1万7020円で取引を終えた。29日の大阪取引所の終値は80円下回った。
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受け、市場ではFRBは利上げを慎重に進めるとの見方が広がり米株とともに買われた。ただ、円相場が上げたのを受け、上値は重かった。6月物高値は1万7130円、安値は1万6935円だった。
03月29日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
29日の日経平均株価は3日ぶり反落。前日比30円84銭安の1万7103円53銭で終えた。
3月期決算企業の権利落ち日となり、日経平均への影響額は127.43円程度とみられていた。このため、日経平均は149円安と17000円を割り込んでスタートした。
しかし、配当の再投資に絡んだ買いが入ったことや、為替相場がやや円安方向に振れたことなどから、前場にはプラス圏に浮上する場面があった。後場の寄り付き後に再び17000円割れまで下落したが、その後は大引けにかけて緩やかに値を戻す展開となった。
配当権利落ち分(127円)を考慮すると、実質的に100円の上昇をみせた勘定となる。
また、「年金など機関投資家が、配当の再投資のためTOPIX先物に買いを入れた」との見方があった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8382億円と低水準だった。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比36.43ポイント安の1万2446.45だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、4.25ポイント安の1377.60で終えた。
東証1部の売買高は17億5085万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の55%にあたる1061、値上がりは789、変わらずは85だった。
個別では、トヨタ自、三菱UFJ、小野薬、三井物産、KDDI、日電産や任天堂、武田が下落した。ローソンやシャープも下げた。鉱業や空運、医薬品株が安かった。一方、ソフトバンクグが小幅高となったほかファストリが上昇した。ニトリHDやパナソニック、マツダが買われた。ソニー、7&iHDなどが堅調。不動産や小売り、繊維株も高かった。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比8.33ポイント安の4399.13となった。
個別銘柄では昭和化、シャルレ、フジ日本、日精機とRVHが下げ、システクアイがストップ高。稀元素、日華化、ラオックスと象印が上げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比2円27銭安の2461円73銭だった。前日に3月期末の権利付き最終売買日を通過して、権利を確定した投資家の売りが重荷になった。一方、マザーズ市場には主力銘柄への買いが続いた。東証マザーズ指数は2015年7月22日以来、約8カ月ぶりに1000台を回復した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で840億円、売買高は1億4205万株だった。
個別銘柄ではセゾン情報、フィスコやクルーズが下落した。イリソ電子やフォーサイドも売られた。一方、ニューテック、フジタコーポ、カルナバイオ、サン電子やトレイダーズが上げた。ソニーの「プレイステーション(PS)VR」対応の基盤ソフトを販売すると発表したCRIが上昇した。新製品の量産出荷を公表したザインも上げた。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比22.54ポイント高い1005.85だった。日経平均株価や日経ジャスダック平均株価が弱含む一方で、東証マザーズに上場する主力銘柄には買いが集まった。グリンペプやインフォテリは売買を伴いながら上昇。3月中旬に新規株式公開(IPO)したグローバルGやアカツキが上昇した。クレセゾンとの提携強化を発表したアイリッジも上げた。半面、そーせいやブランジスタが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,103.53 |
-30.84 |
日経平均先物 |
17,100.00 |
130.00 |
TOPIX |
1,377.60 |
-4.25 |
TOPIX先物 |
1,375.00 |
10.50 |
東証2部指数 |
4,399.13 |
-8.33 |
JASDAQ |
2,461.73 |
-2.27 |
マザーズ |
1,005.85 |
22.54 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1750850 |
1838294 |
東証2部 |
54350 |
15775 |
03月29日個別銘柄情報
個別銘柄情報を6銘柄更新しました。
[3917]アイリッジ
[3176]三洋貿易
[3093]トレジャー・ファクトリー
[2186]ソーバル
[3919]パイプドHD
[3180]ビューティガレージ
03月29日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
29日午前の日経平均株価は3営業日ぶりに小反落し、前日比27円83銭安の1万7106円54銭で終えた。
前日に3月期末の権利付き最終日に伴う買いが入った反動が出てマイナス圏で推移しているものの、下値では押し目買いが入り底堅さをみせている。
日経平均は配当権利落ち分(127円)を考慮すると、実質的には上昇した。
午前10時ころから、外国為替市場で「国内の輸入企業から、決算期末を控えて大口の円売り・ドル買いが出た」との見方から、急速に円安・ドル高が進行したのを好感し、日経平均株価の下落幅が急速に縮小し、11時過ぎに一時前日比プラスに転じる場面もあった。
「年金など機関投資家が、配当の再投資のためTOPIX先物に買いを入れた」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8990億円と薄商いだった。売買高は8億8179万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1088、値上がりは737、変わらずは106だった。
個別では、シャープが下落した。2016年3月期が2000億円の最終赤字となる見通しと伝わった。日電産やOLCも売られた。トヨタ自動車が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも冴えない。国際石開帝石など石油関連株が下げ、銀行や空運、証券株も安かった。一方、ファストリが上昇した。小野薬が買いを集め、ニトリHDも上昇した。不動産や小売り、食料品株も高かった。マネーパートナーズグループが大幅高、セブン&アイ・ホールディングス、IHIがしっかり。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。前引けの2部指数は、前日比4.75ポイント安の4402.71となった。
個別銘柄では昭和化、シャルレ、シノブフーズ、RVHが売られた。一方、ヨネックスと象印、サイオス、稀元素が上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は6営業日ぶりに小幅反落した。前引けは前日比7円53銭安の2456円47銭だった。前日に3月期末の権利付き最終売買日を通過し、権利を確定した投資家からの売りが出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で353億円、売買高は7339万株だった。
個別銘柄ではセゾン情報、モーニングスター、鳥羽洋行、朝日工業、フィスコやクルーズが下げた。フォーサイドや夢の街創造も安い。一方、幼児活動研究会、フジタコーポがストップ高。サン電子やトレイダーズが上げた。増配見通しを発表したKTKが大幅高となった。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比17.40ポイント高い1000.71だった。日経平均株価や日経ジャスダック平均株価が弱含む一方、マザーズ市場の主力銘柄には買いが続いた。そーせいやモルフォが上げた。MRTがストップ高。3月中旬に新規株式公開(IPO)したグローバルGやアカツキも上昇した。クレセゾンとの提携強化を発表したアイリッジが大幅高だった。半面、ジグソーやブランジスタ、総医研、サンワカンパニーが下げた。
03月29日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は下げ幅を縮小し、前日比80円程度安い1万7050円前後で推移している。前日に3月期末の権利付き最終売買日を通過し、権利を確定した投資家からの売りが先行した。一方、「東証株価指数(TOPIX)先物に数百億円〜1000億円規模の再投資がみられる」との声が聞かれ、相場を下支えしている。
配当権利落ち分(127円)を考慮すると、朝方から実質的には横ばい水準を維持していた。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は安値圏でもみ合っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5341億円、売買高は5億4616万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1304、値上がりは529、変わらずは98だった。
業種別では33業種中6業種が値上がり。1位は不動産で、以下、食料、小売、繊維と続く。値下がり上位には銀行、鉱業、非鉄金属が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は13.75円の押し下げでファナック <6954>がトップ。以下、ファストリが10.6円、KDDIが6.36円、アステラスが5.6円と続いている。
プラス寄与度トップはコナミHDで、日経平均を3.53円押し上げている。次いでNTTデータが2.36円、電通が1.96円、セブン&アイが1.89円と続く。
個別では、コマツや日立建機が安い。
国際石油開発帝石、日本海洋掘削、石油資源開発など資源開発関連株が総じて軟調に推移している。WTI原油先物価格はここ続落歩調で1バレル=39ドル台と40ドル台の定着が遠のいている。原油市況と株価の相関性の強い、資源開発関連株も買い戻し一巡から上値の重い展開となっている。
一方、業績上方修正のエイベックス・グループ・ホールディングスが大幅3日続伸している。NTTデータやニトリHDが上昇した。不動産や小売り、食料株も買われている。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。ベネ・ワンやRVHが下げ、象印やアートSHDが上げた。
【注目銘柄】
オーテック<1736>
ストップ高買い気配。売り注文の倍以上の買い注文が入っている。
昨日引け後、16年3月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高は従来予想の216億円から231億円(前期比10.0%増)に、営業利益は同10億4000万円から14億1000万円(同26.3%増)に引き上げた。
サンオータス<7623>
28日、パナソニック<6752>の綱島事業所跡地(横浜市)で開発される「Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン」に、慶応義塾大学が2018年3月に開設する混住型国際学生寮のオーナーとして参画すると発表した。
アイリッジ <3917>
クレセゾン<8253>が同社発行済株式の約8.7%を追加取得し、同社の既存株主であるDガレージ<4819>を含めた3社の業務連携を強化すると発表している。スマートフォン向けO2Oやブロックチェーンを活用したFinTechソリューションを共同開発する。Dガレージの投資先でブロックチェーン技術を有するBlockstream社との連携も図り、ビットコインに代表される仮想通貨やブロックチェーン技術を積極的に取り込む。
<兜町カタリスト>
「よく知られた事実」
不思議と過去にばかり目が行く市場関係者。
本来は未来志向の筈なのに「過去に饒舌、未来に寡黙」。
それでもリーマンショックや民主党政権末期との比較は結構面白い。
まずは09年3月。
日経平均8109円、TOPIX773ポイント。
時価総額252兆円。
東証1部売買代金1兆4000億円。
予想PER26.7倍。
実績PBR0.99倍。
予想ROE0.81%。
予想配当利回り2.64%。
10年債利回り1.340%。
原油価格バレル49ドル。
失業率5.1%。
そして12年7月。
日経平均8695円、TOPIX736ポイント。
時価総額255兆円。
東証1部売買代金9291億円。
予想PER10.7倍。
実績PBR0.88倍。
予想ROE7.63%。
予想配当利回り2.54%。
10年債利回り0.780%。
原油価格バレル88ドル。
失業率4.4%。
そして16年3月。
日経平均17000円、TOPIX1364ポイント。
時価総額507兆円。
東証1部売買代金2兆3000億円。
予想PER13.0倍。
実績PBR1.14倍。
予想ROE7.47%。
予想配当利回り2.08%。
10年債利回りマイナス0.105%。
原油価格バレル39ドル。
失業率3.2%。
時価総額は2倍以上になったのに指標はおなじようなものが多い。
未来から来たアンドリュー・カールシンと言う都市伝説。
2003年頃の株式市場でわずか2週間で126連勝。
たった8万円の元手を2週間で340億円に増やすことに成功したという。
FBIに目を付けられ、インサイダー取引の疑いで尋問を受けた時の言葉。
「僕は2256年から未来人」。
未来の情報を知っている彼に興味をもった億万長者が莫大な保釈金を出して彼を自由にさせたとも言う。
残念ながら兜町ではせいぜい兜町で1億円の元気を拾った話くらいしかない。
スケールの違いは相当大きい。
ただ2256年は眉唾かもしれないが126連勝は事実だからすごい。
タイムトラベラーというかバックトゥーザフューチャーというか・・・。
「この時代に株が乱高下することはよく知られた事実なので」というコメントが残っているという。
・・・・・・・
《兜町ポエム》
「最後の春休み」
春休みの兜町に
忘れたものを取りに行った
ひっそりとした長いチャートを
ながめていたら泣きたくなった
目立たなかった銘柄ばかり
ストップ高も数えるほど
証券コードの並び順さえ
どれもが遠く離れてた
もしもできることなら
マザーズやJASDAQ市場に
ずっとずっとうずくまっていてね
もうすぐ別の市場に行って
思い出してもくれないの
たまにランキングで値と値があっても
もう新興じゃない
高値近くのあなたの株価
ひとり買い物つけてみる
板を抜けると新しい市場で
ほかの株価にまぎれていた
もしもできることなら
マザーズやJASDAQ市場に
ずっとずっとうずくまっていてね
もうすぐ225の道を歩き
値動きさえも違っていく
ボラティリティ高くワクワク値動き
今は春休み
今は春休み
最後の春休み
(兜町カタリスト櫻井)
03月29日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
29日の東京株式市場は、手掛かり材料難のなか3月配当落ち(130円程度分)を即日で、埋め戻してプラスで推移できるかが注目される。
日経平均予想レンジは、1万6900円−1万7300円を想定。
補正予算や消費増税先送りなどへの期待感が支えとなることも想定される。
一方、週末にかけて、内外で重要な経済指標の発表を控えることから、模様眺め気分が広がることもありそう。
昨日の日経平均株価は5日移動平均線(1万7015円)の上昇が株価を押し上げる展開となった。本日は5日移動平均線の強い上昇スピードも和らぐことから、堅調でも75日移動平均線(1万7340円)が上値のフシとなりやすい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り910万株、買い690万株で、差し引き220万株の売り越し。
売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、不動産、小売、石油、ガラス、機械、情報通信、その他製品、銀行、電機など。買いセクターに、電機、食品、薬品、商社、化学など。
【注目材料】
■オーテック <1736>
今期経常を一転24%増益に上方修正・8期ぶり最高益、配当も18円増額。
■ジェーソン <3080>
前期経常を26%上方修正、配当も1.9円増額。
■日エンター <4829>
子会社の会津ラボが長時間稼動・ペイロード(積載量)加算を可能にするドローン制御技術「Dronet(ドロネット)」をドローン展示会「Japan Drone 2016」で発表。「Dronet」は複数のドローンを給電ケーブルで接続し、ドローン間のケーブルの角度からドローン同士の距離を一定に保ち、ドローン群全体を安定制御する技術。会津大学と産学連携し、事業化へ向けた開発も担当する。
■ニューテック <6734>
前期最終を68%上方修正・14期ぶり最高益、配当も8円増額。
■エイベGHD <7860>
今期経常を2倍上方修正。エイベックス・デジタルがソフトバンク <9984> との合弁会社で会員制音楽・映像配信を手掛けるUULAの発行済み株式の40%を取得し完全子会社化する。ソフトバンクが役割業務のうち一部を解約することに伴い、ソフトバンクから20億円を受領する。
■メディア工房 <3815>
今月3日に配信開始したゲームブランドOBOKAIDEMの爽快フライゲーム「WORLD PIECE(ワールドピース)」が全世界で80万ダウンロードを突破。
■アイリッジ <3917>
クレセゾン <8253> が同社の発行済み株式8.7%を追加取得し、既存株主であるDガレージ <4819> [JQ]を含めた3社の業務連携を強化。同社のスマートフォン向けO2Oソリューション、Dガレージのブロックチェーン技術、クレセゾンの顧客基盤を活用してFinTechソリューションを共同開発する。
【予定】
29日(火)
【国内】
16年度予算案が参院本会議で可決・成立見通し
2月労働力調査・有効求人倍率(8:30)
2月家計調査(8:30)
2月商業動態統計(8:50)
《決算発表》
ハニーズ、ハピネス&D、ERIHD、ライトオン、NaITO、平和堂
【海外】
ユーロ2月マネーサプライ(17:00)
米1月S&Pケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米3月消費者信頼感指数(23:00)
米5年国債入札
イエレンFRB議長講演(30日1:30)
《決算発表》
レナー
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
28日の欧州市場は、英・独・仏がイースターの祝日で休場
28日のNYダウ工業平均は続伸し、3連休前の24日に比べて19ドル66セント高い1万7535ドル39セントで終えた。足元で相場がやや軟調に推移していたため、値ごろ感からの買いがやや優勢となった。
ダウ平均は前週に週間ベースで6週ぶりに下落し、値ごろ感からの買いが入った。四半期末が近づき、機関投資家が期末時点の保有銘柄の構成などを整える「お化粧買い」の一環で株式を買う動きもみられたという。
2月個人所得・支出が予想通りの内容となり、買いが先行。2月中古住宅販売仮契約が予想を大幅に上振れたほか、メディアや関連株に買いが広がったものの、軟調な原油相場やワシントンでの発砲事件などの報道を受け、上値も限られた。
今週は4月1日発表の3月の雇用統計など重要指標の発表が多い。29日には米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が講演する。米景気動向や金融政策の方向を見極めたいとして、積極的な取引を見送るムードも強く、動意が乏しかった。
首都ワシントンの連邦議会で28日に発砲があり、議会とホワイトハウスが緊急閉鎖された。発砲した容疑者は拘束されたと伝わり、相場の反応は限られた。
一方、ナスダック総合株価指数は反落し、同6.718ポイント安の4766.787で終えた。
セクター別では、メディアや不動産が上昇する一方で運輸や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
高級ホテルのスターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドは、前週にマリオット・インターナショナルによる買収で合意していたが、中国の安邦保険集団率いる企業連合が再び買収額を引き上げたことで、堅調推移マリオットも高い。物言う株主(アクティビスト)の投資ファンドと取締役人事を巡って合意した化粧品のエイボン・プロダクツが急伸。ゼネラル・エレクトリック(GE)や化学のスリーエム(3M)も高い。
一方、創業者が最高経営責任者(CEO)に就任すると発表したインターネットラジオ局のパンドラ・メディアが急落した。原油先物相場が続落し、シェブロンなどエネルギー株が売られた。マイクロソフトや製薬のファイザーも下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,535.39 +19.66
S&P500種
2,037.05 +1.11
ナスダック
4,766.787 −6.718
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発した。6月物は3連休前の前週末24日に比べて180円高の1万6950円で取引を終えた。28日の大阪取引所の終値は20円下回った。
米株式市場でダウ工業株30種平均が続伸したほか、外国為替市場では円安となり、買いを支えた。6月物は一時1万7045円まで上げた。一方、6月物安値は1万6825円。取引は低調だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16950 ( -20 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
17005 ( +35 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あす(29日)の東京株式市場は、実質4月新年度相場入りとなる。
連休明けの米国株の動向次第ということだろうが、3月期末の配当などの権利落ち分は日経平均株価で130円弱(市場推計)とされており、この落ち分を埋めて引けるかどうかの攻防に注目が集まりそうだ
日経平均株価は5日移動平均線(17015円)の上昇が株価を押し上げる展開となった。あすは5日移動平均線の強い上昇スピードも和らぐことから、堅調でも75日移動平均線(17340円)が上値のフシとなりやすい。
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みずほ証券では、4〜5月の決算発表で外需企業の2016年度業績予想が悪くなりそうなことから、「内需業種のオーバーウエートを維持したい」と指摘。情報通信、食品、建設、不動産の「オーバーウエート」を継続して、資源価格が底入れしているため卸売の「オーバーウエート」を継続。
その他金融はマイナス金利の恩恵を再評価して「中立」から「オーバーウエート」へ引き上げ、消費税引き上げ延期の確率が高まっているため、小売を「アンダーウエート」から「中立」へ引き上げ、6月にかけて株式市場全体の回復を予想することから、医薬品を「中立」から「アンダーウエート」に引き下げ。
【個別注目銘柄】
■ニトリHD[9843]
16年2月期決算を発表。営業利益は前期比10.2%増の730億円、純利益は同13.3%増の469億円だった。家具・インテリアの売り上げが好調だったうえ、店舗の省電力化などコスト削減が収益に貢献した。17年2月期予想は営業利益が前期比8.2%増の790億円、純利益は同9.4%増の514億円。年間配当予想は前期比5円増の1株あたり70円とした。
QUICKコンセンサス(11社)は営業利益807億円、純利益507億円。配当は68.36円。
28日終値は9730円(▲30)。
■日本コンベヤ[6375]
自己株消却を発表。発行済み総数の2.13%にあたる140万1493株を31日に消却する。28日終値は149円(▲1)。
■クスリのアオキ[3398]
3月次の業績を発表。既存店ベースでの売上高は前年同月比15.7%増、客数は同11.5%増、客単価は同3.8%増だった。28日終値は6270円(△100)。
03月28日個別銘柄情報
個別銘柄情報を11銘柄更新しました。
[7501]ティムコ
[3908]コラボス
[4326]インテージホールディングス
[7456]松田産業
[6837]京写
[4319]TAC
[3751]日本アジアグループ
[2761]トシン・グループ
[2471]エスプール
[3753]フライトホールディングス
[2397]DNAチップ研究所
03月28日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
28日の日経平均株価は続伸し、前週末比131円62銭高の1万7134円37銭で終えた。
外国為替市場で円相場が1ドル=113円台半ばで円安・ドル高に振れ、輸出採算の改善などを意識した買いが入り相場を下支えした。自動車、精密機器などの輸出関連銘柄をはじめ、内需関連の倉庫・運輸、陸運、小売り、鉄鋼、医薬品など幅広い業種で買いが優勢となった。
ただ、外国為替市場で、午後1時過ぎから一転して急速に円高・ドル安傾向が強まったことから、これに連動して日経平均株価が前週末比でマイナス圏に沈む場面もあった。
きょうが3月期末の権利付き最終売買日だったため、個人投資家などから高配当銘柄の一角へ駆け込み的な買いも入った。配当利回りが相対的に高い銘柄が堅調で、りそなHDなど銀行株の一角や、ヤマハ発やショーワなどに買いが入った。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前週末比144.10ポイント高の1万2482.88だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は15.80ポイント高の1381.85。ともに28日の高値で終えている。
東証1部の売買代金は概算で1兆9283億円。売買高は18億4515万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1562と、全体の約8割を占めた。値下がりは301、変わらずは85銘柄だった。
個別銘柄では、旭化成グループの旭化成ファーマと創薬研究開発で契約を締結すると発表したペプチドリームが大幅高に買われ、消費増税先送り観測を背景に、百貨店の高島屋とJフロントが大幅に上昇。小売大手のイオン、ネット通販の楽天が上げた。SMCと新日鉄住金、旭化成の上げも大きかった。小野薬品工業、ダブル・スコープ、NTTドコモも堅調。
一方、ソフトバンクグループ、東芝とファストリが下落。ソニーFHとクックパッドの下げも目立った。マーベラス、野村不動産ホールディングス、ソニーフィナンシャルホールディングスも売られた。
東証2部株価指数は5日続伸した。大引けの2部指数は、前週末比5.34ポイント高の4407.46となった。
個別銘柄では日華化、昭和化がストップ高。サンユウ、丸八倉、バナーズ、象印と朝日インテクが上げ、半面、イワキポンプ、システクアイ、スガイ化学工業、エスクローAJ、ラオックスとアートSHDが下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に5日続伸した。終値は前週末比2円08銭高い2464円00銭だった。
3月期末の権利付き最終売買日にあたり、個人投資家が配当や株主優待狙いの買いを入れた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で585億円、売買高は1億1190万株だった。個別銘柄ではフジタコーポ、テインがストップ高。アイサンテクやルーデン、クルーズ、イリソ電子が上昇した。半面、五洋インテ、アドアーズ、サン電子やフィスコ、チエルは下落した。
東証マザーズ指数も反発。終値は前週末比18.23ポイント高い983.31と昨年7月24日(996.49)以来、8カ月ぶりの高値となった。今秋にも東証1部への市場変更を申請すると伝わったそーせいの売買が盛り上がるなど、時価総額の大きい銘柄が上昇し、指数をけん引した。
個別銘柄ではサマンサJPがストップ高。グリーンペプタイ、インフォテリ、そーせいやインフォテリ、インベスCの値上がりが目立った。半面、MRT、メドピア、カイオム、ジグソーやブランジスタ、FFRIは下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,134.37 |
131.62 |
日経平均先物 |
16,970.00 |
100.00 |
TOPIX |
1,381.85 |
15.80 |
TOPIX先物 |
1,364.50 |
14.5 |
東証2部指数 |
4,407.46 |
5.34 |
JASDAQ |
2,464.00 |
2.08 |
マザーズ |
983.31 |
18.23 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1845150 |
1928326 |
東証2部 |
58180 |
15342 |
「ようやく申酉騒ぐ、かも」
ほぼ週末比120円幅の上昇。
「明日の3月期末権利配当落ち分が125円程度だからその分今日上げたのかも」という声も聞かれる。
「配当を狙った個人投資家などの買いが入ったもよう」との指摘もあるがその割に商いが盛り上がっていないのが疑念。
週末は米雇用統計と日銀短観。
週末にかけて賑わしいこと。
ただ日曜の日経にあったように政治的スケジュールを見てみると・・・。
3月29日:予算成立、総理記者会見
4月1日:日銀短観
14〜15日:G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン)
24日:北海道5区、京都3区補選
5月:「ニッポン1億総活躍プラン」取りまとめ
18日:1〜3月GDP
20〜21日:G7財務相・中央銀行総裁会議(仙台)
26〜27日:伊勢志摩サミット
6月1日:通常国会会期末
7月参院選:(衆参同日選挙の可能性)
参院選後:臨時国会召集、補正予算案提出
兜町流で読めば市場が歓迎しそうなスケジュール。
本当の「申酉騒ぐ」の時期がやってきそうな気配がある。
因みに日経ヴェリタスでは「2016年度の日本株相場の様々なリスク」。
↓
【リスク小】
日本経済の再デフレ化(内需企業の業績が悪化)
参院選での与党敗北(投資家の政策期待が後退)
アジア通貨危機(新興国経済ショックが発生。株価急落も)
ギリシャ危機再燃(ユーロ売り膨らみ、リスクオフを誘発)
【リスク中】
原油価格再び下落(資源関連株やハイ・イールド債投信が下落)
米国で追加利上げなし(ドル安進行、日本企業の業績に逆風)
円、対ドルで100円突破(輸出企業の業績悪化)
企業不祥事の多発(海外投資家の不信感が増大、日本株離れに)
米大統領選でトランプ氏勝利(対日強硬策で株安、円高も誘発か)
【リスク大】
訪日外国人の失速(消費関連企業の業績に影響)
国内不動産の市況低迷(不動産株や不動産投資信託(REIT)下落)
そういえば・・・。
日銀短観の発表は、日本株の短期的な転換点になるという指摘は大和のレポート。
4月1日発表予定の日銀短観。
最近はその発表が株式市場の短期的な転換点となることが多い。
大企業製造業・業況判断DIが前回比で改善した場合は株価が短期の天井。
前回比で悪化または横ばいの場合は株価が短期の底入れとなる傾向が見られるという。
「もし悪化したとしてもそれは東京市場の良い押し目」と良い解釈が聞かれる。
そして3月末権利落ち日に株価が上昇すれば、その年の相場は堅調のアノマリー。
過去の例からは3月末権利落ち日の日経平均が上昇した年は、株式市場が年後半に向けて堅調であることが多い。
「権利落ち分をすぐに埋めて株価が上昇することは、強気相場の表れ」。
明日の動向は結構重要ということになる。
以下は過去の推移。
↓
2000年プラス93円
2001年マイナス223円
2002年マイナス53円
2003年プラス113円
2004年プラス239円
2005年プラス31円
2006年プラス40円
2007年マイナス156円
2008年マイナス38円
2009年プラス156円
2010年マイナス9円
2011年マイナス19円
2012年マイナス72円
2013年プラス22円
2014円プラス145円
2015年マイナス185円
(櫻井)
03月28日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
28日午前の日経平均株価は続伸し、前週末比131円44銭高の1万7134円19銭で前場を終えた。
東京外国為替市場で、一時1ドル=113円60銭台まで円安・ドル高が進行していることを好感し、主力輸出企業の採算悪化懸念が後退するとの見方から、自動車、精密機器などの輸出関連銘柄をはじめ、内需関連の倉庫・運輸、陸運、小売りなど幅広い業種で買いが優勢となっている。
円高懸念が後退し、見直し買いが入った。海外向け事業が多くを占めるSMCとクボタ、コマツといった機械株をはじめ、自動車の富士重と日産自が上昇した。
きょうが3月期末の権利付き売買最終日のため配当利回りが相対的に高いりそなHDやツガミなどが上げた。配当を狙った個人投資家などの買いが入ったもようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8262億円、売買高は8億3660万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1303と、全体の67%を占めた。値下がりは486、変わらずは157銘柄だった。
日経平均プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を13.65円押し上げ。次いでファストリが8.24円、アステラスが6.47円、エーザイが6.16円と続いた。
マイナス寄与度は5.53円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、テルモが1.57円、ホンダが1.02円と続いた。
個別銘柄では、旭化成グループの旭化成ファーマと創薬研究開発で契約を締結すると発表したペプチドリームが大幅高に買われ、新薬の承認観測が出たエーザイは上昇。小野薬とアステラスも上げた。J.フロント リテイリングの百貨店株が堅調。イオンと楽天の上げも大きかった。
一方、東芝と国際石開帝石は下落。東京海上とソフトバンクが下げた。クックパッドが続落し、マーベラス、野村不動産ホールディングス、ソニーフィナンシャルホールディングスも軟調な推移となっている。
東証2部株価指数は5日続伸。前引けの2部指数は、前週末比5.59ポイント高の4407.71となった。
個別銘柄ではサンユウ、日華化、バナーズ、サンテック、朝日インテクや象印が上げ、半面、システクアイ、イワキポンプ、ヤマシンフィルタ、ラオックスとアートSHDが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前引けは前週末終値に比べ3円91銭高い2465円83銭。
きょうは3月期末の権利付き最終売買日にあたり、個人投資家が配当や株主優待狙いの買いを入れたことが支援材料になった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で363億円、売買高は7267万株。個別銘柄では夢の街創造委員会、テインがストップ高。クルーズ、イリソ電子、ルーデン、デジタルデザインが上昇した。半面、五洋インテ、サン電子やフィスコ、チエルは下落した。
東証マザーズ指数も反発。前引けは前週末比15.95ポイント高い981.03だった。個別銘柄では今秋にも東証1部への市場変更を申請する方針と伝わったそーせいのほか、グリンペプやインベスC、サマンサJP、アカツキ、シリコンスタジオの値上がりが目立った。一方、ジグソー、アクロデア、SHIFT、FFRI、MRTは下げた。
03月28日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前週末比135円62銭高の1万7138.37円で推移している。
外国為替市場で円相場が1ドル=113円台半ばで円安・ドル高に振れ、輸出採算などを意識した買いが相場を下支えしている。市場では配当を狙った個人投資家の買いも入っているとの声があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もしっかり。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5235億円、売買高は5億4848万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1383と、全体の約7割を占めた。値下がりは409、変わらずは154銘柄だった。
業種別では33業種中31業種が上昇し、下落は石油・石炭、鉱業の2業種のみ。値上がり率1位は海運で、以下、倉庫・運輸、電気・ガス、パルプ・紙、陸運、医薬品と続いている。
円高懸念が一服し、海外に事業を展開するSMCやコマツといった機械株が堅調となった。景気動向に業績が左右されにくい食料品のアサヒや明治HD、医薬品の小野薬や第一三共などが強含み、投資家の慎重な姿勢がうかがえる。
日経平均プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を12.47円押し上げている。次いでファストリが5.49円、エーザイが5.45円、ファナックが4.12円と続く。
マイナス寄与度は1.18円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、TOTOが0.59円、東京海上が0.49円、ニコンが0.47円と続いている。
東エレクと新日鉄住金は上げ幅を拡大。日立と三菱電も一段高。富士通とKDDIは日中の高値圏で推移。一方、東京海上と三井物は軟調に推移している。
東証2部株価指数は5日続伸。鳥貴族と象印が上げ、ラオックスとアートSHDが下げた。
225先物はHSBC・野村・GS・ドイツ・シティ・大和が買い越し。
JP・アムロ・三菱・ニューエッジ・SBI・GMOが買い越し。
TOPIX先物はドイツ・クレディ・三菱が買い越し。
バークレイズ・野村・シティ・大和・ニューエッジが売り越し。
外資系等はヒューム管(5262)に注目。
テクニカル的には学情(2301)、コア(2359)、住友ゴム(5110)、ファーストロジ(037)、アルバック(6728)、新京成(9014)、あさひ(3333)、ヒトコム(3654)、PI(4290)、小野薬(4528)、大正薬(4581)、OLC(4661)、ISID(4812)、能美防(6744)、Fマート(8028)、ユニシス(8056)、ユニー(8270)、CSP(9740)、アサツー(9747)が動兆。
<兜町カタリスト>
「自動的に風景は変わる」
先週週間ベースで日経平均株価は1.7%、TOPIXは1.6%と3週間ぶりの反発。
中小型銘柄のテーマ選別物色は継続しており東証マザーズ指数は週間で2.1%上昇し6週続伸(累計44.6%上昇)。
日経ジャスダック平均は週間1.6%上昇でこちらも6週続伸(同11.9%上昇)。
新興市場株の売買代金は5日連続で2000億円を越えた。
今年の1日平均を約4割上回っている。
東証1部の売買代金に対する比率は13.5%で1年3か月ぶりの高水準。
主力の上値の重さへの裏返しだろうし、成長株に対する期待感が高まっている。
3月第3週(14〜18日)の投資部門別株式売買動向で外国人は11週連続で売り越しながら売越額は4579億円。
前週の1兆1932億円から大きく縮小した。
信託銀行は17週連続で買い越し(買越額は181億円)。
個人は2週連続で買い越し(同1875億円)と外国人売り、信託買いの構図に変化がない.
ただ少し傾斜度に変化がありそうな印象。
月曜は3月期末権利配当付き最終売買日。
日経平均で125円程度と観測されている火曜の権利配当落ちを埋められるかどうかに視線は向く。
しかし最終日の買い意欲があるのかどうかかも課題だろうか。
因みに日経平均のPERは15倍台に乗ったが、背景が株価の上昇よりはEPSの減少。
特に物産・商事など商社の減損が響いて22日に1170円だったEPSは25日に1131円まで低下。
少し悪い数値になってきた。
というより過去1年の多くの銘柄の努力での増加分はシャープや東芝、商社などで消された格好。
もっとも懸念満載だったシャープもようやくホンハイと基本合意の報道。
期末をなんとか越せそうな気配。
日曜の日経朝刊では「サミット前に経済対策。財政出動で国際協調。首相、消費増税見送り視野」の見出し。
素直に評価すれば株高シナリオとなる。
3月期末で権利配当を落とし4月期初で「昨年来高値」は「年初来高値」に代わる。
つまり風景は一変するということ。
因みに・・・。
配当落ち日は2014年まで12年連続で陽線と言うのが歴史。
昨年は陰線だったがそれでも21世紀の期末配当落ちは上げの特異日。
問題は火曜ということだけだろうか?
1月年始はマイナスからスタートしたが4月期初はプラス展開からのスタートに期待したいところ。
消費増税先送り論議はその材料になろう。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
オプティム(3694)・・・動兆
オプティムに注目する。
同社はスマホなどの一括管理サービスのクラウド提供や遠隔サポートを展開。
生体認証を用いたセキュア・マーケットプレイス「OPTiM Store」。
MRTと共同で提供する遠隔診断・健康相談サービス「ポケットドクター」は
経済産業省の「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2016」でグランプリを受賞。
ドローンによる農業研究も期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
03月28日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
28日は、16年3月期末配当などの権利つき最終売買日で、比較的配当利回りの高い銘柄や株主優待の厚い銘柄などに関心が向かいそうだ。一方で、短期的な値幅取りを狙った中小型株への売買が活発化する可能性もある。
今週(28〜4月1日)の日経平均は1万7000円を意識してもみ合いが続く展開か。
株価の下方で推移する25日移動平均線(1万6650円)は上昇が続いており、先高期待が依然として残るチャートパターンである。
逆に、株価の上方で下落基調にある75日移動平均線(1万7372円)が上値抵抗になりえるため、短期的には両線の間でもみ合い相場が続く可能性は高い。
日経平均株価の想定レンジは1万6600~1万7400円とする。
外国為替市場で円高進行が一服したことが追い風となる。ただ、3月末の権利落ち日以降は需給悪化が懸念される。週後半にかけて重要統計指標の発表が相次ぐことから、様子見姿勢も強まりやすくなる。
米利上げペースが鈍るとの見方が強まり、円高が進んでいたが、前週末の外国為替市場で円相場は一時1ドル=113円台まで下落し、円高への警戒感は薄れてきた。企業の業績を押し下げる円高・ドル安進行が一服したことは、相場の支えとなりそう。
日経平均の価格帯別出来高では、1万6900-1万7100円辺りで商いが膨れており、同水準での攻防が続いている。今週は配当落ちが日経平均で130円程度あるとみられている。この落ち分の再投資といった需給要因もあるが、まずは配当落ちの前段階で1万6900-1万7100円水準を突破しておきたいところ。
4月1日には、3月の日銀の企業短期経済観測調査(短観)や米雇用統計の発表が予定されている。企業の景況感や米利上げの動向を探る上で市場の注目が集まるため、週後半にかけて様子見姿勢が強まりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り350万株、買い700万株で、差し引き350万株の買い越し。買い越しは5営業日ぶり。金額も買い越し。売りセクターに、小売、サービス、情報通信、精密、医薬品など。買いセクターに、電気機器、金属、自動車、小売など。
【材料銘柄】
■テクノスJ <3666>
4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■壱番屋 <7630>
6-2月期(3Q累計)経常が8%増益で着地・12-2月期も12%増益。
■ノーリツ鋼機 <7744>
子会社のNKリレーションが胎児遺伝子検査サービスを手掛けるGeneTechの議決権所有割合64.7%の株式を取得し子会社化する。取得価額は30.2億円。また、グループの日本再生医療(JRM)が開発を進めている小児先天性心疾患の治療に用いる「自家心臓内肝細胞」が再生医療等製品としては初めて厚労省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定された。
■アイエスビー <9702>
IoTに関する企画からシステム構築までを支援するサービス「IoTトータルコーディネート」の提供を開始。
【予定】
28(月)
【国内】
3月末権利付き最終日
《決算発表》
ニトリHD、ヒマラヤ、山下医、大光
《株式分割》※権利取最終日
ワークマン、エンJPN、システムリサーチ、パピレス、あん保証、MRT、PCIHD、ショーケースTV、ハウスドゥ、AMBITION、コニシ、コタ、EMシステムズ、TDCソフト、日本空調、小野薬、アミューズ、寿スピリッツ、トラスト・テック、アルプス物、土木管理
【海外】
米2月個人所得・個人支出(21:30)
米2月中古住宅販売仮契約(23:00)
米3月ダラス連銀製造業活動(23:30)
米2年国債入札
休場:欧州各国、豪、香港、NZ、南アなど(イースター)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
25日の欧米市場は、聖金曜日の祝日で休場
【米国見通し】
今週は3月の米雇用統計が4月1日に発表されるなど、注目度の高い米景気指標の発表が相次ぐ。統計をにらみながら米国株式相場も上値を試す展開か。
雇用統計では賃金の増加ペースが焦点だ。事前予想では前月比0.2%増が見込まれている。3月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数も4月1日に公表。原油安とドル高の一巡がどこまで寄与するかが焦点。3月29日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演も注目度が高い。
03月25日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
25日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比110円42銭高の1万7002円75銭で終えた。
24日の米国株式市場でダウ工業株30種平均が上昇。
東京外国為替市場で、一時、1ドル=113円30銭台まで円安・ドル高が進行したことを好感し、主力輸出企業の採算悪化懸念が後退するとの見方から、自動車、精密機器などを中心に全般買い優勢となった。
朝方発表の2月の全国消費者物価指数(CPI)が低調な結果となり、金融政策や財政出動のハードルが下がるとの連想が働いた面もあった。
CPIは前年同月比横ばいで、0.1%上昇するとの市場予想に届かなかった。
日経平均株価は後場に入って一時、前日比130円を超える上昇幅となる場面もあり、ほぼこの日の高値圏で推移した。
ただ、上値も重かった。米国など主要な海外株式市場は25日に休場となる。海外勢を中心に休暇を取得する投資家が多く、週末を控えていることもあり持ち高を一方向に傾けづらい雰囲気が強かった。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発し、前日比115.86ポイント高の1万2338.78で終えた。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発。終値は11.44ポイント高の1366.05だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7746億円と低調だった。売買高は18億1200万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1018と、全体の52%を占めた。値下がりは794、変わらずは136銘柄だった。
個別銘柄では、 前日大幅安となった三井物産、三菱商事が反発。輸出株のトヨタや富士重が上昇。みずほFGと三菱UFJ、三井住友FGの三大銀グループがそろって上げた。武蔵野銀と資本・業務提携する千葉銀も上げた。このほかに、東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングスの損保も上昇。
一方、LINE(東京都渋谷区)が24日MVNO(仮想移動体通信事業者)に参入すると発表したことで、ワイヤレスゲート、日本通信が大幅安となり、ソフトバンク、KDDI、NTTの通信大手も売られた。社長交代を発表したクックパッドが大幅安となり、施工したマンションに瑕疵(かし)があったと伝わった安藤ハザマの値下がりが目立った。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前日比21.93ポイント高の4402.12となった。
個別銘柄では昭和化、川岸工、ヤマシンフィルタがストップ高。ラオックスや象印が上げ、半面、サイバーコム、アイレップや朝日インテクが下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比5円90銭高い2461円92銭だった。ジャスダック市場でも投資家の買い意欲が強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1168億円、売買高は1億8786万株だった。
個別では、夢の街創造委員会、フジタコーポ、テインがストップ高。サン電子、ザイン、アイサンテクが買われた。半面、チエル、フィスコ、ヒロセ通商が下げた。個人投資家は投資テーマのある銘柄を物色する動きを強め、短期の値幅取りを目的とした売買が目立ったとの声もある。
東証マザーズ指数は5日ぶりに反落した。終値は前日比10.07ポイント安い965.08だった。個別銘柄では主力のそーせいやミクシィが売りに押された。ネットイヤー、フリービット、フリークアウト、ALBERTが売られた。一方、MRT、ブランジスタがストップ高。前日に東証1部への市場変更が発表されたタカラバイオも高い。アクロデア、PCIHD、ソーシャルワイヤなども買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,002.75 |
110.42 |
日経平均先物 |
16,870.00 |
150.00 |
TOPIX |
1,366.05 |
11.44 |
TOPIX先物 |
1,350.00 |
14.50 |
東証2部指数 |
4,402.12 |
21.93 |
JASDAQ |
2,461.92 |
5.90 |
マザーズ |
965.08 |
-10.07 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1812000 |
1774654 |
東証2部 |
69190 |
17211 |
03月25日個別銘柄情報
個別銘柄情報を12銘柄更新しました。
[4674]クレスコ
[8508]Jトラスト
[8893]新日本建物
[3435]サンコーテクノ
[4348]インフォコム
[2925]ピックルスコーポレーション
[3199]綿半ホールディングス
[8059]第一実業
[2222]寿スピリッツ
[2479]ジェイテック
[8075]神鋼商事
[2483]翻訳センター
03月25日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
25日午前の日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比79円50銭高の1万6971円83銭で前引けを終了した。
東京外国為替市場で、1ドル=113円30銭台まで円安・ドル高が進行したことを好感し、主力輸出企業の採算悪化懸念が後退するとの見方から、自動車、精密機器などを中心に全般買い優勢となっている。日経平均株価は一時、前日比120円を超える上昇幅となる場面もあった。
CPIは前年同月比横ばいとなり、0.1%上昇するとの市場予想に届かなかった。景気の勢いの鈍さが浮き彫りとなり、政府が経済対策に動きやすくなったとの思惑につながった。
ただ、上値は重かった。心理的な節目となる1万7000円を上回った水準では戻り待ちの売りに押された。米国など主要な海外株式市場が25日は休場で海外勢を中心に休暇を取得する投資家が多く、積極的に買い上がるほどの勢いはなかった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8568億円と低調だった。売買高は9億923万株。東証1部の値上がり銘柄数は950と、全体の5割近くを占めた。値下がりは846、変わらずは152銘柄だった。
個別銘柄では、前日大幅安となった三井物産、三菱商事が反発。輸出銘柄の代表である自動車のトヨタや日産自、マツダが上昇。金融のみずほFGや三菱UFJ、三井住友FGも上げた。東京海上の値上がりが目立った。半面、LINE(東京都渋谷区)が24日、MVNO(仮想移動体通信事業者)に参入すると発表したことで、ソフトバンク、KDDI、NTTの通信大手が売られている。社長交代を発表したクックパッドが大幅安となった。
東証2部株価指数は4日続伸。前引けの2部指数は、前日比8.51ポイント高の4388.70となった。
個別銘柄ではマーチャント、ムーンバット、日本精機、ラオックスや象印が上げ、半面、Br.HD、インタートレ、神島化学工業、サイバーコムとアートSHDが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。前引けは前日比6円92銭高い2462円94銭だった。外国為替市場での円安・ドル高進行を背景に投資家心理がやや強気に傾き、日経平均株価が上昇。ジャスダック市場でも投資家の買い意欲が強まった。
もっとも、ジャスダック市場の主力株は売りが優勢となり、日経ジャスダック平均の上げ幅は小幅にとどまった。
ジャスダック市場の午前の売買代金は概算で550億円、売買高は9278万株だった。
個別銘柄ではフジタコーポ、テインがストップ高。Eストアー、サン電子<6736.T>は一時ストップ高と値を飛ばし、卑弥呼、アイレックス<、朝日工業などが買われた。半面、チエル、オプトエレ、ヒーハイスト、ロジコムなどが売られた。
東証マザーズ指数は5日ぶりに小幅反落した。前引けは前日比6.34ポイント安い968.81だった。個別銘柄では主力のそーせいやミクシィが下げた。ネットイヤー、ALBERT、フリービットも売られた。一方、前日に東証1部への市場変更が発表されたタカラバイオが高い。ジグソーやPCIHD、MRTも大幅に上昇した。
03月25日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価は前日比108円29銭高の1万7000円62銭で推移。
24日の米国株高を受けて買いが先行し、直後に下げに転じる場面もあったが、下値は限定された。
聖金曜日で主要海外市場の多くが休場となることから売買フローは減少しているが、ドル・円が113円20銭台まで円安ドル高が進行したことで日経平均は17000円台を回復している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を広げている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5102億円、売買高は5億6098株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1115、値下がり675、変わらずは157銘柄だった。
業種別では33業種中28業種が値上がり。1位は保険で、以下、輸送用機器、卸売、鉄鋼と続く。値下がり上位には情報・通信、空運、建設が並んでいる。
日経平均プラス寄与度は14.12円の押し上げでファストリテーリングがトップ。以下、京セラが7.61円、ファナックが6.47円と続いている。
マイナス寄与度トップはKDDIで、日経平均を13.18円押し下げている。次いで日東電が5.81円、ソフトバンクが5.65円と続く。
個別では、輸出株のトヨタや日産自が一段高。一方クックパッドの値下がりが目立った。
東証2部株価指数は4日続伸。ラオックスや象印が上昇し、サイバーコムや朝日インテクが下げた。
■日経平均株価 17,000.62(+108.29)
■日経平均先物 16,870(+150)
■騰落 上昇1115/下落675
■日経JQ 2,465.25(+9.23)
■マザーズ指数 975.09(-0.06)
【個別銘柄】
アクロデア<3823>
大幅反発。ネクスト・イットと共同で展開しているセキュリティソリューション関連事業において、メール等のアーカイブソリューション「GFI Archiver」を国内の金融機関に提供したと発表。
タカラBIO<4974>
大幅続伸。3月31日付でマザーズから東証1部に市場変更すると発表している。
<兜町カタリスト>
「キツネ」
むかしむかし。
一休さんと言う、とんちで評判の小僧さんがいました。
一休さんが寺で株のネット取引をしていると、
海の向こうの国からヘッジファンドのおじさんがやって来て言いました。
「小僧さんたち。上がりそうな株を見つけたから買ってみたらどう」。
「こりゃ、上がりそうな株だ」
「いただきまーす」
小僧さんたちがさっそくその株を買ってみると・・・。
買ったその日にあっという間に売り気配。
「なんだ?」
下がった株を見ていると、実は無配で赤字の単なるボロ株でした。
「おじさん! 見通しが違うじゃないか」
みんなが文句を言うと、おじさんはドロンととんぼ返りをするると狐の姿に変身しました。
「けけけ、まがいものの株はうまかったか?」
「あっ! こいつはキツネだぞ! それ、つかまえろ!」
小僧たちはキツネを追いかけましたが、キツネはあっという間に身を隠してしまいました。
その時、本堂から和尚さんの呼ぶ声が聞こえました。
「大変だあ! みんな来てくれ!」
小僧さんたちが行ってみると、和尚さんの持っている銘柄が倍になってパソコンの画面に映しだされていました。
「この半分は、さっきのキツネが化けているな」
和尚さんと小僧たちがパソコンの銘柄を見つめましたが、いくら見てもどれが本物か見分けがつくはずがありません。
「和尚さん、こうなったら全部売ってみましょう」。
「それはいかん。
狐が化けた偽ものの株を売ったあとにもとの狐に戻られたら受け渡しができなくなる」。
すると、今まで黙っていた一休さんが言いました。
「和尚さん。
見分けるのは、簡単ではありませんか。
何しろ本物の株には、和尚さんの思いがこもっていますが、キツネが化けた株には思いや記憶がありません」。
和尚さんは、一休さんに合わせて言いました。
「おお、そうじゃった、そうじゃった」。
「では、さっそくこの一つ一つの塩漬けの歴史をなぞってみよう」。
そう言って和尚さんが思いを馳せると・・・。
パソコンの画面で社名が浮かびあがる銘柄と全く何も出てこない銘柄に別れました。
「それっ、銘柄名が浮かび上がらない銘柄がキツネだぞ!」
一休さんの合図に、小僧たちはキツネを捕まえると柱にしばり付けました。
キツネは涙を流して謝りました。
「助けて下さい。もう二度と、イタズラはしません」。
キツネは許されると、二度と株式市場には近づきませんでした。
おしまい
03月25日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
本日の東京株式市場は、引き続き手掛かり材料難のなか、週末控えでポジョン調整の売りが想定される一方で、押し目買いも想定されることから、売り買いが拮抗する推移となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万6600円~1万7200円を想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り350万株、買い270万株で、差し引き80万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、不動産、金属、通信、電子機器、その他製品、小売、銀行など。
買いセクターに、建設、サービス、自動車、不動産、REITなど。
【好材料銘柄】
■テラ <2191> [JQ]
組織培養用培地の販売を手掛けるコージンバイオと、がん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」を提供する医療機関拡大に向けて協業を開始。
■夢の街創造 <2484> [JQ]
LINEと業務提携に向けて基本合意書を締結。LINEの顧客基盤を活用したビジネスモデルを構築するほか、「出前館」加盟店を対象に共同でマーケティング支援サービスを提供する。
【予定】
25日(金)
【国内】
2月消費者物価指数(8:30)
2月企業向けサービス価格指数(8:50)
2年国債入札
《決算発表》
ミタチ、壱番屋
《イベント》
プロ野球開幕
「AnimeJapan2016」(東京ビッグサイト、〜27日)
【海外】
仏10-12月GDP確定値(16:45)
米10-12月期GDP確定値(21:30)
休場:米、欧州(独、仏、英含む)、豪、香港など多くの市場(Good Friday)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
24日のNYダウ平均は3日ぶりに小反発し、前日比13ドル14セント高の1万7515ドル73セントで終えた。朝方は安く始まったが、取引終了にかけて上げに転じた。週末の3連休を控えて積極的な取引を見送る投資家も多く、相場は方向感に欠けた。
原油相場が続落し、アジア・欧州株が概ね全面安となった流れを受け、米国株にも売りが先行した。2月耐久財受注が低調な内容となったほか、FRB高官が相次いで利上げに積極的な発言を行っていることも嫌気され、軟調推移となった。
ダウ平均は午前中に下げ幅を103ドルまで広げる場面があった。
ただ、新規の売買材料に乏しく連休を前に持ち高調整の取引が中心となった。原油先物相場が午後に下げ渋ったことを好感し、ダウ平均は徐々に下げ幅を縮小。取引終了の間際に上げに転じ、この日の高値圏で取引を終えた。
ナスダック総合株価指数は反発。終値は同4.644ポイント高の4773.505ポイントとなった。
セクター別では、電気通信サービスやエネルギーが上昇する一方で保険や銀行が下落した。
コンサルティングのアクセンチュアが大幅増益の決算を好感し買われた。旅行・レジャー用キャンピングカー大手ウィニベーゴ・インダストリーズもしっかり。四半期決算で1株利益が市場予想を上回ったことを評価する買いが優勢となった。
アマゾン・ドット・コムやIBM、キャタピラーも上げた。
乗務員の賃上げを発表したアメリカン航空は業績への懸念から売りが優勢となった。スポーツ用品のナイキや金融のJPモルガン・チェース、マクドナルドも下げた。
明日、24日(金)は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で米国株式相場は休場となるが、10-12月期GDP確報値の発表が予定されており、週明けの株式相場に影響を与えそうだ。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,515.73 +13.14
