とにかく地合いが悪いことから、ネガティブな内容となった場合、下に大きく反応する可能性はある。上海株が6%超の大幅安で終えており、今晩の欧米株が中国株安を吸収して上昇しない限りは、あすも厳しい展開が想定される。
また、電機業種などのハイテク銘柄を中心に16年3月期第3四半期累計(4~12月)の決算発表が本格的にスタートするものの、外国為替市場での円高進行などもあり、これに伴うプラスの反応は限定的となりそうだ。
個人的には、26日に大幅反落したことから、外部環境が比較的落ち着き、同日の米国株式市場が上昇すれば、27日の日経平均株価には、短期的な戻りを見込んだ買いが入ることを想定する。
東証が26日発表した22日申し込み時点の信用取引の買い残高は2週連続で減少、前週比2346億円減の2兆9692億円でした。3兆円割れは15年6月5日以来およそ7カ月半ぶり。一方、信用売り残は前週比152億円減の 5150億円と4週連続で減少。
16年3月期第3四半期決算を発表。営業損益は7900万円の赤字(前年同期は3億600万円の赤字)、最終損益は4億4200万円の赤字(同5億1300万円の赤字)だった。電子部品向け接合機器や赤外線機器事業の損益が改善し、赤字幅が縮小した。通期計画は据え置く。通期では営業損益、最終損益とも黒字化する見通し。26日終値は185円(▲4)。
16年3月期第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比31.5%増の28億円、純利益は同18.2%増の18億円。尿検査薬や便潜血検査薬・装置の売り上げが好調だったという。
1月次の営業速報を発表。売上高は前年同月比11.3%増だった。暖冬の影響で風邪薬、入浴剤などが低調だったが、年賀状やしめ縄、鏡餅などの正月用品が好調だった。口腔ケア関連や化粧品も引き続き売れたという。26日終値は2733円(▲160)。
日経平均の日中の値幅は200円以下にとどまった。週後半に明らかになる日米の金融政策会合の結果発表を控え、内容を見極めようと様子見姿勢の投資家が多く、売買は低調だった。きょうは1月決済分の最終売買日だったことも積極的に持ち高を傾ける動きを手控えさせた。
米国時間26日に発表する米アップル決算への警戒感から、電子部品のTDKと村田製は下落。原油安を嫌気して資源開発大手の国際石開帝石と石油資源が下げた。関西電と川崎汽の下げ幅も大きかった。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが安く、ファーストリテイリングも値を下げた。
一方、増益観測が出た住友大阪は上昇。医薬品の第一三共と富士製薬の上げも目立った。さくらインターネットが高く、GMOペイメントゲートウェイも大幅高。ダイコク電機、KOAも値を飛ばした。
個別銘柄ではラオックス、アートSHD、ピクセラ、サンセイ、プラズマ、アートSHDが売られた。一方、阿波製紙がストップ高。サイバーコム、SFJ、アオイ電子、ニフティ、フマキラーなどが買われた。
新興企業向け市場でも主力銘柄を中心に運用リスクを回避する売りが広がった。午後の取引終了にかけては、中国・上海株式相場の一段安を受けて売り圧力が強まった。
下げ幅を縮小する場面もあった。好材料の出た中小型株に買いが入り、相場を支えた。金融とIT(情報技術)を融合させた「フィンテック関連」の物色が目立った。市場では、「東証1部のさくらネット(3778)が大幅高となったことがフィンテック関連に追い風となった」との指摘があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で827億円、売買高は2億8277万株。個別銘柄ではアイサンテクノ、FVC、プロパティA、プロパストが売られた。一方でラクオリア創薬がストップ高。Tホライゾンやサン電子、レイ、ビーマップが買われた。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落。大引けは前日比7.32ポイント安の788.18だった。個別銘柄ではグリーンペプタイ、ヒューマンウェブ、AppBank、そーせいやミクシィ、サイバダインが下落した、半面、アークンがストップ高。インフォテリ、メディビ、フリークアウト、ジグソー上昇した。
終値
日経平均株価
16,708.90
-402.01
日経平均先物
16,660.00
-520.00
TOPIX
1,360.23
-32.40
TOPIX先物
1,358.50
-39.00
東証2部指数
4,346.01
-11.45
JASDAQ
2,448.14
-10.09
マザーズ
788.18
-7.32
出来高
東証1部
2157290
2112459
東証2部
66070
14835
「対比」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
「今年初めての続伸」ですら喜び材料になってしまう東京株式市場。
「何を恐れるのか」というのは売り方も買い方も一緒のマインド。
流れに棹させば流されるもの。
これがたぶん怖いのでしょう。
思い起こされたのが漱石氏の「草枕」の有名な冒頭。
「智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう」。
これは読み返してみると、余計な修飾をそぎ落として、これ以上は削れないという究極。
そしてテンポの良さの中に結構含蓄のある文。
流用したいのは「値に驚けば角が立つ。
トレンドに逆らえば流される。
意地を通せば絶望感」。
そして「相場をなすものは、向こう三軒両隣りにちらちらするただの人である」。
人でなしの国から訪れる人でなしのマネーにたぶらかされてはいけない」とでも言い替えられそうです。
もっとも「人でなし」を恐れるあまり「ろくでなし」になってはいけないのでしょう。
ブリザードのような先週木曜の数字と昨日を比較してみると・・・。
【日経平均株価】
16017円→17110円。
【25日線からのかい離】
マイナス11.7%→マイナス4.9%。
【サイコロ】
2勝10敗16.7%→4勝9敗33.3%。
【松井証券信用評価損率速報値】
売り方:マイナス0.233%→マイナス6.782%。
買い方:マイナス21.138%→マイナス15.015%。
【空売り比率】
40.6%→39.8%。
【日経VI】
42.78→36.03。
【日経平均採用銘柄PER】
13.32倍(EPS1202円)→14.23倍(EPS1205円)。
【東証1部単純平均】
2559円→2745円。
【東証1部時価総額】
481兆円→515兆円。
【昨年来安値銘柄数】
476銘柄→7銘柄
多少時間が経過すれば「絶対的水準だった」なんて記憶を呼ぶ覚ますことが出来るのかも知れません。
そういえば先週火曜の前場。
「まだ早いから今日は安くてもいい」とコメントしましたが大引けはプラス。
このショボイ反転でその先500円下落のおまけがついてしまったような気がします。
大幅安には大幅高で一気の持ちかえしで対抗しないと勝てないものです。
結局は2日早かったということになりました。
リズムとタイミングというのはやはり結構大切なもの
ようやく続伸で2拍子になった日経平均。
NYだって今年は続伸まで。
3日続伸競争へ号砲は鳴りました。
続落で終わったNYを凌駕できる日ではなさそうですが・・・。
(櫻井)。
01月26日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=310円94銭安、リスク回避ムードのなか先物主導で大幅反落
【前引け概況】
26日午前の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日比310円94銭安の1万6799円97銭で前場を終えた。サウジアラビアが石油・ガス生産能力への投資継続を表明したことを背景に原油相場が売られ、投資家心理を悪化させている。
主要銘柄が軒並み下げ、取引開始後には日経平均の下げ幅が420円超まで拡大する場面があった。
外国為替市場で円相場が1ドル=118円近くまで円高・ドル安方向に振れたことも、輸出関連株の採算悪化懸念につながり重荷になった。
週後半に当面の方針を決定する会合を開く日米の金融政策を見極めたい思惑もあり、買い向かう動きも限定的、先物主導の売りに下値を模索する展開となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9320億円、売買高は10億5427万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1557と、全体の約8割を占めた。値上がりは311、変わらずは67銘柄だった。
個別では、原油安を嫌気した売りで資源開発大手の国際石開帝石は下落。
電子部品を手がけるTDKとミツミ、ホシデンが下げ、前日に2015年4〜12月期決算を発表した小林製薬も下落した。ソフトバンクとファストリといった主力株は大幅安だった。ダイキン工業、ソニー、タカラレーベン、TDKも売られた。
一方、増益観測が出た住友大阪は上昇。新しいがん治療薬の営業強化が伝わった小野薬が上げた。スタートトゥと日立ハイテクも上昇した。サイバネットシステムがストップ高、さくらインターネットも大きく切り返した。GMOインターネットも買われている。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反落。2部指数は、前日比5.39ポイント安の4352.07となった。 個別銘柄ではサンセイ、プラズマ、ラオックスやアートSHDが売られた。一方、SFJと、サイバーコム、ニフティ、朝日インテクが上げた。
■日経平均株価16,799.97(-310.94)
■日経平均先物16,760(-420)
■東証1部出来高 10.54億株
■東証1部売買代金 0.93兆円
■TOPIX 1,369.97(-22.66)
■騰落上昇311/下落1,557
■日経JQ2,455.79(-2.44)
■マザーズ指数794.24(-1.26)
■東証全体値上がり率ランキング
1.テクノHR(JQ:6629)437(+80)
2.インフォテリ(東マ:3853)1217(+216)
3.ザイン(JQ:6769)1350(+238)
4.アークン(東マ:3927)3785(+580)
5.スターティア(東マ:3393)714(+100)
6.シンワアート(JQ:2437)406(+56)
7.サイバネット(東1:4312)735(+100)
8.さくら(東マ:3778)1459(+195)
9.サン電子(JQ:6736)802(+96)
10.SFJ(東2:9206)5750(+650)
■東証全体値下がり率ランキング
1.大盛工(東2:1844)20(-2)
2.野村原油(東1:1699)291(-28)
3.WTI原油ET(東1:1671)1856(-167)
4.タカラレーベン(東1:8897)540(-45)
5.NZAMEEx-F(東証:1596)1103(-90)
6.プロパティA(JQ:3464)1426(-114)
7.mbs(福Q:1401)1511(-119)
8.FVC(JQ:8462)2192(-170)
9.メドピア(東マ:6095)423(-32)
10.省電舎(東マ:1711)530(-40)
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小幅反落した。前引けは前日比2円44銭安の2455円79銭だった。新興企業向け市場でも主力銘柄を中心に運用リスクを回避する売りが優勢となった。
一方で好材料の出た中小型株には買いが入り、相場の支えとなった。午前の中ごろからは東証1部の主力銘柄がやや下げ渋ったこともあり、ジャスダック平均は下げ幅を縮小した。
自動運転技術や金融とIT(情報技術)技術を融合させた「フィンテック」の関連銘柄の一角が引き続き物色された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で391億円、売買高は1億116万株。個別銘柄ではプロパティA、FVCやレイ、アイサンテクが売られた。一方でテクノホライゾンがストップ高。ザイン、シンワアートが買われた。
東証マザーズ指数は小幅反落。前引けは前日比1.26ポイント安い794.24だった。東証による信用取引規制が解除となったインフォテリが大幅高となった。個別銘柄ではインフォテリ、アークン、ロックオン、ジグソーやそーせいも上げた。半面、ミクシィメドピア、ヒューマンウェブ、ビリングシス、サイバダイン、グリンペプが下げた。
01月26日個別銘柄
個別銘柄情報を4銘柄更新しました。
[4358]ティー・ワイ・オー
[6309]巴工業
[9678]カナモト
[3180]ビューティガレージ
01月26日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、軟調334円安 原油一段安で心理悪化
【寄り付き概況】
26日寄り付きの日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日に比べ400円ほど安い1万6600円台後半で推移している。
前日の海外市場でニューヨークの原油先物が下げ、主要な欧米株価指数が総じて反落。運用リスクの回避を目的にした売りが広がり、日経平均は再び1万7000円の大台を下回った。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反落している。
【10時現在の概況】
日経平均株価は前日比334円96銭の1万6775円95銭で推移。
ニューヨーク原油先物相場が時間外取引で一段安し、投資家心理が悪化している。外国為替市場で円相場は1ドル=118円近くまで円高・ドル安に振れ、輸出関連株に採算悪化を懸念した売りも出た。
■日経平均株価 16,775.95(-334.96)
■日経平均先物 16,770(-410)
■TOPIX先物 1,366.00(-31.50)
■騰落 上昇205/下落1,659
■日経JQ 2,452.01(-6.22)
■マザーズ指数 788.84(-6.66)
市場では日米の金融政策への関心が高く、積極的に持ち高を買いに傾ける動きは乏しいという。
米国時間26〜27日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)と、日銀が28〜29日に開く金融政策決定会合における政策結果を見極めたいとする投資家が多い。
「原油価格も主要国の金融政策に影響を受けやすく、結果が判明するまでは手控えムードが強い」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はきょうこれまでの安値圏で推移している。
東証1部の売買代金は概算で5657億円、売買高は6億4821万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1659と、全体の約86%を占めた。値上がりは205、変わらずは69銘柄だった。
業種別では33業種全面安で、値下がりで目立つのは鉱業、銀行、紙パルプ、保険、非鉄、鉄鋼など。
日経平均構成銘柄の値上がりは8銘柄にとどまり、216銘柄が下落。マイナス寄与度トップはファストリで、日経平均を34.13円押し下げ。以下、ソフトバンクが22.83円、KDDI が13.77円、TDKが12.16円と押し下げている。
プラス寄与トップは住友大阪で、日経平均を0.59円押し上げ。第一三共 が0.35円、ニチレイ が0.20円、オリンパスが0.20円で続いている。
前日に2015年4〜12月期決算を発表した小林製薬は下落。料金値下げが伝わった関西電も下げた。原油安を受けて、資源開発大手の国際石開帝石が下落。ソフトバンクとファストリといった主力株も大幅安。一方、増益観測が出た住友大阪は上昇。新しいがん治療薬の営業強化が伝わった小野薬も上げた。スタートトゥと任天堂も上昇した。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反落。ラオックスやアートSHDが下げ、SFJと朝日インテクが上げた。
【動意銘柄】
■ディップ<2379>
旺盛な企業の求人需要を背景に三大都市圏のアルバイトの募集時平均時給は上昇基調を続けている。求人広告は無料求人誌からスマートフォンなどのネット広告に需要がシフトする動きが強まり、同社が運営するアルバイト募集サイト「バイトル」の成長性を評価する動きが根強い。
■サン電子<6736>
3連騰。22日夜放送のフジテレビ系バラエティ番組で、「Cellebrite」シリーズが最新のテロ対策グッズとして紹介されたことを好材料視している。
■インフォテリア <3853>
東証が本日売買分から信用取引に関する臨時措置を解除している。また、日証金も同日から増担保金徴収措置を解除した。株価は1月13日に一時1562円を付けるまで上昇したのち、足元では25日線水準まで調整が進んでいた。
兜町カタリスト
<兜町カタリスト>
「JPX400の恩返し」
むかしむかし、あまり儲けてはいないけれど、心の優しいおじいさんとおばあさんがいました。
ある寒い冬の日、おじいさんは塩漬け株を売りに出かけました。
すると途中の田んぼの中でJPX400がワナにかかってもがいていました。
「おお、おお、可愛そうに」
おじいさんは可愛そうに思って、JPX400を買ってあげました。
するとJPX400は、1分足のチャートの上を三ベん回って、
「カウ、カウ、カウ」
と、うれしそうに鳴いて、飛んで行きました。
その夜。
日暮れ頃から降り始めた下げ始めた先物市場。
売りがコンコンと積もって大幅安になりました。
おじいさんがおばあさんにJPX400を買った話をしていると、表の戸を、
トントン、トントン
と、叩く音がします。
「ごめんください。開けてくださいまし」
若い女の人の声です。
おばあさんが戸を開けると、頭からずぶぬれの娘が立っていました。
おばあさんは驚いて、
「まあ、まあ、寒かったでしょう。さあ、早くお入り」
と、娘を家に入れてやりました。
「わたしは、この辺りに株を買う人を訪ねて来ましたが、どこを探しても見当たりません。
売りは降るし、日は暮れるし、やっとの事でここまでまいりました。
ご迷惑でしょうが、どうか一晩泊めてくださいまし」
娘は丁寧に、手をついて頼みました。
「それはそれは、さぞ、お困りじゃろう。こんな水準でよかったら、どうぞ、お泊まりなさい」
「ありがとうございます」
娘は喜んで、その晩は食事の手伝いなどをして働いて休みました。
あくる朝、おばあさんが目を覚ますと、娘はもう起きて働いていました。
パソコンには電気が通じ、鍋からは湯気があがっています。
そればかりか、持ち株のリストがきれいに掃除されているのです。
「まあ、まあ、ご飯ばかりか、お掃除までしてくれたのかね。ありがとう」
次の日も、その次の日も大雪で、戸を開ける事も出来ません。
娘は、おじいさんの肩をもんでくれました。
「おお、おお、何て良く働く娘さんじゃ。何て良く気のつく優しい娘さんじゃ。こんな娘が家にいてくれたら、どんなにうれしいじゃろう」
おじいさんとおばあさんは、顔を見合わせました。
すると娘が、手をついて頼みました。
「身寄りのない売られるばかりの指数です。どうぞ、この家においてくださいませ」
「おお、おお」
「まあ、まあ」
おじいさんとおばあさんは喜んで、それから三人で儲からないけど、楽しい毎日を過ごしました。
ある日の事。
娘がはたをおりたいから、糸を買ってくださいと頼みました。
おじいさんが糸を買ってくると、娘ははたの回りにびょうぶを立てて、
「織りあげるまで、決してのぞかないでください」
と、言って、機をおり始めました。
キコバタトン、キコバタトン。
娘がはたをおって、三日がたちました。
ようやく布をおり終えた娘は、
「おじいさま、おばあさま、この美しい布を町へ売りに行って、帰りにはまた、糸を買って来て下さい」
「これは、素晴らしい」
おじいさんが町へ売りに行くと、それに市場では高い値段がつきました。
おじいさんは喜んで、糸を買って帰りました。
すると娘はまた、機をおり始めました。
「ねえ、おじいさん。あの娘はいったいどうして、あんな見事な布をおるのでしょうね。
・・・ほんの少し、のぞいてみましょう」
おばあさんがびょうぶのすきまからのぞいてみると、そこに娘はいませんでした。
やせた薄いチャートの上を覗いてみるとJPX400のチャートが225先物のチャートの上を飛んでいました。
「おじいさん、おじいさんや」
おどろいたおばあさんは、おじいさんにこの事を話しました。
キコバタトン、キコバタトン・・・。
機の音が止んで、前よりもやせ細った娘が布をかかえて出てきました。
「おじいさま、おばあさま。もう、隠していても仕方ありませんね。
わたしは、いつか助けられたJPX400の化身でございます。
ご恩をお返ししたいと思って娘になってまいりました。
けれど、もうお別れでございます。
どうぞ、いつまでもおたっしゃでいてくださいませ」
そう言ったかと思うと、おじいさんとおばあさんが止めるのも聞かず、たちまち一羽のツルになって空へ舞い上がりました。
そして家の上を、三ベん回って、
「カウ、カウ、カウ」
と、鳴きながら、山の向こうへ飛んで行ってしまいました。
「ツルや。いや、JPX400や。どうかお前も、たっしゃでいておくれ。・・・今まで、ありがとう」
おじいさんとおばあさんは、いつまでもいつまでもツルを見送りました。
それからのち、二人は娘が飛ばしてくれたJPX400を売ったお金で幸せに暮らしました。
おしまい。
(兜町カタリスト櫻井)
01月26日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
26日の東京株式市場は反落後、弱含みの展開となりそう。
欧米株式の下落を受けて売りが先行するスタートから1万7000円を割り込む展開が想定される
日経平均株価予想レンジは、1万6700円−1万7200円
日銀による追加の金融緩和期待から押し目を拾う動きが出ることも想定され、日経平均株価の5日線(25日時点で1万6710円)が下値として意識されそうだ。
売り一巡後は底堅さを見極めたいところであろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2320万株、買い990万株で、差し引き1330万株の大幅売り越し。売り越しは2営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、電機、商社、食品、通信、情報通信、機械、小売、海運など。
買いセクターに、サービス、薬品、陸運、小売、電機、機械、食品、情報通信など。
【注目材料】
■フロイント<6312>
2月29日を基準日、3月1日を効力発生日として1株を2株に分割
■ハチバン<9950>
16年3月期(15年3月21日−16年3月20日)の連結業績予想を引き上げ、期末に特別配当2円を実施し期末配当は4円(前期実績2円)に増額。
■サンヨーH <1420>
500株以上を保有する株主に、3000円相当の優待券などを贈呈する株主優待制度を拡充。新制度では100株以上保有でクオカード1000円相当、500株以上で同3000円相当の贈呈に変更する。
■HIOKI <6866>
今期経常は16%増で10期ぶり最高益、5円増配へ。
■3DM <7777>
タイで吸収性局所止血材「PuraStat」の医療機器製品登録の承認を取得。同国での製品販売が可能となった。
■ハウスドゥ <3457>
上期経常を98%上方修正。
【信用取引規制関係】
◆東証、ソフトフロン株、ブロメディア株、そーせい株、アイサンテク株、プロルート株の日々公表銘柄指定を解除 25日付。
◆東証、フィスコ株、インフォテリ株の信用取引に関する臨時措置を解除
26日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆日証金、日興MS世界受益証券、日興外債毎月受益証券の貸借取引で注意喚起
貸株利用などで。25日付。
◆日証金、日興SP新興受益証券、MXニーサ五受益証券、ムゲンE株、Tホライゾン株の貸借取引で申込停止措置
制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。26日約定分から。
◆日証金、フィスコ株の貸借取引の申込停止措置の解除および貸株利用等に関する注意喚起 26日約定分から。
▽指定変更=〔東証マザーズ〕ムゲンEは2月5日から1部
▽空売り比率=39.8%(東証、25日)
【25日の相場表変更】
▽上場廃止=〔東2・整理〕東福粉
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
カブドットコム証券 500万株、17億円
OBARA GROUP 50万株、12億円
▼立合外分売
東武住販 26日に1455円で3万株
【予定】
【国内】
12月企業向けサービス価格指数(8:50)
《決算発表》
エムスリー、三井住友、リコーリース、JFEコンテナ、ハウス食G、四国化、栄研化、テセック、幸楽苑HD、キヤノンMJ、セゾン情、両毛シス、ニフティ、積水樹、日アビオ、ムラキ、コメリ、ADワークス、モーニングスタ、蝶理など
《株式分割》※権利取最終日
日本スキー、ネオジャパン、バルニバーヒ、ベステラ、アイスタイル、ヒトコム
【海外】
FOMC(〜27日)
米11月FHFA住宅価格指数、米11月S&P ケース・シラー住宅価格指数(23:00)
米1月サービス業PMI速報値(23:45)
米1月CB消費者信頼感指数(27日0:00)
米1月リッチモンド連銀製造業指数(27日0:00)
米2年国債入札
《決算発表》
フリーポート・マクモラン、P&G、コーニング、ジョンソン・エンド・ジョンソン、VMウェア、AT&T、アップル、コーチ、3M
休場:豪、インド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
【NY概況】
25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落した。終値は前週末比208ドル29セント安の1万5885ドル22セントとなった。
サウジアラビアが石油・ガス生産能力への投資継続を表明したことで原油相場が反落し、売りが先行した。
WTIが反落し、改善しつつあった投資家心理が再び冷え込んだ。石油・天然ガス開発大手のチェサピーク・エナジーが16%安、石油・天然ガスパイプライン大手のキンダー・モーガンも7%安となるなどエネルギー関連株に再び売り圧力が強まったことも警戒感を高めた。
27日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表になる。またアップルが26日に決算発表を予定するなど注目企業の業績発表も相次ぐ。週内には2015年10〜12月期の国内総生産(GDP)の速報値の発表も控えるだけに、様子見姿勢を強める投資家が多かった。
セクター別では商業・専門サービスを除いて全面安となり、エネルギーや素材の下落が目立った。
ナスダック総合株価指数も3日ぶり反落。同72.689ポイント安の4518.491ポイントとなった。半導体のサンディスクやハードディスク駆動装置(HDD)のシーゲート・テクノロジーなどハイテク関連の製造業の下げが目立った。バイオ製薬関連の下落も指数を下押しした。
NYダウ工業株30種(ドル)
15,885.22 −208.29
S&P500種
1,877.08
ナスダック
4,518.491 −72.689
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに反落し、1万7000円を割り込んで取引を終えた。3月物は前週末比390円安の1万6840円で取引を終え、25日の大阪取引所の終値を340円下回った。原油先物相場の下げを受け、米株が下落、日経平均先物も売り進まれた。3月物は一時1万6790円まで下げた。一方、3月物の高値は1万7290円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16840 ( -340 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16870 ( -310 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均が152円上昇しても物足りなさを感じるきょう1日の動きだった。
朝方にCME225先物は円建て、ドル建てともに17200円台のスタートを示唆しており、日経平均もきょうはこの辺りは下限かと思われたが、終わってみれば上限水準。
それでも地合い自体は落ち着きつつある。
きょう主力銘柄は、それほど強い動きとはならなかったことから、外部要因に大きな変化がなければ、あすは中小型のテーマ株などが幕間つなぎ的に物色されやすいと考える。外需は26日予定のアップル決算を見極めるまでは円安でも積極的には買いづらいか。日経平均は17000円を割り込む場面では押し目買いも入ったことから、17000円は当面の下値として意識されそうだ。
また、現地26日から27日まで開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)や、日銀の金融政策決定会合(28~29日)を前にして、手控え姿勢が一段と強まり、日経平均株価は一進一退の展開となりそうだ。
【個別開示銘柄】
■阿波製紙[3896] ---642円(△100)
急続伸し、ストップ高比例配分。25日付日経新聞が「紙すきの製法を生かした炭素繊維強化プラスチックの供給を始める」と報じ、材料視された模様。スマートフォン、自動車部品への需要が見込めるという。
同素材については、昨年6月に開発した際にも報道で取り上げられ、株価が急騰した経緯がある。
■ライトオン[7445]---1346円(△59)
続伸。先週末発表した1月次(15年12月21日〜16年1月20日)売上高で、既存店売上高が前年同月比7.0%増と12カ月連続で前年実績を上回り、買い材料されたようだ。
暖冬の影響で防寒アウターの販売が苦戦したが、メンズ、ウィメンズともにニットやその他冬物商品が堅調に推移したという。
■3Dマトリックス [7777] ---955円(△105)
大幅続伸。22日、吸収性局所止血材「PuraStat」の医療機器製品登録が豪州当局に承認されたと発表。同国での製造販売が可能になったことが材料視され、一時は前週末比150円ストップ高となる1000円まで上昇した。
01月25日個別銘柄
個別銘柄9銘柄更新しました。
[3097]物語コーポレーション
[3393]スターティア
[3021]パシフィックネット
[8893]新日本建物
[3154]メディアスホールディングス
[4792]山田コンサルティンググループ
[4563]アンジェスMG
[7587]PALTEK
[7992]セーラー万年筆
01月25日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=続伸、152円高、海外株高と原油反発受けリスク回避姿勢和らぐ
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【大引け概況】
25日の日経平均株価は続伸した。終値は前週末比152円38銭高の1万7110円91銭と、15日以来およそ1週間ぶりの高値を付けた。
前週末の海外株高などを受けて買い先行、取引時間中は日経平均株価も方向感が定まらず上下に振れたが、結局150円高強で着地した
原油価格の上昇を受けた世界的な株高で投資家心理が改善。日欧の中央銀行が追加の金融緩和に動くとの思惑も相場を押し上げた。前週末に900円を超える急騰となった反動で戻り待ちの売りに押される場面もあったが、株価指数先物の買い戻しも入りやすく、下値は堅かった。
ただ、前週末に日経平均は900円以上の上昇をみせていたこともあって、高値では目先筋の利益確定売りが上値を押さえ、ザラ場はマイナス圏に沈む場面もあった。その後は再び切り返したが1万7200円近辺は上値も重く、跳ね返される展開だった。
市場では「週後半の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合では日米中銀が最近の市場の混乱に配慮するとみられ、相場は徐々に落ち着く公算が大きい」(国内証券)との見方が出ている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は前週末比18.44ポイント高い1392.63だった。JPX日経インデックス400の終値は171.50ポイント高い1万2562.52だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆4124億円、売買高は22億9170万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の85%に相当する1643、値下がり銘柄数は229、変わらずは63だった。
個別では、値がさのファストリやソフトバンク、KDDIが上昇。JTや花王、明治HDなど内需関連株の上げも目立った。
カシオや第一三共、キッコマンが後場に上げ幅を広げた。GSIクレオスがストップ高となったほか、ヒト・コミュニケーションズも値幅制限いっぱいに買われた。トヨタはほぼ横ばいでホンダは小反落した。日立や東芝、富士通、TDK、ファナックが下げた。
住友不動産も値を下げた。日本通信が急落したほか、SUMCO、さくらインターネットも安い。
東証2部株価指数は続伸した。大引けの2部指数は、前週末比70.83ポイント高の4357.46となった。
個別銘柄では阿波製紙、プラズマ、SFJがストップ高。象印や日精機、鳥貴族が上昇し、半面、ダイトケミクス、ASTI、浅香工業、朝日インテクやぷらっとは下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比45円66銭高い2458円23銭だった。日欧の中央銀行が追加の金融緩和に動くとの期待感が強まるなか、中国などアジア株高も追い風になり、投資家心理が強気に傾いた。後場に入っても買いの勢いは続き、日経ジャスダック平均はこの日の高値引けとなった。個別に材料が出た銘柄や、主力株を物色する動きが強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で603億円、売買高は1億7345万株だった。個別銘柄ではレイ、平田機工、テクノホライゾン、サン電子がストップ高。FVCやアイサンテク、3DMが上昇した。一方、アクシーズ、ミズホメディー、トレイダーズやセプテニHD、ガーラは下落した。
東証マザーズ指数も続伸。終値は前週末比21.63ポイント高い795.50だった。個別銘柄ではヒューマンウェブ、リアルワールド、ラクス、アークンがストップ高。エイジア、ビリングシス、ジグソーやそーせい、OTSの値上がりが目立った。フィンテック、APLIX、ミクシィやディディエ、ヘリオスは下げた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,110.91
152.38
日経平均先物
17,180.00
310.00
TOPIX
1,392.63
18.44
TOPIX先物
1,397.50
32.50
東証2部指数
4,357.46
70.83
JASDAQ
2,458.23
45.66
マザーズ
795.5
21.63
出来高
東証1部
2291700
2412494
東証2部
98070
20823
「株太郎」
原油の急落は様々な経路で世界市場に波及したとの指摘。
ひとつは商品や株式、債券などをコンピューターで自動売買するヘッジファンドのCTA(商品投資顧問)。
もうひとつは原油安で歳入減に苦しむ産油国の政府系ファンド(SWF)による株などの現物資産の売却。
本尊の構図が見えてくれば自ずと本尊が引っ込むのが相場というのが歴史。
8月のオイル売り観測もそうだったし、今回も一緒のような気がする。
因みに3週間経ってあとの2015年末比騰落利率。
1位タイはタイでマイナス1.6%。
2位トルコマイナス2.1%、3位インドネシアマイナス3%、4位韓国マイマス4.2%。
一方で最下位はシャンがいのマイナス17.6%。
次がギリシャのマイナス15.4%、香港マイナス12.9%、アルゼンチン・マイナス11.5%。
その次が日本のマイナス10.9%、フィリピンマイナス10.7%。
アルゼンチンとフィリピンに挟まれたような位置にあること自体が変な状況。
以下は昔話「株太郎」
↓
むかしむかし。
あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは兜町で材料株漁りに、おばあさんはあちらこちらのETFを買っていました。
おばあさんが日経レバをせっせと買っていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな売りが流れてきました。
「おや、これは良いおみやげになるわ」
おばあさんは大きな売りをひろいあげて、ポートフォリオに入れ込みました。
そしておじいさんとおばあさんがポートの中のETFを解剖して見ると・・・。
なんと中から元気の良い個別株の赤ちゃんが飛び出してきました。
「これはきっと、神さまがくださったにちがいない」
子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びです。
株から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんは株太郎と名付けました。
桃太郎はスクスク育って、やがて強い投資家になりました。
ある日、株太郎が言いました。
「ぼく、ニューヨークやロンドンへ行って、わるい鬼を退治します」
おばあさんに表に「春夏冬二升五合」、裏に「企業業績」、横に「相場上昇」と書かれたきび団子を作ってもらうと、ニューヨークへ出かけました。
おばあさんに教えられた呪文は「さよならインバース」。
おじいさんに教えられた呪文は「テンバーガー」でした。
旅の途中で、携帯電話を掲げたイヌに出会いました。
「株太郎さん、どこへ行くのですか?」
「ウォール街へ、鬼退治に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ」
イヌはきび団子をもらい、株太郎のおともになりました。
そして、こんどはウォークマンを聞きながらバイクに乗っているサルに出会いました。
「株太郎さん、どこへ行くのですか?」
「ウォール街へ、鬼退治に行くんだ」
それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ」
そしてこんどは、見事な柄のフリースを着ているキジに出会いました。
「株太郎さん、どこへ行くのですか?」
「ウォール街へ、鬼退治に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ」
「こうして、ソフトバンク・ソニー・ホンダ・ファーストリテを手に入れた株太郎は、ついに夜のウォール街へやってきました。
ウォール街では、鬼たちが近くの市場で儲けた株や債券・通貨・原油の値段ををならべて酒盛りの真っ最中です。
「みんな、ぬかるなよ。それ、かかれ!」
イヌは鬼のおしりにかみつき、サルは鬼のせなかをひっかき、キジはくちばしで鬼の目をつつきました。
そして桃太郎も、金融緩和に乗じた先物買いをふり回して大あばれです。
とうとう鬼の親分が、
「まいったぁ、まいったぁ。こうさんだ、助けてくれぇ」
と、手をついてあやまりました。
株太郎とイヌとサルとキジは、鬼から取り上げた宝物をくるまにつんで、元気よく家に帰りました。
おじいさんとおばあさんは、株太郎のさらに成長した姿を見て大喜びです。
そして兜町の人たちは売り退治のおかげで騒いだり慌てたりせずに無事に暮らしましたとさ。
おしまい。
(櫻井)。
01月25日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=続伸し1万7100円台回復 原油落ち着き、買い戻し継続
【前引け概況】
25日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前週末比235円87銭高の1万7194円40銭だった。上げ幅は一時250円に迫り1万7200円台前半と、取引時間中として15日以来の高値に上昇した。
原油相場の落ち着きを背景に前週末の米株式相場が大幅上昇。円安・ドル高や、日欧の中央銀行が近く追加の金融緩和に踏み切るとの期待感も相場の追い風になった。
東証1部の騰落レシオは62%台と依然として売られ過ぎゾーンにあり、突っ込み警戒感からの空売り買い戻しと押し目買いの動きが継続している。途中伸び悩む場面はあったものの、追加緩和期待を底流に、中国株をはじめ軒並み堅調に推移するアジア株市場や円安水準でもみ合う為替相場なども味方につけ、前場後半は買い直された。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
ソフトバンクやKDDIなど値がさ株が上げたほか、JTや明治HDといった食品株、鉱業や鉄鋼株が上昇した。
日経平均は下げに転じる場面もあった。節目の1万7000円台を回復したことで戻り待ちの売りや利益確定を目的とした売りが出た。「中東勢の現物株への売りがまだ続いている可能性がある」との見方も根強く、トヨタなど主力の輸出株は上値が重かった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2182億円、売買高は12億430万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の91%にあたる1765、値下がり銘柄数は125、変わらずは43だった。
個別では、ソフトバンクグループが売買代金を伴い堅調なほか、パーク24や一休、メニコンが高値を更新した。花王、NTTなども高い。JTが大幅高、キーエンスも買われた。GSIクレオスが値を飛ばし、ヒト・コミュニケーションズ、東京製鉄、ネクストも急伸した。一方、住友不をはじめ不動産株が軟調。日本郵政は連日で上場来安値を更新した。東芝、日本水産が軟調、日本通信が急落、タカタも大幅安。
東証2部株価指数は続伸した。前引けの2部指数は、前週末比72.67ポイント高の4359.30となった。個別銘柄ではSFJがストップ高。ピクセラ、アートSHD、プラズマ、ベネ・ワン、鳥貴族が買われた上昇。半面、ダイトケミクス、JIEC、ウィル、RVHや技研製は下落した。
■日経平均株価 17,194.40(+235.87)
■日経平均先物 17,170(+300)
■東証1部出来高 12.04億株
■東証1部売買代金 1.21兆円
■TOPIX 1,397.36(+23.17)
■騰落 上昇1,765/下落125
■日経JQ 2,455.52(+42.95)
■マザーズ指数 796.06(+22.19)
■東証全体値上がり率ランキング
1.テクノHR(JQ:6629)350(+73)
2.ピクセラ(東1:6731)131(+24)
3.GSIクレオス(東1:8101)137(+25)
4.レイ(JQ:4317)467(+80)
5.スターティア(東マ:3393)614(+100)
6.FVC(JQ:8462)2495(+385)
7.アートスパーク(東2:3663)2035(+312)
8.アパマンHD(JQ:8889)1460(+216)
9.平田機工(JQ:6258)1967(+284)
10.3Dマトリ(JQ:7777)992(+142)
■東証全体値下がり率ランキング
1.日本通信(JQ:9424)181(-33)
2.日本スキー(東マ:6040)2974(-536)
3.タカタ(東1:7312)607(-67)
4.ダイトーケミ(東2:4366)207(-22)
5.VIX短期先物(東1:1552)735(-49)
6.浅香工(東2:5962)173(-11)
7.コメリ(東1:8218)2133(-135)
8.トレイダーズ(JQ:8704)213(-13)
9.アクシーズ(JQ:1381)2413(-147)
10.JIEC(東2:4291)1401(-84)
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は続伸した。午前の終値は前週末比42円95銭高い2455円52銭だった。週内に相次ぐ日米金融当局の金融政策の決定会合を控え、市場では日銀の追加金融緩和や米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースの鈍化への期待感が先行した。新興株を物色する動きも強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で396億円、売買高は1億784万株。
個別銘柄ではレイ、サン電子がストップ高。ビーマップ、テクノホライゾン、カルナバイオやアイサンテク、3DMが上昇した。半面、トレイダーズ、アクシーズ、ミズホメディー、トリケミカルが下げた。
東証マザーズ指数も続伸。前引けは前週末比22.19ポイント高い796.06だった。個別銘柄ではエイジア、Fブラザーズ、ジグソーやそーせい、FFRIの値上がりが目立った。一方、前週21日に2016年3月期の業績予想の上方修正と、配当の積み増しを発表し、週末22日に大幅高となったミクシィには利益確定の売りが相次ぎ反落。日本スキー、フィンテック、アークン、ディディエも下げた。
<兜町カタリスト>
「退けない」
日経平均は今年14営業日で上昇がやっと3日目の上昇。
24日の満月だったから、という理由もあるが
ECBドラギ総裁の追加金融緩和コメントを手掛かりにしての大幅反発。
日経平均は週間では188円下落だったが週足では3週ぶりに陽線。
譲れない水準、退けない水準というのはあるものらしい。
先週木曜の日経平均は16017円でかろうじて16000円台キープ。
騰落レシオは53.82%と絶対的低水準だった。
そしてサイコロは2勝10敗の16.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス0.233%。
売り方がほぼ全員プラスというのは反転というのが経験則。
(逆に買い方がほぼ全員プラスになれば反落という経験則)。
一方で買い方がマイナス21.138%。
これもほぼ反転の水準。
Quick調査の信用評価損率(1月15日現在)はマイナス15.51%だった。
ただ日経平均大幅続落の一方で空売り比率は40.6%と悪化せず。
日経平均採用銘柄のPERは13.32倍と低下したがEPSは前日の1198円→1202円と増加。
東証1部の単純平均は2559.52円。
売り方の攻勢を土俵際の一応うっちゃりでかわしたというところだろうか。
市場筋からは「最近の証券会社の決算数字は異常です。
東証の売買金額が2兆円レベルであの結果が出る筈はないでしょう。
日経リンク債に新興国通貨スプレッドを咬ませたら証券会社は大儲けでは?
