10月30日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=日経平均は3日続伸、日銀決定会合の結果受け一時急落も切り返す
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【大引け概況】
30日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比147円39銭(0.78%)高の1万9083円10銭だった。
1万9000円台を回復するのは8月28日以来約2カ月ぶり。
30日の東京株式市場は主力株中心に買われ、上値指向を強めた。日銀の金融決定会合の結果を受け、いったん下押したが、その後大きく買い戻された。
JPX日経インデックス400は3日続伸、東証株価指数(TOPIX)は反発した。
東証1部の売買代金は概算で3兆1519億円と連日で3兆円を上回った。売買高は26億6855万株。東証1部の値上がり銘柄数は1057、値下がり銘柄数は724、変わらずは125だった。
個別では、パナソニックが堅調、トクヤマが大きく買われた。東光が値上がりトップ、大日塗料、塩野義薬も値を飛ばした。半面、GSユアサ、エプソンが急落、NECの下げもきつい。任天堂、ヤマトHD、ぐるなびも大幅安。アンリツも下落した。
東証2部株価指数は続伸した。朝日インテク、ベネ・ワン、瑞光が上げた。半面、富フロンテクやアトム、コメ兵が下げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で298億円と、2012年12月28日以来、約2年10カ月ぶりの300億円割れ。売買高も6882万株にとどまった。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は続伸した。
マザーズ指数は続伸した。終値は前日比5.23ポイント(0.65%)高い808.34だった。そーせいやアスカネット、サイバダインが上昇した。ジグソーやミクシィ、WSCOPEが下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
19,083.10
147.39
日経平均先物
19,050.00
-40.00
TOPIX
1,558.20
11.09
TOPIX先物
1,556.50
-2.00
東証2部指数
4,694.69
13.95
JASDAQ
2,566.47
0.15
マザーズ
808.34
5.23
出来高
東証1部
2668550
3151986
東証2部
73580
15063
10月30日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反落 28円安 金融政策決定会合を前に手控えムード
【前引け概況】
30日午前の日経平均株価は小反落となり、前日比28円11銭安の1万8907円60銭で前場を終えた。
日銀が金融政策決定会合の結果を昼すぎにも発表するとみられるなか、積極的な売買を手控える投資家が多く、日経平均に明確な方向感は出なかった。
JPX日経インデックス400は小反落、東証株価指数(TOPIX)は小幅続落した。
■日経平均株価 18,907.60(-28.11)
■日経平均先物 18,890(-10)
■東証1部出来高 9.78億株
■東証1部売買代金 1.16兆円
■TOPIX 1,545.84(-1.27)
■騰落 上昇801/下落980
■マザーズ指数 803.37(+0.26)
■日経JQ 2,560.91(-5.41)
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1642億円、売買高は9億7898万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は980、値上がり銘柄数は801と、値下がり銘柄数の方が多かった。変わらずは125だった。
個別では塩野義薬が大幅高、花王も買われた。東光が急伸、野村不HD、日本調剤なども値を飛ばしている。
半面、任天堂が大幅安、トヨタも軟調。エプソン、GSユアサなどの下げがきつく、デンソーも値を下げた。
東証2部株価指数は小反落。ラオックスが弱含み、Jトラストは安く、JFLAが軟調。半面、パワーファスは急伸し、アサヒインテックがにぎわった。
ジャスダック平均は前日比5円41銭安の2560円91銭と反落。ジャスダック市場の売買代金は概算で159億円、売買高は3738万株。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は反落した。Dガレージやクルーズ、田中化研が下落した。半面、マクドナルドや日ダイナミク、ニューフレアが上昇した。
東証マザーズは前日比0.26ポイント高の803.37と続伸。個別銘柄ではアスカネット、ブランジスタがストップ高。そーせい、ITM、フリークアウト、Bガレジも値上がり率上位に買われた。半面、バルニバービが一時ストップ安。パートナーA、GMOテック、フォトクリ、GMOメディアも値下がり率上位に売られた。
10月30日 相場概況(寄り付き後)
10時時点の日経平均は前日比0.51円高、塩野義、OLCの上げ目立つ
【寄付き概況】
10時時点の日経平均は前日比0.51円高の18936.22円で推移している。日銀の金融政策決定会合の結果発表が予定されていることから、先物市場では積極的な売買は手控えられ、日経平均は小動き推移になっている。
■日経平均株価 18,936.22(+0.51)
■日経平均先物 18,940(+40)
■TOPIX先物 1,548.29(+1.18)
■騰落 上昇873/下落879
■日経JQ 2,563.07(-3.25)
■マザーズ指数 805.13(+2.02)
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も前日終値を挟んでもみ合っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6712億円、売買高は5億7461万株。東証1部の値下がり銘柄数は879、値上がりは873、変わらずは154。
塩野義はインフルエンザを1日で治療できる新薬を18年にも実用化すると報じられ、買いが膨らんだ。花王が高い。パナソニックは前日発表した4〜9月期の連結純利益が市場予想を上回り、買いが優勢となっている。一方、16年3月期の業績見通しを下方修正したコニカミノルや三井造が大幅安。4〜9月期決算が失望を誘ったNECや、パナソニックの鉛蓄電池事業を買収することで合意したGSユアサも大きく値下がりしている。
東証2部株価指数は小安い。CREや富フロンテク、象印が下落。朝日インテクや瑞光、ダイハツデは高い。
<兜町カタリスト>
「茫漠と」
ネットでは「日米欧中央銀行イベント三部作のトリを務める日銀」との表現。
経済面では世界中が心をつないで10月を乗り越えたきた感もある。
「追加金融緩和」という自分勝手な市場の期待を日銀がどう扱うのかが今日の課題。
巷の欲望に屈するのか、あるいは孤高の存在として梯子を外すのか。
一番やるせないのは会合の結果発表が後場にずれ込んで何もなしという結果だろうか。
あるいは11時〜12時の時間帯での発表で何もなしというのも空しいのだろう。
しかしECBのドラギマジックは「12月(という将来)に追加金融緩和の可能性」だった。
この程度の玉虫色でも評価できる地合いと見れば・・・。
「12月あたりに緩和する気持ちがある」程度の総裁コメントでも構わないような気がする。
あるいは「来年もETFやREITを買い続ける」とか何でもあるだろう。
要は言質を取られず茫漠とした期待感を満たすこと。
市場はどちらかといえば愚かしい場所だから、それでも満足するような気がする。
もっとも・・・。
昨日発表された鉱工業生産。
9月分は2か月ぶりに前月比1%の上昇だった。
市場予想はマイナス0.6%程度だったから好転したことになる。
素直に考えるとこれで「今月の追加金融緩和はない」という思惑になり、昨日の相場は迷走した。
しかし日経朝刊では「鉱工業生産7〜9月1.3%低下」の見出し。
「10〜12月期は前期比4%程度の上昇を見込む」という免罪符もある。
しかし「減速」がデフォルメされ、記事的には「追加金融緩和催促」。
見出しで催促という印象だが、追加の必要性は薄いと思われる。
それでもいつも何でも欲しがるのが市場ではある。
週末・月末。
9月安→10月安のアノマリーは崩れた。
次は10月高→来年2月高のアノマリーに期待。
出来れば・・・。
「2日続伸→1日反落→2日続伸」のリズムも「3日続伸→続々伸」に変わって欲しいところ。
気になるのは昨日37%だった空売り比率が41%になったことくらいだろうか。
昨日1239円だった日経平均採用銘柄のEPSは1245円まで復調。
米第3四半期のGDP速報値は年率換算で前期比1.5%増。
市場予想は1.6%増だった。
市場関係者は「FRBが景気を否定的に見る必要がないほど、良好な内容だった」。
これで金利先物が織り込む12月利上げの確率は50%まで上昇。
FOMC声明公表前の30%から急上昇した。
しかも24日までの週の新規失業保険週間申請件数は1000件増の26万件。
節目とされる30万件を34週連続で下回り労働市場は健全な状態で推移。
これを受ければ雇用統計は強い数字で米経済は復調気配。
12月の利上げアリでその後の株高シナリオアリ。
一足早く金融相場から業績相場へ移行する素地は整ってきた印象となる。
そして北京。
「5中全会」が閉幕した。
中国共産党は「向こう5年間は中高速の経済成長を目指す」というのが結論。
マスコミは「2人の子供を持つことを認め数十年に及んだ一人っ子政策を廃止する」ばかりを報道。
たしかに大きな政策転換だし、育児関連などは潤うだろう。
それよりも労働年齢人口が減少していることが課題。
今後今後5年間で経済成長に占める消費の割合を大幅に高めるという方針も出された。
経済政策の的を絞った調整を拡大。
国民1人あたりの所得を2020年までに2010年比で倍増させるという。
日本の60年代の所得倍増計画を彷彿とさせるが、模倣の好きな国だけになるほどの感。
9月の完全失業率は3.4%で8月と同水準。
有効求人倍率は1.24倍で、8月の1.23倍から上昇。
1992年1月以来の高水準となった。
市場予測と一致しておりサプライズはないが、悪くない数字。
これでも「何らかの追加緩和策(次の一手)があるべきだ」という声があるから市場と言うのは強欲である。
「何らか」とか「次の一手」を具体的に示せないところが市場の限界でもあるのだろう。
そして・・・。
業績相場への移行をアメリカに次いで行おうとしているのに、金融相場にいたがる市場。
変化を望んで変化を嫌がる姿勢は変わらない。
ココが変われば市場の見通しも良くなるのだろうが・・・。
【オープニングコメント】
30日の東京株式市場は、模様眺め気分が広がりそうだ。
日経平均株価予想レンジは18800-19200を予想する。
日銀の金融政策決定会合での追加緩和の有無や、展望レポートの内容、午後3時すぎに予定される黒田東彦総裁の記者会見などが続く。
市場関係者からは「月末と週末が重なることもあり、機関投資家は静観するとみられ大きく動きづらい」との声が聞かれた。また約430社が9月中間期・通期の決算を発表する予定で、好業績の個別株に物色の矛先が向かう可能性もある。ただ、手じまい売りに押されることも想定される。
【NY概況】
29日のNYダウ平均は小幅に反落した。終値は前日比23ドル72セント安の1万7755ドル80セントだった。相場の上値を追う新たな材料に欠くなか、高値圏で推移してきた米株式には目先の利益確定を目的とした売りが優勢だった。ただ、米株式相場は取引終了にかけて下値を切り上げ、ダウ平均は小幅な上げに転じる場面もあった。
日本や中国・上海の株価は底堅く推移したものの、欧州ではドイツなど主要国の株価指数が総じて下落したため、投資家心理がやや悪化した。ダウ平均が前日に約3カ月ぶりの高値を更新した反動もあって、米市場では利益を確定する動きが広がった。
連日の原油先物相場の上げでエネルギー関連株に買いが入りやすかったことも相場全体を支えた。
米商務省が29日発表した7〜9月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率1.5%増だった。4〜6月期(3.9%増)からは大きく減速したものの、市場予想と同水準だったため、相場を方向付ける材料とはならなかった。
ナスダック指数は反落し、前日比21.416ポイント安の5074.274で終えた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反落した。12月物は前日比210円安の1万8970円で引けた。29日の大取終値を70円上回った。30日に日銀の金融政策決定会合を控え、結果を見極めたいとの向きが多いなか、米株や円相場をにらむ展開になった。この日の
【予定】
10月30日(金)
【国内】
日銀金融政策決定会合
黒田日銀総裁会見
日銀展望レポート
9月失業率・有効求人倍率、9月消費者物価指数、9月家計調査(8:30)
《決算発表》
ALSOK、キリンHD、住友化、武田、アステラス薬、田辺三菱、エーザイ、第一三共、大正薬HD、ヤフー、資生堂、コーセー、TOTO、特殊陶、神戸鋼、豊田織、ジェイテクト、マキタ、ルネサス、TDK、デンソー、村田製、日東電工、三菱重、アイシン、リコー、ヤマハ、豊田通商、住友商、JPX、菱地所、東武、京王、JR西日本、阪急阪神、日通、郵船、JAL、ドコモ、サンリオ、九州電、Jパワー、東ガスなど
【海外】
韓9月鉱工業生産(8:00)
トルコ9月貿易収支(17:00)
ユーロ圏9月失業率・10月消費者物価速報値(19:00)
南ア9月貿易収支(21:00)
カナダ8月GDP(21:30)
米9月個人所得・個人支出(21:30)
米10月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
《決算発表》
シーゲイト・テクノロジー、エクソンモービル、シェブロン
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あすは日銀会合。きのうの日本経済新聞では日銀が経済・物価見通しを下方修正し、2%の物価目標達成時期も先送りするとの内容が報じられている。きょうの不安定な動きを見ても、追加緩和なしなら失望売りは必至か。
結果発表の時間によっては、後場に思惑から指数が乱高下する展開も想定される。
仮に緩和なしで売り反応となっても黒田総裁会見への期待は残ることから、引けにかけて指数は上方向に動くとみる。結果発表後に大きく下げるような場面があればそこは買い場と考える。
欧州ECB理事会ではドラギ総裁の発言が株高をもたらし、米国FOMCでは年内利上げの可能性を残しつつも株式市場が強さを見せた。日銀がどのようなメッセージを市場に届け、日本株はどう反応するか、あすは大引けまで株式市場から目が離せない。
【引け後のリリース】
川崎重工の企業ミュージアム開館9年で200万人が来場
■神戸の「カワサキワールド」、東京ではモーターショーにも出展
川崎重工業<7012>(東1・売買単位千株)は29日の大引け後、川崎重工グループの企業ミュージアムである「カワサキワールド」(兵庫県神戸市中央区波止場町2番2号)の来館者が本日、開館以来200万人目を迎え、200万人目の入館者となった田中彩夢さん(1才)に記念認定証と花束、および記念品として川崎重工が手掛けるヘリコプターのラジコン模型を贈呈したと発表した。事実上の200万人目となった父親はすでに何度も訪れているという。
カワサキワールドは、川崎重工グループの歴史や陸・海・空にわたる代表的な製品のご紹介と、地域社会や学校教育への貢献を目的に、2006年5月、神戸海洋博物館内に開設された。
なお、「第44回東京モーターショー2015」(10月29日〜11月8日、東京ビッグサイト)には、川崎重工も大型オートバイの5年ぶりにモデルチェンジしたスーパースポーツモデル「Ninja ZX−10R ABS」や、新設計のエンジンと本格装備のシャーシに加え、前後12インチホイールがもたらす機敏な走りが楽しめるスーパーネイキッド「Zシリーズ」の最小排気量モデルとして「Z125 PRO」などを出品している。
29日の株価終値は497円(8円高)となり、一時502円まで上げて9月以降の回復相場で高値を更新した。500円前後での「大台固め」を経て一段高の可能性がある。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
【話題】
エイジアが業績予想を増額し一時ストップ高となり日本郵政の上場も思惑視
マーケティング課題解決ソリューションなどのエイジア<2352>(東マ・売買単位100株)は後場一段高となり、一時ストップ高の1683円(300円高)まで上げて7月以来約4カ月ぶりに1600円台を回復して売買活発となっている。前場終了後に第2四半期決算の見通し(4〜9月累計)を増額修正して発表し、クラウドサービスの好調推移などを要因に営業、経常、純利益とも従来予想を4割から6割近く増額したため注目が強まった。11月4日に株式を上場する日本郵政<6178>(東1)グループとの協業などでも注目され、4日にかけてご祝儀相場が加わるとの期待も出ている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
MrMaxが業績予想の増額を好感し急伸活況
MrMax<8203>(東1・売買単位100株)は13時に業績予想の増額修正を発表し、22.3%高の390円(71円高)まで急伸して出来高も急増した。九州を地盤にディスカウントストアなどを展開。8月上旬の猛暑により季節商品が順調に伸びたことなどを要因に、第2四半期の営業、経常利益の見通し(4〜9月累計)は従来予想の5倍に増額し、純利益は同じく8倍に増額した。3月通期の見通しも合わせて引き上げ、増額後の予想1株利益は24.1円。このためPERは13倍前後になり、類似銘柄などと見比べて一気に割安感が強まることになった。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
10月29日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=続伸し32円高 米株高を好感 追加緩和観測の後退は重荷
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【大引け概況】
29日の日経平均株価は続伸し、前日比32円69銭高の1万8935円71銭で終えた。28日の米株高や円安・ドル高を好感した買い優勢で始まった後、いったん値を消したが、後場は再び買いに厚みが加わり日経平均株価はプラス圏で着地した。前日比の上げ幅を177円まで広げる場面があった。
もっとも、買いの勢いは限られた。取引開始前に経済産業省が発表した9月の鉱工業生産指数速報値は前月比で1.0%上昇。市場の予想に反して3カ月ぶりの上昇となり、30日の金融政策決定会合で日銀が追加緩和に踏み切るとの観測が後退し、株価の重荷になった。
JPX日経インデックス400は続伸、東証株価指数(TOPIX)は小反落した。
TOPIXの浮動株比率見直しに伴う持ち高調整が生じ、商いが膨らんだ。
東証1部の売買代金は概算で3兆4069億円と、9月11日(株価指数先物・オプションの特別清算指数の算出日)以来、約1カ月半ぶりの多さとなった。
売買高は27億2557万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は987と全体の52%を占めた。値下がりは794、変わらずは125だった。
個別では、29日の取引時間中に好決算と自社株買いを発表したHOYAが上げた。ファナックや村田製、キーエンスが上昇。アステラスや小野薬といった医薬品株も買われた。MrMax値上がりトップに買われたほか、山崎パン、オークマも値を飛ばした。一方、トヨタやホンダは下落。28日に発表した決算が不振だった野村や大和も下げた。CTC、ニチイ学館も安い。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。2部指数は、前日比1.94ポイント高の4680.74となった。個別銘柄では光陽社、フライト、日本パワーファス、土木管理と象印が上げ、ケー・エフ・シー、富フロンテック、高木証、ラオックスとJトラストなどが下げた。
29日の新興市場、ジャスダック小反発 日銀会合控え模様眺め
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに小反発した。終値は前日比21銭高い2566円32銭だった。日銀の金融政策決定会合をあすに控え、模様眺めムードが強かった。売買が低調だったなかで、業績予想の上方修正発表など材料の出た銘柄を個別に買う動きは旺盛で、株価指数を支えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で312億円、売買高は6888万株だった。 個別銘柄では白青舎がストップ高。夢の街創造委員会、Dガレージやハーモニック、エンジャパンが上昇した半面、エヌエフ回路、ワットマン、クルーズやメッセージ、セプテニHDは下落した。
東証マザーズ指数も3営業日ぶりに反発した。終値は前日比5.59ポイント高い803.11だった。個別銘柄ではバルニバービ、CANBAS、フォトクリ、ブランジスタがストップ高。ミクシィやジグソー、UBICは上昇。アップバンクなど直近に新規上場した銘柄やWSCOPE、アクセルMの下げが目立った。エリアリンク、GMOメディア、サイバーSも売られた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,935.71
32.69
日経平均先物
18,900.00
-30.00
TOPIX
1,547.11
-0.08
TOPIX先物
1,547.50
-2.00
東証2部指数
4,680.74
1.94
JASDAQ
2,566.32
0.21
マザーズ
803.11
5.59
出来高
東証1部
2725570
3406943
東証2部
138350
24814
「ムラッサム」
イスラムのヒジュラ暦では10月14日が正月。
昨年までその後10日は6連勝だった。
今年の10月14日。
日経平均17891円→10月27日18777円。
NYダウ16924ドル→10月27日17581ドル。
これで7連勝となった。
新年度はムラッサムというがまさにムラッサムアノマリー成立だった。
毎年買い戻し中心という解釈だがどうなのだろうか。
もうひとつのアノマリーは「セルインメイ」。
正式には「Sell in May, and go away. don’t come back until St Leger day.」
5月に売って、相場から離れる。
セント・レジャー・デー(9月の第2土曜日)まで戻ってくるなという格言。
言いかえると「WORST SIX MONTHS」と「BEST SIX MONTHS」。
2000年以降で見てみると5月1日→10月31日(ワーストの方)は9勝7敗。
11月1日→4月30日(ベストの方)は12勝3敗。
冬に株を持つシナリオの方は正しそうだが夏に債券を持つシナリオは微妙なところ。
そして10月最終週の昨年の値動き。
月曜プラス火曜マイナス水曜プラス木曜プラス金曜プラス。
水曜まではプラス・マイナス・プラスでその通りの動き。
木曜もプラスの可能性大なので昨年並みなら明日もプラスと読みたいところ。
しかし10月15日以降の2進1退のリズムでいくと今日はプラスで明日はマイナスの流れ。
10月30日金曜は前年の流れが勝るのか、ここ数日のリズムが勝るのか。
日銀金融政策決定会合次第だが、強かった鉱工業生産で現状維持となる事を市場は一番嫌がるのだろう。
因みに特異日を見てみると・・・。
10月4日(投資の日)は上げの特異日
10月16日は上げの特異日
11月4日は上げの特異日
11月7日は下げの特異日
今年は10月4日が日曜、16日が土曜で検証できず。
11月4日はまさに郵政上場記念日。
まさか上げの特異日を選んでいたとは思わなかった。
そして11月7日は土曜日で検証出来ず。
ところで来年のNHK大河ドラマは「真田丸」。
今年の「花燃ゆ」は山口・群馬などが関連したがドラマ自体が不発。
山口県のファーストリテ(9983)、林兼(2286)などはここまでは今一つだった印象。
エストラスト(3280)のラストスパートに期待といったところ。
ただ群馬の三益半導体(8155)や明星電気(6709)は1月に大幅高していた。
大河ドラマ関連銘柄は1月に動くアノマリーになるのかもしれない。
とすれば・・・。
来年は真田幸村の長野がフォーカスされようがこれが意外と多い。
↓
ホクト(1379)、ヤマウラ(1780)、守谷商会(1798・JQ)、北野建(1866)、イナリサーチ(2176・JQ)、電算(3640・2部)、CTS(4345・JQ)、キッセイ(4547)、高見澤(5283・JQ)、MK精工(5906.JQ)、前田製作所(6281・JQ)、日精ASB(6284・JQ)、日精樹脂(6293)、アピックヤマダ(6300・2部)、竹内製作所(6432・JQ)、ミマキエン(6638・JQ)、エプソン(6724)、鈴木(6785)、日置電(6866)、長野日本無線(6878・2部)、サンコー(6984)、新光電工(6967)、コーア(6999)、日信工業(7230)、マツヤ(7452・JQ),サンリン(7486・JQ)、タカノ(7885)、タカチホ(8225)、マルイチ参商(8228・名2)、八十二銀(8359)、長野銀(8521)、ながの東急(9829・JQ)。
因みに真田丸は大阪城の出城のこと。
大阪冬の陣や夏の陣を想定すれば大阪銘柄も対象になろうか。
朝ドラは「あさが来た」で結構人気。
ヒロインあさのモデルは三井高益の四女広岡浅子。
アベノミクスの女性の活性化に準拠した格好。
父は三井財閥だから三井系が連想されるのは当然。
そして夫の広岡信五郎はのちのユニチカの初代社長。
義理の弟は大同生命(現H&Dホールディングス)の初代社長。
関与したのは大阪電気鉄道(近鉄)という。
10月29日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反落 17円安 追加緩和観測が後退
【前引け概況】
29日午前の日経平均株価は反落し、前日比17円18銭高の1万8885円84銭で前場を終えた。前日のNYダウが200ドル近い上昇をみせた。この流れを受けて東京市場でも主力株中心にリスクを取る動きが強まり日経平均は1万9000円台を回復して始まったが、その後はあすの日銀金融政策決定会合を前に徐々にキャッシュポジションを高める動きが顕在化した。
朝方発表の9月の鉱工業生産指数が市場予想を上回る内容で、日銀の追加緩和観測が後退した。主力株を中心に利益確定売りなどが優勢だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
■日経平均株価 18,885.84(-17.18)
■日経平均先物 18,880(-50)
■東証1部出来高 11.32億株
■東証1部売買代金 1.33兆円
■TOPIX 1,544.04(-3.15)
■騰落 上昇891/下落864
■マザーズ指数 799.75(+2.23)
■日経JQ 2,565.06(-1.05)
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3388億円、売買高は11億3225万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の45%にあたる864、値上がり銘柄数は全体の47%にあたる891と、値上がり銘柄数の方がやや多かった。変わらずは147だった。
個別では、前日に発表した7〜9月期の決算が不振だった野村と大和が下げた。トヨタやホンダも安い。旭化成も軟調だった。任天堂、三井金も大きく値を下げた、ファーストリテ、航空電子も安い。一方、ソフトバンク、ファナックが商いを伴い堅調、キーエンスも高い。国際石開帝石などエネルギー関連株も堅調に推移。武田やアステラスなどの医薬品株も上昇した。
東証2部株価指数は反発。土木管理や象印が上げ、ラオックスとJトラストが下げた。
新興株前引け、ジャスダックは小幅続落
日経ジャスダック平均株価は小幅に続落した。前引けは前日に比べ1円5銭安い2565円06銭だった。ジャスダック平均は2カ月ぶりの高値圏にあり、主力株で利益確定売りが目立った。
前日の米株高を支えに東証1部の主力銘柄が上昇して始まると、新興市場にも買いが波及した。ただ、日経平均が下げに転じるとジャスダック平均も小幅安となり、そのまま午前の取引を終えた。ジャスダック市場の売買代金は概算で177億円、売買高は3998万株。ワットマン、クルーズ、メッセージ、セプテニHDが下落した半面、夢の街創造委員会、マクドナルド、Dガレージ、ジオネクスト、山岡家、パピレス、アイサンテクは上昇した。
マザーズ指数は反発、バルニバービとフォトクリがストップ高
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反発。前引けは前日比2.23ポイント高い799.75だった。個別銘柄では、バルニバービ、フォトクリがストップ高。 UBIC、CANBAS、ジグソー、ミクシィ、地盤ネットの値上がりが目立った。GMOメディなどの直近に上場した銘柄やメタップス、アクセルM、エリアリンク、WSCOPEは下げた。
10月29日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、伸び悩み 80円高 追加緩和観測が後退
【寄付き概況】
29日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比143円14銭高の1万9046円16銭。28日の米株高や円安・ドル高を背景に投資家心理が改善。運用リスクを取る動きにつながった
■日経平均株価 18,986.87(+83.85)
■日経平均先物 18,990(+60)
■TOPIX先物 1,552.50(+3.00)
■騰落 上昇1,021/下落698
■日経JQ 2,570.77(+4.66)
■マザーズ指数 805.14(+7.62)
10時現在の日経平均株価は前日比83円85銭高の1万8986円87銭で推移している。28日の米国株高を好感した買いが続いているものの、朝方発表された9月の鉱工業生産指数が市場予想を上回り、日銀の追加緩和観測がやや後退したのが重荷となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んでいる。
経産省が8時50分に発表した9月の鉱工業生産指数は前月比1.0%の上昇だった。市場予測の中心値は0.5%の低下。市場の予想に反して3カ月ぶりのプラスとなり、日銀が30日に開く金融政策決定会合で追加緩和に踏み切るとの観測がやや後退した。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7968億円、売買高は7億91万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の54%を占める1021、地下がりは37%の698、変わらずは180だった。
規模別株価指数では小型株が相対的に強い。業種別では、鉱業、機械、ガラス・土石、石油・石炭、金属製品が強い。一方、証券、空運の下げが目立つ。
28日に通期業績予想の上方修正を発表したJR東日本とJR東海が高い。コマツも引き続き買われている。ソフトバンクも堅調に推移している。一方、続伸して始まったトヨタは下落。野村や大和の下げも目立つ。ファストリも安い。
東証2部株価指数は続落。ラオックスやJトラストが下げ、土木管理や象印が上げた。
日本ハム、伊藤ハム、丸大食品、福留ハムなど「ハム」株が軒並み小安い。国際ガン研究機関が加工肉にはガン発症のリスクが高いことを発表、WHOも認定したと伝えられたことが響いた。「ハム・ベーコンなど加工肉のどの点が悪いのか、あるいは添加物がよくないのかなど具体的なことは分かっていないので今後の詳細発表を待たないと判断できない」(中堅証券)という。ただ、年末ギフトシーズンを控え売上に影響の出ることは避けられないだろうとの見方がされている。
28日に上場のバルニバービ(3418)は9時11分にストップ高の5480円(700円高)まで上げ、上場初日の午後の下げを大きく取り戻している。首都圏や大阪圏などでカフェやレストラン「ガーブ」などを展開し、初日は公開価格2500円の2.3倍の5750円で初値がついたが、後場は値を消して大引けは4780円だった。今期予想1株利益が159円95銭のため、株価5000円ではPER31倍になり、たとえば類似銘柄とされるクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)の25倍台などとの比較では割高感が出てくる。7月決算銘柄のため日程的には8〜10月期の四半期決算発表が注目されている。
225先物は野村・みずほ・UBS・バークレイズ・三菱が買い越し。
JP・メリル・ニューエッジ・ドイツ・アムロ・岡三・GSが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・モルスタ・野村・UBS・ニューエッジが買い越し。
メリル・三菱・みずほ・アムロ・JPが売り越し。
外資系等は山パン(2212)、アルフレッサ(2784)、NSSOL(2327)、アジュバンコスメ(4929)、東京製鉄(5423)、サカタのタネ(1377)、電通(4324)に注目。
テクニカル的には森永菓(2201)、明治HD(2269)、コーエー(3635)、小野薬(4528)、ヘリオステクノ7(6927)、シチズン(7762)、中京銀(8530)、日立キャピ(8586)が動兆。
7〜8月と連続マイナスだった鉱工業生産指数。
9月は市場予想マイナス0.5に対して着地はプラス1.0。
10月はプラス4.1の見通し。
結構ポジサブだった。
<兜町カタリスト>
「天裕」
今朝の日経「私の履歴書」。
JR東海の葛西会長の言葉が目に飛び込んできた。
「国鉄改革で背負った過去債務は制御不能のリスクであった。
その克服は『捨て身の積極経営』と『デフレ・ゼロ金利の天裕」が織りなした奇跡だった」。
捨て身の積極経営は自画自賛としてもデフレ・ゼロ金利こそが追い風だったというのである。
これは国鉄だけの話ではなかろう。
90年代につぶれそうになった金融機関にとっても天裕。
不動産会社やゼネコンにとっても天裕だった。
だからこそ25年にもわたり低金利を維持しデフレに甘んじてきた。
この国鉄民営化の歴史的証言こそがデフレの背景を見事に表現している。
だから・・・なのである。
因みに郵政上場直前にJR改革組の履歴書が掲載されたのも意味があることなのだろう。
因みに葛西氏は安部さんを結構頻繁にあっているブレインでもある。
遡れば25日にも「二つの天裕が重なって90年秋には新幹線鉄道保有機構の解体が決まった。
一つはバブル経済のブームで本州3社の業績が思いのほか好調に推移。
誰もが10年以内には無理だと思っていた上場基準を3社ともクリアする見通しとなったこと。
・・・30年間機能し続ける前提で設計された特殊法人がわずか3年半で解体と決まった。
奇跡的に欠陥制度は消滅したが、過重な債務はそのまま残された」。
そして27日は「品川駅完成と全列車270キロ運転を踏まえた白紙ダイヤ改正が行われた。
・・・品川駅の建設費は用地も含めて1000億円弱。
全工費を2年で回収した勘定だった」。
28日は「名古屋のJRセントラルタワーの着工が94年に伸びたことも思わぬ幸運をもたらした。
建築費がバブル崩壊で下落。
2000年の全面開業までの6年間に金利が大幅に低下した。
この結果総事業費は3300億円の予定より40%近く少ない2000億円で済んだ。
オフィス・百貨店・ホテルの単年度黒字は5〜10年かかると想定していたが開業初年度から黒字になった」。
こういった低金利・デフレ恩恵論は滅多に聞かれない。
それは潤った人たちは自慢げに「デフレのおかげで、低金利のおかげで」とは言えないからだろう。
これは為替も一緒で「円高のおかげ」や「円安のおかげ」はほとんど聞かれない。
「円高のせいで」や「円安のせいで」と言う怨嗟の声はしばしば聞かれるのと対照的である。
いずれにしても低金利・デフレは国鉄民営化を救った。
そしてその後の背策は同社を成長させた。
郵政もそうなるという幻想にはきわめて都合のよい歴史の表現であったということ。
しかし幻想ではなく、その実現の可能性こそが今の相場の中核であると考えたいところ。
そして政府機関も金融機関もゼネコンもデベロッパーももはや救済される対象ではなくなった。
個人の預貯金金利を全国的に犠牲にしての生き残りだった25年。
この必要性と呪縛がなくなったのだから、近々金利は上昇すると読んだ方が良いのだろう。
もっとも一番危ない政府債務という問題は控えているが・・・。
加えれば・・・。
中国もこの日本の25年前の動きをしていると読めないこともない。
7%成長から低下しそうな経済、そして債務を圧縮するための追加金融緩和。
昨年11月に5.6%だった貸出金利は今年10月24日に4.35%まで低下した。
これが続けば中国経済の救済と復活もアリと読めはしないだろうか。
因みに一昨日イタリア郵政公社の株式の38%が売り出された。
初値は売り出し価格よりも3%上だったという。
イタリア郵政は郵便と貯金と保険を分離していないところは日本と異なる。
しかしあのイタリアが売り出し価格の3%上だったなら日本はもっと上の筈と考えたい。
というか、イタリアでさえ成功したとも言える。
思い起こされるのはスペインの電話会社テレフォニカの民営化。
あるいはアメリカのATTの株価の上昇。
NTT上場前にやたらと動いていたことが甦る。
ものごとはタイミングとはいえ、好材料されら好材料は重なるもの。
まずはホワイトハウスと与野党が財政問題で合意。
財政赤字は向こう10年間で800億ドル近く減る見通しだという。
歳入が増えるのにどうして?と不思議だが医療・年金・社会保障支出が減るのが理由だという。
軍事費が拡大する中で財政赤字が減るマジックはおそらく医療費削減。
しわ寄せは一般庶民なのだろうが、国家的には楽になるという構図。
まあ財政破たんの可能性が減るだけ良しだろうか。
FOMCは事実上のゼロ金利据え置きで通過。
低金利継続好感での株高となった。
面白いのは12月利上げの可能性は否定されておらずむしろ可能性は高まったのに、それでも株高。
ドルは急伸して米国債利回りは大幅上昇となった。
結局市場は利上げを待っているということになる。
一方でECBはインフレ率が再び上昇するまでバランスシートの拡大継続で低金利維持の方向。
これは日本も同じスタンスだから一歩進んだアメリカ。
まだ追いかけられない日欧の構図となる。
おまけは中国に対するIMFの見通し、
中国の7〜9月成長率が6.9%だったことから「通年では7%近くになり、IMF見通しの6.8%を上回る可能性」。
そして「中国経済のハードランディングは想定していない」。
あちらもこちらもばら色満載チックな印象。
故事熟語でいえば、今までは「弱り目に祟り目、傷口に塩を塗る、泣きっ面に蜂」。
これからはおそらく個の反対なのだろうが、「泣きっ面に蜂」の反意語はなかなか見つからない。
単に「瘤の上の腫れ物」の状態としか言いようがないのだろうか。
日経平均株価の25日移動平均は18132円で4.25%のプラスかい離。
10月16日に上回った。
75日線は19115円で1.11%のマイナスかい離。
8月20日から下回っている。
200日線は19190円で1.5%のマイナスかい離。
8月24日から下回っている。
因みにNYダウ、NASDAQは既に200日移動平均を奪還した。
一目均衡の雲の下限は18583円で上限は19181円の雲。
現状は雲の中という形。
8月23〜24日の19435円→19154円。
8月20〜21日の20033円→19737円。
このマド埋めを完了できれば8月11日の年初来高値20946円奪還期待。
10月SQ値は18137円。
10月月足陽線基準は17722円。
どちらもはるか下。
騰落レシオは118.84%。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス9.756%。
買い方はマイナス8.502%。
Quick調査の信用評価損率(10/23現在)はマイナス10.20%と2週連ぶり改善。
裁定買い残は1637億円と4週連続増加で2兆4182億円。
空売り比率は37.5%。
9月29日の43.4%がバッケンとなった。
日経平均採用銘柄のPERは15.25倍。(EPSは1239円)。
10月29日 相場概況(寄り付き前)
【オープニングコメント】
29日の東京株式は、米国株高受けて買い先行のスタートとなろう。26日の75日線(28日時点で1万9115円)に再びチャレンジする場面も想定され、同線を上抜けるがどうかが、ポイントになる。
日経平均株価予想レンジは、18900ー19300を予想する。
あすに日銀会合が控えていることもあり、高寄り後に一段と上値を取りに行く動きは限定的と考えるが、米国株の強い反応を好感し、下げづらい動きになると予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1250万株、買い2280万株で、差し引き1030万株の大幅買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、小売、機械、サービス、建設、食品、輸送用機器、自動車、薬品、精密、電機、銀行など。
買いセクターに、化学、商社、建設、サービス、小売、電機、銀行、証券、薬品、情報通信、自動車など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,779.52+198.09
S&P500種 2,090.35+24.46
ナスダック 5,095.690+65.545
28日のNYダウ平均は3営業日ぶりに大幅反発した。前日比198ドル09セント高の1万7779ドル52セントと7月22日以来、約3カ月ぶりの高値で終えた。四半期決算が市場予想を上回ったアップルが買われたほか、NY原油先物相場が大幅反発し、石油株や素材株が買われた。
米連邦準備理事会(FRB)は同日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で12月の利上げに含みを残した。利上げ観測が意識され、下げに転じる場面があった。ただ声明を手がかりとした売りが一服すると持ち直し、この日の高値圏で終えた。
ナスダック総合株価指数は反発し、同65.545ポイント高の5095.690と、8月10日以来の高値で終えた。S&P500種株価指数は2090.35と8月18日以来の高値で終えた。
【シカゴ日経平均株価】
28日の日経平均先物は3営業日ぶりに反発し、12月物は前日比330円高の1万9180円とこの日の高値で取引を終えた。28日の大取所終値を250円上回った。原油相場の反発やアップルの堅調な四半期決算を手掛かりに米株とともに買われた。円安も支援材料。この日の12月物安値は1万8820円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
19180 ( +250)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
19240 ( +310)
( )は大取所終値比
【予定】
■29(木)
【国内】
9月鉱工業生産(8:50)
《決算発表》
大東建託、日清粉G、積水化、塩野義、OLC、コニカミノルタ、旭硝子、新日鉄住、JFE、住友電、三菱電、NEC、富士通、エプソン、パナソニック、ソニー、アルプス、ヒロセ電、京セラ、川重、小糸製、HOYA、オリックス、小田急、ヤマトHD、関西電、NTTデータ、MonotaRO、ガンホー、ミスミG、野村不HD、サイバエージ、住友重、カプコン、グリーなど
《イベント》
「東京モーターショー 2015」開幕(〜11/8)
【海外】
NZ準備銀行金融政策決定会合
独10月失業者数(17:55)
ユーロ圏10月消費者信頼感確報値(19:00)
米7-9月期GDP(21:30)
独10月消費者物価速報値(22:00)
米9月中古住宅販売仮契約(23:00)
メキシコ中銀金融政策決定会合(金利発表、30日4:00)
米7年国債入札
《決算発表》
マスターカード、スターバックス、リンクトイン
休場:トルコ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
10月28日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=125円高、好決算銘柄を軸に反発
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
28日の日経平均株価は反発し、前日比125円98銭高の1万8903円02銭で終えた。前日の欧米株が軟調で朝方は様子見気分が強かったが、好決算を発表した主力株中心に買いが集まり、日経平均は寄り後に水準を切り上げた。
通期業績予想を小幅に上方修正したファナックを中心に値がさ株が上昇。東証1部の値上がり銘柄数が51%にとどまるなか、ファナックだけで36円、さらにソフトバンク、東エレク、ファストリの4社合わせて日経平均株価を約85円押し上げた。
ただ、朝方は値下がり銘柄数が値上がりを大きく上回るなど、戻り待ちの売りも厚く伸び悩む展開に。日本時間あす未明のFOMCや今週末30日に行われる日銀の金融政策決定会合を見極めたいとの思惑が、上値を押さえる格好となった。
JPX日経インデックス400は東証株価指数(TOPIX)も反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1644億円。売買高は17億1993万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は963、値下がりは796、変わらずは145だった。
個別では、ファナックが5%高。好業績だったマツダやキーエンス、信越化、森永乳も大幅に上昇した。業績を上方修正したヤマダ電や協和キリンも買われ、空運株やパルプ株、医薬品株なども高かった。一方、中国の景気減速の影響で業績を下方修正したキヤノンが大幅安。オムロンや日立建機、日立金も大きく売られた。村田製やシマノ、パナソニック、任天堂の売りも目立った。VOYAGEが急落、日車両、安藤ハザマも大幅安。
東証2部株価指数は小幅続落した。ラオックスと土木管理が下げ、朝日インテクと象印が上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅続落した。大引けは前日比3円45銭安の2566円11銭だった。およそ2カ月ぶりの高値圏にあることから利益確定売りが優勢となった。主力銘柄に関心が向かったことが、新興株相場の重荷となった。
一方で好業績が確認された銘柄や好材料の出た銘柄には買いが向かった。ジャスダック平均は前日比で上昇する場面も目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で377億円、売買高は8950万株。クルーズやアイサンテク、ソフトフロンが下落した。一方でFVCやメッセージ、Dガレージが上昇した。
東証マザーズ指数は小幅続落。大引けは前日比0.55ポイント安の797.52だった。個別銘柄では、地盤ネットHDがストップ安。GMOメディやアップバンク、PCIHDが下げた。半面、午後にグーグル上のサービスに自動運用サービスの提供を発表したジグソーは一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇した。アクセルMや前日に指紋認証端末を発表したディディエも高い。メタップス、ブランジスタもストップ高。ファーストコーポ、データセクション、アトラも買われた。
前日に東証マザーズに新規上場したパートナーAは、上場2日目となるきょう28日の10時8分に公募・売り出し価格(公開価格、1260円)のおよそ3.2倍にあたる4000円で初値を付けた。その後は初値を下回って推移し、3590円で取引を終えた。
きょう東証マザーズに上場したバルニバービは14時13分に公開価格(2500円)の2.3倍にあたる5750円で初値を付けた。午後の取引終了にかけては急速に伸び悩み、終値は4780円だった。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,903.02
125.98
日経平均先物
18,930.00
90.00
TOPIX
1,547.19
4.08
TOPIX先物
1,549.50
2.50
東証2部指数
4,678.80
-7.40
JASDAQ
2,566.11
-3.45
マザーズ
797.52
-0.55
出来高
東証1部
1719930
2164406
東証2部
154620
22535
「会議原価」
昨日訪問した神田のある会社。
応接会議室のドアに張られていた紙。
↓
1.会議原価
全体会議(30分)48万円
1か月で192万円、1年で2304万円
戦略会議(55分)28万円
1か月で112万円、1年で1344万円
経営会議(3時間)50万円
1か月で50万円、1年で600万円
2.職位別固定費
役員・シニアマネージャ・マネージャ・スタッフそれぞれの時間経費と1分あたり経費
そして・・・。
「その会議で獲得目標を得ましたか?」
「傍観者にも原価は発生しています」
3.社内会議ルール
議長を明確に。
議長は1時間と1分の会議原価を宣言。
議長は終了時間と会議の獲得目標を明示。
時間になったら途中でも終了する。
1会議の資料はA3サイズ1枚まで。
会議資料はカラー印刷しない。
当然こういうルールはどこにでもあるだろう。
しかしお題目だけでなく訪問客にも見えるところで実践している企業は少ないだろう。
因みにこの会社はマザーズ上場のネット企業で44%のトップシェアを持っている。
たぶん・・・。
日本中の企業がすべからくこれを実践したら、GDPもきっと拡大。
個人の時間も増えて介護や育児もしやすくなるに違いない。
まずは無駄をなくすこと。
特に時間の無駄というのは長年のテーマである。
面白いことに・・・。
自分を含めサラリーマンの時に無為無策に過ごしていた人は多い。
しかしフリーになると多くは有効的時間活用をするような気がする。
時間の消費と時間の消化は明らかに異なる。
まあ会議がないからという理由もあるのだろうが・・・。
英中で興味深い報道。
20日夜にバッキンガム宮殿の大広間で行われたエリザベス女王主催の晩餐会。
主賓は中国の周近平首席。
登場したのはボルドー産の「シャトー・オー・ブリオン1989年」。
「89年はワインの当たり年。英国に巨額投資する賓客への特別なもてなし」という一方で・・・。
「数あるワインの中から、中国政府にとって最も触れて欲しくくない89年をあえて選んだ」と言う声も。
あの天安門事件は1989年6月4日。
英中も一枚岩での結合ではないことの証左かもしれない。
英国特有の二元外交だとしたらオバマ氏に拒まれキャメロン氏たちにも疎まれた形の中国という構図かも知れない。
南沙諸島についてもしの軍事衝突があると仮定した専門家の推論。
(1)米軍は静粛性に優れた原子力潜水艦。
人民軍が所有する約半数は通常型のキロ型潜水艦で見劣る。
緒戦は米軍が圧倒する。
(2)人民軍は戦闘機で艦艇攻撃の方向。
飛行機の機能もさることながら現代の空戦で求められるのはレーダー捕捉技術。
完全に米軍が人民軍を上回っているという。
(3)人民軍は艦船を現場に向かわせる。
ここでも艦船の数もさることながら対艦ミサイルの正確さと防空能力。
対艦ミサイルの正確さ、防空能力のいずれも米軍の艦船のほうが成熟度は高く、人民軍を圧倒しているという。
結論は「中国の戦闘機が2〜3機撃墜された段階で、戦力の違いを認めて自制すれば1週間程度で終結」。
ということは・・・。
やはり何かあったとしても「騒がない、あわてない」なのだろう。
10月28日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=好業績株中心に物色され反発
【前引け概況】
■日経平均株価 18,890.21(+113.17)
■日経平均先物 18,910(+70)
■東証1部出来高 8.50億株
■東証1部売買代金 1.05兆円
■TOPIX 1,546.18(+3.07)
■騰落 上昇851/下落872
■マザーズ指数 800.30(+2.23)
■日経JQ 2,570.22(+0.66)
28日午前の日経平均株価は反発し、前日比113円17銭高の1万8890円21銭で前場を終えた。主力株を軸に個別に好業績銘柄を物色する動きが強まり、日経平均は途中伸び悩む場面はあったものの終始プラス圏で堅調な動きをみせた。
通期業績予想を小幅に上方修正したファナックを中心に、値がさ株の一角が上昇。東証1部の値上がり銘柄数が約45%にとどまるなか、ファナックが日経平均を約40円押し上げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前日の米国株式相場が下落したなか、日本株相場は寄り付きから上昇した。値がさ株の大幅高に加え、好業績だった食品株などにも買いが波及。上げ幅は一時140円を超え、節目の1万9000円に近づいた。
もっとも、買い一巡後は伸び悩む場面もあった。目先の利益を確定する売りが出たほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)など市場が注目するイベントを前に、ひとまず買い持ち高を落とす動きがみられた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆0550億円と、上げ幅と比べて盛り上がりに欠けた。
売買高は8億5078万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は851、値下がりは872、変わらずは176だった。
個別では、ファナックやソフトバンク、東エレクが上昇。三菱自は一時8%上げた。マツダや信越化も高かった。一方、キヤノンが大幅安。中国の景気減速の影響で日立建機やオムロンも売られた。日立金属も安かった。オムロン、日車両大きく値を下げた。
東証2部株価指数は続落した。前引けの2部指数は、前日比1.36ポイント安の4684.84となった。
個別銘柄では長大、ラオックスや土木管理が下げ、象印と朝日インテク、花月園、鉄人化、日本研紙が上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅反発した。前引けは前日比66銭(0.03%)高の2570円22銭だった。東証1部の主力銘柄が総じて堅調な値動きとなり、新興市場にも買いが先行した。ただ、日経ジャスダック平均が2カ月ぶりの高値圏に達していることもあり、主力銘柄を中心に利益確定売りが目立ち、上値は抑えられた。2015年4〜9月期の決算発表が本格化してきたことで、市場では業績による銘柄選別が進んだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で216億円、売買高は5000万株。個別銘柄では東映アニメ、アイサンテク、FVC、メッセージが上昇した。一方でクルーズ、ソフトフロン、スマートバリューが下げた。前日に業績予想を下方修正した田中化研も大幅安となった。
東証マザーズ指数は反発。前引けは前日比2.23ポイント高い800.30だった。個別銘柄ではGMOメディやディディエ、アクセルM、イグニス、DDSが上げた。半面、ビリングシス、MRT、アップバンクやPCIHD、アイビーシーが下げた。
前日27日に東証マザーズに新規上場したパートナーAは、上場2日目となるきょう28日の10時8分に公募・売り出し価格(公開価格)のおよそ3.2倍にあたる4000円で初値を付けた。きょうマザーズに上場した買い気配が続いている。
10月28日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、上昇一服 利益確定売りに押される
■日経平均株価 18,823.00(+45.96)
■日経平均先物 18,820(-20)
■TOPIX先物1,540.50(-6.50)
■騰落 上昇680/下落1,033
■日経JQ 2,569.61(+0.05)
■マザーズ指数 799.42(+1.35)
28日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比49円90銭高の1万8826円94銭。値がさ株であるソフトバンクやファストリなどが上昇し、相場全体を押し上げた
10時時点の日経平均は前日比45.96円高の18823円00銭で推移している。米FOMCの結果発表を今晩控えていることから様子見姿勢が強まっており、先物、オプション市場では目立った商いは観測されていない。
決算に絡んだ売買が活発化しているが、物色はさほど広がっていない。
業績が当初の予想以上に健闘しているとの見方からファナックなどが上昇。
値がさ株が相場をけん引する形で、寄り付き後は節目の1万9000円に近づいた。ただ、買い一巡後は利益確定売りに押され、じりじりと上げ幅を縮めている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んでいる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6450億円、売買高は5億3059万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の35%にあたる680、値下がりは1033、変わらずは182だった。業種別では33業種中、10業種前後が高く、値上がり上位に情報通信、空運、化学、医薬品、輸送用機器、証券など。半面、値下がりで目立つのは鉄鋼、海運、その他製品、非鉄、倉庫、機械など。
個別では、東エレクが6%高。半導体関連ではSUMCOも買われている。ファナックやソフトバンク、ファストリは引き続き高い。空運株や医薬品株も上昇している。一方、オムロンが8%安。中国減速を受け、キヤノンや日立建機、日立金も大きく売られている。
東証2部株価指数は続落した。ラオックスや正栄食が売られ、象印や朝日インテクが買われている。
上場2日目のパートナーA (6181) [東証M]が公開価格1260円の3.2倍に相当する4000円で初値を付けた。
同社は結婚相談所を北海道から九州まで全国で展開する。2016年3月期の業績予想(連結)は、売上高が前期比40.5%増の37.4億円、純利益は同3.5倍の2.8億円、1株利益は90円67銭。
225先物はGS・バークレイズ・ニューエッジ・大和・メリルが買い越し。
野村・みずほ・日興・クレディ・パリバが売り越し。
TOPIX先物はメリル・GS・アムロ・野村が買い越し。
大和・バークレイズ・ニューエッジ・三菱が売り越し。
外資系等はNSSOL(2327)、竹内製作(6432)、船井総研(9737)、アークス(9948)、チヨダ(8185)に注目。
テクニカル的には東建コーポ(1766)、コカウェスト(2579)、セブンアイ(3382)、ニチモウ(8091)、グランディ(8999)、鴻池運(9025)、三井製糖(2109)、味(2802)、カゴメ(2811)、gumi(3903)、ADEKA(4401)、資生堂(4911)、石塚硝(5204)、洋エンジ(6330)、アイチコーポ(6345)富士電(6504)、東京産(8070)、秋田銀(8343)、丸和運(9090)、スカパー(9412)が動兆。
<兜町カタリスト>
「哨戒」
ようやく来たかというのが米海軍の南シナ海での哨戒活動。
中国との完全友好の動きを英国が示し人民元のSDRも支持したのが21日。
優柔なオバマ氏もあそこまでの蜜月を見せられては動かざるを得なかったのだろう。
安部首相は遠くカザフスタンの地から「国際法に則った行動と理解」と支持の動き。
英中VS日米の構図が色濃くなってきた。
新聞論調は「米中の対立の新たな段階」。
軍事パワーからすればまだまだ米国に軍配があがる。
ただ今回は中国も面子があるだろうからにらみあいは継続観測。
穿って考えれば・・・。
90年代の軍事バブル→ITバブル→2000年代の不動産バブル→2010年代の資源バブル。
これがアメリカ経済繁栄の背景。
資源バブルの象徴であるシェールバブル崩壊の受け皿が、再び軍事バブルを想定しているのだろうか。
一方では揉めると思っていた債務上限引き上げ問題は共和党のベイナー下院議長が大筋合意。
2017年3月まで引き上げ歳出額も増加の方向。
国防費の強制削減の緩和などで800億ドル増加させるという。
アメリカの財政はまた傷むのだろうが、どうも動きは軍需バブリーな時代を迎えそうな雰囲気となってきた。
別々の記事を読み合わせえるとこういうシナリオになる。
結論は目先株高で良いのだろう。
それも軽薄短小ではなく重厚長大産業で。
因みに渦中の南シナ海南沙諸島は1945年の敗戦までは日本の占領地。
人ごとではないということもある。
今更東インド会社やジャーディン・マジソン商会の世界の話でもなかろうが・・・。
場況というのは時として奇妙さを提供してくれるもの。
10月23日時点の信用買い残が1035億円減少し3兆820億円。
「この週の日経平均株価は533円(2.9%)上昇し、8月31日以来の水準を回復した」。
逆張り行動の個人が株の上昇で利益確定売りが出たのだろうという観測は理解できる。
面白いのは引用されたコメント。
「郵政株の抽選に応募する個人が購入資金を確保するために売りを出した」。
信用買い残の減少の話題の中での売りは当然信用買いの手じまいを想像させる。
しかし信用の枠を空けたところで、郵政の公募を信用で買えるわけではない。
信用取引の益金を確保して郵政に応募するということあるかも知れない。
あるいは信用担保を売却して現金を捻出するために建て玉を売却することもあろう。
しかし信用買い残の減少が「郵政応募資金確保」というのは相当無理筋なシナリオ。
話題と市場をこじつけようとするからこういうコメントにすがってしまうのだろうか。
単に「上ったから売った」の方がよほどスッキリする。
泣きっ面に蜂というのがエルニーニョによる北米の暖冬予想。
10月になってもTシャツで過ごせる米北東部というのは確かに暖かい。
暖冬→発電需要減衰→天然ガス需要減→価格下落の構図。
ただでさえシェールが余ってどうしようもないのに天気も予報も敵となってきた。
そのうえ車が水素で走るようになったら、産油国と消費国の構図も大きく変わろうか。
その意味では従来的地政学、従来的市場論理は通じなくなる可能性は大きい。
一応懸念されていたアップルの決算は通過。
9月26日までの第4四半期は、純売上高が22%増の515億ドル。
新型スマホ「iPhone6S」、「6Sプラス」の発売を追い風。
iPhone全体の売り上げは36%伸びた。
純利益は111億2000万ドルで、前年同期の84億7000万ドルから増加。
アナリスト予想平均である売上高511億1000万ドルを上回って着地した。
iPhone販売台数は約4805万台(前期比24%増)でアナリスト平均4872万台よりやや少なめ。
た中国売上高は倍増の125億2000万ドルで売上高全体の約4分の1。
もっとも第4四半期がよいというのは10〜12月のベストシーズンの先食いと言う声もある。
いつものように「保守的」な数字であれば問題はないのだろう。
アップル株は時間外取引で2.6%高となった。
通過すればよいだけのことではあるが、市場の関心はiPhone7に移ろうか。
リズムは「上昇→上昇→下落」の3拍子。
順番からいくと昨日は下落の順番。
今日は上昇の順番。
リズム感が身に着くと拍子が変わることが多いから市場はやりにくいのだが・・・。
10月28日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
28日の東京株式市場はもみ合いか。FOMCの結果発表や日銀の金融政策決定会合が予定されており、積極的な動きは手控えられそうだ
日経平均株価予想レンジは、18700〜19000を予想する。
昨日は、FOMCを前に様子見姿勢が強まるなか、上海株の下落に加え、米中の軍事的緊張が伝わったことなどから、日本株は売りが優勢となった。ただ、朝から内需買い、外需売りの様相は強く動きに変化が見られた。 国内企業の決算発表が本格化してきたことから、個別株物色が中心となりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1170万株、買い1000万株で、差し引き170万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、鉄鋼、精密、機械、電機、食品、化学、薬品、ガス、銀行、情報通信、通信、その他金融、海運、陸運など。
買いセクターに、ガラス、自動車、機械、サービス、化学、電機、電力、薬品、精密など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,581.43 −41.62
S&P500種 2,065.89 −5.29
ナスダック 5,030.145 −4.559
27日のNYダウ平均は続落した。終値は前日比41ドル62セント安の1万7581ドル43セントだった。原油先物相場の下落を受けて石油関連株が売られたほか、会計問題を巡る警戒感からIBMが大きく下げた。
IBMの株価が4%下落。1銘柄でダウ平均を38ドル押し下げた。
9月の耐久財受注額は前月比で減少し、10月の消費者信頼感指数は市場予想に反して低下した。運輸や機械関連など業績が景気動向に左右されやすい銘柄に売りが出た。
一方、化学のデュポンや製薬のファイザーなど決算が市場予想を上回った銘柄に買いが入り、相場を支えた。
米連邦準備理事会(FRB)が28日まで開く結果を見極めたいとして、様子見ムードが強く下げ幅が限られた面もあった。
セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーや食品・生活必需品小売が上昇する一方で自動車・自動車部品や運輸が下落した。
ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、同4.559ポイント安5030.145で終えた。
【シカゴ日経平均先物】
27日の日経平均先物は続落した。12月物は前日比130円安の1万8850円で取引を終え、27日の大阪取引所の終値を10円上回った。原油安などで米株が続落し、相場を下押しした。28日まで開く米連邦公開市場委員会(FOMC)について、市場では利上げ時期への示唆などを含めて結果を見極めたいとして、値動き幅は限られた。この日の12月物安値は1万8765円、高値は1万9010円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18850 ( +10 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18910 ( +70 )
( )は大取所終値比
【予定】
■28(水)
【国内】
9月商業動態統計(8:50)
《決算発表》
ヒューリック、協和キリン、大日住薬、富士フイルム、コマツ、日立、任天堂、大和証券グループ本社、野村、JR東日本、JR東海、ANA、東北電、大阪ガス、スタンレ電、山崎パン、きんでん、日立物、大和工、航空電、富通ゼネ、日ガス、オークマ、パナホーム、富士急など
《新規上場》
バルニバービ
【海外】
豪7−9月期CPI(9:30)
仏10月消費者信頼感(16:45)
米5年国債入札
FOMC政策金利発表(29日3:00)
《決算発表》
ニューモント・マイニング、マリオット
休場:トルコ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
10月27日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=170円安、利益確定売りに押される
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
27日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日比170円08銭安の1万8777円04銭で終えた。
きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて軟調な推移をみせたこともあって、利益確定売りに押された。東証1部の騰落レシオが前日時点で131%台と過熱警戒域にあったことや、あすまでの日程で開催されるFOMCや今週末30日に行われる日銀金融政策決定会合の結果を前にして積極的な買いは見送られた。
主要企業による四半期決算の発表が本格化し、週末に掛けて日米金融当局が政策を決める会合を開く。その結果を見極めたいとして様子見気分が強く、売買が低調な中で小口の売りに押される展開だった。
米国と中国の緊張感の高まりも投資家心理の重荷になった。
米海軍のイージス駆逐艦が現地時間の27日午前、中国が「領海」と主張する南シナ海の人工島12カイリ(約22キロ)以内の海域で哨戒活動に入った。QUICK端末などを通じて昼ごろにこのニュースが伝わり、米中間の緊張が高まるとの見方が浮上。午後に入ると下げに拍車がかかった。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比141.81ポイント安の1万13838.07だった。
東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、15.88ポイントの1543.11で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1764億円。売買高は18億9876万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1400と、全体の74%を占めた。値上がり銘柄数は412、変わらずは92だった。
個別では、主力のトヨタやファストリ、ソフトバンクが下げた。三菱UFJなどメガバンクも軟調。決算発表を控えていたファナックや日立建機も売りに押された。米アップルの決算発表を控え、同社に部品を供給するTDKやアルプスなども売りに押された。一方、海外投資家の株式保有が明らかになったセブン&アイが売買を伴って上げた。好業績が伝わった富士重やスズキも上昇した。
東証2部株価指数も3営業日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比8.80ポイント安の4686.20となった。個別銘柄では山喜、ラオックス、土木管理試験所、長大が下げた。一方、フライトがストップ高。パワーファス、アマテイ、ADワークスとコメ兵が上げた。
日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反落した。
終値は前日比8円86銭安の2569円56銭だった。ここ数日で急速に上昇し、約2カ月ぶりの高値圏で推移していたこともあり、目先の利益を確定する売りが優勢となった。また金融政策を決める日米当局の会合を前に、様子見ムードが新興市場にも広がっている。
ジャスダック市場の売買代金は概算で408億円、売買高は9543万株だった。個別銘柄では日本アイエスケイ、ヤマト・インダ、ワットマン、クルーズ、日本ISK、ネプロなどが下落した。一方、ローツェがストップ高。アールビバン、オートW、スパークスなどが上昇した。
東証マザーズ指数も4営業日ぶりに反落した。終値は前日比5.80ポイント安い798.07だった。ベステラや地盤ネット、PCIHDなどが下落した。半面、アップバンクやミクシィ、アイビーシーなどが上昇した。
きょう東証マザーズに新規上場したパートナーAは終日買い気配のまま推移し、取引が成立しなかった。
【指標一覧】
日経平均株価
18,777.04
-170.08
日経平均先物
18,840.00
-100.00
TOPIX
1,543.11
-15.88
TOPIX先物
1,547.00
-12.50
東証2部指数
4,686.20
-8.80
JASDAQ
2,569.56
-8.86
マザーズ
798.07
-5.80
出来高
東証1部
1898760
2176453
東証2部
104370
18585
「やせ蛙」
「めでたさも中くらいなりおらが春」(一茶)。
日経平均株価は昨日半値戻し。
株価は反騰基調というものの中くらい。
気分も中くらいでしょうか。
とはいえ・・・。
713円下落した9月29日火曜日ザラバ安値16901円の日の無常観から考えれば立派に戻ってきました。
あそこが分岐点・反発タイミングというのは結果論でしかないでしょう。
株価というのは下げると底なし沼のように沈みそうに思えるもの。