S&P500種
2,035.94 −0.77
ナスダック
4,773.505 +4.644
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅に続落した。6月物の終値は前日比20円安の1万6770円だった。24日の大阪取引所終値は50円上回った。朝方の市場で、原油安やアジア欧州株の下げを背景に米株とともに安く始まった。その後は円安進行や米株の持ち直しを好感する買いが入り、下げ幅を縮めた。
25日が聖金曜日の祝日で休場となるため、取引を手控える向きも多かった。この日の6月物安値は1万6585円、高値は1万6910円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16770 ( +50 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16835 ( +115 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あす(25日)の東京株式市場は、もみ合いの相場展開を想定する。
引き続き手掛かり材料難のなか、週末控えでポジョン調整の売りが想定される一方で、日経平均株価続落の後を受けての押し目買いも想定されることから、売り買いが拮抗する推移となりそうだ。
今晩の米2月耐久財受注やあすの米10-12月期GDP確定値などが良好な内容となれば、その見方をサポートする材料となる。その場合、米国株が下落する可能性がある点には警戒しておきたいが、クラッシュ的な下げとならずに円安進行となれば、日本株にはポジティブな流れになるだろう。
25日の米国市場は聖金曜日で休場となることから、3連休を前に模様眺め気分が広がり、「小動きにとどまる可能性もありそう」との声も聞かれた。
下値は、25日線の16620円辺りや、一目均衡表の基準線が位置する16460円辺りなどが意識されよう。
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東証が24日発表した18日時点の株価指数先物と現物の裁定取引に伴う現物株の買い残高(期近・期先合計)は3週連続で増加。前週比892億円増の2兆919億円でした。一方、売り残高は2週連続で減少し、前週比115億円減の1410億円。
【個別材料銘柄】
■昭和化学工業[4990]
16年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比29.6%増の3億5000万円(前期実績2億700万円)、純利益は同2.9倍の5億円(同1億3700万円)とした。売り上げは伸び悩んだが、全社的なコスト低減が奏功。また、昨年12月に死去した代表取締役会長の保険金の受け取りなどで利益が押し上げられる。同社は東証2部上場。ビールなど食品業向けに濾過剤や殺菌剤を製造している。24日終値は306円で前日と変わらず。
■村田製作所[6981]
増配を発表。16年3月期期末配当を従来予想の100円から110円に改めた。年間では計210円(前期実績180円)となる。24日終値は1万3815円(▲300)。
■住友ベークライト[4203]
自己株消却を発表。発行済み総数の5.7%にあたる1500万株を4月14日に消却する。24日終値は450円(▲5)。
03月24日個別銘柄情報
個別銘柄情報を11銘柄更新しました。
[3762]テクマトリックス
[4358]ティー・ワイ・オー
[4548]生化学工業
[4559]ゼリア新薬工業
[5956]トーソー
[2352]エイジア
[3371]ソフトクリエイトホールディングス
[6070]キャリアリンク
[2445]エスアールジータカミヤ
[2594]キーコーヒー
[2763]エフティコミュニケーションズ
03月24日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
24日の日経平均株価は続落し、前日比108円65銭安の1万6892円33銭で終えた。
前日の米株式市場が、原油価格の大幅安を背景に下落したのに加え、外国為替市場の円相場がやや円高・ドル安方向に進行していることを嫌気して、寄り付きから売り先行のスタートとなり、一時前日比150円を超える下落幅まで売られる場面もあった。
ただ、午前10時前ころから、外国為替市場で急速に円安・ドル高傾向が強まり、1ドル=112円80銭台へと円が下落した。
これを好感して、輸出関連の主力銘柄を中心に全般買い戻しが優勢となり、前場引けの日経平均株価は前日比プラス圏に一気に浮上した。
3月期末を控えて方向感の出ない相場になった。配当や株主優待を狙った個人投資家の買いが下支えし、日経平均は前日終値を上回る場面もあった。
後場に入ると再び売りが優勢になり、薄商いのなか小幅安圏内での小動きに終始していたが大引けにかけ下げ幅をやや広げた。
今期が最終赤字になる見込みとなった三井物など商社株が大幅に下げたことも買い手控えムードを強めた。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比85.02ポイント安の1万2222.92だった。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、同9.59ポイント安の1354.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1002億円。売買高は20億103万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1258と、全体の約65%を占めた。値上がりは597、変わらずは93銘柄だった。
個別銘柄では、通期での初の赤字決算へとの下方修正を発表した三井物産が大幅安となったのをはじめ、三菱商事、住友商事、丸紅など大手商社が軒並み安。国際石開帝石とJXは下落。住友鉱とJFEが下げた。三菱UFJとみずほFGの下げも大きかった。
一方、任天堂と小野薬は上昇。JALとアサヒの上げも目立った。しまむら、クックパッド、サイバネットシステム、良品計画、雪印メグミルク、東京精密も買われた。
東証2部株価指数は3日続伸。大引けの2部指数は、前日比23.35ポイント高の4380.19となった。
個別銘柄ではBr.HD、日華化、ジオスター、朝日インテクとアートSHDが上げ、半面、ケミプロ化成、インタートレ、象印とラオックスが下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に3日続伸した。終値は前日比5円87銭高い2456円02銭だった。3月期末が迫り、海外でのイースター(復活祭)休暇も前にしていることから、東証1部の主力株を手がけづらい雰囲気が広がるなか、新興株市場に個人投資家を中心とした資金が流入した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で793億円、売買高は1億5156万株だった。個別銘柄ではビーマップ、サン電子、ヒロセ通商、卑弥呼がストップ高。チエル、京写、ミズホメディー、アイサンテクが上昇した。半面、フジタコーポ、昭栄薬品やドーン、アグレ都市は下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前日比12.74ポイント高い975.15で、昨年7月28日(975.95)以来8カ月ぶりの高値を付けた。
個別銘柄ではエニグモ、CRIミドル、そーせいやアドウェイズ、サイバダインの値上がりが目立った。半面、グローバルグループ、ブブランジスタやジグソー、モルフォが下げた。
きょう新規上場した2社のうち、マザーズ市場に上場したベネフィJは公開価格(1980円)を67%上回る3310円で初値を付けたが、その後は初値を下回る場面が多く、終値は初値比16.3%安い2771円だった。ジャスダック市場に上場したウイルプラスは公開価格(1880円)を8%下回って初値を付け、初値比9.4%安い1566円で初日の取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,892.33 |
-108.65 |
日経平均先物 |
16,720.00 |
-90.00 |
TOPIX |
1,354.61 |
-9.59 |
TOPIX先物 |
1,335.50 |
-9.50 |
東証2部指数 |
4,380.19 |
23.35 |
JASDAQ |
2,456.02 |
5.87 |
マザーズ |
975.15 |
12.74 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2001030 |
2100215 |
東証2部 |
57470 |
16781 |
「撒く」
昨日まで日経平均は8勝8敗。
下落合計は928円。
上昇合計は1903円。
下落は小幅で上昇は大幅という傾向になってきた。
3月2日661円高、22日323円高。
上げの方はが目立つ月になってきた。
そして日経VIは今月13日上昇3日下落。
今年の低水準になってきた。
決して悪い傾向ではない。
大和のテクニカルレポートの指摘。
「中国株の大天井(2007年)から9年目。
国際的な協調金融緩和が進展してきた。1989年の日本株の大天井から9年が経過した2000年。
国際協調緩和による過剰流動性がIT関連株に集中したのが98年〜2000年の相場。
同様に、新分野で大相場が期待できる状況にあると言えるだろう」。
若年層に商品券を撒くという話が出始めた。
「平成28年度補正予算案の目玉として、若年層の低所得者対策を盛り込む方針を固めた」という。
「生活必需品などの購入に充てられる商品券の配布を検討。
1月に成立した27年度補正予算は高齢者への臨時給付金が柱だった。
今度は若年層の消費の落ち込みが目立つため、ピンポイントでテコ入れを図るという解釈。
1月の家計調査(2人以上世帯)で34歳以下の若年層の消費支出が前年同月比11.7%減と大幅なマイナス。
全世帯平均の3.1%減と比べても落ち込みが目立った。
政府は低迷する個人消費の底上げを図るためには、若年層の消費刺激策が欠かせないと判断。
貯蓄に回る可能性が指摘される給付金ではなく、商品券の配布を検討している。
低所得者の対象や事業規模などの細部は4月から詰める。
「なぜ高齢者ばかり優遇するのか」などと異論が出ていた。
参院選を控え、若年層向けの支援策をアピールする狙いもある」。
現役世代はいつも何の恩恵もない。
毎年豆撒きを眺めるようなもの。
3月21日に株探のHPに掲載された「金融革命もたらすブロックチェーン」
インフォテリアが開催した「FinTechビジネスセミナー・ブロックチェーンが導くインフラ革新」のルポである。
テックビューロの朝山社長のコメント。
「『mijin』は忍者の武器『微塵』から命名したもの。
インストールするだけでブロックチェーンができ、世界に向けた展開を目指している。
ブロックチェーンはビットコインの発明とともに生まれた技術。
誰も止めることができないP2Pの上に決済ネットワークを置いたことが画期的と言える」。
mijinは、金融機関の電子マネーから契約管理、ポイント、オンラインゲーム、ロジスティックなどまで幅広い利用が見込まれている。
具体的に、パートナー企業となっているGMOはキャパシティーを超えても落ちないゲームの開発や
ゲームユーザーが使用する通貨やアイテムなどのセキュリティーにブロックチェーンを活用しようとしている。
オウケイウェイヴはユーザー認証などに使おうとしている。
インフォテリアはテックビューロと、ブロックチェーン技術の接続アダプターの開発に向け事業提携している。
インフォテリアの「ASTERIA WARP」は異なるコンピューターシステムのデータをノンプログラミングで連携できるミドルウエアであり、
同ソフトウエアとmijinを組み合わせた実証実験を1月から開始している。
両社のソフトウエアを組み合わせるための専用接続アダプターを4月から発売することを目指している。
(櫻井)
03月24日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
24日午前の日経平均株価は小幅反発し、前日比22円22銭高の1万7023円20銭で前場を終えた。
朝方は前日の海外市場での原油安や、米ダウ工業株30種平均の下落を嫌気した売りが資源関連株を中心に広がったが、時間とともに医薬品や食料品など景気動向に左右されにくい銘柄に買いが入った。
午前10時前ころから、外国為替市場で急速に円安・ドル高傾向が強まり、1ドル=112円80銭台へと円が下落した。これを好感して、輸出関連の主力銘柄を中心に全般買い戻しが優勢となり、日経平均株価は前日比プラス圏に一気に浮上した。
28日の年度末最終受け渡し日にかけて、配当の権利取りを狙った個人投資家の買いが入りやすいことも相場を支えた。
JPX日経インデックス400は小幅反発、東証株価指数(TOPIX)はわずかながら続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9642億円、売買高は9億5841万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は769と、全体の4割弱を占めた。値下がりは1045、変わらずは134銘柄だった。
個別銘柄では、営業増益観測が伝わったしまむらは大幅高。小野薬とJTが上がり、良品計画とコーセーの上げも大きかった。任天堂は朝安後に大幅続伸。クックパッド、サイバネットシステム、日本水産も買われている。
一方、今期の最終赤字見通しを発表した三井物は大幅安しているのをはじめ、三菱商事、住友商事、丸紅など大手商社が軒並み安。東芝と住友鉱、みずほFGが下げた。
東証2部株価指数は3日続伸。前引けの2部指数は、前日比14.39ポイント高の4371.23となった。
個別銘柄ではBr.HD、日華化、天昇電、ヨネックス、朝日インテクやRVHが上げた、半面、キーウェア、バナーズ、シノブフーズ、象印と鳥貴族が下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前引けは前日に比べ4円73銭高い2454円88銭だった。外部環境に左右されにくい中小型の新興株を買う動きがみられた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で467億円、売買高は8971万株。
個別銘柄では米連邦捜査局(FBI)が子会社の技術を使ったと伝わったサン電子やザイン、チエル、京写、アイサンテクが上昇した。半面、フィスコ、フジタコーポや昭栄薬品、アグレ都市は下落した。
きょうジャスダック市場に新規上場したウイルプラスは売り気配で始まり、9時12分に公募・売り出し価格(公開価格、1880円)を151円(8.0%)下回る1729円の初値を付けた。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比9.83ポイント高い972.24だった。個別銘柄ではネットイヤー、CRIミドル、アドウェイズ、FFRIやブランジスタ、マイネットの値上がりが目立った。半面、リンクバル、そーせいやジグソー、モルフォは下げた。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したベネフィJは11時6分、公募・売り出し価格(公開価格、1980円)を1330円(67%)上回る3310円で初値を付けた。
03月24日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比110円82銭安の1万6890円16銭で推移。
一時は前日比156円安まであった。その後は同70〜80円ほど安い1万6900円台前半で推移している。
外国為替市場で円相場がやや円高・ドル安方向に振れ、輸出採算の悪化を意識した売りが広がった。ニューヨーク原油先物が時間外取引で前日の終値を下回って推移していることも嫌気された。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5590億円、売買高は5億9397万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1287と、全体の約66%を占めた。値上がりは525、変わらずは134銘柄だった。
業種別では33業種中8業種が値上がり。1位は水産・農林で、以下、陸運、食料、医薬品と続く。値下がり上位には鉱業、石油・石炭、卸売が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は15.89円の押し下げでファナックがトップ。以下、ファストリが12.16円、TDKが7.06円、日東電が7.02円と続いている。
プラス寄与度トップはセコムで、日経平均を2.86円押し上げている。次いでKDDIが2.82円、NTTデータが2.35円、アステラスが2.35円と続く。
資源開発大手の国際石開帝石が一時4%超の下げとなり、買い手控えムードを強めた。資源安が保有権益の減損損失につながった商社株も下落し、投資家の姿勢を慎重にさせている。押し目買い意欲は強い。
28日の年度末最終受け渡し日にかけて「配当の権利取りを狙った個人投資家が買いを入れており、相場を下支えしている」と市場関係者はいう。
個別では、富士通と東芝は下げ幅を広げた。三菱UFJとみずほFGも一段安。三井物は日中の安値圏で推移。一方、三菱商は下げ幅を縮小している。JR東海は上げ幅を広げた。
東証2部株価指数は3日ぶり反落。ラオックスと鳥貴族が下げ、朝日インテクとRVHが上げた。
■日経平均株価 16,890.16(-110.82)
■日経平均先物 16,750(-60)
■TOPIX先物 1,339.50(-5.50)
■騰落 上昇525/下落1,287
■日経JQ 2,449.67(-0.48)
■マザーズ指数 955.80(-6.61)
【個別銘柄】
ビーマップ <4316>
ストップ高。ジェイアール東日本企画(jeki)、ゴンドラ、TWENTY FOURと共同で新会社を設立すると発表している。社名はjekiインタラクティブ・コミュニケーションズ(仮称)で、デジタル領域のインタラクティブ・コミュニケーションを起点とし、WEBメディアの広告の仕入れ、販売、運用、それに基づくWEBプロモーションへの活用、デジタルデータの取り扱い等のトータルなソリューションを顧客に提供する目的。
ファンクリG <3266>
連結対象会社のHMP合同会社が太陽光発電システム設備を売却したと発表した。売却したのは福島二本松太陽光発電所で、売却価格は現状の太陽光発電市況を踏まえた適正価格としている
ジオネクスト<3777>
反発している。同社は23日取引終了後に、子会社のエリアエナジーが開発を進めている太陽光発電所の権利を、くにうみアセットマネジメント(東京都千代田区)に譲渡すると発表。
225先物はドイツ・アムロ・メリル・パリバ・楽天が買い越し。
野村・ソジェン・シティ・UBS・マネ・大和・JPが売り越し。
TOPIX先物はJP・GS・アムロ・ドイツが買い越し。
シティ・クレディ・みずほ・ソジェンが売り越し。
外資系等はサンバイオ(4592)、JPX(8697)に注目。
テクニカル的には鹿島(1812)、日ビルド(1916)、日ハム(2282)、DeNA(2432)、メディアドゥ(3678)、セ硝子(4044)、パーク24(4666)、カッパ(7421)が動兆。
<兜町カタリスト>
「月面探査の時代」
NYダウは79ドル安の17502ドルと続落。
再び年初からマイナスに転じた。
週末のグッドフライデーの3連休日控えで商いは薄く3市場の売買高は約68億株と低調。
ブリュッセルの連続爆破テロへの警戒感はあるものの、下落の背景は資源価格の下落との観測。
米エネルギー省エネルギー情報局が発表した週間石油在庫統計で原油在庫は940万バレル増。
増加幅は市場予想の310万バレルの約3倍となったことを嫌気している。
売り材料が枯渇すればまだ堂々巡りでのSMAP登場
中国・米金利引き上げ、アップルに代表される企業業績、原油価格動向への帰着。
何かを探すというよりは元に戻って改めてという感じだろうか。
もっともこの続落は7日連騰の疲れを癒す時間帯と考えた方が素直だろう。
FOMCなど中央銀行の金利政策をめぐるスケジュールが先週で一巡したことも影響していようか。
東京は一言でいえば「上値の重い展開」。
なんで重いのかという解釈は千差万別。
「買ってもダメなら売ってみな」の心理からの反落だったのが昨日。
3月も20日を過ぎ機関投資家やファンドの決算も固まり動きずらいことは間違いない。
だから昨日の東証1部の売買代金は1兆7399億円と今年最低。
先週水曜も1兆9000億円台で2兆円を割れていたから水曜の売買エネルギー低下のアノマリーが今年は出来るのかも知れない。
シカゴ225先物の終値は16790円。
高値17000円、安値16750円のレンジでの動きが想定される。
もっとも空売り比率は38.9%。
日経VIは22.61と今年の最低水準となり安定圏。
先物手口を見ても貧弱。
消費税は増税延期方向の声も大きくなってきており、売り叩くにも相当の勇気がいる局面だろう。
驚いたのは石油王ロックフェラーファミリーの石油離れ。
もともと化石燃料から代替燃料への移行を進めてはいた。
しかしロックフェラー・ファミリー・ファンドは化石燃料関連投資を可能な限り早期に中止。
エクソンモービルの株式保有も解消する方針。
石油で巨額の財をなしたロックフェラーの石油離れ。
地球温暖化の原因が石油にあるのかどうかは不明だが、環境を考えた行動ともされる。が、何とも不可解な決定であり、この背景の意味は知りたいところ。
もっとも資源価格の下落は日本の大手総合商社を直撃していることも事実。
日経1面では「三菱商事初の連結赤字、今期最終資源安で」の見出し。
三井物産は700億円の赤字を昨日発表。
商事は1000億円台になりそうだという。
大手商社5社の今期の減損は1兆円近く。
前期も7000億円あったから恒常的に資源で損する総合商社の構図。
しかし、資源がなければ困る日本にとってはなくてはならない必要悪みたいなもの。
資源が儲からないからとはいえ、自動車販売や病院経営だったら別に大手商社が手掛けなくてもよいような気がする。
チョッと興味不快のはKDDIが月面探査に挑戦すること。
今年末から来年末の間に予定されているグーグル委主催の月面ロボット探査レースへ参加するという。
そのために産学連携の「HAKUTO」とパートナー契約を締結。
月面探査の無線操作やデータ送信を支えるという。
優勝すれば賞金総額3000万ドル(33億円)以上の価値はありそうである。
ソフトバンクがAIで携帯の販売予測をするという話よりは期待感が高い。
日経平均の25日線は16576円で2.56%のプラスかい離。
75日線は17451円で2.54%のマイナスかい離。
200日線は18733円で9.16%のマイナスかい離。
一目均衡の雲の上限は17439円、下限は16526円。
勝手雲は白く、3月30日の上限が17011円。
3月18日(金)の安値は16613円だったが勝手雲の上限16632円がサポートしていた。
騰落レシオは125.42%。
サイコロは3勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス8.985%。
買い方はマイナス9.085%と再逆転。
日経平均採用銘柄のPERは14.48倍でEPSは1174円。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
オンコリスB(4588)・・・動兆
オンコリスバイオファーマに注目する。
同社はウイルス技術で希少がん、エイズなど重症感染症の治療薬、検査薬を開発。
がんの体外検査薬として開発を進めているのが「OBPー1101」。
ニュージーランドで特許登録を受けている。
腫瘍溶解ウイルスの食道がん治療薬関連の治験準備に期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
03月24日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
24日の東京株式市場は、引き続き手掛かり材料難が続くなか、ベルギーでの連続爆破テロ事件発生に伴う地政学リスク懸念もあり、リスク回避の売りで弱含みの展開となりそうだ。
日経平均予想レンジは、1万6800円−1万7200円。
手掛かり材料難のなか、きのう23日の東証1部の出来高・売買代金が今年最低を記録。引き続き、3月期末接近で国内機関投資家が動きづらい面もあり模様眺め気分が広がる可能性もありそう。
消去法的に、上値圧迫が比較的少ないとみられる直近IPO(新規上場)銘柄や、値動きの軽い小型株などに物色の矛先が向かいそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1760万株、買い1300万株で、差し引き460万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、小売、金属、不動産、化学、銀行、電機、その他製品、自動車など。
買いセクターに、電機、銀行、機械、サービス、自動車、情報通信、薬品、ゴムなど。
【個別材料株】
■ザイン<6769>
中国自動車メーカーの智車優行科技のスマート電気自動車開発計画で、同社製高速インターフェース製品が採用される
■JALUX<2729>
前田道<1883>と資本・業務提携、常温路面補修材製品「アクアパッチ」を協業により全世界で販売へ
■ファンクリG <3266>
連結対象会社のHMP合同会社が福島二本松太陽光発電所を譲渡した。譲渡先は非公表。譲渡価格は売上高が前期の10%以上、純利益で30%以上の増加が見込まれる。
■マイネット <3928>
スクエニHD <9684> と業務提携。スマホゲーム「三国志乱舞」の運営・開発の移管を受ける。
【予定】
24日(木)
【国内】
3月14・15日開催の日銀金融政策決定会合「主な意見」
《決算発表》
サッポロDGS、オプトエレクト
《新規上場》
ベネフィトJ、ウイルプラス
【海外】
仏・独・ユーロ圏3月PMI速報値(17:00〜18:00)
英2月小売売上高(18:30)
トルコ中銀金融政策決定会合(政策金利発表、21:00)
米2月耐久財受注(21:30)
休場:フィリピン、メキシコ、インド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
23日のNYダウ平均は続落した。終値は前日比79ドル98セント安の1万7502ドル59セントで終えた。
NY原油先物相場が1バレル39ドル台後半に大きく下げてエネルギー、素材など資源関連株に売りが膨らんで相場を下押しした。ダウ平均は週初に約2カ月半ぶりの高値を付けるなど短期的な高値警戒感も出ており、原油安をきっかけに利益確定の売りが広がった。
2月の新築住宅販売件数が予想を上振れ、下げ幅をやや縮小したものの、昨日のテロの影響から投資家のリスク回避姿勢が鮮明となっており、終日軟調推移となった。
前日夕に発表した2015年12月〜16年2月期決算で売上高などが市場予想を下回ったスポーツ用品のナイキが大幅安となった。下落率は4%に迫り、ダウ平均を構成する30銘柄で最も大きく、指数を押し下げた。
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落し、前日比52.798ポイント安の4768.861で終えた。
セクター別では、公益事業や食品・飲料・タバコが上昇する一方でエネルギーや耐久消費財・アパレルが下落した。
個別ではバイオ製薬のギリアド・サイエンシズが安い。C型肝炎治療薬の特許使用料の請求を巡る裁判で製薬のメルクに敗訴し、業績への悪影響を警戒した売りが優勢だった、逆にメルクは、買われた。
バイオ製薬のパッドロック・セラピューティクスを買収すると発表した製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブも買収負担を嫌気した売りが出た。建機のキャタピラーや石油のシェブロンなども下げた。
一方で、食品大手のゼネラル・ミルズが高い。朝方発表した四半期決算で、コスト削減により1株利益などが市場予想を上回ったのを好感した買いが優勢だった。
医療保険のユナイテッドヘルス・グループやクレジットカードのビザも買われた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,502.59 −79.98
S&P500種
2,036.71 −13.09
ナスダック
4,768.861 −52.798
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに反落した。6月物は前日比135円安の1万6790円で取引を終えた。23日の大阪取引所の終値を20円下回った。
原油安で投資家心理がやや悪化し、米株とともに売られた。この日の6月物安値は1万6750円、高値は1万7000円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16790 ( -20 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16850 ( +40 )
( )は大阪取引所終値比
03月23日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
23日の日経平均株価は反落し、前日比47円57銭安の1万7000円98銭で終えた。商い薄で方向感を欠く展開だった。
前場の日経平均株価は前日終値を挟んでの小浮動を続けたが、後場は徐々に売りに押される展開となった。
前日にベルギーの首都ブリュッセルで連続テロが発生し、投資家心理が悪化。運用リスクを回避する動きがじわりと増え、主力株に買いが手控えられるなか小口の売りに押された。前日に大幅上昇した反動で、目先の利益を確定する売りも出た。
また、3月期末を目前に機関投資家の参戦も限定的だったことで、売買代金の落ち込みが顕著だった。結局、売買代金は2兆円を大きく下回り今年最低水準を更新した。
アジア株の下落も投資家心理の重荷となり、売りを誘った
東証1部の売買代金は概算で1兆7399億円と、今年最低の水準だった。先週で日米欧の中央銀行の金融政策決定会合が一巡し、新たな売買材料が少なかったことが響いた。取引終了にかけて、日経平均は膠着状態を強め、1万7000円前後での小動きに終始した。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比58.00ポイント安の1万2307.94だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、5.73ポイント安の1364.20で終えた。
東証1部の売買高は16億210万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の55%にあたる1064、値上がりは733、変わらずは151だった。
個別では、値がさ株のソフトバンクやファナックが下落。三井住友FGや野村などの金融株のほか、国際石開帝石を中心に石油関連株が売られた。創業者を執行役から解任すると発表したクックパッドは大幅安。今期の業績予想を下方修正した千代建も下げた。
ゼビオホールディングス、野村総合研究所が大幅安となったほか、日本CMKの下げも目立つ。
一方、トヨタやファストリが上昇。小野薬やセブン&アイ、住友不も上げた。水産や電力、小売株も高かった。ジーンズメイト、きちりは値幅制限いっぱいに買われた。ダブル・スコープ、サイバネットシステムも活況裏に値を飛ばした
東証2部株価指数は続伸した。大引けの2部指数は、前日比9.81ポイント高の4356.84となった。
個別銘柄ではBr.HDがストップ高。京福電鉄、スター・マイカ、インタートレ、鳥貴族が上げ、半面、RVH、日建工学、理経、ウィルと象印が下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比11円67銭高い2442円47銭だった。
中小型株の多い新興企業銘柄にも買いが入った。中長期的に需要の拡大が期待できる投資テーマのある銘柄が上げた。仮想通貨ビットコインに関連した技術や事業を手がけるフィスコやフォーサイドが上昇。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1107億円と昨年6月24日以来およそ9カ月ぶりの大商いだった。売買高は2億2100万株。
個別銘柄ではフジタコーポ、卑弥呼がストップ高。エンジャパンやセプテニHD、プロパストが上昇した。半面、MAGネットHD、アグレ都市デザ、ベクター、マクドナルドやDガレージ、アイサンテクは下落した。
きょうジャスダック市場に新規上場したチエルは、終日買い気配のまま取引が成立しなかった。大引けの気配値は公募・売り出し価格(公開価格、810円)の2.3倍となる1863円だった。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前週末比14.27ポイント高い959.89だった。東証マザーズ市場では囲碁や小説分野にも応用されて注目される「人工知能」関連で開発を進めるジグソーがストップ高やALBERTの上げが目立った。
個別銘柄ではアカツキ、MRT、エンバイオHDがストップ高。メディア工房、マーケットエンタ、ダブルスタンダード、FFRIやモルフォ、ブランジスタが上昇した。半面、LITALICO、フェニックスバイオ、そーせいやカイオム、インフォテリが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,000.98 |
-47.57 |
日経平均先物 |
16,810.00 |
-100.00 |
TOPIX |
1,364.20 |
-5.73 |
TOPIX先物 |
1,345.00 |
-11.00 |
東証2部指数 |
4,356.84 |
9.81 |
JASDAQ |
2,450.15 |
7.68 |
マザーズ |
962.41 |
2.52 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1602100 |
1739935 |
東証2部 |
59380 |
14933 |
「ツーショット」
3月の相場リズムは「続伸・続落」。
4日続伸、3日続落、3日続伸、4日続落。
反発反落反発ではないのが特徴だろうか。
となると、4日続落のあとは続伸と言うリズムなのだが・・・。
その3月終盤戦のアノマリー。
3月末までの8日間の勝敗は過去15年で11勝4敗。
平均騰落率は1.72%。
1位は12月の13勝2敗、騰落率2.83%。
ついで3月、6月、11月となる。
買っていたのは過去10年のうち8年が外国人。
国内機関投資家のお化粧ではなく、海外投資家のドレッシングだという。
しかし今年の3月第2週の外国人は現物1兆1932億円と過去最大の売り越しだった。
SQ関連の売りは7000億円程度の観測だったから宙に浮くのは5000億円。
「期末を意識した海外アカウント→国内アカウントへのシフト」との指摘。
だからほとんど株価インパクトはなかったということなのだろう。
因みにアベノミクススタート以降外国人の累積日本株買い越し額のピークは2015年5月。
21兆6000億円だった。
それが3月11日時点で8兆7000億円。
もう売る玉もないような気がする。
プロ野球がお金にまみれているから今後はラグビー人気という声もある。
そうするとプロ野球売りのトップリーグ買いというツーショットバスケットもありだろうか。
【売り】
ヤクルト(2267)、阪急阪神(9042)、マツダ(7261)、DeNA(2432)、ソフトバンク(9984)、日ハム(2282)、西武(9024)、オリ(8591)、楽天(4755)プラスドーム(9681)。
【買い】
NEC(6701)、NTT(9432)、ドコモ(9437)、キャノン(7751)、近鉄(9041)、クボタ(6326)、神戸鋼(5406)、コカウエスト(2579)、サントリー(2587)、東芝(6502)、トヨタ(7203)、豊田織機(6201)、パナ(6752)、ホンダ(7267)、ヤマ発(7272)、リコー(7752)。
・・・・・・・・・・・・・
≪兜町ポエム≫
「ピクニック」
板を越え行こうよ
売りもの食いつつ
あちこちに材料
新値を指して
上ろうほがらに
ともに値を取り
ララララララララ
ララララ
フィンテック
ブロックチェーン
ララララ
ドローンたち
飛んで
リズムを合わせよタイミングそろえよ
みんな相場だ
(櫻井)
03月23日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
23日午前の日経平均株価は小反落し、前日比6円73銭安の1万7041円82銭で前場を終えた。前日終値を挟み小浮動に終始する方向感に乏しい展開となった。
ベルギーの首都ブリュッセルでの連続テロが地政学リスクを高めたものの、前日の欧米株市場は売り物を吸収する強さをみせた。東京市場でも朝方はこの流れを受けて、わずかに買い優勢でスタートしたが、
メガバンクやソフトバンクなど主力株の一角が下落し、JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
目立った経済指標の発表が予定されておらず、新たな売買材料がないことも買い手控えにつながった。国内の機関投資家は3月期末とあって、積極的に動きづらい面も響いた。
売買が少なかったことも、定まらない相場動向につながった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8339億円、売買高は8億1871万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の51%にあたる986、値上がりは804、変わらずは158だった。
個別では日立やTDK、コマツが下落。創業者を執行役から解任したとの発表を受け、クックパッドが大幅安。三菱UFJや野村などの金融株のほか、鉱業やガラス、機械株も安かった。野村総合研究所も安い。一方、トヨタやファーストリテイリングが商いを伴い上昇。小野薬や武田といった医薬品も買われ、建設や不動産株も高かった。
ディー・エヌ・エーも買い優勢。ジーンズメイト、きちりがいずれも値幅制限いっぱいに買われたほか、サクサホールディングス、ダブル・スコープなども活況高となった。
東証2部株価指数は続伸した。前引けの2部指数は、前日比11.74ポイント高の4358.77となった。個別銘柄ではトレックスセミ、アップルインター、Jトラスト、アートSHDや朝日インテクが上げ、RVH、理経、日建工学、象印が下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比7円64銭高の2450円11銭だった。東証1部の主力銘柄がさえない展開となり、投資家の関心が値動きの軽い新興企業株の一角に向かった。自動運転関連の上昇が目立った。
きょう上場2日目を迎えたチエルは9時26分に公募・売り出し価格(公開価格、810円)の2.7倍にあたる2151円で初値を付けた。その後は一時2650円まで上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で425億円、売買高は8507万株。個別銘柄ではフジタコーポがストップ高。スパンクリート、アグレ都市デザ、アイサンテクやオートW、サン電子が上昇した。一方でフォーサイドや昭栄薬品、SJI、フィスコ、IPSが下げた。
東証マザーズ指数は3日続伸。前引けは前日比4.46ポイント高い964.35だった。
個別銘柄では、MRTがストップ高。パルマ、そーせいやアカツキ、FFRIが買われた。半面、ジグソーやインベスC、カイオム、GMOメディアが売られた。
03月23日 相場概況(寄り付き後)
[寄り付き概況]
日経平均は小幅に続伸で始まった。
ベルギーのブリュッセルで発生した連続テロ事件を受けた地政学リスクの高まりが警戒されるものの、22日のNYダウは小幅な下げにとどまっていたほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の16925円だったこともあり、やや買い先行の展開に。
円相場は市場の予想ほど円高方向に振れなかった。市場ではやや買い安心感が生まれ、
トヨタやファストリ、武田など主力株の一角が上昇した。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸している。
規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、小幅な上昇に。セクターでは保険、鉄鋼、医薬品、ゴム製品、海運、不動産などが堅調。一方で、パルプ紙、情報通信、機械、空運が小安く始まっている。
ソニーや任天堂が上昇。公示地価の全国平均が8年ぶりに上昇し、菱地所も上昇した。今期増配を発表した横河電も上げ、保険や鉄鋼、医薬品株も高い。一方、ファナックが下落。JTや三井物、村田製も売られている。
225先物は野村・JP・みずほ・大和・UBS・日興が買い越し。
アムロ・バークレイズ・日産・パリバが売り越し。
TOPIX先物はGS・クレディ・ドイツ・シティ・ニューエッジが買い越し。
メリル・JP・みずほ・アムロ・UBSが売り越し。
外資系等は鹿島(1812)、オラクル(4716)、シノケン(8909)に注目。
テクニカル的には東芝プ(1983)、日本粉(2001)、M&A(2127)、コカウエスト(2579)、伊藤園(2593)、不二製油(2607)、ハニーズ(2792)、ヨコレイ(2874)、TOKAI(3167)、特種東海(3708)、IIJ(3774)、日本紙(3863)、ケネディクス(4321)、テルモ(4543)、オラクル(4716)、三浦工(605)、明電舎(6508)、WSCOPE(6619)、キャノンMJ(8060)、NT)9432),コナミ(9766)が動兆。
<兜町カタリスト>
「露払い」
NYダウは41ドル安の17582ドルと8日ぶりの反落。
さすがに永遠の上昇はあり得ないので当然の一服となった。
ただNASDAQは小幅高で5日続伸とマチマチの動き。
ブリュッセルで起きた同時爆破攻撃直後には下落した。
しかし一方的に売り込む動きは航空・旅行関連銘柄を除いて限定的。
気になるのはシティグループへのドイツの税当局による調査。
金融当局と金融機関のバトルは海を越えて始まったという印象。
VIX(恐怖)指数は23%水準で安穏状態。
NYダウは前日比マイナスとはいうものの寄りよりも引けの方が高い陽線。
月曜に25日移動平均(短期線)が75日線(中期線)を下から上抜くゴールデンクロスを示現。
罫線的紙芝居的には強い足。
5日ぶりに大きく反発し17000円台まで戻った日経平均株価。
シカゴ225先物の終値は16925円で3月権利配当分を上乗せすれば17000円台でのスタートとなろうか。
昨日の上昇で松井証券経由の信用評価損率は売り方マイナス9.582%、買い方マイナス8.817%と逆転。
空売り比率も前週末の40%台から36.8%まで低下した。
気になるのは25日移動平均からのかい離がまたプラス3.1%と拡大したこと。
先週の続落はこのかい離が縮小する時間を過ごしたとの解釈も聞かれる。
短期的には5日線(16960円)を上回り中期的には13週線(16923円)を上回ってきており紙芝居チックには悪くない。
75日線(17492円)まではまだ少し時間が必要かも知れないが目指していることは間違いなかろう。
東証REIT指数は昨日一足早く今年の高値を更新しており株価の露払いと考えたい。
昨日の東証REIT指数は1925ポイントと上昇し高値引け。
今年の高値をつけた。
昨日発表の公示地価の上昇期待も当然あっただろう。
結果は8年ぶりの上昇だから「地価下落が止まった」という活字も見られる。
しかし直接の要因は13時過ぎに報じられた「国土交通省は不動産投資の市場規模を30兆円程度に倍増させる。
上場REITへの税優遇措置などを検討」とのニュース。
REITを通じて内需拡大という図式は十分に考えられようか。
消費増税に対する反対の風圧が高まってきた。
先週の経済分析会合ではコロンビア大教授のスティグリッツ教授が反対。
そして昨日は著名経済学者のクルーグマン教授も「消費増税今ではない」と反対。
むしろ「延期なら今でしょ」の雰囲気。
合わせて解散総選挙の路線も見えてきた。
不可解なのは18日に外国特派員協会に登場したルービニ教授。
「消費増税は延期される可能性がある。
延期するなら早く表明すべきだ」とのコメント。
破滅博士が何をお望みなのかが定かでない。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ショーケース・ティービー(3909)・・・動兆
ショーケース・ティービーに注目する。
同社はWebマーケティング支援事業が中核。
金融・人材・不動産・ECなど6200アカウント以上が同社の顧客。
「ネットでおもてない」を世界に拡大しようとしている。
集客や決済などばかりがIT分野で注目されるが同社のフィールドは接客。
ITで集客した顧客へのITでの接客が真骨頂だ。
1月にスタートしたショーケースラボではO2O、IoT、FinTechなどを研究開発。
Webサイト最適化技術はまだまだ拡大しよう。
業績は好調。
上場前に20%超だったベンチャーキャピタル比率がゼロになったのは魅力的に映る。
(兜町カタリスト櫻井)
03月23日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
23日の東京株式市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
円相場はやや円安に振れて推移していることもあり、下値の堅さが意識されやすいだろう。
日経平均予想レンジは、1万6900円−1万7300円。
ベルギーのブリュッセルで発生した連続爆弾テロを受け、欧米株式は一時大きく下げたものの、影響は限定的だった。ダウ平均の連騰は7日で止まったものの下げ幅は小幅で、世界的なリスクオンの流れが大きく変わった印象はない。
シカゴ225先物は、大証日中終値と比べて15円高の16925円で取引を終えている。ドル円は円安方向に振れており、足元では112円30銭近辺で推移している。
輸出関連の主力株に見直し買いが入り、相場の下支えとなりそう。
テロの影響を見極めたいとの見方から17000円近辺での小動きが続くだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1770万株、買い1520万株で、差し引き250万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、自動車、銀行、薬品、非鉄、電機、薬品、情報通信など。
買いセクターに、小売、サービス、保険、機械、食品、精密、その他製品、薬品、情報通信など。
【個別材料銘柄】
■アスカネット<2438>
パイオニア<6773>が保有する保有する空中表示技術に関する特許権(出願中も含む)を2700万円で取得
■Br.HD<1726>
東京証券取引所から3月29日付で市場1部銘柄に指定される
■ラクーン <3031> [東証M]
東証がラクーンを29日付で市場1部に市場変更する。
■きちり <3082>
iPad用POSレジの開発を手掛けるユビレジと業務提携。また、ユビレジが実施する第三者割当増資を引き受け、2975万円出資する。
■ラクオリア <4579>
導出先のアラタナ・セラピューティクスが「EP4拮抗薬」について、米FDA(食品医薬品局)から犬の変形性関節症に伴う痛みと炎症の治療薬として承認を取得。
■カイオム <4583>
同社で開発を進めているTrop-2抗体に関する特許を韓国で取得。同特許はヒトTrop-2を標的としたがんの増殖活性を阻害するモノクローナル抗体に関するもの。現在、欧州を含む各国で特許出願中であり、これまで日本、米国、ニュージーランド、オーストラリアで特許が成立している
【予定】
23日(水)
【国内】
3月の月例経済報告
【海外】
フィリピン中銀政策金利発表
タイ中銀金融政策決定会合
ブラジル2月失業率(21:00)
米2月新築住宅販売件数(23:00)
《イベント》
NY国際自動車ショー(〜4/3)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
22日のNYダウ平均は8営業日ぶりに反落し、前日比41ドル30セント安の1万7582ドル57セントで終えた。ベルギーの首都ブリュッセルで連続爆破テロが発生し、投資家心理の悪化で売る動きがやや優勢となった。
ベルギーでのテロの影響でデルタ航空、アメリカン航空など、航空関連株が軒並み下落。旅行需要が減るとの思惑から旅行予約サイトのプライスラインやエクスペディアなども下落した。
ダウ平均は前日までに7日続伸しており、目先の利益を確定する目的の売りが出やすかった。ただ、ダウ平均は前日終値を上回って推移する場面もあった。最近の相場上昇の局面で戻りが鈍かったヘルスケア関連株などへの買いが相場を支えた。
ナスダック総合株価指数は5日続伸し、同12.787ポイント高の4821.659と1月6日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値で終えた。
セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で運輸や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
金融のゴールドマン・サックスやクレジットカードのビザが下落。原油先物相場が小幅ながら下落したのを受けて、シェブロンなど石油関連株も売られた。
携帯端末のアップル(AAPL)は上昇、司法省がiPhoneのロック解除問題で、第三者からロック解除手段を入手できる可能性が高まり、本日予定されていた聴問会が延期されたことや、前日の新製品発表会で公表したスマートフォンの新モデルへの期待が強まった。
製薬のファイザーや医療保険のユナイテッドヘルス・グループも上昇した。
マーケット終了後にスポーツ用品のナイキが発表した12-2月期決算は、一株利益は予想を上振れたが、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,582.57 −41.30
S&P500種
2,049.80 −1.80
ナスダック
4,821.659 +12.787
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は続伸した。6月物は前日比170円高の1万6925円で取引を終えた。22日の大阪取引所の終値を15円上回った。朝方の取引ではベルギーのブリュッセルで発生した爆破テロを受け米株とともに売りが先行した。その後は外国為替市場での円安進行などを手がかりに買いが入った。午後に6月物は一時1万6975円まで買われた。この日の安値は1万6670円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16925 ( +15 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16990 ( +80 )
( )は大阪取引所終値比
03月25日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
25日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比110円42銭高の1万7002円75銭で終えた。
24日の米国株式市場でダウ工業株30種平均が上昇。
東京外国為替市場で、一時、1ドル=113円30銭台まで円安・ドル高が進行したことを好感し、主力輸出企業の採算悪化懸念が後退するとの見方から、自動車、精密機器などを中心に全般買い優勢となった。
朝方発表の2月の全国消費者物価指数(CPI)が低調な結果となり、金融政策や財政出動のハードルが下がるとの連想が働いた面もあった。
CPIは前年同月比横ばいで、0.1%上昇するとの市場予想に届かなかった。
日経平均株価は後場に入って一時、前日比130円を超える上昇幅となる場面もあり、ほぼこの日の高値圏で推移した。
ただ、上値も重かった。米国など主要な海外株式市場は25日に休場となる。海外勢を中心に休暇を取得する投資家が多く、週末を控えていることもあり持ち高を一方向に傾けづらい雰囲気が強かった。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発し、前日比115.86ポイント高の1万2338.78で終えた。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発。終値は11.44ポイント高の1366.05だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆7746億円と低調だった。売買高は18億1200万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1018と、全体の52%を占めた。値下がりは794、変わらずは136銘柄だった。
個別銘柄では、 前日大幅安となった三井物産、三菱商事が反発。輸出株のトヨタや富士重が上昇。みずほFGと三菱UFJ、三井住友FGの三大銀グループがそろって上げた。武蔵野銀と資本・業務提携する千葉銀も上げた。このほかに、東京海上ホールディングス、MS&ADインシュアランスグループホールディングスの損保も上昇。
一方、LINE(東京都渋谷区)が24日MVNO(仮想移動体通信事業者)に参入すると発表したことで、ワイヤレスゲート、日本通信が大幅安となり、ソフトバンク、KDDI、NTTの通信大手も売られた。社長交代を発表したクックパッドが大幅安となり、施工したマンションに瑕疵(かし)があったと伝わった安藤ハザマの値下がりが目立った。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前日比21.93ポイント高の4402.12となった。
個別銘柄では昭和化、川岸工、ヤマシンフィルタがストップ高。ラオックスや象印が上げ、半面、サイバーコム、アイレップや朝日インテクが下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比5円90銭高い2461円92銭だった。ジャスダック市場でも投資家の買い意欲が強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1168億円、売買高は1億8786万株だった。
個別では、夢の街創造委員会、フジタコーポ、テインがストップ高。サン電子、ザイン、アイサンテクが買われた。半面、チエル、フィスコ、ヒロセ通商が下げた。個人投資家は投資テーマのある銘柄を物色する動きを強め、短期の値幅取りを目的とした売買が目立ったとの声もある。
東証マザーズ指数は5日ぶりに反落した。終値は前日比10.07ポイント安い965.08だった。個別銘柄では主力のそーせいやミクシィが売りに押された。ネットイヤー、フリービット、フリークアウト、ALBERTが売られた。一方、MRT、ブランジスタがストップ高。前日に東証1部への市場変更が発表されたタカラバイオも高い。アクロデア、PCIHD、ソーシャルワイヤなども買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,002.75 |
110.42 |
日経平均先物 |
16,870.00 |
150.00 |
TOPIX |
1,366.05 |
11.44 |
TOPIX先物 |
1,350.00 |
14.50 |
東証2部指数 |
4,402.12 |
21.93 |
JASDAQ |
2,461.92 |
5.90 |
マザーズ |
965.08 |
-10.07 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1812000 |
1774654 |
東証2部 |
69190 |
17211 |
03月25日個別銘柄情報
個別銘柄情報を12銘柄更新しました。
[4674]クレスコ
[8508]Jトラスト
[8893]新日本建物
[3435]サンコーテクノ
[4348]インフォコム
[2925]ピックルスコーポレーション
[3199]綿半ホールディングス
[8059]第一実業
[2222]寿スピリッツ
[2479]ジェイテック
[8075]神鋼商事
[2483]翻訳センター
03月25日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
25日午前の日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比79円50銭高の1万6971円83銭で前引けを終了した。
東京外国為替市場で、1ドル=113円30銭台まで円安・ドル高が進行したことを好感し、主力輸出企業の採算悪化懸念が後退するとの見方から、自動車、精密機器などを中心に全般買い優勢となっている。日経平均株価は一時、前日比120円を超える上昇幅となる場面もあった。
CPIは前年同月比横ばいとなり、0.1%上昇するとの市場予想に届かなかった。景気の勢いの鈍さが浮き彫りとなり、政府が経済対策に動きやすくなったとの思惑につながった。
ただ、上値は重かった。心理的な節目となる1万7000円を上回った水準では戻り待ちの売りに押された。米国など主要な海外株式市場が25日は休場で海外勢を中心に休暇を取得する投資家が多く、積極的に買い上がるほどの勢いはなかった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8568億円と低調だった。売買高は9億923万株。東証1部の値上がり銘柄数は950と、全体の5割近くを占めた。値下がりは846、変わらずは152銘柄だった。
個別銘柄では、前日大幅安となった三井物産、三菱商事が反発。輸出銘柄の代表である自動車のトヨタや日産自、マツダが上昇。金融のみずほFGや三菱UFJ、三井住友FGも上げた。東京海上の値上がりが目立った。半面、LINE(東京都渋谷区)が24日、MVNO(仮想移動体通信事業者)に参入すると発表したことで、ソフトバンク、KDDI、NTTの通信大手が売られている。社長交代を発表したクックパッドが大幅安となった。
東証2部株価指数は4日続伸。前引けの2部指数は、前日比8.51ポイント高の4388.70となった。
個別銘柄ではマーチャント、ムーンバット、日本精機、ラオックスや象印が上げ、半面、Br.HD、インタートレ、神島化学工業、サイバーコムとアートSHDが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。前引けは前日比6円92銭高い2462円94銭だった。外国為替市場での円安・ドル高進行を背景に投資家心理がやや強気に傾き、日経平均株価が上昇。ジャスダック市場でも投資家の買い意欲が強まった。
もっとも、ジャスダック市場の主力株は売りが優勢となり、日経ジャスダック平均の上げ幅は小幅にとどまった。
ジャスダック市場の午前の売買代金は概算で550億円、売買高は9278万株だった。
個別銘柄ではフジタコーポ、テインがストップ高。Eストアー、サン電子<6736.T>は一時ストップ高と値を飛ばし、卑弥呼、アイレックス<、朝日工業などが買われた。半面、チエル、オプトエレ、ヒーハイスト、ロジコムなどが売られた。
東証マザーズ指数は5日ぶりに小幅反落した。前引けは前日比6.34ポイント安い968.81だった。個別銘柄では主力のそーせいやミクシィが下げた。ネットイヤー、ALBERT、フリービットも売られた。一方、前日に東証1部への市場変更が発表されたタカラバイオが高い。ジグソーやPCIHD、MRTも大幅に上昇した。
03月25日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価は前日比108円29銭高の1万7000円62銭で推移。
24日の米国株高を受けて買いが先行し、直後に下げに転じる場面もあったが、下値は限定された。
聖金曜日で主要海外市場の多くが休場となることから売買フローは減少しているが、ドル・円が113円20銭台まで円安ドル高が進行したことで日経平均は17000円台を回復している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を広げている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5102億円、売買高は5億6098株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1115、値下がり675、変わらずは157銘柄だった。
業種別では33業種中28業種が値上がり。1位は保険で、以下、輸送用機器、卸売、鉄鋼と続く。値下がり上位には情報・通信、空運、建設が並んでいる。
日経平均プラス寄与度は14.12円の押し上げでファストリテーリングがトップ。以下、京セラが7.61円、ファナックが6.47円と続いている。
マイナス寄与度トップはKDDIで、日経平均を13.18円押し下げている。次いで日東電が5.81円、ソフトバンクが5.65円と続く。
個別では、輸出株のトヨタや日産自が一段高。一方クックパッドの値下がりが目立った。
東証2部株価指数は4日続伸。ラオックスや象印が上昇し、サイバーコムや朝日インテクが下げた。
■日経平均株価 17,000.62(+108.29)
■日経平均先物 16,870(+150)
■騰落 上昇1115/下落675
■日経JQ 2,465.25(+9.23)
■マザーズ指数 975.09(-0.06)
【個別銘柄】
アクロデア<3823>
大幅反発。ネクスト・イットと共同で展開しているセキュリティソリューション関連事業において、メール等のアーカイブソリューション「GFI Archiver」を国内の金融機関に提供したと発表。
タカラBIO<4974>
大幅続伸。3月31日付でマザーズから東証1部に市場変更すると発表している。
<兜町カタリスト>
「キツネ」
むかしむかし。
一休さんと言う、とんちで評判の小僧さんがいました。
一休さんが寺で株のネット取引をしていると、
海の向こうの国からヘッジファンドのおじさんがやって来て言いました。
「小僧さんたち。上がりそうな株を見つけたから買ってみたらどう」。
「こりゃ、上がりそうな株だ」
「いただきまーす」
小僧さんたちがさっそくその株を買ってみると・・・。
買ったその日にあっという間に売り気配。
「なんだ?」
下がった株を見ていると、実は無配で赤字の単なるボロ株でした。
「おじさん! 見通しが違うじゃないか」
みんなが文句を言うと、おじさんはドロンととんぼ返りをするると狐の姿に変身しました。
「けけけ、まがいものの株はうまかったか?」
「あっ! こいつはキツネだぞ! それ、つかまえろ!」
小僧たちはキツネを追いかけましたが、キツネはあっという間に身を隠してしまいました。
その時、本堂から和尚さんの呼ぶ声が聞こえました。
「大変だあ! みんな来てくれ!」
小僧さんたちが行ってみると、和尚さんの持っている銘柄が倍になってパソコンの画面に映しだされていました。
「この半分は、さっきのキツネが化けているな」
和尚さんと小僧たちがパソコンの銘柄を見つめましたが、いくら見てもどれが本物か見分けがつくはずがありません。
「和尚さん、こうなったら全部売ってみましょう」。
「それはいかん。
狐が化けた偽ものの株を売ったあとにもとの狐に戻られたら受け渡しができなくなる」。
すると、今まで黙っていた一休さんが言いました。
「和尚さん。
見分けるのは、簡単ではありませんか。
何しろ本物の株には、和尚さんの思いがこもっていますが、キツネが化けた株には思いや記憶がありません」。
和尚さんは、一休さんに合わせて言いました。
「おお、そうじゃった、そうじゃった」。
「では、さっそくこの一つ一つの塩漬けの歴史をなぞってみよう」。
そう言って和尚さんが思いを馳せると・・・。
パソコンの画面で社名が浮かびあがる銘柄と全く何も出てこない銘柄に別れました。
「それっ、銘柄名が浮かび上がらない銘柄がキツネだぞ!」
一休さんの合図に、小僧たちはキツネを捕まえると柱にしばり付けました。
キツネは涙を流して謝りました。
「助けて下さい。もう二度と、イタズラはしません」。