それが一度にアンワインドしたとすると、売りたくなくても売られてしまう。
安値は売場に支配される、証券会社は自分で自分の首を締めている。
素人のオプション音痴を相手にして。現場の証券マン達から悲鳴が聞こえてきました」。
このあたり限界値でもあったような気がする。
先週土曜の日経朝刊1面では「市場混乱の真相。4兆元と4兆ドル」の副作用の記事。
考えてみればリーマンショック後の史上最大のカンフル剤だった4兆ドルと4兆元。
その緩和の副作用からの脱却が今とすればつじつまはあおうか。
ただその4兆ドルや4兆元がすべて投機的投資に向かったとは考えられないのだが・・・。
「大機小機」は「同日選観測とアベノミクス」。
アチコチに消費増税延期と衆参同時選挙の声が登場し始めた。
↓
世界的なリスク回避の流れが止まらなければ、開き直って経済テコ入れに舵を切り
解散に打って出るのが第二の選択肢。
最有力の手段は17年4月に予定する消費税10%への増税の再延期だろう。
・・・
君子豹変で選挙優先の増税延期の動く誘惑は消えないだろう。
いっそ信を問うなら、6月に法律が施工する18歳選挙権に着目してはどうか、。
投票率が高い高齢者の声が響きやすいシルバー民主主義を見直し、
若者の声を聞く姿勢を前面に出す。
社会保障の支出膨張を止める制度改革を問う格好の機会にもなる。
先週の那覇空港。
東京へ戻るB777は時間よりも10分遅れで扉を閉じて滑走路へ。
ところがなかなか離陸しない。
「風向きが変わったので滑走路の向きを逆にします」とのアナウンスのあと、飛行機は反対側へ。
ところがそれでも飛ばない。
15分ほどして「また風向きが変わったのでまた別の向きに離陸します」とのアナウンス。
結局元の場所からもともと予定されていた方向へ離陸。
この間約1時間。
時速1000キロで飛んで羽田へは40分遅れ到着。
結局、この風向きを読む管制官みたいな神経が市場では必要なのだろう。
安全な離着陸のためには経験も必要だし警戒も必要。
しかし異常に警戒すると元の黙阿弥もあるのかも知れない。
週末の古河でお会いした投資家さん。
「北朝鮮の核実験でドーン、ワシントンでサクラが咲いたからさくらインターネット。
全部わかったよ。
でも12月5日に1億以上の建玉投げたけどね」と。
たくましさを学びたい。
大雪のニューヨークとスタジオジブリの呪縛からの脱出。
結構大切な月曜日。
(兜町カタリスト櫻井)
01月25日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、1万7000円挟んでもみ合い
【寄り付き概況】
25日、寄り付きの日経平均株価は続伸して始まった。
一時、前週末比190円近く高い1万7100円台半ばと、取引時間中として15日以来の高値に上昇した。前週末の米株高や円安・ドル高を好感し、幅広い銘柄に買いが優勢で始まった。値がさのソフトバンクやKDDIの上昇が目立つ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ続伸して始まった。
【10時現在の概況】
日経平均株価は前週末比51円85銭高の1万7010円38銭で推移。東証
上昇が一服し、1万7000円ちょうどを挟んだ水準でもみ合いとなっている。一時は小幅安に転じ、1万6900円台前半に下落した。
日米欧の主要中央銀行が相場安定に向けて政策協調に動くとの期待感が支え。半面、節目の1万7000円台を3営業日ぶりに回復したことで、高値圏では戻り売りや利益確定売りが出やすい。
■日経平均株価 17,010.38(+51.85)
■日経平均先物 16,990(+120)
■TOPIX先物 1,384.00(+19.00)
■騰落 上昇1,398/下落404
■日経JQ 2,441.57(+29.00)
■マザーズ指数 777.23(+3.36)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに小高い水準でもみ合っている。
日経平均プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を15.53円押し上げている。次いでJTが11.30円、KDDIが9.30円、花王が3.02円がと続く。
マイナス寄与度は12.55円の押し下げでファストリがトップ。以下、TDKが6.67円、ファナックが3.92円、ダイキンが3.77円と続いている
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6950億円、売買高は6億8746万株。東証1部の値上がり銘柄数は1398、値下がり銘柄数は404、変わらずは131。
業種別では33業種中、28業種前後が高く、値上がり上位に食料品、鉱業、その他金融、水産、石油、情報通信など。値下がりは海運、空運、輸送用機器、非鉄、不動産。
個別では、ソフトバンクグ、JT、オリックスが買われ、日揮や千代建の上昇が目立つ。伊藤忠や三井物、三菱商など商社株の一角も上げている。一方、横浜銀や静岡銀など大手地銀株が安い。エアバッグ問題で新たな死者が出たタカタは昨年来安値を更新。日本通信は株式分割後の最安値を付けた。
東証2部株価指数は続伸。アートSHDや朝日インテク、象印が高く、技研製、セコム上信越が安い。
【動意銘柄】
■アマンショップ(8889)
一般住宅に有料で旅行者らを泊める「民泊」を2段階で全国解禁する方針を固めたと一部メディアで報じられており、同社やプロパスト(3236)など関連銘柄の一角に物色が向かっている。まず今春に住宅をカプセルホテルなどと同じ「簡易宿所」と位置付け、自治体が営業を許可する仕組みを作るという。さらに、第2段階で住宅地でのサービス禁止など制約の多い旅館業法の適用から民泊を除外する法整備を検討するようだ。
■スターティア(3393)
同社は22日、江崎グリコ(2206)とコロプラ(3668)のコラボキャンペーンに、AR(拡張現実)アプリ「COCOAR2(ココアル)」が採用されたと発表。これが材料視されているようだ。
ココアルは、同社が独自開発したスマートフォン向けARアプリ。アプリ経由でカードやポスターなどを読み込むと、設定されている動画や音楽、URL、3Dといったさまざまなオリジナルコンテンツを表示できる。
225先物は野村・ドイツ・モルスタ・GS・バークレイズ・シティが買い越し。
アムロ・ニューエッジ・みずほ・三菱・IB・岡三・メリル・SBIが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・HSBC・三菱・ニューエッジ・JP・日興が買い越し。
パリバ・バークレイズ・メリル・野村・アムロが売り越し。
外資系等は東京製鉄(5423)に注目。
テクニカル的にはジェイコム(2562)、ファンタジー(4343)、扶桑化学(4368)、ライドオン(6982)、日MDM(7600)、日CMK(6958)が動兆。
01月25日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
25日の東京株式市場は、シカゴ先物にさや寄せする格好から続伸で始まり、節目の17000円を回復してくることになろう。その後は17000円での底固めといった堅調な展開となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、17000円−17600円
24カ月移動平均線(17499円)が控えており、年初からの下げの反値戻し水準ともなる17500円どころが戻り局面だろう。
ただし、インデックスに絡んだ商いが中心になるため、先週同様、値動きの荒さには注意したいところである。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1250万株、買い540万株で、差し引き710万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、小売、食品、電機、銀行、自動車、情報通信など。
買いセクターに、銀行、サービス、薬品、機械、情報通信、小売、建設など。
3Dマトリックス<7777>
吸収性局所止血材「PuraStat」がオーストラリア当局から医療機器製品登録が承認される。
西松屋チェーン<7545>
1月度(15年12月21日−16年1月20日)の既存店売上高は前年同月度比2.2%増と2カ月連続で前年同月度を上回る。
■25(月)
【国内】
12月貿易統計(8:50)
《決算発表》
JSR、小林製薬、カイノス、マクニカ富士、サカイ引越、さくら、コムチュア、メルコ、日置電、エンプラス、SPK、KABU.COM、ナガワ、ハチバン、GMOクリック、サクラKCS、ヤギ、三谷産、タカラレーベン、サンウッド、トランコム、KOA、岩井コスモ、アパマンショなど
【海外】
独1月Ifo景況感指数(18:00)
米1月ダラス連銀製造業活動(23:30)
《決算発表》
ハリバートン、マクドナルド、D.R.ホートン
休場:マレーシア、ブラジル
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
【NY概況】
【NY概況】
22日のNYダウ工業株30種平均は続伸した。終値は前日比210ドル83セント高の1万6093ドル51セントだった。日欧の株高や原油先物相場の上昇を好感した。
ダウ平均は2日間で326ドル上げ、1万6000ドルの大台を回復した。週間ベースの騰落では4週ぶりの上昇となった。
日経平均株価の急騰や欧州株式相場が上げた流れを受け、米市場でも朝方から株式に買いが先行した。新規の買い材料には乏しいものの、最近まで下げ足が速かっただけに押し目買いや売り方の買い戻しが入り、相場を押し上げた。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が21日に追加の金融緩和の可能性を示唆したことも世界市場に安心感を与えたとの声も多い。
原油先物相場が値幅を伴って続伸したことも投資家心理の改善につながった。
セクター別では全面高となり、エネルギーやテクノロジー・ハード・機器の上昇が目立った。
ナスダック総合株価指数も続伸。同119.124ポイント高の4591.180ポイントとなった。バイオ製薬関連の上昇が指数の上げに寄与した。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,093.51 +210.83
S&P500種
1,906.90
ナスダック
4,591.180 +119.124
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は大幅に続伸した。3月物の終値は前日比770円高の1万7230円と、3日ぶりに1万7000円の大台を回復した。大阪取引所の終値を360円上回った。アジアや欧州の株価指数が上げ、原油高を背景に米株式相場も続伸した。日経平均先物も買われた。日銀による追加の金融緩和への思惑も相場を支えたようだ。この日の3月物の高値は1万7275円、安値は1万6440円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17230 ( +360 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17250 ( +380 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は、軟調な展開となった。原油価格が歴史的な下落となり、日経平均は週初から大幅安で1万7000円を割り込み売り優勢の展開だった。
昨年9月の急落時につけた安値や昨年来安値、1万6500円など節目を次々に下に抜け1万6000円割れにまで迫るなど下値を探る動きが続いた。
ドル円が一時115円台に乗せるなど、急速な円高進行も市場の重しとなった。
一方、ドラギECB総裁が3月の追加緩和の可能性を示唆したことが刺激材料となり、22日には941円高と急速に戻す場面も見られた。日経平均は週間では188円の下落となるも、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
神様仏様ドラギ様といった動きで、日本株は一気に息を吹き返した。
先の緩和期待で上げるのは将来の果実先取りの懸念はあるものの、年初から日経平均は3000円超下げており、とりあえず止血材料が欲しかったところ。その点において今回の発言はまさに干天の慈雨となった。
そもそも年初からの暴落で値ごろ感だけは相当強まっていただけに、何らかの材料があれば反転しやすい地合いではあったと想定される。
今日の1勝はこの先の流れを変える可能性もある。
さて来週は、引き続き波乱の展開が続くと予想する。
注目はFOMCと日銀金融政策決定会合の日米中央銀行イベントで、これらのイベントを前に市場は、大きく切り返すような展開も十分想定される。
最近、後場に目立って出されていた売り注文が22日にはなく、目先的にもオイルマネーなどの売りが峠を越した可能性がありそうだ。
ただ、根っこにある中国不安は消えておらず、このまま一本調子で株価が戻るかはまだ不明。来週も外部要因に一喜一憂となりそうだ。
また、日米で企業決算が本格化する。株価の下落でバリュエーションは切り下がっており、決算に関してはポジティブ材料に対してより好反応しやすいと予想するが、先陣を切った安川電機や日本電産の決算後の株価反応は芳しくなく、決算が売り材料となる動きが多く出てくるようであれば、企業決算への警戒感が強まる展開も想定される。
【決算情報】
加地テック <6391> [東証2]
22日、業績修正を発表。16年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の3.6億円→5億円(前期は1.1億円)に38.9%上方修正し、増益率が3.2倍→4.4倍に拡大する見通しとなった。
東京製鉄 <5423>
22日に決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比46.8%増の141億円に拡大し、通期計画の170億円に対する進捗率は83.1%に達し、さらに前年同期の69.5%も上回った。
【米系大手証券】
米系大手証券の日本株投資戦略では、TOPIXは直近ピークから23%下落、日経平均は直近ピークから23.2%下落したため、日本の株式市場が弱気相場の領域に入った可能性があると指摘。
政府・日銀による政策対応を前提に、短期的な株価の下落余地は限定的と考えるものの、世界経済の後退リスクはなかなか払拭されず、株式市場は年間を通じてボラティリティが高くなると解説。
当面の下値メドを、TOPIX1175ポイント、日経平均1万4500円と予想している。
【話題】
三菱UFJモルガン・スタンレー証券からリリースされているテクニカル分析レポートでは、1月21日、日経平均は1万6017円、TOPIXは1301ポイントまで下落して「最小の下値メド」に届いたと解説。同証券では日経平均株価1万6000円、TOPIX1300ポイントは心理的節目でもあることでリバウンドが始まる可能性があると指摘している。
目先リバウンドの戻りメドを、1万6944円〜1万7597円か1月13日高値の1万7717円と解説している。
【話題】バークレイズが日本株から撤退と伝えられ下げ相場終盤近いとの見方も
■日本の現物株式のほか「韓国と台湾から撤退」とも伝わる
英国系の総合投資銀行バークレイズが日本の現物株式から撤退するとの観測が21日午前、複数で伝えられた。11時頃発信のブルームバーグ通信は「日本の現物株式ビジネスから撤退することが複数の関係者への取材で明らかになった」と報道。また、香港発ロイター通信は「英バークレイズは、コスト削減策の一環として、アジアのキャッシュ・エクイティ(現物株式)部門を閉鎖し、韓国と台湾から撤退する」などと伝えた。
株式市場関係者の一部からは「相場見通しとは別に、経験則として、こうした撤退話が出てくると下げ相場も大底が近いことがよくある」といった見方が出ている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
01月22日個別銘柄
個別銘柄6銘柄更新しました。
[2749]JPホールディングス
[2404]鉄人化計画
[8508]Jトラスト
[4319]TAC
[4674]クレスコ
[2763]エフティコミュニケーションズ
01月22日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=大幅反発 941円高、緩和期待を底流に全面高
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
22日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反発し、前日比941円27銭高の1万6958円53銭で終えた。上げ幅は昨年9月9日以来、約4カ月半ぶりの大きさだった。日本や欧州の金融当局が追加緩和に踏み切るとの期待が強まり、投資家心理が改善。週末を前にした持ち高調整を目的とした買いも巻き込んで、上昇に拍車がかかった。
注目されたECB理事会後の記者会見で、ドラギ総裁は今後の追加緩和を示唆、これが大きく好感されたかたちだ。
ドラギ総裁が、21日の理事会後の記者会見で「3月の理事会で政策を再評価する」と発言。近い将来に追加緩和に踏み切るとの連想が働いた。投資家心理を冷やしてきた原油安に歯止めがかかったことも寄与し、東京市場でも運用リスクを取る動きが広がった。
また、国内でも日銀による追加緩和の可能性が高まったとの見方が主力株を中心に買いを後押しする格好となった。
大引けにかけて崩れる展開が最近は目立っていただけに、後場に入っても売り注文が少ないことが買い安心感を広げた。売り持ち高を積み上げていた海外勢のなどの買い戻しも巻き込み、取引終了にかけて上げ幅を急速に広げた。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに大幅反発した。終値は前日比658.20ポイント高の1万2391.02だった。
東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに大幅反発し、72.70ポイント高の1374.19で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8194億円、売買高は26億431万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1920と、ほぼ全面高だった。値下がりは8銘柄にとどまり、QUICK端末でデータが取得可能な1997年2月3日以来で最も少なかった。変わらずは7銘柄だった。
個別では、主力のトヨタや三菱UFJ、三井住友FGが大幅に上昇。ファストリやソフトバンクなど日経平均への影響が大きい値がさ株に値上がりが目立った。産業革新機構の主導により再建を目指す方針を固めたと伝わったシャープも上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも物色人気に。ダブル・スコープ、サイバネットシステムはストップ高に買われた。松屋、三菱化工機なども値を飛ばした。
一方、前期業績が低迷したタムロンが下げた。ダイセキ環境ソリューションなども軟調だったが、値下がり銘柄数は全体でわずか1ケタ台にとどまった。
東証2部株価指数も3日ぶり反発。2部指数は、前日比149.21ポイント高の4286.63となった。
個別銘柄ではラオックスや朝日インテクなど主力銘柄が全般に上げた。
土木管理試験所がストップ高。NDソフトウェア、ウインテスト、アイレップ、アピクヤマダなど買われた。半面、ぷらっと、日タングス、ニフティ、エスビー食品は売られた。
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反発した。大引けは前日比54円48銭高の2412円57銭だった。新興企業株にも買いが入った。午後に東証1部の主力銘柄が大幅高になると、新興企業向け市場にも資金流入が加速し、ジャスダック平均は上げ幅を広げた。
幅広い銘柄が買われた。マザーズ市場のミクシィが前日に今期の業績予想を上方修正したことを受け、ゲーム関連株に見直し買いが入った。金融とIT(情報技術)を融合した「フィンテック関連」も上昇が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で515億円、売買高は1億4953万株。個別銘柄ではカルナバイオ、エフアンドエム、リバーエレテクがストップ高。FVCやTホライゾン、ドーンが上昇した。一方でシスロケ、レイやラック、エスケーエレが下落した。
東証マザーズ指数は3日ぶりに大幅反発。大引けは前日比46.95ポイント高の773.87だった。マザーズ市場で時価総額が最大のミクシィが大幅高となり、指数を押し上げた。リアルワールド、ジグソーがストップ高。地盤ネットHD、マイネット、カヤック、そーせいやジグソーも高い。
半面、エムビーエス、アマナ、駐車場綜合研究所、マーケットエンタは安い。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
16,958.53
941.27
日経平均先物
16,870.00
870.00
TOPIX
1,374.19
72.70
TOPIX先物
1,365.00
65.00
東証2部指数
4,286.63
149.21
JASDAQ
2,412.57
54.48
マザーズ
773.87
46.95
出来高
東証1部
2604310
2819491
東証2部
91210
19351
兜町カタリスト
《兜町ポエム》
「おさるの株屋」
えっさえっさえっさほいサッサ
おさるの相場だほいさっさ
ドタバタ相場はまだ騒ぐ
アベノミクスをぶらさげて
それやっとこどっこいほいサッサ
ほーいほいほいほいサッサ
えっさえっさえっさほいサッサ
木の葉の株価でほいサッサ
材料アチコチごんぎつね
つんと澄まして湧いている
それやっとこどっこいほいサッサ
ほーいほいほいほいサッサ
えっさえっさえっさほいサッサ
元気な株屋だほいサッサ
滑っちゃいけないガラ相場
そらそら売り物つまづくな
それやっとこどっこいほいサッサ
ほーいほいほいほいサッサ
えっさえっさえっさほいサッサ
上って下ってほいサッサ
ちらちら明りはみえるけど
向こうの2万はまだ遠い
それやっとこどっこいほいサッサ
ほーいほいほいほいサッサ
01月22日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反発575円高。リスク回避売りの反動で急反騰
【前引け概況】
22日午前の日経平均株価は3日ぶりに大幅反発し、前日比575円58銭高の1万6592円84銭で終えた。東証1部全体の97%の銘柄が上昇、前場は高値圏で着地した。
日本や欧州の金融当局が追加緩和に踏み切るとの期待が強まり、投資家心理が改善。日経平均は年明けから水準を大きく切り下げていたことも手伝い、短期的な戻りを期待する買いが入った。
欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を示唆したことが好感されたほか、原油安にも歯止めがかかり、運用リスクをとる動きを促した。
金融政策決定会合を来週後半に控え、日銀による追加緩和期待もじわり高まった。22日付の日本経済新聞朝刊が「日銀内部で追加緩和論が浮上している」と報道。金融緩和の恩恵を受けるとされる不動産や金融株などに買いを呼び込んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1218億円、売買高は11億3799万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1878と、全体の97%を占めた。値下がりは35、変わらずは22銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソニーが上昇。三菱UFJやみずほFGなどメガバンクも買われた。産業革新機構主導で再建を目指すことが固まったと伝わったシャープも大幅高。任天堂、ブリヂストンなども上昇。サイバネットシステムがストップ高、ダブル・スコープ、東邦チタニウムども値を飛ばした。一方、前期決算が低迷したタムロンが大幅安。日本電産、JALが軟調、ファンケルも売られた。
東証2部指数は3日ぶりに反発した。2部指数は、前日比100.22ポイント高の4237.64となった。個別銘柄ではラオックスや朝日インテクなど主力銘柄は全般に上昇した。
土木管理試験所がストップ高。ウインテスト、ピクセラ、青山財も買われた。半面、日タングス、東急レク、ぷらっとなどが売られた。
■日経平均株価 16,592.84(+575.58)
■日経平均先物 16,570(+570)
■東証1部出来高 11.37億株
■東証1部売買代金1.12兆円
■TOPIX 1,345.43(+43.94)
■騰落 上昇1,878/下落35
■日経JQ 2,387.93(+29.84)
■マザーズ指数 765.79(+38.87)
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反発した。前引けは前日比29円84銭高の2387円93銭だった。
新興企業株にも買いが向かった。このところ下げ基調が続いていたため、自律反発を見込んだ買いも入りやすかった。金融とIT(情報技術)を融合した「フィンテック」の関連銘柄の一角が物色された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で273億円、売買高は8764万株。個別銘柄ではリバーエレテク、テクノホライゾン、カルナバイオ、菊池製作所、FVCやメッセージ、マクドナルドが上昇した。一方では、シスロケ、レイやドーン、エスケーエレ、ジオマテック、ロジコムが下落した。
東証マザーズ指数も3日ぶりに反発。前引けは前日比38.87ポイント高い765.79だった。個別銘柄では、前日に2016年3月期の業績予想を上方修正したミクシィが買われた。リアルワールド、セレス、地盤ネットHD、そーせいやジグソーも高い。半面、グリンペプ、データHR、アクアライン、海帆やアンビションは下げた。
01月22日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、前日比484.41円高。上昇一服 くすぶる中国懸念が重荷
【寄り付き概況】
22日寄り付きの日経平均株価は3日ぶりに反発して始まった。
上げ幅を一時500円超に拡大し、1万6500円台後半まで水準を切り上げる場面があった。日本や欧州の金融当局が追加緩和へ踏み切るとの期待が強まり、投資家心理が改善した。外国為替市場で円相場が1ドル=117円台後半に下落し、企業の輸出採算が悪化するとの見方も後退。短期的な戻りを期待した買いが入った。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も上昇している。
投資家心理を冷え込ませていた原油価格の下落に歯止めがかかり、株高につながった面もある。
【10時の概況】
■日経平均株価 16,501.67(+484.41)
■日経平均先物 16,510(+510)
■TOPIX先物 1,336.50(+36.50)
■騰落 上昇1,868/下落45
■日経JQ 2,387.86(+29.77)
■マザーズ指数 757.65(+30.73)
22日10時現在の日経平均株価は前日比484円41銭高の1万6501円67銭で推移。
市場では中国景気の急減速や原油安への警戒感がくすぶる。
買い優勢ながら、節目の1万6500円を上回った水準では戻り待ちの売りが出やすい。
外国為替市場で円相場がJPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上値が重くなってきた。
外国為替市場で円相場が下落したが、1ドル=117円台後半で下げ渋る場面が目立ち始めた。最近の円高により日本企業の輸出採算が一時期と比べて悪化するとの懸念は根強く、上値追いに慎重な雰囲気がある。
東証1部の売買代金は概算で6423億円、売買高は6億7728万株。東証1部の値上がり銘柄数は1868と、全体の96%を占めた。値下がりは45、変わらずは22銘柄だった。
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位は鉱業で、以下、鉄鋼、倉庫・運輸、不動産、石油・石炭、機械と続いている。
プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を75.32円押し上げている。次いでソフトバンクが32.83円、ファナックが22.36円、日東電が13.30円と続いている。
唯一の値下がりは協和キリンで、日経平均を0.27円押し下げている。
日経平均への影響が大きい値がさのファストリやソフトバンク、ファナックが上昇。金融の三菱UFJや三井住友FG、みずほFGも上げた一方、前期業績が低迷したタムロンが大幅安。TBSHDやガリバーも下げた。
東証2部指数も上昇。ラオックスと朝日インテクなど主力銘柄が全般に上げた。
【動意銘柄】
■カヤック <3904>
15年12月期第4四半期からの連結決算移行と、15年12月期通期個別予想の上方修正を発表している。15年12月期の連結業績予想は営業利益で3.70億円としている。連結対象となる子会社プラコレの業績見込みを織り込んだ。また、個別業績予想については、営業利益で従来の3.70億円から4.00億円(前期は1.98億円)へと引き上げた。
■アニコムHD <8715>
ソフトバンク <9984> と代理店契約を結び、ソフトバンクの顧客向けにペット保険を販売開始すると発表したことが買い材料。
■モバイルファクトリー<3912>
同社は昨日引け後、15年12月期連結業績の上方修正を発表。売上高は従来予想の17億1700万円から17億5100万円(前の期比13.7%増)に、営業利益は同2億5400万円から3億1400万円(同48.8%増)に引き上げられた。
■ドーン<2303>
東証が21日、22日売買分からドーン株の信用取引の委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)に引き上げると発表した。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を現行の30%から50%(うち現金20%)に引き上げると発表している。
01月22日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
22日の東京株式市場は、欧米株高、シカゴ市場日経平均先物の清算値(1万6460円)にサヤ寄せする動きで大幅高スタートが予想される。その後はもみ合いとなりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万5900円−1万6600円。
株価指数先物を中心に買い戻しの動きが中心とみられるうえ、「積極的な買い手が不足している」(ことから、買い一巡後は、模様眺めムードが強まりそう。日経平均の日中値幅は、20日が643円、21日が717円と大きくなっていることから、株価指数先物への仕掛け的な売買には引き続き注意したい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1360万株、買い2340万株で、差し引き980万株の買い越し。買い越しは6営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、電機、サービス、空運、薬品、通信、陸運、化学、商社、精密、自動車など。
買いセクターに、銀行、化学、サービス、精密、情報通信、薬品、ガラス、電機、小売、食品、不動産など。
【好材料】
ミクシィ<2121>
16年3月期の連結業績予想を上方修正、期末配当予想を従来の59円から72円(前期実績59円)に引き上げ
ASJ<2351>
NTTデータ<9613>から人事管理に特化したシステム開発を手掛けるNTTデータ・アイテックスを取得、子会社化へ
【信用取引規制関係】
◆東証、ブレインP株の日々公表銘柄指定を解除 21日付。
◆東証、イメージワン株、ラクーン株、プロパスト株、アクモス株の信用取引に関する臨時措置を解除 22日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる増担保金徴収措置を解除。
◆東証、ドーン株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を22日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
◆日証金、ETFS白金投資証券の貸借取引申込停止措置を一部解除 制度信用取引の買いの現引きに伴う申込停止措置を解除。22日約定分から。制度信用取引の新規売りに伴う貸株申し込みおよび融資返済申し込みは引き続き停止。
▽空売り比率=40.6%(東証、21日)
【21日の相場表変更】
▽上場廃止=〔東2・整理〕ハナテン〔ジャスダック・整理〕白青舎
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
日本電産 300万株、240億円
ダイセキ 170万株、26億8600万円
ジャステック 30万株、3億円
【予定】
■国内(22日)
安倍首相施政方針演説
1月日経PMI製造業速報値(11:00)
《決算発表》
モバファク、光世証、帝国ホテル、アクシーズ、ベクター、JIEC、アジュバン、東製鉄、ジャフコ、植松商、阪急リート
■海外(22日)
仏・独・ユーロ圏1月PMI速報値(17:00〜18:00)
英12月小売売上高(18:30)
米12月シカゴ連銀全米活動指数(22:30)
米1月製造業PMI速報値(23:45)
米12月中古住宅販売件数(23日0:00)
米12月CB景気先行総合指数(23日0:00)
《決算発表》
GE
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
【NY概況】
21日のNYダウ平均は反発し、前日比115ドル94セント高の1万5882ドル68セントで終えた。欧州の追加の金融緩和に対する期待から欧州株が上昇した流れを引き継いだ。
原油相場の大幅上昇も投資家が運用リスクをとる動きを強めた。
欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁の金融緩和策に関する発言を受けて欧州株が全面高となり、米国株にも買いが広がった。
NY原油先物相場の大幅上昇も投資家心理の改善につながった。WTIで、この日から期近となった3月物が一時1バレル30ドル台を回復すると、ダウ平均は271ドルまで上げ幅を拡大する場面があった。
ダウ平均が1万6000ドル台を回復すると、戻り待ちの売りに押された。中国など世界景気に対する懸念や原油相場の先安観は根強く、上値は限定的だった。
取引開始前に発表された経済指標は、1月のフィラデルフィア連銀の米製造業景況指数が前月からマイナス幅を縮小した。半面、週間の米新規失業保険申請件数は市場予想に反して前週から増加した。まちまちの内容で相場への影響は限られた。
セクター別では、エネルギーや耐久消費財・アパレルが上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに小反発し、前日比0.370ポイント高の4472.056で終えた。
NYダウ工業株30種(ドル)
15,882.68 +115.94
S&P500種
1,868.99
ナスダック
4,472.056 +0.370
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は反発した。3月物は前日比105円高の1万6460円で引けた。21日の大取終値を460円上回った。原油相場の反発や欧州中央銀行(ECB)の追加緩和期待を手がかりに米株とともに買われた。3月物は一時1万6780円まで買われた。この日の3月物安値は1万5790円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16460 ( +460 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16480 ( +480 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均先物のナイトセッションでは、一時220円安の1万5780円まで売られている。
先物はその後、プラスに転じているが「チャート上のフシ目をことごとく突破され、下値めどがつかみづらく、当面は株価指数先物に振らされる展開が続きそう」との声が聞かれた。
中国・上海総合指数は続落となり、安値に近い水準で取引を終えている。
引き続き同市場の不安定な動きに対して敏感に反応する地合いが続きそうだ。また、原油価格の下落懸念や、投資家のリスク回避行動による円高進行にも、引き続き警戒が必要とみられる。
明日(22日)の東京株式市場は、日経平均株価1万6000円を巡る攻防となりそうだ。きょうの大幅続落で、年初からの日経平均株価の下落幅合計は3016円と3000円幅を上回り、下落率でも15.8%に達している。常識的には心理的なフシ目の1万6000円を目前にして、バーゲンハンティングも想定されるところ。
ただ、市場関係者からは「今日前場に買い戻しが加速して、いったんは前日比318円高まで急反発したものの、いったん下げ基調に転じると極めて短期間に機械的な売りで398円安まで叩き込まれる乱高下を前にして、多くの個人投資家は“戦意喪失状態”に追い込まれている」との見方が出ていた。
国内で株価にプラスとなる材料は期待できず、原油価格や外国為替市場での円相場、さらに海外株式市場などの外部要因が大きく改善しない限り、本格的な反転上昇には時間が必要な状態にある。
ちなみにリーマン・ブラザーズが経営破たんした2008年9月、ダウ平均は月間で6.0%の下落となり、日経平均は13.9%の下落となった。そして翌10月はダウ平均で14.1%の下落、日経平均は23.9%もの大幅下落となった。2016年1月、直近まででダウ平均は月間で9.5%の下落で日経平均は15.9%の下落。まだどちらの指数も下げ止まってはいない。足元の下落はリーマン級ではないのだろうか?
【注目の開示情報】
■日本電産[6594]
16年3月期第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比16.4%増の939億円、純利益は同22.2%増の709億円だった。HDD用モータ、車載用部品などすべての事業セグメントで増益を確保した。通期見通しは据え置く。通期計画に対する第3四半期時点の進捗率は営業利益が72%、純利益が78%。
また、自社株買いを発表。発行済み総数の1.01%にあたる300万株、240億円を上限に実施する。21日終値は7776円(▲86)。
■ダイセキ[9793]
自社株買いを発表。発行済み総数の3.77%にあたる170万株、26億8600万円を上限に実施する。22日の前場寄り付き前に時間外取引で取得する。同社は東証1部上場で廃油や汚泥の処理を手がけている。21日終値は1580円(▲93)。
■ダイユーエイト[2662]
東証1部上場で福島県を地盤にホームセンターを手がける。岡山県の同業者であるリックコーポレーション[JQ、3147]との経営統合を発表した。両社は共同持ち株会社を設立し、9月に統合。持ち株会社が9月1日に東証1部に上場し、両社は8月29日付で上場廃止となる。共同仕入れなどを通じてコスト競争力を高めるのが狙いという。
統合は株式移転で行い、ダイユーエイト株1株につき持ち株会社株を1.11株、リック株1株に同1株を割り当てる。21日終値はダイユーが760円(▲26)、リックが762円(▲34)。
【引け後のリリース】
国際石油開発帝石と中部電力が電力卸販売で都市ガス9社と提携
■足利ガス、埼玉ガス、武州ガスなど首都圏の9社が電力卸販売を開始へ
国際石油開発帝石<1605>(東1・売買単位100株)は21日の夕方、すでに電力卸販売に関する共同展開を行っている中部電力<9502>(東1)とともに、首都圏において都市ガスを供給している都市ガス事業者9社との間で電力卸販売に関する業務提携に合意したと発表した。21日の国際石油開発帝石の株価終値は922.7円(12.5円安)。また中部電力の終値は1372.5円(62.5円安)だった。
提携した都市ガス事業9社は、足利ガス、伊勢崎ガス、入間ガス、青梅ガス、桐生ガス、埼玉ガス、佐野ガス、日高都市ガス、武州ガス。今回の業務提携により、この9社を通じて首都圏の約30万件の利用者に電力を届けることが可能となったという。なお、国際石油開発帝石は中部電力に天然ガスを供給している。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
01月21日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=連日、昨年来安値を更新。398円安、後場大波乱で安値引け
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
21日の日経平均株価は大幅に続落した。前日比398円93銭安の1万6017円26銭と安値で終えた。
連日で昨年来安値を更新し、2014年10月30日以来、約1年3カ月ぶりの安値を付けた。朝方から買い戻しが先行した。ニューヨーク原油先物が日本時間朝方の時間外取引で上昇したことや、為替が円安方向に振れたことも買い戻しや押し目買いを促す格好となり、一時上げ幅は300円を超えた。
しかし、後場寄りに高値をつけた後は一貫して下落歩調に転じた。
超低金利が続く中、金融機関の収益環境の悪さが嫌気され、金融株中心に売りが広がって相場全体を押し下げた。後場は個人投資家の損失覚悟の売りが増え、全面安となった。
日経平均は年初からの下げ幅が3000円を超えた。原油安や円高の一服を受け、前場は1万6600円台に上昇する場面があった。
しかし、後場に入ると信用取引で追加証拠金(追い証)の差し入れを迫られた個人投資家が売りに回ったという。
日銀の黒田東彦総裁は21日の参院決算委員会で量的・質的金融緩和について従来と同様の説明に終始し、追加の金融緩和への期待が薄らいだのも投資家心理に影を落としたという。
JPX日経インデックス400も続落した。終値は前日比332.50ポイント安の1万1732.82だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、37.48ポイント安の1301.49で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆846億円と今年2番目の多さだった。売買高は31億8594万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1860と全体の96%を占めた。値上がりは60、変わらずは15銘柄だった。
個別では、三菱UFJ、みずほFG、三井住友FGのメガバンクが売られた。トヨタ自動車も軟調。三井不や菱地所が下落した。16年3月期の連結純利益の見通しを引き下げた安川電は大幅安だった。ファストリやソフトバンクも下落した。サイバネットシステム、日本CMK、日本カーバイド工業なども売られた。
一方、東エレクとニコンが上昇した。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が買収を提案したと伝わったシャープが大幅高だった。小野薬とピジョンが上げた。旭硝子、日本電気硝子、SCREENホールディングスも買われた。
東証2部株価指数も連日で昨年来安値を更新した。大引けの2部指数は、前日比120.91ポイント安の4137.42となった。
個別銘柄ではネポン、KIHD、高木証、星和電機、アートSHDと朝日インテクが下げた。一方、日本パワーファスが一時ストップ高。ヨシックス、ぷらっと、SFJ、ダイサンなど買われた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比50円89銭安い2358円09銭だった。昨年2月9日終値(2355円10銭)以来、11カ月ぶりの安値を付けた。
前場は日経平均株価の大幅高を背景に買いが先行したが、後場に入って日経平均が弱含むと、新興市場でも主力銘柄を中心に売りに押された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で740億円、売買高は2億5201万株だった。
個別銘柄ではシスロケがストップ安。ドーンが急落し、太洋物産、ビーマップ、アドソル、FVC、マクドナルドが下落した。半面、レイがストップ高。アイセイ薬局、アイフリーク、インフォコム、セプテニHD、セリアは上昇した
東証マザーズ指数も続落。終値は前日比24.27ポイント安い726.92だった。昨年9月8日終値(708.12)以来4カ月ぶりの安値を付けた。
個別銘柄ではみんなのWED、アークンがストップ安。そーせいやジグソー、ミクシィなど主力銘柄が後場に下げに転じた。ジグソー、メディビ、Hamee、Fブラザーズ、ビジョンも売られた。一方、APLIXがストップ高。ロックオン、リアルワールド、フルスピード、インフォテリやACCESS、ロックオンは上げた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
16,017.26
-398.93
日経平均先物
16,000.00
-320.00
TOPIX
1,301.49
-37.48
TOPIX先物
1,300.00
-34.50
東証2部指数
4,137.42
-120.91
JASDAQ
2,358.09
-50.89
マザーズ
726.92
-24.27
出来高
東証1部
3185940
3084619
東証2部
104090
22190
01月21日個別銘柄
個別銘柄7銘柄更新しました。
[3753]フライトホールディングス
[4326]インテージホールディングス
[4559]ゼリア新薬工業
[4712]アドアーズ
[2162]日本マニュファクチャリングサービス
[9419]ワイヤレスゲート
[2438]アスカネット
01月21日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反発 円高・原油安一服、海外株安も買い戻し優勢
【前引け概況】
21日午前の日経平均株価は反発した。前日比265円92銭高の1万6682円11銭で前場を終えた。円高進行が一服して主力株中心に買い安心感が広がった。
原油市況下落に伴う警戒感は強いものの、足もとは空売り筋の買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが全体相場を押し上げた。
外国為替市場で円相場は対ドルで前日夕方に1ドル=115円台まで上昇したが、21日は一転して117円台前半に下落した。輸出関連株は収益採算の悪化への懸念が薄れ、トヨタやマツダなどが上昇した。
日経平均は年初から前日までに2600円あまり下落したため、「投資指標に割安感が出てきた」との声もあった。日本時間21日の夜間取引から取引の中心が期近3月物に交代したNY原油先物が時間外取引で上昇したことも投資家心理をやや明るくした。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2796億円だった。売買高は12億6109万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1337と、全体の約7割を占めた。値下がりは485、変わらずは112銘柄だった。
個別ではソフトバンクやファストリが上昇した。トヨタ自動車も朝安後プラス圏に切り返している。ソニー、村田製作所、ウェルネット、ソースネクストなど上昇。
12期連続の増配見通しが伝わった三井海洋が上げた。資源関連の国際石開帝石や石油資源が買われた。
一方、JTやオリックスが下落した。2016年3月期の連結純利益の見通しを引き下げた安川電は大幅安。サイバネットシステムが急反落、クックパッドは大幅続落となった。ルネサスエレクトロニクスが値を下げたほか、カシオやヤクルト、アデランス、コロワイドなども売られた。
東証2部株価指数は小幅に続落した。前引けの2部指数は、前日比1.96ポイント安の4256.37となった。
個別銘柄では、日インテクや象印、村上開明、山喜、オカダアイヨンが下げた。一方、日本パワーファス、ぷらっと、SFJ、ラオックスやアートSHDが上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日に比べ3円83銭高い2412円81銭となった。円高と原油安の一服を背景に日経平均株価が大幅高し、投資家心理が改善。主力銘柄や自動運転関連銘柄などのテーマ物色が盛り上がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で365億円、売買高は9226万株。個別銘柄ではアイセイ薬局、レイ、アフリーク、セプテーニHD、FVCやアイサンテク、クルーズが上昇した。シスロケがストップ安。ビーマップ、Sシャワー、ドーンやマクドナルド、イメージワンは下落した。
東証マザーズ指数も反発。前引けは前日比25.12ポイント高い776.31だった。そーせいやジグソー、ミクシィなど主力銘柄の値上がりが目立った。フルスピード、ACCESS、デザインワンがストップ高。ロックオン、インフォテリ、メタップス、ビリングシスが買われた。一方、メディビ、Hamee、みんなのWED、モルフォやグリンペプ、アークンは下げた。
■日経平均株価 16,682.11(+265.92)
■日経平均先物 16,720(+400)
■東証1部出来高 12.61億株
■東証1部売買代金 1.27兆円
■TOPIX 1,356.63(+17.66)
■騰落 上昇1,337/下落485
■日経JQ 2,412.81(+3.83)
■マザーズ指数 776.31(+25.12)
■東証全体値上がり率ランキング
1.パワーファス(東2:5950)121(+26)
2.レイ(JQ:4317)392(+67)
3.ロックオン(東マ:3690)2006(+305)
4.フルスピード(東マ:2159)659(+100)
5.ACCESS(東マ:4813)668(+100)
6.アイセイ薬局(JQ:3170)4005(+595)
7.インフォテリ(東マ:3853)990(+132)
8.デザインワン(東マ:6048)1133(+150)
9.メタップス(東マ:6172)1953(+244)
10.アイフリーク(JQ:3845)147(+18)
■東証全体値下がり率ランキング
1.シスロケ(JQ:2480)818(-150)
2.メディビック(東マ:2369)138(-20)
3.Hamee(東マ:3134)2051(-283)
4.サイバネット(東1:4312)481(-59)
5.ビーマップ(JQ:4316)670(-80)
6.Sシャワー(JQ:4838)448(-40)
7.みんなのWED(東マ:3685)795(-66)
8.アドソル(JQ:3837)1637(-134)
9.ドーン(JQ:2303)3120(-235)
10.マクドナルド(JQ:2702)2853(-176)
01月21日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、195円高。原油安一服で買い安心感
【寄り付き概況】
21日の日経平均株価は反発して始まった。
始値は前日比50円67銭高の1万6466円86銭。年初からの急落で割安感が出たとの見方が広がった。
外国為替市場で円相場が円安・ドル高水準に弱含んだのをきっかけとした見直し買いが相場を下支えした。主力のファストリやファナックが上げた。
【10時の概況】
21日10時現在の日経平均株価は前日比195円76銭高の1万6611円95銭で推移。
外国為替市場でじりじりと円の対ドル相場が下落し、輸出関連株の採算悪化懸念が後退している。
前日まで冷え込んでいた投資家心理はやや改善し、主力銘柄を中心に押し目買いが入っている。原油先物相場の下落が一服していることも買い安心感を誘った。
日本時間21日の夜間取引から取引の中心が期近3月物に交代したNY原油先物が時間外取引で上昇、東京株式市場では年初からの下げがきつかった資源関連に買い戻しが入った。
■日経平均株価 16,611.95(+195.76)
■日経平均先物 16,630(+310)
■TOPIX先物 1,351.50(+17.00)
■騰落 上昇1,176/下落626
■日経JQ 2,403.15(-5.83)
■マザーズ指数 765.81(+14.62)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小高く推移している。
日経平均プラス寄与度トップはファナックで、日経平均を11.96円押し上げている。次いで東エレクが11.18円、京セラが11.14円、TDKが8.24円と続く。
マイナス寄与度は3.81円の押し下げで安川電がトップ。以下、JTが3.1円、キッコマンが1.77円、カシオが1.49円と続いている。
東証1部の売買代金は概算で7569億円だった。売買高は7億7577万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1176と全体の61%を占めた。値下がりは626、変わらずは132銘柄だった。
業種別では33業種中31業種が上昇し、下落はその他金融、食料の2業種のみ。値上がり率1位はゴム製品で、以下、空運、ガラス・土石、鉱業、電気機器、医薬品と続いている。
個別では、トヨタやマツダは朝安後に上げに転じた。12期連続の増配が伝わった三井海洋が上昇した。コマツや日立建機が上げた。一方、オリックスやかんぽ生命が下げた。創業者と経営陣の対立が表面化したクックパッドが連日で大幅安。
東証2部株価指数は続落した。朝日インテクや象印が下げた。一方、ラオックスやアートSHDが上げた。
■ウェルネット<2428>
20日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを新規「オーバーウエート」、目標株価を5700円に設定した。15年6月期はアマゾンに次いで、GMOペイメントゲートウェイ<3769>が同社の主要顧客として開示されたことに着目。GMOPGからのコンビニ決済代行の伸びが同社の売り上げを牽引することを評価。今16年6月期は通期単独営業利益で会社側計画の20億円(前期実績16億3800万円)に対して21億2800万円、来期23億6700万円と予想している。
■サムティ<3244>
年初からの急落も、時価はPER5倍前後、PBR0.8倍前後と割安感が強く、底値確認から切り返し歩調にある。関西を地盤に再生マンション販売を全国展開するがREITへの物件売却益などが収益を押し上げている。16年11月期業績は営業利益段階で57%増益予想と好調だ。
■APLIX <3727>
ストップ高買い気配。キッチンシンクメーカーの世界最大手Frankeが、浄水器をIoT(Internet of Things、モノのインターネット)化する同社ソリューションを採用した製品を、キッチン・バス業界の世界最大の見本市Kitchen & Bath Industry Show 2016にて発表した旨をリリースしている。
■ファミリーマート<8028>
20日、トラベレックスジャパンと日本通運<9062>協力のもと、2月1日から首都圏の店舗を皮切りに、順次「自動外貨両替機」を設置することを発表した。
今回、導入する「自動外貨両替機」は、米ドルや中国元など、外貨13種類から円への両替に対応。顧客は、4か国語に対応した(英語・中国語・韓国語・日本語)タッチパネルに表示されるガイダンスに従って入力することで、24時間いつでも日本円への両替が可能。
兜町カタリスト
「さすが」
先週のラジオNIKKEI「投資知識研究所」のHPでの叶内アナのコメント。
読み返してみると「さすが」という印象。
↓
この番組の収録をした14日(木)は一時771円安まであり、
みんなもうテンションがおかしかったです。
櫻井所長は「上げの特異日」にこんなに下がったことがショックだったよう。
「だから言ったでしょ。ドーンだって」
今年に入ってJASDAQのドーンはこんな相場の中7日連続ストップ高。
「だからドーンだって」
は?
「ドーンって動くのだって」
櫻井所長も、だじゃれと知りつつ笑いつつ、今年はドーンと動く年なのだと。
それなら上にドーンとお願いしたいものです。
オイルマネーの引上げが話題ですが、
サウジアラムコがIPOを模索しているとの話も出てきました。
櫻井所長のご紹介によれば
サウジアラムコの時価総額はエクソンモービルの37兆円を上まわると試算されているそうです。
本当にIPOが行われると大変な資金吸収になりますね。
☆来週の見通し
下限16901円(9月29日安値)〜上限18943円(12月SQ値)
・・・・・・・・・・・
次は先々週の今年第1回目の分。
↓
「つなぐエキスパート」のインフォテリアさんですが、最近の話題は「フィンテック」、「ブロックチェーン」です。
櫻井所長が「フィンテックはまぁまだわかるとしても、ブロックチェーンはわからないでしょう。関連銘柄の話してもわかってる市場関係者はいないと思うよー」と。
確かにわかりません。
12月に「仮想通貨取引所運営のテックビューロ(大阪市)はソフトウエア開発のインフォテリアと組み、金融機関向けにデータ処理システムの販売を始める」と報じられました。
国内唯一のプライベート・ブロックチェーンを持つテックビューロとの提携で、プレスリリースには、「決済システムの構築運用コストが10分の1以下、金融IT革命の実現へ」とあります。
ほ〜〜革命なのですね。
コストが断然下がる、途中で改ざんなんかしたらバレバレになるブロックチェーンのしくみを、
平野社長はロシアのマトリョーシカ人形にたとえて教えてくださいました。
・・・・・・・・・・・・
次は昨年末の分。
ゲストは 株式会社 CRI・ミドルウェア 代表取締役社長 押見 正雄 さんです。
社名にもなっている「ミドルウェア」がまずわかりませんでしたので、 そこから教えていただくことになりました。 ハードウェアとソフトウェアの中間=ミドルに位置する
ということなのだそうです。
そう伺っても、実はまだよくわかったようでわからないような。
櫻井所長から「実際に聞いてもらったほうがいいでしょ」ということで 押見。
社長のタブレットで聞かせていただきました。 ゲームの音声! お〜〜〜〜、これですか。 BGMの場合、登場人物の声が入ると自動的に音量が下げられるのだそうです。
これ、ラジオでは手で音量下げてますよね。 10万個もセリフがあったりしたら、それは無理ですよね。 この技術で3000タイトル以上のゲームに採用されているのだそうです。 知りませんでした。
・・・・・・・・・・・・・
これも昨年12月の分。
↓
本日のゲストは、株式会社ブイキューブ 代表取締役社長 CEO 間下 直晃 さんです。
シンガポールからお越しいただきました!
ブイキューブはビジュアルコミュニケーションサービス「V-CUBE」の企画・開発・提供を行う会社だそうです。
まずわかりやすいのはweb会議です。
わざわざ交通費と時間を使ってみんなが東京本社に集まって会議、なんてことはしなくてもいい。そして、以前のテレビ電話会議みたいに、高いコストを払わなくてもいいの
だそうです。
ご自身もシンガポールにお住まいで、日本と常に連絡を取ることを普通に行えているそうです。
そしてこのシステムは教育や、遠隔医療にも使えるそうです!社会に必要とされるシステムがいろいろありそうです。
櫻井所長いわく、シンガポールに社長が居る会社はおもしろい!アジア制覇をめざしているそれは世界でもある。
・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「世界にひとつだけの銘柄」
NO1にならなくてもいい
もともと特別な東京市場
マーケットのボードに並んだ
いろんな銘柄を見ていた
投資家それぞれ好みはあるけど
どれもみんな綺麗だね
この中で誰が一番だなんて
争うこともしないで
ボードの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている
それなのに市場関係者は
どうしてこうも比べたがる
一つ一つ違うのにその中で
一番にさせたがる?