残念ながら今年初めて「これはヒョッとすると・・・」なんて思ったところが底打ち反転でした。
しかも翌日から6連騰で約800円高。
日々飽きずに市場を観察していても所詮そんなもの。
無表情無感動の機械のように冷静でいることは必要なのでしょうが、滅多に行えないものです。
上がってくれば熱くなり、下がってくれば慄いて。
冷めたピザの砂をかむような市場ではある意味、情熱のほとばしった相場感覚を持ちたいものですが、実際は無機質で冷徹な相場観に軍配が上がるのでしょう。
体感温度の急激な上昇下落こそ敵の思う壺。
その敵があちらこちらにいるから厄介なものです。
「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」(一茶)。
「やせ蛙負けるな一茶これにあり」(一茶)。
東京株式市場はスズメの子でもやせ蛙でもありません。
問題はスズメの子ややせ蛙のように明確な意思が見えないこと。
他人まかせの材料で、自分で何も決められないような風潮であること。
中国がどうの、NYがどうの、ECBがどうの。
証券会社の朝会から相場が芽生えたことは滅多にありませんが、そういう会議チックな市場観測ばかりの東京市場。
ツイッターのつぶやきを参考にETFを組成しようという動きがアメリカではあると聞きます。
賛否両論はあるのでしょうが、決して悪い動きではないような気がします。
他人の資金運用者の相場観よりもわかりやすいのではないでしょうか。
昨日の上げの蓋をしてくれたのは200日線。
19173円を前にして生みの苦しみだったのでしょう。
覚えておきたいのは10月15日から「上昇→上昇→下落」という日経平均のリズム。
この順番でいくと今日は下げの日。
5連勝の金曜日と比べると火曜日はいつも分が悪い日。
火曜日のスズメがいつかやせ蛙くらいに成長してくれることに期待しているのですが・・・。
「ありのみち雲の峰よりつづきけん」(一茶)。
黒よりも白の大きい罫線が欲しいもの。
「悠然として山を見る蛙かな」(一茶)。
そんな気持ちが欲しいもの。
「ともかくもあなたまかせの年の暮」(一茶)。
こんな感じになっていくのでしょうか。
(櫻井)。
10月27日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=前引け、反落 FOMC控え模様眺め、売買低調
【前引け概況】
■日経平均株価18,820.63(-126.49)
■日経平均先物18,830(-110)
■東証1部出来高 9.34億株
■東証1部売買代金 1兆円
■TOPIX 1,549.04(-9.95)
■マザーズ指数 802.99(-0.88)
■日経JQ 2,576.28(-2.14)
■騰落 上昇582/下落1,193
27日午前の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日比126円49銭安の1万8820円63銭で前場を終えた。
きょう前場の東京株式市場は、前日の欧米株市場が総じて軟調に推移したこともあって買い手控えムードが強まった。明日までの日程で開催されるFOMCや今週30日に予定される日銀の金融政策決定会合を前に積極的な売買は見送られている。
日経平均の寄付きは高く始まったもの、前日までの2日間で3%近く上昇、目先過熱感があり、その後は利益確定売りに押される展開となった。
主要企業による四半期決算の発表や金融政策を決める日米の会合を控え、模様眺めムードが強い中で小口の売りに押される展開だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落した。
国内ではキヤノンやファナックなどが決算を発表する。その内容を見極めたいとして、東証1部の売買代金は1兆65億円と比較的低調だった。
前引けの東証1部の売買高は9億3474万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1193と、全体の63%近くを占めた。値上がりは582、変わらずは128銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソニーが下落。村田製が大きく下げ、ファナックも安い。三菱UFJ、みずほFG、三井住友FGの三大金融グループがそろって下げた。業績予想を引き下げたアドテストが売りに押され、クラリオンの値下がりが目立った。
一方、海外投資家の株式保有が明らかになったセブン&アイが上昇。KDDIやソフトバンクが小高く終え、常陽銀と経営統合する方向で調整していると伝わった足利HDの値上がりが目立った。ネクシィーズ、フォーバルが大幅高、花王も高い。
東証2部株価指数は3日続伸。前引けの2部指数は、前日比0.48ポイント高の4695.48となった。
個別銘柄ではフライトがストップ高。ラオックス、アマテイ日本パワーファス、長大が買われた。半面、土木管理、象印、本州化、ピクセラが下げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。続伸して始まったが、上げ幅を縮小した後に下げに転じ、前場終値は前日比2円14銭安の2576円28銭だった。約2カ月ぶりの高値圏にいることから、利益を確定する売りが優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で226億円、売買高は5647万株。個別銘柄ではヤマト・インダ、ワットマン、クルーズ、日本ISKなどが下落した。一方、山王、オートウェーブ、鉱研工業、アールビバンやオートW、ネプロなどが上昇した。
東証マザーズ指数も小反落した。前引けは前日比0.88ポイント安い802.99だった。個別銘柄ではさくら、カイオム、ベステラ、地盤ネット、PCIHDなどが下落した。半面、エイジア、メタップスがストップ高。アップバンク、駅探、ミクシィ、アイビーシーなどが上昇した。
きょうマザーズ市場に新規上場したパートナーAは買い気配が続いている。前引け時点の気配値は公募・売り出し価格(公開価格、1260円)を70%上回る2142円だった。
10月27日 相場概況(寄付き後)
日経平均10時、弱含む 企業決算や米金融政策見極め、
■日経平均株価 18907.90(-39.22)
■日経平均先物 18,920(-20)
■TOPIX先物 1,557.00(-2.50)
■日経JQ 2,579.23(+0.81)
■マザーズ指数 805.29(+1.42)
■騰落 上昇843/下落899
27日の日経平均株価はもみ合いで始まった。小幅に続伸して始まった後は、小幅安に転じている。始値は前日比14円04銭高の1万8961円16銭でスタート、その後は1万8900円台前半で推移している。前日の米株式相場が軟調だったことで、朝方の手掛かりを欠いている。
10時時点の日経平均は前日比39円22銭の1万8907円90銭で推移している。
朝方は前日終値(1万8947円)を挟んでの一進一退だったが、小安い場面が目立ち始めた。一時は1万8800円台後半まで下落して下げ幅を60円近くに広げた。
主要企業による四半期決算の発表や金融政策を決める日米当局の会合の結果を見極めたいとの雰囲気が強く、売買が低調ななかで小口の売りに押されている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小安い。
市場が注目する米連邦公開市場委員会(FOMC)が27日から始まる。今会合では利上げを見送るとの見方が多いが、様子見気分から買いを手控えるムードが広がっている。日経平均の値幅(日中の高値と安値の差)は75円にとどまり、方向感は乏しい。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6225億円、売買高は5億9934万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は843と、全体の44%を占めた。値下がりは899、変わらずは159銘柄だった。
業種別では33業種中、10業種程度が高く、値上がり上位に小売、医薬品、不動産、陸運、空運など。半面、値下がりでは鉄鋼、石油、鉱業、非鉄、海運、電気機器など。
個別では、トヨタが下げ、三井住友FGが下落。前日に大きく上げた日立は利益確定売りに押されている。米アップルの決算発表を27日に控え、村田製やアルプスなどいわゆる「アップル関連」に下げる銘柄が目立つ。一方、海外投資家の株式保有が明らかになったセブン&アイが上昇。三菱UFJが小高い。
経営統合する方針で最終調整に入ったと伝わった足利HDは年初来高値を更新した。
足利ホールディングス(7167)がカイ気配スタートで前日比7%強の上昇をみせた。また、常陽銀行(8333)も前日比プラス圏で推移している。27日付の日本経済新聞が「茨城県の常陽銀行と栃木県の足利銀行を傘下に持つ足利ホールディングスは2016年秋にも経営統合する方向で最終調整に入った」と報じ、これが株価を強く刺激する格好となった。
東証2部株価指数は終値を挟んで小動き。長大とラオックスが上げ、土木管理と山喜が下げた。
<兜町カタリスト>
「名言」
市場では7年から10年に一度は投機が加熱し、パニック的な暴落が訪れる。
借金をしているものは著しく不利になり、資金に余裕のあるものは有利になる。
極端な状態は長続きしないものだ。
天国にまるで上るハシゴなどない。
株価が上がっていく過程で「新しい時代が来たのだ」と叫ぶ人もいるかもしれない。
しかし、従来からの法則はやはり有効だろう。
パニックが起こるのは、指導的な立場にある人々がどうすべきかわからなくなったときだ。
ウォール街では周期的にパニックが起こると思っていい。
一般の人は景気がいつ底を打ったのか、いつピークに達したのか、正しく判断できない。
天国に届くハシゴは存在しないが、アメリカのような国では地獄の底に届きそうなハシゴは絶好のチャンスだ。
【ディーン・マシー(ディロン・リード社のパートナー)】
知的財産権を伴う製品を作るのでなければ、やがては企業の利益がゼロになります。
インターネットはビジネスにおける参入障壁を低めました。
知的財産を除けば競争に際限がありません。
いまや誰でも最低限のコストでウェブサイトを立ち上げ、充実したインフラを有する老舗企業と同じ製品を売ることが出来ます。
宅配業者を使えば、マーケット部門も流通センターも必要ありません。
私たちのファンドでやっているのはCEOを含む経営陣の性格と、彼らの問題解決能力を判断する。
ただそれだけです。
人の性格やその人が苦境から抜け出す能力を判断するというのは、習って上達するというよりも、もって生まれた性質です。
私たちは株式銘柄ではなく人の性格を判断しています。
たとえば自分の妻を裏切らない人かどうかなどです。
【ジョン・ベンダー(米国の株式投資家)】
90ドルで取引されている銘柄を100株保有しているなら、次のように自分に問いかけてみて欲しい。
「今から9000ドル投資するとして、何千という銘柄の中から、いま保有している銘柄を選ぶだろうか?」
その株の購入価格が一株50ドルだろうが130ドルだろうがまったく関係ない。
答えがNOならその株は直ちに売るべきだ。
保有する証券を毎年チェックすべきだというのは、長期投資についてもよく言われる。
短期投資の場合は、一層必要性が高い。
各投資先が合理的なものなのかどうか、なるべく冷静に再検討しなければならない。
投資に際してすでに十分リスクをとっている上に、さらに再検討するというのは、心理的にかなり抵抗のある作業だ。
【フィリップ・キャレット(101歳で亡くなるまで投資を続けた米国の投資家)】
行き過ぎた分散投資はしてはいけない。
経営陣が投資家にたいして強い忠誠心を持っていない株は買わない
いつ起きるかを予想することは、何が起きるかを予想することより何倍も難しい。
【フィリップ・アーサー・フィッシャー (米国の投資家)】
10月27日 相場展望(寄付き前)
【オープニングコメント】
米国株式は3営業日ぶりに反落。本日の東京株式市場は、利食い売りをこなしながら、全般は底堅い動きの展開か、本日の予想レンジは、18800〜19200を想定する。
日本株も動きづらい地合いだろう。企業決算がおおむね全体にはポジティブな影響を及ぼしており、大きく崩れる展開は考えづらい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1350万株、買い1110万株で、差し引き240万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、銀行、精密、海運、小売、建設、食品、化学、情報通信など。
買いセクターに、通信、薬品、機械、自動車、電機、化学、食品など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,623.05 −23.65
S&P500種 2,071.18 −3.97
ナスダック 5,034.704 +2.840
26 日のNYダウ平均は3営業日ぶりに反落し、終値は前週末比23ドル65セント安の1万7623ドル05セントだった。米連邦公開市場委員会(FOMC)な ど重要イベントを控えて様子見ムードが広がり、積極的に買う動きは限られた。原油先物相場の下落で石油株が下げ、相場の重荷だった。
9月の米新築住宅販売件数は前月から大幅に減ったが、相場の反応は限られた。
アップル(AAPL)の決算も明日に予定されており、警戒感から上値の重い展開となった。セクター別では、小売やソフトウェア・サービスが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器やエネルギーが下落した。
ナスダック指数は小幅に3日続伸し、前週末比2.840ポイント高の5034.704と8月18日以来、約2カ月ぶりの高値で終えた。
【シカゴ日経平均株価】
シカゴ日経平均先物は4営業日ぶりに反落した。12月物は前週末比160円安の1万8980円で取引を終えた。26日の大阪取引所の終値を40円上回った。原油安や低調な米住宅指標を背景に米株が軟調となり、日経平均先物も売りの出やすい展開だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18980 ( +40 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 19035 ( +95 )
( )は大取所終値比
【予定】
■27(火)
【国内】
9月企業向けサービス価格指数(8:50)
40年国債入札
《決算発表》
信越化、日立金、日精工、オムロン、キーエンス、ファナック、日野自、三菱自、シマノ、キヤノン、東エレク、NSSOL、日立建、日立キャピ、コカウエスト、コメリ、エクセディ、住友理工など
《株式分割》※権利取最終日
山岡家、東和フード、プレミア投、神戸物産
《新規上場》
パートナーA
【海外】
中国9月工業利益(10:30)
ユーロ圏9月マネーサプライ3(18:00)
英7-9月期GDP(18:30)
FOMC(〜28日)
米9月耐久財受注(21:30)
米8月S&Pケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米10月CB消費者信頼感指数(23:00)
米10月リッチモンド製造業指数(23:00)
メキシコ9月貿易収支(23:00)
米2年国債入札
《決算発表》
UPS、メルク、ファイザー、コーニング、アップル、ギリアド・サイエンシズ、フォード、コーチ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均があっさり1万9000円台を回復したにもかかわらず、東証1部の売買代金は2.1兆円程度で盛り上がりには欠けた。しかし週足ベースでは下向きながら13週線(1万8773円)を上に抜け、一目均衡表でも、基準線(1万8927円)を上回り雲の中から上に顔を出した格好となっており、テクニカル的には株高基調が一段とサポートされる1日となった。
あす27日の東京株式市場で、主要指数は底堅い展開か。前週は22日にドラギECB(欧州中央銀行)総裁が量的緩和を示唆し、23日には中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和を決定。世界的な緩和の流れが支えとなり、30日の日銀金融政策決定会合まで期待感が続くとの見方が少なくない。
日本郵政の売り出し価格(公開価格)が仮条件の上限1400円に決定
東京証券取引所は26日の取引終了後、11月4日に株式を上場する日本郵政<6178>の売り出し価格(公開価格)が仮条件(1100円〜1400円)の上限に当たる1400円に決定し、所属市場は市場第一部(東証1部)と発表した。これに基づく上場時の時価総額は約6兆3000億円になる。
同時に上場する郵政グループ3銘柄のうち、かんぽ生命保険<7181>(東1)の公開価格は2200円、ゆうちょ銀行<7182>(東1)の売り出し価格は1450円と各々19日に決定済み。上場時の時価総額は、かんぽ生命保険が1兆3200億円、ゆうちょ銀行は6兆5250億円。
上場時の時価総額では、これまでの最大がNTT<9432>(東1)の18兆7000億円(1987年)、2位がJT<2914>(東1)の2兆8760億円(1994年)だったため、大型上場ランキングとしては、2位と3位にゆうちょ銀行、日本郵政が割って入ることになる。
【話題】
寿スピリッツの週足チャート抜群、上方修正好感で5000円目指す展開へ
寿スピリッツ<2222>(東1・100株単位)は週足チャートの形が好く、26日には16年3月期利益を大幅上方修正したことから注目したい。
今3月期を従来予想に対し売上で3.6%上方修正、営業利益では同24.4%上方修正した。今期の売上は245億6000万円(前期229億6600万円)、営業利益26億7500万円(同20億3300万円)、1株利益は180.2円(前期は125.7円、今期の当初予想は134.0円)という見通し。
首都圏エリアでの展開強化、主力商品の拡販などの効果が大きく現れている。関西空港、羽田空港などでのインバウンド効果も加わっているもようだ。
週足チャートは8月5日の高値4335円を挟んで7月以降、4000円を挟んでモミ合いが継続。足元ではモミ合いが煮詰まり上方修正を好感する相場展開が予想される。上放れたら5000円相場を目指す展開とみてよいだろう。
アールビバンが業績見通し増額など好感し買い気配のままストップ高
アールビバン<7523>(JQS・売買単位100株)は14時50分にかけても朝から買い気配のままストップ高の485円(80円高)に張り付き、本日はまだ売買が成立せず「出来申さず」状態が続いている。23日に第2四半期の業績見通し(4〜9月)を増額発表し、とりわけ連結純利益は従来予想の2.8億円を4.2億円の見込みに大幅アップしたことなどが好感されている。ストップ高の485円は7月8日以来。8〜9月に全体相場の急落の影響で下げる前の水準は450円前後だったため、戻り待ちの売り物が一気に引っ込む可能性が出てきた。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
10月26日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=121円高、中国金融緩和を受け続伸
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【大引け概況】
26日の日経平均株価は続伸した。前週末比121円82銭高の1万8947円12銭で終え、8月28日以来、約2カ月ぶりの高値をつけた。
前週末の欧米株高を引き継ぎ朝方から広範囲に買われる展開となった。
23日に中国人民銀行が追加緩和を決定したことを受け、中国経済に対する懸念が緩和され、マネーフロー面からも世界的に流動性期待が高まった。
主力株中心に運用リスクを取る動きが顕在化し、為替が1ドル=121円台に入るなど円安傾向にあることも全般相場にプラスに作用した。ただ、今週から企業の中間期決算発表が本格化することや、週央から週末に掛けて日米金融当局が政策を決める会合を開く。
それらの結果を見極めたいとして持ち高を一方向に傾けづらいムードがじわりと拡大。1万9000円超にはチャート分析上の節目が多いことや、前週末時点で東証1部の騰落レシオが120%を超えるなど目先過熱感を警戒した、利益確定売りが出て、後場は伸び悩む展開となった。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前週末比101.62ポイント高の1万3979.88だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、11.15ポイント高の1558.99で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1253億円。売買高は18億1051万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1252と、全体の66%近くを占めた。値下がりは519、変わらずは132銘柄だった。
個別では、業績予想を上方修正した日立が大幅高。好業績観測が伝わったパナソニックの値上がりが目立った。画像用半導体事業を売却する最終調整に入ったと伝わった東芝も上昇。売却先に挙がったソニーも上げた。村田製も買われた。フォーバルが値上がりトップに買われ、オルガノ、JUKI、新日無線なども値を飛ばした一方、ファナックが下落。郵船の値下がりが目立ち、JTが売りに押された。ミライトHDが急落、コクヨ、東急建設の下げもきつい。
東証2部株価指数は続伸した。大引けの2部指数は、前週末比38.17ポイント高の4695.00となった。個別銘柄では長大がストップ高。アサヒ衛陶、明星電、土木管理試験所、田岡化学工業、土木管理と象印が上げ、半面、ケー・エフ・シー、コメ兵とマーチャント、石原ケミカルが下げた。
日経ジャスダック平均株価は3営業日連続で上昇した。終値は前週末比22円06銭高い2578円42銭だった。新興企業株は投資家心理の改善を背景に物色が継続。Dガレージやフェローテクなどが一段高した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で458億円、売買高は1億754万株だった。個別銘柄では幼児活動研究会、DIT、アールビバンがストップ高。マクドナルドやメッセージ、ザインが上昇した。半面、太洋工業、ネプロ、第一興商、ガーラ、ノジマ、ULSグループは下落した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前週末比12.24ポイント高い803.87だった。
個別銘柄ではビリングシス、アクセルM、地盤ネットHD、AppBankがストップ高。ミクシィ、カイオム、ジェネパ、ベステラが上昇した。半面、リアルコム、DDS、ITM、サイバダインやモバファク、ジグソーが下落した。
23日に新規上場したGMOメディア(6180)は、上場2日目のこの日はウリ気配でスタートし、9時25分に公開価格(2740円)の2.0倍に当たる5510円で初値をつけた。ただ、初値形成後は一転して買い気が強まりストップ高まで買われ結局、カイ気配のまま取引を終えた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,947.12
121.82
日経平均先物
18,940.00
140.00
TOPIX
1,558.99
11.15
TOPIX先物
1,559.50
13.50
東証2部指数
4,695.00
38.17
JASDAQ
2,578.42
22.06
マザーズ
803.87
12.24
出来高
東証1部
1810510
2125379
東証2部
121780
23385
10月26日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=リスク選好ムードのなか1万9000円台回復
【前引け概況】
■日経平均株価 19,052.73(+227.43)
■日経平均先物 19,050(+250)
■東証1部出来高 9.58億株
■東証1部売買代金 1.05兆円
■TOPIX 1,566.53(+18.69)
■騰落 上昇1,370/下落421
■マザーズ指数 806.74(+15.11)
■日経JQ 2,578.00(+21.64)
26日午前の日経平均株価は大幅に続伸し、前週末比227円43銭(高の1万9052円73銭で前場を終えた。前週末の欧米株市場の好調を引き継ぎ上値指向継続、日経平均は寄り付きに1万9000円大台を回復した。取引時間中に1万9000円を上回るのは8月31日以来、約2カ月ぶり。
中国人民銀行(中央銀行)が前週末、追加金融緩和に踏み切った。
日立による業績予想の上方修正も投資家心理を強気に傾け、幅広い銘柄に買いが入った。
1万9000円を上回った水準では戻り待ちの売りも出やすく、朝方に水準を切り上げた後は停滞した。今週は主要企業による四半期決算の発表が相次ぐほか、日米当局が金融政策を決める会合を開く。それらの結果を見極めたいとして積極的に買い上がる雰囲気は乏しかった。東証1部の騰落レシオ(25日平均)は前週末時点で128%と過熱警戒ラインの120%を上回っていることもあって、利益確定の動きも表面化して寄り後は上値にも重さがみられる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
追加緩和で中国景気の減速に歯止めが掛かるとの見方が浮上。景気減速に伴う悪影響が日本企業にも波及するとの懸念が後退し、運用リスクをとる動きが加速した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆593億円、売買高は9億5853万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1370と、全体の7割強を占めた。値下がりは421、変わらずは111銘柄だった。
個別では、日立が大幅高になり、画像センサー事業の売却で最終調整していると伝わった東芝が上昇。売却先に挙げられたソニーの値上がりも目立った。主力のトヨタや三菱UFJも上げた。フォーバルが値上がりトップ、gumi、パナソニックも大幅高。半面、ミライトHD、SMSが急落、郵船も下落。JTやNTTが売りに押された。
東証2部株価指数も続伸。ラオックスと象印が上げ、コメ兵とケーエフシーが下げた。
日経ジャスダック平均株価は3営業日連続で上昇した。前引けは前週末に比べ21円64銭高い2578円00銭だった。投資家心理が改善し、新興企業株を物色する動きが活発化した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で270億円、売買高は6302万株。主力銘柄で構成する個別銘柄ではワットマン、大伸化学、アクシーズ、日本マイクロ、マクドナルド、メッセージが上昇した。一方で、第一興商、GFA、ガーラ、セリアは下落した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。前引けは前週末比15.11ポイント高い806.74だった。個別銘柄ではミクシィ、そーせい、MDV、AppBank、ジェネパ、サイジニア、FFRIが上昇した。一方で、ジグソーやベステラ、PCIHD、DDS、リアルコム、メドレック、レントラックスは下落した。
10月26日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、上昇一服 1万9000円超で戻り待ち売り
■日経平均株価 19070.65(+245.35)
■日経平均先物 19,070.00(+270.00)
■TOPIX先物 1,568.00(+22.00)
■騰落 上昇1,381/下落403
■日経JQ 2,576.43(+20.07)
■マザーズ指数 799.32(+7.69)
26日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比210円83銭高の1万9036円13銭。取引時間中に1万9000円を上回るのは8月31日以来、約2カ月ぶり。
10時時点の日経平均は先週末比245.35円高の1万9070円65銭で推移している。
先週末に中国が追加の金融緩和を実施したことから東京市場は買い優勢で取引を開始。
前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は上昇が一服した。上げ幅を240〜250円程度に保ち、1万9000円を上回る水準での値動きを続けている。
中国の追加金融緩和を背景に運用リスクをとる動きは続いているが、心理的な節目である1万9000円を超えた水準では戻り待ちの売りが上値を抑えている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も、きょうの高値圏で推移している。
主要企業の四半期決算の発表が本格的に始まるほか、日米金融当局が金融政策を決める会合を週末にかけて開く。地合いを大きく変えうる材料が相次ぐため、買い優勢ながら持ち高を一方向に傾けづらい雰囲気があるという。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6626億円、売買高は6億2403万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1381と、全体の7割強を占めた。値下がりは403、変わらずは117銘柄だった。規模別株価指数では大型株の上げが目立つ。業種別では、空運、電気機器、その他製品、保険、機械、証券、医薬品が上昇している一方、海運、鉱業、食料品が低下。
東芝の画像センサー事業を買収すると伝わったソニーが上昇。2016年3月期の収益予想を上方修正した日立が高い。金融の三菱UFJやみずほFGが上げ、好業績観測が出たANAHDは堅調に推移している。一方、郵船が大幅安。JTが売りに押され、東急建や三井住友建が安い。
東証2部株価指数は上昇。象印と長大が上げ、ラオックスとコメ兵が下げた。
225先物はパリバ・クレディ・ニューエッジ・UBS・ドイツ・モルスタが買い越し。
HSBC・メリル・アムロ・みずほ・大和・シティ・野村・GSが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・シティ・GS・野村が買い越し。
JP・三菱・ニューエッジ・みずほが売り越し。
外資系等はニフコ(7988)、セーレン(3569)、スルガ銀(8358)に注目。
テクニカル的には大東建託(1878)、ユアテック(1934)、山パン(2212)、カワチ薬品2664)、マクニカ富士(3132)、飯田(3291)、住江織(3501)、小松精(3580)、洋インキ(4634)、オラクル(4716)、太平洋セ(5233)、フォスター(6794)、スタンレー(6923)、太陽誘電(6976)、イトーキ(7972)、第四銀(8324)、JR東(9020)、阪急阪神(9042)、山九(9065)、NTT(9432)、東映(9605)、トラコス(9715)が動兆。
23日に上場したGMOメディア(6180)は9時25分に公開価格2740円の2.0倍の5510円で初値がつき、9時50分にかけては本日のストップ高の6510円(200円高)まで上げてストップ高買い気配となっている。
2015年12月期の業績予想(個別)は、売上高が前期比5.9%増の35.2億円、営業利益が同25.1%増の3.4億円、純利益は同39.9%増の2.1億円、1株利益は152.2円。ストップ高でのPERは43倍前後になるが、業績の好調なIT関連株の新規上場ではPER100倍超のケースがあるため期待が強いようだ。
<兜町カタリスト>
「復活」
週末金曜は大幅高。
これで金曜は5連勝となった。
単なるアノマリーに過ぎないとはいえ数え始めると気になる。
月曜火曜の下落アノマリーも今週は消えて欲しいもの。
ドラギマジックに加えて中国の追加金融緩和。
抜き去る時には一気に駆け上がるのは相場と駅伝の鉄則。
そんな感じになっての19000円台。
控えているのがFOMCと日銀金融政策決定会合。
世界のお付き合いを考えればどちらもノーサプライズでは許されない情勢とはなってきた。
先週の日経平均株価は週間では約533円上昇。
週足・月足ともに陽線。
25日線からは4.3%のプラスかい離。
騰落レシオは128%台でやや過熱感も出た来たが相場のスピードの方が早い印象。
空売り比率は33.9%まで低下。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス10.090%。
買い方マイナス8.612%と再逆転。
日経平均採用銘柄のPERは15.20倍(EPS1238円)とこちらも復活感。
因みに東証REIT指数は7週連続上昇で1700ポイント台復活。
25日線は10月6日に8月18日以来のプラスかい離復活。
75日線・200日線は8月19日以来の復活気配。
一目均衡の雲も19181円で上抜ける。
因みに先週の世界の株価を見てみると・・・。
上昇トップはドイツの6.8%。
昨年末比では10.1%の上昇。
次がフランスの4.7%で昨年末比は15.2%の上昇。
3位ギリシャの15.2%で同マイナス13.8%。
4位が日本のプラス4.7%で同15.2%上昇。
NYダウは2.5%の上昇で8位だが年初来はマイナス1%。
やはり今年も秋のストボフォーラムが底打ち反転タイミングだったことになる。
5月高値のNYは3分の2戻り。
8月高値の日経平均も自分では主体的に動けないものの後追いの動きに入るのだろう。
もっとも・・・。
魔物潜む10月だが昨年は月足陽線、13年は陰線だったが12年11年と陽線。
リーマンショック以降8年9年10年と陰線だったことに記憶が強すぎるということだろうか。
産経が報じたのは「仕手筋元代表、立件へ」の記事。
バブルに一世を風靡し「兜町の風雲児」と呼ばれた軍団のトップ。
確かに数年前から復活していたが、風説の流布や相場操縦容疑とされる。
今更登場してきた背景は何なのだろうか。
仕手なんてすでに使われなくなって久しい言葉だが・・・。
10月26日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
26日の東京株式市場は、堅調な展開を想定する。日経平均株価の予想レンジは、18800ー19200を予想する。
今週の株式相場は戻りを試す展開か。前週、欧州と中国で金融緩和がらみのニュースで世界的な金融緩和政策の継続期待が高まり、全体としてリスクオン優勢の展開を想定する。
27〜28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日に日銀の金融政策決定会合を控え、政策期待が相場を下支えしそうだ
物色面では日銀追加金融緩和関連の銀行・証券・保険・その他金融・不動産セクター、現時点では中国の景気減速の影響が見られない訪日外国人旅行客のインバウンド消費関連、TPP関連、好業績内需・サービス関連の中小型株、そして11月4日の日本郵政グループ3社のIPOに向けて日本郵政関連が注目される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り450万株、買い900万株で、差し引き450万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、銀行、小売、商社、REIT、機械、証券、食品、薬品など。
買いセクターに、電機、自動車、保険、食品、機械、建設、銀行、情報通信、輸送用機器など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,646.70 +157.54
S&P500種 2,075.15 +22.64
ナスダック 5,031.864 +111.814
23日のNYダウ平均は続伸した。終値は前日比157ドル54セント高の1万7646ドル70セントと、7月31日以来およそ3カ月ぶりの高値を付けた。
中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和に踏み切ったことが好感された緩和的な金融政策が長引く可能性が改めて意識されたことも米株式の買いにつながった。
23日、中国の景気減速に歯止めを掛けるため、利下げや預金準備率の引き下げを決めた。前日には欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加緩和に前向きな姿勢を示したこともあって、緩和策が長期化することが米株式の買いを促した。
四半期決算が市場予想を上回ったマイクロソフトやグーグルの持ち株会社アルファベットが急伸した。IT株全般に買いが及んだことも相場を押し上げた。ダウ平均は上げ幅を190ドルに広げる場面もあった。
セクター別では、ソフトウェア・サービスや医薬品・バイオテクノロジーが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや公益事業が下落した。
ナスダック指数も続伸し、同111.814ポイント高の5031.864で終えた。心理的な節目である5000の大台を回復し、8月18日以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴの日経平均先物は3日続伸した。12月物は前日から275円高い1万9140円で終えた。約2カ月ぶりに1万9000円の大台を回復し、12月物の終値としては8月20日以来の高値を付けた。23日の大阪取引所の終値は340円上回った。米株式とともに買われた。円安が進んだことも相場を押し上げた。この日の12月物の高値は1万9190円、安値は1万8755円。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
19140 ( +340)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
19195 ( +395)
( )は大取所終値比
【予定】
【国内】
決算発表=エムスリー
日本郵政(6178)の売り出し価格決定日
【海外】(時間は日本時間)
18:00 独10月Ifo景況感指数
23:00 米9月新築住宅販売
中国共産党中央委員会第5回全体会議(5中全会)開催(29日まで)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は堅調な週となった。
12月の追加緩和を示唆する踏み込んだ発言が出たことから、23日の国内市場は全面高。
日経平均は1万8900円台を回復する場面もあり、先高期待が強まった。日経平均は週間では約533円の上昇、週足では陽線を形成した。
もみ合い展開を予想する。27〜28日のFOMCおよび30日の日銀展望リポート、黒田日銀総裁会見が市場の大きな注目材料となる。
ドラギECB総裁がお膳立てをしてくれた世界株高の流れを、FOMCと日銀がしっかり受け継ぐことができるかどうか。29日に米7-9月期GDP発表を控えていることを鑑みると、恐らく利上げは見送りであろう。そのためFOMCは無風通過、12月まで米国利上げの話は沈静化で株高を後押しする流れになりやすい。一方、日銀はノーサプライズでは失望が予想される。基調自体は上向きと考えるが、週末まで気が抜けない一週間となりそうだ。
【引け後のリリース】フジコーとファーストエスコが「マザーズ10年」で昇格上場
■ともに長期調整中だがダブルボトムなど形成し下げ止まる
フジコー(銘柄名FUJIKOH)<2405>(東マ・売買単位100株)とファーストエスコ<9514>(東マ・売買単位100株)は23日の取引終了後、 各々上場後10年を経過したマザーズ上場会社による上場市場の選択(有価証券上場規程第316条)に基づき、東京証券取引所市場第二部(東証2部)への市場変更を選択したと発表した。
東証も同日の夕方、「2015年10月に市場選択時期を迎えたマザーズ上場会社の市場選択結果」を発表し、10月はFUJIKOHとファーストエスコの2銘柄が市場変更を選択し、マザーズ上場継続を選択した上場会社はなかったと発表した。
FUJIKOHの株価は2014年1月の1309円が2006年以来の高値になっており、この高値以降は15年2月の485円、8月の487円を下値として約200円幅でモミ合う相場が続いている。23日の終値は615円(15円高)。とりわけ、全体相場が中国株の波乱を受けて急落した8月もほぼモミ合いの下値前後で下げ止まったため買い安心感があり、ここからは業績拡大基調を映す展開が見込めそうだ。
ファーストエスコの株価も2014年6月の1475円を2006年来の高値として直近まで調整記帳が続いており、23日の終値は616円(前日比変わらず)。ただ、このところは15年8月の558円、9月末と10月初の560円を下値に反騰し、いわゆるダブルボトム(2点底)を形成。下値を確認した形になっている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
10月23日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=大幅反発389円高、2カ月ぶり高値 欧州緩和期待
【大引け概況】
23日の日経平均株価は大幅に反発した。前日比389円43銭高の1万8825円30銭で終えた。8月31日以来、約2カ月ぶりの高値水準。
きょうの東京市場は大幅高で始まった後も目先筋の売り物を吸収し高値圏での推移が続いた。日経平均は一時480円高に買われ、1万9000円台を視界に入れる場面もあった。ECBドラギ総裁の22日の定例理事会後の記者会見を受けECBが早晩追加金融緩和に動くとの思惑が株価の押し上げ要因となった。
外国為替市場で円安・ドル高が進み、輸出関連銘柄の上昇につながった。
ただ、心理的な節目である1万9000円が近づくと上値の重さが目立った。27〜28日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日に日銀の金融政策決定会合を控える。日米の金融政策を見極めたいとの雰囲気も手伝い、朝方に水準を切り上げた後は高値圏でのもみ合いを続けた。
JPX日経インデックス400も反発。終値は前日比287.71ポイント高の1万3878.26だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、29.62ポイント高の1547.84で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5642億円。売買高は21億2785万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1575で全体の83%、値下がりは247、変わらずは80銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやファナックが上昇。日経平均への影響が大きい値がさのソフトバンクやファストリ、ファナックも上げた。増益観測が伝わったカルビーが大幅高となった。雪印メグミルク、マネパG、竹内製作、野村不HDも買われた。一方、セブン&アイが下落。東電が下げ、午後に業績予想を上方修正した大成建も売りに押された。第一実業、スクロールが大幅安、クラレ<も大きく売られた
東証2部株価指数は反発した。大引けの2部指数は、前日比37.59ポイント高の4656.83となった。個別銘柄ではアサヒ衛陶、土木管理と朝日インテク、SHOEI、サイバーコムが上げ、半面、DNA研、帝国ホテル、日ピグメンラ、オックスと長大が下げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。終値は前日比13円14銭高い2556円36銭だった。新興銘柄の売買の中心である個人投資家も値動きの良い主力株に流れ、新興株は薄商いのまま取引を終えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で387億円、売買高は8235万株だった。個別銘柄では太洋工業、ワットマンがストップ高。アスコット、FVC、マクドナルド、日ダイナミクが上昇した。半面、クルーズ、石井工研、日本アイエスケイ、ネプロJ、メッセージは下落した。
東証マザーズ指数も小幅に続伸した。終値は前日比2.84ポイント高い791.63だった。個別銘柄ではアクセルMがストップ高。リアルコム、モバファク、アイリッジや、モルフォなどの上げが目立った。半面、比較、メドレック、Aiming、アップバンク、ベステラ、FFRIは下げた。
きょう東証マザーズに新規上場したGMOメディは終日買い気配のまま推移し、取引が成立しなかった。大引けの気配値は東京証券取引所が定めたきょうの気配値の上限である公募・売り出し価格(公開価格、2740円)の2.3倍にあたる6310円カイ気配で取引を終えた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,825.30
389.43
日経平均先物
18,800.00
350.00
TOPIX
1,547.84
29.62
TOPIX先物
1,546.00
27.50
東証2部指数
4,656.83
37.59
JASDAQ
2,556.36
13.14
マザーズ
791.63
2.84
出来高
東証1部
2127850
2564254
東証2部
95980
20591
「仙台」
昨日ストボの岩本デスクも触れていた「健康・長寿祈願の申年縁起肌着」。
12年に1度の限定肌着を9月からグンゼ(3002)が販売している。
2016年は、12年に1度の申年。
「申年に贈られた肌着を身に着けると下の世話にならない」。
「赤い肌着を贈る、または贈られた肌着は病が去る」などの言い伝えが日本各地にあります。
健康・長寿祈願の申年縁起肌着は、高級エジプト綿100%を使用。
絹のような光沢を得る「シルケット加工」を施した「快適工房」で最も上質な商品です。
健康にも良いといわれる赤色も展開します。
申年縁起肌着は、世界文化遺産の清水寺で心身健康・心願成就の御祈祷していただきました。
編み立てから生地加工、縫製まで一貫した日本国内生産です。
このサル年下着「申年パンツ」の売れ行きは好調だという。
色が赤だけに相場に役立ちそうな気がする。
考えてみればパンツのことを昔は申又(さるまた)と読んでいたようである。
明治以降,洋装の拡大で褌からさるまたへと一般化したのが歴史。
語源はマタシャレという袴の一種を逆さに言ったという説。
あるいは一部の地方で使われていたキャルマタという言葉から出たという説。
猿股引(さるももひき)の略語としてすでに江戸時代に使われていたという説。
いろいろあるがどうも下着は申関連と言えそう。
そしてサルはエテとも呼ばれることがある。
ここまで広げればサル関連銘柄ももう少し増えようか。
スケジュールを見てみると・・・
週末:欧州が冬時間入り、アルゼンチン大統領選挙
26日(月)米新築住宅販売、独IFO景況感、中国5回全体会議(5中全会〜29日)
27日(火)企業向けサービス指数、米FOMC(〜28日)、ケースシラー住宅指数、耐久財受注、英GDP
28日(水)商業動態統計
29日(木)鉱工業生産、東京モーターショー(〜11月8日)、米GDP、中古住宅販売
30日(金)日銀金融政策決定会合、日銀展望レポート、失業率、消費者物価指数、米個人所得、シカゴ購買部協会景気指数
大引け後は「はやぶさ」で仙台へ
先週に続いて今週も週末はレオパレスで過ごすことになる。
一人ディナーの希望は仙台駅近くで「焼き秋刀魚」を見つけること。
牡蠣でも牛タンでもフカヒレでもない。
日曜に利府が空いていれば格闘しようと思ったが土曜のホテルも日曜の利府も一杯で残念ながら予約不可。
因みに以下は仙台の上場企業。
ユアテック(1934):東北電力系列の総合電気工事会社
TTK(1935・二部):電気通信工事業者
ジー・テイスト(2694・JQ):神戸物産の傘下。回転ずしや居酒屋など
サイバーコム(3852・二部):富士ソフトの子会社、通信分野を中心としたソフトウエア開発
トスネット(4754・JQ):建設現場やイベントの交通誘導警備
じもとホールディングス(7161):きらやか銀と仙台銀の経営統合
高速(7504):食品向け軽包装資材の専門商社
カメイ(8037):石油・LPガス卸
七十七銀行(8341):地銀
フィデアホールディングス(8713):山形の荘内銀と秋田の北都銀が統合。本社は仙台
東北電力(9506) :東北6県、新潟へ電力供給
植松商会(9914・JQ):機械工具卸
やまや(9994):イオン系。東北地盤の酒類専門店
サトー商会(9996・JQ):量販店、レストラン、各種給食向け業務用食材卸
宮城県だと・・・。
カルラ(2789・JQ):和食ファミレス「まるまつ」展開
東邦アセチレン(4093・二部):溶接切断用ガス製造
倉元製作所(5216・JQ):液晶用中小型ガラス基板加工
東北特殊鋼(5484・JQ):電磁ステンレス鋼、エンジンバルブ鋼
東洋刃物(5964・二部):工業用刃物を製販
山大(7426・JQ):住宅資材販売と木材加工
フジ・コーポ(7605・JQ):「タイヤ&ホイール館フジ」直営展開
センコン物流(9051・JQ):米穀、精密機器、農機等物流
10月23日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=大幅反発 欧州の緩和観測や欧米株高で心理改善
【前引け概況】
■日経平均株価 18,869.84(+433.97)
■日経平均先物 18,870(+420)
■東証1部出来高 10.96億株
■東証1部売買代金 1.22兆円
■TOPIX 1,550.03(+31.81)
■騰落 上昇1,616/下落204
■日経JQ 2,556.59(+13.37)
■マザーズ指数 792.66(+3.87)
23日午前の日経平均株価は大幅反発した。前引けは前日比433円97銭高の1万8869円84銭だった。前日の欧米株市場が総じて大きく上値を追ったことでリスクを取る動きが急速に強まった。
日経平均は寄り後も高値圏で売り物を吸収、400円高を超える水準で推移する全面高商状となった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の定例理事会後のコメントを受けてECBが早晩追加金融緩和に動くとの見方が、流動性期待につながっている。空売り筋の買い戻しや“持たざるリスク”を意識した機関投資家の買いを指摘する声も出ている。
その後は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合を見極めたいとの気分も次第に強まり、高値圏でのもみ合いが続いた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2270億円、売買高は10億9654万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1616と全体の85%を占めた。値下がりは204、変わらずは80だった。
個別では好決算を発表した雪印メグや増益観測報道のあったカルビーが急伸。不動産株の住友不や野村不HDが大幅高。値がさ株のファストリやファナック、村田製が買われたほか、トヨタや日産自など自動車株も高い。竹内製作、安川電なども値を飛ばした。一方で第一実業、スクロールが大幅安、クラレ、クラリオン、農薬の下げも目立つ。
東証2部株価指数は反発。前引けの2部指数は、前日比37.08ポイント高の4656.32となった。個別銘柄ではアサヒ衛陶、サイバーコム、SHOEI、朝日インテクが上げ。半面、DNA研、ベネ・ワン、日ピグメン、アルプス物が下げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前引けは前日に比べ13円37銭高い2556円59銭となった。「個人投資家の資金も中小型の新興銘柄から値動きの良い主力銘柄に流れた」といい、小幅な上げ幅にとどまった。ジャスダック市場の売買代金は概算で231億円、売買高は4691万株。
個別銘柄では、太洋工業、アスコット、京極運輸、ワットマン、FVC、マクドナルド、カルナバイオなどが上昇した。半面、クルーズや構造計画、ネプロJ、A&T、石井工研が下落した。
東証マザーズ指数も小幅に続伸した。前引けは前日比3.87ポイント高い792.66だった。個別銘柄ではアクセルMがストップ高。リアルコム、モバファク、アップバンクやベステラ、地盤ネットが上げた。半面、比較、メドレック、レントラックス、FFRI、ジグソー、ペプドリは下げた。
きょう東証マザーズに新規上場したGMOメディは買い気配が続いている。
4695円のカイ気配で前場の取引を終えた。なお、公開価格は2740円。
<兜町カタリスト>
「マックとサウスウェストでは」
まずはココからスタートという金融相場の象徴はECB理事会後のドラギ総裁のコメント。
「12月の理事会で緩和度合いを精査する」。
これだけで追加金融緩和があるとするには無理がある。
しかし「追加緩和について行動に移すことをいとわない」。
とくれば「今回協議した」とされる量的緩和の期間延長や銀行への預け入れ手数料拡大は行われるだろう。
来週は米FOMC、そして日銀金融政策決定会合など金融相場の主役が控えている。
その露払いを演じたと考える向きは多いだろう。
もっともECBの追加金融緩和の可能性の裏側にあるのは景気下振れリスク。
欧州がラストランナーであることに変わりはない。
しかし市場は金融相場での主役継続を求めているということだろう。
一方で金融相場を抜けだし、業績相場に移行しようとしているのがアメリカ。
ECBの方向性を好感しながらも、市場の焦点は企業業績に向いてきている。
まずは化学のダウ・ケミカルの第3四半期決算。
純利益が12.9億9000万ドルで前年比50%超の増加。
売上高は16%減の120.4億ドルだったが原材料価格の下落で利益率が改善した。
そしてハンバーガーのマクドナルド。
第3四半期の世界既存店売上高は4%増で1年ぶりにプラス。
米既存店売上高も2年ぶりに増加。
「高成長市場」部門の既存店売上高は中国の好調を背景に8.9%増。
第4四半期の既存店売上高もプラスとなる見通し。
株価は7年ぶりの大幅高となり過去最高値を更新した。
そしてサウスウエスト航空の第3四半期決算は利益が市場予想を上回って着地。
利益は前年同期比約78%増の5.84億ドドル。
燃料費安を追い風に、営業利益率は20.3%だった。
薬品大手のイーライ・リリーも糖尿病、がん治療薬の販売が寄与し通期上方修正。
一足早く業績相場の様相を呈し始めたかに見える。
ただ、マックはジャンクフード、サウスウエストは中南部の格安航空。
「アメリカの貧困」とは言わないが裕福感は感じられない。
一部の富裕層に支えられた米景気が一般庶民にも及んできたと見るか。
あるいは所詮マックやサウスウェストしか使えないと見るか。
結構判断に苦しむところではある。
来週のFOMC、そして30日の日銀金融政策決定会合がECBのように市場迎合型になるのかどうか。
ここが市場関係者の視点。
自分の都合に合わせてくれればそれが正しかろうと誤答だろうと市場はいつも歓迎するもの。
正義でなく欲望に支配された場所の宿命ではあるのだろが・・・。
一昨日に10月9日高値18438円を抜いた日経平均株価。
昨日のシカゴ225先物終値は18865円。
となると9月9日の高値18770円は奪還できるところまできた。
2か月続いた9日高値は「月の10日にモノ買うな、月の20日にモノ売るな」の格言通り。
この先の山は8月23〜24日の19435円→19154円。
8月20〜21日の20033円→19737円。
この二つの窓を埋めるかどうかが課題になる。
このマド埋めを完了できれば8月11日の年初来高値20946円奪還期待も登場。
2013年は11月8日、昨年は10月17日を安値に年末まで走った。
今年は9月29日と前倒しになったと考えたいところ。
10月23日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時じり高。一時1万8900円に迫る、カルビーの上げが目立つ
■日経平均株価18,865.36(+429.49)
■日経平均先物18,880(+430)
■TOPIX先物 1,552.00(+33.50)
■騰落 上昇1,680/下落138
■日経JQ 2,557.96(+14.74)
■マザーズ指数 793.12(+4.33)
10時時点の日経平均は前日比428.97円高の1万8864円84銭で推移している
日経平均株価は上げ幅を450円近くまで拡大し、1万8900円に迫る場面があった。
ドラギECB総裁が年末の追加緩和を示唆したことで欧米株は大幅高しドル買いが進行。外部環境を材料に東京市場は買い優勢となっている。
投資家心理が強気に傾いている。国内機関投資家のほか海外勢も幅広い銘柄に買いを入れた。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も堅調に推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7836億円、売買高は7億2869万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1680と、全体の9割近くを占めた。値下がりは138、変わらずは82銘柄だった。業種別では証券、保険、不動産と緩和メリットセクターの上げが目立っている。
主力のトヨタやソフトバンクが上昇。三菱UFJやみずほFG、三井住友FGの三大金融グループはそろって上げた。大幅増益の観測が伝わったカルビーが大幅高。業績予想を引き上げたコーセーの値上がりも目立つ。一方、セブン&アイが下落。クラレが売りに押されている。
エムティーアイが反発。一時、前日比32円高の777円まで買われた。JALが22日に、IoTを活用した位置管理ソリューションの実証実験を羽田空港で開始すると発表したことが材料視されているもよう。
東証2部株価指数は上昇。富山銀とSHOEIが上げ、長大とベネ・ワンが下げた。
225先物はアムロ・バークレイズ・パリバ・メリル・ニューエッジ・日産が買い越し。
フィリップ・野村・UBS・みずほ・GS・シティが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・アムロ・バークレイズ・JP・三菱が買い越し。
パリバ・大和・メリル・ドイツが売り越し。
テクニカル的にはMonotaRO(3064)、関電化(4047)、トレンド(4704)、マクセル(6810)、ウシオ(6925)、サノヤス(7022)、兼松日産(7961)、稲畑産(8098)、SCSK(9719)が動兆。
プラント建設などの明星工業(1976)は8%高に迫る603円(44円高)まで上げて7月31日以来の600円台回復となり、出来高は10時を過ぎた段階ですでに8月、9月の一日平均を大きく上回り活況となっている。昨22日の取引終了後、第2四半期の業績見通し(2015年4〜9月)を全体に増額発表し、連結営業・経常利益はこれまでの見通しを3割引き上げ、純利益は同4割引き上げたことなどが好感された。第2四半期の決算発表は10月30日の予定で、通期の業績予想も増額するかどうか期待が強い。終値が584円以上になると週足で約8ヵ月ぶりに26週移動平均を上回ることになり、14年7月から続く長期下降トレンドに転機が訪れる可能性が出てくる。
モバイルファクトリー(3912)は10時を過ぎて12.4%高の2079円(229円高)前後で推移し3日続伸基調。昨22日の14時に第3四半期決算(2015年1〜9月)と12月通期業績予想の増額修正、自己株取得(自社株買い)、初の配当実施を発表し、このところの出直り相場で高値圏に進んでいる。終値で2000円台を回復すれば7月31日以来になり、全体相場が中国株の波乱を受けて急落する前の水準を完全に回復することになるため注目されている。
自己株式の取得(自社株買い)は、10月23日〜から12月18日の期間に発行済株式総数(自己株式を除く)の4.1%に相当する10万株を上限に市場買い付け方式で実施。発行株数の4.1%という割合は自社株買い発表企業の中で大きい数字に類する。
また、配当は、業績見通しなどを踏まえ、同社として初の配当を今12月期末に1株20円実施するとし、今後の配当については総合的に勘案しながら今期と同水準を予定するとした。
10月23日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
23日の東京株式市場は、NY株高の流れを受け、反発展開を想定する。その後に上値を試す場面もありそう。
日経平均株価予想レンジは、18500円ー19000円を予想する。日経平均は9月9日に付けた1万8770円51銭を上抜いた場合、買い戻しを誘う動きが出る可能性もあり、心理的なフシ目の1万9000円に迫ることも想定される。
個別では、追加金融緩和期待の銘柄のほか、ITS関連、TPP関連、マイナンバー関連といったテーマ性のある銘柄の動きに注目している。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1440万株、買い1050万株で、差し引き390万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、精密、機械、卸売、電機、銀行、薬品、不動産、食品、化学、その他金融、情報通信など。
買いセクターに、食品、電機、機械、薬品、自動車、銀行、鉄鋼、商社など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,489.16 +320.55
S&P500種 2,052.51 +33.57
ナスダック 4,920.050 +79.933
22日のNYダウ平均は前日比320ドル55セント高の1万7489ドル16セントと8月18日以来およそ2カ月ぶりの高値で終えた。3日ぶりに急反発した。上げ幅は9月8日以来、約1カ月半ぶりの大きさだった。
ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が、理事会後の記者会見で、12月に追加の量的緩和策の実施に前向きな姿勢を示した。緩和策の追加により、株式市場への資金流入が続くとの見方が台頭。欧州株高の動きを受け、大幅高となった。
また、市場予想を上回り業績改善の期待が強まったマクドナルドが8%高。決算と併せて人員削減を発表したスリーエム(3M)も4%高となり、2銘柄でダウ平均を100ドル近く押し上げた。
9月の米中古住宅販売件数が市場予想を大幅に上回る伸びとなり内需の底堅さが改めて意識されたことも好材料と受け止められた。
ナスダック指数は同79.933ポイント高の4920.050と8月19日以来およそ2カ月ぶりの高値で終えた。S&P500種株価指数も上げ、2052.51と8月19日以来の高水準だった。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大きく続伸した。12月物は前日比430円高の1万8865円で取引を終え、取引の中心限月の終値として8月末以来ほぼ2カ月ぶりの高値をつけた。22日の大取所の終値を415円上回った。
12月物は一時1万8885円まで買われた。一方、安値は1万8375円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18865 ( +415)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18925 ( +475)
( )は大取所終値比
【予定】
■23(金)
【国内】
10月日経PMI製造業速報値(10:35)
アツギ、小野測、サトーHD、菱鉛筆、光世証、サカイ引越、帝国ホテル、アクシーズ、ヤマト、NRI、花王、栄研化、アジュバン、高純度化、東洋機械、太洋工業、アクセル、GMOクリック、京都友禅、コクヨ、だいこう、建設技研、共成レンテ、ハチバン、メルコ、ニフティ、SMK、蝶理、岩井コスモなど
《株式分割》※権利取最終日
テンプHD
《新規上場》
GMOメディ
【海外】
韓国7-9月期GDP(8:00)
中国9月70都市新築住宅価格
仏・独・ユーロ圏10月PMI速報値(16:00〜17:00)
カナダ9月消費者物価(21:30)
メキシコ9月失業率(22:00)
米10月マークイット製造業PMI速報値(22:45)
《決算発表》
P&G
休場:タイ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は前場までは堅調な推移であったが、後場に入ってから急速に値を崩した。
ECB理事会を控え、いったんリスク・オンの巻き戻しの動きが強まった可能性がある。
再び2兆円の大台を割り込んだ東証1部の売買代金が示すように商いは極めて低水準、買いのエネルギーは従来の水準に戻っていない。出来高が欲しいところである
欧州のイベント通過で上下に荒い動きとなる可能性はある。あすは日本株も欧米市場の影響を強く受ける地合いとなりそうだ。仮にECB理事会が失望となっても、来週は日米の中央銀行イベントが控えており、押し目では買いは入りやすいと考える。
【引け後のリリース】
NTTデータとリゾートソリューションがコラボ
■福利厚生会員サービスと健康管理支援プログラムとを連携しヘルスケアサービス
NTTデータ<9613>(東1・売買単位100株)とリゾートソリューション<5261>(東1・売買単位100株)は22日の大引け後、11月1日からヘルスケア事業におけるコラボレーションを開始すると発表し、福利厚生会員サービスと健康管理支援プログラムとを連携し、企業・団体従業員を中心とした働く皆さまの健康増進を目的とした新たなヘルスケアサービスを開始するとした。
発表によると、リゾートソリューションの福利厚生会員組織を中心に全国で展開するメンバーシップサービス「ライフサポート倶楽部」に従業員の健康増進活動を促進するインセンティブ制度として「リソル健康ポイント」を新たに設け、NTTデータが展開する「クリエイティブヘルス NEXT」との連動による健康ポイントの運用を開始する。これより、簡便で成果の期待できるヘルスケアサービスを提案し、従業員や市民の健康増進に取り組んでいる企業・健康保険組合、自治体など各種団体の取り組みに寄与していく。
リゾートソリューションの株価は7月に2008年以来の高値365円をつけ、その後は8月に一時240円まで下げて260円から280円のゾーンで下値固めとなっている。22日の終値は274円(1円安)となり、日柄の面では「こまわり三月(みつき)」という言葉があるほどで、下値固めが進展してきたといえる。次第に出直りを試しながら再上昇相場へのキッカケを探る展開が予想される。
NTTデータの株価は2014年10月頃の4000円前後からジリ高基調を顕在化させ、15年10月
6日の6280円まで1年がかりで6割高となった。当面の業績は連続最高益更新の見込みで、引き続き高下しながらジリ高傾向を続ける可能性がある。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
【話題】建設技研は26週線近辺での下値固め10週間、出直り態勢整う
建設技術研究所<9621>(東1・100株単位)は26週線を上回ったところで頑強にモミ合い出直り態勢が整ってきようだ。6月29日に年初来安値1055円をつけたが、8月の中国ショック安では6月安値を下回ることなく反発に転じ、足元では26週線でほぼ10週間のモミ合い。今年も台風等による河川の氾濫、土砂崩れなど大きい災害に見舞われた。道路、河川に強みを持つ建設コンサルタント大手の同社には活躍が期待される。今日は20円高の1260円(26週線1239円)と堅調だ。年初来高値は1月5日の1576円。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
10月22日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=118円安、目先利益確定売りに反落
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【大引け概況】
22日の日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比118円41銭安の1万8435円87銭で終えた。売り先行で始まった後、押し目買いに日経平均株価はいったんプラス圏に切り返したが、後場は再び軟化し下値を探る展開となった。
前日に約1カ月半ぶりに1万8500円台を回復し、テクニカル分析面で一部の指標に短期的な過熱感が出たことも、主力株に利益確定目的の売りを誘った。
東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)が120%を超え過熱感が意識されていたことや、前日にインデックス買い主導で大幅高した反動が出たかたちだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落した。
東証1部の売買代金は概算で1兆9835億円。売買高は18億4240万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1170と全体の62%を占めた。値上がりは571、変わらずは161だった。
21日に4〜9月期の増収増益決算を発表した日電産が後場に下げに転じたのも、投資家心理を冷やした。
個別では、富士フイルムが下落。トヨタやホンダも売られた。アステラスや武田など医薬品株は総じて軟調に推移した。ファストリは下げた。TOWAが急落、IHIも大幅安となった。ジャフコ、住友化の下げもきつい。一方、村田製やTDKが上昇。新日鉄住金やJFEも買われた。JTやアサヒなど食品株の一部は堅調に推移した。ベリサーブが急伸、OBC、一工薬も値を飛ばした。
東証2部株価指数は3日ぶりに反落した。大引けの2部指数は、前日比3.27ポイント安の4619.24となった。
個別銘柄では土木管理試験所、ヨネックス、Br.HD、ラオックスと朝日インテクが下げ、一方、富山銀、長大がストップ高。加地テック、インテリックス、綿半HD、ピクセラが上げた。
日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反発した。大引けは前日比5円58銭高の2543円22銭だった。新興市場で値動きの軽い中小型株を物色する動きが強まった。前日まで下げが続いていたため、自律反発などを見込んだ買いが入りやすかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で371億円、売買高は6358万株。主力銘柄で構成するJASDAQ−TOP20は続伸した。クルーズやネプロJ、日本ISKが上昇。一方で日ダイナミクやPCデポ、プロパストが下落した。
東証マザーズ指数は4営業日ぶりに反発。大引けは前日比0.75ポイント安の788.79だった。個別銘柄ではロックオン、アクアラインがストップ高。レントラックス、比較、エンカレッジ、ジグソー、PCIHD、FFRI、Aimingが上げた。半面、テクノマセ、地盤ネットHD、オンコリスバイオ、アップバンクやベステラなど最近の新規株式公開(IPO)銘柄が午後に下げに転じた。ミクシィも安い。
きょう新規上場したグリンペプは売り気配で始まり、9時15分に公募・売り出し(公開価格、450円)を36円(8.0%)下回る414円で初値を付けた。その後474円まで上昇したが、赤字のバイオベンチャーであることや需給状況の悪さから冴えない展開が続き、結局416円で引けた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,435.87
-118.41
日経平均先物
18,450.00
-90.00
TOPIX
1,518.22
-8.59
TOPIX先物
1,518.50
-6.00
東証2部指数
4,619.24
-3.27
JASDAQ
2,543.22
5.58
マザーズ
788.79
0.75
出来高
東証1部
1842400
1983512
東証2部
88630
18962
10月22日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=寄り後、押し目買いに切り返す、続伸し11円高
【前引け概況】
■日経平均株価18,565.83(+11.55)
■日経平均先物 18,570(+30)
■東証1部出来高 9.19億株
■東証1部売買代金 0.92兆円
■TOPIX 1,528.35(+1.54)
■騰落 上昇808/下落925
■マザーズ指数 792.94(+4.90)
■日経JQ 2,544.05(+6.41)
22日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。前日比11円55銭高の1万8565円83銭で前場を終えた。
