
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
あすは名実ともに下期相場入りとなるが、寄り前に9月調査の日銀短観が発表される。
市場予想では大企業製造業・業況判断指数は+13(前回6月:+15)、先行き予測は+10(同:+16)、大企業非製造業・業況判断指数は+20(同:+23)、先行き予測は+19(市場予想:+21)と、各指数とも前回6月からは悪化が見込まれている。その度合いがポイントになるだろう。
今回は悪いということはある程度織り込まれており、短観がマーケットに与える悪影響は限定的。むしろ市場予想を下回る悪い結果となった方が、追加金融緩和期待が高まり、株式市場にポジティブに作用する可能性もある。
年初来安値(1万6795円)を割りこまずに大きく反発してきたことで、打診買いも入りやすく、あすは強い動きを予想する。
【銘柄フラッシュ】
ブロードメディアが急伸し好業績のアルプス電気も急反発
30日は、業績予想や配当予想を前日に増額発表したエーザイ<4523>(東1)が4.0%高、フォスター電機<6794>(東1)は4.0%高となったほか、一昨日の増額修正が昨日は全体相場急落にカキ消された形だったアルプス電気<6770>(東1)も急反発となり、相場の雰囲気が正常化する展開になった。マルマエ<6264>(東マ)は30日の正午前に業績予想の増額を発表して急伸し19.9%高となった。
象印マホービン<7965>(東2)が6.6%高、コメ兵<2780>(東2)は6.7%高など、インバウンド消費関連株の一角が中国の国慶節連休の「爆買い」などに期待して反発を強め、されて反発。ジグソー<3914>(東マ)は引き続きソフトバンクのファイヤーウォールセキュリティサービスに自動検知・自動制御サービスが採用されたことなどが言われて11.9%高と続伸。ブロードメディア<4347>(JQS)はオンラインゲーム事業の本格化などが期待されて再び急伸し13.2%高。
フライトホールディングス<3753>(東2)とラクーン<3031>(東マ)は提携を好感して共に活況高となり、各々8.7%高、8.5%高。ジオネクスト<3777>(JQG)は太陽光発電案件の増加などが言われて8.3%高の活況高となった。
外国人投資家の直近週売り越し7846億円、8月から合計約3兆7000億円に
東証が発表した直近週(9月11〜18日)の日本株主体別売買動向によると外国人投資家が依然、売り越しを続けている。直近週で7846億円売り越しと、前の週の売り越し1兆433億円に比べると縮小したものの、8月中旬週以降、日本株の売り越しが継続、その額は合計で約3兆7000億円にも達している。米国投資家が中心とみられるが、NYダウの暴落で自国株損失から益出しで日本株を売っているのではないかとみられている。外国人売りを年金等の買いが支えているようだ。外国人投資家の売りが一巡するまでは日本のマーケットの上値は重い展開とみられる。
09月30日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
30日の日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反発した。前日比457円31銭高の1万7388円15銭で終え、節目の1万7000円を再び回復した。
前日の米国株市場で9月の消費者信頼感指数が事前予測を大幅に上回りNYダウが反発したことで、リスクオフの流れに歯止めがかかった。
投資家心理が改善。前日までに売られすぎた反動による見直し買いが主力株を中心に幅広い銘柄に入り、東証1部の9割が上昇した。一時上げ幅は前日比530円に達した。業種別東証株価指数(TOPIX)では33業種の全てが上がった。
9月末のドレッシング買いを期待も相場を押し上げた。
8月の鉱工業生産指数(速報値)が市場予想に反してマイナスとなったことで、景気刺激のために日銀が追加の金融緩和に踏み切ることへの思惑を指摘する向きもあった。
前日の下げ幅(714円)の6割以上を戻したが、大きく上げた割には売買が盛り上がらず大引けはやや伸び悩んだ。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに大幅反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆6008億円。売買高は25億8315万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の90%にあたる1714、値下がりは154、変わらずは26だった。
個別では、トヨタやメガバンクが買われ、ファーストリテも値を飛ばした。臨時株主総会を開いた東芝も上がった。NTT、7&iHD、ソニー、日本電産も高い。ニッセンHDが大幅高、フォスター電、日本電子なども大きく値を上げた。半面、JTが大幅安、長谷工も軟調。アルパイン、菱電商、DCMなども大幅に下落した。スギHDが売られ、リクルートHDも安い。
東証2部株価指数は反発した。2部指数は、前日比50.35ポイント高の4493.15となった。 個別銘柄では、稀元素、インターアク、フライト、朝日インテク、象印が買われた。半面、メタルアート、アオイ電子、ラオックスと石井表記が売られた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比16円71銭高の2456円15銭だった。新興市場でも主力株をはじめ幅広い銘柄で買い優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で428億円、売買高は1億1579万株だった。個別銘柄ではハイブリッド、ブロードメディア、SOLHD、クルーズ、メッセージなどが上昇した。一方、GFA、太洋物産、中野冷機、田中化研、シダーなどが下落した。
東証マザーズ指数も反発した。終値は前日比16.62ポイント高い767.12だった。個別銘柄ではファンデリーがストップ高。ベステラやFFRI、ジグソーなどが上昇した。半面、そーせい、ヒューマン・メタボ、さくら、Aimingなどが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,388.15 |
457.31 |
日経平均先物 |
17,330.00 |
390.00 |
TOPIX |
1,411.16 |
35.64 |
TOPIX先物 |
1,408.50 |
30.50 |
東証2部指数 |
4,493.15 |
50.35 |
JASDAQ |
2,456.15 |
16.71 |
マザーズ |
767.12 |
16.62 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2583150 |
2600800 |
東証2部 |
81670 |
20547 |
「もろもろ」
週末に控えたアメリカの9月雇用統計。
興味深いのは過去5年の8月の雇用統計の修正。
平均値がプラス7.5万人。
となると8月の17.3万人に7.5万人を足せば24.8万人。
結構な数字になるのだろうか。
もっとも、これだけ10月の利上げというのは早計なのだろう。
世界経済フォーラムが発表した「世界競争力報告」。
日本の総合順位は6位で前年と一緒。
インフラは好評価され、効率化のポイントは下落。
それでも05年以降最高の6位を維持した。
因みに一番上昇したのはインフレ率で前年62位→1位。
実態と少し違うからかコメントは「第3の矢は加速しておらずまだやるべきことがある」。
これが実感だろう。
因みに1位はスイス、2位はシンガポール。
以下、アメリカ、ドイツ、オランダ。
日本があって香港、フィンランド、スウエーデン、イギリスと続く。
台湾は15位、韓国が26位、中国は28位。
日本の6位というのは結構微妙な位置に映る。
ストラテジスト氏が指摘する「中国経済の減速を見る上で欠けている点」。
↓
米国日本から中国向けの輸出は全体の7%程度に過ぎない(2014年)。
そもそも米国経済は輸出主導ではない。
したがって、中国経済が悪化しても米国経済への影響は小さい。
中国から米国への輸入は、全輸入額の2割を超えており、その点では米国が中国のお客さん。
日本から中国向けの輸出は、日本からの輸出全体の18%を占め、それなりに大きい。
ただし、日本から中間財(電子部品、液晶部材など)を中国に輸出。
それを中国国内で組み立てて、他国に輸出している場合が多い。
WTOの統計では、中国の全輸入のうち、中間財は約75%。
こうした貿易は、最終需要地の景気が悪化しない限り減らない。
したがって、中国経済が悪化し中国株がさらに下落したとしても、日米等の株価は、我が道を行くだろう。
ところでソフトバンクが完全子会社から受け取る配当金は1兆4372億円。
巨大な金額である。
「国内事業からあがる潤沢な現金収入をグループで有効活用」というコメントも見られる。
ただ、これは米スプリントの運転資金に使われる可能性もある。
確かに「グループ資金の有効活用」ではあろうが、逆に「打ち出の小槌」を使ってしまったのかも知れない。
昨日はTOPIXのリバランスがあったが今日は日経平均の入れ替えのリバランス。
新規組み入れが長谷工(1808)とDeNA(2432)。
除外が日東紡(3110)と平和不(8803)。
日経平均連動資産が7.7兆円とすると、買いの2銘柄に150億円、売りの2銘柄に140億円。
2013年の入れ替えの時とは違ってインパクトは少なそう。
09月30日 相場概況(前引け)
■日経平均株価 17,243.21(+312.37)
■日経平均先物 17,260(+320)
■東証1部出来高 13.20億株
■東証1部売買代金 1.11兆円
■TOPIX 1,402.84(+27.32)
■騰落 上昇1,639/下落188
■日経JQ 2,450.42(+10.98)
30日午前の日経平均株価は反発し、前日比312円37銭高の1万7243円21銭で前場を終えた。朝方から広範囲に買い戻される動きとなった。前日の米国株市場では9月の消費者信頼感指数が予想を大幅に上回ったことでNYダウが反発、その流れを引き継いだほか、前日まで大幅続落した反動による自律反発狙いの買いが入った。
保険、証券などの金融株や自動車株、情報通信株など主力株を中心に幅広い銘柄が買われた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。
朝方に発表された8月の鉱工業生産指数(速報値)は前月比マイナス0.5%と市場予想に反して低下したが、目立った影響はみられず、トヨタやソニーは3%超上昇した。
日経平均の上げ幅は一時380円を超えた。東証1部の8割以上が上昇し、業種別東証株価指数(TOPIX)は33業種のうち、32業種が上がった。
買い一巡後は、利益確定売りも出て伸び悩む場面もあった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1122億円、売買高は13億2079万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の約87%にあたる1639、値下がりは188、変わらずは63だった。
個別ではトヨタが売買代金断トツで高いほか、ソニー、ファーストリも買われた。三菱UFJなどメガバンクも高い。早期退職を募集する日立建機や新日鉄住金が上昇。エーザイは一時5%上昇し、キッコマンも反発した。臨時株主総会を開いた東芝も買われた。
一方、米たばこ大手レイノルズの子会社を買収すると発表したJTが一時10%安。シャープは年初来安値を更新し、食料株や空運株も下落した。
東証2部株価指数は反発した。2部指数は、前日比33.35ポイント高の4476.15となった。個別銘柄ではインターアク、コメ兵、稀元素、朝日インテク、象印が買われた。半面、DNA研、ラオックス、サイバーリン、JESCOHDが下げた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前場終値は前日比10円98銭高の2450円42銭だった。新興市場にも広がり、買い優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で233億円、売買高は6478万株。