そうさ僕らは
世界に一つだけの銘柄
一つ一つ違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
困ったように笑いながら
ずっと迷っている人がいる
頑張って咲いた銘柄はどれも
綺麗だから仕方ないね
やっと安値から出てきた
その銘柄は抱えていた
色とりどりの材料と
誇らしげな業績
コードも知らなかったけれど
あの日市場に笑顔をくれた
誰も気付かないような場所で
咲いていた花のように
そうさ僕らも
世界に一つだけの銘柄
一つ一つ違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい
小さい株や大きな株
一つとして同じものはない
NO1にならなくてもいい
もともと特別な東京市場
(兜町カタリスト櫻井)
01月21日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
21日の東京株式市場は、落ち着きどころを探る展開となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万6100円−1万6500円
昨日20日の日経平均株価は、前日比632円安と今年に入り最も大きい下げ幅を記録した。25日線とのカイ離率は10%台に乗せ、売られ過ぎとされる7%を大きく超えるなど反発が期待される指標は出ているものの、年初からの下落で投資家心理の冷え込みが懸念されるところ。
ただし、前日の日経平均の大幅な下げの反動もあり、自律反発が意識されやすいところ。引け際の米国市場の戻り部分を織り込む格好から、買いが入りやすい。
その後は中国市場の動向や原油先物価格の動向を睨みながらの相場展開になろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1230万株、買い680万株で、差し引き550万株の売り越し。売り越しは5営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、銀行、通信、小売、サービス、情報通信、保険など。
買いセクターに、サービス、自動車、銀行、空運、ガス、保険、化学、情報通信、機械など。
【注目の材料】
アダストリア <2685>
1→2の株式分割を実施する。
アイセイ薬局 <3170>
今期経常を一転して45%増益に上方修正した。
アプリックス <3727>
IoT技術搭載浄水器を世界大手が発表した。
アンジェス <4563>
薬剤溶出型カテーテルとその製造方法に関する特許が米国で成立した。
ローツェ <6323>
東証2部への市場変更と配当増額を発表した。
QUICKが20日公表した集計によると、東京市場の信用評価損益率は15日申し込み時点でマイナス15.52%と、前週(マイナス12.59%)からマイナス幅が2.93ポイント拡大。マイナス幅は昨年9月4日に付けたマイナス16.71%以来約4カ月ぶりの大きさとなりました。
日経平均のPERは13.7倍、25日移動平均線との逆乖離が10.1%(昨年9月8日▲10.12%以来)、騰落レシオが60.41(これは意外に下がらない)。
松井証券が集計する店内の信用買い建玉評価損率はこの20日現在で▲19.052%(昨年8月25日は▲18.8%)。
実体面でも、テクニカルでも需給面でも「売られ過ぎの水準」は間違いないのだが、リバウンドのきっかけが一向につかめない。特に、下げのスピードが速すぎる。
この日は当面の下値メドと思っていた1万6500円台をアッサリ切ってしまった。次は、きっと1万6000円がターゲットになるだろう。昨年6月高値から9月安値までの下げ幅3938円を同幅で繰り返す2段下げ場面とみれば、1万6074円というフシが意識と思っている。
【予定】
■国内(21日)
11月全産業活動指数(13:30)
20年国債入札
《決算発表》
小松ウオル、日電産、DNAチップ、総合メディ
■海外(21日)
仏1月製造業信頼感指数(16:45)
ユーロ圏12月消費者物価(19:00)
ECB理事会(金利発表、21:45)
ドラギ総裁会見(22:30)
米1月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(22:30)
米10年インフレ連動国債入札
《決算発表》
ベライゾン、スターバックス、シュルンベルジェ、アメリカン・エキスプレス、トラベラーズ・カンパニーズ、インテューイティブ・サージカル
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
【NY概況】
20日のNYダウ平均は反落した。終値は前日比249ドル28セント安の1万5766ドル74セントとなり、2015年8月25日以来およそ5カ月ぶりの安値を付けた。
下げ幅は一時565ドルに拡大したものの、午後に入ると次第に下げ幅を縮めた。原油先物相場が一段安の展開となり世界経済の先行き懸念が強まった。
アジア・欧州株株式相場が急落した流れを受け、朝方から売りが先行した。米指標油種のWTIの期近物が約12年8カ月ぶりの安値を付けるなど、投資家心理が一段と萎縮した。
12月住宅着工件数や消費者物価指数が予想を下振れ、米国景気の後退懸念が強まったことも下げ幅を拡大した
ダウ平均は取引時間中に昨年8月に付けた安値を下回る場面もあった。
午後に入ると最近まで売り圧力の強かったバイオ関連株に押し目買いが入った。売り方の買い戻しも加わるとダウ平均は下げ幅を縮小して取引を終えた。
セクター別では、半導体・半導体製造装置や耐久消費財・アパレルが上昇する一方で不動産やエネルギーが下落した。
ナスダック総合株価指数は3日続落。同5.264ポイント安の4471.686となった。午後には上げに転じる場面もあったが続かなかった。「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数は、市場での不安心理の高まりを示す節目の20を大きく上回る27.59に上昇した。
NYダウ工業株30種(ドル)
15,766.74 −249.28
S&P500種
1,859.33
ナスダック
4,471.686 −5.264
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大きく反落し、一時は1万6000円を割り込んだ。3月物は前日比675円安の1万6355円で取引を終えた。20日の大阪取引所の終値を35円上回った。大取などで大きく下げたうえ、アジア・欧州に続き米株も下げたのを受けて売られた。
原油安を手がかりにダウ工業株30種平均の下げ幅が500ドルを超えた場面で、3月物はこの日の安値である1万5935円まで売り進まれた。
取引終了にかけては米株とともに下げ渋った。3月物の高値は1万7065円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16355 ( +35 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16375 ( +55 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今日の寄り付きは材料難のなか小動きであったが、継続的な売りが市場を下押しし、終わってみれば日経平均は16500円を割り込み昨年来の安値を更新した。
トレンドが下げに転じたとしても、このあたりではいったん下げ止まると期待された水準ではあったが、きょうの下落で下値のサポートが見当たらなくなった。
市場関係者からは「原油価格の下落に伴う産油国の政府系ファンド(SWF)の保有株売却など、外国人投資家の売り活発化で需給が極端に悪化している。したがって、売られ過ぎを示すテクニカル指標や、業績見通しから判断した割安感など、押し目買いの動機づけとなる材料が通用しなくなっている」との見方が出ていた。
弱気心理が多いので自律反発期待する。
SMBC日興証券レポートでは、
■短期的にはリバウンドのタイミングが近付くが、本格上昇はまだ先
SMBC日興証券では、今後の日本株について、短期的には調整一巡、リバウンドのタイミングが近づいているものの、本格的な上昇基調に転じるのは年央以降と指摘。
今般の株価調整は、人民元の下落に象徴される中国景気悪化懸念と、商品市況の下落による世界的なリスクオフが背景となっていることから、「昨年8月上旬〜9月上旬にかけての調整を想起させる」としながらも、マクロ経済サプライズ指数などを見る限り、中国経済のファンダメンタルズは当時に比べれば改善、底割れが懸念されるような状況ではないと解説。
TOPIXの予想PERやPBRが昨年夏場の調整局面でのボトム近辺まで下がっていることから、日本株のさらなる下落余地は限定的との見解を示している。
■鍵を握るのは中国の輸出と住宅関連指標
ファンダメンタルズ的には人民元安と商品市況の下落に歯止めがかかることが、株式市場の混乱が収束するための条件と考えられる。2014 年後半から 2015 年前半までの商品市況下落はドル高の進行と軌を一にしている。一方、2015 年後半以降の商品市況はドルの動きと比べても一段安となっているが、この動きは人民元安と強く相関している。そう考えると、焦点は人民元安の動きがどうすれば落ち着くのか、に絞られる。人民元安トレンドが続いている背景には、直近まで中国経済の明瞭な改善が見られない点や、中国からの資金流出を指摘する向きがあるように見受けられる。前者に関しては、輸出の持ち直しが鍵を握るが、これは時間の問題と我々は考えている。中国の輸出と人民元の間には高い相関が確認できる。
一方、中国の金融・資本収支は大幅に悪化しており、中国からのキャピタルフライトを想起させる動きとなっている。ただし、金融収支の内訳をみると大幅流出となっているのは「その他投資」であり、その中心は中国人による対外資産への投資とみられる。中国人による海外債券や株式への投資は、「その他投資」が流出に転じた 2014年後半以降大幅に増加している。中国人による海外資産への投資が増加している背景には、住宅をはじめとする国内資産の悪化に歯止めがかからず、投資機会が乏しいためと考えられる。実際、中国の住宅着工の動きと「その他投資」の動きが連動する様が近年確認される。住宅着工に半年程先行する傾向がある住宅販売がすでに持ち直していること、住宅在庫率もピークアウトしていることを踏まえると、住宅関連指標についても持ち直しが鮮明となるのは時間の問題と考えられる。
■日経平均株価 16,416.19(-632.18)
■日経平均先物 16,320(-740)
■東証1部出来高 25.66億株
■東証1部売買代金 2.67兆円
■TOPIX 1,338.97(-51.44)
■騰落 上昇40/下落1,886
■日経JQ 2,408.98(-61.10)
■マザーズ指数 751.19(-45.99)
■東証全体値上がり率ランキング
1.サハダイヤ(JQ:9898) 10(+2)
2.Hamee(東マ:3134) 2334(+400)
3.ドーン(JQ:2303) 3355(+500)
4.サイバネット(東1:4312) 540(+80)
5.ビーマップ(JQ:4316) 750(+100)
6.ジグソー(東マ:3914) 5510(+705)
7.ファーストロジック(東マ:6037)3390(+360)
8.モルフォ(東マ:3653) 6130(+530)
9.VIX短期先物(東1:1552) 822(+67)
10.メディビック(東マ:2369) 158(+12)
■東証全体値下がり率ランキング
1.COOKPAD(東1:2193)1683(-500)
2.アートスパーク(東2:3663)1708(-500)
3.ガーラ(JQ:4777) 557(-144)
4.メタップス(東マ:6172) 1709(-439)
5.ミナトエレ(JQ:6862) 100(-25)
6.エイジア(東マ:2352) 1859(-456)
7.アイサンテクノ(JQ:4667)5750(-1360)
8.ミズホメディー(JQ:4595)1731(-384)
9.FVC(JQ:8462) 2300(-500)
10.Sシャワー(JQ:4838) 488(-100)
クックパッド(2193)が急落。前引けは400円(18.3%)安の1783円だったが、一時値幅制限の下限(1683円)まで売り込まれる場面があった。会社運営をめぐる内紛が売り材料になっているようだ。
同社は19日、創業者で株式の43.5%を持つ佐野陽光取締役から株主提案を受けたと発表。佐野氏は今年3月の株主総会で、穐田誉輝社長を含む全取締役(佐野氏は除く)の交代を求めているという。多角化などを巡る路線の対立が背景にあるもよう。日経新聞の報道によると、穐田社長は多角化に向け、家計簿アプリの会社への出資や式場口コミサイト運営会社の買収を進めているが、これに対し「食」中心の成長を目指す佐野氏は不満だったと見られる。
01月20日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=大幅反落 1年3カ月ぶり安値、世界景気懸念で今年最大の下げ
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【大引け概況】
20日の日経平均株価は大幅に反落した。終値は前日比632円18銭安の1万6416円19銭だった。昨年来安値を更新し、日銀が追加の金融緩和を決めた2014年10月31日以来およそ1年3カ月ぶりの安値を付けた。下げ幅は今年最大の大きさ。原油価格の下落が止まらず、先進国を含む世界経済への悪影響に警戒感が強まった。
運用リスクを回避する動きが一段と広がり、東証1部全体の97%に相当する1886銘柄が下落する全面安の展開となった。
東証株価指数(TOPIX)は反落し、前日比51.44ポイント安の1338.97と14年10月31日以来の安値に下落。
JPX日経インデックス400の終値は前日比458.75ポイント安い1万2065.32だった。
日経平均は下げ幅が一時650円を超え、1万6300円台後半に下落した。WTI原油が日本時間20日の時間外取引で1バレル27ドル台に下落し、産油国の政府系ファンドの売りなどを警戒する動きが改めて強まった。為替の円高も逆風材料となり、日経平均は先物主導で後場終盤に一段安となった。
このところ米国で低調な経済指標の発表が相次いでいるほか、前日には国際通貨基金(IMF)が世界経済見通しを下方修正。ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)悪化への懸念で、目先1万6000円前後まで下落することへの警戒が強まった。
半面、市場では「足元の水準は日本企業の減益まで織り込んだ水準で、実際の企業業績からみて売られすぎ感が強い」との声も聞かれた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6725億円、売買高は25億6622万株。東証1部の値上がり銘柄数は40、変わらずは9だった。
個別では、ソフトバンクとソニーがともに7%超下げた。ファストリやファナック、ダイキンといった値がさ株が軒並み下げ、指数を下押しした。公開価格を下回ったゆうちょ銀は個人投資家の投げ売りも加わって下げ幅を広げた。クックパッドはストップ安。コア、アクリーティブ、日本通信なども大きく値を下げた。
日経平均構成銘柄では日水と花王の2銘柄が上げた。
さくらインターネットが買われ、サイバネットシステムはストップ高。津田駒工業、タカキタも上昇した。
東証2部株価指数は反落した。大引けの2部指数は、前日比112.25ポイント安の4258.33となった。
個別銘柄ではアートSHDがストップ安。ぷらっと、土木管理試験所、くろがね工作所、朝日インテク、象印が下落。一方、旭コンクリ、カーチスHD、ハイレックスは上昇した。
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比61円10銭安い2408円98銭だった。
新興企業銘柄にもリスク資産を処分する目的の売り圧力が強まった。「2016年に入り株価指数が下落する日が増えて先安観が強まり、PER(株価収益率)などに割安感が出ても個人投資家の押し目買いは鈍い」という。
ジャスダック市場の売買代金は概算で654億円、売買高は1億9874万株だった。
個別銘柄ではSシャワー、FVCがストップ安。アイサンテクやクルーズ、ノジマ、ガーラ、ミナトHD、ミが下落した。半面、ドーン、ビーマップがストップ高。イメージワン、ワールドHD、フロイント、マクドナルドやイリソ電子、メッセージは上昇した。
東証マザーズ指数は大幅反落した。終値は前日比45.99ポイント安い751.19。個別銘柄ではエンバイオHDがストップ安。フルスピード、エイジア、ミクシィやそーせい、グリンペプが下落した。一方、Hamee、ジグソーがストップ高。モルフォやジグソー、ファストロジが上昇した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
16,416.19
-632.18
日経平均先物
16,320.00
-740.00
TOPIX
1,338.97
-51.44
TOPIX先物
1,334.50
-55.50
東証2部指数
4,258.33
-112.25
JASDAQ
2,408.98
-61.10
マザーズ
751.19
-45.99
出来高
東証1部
2566220
2672596
東証2部
88660
19825
01月20日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=大幅反落 367円安の1万6681円、原油市況の下落などを背景
【前引け概況】
20日前引けの日経平均株価は大幅反落し。
午前の終値は前日比367円04銭安の1万6681円33銭。
前場の東京株式市場は、原油市況の下落などを背景としたリスク回避の流れのなか改めて売りが膨らむ格好となった。原油価格下落は企業収益面でプラス要素だが、産油国の政府系ファンドの売りなどに対する懸念から主力株中心に買いが手控えられている。為替の円高なども重荷となり、先物主導の売りが下げを加速させている。
WTI原油が時間外取引で1バレル27ドル台に下げたうえ、前日に大幅上昇した中国・上海株が下げて始まったことで、リスク回避のムードが強まった。株価指数先物への売りが続いたことも、現物株への売り圧力につながった。
ファストリやソフトバンクなど値がさ株をはじめ、日経平均構成銘柄はほぼ全面安となった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆800億円、売買高は10億7242万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約8割にあたる1533、値上がり銘柄数は312、変わらずは88だった。
個別では ソニーが急落。太陽誘電やダイキンも大幅に下げた。
ソフトバンクグループが売られ、クックパッド、ファーストリテイリングも安い。GMOペイメントゲートウェイ、パソナグループの下げもきつい。
一方、日水や花王は小幅高。15年4〜12月期の好業績が伝わった日通の上昇が目立った。
さくらインターネットが急反発、VOYAGE GROUP、JAC Recruitmentも値を飛ばした。マネーパートナーズグループも買われた。
東証2部株価指数は反落した。個別銘柄ではアートSHD、ぷらっと、ケミプロ化成、朝日インテクやベネ・ワン、鳥貴族が下げ、一方、アップルインター、ピクセラ、ランドコンピュータ、コメ兵や川澄化が上昇した。
■日経平均株価 16,678.91(-369.46)
■日経平均先物 16,670(-390)
■東証1部出来高 10.72億株
■東証1部売買代金 1.08兆円
■TOPIX 1,361.96(-28.45)
■騰落 上昇312/下落1,533
■日経JQ 2,450.10(-19.98)
■マザーズ指数 781.94(-15.24)
■東証全体値上がり率ランキング
1.サハダイヤ(JQ:9898) 10(+2)
2.ドーン(JQ:2303) 3355(+500)
3.サイバネット(東1:4312) 540(+80)
4.イメージワン(JQ:2667) 677(+92)
5.ファーストロジック(東マ:6037)3500(+470)
6.ビーマップ(JQ:4316) 750(+100)
7.キムラタン(東1:8107) 8(+1)
8.メディビック(東マ:2369) 165(+19)
9.トレイダーズ(JQ:8704) 242(+21)
10.タカキタ(東2:6325) 809(+69)
■東証全体値下がり率ランキング
1.COOKPAD(東1:2193)1783(-400)
2.ミナトエレ(JQ:6862) 104(-21)
3.ガーラ(JQ:4777) 589(-112)
4.Sシャワー(JQ:4838) 508(-80)
5.FVC(JQ:8462) 2437(-363)
6.リーバイス(JQ:9836) 256(-36)
7.メタップス(東マ:6172) 1892(-256)
8.シンワアート(JQ:2437) 330(-44)
9.アートスパーク(東2:3663)1951(-257)
10.アイサンテクノ(JQ:4667)6310(-800)
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日に比べ19円31銭安い2450円77銭。日経平均株価が昨年来安値を一時下回り、投資家心理が冷えた。新興企業銘柄にもリスク資産を避けるムードが高まり、売りを誘った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で379億円、売買高は1億1875万株。
個別銘柄では、ミナトHD、ガーラ、Sシャワー、Dガレージやクルーズ、アイサンテクが下落した。半面、ドーン、ビーマップがストップ高。イメージワン、トレイダーズHD、マクドナルドやイリソ電子、サン電子が上昇した。
東証マザーズ指数も反落した。前引けは前日比15.13ポイント安い782.05だった。個別銘柄ではメタップス、リボミック、エイジア、みんなのWED、そーせいやミクシィ、FFRIが下落した。一方で、ファーストロジ、メディビ、デザインワン、モルフォやサイバダイン、ロックオンは上昇した。
01月20日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、下げ幅拡大 原油安への警戒続く
【寄り付き概況】
20日寄り付きの日経平均株価は反落して始まった。
一時は前日比130円近く下げ、1万6900円台前半に下落した。
原油先物相場の下げや円高・ドル安への警戒感が日本株の上値を抑えている。
中国株式相場の下落や人民元安への懸念も根強く、相場の重荷になった。値がさのソフトバンクや京セラ、ファナックが下落。ソニーやマツダの下げも目立つ。
KDDIは下げている。携帯端末の「実質ゼロ円」撤廃を決めたと伝わり、携帯大手3社はそろって安い。
【10時の概況】
日経平均株価は前日比144円10銭安の1万6904.27円で推移。
株価指数先物に断続的な売りが出て、現物株にも売りがかさんだ。主力株を中心にほぼ全面的に売られている。WTI原油が日本時間20日の時間外取引で一段と下落。産油国からの投資資金引き揚げや新興国景気の弱さに対する警戒感が強く、投資家心理に影を落としている。
市場では「原油相場をはじめ外部要因に落ち着きが見られず、(株式などリスク資産に)安心して手を出せない」との声がある。一方、朝方には日経平均が前日比100円安程度まで下げ渋る場面もあった。その時点では、節目の1万7000円ちょうどを再び割り込んだことで個人投資家などから押し目買いが入ったとの声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もじりじりと下げ幅を広げた。
■日経平均株価 16,904.27(-144.10)
■日経平均先物 16,900(-160)
■TOPIX先物 1,377.50(-12.50)
■騰落 上昇660/下落1,112
■日経JQ 2,467.20(-2.88)
■マザーズ指数 795.88(-1.30)
日経平均マイナス寄与度は15.69円の押し下げでファストリがトップ。以下、ソフトバンクが15.42円、京セラが7.77円、ダイキンが7.45円と続いている。
プラス寄与度トップは東エレクで、日経平均を2.94円押し上げている。次いでセコムが1.65円、キッコマンが1.37円、花王が0.98円と続く。
業種別では33業種中30業種が下落し、上昇は水産・農林、食料、パルプ・紙の3業種にとどまっている。値下がり1位は鉱業で、以下、石油・石炭、海運、不動産、鉄鋼、輸送用機器と並ぶ。
東証1部の売買代金は概算で5813億円、売買高は5億9437万株。東証1部の値下がり銘柄数は1112、値上がり銘柄数は660、変わらずは156。
個別では、三菱商や日本郵政、住友不が昨年来安値を更新した。クックパッドは創業者が全取締役の交代を求める株主提案を受けたと発表し、制限値幅の下限(ストップ安水準)に下げた。一方、東エレクやスクリンは堅調。アサヒとキリンHDも上げている。
東証2部株価指数は小反落。アートSHDや象印、SFJが下落し、朝日インテクや技研製は上げた。
■ブロンコビリー<3091>
同社は昨日引け後、15年12月期非連結決算と16年12月期の非連結業績見通しを発表。15年12月期は売上高が前の期と比べ22%増の159億2600万円に、営業利益は同21.6%増の24億4900万円となり、16年12月期の見通しは、売上高が前期比16.2%増の185億円、営業利益は同14.3%増の28億円となった。
■ドーン<2303>
総務省が19日、ドローンの操作用に電波の周波数帯を割り当てることを決めたと伝わっており、同社やイメージワン<2667>など関連銘柄に物色が向かっている。新たに割り当てる周波数は2.4ギガヘルツ帯と5.7ギガヘルツ帯で、5キロほど離れても操縦や画像データの送信ができるようになるという。橋などインフラの点検や、火山の調査など災害分野への活用を促す狙いのようだ。
■テクノホライゾン・ホールディングス<6629>
19日付の日本経済新聞で、「デンソーやパナソニックはサイドミラーなど鏡が不要な『ミラーレス』システムを開発」し、ミラーレス車が実用化に向けて動き出したと報じられ、中で、デンソー<6902>と画像の精度を高める開発を進めていると紹介されたモルフォ<3653>がストップ高に買われたが、同社もミラーレス車関連として買われているもよう。
225先物はアムロ・みずほ・JP・野村・大和・SBIが買い越し。
ドイツ・GS・クレディ・豊・モルスタ・パリバ・日興が売り越し。
TOPIX先物はみずほ・メリル・大和・三菱・アムロが買い越し。
ドイツ・GS・JP・クレディ・バークレイズが売り越し。
外資系等はグリコ(2206)、ケネディクス投資法人(3453)に注目。
テクニカル的にはドトール(3087)、パーク24(4666)、住大セ(5232)、メニコン(7780)、サントリー(2587)、Sトラスト(3280)、あさひ(3333)、ベクトル(6058)、西鉄(9031)が動兆。
<兜町カタリスト>
「ターンオーバー」
昨日は乱高下の展開で結局はプラス。
前日比を挟んでのターンオーバーが都合15回。
めまぐるしい動きだった。
それにしても株価と言うのは思いとは裏腹に動くもの。
上がって欲しい局面では意地悪く下がる。
逆に下がったままでいいと諦念が広がれば上がる。
腹黒いという訳ではないが睥睨感となる。
雪の月曜は週末NYの大幅安で3日続落。
だったら週明けのNY高と見て、火曜も下げて大幅高のシナリオだった。
しかし、火曜は前場安の後場高。
いつもは下がる火曜の後場にショボく上がるからNYの戻りは不発。
いつものように17000円レベルでのチョマチョマとした戻しでは物足りなさが残る。
しかもNASDAQは続落。
印象の悪いダウ輸送株指数も続落。
2年3か月ぶりの安値を付けた輸送株指数。
鉄道のCSXや物流のフェデックスが鈍いということは経済活動停滞の表れとみる向きもある。
これではまともなシナリオにはまだ程遠い。
GSのアビー・コーエン女史は「今の株安は感情的は動きだ」と指摘する。
一方で「感情的に動揺するような局面ではまだない」との声。
狼狽している訳ではないが株価と実態のつじつまが合ってはいない。
株価が間違っているのか、実態が遅行で追いつくのか。
その判断の時はたぶん今なのだろう。
人気アイドルのSMAPは解散回避。
一方でマーケットのSMAPはまだ暴れている。
Sは上海・サウジアラビア。
MはFRBのマネタリーポリシー(金融政策)。
Aはいわずもがなのアップルの停滞。
Pはペトロリアム(原油)。
このアイドルではない世界経済の足かせのSMAPは解散して欲しいもの。
ここに乗じて今年のSWF(政府系ファンド)の株式売却は750億ドルとはJPモルガンの試算。
昨年が110億ドルだったから結構大きい。
これが虚像であればよいのだが・・・。
日経平均採用銘柄のPERは14.23倍でEPSは1198円(前日1194円)。
昨年12月8日の1270円からはだいぶ減った。
解せないのは空売り比率。
昨日の日経平均は一応反発上昇。
しかし空売り比率は昨年9月29日の43.4%以来の42.6%。
これではまだデモニッシュな悪魔は跳梁跋扈の水準。
スカッとした空は自然だけでなく、市場にも広がって欲しいもの。
フツーは悲観材料だが好材料視したいのはIMFの世界成長率見通し。
3.4%(マイナス0.2%)に下方修正だが、アメリカは2.6%、中国は6.3%。
日本は2016年1%、2017年0.3%と2017年は完全に悪化見通し。
これは当然ながら消費増税の影響に他ならない。
だったら増税延期の選択も現実味を帯びてこようか。
もっとも財務省の手先のようなIMFの試算であるからそのあたりは十分考慮しているのだろうが・・・。
市場は都合の良い見解だけを求める場所でもある。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
白鳩(3192)・・・動兆
白鳩に注目する。
同社は女性中心の下着のネット通販が中核。
業績は急回復で変化の兆。
女性社員考案の男性用下着とチョコの「白鳩のバレンタイン」に期待感。
(557円)
ーーーーーーー
《兜町ポエム》
「冬の花火」
ドンとなった花火だきれいだな
チャートいっぱいにひろがった
しだれ株価がひろがった
(兜町カタリスト櫻井)
01月20日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
20日の東京株式市場は、日経平均株価の1万7000円を挟んだもみ合いとなりそう。
19日のNYダウは、一時180ドル高を付けたが小幅な反発にとどまり、ナスダックは続落。不安定な米国株式の動きを受け、東京市場も方向感が出づらい展開になるとみられる。
日経平均株価予想レンジは、1万6950円−1万7200円
引き続き、中国市場の動向のほか、原油先物価格を睨みながらの相場展開が続くことになろう。日経平均は前日に1万7000円を回復して終えたが、同水準での攻防が続くことになりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り890万株、買い630万株で、差し引き260万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、サービス、不動産、電機、自動車、化学、薬品、卸売、情報通信、電力、通信など。
買いセクターに、小売、化学、紙パ、薬品、サービス、通信、銀行、金属、電機、情報通信など。
[注目材料】
■Hamee<3134>
同社株式の流動性の向上と投資家層の拡大及び株主数の増加を図るため、2月29日を基準日、3月1日を効力発生日として1株を4株に分割
■神戸物産<3038>
12月単体月次売上高が前年同月比7.5%増と9カ月連続で前年同月を上回る
【信用取引規制関係】
◆東証、sMedio株の日々公表銘柄指定を解除 19日付。
◆東証、アートSHD株の信用取引に関する臨時措置を解除 20日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆東証、エイジア株を日々公表銘柄に指定 20日から。
▽空売り比率=42.6%(東証、19日)
【予定】
■国内(20日)
《決算発表》
日鋳造、スーパーツール、安川電、大和オフィス
■海外(20日)
豪1月消費者信頼感(8:30)
英12月失業率(18:30)
世界経済フォーラム(ダボス会議 〜23日)
米12月住宅着工戸数・建設許可件数(22:30)
米12月消費者物価指数(22:30)
《決算発表》
ゴールドマン・サックス
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
【NY概況】
19日のNYダウ平均は小幅に反発した。終値は前週末比27ドル94セント高の1万6016ドル02セントだった。世界的な株高の流れを受け米株式にも買いが及んだ。連日の急速な下げで目先の戻りを期待した買いも入りやすかった。ただ、原油安で、ダウ平均は下げに転じる場面もあった。
朝方は米株式への買いが優勢だった。中国では実質国内総生産(GDP)の伸び率が2015年は前年比6.9%増と25年ぶりの低成長となった。景気低迷に伴う政策発動への期待から中国・上海株が上げるなどアジア株が上昇。欧州主要国の株価指数も軒並み上げたため、米株式には買い戻しが広がった。
買いが一巡するとダウ平均は下げに転じる場面があった。NY原油先物相場は一時1バレル28ドル台前半まで下げ、約12年4カ月ぶりの安値を付けた。シェブロン、エクソンモービルなどの石油大手が大きく下落。鉱業大手のフリーポート・マクモランや石油・天然ガス開発大手のチェサピーク・エナジーが急落するなど関連株に売りが広がり、相場を下押しした。
取引終了にかけては再び買いが増えた。前週末にはダウ平均が390ドル超下落するなど急速な下げが続いた反動から目先の戻りを見込んだ買いが入りやすかった。電力会社など景気の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄が買われたことも相場を支えた。
セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や公益事業が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
ナスダック指数は続落。前週末比11.467ポイント安の4476.950で終え、14年10月23日以来およそ1年3カ月ぶりの安値を付けた。バイオ製薬株の下げが大きく、指数を押し下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,016.02 +27.94
S&P500種
1,881.33
ナスダック
4,476.950 −11.467
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反発し1万7000円台を回復した。3月物は3連休前だった前週末比235円高の1万7030円で取引を終えた。19日の大阪取引所の終値を30円下回った。米株とともに買われた。原油相場が下げ進んだ局面では売りに押され、上げ幅を縮めた。3月物の高値は1万7285円、安値は1万6645円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17030 ( -30 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17050 ( -10 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
中国経済指標をにらみ乱高下の展開となったが、終わってみれば日経平均は今年2度目の上昇で17000円台を回復した。一時3桁の下落となるなど下を試す場面がありながらもプラスで終えることができたのは好感できる
市場関係者は「中国10〜12月期GDPの内容が市場予想を下回れば、日経平均株価も大幅続落との見方があっただけに、“好結果”と判断したい。懸念されたイベントが通過したことで、売り圧迫がやや軽減されるのではないか」としている。
今晩の米国株が落ち着いた動きとなり、あすの日経平均が17000円より上で推移できるようであれば、短期的にはリバウンドの動きが強まると予想する。
【注目の開示銘柄】
■ブロンコビリー[3091]
15年12月期決算を発表。営業利益は前期比21.6%増の24億4900万円、純利益は同31.4%増の16億2600万円だった。新規出店で売り上げが増加したうえ、肉の仕入先を新規開拓して調達コストを抑え、大幅増益を達成した。16年12月期予想は営業利益が前期比14.3%増の28億円、純利益は同14.4%増の18億6000万円。QUICKコンセンサス(4社)は営業利益29億円、純利益18億5500万円。19日終値は2319円(△89)。
■津田駒工業[6217]
15年11月期決算を発表。営業損益は2億7400万円の赤字(前期実績は12億700万円の赤字)、最終損益は4億4300万円の赤字(同12億6300万円の赤字)だった。主力製品の自動織機は中国向けが需要低迷で苦戦したものの、インド向けが健闘し、赤字幅が縮小した。16年11月期予想は営業利益が4億円、純利益は2億円と5期ぶりに黒字転換する見通し。19日終値は106円(▲1)。
■メディカルシステムネットワーク[4350]
イーエムシステムズ[4820]との合弁解消を発表した。両社は昨年4月に業務提携契約を締結。メディカル社が手がける不動在庫消化サービスと、イーエム社が得意とする薬局用データ管理システムのシナジー効果創出を目指し、昨年9月に合弁会社「ME-DEX」を立ち上げた。ただ、事業の具体化にあたり「運営方針に不一致があった」(両社リリース)といい、合弁解消を決めた。今後も単発の案件ごとの協力関係は維持する。19日終値はメディカルが504円(△1)、イーエムが2431円(▲6)。
01月19日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=92円高、4日ぶり反発も終始方向感を欠く展開
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
19日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、前日比92円80銭高の1万7048円37銭で取引を終えた。
前日の米国株市場が休場だったが、欧州株市場は金融株の下げを背景に軟調に推移したことから、きょうの東京株式市場も売り優勢の展開でスタート。注目された中国のGDP発表後も方向感は定まらず、売り買い入り乱れる展開が続いた。
上海総合指数が節目の3000を一時上回り、投資家の警戒感が後退した。外国為替市場で円相場が1ドル=117円台後半まで円安・ドル高に振れたことも支援材料となった。日経平均は後場中ごろからじわりと水準を切り上げた。大引けにかけて買いの勢いが増した。
ただ、急落の反動による自律反発的な動きで、日経平均やTOPIXは高く引けたものの、値上がり銘柄数を値下がりが上回るなど、全般気迷いの地合いを反映している。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反発。終値は前日比25.40ポイント(高の1万2524.07だった。東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反発し、2.48ポイント高の1390.41で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1932億円。売買高は21億7318万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は861と、全体の4割超を占めた。値下がりは948、変わらずは126銘柄だった。
個別では、パナソニックと日立、日産自とマツダが上昇。任天堂と日電産の上げも目立った。富士重工業が上昇。ルネサスエレクトロニクス、日本CMKが値を飛ばし、日本写真印刷、サトーホールディングスなども買われた。
一方、メガバンクの三菱UFJと三井住友FGが下落。明治HDと日清粉Gの下げも大きかった。ソフトバンクグループが軟調、JTも冴えない。さくらインターネットが大幅安となったほか、ネクストも大きく値を下げた。
東証2部株価指数は小幅ながら4営業日ぶりに反発だった。2部指数は、前日比0.51ポイント高の4370.58となった。
とアートSHDがストップ高、アエルミック、ピクセラ、バナーズ、アップルインター、象印が買われた。アサヒ衛陶、村上開明、日アビオ、朝日インテクとラオックスが下げた。
日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比18円68銭高の2470円08銭だった。日経平均株価が4営業日ぶりに上昇し、前日まで大きく売られていた銘柄を中心に買いが入った。最近の大幅下落を受け、中小型株の持ち高を減らしていた動きにひとまず歯止めがかかった。
民泊や自動運転などテーマ物色も一部でみられた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で632億円、売買高は1億8922万株だった。民泊事業を巡る連想買いでアパマンショが上げ、ドーン、ガーラ、倉元、太洋工業がストップ高。アイサンテクやタツモ、ミナトHD、SOLHDも買われた。一方、マクドナルドやセリア、フィスコ、北川精機、夢の街創造委員会、エンジャパンが売られた。
東証マザーズ指数も4営業日ぶりに反発した。終値は前日比12.53ポイント高の797.18だった。個別銘柄ではインベスターズC、モルフォ、ジグソー、リボミック、メタップスがストップ高。AMBIも値を飛ばし、DMP、フリークアウトも買われた。バイオ関連のそーせいも大きく上昇した。
半面、ファーストロジ、モバファク、DDS、グリーンペプタイ、サイバダインやインフォテリ、ラクーンが下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,048.37
92.80
日経平均先物
17,060.00
200.00
TOPIX
1,390.41
2.48
TOPIX先物
1,390.00
10.50
東証2部指数
4,370.58
0.51
JASDAQ
2,470.08
18.68
マザーズ
797.18
12.53
出来高
東証1部
2173180
2193242
東証2部
71460
16806
「ゲン」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
元と原油で元気なし。
と言ってしまうと身もふたもありませんが、今年になって前日比プラスは先週水曜の1日だけ。
(個人的には半場の実況4回で2勝2敗ですから勝率5割と悪くはありません)。
挙句の果てに先週末には金曜ロードショーで「天空の城ラピュタ」が放映されてスタジオジブリのアノマリーの復活感。
アノマリーですから何の因果もありませんが今週末は「魔女の宅急便」。
「冬もジブリ」は良いのですが、季節感が少ないこともあって、できれば夏だけでとどめておいて欲しいものです。
「誰かが売るから下がるし誰かが買うから株は上がるもの」。
あるいは「売りが多いから下がるし買いが多いから上がる」。
そんな話をすると多くの方は間違いなく笑いますし、そんな単純な相場観を睥睨します。
しかし、この単純な論理にこそ真実はたぶんあるのでしょう。
「誰が売っているのか、なぜ売っているのか」。
この中身が見えてしまえばそのトレンドはたぶん終わり。
そこに至るまでの時間が長く感じられたことだけは間違いありません。
需給から見れば外国人売りの構図。
最大のヘッジファンドの売りとか政府系ファンドの売りという声がようやく聞かれ始めました。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではありませんが、主役が見えれば脇役も消え始めるもの。
そして、その主役が売る要因は多くの場合は相場観などではなく「換金の必要性」。
株からキャッシュへの資金移動が終われば相場も静かになるのでしょう。
こういう主役には「相場を下げて儲けよう」なんて意図は全くない筈。
むしろ提灯チックな脇役が時に乗じて狡猾な商いを反復するもの。
脇役を主役と見間違えることが多いのも市場の歴史だったような気がします。
「ここからの買い下がりは損も少ないでしょう」という安易な声。
そもそも買い下がりは負け戦の上塗りのようなもの。
FPチックに「株は安い時に買うもの」と言うことは簡単です。
しかし、本来は「買ったら下がらないタイミング」という覚悟をもって臨んでいる筈なのが、株式市場。
リスク監理は必要でしょうが最初から負け戦の戦略というのはどうもいただけません。
たぶん重要なのは「平時」なのか「乱世」なのかの見極め。
個人的には「今は平時の最終的な下限」と考えていますから25日線の第二次限界といえるマイナス10%かい離程度が射程距離。
しかし乱世となると200日線の45%程度が射程距離。
そこまで迫ってきたら乱世という感じですが、この境目を今どちらかに越えようとしているマーケット。
こういう時こそ普段は安易に使われる「見極め」ということが必要なのでしょう。
株価はまぐろの一本釣りのようなもの。
逃げるマグロを釣り上げる間合いを図りながら釣り上げるのは押したり引いたりの繰り返し。
一気にリールを引けば糸が切れて相場は崩れます。
この緩急はそろそろ戻ってくるのではないでしょうか。
(櫻井)。
01月19日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=4日続落。前引けにかけ下げ幅拡大 世界株安への警戒強く
【前引け概況】
19日午前の日経平均株価は4日続落し、前日比121円44銭安の1万6834円13銭で午前の取引を終えた。
前日の欧州株市場が金融株の下げを背景に軟調に推移したこともあって売り優勢で始まった。その後は先物を絡め一進一退の動きを続けたが、前場後半に急速に値を崩す展開となった。
日本時間11時発表の中国の2015年10〜12月期国内総生産(GDP)は、おおむね市場予想に沿った結果だった。発表直後は安心感が広がり買いを促した。日経平均の上げ幅は一時100円超にまで拡大したが、その後は上値の重さが目立ち始め、買いの勢いが続かなくなった。
その後はメガバンクの下げなどが全体の地合いを悪化させ、日経平均は前場の安値圏で着地する格好となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は4日続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆337億円、売買高は11億87万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1163と、全体の6割を占めた。値上がりは609、変わらずは161銘柄だった。
個別ではキリンHDが安い。今期の営業利益が伸びると伝わったが、売りに押された。ソフトバンクグループが安く、メガバンクの三菱UFJと三井住友FGや、セブン&アイとJTも下げた。ネクスト、GMOなどが大幅安、アクリーティブも値を下げた。
一方、「民泊」事業へ参入すると伝わった大京が上昇。好業績の観測が出た大王紙が高い。日電産と任天堂も上げた。新日鉄住金も堅調。タカキタが値を飛ばし、ドトール・日レスホールディングスも大幅高。
東証2部株価指数は4日続落。前引けの2部指数は、前日比21.11ポイント安の4348.96となった。
個別銘柄ではラオックスや朝日インテク、エルミック、アップルインター、タカトリが上げ、アサヒ衛陶、村上開明、ぷらっと、アップルとSFJが下げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は小反発した。前引けは前日比4円54銭高の2455円94銭だった。前日まで大幅下落した反動で、短期的な戻りを期待した買いが入った。売買材料が出て、値動きも比較的大きい個別株を物色する動きもみられた。
不安定な展開が続いた日経平均株価と比べ、プラス圏を維持した日経ジャスダック平均だが上昇の勢いは乏しかった。三井住友アセットマネジメントの木村忠央シニアファンドマネージャーは「追い証(追加担保の差し入れ義務)の発生もあり、投資家は弱気姿勢を継続している」と指摘。
ジャスダック市場の売買代金は概算で288億円、売買高は9934万株だった。
個別銘柄ではガーラがストップ高。民泊事業の連想買いが入りアパマンショが買われ、タツモ、太洋工業、ドーンや倉元も上昇した。半面、時価総額の大きいマクドナルドやセリアが下げ、FVCやアイサンテク、フィスコ、プロパストトレイダーズHDも下落した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比1.58ポイント安い783.07だった。
前場中ごろまではプラス圏で推移していたが、地合いの悪化を背景に売りが増えた。
個別銘柄ではミクシィやサイバダインなど主力株が相場を押し下げた。ファーストロジ、イトクロ、モバファクなど売られた。一方、リボミックがストップ高。UMN、インベスターズC、ALBERT、そーせいやメタップスなどは上げた。
01月19日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、一進一退の動き 中国指標発表前に手控え気分
【寄り付き概況】
19日の日経平均株価は4日続落して始まった。
始値は前日比53円28銭安の1万6902円29銭。18日の欧州株が続落となり、運用リスクを避ける売りが続いた。
外国為替市場で円相場が1ドル=117円台前半の円高・ドル安水準で推移していることも買いを慎重にさせている。
きょうは中国の15年10〜12月期GDP発表をはじめ重要経済指標が発表されることもあって、朝方は買い手控え感が強い。
【10時の概況】
の日経平均株価は前日比83円90銭高の1万7039円47銭で推移。
朝安後、上げに転じてからは上値の重い展開となり、日経平均は1万7000円近くでの動きとなっている。
連日の株価下落を受け、短期的な戻りを期待する買いは見られるが、運用リスクを避けたい投資家の売りも続き、方向感がつかみにくい。
市場参加者の関心が高い中国の2015年10〜12月期の国内総生産(GDP)発表を前に、売りに傾いた持ち高を調整する目的の買いも入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は前日終値を一進一退している。
「中国の実質GDPの伸びが市場予想の6.8〜6.9%を下回らなければ、株安がいったん落ち着くきっかけになり得る」とみていた。外国為替市場で円相場が一時、1ドル=117円台後半に円安・ドル高に振れたことが下支え要因となった面もある。
■日経平均株価 17,039.47(+83.90)
■日経平均先物 17,030(+170)
■TOPIX先物 1,390.00(+10.50)
■騰落 上昇1,207/下落576
■日経JQ 2,459.22(+7.82)
■マザーズ指数 797.61(+12.96)
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5191億円、売買高は5億6561万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1208、値下がりは570、変わらずは140と、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回っている
業種別では33業種中23業種が値上がり。1位はその他製品で、以下、鉄鋼、海運、電気機器と続く。値下がり上位には食料、水産・農林、銀行が並んでいる。
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を12.95円押し上げている。次いでファナックが8.24円、富士重が5.88円、TDKが5.49円、ダイキンが5.45円と続く。
マイナス寄与度は4.16円の押し下げでJTがトップ。以下、ソフトバンクが3.88円、信越化が3.26円、エーザイが2.16円と続いている。
東証1部の値上がり銘柄数は1207と、全体の6割超を占めた。値下がりは576、変わらずは137銘柄だった。
「民泊」事業へ参入すると伝わった大京が堅調。2015年4〜12月期の連結経常利益が前年同期比13%増えると報じられた大王紙も高い。
新日鉄住金と任天堂も上げている。一方、16年12月期の連結営業利益が前期の会社予想を1割近く上回ると伝わったキリンHDが軟調。メガバンクの三菱UFJと三井住友FGが下がり、セブン&アイとJTも安い。
東証2部株価指数は前日終値を一進一退。理経や技研製が上げ、ラオックスとアートSHDが下げた。
225先物はGS・マネ・アムロ・ドイツ・JP・メリル・クレディが売り越し。
みずほ・UBS・野村・モルスタ・大和・SBI・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・クレディ・JP・メリル・三菱が買い越し。
モルスタ・UBS・みずほ・大和・日興・GSが売り越し。
テクニカル的にはサントリー(2587)、Sトラスト(3280)、あさひ(3333)、ベクトル(6058)西鉄(9031)が動兆。
<兜町カタリスト>
「株も受かる」
「下げ渋っても17000円は保てず」というのが市場の声。
「今度は16500円を意識」とはストボのメルマガ。
「年明け早々の相場は今日も●。
これで年初からのサイコロは1勝9敗。
長いこと相場を見てきたが、こんな相場は初めて見る。
何かが変調をきたしているのだろう」とも。
まあ考えてみればタッタ5〜6センチの積雪で3〜4時間も通勤にかかる都市が首都。
どこかアンバランスがあっても不自然ではない。
上海の空の曇りを愚弄する言葉はしばしば聞かれるが、自然の動きに対応できない社会は東京も一緒。
それはそれなりに相場下落の要因の一つであることは否定できなかろう。
火曜は12月と15年の訪日外国人客数が発表予定。
しかし時間的には大引け後。
11時には10〜12月の中国のGDP速報値と各種経済指標。
わずか3週間で発表されるGDPを信用しろという方が間違っている。
というか・・・。
米雇用統計にしても容易に可変の数字。
中国のGDPなど信用する方がおかしいと言っても所詮蟷螂のあがき。
きっかけさえあえれば叩きたい向きにはイベントさえあればなんでも歓迎モードなのかも知れない。
ストラテジスト馬渕氏のメルマガでは・・・。
受験生向けグッズは蛸のグッズがよい(蛸=オクトパス=置くとパス)とか、カールの季節限定商品「ウカール」。
JR西日本福岡支社は、新幹線さくらのすべり止めのセラミック砂を、受験生向けに配布していたそうです。
受験生が桜咲くを求めるのなら株式市場が求めるのは「株上がる」。
「あ、ガール」ということはやはり銘柄選択基準の一つは女性の視点ということになろうか。
あるいは大学受験と合わせれが「株も受かる=株儲かる」なのだろうか。
ダジャレで相場を語る気はないが、もはや神頼みの域でもある。
(兜町カタリスト櫻井)
01月19日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
19日の東京株式市場は、もみ合いとなりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万6600円−1万7200円
米国市場がキング牧師生誕記念で休場のなか、欧州株は小幅安で為替も目立った動意はなく、海外からの手がかりは薄い。今日は11時に10−12月期GDPや12月小売売上高・鉱工業生産など中国の経済指標の発表が多く予定されており、同発表までは様子見姿勢が強まり、結果を受けた中国株や為替動向に大きく振らされやすい展開が想定され、注意したい。
弱い内容が出てもある程度は織り込み済みで、逆に安心感のある内容となればいったんは買い戻しの動きが強まると予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1370万株、買い780万株で、差し引き590万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額も売り越し。売りセクターに、電機、その他製品、小売、商社、建設、化学、薬品、鉄鋼、機械、サービス、空運、銀行など。買いセクターに、電力、ガス、薬品、輸送用機器、サービス、化学、電機、銀行、自動車、その他製品など。
■鳥居薬<4551>
主力品で抗HIV薬の「ツルバダ配合錠」「スタリビルド配合錠」などの販売が好調、15年12月期の単体業績予想を上方修正。
■リボミック<4591>
自社創薬の「抗FGF2アプタマー」に関する物質特許について、特許庁から特許査定を受ける。
■ハウスドゥ <3457>
株主優待制度を導入。毎年6月30日時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて、食品、電化製品、ギフト、クオカード、同社オリジナルグッズに交換できるポイント(1ポイントは1円相当)を贈呈する。100株以上300株未満保有で初年度2500ポイント、2年以上保有で2750ポイントを付与。最大1000株以上保有で初年度1万8000ポイント、2年以上保有で1万9800ポイントを付与する。
■インフォテリ <3853>
パナホーム <1924> が営業、設計からリフォームまで全部門のデータを一元化する統合データベース環境のデータ連携基盤として、「ASTERIA WARP」を採用。
【予定】
■国内(19日)
12月首都圏新規マンション発売(13:00)
5年国債入札
《決算発表》
ゲンキー、ブロンコB、安川情報、プロロジス、アサヒ陶、津田駒、ネクスG、ティムコ、リーバイス
■海外(19日)
中国12月鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資(11:00)
中国10-12月期GDP(11:00)
独12月消費者物価確報値(16:00)
英12月消費者物価(18:30)
独1月ZEW景況感指数(19:00)
米1月NAHB住宅市場指数(20日0:00)
米11月対米証券投資(20日6:00)
《決算発表》
バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー、IBM、ネットフリックス
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
18日の日経平均株価は、昨年8月の“チャイナショック”に連動安してつけた9月29日の取引時間中の安値1万6901円や、終値ベースの昨年来安値1万6795円(1月14日)を下回り、一時、1万6665円まで売り込まれる場面があった。
今日の安値を当面の下値メドとする見方はあるものの、原油価格や中国経済への懸念は根強く、ファンダメンタルズよりむしろ需給が優先される地合いのなかでは、依然として下値不安は根強いと言う。
明日は11時に発表予定の中国経済指標および結果を受けた中国株の動向が注目される。ネガティブな内容とならなければ反転材料となる可能性はある。
ただ、そもそも発表内容に過度な信頼は置けない中国経済指標を受け、ここまで一本調子の下げが続いていた日本株が鋭角的に戻すというのはかなり楽観的な話か。
一方、ネガティブな内容となった場合、大幅続落する可能性もある。日経平均がきょうの安値(1万6665.05円)や昨年の安値(1万6592.57円)を下回らずに推移できるかどうかに注目される。
さすがにいったんの底を打って然るべき局面でもあり、悪材料に対する下げが限定的となるような動きが見られれば、リバウンドはそう遠くないと考える。
みずほ証券は18日のテクニカル分析リポート
日経平均株価の「30年移動平均線割れは押し目買い水準」と指摘した。
同証券では、30年移動平均線(15日現在1万6816円83銭)は5年刻みの長期移動平均線で最も上に位置しており、「最初の下値支持線になりやすい」と指摘。続いて、1万6500円あるいは35年移動平均線(同1万5766円38銭)の上に位置している1万6000円が下値メドになる、と予想している。また、「月末値は30年移動平均線を維持する可能性がある」とし、同平均線以下は押し目買い水準と指摘している。
3月SQ頃までは1万6000〜1万8500円中心のレンジで乱高下し、1万8500円を超えるのは3月下旬以降と予測。ただ、1月SQ値(1万7420円01銭)を下回っていると下値模索になりやすい不安定な状態とし、1万6000円程度まで下落した場合、15年高値(2万868円03銭)を今年中に抜くのは難しくなる可能性がある、とみている。
【注目の個別開示銘柄】
■鳥居薬品[4551]
15年12月期通期予想の修正を発表。営業利益は従来予想比22.8%増の49億円(前期実績50億円)、純利益は同35.4%増の35億円(同33億円)とした。主力製品である抗HIV薬「ツルバダ配合錠」「スタリビルド配合錠」の売り上げが好調だったという。
QUICKコンセンサス(1社)は営業利益45億円、純利益29億円。18日終値は2494円(▲29)。
■イオンファンタジー[4343]
12月次の営業概況を発表。全店ベースでの売上高は前年同月比32.1%増、既存店ベースでは同2.8%増だった。イオンのショッピングセンター向けのメダルゲームなど遊戯機の売り上げが好調だった。18日終値は2000円(▲82)。
■寿スピリッツ [2222]
16年3月期第3四半期(15年4〜12月)の売上高を発表。前年同期比11.1%増だった。首都圏の「シュクレイ」、北海道の「ルタオ」など地域の菓子ブランドの業績が堅調だった。18日終値は4660円(△5)。
01月18日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=3日続落 3カ月半ぶり1万7000円割れ
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【大引け概況】
18日の日経平均株価は3日続落し、前週末比191円54銭安の1万6955円57銭で終えた。終値ベースで1万7000円を割り込むのは昨年9月29日以来約3カ月半ぶり。
予想を下回る経済指標で米景気の先行き不安が浮上したほか、NY原油先物が時間外取引で1バレル28ドル台に下落すると、投資家心理は一段と冷やされ、リスク資産の株式を手放す動きを強めた。
朝方に一時1万6665円05銭(前週末比482.06円安)まで下落した。ただ、売り一巡後は買い戻しや押し目買いが入り下げ幅を縮めた。
中国・人民元の基準値が前週末比でやや元高に設定されたことや、上海総合指数が売り先行後プラスに転じたことも安心感につながった。後場は1万6900円を挟んだもみ合いが続いたが、大引けにかけて17000円台まで値を戻す場面も見られた。
JPX日経インデックス400は3日続落した。終値は前週末比127.19ポイント安の1万2498.67だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、14.52ポイント安の1387.93で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2430億円。売買高は22億3000万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1618、値上がりは258、変わらずは59だった。
個別では、主力株のトヨタやソフトバンク、ファナックが昨年来安値を更新。三菱UFJやみずほFG、野村など金融株が売られた。資源安を背景に新日鉄住金や三菱商といった関連銘柄の売りも目立った。不動産や建設株も安かった。さくら大幅続落し、アクリーティブ、フォーバルなども売られた。一方、ソニーが逆行高。日電産やJT、ブリヂストン、資生堂、ルネサス、フュージョン、ベクトルなどが買われた。
東証2部株価指数は3日続落した。2部指数は、前週末比46.14ポイント安の4370.07となった。個別銘柄では、アップルインター、くろがね工作所、ラクトジャパン、アートSHDと朝日インテクが下げ、一方、ぷらっと、JESCOHD、SFJ、ラオックスと象印が上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。終値は前週末比44円17銭安い2451円40銭だった。日経平均株価が朝方に昨年来安値を一時下回るなど、売り圧力が強まったことで、投資家心理が悪化した。新興株にも買い手控えムードが高まった。リスク資産を避ける動きが広がる中で、金融とIT(情報技術)を融合した「フィンテック」、「自動運転車」といった投資テーマで年明け以降に昨年来高値を更新した銘柄に手仕舞い売りが目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で569億円、売買高は2億1122万株だった。
個別銘柄ではドーンがストップ安、ナ・デックス、IPS、Dガレージやクルーズ、フィスコが下落した。半面、シンワアート、ガーラがストップ高。ハーモニックやアパマンショ、ガーラは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前週末比15.94ポイント安の784.65だった。個別銘柄ではムゲンエス、セレス、Gunosy、ミクシィやサイバダイン、FFRIが下落した。半面、グリーンペプタイがストップ高。ディディエやインフォテリ、エイジア、あんしん保証、フィンテックが上昇した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
16,955.57
-191.54
日経平均先物
16,860.00
-290.00
TOPIX
1,387.93
-14.52
TOPIX先物
1,379.50
-23.00
東証2部指数
4,370.07
-46.14
JASDAQ
2,451.40
-44.17
マザーズ
784.65
-15.94
出来高
東証1部
2230000
2243042
東証2部
105260
19840
01月18日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=外部環境悪を背景に大幅続落 東証1部の9割下落
【前引け概況】
18日午前の日経平均株価は大幅続落し、前週末比333円01銭安の1万6814円10銭で前場を終えた。
欧米株安や円高進行を背景に、取引開始から売り売りがかさみ一時1万6700円台を割り込み昨年来安値を下回った。その後はじりじりと下げ渋った。一部の投資指標に割安感が出ていることもあり、投資家は主力株を中心に打診買いを入れた。
下げ止まらない原油安や中国など世界経済への警戒感も投資家心理の重荷となり、運用リスクを回避する姿勢が東京市場でも強まった。東証1部の9割以上が下落するなど、幅広い銘柄に売りが広がった。
NY原油先物が時間外取引で一時1バレル28ドル台に下落し、約12年ぶりの安値を付けたことも響いた。欧米など6カ国による制裁解除に伴うイランの原油輸出の増加見通しが重荷で、ドバイの株式相場も軟調に推移する。投資家心理は一段と弱気に傾き、リスク資産の株式を敬遠する動きにつながった。
■日経平均株価 16,814.10(-333.01)
■日経平均先物 16,770(-380)
■東証1部出来高 12.26億株
■東証1部売買代金 1.14兆円
■TOPIX 1,376.65(-25.80)
■騰落 上昇112/下落1,780
■日経JQ 2,445.38(-50.19)
■マザーズ指数 773.75(-26.84)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1471億円、売買高は12億2691万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1780、値上がりは112、変わらずは43だった。
個別では、ソフトバンクグループが急落で昨年来安値更新、トヨタやファナック、ファストリなど主力株が下落。資源価格の下落で国際石開帝石や住友商など関連銘柄も売られた。好決算見通しが伝わったテルモも売られ、証券や銀行株も安かった。さくらインターネットが大幅安、ピジョン、アクリーティブも大きく下げた。
一方、ソニーやJT、JR東海が上げた。タカキタ、あさひ、GMOペイメントゲートウェイなども値を飛ばした。
東証2部株価指数は大幅続落した。2部指数は、前週末比74.59ポイント安の4341.62となった。個別銘柄ではアップルインター、くろがね工作所、ラクトジャパン、象印や朝日インテクが下げ、一方、ぷらっとが一時ストップ高。日本和装、日精機と技研製が上げた。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。前引けは前週末に比べ50円19銭安い2445円38銭だった。前週末15日に欧米株が大幅安となり、投資家心理が冷え込んだ。日経平均株価が大幅安となる中で、リスク回避を目的とした売りが新興株にも波及した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で373億円、売買高は1億3927万株。個別銘柄ではフィスコがストップ安。ドーン、IPS、レイ、Dガレージやアイサンテク、クルーズが下落した。半面、ガーラがストップ高。シンワアート、細田工務、セリアやハーモニックが上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。前引けは前週末比26.84ポイント安い773.75だった。個別銘柄ではムゲンエス、イトクロ、セレス、そーせいやサイバダイン、ミクシィが下落した。一方で、DDS、インフォテリや、リアルコム、グリンペプは上昇した。
01月18日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、312円安、全面安で昨年9月安値を割り込む
【寄り付き概況】
18日寄り付きの日経平均株価は大幅続落し、一時、前週末比482円安の1万6665円まで下げ、昨年来安値(1万6795円)を下回って推移している。
欧米株安や原油安を受け、取引開始から売りが先行。世界経済に対する警戒感も重なり、投資家心理はリスク資産を避ける動きを一段と強めている。東証1部の約98%が下落し、主力株を中心に幅広い銘柄が売られている。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落している。
外国為替市場で円相場は一時1ドル=116円台まで上昇したことも、相場の重荷となった。市場では「資源安や円高、米国景気への警戒感など悪材料が複合的に重なり、足元の投資心理を悪くしている」との声が聞かれた。
【10時の概況】
10時現在の日経平均株価は前週末比312円68銭安の1万6834円43銭で推移。
売りが一服し、1万6800円台で推移し下げ渋っている。
中長期的な上昇を見込む投資家が、年初来安値を下回って大きく下げた局面で主力株を中心に打診買いを入れた。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅ながら下げ渋っている。
日銀の黒田東彦総裁は18日午前の全国支店長会議で、「国内景気は緩やかな回復を続けている」などとあいさつした。もっとも、従来のコメントを繰り返した内容とあって、相場に与える影響は限られたようだ。
■日経平均株価 16,834.43(-312.68)
■日経平均先物 16,820(-330)
■TOPIX先物 1,375.50(-27.00)
■騰落 上昇85/下落1,820
■日経JQ 2,435.00(-60.57)
■マザーズ指数 770.57(-30.02)
日経平均構成銘柄の値上がりは4銘柄にとどまり、221銘柄が下落。マイナス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を38.13円押し下げ。以下、ファストリが23.93円、ファナックが17.46円の押し下げと続く。
プラス寄与トップは資生堂 で、日経平均を0.78円押し上げ。ソニー が0.10円、高島屋が0.08円で続いている。
東証1部の売買代金は概算で6689億円、売買高は7億5610万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の94%を占める1820、値上がりは85、変わらずは30だった。
業種別では33業種すべてが値下がり。下落率1位は鉄鋼で、以下、証券・商品、銀行、情報・通信、不動産、鉱業と並ぶ。
値がさ株のファストリやファナックが下落。NY原油が時間外取引で1バレル28ドル台まで下がり、石油資源など石油関連株も売られた。15年4〜12月期の連結営業益が過去最高と伝わったテルモのほか、三菱商や三井物など商社株に加え、鉄鋼や証券、銀行株も安い。ソニーや資生堂、リクルートが上昇している。
東証2部株価指数は大幅続落している。ラオックスや朝日インテクが下げ、象印や技研製が上げた。
■プロスペクト <3528> [東証2]
発行済み株式数(自社株を除く)の6.12%にあたる1000万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。
■ガーラ<4777>
急騰。同社は15日、韓国のPlay Works Corporationが開発したスマートフォンゲームアプリ「アーケイン」日本語版を子会社のガーラジャパンがサービス提供することを決めたと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。
■健康コーポレーション<2928> [札幌市場]
反発、前日比36円高の680円まで買われている。同社は15日の取引終了後、16年3月期第3四半期累計(2015年4月〜12月)の連結決算を発表。売上高は395億1400万円(前年同期比39.3%増)、営業利益は35億3300万円(同2.5倍)、純利益は20億200万円(同70.8%増)と大幅な増収増益となり、これを好感する動き。RIZAPが運営するパーソナルトレーニングジム事業が積極的な広告宣伝活動が奏功し好調に推移している。
225先物は野村・日産・JP・GMO・SBI・ニューエッジ・大和が買い越し。
アムロ・ドイツ・三菱・GS・マネ・モルスタ・クレディ・みずほが売り越し。
TOPIX先物はGS・メリル・パリバ・JP・三菱が買い越し。
バークレイズ・UBS・クレディ・ドイツが売り越し。
外資系等はツバキナカシマ(6464)、東京応化(4186)、ウェルシア(3141)、しまむら(8227)に注目。
テクニカル的には九電工(1959)、いちご(2337)、積水化成(4228)、栄研化学(4549)、ワコム(6727)、フォーバル(8275)が動調。
<兜町カタリスト>
「ジブリの呪い」
日経平均は週間で550円の下落。
週足では2週連続で陰線。
結論は今年の大発会以来先週水曜の1日しか上昇した日はない。
もっとも、個人的にはストボの実況担当だった5日前場と13日後場は上昇で今年2勝2敗。
勝率5割というのは結構頑張った感じではあるが、いかんせん全体は悪い。
週末のNYは大幅続落。
「しまった」と思ったのは金曜の夕刻。
岡山からの新幹線に乗って何気なくスマホを見ていたら21時からの金曜ロードショーは「ジブリ」。
15日(金)が「天空の城ラピュタ」。
そして今週22日(金)は「魔女の宅急便」。
金曜ロードショーのHPでは「2週連続冬もジブリ」。
昨年の1月はルパンシリーズで株価は安かったが今年はジブリ。
昨年8月のジブリの呪い復活の時は3回放映で日経平均は3500円の下落。
今回は2回放映だからこのアノマリーで行くと2000円余りの下落?