キツネは許されると、二度と株式市場には近づきませんでした。
おしまい
03月25日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
本日の東京株式市場は、引き続き手掛かり材料難のなか、週末控えでポジョン調整の売りが想定される一方で、押し目買いも想定されることから、売り買いが拮抗する推移となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万6600円~1万7200円を想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り350万株、買い270万株で、差し引き80万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、不動産、金属、通信、電子機器、その他製品、小売、銀行など。
買いセクターに、建設、サービス、自動車、不動産、REITなど。
【好材料銘柄】
■テラ <2191> [JQ]
組織培養用培地の販売を手掛けるコージンバイオと、がん免疫療法「樹状細胞ワクチン療法」を提供する医療機関拡大に向けて協業を開始。
■夢の街創造 <2484> [JQ]
LINEと業務提携に向けて基本合意書を締結。LINEの顧客基盤を活用したビジネスモデルを構築するほか、「出前館」加盟店を対象に共同でマーケティング支援サービスを提供する。
【予定】
25日(金)
【国内】
2月消費者物価指数(8:30)
2月企業向けサービス価格指数(8:50)
2年国債入札
《決算発表》
ミタチ、壱番屋
《イベント》
プロ野球開幕
「AnimeJapan2016」(東京ビッグサイト、〜27日)
【海外】
仏10-12月GDP確定値(16:45)
米10-12月期GDP確定値(21:30)
休場:米、欧州(独、仏、英含む)、豪、香港など多くの市場(Good Friday)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
24日のNYダウ平均は3日ぶりに小反発し、前日比13ドル14セント高の1万7515ドル73セントで終えた。朝方は安く始まったが、取引終了にかけて上げに転じた。週末の3連休を控えて積極的な取引を見送る投資家も多く、相場は方向感に欠けた。
原油相場が続落し、アジア・欧州株が概ね全面安となった流れを受け、米国株にも売りが先行した。2月耐久財受注が低調な内容となったほか、FRB高官が相次いで利上げに積極的な発言を行っていることも嫌気され、軟調推移となった。
ダウ平均は午前中に下げ幅を103ドルまで広げる場面があった。
ただ、新規の売買材料に乏しく連休を前に持ち高調整の取引が中心となった。原油先物相場が午後に下げ渋ったことを好感し、ダウ平均は徐々に下げ幅を縮小。取引終了の間際に上げに転じ、この日の高値圏で取引を終えた。
ナスダック総合株価指数は反発。終値は同4.644ポイント高の4773.505ポイントとなった。
セクター別では、電気通信サービスやエネルギーが上昇する一方で保険や銀行が下落した。
コンサルティングのアクセンチュアが大幅増益の決算を好感し買われた。旅行・レジャー用キャンピングカー大手ウィニベーゴ・インダストリーズもしっかり。四半期決算で1株利益が市場予想を上回ったことを評価する買いが優勢となった。
アマゾン・ドット・コムやIBM、キャタピラーも上げた。
乗務員の賃上げを発表したアメリカン航空は業績への懸念から売りが優勢となった。スポーツ用品のナイキや金融のJPモルガン・チェース、マクドナルドも下げた。
明日、24日(金)は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で米国株式相場は休場となるが、10-12月期GDP確報値の発表が予定されており、週明けの株式相場に影響を与えそうだ。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,515.73 +13.14
S&P500種
2,035.94 −0.77
ナスダック
4,773.505 +4.644
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅に続落した。6月物の終値は前日比20円安の1万6770円だった。24日の大阪取引所終値は50円上回った。朝方の市場で、原油安やアジア欧州株の下げを背景に米株とともに安く始まった。その後は円安進行や米株の持ち直しを好感する買いが入り、下げ幅を縮めた。
25日が聖金曜日の祝日で休場となるため、取引を手控える向きも多かった。この日の6月物安値は1万6585円、高値は1万6910円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16770 ( +50 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16835 ( +115 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あす(25日)の東京株式市場は、もみ合いの相場展開を想定する。
引き続き手掛かり材料難のなか、週末控えでポジョン調整の売りが想定される一方で、日経平均株価続落の後を受けての押し目買いも想定されることから、売り買いが拮抗する推移となりそうだ。
今晩の米2月耐久財受注やあすの米10-12月期GDP確定値などが良好な内容となれば、その見方をサポートする材料となる。その場合、米国株が下落する可能性がある点には警戒しておきたいが、クラッシュ的な下げとならずに円安進行となれば、日本株にはポジティブな流れになるだろう。
25日の米国市場は聖金曜日で休場となることから、3連休を前に模様眺め気分が広がり、「小動きにとどまる可能性もありそう」との声も聞かれた。
下値は、25日線の16620円辺りや、一目均衡表の基準線が位置する16460円辺りなどが意識されよう。
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東証が24日発表した18日時点の株価指数先物と現物の裁定取引に伴う現物株の買い残高(期近・期先合計)は3週連続で増加。前週比892億円増の2兆919億円でした。一方、売り残高は2週連続で減少し、前週比115億円減の1410億円。
【個別材料銘柄】
■昭和化学工業[4990]
16年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比29.6%増の3億5000万円(前期実績2億700万円)、純利益は同2.9倍の5億円(同1億3700万円)とした。売り上げは伸び悩んだが、全社的なコスト低減が奏功。また、昨年12月に死去した代表取締役会長の保険金の受け取りなどで利益が押し上げられる。同社は東証2部上場。ビールなど食品業向けに濾過剤や殺菌剤を製造している。24日終値は306円で前日と変わらず。
■村田製作所[6981]
増配を発表。16年3月期期末配当を従来予想の100円から110円に改めた。年間では計210円(前期実績180円)となる。24日終値は1万3815円(▲300)。
■住友ベークライト[4203]
自己株消却を発表。発行済み総数の5.7%にあたる1500万株を4月14日に消却する。24日終値は450円(▲5)。
03月24日個別銘柄情報
個別銘柄情報を11銘柄更新しました。
[3762]テクマトリックス
[4358]ティー・ワイ・オー
[4548]生化学工業
[4559]ゼリア新薬工業
[5956]トーソー
[2352]エイジア
[3371]ソフトクリエイトホールディングス
[6070]キャリアリンク
[2445]エスアールジータカミヤ
[2594]キーコーヒー
[2763]エフティコミュニケーションズ
03月24日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
24日の日経平均株価は続落し、前日比108円65銭安の1万6892円33銭で終えた。
前日の米株式市場が、原油価格の大幅安を背景に下落したのに加え、外国為替市場の円相場がやや円高・ドル安方向に進行していることを嫌気して、寄り付きから売り先行のスタートとなり、一時前日比150円を超える下落幅まで売られる場面もあった。
ただ、午前10時前ころから、外国為替市場で急速に円安・ドル高傾向が強まり、1ドル=112円80銭台へと円が下落した。
これを好感して、輸出関連の主力銘柄を中心に全般買い戻しが優勢となり、前場引けの日経平均株価は前日比プラス圏に一気に浮上した。
3月期末を控えて方向感の出ない相場になった。配当や株主優待を狙った個人投資家の買いが下支えし、日経平均は前日終値を上回る場面もあった。
後場に入ると再び売りが優勢になり、薄商いのなか小幅安圏内での小動きに終始していたが大引けにかけ下げ幅をやや広げた。
今期が最終赤字になる見込みとなった三井物など商社株が大幅に下げたことも買い手控えムードを強めた。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比85.02ポイント安の1万2222.92だった。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、同9.59ポイント安の1354.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1002億円。売買高は20億103万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1258と、全体の約65%を占めた。値上がりは597、変わらずは93銘柄だった。
個別銘柄では、通期での初の赤字決算へとの下方修正を発表した三井物産が大幅安となったのをはじめ、三菱商事、住友商事、丸紅など大手商社が軒並み安。国際石開帝石とJXは下落。住友鉱とJFEが下げた。三菱UFJとみずほFGの下げも大きかった。
一方、任天堂と小野薬は上昇。JALとアサヒの上げも目立った。しまむら、クックパッド、サイバネットシステム、良品計画、雪印メグミルク、東京精密も買われた。
東証2部株価指数は3日続伸。大引けの2部指数は、前日比23.35ポイント高の4380.19となった。
個別銘柄ではBr.HD、日華化、ジオスター、朝日インテクとアートSHDが上げ、半面、ケミプロ化成、インタートレ、象印とラオックスが下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に3日続伸した。終値は前日比5円87銭高い2456円02銭だった。3月期末が迫り、海外でのイースター(復活祭)休暇も前にしていることから、東証1部の主力株を手がけづらい雰囲気が広がるなか、新興株市場に個人投資家を中心とした資金が流入した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で793億円、売買高は1億5156万株だった。個別銘柄ではビーマップ、サン電子、ヒロセ通商、卑弥呼がストップ高。チエル、京写、ミズホメディー、アイサンテクが上昇した。半面、フジタコーポ、昭栄薬品やドーン、アグレ都市は下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前日比12.74ポイント高い975.15で、昨年7月28日(975.95)以来8カ月ぶりの高値を付けた。
個別銘柄ではエニグモ、CRIミドル、そーせいやアドウェイズ、サイバダインの値上がりが目立った。半面、グローバルグループ、ブブランジスタやジグソー、モルフォが下げた。
きょう新規上場した2社のうち、マザーズ市場に上場したベネフィJは公開価格(1980円)を67%上回る3310円で初値を付けたが、その後は初値を下回る場面が多く、終値は初値比16.3%安い2771円だった。ジャスダック市場に上場したウイルプラスは公開価格(1880円)を8%下回って初値を付け、初値比9.4%安い1566円で初日の取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,892.33 |
-108.65 |
日経平均先物 |
16,720.00 |
-90.00 |
TOPIX |
1,354.61 |
-9.59 |
TOPIX先物 |
1,335.50 |
-9.50 |
東証2部指数 |
4,380.19 |
23.35 |
JASDAQ |
2,456.02 |
5.87 |
マザーズ |
975.15 |
12.74 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2001030 |
2100215 |
東証2部 |
57470 |
16781 |
「撒く」
昨日まで日経平均は8勝8敗。
下落合計は928円。
上昇合計は1903円。
下落は小幅で上昇は大幅という傾向になってきた。
3月2日661円高、22日323円高。
上げの方はが目立つ月になってきた。
そして日経VIは今月13日上昇3日下落。
今年の低水準になってきた。
決して悪い傾向ではない。
大和のテクニカルレポートの指摘。
「中国株の大天井(2007年)から9年目。
国際的な協調金融緩和が進展してきた。1989年の日本株の大天井から9年が経過した2000年。
国際協調緩和による過剰流動性がIT関連株に集中したのが98年〜2000年の相場。
同様に、新分野で大相場が期待できる状況にあると言えるだろう」。
若年層に商品券を撒くという話が出始めた。
「平成28年度補正予算案の目玉として、若年層の低所得者対策を盛り込む方針を固めた」という。
「生活必需品などの購入に充てられる商品券の配布を検討。
1月に成立した27年度補正予算は高齢者への臨時給付金が柱だった。
今度は若年層の消費の落ち込みが目立つため、ピンポイントでテコ入れを図るという解釈。
1月の家計調査(2人以上世帯)で34歳以下の若年層の消費支出が前年同月比11.7%減と大幅なマイナス。
全世帯平均の3.1%減と比べても落ち込みが目立った。
政府は低迷する個人消費の底上げを図るためには、若年層の消費刺激策が欠かせないと判断。
貯蓄に回る可能性が指摘される給付金ではなく、商品券の配布を検討している。
低所得者の対象や事業規模などの細部は4月から詰める。
「なぜ高齢者ばかり優遇するのか」などと異論が出ていた。
参院選を控え、若年層向けの支援策をアピールする狙いもある」。
現役世代はいつも何の恩恵もない。
毎年豆撒きを眺めるようなもの。
3月21日に株探のHPに掲載された「金融革命もたらすブロックチェーン」
インフォテリアが開催した「FinTechビジネスセミナー・ブロックチェーンが導くインフラ革新」のルポである。
テックビューロの朝山社長のコメント。
「『mijin』は忍者の武器『微塵』から命名したもの。
インストールするだけでブロックチェーンができ、世界に向けた展開を目指している。
ブロックチェーンはビットコインの発明とともに生まれた技術。
誰も止めることができないP2Pの上に決済ネットワークを置いたことが画期的と言える」。
mijinは、金融機関の電子マネーから契約管理、ポイント、オンラインゲーム、ロジスティックなどまで幅広い利用が見込まれている。
具体的に、パートナー企業となっているGMOはキャパシティーを超えても落ちないゲームの開発や
ゲームユーザーが使用する通貨やアイテムなどのセキュリティーにブロックチェーンを活用しようとしている。
オウケイウェイヴはユーザー認証などに使おうとしている。
インフォテリアはテックビューロと、ブロックチェーン技術の接続アダプターの開発に向け事業提携している。
インフォテリアの「ASTERIA WARP」は異なるコンピューターシステムのデータをノンプログラミングで連携できるミドルウエアであり、
同ソフトウエアとmijinを組み合わせた実証実験を1月から開始している。
両社のソフトウエアを組み合わせるための専用接続アダプターを4月から発売することを目指している。
(櫻井)
03月24日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
24日午前の日経平均株価は小幅反発し、前日比22円22銭高の1万7023円20銭で前場を終えた。
朝方は前日の海外市場での原油安や、米ダウ工業株30種平均の下落を嫌気した売りが資源関連株を中心に広がったが、時間とともに医薬品や食料品など景気動向に左右されにくい銘柄に買いが入った。
午前10時前ころから、外国為替市場で急速に円安・ドル高傾向が強まり、1ドル=112円80銭台へと円が下落した。これを好感して、輸出関連の主力銘柄を中心に全般買い戻しが優勢となり、日経平均株価は前日比プラス圏に一気に浮上した。
28日の年度末最終受け渡し日にかけて、配当の権利取りを狙った個人投資家の買いが入りやすいことも相場を支えた。
JPX日経インデックス400は小幅反発、東証株価指数(TOPIX)はわずかながら続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9642億円、売買高は9億5841万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は769と、全体の4割弱を占めた。値下がりは1045、変わらずは134銘柄だった。
個別銘柄では、営業増益観測が伝わったしまむらは大幅高。小野薬とJTが上がり、良品計画とコーセーの上げも大きかった。任天堂は朝安後に大幅続伸。クックパッド、サイバネットシステム、日本水産も買われている。
一方、今期の最終赤字見通しを発表した三井物は大幅安しているのをはじめ、三菱商事、住友商事、丸紅など大手商社が軒並み安。東芝と住友鉱、みずほFGが下げた。
東証2部株価指数は3日続伸。前引けの2部指数は、前日比14.39ポイント高の4371.23となった。
個別銘柄ではBr.HD、日華化、天昇電、ヨネックス、朝日インテクやRVHが上げた、半面、キーウェア、バナーズ、シノブフーズ、象印と鳥貴族が下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前引けは前日に比べ4円73銭高い2454円88銭だった。外部環境に左右されにくい中小型の新興株を買う動きがみられた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で467億円、売買高は8971万株。
個別銘柄では米連邦捜査局(FBI)が子会社の技術を使ったと伝わったサン電子やザイン、チエル、京写、アイサンテクが上昇した。半面、フィスコ、フジタコーポや昭栄薬品、アグレ都市は下落した。
きょうジャスダック市場に新規上場したウイルプラスは売り気配で始まり、9時12分に公募・売り出し価格(公開価格、1880円)を151円(8.0%)下回る1729円の初値を付けた。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比9.83ポイント高い972.24だった。個別銘柄ではネットイヤー、CRIミドル、アドウェイズ、FFRIやブランジスタ、マイネットの値上がりが目立った。半面、リンクバル、そーせいやジグソー、モルフォは下げた。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したベネフィJは11時6分、公募・売り出し価格(公開価格、1980円)を1330円(67%)上回る3310円で初値を付けた。
03月24日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比110円82銭安の1万6890円16銭で推移。
一時は前日比156円安まであった。その後は同70〜80円ほど安い1万6900円台前半で推移している。
外国為替市場で円相場がやや円高・ドル安方向に振れ、輸出採算の悪化を意識した売りが広がった。ニューヨーク原油先物が時間外取引で前日の終値を下回って推移していることも嫌気された。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5590億円、売買高は5億9397万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1287と、全体の約66%を占めた。値上がりは525、変わらずは134銘柄だった。
業種別では33業種中8業種が値上がり。1位は水産・農林で、以下、陸運、食料、医薬品と続く。値下がり上位には鉱業、石油・石炭、卸売が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は15.89円の押し下げでファナックがトップ。以下、ファストリが12.16円、TDKが7.06円、日東電が7.02円と続いている。
プラス寄与度トップはセコムで、日経平均を2.86円押し上げている。次いでKDDIが2.82円、NTTデータが2.35円、アステラスが2.35円と続く。
資源開発大手の国際石開帝石が一時4%超の下げとなり、買い手控えムードを強めた。資源安が保有権益の減損損失につながった商社株も下落し、投資家の姿勢を慎重にさせている。押し目買い意欲は強い。
28日の年度末最終受け渡し日にかけて「配当の権利取りを狙った個人投資家が買いを入れており、相場を下支えしている」と市場関係者はいう。
個別では、富士通と東芝は下げ幅を広げた。三菱UFJとみずほFGも一段安。三井物は日中の安値圏で推移。一方、三菱商は下げ幅を縮小している。JR東海は上げ幅を広げた。
東証2部株価指数は3日ぶり反落。ラオックスと鳥貴族が下げ、朝日インテクとRVHが上げた。
■日経平均株価 16,890.16(-110.82)
■日経平均先物 16,750(-60)
■TOPIX先物 1,339.50(-5.50)
■騰落 上昇525/下落1,287
■日経JQ 2,449.67(-0.48)
■マザーズ指数 955.80(-6.61)
【個別銘柄】
ビーマップ <4316>
ストップ高。ジェイアール東日本企画(jeki)、ゴンドラ、TWENTY FOURと共同で新会社を設立すると発表している。社名はjekiインタラクティブ・コミュニケーションズ(仮称)で、デジタル領域のインタラクティブ・コミュニケーションを起点とし、WEBメディアの広告の仕入れ、販売、運用、それに基づくWEBプロモーションへの活用、デジタルデータの取り扱い等のトータルなソリューションを顧客に提供する目的。
ファンクリG <3266>
連結対象会社のHMP合同会社が太陽光発電システム設備を売却したと発表した。売却したのは福島二本松太陽光発電所で、売却価格は現状の太陽光発電市況を踏まえた適正価格としている
ジオネクスト<3777>
反発している。同社は23日取引終了後に、子会社のエリアエナジーが開発を進めている太陽光発電所の権利を、くにうみアセットマネジメント(東京都千代田区)に譲渡すると発表。
225先物はドイツ・アムロ・メリル・パリバ・楽天が買い越し。
野村・ソジェン・シティ・UBS・マネ・大和・JPが売り越し。
TOPIX先物はJP・GS・アムロ・ドイツが買い越し。
シティ・クレディ・みずほ・ソジェンが売り越し。
外資系等はサンバイオ(4592)、JPX(8697)に注目。
テクニカル的には鹿島(1812)、日ビルド(1916)、日ハム(2282)、DeNA(2432)、メディアドゥ(3678)、セ硝子(4044)、パーク24(4666)、カッパ(7421)が動兆。
<兜町カタリスト>
「月面探査の時代」
NYダウは79ドル安の17502ドルと続落。
再び年初からマイナスに転じた。
週末のグッドフライデーの3連休日控えで商いは薄く3市場の売買高は約68億株と低調。
ブリュッセルの連続爆破テロへの警戒感はあるものの、下落の背景は資源価格の下落との観測。
米エネルギー省エネルギー情報局が発表した週間石油在庫統計で原油在庫は940万バレル増。
増加幅は市場予想の310万バレルの約3倍となったことを嫌気している。
売り材料が枯渇すればまだ堂々巡りでのSMAP登場
中国・米金利引き上げ、アップルに代表される企業業績、原油価格動向への帰着。
何かを探すというよりは元に戻って改めてという感じだろうか。
もっともこの続落は7日連騰の疲れを癒す時間帯と考えた方が素直だろう。
FOMCなど中央銀行の金利政策をめぐるスケジュールが先週で一巡したことも影響していようか。
東京は一言でいえば「上値の重い展開」。
なんで重いのかという解釈は千差万別。
「買ってもダメなら売ってみな」の心理からの反落だったのが昨日。
3月も20日を過ぎ機関投資家やファンドの決算も固まり動きずらいことは間違いない。
だから昨日の東証1部の売買代金は1兆7399億円と今年最低。
先週水曜も1兆9000億円台で2兆円を割れていたから水曜の売買エネルギー低下のアノマリーが今年は出来るのかも知れない。
シカゴ225先物の終値は16790円。
高値17000円、安値16750円のレンジでの動きが想定される。
もっとも空売り比率は38.9%。
日経VIは22.61と今年の最低水準となり安定圏。
先物手口を見ても貧弱。
消費税は増税延期方向の声も大きくなってきており、売り叩くにも相当の勇気がいる局面だろう。
驚いたのは石油王ロックフェラーファミリーの石油離れ。
もともと化石燃料から代替燃料への移行を進めてはいた。
しかしロックフェラー・ファミリー・ファンドは化石燃料関連投資を可能な限り早期に中止。
エクソンモービルの株式保有も解消する方針。
石油で巨額の財をなしたロックフェラーの石油離れ。
地球温暖化の原因が石油にあるのかどうかは不明だが、環境を考えた行動ともされる。が、何とも不可解な決定であり、この背景の意味は知りたいところ。
もっとも資源価格の下落は日本の大手総合商社を直撃していることも事実。
日経1面では「三菱商事初の連結赤字、今期最終資源安で」の見出し。
三井物産は700億円の赤字を昨日発表。
商事は1000億円台になりそうだという。
大手商社5社の今期の減損は1兆円近く。
前期も7000億円あったから恒常的に資源で損する総合商社の構図。
しかし、資源がなければ困る日本にとってはなくてはならない必要悪みたいなもの。
資源が儲からないからとはいえ、自動車販売や病院経営だったら別に大手商社が手掛けなくてもよいような気がする。
チョッと興味不快のはKDDIが月面探査に挑戦すること。
今年末から来年末の間に予定されているグーグル委主催の月面ロボット探査レースへ参加するという。
そのために産学連携の「HAKUTO」とパートナー契約を締結。
月面探査の無線操作やデータ送信を支えるという。
優勝すれば賞金総額3000万ドル(33億円)以上の価値はありそうである。
ソフトバンクがAIで携帯の販売予測をするという話よりは期待感が高い。
日経平均の25日線は16576円で2.56%のプラスかい離。
75日線は17451円で2.54%のマイナスかい離。
200日線は18733円で9.16%のマイナスかい離。
一目均衡の雲の上限は17439円、下限は16526円。
勝手雲は白く、3月30日の上限が17011円。
3月18日(金)の安値は16613円だったが勝手雲の上限16632円がサポートしていた。
騰落レシオは125.42%。
サイコロは3勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス8.985%。
買い方はマイナス9.085%と再逆転。
日経平均採用銘柄のPERは14.48倍でEPSは1174円。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
オンコリスB(4588)・・・動兆
オンコリスバイオファーマに注目する。
同社はウイルス技術で希少がん、エイズなど重症感染症の治療薬、検査薬を開発。
がんの体外検査薬として開発を進めているのが「OBPー1101」。
ニュージーランドで特許登録を受けている。
腫瘍溶解ウイルスの食道がん治療薬関連の治験準備に期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
03月24日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
24日の東京株式市場は、引き続き手掛かり材料難が続くなか、ベルギーでの連続爆破テロ事件発生に伴う地政学リスク懸念もあり、リスク回避の売りで弱含みの展開となりそうだ。
日経平均予想レンジは、1万6800円−1万7200円。
手掛かり材料難のなか、きのう23日の東証1部の出来高・売買代金が今年最低を記録。引き続き、3月期末接近で国内機関投資家が動きづらい面もあり模様眺め気分が広がる可能性もありそう。
消去法的に、上値圧迫が比較的少ないとみられる直近IPO(新規上場)銘柄や、値動きの軽い小型株などに物色の矛先が向かいそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1760万株、買い1300万株で、差し引き460万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、小売、金属、不動産、化学、銀行、電機、その他製品、自動車など。
買いセクターに、電機、銀行、機械、サービス、自動車、情報通信、薬品、ゴムなど。
【個別材料株】
■ザイン<6769>
中国自動車メーカーの智車優行科技のスマート電気自動車開発計画で、同社製高速インターフェース製品が採用される
■JALUX<2729>
前田道<1883>と資本・業務提携、常温路面補修材製品「アクアパッチ」を協業により全世界で販売へ
■ファンクリG <3266>
連結対象会社のHMP合同会社が福島二本松太陽光発電所を譲渡した。譲渡先は非公表。譲渡価格は売上高が前期の10%以上、純利益で30%以上の増加が見込まれる。
■マイネット <3928>
スクエニHD <9684> と業務提携。スマホゲーム「三国志乱舞」の運営・開発の移管を受ける。
【予定】
24日(木)
【国内】
3月14・15日開催の日銀金融政策決定会合「主な意見」
《決算発表》
サッポロDGS、オプトエレクト
《新規上場》
ベネフィトJ、ウイルプラス
【海外】
仏・独・ユーロ圏3月PMI速報値(17:00〜18:00)
英2月小売売上高(18:30)
トルコ中銀金融政策決定会合(政策金利発表、21:00)
米2月耐久財受注(21:30)
休場:フィリピン、メキシコ、インド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
23日のNYダウ平均は続落した。終値は前日比79ドル98セント安の1万7502ドル59セントで終えた。
NY原油先物相場が1バレル39ドル台後半に大きく下げてエネルギー、素材など資源関連株に売りが膨らんで相場を下押しした。ダウ平均は週初に約2カ月半ぶりの高値を付けるなど短期的な高値警戒感も出ており、原油安をきっかけに利益確定の売りが広がった。
2月の新築住宅販売件数が予想を上振れ、下げ幅をやや縮小したものの、昨日のテロの影響から投資家のリスク回避姿勢が鮮明となっており、終日軟調推移となった。
前日夕に発表した2015年12月〜16年2月期決算で売上高などが市場予想を下回ったスポーツ用品のナイキが大幅安となった。下落率は4%に迫り、ダウ平均を構成する30銘柄で最も大きく、指数を押し下げた。
ナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落し、前日比52.798ポイント安の4768.861で終えた。
セクター別では、公益事業や食品・飲料・タバコが上昇する一方でエネルギーや耐久消費財・アパレルが下落した。
個別ではバイオ製薬のギリアド・サイエンシズが安い。C型肝炎治療薬の特許使用料の請求を巡る裁判で製薬のメルクに敗訴し、業績への悪影響を警戒した売りが優勢だった、逆にメルクは、買われた。
バイオ製薬のパッドロック・セラピューティクスを買収すると発表した製薬大手のブリストル・マイヤーズスクイブも買収負担を嫌気した売りが出た。建機のキャタピラーや石油のシェブロンなども下げた。
一方で、食品大手のゼネラル・ミルズが高い。朝方発表した四半期決算で、コスト削減により1株利益などが市場予想を上回ったのを好感した買いが優勢だった。
医療保険のユナイテッドヘルス・グループやクレジットカードのビザも買われた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,502.59 −79.98
S&P500種
2,036.71 −13.09
ナスダック
4,768.861 −52.798
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに反落した。6月物は前日比135円安の1万6790円で取引を終えた。23日の大阪取引所の終値を20円下回った。
原油安で投資家心理がやや悪化し、米株とともに売られた。この日の6月物安値は1万6750円、高値は1万7000円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16790 ( -20 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16850 ( +40 )
( )は大阪取引所終値比
03月23日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
23日の日経平均株価は反落し、前日比47円57銭安の1万7000円98銭で終えた。商い薄で方向感を欠く展開だった。
前場の日経平均株価は前日終値を挟んでの小浮動を続けたが、後場は徐々に売りに押される展開となった。
前日にベルギーの首都ブリュッセルで連続テロが発生し、投資家心理が悪化。運用リスクを回避する動きがじわりと増え、主力株に買いが手控えられるなか小口の売りに押された。前日に大幅上昇した反動で、目先の利益を確定する売りも出た。
また、3月期末を目前に機関投資家の参戦も限定的だったことで、売買代金の落ち込みが顕著だった。結局、売買代金は2兆円を大きく下回り今年最低水準を更新した。
アジア株の下落も投資家心理の重荷となり、売りを誘った
東証1部の売買代金は概算で1兆7399億円と、今年最低の水準だった。先週で日米欧の中央銀行の金融政策決定会合が一巡し、新たな売買材料が少なかったことが響いた。取引終了にかけて、日経平均は膠着状態を強め、1万7000円前後での小動きに終始した。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比58.00ポイント安の1万2307.94だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、5.73ポイント安の1364.20で終えた。
東証1部の売買高は16億210万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の55%にあたる1064、値上がりは733、変わらずは151だった。
個別では、値がさ株のソフトバンクやファナックが下落。三井住友FGや野村などの金融株のほか、国際石開帝石を中心に石油関連株が売られた。創業者を執行役から解任すると発表したクックパッドは大幅安。今期の業績予想を下方修正した千代建も下げた。
ゼビオホールディングス、野村総合研究所が大幅安となったほか、日本CMKの下げも目立つ。
一方、トヨタやファストリが上昇。小野薬やセブン&アイ、住友不も上げた。水産や電力、小売株も高かった。ジーンズメイト、きちりは値幅制限いっぱいに買われた。ダブル・スコープ、サイバネットシステムも活況裏に値を飛ばした
東証2部株価指数は続伸した。大引けの2部指数は、前日比9.81ポイント高の4356.84となった。
個別銘柄ではBr.HDがストップ高。京福電鉄、スター・マイカ、インタートレ、鳥貴族が上げ、半面、RVH、日建工学、理経、ウィルと象印が下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比11円67銭高い2442円47銭だった。
中小型株の多い新興企業銘柄にも買いが入った。中長期的に需要の拡大が期待できる投資テーマのある銘柄が上げた。仮想通貨ビットコインに関連した技術や事業を手がけるフィスコやフォーサイドが上昇。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1107億円と昨年6月24日以来およそ9カ月ぶりの大商いだった。売買高は2億2100万株。
個別銘柄ではフジタコーポ、卑弥呼がストップ高。エンジャパンやセプテニHD、プロパストが上昇した。半面、MAGネットHD、アグレ都市デザ、ベクター、マクドナルドやDガレージ、アイサンテクは下落した。
きょうジャスダック市場に新規上場したチエルは、終日買い気配のまま取引が成立しなかった。大引けの気配値は公募・売り出し価格(公開価格、810円)の2.3倍となる1863円だった。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前週末比14.27ポイント高い959.89だった。東証マザーズ市場では囲碁や小説分野にも応用されて注目される「人工知能」関連で開発を進めるジグソーがストップ高やALBERTの上げが目立った。
個別銘柄ではアカツキ、MRT、エンバイオHDがストップ高。メディア工房、マーケットエンタ、ダブルスタンダード、FFRIやモルフォ、ブランジスタが上昇した。半面、LITALICO、フェニックスバイオ、そーせいやカイオム、インフォテリが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,000.98 |
-47.57 |
日経平均先物 |
16,810.00 |
-100.00 |
TOPIX |
1,364.20 |
-5.73 |
TOPIX先物 |
1,345.00 |
-11.00 |
東証2部指数 |
4,356.84 |
9.81 |
JASDAQ |
2,450.15 |
7.68 |
マザーズ |
962.41 |
2.52 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1602100 |
1739935 |
東証2部 |
59380 |
14933 |
「ツーショット」
3月の相場リズムは「続伸・続落」。
4日続伸、3日続落、3日続伸、4日続落。
反発反落反発ではないのが特徴だろうか。
となると、4日続落のあとは続伸と言うリズムなのだが・・・。
その3月終盤戦のアノマリー。
3月末までの8日間の勝敗は過去15年で11勝4敗。
平均騰落率は1.72%。
1位は12月の13勝2敗、騰落率2.83%。
ついで3月、6月、11月となる。
買っていたのは過去10年のうち8年が外国人。
国内機関投資家のお化粧ではなく、海外投資家のドレッシングだという。
しかし今年の3月第2週の外国人は現物1兆1932億円と過去最大の売り越しだった。
SQ関連の売りは7000億円程度の観測だったから宙に浮くのは5000億円。
「期末を意識した海外アカウント→国内アカウントへのシフト」との指摘。
だからほとんど株価インパクトはなかったということなのだろう。
因みにアベノミクススタート以降外国人の累積日本株買い越し額のピークは2015年5月。
21兆6000億円だった。
それが3月11日時点で8兆7000億円。
もう売る玉もないような気がする。
プロ野球がお金にまみれているから今後はラグビー人気という声もある。
そうするとプロ野球売りのトップリーグ買いというツーショットバスケットもありだろうか。
【売り】
ヤクルト(2267)、阪急阪神(9042)、マツダ(7261)、DeNA(2432)、ソフトバンク(9984)、日ハム(2282)、西武(9024)、オリ(8591)、楽天(4755)プラスドーム(9681)。
【買い】
NEC(6701)、NTT(9432)、ドコモ(9437)、キャノン(7751)、近鉄(9041)、クボタ(6326)、神戸鋼(5406)、コカウエスト(2579)、サントリー(2587)、東芝(6502)、トヨタ(7203)、豊田織機(6201)、パナ(6752)、ホンダ(7267)、ヤマ発(7272)、リコー(7752)。
・・・・・・・・・・・・・
≪兜町ポエム≫
「ピクニック」
板を越え行こうよ
売りもの食いつつ
あちこちに材料
新値を指して
上ろうほがらに
ともに値を取り
ララララララララ
ララララ
フィンテック
ブロックチェーン
ララララ
ドローンたち
飛んで
リズムを合わせよタイミングそろえよ
みんな相場だ
(櫻井)
03月23日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
23日午前の日経平均株価は小反落し、前日比6円73銭安の1万7041円82銭で前場を終えた。前日終値を挟み小浮動に終始する方向感に乏しい展開となった。
ベルギーの首都ブリュッセルでの連続テロが地政学リスクを高めたものの、前日の欧米株市場は売り物を吸収する強さをみせた。東京市場でも朝方はこの流れを受けて、わずかに買い優勢でスタートしたが、
メガバンクやソフトバンクなど主力株の一角が下落し、JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
目立った経済指標の発表が予定されておらず、新たな売買材料がないことも買い手控えにつながった。国内の機関投資家は3月期末とあって、積極的に動きづらい面も響いた。
売買が少なかったことも、定まらない相場動向につながった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8339億円、売買高は8億1871万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の51%にあたる986、値上がりは804、変わらずは158だった。
個別では日立やTDK、コマツが下落。創業者を執行役から解任したとの発表を受け、クックパッドが大幅安。三菱UFJや野村などの金融株のほか、鉱業やガラス、機械株も安かった。野村総合研究所も安い。一方、トヨタやファーストリテイリングが商いを伴い上昇。小野薬や武田といった医薬品も買われ、建設や不動産株も高かった。
ディー・エヌ・エーも買い優勢。ジーンズメイト、きちりがいずれも値幅制限いっぱいに買われたほか、サクサホールディングス、ダブル・スコープなども活況高となった。
東証2部株価指数は続伸した。前引けの2部指数は、前日比11.74ポイント高の4358.77となった。個別銘柄ではトレックスセミ、アップルインター、Jトラスト、アートSHDや朝日インテクが上げ、RVH、理経、日建工学、象印が下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比7円64銭高の2450円11銭だった。東証1部の主力銘柄がさえない展開となり、投資家の関心が値動きの軽い新興企業株の一角に向かった。自動運転関連の上昇が目立った。
きょう上場2日目を迎えたチエルは9時26分に公募・売り出し価格(公開価格、810円)の2.7倍にあたる2151円で初値を付けた。その後は一時2650円まで上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で425億円、売買高は8507万株。個別銘柄ではフジタコーポがストップ高。スパンクリート、アグレ都市デザ、アイサンテクやオートW、サン電子が上昇した。一方でフォーサイドや昭栄薬品、SJI、フィスコ、IPSが下げた。
東証マザーズ指数は3日続伸。前引けは前日比4.46ポイント高い964.35だった。
個別銘柄では、MRTがストップ高。パルマ、そーせいやアカツキ、FFRIが買われた。半面、ジグソーやインベスC、カイオム、GMOメディアが売られた。
03月23日 相場概況(寄り付き後)
[寄り付き概況]
日経平均は小幅に続伸で始まった。
ベルギーのブリュッセルで発生した連続テロ事件を受けた地政学リスクの高まりが警戒されるものの、22日のNYダウは小幅な下げにとどまっていたほか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の16925円だったこともあり、やや買い先行の展開に。
円相場は市場の予想ほど円高方向に振れなかった。市場ではやや買い安心感が生まれ、
トヨタやファストリ、武田など主力株の一角が上昇した。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸している。
規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、小幅な上昇に。セクターでは保険、鉄鋼、医薬品、ゴム製品、海運、不動産などが堅調。一方で、パルプ紙、情報通信、機械、空運が小安く始まっている。
ソニーや任天堂が上昇。公示地価の全国平均が8年ぶりに上昇し、菱地所も上昇した。今期増配を発表した横河電も上げ、保険や鉄鋼、医薬品株も高い。一方、ファナックが下落。JTや三井物、村田製も売られている。
225先物は野村・JP・みずほ・大和・UBS・日興が買い越し。
アムロ・バークレイズ・日産・パリバが売り越し。
TOPIX先物はGS・クレディ・ドイツ・シティ・ニューエッジが買い越し。
メリル・JP・みずほ・アムロ・UBSが売り越し。
外資系等は鹿島(1812)、オラクル(4716)、シノケン(8909)に注目。
テクニカル的には東芝プ(1983)、日本粉(2001)、M&A(2127)、コカウエスト(2579)、伊藤園(2593)、不二製油(2607)、ハニーズ(2792)、ヨコレイ(2874)、TOKAI(3167)、特種東海(3708)、IIJ(3774)、日本紙(3863)、ケネディクス(4321)、テルモ(4543)、オラクル(4716)、三浦工(605)、明電舎(6508)、WSCOPE(6619)、キャノンMJ(8060)、NT)9432),コナミ(9766)が動兆。
<兜町カタリスト>
「露払い」
NYダウは41ドル安の17582ドルと8日ぶりの反落。
さすがに永遠の上昇はあり得ないので当然の一服となった。
ただNASDAQは小幅高で5日続伸とマチマチの動き。
ブリュッセルで起きた同時爆破攻撃直後には下落した。
しかし一方的に売り込む動きは航空・旅行関連銘柄を除いて限定的。
気になるのはシティグループへのドイツの税当局による調査。
金融当局と金融機関のバトルは海を越えて始まったという印象。
VIX(恐怖)指数は23%水準で安穏状態。
NYダウは前日比マイナスとはいうものの寄りよりも引けの方が高い陽線。
月曜に25日移動平均(短期線)が75日線(中期線)を下から上抜くゴールデンクロスを示現。
罫線的紙芝居的には強い足。
5日ぶりに大きく反発し17000円台まで戻った日経平均株価。
シカゴ225先物の終値は16925円で3月権利配当分を上乗せすれば17000円台でのスタートとなろうか。
昨日の上昇で松井証券経由の信用評価損率は売り方マイナス9.582%、買い方マイナス8.817%と逆転。
空売り比率も前週末の40%台から36.8%まで低下した。
気になるのは25日移動平均からのかい離がまたプラス3.1%と拡大したこと。
先週の続落はこのかい離が縮小する時間を過ごしたとの解釈も聞かれる。
短期的には5日線(16960円)を上回り中期的には13週線(16923円)を上回ってきており紙芝居チックには悪くない。
75日線(17492円)まではまだ少し時間が必要かも知れないが目指していることは間違いなかろう。
東証REIT指数は昨日一足早く今年の高値を更新しており株価の露払いと考えたい。
昨日の東証REIT指数は1925ポイントと上昇し高値引け。
今年の高値をつけた。
昨日発表の公示地価の上昇期待も当然あっただろう。
結果は8年ぶりの上昇だから「地価下落が止まった」という活字も見られる。
しかし直接の要因は13時過ぎに報じられた「国土交通省は不動産投資の市場規模を30兆円程度に倍増させる。
上場REITへの税優遇措置などを検討」とのニュース。
REITを通じて内需拡大という図式は十分に考えられようか。
消費増税に対する反対の風圧が高まってきた。
先週の経済分析会合ではコロンビア大教授のスティグリッツ教授が反対。
そして昨日は著名経済学者のクルーグマン教授も「消費増税今ではない」と反対。
むしろ「延期なら今でしょ」の雰囲気。
合わせて解散総選挙の路線も見えてきた。
不可解なのは18日に外国特派員協会に登場したルービニ教授。
「消費増税は延期される可能性がある。
延期するなら早く表明すべきだ」とのコメント。
破滅博士が何をお望みなのかが定かでない。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ショーケース・ティービー(3909)・・・動兆
ショーケース・ティービーに注目する。
同社はWebマーケティング支援事業が中核。
金融・人材・不動産・ECなど6200アカウント以上が同社の顧客。
「ネットでおもてない」を世界に拡大しようとしている。
集客や決済などばかりがIT分野で注目されるが同社のフィールドは接客。
ITで集客した顧客へのITでの接客が真骨頂だ。
1月にスタートしたショーケースラボではO2O、IoT、FinTechなどを研究開発。
Webサイト最適化技術はまだまだ拡大しよう。
業績は好調。
上場前に20%超だったベンチャーキャピタル比率がゼロになったのは魅力的に映る。
(兜町カタリスト櫻井)
03月23日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
23日の東京株式市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
円相場はやや円安に振れて推移していることもあり、下値の堅さが意識されやすいだろう。
日経平均予想レンジは、1万6900円−1万7300円。
ベルギーのブリュッセルで発生した連続爆弾テロを受け、欧米株式は一時大きく下げたものの、影響は限定的だった。ダウ平均の連騰は7日で止まったものの下げ幅は小幅で、世界的なリスクオンの流れが大きく変わった印象はない。
シカゴ225先物は、大証日中終値と比べて15円高の16925円で取引を終えている。ドル円は円安方向に振れており、足元では112円30銭近辺で推移している。
輸出関連の主力株に見直し買いが入り、相場の下支えとなりそう。
テロの影響を見極めたいとの見方から17000円近辺での小動きが続くだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1770万株、買い1520万株で、差し引き250万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、自動車、銀行、薬品、非鉄、電機、薬品、情報通信など。
買いセクターに、小売、サービス、保険、機械、食品、精密、その他製品、薬品、情報通信など。
【個別材料銘柄】
■アスカネット<2438>
パイオニア<6773>が保有する保有する空中表示技術に関する特許権(出願中も含む)を2700万円で取得
■Br.HD<1726>
東京証券取引所から3月29日付で市場1部銘柄に指定される
■ラクーン <3031> [東証M]
東証がラクーンを29日付で市場1部に市場変更する。
■きちり <3082>
iPad用POSレジの開発を手掛けるユビレジと業務提携。また、ユビレジが実施する第三者割当増資を引き受け、2975万円出資する。
■ラクオリア <4579>
導出先のアラタナ・セラピューティクスが「EP4拮抗薬」について、米FDA(食品医薬品局)から犬の変形性関節症に伴う痛みと炎症の治療薬として承認を取得。
■カイオム <4583>
同社で開発を進めているTrop-2抗体に関する特許を韓国で取得。同特許はヒトTrop-2を標的としたがんの増殖活性を阻害するモノクローナル抗体に関するもの。現在、欧州を含む各国で特許出願中であり、これまで日本、米国、ニュージーランド、オーストラリアで特許が成立している
【予定】
23日(水)
【国内】
3月の月例経済報告
【海外】
フィリピン中銀政策金利発表
タイ中銀金融政策決定会合
ブラジル2月失業率(21:00)
米2月新築住宅販売件数(23:00)
《イベント》
NY国際自動車ショー(〜4/3)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
22日のNYダウ平均は8営業日ぶりに反落し、前日比41ドル30セント安の1万7582ドル57セントで終えた。ベルギーの首都ブリュッセルで連続爆破テロが発生し、投資家心理の悪化で売る動きがやや優勢となった。
ベルギーでのテロの影響でデルタ航空、アメリカン航空など、航空関連株が軒並み下落。旅行需要が減るとの思惑から旅行予約サイトのプライスラインやエクスペディアなども下落した。
ダウ平均は前日までに7日続伸しており、目先の利益を確定する目的の売りが出やすかった。ただ、ダウ平均は前日終値を上回って推移する場面もあった。最近の相場上昇の局面で戻りが鈍かったヘルスケア関連株などへの買いが相場を支えた。
ナスダック総合株価指数は5日続伸し、同12.787ポイント高の4821.659と1月6日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値で終えた。
セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で運輸や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
金融のゴールドマン・サックスやクレジットカードのビザが下落。原油先物相場が小幅ながら下落したのを受けて、シェブロンなど石油関連株も売られた。
携帯端末のアップル(AAPL)は上昇、司法省がiPhoneのロック解除問題で、第三者からロック解除手段を入手できる可能性が高まり、本日予定されていた聴問会が延期されたことや、前日の新製品発表会で公表したスマートフォンの新モデルへの期待が強まった。
製薬のファイザーや医療保険のユナイテッドヘルス・グループも上昇した。
マーケット終了後にスポーツ用品のナイキが発表した12-2月期決算は、一株利益は予想を上振れたが、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,582.57 −41.30
S&P500種
2,049.80 −1.80
ナスダック
4,821.659 +12.787
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は続伸した。6月物は前日比170円高の1万6925円で取引を終えた。22日の大阪取引所の終値を15円上回った。朝方の取引ではベルギーのブリュッセルで発生した爆破テロを受け米株とともに売りが先行した。その後は外国為替市場での円安進行などを手がかりに買いが入った。午後に6月物は一時1万6975円まで買われた。この日の安値は1万6670円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16925 ( +15 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16990 ( +80 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均はきょうの上昇で5日線や13週線を上回っており、これらテクニカル上の節目を保った動きが続くかが注目される。
あす(23日)も国内は材料に乏しく、米国株や為替など外部環境の影響を受けやすい地合いが想定される。
きょうの大幅反発の反動も予想され、小口の売りで日経平均株価は反落となりそうだ。
押し目を拾う意欲はあるが、明確な材料はなく、積極的に上値は追えない展開。
市場関係者からは「3月期末を控えて、配当権利取りの動きはあるものの、そのほかは手掛かり材料に乏しく、円相場との連動性の強い値動きとなりそうだ。日経平均株価1万7000円前後の水準は、売り買いが拮抗するゾーンとなっており、外国為替市場をにらみながらのもみあいがしばらく続きそうだ」との見方が出ていた。
【個別材料銘柄】
■豆蔵HD[3756]
期末配当予想を修正。従来予想は6円としていたが、好調な業績を考慮し9円に増額した。期末一括のため年間も同額。前期実績は6円だった。同社は東証1部上場で企業のITコンサルティングを手がける。22日終値は707円(△17)。
■ダイダン[1980]
16年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比9.1%増の60億円(前期実績45億円)、純利益は同9.1%増の36億円(同29億円)とした。空調工事の受注高が順調に増加しているという。QUICKコンセンサス(1社)は営業利益55億円、純利益33億円。
22日終値は741円(△10)。
■ファンケル[4921]
2月次の売上高を公表。全体では前年同月比23.6%増の75億7000万円だった。特に栄養補助食品が同28.6%増と大きく伸びた。22日終値は1432円(△50)。
03月22日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
22日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前週末比323円74銭高の1万7048円55銭で終えた。15日以来、4営業日ぶりに節目の1万7000円台を回復した。
主力株を中心に広範囲に買い戻される展開。前日の米国株市場ではNYダウが小幅ながら7日続伸と上値追いが続いているほか、為替市場でも円買いの動きが一服、1ドル=112円台に押し戻されたことで、これまで相場の下げを主導した過度な円高警戒ムードが緩和された。
3月期末の配当取りを狙った買いも追い風となり、日経平均は上げ幅を一時380円超まで広げる場面があった。
後場寄りに目先筋の利益確定売りが顕在化し、日経平均は急速に上げ幅を縮小する場面もあった。その後は、精密や自動車など輸出セクターが買い直されたほか、医薬品株などが牽引し全体も再浮上した
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反発。終値は前週末比221.16ポイント高の1万2365.94だった。
東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反発し、24.88ポイント高の1369.93で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1784億円と盛り上がりに欠いた。売買高は20億1411万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の89%にあたる1732、値下がりは163、変わらずは51だった。
個別では、トヨタやホンダなど自動車株が総じて買われた。NTTやKDDIも上昇。17日に配信を始めたスマートフォン向けゲームの出だし好調が伝わった任天堂の値上がりも目立った。ディー・エヌ・エーも値を飛ばした。SCREENホールディングス、ファナックも高い。このほか、淺沼組が急騰、黒崎播磨も大幅高となった。日本オラクルの上げも目立つ。
一方、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業による買収交渉が難航していると伝わったシャープは下げた。みずほFGも売り優勢だった。カカクコムが軟調、クラリオンが大幅安、パイオニア、FPGも売られた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した大引けの。2部指数は、前週末比36.05ポイント高の4347.03となった。
個別銘柄ではマナック、RVHと朝日インテク、ソネック、トレックスセミ、MCJが買われた。半面、石井表記、システクアイ、トラスト、ラオックスとサイオスが下げた
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比11円67銭高い2442円47銭だった。
中小型株の多い新興企業銘柄にも買いが入った。中長期的に需要の拡大が期待できる投資テーマのある銘柄が上げた。仮想通貨ビットコインに関連した技術や事業を手がけるフィスコやフォーサイドが上昇。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1107億円と昨年6月24日以来およそ9カ月ぶりの大商いだった。売買高は2億2100万株。
個別銘柄ではフジタコーポ、卑弥呼がストップ高。エンジャパンやセプテニHD、プロパストが上昇した。半面、MAGネットHD、アグレ都市デザ、ベクター、マクドナルドやDガレージ、アイサンテクは下落した。
きょうジャスダック市場に新規上場したチエルは、終日買い気配のまま取引が成立しなかった。大引けの気配値は公募・売り出し価格(公開価格、810円)の2.3倍となる1863円だった。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前週末比14.27ポイント高い959.89だった。東証マザーズ市場では囲碁や小説分野にも応用されて注目される「人工知能」関連で開発を進めるジグソーがストップ高やALBERTの上げが目立った。
個別銘柄ではアカツキ、MRT、エンバイオHDがストップ高。メディア工房、マーケットエンタ、ダブルスタンダード、FFRIやモルフォ、ブランジスタが上昇した。半面、LITALICO、フェニックスバイオ、そーせいやカイオム、インフォテリが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,048.55 |
323.74 |
日経平均先物 |
16,910.00 |
400.00 |
TOPIX |
1,369.93 |
24.88 |
TOPIX先物 |
1,356.00 |
33.00 |
東証2部指数 |
4,347.03 |
36.05 |
JASDAQ |
2,442.47 |
11.67 |
マザーズ |
959.89 |
14.27 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2014110 |
2178485 |
東証2部 |
55990 |
15916 |
「小さなつづら」
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
心のやさしいおじいさんは低位株を一銘柄を持っていました。
ある日、この低位株は3円も下がってしまいました。
「このボロ株め!」
怒ったおばあさんはこの低位株を勝手に売ってしまいました。
おじいさんが仕事から帰ってきましたが、株の姿が見えません。
「おばあさん、わしの株はどこにいったかの?」
「ふん! あのぼろ株は売ってしまったわ」
「なんと、かわいそうに・・・」
おじいさんは毎日相場欄で低位株を眺めて過ごしました。
そんなおじいさんの振る舞いを知ってか知らずか、ある日相場欄の低位株が静かに囁きました。
「いつもありがとう、おじいさん。
さあさあ、わたしたちの相場で和んで行ってください」
低位株たちは、みんなでおじいさんを楽しませてくれました。
「低位株さんたち、ありがとう」
おじいさんがお礼をいって帰ろうとすると・・・。
低位株たちは値がさ株の入った大きなつづらと低位株のはいった小さなつづらを持ってきました。
「おじいさん、おみやげにどちらでも好きな方を持っていってください」
「ありがとう。
でも、値がさ株は似合わないから小さい方を、いただくとしよう」
おじいさんは小さなつづらをおみやげにもらうと、背中に背負って帰りました。
そして家に帰っておみやげを開けてみると・・・。
小さなつづらに入っていた低位株はみな値がさ株となって乱舞し始めました。
おみやげを見て、おばあさんはうらやましくてなりません。
「どれ、わたしも行って、もらってこようかね」
そして相場欄の低位株を、無理矢理眺めました。
「はやくみやげを持ってくるんだよ」
「はい、では、大きいつづらと小さいつづら・・・」
「大きいつづらに、決まっているだろ!」
おばあさんは大きいつづらを受け取ると、急いで家へ帰りました。
「しかし、重たいつづらだね。でもそれだけ、お宝がたくさん入っている証拠だよ」
おばあさんはつづらの中にどんな物が入っているのか見たくてなりません。
「何が入っているか、見てみようかね」
おばあさんは中を開けてみました。
「きっと、値がさ株がザックザクだよ。
うん?