個別銘柄ではNaITO、クルーズ、ブロメディア、SOLHD、データアプリなどが上昇した。一方、ニューテック、シダー、シャクリーGG、メッセージ、田中化研などが下落した。
東証マザーズ指数も反発した。前引けは前日比9.13ポイント高い759.63だった。個別銘柄では、MRT、FFRI、ベステラ、ジグソーなどが上昇した。半面、ヒューマン・メタボ、アスカネット、トランス、Aiming、アンジェスなどが下落した。
<兜町カタリスト>
「バッケン」
日経平均株価は月曜火曜の2日間で949円の下落。
8か月半ぶりに16000円台まで値を下げた。
前日のNY株価の下落やCMEの225の下落はもちろん影響しただろう。
しかしそれ以前に日経朝刊からの3題話から下落トレンドは予想はできた。
(1)1面では「第一中央汽船が経営破たん」の見出し。
「運賃低迷で経営状態が悪化。
中国景気の減速を受けて自力再建を断念した」。
過去4期連続での赤字は当面の中国の影響以前の問題だが、それでも中国の影。
(2)3面では「中国成長率、実は5%?」の見出し。
日本経済研究センターの試算である。
鉄道貨物輸送と発電量、銀行貸し出しの伸びをファクターにすると4.6%〜6.5%。
この数値は2013年前半までに政府数値と差がなかった。
しかし2013年夏頃から差が拡大してきたという。
もっとも同センターは既に2020年頃の中国GDPは4%との試算を発表していた。
目新しいことではないが、市場は気にしたということだろうか。
(3)11面では「神鋼、今期純利益71%減。
中国の景気減速響く」。
中国で油圧ショベルの需要が落ち込むという記載。
ここでも中国が登場して景気圧迫感を感じさせる。
おまけは・・・。
(4)「カタルーニャ独立派勝利、スペイン混乱にEU警戒」。
ギリシャがダメならスペインの再燃が登場した。
そして追い打ちをかけたのがスイスの資源大手のグレンコアの株価下落だった。
もっともグレンコアは昨日、「事業が引き続き経営、財務面で堅固」とコメントした。
海外ファンドの日本売りと言う構図が指摘される。
まだ儲かっている日本株を売る背景は、世界景気への懸念と商品価格の下落。
金銀銅に白金などの価格の下落や特に原油価格の下落が及ぼした影響なのだろう。
挙句の果てにFT紙が報じていたのは「SAMAの売り」。
SAMAは相場の節目節目で買い手として登場することの多い「サウジアラビア通貨庁」である。
海外の資産運用会社に委託していた資金の引き揚げ観測。
原油安に伴う同国の赤字拡大に対処するためというのが理由だという。
因みに規模は8兆円程度との観測。
「むべかるかな」という印象。
また、そういう売り物でなければココまで無茶な売り崩しはないとも言える。
忘れ去られている印象のS&Pケース・シラー住宅価格指数。
主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数は前年同月比で5.0%上昇。
6月も5.0%上昇。
都市別ではサンフランシスコが10.4%、デンバーが10.3%、ダラスが8.7%のプラス。
「中古住宅の価格を含め、住宅市場は全体的に大きく伸びている。
最近の米経済の底堅い成長に貢献している。
金利が上昇しても住宅市場の力強さを損なうことはないだろう」というのがコメント。
そういえば一昨日。
ダドリーNY連銀総裁は「年内の利上げ想定」。
ウイリアムズサンフランシスコ連銀総裁は「利上げ開始は年内が適切」。
この発言を市場は好感して上昇。
しかしシカゴ連銀のエバンス総裁の「利上げの前に物価上昇の確信が必要」は嫌気した。
もう利上げを隠す必要もないし熟成させる必要もない印象。
むしろ利上げのダッチロールを市場は嫌気しているに違いない。
日経平均株価は昨年末終値17450円、年足陽線基準17408円を大きく割り込んだ。
世界の株価の中で今年かろうじてプラスを保っていたが他と一緒。
残るはフランス、南アフリカ、韓国しかない(28日段階)。
その下は1月16日の終値16864円(ザラ場16592円)しかないところまで来てしまった。
25日線(18172円)から6.83%のマイナスかい離。
200日線(19112円)から11.42%のマイナスかい離。
200日線はついに下を向いてしまったから結構重症。
記録を更新した指標は松井証券信用評価損益率速報。
売り方はマイナス7.343%。
買い方はマイナス17.630%、
2月4日のマイナス16.18%を抜いたから今年のバッケンレコード。
そして空売り比率は43.4%。
9月14日の42,3%を抜けて今年のバッケンレコード。
225採用銘柄の今期予想PERは13.37倍まで低下した。
(東証1部で14倍)。
ドイツが14倍台、NYが18倍水準だから異常に低いことは間違いない。
記録を更新すると株価は反発することが多いが昨今の問題は反発散発的なこと。
トレンドとして継続してくれれば落ち着くのだが・・・。
個別では三井物産の配当利回りが4.8%台というのも異常であることは間違いない。
株価がずーと低迷してきたカイオムバイオ(4583)。
ようやく出てきたプレスは「抗ヒトTrop2抗体に関しカナダで特許付与の決定通知を受領」。
これは乳がんや大腸がんをはじめとする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)「Trop2」に結合。
がんの増殖活性を阻害するモノクローナル抗体という。
すでに、疾患モデル動物を用いた試験により顕著な抗がん活性を示すことが確認されているという。
現在、日本、欧州を含む各国にて特許出願中。
これまで米国、ニュージーランド、オーストラリアで特許が成立。
09月30日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価 17,274.44(+343.60)
■日経平均先物 17,270(+220)
■TOPIX先物 1,405.00(+27.00)
■騰落 上昇1,664/下落167
■日経JQ 2,452.00(+12.56)
■マザーズ指数 758.44(+7.94)
30日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比263円00銭高の1万7193円84銭。前日に大幅下落した反動もあり、幅広い銘柄に短期的な買い戻しが先行した。
10時時点の日経平均は前日比343.60円高の17274.44円で推移している。
米国株は高安まちまちとなったものの、連鎖的な株安の流れは止まったことで東京市場は買戻し優勢の地合いに。前日大幅安となった大型株を中心に上昇している。ただ、マザーズ指数の上昇率は前日比1%に届かないなど中小型株には資金が向かいにくい相場展開にはなっている。
経産省が8時50分に発表した8月の鉱工業生産指数(速報値)は前月に比べ0.5%低下と、市場予想の1.0%上昇から一転して低下した。低下は2カ月連続で、生産の基調判断を「弱含んでいる」に変更した。現時点で株式相場への影響は出ていないが、市場では「鉱工業生産は悪い内容で、日銀短観次第では追加緩和期待などが高まる」との声もある。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6487億円、売買高は9億1197万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の88%にあたる1664、値下がりは167、変わらずは50だった。
業種別では33業種中、海運を除きほぼ全面高で、値上がり上位に保険、その他金融、化学、輸送用機器、ゴム製品、医薬品など。一方、電気・ガス、食料品の2セクターのみ下落している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発している。
個別では、トヨタやファストリ、ソフトバンクなど主力株が軒並み上昇。早期退職の募集を発表した日立建機は3日ぶりに反発し、4〜9月期の営業利益が過去最高と伝わったキッコマンも買われている。4〜9月期利益予想を上方修正したエーザイは大幅に上昇している。一方、米タバコ大手の一部事業買収を発表したJTが10%超下落し、東電やリクルートも安い。民事再生法の適用を申請した第一汽は2円で寄り付いた。
225先物はアムロ・GS・日産・バークレイズ・日興・みずほが買い越し。
ドイツ・野村・モルスタ・ニューエッジ・メリル・JP・三菱が売り越し。
TOPIX先物は野村・パリバ・JP・三菱・アムロが買い越し。
ドイツ・モルスタ・ニューエッジ・クレディ・バークレイズ・みずほが売り越し。
外資系等は東センリ(8439)、サカイ引越(9039)に注目。
テクニカル的には東建コーポ(1766)、日工営(1954)、SBS(2384)、一休(2450)、あさひ(3333)、トーエル(3361)、AGS(3648)、NRI(4307)、日工(6306)、ホシザキ(6465)、Uアローズ(7606)、ナカバヤシ(7987)、大垣銀(8361)、アコム(8572)、テレ東(9413)、KNT(9726)、オオバ(9765)が動兆。
【動意株】
☆エーザイが業績予想の大幅増額など好感し急反発
エーザイ<4523>(東1・売買単位100株)は取引開始後に7068円(308円高)まで上げて急反発となった。今朝、30日の取引開始前に2016年3月期・第2四半期(4〜9月)の連結業績予想を修正発表し、営業・経常・純利益とも従来予想を45%から67%増額。昨日の全体相場の急落直後とあって、好業績銘柄をピックアップする動きが強い。昨日は一時6750円まで下げ、2015年3月以来の7000円割れとなったため、テクニカル的には高値圏でのモミ合いを割り込んだと見ルことができる。一方、14年後半から15年前半に5000円以上の上昇となった相場を含めて体制を見ると微調整にとどまっているとの見方もあり、早めに終値で7000円台を回復することが注目点のようだ。
☆フォスター電機が業績・配当の増額など好感し急反発
フォスター電機<6794>(東1・売買単位100株)は取引開始後に7.5%高の2359円(164円高)まで上げて急反発となった。昨29日の取引終了後に2016年3月期・第2四半期(15年4〜9月)の業績・配当予想を増額発表し、9月中間配当は従来予想の15円を25円の見込み(前期は12円)としたことなどが好感されている。米アップル社の「iPhone」「iPad」などにヘッドホンセットなどを提供するスマートフォン関連株。ここ4カ月ほど調整基調が続き、9月8日に2086円まで下押す場面があった。全体相場が急落した29日は2175円で下げ止まり、8月の安値と合わせて「三尊底」を形成する雰囲気になっている。
【チャート診断】
日本郵船はリーマンショックの後遺症引きずる、さらにチャイナショックが頭を押さえ株価航行に暗雲
日本郵船<9101>(東1・1000株単位)は世界大手の海運会社で優良銘柄グループの一つとして位置づけられる。しかし、株価はリーマンショックが尾を引いた展開で冴えない。さらに、ここに来てチャイナショックが上値を押さえる状況となっている。
<歩み&現在位置>
少し長いスパンでみれば優良株水準の尺度とされるリーマンショック直前の2007年高値に対し、同社は07年高値1276円から現在、わずか2合目にすぎない。優良銘柄の多くが2007年高値を更新、あるいは奪回したことと比べると明らかに見劣りする。
足元では今年3月に398円まで値を上げたが400円乗せは達成できなかった。5月に再度385円と買われたところで見事な、「二番天井」となって調整入り、9月29日は269円と年初来安値を更新している。
<マーケットの視点>