週末終値17147円から2000円下落すると15147円。
2・5・8の法則の18000円→15000円のレンジの下限が残念ながら見えてくる。
もっともこのレンジまではまだ平時。
ココを過ぎると「乱世」の域となってしまう。
日曜の富士山近辺には地震雲が見られた。
ならば相場も一揺れで復活なんて期待もしたいが・・・。
むしろジブリではなくまた昨年夏のように連続でハリーポッターでも放送してくれないものだろうか。
感銘を受けたベテラン市場関係者の論破。
↓
年明けから世界一ヘッジファンドが一週間売りまくり。
理由は、世界のマネーが減りまくり。
そしてオイルに赤旗の外貨資産が無くなと。
確かにアメリカ発でグレートローテーションが始まってるのだから仕方がない。
アメリカはリバースレポ回収、中国と産油国は米債担保にリバースレポで調達。
ドル・円・ユーロを巻き込んでドタバタ。
ドルの代わりに円債で?
オイルのギャランティ売りのついでにアルゴが暴走してオペレーション終了から戻し?
仮に月末で日銀のバズーカ発射したら?
2月に臨時OPEC総会で減産発表したら?
アメリカが予定通りに利上げしたら?
消費増税中止でダブル選挙になったら?
あくまで仮定ですが・・・。
結論は「オモロイんとちゃいますかな〜」。
昨日のセミナー。
懇親会でご挨拶頂戴した一人がある外資系証券の現役調査部長さん。
「今日の話はなかなか面白かったです。
この相場は買われ過ぎと言って昨年から弱気だった著名アナリストは私のチームです。
ところで、個人的には買い下がりの局面と考えています」。
この話は逆に結構参考になった。
もう一人の老紳士は元大手証券研究所の方。
「私が辞めてから30年近く経つのに、日経平均はまだ高値の半分にも戻していない。
これはもうおかしいとしか考えられません。
ところで・・・。
ものをはっきりという市場関係者が少なくなりましたね。
自信がないし怖いんでしょうね」。
こちらも含蓄があった。
思い浮かんだのは上述の市場関係者のコメント。
「今の証券にメチャメチャ凄い奴は数人。
フロント・ミドル・バックをちゃんと完璧に知ってる人も数人。
メディアも然り。
素人が話し素人が文句を言い素人が市場を形成しているのが今ですわな〜」。
これは絶妙な印象。
チャラチャラとしたハイ&ローでは情けない気もしてくる。
日経平均の25日移動平均からのかい離率はマイナス7.6%。
騰落レシオは59.71%。
「60%割れは1996年からの20年で10回。
直近では2012年6月、2009年9月、08年10月など」とコロさん。
相場はマグロの1本釣りのようなもの。
引いて引かれてという駆け引きとリズムがある。
マグロの思うままに糸を出し続けると連れないし、リールを巻き上げ続ければ糸は切れる。
このタイミングと駆け引きの会得には老練さが必要であることは間違いない。
今夜のNYはキング牧師の日で休場。
となると明日の東京は手探り状態。
3連休控えも加わって下落したNYは休み明けの戻しというシナリオは十分ありだろう。
となると4日続落でまた水曜に反発。
値幅でなく時間軸で考えるとこうなると思うのだが・・・。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
パンチ工業(6165)・・・動兆
パンチ工業に注目する。
同社は金型部品大手。
中国経済の影響はあるものの自動車・電子部品が好調。
東南アジア展開に期待。
(850円)
(兜町カタリスト櫻井)
01月18日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
18日の東京株式市場は、波乱含みの相場展開を余儀なくされそうだ。
不安定な中国株式市場の動きをみたいとして、様子見気分が広がる可能性がある。
日経平均株価の予想レンジは16600円−16900円。
15日の米国市場では、上海指数の終値ベースでの昨年来安値更新や原油先物価格が再び30ドルを割り込んだことが嫌気され、NYダウは一時500ドルを超える下落場面があった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比355円安の16795円をつけている。
シカゴ日経225先物からは日経平均はスタートから昨年9月29日につけた安値16901.49円を下回る展開も想定され、底割れから投げ売りも警戒される局面でもある。
今晩の米国株が休場のため、反転の手がかりが乏しいことも買い意欲を削ぎやすい。
物色は、今後決算発表が本格化する中、大きく売り込まれていた銘柄などには、見直しの動きが期待されてくるだろう。個人主体に限られるとみられ、中小型株の高進捗などはいち早く見直しの流れに向かうことになりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1230万株、買い770万株で、差し引き460万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、食品、機械、電機、小売、化学、情報通信、通信、自動車など。
買いセクターに、自動車、銀行、小売、電機、通信、建設、化学、保険、電力、ガスなど。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
16795 ( -355 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
16820 ( -330 )
( )は大阪取引所終値比
【予定】
1月18日(月)
【国内】
11月第三次産業活動指数
さくらレポート
【海外】
米国市場休場
世界未来エネルギーサミット/国際水サミット(21日まで、アブダビ)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
休日マーケット通信
【注目の開示銘柄】
■プロスペクト [3528]
発行済み株式総数の6.12%に当たる1000万株、5億円を上限に自己株式を取得すると発表した。取得期間は2月15日から6月30日まで。15日終値は47円(▲1)。
■綿半HD [3199]
東証1部指定記念配当の実施を決定し、期末配当予想を従来の1株当たり15円から25円に上方修正した。中間配当は実施しておらず、年間配当予想も25円。前期実績は15円だった。15日終値は1441円(△21)。
■ムゲンエステート [3299]
東証マザーズ上場で不動産関連事業を手がける。東証から2月5日付で1部または2部への市場変更することを承認されたと発表した。これに伴い、公募増資などを実施し、最大25億8200万円を調達すると発表。調達資金は全額を不動産売買事業の運転資金に充てる計画としている。15日終値は2246円(△1)。
■イデアインタ 【3140】
16年6月期第2四半期累計(7-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比9.7%減の2800万円に減り、通期計画の2億1100万円に対する進捗率は13.3%にとどまり、さらに前年同期の18.9%も下回った。15日終値は672円(△20)
■健康コーポ 【2928】[札証A]
16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の32億円に急拡大し、通期計画の46.7億円に対する進捗率は5年平均の43.6%を上回る68.5%に達した。
【NY概況】
15日のNYダウ工業平均は急反落した。終値は前日比390ドル97セント安の1万5988ドル08セントと、2015年8月25日以来およそ4カ月半ぶりの安値を付けた。
朝方から米株式には売りが先行した。
15日は中国・上海株が約1年1カ月ぶりの安値に下げ、NY原油先物相場も一時1バレル29ドル台前半と約12年2カ月ぶりの安値を付けた。
日本を含むアジアや欧州主要国の株価指数が軒並み下げるなど市場心理は一段と冷え込み、米市場でも幅広い銘柄に売りが広がった、ダウ平均は下げ幅を536ドルまで広げる場面があった。
米商務省が発表した15年12月の米小売売上高は前月比0.1%減だった。全体の売り上げは市場予想に沿った結果だった。
15年11月の企業在庫も前月から0.2%減った。JPモルガンは29日発表の15年10〜12月期の実質GDP速報値の予測を前期比年率1.0%増から0.1%増に下方修正した。バークレイズも0.3%増に見通しを引き下げるなど米景気回復の鈍さが意識されたことも米株式の売りにつながった。
午後に入ると米株式の売りが加速した。S&P500種株価指数が一時、昨年8月の安値を下回った。当面の下値メドを抜けたとの見方から、米株式の売りを促した。
相場は取引終了にかけて下げ幅をやや縮めた。週明け18日は米国がキング牧師誕生日の祝日で全市場が休みとなる。年初から米株式の急速な下げが続いた反動に加え、連休を前にして持ち高調整を目的とした買い戻しも広がった。
ナスダック総合株価指数も急反落。前日比126.586ポイント安の4488.417で終え、14年10月27日以来およそ1年3カ月ぶりの安値を付けた。インテルの急落をきっかけに半導体関連株に連動した売りが広がった。アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなど成長期待から相場のけん引役となっていた大型ハイテク株も軒並み下げた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落した。「IT(情報技術)」の下落率が最も大きかった。「エネルギー」や「金融」「一般消費財・サービス」も大きく下げた
NYダウ工業株30種(ドル)
15,988.08 −390.97
S&P500種
1,880.33
ナスダック
4,488.417−126.586
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅に反落し、約1年ぶりに1万7000円を割り込んだ。3月物は前日比700円安の1万6795円で取引を終え、同限月物の終値として2015年1月14日以来、約1年ぶりの安値をつけた。15日の大阪取引所の終値を355円下回った。
原油の大幅反落を手がかりに米株とともに売り進まれた。この日の3月物安値は1万6575円、高値は1万7605円だった。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は、乱高下の展開だった。
年初からの株安の動きが止まらず、原油安と併せてグローバル市場の不透明感が強まるなか、日本株は下値を探る展開が続いた。
大発会からの続落は6営業日で止まったが、その後も原油安警戒から海外市場が不安定な動きとなったことから底打ち感は強まらず、日経平均は1万7000円を割り込み、昨年9月の安値に迫る場面もあった。
後半にかけては、値を戻す動きも見られたが、反発局面では戻り売りが優勢となった。急落からの戻りが期待された週であったが下げ基調は継続し、日経平均は週間では550円の下落、週足では2週連続で陰線を形成した。
【来週の見通し】
来週は波乱の展開を予想する。
短期のテクニカル面ではいつ反発に転じても不思議ではない状況だ。
年初からの大幅下落で値ごろ感は出ており、騰落レシオなどからは割安感も強まっている。一方、今週も週間では下落となったことから底打ち感は強まらず、チャート形状は一段と悪化した
前半、中国のGDPや鉱工業生産など注目経済指標が19日に多数発表される。それまでは様子見が無難か。
一方、相場の下支え材料となりそうなのが、21日のECB理事会およびドラギ総裁会見。欧州は昨年12月に追加緩和を実施したばかりで、新たな策は望みづらいが、総裁発言が乾いた相場に刺激を与える可能性はある。
【東証主体別売買動向】
東京証券取引所が15日発表した1月第1週(1月4〜8日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)では、海外投資家は4471億2062万円の売り越しとなった。外国人の売り越しは2週ぶり。前週は13億7649万円の買い越しだった。個人投資家は5814億8790万円と4週ぶりの買い越しだった。信託銀行は345億8429万円と7週連続の買い越しとなった。
01月15日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=続落 9 3円安、円高、中国懸念で後場値を崩す
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【大引け概況】
15日の日経平均株価は続落した。大きく買い優勢でスタートしたが、寄り後は日経平均株価が次第に伸び悩み、後場は下値模索の動きに変わった。一時1万7000円トビ台まで水準を切り下げる軟調展開となった。
前日比93円84銭安の1万7147円11銭で終えた。2015年9月29日以来、約3カ月半ぶりの安値をつけた。
市場関係者の関心が高い中国株が軟調に推移し東京株式市場でも投資家心理が悪化した。昼すぎから外国為替市場で円相場が円高方向に進行し輸出関連に売りが出て相場を押し下げた。中国・上海株市場が軟調に推移するのを横目に次第に売り優勢の地合いに変わった。上海総合指数は昨年8月終値ベースの安値を下回って推移したことで、中国リスクが再び全体相場の重荷となった。
また、下げ止まったかに見えたNY原油先物価格も時間外で下落したことで投資家心理を冷やした。
日経平均は週間で550円85銭、3.11%下げた。年初からの9営業日で上昇したのは13日のみで、この2週間での下落幅は1886円(9.9%)だった。
JPX日経インデックス400も続落した。終値は前日比36.98ポイント安の1万2625.86だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、4.10ポイント安の1402.45で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4905億円だった。売買高は24億4875万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1115と全体の58%を占めた。値上がりは723、変わらずは97銘柄だった。
個別では、円高進行で輸出関連のトヨタやマツダが下落した。原油先物の下げを嫌気して国際石開帝石や石油資源が下げた。ブラジル事業の特別損失の計上を発表した川重も売られた。
ソニーが軟調、日本電産も値を下げた。さくらインターネットは値幅制限いっぱいに売られた。松屋、アデランスが大幅安。ハーツユナイテッドグループ、ライトオンなどの下げも目立った。
一方、ソフトバンクやNTTが上昇し、シャープも上げた。JALやANAHDも買われた。ヤマダ電機が急伸したほか、日本駐車場開発も高い。サンフロンティア不動産、ディップ、の上げも目立った。
東証2部株価指数も続落した大引けの2部指数は、前日比48.87ポイント安の4416.21となった。個別銘柄ではプラズマがストップ安。ラクトジャパン、ラオックスや理経、アートSHD、セメダインが下げた。一方、象印やマーチャント、ホクリヨウ、イムラ封筒、ノダ、SFJが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比17円23銭安い2495円57銭だった。外国為替市場で円高・ドル安が進み、一転して日本株相場は弱含み、新興株も売りに押された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で873億円、売買高は3億8116万株だった。個別銘柄ではドーン、フィスコ、FVCがストップ安。イメージワン、ビーマップ、ネクスグループ、アイサンテクが急落。半面、IPS、ミズホメディーがストップ高。リーバイス、エフアンドエム、Sシャワー、セリアやミズホメディは上昇した。
東証マザーズ指数も続落。終値は前日比25.11ポイント安い800.59と、昨年11月17日(789.26)以来の安値を付けた。売買代金上位のフィンテック関連銘柄や主力銘柄が後場に急速に下げ足を広げると、心理的な節目とされる800を2カ月ぶりに割り込む場面もあった。個別銘柄ではアークン、メタップスがストップ安。グリーンペプタイ、インフォテリやそーせい、ミクシィの値下がりが目立った。一方、Gunosyがストップ高。エイジア、アトラ、ファーストロジ、GMOメディアは上げた。
【指標一覧】
終値
日経平均
17,147.11
-93.84
日経平均先物
17,150.00
-160.00
TOPIX
1,402.45
-4.10
TOPIX先物
1,402.50
-10.50
東証2部指数
4,416.21
-48.87
JASDAQ
2,495.57
-17.23
マザーズ
800.59
-25.11
出来高
東証1部
2448750
2490588
東証2部
88300
17739
01月15日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=126円高と反発も買い一巡後伸び悩む。中国経済に対する不透明感は根強く
【前引け概況】
15日午前の日経平均株価は反発した。前日比126円27銭高の1万7367円22銭で前場を終えた。前日の米国株市場が急反発したことを受けて寄り付きから大きく買いが先行した。原油先物相場がひとまず下げ止まったことで、鉱業や商社など資源関連への買いが目立った。
日経平均は年初から前日まで約1800円下落した。値ごろ感から米株高や円安をきっかけとした買いが入りやすかった。日経平均は、朝方には一時前日比350円高まで上昇する場面があった。
しかし、中国経済に対する不透明感は根強く、きょうは上海株市場が軟調気味で推移していることもあって買い一巡後は伸び悩んでいる。
中国人民銀行(中央銀行)が10時15分ごろ、人民元の対米ドル基準値を前日に比べ小幅に元安・ドル高に設定した。資本流出への懸念が広がり中国・上海株相場が弱含み東京株式市場でも運用リスクを回避する姿勢が広がった。
■日経平均株価 17,367.22(+126.27)
■日経平均先物 17,340(+30)
■東証1部出来高 11.57億株
■東証1部売買代金 1.1兆円
■TOPIX 1,417.03(+10.48)
■騰落 上昇1,376/下落450
■日経JQ 2,523.02(+10.22)
■マザーズ指数 829.76(+4.06)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1056億円だった。売買高は11億5731万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1376と、全体の71%を占めた。値下がりは450、変わらずは108銘柄だった。
個別では、主力のソフトバンクやファナックが上昇した。資源関連の国際石開帝石や石油資源も上げた。シャープの上昇が目立った。JALが買われ、キーエンスも反発。サンフロンティア不動産、ヤマダ電機も大きく買われた。
一方、マツダや富士重が下落した。ブラジルの造船事業で特別損失を計上すると発表した川重が下げた。松屋が大幅安、イーレックス、星光PMCなども値を下げた。連日で買いを集めていたさくらネットが下落した。
東証2部株価指数は小幅に反発した。前引けの2部指数は、前日比6.35ポイント高の4471.43となった。イムラ封筒、マーチャント、SFJ、ホクリヨウ、象印や日本アビオが上げた。一方、ラクトジャパン、プラズマ、セメダイン、理経やアートSHDが下げた。
■東証全体値上がり率ランキング
1.エイジア(東マ:2352) 2005(+355)
2.シャープ(東1:6753) 129(+20)
3.ミズホメディー(JQ:4595) 1990(+288)
4.インフォテリ(東マ:3853) 1299(+186)
5.アトラ(東マ:6029) 1120(+144)
6.ファーストロジック(東マ:6037)3550(+415)
7.リアルワールド(東マ:3691) 3695(+395)
8.アクロディア(東マ:3823) 382(+40)
9.レカムHD(JQ:3323) 52(+5)
10.イムラ封筒(東2:3955) 293(+28)
■東証全体値下がり率ランキング
1.ラクトJPN(東2:3139) 1308(-300)
2.アークン(東マ:3927) 3290(-700)
3.ネクス(JQ:6634) 917(-181)
4.ADプラズマ(東2:6668) 463(-82)
5.ニッシキ(JQ:4920) 350(-61)
6.USシステムズ(JQ:3390)58(-9)
7.プロパスト(JQ:3236) 283(-42)
8.フィスコ(JQ:3807) 552(-80)
9.キムラタン(東1:8107) 7(-1)
10.ビーマップ(JQ:4316) 724(-101)
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日に比べ10円22銭高い2523円02銭。日経平均株価が反発したことで、新興市場にも買いが広がった。
ただ、きょうは東証1部銘柄を中心に買い戻されるなか、ジャスダック平均の上げは小幅にとどまった。ジャスダック市場の売買代金は概算で518億円、売買高は2億2659万株。
個別銘柄ではミズホメディー、IPS、アドソル、Sシャワー、SJIやドーン、アイサンテクが上昇した。半面、フィスコ、ネクスグループ、、日本色材、プロパスト、FVCは下落。新会社設立の発表で一時は15%高となったトレイダーズは続落した。
東証マザーズ指数も反発。前引けは前日比4.06ポイント高い829.76だった。インフォテリやそーせいが上げた。KDDIとの業務提携を発表したGunosyはストップ高買い気配が続き、取引が成立しなかった。一方、ミクシィやアークン、メタップスの値下がりが目立った。
01月15日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、上げ幅縮小 中国市場に警戒
【寄り付き概況】
15日前場寄り付きの日経平均株価は反発した。前日比300円程度高い1万7500円台前半で推移している。前日の米株高や円安進行で投資家心理が改善した。
昨年から低迷している原油価格に下げ止まりの傾向がみられるのも追い風となり、日経平均の上げ幅は一時350円を超えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
日経平均は年初から約1800円も下落した。米市場では原油先物相場が12年ぶり安値を付けて株安につながり投資家心理が悪化していた。足元の原油先物相場の続伸で東京株式市場でも資源関連に買い戻しが入り相場を下支えした。
【10時の概況】
10時現在の日経平均株価は前日比140円27銭高の1万7381円22銭で推移。
前日の米株高や原油先物相場の下げ止まりは支えになった。一方、市場関係者の関心の高い中国株や人民元の基準値の動向を見極めたいとの雰囲気がじわりと広がり、やや買い手控えられている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を縮小している。
前日の米株高、外国為替市場の円安進行、原油相場の下げ止まりと好材料が出ているものの日経平均の上げ幅は限られている。市場では「中国の動向次第で相場の環境が変わりやすいため投資家は持ち高を一方に傾けにくい」との声があった。
■日経平均株価 17,381.22(+140.27)
■日経平均先物 17,340(+30)
■TOPIX先物 1,715.50(+2.50)
■騰落 上昇1,426/下落404
■日経JQ 2,524.55(+11.75)
■マザーズ指数 825.35(-0.35)
東証1部の売買代金は概算で6487億円だった。売買高は6億6975万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1426と、全体の74%を占めた。値下がりは404、変わらずは103銘柄だった。
日経平均プラス寄与度トップはソフトバンクで、日経平均を15.18円押し上げている。次いでファストリが7.45円、ダイキンが6.55円、セコムが5.49円と続く。
マイナス寄与度は4.32円の押し下げでTDKがトップ。以下、富士重が1.06円、トヨタが0.98円、デンソーが0.94円と続いている。
業種別では33業種中31業種が上昇し、下落は証券・商品、輸送用機器の2業種のみ。値上がり率1位は空運で、以下、鉱業、小売、石油・石炭、サービス、倉庫・運輸と続いている。
個別では、半導体大手が設備投資を増やす計画を示し、半導体設備関連のスクリーンや東エレクが上昇した。イオンやヤマダ電が上げた。シャープの上昇が目立つ。ホンダ、ファナックがしっかり。一方、東電や中部電が下落した。朝方に買いが先行したトヨタやマツダが下げに転じた。さくらネットの下落が目立つ。三菱UFJ、日産自<、KDDIがさえない。
東証2部株価指数は反発した。象印やイムラ封筒が上げた。一方、アートSHDや朝日インテクが下げた。
■モバイルクリエイト<3669>
反発。タクシーやバス向けに車両などの移動体管理システムを提供する。
今日は地合いの好転に加え、前日に節目の450円を割り込んでいたこともあり、買いが入っているようだ。同社は14日引け後、16年5月期第2四半期累計(15年6〜11月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比16.1%減の22億3200万円、営業利益は同57.9%減の1億9500万円で着地した。
■Gunosy <6047>
ストップ高買い気配。KDDI<9433>とスマートフォン向けのメディア事業に関して業務提携すると発表している。同時に発表した15年6-11月期(第2四半期累計)決算は営業利益が1.77億円(前年同期は2.96億円の赤字)と従来予想3.10億円を下回り、16年5月期の通期営業利益見通しも11.28億円から4.07億円(前期は1.90億円)へと引き下げた。ただ、提携への期待が先行する。
225先物はアムロ・三菱・クレディ・松井・GS・JP・ソジェンが買い越し。
ニューエッジ・野村・ドイツ・モルスタ・バークレイズ・大和・みずほが売り越し。
TOPIX先物は日興・大和・GS・シティ・JP・パリバ・メリルが買い越し。
バークレイズ・HSBC・みずほ・クレディ・モルスタ・ニューエッジが売り越し。
外資系等は山パン(2212)、スクリーン(7735)、日駐(2353)、サンフロンティア(8934)に注目。
テクニカル的には太平電(1968)、GMOPG(3769)、関電化(4047)、ラウンドワン(4680)、ニコン(7731)、東祥(8920)、東鉄工(1835)、ポール(3657)が動兆。
<兜町カタリスト>
「単純」
誰かが買うから株は上がる。
誰かが売るから株は下がる。
古今東西不変の法則である。
しかし、相場は誰かが売ったから下がったではなぜか納得しない。
誰が売ったの?
どうして売ったの?
この解釈がないまま「意図的売買」で何となく納得させられるから市場は見えなくなる。
意図的売買は作意的売買。
本体株式市場は「儲けたい」という意図をもった売買の集合体。
それとは異なる意図というのは良く理解できない。
しかし、そうでない意図的売買が存在するのなら作意的相場形成となるのかも知れない。
だったら当然取り締まるべきだろう。
と自棄になって当たってみたところで株価が戻る訳でもない。
久々に聞かれたのは「相場は悲観の中で生まれ」のフレーズ。
しかし本当の悲観の時には言葉も出ず何も語れない。
まだ余裕はあるということだろうか。
昨日の日経平均は474円安。
一昨日の496円高がかき消された格好。
まさに一進一退。
一時700円を超える下落幅で12日の安値17218円を下回った。
でも9月29日の16901円には届かなかった。
そこからの戻りが300円弱での大引けだったから一つの目途は示された印象。
言葉は語られなくても株価と言う数字が語ってくれるのが相場でもある。
新聞の活字上は「リスク回避」とか「消極法的に向かった」などが目立つ。
お金を何かに投じなければならない機関投資家の立場だけが浮き彫りになった格好。
そもそも消去法で債券を買う個人投資家はいない。
こういう時に証券マスコミが誰を対象にしているのかが良く理解できる。
「リーマンの教訓今こそ」なんて日経1面には踊っている。
サブタイトルは「万一の備えう急げ」。
しかし結論は「歴史は単純に繰り返さないにしても傍観は禁物だ。
金融・財政政策を含め、リスクに対処できる体制を整えることが、必要な局面である」。
言葉は立派だが誰に何を求めているのかなかなか理解不能。
どうリスクに対処するのか。
政府や金融当局に何を求めているのか。
個人でいえば株を売ってしまえば良いのかどうか。
トレンドチックな曖昧模糊とした警鐘であるならば意味がなかろう。
長期金利の過去最低の0.190%に遭遇してまだ下がると見るのかもう底と見るのか。
単なる経済紙にそこまでは求められていないのかも知れないが・・・。
小賢しい既成概念で相場を見てはいけないことだけはわかった。
もっとも・・・。
10年国債利回りは0.19%と過去最低を記録した後は0.230%に上昇した。
これを見れば今朝のシカゴ225先物の反発は予測できただろう。
たぶん重要なのは後場に明日のNY動向を考えて推理することなのかも知れない。
当たり前と言えば当然のことだが、所詮全体市場の主役は残念ながらNY。
彼らが寝ている間に、チマチマとした尻尾のような東京市場のことなど考えはしない。
胴体が動けば尻尾は動くのだから戦場のカナリアのような東京市場では夜の動きを読まざるを得ない。
ひょとすると東京とNYのリズムを読むことが重要なのかも知れない。
不協和音なのが調和しているのか。
そのハーモニーを感じることは短期的投資家には結構重要だろう。
やはり、というかそうだったかというのが裁定買い残の減少。
1月8日のSQを過ぎた時点で、つまり5日続落時点で裁定買い残は7421億円減少。
昨年6月以来約7カ月ぶりの減少幅で2兆5597億円となった。
7500億円の減少で日経平均株価は1335円(7%)の下落。
今週も減っているだろうから、もう悪さをする原資も尽きてこようか。
昨日の日経平均株価は472円の下落だったが空売り比率は40.2%。
これも限界値近辺でウロウロするようになった。
本来なら45%に近付いていても良い筈なのになぜか思いとどまった。
SQ値17420円に対しては昨日まで2勝2敗の五分。
今日上まわれば勝ち越しとなる。
24か月移動平均がその上の17510円水準。
そして先週末の日経平均は17697円。
ココを上回ってくれれば第1週よりも上になり月末まで頑張れる基準となる。
月足陽線基準は18450円。
昨年末なら見下ろしていた水準だが今ははるかな峰に映る。
誰も言及しないのが東証1部の単純平均株価。
昨日段階で2763.87円。
昨年末は3066.29円だった。
それだけでも大きな下落。
しかし昨年初は3042.60円、昨年安値は10月の2906.63円。
ココは完全に下回っている。
その前の安値は2014年10月の2693.50円。
そう遠くない地点まで残念ながら来ている。
そして、この水準こそが市場心理の重苦しさにつながっていようか。
因みにバブル期には19130円だったのが歴史。
「経済の実態は日経平均株価より、単純平均株価の方が良く表している。
まさに日本のデフレ環境の実態を、この単純平均株価は物語っている」と未来かたる氏。
日経平均の25日平均からはマイナス7.6%。
騰落レシオは62.98%。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス5.846%。
買い方はマイナス14.746%。
Quick調査の信用評価損率(1月8日現在)はマイナス12.59%と悪化。
日経VIは31.76。
とはいえ・・・。
これらの紙芝居的歯止めはまだ効いている。
つまり平時の値動きの範疇での下落。
これが効かなくなってくると乱世の相場への移行。
そのギリギリの潮目は7日続落手前の一昨日だったと考えている。
ただ日経平均採用銘柄のPERは14.41倍でEPSは1196円とこれも悪化。
PER16倍で19136円にしかならない。
来期10%増益でPER16倍でも21049円。
株価の面だけでなく株の面も少し悪化してきている。
起きていることは売る必要を持った向きの売り。
業績もなにも関係なくキャッシュが必要だから売らなければならないという理由。
市場は冷酷な場所で落ちた犬に石を投げる場所。
だからヒトの不幸をネタにした売りにその他大勢が乗じる場所でもある。
しかし本尊の売りが終われば「そして誰もいなくなった」。
あとは買い戻し競争やチキンレースにいとも容易く変身する場所でもある。
買う必然性を持つ向きは滅多にいないが、売る必然性はいつでも生じるもの。
そしていつでも換金売りが可能なのが株式市場の特性でもある。
「立つんだジョー」と市場関係者。
丹下ジムだって復活した。
株のジャングルに生きるということは決してぬくぬくでなく時に牙をむかねばならいもの。
「明日のために」は「果てしなき死闘」もある。
しかし「燃える野獣になって。帰れ!輝くマーケットに」。
「やるぞ!やるぞ!やるぞ!俺らにゃ闘う意地がある。
明日はきっと何かある。あしたはどっちだ♪」。
「日本中が熱狂する魂の傑作相場」はきっと来る。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
santec(6777)・・・動兆
santecに注目する。
同社は光通信用部品と光測定器が中核。
白内障手術用に開発した高精度の眼軸長測定装置や面発光レーザー技術に期待感。
(464円)
(兜町カタリスト櫻井)
01月15日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
15日の東京株式市場はNYダウ株高(227ドル高)に。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値にさや寄せする格好から、日経平均は反発して始まろう。
日経平均株価予想レンジは、1万7300円−1万7700円
リバウンドが意識されやすい。自律反発の域は脱せないだろうが、短期的なリバウンド狙いは有効だろう。
ただし、買い一巡後は中国市場を睨みながらの相場展開となるほか、週末要因からポジション調整の動きなども出やすく、もみ合い展開が強まりやすい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1240万株、買い1100万株で、差し引き140万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額は買い越し。
売りセクターに、電機、小売、建設、食品、金属、精密、サービス、通信、商社、薬品など。
買いセクターに、通信、自動車、ゴム、鉱業、サービス、建設、機械、情報通信、鉄鋼、石油、小売など。
【注目材料】
ホクリヨウ <1384> [東証2] 9-11月経常が89%増益で着地した。
メディア工房 <3815> [東証M] アイドル専門クラウドファンディングサービスを開始する。
Gunosy <6047> [東証M] KDDIとスマートフォン向けメディア事業で業務提携する
シンプロ <6086> [東証M] 3-11月経常が通期計画を超過し、株主優待制度を新設する。
エスクロAJ <6093> [JQ] 株主優待制度を新設する。
トレイダーズ <8704> [JQ] 投資事業と金融ソリューション事業を営む投資会社を設立する。
【予定】
■15(金)
【国内】
《決算発表》
KG情報、川崎地質、くろ工、ユナイテッドU、協和コンサ
【海外】
EU財務相理事会(ブリュッセル)
米12月生産者物価・小売売上高(22:30)
米1月NY連銀製造業景気指数(22:30)
米12月鉱工業生産・設備稼働率(23:15)
米1月ミシガン大学消費者信頼感指数(16日0:00)
《決算発表》
U・S・バンコープ、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【NY概況】
14日NYダウ工業平均は急反発し、前日比227ドル64セント高の1万6379ドル05セントで終えた。上げ幅は昨年12月4日以来およそ1カ月半ぶりの大きさ。
NY原油先物相場が続伸して市場心理がやや改善し、シェブロンやエクソンモービルの石油大手株を筆頭に幅広い銘柄に買いが入り、ダウ平均の上げ幅は午後に一時330ドルを超えた。
前日に364ドル下落して約3カ月半ぶりの安値を付けていたことから、買い戻しが上昇に拍車をかけた面もあった。
ダウ平均は取引終了にかけては伸び悩んだ。午前には下げに転じる場面もあり、日中値幅は406ドルに達した。
米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は市場予想に反して前週比で増えたが、相場への影響は限られた。
ナスダック株価指数も急反発し、前日比88.938ポイント高の4615.003で終えた。
業種別S&P500種株価指数は10業種すべてが上げた。「エネルギー」や「ヘルスケア」「IT(情報技術)」などの上昇が目立った。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,379.05 +227.64
S&P500種
1,921.84 +31.56
ナスダック
4,615.003 +88.938
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反発した。3月物は前日比285円高の1万7495円で取引を終えた。14日の大阪取引所の終値を185円上回った。
原油相場の上昇を受け、米株の上昇とともに買われた。前週から下げ進んだのを受けて自律反発を見込んだ買いも入った。この日の3月物高値は1万7580円、安値は1万6920円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17495 ( +185 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17525 ( +215 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
14日の東京株式市場は、厳しい流れとなった。前日の米国株安、外国為替市場での円高進行、寄り付き前に発表された昨年11月の機械受注統計の予想以上の悪化、後場伝えられたインドネシア・ジャカルタでの爆発事件などマイナス材料が重なり、一時1万7000円大台を割り込む急落となった。大引けにかけて、中国・上海株式市場の上昇などを手掛かりに、買い戻しが入り下げ渋ったものの、前日の上げ幅(496円高)をほぼ帳消しにした。
さて、明日(15日)の東京株式市場は、週末でポジション調整の売りが予想されるものの、きょう後場後半の下落幅縮小の流れを引き継ぎ、押し目買いや買い戻しの動きが出て、日経平均株価は週末意外高の展開もあると考える。
「強気相場は悲観の中から生まれる」との相場格言ではないが、あまりにも大きく下げたことで、市場の見方も警戒一辺倒ではなくなってきていることも事実。
市場関係者からは「日経平均株価は一時、前日比771円安の1万6944円と、フシ目とされる1万7000円を約3ヵ月半ぶりに割り込んだ。
これで、一段と投資家心理は悪化したものの、最後の防衛ラインともいえる昨年9月29日安値の1万6901円はなんとかし死守した。ただ、連日の価格変動の激しさについて行けない個人投資家も多い」との見方が出ていた。
【注目の開示銘柄】
■イムラ封筒[3955]
16年1月期通期予想の修正を発表。営業利益は従来予想比41.5%増の5億8000万円(前期実績2億4400万円)、純利益は同80.0%増の4億5000万円(同1億3900万円)とした。官公庁需要を中心に封筒や封入事業が好調だという。配当予想も修正し、期末一括配当を従来予想の3円から5円に引き上げた。14日終値は265円(▲4)。
■古野電気[6814]
16年2月期第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比29.2%増の27億円、純利益は同19.8%増の26億円だった。海外での魚群探知機の需要が堅調だったほか、有価証券の売却益も発生した。これに伴い通期見通しも修正。純利益は従来予想比38.9%増の25億円で着地する。14日終値は791円(▲6)。
■ヤマダ・エスバイエルホーム[1919]
16年2月期通期予想の修正を発表。営業利益は従来予想比20.0%増の3億円(前期実績は12億7500万円の赤字)、純利益は同50.0%増の1億5000万円(同56億9700万円の赤字)とした。医療介護施設や賃貸マンションなど大型物件の受注で収益が押し上げられるという。14日終値は78円で前日と変わらず。
【引け後のリリース】
カネカがセメダイン株を51%所有する親会社に
■セメダインは布に直接回路形成する着用デバイスを「ウェアラブルEXPO」に出展中
カネカ<4118>(東1・売買単位千株)とセメダイン<4999>(東2・売買単位100株)は14日の取引終了後、カネカによるセメダイン株式の公開買い付けが2015年12月9日から16年1月13日をもって終了し、決済開始日の2016年1月20日以降、カネカはセメダイン株式を議決権所有割合にして51.00%所有する親会社に(セメダインは連結子会社に)なると発表した。
カネカはこれ以前も約29%を保有し筆頭株主だった。発表を一部抜粋すると、この公開買付けは対象者株式(セメダイン株式)の上場廃止を企図したものではなく、本公開買付け成立後も引き続き対象者株式の上場を維持する方針であり、上場廃止基準に抵触するおそれが生じた場合、当社は、立会外分売や売出し等の上場廃止の回避のための方策について対象者と誠実に協議し検討したうえで、対象者株式の上場が引き続き維持されるよう最善の努力を行うという。
セメダインは1月6日付で、布に簡便に導電性が付与でき、かつ布への接着・追従性に優れた導電性ペースト『セメダインSX−ECA』を発表。布のしなやかさを損なわず、布に直接、回路形成とチップ実装できる新たなウェアラブルデバイスを実現し、「第2回ウェアラブルEXPO(第45回ネプコンジャパン2016)」(16年1月13日(水)〜15日(金)、東京ビッグサイト)で製作した衣装の展示や制作過程のPVを公開している。
セメダインの14日の株価終値は559円(8円高)となり、東証2部指数が1.9%安となった中で強さが光った。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
01月14日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=大幅反落 474円安、米株安を引き継ぎ急反落、下げ幅一時700円
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
14日の日経平均株価は大幅反落し、前日比474円68銭安の1万7240円95銭で取引を終えた。
大きく売り優勢に傾き、取引時間中に日経平均株価は一時770円強の下げで1万7000円大台を割り込む場面があった。大引けにかけて買い戻しが入り下げ渋ったものの、前日の上げ幅をほぼ帳消しにする下げとなっている。
取引開始直後から売り注文が殺到。取引開始前に発表された昨年11月の機械受注統計が市場予想を下回ったことも重荷となり、運用リスクを避ける姿勢が強まった。東証1部の全上場銘柄の9割以上が下落するなど、主力株を中心に幅広い銘柄が売られた。
昨年11月の機械受注は、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整値)が前月比14.4%減と3カ月ぶりのマイナスとなった。
市場予想よりも落ち込みが大きく、売り材料となった。
原油安や世界経済の先行きに対する警戒感は根強く、国内外の悪材料が重なる形で売りが増えた。
後場中ごろには、日経平均が1万7000円を割り込んだところでは、買い戻しの動きが活発化。「個人投資家は下落した主力株に買いを入れていた」といい、市場が注目する中国・上海株式相場が上昇に転じると、下げ幅は一段と縮小した。主力株などに押し目買いが入り下げ幅を縮小する格好となった。
JPX日経インデックス400は大幅反落。終値は前日比323.92ポイント安の1万2662.84だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅反落し、35.54ポイント安の1406.55で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8562億円。売買高は26億0001万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1795、値上がりは104、変わらずは36だった。
個別では、トヨタやファナック、ソニーなど主力株が下落。村田製作所、ファーストリテイリングなどが大きく下げ、三菱UFJや野村など金融株も下げ、小野薬を中心に医薬品株も売られた。資源価格の先安観の台頭で石油関連株が下落。住友商や三菱商など商社株も安かった。
一方、米クアルコムと合弁会社を設立すると発表したTDKが逆行高。ニコンやSUMCOも上昇した。アクリーティブがストップ高、VOYAGE GROUPも買われた。ベスト電器、ビックカメラも買いが優勢だった。
東証2部株価指数も大幅反落した。大引けの2部指数は、前日比83.95ポイント安の4465.08となった。個別銘柄ではラオックスとアートSHD、Fastep、アドバンスクリエ、システムソフト、青山財が売られた。一方、理経、日アビオ、くろがね工作所、Jトラストと技研製作所が買われた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比47円70銭安の2512円80銭だった。2015年10月5日(2505円59銭)以来、およそ3カ月ぶりの安値を付けた。前日の米株安と円高進行で日経平均株価は474円安と大幅に下落した。新興市場でも投資家心理が悪化、主力株を中心に幅広い銘柄が売られた。主力株で構成するJASDAQ―TOP20も反落した。
昨年12月より物色が続いていたフィンテック関連の下落が目立った。
相場全体の地合い悪化で個人の投資余力が細りテーマ物色が一巡したのも相場の重荷となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で744億円、売買高は1億5230万株だった。個別銘柄ではエスプール、SOLHD、グリムス、アイサンテクやクルーズが下げた。一方、SJI、フィスコ、レイがストップ高。FVC、JHD、日本色材、ネクスグループが上げた。自動運転関連として注目を集めたドーンは11日続伸した。
東証マザーズ指数も反落した。終値は前日比27.01ポイント安い825.70だった。 個別銘柄ではアークンがストップ安。そーせいやグリンペプが下げた。フィンテック関連とされるインフォテリ、リアルワールド、ラクーンは下落した。一方、初の配当実施を発表したベステラが上げた。ALBERTやショーケース、ファーストロジ、BEENOSは上昇した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,240.95
-474.68
日経平均先物
17,310.00
-390.00
TOPIX
1,406.55
-35.54
TOPIX先物
1,413.00
-28.00
東証2部指数
4,465.08
-83.95
JASDAQ
2,512.80
-47.70
マザーズ
825.70
-27.01
出来高
東証1部
2600010
2856274
東証2部
109780
22123
01月14日 相場概況(14時)
日経平均株価(14時)=1万7000円割れ 取引時間中で3カ月半ぶり
【14時現在の概況】
日経平均株価は前日比716円28銭安の1万6999円35銭で推移。
取引時間中としては昨年9月29日以来となる17000円台割れとなっている。昨年9月安値である1万6901円に迫っており、大型株を中心にきつい地合いに。なお、長期金利は0.1900%と過去最低を更新している
東証1部の値上がり銘柄数は53、値下がりは1872、変わらずは8と、値下がり銘柄の割合が90%超に達する全面安商状となっている。
日経平均構成銘柄の値上がりは2銘柄にとどまり、223銘柄が下落。マイナス寄与度トップはファストリで、日経平均を62.76円押し下げ。以下、ファナック <が35.5円、ソフトバンクが34.01円、KDDIが32.25円の押し下げと続く。
プラス寄与トップはTDKで、日経平均を1.57円押し上げ。ニコンが1.57円で続いている。
業種別では33業種すべてが値下がり。下落率1位は鉱業で、以下、医薬品、機械、卸売、水産・農林、電気機器と並ぶ。
■日経平均株価 16,999.35(-716.28)
■日経平均先物 16,990(-710)
■TOPIX先物 1,386.50(-54.50)
■騰落 上昇53/下落1,874
■日経JQ 2,494.56(-65.94)
■マザーズ指数 803.89(-48.82)
上海総合指数後場の寄り付き
2,917.54 前日比-32.06 -1.09%
【中国関連NEWS】
中国人民銀行(中央銀行)はきょう14日、大規模な買いオペを実施する予定だという。実施規模は1600億元(約2兆8800億円、7日物)となる見通しだ。
大規模な買いオペを実施する背景には、流動性の供給を通じて急落する中国本土の株式市場を押し上げる狙いがあるとみられている。
中国証券監督管理委員会は13日、声明文を発表し、マーケットの安定を維持する方針を改めて強調した。上海総合指数が同日、節目の3000ポイントを割り込んだことを受けたものだ(前日比2.4%安の2949ポイントで終了)。
声明の中では、特に需給悪化の懸念を払しょく内容が目立っている。まず、IPO制度の改変(許認可制から登録制への移行)に関しては、「改革は秩序的に徐々に進めるもの」と指摘。「新株発行のペースや価格は、一気に開放することはなく、新株の大規模な供給拡大がもたらされることはない」と説明した。
また、大株主による大規模な売却の懸念に対しても、「監督当局は、大口取引に対して窓口指導を実施している」と、投資関心理の安定に努めている。
同売却懸念に関しては、上海と深センの両取引所も13日、監視の体制を強める意向を表明。「大株主の売却や大口取引の状況を注視すると同時に、大口の買いが入った後に、続けて売りを出す行為に対しては、重点的に監視措置をとる」と宣言した。
「昔ばなし」
年初からの世界的株安。
年初から7日までの間に世界10カ国の株式時価総額は3.5兆ドル(410兆円)消えた。
昨年末の世界時価総額は54.6兆ドル(6400億円)。
因みに上海・シンセン・香港で150兆円、日本が30兆円、インド17兆円、韓国4兆円。
結構な消え方であった。
原油安に伴う産油国特にサウジのオイルマネーの逃亡だという見方もある。
あるいはマネー創造のためにサウジが同国の石油輸出会社サウジアラムコのIPOを模索しているとも・・・
時価総額ではエクソンモービルの37兆円を上まわると試算されている同社。
もしも本当にIPOがされるのなら、資金の吸い上げはかなり大きなストローで行われそうだ。
そして最近騒がれるのは「魔の10時15分」の声。
中国人民銀行が人民元の基準値を発表する時間であり、東京市場のボラが急上昇してきた。
人民元安→円高ドル安の構図を見てからの株売り。
単純だが無視できない。
久々にREITの話題。
米不動産運用のプロのコメント。
「中国でも需要が供給を上回る状態なのはネットショッピングの恩恵を受ける物流や倉庫施設。
昨年の東証REIT指数は8%下落したが、高利回り銘柄の郵政3社への資金移動の影響は大きかった。
低金利の継続で長期金利と上場REITの分配金とのスプレッドは3.3%まで拡大。
過去の平均を0.5%上回っている。
年間成長率は高くないだろうが相対的な利回りの高さを評価。
東証REIT指数は年間12%程度の上昇を予想する。
注目はオフィスとホテル。
最近では金融の丸の内よりもテクノロジーの渋谷の方が収益拡大機会が多い。
インバウンド効果でホテルの収益も年間10〜20%の伸びだ。
ヘルスケアも期待分野。
米国ではヘルスケアがREITに占める割合は大きいが日本はまだまだだ。
米国で最も強気なのは賃貸住宅。
若年層の需要は拡大している」。
1月14日は株高の特異日という説。
日経平均プロフィールで調べてみると・・・。
1月最高14日(37勝12敗)75.51%、最低12日(24勝25敗1分)48.0%。
2月最高11日(12勝3敗)80.00%、最低21日(20勝30敗)40.0%。
3月最高15日(34勝16敗)68.00%、最低22日(22勝27敗)44.90%。
4月最高2日(35勝19敗)64.81%、最低9日(23勝30敗)43.40%。
5月最高4日(23勝7敗)76.67%、最低16日(19勝32敗)37.25%。
6月最高30日(38勝16敗)70.37%、最低6日(21勝33敗)38.89%。
7月最高1日(36勝17敗)67.92%、最低22日(19勝34敗1分)35.85%。
8月最高29日(35勝19敗)64.81%、最低7日(21勝32敗)39.62%。
9月最高23日(4勝2敗)66.67%、最低4日(18勝35敗)33.96%。
10月最高29日(35勝20敗)63.64%、最低8日(19勝31敗)38.0%。
11月最高22日(35勝18敗)66.04%、最低7日(16勝38敗)29.63%。
12月最高26日(40勝14敗)74.07%、最低5日(23勝31敗)42.59%。
以下は「島の昔話」という寓話。
↓
むかしむかし。
兜町という静かな島にたくさんの投資家さんが住んでいました。
友だちは、株を扱う動物たちです。
島の人たちは動物たちとバトルをして遊んでいました。
「はっけよい、売ったり買ったり」
「クマさんがんばれ、ウシさんも負けるな」
だけど勝つのはいつもクマさん。
大きな体のウシも気が弱いのでクマさんにはかないません。
つな引きもしています。
島の人たちと動物たちの勝負です。
動物たちの中には、体の大きなクマやウマやシカがいました。
しかし島の人たちは動物たちのフェイントにかかって勝てません。
「つな引きも、クマさんの勝ち!」
ある日、ウシの背中に乗って島のヒトが峠を登っていくと峠の頂上でクマが困っていました。
「どうしよう? もっと上に行くと餌がなくなってしまう」。
島のヒトたちはクマの言葉を信じて「そうだね。もう少し下に行こうよ」とクマをウシの背中に乗せて付き合いました。
「よし、ちょうどいいところまで来たね。
さあここからは上を目指して餌を探そう」
ところがクマたちは「いやいやもう少し谷を下らないと蜂蜜はなさそうだよ」。
島の人たちはしぶしぶこの話にのってさらに谷を下って行きました。
疲れたウシを追いながら、これ以上は下れないという海辺まで来た時にクマたちは隠していた蜂蜜をなめ始めました。
「これくらい下でないとおいしくないんだよ。
ここまで付き合ってくれてありがとう」。
クマたちは別の島の方向にむかって泳いで行ってしまいました。
ウシはお腹が減って死にそうな思いをしているのに背負ってもらったクマは元気に餌を蓄えていたのです。
早い話がクマにだまされただけ。
島の人たちは「もう二度とクマの動きにつきあうのは止めよう」と心に誓いました。
そしてまた峠をのぼりはじめた時。
「今度はクマさんに会いませんように」と祈りました。
おしまい。
(櫻井)。
01月14日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=大幅反落 647円安の1万7068円 リスク回避ムード再燃
【前引け概況】
14日午前の日経平均株価は大幅に反落した。午前の終値は前日比647円55銭安の1万7068円8銭だった。
前日の米国株市場が大きく下げたことや為替が円高で推移していることなどを背景にリスク回避ムードが再燃し、大きく売りが優勢となった。
寄り前発表の11月の機械受注が事前の市場予測を大幅に下回ったことも嫌気された。日経平均は一時1万7004円まで売られ、大台攻防となったが、その後は突っ込み警戒感からやや下げ渋った。
東証1部の値下がり銘柄数は全体の9割以上に達した。業種別では医薬品や機械のほか、円高進行を嫌気した電気機器、自動車などの下げが目立つ。
東証1部の売買高概算は12億1580万株、売買代金概算は1兆2740億円。値上がり銘柄数は51、対して値下がり銘柄数は1865、変わらずは19銘柄だった。
日経平均構成銘柄の値上がりは2銘柄にとどまり、222銘柄が下落。
マイナス寄与度トップはファストリで、日経平均を59.63円押し下げ。以下、ファナックが33.15円、KDDIが29.19円、ソフトバンクが26.48円と並んだ。
プラス寄与トップはTDKで、日経平均を3.53円押し上げ。ニコンが1.49円で続いた
個別ではトヨタ自動車、マツダなどが売られ、三井住友フィナンシャルグループなど銀行も安い。ファーストリテイリングも大きく下げた。ヒト・コミュニケーションズ、竹内製作所、MonotaROなども大幅安。ニプロも値を下げた。
軟調な資源価格を背景に、三井物や新日鉄住金なども売られている。鉱業や水産、保険株も安い。半面、VOYAGE GROUPが急伸、いちごグループホールディングス、さくらインターネットなども高い。ビックカメラ、TDKも堅調。
東京株式2部市場は反落。前引けの2部指数は、前日比111.71ポイント安の4437.32となった。個別銘柄では川上塗料、Fastep、インテリックス、オーミケンシが売られた。一方、理経、川崎近船、マルゼン、キーウェアは買われた。
■日経平均株価 17,068.08(-647.55)
■日経平均先物 17,080(-620)
■東証1部出来高 12.15億株
■東証1部売買代金 1.27兆円
■TOPIX 1,391.53(-50.56)
■騰落 上昇51/下落1,865
■日経JQ 2,503.74(-56.76)
■マザーズ指数 811.44(-41.27)
■東証全体値上がり率ランキング
1.SJI(JQ:2315) 121(+30)
2.フィスコ(JQ:3807) 632(+100)
3.レイ(JQ:4317) 430(+64)
4.アクリーティブ(東1:8423)463(+61)
5.VOYAGE(東マ:3688) 1591(+196)
6.ドーン(JQ:2303) 3560(+430)
7.VIX短期先物(東1:1552)743(+80)
8.J−HD(JQ:2721) 540(+55)
9.ベステラ(東マ:1433) 7690(+700)
10.ネクス(JQ:6634) 1077(+92)
■東証全体値下がり率ランキング
1.雑貨BL(JQ:3331) 49(-10)
2.エスプール(JQ:2471) 733(-141)
3.マルカキカイ(東1:7594) 1449(-251)
4.アイサンテクノ(JQ:4667)6500(-1120)
5.パソナG(東1:2168) 700(-109)
6.フリークアウ(東マ:6094) 2091(-298)
7.ナガワ(JQ:9663) 3840(-545)