ヒェー!」
なんとつづらの中の値がさ株はいつの間にか暴落して塩漬けのボロ株になっていました。
おばあさんは家に帰るおじいさんに、この事を話すと、
「おばあさん。
ぼろ株を売ってしまったり、値惚れして大きなつづらをもらったりしたからバチがあたったのだよ。
これからは、株を可愛がっておやり。
それから決して、値惚れしたり欲張らないようにね」
おしまい
(櫻井)
03月22日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
22日午前の日経平均株価は反発し、前週末比336円98銭)高の1万7061円79銭で前場を終えた。取引時間中としては17日以来、2営業日ぶりに1万7000円台に乗せた。
前週に外国為替市場で急速に進行した円高が一服したことを受け、輸出主力株をはじめ広範囲に買い戻される流れとなった。
前週末までの4日連続安で日経平均株価は500円強の下げをみせていたこともあって、リバウンド狙いの買いが終始優勢だった。
中国株などアジア株の一角が軟調に推移したのが重荷となって上げ幅をやや縮める場面もあったが、日経平均は前場を通じて前週末比300円程度高い水準で堅調に推移した。3月期末が近いこともあり、配当や優待の権利取りを狙った買いが上昇に弾みを付けた。
ただ、為替相場は1ドル=112円台に入ったあとは足もとドルが買い戻されるなど方向感を欠いており、円の先高警戒ムードは依然根強い。商いは薄く、売買代金は前場段階で1兆円を下回っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9646億円、売買高は9億885万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の87%にあたる1688、値下がりは183、変わらずは75だった。
個別では、トヨタやホンダなど自動車株が堅調。任天堂の上昇も目立った。新しく始めたスマートフォンアプリの好調さが材料視された。前週末に好決算を発表した日本オラクルも高かった。NTTドコモも強い動き。GMOクラウド、星光PMCなども値を飛ばした。
一方、鴻海精密工業による買収交渉が難航していると伝わったシャープは下落。ソフトバンクも軟調に推移した。クラリオンが大幅安、マネーパートナーズグループ、カカクコム、日本コンベヤも売られた。
東証2部株価指数は反発。前引けの2部指数は、前週末比37.09ポイント高の4348.07となった。
きょう新規上場したイワキポンプは公開価格を上回る水準で初値を付け、その後も堅調に推移した。個別銘柄ではマナック、誠建設、ソネック、バナーズ、トレックスセミ、朝日インテクも買われた。一方、石井表記、サイオス、ランドコンピュータ、ラオックスは下げた
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。前引けは前週末に比べ13円60銭高い2444円40銭となった。日経平均株価が2%を超える大幅な上げとなり、中小型株の多い新興企業銘柄にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で647億円、売買高は1億3122万株。
個別銘柄では細田工務、フィスコ、クラスターT、エンジャパンやカルナバイオ、ザインが上昇した。半面、MAGネットHD、ベクター、アグレ都市デザ、マクドナルドやセプテニHD、セリアが下落した。
きょうジャスダック市場に新規上場したチエルは、買い気配が続いている。前引け時点の気配値は公募・売り出し価格(公開価格、810円)を71%上回る1384円だった。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前週末比13.50ポイント高い959.12だった。個別銘柄ではエンバイオHDがストップ高。MRT、ミクシィやジグソー、アカツキ、ALBERT、モルフォが上昇した。一方で、GMOメディア、グローバルグループ、LITALICO、そーせいやインフォテリ、ハウスドゥは下落した。
03月22日個別銘柄情報
個別銘柄情報を9銘柄更新しました。
[4976]東洋ドライルーブ
[7600]日本エム・ディ・エム
[4792]山田コンサルティンググループ
[6086]シンプロメンテ
[3280]エストラスト
[7992]セーラー万年筆
[9179]川崎近海汽船
[2915]ケンコーマヨネーズ
[3036]アルコニックス
03月22日 相場概況(寄り付き後)
【10時現在の概況】
日経平均株価は前週末比315円64銭高の1万7040.45円で推移。
円相場が前週末に比べて円安・ドル高に振れたことを好感した買いが先行したものの、円高への警戒感は根強く積極的な上値追いの動きは限られている。
日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んでいる。
「円高進行と、それに伴う業績の先行き懸念は払拭されていない」)といい、足元の円相場の落ち着きを好感した買いは限られているようだ。
東証1部の売買代金は概算で6192億円、売買高は5億8606万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の86%にあたる1674、値下がりは199、変わらずは73だった。
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位はその他製品で、以下、輸送用機器、精密機器、その他金融、証券・商品、ゴム製品と続いている。
日経平均プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を20.12円押し上げている。次いでファナックが16.87円、京セラが13.10円、ファストリが11.38円と続く。
マイナス寄与度は2.35円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、ニコンが0.2円、パイオニアが0.2円、シャープが0.16円と続いている。
トヨタなどの自動車株が引き続き高い。NTTやKDDIも買われた。ファナックや京セラも上昇。一方、ソフトバンクは下げに転じた。シャープも引き続き安い。ニコンやキヤノンも売られた。
東証2部株価指数は反発。朝日インテクとRVHが上げ、サイオスとラオックスが下げている。
【個別銘柄】
マナック(4364)
前週末18日の取引終了後に、中国・上海市に現地法人を設立したと発表しており、中国をはじめとするアジア地域での事業拡大への期待から買いが入っている。
フェニックスバイオ(6190)
18日に新規上場、大幅続伸の始まりとなり、上場当日のストップ高に続いて取引開始後に15%高の3285円(435円高)まで上げて上値を追っている。
肝細胞の70%以上をヒト肝細胞で置き換えた「ヒト肝細胞キメラマウス」(PXBマウス)を用いた前臨床試験などを行い、公開価格2400円。上場当日は取引開始後に2350円では常が付き、大引けはストップ高の2850円。
ジグソー(3914)が急騰、一時1500円以上の上昇をみせたほか、ALBERT(3906)、ロックオン(3690)など人工知能分野に積極展開する企業への買いが目立っている。
225先物はアムロ・HSBC・日産・クレディ・GMO・JPが買い越し。
野村・みずほ・ドイツ・大和・UBS・バークレイズが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・メリル・モルスタ・パリバが買い越し。
ドイツ・GS・バークレイズ・UBS・HSBCが売り越し。
テクニカル的には三晃金(1972)、デジアーツ(2326)、SI(3826)、サイボウズ(4776)、東芝テック(6588)、日新電(6641)、ジャックス(8584)、Sフーズ(2292)、ファーマライズ(2796)、ポーラ(4927)、メニコン(7780)、富士急(9010)、ファーストエスコ(9514)が動兆。
<兜町カタリスト>
「Tech」
世界株高の傾向の中で日本だけが取り残された格好。
円高のせいとしてしまえばそれまでだが・・・。
「どうしてウチの株だけが」という声も聞かれる。
NYは今年の最高値水準をキープ。
NYダウは先週毎日上げて6日続伸。
週間ベースでもNYダウは1.8%、S&Pは1.3%、NASDAQは1.0%のプラス。
「全人代終了後はPKOがなくなる」と言われた上海株も6日続伸。
一方の東京。
週間ベースでは、日経平均株価は1.3%安で2週続落。
TOPIXは1.0%安でこれも2週続落。
かろうじて東証マザーズ指数は0.5%高で5週続伸(41.7%上昇)。
日経ジャスダック平均は0.2%高で5週続伸(10.5%上昇)。
日経平均は「ダメ押し」という声も聞こえないではないが・・・。
考えておきたいのは、日本は世界と違うというころ。
原油がバレル40ドルになれば株価は下落。
他の国と同じように原油安株安で一緒に踊る愚かしさは何だったのだろう。
アメリカの金利上昇観測が緩めば円高。
そしてどういう訳は円高を嫌う。
いずれ円安が激しくなった時にエコノミストはどう言い訳するのだろう。
消費増税株高を唱えたエコにミストも今は何もなかったかのように「増税反対」。
市場は何が正しく何が間違っているかの判断ではなく、大きな声に反応しがちだから間違えやすい。
安倍首相のコメントに多少変化が出てきた。
「世界経済が大変、不透明感を増している」。
これだけ見ると消費増税延期の布石と読めなくもない。
しかも金曜の夜は赤坂の日本料理屋「佐藤」で加計学園の理事長と食事。
ゴーイング・マイ・ウェイ路線に変わりはない。
興味深いフィンテックの話を先週の佐賀のインフォテリアのIRで伺った。
まずはブロックチェーンの連携。
同社はプライベートブロックェーン「mijin」の開発元テックビューロと提携。
mijinアダプタを開発し同社のアステリアとつなぐ連携を目指している。
すると既存システムにおいてノンプログラミングでブロックチェーン技術を使えるようになる。
ブロックチェーンの特長はデータ改ざん不可能、ダウンタイムなし、劇的コストダウン。
そして様々なフィンテックをカバーできることになる。
例えば決済・信用・融資・送金のサービス等が視野に入る。
またブロックチェーンは単に金融のフィンテックだけではない。
これは結構ミソ。
FinTech(金融)、TransTech(流通)、ManuTech(製造)、
MediTech(医療)、GovTech(公共)など。
さまざまな領域での応用の可能性が視野に入っている。
背景は改ざん許されないデータがあらゆる業界の存在していること。
流通はトレーサビリティ、製造は検査・検証データ、医療は治験データ、公共は登記・試験データなど。
管理者権限での書き換え不可能なmijinの領域は広い。
そしてそれらをつなぐインフォテリアのアステリアがあってこそ両輪になる。
この可能性は大きい。
言葉だけが先行して「わかったようでわからない」のがフィンテク。
ようやく現実の未来が見えた気がする。
(兜町カタリスト櫻井)
03月22日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
22日の東京株式市場は、シカゴ先物にさや寄せする格好から、反発スタートとなりそう。前週の日経平均株価は4日続落で取引を終えていることから、米国株の堅調な動きを受けしっかりした展開が期待される。
日経平均株価予想レンジ:1万6700円−1万7000円
為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の後半(前週末18日終値111円33−34銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の後半(同125円62−66銭)と円安に振れている。主力の輸出関連株に見直しの動きがみられそうだ。
1万6900-1万7100円接近では戻り待ちの売り圧力も警戒されやすいだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1690万株、買い1510万株で、差し引き180万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、自動車、情報通信、薬品、食品、その他製品、小売、サービスなど。
買いセクターに、小売、化学、通信、食品、金属、陸運、機械、不動産など。
【個別材料銘柄】
■細田工務店<1906>
建設事業で売上総利益率が向上したことや戸建分譲事業で効率的な販売を実施したことなどが奏功、16年3月期の連結利益予想を上方修正。
■黒崎播磨<5352>
連結配当性向を20%程度から25%程度に引き上げ、16年3月期の期末配当予想を従来の4円から7円(前期実績3円)に増額。
■クニミネ <5388>
今期配当を5円増額修正。
■エンバイオH <6092>
土壌浄化技術である「原位置熱脱着技術」の実施権取得契約を日本シーガテックと締結。
【22日】
主な経済指標・スケジュール
【国内】
1月全産業活動指数
2月全国スーパー売上高
2月主要コンビニ売上高
IPO(新規上場)=チエル<3933>(ジャスダック)
【海外】
独3月IFO景況指数、3月ユーロ圏PMI、
独3月ZEW景況感指数
米1月FHFA住宅価格指数
決算発表=(中国)中国建築国際、吉利汽車、ハンアン・インターナショナル、ティンイー(米国)ナイキ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
21日のNYダウ平均は小幅ながら7日続伸し、前週末比21ドル57セント高の1万7623ドル87セントで終えた。2015年12月29日以来の高値で、7日続伸するのは15年10月上旬以来、5カ月ぶりだった。
先週の大幅上昇を受けて利益確定の売りが先行した。この日の米景気指標では2月の中古住宅販売件数が前月比で市場予想よりも大きく減ったが、これを材料視した売りは限られた。
利上げ観測の後退や堅調な原油相場が引き続き好感されており、午後にかけて下げ幅を縮小し、緩やかに上昇に転じた。
ナスダック総合株価指数は4日続伸し、同13.225ポイント高の4808.872と、1月6日以来の高値で終えた。
セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーや耐久消費財・アパレルが上昇する一方で不動産やヘルスケア機器・サービスが下落した。
製薬のバリアント・ファーマシューティカルズはピアソンCEOが辞任を発表し、上昇。
大株主であるヘッジファンドのパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントを率いるビル・アックマン氏を取締役に迎えると発表した。調査会社のIHSが金融情報会社のマークイットを買収すると発表し、両社とも株価が大きく上昇した。
スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイは高級ホテルのマリオット・インターナショナルが、中国の安邦保険集団などによる買収提案を上回る条件を提示したことが好感され、堅調推移。
一方、塗料大手のシャーウィン・ウィリアムズは5%超安。同業のバルスパーを買収すると発表し、財務負担を懸念した売りが膨らんだ。
携帯端末のアップルは小型の「iPhone SE」を発表したほか、腕時計型端末「アップルウオッチ」の最低価格を引き下げたが小動きとなった。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,623.87 +21.57
S&P500種
2,051.60
ナスダック
4,808.872 +13.225
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴの日経平均先物は反発した。6月物は前週末比115円高の1万6755円で取引を終え、18日の大取終値を245円上回った。複数の米地区連銀総裁の発言を手がかりに米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げを見込んだ円売り・ドル買いが出たほか、米株の上昇が買いを支えた。
6月物は一時1万6775円まで上げた。一方、6月物の安値は1万6505円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16755 ( +245 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16815 ( +305 )
( )は大阪取引所終値比
休日マーケット通信
【注目の開示銘柄】
■西松屋チェーン [7545]
16年2月期営業利益予想(非連結)を従来の65億8000万円から59億1000万円に下方修正。第3四半期(15年9−11月期)に冬物衣料の販売ピークが遅れたことで、第4四半期(15年12月−16年2月期)のバーゲンセールで値下げロスが増加したことが響いたという。QUICKコンセンサスは60億3700万円(4社平均)。18日終値は1088円(▲9)。
■ゼビオHD[8281]
発行済み株式総数の1.11%に当たる50万株、10億円を上限に自己株式を取得すると発表した。取得期間は3月22日から6月30日まで。18日終値は1827円(▲39)。
■細田工務店 [1906]
16年3月期営業利益予想を従来の5億8300万円から7億4900万円に上方修正。売上高が計画を下回る見通しになった一方、建設事業で売上総利益率が向上したことや、戸建分譲事業で販売直接費などを大幅に削減したことが寄与した。また、再開発事業の損失見込額を見直した結果、経常利益予想は前回の2億2500万円を4億6900万円に引き上げた。18日終値は119円(△1)。
【投資部門別売買動向】(3月第2週)
東証が17日に発表した3月第2週(3月7日〜11日)の投資部門別売買動向によると、日米欧での金融政策の重要イベントを控えた様子見姿勢から日経平均株価の値動きが1万7000円を壁に膠着したこの週は、海外投資家が10週連続で売り越した。前週に急減した売越額は前週比12.5倍の1兆1932億円と再び急増した。1兆円超えは昨年9月2週以来で、「ブラックマンデー」で世界的に株価が暴落した1987年10月3週の1兆1220億円も上回り、史上最大の売り越しとなった。
一方、証券会社の自己売買部門が4週ぶりに買い越しに転じた。買越額は8768億円と高水準で、昨年9月2週以来の8000億円超え。個人投資家も3週ぶりに買い越し、買越額は2038億円だった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行部門が16週連続で買い越したものの、買越額は736億円にとどまった。
昨年8月後半の急落後に相場が膠着した9月2週と同じく、海外投資家の大量売りを自己売買部門が買い受けた格好だ。
【NY概況】
18日のNYダウ平均は6日続伸し、前日比120ドル81セント高の1万7602ドル30セントで終えた。原油相場の上昇でアジア・欧州株が概ね堅調だったこと、また緩和的な金融政策が長引くとの観測が強まっており、この日も米国株の買いを誘った。
ダウ平均の週間の上げ幅は388ドルで、5週連続で上昇した。
当面は株などリスク資産に資金が流入しやすい環境が続くとして、IT(情報技術)や金融、資本財関連などに資金が向かった。
商品相場も底入れし、戻りを試す展開が続いている。ニューヨーク原油先物はこの日は反落して終えたものの、期近物は節目の1バレル40ドルを大きく割り込まずに推移した。投資家が運用リスクを取りやすい地合いだったという。
外国為替市場ではここ数日間にドルが対主要通貨で大きく下げ、米企業の逆風とされるドル高への警戒感がやや和らいだ。企業業績に対する懸念がやや後退したとの見方も相場の押し上げ要因となった。
ナスダック総合株価指数は3日続伸し、同20.662ポイント高の4795.647と1月6日以来の高値で終えた。S&P500種株価指数は15年12月30日以来の高値となった。
セクター別では、銀行やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で電気通信サービスや公益事業が下落した。
個別には、前日夕に自社株買いを拡大すると発表したJPモルガン・チェースが高い。宝飾品のティファニーは決算内容が好感され、堅調推移。前日夕に発表した決算が市場予想を上回ったソフトのアドビ・システムズも上げた。
スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイドは中国の安邦保険集団などが新たな買収提案を行ったことで、高級ホテルのマリオット・インターナショナルとの買収合意を白紙撤回し大幅高。
中国保険大手などの企業連合から、マリオット・インターナショナルの提示を上回る買収提案を受けたと発表した。カナダのパイプラインのトランスカナダに身売りすると発表した同業のコロンビア・パイプライン・グループも買われた。
財務負担が懸念され、トランスカナダは下げた。ダウ平均ではマイクロソフトや小売りのウォルマート・ストアーズも安い。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,602.30 +120.81
S&P500種
2,049.58 +8.99
ナスダック
4,795.647 +20.662
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小幅に続落した。6月物は前日比60円安の1万6640円で取引を終えた。18日の大阪取引所の終値は130円上回った。東京株式の売られた地合いを引き継いだ。ただ、米株高を好感する買いも入って、下げ渋った。
18日の6月物安値は1万6440円、高値は1万6800円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16640 ( +130 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16715 ( +205 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は、軟調な展開となった。
前半はECBの追加緩和を好感して上昇したものの、日米の中央銀行イベントを控え様子見姿勢は強く、売買は盛り上がりに欠けた。
FOMCでは従来の年4回の利上げ見通しが2回に半減するとの見通しが示された。これを受け、米国株は上昇したものの、為替市場ではドル安・円高が急速に進行。
日本株は円高を嫌気して弱い動きが続いた。日経平均は週間では約214円の下落。週足では2週連続で陰線を形成した。
さて来週(22〜25日)の東京株式市場は、引き続き外国為替市場での円相場の動きを横目でにらみながらの神経質な展開が予想される。
21日が振替休日で休場、25日はGood Fridayで欧米など多くの市場が休場となり、全体的に商いが低調となる展開が想定される。
FOMC後に強まったドル安の流れが日本株にはネガティブで、一段の円高進行も警戒される局面。経済指標では国内は2月消費者物価指数が注目される程度でやや材料難。
市場関係者からは、「上昇トレンドに転換した25日移動平均線が、18日現在で1万6497円に迫ってきている。来週、この25日線をあっさり割り込むと、2月12日を大底としてスタートした上昇相場に黄信号が灯りかねない」との警戒感が出ていた。
為替が落ち着かない限りは、3月の配当、優待権利取りなどの動きも盛り上がりづらく、上値の重い展開が続くこともと考えられる。
03月18日個別銘柄情報
個別銘柄情報を5銘柄更新しました。
[9368]キムラユニティー
[2122]インタースペース
[4963]星光PMC
[7837]アールシーコア
[2874]ヨコレイ(横浜冷凍)
03月18日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
18日の日経平均株価は4日続落し、前日比211円57銭安の1万6724円81銭で終えた。
前日までNYダウが5日続伸と好調に推移しているほか、WTI原油先物価格が今年初めて1バレル=40ドル台に乗せるなど底入れ基調にある。しかし、株価と連動性の高い為替市場でドル売りが進行したことが、逆風材料となった。
急速に進む円高がリスク回避の売りを呼び、下値模索の展開を強いられた。外国為替市場で円高・ドル安が加速し、投資家心理が悪化。運用リスクの軽減を目的とした売りが広がった。
円相場が一時1ドル=110円台まで上昇し、企業の輸出採算が悪化するとの懸念が強まった。内需の勢いが鈍い中で幅広い銘柄に収益の先行きを警戒する雰囲気が広がり、日経平均は下げ幅を300円超に拡大する場面もあった。
ただ、3連休前で売り方もショートポジションを積み上げることにリスクが意識される場面で、引けにかけて手仕舞いの買い戻しが入り、日経平均は後場終盤に下げ幅を縮小した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4504億円。売買高は22億9580万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1283と、全体の66%を占めた。値上がりは555、変わらずは108銘柄だった。
個別では、輸出株の代表であるトヨタが下落、富士重工業など自動車株が売られた。金融の三菱UFJや三井住友FGが下げ、日経平均への影響が大きい値がさのソフトバンクやファストリ、ファナックが売りに押された。セイコーエプソンが大幅安、日機装、SUMCOなどの下げも目立っている。
一方、東芝が上昇。JUKIが大幅高、原油市況の持ち直しを手掛かりに国際石開帝石や海洋掘削の値上がりが目立った。ソニーやパナソニックも上げた。コロプラ、ディー・エヌ・エー、ネットワンシステム、オカモトも高い。
東証2部株価指数は3日続落した。大引けの2部指数は、前日比24.26ポイント安の4310.98となった。
個別銘柄ではサイオス、アートSHD、アイレップ、象印が売られた。一方、ランドコンピュータ、マーチャント、ヨネックスとケイアイ不が上げた。新規上場したイワキポンプは公開価格を2.5%上回る初値をつけた後、上げ幅を拡大して初日の取引を終えた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比10円95銭安い2430円80銭だった。外国為替市場で円高・ドル安が進むと投資家心理は弱気に傾き、新興株市場でもリスク資産を回避する動きが強まった。もっとも東証マザーズ指数は大引けにかけて時価総額の大きなそーせいが上昇に転じて指数をひっぱり、小反発で終えた。
きょう新規上場した6社のうち3社がマザーズ市場で、IPO銘柄の売買が活発だったことも相場を支えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で960億円、売買高は2億3224万株だった。個別銘柄ではアクサスHD、シャクリーGG、ネクストウェア、ドーンやアイサンテクが下落した一方、フジタコーポ、昭栄薬品、フィスコがストップ高。Dガレージ、フォーサイド、トリケミカルは上昇した。
きょうジャスダック市場に新規上場したヒロセ通商は9時ちょうどに公募・売り出し価格(公開価格)と同じ830円で初値を付けた。後場に入って弱含む場面もあったが、845円で初日の取引を終えた。
ジャスダックに上場したアグレ都市は買い気配が続き、13時23分に公募・売り出し価格(公開価格、1730円)の2.0倍にあたる3505円で初値を付けた。一時は制限値幅の下限(ストップ安水準)にあたる2805円を付け、2825円で取引を終えた。
東証マザーズ指数は小反発した。終値は前日比5.61ポイント(0.60%)高い945.62だった。個別銘柄ではブランジスタがストップ高。そーせい、ロックオン、オークファン、FFRIなどの値上がりが目立った。半面、アカツキ、MRT、メドピア、カイオムやジグソー、インベスCは下げた。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したフェニクスBは9時1分、公募・売り出し価格(公開価格、2400円)を50円(2.1%)下回る2350円で初値を付けた。その後は上げ幅を拡大し、制限値幅の上限(ストップ高水準)の2850円で買い気配が続き、初日の取引を終えた。成り行きの買い注文は48万8100株が残った。
マザーズに上場したアイドマMCは9時21分、公募・売り出し価格(公開価格、1440円)を210円(14.6%)下回る1230円で初値を付けた。その後も水準を切り下げ、終値は985円だった。
グローバルGは10時49分、公募・売り出し価格(公開価格、2000円)を1200円(60%)上回る3200円で初値を付けた。後場入り後に弱含み、2748円で取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,724.81 |
-211.57 |
日経平均先物 |
16,510.00 |
-310.00 |
TOPIX |
1,345.05 |
-13.92 |
TOPIX先物 |
1,323.00 |
-22.00 |
東証2部指数 |
4,310.98 |
-24.26 |
JASDAQ |
2,430.80 |
-10.95 |
マザーズ |
945.62 |
5.61 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2295800 |
2450487 |
東証2部 |
72670 |
21048 |
03月18日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
18日、前引けの日経平均株価は4日続落し、前日比217円10銭安の1万6719円28銭で前場を終えた。
前日の米国株市場ではNYダウが5日続伸で今年の高値を更新するなど戻り足を強めているほか、WTI原油先物価格も今年初めて1バレル=40ドル台を回復し底入れ感が強まっている。
一方で、円相場は一時1ドル=110円台後半まで上昇し、来期企業業績に対する警戒感が強まったことが全体相場には重荷となった。
外国為替市場で円高・ドル安が加速し、投資家心理が悪化。運用リスクの回避を目的とした売りが広がった。輸出主力株中心に下値模索の展開が続いている。
トヨタや富士重など輸出株を中心に利益確定売りが広がり、日経平均は下げ幅を300円超に広げる場面があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆964億円、売買高は10億4484万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1452と、全体の75%近くを占めた。値上がりは399、変わらずは95銘柄だった。
個別では、三菱UFJや三井住友FG、みずほFGの三大金融グループが冴えない。日経平均への影響が大きい値がさのファストリ、ファナック、ソフトバンクも下げた。中期経営計画で示した収益目標が物足りないとしてエプソンが大きく下げた。小野薬品工業、村田製作所、日機装、SUMCOも売られた。
一方、半導体事業への投資を加速すると伝わった東芝が上昇。国際石開帝石や海洋掘削は原油高を背景に逆行高となった。JUKIが急伸、アシックスも大きく上値を伸ばした。信越化学工業、東芝、古河機械金属なども高い。
東証2部株価指数は3日続落した。前引けの2部指数は、前日比31.82ポイント安の4303.42となった。
個別銘柄ではカーチスHD、SFJ、ヨシックス、ラオックスやアートSHDが下げ、一方、ランドコンピュータとヨネックス、マーチャントが上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日に比べ10円22銭高い2431円53銭となった。外国為替市場で進んだ円高・ドル安を背景に新興株市場でも運用リスクを避ける動きが広がった。
きょうは6社が東京証券取引所に新規株式公開(IPO)した。
市場では「上場数が多く、人気が離散している」との声が聞かれ、公開価格を大きく下回って初値を付けた銘柄もあった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で564億円、売買高は1億4899万株。個別銘柄ではSJI、アクサスHD、ドーンやアイサンテク、カルナバイオが下落した。
半面、昭栄薬品、フィスコやDガレージ、昭栄薬品は上昇した。
きょうジャスダック市場に新規上場したヒロセ通商(7185)は9時ちょうどに公募・売り出し価格(公開価格)と同じ830円で初値を付けた。
東証マザーズ指数も続落。前引けは前日比8.87ポイント安い931.14だった。そーせいやジグソー、ミクシィなど主力銘柄の値下がりが目立った。一方、FFRIやロックオン、モルフォ、総医研、ライフネットは上げた。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したフェニクスB(6190)は9時1分、公募・売り出し価格(公開価格、2400円)を50円(2.1%)下回る2350円で初値を付けた。
アイドマMC(9466)は9時21分、公募・売り出し価格(公開価格、1440円)を210円(14.6%)下回る1230円で初値を付けた。
グローバルG(6189)は10時49分、公募・売り出し価格(公開価格、2000円)を1200円(60%)上回る3200円で初値を付けた。
03月18日 相場概況(寄り付き後)
18日、日経平均株価は前日比261円67銭安の1万6674円71銭で推移。
1万6600円台前半まで水準を切り下げる場面があった。
外国為替市場で円相場がじり高となり、投資家心理が悪化。運用リスクを避ける目的で売りが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も一段安となった。
円相場が東京市場でも1ドル=110円台に上昇し、企業の輸出採算が悪化するとの懸念が強まった。トヨタや日産自が下げ幅を拡大。
日経平均への影響が大きい値がさのファストリやソフトバンクにも売りが波及し、相場全体を下押しした。
日経平均マイナス寄与度は29.81円の押し下げでファストリがトップ。以下、ソフトバンクが16.48円、KDDIが14.36円、ファナックが11.57円と続いている。
プラス寄与度トップは信越化で、日経平均を1.80円押し上げている。次いで日揮が1.33円、日立建機が0.90円、住友鉱が0.78円と続く。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6330億円、売買高は6億1165万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1439と、全体の74%を占めた。値上がりは403、変わらずは104銘柄だった。
業種別では33業種中30業種が下落し、上昇は鉱業、石油・石炭、電気・ガスの3業種にとどまっている。値下がり1位は輸送用機器で、以下、保険、ゴム製品、精密機器、医薬品、小売と並ぶ。
金融の三菱UFJや三井住友FGが下落。SUMCOの値下がりが目立ち、中期経営計画を発表したエプソンも売りに押されている。一方、東芝が上昇。パナソニックや三井物が小高い。
東証2部株価指数は3日続落。アートSHDやサイオスが下落し、ランドコンピとヨネックスが上げた
<兜町カタリスト>
「ふりかえり」
以下は5年前に書いていたこと。
↓
「単純平均は200.51円まで低下。
08年10月のリーマンショック時の203.05円を下回った。
単純平均の上では、リーマンショック時以上の凄まじさという印象。
時価総額は264兆円。
日経平均採用銘柄の予想PERは13.04倍、東証1部全銘柄は13.52倍。
日経平均採用銘柄のPBRは1.02倍、東証1部全銘柄のPBRは0.96倍と1倍割れ。
そして東証1部全銘柄の配当利回りは2.3%。
日経平均株価のHVは48ポイント、日経ボラティリティ指数は29ポイント上昇し69ポイント。
また日経平均の騰落レシオは72.82ポイントまで低下。
200日移動平均線は9833.45円で再度下向き。
マイナス12%と下方乖離。
『先例なき時代に立つ』になるのかどうかの分水嶺ではある」。
結果的には当面ポジティブな分水嶺となった。
後だしジャンケンなのかどうかは別にして、地震直後の東証閉鎖論に対する外資系証券のコメント。
ゴールドマンは「東証が取引を継続すると判断したことを常に支持した」。
JPモルガン・チェースは「閉鎖の要望には関与していない」。
シティグループ は「東証がマーケットを開けていた判断を強く支持する」。
バンク・オブ・アメリカは「マーケットが開いていた状態を支持し、そうであったことを歓迎している」。
すべて米系のコメントということは閉鎖要請は欧州系だったということなのだろうか。
以下は土曜の日経のコラム「3度目の奇跡」の指摘。
「パニック状態の中でゴールドマン・クレディなど10社を越す外資系金融機関の在日幹部は議論を繰り返していた」。
これに対して東証は「市場を閉めれば、日本の状況がそれほど悪いというメッセージを内外に発してしまう」。
結果は、下落からの一部復活。
犯人探しの意味はなかろうが、少なくとも「閉鎖」が検討されたのは事実なのだろう。
今だから「開いてて良かった」と言えるに違いない。
《兜町むかし話》
兜町の若い場立ちが二、三人寄り集まって、おしゃべりをしていました。
痩せた青白い顔の男が、
「はあー、はあー」
と、息を切らせて飛び込んで来ました。
「たっ、たっ、助けてくれ〜」
男は、ガタガタと震えていました。
「どうした、どうした」
みんなが男を取り囲んで聞くと、男は、
「後ろから、まんじゅう取りの客がやって来る」
「・・・・・・?」
「実は、おれはまんじゅうをつくるのが下手で下手で。
はっ、早く、どこかへ隠してくれ」
と、言うので、ひとまず物置に隠してやりました。
いたずら好きの一人が、
「どうもおかしな奴だ。一つ、いたずらをしてやろうじゃないか」
さっそくたくさんのまんじゅうをつくり、
山盛りに積んで物置の中へ入れて戸をぴしゃりと閉めて押さえていました。
ところがしばらくたっても、音一つしません。
「さては怖がって、気を失ったかな?」
と、戸を開けてみると、中の男は携帯電話を通じてまんじゅうを残らず食べてしまっていました。
「あれっ? お前を喜ばしてやろうと思ったのに食っちまうとは、どこが下手なんだ」
と言うと、男は、
「今度は、あく抜けが怖い、あく抜けが怖い」
おしまい。
(兜町カタリスト櫻井)
03月18日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
18日の東京株式市場は、上値が重い展開となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万6700円−1万7000円を想定する
ドル円が年初来安値を更新するなど円高の勢いが強まっており、日本株には重しとなるだろう。
シカゴ先物は一時1万6435円まで下落する場面をみせた。清算値は大阪比120円安の1万6700円と切り返しているが、日中でつけてくるとの思惑等が手控えムードにつながりやすい。
NYでは、対ドルで一時110円台後半まで円高・ドル安が進む場面がみられ、為替動向に対し神経質な展開になることも予想される。
手掛かり材料難のなか、春分の日を含めた3連休を控えることもあり、様子見気分が広がることも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1910万株、買い2180万株で、差し引き270万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、精密、銀行、通信、サービス、自動車、薬品、機械、その他製品、食品、情報通信など。買いセクターに、銀行、電機、自動車、不動産、食品、機械、小売、その他金融、商社など。
【注目の材料銘柄】
■JUKI <6440>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.35%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月18日から12月22日まで。
東亜建設<1885>
16年3月期の連結利益予想を上方修正、期末一括配当予想を3円から4円(前期実績2円)に増額
■ランドC<3924>
16年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4.7億円→5.2億円(前期は4.1億円)に10.4%上方修正し、増益率が14.3%増→26.2%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。期末一括配当予想を45円から50円(前期実績60円)に修正
【予定】
18日(金)
【国内】
1月28・29日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨
2月日本製半導体製造装置BBレシオ
《決算発表》
石井表記、トミタ電機
《新規上場》
アイドマMC、ヒロセ通商、イワキポンプ、PXB、グローバルG、アグレ都市d
【海外】
中国2月70都市新築住宅価格(10:30)
ロシア主要金利発表(19:30)
米3月ミシガン大学消費者信頼感指数(23:00)
メキシコ中銀金融政策決定会合
《決算発表》
ティファニー
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
17日のNYダウ工平均は5日続伸した。終値は前日比155ドル73セント高の1万7481ドル49セントと、2015年12月30日以来およそ2カ月半ぶりの高値を付けた。
今年に入って初めて昨年末の終値を上回り、プラス圏に浮上した。
昨日の連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を受けた利上げ観測後退が引き続き好感され、買いが先行。為替相場でドル安が進行したほか、原油価格など商品相場も上昇したことが好感され、終日堅調推移となった。
NY原油先物相場は17日に1バレル40ドル台を回復し、約3カ月半ぶりの高値を付けた。国際商品市況の悪化に歯止めが掛かるとの見方が強まり、エネルギーや素材など資源関連株に買いが膨らみ相場をけん引した。
米フィラデルフィア連銀が公表した3月の製造業景況感指数は12.4と市場予想(マイナス2)に反して大幅に改善。週間の米新規失業保険申請件数も市場の予測ほど増えず、米景気の先行きへの期待が高まったことも相場を押し上げた。
ナスダック総合株価指数は続伸。前日比11.015ポイント高の4774.985で終え、1月6日以来の高値を付けた。
セクター別では、運輸や素材が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが下落した
個別では物流大手のフェデックスが12%近く上げた。前日夕に発表した2015年12月〜16年2月期決算で業績が市場予想を上回った。慎重な業績見通しを示した建機のキャタピラーにも買いが優勢となったほか、ゼネラル・エレクトリック(GE)や航空機のボーイングも高い。
一方で、小売り大手のウォルマート・ストアーズや製薬のメルク、医療品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンなども下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,481.49 +155.73
S&P500種
2,040.59 +13.37
ナスダック
4,774.985 +11.015
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反落した。6月物の終値は前日比140円安の1万6700円だった。17日の大阪取引所の終値を120円下回った。米の利上げペースが緩やかになるとの観測から円高・ドル安が進み、売りに押された。
16日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、今年の年末時点の政策金利見通しが、3カ月前の見通しから引き下げられた。6月物は一時1万6435円まで売られたが、取引終了にかけて米株高を受けた買いも入って下げ渋った。6月物の高値は1万7120円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16700 ( -120 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16770 ( -50 )
( )は大阪取引所終値比
03月17日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
17日の日経平均株価は3日続落し、前日比38円7銭安の1万6936円38銭で取引を終えた。
注目された16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が据え置かれ、今後の利上げ見通しが緩やかにする姿勢が示された。
午前中は、16日の米株高を追い風に日経平均は上げ幅を一時278円まで広げたが、買いの勢いは続かなかった。新規材料に乏しく、上値追いの機運が乏しかったようだ。午後に入ってからは、円相場が3週間ぶりの高値を付けたこともあり、輸出関連企業を中心に自動車株などに売りが膨らんだ。
東証1部の売買代金は概算で2兆2618億円に達し、2兆円を割り込んだ前日からは商いは膨らんだ。
JPX日経インデックス400は3日続落。終値は前日比12.22ポイント安の1万2279.75だった。
東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、1.53ポイント(0.11%)安の1358.97で終えた。
東証1部の売買高は22億729万株だった。東証1部の値下がり銘柄数が915だったのに対し、値上がりは872で、売り買い均衡した。変わらずは157だった。
個別では、トヨタ自動車、ソフトバンク、JT、値がさのファーストリテーリング、ファナックなどが軟調。任天堂は3%超の下落となった。JR東日本や東武といった鉄道株も軟調だった。一方、原油先物相場の上昇を背景に国際石開帝石や石油資源といった資源関連株が買われた。ソニーが続伸したほか、三菱UFJと三井住友FG、みずほFG、三井物産も上げ
東証2部株価指数は続落した。大引けの2部指数は、前日比13.87ポイント安の4335.24となった。 個別銘柄ではサイオスとラオックスが下げ、アートSHDや本多通信が上げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は6営業日ぶりに反落した。大引けは前日比4円90銭安の2441円75銭だった。
外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れて日経平均株価が下落し、新興市場でも投資家心理が悪化してきょうの安値圏で終えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で644億円、売買高は2億1058万株。
個別銘柄では、プロパスト、ラック、ネクスウェア、カルナバイオが下落した。一方、仮想通貨「ビットコイン」取引所の運営の子会社を設立すると発表したフィスコが大幅に上げた。
東証マザーズ指数も6営業日ぶりに反落。大引けは、前日比21.80ポイント高の940.01だった。
個別銘柄では、そーせい、りたりこ、インベスCやミクシィが下落した。一方、ジグソーやラクーンが上げた。
本日、マザーズに新規上場したアカツキは、公開価格1930円を155円下回る1775円で初値を付け、終値は1802円となった。
03月17日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
17日前引けの日経平均株価は反発し、前日比235円12銭高の1万7209円57銭で午前の取引を終えた。
前日の米ダウ工業株30種平均が年初来高値を更新したことが好感され、日本株を物色する動きが強まった。為替の円高が逆風として意識されるなかも、終始買いの勢いが勝り売り物を吸収するかたちとなった。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)は今後の利上げペースの鈍化を示唆したことで、ドル売り要因となった。
ただ、原油市況が急反発したことで資源関連セクターが買われたほか、銀行、建設など内需株が上昇。これまで円高警戒モードにあった自動車セクターも買い戻しに軒並み高くなり、全体の戻りを牽引した。
買い一巡後は徐々に上値が重くなる展開で、前場中ごろからはこの日の高値圏でのもみ合いが続いた。
外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れたものの、ドル安で新興国や米国経済の減速リスクが軽減したと前向きな見方が優勢だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9445億円、売買高は9億1033万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の80%にあたる1559、値下がりは274、変わらずは111だった。
個別では、原油価格の上昇を背景に国際石開帝石などの資源関連株が買われた。値がさ株のファストリやファナックも上げた。トヨタ自動車が高く、ソニーも商いを伴い上昇し三菱UFJなど銀行株も総じて高かった。一方、キヤノンは下落、アサヒや明治HDといった食品株の一角も売られた。ペプチドリームが軟調、任天堂も冴えない。アイスタイル、キューブシステムが売られ、サイバネットシステムも安い。
東証2部株価指数は反発。前引けの2部指数は、前日比26.94ポイント高の4376.05となった。
個別銘柄ではソネックがストップ高。本多通信、ケミプロ化成、郷鉄工所も買われた。半面、ジオスター、SFJ、サイオスとラオックスが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均は前日比12円08銭高の2458円73銭と続伸。
個別銘柄では昭栄薬品、トリケミカルがストップ高。山田債権、MAGネットHD、SJI、ドーンなど買われた。半面、ピクセル、フジタコーポ、太洋工業、HABAは売られた。
東証マザーズは前日比4.87ポイント高の966.68と続伸。
個別銘柄ではウェルスマネ、MRTがストップ高。GMOメディア、アマナ、オークファン、エニグモなど買われた。半面、LITALICO、ベステラ、ALBERT、バリューゴルフは売られた。
03月17日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比251円78銭高の1万7226円23銭で推移。
前日の米株高を好感した買いが引き続き優勢だが、上げが一服し、前日比230円程度高い1万7200円付近でのもみ合いに転じた。
外国為替市場で円高・ドル安が進んでいることが、上値を抑える材料となっている。
米連邦準備理事会(FRB)は15〜16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で16年末の金利見通しを引き下げた。利上げペースの鈍化が意識され、外国為替市場で円高・ドル安が進んだことから、輸出関連企業の業績の先行き懸念が広がった。積極的に上値を追う動きは見られない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も高値圏での一進一退となっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5766億円、売買高は5億7644万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の83%に当たる1610、値下がりは231、変わらずは103だった。
業種別では33業種中31業種が上昇し、下落は空運の1業種のみ。値上がり率1位は鉱業で、以下、保険、非鉄金属、鉄鋼、銀行、輸送用機器と続いている。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を26.68円押し上げている。次いでソフトバンクが10.94円、ダイキンが8.90円、KDDIが8.47円、ファナックが8.04円と続く。
マイナス寄与度は0.9円の押し下げでJTがトップ。以下、明治HDが0.78円、キヤノンが0.71円、オークマが0.51円と続いている。
個別では、国際石開帝石や石油資源が引き続き高い。銀行株が総じて高く、三菱UFJはやや強含んでいる。トヨタやホンダも上昇。一方、京急や東武は下落。ニトリHDやABCマートなど小売り株の一角も安い。
東証2部株価指数は反発。サイオスとアートSHDは上げ、ラオックスとアルチザは下げた。
【個別動意銘柄】
カイオム <4583>
同社で開発を進めるTROP-2抗体に関する特許について、米国における特許付与の決定通知を受領したと発表している。この特許はヒトTROP-2を標的としたヒト化モノクローナル抗体に関するもの。現在、日本・米国・欧州を含む各国にて特許出願中であり、本出願において今回が初めての特許付与決定となる。
ラクーン<3031>
取引開始後に8%高の620円(45円高)まで上げ、このところの回復相場で高値に進んだ。2015年12月に同社のBtoB掛売り・請求書決済代行サービス「Paid」がフィンテック(金融IT)関連団体「Fintech協会」に加入と発表するなど、フィンテック関連銘柄と位置づけられている。
フィンテック関連株が一斉高となっており、マネーパートナーズグループ(8732)、セレス(3696)、ロックオン(3690)、SJI(2315)などが高く、フィ巣子(3807)はストップ高買い気配となっている。
225先物はアムロ・ドイツ・三菱が買い越し。
野村・クレディ・メリル・バークレイズ・マネが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・野村・クレディ・モルスタが買い越し。
バークレイズ・メリル・ソジェン・三菱・GSが売り越し。
外資系等は、コクヨ(7984)に注目。
テクニカル的には東鉄工(1835)、森乳(2264)、ALSOK(2331)、HUG(3676)、コムチュア(3844)、ニチバン(4218)、サイバネット(4312)、星光(4963)、OKI(6703)、エレコム(6750)、ニコン(7731)、スターツ(8850)、パスコ(9232)、CEC(9692)、ミロク(9928)が動兆。
<兜町カタリスト>
「芽ぶきの時期」
NYダウは74ドル高の17325ドルと続伸。
S&P500指数は11ポイント高の2027ポイント。
今年の高値で引けた(ザラバ高値は2032ポイント)。
FOMCは想定通り政策金利据え置きで着地。
FRB当局者の金利見通しは、大半が「年内2度の0.25%の利上げ見通し」。
昨年末は年内4回だったのが減少し緩やかな金利上昇モードとなった。
「6月利上げの確率は43%で、声明発表前の51%から低下。
12月までに2度目の利上げを予想する確率は73%。
今回の政策決定前の83%から低下」と市場関係者の見解。
このところ原油についての市場コメントは少なくなってきたが、
米原油在庫の伸びが予想の半分未満にとどまったことや産油国が増産凍結に向け
4月17日にカタールの首都ドーハで会合を開くことが材料視され
WTI原油先物は38.46ドルと上昇。
FOMCも通過しあとは3月末を待つ姿勢になってきた印象。
米FOMCでの緩やかな利上げ姿勢を受けて為替は112円台の円高トレンド。
NY株が上昇しても為替が邪魔しての元気レスな寄り付きとなろうか。
前門の狼、後門の虎といったところ。
日経平均株価は日柄の経過を待って25日線の上昇を待っていると言えるだろう。
かい離率がプラス3.6%では上値は重い。
騰落レシオは114%と過熱地帯に入ってきたがこちらは特に懸念する必要はなかろう。
空売り比率は38.1%と30%台継続。
先週の裁定買い残は2兆26億円でこれも邪魔にならない。
話題にもならなくなった中国全人代は昨日「中国経済のハードランディングはあり得ない」で閉幕。
春休みのロッカー室みたいな状態は昨日の東証1部の売買代金2兆円割れにも表れている。
金融機関など機関投資家は期末の着地であまり動けないことから
薄商いの中のテーマ株物色継続ということになろう。
森ではなく木の芽が吹く時期でもある。
流れは消費増税延期のトレンドが見え始めた。
昨日は「国際金融経済分析会議」。
登場したのは経済学者のスティグリッツ米コロンビア大学教授。
「総需要を喚起するものではなく現時点では消費税を引き上げるべきではない」。
その後安部首相と懇談し「おそらく確実に検討するだろう」とコメント。
今日はハーバードのジョルゲソン教授と岩田前日銀副総裁。
22日はクルーグマン教授。
「専門的見地から分析・判断」というのが安部首相の言。
これに従えば専門家は増税反対なのだから延期の図式。
日経平均の25日線は14日に上向きに転じた。
16377円で3.64%のプラスかい離。
下向きの75日線は17610円で3.615のマイナスかい離。
下向きの200日線は18787円で9.65%のマイナスかい離。
メジャーSQ値16586円に対してはその後4連勝。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス9.389%。
買い方はマイナス9.102%と微妙に買い方有利。
Quick調査の信用評価損率(3月11日現在)はマイナス11.67%。
裁定買い残は88億円増加し2兆26億円。
日経平均採用銘柄のPERは14.47倍でEPSは1173.08円。
東証マザーズ指数は昨日まで5連騰。
一目均衡の雲の下限は17397円。
急速に下限が下がっているのであと数日で雲の中に入る。
週足の雲の下限は17397円。
まずはここのキープだろうか。
日経VIは24.47まで低下(昨年末は19.47)。
今週火曜までの日経平均先物の値幅は平均268円。
2月が397円、1月は474円だったから明らかにボラは低下している。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アイリッジ(3917)・・・動兆
アイリッジに注目する。
同社はネット・実店舗連携の「OtoO」施策支援。
スマホ位置情報連携サービスを展開 。
基本業務はビッグデータ、IoT、そしてフィンテックにつながっている。
特にポイント管理などではフィンテックのまん中。
(兜町カタリスト櫻井)
03月17日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
17日の東京株式市場は、方向感に乏しい展開を予想する。
日経平均株価予想レンジは、1万6800円−1万7200円
目先は円安が期待しづらく、日本株の上値を抑える要因となる。
輸出関連の主力株は軟調な展開となることが予想され、株価指数の重しになるとみられる。ドル安をサポートに米国株は買われやすくなることから、グローバル市場の底割れを懸念するような状況にはなく、下値では買いも入ると考える。ただ、FOMC通過後の米国株高を素直に好感できない地合いが想定され、東京時間でのドル円動向に一喜一憂の展開を予想する。
一方、3月期決算銘柄で配当予想の引き上げを発表する銘柄も多く、配当利回りが比較的高い銘柄に物色の矛先が向かう可能性もありそう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1210万株、買い710万株で、差し引き500万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額(5社ベース)も売り越し。
売りセクターに、機械、通信、情報通信、銀行、食品、化学、サービス、電機、その他製品など。
買いセクターに、薬品、小売、通信、サービス、食品、REITなど。
【個別材料銘柄】
■ソネック <1768>
東証がソネックを23日付で市場1部に指定替えする。
■クロスキャト <2307> [JQ]
今期経常を11%上方修正、配当も2円増額。
■カイオム<4583>
開発を進める「TROP−2抗体」に関する特許について、米国で特許付与が決定
■本多通信<6826>
3月23日付で市場1部銘柄へ指定替え、3月期末に1部指定記念配当5円を実施し期末一括の普通配当25円を合わせ30円(前期20円)に増額
【予定】
17日(木)
【国内】
2月貿易統計(8:50)
20年国債入札
《新規上場》
アカツキ
【海外】
NZ10-12月期GDP(6:45)
豪2月失業率(9:30)
インドネシア中銀政策金利発表
南アフリカ中銀政策金利発表
スイス中銀政策金利発表(17:30)
BOE金融政策委員会(政策金利、21:00)
EU首脳会議(〜18日)
米10-12月期経常収支(21:30)
米3月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(21:30)
米2月CB景気先行総合指数(23:00)
米10年インフレ連動国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
16日のNYダウ平均は続伸し、前日比74ドル23セント高の1万7325ドル76セントと昨年12月31日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値で終えた。
朝方発表された2月の消費者物価指数が予想に一致、住宅着工件数も堅調となるも、鉱工業生産指数は予想を下振れた。連邦公開市場員会(FOMC)の結果発表を午後に控えて小動きとなった。
注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利は据え置かれた。
米連邦準備理事会(FRB)がFOMC後に公表したFOMC参加者による16年末時点の金利見通しの中央値が、前回の昨年12月時点から市場関係者の予想以上に大きく切り下がった。声明では「海外経済や金融市場の動向に引き続きリスクがある」との認識を示した。株式市場ではFRBは追加利上げを慎重に進める姿勢を示したと受け止められた。
ダウ平均はFOMCの結果発表前には利益確定目的の売りに押される場面があったが、発表後には上げに転換。ダウ平均の上げ幅は一時127ドルに達した。
ナスダック指数は反発し、同35.302ポイント高の4763.970と1月6日以来の高値で終えた。
セクター別では、自動車・自動車部品や素材が上昇する一方で銀行や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
個別では、決算と自社株買いの増加を発表した)のオラクルが上昇。建機のキャタピラーやマイクロソフト、アップルが高い。原油先物相場の反発を受けて、シェブロンなど石油関連株も買われた。
一方、石炭のピーボディーが45%の急落。債務再編が進まなかった場合に破産手続きに入る可能性があると米証券取引委員会(SEC)に届け出たため、経営の先行き不透明感が高まった。製薬のファイザーのほか、金融のゴールドマン・サックスも安い。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,325.76 +74.23
S&P500種
2,027.22
ナスダック
4,763.970 +35.302
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は小反発した。6月物は前日比5円高の1万6840円で取引を終えた。16日の大阪取引所終値を30円上回った。FOMCの声明などを受け、市場では利上げペースは緩やかになるとの見通しが広がり、相場を支えた。ただ、FOMC声明を受けて外国為替市場では円高が進んだため、上値も限られた。
6月物の高値は1万6975円。安値は1万6755円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16840 ( +30 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16915 ( +105 )
( )は大阪取引所終値比
「期末短期売買」
前場のマーケットはやる気レスの印象。
NYダウ様の株価を抜いては行けないなんて約束もなかろうに・・・。
期末の話題は地銀の配当狙いの株買い期待。
マイナス金利で長らく親しんだ債券投資から否応なくいずれ引き裂かれる地銀マネー。
国債保有残高を減らして外債やファンド投資を増やしてきてはいた。
しかし「もうやっていけない」との指摘。
来年度の運用計画を期末ギリギリまで練っている地銀は多いという。
面白いのは高配当ETFや高配当銘柄に対する投資意欲の高まり。
「短期間の保有で一気に4%程度の分配金や配当がもらえる」。
数字上は確かにそうだが、その分配当落ちがあればイーブン。
そんな簡単な計算ができない訳はない。
「借金でもなんでもお金があえればしのげる」は多重債務者の心理。
「配当落ちがあろうと、名目上の運用成果は一応出せる。
しかも短期間で」では多重債務者心理よりも悪いような気がする。
もしもこの配当取りの短期売買が実行されるとしたらあまりにも愚かしい。
結構したたかさを感じるのがベンチャーキャピタルの人たち。
投資対象は玉石混交だろうが、最近のIPO増加で結構目利きのファンドは儲かってきている。
フツーの投資家が目にするのはIPO直前。
ベンチャーキャピタリストはそのだいぶ前の頃から出資をしてきている。
そして上場はEXIT。
市場にとって上場はEntrance。
実際の建物でも入口と出口は表裏一体だが、そこには大きな差がある。
・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「もしも運命の株がいるのなら」
一分一秒今この瞬間も
世界のどこかで誰かがきっと
株に惚れていく
買い続けて行く
たったひとつの運命の株と
業績よくて配当高くて
どの株よりも値動きが良くて
コードが素敵でAH
キリがない理想
結局は「買ってしまった株がタイプ」
そういうもんでしょ
それでも昔から
好きな株では儲からないし
いいなと思った株はなかなか当たらない
もしも運命の株があるのなら
運命の出会いがあるなら
そいつは一体
どこで寄り道しているのかしら?
もしかしたらこの兜町にいる?
それともはるか海の向こう?
いつかあなたが微笑んで来てくれる
その日まで待っているから
(櫻井)
03月16日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
16日午前の日経平均株価は小幅続落し、前日比65円70銭安の1万7051円37銭で前場を終えた。
前日の海外株が総じて弱かったことや、外国為替市場で円高基調にあったことから利益確定売りの流れが継続した。円高・ドル安基調が続く為替相場への影響を不安視し、輸出企業を中心に採算悪化を懸念する売りが先行した。
外国為替市場で円相場は1ドル=113円台前半を中心に推移した。前日の海外市場では一時112円台後半まで円高・ドル安方向に振れていたため、円高への警戒感を強めた。
もっとも下げ幅は限定的だった。今日有識者による「国際金融経済分析会合」の初会合が催され、そこで消費増税への反対意見が出たことから増税先送り期待が浮上、押し目買いが入り日経平均は底堅さも発揮している。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間あす未明に控え、買い手控えムードが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9272億円、売買高は9億2049万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1039と、全体の約53%を占めた。値上がりは738、変わらずは167銘柄だった。
個別では、1〜3月期で5%の営業増益観測の出た花王は下落。鉄鋼の新日鉄住金とJFEが下がり、金融大手の三菱UFJと第一生命の下げが目立った。ファナック、ソフトバンクグループなども軟調。シャープが大きく売られ、マネーパートナーズグループも安い。一方、ソニーが2月1日以来の高値を付けたほか、アルプス、JR東日本とJALは上げた。
サイバネットシステムが商いを伴い急伸、アイフル、コロプラなども人気となった。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落。前引けの2部指数は、前日比9.3ポイント安の4346.39となった。
個別銘柄ではミロク、アルチザ、Jトラスト、日精機とラオックスが売られた。一方、宮入バル、ダイヤモンド電機、ケイアイ不、ヨネックスと鳥貴族が上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前引けは前日比34銭高の2444円75銭だった。東証1部の主力株がさえず、新興市場に買いが向かった。好材料の出た値動きの軽い中小型株が買われた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で316億円、売買高は8079万株。
個別銘柄ではMAGネットHDがストップ高。アエリア、システム ディ、リプロセルやドーン、カルナバイオが上げた。一方、シンワアート、太洋工業、フジタコーポ、サン電子やプロパスト、3DMが下げた。
きょうジャスダックに上場した昭栄薬品は10時33分に公募・売り出し価格(公開価格、1350円)を651円(48.2%)上回る2001円で初値を付けた。その後も買いが優勢で、午前の終値は初値を24%上回る2491円だった。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比1.54ポイント高い957.92だった。個別銘柄ではバリューゴルフがストップ高。AMBIT、シりたりこやインベスC、ジグソーが買われた。半面、ネオジャパン、そーせい、サイバダイン、サイジニアが売られた。
03月16日個別銘柄情報
個別銘柄情報を1銘柄更新しました。
[3137]ファンデリー
03月16日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
16日の東京株式市場は、シカゴ先物にさや寄せする格好から売り先行の展開か。
日経平均予想レンジは、1万6900円−1万7300円
手掛かり難のうえ日本時間17日午前3時すぎに予定さている米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明内容を確認したいとして、模様眺め気分が強まりそうだ。
積極的に上値を手掛けづらいなか、5日線が1万6956円辺りに位置しており、これが支持線として意識されるか注目される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1230万株、買い1110万株で、差し引き120万株の売り越し。売り越しは3営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、不動産、金属、電機、サービス、薬品、鉄鋼、自動車、商社、銀行など。買いセクターに、薬品、REIT、サービス、通信、自動車、ゴム、情報通信、金属、鉄鋼など。
【注目の個別材料銘柄】
■パピレス<3641>
3月31日を基準日、4月1日を効力発生日として1株を2株に分割。最低投資金額は現在の2分の1に低下。
■キャリアデ<2410>
広告宣伝費を中心としたコスト抑制策が寄与、16年3月中間期の連結利益予想を上方修正
■バルニバービ <3418>
株主優待制度を新設。毎年1月末と7月末時点の株主を対象に、100株以上300株未満保有で2000円食事券を1枚、300株以上保有で2000円食事券を2枚贈呈する。食事券はオリジナル商品に変更可能。また、100株以上を1年以上継続保有する株主にはグループ店舗での割引などの特典を与える。
【予定】
16日(水)
【国内】
2月訪日外客数(16:00)
春闘集中回答日
《決算発表》
ベステラ、モロゾフ、SJI、アスクル、クスリのアオキ、いちごホテ、エニグモ、サンバイオ、オハラ、ナイガイ、アルデプロ、OS映、ナガノ東
《新規上場》
昭栄薬品
【海外】
中国全人代が閉幕
英2月失業率(18:30)
米2月消費者物価(21:30)
米2月建設許可件数・住宅着工件数(21:30)
米2月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
FOMC政策金利発表(17日3:00)
イエレンFRB議長会見(経済見通し)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
15日のNYダウ平均は小幅ながら3日続伸し、前日比22ドル40セント高の1万7251ドル53セントで終えた。16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表やイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を控え、様子見ムードが強かった。
欧州株安や原油先物相場の下げが重荷となったといい売りが先行し、ダウ平均は取引開始後間もなく100ドルあまり下げた。FOMC前に持ち高を傾けたくない参加者が多かったとみられ、その後は前日の終値近辺に戻して狭い範囲で推移する場面が目立った。
朝方に発表された2月の米小売売上高は前月比0.1%減と市場予想と一致したが、1月分が下方修正された。一方、ニューヨーク連銀の3月の製造業景況指数は市場予想以上に改善し、プラスとなった。ただ、相場の反応はあまり目立たなかった。
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や食品・生活必需品小売が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやヘルスケア機器・サービスが下落した。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、同21.612ポイント安の4728.668で終えた。
個別銘柄では、携帯端末のアップル(AAPL)はモルガン・スタンレーが1-3月期のiPhone需要見通しを引き上げたことが好感され上昇した。小売りのウォルマート・ストアーズやスポーツ衣料のナイキが上げた。
カナダの製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルは51%安と急落。決算と併せて業績見通しを下方修正し、業績不透明感が強まった。金融のモルガン・スタンレーも安い。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,251.53 +22.40
S&P500種
2,015.93
ナスダック
4,728.668 −21.612
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反落した。6月物は前日比290円安の1万6835円で取引を終えた。15日の大阪取引所の終値を125円下回った。円高が嫌気された。16日のFOMCの結果発表を前に、市場では様子見ムードが強かった。この日の6月物安値は1万6740円、高値は1万7165円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
16835 ( -125 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
16915 ( -45 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日銀金融政策決定会合では特段のサプライズはなく、結果を受けた株式市場は売りで反応した。ただ、日経平均株価は、17000円は割り込むことなく後半には値を戻した。
ただし、外国為替市場でも1ドル=113円台前半へと円高・ドル安が進行した。
1ドル=112円台での円高推移になると、日経平均株価の1万7000円台割れが避けられない状態だろう。
今日は、主力大型株に軟調推移が目立ったが、小型株は堅調な値運びとなった。
物色対象は、連日変動を繰り返す海外株式市場や外国為替相場、原油価格などの外部要因に左右され難い小型株や新興株が中心になるだろう。
■ロングライフHD[4355]
自社株買いを発表。発行済み株式総数の1.92%にあたる20万株、7000万円を上限に実施する。取得期間は16日から6月30日まで。同社はJQ上場で介護サービスを手がける。15日終値は302円(△4)。
■ファンコミュニケーションズ[2461]
2月の売上高を公表。全事業ベースでは前年同月比23.3%増の30億2969万円だった。特に成果報酬(CPA)型のネット広告事業が同29.7%増と大きく伸びた。15日終値は791円(△32)。
■大石産業 [3943]
福証上場で包装資材を製造。「紙・パルプ」セクターに分類される。16年3月期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比43.8%増の11億5000万円(前期実績5億7400万円)、純利益は同28.0%増の10億5000万円(同5億500万円)とした。原油安に伴う燃料費低下で収益が押し上げられる。これに伴い、配当予想も変更。従来9.5円としていた期末配当予想を12.5円に増額した。年間では22円(前期実績19円)。15日終値は620円(△16)。
03月15日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
15日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落した。
終値は前日比116円68銭安の1万7117円07銭だった。直近3日間で日経平均は600円近い上昇をみせていたことや、前日時点で東証1部の騰落レシオが115%台に達しており、利益確定の動きを誘発しやすい水準にあった。
ただ、売り買いともに様子見ムードのなか前場は前日終値を挟んでの小浮動に終始した。大型の主力株を中心に利益確定を目的とした売りが出た。
日銀が金融政策の現状維持を決め、追加緩和に期待した一部の投資家から売りが出たことも相場を押し下げた。
金利敏感の大手不動産や円高を背景に自動車株などが売られ、全体地合いを悪化させた。もっとも事前に織り込みが進んでいたこともあり、売り一巡後は下げ渋り、日経平均の下げ幅は100円強にとどまった。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比81.53ポイント低い1万2399.15だった。東証株価指数(TOPIX)は7.87ポイント低い1372.08だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1123億円、売買高は20億9325万株。東証1部の値下がり銘柄数は947、値上がり銘柄数は843、変わらずは152だった。
個別では、トヨタが軟調、ファナック、村田製作所や三菱電、新日鉄住金など主力の大型株は軒並み下落。関電工やアルプス、日ハムの下げも目立った。アルプス電気の下げも目立った。フュージョンパートナーが急落したほか、ジェイテクト、関電工も大幅安。一方、ソフトバンクグループがしっかり、キューブシステムがストップ高に買われ、サニックス、東芝テックも値を飛ばした。地銀の一角や電力、セブン&アイなど小売り株は上昇した。
きょう上場した富山第一銀は公開価格を6%上回る初値を付けた。UMCエレは同17%下回る初値だった。いずれもきょうの終値は初値を下回る水準だった。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前日比4.37ポイント高の4355.69となった。個別銘柄ではAGCapが一時ストップ高。トレックスセミ、ダイトケミクス、アートSHDやケイアイ不が買われた。半面、ぷらっと、洋刃物、タカトリ、朝日インテクや鳥貴族が下落した。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅ながら4日続伸した。終値は前日比2円18銭高い2444円41銭だった。値動きの軽い中小型株が好まれる地合いの中、新興企業銘柄は底堅く推移した。午後は日経平均株価の一段安で投資家心理が冷え、ジャスダック平均が前日終値を下回った場面もあった。だが、押し目買いに支えられて持ち直した。フィンテック関連銘柄に買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で675億円、売買高は2億3081万株だった。 個別銘柄では3Dマトリックス、山田債権、オービス、フジタコーポ、ヒーハイスト、太洋工業などがストップ高。Dガレージやアイサンテク、リプロセルが上昇した。半面、SJI、フィスコ、HABA、フェローテクやカルナバイオ、FVCは下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前日比6.87ポイント高い956.38だった。
個別銘柄ではAMBIT、カイオム、MRT、メドピアがストップ高。ジグソーやサイバダイン、インベスCが上昇した。半面、モブキャス、アイビーシー、パス、そーせいやミクシィ、マイネットが下落した。
きょう東証マザーズに上場した富士ソSBは9時25分に公募・売り出し価格(公開価格)を13%上回る1010円で初値を付けた。取引成立後は31%上回る1170円まで一時上昇。その後は上げ幅を縮小し、1000円近くで推移した。大引けは公開価格を10%上回る980円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,117.07 |
-116.68 |
日経平均先物 |
16,960.00 |
-150.00 |
TOPIX |
1,372.08 |
-7.87 |
TOPIX先物 |
1,355.50 |
-11.00 |
東証2部指数 |
4,355.69 |
4.37 |
JASDAQ |
2,444.41 |
2.18 |
マザーズ |
956.38 |
6.87 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2093250 |
2112330 |
東証2部 |
107320 |
25760 |
「AIとの戦い」
先週まで4週連続上昇で1239.47ドル(7.8%)上昇していたNYダウ。
昨日は15ドル高の17729ドルと続伸。
昨年12月31日以来の高値水準を復活しました。
ただ方向感は薄くNYダウの日中値幅は113.91ドル。
今年最狭(3月9日、100.56ドル)に次いで今年2番目の狭さ。
中小型株中心のラッセル2000指数の下落と恐怖(VIX)指数の4日ぶりの上昇(16.92)が多少気になるところでしょうか。
NYダウは2週連続で「週末・週初の連続上昇」。
「5週連続上昇に期待は高い」という声も聞かれ始めまた。
それにしても・・・。
サマータイムへの移行で日本時間の午前5時に引けるようになったのはありがたいこと。
日経平均株価は昨日まで今年2度目の3日続伸。
先週末のSQ値16586円は明確に上回ってきました。
ただ月曜日の商い薄のアノマリーが復活し売買エネルギーは低下。
一方で松井証券信用評価損率速報で売り方はマイナス10.111%、買い方はマイナス8.461%とようやく逆転。
買い方が攻めきれるかどうかが課題となってきました。
囲碁の世界では「AIがプロ棋士に勝つまでは10年かかる」という前評判を覆しAIが韓国プロに勝利しました。
株の世界もAIとプロとの戦いみたいなもの。
AIが売るのか買うのかという機械的な問題が意外と相場の動きの中心で無機質感満載。
そして機械が今のところ競えるのは発注の正確さとスピードですから、この部分では優位性を持ち始めました。
いずれシナリオも描けるように習熟していくことを考えれば・・・。
漆黒の深海のような相場の中で戦う相手は間違いなくファンドマネージャー投機家ではなく機械なのでしょう。
囲碁の世界で起こったことは決して他山の石ではありません。
空売り比率は35.4%で30%台を維持。
日経VIは27.69とこちらも安定してきました。
25日移動平均からのかい離がプラス5.5%と第一次限界水準を越えたことが懸念ですが、その25日線が上向きに転じたこと相殺できるでしょう。
日経平均採用銘柄のPERは14.71倍。
1株利益は先週末の1159円から1171円まで上がってきたのはを素直に好感したい火曜日。
曜日で行くと年初下落の目立った木金の連騰が2月25日以来3週連続。
昨年までの木金株高のアノマリーに戻ってきました。
そういえば先週金曜の大阪。
セミナーに来場された男性投資家さんは「いつも見てますよ」。
大阪では放送がないので「パソコンですか」と伺ったら「東京や名古屋みたいにテレビで見れたらいいんだけどね」と。
日々パソコンでありがとうございます。
(櫻井)
03月15日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
15日午前の日経平均株価は小幅に反落した。午前の終値は前日比7円46銭安の1万7226円29銭だった。売り買い交錯で方向感を欠いた。日経平均株価は前日終値を挟んでの小浮動が続いた。
主要銘柄を中心に目先の利益を確保する目的の売りが優勢だった。
日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に投資家の様子見姿勢も強く、積極的な売買が手控えられた面もあった。外部環境の不透明感が根強く、自動車や電気機器、資源関連株などに売りが出た。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに小反落した。
日経平均は一時上げに転じるなど、午前を通じて明確な方向感に乏しかった。指数寄与度の大きいファストリやソフトバンクが上昇。今回の日銀会合では金融政策の現状維持が見込まれるものの、日銀による上場投資信託(ETF)購入や信託銀行経由の買いが続くとの期待感があり、日経平均の下値は限られるとの声が多く聞かれた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8369億円、売買高は8億6032万株。東証1部の値下がり銘柄数は770、値上がり銘柄数は1041、変わらずは131だった。
個別では、三菱UFJやみずほFGなどメガバンクが安い。第一生命など保険株の下げも目立った。ペプチドリームが利食われ、日東電工も売りに押されている。半面、ファーストリテイリングが堅調、セブン&アイ・ホールディングスも買いが先行している。マネーパートナーズグループは商いを伴い上昇。業績期待からヤマハが連日で最高値を更新。フィンテック関連としてキューブシスがストップ高を付けた。
東証2部株価指数は4日続伸した。2部指数は、前日比4ポイント高の4355.32となった。個別銘柄ではAGCap、日インター、トレックスセミ、ダイトケミクスや日本プラストが買われた。半面、洋刃物、タカトリ、ぷらっと、サイバーコムやヨネックスが売られた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。前引けは前日に比べ3円14銭高い2445円37銭となった。値動きの軽い中小型株に買いが向かった。バイオや民泊といった将来的に市場拡大が期待される投資テーマのある銘柄が高かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で354億円、売買高は1億2316万株。
個別銘柄ではヒーハイスト、太洋工業がストップ高。Dガレージやリプロセル、アパマンショが上昇した。半面、フォーサイド、市進HD、フェローテクやアイサンテク、ハーバー研が下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。前引けは前日比9.89ポイント高い959.40だった。個別銘柄ではMRTがストップ高。LITALICOは一時ストップ高と値を飛ばし、JIA、ハウスドゥ、AMBIT、サイバダインやジグソー、インベスCが上昇した。一方で、そーせい、モブキャス、サイジニア、データセクション、アンジェス、マイネットは下落した。
きょう東証マザーズに上場した富士ソSBは9時25分に公募・売り出し価格(公開価格)を13%上回る1010円で初値を付けた。初値を付けた後も買いが優勢となり、前引けは公開価格を16%上回る1032円だった。
<兜町カタリスト>
「かぐや株」
むかしむかし。
毎日株を売り買いして暮らしているおじいさんがいました。
ある日の事、おじいさんが兜町に行くと、新興市場の株価ボードに光って見える不思議な株を見つけました。
「ほほう、これはめずらしい。
どれ、買ってみようか。ダン!