世界の大手海運会社ということから世界経済の行方に一番の関心が集まっている。「株価の面ではリーマンショックから抜け切れていない。さらに、中国経済の先行き不安がのしかかってきたことはさらに株価を重くする」(市場関係者)という。
リーマンショックでは2010年3月期と2013年3月期に大きい赤字に転落した。このため、チャイナショックという言葉の響きには身構えることになるようだ。実際、世界景気停滞で第一中央汽船が経営破たんした。
今3月期は1株利益32.4円、配当は年8円の見通し。今日の安値では利回りは2.97%と魅力的水準、PERでも8.3倍と割安。
このため、昨年10月の安値247円を下回ることはないとみられる。ただ、世界経済規模第2位の大国である中国経済が急速に悪化することにでもなればリーマンショック時のような業績悪化は予想されないことではない。しばらくは、下値圏のモミ合いを続けながら中国経済と世界経済の動向を見守る展開とみられる。
09月30日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
30日の東京株式市場は、NY株高から買い戻しや押し目狙いの買いが先行するとみられる。若干戻した後は小動きの展開を予想する。
日経平均株価予想レンジは、1万6900円−1万7400円を予想する。
米ダウは反発しているが世界経済の減速懸念は簡単に払拭されていない。取り巻く環境は大きく変わっておらず値ごろ感だけで買いを入れることは注意したい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1720万株、買い2610万株で、差し引き890万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、食品、商社、化学、機械、小売、自動車、銀行、情報通信、建設、電機、証券など。
買いセクターに、電機、機械、食品、自動車、化学、金属、サービスなど。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,049.13 +47.24
S&P500種
1,884.09 +2.32
ナスダック
4,517.321 −26.648
29日のNYダウ平均は小反発し、前日比47ドル24セント高の1万6049ドル13セントで取引を終えた。米個人消費の回復で投資家のリスク回避姿勢がやや和らいだ。前日に大幅下落した後とあって、短期的な戻りを見込んだ買いが入りやすかった。
9月の米消費者信頼感指数は103と、低下の市場予想に反して前月から上昇した。米経済の約7割を占める個人消費で回復の勢いが続いているとの見方から、運用リスクを取る動きが出た。
原油先物相場が反発し、シェブロンなどの石油株に買いが入った。前日に急落したスイスの資源大手グレンコアの株価が上昇し、素材関連に買いが及んだことも相場を支えた。
ただ、相場の上値は重く、売り優勢で推移する場面もあった。世界景気減速の先行き不透明感が相場の重荷になった。
ナスダック総合株価指数は6日続落。同26.648ポイント安の4517.321で終えた。
業種別指数(全10業種)は「ヘルスケア」や「資本財・サービス」、「素材」など7業種が上げた。「IT(情報技術)」と「一般消費財・サービス」は下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前日比170円安の1万7190円で取引を終えた。29日の大取終値を250円上回った。29日の大取で1万7000円を割り込み、シカゴ市場でも夜間取引で売り進まれた。その後は、米株の上昇につれ、下げ渋った。
この日の12月物安値は1万6900円、高値は1万7405円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
17190 ( +250)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
17275 ( +335)
( )は大取所終値比
【予定】
■30(水)
【国内】
8月鉱工業生産(8:50)
8月商業動態統計(8:50)
8月住宅着工件数(14:00)
《決算発表》
アダストリア、ダイセキ、ダイセキソリュ、トライステージ、ソーバル、シベール、きょくと、ハローズ、ダイヤD、テクノアルファ、スター・マイカ、メディ一光、クラウディア、JMNC、岡山製紙、パイプドH、ニイタカ、ミルボン、Gunosy、キャリアリンク、ERIHD、スター精、宝印刷、タカキュー、キユソー流通、日プロセス、北恵
《株主総会》
東芝(臨時)
【海外】
トルコ8月貿易収支
独9月失業者数(16:55)
英4―6月期GDP確報値(17:30)
ユーロ圏8月失業率(18:00)
ユーロ圏9月消費者物価速報値(18:00)
南ア8月貿易収支(21:00)
米9月ADP雇用統計(21:15)
カナダ7月GDP(21:30)
米9月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
TPP閣僚会合(米アトランタ、〜1日)
イエレンFRB議長が挨拶(1日3:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
ネガティブ材料が相次ぎ、投資家がリスクにおびえる1日となった。買い手不在でネガティブ材料に対しての市場の売り反応が大きかった。大幅下落で値幅の調整は進んだと考える。
29日引け値現在で25日移動平均線との下方カイ離は6.8%に達している。さらに、東証1部の騰落レシオも71%台と依然売られ過ぎゾーンにある。欧米株市場の動向次第で、朝方は軟調な地合いとなる可能性もあるが、それでも売り物をこなし、自律反発局面を迎える公算が大きい。
ここからさらに下げが加速するようであれば、日銀の追加緩和も現実味を増し、緩和期待が市場をサポートすると考える。
全体的には警戒感も残る局面ではあるが、あすに関しては下値では買いが入りやすいと考える。
【引け後のリリース】
化粧品OEMなどの日本色材工業研究所が増額修正
■フランスで医薬品受注が好調、化粧品インバウンド消費も期待要因
化粧品の相手先ブランド(OEM)生産や医薬品を製造する日本色材工業研究所<4920>(JQS・売買単位100株)は29日の取引終了後、2016年2月期の連結業績予想を大幅に増額修正して発表し、2月通期の営業利益は従来予想を53%増額して1.85億円の見込み(前期は2.1億円の赤字)に見直した。第2四半期までで計画以上の経費削減が奏功し、フランス子会社THEPENIERPHARMA INDUSTRIE S.A.S.(以下、テプニエ社)で医薬品の受注が計画を上回った。
通期の予想1株利益は3.4円の見込みから5.6円の見込みに引き上げた。日系各社の化粧品はインバウンド消費(訪日観光客による消費)の人気商品として品切れになる品目の増加がTVの報道番組などで伝えられており、中国では10月1日の「国慶節」から7日まで大型連休になるため、株式市場でも関連銘柄の人気再燃が期待されている。
日頃から商いの薄い銘柄で、29日の株価は売買が成立せずじまい。直近で値がついたのは28日の293円だった。ここ数年は業績が今ひとつで、前期は赤字だった。このため、2013年7月の400円を上値に2年以上も調整が続いているが、調整期間が長いだけに、業績が上向けば反騰も素早くなる可能性がある。
【話題株】
DNAチップ研究所は生体年齢評価サービスなど材料に逆行高
DNAチップ研究所<2397>(東2・売買単位100株)は後場も急伸したまま15%高の660円(89円高前後を保ち、全体相場が大幅安となる中で強い展開を継続している。直近発表の新材料は特段見当たらないが、血液から採取したRNAを検査することで現在の生体年齢などを測定する生体年齢評価サービス「免疫年齢」を、医師向け情報サイト運営のエムスリーエムスリー<2413>(東1)が運営する「m3.com」でサービス開始したことなどが材料視されている。8月下旬の全体相場急落局面では一時501円まで下げたが、その後は下値が固く回復基調。このところは東証1部の主力株などに8月下旬の安値を割る銘柄が増えている中では別格の動きとして注目されている。
【銘柄フラッシュ】
DNAチップ研究所が急伸しジェーソンなど好業績株も高い
29日は、第一中央汽船<9132>(東1)が民事再生法を申請と伝えられ、筆頭株主の商船三井<9104>(東1)は急落商状となり13時過ぎには一時8.4%安まで下げた。その後、関係会社株式評価損が約250億円と発表してから下げ止まり、大引けは持ち直して7.4%安となった。
西松屋チェーン<7545>(東1)が昨日発表の四半期決算や自社株買いなどを材料に一時4%近く上げて後場も堅調となり、ジェーソン<3080>(JQS)は業績予想の増額が好感されて一時25%高と急伸したため、好業績株を選別買いする様子があり、今期最高益予想の東建コーポレーション<1766>(東1)が4.0%高となり、同じくアイスタイル<3660>(東1)は4.4%高。
綜合臨床ホールディングス<2399>(東1)は同じ臨床検査受託のEPSホールディングス<4282>(東1)による完全子会社化・経営統合が材料視されて株式交換比率にサヤ寄せし10.5%高。臨床検査薬の医学生物学研究所<4557>(JQS)は連想や思惑が働いたとされて4.7%高。
一方、DNAチップ研究所<2397>(東2)は「生体年齢」を測定できるシステムなどが見直されて17.5%ストップ高。ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>(東マ)は特許をライセンス供与と伝えられて16.7%ストップ高。トランスジェニック<2342>(東マ)は子宮頸がんの早期発見を目的とする検査の開始などが好感されて一時ストップ高となり大引けも13.6%高。
丸千代山岡家<3399>(JQS)は株式分割などが好感されて5.2%高となり、スマートバリュー<9417>(JQS)はマイナンバー関連サービスや、自治体の広報広聴・防災・防犯・子育て関連業務の支援などを行うため首相の「新・三本の矢」政策に合致とされて5.6%高。ジグソー<3914>(東マ)はソフトバンクのセキュリティサービス製品に同社の技術が採用との発表などが好感されて7.3%高と出直りを強めた。
09月29日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
29日の日経平均株価は大幅続落した。前日比714円27銭安の1万6930円84銭で終え、1月16日以来、約8カ月半ぶりに節目の1万7000円を割り込んだ。
28日発表の中国の一定規模以上の工業企業の8月の利益が前年同月比8.8%減少した。神戸鋼が28日に収益予想を引き下げた一因が中国での建機販売の低迷だったこともあり、日本企業の収益に与える影響を警戒する雰囲気につながった。
後場に入って手仕舞い売りが顕在化し、さらに下落幅が広がり一段安の展開を強いられた。中国景気の減速を背景とした世界経済への影響が懸念され、前日の欧米株市場は総じて大幅な下げに見舞われたことで、リスク回避の動きが加速した。損失回避を目的とした株価指数先物への売りも下げに拍車を掛けた。
JPX日経インデックス400は続落した。前日比573.34ポイント安の1万2312.62で終え、年初来安値をつけた1月7日以来の水準まで下げた。東証株価指数(TOPIX)も続落。終値は63.15ポイント安の1375.52と、1月19日以来の安値をつけた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8859億円。売買高は27億9416万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1815と、全体の96%近くを占めた。値上がりは61、変わらずは17銘柄だった。
個別銘柄では主力のトヨタやソフトバンクが安く、三菱UFJなどメガバンクも大きく売られた。ダイキンやファナックなど「中国関連」にも下げる銘柄が目立った。