前日の大幅高の反動から利益確定売りが先行して始まったものの、下値では買いが厚く、その後は急速に下げ渋り前日終値近辺で売り買いを交錯させる展開となった。
中国の景気減速による日本企業の業績への悪影響に対する警戒感がやや後退し、外需関連株を見直す動きが出た。鉄鋼株や海運株など、これまで大きく売られていた景気敏感株に見直し買いが入った。
前日に3%値下がりした中国の上海株が底堅く推移したのも投資家心理の改善につながった。
ただ、売買代金は前場で1兆円を下回るなど盛り上がりを欠いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算9294億円、売買高は9億1914万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の43%にあたる808、値下がりは925、変わらずは167だった。
個別では村田製やファナック、日電産など電気機器株の上昇が目立った。三菱UFJやみずほFGも上げた。JTやアサヒなど食品株の一部が買われた。村田製、アルプス電気なども高い。ベリサーブが急伸、OBC、新電元なども値を飛ばした。一方、TOWAが急落、IHIも大幅安。富士フイルムも下落した。アステラスや武田など医薬品株は総じて軟調に推移した。
東証2部株価指数は小幅に続伸した。2部指数は、前日比1.41ポイント高の4623.92となった。個別銘柄では加地テックやケーエフシー、綿半HD、宮入バルが上げ、西芝電、Br.HD、ヨネックス、ラオックスと土木管理が下げた。
新興株前引け、ジャスダック反発 グリンペプは公開価格下回る
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比6円41銭高の2544円05銭だった。東証1部の主力銘柄が上値の重い展開となり、新興市場で値動きの軽い中小型株を物色する動きが強まった。前日まで3日続落していたこともあり、自律反発などを見込んだ買いも入りやすかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で212億円、売買高は3550万株。主力銘柄で構成するJASDAQ−TOP20は続伸した。
個別銘柄では構造計画がストップ高。エムケイシステム、スマートバリュー、クルーズやガーラ、ネプロJが上げた。一方で日本ISKやPCデポ、田中化研、野村マイクロが下落した。
東証マザーズ指数は反発。前引けは前日比4.90ポイント高い792.94だった。個別銘柄ではロックオン、アクアラインがストップ高。モバファク、アップバンク、PCIHD、ベステラが上昇した。半面、エナリス、テクノマセやDMP、サイバダインが下落した。
きょう新規上場したグリンペプは売り気配で始まり、9時15分に公募・売り出し価格(公開価格、450円)を36円(8.0%)下回る414円で初値を付けた。午前の終値は436円。
10月22日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時前日、終値近辺で小動き 決算を発表した日本電産は前日比4%超の上昇
■日経平均株価18,549.93(-4.35)
■日経平均先物18,550(+10)
■TOPIX先物 1,528.00(+3.50)
■騰落 上昇749/下落967
■日経JQ 2,542.86(+5.22)
■マザーズ指数 791.69(+3.65)
22日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比110. 59円安の18443 .69円。
10時時点の日経平均は前日比4.35円安の18549.93円で推移している。
21日の米株安を嫌気した売りが先行したものの、徐々に外需関連株への見直し買いが広がった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も前日終値水準で一進一退となっている。
業種別では鉄鋼や電気機器、海運などの上昇が目立つ。発表が本格化し始めた日本の主要企業の2015年4〜9月期決算については、新興国経済減速の悪影響は警戒していたほどは大きくないとの受け止めが多いという。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5699億円、売買高は5億8756万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の51%を占める967、値下がりは39%の749、変わらずは184だった。業種別売買高では、鉄鋼、食料品、電気機器、非鉄金属、銀行などがしっかり。一方、医薬品その他金融、不動産、小売、証券がさえない。
個別では、日電産は上げ幅を拡大。村田製やファナックも上昇した。三菱UFJやみずほFGが買われている。前日に大幅上昇した安川電も引き続き高い。村田製作、マツダ、JFEが強い。一方、富士フイルムは下落。武田やアステラス、科研製薬など医薬品株の値下がりが目立つ。
東証2部株価指数は小動き。加地テックやピクセラが上げ、ラオックスや土木管理が下げた。
225先物はフィリップ・野村・みずほ・モルスタ・ドイツ・シティが買い越し。
アムロ・日産・クレディ・ニューエッジ・ライブスター・大和が売り越し。
TOPIX先物はドイツ・みずほ・UBS・バークレイズ・GSが買い越し。
メリル・クレディ・パリバ・フィリップ・三菱が売り越し。
外資系等はぐるなび(2440)、オービック(4684)、デンソー(6902)に注目。
テクニカル的には大成建(1801)、ヤマト(1967)、オエノン(2533)、JPHD(2749)、協和キリン(4151)、住阪セ(5232)、アジアパイル(5288)、邦チタ(5727)、Jマテ(6055)、ケーヒン(7251)、信越ポ(7970)、タカラス(7981)、三愛石(8097)、十六銀(8456)、北国銀(8363)、百十四(8366)、東武(9001)、京急(9006)、京阪(9045)、名鉄(9048)、NTTデータ(9016)が動兆。
10月22日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時前日、終値近辺で小動き 決算を発表した日本電産は前日比4%超の上昇
■日経平均株価18,549.93(-4.35)
■日経平均先物18,550(+10)
■TOPIX先物 1,528.00(+3.50)
■騰落 上昇749/下落967
■日経JQ 2,542.86(+5.22)
■マザーズ指数 791.69(+3.65)
22日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比110. 59円安の18443 .69円。
10時時点の日経平均は前日比4.35円安の18549.93円で推移している。
21日の米株安を嫌気した売りが先行したものの、徐々に外需関連株への見直し買いが広がった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も前日終値水準で一進一退となっている。
業種別では鉄鋼や電気機器、海運などの上昇が目立つ。発表が本格化し始めた日本の主要企業の2015年4〜9月期決算については、新興国経済減速の悪影響は警戒していたほどは大きくないとの受け止めが多いという。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5699億円、売買高は5億8756万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の51%を占める967、値下がりは39%の749、変わらずは184だった。業種別売買高では、鉄鋼、食料品、電気機器、非鉄金属、銀行などがしっかり。一方、医薬品その他金融、不動産、小売、証券がさえない。
個別では、日電産は上げ幅を拡大。村田製やファナックも上昇した。三菱UFJやみずほFGが買われている。前日に大幅上昇した安川電も引き続き高い。村田製作、マツダ、JFEが強い。一方、富士フイルムは下落。武田やアステラス、科研製薬など医薬品株の値下がりが目立つ。
東証2部株価指数は小動き。加地テックやピクセラが上げ、ラオックスや土木管理が下げた。
225先物はフィリップ・野村・みずほ・モルスタ・ドイツ・シティが買い越し。
アムロ・日産・クレディ・ニューエッジ・ライブスター・大和が売り越し。
TOPIX先物はドイツ・みずほ・UBS・バークレイズ・GSが買い越し。
メリル・クレディ・パリバ・フィリップ・三菱が売り越し。
外資系等はぐるなび(2440)、オービック(4684)、デンソー(6902)に注目。
テクニカル的には大成建(1801)、ヤマト(1967)、オエノン(2533)、JPHD(2749)、協和キリン(4151)、住阪セ(5232)、アジアパイル(5288)、邦チタ(5727)、Jマテ(6055)、ケーヒン(7251)、信越ポ(7970)、タカラス(7981)、三愛石(8097)、十六銀(8456)、北国銀(8363)、百十四(8366)、東武(9001)、京急(9006)、京阪(9045)、名鉄(9048)、NTTデータ(9016)が動兆。
<兜町カタリスト>
「羽田」
10月21日が未来の日だった訳ではなかろうが、ポイントの日も加わっての気分陽転。
水曜13時半からの上昇アノマリーに乗って18500円台をあっさり回復した。
鉄鋼セクターの上昇は中国懸念が薄らいだことの象徴だったのかも知れない。
となると甦ったマイケル・J・フォックス効果などではなく、主役は英中の蜜月。
英国の7兆円の大盤振る舞いの背景が飴と鞭の2枚舌でなければよいのだろう。
一方の中国人民銀行は約2兆円の資金を大手銀行に供給。
8月以来の供給をポジと見るか、ネガと見るかで相場観は180度異なる。
できれば前向きな供給と考えたいところだが・・・。
先月までは水曜14時に発表されてインバウンド相場の原動力だった訪日外国人数。
今月からは16時発表となり、場中相場材料ではなくなった。
昨日発表された9月の訪日客数は前年同月比47%増の161万人。
1月〜10月9日までの累計で1500万人を超え、既に昨年の1341万を抜いた。
このままいけば今年は2000万人に届く勢い。
そして消費も拡大し1〜9月の累計で前年同期比77%増の2兆5900億円。
昨年の2兆円を既に上回り過去最高となった。
イギリスにインフラを売って7兆円。
日本に来て買い物で数兆円。
中国の構図はこんなところだろうか。
日経朝刊の広告は「10月25日、羽田空港の中国路線拡大」。
3都市へ毎日12便増便になるという。
もはや不便な成田ではなく羽田が主役。
その昔にはどうして成田の国際空港を思いついたのか不思議な思いがする。
30年もたってみれば世界に伍せない不便な空港を作ったのは不幸だった。
今後は羽田飛行場がまた日本の玄関になることは間違いない。
その羽田に関しては京急がカラー全面広告。
「駅ナカ施設リニューアルでますます便利に!羽田も世界も京急で」。
ウィングエアポート羽田が昨日オープン。
セブンイレブンに加え、マツキヨ、ラオックスの免税店舗が登場したという。
ますます羽田が面白くなってきた。
ハイファイセットが「土曜の夜は羽田にくるの」を奏でたのは相当昔だった。
「高値の姿を今も探してしまう。
売り買いを交わす動きの中に
売りに消えてゆくテイルランプを見てると
下からそっと支えてくれる気がする
土曜の夜は羽田の銘柄
たった一人で羽田の銘柄
上が好きだった株価に逢えそうで
なかなか帰らない株価と話すため
心配しないで新しい相場も訪れるでしょう♪」。
日経平均採用銘柄のPERは14.98倍でEPSは1238円。
EPSの低下は気にかかるところ。
PBRは1.28倍、株式益回りは6.25%。
配当利回りは1.53%で長期債利回りとのスプレッドは1.2%。
日経平均の25日移動平均は18011円でプラス3.01%のかい離。
75日線は19214円でマイナス3.43%のかい離。
200日線は19157円でマイナス3.15%のかい離。
一目均衡の雲の下限は18742円で上限は19181円。
もう少しで雲の中に入る。
「勝手雲」は昨日10月21日に白くねじれた。
やはりポイントの日、未来記念日だったのだろうか。
10月SQ値18137円も明確に上まわった。
SQ値決定後の6日間は○○●●○●で3勝3敗。
騰落レシオはいつの間にか123.19%まで上昇してきた。
サイコロは8勝4敗で66.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス9.609%。
買い方はマイナス9.509%と再逆転。
Quick調査の10月16日現在の信用評価損率はマイナス11.13%。
裁定買い残は760億円増加して2丁2544億円。
大商い株価専有率:27.8%
空売り比率は34.1%まで低下した。
10月22日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
22日の東京株式市場の寄り付きは、米国株安を受け、売りが先行するとみられる。昨日大幅続伸したことへの反動もあり、利益確定の売りもでやすく反落が予想される。その後はもみ合いの動きで推移するだろう。
日経平均株価予想レンジは、18300〜18700を想定する。
騰落レシオ25日移動平均も123.19%(21日)と120%を超え、短期的な過熱感を示している。
ただ、きのう21日は株価指数先物が主導で9月9日(1万8770円51銭)以来となる1万8500円台を回復した、日中両国での政策期待が高まるなか、底堅い展開となる可能性もありそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1790万株、買い1350万株で、差し引き440万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、銀行、商社、空運、薬品、自動車、保険、不動産、小売、建設など。
買いセクターに、食品、通信、化学、薬品、自動車、電子機器、精密、陸運、鉄鋼、機械、情報通信など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,168.61−48.50
S&P500種 2,018.94 −11.83
ナスダック 4,840.117 −40.855
21日のNYダウ平均は前日比48ドル50セント安の1万7168ドル61セントで続落で終えた。原油など商品先物相場の下落を受けて、収益悪化への警戒感が強まった石油や素材関連株が売られ相場を押し下げた。
売り上げを巡る不正の可能性を指摘するリポートが伝わったカナダの製薬大手株が急落。ヘルスケア株全般に売りが波及したことも相場の重荷となった。
ただ、ダウ平均は一時100ドル近く上昇する場面もあった。業績見通しの引き上げを発表した航空機のボーイングが上昇。買収の発表が続いた半導体株も買われ、相場を支えた。
セクター別では、自動車・自動車部品や資本財が上昇する一方で各種金融や商業・専門サービスが下落した。
ナスダック指数は40.855ポイント安の4840.117で終えた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反発した。12月物は前日比225円高の1万8435円で引けた。21日の大取終値を105円下回った。大取で買われた地合いを引き継いだ。引けにかけて米株が売られるにつれ伸び悩んだが、下値は固かった。この日の12月物高値は1万8615円、安値は1万8165円。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18435 ( -105)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18490 ( -50 )
( )は大取所終値比
【予定】
■22(木)
【国内】
2年国債入札
《決算発表》
リコーリース、モバファク、サーティワン、A&T、SPK、DNAチップ、総合メディ、ムラキ、ADワークス、中外薬、モーニングスタ
《新規上場》
グリンペプ
【海外】
仏10月製造業信頼感指数(15:45)
英9月小売売上高(17:30)
ブラジル9月失業率(20:00)
ECB定例理事会(金利発表、20:45)
カナダ8月小売売上高(21:30)
米9月シカゴ連銀全米活動指数(21:30)
米8月FHFA住宅価格指数(22:00)
米9月中古住宅販売件数(23:00)
米9月CB景気先行総合指数(23:00)
米30年インフレ連動国債入札
《決算発表》
ダウ・ケミカル、パルト・グループ、フリーポート・マクモラン、アンダーアーマー、3M、キャタピラー、マクドナルド、マイクロソフト、AT&T
休場:インド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は寄り付きを安値に上げ基調を強め、後場に入ると一段高となり、節目の1万8500円台をあっさり回復、1万8600円台をつける場面もあった。
やや意外感のある1日となった。
日本企業の決算発表や業績見通し報道などが続く中、中国でビジネスを行っている企業の決算内容が想定より良さそうとの思惑が広がり、中国経済の減速に対する過度の悲観が後退したようだ。
市場関係者からは「日経平均株価は、今後9月9日高値1万8770円を上回れば、9月29の取引時間中安値1万6901円での底入れムードがかなり強まり、8月28日の取引時間中高値の1万9192円を奪回してくれば、底入れ確認と判断できるのではないか」との見方が出ていた。
【引け後のリリース】
アライドテレシスHDが3000人級の大会合に通信環境を提供
■沖縄県で11月初旬に開催の医療情報大会にネットアクセス無線LANなど設置
アライドテレシスホールディングス(アライドテレシスHD)<6835>(東2・売買単位100株)は21日付で、第35回医療情報学連合大会(第16回日本医療情報学会学術大会、11月1日(日)〜11月4日、沖縄県宜野湾市・沖縄コンベンションセンター)に会場ネットワークを提供し、会場内で来場者がインターネットアクセスに利用する無線LANの提供や、病院ネットワークに関する相談コーナーの提供により大会運営に協力すると発表した。
発表によると、同大会は、全国から4日間で3000人が集う学会で、医療情報に関心を持つ情報技術系の研究者や病院で実務に従事している医師、看護師、医療情報技師および病院IT担当者が参加する。シンポジウムやワークショップ、一般講演など、多数のセッションで構成される。
同社は、会場内の主要エリアに無線LAN・APを設置し、来場者にPCやスマートフォン、タブレットPCから快適にインターネットを利用できる無線LAN環境を提供する。接続方法は会場内の掲示または会場スタッフに問い合わせることができる。
他社にはない最新のネットワーク技術(SDN)を使ったソリューション「SES」と「AMF」の特徴について紹介し、更にはその2つのハイブリッドネットワークの紹介と、実際に体験できるデモンストレーション展示を行う。
【話題】
スマートバリューが自治体向けアプリ続々開始しストップ高
スマートバリュー<9417>(JQS・売買単位100株)は後場寄り後にストップ高の2208円(400円高)に達し、その後は14時30分を過ぎても買い気配のままストップ高を続けて売買が成立していない。21日付で東京都・世田谷区向けに地域の高齢者福祉・介護サービスや施設情報を分かりやすく提供し、介護サービスの利活用促進などを目的とするスマートフォンアプリ「せたがや高齢・介護応援アプリ」の開始を発表。16日付で東京都・西東京市の観光・防災スマートフォンアプリを発表したばかりのため、自治体向け事業の拡大に期待が強まった。1500円前後で3カ月近く下値モミ合いを続けてきただけに出直り相場が本格的に発生しても不自然ではない状況となっている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
10月21日 相場概況(大引け)
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日経平均株価(大引け)=急反発、347円高、後場買い戻しで一段高
【大引け概況】
21日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸し、前日比347円13銭高の1万8554円28銭で終えた。終値ベースで節目の1万8500円を回復したのは、9月9日以来約1カ月半ぶり。
前日の米国市場では、動意材料に乏しくNYダウが13ドル安となった。
こうした流れを受けて、日経平均は39円安からスタートしたが、寄り付き後に中国関連銘柄の一角が買われプラスへと切り返した。その後上げ幅を3ケタに広げると、前場は1万8350円を挟んだもみ合いが続いた。後場に入ると円安進行も背景に、相場が上げ幅を広げると投資家心理が徐々に強気に傾いた。
運用リスクを取る動きを強め、相場の上昇に勢いが増した。東証1部の8割以上が上昇するなど幅広い銘柄に買いが広がった。
東証1部の売買代金は、2兆2258億円で、上昇幅の割に盛り上がらなかった。「日本株を売り込む動きが乏しかったなか、小口の買いで上げた側面が大きい」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
売買高は21億2166万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の87%にあたる1650、値下がりは200、変わらずは51だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、鉄鋼が4%超上昇したほか、非鉄金属、電気機器、機械が上昇率上位だった。
個別では、トヨタやファナック、ソニー、村田製が上昇。ファナックとファストリで日経平均株価を50円強押し上げた。前日に発表した2015年4〜9月期の純利益が過去最高益だった安川電は10%高。新日鉄住金をはじめとした鉄鋼株も大幅に上昇し、非鉄株や機械株も高かった。また、パイオニアなどの自動運転車関連も買われた。一方、前日急落した長谷工は、後場下げ幅を縮めたもののマイナスで取引を終えた。塩野義やアステラスなどの医薬品が下落。明治HDなどの食料品も下げた。
東証2部株価指数は小幅に続伸した。大引けの2部指数は、前日比0.32ポイント高の4622.51となった。個別銘柄ではBr.HD、ボーソー油<、理経、コメ兵、阿波製紙が上げ、半面、ラオックス、省電舎、長大、土木管理が下げた。
ジャスダックは小幅続落、マザーズ指数は3日続落 薄商いで短期的な動き中心
日経ジャスダック平均株価は小幅ながら3日続落した。終値は前日比1円06銭安い2537円64銭だった。中小型株の多い新興企業株を物色する動きは目立たなかった。「内需株が多い新興企業株への関心は低く、売買は低水準となっており、短期的な利益を狙った投機的な動きが目立った」という。
ジャスダック市場の売買代金は概算で366億円、売買高は7026万株だった。セリアやフェローテク、セプテニHDが下落した。半面、ザインや日本マイクロ、ハーモニックは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前日比3.55ポイント安い788.04だった。個別銘柄ではトランスG、アクロデア、ペプドリ、FFRI、ジグソーが下落した。一方、比較、中村超硬、JMNC、サイバダインやACCESS、テラスカイが上昇した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,554.28
347.13
日経平均先物
18,540.00
330.00
TOPIX
1,526.81
27.53
TOPIX先物
1,524.50
26.50
東証2部指数
4,622.51
0.32
JASDAQ
2,537.64
-1.06
マザーズ
788.04
-3.55
出来高
東証1部
2121660
2225879
東証2部
84630
16940
「反転」
「ゆうせい」がキーワードになってくるのだろうか。
昨日、一昨日の薄商いを見ると、反対売買もなく静かな船出という印象。
ポイントはパリバのレポートにあるように「郵政上場は国策」。
・・・国策であり、財政政策の一部であり、金融政策と密接不可分。
成長性とかROEとかはどうでもいい話。
復興財源に4兆円の貢献を行うまでは政府のもとで株高経営をする・・・。
覚えておきたいのは次のくだり。
「あらゆる面で親(日本郵政)の都合が子(ゆうちょ・かんぽ)の利益に優先。
親の親(政府)の都合が親(日本郵政)の利益に優先する」。
その原動力は株高経営だという指摘は心強い。
その親(日本郵政)は自社株取得枠を設定した。
上限は発行済株式数の50%の22.5億株、あるいは7309億円。
50%を取得すれば明らかに経営のフリーハンドが付与される。
だからこその親子上場だったという隠した尻尾が見えてきたような気がする。
そして次のポイントは12月29日終値ベースでのTOPIX組み入れ。
郵政3社での時価総額は14兆円程度になろうからトヨタの25兆円に次ぐ規模になる。
となると、市場での存在感は明らかに高まってくる。
そして「銀行業」や「サービス業」のTOPIX寄与度も拡大してこようか。
PER・PBR等の割安感、そして高配当利回り志向の投資家がホールドすれば需給は引き締まる筈。
もしも・・・。
この時価総額の大きい妖怪が上に動くと視界は開けようか。
日経朝刊では「欧州勢の株売越額最大」の見出し。
いつ売ったのかといえば9月。
欧州製の売り越し額は1兆8009億円と過去最大規模になったという。
2010年6月の8446億円を抜いた。
VWによるスズキ株の売却額約5000億円を差し引いても大きい。
そしてオイルマネーの引き上げ観測も蒸し返されている。
欧州勢の売り越しは6月から4カ月連続だからそう見るのだろう。
しかしこれは9月までの話。
10月第1週の海外投資家は9週ぶりに2102億円の買い越し。
信託は7週連続での買い越しで8月第4週から1兆1810億円買い。
個人は3308億円の売りで2週連続での売り越し。
クジラが買い続け、オイル・ペンションが買いに反転。
イスラム暦の新年も効いているのかも知れない。
10月21日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=円安追い風に寄り後上げ幅拡大、主力株に買い直し
【前引け概況】
■日経平均株価 18,355.15(+148.00)
■日経平均先物 18,360(+150)
■東証1部出来高 9.77億株
■東証1部売買代金 0.93兆円
■TOPIX 1,511.22(+11.94)
■騰落 上昇1,277/下落504
■マザーズ指数785.97(-5.62)
■日経JQ 2,533.69(-5.01)
21日午前の日経平均株価は続伸し、前日比148円00銭高の1万8355円15銭で前場を終えた。前日の欧米株市場が方向感に乏しい動きとなるなか、積極的な買いが入りにくく様子見のスタートとなったが、寄り後は先物主導で買い戻しが効いて上げ幅を拡大した。
外国為替市場で円相場が円安方向に進み、輸出採算の改善を見込んだ買いも相場を押し上げた。東証1部で7割近くが上昇するなど、幅広い銘柄に買いが入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9384億円、売買高は9億7743万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1277、値下がりは504、変わらずは117だった。
個別では、トヨタやソニー、ホンダが上昇。4〜9月期が過去最高益だった安川電は一時9%上昇した。新日鉄住金など鉄鋼株が軒並み上昇し、三菱UFJなど金融株の買いも目立った。、パイオニア物色人気となった。東製鉄、大阪チタ、日軽金HDなども値を上げた。一方、JTやNTTが下落。横浜市のマンション傾斜問題に関連し、三井不は下げた。長谷工が軟調、任天堂も冴えない。冶金工、ゲンキー、スクロールが大幅安。
東証2部株価指数は反落した。前引けの2部指数は、前日比8.12ポイント安の4614.07となった。
個別銘柄では土木管理試験所、省電舎、ジオスター、フォーカス、ラオックスが下げ、一方、ボーソー油、京福電鉄、新内外綿、アサヒ衛陶、コメ兵が上げた。
新興株前引け、ジャスダックは続落 中小型株を買い手控える動き
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。前引けは前日に比べ5円01銭安い2533円69銭となった。
前日の欧米株が軟調だったことに加え、企業の4〜9月期決算発表の本格化を前に買い手控えムードが広まった。中小型株の多い新興企業株は軟調な動きが目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で193億円、売買高は4072万株。個別銘柄では日ダイナミク、ガーラ、サムシングHD、フェローテクが下落した。半面、スマートバリュー、アイサンテクノ、ウエストHDや日本マイクロ、ザインが上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。前引けは前日比5.62ポイント安い785.97だった。個別銘柄ではトランスG、ペプドリやタカラバイオ、ミクシィが下落した。一方で、比較、JMNC、ピクスタ、GunosyやACCESS、アイリッジは上昇した。
10月21日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、上昇一服 買い一巡後は利益確定
■日経平均株価 18,334.35(+127.20)
■日経平均先物 18,340(+130)
■TOPIX先物 1,510.50(+12.50)
■騰落 上昇1,204/下落502
■日経JQ 2,536.98(-1.72)
■マザーズ指数 787.36(-4.23)
21日の日経平均株価は小反落でのスタート。始値は前日比39.51円安の118167.64円。中国景気に対する警戒感は根強く、日本企業の先行きに悪影響を与える可能性があるとの見方が再浮上。前日の米国株式相場が小反落したことも受け、売りが先行した。
10時時点の日経平均は前日比127.20円高の18334.35円で推移している。外部環境で目立った動きがなかったことで東京市場は静かなスタート。
資源関連銘柄の一角が買われ日経平均は切り返している。一方、マザーズ指数は小幅なマイナスとさえない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は高値圏で推移している。
東証1部の騰落銘柄数では、値上がりが1204銘柄と全体の63%を占め、東証業種別株価指数では全33業種中、26業種が上昇している。値上がり率上位業種は、鉄鋼、非鉄金属、電機など。値下がり率上位業種は、鉱業、食料品、不動産など。
トヨタやマツダなどの自動車株のほか、ソニーや日立など輸出株が軒並み上昇している。
ファナックや村田製が上昇。メガバンクなどの金融株や保険株も高い。今期経常益が約3割減る見通しと伝わった新日鉄住金や東ソー、東京製鉄、パイオニア、旭化成も買われている。
一方、長谷工が安く、15年4〜9月期が70億円の最終赤字と発表した出光興産は下落。JTのほか、横浜市の大規模マンションが傾いた問題を受け、三井不は下げている。
225先物は野村・パリバ・アムロ・ニューエッジ・三菱・GSが買い越し。
ドイツ・クレディ・バークレイズ・JP・大和・シティが売り越し。
TOPIX先物はGS・モルスタ・パリバ・ニューエッジが買い越し。
バークレイズ・JP・ドイツ・三菱・UBSが売り越し。
外資系等はツクイ(2398)、サンエー(2659)、エーザイ(4523)、ディスコ(6146)に注目。
テクニカル的にはダイセキソ(1712)、三晃金(1972)、USMH(3222)、東レ(3402)、日曹達(4041)、スズケン(9987)、日水(1332)、戸田建(1860)、アルフレッサ(2784)、スタートト(3092)、オープハウス(3288)、クリレス(3387)、ITHD(3626)、コクヨ(7984)、マネパ(8732)、明治海(9115)、東電(9501)が動兆。
<兜町カタリスト>
「効率的ではない市場」
東証1部の売買代金は連日の2兆円割れ。
日銀金融政策決定会合やFOMCなど市場的には遠くのイベントを待っているという解釈。
あるいは中間期業績発表を待ち、今期の2ケタ増益を確認したいとの解釈。
たぶん何もしないのが一番心地よいのだろう。
考えてみれば、市場関係者というのも因果な商売である。
日々株価は動くから、何か原因をひねり出さなければならない。
例えこじつけでも、それがなければ活字や画像に穴があくという宿命。
その捻出された理由をもっともらしく誰もが引用するから、市場解釈は180度違うこともある。
そこで右往左往させられてきたのは実務家である投資家さんに他ならない。
実務家でない人の解釈は非実務家の考察に勝る筈なのにタイトルの立派な人の解釈が横行する。
アメリカではツイッターの呟きを元にして25銘柄を選択しETFを組成する動きがあるという。
賛否両論あろうが、結構うまくいくような気がしてならない。
興味深かったのは日経朝刊の「大機小機」の「根拠なき市場の変動」。
「今はチョットした統計数値にさまざまな理屈をつけて株価が乱高下している。
金融政策のリアクションについてあれこ理屈をつければどんなパターンも可能になる。
70年代は速報値に誤差の多いマネーサプライ動向に市場は敏感に反応した。
どのような理屈でもひとたび市場で広く受け入れられればそれが標準となる」。
これが効率的市場仮説に支配された市場の本質でもある。
つまり、決して市場は効率的ではないということの裏返し。
もしも市場が本当に効率的ならば株価は一直線に上昇下落しなければならない筈だろう。
またですか?
というのはアメリカの債務上限のデフォルト観測。
国債発行枠の引き上げ問題である。
2013年10月にも一部の政府機関が閉鎖の憂き目にあった。
結局2014年2月に債務上限を2015年3月まで引き上げて落着した。
しかし今年3月に債務は上限に達し財務省は緊急措置を発動してしのいできた。
そしていよいよ手元資金は枯渇。
どう凌ぐのかの局面となってきた。
債務上限を上げれば済むという簡単なことが出来ないから困ったもの。
売り手の舌舐めずりが見えるような気がする。
というか、また茶番が起こるとすればばかばかしい限りである。
そんな凋落のアメリカをしり目に英中が蜜月チックな展開。
原発や高速鉄道で中国→英国へ約5兆円の発注の見通し。
人民元の国際化をちらつかせる中国。
人民元での決済まで視野に入っているという。
人民元の取引センターがロンドンになり、中国がかつてのように英国の意を受けるのだろうか。
そうすると基軸通貨ドルが脅かされ、ポンドの地位は改めて復活するかも知れない。
ユーロの原油決済の方向登場でユーロは凋落した。
しかしポンドに拘泥しユーロに不参加の英国の深謀遠慮はココだったのだろうか。
中東は英国の影の濃い場所。
原油安が英国の中東への支配権をさらに高める脇役としての中国。
大英帝国は眠っていないような印象である。
というかこの図式の解を求める方が愚かしくFOMC動向を見極めるよりも賢明に思える。
半期ごとに登場する為替報告書で「円はいくぶん割安」なんて噛みついている場合ではなかろう。
だから多くのことの震源はNYではなくロンドンなのである。
10月21日午後4時29分。、
映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー2」で主人公のマーフィーとドクが30年後の未来へ飛んだ日。
まさに今日はバック・トゥー・ザ・フューチャー記念日。
地政学構図がガラリと変わる記念日を予言していたのだろうか。
もう一度234年前の独立戦争を復習してみるべきかも知れない。
10月21日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
米国株は4営業日ぶりに小反落。東京株式市場は方向感に乏しいものの、日銀によるETF買いが下支え、指数は底堅く推移する展開を想定する。
日経平均株価予想レンジは、18100〜18400を予想する。
14時に9月訪日外客数が発表される。足元インバウンド関連なども調整色を強めて
いるものも多く、やや注目度は低下した感はあるが、特に中国からの訪日客の動向にトレンドの変化を確認する意味では、依然として注目材料となろう。地合いとしてはきょうの延長のような相場になりやすく、もみ合い基調が継続か。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1030万株、買い1270万株で、差し引き240万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、電機、薬品、通信、鉱業、証券、小売、銀行など。
買いセクターに、食品、自動車、サービス、情報通信、保険、薬品、電子機器、造船、不動産など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,217.11 −13.43
S&P500種 2,030.77 −2.89
ナスダック 4,880.972 −24.499
20日のNYダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比13ドル43セント安の1万7217ドル11セントとなった。
売上高の減少のIBMは5%強の下落となった。IBMだけでダウ平均を57ドル押し下げた。
一方、保険大手のトラベラーズや通信大手ベライゾン・コミュニケーションは市場予想を上回る決算を受けて買われた。自社株買いを発表した機械・航空機関連のユナイテッド・テクノロジーズもしっかりの展開で指数の下支え役となったが相場全体の方向感を左右するような材料には乏しかった。
また、朝方発表された9月の米住宅着工件数は市場予想を上回る伸びを示し住宅株に上げる銘柄が目立った。
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や保険が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやソフトウェア・サービスが下落した。
ナスダック指数も4日ぶりに反落した。前日比24.499ポイント安の4880.972となった。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18210 ( 0 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18265 ( +55 )
( )は大取所終値比
シカゴ日経平均先物は小幅続落した。12月物は前日比60円安の1万8210円で取引を終えた。20日の大取終値と並んだ。米株とともに上値の重い展開になった。全般に材料に乏しく、値動きは限られた。この日の12月物安値は1万8150円、高値は1万8275円だった。
【予定】
■21(水)
【国内】
9月貿易収支(8:50)
8月全産業活動指数(13:30)
9月訪日外客数(14:00)
《決算発表》
石塚硝、OBC、オービック、小松ウオル、日電産
【海外】
豪9月ウエストパック景気先行指数(8:30)
トルコ中銀金融政策決定会合
南ア9月消費者物価(17:00)
南ア8月小売売上高(20:00)
メキシコ8月小売売上高(22:00)
カナダ中銀翌日物貸出金利発表(23:00)
ブラジル中銀政策金利発表
《決算発表》
ボーイング、コカ・コーラ、テキサス・インスツルメンツ、イーベイ、アメリカン・エキスプレス、サンディスク、GM
休場:香港
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
10月20日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=日経平均は反発、買い先行も決算発表控え上値重く
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【大引け概況】
20日の日経平均株価は反発し、前日比75円92銭高の1万8207円15銭で終えた。
前日19日の米株式相場が続伸したことから、投資家心理が強気に傾いた。
ただ、買い先行後は上値が重く、前場後半には上げ幅を16円まで縮める場面があった。決算発表の本格化を控え参加者は限定的で、東証1部売買代金は約半年ぶりの低水準となった。規模別指数は大型株がプラスを確保する一方、中型株と小型株はマイナスとなった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8235億円とおよそ半年ぶりの低水準にとどまった。
ファクトリーオートメーション(FA)機器などを手掛ける安川電が大引け後に2015年4〜9月期決算を発表する。市場では、日本企業の中国景気の減速による収益への影響を見極めたいとの声が多く、積極的な売買を手控える雰囲気につながった。
JPX日経インデックス400も反発した。終値は前日比54.29ポイント高の1万3428.88だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、4.53ポイント高の1499.28で終えた。
東証1部の売買高は17億8100万株だった。値上がり銘柄数は688と、全体の36%強にとどまった。値下がりは1070、変わらずは143銘柄だった。
業種別では、情報・通信業、銀行業、海運業が上昇率上位だった。一方、不動産業、電気・ガス業、建設業が下落率上位だった。
個別では、KDDIやソフトバンク、NTTドコモといった通信株が高い。3銘柄で日経平均を約42円押し上げた。前日19日開催の携帯電話料金に関する政府の有識者会議での発言が、通信各社に対して想定ほど厳しい内容ではなかったとの受け止めが広がり、見直し買いが入った。三菱UFJやみずほFGといった銀行株が高い。増益観測が出た日東電も上げた。
新日科学、トーカイ、宝HLDが人気になった。
一方、横浜市の傾いたマンションの問題で記者会見する旭化成が下落。三井住友建設も売買を伴って大幅に続落した。長谷工の値下がりも目立った。東電やトヨタが売りに押された。
デジアーツ、ブイキューブ、SMSなども下げた。
東証2部株価指数は小幅反発した。2部指数は、前日比7.58ポイント高の4622.19となった。個別銘柄では長大がストップ高。土木管理とラオックスが上げ、半面、インタートレ、阪神内燃機工業、象印とJトラストが下げた
新興株20日、ジャスダック続落 手掛かり難、午後に入り下げる
日経ジャスダック平均株価は続落した。前場では前日比プラスで推移していたが終値は前日比2円65銭(0.10%)安の2538円70銭だった。月末に控える日銀の金融政策決定会合までは主力株を手掛けにくい中、値動きの軽い新興株に資金を振り向ける動きがあった。半面、好材料に乏しかったため上値は重く後場に下げに転じた。横浜のマンション傾斜問題に関連した思惑で関連銘柄に物色の矛先が向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で437億円、売買高は7124万株だった。クルーズやプロパスト、サン電子などが下落した。一方、日ダイナミクやガーラ、日本ISKなどが上昇した。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20も続落した。
東証マザーズ指数も続落した。終値は前日比6.24ポイント安い791.59だった。個別銘柄ではDMPがストップ安。ジグソー、ミクシィ、REMIX、モバファクなどが下落した。半面、エイジア、テクノマセ、アイリッジ、AppBankがストップ高。PCIHD、ベステラ、地盤ネットなどが上昇した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,207.15
75.92
日経平均先物
18,210.00
80.00
TOPIX
1,499.28
4.53
TOPIX先物
1,498.00
4.50
東証2部指数
4,622.19
7.58
JASDAQ
2,538.70
-2.65
マザーズ
791.59
-6.24
出来高
東証1部
1781570
1823528
東証2部
78420
21768
「はじめの一歩」
8月17日以来の東証1部売買代金2兆円割れ。
方向感が定まらず、浮き船のような相場展開。
でも「魔物の棲む10月」とは言いながら月足陽線基準17722円は上回って推移しています。
市場では先月から「18300円の壁」の声。
確かに9月9日こそ勢いに乗って18770円までありましたがその後は10月9日の18438円まで。
妖怪ETFの日経レバの平均買い単価が18300円水準だから戻り売りがあろうという分析が聞かれます。
でも・・・。
18300円で買ったレバETFを持ち続けるものかどうか。
結構疑問の残るところ。
日経平均株価の価格帯別売買単価を見れば4月以降は20400〜600円水準が最多売買価格帯。
これは時間帯を年初からにしても一緒です。
確かに時間帯を8月中旬以降にすると18200円水準が最多売買価格帯。
目先では壁になっているのかも知れません。
それにしても・・・。
年初からの最多売買価格帯は20500円レベル。
相場のチンタラモードと今年の傷の深さはここにあります。
年末に20500円を超えれば「良い年だった」。
漂う満足感と期待感に包まれるたクリスマスになるのでしょう。
ただし・・・
最多売買価格帯が20500円水準だったということは、そこで売っていた人も多かったということ。
増えた待機資金がどこで戻ってくるのかもささやかな希望につながります。
相場は常に2面性を持った存在。
それは買い手の視線と売り手の論理。
だからこそ相場材料の解釈も、単品でなく複数で行わなければならないのが鉄則。
でも現実には朝のNYで一番早く大きな声で言われたことの反芻だけが日常という相場。
ギリシャと中国とアメリカという3つの材料を同時に消化できなかった今年の夏が良い例でしょう。
2020年のGDP600兆円に期待するのか。
足元の中国のGDP成長率鈍化を嘆くのか。
あるいはアメリカの利上げをウリカイどちらに解釈するのか。
いまのところこの連立多元方程式の解に出会えていないのが相場のアキレス腱でもあるのでしょう。
「中間決算で日本企業の今期2ケタ増益を見極めたい」。
こんな声も聞かれます。
いつも聞かれる「見極めたい」。
見極められるものならば苦労はしない筈。
そして見極めたと錯覚しても、またぞろ登場する「見極めたい」材料。
そのくせ実態は、見極めるのではなく、見切り発車ばかりが株式市場。
TVのクイズ番組で早押しをしている訳ではないのですからトレードのスピードを競ったところで勝てるものでもないというのもありますが・・・。
週末は投資家さんたちとグアムを訪れ株式セミナー。
レオパレスのグアムリゾートを見学しました。
あの何もないジャングルに広大な土地を開発し、ホテルやコンドミニアムのみならず野球場やゴルフ場まで開発してきたというのがものすごい勢いで伝わってきました。
デベロッパーだからこそ荒野を開拓して文化を持ち込めたのでしょう。
覚悟と気合が感じられました。
ひょっとすると株式市場も荒れ地を開墾して進歩するような場所かも知れません。
荒涼とした原野を切り開いて、その中から珠を見つける作業。
あるいは荒野を連珠にして、珠玉を作り出すようなもの。
座して楽しているだけでは夢は叶わないのかも知れません。
投資家さんの一言が、アレコレ印象に残りました。
「こんなツアーでもなければ外には滅多に出ない」。
そして台風に襲われ雨ばかりだったので「帰ったら家族からは、さぞ株式投資の勉強に励めたでしょうと言われるだろう」。
雨が止んだ時を見計らって、ゴルフをプレーしていたことも現実でしたが・・・。
グアムーハワイー西海岸ー米中南部。
そして最後はウォールストリートで牛に乗るという「アメリカ横断ウルトラ投資研究ツアー」の5か年計画。
そのはじめの一歩でした。
番外編は「個人投資家さんもワンオーワンINシンガポール」というのも模索中です。
(櫻井)。
<兜町カタリスト>
「サル」
来年の干支はサル。
「申酉さわぐ」だからボラ高くということだろうか。
因みに「猿相場」というのが存在するという。
=サルが買っても儲かる相場=誰が買っても儲かる相場
猿の群れにバナナを放り投げると激しい争奪戦が始まるように、誰もが理性を捨てて株を買いまくる大相場。
だったらサル年は悪くない。
「猿のダーツ投げ」というのもある。
目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、命中した銘柄でポートフォリオを組む。
すると専門家が選んだポートフォリオと運用成果にさほど大差がないという。
しかもダーツ投げで「売買タイミング」を適当に決めても、運用結果はさして変わらない。
「銘柄が先か、タイミングか先か」なんている論理もサルを前にするとかき消されてしまうのである。
ダーツ投げで決めたほうが、人間の心理がない分儲かりやすいとまで言われることもある。
「安いときに買い、高いときに売る(マーケットタイマー)」というのが理想的な投資理論。
これがインデックス運用に勝てないということになる。
そうすると・・・。
サルにバカにされないような対峙が必要となる。
東京モーターショーを前に登場したのはホンダ(7267)の新型燃料電池車。
名前は「クラリティ」の予定で3月発売予定。
価格は700万円台。
水素のフル充填が3分で走行距離はトヨタのミライの650キロを超える。
明らかにホンダの優位性が出てこようか。
自動車三国志の幕開けとなる気がする。
ホンダはかつてモンキーというバイクを発売していたから来年の干支の「申」関連でもある。
因みに申関連では・・・。
東武(9001):日光猿軍団
ソフトバンク(9984):創業者が孫悟空と同じ孫さん。
名古屋企業・大阪企業:豊臣秀吉に縁。
イナ・リサーチ(2176)医薬品非臨床試験受託でサル試験に強み。
アウンコンサル(2459)社名にサル
山田コンサル(5782)社名にサル
大日本コンサルタント(9797)社名にサル
フジHD(4676)映画「海猿」
U−NEXT(9418):猿の惑星先行配信
ソニー(6758)ウォークマンのCMはサルだった
10月20日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反発も商い低調。決算発表控え上値は重い
【前引け概況】
■日経平均株価 18,183.26(+52.03)
■日経平均先物 18,180(+50)
■東証1部出来高 8.90億株
■東証1部売買代金 0.85兆円
■TOPIX 1,497.27(+2.52)
■騰落 上昇596/下落1,136
■日経JQ 2,542.32(+0.97)
■マザーズ指数 788.12(-9.71)
20日午前の日経平均株価は小幅反発し、前日比52円03銭高の1万8183円26銭で取引を終えた。19日の米株式相場が続伸し、投資家心理が改善。取引開始直後から買いが先行した。日経平均の上げ幅一時100円を超えたが、買い一巡後は目先筋の戻り待ちの売りが上値を押さえ伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅反発。業種別日経平均では、通信や銀行の上げが目立った。
中国景気の減速懸念から、上値を追う投資家が少なかった上に、月末に日米当局が金融政策を決める会合を開くほか、国内主要企業の4〜9月期決算の発表を控えていることなどから様子見気分が強まり、徐々に上値が重くなった。午前の東証1部の売買代金は概算で8534億円にとどまり低調だった。
ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の売り出し価格が仮条件の上限に決定し、親会社となる日本郵政の売り出し価格は26日に決定する。市場では「個人投資家がゆうちょ銀とかんぽ生命の人気を見て日本郵政の購入希望株数を増やしており、購入資金を手当てするため保有株に換金売りを出している面もある」との指摘も聞かれた。
前引け時点の東証1部の売買高は8億9000万株。東証1部の値上がり銘柄数は596、値下がりは1136、変わらずは166だった。
個別銘柄では電力小売りに参入すると伝わったKDDIが上昇、大手通信株が物色人気なった。日本生命保険との提携が報じられたNTTドコモも上げた。三菱UFJと三井住友FG、みずほFGの三大金融グループがそろって上げた。日電産、トーカイが急伸、宝HLD、新日科学などバイオ関連も大きく買われた。一方、トヨタやマツダ、日産自など自動車株の中で値下がりするものが目立った。横浜市都筑区の傾いたマンション問題を受け、旭化成が売買を伴い下げ、販売元も三井不も軟調な値動きとなった。
東証2部株価指数は続落。2部指数は、前日比3.01ポイント安の4611.60となった。個別銘柄ではインタートレ、阪神内燃機工業、エルミック、ラオックスや象印が下げ、一方、長大がストップ高。土木管理試験所、日東化工、ウエスコHDが上げた。
新興株前引け、ジャスダック小反発 材料乏しく、商いも低調
20日午前の日経ジャスダック平均株価は小反発した。前場終値は前日比97銭高の2542円32銭だった。欧米株高を支えに上げたものの、企業の4〜9月期決算発表の本格化を前にめぼしい手がかり材料に乏しく、上値は重かった。商いも低調に推移した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で266億円、売買高は4056万株。個別銘柄ではサムシングHDがストップ高。ガーラや日ダイナミク、日本アイエスケイ、エスケー化研、福山コンサル、サムティなどが上昇した。一方、クルーズ、プロパスト、ARM、アイサンテクノ、クロスキャットなどが下落した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比9.71ポイント安い788.12だった。個別銘柄ではジグソー、DMP、REMIX、Gunosy、ミクシィなどが下落した。半面、ロックオン、AppBankがストップ高。ベステラ、PCIHD、テクノマセ、地盤ネットHDなどが上昇した。
10月20日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、伸び悩む。寄付きは100円高と反発、米株高を好感
■日経平均株価 18,205.69(+74.46)
■日経平均先物 18,200(+70)
■TOPIX先物 1,499.00(+5.50)
■騰落 上昇870/下落854
■日経JQ 2,549.45(+8.10)
■マザーズ指数 794.91(-2.92)
日経平均は反発で始まった。19日の米国市場が上昇するなか、シカゴ日経225先物は大阪比140円高の18270円をつけており、これにさや寄せする格好から始まっている。ただし、寄付きが高値水準になるなど、寄り付き後はこう着感の強い展開になっている。
10時時点の日経平均は前日比74.90円高の18206.13円で推移している。円建てCME先物終値18270円にほぼサヤ寄せした後は上げ幅をやや縮小。ゆうちょ銀行、かんぽ生命の公募価格が決定したことで最後の換金売りが入っているもよう。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4888億円、売買高は5億2700万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は870、値下がりは854と拮抗している。変わらずは172銘柄だった。
個別では、値がさのファストリやソフトバンクが上昇。三菱UFJなどメガバンクが上げた。2015年4〜9月期の連結営業利益が前年同期比約4割増になったようだと伝わった日東電や、日本生命保険との提携が伝わったNTTドコモが堅調に推移している。一方で、旭化成や東電が下落。小高く始まったトヨタは下げに転じた。住友鉱の下げが目立つ。
東証2部株価指数は小幅ながら反発した。土木管理と長大が上げ、ラオックスとJトラストが下げた。
【株式投資NEWS】
サムティが1部上場記念配など好感し2週間ぶりに高値を更新
マンション再生販売などのサムティ<3244>(JQS・売買単位100株)は10時を過ぎて7.0%高の1211円(79円高)まで上げ、約2週間ぶりに2013年以来の高値を更新している。東証が19日の取引終了後、10月26日の売買から市場第一部(東証1部)に変更すると発表。10月9日には今11月期の業績予想を増額発表したことと合わせて好感買いが広がった。1部上場記念配当として、2015年11月期末現在の株主に1株当たり30円の普通配当に加えて、1株当たり3円の記念配当を実施する。マンション関連株は、横浜の大規模マンションが傾いた件を受けてイメージ的に逆風にさらされている状況だが、アッサリ高値を更新したため需給面の強さを見直す様子もある。
地盤ネットHDや土木管理総合試験所などマンション傾斜問題受け連日急伸
地盤ネットホールディングス<6072>(東マ・売買単位100株)は買い気配のまま9時20分現在13%高の629円(70円高)まで上げ、2015年8月に上場した土木管理総合試験所<6171>(東2)は15%高の2215円(285円高)など、地盤・土木関連株が連日急伸。横浜市の大規模マンションが傾き、杭(くい)打ち工事の不備が明らかになった問題を受けて期待や思惑が膨らんでいる。応用地質<9755>(東1・売買単位100株)も4日続伸となっている。
携帯電話の料金見直しなど協議始まるが携帯3銘柄は堅調
総務省が19日に携帯電話の料金見直しなどを協議する有識者会合を開いたと伝えられた中で、携帯3銘柄は堅調に始まり、NTTドコモ<9437>(東1・売買単位100株)は取引開始後に2209.0円(53.5円高)まで上げ、KDDI<9433>(東1・売買単位100株)は2802.5円(140.5円高)、ソフトバンク<9984>(東1・売買単位100株)は6448円(114円高)まで上げている。ただ、今後の協議の進展内容によっては予断を許さないとの見方がある。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
10月20日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
20日の東京株式市場は方向感に乏しいものの、郵政3社の内2社の売り出し価格が決まったことで、下押す場面では日銀によるETF買いが入り、官製相場の色彩が強くなるだろう。
日経平均株価予想レンジは、1万7900円−1万8400円を予想する。
15年9月中間期の決算発表を控え、積極的な売買は期待できず、方向感が出にく
いとの見方は少なくない。
日経平均株価は、9月17日高値1万8468円や10月9日高値1万8438円など1万8400円台で上値抵抗感が強く、上値の重さも意識されやすい展開を想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1440万株、買い1100万株で、差し引き340万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、通信、電機、自動車、非鉄、小売、薬品、建設など。
買いセクターに、繊維、建設、サービス、食品、自動車、情報通信、薬品、電機、銀行など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,230.54 +14.57
S&P500種 2,033.66 +0.55
ナスダック4,905.471 +18.783
19日のNYダウ平均は小幅に3日続伸した。終値は前週末比14ドル57セント高の1万7230ドル54セントと、8月19日以来2カ月ぶりの高値を3日続けて更新した。世界的な景気減速への警戒感から米株式は売り優勢の地合いが強かった。ただ、緩和的な米金融政策が長引くことで市場に資金が流入しやすくなるとの見方は根強く、ダウ平均は取引終了前にわずかに上げに転じた。
中国景気の先行き不透明感は拭えず、米株式にも売りを誘った。また、NY原油先物相場が大きく下げシェブロンやエクソンモービルといった石油株が大きく下げて指数を下押し、ダウ平均は朝方に86ドル安まで下げ幅を広げた。
ダウ平均は取引終了間際に上げに転じた。世界的な景気減速が鮮明になればFRBによる年内の利上げは困難になるとの見方が強まり緩和的な金融政策が長引くとの思惑は根強く、米株式相場を支えた。
ナスダック指数も3日続伸した。前週末比18.783ポイント高の4905.471で終え、8月19日以来2カ月ぶりの高値を付けた。
業種別指数は全10業種のうち5業種が上昇した。「一般消費財・サービス」「生活必需品」などが上げた。一方、「エネルギー」「素材」などは下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに下げた。12月物は前週末比95円安の1万8270円で取引を終え、19日の大取終値を140円上回った。世界景気の先行き不透明感から米株とともに売りが先行した。その後、米株相場が回復すると、下げ幅を縮めた。この日の12月物安値は1万8085円、高値は1万8360円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18270 (?+140)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18340 (?+210)
( )は大取所終値比
【予定】
■20(火)
【国内】
9月工作機械受注確報値(15:00)
9月コンビニエンスストア売上高(16:00)
20年国債入札
《決算発表》
ゲンキー、東製鉄、日鋳造、アルインコ、安川電、アコモF、KOA
【海外】
豪中銀理事会の議事録発表(6日開催分、9:30)
ユーロ圏8月経常収支(17:00)
米9月住宅着工件数(21:30)
《決算発表》
ユナイテッド・テクノロジーズ、トラベラーズ・カンパニーズ、ベライゾン、VMウェア、ヤフーインク、インテューイティブ・サージカル
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あす20日の東京株式市場で、主要指数はもみ合い商状か。
中国発の材料に対し、欧米市場の方が弱い反応となりやすく、欧米株安を受け、翌日の日本株がまた下げるという動きが見られる。今回の中国指標は特段ネガティブではないがポジティブとも言えず、今晩の欧米市場が売り反応であった場合、あすの日本株が中国を材料にもう一段下げる可能性もある。
また、15年9月中間期の決算発表を控え、積極的な売買は期待できず、方向感が出にくいとの見方は少なくない。日経平均株価は、9月17日高値1万8468円や10月9日高値1万8438円など1万8400円台で上値抵抗感が強く、上値の重さも意識されやすい。
【話題】
テラは新会社Karydoに資本参加したと発表
■資本参加を通じて早期診断・早期予防関連事業に参入
テラ<2191>(JQS)は19日、がんをはじめとする疾病の早期診断・早期予防等を実現する独自の技術プラットフォームを開発する新会社Karydoに資本参加したと発表。
なお、Karydoはテラの持分法適用関連会社となる。
Karydoは、国際電気通信基礎技術研究所の佐藤匠徳特別研究所における国立研究開発法人科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業、総括実施型研究佐藤ライブ予測制御プロジェクトの研究成果の実用化を目的としている。
佐藤匠徳特別研究所は「iOrgansテクノロジー」と呼ばれる技術プラットフォームを開発しており、それぞれ1)Reverse−iOrgans、2)Forward−iOrgans、3)Drug−iOrgansがある。
Reverse−iOrgansはがんをはじめとする疾病の予兆を早期に検出するための技術、Forward−iOrgansは疾患の合併症の発症を早期に同定し、先制医療に繋げるための技術、Drug−iOrgansは薬の新規の効果や副作用の同定を行う(ドラッグリポジショニング)ための技術である。
テラは、成長戦略の柱の一つである「先端医療周辺事業への展開」の一環として、資本参加を通じて早期診断・早期予防関連事業に参入する。
かんぽ生命保険・ゆうちょ銀行の売り出し価格が2200円、1450円に決定
■11月4日上場、残る日本郵政は23日まで予約を受け付け価格は26日に
東証は19日の取引終了後、11月4日に株式を上場する日本郵政グループ3銘柄のうち、かんぽ生命保険<7181>、ゆうちょ銀行<7182>の売り出し価格と市場区分を発表し、かんぽ生命の売り出し価格は2200円、ゆうちょ銀行の売り出し価格は1450円となり、ともに仮条件の上限価格に決定し、市場区分はともに市場第一部(東証1部)に決定した。
購入予約は、両銘柄とも原則的に需要申告期間(10月8日から16日)に締め切り済みで、抽選により購入可能な方は申し込み期間(10月20日から23日)内に資金を用意して申し込む形になる。
一方、残る日本郵政<6178>の売り出し価格、市場区分は10月26日に決定する予定で、購入予約は原則として需要申告期間(10月8日から23日)内に行い、申込期間は10月27日から30日までとなっている。
サムティが10月26日の売買から東証1部に昇格
東証は19日の取引終了後、マンション再生販売などのサムティ<3244>(JQS)を10月26日の売買から市場第一部に変更すると発表した。株価は10月8日に1197円まで上げて2013年以来の高値に進み、高値圏で底堅い展開
【銘柄フラッシュ】
明治海運などが急伸し上場3日目のAppBankは連日ストップ高
19日は、任天堂<7974>(東1)が次期新型ゲーム機「NX」の開発を本格化の見方で後場も強く1.9%高となり、9月以降の回復相場で高値を更新。その開発をディジタルメディアプロフェッショナル<3652>(東マ)が担うとの推測が伝えられ、ディジタルメディアプロは17.0%高と一気に出直り3日ぶりに戻り高値を更新した。
明治海運<9115>(東1)が前週末に発表した業績予想の増額修正などを材料に19.5%ストップ高となり東証1部の値上がり率1位。戸田建設<1860>(東1)は業績予想の増額を好感して後場は頻繁にストップ高となり大引けは17.4%高。鹿島<1812>(東1)が2.0%高の戻り高値など、建設株は全体に好業績への期待が広がり連想買いなどで堅調。
パイプドホールディングス<3919>(東1)は自民党が来夏の参議院選候補者をネットで募集などと伝えられて連想が広がったようで15.6%高と急伸し、JFEシステムズ<4832>(東2)は13時に業績予想の大幅増額を発表したため6.6%高の急動意となり大引けも2.5%高。モバイルファクトリー<3912>(東マ)は引き続き好業績への期待が強く17.5%高の大幅続伸となり、地盤ネットホールディングス<6072>(東マ)は横浜市でマンションが傾いた問題が連想を強めて16.7%ストップ高。ボルテージ<3639>(東1)はテレビドラマ「オトナ女子」を制作協力しスマホ関連アプリなどの展開などが期待されて5.8%高となり戻り高値。上場3日目のAppBank(アップバンク)<6177>(東マ)は割安感が強いようで連日ストップ高の18.9%%高となった。
10月19日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=全般商い薄のなか3日ぶりに反落 中国GDP通過も上値の重さ意識
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【大引け概況】
19日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前週末比160円57銭安の1万8131円23銭で終えた。きょうの東京市場は、前週末の欧米株が総じて堅調だったものの、国内に手掛かり材料が乏しく利益確定売りに押される展開。
日経平均株価は一時1万8100円を割り込んだが、その後は持ち直し後場寄りプラス圏に浮上する場面もあった。
前場に発表された中国7〜9月のGDPは、前年同期比6.9%増と市場コンセンサスをわずかに上回ったことから先物主導で買い戻しが入ったものの、水準的には6年ぶりに7%台を下回ったこともあり実需買いは盛り上がりを欠いた。しかし買いは続かず、上値の重さが意識されるとともに、再び売りに押される展開となった。
JPX日経インデックス400は前週末比119.47ポイント安の1万3374.59、東証株価指数(TOPIX)は11.09ポイント安の1494.75とともに3日ぶりに反落した。
東証1部の売買代金は概算で1兆9952億円と8月17日以来約2カ月ぶりに2兆円を割った。売買高は18億7544万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1156と全体の6割を超えた。値上がりは636、変わらずは109だった。
個別では、新日鉄住金は反落し2%安、JFEは先週末まで続伸した分を失い3%安、非鉄株で住友鉱やDOWAに売りが目立った。ファナックも反落し日経平均を約22円押し下げた。旭化成は子会社によるマンションの不良施工問題を嫌気した売りがとまらず、年初来安値を更新。トヨタも冴えない、サンケン電、日本精、NTN、日本電産も下落した。一方で社債の発行再開が伝わった東電は大幅高。明治海ストップ高となったほか、森永やグリコなど食品株の一角も買われた。資生堂やコーセー、ABCマートも高い。
東証2部株価指数は3日ぶりに反落した。ラオックスやダイトーケミが下げ、土木管理やヨネックスが上げた。
新興株19日、ジャスダック・マザーズは3日ぶり反落 買い手控えで売り先行
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反落した。終値は前週末比3円70銭安い2541円35銭だった。全般的に投資家の間に買い手控えムードが広がり、新興銘柄も売りが先行した。もっとも個別に材料が出た銘柄や直近に新規株式公開(IPO)した銘柄の物色は旺盛だった。ジャスダック市場の売買代金は概算で409億円、売買高は7473万株だった。個別銘柄ではサダマツ、クルーズ、日ダイナミク、ヴィアHD、田中化研が下落した一方、明豊ファシリ、ガーラがストップ高。メッセージ、ザイン、ネプロJ、サムシングHD、太洋工業は上昇した。
東証マザーズ指数も3営業日ぶりに反落。終値は前週末比5.88ポイント安い797.83だった。個別銘柄ではUMN、ワイヤレスG、REMIX、PCNET、モルフォ、FFRI、は下げた。一方、地盤ネットHD、AppBankがストップ高。ジグソー、DMP、モブキャス、アクロデアは上げた。
日本郵政グループで、11月4日に新規上場予定のゆうちょ銀行<7182.T>とかんぽ生命保険<7181.T>の公開価格が決定した。ゆうちょ銀行は仮条件1250〜1450円の上限である1450円に、かんぽ生命も同1900〜2200円の上限である2200円となった。なお、公開価格を元に算出した市場からの調達額はゆうちょ銀行が5980億円、かんぽ生命が1452億円。また、同じく時価総額はゆうちょ銀が6兆5250億円、かんぽ生命が1兆3200億円になる。
ゆうちょ銀行は貯金残高178兆円(2015年6月現在)を有する国内銀行最大手で、一方のかんぽ生命は保険料等収入と資産規模で生命保険国内最大手。ともに東証1部または2部となっていた上場市場は東証1部に上場となる。なお、日本郵政の公開価格は26日に決定する予定。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,131.23
-160.57
日経平均先物
18,130.00
-160.00
TOPIX
1,494.75
-11.09
TOPIX先物
1,493.50
-9.00
東証2部指数
4,614.61
-6.61
JASDAQ
2,541.35
-3.70
マザーズ
797.83
-5.88
出来高
東証1部
1875440
1995202
東証2部
73430
16209
「ウルトラ」
今日はブラックマンデーの月曜日。
特に意識する訳ではないが気にかかる。
中国の国家統計局が10月19日に発表した2015年7〜9月期の国内総生産(GDP)。
そもそも3週間で発表される数字を信じる方が悪いとも言えるのだが・・・。
、物価の変動の影響をのぞいた実質成長率は前年同期比6.9%増で着地。
6%台となるのは、リーマン・ショック後の09年1〜3月期以来、6年半ぶり。
前期(4〜6月期)からは0.1ポイント下落。
事前予想は、6.8%だから大した違いはない着地。
1〜9月の累計の成長率は6.9%で15年の成長率目標7.0%を明確に下回った。
市場の解釈は面白い。
「世界的な金融危機以来の低成長で
一段の冷え込みを避けるために追加刺激策を講じる圧力が強まりそうだ」。
ああ言えばこう言う市場関係者は多い。
週末は台風近くの大雨に襲われたグアムに滞在。
成田を出るときに見たのはタイ人のツアー客。
一様に象印の魔法瓶をそのまま持参してお持ち帰り姿。