うん? これは!」
おじいさんがその株を買ってみると、なんと株主優待として小さな女の子がやってきました。
子どものいないおじいさんとおばあさんは、とても喜びました。
そしてその子を「かぐや株」と名付けて、大切に育てたのです。
「かぐや」とは、「くゎーくぅーや=kwa(覆う)‐kwu(組み合わす)‐ya(重ねる)」という意味。
「組み合わすように重ねて覆ったもの」で、「整然と組み合わさるように重ねた柔らかい外皮に覆われたもの」。
これは「竹の子」です。
竹の子の成長の速さは、土の上に顔を出してから大人の背丈になるまで3〜5日。
竹の子のような成長の速さを願って付けられました。
かぐや株はどんどん成長してとても手がとどかない美しい値がさ株になりました。
おじいさんもおばあさんも大喜び。
「どうか、かぐや株の株主にさせてください」
とデイトレーダーたくさんやってきました。
時にはソットロスとかホースフェット、コレヤマゴールドなんて著名な投資家もやってきました。
でも、かぐや株は他の人に買われたいという気持ちはありません。
そこでかぐや株は言いました。
「では、私が言う品物を持ってきて下さった方を株主にして差し上げましょう。
かぐや株が言った「10日連続でストップ高する株」とか「竹の子のように5日でテンバーガー」なんてものを誰もを持ってくることはできません。
かぐや株のうわさはマーケットを越えて世界に広がりました。
中東の王様や欧州の覆面王子、時には北米のドル印刷業者の社長までもがやってきました。
「ぜひ、かぐや株をずっと持ち続けたい」
彼らの言葉を聞いたおじいさんとおばあさんは、大喜びです。
「すばらしい投資家さんばかりじゃ。これ以上の株主はない」
かぐや株は、何とか断ろうと思いました。
でも逆らえばおじいさんやおばあさんが悲しみ事になります。
かぐや株は毎日毎晩悲しそうになぜか月を見上げては泣いていました。
ある日、おじいさんとおばあさんが心配してわけをたずねると・・・。
かぐや株は泣きながら言いました。
「実は、わたくしは月の世界のものです。
今まで育てていただきましたが、今度の満月の夜には月へ帰らなくてはなりません」。
それを知った世界の投資家は、満月の夜、何千人もの人でをかぐや株の家の周りを守らせました。
けれど真夜中になって月が高くのぼると、人々は突然ねむってしまいました。
かぐや姫はその間に、月からの使いの自動運転車にのって月に帰ってしまいました。
世界中の投資家はとても悲しみました。
それ以来・・・。
世界中の人々は満月の日に株を買って株価を上げてかぐや株がまたやってくることを期待するようになりましたとさ。
おしまい
(兜町カタリスト櫻井)
03月15日 相場概況(寄付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比18円87銭高の1万7252円62銭で推移。
日経平均株価は小動き。朝方の売り一巡後は小幅高に転じた。
様子見気分が強いなか、値がさのファストリとソフトバンクが高く、相場全体を支えている。日銀金融政策決定会合の結果発表を前に前日から不動産株が堅調で、一部では追加の金融緩和期待もあるという。
ただ、日本時間17日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表も控えていることから積極的な売買は限られており、日経平均に再び小幅安に転じる場面があるなど明確な方向感は出ていない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅高に転じた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4875億円、売買高は5億3333万株。東証1部の値上がり銘柄数は1215、値下がり銘柄数は562、変わらずは165。
業種別では33業種中18業種が値上がり。1位は電気・ガスで、以下、小売、陸運、その他製品と続く。値下がり上位には保険、非鉄金属、石油・石炭が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を16.08円押し上げている。次いでソフトバンクが10.00円、セブン&アイが4.47円、KDDIが3.77円と続く。
マイナス寄与度は11.77円の押し下げでファナックがトップ。以下、日東電が6円、テルモが3.14円、エーザイが2.94円と続いている。
個別では、富山第一銀が公開価格を6%上回る500円で初値を付けた。UMCエレは2480円で寄り付き、公開価格を17%下回った。東芝は白物家電事業を中国の美的集団に売却する方向で最終調整に入ったと伝わり、買いが優勢。ミネベアやOKIも堅調。半面、関西電が軟調。第一生命など生損保も安い。前日に新株予約権付社債(転換社債=CB)発行による資金調達を発表した関電工は急落している。
東証2部株価指数は続伸。サイバーコムやRVH、朝日インテクが高い。サイオス、アートSHDは下げている。
【個別動意銘柄】
■カイオム <4583>
ストップ高買い気配。がん治療用抗体LIV-2008bについて、スイスのADC Therapeutics社とAntibody Drug Conjugate(ADC)領域での全世界における独占的な開発・販売権に関するオプションライセンス契約を締結したと発表している。本契約の締結時にADCT社より契約一時金を受け取る。ライセンス契約一時金やマイルストーンペイメントを含めると総額約110億円となるほか、製品上市後はロイヤルティも受け取る。
■MRT <6034>
3日連続でストップ高。同社とオプティム<3694>が共同で提供する遠隔診療・健康相談サービス「ポケットドクター」が、14日に日本橋三井ホールにて経済産業省主催で開催された「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2016」でグランプリを受賞したと発表している。
■オービス<7827>
同社は昨日引け後、16年10月期第1四半期の連結決算を発表。売上高は前年同期比51.9%増の23億1800万円に、営業利益は同約4倍の1億9800万円となった。
03月15日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
15日の東京株式市場は、シカゴ日経平均先物の水準から、寄り付きはやや弱めのスタートが想定される。
日経平均予想レンジは、1万6900円−1万7600円
日銀金融政策決定会合の内容を確認したいとして、模様眺め気分が広がりそうだ。
きょうの日本経済新聞では日銀が同決定会合で景気判断を下方修正する検討に入ったとの報道もあり、景気判断に加え追加緩和の有無について、注目が集まりそうだ。
思惑絡みで先物主導の乱高下も想定される。ただ、何らかのサプライズがあれば素直に好感する展開が期待でき、なくても引け後の黒田総裁会見への期待が支えになると考えることから、下値では買いが入り、下げづらい地合いが続くと予想する。7。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1220万株、買い1340万株で、差し引き120万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、ゴム、建設、電力、ガス、金属、化学、機械、自動車、サービス、食品、商社など。
買いセクターに、サービス、小売、銀行、薬品、陸運、通信、化学、空運など。
【個別材料銘柄】
■サン電子<6736>
16年3月期の期末一括配当で普通配当15円に記念配当5円を実施し20円(前期実績15円)に引き上げ
■セルシード<7776>
テルモ<4543>と「ハートシート」向けの特別仕様製品の提供で基本契約を締結
■ストリーム <3071> [東証M]
今期経常は33%増益へ。
■カイオム <4583> [東証M]
スイスのADCセラピューティクス社と、がん治療用抗体「LIV-2008b」のADC領域での全世界における独占的な開発・販売権に関するオプションライセンス契約を締結。ADCセラピューティクス社から契約一時金やマイルストーンなど総額で110億円を受け取る。また、製品上市後には売上高に応じたロイヤルティを受領する。
【予定】
15日(火)
【国内】
日銀金融政策発表
黒田日銀総裁会見
2月首都圏新規マンション発売(13:00)
1月第三次産業活動指数(13:30)
《決算発表》
NJS、銚子丸、丸善CHI、森ヒルズ、イオンリート、ツルハHD、稲葉製作、HCM、サムティレジ、ネオジャパン、イムラ封筒、トリケミカル、ACCESS、ヤーマン、3Dマトリックス、MICS化学、小林産、明豊エンター、東急RE、スバル興、クロガネヤ
《新規上場》
富山第一銀行、UMCエレ、富士ソフSB
【海外】
豪中銀理事会の議事録(1日開催分、9:30)
FOMC(〜16日)
米2月小売売上高(21:30)
米2月生産者物価(21:30)
米3月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米3月NAHB住宅市場指数(23:00)
米1月対米証券投資(16日5:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
14日のNYダウ平均は小幅続伸した。前週末比15ドル82セント高の1万7229ドル13セントで終え、2015年12月31日以来およそ2カ月半ぶりの高値を連日で付けた。
石油輸出国機構(OPEC)が16年の需要見通しを引き下げたことで、原油相場が下落し、売りが先行した。
16日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控える。利上げを見送るとの見方が依然として根強いものの、声明の内容や政策金利の見通しを見極めたいとして様子見姿勢を取る投資家も多かったが、午後にかけて下げ幅を縮小し、上昇に転じた。
先行きへの不安感が一段と後退。米株式市場にも買いが及んだ。
セクター別では、消費者・サービスや小売が上昇する一方で素材や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
ナスダック総合株価指数も小幅続伸。終値は同1.814ポイント高の4750.280ポイントとなった。一方、S&P500種株価指数は小反落した。
個別では、ホテル運営のスターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイドが買われた。投資企業連合から買収提案を受けたと発表し、思惑が交錯した。3Dシステムズは市場予想を上回る決算を好感し買いが集まった。アルファベット、マイクロソフト、フェイスブックもしっかり。
資産運用大手のブラックストーンが小安い。不動産信託を中国企業へ売却すると伝わり買いが先行したものの、上値では利益を確定する売りが株価を下押しした。
製薬のファイザーや化学のデュポン、インテルも下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,229.13 +15.82
S&P500種
2,019.64 −2.55
ナスダック
4,750.280 +1.814
【シカゴ日本株先物概況】
14日の日経平均先物は小幅に続伸した。
6月物の終値は前週末比75円高の1万7125円だった。14日の大阪取引所の終値を15円上回った。15日に日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えているほか、15〜16日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。日米の中銀による政策の発表を前に、市場では取引手控えムードが広がった。
この日の6月物の高値は1万7180円、安値は1万7015円だった。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
17125 ( +15 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
17210 ( +100 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
朝方発表の1月機械受注統計の上ブレなどを好感し、広範囲に買いが先行した。終値でフシ目となる1万7000円を回復するとともに、「累積売買代金でボリュームのある1万7200円までのゾーンを超えてきたことで、弾みが出る可能性もある」との見方が聞かれた。また、「13週線(14日時点で1万7095円)を超え、2月1日高値(取引時間中で1万7905円37銭)がターゲットになってきた」との読みもある。
あすは日銀金融政策決定会合および黒田総裁の会見が注目される。
前回1月の会合の時は、年初からの株安が止まらず、ノーサプライズではとても市場が持たないような環境だった。「出てきたマイナス金利導入で市場がさらに混乱し、日本株はそこからもう一段下を見た。今回は会合前にグローバル市場が落ち着きを取り戻して上昇基調にあることがかなりの好感材料。
日銀が1月に動いた直後で、追加緩和などの市場の期待はそれほど高まっていない上に、すぐ後にはFOMCが控えており、日銀イベントは売り材料にはなりづらいと考える。
市場関係者からは「あすの日銀金融政策決定会合の結果については“現状維持”を想定するが大方の見方。
思惑で乱高下はあるかもしれないが、引け後の黒田総裁会見まで期待感が持続する展開を予想する。
【個別開示銘柄】
■六甲バター[2266]
自社株買いを発表。発行済み株式数の5.59%にあたる120万株、21億1320万円を上限に実施する。15日の取引開始前に時間外買い付けを実施する。14日終値は1761円(▲12)。
■バンドー化学[5195]
自社株買いを発表。発行済み株式数の2.13%にあたる200万株、10億円を上限に実施する。取得期間は15日から9月30日まで。同社は東証1部上場で自動車やオフィス機器向けの伝動ベルトを手がける。業種は「ゴム」に分類される。14日終値は489円(△7)。
■関電工[1942]
転換社債(CB)発行を発表。2021年3月満期のユーロ円建てゼロクーポン債で計200億円を調達する。調達資金は電気工事に使う機械装置や工事車両の購入に充てる。CB発行は1985年以来31年ぶりという。14日終値は834円(△3)。
03月14日個別銘柄
個別銘柄情報を3銘柄更新しました。
[2599]ジャパンフーズ
[6264]マルマエ
[3799]キーウェアソリューションズ
03月14日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
14日の日経平均株価は3日続伸した。前週末比294円88銭高の1万7233円75銭と、2月2日以来約1カ月半ぶりの高値で終えた。前週末の欧州株市場が軒並み大幅に上昇したことに加え、米国株市場でもNYダウが今年の高値を更新、これをを受け主力株中心に上値を買う動きが強まった。東証1部の9割弱が上昇し、主力株を中心に幅広い銘柄が買われた。
寄り前発表の1月の機械受注統計が前月比15%増と事前の市場予測を大きく上回ったことも好感された。
内閣府が発表した1月の機械受注統計で、設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」は前月比15.0%増だった。市場予想(2.7%増)を大きく上回り、買い安心感につながった。
トヨタやファストリなど主力株の上昇がけん引する形で、日経平均はじりじりと上げ幅を広げた。一時上げ幅は350円を超えた。
ただ、午後に入ると高値圏でもみ合った。日銀の金融政策決定会合の結果発表をあすに控え、参加者の間で様子見姿勢が広がった。取引終了にかけて、日経平均は1万7200円台で膠着感を強めた。全体商いは盛り上がりを欠き、売買代金は今年最低だった前週10日の水準は上回ったものの、低水準だった。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前週末比184.52ポイント高の1万2480.68だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、20.63ポイント高の1379.95で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆620億円と低調。売買高は20億1976万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1702、値下がりは177、変わらずは63だった。
個別では値がさ株のファナックやソフトバンクが上昇。第一生命などの保険株や、三菱UFJを中心としたメガバンクが買われた。ブラジル鉄鋼大手の増資引き受けを発表した新日鉄住金のほか、ベア満額回答の見通しと伝わった日産自が上げた。小野薬は上場来高値を更新し、ペプドリも大幅高だった。クボテックがストップ高、ブレインパッド、テクノスジャパンも大幅高。保険や海運、不動産、小売株も高かった。
一方、任天堂が下落。OLCや関西電、NTTドコモ、JT、NTT、東京ドームは大きく売られた。日本化薬が急落、マネーパートナーズグループ、さくらインターネットも大幅安となった。
東証2部株価指数は3日続伸した。2部指数は、前週末比42.38ポイント高の4351.32となった。個別銘柄ではフォーシーズ、オカダアイヨン、アルチザ、インターアク、サイバーコムとアートSHDが上げ、インタートレ、神島化学工業、石井表記、鳥貴族とRVHが下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前週末比16円84銭高い2442円23銭だった。東証1部の主力株を買い戻す動きが強まるなか、小幅な上昇にとどまった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で535億円、売買高は1億7585万株だった。
個別銘柄ではコーセーRE、フジタコーポ、太洋工業がストップ高。サン電子やカルナバイオ、セリアが上昇した。半面、ユークス、大井電気、フィスコや菊池製作、アクモスは下落した。
東証マザーズ指数も3日続伸。終値は前週末比9.00ポイント高い949.51と、昨年7月31日(964.34)以来8カ月ぶりの高値を付けた。個別銘柄ではアウン、データセクション、サイジニア、MRTがストップ高。マイネットやミクシィ、ジグソーの値上がりが目立った。半面、フュートレック、フルスピード、そーせいやインベスC、インフォテリが下げた。
きょう東証マザーズに新規上場した、りたりこ <6187>は12時53分に公募・売り出し価格(公開価格、1000円)を880円(88%)上回る1880円で初値を付けた。その後も上げ幅を広げ、制限値幅の上限(ストップ高水準)の2280円で取引を終えた。成り行きの買い注文は1万3500株を残した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,233.75 |
294.88 |
日経平均先物 |
17,110.00 |
260.00 |
TOPIX |
1,379.95 |
20.63 |
TOPIX先物 |
1,366.50 |
17.00 |
東証2部指数 |
4,351.32 |
42.38 |
JASDAQ |
2,442.23 |
16.84 |
マザーズ |
949.51 |
9.00 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2019760 |
2062092 |
東証2部 |
97520 |
31312 |
「好き嫌いは買いと売り」
「ノルウェー年金、日本国債4300億円売却」というのは先週半ばの報道。
昨年10〜12月に多額の日本国債を売却したという話。
「低金利で投資妙味が減ったことで他国債に乗り換えた」との解釈だった。
土曜の日経朝刊では「世界最大級政府系ファンドのノルウェー政府年金基金が、日本株投資拡大」。
2015年末の日本株保有額は約5兆9500億円。
14年末から約1兆100億円(24%)増加したという。
日経平均株価の上昇率が」9%だから自然増加だけではなく意図的に買い増したということになる。
ただ・・・。
ミソは各年末の為替レートで計算したというところ。
2014年末119円31銭、2015年末121.92円でそれほど差はない。
万が一年間平均でいくと2014年105.94円、2015年121.04円。
15%超の誤差があるから面白い。
もっとも保有株上位はトヨタ、三菱UFJ、ファナック、三井住友など。
面白いポートフォリオではない。
「投資に関する最終決定はご自身のご判断において行われるよう」の決まり文句。
どんなレポートを見てもそう書いている。
当たり前のことだし当然でもある。
しかし、この「自身の判断」って一体どう行われるのだろうとふと思った。
長いセンテンスのレポート、万言で構えた講演。
しかし最終決定は1ワード、1センテンスのような気がする。
プレゼン資料の分厚さを誇る研究所は多い。
しかしその多くのプレゼン資料は一般人にとっていかに邪魔なことか。
印刷するコストがもったいないとさえ思えてくることもある。
そもそも相場は時間とともに移ろうもの。
瞬時微分した資料を大量に抱えても意味がないような気がする。
あるいは長時間の講演会。
たくさんの言葉が飛び交う。
出席者もメモを必死にとってはいる。
しかし最終決定をするのはこれらの分厚いレポートや講演なのだろうか。
どうも心に響いて残った一言が投資の最終決定要因であるような気がする。
例えばIRにしても、確か中期計画や目先の進捗率を重視する向きも多い。
でも場合によっては「トップの顔色、声の大きさ」なんてことが妙に記憶に残っていたりする。
極論すれば「好き」か「嫌い」。
この言葉を裏返せば「買い」か「売り」。
相場はそんなに賢くはないので、難解な解釈は邪魔になるが必要悪みたいなものなのかも知れない。
同感したのは市場関係者岡本さんのメール。
上記のようなことを考えていたら「キーワード、大切な言葉」という活字が目に浮かびあがってきた。
↓
決算短信を読みものとして楽しめるか。
決算短信は分析したり、利益率がどうのこうのなんて数字遊びをしていたら相場が分からなくなります。
難しいことは必要なく短信を読み物にできるか。
投資している銘柄、投資を考えている銘柄、話題となっている銘柄の短信を読み物として楽しむ。
お奨めは、ノートとペン。
キーワード、大切な言葉を殴り書き。
書くことって潜在意識に訴えてくれます。
あとは相場から学ぶ。
その時々の相場で買われているテーマ、材料を調べる。
長年やっていれば、その蓄積で知識が増加します。
材料テーマで最も強いものは国策関連。何か政策のニュースが出たら、関連銘柄を調べる。
結局、ファンダメンタルズからの投資は過去の記憶、蓄積してきた知識がものを言い、
それらが勘を磨いてくれます。
(櫻井)
03月14日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
14日午前の日経平均株価は3営業日続伸し、前週末比352円28銭高の1万7291円15銭で前場を終えた。取引時間中として2月4日以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。
前週末の欧米株市場が総じて強い動きを示したことや原油市況が底入れの動きをみせていることからリスクをとる動きが継続した。
内閣府が8時50分に発表した1月の機械受注統計で、設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」は前月比15.0%増だった。市場予想(2.7%増)を大きく上回り、市場では前向きな評価目立ち上げ足を加速した。
日経平均1万7000円近辺は滞留出来高も多く戻り売り圧力の強いゾーンだが、きょうはここを上抜くかたちで1万7300円近辺まで上値を伸ばした。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆0128億円、売買高は10億4001万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1785、値下がりは115、変わらずは42だった。
個別では、主力株のトヨタやソニー、ファストリが上昇。三菱UFJや野村、第一生命保険といった金融株のほか、ブラジル鉄鋼大手の増資を引き受けると発表した新日鉄住金も買われた。第一生命やペプドリ、小野薬、商船三井も高かった。ペプチドリームが連日のストップ高に買われたほか、ブレインパッド、gumi、田淵電機などが値を飛ばした。一方、5月からの電気料金引き下げを見送ると発表した関西電は下落。JTや任天堂、OLCも売られた。マネーパートナーズグループ、さくらインターネットなども値を下げた。
東証2部株価指数も3日続伸した。2部指数は、前週末比46.63ポイント高の4355.57となった。個別銘柄ではフォーシーズ、オカダアイヨン、インターアク、サイバーコムやラオックスが上げた。半面、インタートレ、鳥貴族、アルデ、鳥貴族とJFLAが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。前引けは前週末に比べ18円21銭高い2443円60銭となった。きょうはこのところ軟調だった東証1部の主力銘柄を買い戻す動きが優勢で、新興市場の上げ幅は小幅にとどまっている。
ジャスダック市場の売買代金は概算で314億円、売買高は9881万株。
個別銘柄では太洋工業がストップ高。シンワアート、エヌアイデイ、ジシステム、モーニングスター、サン電子やカルナバイオ、セリアが上昇した。半面、フィスコや菊池製作、デジタルデザイン、大井電気、ユークス、メガネスーパが下落した。
東証マザーズ指数も3日続伸。前引けは前週末比14.02ポイント高い954.53だった。
個別銘柄ではアウン、データセクション、MRTがストップ高。そーせいやマイネット、ジグソーの値上がりが目立った。一方、ビジョン、フルスピード、フリービット、インベスCやインフォテリ、フュトレックは下げた。
きょう東証マザーズに新規上場した、りたりこ <6187>買い気配が続いた。気配値は公募・売り出し価格(公開価格、1000円)を70%上回る1700円まで切り上げた。
03月14日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
14日10時現在の日経平均株価は前週末比291円74銭高の1万7230円61銭で推移。
日経平均株価はやや上げ幅を拡大し、一時前週末比300円超高の1万7258円まで上げた。欧米株高を手掛かりに寄り付き直後から買い優勢が続くなか、トヨタや三井住友FGなど主力株の上昇がけん引した。
市場では大幅上昇について、「先週末に算出を迎えた株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)を受け、現物株相場は軽くなった」との指摘もあった。
市場予想を大きく上回った1月の機械受注統計も寄与している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も堅調に推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6007億円、売買高は6億5562万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の88%にあたる1715、値下がりは168、変わらずは59だった。
業種別では33業種中32業種が上昇し、下落は食料の1業種のみ。値上がり率1位は保険で、以下、銀行、海運、不動産、鉄鋼、建設と続いている。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を64.33円押し上げている。次いでファナックが15.10円、ソフトバンクが11.42円、京セラが6.83円と続く。
マイナス寄与度は3.96円の押し下げで日化薬がトップ。以下、KDDIが2.59円、JTが2.12円、ニコンが0.67円と続いている。
個別では、値がさ株のファストリやファナックが上昇。第一生命といった保険株や、新日鉄住金を中心とした鉄鋼株も堅調に推移している。不動産や海運、非鉄株も高い。一方、関西電が下落。KDDIやJT、NTTは売られている。食料株は安い
東証2部株価指数は3日続伸した。ラオックスやアートSHDが上げ、鳥貴族やケーエフシーが下げた。
14日は「ビッグデータ」関連銘柄、AI(人工知能)関連株が改めて脚光を浴びている。
データセクション(3905)が9時30分過ぎにストップ高の660円(100円高)に達し、ALBERT(アルベルト)(3906)も前後してストップ高の2290円(400円高)に達するなど、の急伸が目立っている。
データセクションは各業界大手などからのアライアンスの要請が増えているようで、ちょうど電通<4324>(東1)が11日付でカナダのビッグデータ分析会社、カーディナル・パースの買収を発表したため、提携などへの期待や業界全体の拡大に期待が広がった可能性がある。また、AI(人工知能)関連事業の拡大も注目されている。
225先物は大和・バークレイズ・GS・マネ・SBI・野村が買い越し。
クレディ・アムロ・ニューエッジ・みずほ・日産・パリバが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・モルスタ・JP・アムロが買い越し。
みずほ・メリル・ドイツ・クレディ・ニューエッジ・GSが売り越し。
外資系等は大成(1801)、パイオニア(6773)、大林(1802)、ADR投資法人(3269)、メニコン(7780)に注目。
テクニカル的にはJACR(2124)、スタジオアリ(2305)、いちご(2337)、ジェイコム(2462)、アリアケ(2815)、ファインデックス(3649)、GMOクラウド(3788)、Jマテ(6055)、ウィル(6089)、大崎電(6644)、日トリム(6788)、明和地所(8869)、FJネクスト(8935)、MTI(9438)、サンドラッグ(9989)が動兆。
■日経平均株価 17,230.61(+291.74)
■日経平均先物 17,090(+240)
■TOPIX先物 1,368.50(+19.00)
■騰落 上昇1,715/下落168
■日経JQ 2,440.34(+14.95)
■マザーズ指数 952.50(+11.99)
■ドル円 113.90
<兜町カタリスト>
「聖マウリッツィオ・ラザロ」
週末のNYダウは218ドル高の17213ドルとほぼ高値圏で引け反発。
終値ベースではNYダウとS&500は今年の高値を更新した。
背景はECBによる追加金融緩和に対する評価と原油価格の上昇との解釈。
「昨日起きるはずだった値上がりは今日に繰り延べされた。
投資家は追加緩和策を再評価し、良い内容であることに気がついたようだ」
という珍妙なコメントも見られる。
米国内の石油・自然ガスの掘削リグの稼働数は1940年来の低水準となったことも好感。
ゴールドマンが原油価格の見通し今年バレル39ドル、来年同57ドルと引き下げたが見えないフリ。
週間ベースでは全ての指数が上昇。
NYダウは1.2%、S&Pは1.1%、 NASDAQは0.7%のプラスで4週続伸。
米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の投機部門の取組。
投機筋のドル買い越し額が前の週から減少。
4週連続で100億ドルを割り込んだ。
一方 円の買い越しは6万4333枚で前週の5万9625枚から増加。
8年ぶりの高水準となっており為替に神経質な展開は続きそうな気配。
東京は週末にSQを通過。
SQ値16586円は上回っており悪くはない状況。
シカゴ225先物の終値は17050円。
期末権利配当落ち分を100円程度と勘案すれば実質17100円台というところ。
NYダウとの数字の表面上のつばぜり合いは続いている。
ただ週間ベースでは、日経平均株価は0.4%、TOPIX1.2%と4週ぶりの反落。
再起の週となって欲しいところ。
一方で東証マザーズ指数は2.6%上昇で4週続伸。
日経ジャスダック平均は0.9%上昇でで4週続伸。
新興中小型銘柄へのテーマ人気物色は続いている。
日経でも「マザーズ7ヵ月高値テーマ株ぶり高値、民泊・AI銘柄に個人資金」との指摘。
これは間違っていないだろう。
面白いのは「25日移動平均と3.78%開く」との小さな記事。
「2015年11月24日以来の3.89%以来の大きさ。
今年25日移動平均が上値を抑えてきたが、年初からの下落傾向が一服した表れといえそうだ」とある。
が、常識的には25日線からの4%かい離は第一次限界水準。
ここを抜けきれば8%かい離(17625円)が視野に入るが相当なエネルギーが必要となる。
75日移動平均が17721円とほぼ同水準と考えると日経平均は25日線と75日線のレンジでの推移となってきた。
好材料は空売り比率(32.2%)とボラ(日経VI=28.95%)の低下。
松井証券経由の信用評価損率は売り方マイナス9.38%、買い方マイナス9.82%。
また拮抗してきており逆転期待。
今週は日銀金融政策決定会合(14日〜15日)。
そして米FOMC(15日〜16日。
NYは今年の高値を更新したが日経平均の今年の高値(18951円)はまだ上。
チャレンジする心に事欠かないという感じだろうか。
2015年の日本への新規投資は4年ぶり流出超過に転じたとの記事。
純投資額は510億円のマイナス。
新規直接投資額は前年比46%減の17兆8315億円。
投資引き上げ額は44%減の17兆8826億円。
2014年は9548億円の流入超だったから一転しての動き。
永田町も霞が関もここは問題にしなければならないところ。
加えて来年4月の消費増税について自民との地方組織へのアンケート。
増税賛成は5割程度との結果は悪くない。
与党民主党は「延期」が過半数。
予算も終わり永田町も動きのある季節になってきた。
土曜の阿部首相は渋谷の「ビストロシロ」で鉄鋼ビルの増岡専務と19時〜22時。
日曜はホテルオークラ別館で母の「聖マウリッツオ・ラザロ騎士団」の受勲式。
こちらは18時〜21時。
因みにこの勲章はかつてのイタリア王家だったサヴォイア家によって与えられる勲章。
聖マウリッツィオ・ラザロ騎士団は聖マウリッツィオ騎士団と聖ラザロ騎士団が1572に合併して誕生。
1946年のイタリア共和国誕生までイタリアにおける事実上の国家勲章だったという。
因みに・・・。
サヴォイア家は亡命中だが現在も聖マウリッツィオ・ラザロ勲章を授与している。
対象は公共の福祉、科学、芸術や経済活動に特に功績のあった人々という。
フレンチ・イタリアンと多忙な傍らで策を練っているのだろうか。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ラクス(3923)・・・動兆
ラクスに注目する。
同社はクラウド関連サービスが中核。
「メールディーラー」はシェア首位。
ついで交通費生産の「楽楽精算」に期待感。
1月の単体売上高は前年同月比21.6%増。
楽楽精算で東京駅での大々的な広告を実施
(兜町カタリスト櫻井)
03月14日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
14日の東京株式市場はシカゴ先物(清算値1万7050円)にさや寄せする格好から、これまでのもち合いレンジの上限突破を試す展開になりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万6950円−1万7200円を想定する。
直近で累積の価格帯別出来高が多い日経平均株価の1万7000円前後を突破した場合、戻り待ちの売り圧力は弱まるとみられ、上値を試す場面も想定される。
ただ、きょう14日から15日にかけて、日銀金融政策決定会合が開催されることから、
買い一巡後は、様子見気分が広がる可能性もある。
主要外国証券経由の注文動向は、売り620万株、買い860万株で、差し引き240万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、不動産、金属、小売、食品、機械、サービス、非鉄、電機、電力、保険、REITなど。
買いセクターに、銀行、サービス、証券、その他金融、商社、小売、REIT、化学、薬品、電機、不動産など。
【個別材料銘柄】
■パス<3840>
OaK<3113>に対し第三者割当で新株予約権を発行し15億円を調達、通販事業やコミュニティ事業を拡大へ
■オカダアイヨン<6294>
東京証券取引所から18日付で市場1部銘柄に指定される、16年3月期の期末一括配当で2円の記念配当を実施し合計22円(前期実績18円)に増額
■土木管理 <6171>
3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
17050 ( +200 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
17135 ( +285 )
( )は大阪取引所終値比
【予定】
14日
【国内】
1月機械受注
日銀金融政策決定会合(15日まで)
IPO(新規上場)=LITALICO<6187>(マザーズ)
【海外】
1月ユーロ圏鉱工業生産
インド2月消費者物価指数
ギリシャ市場休場
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
休日マーケット通信
【NY概況】
11日のNYダウ工業株30種平均は反発した。終値は前日比218ドル18セント高の1万7213ドル31セントと、2015年12月31日以来ほぼ2カ月半ぶりの高水準で今年の最高値となった。
欧州中央銀行(ECB)による昨日の追加緩和策の発表を受けて、アジア・欧州株が全面高となり、米国株にも買いが先行。国際エネルギー機関(IEA)が原油相場の底打ちを指摘したことで原油相場が一時39ドルを超す上昇となったことも好感され、終日堅調推移となった
NY原油先物相場が約3カ月ぶりの高値を付けた。たエネルギーや資源関連株を中心に買いが入った。また、ECBの金融緩和による景気刺激効果を見直す動きが広がり、金融株などが買い戻されたという。
セクター別では家庭用品・パーソナル用品を除いて全面高となり、銀行や保険の上昇が目立った。
S&P500種株価指数は3日続伸し、昨年12月31日以来の高値だった。
ナスダック総合株価指数は反発し、同86.310ポイントの4748.466と1月6日以来の高値で終えた。
石油メジャーのシェブロン(CVX)はゴールドマンサックスによる投資判断引き上げを受け、買われた。前日夕に追加の人員削減を発表した日用品のコルゲート・パルモリーブが小高い。ファイザーや化学のデュポン、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが買われた。
一方、前日夕に発表した決算が減収減益だったスポーツ用品のズーミーズが急落。
日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や小売りのウォルマート・ストアーズが下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,213.31+218.18
S&P500種
2,022.19
ナスダック
4,748.466 +86.310
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は上昇し、1万7000円台を回復した。この日から3月物に代わって中心限月となった6月物は前日比505円高の1万7050円で取引を終えた。11日の大阪取引所の終値を200円上回った。
原油高やアジア、欧州の株高を受け、米株とともに買い進まれた。この日の6月物高値は1万7080円、安値は1万6425円だった。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は、方向感に乏しい展開となった。円高が重しとなり、日経平均は月曜から3日連続で3桁の下落。
注目のECB理事会では、大方の見方通り追加緩和が実施され欧米株は買いで反応し、為替も円安の動きとなった。しかし、その後のドラギ総裁発言を受け欧米株は失速し、為替も急速に円高に振れた。
この動きを嫌気して11日の日本株は大幅安で始まったものの、下値では買いが入りプラス圏に浮上した。日経平均は週間では約75円の下落。週足では4週ぶりに陰線を形成した。
さて来週(14~18日)の東京株式市場は、日経平均株価1万7000円を挟んでもみあう展開となりそうだ。ただ、週前半の重要イベントを通過した後は、買い手控え状態が緩和され、強含みとなる可能性もある。日経平均株価の想定レンジは1万6600~1万7500円とする。
地合いの改善基調が続いていることもあり、個別に見直し買いが入る可能性が高い。3月の配当や優待権利取りなどの買いが市場全体を下支えし、底堅い推移が続くと予想する。
日銀の金融政策決定会合は、「現状維持」との見方が多いが、昨年12月の量的緩和「補完策」の発表や、今年に入ってのマイナス金利導入が、結果的にその後の株安や円高を招いたことから、アクションの有無にかかわらず、市場のかく乱要因となる可能性があり、一定の警戒は必要だ。
03月11日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
11日の日経平均株価は続伸し、前日比86円52銭高の1万6938円87銭で終えた。
欧州株安や円高に振れる為替市場を横目に日経平均は軟調展開で始まったが、寄り後は押し目買いが入り下げ幅を縮小、10日に欧州中央銀行(ECB)が決めた包括的な金融緩和策の分析が時間の経過とともに市場に浸透。
前向きな評価がじわりと広がり、後場に入ると買いが優勢になった。主力株を中心に買い戻しの動きが強まり、日経平均は一時140円強の上昇で1万7000円台を回復する場面もあったが、大引けにかけ伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比60.67ポイント高の1万2296.16だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、7.15ポイント高の1359.32で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆883億円だった。株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う取引で、2月17日以来の水準に膨らんだ。売買高は27億6156万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1295と、全体の67%を占めた。値下がりは533、変わらずは115銘柄だった。
日銀とECBが競い合うように利下げするシナリオがひとまず遠のいたとの連想も働き、金融株を中心とした見直し買いを促した。
個別では、三菱UFJや三井住友FG、みずほFGのメガバンクがそろって上昇。日本政策投資銀行によるTOB提案の鬼怒川ゴム工業が大幅高。ミサワ、ペプチドリームも値幅制限いっぱいに買われ、シーズ・ホールディングス、日本CMKも大幅高。26年ぶりの復配を決めた飛島建の値上がりも目立った。一方、トヨタとホンダが下落。ファナックが下げ、JTも軟調。関東電化工業が急落したほか、ラウンドワン、グリの下げも目立った。高浜原子力発電所3号機の運転を止めた関西電が5日続落した。
東証2部株価指数は続伸した。大引けの2部指数は、前日比13.66ポイント高の4308.94となった。
個別銘柄ではサイオスがストップ高。神島化学工業、ウインテスト、インテリックス、上村工業、ラオックスが買われた。半面、インタートレ、ソマール、イーグランド、朝日インテクやアートSHDが下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は続伸した。大引けは前日比9円31銭高の2425円39銭だった。午後に日経平均株価が上昇に転じると、投資家心理が一段と改善し、新興企業株への買い圧力が増した。
また、東証1部のペプドリがストップ高まで買われ、バイオ株に追い風となった。米グーグル傘下のベンチャー企業が開発した囲碁ソフトが韓国人のプロ棋士に勝利したのを受けて、人工知能(AI)関連に思惑買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で833億円と1月15日(873億円)以来およそ2カ月ぶりの高水準だった。売買高は2億7393万株。
個別銘柄ではフジタコーポがストップ高。JCコムサ、シンデンハイテク、サン電子やプロパスト、Tホライゾンが上昇した。一方、トレイダーズHD、ミナトHD、アアドアーズやDガレージ、シンワアートが下げた。
東証マザーズ指数は続伸。大引けは前日比20.40ポイント高の940.51だった。昨年8月11日(945.6)以来7カ月ぶりの高値を付けた。個別銘柄ではアクセルM、モブキャス、サイジニア、MRTがストップ高。そーせいやサイバダイン、インベスCが買われた。半面、ミクシィやジグソー、ダブルスタンダード、マーケットエンタ、アイビーシーは売られた。
きょう新規上場したフィットは、9時12分に公開価格(1890円)を149円(7.9%)下回る1741円で初値を付けた。終値は1510円と公開価格を380円(20.1%)下回った。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,938.87 |
86.52 |
日経平均先物 |
16,850.00 |
140.00 |
TOPIX |
1,359.32 |
7.15 |
TOPIX先物 |
1,349.50 |
11.00 |
東証2部指数 |
4,308.94 |
13.66 |
JASDAQ |
2,425.39 |
9.31 |
マザーズ |
940.51 |
20.40 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2761560 |
3088303 |
東証2部 |
77880 |
19924 |
「5年前」
以下は5年前の3.11金曜日のメルマガ。
↓
★「前場」
SQ値は先月まで5ヶ月連続上昇基調。
メジャーSQの日の日経平均はこの1年上昇。
そういうアノマリーを市場関係者が言い出したら戻りのNYは200ドルを超える下落。
気づいたり言い出されたりすると否定されるから不思議なもの。
残った期待は幻のSQにならないがどうかと後退した感。
ギリシャに来るかと思ったら今度はスペイン。
ムーディーズは同国を格下げ。
もっとも同国中央銀行のレポートでは、同国の銀行システムの資本不足は150億ユーロ。
スペイン政府の従来の試算は200億ユーロだったので悪くはないのだが・・・。
ただし・・・。
サウジアラビアではデモ隊に警官隊が発砲との報道。
「怒りの日」が「市場の怒り」になるトリガーになるのかどうか。
ある市場関係者は「怒りの日」を「錨の日」と縁起の悪い読み替え。
かなり切迫させられた週末を迎えている。
今日、「勝手雲」が黒い雲にねじれているのが嫌だったが・・・。
NYの市場関係者のコメントは「買いのチャンスと思って好みの銘柄を買っている」。
好みの銘柄などと言っているところを見ると、そう悲観的と思えないところもある。
うがって見れば、来週のFOMCで何か変化があるとにらんだ展開とも考えられようか。
★「後場」
推定SQ値は10286.48円。
一時下の幻になった。
昨年12月以来の幻継続なのだろうか。
下の幻は現実化しては欲しくないところ。
カルビー(2229)とAGS(3648)が今日東証上場。
菓子大手のカルビーは東証1部上場で、公開価格2100円。
ポテトチップスやかっぱえびせんのように軽い株価を呼び込んで欲しいところだが・・・。
受託計算サービスやソフトの受託開発を手掛けるAGSは東証2部上場。
公開価格は950円。
3日に上場した駅探(3646)は公開価格の2倍近い水準での初値だった。
後場は東京国際フォーラム。
13時30分からミニセミナー。
その後16時30分から埼玉・坂戸でむさし証券の「日本株セミナー」。
明日は終日国際フォーラムでIRフェスタ。
ミニセミナーは11時から30分。
日曜は丹沢で少し重いアイアンの練習。
良い週末を・・・。
★「翌週月曜前場」
東北・関東は混乱。
地震や津波の被害にあわれた場所は強烈な状況。
経験したことのないような動乱となっている。
首都圏でも交通マヒ、ガソリンや食品などの物資不足。
非日常的背景が展開されているが、それでも整然とそして粛々と日常活動は行われている。
海外論調は思いがけず「日本はすごい」あるいは「頑張っている」。
こんな時こそ、こんな時だからこそ。
市場がいち早く「大丈夫」というメッセージを発信することが重要になってこようか。
まさに「力を合わせて」。
誰が悪いとか誰のせいだとかではない筈。
それこそマーケットが自信を持って開くこと。
これが世界に対するこの国の一つのメッセージになる筈。
こんな不測の事態の局面でハイエナのように空売りを狙う面々もいると聞く。
決して負けないように、国も市場も戦う姿勢を見せてくれることに期待したい。
首都圏のほぼ半分以上の世代が未体験の「復興」。
「負けないで、もう少し最後まで走り抜けて」。
そして「どんなに時間かかっても市場は必ず立ち上がる。
追いかけてね、明るい日々を」。
★「翌週月曜後場」
金曜日の東京国際フォーラム。
13時半からの公開セミナーでのこと。
近くにあった建機レンテルのカナモトのブースに「御社は第一四半期46%経常減益なのにここ数日上昇しています。
しかも今日は全体大幅安の中で逆行高。
どうしてですか」と質問。
答えは「わかりません」だった。
今日はこの相場の中で、買い物優勢。
まさか、株価が巨大地震を予知することはなかろうが、摩訶不思議な動きだった。
「でも、一連の低位セクターの流れと解釈されてはいたけど、
日成ビルトや不動テトラ、浅沼組なんかの動きも不自然だった」と市場関係者。
(櫻井)
03月11日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
11日午前の日経平均株価は反落し、前日比146円80銭安の1万6705円55銭だった。
ECBは10日の定例理事会で追加の金融緩和を決めた一方、ドラギ総裁が今後の緩和に慎重な姿勢をみせたことで、さらなる利下げには慎重との受け止めから、欧米株式相場が下落。日本株にも売りが波及した。
ただ、朝方に取引が一巡した後は下げ渋った。ECBは10日にマイナス金利幅の拡大だけでなく量的緩和を拡充する政策も決めた。市場予想を上回る内容と評価する雰囲気も一部でじわりと広がり、下値での買い戻しにつながった。
朝方発表の法人企業景気予測調査によると、1〜3月期の大企業全産業の景況判断指数はマイナス3.2だった。3四半期ぶりのマイナスとなったが円高に伴う輸出採算の悪化が警戒されているため、「材料視するムードは乏しかった」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆7750億円、売買高は15億1444万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は983と、全体の半分強を占めた。値上がりは793、変わらずは166銘柄だった。
外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に振れ、輸出株のトヨタや富士重が下落した。高浜原子力発電所3号機の運転を止めた関西電は続落。
個別では、日経平均への影響が大きい値がさのファストリやソフトバンク、ファナックが下げた。ダイキン工業、JT、高島屋、ラウンドワンが安い。一方、金融の三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなどメガバンクがしっかり。今期が最終増益になるとの見通しを示した積ハウスが上げた。ペプチドリームが急騰、ディップ、市光工業なども買われた。
3月限SQ概算値は16586.95円 -265.40円(暫定値)
3月限SQ概算値は16586.95円(暫定値)
前日比 -265.40円
東証2部指数は反落した。前引けの2部指数は、前日比8.23ポイント安の4287.05となった。個別銘柄では、イーグランド、インタートレ、カーチスHD、アートSHDと朝日インテクが下げた、一方、サイオスがストップ高。日カン、インテリックス、ラオックスが上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。前引けは前日比5円50銭高の2421円58銭だった。投資家の関心が新興企業向け市場に向かった。朝方は欧米株安による投資家心理の悪化で売りが優勢だったが、上昇に転じた。
中小型株に個人などの買いが集まった。バイオ関連や人工知能(AI)関連の上昇が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で434億円、売買高は1億4510万株。個別銘柄ではJCコムサ、シンデンハイテク、フィスコ、サン電子、Tホライゾン、岡本硝子が上昇した。一方、トレイダーズHD、日邦産業、アドアーズやシンワアート、アイサンテクは下げた。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比15.98ポイント安い936.09だった。個別銘柄ではアクセルM、サイジニアがストップ高。そーせいやサイバダイン、ロゼッタが買われた。半面、マーケットエンタ、REMIX、パス、インベスCやミクシィ、トランスGは売られた。
きょう新規上場したフィットは、9時12分に公開価格(1890円)を149円(7.9%)下回る1741円で初値を付けた。午前の終値は1673円だった。
<兜町カタリスト>
「余計なひと言」
NYダウは5ドル安の16995ドルと小幅反落。
ただ高値は17130ドル、安値は16821ドルと乱高下の展開。
ECB理事会で主要金利の一斉引き下げと資産買い入れ枠拡大を好感して上昇したものの
ECBドラギ総裁が記者会見で「一段の金利引き下げが必要になるとは思わない」とコメント。
静かにしていればいいのに余計なコメントが失望感を誘ったとの解釈。
また新規失業保険申請者数が予想以上に減少。
昨年10月以来の水準に改善したことでFRBによる利上げ観測が台頭したことも売り材料視された。
結局市場は金利動向と密接に結合しているものでありこうなると原油価格動向など無視されがちになる。
ということは原油価格の変動は実はメインテーマではないということの裏返しになろう。
昨年第4四半期の資金銃循環統計で米家計純資産は1兆6400億ドル増加の86兆8000億ドル。
株価の上昇や住宅価値の値上がりが押し上げ要因され決して悪くはない。
家計債務は年率換算で3.4%増加しており、消費マインドも減少してはいないと思われる。
昨日のS&P500は微幅高。
いずれにしても「3月10日暴落説」は消された。
昨日の日経平均株価は4日ぶりの反発。
商いは今年最低の2兆431億円。
しかし3月4日の戻り高値17014円にあと162円と迫った。
シカゴ225先物終値は16680円。
高値16800円、安値16465円で「165」と「168」のレンジでの推移。
「2・5・8」の法則は効いている。
今日はメジャーSQ。
寄りは下のSQ値を求める向きの動きに翻弄されるかも知れないが通過後は落ち着いた動きとなろうか。
後場に戻す方向は続いており2日連続の日足陽線。
昨日あけたマド(16706円ー16713円を埋めて上方向というシナリオが想定される。
3月第1週の外国人は9週連続で売り越し、売越額は954億円。
個人も2週連続で売り越し、売越額は1989億円。
信託銀行は15週連続の買い越しで、買越額は2813億円。
信託の連続買い越しは08年9月第3週〜12月第4週までの15週連続以来の長さ。
空売り比率は38.2%。日経VIは30.93といずれも落ち着いてきた。
残念ながら為替と密接に連関している株価。
「25日線への接近、そして上回ることがカギ」との声も聞かれる。
罫線的にはそうなのかも知れないが、どうもココロが感じられない。
「REIT海外勢買い活発」の見出しは日経朝刊。
2月は1167億円で07年2月の1398億円以来過去2番目の買い越し額。
マイナス金利と日本の不動産価格の安定性に注目したとの解釈。
昨年末から6%上昇したREIT、11%下落した日経平均。
この差は結構大きい。
中小型株のようなボラを望まなければREITのジワジワさも結構心地良いかも知れない。
推定SQ値は16586.95円。
権利落ちは100円近くになりそうな気配。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
サンセイランディック(3277)・・・動兆
サンセイランディックに注目する。
同社は底地借地の不動産の権利調整再生が中核。
民泊関連の一翼も担っている。
業績は好調。
今12月売上高は146円(前期比26.8%増)。
純利益は8.48億円(同17.1%増)の見通し。
(円)
(兜町カタリスト櫻井)
03月11日 相場概況(寄り付き)
【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は前日比242.17円安の1万6610.18円で寄り付いた。
シカゴ日経225先物に(清算値16545円)、さや寄せの格好から大幅反落スタート。
ドラギ発言を受け欧州株市場は軒並み安となった。米国株市場では引けにかけ下げ幅を縮小したもののマイナス圏で着地しており、東京市場でもリスクを取りにくい環境となっている。
外国為替市場のドル円相場は午前9時時点で1ドル=112円80銭前後と、前日午後5時時点に比べ74銭の大幅なドル安・円高。輸出株中心に逆風となっている。
寄り付き時点で業種別では33業種全面安で値下がりで目立つのは、ゴム製品、保険、非鉄、機械、輸送用機器、ガラス土石など
ペプドリ <4587> は買い注文(売りは3.9億円)を集めて特別買い気配を切り上げている。MRTやアーバネットも買いが売りを大幅に上回る注文が入っており、買い気配を切り上げてストップ高まで買い進まれる可能性がある。
そのほか、サイオスやシーズHD、インタートレも買い気配を切り上げている。
東証マザーズに新規上場したフィット<1436>がウリ気配で始まった。寄り付き段階、公開価格と同値の1890円に差し引き31万株程度の売り注文を抱えている。
四国地方を中心に、住宅事業、エナジー事業を展開する。公開株式数は117万株。
外資系等はペプチド(4587)、東鉄工(1835)に注目。
テクニカル的には日ハム(2282)、アイロム(2372)、Jオイル(2613)、サンセイ(3277)、ベリサーブ(3724)、BML(4694)、シンニッタン(6319)、ホシザキ(6465)、ホーチキ(6745)、富士通ゼ(6755)、日光電(6849)、オプテックス(6914)、FPG(7148)、コンドーテック(7438)、ライトオン(7445)、ヤマハ(7951)が動兆。
03月11日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
11日の東京株式市場は、シカゴ先物にさや寄せする格好となり、弱含みの展開となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万6600円−1万6800円を想定する。
注目のECB理事会では、追加緩和が踏み込んだ内容となったことから発表直後の欧米株は買い反応で、為替も円安に振れる動きだった。
ただ、その後ドラギECB(欧州中央銀行)総裁の発言を受け、欧米株式は下落。その動きから売りが先行するとみられる。
先行き不透明感に加え週末要因も重なり、軟調な動きが続くことも予想される。3月SQ(特別清算指数)値の市場推定値が意識される場面もありそう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2370万株、買い800万株で、差し引き1570万株の大幅売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、情報通信、自動車、小売、損保、不動産、金属など。
買いセクターに、REIT、空運、鉱業、情報通信、小売など。
【個別材料銘柄】
■ディップ <2379>
前期経常を19%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も7円増額。
■アーバネット <3242> [JQ]
今期配当を1円増額修正。
■神島化 <4026> [東証2]
11-1月期(3Q)経常は2.1倍増益、今期配当を4円増額修正。
■MRT <6034> [東証M]
3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■鎌倉新書 <6184> [東証M]
今期経常は49%増で2期連続最高益更新へ。
【予定】
11日(金)
【国内】
メジャーSQ算出日
1-3月期法人企業景気予測調査(8:50)
東日本大震災から5年
《決算発表》
ベルグアース、大盛工業、フルスピード、ファーマフーズ、アマガサ、Hamee、コーセーアールイ、ADR、コンフォリア、トーエル、山岡家、菊池製作、シーアールイー、エイチーム、ソフトウェアサー、フリービット、gumi、アイリッジ、ユークス、TYO、イトクロ、ウエスコHD、ウイルコHD、TASAKI、カナモト、ドーム、丹青社など
《新規上場》
フィット
【海外】
英1月貿易収支(18:30)
インド1月鉱工業生産(21:00)
米2月輸入物価(22:30)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
10日のNYダウ平均が小反落し、前日比5ドル23セント安の1万6995ドル13セントで終えた。欧州株安を受け、米国株にも売りが波及した。
ドラギECB総裁が更なる金融緩和を想定していないと発言したことや、軟調な原油相場が嫌気され、午後にかけて上げ幅を縮小し下落に転じた。引けにかけて緩やかに下げ幅を縮小したものの、上値の重い展開となった。
原油先物相場が下げ、エネルギーなど素材関連株が売られたことも重荷となった。ダウ平均は一時、178ドル安まで下げ幅を広げた。
朝方はECBによる追加緩和規模などを評価した買いが入り、ダウ平均は129ドル高まで上げる場面があった。午後も取引終了にかけては下げ渋った。
ナスダック指数は同12.223ポイント安の4662.156で終えた。
セクター別では、半導体・半導体製造装置や小売が上昇する一方で食品・生活必需品小売やメディアが下落した。
検索サイトのヤフー(YHOO)は社外取締役2名の追加を発表したが軟調推移。ドイツ取引所からオプション市場運営事業を買収すると発表した取引所運営のナスダックも小安い。化学のデュポンやマイクロソフトの下げが目立った。
ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)は決算内容や増配が好感され、10%強の大幅高。製薬のメルクや半導体のインテルが高かった。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,995.13 −5.23
S&P500種
1,989.57
ナスダック
4,662.156 −12.223
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反落した。
3月物は前日比115円安の1万6680円で取引を終え、10日の大阪取引所の終値を170円下回った。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がこの先のさらなる利下げには慎重な姿勢を示し、欧米株とともに売られた。朝方の取引ではECBの利下げ決定を受け、買いが優勢だった。
この日の3月物安値は1万6465円、高値は1万7170円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16680 ( -170 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16670 ( -180 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あすの3月SQ(特別清算指数)値算出にかかる売買は「若干の売り越しもよう」との声も聞かれた。
ECBの追加金融緩和が円相場に与える影響が注目されるが、ある程度織り込まれていると判断している。
原油価格の底打ち機運や米国株の強い動きなどと併せて考えると、上への勢いを強める土壌は整いつつある。まずは今晩のECB理事会の内容をマーケットが好感するかに注目したい。
SQ(特別清算指数)通過と来週の日銀会合、FOMCを消化してリスクオンという分かりやすい流れとなれば、3月権利配当取りの駆け込み買いも相まって、株高基調を強めやすいだろう。
【注目の開示銘柄】
■積水ハウス[1928]
16年1月期決算を発表。営業利益は前期比2.1%増の1496億円、純利益は同6.6%、17年1月期予想は営業利益が前期比13.6%増の1700億円、純利益は同31.7%増の1110億円とした。年間配当予想は前期比10円増の64円。QUICKコンセンサスは営業利益(13社)が1751億円、純利益(12社)は1125億円。同時に、自社株買いを発表。発行済み株数の1.85%にあたる1300万株、220億円を上限に取得する。取得期間は11日から来年1月31日まで。10日終値は1828.0円(▲16.0)。
■ダスキン [4665]
自己株消却を発表。発行済み総数の9.45%にあたる600万株を31日に消却する。10日終値は2093円(△46)。
■京阪電気鉄道[9045]
ユーロ円建ての新株予約権付社債(転換社債=CB)の発行を発表。200億円を調達し、全額を自社株買いに充てる。自社株買いは発行済み株式数の5.34%にあたる3000万株を上限に実施する。取得期間は11日から9月30日まで。10日終値は770円(△8)。
東証が10日発表した3月第1週(2月29日〜3月4日)の部門別売買動向によると、外国人は9週連続で売り越し、売越額は954億円。個人も2週連続で売り越し、売越額は1989億円。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は15週連続の買い越しで、買越額は2813億円。信託の連続買い越しは08年9月第3週から08年12月第4週までの15週連続以来の長さ。信託の動向には年金のほか、事業会社の自社株買いも一部含まれていると観測されている。
03月10日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
10日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発した。前日比210円15銭高の1万6852円35銭で終えた。
きょうの東京市場はリスク選好ムードのなか終始買いが優勢だった。前日の欧米株市場が総じて堅調だったことに加え、WTI原油価格が今年に入って初めて38ドル台に乗せ、為替も円安方向に振れるなど安心材料が揃った。
年初から下げていた原油先物価格に回復傾向が見られたのも追い風になり、主力株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。また、資源株に見直し買いが入り相場を押し上げた。
日本時間今晩に予定されるECB理事会の結果を見たいとの思惑も反映された。日経平均の上昇が一巡した後は様子見ムードも台頭し、後場中盤を過ぎると徐々に上値も重くなった。
大津地裁は9日、関西電の高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)運転差し止めを命じる決定をした。原発事業の先行き不透明感が広がり、関西電が大幅安となった。他の電力株にも売りが波及し、業種別東証株価指数(TOPIX)で「電気・ガス業」は前日比3%下落し、33業種で最も下落率が大きい逆行安となった。
JPX日経インデックス400も4営業日ぶりに反発した。終値は前日比177.77ポイント高の1万2235.49。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反発し、19.84ポイント高の1352.17で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆431億円だった。売買高は19億8326万株。東証1部の値上がり銘柄数は1680と全体の86%を占めた。値下がりは198、変わらずは65銘柄だった。
個別では、トヨタやスズキが上昇した。国際石開帝石や三菱商も高い。三菱UFJやみずほFGが買われた。台湾のスマートフォン(スマホ)大手と業務提携すると発表したグリーの上げが目立った。セブン&アイ・ホールディングスも買いを集めている。菱洋エレクトロが大幅高、リンクアンドモチベーションも高い。
一方、関西電力が急落したほか他の電力株も軒並み大幅安。NTTやKDDIが下落。三井不や菱地所も下げた。仮想通貨の普及期待から上げ基調が続いていたマネパGが連日で下落した。VOYAGE GROUP、ザッパラスなどの下げもきつい。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。大引けの2部指数は、前日比42.42ポイント高の4295.28となった。個別銘柄ではサイオス、ソマールがストップ高。RVH、神島化学工業、富士通コン、ラオックスが上げた。一方、ぷらっと、東亜バル、インタートレやアートSHDが下げた
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反発した。終値は前日比13円44銭高い2416円8銭だった。日経平均株価が4日ぶりに上昇し、新興企業市場でも買い意欲が回復した。バイオ銘柄、民泊銘柄を中心に買いが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で763億円と1月26日以来、約1カ月半ぶりの高水準になった。売買高は3億3555万株と1月15日以来、約2カ月ぶりの大商い。
個別銘柄ではシンワアート、イメージ情、フィスコ、ネクスグループがストップ高。セリアやクルーズ、アパマンショが上昇した。半面、ミナトHD、プロルート、アイサンテクや平田機工、トレイダーズは下落した。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反発した。終値は前日比11.63ポイント高い920.11だった。マーケットエンタ、ロゼッタ、ミクシィやサイバダイン、ジグソーが上昇した。半面、ブラス、サイジニア、アドウェイズやインフォテリ、アンジェスは下落した。
年度末にかけて相次ぐ新規株式公開(IPO)銘柄の公募株を買い付けるために換金売りが出やすく、7日に約7カ月ぶり高値を付けたマザーズ銘柄にはやや息切れ感が出て、上昇相場をけん引したそーせいが続落した。一方で、米社との契約といった新たな材料が出たバイオ企業のトランスGが買われるなどの動きも目立った。
「マザーズに昨年12月上場したインベスCをはじめとするIPO銘柄が堅調に推移しているため、個人投資家の投資余力が膨らんでおりIPOに絡んだ換金売りの影響を弱めている」という。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,852.35 |
210.15 |
日経平均先物 |
16,850.00 |
220.00 |
TOPIX |
1,352.17 |
19.84 |
TOPIX先物 |
1,349.50 |
18.50 |
東証2部指数 |
4,295.28 |
42.42 |
JASDAQ |
2,416.08 |
13.44 |
マザーズ |
920.11 |
11.63 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1983260 |
2043132 |
東証2部 |
81150 |
19668 |
「AI」
後付けのような報道が目立つ。
一つは日経の「ノルウェー年金、日本国債4300億円売却」。
昨年10〜12月に多額の日本国債を売却したという。
それでも2兆7600億円持っているが9月末比13%減少。
「低金利で投資妙味が減ったことで他国債に乗り換えた」との解釈。
長期運用の視点では確かにそうだろう。
しかしマイナス金利以降の日本国債の価格上昇を踏まえれば、短期的には「ヘタ」。