民事再生法の適用を申請した第一汽の大株主である商船三井が大幅安。郵船や川崎汽にも売りが波及した。日立国際、小野薬品、ブラザーも下落。一方、EPSが経営統合すると発表した綜合臨床HDが大幅高。東建コーポやセ硝子も上げた。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反落した。ラオックスと朝日インテクが下げ、日精機や稀元素が上げた。
29日の日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反落した。この日の終値は前日比52円26銭安の2439円44銭だった。新興市場でも運用リスクを回避する目的の売りが膨らんだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で396億円、売買高は1億2149万株。個別銘柄ではシダー、マイクロニクス、クルーズやブロメディア、田中化研などが売られた。半面、ネクスウェア、ジェーソン、研創、ジオネクスト、SOLHDなどは買われた。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反落した。大引けは前日比28.81ポイント安の750.50だった。個別銘柄ではEガーディアン、Aiming、ナノキャリア、レントラックス、ベステラ、ミクシィなどが下落した。一方、トランスG、ヒューマン・メタボ、ジグソー、ブランジスタなどは上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,930.84 |
-714.27 |
日経平均先物 |
16,940.00 |
-750.00 |
TOPIX |
1,375.52 |
-63.15 |
TOPIX先物 |
1,378.00 |
-65.00 |
東証2部指数 |
4,442.80 |
-102.43 |
JASDAQ |
2,439.44 |
-52.26 |
マザーズ |
750.5 |
-28.81 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2794160 |
2885930 |
東証2部 |
98830 |
19123 |
「風格」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
長い休みを地方行商で過ごし、久々に兜町に出てきた朝。
シカゴ225先物は9月8日の17415円と昨年大納会終値17450円、今年の年足陽線基準17408円も下回っての動き。
1月16日の安値16592円など遥か下にあってもう見ることはないだろうと思っていたのに、結構迫ってきました。
日経平均採用銘柄のEPSは1262円ですから昨日のPERは13倍台。
毎年秋の火曜日の朝は08年の甦りに襲われる宿命なのでしょうか。
休みの合間に訪れたのが九州福岡の古賀ゴルフクラブ。
日本オープン開催過去2回、4年後の日本オープンも開催されるという名門コースでした。
さほど距離もないのですがグリーンは砲台で確かに難コース。
しかし圧倒されたのはその風格。
フェアウェイの松の幹の太さなどに代表される歴史の年輪は間違いなく名門でした。
ゴルフは技量もさることながらたぶんに精神力の強さがスコアを左右するスポーツ。
戦う前に周囲の環境に押し負けてしまうことで、本来きちんと打てることもあるショットが曲がったりするもの。
左に池があれば、頭はまっすぐ打とうとしているのに体は右へ打ってしまうもの。
グリーン手前にバンカーがあれば頭は距離を理解しているのになぜかグリーンオーバーするもの。
見えない影におびえている訳ではないのでしょうが、体が言うことを聞きません。
風格に怯えるなんて変なことは起きない筈なのにどうしても風格に巻けしまう精神というのはなかなか理解できないものです。
株式市場もそうなのかも知れません。
風格がある株式市場なんていうのはなさそうですが、頭が秋の気配を察知し、過去の値動きを反芻し、見えない影に勝手に怯えることはきっとあるのでしょう。
ここ数年年末にかけてその年の高値を取ってきた時間の流れはどういう訳か忘れてしまい、秋の気配の習性に体が慣れてしまった状態が今なのかも知れません。
2012年は11月のアベノミクス誕生から大反騰。
2013年は5月にQE3終了宣言があって空しい秋を過ごし、初頭に実際にQE3が終わったら株価は上昇。
2014年は消費増税の影響を勘案しながらも年末高の継続となったのが歴史。
それでも秋の気配に支配され反応する記憶構造に変わりはなさそうです。
相場の風格はやはり「騒がない、踊らない、乱れない、諦めない」。
相場の今日や今週の動きに一喜一憂はしない方が良いと頭ではわかっていても体は素直なもの。
風格を持つのはゴルフも株もなかなか難しいものです。
(櫻井)。
09月29日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,155.85(-489.26)
■日経平均先物 17,160(-530)
■東証1部出来高 12.83億株
■東証1部売買代金 1.24兆円
■TOPIX 1,393.82(-44.85)
■騰落 上昇83/下落1,784
■日経JQ 2,457.41(-34.29)
29日午前の日経平均株価は大幅続落し、前日比489円26銭安の1万7155円85銭で前場を終えた。一時は593円安の1万7052円まで下落した。
取引時間中としては1月19日以来約8カ月半ぶりの安値をつける場面があった。
大幅な下値模索の展開を強いられた。中国景気の減速を背景とした世界経済への影響が懸念され、前日の欧米株市場は総じて大幅な下げに見舞われたことで、リスク回避の動きが加速している。
一部の国内機関投資家も損失回避を目的としたヘッジ売りを株価指数先物へ出した。日経平均は一時1万7000円トビ台まで売られた後は突っ込み警戒感からの買い戻しも入り、やや下げ渋っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2494億円、売買高は12億8353万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1784と、全体の95%近くを占めた。値下がりは83、変わらずは24銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソフトバンクが下落。コマツやファナックなど、いわゆる「中国関連銘柄」にも値下がりが目立った。民事再生法の適用申請へ調整していると伝わった第一汽は売買停止。同社の大株主である商船三井が下げ、郵船や川崎汽にも売りが波及した。一方、綜合臨床HD、東建コーポが大幅高。セ硝子、西松屋チェや熊谷組も上げた。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反落。ラオックスと朝日インテクが下げ、瑞光と石井表記が上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前場終値は前日比34円29銭安の2457円41銭だった。中国の景気先行きへの警戒感で東証1部の主力株の多くが軟調に推移し、投資家心理が悪化するなか、新興市場でも売りが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で231億円、売買高は7465万株。
個別銘柄ではシダー、朝日ラバー、マイクロニクス、クルーズやブロメディア、田中化研などが下落した。半面、ネクスウェアやジェーソン、スマートバリュー、SOLHDなどが上昇した。
東証マザーズ指数は反落した。前引けは前日比22.87ポイント安の756.44だった。個別銘柄ではPCNET、Aiming、ペプドリ、ミクシィ、アスカネットなどが売られた。一方、ヒューマン・メタボ、ジグソー、ベステラ、BBT、ブランジスタ、などは買われた。
09月29日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価 17,131.82(-513.29)
■日経平均先物 17,140(-550)
■TOPIX先物 1,392.00(-51.00)
■騰落 上昇93/下落1,761
■日経JQ 2,467.05(-24.65)
■マザーズ指数 759.28(-20.03)
29日、寄付きの日経平均株価は大幅続落して始まった。9月8日につけた直近の安値水準を下回り、取引時間中としては1月下旬以来の安値圏となる。世界経済をけん引してきた中国景気が減速しているとの懸念が強まり、投資家心理が悪化。目先の利益をひとまず確定する目的で売りが広がった。
10時時点の日経平均株価は一段安となった前日比513.29円安の17131.82円で推移している。下げ幅を500円超に拡大し、1万7100円を下回る場面があった。
世界的な株式相場の下落で損失に耐えられなくなった海外投資家が手じまい売りを加速している。国内機関投資家も相場の一段の下落に備えて株価指数先物にヘッジ(損失回避)売りを出し、下値模索の展開となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅安。
押し目買いの動きも一部にみられるが、市場では中国景気への警戒感が強まっている。これまで世界経済をけん引してきた同国景気が一段と減速しているとの懸念がくすぶり、買いに二の足を踏む雰囲気が広がっているという。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7211億円、売買高は7億5145万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1761と、全体の9割強を占めた。値上がりは93、変わらずは32銘柄だった。全業種が下落するなか、鉄鋼、海運、医薬品、卸売、電気機器、輸送用機器の下げがきつい。
第一汽が民事再生法の適用申請へ調整しているとの報道を受け、同社の大株主である商船三井が大幅安。同業の郵船や川崎汽にも売りが波及した。コマツやファナックなど「中国関連」とされる銘柄の一角に値下がりが目立ち、業績予想を上方修正したアルプスも安い。一方、大成建が底堅い。熊谷組が上げている。
東証2部株価指数は反落。ラオックスと朝日インテクが下げ、瑞光と象印が上げた。
☆商船三井は第一中央汽船の民事再生法を嫌い急落だが出来高増加
商船三井<9104>(東1・売買単位千株)は5%安の296円(15円安)で始まり、一時23円安まで下げて9月25日以来の年初来安値となった。同社が筆頭株主の第一中央汽船<9132>(東1)が今日29日にも民事再生法を申請と伝えられた上、全体相場が欧米株の全面安などを受けて日経平均で500円安目前に迫るため、手が出しづらい状況になっている。ただ、下げても出来高が急増すれば値幅調整のピークを越えることになることが少なくないため、本日の動向が注目されている。
☆西松屋チェーンは四半期決算と自社株買いなど好感し続伸
ベビー・子供服などの西松屋チェーン<7545>(東1・売買単位100株)は取引開始後に1147円(40円高)まで上げ、日経平均が一時400円安の中で続伸の始まりとなった。昨28日の取引終了後に2016年2月期・第2四半期決算(15年3〜8月)と自社株買いを発表し、営業、経常利益とも前年同期比10%増加。全体に好調だったことが好感されている。8月下旬と9月上旬にダブルボトム(2点底)型の底打ちを形成したため下値不安は遠のいた印象がある。通期の業績予想に上ブレ期待が強まれば一段上値を目指す展開が見込めそうだ。
☆ジェーソン大幅に3日続伸、16年2月期の上期・通期業績予想を上方修正
ジェーソン<3080>(東マ)54円高の357円と大幅に3日続伸。16年2月期の上期及び通期業績予想を上方修正している。上期営業利益見通しは従来の3.00億円から3.97億円(前年同期は3.31億円)、通期見通しは3.80億円から4.90億円(前期は3.69億円)へとそれぞれ引き上げた。顧客の買上個数の増加や商品利益率の改善が利益を押し上げたとしている。