まだまだインバウンドは続いている姿は印象的だった。
そしてグアムは3日間の雨。
株式セミナーや番組収録もこなし無事終わった。
感じたことがいくつかあった。
例え3時間半の距離とはいえ、たとえ米国の準州で大統領選挙の参政権はないといっても海外。
多少の距離感を持って東京市場を眺めるには適していた。
ズブズブの市場感覚ではなく、ほどほどの相場観と言う感じ。
市場はのめりこんで見ると、近視になる場所。
ただしあまり遠くで眺めても望遠鏡の視野のように狭くなるもの。
その意味ではスープの冷めない距離程度。
週末襲来していた台風が、数日後に日本に来るくらいが程よいのだろう。
中年男性ばかりのグアムセミナーだったが、「こんな機会でもないと外に出ない」という声も聞かれた。
確かに株式投資は孤独な作業だから、その意味では良い機会になったかも知れない。
そういえば・・・。
最終日も朝からゴルフをしようなんて方も数人おられた。
瓢箪から駒のように実現したグアムだったが、それなりにリフレッシュ効果はあったような気がする。
そして、たぶん株価画面の向こうにいるそれぞれの投資家さんの顔が見えたことの意味も大きいだろう。
誰がいるのか茫漠とした市場にも、実は顔があるということ。
ただネット画面だけだとどうしてもマシンチックな相手を想像しがちなもの。
市場にうごめいているのは人間ということの再認識は必要な気がする。
それにしても・・・。
あの広大な丘陵地を開発し運営してきたレオパレスもすごい。
タモンが都会といっても所詮熱海程度の面積。
しかし山を開発し、ホテルを供給し、町までも作り上げたということ。
気合の入った仕事だったのだろうと思う。
シムシティの現実版という気がする。
ご愛敬はタモン行きのバス。
15分ほど走る間「ずいぶんスピードが出ていないな」と思ったらブレーキが利かずバスチェンジ。
始発のバスだったが始業点検というのはないのだろうか。
あのおおらかさも嫌いではない。
ゆったりした時間の流れはグアムもハワイも、そして南太平洋も南仏も一緒。
寒い国はセカセカとしていて逆に殺伐としている。
因みに・・・。
かつての「アメリカ横断ウルトラクイズ」は成田ーグアムがスタート。
次はハワイあるいはシンガポールがターゲット。
当時は選択肢になかった中国もアリだろうか。
その先には西海岸のサンフランシスコかロス、シアトル。
中南部でコロラド、オクラホマ、テキサス。
最後にNYにたどりついてウォールストリートの牛を撫でるのは何年先のことになるだろうか。
10月19日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=101円安 中国懸念後退も様子見ムードで商い盛り上がらず反落
【前引け概況】
■日経平均株価 18,190.36(-101.44)
■日経平均先物 18,180(-110)
■東証1部出来高 9.78億株
■東証1部売買代金 0.94兆円
■TOPIX 1,497.27(-8.57)
■騰落 上昇653/下落1,125
■マザーズ指数 799.92(-3.79)
19日午前の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前日比101円44銭安の1万8190円36銭で前場を終えた。前週末の欧米株市場は総じて堅調だったものの、中国の7〜9月期GDPなど経済指標発表を前に買い手控えの動きが強く、日経平均は一時200円以上下落し、1万8000円トビ台まで水準を切り下げた。しかし、中国の2015年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)発表後は先物主導で買い戻しの動きが出て下げ渋った。売買代金は前場段階で1兆円を大きく下回るなど低調であり、全般様子見ムードを反映している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落した。
11時発表の中国の2015年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増だった。同国政府が掲げる7%の成長目標は下回ったが、伸びは市場予想より小幅ながら上回った。9月の小売売上高も市場予想並みになり、世界経済をけん引してきた中国景気が急減速しているとの懸念がやや後退。日経平均は前引けにかけて下げ渋った。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9458億円、売買高は9億7897万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1125と、全体の6割近くを占めた。値上がりは653、変わらずは118銘柄だった。
個別銘柄では、トヨタやソフトバンク、ファナックが下落。三菱UFJと三井住友FG、みずほFGの三大銀グループがそろって下げた。
国交省が傾いたマンション問題で行政処分を検討していると伝わった三井住友建が大幅下落。旭化成の値下がりも目立った。サンケン電が急落したほか日本精工なども大きく売られた。
一方、社債を発行すると伝わった東電が上昇。社債を発行できるほど財務体質が改善したとの受け止めから買いが広がった。業績予想を引き上げた戸田建と資生堂が上げた。明治海がストップ高、スタートトゥ、アクリーティブも買いを集めた
東証2部株価指数も3営業日ぶり反落。前引けの2部指数は、前週末比5.11ポイント安の4616.11となった。
個別銘柄ではダイトケミクス、Fastep、宮入バル、フライト、ラオックス、Jトラストが売られた。一方、エルミック、土木管理試験所、朝日インテク、アーバンライフ、インタートレが買われた。
新興株前引け、ジャスダック・マザーズとも反落 中国GDP発表で下げ幅縮小
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反落した。前引けは前週末に比べ2円95銭安い2542円10銭となった。中国の7〜9月期の国内総生産(GDP)発表を前に全般的に買い手控えムードが強く、新興銘柄も軟調に推移した。取引時間中にGDPが市場予想を上回ったことが伝わると下げ幅を縮小した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で265億円、売買高は4825万株。個別銘柄ではサダマツ、ヴィアHD、クルーズ日ダイナミク、サン電子が下落した。半面、クロスキャット、メッセージやザイン、ネプロJ、明豊ファシリ、太洋工業<は上昇した。
東証マザーズ指数も3営業日ぶりに反落。前引けは前週末比3.79ポイント安い799.92だった。個別銘柄ではワイヤレスG、UMN、富士山マガジン、ミクシィ、モルフォ、FFRIが下げた。一方、AppBankがストップ高。モバファク、地盤ネットHD、ジグソーやベステラ、DMPは上げた。
日銀は「国内景気緩やかな回復」だが先物下げトヨタ自動車軟調転換
トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は10時20分にかけて1.6%安の7283円(117円安)まで軟化し、朝方の19円高から値を消す展開になっている。「レクサス」ブランドのSUV(多目的スポーツ車)「LX」の受注が9月の発売開始から1カ月で約2千台に達したと伝えられるなどの好材料はあるが、日経225先物などが10時前後から下げ幅を広げ、主力株には裁定取引による機械的な売りが出ているようだ。
日経平均は一時200円安。日銀総裁が日銀支店長会議の冒頭、国内景気について緩やかな回復を続けているとの認識を示したなどと伝えられたが、株価指数先物などは逆の反応となった。ファーストリテイリング<9983>(東1)など、日経平均に対する寄与度の大きい銘柄は総じて軟化が目立っている。
モバイルファクトリーが5割増益観測などに期待続き大幅続伸
モバイルファクトリー<3912>(東マ・売買単位100株)は取引開始後に23%高の2010円(378円高)まで上げ、前週末のストップ高に続いて大幅続伸。8月4日以来の2000円台回復となった。16日に7〜9月期(第3四半期)の営業利益が4〜6月期比5割増との観測報道があり、会社側も東証IR開示で「概ね報道された金額に近い業績を見込んでいる」などと発表したため期待が高揚した。2000円台は5月から7月にかけて売買をこなした水準。このため、テクニカル的には目先的には騰勢に一服感が出てくる可能性があるが、第3四半期決算の発表を10月22日の予定とするため、これが再騰のステップになる可能性は高いといえそうだ。
地盤ネットHDや構造計画研究所がマンション傾斜問題を受け動意強める
地盤ネットホールディングス<6072>(東マ・売買単位100株)が取引開始後に13.4%高の543円(64円高)まで上げて大幅続伸となり、構造計画研究所<4748>(JQS・売買単位100株)は9.1%高の1430円(120円高)まで上げるなど、土木建設調査関連株の上げが目立っている。横浜市都筑区の大規模マンションが傾いている問題が連想買いを強めている。週明けは、国土交通省が建設に携わった企業に対し行政処分の検討を始めたと伝えられ、思惑買いも強まっている。関連株は総じて小型軽量で値動きの軽い銘柄が多く、投機資金の流入などによって値幅妙味を強める可能性はある。
山下医科器械は戻り高値圏で頑強、年44円配当の利回り2.6%
山下医科器械<3022>(東1・100株単位)は1715円と戻り高値(10月9日=1764円)の圏内で頑強だ。9月16日に1607円まで下げたが、年初来安値(1月19日=1604円)の前で下げ止まっていた。16年5月期は営業利益2.5%減の5億2500万円見通しだが、四季報では6億円と予想、1株利益は143.5円、配当は1円増配の年44円の見通し。利回り2.6%、PER11倍台と割安水準。九州で圧倒的強さを誇る医療機器販売会社。物流センター建設や営業増員による人件費増などで小幅減益だが契約施設は着実に増加。年初来高値は2194円(5月22日)。
上場3日目のAppBankが割安感など言われ3日連続ストップ高
15日に新規上場のAppBank(アップバンク)<6177>(東マ・売買単位100株)は9時30分過ぎにストップ高の3150円(500円高)に達し、上場初日から3日連続ストップ高となっている。スマートフォンで人気のゲームの攻略サイトなどを運営し、2015年12月期の連結業績見通しは、売上高が前期比33.8%増の40.3億円、純利益は同26.8%増の4.2億円、1株利益は64.5円とし好調の見込み。株価3000円でのPERは46倍になるが、類似銘柄として挙げられるカヤック<3904>(東マ)が50倍を超えるため割安になることなどが材料視されている。また、スマホ関連事業の新規上場株はPER100倍を超えることがよくあるため、一段高をイメージする投資家が少なくないようだ。
旭化成は3日連続安値となり損害額や費用の概算額など注視
旭化成<3407>(東1・売買単位千株)は5.6%安の753.2円(45.0円安)で始まり、年初来の安値を3日続けて更新した。横浜市の大規模マンションが傾いた問題で同社グループの旭化成建材によるデータ偽装が取り沙汰されるなかで、全面的な建替えの場合200億円以上かかる見込みなどと伝えられ、様子見姿勢が多いようだ。当分は予断を許さないとの見方があるが、過去、他の銘柄が不正会計や製品の欠陥などによって下げたケースを見ると、損害額や費用の概算額が伝えられた段階で不透明感が晴れ、反騰することが少なくないとされている。前週末に出来高が激増したため、反騰に向けた地ならしは整ってきたとの見方がある。
<兜町カタリスト>
「からくり」
中国国家主席の習近平氏はバッキンガム宮殿に泊ると言うからすごい。
オズボーン外相のコメントは「両国関係は黄金時代に突入した」。
背景は「経済力をテコにした中国の存在感の高まり」。
そもそも英国は中国を一時支配下においた国。
1840年のアヘン戦争など中国は歴史の向こうに忘れることが出来たのだろうか。
香港や上海の租借という問題も消え去ったのだろうか。
というよりも、米と接近せず英になびく中国。
どうも世界の情勢をよく知っているという感じがする。
そもそも英国のかつての支配の概念は「その国の経済繁栄を搾取する」。
本来は内乱に乗じて進出するのが大国のやり方。
しかし日本が明治維新に際して内乱を起こさず平和裏に大政奉還となったのも多くは英国の導きチック。
だったら、今回も中国の経済を英国がうまく料理するということになるのだろうか。
地政学は歴史に学べば結構いろいろなことが今でも起きているような気がする。
日経朝刊「エコノフォーカス」ではGDP600兆円のからくりが示されている。
それはやはりルールの変更。
内閣府が16年末に予定している計算方法の見直しだという。
国連の「国民経済計算基準(SNS)」の基準が08年に見直された。
アメリカ、EU、豪州はすでにこれを使用している。
因みにアメリカは13年に移行したが02年〜12年のGDPは3〜3.6%増加したという。
日本の15年度の名目GDPは504兆円。
しかし新基準では20兆円ほどかさ上げされるという計算。
新基準は付加価値を生む投資がGDPに入ってくる。
例えば、フェイスブックなどの書き込みは個人が行う作業だが実は経済効果はある。
このあたりまで踏み込んでくれると経済指標も肌感覚と合致してくるのだろう。
このままいけば2020年度に600兆円。
夢ではなく大した努力もなしに容易に達成可能な数字。
だったら東証1部時価総額700兆円だって遠くはなかろう。
だからという訳ではなかろうが、ノルウェー政府年金資金も東京のビルに投資をする方向。
長期的にい50〜80億ドルだから6000億〜9600億円。
結構大きな数字の見通しである。
理由は「グローバルなビジネスが集結し長い目で市場の成長が期待できる」。
同基金はアジアではシンガポールと東京がターゲット。
東京が世界金融都市になるという見果てぬ夢をシンガポールから取り戻したい気がする。
そうすれば日経平均はきっと1989年の高値を奪還しているに違いない。
明るかったのは「新薬開発、活気づく」の見出し。
国のバイオ振興策も追い風に資金が流入。
2014年度の投資が150億円で前年度比5割の伸びになったという。
紹介されているのはプリズムファーマ、ナノキャリア、DWTIなど。
いよいよ黙っていたバイオが語り始める時期が来たような気がする。
一方で金曜はモバイルファクトリー(3912)がストップ高。
日経朝刊の観測記事が効いたようだが、企業研究会で訪問したのが10月6日。
やはり感じた情熱は正しかったような気がする。
「見て聞いて感じて」は投資の大原則。
10月19日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、一時150円安 中国GDPの発表前に下げ幅拡大
■日経平均株価 18,198.02(-93.78)
■日経平均先物 18,190(-100)
■TOPIX先物1,497.00(-5.50)
■騰落 上昇630/下落1,135
■日経JQ 2,543.67(-1.38)
■マザーズ指数 802.92(-0.79)
19日の東京株式市場で日経平均株価は小幅反落して始まった。始値は前週末比9円02銭安の18282.78円。前週末16日までの2日間で400円上げていたため上昇に一服感が出ている。午前の取引時間中に発表される中国の7〜9月期の国内総生産(GDP)を見極めたいとの雰囲気が強い。
10時時点の日経平均は先週末比93.78円安の18198.02円で推移している。
日経平均株価は下げ幅を拡大し、前日比150円程度安い1万8100円台半ばまで売られる場面があった。先物市場では目立った売りは観測されなかったことから、日経平均は下げ渋っている。一方、マザーズ指数も小安いが節目の800P台は何とか維持している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はじり安となった。
市場では中国のGDPが市場予想から下振れしたときに相場が大きく崩れることを警戒して「積極的に買い上がることのできる雰囲気ではないとの声が聞かれた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4969億円、売買高は5億2521万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割を占める1135。値上がりは630、変わらずは126だった。業種別では鉄鋼、非鉄金属、鉱業、ゴム製品、卸売などがマイナス推移となっている一方、その他製品、建設、小売、水産・農林がしっかり
個別では新日鉄住金やJFEといった鉄鋼株の下げが大きくなっている。SUMCOやオークマが大幅安。旭化成は子会社の施工不良問題で急落し、年初来安値を更新した、三井住友建設はきつい下げとなっている。トヨタ自、ソフトバンクG、三菱UFJ、マツダ、三菱電機がさえない。一方で明治HDやキユーピーといった食品株の一角に買いが入っている。コーセーや資生堂も高い。
東証2部株価指数は反落。Jトラストやダイトーケミが下落し、土木管理やアトムが上げた。
225先物は野村・GS・JP・みずほ・ドイツが買い越し。
アムロ・大和・HSBC・メリル・バークレイズが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・ドイツ・GSが買い越し。
JP・三菱・クレディ・アムロが売り越し。
外資系等はサイゼリア(7581)、キムラユニティ(9368)、
クリレス(3387)、ディップ(2379)、ガリバー(7599)に注目。
テクニカル的にはキューピー(2809)、日触媒(4114)、カネカ(4118)、TAC(4319)、日新薬(4516)、ポケットC(8519)、ヤマト(9064)、福山運(9075)、前田建(1824)、日特建(1929)、IIJ(3774)、電通(4324)、東邦シス(4333)、沢井薬(4555)、オービック(4684)、アルバック(6728)、コーナン(7516)、日ユニシス(8056)、ヤマダ電(9831)が動兆。
10月19日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
東京株式市場は、堅調な展開を想定する
日経平均株価予想レンジは、18200ー18500を予想する。
週初19日に発表される7〜9月期の国内総生産(GDP)など集中して発表される中国の重要経済指標の内容に左右されることになりそうだ。
中国の景気動向については、減速傾向が事前に伝えられていることから、極端な悪化が示されない限り、株価への影響は限定的なのではないかとの見方。
さらに、米国企業の7〜9月期決算発表が本格化する。最近のは予想を下回るケースが多く、これが利上げ開始先送り観測に拍車を掛けているものの、個別企業の業績内容による株価への反応も注視したいところ。
国内3月期決算企業の7〜9月期業績発表を控えてやや不安定な動きも考えられる。業績修正発表や観測報道で大きく動く可能性もある。
個別企業の業績内容による株価への反応も注視したいところだ。
また、郵政グループ3社のうち2社の売り出し価格が決定することから、購入資金を手当てするための換金売り懸念もある。
一方では、10月30日の日銀金融政策決定会合における追加金融緩和「黒田バズーカ3」に対する期待感も根強い。特に銀行、証券、保険、その他金融、不動産などのセクターが注目されそうだ。
そして21日発表の訪日外国人旅行客も注目される。インバウンド消費に大きな影響がないと判断されれば、売り込まれた関連銘柄に対する買い戻しの動きが強まりそうだ。大筋合意したTPP(環太平洋経済連携協定)関連も、長期的なテーマとなって関連銘柄への物色が続きそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り820万株、買い710万株で、差し引き110万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、機械、通信、陸運、薬品、小売、REIT、化学、食品、鉄鋼など。
買いセクターに、水産、サービス、建設、食品、その他製品、繊維、小売、精密、銀行、証券、その他金融など。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴの日経平均先物は続伸した。12月物は前日比150円高の1万8365円で取引を終え、16日の大取終値を75円上回った。世界的な株高を背景に景気減速への懸念がやや和らぎ、米株とともに買われた。この日の12月物高値は1万8400円、安値は1万8195円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18365 ( +75 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18425 ( +135)
( )は大取所終値比
【休日TIMES】
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,215.97 +74.22
S&P500種 2,033.11 +9.25
ナスダック 4,886.688 +16.588
16日のNYダウ平均は続伸した。終値は前日比74ドル22セント高の1万7215ドル97セントと、8月19日以来およそ2カ月ぶりの高値を付けた。世界的な株高に加え、早期の米利上げ観測が後退していることが相場を支えた。
ただ、週末を控えて目先の利益確定を目的とした売りもあり上値は重かった。
16日はアジアや欧州の株価指数が軒並み上げた。投資家心理が好転し、米株式の買いを誘った。FRB幹部から早期の利上げ開始に慎重な発言が相次いだ。市場でも年内の利上げは難しいとの見方が強まっており、緩和的な金融政策が長引くことで市場に資金が流入しやすくなるとの思惑が引き続き相場を支えた。
ダウ平均は下げに転じる場面もあった。ダウ平均は週間ベースでも3週続けての上昇となるなど、このところ上げの勢いを強めてきた。2カ月ぶりの高値を回復して短期的な高値警戒感が浮上しているほか、週末とあって持ち高調整を目的とした売りも出やすかった。
朝方発表された9月の米鉱工業生産指数は2カ月連続で低下した。一方、10月の米消費者態度指数速報値(ミシガン大調べ)は市場予想よりも改善した。米経済指標の結果はまちまちだったとして、相場を方向付ける反応は限られた。
ナスダック指数は続伸し、前日比16.588ポイント高の4886.688で終えた。
業種別指数は全10業種のうち9業種が上昇した。「ヘルスケア」や「生活必需品」「一般消費財・サービス」などが上げた。一方、「資本財・サービス」が下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴの日経平均先物は続伸した。12月物は前日比150円高の1万8365円で取引を終え、16日の大取終値を75円上回った。世界的な株高を背景に景気減速への懸念がやや和らぎ、米株とともに買われた。この日の12月物高値は1万8400円、安値は1万8195円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18365 ( +75 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18425 ( +135)
( )は大取所終値比
【注目開示情報銘柄】
■戸田建設[1860]
4−9月期営業利益予想を従来の45億円から110億円に増額修正。国内工事の採算が改善し、完成工事総利益が増加したという。通期営業利益予想(100億円)を超過する見通しになったが、通期予想は据え置いた11月12日の決算発表時に公表するとしている。16日終値は565円(▲18)。
■明治海運[9115]
4−9月期営業利益が前年同期比42%増の19億5000万円になったと発表。従来予想は同12.7%減の12億円だった。為替が想定より円安で推移したことに加え、費用の削減が寄与した。通期予想は据え置いた。16日終値は512円(△4)。
■電通国際情報サービス[4812]
4−9月期営業利益予想を従来の10億4500万円から17億6300万円に増額修正。金融ソリューションやビジネスソリューションの売上高が計画を上回った。通期予想は据え置いた。16日終値は1749円(△43)。
■関西スーパ [9919]
が10月17日(15:00)に業績修正を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益を従来予想の4.7億円の黒字→7.9億円の黒字(前年同期は4.8億円の赤字)に68.1%上方修正したなお、通期の経常利益は従来予想の17.8億円(前期は2.5億円)を据え置いた。16日終値は822円(△3)。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
前半と後半で基調が変わったが、週を通してはやや軟調な展開。NY原油先物の下落を受けた関連銘柄の下落から、連休明け13日は大幅安となった
週後半では、早期の利上げは困難との見方が強まったことや、国内や欧州でも追加緩和への期待が高まったことなどから、週後半にかけては値を戻す動きとなった。日経平均は週間では約146円の下落、週足では陰線を形成した。
来週は堅調な展開を予想する。3月決算企業の上期業績発表がスタートする。特に先陣を切る安川電機(20日)や日本電産(21日)などの業績発表を受けた株価の動向は、この先の決算発表が期待を高める材料となるか、それとも警戒を強める材料となるかを占う意味で注目を集めよう。
【銘柄フラッシュ】上場2日目のAppBankが急伸し三井不動産は反発
16日は、横浜市の大規模マンションが傾いている件に関し、日立ハイテクノロジーズ<8036>(東1)が杭工事を一次下請として請け負い一部不具合が発生したと発表したため、朝方に3.9%安となり大引けは1.1%安。グループ会社が二次下請けとして関わった旭化成<3407>(東1)は朝方の2.7%安を下値に切り返して大引けは0.7%高と反発し、施工主の三井住友建設<1821>(東1)は2.9%安。グループ会社がマンションを販売した三井不動産<8801>(東1)は1.7%高となった。
TASAKI<7968>(東1)が政府観光局による「訪日外客数」発表接近や銀座の百貨店内での出店、10月期末配当への期待などで13.5%高となり、片倉オートアグリ<4031>(東1)はTPP(環太平洋経済連携協定)による国内農業振興策への期待などが再燃して7.2%高。任天堂<7974>(東1)は米グーグルなどとともに米ゲーム企業に出資することなどが注目されて4.0%高と戻り高値を更新。綿半ホールディングス<3199>(東2)は業績予想の大幅増額などが好感されて5.4%高となり、富士通コンポーネント<6719>(東2)は業績予想の増額などが好感されて17.4%ストップ高。
上場2日目のAppBank(アップバンク)<6177>(東マ・売買単位100株)は500円高ストップ高の23.3%高となり、モバイルファクトリー<3912>(東マ)は業績拡大の観測報道などが好感されて朝方からストップ高の22.6%高を継続。地盤ネットHD<6072>(東マ)は横浜でマンションが傾いた件などが連想買いを招き15.1%高。日本メディカルネットコミュニケーションズ<3645>(東マ)は広島大発ベンチャーとの提携などが蒸し返されたようで9.7%高。フューチャーベンチャーキャピタル<8462>(JQS)は2件の地域振興投資事業有限責任組合の設立などが言われて後場一段高の13.6%高。太洋工業<6663>(JQS)は食品包装フィルム並みの薄さのプリント基板などが蒸し返されたようで19.4%高となった。
ASIAN STARは徳威国際発展有限公司が16日に新株予約権の行使を実施したと発表
ASIAN STAR<8946>(JQS)は16日、同社が平成25年10月21日に発行した第1回新株予約権について、割当先である徳威国際発展有限公司が同日付で新株予約権の行使を実施したと発表。
新株予約権の数は10個、新株予約権1個当たり50,000株。行使価額は1株当たり172円で、ASIAN STARの調達額は8,600万円となる。
【引け後のリリース】明治海運が為替差益などで業績予想を大幅に増額
■ホテル関連事業が3割占める異色の海運株でインバウンド相場も注目
明治海運<9115>(東1・売買単位100株)は16日の大引け後、2016年3月期・第2四半期の連結業績見通し(15年4〜9月)を全体に増額発表し、とりわけ経常利益の見通しは従来予想の4億円を31億円の見込みへと8倍近く増額した。為替差益と持分法による投資利益の計上が当初想定以上に見込まれることなどが要因。通期の見通しは変更しなかったが、大きく上ぶれる期待が出てきた。第2四半期決算の発表は10月30日を予定している。
同社は自動車船やタンカーなどの外航海運会社だが、連結売上高の33%近くをホテル関連事業部門が占め、14年6月には、かつてG7サミット(先進7カ国首脳会議)の会場になったザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパが稼働した。
16日の増額修正では、第2四半期の連結純利益は従来予想野10億円から20億円に引き上げた。通期の連結純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は期初の段階で23億円としているため、通期の業績見通しは増額不可避といってよさそうだ。
このところの株式市場では、訪日外国人観光客に関する話題やインバウンド相場で関連株人気が強まる局面で動き出すことが少なくなく、少々異色の海運株になる。
10月16日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=194円高、米株高や円安を好感、流動性期待を底流に続伸
【大引け概況】
16日の日経平均株価は続伸し、前日比194円90銭高の1万8291円80銭で終えた。
前日の米国株市場でNYダウが急反発した地合いを受け買いが先行した。米国では直近の経済指標から利上げ時期が来年にずれ込むとの見方が浮上、国内も日銀の金融緩和期待が根強く、流動性期待が再燃した。
外国為替市場で円相場が円安方向に振れた。日本企業の輸出採算が改善するとして株式相場を押し上げる一因になった。
ただ、取引終了にかけては伸び悩んだ。一方的に買い上がるほど新規材料には乏しく、模様眺めムードがじわりと拡大。週末を前に買い持ち高をひとまず整理する動きも広がった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1937億円と低調だった。売買高は20億3195万株だった。
JPX日経インデックス400も続伸し、前日比144.19ポイント高の1万3494.06で終えた。東証株価指数(TOPIX)も続伸。終値は15.12ポイント高の1505.84だった。
東証1部の値上がり銘柄数は全体の50%にあたる949。値下がりは826、変わらずは126銘柄だった。
個別ではトヨタや日立、ソニーが上昇。メガバンクの三菱UFJも上げ、菱地所など不動産株にも値上がりする銘柄が目立った。傾いたマンションの問題で前日に急落した旭化成は上昇。売り先行も持ち直した。シャープや九州電も上げた。TASAKIが急騰、スター精密、ネクストなどの上昇も目立った。一方、ユニーGHDと統合を発表したファミリーMは大幅安。村田製や日電産、セブン&アイ、アインファーマも売りに押された。
東証2部株価指数も続伸した。大引けの2部指数は、前日比1.07ポイント高の4621.22となった。
個別銘柄では富士通コンがストップ高。FDK、綿半HD、ラオックス、土木管理が買われた。半面、象印と朝日インテク、プラズマ、日抵抗器、技研製作所、北日本紡績が下げた。
新興株続伸 利益確定売りで伸び悩み
日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比5円03銭高い2545円05銭だった。日経平均株価が続伸する中で、投資家心理が改善。新興企業株にも買いが入った。ジャスダック市場の売買代金は概算で416億円、売買高は7822万株だった。
個別銘柄ではガーラ、太洋工業がストップ高。メッセージやDガレージ、日ダイナミクが上昇した。半面、レイ、エイジス、セプテニHD、クルーズ、田中化研は下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比1.27ポイント高い803.71だった。個別銘柄では、モバファク、AppBankがストップ高。ジグソー、モルフォ、地盤ネットHD、PCIHDが上昇した。FFRI、アイリッジ、ベステラ、そーせい、WSCOPEが下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,291.80
194.90
日経平均先物
18,290.00
190.00
TOPIX
1,505.84
15.12
TOPIX先物
1,502.50
12.00
東証2部指数
4,621.22
1.07
JASDAQ
2,545.05
5.03
マザーズ
803.71
1.27
出来高
東証1部
2031950
2193793
東証2部
77210
14784
10月16日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=金利敏感株など中心に大幅続伸
【前引け概況】
■日経平均 18,343.31(+246.41)
■日経平均先物 18,340(+240)
■東証1部出来高 10.46億株
■東証1部売買代金 1.05兆円
■TOPIX 1,510.71(+19.99)
■マザーズ指数 803.85(+1.41)
■日経JQ 2,543.23(+3.21)
■騰落 上昇1,234/下落528
16日午前の日経平均株価は続伸し、前日比246円41銭高の1万8343円31銭で前場を終えた。米利上げが後ずれするとの見方が強まり、15日の米国株式相場が上昇。投資家心理が改善し、運用リスクを取る動きが広がった。東証1部の6割超が上昇した。
追加緩和が行われるとの見通しから不動産やノンバンクなど金利敏感株が物色され全体相場を押し上げている。中国・上海株市場が政府当局の経済刺激策への期待を背景に続伸していることも、プラスに働いている。
ヤマハなど環太平洋経済連携協定(TPP)の恩恵を受けると期待される銘柄も物色された。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆502億円、売買高は10億4676万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1234、値下がりは528、変わらずは134だった。
個別では日経平均への影響が大きい値がさのファナックやファストリが上昇。トヨタが買われ、任天堂が大幅高。金融の三菱UFJや、不動産の菱地所が上げた。旭化成は売り先行も上昇に転じて前引けを迎えた。アジア投資が値を飛ばし、アイフル、ケネディクスなど物色人気となっている。一方、コーセーが急落、SUMCO、ディップなども安い。ユニーGHDとの経営統合を発表したファミリーMが下落。村田製や大林組も下げた。
東証2部株価指数も続伸。ラオックスや象印が上げ、ADプラズマと技研製が下げた。
新興株前引け、リスク取る動きが広がる
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日に比べ3円21銭高い2543円23銭となった。運用リスクを積極的に取る動きが広がり、新興企業株にも買いが向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で202億円、売買高は4531万株。個別銘柄ではガーラ、太洋工業がストップ高。いちごHDやDガレージ、FVC、スマートバリュー、ネプロが上昇した。半面、レイ、クルーズ、田中化研、セプテニHD、シード平和が下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比1.41ポイント高い803.85だった。個別銘柄ではモバファク、AppBankがストップ高。ジグソー、PCIHD、ミクシィが上昇した。一方で、ベステラ、PCNET、アイリッジ、FFRI、ACCESS、モルフォは下落した。
旭化成は大規模マンションが傾いた問題受け11%安で始まるが持ち直す
昨日ストップ安の三井住友建設は急反発
旭化成<3407>(東1・売買単位千株)は11%安の812.7円(105.0円安)で始まり、9時30分にかけてはこれを安値に848.0円(69.7円安)前後まで持ち直している。横浜市の大規模マンションが傾いている問題に関し、子会社の旭化成建材が杭(くい)に関するデータの転用などを行っていたと伝えられた。
マンションが傾いている件については昨14日に伝えられ、施工した三井住友建設<1821>(東1)が一時ストップ安の109円まで急落したが、本日は136円(27円高)まで上げて急反発となっている。
エランが11月9日からの東証1部昇格など好感して戻り高値
医療・介護関連用品のエラン<6099>(東マ・売買単位100株)は10時を過ぎて10.5%高の1330円(126円高)前後で推移し、8月20日以来の1300円台回復となっている。昨14日の取引終了後、東証が11月9日の売買から東証1部銘柄に指定すると発表。同社は株式の流通性向上などを目的に10月29日から11月6日の間に30万株の立会い外分売を行うと発表した。今12月期は最高益を更新する見通しで、株価水準はPER28倍前後。類似銘柄とされる日本ケアサプライ<2393>(東2)の同20倍台前半との比較では割高だが、患者や入所者が「手ぶら」でも入院・入所できるように身の回りの品や衣類、タオル類をセットでレンタルするシステムに新規軸があり、期待値が込められていると見ることもできる。
京写は安値更新も指標に割安感台頭で押し目買い入る
京写<6837>(JQ・1000株単位)は8円安の433円と7月9日の440円を下回って年初来安値を更新している。業績の下方修正で年初来高値849円(8月11日)から下げているものだが、短期筋の投げはほぼ一巡、下方修正でも1株利益40.4円、年8円配当と好いことから中期の押し目買いがみられ下げ幅は小さくなってきている。
トヨタ続伸、13週線抜けるかに関心強まる
トヨタ自動車<7203>(東1・100株単位)は111円高の7362円と続伸だが、今日の終値で週足の13週線(7542円)を上回って取引を終えることができるかどうかに注目が集まっている。上抜けば7月後半以来、ほぼ3カ月ぶりとなって買い転換することになるだけに期待が大きい。といっても、仮に13週線は抜いたとしても26週線(7930円)ははるか上にある。「26週線うんぬんは9月中間決算をみてからだ」(市場関係者)との見方のようである。
モバイルファクトリーが大幅増益の見込みになりストップ高
モバイルファクトリー<3912>(東マ・売買単位100株)は9時30分にかけてストップ高の1632円(300円高)に達し、値上がり率22.5%で東証マザーズ銘柄の1位となっている。2015年7〜9月期(第3四半期)の営業利益が4〜6月期比で約5割増えたようだ、と16日付の日本経済新聞が伝え、会社側も朝の東証IR開示を通じて「概ね報道された金額に近い業績を見込んでいる」などと発表。あらためて業績の好調さが注目された。8月24日以来の1600円台回復となり、テクニカル的には上げに弾みがついて1800円前後までは見込める展開になってきた。第3四半期決算の発表は10月22日の予定としたため、発表に向けて業績期待相場が高揚する可能性が出ている。
首相の少子化対策発言受けピジョンなど急伸し物色の裾野広がる様子
子供衣料などの西松屋チェーン<7545>(東1・売買単位100株)が1096円(47円高)まで上げ、ピジョン<7956>(東1・売買単位100株)は同じく3245円(155円高)、ユニ・チャーム<8113>(東1・売買単位100株)は2329.5円(81.5円高)など、育児関連株が軒並み動意を強めている。安倍首相が15日、「1億総活躍社会」の具体的な政策を企画立案する推進室の発足にあたり、「少子高齢化の現実から逃れず、克服していかなければ日本の輝ける時代を描いていくことはできないと職員を前に訓示した」(15日付ロイター通信)と伝えられ、関連株人気が再燃した。15日は「婚活」サイト運営のIBJ(6071・東1)などが動意づき、物色の裾野が順に広がる様子があるため、幼稚園運営のJPホールディングス<2749>(東1)などに注目する様子もある。
TASAKIは「訪日外客数」や10月期末配当が意識され値上がり率1位
TASAKI<7968>(東1・売買単位100株)は9時30分にかけて9%高の1870円(158円高)まで上げて戻り高値を更新し、値上がり率で東証1部銘柄の1位となっている。訪日観光客によるインバウンド消費の恩恵が注目される銘柄のひとつで、10月14日に「銀座三越」内の「TASAKI銀座三越店」のグランドオープンを発表。政府観光局による「訪日外客数」の発表が迫ってきたことなどが思惑視されている。また、10月決算のため10月期末配当が意識される頃合いでもある。業績は拡大の見込みで、株価はまだ出直りの初動期の印象がある。
マンションが傾き問題で旭化成は下げ渋り三井不動産は高い
旭化成<3407>(東1・売買単位千株)は777.7円(15.0円安)で始まり、続落だが昨日の125.0円安に比べると売り一巡の始まりになった。横浜市の大規模マンションが傾いた問題で同社グループの旭化成建材によるデータ偽装が取り沙汰され、まだ予断は許さないとの見方があるが、出来高を週間ベースで見ると今週は激増。同社株は経験則的に、下げ相場が続いた後に出来高が増加すると下げ止まる傾向があるとの見方がある。三井不動産<8801>(東1)は4%高、三井住友建設<1821>(東1)は3%安となっている。
綿半HDは業績予想の大幅増額など好感し上場来の高値
綿半ホールディングス<3199>(東2)は朝方に112%高の1048円(109円高)まで急伸し、10時にかけても1000円台で売買活況。2014年12月に上場して以来の高値を約2ヵ月ぶりに更新している。昨15日の取引終了後に業績予想の増額を発表し、2016年3月期の連結営業利益を従来予想値の4.3倍に、純利益は同じく2.9倍に引き上げたことなどが好感されている。増額後の予想1株利益は127.8円のため株価水準はPER8倍前後になり、たとえばコーナン商事(7516・東1)の9倍前後などとの比較では割安になる。
10月16日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、じり高。前日比199円高
■日経平均株価 18296.52(+199.62)
■日経平均先物 18,300(+200)
■TOPIX先物 1,507.50(+17.00)
■日経JQ 2,541.43(+1.41)
■マザーズ指数808.02(+5.58)
■騰落 上昇1,207/下落555
16日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比203 93円高の18300.83円。米国の利上げ時期が後ずれするとの観測が強まり、15日の米国株式相場が上昇。投資家心理が強気に傾き、運用リスクを取る動きが広がった。
10時時点の日経平均は前日比199.62円高の18296.52円で推移している。
18300円台半ばまで水準を切り上げ、上げ幅を250円近くまで拡大する場面があった。
節目とみられていた1万8300円を上回る状態が続き、相場の勢いが思いのほか強いとの見方が浮上。買い戻しや株式の持ち高を改めて積み増す動きを誘い、水準を切り上げた。JPX
日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も堅調に推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5583億円、売買高は5億7603万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の63%にあたる1207。値下がりは555、変わらずは133銘柄だった。
規模別株価指数では大型株が相対的に強い。全業種が上昇しているなか、不動産、その他金融、倉庫、医薬品、電気・ガスが強い
個別では、輸出関連のトヨタやマツダ、日立が上昇。シャープのほか、不動産の菱地所も上げている。ユニチャームや旭化成は上昇に転じた。一方、JTや村田製、ファナックは下落。JFEなど鉄鋼の一角も下げている。
東証2部株価指数は続伸している。ラオックスや朝日インテクが上げ、ADプラズマや技研製が下げた。
<兜町カタリスト>
「奥深く」
ストラテジスト馬渕氏とのミーティング。
話題は「マクロとミクロ、短期筋と長期筋」。
↓
マクロ的な材料で、日本株全体(先物や大型株のバスケット)を売り買いする外国人短期筋。
日本初ではなく海外発の悪材料が多いこともあって、様子見気分が強い。
日銀の追加緩和を「ネタ」にした仕掛け売買があっても、それ以上の積極姿勢は見出しにくい。
一方、ミクロ的な材料、つまり個別企業に着目する長期筋。
マクロ的な金融政策には関心が薄い。
こうした長期筋は、日本の企業収益が増益基調にあり、個別にはより魅力的な企業が多いことに注目している。
引き続き日本の経営の変化(スチュワードシップコード、コーポレートガバナンスコードなどの効果)や、
GPIFがJPX400をベンチマークにした投資、あるいはESG投資などを進める動きに、関心がある。
留任した塩崎厚労相氏はGPIFの株式投資は、株式相場全体の押し上げを狙ったものではなく、
個別企業の新陳代謝をうながすものだ、と過去に発言しており、
この点でも、マクロよりミクロに期待する長期投資家の日本株への投資安心感を醸成している。
こうした短期筋対長期筋の図式は、まず短期筋が大型株を売買することでTOPIXが振り回され、
大型株指数÷小型株指数の上下とTOPIXの動きが短期的には似ている点に表れる。
一方、大型株指数÷小型株指数の数値が低下傾向を強めている。
これは最近の世界市場の波乱で、短期筋が日本株を投げたことと、
長期筋が有望な小型株を、コツコツと拾っていることが表れている。
加えて市場関係者岡本氏のコメント。
「相場で最も身につけたい得意技。
それは自分の都合ではなく相場の都合に合わせること。
相場のトレンド、流れに合わせること。
読売新聞社「近世名力士伝」で描かれた江戸時代の力士剣山。
あるとき、力士たちの前で「力士というものは、得意技がないと見られるのが真の名人だ」といったところ、
力士の1人が、「いや、得意技があるものこそ、名人ではないか」と反発した。
すると剣山は「それは間違えている。もし得意技を覚えられてしまえば、相手に裏をかかれよう。
得意技を悟らせないよう、その場その場に、もっとも合理的な技を用いてこそ、名人というべきだ」といったという。
相場は意外と常識的で分かりやすい。
誰隔てなくチャートを見せてくれる。
チャートは現実です。
現実は予測ではなく、現実。
誰もが共有できるもの。
常に自分の都合でなく、相場の都合を優先。
どちらも奥が深い。
奥深さでは新古今の三夕の和歌だろうか。
「寂しさはその色としもなかりけりまき立つ山の秋の夕暮れ」(寂蓮)。
「心なき身にもあはれは知られけり鴫(しぎ)立つ沢の秋の夕暮れ」(西行)。
「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」(藤原定家)。
スケジュールを見てみると・・・
16日(金)米鉱工業生産、米韓首脳会談
19日(月)BBレシオ、日銀支店長会議、中国7〜9月期GDP他経済指標
20日(火)コンビニ売上高、米住宅着工件数
21日(水)貿易収支、9月訪日外国人客
22日(木)米中古住宅販売、ECB理事会
23日(金)気象庁3か月予報、タイ休場
10月16日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
16日の東京株式市場は、買い一巡後、週末でもあり、様子見の動きとなりそう。
日経平均株価予想レンジは、1万8000円−1万8400円を予想する。
昨日は3日ぶりに反発し、日経平均株価は終値ベースで1万8000円台を回復した。5日移動平均線(15日時点で1万8160円)を意識する展開となりそう。同線を終値ベースで上回ることがポイントになるとみられる。
下値での底堅さをみせる格好となったが、上値を追う要因には乏しいうえ週末要因も重なることから、もみ合いとなることも想定される。
物色面では材料難のなか、久々のIPOとなったアップバンクが非常に強い動きとなったことから、新興市場を中心に中小型株の動向に注目しておきたい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り790万株、買い900万株で、差し引き110万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、銀行、機械、小売、薬品、電機、食品、自動車など。
買いセクターに、水産、通信、サービス、その他製品、電機、自動車、薬品、小売、情報通信、精密、輸送用機器、証券、その他金融など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,141.75 +217.00
S&P500種 2,023.86 +29.62
ナスダック 4,870.100 +87.252
15日のNYダウ平均は前日比217ドル高い1万7141ドル75セントと8月19日以来、ほぼ2カ月ぶりの高値で終え、3営業日ぶりに反発した。
朝方発表された9月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%下落。NY連銀の10月製造業景気指数はマイナス11.36、フィラデルフィア連銀の景気指数もマイナス4.5でいずれも市場予想ほど回復しなかった。一方、週間の新規失業保険申請件数は減少し、市場予想を下回った。
前日発表の9月の米卸売物価指数(PPI)や米小売売上高が低調だったことや、FRBが米地区連銀経済報告(ベージュブック)で製造業の景気判断を引き下げたこともあり、FRBが利上げを急がないとの見方が改めて意識された。世界各国の株式相場が堅調に推移したことを好感した買いもあった。今週に入って決算を発表した大手金融株などへの買いが目立った。
ナスダック指数は同87.252ポイント高の4870.100と9月17日以来、ほぼ1カ月ぶりの高値で終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は29.62ポイント高い2023.86と、8月20日以来の高値だった。
業種別S&P500種株価指数では、「金融」や「ヘルスケア」など全10業種が上昇した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴの日経平均先物は急反発。12月物は前日比500円高の1万8215円で取引を終えた。15日の大取終値を115円上回った。米景気の減速で利上げが遠のいたとの観測から米株式相場が上昇、日経平均先物もつれ高となった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18215 ( +115)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18280 ( +180)
( )は大取所終値比
【予定】
■16(金)
【国内】
《決算発表》
ゲンダイAG、ブロンコB、サダマツ、ハウスリート
【海外】
米韓首脳会談(ワシントン)
ユーロ圏9月消費者物価(18:00)
米9月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(23:00)
米8月対米証券投資(17日5:00)
《決算発表》
GE
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
きょうは海外中心にネガティブ材料も散見されるなかで反発し、1万8000円台回復としっかりの動きとなった。今週は前半の動きが非常に弱かっただけに警戒感も強まったが、基本的には来週からの3月決算企業の2Q決算や、月末の日銀物価展望を前にトレンドも出づらい局面。売りに傾いた分を修正する動きが本日出たということであろう。
明日は、5日移動平均線(15日時点で1万8160円)を意識する展開となりそう。同線を終値ベースで上回ることがポイントになるとみられる。
日経平均株価が2日の高値(1万7775円77銭)と5日の安値(1万7869円74銭)との間にあいた「マド」を埋めたことで、売り一巡感が出て「買いが優勢となった」(中堅証券)との声も聞かれた。国内は材料が非常に少なく、海外市場の動向に影響されやすい相場となりそうだ。
物色面では材料難のなか、久々のIPOとなったアップバンクが非常に強い動きとなったことから、新興市場を中心に中小型株の動向に注目しておきたい。
【引け後のリリース】
綿半ホールディングスは第2四半期、通期業績予想を上方修正
■ホームセンター事業、建設事業ともに好調
綿半ホールディングス<3199>(東2)は15日、3月期第2四半期、通期業績予想の上方修正を発表した。
第2四半期連結業績累計(15年4月〜9月)予想の売上高は、前回予想(5月14日)を12億8000万円上回る426億7300万円(前回予想比3.1%増)、営業利益は5億7900万円上回る7億8100万円(同3.9倍)、経常利益は6億1200万円上回る8億9200万円(同2.2倍)、四半期純利益は4億300万円上回る5億9500万円(同3.1倍)と大幅な上方修正により増収増益を見込む。
ホームセンター事業では、4月から5月の好天により飲料や園芸用品が好調に推移し、その後の天候不順で季節商品などに一時的な低迷が見られたが、9月からの冷え込みにより秋物関連商品が好調な滑り出しとなり、総じて堅調に推移した。利益面では、食品のロス率改善などの原価低減策が奏功し、利益率が改善された。
また、建設事業では、前期より繰越されている自走式立体駐車場建設での大型工事物件の施工が順調に進捗し、売上高が増加しているほか、建築鉄骨を中心に比較的利益率のよい物件が上期に集中し、利益を押し上げている。
上期業績の好調に伴い、通期の連結業績も上方修正し、売上高は、前回予想を6億6700万円上回る887億6800万円(前回予想比0.8%増)、営業利益は2億5100万円上回る13億8300万円(同22.2%増)、経常利益は2億8400万円上回る15億3700万円(同22.7%増)、純利益は1億1200万円上回る12億6000万円(同9.8%増)と上方修正により、増収増益を見込む。
パイオニアがモーターショーで開発中の先進技術を紹介
パイオニア<6773>(東1・売買単位100株)は15日、「東京モーターショー 2015」(10月30日(金)〜11月8日(日)、東京ビッグサイト)での出展概要を発表し、自動運転社会に向けて同社が開発を進めているさまざまな先進技術をご紹介するとした。
開発中の走行空間センサー「3D−LiDAR」や「AR HUD(ヘッドアップディスプレイ)ユニット」、ビッグデータを活用したさまざまなテレマティクスサービスを提案・展示。また、有機EL照明の車用途提案やインフォメーションボードに使用できるシースループロジェクションなども展示する。
株価は10月13日に326円まで上げて2014年9月以来の高値に進み、15日の終値は318円(3円高)。いぜん年初来の高値圏で強い展開となっている。このところは自動運転技術に関する他社の発表にも感応することがあり、モーターショーを機に一段高の可能性がなきにしもあらずといえる。
ラクーンは未定としていた期末配当予想を3円とすることを発表
■実質73銭の増配
ラクーン<3031>(東マ)は15日引け後、未定としていた期末配当予想を3円とすることを発表した。
15年8月末に1対3の株式分割を実施している。分割前の前期の実績は6円80銭であったので、1対3の分割が行われたと仮定すると1株当たりの配当は2円27銭となるため、今期の配当3円は、実質73銭の増配といえる。
スターティアラボはAR制作ソフト「COCOAR」に、顧客の特性や状況がログ解析により検証することができる機能を追加
■より顧客の特性と状況の検証が可能となる
スターティア<3393>(東1)の子会社、スターティアラボは、AR(拡張現実)制作ソフト「COCOAR(ココアル)」で、マーケティング分析ツールとして、顧客の特性や状況がログ解析により検証することができる機能を追加し、10月16日(金)から開始する。
「COCOAR」とは、企業向けのAR制作ソフトである。紙媒体に任意の画像をマーカーとして設定し、スマートフォンアプリである「COCOAR2アプリ」経由でマーカーをかざすと、動画や3Dコンテンツを表示・閲覧することができる。
従来は「COCOAR2アプリ」が利用された「日時」と「回数」のログが取得できたが、今回新たに「生年」「性別」「利用した場所」のログを取得できるため、より顧客の特性と状況の検証が可能となる。
具体的には「配布したチラシはどんな年齢・性別に魅力的なのか」「全国で配布している冊子だが、よく見られている地域はどこなのか」などをリサーチし、印刷物の企画や配布場所の見直しを行い、PDCA(Plan、Do、Check、Act)サイクルを回すことに貢献する。
「COCOAR」は、印刷業界やWEB制作会社から「話題性」「見た目の面白さ」を目的として導入されている傾向があったが、今後は紙とWEB繋いで新しい「マーケティング分析ツール」という位置付けでもニーズが増えると思われる。
また、取得したログデータを元に、同じマーカーでも、顧客が利用する場所によって、表示するARコンテンツを変える。例えば、東京ではAというAR、大阪ではBのARを表示することで、配信のすみ分けが行えるよう検討していく予定である。
【銘柄フラッシュ】
三井住友建設が急反発し新規上場のAppBankは大幅高
15日は、TOPIXコア30採用銘柄を買う動きがあるとされてソニー<6758>(東1)が1.7%高、武田薬品工業<4502>(東1)は2.9%高、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は1.3%高など、値上がり率は小さいが軒並み後場一段高となり、こうした買いっぷりは海外資金が舞い戻ってきた可能性があるとの観測。一方で、ヤマダ電機<9831>(東1)はメリルリンチ日本証券が目標株価を395円から590円に引き上げたと伝えられて5.9%高となり、約5ヵ月ぶりに年初来の高値を更新し2011年以来の高値となった。
ボルテージ<3639>(東1)はスマートフォン向けコンテンツ好調とされて11.6%高と出直りを強め、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>(東1)が業績予想の増額などを好感して16.9%高と急伸、ネオス<3627>(東1)も昨日発表の四半期決算などが好感されて6.7%高。パラカ<4809>(東1)は訪日客の増加にともなう宿泊施設の拡充政策が駐車場運営のも追い風との見方あり6.6%高。
昨日一時ストップ安の三井住友建設<1821>(東1)が23.8%高の急反発となり、横浜市の大規模マンションの一部が傾いた件を嫌う売りは旭化成<3407>(東1)に向かって13.6%安。一方、防振ゴムのデータ不正が出た東洋ゴム工業<5105>(東1)は昨日急落したこともあり3.2%高と反発。
新規上場のAppBank(アップバンク)<6177>(東マ・売買単位100株)は買い気配をセリ上げて10時26分に公開価格1200円を46%上回る1750円で売買が成立し初値を形成。後場2150円まで上げ、終値は2150円。スマートフォン向け人気ゲームの攻略サイトなど、人気アプリの紹介サイトなどを運営。
エラン<6099>(東マ)は東証1部昇格などが好感されて16.9%高と急伸し、モルフォ<3653>(東マ)は引き続き画像処理装置が韓国サムスン電子のスマートフォンに採用を材料に15.0%高と戻り高値を更新。アイリッジ<3917>(東マ)はネット情報と実店舗の相互連携を促進する「O2O」(オンライン・トゥー・オフライン)用アプリなどが言われて5.3%高と戻り高値を4日連続更新。プロパスト<3236>(JQS)は第1四半期決算などが好感されて32.3%ストップ高。田中化学研究所<4080>(JQS)はトヨタが脱エンジン車戦略と伝えられ電池の需要拡大などが期待されて10.1%高となった。
10月15日 相場概況(大引け)
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日経平均株価(大引け)=大引け、3日ぶり反発 調整一巡で押し目買い、アジア株高追い風
【大引け概況】
15日の日経平均株価は3日ぶりに反発した。終値は前日比205円90銭高の1万8096円90銭だった。前日までの続落で3%近く下げをみせており、下値では値ごろ感からの押し目買いや買い戻しが入り、開始30分過ぎにはプラス圏に浮上する展開になった。短期的な調整が一巡したとの見方が浮上した。中国・上海株をはじめアジア株市場が総じて堅調に推移したことなどから、買い安心感が広がったのも追い風となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発した。
ただ、上昇の勢いが持続するとの見方は限定的だ。「日米の企業決算を見極めるまで、相場の方向感は出にくい」との声が多く聞かれる。
商いは盛り上がりを欠いた。東証1部の売買代金は概算で2兆1763億円、売買高は21億7978万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1609と全体の85%を占めた。値下がりは223、変わらずは68だった。
個別では、三住建設が大きく買い戻された。トヨタや富士重が上昇。NTTやKDDIなど大手通信株も買われた。ヤマダ電機も商いを伴い上昇。TOWAが大幅高で、宮越HDも値を飛ばした。武田やアステラスなど医薬品株も総じて堅調に推移した。
一方、旭化成は下落。キッコマンやアサヒ、ヤクルトなど食品株は値下がりが目立った。
モバクリ、サンデンHDも大幅安。シャープ値を下げ、パル、ドトール、日レスなどの下落も目立った。
東証2部株価指数は反発した。大引けの2部指数は、前日比21.70ポイント高の4620.15となった。個別銘柄ではインタートレ、森尾電、ラオックス、象印が上げ、半面、Jトラスト、アトムホクリヨウ、稀元素、アイレップが下げた。
新興株前引け、ジャスダック反発 アップバンクは公開価格上回る
日経ジャスダック平均株価は反発した。大引けは前日比6円69銭高の2540円2銭だった。新興市場でも主力銘柄を中心に買いが優勢となった。午後に入り買い意欲が強まり、ジャスダック平均は上げ幅を拡大し、この日の高値圏で売買を終了した。
リチウム電池関連や情報セキュリティー関連の一角が買われた。市場では、「2015年4〜9月期の決算発表が本格化するまでしばらく時間があるとして、(業績の選別ではなく)テーマ物色の流れが強まりやすい」との指摘があった。
前日に横浜市のマンション工事を巡り、需要が高まるとして物色された地盤HDなど前日に上昇していた銘柄には売りが目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で395億円、売買高は7728万株。個別銘柄ではプロパストがストップ高。クルーズ、J・エスコムHD、レイ、田中化研が上昇した。一方で福山コンサル、タケダ機械、太洋工業、メッセージ、アイサンテク、サン電子が下落した。
東証マザーズ指数は反発。大引けは前日比5.73ポイント高の802.44だった。個別銘柄ではエラン、モルフォ、ファーストコーポ、アイリッジ、ジグソー、モルフォなどが上昇した。12時に株式分割などを発表した1stコーポは大幅高となった。半面、ベステラ、マルマエ、メタップス、STUDIOUS、テラスカイ、サイバダインが下げた。
きょう新規上場したアップバンクは買い気配で始まり、10時26分に公募・売り出し価格(公開価格、1200円)を550円(46%)上回る1750円で初値を付けた。初値を付けてからの値動きの良さに着目した買いが入り、午後には一段高となった。結局、ストップ高の2150円で上場初日の取引を終えた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,096.90
205.90
日経平均先物
18,100.00
160.00
TOPIX
1,490.72
19.89
TOPIX先物
1,490.50
15.50
東証2部指数
4,620.15
21.70
JASDAQ
2,540.02
6.69
マザーズ
802.44
5.73
出来高
東証1部
2179780
2176389
東証2部
81980
15317
◇━━━後場編:「アフターランチ」━━━◇
「また買いたいと思う株式」
昨夕。
銀座のケネディハウスで開催されたヒビノ(2469)のIRセッション。
完全に満席だった。
どんな案件でも実現してしまう映像と音響のヒビノ。
しかし、当初はコンサートでの映像は冷ややかに否定されていたという。
今では主流のコンサートの映像だが、たぶん世界で始めて導入したのは同社だった。
そして東京モーターショー。
試行錯誤で乗り切った初回から、回を重ねる度に映像技術をいた。
結果「どんな案件でも実現してしまう会社」と評判が高まる
その後4大ドーム完成によるコンサートの大規模化で映像演出のニーズが拡大。
「B’zドームツアー」をきっかけにコンサート映像に対する風向きが転換し今や当たり前。
コンサートは聴きに行くから「見に行く」時代へとなった。
同社の強みは映像製品開発・製造部門を持つ強み→現場ニーズへの迅速なフィードバック。
「ハードの熟知なくしてソフトは使いこなせない。
ソフトに応えるため、ハードの深い理解が必要」。
これは意外な印象だが、まさにその通り。
今後は、スポーツ系イベントにも注力していくという。
今起こっているのはコンサート会場の箱不足(需要に追い付かない)。
ということは、今後アーチストの海外展開も当然増えていこう。
それにしても・・・。
どんな景気でもファンはコンサートには行くもの。
つまり逆風に負けない業態と言えよう。
加えて東京五輪やインバウンド、大型テーマパークなどは追い風。
しかし「追い風だけではない。時代が追いついてきた」と日比野社長。
まさに「自らの努力で獲得した現在」なのだと思う。
「聞かせるLIVE」・「魅せるLIVE」・「売れるLIVE」。
言い換えれば「聞かせる機材と技量」・「魅せる機材と技巧」・「また行きたいと思うLIVE」。
たぶん証券市場に欠けているのはこの部分。
「買いたい株式」・「魅せる株式」・「売れる株式」。
「買いたい相場と技量」・「魅せる市場と技巧」・「また買いたいと思う株式」。
証券市場は遅れている。
興味深かったのは来場者。
第3部はコンサートだったが、皆30歳は若帰ったような印象。
60代の方が30代のように音楽を享受。
あるいはタイムスリップしていた。
この効果はすごかった。
10月15日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反発 調整一巡感で打診買い。朝安後切り返す
【前引け概況】
■日経平均株価 18,029.21(+138.21)
■日経平均先物 18,030(+90)
■TOPIX 1,483.88(+13.05)
■日経JQ 2,536.02(+2.69)
■マザーズ指数 801.48(+4.77)
■東証1部出来高 11.40億株
■東証1部売買代金 1.02兆円
■騰落 上昇1,497/下落285
15日午前の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比138円21銭高の1万8029円21銭で前場を終えた。前日の欧米株市場が総じて軟調だったことや為替が円高傾向に買われたこともあり、売りが先行して始まったが、その後は徐々に買いが優勢になりプラス圏に切り返した。前日までの2日間で日経平均は550円弱の下げをみせており、目先は突っ込み警戒からの買い戻しやリバウンド期待の押し目買いを呼びこんだ。医薬品や情報通信、紙パルプ、建設など内需株中心に買いが集まっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆214億円、売買高は11億4090万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1497と、全体の8割近くを占めた。値下がりは285、変わらずは115銘柄だった。
個別ではトヨタやファストリが上昇。三菱UFJとみずほFG、三井住友の三大銀グループがそろって上げた。前日大幅安となった三井住友建は大幅反発。熊谷組の値上がりが目立つ。
洋ゴムも買い戻し優勢。クリレスHDが大幅高した。
一方、旭化成が大幅下落し、前引けは前日比12.6%安の801円80銭と、9月29日に付けた年初来安値を更新した。横浜市のマンションが傾いた問題で子会社がデータ改ざんにかかわったと発表し、嫌気売りが広がった。マツダや日立も下げた。レナウン、モバクリ、サンデンHDの下げもきつい。
東証2部株価指数は反発した。前引けの2部指数は、前日比13.92ポイント高の4612.37となった。
個別銘柄ではタカトリ、インタートレ、オンリー、富フロンテック、ラオックス、象印が買われた。半面、ホクリヨウ、コメ兵、アトム、長大、土木管理試験所が下げた。
新興株前引け、ジャスダック反発 アップバンクは公開価格上回る
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比2円69銭高の2536円02銭だった。新興市場でも時価総額の大きな銘柄を中心に買いが優勢となった。リチウムイオン電池関連や情報セキュリティー関連などへの物色が目立った。市場では、「2015年4〜9月期の決算発表が本格化するまで、しばらく時間があることから、(業績での選別ではなく)テーマ物色の流れが強まりやすい」との声が聞かれた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で237億円、売買高は4754万株だった。
個別銘柄ではプロパスト、J・エスコムHD、エン・ジャパン、クルーズ、田中化研が上昇した。半面、太洋工業、ファンドクリG、福山コンサル、アイサンテク、サン電子、PCデポが下落した。前日に業績予想を下方修正した文教堂GHDは大幅安となった。
東証マザーズ指数は小幅反発。前引けは前日比4.77ポイント高い801.48だった。
個別銘柄ではエラン、モルフォ、アイリッジ、FFRI、マーケットエンタが上げた。11月9日付で上場市場を東証1部に変更するエランは24%高で前引けとなった。14日付の日本経済新聞朝刊が韓国で電池部材を増産すると伝えたWSCOPEも堅調に推移した。半面、メタップス、ジグソー、ベステラ、地盤ネットHD、ワイヤレスGが下落した。
きょう新規上場したアップバンクは買い気配で始まり、10時26分に公募・売り出し価格(公開価格、1200円)を550円(46%)上回る1750円で初値を付けた。
朝安のトヨタはFCVに注目して切り返す、足元は信用買残と中間決算に注視 朝安のトヨタはFCVに注目して切り返す、足元は信用買残と中間決算に注視
トヨタ自動車<7203>(東1・100株単位)朝方は前日まで2日連続安の地合いを受け継いで87円安の7101円まで下げたが、売り一巡後は燃料電池車の材料に注目して7272円(前日比84円高)と切り返した。「寄り後の安いところを拾った向きは約170円取れている。動きがついてきたので日計りの魅力も増してきた」(市場関係者)。一方、かなり先の話だが2050年までにガソリン等の化石燃料車をなくし、FCV(燃料電池車)を主流とする方針を前日打ちだした。現在、700台のFCVを2020年に3万台計画というFCV強化の方向性は今後も株価の下支えとなろう。ただ、足元では高水準の信用買残の行方と9月中間決算の行方が注視されている。
本日上場のAppBankは買い気配で公開価格の25%高
15日、新規上場となったAppBank(アップバンク)<6177>(東マ・売買単位100株)はスマートフォン向け人気ゲームの攻略サイトなど、人気アプリの紹介サイトなどを運営し、公開価格は1200円。取引開始から買い気配で始まり、9時50分現在も買い気配のまま公開価格の25%高の1500円で買い先行となっている。
2015年12月期の連結業績見通しは、売上高が前期比33.8%増の40.3億円、営業利益は同37.8%増の7.3億円、純利益は同26.8%増の4.2億円、1株利益は64.5円。
類似銘柄としてはベクター<2656>(JQS)、カヤック<3904>(東マ)などが挙げられ、AppBankの公開価格でのPER18倍台に対し、カヤックは50倍台、ベクターは黒字化したばかりのため数百倍。これらとの比較では割安感が強いといえる。