もっともそんな短期で物事を考えずに機械的に売却したのだろうが・・・。
もうひとつは米資産運用会社ブラックロックが米ドル売り・円買いのポジションを縮小したとの報。
最高投資責任者リーダ氏のコメントは「われわれは逆方向に転換し現在はドルに前向き」。
2月にユーロ、円、ポンドの純持ち高を全て解消したというからすごい。
ひょっとしてドル資金が必要だったの?と穿った見方もできないではない。
あるいはポジショントークなのかも知れない。
しかしプロのドル回帰の動きはなくはない筈。
AIがガンバている。
10年先と言われていた囲碁のプロへの勝利。
グーグル開発した人工知能の「アルファ碁」と世界トップ級のプロ韓国イ・セドル九段との5局勝負。
初戦はアルファ碁が勝った。
もはや学習するAI抜きに未来は語れなくなってきた。
とともにマーケットテーマになることも考えられる。
ある市場関係者が「AI」を「A1」と言っていたが「A1」と言うり略語もあるのだろうか。
中国の不動産の話がバブッている。
どこかで聞いたような話。
中国の主要都市の北京・上海・広州・シンセンの土地で全米の半分が買えるという。
かつて東京23区の土地で全米、千代田区でカリフォルニア州が買えると言われた。
これら中国主要地域は昨年7月は前年同月比4%の下落。
ところが今年1月には前年同月比20%超の上昇だという。
いつか来た道のような気もするが・・・。
(櫻井)
03月10日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
10日午前の日経平均株価は4営業日ぶりに反発した。前日比163円90銭高の1万6806円10銭で前場を終えた。
終始買いの勢いが勝った。前日までの下げで値ごろ感が生じており、欧米株高や原油高、為替の円安歩調を受けてリスクを取る動きが強まった。上げ幅は一時200円を超えた。
大津地裁の高浜原発3、4号機の運転差し止め命令を受け電力株の下げが全体地合いに影響しているが、円安を背景に主力輸出株が買われ、日経平均は高値圏で売り物をこなし1万6800円台で着地している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8936億円だった。売買高は9億2933万株。東証1部の値上がり銘柄数は1603と、全体の83%を占めた。値下がりは252、変わらずは85銘柄だった。
国際石開帝石や三菱商など資源関連に見直し買いが入って相場を押し上げた。
個別では、トヨタや富士重など自動車株が堅調、コマツや日立建機も上昇。ソニーやスズキも買われた。テンプホールディングス、リンクアンドモチベーション、芦森工業も買われた。
一方、ソフトバンクやNTTが下げた。大津地裁から高浜原発の運転差し止めの仮処分命令を受けた関西電は急落した。東電や中部電も下落した。日立金属、パイオニアが売られ、東京建物、アシックスなども下落した。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。前引けの2部指数は、前日比39.18ポイント高の4292.04となった。 個別銘柄ではソマールがストップ高。富士通コン、エリア、キョウデン、インタートレやラオックスが上げた。一方、ぷらっと、アートSHDやJトラストが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反発した。前引けは前日に比べ10円69銭高い2413円33銭だった。新興企業市場でも買い意欲が回復し、フィンテック銘柄やバイオ銘柄を中心に買いが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で420億円、売買高は1億8364万株。
個別銘柄ではイメージ情がストップ高。アドアーズ、ウィズ、SJI、セリア、クルーズ、アパマンショが上昇した。半面、ミナトHD、プロルート、アイサンテクやセプテニHD、平田機工が下落した。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反発した。前引けは前日比11.46ポイント高い919.94だった。個別銘柄では、トランスGがストップ高。ミクシィ、マーケットエンタ、ロゼッタ、インベスCが上昇した。一方で、ブラス、ダブルスタンダード、サイジニア、そーせいやアンジェス、アドウェイズは下落した。
03月10日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比130円21銭高の1万6772円41銭。
前日比100〜130円程度高い1万6700円台後半で推移している。外国為替市場での円高一服が追い風となり、輸出関連には買いが続いた。一方で原発事業の不透明感がじわりと広がった電力株が下げ、相場の重荷となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んだ。
大津地裁は9日、関西電力高浜原子力発電3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めの影響で関西電のほか他の電力株にも売りが波及した。
日経平均プラス寄与度トップはファストリ で、日経平均を10.20円押し上げている。次いでファナックが9.61円、セコムが5.61円、富士フイルムが5.34円と続く。
マイナス寄与度は8.36円の押し下げでソフトバンクがトップ。以下、トレンドが2.75円、KDDIが2.35円、TDKが2.35円と続いている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5183億円だった。売買高は5億6936万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1577と、全体の82%を占めた。値下がりは252、変わらずは103銘柄だった。
業種別では33業種中29業種が値上がり。1位はパルプ・紙で、以下、鉱業、水産・農林、繊維と続く。値下がり上位には電気・ガス、鉄鋼、保険が並んでいる。
主力のファナックやファストリが上げた。スズキや日産自も上昇。セブン&アイやJTも上げた。CB発行で自社株買いを実施すると発表した富機製も高い。一方、ソフトバンクやKDDIが下げた。東北電や中部電も下落した。13時30分に決算発表を控える積ハウスも売りが優勢。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。インタートレやアートSHDが上げた。一方、ぷらっとやJトラストが下げた。
225先物はGS・ニューエッジ・パリバ・HSBC・メリルが買い越し。
ドイツ・大和・アムロ・みずほ・ナティクス・シティ・三菱が売り越し。
TOPIX先物は大和・GS・パリバ・三菱が売り越し。
外資系等はトリドール(3397)、能見防災(6744)、ヤマハ(7951)に注目。
テクニカル的にはアネスト岩田(6381)、PCデポ(7618)が動兆。
<兜町カタリスト>
「気配は漂ってきた」
NYダウは36ドル高の17000ドルと3日ぶりの反発。
原油先物価格がバレル38ドル台まで反騰したことを好感してエネルギーセクターが上昇した。
「今年WTI原油先物価格とS&P500指数が連動しなかったのは6日。
原油が世界経済のバロメーターであるからというよりも、市場心理が影響している側面が強い」と言う声も聞こえる。
確かに株式市場よりもはるかに小さい市場の原油に振り回されるのも変な印象。
債券市場は入札が軟調だったこともあり反落(利回りは上昇)し10年債利回りは1.886%。
中国景気を懸念して安全資産としての米国債という思考法もあるが日々移ろっている。
市場ではアップルに対する弱気心理が改善してきたとの指摘。
過去2年間の平均PER13倍に対して直近は10.7倍。
新興国向けの低価格機種が意外と奏功するのかも知れない。
NYダウは17000ドルをキープしており、悪くはない状況。
一方東京。
「荒れるSQの水曜日」は3日続落となった。
ただ火曜水曜と前場安→後場下落幅を縮小の動き。
一方的に下落に同調する相場でもない。
シカゴ225先物の終値は16795円。
高値16825円、安値16490円で依然16500円水準を狙った売りはあった模様。
高値16825円は少し物足りなさが残る。
25日移動平均からのかい離はプラス1.9%まで低下しており目先的過熱感は完全に消滅。
松井証券経由の信用評価損率も売り方7.8%、買い方11.68%と再び悪化している。
もっとも空売り比率は39.8%と30%台で踏みとどまっており、売りたたく動きは少ないだろう。
裁定買い残はわずか800億円の増加で1兆9144億円でこれも邪魔はしない。
騰落レシオは82.75%まで低下しており今日は反発期待というところ。
今年成績の悪い木曜もたまには良い木曜になって欲しいもの。
早朝に北朝鮮がミサイルを発射したと報じられたが特に材料視はされないだろう。
自民党の稲田政調会長は消費増税を「本末転倒」と言い、
本田内閣参与は「サミット後の消費増税・凍結宣言望ましい。可能ならば7兆円の補正予算」とコメントしている。
政策期待が徐々に高まりそうな気配は漂ってきた。
3月1日終値は16085円だったのでいまのところ3月月足は陽線。
実に4か月ぶり。
日経平均の25日移動平均は16339円。
75日線は17797円、200日線は18867円。
一目均衡の雲は黒く下限は18014円でまだ雲の下。
勝手雲は上限16385円なので3月2日から上抜けている。
そして明日11日からは黒から白い雲にねじれて変化。
来週末には上限が16658円まで上昇するので形は悪くない。
国土交通省は建設現場の生産性向上検討する『i-Construction(アイ・コンストラクション)委員会』開催。
ICT技術の全面的な活用など盛り込んだ骨子案を示した。。
ICT技術に加え、規格の標準化、施工時期の平準化の3施策を先行的に取り組むという。
これはオプティム(3694)の出番かも知れない。
NYダウは36ドル高の170004ドルと反発。
NASDAQは25ポイント高の4674ポイントと3日ぶりの反発。
S&P500は10ポイント高いの1989ポイント。
ダウ輸送株指数は50ポイント高の7528ポイント。
3市場の売買高は約75億株と低下。
CME円建ては大証比165円高の16795円。
ドル建ては大証比165ポイント高の16795ポイント。
ドル円は113.35円。
10年国債利回りは1.886%。
非公式外資系動向は650万株売り/1140万株買い。
金額ベースは19億円の仮越し(3日ぶり)。
売りはサービス・精密・REIT・ゴム・自動車・食品・化学セクターなど。
買いは機械・銀行・薬品・鉄鋼セクターなど。
売買交錯は小売・不動産・電機・情報通信・通信セクターなど。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アイビーシー(3920)・・・動兆
アイビーシーに注目する。
同社はICTインフラ性能監視が中核。
データセンターや通信会社向けにライセンス販売が好調。
マイナンバーも追い風。
昨年秋のIPO後のリバウンド期待。
(兜町カタリスト櫻井)
03月10日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
10日の東京株式市場は、シカゴ先物にさや寄せする格好から反発が見込まれる。
日経平均株価予想レンジは、1万6600円−1万7000円
欧米株高、原油高、円高一服とフォローの流れで買い優勢の展開が想定される。反発後、日経平均株価が1万7000円に迫る場面もありそうだ。
ただ、午前10時30分に、中国で2月消費者物価と生産者物価の発表が予定されていることから、模様眺めムードが広がる可能性もある。
直近で中国の貿易指標を受けグローバル市場が軟調となったことから、弱い結果となった場合は上値は抑えられやすい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り650万株、買い1140万株で、差し引き490万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、通信、サービス、精密、REIT、情報通信、ゴム、電機、自動車、不動産、食品、化学、小売など。
買いセクターに、小売、機械、銀行、不動産、電機、情報通信、通信、薬品、鉄鋼など。
【個別材料銘柄】
■JVCケンウ <6632>
シスメックス <6869> とがんなどの検査に有用なエクソソームを対象とした診断機器を共同開発する
■レントラック<6045>
主力の成果報酬型広告サービス事業が好調なうえスマホ向けアフィリエイト広告ネットワーク事業の譲受も寄与、16年3月期の連結業績予想を上方修正
■OSGコーポ<6757>
17年1月期の連結業績は2ケタ増益を予想、期末一括配当予想は30円(前期実績25円)に増額を計画
■LINK&M <2170>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.24%にあたる140万株(金額で2億2400万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月15日から4月14日まで。
【予定】
10日(木)
【国内】
2月国内企業物価指数(8:50)
2月都心オフィス空室率(11:00)
5年国債入札
《決算発表》
三井ハイテ、積水ハウス、テンポス、アヲハタ、サトウ食品、ミサワ、バルニバーヒ、イーブック、神島化、シーズHD、鎌倉新書、サムコ、コーセル、トップカルチャ、シーイーシー
【海外】
中国2月生産者・消費者物価(10:30)
NZ準備銀行金融政策決定会合
韓国中銀政策金利発表
独1月貿易収支・経常収支(16:00)
仏1月鉱工業生産(16:45)
ブラジル1月小売売上高(21:00)
ECB定例理事会(21:45)
ドラギ総裁会見(22:30)
米2月財政収支(11日4:00)
米30年国債入札
《決算発表》
ダラー・ゼネラル
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
9日のNYダウ平均は反発し、前日比36ドル26セント高の1万7000ドル36セントで終えた。
米エネルギー情報局(EIA)が午前発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫は増えたが原油先物相場は堅調に推移した。原油高で収益圧迫への懸念が和らぎ、エネルギー株の一角に買い戻しが入った。
また、朝方はECB理事会での追加の金融緩和の観測から、米株式市場に資金が流入しやすい地合いになるとの期待が浮上した。
1月の米卸売在庫が前月から増加し、市場予想も上回った。複数の米金融機関が1〜3月期の実質国内総生産(GDP)予想を上方修正した。米景気の先行き不透明感が和らぎ、相場を支えた。
ただ、取引終了にかけては欧州中央銀行(ECB)による10日の理事会の結果を見極めたいとして持ち高を調整する売りも出て、相場上昇の勢いは限られた。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、25.554ポイント高の4674.379で終了した。
セクター別では、エネルギーやソフトウェア・サービスが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや電気通信サービスが下落した。
個別銘柄では、シェブロンが4%あまり上昇。マイクロソフトやシスコシステムズも上げた。
増配を発表した食品のゼネラル・ミルズが高い。ダーデン・レストランツは同日発表した業績見通しが市場予想を上回り、買い優勢で終えた。衣料のエクスプレスが上昇、製薬のバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルも高く終えた。
一方でナイキやゴールドマン・サックスなどが下落した。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,000.36 +36.26
S&P500種
1,989.26
ナスダック
4,674.379 +25.554
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに反発した。
3月物は前日比120円高の1万6795円で取引を終え、9日の大阪取引所終値を165円上回った。原油先物相場の上昇を受けて、米株とともに買われた。円相場の下落も支援材料になり、3月物は午後に1万6825円の高値を付けた。一方、安値は1万6490円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16795 ( +165 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16795 ( +165 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
アノマリーどおりの荒れるSQ週の水曜日だった。
日経平均は3日連続で3桁の下落。ストンと下げてその後下げ渋り、戻すけれどもまた失速という動きは昨日の相場を見ているようだった。
リスクオフというほどではないが、押し目買い意欲も弱いやる気のない相場だった。
ECB理事会前に様子見姿勢が強まるのは仕方ないが、結果が東京株式市場に反映されるのは11日の金曜で、明日もまだ主体性のない相場に翻弄されそうだ。
積極的にポジションを傾けづらい。
ドラギ総裁は1月の前回理事会で、追加緩和の実施を示唆しており、新たな具体策を見極めたいとの空気が強まる可能性がある。
市場では、「予想の範囲内の内容にとどまるとみられ、影響は限定的だろう」との声が聞かれる。
1万6500円近辺では押し目買いの動きが指摘されたが、引き続き為替動向にらみの展開に変わりはないだろう。
【注目の開示銘柄】
■リックス[7525]
自社株買いを発表。発行済み株数の3.0%にあたる26万株、2億8390万円を上限に取得する。10日の取引前に時間外買い付けを行う。同社は東証2部上場の機械商社。9日終値は1092円(△1)。
■アグロカネショウ[4955]
自社株買いを発表。発行済み株数の3.45%にあたる45万株、4億2390万円を上限に取得する。10日の取引前に時間外買い付けを行う。9日終値は942円(△7)。
■菱洋エレクトロ[8068]
16年1月期決算を発表。営業利益は前期比57.3%減の8億7600円、純利益は同55.9%減の7億4300万円だった。パソコン向け半導体やソフトウエアが振るわなかった。
17年1月期予想は営業利益が前期比2.3倍の21億円、純利益は同87.0%増の13億円とした。年間配当も前期比10円増の40円。あわせて、自社株買いを発表。発行済み株式数の0.61%にあたる15万株、2億円を上限に実施する。9日終値は1235円(▲32)。
東証が9日発表した4日時点の裁定取引に伴う現物株の買い残高(期近・期先合計)は4週ぶりに増加。金額ベースで、前週比800億円増の1兆9144億円だった。一方、現物株の裁定売り残高は3週連続で増加し、前週比130億円増の5217億円。
SMBC日興証券のレポートでは、
マザーズ指数は底入れ
マザーズ指数は 2013 年の高値 1,052pt(13/5/14)以来、三角保ち合い構成での揉み合いが続いている。
昨年 6 月の高値 1,028pt(15/6/24)からの調整が拡大し、708pt(15/9/8)を割り込んだが、635pt(14/5/19)を割れずに 667pt(16/2/12)で下げ止まり、その後の上昇で 906pt(15/12/7)を上抜き、底打ちした公算が大きくなった。
03月09日個別銘柄
個別銘柄情報を3銘柄更新しました。
[4712]アドアーズ
[3022]山下医科器械
[4662]フォーカスシステムズ
03月09日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
9日の日経平均株価は3日続落し、前日比140円95銭安の1万6642円20銭で終えた。
前日の欧米株市場が総じて軟調だったことに加え、原油先物価格の反落、為替も引き続き円が強い動きをみせたことなどが嫌気されて下値模索の動きを強いられた。
円高・ドル安を嫌気して輸出関連株を中心に朝方から売りが広がった。前場には節目の1万6500円を取引時間中として一週間ぶりに割る場面もあった。円相場の上昇が一服した後場には買いも入り、次第に下げ渋った。ただ10日に予定する欧州中央銀行(ECB)の理事会の結果を見極めたいとの見方もあり、動きは限られた。
ロールオーバーの進捗が観測される中も週末のメジャーSQを前にボラティリティが高まることへの警戒感も上値を押さえた。
自動車など輸出株が売られたほか、鉄鋼、海運、非鉄などの市況関連株への売りが目立ち、銀行セクターも下値を探る動きが目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆2806億円。売買高は22億4920万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1477、値上がりは372、変わらずは94だった。
個別では郵船や商船三井の海運株が軒並み大幅下落した。鉄鋼株や非鉄株も下げが目立ち、新日鉄住金や住友鉱が売られた。円高による輸出採算の悪化を懸念し、日産自やファナックなどに売りが出た。浜ゴムやブリヂストンも大幅下落。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが軟調、値がさ株のファストリやソフトバンクも安い。
一方で一部百貨店の閉鎖を明らかにしたセブン&アイが上昇。通信株の一角に買いが入り、NTTやKDDIが高い。ソニーや東エレクも上げた。アイロムグループが急伸、東京製綱、enishなども値を飛ばした
東証2部株価指数は続落した。大引けの2部指数は、前日比30.35ポイントや巣の4252.86となった。個別銘柄ではエリア、ウインテスト、郷鉄工所、ぷらっと、ラオックスやサイバーコムが下げた、一方、サイオス、インタートレがストップ高。RVHやアートSHDが上げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比8円67銭安の2402円64銭だった。外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れて日経平均株価が下落、新興市場でも投資家心理が悪化して売りに押された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で710億円、売買高は2億6906万株だった。個別銘柄では、サン電子やアクサスHDが下げた。半面、株主優待の導入を発表したアドアーズ、デジタルデザイン、ウィズがストップ高。クルーズやハーモニックが下落した。一方、ドローン関連銘柄に買いが波及し、アクモスや石井工研が上げた。
東証マザーズ指数も続落した。終値は前日比10.20ポイント安い908.48だった。個別銘柄では、そーせいやジグソーが下げた。サイバダインやFFRIも下落した。ネットイヤー、バリューゴルフ、はてなが売られた。半面、マーケットエンタ、サイジニアがストップ高。アイビーシーやインベスCが上げた。新薬の治験進展を発表したアンジェスは上昇した。
きょうマザーズ市場に新規上場したブラスは9時14分に公開価格(4370円)を280円(6.4%)上回る4650円で初値を付けた。大引けにかけて売りに押され公開価格と比較して3%安の4240円で終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,642.20 |
-140.95 |
日経平均先物 |
16,630.00 |
-170.00 |
TOPIX |
1,332.33 |
-15.39 |
TOPIX先物 |
1,331.00 |
-21.50 |
東証2部指数 |
4,252.86 |
-30.35 |
JASDAQ |
2,402.64 |
-8.67 |
マザーズ |
908.48 |
-10.20 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2249200 |
2280612 |
東証2部 |
78520 |
16263 |
「恣意的指数」
「ミザリーインデックス」(悲惨指数)というのが世の中にはある。
米経済学者のアーサー・オークン氏が考案した指標で、数字自体に理論的な意味はないという、
中身は簡単でインフレ率と失業率の合計。
実感しやすい物価の動向と就職のしやすさの両方を加味して国民の生活実感を把握しようとする指標だ。
一般的には悲惨指数が10%を超えると国民の経済政策に対する不満が高まるという。
因みに2015年は悲惨指数が一番低い(つまり一番悲惨出ない)のがタイ、次いでスイス。
日本は3位にランキングしている。
中国が7位。
アメリカが8位。
この結果からみれば国民の生活実感は日米中と悪くなく選挙で政権交代の可能性も低いという声も聞かれる。
一方で悲惨指数のトップはベネズエラついでアルゼンチン、南アフリカ、ギリシャ、ウクライナなど。
どんなもので指数化すればランキングが生じるから面白い。
まあ、指数とか指標とか統計なんて非作位的を装った恣意的数字に過ぎないが・・・。
225先物のSQ週の値動きを振り返れば・・・。
2月:月曜280円高→火曜940円安→水曜390円安→木曜休場
1月▲620円→▲20円→▲180円→▲520円
12月△290円→▲260円→▲190円→▲290円
11月△360円→△80円→△40円→▲60円
10月△400円→△100円→△210円→▲280円
9月△110円→▲410円→△1120円→▲430円
昨年12月からの「月前半安」のアノマリーを打ち消したのが4か月ぶりの「週末・週初の連続高」と言う説。
あるいは3月1日初日のS&P500の上昇率2.38%が3月初日として過去最高だったとも。
1950年以降3月のS&P500の平均騰落率はプラス1.2%。
勝率65%の数字と10日暴落説の相克。
何かを持ち出して打ち消そうという努力はアチコチにある。
(櫻井)
03月09日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
9日午前の日経平均株価は大幅に3日続落した。前引けは前日比267円22銭安の1万6515円93銭だった。
前日の欧米株市場の下落や原油市況の反落、為替の円高進行などを受けて主力株を中心に終始売り優勢の地合いとなった。日経平均株価は1万6500円割れまで水準を切り下げ、取引時間中としては3月2日以来の安値圏に沈んでいる。
週末のメジャーSQを控え仕掛け的な売りに対する警戒感も根強い。
世界景気に対する不安が強まる中で資源株への売りも目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に3日続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆577億円、売買高は10億9516万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1678、値上がりは191、変わらずは71だった。
個別は住友鉱や三菱マといった非鉄株が東証1部の下落率で上位に入った。原油安を受けて国際石開帝石、海洋掘削が大幅安。郵船や商船三井など海運株も大きく下げた。
ソフトバンクグループが軟調、マネーパートナーズグループも大きく利食われた。ファナックが冴えず、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも安い。
自動車株では円高による輸出採算の悪化を懸念して日産自やトヨタが安かった。
一方で内需株の一角に買いが入った。ファミリーMやローソンが逆行高。一部百貨店の閉鎖を発表したセブン&アイも高い。NTTやKDDIも買いが優勢だった。アイロムグループが値上がり率トップに買われ、新日本科学、ワコムも買いを集めた。
東証2部株価指数は続落。前引けの2部指数は、前日比35.11ポイント安の4248.10となった。
個別銘柄では郷鉄工所、ラオックスやJトラストが下げ、一方、インタートレがストップ高。くろがね工作所、安川情報、タカトリ、アートSHDや理経が上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比11円81銭安の2399円50銭だった。外国為替市場で円相場が対ドルで円高・ドル安方向に振れて日経平均株価が下げ、投資家心理が悪化した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で335億円、売買高は1億1544万株だった。
トレイダーズやサン電子が下げた。アクサスHDやハーモニック、エン・ジャパンも下落した。一方でドローン関連銘柄には買いが波及、アクモスや石井工研、イメージワンが大幅高だった。デジタルデザイン、太洋工業、プロルート、日本アイエスケイ、SJIも買われた。
東証マザーズ指数も続落した。前引けは前日比16.05ポイント安い902.63だった。個別銘柄ではネットイヤー、メディア工房、そーせいやジグソーが下げた。アドウェイズやサイバダインも下落した。半面、サイジニア、ジーンテクノ、NPC、アンジェスMGやインベスCが上げた。
きょうマザーズ市場に新規上場したブラスは9時14分に公開価格(4370円)を280円(6.4%)上回る4650円で初値を付けた。
03月09日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比250円20銭安の1万6532円95銭で推移している。
円相場が1ドル=112円台半ばと円高・ドル安が進み、投資家の運用リスクの回避につながっている。
今週に入ってからの下げ幅が500円近くになっていることもあり、1万6500円に近づくと押し目買いも入っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はやや下げ幅を広げた。
東証1部の売買代金は概算で6311億円、売買高は6億7803万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1646、値上がりは217、変わらずは74だった。
日経平均マイナス寄与度は26.28円の押し下げでファストリがトップ。以下、ファナックが14.91円、ソフトバンクが12.47円、ダイキンが8.59円と続いている。
プラス寄与度トップはKDDIで、日経平均を8.12円押し上げている。次いでセブン&アイ が2.75円、日ハムが1.41円、NTTが1.21円と続く。
業種別では33業種中32業種が下落し、上昇は情報・通信の1業種のみ。値下がり1位は海運で、以下、非鉄金属、鉄鋼、鉱業、保険、証券・商品と並ぶ。
個別では郵船や商船三井の海運株が軒並み大きく下げている。鉄鋼株や非鉄株の下げもきつく、新日鉄住金やJFE、住友鉱、DOWAなど大幅安。自動車株のトヨタや日産自は下げ幅を縮小している。
半面、傘下の一部百貨店の閉鎖を発表したセブン&アイが逆行高。KDDIやNTTドコモなど通信株の一角も高い。
東証2部株価指数は続落。ラオックスや日精機が下げ、インタートレは上昇した。
■ぷらっと <6836>
東証が9日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除すると発表。
■サイジニア <6031>
急反発。ソフトバンクグ<9984>がヒト型ロボット「ペッパー」事業で米マイクロソフト(MS)と提携すると発表したことから、同社に思惑買いが向かっているようだ。
225先物はGS・JP・ナティクス・メリル・みずほ・ニューエッジが買い越し。
ドイツ・野村・モルスタ・大和・UBSが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・メリル・パリバ・三菱・日興が買い越し。
GS・ニューエッジ・野村・ドイツ・バークレイズが売り越し。
もっともSQ3日前の手口であり所詮方向性はない。
外資系等はアイン(9627)、SUMCO(3436)、三菱電機(6503)に注目。
テクニカル的にはワコム(6727)、ABC(2670)、ブロードリーフ(3673)、東邦鉛(5707)、OSJ(5912)、フランスベッド(7840)が動兆。
<兜町カタリスト>
「雨予報の荒れるSQ週の水曜日」
NYダウは109ドル安の16964ドルと6日ぶりの反落。
日本・欧州ともに続落の動きとなっていることを高みの見物とはいかなかった。
背景は原油先物価格の下落との解釈。
加えて中国の貿易統計が過去6年で最大に落ち込んだこと。
弱気筋にとっては格好の売り材料となったというところだろう。
もっともダウは5日続伸していたことから当然上昇継続への懸念はあるもの。
売買リズムが一端反転と考えた方がアレコレ売り材料を探すよりも賢いような気がする。
株価は必ずしも材料に基づいて動くわけではない。
どうしても売買の材料を解釈しなければならない市場関係者の憶測が必ず正しい訳でもない。
簡単にいえば「買い疲れ」。
不思議と数字を伴ったような材料を提示したがる習性から行くと
「4%下落したWTI原油先物」とか
「25.4%減少した中国の輸出」なんて声が欲しくなってくるのだろう。
「買い疲れたから売り」
「買っても上がらないので売り」なんて解釈でも問題はなかろう。
3市場の売買高は約85億株と通常のエネルギー。
ジム・ロジャースらの唱える「3月10日暴落説」のタイミングに突入したことも
投資心理を多少悪化させたかも知れない。
「3月9日新月皆既日食」を通過することが必要だろうか。
一方東京。
たった2日の続落で投資心理はまた悪化した。
天気も雨予報の荒れるSQ週の水曜日。
「10日暴落説があるが10日はECB理事会だから売り崩しづらいだろう。
崩すとしたら11日。
でも、来週は日銀金融政策決定会合、米FOMCがあり、崩しづらい筈。
仕掛けるならそれらのイベントが終わったあと」と言う声も聞こえる。
シカゴ225先物の終値は16675円で高値16870円、安値16565円まで叩かれた。
為替の円高傾向が株価の上値追いの足かせ。
相関係数が0.8を越えたという。
中国の輸出入が大きく落ち込み世界経済減速懸念が高まったことで
なぜか安全資産とされる円が買われているのが気ががり。
日経朝刊1面トップも「アジア企業7年ぶりに減益」ととってつけたような記事。
10年国債利回りはマイナス0.1%まで低下しておりこのアンワインドが起これば
株価に好材料ではあるがまだ時期尚早か。
需給面では信用買い残は4週連続で減少し2兆4497億円と2013年4月以来の水準まで低下。
売り残は6237億円と増加しており信用倍率は好転。
裁定買い残も1兆8000億円台で2012年11月以来の水準で重荷にならない。
2月SQ値は15150円。
ここまで売り込む力はないだろう。
3日続落覚悟の水曜日。
原油価格が落ち着けば出てくるのが中国。
中国が落ち着けばまた「5月には「ギリシャ改革の見直し」などと欧州が材料視されるのだろう。
結論は永遠に止むことのない堂々巡り。
本来、株価はニュースを食べて成長するもの。
しかし株価がニュースを生むというパラドックスは実は正しいような気がする。
その中国の2月の中国輸出は25.4%減。
2009年5月以降で最大の落ち込みとなった。
輸入も13.8%減。
輸出は8カ月連続、輸入は16カ月連続での減少。
これで6.5%成長ができるのかどうかはやはり疑問ではある。
金融では債券市場への海外投資家の参加資格を大幅に拡大。
適格外国機関投資家(QFII)制度と人民元適格外国機関投資家(RQFII)制度から一歩進んだ。
興味深かったのは中国の王毅外相のコメント。
「中国が米国にとって代わる存在、あるいはもう一つの米国になろうとは考えていない。
米国は物事がどう展開するかを知る上で中国の5000年の歴史に目を向けるべき」。
米国にとってかわる存在になろうとしていないとコメントすることはそうなろうとしていることの裏返し。
人の発言の本意は個人も政治もきっと変わらない。
過去を振り返ってもあまり意味はないが、SQ週の日経平均の高値と安値の差。
2月223.24円、1月1441.48円、12月790.76円。
11月336.92円、10月568.93円、9月1354.90円。
8月643.91円、7月1312.80円、6月528.62円。
5月203.23円、4月764,71円、3月758.74円。
12月以降の過去3か月のSQ週以外の値幅は837円。
昨年来のSQ週の平均値幅は866円。
実はそんなに差がないことになる。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アンジェス(4563)・・・動兆
アンジェスMGに注目する。
同社は遺伝子治療薬が中核。
重症虚血肢治療薬とアトピー性皮膚炎治療薬に期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
03月09日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
9日の東京株式市場は、軟調な展開となりそうだ。
日経平均予想レンジは、1万6500円−1万6800円
為替相場は円高に振れている。主力の輸出関連株を中心に売りが優勢となる場面も想定される。
ECB理事会やメジャーSQを前に様子見姿勢も強まりやすく、中国リスクが意識されているだけに中国株の動向も懸念材料。下は節目の16500円が一定のサポートになると考える。
きょう9日は、11日の株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出を控え「SQ週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリーもあり注意したい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2950万株、買い1620万株で、差し引き1330万株の大幅売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。売りセクターに、化学、電機、機械、鉄鋼、ETF、自動車など。買いセクターに、不動産、商社、精密、小売、電機、電子機器、銀行、薬品、陸運、サービスなど。
【個別材料銘柄】
■アイロムG <2372>
子会社IDファーマがセンダイウイルスベクターを用いたiPS細胞作製技術に関する改良特許を日本で取得。同改良技術は、より効率的なiPS細胞誘導を可能にするとともに、細胞に導入した遺伝子やベクターの消失がより早く行われるように改良したもの。米国、オーストラリアに続く特許取得となる。
■ポールHD <3657>
16年1月期の連結経常利益は前の期比18.6%増の22.2億円になり、17年1月期も前期比7.1%増の23.8億円に伸びを見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通し。今期の年間配当は前期比1円増の19円に増配する。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.89%にあたる74万株(金額で9億円)を上限に自社株買いを実施する。
■フジコーポ <7605>
株主優待の対象を500株以上→100株以上に広げる。100株以上500株未満を保有する株主にギフトカード1000円分を贈呈する。
■KDDI<9433>
1単元(100株)以上保有する株主に従来の株主優待に加え、「au WALLET Market」の人気商品詰め合せを贈呈へ
■アドアーズ <4712>
リラクゼーションサロン「OLIVE SPA」を運営するオリーブスパと業務提携。同サロンの店舗開発や出展準備などの店舗サブリース事業を展開する。また、株主優待制度を新設。毎年3月末時点で2000株以上を保有する株主を対象に、オリーブスパが運営するリラクゼーションサロンの利用券(2万円相当分)を贈呈する。2000株以上5000株未満で2枚、最大20万株以上保有で50枚。
■イントランス <3237>
子会社の大多喜ハーブガーデンが順天堂大学大学院と、高機能ハーブの研究・商品開発を目的とする産学共同研究を開始。
【予定】
09日(水)
【国内】
2月マネーストック(8:50)
2月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
ケア21、アゼアス、ザッパラス、ミライアル、イハラケミカル、シーシーエス、ナ・デックス、菱洋エレク、楽天地
《新規上場》
ブラス
【海外】
豪3月消費者信頼感(8:30)
英1月鉱工業生産(18:30)
ブラジル2月消費者物価(21:00)
米1月卸売在庫(10日0:00)
米10年国債入札
休場:インドネシア
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
8日のNYダウ平均は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比109ドル85セント安の1万6964ドル10セントだった。景気減速への警戒や原油安を受け、目先の利益確定を目的とした売りが優勢だった。
米市場では中国の景気動向に敏感な建機のキャタピラーが大幅安となるなど幅広い銘柄に売りが広がった。
NY原油先物相場は1バレル36ドル台に反落した。原油価格の戻りが一服し、このところ上げの勢いを強めていたエネルギーや素材など資源関連株への売りがかさんだ。ダウ平均は下げ幅を一時152ドルまで広げた。
ダウ平均は前日の終値近くまで下げ渋る場面もあった。最近発表された米景気指標から米景気は堅調との見方は広がりつつある。午後には下値を拾う買いも入って相場を支えた。
ナスダック総合株価指数は続落し、前日比59.429ポイント安の4648.825で終えた。
セクター別では、公益事業や食品・生活必需品小売が上昇する一方でエネルギーや銀行が下落した。
個別ではジェットブルーが安い。2月の旅客収入が減少するとの見通しを示し、業績の先行きを警戒した売りが出た。アメリカン航空やユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスなどの大手航空株も下げた。
設備投資計画の下方修正を発表した石油のシェブロンが原油安を受けて売られたほか、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなども下げた。
一方、カジュアル衣料・雑貨のアーバン・アウトフィッターズが高い。前日公表した2015年11月〜16年1月期決算で業績が市場予想を上回ったことが好感された。マイクロソフトのほか、マクドナルドや保険のトラベラーズなども上げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,964.10 −109.85
S&P500種
1,979.26
ナスダック
4,648.825 −59.429
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は続落した。3月物は前日比205円安の1万6675円で取引を終え、8日の大阪取引所の終値を125円下回った。原油安に加え中国の2月の貿易統計が低調となり米株安や円高も弱材料になった。
3月物は前夜の市場でこの日の安値である1万6565円まで下げた。一方、高値は1万6910円
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16675 ( -125 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16680 ( -120 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は1万6570円までの下げを見て引けでは1万6783円。下ヒゲはつけたが下げ渋ったとはとても言えず、1万7000円より上の重さと、外部環境の変化に対する脆さが強烈に印象づけられた。
そう言っても、下落幅を縮小する買いエネルギーがあることにも注目したい。
10日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で、既に示唆されている追加的な金融緩和を巡る政策判断に注目が集まっている。
市場関係者からは「追加緩和観測が出ているECB理事会が経過するまでは、円売りスタンスを取りにくいのは事実。したがって、日経平均株価も一本調子の上昇は考えにくい」との見方が出ている。
【注目の開示銘柄】
■ポールトゥウィン・ピットクルーHD[3657]
16年1月期決算を発表。営業利益は前期比26.8%増の23億円、純利益は同28.6%増の1億円だった。スマホ、タブレットの普及を背景にゲームメーカーのサポート事業などが好調だった。ネット上での権利侵害などを監視する監視事業は減収減益。
17年1月期予想も発表。営業利益は前期比4.5%増の24億円、純利益は同7.1%増の13億円とした。年間配当も前期比1円増の19円。QUICKコンセンサス(2社)は営業利益30億円、純利益18億円。あわせて、自社株買いを発表。発行済み株式数の3.89%にあたる74万株、9億円を上限に実施する。取得期間は9日から31日まで。
8日終値は1045円(▲4)。
■ココカラファイン[3098]
増配を発表。堅調な業績を背景に16年3月期期末配当を従来予想の30円から40円(前年同期実績は30円)に増額した。年間配当は前期比10円増の70円となる。8日終値は4560円(▲35)。
■盟和産業 [7284]
増配を発表。今年創立60周年を迎えることから記念配当を実施する。16年3月期期末配当を従来予想の20円から30円(前年同期実績は25円)に増額した。株式併合を考慮すると、年間配当は前期比10円増の50円となる。8日終値は954円(▲1)。
03月08日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
8日の日経平均株価は続落し、前日比128円17銭安の1万6783円15銭で終えた。
前日に続いて利益確定売りに押される展開。前日のNYダウが5日続伸、原油市況も底入れの動きを強めたものの、外国為替市場で円高が進んだことや、遅れて始まる中国・上海株が開始早々に大きく下げたこともあってリスク回避ムードが強かった。
10日にECB理事会を控えており、この結果を見極めたいとの思惑もあり、買い向かう動きも限定的だった。前場には一時300円を超える下げとなった。
ただ、午後に円高基調が一服する展開となり、上海株も下げ渋ったことで、投資家の不安心理が後退した。先物を絡めて輸出株や不動産株などを中心に買い戻され、大引けにかけては下げ渋った。
金融株も軟調で相場の重荷になった。三菱UFJは一時4%を超えて下落した。日銀のマイナス金利政策による利ざや悪化などを不安視する見方が強まった。今日午後の債券市場で長期金利が低下し、10年物国債の利回りが過去最低のマイナス0.1%を一時付けた影響も出た。東京市場でもマイナス金利による悪影響が懸念されやすくなった。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比117.37ポイント安の1万2200.13だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、14.18ポイント安の1347.72で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5754億円。売買高は25億4633万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1470と、全体の約76%を占めた。値上がりは380、変わらずは93銘柄だった。
個別では、メガバンクが軟調、新株予約権付社債(転換社債=CB)の発行を発表したスズキは大幅安。医薬品の小野薬品工業、エーザイと塩野義、中部電と東ガスが下げた。東芝と住友電の下げも大きかった。一方、ソフトバンクと富士通は上昇。コマツとファナックの上げも目立った。マネーパートナーズグループも後場切り返しストップ高。ハーツユナイテッドグループ、サンデンホールディングス、ダブル・スコープなども大幅高に買われた。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比6.78ポイント安の4283.21となった。
個別銘柄では、くろがね工作所、ウインテスト、省電舎、ラオックスとアートSHDが下げ、一方、サイオス、インタートレがストップ高。郷鉄工所、オリチエン工業、象印と朝日インテクは上げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は9日ぶりに小反落した。終値は前日比8円09銭安い2411円31銭だった。円高進行により日経平均株価の下げ幅が一時拡大し、投資家心理が悪化。新興市場にもリスク資産を敬遠する売りが波及した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で606億円、売買高は1億8645万株だった。日経ジャスダック平均に比べて下落率が大きく、主力株への売りが強かった。個別銘柄ではクレオ、サン電子、Mipox、アイサンテクやクルーズ、サン電子が下げた。一方、ソフトフロント、トレイダーズやアクモス、ドーンが上昇した。
東証マザーズ指数は7日ぶりに反落した。終値は前日比17.31ポイント安い918.68だった。主力のそーせいやミクシィが売りに押された。前日発表の決算が振るわなかったBガレージも安い。INSPEC、アンジェス、カイオムが売られた。半面、主力製品で新機能の提供を始めると発表したアイビーシーが大幅に上昇した。アドウェイズ、ネットイヤー、関門海やアンビションも買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,783.15 |
-128.17 |
日経平均先物 |
16,800.00 |
-150.00 |
TOPIX |
1,347.72 |
-14.18 |
TOPIX先物 |
1,352.50 |
-10.50 |
東証2部指数 |
4,283.21 |
-6.78 |
JASDAQ |
2,411.31 |
-8.09 |
マザーズ |
918.68 |
-17.31 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2546330 |
2575470 |
東証2部 |
105270 |
21621 |
03月08日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
8日午前の日経平均株価は続落し、前日比276円06銭安の1万6635円26銭で前場を終えた。
寄り付き、小幅安で始まったものの、その後は一貫して下値模索の展開を強いられ、一時300円を超える下げで1万6500円台まで水準を切り下げる場面があった。
外国為替市場で円相場は1ドル=112円台後半を付ける円高・ドル安方向に推移した。海外事業の円建て収益の目減りや輸出採算の悪化による影響が懸念され、自動車株や精密株など売られた。円高は投資家心理の悪化につながり、徐々に幅広い業種にも売りが広がった。
前引け際に日経平均は若干下げ渋った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1897億円、売買高は12億6498万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1766と、全体の約9割を占めた。値上がりは119、変わらずは56銘柄だった。業種別TOPIXは33業種すべてが下落した。
個別では、新株予約権付社債(転換社債=CB)の発行を発表したスズキは大幅安。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが安く、住友鉱と三菱ケミHDが下げ、医薬品の小野薬とエーザイも下落。マネーパートナーズグループも利益確定売りに大幅安、東芝と住友電の下げも大きかった。一方、組織再編を発表したソフトバンクは上昇。ファナックとコマツは上げた。ピジョン、デンカも買いが優勢。ダブル・スコープが値を飛ばし、サンデンホールディングスも買われた。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落。個別銘柄では、ぷらっと、くろがね工作所、ウインテスト、ラオックスやアートSHDが下げた、一方、インタートレがストップ高。郷鉄工所、オリチエン工業、ダイナパック、象印は上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は9日ぶりに反落した。前引けは前日比16円32銭安の2403円08銭だった。円相場の円高・ドル安を背景に日経平均株価が大きく下げ、投資家心理が弱気に傾いた。新興市場にもリスク資産を敬遠する売りが波及した。
このところ新興市場には資金流入が続いていたため、目先の利益を確定する売りも出たようだ。ジャスダック市場の売買代金は概算で357億円、売買高は1億1272万株。
個別銘柄ではフォーサイド、クレオ、日本ラッド、トレイダーズやFVC、アイサンテクが下落した。一方、はがきや住所録作成ソフトを開発する筆まめ(東京・港)の買収を発表したソフトフロンが大幅に上昇。アクモス、コスモバイオ、アクサスHD、GMOペパボも買いを集めた。
東証マザーズ指数は7日ぶりに反落した。前引けは前日比28.54ポイント安い907.45だった。主力のそーせいやミクシィが下げ、前日発表の決算が振るわなかったBガレージの下げが目立った。INSPEC、Bガレジ、アンジェス、REMIXが売られた。半面、アイビーシーがストップ高。株式分割を発表したアンビションが大幅に上昇し、ネットイヤーやアドウェイズ、メディア工房、オンコリスバイオも買われた。
03月08日 相場概況(寄り付き後)
【10時の概況】
日経平均株価は前日比196円86銭安の1万6714円46銭で下げ幅を広げている。一時200円超安まで下げ、1万6700円台前半で推移している。
外国為替市場で円相場が1ドル=112円台後半を付けるなど円高・ドル安に振れ、輸出採算の悪化などを嫌気した売りが自動車株や電機株などに広がった。
市場関係者の間では、円高による株安への影響が懸念されている。「米国株高と原油先物が上昇しリスク回避の動きは弱まっているが、114円よりも円高に振れると為替相場による企業業績の影響を懸念しやすい地合いになっている」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も軟調に推移している。
日経平均マイナス寄与度は8.63円の押し下げでファストリがトップ。以下、エーザイが8.16円、セコムが7.96円、ダイキンが7.18円と続いている。
プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を14.95円押し上げている。次いでファナックが4.90円、日東電が1.33円、セブン&アイが0.90円と続く。
東証1部の売買代金は概算で6785億円、売買高は7億476万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1533と、全体の約8割近くを占めた。値上がりは294、変わらずは111銘柄だった。
業種別では33業種中31業種が下落し、上昇は鉄鋼、鉱業の2業種のみ。値下がり1位は電気・ガスで、以下、ゴム製品、非鉄金属、医薬品、海運、輸送用機器と並ぶ。
東芝と住友電は下げ幅を拡大。味の素とセコムも一段安。中部電と大ガスは日中の安値圏で推移。一方、日東電は上げに転じ、ソフトバンクが堅調。三井物と新日鉄住金、富士通は前日比プラス圏を推移している。サイバリンクス、サンデンHD、WSCOPEが上昇。
東証2部株価指数は5日ぶり反落。アートSHDとラオックスが下げ、朝日インテクとインタートレは上げた。
■ソフトフロン <2321>
筆まめの全ての株式を取得し子会社化すると発表している。筆まめははがき・住所録ソフト「筆まめ」を中心とする一般コンシューマ向けソフトウェア製品を提供しており、市場シェアは現在50.7%となっているという。筆まめの買収により、「筆まめ」のクラウド・サービス展開や法人向け市場への展開の加速、住所録・顧客管理機能とコミュニケーション・プラットフォームの連携などを行っていく。
■ピジョン <7956>
決算を発表。16年1月期の連結経常利益は前の期比13.4%増の150億円に伸びて着地。続く17年1月期も前期比1.5%増の153億円と、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。
<兜町カタリスト>
「一休さん」
むかしむかし。
都のはずれに株の取引所がありました。
そこに一休というトンチのきく場立ちがいました。
先輩の場立ちさんはあんこが大好き。
「これは新米が舐めると毒じゃ」と嘘を言っていつも一人でこっそりあんこを舐めていました。
ある昼休みこと。
先輩の場立ちさんが昼ご飯にウナギを食べに出かけたました。
新米の場だちはみんなでつくったあんこを全部さばいてしまいました。
先輩の場立ちさんが帰ってくると・・・。
一休は「大切な板を割ってしまったので死のうと思ってあんこを食べましたまだ死ねません」。
ある日老練な投資家のご隠居さんは先輩の場立ちさんと一休を家に招きました。
家の前の橋に「株屋わたるべかたず」と立て札をたてました。
でも一休は「僕は証券マンだ。トレーダーだ」と渡ってしまいました。
やがて一休のトンチはファンドの殿様の耳にも届き、オフィスに呼ばれました。
殿様からポートフォリオに仕込んだ銘柄が夜になると飛び出して悪さをするから調べてほしいと頼まれた一休。
「調べるためにはポートフォリオから悪さをする株を追い出して下さい」と言います。
それを聞いた殿さまは、思わず言いました。
「いや勝手にポートフォリオの中の株を、追い出すことはできない」
すると一休は、にっこり笑って言いました。
「それではポートフォリオから悪さをする株は出て来ないのですね。
それを聞いて、安心しました。
いくらわたしでも、出てこない株を調べる事は出来ませんからね」
それを聞いて、ファンドの殿さまは思わず手を叩きました。
その後一休さんは偉大なトレーダーになりましたとさ。
おしまい。
(兜町カタリスト櫻井)
03月08日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
8日の東京株式市場は、強弱材料が入り混じり1万7000円を挟んでのもみ合い展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジ:1万6800円−1万7100円
また、10−12月期GDP改定値や1月国際収支、2月景気ウォッチャー調査など経済指標の発表が下支え要因となる可能性はある。足元の経済環境では、良ければ素直に好感されやすく、悪ければ経済対策や追加金融緩和などへの期待が高まりやすい。
ただ、時間が未定ながら中国で2月貿易統計の発表が予定されており、内容を確認したいとして、様子見ムードが広がる可能性もありそう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1600万株、買い1170万株で、差し引き430万株の売り越し。売り越しは4営業日ぶり。金額も売り越し。売りセクターに、鉱業、サービス、機械、銀行、商社、電力、ガスなど。買いセクターに、通信、小売、情報通信、電機、海運、陸運など。
【注目の個別銘柄】
■アンビション <3300>
3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■関門海 <3372>
2011年11月期をもって休止していた株主優待制度を再開。毎年3月末と9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、「玄品ふぐ」などで利用できる優待券を贈呈する。100株以上300株未満で1000円相当を1枚、300株以上600株未満で3980円相当を1枚、600株以上1000株未満で3980円相当を2枚、1000株以上で3980円相当を3枚。
■アイビーシー <3920>
統合ログ管理市場で豊富な実績を誇るインフォサイエンスと協業し、性能監視ソフト「System Answer G2」にログオプションを追加する。性能情報とログ情報の統合管理により、内部統制とセキュリティ対策を兼ね備えたシステム運用を実現。
■オンコリス <4588>
がんの体外検査薬として開発中の「OBP-1101(テロメスキャンF35)」に関する特許がニュージーランドで特許査定を受けた。同特許は「OBP-401(テロメスキャン)」に、遺伝子発現を制御するマイクロRNA干渉を目的とした遺伝子配列を組み込んだ制限増殖型アデノウイルスに関するもの。今回の特許登録を受け、同国内における「テロメスキャンF35」の特許保護期間が最長で2032年2月まで延長されることになる。
【予定】
08日(火)
【国内】
10-12月期GDP改定値(8:50)
1月国際収支(8:50)
2月消費動向調査(14:00)
2月景気ウォッチャー調査
30年国債入札
《決算発表》
土屋HD、ポールHD、クミアイ化、日ビュホテル、不二電機、マツモト、トーホー
【海外】
中国2月貿易収支
独1月鉱工業生産(16:00)
仏1月貿易収支(16:45)
EU財務相理事会(ブリュッセル)
ユーロ圏10-12月GDP(19:00)
米3年国債入札
休場:ロシア
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
7日のNYダウ平均は5日続伸し、前週末比67ドル18セント高の1万7073ドル95セントで終えた。原油先物相場が大きく上昇し、石油や資源関連株を中心に買いが優勢となった。
業種別S&P500種株価指数も5日続伸。同1.77ポイント高の2001.76と節目の2000台を回復し、1月5日以来の高値で終えた。
一方、ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落し、同8.767ポイント安の4708.254で終えた。
NY原油先物相場の上昇が続き、ほぼ2カ月ぶりの高値を付けた。世界経済の減速や金融市場の混乱を巡る警戒感が和らぎ、エネルギーや資源関連株に買いが入った。
ただ、相場は前週末の終値を下回って推移する場面があった。相場上昇が続いていたため、目先の利益を確定する目的の売りが断続的に出た。
フィッシャーFRB副議長がドルや原油価格が安定すればインフレ率が上昇に向かうとの認識を示したことで追加利上げ観測が拡大し、上値の重い展開となった。
セクター別では、エネルギーや素材が上昇する一方でソフトウェア・サービスや耐久消費財・アパレルが下落した。
BASFが買収提案を検討していると報じられた米デュポンが上昇。発表を延期していた四半期決算について、概要の説明会を15日に開くと発表したバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルが急伸した。石油のシェブロン、エクソンモービル、建機のキャタピラーなどが高い。
一方、ダウ・ケミカルが下落。フェイスブックも売られた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,073.95 +67.18
S&P500種
2,001.76
ナスダック
4,708.254 −8.767
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は5営業日ぶりに反落し1万7000円を割り込んで取引を終えた。3月物の終値は前週末比150円安の1万6880円だった。7日の大阪取引所の終値を70円下回った。
前夜の日本市場で売られた地合いを引き継いだ。円高も相場を下押し、午後に入って3月物は1万6775円まで下げた。一方、高値は1万7085円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16880 ( -70 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16885 ( -65 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
明日(8日)の東京株式市場は、1万7000円を挟んでのもみ合い展開か。
手掛かり材料難の地合いが継続することが予想され、売り先行で日経平均株価は続落となることも予想されるが、下値は売り込みにくい状況でもある。
「3月期末・年度末を前にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のリバランスの動きが需給の下支え要因になる」との読みも出ている。
明日は10-12月期GDP改定値や1月国際収支、2月景気ウォッチャー調査など注目度の高いマクロ指標の発表も多く、これらの材料が刺激となる展開に期待したい。
個別では、「LINE」今夏にもニューヨークと東京で上場計画と前週末伝わり、「LINE」関連、仮想通貨「ビットコイン」関連に注目したい。
【注目の開示情報】
■スズキ[7269]
自己株式の消却を発表。独フォルクスワーゲンとの提携解消に伴い、フォルクスワーゲン保有分のスズキ株を買い取ったが、これを3月31日に消却する。株数は約7004万株、発行済み総数の12.49%にあたる。一方、転換社債(CB)発行も発表。2021年、2023年を満期とするユーロ建てで発行し、計2000億円を調達。インド事業の強化などに充てる。7日終値は2942.0円(△2.5)。
■サンデンHD[6444]
増配を発表。従来は「未定」としていた16年3月期の期末配当を15円(前年同期実績10円)とした。期末一括配当のため、年額も同額。同社は東証1部上場でカーエアコン部品などを製造している。7日終値は312円(△4)。
■今村証券[7175]
増配を発表。従来は「未定」としていた16年3月期の期末配当を10円(前年同期実績7.5円)とした。中間配当は前期、今期とも無配。同社はジャスダック上場で、石川県、富山県などを地盤にしている。7日終値は1125円(△8)。
03月07日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
7日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落した。終値は前週末比103円46銭安の1万6911円32銭だった。
前週末に節目の1万7000円を回復したため、目先の利益を確保する目的の売りに押される展開だった。下値では主力株に押し目買いが入って下げ渋ったが、為替相場が円高・ドル安方向に振れたことが重荷となった。
値がさのソフトバンクのほか、トヨタや三菱電、富士フイルムなど主力株が総じて軟調だった。
注目された米2月の雇用統計は非農業者部門の雇用者数が市場コンセンサスを上回って増加したことで、米国経済への不安心理が後退、東京市場も朝方は若干買い優勢で始まったが続かなかった。
前週末の欧米株市場は総じて強い動きだったほか、ここ中国・上海株市場も政府当局のインフラ投資政策への期待などを背景に底入れの兆しにあり、日本株も下値を大きく売り込む動きはみられなかった。
東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落し、終値は13.45ポイント安い1361.9だった。
JPX日経インデックス400も5営業日ぶりに反落。大引けは126.86ポイント安い1万2317.50だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1722億円、売買高は22億1694万株。東証1部の値下がり銘柄数は1000、値上がり銘柄数は835、変わらずは108だった。
個別では、トヨタ自動車、ソフトバンクグループが軟調、セブン&アイ・ホールディングス、東京海上ホールディングスも下落した。2月の既存店売上高が物足りないとの見方から、JINが急落した。任天堂や太陽誘電、東京製鉄の下げも目立った。半面、再建への期待からシャープや東芝が急伸。全人代で示された大規模なインフラ投資方針で思惑が広がり、荏原や千代建も上昇した。小野薬品工業が大幅高、エムアップ、ネオスはストップ高となった。マネーパートナーズグループも買われた。
東証2部株価指数は4日続伸した。大引けの2部指数は、前週末比3.57ポイント高の4289.99となった。
個別銘柄では省電舎、インタートレがストップ高。朝日インテク、ぷらっと、ウインテスト、くろがね工作所、大盛工、ローツェも買われた一方。半面、サイバーコム、カーチスHD、鳥貴族、ヨネックスが下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は8日続伸した。終値は前週末比14円74銭高い2419円40銭だった。内需関連の中小型株が多い新興株市場に資金が流入した。2015年4月に11連騰して以来の長さ。後場に日経平均が下げ渋ると、東証マザーズ指数は上げ幅を広げ、きょうの高値圏で引けた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で702億円、売買高は2億3939万株だった。個別銘柄ではコスモ・バイオがストップ高。アパマンショップ、クレオ、トレイダーズやサン電子、FVCが上昇した。半面、アクサスHD、DIT、SE H&I、アイサンテクやエイシアンS、メディシノバは下落した。
東証マザーズ指数も6日続伸。終値は前週末比19.66ポイント高い935.99と、昨年8月11日終値(945.60)以来7カ月ぶりの高値を付けた。個別銘柄ではアドウェイズ、カイオム、アンジェス、アイビーシー、メディア工房、ネットイヤーなどがストップ高。そーせいやアンジェス、インベスCの値上がりが目立った。半面、ミクシィ、バリューゴルフ、NPC、インフォテリ、FFRIは下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,911.32 |
-103.46 |
日経平均先物 |
16,950.00 |
-50.00 |
TOPIX |
1,361.90 |
-13.45 |
TOPIX先物 |
1,363.00 |
-11.00 |
東証2部指数 |
4,289.99 |
3.57 |
JASDAQ |
2,419.40 |
14.74 |
マザーズ |
935.99 |
19.66 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2216940 |
2172293 |
東証2部 |
104700 |
22482 |
03月07日個別銘柄
個別銘柄情報を7銘柄更新しました。
[4760]アルファ
[7564]ワークマン
[3154]メディアスホールディングス
[2492]インフォマート
[7955]クリナップ
[2714]プラマテルズ
[2467]バルクホールディングス
「自戒」
気づく指標。
目にとめない指標。
いろいろある。
しかし常に目を向けることは結構重要だし、普段の努力ということになる。
かといって見ていれば済むという訳でもなく、既成概念を破ってくることもあるから厄介なのが株式市場。
「注意しましょう」とは言われるものの、トレンドに逆らって注意するのは至難の業。
しかし注意よりも先にトレンドが変化するのはよくあること。
だったら注意することの意味って一体何なのだろうといつも疑念に苛まれる。
言えるのは、天井と底では投資心理が徹底的にトレンド追随型に染まっているということ。
トレンドに染まった強気や弱気を180度転換する不条理。
これが結構難しい。
でも異常値に接した時はたぶんその値が間違っているのではなく自分の相場観が間違っていることが多い。
そう解釈した方がたぶん精神衛生上はよろしいのだろう。
材料は目の前を通り過ぎている。
平等に通り過ぎている。
そこに手を差し出して材料を吟味するかどうかはそれこそ理性ではなく残念ながら勘。
でも、見逃してしまう材料やサインは多い。
アチコチ気配りが必要なのが株式市場。
証券界に入ったときに「そんなに多くのことをチェックするのか」と思った。
もっとも慣れてしまえばそんなに負担でもない。
昔は眠れないほど考え抜いた人もいたらしいが・・・。
先日あるセミナーで。
「こないだハンバって言ってたのは兜町をシマというようなことですか?