☆ブランジスタは公開価格水準から直近IPO株人気を再燃させて急反発
ブランジスタ<6176>(東マ)は、21円高の502円と4営業日ぶりに急反発して始まっている。同社株は、今年9月17日に公開価格450円で新規株式公開(IPO)され、647円で初値をつけ上場来高値654円まで買い進まれたあと、全般相場の波乱とともに上場来安値461円まで調整したが、同水準は、公開価格目前で下げ過ぎとして直近IPO株買いが再燃している。国内唯一の電子雑誌出版社として、電子雑誌のリーディングカンパニーに位置する独自ビジネスモデルも、成長可能性が見直されているもので、きょう29日に日経平均株価が、海外株安を受けて480円安と続急落してスタートしているなか逆行高を鮮明化している。
■発行点数、読者数が伸び今期、来期と連続の2ケタ増収増益
同社は、内外のEC大手が電子書籍に進出し「電子書籍元年」といわれた2012年よりも5年も早い2007年に旅行情報雑誌『旅色』を創刊し現在、11誌の電子雑誌を発行する業界のパイオニアとなっている。電子雑誌は、無料で登録不要、どの閲覧デバイスでも閲覧できるストレスフリーの特性を誇り、『旅色』は、国内宿泊施設数を5万3172軒、国内飲食店77万8269店の情報を掲載していることなどから読者数を伸ばし、月間読者数は100万人と、既存の活字媒体のリアル旅行情報誌・ライフスタイル誌の発行部数3〜46万部を圧倒的に引き離している。
このため業績も好調に推移し、期末接近の今2015年9月期業績は、売り上げ21億3100万円(前期比24.8%増)、経常利益3億円(同35.8%増)、純利益1億7100万円(同21.0%増)と連続の2ケタ増収増益を予想している。電子雑誌へ掲載する広告掲載料、電子雑誌の制作を受託する制作受託料、企業向けにウェブサイトの構築・運営を行うソリューションサービスの業務受託料などが好調に伸びているためで、続く2016年9月期業績も、売り上げ24億7700万円(今期予想比16.2%増)、経常利益4億5000万円(同50.0%増)、純利益2億5700万円(同50.2%増)と計画している。2020年までに電子雑誌の発行点数を、訪日外国人旅行客向けの『旅色』を含めて20〜30誌まで伸ばすことを計画してるだけに業績の高成長が続く見込みだ。
■最高値から29.5%下落で「三割高下に向かえ」の相場格言通りに目先調整一巡感
株価は、IPO初日の高人気から地相場模索が続き、上場来安値461円をつけ公開価格目前となっているが、上場来高値からの下落率は29.5%と相場格言の「三割高下に向かえ」通りの目先調整一巡を示唆している。低位値ごろ妙味もオンして直近IPO株人気を再燃させ一段の戻りにチャレンジしよう。
<兜町カタリスト>
「名言」
アメリカの著名アナリスト、フィリップ・フィッシャー氏。
以下は氏の「究極の成長株を見つける15の質問」。
(1)少なくとも数年間にわたって、会社の売上を大きく伸ばす製品や、サービスがあるか
(2)そうした成長の牽引役となる製品やサービスを、次々と生み出そうとしているか
(3)研究開発費が有効に活用され、成果を上げているか
(4)強い営業体制はあるか
(5)営業利益率が高いか
(6)営業利益率をさらに高める努力をしているか
(7)コスト分析や、財務分析がきっちりできるか
(8)労使関係が良好か
(9)幹部社員のやる気を引き出す、社風や体制があるか
(10)幹部社員に優秀な人材が多いか
(11)その業界で勝ち抜くための独特のノウハウを十分に持っているか
(12)長期的な視野に立って、企業運営されているか
(13)むやみに新株を発行していないか
(14)自社にとって、不利益な材料を正直に説明しているか
(15)株主に対して誠実であるか
特に(1)、(2)、(6)、(10)、(11)、(12)が重要だろう。
アナリストミーティングなどでは目先の数字に終始しがちなので企業側もそういう姿勢が多い。
しかし重要なのは長期にわたる成長計画であることは間違いない。
経営理念とか成長エンジンを語るIRこそ今後はさらに求められる筈。
株式分析は財務分析でも株価分析でもないことは明白になろう。
もうひとつフィッシャーの言。
「投資家は決して10%や20%の小さな利益にではなく、
何年間もかけて10倍近くになるような株価の成長にこそ興味をもつべきだ。
企業経営者は長期に渡って立派な会社を作り上げることを最優先課題とすべきである。
大きく儲ける秘訣は、並外れて優秀な企業を選んで株を買い、
その企業が成長し内容が充実していく間は何年間でもずっと持ち続けられることだ」 。
そして「株を売る3つのタイミング」。
(1)最初の株式購入時の判断が誤っていた場合
(2)環境・企業の変化により買うべき企業の条件を満たさなくなった場合
(3)もっと有望な企業を発見しそちらに乗り換える場合。
ただ(1)はなかなか認めたくないし(3)は錯覚によって間違いやすいから要注意だろう。
あるいは「株を買う3つのタイミング」。
(1)新製品の工場を立ち上げて経費がかさみ利益が減少し株価が下落した時。
(2)新製品販売の特別な経費をかけたため利益が減少し株価が下落した時
(3)優良企業に一時的なトラブルが生じた時(労使関係の悪化など)
(1)や(2)は見極めが難しいテーマ。
(3)は東芝に該当するのだろうか。
また「バリュー投資の父」呼ばれるアメリカの経済学者ベンジャミン・グレアムの言。
「過去50年以上にわたる経験と市場観察によれば、『テクニカル・アプローチ』によって、長期にわたり利益を上げた者などひとりもいない」。
いろいろな相場アプローチがある。
・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「木枯らしに抱かれて」
出逢いは夢の中
株を買ったあの日から
気づかぬうちに心は
高値を求めてた
泣かないで株価たち
願いが叶うなら
涙の河を越えて
すべてを忘れたい
せつない片思い
相場に届かない
株価の動き見つめ
ポジな材料受け止めて
届かぬ思いが板を
駆け抜けてくだけ
悲しいほどの相場付き
天使の声がする
諦めきれぬ株でも
夢は見ていたいのよ
せつない片思い
相場に届かない
投資家たちはいつか
心傷つくたび
株を持つ意味を知る
涙・・・やさしく
その株に確かな夢をつかんで
白い季節の風に吹かれ
寒い冬もやってくる
激しく燃える株の炎は
誰にも消せないの
せつない片思い
相場に届かない
09月29日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
世界経済の減速懸念が強まり米国株式市場は売り優勢の展開で大幅安。円高に推移しており、29日の東京株式市場は、シカゴ日経平均先物にサヤ寄せする動きで手控えムードを強めると予想される。日経平均株価予想レンジは、17300ー17700を予想する。
下げたところの押し目を拾う戦略が有効と考える。
昨日、内需銘柄には比較的強い動きが見られた、内需系で値動きの軽い小型株に物色の矛先が向かうと想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2480万株、買い880万株で、差し引き1600万株の大幅売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、商社、海運、電機、食品、自動車、銀行、空運、機械、ガスなど。
買いセクターに、サービス、電力、ガス、薬品、情報通信、電機、証券、陸運、食品、化学、自動車、銀行など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,001.89 −312.78
S&P500種
1,881.77 −49.57
ナスダック
4,543.969 −142.527
28日のNYダウ平均は大幅に反落し、前週末比312ドル78セント安の1万6001ドル89セントと、8月25日以来ほぼ1カ月ぶりの安値で終えた。世界経済の減速懸念から、エネルギーや素材関連など業績が景気動向に左右されやすい銘柄を中心に売りが膨らんだ。
バイオ製薬などヘルスケア関連株が大きく売られたことも相場の重荷となった。ナスダックのバイオ株指数は7日続落し、2014年11月以来の低水準をつけた。
ダウ平均は午後に一段安となり、下げ幅は一時332ドルに達した。
ナスダック指数は5日続落し、同142.527ポイント安の4543.969と8月25日以来の安値で終えた。
業種別指数は全10種が下落。「ヘルスケア」や「エネルギー」、「素材」の下げが大きかった。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大きく反落した。12月物は前週末比425円安の1万7360円で取引を終え、28日の大取終値を330円下回った。世界景気の減速懸念が広がり、米株とともに売られた。12月物は一時1万7280円まで下げた。取引終了にかけては下げ渋った。一方、高値は1万7850円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
17360 ( -330)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
17455 ( -235)
( )は大取所終値比
【予定】
■29(火)
【国内】
2年国債入札
《決算発表》
スギHD、パレモ、ハニーズ、山下医、大光、ライトオン、NaITO、さが美、平和堂
【海外】
インド準備銀行金融政策決定会合(政策金利発表、14:30)
ユーロ圏9月消費者信頼感確報値(18:00)
ブラジル7月失業率(21:00)
独9月消費者物価速報値(21:00)
米7月S&Pケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米9月CB消費者信頼感指数(23:00)
安倍首相が一般討論演説(ニューヨーク)
《決算発表》
コストコホールセール
市場休場=韓国(29日まで)、台湾、香港
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
本日は堅調を期待したが、案外の弱い動きとなった。
配当落ち分を大きく上回る下げとなり、実質下期相場入りの滑り出しは不調に終わった。
今週は10月1日に9月調査日銀短観、2日には米9月雇用統計など重要経済指標の発表を控え、中国では1日から国慶節の大型連休入りとなることもあり、極端な動きは出づらく、下は9月8日安値の1万7415円、上は25日移動平均線(1万8296円、28日時点)の間のレンジの動きが続くと予想する。商いは相変わらず低水準のため、値動きは大きく出やすく、「上げて喜ばず、下げて失望せず」のスタンスで、下げたところの押し目を拾うか、吹いたところを売るか、逆張りの戦略が有効と考える。
【引け後のリリース】
ブイキューブがドローン活用の新サービスを開始
■ロボティクスとビジュアルコミュニケーションを組み合わせたソリューション提供
クラウドソリューションなどのブイキューブ<3681>(東1・売買単位100株)は28日の大引け後、ドローン(小型無人飛行機)をはじめとするロボティクス技術とビジュアルコミュニケーションとを組み合わせたソリューションの提供などを行う子会社「株式会社ブイキューブロボティクス・ジャパン」を10月1日の予定で設立すると発表した。資本金2500万円、資本準備金2500万円。ブイキューブが100%出資する。
発表によると、これまでドローン(小型無人飛行機)等のクラウド技術を利用したマルチロボットシステムの開発を行うRapyuta Robotics 株式会社へ出資し、ビジュアルコミュニケーションとドローンを組み合わせたサービスを提供するため、各種の実証実験等に取り組んできた。これらの実証実験を通じた顧客ニーズの把握や課題の洗い出し等を進める中で、ドローンをはじめとするロボティクスを活用したハードウェアのソリューション提供やサービス開発に関する意思決定の迅速化を図るとともに、機動力と柔軟性を高め、ブイキューブグループとしての更なる事業成長を図るべく、子会社の設立を決定した。