旭化成は大規模マンションが傾いた問題受け11%安で始まるが持ち直す
昨日ストップ安の三井住友建設は急反発
旭化成<3407>(東1・売買単位千株)は11%安の812.7円(105.0円安)で始まり、9時30分にかけてはこれを安値に848.0円(69.7円安)前後まで持ち直している。横浜市の大規模マンションが傾いている問題に関し、子会社の旭化成建材が杭(くい)に関するデータの転用などを行っていたと伝えられた。
マンションが傾いている件については昨14日に伝えられ、施工した三井住友建設<1821>(東1)が一時ストップ安の109円まで急落したが、本日は136円(27円高)まで上げて急反発となっている。
エランが11月9日からの東証1部昇格など好感して戻り高値
医療・介護関連用品のエラン<6099>(東マ・売買単位100株)は10時を過ぎて10.5%高の1330円(126円高)前後で推移し、8月20日以来の1300円台回復となっている。昨14日の取引終了後、東証が11月9日の売買から東証1部銘柄に指定すると発表。同社は株式の流通性向上などを目的に10月29日から11月6日の間に30万株の立会い外分売を行うと発表した。今12月期は最高益を更新する見通しで、株価水準はPER28倍前後。類似銘柄とされる日本ケアサプライ<2393>(東2)の同20倍台前半との比較では割高だが、患者や入所者が「手ぶら」でも入院・入所できるように身の回りの品や衣類、タオル類をセットでレンタルするシステムに新規軸があり、期待値が込められていると見ることもできる。
10月15日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、上げ幅拡大 一時160円高、三井住友建設、ファストリが上げに転じる
■日経平均株価 17,980.41(+89.41)
■日経平均先物 17,980(+40)
■TOPIX先物 1,481.00(+6.00)
■騰落 上昇1,331/下落143
■日経JQ 2,531.22(-2.11)
■マザーズ指数 797.73(+1.02)
15日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比86円9銭安の1万7804円91銭。取引開始後の下げ幅は100円を超える場面がある。前日の米株安を背景に投資家心理が悪化し、運用リスクを避けるための売りが先行している。円高進行が重荷となり、トヨタなど輸出関連株の値下がりが目立っている。
その後は、前日までの2日間で約3%値下がりするなど、足元の下げが急だった反動で、押し目買いが広がっている。
10時時点の日経平均は前日比89.41円高の17980.41円で推移している。米国株安など外部環境の悪化を受けて東京市場は売り優勢で取引を開始。ただ、18000円割れなどから割安感などが意識されて押し目買いが入っている様子。また、一部市場関係者は「規模別株価指数で中小型株が強い。大台を割り込んだことで年金筋が買いを入れている」と指摘している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を広げている。GLOBEX(シカゴ先物取引システム)でS&P500種株価指数先物が上昇し、15日の米株式相場が反発するとの期待も相場を支えている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6031億円、売買高は7億1971万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の70%にあたる1331、値下がりは22%の423、変わらずは143だった。業種別では、医薬品、ゴム製品、鉄鋼、非鉄金属、サービス、証券がしっかり。一方、海運、食料品、化学、繊維製品がさえない。
個別は、トヨタやホンダが上げている。ファストリやソフトバンクも上昇に転じた。武田など医薬品株が引き続き高い。昨日ストップ安となった三井住友建設が前日比20%超の大幅反発となっている。一方、旭化成は年初来安値を更新。建設子会社による工事データの改ざんが明らかになったのがきっかけ。明治HDやキッコマンなど食品株の値下がりも目立つ。
東証2部株価指数は反発。ラオックスや象印が上げ、コメ兵やJトラストが下げている。
225先物はアムロ・GS・ソジェン・三菱・大和・SBIが買い越し。
ニューエッジ・野村・HSBC・JP・東海東京が売り越し。
TOPIX先物はソジェン・メリル・シティ・パリバ・ドイツが買い越し。
GS・JP・野村・みずほが売り越し。
外資系等はイオン(8267)、ヤマ発(7272)、地所(8802)、ガリバー(7599)、サカイ引越(9039)に注目。
テクニカル的にはライト工(1926)、古河機(5715)、日管財(9728)、クックパッド(2193)、カカクコム(2371)、ゲオ(2681)、シーラボ(4924)、福島工(6420)、ポケットC(8519)、SCSK(9719)、科研(4521)が動兆。
<兜町カタリスト>
「えげれす」
日経平均は大幅続落。
火曜水曜で547円(3%)下落。
10月2日以来の以来の18000円割れ。
下への「幻」となっていた10月SQ値18137円も現実化。
○○●で2勝1敗となった。
ようやく浮上していた25日線17966円も割った。
10月月足陽線基準17722円がかろうじて残っていたというところ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス9.030%。
買い方はマイナス11.702%と再逆転。
空売り比率は40.2%までまた上昇。
日経平均採用銘柄のPERは14.40倍まで低下した。
イスラム暦の正月も関係なしとなったのだろうか。
9月の公募投信の残高3兆5714億円減少し93兆円になった。
株価の下落による運用損が4兆5571億円だから9857億円の資金は入っている。
それでも4か月連続での運用損と残高の減少。
5月末の102兆円からは約10兆円の目減りとなった。
因みに8月の運用損は5超6718億円。
9月の運用損と合計すれば10兆円で計算は合う。
過去追いの数字ながら投資マインドを萎縮させる現象の一つではある。
その株安の中日銀はETFを336億円購入した。
月曜は見送りだったが、さすがに昨日の相場では動かないわけにはいかなかったというところ。
9月29日以来今月初めての買いだが先月の317億円より19億円増加した。
今年年初からの買い入れは2兆5241億円で残りは4759億円。
336億円ずつ買えばあと14回ということになる。
一方で妖怪が成長を一時止めたのはETFの日経レバ(1570)。
野村アセットは日経レバ、日経インバ、日経ダブルインバースの3本の新規設定を停止した。
妖怪と言える日経レバの純資産は一時8000億円を越えた。
過去3か月で約3倍の急成長。
相場のボラを高めていることが背景とされる。
となると次は日経JPX400レバ(1470)が主役になるのかも知れない。
因みに東証は「S&P/JPX G1V1指数」を開発。
11月から算出を開始するという。
資産価値や期待成長率に応じて構成比率を決めるという。
また過去10年増配銘柄指数なども登場するという。
行き詰ればルールを変えるという習慣が伝染してきたのだろうか。
中国政府はロンドンで人民元建ての国債発行する準備に入ったとの報道。
中国本土・香港以外の海外市場での発行は初めてのこと。
習近平指導部が進める元の国際化の一環。
当然ながらIMFの準備通貨採用への準備なのだろう。
たたロンドンというのがどうも気にかかる。
日経では「英国の支持を固める思惑」との解釈。
そういえば原油決済にユーロを使う方向が登場したら欧州は南欧中心におかしくなった。
ドルの基軸通貨の地位を脅かすことはある意味タブーと考えれば、当然人民元もそういう対象になろうか。
一方で支配国の経済を富ませて搾取してきたのが英国の歴史でもある。
基軸通貨はポンドからドルに移ったが、この英国の伝統的な海外戦略がまだ生きているのかどうか。
二元的外交戦略の得意さは天下一品の英国。
今後の動きには留意だろう。
個別ではトヨタが2050年までにエンジンで走る自動車の販売ほぼゼロにする長期目標を発表した。
ハイブリッド車や燃料電池車の比率高めて新車の走行時のCo2排出量を9割減らすという。
自動車の開発競争の中心がエンジンから電池や制御ソフトなど「電化技術」に移行。
「産業構造にも影響も」という指摘も聞かれる。
エンジンで劣後した訳ではなくこの方向性を背景にマツダと提携したと考えればスッキリするのだろうか。
一方で東芝は地熱発電を拡大方向。
原発ではなくエネルギーはココにフォーカスするのだろう。
家電や半導体の東芝というより発電の方が社会的必要性は増加する。
面白いのはアメリカ原子力規制委員会の原発への姿勢。
沸騰水型軽水炉に「フィルタ付きベント装置」の設置義務付けを見送るという。
理由は「効果薄」。
例えコストがかかっても事故の際の排気設備は備えておいて欲しいというのが人情。
独仏スイスそして日本も備え付ける装置が必要ないという根拠は本当にあるのだろうか。
たぶんこれがアメリカの思考法なのだろう。
10月15日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
15日の東京株式市場は、寄り付きは弱含みのスタートだろう。
日経平均株価予想レンジは、17600ー18000を予想する。
昨日はの日経平均は終日軟調で18000円割れ25日線(17966円)もキープできずの弱い動きで、短期的には下振れも懸念される。投資家の姿勢が弱気に傾いているようだとの声。
寄り付きの初動は売りに押されやすいが、下落は限定的となる可能性がある。その後、落ち着きどころを探る展開で押し目買いも入ると考える。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1720万株、買い1010万株で、差し引き710万株の売り越し。売り越しは3営業日ぶり。
売りセクターに、機械、保険、不動産、情報通信、建設、精密、自動車、銀行、薬品など。
買いセクターに、食品、水産、サービス、薬品、電機、情報通信、銀行、建設など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,924.75 −157.14
S&P500種 1,994.24 −9.45
ナスダック 4,782.848 −13.761
14日のNYダウ平均の終値は前日比157ドル14セント安の1万6924ドル75セントと続落だった。2016年1月期通期の売上高見通しの引き下げなどを発表した小売り大手のウォルマート・ストアーズが急落。ウォルマート1銘柄でダウ平均を44ドル押し下げた。小売業界を取り巻く環境の厳しさが改めて意識された。同業のターゲットやホームセンターのホーム・デポなど小売関連銘柄全般に売りが広がった。ダウ平均の下げ幅は一時194ドルに達した。
米経済指標の相場への影響は限られた。9月の小売売上高で変動が大きい自動車・同部品を除く売上高は前月比で減少した。9月の卸売物価指数(PPI)は低下。米景気回復の鈍さが相場の重荷となる一方、インフレ圧力の弱さから緩和的な金融政策が続いて株価を支えるとの見方が相場を支えた。
ナスダック指数は同13.761ポイント安の4782.848で終えた。
業種別指数では全10種のうち「生活必需品」や「一般消費財・サービス」など8業種が下落。一方、「エネルギー」と「素材」は上昇した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前日比380円安の1万7715円で取引を終え、約2週間ぶりに1万8000円を割り込んだ。14日の大取終値を225円下回った。米株とともに売られた。この日の12月物安値は1万7660円、高値は1万8130円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
17715 ( -225)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
17780 ( -160)
( )は大取所終値比
【予定】
■15(木)
【国内】
9月首都圏新規マンション発売(13:00)
8月鉱工業生産確報値(13:30)
8月第三次産業活動指数(13:30)
《決算発表》
スーパーツール、プラズマ、日置電、サンヨーナゴヤ、暁飯島、鉄人化、セイヒョー、北の達人、PCNET、ウエルシアHD、SIAリート、雑貨屋BL、サムティレジ、コネクトHD、アクロディア、アサヒ陶、ベクトル、HKS、テイツー、東京衡機、アデランス、日本リテール、文教堂HD
《新規上場》
アップバンク
【海外】
豪9月失業率(9:30)
インドネシア9月貿易収支(13:00)
インドネシア中銀政策金利発表
韓国中銀政策金利発表
トルコ7月失業率(16:00)
EU首脳会議(〜16日)
米9月消費者物価指数(21:30)
米10月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米10月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
《決算発表》
U・S・バンコープ、ゴールドマン・サックス、シティグループ、シュルンベルジェ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は終日軟調で1万8000円割れ。25日線(17966円)もキープできずの弱い動きで、短期的には下振れも懸念される。投資家の姿勢が弱気に傾いているようだとの声。
ただし、きょうの下げに関しては、米インテルの決算軟調を受けた時間外の下落から、今晩の米国株軟調を見込んだ先回り売りも入っていると想定される。
あすは米国株が下げれば初動は売りに押されやすいが、先んじて下げている分、下落は限定的となる可能性がある。
【銘柄フラッシュ】 地盤ネットHDが急伸し好決算のアークスなども高い
14日は、新日本科学<2395>(東1)が引き続き持分会社の米国上場による特別利益などが材料視されて16.6%ストップ高となり、東証1部銘柄の値上がり率1位。東京エネシス<1945>(東1)は13日に発表した四半期決算に見方が分かれたが13.3%高と急伸し同2位。アークス<9948>(東1)も13日に発表した四半期決算などが好感されて6.7%高となり同じく値上がり率3位となった。
デジタルアーツ<2326>(東1)は1997年に神戸市で発生した連続児童殺傷事件に関連しそうなネット情報が言われて有害情報遮断フィルタリングソフトなどが材料視され5.4%高となり高値に接近。ゴールドウイン<8111>(東1)は引き続き人工のクモの糸「クモノス」のベンチャー企業スパイバーと共同製作した防寒ウェアなどが材料視されて4.2%高となり高値を更新。
地盤ネットHD<6072>(東マ)は石井啓一・新国交相が鬼怒川の堤防を5年で集中改修する方針を示したことや横浜のマンションが傾いたとの報道などが思惑視されて21.6%ストップ高となり、福山コンサルタント<9608>(JQS)も一時ストップ高となり14.5%高。サムシングホールディングス<1408>(JQG)は後場15%高まで上げて大引けは5.1%高。東映アニメーション<4816>(JQS)は東宝<9602>(東1)の好決算によって連想買いが波及したとの見方が言われ6.7%高となった。
【話題】IBJは自己株式の取得を実施
IBJ<6071>(東1)は14日、自己株式の取得および自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けを実施すると発表した。
同社は、機動的な資本政策の実行のため、本日14日の終値(最終特別気配を含む)1,311円で、10月15日午前8時45分の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において買付け委託を行う。
取得する株式の総数は普通株式30万株。株式の取得価格の総額は3億9330万円。取得結果は10月15日午前8時45分の取引終了後に公表する。
10月14日 相場概況(大引け)
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日経平均株価(大引け)=343円安、中国不安再燃で大幅続落。銀行株に売り膨らむ
【大引け概況】
14日の日経平均株価は大幅続落し、前日比343円74銭安の1万7891円00銭で終えた。
終値で心理的な節目となる1万8000円を割り込むのは2日以来約2週間ぶり。
前日の米国株市場でNYダウが8日ぶりに反落したこともあって、きょうの東京市場も売りがかさむ展開。中国CPIが事前の市場予想を下回り中国関連に売りが広がったほか、銀行や保険株など金融セクターも売られ、郵政の大型上場を資金確保のための控え換金売りが出ているとの指摘もあった。9月末から戻りの良かったメガバンクに売りが膨らんだのも、相場全体を押し下げる一因になった。
また、中国に加えドイツでもさえない経済指標の発表が続き、「中国をはじめとした世界の景気不安が払拭されず、景気敏感株を中心に売られやすい」展開となった。
JPX日経インデックス400は296.83ポイント安の1万3174.03、東証株価指数(TOPIX)は32.30ポイント安の1470.83とともに大幅続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4053億円。売買高は24億3433万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1678と全体の9割近くに迫り、値上がりは183、変わらずは39だった。
個別では、三井住友などメガバンクが売られ、2015年4〜9月期の連結営業利益が前年同期比27%減となったようだと伝わったニコンが大幅安。三住建設はストップ安となった。村田製、ファナック、伊藤忠といった中国関連銘柄も下げが目立った。素材関連では新日鉄住金やJFE、ゴム製品の浜ゴムや住友ゴ、洋ゴムも大きく下げた。
一方で内需株には逆行高するものもあった。新日本科学がストップ高、ファストリや島忠、ビックカメラなど買われた。吉野家HD、スクエニHD、大東建も上昇した。
東証2部株価指数は3日ぶりに反落した。個別銘柄では鉄人化、北日本紡績、ラオックス、コメ兵、宮入バル、日抵抗器が売られた。一方、土木管理試験所、郷鉄工所、技研製作所、富フロンテックが買われた。
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反落した。大引けは前日比11円81銭安の2533円33銭だった。日経平均株価が午後に一時下げ幅を400円に広げるなど、東証1部の主力銘柄が軟調に推移したことで投資家心理が悪化。新興市場でも売りが優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で414億円、売買高は7460万株。個別では、ファンドクリG、アイレックス、ムラキ、アクモス、クルーズ、アイサンテク、サン電子が下落した。前日に公募増資などを発表したPCデポは株式需給の悪化を懸念した売りに押された。一方で昭和真空、ハマイ、JALCO HD、SANTEC、創健社がストップ高で引け、田中化研、日ダイナミク、レイは上昇した。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落。大引けは前日比15.93ポイント安の796.71だった。個別では、ファーマF、NVC、MRT、アイリッジ、ミクシィ、アイビーシーが下落した。半面、エイティング、UBIC、AMBIT、ジグソー、ベステラ、DMPが上昇した。三井住友建の工事を巡る思惑で地盤解析を手掛ける地盤HDが制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,891.00
-343.74
日経平均先物
17,940.00
-270.00
TOPIX
1,470.83
-32.30
TOPIX先物
1,475.00
-28.00
東証2部指数
4,598.45
-40.18
JASDAQ
2,533.33
-11.81
マザーズ
796.71
-15.93
出来高
東証1部
2434330
2405323
東証2部
96860
16673
「サプライズ」
前場は軟調展開。
もっともよく見てみれば本家本元のNY株式は半値戻しを達成している。
S&P500指数は5月の2130ポイントから8月の1867ポイントまで下落。
しかし2000ポイントはキープして半値戻り状態。
上に傾けば全値戻しとなり大統領選挙前年の株高アノマリーは達成可能となる。
米企業の業績懸念というのも聞かれる。
確かに7〜9月期のSP500採用銘柄は前年同期比4.5%の減益見通し。
09年7〜9月以来6年ぶりの悪い水準。
しかしこのうちエネルギーセクターが65%減益の見通し。
エネルギーを除くと3%程度の増益見通しとなる。
シェールの影がアメリカ企業の業績を悪く見せているということだろうか。
需給に関しては国内でクジラ期待感が登場しはじめた。
国家公務員共済と地方公務員共済、そして私学事業団の3共済の運用資産は33兆円。
そのうち日本株への買い増し期待は2兆円と結構大きい。
また地方自治体の各種年金の合計は20兆円。
これらが日本株比率25%を目指すクジラとなるのだろう。
「1億総活躍=1億総投資」と揶揄する声も聞かれる。
しかもITや人工知能の進化で人間の仕事は奪われるという未来観もある。
しかし多くのことがAIやロボットに代替できても「儲けよう」という意識はコンピュータには無理だろう。
そこが人間のいきる道でもあるのかも知れない。
外国人売りの継続という指摘もある。
8月第2週からの8週間で外国人は日本株を現物で4兆26億円、先物で2兆9704億円売り越した。
9月中間期末をはさんでの海外口座への資金還流の動きもあった。
VWのスズキ株4600億円売却もあった。
しかし先物はいずれ還流するという見方も多い。
加えれば日銀。
9月末の長期国債の保有は257兆円、
今後1年で償還を迎えるのは38.8兆円。
償還分もまた国債を買う宿命にあるとするならば来年は今年よりも10兆円は多く買わなくてはならない。
ということは、金融緩和をしなくても国債買い入れ額は10兆円増加することになる。
これは国債でなくETFとなるとすごいことになる。
サプライズならばそれくらいのことが欲しい。
10月30日ではノーサプライズでしかなかろう。
・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「明日はきっといい日になる」
くたびれた顔で相場の中揺られてる株を見た
勇気ふりしぼって少し買ってみた
「大丈夫です」と怪訝そうな値動きのそのあと
きまり悪そうに少しだけ空いたままの上のマド
まぁいいかと割り切れなければ
取っておきの笑い話にしよう
そうだ
明日はきっといい日になる
いい日になる
いい日になるのさ
株価上がればいい日になる
いい日になる
いい日になるでしょう
値下がりはいつも突然の雨のよう
傘も持たずに立ちつくす日もある
売られて踏まれて相場固まる
そこに買いが来れば虹が出る
そうだ
明日はきっといい日になる
いい日になる
いい日になるのさ
どの銘柄も株を彩る絵の具になる
絵の具になるでしょう
思い通りの値運びじゃないとしても
それも相場と選ぶことはできる
まぁいっかと割り切れなければ
取っておきの笑い話にしよう
明日はきっといい日になる
いい日になる
いい日になるのさ
株価上がればいい日になる
いい日になる
いい日になるでしょう
今日よりずっといい日になる
いい日になる
いい日にするのさ
10月14日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=続落 中国リスク再燃、景気懸念で1万8000円割れ
【前引け概況】
■日経平均株価 17,871.50(-363.24)
■日経平均先物 17,900(-310)
■東証1部出来高 12.86億株
■東証1部売買代金 1.16兆円
■TOPIX 1,468.52(-34.61)
■騰落 上昇149/下落1,702
■マザーズ指数 798.41(-14.23)
■日経JQ 2,533.53(-11.61)
14日午前の日経平均株価は大幅続落し、前日比363円24銭安の1万7871円50銭で前場を終えた。取引時間中に心理的節目の1万8000円を割り込むのは5日以来、約1週間ぶり。
中国経済の不透明感を改めて意識した売りに押される展開。前日の欧米株市場では中国の経済指標を受けた世界景気減速に対する警戒から軟調に推移し、この流れのなか東京市場でも輸出主力株などを中心に買いが手控えられている。日経平均は1万8000円台を大きく割り込み、一時380円強まで下げ幅を拡大する場面があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
午前発表の中国の9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.6%上昇と、伸びは市場予想を下回った。工業生産者出荷価格(卸売物価指数)も落ち込み、世界経済をけん引してきた中国景気の勢いが鈍っているとの見方が強まった。欧州の景況感を示す経済指標の低迷も投資家心理を冷やし、運用リスクを回避する動きが加速した。
主要企業による4〜9月期決算の発表を控え、減速感を強める世界景気が日本企業の収益に与える影響を見極めたいとの雰囲気が広がっているという。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1659億円、売買高は12億8673万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1702と、全体の9割近くを占めた。値上がりは149、変わらずは47銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソフトバンクが下落。減益決算を発表した米半導体大手インテルが時間外取引で下げ、東エレクなど関連銘柄に連想売りが出た。虚偽データを基にマンションの基礎工事をしたと伝わった三井住友建が大幅安となった。ソニー、村田製、東洋シヤッターが売られた。
一方、ファストリが上昇。利益が上振れたと伝わった大王紙の値上がりが目立つ。新日科学がストップ高、ベスト電、アークスも値を飛ばした。東宝や島忠も高い。
東証2部株価指数は3営業日ぶり反落。前引けの2部指数は、前日比44.25ポイント安の4594.38となった。個別銘柄では、日抵抗器、北日本紡績、宮入バル、鉄人化、ラオックス、朝日インテクなどが下げ、一方で郷鉄工所、川口化、相模ゴム、技研製、富フロンテクが上げた。
新興株前引け、ジャスダック反落 主力株と同様軟調。
日経ジャスダック平均株価は反落した。午前の終値は前日比11円61銭安の2533円53銭だった。東証1部の主力銘柄が軟調に推移し、投資家心理が悪化。新興市場でも売りが広がった。ジャスダック市場の売買代金は概算で256億円、売買高は4922万株。
個別銘柄ではPCデポ、クルーズ、アイサンテク、サン電子、ミクロン精密、地域新聞社、前日に2015年8月期決算を発表したコシダカHDも下げた。半面、福山コンサル、グリムス、構造計画、田中化研、日ダイナミク、レイが上昇した。前日に特別利益を計上すると発表した岡藤HDは大幅高となった。
東証マザーズ指数は反落。午前終値は前日比14.23ポイント安い798.41だった。個別銘柄ではPCNET、アイリッジ、リアルコム、ミクシィ、PCIHDが下落した。前日に公募増資を中止すると発表したアンジェスは売りが優勢となった。半面、エナリス、ジグソー、ベステラ、DMP、リンクバルが買われた。
伊藤忠テクノソリューションズがマイナンバーへの期待根強く戻り高値
伊藤忠テクノソリューションズ<4739>(東1・売買単位100株)は取引開始後に2795円(89円高)まで上げて3日続伸の始まりとなり、9月以降の戻り相場で高値を更新した。マイナンバーの郵送による通知が10月中頃から順次開始と伝えられるなか、一部自治体で住民票に番号を記載して発行してしまった事例などが伝えられ、SI業界への需要をあらためて見直す動きがある。9月以降の戻り相場で2段上げに移行する様子になってきたため、テクニカル的に3000円前後が展望できる雰囲気になってきたようだ。
岡藤ホールディングスが豊商事の大株主移動などに思惑強まり急動意
岡藤ホールディングス<8705>(JQS・売買単位100株)は10時30分を回って9.9%高の200円(18円高)前後で推移し、JASDAQ銘柄の中で値上がり率2〜3位となった。このところ「金」の国際市況が1カ月半ぶりの高値水準になったことなどが材料視されているほか、同業の豊商事(東京都中央区)を、大株主のあかつきフィナンシャルグループ<8737>(東2)がEVOLUTIONJAPAN株式会社(東京都千代田区、ジョン・フー代表取締役会長兼社長)に売却すると13日付で発表したため、業界の大手として業界再編なら有利といった思惑を呼んだ。200円の大台を回復したため目先的には「大台固め」に転じる可能性はあるが、出来高が急増しているため注目する様子もある。
コーエーテクモHDが業績予想の増額など好感し3日続伸
コーエーテクモホールディングス<3635>(東1・売買単位100株)は10時を過ぎて1650円(56円高)前後で推移し、3日続伸基調の出直り継続となっている。13日の取引終了後に2016年3月期の第2四半期連結業績(15年4〜9月)の営業・経常・純利益の見通しを大幅に増額発表し、純利益は従来予想を59%引き上げたことなどが好感されている。ダウンロード販売やロイヤリティ売り上げなど、利益率の高い分野が好調に推移した。株価は10月初に分割後の安値1463円をつけたが、その後は出直りが順調。通期の業績見通しも上ぶれる可能性が強まったため、引き続き注目する余地は大きいといえる。
新日本科学が持分適用会社の米国上場など好感し戻り高値
新日本科学<2395>(東1・売買単位100株)は取引開始後に8.7%高の525円(42円高)まで上げ、2日続伸となって9月以降の出直り相場で高値に進んだ。引き続き、13日に核酸医薬品の研究開発などを行う持分法適用会社WaVe Life Sciences Pte.Ltd(シンガポール)の米国ナスダック上場申請の受理や持分変動利益の発生を発表したことが材料視されている。この数年は赤字のためPERでは株価の居どころがつかめないが、9月に何度も400円前後で下げ止まってきたため、下値不安は遠のいた印象がある。出直りを強めれば600円前後は展望できるとの見立てもある。
10月14日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、一段安 1万7800円台 利益確定売り強まり下値模索
■日経平均株価 17,904.93(-329.81)
■日経平均先物 17,910(-300)
■TOPIX先物 1,473.00(-30.00)
■騰落 上昇122/下落1,722
■日経JQ 2,534.65(-10.49)
■マザーズ指数 802.11(-10.53)
14日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比128.08円安の18106.66円。中国景気の減速懸念が根強く、前日の米国株が8営業日ぶりに反落したこともあって売りが優勢となった。
10時時点の日経平均は前日比329.81円安の17904.93円で推移している。9時に18126.39円をつけた後は下げ幅を拡大する展開となっており節目の18000円台を割り込む格好に。一方、25日移動平均線17968円レベルまで下げたことで、先物、オプション主導による下げは一巡との声も聞かれる。なお、為替市場では株式市場ほど反応は鈍いものの、ドル・円は119円50銭台まで円高に推移している。
中国当局が前日発表した9月の貿易統計で輸入が大幅に減少したのに加え、欧州経済研究センター(ZEW)が発表した10月の独景気予測指数も低下。世界経済の減速懸念が改めて投資家心理を冷やしている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅安となっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6663億円、売買高は6億9298万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1722と全体の9割を超えた。値上がりは122、変わらずは53だった。業種別では33業種中、水産を除きほぼ全面安。値下がりで目立つのは鉄鋼、機械、海運、証券、鉱業など。規模別株価指数では引続き大型株がさえない。
個別では、DMG森精機やオークマの工作機械株が大きく売られているほか、商船三井や川崎汽の海運株が大幅安。JFEはじめ鉄鋼株にも売りが目立ち、業種別東証株価指数(TOPIX)で鉄鋼は値下がり率ランキングの上位に位置している。一方で大王紙が急伸。2015年4~9月期の経常利益が一転して増益となった模様と伝わった。東宝や大東建も高い。
東証2部株価指数は反落。朝日インテクやラオックスが下落し、鳥貴族やエスビーが上げた。
225先物はパリバ・GS・JP・メリル・大和・バークレイズ・シティ・みずほが買い越し。
野村・モルスタ・クレディ・ドイツ・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はGS・UBS・大和・ニューエッジ・野村が買い越し。
バークレイズ・メリル・みずほ・モルスタが売り越し。
外資系等は大和ハ(1925)、ガンホー(3765)、ヤマダ電(9831)、コスモス薬(3349)、キリン堂(3194)に注目。
テクニカル的には大成建(1801)、イチケン(1847)、浅沼組(1852)、五洋(1893)、日清食(2897)、ヒトコム(3654)、日本紙(3863)、岡部(5959)、黒田電(7517)、バンナム(7832)、ニチモウ(8091)、富士急(9010)、近鉄(9041)、ニッコン(9072)が動兆。
<兜町カタリスト>
「オオカミ少年」
7日も続伸したNY株式。
何か下げたい材料を探している蜘蛛の糸に引っかかったのが中国の輸入の減少。
前年同期比20%減を見て中国の生産活動の低下を懸念した。
しかし既に11カ月も前年同期を下回った数字がまだ反転しないだけ。
今更どうのこうのという問題でもないだろう。
1〜9月の自動車完成車と車台は25%減。
部品は16%減。
9月の新車販売は2.1%増という現実とのかい離はたぶん現地生産の増大なのだろう。
VWの375万円の車を150万円値引きしても売れないのはVWのせいだろう。
もっとも鋼材18%減、工作機械21%減でありそればかりではないのかも知れない。
あるいは鉄鉱石の輸入額は42%減、石炭は44%減。
石油は40%減だが、これは価格下落の影響が大きいだろう。
いずれにしてもいつ何かの材料にされる中国。
昨日の上海総合株価指数が5ポイント上昇していたのは何故なのかという素朴な疑問。
ある意味相場解釈のショックアブソーバーのような存在は哀れでもある。
秀逸だったのは政治面の軽減税率の話。
2017年4月に予定されている消費税10%への増税と同時の導入を検討するという。
ただ、加わった解釈は「財務省が軽減税率導入に協力しなければ、消費増税再延期」の解釈。
今回の消費増税は景気条項がなく、待ったなし。
しかし権限税率導入を「同時」とすることで「間に合わなければ延期」の選択肢が増える。
巧妙なレトリックというか戦略というか、これは結構な選択肢。
2017年消費増税延期なら、財務省やIMFは歯ぎしりの世界だろうが、市場は歓迎。
むしろ楽しみになってきた。
というか、永田町は霞が関よりも賢く見えてくる。
大体、プライマリバランス(基礎的財政収支)が言われて20年は経過している。
それでも国家財政は破綻しないし、他国に迷惑をかけている訳でもない。
国家破産の懸念ばかりが強調されるが、これは逆にオオカミ少年なのかも知れない。
というか、民間企業がしっかりしていることの裏返しでもあろうか。
明暗くっきりというのが居酒屋さんの世界。
ワタミの1〜9月既存店売上高は主力外食事業が前年同期比8.4%減。
要するに顧客の満足を醸し出せなかったということ。
半年も客足が遠のいた結果の「外国人向け居酒屋の展開」なのだろうか。
一方でクリエイト・レストランツは今2月期の連結経常利益は前期比6割増の見通し。
海鮮居酒屋「磯丸水産」の出店拡大が効いているという。
この差は知恵の差なのか、意気込みの差なのか、あるいは戦略の差なのか。
顧客の嗜好を知った上での展開なのだろう。
間違いなく「売り手の論理」ではきっと商売はうまくいかない。
これは証券業界でもどこでも一緒だろう。
先週金曜。
岡山・津山でのセミナーの前に地元の老紳士が鞄を持って現れた。
言われたのは「ギネスに載れるじゃろうか」。
最初は意味がわからなかった。
昭和5年1月生まれのこの老紳士。
最年少で戦闘機紫電に乗ったというからすごい。
そのギネスとは昭和30年から毎日書いている罫線の数。
苦労のあとの方眼紙はみかん箱数箱に及ぶという。
戦前の罫線は見たことがないが、昭和30年からでも価値はあるだろう。
ギネスに掲載されるかどうかは不明だがこの方は「あと5年は必要だと思うとる」と。
理由を尋ねると「これだけ罫線があるんだけど、儲かっとらん。
もしもギネスに載ってインタビューが来た時に儲かってなければ恥ずかしいじゃろ。
そのためにあと5年はいるんじゃ」。
60年罫線を書き貯めてそれでも「儲かっとらん」。
相場は奥が深い。
因みに・・・。
この方「16000円台で底打ったと思う。あれ以上は下がらん」とおっしゃっていた。
10月14日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
14日の東京株式市場は、前日の動きが継続し買い手控えムードが強いなか、 軟調な展開となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、18000ー18400を予想する。
10月限SQ(特別清算指数)値の18137円50銭や心理的なフシ目の18000円などが意識される場面もありそう。ただ、下値では日銀による追加緩和期待から、押し目を拾う動きも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1090万株、買い1510万株で、差し引き420万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、電機、機械、食品、運輸、小売、銀行、薬品、石油、化学、精密など。
買いセクターに、銀行、化学、証券、サービス、食品、海運、倉庫、輸送用機器、薬品、機械など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,081.89 −49.97
S&P500種 2,003.69 −13.77
ナスダック 4,796.609 −42.034
13日のNYダウ平均は8営業日ぶりに反落した。終値は前日比49ドル97セント安の1万7081ドル89セントだった。中国を発端にした世界的な景気減速への懸念が米株式相場の重荷となった。もっとも、米主要企業による四半期決算の内容を見極めたいとして下値も限られた。
中国で13日発表された9月の貿易統計は輸入額が前年同月比で2割減少した。市場予想を大きく下回ったほか、輸出額もマイナスが続くなど貿易が停滞していることが世界景気の先行きへの警戒をあおった。アジアや欧州の株価指数が総じて下げたことも投資家心理を冷やし、米株式の売りを誘った。
だだ、金融株の一角に持ち高調整とみられる買いが入り、 ダウ平均は上げに転じる場面もあった。
ナスダック指数は5営業日ぶりに反落し、前日比42.034ポイント安の4796.609で終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落した。「ヘルスケア」の下落率が最も大きかったほか「資本財・サービス」や「エネルギー」が次いだ。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反落した。12月物は前日比260円安の1万8095円で取引を終え、13日の大取終値を115円下回った。中国の9月の貿易統計を受けて世界景気の先行き不透明感が強まり、米株とともに売られた。この日の12月物安値は1万8085円、高値は1万8365円だった。
【予定】
■14(水)
【国内】
9月国内企業物価指数(8:50)
9月マネーストック(8:50)
5年国債入札
《決算発表》
いちごHD、ビックカメラ、ドトル日レス、クリレスHD、TSIHD、福岡リート、松竹、ホクリヨウ、ウエストHD、夢の街、大黒天、ハブ、ライフフーズ、ラクトJPN、白鳩、ファンドクリG、GLP、レナウン、モバクリ、ケイブ、テラスカイ、MORESCO、タケダ機、マルマエ、ネクスG、佐鳥電機、サイゼリヤ、大庄など
【海外】
韓国9月失業率(8:00)
豪10月ウエストパック消費者信頼感(8:30)
中国9月消費者物価・生産者物価(10:30)
インド9月卸売物価指数(15:30)
仏9月消費者物価(15:45)
トルコ8月経常収支(16:00)
英9月失業率(17:30)
ユーロ圏8月鉱工業生産(18:00)
ブラジル8月小売売上高(21:00)
米9月生産者物価(21:30)
米9月小売売上高(21:30)
ベージュブック
《決算発表》
バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、ネットフリックス
休場:マレーシア、インドネシア
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
10月13日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
日経平均株価(大引け)=203円安 利益確定売り優勢で反落。
【大引け概況】
13日の日経平均株価は反落した。終値は前週末比203円93銭安の1万8234円74銭だった。
3連休明けとなったきょうの東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウが7日続伸したものの、欧州株は総じて軟調だったこともあり、前週末の上昇の反動から売りに押される展開となった。
為替が1ドル=120円を割り込む水準でやや円高に振れたことや、中国貿易統計の発表を受けて、上海株をはじめアジア株が軟調気味に推移したことも輸出主力株を中心にマイナスに働いた。また、原油安を背景に資源関連株が売られたほか、先物主導の裁定解消売りも足を引っ張った。ただ、中小型株には買われる銘柄も多く、日経平均株価の下げ幅ほど地合いは悪くなかったともいえる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4044億円。売買高は21億1524万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は933と全体の49%を占めた。値上がりは845、変わらずは122だった。
個別では、ファストリの下げが目立った。8日に発表した15年8月期決算が振るわず、嫌気した売りが続いている。ソフトバンクやファナックと言った値がさ株も下げた。国際石開帝石や石油資源も安い。新日鉄住金やJFEも売られた。日電産、竹内製作、東芝機、コロプラ、日東電工の下げも目立った。一方、花王、資生堂、ライオンは上昇。宮越HDがストップ高、サカタのタネ、シャープも物色人気。任天堂やJR東海、電通も堅調で、値上がり銘柄には内需関連株が多かった。
東証2部株価指数は続伸だった。大引けの2部指数は、前週末比17.49ポイント高の4638.63となった。個別銘柄では日抵抗器、フライト、ツインバード、ラオックス、朝日インテクが買われた。半面、Fastep、インターアク、川本産業、コメ兵、日精機が下げた。
ジャスダック・マザーズともに続伸 小型株に資金向かう
日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比3円43銭高の2545円14銭だった。日経平均株価は前週末比200円安となり大型主力株の上値が重くなる中、値動きの軽い小型株に資金が向かいやすかった。また、前週までの株価の戻りで個人投資家の信用評価損益率は改善したとの見方もあり、リスクをとりやすくなった面もあるようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で473億円、売買高は8161万株だった。個別銘柄では太洋工業がストップ高。エスイー、ハンズマン、いちごHD、日本マイクロ、メッセージなどが上昇した。一方、クルーズ、ブロッコリー、エスクローAJ、アイサンテクなどが下落した。
東証マザーズ指数も続伸した。終値は前週末比8.17ポイント高い812.64だった。個別銘柄ではDMP、リアルコム、アイリッジ、INSPECがストップ高。モルフォ、トランスGなどが上昇した。半面、ベステラ、アクトコール、ファーマF、ファーストコーポ、アイビーシーなどが下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,234.74
-203.93
日経平均先物
18,210.00
-210.00
TOPIX
1,503.13
-12.00
TOPIX先物
1,503.00
-11.50
東証2部指数
4,638.63
17.49
JASDAQ
2,545.14
3.43
マザーズ
812.64
8.17
出来高
東証1部
2115240
2404447
東証2部
100890
18301
「飛耳長目」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
飛耳長目(ひじちょうもく)。
耳を飛ばし視線を長く延ばす、という意味。
幕末、吉田松陰の松下村塾にあった帳面の表紙に書かれていたといいます。
塾生や来訪者が書き込む情報交換ノートのようなものなのだったのでしょう。
現代で言えば新聞あるいはネットのようなもの。
情報の重要さを示した紙だったと思われます。
この「情報こそすべて」という思考法は長らく日本の株式市場でも支配的な思考法でした。
早く知って早く買った者ほど報われるという考え方。
間違ってはいないのでしょう。
だからこそ、HFTのように瞬く瞬間の商いが重要視されるように機械は進歩してきました。
あるいは、ネット上の言語解析によるアルゴ売買などまでも行われるようになってきたのでしょう。
だからといって、早く買いさえすれば儲かるというのはある種の呪縛でもあるような気がします。
「早乗り、早降りに徹するべし」なんて格言も見られます。
でも、周囲から聞こえてくるのは「早く売りすぎた」という怨嗟の声。
あるいは「売ったら上がる」という嘆きの声。
日本時間早朝のNYの誰かの発した声に、全体が支配されがちな相場展開は多いもの。
それでも翌日や翌週になってみれば、結局それが誤謬や錯覚だったことが明らかになるもの。
それでもそれを正すことなく相場は常に次の材料や解釈を求めて彷徨しがちになります。
あたかもギリシャ問題が相場の主役だったような夏の頃の相場解釈は影をひそめ、結局アメリカの金利動向にし線は移ってしまいました。
あるいは数年前から明らかに鈍化している中国の景気動向も懸念されていますが、もうほぼほぼ織り込み済みの事柄の蒸し返しみたいなもの。
アチコチ気配り目配りは大切なのでしょうが、結局は枝葉をそぎ落とした幹の解釈を見定めることの方が相場には役立つような気がします。
枝葉末節にこだわるのも相場なのでしょうが・・・。
アメリカの恐怖(VIX)指数は週末の17.08から16.17まで下落。
8月24日の53.29から見れば谷底のようなもの。
もっとも8月5日には10.88まで低下していましたから、まだまだ。
というかこのリズムに慣れたいもの。
日経VIは25.63ですからこちらの方がまだまだ安定感が足りない状態。
NTレシオは12.16となり5月8日の12.20を下回ってきました。
これは日経平均寄与度の高いファーストリテのなせるワザ。
このアンワインドがあるのかどうかが課題でしょうか。
松井証券信用評価損益率速報は売り方マイナス10.075%、買い方同9.635%と逆転。
10月2日時点の裁定買い残は15億円増の2兆723億円とやる気の感じられない数字。
そういえば昨年は10月17日に日経平均14500円台でした。
今年の9月29日16901円が目先底打ちでしたからその差は18日。
イスラム暦の新年が昨年は10月25日、今年は10月14日。
1年に11日ずつ前倒しになっていることから、底打ち時期も少しずつ前倒しだったら良いのでしょう。
因みに一昨年2013年は8月28日13188円、11月8日14025円。
2012年は1015日8488円から月年末まで走ったのが経緯でした。
10月13日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=反落 172円安 手掛かり材料難で利益確定の動き優勢
【前引け概況】
■日経平均株価 18,266.67(-172.00)
■日経平均先物 18,280(-140)
■東証1部出来高 10.94億株
■東証1部売買代金 1.15兆円
■TOPIX 1,503.83(-11.30)
■騰落 上昇779/下落992
■マザーズ指数 810.55(+6.08)
■日経JQ 2,548.97(+7.26)
13日の日経平均株価は反落し、前週末比172円)安の1万8266円67銭で終えた。前週末にかけて上昇が続いた反動で利益確定の売りが優勢となった。前日の米国株市場ではNYダウが7日続伸となったものの、それに先立つ欧州株は総じて軟調で方向感を欠いているほか、きょうの中国・上海株市場も弱含みで推移しており、買いの手掛かり材料に事欠く展開。日経平均寄与度の大きい値がさ株が売られていることや、原油安を背景に資源関連株などの下げが全体の足を引っ張っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
アジア株が総じて軟調に推移したのも重荷となり、日経平均は前週末比の下げ幅を191円まで広げる場面があった。足元の中国経済の動向を占う上で注目の高い9月の中国貿易統計の発表を控え、買いが手控えられた面もあった。
さらに、ファストリの下げも日経平均に響いた。前週末急落し1銘柄で180円以上も日経平均を押し下げたファストリが下げ止まらなかったことで、日経平均に対するマイナスの影響度は前引け時点で約50円と相対的には小さくなったものの、全体を押し下げた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1549億円、売買高は10億9407万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の52%にあたる992、値上がりは779、変わらずは128だった。
個別ではファストリやソフトバンク、ファナックといった値がさ株の下げが目立った。国際石開帝石や石油資源も売られた。鉄鋼の新日鉄住金やJFEも下げた。自動車のトヨタやホンダ、三井住友など銀行なども安い。一方、サカタのタネが大きく買われ、大林組や大成建は上昇。JR東日本や東電も上げ、内需株には堅調な銘柄が比較的多かった。
東証2部株価指数は続伸。前引けの2部指数は、前週末比10.44ポイント高の4631.58となった。個別銘柄ではラオックス、宮入バ、アルデ、東邦金属が上げ、半面、Fastep、象印、コメ兵、ラピーヌ、相模ゴムが下げた。
【新興株マーケット概況】
日経平均は反落するがジャスダック・マザーズ指数などは高い
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前場終値は前週末比7円26銭高の2548円97銭だった。日経平均株価が反落するなか、相対的に値動きの良い小型株に個人資金が流入したようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で297億円、売買高は5458万株。
個別銘柄ではハンズマン、レイ、ハローズ、いちごHD、日本マイクロなどが上昇した。一方、ブロッコリー、クルーズやアイサンテクなどが下落した。
東証マザーズ(前引け)=マザーズ指数は続伸、リアルコムがストップ高
東証マザーズ指数も続伸した。前引けは前週末比6.08ポイント高い810.55だった。 個別銘柄ではリアルコムがストップ高。フュートレック、INSPEC、アイリッジやモルフォ、トランスGなどが上昇した。半面、ファーストコーポ、アクトコール、ファーマFやベステラなどが下落した。
【株式投資NEWS】
新日本科学が持分適用会社の米国上場など好感し出直り強める
新日本科学<2395>(東1・売買単位100株)は11時を回って6%高の470円(25円高)前後で推移し、10月6日の6%高に続いて出直りを強めている。13日朝、核酸医薬品の研究開発などを行う持分法適用会社WaVe Life Sciences Pte.Ltd.(シンガポール)の米国ナスダック上場申請が受理されたと発表し、好感高となっている。発表によると、今回の株式公開のタイミングで平成27年8月に調達された優先株式(6600万USドル)が普通株式に変換され、同時に普通株式にて資金調達が行われる事に伴い、株式公開時に持分変動利益が発生する見込みとした。持分変動利益の額については詳細確定後に発表するとした。5ヵ月近く調整相場が続いているが、9月に入ってからは400円前後で下げ止まり、10月が出直りを試すような動きで一時500円を回復したため、下値は確認できた形になっている。
中国の9月貿易統計は輸入11カ月連続減少と伝わるが上海株は小動き
中国の9月の貿易統計は貿易収支が黒字継続の3762億元の黒字となり、輸入は人民元ベースで前年同月比17.7%減と11カ月連続で減少した一方、輸出は同1.1%減となり減少幅が縮小したと伝えられた。上海総合指数は中国時間の午前11時にかけて0.6%安の3266.85ポイント(21.01ポイント安)前後で小動きとなっている。
アイリッジ大幅続伸、5000円目前、注目のO2O関連の有望性評価
アイリッジ<3917>(東マ・100株単位)は3日続伸、7月11日以来となる5000円に接近となっている。とくに、前週末の700円高(ストップ高)に続いて570円高の4910円と続伸、これで3日合計では約1490円の上昇。7月21日の直後に7830円の高値があり8月には2765円まで下げていた。今、脚光のO2O(オンライとオフライを結ぶ)の有望銘柄として注目度が高く、上場後の調整一巡から高値奪回を目指した展開のようだ。
10月13日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、やや弱含み 121円安、Fリテイ続落。中国の統計発表前で買い手控えも
■日経平均株価 18,317.40(-121.27)
■日経平均先物 18,330(-90)
■TOPIX先物 1,510.50(-4.00)
■騰落 上昇876/下落874
■日経JQ 2,544.20(+2.49)
■マザーズ指数 810.66(+6.19)
13日前場10時時点の日経平均は先週末比121.27円安の18317.40円で推移している。
寄り付きの日経平均株価は反落して始まった。始値は前週末比103.52円安の18335.15円。前週にかけて上昇が続いた反動で利益確定売りや戻り待ちの売りが出ている。
国際商品市場で原油先物相場が下落したのも、資源関連株などを中心に日本株の重荷となっている。
ファーストリテが引続き売られており日経平均を約50円押し下げる格好となっている。ただ、東証2部指数はプラス圏で推移するなど中小型株はしっかりとした地合い。
きょうは中国で9月の貿易統計の発表が予定されている。中国の経済減速への警戒感は根強く、統計発表を前に積極的な買いが見送られている面もある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅安にとどまっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6839億円、売買高は6億5886万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は876、値下がりは874と拮抗している。変わらずは149だった。業種別では33業種中、12業種前後が高い。値上がり上位に空運、水産、金属製品、建設、医薬品、その他製品など。半面、値下がりで目立つのは鉱業、輸送用機器、銀行、不動産、保険、ゴム製品など。
トヨタやホンダが安い。国際石開帝石やJXも引き続き売られている。三菱UFJなど銀行株も安い。ファストリやソフトバンク、ファナックといった値がさ株の下げも目立つ。一方、大林組や大成建は上昇。資生堂や花王も高い、JAL、シャープが買われている。
東証2部株価指数は続伸。ラオックスや宮入バが買われ、朝日インテクや象印が売られた
225先物はモルスタ・ドイツ・フィリップ・クレディ・UBS・みずほが買い越し。
アムロ・HSBC・松井・GS・シティ・東海・パリバ・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・アムロ・モルスタ・UBSが買い越し。
みずほ・メリル・JP・クレディ・パリバが売り越し。
テクニカル的には大林組(1802)、鹿島(1812)、奥村組(1833)、東洋建(1890)、積ハ(1928)、関電工(1942)、太平電(1968)、北越(3865)、DNC(4246)、ITフォー(4743)、ファンケル(4921)、住友理工(5191)、Gウィン(8111)、日新(9066)、四国電(9507)、ドーム(9861)、青木あす(1865)、プレサンス(3254)、王子(3861)、日東FC(4038)、MARUWA(5344)、洋エンジ(6330)、竹内製作(6432)、サノヤス(7022)、ニコン(7731)が動兆。
パイオニアが自動運転システムなどに期待衰えず年初来の高値
パイオニア<6773>(東1・売買単位100株)は取引開始後に312円(17円高)まで上げ、小幅だが4日続けて年初来の高値を更新した。自動運転システムの開発に積極的で、先にトヨタ自動車<7203>(東1)が自動運転車の路上走行を公開して2020年頃に発売する見通しと発表して以来、売買人気が高揚している。前週後半には、ドイツ証券が注目を開始して投資判断の付与を始め、目標株価を370円に設定したと伝えられたことも買い安心感につながっている。
ファーストリテイリングは2段下げに突入し長期移動平均など注視
ファーストリテイリング<9983>(東1・売買単位100株)は続落となり、9時40分にかけては3.5%安の4万2360円(1540円安)まで軟化して売買交錯となっている。前売買日の9日は8月決算や今期の予想が連続の最高益更新にもかかわらずアナリスト筋の予想に届かなかったとされ、大引けに9.7%安。まだ年初来安値4万610円(1月16日)までは余裕があるが、直近の安値を割り込んで2段下げに突入したため、テクニカル的には下値模索する漂流相場になった。ただ、長期波動では2012年から24ヵ月移動平均(9日は4万2280円前後)が下支えになって長期上昇は同を描いており、この前後で下げ止まる可能性はある。
九電工続急伸、2000円回復、原発再稼動の九州電力向け仕事に期待も
九電工<1959>(東1・1000株単位)は前週末の27円高に続いて61円講の2059円と大台を回復している。筆頭株主で売上依存度が約2割という九州電力との密接な関係から九州電力の川内原発再稼動を契機に今後、仕事量が増えるだろうとの期待となっているようだ。今期予想1株利益203.9円から2000円割れでは割安感から押し目買いが入るようだ。第2四半期(4〜9月)は10月下旬の発表予定。年初来高値は8月11日の2499円。
アプリックスIPHDがリクルートHDとの実験など好感し戻り高値
アプリックスIPホールディングス<3727>(東マ・売買単位100株)は10時にかけて13.5%高の860円(102円高)まで上げ、7日の8%高772円に続いて戻り高値を更新している。通りかかっただけでスマートフォンにショッピング情報などを伝える近距離情報伝達システム「Beacon(ビーコン」などを実用化しており、6日付で「お知らせビーコン」内蔵のコーヒーメーカーを用いてリクルートホールディングス<6098>(東1)が保有する「グルメ」「旅行」「天気」「占い」などの多彩な情報コンテンツを融合させたコーヒープロジェクトの実証実験を開始したことを発表。期待が広がっている。2015年12月期の業績は赤字が大きく改善する見込みで、株価は4月の1710円を高値に6カ月近く調整相場が続くが、8月の517円を下値に回復傾向。約1カ月半ぶりに800円台を回復したため4ケタ(1000円)復帰の期待が出ている。
ディジタルメディアプロが業績増額と新開発LSI注目されストップ高
■新製品は遠くない将来に売上高の10%以上に相当する見込み
ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>(東マ・売買単位100株)は9時20分過ぎに買い気配のままストップ高の2095円(400円高)に達し、値上がり率は24%となり8月24日以来の2000円台回復となった。前週末売買日の9日に次世代LSIの開発完了・製品化と業績予想の増額修正を発表。2016年3月期の純利益の見通しを従来の1.9億円の赤字から0.6億円の赤字としたことなどが好感されている。
開発した次世代LSIの新製品は、「3Dグラフィックス技術」をベースに、高性能ビデオコーデックおよび内臓メモリ、各種外部インターフェイスの機能を1チップに統合したアミューズメント機器向け2D/3DグラフィックスLSIで、平成30年3月期までのいずれかの期において、本製品による売上高の増加見込額が、直近会計年度(平成27年3月期)の売上高の10%以上に相当する額以上となる見込みとしたため注目が集まっている。
<兜町カタリスト>
「1億総活躍」
「1億総活躍」という言葉が登場してきた。
具体的には2020年頃のGDP名目GDP600兆円。
雇用拡大と賃金増で消費拡大を目指す方向。
インバウンドもTPPも寄与するとの目論見だ。
そして、出生率の1.8。
加えて女性管理職比率を2020年に3割の目標。
ここで問題になるのは子育てであり、施設の人間の拡充は望めよう。
またシニアも同様。
老人ホームの拡充とシニアの労働支援。
こう考えると抜けているのは現役世代の男性。
中核の働き手を無視して女性をシニアを優遇しているという訳ではなかろうがそう映る。
確かに女性の仕事能力は高いし、シニアの経験も大切である。
しかしど真ん中の働き手を軽視するような傾向で良いのかどうか。
結構微妙な印象。
ただ法人税20%を2017年度からの方向もある。
軽減税率も前向きに検討。
もろもろの方向が見えてきて安倍内閣の支持率も反転上昇。
まさに株価みたいな動きとなってきた。
ところで気にかかるのがシャープ。
産業革新機構が出資の検討を始めたという。
バラバラに解体して売却するのかどかうか。
もういい加減に引導を渡す時期でもあるのだろうか。
時は秋というのが気にかかる。
週末段階で・・・。
日経平均株価は18438円で3分の1戻しは達成している。
10月SQ価は18137.50円で「幻」ではない。
NTレシオは12.16で今年5月8日の最低水準12.20を下回った。
これはファーストリテの下落の影響が多かったということだろう。
日経平均株価の25日線からのかい離はプラス2.6%。
騰落レシオは104.3%。
サイコロは8勝4敗で66.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス10.075%。
買い方はマイナス9.635%と逆転しており好循環。
10月2日時点の裁定買い残は15億円だけ増加し2兆723億円。
空売り比率は33.9%まで低下(最大は9月29日43.4%)。
日経平均採用銘柄のPERは14.83倍。
10月13日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
13日の東京株式は、堅調な展開となりそう。日経平均株価予想レンジは、18200ー18600を予想する。
世界的に金融緩和環境継続を意識した株高の地合いが醸成されつつある。日経平均も18000円台で値固めが進み、特に出遅れ銘柄のリバウンドの動きが強まったことから、目先は下値不安が和らぐ展開が想定される。
だだ、本日中国の9月貿易収支の発表もあり、様子見気分が広がることも想定される。日経平均株価は、直近で5日線(前週末9日時点で18218円)が下値を支える格好となっており、下値は限定的となりそう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1120万株、買い1680万株で、差し引き560万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額は売り越し。
売りセクターに、化学、自動車、倉庫、電機、小売、不動産、銀行、保険、精密、証券、石油など。
買いセクターに、銀行、電機、機械、鉄鋼、サービス、情報通信、食品、建設、薬品、自動車など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,131.86 +47.37
S&P500種 2,017.46 +2.57
ナスダック4,838.643 +8.173
12日のNYダウ平均は小幅ながら7日続伸した。前週末比47ドル37セント高の1万7131ドル86セントで終え、8月19日以来およそ2カ月ぶりの水準を回復した。7日続伸は2014年12月下旬以来およそ9カ月ぶり。米国の低金利政策の長期化に対する期待が相場を支える構図が続いた。
非上場のIT大手デルがコンピューター外部記憶装置(ストレージ)大手のEMCを約670億ドル(約8兆円)で買収すると発表した。前週に買収の観測報道が先行し買われていたEMC株が9日続伸。改めて買収が評価されるなど活発なM&Aが投資家心理を支えた。
12日の米国はコロンバス・デーの祝日で債券と外為市場が休場だった。株式相場全体の方向感を左右する材料にも乏しく取引は盛り上がりに欠けた。7〜9月期決算の発表を控え、内容を見極めたいとする投資家も多いという。
ナスダック指数は4日続伸した。同8.173ポイント高の4838.643となった。
業種別S&P指数(全10業種)は「公益事業」や「一般消費財・サービス」など8業種が上昇した。「エネルギー」と「素材」が下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は小幅に続伸した。12月物は前週末比25円高の1万8355円で終え、9日の大阪取引所の終値を65円下回った。NYダウが底堅く推移し、日本株先物にも買いが先行した。ただ、上値を追うための材料に乏しく、次第に伸び悩んだ。高値は1万8435円、安値は1万8210円と値幅も小さかった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18355 ( -65 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18425 ( +5 )
( )は大取所終値比
【予定】
【国内】
8:50 9月14、15日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨
15:00 9月工作機械受注
決算発表=SFOODS、パル、竹内製作、コーナン商、ガリバー、近鉄百、東宝、アークスなど
【海外】(時間は日本時間)
18:00 独10月ZEW景況感指数
中国9月貿易収支
決算発表=ジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガン・チェース、インテル
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【注目株】
デジタルメディアプロフェッショナルは第2四半期・通期業績予想の利益面での上方修正と、新製品の開発・製品化を発表
■株価の見直しが始まっているタイミングでの製品化発表で、休み明けの株価に注目
デジタルメディアプロフェッショナル<3652>(東マ)は、9日引け後に第2四半期・通期業績予想の利益面での上方修正と、新製品の開発・製品化を発表した。株価の見直しが始まっているタイミングでの製品化発表で、休み明けの株価に注目。
第2四半期業績の売上高は、前回予想を1億47百万円下回る1億35百万円(前年同期比48.5%減)、営業利益は27百万円上回る△1億84百万円(前年同期△2億円)、経常利益は29百万円上回る△1億81百万円(同△1億33百万円)、純利益は1億57百万円上回る△53百万円(同△1億33百万円)を見込む。
売上高は、IPコアライセンス事業の新規ライセンス案件の契約を第2四半期に見込んでいたが、第3四半期以降にずれ込んだことで当初予想を下回る見込みである。
利益面については、LSI開発費用の発生が当第3四半期 累計期間以降にずれ込んだこと、および当期純利益については、投資有価 証券売却益を特別利益として計上することで当初予想を上回る見込み。
なお通期業績予想については、売上高は6億80百万円(前期比46.5%増)、営業利益△1億92百万円(前期△4億62百万円)、経常利益△1億90百万円(同△2億65百万円)と前回予想通りであるが、純利益は特別利益を計上することで前回予想を1億29百万円上回る△61百万円(前期△3億11百万円)を見込む。大幅増収で、赤字幅は大幅に縮小し、収益は改善する見込み。
また、同日に、2D/3DグラフィックスLSI「VF2」として製品化を行うことも発表した。
「VF2」は、同社が長年にわたり開発蓄積してきた「3Dグラフィックス技術」をベースに、高性能ビデオコーデックおよび内臓メモリ、各種外部インターフェイスの機能を1チップに統合した、アミューズメント機器向け2D/3DグラフィックスLSI。
新製品の背景には、同社の技術力の高さに加え、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択されたことが挙げられる。
【休日TIMES】
【注目開示情報】
■竹内製作所[6432]
16年2月期通期営業利益予想を従来の125億円から145億円に増額修正。08年2月期の過去最高益(126億7200万円)を更新する見通しになった。建設機械の売上高が欧米で増加する見込みという。QUICKコンセンサス(4社)は155億5000万円。
9日終値は2282円(▲3)。
■サカタのタネ[1377]
16年5月期通期営業利益予想を従来の55億円から60億円に増額修正。上期(15年6
−11月期)に収益性の高い種子売上高が計画を上回る見通しになった。QUICKコンセンサス(2社)は57億円。
9日終値は2212円(▲23)。
■扶桑化学工業[4368]
16年3月期通期営業利益予想を従来の58億円から64億5000万円に増額修正。果実酸の売上高が増加したほか、超高純度コロイダルシリカの出荷が堅調に推移した。
QUICKコンセンサス(1社)は65億円。
9日終値は1419円(△5)。
■ジェイコム [2462]
16年5月期の連結最終利益を従来予想の4.5億円→16.5億円に3.7倍上方修正。増益率が36.0%増→5.0倍に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。携帯電話販売向け人材派遣サービス事業で、適正利益での受注が拡大することが寄与。サクセスHD [6065]の子会社化に伴う段階取得に係る差益の発生も最終利益を大きく押し上げる。
9日終値は1019円(△55)。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,084.49 +33.74
S&P500種 2,014.89 +1.46
ナスダック 4,830.470 +19.682
9日のNYダウ平均が6日続伸した。前日比33ドル74セント高の1万7084ドル49セントと8月19日以来およそ1カ月半ぶりの高値で終えた。ダウ平均の6日続伸は2014年12月下旬の7日続伸以来ほぼ9カ月ぶり。アジア、欧州株など世界的な株高基調を引き継いだ。緩和的な金融政策が当面続くとの見方からの買いも続いた。
FRBの利上げ開始がしばらく先になるとの見方が強まり、株式市場に資金が流入しやすい地合いが続くとの期待感が買いを誘った。原油先物相場の値動きなどが落ち着いていることも、買い安心感につながった。
ただ相場は上昇が続いているうえ、週末で利益を確定する目的の売りが出たため、上値は重かった。小幅安に転じる場面もあった。