8.ジグソー(東マ:3914) 4440(-630)
9.ヒトコム(東2:3654) 2783(-387)
10.リアルワールド(東マ:3691)3170(-440)
VOYAGEGROUPが「フィンテック」組織新設など好感し一時ストップ高
ネット広告最適化システムなどのVOYAGE GROUP<3688>は14日、10時過ぎにストップ高の1695円(300円高)まで上げ、活況高。本日付で「ブロックチェーンやビットコインなど、新しい技術を活用したFinTech(注・フィンテック、金融IT)領域の研究開発を行う「FinTech Lab」を新設した」と発表。
【新興株前引け】
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比56円76銭安の2503円74銭だった。前日の米株安や円高進行で投資家心理が悪化した。午前の中ごろに中国・上海株式市場で上海総合指数が昨年来安値を一時下回ったのも重荷となり、主要銘柄を中心に売られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で431億円、売買高は9693万株だった
個別銘柄ではエスプール、アイサンテクノ、グリムス、プロパスト、アクモスなど売られた。半面、SJI、フィスコがストップ高。JHD、レイ、ネクスグループありがとうS、夢の街創造委員会など買われた。自動運転関連として物色が続いていたドーンは朝安後、前引けにかけて大幅に上げた。
東証マザーズ指数も反落した前日比41.27ポイント安の811.44と反落。
個別銘柄ではフリークアウト、ジグソー、リアルワールド、デザインワンやインフォテリ、アイリッジが売られた。一方、ベステラ、ホットリンク、BEENOS、セレス、ファーストロジ、ITMは買われた。
01月14日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、下げ拡大 企業業績に懸念
【寄り付き概況】
14日前場寄り付きの日経平均株価は大幅反落した。
取引開始直後から売り注文が殺到し、日経平均の下げ幅は600円を超え、1万7000円割れが目前まで迫った。
前日の米株安や円高で投資家心理が悪化。運用リスクを避ける動きが先行している。
原油価格の下落や世界経済の先行きに対する警戒感も根強く、リスク資産の株式から資金を引き揚げる動きが強まっている。東証1部の96%が下落するなど、幅広い銘柄に売りが広がっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は大幅反落している。
【10時の概況】
10時現在の日経平均株価は前日比621円67銭安の1万7093円96銭で推移。
原油安や米株安など外部要因に加え、複数の悪材料が重なった格好だ。日経平均先物3月物は節目の1万7000円を一時割り込んだ。
日経平均構成銘柄の値上がりは2銘柄にとどまり、223銘柄が下落。マイナス寄与度トップはファストリ で、日経平均を69.04円押し下げ。以下、ファナック が36.68円、KDDI が24.01円、ソフトバンク が22.83円の押し下げと続く。
プラス寄与トップはニコンで、日経平均を1.69円押し上げ。TDK が1.18円で続いている。
東証1部の値上がり銘柄数は43、値下がりは1858、変わらずは29と、値下がり銘柄の割合が90%超に達する全面安商状となっている。
業種別では33業種すべてが値下がり。下落率1位は水産・農林で、以下、鉱業、ゴム製品、電気機器、ガラス・土石、医薬品と並ぶ。
■日経平均 17,093.96(-621.67)
■日経平均先物 17,080(-620)
■TOPIX先物 1,395.00(-46.00)
■騰落 上昇43/下落1,859
■日経JQ 2,513.71(-46.79)
■マザーズ指数 817.03(-35.68)
個別では、ソニーやファストリなど主力株が下落。軟調な資源価格を背景に、三井物や新日鉄住金なども売られている。鉱業や水産、保険株も安い。一方、さくらネットやニコンは買われている。
東証2部株価指数は大幅反落した。ラオックスや象印が下げ、キーウェアやTOREXが上げた。
225先物は野村・大和・シティ・パリバ・SBI・ドイツが買い越し。
アムロ・三菱・クレディ・日産・GS・JPが売り越し。
TOPIX先物は大和・パリバ・ドイツ・メリルが買い越し。
UBS・HSBC・クレディ・アムロ・シティが売り越し。
外資系等は栗田工(6370)、富士重工(7270)、芙蓉リ(8424)、テルモ(4543)、アイシン(7259)に注目。
テクニカル的にはジョイ本田(3191)、大有機(4187)、マンダム(4917)、デジア(2326)、ヒトコム(3654)、関東電化(4047)が動兆。
<兜町カタリスト>
「残念ながら」
もぐら叩きというかメンタル道場というか・・・。
市場精通者のコメントは「明日のジョーではないですが、
攻めたところに、逆襲喰らったような・・・」。
原油安や米企業収益への懸念から売られたNY株式との解釈。
しかし原油は下げ止まっており決算もとりわけ悪化してはいない。
つまり下げの原因不明から取ってつけたような言葉。
投資解釈において「浮上」とか「後退」などの曖昧模糊とした言葉は意味不明を表現しているに違いない。
むしろ日本株の連騰つぶしという被害妄想が浮かんでくる。
上海の3000ポイント割れの影響の半日遅れの到来と言った方がこれも残念ながらスッキリ。
夜と昼が逆転した時間差は埋めようもなく、勝手に海の向こうから押し寄せるから厄介なものだ。
ようやく到来した「初上がり」の喜びを残念ながらかき消してくれた。
年初来JASDAQのドーンが7日連続ストップ高。
だから今年の相場はドーンと動くなんてダジャレは通用しそうもない。
CME225終値は結局元の黙阿弥の17200円台。
先週末のSQ値17420円を挟んでの上下波動で2勝1敗。
「日経平均が500円近く戻しても空売り比率は40.1%」なんて後講釈にしか過ぎない。
これでは1月14日は株高の日のアノマリーも今年は消えそうな気配。
「ヘッジファンドのカウンター 攻撃!! 迎撃ミサイル撃てるか!?」との声も。
日経朝刊では原油安の問題についての解説。
「エネルギーコストの削減を単純に喜べない。
資源国向けビジネスに悪影響が出る」との声。
あるいは「株安や先進国の通貨高、リスク回避の姿勢が実体経済を揺さぶる懸念」とも。
原油価格が10%下落すると世界の鉱工業生産は0.76%低下するという。
しかし、産油国でなく消費国である日本の場合は事情が少し異なる。
ガソリンや電気代が安くなれば企業の経費が減り、個人消費も上向く。
みずほ総研の試算では・・・。
原油がバレル30ドルになると40ドルの時より実質GDPを1年目に0.11%押し上げる。
2年目には企業業績の改善で設備投資が増加。
押し上げ効果は0.34%まで拡大する。
もしもバレル25ドルまで下がると、2年目に0.51%の押し上げ効果になるという。
この波及効果に目をつぶり世界経済の減速を憂うるのが正しいのか。
あるいは事実を直視し原油安を礼讃するのが正しいのか。
後者に決まっているのだろうが、市場は浮気者で小心者なのだろう。
他の懸念を持ち出してこの好材料を打ち消している。
因みにタマゴの値段は高値一服。
背景は増産と暖冬とされるが、12月にピークを迎えて反落した構図は株価と重なる。
興味深いのは「小売り、客単価高めて稼ぐ」の見出し。
主要小売84社の業績を集計すると、59社の売上か増加。
「高め消費を取り込み、客単価を上げたことが好業績をけん引した」との解釈。
過去最高を更新したローソンは野菜飲料で女性を引き付けた。
傘下の高級スーパー成城石井も貢献。
セブンイレブンは女性・単身世帯向け総菜や弁当が拡大。
Fマートは味にこだわったラーメンが奏功。
無印良品も素材を改良した脚付きマットなどが売れた。
ニトリも高めのソファが好調。
ABCマートは訪日客向け高単価スニーカーが人気。
一方でユニクロは客数減に見舞われている。
安いから買うという時代は消え、欲しいものを買う時代になっているということ。
価格ではなく良いもの欲しいもの。
消費者心理はデフレにはもう飽きたのかも知れない。
成熟社会での生き残り戦術になるのだろう。
そしてココを読み間違えると戦略が徒労となる可能性がある。
日経1面トップは「三菱UFJ銀、フィリピン大手銀に出資」の見出し。
TPPなどで重要性を増す東南アジアでの足ががりは悪くはなかろう。
しかし、象徴的だったのは三菱UFJの時価総額が直近、従来の2位から4位に転落したこと。
1位のトヨタは不動だが、2位NTT,3位ドコモと通信セクターに抜かれた。
NTTやドコモに抜かれるのは2012年秋以来のこと。
というかアベノミクス発足以来初の出来事。
加えれば海外投機筋の円の持ち高も12年10月以来の買い越し。
底流では地殻変動が少し起きている。
外ばかり気にしているが足元も少し揺れていることになる。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
マブチ(6592)・・・動兆
マブチモーターに注目する。
同社は世界シェアが5割超の小型モーター大手。
車載パワーウインドー用が拡大基調。
ロボット関連にも期待。
業績は好調。
(7470円)
(兜町カタリスト櫻井)
01月14日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
欧州株はまちまちも米国株は主要3指数が揃って下落、ダウ平均は300ドル超の大幅安で取引を終えており、米国株安に対する警戒感が強まる展開が想定される。
14日の東京株式市場はシカゴ日経平均先物の清算値にサヤ寄せする動きで売りが先行しそうだ。反落後、もみ合いとなりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万7100円−1万7500円
12日に付けた直近安値の1万7184円78銭を意識する場面も想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1000万株、買い1080万株で、差し引き80万株の買い越し。買い越しは6営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、電機、小売、サービス、ゴム、その他金融、情報通信、商社、その他製品、不動産、薬品、通信など。
買いセクターに、通信、機械、卸売、薬品、電機、銀行、サービス、自動車など。
■システムインテグレータ<3826>
12日、2016年2月期第3四半期(15年3-11月)決算を発表。売上高が前年同期比24.8%増の26.71億円、営業利益が4.36億円(前年同期は8.73億円の損失)、経常利益が4.37億円(同8.70億円の損失)、四半期純利益が3.63億円(同9.71億円の赤字)と、黒字に転換している。
■トーセイ<8923>
不動産流動化事業が主力であり、不動産開発、不動産ファンド・コンサルティング、不動産賃貸など6事業によるポートフォリオ経営を展開している。取り扱いエリアは東京23区が中心で、エリア特性や顧客ニーズを見極めた中小規模不動産の中古再生を得意とする。オフィスビル・商業、戸建、分譲マンションなど商品ラインナップは豊富。
■インテリックス<8940>
12日、2016年5月期第2四半期(15年6-11月)決算を発表。売上高が前年同期比54.8%増の193.01億円、営業利益が同2.5倍の10.28億円、経常利益が同3.4倍の9.32億円、四半期純利益が同3.3倍の6.16億円だった。
【予定】
■14(木)
【国内】
11月機械受注(8:50)
12月国内企業物価指数(8:50)
《決算発表》
ウエルシアHD、API、松竹、不二越、近鉄百、クリレスHD、ドトル日レス、ニッケ、松屋、大黒天、千代インテ、メタップス、ベクトル、アデランス、三栄建築、サーラ、古野電、キャンドゥ、モリト、柿安本店、テラスカイ、ウエストHD、サンヨーナゴヤ、ヤマダSXL、Gunosy、佐鳥電機、タマホーム、ヴィレッジV、レナウン、モバクリ
《株式分割》※権利取最終日
OSGコーポ
【海外】
韓国中銀政策金利発表
豪12月失業率(9:30)
インド12月卸売物価(15:30)
BOE金融政策委員会
ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
米12月輸入物価指数(22:30)
米30年国債入札
《決算発表》
JPモルガン・チェース、インテル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【NY概況】
13日のNYダウ工業平均は大幅に反落した。終値は前日比364ドル81セント安の1万6151ドル41セントと、2015年9月29日以来およそ3カ月半ぶりの安値を付けた。
朝方は米株式の買いが優勢だった。中国が13日発表した2015年12月の貿易統計では輸出入額がともに市場予想ほど落ち込まなかった。同国景気に対する過度の警戒が和らぎ、米株式には買いが先行した。
しかし米エネルギー情報局(EIA)が週間の石油在庫統計で原油やガソリンの在庫が前週から増えたことをきっかけに、NY原油先物相場は上げ幅を縮めた。原油需給の緩みが解消するには時間が掛かるとの見方が改めて浮上した。
原油安に対する警戒が根強く、投資家が積極的な運用リスクを取りにくい状況は続くとの見方が米株式の売りにつながった。
エネルギー関連会社の財務悪化に対する懸念も強まっており、天然ガスのウィリアムズ・カンパニーズは18%近く急落した。鉱業のフリーポート・マクモランや石炭採掘大手のコンソル・エナジー、石炭のピーボディ・エナジーなども9%程度下げた。
S&P500種株価指数が節目の1900を下回ると投資家心理が一段と悪化し、様々な銘柄に売りが加速した。「相場は本格的な調整局面に入った」との声もあった。
セクター別では全面安となり、特に小売や運輸の下落が目立った。
ナスダック株価指数も大幅反落。同159.854ポイント安の4526.065で終え、15年9月29日以来およそ3カ月半ぶりの安値を付けた。15年中に大きく上昇した動画配信のネットフリックスが8%超下げたほか、アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなどの大型ハイテク株も大きく下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,151.41 −364.81
S&P500種
1,890.28 −48.40
ナスダック
4,526.065 −159.854
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は下落した。3月物は前日比180円安の1万7210円で終え、同日の大阪取引所の終値を490円下回った。世界景気や原油安への懸念が根強く意識され、米株式相場とともに売りが優勢だった。
朝方は米株式相場が上げたため、3月物も1万7600円台で推移していた。この日の3月物安値は1万7170円、高値は1万7735円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17210 ( -490 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17235 ( -465 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は今年7営業日目にしてようやく上昇となった。年初からの下げ度合いを鑑みるともう少し戻してもという感はあるが、材料自体は少ないなか、後半に高値をつける形で17700円台まで戻しており、動きとしては悪くない。
年初から前日までの6日続落で1800円を超える急落をみせ、極端に悪化していた市場心理が、500円に迫る反発による下げ止まりで、ひとまず小康状態を取り戻したことの意義は大きい。
明日も今日の反発基調が継続する可能性が高く、日経平均株価は続伸となりそうだ。
明日は寄り前に11月機械受注が発表されるが、良好な結果が確認できれば、機械株の買い安心感は強まりやすい。
機械株はこの先リバウンドの動きが強まるなら最も注目を集めやすいセクターの一つ。
金融株はあす寄り前に発表される12月国内企業物価指数が手がかり。こちらはむしろ悪い内容となった場合、日銀追加緩和期待が浮上し買いを集める可能性があるとみる。出遅れセクターにも選別の動きが強まると想定されるなか、国内マクロ指標を材料にこれらのセクターに大きな動きが見られるかどうかに注目したい。
チャートでは、月足の一目均衡表では基準線が17390円辺りに位置しており、月末段階でこれを上回ることができれば、いったんは支持線として意識されることから、目先底となる可能性がある。
【注目の開示銘柄】
■TDK[6762]
米半導体大手クアルコムと業務提携し、シンガポールに合弁会社を設立すると発表。次世代スマホや自動車関連の電子部品開発でシナジー効果を狙うという。出資比率はTDK側が49%、クアルコム側が51%。売り上げ規模は1200億円程度になるという。13日終値は7080円(△370)。
■薬王堂[3385]
16年2月期通期予想の修正を発表。営業利益は従来予想比7.8%増の24億円(前期実績19億円)、純利益は同10.7%増の16億円(同11億円)とした。新規出店が奏功し、来客数、売り上げが順調に伸びているという。期末配当予想も修正し、従来予想の33円から40円に増額する。期末一括配当のため年額も同額。13日終値は2824円(△125)。
■川上塗料[4616]
15年11月期通期予想の修正を発表。営業利益は従来予想比49.0%増の3億300万円(前期実績2億5800万円)、純利益は同69.6%増の2億4500万円(同3億9200万円)とした。原油安に伴うナフサ価格下落を受け、原材料価格を削減できたという。13日終値は150円(△8)。
【引け後のリリース】
川崎重工とシスメックスが米国で医療用ロボット事業
■患者への影響が小さい「低侵襲」治療として急速に適応範囲が拡大
川崎重工業<7012>(東1・売買単位千株)とシスメックス<6869>(東1・売買単位100株)は13日、双方の合弁会社である株式会社メディカロイド(本社:神戸市)が米国に現地法人MEDICAROID,INC.(メディカロイドインク)を設立し、2016年1月から営業を開始したと発表した。米国で医療用ロボットの技術開発、マーケティング活動、FDA(米国食品医薬品局)対応による認証取得業務などを行う。
発表によると、医療用ロボットを用いたロボット支援手術は1990年代に米国で開発された。様々な臨床研究・試験で安全性などが実証され、患者への影響が小さい「低侵襲」治療として急速に適応範囲を広げている。日本においても2009年に医療機器としての認可を受け、前立腺がんをはじめとした疾患の手術治療への適用が始まっている。
川崎重工の株価は2015年3月、5月の640円台を上値に長期調整基調が続き、この間、直近までの下値は15年10月の398円、16年1月12日の393円になっている。13日は大きく反発して終値は409円(16円高)となった。当面は、この2度の下値によって「ダブルボトム」(2点底)を形成することが出来るかどうかが焦点になりそうだ。
シスメックスの株価は15年8月に8640円の上場来高値をつけ、その後は15年10月の5990円を下値にモミ合う相場が続いている。13日の終値は7360円(130円高)。ただ、長期的な視野では2012年初の1500円前後から長期上昇基調が続き、このところのモミ合いは上昇相場の小休止にとどまっている。連続最高益の見込みで、中期的には高値を指向する期待がある。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
01月13日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=7日ぶり反発496円高、リスク回避売り一巡で急反騰
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【大引け概況】
13日の日経平均株価は7営業日ぶりに反発し、前日比496円67銭高の1万7715円63銭で終えた。上昇は2016年に入って初めて。
前日の欧米株高を引き継いで、主力株中心に広範囲に買いが広がり、日経平均は前日の下げ幅をそのまま取り返す展開となった。
外国為替市場では中国人民元が底堅く始まったほか、ドル円相場も1ドル=118円台前半の推移とドル高円安に振れたことも投資家心理を改善させ、前日とは打って変わり、東証1部全体の95%の銘柄が上昇する買い気の強さが際立つ地合いとなった。
中国が日本時間正午ごろ発表した2015年12月の貿易統計は、輸出が6カ月連続で前年同月を下回ったが、市場予想ほど落ち込まなかった。
「中国の実体経済をめぐる市場の懸念は行き過ぎていた」と指摘。相場を押し上げる一因になったという。
JPX日経インデックス400は7営業日ぶりに反発。終値は前日比362.18ポイント高の1万2986.76だった。
東証株価指数(TOPIX)も7営業日ぶりに反発し、40.14ポイント高の1442.09で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4961億円。売買高は21億3909万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1833と、全体の約95%を占めた。値下がりは77、変わらずは25銘柄だった。
個別では、三菱UFJとトヨタが上昇。ヤフーと関電化の上げも目立った。ファーストリテイリングが買われ、村田製作所、任天堂も高い。ヒト・コミュニケーションズが買われ、関西ペイント、ディップども値を飛ばした。
一方、イオンモールとしまむらが下落。吉野家HDとキユーピーの下げも大きかった。ジャステック、イーレックスなどが大幅安、星光PMCも売られた。
東証2部株価指数は7営業日ぶりに反発。大引けの2部指数は、前日比81.93ポイント高の4549.03となった。
個別銘柄ではオーミケンシ、ヨシックス、アイレップ、ラオックスと朝日インテクが上げ、半面、インターアク、JESCOHD、アートSHDとサイオスが下げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反発した。終値は前日比43円30銭高の2560円50銭だった。日経平均株価が7営業日ぶりに反発、今年初の上昇となったことで投資家心理が改善した。好決算だった個別株やバイオ関連を物色する動きも広がった。
中小型株などに買いが増え、ジャスダック市場は取引終了にかけて一段高となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で630億円、売買高は1億3613万株だった。個別銘柄ではドーン、日本色材、JHD、SJI、ネクスグループのほか、3〜11月期が増収増益だったレイなどがストップ高。レイドーンやマクドナルド、カルナバイオが買われた。一方、イメージワンがストップ安。FVC、ビーマップ、サダマツ、アパマンショが売られた。
東証マザーズ指数は大幅に5営業日ぶりに反発した。終値は前日比30.60ポイント高の852.71だった。個別銘柄ではBEENOS、セレス、ALBERT、ショーケースTV、グリーンペプタイがストップ高。そーせいやサイバーダインなど主力株が上昇。抗がん薬の特許査定を受領したナノキャリアも上げた。顧客情報流出の可能性を発表したアークンがストップ安。決算見通しを下方修正したSHIFTが下げ、ロックオン、リアルワールド、インフォテリも下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,715.63
496.67
日経平均先物
17,700.00
610.00
TOPIX
1,442.09
40.14
TOPIX先物
1,441.00
47.50
東証2部指数
4,549.03
81.93
JASDAQ
2,560.50
43.30
マザーズ
852.71
30.60
出来高
東証1部
2139090
2496138
東証2部
94430
16828
「初上げ」
土曜日経の「大機小機」は「輸出は勝ちという幻想」だった。
「企業の多くは目の肥えた日本の消費者向けの商品開発だけでなく、
中国など新興国に安く売ることばかり考えているようだ・
これでは内需は増えず、経常黒字が増えるだけだ。
(そして円高→失業増→総生産減少のスパイラル)。
企業にとっては効率化による販路拡大も、内需の掘り起こしも、同様に業績改善につながる。
しかし前者は円高を生んで日本の経済を損なうが、
後者は円高を生まずに雇用を拡大する。
かつてホンダもソニーもわくわくするような商品を提供してくれた。
企業には新興国需要に頼らす、日本人が喜ぶ新製品を開発して欲しい」。
モンキーのホンダやウォークマンのサルのソニーが登場しているから面白い訳ではない、。
目の肥えた日本人が喜ぶ商品は、インバウンドの爆買いでも証明されたように外国人にも受け入れられる。
安さを切り口にしたビジネスは証券界をみればわかるように成長はしにくい。
富裕層を相手に商売するのが、成長機会。
そう考えれば「ワクワクドキキ」は自動運転を始め、バイオの世界でもロボットの開発でもアチコチにある。
そもそも開発途上国にロボットは要らないと考えればターゲットは明確になってこようか。
マスではなく質を求めることは多少は必要なのかも知れない。
そのワクワクについては今朝の日経朝刊の「大機小機」の「新たな投資テーマの登場」に如実に表れている。
「21世紀の世界経済における最大の出来事となる第4次産業革命の本番が幕を開けようとしている。
長期にわたって投資家をハラハラドキドキさせる新たなテーマの登場である。
産業革命は蒸気機関の1次、電気の2次、生産工場の自動化の3次を経て、
あらゆるものをインターネットにつなぐIOTと人工知能を融合し、さまざまな産業で活用する4次になる。
あらゆる分野で破壊的な変革が起きる『FOMO』(投資機会を見逃す恐れ)が投資家心理を支配している。
消えていく職種や企業も多いが、投資機会はITやIOTを活用して効率化や生産性向上を目指す企業など幅広い」。
フィンテックの拠点である米シリコンバレーではTシャツにジーンズの若い経営者。
「既存の銀行は急速に衰退し、過去の遺物になる」と公言しているという。
アメリカで起きたことは日本でも必ず起きる。
古くはモータリゼーション、あるいはチェーンストア、マックもコーラもそうだろう。
とすると・・・。
世界を飛び回る日本の経営者がタイムマシンのように日本に降り立って企業を成長させる構図。
幕末志士も明治維新も同じようなこと。
ターゲットが欧州から北米に移っただけのことかも知れない。
それを21世紀に置き換えたら開発・成長の起点に十分なり得る筈。
このあたりを見て行きたいのが2016年になろうか。
《初夢の歌・七福神の歌》
「長き夜の 遠の睡りの 皆目醒め 波乗り船の 音の良きかな」
(なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな)
《初上げの歌》
「長き夜の 株価睡りの 皆目醒め 波乗り船株 香の良きかな」
(なかきよの かぶかねふりの みなめさめ なみのりふねかぶ かのよきかな)
(櫻井)。
01月13日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=463円高の1万7682円、リスクオフの巻き戻しで急反発
【前引け概況】
13日の日経平均株価は7営業日ぶりに反発し、前日比463円37銭高の1万7682円33銭。前日の欧米株高を受けて大きく買い戻される展開となった。日経平均は230円高でスタートした後も漸次水準を切り上げ、前場はほぼ高値圏で前場を終えた。
短期的な戻りを期待する買いが入った。市場の関心が高い人民元の13日基準値が前日終値を上回る水準に設定されると、急速な人民元安に歯止めがかかるとの見方から運用リスクをとる動きが加速し、上昇に拍車が掛かった。
最近の下落で、信用取引で買いを入れていた個人の多くに追い証が発生。前日までに持ち高を整理する動きが一巡し、売り圧力が低下して上げ幅を大きくした面もある。
主力株中心に広範囲に売り方のショートカバーとリバウンド狙いの買いが流入した。前日とは打って変わって東証1部全体の95%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いとなっている。
■日経平均株価 17,682.33(+463.37)
■日経平均先物 17,680(+590)
■TOPIX 1,441.39(+39.44)
■東証1部出来高 11.00億株
■東証1部売買代金 1.21兆円
■騰落 上昇1,840/下落71
■日経JQ 2,553.79(+36.59)
■マザーズ指数 847.05(+24.94)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も7営業日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2137億円、売買高は11億72万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1840と、全体の95%を占めた。値下がりは71、変わらずは22銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソニーが上昇。三菱UFJと三井住友FG、みずほFGのメガバンクも高い。外国為替市場で円高傾向に歯止めが掛かったため、富士重など輸出株にも値上がりが目立った。収益が持ち直していると伝わったOLCの値上がりが目立った。ヒト・コミュニケーションズが大幅高、関東電化工業が値を飛ばし、ディップも急伸。
一方、さくらインターネットが大幅安、コアなどが利食われ、吉野家ホールディングス、星光PMCも大幅安。KDDIやイオンが売りに押された。
東証2部株価指数も7営業日ぶりに反発。前引けの2部指数は、前日比66.50ポイント高の4533.60となった。個別銘柄ではオーミケンシ、ヨシックス、日プラスト、ラオックスとアートSHDが上げ、半面、サイオスとインターアク、JESCOHD、SECカーボンが売られた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比36円59銭高の2553円79銭だった。日経平均株価が7営業日ぶりに大幅反発し、投資家心理がやや改善。年初から売られていた銘柄に買いが入った。
好決算や好調な月次売上高を手掛かりとした買いも目立った。もっとも、きょうの上昇で地合いが変わったとみる向きは少ないようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で361億円、売買高は7083万株だった。個別銘柄ではJHD、レイがストップ高。リプロセル、日本テレホン、クルーズ、マクドナルドが買われた。半面、FVC、ビーマップ、ドーン、イメージワンが下げた。
東証マザーズ指数も反発した。前引けは前日比24.94ポイント高い847.05だった。前日に大幅に下落した反動で買いが優勢だった。個別銘柄ではALBERT、グリーンペプタイがストップ高。アドウェイズ、BEENOSが値を飛ばし、そーせい、ミクシィが上昇。一方で、SHIFT、リアルワールド、ロックオン、インフォテリやラクーンなどが下落した。
01月13日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、じり高 上げ幅400円超 投資家心理が改善
【寄り付き概況】
13日の日経平均株価は7営業日ぶりに反発して始まった。
始値は前日比230円16銭高の1万7449円12銭。
前日の欧州株が反発し、米ダウ工業株30種平均が続伸したことで投資家の心理が改善した。運用リスクを避ける動きが弱まり、前日まで下落が続いた日経平均の目先の戻りを期待した買いを誘っている
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も7営業日ぶりに反発した。
【10時の概況】
日経平均株価はじり高となった。10時現在の日経平均株価は前日比344円36銭高の1万7563円32銭で推移。上げ幅を一時400円近くまで広げ、1万7600円に迫った。
12日の欧米株式相場の上昇で、投資家心理が改善。不安定な値動きを続ける中国株や人民元を警戒する雰囲気が根強いながら、短期的な戻りを期待する買いが続いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も堅調に推移している。
連日の相場急落で、多くの投資家に信用取引の追加担保差し入れ義務(追い証)が発生した。「信用買いを手掛けたほぼ全ての投資家に追い証が生じた」といい、12日までに持ち高を整理する動きが一巡。売り圧力が弱まった中で打診買いの効果が大きくなったようだ。
■日経平均株価 17,563.32(+344.36)
■日経平均先物 17,560(+470)
■TOPIX先物 1,434.00(+40.50)
■騰落 上昇1,828/下落80
■日経JQ 2,544.70(+27.50)
■マザーズ指数 842.54(+20.43)
日経平均構成銘柄はほとんどの銘柄が値上がりし、値下がりは6銘柄にとどまっている。プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を25.50円押し上げている。次いでファナックが15.50円、ソフトバンクが14.36円、TDKが13.73円が10.36円と続いている。
マイナス寄与トップはKDDIで、日経平均を10.36円押し下げ。次いで丸井Gが0.47円、日電硝が0.18円、住友大阪が0.08円とマイナス寄与で続く。
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位はその他製品で、以下、空運、ゴム製品、倉庫・運輸、その他金融、輸送用機器と続いている。
東証1部の売買代金は概算で7038億円、売買高は6億3730万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1828と、全体の95%近くを占めた。値下がりは80、変わらずは23銘柄だった。
個別では、主力のトヨタが上げ、金融の三菱UFJと三井住友FG、みずほFGが上昇。業績が持ち直していると伝わったOLCの値上がりが目立ち、業績予想を上方修正した東宝が高い。一方、NTTやKDDIが下落。ライフコーポが大幅安となった。
東証2部株価指数も上昇。ラオックスと象印が上げ、アートSHDとサイオスが下げた。
■日本色材工業研究所<4920>
16年2月期の連結経常損益を1億2300万円の黒字→4億3300万円の黒字(前期は2億7100万円の赤字)に3.5倍上方修正した。
■ホットリンク<3680>
反発。同社は12日、インバウンド市場のデータソリューション事業でジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK、東京都中野区)と業務提携することで合意したと発表
■SJI <2315>
ストップ高買い気配。引き続きテックビューロとの協業開始を材料視した買いが向かっている。同社は12日、テックビューロとブロックチェーン技術を用いたフィンテックの実証実験及び共同開発、並びにプライベート・ブロックチェーン構築プラットフォーム「mijin」の販売を含む、幅広い分野での業務提携を具現化するための協業を開始したと発表している。
225先物は三菱・野村・日産・メリル・シティ・パリバ・バークレイズが買い越し。
GS・みずほ・カブコム・大和・モルスタ・ドイツ・SBIが売り越し。
TOPIX先物はJP・大和・ニューエッジ・三菱・メリルが買い越し。
バークレイズ・UBS・みずほ・モルスタ・パリバが売り越し。
外資系等はネクソン(3659)、りらいあ(4708)、東映アニメ(4816)、サイバーダイン(7779)、CKD(6507)、レオパレス(8848)に注目。
テクニカル的にはコア(2359)、ジェイコム(2462)、エストラスト(3280)、さくら(3778)、栄研化学(4549)、安川(6506)、デサント(8114)、島忠(8184)が動兆。
<兜町カタリスト>
「7?」
日経平均は6日続落で479円安。
大発会からの6日続落で騒がしいが萌芽はあろうか。
例えば大幅下落で空売り比率が低下しているという奇妙な現象。
大納会33.9%→大発会41.2%→1月7日42.4%。
先週末が40.8%で昨日が39.2%と今年初の30%台。
大発会と2%程度しか違わないがそれでも40%台と30%台は違う。
普通ならば40%台であってもいいはずなのにそうではなかった。
市場関係者の好きな「意図的売買・思惑売買」は既に終焉。
提灯筋の売りと追い証回避の現物売りが値下がり銘柄数1890、新安値317銘柄を招いた。
そう考えられなくもない。
既に冬のうちから植物は春への芽を見えない部分ではぐくんでいるもの。
2兆9000億円の売買代金では少し物足りなかったが・・・。
今回の下落局面で目立っているのは指数と個別の争い。
指数の続落と新興中小型株ストップ高乱舞のコントラスト。
指数を見ていると溜息が生じ、個別を見ているとワクワク感。
この6日間で昨年からの利益を消した向きがあれば、過去3年の損を取り戻した向きもある。
一方的に指数が下がっているから相場が悪いという解釈はできそうもない。
もっとも、売り方だけは残念ながら利益局面で儲けているというのも現実ではある。
昨年12月3日に気がついた月足三本新値陰転をダマシと思っていなければ・・・。
20012円から2800円の下落に備えることは可能だっと言うのが後悔。
しばしば見かけるコメントは上げても下げても儲かればよいと言う姿勢。
FX的に毒されたようなハイ&ロー的発想の市場関係者が多くなったような気がする。
株式市場で食べれなくなってFXに緊急避難してそのままという市場関係者も多い。
確かに「儲かりさえすればよい」という短期的発想に立てば「売り礼讃」に一部の理はある。
しかしそれは、日本の企業と日本の未来を信じた投資家に対する冒涜でもあるような気がする。
そもそも市場は「長期産業資金の調達を通じた企業の繁栄と国民金融資産の育成」を願う場所。
そこで「売りで儲けて良かったですね」的発想は通じるのだろうか。
たしかに市場価格は上か下しかない。
でも市場が窮地に陥っても持説が当たっていればそれでよしという立場は信用できない。
ダメはダメでで仕方がない。
しかし市場の窮地を喜びと感じるような市場感覚はいいのか悪いのか。
株式市場は決してハイ&ローではない。
そしてスケジュールと罫線に多少の需給を足して語れるものでもない。
人が働いて人が生活している企業という生き物を対象としているのである。
シレっと「下げても儲かりますよね」と明るく言える場所でないことだけは確かである。
そういう思いはアナクロという声も聞こえないではないが、ココはこだわりたいところ。
結局、米利上げに加えて中国や北朝鮮まで登場した今回の下落。
一番影響したのは原油価格の下落だったのだろうか。
ここにきて先行きの見方が分かれてきた。
一つはトレンド追随型のコメント。
「6年半後の2022年6月まで50ドル未満の価格が続く。
2017年12月渡し終値は1バレル=42.20ドル、18年12月渡しは45.35ドル。
限月カーブ全体が下方シフトしていると指摘されている。
米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は世界的な原油の供給過剰が17年第3四半期あたりまで続くとの見通し。
バークレイズは16年のWTIの価格見通しを37ドルに引き下げ。
ソシエテ・ジェネラルが示した最新価格見通しは40.50ドルに下方修正。
スタンダード・チャータードは最悪の場合、原油価格が10ドルに沈む恐れがあるとみている」。
もうひとつは今朝の日経朝刊での指摘。
「重要なのはシェールの時代が続く保証がないこと。
IEAは2020年代に入るとシェールオイルの生産量は頭打ちになると予測する。
IEAの事務局長は、今油田開発が滞れば、将来急激に価格が高騰するリスクがあると指摘する。
原油安の長期化はいずれ破裂するリスクをため込むことに注意しなければならない」。
興味深かったのはストボ・メルマガのコメント。
↓
「アベノミクス相場」が始まってから、連敗記録は5が最高。
その記録を破ったのが昨年夏の急落場面だった。
あの8月暴落のなか、8月18日から25日にかけての6日間。
日経平均は2813円(13.7%)下落した。
今回の下落幅は1814円(9.6%)だから、8月の方が物凄い下げだった。
6以上の連敗記録はというと、2012年11月5日から133日にかけて7連敗。
直前の9051円から8661円まで4.4%の下落率。
衆院解散(16日)が決まる前の極めて神経質なマーケットの心理状態を映した続落記録。
それには野田政権がその歴史的な役目を終えた、という意味がある。
仮に、今回も7連敗だったら、今度は「アベノミクスお終い」ということになってしまいかねない。
騰落レシオもこの日57.86%まで低下(これも、野田政権末期以来の記録)。
ストボのブログ「曜日別データ」。
↓
*昨年(取引日244日)の、日経平均「曜日別」勝敗です。
↓
・月曜日 21勝25敗 (勝率約46%)
・火曜日 24勝25敗 (同49%)
・水曜日 28勝19敗 (同60%)
・木曜日 35勝16敗 (同69%)
・金曜日 31勝20敗 (同61%)
昨年は、日経平均が年間で9%超上昇しましたが、
週初よりは週末、特に「木曜日」の強さが目立ちましたね。
月曜・火曜は負け越しでしたが
終値で「3ケタ(100円)以上、上昇した回数」は、
月曜日15回、火曜日16回と、他曜日に比べて高い割合でした。
(水曜16回、木曜20回、金曜15回)。
一方、「3ケタ以上、下落した回数」は、
勝率が一番高かった木曜日が13回を記録し高割合で、
(月曜14回、火曜15回、水曜9回、金曜11回)
木曜日は下落した日は少なかったものの、
「下落日の8割以上が3ケタの下げ」に。
昨年は、全体的にボラティリティの大きさも目立ちました。
日経平均株価の25日移動平均線は18840円で8.61%のマイナスかい離。
75日移動平均線は18812円で8.47%のマイナスかい離。
75日線は1月5日に下向きに転じていた。
200日移動平均線は19475円で11.58%のマイナスかい離。
200日線は大発会に下向きに転じていた。
13週線と26週線は9月にデッドクロス。
ただ13週線は11月半ばに上向きに。
26週線と52週線は先週ゴールデンクロスしてもいる(ただし52週線は下向き)。
まずは上向いている24か月線17510円奪還が望まれる。
(その前に1月SQ値17420円もある)。
サイコロは3勝9敗で25.0%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス4.942%。
(14年5月のマイナス4.8%に近付いた)。
買い方はマイナス15.64%(昨年9月29日がマイナス15.64%、8月25日が18.87%)。
(兜町カタリスト櫻井)
◇━━━ カタリスト ━━━◇
フロイント(6312)・・・動兆
フロイント産業に注目する。
同社は製薬向け造粒・コーティング装置と栄養補助食品・医薬添加剤の二本柱。
国内後発薬メーカーの投資旺盛で機械受注は過去最高圏。
業績は好調。
今2月期第3四半期の連結営業利益は7億2700万円(前年同期比24.3%増)。
アリナミンなど医薬品への爆買いは機械受注を拡大しインバウンド関連とも言える。
産業用粉体装置はリチウム電池関連として期待感。
(1371円)
01月13日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
13日の東京株式市場は反発後、戻りを試す場面もありそう。シカゴ日経平均先物清算値は、1万7390円。朝方は、同清算値にサヤ寄せする動きが先行するとみられる。
日経平均株価の予想レンジは1万7300円−1万7900円を想定する。
大発会から6日続落で昨年末の水準からは1800円超下落した水準にあり、いったん下を確認できれば売り方の買い戻しを巻き込み値幅を伴った上昇も期待できる。
年初からの下げの半値戻しとなる1万8000円近辺までの戻りは期待できると考える。
ただ、日本時間の午前11時に、中国で15年12月と15年通年の貿易統計が発表される予定で、内容を見たいとして様子見気分が広がることもありそう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1780万株、買い1150万株で、差し引き630万株の売り越し。売り越しは5営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、サービス、化学、小売、自動車、薬品、金属、電機、機械、輸送用機器、不動産、通信、商社など。
買いセクターに、自動車、小売、電機、銀行、不動産、化学、薬品、ガラスなど。
【信用取引規制情報】
◆東証、イメージワン株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を13日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
◆東証、フルスピード株の日々公表銘柄指定を解除 12日付。
◆日証金、野村上証50受益証券、日興パ中国A受益証券、日興中国H株受益証券の貸借取引申込停止措置を一部解除 制度信用取引の買いの現引きに伴う申込停止措置を解除。13日約定分から。制度信用取引の新規売りに伴う貸株申し込みおよび融資返済申し込みは引き続き停止。
▽空売り比率=39.2%(東証、12日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
東宝 100万株、40億円
▼立合外分売
東武住販 26〜28日に3万株
【予定】
■国内(13日)
12月マネーストック(8:50)
10年物価連動国債入札
《決算発表》
ローソン、コスモス薬品、ビックカメラ、いちごHD、サイゼリヤ、竹内製作、TSIHD、SFoods、歌舞伎、トーセイ、パソナ、大庄、CSP、進和、東洋電、薬王堂、MORESCO、マルカキカイ、北興化、ワッツ、トレファク、毎コムネット、Y’S、前沢工、ライフフーズ、ケイブ、ファーマライズ
■海外
仏12月消費者物価(16:45)
ユーロ圏12月鉱工業生産(19:00)
中国12月貿易収支
米12月財政収支(14日4:00)
ベージュブック
米10年国債入札
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【NY概況】
12日のNYダウ平均は続伸した。終値は前日比117ドル65セント高の1万6516ドル22セントだった。
朝方にダウ平均は上げ幅を一時192ドルまで広げた。中国人民銀行(中央銀行)は12日、異例の人民元買い介入に踏み切った。急速な通貨安や中国株の下げに歯止めが掛かり、市場が安定するとの見方が米株式の買い安心感につながった。
買い一巡後、ダウ平均は下げに転じる場面もあった。NY原油先物相場は一時1バレル29ドル台後半まで下げて約12年ぶりの安値を付けた。業績への警戒からエネルギー関連株などに売りがかさみ相場を押し下げた。中国の景気や市場への警戒は根強いことも米株式相場の重荷となった。
その後は前日終値を挟んで揉み合う展開となったものの、引けにかけて再び上昇に転じた。
昨年末からのダウ平均の下げ幅は1000ドルを超え、安値圏で推移していたため、米株式には目先の戻りを期待した買いが入った。
安値を更新した原油先物相場が次第に下げ幅を縮めたこともエネルギー株の買い戻しを誘った。
セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや消費者・サービスが上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。
ナスダック株価指数は9営業日ぶりに反発し、前日比47.930ポイント高の4685.919で終えた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,516.22 +117.65
S&P500種
1,938.68 +15.01
ナスダック
4,685.919 +47.930
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は横ばい。
3月物は前日比変わらずの1万7390円で取引を終えた。12日の大阪取引所の終値を300円上回った。中国不安ややや小康となり米株が上げ、相場を支えた。
原油先物が一時1バレル30ドルを割り込む場面では米株とともに売りに押された。
3月物高値は1万7540円、安値は1万7090円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17390 ( +300 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17425 ( +335 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
週明け12日の東京株式市場は、日経平均株価が一時500円を超える下落幅とるなど波乱展開が続いた。終値は、前週末比479円安の1万7218円96銭と大幅安で6日続落。
個別では、上方修正と記念増配、優待新設と好材料目白押しとなったジェイコムHDが急伸、KLabとの業務提携を発表したブロッコリーが大幅高となった。大半の銘柄が大きく売られるなか、さくらネットやインフォテリアなどフィンテック関連と目される銘柄には引き続き買いが集中している。
ただ、市場関係者からは「中国経済減速懸念に伴う人民元安や、これと連動しての円高進行の警戒感が根強いことから、積極的な押し目買いの動きは見られない。早期の出直りは期待できそうにない」との見方もでている。
騰落レシオ25日移動平均は、57.86%(12日)と極端な売られ過ぎ水準に低下した。騰落レシオが60%を割り込むのはまさに“陰の極”で異例の事態といえる。
日本株が総売りとなったのは明らかに売られすぎで、その意味では反転時期は近いと考える。
01月12日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=479円安、6日続落。98%の銘柄が下落
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
12日の日経平均株価は大幅に6日続落した。終値は前週末比479円安の1万7218円96銭と、2015年9月29日以来の安値に沈んだ。
日経平均が年初から6日続落したのは日経平均の算出が始まった1950年9月以降で初めて。直近では中国の人民元切り下げショックに揺れた15年8月18〜25日の6日続落以来、4カ月半ぶりだった。
中国・上海株の下げや原油市況の急落を嫌気する売りが勢いを増しており、主力株をはじめ弱気一色の状況。ファンダメンタルズ面からは想定しにくい下げだが、買い手控えムードの強いなか仕掛け的な売りが下げを助長している。外国為替市場で円相場が1ドル=117円台前半まで円高・ドル安が進み、投資家が運用リスクを回避する動きが続いた。
一部の中小型材料株が人気をみせたほかは総売り状態といってよく、東証1部全体の実に98%弱の銘柄が下げる展開となった。市場では売られ過ぎとみる向きも多く、今週後半の動きが注目される。
JPX日経インデックス400も6日続落し、前週末比405.19ポイント安の1万2624.58で終えた。
東証株価指数(TOPIX)も6日続落。同45.37ポイント安の1401.95で引けた。業種別TOPIXでは鉱業や石油石炭製品、海運業の下げがきつい。
東証1部の売買代金は概算で2兆9731億円と、大台の3兆円に迫った。売買高は26億3516万株。東証1部の値下がり銘柄数は1890、値上がりは33と、昨年8月24日以来の少なさ。変わらずは12だった。
個別では、主力のトヨタやソニー、三菱UFJが下落。15年3〜11月期の連結決算が振るわなかったイオンが急落した。スマートフォン(スマホ)向け半導体需要が減るとの懸念からSUMCOも大幅に下げた。ソニー、村田製、任天堂なども下げた。
一方、日経平均採用銘柄で上昇したのはホンダの1銘柄のみとなった。15年9〜11月期の業績が好調だった島忠が上昇。フィンテック関連株として注目を集めるさくらネット、エストラストがストップ高、コア、ジェイコムHD、栄研化は上昇した。
東証2部株価指数は6日続落した。2部指数は、前週末比123.02ポイント安の4467.10となった。個別銘柄ではラオックス、象印、コメ兵などのインバウンド関連株が大幅安。半面、サイオスがストップ高。技研製作所、ノダ、スター・マイカ、技研製が大幅上昇した。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は4日続落した。大引けは前週末比77円30銭安の2517円20銭だった。2015年10月5日(2505円59銭)以来およそ3カ月ぶりの安値を付けた。
新興企業向け市場でも主力銘柄を中心に運用リスクを回避する動きが広がった。午後には利益確定売りや見切り売りが増え、ジャスダック平均は一段安となった。
ジャスダック平均の下落率は昨年のチャイナ・ショック時の8月24日以来およそ5カ月ぶりの大きさだった。
市場では、信用取引の担保になっていた銘柄に換金売りが出ているとの見方があった。相場下落で信用取引の追い証(追加担保の差し入れ義務)の発生を意識した持ち高整理の売りも出たようだ。一方で金融とIT(情報技術)を融合させた「フィンテック」や自動運転技術などのテーマに乗った銘柄の一部には買いが続いた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で989億円、売買高は2億4465万株。
個別銘柄では買取王国がストップ安。五洋インテ、モジュレ、リプロセルやアイサンテク、クルーズが下落した。半面、ドーン、SJI、ブロッコリー、フィスコがストップ高。一方でプロパスト、イメージワン、ビーマップ、ローツェが上昇した。12時に2月末時点の株主を対象に株式分割を発表したアプライドは上昇に転じる場面があった。
東証マザーズ指数は4日続落。大引けは前週末比52.03ポイント安の822.11だった。昨年11月18日(803.77)以来およそ2カ月ぶりの安値を付けた。個別銘柄ではフリークアウトがストップ安。メディア工房、ジグソー、そーせいやラクーン、サイバダインが下げた。半面、インフォテリ、グリーンペプタイがストップ高。ロックオン、アイリッジが上昇した。マザーズ指数の下落率も昨年8月24日以来の大きさだった。午後の中ごろには下落率が7%を超える場面もあった。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,218.96
-479.00
日経平均先物
17,090.00
-600.00
TOPIX
1,401.95
-45.37
TOPIX先物
1,393.50
-53.50
東証2部指数
4,467.10
-123.02
JASDAQ
2,517.20
-77.30
マザーズ
822.11
-52.03
出来高
東証1部
2635160
2973191
東証2部
129240
28275
「原点」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
大発会から5日続落。
申酉騒ぐと言っても騒ぐ過ぎ。
未体験ゾーンの記録を更新中の日経平均株価となりました。
先行しているのが米NASDA総合株価指数の8日続落。
欧州の株価指数はほぼ4日続落ですが、先週火曜は反発していました。
中国上海株価指数も下落はしていますが6日と8日は反発。
年が改まって終値ベースでのプラスに遭遇してないのは日経平均とNASDAQ。
どちらが先にこの奇妙なチキンレースから抜け出すのでしょう。
できれば東京に分があって欲しいものです。
それにしても後付け講釈的に言えば昨年12月の日経平均の戻り高値20012円直後。
滅多に見ることのない月足の新値足が7月に陰転していることに気が付きました。
2011年11月の8434円をスタートにしてほぼ3年半にわたり続いた陽線は7月の20585円で陰転。
罫線は相場の結果論ですから、月足の陰転が株安の原因ではありません。
しかしイヤな感じではあることは間違いありません。
嫌な予感は妙に的中するのが相場ということから考えるとそんな嫌な予感を見つけてしまったことが災難だったのかも知れません。
とはいえ・・・。
逆ウォッチ曲線を月足でみてみると、成熟⇒終焉を終えて新たな誕生を観れるかも知れない水準。
暗い材料と明るい材料のどちらに縋りたいかと言えば、明るい材料と答えるのが株屋の常。
だったら新たな生命の誕生に期待したい気もします。
それにしても・・・。
タッタ5日の下落は市場心理をいきなりネガにしてしまうもの。
でも相場はサイクルという思考法があるとすれば、負けの極地までいけば次はまた明けの明星に遭遇できる筈。
因みに・・・。
指数だけで物事を考えていると破滅的な弱気になりそうですが、個別で見ていると結構元気なものもあります。
指数と個別の争いは今のところ個別の勝ち。
実態を離れた指数をアレコレ論じることが好きなのが市場でもありますが、あまり人が触れない個別株は相場の原点。
IoTとか自動運転など関連銘柄のこのところの強さは、どこかに希望を見つける灯でもあるのでしょう。
個の集合体にしか過ぎない架空の数字である株価指数を優先して考える悪弊からは少し離れた方が良いのかも知れません。
3連休明けの火曜日はみぞれっぽい寒い朝。
先週の火曜前場はプラスだったのですが・・・。
01月12日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=6日続落。円高や中国動向に警戒感で大幅安
【前引け概況】
12日午前の日経平均株価は6日続落した。
前引けは前週末比375円40銭安の1万7322円56銭と、取引時間中としては2015年9月30日以来の安値水準に沈んだ。
中国・上海株が波乱展開にあることや原油市況の下落などを受けて買い手控え感が強い。外国為替市場で円が買われ1ドル=117円台半ばの推移となっていることもネガティブに働き幅広い銘柄に売りが広がった。
前日11日に5%下げた上海総合指数は小動きで始まったものの、節目の3000を下回る場面もあり、不安定な値動きを続けた。人民元安も続き、中国経済に対する懸念から投資家心理が悪化した。下げ止まらない原油先物相場も日本株の重荷。石油開発プロジェクトなどの採算悪化を懸念した売りが出て、鉱業株が大幅安。業種別TOPIXでは石油石炭製品や海運業、非鉄金属などの下げもきつい。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ6日続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4062億円、売買高は12億8352万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の9割を超える1810、値上がりは89、変わらずは35だった。