28日の株価は2563円(32円高)で終り、TOPIXや日経平均などが大幅反落となった中で逆行高。9月14日につけた2014年3月以来の高値2675円に迫る水準で堅調に推移した。当面の業績は回復から拡大基調に移る見込みで、今12月期は2ケタ増益を計画する。引き続き波状高を続ける可能性が強い。
【銘柄フラッシュ】
Gunosyが急伸し増配の三晃金属なども高い
28日は、三晃金属工業<1972>(東1)が25日の業績・配当予想の増額発表などを好感して急伸したまま20.4%高となり東証1部の値上がり率1位。住石ホールディングス<1514>(東1)も25日に発表した業績予想の増額などが好感されて10.2%高となり東証1部の値上がり率2位。ニューテック<6734>(JQS)も25日の業績予想の増額発表などが好感されて19.4%ストップ高。ミクロン精密<6159>(JQS)は25日に発表した為替差益などが好感されて7.4%高となり、28日の大引け後には8月決算と配当の予想を増額発表した。
ゴールドウイン<8111>(東1)はラグビー日本代表チームの公式用品の「カンタベリー」の日本法人を持つとされて9.8%高となり東証1部の値上がり率3位。ピジョン<7956>(東1)は10月1日から一週間続く中国の大型連休での「爆買い」などが期待されて7.6%高と出直りを拡大。
Gunosy(グノシー)<6047>(東マ)は広告事業の本格化などが言われて22.5%高。アスカネット<2438>(東マ)は空中結像システムを「CEATEC JAPAN 2015」(10月7日から10日、幕張メッセ)に出展することなどが期待され一時ストップ高の後も強く18.9%高。ラクーン<3031>(東マ)はクラウド受発注ツールのユーザー好調などが言われて8.9%高と出直り拡大。ブロードメディア<4347>(JQS)は持分適用会社と共に展開するプラットフォームをジュピターテレコムが活用してゲーム配信との発表などが言われ14.0%高と出直りを強めた。
【話題】
メディアドゥが出直り拡大、電子書籍や電子図書館など期待膨らむ
メディアドゥ<3678>(東マ・売買単位100株)は14時30分を回っても7%高の1200円(77円高)台で強い展開となり、出直りを強めている。電子書籍やその流通、関連システムなどを手がけ、手掛かり材料としては、28日付で「第17回図書館総合展」(パシフィコ横浜、11月10日〜12日)への出展を発表したことなどが言われている。電子図書館などへの期待がある。ここ1カ月ほどは1100円台前半で下値固めの展開となっており、一段安の懸念は後退した印象がある。第2四半期の決算発表を10月6日に予定し、これに向けた好業績への期待もあるようだ。
いい生活が不動産取引の「ITによる重要事項説明」など材料に後場一段高
いい生活<3796>(東マ・売買単位100株)は後場一段高となり、17%高の324円(47円高)まで上げて出直りを強めている。不動産業務に関連するシステム開発などを行い、引き続き、不動産のネット取引化に向けて国土交通省が2015年8月から17年1月まで行う予定の「IT重説」(ITを活用した重要事項説明等のあり方にかかわる検討)の社会実験に参画することなどが期待材料のようだ。この実験には不動産会社246社が参加し、うち74社がいい生活のクラウドサービスを利用するという。8月下旬以降は下値もみ合いだが、9月17日に349円まで上げて戻りを試した。これに続く出直り相場のため、調整が一巡して徐々に上値を指向する展開になってきた印象がある。
タ増益を計画する。引き続き波状高を続ける可能性が強い。
09月28日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
28日の日経平均株価は反落した。終値は前週末比235円40銭安の1万7645円11銭だった。日経平均が一時300円超の下げをみせ1万7500円台後半に下落した。
9月期末の配当権利落ちを迎え、配当利回りが高い銘柄を中心に処分売りが出た。9月の日銀企業短期経済観測調査(短観)や9月の米雇用統計など国内外の重要指標の発表を週内控えて積極的な買いが入りにくい一方、株価指数先物に売りが出たことも相場を押し下げた。ただ、安値圏では値ごろ感からの押し目買いが入り大引けは下げ渋る展開となった。
商社や情報通信など配当利回りの高い銘柄のほか、鉄鋼や非鉄金属など資源関連株が大きく下げた。市場では「中国をはじめ海外景気の減速懸念が強く、景気敏感株に売りがかさんだ」との指摘があった。
一方、配当落ち分(110円強)を考慮すると日経平均は実質プラス圏に浮上する場面があった。市場では「日本株が予想株価収益率(PER)などから判断すれば割安との見方が多い」といい、下値では買いが入りやすかったようだ。
午後には日銀の黒田東彦総裁が大阪市で開いた懇談会で、2%の物価安定の目標に達する時期に関して「原油価格の動向によって前後する可能性には留意する必要がある」などと述べたと伝わった。発言に前後するタイミングで日経平均が下げ渋る場面もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1870億円、売買高は19億3139万株。東証1部の値下がり銘柄数は937、値上がり銘柄数は843、変わらずは82だった。
個別では、ファナックやソフトバンク、KDDIなど値がさ株が総じて下げた。トヨタやソニー、三菱UFJなど主力株も軟調だった。三菱商事、三井物産など総合商社も安い。東洋鋼鈑、日野自、クレハも値を下げた。一方、西武HDやOLCが大幅高。資生堂や花王、イオンなど内需関連が堅調だった。三晃金ほか、オリコ、アコムなども商いを伴い高い。
東証2部株価指数は続伸した。2部指数は、前週末比6.95ポイント高の4545.23となった。 個別銘柄では、JESCOHD、朝日インテク、象印、コメ兵、インターアク、プラズマ、アオイ電子が上昇した。半面、Jトラスト、アトム、SHOEI、川西倉庫、ジョリーパスタ、ダイハツデイが下落した。
日経ジャスダック平均株価は小幅ながら続伸した。終値は前週末比1円58銭高い2491円70銭。9月期末の配当権利落ちの影響で日経平均株価は下落したが、海外株式相場の落ち着きで投資家心理はやや改善しつつある。運用リスクをとる動きがじわりと強まり、新興市場では主力銘柄の一角のほか、比較的最近に新規株式公開(IPO)した銘柄などに資金が流入した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で516億円、売買高は1億9815万株だった。個別銘柄ではニューテックがストップ高。ニチダイ、朝日ラバー、ブロードメディア、シダー、メッセージ、セプテニHDが上昇した。半面、SDエンター、ホットマン、クルーズ、夢真HD、テックファムは下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前週末比15.82ポイント高い779.31だった。個別銘柄では、ファンデリーがストップ高。ベステラ、アスカネット、ミクシィ、Gunosyは上昇。面、イトクロ、アイビーシー、トランスG、アイビーシー、ナノキャリア、WSCOPEが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,645.11 |
-235.40 |
日経平均先物 |
17,690.00 |
-80.00 |
TOPIX |
1,438.67 |
-15.14 |
TOPIX先物 |
1,443.00 |
-0.50 |
東証2部指数 |
4,545.23 |
6.95 |
JASDAQ |
2,491.70 |
1.58 |
マザーズ |
779.31 |
15.82 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1931390 |
2187043 |
東証2部 |
65950 |
14733 |
「スーパームーン」
日経ヴェリタスの投資家1000人調査。
MRF残高は、5月末時点で12.3兆円。
その後残高は減少。
個人は6月から8月まで計7600億円買い越し。
3か月連続の買い越しは約3年ぶりという。
2016年度末までに待機資金の5割強の324万円が投資に回る。
そのうち7割が日本株・投信に向かうという。
因みにNISA口座を保有している人が62%。
そのうち今年1年間の非課税投資枠すべて使い切った人は23%。
50万円の枠を残している人が52%だから年末にかけて「駆け込み買い」発生する可能性もアリ。
「買いたい銘柄」のトップはトヨタ。
以下武田、イオン、みずほ、物産、三菱UFJ、カゴメ、ソフトバンク、商事、OLC、東芝、東電と。
郵政グループ3社については、買いたいが13%、関心があるが52%。
竹田和平氏のコメント。
「主な投資先は10社ぐらいに絞った。
中小型株は売却進める。
新たな投資テーマとしては『ロボット』に注目。
『80年周期説』という経済が一定の周期で動くとする考え方で世の中をとらえている。
日経平均株価は年内に2万円台に戻り、来年はさらに上昇と考える。
2020年東京五輪が終わった21年ごろに日本の財政はおかしくなる。
日米開戦した1941年から80年後が2021年」。
「投機家にとって最大の敵は無知、欲、そして恐怖と希望の感情である」。
というジェシー・リバモア氏の言葉も紹介されている。
因みの同氏は4度の破産をくぐりぬけて最後はピストル自殺した波乱の投資家だった。
「鋭い感性が根底となるトレーディングも度々行った」というのが後世の評価である。
今日はスーパームーンで地球と月との距離が最も近くなるタイミング。
一番大きく満月が見える時のこと。
月が接近する時期と満月の周期が重なる。
だからいつもの満月と比べて大きさが14%、明るさが30%増して見える。
ただ月が地球に一番近くなる時間は日本時間の午前10時46分。
Uストライブの中継が乱れたのは、NASAの月食中継のせいだったのだろうか。
前場の日経平均は203円安。
9月権利配当落ち分約110円を考慮すれば金曜日比90円安程度。
そう慌てるほどの相場でもない。
ムーンストラックで埋めてくれれば良いのだが・・・。
「天体の動きなら計算できるが、群集の狂気は計算できない」というのは南海バブル当時のニュートンの言葉。
先週末香港系の証券会社さんから送られてきていたのが月餅。
「中国では古くから家族全員で名月を観賞しながら家族の団欒を楽しむ習慣があります。
『本年も副臨門・家全七福』の月餅を用意しました。
この風習になぞられまして弊社とのご縁がより深く満月のように切れ目のないものとなりましたら
幸甚に存じます」。
結構おしゃれな風習である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「プレイバックPart2」
緑の中を走り抜けてく真っ赤な銘柄
逆行高なの
株価気ままにフシを抜けるの
兜町ではアチコチ株価が
大幅安だと
嘆いているから
値動きついつい大げさになる
バカにしないでよいつかは戻る
チョット待って
Play Back Play Back
今の株価
Play Back Play Back
バカにしないでよいつかは戻る
これは3年前の相場のセリフ
アルゴ次第で売るだけ売って
株価はいつも底練りなんて
みんな一体何を教わって来たの
ファンドだから外人だから・・・
疲れるわ
遥かな高値キラキラ光る今年の相場
短い旅よ
力いっぱいアクセル踏むの
調整の中の出来高ボリューム
フルに上げれば
2万かすめて
ステキな株価流れてくるわ
勝手にしやがれ売りに来るんだろう
チョット待って
Play Back Play Back
今の株価
Play Back Play Back
09月28日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,677.12(-203.39)