ナスダック指数は3日続伸し、同19.682ポイント高の4830.470で終えた。S&P500種株価指数は1.46ポイント高の2014.89と8月20日以来およそ1カ月半ぶりの高水準だった。
業種別指数(全10業種)では「IT(情報技術)」「ヘルスケア」など5業種が上げ、「エネルギー」や「電気通信サービス」など5業種が下落した。
シカゴ日経平均先物は小幅高。12月物は前日比35円高の1万8330円で取引を終え、9日の大取終値を90円下回った。アジア、欧州株に続いて米株も上昇し、つれて買われた。この日の12月物高値は1万8455円、安値は1万8185円だった。
【来週の注目スケジュール】
10月12日(月):シカゴ連銀、アトランタ連銀総会講演など
10月13日(火):金融政策決定会合議事要旨、工作機械受注、中国貿易収支など
10月14日(水):中消費者物価指数、米小売売上高、ベージュブックなど
10月15日(木):マンション発売、AppBank上場、ニューヨーク連銀製造業景況指数など
10月16日(金):欧州新車販売台、米鉱工業生産指数など
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は堅調な展開となった。9月の米雇用統計の弱い結果を受け、米国の早期利上げは困難との見方が強まったことから、グローバル市場でリスク・オンの様相が強まった。TPP大筋合意を好感し日経平均は週初から節目の1万8000円を回復。その後も1万8000円台を保った動きが続いた。物色面では原油価格の持ち直しなどから、市況関連のリバウンドの動きが強まったほか、自動車株なども強い動きとなった。日経平均は週間では約713円の上昇、週足では陽線を形成した。
【来週の見通し】
しっかりの展開を予想する。
大型連休明けの中国上海株式市場の堅調など世界的に相場環境が改善するなかで、買いの勢いが継続しそうだ。来週の日経平均株価の想定レンジは1万8100~1万8900円とする。
特に出遅れ銘柄のリバウンドの動きが強まったことから、目先は下値不安が和らぐ展開が想定される。
2月(8月)決算の小売の主力どころのいくつかが今週決算を終えたが、来週以降も決算は控えており、企業からのリリースや観測記事、証券会社のレポートなどを手がかりに個別の選別物色が強まると考える。個別の材料が多く市場の注目がマクロからミクロに向かう局面では、指数の動きは落ち着きやすく、底堅い推移が続くと予想する。
【銘柄フラッシュ】
宮入バルブなど急伸しマツダはVW車の代替観測で8日続伸
9日は、マツダ<7261>(東1)が前後場ともジリ高基調を続けて7.1%高となり、独フォルクスワーゲン(VW)車の代わりに購入するとしたら代替車種が豊富といった注目があり、8日続伸となって戻り高値を更新し、ゴールドウイン<8111>(東1)は人工のクモの糸「クモノス」製の防寒ウェア発表などが好感されて9.1%高。大林組<1802>(東1)は正午に発表した業績予想の増額修正などを好感して急伸し9.5%高となり、つれて鹿島<1812>(東1)が動意を強めて7.8%高など、建設株が軒並み動意を活発化。宮入バルブ製作所<6495>(東2)は国内初のLNG(液化天然ガス)燃料船に専用弁との発表などが好感されて20.6%高と急伸した。
ダイキョーニシカワ<4246>(東1)はクレディスイス証券が目標株価を6900円から7500円に引き上げたと伝えられ11.4%高となり東証1部の値上がり率1位。東京応化工業<4186>(東1)はジェフリーズ証券が目標株価を3500円から4100円に引き上げたと伝えられて10.1%高となり東証1部の値上がり率2位。一方、ファーストリテイリング<9983>(東1)は過去最高の決算を昨日発表したにもかかわらず市場予想に届かないとの見方で9.8%安となり、東証1部の値下がり率1位。
キャリアリンク<6070>(東1)はマイナンバー関連需要が好調との見方で8.4%高と出直りを拡大。太洋工業<6663>(JQS)は3月に食品用ラップフィルムと同レベルの薄さのプリント基板を発表したことがあり自動運転システムやウェアラブル(着用型)端末への期待が再燃との見方があり19.1%ストップ高。ウィズ<7835>(JQS)はクリスマス商戦に向けて期待の新玩具の可能性が言われて17.3%ストップ高。エヌアイデイ<2349>(JQS)は一説としてトヨタの自動運転システムに参加との推測が言われて20.0%ストップ高。アイリッジ<3917>(東マ)はネット情報などと実店舗の相互連携を促進する「O2O」(オンライン・トゥー・オフライン)ソリューションなどへの期待再燃などから19.2%ストップ高となった。
【引け後のリリース】
IHIが神戸製鋼所から超々臨界圧石炭火力発電ボイラ受注
■世界最高水準の環境対策技術などで安定的なベースロード電源に
IHI<7013>(東1・売買単位千株)は9日付で、世界最高水準の石炭火力発電技術と環境対策技術を導入した超々臨界圧石炭火力発電ボイラを神戸製鋼所<5406>(東1)から受注したと発表した。
発表によると、石炭火力発電は、高い発電効率と優れた環境性能の設備を用いる上で、燃料の供給安定性や優れた経済性、また、長年の運用実績にもとづく高い信頼性により、今後も国内の重要なベースロード電源としての役割を期待されている。
今回受注したUSCボイラは、蒸気を超高温・超高圧化することで発電効率を高め、燃料の使用量と二酸化炭素の排出量を抑制することが可能。また、国内最高水準の環境規制値を達成するために、排煙脱硝装置、ガスガスヒータ装置も同時に納入し、煙突から出る排ガスをクリーンにし、大気環境の保全に大きく貢献する。
神戸製鋼が神戸製鉄所(兵庫県神戸市灘区)内に火力発電所を建設するプロジェクト向けで、運転開始は 1基目が2021年度、2基目が2022年度の予定。IHIは、同社向けに大型石炭火力発電ボイラを2004年に納入しており、既設機の効率、運用性が高く評価され受注に至った。
株価は2015年6月の610円を年初来の高値として長期調整相場となっており、中国株の波乱を契機とした全体相場の急落局面では、9月29日に一時300円まで下押した。しかし、9日は366円(15円高)となり5日続伸。テクニカル的には25日移動平均と5日移動平均が出直る形でクロス(交差)し、調整一巡の形になりつつある。
【話題】
フェリシモは蒸し返し的な材料でも高値に進み強力な買い主体も
フェリシモ<3396>(東1・売買単位100株)は後場一段強い展開となり、10.6%高の1150円(110円高)まで上げて戻り高値に進んだ。カジュアル衣料や美容品などの通販大手で、昨8日発表の第2四半期決算(3〜8月)が前年同期比で大幅な黒字転換となったことなどが好感された。もっとも、この決算については、10月2日に業績予想の上方修正という形で発表済み。このときは翌取引日にストップ高となった。本日は、いわば蒸し返し的な材料にもかかわらず上方修正の際のストップ高水準を上回ってきたため、参加者の評価の高さが見直されている。また、一部ではかなり強力な買い主体が介入してきたとの推測も出ている。
10月09日 相場概況(大引け)
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日経平均株価(大引け)=297円高、主力株軸に買われ急反発。1カ月ぶり高値水準
【大引け概況】
9日の日経平均株価は大幅反発した。前日比297円50銭高の1万8438円67銭と高値引けとなり、9月9日以来、1カ月ぶりの水準へ回復した。
前日の米国株市場でNYダウが5日続伸しフシ目の1万7000ドル台を回復、これを受けて東京市場でも輸出主力株中心にリスクを取る動きが再燃した。
指数への影響が大きい値がさのファストリ株の下落が重荷となったが、幅広い銘柄に買いが優勢となった。
市場では「連休を前に売りに傾いた株価指数先物の持ち高を中立方向に直す目的で買い戻しが入った」との声が聞かれた。午前には伸び悩む場面があったが、大引けに掛けて強含む展開だった
東証株価指数(TOPIX)も反発し、終値は前日比33.73ポイント高の1515.13と8月31日以来の高値をつけた。JPX日経インデックス400も反発し、319.50ポイント高の1万3589.07で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆9712億円、売買高は25億4925万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1618と、全体の85%を占めた。値下がりは235、変わらずは46銘柄だった。
個別では、ファナックが買われ、ソフトバンク、7&iHDも堅調。鉄鋼の新日鉄住金やJFE、非鉄の三菱マや住友鉱が大幅高。トヨタ、日産自、マツダ、浜ゴムやブリヂストンが上げた。海運の郵船や川崎汽、商社の三菱商や三井物が上昇した。
大林組、飛島建、鹿島など建設株が活況高となった。
一方、ファストリは大幅安。8日に発表した決算の内容が物足りないとして売りが広がった。リクルートも売りに押された。このほか松屋、吉野家HD、コカ・コーラEJなど消費関連株に下げが目立つ。
東証2部株価指数は3日ぶり反発した。大引けの2部指数は、前日比25.07ポイント高の4621.14となった。
個別銘柄ではサイバーコムがストップ高。ラオックス、象印、宮入バル、アイレップ、アーバンライフが買われた。半面、DNA研、朝日インテク、アトム、阿波製紙、富山銀は売られた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比14円42銭高の2541円71銭だった。日経平均株価が大幅高となり、投資家心理が改善。大型株に加え、相対的に値動きが大きい新興株にも資金を振り向ける姿勢が強まった。主力のJASDAQ―TOP20の構成銘柄を中心に、電機株や情報通信株、食品株など幅広い銘柄に買いが入った。後場に入り日経ジャスダック平均は一段高の展開になった。
ただ、ジャスダック市場の売買代金は概算で449億円と、売買は盛り上がりに欠けた。8月の日本株相場の急落後、新興市場の取引も減少している。
ジャスダック市場の売買高は1億785万株だった。
個別銘柄ではエヌアイデイ、アイサンテクノ、太洋工業、ウィズがストップ高。ジェクシード、オートウェーブ、セプテニHDが上昇した。一方、サン電子がストップ安。文教堂HD、レイ、アサカ理研、クルーズが下落した。
東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比7.81ポイント高の804.47だった。個別銘柄ではASJ、アイリッジがストップ高。FFRI、モルフォ、PCNET、ショーケースTVが上げた半面、一時大幅高となったベステラ、STUDIOUS、日本アクア、メディアF、ミクシィが下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,438.67
297.50
日経平均先物
18,420.00
320.00
TOPIX
1,515.13
33.73
TOPIX先物
1,514.50
30.50
東証2部指数
4,621.14
25.07
JASDAQ
2,541.71
14.42
マザーズ
804.47
7.81
出来高
東証1部
2549250
2971276
東証2部
107740
18335
10月09日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=輸出主力株中心に買われ反発、ファストリは重荷に
■日経平均株価 18,282.06(+140.89)
■日経平均先物 18,280(+180)
■東証1部出来高 12.68億株
■東証1部売買代金 1.49兆円
■TOPIX 1,501.52(+20.12)
■騰落 上昇1,291/下落503
■マザーズ指数 799.44(+2.78)
■日経JQ 2,535.03(+7.74)
9日午前の日経平均株価は反発し、前日比140円89銭高の1万8282円06銭で前場を終えた。8日の米株式相場が大幅上昇し、投資家心理が改善した。
前日の米国株市場でNYダウが5日続伸し、1万7000ドル台を回復したことから、輸出主力株を中心に買いが優勢となった。
東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)など過熱領域にはなく、一部の消費関連株などを除いて押し目には買いが厚い。アジアの株式相場が堅調に推移しているのも追い風となり、買いが優勢となった。
ただ、日経平均への影響が大きいファストリが大幅に下落。指数の重荷になったほか、連休を控えて積極的に買い上がりにくい雰囲気もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4901億円、売買高は12億6808万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1291と、全体の68%を占めた。値下がりは503、変わらずは104銘柄だった。
個別ではファナックやソフトバンクが買われ、JTも上昇。自動車のトヨタやホンダが上昇。鉄鋼の新日鉄住金やJFEの値上がりが目立った。デンソー、ゴールドウイン、東応化、東邦鉛も大幅高となった。半面、ファーストリテは大幅安。8日に発表した前期決算が計画に届かず、嫌気した売りが出た。小売りの良品計画や三越伊勢丹、松屋も下げ、SMS、大塚商会も売られた。
東証2部株価指数は3日続落。前引けの2部指数は、前日比0.54ポイント安の4595.53となった。個別銘柄ではDNA研、阿波製紙、ラオックス、アサヒインテック、理経は売られた。一方、ピクセラ、宮入バル、TONE、アートSHDは買われた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比7円74銭高の2535円03銭だった。良好な決算や好材料が発表された銘柄を物色する動きが相場の支えとなった。
新興株は、日経平均採用銘柄や東証1部の大型株とは違い8月下旬を底に戻り歩調にあるが、積極的な売買は手控えられている。ジャスダック市場の売買代金は概算で267億円、売買高は6512万株。
アイサンテク一時ストップ高と値を飛ばした。ネプロ、オートウェーブ、石垣食品、フロイント、イマジニアが上昇した。一方、サン電子がストップ安。クルーズ、文教堂HD、日ダイナミク、アサカ理研が売られた。
東証マザーズ指数は小反発した。前引けは前日比2.78ポイント高い799.44だった。個別銘柄ではファンデリー、アイリッジが2ケタを超える上昇となったほか、FFRIやモルフォが上昇した。半面、ミクシィやITbook、メディアF、日本アクア、シリコンスタジオが下落した。
【株式投資NEWS】
旭化成はノーベル賞候補になったリチウムイオン電池など材料に戻り高値
旭化成<3407>(東1・売買単位100株)は919.4円(26.5円高)まで上げ、9月以降の回復相場で高値を更新している。リチウムイオン電池のセパレータ最大手で、9日は、日本経済新聞朝刊などの報道で、オーストラリアが計画する次期潜水艦の受注に向け、三菱重工業<7011>(東1)と日本政府がリチウムイオン電池を世界で初めて搭載し潜航能力を高めた最新型とする、などと伝え、注目されているようだ。8日に発表した「ヘーベルハウス」などの旭化成ホームズの月次受注速報は前年同月比7%減だったが、それでも強いため、テクニカル的な上値メドのひとつである4ケタ(1000円)を指向するとの期待が出ている。
このところは、2015年のノーベル賞の有力候補者として、同社の研究者で現・顧問の工学博士・九州大学客員教授・吉野彰氏がリチウムイオン二次電池の原型を世界で初めて考案し試作品を作った功績などが注目され、7日まで6連騰となっていた。
石垣食品はTPPの恩恵に期待根強く再び活況高
石垣食品<2901>(JQS・売買単位100株)は取引開始後に22%高の259円高(46円高)まで上げ、10月6日の急伸に続いて再び活況高となっている。ビーフジャーキー、ごぼう茶・麦茶などの大手で、先ごろ大筋で合意したTPP(太平洋経済連携協定)の品目別の全体像が昨8日、農水省から発表され、あらためて波及効果に期待が再燃している。ビーフジャーキーの原料になる牛肉の輸入関税は、現行の38.5%が15年後に9%になるため、コスト低減効果としての即効性はないとの見方はあるが、株式相場には「理想買い」のあとに「現実買い」が到来するといった経験則があり、今はまさしく「理想買い」が始まったばかりとの見方がある。業績は赤字縮小傾向となっている。
ピックルスコーポレーションは1株純資産からの割安感強まり急伸
ピックルスコーポレーション<2925>(JQS・売買単位100株)は9日の前場、11%高の1129円(110円高)まで上げて急伸となり、一時JASDAQ銘柄の値上がり率ランキング5位前後に躍進。
出来高も9月の一日平均を前場で上回り売買活況となった。8日発表の第2四半期決算(3〜8月累計、連結)は、主な原料野菜の価格が日照不足などによって高騰した影響を受けて営業利益が前年同期比6.5%減少したが、売上高は「ご飯がススムキムチ」などや惣菜製品が好調で同じく11.4%増加。
6月に国産野菜の調達多様化や生育状況、市況などの情報収集の強化を目的として青果会社を子会社したため、今後のキメ細かな原料調達などに期待が強いといえる。第2四半期での1株純資産は1477円になり、前年同期の1300円台から6%増加。株価は評価不足が見直される可能性が強まっている。
10月09日 相場概況(寄付き後)
日経平均10時、上昇一服 大幅安のファストリが重荷、自動車は高い
【寄付き概況】
■日経平均株価 18,222.03(+80.86)
■日経平均先物 18,220(+120)
■TOPIX先物 1,494.00(+10.00)
■騰落 上昇1,027/下落724
■日経JQ 2,529.26(+1.97)
■マザーズ指数 797.49(+0.83)
9日の東京株式市場で日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比140円34銭高の1万8281円51銭。8日の米株式相場が上昇して投資家心理が改善し、買いが優勢に
なった。
9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が年内利上げを強く示唆する内容ではないとの見方が浮上。東京市場でも運用リスクをとる動きが広がった。
10時時点の日経平均は前日比80.86円高の18222.03円で推移している。
引続きTOPIXコア30指数が強い動きを見せるなど大型株の物色がやや目立つ一方、決算が嫌気されたファーストリテが日経平均を約170円押し下げている。同社が下げ幅を縮小すると日経平均は上げ幅を広げる可能性はあるが、3連休を前に積極的な買いは手控えられるとの声も聞かれる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇して始まった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で9734億円、売買高は8億2232万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1027、値下がり銘柄数は724、変わらずは147銘柄だった。
業種別では33業種中、26業種前後が高い。値上がり上位に鉄鋼、非鉄、石油、機械、海運、ゴム製品、鉱業など。半面、値下がりで目立つのは空運、小売、サービス、銀行、水産など。
個別では、鉄鋼の新日鉄住金やJFE、非鉄の住友鉱、DOWAが上昇。日経平均への影響が大きいファナックも上げている。自動車のマツダや日野自、トヨタ、ホンダが上昇。一方、ファストリが大幅安。8日に発表した前期決算が計画に届かず、嫌気売りが出た。通期の収益予想を引き下げたセブン&アイも下げている。金融の三菱UFJや通信のKDDIが下落。しまむらや松屋が売りに押されている。
東証2部株価指数は下落。ラオックスと朝日インテクが下げ、技研製や象印が上げた。
【株式投資ニュース】
ゴールドウインは人工のクモの糸によるウェア好感し3段上げの兆し
ゴールドウイン<8111>(東1・売買単位100株)は取引開始後に11.5%高の5560円(575円高)まで上げ、10時現在も10%高で東証1部の値上がり率ランキング3位前後につけている。昨8日、人工のクモの糸「クモノス」の研究開発を進めるベンチャー企業スパイバー(山形県鶴岡市)と共同製作した防寒ウェア「ムーン パーカ」の試作品を公開したことなどが材料視されている。
両社は9月に提携を発表。ゴールドウインはこれを好感して2日連続ストップ高の急伸となった。この急伸を新たな相場の始まりと仮定すれば、10月1日にかけて2段上げ相場が到来して5870円まで上げた形になり、本日の再動意は3段上げに向けて動き出したと見ることができる。
セブン&アイHDは減額修正だが急速に切り返す
セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1・売買単位100株)は取引開始後の5211円(210円安)を下値に切り返し、9時30分にかけては5400円(21円安)前後で売買活発となっている。昨8日の取引終了後に第2四半期決算を発表し、今2月期の業績予想を減額修正したが、これを嫌う売りは朝方で一巡した印象がある。今2月期の連結営業利益の見通しは3730億円から3670億円に見直した。
ファーストリテイリングは15分間売り気配が続き直近安値割る
ファーストリテイリング<9983>(東1・売買単位100株)は売り気配で始まり、9時15分に8.6%安の4万4440円(4200円安)で始値がついた。9月24日につけたこのところの安値4万4660円を割り込んだため、やや調整が長引くとの見方が出ている。
昨8日の取引終了後に発表した2015年8月期の連結決算は売上収益が前期比22%増加し、営業利益は同26%増、純利益は同2.1倍などと最高を更新し、今期の見通しも営業利益を22%増などとしたが、ブルームバーグ通信はアナリスト14人の予想平均を下回ると伝えるなど、冷静な受け止め方が多いようだ。
日経平均はSQ売り越し予想をハネ返し140円高で始まる
9日朝の東京株式市場はNY株の5日続伸138ドル高などが好感されて日経平均が140円34銭高の1万8281円51銭で始まり、昨日の181円安から早速反発した。
本日は株価指数のミニ先物およびオプション各10月物の清算値(SQ)算出日に当たり、これにともなう朝一番の注文は、日経225種平均型の場合、225種採用の1銘柄あたり13万株前後の売り越しになるとの試算があった。SQは現物株の各銘柄の始値で計算する。
<兜町カタリスト>
「イヤになるほど」
新著発売日。
「いよいよ来るぞ!!ゆうちょ相場でイヤになるほど儲けたければ 株を買いなさい」。
以下は「はじめに」。
NTTフィーバーからまもなく30年。
そしてその後のバブル崩壊から25年経ちました。
世代が一つ回転して、そして今度は日本郵政の上場。
株式市場に日々接していると、大局勘を見失いがちになります。
でも大きな流れの変化は常に市場に存在しているもの。
特に政府の持ち株売り出しが相場の変化点になることは多かったように思います。
なぜ、郵政を民営化したのでしょうか。
その原点に立ち戻れば、長い間海外からの開放圧力があったことは否めません。
そして海外マネーが求めているのは1700兆円に及ぶ臆病な国民金融資産の活用。
その代表が低金利に甘んじても着実に増加している「ゆうちょ」だったことは一つの理由でしょう。
目先のネガティブな理由をアレコレと数え上げればキリがありません。
でも、フリーでフェアでグローバルな金融ビッグバンが宣言されたのが1997年。
20年近くの時間を使ってようやく一里塚にさしかかったというところでしょうか。
ゆうちょ上場を起爆剤として、マネーの移動を図り、貯蓄から投資への流れを加速させようという動き。
これを見逃してはいけないでしょう。
アベノミクスをきっかけとして金融緩和と円安を背景にようやく立ち直ってきた日本経済。
その国民的流れを加速させるのがゆうちょの上場と考えても良いと思います。
「どうせ株式市場なんていつかはいつかは損する」とか「売ればもうかる株式市場」。
こういう思考法が市場に蔓延していたのが20世紀。
しかし21世紀になって15年も経ちました。
環境が整備されてきた株式市場が時には主役の座に立ってもいいタイミングではないでしょうか。
自分の資産と自分の人生は自分で守るという方向性は変わりません。
知恵を絞ってお金にお金を産ませる時代となってきました。
定期預金が大好きという人もたくさんおられます。
でも、低金利の継続で本来もらえた筈の預貯金金利がどこかへいってしまいました。
20世紀はお金を預けておけば自然に増えた時代。
21世紀は自分でお金を働かせなければいけない時代。
その時代の変化にはいやおうなく対応していかねくてはなりません。
本書では日本の株式市場の現在・過去・未来を通じた投資原則を述べてあります。
変動する株式市場にどう対応するか。
そして、動きを捉え、どう行動するか。
相場を取りまく指標の持つ意味や相場に影響する心理の問題などをちりばめてあります。
市場と対峙して35年。
まだまだ真髄に触れる域には達していませんがその中間点としての総括の意味も込めてあります。
市場は驚きを求め儲けを追求する場所。
夢も希望もその中で示現されるはずの場所。
郵政株の上場をきっかけにそれぞれの個々人の株式市場の成長の一助となれば幸いと考えています。
10月09日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
9日の東京株式は、3連休を前にもみ合いとなりそう。 、3連休を控えた週末で全体的には買いは入りづらいと予想する。180000円台を保って今週を終えることができるかどうかに注目したい。
日経平均株価予想レンジは、18000ー18400想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1250万株、買い800万株で、差し引き450万株の売り越し。売り越しは8営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、化学、不動産、銀行、食品、建設、サービス、小売、商社、石油など。
買いセクターに、機械、建設、REIT、情報通信、紙パ、電機、銀行、証券、薬品、精密など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,050.75 +138.46
S&P500種2,013.43 +17.60
ナスダック4,810.788 +19.636
8日のNYダウ平均は5日続伸した。終値は前日比138ドル45セント高の1万7050ドル75セントだった。心理的節目の1万7000ドルを回復し、8月19日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値をつけた。ダウ平均の5日続伸は2014年12月下旬の7日続伸以来ほぼ9カ月ぶり。9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がやや景気に配慮した中身と受け止められた。緩和的な金融政策が続くとの見方から買いが優勢となった。
年内の利上げ観測は根強いが、金利水準の低い状態が長引いて株式市場に資金が流入しやすい状態は続くとの見方から買いが入った。
原油先物相場が午後に上昇、収益悪化への警戒感が薄れたエネルギー関連株が上昇した。世界経済の減速への懸念を背景にこのところ軟調だった機械や運輸関連株が買い戻されたことも相場を押し上げた。ダウ平均の上げ幅は一時168ドルに達したが、目先の利益を確定する目的の売りが出た。
ナスダック指数は続伸し、同19.636ポイント高の4810.788で終えた。バイオ関連株の一角が売られ下げる場面もあったが、FOMC議事要旨発表後に上げに転じた。
業種別指数は全10種が上昇。「エネルギー」や「資本財・サービス」、「素材」の上げが大きかった。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は小反落した。12月物は前日比50円安い1万8295円で取引を終え、8日の大取終値を195円上回った。大取で下げた地合いを引き継いで始まった。9月開催分のFOMC議事要旨を受け、利上げ開始は当面先との見方から米株が上げ、つれて日経平均先物も下げ幅を縮めた。この日の12月物安値は1万8020円、高値は1万8405円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18295 ( +195 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18370 ( +270 )
( )は大取所終値比
【予定】
■9(金)
【国内】
オプションSQ
《決算発表》
コスモス薬品、久光薬、高島屋、パソナ、サカタのタネ、ファーストコポ、コシダカHD、ドーン、ディップ、ジェイコムHD、タビオ、ブロッコリー、ワッツ、ANAP、ニッケ、薬王堂、Fブラザース、シリコンスタシオ、明光ネット、USEN、マルゼン、エスクローAJ、東洋電、オータケ、エコス、ワキタ、島忠、リンガハット、歌舞伎、CSPなど
【海外】
仏9月経常収支(15:45)
英8月貿易収支(17:30)
カナダ9月失業率(21:30)
米9月輸入物価(21:30)
米9月卸売在庫(23:00)
IMF・世界銀行年次会合(リマ、〜11日)
休場:韓国、台湾
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
東京株式市場は序盤しっかり、しかし買いが続かず弱い動きとなった。きょうの市場のムードを重くしたのは小売株の下落。リリースの出た銘柄の売りが目立った。
前日までの6日続伸で、日経平均株価は合計1392円も急上昇していたことを考慮すると、当然の一服といえる。
明日は、3連休を控えた週末で全体的には買いは入りづらいと予想する。1万8000円台を保って今週を終えることができるかどうかに注目したい。
【引け後のリリース】
星野リゾートREITが投資主に宿泊割引優待券
■一般の株式と同様に売買できる上場投信で10月末の名簿記載者が対象
星野リゾート・リート投資法人(星野リゾートREIT)<3287>(東R・売買単位1株)は8日の大引け後、今期の投資主優待制度の概要を発表し、2015年10月31日現在の投資主に対し、「星のや京都」など国内9施設の宿泊利用料金の2000円割引優待券(投資主名記名)を送ると発表した。投資口数ひと口当たり1枚とし、上限は投資主1名当たり10枚とする。
星野リゾートREITは、「星のや京都」などの高級リゾート施設を国内外に展開する星野リゾート(東京都中央区、星野佳路:ほしの・よしはる社長)が運営するホテルなどに広く資金を集めて資金を提供するREIT(不動産投資信託)。証券会社を通して東証で一般の株式と同様に売買できる上場投信のひとつだ。
2013年7月に上場し、初値は57万円。上場来の高値は15年4月につけた153万4000円で、8日の終値は114万5000円(前日比1万1000円高)だった。訪日外国人観光客の増加によって国内の観光地やリゾート施設に対する海外からの注目は高まっており、これらにREITを介して投資する動きも強まることが見込まれる。
【銘柄フラッシュ】
フリークアウトが急伸しノーベル賞関連ではDNAチップ研究所が高い
8日は、ノーベル化学賞がDNA修復メカニズム発見者に授与されたことなどが材料視されてDNAチップ研究所<2397>(東2)が15.6%ストップ高。しかし日本人の連日受賞が途切れたためか、ほかのノーベル賞関連株の物色熱はおさまる印象となり、北里研究所と共同展開するカルナバイオサイエンス<4572>(JQG)は2.8%安、ニュートリノ観測装置の浜松ホトニクス<6965>(東1)は1.0%高。文学賞に期待は続くが、昨年の今頃に急伸した文教堂グループホールディングス<9978>(JQS)は9.3%安となった。
日本アジア投資<8518>(東1)がビッグデータ解析企業への出資など好感する展開になり16.8%高と大幅続伸し東証1部の値上がり率1位。青木あすなろ建設<1865>(東1)は関西国際空港などに実績があり沖縄の米軍基地移設を巡る動きが出ると動意を強める傾向があるとされて11.4%高となり値上がり率2位。モバイルクリエイト<3669>(東1)は介護ベッド用見守り通信サービスなどが材料視されて10.8%高と出直りを拡大。阿波製紙<3896>(東2)はマイクロフィルターなどが期待とされて一時ストップ高となり大引けは8.9%高。
フリークアウト<6094>(東マ)は交流サイトや動画サイトでも効率的に広告配信のできるシステムなどが言われて20.7%高と急伸。パシフィックネット<3021>(東マ)は移動体通信事業への参入などを好感して一昨日に続き再びストップ高となり17.6%高。シリコンスタジオ<3907>(東マ)は10月9日に第3四半期決算の発表を予定し8.1%高。レイ<4317>(JQS)は6日に発表した四半期決算などが好感されて昨日のストップ高に続き19.8%高の大幅続伸となった。
日本アジア投資がビッグデータ企業への投資に期待強まり値上がり率1位
日本アジア投資<8518>(東1・売買単位100株)は14時30分を過ぎて14%高の501円(61円高)前後で推移し、値上がり率ランキングで東証1部銘柄の1位。取引時間中としては9月3日以来の500円台回復となっている。ビッグデータ解析によってマイナンバー特化型のリスク検知サービスなどを行うエルテス(東京都港区)への出資が完了したと7日付の日経産業新聞が伝え、事業領域の拡大などに期待が強まっている。エルテス社への出資については、10月1日付で日本アジア投資が発表済み。翌日は4円高と小幅な反応にとどまったが、時間を置いて動意を強める場合は本格的に評価されてきた証拠といえるため、強い相場になる可能性がある。
10月08日 相場概況(大引け)
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日経平均株価(大引け)=7日ぶり反落181円安 内需株に利益確定売り優勢
【大引け概況】
8日の日経平均株価は7日ぶりに反落した。
終値は前日比181円81銭安の1万8141円17銭だった。
12円安からスタートした。寄り付き後、プラスに切り返して18400円台を回復する場面も見られたが、前日まで6日続伸していたことから利益確定売りも出やすく、前場後半には再びマイナスへと転じ下げ幅を広げた。後場後半には一段安となり、一時下げ幅を201円まで広げた。前日まで上昇が続いた反動で利益確定売りや戻り待ちの売りが優勢だった。
業種別TOPIX騰落率では小売業や医薬品、食料品が下落率の上位にならび、内需株の下げが目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ7日ぶりに反落した。
7日には、第3次安倍改造内閣が発足した。安倍晋三首相は記者会見で経済政策を重視する姿勢を示したが、「具体策が示されるまでは材料視しづらい」との声が多かった。6日続伸後に株価を買い上がるほどの手掛かりとしては力不足と受け止められた。
国慶節を祝う大型連休明けの中国・上海株が戻りを試すとの期待から、上海市場が開く前に日経平均先物や中国関連株とされる銘柄の一部が買われた。日経平均の上昇に寄与する場面があったものの、勢いは続かなかった。
株価は下落した一方、日経平均株価が将来どの程度変動するのかを示す予想変動率は低下した。市場心理を表す指標とされる日経平均ボラティリティー・インデックスは8月21日以来、約1カ月半ぶりの水準まで低下する場面があった。
東証1部の売買代金は概算で2兆6182億円。売買高は23億1154万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1235と全体の65%を占めた。値上がりは569、変わらずは95だった。
業種別では、空運業、小売業、医薬品が下落率上位だった。一方、海運業、鉱業、不動産が上昇率上位だった。
個別では、パナソニックや日立など電気機器銘柄の上昇が目立った。ソフトバンク、日立、東芝、日産自、マツダも買われた。アドテスト、東エレク、ファナックも堅調に推移した。一方、カルビーは年初来安値を更新し、明治HDも大きく下げた。三越伊勢丹やローソン、イオンなどの小売り株も売られた。富士重やJALも下げた。
東証2部株価指数は続落だった。2部指数は、前日比17.75ポイント安の4596.07となった。個別銘柄では理経、プラズマ、日本エスコン、アサヒインテック、ラオックスと朝日インテクが売られた。一方、DNA研、北日本紡績がストップ高。阿波製紙とJトラスト、ダイトケミクス、アイレップ、富山銀、くろがね工作所も買われた。
日経ジャスダック平均株価は7営業日ぶりに反落した。大引けは前日比3円22銭安の2527円29銭だった。前日まで6日続伸した反動で利益確定を目的とした売りが出やすかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で463億円、売買高は9636万株。個別銘柄ではサン電子がストップ安。クルーズやアイサンテク、田中化研、文教堂HDが下げた。半面、京極運輸、レイ、日ダイナミク、FVC、アサカ理研が上昇した。
東証マザーズ指数は反落。大引けは前日比4.75ポイント安の796.66だった。ベステラやPCIHD、トランスGが下落した。前日に発表した9月の売上高をきっかけにシュッピンも下げた。アナリストが投資判断を引き下げたことをきっかけにGunosyも売られた。
半面、フリークアウトとアイビーシー、ミクシィなどが上昇した。昼すぎにTIS(東京・新宿)が提供するサービスに性能監視ソフトウエアが採用されたと発表したアイビーシーは午後に上げ幅を拡大した。前日に自社を中心に構成するコンソーシアムに新たに6社が加わったと発表したジグソーも上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で282億円、売買高は6334万株。個別銘柄では文教堂HD、シダー、クルーズやアイサンテク、田中化研が下げた。一方で京極運輸、富士テクニカ宮津、レイ、FVCや日ダイナミク、アサカ理研が上昇した。
東証マザーズ指数は小幅続伸。前引けは前日比1.11ポイント(0.14%)高い802.52だった。 個別銘柄ではPCNET、フリークアウトがストップ高。PCIHDやジグソー、トランスGが買われた。半面、Gunosy、シュッピン、NPC、ベステラやFFRI、そーせいが下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,141.17
-181.81
日経平均先物
18,100.00
-280.00
TOPIX
1,481.40
-11.77
TOPIX先物
1,484.00
-13.50
東証2部指数
4,596.07
-17.75
JASDAQ
2,527.29
-3.22
マザーズ
796.66
-4.75
出来高
東証1部
2311540
2618215
東証2部
88520
18244
10月08日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=利益確定売り表面化で反落
■日経平均株価 18,199.14(-123.84)
■日経平均先物 18,220(-160)
■東証1部出来高 12.38億株
■東証1部売買代金 1.3兆円
■TOPIX 1,485.16(-8.01)
■騰落 上昇516/下落1,267
■マザーズ指数 802.52(+1.11)
■日経JQ 2,528.15(-2.36)
8日前引けの日経平均株価は7営業日ぶりに反落し、前日比123円84銭安の1万8199円14銭で前場を終えた。売り買い交錯で始まった後、売り物を吸収しプラス圏で推移する場面もあったが、後半は徐々に売りが優勢となった。前日の米国株市場でNYダウが4日続伸したことで世界的なリスク選好ムードは続いているものの、日経平均は前日までの6連騰で8%強上昇、目先利益確定の動きが表面化した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も7営業日ぶりに反落した。
安倍晋三首相は7日、第3次改造内閣の発足に伴う記者会見で、経済政策を重視する姿勢を示した。主軸の経済閣僚も続投させたが「成長に向けた具体的な道筋を示せず、投資家の期待と比べた物足りなさは否めなかった」という。買い上がるほどの手掛かりとしては力不足との見方につながった。
連休後に再開する上海株式相場が戻りを試すとの期待から、ダイキンなど「中国関連銘柄」が上昇。日経平均は中ごろには上昇する場面があったが、勢いは続かなかった。
インバウンド関連などが値を下げ全体指数を押し下げている。
朝方発表の8月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標とされる「船舶・電力除く民需」の受注額は前月比5.7%減少した。投資家心理の重荷にはなったが、相場への影響は限られた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3022億円、売買高は12億3887万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1267と、全体の67%近くを占めた。値上がりは516、変わらずは114銘柄だった。
個別では三菱UFJやみずほFG、三井住友FGの三大金融グループがそろって下落。ファーストリテが大幅安、東電が下げ、村田製の値下がりが目立つ。増益決算を発表したイオンも売りに押された。一方、トヨタやソフトバンクは上昇。段ボール原紙の販売統合を発表した日本紙が上げ、共栄タンカー、ミネベア、栗本鉄、竹内製作もが高い。
東証2部株価指数は続落。前引けの2部指数は、前日比5.81ポイント安の4608.01となった。個別銘柄ではラオックスや象印、コメ兵理経、プラズマ、アートSHD、カネコ種苗が売られた。一方、北日本紡績がストップ高。くろがね工作所、富山銀、インターアクとヨネックスが上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。前引けは前日比2円36銭安の2528円15銭だった。前日まで6日続伸していたため、利益確定目的の売りが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で282億円、売買高は6334万株。個別銘柄では文教堂HD、シダー、クルーズやアイサンテク、田中化研が下げた。一方で京極運輸、富士テクニカ宮津、レイ、FVCや日ダイナミク、アサカ理研が上昇した。
東証マザーズ指数は小幅続伸。前引けは前日比1.11ポイント高い802.52だった。 個別銘柄ではPCNET、フリークアウトがストップ高。PCIHDやジグソー、トランスGが買われた。半面、Gunosy、シュッピン、NPC、ベステラやFFRI、そーせいが下落した。
10月08日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、小幅高に転じる 休場明け中国株に期待
【寄付き概況】
■日経平均株価 18343.46(+20.48)
■日経平均先物 18,340(-40)
■TOPIX先物 1,495.00(-2.50)
■騰落 上昇720/下落1,047
■日経JQ 2,534.42(+3.91)
■マザーズ指数 806.77(+5.36)
8日の日経平均株価は小幅に反落して始まった。始値は前日比12円36銭安の1万8310円62銭。日経平均は前日までの6日間で1392円(8%)と大きく上昇しており、利益確定売りや戻り待ちの売りが優勢となっている。
10時時点の日経平均は前日比20.48円高の18343.46円で推移している。
前日の米株高や日銀の追加緩和観測が引き続き相場を下支えしている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅高に転じている。
国慶節開けで1週間ぶりに取引が再開される中国・上海株が上昇して始まるとの期待も出ている。上海市場が休場の間、世界の主要株式相場は総じて戻り歩調にあったためだ。もっとも、前日まで上昇が続いた反動で利益確定売りも出やすく、上値は重い。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7423億円、売買高は7億3774万株だった。
東証1部では値上がり銘柄数は全体の38%にあたる720にとどまる。値下がり銘柄数は55%の1047、変わらずは122だった。
業種別では33業種中、22業種前後が高い。値上がり上位に鉄鋼、海運、機械、紙パルプ、不動産、証券など。半面、値下がりで目立つのは空運、小売、食料品、水産、サービスなど。
個別では、新日鉄住金など鉄鋼株が高い。コマツやオークマなど機械株にも値上がり銘柄が目立つ。パナソニックや日立も買われている。半面、ファストリやセブン&アイ、ローソンといった小売り株は総じて軟調に推移している。村田製作、富士重工、アルプスがさえない。
東証2部株価指数は小幅に反発。Jトラストやインターアクが上げ、ラオックスや象印が下げた。
【株式投資NEWS】
モバイルクリエイトが介護関連機器などに期待強まり500円台を回復
モバイルクリエイト<3669>(東1・売買単位100株)は10時にかけて508円(35円高)となり、このところ出直りを続けながら取引時間中としては9月3日以来の500円台回復となった。タクシー、バス業界向けの移動タイ管理システムなどを展開し、10月5日付で介護ベッド用見守り通信サービス『ベッドde見守り隊』を開発と発表。事業分野の拡大に期待が強まっている。今期の業績は持分取得関連の特別利益の反動で経常・純利益の減益を見込むが、売上高や営業利益は続伸の見込み。第1四半期(6〜8月)の決算発表を10月14日に予定し、業績動向への期待が強まれば株価にも映し出される可能性がある。
ソフトバンクGは東電や日立との協業など好感し4日続伸
ソフトバンクグループ<9984>(東1・売買単位100株)は4日続伸の始まりとなり、9時30分にかけて6313円(125円高)と出直りを強めている。7日付で東京電力<9501>(東1)とは電気と通信・インターネットサービスの共同商品を発表し、日立製作所<6501>(東1)とはスマートフォンで農作物の生育環境を確認できる農業支援サービス「e―カカシ」を発表。携帯電話以外の新事業展開を改めて見直す雰囲気がある。このところの相場は調整基調が続き、8月の高値7800円から9月下旬の5370円まで約2400円の下げとなった。ただ、その後は今朝にかけて1000円近い回復となり3分の1戻しを達成。回復相場の本格化が注目されている。
マツダが自動車株の中で強く9月以降の回復相場で高値に進む
マツダ<7261>(東1・売買単位100株)は取引開始後に2214.5円(106.5円高)をつけて7日続伸基調となり、自動車株が高安混在の中、9月以降の回復相場で高値に進んだ。クリーンディーゼル車で独自の展開を進め、このところニュース報道などで独フォルクスワーゲン(VW)車の売れ行きがディーゼル排ガス不正問題の影響で国際的に伸び悩む様子が伝えられていることなどが材料視されているようだ。8月下旬から9月には、全体相場の急落とともに600円ほど下げ、この一両日は下げ幅の半値戻しを達成してきた。220円の大台を回復したため、目先的には小休止する可能性はあるが、自動車株の中でも回復の強さが注目しなおされる可能性がある。
<兜町カタリスト>
「ヒジュラ」
イスラムの暦はヒジュラ暦という。
太陰暦で1か月が29日の小の月と30日の大の月をおおむね交互に繰り返すという。
従って1年はおおむね354日。
1年毎に約11日太陽暦とずれる。
しかも閏月がなく太陽暦とあわせることをしないという。
このヒジュラ暦のアノマリーは「正月の株高」。
新年初日前後からの株価上昇傾向がみられるというアノマリー。
以下は過去6年の新年から10日間のパフォーマンス経緯。
2014年10月25日〜日経平均10.3%、ダウ4.5%、NAS3.3%。
2013年11月5日〜日経平均6.6%、ダウ2.3%、NAS0.23%。
2012年11月15日〜日経平均5.4%、ダウ3.5%、NAS5.5%。
2011年11月27日〜日経平均6.2%、ダウ6.8%、NAS6.3%。
2010年12月8日〜日経平均1.4%、ダウ1.4%、NAS2.2%。
2009年12月18日〜日経平均5.1%、ダウ2.5%、NAS4.4%。
こう見ると正月は師走→霜月→神無月と前倒しになってきている。
だから今年は例年秋にやってくる下落が夏の終わりに始まったという思考もアリかも知れない。
あるいはSAMAの売り観測も年末の出来事と考えれば首肯できなくもない。
因みに今年の新年は10月14日から始まる。
歴史的アノマリーは第2次世界大戦後米大統領選挙の前年のNYダウは下落していない。
つまり上昇している。
この前、米大統領選挙の前にNYダウが下落したのは1939年(昭和14年)。
ただし年間では下落だが、9月にドイツのポーランド侵攻で年末にかけて20%上昇していた。
戦争という特殊要因があったということになる。
その前は世界大恐慌真っ最中の1931年。
年間52.7%の下落だった。
正真正銘の下げからは84年。
この間のいくさを応仁の乱とする京都的感覚ではまだ短い。
今年もし米国株が下落で終わったとすると、歴史は何を理由にするのだろうか。
そちらの方が興味深い。
10月08日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
8日の東京株式は、堅調に上値を試す場面がありそう。
日経平均株価予想レンジは、18100ー18600を想定する。
日経平均ミニ先物・オプション10月
物の最終売買日だが、「すでに大幅調整を済ませていることで、極端な売り仕掛けの動きは考えづらい。
また、連休明けの中国市場の動向が大きな焦点となる。休場期間中のグローバル市場が比較的堅調であっただけに、中国株にもポジティブな影響は期待できそうではあるが、一定の警戒は必要。
世界的に株式市場の地合いが改善しつつあるなか、目先の最大の懸念材料である中国市場の落ち着きが確認できれば大幅高の展開も期待できる。
きのう7日には、日経平均株価の5日線が25日線を下から上に抜けるミニ・ゴールデンクロス(GC)を形成。テクニカル的な先高感が高まるなか、経済最優先を掲げる第3次安倍改造内閣が発足し、新たな経済対策に期待が高まる可能性もありそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1460万株、買い1920万株で、差し引き460万株の買い越し。買い越しは7営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、銀行、鉄鋼、サービス、情報通信、自動車、証券、薬品、機械、小売など。
買いセクターに、商社、化学、薬品、陸運、電機、証券、銀行、精密、自動車、小売など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,912.29 +122.10
S&P500種 1,995.83 +15.91
ナスダック4,791.152 +42.791
7日のNYダウ平均は4日続伸し、前日比122ドル10セント高の1万6912ドル29セントと、8月20日以来、およそ1カ月半ぶりの高値で終えた。
早期の米利上げ観測が後退しており、各国で緩和的な金融政策が長期化し、株式市場に資金が流入しやすい地合いが続くとの期待などから買いが続いた。日欧株式相場が堅調に推移したことを好感した買いも入った。
午前中は伸び悩む場面があった。当面の利益を確定する目的の売りが出たという。NY原油先物が下げに転じたことも石油株などを中心に売りを誘った。
その後の商品相場が比較的落ち着いた値動きとなったため、売りが一巡すると再び買いが優勢になった。値動きの大きいバイオ関連株などに買いを入れたことも相場を押し上げた。
ナスダック総合株価指数は反発し、同42.791ポイント高の4791.152で終えた。S&P500も反発し、1995.83と8月20日以来の高水準だった。
業種別指数(全10業種)では「ヘルスケア」「素材」など8業種が上昇した一方、「電気通信サービス」と「公益事業」が下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反発した。12月物は前日比175円高の1万8345円で取引を終え、7日の大取終値を35円下回った。アジアや欧州の株式相場が堅調だったのを受けて米市場でも株高となり、買いが優勢になった。この日の12月物高値は1万8470円、安値は1万7990円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18345 ( -35 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18430 ( +50 )
( )は大取所終値比
【予定】
■8(木)
【国内】
8月機械受注(8:50)
8月国際収支(8:50)
9月景気ウォッチャー調査
10月の金融経済月報(14:00)
30年国債入札
《決算発表》
7&IHD、イズミ、ファーストリテ、KG情報、サーラ、ピックルス、キリン堂HD、エストラスト、東武住販、フェリシモ、メディアドゥ、SHIFT、創通、ダイト、TONE、デザインワン、技研製、フロイント、ポプラ、マニー、松屋、山陽百、ポケットC、毎コムネット、ハウスレジ、乃村工、プレナス
【海外】
独8月貿易収支・経常収支(15:00)
BOE金融政策委員会結果発表(20:00)
南ア8月製造業生産(20:00)
メキシコ9月消費者物価(22:00)
G20財務相・中銀総裁会議
9月16・17日開催のFOMC議事録
米30年国債入札
《決算発表》
アルコア
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日銀金融政策決定会合では金融政策の現状維持が決定された。
このことが失望を誘う格好で後場の日経平均は前場終値から100円超下げる弱いスタートとなったが、1万8000円は割り込むことなく切り返し、一気にプラス転換から上げ幅を3桁まで広げた。10月末にも日銀会合を控えていることから、今回、失望売りは限定的とはみていたが、これで6日続伸。非常に強い動きが続いている。
あす8日の東京株式市場は、堅調地合い継続か。
チャート的にも日経平均株価は9月29日安値を目先底に、昨日は8月17日以来となる25日線復帰となり、きょうは5日線がそれを上回るミニ・ゴールデンクロス(GC)を達成。短期的なテクニカル好転の動きも注目される。あすは日経平均ミニ先物・オプション10月物の最終売買日だが、「すでに大幅調整を済ませていることで、極端な売り仕掛けの動きは考えづらい。
また、連休明けの中国市場の動向が大きな焦点となる。休場期間中のグローバル市場が比較的堅調であっただけに、中国株にもポジティブな影響は期待できそうではあるが、一定の警戒は必要。世界的に株式市場の地合いが改善しつつあるなか、目先の最大の懸念材料である中国市場の落ち着きが確認できれば大幅高の展開も期待できる。
【銘柄フラッシュ】レイなどが急伸しノーベル賞関連株も順に活況高
7日は、今年のノーベル賞でも日本人が発表初日から2人続けて受賞したため関連株物色が活発化し、北里大学・大村智特別栄誉教授のノーベル生理学・医学賞の受賞を材料に昨日一時ストップ高となったカルナバイオサイエンス<4572>(JQG)は一服した半面、浜松ホトニクス<6965>(東1)が東京大学宇宙線研究所所長・梶田隆章氏のノーベル物理学賞を好感して「ニュートリノ」観測装置を手がけたとされて3.9%高となり、三井金属<5706>(東1)も同社の神岡鉱山に観測施設「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」があり、装置開発などに関連するとされて4.0%高。旭化成<3407>(東1)もリチウムイオン二次電池の原型を世界で初めて考案した現・顧問の工学博士・吉野彰九州大学客員教授などが期待されて3.3%高の6日続伸となった。
日本アジア投資<8518>(東1)はビッグデータ解析などのベンチャー企業への出資などが材料視されて19.2%高となり、東証1部の値上がり率1位。三井海洋開発<6269>(東1)は原油市況の回復などが好感されて12.2%高となり、上場投信を除くと東証1部の値上がり率2位、3日続伸。また、8日発表の機械受注に期待とされてオークマ<6103>(東1)が8.7%高、牧野フライス製作所<6135>(東1)は6.6%高。
イベント企画や展示会などのレイ<4317>(JQS)は6日に発表した四半期決算などが好感されて朝からストップ高の25.3%高を続け、アサカ理研<5724>(JQS)も貴金属市況の回復などが言われて朝方から23.0%ストップ高。クリーク・アンド・リバー社<4763>(JQS)は昼過ぎの四半期決算発表などが好感されて6.6%高と出直リ拡大。PCIホールディングス<3918>(東マ)は「IoT」関連との見方で13.8%高と出直りを強め、ビッグデータ活用のALBERT(アルバート)<3906>(東マ)は内閣改造で「一億総活躍」大臣が新設されることなどが言われて8.1%高。ソフト開発のアプリックスIPホールディングス<3727>(東マ)はリクルートホールディングス<6098>(東1)との協業などが好感されて8.3%高と出直りを強めた。
【話題】ジョルダンが朝日新聞デジタルでも「乗換案内」開始し期待強まる
「乗換案内」などのジョルダン<3710>(JQS・売買単位100株)は後場一時801円(35円高)まで上げて9月17日以来の900円台回復の場面があった。7日付で、朝日新聞デジタルのデジタルコース(月額3800円/税込)で10月7日より提供を開始する「提携プレミアムサービス」向けに、ジョルダン「乗換案内」を提供すると発表。利用者の一段拡大に期待が広がった。8月下旬と9月中旬に各々720円、721円で下値をつけており、ダブルボトム形成型になったため買い安心感がある。
なお、「乗換案内」については、9月下旬に「乗換案内」のスマートフォン向けアプリの累計ダウンロード数(iPhone版、Android版合計)が2000万ダウンロードを突破したと発表している。
【視点】
三菱瓦斯化学の今期66%営業増益、連続増配、リバウンド含み
三菱瓦斯化学<4182>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。連続増配含みと観測されており注目したい。
同社は、天然ガス系化学品、芳香族化学品、機能化学品、特殊機能材の4つのカンパニーを柱に、基礎化学品からファインケミカル、機能材料まで、独創性の高い製品を提供している。天然ガス系化学品カンパニーでは天然ガスを原料としたメタノールとアンモニア及びそれらのケミカルチェーンを幅広い分野に展開。また、バイオテクノロジーの利用やエネルギー資源の開発も進めている。芳香族化学品カンパニーでは超強酸HF−BF3の利用技術を要に、メタキシレンチェーン、芳香族アルデヒド、芳香族ポリカルボン酸などを中心に展開している。機能化学品カンパニーでは非塩素系漂白剤や工業用酸化剤として使われる過酸化水素、電子工業用洗浄剤を中心に展開している。特殊機能材カンパニーでは半導体パッケージ基板などに使われるプリント配線板用積層材料など電子部品や脱酸素剤「エージレスR」を中心に幅広い分野に向けて品質保持のトータルソリューションを提供している。
今2016年3月期第2四半期業績予想は、売上高3100億円(前年同期比15.7%増)、営業利益110億円(同74.4%増)、経常利益170億円(同25.8%減)、純利益140億円(同31.6%減)を見込んでいる。
通期業績予想は、売上高620億円(前期比17.1%増)、営業利益250億円(同66.7%増)、経常利益370億円(同11.9%減)、純利益290億円(同33.1%減)を見込んでいる。年間配当は16円(同2円増)と連続増配を予定している。
第1四半期は、JSP等の連結子会社化等が寄与し増収。 電子材料やポリカーボネートシート・フィルムの販売数量減少したが、円安及び原燃料安による採算改善し、営業大幅増益。メタノール市況の下落やブルネイ国生産拠点での定期修繕実施等により海外メタノール生産会社に係る持分法利益が減少したことから、経常減益だったものの、投資有価証券売却益の計上や特別損失の減少により特別損益が改善し、第1四半期純利益は114億7800万円(前年同期比8.3%増)と増益を確保しており、業績は順調に推移している。
株価は、6月11日につけた年初来の高値761円から9月7日安値527円と調整し、二段下げ終了。同29日安値529円と売り直されて下値確認から上昇している。2018年3月期営業利益400億円目標の中期経営計画に基づいて中核事業を中心とした既存事業の収益力強化、不採算事業の再構築、新規事業の創出と育成、グループ全体の経営効率改善、持続的成長を支える「質」の向上に今16年3月期から取り組んでいるが、業績は順調に推移しており、中長期で注目される。今期予想PER8倍台・PBR0.67倍と割安感があり、配当利回り2.7%と利回り妙味がソコソコあるほか、来17年3月期増配含みと観測されており、仕切り直しの展開が期待されそうだ。
10月07日 相場概況(大引け)
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日経平均株価(大引け)=136円高、利益確定売りこなし6日続伸。主力株高い
【大引け概況】
7日の日経平均株価は6日続伸した。終値は前日比136円88銭高の1万8322円98銭だった。6日続伸は7月21日まで6日続伸して以来、およそ2カ月半ぶりの長さ。
株価指数先物が主導する形でじり高となり、終値ベースで9月17日以来およそ3週間ぶりの高値を付けた。朝方は日銀会合の結果を控えて方向感なく推移し、後場後半になって上げ足を強めた。
日経平均は前日までの5連騰で目先高値警戒感もあったが、東証1部の騰落レシオは100%を割り込む水準で依然過熱感には乏しく、底堅い動きだった。
日銀の金融政策決定会合で「現状維持」が伝わると、為替市場で急速に円買いの動きが強まり、日経平均も後場寄りに140円強の下げをみせた。しかし、下値も限定的だったことで空売り筋の買い戻しを誘い、主力株を中心に切り返し、後場後半は逆に上値指向が強まる展開になった。日立やホンダ、三菱商など主力株に大幅高が目立った。
第3次安倍改造内閣の閣僚名簿が14時前後に明らかになった。閣僚人事は朝方から報道されており、特段の取引材料にはならなかったが、市場では「(経済政策に関わる)主要閣僚が留任したのは安心材料」との指摘があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ6日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆5804億円、売買高は23億2839万株。東証1部の値上がり銘柄数は1271、値下がり銘柄数は539、変わらずは89だった。
個別では、TOTOやパイオニアが年初来高値を更新した。国際石開帝石や大平金をはじめ、石油や鉱業、非鉄金属といった資源関連株が軒並み大幅上昇した。ソフトバンクが高く、JT、三井住友、ソニーも上昇。一方、西武HDやマツキヨHD、資生堂など訪日客関連株が総じて売られた。良品計画、村田製、岩谷産も大きく値を下げた。医薬品や電子部品株も安かった。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。2部指数は、前日比4.96ポイント安の4613.82となった。個別銘柄ではコメ兵がストップ安。象印、相模ゴム、ラオックス、ヨネックスが下落した。半面、朝日インテクや日精機、プラズマ、理経、岡本工機、インテリクスが高かった。
7日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は小幅ながら6日続伸した。終値は前日比11円49銭高い2530円51銭だった。6連騰は7月13日から21日までの続伸以来。
ジャスダック市場の売買代金は概算で514億円、売買高は8389万株だった。 個別銘柄ではレイ、アサカ理研、富士テクニカ宮津、FVCがストップ高。クルーズやアイサンテク、シダーなどが上昇した。半面、文教堂HD、石垣食品、田中化研、カルナバイオ、メッセージは下落した。
東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比3.16ポイント高い801.41だった。個別銘柄ではベステラ、UBIC、ミクシィ、フュートレック、INSPECが買われた一方、ファーマF、ジグソー、アスカネット、ピクスタ、フそーせいの売りが目立った。
7日、日本郵政グループの3社の仮条件が決定。日本郵政 <6178> が1100〜1400円(想定価格は1350円)、かんぽ生命 <7181> が1900〜2200円(想定価格は2150円)、ゆうちょ銀 <7182> が1250〜1450円(想定価格は1400円)にそれぞれ決定した。
ブックビルディング期間は日本郵政が8日〜23日まで、かんぽ生命とゆうちょ銀が8日〜16日までとなっている。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,322.98
136.88
日経平均先物
18,380.00
210.00
TOPIX
1,493.17
17.33
TOPIX先物
1,497.50
20.00
東証2部指数
4,613.82
-4.96
JASDAQ
2,530.51
11.49
マザーズ
801.41
3.16
出来高
東証1部
2328390
2580416
東証2部
103510
23457
「オイル」
昨日の日経朝刊コラム「一目均衡」。
テーマは「GDP600兆円と株価。
↓
1970年代以降、金融自由化で実体経済に比べた金融資産の規模が世界的に膨らんだ。
世界の株式や債券、融資の総額の対GDP比は80年の100%強→300%以上に拡大。
ところが日本は世界的金融拡張の中で取り残された。
時価総額の対GDP比はバブル期の1.3倍から右肩下がり。
企業は投資に動き出しているが、実質無借金の上場企業はなお5割と米国の35%より多い。
TOPIXに1000億円をかけた数値は戦後GDPの2か月分〜8カ月分の間だった。
バブル崩壊後は2か月分〜4か月分が常態化した。
仮にGDP600兆円を達成すれば、その4カ月分(200兆円)を1000億円で割ると・・・。
TOPIXは最大2000ポイントとなる。
日経平均はTOPIXの約12倍だから日経平均は24000円の水準だ。
結構面白い計算だが、望まれるのはGDPが600兆円になる政策だろうか。
昨日ロンドンで開催された石油業界の年次会合「オイル・アンド・マネー」。
登場したのは「米国内の生産が近く劇的に減少する恐れがある」と言う声。
背景は「米国のシェールオイル生産を支えるに原油価格が低過ぎる水準で推移している」。
「米国での石油生産は今月には失速して来年序盤からは減少し始める」との予想の声。
この理由は「新たなシェール開発案件に対して銀行が融資を渋っている」。
ロイヤル・ダッチ・シェルのCEOは「米国の石油生産業者が資金の借り換えで苦戦」と指摘。
ポジショントーク的なのは「減産分を補うだけの十分な余剰生産能力は残されていない」。
アメリカがシェールを減産してシェール革命が頓挫する可能性大ということ。
中国景気でも新興国経済でもなく株価軟調の本質はきっとここにあるに違いない。
(櫻井)
10月07日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=小幅反落 日銀結果発表控えて様子見、方向感欠く
【ランチコメント】
日経平均のもみ合いは想定内だが、予想以上に底堅さが意識されている。25日線辺りまでいったん調整をみせてくるようなら、押し目拾いのタイミングとなろうが、下を売り込む流れにはなっていないようだ。もっとも、中小型株の一角に弱さが目立っており、物色対象は絞り込みづらい面はある。
決算を手掛かりとした個別対応やテーマ株、出遅れセクター等での循環物色の流れが続きそうである。先回りとしては、ノーベル化学賞候補への思惑でリチウムイオン電池関連辺りに打診的な資金が向かいやすいだろう。
【前引け概況】
■日経平均株価 18,155.58(-30.52)
■日経平均先物 18,150(-20)
■東証1部出来高 9.75億株
■東証1部売買代金 1.04兆円
■TOPIX 1,479.74(+3.90)
■騰落 上昇914/下落838
■マザーズ指数 793.40(-4.85)
■日経JQ 2,521.36(+2.34)
7日前引けの日経平均株価は小反落した。午前の終値は前日比30円52銭安の1万8155円58銭だった。前日まで5日続伸した反動で、戻り待ちの売りや利益確定売りが優勢だった。
ただ、個別株物色意欲は旺盛で値上がり銘柄数が値下がりを上回っている。
ファストリやエーザイなど値がさ株に売りがかさみ、日経平均を押し下げた。もっとも、日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えて投資家の様子見気分が強く、日経平均は前日終値を挟んで方向感なく推移する場面が多かった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆440億円、売買高は9億7533万株。東証1部の値下がり銘柄数は838、値上がり銘柄数は914、変わらずは141だった。
個別では新株予約権付社債(転換社債=CB)発行で資金調達すると発表した岩谷産が年初来安値を更新した。良品計画が急落、アルプスや村田製の下げが目立った。一方、ソフトバンクが高く、デンソーも堅調。アジア投資、さが美も大幅高。ホンダをはじめ自動車株は軒並み上昇。原油価格の上昇を受けて鉱業や石油、非鉄金属株も高かった。
東証2部株価指数は反落した。前引けの2部指数は、前日比22.38ポイント安の4596.40となった。個別銘柄ではコメ兵が一時ストップ安に下落した。象印も下げたほか、Jトラストやベネ・ワン、相模ゴム、太平製作所、ラクトジャパンが安かった。一方、プラズマが一時ストップ高。日精機や三精テクノロ、理経、アートSHD、エルナー、日プラストは上昇した。
7日午前の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は小幅ながら6日続伸した。前引けは前日比2円34銭高い2521円36銭となった。
投資家の間には手控えムードが広がった。個別に材料が出た銘柄を物色する動きはみられたものの、全体的に方向感の乏しい展開が続いた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で303億円、売買高は5218万株。
個別銘柄ではレイ、アサカ理研がストップ高。シダー、C&R社、アイサンテク、FVCが上昇した半面、石垣食品、田中化研やカルナバイオ、文教堂GHDは下落した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比4.85ポイント安い793.40だった。個別銘柄ではコラボス、ファーマFやベステラ、ジグソーの売りが目立った一方、INSPEC、ALBERT、PCIHDやミクシィ、UBICは買われた。
アサカ理研が貴金属市況の回復など好感し一時ストップ高
アサカ理研<5724>(JQS・売買単位100株)は一時ストップ高の1605円(300円高)まで急伸し、11時にかけても20%高の260円高前後で出来高も激増している。電子部品から貴金属の回収再生などを行い、NY貴金属先物市場で金の相場回復に続き銀も3ヵ月ぶりの高値をつけたと伝えられ、好感されている。2014年11月の8940円を高値に1年近く調整相場が続いているため、日柄調整・値幅調整ともに十分の態勢との見方があり、好材料に対する反応が大きくなったようだ。こうした材料を契機に自律反騰相場が到来することもあるようだ。
AMBITIONが相次ぐ提携など好感して連日大幅高
AMBITION(アンビション)<3300>(東マ・売買単位100株)は17%高の1340円(198円高)まで上げて8月14日以来の1300円台を回復し、昨日のストップ高に続いて大幅な出直り相場となっている。不動産の借り上げから賃貸など一気通貫のサービスを提供するなど、「不動産SPA」企業をコンセプトとし、4日付でコンテンツ配信プラットフォームを提供する株式会社リボルバー(東京都港区)との提携を発表したのに続き、5日付でサイバーセキュリティ事業を行う株式会社サイバーセキュリティクラウド(東京都渋谷区)との提携を発表したことが材料視されている。8月下旬からの全体相場急落局面では1300円前後から一時880円まで下押したが、直近の大幅続伸によってこの下げを完全に回復。急落前につけた高値1580円前後への復帰が期待されている。