■日経平均株価17,322.56(-375.40)
■日経平均先物 17,330(-360)
■東証1部出来高 12.83億株
■東証1部売買代金 1.4兆円
■TOPIX 1,413.17(-34.15)
■騰落 上昇89/下落1,810
■日経JQ 2,554.89(-39.61)
■マザーズ指数 834.98(-39.16)
個別では主力のトヨタやソニーが安く、三菱UFJなど銀行株も売られた。15年3〜11月期の連結決算が振るわなかったイオンが大幅安。指数への影響度が大きいファストリが大幅安となり、日経平均を押し下げた。村田製作所、キーエンスなどの下げもきつい。
半面、11日に開幕した北米国際自動車ショーに、人気のピックアップトラックの新モデルを投入すると伝わったホンダが逆行高。8日に16年3月期の業績見通しを引き上げた東京製鉄が大幅に上昇した。大東建託も高い。さくらインターネットがストップ高、コア、KLabも急伸するなど、中小型材料株の上げが目立つ
東証2部指数は6日続落した。ラオックスや象印、コメ兵などのインバウンド関連株が大幅安。アートSHD、朝日インテクも下げた。一方、技研製、サイオスが上昇した
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前週末比39円61銭安の2554円89銭だった。世界的な株安基調が続いており、投資家心理が悪化。新興企業向け市場でも主力銘柄を中心に運用リスクを回避する目的の売りが広がった。ジャスダック平均も下げ幅を広げた。一方で金融とITを融合した「フィンテック」や自動運転などの関連銘柄の一角にはテーマ物色が続いた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で552億円、売買高は1億4306万株。
個別銘柄では暁飯島、ニューテック、買取王国、リプロセルやアイサンテク、クルーズが下落した。一方で、SJI、ブロッコリーがストップ高。プロパストやFVC、ドーン、フィスコ、ローツェ一が上昇した。前週末に発表した2015年12月の既存店売上高が前年同月比で増加していたマクドナルドは小幅高となった。
東証マザーズ指数は続落。前引けは前週末比39.16ポイント安い834.98だった。個別銘柄ではフリークアウト、ALBERT、そーせいやラクーン、サイバダインが下げた。半面、インフォテリやインベスC、ロックオン、リアルワールド、Jストリーが上昇した。
01月12日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、やや下げ渋り 1万7500円前後
【寄り付き】
12日寄り付きの日経平均株価は大幅続落して始まった。
前週末比227円03銭安の1万7470円93銭で始まり、下げ幅は一時300円を超え、取引時間中として2015年9月30日以来の安値を付けた。
下落基調の中国・人民元や急落が目立つ上海株式相場への警戒感が根強く、投資家が運用リスクを回避するための売りが先行。原油先物相場が下げ止まらないことも投資家心理を冷やした。
【10時の概況】
日経平均株価は前週末比230円80銭安の1万467円16銭で推移している。
日経平均株価はやや下げ渋った。
1万7500円前後で依然として中国・人民元や前日に急落した上海株式相場への警戒感は根強いものの、前週1週間で日経平均は7%下げているため、下値では押し目買いも入った。「空売りが積み上がっており、一時的な買い戻しの動きがある」との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は6日続落。ともに朝方につけたきょうの安値からは下げ幅を縮小しているが、戻りは鈍い。東証規模別株価指数では中小型に比べて大型株の下げがきつい。
日経平均マイナス寄与度は16.48円の押し下げでファストリがトップ。以下、日東電が10.98円、京セラが9.02円、ソフトバンクが8.36円と続いている。
プラス寄与度トップはホンダで、日経平均を2.98円押し上げている。次いで安川電が1.77円、ダイキンが1.69円、菱地所が0.45円と続く。
■日経平均 17,467.16(-230.80)
■日経平均先物 17,450(-240)
■TOPIX先物 1,425.50(-21.50)
■騰落 上昇273/下落1,575
■日経JQ 2,577.00(-17.50)
■マザーズ指数 858.81(-15.33)
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8116億円、売買高は7億5411万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割を超える1575、値上がりは273、変わらずは86。業種別TOPIXでは全33業種が下落している。なかでも鉱業や石油石炭製品、海運業などの資源関連の業種の下げがきつい。
個別では、2015年3〜11月期の連結決算が振るわなかったイオンが大幅安。原油安を受けて、国際石開帝石や石油資源なども安い。半面、フィンテック関連として注目を集めるさくらネットが大幅高。前週末8日に発表した2015年9〜11月期決算が好調だった島忠も高い。
東証2部指数は6日続落している。ラオックスや象印やコメ兵が下げる一方、アートSHDが上昇した。
■リアルワールド<3691>
東証が8日、12日売買分から信用取引の委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)に引き上げると発表した。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を現行の30%から50%(うち現金20%)に引き上げると発表している
■インフォテリア <3853>
同社とさくら<3778>、テックビューロの3社が協業し、プライベート・ブロックチェーン実証実験プラットフォーム(PF)として、「さくらのクラウド」及び「さくらのIoT」上でASTERIA WARPとmijinのサービス提供を無償で行うと発表している。1月18日から6月30日までの期間実施し、幅広い用途におけるプライベート・ブロックチェーン技術の普及・啓発を図るという。
■SJI <2315>
同社とテックビューロが、ブロックチェーン技術を用いたフィンテックの実証実験及び共同開発、並びにプライベート・ブロックチェーン構築プラットフォーム「mijin」の販売を含む、幅広い分野での業務提携を具現化するための協業を開始したと発表している。
225先物は野村・UBS・三菱・メリル・日興・GS・シティが買い越し。
アムロ・ドイツ・大和・ニューエッジ・みずほが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・メリル・モルスタ・みずほ・ニューエッジが買い越し。
バークレイズ・GS・ドイツ・大和が売り越し。
テクニカル的にはデジテルアーツ(2326)、キュソ流通(9369)、わらべや(2918)、ユナイテッドスーパー(3222)、ブックオフ(3313)、さくら(3778)、中越パ(3877)、東京個別(4745)、星光(4963)、タカキタ(6325)、トランザ(7818)が動兆。
<兜町カタリスト>
「ショボくてはいけない」
戦後初の大発会から5日続落。
1950年の指数算出以来の未体験ゾーン。
SQ値17420.01円が下に幻で日足陽線。
週間では1335円の下落
もっとも・・・。
しょぼい反転はしょぼく終わる。
株価の反転はダイナミックでなければならないから3連休明けに期待。
気は長いが、1月14日上場のアノマリーまで時間は要らないとは思うが・・・。
木曜の夕方。
埼玉の奥の証券会社の店頭で見聞したのはわき目もふらず顧客に下落の事実を伝え続けた窓口の女性社員の姿。
今やらねばならないことを必ず実行するという姿勢。
忘れてはいたが絶対に必要である。
目先のことから逃げまくっても自体は変わらない。
現実を直視し必要なことに優先順位をつけて行動するのは投資も仕事も一緒だろう。
ある投資家さんからのメール。
↓
ラジオNIKKEI「投資知識研究所」。
ゲストはインフォテリアの平野社長。
「フィンテックやプライベートブロックチェーンとの連携における当社の立場。
まさにゴールドラッシュの時のスコップを売る感覚です」。
リーバイスを思い起こしました。
高くなってますが、「買い」と感じる放送でした。
ありがとうございます。
アイリッジもそんなつなぎ役で面白いと感じています。
そういえば・・・。
O2Oとテックビユーロのアイリッジの取材で出たのは「テレパシー」。
脳波を電波にしてインターネットで飛ばしそれを電波で脳波に伝える研究はもう世界で始まっているという。
スマホの進歩はいずれテレパシー通信まで行きつくかと考えると技術の進歩は早い。
というか・・・。
「悪夢の1週間」とも言われたハラハラドキドキのマーケットでもワクワクドキドキは必ずあるもの。
★「心配ないからね投資家の勇気が/市場に届く明日はきっとある/
どんなに困難でくじけそうでも/信じることさ必ず最後に株で勝つ」。
★「負けないでもう少し/最後まで勝ち続けて/どんなに下がってきても/
心はそばにいるわ/追いかけて大きな利益を」。
★「リーマンショックを越えて辿り着いた今がある/だからもう迷わずに進めばいい/
栄光の架け橋へと/終わらないマーケットへと/相場の未来へ続く架け橋へと」。
01月12日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
12日の東京株式市場は、シカゴ先物にさや寄せする格好から、売り先行のスタートとなろう。その後は中国市場の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、17300-17700円のレンジを想定する。
NYダウ平均が引け間際に急速に切り返しプラスに転じる動きとなっており、日本株も押し目で買いが入るかどうかが注目点となる。
一部のテクニカル指標は短期的な反発局面の可能性を示唆している先週の日経平均は1週間で7%超、値幅では1300円超の下落となっており、一定のリバウンドは期待できる局面だろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1680万株、買い1660万株で、差し引き20万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、銀行、小売、情報通信、薬品、機械、保険、ガラス、商社、サービス、ゴム、電機、その他製品、不動産、証券など。
買いセクターに、自動車、電機、建設、機械、保険、陸運、ゴム、薬品、情報通信、食品、サービス、小売、不動産など。
ナノキャリア(4571)
開発中の抗がん薬である「NC―6004」について、米食品医薬品局(FDA)にフェーズ1(第1段階)とフェーズ2の臨床試験(治験)計画書を提出したと発表。海外で順調に治験が進んでいることを好感した買いが入っている。
ジェイコムホールディングス(2462)
2016年5月期の第2四半期の決算発表に伴い、通期の業績予想の修正を発表。第2四半期累計期間(2015年6月?11月)の連結業績は、売上高で前回予想比6.6%増の133.30億円、営業利益で同34.5%増の5.71億円、経常利益で同30.5%増の6.26億円、親会社株主に帰属する四半期純利益で19.7%増の14.96億円と予想を大きく上回った。
【予定】
12日(火)
【国内】
8:50 11月国際収支
14:00 12月消費動向調査
12月景気ウォッチャー調査
決算発表=パル<2726>、クリエイトHD<3148>、OSG<6136>、コーナン商<7516>、ガリバー<7599>、ライフコーポ<8194>、リンガーハット<8200>、東宝<9602>、プレナス<9945>
【海外】
21:00 インド12月消費者物価指数
米3年国債入札
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【NY概況】
11日のNYダウ平均は4営業日ぶりに反発した。終値は前週末比52ドル12セント高の1万6398ドル57セントとなった。
目先の反発を狙った押し目買いが相場を支えた。ただ中国市場で不安定な状況が続いたうえ、原油先物相場が下値を広げるとダウ平均は下げる場面もあった。
目立った買い材料がない中、取引終了にかけてダウ平均は強含んだ。前週末までの3日間で800ドル超下げただけに、買い戻しが入りやすかった。
WTIの期近物はこの日、30.88ドルまで下落し約12年ぶりの安値を付けた。シェブロンなど関連株に売りが膨らみ指数の重荷になった。
石炭のアーチ・コールが取引開始前に米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請したと発表。鉱業セクターでは大手のフリーポート・マクモランと石炭のピーボディ・エナジーが20%安、石炭採掘のコンソル・エナジーも9%安となった。
セクター別では、自動車・自動車部品や小売が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
ナスダック株価指数は年末年始を挟んで8日続落。同5.642ポイント安の4637.989となり、2015年10月1日以来ほぼ3カ月ぶりの安値を付けた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,398.57 +52.12
S&P500種
1,923.67 +1.64
ナスダック
4,637.989 −5.642
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は4営業日ぶりに反発した。3月物は前週末比110円高の1万7390円で取引を終え、8日の大阪取引所終値を300円下回った。前週までに大きく下げた反動から買いが入った。3月物は前週末に約3カ月ぶりの安値をつけていた。ただ、この日も中国株の下げや原油安を受けて米株とともに売りが優勢になる場面もあった。3月物高値は1万7555円、安値は1万7105円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17390 ( -300 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17410 ( -280 )
( )は大阪取引所終値比
01月09日 休日TIMES
【NY概況】
8日のNYダウ平均は3日続落した。終値は前日比167ドル65セント安の1万6346ドル45セントと、2015年10月1日以来およそ3カ月ぶりの安値を付けた。
2月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る29万2千人増、失業率は前月と同じ5.0%となるなど堅調な労働市場が示されたことで買いが先行。
中国証券監督管理委員会が証券取引の一時停止制度の運用を停止したことで中国株が反発したことも好感された。
しかし、原油先物価格が再び1バレル33ドルを一時割り込むなど、軟調な原油相場嫌気され、引けにかけて下落する展開となった。
労働市場の改善が続いているとの見方から幅広い銘柄に買いが膨らみ、ダウ平均は一時137ドル上昇した。買い一巡後は一転して売りの勢いが増した。
中国への不安が拭えないなかで持ち高調整を目的とした売りが次第に増え、ダウ平均はこの日の安値圏で終えた。
ダウ平均の週間の下げ幅は1078ドルに達した。週間ではリーマン・ショック直後で株価が急落していた08年10月上旬(1874ドル安)以来ほぼ7年3カ月ぶりの大きさとなった。
セクター別ではメディアを除いて全面安となり、耐久消費財・アパレルや銀行の下落が目立った。
ナスダック総合株価指数は7日続落。前日比45.795ポイント安の4643.631で終え、15年10月1日以来およそ3カ月ぶりの安値を付けた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,346.45 −167.65
S&P500種
1,922.03
ナスダック
4,643.631 −45.795
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は3日続落した。3月物は前日比290円安の1万7280円で終え、同限月の終値としては2015年9月29日以来およそ3カ月ぶりの安値を付けた。同日の大阪取引所の終値を410円下回った。
この日の中国株は反発したものの、中国景気の先行き不安は根強い。米株式相場が取引終了に下げたことにつれ、日本株先物も売られた。
朝方は15年12月の米雇用統計が市場予想を上回って改善し、買いが入る場面もあった。この日の3月物の安値は1万7235円、高値は1万7975円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17280 ( -410 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17315 ( -375 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
悪夢のような一週間。今週は大波乱の展開となった。
中国株の急落を受け日経平均は大発会から大幅下落。
その後も中国株の下落は続いた上に、ドル円は110円台に突入し円高方向への動きを強め、原油価格は下げが止まらず欧米株の重しとなるなど、アゲインストの流れが続いた。
サウジアラビア周辺の緊張、北朝鮮の核実験実施会見など、地政学リスクも意識されるなか、7日には中国株が今年2度目のサーキットブレーカー発動で取引停止となり、リスクオフの流れが一段と強まった。
米雇用統計や三連休を控え押し目でも買い意欲は限定的で、日経平均は大発会から5日続落。週間では1335円の下落と大幅安の幕開けとなり、週足では長い陰線を形成した。
さて来週は戻りを試す展開を予想。来週はここまでの下げピッチの早さからどこかで反発に転じるだろうが、
年初からグローバル市場が大荒れとなり、値幅の調整が短期間で進んだことから、一定の反発は期待できる。反発の規模は中国次第だろうか。
ただし、株式市場だけでなく、為替や商品がそろって荒れた動きとなっていること、地政学リスクも高まっていることなどから、外部要因には振らされやすく、不安定な推移が続きそうだ。また、米国ではアルコアの決算を皮切りに決算発表がスタートする。企業決算を確認し、米国株に強い動きが見られるようであれば、日本株にも好影響を及ぼしやすいと考える。
01月08日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=年初から5日続落 指数算出以来で初めて
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
8日の日経平均株価は5日続落した。終値は前日比69円38銭安の1万7697円96銭と、2015年9月30日以来およそ3カ月ぶりの安値を付けた。
年初からの5日続落は、1950年9月に算出を開始してから初めて。
前場は寄り付き直後に、前日の世界同時株安の影響で、1万7,500円近辺まで下落したものの、ここ数日波乱要因となってきた中国人民元の下げが一服したのを受け、電機、自動車、機械などの主力輸出銘柄を中心に買い戻しの動きが強まった。
後場前半ばまでは、前日比プラス圏の推移が続いたものの、日本時間今晩に昨年12月の米雇用統計の発表を控え、手仕舞い売りの勢いが大引けにかけて強まった。
東証株価指数(TOPIX)は5日続落し、前日比10.62ポイント安の1447.32で終えた。JPX日経インデックス400も5日続落。92.19ポイント安の1万3029.77で引けた。
東証1部の売買代金は概算で3兆2017億円。株価指数オプション1月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う取引で、昨年12月18日以来、3週間ぶりの水準に膨らんだ。売買高は25億9124万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は全体の75%にあたる1466。値上がり377、変わらずは92銘柄だった。
個別では、主力のトヨタや日立、三菱UFJが下落。ゆうちょ銀は上場来安値を付けた。業績見通しを下方修正したファストリも下げた。7&iHD、村田製、富士重工が売られた。
一方、ファナックが上昇。ソニーが上げた。受注が持ち直していると伝わったアドテストや、業績予想を引き上げた良品計画の値上がりが目立った。ダイキン、ブリヂストン、さくらインターネットが買われた。
東証2部株価指数も5日続落した。大引けの2部指数は、前日比21.56ポイント矢巣の4590.12となった。
個別銘柄では理経、朝日インテク、日アビオ、ツインバード、や象印が下げた、一方、DNA研がストップ高。アートSHDとゼニス羽田が上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。終値は前日比3円63銭安い2594円50銭だった。ジャスダック平均は下げ幅を縮小し、自動運転やマイナンバーといったテーマ物色の買いが一部で盛り返した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で669億円、売買高は1億2899万株だった。個別では、プロパスト、ビーマップ、アスコット、エンジャパンやクルーズ、セプテニHDが下落した。半面、ドーン、リプロセル、FVC、エージーピーがストップ高。協和コンサル、ニューフレア、日ダイナミク、ユビテックは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前日比5.67ポイント安い874.14だった。 個別銘柄ではメディアS、メディア工房、メディアドゥ、そーせいやインベスC、モルフォが下落した。一方、リアルワールド、インフォテリがストップ高。ミクシィやITbook、ラクーンが上昇した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,697.96
-69.38
日経平均先物
17,690.00
30.00
TOPIX
1,447.32
-10.62
TOPIX先物
1,447.00
-6.50
東証2部指数
4,590.12
-21.56
JASDAQ
2,594.50
-3.63
マザーズ
874.14
-5.67
出来高
東証1部
2591240
3201786
東証2部
94990
21319
「胎動?」
日経平均は少しだけプラスの展開。
年始胎動と言う感じだろうか。
プレスがアチコチ出始めた。
(1)下着通販サイト「京都発インナーショップ白鳩」を運営する株式会社 白鳩(本
社:京都府京都市、代表取締役:池上 勝)は、1月13日(水)から2月14日(日)まで「白鳩のバレンタインデー」を特設ページで開催いたします。7日より自社サイトおよび一部の販売サイトにて事前告知を開始しました。
(2)NC-6004ナノプラチン 米国で頭頸部がんを対象とした第I/II相臨床試験開始に関するお知らせ
ラジオ局まで働き始めたが年初から働いているのは首相。
木曜は銀座の日本料理「新ばし松山」で環境大臣、官房副長官、新党改革代表。
水曜はホテルニューオータニの日本料理「千羽鶴」で経団連、日商、同友会の代表。
火曜は渋谷のイタリアン「リストランテASO」で津川雅彦、中井貴一氏ら。
月曜は赤坂の日本料理「京都瓢喜赤坂店」で秘書官、官邸職員。
日曜は三田のウェスティンの日本料理「舞」で夫人。
土曜はスリーハンドレッドでフィルム会長とゴルフ。
12月30日はカメリアヒルズでゴルフ。
コメントは「就任以来一番良いスコアが出た」。
絶好調のようである。
大和のレポートは「大発会大幅安後の相場は、2週目までの底入れがポイント」。
↓
過去に日経平均が大発会の大幅安から始まった年の1月相場。
(1)株価が概ね2週目までに底入れとなった場合。
その後の株価は月末に向けて堅調推移が続き結局、1月の月間パフォーマンスは比較的大きなプラス。
最近では1998年や1999年がそのパターンの例。
(2)株価が2週目までに底入れとならなかった場合。
その後も月末にかけて軟調な展開が続いた。
因みに今後のシミュレーションから騰落レシオは1月12日頃にボトムアウトの見通し。
だいぶ先のことではなく3連休あけのことだからそれこそ騰落レシオは「まだ」ではなく「もう」。
前場取材したアイリッジ(3917)の小田健太郎社長。
O2Oを通じたアプリ開発が中核だがテックビューロとも提携した。
面白かったのはスマホの進歩。
「いずれ脳波は電波になりインターネットを通じて相手の脳波と対話ができる時代が来るかも知れない」。
現実にこういう研究はアチコチで始まっているという。
技術の進歩のスピードはすごい。
スケジュールを見てみると・・・
8日(金) 米雇用統計
11日(月)成人の日で休場、北米自動車ショー(デトロイト〜24日)
12日(火)景気ウォッチャー調査、国際収支
13日(水)マネーストック、米財政収支、ベージュブック
14日(木)機械受注
15日(金)米小売売上高、生産者物価
本日16時10分からのラジオNIKKEI「投資知識研究所」。
ゲストはインフォテリアの平野社長。
昨日のプレスは「さくらのクラウド・ASTERIA WARP・mijinの3社製品・サービスによる
プライベート・ブロックチェーン&IoT実証実験プラットフォームの無償提供開始について」。
予定は「1月にASTERIA WARPとmijinを組み合わせた実証実験を開始する」だったからその方向で進んでいる。
2月からは「国内金融機関でもブロックチェーン技術の採用・導入が推進されるようにセミナー共同開催」。
4月には「テックビューロがASTERIA WARPにおける『mijinアダプタ』を開発し発売」。
フィンテックやブロックチエーンなど言葉だけが響いているがじっくり学ぶ良い機会になると思う。
(櫻井)。
01月08日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=5日ぶり反発 元高・上海株高で心理改善
【前引け概況】
8日日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前日比69円56銭高の1万7836円90銭で前引けを迎えた。
寄り付き直後には、前日の世界同時株安の影響で、1万7500円近辺まで下落したものの、ここ数日波乱要因となってきた中国人民元の下げが一服したのを受け、電機、自動車、機械などの主力輸出銘柄を中心に買い戻しの動きが高まった。
中国人民銀行が人民元の基準値を9営業日ぶりに元高に設定し、前場中ごろにQUICK端末などを通じて伝わった。
上海株式相場も上昇し、投資家心理の悪化に歯止めが掛かった。日本時間夜に昨年12月の米雇用統計の発表を控え、売り持ち高の整理を目的とした買いが入ったことも相場を押し上げる要因になった。
ただ、後場に入ると、日本時間の今夜発表される米15年12月の雇用統計を前にして、手控え姿勢が強まる可能性がある。
■日経平均株価 17,836.90(+69.56)
■日経平均先物 17,830(+170)
■東証1部出来高 14.80億株
■東証1部売買代金 1.8兆円
■TOPIX 1,462.91(+4.97)
■日経JQ 2,589.02(-9.11)
■マザーズ指数 873.37(-6.44)
■騰落 上昇902/下落885
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆8077億円と、株価指数オプション1月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う売買で膨らんだ。
売買高は14億8018万株。東証1部の値上がり銘柄数は902、値下がりは885と拮抗。変わらずは146銘柄だった。
受注が底入れしたと伝わったアドテストが上昇。自動車向けの過給器を増産すると伝わった三菱重も上げた。主力のトヨタやソフトバンクが上げた。ソニー、ダイキン、ブリヂストンが買われ、良品計画、さくらインターネットは大幅高。
一方、最終減益との見通しを示したキユーピーは下落。収益予想を引き下げたファストリが大幅安となり、村田製、キヤノン、パイオニアや神戸鋼の値下がりも目立った。
東証2部株価指数は5日続落した。ラオックスと朝日インテクが下げ、アートSHDと象印が上げた
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。前引けは前日に比べ9円11銭安い2589円2銭となった。中国金融市場への不安が高まる中で、リスク資産を避ける動きが広がった。投資家の心理が冷え、新興企業銘柄も売りが優勢になった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で416億円、売買高は8366万株。
個別銘柄ではビーマップ、プロパスト、ハーモニックやアイサンテク、クルーズが下落した。半面、リプロセルがストップ高。夢真HD、FVC、ドーン、エージーピーが上昇した。
東証マザーズ指数も3日続落した。前引けは前日比6.44ポイント安い873.37だった。個別銘柄ではインベスターズC、メディアS、ネットイヤー、サイバダインやそーせい、モルフォが下落した。一方で、リアルワールド、インフォテリがストップ高。グリンペプ、ITbookは上昇した。
01月08日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、下げ一服 自動車など輸出株を中心に買い戻し
【寄り付き概況】
8日寄り付きの日経平均株価は5日続落して始まった。
下げ幅を一時260円程度まで拡大し、1万7500円ちょうど近辺まで下落。
取引時間中としては2015年10月1日以来、およそ3カ月ぶりの安値に水準を切り下げた。不安定な値動きを続ける中国株や人民元相場への警戒感から、前日の欧米株式相場が軒並み下落。東京市場でも運用リスクを避ける動きが広がった。
【10時の概況】
日経平均株価は前日比142円34銭安の1万7625円00銭で推移。
日経平均株価は下げが一服した。下げ幅を50円程度まで縮め、1万7700円台前半まで持ち直す場面があった。
これまで軟調だった機械や電気機器、自動車など輸出株を中心に買い戻しが入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ渋っている。
中国株の動向や人民元の基準値を見極めたいとの雰囲気が強い。市場では「欧米市場での人民元がやや落ち着きつつあり、人民元安にはいったん歯止めがかかるとの見方が広がってきた」との指摘もある。
中国当局が7日、株式相場の急変時に取引を停止する「サーキットブレーカー」制度を停止すると発表。「中国株を売り急ぐ動きは抑えられる」との思惑が、日本株の短期的な買い戻しにつながっている面もある。
■日経平均 17,625.00(-142.34)
■日経平均先物 17,640(-20)
■TOPIX先物 1,448.00(-5.50)
■騰落 上昇287/下落1,525
■日経JQ 2,576.71(-21.42)
■マザーズ指数 859.07(-20.74)
日経平均マイナス寄与度は82.77円の押し下げでファストリがトップ。以下、セブン&アイが5.34円、塩野義が4.12円、花王が3.84円と続いている。
プラス寄与度トップは東エレクが日経平均を8.04円押し上げている。次いで京セラが3.77円、アドテストが3.14円、ブリヂストンが2.20円と続く。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆428億円、売買高は8億1545万株。東証1部の値下がり銘柄数は1525と、全体の8割弱を占めた。値上がり銘柄数は287、変わらずは112銘柄だった。業種別では33業種中31業種が下落し、上昇はゴム製品、機械の2業種のみ。値下がり1位は電気・ガスで、以下、海運、小売、サービス、その他金融、医薬品と並ぶ。
前日に割安な新料金プランを発表したソフトバンクが下落。業績予想を引き下げたファストリの値下がりが目立つ。塩野義や第一三共など医薬品が軒並み安い。一方、業績予想を引き上げた良品計画は大幅高。スクリンや東エレクの値上がりが目立つ。
東証2部株価指数は下落。ラオックスやアートSHDが下げ、RVHとタカトリが上げた。
■リプロセル(4978)
ゴールドマン・サックス証券が投資判断「買い」、目標株価690円でカバレッジを開始している。現在の主力事業は研究開発試薬であり、また再生医療関連銘柄として注目されることの多い同社だが、今後5-10年の成長ドライバーは製薬企業向け創薬支援事業と考えている
■グリーンペプタイド (4594)
久留米大学と同社、富士フイルムが共同開発した免疫治療薬「がんペプチドワクチン」について、18年にも医薬品医療機器総合機構(PMDA)に薬事承認申請する方針を明らかにしたと一部地方紙で報じられて
■東京個別 (4745)
決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)が前年同期比32.5%増の6.8億円に拡大して着地したことが買い材料。
225先物は三菱・メリル・ニューエッジ・バークレイズ・クレディ・パリバが買い越し。
野村・シティ・JP・アムロ・みずほ・GS・UBSが売り越し。
TOPIX先物はメリル・クレディ・ニューエッジ・JP・三菱が買い越し。
バークレイズ・野村・パリバ・日興・ドイツ・GSが売り越し。
外資系等はレオパレス(8848)、朝日インテック(7747)、東北電(9506)に注目。
テクニカル的にはあさひ(3333)、セ硝(4044)、東京個別(4745)、古河電(5801)、萩原工(7856)、ユニー(8270)、ボルテージ(3639)、ソースネク(4344)、Nフィールド(6077)、タダノ(6395)、任天堂(7974)が動兆。
<兜町カタリスト>
「辟易」
21年ぶりの大発会から3日続落を越えて4日続落。
年初から日経平均株価は1266円の下落。
12年ぶりの原油安に4年ぶりの人民元安。
そして2度目の上海サーキットブレーカー。
中東ではサウジのイエメン・イラン大使館空爆まで加わっての売り一色。
不思議なことに北朝鮮の核実験など霞んでしまった。
泣きっ面に蜂は指数寄与度トップのファーストリテの5年ぶりの減益という下方修正。
背景は原料高と円安とされる。
だったら原油安と円高トレンドはむしろ歓迎と言いたくもなる。
ただ「安くなければ買われない」というビジネスモデルの限界なのかも知れないのは懸念。
中国は人民元安を食い止めるの為替介入で12月の外貨準備高は12.7兆円減少。
ピークの14年6月比で2割の減少。
IMFのSDR採用なんて時期尚早だったのだろう。
というか、反対勢力のオフショアでの人民元売りだったとすると面白い。
行き過ぎもまた相場。
とはいえ売られ過ぎ指標を数え上げるもの5日目になるといい加減にして欲しくなる。
日経平均の25日移動平均かい離はマイナス6.69%。
9月29日のマイナス6.83%以来の水準。
この時、日経平均は瞬間16901円まで売られ翌日から12月1日の20012円までの起点となった。
9月8日はマイナス10.82%。
翌日の日経平均は1300円超の大幅高。
8月25日がマイナス12.24%。
そう考えると25日線かい離は物足らないのかも知れないし、後から悪さが付いてくるのだろうか。
NTレシオは12.18で昨年10月19日の12.12に近づいてきた。
これは225主導で売られた傍証。
サイコロも3勝9敗で25%。
サイコロ100%が見られるかと期待したのはついこの間のことのように思える。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス6.890%。
買い方はマイナス12.117%と2ケタに乗せてきたが昨年の記録は9月29日のマイナス17.630%。
こちらも少し物足りない水準。
そして空売り比率は42.4%だがこれも昨年9月29日が43,4%のバッケンレコード。
これら紙芝居的数値は最悪に近づいてはいるものの最悪ではない。
もっとも週足一目均衡の雲の下限が17740円。
9月29日はココでぴたりと止まった。
24か月移動平均線が17533円を覗きに行くのかどうかが課題なのだろうか。
ファンダ的には日経平均採用銘柄のPERは14.64倍でEPSは1213円。
14倍は明らかにリバウンド水準だが、まさか13倍台を望んでいる訳ではなかろう。
(もっとも上海は13倍だが・・・)。
東証1部の単純平均は2869.15円。
3000ポイント割れはあまりにショボすぎる。
因みに東証1部配当りは加重平均で1.93%と2%に近付いてきた。
市場では「出口の見えないトンネル」という声があるがどんなトンネルも必ず出口がある。
決して洞窟や井戸ではない。
朝令暮改という故事の出典は「漢書・食貨志」。
まさに中国はそういう歴史のあるところで今回はサーキットブレーカーの発動を4日で停止。
寄り付きから30分で全銘柄の取引を停止する規制は消えた。
というか、タッタ4日で消える規制などあり得ない。
中国市場の未成熟さの象徴でもあろうか。
そんな市場を一人前に取り扱うから間違える。
体だけ成長した未熟者として考えないと思わぬ誤解と錯覚は増えるのだろう。
中国証券監督管理委員会(CSRC)のコメント。
「サーキットブレーカーが株価急落の主因ではないが、想定通りに機能しなかった。
コストがメリットを上回った。
相場の安定化に向けて停止を決定した」。
市場では売買停止の発動基準が5%とか7%というのが低すぎるという声がある。
デイトレの基準としては妥当なのかも知れないが取引停止条件ではきつすぎる。
しかも先物だけでなく全銘柄停止というのも理解不能。
本来は疑問視し辟易しなければならない筈の規制だった。
世界金融市場への影響など何も考えていない証拠でもあり、フリーでもグローバルでもフェアでもない。
日経のイヤな見出しは「外国人、7年ぶり売り越し」。
外国人は08年以来7年ぶりに2509億円の売り越しだった。
6月までは2兆6583億円買い越しだったから後半一気に売りに転じた格好。
背景としてオイルマネーの逃避も挙げられている。
現物は2509億円ながら先物は2兆8653億円の売り越し。
残念ながら相場乱舞の背景となっていたことになる。
ただ現物は個人も4兆9995億円の売り越しで4年連続。
一方事業法人が2兆9632億円の買い越しで過去最高。
信託も2兆75億円の買い越しだった。
SQは通過。
推定SQ値は17420.01円(12月メジャーSQ値は18943円)。
ファーストリテの売り気配で算出まで10分かかったが絶妙の下方修正タイミング。
幻か幻でないかは結構大きな問題となる。
なにも作位はなかろうがどうしてSQ前日に四半期決算を発表するのか理解に苦しむ。
225寄与度トップという概念があるのかどうか。
決算役員会が木曜だからなのかも知れないが・・・。
マーケットインパクトという点では一考の余地はあろう。
今夜は米雇用統計。
そして明日から3連休。
スケジュールに翻弄される株式市場。
そんなことがいつまでまかり通るのだろうか。
といっても所詮、今のところ負け犬の遠吠えにしか聞こえないところが残念。
NYダウは392ドル安の16514ドルと続落。
NASDAQは146ポイント安の4689ポイントと6日続落。
S&P500は47ポイント安の1943ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は2221ポイント安の6995ポイント。
中国株安と原油安の嫌気との解釈。
ジョージ・ソロス氏は「現在の状況は2008年の金融危機と似ている。
世界の市場は危機に直面している」とコメント。
ヤフーが6%超の下落。
3市場の売買高は約99億株と拡大。
CME円建ては大証比90円安の17570円。
ドル建ては大証比55ポイント安の17605ポイント。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
UBIC(2158)・・・動兆
UBICに注目する。
どうしゃは訴訟の証拠保全など電子データ収集・分析のコンピュータ解析事業が中核。
文部科学省が長期的に開発に注力する方針のAI関連。
日米でAI関連の特許を保有。
業績は好調。
政策には逆らえない筈。
01月08日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
8日の東京株式市場は売り先行後、神経質な展開となりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万7500円−1万8000円
売り一巡後は、中国政府が日本時間の午前10時すぎに発表する、対ドルでの人民元相場基準値の設定を前に、様子見気分が広がる可能性もありそう。
ただし、日経平均の1万7500円処は、節目かつ、24カ月線(17533円)が控えている水準で、ここはサポートになると考える。
日経平均は年初から1200円超下げているが、このところは中国市場の始まりと合わせて売り仕掛け的な流れが強まっていたように映る。ショートポジションは相当積み上がっていると考えられるため、中国次第では相当なリバウンドも意識されやすいだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1790万株、買い1280万株で、差し引き510万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、化学、銀行、小売、繊維、薬品、情報通信、ガラス、電機、鉱業など。買いセクターに、建設、自動車、精密、輸送用機器、銀行、陸運、ガス、サービス、食品、電機、ゴムなど。
【予定】
01月08日(金)
【国内】
日銀政策委員会・金融政策決定会合の主な意見(12月17〜18日開催分、8:50)
11月毎月勤労統計調査(10:30)
11月景気動向指数(14:00)
オプションSQ
《決算発表》
久光薬、ユニーGHD、ディップ、チヨダ、島忠、オンワードHD、乃村工、吉野家HD、壱番屋、ベル24HD、マニー、USEN、ワキタ、三協立山、ダイト、ポケットC、コシダカHD、技研製、創通、サムティ、マルゼン、エコス、スター・マイカ、ジェイコムHD、ピックルス、ブロッコリー、キリン堂HD、ローツェ、メディ工房、フェリシモ
【海外】
豪11月小売売上高(9:30)
独11月鉱工業生産・貿易収支(16:00)
仏11月鉱工業生産(16:45)
トルコ11月鉱工業生産(17:00)
スウェーデン中銀政策金利発表(17:30)
英11月貿易収支(18:30)
ブラジル12月消費者物価(20:00)
カナダ12月失業率(22:30)
米12月雇用統計(22:30)
メキシコ12月消費者信頼感指数(23:00)
米11月卸売在庫(9日0:00)
米11月消費者信用残高(9日5:00)
休場:ロシア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【NY概況】
7日のNYダウ工業平均は前日比392ドル41セント安の1万6514ドル10セントで終え、2015年10月2日以来約3カ月ぶりの安値をつけた。下げ幅は9月1日以来の大きさだった。中国など世界的な株安を受けて投資家心理が悪化。リスク資産を手仕舞い売りが加速した。
ダウ平均は前日比の下げ幅が一時440ドルを超えた。人民元相場が下げ止まらず、約4年10カ月ぶりの安値を付けた。原油相場に下げ止まりの兆しが見えないことも嫌気され、終日軟調推移となった。
株価の急落が続く中国当局が8日からサーキット・ブレーカー制度を一旦停止すると伝わった。米株式相場はこの報道を受けてやや下げ渋る場面もあったが、その後は中国政府が市場安定に有効な手立てを持っていないなどの見方が強まったといい、午後にかけては売りが加速した。
セクター別では全面安となり、特に自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器の下落が目立った。
ナスダック総合株価指数は6日続落し、同146.339ポイント安の4689.426で終えた。15年10月1日以来の安値だった。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も15年10月1日以来の低水準だった。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,514.10 −392.41
S&P500種
1,943.09 −47.17
ナスダック
4,689.426 −146.339
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅続落した。3月物は前日比470円安の1万7570円で取引を終え、同限月の終値として約3カ月ぶりに1万8000円を割った。
7日の大阪取引所の終値を90円下回った。中国の人民元の下落や株安を手がかりに世界景気の先行き警戒感が広がり、米株とともに売られた。3月物は一時1万7465円まで下げた。一方、この日の3月物高値は1万8160円だった。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
17570 ( -90 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
17605 ( -55 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は安値引けで4日続落。昨年末からの下落幅は1200円を超えた。
明日の晩には米雇用統計の発表が予定されているが、年が明け、円高基調が続くなかで、為替に大きな動きが出る可能性があるイベントを前に、積極的に買いを入れるアグレッシブな動きも期待しづらい
但し、今日は大きく下げるなかでも週足一目均衡表の雲下限でしっかり下げ止まるなど、節目を意識した動きはうかがえた。ここから下のサポートとしては、24カ月線(17533円)が控えている。昨年9月の株価急落局面においても、24カ月線が最後の砦となって下げ止まっており、同水準は強いサポートとして意識される。
中国の景気減速は疑うべくもないが、これは今に始まったことではなく株価には織り込みが進んでいる。
企業のファンダメンタルズは日米ともに堅調であり、実態面からみれば風向きは順風だ。
また、目先のボラティリティの高い相場に目が奪われがちではあるが、平均PERなどからみても日本株市場は決して割高に買われているわけではない。水準的な判断で、下押す場面は押し目買いの好機とする冷静な視点を持ちたい。
【信用規制・解除】銘柄 (7日大引け後 発表分)
○中村超硬 <6166> [東証M]
東証が8日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
○ラクーン <3031> [東証M]
東証と日証金が8日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
○ロックオン <3690> [東証M]
東証と日証金が8日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
○フィスコ <3807> [JQG]
東証と日証金が8日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
【注目の開示銘柄】
○メディアドゥ <3678> [東証M]
1月7日大引け後(16:00)に決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比56.4%増の4.1億円に拡大し、通期計画の6億円に対する進捗率は前年同期の64.4%を上回る69.3%に達した。7日終値1,462円 前日比 +42
○テーオー <9812> [JQ]
1月7日大引け後(15:00)に業績修正を発表。16年5月期第2四半期累計(6-11月)の連結経常利益を従来予想の1億円→1.7億円(前年同期は1.2億円)に72.0%上方修正し、一転して42.1%増益見通しとなった。7日終値 1,135円 前日比 S高+150
○キユソ流通 <9369>
1月7日大引け後(15:00)に決算を発表。15年11月期の連結経常利益は前の期比41.8%増の40億円に拡大し、16年11月期も前期比16.1%増の46.5億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増益になる。同時に、今期の年間配当は前期比6円増の34円に増配する方針とした。7日終値2,706円 前日比 -66
○良品計画[7453]
16年2月期通期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比3.1%増の330億円(前期実績238億円)、純利益は同7.0%増の215億円(同166億円)とした。中国でスキンケア商品や香水などの売り上げが大きく伸びているという。同時に発表した第3四半期決算は営業利益が前年同期比45.2%増、純利益は同37.4%増と大幅増益で着地した。7日終値は2万2800円(▲530)。
■ファーストリテイリング[9983]
16年8月期通期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比10.0%減の1800億円(前期実績1644億円)、純利益は同4.3%減の1100億円(同1100億円)とした。世界的な暖冬の影響で国内はもとより、韓国、中国、米国で冬物衣料の販売が振るわなかったという。
同時に発表した第1四半期決算は営業利益が前年同期比16.9%減、純利益は同30.2%減だった。7日終値は3万9050円(▲1120)。
○ミクシィ[2121]
8日付で貸借銘柄に選定されると発表。これまでは信用買いのみ可能な制度信用銘柄だったが、今後は信用売り(空売り)も可能になる。7日終値は4205円(▲105)。
【引け後のリリース】
ANAホールディングスの貨物事業会社が新工場
■貨物自動仕分け機を導入して処理可能件数を現在の約3倍に
ANAホールディングス<9022>(東1・売買単位100株)は7日、グループで貨物事業を担う株式会社OCS(東京都港区)が国際エクスプレス事業の更なる拡大を目的に、東京都江東区辰巳に「OCS東京ロジスティクスセンター(仮称)」を建設すると発表した。2017年10月の稼働開始を目指す。7日の株価終値は332.0円(4.3円安)だった。
発表を総合すると、新ロジスティクスセンターには、現在の本社(東京都港区芝浦)と新木場オペレーションセンター(東京都江東区新木場)の機能を集約し、貨物自動仕分け機を導入して処理可能件数を現在の約3倍にする。
昨年のTPP大筋合意やASEAN経済共同体の設立、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に伴い、「アジアの貨物量増加」「物流ニーズ拡大」が予想されます。このような環境の中、東京ロジスティクスセンターは、羽田および成田空港の利便性を最大限活用できる立地を活かし、これまで分散していた物流機能を集約することで、沖縄貨物ハブを活用した国際エクスプレスのよりスピーディなサービスを実現する。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
01月07日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=大引け、4日続落し3カ月ぶり安値 中国懸念でリスク回避
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【大引け概況】
7日の日経平均株価は4日続落した。
終値は前日比423円98銭安の1万7767円34銭だった。1万8000円の大台を割り込み、昨年10月2日以来およそ3カ月ぶりの安値で終えた。
人民元の基準値引き下げを受けて為替相場が1ドル=117円台まで円高に振れたことや、中国株式相場が大幅安となって取引が停止され、投資家心理が冷え込んだ。
運用リスクを避ける動きが続き、後場に日経平均は下げ幅を一段と広げた。日経平均が年初から4日続落するのは1995年以来21年ぶり。
中東情勢の緊迫化や北朝鮮による核実験など年明けから悪材料が相次いでいることも引き続き重荷。午後に日経平均は下げ幅を一段と広げ、「地合い悪化に乗じて投機筋が売りの勢いを強めている」との見方もあった。
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比290.19ポイント安の1万3121.96だった。
東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、30.90ポイント安の1457.94で終えた。
業種別TOPIXでは全33業種中、電気・ガス業を除く32業種が下げた。なかでも鉱業や鉄鋼、海運業などの下げがきつい。
東証1部の売買代金は概算で2兆8338億円と、昨年12月18日以来の高水準。売買高は23億7486万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割強の1647、値上がりは239、変わらずは49だった。
個別では、主力のトヨタやソニー、ホンダが下落。三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGなどメガバンクも下げ、スクリンや日東電、ファナック、富士重、マツダ、キーエンス、アルプス電も下落した。半面、前日下げの目立った任天堂が上昇。大東建が大幅高となったほか、明治HDやアサヒなどの食品株の一角が上げた。大日本住友や塩野義などの医薬品も上昇した。また、エムアップ、ネオス、SKジャパンなどしっかり。
東証2部株価指数は4日続落した。大引けの2部指数は、前日比56.75ポイント安の4611.68となった。個別銘柄では、アピクヤマダ、スガイ化学工業、象印、朝日インテク、ヨネックスが下げた。一方、理経、システムソフト、エルナー、タカトリが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比22円97銭安の2598円13銭だった。資金を振り向けてきた新興市場からも資金を引き揚げる動きとなり、値持ちが良いとされてきた銘柄を中心に、目先の利益を確定する売りが優勢だった。
マイナンバーや自動運転関連、IT(情報技術)と金融を融合した「フィンテック」など、投資家が足元でテーマ物色をしていた銘柄の売りも目立った。
日経ジャスダック平均はじり安の展開。取引終了間際にこの日の安値を付けた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で599億円、売買高は1億3177万株だった。個別銘柄では環境管理、イメージワン、テリロジー、FVCやクルーズ、アクモスが下げ、半面、ドーン、モジュレ、プロパスト、ビーマップ、テーオーがストップ高。アパマンショやイマジニア、メッセージが上げた。
東証マザーズ指数は小幅に続落した。終値は前日比0.43ポイント安の879.81だった。個別銘柄ではITbook、ASJ、アークン、ミクシィやサイバダイン、ラクーンが下落した。一方、AMBIT、APLIX、グリーンペプタイ、アドウェイズ、メディア工房、ネットイヤーなどがストップ高。そーせいやインベスC、UNITEDが上昇した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,767.34
-423.98
日経平均先物
17,660.00
-520.00
TOPIX
1,457.94
-30.90
TOPIX先物
1,453.50
-35.50
東証2部指数
4,611.68
-56.75
JASDAQ
2,598.13
-22.97
出来高
東証1部
2374860
2833837
東証2部
121030
24466
「マトリョーシカ」
最近独り歩きしているフィンテックという言葉。
金融とITの融合という曖昧な概念だけは理解できる。
しかし実際はどうなのだろうか。
アメリカで起きているのは、決済・送金・不正監視・口座管理などの新しいサービス。
家計収支の計算や人工知能の投資アドバイスもフィンテックに含まれるだろう。
そしてレンディングなどの小口資金の貸し借りも入ってくる。
どうもイメージ的にはインテーネットを使った消費者金融のようなものが描かれるがそうでもない。
Eコマースなども当然フィンテックの世界に入るであろう。
要は、コストが低い金融・決済への進出の後押しと考えれば良いだろうか。
Eコマースが増加すれば、当然、決済代行をおこなっているラクーンなどもこのカテゴリーに入ってこよう。
そしてこのフィンテックをより分かりにくくしているのがブロックチェーンという言葉。
言葉は知っていても中身については何?という市場関係者も多い。
しかもブロックチェーンの発生がもともとビッドコインということが事態をさらにわかりにくくする。
ビッドコイン?フィンテック?意味不明という感じだろうか。
おそらく理科系技術者の言葉で語られるのではなく文系市場関係者の言葉に翻訳してもらう必要はある。
たぶんビッドコインから離れて考えるのが早道なのだろう。
インフォテリアが国内唯一のプライベート・ブロックチェーンを持つテックビューロとの提携発表が昨年12月。
そのプレスリリースがわかりやすい。
「決済システムの構築運用コストが10分の1以下、金融IT革命の実現へ」。
テックビューロは金融業界におけるシステム革命を目指して2014年6月に事業開始。
現在はブロックチェーン製品「mijin」の開発を進めている。
インフォテリアとテックビューロは国内外の金融機関でのブロックチェーン技術の普及に向けて協業を開始。
テックビューロは暗号通貨技術をブロックチェーン技術に基づくソフトとサービスを開発。
「mijin」はクラウド上やデータセンター内に企業内や企業間で利用可能なプライベートブロックチェーンを
構築できるプラットフォーム。
既存のデータベースや勘定システムを置き換えて劇的にコストを削減。
同時に改ざん不可能なセキュリティ環境が構築可能。
そして実質ゼロダウンタイム(時間がかからない=大事なこと)を実現。
金融機関から電子マネー、ポイント、オンラインゲーム、ロジスティクスまで利用できる。
プライベートブロックチェーンとはデータ処理の基盤技術。
複数のコンピュータが分散型合意形成を行い、暗号署名しながらブロック単位で複数データを処理する。
安価なコンピュタで稼働し、ゼロダウンタイムと改ざん不可能なセキュリティを実現。
バックアップや冗長化も必要なく、劇的なコスト削減が可能。
キャパシティを越えても落ちないため金融機関にも注目されている。
たとえて言えばロシアのマトリョーシカ人形を想像してみて欲しいインフォテリアの平野社長。
2分割式の人形が多層重ねられた入れ子構造になっておりで、
外側の人形の上半身を外すと、小さい人形が次々に現れる仕組み。
つまり順番に行かないと最後までたどり着かない構造だ。
必要な人形を取りだすにもいちいち手順を追わなければならない。