ハンバって飯場のことでしょうか?」。
これ後場の値幅をいっていたことなので飯場ではなく半場のこと」。
何気に使っている業界用語も実は理解できない言葉が結構あるということ。
横文字だけでなく日本語にも気を付けないといけないという自戒。
金曜は大阪でセミナー。
IR企業は曙ブレーキ(7238)とシード(7743)。
土曜は東京ドームプリズムホールで「春のIR祭2016」。
例年この時期は東証IRフェスタだが、今年は東京フォーラムの工事で中止。
この時期に終日プリズムホールへ行くのは6〜7年ぶりだろうか。
10時からがインフォテリア(3853)とファンデリー(3137)。
14時からがセック(3741)とフロイント産業(6312)。
今年から始まりそうなのは企業研究会50本ノック。
計算して見ると、年50回ということは週1回のノルマ。
結構厳しいものがあるが・・・。
(櫻井)
03月07日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
7日前場の日経平均株価は5営業日ぶりに反落した。前引けは前週末比75円02銭安の1万6939円76銭だった。
前週末まで4日続伸した反動で、利益確定を目的とした売りに押される展開だった。
日経平均は1万7000円台を再び割り込んだ。ただ、下値では押し目買いも観測され、一時100円以上下げる場面があったものの、その後は下げ渋っている。
円相場が1ドル=113円台後半で推移し、相場の重荷となった。円高が一服した場面では、押し目とみた買いが入って一時下げ渋ったが、持ち直すほどの勢いはなかった。トヨタや三菱電、武田など主力株は総じて軟調。保険や不動産、食品などの下げも目立った。
注目された米2月の雇用統計は、非農業者部門の雇用者が市場コンセンサスを上回る増加を示したことで、米国経済に対する不安心理が後退している。また、中国では5日に開幕した全人代において李克強首相がインフラ投資による経済活性化に前向きな姿勢を示したこともあって上海株式が堅調に推移、これも目先的に東京市場の下値を売り込みにくいムードにつながっているようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに5営業日ぶりに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆442億円、売買高は11億5862万株。東証1部の値下がり銘柄数は852、値上がり銘柄数は988、変わらずは103だった。
個別ではトヨタ自動車が軟調、ソフトバンクグループも売りに押されている。2016年2月期の業績予想を下方修正した吉野家HDは2.8%安。セブン&アイや東レの下げも目立った。
東京海上ホールディングスが下落、任天堂、テンプホールディングスが大幅安。
半面、小野薬品工業が急反発、ファナックも堅調。マネーパートナーズグループは連日のストップ高。人材派遣大手が来年度の派遣料金の引き上げを顧客企業に要請したと伝わり、パソナGが大幅上昇した。市況の下げ止まりを手掛かりに、郵船などの海運株の買い戻しが続いた。
東証2部株価指数は4日続伸した。前引けの2部指数は、前週末比12.96ポイント高の4299.38となった。
個別銘柄では省電舎がストップ高。ウインテスト、くろがね工作所、アートSHDやベネ・ワンが上昇し、サイバーコム、カーチスHD、ヨネックスや鳥貴族が下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は8日続伸した。前引けは前週末に比べ15円16銭高い2419円82銭だった。外部要因に左右されづらい中小型株が中心の新興株市場に投資家の資金が流入した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で434億円、売買高は1億5332万株。個別銘柄ではエナリス、アンジェス、ファンデリー、トレイダーズやFVC、アイサンテクが上昇した。ヨシムラフードバリューゴルフ、NPC、メディシノバやDガレージ、マクドナルドが下落した。
東証マザーズ指数も6日続伸。前引けは前週末比13.78ポイント高い930.11と、昨年8月中旬以来7カ月ぶりの高値圏に上昇した。個別銘柄ではエナリス、アンジェス、ファンデリー、インベスC、サイバダインの値上がりが目立った。一方、そーせい、ヨシムラフード、バリューゴルフ、インフォテリ、ジグソーは下げた。
03月07日 相場概況(寄り付き)
【寄り付き概況】
7日の日経平均株価はもみ合いで始まった。
始値は前週末比9円86銭高の1万7024円64銭。前週末の欧米株高を引き継ぎ、小高く始まった。
ただ、為替相場が小幅ながら円高・ドル安方向に振れているのを嫌気した売りも出て、日経平均は下げに転じた。KDDIやソフトバンク、ファナックなどの値がさ株、トヨタや三菱電など主力株の一角が安い。半面、鉱業や海運など資源関連は総じて上げている。
セクターでは海運、非鉄金属、鉄鋼、銀行、機械、証券、ガラス土石が小じっかり。一方で、保険、電力ガス、食料品、陸運、情報通信、その他製品、空運、建設、サービスが冴えない。規模別指数では小型株指数のみが上昇しており、大型、中型株指数はやや下げ幅を広げている。
225先物はGS・HSBC・クレディ・バークレイズ・ソジェンが買い越し。
野村・メリル・みずほ・大和・三菱・アムロ・パリバが売り越し。
GSの11000枚買い越し、野村の16000枚売り越しが目立った。
TOPIX先物はバークレイズ・パリバ・モルスタ・野村が買い越し。
ニューエッジ・クレディ・バークレイズ・UBS・メリルが売り越し。
外資系等はトプコン(7732)、レック(7874)、シード平和(1739)に注目。
テクニカル的には協和エク(1951)、ひらまつ(2764)、日商開発(3252)、戸田工(4100)、DI(4310)、古河電(5801)、ベクトル(6058)、OKI(6703)、エプソン(6724)、日CMK(6958)、トランザ(7818)、プロネク(7893)、よみラン(9671)が動兆。
<兜町カタリスト>
「上に荒れて欲しい」
週末のNYダウは62ドル高の17006ドルと4日続伸。
S&P500も6ポイント高の1999.99ポイント。
一時2009ポイントまで上昇し2000ポイント台を復活した場面もあった。
週間ではNYダウは2.2%、S&Pは2.7%、NASDAQは2.8%の上昇。
通過した2月の米雇用統計で非農業部門就業者数は前月比から24.2万人の増加。
ただ、時給は25.35ドルとマイナス0.1%、平均週労働時間は34.6→34.4時間と減少。
失業率は4.9%と変わらずだった。
いずれにしても3月15〜16日のFOMCでの利上げの確率はほとんどないとの解釈。
また堅調な雇用統計を受けてWTI原油先物価価格もバレル36ドル台まで上昇し株高の追い風となった。
個別ではアップルが1.5%の上昇と指数のけん引役。
3市場の売買高は108億株と拡大。
「S&P500が年初から2.2%下落してる一方でダウ運輸株指数は年初から1.9%高で景気好調のシルシ。
S&P500が昨年5月の過去最高値(2130.82)を目指す可能性もでてきた」
との声も聞かれNYの投資心理は悪くない。
一方、先週の日経平均株価は週間で約826円上昇。
3月第1週は過去7年連続上昇となった。
週足では3週連続で陽線。
ようやく逆転したのは松井証券経由の信用評価損益率速報。
売り方はマイナス9.881%。
買い方はマイナス9.788%。
わずかな差ながら買い方の評価損の急速な回復と売り方の痛みの増加がうががい知れる水準。
本来ならばこの逆転は上昇加速につながる動き。
やや懸念されるのは25日移動平均(16450円)からのかい離。
第一次限界のプラス4%(17108円)に近づいていること。
うまく上抜けることができれば第2限界値のプラス8%水準(17776円)までは見られる可能性もある。
75日移動平均が17908円。
今週は25日線(人気線)と75日線(需給線)のレンジでの展開と予想されよう。
週末のシカゴ225先物の終値は17030円と17000円キープ。
高値は17175円であり、ここを抜ければ上伸となる水準。
できれば抵抗して欲しくないところ。
今週末はメジャーSQ。
2月のSQ値は15156円ではるか下。
ただメジャーSQとしては12月の18943円というたかい目標がそびえているがここに届くのはなかなか。
とりあえずは1月SQ値17420円を上回るというのがささやかな目標だろう。
先週末の先物手口を見ると・・・。
225先物でGSの11000枚買い越し、野村の16000枚売り越しが目立った。
TOPIX先物ではソジェン(7000枚)、パリバ(4300枚)の買い越しに対して
ニューエッジ(9200枚)の買い越し。
日経VIは29%まで低下したが「荒れるSQ週」は久々に上に荒れて欲しいところ。
3月11日(金)に勝手雲が白くねじてているのは好兆だろうか。
マザーズ指数は5日続伸しておりフィンテックやバイオなど個別新興株の元気さが目立っている。
アメリカでは雇用統計通過。
そして大統領選挙戦では強いトランプ氏へのワシントンの嫌悪感の台頭。
一朝一夕にはなかなか進まないのは株も政治も一緒のようである。
そして中国では全人代というお祭りみたいなものの開催。
李克強首相は2016年実質経済成長率の目標を15年の7%前後から6.5〜7%に引き下げると発表。
また16年〜20年の第13次5カ年計画で年平均6.5%以上とする成功目標を示した。
構造改革進める一方で、交通網整備に年2兆元(約24兆円)を投じインフラ投資で景気下支えする方向が打ち出された。
鉄鋼や石炭業といった利益を出せない「ゾンビ企業」を淘汰。
構造改革を徹底する方向も示された。
既定路線ではあるが・・・。
そろそろ気になってくるのが機関投資家の株価値洗いの基準ともいえる3月月中平均。
昨年3月は19197円(3月末19206円)。
2014年3月は14694円、2013年が12244円だった。
因みに昨年9月末の終値は17388円。
まずはここの復活。
そして昨年12月末の19033となるのだろうが病み上がりの足は遅いのだろうか。
せめて今年の年足陽線基準18450円(大発会終値)くらいは欲しいところ。
というか・・・。
3月8〜10日の暴落説を打ち消すのが先なのだろう。
消費増税についてのロイターの記事。
↓
一部の経済官庁で延期した場合の経済効果や実施した場合の経済への打撃について、非公式に検討を始めた。
複数の政府関係者が明らかにした。
増税実施の場合、個人消費の落ち込みが大きくなるとの予想も出ており、
最終的には安倍晋三首相が5月中旬に発表される予定の16年1〜3月期GDPなどを見て判断するとみられる。
今年の春闘での賃上げの状況を勘案してみると、
消費増税による所得の実質的な目減りを完全に埋め合わせることができない公算が大きくなったという。
また、消費増税の実施1年前の消費マインドについて、
各種の統計やアンケートから13年春と現在とを比較してみると「現在のマインドは相当悪い」という。
一方、延期した場合の副作用としては、財政健全化への懸念の高まりを想定している。
ただ、安倍政権の発足から3年経過し、その間に国と地方の税収が21兆円増加している点に注目。
このうち消費増税分が8兆円で、経済効果分が13兆円と試算する。
消費税率2%引き上げ時の税収増は、国と地方合わせて5兆円。
この税収増がなくなったとしても、経済成長による税収効果で十分に吸収できると、複数の政府関係者はみている。
他方、年明け以降の国内経済は、消費関連の各種指標が弱めに出ているだけでなく、
製造業部門の状況を示す鉱工業生産も1〜3月が減産となる可能性が高く、
「今の国内経済は、増税の実施には不適切な状況」(別の政府関係者)との声が出ている。
このため、複数の政府関係者は、17年4月の消費増税が延期される可能性が昨年後半よりも高まっているとの見解を示している。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
モバファク(3912)・・・動兆
モバイルファクトリーに注目する。
同社はスマホ・従来型携帯向け交流ゲームや着メロの開発・配信が中核。
特に位置ゲームの順調に拡大。
位置情報連動型ゲームから体験型イベントへの発展に期待感。
(兜町カタリスト櫻井)
03月07日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
7日の東京株式市場は、日経平均で1万7000円を挟んだもみ合いとなりそう。
日経平均の予想レンジは1万6900円−1万7200円を想定する。
前週末の欧米株式が堅調に推移したことを受け、買い先行でスタートしそう。ただ、フシ目の1万7000円を回復したことから、戻り待ちの売りも控えているとみられ、上値が重くなることも考えられるが、目先の底打ちへの期待が一段と強まり、買いが優勢の地合いが続くと予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り710万株、買い2030万株で、差し引き1320万株の大幅買い越し。買い越しは3営業日連続。金額も買い越し。売りセクターに、薬品、金属、食品、自動車、REIT、空運など。買いセクターに、通信、サービス、銀行、化学、機械、運輸、海運、情報通信など。
【注目材料銘柄】
■小野薬<4528>
同社株の流動性を高め投資家層の拡大を図るため、3月31日を基準日、4月1日を効力発生日に1株を5株に分割
■常磐開発<1782>16年3月期の連結利益予想を上方修正、株式上場20周年の記念配当2円を実施し期末一括配当15円と合わせ17円(前期実績15円)に増額へ
■コスモバイオ <3386>
がん研究用抗体「抗 LAT1-CD98 抗体」を販売開始。同抗体と専用装置を用いることで、これまで困難だった「LAT1-CD98 複合体」を発現しているがん細胞の単離・濃縮を容易に行うことができる。新たながん治療薬の開発につなげる。
■アルプス物流 <9055>
3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施する。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■7(月)
【国内】
1月景気動向指数(14:00)
《決算発表》
ピジョン、日ハウスHD、学情、アスカネット、Bガレージ、萩原工業
【海外】
ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
独1月製造業受注(16:00)
フィッシャーFRB副議長講演(8日3:00)
米1月消費者信用残高(8日5:00)
《決算発表》
アーバン アウトフィッターズ
休場:インド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
4日のNYダウ平均は4日続伸した。終値は前日比62ドル87セント高の1万7006ドル77セントだった。
1月5日以来およそ2カ月ぶりの高値を付け1万7000ドル台を回復した。米雇用情勢の改善が好感されたほか、原油先物相場の上げが米株式への買いを後押しした。
2月雇用統計で非農業部門雇用者数が24万2000人増と予想を大幅に上回ったほか、失業率も前月比横ばいの4.9%と好調な内容となった。
堅調な米国の雇用情勢が好感される一方で、追加利上げへの警戒感から、朝方は揉み合う展開となった。
ダウ平均は週間では3週続けて上昇し、この間の上げ幅は1000ドルを超えた。米株式には短期的な高値警戒感も浮上しやすく、目先の利益確定を目的とした売りが出て相場の重荷となった。
しかしながら、雇用統計では賃金の伸びは鈍化し、インフレ圧力が強まりにくい環境が改めて意識された。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利上げ観測も高まりにくく、緩和的な金融政策が長引くとの思惑も米株式の買い安心感につながった。
ナスダック総合株価指数は小幅に4日続伸した。前日比9.598ポイント(0.2%)高の4717.021で終え、1月6日以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や素材が上昇する一方で耐久消費財・アパレルや医薬品・バイオ
テクノロジーが下落した。
個別では銃器製造大手のスミス・アンド・ウェッソンが高い。前日夕に発表した2015年11月〜16年1月期決算が大幅な増収増益で市場予想を上回ったため、買いが集まった。
中国の商業不動産大手、大連万達集団の傘下で同業のAMCエンターテインメントが買収を発表した米映画館チェーンのカーマイク・シネマズが急伸。化学のデュポンや建機のキャタピラー、アップルが上昇した。
一方で、事務用品販売のステープルズが安い。発表した四半期決算で業績が市場予想を下回ったことを嫌気した売りが出た。ホーム・デポや製薬のファイザー、マイクロソフトが下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,006.77 +62.87
S&P500種
1,999.99
ナスダック
4,717.021 +9.598
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は4日続伸し、約1カ月ぶりに1万7000円を回復して引けた。
3月物は前日比185円高の1万7030円で引けた。4日の大取終値を30円上回った。2月の米雇用統計や原油高を受け景気先行き見通しが改善し、米株とともに買われた。この日の3月物高値は1万7175円、安値は1万6855円。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は、強い動きとなった。序盤こそ売りに押されたものの、G20通過で海外市場が徐々に落ち着きを取り戻したことを受け、値を戻す展開となった。
市場全体の下値不安も和らいだことから、指数も上昇の勢いを強める展開。1万6500円や1万7000円といった節目の水準を次々に回復し、今年初の4日続伸も達成した。日経平均は週間では約826円の上昇。週足では3週連続で陽線を形成した。
さて来週は、堅調な展開か。当然利益確定の売りも予想される。
日経平均株価1万7000円を挟んだもみあいを経て、上値を試す場面も訪れそうだ。ただ、週末のメジャーSQ算出日に向けて、需給要因から波乱の可能性もある。来週の想定レンジは、1万6600~1万7600円とする。
原油価格が落ち着きをみせるなか、グローバル市場で株高の動きが見られており、日本株も引き続き戻りを試す展開が想定される。
注目指標が多数あるが、足元の環境では、弱い結果となった場合には、経済対策や追加緩和への期待が高まりやすい。良ければ素直に好感されそうで、マクロ環境を悪材料視する動きは限定的と考える。
03月04日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
4日の日経平均株価は4日続伸した。前日比54円62銭高の1万7014円78銭で終え、2月8日以来、約1カ月ぶりに1万7000円台を回復した。
4日続伸は今年初めて。
前日の欧米株市場が高安まちまちだったこともあり、きょうの東京市場は方向感を欠いたが、引けにかけて強さをみせた。
為替相場で円が強含んだことなどを受け前場の日経平均は小幅安値圏でのもみ合いを続けた。後場寄りに一段高となり、その後再び軟化するなど不安定な展開となったものの、上下の振れ幅は相対的に小さかった。終盤になると再び買いが厚みを増した。
個人や年金とみられる主体から打診買いが入って下値の堅さが鮮明となった。
市場が注目する2月の米雇用統計の発表を日本時間今晩に控え、買い持ち高をひとまず整理する動きもみられた。
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前日比28.62ポイント高の1万2444.36だった。
東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、6.30ポイント高の1375.35で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4902億円。売買高は26億5272万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1422と、全体の73%を占めた。値下がりは435、変わらずは86銘柄だった。
個別では、日経平均への影響が大きい値がさの京セラやテルモ、村田製作所、日東電が上昇。資源価格の持ち直しをきっかけに、石油資源や住友鉱が上げた。イランへ再進出すると伝わった千代建も上げ、シャープの値上がりが目立った。マネーパートナーズグループがストップ高に買われたほか、日本ケミコン、住江織物も活況裏に値を飛ばした。一方、NTTが軟調、小野薬が大幅安。ファナックやファストリ、JR東日本が売りに押され、収益予想を引き下げた大阪チタが大きく下げた。オカモト、日本テレビホールディングスなどの下げも目立った。雪印メグミルク、ピジョンも値を下げた。
東証2部株価指数は3日続伸した。大引けの2部指数は、前日比33.88ポイント高の4286.42となった。
個別銘柄ではアルチザ、エリア、プラズマ、サイバーコムと朝日インテクが買われた。
半面、アートSHDと象印、システクアイ、コメ兵が下げた
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は7日続伸した。終値は前日比14円37銭高い2404円66銭だった。日経ジャスダック平均が7連騰するのは、昨年11月17〜26日以来およそ3カ月余りぶり。値動きの軽い中小型銘柄に投資家の物色の矛先が向かった。2月の米雇用統計の発表を日本時間で今晩に控え、海外景気に左右されにくい内需株の多い新興企業銘柄に個人投資家などの買いが集まったようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で493億円、売買高は1億8790万株だった。個別銘柄ではアクサスHD、サン電子がストップ高。ハーモニックやイリソ電子、クルーズが上昇した。半面、太洋工業、ムサシ、GMOペパボ、アイサンテクやカルナバイオ、田中化研は下落した。
東証マザーズ指数は5日続伸した。終値は前日比11.44ポイント高い916.33だった。昨年8月12日以来、約7カ月ぶりの高値水準に達した。時価総額の大きい主力株のミクシィやタカラバイオが大幅続伸したことが貢献した。NVC、リンクバルがストップ高。FFRIやインフォテリ、セレスが上昇した。バリューゴルフ、インテアHD、トランスG、インベスCやアンジェス、イグニスが下落した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したヨシムラHDは買い気配で始まり、10時半過ぎに公募・売り出し価格(公開価格、880円)を50%上回る1320円で寄り付いた。初値成立後は売りに押され、大引けは公開価格を26%上回る1108円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,014.78 |
54.62 |
日経平均先物 |
17,000.00 |
10.00 |
TOPIX |
1,375.35 |
6.30 |
TOPIX先物 |
1,374.00 |
6.00 |
東証2部指数 |
4,286.42 |
33.88 |
JASDAQ |
2,404.66 |
14.37 |
マザーズ |
916.33 |
11.44 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2652720 |
2490237 |
東証2部 |
100720 |
26140 |
「玉は多い方がいい?」
後場寄り付きは一時御17000円台復活。
これで4日続伸への芽は出てきた。
常識と非常識の戦いがおそらくマーケットの宿命。
その一つは「増資による1株当たり利益の希薄化」だろうか。
もちろん、既に成熟し大型株となった銘柄ではこれは間違いではなかろう。
そして市場では「品薄株狙い」という投資手法も確かに存在する。
「資本金30億円以下、発行株数6000万株以下、浮動株比率30%以下」。
長く上場している東証1部の中小型株などでは有効な戦法かもしれない。
しかし上場からまもなく成長軌道に乗った銘柄までも一緒くたにするのがどうなのだろう。
例えばある銘柄の株価が大きく化けるには浮動株の存在抜きにしては語れないような気がする。
上場は資金調達の一方法。
そしてようやく上場した企業は決して上場が目標ではなく、その先の成長こそ望んでいるもの。
上場してもう資金需要がないならば面白くはない。
しかし上場してその先の成長のための設備投資などのための資金調達。
一時的に「1株利益の希薄化」を材料に売られるだろう。
しかい発行済株が少ない時の相場は所詮小さな相場。
発行済株数や浮動株が増えると大きな相場の可能性が出てこようか。
間違えてはいけないのは売上と利益が伸びていること。
同じ増資でも、借金の返済や赤字の補てんでは全く問題外。
設備投資や本業に絡むM&Aなど成長路線を後押しする資金調達ならばむしろその先の大相場に期待だろう。
マザーズ上場企業で大幅な資金調達を行った銘柄がある。
それから数年株価は泣かず飛ばずで、こじんまりとした値動きだった。
しかしあるテーマ・ある材料にのった恰好で数年後には株価は5倍以上に変化した。
これとて数年前に増資をして発行済株数を増やしていたからこその出来事だろう。
従来のままの株数では、一時的に材料に反応したとしても上値に限界があったような気がする。
多くの株を発行し多くの株主がいたからこそない遂げられた上場来高値の示現。
そう考えると・・・。
成長新興銘柄の増資や第三者割り当て増資、株主割り当て増資などは格好の投資タイミング。
数年我慢の覚悟さえあれば増資で下落したときに買うという動作は間違いではなかろう。
あくまでも成長路線に乗っての増資という限定条件付きだが、何でもかんでも増資は悪というのは間違っている。
過小資本では大相場にはなかなかならない。
新興市場の相場は株数の増加が大きくしてくれるもの。
そうして見て行くと、相場のタイミングも計りやすくなるかも知れない。
仮儒の創造を招くような株式数でなければ魅力的に映らないのかも知れない。
これは結構重要な非常識なのだろう。
売買高の少なさを気にする向きは多いがそれは過小資本だからと言えようか。
まさに「成長株投資のススメ」である。
「種玉集めて回転商い」。
「玉がなければ相場はたたず」。
そんな格言はないが・・・。
上場→上昇下落→上昇→増資→下落→大反騰で大相場。
時間軸は別にして理想的な展開で夢見心になれそう。
そう考えるとIPO人気銘柄であれこれ惑う必要もなくなってくる。
タイムラグ投資=遅行投資でも十分報われる筈だ。
日経朝刊1面の「サービス生産性伸び2倍」の見出し。
政府はGDPの7割を占めるサービス業の成長力強化に向けた包括的な対策を打ち出すという。
製造業の生産性は1970年の3倍。
一方、非製造業は25%程度。
明らかに製造業が頑張ってきたし軍配が上がる。
サービス業の生産性の年間伸び率は1%程度。
これが2%になれば「2倍」ということだからレトリックっぽい。
でもその支援策は魅力的に見えてくる。
(1)IT導入などの補助金
(2)固定資産税を半減し設備投資を拡大
(3)信用保証枠の拡大で資金繰りを円滑化
(4)新指標を整備し成長余力を点検
(5)人材育成強化で技術力維持
(6)ヘルスケア産業の規制緩和で新サービス
要はIT・ロボット・人材戦略・バイオというテーマ。
この路線に変化はなく拡大する方向。
アップルよりもグーグルが評価される世界ではものつくりよりもソフトやサービスが重要視。
この流れは変わらない。
10月高→2月高のアノマリーは崩れた。
今回大和のレポートで登場したのは10月高→3月高のアノマリー。
↓
日経平均の3月相場の騰落は、前年10月の騰落と方向が一致することが多い。
過去20年間では15回で方向が一致している。
通常は外国人投資家の売りが出やすく季節性があまり良くない10月。
株価がプラスとなることは、主に国内勢の強気スタンスを示唆していると考えられる。
国内勢にとって下半期最初の月でもある10月の株価がプラスの場合、
年度末となる3月にも再び強気スタンスが表れやすいこと。
昨年10月の日経平均は月間で9.7%の上昇。
このアノマリーからは今年の3月も上昇が期待できるといえよう。
また、過去20年間で10月相場がプラスだった場合、
同年度の下半期通算でも日経平均騰落率は全てプラスとなっていた。
今年3月末の水準が上半期末(昨年9月30日)の17388.15円上回ることに期待。
老練な投資家さんのメール。
↓
何をボトルキープして
どのボトル飲んで帰るかが投資のポイント!
それが全て的中出来れば毎日パラダイス!
吹いたら売りが
利益確定!
毎日トイレの掃除するように
毎日心のクリーニング!
騒がない、焦らない、あきらめない、あわてない。
株価が好きになれば
株価も好きに反応してくれる。
相手を好きになることはビジネスの基本!
投資も好きになれば
良い位置に羽ばたいてくれる。
朝が来た!
思い通りにならないときは 明日頑張ろう!
明日は明日でなくていい 来週でも 来月でもいい!
(櫻井)
03月04日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
4日午前の日経平均株価は小幅ながら4日ぶりに反落した。前引けは前日比4円10銭安の1万6956円06銭。
前日まで大幅上昇した反動もあり、目先の利益をひとまず確定売りで、朝方日経平均が安く始まったものの底固く、前日終値近辺を上限に狭いゾーンでのもみ合いを続けた。
一方、日本時間今晩に予定される2月の米雇用統計の結果を見極めたいとの思惑もあって上値も重い状況だ。
ただ、下値も堅かった。世界の株式相場が落ち着きを取り戻すなか、短期的な戻りを期待する投資家が増えている。個人や年金とみられる主体から打診買いが入り、前引け間際に上昇へ転じる場面もあった。
JPX日経インデックス400も4日ぶりに反落。東証株価指数(TOPIX)は4日続伸
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1930億円、売買高は13億8857万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の28%にあたる542。値上がりは1294、変わらずは106銘柄だった。
個別では、日経平均への影響が大きい値がさのKDDIやファストリが下落。薬品の武田やエーザイ、小野薬品工業、陸運のJR東日本も売りに押された。業績予想を引き下げた大阪チタの値下がりが目立った。くらコーポレーション、トリドールが急落、参天製薬、雪印メグミルクなども安い。
一方、台湾の鴻海精密工業による買収契約が大詰めを迎えていると伝わったシャープが大幅高。資源価格が持ち直すなか、商社の三菱商が上げた。イランへの再進出が伝わった千代建も上昇した。アルプス電気が高く、日立製作所も堅調。マネーパートナーズグループ、住江織物、ベクトルも値を飛ばした。
東証2部株価指数は3日続伸した。前引けの2部指数は、前日比18.38ポイント高の4270.92となった。個別銘柄では、アルチザがストップ高。エリア、Jトラスト、サイバーコムやアルチザが上げ、半面、システクアイ、ヨネックス、アートSHDとヨネックスが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は7日続伸した。午前の終値は、前日に比べ7円59銭高い2397円88銭だった。足元で堅調な値動きを続けてきた東証1部上場の大型株がもたつき、個人投資家を中心に物色の矛先は、総体的に値動きの軽い中小型銘柄へと向かった。為替相場が円高方向に振れたが、新興株市場の上場銘柄は海外要因の影響を受けにくい内需株が多いことから、影響は限定的だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で245億円、売買高は9705万株。個別銘柄ではアクサスHDがストップ高。東洋合成、ウェッジHD、ハーモニックやサン電子、クルーズが上昇した。半面、ホロン、スマートバリュー、ムサシ、アイサンテクやカルナバイオ、田中化研が下落した。
東証マザーズ指数は5日続伸した。前引けは前日比14.01ポイント高い918.90だった。個別銘柄ではNPC、弁護士コム、はてな、ミクシィやFFRI、インフォテリが上昇した。一方で、バリューゴルフ、サイジニア、ネットイヤー、ジグソーやインベスC、サイバダインは下落した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したヨシムラHDは買い気配で始まり、10時半過ぎに公募・売り出し価格(公開価格、880円)を50%上回る1320円で寄り付いた。初値成立後は売りに押され、前引けは公開価格を36%上回る1200円だった。
03月04日 相場概況(寄り付き後)
【寄り付き概況】
4日の日経平均株価は4日ぶりに反落して始まった。
始値は前日比32円80銭安の1万6927円36銭。
外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向にやや振れ、投資家心理が悪化。前日まで急ピッチに水準を切り上げたこともシカゴ先物清算値が大阪比145円安の16845円だったこともあり、目先の利益を確定する目的で売りが先行した。
セクターでは鉱業、証券、銀行、精密機器、ガラス土石、水産農林、石油石炭、卸売が上昇。一方で、倉庫運輸、陸運、食料品、情報通信、鉄鋼、医薬品、不動産が利食い先行
225先物はGS・大和・アムロ・HSBC・GMO・ニューエッジが買い越し。
みずほ・バークレイズ・UBS・三菱・JPが・SBIが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・野村・ドイツ・パリバ・バークレイズが買い越し。
ニューエッジ・クレディ・シティ・モルスタが売り越し。
外資系等はリゾートトラ(4681)、東エレ(8035)、日立ハイテク(8036)、ハーモニック(6324)に注目。
テクニカル的には森乳(2264)、博報堂DY(2433)、ロックフィールド(2910)、スタートト(3092)、アイスタイル(3660)、ペプチド(4587)、日新鋼(5413)、フジキカイ(6134)、酉島(6343)、ホシデン(6804)、レーザーテク(6920)、丸三(8614)、レオパレス(8848)、スカパー(9412)が動兆。
<兜町カタリスト>
「20012円」
NYダウは44ドル高の16943ドルと3日続伸。
何の因果もないが昨日の日経平均株価終値16960円には届かなかった。
ISM非製造業総合指数は53.4と市場予想の53.2を上回って着地。
ただ雇用指数が49.7と前月の52.1から低下。
2014年2月以来初めて節目の50ポイント割れとなった。
また新規失業保険申請件数は減少予想に反して増加。
今夜の雇用統計を待つ姿勢でやや方向性には欠ける展開。
欧州株式はバイオ系が売られ続落。
一方カナダトロント指数がエネルギー株中心に上昇し年初来高値を更新。
ナイジェリアのカチク石油担当相が20日にモスクワで協議を行う計画を表明し
WTI原油先物は35.32ドルまで買われた。
原油を売り材料にする動きは去った印象。
エネルギー関連高、バイオ安の動きが日本にも波及するかどうかが焦点。
バルチック海運指数は15日続伸。
景気実態に悪材料を求めるのはやや無理筋だろう。
VIX(恐怖)指数は16.71まで低下。
このところ午後の引けにかけて強含む展開が続いており
次は好材料を待つタイミングだろう。
雇用統計での非農業部門の雇用者数は1月の15.1万人増→19万人増に増加見通し。
気になるのはドイツのショイブレ財務相のコメント。
「英国がEUを離脱した場合、欧州は安定性が薄れるとともに競争力が低下する恐れがある」。
英国に残留を求めた格好だがドイツとしては当然だろう。
面白いのはそのレトリック。
「もし英国が加盟国としてEUに関与しないのであれば、
欧州大陸は多少ながら安定性が薄れ、変動が増すリスクを英国は負うことになると思う。
それは英国にとって国益にかなわない」。
ドイツの国益にかなわないのだが、それは英国の国益にすり替えられている。
やはりこのあたりは見事な表現法に見える。
自分が困ることを相手が困ることへのすりかえ。
マーケットで飛び交う言葉もこういう視点でみることが必要だろう。
一方で昨年あれだけ騒いだギリシャ。
IMFのライス報道官のコメント。
「IMFは当初の合意が得られた昨夏から見解を基本的に変えておらず、
合意済みの目標について追加条件の設定などは要請していない」。
IMFは目標達成に向け必要な事項を指摘しているに過ぎないということ。
ただ、IMF代表団は早い時期にギリシャを再訪する方向。
「何かをするから、何も要請していない」と読み替えた方が良いのだろうか。
ようやく3日続伸をみた日経平均。
シカゴ225先物の終値は16845円。
高値は16990円だった。
昨日もシカゴ225先物は為替の円高トレンドを背景に前日比ではマイナスだったが、
日本時間で切り返す動き。
シカゴの呪縛にとらわれることなく動くようになった日本株という解釈もできよう。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス9.215%、
買い方はマイナス11.016%と接近。
逆転に期待したいところ。
空売り比率も36.6%と2日続けて40%台割れ。
日経VIも19.67とようやく30割れとなってきており相場は落ち着いてきた。
気になるのは25日移動平均からのかい離。
プラス3.1%と第一次限界水準のプラス4%水準(17109円)に近付いてきた。
先物では相変わらずアムロやニューエッジ経由の商いが乱舞しているが、
特に相場観が感じられるものでないだけに気にしない方が良かろう。
夜の米雇用統計を控えて買い控えになる可能性もあるが、
来週金曜のメジャーSQに向けては上の値段が欲しい参加者の方が多いような気がする。
「序盤で売り買いをこなして上に向かった後はこう着を強める時間も長く、
後場失速してもおかしくない雰囲気はあった」との昨日の東京市場の解釈。
加えて「メガバンクが急伸し、そろって25日線を上に抜けてきた。
主力どころでまだ25日線より下にあるのはトヨタ・マツダ・野村HD・NEC・
横河電・国際帝石など」とも。
日経では「日経平均、今年初3日続伸」の見出し。
年初からの3日続伸成就記録では歴代2位の遅さと指摘されている。
歴代2位の2003年に並んだというから結構な記録。
因みに2003年は2月27日28日そして3月3日に3日続伸を達成している。
2000年のITバブル崩壊崩壊で株価は軟調。
そして4月28日に当時のバブル崩壊後の安値7604円を付けた年だった。
もっともその後10月20日の11162円まで上昇したのが歴史。
あるいは3日続伸達成が戦後最も遅かったのは1995年。
このときは3月6日に前日比わずか1円高の17041円で3日続伸となった。
その後7月3日の14485円まで下落したが翌4日から7日続伸。
特に7月6日に426円高、7月7日に956円高したのは記憶に残る。
その後年末12月27日に20012円まで上昇したという記録がある。
決して悪い年ではなかった。
面白いことにこの20012円は昨年12月1日に示現した20012円と全く一緒。
因縁深い数字でもある。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
イード(6038)・・・動兆
イードに注目する。
同社はWEB目ディア・コンテンツの運営・ソリューションが中核。
M&Aでの拡大を図っている。
大株主はエキサイト、三越伊勢丹、博報堂DY、マイナビなど。
また、世界の有力ポータルサイトと協力したメディア展開も成長戦略。
リバウンド期待。
(兜町カタリスト櫻井)
03月04日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
4日の東京株式市場は、もみ合いから、底堅い推移となりそう。
日経平均株価予想レンジ:1万6700円−1万7000円を想定する。
昨日3日には日経平均が今年初めて3日続伸し、5日線と25日線のミニ・ゴールデンクロスが視野に入るなど、地合いの良さから押し目買いに支えられる可能性もありそう。
短期的に上への勢いが強まっていることは間違いないだろう。
ただ、為替相場は、対ドルでの円高進行を嫌気し、輸出関連株を中心に利益確定売りが優勢になること考えられる。
また、現地4日には米2月雇用統計の発表を控えることから、模様眺め気分が広がることも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り970万株、買い2820万株で、差し引き1850万株の大幅買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、金属、化学、建設、自動車、ETF、食品など。
買いセクターに、自動車、通信、化学、薬品、小売、電機、情報通信、海運、サービスなど。
【注目の材料銘柄】
■OSG <6136>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.10%にあたる200万株(金額で46億円)の自社株取得枠を5.36%にあたる500万株(金額で106億円)に変更する。買い付け期間は1月21日から12月31日まで
■RVH <6786>
16年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→23.5億円(前期は5.4億円)に30.6%上方修正し、増益率が3.3倍→4.3倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
■UBIC <2158>
特許調査・分析システム「Lit i View PATENT EXPLORER」に一定期間の公開特許公報などの文献データを収録、機能を強化。文献の検索が可能となり、調査分析業務をさらに効率化する。
■NVC <3394>
米レッドシールとネットワークセキュリティ分析プラットフォーム製品の国内販売代理店契約を締結
【予定】
■4(金)
【国内】
1月毎月勤労統計調査(10:30)
《決算発表》
ティーライフ、鳥貴族、日東網、アイル、ナトコ、共和工業、エイケン工業、ハイレックス、タカショー、フジコーポ、ピープル、ファースト住
《新規上場》
ヨシムラFH
【海外】
豪1月小売売上高(9:30)
ブラジル1月鉱工業生産(21:00)
米2月雇用統計(22:30)
米1月貿易収支(22:30)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
3日のNYダウ平均は3日続伸した。前日比44ドル58セント高の1万6943ドル90セントで終え、1月5日以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。資源関連株の一角に買いが入り投資家心理が改善した。ただ、新規の取引材料に乏しく相場全体は方向感に欠いた。
朝方は欧州株安、原油相場の下落を受け売りが先行した。しかし、ISMが発表した2月の非製造業景況感指数は市場が警戒したほど悪化しなかった。米景気への不安を背景とした売りは限られ、株価指数が下値を探ることはなかった。
4日には2月の米雇用統計の発表を控えるため、午後に入ると次第に様子見姿勢を強める投資家が増えた。米株式への買い戻しが入ると、ダウ平均は上げに転じた。
ナスダック総合株価指数も小幅ながら3日続伸。終値は同4.001ポイント高の4707.423ポイントだった。
セクター別では、自動車・自動車部品やメディアが上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーや食品・生活必需品小売が下落した。
原油先物相場が落ち着きを取り戻したことを好感し、エネルギーや資源関連株への買いが続いた。石炭掘削のコンソル・エナジーや石炭のピーボディ・エナジー、石油・天然ガス開発のチェサピーク・エナジーの上げが目立った。キャタピラーも高い。
アップルやインテルも買われた。
一方で、四半期決算が市場予想に届かなかったコストコ・ホールセールや食品スーパーのクローガーが安い。グーグルを傘下に抱えるアルファベットやマイクロソフト、フェイスブックも下げた。
明日の雇用統計では、非農業雇用者数が19万5000人増と前月から上昇、失業率は4.9%増と横ばいが予想されている。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,943.90 +44.58
S&P500種
1,993.40
ナスダック
4,707.423 +4.001
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は3日続伸した。3月物は前日比145円高の1万6845円で終え、同日の大阪取引所の終値を145円下回った。大取で大きく上げた流れを引き継ぎ、シカゴの日経平均先物にも買いが先行した。米株式相場の上げも相場を支えたが、4日に2月の米雇用統計の発表を控えるとあって次第に慎重姿勢が強まり、上値は限られた。
この日の3月物高値は1万6990円、安値は1万6650円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16845 ( -145 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16855 ( -135 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は引けにかけ上げ幅を拡大し、高値圏で終えた。為替が円安に振れたことが、後場の一段高をもたらしたような動きとなった。
今は下落よりも、むしろ戻りの速さに押し目買いのタイミングを逃すリスクを意識する時かもしれない。これで底打ちかどうかはまだ判断しかねるが、短期的に上への勢いが強まっていることは間違いない。
物色に関しては、売られすぎ感の強い筆頭格であったメガバンク3行が1日で急伸し、そろってきょうの上昇で25日線を上に抜けてきた。主力どころでまだ25日線より下に位置しているのは、トヨタやマツダ、野村HD、NEC、横河電、国際帝石などがあり、これらのなかではやはりトヨタに注目が集まるだろう。
日経平均は当面の上値のフシ 16,280 円処を上抜いたことで、14,952 円(16/2/12)が当面の底となり、一段の戻りを試す局面へ移行したと考えられる。だが、200 日移動平均線以下の主要な移動平均線はすべて下向きであり、ドル/円は依然、上値が重い展開が続いていることなどから、一本調子で反騰が拡大する可能性は低く、16,800〜17,150 円処が当面の上値のフシとなる公算が大きい。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は日経平均の終値が3月2日に注目の節目を抜いたことで、リバウンド余地が拡大したとリポートで紹介している。
同証券のテクニカル分析リポートでは、2月1日高値1万7905円からの下落に対する61.8%戻となる1万6744円を終値で上回ったことで、注目の節目を抜いてリバウンド余地が広がったと解説。
4月にかけて日経平均株価は1万8000円を試す展開の条件として、1万5610円を維持する限りリバウンド拡大余地の見方は有効であるとしている。
【投資部門別売買動向】
東証が3日発表した2月第4週(22〜26日)の部門別売買動向によると、外国人は8週連続の売り越しで、売越額は4081億円。個人は4週ぶりに売り越し、売越額は417億円。信託銀行は14週連続で買い越し、買越額は3848億円。
【注目の開示銘柄】
■泉州電業 [9824]
16年10月期第1四半期決算を発表。営業利益は前年同期比17.4%増の6億5300万円、純利益は同1.1%減の3億8400万円だった。民間設備投資向け電線の需要が底堅く推移し、本業は好調だった。固定資産除却損を計上したため、純利益は減益。通期計画に対する進捗率は営業利益が25.5%、純利益は20.4%。あわせて、自己株式の取得枠拡大を発表。昨年9月に発行済み株式総数の2.58
%、5億円分の自社株買いを発表していたが、取得枠を最大3.53%、6億5000万円
まで拡大した。取得期間は7月末まで。3日終値は1620円(△5)。
■オーエスジー[6136]
自己株式の取得枠拡大を発表。1月に発行済み株式総数の2.10%、46億円分の自社株買いを発表していたが、取得枠を最大5.36%、106億円まで拡大した。取得期間も延長し、これまでは3月末までだったが、12月末までとする。同社は東証1部、名証1部に上場する切削工具大手。3日終値は1983円(△9)。
■明治HD[2269]
チーズ工場の新棟建設を発表。90億円を投じ、十勝工場の敷地内に延べ床面積9400平方メートルの新棟を建てる。2018年度上期に操業開始し、年間生産能力は3000トン。今期は「明治北海道十勝カマンベールチーズ」の売り上げが過去最高を更新する見込みとなっており、今後の需要増に対応するという。3日終値は9090円(▲130)。
03月03日 相場展望(大引け)
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【大引け概況】
3日の日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比213円61銭高の1万6960円16銭と2月8日以来、約3週間ぶりの高値を付けた。3日続伸は今年初めて。
前日の大幅上昇の反動に加え、為替相場が朝方やや円高方向に振れていたこともあり、50円安からスタートした。寄り付き後は原油相場の上昇や堅調な米雇用、前日の大幅上昇による需給改善などを背景にプラスへと切り返した。
年初から軟調さが目立っていた銀行株に買いが向かったことで市場心理が落ち着き、景気敏感株を中心に買いが広がった。アジア株が総じて堅調に推移したのも支えとなり、日経平均はきょうの高値圏で引けた。
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比164.73ポイント高の1万2415.74だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、19.44ポイント高の1369.5で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5382億円。売買高は27億4428万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1429と全体の74%を占めた。値下がりは436、変わらずは77だった。
業種別では、海運業と銀行業が6%超、鉱業が5%超の上昇となった。一方、空運業、陸運業、水産・農林業が下落率上位だった。
個別では、三菱UFJが7.9%高で引けるなどメガバンク株の上昇が目立った。トヨタ自動車、ファーストリテイリングも高い。ゆうちょ銀も買われた。海運市況の改善期待から商船三井などの海運株も上げた。新日鉄住金やJFEなど鉄鋼大手も堅調。三菱商事、インプレスホールディングス、コアも大幅高。
一方、JR東日本やJR東海は下落した。建設株の大林組や食品株の明治HDも売られた。
NTTドコモも冴えない。パイロットコーポレーションが安く、ブイキューブも値を下げた。
東証2部株価指数は小幅続伸だった。大引けの2部指数は、前日比5.30ポイント高の4252.54となった。個別銘柄ではコメ兵、ラオックス、サイバーコム、フォーシーズ、マミヤオーピー、稀元素が買われた。半面、ヨネックス、テクノ菱和、システクアイ、朝日インテクと象印が下げた。
【新興株大引け】
日経ジャスダック平均株価は6日続伸した。終値は前日比12円76銭高い2390円29銭だった。東証マザーズ指数は昨年12月30日の終値(887.14)を上回り、年初来プラス圏に浮上。節目となる900を3カ月ぶりに上回り、きょうの高値で引けた。
外部要因の影響を受けづらい新興株市場の中小型株に資金が流入した。後場にアジア株が総じて堅調に推移。新興市場でも好業績銘柄やテーマ株の物色が盛り上がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で397億円、売買高は9675万株だった。個別銘柄ではアクサスHD、GMOペパボ、田中化研、ホロンストップ高。アイサンテクや太洋工業、カルナバイオが上昇した。
半面、DACやクルーズ、石井工研、ビーマップ、アクモス、ニュートンFCは売られた。
東証マザーズ指数も4日続伸。終値は前日比34.27ポイント高い904.89だった。そーせいやFFRI、ミクシィなど主力銘柄の値上がりが目立った。個別銘柄ではアイビーシー、ダブルスタンダード、メドレック、リボミック、NPCがストップ高。イグニス、ナノキャリア、GNI、フリークアウトも買われた。一方、マイネット、ネットイヤー、インフォテリ、ジグソーやサイバダイン、セレスが下げた。
きのうマザーズ市場に新規上場したバリューゴルフはきょう3日の9時16分に公開価格(1280円)の2.5倍にあたる3215円で初値を付けた。その後も堅調に推移し、きょうの高値圏(3355円)で引けた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,960.16 |
213.61 |
日経平均先物 |
16,990.00 |
250.00 |
TOPIX |
1,369.05 |
19.44 |
TOPIX先物 |
1,368.00 |
19.50 |
東証2部指数 |
4,252.54 |
5.30 |
JASDAQ |
2,390.29 |
12.76 |
マザーズ |
904.89 |
34.27 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2744280 |
2538295 |
東証2部 |
84410 |
23813 |
03月03日個別銘柄
個別銘柄情報を3銘柄更新しました。
[9928]ミロク情報サービス
[2874]ヨコレイ(横浜冷凍)
[8095]イワキ
「先勝だが」
前場の日経平均株価は一時16900円台。
16899ドルが昨日のNYダウの終値。
何の意味もない形式上の争いだがどうせなら勝ちたいところ。
そして期待は3月3日午後3時に3日続伸決定というのも・・・。
久々にアノマリーを調べていたらこんな記事に出会った。
日刊ゲンダイ2月26日付。
↓
「実は、どんな相場にもリズムは存在します。
それを知れば、いまのジェットコースター相場でも十分に勝てます」(証券アナリスト)。
いま兜町筋で超話題なのが“曜日アノマリー”だ。
アノマリーとは、合理性はないが、よく当たる経験則のこと。
ジンクスみたいなものだ。
「今年は月曜日に株価が上昇するケースが圧倒的に多い。
2月は例外なく値上がりし、1月末から5連勝中です。
逆に水曜は4連敗、金曜日は3連敗しています」(株式アナリストの櫻井英明氏)
年初から、きのう(24日)までの日経平均の勝敗を調べたところ、
月曜日が5勝2敗とダントツだった。
火曜と水曜は2勝6敗で、木曜は1勝5敗、金曜が2勝5敗となっている。
何と、勝ち越しは月曜だけだ。
勝率は、月曜の71.4%が、木曜日には16.7%まで下がる。
「このような傾向があるのだから、株価が安めの金曜日に買って、株高となる月曜日に売れば儲かります。
指数連動型のETF(上場投資信託)なんかピッタリでしょう」(市場関係者)
日経平均への寄与度が高いファーストリテイリングの株価は「金曜安・月曜高」が続いている。
金3万1500円→月3万1760円、金3万2390円→月3万3220円といった具合だ。
「最近の日経平均はNYダウにつられた動きとなっています。
金曜日のNYダウが高値で引けることが多く、その流れを受け、週明けの日経平均は上昇するのです。
こうしたジンクスを利用し、ハゲタカ勢は意図的に週末のNYダウを引き上げているといいます。
そうすれば、月曜日の日経平均はほぼ間違いなく上昇する。
先物取引でひと儲けというわけです」(株式評論家の倉多慎之助氏)
月間の相場リズムも注目だ。昨年11月から、ある傾向が続いているという。
「月の上旬は下落し、中旬は安値ゾーン、下旬に戻るという流れです」(櫻井英明氏)
曜日と月間の値動きを知っておく。
波乱相場の必勝法だ。
ひなまつりだからお菓子の寿スピリッツ(2222)が昨年来高値という訳ではなかろうが・・・。
リカちゃんがひな人形になったからタカラトミー(7867)と言う声もある。
耳の日で補聴器のリオン(6823)と言う声も。
IPOについての面白い見解。
今月のIPOは20銘柄超の予定。
またラッシュの時間帯を迎えた。
昨年12月が18銘柄だったからそれよりも多い。
しかもどういう訳は上場日は集中する。
今月は18日(金)に6銘柄。
週末であるいとともに「大安」ということが大きい要因だろう。
IPOは大安にこだわり偏る傾向があるという。
しかしある年の調査では仏滅にIPOした銘柄の初値倍率がもっとも高かったという。
たくさんの銘柄で資金が分散されるか、少ない銘柄で資金が集中するか。
縁起の問題もあるが、目立った方が縁起よりも良いような気もするが・・・。
因みに今日は先勝、明日は仏滅である。
後場は京橋でたまるアセットのセミナー。
大引け後は明日のラジオNIKKEI「投資知識研究所」の収録。
ゲストはインベスタークラウド(1435)の古木大咲社長の予定。
証券コードは「いーよさあGO」だからいい語呂合わせ。
(櫻井)
03月03日 相場展望(前引け)
【前引け概況】
3日前引けの日経平均株価は続伸した。前日比148円53銭高の1万6895円8銭で前場を終えた。
朝方は為替相場が円高傾向に振れていることを受けて売りが優勢で始まったが下値を売り込む動きはなく、主力株中心に切り返しに転じた。海外ヘッジファンドとみられる先物への買い戻しが観測されるなか、一時は上げ幅を200円超に広げ、節目の1万7000円まであと45円に迫る場面があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2719億円、売買高は14億6174万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1187と全体の6割を占めた。値下がりは33%の644、変わらずは110だった。
個別では三菱UFJなどメガバンクが買われた。ファーストリテイリング、ソフトバンクグループなども上昇。やゆうちょ銀も大幅上昇した。トヨタや日産自も買われた。郵船などの海運株の値上がりも目立った。一方、JR東日本など鉄道株は総じてさえない展開。明治HDやキッコマンなど食品株も一角も売られた。五洋建設が売られ、さくらインターネット、SCSKも安い。日新電機、カルソニックカンセイも下落した。
東証2部株価指数は続伸した。前引けの2部指数は、前日比3.13ポイント高の4250.37となった。
個別銘柄では不二サッシ、フォーシーズ、マミヤオーピー、ラオックスや不二サッシが上げ、ヨネックス、SFJ、象印、サイバーコムや朝日インテクが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は6日続伸した。前引けは前日に比べ11円15銭高い2388円68銭となった。
外部要因に左右されにくい中小型株を中心とした新興株市場に資金が流入した。バイオ関連や自動運転関連銘柄に物色が盛り上がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で244億円、売買高は5519万株。個別銘柄ではアクサスHDがストップ高。GMOペパボ、太洋工業、アイサンテクやドーン、カルナバイオが上昇した。半面、ニュートンFC、石井工研、クルーズやDAC、アクモスは下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。前引けは前日比20.65ポイント高い891.27と、2015年12月30日の終値(887.14)を上回り年初来プラス圏に浮上した。個別銘柄ではダブルスタンダード、メドレックがストップ高。そーせいやジグソー、FFRIなど主力銘柄の値上がりが目立った。一方、セレスやサイバダイン、マイネット、セレス、ネットイヤー、インフォテリは下げた。
きのうマザーズ市場に新規上場したVゴルフはきょう3日9時16分に公開価格(1280円)の2.5倍にあたる3215円で初値を付けた。きょう東証2部に新規上場した中本パックスは9時に公開価格(1470円)を10円(0.7%)上回る1480円で初値を付けた。
03月03日 相場展望(寄り付き後)
【10時現在の概況】
日経平均は前日比189円86銭高の1万6936円41銭で推移している。
一時は208円高の1万6955円まで上昇し、節目の1万7000円に迫った。
寄付きはマイナスで取引を開始。ただ、寄付き後は、資源関連や銀行株を中心に買いが入り、日経平均は切り返した後上げ幅をじりじりと拡17000円までは価格帯別売買高でも商いが少ないゾーンのため、戻り待ちの売りはさほど出ないとの観測。
原油相場や米国株の上昇を背景に投資家心理が改善し、運用リスクを取る動きが優勢となっている。
目先の先高観が強まり株価指数先物への買いが増えた。市場では「日本株には、米株などと比べた出遅れ感に着目した買いも入りやすい」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も一段高となっている。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を38.44円押し上げている。次いでファナックが17.65円、TDKが10.59円、ダイキンが5.69円続く。
マイナス寄与度は7.55円の押し下げでアステラスがトップ。以下、電通が5.1円、エーザイが2.04円、JR東海が1.92円と続いている。
東証1部の売買代金は概算で7572億円、売買高は8億8416万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の68%にあたる1309、値下がりは506、変わらずは121だった。