10月07日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時 金融政策決定会合の結果を控え小動き自動車。株は高い
【寄付き概況】
■日経平均株価 18,160.72(-25.38)
■日経平均先物 18,160(-10)
■TOPIX先物1,479.50(+2.00)
■騰落 上昇923/下落813
■日経JQ 2,522.98(+3.96)
■マザーズ指数 795.73(-2.52)
7日の日経平均株価は小反落して始まった。始値は前日比17円90銭安の1万8168円20銭。前日まで5日続伸した反動で、売り優勢で始まった。
日経平均株価は前日終値を挟んでもみ合っている。一時、前日比50円弱安い1万8100円台前半に下落した。ただ、日銀金融政策決定会合の結果がきょう昼すぎにも判明するとみられ、一方的に日本株を売り進める動きは限定的だ。
10時時点の日経平均は前日比25.38円安の18160.72円で推移している。寄り付き直後には18200円を回復する局面がみられたが、日銀の金融政策決定会合の結果を控え、利益確定の流れがみられている。
ただ、今月30日の次回会合での緩和期待は根強く、きょうの結果発表後も買い方による失望売りは一時的にとどまるとの声が出ている。このため「売り持ち高も積み増しにくい」という。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6096億円、売買高は5億8446万株。東証1部の値下がり銘柄数は813、値上がり銘柄数は923、変わらずは146。
セクターでは原油高を背景に鉱業、石油石炭、非鉄金属、機械などがしっかり。一方で、空運、医薬品、繊維製品、陸運、倉庫運輸などが利食いに押されている。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗。規模別指数では大型株指数のみがプラス。
ファストリやエーザイなど値がさ株の一角が下げて日経平均を下押ししている一方、ホンダやトヨタ、デンソーなど自動車関連が高く、相場を支えている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅高水準で推移している。
個別では、パイオニアが年初来高値を更新した。自動車株が軒並み高。一方、4〜9月期の業績下振れが伝わった日通が下げている。食品や陸運、医薬品などが安い。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落している。象印やコメ兵、朝日インテクが下落。ADプラズマやアートSHD、インテリクスは上げている
225先物はみずほ・モルスタ・パリバ・アムロ・松井・ドイツ・シティが買い越し。
三菱・野村・メリル・HSBC・日興・SBI・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はGS・大和・野村・アムロ・バークレイズ・JPが買い越し。
みずほ・メリル・三菱・クレディ・モルスタが売り越し。
外資系等は、鬼ゴム(5196)、ユニプレス(5949)、東海理化(6995)、JSP(7942)、ニフコ(7988)、デンカ(4061)、旭化成(3407)に注目。
テクニカル的には、日道路(1884)、日電設(1950)、JIN(3046)、クリエイト(3148)、丸善(3159)、住化(4005)、OBC(4733)、フルキャスト(4848)、洋カン(5901)、シンニッタン(6319)、NEC(6701)、近畿車(7122)、三菱食品(7451)、ドウシシャ(7483)、シークス(7613)、セイコー(8050)、さが美(8201)、アクシアル(8255)、西鉄(9031)、JAL(9201)、トランシティ(9310)、吉野家(9861)、世紀東(1898)、六甲バ(2266)、林兼(2286)、カカクコム(2371)、ツクイ(2398)、クオール(3034)、ココカラ(3098)、日清紡(3105)、ウェルシア(3141)、住江織(3501)、GMOPG(3769)、日産化(4021)、トクヤマ(4043)、宇部興(4208)、ジャストシ(4686)、シーラボ(4924)、小林製薬(4967)、東燃ゼ(5012)、タクマ(6013)、リクルート(6098)、SMK(6798)、新明和(7224)、愛三工(7283)、ライトオン(7445)、スクロール(8005)、乃村工(9716)、船井(9757)、コナミ(9766)、ミロク(9928)が動兆。
【株式投信NEWS】
トヨタ反発、TPPに反応せず安倍改造内閣を好感
トヨタ自動車<7203>(東1・100株単位)は104円高の7322円と反発に転じている。前日は好材料のはずだったTPP合意にもかかわらず終値は28円安と軟調だった。とくに、ライバルの日産自動車がチャイナショック後の戻り高値を更新したことに対する比較感もあるようだ。同社の戻り高値は9月9日の7491円でまだ170円ていど下にある。「トヨタが上値を伸ばすようなら全般相場を元気づける効果がある。今日、安倍改造内閣がスタートすることからもアベノミクスの中心的な銘柄でもあり盛り上がりに期待したい」(中堅証券)。年初来高値は8783円(3月25日)。
浜松ホトニクスがノーベル物理学賞の「ニュートリノ」材料に活況高
浜松ホトニクス<6965>(東1・売買単位100株)は買い気配から2920円(100円高)で始まり、3日続けて日々の高値をセリ上げて続伸基調となった。2015年のノーベル物理学賞にニュートリノの質量を発見した東京大学宇宙線研究所所長・梶田隆章氏らが受賞したことを受け、「ニュートリノ」観測装置などを手がけた同社が関連株として注目を集めている。ニュートリノの観測施設「スーパーカミオカンデ」の光電子倍増管などを開発した。15年6月の3940円を高値に5ヵ月近く調整相場が続いているため、日柄ではそろそろ調整一巡感が出てくる頃合いになっている。
三菱瓦斯化学は6日連続高、連続増配で利回り魅力
三菱瓦斯化学<4182>(東1・1000株単位)は12円高の596円と6営業日続伸、6日合計で67円高となっている。今3月期営業利益大幅増益で連増増配の年16円配当とすることが見直されているもよう。とくに、利回りは約2.7%と高い。9月7日の527円に対し9月29日の529円でダブル底を形成しチャートでの妙味もあるようだ。年初来高値は6月11日の761円。
旭化成が今夜のノーベル化学賞の発表に期待強まり6日続伸
旭化成<3407>(東1・売買単位千株)は取引開始後に5%高の916.4円(41.0円高)まで上げ、昨日までの5日続伸に続いて出直りを強める相場になっている。2015年ノーベル賞の発表が5日の生理学・医学賞、6日の物理学賞に続き、7日夕方に化学賞が発表になる予定で、有力候補者としてリチウムイオン二次電池の原型を世界で初めて考案した同社の研究者で現・顧問の工学博士・九州大学客員教授・吉野彰氏が取り沙汰されているため注目が集まっている。
株式市場では、6日の夕方、ノーベル物理学賞に東京大学宇宙線研究所所長・梶田隆章氏らが受賞したことを受け、「ニュートリノ」観測装置などを手がけた浜松ホトニクス<6965>(東1)が活況高となっている。
PALTEKはプロパンガス式自家発電システムの提供を開始
■長時間停電時にも透析医療の継続が可能
PALTEK<7587>(JQS)は、透析施設向けに、72時間以上の電力供給を実現するプロパンガス式自家発電システムの提供を開始すると発表した。このシステムを導入することで、透析施設では長時間停電時にも、透析治療を継続することが可能になる。
同社では、総合病院や産婦人科クリニック、大学病院向けに「病院向け停電対策システム」の導入を行っており、災害時における医療活動の基盤整備をサポートしている。
今回同社が提供する透析施設向けプロパンガス式自家発電システムは、燃料としてプロパンガスを使用。プロパンガスは燃料劣化がなく、燃料自体が軒下在庫となるため、発災時に燃料供給不能となることがない。また、透析施設の希望に合わせて3日以上の燃料を保管することも可能である。プロパンガス式自家発電システムは、透析システムおよび医療施設の各種設備に電力を供給することができ、また、電力供給以外にも、発災時においてプロパンガスそのものを使った炊き出しも可能となる。さらに、通常時においては、従来電気を使って水を加温していた部分もプロパンガスを使って加温させることにより、電気料金の削減も可能となる。今回販売を開始した透析施設向け自家発電システムは、tvkハウジングプラザ横浜で10月10日(土) 〜12日(月・祝)に開催される「秋の住宅フェア2015」の横浜スマートセルで見ることができる。
<兜町カタリスト>
「サイン?」
結局先週火曜のあの700円安を安値にしての2か月半ぶりの5日続伸。
ノーベル賞とTPPが好感された格好。
しかし底流は米雇用統計の悪化による金利引き上げ延長観測。
そして国慶節で中国が動かないことだろうか。
どうせならしばらく休んでもらった方が東京としては望ましい気もする。
その中国の休暇中に大筋締結したTPP問題。
オバマ大統領のコメントが面白い。
「グローバル経済のルールは、中国のような国ではなく我々が書かなくてはならない」。
中国の台頭は苦々しいという雰囲気がアリアリ。
つまり、TPPは経済的手段であるとともに地政学的陣取りの意味をも有しているということ。
加えれば、オバマ氏は相当周氏が嫌いなのかも知れない。
IMFも中国へ提言。
「中国経済の動向、コモディティ市場におけるリバランスのさらなる長期化、
企業バランスシートの対外エクスポージャー拡大、
資産価格の破壊的シフトに関連した資本フローの逆転といったリスクを鑑み、
新興国や途上国の成長下方リスクは増大した」と指摘。
「成長の急減速を確実に回避するためには、控えめな追加的政策支援が必要。
当局が構造改革をさらに進めることが極めて重要。
急激な成長減速の回避、過剰な借り入れに起因する脆弱性の是正、経済における市場原理の役割強化など、
中国当局は非常にバランスが必要な対応を求められている。
2009〜12年の投資・信用ブーム終焉に伴うマクロ経済管理が予想よりも厳しいとなれば、
より深刻な成長減速のリスクがある」。
加えて8月の人民元切り下げに引き続き、市場に基づいた人民元改革を推進するよう改めて要請した。
そして・・・。
「世界の経済や金融市場に中国が一段と組み込まれるなか、変動相場は金融政策の自立性を高め、
経済の外的ショックに対する調整を助ける」と指摘した。
そして商品価格の低迷や中国経済の減速を理由に、世界の成長率予想を7月時点から引き下げ。
予想の下方修正は今年2度目。
世界成長率の予想は2015年が3.1%、16年は3.6%で、7月時点から0.2%ポイント下方修正。
4月時点からはそれぞれ0.4%ポイント、0.2%ポイントの下方修正。
米国の15年成長率を2.6%、16年を2.8%。
ユーロ圏は15年が1.5%、16年は1.6%。
日本は15年が0.6%、16年は1.0%。
中国の成長率は15年が6.8%、16年は6.3%。
新興国は商品価格急落を理由に15年の成長率予想を4%に引き下げた。
IMFの小さな抵抗もあった。
「日本は、物価上昇率を2%の目標に向けて押し上げるために必要なら、
日銀はできれば年限のより長い国債を買い入れるなどの追加的な金融緩和を実施する態勢をとるべき。
日銀は一段の緩和に向けた準備をすべきだ。
また、予測を重視した金融政策に関するコミュニケーションにより、
市場にさらに強いガイダンスを提供することを検討すべき」とコメント。
しかも2016年に成長が加速するとの予想の背景は、
日銀の金融緩和による株価上昇、実質賃金の上昇、原油・商品価格の下落による企業利益への支援効果。
何か財務省的IMFが日銀金融政策決定会合に向けてサインを放っているような気がしないでもない。
おそらく日銀金融政策決定会合の結果発表はお昼。
通過してしまえば後場は内閣改造でも話題にするのだろうか。
日本郵政の仮条件決定も気にかかる。
「日本郵政上場に絡む換金売り1兆4000億円を吸収するには金融緩和しかない」。
何でも欲しがる市場の声ではある。
ノーベル賞は連日で日本が受賞。
医学・生理学賞は直線関係する銘柄がなかった。
しかし大村紙業が動意づいた。
昨日の物理学賞は本命のニュートリノで浜ホトだった。
楽しみなのはむしろ化学賞。
テーマはリチウムイオン電池。
東芝・旭化成・ソニー・GSユアサ・田中化学・戸田工というのが下馬評だが・・・。
荒れるSQ週の水曜。
9月SQ値は19119円だが何とか戻した。
「課題は18300円レベルの壁」という声も聞かれる。
確かに昨日もココを抜けなかった。
遡れば8月最初の急落局面に日経レバで買い向かった平均コスト水準が18300円台。
9月8日の17400円台からの戻りは11日〜18日に18300円台で頭打ち。
そして先週火曜の16900円台までの下落となった。
重要なのは18300円台を明確に抜けることという指摘には同感。
インテリックス(8940)の第1四半期は好調で着地。
売上高89.25億円(前期比51.2%増)、営業利益4.67億円(同244%増)、
経常利益4.22億円(同418%増)、純利益2.77億円(同254%増)。
今期通期は売上高365億円(前期比31%増)、営業利益14.43億円(同36%増)、
純利益6.69億円(同34.9%増)の見通し。
第1四半期純利益の対通期進捗率は約70%だから強烈。
中古マンションの好調に加え、小口化商品「アセットシェアリング」が好調とのこと。
10月07日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
7日の東京株式市場は もみ合いの展開となりそうだ。
日銀の金融政策決定会合の結果が注目される。正午ごろの発表が見込まれるため、前場は手控えムードになるとみられる。
日経平均株価予想レンジは、17900ー18500を想定する。
日経平均株価はきのうの上昇で、終値ベースとしては8月17日以来となる25日線(18024円)超えを達成した。先高も期待される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1310万株、買い1850万株で、差し引き540万株の買い越し。買い越しは6営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、食品、薬品、建設、金属、電機、陸運、サービス、REIT、銀行、ゴムなど。
買いセクターに、自動車、電機、化学、機械、精密、サービス、薬品、情報通信、建設、不動産など。
松井証券が毎日公表する自社オンライントレード上の信用評価損益率はこの日、買い方がマイナス11.982%(5日はマイナス12.444%)、売り方はマイナス10.411%(同マイナス10.593%)といずれもやや改善したが、双方のカイ離は1.571ポイント(同1.851ポイント)と着実に縮小し、接近しつつある。好地合いが続くようだと、含み損率の点で買い方優勢・売り方劣勢の構図に転じる可能性がある。
一方、売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、38.0%(5日は36.9%)と上昇。ただし、9月29日に過去最高の43.4%を記録して以降、40%割れの水準が続き、とりあえず上昇一服感が出ている。ちなみに、9月29日の日経平均株価は前日比714円安と大幅続落し、今年1月16日以来約8カ月半ぶりに1万7000円を割り込んだ。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,790.19 +13.76
S&P500種 1,979.92 −7.13
ナスダック 4,748.361 −32.903
6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら3日続伸した。終値は前日比13ドル76セント高の1万6790ドル19セントで、8月20日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値。
原油先物相場が大きく上げ、石油など資源株が買われて相場をけん引した。
NYマーカンタイル取引所のWTIが期近の11月物が1バレル48ドル台と約1カ月ぶりの高値を付けた。シェブロン、エクソンモービルなど石油株が収益改善の期待から上昇。資源株にも買いが及んだ。
ペプシコが発表した7〜9月期決算は大幅な減益だったが、1株利益や売上高は市場予想を上回った。世界景気の減速やドル高で米企業業績が一段と落ち込むとの警戒感がやや和らぎ、米株式に買い安心感が広がった。
ただ、上値は重かった。足元で騰勢を強めていたバイオ製薬などヘルスケア関連に利益を確定する目的の売りが目立ち、相場の重荷となった。
ナスダック指数は5営業日ぶりに反落し、同32.903ポイント安の4748.361で終えた。
業種別指数(全10業種)は「エネルギー」と「素材」、「IT(情報技術)」が上げた。一方、「ヘルスケア」や「公益事業」など7業種が下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は5営業日ぶりに反落した。12月物は前日比190円安の1万8170円で取引を終え、6日の大取終値と同じだった。5日までの続伸の反動で利益確定の売りが優勢になった。米株が下げた場面では売られたほか、円上昇も弱材料になった。この日の12月物安値は1万8055円、高値は1万8375円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18170 ( 0 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18250 ( +80 )
( )は大取所終値比
【予定】
■7(水)
【国内】
8月景気動向指数(14:00)
内閣改造・自民党役員人事
日本郵政など3社の仮条件が決定
黒田日銀総裁会見
《決算発表》
ローソン、ABC マート、ファミリーマート、ライフコーポ、ツヴァイ、イオン九州、MV東北、シーヴイエス、アイケイ、シーズメン、MV九州、東京個別、クリーク&リバ、エヌピーシー、サンデー、イオン北海、くろ工、MV東海、イオン、イオンモール、BS11、イオンディライ、天満屋ス、吉野家HD、コックス、ミニストップ
《イベント》
「シーテックジャパン 2015」開幕(〜10日)
【海外】
独8月鉱工業生産(15:00)
仏8月貿易収支(15:45)
英8月鉱工業生産(17:30)
ブラジル9月消費者物価(21:00)
米8月消費者信用残高(8日4:00)
米10年国債入札
《決算発表》
モンサント
休場:中国
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あすは日銀の金融政策決定会合の結果が注目される。正午ごろの発表が見込まれるため、前場は手控えムードになるとみられる。6日までの5日続伸で1250円以上も上昇したため、利益確定売りが先行しやすいが、日銀の結果発表を前に、売り込むほどの動きは出ないだろう。
今月は10月末にも会合が控えていることから、期待感は残り、下げづらい展開を予想する。
物色面では、あすが日本郵政グループ3社の仮条件決定日となることから、証券株の動向に注目しておきたい。株式市場の地合いが改善していることも追い風となりそうだ。
【話題株】
オカモト<5122>(東1・売買単位千株)、相模ゴム工業<5194>(東2)が最近活況で6日も連日、直近15年間の最高値を更新し、不二ラテックス<5199>(JQS)も高値更新ではないが連日高となった。
共通項としては、コンドームで世界的に最高水準の高品質を誇ることがある。このため、中国の国慶節連休(10月1〜7日)を念頭に、化粧品などに続く「爆買い」需要の有力商品になるとの期待が出ているようだ。また、以前、「エボラ出血熱」などが騒がれたときにゴム手袋や防疫シートなどが材料視されて人気化したことがあるため、10月初に新型のノロウイルスに感染する例が伝えられたことに敏感に反応した面もあるようだ。
このような話を聞くと、投資の判断材料として、どちらの材料が主役か気になるところではある。仮に「爆買い」が主な材料の場合、目先的には国慶節連休の終了とともに相場も一服してしまう可能性があるからだ。
ただ、材料と株価の相関について、ある市場関係者に言わせると、「相場は材料がわからないうちがハナ(華)だ」という。上がる理由が判然としない間はどんどん上がることが多い半面、材料がわかってしまうと『知ったが仕舞い』などといわれて天井を打つことが少なくないというのだ。確かに、わかってしまうと株価の上値メドも測定でき、夢や興奮が醒めることはよくある。
こうした意味では、買い材料が不明確なうちは株価が上がる可能性があることになり、相場としては両論とも五分五分の展開が長く続いて欲しいところだ。
相模ゴムの場合、8〜9月の高値モミ合いを一気に抜け出して2段上げ相場に入った様子がうかがえる。また、不二ラテックスはまだ高値を更新していない点で出遅れ感が強いと見ることもできる。どのよう場展開になるか、しばらく注目の余地は大きいようだ。
富士テクニカ宮津に東洋鋼鈑がTOBを発表しストップ高
■「二段階公開買い付け」採り2回目のTOB価格は930円
東洋鋼鈑<5453>(東1・売買単位100株)は14時30分、富士テクニカ宮津<6476>(JQS・売買単位100株)に対するTOB(株式公開買い付け)を発表。富士テクニカ宮津はそれまでの625円(15円高)前後から一気に685円(75円高)まで急伸し、東証は14時30分から周知徹底のため売買を一時停止とした。富士テクニカ宮津も14時30分に賛同の意見表明を発表した。
発表によると、TOBは「二段階公開買い付け」方式を採る。第一回公開買い付けではTOB価格626円とし、筆頭株主フェニックス・キャピタル・パートナーズ9(PCP9)の所有株式を買い取ることを目的とする。第二回公開買い付けではTOB価格を第一回目の価格より304円(48.56%)高く設定し、「残りの株式を他の株主の皆様から(中略)高い価格にて取得することを目的」とする。
【引け後のリリース】
シカゴ大がオンコセラピー・サイエンスの研究成果を公開
■新規抗がん剤に関する成果でバイオ関連株人気に乗る可能性
オンコセラピー・サイエンス<4564>(東マ・売買単位100株)は6日、同社が新規抗がん剤(低分子化合物)を開発中のタンパク質キナーゼTOPK(T−LAKcell−originated protein kinase)に関して重要な働きが見つかり、共同研究者のシカゴ大学医学部・中村祐輔教授のグループによって論文が公表されたと発表した。
発表によると、この酵素は、多くのがんにおいて発現が増加していること、また、がん細胞の増殖に不可欠であることがわかっており、当社ではOTS964等のTOPK阻害化合物を開発中。今回の研究では、TOPK阻害剤が、予後の悪いことが知られているFLT3−ITD変異を持つ急性骨髄性白血病に対して非常に効果的に働くことを明らかにしたもの。TOPK阻害により同白血病細胞中のFLT3タンパクが消失し、細胞死が誘導される。本研究成果によって、TOPK阻害剤が同白血病治療のために応用可能であることが示された。
株価は2014年11月の736円を高値に長期調整基調が続いているが、全体相場が急落した15年8月下旬の220円を下値に切り返す展開となり、6日の終値は337円(15円高)となった。
5日の夕方から15年のノーベル賞の受賞者の発表が始まり、受賞第1号に北里大学の大村智特別栄誉教授が選ばれたことから、6日の相場では医薬品株やバイオ関連株の動意が活発化した。8日からは日本がん学会が始まるため、少なくとも今週中は材料含みで推移する可能性がある
【銘柄フラッシュ】
田中化学研究所が急伸しサカタのタネなども高い
6日は、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉の大筋合意を受けてサカタのタネ<1377>(東1)が前場17%近く急伸し、カネコ種苗<1376>(東2)も14%高となったが、後場は先行高してきた林兼産業<2286>(東1)や六甲バター<2266>(東1)が軟調に転換する一方、三菱食品<7451>(東1)が後場一段高の6.1%高など、物色人気が交代する印象。パイプドホールディングス<3919>(東1)はマイナンバー制度開始にともなう需要拡大期待が再燃し7.0%高となりを拡大した。
田中化学研究所<4080>(JQS)は業績回復基調の再評価や独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題を機に電気自動車や燃料電池車への世代交代が早まるなどの期待が言われて24.9%高と急伸。GMOペパボ<3633>(JQS)はハンドメイドマーケット「minne」のダウンロード数や流通額の月次好調などが言われて2日連続ストップ高の17.5%高となり、アイサンテクノロジー<4667>(JQS)は引き続き自動走行システムに関する進展などが言われて昨日までの2日連続ストップ高に続き14.4%高。ノーベル賞が連想材料になり、薬品・バイオ関連株も高くカルナバイオサイエンス<4572>(JQG)は一時ストップ高の後も13.4%高。パシフィックネット<3021>(東マ)は11時過ぎに発表した光通信<9435>(東1)との提携が好感されて後場ストップ高の20.5%高となった。
10月06日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
日経平均株価(大引け)=5日続伸 180円高 欧米株急伸やTPP大筋合意を好感
【大引け概況】
6日の日経平均株価は5日続伸し、前日比180円61銭高の1万8186円10銭で終えた。5日続伸は7月21日まで6日続伸して以来、およそ2カ月半ぶりの長さ。
前日の欧米株市場が軒並み大幅高となり、米国市場ではNYダウが直近2日間で500ドルを超の上昇をみせたこともあって、主力株中心に上値指向が強まった。
米国の利上げ開始時期が後ずれするとの思惑が流動性期待の再燃につながっている。取引時間中はアジア株が総じてしっかりした動きをみせたことや、日銀の金融政策決定会合での追加緩和思惑も一部で浮上し、全体相場を支えた。
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大筋合意に至ったのも相場の追い風となった。8月17日以来、約1カ月半ぶりに日経平均は終値で25日移動平均を上回った。
ただ、日経平均は一時360円強の上昇をみせたものの、大引けにかけ為替の円高傾向を横目に上げ幅を縮小した。
JPX日経インデックス400は5日続伸。終値は前日比110.05ポイント高の1万3221.78だった。東証株価指数(TOPIX)も5日続伸し、11.92ポイント高の1475.84で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3947億円。売買高は24億3836万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1363と全体の72%を占めた。値下がりは448、変わらずは88だった。
個別では、ファナック、ファーストリテやキーエンスが上昇。新日鉄住金など鉄鋼株も買われた。ソフトバンクや三菱UFJも上げた。NTTも高い。さが美大幅高、サカタのタネ、フルキャストHD、飯田GHD、SMKなど物色人気となった。一方、トヨタは小幅に下落。セブン&アイやイオンといった小売り株の一角も下げた。ブリヂストンが軟調、日本電産も冴えない。アコム、林兼産が利食われ、日本ガスは大幅安。KLab、SCSKも下落した。
東証2部株価指数も5日続伸だった。大引けの2部指数は、前日比13.69ポイント高の4618.78となった。個別銘柄ではカネコ種苗、ラックランド、郷鉄工所、朝日インテクとさいか屋が買われた。半面、富山銀、ラオックス、ブルボン、相模ゴムと象印が下げた。
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。終値は前日比13円43銭高い2519円02銭だった。新興企業株にも個別の材料銘柄を中心に買いが向かった。もっとも前日まで4営業日連続で上昇したことから、一部の銘柄には利益確定売りが出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で696億円、売買高は9629万株だった。
個別銘柄ではGMOペパボ、santecがストップ高。田中化研やカルナバイオ、アイサンテクノ、ハーモニック、クルーズが上昇した。半面、太洋物産、ピクセル、医学生物やセプテニHD、DWTIは下落した。
東証マザーズ指数は5営業日ぶりに反落した。時価総額の大きな銘柄に値動きの重さを嫌気した売りがかさみ、後場に入ると下落に転じる銘柄も目立った。終値は前日比4.79安798.25だった。個別銘柄ではトランスG、アイビーシー、ヘリオス、ミクシィやFFRIが下落した。一方、ファーマF、PCNET、AMBIT、サイジニアがストップ高。そーせい、ベステラが上昇した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,186.10
180.61
日経平均先物
18,170.00
100.00
TOPIX
1,475.84
11.92
TOPIX先物
1,477.50
9.00
東証2部指数
4,618.78
13.69
JASDAQ
2,519.02
13.43
マザーズ
798.25
-4.79
出来高
東証1部
2438360
2394756
東証2部
147160
23063
「情けないことに」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
株式市場というのは不思議な場所で日々のニュースを飲み下しては進む場所。
反芻するということは滅多にありません。
他律的に押しよせる新しい映像や活字を蚕のようにバリバリと食べるだけ。
どうもそんな場所のような気がしてなりません。
日銀短観も雇用統計もすでに通過。
それなりに評価はされましたが、今朝の市場の脳裏はTPPとノーベル賞。
過去を振り返ることの多い株式市場ですが、目先の活字や映像と少し先のスケジュールだけは大事にする印象です。
悔しかったのは先週の火曜日の大引け後。
日経平均は後場下げ幅を拡大し714円安で16930円。
安値は16901円。
諸々の指標は異常値を示していましたがそれでも「ココが底」と確信を持てなかったこと。
市場関係者の一人としては情けないことに、そして残念ながら「このトレンドはひょっとして予想に反してまだ続くのかも知れない」との疑心暗鬼。
結局そこが底で水曜から4日続伸。
強気のマインドが薄れた時は底打ちなのかも知れません。
たとえ、もっともらしいことを言っていたとしても市場関係者の心理だって結構弱くて折れることもあるもの。
ジェシー・リバモアの言う「株価が変動する姿にのみ意識を集中させよ。変動の理由に気をとられるな」なのでしょう。
挙句の果てには・・・。
↓
火曜日はいつも冬の風が寄り付きを吹き抜けていく
それでもおめおめと見ていく俺を恥じらう
追い証だらけで寒くて凍りつくような夜を数え
だけど俺はこの街を愛しそしてこの街を憎んだ
死にたいくらいに憧れた「兜町」のバカヤローが
知らん顔して黙ったまま突っ立っている
値もちと根性の悪い相場で憤りの売りをたらせば
半端な俺の骨身にしみる♪
ああ幸せの相場よどこへ
おまえどこへ飛んでいく
ああ幸せの株価がホラ
舌を出して笑ってら♪
1週間を経てみれば9月29日にマイナス17.630%だった松井証券の信用評価損率速報での買い方の評価損率。
昨日はマイナス12.444%まで改善しました。
売り方はマイナス10.593%ですから逆転もまじか。
そして9月29日に43.4%まで上昇した空売り比率も昨日は36.9%まで低下。
13.5倍を切った日経平均採用銘柄のPERも14.19倍台まで上昇。
先週の火曜日が転換点でそこから日経平均は4日で1073円の上昇。
EPSは1268円まで増えてきました。
5日線17554円は言うまでもなく25日線18039円もようやく近づいてきました。
先週火曜日にほんのわずかだけ下向いた200日線も昨日はほんのわずかだけ上向きに。
微妙でかすかな動きですが、長期線も復活。
世界では手のひらを返したように「グローバルラリー」なんて言葉も出現。
ついこの間まで総悲観だった心理はどこへ行ったのかと疑わしい始末。
どうも今回の秋の気配は本格的な冬には至らず乾いた空気だけで終わったようです。
そういえば・・・。
ストボフォーラムの後の株高のアノマリーというのもありました。
SQ週の荒れる火曜日。
今年は2勝6敗。
水曜は4勝3敗。
木曜は7勝2敗。
今日はおそらく7月以来の火曜日プラスと見れば、季節感も相場観も変化の時期なのかも知れません。
もっとも・・・。
明日は日銀金融政策決定会合。
そして内閣改造。
明後日はG20財務相・中央銀行総裁会議。
米利上げ延期観測に加え米10年国債利回りは2%を割れても円高に向かわない不思議な市場。
そうすると今回の下落は残念ながら金融相場から業績相場への中間反落ではなかったということなのでしょう。
出来るなら中間反落を通過して、早く業績相場に滞在したいものです。
(櫻井)
10月06日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=続伸 米利上げ懸念後退とTPP合意で心理強気に
■日経平均株価 18,273.31(+267.82)
■日経平均先物 18,270(+200)
■東証1部出来高 10.67億株
■東証1部売買代金 1.08兆円
■TOPIX 1,484.48(+20.56)
■騰落 上昇1,493/下落334
■マザーズ 805.79(+2.75)
6日午前の日経平均株価は5日続伸し、前日比267円82銭高の1万8273円31銭で午前の取引を終えた。
前日の欧米株市場が総じて大幅高となったことから、リスクを取る動きが強まった。TPPが大筋合意に達したことも好感され、貿易活性化への思惑を背に関連銘柄が幅広く買われている。きょうあすの日程で開かれる日銀金融政策決定会合では追加緩和思惑も一部にあり、全体相場を支えている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も5日続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆877億円、売買高は10億6716万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1493と、全体の8割近くを占めた。値下がりは334、変わらずは72銘柄だった。
個別では主力のトヨタやソフトバンクが上昇。三菱UFJとみずほFG、三井住友FGのなどメガバンクも高い、キーエンスの値上がりが目立った。マツダ、さが美、サカタのタネも物色人気に。一方、アルプスが下落。富士重やセブン&アイが売りに押された。トーセイ、4℃HD、アコム、林兼産などが安い。
東証2部株価指数も5日続伸。前引けの2部指数は、前日比23.53ポイント高の4628.62となった。朝日インテクと山喜が上げ、ラオックスと象印が下げた。
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。前引けは前日に比べ18円46銭(高い2524円05銭となった。投資家心理の改善を背景に新興企業株にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で422億円、売買高は5655万株。
個別銘柄ではGMOペパボがストップ高。カルナバイオ、santec、田中化研、クルーズが上昇した。半面、太洋物産、セプテニHDやサムティ、DWTIが下落した。
東証マザーズ指数も5日続伸した。前引けは前日比2.75ポイント高い805.79だった。個別銘柄ではファーマF、AMBIT、サイジニアがストップ高。ベステラやジグソー、ファーマFが上昇した。一方で、インフォMT、ヘリオス、アイリッジ、ミクシィ、FFRI、ペプドリは下落した。
10月05日 相場概況(寄付き後)
日経平均10時 高値圏で推移 1万8200円台後半、TPP大筋合意で心理改善
【寄付き概況】
■日経平均株価 18,288.65(+283.16)
■日経平均先物 18,290(+220)
■TOPIX先物 1,485.50(+17.00)
■騰落 上昇1,540/下落270
■日経JQ 2,522.24(+16.65)
■マザーズ指数 805.64(+2.60)
6日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比296円92銭高の1万8302円41銭。その後上げ幅を300円超に広げている。前日の欧米株高で投資家心理が改善し、運用リスクを取る動きが先行している。
10時時点の日経平均は前日比283.16円高の18,288.65円で推移している
前日までの4営業日で1000円強上げており、上値では目先の利益を確定するための売りが出ているものの、欧米株高や環太平洋経済連携協定(TPP)大筋合意を受けた投資家心理の改善を背景にした買いが続いている。貿易活性化への思惑が海運株や商社株の見直し買いにつながっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も高値圏でもみ合っている。
明日7日、日銀の金融政策決定会合の結果を発表する。金融政策の現状維持を決めるとの見方が多いが、一部では追加緩和に踏み切るとの思惑も出ている。市場では「追加緩和の思惑で相場の上げ幅が増幅されている」との声も聞かれた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6633億円、売買高は6億7207万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の81%にあたる1540、値下がりは270、変わらずは89だった。業種別では33業種中、ゴム製品を除きほぼ全面高、値上がり上位に鉄鋼、水産、精密機器、機械、海運、鉱業など。
個別には、トヨタが引き続き高い。新日鉄住金など鉄鋼株の上昇が目立つ。三菱UFJなどメガバンク3行も高い。ソフトバンクやファストリも買われている。一方、ブリヂストンは下落。塩野義やエーザイも安い。
東証2部株価指数も続伸。ラオックスや朝日インテクが買われ、ラクトJや象印が売られている。
☆ヤクルト本社は「スワローズ」優勝効果にバイオ株人気も加わり出直り続く
ヤクルト本社<2267>(東1・売買単位100株)は朝方に6630円(280円高)まで上げて2日続伸となり、取引時間中としては9月1日以来の6600円台を回復した。引き続き、プロ野球「東京ヤクルトスワローズ」の14年ぶり7度目のリーグ優勝効果などが期待されているほか、国際展開が活発なためTPP(環太平洋経済連携協定)の大筋合意が有利に働く期待もある。9月下旬には慶應義塾大学医学部、理化学研究所とともにヒト腸内細菌の免疫細胞の誘導メカニズムに関する研究成果を発表。このところ人気化しているバイオ関連株人気に乗る期待もある。
☆santecが眼軸長測定装置の米国認可を好感し急伸
santec(サンテック)<6777>(JQS・売買単位100株)は取引開始後に19%高に迫る504円(79円高)まで上げ、本日のストップ高(80円高)に急接近となった。5日付で眼軸長測定装置(ARGOS)の米国FDA認可取得を発表したことなどが材料視されている。ただ、同社株は急伸しても2〜3日で相場が止まってしまう傾向があるとの指摘もあり、今回はどのような展開になるか注目されている。
☆カルナバイオサイエンスが待望の黒字転換やノーベル賞など意識され急伸
カルナバイオサイエンス<4572>(JQG・売買単位100株)は取引開始後にストップ高の2871円(500円高)まで上げ、一気に9月3日以来の水準を回復した。今12月期は米国企業への技術導出による収入などで待望の黒字転換が見込まれているほか、2015年のノーベル生理学・医学賞に北里大学の大村智特別栄誉教授が選ばれたこと、8日から日本癌(がん)学会が始まること、なども思惑要因となっているようだ。7月の高値から2カ月半近くになり、このところは下値固めの展開のため、調整一巡感が強まる頃と見て出直り相場を先取る様子もある。
☆サカタのタネは決算発表迫りTPPの実効性が早いとされて高値更新
サカタのタネ<1377>(東1・売買単位100株)は取引開始後に17%高の2375円(337円高)まで上げ、6月につけた2000年以来の高値2440円に迫っている。TPP(環太平洋経済連携協定)の大筋合意を受け、種苗の輸出や国内農業の競争力強化に向けた需要など似期待が強まったほか、10月9日に第1四半期(6〜8月)の決算発表を予定するため、業績への期待も強いようだ。TPPは合意しても各国が批准しなければ発効しないため、関連銘柄の多くはまだ実効性がないが、国内の農業強化策ならすぐにでもとりかかれるため同社株などには実効性があるとして注目されている。
<兜町カタリスト>
「名言」
株というものは、買い始めるのに高すぎるということはないし、
売り始めるのに安すぎるということはない。
しかし、最初の建玉で利益があがらないかぎりは、続けての建玉は手控えるべきだ。
よく状況を見極めて待つことだ。(ジェシー・リバモア)
良いアイディアが相場で大きな利益を上げる秘訣ではない。
最も重要なのは、絶好の時が来るまで静かに座っていることだ。
(ジェシー・リバモア)
株価が変動する姿にのみ意識を集中させよ。変動の理由に気をとられるな。
(ジェシー・リバモア)
頼りになるのは株価であって、思惑ではない。
相場に勝つ必要はない、勝つべき相手は自分自身である。
(ジェシー・リバモア)
情報はすべて危険である。
情報はあらゆる形態を装い、採用をもちかける。
(ジェシー・リバモア)
相場の動きを漫然と「期待して待つ」のは博打である。
忍耐強く待ち、シグナルを見いだした瞬間「反応する」のが投資・投機である。
(ジェシー・リバモア)
良いトレードとは、自分のアイディアを追い続けていく信念と間違いを認める柔軟性の間の
微妙なバランスで成り立っている。(マイケル・スタインハルト)
人が冷静さを失っているとき、あなたが冷静さを失わなければ、
あなたは富を築くことができます。
(マーク・リッチー)
政府や証券会社の見通しを信じないこと。
それらは高値で最も強気になり、安値で最も弱気になる傾向にある。
(ジェイク・バーンスタイン)
大衆は中間では正しいが、最初と最後では間違っている。
(ラリー・ウィリアムズ)
土曜のストボフォーラムで武者さんが紹介してくれた本が面白そうだ。
日経から出た「ザ・セカンド・マシン・エイジ」(エリック・ブリニョルフソン著)。
↓
前著『機械との競争』で衝撃を与えたマサチューセッツ工科大学のコンビ。
膨大な調査・研究に基づいたテクノロジーと未来を描いた全米ベストセラー
蒸気機関の発明によるファースト・マシン・エイジは18世紀後半に始まった。
いま、コンピュータを中心としたセカンド・マシン・エイジに突入した。
人工知能の急速な進歩によるデジタル・イノベーションは、グーグルの自動運転車やチェスやクイズで
人間のチャンピオンを圧倒する人工頭脳ワトソンなどに象徴されている。
しかし、まだまだ序の口に過ぎない。
人類は蒸気機関によってもたらされたと同様の、
それまでとグラフの向きが変わり始める点である「変曲点」にさしかかったと著者たちは見る。
人工知能の進化によって、これまでは不可能と見られていた仕事がロボットに置き換わっていく。
その結果、消えていく職業は多い。
人間は機械と共存できるのだろうか。
ビジネスマン、経営者だけでなく、子供の将来を真剣に考える親たちの必読書でもある。
さあ、マシン(人工知能)と分業する時代をどう生きる?
「機械との競争」コンビが贈る近未来経済学。
結局株式市場も翻訳の世界。
そう考えれば周回遅れの影響は出てくるのだろうと考える。
10月06日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
6日の東京株式は、NY株大幅高を受け、堅調展開で上値を試す場面がありそうだ。
日経平均株価予想レンジは、17900ー18500を予想する。
日経平均株価の25日線が、5日時点で1万8039円前後で推移しており、終値ベースで同線を上回ることが期待される。また、北里大学の大村智特別栄誉教授が、ノーベル医学生理学賞を受賞したことから、関連銘柄としてバイオ関連株に物色の矛先が向かう可能性もある。
昨日は、“TPP関連銘柄”が軒並み買い人気でにぎわった、本日も注目だろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り550万株、買い1250万株で、差し引き700万株の買い越し。買い越しは5営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、自動車、精密、小売、陸運、機械、サービス、薬品、銀行、情報通信など。
買いセクターに、機械、REIT、情報通信、電機、精密、サービス、卸売、小売、商社、化学、通信、電力など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,776.43 +304.06
S&P500種
1,987.05 +35.69
ナスダック
4,781.264 +73.489
5日のNYダウ平均は続伸した。終値は前週末比304ドル06セント高の1万6776ドル43セントだった。FRBによる利上げ開始が年明けにもずれ込むとの見方が浮上し、米株式には市場への資金流入を期待した買いが続いた。世界的な株高の流れも米株式の買いを促し、ダウ平均はこの日の高値圏で終えた。
アジアや欧州主要国の株価指数も軒並み上昇し、投資家心理が好転したことも米株式相場を押し上げた。
また、環太平洋連携協定(TPP)交渉が12カ国で合意に至ったことも好感されており、終日堅調推移となった。
ナスダック指数は4日続伸し、前週末比73.489ポイント高の4781.264で終えた。
業種別指数は全10業種が上昇した。「資本財・サービス」や「エネルギー」が大きく上げて相場をけん引したほか「電気通信サービス」や「素材」も高かった。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は4日続伸した。12月物は前週末比490円高の1万8360円で取引を終え、5日の大取終値を290円上回った。年内の米利上げ開始観測がやや弱まって投資家心理は上向き、米株とともに買われた。12月物は一時1万8430円まで上げた。一方、安値は1万7865円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
18360 ( +290)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
18440 ( +370)
( )は大取所終値比
【予定】
■6(火)
【国内】
日銀金融政策決定会合(〜7日)
《決算発表》
Jフロント、良品計画、丸栄、バイク王、ユニオンツール、小津産業、ケーヨー、インテリックス、AIT、グランド、アルテック、アオキスーパー
【海外】
豪8月貿易収支(9:30)
豪州準備銀行理事会(政策金利発表、12:30)
独8月製造業受注(15:00)
EU財務相理事会(ブリュッセル)
ポーランド中銀政策金利発表
米8月貿易収支(21:30)
メキシコ9月消費者信頼感指数(22:00)
米3年国債入札
《決算発表》
ヤム・ブランズ
休場:中国
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
週明けの株式市場は日経平均が大幅に4日続伸。市場予想を大きく下回る米9月雇用統計が米株高をもたらし、日本株も米国株の上昇を素直に好感した。日経平均は上値こそ重かったが、終値で1万8000円を回復し、一時25日線を上回る場面もあるなど、しっかりの動きとなった。
あすから始まる日銀金融政策決定会合に関しては、市場の関心が低下する可能性がある。
今週は中国市場が連休明けとなるため、中国方面からの後押し材料があれば一段高があるかもしれない。
物色対象は、きょう同様、大型株よりも中小型株優位で、材料株を物色する動きが強まると予想する。TPP、ノーベル賞、内閣改造、シーテック出展企業、決算前の小売企業など。
7日の決定会合結果発表でノーサプライズだと、指数は失望売りで上値が抑えられる可能性がある。目先は大型株を避け、中小型株へシフトする戦略が有効と考える。
【銘柄フラッシュ】
キャンバスが急伸し景気対策期待でファーストリテなども高い
5日は、少子化対策などを含めた景気対策や補正予算への期待があり、景気敏感株の代表格の鉄鋼株が前場を中心に活況高となり、JFEホールディングス<5411>(東1)は大引けも3.9%高。ファーストリテイリング<9983>(東1)は前週末に発表した月次動向を受けて消費順調とされて2.1%高。オリエンタルランド<4661>(東1)は本社移転により空くスペースで遊園を拡張と伝えられたことも加わり4.5%高となった。
訪日観光客による「爆買い」関連株は先駆高のラオックス<8202>(東1)などが一服気味になった一方、日本航空<9201>(東1)が2.4%高、マツモトキヨシホールディングス<3088>(東1)が3.1%高など、物色の裾野が広がる印象。
TPP交渉関連株も賑わい、林兼産業<2286>(東1)が14.0%高、ヤマタネ<9305>(東1)が7.9%高、プリマハム<2281>(東1)が6.1%高。交渉では医薬品分野も焦点とされ、8日から始まる日本癌学会も念頭に、大手薬品株のほかタカラバイオ<4974>(東マ)が5.8%高などと中小型株の動意が活発になった。ファーマフーズ<2929>(東マ)が慶応大学との研究などを材料に18.0%ストップ高となり、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>(JQG)はキナーゼ阻害剤などが言われて15.4%高。キャンバス<4575>(東マ)は米国での特許などを好感して21.2%ストップ高。
ノーベル賞候補に関する期待も高まり、リチウムイオン電池の発明、開発にかかわった吉野彰氏の旭化成<3407>(東1)は2.6%高となり、トムソンロイター通信による恒例の候補者に挙げられた日本人研究者の大阪大学・坂口志文特別教授、京都大学・森和俊教授の2名がいずれも細胞に関する功績のため連想が広がり、実験用マウス育成のトランスジェニック<2342>(東マ)が16.0%高などと思惑を強めた。
【話題株】
オリエンタルランドが「ディズニー」拡張観測などで半値戻し達成
オリエンタルランド<4661>(東1・売買単位100株)は後場一段と出直りを強め、一時5.9%高の7225円(400円高)まで上げて取引時間中としては8月28日以来の7000円台回復となった。4日付の日本経済新聞が「2016年中に千葉県浦安市の東京ディズニーリゾート内に置く本社の一部を移転」し、「空いた場所はテーマパーク拡張用地に充てる方向で検討」「混雑緩和につなげたい考え」などと伝えたことなどが材料視された。8月下旬以降の全体相場の急落局面では8000円前後から一時5880円まで下げたが、本日の上げによって下げ幅の半値戻しを達成。いったんは値固めのモミ合いに展示ることが少なくないが、回復力そのものが強い証拠として注目されている。
【引け後のリリース】
インフォマートは10月26日より、東証1部または東証2部へ市場変更
■5日開催の取締役会で、新株式発行及び自己株式の処分並びに同社株式の売出しを決議
インフォマート<2492>(東マ)は5日引け後、東京証券取引所の承認を受け、10月26日より、東証1部または東証2部へ市場変更することを発表した。また、同日開催の取締役会で、新株式発行及び自己株式の処分並びに同社株式の売出しを決議したことも発表した。
公募による新株の発行株数は、410万5,800株。10月13日から10月16日までの間のいずれかの日を発行価格等決定日とする。申込期間は、発行価格等決定日の翌営業日から発行価格等決定日の2営業日後の日まで。払込期日は、10月23日(金)。
また、公募による自己株式の処分数は、39万4,200株。申込期間、払込期日は新株の発行と同一。
今回の一般募集に係る手取概算額は、51億3,996万円。そのうちの27億円を平成29年12月までに既存の各システムのバージョンアップを目的としたソフトウェア開発資金に、23億円を平成29年12月までに全業界向けのBtoBプラットフォーム、ポータルサイト等に関するソフトウェア開発資金に充当する予定。
なお、残額が生じた場合には、平成27年12月末までのASP受発注事業等のソフトウェア開発資金、平成29年12月末までの顧客獲得のための販売促進費等の運転資金及び平成28年2月末までに返済期限が到来する、ソフトウェア開発資金として借入れた短期借入金の返済に順次充当する予定。
10月05日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
日経平均株価(大引け)=4日続伸 280円高、1万8000円台回復、米利上げ観測後退やTPPで
【大引け概況】
5日の日経平均株価は4日続伸し、前週末比280円36銭高の1万8005円49銭で終えた。低調な内容だった9月の米雇用統計を受け、早期の米利上げ観測が後退。大幅上昇して終えた前週末の米株式相場の流れを引き継いだ。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が大筋合意に近づいたことも投資家心理の改善につながり、東証1部の7割以上が上昇するなど幅広い銘柄に買いが広がった。終値ベースで9月18日以来、約2週間ぶりに節目の1万8000円を回復した。
TPP交渉に参加する12カ国による大筋合意見通しは、日本時間5日未明に伝わった。関税引き下げなどの恩恵を受けるとの見方から、食品株や自動車部品株、農業関連株などが軒並み上昇。相場の押し上げに寄与し、日経平均の上げ幅は一時350円超に買われる場面もあった。
今週に日銀の金融政策決定会合やFOMCの議事要旨発表などを控え、その後は市場エネルギー不足のなかで伸び悩んだものの、全体売り物薄のなか、高値圏で頑強な推移が続いた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆0029億円。売買高は18億9654万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1390、値下がりは416、変わらずは92だった。
個別では、ソフトバンクやファストリなど値がさ株が上昇。ファナックを加えた3社で日経平均を80円以上押し上げた。三菱商や伊藤忠など商社株のほか、東レや東エレクが買われた。鉱業株や石油株など資源株も高かった。JAL、JTも高い。林兼産業、井関農機、日本農薬などTPP関連が買いを集め、NTTデータなどマイナンバー関連にも買いが流入した。
一方、トヨタや富士重、日産自など自動車株が下落。ユニーGHDやキヤノン、ブリヂストン、エクセル、日パーカライ、ソースネクスト安かった。
東証2部株価指数は4日続伸した。2部指数は、前週末比40.28ポイント高の4605.09となった。
個別銘柄では相模ゴム、山喜、アップルインター、ラオックスとJFLAが買われた。半面、プラズマ、象印、コメ兵、富山銀、アルプス物<が下げた。
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前週末比29円99銭高の2505円59銭だった。
投資家心理の改善は新興市場にも広がり、買い優勢となった。環太平洋経済連携協定(TPP)が大筋合意に近づいたことや、きょうからノーベル賞受賞者の発表がはじまることで、関連銘柄の上昇も目立っていた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で366億円、売買高は7008万株だった。個別銘柄ではGMOペパボ、ユビキタス、アイサンテクノがストップ高。田中化研やカルナバイオ、メッセージなどが上昇した。一方、ユークス、ユニリタ、タカチホ、クルーズやいちごHDなどが下落した。
東証マザーズ指数も4日続伸した。終値は前週末比18.79ポイント高い803.04だった。
個別銘柄ではベステラ、ファーマF、CANBAS、ファーストロジがストップ高。
ミクシィ、アイビーシーなどが上昇した。半面、Eガーディアン、Gunosy、ジグソー、FFRIなどが下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
18,005.49
280.36
日経平均先物
18,070.00
400.00
TOPIX
1,463.92
19.00
TOPIX先物
1,468.50
27.00
東証2部指数
4,605.09
40.28
JASDAQ
2,505.59
29.99
マザーズ
803.04
18.79
ドル/円
120.03
0.12
出来高
東証1部
1896540
2002966
東証2部
127190
23228
10月05日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=主力株中心に広範囲に買われ続伸 2週間ぶりに一時1万8000円台
■日経平均株価17,941.62(+216.49)
■日経平均先物17,940(+270)
■東証1部出来高 9.93億株
■東証1部売買代金 0.97兆円
■TOPIX 1,458.85(+13.93)
■騰落 上昇1,293/下落518
■日経JQ 2,498.17(+22.57)
5日午前の日経平均株価は4日続伸し、前週末比216円49銭高の1万7941円62銭で前場を終えた。
取引時間中としては9月18日以来、約2週間ぶりに心理的な節目である1万8000円を上回る場面もあった。米国が近い将来に利上げに踏み切るとの見方が後退。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が妥結に向けて動いたことも、投資家心理の改善につながった。
ただ、前引けにかけ伸び悩んだ。売買代金は低調で前場段階で1兆円を割り込んでいる。
TPP交渉に参加する12カ国は大筋合意に達する見通しと伝わった。合意に懐疑的な見方が直前まであったため、巨大な自由貿易圏の誕生が日本経済へ寄与するとの期待が浮上。関税引き下げが調達コストの低減につながるとの思惑から食品株などの一角が買いを集めた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9792億円、売買高は9億9315万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1293と、全体の7割近くを占めた。値下がりは518、変わらずは83銘柄だった。
個別では主力のソフトバンクやソニーが上昇。ファストリも上げた。OLC、JTも堅調。TPPの恩恵を受けるとの連想から食肉加工のプリマや林兼が買いを集めた。原子炉の圧力容器を手掛ける日製鋼など原発関連にも値上がりが目立った。日印原子力協定を手掛かりに恩恵を受けるとの思惑が広がった。
一方、トヨタが下落。富士重、スズキが冴えず、金融の三菱UFJや三井住友FGが小安く終えた。エクセル、雪印メグ、日パーカライなどの下げがきつい。
東証2部株価指数も4日続伸。前引けの2部指数は、前週末比27.86ポイント高の4592.67となった。個別銘柄ではボーソー油、アップルインター、相模ゴム、ラオックスが買われた。半面、プラズマ、富山銀、アルプス物、象印、稀元素が下げた。
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。前場終値は前週末比22円57銭高の2498円17銭だった。午前の新興市場では、TPPの合意で恩恵を受ける銘柄や、ノーベル賞の受賞期待からバイオ関連などに買いが先行した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で193億円、売買高は3999万株。個別銘柄ではマクドナルドやカルナバイオ、太洋物産、オーケー食品、石垣食などが上昇した。一方、田中化研、明豊エンター、ユニリタ、エスケー化研などが下落した。
東証マザーズ指数も4日続伸した。前引けは前週末比22.56ポイント高い806.81だった。個別銘柄ではファーマFがストップ高。ベステラ、ミクシィ、ジグソー、トランスG、ファーストロジ、サンバイオなどが上昇した。半面、FFRI、ファンデリー、JMNC、Eガーディアン、アクロデアなどが下落した。
旭化成がリチウムイオン二次電池のノーベル賞候補で期待高
◆同社の研究者で顧問の工学博士・九州大学客員教授・吉野彰氏がリチウムイオン電池を発明
旭化成<3407>(東1・売買単位千株)は874.3円(24.1円高)まで上げて出直りを強め、約1週間ぶりに870円台を回復している。日本時間の5日夕方から今年のノーベル賞の受賞者の発表が始まり、日本人の受賞候補者として、同社の研究者でリチウムイオン電池を発明した現・顧問の工学博士・九州大学客員教授・吉野彰氏も有力と伝えられて注目されている。
同社ホームページによると、吉野彰氏は、リチウムイオン二次電池の原型を世界で初めて考案し、1983年に第一号電池を試作した。現在、同社はリチウムイオン電池用セパレータで世界最大のシェアを持ち、9月28日付でリチウムイオン二次電池用セパレータの設備増強を発表した。
今年のノーベル賞の候補者としては、トムソン・ロイターが9月下旬に発表した候補者18人の中に、日本人としては生理学・医学賞で大阪大学の坂口志文特別教授、京都大学の森和俊教授が入ったと伝えられた。
人材派遣関連大手の平山<7781>147円高。
労働者派遣改正法実施、今期も2ケタ増益、25日線突破で7月上場後の高値へ始動
人材派遣関連大手の平山<7781>(JQ・100株単位)が労働者派遣改正法実施(9月30日)以降、強い展開で今日は前場で147円高の1812円と値を飛ばしている。上場後初決算の15年6月期の2ケタ営業増益に続いて今6月期も2ケタ増益見通しで1株利益は149.9円、配当年37円34銭の見通し。中期展望も明るく、25日線を大きく突破したことで年初来高値2783円(7月10日)奪回へ向けて動きだした展開といえるだろう。
ヒューマンウェブ3日ぶり反発、本紙・銀座店ルポに反応か、生牡蠣シーズンも
ヒューマンウェブ<3224>(東マ・100株単位)は48円高の2590円と3日ぶり反発している。本紙の新装オープンした銀座店現地ルポでの記事も手掛かりとなっているようだ。海洋深層水を用いたウイルスフリーがセールスホポイントの、「生牡蠣」レストラン銀座店で30店舗となる。銀座という好立地もあって家族、夫婦、若いカップルと幅広い客層に人気となっているようだ。現在、同社では、牡蠣の陸上養殖に向け取り組んでいる。年初来高値は4875円(4月15日)、同安値は1854円(3月19日)
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
10月05日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時 4日続伸。一時1万8000円台、TPP関連株が上昇
【寄付き概況】
■日経平均株価 17,966.62(+241.49)
■日経平均先物 17,970(+300)
■TOPIX先物 1,461.50(+20.00)
■騰落 上昇1,338/下落426
■日経JQ 2,497.27(+21.67)
■マザーズ指数 803.29(+19.04)
5日の東京株式市場で日経平均株価は4日続伸して始まった。始値は前週末比195.87円高の17921.00円。
米株高を受けてシカゴ先物は大阪比200円高の17870円となり、これにさや寄せする格好からスタート。その後さらに上げ幅を広げ、一時289.64円高の18014.77円をつけている。18000円台の回復は9月18日振り。
10時時点の日経平均は先週末比241.49円高の17966.62円。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は1338、値下がり銘柄数は426、変わらずは128銘柄だった。
東証1部の売買代金は概算で5915億円、売買高は6億3016万株だった。
業種別では33業種中、ゴム製品、倉庫を除き高い。値上がり上位に空運、鉄鋼、卸売、鉱業、機械、その他金融など。
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉に参加する12カ国は、交渉妥結で大筋合意に達する見通しとなった。日ハムや六甲バタ、林兼などの食品株や、井関農機やクボタなどの農業関連株、デンソーなどの自動車部品株も買われている。
4〜9月期営業益最高と伝わった東レは4日続伸。4〜9月期営業益が従来予想を上回った東エレクも上昇している。
ソフトバンクやファナックなど値がさ株が上昇。ファストリが日経平均を45円程度押し上げている。林兼やプリマなど環太平洋経済連携協定(TPP)関連株も買われている。日本とインドが原子力協定で合意する見通しと伝わり、日製鋼や東芝などが高い。一方、セブン&アイやキヤノンが売られている。
東証2部株価指数は4日続伸している。ラオックスや朝日インテクが買われ、象印やヨネックスが売られている。
225先物はメリル・アムロ・大和・日興が買い越し。
野村・クレディ・みずほ・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はGS・パリバ・メリル・大和が買い越し。
ニューエッジ・ドイツ・みずほ・JP・バークレイズが売り越し。
外資系等は、TOTO(5332)、ダイフク(6383)、富士重工(7270)、ラオックス(8202)、NEC(6701)に注目。
テクニカル的には、熊谷組(1861)、大和ハ(1925)、シップ(3360)、セブンアイ(3382)、セーレン(3569)、特種東海(3708)、テクマト(3762)、チタン工(4098)、パーク24(4666)、ライオン(4912)、コーセー(4922)、洋ゴム(5105)、オカモト(5122)、テクノプロ(6028)、ヤーマン(6630)、日電子(6951)、太平洋(7250)、河西工(7256)、富士重工(7270)、シマノ(7309)、タカタ(7312)、ジャムコ(7408)、VTHD(7593)、ガリバー(7599)、日写(7915)、ヤマハ(7951)、相鉄(9005)、東急(9005)、南海(9044)、センコー(9069)。光通信(9435)、ゼンリン(9474)、丹青社(9743)、ベルーナ(9997)が動兆。
【話題株】
サンバイオが再生細胞薬の臨床試験に期待高揚し活況高
サンバイオ<4592>(東マ・売買単位100株)は売買開始後に20%高の1300円(217円高)と急伸し、売買も急増。8月3日以来の1300円台回復となった。10月5日朝、連結子会社SanBio Inc.(米国カリフォルニア州マウンテンビュー市)が開発中の外傷性脳損傷(TBI)の再生細胞薬の臨床試験に関する発表を行うと開示し、期待が高揚した。株価はここ2カ月にわたる下値モミ合いを抜け出したため、経験則では、今後はこれまでのモミ合い水準が下値を支える形になり、一段上の水準を志向する可能性が強まった。当面1500円台を展望する様子もある。
ファーマフーズががん細胞に関する報道続き買い気配
ファーマフーズ<2929>(東マ・売買単位100株)は買い気配をセリ上げる始まりとなり、9時10分現在は476円(32円高)の気配値で買い先行となっている。10月初から免疫チェックポイント阻害剤に関する報道を材料に急伸。5日付の日本経済新聞がiPS細胞に関する報道の中で「慶大の工藤千恵専任講師と食品製造販売のファーマフーズ(京都市)の研究チームは、がん細胞が免疫の働きを抑える仕組みを解除する手法を見つけた」などと伝えたことが材料視されている。1日のストップ高から連日急伸。8日から日本癌(がん)学会が始まるため期待が一段と膨らむ可能性はありそうだ。本日のストップ高は80円高の524円になる。
テクノプロHDは豊富な技術社員を持つ人材派遣大手、今6月期も増益
テクノプロ・ホールディングス<6028>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。連続最高益更新見通しの改正労働者派遣法関連として注目したい。
同社グループは最新の技術力を持ったエンジニアを採用・育成し、その知識と経験を日本の産業を支えるさまざまなお客様の術開発に役立てることを主なビジネスとしている。技術系人材サービス企業の中でも国内最大規模の技術者人材を正社員として無期雇用することで、顧客には幅広い分野の専門知識を持つエンジニア・研究者の技術力を活用頂き、また技術者に対しては業種や取引先に限定されない安定した就業環境とキャリア形成機会を提供している。
前2015年6月期業績実績は、売上高812億4100万円(前年同期比9.5%増)、営業利益72億8300万円(同28.0%増)、経常利益68億3200万円(同62.6%増)、純利益68億7400万円(同70.7%増)に着地。
今期業績予想は、売上高880億円(前期比8.3%増)、営業利益81億円(同11.2%増)、経常利益77億円(同12.7%増)、純利益76億円(同10.5%増)と連続最高益更新を見込んでいる。年間配当は111.52円(同10.64円増)と増配を予定している。
株価は、8月18日につけた上場来の高値3975円から9月8日安値2875円まで調整。9月29日安値3100円と売り直された後、上昇している。派遣法改正によって一部を除き3年とされていた派遣社員の受け入れ期間の上限が実質的に撤廃されることから事業環境は好転する見通し。成長の加速に向けて、今年度からスタートしたテクノプロ・グループ中期経営計画「−Growth1000−」では、サステイブルな成長を実現し、2018年6月期売上高1000億円、営業利益100億円、純利益70億円目標を掲げているが、達成に向け期待感は高まる。配当利回り3.3%と利回り妙も増しており、中長期的な視点でも買い妙味が膨らもう。
【信用取引規制関係】
◆日証金、iシェアーズ米国ハイイールド債券ETF受益証券の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。2日付。
◆日証金、フジプレアム株の貸借取引申込停止措置の解除および貸株利用などに関する注意喚起 5日約定分から。
▽空売り比率=38.2%(東証、2日)
【2日の相場表変更】
▽新規上場=不動産投資信託〔東〕野村不動産マスターファンド投資法人 投資証券(野村マスター)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
大阪有機化学工業 55万株、3億8500万円
オンワードホールディングス 500万株、40億円
▼一単元の株式数変更
象印マホービン 11月24日付で1000株から100株
<兜町カタリスト>
「ノーベル賞」
月初の週末恒例である米雇用統計。
9月の非農業部門雇用数は14.2万人増で着地。
市場予想は20万人だったからサプライズではあった。
しかも7月は22.3万人、8月は13.6万人に下方修正。
1〜9月の平均増加数も19.8万人で20万人割れ。
株式市場はネガな数字に反応してNYダウは250超の下落。
しかし金利引き上げが来年まで延びるのではないかとの観測が台頭。
結局NYダウは200ドル上昇した。
同じ事柄に対する解釈の差が500ドルの値幅を生み出したことになる。
市場はまだ金融相から業績相場への移行を拒んでいるという印象。
不可解なのは為替市場の動き。
ほとんど反応せずの動きだった。
米低金利延長→ドル高円安回避というのが本来の動きの筈。
それでも円高に振れることなく静かな展開。
日銀金融政策決定会合でのなんらかのサプライズを期待しているということなのだろうか。
LINEがインテルと連携するとの報道。
あらゆるものをネットでつなぐIOT事業での連携。
まずはキリンビバの自動販売機での展開を目論んでいるという。
LINEの情報発信力にインテルのIPUを組み込むことで広告効果などを高める方向。
IoTやM2Mなどソフトの部分で今後の期待感は多い。
しかし重要なのは、ハードとソフトの融合ということではなかろうか。
ソフトだけで先行しても機器が追い付かなければ単なる画餅。
モノとソフトが連携してこそ本当の進化が始まるのだろう。
その意味では小さなことだが意味のある連携になるのだろう。
週末に品川のヒビノに取材した時の話。
同社はコンサートやイベントでの音響・映像の第一人者で他の追随を許さない存在。
ただその底力は機器の販売を扱っており、機械の力を知っているからこそだという。
どのような使用法でどこまでの力を発揮できるのかがわかるからこそ強みを発揮できるということ。
ハードとソフトに融合というのは古くからの問題のようで、実は今後の重要な課題でもある。
月曜日経では「TPP大筋合意へ」の大きな見出し。