■東証1部出来高 9.39億株
■東証1部売買代金 0.98兆円
■日経平均先物 17,660(-110)
■TOPIX 1,444.04(-9.77)
■騰落 上昇903/下落855
■日経JQ 2,491.64(+1.52)
28日前場の日経平均株価は反落した。午前の終値は前週末比203円39銭安の1万7677円12銭だった。
前週末の米国株市場で4〜6月期のGDP上方修正を受けNYダウが続伸したことが、追い風となったものの、日経平均は前週末に急伸した反動もあって売りに押され気味となった。
きょうは9月末の配当落ち日で日経平均には110円程度の下押し圧力が働いていることも影響した。高配当銘柄である商社や証券、情報通信などが大きく下げて日経平均を下押しした。株価指数先物に売りがかさんだ場面ではソフトバンクやファナックなど値がさ株の下げを誘い、日経平均は一時1万7600円を割り込んだ。
先物への売りが一巡すると日経平均も下げ渋り、配当落ち分を除くと実質プラス圏に浮上する場面があった。
今週は9月の米雇用統計をはじめ米国の重要指標が多いうえ、10月1日から中国市場が大型連休に入るとあって「動きが取りづらい」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9896億円、売買高は9億3958万株。東証1部の値下がり銘柄数は855、値上がり銘柄数は903、変わらずは101だった。
値上がり銘柄数が値下がりを上回るなど、中小型株中心に個別株物色の流れは継続しているようだ。
個別では、コマツや東エレク、アドテストが年初来安値を更新した。日野自は前引け時点で5%超下落した。三井物、三菱商など総合商社が安く、ミネベア、カプコンなども安い。
一方、Jフロントや三越伊勢丹など、百貨店株は堅調。資生堂も2%近く上昇した。ヤマダ電機が高く、三晃金、クミアイ化なども値を飛ばした。JPHD、オービックなども大幅高。
東証2部株価指数は続伸した。朝日インテクやJトラスト、ベネ・ワンが上昇した。半面、アトム、綿半HD、日精機は下落した。
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前引けは前週末に比べ1円52銭高い2491円64銭。新興市場では主力銘柄の一角のほか、比較的最近に新規株式公開(IPO)した銘柄などに買いが入った。ジャスダック市場の売買代金は概算で276億円、売買高は9308万株。
個別銘柄では、シダーやメッセージ、ニチダイ、JALCO HD、東京鋼鉄、カルナバイオが上昇。半面、テックファームHD、ホットマン、SDエンター、クルーズ、第一興商は下落した。安倍晋三首相が24日にアベノミクスの新たな「3本の矢」の一つとして「介護離職ゼロ」を掲げたことを受け、介護関連銘柄の上げが引き続き目立った。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前週末比11.32ポイント高い774.81だった。個別銘柄ではファンデリーがストップ高。Gunosy、ベステラ、アスカネット、ミクシィが買われた。一方、アイビーシー、ナノキャリア、WSCOPE、ピクスタ、NVC、ホットランドは売られた。
09月28日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き後概況】
■日経平均株価 17775.71(-104.80)
■日経平均先物 17,780(+10)
■TOPIX先物 1,452.50(+9.00)
■騰落 上昇947/下落783
■日経JQ 2,490.12(+0.00)
■マザーズ指数 774.29(+10.80)
28日寄り付きの日経平均株価は反落して始まった。一時は17600円割り込み、前週末比の下げ幅は300円に迫った。9月期末の配当権利落ちの影響に加え、前週末の大幅上昇の反動が出ている。商社株など配当利回りの高さから買われていた銘柄に売りが出た。
朝方は先物への売りが断続的に出たのに連れ安し、日経平均は17500円台に下げる場面があった。市場では「前週末に日銀による追加緩和への期待など『根拠のない上昇』がみられた反動が大きく出た」との声がある。
10時時点の日経平均は先週末比104.80円安の17775.71円で推移している。
日経平均株価は下げ渋っている。17700円台後半まで下げ幅を縮め、9月期末の配当権利落ち分(110円強)を差し引くと実質プラス圏に戻した。
株価指数先物への売りが落ち着き、現物株への下げ圧力もやや和らいだ。建設や食品、小売りなど内需株を物色する動きもあり、指数を下支えしている。東証株価指数(TOPIX)は上げに転じる場面もあった。
JPX日経インデックス400とTOPIXも下げ渋った。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6006億円、売買高は5億9829万株。午前東証1部の値上がり銘柄数は947、値下がり銘柄数は783、変わらずは129銘柄だった。業種別では33業種中、16業種前後が高い。値上がり上位に陸運、不動産、倉庫、建設、空運、サービスなど。半面、値下がりでは鉄鋼、卸売、医薬品、非鉄、紙パルプ、証券な
三菱UFJは小幅高に転じた。東京電力、マツダ、オリエンタルランドがしっかり。千葉銀やふくおかFGなど地銀株も堅調。一方、鉄鋼や商社のほか、医薬品株が軒並み安い。
東証2部株価指数は反落して始まったあと、前週末比横ばい圏まで戻した。ベネ・ワンやコメ兵、アヲハタが高い。象印やSHOEI、梅の花は下げている。
225先物は野村・みずほ・メリル・SBI・GS・モルスタ・ドイツが買い越し。
アムロ・UBS・JP・マネ・日産・大和・カブコム・楽天が売り越し。
TOPIX先物はみずほ・GS・三菱・カブコム・日興・クレディが買い越し。
メリル・バークレイズ・ドイツ・シティ・ニューエッジ・UBS・パリバが売り越し。
外資系等は大気社(1979)、シチズン(7762)、ダイフク(6383)に注目。
テクニカル的にはユアテック(1934)、SMS(2175)、テンプ(2181)、クックパッド(2193)、東レ(3402)、テルモ(4543)、アートネ(7823)、しまむら(8227)が動兆。
☆日本基礎技術など災害対策の関連銘柄が来年度予算など念頭に活況高
日本基礎技術<1914>(東1・売買単位100株)が590円(31円高)まで上げて2日続けて2006年以来の高値を更新し、応用地質<9755>(東1・売買単位100株)は1403円(30円高)まで上げて9月16日以来の1400円台を回復。土木管理総合試験<6171>(東2・売買単位100株)は5日ぶりに反発するなど、自然災害対策に関連する銘柄の売買が活発となっている。このところ自民党が災害対策の策定や関連予算の確保に向けて積極的と伝えられるほか、御岳山の噴火から1周年ということも刺激要因になったようだ。連騰する日本基礎技術は9月4日に9月第2四半期決算の見通しを増額発表し業績好調。需給相場に発展して値幅妙味を強める可能性があるようだ。
☆Gunosyが新たな動画広告ソリューションなどに期待膨らみ出直り拡大
Gunosy(グノシー)<6047>(東マ・売買単位100株)は10時30分にかけて12%高の1197円(129円高)まで上げ、9月1日以来の水準を回復して出直りを強めている。新たな動画広告ソリューション「Gunosy Native Adsインフルエンサーパッケージ」の提供を9月下旬に開始すると発表済みで、期待が盛り上がってきた印象がある。これを発表したのは9月18日で、株価はこの翌日から微調整となったが、本日は発表前後の高値を更新してきたため、慎重派の中にも見直す動きがあるようだ。テクニカル的には出直り相場が本格化するだけでも1400円前後までの回復が見込める。
☆アスカネットが空中結像技術の進展などに期待強まりストップ高
アスカネット<2438>(東マ、売買単位100株)は取引開始後にストップ高の2770円(500円高)に達し、7月3日以来の2700円台に進んだ。この1年ほどは独自開発の空中結像技術の実用化に対する期待が強まっており、2015年10月7日から10月10日まで千葉市美浜区「幕張メッセ」で開催される「CEATEC JAPAN 2015」で、この「AIプレート」と東京大学の空中触覚ディスプレイを組み合わせた研究成果や、インテルやNECグループ、NHKメディアテクノロジーなどとの作品を出展することなどが期待されている。14年9月に4420円まで上げ、15年4月に3430円の戻り高値があるため、当面これらの水準を目指す可能性が出てきた。
<兜町カタリスト>
「ワクワク」
木曜の日経平均は498円安。
金曜は乱高下の末のジェットコースター展開で308円高。
それでも9月8日の直近安値の17415.61円を下回らなかった。
週間では189円の下落だったが週足では陽線と微妙な展開。
理由は2つだろうか。
一つは24日(木)のテクニカル的指標。
日経のマーケット面では「一部のテクニカル指標で買いシグナルが点灯」と指摘。
「売られ過ぎとみた投資家の買いが入った」。
確かに木曜の日経平均株価は17571円。
PERは13.96倍と14倍割れ。
(EPSは1258円)。
PBRは1.20倍で配当利回りは1.64%。
新発10年国債利回りが0.325%だから相当なもの。
騰落レシオは64.49%と65%割れ。
東証1部の時価総額は520兆円まで低下(ピークからは約90兆円減少)。
東証1部の単純平均は算出式が変更されたものの2948.82円。
25日線からのかい離は5%だった。
もうひとつは「問われる具体策」と揶揄されてはいるが、アベノミクス第2弾の「新3本の矢」。
キーワードは「1億総活躍」。
希望を生み出す強い経済でGDP600兆円。
夢を紡ぐ子育て支援で出生率1.8。
安心につながる社会保障で介護離職ゼロ。
GDP600兆円の前提は実質2%、名目3%の成長率。
2020年度594兆円、2021年度616兆円と言う計算。
そうすればGDPと時価総額の壁は100兆円以上上に行くから700兆円。
現状のままならGDPプラス100兆円で時価総額は1.34倍。
日経平均23653円の試算となる。
あくまで木曜段階の計算だが、これにクジラなどが加われば計算に味付けが加えられようか。
バフェット指標(その国の株式時価総額は名目GDPを越えると反落する)を知っているに違いない。
先週木曜に上方修正を発表したヒビノ(2469)。
背景は「特定ラジオマイクの周波数移行に伴う特需が予想を上回ったこと。
コンサート・イベント市場の活況が続き、収益性の高い大型案件を多数獲得したこと等。
通期の連結業績予想につきましては、特定ラジオマイク特需の金額を予想することが困難であることから
未定としておりましたが、現時点で入手可能な情報や予測等に基づき、一定の見通しを得るに至りました。
特定ラジオマイクの市場動向はなお流動的でありますが、当第3四半期以降に
需要がいっそう高まることが予測されること、
また、年度末に複数の大型案件が控えていること等から、好調に推移する見通しです」。
この書き方は期待感のあるものに映る。
因みに同社は10月14日(水)に「ヒビノIRセッション トーク&ライブin銀座 with櫻井英明」を開催予定。
↓
創業51年目、「音と映像のプレゼンテーター」を掲げ、過去最高売上を更新しているヒビノ株式会社。
IRイベントをヒビノグループが運営する老舗のライブハウス「ケネディハウス銀座」で開催します。
同社の日比野晃久社長は今朝の日経の「交友抄」に登場。
ワイルドワンズの加瀬邦彦氏との交遊を書かれている。
「自分がわくわくしてこそ、人を喜ばせられるんだよ」の言葉は感銘深い。
週末の福岡のラジオNIKKEIのIRセミナ。
秘密兵器を2つ持って登場されたのがオプトエレクトロニクス(6664)。
一つは金曜の夕刻遅くに発表された第3四半期の業績。
売上高は60億円で前年同期比11.1%増。