業種別では、海運、銀行、鉄鋼、鉱業、証券などが強い一方、陸運、空運、水産・農林などが弱い。
個別では、三菱UFJなど銀行株が一段高。トヨタも上げ幅を広げている。ソフトバンクは上昇に転じた。一方、大成建や大林組などの建設株は売られている。JR東日本なども鉄道株も引き続き安い。
東証2部株価指数は続伸。サイバーコムやラオックスが上げ、朝日インテクやヨネックスが下げている。
225先物は野村・ニューエッジ・パリバ・JP・大和・豊・マネが売り越し。
アムロ・バークレイズ・GS・ドイツ・日産・みずほが売り越し。
TOPIX先物はクレディ・バークレイズ・大和・三菱・GSが買い越し。
パリバ・ニューエッジ・モルスタ・メリルが売り越し。
外資系等はSBS(2384)、日本ビル(8951)に注目。
テクニカル的にはわらべや(2918)、IIJ(3774)、マンダム(4917)、淀川鋼(5451)、タクマ(6013)、アマノ(6436)、明電舎(6508)、マキタ(6586)、Vテク(7717)、TBS(9401)が動兆。
<兜町カタリスト>
「ロンもできたが自模って3日続伸期待」
NYダウは34ドル高の16899ドルと続伸。
一時前日比マイナス局面もあったものの引けにかけてのプラス転換。
午後に発表されたベージュ・ブックで大半の地域の経済が拡大していることを好感。
ベージュブックなど久しく相場の材料にはなっていなかった。
リーマンショック後に悪材料として使われたことはあったが再登場の印象。
加えてADP全米雇用報告で民間部門雇用者数は21万4000人増加。
市場予想を上回ったとことも好感。
週末の雇用統計の事前予想は19万人増だが良い数字で着地する可能性が出てきた。
もっとも経済指標は好調だが15からのFOMCでの3月利上げの可能性は4%程度。
金利上昇懸念の薄い好経済は株価にはフレンドリーに映る。
10年国債利回りは1.8%台に上昇。
「リスクオン:債券→株」の動きが大きくなってきた。
VIX(恐怖)指数が17.10%まで低下。
NYは一足早い春の訪れといったところ。
一方昨日の日経平均株価は今年4番目の上昇幅で661円高と続伸。
これが明確は相場転換とされるためには・・・。
(1)ボラの低下
(2)SQの安定
(3)25日線の明確な上抜き
(4)ドル円の115円台
(5)3日続伸などとされる。
今のところ25日線だけの条件を満たした格好で少し覚束ない。
明けてシカゴ225先物の戻りは16710円で大証比小幅安での終値。
ドル円が113円台前半というのが少し嫌気されたのだろう。
もっとも昨日段階で松井証券経由の信用評価損率速報。
売り方はマイナス8.161%(2月12日プラス2.843%)。
買い方マイナス13.104%(2月12日マイナス25.918%)。
売り方と買い方の差は縮小傾向。
裁定買い残も1兆8343億円とまったく問題にならない状況。
空売り比率も36.2%と低下してきた。
シカゴ225先物の高値は16830円。
「1月21日の安値から2月1日までの戻り値幅の1848円を
2月12日安値14952円に当てはめると16800円だから一つの節目」と日経朝刊の指摘。
だた心情としては今年初の3日続伸に期待したいところ。
ファーストリテの月次既存店売上高のプラスが指数に寄与して欲しいもの。
「大幅高の前の日は3ケタの下げというのが今年。
今年一番の上昇幅となった2月15日(1069円高)の前営業日は760円下落。
昨日は下げの谷間に出てきたものではなく、下げ渋る動きが続いた後で出てきたもの。
今年初のアグレッシブな上昇」という声も聞かれる。
スーパーチューズデーは通過。
ヒラリーVSトランプの構図は鮮明になった。
気になるのは「ウォール街誤算続き」の記事。
ウォール街の戦略は勝ち馬に乗り選挙資金を提供するというもの。
共和党に関してはブッシュ候補を最有力と見ていたが低迷。
昨年末移行ルビオ候補への資金配分を行ってきた。
しかしルビオ氏も伸び悩み。
不動産王という富豪のトランプ氏は資金援助の必要がない。
つまりウォール街の言うことは聞かない。
民主党はヒラリー応援だが、あまり密接な関係を露出したくはないという格好。
もしもトランプ氏が共和党候補になるとウォール街は戦々恐々。
大統領候補ですらまともに読めないウィール街が株価の先行きを読める筈はなかろう。
ウォール街は優秀というのはあくまでも錯覚としたいところ。
優秀なのではなくチカラでねじ伏せてきたのがその歴史。
ダメなときのウォール街はマネーにペコペコする使用人みたいなものだった気がする。
とはいえ・・・。
スーパーチューズデーのあった3月は株価には優しいとされる。
特に相性の良いのはS&P500指数。
1950年以降の平均騰落率は1.2%。
NYダウが1.1%、NASDAQが1971年以降0.9%だから上回っている。
S&Pの3月の勝率は65%、そして06年以降の平均騰落率は2.2%。
そのスーパーチューズデー。
はるか大昔からあったのかと思ったら意外と新しかった。
1984年に3回の火曜に予備選、党員集会を実施した州があった。
意図は大統領候補選びに影響力を持ちたかったからだという。
これを受けて1988年の大統領選で南部の9州が3月8日に集中実施。
これがスタート。
株価を見て行くと96年は前週2.9%下落、翌週2.3%上昇。
12年は前5日は2%下落、翌5日は4%上昇。
08年は通じなかったというが前安後高の傾向はあろう。
なぜ「チューズデー」なのかというのが興味深い。
日曜に礼拝に行くので日曜は投票できず
アメリカは州と言っても大きい。
投票所へ1日かけて行く人もいるから月曜も無理な場合がある。
だから日曜教会→月曜移動→火曜投票→水曜帰宅。
こんな場所もあったのだという。
今ではあまり関係なさそうだが・・・。
25日移動平均は16459円で1.74%のプラスかい離。
(2月12日は11.57%のマイナスかい離)
75日移動平均は17980円で6.86%のマイナスかい離。
(2月12日は19.11%のマイナスかい離)。
200日移動平均は18938円で11,57%のマイナスかい離。
(2月12日は32.03%のマイナスかい離)。
Quick調査の信用評価損率(2月26日現在はマイナシス16.73%。
裁定買い残は37億円減少し1兆8343億円。
3週連続減少となった。
カラ売り比率は36.2%(前日41.0%)。
日経VIは31.32。
日経平均採用銘柄PERは14.51倍(EPSは1154円)。
東証1部の単純平均株価は2641円。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
モス(8153)・・・動兆
モスフードサービス(8153)に注目する。
同社はフランチャイズボランタリーチェーン「モスバーガー」を展開。
マーケティングテーマは「日本のおいしさとおもてなし」。
「おいしさ」と「おもてなし」へのこだわりはを合わせて新規事業や海外展開も拡大。
業績は好調。
(兜町カタリスト櫻井)
03月03日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
3日の東京株式市場は、もみ合いながらもしかりした展開。きのう2日に大幅反発した反動から、売りが先行することも想定される。
日経平均株価予想レンジは、1万6700円−1万6900円を想定する。
昨日の大幅高で25日線を上に抜けており、下は同水準がサポートになると考え押し目買いに下げ渋りの動きを示す可能性もありそう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1270万株、買い2360万株で、差し引き1090万株の大幅買い越し。買い越しは5営業日ぶり。金額も買い越し。売りセクターに、ゴム、電機、化学、陸運、情報通信、食品など。買いセクターに、通信、電力、鉱業、電機、銀行、自動車、食品、運輸など。
【注目の材料銘柄】
■菱洋エレク<8068>
在庫評価損の一部戻入れが生じたことに加え、販売管理費の削減が奏功、16年1月期の連結利益予想を上方修正
■ABCマート<2670>
平日が1日多かったことやインバウンド(訪日外国人観光客)需要を取り込み、2月既存店売上高は前年同月比9.0%増と2カ月連続で前年同月を上回る
■Rフィールド <2910>
16年4月期第3四半期累計(15年5月-16年1月)の連結経常利益は前年同期比28.8%増の19.5億円に伸びて着地。
■アプリックス <3727>
中国の大手製造メーカー Dynasty Home Appliance & Technolgy が同社のIoTソリューション搭載製品を米国展示会に出展。OEMメーカーとの協業でIoT製品の販路拡大を図る。
■メドレックス <4586>
米国で開発中の消炎鎮痛貼付剤「ETOREAT」の臨床試験を開始。承認申請は17年前半を予定。
【予定】
■3(木)
【国内】
2月日経PMIサービス業(11:00)
《決算発表》
くらコーポ、ダイサン、アルチザ、泉州電
《新規上場》
中本パックス
【海外】
NZで国旗変更の是非を問う国民投票(〜24日まで)
豪1月貿易収支(9:30)
中国2月財新PMIサービス業(10:45)
ユーロ圏1月小売売上高(19:00)
米2月ISM非製造業景況指数(4日0:00)
米1月製造業受注(4日0:00)
ブラジル10-12月期GDP(21:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
2日のNYダウ平均は小幅に続伸した。終値は前日比34ドル24セント高の1万6899ドル32セントだった。軟調な原油先物相場につれて米株式には売りが先行した。
午前にダウ平均は下げ幅を100ドル近くまで広げる場面があった。
だが原油価格が値を戻すと買い戻しが増え、午後に入るとダウ平均は前日の終値を挟んだ水準で膠着感を強めた。
地区連銀経済報告(ベージュブック)で大半の地区で経済活動が拡大したとの認識が示されると、追加利上げへの警戒感から上値の重い展開となった。
米民間雇用サービス会社オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が朝方発表した2月の全米雇用リポートでは雇用者数の伸びが市場予想を上回った。低迷していた米製造業の景況感に改善の兆しがみられることもあり、米景気の先行きへの過度の警戒が和らぎ、相場を支えた。
4日の雇用統計への期待感から、引けにかけて緩やかに上昇した。
米大統領選の予備選と党員集会が集中した1日の「スーパーチューズデー」では民主党でヒラリー・クリントン前米国務長官、共和党では不動産王ドナルド・トランプ氏が支持を集めた。ただ、結果に対する市場の受け止めは分かれ、今後の動向を見極めたいとして相場を方向付ける材料とはならなかった。
ナスダック総合株価指数も小幅に続伸し、前日比13.827ポイント高の4703.422で終えた。
セクター別では、エネルギーや銀行が上昇する一方で素材や消費者・サービスが下落した。
個別ではアバクロンビー・アンド・フィッチが高い。朝方発表した2015年11月〜16年1月期決算で1株利益などが市場予想を上回ったことを好感した買いが入った。
四半期決算で最終損益が赤字となったトリビューンも買われた。エクソンモービルのほか、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やIBMが上げた。
一方、モンサントが安い。取引開始前にアルゼンチンの通貨切り下げなどの悪影響を踏まえて収益見通しを下方修正したのを嫌気した売りが膨らんだ。デュポンやナイキ、ウォルト・ディズニーなども下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,899.32 +34.24
S&P500種
1,986.45
ナスダック
4,703.422 +13.827
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は続伸した。3月物は前日比185円高の1万6700円で取引を終えた。2日の大阪取引所の終値は40円下回った。原油相場の上昇や堅調な雇用指標を手掛かりに米景気の先行き懸念が和らぎ、米株とともに買われた。
この日の3月物高値は1万6830円、安値は1万6475円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16700 ( -40 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16710 ( -30 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
本日、日経平均は661円高と大幅上昇。今年は荒い動きが続いており、値幅が出ること自体は珍しくはないが、きょうの上昇はこれまでとは違う。
これまでのもち合いレンジを上放れ、上値抵抗線の25日線を突破している。
一目均衡表では上値抵抗として意識されていた基準線を突破。
16900-17100円辺りまでは出来高は薄いため、これをクリアするとリバウンドが本格化する。その他、週間形状では転換線を捉えており、基準線が位置する17480円処や雲下限の
17700円処を目指したトレンド形成が今後意識されてくるだろう。
【注目の個別銘柄】
■栃木銀行 [8550]
自社株買いを発表。発行済み株式の8.8%にあたる1000万株、45億円を上限に実施。3日の取引開始前に立会い外買い付けを行う。取得した株式のうち450万株(発行済み総数の3.9%)は15日付で消却する。2日終値は436円(△16)。
■菱洋エレクトロ[8068]
16年1月期通期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比56.4%増の8億6000万円(前期実績20億5300万円)、純利益は同12.3%増の7億3000万円(同16億8300万円とした。在庫評価損の一部戻し入れが発生したほか、販売管理費の圧縮で収益が改善する。
2日終値は1197円(△68)。
■ユナイテッドアローズ[7606]
2月の売上高を発表。全社売上高は前年同月比5.3%増、既存店ベースでは3.3%増だった。男性用のスーツやジャケット、女性用のワンピース、ニットなど春物の動きが好調だった。
2日終値は5450円(△160)。
QUICKの集計によると、信用取引で買った株式の含み損益の度合いを示す信用評価損益率は2月26日申し込み時点でマイナス16.73%と、2週連続で改善。マイナス幅は前週末(マイナス17.91%)から1.18ポイント縮小しました。
03月02日個別銘柄
個別銘柄情報を3銘柄更新しました。
[3097]物語コーポレーション
[3917]アイリッジ
[8946]ASIAN STAR
03月02日 相場展望(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
2日の日経平均株価は大幅に続伸した。前日比661円04銭高の1万6746円55銭で終えた。
引けにかけやや伸び悩んだものの2月8日以来、約1カ月ぶりの高値をつけた。
前日の米株高や原油先物価格に下げ止まり、外国為替市場で円相場が対ドルで円安方向に振れ、輸出採算の悪化懸念が和らいだ。主力銘柄を中心に幅広い銘柄に買いが入りほぼ全面高だった。
1日のNYダウ工平均が大幅に反発し2カ月ぶりの高値をつけた。
2月のISM製造業景況感指数が市場予想を上回り、1月の建設支出も高い伸びとなった。堅調な米景気を確認され日本株にも追い風材料が揃った。
円相場は1ドル=114円近辺まで下落した。4日に発表される2月の米雇用統計、5日から開催される全国人民代表大会(全人代)という市場参加者が注視する重要日程を控え、為替相場の円高一服が売り方の買い戻しを誘った。
取引時間中に米大統領選の序盤のヤマ場として注目されたスーパーチューズデーの結果が判明した。民主党のヒラリー・クリントン前国務長官、共和党の不動産王ドナルド・トランプ氏が指名獲得に前進したと伝わったが、事前に織り込みが進んでおり影響は限定的だった。
JPX日経インデックス400も続伸した。終値は前日比465.68ポイント高の1万2251.01だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、48.78ポイント高の1349.61で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5934億円だった。売買高は24億8977万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1824と全体の94%を占めた。値下がりは82、変わらずは36銘柄だった。
個別では主力のファストリやファナックが上昇した。トヨタ自動車、マツダや富士重も上げた。三菱UFJや野村など金融株の上昇も目立った。鉄鋼の新日鉄住金やJFEも上げた。マネーパートナーズグループ、ネクストいずれもストップ高に買われた。
一方、日本農薬が大幅安。ババンナムHDやタカラトミーが下落した。日本通信やさくらネットが下げた。熊谷組も下落した。
東証2部株価指数は反発した。大引けの2部指数は、前日比40.82ポイント高の4247.24となった。
個別銘柄ではサイバーコムやラオックス、マミヤオーピー、田岡化学工業が上げた。一方、三浦印、ヨシックス、アートSHDやRVHが下げた。
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比7円63銭高の2352円85銭だった。値動きの良い中小型株を物色する姿勢が徐々に広がった。相場全体の地合いが良くなり始めると、新興市場の主力株にも買いが波及した。
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。終値は前日比24円68銭高い2377円53銭だった。値動きの良い中小型株への物色も続きジャスダック平均も一段と上げ幅を広げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で473億円、売買高は1億2155万株だった。
ドローン関連銘柄に資金が集まった。
個別銘柄ではドーン、アクサスHD、ビーマップ、石井工研、太洋工業がストップ高。
ミズホメディー、アクモス、アイサンテクやカルナバイオ、Dガレージが上昇した。半面、ULSグループ、エスイー、ナカニシ、クルーズやマクドナルドは売りに押された。
東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前日比17.96ポイント高い870.62。
個別銘柄ではトランスG、サンワカンパニー、ネットイヤー、アイビーシー、サイジニアがストップ高。そーせいやミクシィ、ジグソーが上げた。官公庁向けに新サービスの提供を始めたと発表したUBICが大幅高。UNITED、アークン、ALBERTが買われた。
一方、NTTドコモ子会社との業務提携を発表したアイリッジは最終的に業績の伸び悩みを嫌気した売りに押された。GMOテック、モバファク、アスカネットは売られた。
きょう新規上場したバリューゴルフ(3931)は終日買い気配が続き、取引が成立しなかった。最終の気配値はきょうの気配値上限で公募・売り出し価格(公開価格、1280円)の2.3倍にあたる2944円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,746.55 |
661.04 |
日経平均先物 |
16,740.00 |
640.00 |
TOPIX |
1,349.61 |
48.78 |
TOPIX先物 |
1,348.50 |
48.00 |
東証2部指数 |
4,247.24 |
40.82 |
JASDAQ |
2,377.53 |
24.68 |
マザーズ |
870.62 |
17.96 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2489770 |
2593440 |
東証2部 |
79910 |
25904 |
「ドーンとツモ」
日経朝刊では「公的年金、運用益4.7兆円」の見出し。
2015年10〜12月の運用益が4兆7302億円だったという話。
ただ15年通期は5年ぶりの運用損失の可能性大だという。
現在の株価水準だと9兆2787億円の損失との試算もある。
因みにGPIFは10〜12月に国内債運用を1.07兆円減らした。
外国株は6555億円、国内株は4311億円買い越したという。
昨年末時点で139兆8249億円が運用資産。
国内株比率は23.35%、外国株は22.82%。
上限いっぱいだったが、昨年末の日経平均株価は19000円台。
株式比率は低下してきているのが直近の状況。
直近の国内株運用比率は21%程度まで低下したとの声。
虫のよい計算は国内株比率25%まで買うとすればあと5.5兆円との試算。
その通りにはならないだろうが、期待はある。
大和のクオンツレポート。
「予想利益を用いたJPX日経400の入替え推定」。
予想値を用いた新規採用銘柄の結論は・・・。
東電(9501)、JAL(9201)、ルネサス(6723)、東北電(9506)、コロプラ(3668)、全国保証(7164)、日信工業(7230)、DMG森(6141)、東邦ガ(9533)、島津(7701)、九州FG(7180)、LIXIL(5938)、オリコ(8585)、スクリン(7735)、日水(1332)、グリコ(2206)、いちご(2337)、朝日(7747)、九電工(1959)、NSSOL(2327)、ダイフク(6383)、熊谷(1861)、クスリアオキ(3398)、前田道(1883)、東プレ(5975)。
過去の経緯は・・・。
新規採用銘柄
↓
3月期決算企業の決算発表が増える4月後半から株価パフォーマンスは右肩上がり傾向。
除外銘柄
計算基準日前の6月中旬頃から右肩下がり傾向。
計算基準日後も2週間程度は軟調に推移。
発表日後は新規採用銘柄が堅調に推移してから横ばい圏。
除外銘柄は弱含み後に反発。
8 月末の入替え後は新規採用が伸び悩む一方、除外銘柄はリバウンド継続。
今年年初からの株式市場は大幅調整。
3回目となる2016年の銘柄入替えでも、
特に採用候補と見られる銘柄は4月後半頃から投資家の注目度も高まろう。
次回の銘柄入替えは6月末を基準に算出。
発表は8月第5営業日(8月5日)。
8月最終営業日(8月31日)から適用。
パッシブ連動資金によるリバランスは8月最終営業日の前日終値。
(8月30日終値)で実施予定。
心に染みた市場関係者の今朝の言葉。
↓
そろそろドーンと構えて行きませんか!?
上げ続ける相場もそうですが、下げ続ける相場って今までありましたか?
少なくとも相場と銘柄は信じてあげて下さい。
相場の世界にいるなら、今まで相場にいいものをもらったなら、そうして下さい。
2日続伸で聴牌(テンパイ)し3連騰にまた立直(リーチ)。
いい加減に栄和(ロン)ではなく自摸(ツモ)で行きたいところ。
避けるべきは振聴(フリテン)だけ。
(櫻井)
03月02日 相場展望(前引け)
【前引け概況】
2日午前の日経平均株価は大幅に続伸した。前日比649円30銭高の1万6734円81銭で前場を終えた。2月8日以来、約1カ月ぶりの水準まで回復した。
前日の欧米株市場が軒並み高となり、米国株市場ではNYダウが350ドル近い上昇をみせたことに加え、原油市況が底入れの動きをみせ、為替相場で円安が進行するなど、リスクオンの条件が揃った。
取引時間中は、中国・上海株をはじめアジア株式も総じて堅調に推移していることも買いを後押ししている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2201億円だった。売買高は12億1307万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1835と、全体の94%を占めた。値下がりは83、変わらずは24銘柄だった。
輸出採算の悪化懸念が和らぎトヨタは6営業日ぶりに反発した。原油先物価格にも下げ止まりが見られ、輸出株や資源株など幅広い銘柄に買いが入って相場を押し上げた。
主力のファストリやファナックが上昇したほか、マツダや富士重が上げた。三菱UFJや野村などの金融株の上昇も目立った。2015年5月〜16年1月の純利益が73%増と発表した伊藤園は昨年来高値を更新。マネーパートナーズグループが連日のストップ高、村田製作所、アルプス電気などの上げも目立つ。
一方、ローソンやトリドールが下落した。バンナムHDやタカラトミーが下げた。熊谷組も下落した。サニックス、秀英予備校なども売られた。
東証2部株価指数は反発した。前引けの2部指数は、前日比49.40ポイント高の4255.82となった。個別銘柄ではサイバーコム、Fastep、アートSHDやサイバーコムが上げた。一方、ぷらっとや三浦印、ニフティ、日インターが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。前引けは前日比23円39銭高の2376円24銭だった。新興企業向け市場でも買いが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で264億円、売買高は7136万株。
個別銘柄ではドーン、アクサスHD、石井工研がストップ高。アクモス、イメージワン、ウィルソンWLW、カルナバイオが上昇した。半面、今期業績見通しを下方修正し、年間配当予想も引き下げたエスイーが下げた。プロトコーポ、ナカニシ、メディシノバも安い。
東証マザーズ指数は大幅に3日続伸。前引けは前日比24.73ポイント高い877.39だった。個別銘柄ではサンワカンパニーがストップ高。そーせいやミクシィなどの主力株が上昇。官公庁向けに新サービスの提供を始めたと発表したUBICは大幅に上昇した。半面、アイリッジ、モバファク、じげんに売られた。
きょう新規上場のVゴルフは買い気配が続いた。気配値は公募・売り出し(公開価格、1280円)に比べ70%高い2176円まで切り上がった。
03月02日 相場展望(寄り付き後)
【10時現在の概況】
日経平均株価は前日比460円46銭高の1万6545円97銭で推移している。
外国為替市場で円安方向に振れたほか、対ユーロでも1日に一時、1ユーロ=122円台前半と3年ぶりの安値をつけたのを好感した。欧州関連株にもじわりと買いが広がりほぼ全面高となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を拡大した。
朝方の大幅な上昇で日経平均はチャート分析上の節目とされる25日移動平均(1万6450円)を上回って推移している。市場では「終値で1万6500円を上回れば上昇基調に転換していくのではないか」との声があった。
プラス寄与度トップはファストリ で、日経平均を53.35円押し上げている。次いでファナックが28.24円、ホンダが13.93円、KDDIが11.89円と続いている。
マイナス寄与トップはコムシスHDで、日経平均を0.51円押し下げ。次いで日ハムが0.27円、東邦鉛が0.2円、ニチレイが0.08円のマイナス寄与で続く。
東証1部の売買代金は概算で6576億円だった。売買高は6億7590万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1826と、全体の94%を占めた。値下がりは75、変わらずは41銘柄だった。
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位は輸送用機器で、以下、保険、電気機器、機械、金属製品、鉄鋼と続いている。
個別は、金融の三菱UFJやみずほFGが上昇した。国際石開帝石や石油資源が上げた。ドローンの宅配を検討すると伝わった楽天が上昇した。米司法省と和解したと発表したオリンパスが上げた。一方、日ハムやサントリBFが下落した。連日で上昇していた日本通信が下げた。
東証2部株価指数は反発した。ラオックスや象印が上げた。一方、ぷらっとや三浦印が下げた。
225先物はアムロ・クレディ・HSBC・パリバ・野村・メリルが買い越し。
シティ・ドイツ・モルスタ・JP・マネ・松井・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・メリル・ドイツ・クレディ・JPが買い越し。
バークレイズ・GS・みずほ・ニューエッジ・シティが売り越し。
外資系等は物語コーポ(3097)、フジオフード(2752)など。
テクニカル的にはリニカル(2183)、コスモス薬(3349)、トリドール(3397)、日セラ(6929)、ワイヤレス(9419)、PS三菱(1871)、ケンコーマヨ(2915)、富士紡(3104)、日新電(6641)、アイネス(9742)、松屋フーズ(9887)が動兆。
<兜町カタリスト>
「罫線は暗く」
NYダウは348ドル高の16865ドルと大幅反発。
NASDAQとS&P500指数は高値引け。
背景は経済指標の好調との解釈。
ISM製造業景気指数は前月の48.2→48.5へ上昇。
市場予想の48.5を上回って着地。
1月建設支出は2007年以来の高水準。
2月の自動車販売台数は前年同月比6.9%増の134万台。
季節調整済みの年率換算では1754万台と最高水準。
こうなると「景気良好で利上げ懸念」などという声が聞こえてこなくなる。
WTI原油先物価格はバレル34ドル台まで約2%上昇。
面白かったのはその解釈。
「原油供給過剰をめぐる懸念から下落していたものの、米株価上昇に追随し上げに転じた」。
株は原油価格を変動要因とし、為替も株を変動要因とする。
そして株は原油と為替を変動要因とする世界。
誰も自分が原因になりたくないのは市場ではなく市場関係者に過ぎないのだろう。
バンカメ・メリルはS&P500の構成銘柄の2016年の1株利益見通しを120ドルに下方修正。
これは見えないフリ。
3月第1週あるいはスーパーチューズデーは株高のアノマリーに沿った大幅高とも言える。
日米ともに3月初日は明るく引けた。
昨日の日経平均は58円高の16085円と反発したが、空売り比率は41.0%と再び40%台。
東証1部の単純平均株価は5円安の2568円と今年最低水準で日経平均だけが頑張った印象だった。
「2月も1日は348円高と高かった。ここから逆に叩き込まれた経緯がある」という声も聞こえた。
シカゴ225先物終値は16515円。
節目の16340円を一気に抜いてきた。
2016年度予算は月内成立の見通しとなり次に期待されるのは経済対策。
そして消費税の是非。
日経1面でも「増税凍結」や「衆参同時選」などの活字が躍り始めたから市場テーマとなってきた。
25日移動平均線は16458円。
先週末はココで跳ね返されたが今回は越えて欲しいところ。
25日と75日のレンジとなれば次は75日線の18019円を奪還出来るシナリオが欲しいところ。
「欧州銀、収益に懸念残る」としながらも欧州株は4日続伸。
結局、株は材料は刺身のツマで、上がりたいときに上がり下がりたいときに下がる。
小手先の経済指標論議よりも大きなうねりを感じることの方が大切な世界だろう。
それでも局地的きらめき材料にこだわるから相場観が姑息且つ貧相になるような気がする。
パリバショックからリーマンショックの時の罫線に今は似ている。
そう言われる一方で今朝は「95年の罫線に似ている」と日経スクランブル。
日経平均の年初が今年は6日続落で95年は4日続落。
夏に参院選挙を控えているのも同じ。
「同じ値動きになる可能性もある」とテクニカルアナリストの声。
しかし株価は本当に過去の値動きを反芻して生きているのかどうかは不明。
過去にしか例を求めないのはテクニカルアナリスト。
もしも本当に過去の値動きを今の株価が踏襲するものなら苦労はない。
何か目印が欲しいのはテクニカルもファンダメンタルも一緒でもある。
でも過去にこだわり過ぎると未来は過去の範囲でしか類推できないもの。
未来志向の相場観が必要なのに過去にこだわるから相場が萎縮するのかも知れない。
全世界の人類の経済活動が1枚の罫線の左側に集約されては欲しくないもの。
この呪縛がある限り、罫線は暗く、明るい未来は描きにくくなる。
金曜・月曜に上値を阻まれたのは「勝手雲の先行2」の16385円。
つまり勝手雲の上限が16385円ということ。
ここを抜ければ短期的には青空になる。
そして下限は転換線の16052円。
昨日はここを終値でキープしたかったと紙芝居的解釈。
今は黒の勝手雲は3月11日に白くねじれそうな気配だが・・・。
・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「WINDING ROAD」
曲がりくねった相場の先に
待っているいくつもの小さな光
まだ遠くて見えなくても
一歩ずつただそれだけを信じて行こう
全てを利食えなくてもありのままの心で
何かをただ一つだけ
持ち続けている限りその誇らしげな株価には
何にも負けないほど大きなやさしさがあふれだしてる
曲がりくねった相場の先に
待っているいくつもの小さな光
まだ遠くて見えなくても
一歩ずつただそれだけを信じて行こう
負け犬みたいな相場観じゃ何にもつかめやしないと
開いたチャートのすきまから
いつか手にしたままの夢や憬れの種が
チョットだけ気づいて欲しそうに明日へと芽を出してる
逃げ出していた昨日よりも
ぶつかりあった今日に感じた勇気
立ち止まった株価を連れて
夢見てたコイツの未来に会いに行こうか
(兜町カタリスト櫻井)
03月02日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
2日の東京株式市場はシカゴ市場日経平均先物の清算値(1万6515円)で、同清算値にサヤ寄せするスタートになるとみられる。寄り付きから大幅高が想定される。
日経平均株価予想レンジは、1万6100円−1万6700円を想定。
その後は、日経平均株価の25日線(1日時点:1万6458円)を意識する場面もありそう。同線を終値ベースで上回れるかどうかに、注目が集まりそうだ。
25日線を一気に上に抜ければ、テクニカル面からも買いが入りやすくなるだろう。
為替相場も円安に振れている。円安の流れを受け、主力の輸出関連株には見直し買いが入るとみられ、相場を支えそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2540万株、買い1890万株で、差し引き650万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、ゴム、金属、化学、小売、電機、商社、銀行、建設、薬品など。
買いセクターに、電力、自動車、電機、銀行、情報通信、小売、食品、証券、不動産、REIT、サービスなど。
【注目の材料】
■トランスG<2342>
同社GANPマウス技術を用いて開発された肝臓がんマーカーの体外診断薬が上市され、開発先の米アボット社からマイルストーンフィーを受領
■サムコ<6387>
主に電子部品分野の高周波フィルター用途やMEMS用途などが順調に推移、16年1月中間期の単体業績予想を上方修正
■UBIC<2158>
インターネット上の“犯罪の予兆”を発見する「Lit i View SNSMONITORING」を官公庁向けに提供開始。独自開発の人工知能「KIBIT」を用いて重大な犯罪に発展し得るメッセージを検知する。
■ドーン<2303>
警視庁犯罪抑制対策本部の委託を受けて開発した防犯アプリ「Digi Police」をリリース。
【信用関連データ】
松井証券が毎営業日公表する自社オンライントレード上の信用評価損益率はこの日、買い方がマイナス15.375%(2月29日はマイナス16.029%)と改善し、売り方はマイナス6.502%(同マイナス5.899%)と悪化。
双方のカイ離は8.873ポイント(同10.130ポイント)に縮小したが、含み損率の点で買い方は依然マイナス2ケタ%で、売り方との差も2倍超の水準にあり、買い方劣勢の構図に変わりはない。
一方、売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、41.0%(2月29日は42.5%)。3営業日ぶりに低下したが、40%台という高水準に変わりはない。
今年に入り、40%以上は3月1日時点で40営業日中31営業日と8割近くを占め、異常な状態にある。為替・原油動向、中国経済など外部要因の不透明感から、下落リスクがつきまとい、カラ売りがたまりやすいとも言える。
【予定】
■2(水)
【国内】
2月マネタリーベース(8:50)
《決算発表》
ロックフィール
《新規上場》
バリュゴルフ
【海外】
豪10-12月期GDP(9:30)
米2月ADP雇用統計(22:15)
ブラジル中銀政策金利発表
ベージュブック
《決算発表》
アバークロンビーアンドフィッチ、コストコホールセール
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
1日のNYダウ平均は3営業日ぶりに大幅反発し、前日比348ドル58セント高の1万6865ドル08セントと1月6日以来ほぼ2カ月ぶりの高値となった。
アジア・欧州株が概ね全面高となった流れを受け、米国株も買いが先行した。
原油先物相場の戻りが続いていることから、素材関連株も上げダウは一時350ドルに迫る上昇となった。
2月ISM製造業景況感指数が市場予想を上回り、1月の建設支出も高い伸びとなった。前週までに発表された米指標にも改善が目立ち、米景気の減速懸念が後退した。
また、原油先物相場が戻りを試していることで市場心理が好転し、投資家のリスク回避姿勢が後退している。エネルギーや素材に加えて、下げが目立っていた金融、IT(情報技術)などにも買い戻しが膨らんだ。
ナスダック総合株価指数は反発し、131.645ポイント高の4689.595と、ダウ平均と同じ1月6日以来の高値で終えた。S&P500種株価指数は1978.35も1月6日以来の高水準だった。
セクター別では公益事業を除いて全面高となり、銀行や自動車・自動車部品の上昇が目立った。
2月の新車販売台数が前年同月比20%増えたフォード・モーターが高い。ゼネラル・モーターズ(GM)も上げた。ユナイテッド・テクノロジーズへの合併提案を取りやめたと発表した機械のハネウェル・インターナショナルは大幅高。金融のJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスの上げが目立った。アップルも高い。
一方、ロンドン証券取引所への買収提案を検討していると報じられた米インターコンチネンタル取引所(ICE)は安い。ダウ平均ではユナイテッド・テクが下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,865.08 +348.58
S&P500種
1,978.35
ナスダック
4,689.595 +131.645
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は大幅反発した。3月物は前日比515円高の1万6515円で取引を終え、期近物の終値として2月5日以来、約4週間ぶりの高値をつけた。1日の大阪取引所の終値を415円上回った。
堅調な米景気指標や原油高を手掛かりに、米株とともに買われた。円安も支援材料になり、3月物は一時1万6585円まで上げた。この日の3月物安値は1万5850円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16515 ( +415 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16530 ( +430 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
きょうは米国株安と円高で厳しい展開が想定されたが、日経平均も取引時間中には下方向への勢いを強める場面もあったが、終わってみればプラスを確保と強さを見せた。上げ幅は58円と小幅ではあるが、きょう下げるとチャート形状の悪化から売り崩しも懸念されたことから、価値ある上昇だった。
明日(2日)の東京株式市場は、引き続き外国為替相場の値動きに左右される地合いとなりそうだ。円安方向への勢いが強まれば、投資家心理の改善も予想され、1万6000円台固めから上値を試す展開も予想される。
ただ、全米の10を超える州で一斉に大統領候補者の予備選挙が実施される「スーパーチューズデー」の結果が徐々に判明する時間帯が、日本の取引時間に当たることから、GLOBEX(シカゴの24時間金融先物取引システム)の米株価指数先物の動きも含めて日経平均株価への影響が想定されるだろう。
03月01日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
名実ともに3月相場入りとなったきょうの東京株式市場は、主力株の方向性が定まらず、日経平均は前日比プラス圏とマイナス圏の挟間を往来する展開となったが、後場終盤に買い戻しの動きが出てプラス圏で着地した。
日経平均株価は前日比58円75銭高の1万6085円51銭で終えた。
中国の追加金融緩和をきっかけに投資家心理がやや改善し、不動産や建設、小売りなどの内需関連株を中心に買いが入った。
中国人民銀行(中央銀行)は2月29日、預金準備率を0.5%引き下げる追加緩和に踏み切った。前日に大きく下げた上海株式相場が堅調な推移となり、東京市場にも一定の安心感を与えた。
物色対象は、値動きの軽い中小型材料株には投機資金の流入が顕著にみられた。
だだ、米大統領選の序盤の山場となるスーパーチューズデーや米雇用統計など海外で重要イベントを控え、結果を見極めたいとの雰囲気が次第に強まった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1481億円。売買高は22億2463万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は980、値下がりは838、変わらずは124だった。
個別では自社株買いを発表した日東電が上昇。内需・ディフェンシブ株のJTやキッコマンも上げた。医薬品株や不動産株の一角も高く、小野薬品工業、塩野義やエーザイ、三井不や住友不が値上がりした。マネーパートナーズグループがストップ高、サニックスも商いを伴い急伸。TAC、MonotaROなども値を飛ばした。
一方でNECが下方修正を嫌気した売りで大幅安となった。安川電やオークマ、ファナックも安い。DCMは2016年2月期業績が会社側計画に届かなかったようだ伝わり、売りがかさんだ。任天堂、キーエンスも売られた。SBSホールディングスが急落、トプコンの下げも目立った。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比9.73ポイント安の4206.42となった。
個別では、カーチスHDや朝日インテク、東邦金属、アサヒインテックが売られた。一方、三浦印がストップ高。アートSHDやラオックス、日インター、システクアイが上げた。
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比7円63銭高の2352円85銭だった。値動きの良い中小型株を物色する姿勢が徐々に広がった。相場全体の地合いが良くなり始めると、新興市場の主力株にも買いが波及した。
自動運転、仮想通貨、「フィンテック」に関連銘柄に買い資が集まった。関連銘柄としてアイサンテクやジグソー、リミックス、セレスが買われた。短期筋も売買に参加したことで、午後の取引は一段と盛り上がった。取引終了にかけて上げ幅を広げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で346億円、売買高は1億0353万株だった
個別では、太洋工業、エスケーエレクがストップ高。ベネッセHDが株式の一部を取得したラックのほか、カルナバイオやクルーズが上昇。半面、ドーン、ULSグループ、日本テレホン、新報国鉄、平田機工、インフォコムが下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比13.99ポイント高の852.66だった。朝方からプラス圏を保ち、午後に入ると一段高となった。個別銘柄ではネットイヤー、REMIXがストップ高。そーせいやミクシィ、FFRI、インテアHD、セレスが買われた。半面、サイジニア、サイバダインやはてな、ラクーンが下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,085.51 |
58.75 |
日経平均先物 |
16,100.00 |
170.00 |
TOPIX |
1,300.83 |
2.98 |
TOPIX先物 |
1,300.50 |
12.50 |
東証2部指数 |
4,206.42 |
-9.73 |
JASDAQ |
2,352.85 |
7.63 |
マザーズ |
852.66 |
13.99 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2224630 |
2148122 |
東証2部 |
73140 |
22692 |
03月01日個別銘柄
個別銘柄情報を11銘柄更新しました。
[6034]MRT
[7456]松田産業
[2925]ピックルスコーポレーション
[3021]パシフィックネット
[4563]アンジェスMG
[4763]クリーク・アンド・リバー社
[9419]ワイヤレスゲート
[3753]フライトホールディングス
[3670]協立情報通信
[3176]三洋貿易
[7587]PALTEK
「表裏比興の強さが欲しい」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
さて3月弥生。
日差しは眩しくなってきたもの風の寒さというのは「春は名のみの♪」と一緒。
今年2勝6敗の火曜日です。
NYダウは2日ぶりの反落。
NASDAQ総合株価指数も4日ぶりの反落。
WTI原油先物はバレル33.7ドルとしっかりしていたもののシカゴ購買部協会景気指数が47.8と前月の55.6から悪化。
これを受けての売り物優勢の展開となりVIX(恐怖)指数は20.41まで上昇。
市場の連立方程式は米景気軟調=追加利上げ可能性薄、あるいは米景気好調=追加利上げ可能性大の綱引き。
実は原油価格動向あるいは中国経済動向は一喜一憂の材料に過ぎないとの声も聞かれます。
昨日は上海株下落の一方でキャタピラが上昇。
何よりも2月のNYダウは月間では50ドル(0.3%)上昇し3ヵ月ぶりの上昇。
しかも月足陽線になりました。
一方で今年初の3日続伸を阻まれ、月曜日の6連勝を阻まれ、3ヵ月連続月足陰線となった日経平均株価。
チャレンジしては終値ベースで越えられない16340円の壁は依然上昇を阻む格好です。
単に時間的経過の一里塚や紙の上の遊戯みたいな水準にすぎない呪縛みたいなもの。
それでもこだわる奇妙さというのは、ある意味興味深い心理です。
もっとも・・・。
月足陽線転換したNY市場と月足陰線に慣れてきた東京市場。
堂々とした主役と木の葉のように揺らされる脇役の不安定さの違い。
と言ってしまえばそれまでですが、ジャイアントに対して味わうのび太の悲哀のような関係でしょうか。
10時過ぎに発表予定の中国のPMIによって左右されそうな後場への動き。
市場は中国に神経質ですがNYは自分の足元に神経質というアンバランスな動き。
このハザマで真田昌幸のように一歩先のズル賢さを発揮できれば東京市場もひょっとしたらプラス展開を呼べるのかも知れません。
主役になれないのなら国衆を集めて東西南北に対抗する動き。
「表裏比興の者」の強さはなかなか持てない国民性ですが・・・。
何となく頼もしかったのは「外貨準備の対応を米国債からドル預金などに切り替えている」との日経記事。
昨年末時点の日本の米国債保有額は126兆円。
2014年11月のピークから13兆円(9.6%)減少。
因みに昨年8月からの4ヵ月で中国保有の米国債は244億ドル(1.9%)減少。
日本は同時期に745億ドル(6.2%)減少。
中国の米国債売りよりも日本の米国債売りの方が多かったという現実。
「止められてもロシアへ行く」という強気の首相コメントも目についたが、裏では結構ドラスティックな印象。
(櫻井)
03月01日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
名実ともに3月相場入りとなった前場の東京株式市場は続落した。
前引けの日経平均株価は、前日比109円92銭安の1万5916円84銭だった。
売り買い交錯で始まった後は次第に水準を切り下げる展開。2月29日に中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率を0.5%引き下げる追加の金融緩和を決め、景気の下支えをはかる当局の姿勢を前向きにとらえる見方があった。しかし円高・ドル安の動きが続いたうえ、総務省が取引開始前に発表した1月の家計調査も市場予想以上に悪かったため、次第に売りが強まった。
日経平均は節目の1万6000円を下回り、下げ幅は一時170円に迫った。
前場は終盤に下げ渋ったが、買い手控え感は強く前場を終了した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9800億円、売買高は10億6589万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1196、値上がりは610、変わらずは136だった。
今期の業績予想の下方修正を発表したNECが13%安と大きく下げ、任天堂も大幅に続落した。オークマや牧野フはじめ工作機械株も下げが目立った。ファナック、ソニーなどにも売りが先行している。トヨタ自動車が軟調、日産自も安い。
一方で自社株買いを発表した日東電が高い。塩野義や第一三共、小野薬も買いが入った。
JTも高い。マネーパートナーズグループがストップ高、TAC、サニックスも値を飛ばした。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落した。前引けの2部指数は、前日比24.82ポイント安の4191.33となった。
個別銘柄ではフォーカス、サイバーコム、Gダイニング、アサヒインテック、アルチザやヨネックスが下げ、三浦印、日インター、システクアイ、アートSHD、ラオックスが上げた
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小反落した。前引けは前日比14銭安の2345円08銭だった。日経平均株価が軟調に推移し、投資家心理が弱気に傾いた。
大型株は外部要因に振られやすい半面、新興市場では比較的影響を受けにくい銘柄が多い。自動運転や仮想通貨、「フィンテック」などのテーマをはやした買いが一部でみられ、「情報・通信」や「医薬品」株の上昇が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で161億円、売買高は5522万株だった。個別銘柄ではULSグループ、新報国鉄、ロジコム、イリソ電子やDガレージ、平田機工が売られ、J・エスコムHD、テクノホライゾン、カルナバイオやFVC、クルーズが買われた。
東証マザーズ指数は小幅続伸した。前引けは前日比4.81ポイント高い843.48だった。個別銘柄ではREMIXがストップ高。ジグソー、セレス、ALBERTPCIHD、GMOメディアが大幅高となった。半面、ミクシィやサイバダイン、サイジニア、アクトコール、ソネットメディア、モルフォが下落した。
03月01日 相場概況(寄り付き後)
【10時現在の概況】
1日10時現在の日経平均株価は前日比36円46銭安の1万5990.30円で推移。
節目の1万6000円近辺で一進一退。前日終値を挟んだ値幅で推移している。
中国人民銀行(中央銀行)による追加緩和の決定を受けて、中国株式市場の取引開始を前に様子見の動きが強まっている。
中国で10時に発表になった企業の2月の景況感指数は前月比で悪化しており、株価などへの影響を見極めたいとの見方もあるようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小動きでの推移が続いている。
業種別では33業種中12業種が値上がり。1位は医薬品で、以下、陸運、食料、金属製品と続く。値下がり上位には機械、電気機器、ガラス・土石が並んでいる。
東証1部の売買代金は概算で5717億円、売買高は6億4272万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は745、値下がりは1017、変わらずは177だった。
日経平均マイナス寄与度は8.24円の押し下げでファストリがトップ。以下、ファナックが4.71円、TDKが4.71円、アステラスが4.61円と続いている。
プラス寄与度トップは日東電で、日経平均を8.90円押し上げている。次いで塩野義が5.49円、JT が3.73円、ソフトバンクが3.65円と続く。
個別では200億円を上限とする自社株買いを発表した日東電が大幅高。取扱商品を減らして生産と販売を集中すると伝わった山パンが小じっかり。千代建や塩野義も高い。
一方で下方修正を発表したNECは大幅安。富士通や安川電、三菱重なども安い。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落している。朝日インテクやサイバーコムが下落し、ラオックスや象印が上げた。
ラック<3857>
急伸。ベネッセHD<9783>が同社株式の一部を取得したと発表している。取得株式数は50万株で、発行済株式総数の1.87%に相当する。両社は15年1月、ベネッセグループの基幹情報システムの運用・保守を担う専門機能会社として合弁会社ベネッセインフォシェルを設立し、協業を進めている。
システム・テクノロジー・アイ<2345>
同社は2月29日、企業内教育に必要なオンデマンド学習コンテンツ制作サービスの提供を開始すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。
寿スピリッツ<2222>
急騰、前日比8%超の上昇で6000円大台に乗せ、上場来高値を更新した。同社は北海道の「ルタオ」ブランドなどを中心に地域ブランド菓子を展開する菓子製造販売会社だが、首都圏での販売強化などの重点施策の推進などにより業績拡大路線を走る。
<兜町カタリスト>
「おむすびコロリン」
むかしむかし。
株好きのおじいさんは、取引所の横の鎧橋の近くに腰をかけてお弁当を食ベる事にしました。
「うちのおばあさんが握ってくれたおむすびは、おいしいからな」
ひとりごとを言いながら、タケの皮の包みを広げた時です。
コロリンと、おむすびが一つ地面に落ち穴の中に入って行きました。
そしてコロリンと携帯がなりました。
携帯の画面では持ち株がいきなりストップ高に。
「おやおや、不思議なものじゃ」
おじいさんが穴をのぞいてみますと、深い穴の中から、こんな歌が聞こえてきました。
♪おむすびコロリン コロコロリン。
♪コロリンころげて 穴の中。
「不思議だなあ。誰が歌っているんだろう?」
とても綺麗な歌声です。
「どれ、もう一つ」。
おじいさんは、おむすびをもう一つ、穴の中へ落としてみました。
するとすぐに、歌が返って来まて携帯がコロリンとなりました。
「ヒョーまたストップ高じゃ」
おじいさんはすっかりうれしくなって、おむすびを全部穴へ入れてしまいました。
次の日、おじいさんは昨日よりももっとたくさんのおむすびをつくってもらって、鎧橋にいきました。
前引けになるのを待って、コロリン、コロリンと、おむすびを穴へ入れてやりました。
そのたびに穴の中からは、昨日と同じかわいい歌が聞こえました。
「やれやれ、おむすびがお終いになってしまった。
だけど、もっとあの幸せなコロリンの音と歌声を聞きたいなあ。
・・・そうだ、穴の中へ入って頼んでみることにしよう」
おじいさんはおむすびの様にコロコロころがりながら、穴の中へ入って行きました。
するとそこには数え切れないほどの、大勢のネズミたちがいたのです。
「ようこそ、おじいさん。おいしいおむすびをたくさん、ごちそうさま」
ネズミたちは小さな頭を下げて、おじいさんにお礼を言いました。
「さあ、今度はわたしたちが、お礼におもちをついてごちそうしますよ」
「これはおいしいおもちだ」。
おじいさんはごちそうになりました。
そして欲しい物を何でも出してくれるという、打ち出の小づちをおみやげにもらって帰りました。
「おばあさんや、お前、何が欲しい?」
と、おじいさんは聞きました。
「そうですねえ。色々と欲しい物はありますけれど、配当のいい銘柄をもらえたら、どんなにいいでしょうねえ」
と、おばあさんは答えました。
「よし、やってみよう」
おじいさんが小づちを一振りしただけで、おばあさんのひざの上には、もうREITが乗っていました。
もちろん、ちゃんと上場しているREITです。
おじいさんとおばあさんは株やETFやREITを育てながら、仲よく楽しく暮らしましたとさ。
おしまい
(兜町カタリスト櫻井)
03月01日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
1日の東京株式市場は、もみ合い展開となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万5700円−1万6100円
シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の1万6000円。1万6000円を挟んでの攻防となりそうである。
対ドルでの円高が進み、主力の輸出関連株には売り圧力が強まる可能性もありそうだ。また、午前10時には、中国で2月製造業PMI(購買担当者景気指数)の発表が予定されているほか、中国人民銀行(中央銀行)による追加の緩和策を受けた中国株式市場の反応を見たいとして、様子見気分が広がることも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1710万株、買い1450万株で、差し引き260万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、電機、ゴム、銀行、自動車、機械、非鉄、小売など。
買いセクターに、サービス、通信、建設、電機、陸運、REIT、金属、小売など。
【注目の材料銘柄】
■カヤック<3904>
D HEARTS VIETNAM社を2500万円で取得し子会社化、クリエイターの拡大・多様化により競争力の強化を図る
■ラック<3857>
ベネッセHD<9783>が50万株(発行済み株式数の1.87%)を取得し関係を強化
■フージャース <3284>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.5%にあたる100万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月1日から4月30日まで。
■リミックス <3825>
ビットコインをはじめとする仮想通貨交換所を運営する子会社を設立。フィンテック関連事業も推進する。
【予定】
■3/1(火)
【国内】
1月労働力調査・有効求人倍率(8:30)
1月家計調査(8:30)
10-12月期法人企業統計(8:50)
10年国債入札
《決算発表》
ゼネパッカー、伊藤園
【海外】
中国2月製造業PMI(10:00)
豪州準備銀行理事会
ユーロ圏1月失業率(19:00)
米1月建設支出(2日0:00)
米2月ISM製造業景況指数(2日0:00)
米2月新車販売台数
ブラジル2月貿易収支(2日3:00)
米大統領選挙の予備選・党員集会が集中する「スーパーチューズデー」
《決算発表》
ケイト・スペード&カンパニー
休場:韓国
【NY概況】
29日のNYダウ平均は続落し、前週末比123ドル47セント安の1万6516ドル50セントで終えた。
朝方は原油先物相場の上昇を受けて買いが優勢だったが、シカゴ購買部協会が公表した2月の景気指数(PMI)は47.6と前月の55.6から大幅に悪化した。
1月の米仮契約住宅販売指数が市場予想に反して低下したことで、米経済指標の悪化などを材料視した売りが次第に膨らんだ。月末もあって利益確定の売りがでた。
原油相場が一時34ドルに迫る大幅上昇となったことで午後にかけて上昇に転じる場面もみられたが、引けにかけて再び下落に転じた。
ダウ平均は月間ベースでは50ドル高となり、3カ月ぶりに上げに転じた。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前週末比32.523ポイント安の4557.950で終了した。
セクター別では公益事業を除いて全面安となり、銀行や医薬品・バイオテクノロジーの下落が目立った。
個別銘柄では、JPモルガン・チェース、エクソンモービル、ユナイテッドヘルス・グループなどの下げが目立った。保有する中国の銀行株を売却すると発表したシティグループも下げた。
一方、キャタピラーやクアメリカン・エキスプレスは上昇。資産売却を発表した石炭掘削のコンソル・エナジーが高い。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,516.50 −123.47
S&P500種
1,932.23
ナスダック
4,557.950 −32.523
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は4営業日ぶりに反落した。3月物は前週末比315円安の1万6000円ちょうどで取引を終えた。29日の大阪取引所の終値は70円上回った。米株とともに売られた。3月物は一時1万5890円まで下げた。
一方、高値は1万6460円だった。
2016年02月 マーケットコメント
2016年01月 マーケットコメント
2015年12月 マーケットコメント
2015年11月 マーケットコメント
2015年10月 マーケットコメント
2015年09月 マーケットコメント
2015年08月 マーケットコメント
2015年07月 マーケットコメント
2015年06月 マーケットコメント
2015年05月 マーケットコメント
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