アジア太平洋地域に世界全体の約4割を占める巨大な経済圏が誕生する。
地球規模での経済圏誕生と考えれば良い方向。
我を張りとおしたアメリカも我慢とか辛抱と言うことを知ったような気配。
相場も結構面白くなってこようか。
そしてノーベル賞の時期。
今夕は生理学・医学賞の発表が予定されている。
免疫とかがんというのが期待の星。
日本人が受賞すればバイオベンチャー相場復活ののろしとなるのだが・・・。
7日の夕刻発表予定の化学賞ではリチウムイオン二次電池に期待感。
これも相場テーマとなりえようか。
・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「とんぼ」
コツコツと相場表に刻む値動きを
噛みしめるたび
俺はずーと勝ち続けたいそう願った
裏腹な心たちが見えてやりきれない板を数え
逃れられない闇の中で今日も眠ったふりをする
死にたいくらいに憧れた花の都「兜町」
薄っぺらのチャート・ブック下へ下へ向かった
ざらついた苦い材料見れば
ねじ伏せられた正直さが
今頃になってやけに骨身にしみる
ああ幸せの相場よどこへ
おまえはどこへ飛んでいく
ああ幸せの株価がホラ
舌を出して笑ってら
火曜日はいつも冬の風が寄り付きを吹き抜けていく
それでもおめおめと見ていく俺を恥じらう
追い証だらけで寒くて凍りつくような夜を数え
だけど俺はこの街を愛しそしてこの街を憎んだ
死にたいくらいに憧れた「兜町」のバカヤローが
知らん顔して黙ったまま突っ立っている
値もちと根性の悪い相場で憤りの売りをたらせば
半端な俺の骨身にしみる
ああ幸せの相場よどこへ
おまえどこへ飛んでいく
ああ幸せの株価がホラ
舌を出して笑ってら
10月05日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
5日の東京株式市場は、堅調な展開を想定する。 日経平均株価予想レンジは、17800ー18100を予想する。
日本時間5日未明にTPP大筋合意観測報道が流れたことも好感し、週初5日の日本市場もリスクオンのスタートとなりそうだ。
そして今週も注目イベントが目白押しだが、当面は6日〜7日の日銀金融政策決定会合と7日の黒田日銀総裁の記者会見に向けて、追加緩和期待が優勢になりそうだ。
その後は7日と予想される安倍内閣改造、7日の日本郵政グループ3社のIPO仮条件決定、8日の中国市場休場(国慶節)明け、8日のG20財務相・中央銀行総裁会議、米FOMC議事録(9月16日〜17日分)公表、米アルコアの決算発表、そして9日の株式オプションSQと続く。
思惑が交錯して市場は一時的に不安定な動きとなる可能性もあるが、海外投資家の日本株売りはピークアウトしている。株式相場は全体として一旦はリスクオンの動きが強まりそうだ。為替については米利上げ先送り観測と日銀追加緩和期待が交錯しそうだ。
株式市場での物色動向としては、中国など新興国の景気減速への警戒感は簡単には払拭されないだけに、TPP関連、日銀追加緩和関連、アベノミクス「新3本の矢」関連など、内需系の中小型株に注目したい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1340万株、買い1670万株で、差し引き330万株の買い越し。買い越しは4営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、薬品、自動車部品、食品、金属、機械、銀行、海運、化学など。買いセクターに、銀行、機械、化学、薬品、電機、精密、サービス、小売、不動産、情報通信など。
【NY概況】
NYダウ平均は200.36ドル高の16472.37、ナスダックは80.69ポイント高の4707.78で取引を終了した。
9月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回る14.2万人増となったことから景気減速への警戒感が強まり、寄り付きから大幅下落となった。
しかし、利上げ観測が後退したことや原油価格や商品価格が上昇したことが見直され下げ幅を縮小、午後になって上昇に転じた。セクター別では、エネルギーや素材が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
17870 ( +200)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
17960 ( +290)
( )は大取所終値比
【予定】
【国内】
10:30 8月毎月勤労統計調査
決算発表=サンエー、キユーピー、OSG
【海外】(時間は日本時間)
23:00 米9月ISM非製造業景況指数
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
休日マーケット通信
【2日 NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,472.37 +200.36
S&P500種
1,951.36 +27.54
ナスダック
4,707.775 +80.691
2日のNYダウ平均は反発した。終値は前日比200ドル36セント高の1万6472ドル37セントだった。米雇用情勢が市場の期待ほど改善しなかったことを受け、米株式には売りが先行した。ただ、利上げの開始時期が年明けにずれ込むとの見方が浮上し、米株式には次第に買いが優勢となった。
発表された9月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比14万2000人増えた。市場予想(20万人程度の増加)を大きく下回ったほか、7月や8月分も下方修正された。前月からの賃金の伸びもほぼ横ばいにとどまるなど米景気の先行きに対する不透明感が意識され、米株式には売りが加速。下げ幅を258ドルまで広げる場面があった。
午後に入ると上げに転じた。米雇用情勢の改善一服を背景に、BNPパリバが米利上げの開始時期の予想を来年3月まで遅らせるなど市場では年内の利上げは困難との見方が浮上し、事実上のゼロ金利政策が長引くとの思惑から、米株式には市場への資金流入を期待した買いが広がった。
NY原油先物相場が反発し、シェブロンなどのエネルギー株に業績改善を期待した買いが入ったことも相場を押し上げた。
ナスダック指数は3日続伸し、前日比80.691ポイント高の4707.775で終えた。バイオ株指数が3日続伸するなど大きく売り込まれたバイオ製薬株の下げ止まりが鮮明になったことが指数を押し上げた。四半期決算で売上高が市場予想を上回ったマイクロン・テクノロジーが買われるなど半導体株の上げも相場を支えた。
セクター別では、エネルギーや素材が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続伸した。12月物は前日比240円高の1万7870円で引けた。2日の大取終値を200円上回った。米雇用情勢が市場の期待ほど改善しなかったことを受けて、FRBによる利上げの開始時期が年明けにずれ込むとの見方が浮上、米株式相場が大幅反発したことにつれ高した。
【話題】
東証が2日に発表した9月第4週(24〜25日)の投資部門別売買動向によると、外
国人は7週連続で売り越し、売越額は759億円でした。一方、個人は2週連続で買い越し、買越額は1585億円。年金基金の売買動向を反映する信託銀行は5週連続で買い越し、買越額は164億円。
この週の取引は2営業日の日経平均
24日に498円下落
25日に308円上昇
荒い値動きでした。
【2日の個別銘柄動向】
■ABCマート[267
7040円(△240)
3日続伸。2日付の日本経済新聞で「2015年3〜8月期営業利益は240億円弱と前年同期の234億円を上回ったようだ」と報道。会社側予想は0.7%の減益見通しだが、一転増益と報じられ、買い材料になったようだ。
■損保ジャパン日本興亜HD[8630]
3529円(△9)
3日続伸。前日に「8月の台風15号絡みの保険金支払いが341億円に達する」と発表。これを受け、ゴールドマンサックス証券が目標株価を引き下げた。前場はマイナスだったが、後場プラスに戻して終えた。
■イマジニア [4644]
1154円(△140)
大幅反発。1日引け後、スマートフォン向けゲームを制作する新会社So Whatを設立すると発表。将来的な収益への寄与に期待した買いが向かったようだ。当社は今後の成長を目指すうえでスマホゲームを重要分野と位置づけ、5月に「LINE GAME」において「LINE リラックマころろんパズル」の提供を開始した。新会社設立により、市場開拓を加速させる狙いがあるという。新会社はNHN Japan(現LINE)で多数のヒットゲームの開発に携わった馬場一明氏と共同で設立し、馬場氏が代表を務める。
【開示情報】
■象印マホービン[7965]
3度目となる15年11月期通期業績予想の増額修正を発表。国内で炊飯ジャーの新製品を発売したことが売上高の増加につながったほか、中国を中心に海外も好調で、営業利益予想は従来の86億円から98億円に引き上げた。QUICKコンセンサス(1社)は87億円。象印は同時に、単元株式数1000株から100株に変更すると発表した。11月24日に変更する。
2日終値1858円(△108)
■大阪有機化学[4187]
14年12月−15年8月期営業利益が前年同期比14.8%増の11億6100万円になったと
発表。自動車塗料用樹脂原料や半導体材料が堅調に推移した。15年11月期通期営業利益予想(17億4600万円)は据え置いた。同時に、発行済み株式総数の2.4%に当たる55万株、3億8500万円を上限に自己株式を取得すると発表した。取得期間は10月5日から16年1月29日まで。
2日終値650円(△19)
■フェリシモ[3396]
3−8月期営業損益が2億5400万円の黒字になったと発表。従来予想は1億6000万
円の赤字だった。カタログやダイレクトメールの効率的な投入などによって広告費の削減が進んだ。通期営業利益予想(6800万円)は据え置いた。
2日終値989円(▲11)
■KTK [3035]
15年8月期の連結経常損益は2500万円の赤字(前の期は9600万円の黒字)に転落したが、16年8月期は7900万円の黒字にV字回復する見通しとなった。今期の年間配当は1円で、2期ぶりに復配する方針とした。
2日終値317円(△38)
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
米国の利上げ時期を巡って欧米株の大幅下落などから29日の日経平均は700円を超える大幅下落となり、9月8日につけた直近安値を割り込んだ。
月曜と火曜で900円超の下落となり、下振れ懸念が強まったが、水曜と木曜で700円超上昇した。市場の急落を受け、日銀追加金融緩和への期待が高まったことから、急速に戻りの動きを強めた。今週は下げて上げての目まぐるしい動きとなった。
日経平均は週間では155円の下落、週足では2週連続で陰線を形成した。
さて来週は、堅調な展開を予想する。
7日には日銀金融政策決定会合結果発表及び黒田日銀総裁会見が控えている。
7日には内閣改造が予定されているほか、郵政グループ3社の仮条件発表などもあり、追加緩和への期待感が株式市場を下支えし、投資家の買い意欲が高まる展開が期待できると考える。
【銘柄フラッシュ】
堀場製作所がVWの不正発見で上げアイサンテクノロジーなど急伸
2日は、堀場製作所<6856>(東1)が独フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル排ガス不正を発見した測定器が同社製と伝わり動意を強めて4.2%高となり、川崎汽船<9107>(東1)は株式の減損損失にもかかわらず朝方の2.2%安を下値に切り返して1.1%高。アルプス電気<6770>(東1)は9月28日の好決算発表が全体相場の急落にカキ消されていたが、本日は3.2%高となって発表前の水準を上回り、総じて地合いの強さがうかがえる展開になった。
ソースネクスト<4344>(東1)は世界的ヒットのソフトウェアをもつ米社との提携が好感されて18.2%ストップ高となり、東証1部の値上がり率1位。2位は株価ひとケタ銘柄で、3位はパスコ<9232>(東1)の9.3%高が入り、自動走行システムに関する政府からの受託などが言われて急伸。
中国が国慶節連休(10月1日〜7日)に入り、訪日観光客の「爆買い」期待銘柄が日々順に上げる展開になり、真珠のTASAKI<7968>(東1)は6.0%高の連日活況高となり、象印マホービン<7965>(東2)は6.2%高、日本ビューホテル<6097>(東1)は浅草のホテル活況とされて出直りを強め3.2%高。
アイサンテクノロジー<4667>(JQS)は自動走行運転システムに関する政府からの受託などが好感されて23.0%ストップ高。ヘリオス<4593>(東マ)は理化学研究所の発表に関連があるとされて16.0%高と急伸し、イマジニア<4644>(JQS)はスマートフォンゲーム制作会社の設立などが期待材料になり13.8%高と急伸。ファーストロジック<6037>(東マ)は中国の資産家の資金流入を昨夜のテレビ番組が伝えたとされて投資用不動産サイトなどが注目され12.5%高となった。
【話題】
日経平均の週足チャートが8月に続いて『首吊り足』出現、中国悪を跳ね除けられるか
10月第1週(2日金曜日まで)の日経平均週足チャートは、今年8月のチャイナショックで下げたとき以来の、『首吊り足』が出現した。週初始値1万7809円に対し週末終値が1万7725円と小さな陰線だったが、特に安値が1万6901円と長い下ヒゲを引き、いわゆる、「首吊り足」となった。
チャート派が、「押し目買いで戻したものの上値を伸ばしきれない要警戒の足」として嫌がるチャートである。去る、8月25日のチャイナショックの時も週足で首吊り足が出現、その翌週は早くも急落につながった。
今回はアベノミクス第2ステージという強力な支援があるため、首吊り足チャートは外れるだろうとの見方もされているが、果たしてどうか。8月の中国ショックが単なるショックではなく日本の企業業績に現実悪として現れているだけに首吊り足を跳ね除けて上値を追うことができるだろうか、大いに注目されるところである。
ヘリオスが理研の自家iPS細胞の関する臨床などに思惑膨らませ急伸
ヘリオス<4593>(東マ・売買単位100株)は後場急伸商状となり、18%高の1423円(217円高)まで上げて7月2日以来の1400円台に進んだ。理化学研究所(理研)が2日付で「『滲出型加齢黄斑変性に対する自家iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植に関する臨床研究』における第一症例目の移植手術の経過について」を発表し、これに同社が関連するといった思惑が言われている。ここ4カ月近くは1400円前後で上値を抑えられており、この水準を本格的に抜けばモミ合い放れ相場に発展する期待がある。
【引け後のリリース】
「ヤクルト」がスイス当局から健康強調表示を取得
■同国で販売するヤクルトに「おなかの正常な機能維持に貢献する」の表示が可能に
ヤクルト本社<2267>(東1・売買単位100株)は2日の大引け後、このほど「ヤクルト」が、スイス連邦公衆衛生総局(Federal Office of public Health)の健康強調表示(ヘルスクレーム)に関する審査制度において「おなかの正常な機能維持に貢献する」旨の表示許可を取得と発表した。
発表によると、今回の認証は科学的根拠を示すデータを当局に提出し、厳密な審査を受け取得できたもの。今後、スイスで販売する「ヤクルト」に「おなかの正常な機能維持に貢献する」旨の健康強調表示が可能となる。
同社は、1994年、オランダで「ヤクルト」の販売を開始し、その後、欧州地域での販売を拡大してきた。2013年には同地域で12か国目となるスイスで販売を開始している。
株価は5月に上場来の高値9030円をつけ、7月に8580円の戻り高値をつけた。その後は中国株の波乱を受けた全体相場の急落などに押されて調整地合いだが、9月以降は6000円をはさんで下値モミ合いに転じて持ち直す様子を見せている。業績は連続最高益を更新する見込みで、外部環境を考慮すると当面は調整幅の半値戻しの水準の7000円台前半への回復が想定できそうだ。
10月02日 相場概況(大引け)
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日経平均株価(大引け)=小幅に3日続伸、小売株高支え、米雇用統計控え商い低調
【大引け概況】
2日の日経平均株価は小幅に3日続伸し、前日比2円71銭高の1万7725円13銭で終えた。1日の米国市場は週末の雇用統計発表を前にまちまちの動きとなったが、日経平均は直近2日で800円近く上昇したことに対する利益確定の動きが先行し、158円安からスタートした。
取引時間前に発表された8月の家計調査が市場予想を上回り、小売り株などへの買いがじわり拡大した。ただ、日本時間の今晩に発表される9月の米雇用統計を控え、全般に様子見気分が強く、商いも乏しかった。前日終値を挟んだもみ合いとなった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に3日続伸となった。
東証1部の売買代金は概算で2兆0712億円で、9月14日(2兆0554億円)以来、約半月ぶりの低水準だった。売買高は18億8680万株。東証1部の値上がり銘柄数は928と全体の過半に届かなかった。値下がりは851、変わらずは119だった。
業種別では、ゴム製品、パルプ・紙、輸送用機器が上昇率上位だった。一方、水産・農林業、医薬品、不動産業が下落率上位だった。
個別では、セブン&アイやイオンなど小売株への買いが目立ったほか、明治HDやキッコマン、日ハムなど食品株も買われた。トヨタが朝安後に上げに転じ、ホンダ、富士重などの自動車株も堅調。ブリヂストンなどタイヤ株も続いた。一方でソフトバンクグ、ファストリやファナックの値がさ株は売りが優勢。アステラスや塩野義など医薬品株も売られた。
また、ナガイレーベ、富士急、ゴールドクレなども売られた。
東証2部株価指数は3日続伸した。2部指数は、前日比17.22ポイント高の4564.81となった。個別銘柄では、ジオスター、プラズマ、象印、アートSHDが買われた。半面、Fastep、サトウ食品、不二サッシ、東福粉、ヨネックス、Jトラストが下げた。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前日比8円66銭高い2475円60銭。新興市場は中国景気減速など海外要因に業績が左右されづらい内需株が多く、主力銘柄の一角や個別に好材料が出た銘柄を買い戻す動きが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で430億円、売買高は8598万株だった。個別銘柄ではアイサンテクノがストップ高。イマジニア、KTK、明豊エンター、セプテニHD、ノジマが上昇した。半面、グラファイトD、プラザクリエ、クルーズや田中化研、京写は下落した。
東証マザーズ指数も3日続伸。終値は前日比10.24ポイント高い784.25だった。個別銘柄ではアイビーシーがストップ高。ジグソーミクシィ、ファーマF、ヘリオス、WSCOPEが買われた。一方、ラクーン、フリービット、ベステラ、そーせい、Gunosyの下げが目立った。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,725.13
2.71
日経平均先物
17,670.00
-20.00
TOPIX
1,444.92
2.18
TOPIX先物
1,441.50
3.00
東証2部指数
4,564.81
17.22
JASDAQ
2,475.60
8.66
マザーズ
784.25
10.24
出来高
東証1部
1886800
2071281
東証2部
106070
20685
「アジアマネー」
昨日から7日まで国慶節でお休みの中国。
インバウンドの顔が増えるのかどうかを確かめる週になるのだろうか。
インドネシアのヘイズ(煙害)の大気汚染が拡大しているという報道もある。
昨日。
シンガポールから帰国してラジオNIKIEに出演していただいたインフォテリアの平野社長。
「ヘイズの影響でシンガポールも靄っている」と言われていた。
野焼きのせいでの9月以降の煙害。
シンガポール経済への影響は3億ドルの被害という。
マスクが売れたり空気清浄機が売れたりする思わぬ特需もあるという。
どこにビジネスが起こるのか目を離せないとも言える。
日経朝刊の投資情報面では「アジアマネーと向き合う」の特集。
サブタイトルは「投資もインバウンド」。
アジア・太平洋地域の家計金融資産は47兆ドル(約5600兆円)と前年比29%増。
西欧の29兆ドルを初めて抜いたという。
2019年には75兆ドルに拡大し、北米の63ドルも抜くという。
爆買いは、ペンションファンドやオイルマネーどころではない。
そういう意味では、インドネシアの高速鉄道を中国に持っていかれるのは確かに痛い。
そして、夜中の欧米動向に騒ぐことも少なくなるだろう。
日中のアジアタイムがゴールデントレーディングタイムとなる希望が出てきたとも言えよう。
大東亜共栄圏ではアナクロ過ぎるだろうか。
市場では「国策銘柄堅調」の指摘。
昨年末と9月末の株価を比較するTPP、マイナンバー、人事派遣などの上昇が目立つ。
マイナナンバーのITbook(3742)2.4倍。
人材派遣のディップ(2379)2.3倍。
TPPの六甲バター(2266)65%。
マイナンバーのNRI(4307)36%。
TPPの亀田製菓(2220)35%、公共投資の大林組(1802)30%。
トヨタ(7203)マイナス8%、コマツマイナス35%、日経平均マイナス0.4%。
明らかに優位に立っている。
因みに4〜9月の日経500採用銘柄の上昇ランキング。
トップは東電(9501)の75.2%。
以下、科研(4521)、アコム(8572)、ライオン(4912)、イオン(8267)、
良品計画(7453)、クックパッド(2193)、NSSOL(2327)、
トヨタ紡(3116)、SCSK(9719)となっている。
一方下落トップは日ペ(4612)のマイナス52.7%。
以下、東芝テック(6588)、サンケン(6707)、SUMCO(3436)、
IHI(7012)、アドバンテスト(6857)、ツガミ(6101)、
UACJ(5741)、神戸鋼(5406)、シャープ(6753)。
明暗くっきりと言うところだろうか。
因みに4月→9月の日経平均の下落率は11.85%だった。
上海総合がマイナス18.94%、DAXは21.02%、NYダウが9.72%。
4月以降は日経平均の方がNYダウよりパフォーマンスが悪い。
因みに外国人の日本株動向は今年9月第3週まで1兆1498億円の売り越し。
6月第1週までは2兆8700億円の買い越しだったから6月以降4兆円の売り越しという計算。
株価が下落したから売ったのか、売ったから下がったのかは鶏とタマゴだが・・・。
大和のテクニカルレポートは「投資の日」。
↓
10月4日は「投資の日」。
語呂合わせで決められた日付だが、実は投資を始めるタイミングとしても侮れない。
「投資の日」から6ヵ月後までの日経平均のパフォーマンス。
過去10年では8勝2敗で、平均騰落率もプラス10.3%と高い。
2014年23.7%、13年7.4%、12年43.2%、11年16.1%。
10年3.6%、09年16.0%と6年連続での上昇。
リーマンショックの08年マイナス20%、07年マイナス22.2%。
しかし06年9.1%、05年25.9%。
8割の確率のアノマリーに賭けても良いのかも知れない。
スケジュールを見てみると・・・
2日(金)家計調査、マネタリーベース、米9月雇用統計、8月製造業受注
週末:投資の日、ポルトガル総選挙
5日(月)米ISM非製造業
6日(火)日銀金融政策決定会合、シーテックジャパン(〜10日幕張)、米貿易収支
7日(水)黒田日銀総裁会見、景気動向指数、米消費者信用残高
8日(木)機械受注、景気ウォッチャー調査、G20財務相・中央銀行総裁会議
9日(金)オプションSQ、米輸入物価
週末くらいはジョークで締めくくり。
↓
英語が不得手なある総理。
ビル・クリントン大統領と会うに当たり側近から言われた。
「How are you?」とだけ言いなさい。
そしてクリントン大統領から「I'm fine」と答えがあったら
「Me too.」とだけ返せばよいと教わった。
しかし実際にクリントン大統領と会った際にその総理の口から出た第一声は「Who are you?」だった。
これに対し大統領は「I'm husband of Hilary」と返した。
総理はこれに「Me too.」と答えてしまった。
10月02日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=小幅続伸 消費回復の期待がじわり
■日経平均株価 17,725.98(+3.56)
■日経平均先物 17,710(+20)
■東証1部出来高 10.02億株
■東証1部売買代金 1.03兆円
■TOPIX 1,442.45(-0.29)
■騰落 上昇803/下落965
■日経JQ 2,471.79(+4.85)
2日前場の日経平均株価は小幅続伸し、前引け終値は前日比3円56銭高の1万7725円98銭だった。
前日の9月のISM製造業景況感指数が低水準だったことを受けて軟調だった。その流れを引き継いで売り先行で始まった東京株式市場、外国為替市場で円相場が対ドルで119円台後半に上昇したことも投資家心理を悪化させた。
寄り付き後に一時100円以上下げたが、押し目買いが入って徐々に下げ幅が縮小。前引け間近に小幅高に転じた。
総務省が朝方発表した8月の家計調査で2人以上の世帯の実質消費支出が2.9%増と市場予想を上回り、小売株の一角には買いが入り、指数を下支えした。朝方発表された有効求人倍率も堅調な内容だった。相場の地合いは悪くないとみた買いも入ったもよう。
1日発表の9月の米新車販売が大幅に伸びたことも、投資家心理を強気に傾けた。米個人消費が勢いを増しているとの連想を誘い、トヨタや富士重など自動車株のほか、キヤノンなど米国での販売を収益源とする銘柄の一角が上昇。相場を押し上げる原動力になった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆328億円、売買高は10億238万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は803と、全体の4割強を占めた。値下がりは965、変わらずは125銘柄だった。
個別では、イオンや金融の三菱UFJが上昇。JTやソニーも上げた。環太平洋経済連携協定(TPP)妥結への期待から日ハムの値上がりが目立ち、増益観測が出たABCマートも上げた。材料が出たソースネクストがストップ高。パスコ、TASAKI、アーレスティなどの上げも目立った。一方、東電が下落。ソフトバンクが下げ、不二越が安い。エーザイ、科研薬などの医薬品株や、マルハニチロ、サカタのタネなどの農林水産株が売られた
東証2部株価指数も3日続伸。前引けの2部指数は、前日比6.86ポイント高の4554.45となった。個別銘柄ではAGCap、プラズマ、アートSHD、ラオックス、象印が買われた。半面、Fastep、ヤマシンフィルタ、不二サッシ、朝日インテクとファステプが下げた。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。前引けは前日に比べ4円85銭高い2471円79銭。新興市場の主力銘柄の一角や、個別に好材料が出た銘柄に買いが入った。中国景気減速など外部環境の影響を受けにくい内需関連の銘柄が多いことも新興株相場を支えたという。
ジャスダック市場の売買代金は概算で263億円、売買高は4984万株。
個別銘柄ではイマジニアや、セプテニHD、ザイン、KTK、明豊エンター、ユビテックが上昇した。半面、グラファイトD、プラザクリエ、クルーズ、京写、カルナバイオが下落した。
東証マザーズ指数も3日続伸。前引けは前日比6.39ポイント高い780.40だった。個別銘柄ではPCIHD、ファーマF、ファーストロジ、アイビーシー、WSCOPE、ミクシィが買われた。一方、ベステラ、メディアS、トランスG、Gunosy、ショーケースTVの売りが目立った。
10月02日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時反落で始まる。下値で押し目買い、自動車は上昇
【寄付き概況】
■日経平均株価 17,653.85(-68.57)
■日経平均先物 17,650(-40)
■TOPIX先物1,438.50(±0)
■騰落 上昇646/下落1,112
■日経JQ 2,468.75(+1.81)
2日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比158.03円安の17564.39円経済指標の悪化で前日の米株式相場が軟調だった流れを引き継ぎ、売り先行で始まった。
10時の日経平均は前日比68.57円安の17653.85円で推移している
前日の米株安や前日までの2日間で800円近く上げた反動で売りが出る一方、下げた場面では押し目買いが入っているようだ。
総務省が朝方発表した8月の家計調査で2人以上の世帯の実質消費支出が2.9%増と市場予想を上回った。小売株の一角が買われており、指数を下支えしている。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もマイナス圏で小動きとなっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5813億円、売買高は5億9794万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1112、値上がりは646、変わらずは131だった。
業種別の値上がり率上位は、空運、小売り、ゴム、陸運、食料など。値下がり率上位は鉄鋼、鉱業、機械、不動産、倉庫など。
個別では、コマツや日立建機の建機株が大幅安になっているほか、ファナックや安川電も安い。国際石開帝石や石油資源も売られている。一方でトヨタや日産自は上昇に転じた。Uアローズやイオンなど高い。
東証2部株価指数は反落。朝日インテクや鉄人化計画が下落し、ベネ・ワンや象印が上げた。
225先物はパリバ・野村・JP・三菱・ニューエッジ・アムロ・マネが買い越し。
ドイツ・みずほ・メリル・大和・GS・楽天が売り越し。
TOPIX先物は野村・メリル・バークレイズ・パリバ・三菱・大和が買い越し。
ドイツ・モルスタ・クレディ・GS・ニューエッジが売り越し。
依然としてドイツの売り手口が目立つ。
外資系等は大塚商会(4768)、ANA(9202)、平和堂(8276)、トヨタ(7203)に注目。
テクニカル的には、東亜道(1882)、大林道(1896)、中電工(1941)、中部飼(2053)、デジアーツ(2326)、ぐるなび(2440)、JPHD(2749)、アリアケ(2815)、トヨタ紡(3116)、アイスタイル(3660)、セ硝子(4044)、リゾートト(4681)、文化シャ(5930)、リンナイ(5947)、東プレ(5975)、三浦工(6005)、GSユアサ(6674)、日セラ(6929)、FCC(7296)、TSテック(7313)、リズム(7769)、エフピコ(7947)、大京(8840)、共立メンテ(9616)が動兆。
☆堀場製作所の測定器が独VWの排ガス不正を発見と伝わり株価も高い
堀場製作所<6856>(東1・売買単位100株)は10時を回り4550円(190円高)まで上げ、9月28日以来の4500円台回復となっている。「独フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼルエンジンの排ガス規制逃れで不正を見つける過程で使われた機材は、京都市に本社がある計測器メーカー、堀場製作所のポータブル測定器だった」と2日朝発信のブルームバーグ通信が伝え、話題になっている。8月中下旬からの全体相場の急落局面では、8月25日に3830円を下値に切り返し、続いて9月7日に3870円を下値に回復。ちょうどダブルボトムを打った形で底入れ完了となっている。
☆星光PMC値を上げる、アベノミクス関連で注目
星光PMC<4963>(東1・100株単位)は寄付き直後は11円安の1065円だったが切り返して1102円(26円高)と値を上げている。新素材の期待製品を内包していることからアベノミクス第2ステージにおいて活躍が期待される銘柄となっている。新素材を開発した京都大学教授がテレビで有望性を語ったことから先般、1187円と年初来高値をつけていた。10月7日の新内閣発足でアベノミクス第2ステージ本格化で同社株など成長関連銘柄の人気は高まって行くものとみられる
☆加賀電子が防災機器と来年度予算など連想されて出直り拡大
加賀電子<8154>(東1・売買単位100株)は10時にかけて4%高の1629円(60円高)まで上げ、取引時間中としては9月28日以来の1600円台を回復している。同社の防災放送受信用ラジオが、アナログテレビ終了後に空いた周波数を利用して創設された新たな放送サービス「V−Lowマルチメディア放送」を活用した災害情報配信の試験導入を初めて行う宗像市(福岡県)に採用されたと9月に発表しており、補正予算や来年度予算の編成がニュースに登る時期のため期待する動きがあるようだ。業績は拡大基調で、株価水準もPER9倍台のため割安。この2年ほどは着実なジリ高傾向のため、出直リ相場から高値更新相場を展望しやすい銘柄といえる。
<兜町カタリスト>
「床屋談義」
何も今日でなくてもいいだろう。
というのが日本テレビの金曜ロードショー。
今夜放送されるのは30周年記念の「ハウルの動く城」。
「スタジオジブリ作品超感動ファンタジー!」。
気になるのは「ジブリ作品の懐かしいオープニングの映像復活」。
市場的には懐かしくもないし、むしろリーマンショックの頃が思い出されて困る。
おまけに今夜は騒ぎたい連中の大好きな雇用統計ナイト。
時宜を得たというべきか、話題性というべきか、あるいは見事な相場観というべきか。
できれば静かにしていてもらえないものだが「秋のジブリ」シリーズ。
来週は最新作「思い出のマーニー」の予定。
「バッケンレコードでリバウンドの法則」なんてものはないかも知れないが株価は連騰。
先週24日(木)の日経平均株価のPERは13.96倍と14倍割れ。
(EPSは1258円)。
PBRは1.20倍で配当利回りは1.64%。
新発10年国債利回りが0.325%
騰落レシオは64.49%と65%割れ。
そして金曜の株価は反発した。
そして火曜日。
日経平均株価は一時17000円割れ。
記録を更新した指標は松井証券信用評価損益率速報。
売り方はマイナス7.343%。
買い方はマイナス17.630%、
2月4日のマイナス16.18%を抜いたから今年のバッケンレコード。
そして空売り比率は43.4%。
9月14日の42.3%を抜けて今年のバッケンレコード。
225採用銘柄の今期予想PERは13.37倍まで低下した。
その翌日水曜からは続伸。
やはり行き過ぎはもまた相場だった。
月曜235円安、火曜714円安で合計949円。
水曜457円高、木曜334円高合計791円。
まだ足りないし9月配当い権利落ち分110円はどこかへ忘れ去られてしまった。
そもそも17700円台でしかないのだが、16000円台を見たので何となく上にいる安心感。
ココが相場の綾なのだろうか。
目先の安値水準より上にいることで、その前の高値からの下落を忘却しがちな傾向。
絶対評価をしているようで実は相対評価ばかりの相場観。
もっとも比較対象がなければ何も考えられないのかも知れない。
加えれば・・・。
長い株価下落を経験した習性なのか、下のバッケンレコードは気にする。
でも上昇途中の上でのバッケンレコードはあまり気にしないもの。
騰落レシオが160%になろうと、買い方の信用評価損率がプラスになろうと構わない。
日経平均が25日移動平均線から10%プラスかい離しても大丈夫なマインド。
相場はどこまで上げ続けるものではないと頭ではわかっていても「今度は違う」の錯覚。
今度も違わないで絶対的水準を抜けているのに、「まだまだ」。
ココが悪い癖と頭でわかっていても体が反応しない習性。
これは抜けないのだろう。
徒な警戒感と野放図な楽観。
本来は同居がいいのだろうが、不思議とどちらかに傾くもの。
適度というのがなかなかない一方通行の相場心理ではある。
新発10年国債利回りの0.325%を異常と思わない心理も異常だが・・・。
金融緩和期待論が渦巻き催促を重ねる市場。
金融相場から業績相場への移行中に棹さす動きでもある。
せめてETFの購入枠でも拡大してくれればそれで良い。
と思うが多くの市場心理は何でも欲しがる「マイナス金利」まで持ち出した。
日銀金融政策決定会合は10月6日、7日。
そしてG20財務相・中央銀行総裁会議は8日。
事を起こして報告するには良いタイミングであろうが、10月は必ず2回ある。
もう1回は10月30日(金)。
米FOMCは10月27日〜28日。
そして11月がなくて次は12月15〜16日。
FOMCを受けて日銀が動くのか、FOMCに先駆けようとするのか。
床屋談義としては面白い。
「マイナンバー制度」の番号通知カードの送付が5日からスタート。
各世帯が受け取るのは10月中旬以降、政府は11月中の完了を目指しているという。
郵送だから郵政支援という訳ではなかろうが・・・。
10月02日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
2日の東京株式市場は、週末を控えることや現地2日に米9月雇用統計の発表を控え、様子見の展開を想定する。
寄り前に発表される9月日銀短観「企業の物価見通し」を受け、来週の日銀金融政策決定会合での追加金融緩和期待が一段と高まるようであれば、上を試す展開もあり得る。
日経平均株価予想レンジは、17500万円−1万8000円を想定する。
昨日の続伸で日経平均株価が5日線(1万7513円)を上回り、短期的には投資家心理が好転した可能性もあり、底堅く推移することも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り750万株、買い1370万株で、差し引き620万株の買い越し。買い越しは3営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、繊維、精密、建設、薬品、食品、ゴム、情報通信、鉄鋼、海運、ガラスなど。
買いセクターに、電機、銀行、化学、電機、薬品、自動車、小売、建設、ゴム、情報通信、機械、その他製品など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,272.01 −12.69
S&P500種
1,923.82 +3.79
ナスダック
4,627.084 +6.919
1日のNYダウ平均は3営業日ぶりに小反落した。終値は前日比12ドル69セント安の1万6272ドル01セントだった。
朝方には買いが先行した。 中国の製造業関連の景気指数が改善し、同国の先行き不安が和らいだことを好感した。
発表された、 9月ISM製造業景況感指数は前月から市場予想を上回る悪化を示し、経済活動に減速懸念が強まると売りにつながった。ダウ平均の下げ幅は210ドルに達する場面もあった。
ダウ平均は大きく上下したものの、目立った方向感はなかった。2日には9月の米雇用統計が発表される。7〜9月期の米企業決算の発表も迫っており様子見の投資家が多かった。
ただ、取引終了にかけて下げ幅を縮めた。
ナスダック総合株価指数は小幅続伸した。同6.919ポイント高の4627.084で終えた。機関投資家が運用の参考指標とするS&P500種株価指数は3日続伸した。
業種別S&P5指数(全10業種)は「公益事業」や「電気通信サービス」など5業種が下落した。半面、「素材」や「ヘルスケア」の上げが目立った。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続伸した。12月物は前日比135円高の1万7630円で終え、同日の大阪取引所の終値を60円下回った。
大取の日本株先物が大きく上昇した流れを受けた。もっとも、 9月ISM製造業景況感指数の悪化などを背景にした米株安が重荷となった。この日の12月物の高値は1万7855円、安値は1万7390円
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
17630 ( -60 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
17715 ( +25 )
( )は大取所終値比
【予定】
■2(金)
【国内】
8月家計調査(8:30)
9月マネタリーベース(8:50)
9月日銀短観「企業の物価見通し」
《決算発表》
トシンG、わらべや、KTK、NMF、ミタチ、大有機、LCAHD、日本エンタ、津田駒、岡野バル、マックハウス、ウィズ、象印、オンワードHD、ウッドフレンス、和田興産、セキド
【海外】
韓国8月国際収支(8:00)
豪8月小売売上高(10:30)
ブラジル8月鉱工業生産(21:00)
米9月雇用統計(21:30)
米8月製造業受注(23:00)
休場:インド、中国
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
月曜(235円安)と火曜(714円安)の下落分を水曜(457円高)と木曜(334円高)でおおかた戻した程度で、この間に9月8日につけた直近安値を下回る動きがあったことは念頭に入れておく必要がある。物色動向をみると、日銀の追加緩和への期待が高まっている感はある。日経平均株価の25日移動平均線(1万8057円=1日)を大きく上回ってくれば、底打ちの兆しも台頭してきそうだ。
明日は、週末控えのポジション調整の利益確定の流れも加わって、売りが先行することになりそうだ。また、米9月の雇用統計の発表が目前に迫っていることもあり、様子見気分が強まりそうだ。
【銘柄フラッシュ】
大林道路が急伸しラオックスやセキドなどには「爆買い」期待
1日は、大林道路<1896>(東1)が30日に発表した業績予想の増額修正などを材料に朝から買い気配のまま15.3%高のストップ高を続け、大引けにストップ高で売買が成立して東証1部銘柄の値上がり率1位。ダイセキ環境ソリューション<1712>(東1)は30日に発表した四半期決算などを好感して6.4%高の活況高となり、住友不動産<8830>(東1)は後場一段高の6.5%高となり後場、日銀の追加緩和期待が再燃して不動産株は軒並みジリ高。マツダ<7261>(東1)は独フォルクスワーゲンにまつわる連想の後退などから一段高となり5.2%高と出直りを強めた。
TASAKI<7968>(東1)は中国の国慶節連休(10月1日〜7日)の訪日観光客などによる「爆買い」を連想材料に前場から急伸状態を続けて11.5%高となり、ラオックス<8202>(東2)は6.8%高、コメ兵<2780>(東2)は5.7%高、セキド<9878>(東2)は4.0%高。
ウエディングドレスなどのクラウディア<3607>(東1)は30日に発表した前期決算などが好感されて10.2%高となり、「婚活」サイト運営などのIBJ<6071>(東1)も7.2%高。藤田観光<9722>(東1)も6.6%高。
日本メディカルネットコミュニケーションズ(JMNC)<3645>(東マ)は広島大学発の遺伝子研究ベンチャー企業との提携が好感されて21.3%ストップ高の急伸となり、トランスジェニック<2342>(東マ)は自己採取HPV併用検査の開始などが言われて10.9%高。医学生物学研究所<4557>(JQS)は臨床検査受託業界の再編機運などが思惑視され6.5%高。
キーウェアソリューションズ<3799>(東2)東北福祉大学などと共同で医療安全管理モニタリング情報システム「HoSLM」を開発したと発表などが好感されて一時15.9%高となり、ソフトフロント<2321>(JQG)は日本郵政グループの事業を請け負うデジタルポスト(東京都港区)に出資するとされて郵政グループ3社の11月上場と関連づけられ10.1%高。ラクーン<3031>(東マ)はモバイル決済システムなどのフライトホールディングス<3753>(東2)グループとの提携などが好感されて9.1%高となり4日連続で日々の上値を上げた。
【話題】
不動産株が追加緩和期待で上げ三井不動産は「三尊底」完成
住友不動産<8830>(東1・売買単位千株)が後場一段ジリ高となり、8.6%高の4116円(325円高)まで上げるなど、不動産株が軒並み出直りを強める展開となっている。元日本銀行副総裁で日本経済研究センター理事長の岩田一政氏や自民党の山本幸三衆議院議員の発言などで日銀の追加緩和に関する期待が再燃し、三井不動産<8801>(東1)は5.6%高となって9月初旬からの戻り相場で高値を更新、東京建物<8804>(東1)も5.6%高となっている。三井不動産は8月下旬、9月初旬、9月下旬の3つの安値の間で各々反発した水準をすべて上抜き「三尊底」を完成した。
ミクシィが任天堂向けの「モンスト」に期待強まり戻り高値
ミクシィ<2121>(東マ・売買単位100株)は後場も出直りを強めたまま何度か4300円(220円高)に乗る展開となり、9月以降の相場で高値を更新している。30日付で、「まだ、誰も知らないモンストが始まる」と題して、大人気のスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」(通称モンスト)を12月17日に任天堂<7974>(東1)のニンテンドー3DS(TM)版でも発売することなどを発表。期待が広がった。6月下旬から3カ月以上調整が続いているが、9月4日の3615円を下値に持ち直しており、調整一巡感がある。自律反騰は強まれば5000円前後が想定できそうな動きとなっている。
【引け後のリリース】「ディズニー」上期の入園者数は過去3番目に多い
■オリエンタルランド、前年同期の95%だったが期初から減少を想定
東京ディズニーランドなどのオリエンタルランド<4661>(東1・売買単位100株)は1日の大引け後、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、2パーク合計の2015年度上半期(4月1日〜9月30日)の入園者数が1437万2千人(前年同期の95.2% 72万7千人減)だったと発表した。期初の段階から、ナイトエンターテイメントが2年目に入ることなどで減少する見込みとしており、上半期としては過去3番目に多い入園者数になった。
発表によると、上半期は、東京ディズニーシーで4月に開始した新ミュージカルショー「キング・トリトンのコンサート」や、東京ディズニーランドで7月にオープンした新アトラクション「スティッチ・エンカウンター」といった新規コンテンツが人気を集めた。また、東京ディズニーシーでスペシャルイベント「ディズニー・イースター」を初めて開催するなど、両パークにおいて実施した季節感あふれるスペシャルイベントなども好評を博した。
このところの株価は中国株の波乱を受けた全体相場の急落に押され、8月上旬の8000円前後から8月25日には一時5880円まで下げ、直後に7000円台までリバウンドしたが、9月上旬には6045円まで下げた。ただ、その後は小動きながら下値が持ち直す展開となり、全体相場がまたもや急落した9月29日にかけては小動き横ばいのまま値を保った。下値不安は後退したと見ることができ、これからハロウィーン、クリスマスに関連するイベントが注目される。
10月01日 相場概況(大引け)
日経平均株価(大引け)=334円高 米株高好感、中国懸念の緩和受け続伸
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【大引け概況】
1日の日経平均株価は続伸し、前日比334円27銭高の1万7722円42銭で取引を終えた。
前日の米株高を背景に投資家心理が改善し、運用リスクを取る動きが強まった。
注目された中国PMIは国家統計局発表分が前月比で改善、民間調査の確報値が速報値から上方修正されたことで買い方に有利に働いた。
また、外国為替市場でドルが買われ、取引時間中に円安に振れたことに加え、元日銀副総裁の岩田一政氏が追加緩和の必要性を示唆したことが一部メディアを通じて伝わり、これが先物主導の買いを誘発、日経平均は一時450円近い上昇をみせる場面があった。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比290.53ポイント高の1万2919.07だった。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、31.58ポイント高の1442.74で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6486億円。売買高は23億1478万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1446と全体の76%を占めた。値下がりは378、変わらずは71だった。
個別では、トヨタや日産自など自動車株が上昇。三菱UFJなどメガバンク株も買われた。三井不など不動産株も上げた。
日銀短観で2015年度の大企業全産業の設備投資計画が前回から上方修正されたのを手掛かりに、ファナックなど設備投資関連株の一角も上げた。大林道がストップ高、TASAKI、鬼怒ゴム、文化シヤッター、ミスミGなども値を飛ばした。
一方、科研薬が急落、JT、明治HDやアサヒも下げた。大成建や大林組など建設株にも値下がり銘柄が目立った。キャリアリンク、スター精密なども大きく値を下げた。
東証2部株価指数は続伸だった。2部指数は、前日比54.44ポイント高の4547.59となった。個別銘柄ではヨネックス、三精テクノロジーズ、太平製作所、ラオックス、象印が買われた。半面、ゼット、稀元素とベネ・ワン、サイバーリンクス、ヤマシンフィルタ<が下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比10円79銭高い2466円94銭だった。運用リスクを取る動きが広がり、新興企業株も買われた。
ただ金融や不動産といった東証1部の大型株が買い進まれ、日経平均の上昇率が2%近くになった一方で、ジャスダック平均の上昇率は1%にも満たなかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で554億円、売買高は1億1063万株だった。
個別銘柄ではプラザクリエ、ソフトフロント、エンジャパン、いちごHD、医学生物が上昇した。半面、京写がストップ安。ブロードメディア、太洋物産、クルーズ、メッセージ、マクドナルドは下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比6.89ポイント高い774.01だった。 個別銘柄ではファーマF、JMNC、アイリッジがストップ高。ミクシィやそーせい、サイバダインが上昇した。半面、Gunosy、マルマエ、FFRIやジグソー、テラスカイが下落した。
【指標一覧】
終値
日経平均株価
17,722.42
334.27
日経平均先物
17,690.00
360.00
TOPIX
1,442.74
31.58
TOPIX先物
1,438.50
27.00
東証2部指数
4,547.59
54.44
JASDAQ
2,466.94
10.79
マザーズ
774.01
6.89
出来高
東証1部
2314780
2648670
東証2部
102230
22379
「臆病風」
京写(6837)が一時ストップ安。
背景は今期業績見通しの下方修正。
最高益更新見通しから一転減益だから厳しい。
背景は「中国の景気減速を主因とした急激な市場環境の悪化」。
両面プリント基板は自動車関連を中心に堅調だったという。
しかし「中国実態経済の減速懸念が家電製品の販売不振を招き、
片面プリント基板の受注減、円安による輸入販売品のコスト増」。
中国国内や欧州向けの事務機・家電の生産調整や立ち上げ延期等もあるという。
完成品よりも時間的に早く部品に景気の波は押し寄せる。
結局、市場が警戒しているのはこの部分なのだろう。
景気の停滞と円安ギャップ。
ジワジワときて欲しくないものだし、捲土重来に期していきたいところ。
その意味では第2四半期の業績は要注目になってくる。
結局、株式市場は連立方程式を解けない場所。
だから単品での材料でしか評価しない場所。
でも現実経済は複雑な連立多元方程式から成立している場所。
このギャップが市場を見えにくくしているのかも知れない。
そして国家は株の下落を放置できないが、上昇には寛容なもの。
しかし国家は市場を統制できないできないのは中国の動向を見ても明らかになった。
国家が市場を規制できるという過信とマネーは国境を超越しているという現実。
このギャップも驚きを招く一つの原因なのであろうか。
出来そうなことは相場の限界のリズムを見極めること。
そして個別銘柄が社会から求められているかどうかの取捨選択。
忘れられがちなのは「攻めの投資」と「守りの投資」の区分け。
10万円の投資は攻めの投資が多いのだろうが1000億円の投資はたぶん守りの投資。
増やす投資と減らさない投資は明らかに投資方針が異なる。
だからと言って臆病風に吹かれていても仕方はないのだが・・・。
前場の日経平均は17600円台。
PER14倍台回復。
ささやかな戻り。
「臆病風」
京写(6837)が一時ストップ安。
背景は今期業績見通しの下方修正。
最高益更新見通しから一転減益だから厳しい。
背景は「中国の景気減速を主因とした急激な市場環境の悪化」。
両面プリント基板は自動車関連を中心に堅調だったという。
しかし「中国実態経済の減速懸念が家電製品の販売不振を招き、
片面プリント基板の受注減、円安による輸入販売品のコスト増」。
中国国内や欧州向けの事務機・家電の生産調整や立ち上げ延期等もあるという。
完成品よりも時間的に早く部品に景気の波は押し寄せる。
結局、市場が警戒しているのはこの部分なのだろう。
景気の停滞と円安ギャップ。
ジワジワときて欲しくないものだし、捲土重来に期していきたいところ。
その意味では第2四半期の業績は要注目になってくる。
結局、株式市場は連立方程式を解けない場所。
だから単品での材料でしか評価しない場所。
でも現実経済は複雑な連立多元方程式から成立している場所。
このギャップが市場を見えにくくしているのかも知れない。
そして国家は株の下落を放置できないが、上昇には寛容なもの。
しかし国家は市場を統制できないできないのは中国の動向を見ても明らかになった。
国家が市場を規制できるという過信とマネーは国境を超越しているという現実。
このギャップも驚きを招く一つの原因なのであろうか。
出来そうなことは相場の限界のリズムを見極めること。
そして個別銘柄が社会から求められているかどうかの取捨選択。
忘れられがちなのは「攻めの投資」と「守りの投資」の区分け。
10万円の投資は攻めの投資が多いのだろうが1000億円の投資はたぶん守りの投資。
増やす投資と減らさない投資は明らかに投資方針が異なる。
だからと言って臆病風に吹かれていても仕方はないのだが・・・。
前場の日経平均は17600円台。
PER14倍台回復。
ささやかな戻り。
10月01日 相場概況(前引け)
日経平均株価(前引け)=大幅続伸 302円高 円安連動で上げ幅広げる
■日経平均株価 17,690.70(+302.55)
■日経平均先物 17,750(+420)
■東証1部出来高 10.87億株
■東証1部売買代金 1.19兆円
■TOPIX 1,438.93(+27.77)
■騰落 上昇1,358/下落418
■日経JQ 2,462.32(+6.17)
1日午前の日経平均株価は大幅に続伸し、前日比302円55銭高の1万7690円70銭で午前の取引を終えた。
前日の米国株市場でNYダウが大幅続伸をしたことを受け主力株中心に買い優勢の展開となった。寄り前発表の9月の日銀短観は大企業製造業DIが前回調査から悪化したものの、非製造業の景況感が改善傾向にあり、市場も消化難で寄り後は伸び悩む場面もあった。中国PMIへの反応も限定的だった。ただ、アジア株が堅調な展開になったことも追い風となり個別に買い意欲は旺盛で、その後は円安に振れた為替と連動するかたちで、前引け間際にかけて上げ幅を拡大した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1933億円、売買高は10億8784万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1358と全体の72%を占めた。値下がりは418、変わらずは116だった。
個別では、トヨタや日産自など自動車株が上昇。ファーストリテイリング、ファナック、村田製など値がさ株も値を飛ばした。三菱UFJなど銀行株も買われた。三井不など不動産株の値上がりも目立った。一方、科研製薬が急落、第一三共やエーザイなども下落。大成建など建設株にも軟調な銘柄が目立った。
東証2部株価指数は続伸。ラオックスや象印が上げ、稀元素やベネ・ワンが下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日に比べ6円17銭高い2462円32銭となった。新興企業向け市場にも値ごろ感のある銘柄を物色する流れが波及した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で269億円、売買高は6957万株。個別銘柄では医学生物、ODK、プラザクリエ、クルーズ、エンジャパン、ODKが上昇した。半面、京写がストップ安。メッセージ、田中化研、Dガレージ、文教堂HD、シダーが下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比6.35ポイント高い773.47だった。個別銘柄ではファーマFがストップ高。ベステラ、PCIHD、モルフォ、ミクシィ、ジグソー、トランスGが上昇した。一方で、FFRIやテラスカイ、Gunosy、マルマエ、アスカネット、ブランジスタは下落した。
10月01日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、伸び悩み 1万7400円台 中国PMIには反応薄
【寄付き概況】
■日経平均株価 17,460.19(+72.04)
■日経平均先物 17,460(+130)
■TOPIX先物 1,423.00(+14.50)
■騰落 上昇1,090/下落662
■日経JQ 2,459.81(+3.66)
■マザーズ指数 772.23(+5.11)
1日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比円91円82銭高の1万7479円97銭。前日の米国株高を背景に投資家心理が改善し、運用リスクを取る動きが強まった。
10時の日経平均は前日比72.04円高の17460.19円で推移している。
買い一巡後は伸び悩む場面が目立つ。8時50分に日銀が発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は「予想していたほどは悪くない」との受け止めが多く、日銀の追加緩和観測が後退した。短観の大企業製造業の業況判断指数(DI)はプラス12と、前回6月調査よりも悪化したが、一方で大企業非製造業は改善した。2015年度の設備投資計画も前年度比10.9%増と6月調査から上方修正した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も買い一巡後は上値の重い展開が続いている。
10時に発表された9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は前月比0.1ポイント上昇の49.8だった。市場予想は上回ったものの反応は限られた。
規模別株価指数では大型株が相対的に強い。業種別ではその他金融、精密機器、不動産、鉱業、電気機器などが上昇している一方、医薬品、保険、食料品、建設は弱い。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6610億円、売買高は6億1629万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の58%にあたる1090、値下がりは35%の662、変わらずは137だった。
トヨタや日産自が上昇。三菱UFJなどメガバンクも高い。HOYAの上昇も目立っている。三井不など不動産株も総じて高い。短観で大企業・不動産の業況判断指数が前回調査に比べて改善したのが好感されたようだ。一方、JTが続落。東京海上や第一生命といった保険株も売られている。
東証2部株価指数は続伸。ラオックスや象印が上げ、朝日インテクや稀元素が下げた
225先物は野村・クレディ・UBS・楽天・SBI・ニューエッジが買い越し。
GS・モルスタ・メリル・アムロ・ドイツ・カブコム・GMOが売り越し。
TOPIX先物はJP・クレディ・UBS・パリバ・バークレイズ・ドイツが買い越し。
GS・モルスタ・アムロ・野村が売り越し。
外資系等はすかいらーく(3197)、新晃工業(6458)、トヨタ紡(3116)、NSSOL(2327)、HOYA(7741)に注目。
テクニカル的には福田組(1899)、日清紡(2002)、雪印メグ(2270)、WDB(2475)、ツルハ(3391)、ISID(4812)、ポーラ(4927)、ベクトル(6058)、イオン(8267)が動兆。
非公式外資系動向
9月 2322万株売り越し 買い7日,売り12日
8月 4620万株売り越し 買い7日,売り14日
7月 3190万株買い越し 買い15日,売り7日
6月 3660万株買い越し 買い14日,売り8日
5月 1460万株買い越し 買い11日,売り7日
4月 3710万株買い越し 買い15日,売り6日
3月 720万株売り越し 買い14日,売り7日
2月 3470万株買い越し 買い13日,売り6日
1月 410万株買い越し 買い11日,売り8日
2014年 2億4465万株買い越し 買い127日,売り101日
☆ヤクルト本社は6000円前後で下値固め続くが業績好調でスワローズ優勝など期待
ヤクルト本社<2267>(東1・売買単位100株)は6000円(60円高)まで上げた後も堅調で、今週前半の全体相場の波乱局面でも特に大きく下げる様子を見せずに9月上旬から6000円前後を保っている。今期も連続最高益の見込みで安心感がある上、プロ野球のヤクルトスワローズが14年ぶりのリーグ優勝を目前にとらえ、優勝効果などに期待が強まっている。ここ1カ月ほどは下値もみ合いが続いているが、日経平均などが二段下げに突入した中では下値の固さが目立つ。出直りが本格化すれば6500円前後から7000円前後までの上値が見込めるようだ。
☆西武HD出直り拡大、プロ野球秋山選手の人気やインバウンド需要に期待
西武ホールディングス(西武HD)<9024>(東1・売買単位100株)は取引開始後に2479円(62円高)まで上げて2日続伸となり、出直り基調を拡大。全体相場の波乱が日経平均の2日続伸などによってやわらぎ、昨30日のプロ野球で西武ライオンズの秋山選手が一挙にヒット5本を打ち、2010年にマートン(阪神)がマークしたシーズン214安打のプロ野球最多記録に並んだことなどが材料視されている。ホテル、観光事業も展開するため、中国の国慶節の大型連休(10月1日から7日)によるインバウンド需要(訪日旅行客の需要)などにも期待がある。テクニカル的には、今朝、25日移動平均を上回ってきたため2600円前後までの上昇につながる可能性が出てきた。
☆ゴールドウインが東京オリンピック5種目追加など材料に高値更新
ゴールドウイン<8111>(東1・売買単位100株)は取引開始後に9%高の5870円(470円高)まで上げ、9月11日以来の年初来高値更新となった。東証1部銘柄の値上がり率ランキングも株価ひとケタの銘柄を除くと1位。5年後の東京オリンピックに5種目の「開催都市認定競技」が加わることになり、スポーツ振興関連株のひとつとして注目されるほか、全体相場の波乱がおさまったためか、9月上旬に次世代の新素材として注目される人工の蜘蛛の糸「クモノス」を研究開発するベンチャー企業スパイバー社(山形県鶴岡市)に30億円規模の出資を発表し他ことなども期待材料として再燃している。全体相場の波乱を経て高値更新した銘柄は多くはなく、注目度が一段と強まる可能性がある。
<兜町カタリスト>
「棲む?」
日経平均1502円下落でうなだれた9月のあとの悪魔の棲む10月。
季節感の座りの悪さはこの上ない。
外国人の手のひら反しの売りは続くのかどうか。
アノマリは9月安→10月安。
「米大統領選挙の前年の株高」。
「西暦末尾5の年の株高」。
これらはどこへ行ったのだろう。
今年は打ち返して欲しいところ。
なりふり構わぬ投資家となってきた印象はGPIF。
7〜9月の運用成績は1年半ぶりのマイナス観測。
海外株4.3兆円、国内株5.1兆円で9.4兆円のマイナス。
14年度に設けた15兆円の大半がアッと言う間に消えた勘定。
市場は「株価が下がったので株を買い増す余地が出来た」と反応。
確かにそうだが、喜ぶべきことでもない。
そして低格付け債券への投資の開始方針。
ダブルB以下の格付けの債券で運用利回り5%程度の新興国国債を買うという。
毒を食らわば皿までのようなGPIFの動き。
訳のわからぬ国の債券投資の拡大。
債券ならば何でもアリの姿勢。
いっそのこと高利回り株をバスケットにして仕組み債にしたら買ってくれるのかも知れない。
あるいは例えば4.7%の配当利回りの物産などの方が良く映るのは気のせいだろうか。
それにしても・・・。
ナニワ金融道に登場するような脇役に似たような格好。
損失拡大の泥沼から抜け出そうとしてあがく姿がダブってならない。
一国の総理がアメリカで「経済、経済、経済」と絶叫している現実。
自国市場をもっと信じたらどうなのだろうか。
ところでIMFが発表した第2四半期の世界の外貨準備高。
外貨準備に占めるドルの比率が5四半期ぶりに低下。
ドル建ての外貨準備は4兆2490億ドル。
比率では第1四半期の64.1%→63.7%に低下した。
新興国の中央銀行が自国通貨防衛に向けドル建て資産を売却しているとの解釈。
ユーロは約20.8%→20.5%に低下し13年ぶりの低水準。
ユーロの比率は、2009年のピーク時には28%だったという。
もっとも全体の外貨準備高は、前四半期の11兆4400億ドルから11兆4600億ドルに増加。
ドルもユーロも減っているのに変な状況である。
因みに・・・。
IMFは今回初めて外貨準備データの参加国を公表した。
計146カ国がIMFに報告を行なっているという。
しかし中国は外貨準備をIMFに報告していない。
内訳不明の外貨準備に含まれていると長らく考えられていたというから面白い。
もっとも中国の一部の外貨準備資産は報告されたという。
そんな程度の認識の国家が市場をわく乱させているというのが現実だろうか。
だから中国のGDPだって信頼性がないのだろうか。
日銀短観の市場予想。
大企業製造業・業況判断指数はプラス13(6月はプラス15)。
着地はプラス12。
先行き予測はプラス10(同プラス16)。
大企業非製造業・業況判断指数はプラス20(同23)。
設備投資はプラス10.9と市場予想を上回った。
東京モーターショーを前に登場したのはホンダ(7267)の新型燃料電池車。
名前は「クラリティ」の予定で3月発売予定。
価格は700万円台。
水素のフル充填が3分で走行距離はトヨタのミライの650キロを超える。
明らかにホンダの優位性が出てこようか。
自動車三国志の幕開けとなる気がする。
ホンダはかつてモンキーというバイクを発売していたから来年の干支の「申」関連でもある。
因みに申関連では・・・。
東武(9001):日光猿軍団
ソフトバンク(9984):創業者が孫悟空と同じ孫さん。
名古屋企業・大阪企業:豊臣秀吉に縁。
まだまだ探せるかも知れない。
10月01日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
1日の東京株式市場は、 欧米株式の上昇を受け堅調な展開を想定する。
また、日銀短観9月調査の内容に左右される展開となりそうだ。ただ、昨日の急反発の勢いが持続するとの見方もあり、日経平均株価は続伸歩調となりそうだ。買い先行後はもみ合いとなりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、17300ー17700を予想する。
今日から名実ともに下期相場入りとなるが、寄り前に9月調査の日銀短観が発表される。市場予想では大企業製造業・業況判断指数は+13(前回6月:+15)、先行き予測は+10(同:+16)、大企業非製造業・業況判断指数は+20(同:+23)、先行き予測は+19(市場予想:+21)と、各指数とも前回6月からは悪化が見込まれている。その度合いがポイントになるだろう。
今回は悪いということはある程度織り込まれており、短観がマーケットに与える悪影響は限定的。むしろ市場予想を下回る悪い結果となった方が、追加金融緩和期待が高まり、株式市場にポジティブに作用する可能性もある。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1530万株、買い2130万株で、差し引き600万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、機械、食品、海運、建設、不動産、小売、サービス、化学、電機、その他製品、電力など。
買いセクターに、電機、小売、その他金融、機械、銀行、食品、保険、情報通信、建設、自動車、陸運、化学、証券、薬品など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,284.70 +235.57
S&P500種
1,920.03 +35.94
ナスダック
4,620.165 +102.844
9月30日のNYダウ平均は続伸した。終値は前日比235ドル57セント高の1万6284ドル70セントだった。世界的な株高の流れを受けて投資家心理がやや改善し、米株式にも買いが優勢となった。米雇用の改善が続いているとの見方も米株式の買い安心感につながった。
日本、中国、欧州主要国の株価指数が上げたことが好感され、米株式も買われた。四半期末とあって週初に大幅安となった米株式には反動から持ち高調整を目的とした買いが入りやすかった。
9月の全米雇用リポートは非農業部門の雇用者数が前月から20万人増えた。米雇用の改善は続いているとの見方を支えた。米景気の先行きへの過度の警戒が和らぐことで買いを誘った。だだ、高値では米株式に売りが増え、ダウ平均が伸び悩む場面もあった。
ナスダック指数は7営業日ぶりに反発し、前日比102.844ポイント高の4620.165で終えた。ナスダックのバイオ株指数が9営業日ぶりに反発するなど、下げを強めていたバイオ製薬株がひとまず下げ止まったことも指数を押し上げた。
業種別S&P5指数は全10業種が上昇した。「一般消費財・サービス」の上昇率が最も大きかったほか「エネルギー」や「IT(情報技術)」なども上げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反発した。12月物は前日比305円高の1万7495円で取引を終え、30日の大取終値を105円上回った。民全米雇用リポートの改善を受け米株が上昇とともに買われた。12月物の高値は1万7545円、安値は1万7175円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
17495 ( +165)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
17595 ( +265)
( )は大取所終値比
【予定】
■10/1(木)
【国内】
9月調査日銀短観(8:50)
10年国債入札
スポーツ庁発足
肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合
国勢調査実施
《決算発表》
米久、ダイユーエイト、ワンダーCO.、日フイルコン、放電精密、不二越、ニューテック、新星堂、ナガイレーベ、UCS、ジャステック、セキチュー
【海外】
韓国8月鉱工業生産・9月貿易収支(8:00、9:00)
中国9月製造業・非製造業PMI(10:00)
中国9月財新PMI(10:45)
インドネシア9月消費者物価(13:00)
仏・独・ユーロ圏9月製造業PMI確報値(16:50〜17:00)
米9月マークイット製造業PMI確報値(22:45)
米9月ISM製造業景況指数(23:00)
ブラジル9月貿易収支(2日3:00)
休場:中国(国慶節、〜7日)、香港
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
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