それは時間も負荷もかかる。
しかしブロックチェーンはいきなり最後の人形を取り出せる仕組み。
だからコストも負荷もかからない。
簡単にいえばそうなるという。
通常、金融機関は高額のコストをかけて自社システムを構築する。
しかしこれはコストをかけずに多くの企業が金融に参入できる仕組み。
そしてインフォテリアの「つなぐ」ソフトと「mijin」の組み合わせで「mujinアダプタ」が出来てくる。
「フィンテックやブロックチェーンに多くの企業が参入してくるが、当社はブロックチェーンとつなぐ技術という根幹システム」。
おなじフィンテックやブロックチェーンでもいろいろある。
市場はこれをごちゃ混ぜにしているような気がしないでもないが・・・。
そういえば「上場時にこれからはxmlソフトだといったアナリストは多かった。
しかし多くのアナリストは何がXmlかを知らなかった」。
これは今のフィンテックやブロックチェーンにも該当するのだろう。
言葉だけが一人歩きする株式市場。
現実に着実に進歩を積み重ねるのが企業。
その意味ではセクターで投資判断をするのは良くないことと思えてくる。
ITはそれぞれ違うしバイオもそれぞれ違う。
この違いは大きいし企業の懐は深い。
浅薄な市場関係者であってはいけないというのが自戒。
(櫻井)。
01月07日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=大幅続落 午前終値は324円安の1万7867円
【前引け概況】
7日の前場の日経平均株価は4日続落し、前日比324円28銭安の1万7867円04銭で前場を終えた。日経平均株価は昨年10月15日以来、約3カ月ぶりに1万8000円を割り込んだ。
中国・人民元の下落に歯止めが掛からないほか、市場の関心が高い中国株式相場が大幅安となって取引が停止された。日本でも投資家心理が急速に冷え込み、手じまい売りを巻き込んで心理的な節目の1万8000円を一気に割り込み、さらに下げ幅を広げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は4日続落した。
■日経平均株価 17,867.04(-324.28)
■日経平均先物 17,880(-300)
■東証1部出来高 12.12億株
■東証1部売買代金 1.41兆円
■TOPIX 1,464.65(-24.19)
■騰落 上昇229/下落1,645
■日経JQ 2,601.36(-19.74)
■マザーズ指数 877.32(-2.92)
投資家心理が冷え、運用リスクの回避を目的とした売りが優勢になっている。不安材料を織り込む株価水準はどこか。チャート上では短期的な反発が見込まれるが、テクニカル分析でも不透明感は強く、先行きは混沌としている。
北朝鮮による核実験や、中東情勢の緊迫化など年明けから悪材料が相次いでいる。「相場が下がっても押し目買いの動きが広がりにくい」という。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4136億円、売買高は12億1240万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1645と、全体の85%を占めた。値上がりは229、変わらずは57銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソニーが下落。金融の三菱UFJやみずほFG、三井住友FGが下げた。ファナック、キーエンス、スクリンや日東電の値下がりが目立った。一方、任天堂が上昇。OLCが上げ、大東建、モバイルクリエイト、スギホールディングス、シュッピンなど大幅高なども値を上げた。
東証2部株価指数も4日続落。前引けの2部指数は、前日比47.08ポイント安の4621.35となった。個別銘柄では日アビオ、村上開明、スガイ化学工業、ラオックスとアートSHDが下げ。一方、システムソフト、理経、エルナー、タカトリ、アイレップが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比19円74銭安の2601円36銭だった。足元は手掛かり難のなか、金融とIT(情報技術)を融合した「フィンテック」や自動運転関連の銘柄が物色されていた。ただ、足元で投資家は利益が乗っている段階で、買い持ち高を減らす動きに出ているという。
ジャスダック市場の売買代金は概算で362億円、売買高は8850万株だった。個別銘柄ではジシステム、環境管理、イメージワン、クルーズや倉元、カルナバイオが下げ、半面、プロパスト、ビーマップ、テーオーがストップ高。アパマンショやイマジニア、セリアが上げた。
東証マザーズ指数も続落した。前引けは前日比2.92ポイント安い877.32だった。前場中ごろまではプラス圏で推移していたが、地合いの悪化を背景に売りが増した。ミクシィやサイバダインなど主力株が相場を押し下げた。ALBERT、ITbook、ASJ、ロックオンが売られた。一方、アドウェイズ、ネットイヤー、APLIX、グリーンペプタイがストップ高。そーせいやUNITEDなどは上昇した。
01月07日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=寄り付き、一進一退 中国懸念が重荷
【寄り付き概況】
7日寄り付きの日経平均株価は4日続落して始まった。
寄り付き直後には前日比89円安の1万8101円まで下げる場面があった。前日の米株式相場や原油先物相場が下落したことで投資家心理が悪化。短期的な値ごろ感から押し目買いを誘って下げ幅を縮める場面はあるが、積極的な買いは手控えられている。
【10時現在の概況】
日経平均株価は前日比99円52銭安の1万8091円80銭で推移している。
その後は1万8100円を中心とした値動きが続く。朝方は下げ渋る場面があったが、戻りの鈍さを嫌気した売りが強い。前日の米株安なども投資家心理の重荷となっている。
「中国人民元の基準となる為替レートの発表や上海株式市場の取引開始を前に、投資家の様子見気分が強い」との声も聞かれる。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は朝方に小幅高になる場面があったが、再び下げに転じている。
東証1部の値上がり銘柄数は824、値下がりは944、変わらずは161。
日経平均マイナス寄与度は16.95円の押し下げで日東電がトップ。以下、ファナックが16.67円、ソフトバンクが6.24円、ダイキンが6.12円と続いている。
プラス寄与度トップはアステラスで、日経平均を4.12円押し上げている。次いでエーザイが3.10円、アサヒが2.67円、JTが2.24円と続く。
■日経平均株価 18,092.04(-99.28)
■日経平均先物 18,080(-100)
■TOPIX先物 1,481.50(-7.50)
■騰落 上昇821/下落945
■日経JQ 2,616.09(-5.01)
■マザーズ指数 890.78(+10.54)
東証1部の売買代金は概算で6413億円、売買高は5億4103万株。東証1部の値下がり銘柄数は945、値上がりは821、変わらずは165。
業種別では33業種中10業種が値上がり。1位は食料で、以下、電気・ガス、医薬品、空運と続く。値下がり上位には鉱業、海運、鉄鋼が並んでいる。
個別では、ルネサス株の取得の思惑からソニーが大幅安。トヨタや富士重も安い。2015年3〜11月期の連結営業利益が過去最高となる見通しと伝わったローソンは一進一退。一方、2015年3〜11月期の業績が好調だったスギHDが高い。NTTやOLC、大東建などが上昇した。
東証2部指数は4日続落。ヨネックスやベネ・ワンが下げた一方、理経やアートSHD、象印が上昇した。
■グリーンペプタイド(4594)
久留米大学と同社、富士フイルムが共同開発した免疫治療薬「がんペプチドワクチン」について、18年にも医薬品医療機器総合機構(PMDA)に薬事承認申請する方針を明らかにしたと一部地方紙で報じられており、同社株価は前日の大引け直前に急動意を見せていた。本日もこうした流れが継続している。この報道によれば、臨床試験では投与した患者の生存期間が大幅に伸び、副作用もほぼなかったという。
■ADWAYS (2489)
同社やネットイヤー(3622)、メディア(3815)などLINE関連銘柄が軒並み急伸している。直近で上昇の目立ったフィンテック関連銘柄やドローン関連銘柄などの一角で物色一巡感が広がるなか、テーマ株の循環物色の流れがLINE関連銘柄に向かっている。
225先物はみずほ・三菱・大和・クレディ・野村が買い越し。
アムロ・メリル・JP・バークレイズ・モルスタ・GSが売り越し。
TOPIX先物は日興・メリル・クレディ・みずほ・三菱・JP・アムロが買い越し。
GS・JP・ドイツ・野村・ニューエッジが売り越し。
外資系等は特になし。
テクニカル的にはデジアーツ(2326)、レンゴー(3941)、リオン(6823)シスメックス(6869)、富士急(9010)、BS11(9414)、伊藤ハム(2284)、米久(2290)、アミューズ(4301)、小田急(9007)、チヨダ(8185)、アクリーティブ(8185)、日新(9066)が動兆。
<兜町カタリスト>
「由良の門」
荒れるSQ週の火・水・木。
申年の相場の初めにいきなりサル3匹登場。
1匹目は中東のサウジとイランの国交断絶。
正月早々の中東リスク懸念を醸し出している。
2匹目は中国。
製造業PMIの悪化で景気先行き不安を感じさせている。
余計だったのは3匹目。
北朝鮮が水爆っぽい核実験を行い、東アジアの地政学リスクを高めた格好。
昨年もウクライナとかイラク、ギリシャなどの午が暴れさせられが、今年もアチコチで悪猿の乱舞。
神出鬼没のサルに翻弄される市場からの声は「うんざり」。
しかしいずれにしてもこれらと付き合っていかなければならないのが市場の宿命。
「うんざり」と言いたくもなるが、あしらい方を学ぶ方が賢明だろう。
とはいえ、年初大発会から3日続落。
リーマンショックの08年やITバブル崩壊の01年頃にもあったような気がする。
それでも改めて調べてみれば95年以来の3日続落。
しかも・・・。
その前は1980年まで調べてみても3日続落はなかった。
つまり株屋人生で2度目の遭遇。
面白くはないが意外と貴重な経験となったことになる。
もっとも09年以前の大発会は9時〜11時の半日立ち会い。
しかも正月のご祝儀商いなどという牧歌的な風習もあった。
年初に3日続落などない方が当たり前の仕組みだったとも言えようか。
因みに95年は大発会から4日続落。
阪神大震災、サリン事件、円高ともろもろの悪材料で日経平均は19684円→14485円まで下落。
ところが金融機関の破たん処理が進行。
住専処理が閣議決定され年末には2万円台復活。
5000円下落して5000円戻した年だった。
きっかけは7月7日のあの大手証券の77周年記念営業。
意外なところで追憶に巡り合った。
あの年為替は4月の円高の極致だったが、株価の底打ち反転は7月。
アノマリー的に似たような動きになると半年辛抱なのだろうが、そこまで時間を浪費する意味もなかろう。
1月14日は上げの特異日というアノマリーにすがれば長くてあと5日。
そこまの覚悟は要らないと思うのだが・・・。
年初3日間の下落幅は842円。
10年債利回りは0.245%と11か月ぶりの水準。
1.9%も見えてきたのかも知れない。
空売り比率は41.8%と依然高水準。
裁定買い残(12月30日時点)は2858億円増加し3兆3018億円。
しかも売り残も1530億円増加し3452億円。
日銀のETF買いは352億円と前月の369億円から減少。
日銀も買い回数増加を少し懸念したのだろうか。
日経平均の25日移動平均は19120円で4.86%のマイナスかい離。
75日線は18833円で2.07%のマイナスかい離。
200日線は19507円で6.72%のマイナスかい離。
一目均衡の雲の下限は18446円、上限は19346円。
週足の一目均衡の雲の下限は17740円、上限は19403円。
騰落レシオは73.15%。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率速報は売り方マイナス8.087%。
買い方マイナス10.594%。
Quick調査の信用評価損率(12月30日現在)はマイナス8.68%と4週ぶり改善。
日経平均採用銘柄のPERは14.97倍でEPSは1215.19円。
15倍割れを市場が容認するのかどうかが今日の課題。
米原油先物はバレル33.97ドル。
2004年7月以来の水準となっている。
先週の米ガソリン在庫が1993年以来の大幅増となったことを嫌気との解釈。
コロコロと評価が変わる為替や商品の世界と一緒の投資マインドでいることがそもそもの間違いでもあろう。
罫線と経済指標しかない世界と個熱企業の日々の活動の積み重ねを評価する株式の世界はやはり違いがある。
そもそも・・・。
経済指標の原点でもある統計は、嘘ごまかしすり替えが容易に行えるもの。
正しい統計を使って嘘をつくなんて言葉もある。
あるいはアメリカの作家マーク・トウェインは言っている。
「世の中には3種類の嘘がある。
嘘、大嘘、そして統計だ」。
これを元に相場観を形成するから時として統計の呪縛に陥るのかも知れない。
整然と数字を羅列した相場観はしばしば間違えていることが多いような気がする。
そしてグラフで表現されたものもしばしば本質をとらえていないことが多い。
だから専門家は理路整然と間違えるのだろう。
罫線だった見せ方の工夫の技巧が見事なもの。
大体、市場を形成しているすべてのものが表現でき、同じ手法で解析できることが不思議でもある。
どうしたらトウモロコシと株価を一緒に見る心理が醸成されるのだろう。
そしてそれに何の疑問も呈されないところがすごい。
株式市場が唯我独尊とは思わない。
しかし為替や商品の世界との線引きが曖昧になってから市場は変になったような気がする。
「由良の門(と)を渡る舟人(ふなびと)かぢをたえゆくへも知らぬ恋の道かな」(曽禰好忠「新古今集」)。
「ゆらの門をわたる投資家株を持ち行方も知らぬ世界の動き」(読み人知らず)。
財新/マークイットの中国サービス部門PMIは1年5カ月ぶりの低水準で株安の一つの背景となった。
一方同様にマークイットが発表したユーロ圏サービスPMI改定値はドイツやイタリアが上向き。
54.2は速報値の53.9からは上方修正。
製造業とサービス部門を合わせた総合指数は54.3で、前月の54.2から上昇し4カ月ぶりの高水準。
中国は悪材料にされ、欧州は見えないフリ。
経済指標の恣意的な取捨選択こと市場の悪弊でもあろうか。
興味深いのはタマゴの値段。
昨年は最近10年では最高値を記録した。
過去約30年間でも2番目の高値。
背景はニワトリのエサ代の高騰。
アノマリー的には「タマゴ価格の上昇と株価はパラレル」。
あるいはタマゴ価格の値上がりは株高の先行指標。
因みに・・・。
消費者物価指数で食料品全体の価格は約45年前の約3.2倍。
タマゴは1.6倍。
以前物価の優等生ではある。
ただ・・・。
昨年は、指標となるMサイズ(1キロ)の平均卸値(東京市場)が228円。
値上げが3年連続で、平成以降は1991年の248円に次ぐ高値。
静かに値上がりは進行しているのだから、いつかは株だって・・・。
01月07日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
7日の東京株式市場は、欧米株式が軟調だったこととシカゴ先物にさや寄せする格好から、売り優勢の展開になろう。
その後は1万8000円処での攻防となろうが、日中で1万8000円を割り込んでくるようだと、いったんは目先底が意識されてく可能性がある。
日経平均株価予想レンジは、1万7900円−1万8300円
15年大納会終値1万9033円71銭からきのう6日終値1万8191円32銭まで、約4.4%下落していることもあり、押し目を拾う動きが出るだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1090万株、買い1080万株で、差し引き10万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、サービス、小売、薬品、情報通信、銀行、電機、機械、精密、自動車、電子機器など。
買いセクターに、通信、食品、サービス、電機、自動車、精密、陸運、ガス、銀行、その他製品など。
【予定】
01月07日(木)
【国内】
12月都心オフィス空室率(11:00)
30年国債入札
《決算発表》
キユーピー、7&I−HD、良品計画、スター精密、ファミリーマート、イズミ、ダイセキ、ファーストリテ、ダイセキソリュ、暁飯島、地域新聞、米久、ハニーズ、ワンダーCO.、オンリー、メディアドゥ、大有機、東京個別、クリーク&リバ、新星堂、三光合成、東武ストア、キユソー流通、ヤマザワ
【海外】
豪11月貿易収支(9:30)
独11月製造業受注(16:00)
ユーロ圏12月消費者信頼感確報値(19:00)
ユーロ圏11月失業率・小売売上高(19:00)
ブラジル11月鉱工業生産(20:00)
メキシコ12月消費者物価(23:00)
《決算発表》
KBホーム、ベッド・バス・アンド・ビヨンド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
6日のNYダウ工業株30種平均は大きく反落し、前日比252ドル15セント安の1万6906ドル51セントで終えた。中国の景気指標の悪化や原油相場の下落、北朝鮮の核実験問題など悪材料が重なり、投資家のリスク回避が強まった。1万7000ドルを約2カ月半ぶりに割り込み、2015年10月6日以来3カ月ぶりの安値水準をつけた。
WTIの期近2月物が1バレル33ドル台まで大幅下落となったことも嫌気され、終日軟調推移となった
下げ幅は一時341ドルまで広がった。
北朝鮮による水爆実験が伝わるなど地政学的リスクが高まったのも手伝い、投資家はにわかに運用リスク回避に傾いた。「恐怖指数」と呼ばれ株価の予想変動率を示す「VIX指数」は20.59と節目の20を再び上回った。
15年12月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数や、15年11月の製造業受注がさえない中身だったのも重荷となった。
セクター別では食品・飲料・タバコを除いて全面安となり、エネルギーや自動車・自動車部品の下落が目立った
ナスダック総合株価指数は大幅に5日続落し、前日比55.665ポイント安の4835.765で終えた。15年10月14日以来およそ2カ月半ぶりの安値を付けた。
NYダウ工業株30種(ドル)
16,906.51 −252.15
S&P500種
1,990.26
ナスダック
4,835.765 −55.665
【シカゴ日経平均先物】
日経平均先物は反落した。3月物は前日比355円安の1万8040円で取引を終え、6日の大阪取引所の終値を140円下回った。中国の景気先行き懸念や北朝鮮の核実験などを手がかりに投資家心理が悪化し、米株とともに売られた。3月物は一時1万7895円まで下げた。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
18040 ( -140 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
18075 ( -105 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
円高と北朝鮮騒動に振り回され、結局3日続落。勢いの良い中小型株が孤軍奮闘しても、全体がここまで弱いと上値も抑えられる。あすはファストリやセブン&アイ、良品計画、ファミリーマートなど主力の小売銘柄の決算が予定されている(ファストリは1Q、ほかは3Q)
年初からの3日続落で日経平均株価は合計842円の急落となったことに加え、東証1部の騰落レシオ25日移動平均は73.15%まで低下、売られ過ぎとされる70%に接近し、自律反発の可能性は増している。
年始からここまでの下げが出た以上、押し目は何度か訪れるとゆったり構えて、狙っていた銘柄を複数回に分けて買うといった中長期をにらんだ戦略を推奨したい。
【注目の個別開示銘柄】
■スギHD[7649]
16年2月期第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比16.6%増の185億円、純利益は同14.3%増の116億円だった。主力のドラッグストア事業で訪日外国人による購買需要が旺盛だったという。第3四半期時点の通期計画に対する進捗率は営業利益、純利益とも84%程度だが、通期見通しは据え置く。6日終値は6330円(▲50)。
■ABCマート[2670]
16年2月期第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比2.3%増の328億円、純利益は同5.1%増の202億円だった。国内の業績も堅調だったが、台湾、米国では売上高が4割増となるなど、海外事業が大きく伸びた。第3四半期時点の通期計画に対する進捗率は営業利益が80.5%、純利益は79%。通期見通しは据え置く。6日終値は6350円(▲60)。
■フジ[8278]
東証1部上場で四国、中国地方を地盤にスーパーマーケットを展開している。16年2月期第3四半期決算を発表。営業利益は前年同期比48.2%増の46億円、純利益は同16.7%増の25億円だった。主力のスーパー事業が堅調だったうえ、フィットネスクラブ、賃貸不動産などの事業も収益に寄与した。第3四半期時点の通期計画に対する進捗率は営業利益が70%、純利益は80%。通期見通しは据え置く。
同時に株主優待の拡充も発表。現行制度に加え、500株以上を1年以上保有している長期保有者を対象に、保有年数に応じて新米を贈る。6日終値は2406円(△2)。
【引け後のリリース】
川崎重工が最新鋭の消防・防災ヘリ15機目の納入
■エアバス・ヘリコプターズと共同開発し両社で全世界1200機以上を納入
川崎重工業<7012>(東1・売買単位100株)は6日、最新鋭の「川崎式BK117C−2型ヘリコプター」を徳島県から受注したと発表した。12月28日付で々ヘリコプターを秋田県からも受注したと発表しており、「C−2型」(消防・防災ヘリコプター)としては15機目の受注になる。6日の株価終値は426円(11円安)だった。
発表によると、「川崎式BK117ヘリコプター」は、当社と欧州のヘリコプターメーカーのエアバス・ヘリコプターズ社(旧メッサーシュミット・ベルコウ・ブロウム社)が共同開発し、国産ヘリコプターとしては初めて型式証明を取得した中型双発機。1983年の初号機納入以来改良を重ね、川崎重工の納入分で167機(2016年1月6日時点)、エアバス・ヘリコプターズ社納入分を合わせると全世界で1200機以上の納入を誇るベストセラー機。
機体後部には、観音開きの大きなクラムシェル・ドアがあり、消防・防災活動に必要な機材の搬出入が容易など、消防・防災のみならず、人員・物資輸送、警察、ドクターヘリ、報道など多用途にわたり全世界で使用されているという。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
01月06日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=182円安、朝高後値を崩し大幅続落
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
6日の日経平均株価は3日続落し、前日比182円68銭安の1万8191円32銭で終えた。年初から3営業日連続で下落したのは1995年の大発会から4営業日連続で下げて以来、21年ぶり。4日の大発会からの累計で842円39銭下落した。
前日の欧州株が総じて高く、米国株も方向感を欠いたとはいえ底堅さをみせ、きょうの東京市場も朝方は値ごろ感からの押し目買いが先行した。
しかし、前場後半になって地合いは一変、北朝鮮が水爆実験を行ったことが分かり、それに前後して為替が大きく円高・ドル安に振れ、日経平均も先物主導で一時300円を超える下げをみせた。その後は中国株や韓国株が底堅い動きをみせるのを横目に下げ渋る展開になった。
米アップルが主力商品を減産すると伝わり、関連銘柄が下落したことも株価指数を押し下げた。日経平均採用銘柄では、TDKや京セラ、アルプスなどの下げが目立った。
電子部品や自動車などの値がさ株が売られたほか、物色テーマに乗る中小型株もこれまで先駆した銘柄に利益確定売りが目立った。
JPX日経インデックス400は3日続落。終値は前日比135.04ポイント安の1万3412.15だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、15.87ポイント安の1488.84で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4307億円、売買高は20億7618万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1493と、全体の約77%を占めた。値上がりは359、変わらずは83銘柄だった。
個別では、三井住友FGと日立が下落。任天堂と安川電の下げが大きかった。タカタやIHIの値下がりも目立った。ファナック、村田製作所も売られた。一方、小野薬品工業、エーザイやアステラスなど医薬品の一角が上昇。三越伊勢丹とキリンHDの上げも目立った。
ダイヘン、日産化学工業も上昇した。
東証2部株価指数は3日続落した。大引けの2部指数は、前日比10.32ポイント矢巣の4668.43となった。個別銘柄では日抵抗器、フォーシーズ、キラオックスとアートSHDが下げ、一方、理経とJトラスト、キーウェア、アジア航測、日アビオが買われた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比18円92銭安い2621円10銭だった。新興市場でも運用リスクを回避する動きが広がり、主力銘柄を中心に売りが出た。一方、自動運転やフィンテックなどテーマごとに個別銘柄を個人投資家が物色する動きは強かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で758億円、売買高は1億7677万株だった。個別銘柄ではアクモス、トレイダーズHD、FVC、アイサンテク、グリムス、が下落した半面、ドーン、ビーマップ、環境管理、カーディナルがストップ高。イメージワンやドーン、明豊エンター、ソリトンは上昇した。
東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比17.39ポイント安い880.24だった。一部の個別銘柄の人気化を背景にマザーズ市場の売買代金は約1年ぶりの高水準となった。個別銘柄ではロックオンがストップ安。インフォテリ、アイリッジ、ビリングシス、そーせい、ミクシィの値下がりが目立った。ラクーンやインベスC、ITbook、ASJ、ラクーン、グリーンペプタイは上げた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,191.32
-182.68
日経平均先物
18,180.00
-180.00
TOPIX
1,488.84
-15.87
TOPIX先物
1,489.00
-16.00
東証2部指数
4,668.43
-10.32
JASDAQ
2,621.10
-18.92
マザーズ
880.24
-17.39
出来高
東証1部
2076180
2430756
東証2部
141010
28581
01月06日 相場概況
【14時現在】
6日の後場の日経平均株価は下げが一服した。1万8100円台で推移し、下げ幅を200円弱まで縮小する場面があった。北朝鮮による核実験などを嫌気する売りが優勢ながら、下値は堅くなってきた。心理的な節目となる1万8000円を割り込まず、買い戻しの動きがじわりと拡大。相場を支えている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ渋っている。
14時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆7464億円、売買高は15億4722万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1481と、12時45分時点から減少した。値上がりは346、変わらずは108銘柄だった。
北朝鮮は6日、同国内で2013年2月以来、約3年ぶりに核実験を実施し、「成功」したと発表した。日本と韓国の慰安婦問題に関する歩み寄りを意識した示威行為とみられるが、18年ぶりにダボス会議出席を予定するなど経済発展を急ぐ北朝鮮にとっては不利に働こう。経済成長とともに通貨高は続くものの、今後国際社会から制裁を受ける事態に発展すれば北朝鮮ウォンは「反落」が見込まれる。
「びっくり予想」
ブラックストーン副会長のバイロン・ウィーン氏の「2016年版ビックリ10大予想」。
(1)【2016年米大統領選、民主党のヒラリー候補が勝利】
共和党のテッド・クルーズ候補を打ち負かすだけでなく、民主党が米上院で多数派に躍り出る。
クルーズ候補の極端に保守的な政策が裏目に出る見通し。
ただ選挙結果は、両党とも予想以下にとどまる。
(2)【米株は下落】
業績不振、利ザヤ縮小(賃金上昇でも価格競争力低下)、株価収益率(PER)の縮小が打撃となる。
世界的に不安定な情勢で、現金志向も強まり株価を圧迫へ。
(3)【FEDは2015年12月利上げ後、2016年の利上げは1回のみ】
2015年12月に利上げを開始した当時は2016年に4回にわたる利上げを予想していたものの、
0.25%1回のみにとどめる。
経済と業績の低迷に加え、経済的苦難を抱えるエマージング国が背景。
年後半には利下げ転換すら、検討され始める。
成長率は2%以下に終わる。
(4)【海外投資家、米株の持ち高を縮小】
米経済の鈍化や業績不振を受けた米株安により、海外投資家が米株の持ち高を縮小させる。
米大統領選など政治的な不透明性も嫌気され、ユーロドルは1.20ドルまでユーロ高・ドル安が加速する。
(5)【中国は辛うじてハードランディングを回避も経済減速は免れず】
中国経済はハードランディングを回避するとはいえ若い世代を満足させる雇用を創出できず、
銀行も不良債権の増加に苦しむ。
債務はGDP比250%に増大し、小売売上高をはじめ自動車販売、鉱工業生産が上向くも
成長率は5%以下まで鈍化へ。
人民元は輸出促進を目指し、対ドルで7.0元へ切り下げる。
(6)【難民問題でEUは再び崩壊の危機】
国家主義者、極右が台頭し、EU崩壊の決断こそ下されないものの
ユーロの長期見通し長期的見通しに暗雲が垂れこむ。
(7)【原油は30ドル台で低迷】
世界経済の鈍化に加え、イランの増産やサウジアラビアの産油量調整への躊躇が仇となる。
採掘活動の縮小でいずれ原油高を迎えるときが到来するだろうが、2016年に需給ひっ迫は見られない。
(8)【ニューヨークやロンドンなど、高級不動産が急落】
ロシアや中国の買い手が市場から撤退し、高級不動産が値崩れする。
原油安により、中東の投資家の需要も低下。
数多くのコンドミニアムが売れ残り、不動産開発業者は困難に直面する。
世界都市部の高級不動産物件。
2016年は1.7%の上昇と2015年の3%から鈍化するとの調査結果も。
(9)【米10年債利回り2.5%以下で推移】
米経済の鈍化と米株の失速を受け、投資家は安全資産へ資金を振り向ける。
(10)【世界経済成長率は2%増へ】
米国の弱い国民総生産(GNP)に加え中国、その他エマージング国経済も予想以下に終わる
その他の「起こりうる」予想。
(11)【米欧で大規模なテロは減少】
安全保障面が強化されイスラム国(IS)やアルカイダなど、
テロ組織による100人を超える死傷者を出すような大規模な攻撃は米国及び欧州で減少する。
ただし、米国は中東からの難民受け入れを限定的にとどめる。
(12)【日本、アベノミクスが奏功する】
2015年下半期の景気後退から脱し、成長率は1%増となる。
日経平均は2万2000円へ上昇する一方、ドル円は130円までドル高・円安が進む。
(13)【投資家は金融工学への態度を硬化させる】
自社株買いをはじめM&A、租税回避策は短期的に1株当たり利益こそ引き上げるのみと気づき、設備投資や研究開発費の改善を求めるようになるためPERは低下する。
(14)【製薬業界にとって大躍進の年に】
ガン、心臓病、糖尿病、パーキンソン病などにおいて画期的な新薬が複数開発され、
新薬の価格に対する政治家の批判も緩和する。
寿命は延び続け、年金プログラムを一段と圧迫していく。
(15)【商品価格は安定へ】
農業主、産業素材メーカーが減産に踏み切るため、商品価格は安定していく。
エマージング経済はリセッションから脱却し同株式市場も好調なパフォーマンスに驚きを禁じ得なくなる。
以下は2015年版。
(1)FEDの第1弾利上げ2015年半ば以前に開始へ→ハズレ
(2)サイバー攻撃が悪化→当たり
(3)米株ラリーは2015年も継続→ほぼ当たり
(4)ECBは国債・住宅ローン担保証券、社債を買い入れへ→微妙
(5)日銀による「衝撃と畏怖」、2015年は影響力喪失→ほぼ当たりだが日経平均横ばいはハズレ
(6)中国の成長率、7%割れへ→当たり
(7)原油安がイランを直撃、原子力開発を停止へ→微妙
(8)ブレント原油先物は40ドル割れへ→微妙、プーチン大統領の年末辞任説もあったが・・・。
(9)ハイイールド債と米国債のスプレッドは縮小へ→微妙
(10)共和党、多数派の威力をフル活用→ブッシュが大統領候補が微妙
(11)水こそ、環境問題のセンターステージへ
(12インターネット、アプリを通じたサービス業が問題に直面
(13)ブラジル経済が予想外の好転へ
むしろ市場関係者のびっくり予想の方が面白かったような気がする。
【経済・マーケット】編
(1)郵政3社株、追加売却
(2)日銀総裁提案の追加緩和が日銀金融政策決定会合で否決
(3)トヨタ株1万円超え
(4)香港ドルの利用が細り消滅観測拡大
(5)シェール撤退相次ぎ原油がバレル70ドル台に急反発
(6)アイフォン失速、アップル株が急落
(7)米経済低迷でゼロ金利に回帰
この他にはブラジルが五輪開催後にデフォルト、欧州の政治混乱で1ユーロ100円、
財務省が日経平均連動型国債を検討など。】
【社会・政治・経済】編
(1)ホテル不足で東阪出張の宿泊禁止拡大
(2)企業からマイナンバー大量流出相次ぐ
(3)安部首相、消費増税を再延期
(4)中国の李克強首相が権力闘争で失脚
(5)英国でEU離脱論が急拡大
(6)高橋巨人は41年ぶり最下位
(7)ハロウィーンさらに過熱、バレンタインはレトロな風習に
この他には米大統領選トランプ氏勝利、松山英樹プロメジャー優勝、孫氏が米メジャー球団買収、新国立建設暗礁に。
(櫻井)。
01月06日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=リスク回避ムード強まり大幅続落
【前引け概況】
6日前場の日経平均株価は続落し、午前の終値は前日比222円23銭安の1万8151円77銭だった。
朝方高く始まったものの買いが続かず、日経平均はマイナス圏に沈んだ。引き続き中国景気の減速懸念が重荷となっているほか、前場後半は外国為替市場で急速な円高が進行したことが売りを助長、先物主導の下げで押し目に買い向かう動きも限定的だった。
米アップルが最新スマートフォンを減産すると伝わり、TDKやアルプスなど電子部品株が売られた。
取引時間中に北朝鮮で核実験が行われた可能性が伝わったことも買い手控え要因となったようだ。
中国メディアの財新と英マークイットが10時45分ごろに発表した昨年12月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)は、過去2番目に低い水準になった。好不況を判断する目安である『50』は上回ったものの、先行き懸念が強く残った。
■日経平均株価 18,151.77(-222.23)
■日経平均先物 18,140(-220)
■東証1部出来高 10.15億株
■東証1部売買代金 1.15兆円
■TOPIX 1,486.64(-18.07)
■騰落 上昇279/下落1,542
■日経JQ 2,626.36(-13.66)
■マザーズ指数885.14(-12.49)
前場の東証1部の売買代金は概算で1兆1587億円、売買高は10億1544万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1542と、全体の約8割を占めた。値上がりは279、変わらずは113銘柄だった。
個別ではソニーが冴えず、アルプス電気、村田製作所も下落。任天堂が大幅安、ファナックも売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株が軟調で、安川電機、日本航空電子工業も安い。
半面、さくらインターネットが商いを伴い逆行高、ダイヘン、ネクストも買われた。タカラレーベンが上昇し、東京計器、石川製作所なども物色された。
東証2部株価指数は3日続落。前引けの2部指数は、前日比6.71ポイント安の4672.04となった。
個別銘柄では、RVH、カネコ種苗、日アビオ、プラズマ、ラオックスが売られた。一方、アジア航測、村上開明、アルデが買われた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比13円66銭安い2626円36銭だった。中国景況感の減速などによる日経平均株価の続落を受け、投資家心理は悪化。新興市場でもリスクを回避する動きが強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で449億円、売買高は1億1118万株だった。個別銘柄では、トレイダーズやアイサンテク、ミナトHD、C&R社、アパマンショが下落した。半面、ドーン、イメージワン、ビーマップがストップ高。プロパスト、アスコット、明豊エンター、ソフトフロントは上昇した。
東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比12.49ポイント安い885.14だった。 個別銘柄ではリボミック、ロックオン、インフォテリ、そーせいやミクシィ、FFRIなど主力銘柄の値下がりが目立った。ラクーンやインベスC、モルフォ、シンプロメンテ、ITbookが上げた。
01月06日 相場概況(寄り付き)
日経平均株価=寄り付き、一進一退 中国懸念が重荷
【寄り付き概況】
6日、寄り付きの日経平均株価は前日終値(1万8374円)を挟んでの一進一退となった。前日の欧米株式相場が上昇し、投資家心理がやや改善。
買いが先行したが、市場では中国景気が急減速するとの懸念はくすぶる。利益確定売りの勢いがじわりと増した。米アップルが主力商品を減産すると伝わり、TDKや京セラ、村田製、Jディスプレといった関連銘柄が下落した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も一進一退。
東証1部の騰落状況は値上がり833銘柄、値下がり902銘柄。
中国メディアの財新と英マークイットは6日、昨年12月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する予定。4日に急落した上海株式相場への関心は高く、買いを手控えるムードにつながっている。
外国為替市場での円高・ドル安傾向を受け、トヨタや任天堂といった輸出関連株が安い。日水や洋ゴムなども下げた。半面、金融の三菱UFJや野村は上昇。JTやKDDIが上がり、医薬品のアステラスや武田も買われた
■メタップス (6172)
大型株が手がけ難いことで、短期資金を中心とした中小型株物色が続いている。フィンテック関連の一角である同社にも物色が向かっている様子。昨年11月4日の上場来高値3660円をクリアすると上げ幅拡大の展開も期待できよう。
■倉元 (5216) [JQ]
人工皮革の製造販売などを手掛ける子会社FILWELの全株式を、アスパラントグループの事業再生ファンドに譲渡すると発表した。
■カーディナル (7855)
ビザやJCBなど、クレジットカード各社が国内で発行されているすべてのカードを20年までにICチップ付きに切り替える方針と一部メディアで報じられた。
225先物は野村・三菱・みずほ・メリル・JP・日興が買い越し。
パリバ・アムロ・モルスタ・大和・マネ・UBS・SBIが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・日興・クレディ・JP・ドイツ・ニューエッジが買い越し。
バークレイズ・GS・野村・メリル・アムロが売り越し。
外資系等は日光電(6849)、エレコム(6750)、ダイセル(4202)に注目。
テクニカル的には甜菜糖(2108)、学情(2301)、ハニーズ(2792)、カカクコム(2371)、くら(2695)、ブックオフ(3313)、IIJ(3774)、SI(3826)、星光(4963)、ダイヘン(6622)、マイクロニクス(6871)、アドヴァン(7463)、ハイディ日高(7611)、プレナス(9945)が動兆。
<兜町カタリスト>
「尾」
日経マーケット面では「株、先物主導で揺れ大きく」の見出し。
「16年に入ると、現物株が伸び悩む一方、先物売買が増加。
現物株の売買には先物と現物の価格差で利ざやを稼ぐ裁定取引の『仮の需要』も含まれており、実需は見た目以上に少ない可能性がある」。
ファーストリテの極端な値動きを見ればわかるように、たしかに先物という尾が胴体を動かしている。
ただ指数という怪物が暴れまくっていることを実態経済の変化ととらえるには無理がある。
いつかは本筋に戻るのが株価。
実態を極端に離れた値動きもいつかは是正されよう。
面白いのは上昇局面ではこの手の動きはあまり見られないこと。
上げは緩慢、下げは急速だからこそ、先物は下げをターゲットにしがちなもの。
しかも特徴は些細な材料を過大に解釈した悲観論の台頭。
長い間、負け犬マーケットに慣れ親しんできたことこら世相は楽観論よりも悲観論に同調しがち。
この間隙をぬっての巧みな動きには脱帽する。
因みに・・・。
日経平均株価の25日線からのマイナスかい離は4.2%。
騰落レシオは75.25%と昨年9月24日の64.49まであと少し。
そして空売り比率は41.5%と昨年9月29日の43.4%まであと少し。
日経平均のPERは15.13倍でEPSは1214円。
18210円でPER14倍台。
客観的にはココからさらに売り込む論拠は中国や中東だけでは物足りなくなるはず。
興味深いのは昨年のNYダウ採用銘柄の動き
上昇13銘柄、下落17銘柄で年間2.23%の下落。
下落率トップは小売りのウォールマート。
そしてキャタピラ、アメックス、シェブロン、エクソンなど。
資源価格の下落よりも消費関連小売りの方が下落率が高かったという事実。
アメリカ経済大丈夫?という気にならないでもない。
一方上昇率トップはナイキ。
以下、GE、ホームデポ、マック。
統一性のない値動きはやはり指数という尾に振り回された結果なのだろうか。
同じく日経朝刊の投資情報面では「『フィンテック』銘柄急騰」の見出し。
「5日はラクーンも16%高と値幅制限の上限まで上昇した。
ソフトウェア開発のインフォテリアは大幅に5日続伸し、この間に約2倍に値上がりした」。
12月15日に280円だったさくらインターネットは昨日1075円。
昨日まで3日連続ストップ高で株価は4倍近く上昇した。
背景は金融とITを融合したフィンテック。
政府が打ち出しているICTの動きに沿ったとも言えるし、今年のテーマを先取りしているのでもあろう。
言えることは株を買っているのか、株価を買っているのかということ。
おそらくある時点までは将来に期待して株を買っていたのだろう。
しかし値動きの良さに注目して株価を買う向きが増えたからこそ売買高も増加。
せいぜい数万株しかできなかったのに数千万株という商いにもなった。
因みに大発会のラクーンの売買高は3339万株。
発行済株式数は1808万株。
強烈な仮儒が発生したということ。
株は実需の時代が長く仮儒の時代に脚光を浴びる。
しかし仮儒がどこまで続くかは神のみぞ知る世界。
とはいえ・・・。
仮儒と仮儒のスパイラルは株価のモンスター的成長には必要不可欠。
「世にも奇妙な日々」はこういう時に訪れがちなものであるのもまた現実である。
指数などよりも底深い個別の動きと言える。
まさに「去年今年貫く棒の如きもの」(虚子)に他ならない。
ある市場関係者は「それは消費増税と景気対策」とも言っていたが・・・。
日本橋の真上の首都高速は2020年の東京五輪後に地下に移る構想が実現しそうになってきた。
兜町を取り巻く首都高が地下に入れば視野は広がり東京の空は戻ってくる。
悪くない。
ただし数年以上先の話だが・・・。
興味深かったのは大和のレポートの「日経平均28000円の可能性」。
正式には「雇用重視の金融政策で潜在成長率と株式バリュエーションは上昇へ」。
以下少々長いが・・・。
↓
東京株式市場の株価水準は、鬼門であるTOPIXの1800 ポイント台(日経平均23000 円どころ)に接近してきた。
これまでこの水準に達すると金融緩和策が転換されてきた。
TOPIXが経済の水準を表す代理変数だとすれば、この水準はマクロ経済で言う潜在的な供給能力の限界に相当すると思う。
従来は需給ギャップが埋まったと判断したので金融緩和策を転換したのだろう。
一方で、政府は一億総活躍社会を創り出す政策に舵を切った。
潜在的な就労希望者による女性雇用の増加余地は大きい。
供給能力の向上によって、TOPIXの上昇余地も大きいことになる。
ただし、政府の政策は長期的な効果があるとしても、短期的に目立つ成果は期待しにくい。
しかし、日銀の金融政策が、労働参加率改善を主眼とした新たな金融緩和策に踏み出す可能性がある。
黒田日銀総裁の講演や日銀による論文はそうした可能性を強く感じさせる。
言い換えると、かつて日銀はTOPIXの1800ポイント水準で緩和策を終了してきたが、
黒田日銀は逆にこの水準でも緩和策を強める可能性がある。
当然、日本株の好況期におけるここ数十年のPERの上限を突破することが期待できる。
新たな緩和策が導入されるなら2016年4月頃までと見る。
原油安による物価下押し圧力は1〜3月には小さくなり、逆に景気にポジティブな効果が強まるはずだ。
来年度の賃上げ幅も3月には固まり始める。これで駄目なら新たな緩和策の実施だろう。
あるいは、賃金に働きかけるには3月までに緩和したいとも言える。
また、消費増税予定の1年前に緩和を実施する可能性が高い。
2013年4月の異次元緩和や2014年10月の追加緩和策は、
いずれも1年後に消費増税を予定していた。
経験則からも2017年4月の消費増税予定の1年前で2016年4月末の金融政策決定会合までの実施が有力だろう。
歴代日銀総裁任期中の日経平均のパターンは3つだ。第一は新日銀総裁就任と共に相場がV字反転するパターン。
第二の新総裁就任後に半年間も株価下落を放置するパターンの総裁は、決まって日銀特融や金融危機に見舞われた。
黒田総裁は第三のパターンで新総裁就任前から期待感で株価が堅調。
一旦の押しがあっても、一層緩和等を推し進めることが期待できる総裁だろう。
こうした総裁は、経済に問題があれば金融政策が発動するだろうとのある種のプット・オプションを市場に提供するので、結果的にバブル色の強い市場に導く可能性が高いといえるだろう。
前回のデフレ局面として1950年前後のドッジデフレが挙げられる。
そのデフレから脱却した後には定期性預金金利と株式配当利回りが逆転する「利回り革命」と呼ばれる現象が起こった。
それ以前は配当は不確実で株価も下落リスクがあるために、
配当利回りは預金金利に対してリスク分の上乗せ利回りが要求された。
一方で、脱デフレで株式の価格下落不安がやわらぎ、配当も長期的に増配の可能性が高まった。
よって、足もとの配当利回りは預金金利よりも低くても、将来の増配分を含めれば正当であるとみなされるようになった。
現在は、経済のデフレ転落と共に逆利回り革命とも呼べる状態だが、デフレ脱却後は株式バリュエーションは切り上がると考えるべきだ。
1990年代央に逆利回り革命が起こった場面では、個人金融資産における定期性預金+信託のシェアが上昇し、現金+流動性資金のシェアが底入れ、株式シェアが低下した。
これとは逆に、今後定期性預金+信託のシェアが一段と低下し、現金+流動性資金のシェアが反落し、株式シェアが上昇するならば、再び「利回り革命」が起こる方向に向かっているといえよう。
最近と同様の状況が見られたのは1980年代後半で、当時と同じように国民的な人気となった民営化株の大型上場や、投資信託のシェアの急上昇が見られた。
今回も、金融資産の中で現金+流動性資金のシェアが減少するような
本格的な貯蓄から投資の流れが進むならば株式のPERは上昇しよう。
株式の相続評価額を割り引く議論などの行方にも注目したい。
現在、大和証券では2016年の主な企業の経常増益率は6%台と予想している。
ただし、日銀の新たな金融政策があれば10円/ドル程度のドル高進行が期待できよう。
増益率は2桁台前半まで切り上がろう。
これを2015年の日経平均の高値に掛け合わせると23000円台が期待できることになる。
さらに、PERの上昇について、イエレンFRB議長の下での米国株は日本株に対して
最大3倍ポイント程も格差を広げた。
今後、同様に日本のPERが上昇すると考えると4200円程度の日経平均上昇要因となる。
必ずしも、米国株と同幅のPER上昇になるとは限らないが、TOPIXの1800ポイントどころ
(日経平均の23000円どころ)を突破すれば、チャート面の株価のフシからも日経平均は
26000〜28000円 円程度の高値が期待できよう。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
京写(6837)・・・動兆
京写に注目する。
同社はプリント配線板大手。
今期は減益見通しながら在庫調整後の復調に期待。
ある意味で「IoT」関連でもある。
リバウンド期待。
01月06日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
6日の東京株式市場は、CME225先物水準からやや買い先行でのスタートが見込まれる。その後は、中国株式市場の反応をみたいとして、模様眺め気分が広がりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万8100円−1万8600円。
午前10時45分(日本時間)には、中国で15年12月財新非製造業PMI(購買担当者景気指数)の発表が予定されていることもあり、個別株物色が中心となろう。また、株価指数先物主導による相場展開が続いていることにも、注意が必要だ。
週末のSQや米雇用統計が意識されるタイミングで様子見姿勢も強まりやすく、上値を追う動きは限定的か。
主要外国証券経由の注文動向は売り1980万株、買い1580万株で、差し引き400万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、建設、機械、食品、電機、不動産、自動車、化学、鉄鋼、薬品、電力、ガス、鉱業など。
買いセクターに、機械、サービス、建設、電機、自動車、陸運、小売、ゴム、化学、食品、銀行など。
【予定】
01月06日(水)
【国内】
12月日経PMIサービス業(10:35)
《決算発表》
ABCマート、スギHD、ヨンドシーHD、フジ、アークス、わらべや、フロイント、AIT、BS11、天満屋ス、北恵
【海外】
中国12月財新PMIサービス業(10:45)
仏12月消費者信頼感指数(16:45)
仏・独・ユーロ圏12月マークイットサービス業PMI確報値(17:50〜18:00)
米12月ADP雇用統計(22:15)
米11月貿易収支(22:30)
米12月マークイットサービス業PMI確報値(23:45)
米12月ISM非製造業景況指数(7日0:00)
米11月製造業受注(7日0:00)
12月15・16日開催のFOMC議事録
《決算発表》
モンサント
《イベント》
家電見本市「CES2016」開催(〜9日ラスベガス)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
5日のNYダウ平均は4営業日ぶりに小反発した。終値は前日比9ドル72セント高の1万7158ドル66セントだった。
昨日の大幅下落を受けて、寄り付き後は買いが先行したものの、中国経済への懸念を背景とした世界経済の先行き不透明感や中東情勢の緊迫化を受けて投資家心理が悪化しており、前日終値を挟んで小動きとなった。
前日までの下落局面で、ダウ平均の下げ幅は572ドルに達していた。5日は主要な米経済指標の発表がなく新たな取引材料に欠いたこともあって、値ごろ感からの買いも入りやすかった。欧州主要国の株価指数が上昇したことも米株式相場の買いを誘った。
ダウ平均は110ドル安まで下げる場面があった。4日発表された中国製造業の景況感が悪化するなど、世界的な景気減速への懸念が米株相場の重荷となった。中国政府が大株主の売却制限など株価対策を打ち出したにもかかわらず、中国株は軟調に推移した。同国市場の不安定さが続くとの警戒も米株式の買いを鈍らせた。
セクター別では、不動産や電気通信サービスが上昇する一方で自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器が下落した。
ナスダック指数は4日続落し、前日比11.659ポイント安の4891.430で終えた。アップルなど時価総額の大きいハイテク株への売りがかさみ、指数を押し下げた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,158.66 +9.72
S&P500種
2,016.71 +4.05
ナスダック
4,891.430 −11.659
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は4営業日ぶりに反発した。3月物は前日比110円高の1万8395円で引け、前夜の大取終値を35円上回った。前日に中国株の急落を受け大きく売られた反動から、買われた。3月物は一時1万8545円まで上げた。市場には世界景気の先行き不透明感が根強く、上げ幅は限られた。この日の3月物安値は1万8140円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
18395 ( +35 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
18435 ( +75 )
( )は大阪取引所終値比
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均はプラスに転じる場面もあったが買いは続かず。年初から出鼻をくじかれ大幅安となったことから、戻り局面で売りが出るのはやむを得ず、今晩の欧米株に切り返す動きが見られるかどうかが注目されるところ。
あす(6日)の東京株式市場は、2日間の続落で日経平均株価は合計659円の大幅下落となっており、自律反発期待の買いが想定される。ただ、中国株式市場や外国為替相場などの外部要因に左右されやすい地合いとなっていることから、予断を許さない状態が続きそうだ。
市場関係者からは「原油価格下落と、中東での地政学リスクの高まりが重なったことで、政府系ファンドなどオイルマネーが急速にリスクオフの動きを強めているという観測が浮上、これが売り要因のひとつとなっている」との見方が出ている。
【引け後のリリース】
梅の花が京都に新工場を設置し近畿・東海・北陸など強化
■総額22億円、久留米への集中を分散し2017年の稼働開始を予定
梅の花<7604>(東2・売買単位100株)は5日の大引け後、京都府の綴喜郡井出町に新セントラルキッチン(京都CK)を建設すると発表した。現在は久留米CK(福岡県)に集中している品目の製造分散によるリスク分散や近畿、東海、北陸地区の店舗への配送コスト削減、供給品目の増加などを目指す。5日の株価終値は2591円(11円高)だった。
建設用地は2015年10月に約4億円で取得し、工場建設費、付帯工事を含む総額は22億円。建設開始は16年10月、竣工は17年7月、稼働開始は17年10月(各予定)。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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【注目開示銘柄】
■ジェイアイエヌ[3046]
昨年12月の月次業績を発表。既存店ベースでの売上高は前年同月比15.2%増だった。12 月3日に投入した新ラインナップ「JINS SCREEN NIGHT USE」の出足が好調で、売り上げ増に寄与した。5日終値は4395円(▲5)。
■薬王堂[3385]
昨年12月の月次業績を発表。既存店ベースでは客単価が前年同月比0.2%減と振るわなかったが、客数が同6.7%増と大幅に増加。売上高は同6.5%増となった。5日終値は2863円(▲9)。
■日本トリム[6788]
16年3月期期末配当予想の修正を発表。従来予想は50円だったが、業績の向上などを加味し60円に引き上げる。期末一括配当のため、年配も同額。同社は東証1部上場でイオン整水器を製造している。5日終値は4125円(△15)。
01月05日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=76円安、中国リスク警戒で買い手控え
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【大引け概況】
5日の日経平均株価は続落した。前日比76円98銭安の1万8374円00銭で終えた。
強弱感の対立するなか、日経平均株価は方向感を欠き前日比プラスとマイナスの挟間を往来する展開となった。
前日に急落した中国株が5日も方向感を欠く動きで中国株式相場の一段安への警戒感が解けず、リスク資産である株式への買いを見送る姿勢が強まった。中東での地政学リスクの高まりも重荷で、主要銘柄を中心に売りが続いた。
5日の中国・上海株式指数は前日比でプラスに転じる場面があったものの、中国当局による株式市場政策など政策を見極めたいムードも強く、方向感を欠く動きだった。中国株式相場の先行き懸念を払拭しきれず、投資家心理を冷やした。
サウジアラビアは3日、イランとの外交関係の断絶を発表した。4日にはバーレーンとスーダンもイランとの断交を表明、原油相場への影響などが警戒され、日本株にも重荷となった。
もっとも下げ幅も限られた。中国株が上昇した場面では、日本株にも買いが増え、日経平均は一時100円近く上げた。日経平均は前日の大幅安で「売られすぎ」のサインも出ていたため値ごろ感があるとの見方も浮上し相場を下支えした。
JPX日経インデックス400も続落した。終値は前日比50.05ポイント安の1万3547.19だった。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、4.96ポイント安の1504.71で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2013億円だった。売買高は19億2364万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1009と全体の52%を占めた。値上がりは796、変わらずは130銘柄だった。
個別では、値がさのファストリやファナックが下落した。トヨタやホンダが下げた。東芝も安く、村田製や小野薬、デンソーも売られた。日本水産が大幅安となったほか、住友化学、ネクストも売られた。一方、NTTドコモやKDDIが上昇した。旭化成や三井不が上げ、さくらインターネットは3日連続ストップ高。アドヴァンが大幅高となり、古河電気工業、クミアイ化学工業なども高い。
東証2部株価指数は続落した。大引けの2部指数は、前日比16.23ポイント安の4678.75となった。 個別銘柄ではラオックスやアートSHD、アジア航測、日プラストが下落した。一方、省電舎、土木管理試験所、システムソフト、RVHやJFLAが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。大引けは前日比1円37銭高の2640円02銭だった。新興企業向け市場でも買いが優勢となる銘柄が増え、日経ジャスダック平均は上げに転じた。
金融とIT(情報技術)を融合したフィンテック関連に引き続き物色が向かった。他にも社会保障と税の共通番号(マイナンバー)関連などテーマ物色が盛り上がったことが相場全体の支えとなった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で736億円、売買高は1億4391万株。
個別銘柄ではNIC、テリロジー、プロパスト、イメージワン、ビーマップ、ドーンなどがストップ高。日本ラッド、元旦、アクモス、Dガレージが上げた。一方でFVCやアイサンテク、クルーズ、JHD、ミナトHD、SE H&Iは下落した。
東証マザーズ指数は5日続伸。大引けは前日比10.10ポイント高の897.63と昨年12月14日以来の水準を回復した。個別銘柄ではインベスターズC、ラクーン、ITbook、ALBERTがストップ高。フィンテック関連が買われた。そーせいも高い。11時30分にがん治療薬の臨床試験を開始すると発表したOTSは午後に上げ幅を拡大した。半面、アークン、リボミックがストップ安。ミクシィ、ダブルスタンダード、マイネット、モルフォが下げた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,374.00
-76.98
日経平均先物
18,360.00
-20.00
TOPIX
1,504.71
-4.96
TOPIX先物
1,505.00
2.00
東証2部指数
4,678.75
-16.23
JASDAQ
2,640.02
1.37
マザーズ
897.63
10.1
出来高
東証1部
1923640
2201308
東証2部
114190
22454
「まだ2日目」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
謹賀新年。
本年もよろしくお願い申し上げます。
「目覚める40億人の力」というのが日経元旦朝刊の見出し。
特集「アジアひと未来」の第1回でした。
これが今年の日本株のテーマとは思えないが、第1回がインド、第2回がAIIB関連での中国、第3回がフィリピン、第4回がタイ。
中国とインドの順番が逆になっていたことは気になりましたが、目覚めたのは世界経済ではなくサーキットブレーカーという皮肉。
今年から導入された中国のサーキットブレーカーのお披露目がどういう訳か東京の大発会にぶつかったという現実。
前日比7%という微妙な節目を越えての下落がもたらした世界同時株安。
サーキットブレーカー発動の第一報はたぶん誰よりも早くオフィスで聞きました。
最初にスタッフさん達が疑ったのは「システムトラブル」。
そのシステムトラブルを現地に確認して認識できたのが「サーキットブレーカー」。
ある意味で事故と事件は紙一重みたいなものでした。
脳裏に浮かんだのはマーフィーの法則。
「失敗する可能性のあるものは、失敗する」。
「起こる可能性のあることは、いつか実際に起こる」。
「作業の手順が複数個あって、その内破局に至るものがあるなら、誰かがそれを実行する」。
そして「予想外の事は起こるものなので、備えておけ」という「サッチャーの法則」。
金融の世界では時として準備していたことが役立つことがあるもの。
あるいは起こる可能性があるから準備するということなのでしょう。
フィネグルの法則は「うまく行かなくなりうるものは何でも、うまく行かなくなる−しかも最悪のタイミングで」
そして「どういう結果が予想されても、誰かが必ず結果を曲解しようとする」。
システムの世界の法則は意外と株式市場でも通用するようです。
加えれば「マーフィーの法則」物理学版ともいえる「ジェロルドの法則」。
(1)運動している物体は、誤った方向に動いている。
(2)静止している物体は、誤った位置にある。
(3)ある物体を正しい方向に動かす時に、またはある物体を正しい位置におく時に要求されるエネルギーは、期待するより多く、しかし遂行をさまたげる程ではない。
この「物体」を「株価」に置き換えてみると意外とあてはまるのではないでしょうか。
今年のテーマは大納会で指揮者の佐渡さんが述べた「ハーモニー」、そして「リズムとメロディ」と思っていましたが、心理や物理の学習も必要なのかも知れません。
中国に関しての風水の記事。
「丙申は五行では火金流年。
火は金を傷つける関係なので争いが発生しやすく株式市場は急伸・急落する場面があるだろう。
ただし最終的には株高で終える1年」。
「火は電波に通じるので、ネット関連」という声もある。
そして恒例のバイロン・ウィーン氏の「びっくり10大予想」。
ヒラリー大統領誕生、米株は下落、FRBの利上げは1回、海外投資家の米株売り、中国経済はハードランディング回避、原油はバレル30ドル台など。
明るい見通しは少ないようです。
しかし日本に関しては「アベノミクスによってリセッションから脱却しドル円は130円を超え、日経平均は22000円にラリー」との見通し。
世界は良くないが日本は悪くないというご宣託となっています。
昨年は大発会と2日目で567円安。
2014年は2日間で476円安。
2013年は大発会292円高で2日目は89円安。
2012年は大発会104円高で2日目は71円安。
2011年は大発会169円高で2日目は17円安。
2010年は大発会108円高、2日目27円高、3日目49円高。
過去5年間2日目は負けの日。
そんな記録などひも解いても仕方がないのですが、ま、申酉騒ぐの年ですから・・・。
(櫻井)。
01月05日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反発76円高。中国株下げ止まりで投資家心理改善
【前引け概況】
5日午前の日経平均株価は反発した。前日比76円37銭高の1万8527円35銭で前場を終えた。
朝安後に切り返す展開。前日に急落してきょうの値動きが注目されていた中国株がひとまず下げ止まったことで投資家心理が改善。
前日からの世界同時株安に一巡感が広がり、売りが先行した日本株も主要銘柄を中心に買い優勢に転じた。
為替も1ドル=119円台後半の推移と円安傾向で、これも買い安心感につながり東証1部全体の6割の銘柄が上昇した。
ひとまず下げ止まりの動きをみせている中国株相場を確認し、様子見姿勢だった投資家が買いを入れた。
もっとも上げ幅は限られた。サウジアラビアが3日にイランとの外交関係の断交を発表したのに続き、バーレーンとスーダンが4日にイランとの断交を表明した。地政学リスクの高まりが引き続き重荷になっている。
■日経平均株価 18,527.35(+76.37)
■日経平均先物 18,510(+130)
■東証1部出来高 10.76億株
■東証1部売買代金 1.17兆円
■TOPIX 1,514.25(+4.58)
■騰落 上昇1,169/下落624
■日経JQ 2,638.11(-0.54)
■マザーズ指数 893.53(+6.00)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
東証1部の前引け売買代金は概算で1兆1730億円だった。売買高は10億7690万株。東証1部の値上がり銘柄数は1169と、全体の6割を占めた。値下がりは624、変わらずは142銘柄だった。
個別では、ファストリやKDDIが上昇したさくらインターネット大幅高、NTTも商いを伴い堅調。アドヴァン、ダイヘンなども値を飛ばした。2016年12月期の好調な業績見通しが伝わったサッポロHDが上げた。三菱UFJや三井住友FGなど大手銀株も買われた。
半面、トヨタ自動車、ホンダなど軟調、ファナックやコマツ、キーエンスも下げた。住友化学が大幅安となり、セイコーホールディングス、日本水産も売られた
東証2部株価指数は小幅に続落した。2部指数は、前日比4.75ポイント矢巣の4690.23となった。個別銘柄ではケミプロ化成、フライト、ラオックスやアートSHDが下落した。一方、理経、RVHやヨネックス、土木管理試験所、日アビオは上昇した。
日経ジャスダック平均株価は小幅続落した。前引けは前日比54銭安の2638円11銭だった。中国株安に端を発した世界同時株安で投資家心理が悪化。新興企業向け市場でも運用リスクを回避する動きが広がり、主力株を中心に売りが先行した。もっとも午前の中ごろからは下げ幅を縮小した。中国・上海株が下げ渋ったことで東証1部の主力銘柄が堅調に推移。新興企業株にも買い安心感が広がった。
1月に社会保障と税の共通番号(マイナンバー)が始まったことを受けて、関連銘柄が物色された。他にも自動運転関連や金融とITを融合したフィンテック関連などテーマ物色が引き続き盛り上がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で468億円、売買高は9285万株。個別銘柄ではミナトHD、FVC、トレイダーズHD、アイサンテク、クルーズが下げた。一方でドーン、イメージワン、プロパストがストップ高。アクモス、イメージワン、NIC、元旦が上昇した。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比6.00ポイント高い893.53だった。個別銘柄ではALBERTがストップ高。ラクーンやそーせい、インフォテリ、インベスターズC、Jストリームが上昇した。半面、アークン、ダブルスタンダード、ミクシィやロックオン、モルフォが下げた。前日に業績予想を下方修正したリボミックは売り気配となった。
01月05日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、、100円程度安い水準で推移 中国株にらみ
【寄り付き概況】
5日前場寄り付きの日経平均株価は続落した。前日比100円超安い1万8300円台半ばまで下げている。前日の中国株の急落、それを受けての世界同時株安の進行で投資家の運用リスクを回避する姿勢が強まった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
4日の中国株式相場は大幅に下落、「サーキットブレーカー」が発動された。中国株の下落を受けて欧米の株式相場は軒並み下落、投資家心理が悪化して東京株式市場にも改めて売りが出ている。
【10時の概況】
日経平均は前日比71円34銭の1万867円25銭で推移している。米国株が引けにかけて下げ幅を縮小したことや円高進行一服などが材料視されて、日経平均は円建てCME先物終値18285円を上回る格好に。ただ、中国株の動向を見極めたいとするムードが強まっており、指数を積極的に手がける動きは手控えられている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小安く推移している。
■日経平均株価 18,367.25(-71.34)
■日経平均先物 18,360(-20)
■TOPIX先物 1,501.00(-2.00)
■騰落 上昇535/下落1,239
■日経JQ 2,623.88(-14.77)
■マザーズ指数 873.74(-13.79)
前日の中国株の下落、それを受けた世界同時株安で一段安を警戒した売りが続いている。朝方の売り一巡後は割安感からの見直し買いが入り前日終値(1万8450円)付近まで下げ幅を縮小する場面があった
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6495億円だった。売買高は6億59万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1239と、全体の64%を占めた。値上がりは535、変わらずは160銘柄だった。
業種別では33業種中、値上がりは情報通信、電力ガス、空運、ガラス土石、卸売、陸運の6業種にとどまっている。半面、値下がりで目立つのは水産、保険、化学、医薬品、食料品、石油、その他製品など。
個別では、ファナックやコマツが下げた。12月の百貨店売上高が小幅な伸びにとどまったJフロントや高島屋が下落した。住友化やJTも安い。一方、NTTドコモやKDDIが上げた。日本郵政やゆうちょ銀は上昇した。
東証2部株価指数は続落した。ラオックスとアートSHDが下げた。一方、ヨネックスと日本アビオが上げた。
■バルニバービ(3418)
急反発。1株につき2株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は1月31日(実質的には1月29日)。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図る。
テクニカル的には太平電(1968)、コア(2359)、ハニーズ(2792)、シュッピン(3179)、モバクリ(3669)、タカキタ(6325)、ヤーマン(6630)、大崎電(6644)、タカタ(7312)、アズワン(7476)、ウッドワン(7898)、穴吹興産(8928)、トラコス(9715)、アイネス(9742)が動兆。
<兜町カタリスト>
「サーキットブレーカー?」
日本経済新聞社とマークイットが発表した12月のインド製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1。
前月の50.3から低下し、28カ月ぶりの低水準となった。
景況の改善・悪化の節目となる50を2013年10月以来初めて下回ったことになる。
コメントは「インドの製造業は年末に悪化した。内需が低迷していたところに南部の洪水が追い打ちをかけた」。
生産指数は46.8で、前月の50.4から低下。
2009年初め以来最低。
新規受注も過去2年あまりで初めて減少。
そして中国の12月財新メディア製造業PMIは48.2で市場予想48.9を下回った。
新年初日の取引となる4日の中国株式市場は前場に約4%下落。
中国経済に対する改善期待が後退。
大株主による株式売却を禁止する措置が近く期限を迎えることも、売りの材料視された。
午後は5%下落となり今年から導入された「サーキットブレーカー」制度が一時発動。
その後CSI300指数が7%下落。
大引けまで取引が停止となった。
サーキットブレーカー導入初日の発動は敬意を表した訳ではなかろう。
しかし、日のないところに煙は立たないように、何らかの制度の変更は必ずといってよいほどその実施を伴うもの。
それにしても・・・。
迷惑だったのか、あるいはサーキットブレーカーがあったから止めてくれたのか。
結論は時間の進行を待つしかない。
因みに昨年は大発会と翌日の2日で日経平均は567円下落したが今年は1日で500円以上下落した。
以下は各社の2016年東京株式市場の見通し。
【クレディスイス証券】
日経平均の2016年通年予想は21500円、ドル円は2016年末までに130円。
「○持つべき銘柄」は、コーセー、東レ、小野薬品、日立金属、日本電気硝子、ディスコ、
ダイキン、村田製作所、ソニー、日産、アイシン精機、日本航空、クレディセゾン、
新生銀行、積水ハウス、NTT。
「×避けるべき銘柄」は、資生堂、SUMCO、エーザイ、丸一鋼管、日本製紙、アドバンテスト、
日立建機、イビデン、シャープ、ダイハツ、小糸製作所、川崎汽船、東海東京、静岡銀行、
ヒューリック、日本通信。
【JPモルガン証券】
TOPIXは1700〜1800ポイントエリアを前に、もみ合いの可能性。
日本の株価指数はグローバル市場に比べて短期的逆風に直面しているものの、
アジア域内でのアウトパフォームは揺るぎない。
セクターでは、損保、建設、ゲーム機用ゲーム、航空、鉄道、ドラッグストア、鉄鋼、セメントなどを選好。
2016年の注目銘柄は、大和ハウス、JT、三井化学、大塚商会、クボタ、日本電産、ソニー、三井造船、日産、HOYA、豊田通商、三菱UFJ、MS&AD、日本航空、NTT、関西電力、カプコン、ニトリHD。
【ゴールドマンサックス証券】
割安なバリュエーション、コーポレートガバナンスの向上が促す持ち合い解消やM&A、
過去最高の株主還元、構造改革の進展、財政・金融両面からの景気刺激策、
国内投資家主導の買い等が株価上昇を促す。
TOPIXは1800ポイント、日経平均は22700円に。
【UBS証券】
2016年末はTOPIX1890ポイント、日経平均23500円。
自動車や機械などの製造業の反転が見込めるものの、小売や不動産などの内需関連業種は
相対的に厳しい市場環境。
トップ推奨銘柄は、鹿島、明治HD、日東電工、新日鉄住金、ダイキン工業、横河電機、ディスコ、ソニー、アルプス電気、ヤフー、日産、三井住友FG、オリックス、三菱地所、オリックス不動産、ANA、NTT、光通信。
【モルガンスタンレー証券】
TOPIX目標値は1640ポイント。
セクターでは不動産、銀行、保険、各種金融、消費者サービス、
自動車を「オーバーウェイト」に。
テクノロジー・ハードウェア、半導体、ソフトウェア、運輸、通信、公益事業を「アンダーウェイト」。
個別では、ネクソン、協和発酵キリン、三井化学、テルモ、コーセー、ルネサスエレクトロニクス、ソニー、村田製作所、ヤマハ発動機、NTT、ヤマダ電機を買い推奨。
【みずほ証券】
日経平均は2016年央に22000円程度に上昇し、後半は調整局面を想定。
ポジティブシナリオは、安倍首相が消費税引き上げ再延期を掲げて衆議院を解散、
参議院選挙との同日選挙を行い勝利し、2018年9月までの自民党総裁の任期が延長されるシナリオ。
この場合2016年末に向けて日経平均は上昇。
【証券ジャパン】
これまでの政策効果や夏の参院選に向けた政策期待が相場を押し上げるも、
年後半はアベノミクス効果の一巡や米大統領選への不透明感などからもみ合いの展開。
日経平均の次の上値メドは1996年6月高値22666円やTOPIXの2007年2月高値1823ポイントに
足元のNT倍率12.3倍を掛けた22422円。
年間では月足の24か月移動平均線がサポートに。
【東海東京調査センター】
2016年前半のトップピック銘柄は、ダイセキ環境、日本電設工、ジーフット、コロプラ、ステラケミファ、プロトコーポ、グローリー、東光、カシオ、太平洋工業、メニコン、日立キャピ、神奈川中央交通。
【SMBC日興証券】
2016年高値は日経平均22500円、TOPIX1800ポイント、2016年末は日経平均22000円、TOPIX1750ポイント。
2016年の注目銘柄は、鹿島、ディーエヌエー、JT、ダイキン、アイシン精機、シマノ、ユナイテッドアローズ、三菱商事、リロHD、NTTデータ。
【三菱UFJ証券】
業績改善継続への確信が広がれば日本株のPERは18倍前後に上昇する可能性が高い。
相対的割安感などから外国人投資家が再び日本株を買い越す可能性が高い。
シナリオ別の確率では、予想PER18倍の強気シナリオ(TOPIX年末値1950ポイント)が45%、
市場コンセンサスに近EPS10%増益に沿った上昇(同1700ポイント)が40%、
米国株急落や新興国の混乱に伴う大幅下落シナリオ(同1300ポイント)が10%、
世界的な株式バブルシナリオ(同2200ポイント)が5%。
【丸三証券】
7月に参議院選挙が予定(衆参ダブル選挙の可能性も)されているため、
選挙に向けて株価が強含む可能性がある。
現時点の日経平均の来期予想EPS1366円をベースにPER16倍まで評価すれば、
日経平均は22000円近い水準になる。
【ちばぎんアセットマネジメント】
日経平均は参議院選挙前の6月近辺に22000円程度の高値を付ける「年前半株高」シナリオを想定。
年後半は17年4月からの消費税引き上げがリスク要因。
株価テーマは、少子高齢化が進行する日本経済の構造変化に対応した「社会システムの効率性向上」。
サービス分野で活躍が期待されるロボット、輸送の革命につながる自動運転、
様々な産業を融合し進化するIoT(Internet of Things)などが有力。
【野村証券】
日本株は参院選前まで上昇、その後反落するも年末に回復。
16年末の日経平均は22500〜23500円を想定。
相対的に外需系製造業に重きを置くことを推奨。
注目セクターは、機械・鉄鋼、金融。
【大和証券】
日経平均は前半に強気相場を演じ、夏場(参院選前後)に23000円を目指す。
消費増税を睨んで第4四半期に保合。
安値は18500円、高値は23000円。
因みに大発会前場のストップ高銘柄。
↓
イメージワン(2667)、ビリングS(3623)、ブレインP(3655)、ロックオン(3690)、ITbook(3742)、サイオス(3744)、さくら(3778)、インフォテリ(3853)、ビーマップ(4316)、NIC(5742)、アクモス(6888)、タカタ(7312)、ジシステム(9758)。
後場はラクーン(3031)、OK(3808)。
逆行ストップ高だけに期待できそうな気がする。
日経平均の25日移動平均線は19251円で4.16%のマイナスかい離。
75日線は18840円で2.07%のマイナスかい離。
200日線は19507円で5.41%のマイナスかい離。
一目均衡の雲の上限は19312円、下限は18430円。
週足の一目均衡の雲の下限は17740円。
そこまでないと思いたいところ。
01月05日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
5日の東京株市場式は、落ち着きどころを探る展開で手控えムードが広がりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万8100円−1万8600円
シカゴ日経225先物は一時18085円まで下げていることもあり売り先行だろう。
前日にサーキットブレーカーが発動した上海市場の動向も見極めたいところ。初めて導入した制度だったことで、狼狽売りが集中したこともあり、落ち着きをみせてくるかが注目される。
個別では、短期的な資金が中心なほか、過熱感が警戒されるものの、フィンテックや自動運転車関連などへの物色が活発である。値動きが荒いとはいえ、中小型のテーマ株等に資金が集中するだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1140万株、買い1590万株で、差し引き450万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、化学、通信、建設、機械、卸売、その他金融、陸運、食品、電機、自動車、小売、商社、情報通信など。
買いセクターに、銀行、自動車、電機、サービス、建設、小売、陸運、機械、ゴム、保険、REITなど。
【予定】
01月06日(水)
【国内】
12月日経PMIサービス業(10:35)
《決算発表》
ABCマート、スギHD、ヨンドシーHD、フジ、アークス、わらべや、フロイント、AIT、BS11、天満屋ス、北恵
【海外】
中国12月財新PMIサービス業(10:45)
仏12月消費者信頼感指数(16:45)
仏・独・ユーロ圏12月マークイットサービス業PMI確報値(17:50〜18:00)
米12月ADP雇用統計(22:15)
米11月貿易収支(22:30)
米12月マークイットサービス業PMI確報値(23:45)
米12月ISM非製造業景況指数(7日0:00)
米11月製造業受注(7日0:00)
12月15・16日開催のFOMC議事録
《決算発表》
モンサント
《イベント》
家電見本市「CES2016」開催(〜9日ラスベガス)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY概況】
4日のNYダウ工平均は年始の休場を挟み3日続落した。
終値は前年末比276ドル09セント安の1万7148ドル94セントとなった。3日間の下げ幅の合計は572ドルに上る。中国株の急落を受けて日欧の株式相場が下落した流れが波及した。
中国では経済指標の悪化を嫌気し上海株などが急落。「サーキットブレーカー」が発動されるなど、中国市場の混乱が鮮明となった。日本市場のほか欧州でも株式に売りが先行した。
世界同時株安の様相が深まると米株式市場も朝方から売り一色で始まった。ダウ平均の下げ幅は一時、467ドルに拡大し、取引時間中としては約2カ月半ぶりに1万7000ドルの大台を割り込む場面もあった。
サプライマネジメント協会(ISM)が発表した15年12月の製造業景況感指数や11月の建設支出がいずれも市場予想に反して悪化した。米景気の先行きに対する不安感も相場を下押しした。
また、サウジアラビアやバーレーン、スーダンなどがイランとの国交断絶に踏み切ったことも投資家心理を悪化させた。セクター別では全面安となり、特に銀行や小売の下落が目立った。
ナスダック総合株価指数も3日続落。104.322ポイント安の4903.089となり、15年10月21日以来ほぼ2カ月半ぶりの安値を付けた。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,148.94 −276.09
S&P500種
2,012.66
ナスダック
4,903.089 −104.322
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅続落した。3月物は前営業日(15年12月31日)比475円安の1万8285円で引け、同限月物終値ベースで約2カ月半ぶりの安値をつけた。前夜の大取終値を95円下回った。中国株の急落を受け投資家心理が悪化し、米株とともに日経平均先物も売り進まれた。3月物は一時1万8085円まで下げたが、引けにかけては下げ渋った。この日の3月物高値は1万8945円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
18285 ( -95 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
18320 ( -60 )
( )は大阪取引所終値比
01月04日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=大幅反落 582円安、中国株の急落を嫌気
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【大引け概況】
4日の日経平均株価は大幅反落し、前営業日に比べ582円73銭安の1万8450円98銭で終えた。
昨年末の欧米株市場が総じて軟調だったことを受け売りが先行して始まったが、取引時間中は中国・上海株安の影響やサウジアラビアとイランの宗派を巡る対立が先鋭化したことを背景に、リスクオフの動きが一段と強まった。
低調な2015年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表を受けて中国・上海株式相場が大幅に下落し、市場心理が悪化し運用リスクを回避するための売りが出た。上海取引所はいったん取引を中断したが下げ止まらず、市場心理の悪化に拍車をかけた。中国・上海取引所は今年から相場の極端な動きを抑制する取引中断措置を導入していた。
サウジアラビアによるイランとの外交関係断絶の発表を背景に地政学リスクへの懸念が高まり、下値での押し目買いが手控えられた面もある。
原油市況は有事モードの中東を横にらみに上昇したものの、為替は1ドル=119円台前半に円高が進行し、主力輸出株中心に逆風が強かった。
自動運転関連やフィンテック関連など中小型材料株への旺盛な物色意欲が目立っている。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落。終値は前営業日比354.69ポイント安の1万3597.24だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反落し、37.63ポイント安の1509.67で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2653億円。売買高は19億8657万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1712と全体の88%を占めた、値上がりは170、変わらずは53だった。
個別では、ファーストリテイリングが急落で昨年来安値を更新、トヨタ自動車やホンダが安い。KDDIやソフトバンク、NTTなどの通信株も売られた。アドバンテスト、住友化学が大きく下げたほか、J.フロント リテイリングも売られた。
半面、東芝がしっかり、国際石開帝石や石油資源は上昇。さくらインターネットが昨年末に続きストップ高。コアが大幅高となり、タカタも急伸した。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前週末比34.87ポイント安の4694.98となった。
個別銘柄ではRVH、相模ゴム、象印、Gダイニングが売られた。一方、サイオスが一時ストップ高。日アビオ、アジア航測、フライト、阿波製紙が買われた。
日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反落した。終値は前営業日比8円95銭安い2638円65銭だった。
日経平均が取引終盤に600円超まで下げ幅を広げると、運用リスクを回避する売りが新興市場にも波及した。もっとも「マイナンバーや自動運転関連などテーマ物色は盛り上がり、個人投資家の意欲は引き続き強い」ともいい、下げ幅は小幅にとどまった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で749億円、売買高は1億6933万株だった。個別銘柄ではプロパティA、テックファームHD、ヒビノ、アイサンテクやクルーズ、シノケンGが下落した。一方、NIC、ビーマップ、アクモス、イメージワン、ジシステム、ドーンなどがストップ高。FVC、石井工研は上昇した。
東証マザーズ指数は小幅ながら4日続伸した。終値は前営業日比0.39ポイント高い887.53だった。個別銘柄ではラクーン、ITbook、インフォテリがストップ高。そーせいやビリングシス、ロックオン、FFRIの値上がりが目立った。半面、ネオジャパン、GNI、ソネットメディア、サイバダイン、オープンドア、ジグソーが下げた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,450.98
-582.73
日経平均先物
18,380.00
-620.00
TOPIX
1,509.67
-37.63
TOPIX先物
1,503.00
-44.50
東証2部指数
4,694.98
-34.87
JASDAQ
2,638.65
-8.95
マザーズ
887.53
0.39
出来高
東証1部
1986570
2265359
東証2部
104670
24366
「大発会」
ガーンときた大発会前場の約500円安。
中国の景気指標を山車にしての円高が売りを誘因した格好。
だからといって根本的に相場が悪化した訳でもなかろう。
相場は欲望の戦いの場。
そこを忘れてきれいな善人面では当然はじかれる場所。
相場がきれいではあって欲しいものの相場は汚れちまった悲しみに今日も小雪の降りかかる場所。
これは意図的でも何でもなくて当たり前のこと。
だからと言って、きれいごとの世界でも当然ない場所。
それこそ「赤ずきんちゃん気をつけて」の世界。
でもいつかは「さよなら怪傑黒ずきん」が登場するに違いない。
下げれば弱気、上げれば強気だけではやっていけない場所でもある。
「丙申」の年。
1949年以降騰落率はプラス10.4%(十二支では7番目のパフォーマンス)。
必ず夏季五輪と米大統領選挙と日本の参院選挙が重なる年回り。
イベントには事欠かない。
申酉騒ぎは現実化するのかも知れない。
新春は地政学リスクが顕在化しやすい年。
いきなり登場したのはサウジアラビアとイランとの外交関係断絶。
オバマ米大統領は「地域の指導者に対し緊張緩和に向けて積極的に取り組むよう今後も要請していく」とコメント。
原油先物価格はバレル38ドル台まで反発した。
しかし中東の原油という話題ではこの行方は結構気になる。
まあ「シーア」も「スンニ」もなかなか理解しがたいものだが・・・。
もうひとつはスペインのカタルーニャ自治州の動向。
独立賛成派の新政権樹立がとん挫し3月にも州議会の解散・再選挙が実施される可能性が強まった。
そしてロシアのルーブルの安値。
背景は原油価格の下落という。
とはいえ、昨年はウクライナ問題で騒いだが・・・。
年初の地政学的要因はしばらくすると忘れ去られることが多いというのが市場の法則でもある。
アノマリーを探してみると・・・。
大納会の終値から大発会の初値は7勝4敗(騰落率平均プラス0.48%)。
大納会の終値から大発会の終値までは8勝3敗(騰落率平均プラス0.4%)。
勝率は高いが、今年はどうもマイナスになりそうな気配。
もっとも昨年は前年末の終値→初値、終値→終値もマイナス。
それでも年間では上昇だった。
もうひとつは大発会の初値がプラスだと終値にかけて更に上昇するというアノマリー。
騰落率平均はプラス0.42%。
そして年初5日間が高ければ1月は高い→1月が高ければその年は高い。
一方で大発会の翌営業日は過去10年0勝10敗の「負けの特異日」。
因みに11年連続で大発会翌日は下げ。
これも外れて欲しいところだが・・・。
昨年末の指標のまとめ。
↓
NTレシオ12.30《最高12.56(7月9日)、最低12.12(10月19日)》。
騰落レシオ79.80%。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス10.258%。
《最大マイナス15.37%(1月10日)、最小マイナス4.87%(5月21日)》
買い方マイナス7.989%。
《最大マイナス17.630%(9月29日)、最小マイナス1.639%(6月24日)》
信用評価損率(12月25日現在)マイナス11.47%。
裁定買い残は2526億円現状し3兆159億円。
空売り比率は33.9%。
《最大43.4%(9月29日)》
日経VI19.47。
日経平均採用銘柄PERは15.57倍EPSは1224円(最大は12月8日の1270円)。
日経平均採用225銘柄中、年間上昇銘柄は145、年間下落銘柄は80。
指数上昇寄与度はKDDI、エーザイ、塩野義、日東電工、テルモ、トレンド、電通の順。
指数下落寄与度はソフトバンク、東エレ、ファーストリ、信越、アドバンテスト、ミネベアの順。
構成比ではファーストリ(8.64%)、ファナック(4.32%)、KDDI(3.86%)、
ソフトバンク(3.76%)、京セラ(2.31%)の順。
際立つのは上昇トップのKDDIと下落トップのソフトバンクの対比。
面白い指摘は「CMの差」。
AU=英雄で誕生したKDDIの「桃太郎、金太郎、浦島太郎」の三太郎シリーズは人気。
CM好感度ランキングで1位になったという。
一方CM好感度ランキング8年連続トップのソフトバンクは2位に後退。
背景は一貫性のない展開と時代錯誤のコスプレ(セーラームーンや鉄腕アトムなど)。
この明暗が株価でも展開されたのかも知れない。
「春めくややぶありて雪ありて雪」
「これがまあ終(つひ)の栖(すみか)か雪五尺」(小林一茶)。
(櫻井)。
01月04日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反落 492円安。中国株安や中東リスク受け大幅安
【前引け概況】
4日午前の日経平均株価は大幅に反落し、前営業日比492円30銭安の1万8541円41銭で前場を終えた。
昨年末の欧米株市場が安かったことを受けて売り先行で始まり、その後下げ渋ったものの、10時過ぎから地合いが一変して日経平均株価は一時500円を超える下げをみせた。中国・上海株安や中東での宗派対立による有事リスクが意識され先物主導で一気に値を崩す展開となっている。
中国で発表された2015年12月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が低調だったのを背景に中国・上海株式相場が大幅安となり、投資家心理が悪化した。運用リスクを回避するための売りが出た。
サウジアラビアがイランとの外交断絶を発表し、中東での地政学リスクの高まりが懸念された。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
■日経平均株価 18,541.41(-492.30)
■日経平均先物 18,450(-550)
■東証1部出来高 9.70億株
■東証1部売買代金 1.01兆
■TOPIX 1,515.60(-31.70)
■騰落 上昇213/下落1,640
■日経JQ 2,643.45(-4.15)
■マザーズ指数 884.91(-2.23)
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆153億円、売買高は9億7016万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の85%にあたる1640、値上がりは213、変わらずは80だった。
個別は、トヨタやホンダが下落。三菱UFJなどメガバンクもそろって下げた。ファストリの下落も目立った。アステラスなど医薬品株も総じて売られた。JR東海、NTTなどにも売りが先行している。アドバンテスト、住友化学などが急落した、一方、東芝がしっかり。コアが値を飛ばし、パスコ、テクノスジャパンなども買われた。国際石開帝石や昭和シェルは上昇。JFEも買われた。
東証2部株価指数は反落。前引けの2部指数は、前週末比28.96ポイント安の4700.89となった。
個別銘柄ではラオックスや象印、アイレップ、相模ゴム、アートSHD、日プラストが売られた。一方、サイオスが一時ストップ高。アジア航測、阿波製紙、日建工学、アトムが買われた。
日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反落した。前引けは前営業日に比べ4円15銭安い2643円45銭だった。前場半ばごろまでは自動運転関連などの銘柄を個人投資家が物色する動きがあり、ジャスダック平均は堅調に推移した。前場終盤にかけて投資家心理が悪化。新興市場でも徐々に売りが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で483億円、売買高は1億1166万株。個別銘柄ではシノケンG、プロパティA、テックファームHD、高値更新後に利益確定売りが出たアイサンテクやクルーズ、マクドナルドが下落した。半面、ビーマップがストップ高。トレイダーズやFVC、NIC、アクモス、イメージワンが上昇した。
東証マザーズ指数も4営業日ぶりに反落。前引けは前営業日比2.23ポイント安い884.91だった。個別銘柄ではダブルスタンダード、あんしん保証、ソネットメディア、サイバダインやアークンが下げた。一方、ビリングシス、ロックオン、ITbook、インフォテリが一時ストップ高。そーせいやモルフォの値上がりが目立った。
01月04日 相場概況(寄り付き後)
日経平均株価=10時、下げ渋り127円安 米株価指数先物の上昇で心理改善
【寄り付き概況】
4日寄り付きの日経平均株価は反落し、前営業日比180円程度安い1万8800円台半ばで推移している。昨年末の米国株が続落し、年間では7年ぶりのマイナスで終えたのが嫌気されている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落して始まった。
目先の利益を確定する売りが出ているようだ。サウジアラビアのジュベイル外相は3日、イランとの外交関係を断絶すると発表。地政学リスクの高まりへの警戒感から、買い手控えにつながっている面もあるようだ。
【10時現在の概況】
日経平均株価は下げ渋り、前営業日比127円22銭安の1万8906円49銭で推移している。
徐々に下げ幅を縮めている。騰落レシオなど、1部のテクニカル指標で「売られすぎ」のサインが出ていることから、下値では押し目買いも入っているようだ。
投資家心理がやや改善した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を縮めている。
■日経平均株価 18,906.49(-127.22)
■日経平均先物 18,890(-110)
■TOPIX先物 1,541.50(-3.50)
■騰落 上昇719/下落1,073
■日経JQ 2,657.34(+9.74)
■マザーズ指数 902.41(+15.27)
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4602億円、売買高は4億5542万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は721、値下がりは1066、変わらずは141と、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を大幅に上回っている。
業種別では33業種中10業種が値上がり。1位は鉱業で、以下、鉄鋼、石油・石炭、パルプ・紙と続く。値下がり上位には空運、食料、不動産が並んでいる。
日経平均マイナス寄与度は27.85円の押し下げでファストリがトップ。以下、ホンダが6.12円、日東電が5.41円、KDDI が5.18円と続いている。
プラス寄与度トップはトレンドで、日経平均を3.14円押し上げている。次いでソニーが1.45円、住友鉱が1.14円と続く。
個別では、トヨタやホンダが下落。ファストリやソフトバンクも売られている。アドテストやSUMCOの下げも目立つ。野村など証券株も総じて軟調に推移している。一方、ニューヨーク原油先物相場が時間外取引で上昇しているのを背景に、国際石開帝石など資源関連株に買い戻しが先行している。新日鉄住金など鉄鋼株も上昇している。ローソンやセブン&アイなど小売り株の一角も堅調に推移している。
■ロックオン<3690>
一時ストップ高の2780円(500円)まで上げ、19%高の441円高前後で東証マザーズ銘柄の値上がり率1位になっている。「フィンテック」(金融とITの融合)技術のテックビューロ(大阪府)との提携発表後、急伸相場が続いている。
■さくらインターネット<3778>
新年相場でも上げ足を一段と加速。相場テーマである「フィンテック関連」の象徴株として投機資金の攻勢が続き、昨年大納会に続き150円高はストップ高カイ気配と異彩を放っている。
■オリックス <8591>
4日続伸。日経新聞が4日付で「オリックスは金融とIT(情報技術)を融合したフィンテック事業に本格参入する」と報じたことが買い材料。
■アクモス<6888>
12月18日に事業譲渡を発表し譲渡益などが注目されているほか、12月30日に日本経済新聞で、「総務省は小型無人機ドローン向けの電波規制を全面的に見直す」と報じられており、短期資金がさらに集中する格好となっている。
225先物はニューエッジ・パリバ・GS・アムロ・バークレイズ・モルスタが買い越し。
みずほ・メリル・三菱・JP・マネ・野村・クレディ・大和・岡三が売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・パリバ・GS・バークレイズ・ドイツが買い越し。
JP・メリル・三菱・クレディ・大和・UBSが売り越し。
外資系等は日立造(7004)、アダストリア(2685)に注目。
テクニカル的には奥村組(1833)、ライト工(1926)、中外炉(1964)、山パン(2212)、亀田菓(2220)、カルビー(2229)、いちご(2337)、綿半(3199)、サムティ(3244)、クリレス(3387)、トリドール(3397)、ポール(3657)、豆蔵(3756)、保土谷(4112)、大日塗(4611)、中国塗(4617)、ラウンドワン(4680)、ISID(4812)、フィルム(4901)、栗本鉄工(5602)、横河ブ(5911)、東プレ(5975)、ヨーカネツ(6369)、ダイフク(6383)、明電舎(6508)、WSCOPE(6619)、池上通(6771)、キーエンス(6861)、レーザーテク(6920)、山一電(7941)、カルカン(7248)、三城(7455)、高速(7504)、タカラトミー(7867)、Gウイン(8111)、クレセゾン(8253)、TCリース(8439)、丸三証(8613)、TOC(8841)、東武(9001)、上組(9364)、NTT(9432)、東邦ガス(9533)、HIS(9603)、吉野家(9861)が動兆。
<兜町カタリスト>
謹賀新年。
申年相場の船出。
「さらば株式」と言って去った人たちも多かった株式市場。
でも「株たちの旅」は続き「株燦燦」と「愛しき日々」の「めまい」も続いています。
「飛べない株式」だって必ず「揺れるまなざし」を持ってるもの。
「株芝居」は「オナカの大きな王子さま」を目指した「白い一日」の繰り返し。
でも「ただお前がいい」。
そして「株式市場のかほり」は「少しは私に利益下さい」との共存。
「株式の詩」はいつの日か「山河」を駆け巡り「夢追い人」の夢を「旅立ちの序曲」で奏ででくれる筈。
「遥かな轍」は「株化粧」。
「陽だまりの仲間たち」はまた「旅支度」。
「夢積み上げて」そして「次の街へ」。
合言葉は「株、しなやかであれ」でしょうか。
「株はめまいだけを残していく」ではありません。
錨をほどいた船になって欲しいものです。
兜町カタリスト 櫻井英明
2015年最終週の日経平均は3日続伸。
終値ベースで19000円台を回復した。
週間では264円の上で週足では陽線、残念ながら月足では陰線となった。
2015年の日経平均は上昇率で9.1%、値幅では1582円の上昇となった。
年足では4年連続の陽線。
TOPIXは9.9%上昇。
日経ジャスダック平均は12.0%上昇、東証2部指数は7.7%上昇。
東証マザーズ指数は2.5%下落。
海の向こうのNY市場ではNYダウが2.23%、S&Pが0.71%下落。
NASDAQは5.73%上昇となった。
大統領選挙前年の株高アノマリーは崩れた格好。
背景は原油安と言う解釈だが・・・。
元旦の日経1面トップ見出しは「目覚める40億人の力」。
特集「アジアひと未来」の第1回だった。
これが今年の日本株のテーマとは思えないが、第1回がインド、第2回がAIIB関連での中国。
そして第3回がフィリピン。
中国とインドの順番が逆になったことは目立っていた。
政治的配慮かどうかは別にして、インドのIT関連の方が際立っているということだろうか。
株式市場的に興味深いのは特集「2020ニッポンの道しるべ」だろう。
「2020年。遠くて近い。
2016年と地続きの未来。
ニッポンどうなる。いや、どうするかだ。
道しるべをさぐる」。
まずは「GDP600兆円を正夢に。
支点はTPP、観光、成長へレバレッジ」。
提示された3つのエンジンは「訪日客4000万人視野、賃上げ3%で消費60兆円増加、
TPPでのインフラ受注30兆円」。
ばら色だが夢ではなかろう。
干支も登場している。
「子(ね)年に巡りくる2020年。
『子は繁栄を目指す』企業の『種(SEED』は既に芽吹きつつある。
『衣』『食』『住』、そして進展たくましい『走』の分野で、
我々の生活を買える企業はどこか」。
「衣」で登場しているのは山形県鶴岡市の「スパイパー」だった。
その他に登場しているのはアパレル通販のライフスタイルアクセント、ファッションアイテムのステイトオブマインド。
佐賀の素材ベンチャー・炭化、東大発の農業ベンチャー・ベジタリア、
電力消費サービス・サッソー、マンション改修サービス・リノべる。
自動運転のZMP、電動三輪車のテスラ。
キーワードは「ベンチャーが切り開く」という修飾。
これは2016年も該当しよう。
そして「イノベーションを生む。企業が変わる戦略で見通す」。
登場したのは「2020年型企業」というキーワード。
新しい企業のDNAは「地球の環境を守り、社会の目標をともに達成するもの」。
パヴァン・スクデフ氏の「企業2020の世界」からの引用だった。
この環境という部分は多少政治的に胡散臭さも残るが御題目にはなる。
そして意外だったのは「中期計画、跳躍の原動力」。
こちらも所詮作文の寄せ集めという印象だが「株式投資の判断材料として重みを増している」との声。
人工知能がヒトを上回るのが2045年だが、運転技術では2020年との指摘。
そうは問屋が卸さないという気もするが市場は「材料先取りの場所」。
そういう意味では「困ったときの材料回帰」のネタには不足しなかろう。
その他の見出しでは「ロボットとヒト。寄り添う関係へ」。
「コンピューター、囲碁に挑む」。
「地方、消えたりしない。田舎への訪日客手配会社で取れ」。
結論はGDP600兆円。
この命題を市場が歓迎するか疑問視するかが天国と地獄の境目となろうか。
なぜか3日付けでなく元旦付けとなった経営者アンケート。
結論は「2万2000円以上」。
日経平均が1万円の時よりも分母が倍になっているのだから多少ボラがあっても良いだろう。
個別銘柄の人気トップはまた「トヨタ」。
このところ数年1位だし時価総額はトップだからといってトヨタの株価に大きな夢がある訳でもない。
むしろ小数意見に正論があるとすれば・・・。
ANA、サイバーエージェント、西武、ガイシ、JT、ファナック、富士重工、富士通、
三越伊勢丹、地所が2票。
1票はオリンパ、鹿島、クックパッド、クボタ、ソニー、武田薬、JR西、三菱ケミカル、
ヤクルト、ユーグレナ、良品計画、ローム。
因みに今月の私の履歴書は小椋佳氏。
シンガーソングライターだが、もともとは東大卒の第一勧銀の銀行マン。
ひょっとしてみずほFGが活躍する日があるのかも知れない。
昨年大納会での佐渡裕氏のコメント。
↓
豊かな経済は芸術を育てる。
(市場関係者の)皆さんは豊かな経済がある国にしていただき、
僕は美しいハーモニーを目指して世界中の人が一つのことに向かっていけるようにしたい。
2016年はやはりリズムとメロディそしてハーモニーとシンフォニーの年。
2015年 1億1638万株買い越し 買い140日,売り103日
12月 3090万株売り越し 買い8日,売り13日
11月 2260万株買い越し 買い12日,売り7日
10月 4230万株買い越し 買い13日,売り8日
9月 2322万株売り越し 買い7日,売り12日
8月 4620万株売り越し 買い7日,売り14日
7月 3190万株買い越し 買い15日,売り7日
6月 3660万株買い越し 買い14日,売り8日
5月 1460万株買い越し 買い11日,売り7日
4月 3710万株買い越し 買い15日,売り6日
3月 720万株売り越し 買い14日,売り7日
2月 3470万株買い越し 買い13日,売り6日
1月 410万株買い越し 買い11日,売り8日
◇━━━ カタリスト ━━━◇
インフォテリア(3853)・・・動兆
インフォテリアに注目する。
同社は「つながる」をテーマにしたパッケージソフトが中核。
「アステリア」と「ハンドブック」が主力。
テックビューロトの提携を材料に年末に上昇。
IoT関連とフィンテックの中核。
「ふるさと帰省テレワーク」制度を導入も好材料。
(875円買い気配)
01月04日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
16年1月4日大発会の東京株式市場の寄り付きは、シカゴ先物にさや寄せする格好から、利食い優勢の展開になろう。売り一巡後は、もみ合いとなりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、1万8700円−1万9100円
3日続伸となった先週と地合いが変わっているわけではなく、改めての売り材料にも乏しく日経平均の下落の影響は限られることになろう。
2016年のテーマとしては、iPS細胞細胞による再生医療、バイオ、ロボット、自動車の自動運転化、TPP、東京五輪へ向けた建設・不動産開発、金融とITの融合(フィンテック)、マイナンバー等が投資テーマとしてさらに注目を集めるだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り710万株、買い360万株で、差し引き350万株の売り越し。売りセクターに、通信、銀行、化学、薬品、サービス、機械、電機、その他製品など。買いセクターに、サービス、自動車、電機、自動車、保険、陸運、空運、水産など。
■オリックス<8591>
4日付の日本経済新聞は、同社がフィンテック事業に本格的に参入すると報道
■あみやき<2753>
16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比7.6%増の24.6億円に伸び、通期計画の32億円に対する進捗率は77.1%に達し、5年平均の73.2%も上回った。
【予定】
4日
<国内>
大発会
通常国会召集
12月日経PMI製造業確報値(10:35)
《決算発表》
メディ一光
<海外>
中国人民銀行が上海の外国為替市場での人民元取引終了時間を繰下げ
中国12月財新PMI確報値(10:45)
トルコ12月消費者物価(17:00)
仏・独・ユーロ圏12月マークイット製造業PMI確報値(17:50〜18:00)
独12月消費者物価速報値(22:00)
米12月マークイット製造業PMI(23:45)
米12月ISM製造業景況指数(5日0:00)
米11月建設支出(5日0:00)
休場:NZ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【NY市況】
原油の供給過剰懸念を受けて欧州株が全面安となり、米国株も軟調推移となった。
NYダウ
終値 :17425.03
前日比:-178.84
ナスダック
終値 :5007.41
前日比:-58.43
過去のマーケット動画はこちら
2016年は、”申(さる)“相場騒ぐ年!
画像は、櫻井英明最新電子書籍( kindle版 )から
干支と相場格言
今年の干支は”申(さる)“年ですが、そもそも昨年の”未(ひつじ)“年だったことを忘れていた次第。
相場の格言では、「未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。」というのがある。
よって今年にあたる2016年の申年では、”騒ぐ”相場になることになりますが、いったいどう騒ぐのか?
年間で株価が上下し、激しい動きをするという意味なのか。
相場の変動幅が大きく、値動きが荒いので注意が必要な年ということを表しているのか。
今年からの2年間は騒がしい株式市場になるのか・・・?
そもそも”辛抱”であるはずの昨年、十分に騒がしい年となっていた。
そこで心配な申年について、過去の動きを紹介しよう。
1992年(平成4年)は、バブル崩壊が加速し、就職氷河期が始まった頃。
不動産価格と株価のバブルがはじけ「約1,200兆円という価値が失われてしまった」といわれる時代で、日経平均株価の年間下落率はマイナス26.4%にも達した。
底値は1992年8月の14,309円で翌年の1993年には2万円台を回復したため、やはり値動きが荒い展開となった。
2004年(平成16年)は、世界的な株高を背景に年初は堅調なスタートを切った。その後、当時の米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長の利上げ発言等を背景に2月には安値をつけたが、その後再び上昇した。終わってみれば、年間の上昇率はプラス7.6%となった、やはりこの年も騒がしい1年だった。
1970年以降の申年では、実は年間の日経平均株価の騰落率がマイナスとなったのは、1992年の一度だけなのです。
今年も企業業績は堅調に推移すると予想されている。
株式投資は、大きく下がった時にその後の反発を狙って投資をするという方法が一般的だ。
ただし、今年は、変動幅が大きい年であるということをお忘れなく・・・。
しかし相場が騒ぐのは今に始まったことではない。
七変化の目くらましに動じることなく驚きを喜びに買える時間帯を過ごしたいものです。
【NY概況】
12月31日のNYダウ平均は続落した。終値は前日比178ドル84セント安の1万7425ドル03セントだった。売りが先行した。朝方はNY原油先物相場が下げていたほか、欧州の株式相場が軟調に推移したことが嫌気された。
年末で市場参加者が少ないなか、持ち高調整の売りが優勢となった。取引終了にかけて売りの勢いが増し、ダウ平均はこの日の安値圏で終えた。
12月のシカゴ購買部協会景気指数が市場の予想に反して大幅に低下するなど米経済指標の悪化も市場心理を冷やし、相場の重荷となった。アップルをはじめ幅広い銘柄に持ち高の整理を目的とした売りが出た。年末とあって商いも薄く、値動きが大きくなりやすかった。
15年のダウ平均は年間で398ドル(2.2%)安と、08年以来7年ぶりのマイナスとなった。小売り大手ウォルマート・ストアーズの下落率が最も大きかったほか、建機のキャタピラーやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスなどの下げも目立った。アップルも昨年末の終値を下回った。半面、スポーツ用品のナイキやマクドナルド、マイクロソフトが大幅高だった。
ナスダック株価指数は前日比58.435ポイント安の5007.411で終えた。4年連続でプラスを維持し、年間では5.7%上昇した。多くの機関投資家が運用の参考指標とするS&P500種株価指数は4年ぶりに下落した。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,425.03 −178.84
S&P500種
2,043.94
ナスダック
5,007.411 −58.435
【シカゴ日経平均先物】
シカゴの日経平均先物は続落した。3月物は前日比150円安の1万8760円で終え、30日の大阪取引所の終値を270円下回った。低調な米経済指標や原油先物の上値の重さを背景に米株式相場とともに売られた。年末の3連休を控えて市場参加者は少なく、取引は低調だった。この日の3月物の安値は1万8715円、高値は1万8940円。
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
18760 ( -240 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
18805 ( -195 )
( )は大阪取引所終値比
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