経常利益は4.78億円で同179%増、純利益は4.77億円で同529%増。
因みに今期通期純利益は5.1億円の見通しで進捗率は93%。
「3年待ってくれと言ってIRを始めたがようやく見えてきた」と志村会長。
二つ目の秘密兵器は免税外国人用のパスポート読み取り装置。
小売店で延々と続く免税手続きは一人約10分だろうだが、これを使うと1分弱に短縮されるという。
これはインバウンド関連。
展覧会ではNO1の人気だったという。
そしてイベントチケット読み取り装置。
これは五輪関連。
バーコードから派生したビジネスモデルは評価されようか。
加えて旧本社ビルの売却も完了。
良い時にはいいことが重なるものである。
9月配当権利落ち分は日経平均で約110円。
これを即日埋めるかどうかが課題の一日。
09月28日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
28日の東京株式は、NYダウが4日ぶりの反発を受け、堅調な展開を想定する。
日経平均株価予想レンジは、 1万7700円−1万8100円予想する。
日経平均株価の9月配当落ち分は110円程度とみられ、落ち分を即日で埋めることができるかもポイントになるだろう、これを吸収してくるようだと、リバウンド機運が高まってくる可能性はありそうだ。
先週は、9月8日につけた直近安値の17415.61円は下回ることなく終えた。買い戻しが見られ、下値不安は幾分か払しょくされており、徐々に下げづらい地合いが醸成されてくると考える。
ただ、海外動向でワーゲン問題が新たな火種となれば軟調な展開も頭に入れておきたい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り950万株、買い980万株で、差し引き30万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、自動車、商社、小売、ガラス、鉄鋼、建設、機械、化学、非鉄、サービス、保険など。
買いセクターに、機械、小売、電機、銀行、陸運、保険、サービス、化学、薬品、情報通信、ゴムなど。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,314.67 +113.35
S&P500種
1,931.34 −0.90
ナスダック
4,686.496 −47.982
25日のNYダウ平均は4日ぶりに反発し、終値は前日比113ドル35セント高の1万6314ドル67セントだった。
4〜6月期の米国内総生産(GDP)確定値が前期比3.9%増と、改定値から0.2ポイント上方修正された。9月の消費者態度指数(確報値)も速報値から上方修正された。米景気の順調な回復が続いているとの見方から、株式を買う動きにつながった。
イエレンFRB議長による24日夕の講演は、市場の一部が予想したよりも利上げに前向きな中身と受け止められた。同議長は年内利上げの方針を改めて示したため、金融政策を巡る不透明感がやや後退し、株式の買いを促した。
前日夕に好調な四半期決算を発表したスポーツ用品のナイキが大幅高となった。1銘柄でダウ平均を68ドル押し上げた。
ダウ平均の上げ幅は263ドルまで広がったが、その後は急速に伸び悩んだ。
バイオ関連株に利益確定売りが膨らむと、ファイザーなど製薬大手株にも売りが広がって相場の重荷となった。
一方、ナスダック指数は4日続落し、同47.982ポイント安の4686.496で終えた。景気回復期待から買いが先行したが、午後にバイオジェンなどバイオ製薬株が軒並み下げて指数を押し下げた。
業種別指数では全10種のうち「金融」や「公益事業」、「生活必需品」など7業種が上昇。一方、「ヘルスケア」や「IT(情報技術)」などが下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は4日ぶりに反発し、一時は1万8000円台を回復した。12月物終値は前日比370円高の1万7785円だった。25日の大取終値を15円上回った。
イエレンFRB議長の講演を受けて世界景気の先行き警戒感がやや和らぎ、投資家心理が改善した。
取引終了にかけては米株とともに売りに押されて伸び悩んだ。25日の12月物の高値は1万8020円、安値は1万7365円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
17785 ( +15 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
17875 ( +105)
( )は大取所終値比
【予定】
【国内】
14:00 7月景気動向指数改定値
決算発表:しまむら、ニトリHD
【海外】(時間は日本時間)
21:00 米8月個人所得・支出
23:00 米8月中古住宅販売仮契約
市場休場=韓国(29日まで)、台湾、香港
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─
今週は、大型連休明けとあって営業日が2日と少なかった、ただ、連休中に米国株安、中国の景気指標の悪化、独VW社の世界的な不正問題などがあって、日経平均は再び1万8000円台を割り込む展開となった。
きのうの日経平均は498円安、きょうはジェットコースターのような乱高下で308円高と激しい動きとなった。きょう後場の上昇に関しては、安倍首相と黒田日銀総裁が会談を行ったことが刺激となった動きとなっており、目先は追加金融緩和や、具体的な経済政策などへの期待が高まる催促相場の様相を呈しやすいと考える。今週は荒い動きとなり下値も試す展開となったが、それでも9月8日につけた直近安値の17415.61円は下回ることなく終えた。
日経平均は週間では189円の下落。ただし週足では陽線を形成した。
さて来週は、方向感に乏しい展開を予想する。
下値はかろうじて2週間ほど割り込んでいないので、1万7000円台では下げ渋りの動きが出ていることも確か。8月高値から3000円以上も下げて、値幅的にはそれなりにいい水準に入ってきていると考える。
中国が下げの主因であるだけに一気にアク抜けはできないだろうが、今後は少しづつ日柄調整へと移行していくだろう。来週以降も下値を模索する展開があると思うが、日経平均で1万7000円台を割り込むほどの売り込み方は現状ではないだろう。徐々に下げづらい地合いが醸成されてくると考える。
【銘柄フラッシュ】
フジプレアムが急伸し追加緩和期待が出て三井不動産も高い
25日は、正午過ぎに日銀総裁が昼に首相官邸に入ったなどと伝えられたため、一部では10月にも追加緩和を実施の思惑が出たもよう。日経平均の値動きに2倍のパーセンテージで連動運用を目指す上場投信NF日経レバレッジETF<1570>(東1)は2.6%高だが東証全銘柄の売買代金1位となり、2位のトヨタ自動車<7203>(東1)の売買代金を4割上回る大活況。三井不動産<8801>(東1)は6.3%高など、大手不動産株も追加の金融緩和などへの期待から後場一段高。また、保育園運営などのJPホールディングス<2749>(東1)は政府の新「3本の矢」政策に盛り込まれた出生率の向上対策などを受けて9.9%高となった。
マツダ<7261>(東1)は3.2%高と反発し、ディーゼル車に積極的なため独フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の排ガス測定値ねつ造事件のあおりを受けてきたが評価し直す動き。一方、IHI<7013>(東1)はVW向けのターボチャージャーなどが連想されて軟調で1.2%安と続落。
橋梁などの長大<9624>(東2)が後場一段高となり10.4%高の急伸。 本日は9月末の配当を確保する買い付け期限(権利付最終日)になり、9月決算銘柄で期末配当利回りが2%に乗るため配当権利を確保する買いが増加したもよう。ただ出来高が少ない銘柄のため数百万円単位以上の資金で利回り運用を狙うなら大手銀行株や損保株でないと収容しきれないとされ、東京海上ホールディングス<8766>(東1)は3.8%高、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)も3.1%高。テンプホールディングス<2181>(東1)は医薬品解析受託企業の買収などもあり7.2%高。
メディネット<2370>(東マ)は前引け後に東京大学との共同開発合意を発表し後場急伸し13.7%高。フジプレアム<4237>(JQS)は次世代の超薄型太陽電池への期待などが言われて急伸し32.1%ストップ高。テックファーム<3625>(JQS)はモバイル電子マネー決済システムと舵の関連法案などとの連想が再燃したようで28.2%ストップ高。アスカネット<2438>(東マ)は10月上旬に開催の総合展示会に空中結像システムを展示することなどが言われて出直り7.3%高となった。
【引け後のリリース】
アルプス電気がスイスの電力基盤大手とスマート分電盤
アルプス電気<6770>(東1・売買単位100株)は25日、磁気式電流センサをスイスのABB(エー・ビー・ビー)社と共同開発し、本年9月から量産を開始と発表した。ABBは、世界の約100カ国に14万人の従業員を擁する電力技術とオートメーション技術のリーディングカンパニーで、電力、一般産業、交通/社会基盤の各分野に提供している。この日の株価終値は3495円(55円安)だったが、7月以降3度目の一時3400円割れを見たため下値調べに一巡感が出てきた。
発表によると、近年、ますます省エネが重要視されるなか、ビルや事業所、家庭などの消費電力を見える化しエネルギー運用を効率化する、いわゆるxEMS(Energy Management System)の導入・実用化が本格化しつつある。また、世界各国でエネルギー運用に関する新たな法規制も整備されるなど、エネルギー需給をより細かく把握・コントロールすることが求められるようになってきた。
ただし、現在、多くの場合は、いずれも煩雑な結線作業など大規模な工事を要し、事側、施設使用者ともに大きな負担を伴うことが課題となっていた。
これらの課題を解決すべく、スイスを本拠地とするABB社の日本法人であるABB株式会社は、2014年5月、メンテナンス性に優れたデータセンター向けスマート分電盤を開発、販売を開始していましたが、このたび、新型CMSおよび当社グループと共同開発した電流センサを搭載したことで、更なるスマート化を実現した。
【話題株】
ファンデリーが10月初旬にテレビ東京の番組に登場で値を上げる
■日本初の栄養士による食事宅配を開始し今期は売上高10%増の見込み
医療としての健康食の宅配などを行うファンデリー<3137>(東マ・売買単位100株)がテレビ東京(テレビ東京ホールディングス<9413・東1>)の企業トップ取材番組「カンブリア宮殿」の10月8日放送分(21時54分より)に登場することになり、認知度の拡大とともに株価水準も向上する期待が出ている。
ファンデリーは、日本初の栄養士による食事宅配サービス「カウンセリングデリバリー」を開始した企業で、設立は2000年(平成12年)9月、株式上場は15年6月。詳しくはテレビ東京の番組をご覧頂くとして、社名の由来は「FUN」(面白さ・楽しさ・感動)と「DELIVERY」(お届けする)という2つの英単語を合わせた。
上場後初めての決算発表となった2016年3月期・第1四半期の業績(15年4〜6月、非連結、7月31日発表)は自己資本比率81.2%となり、定期購入サービスである「栄養士おまかせ定期便」の利用者拡大、健康食通販カタログ『ミールタイム』及び『ミールタイム ファーマ』の紹介ネットワーク拡大などを推進し新規顧客数の拡大に努めた結果、売上高が6.58億円(前期までは四半期財務諸表を作成していないため前年同期比較なし)となり、営業利益は1.05億円(同)、純利益は0.61億円(同)となった。
3月通期の見通しは期初予想を据え置き、売上高が29.39億円(前期比10.1%増)、営業利益は4.68億円(同6.7%増)、純利益は2.71億円(同4.6%増)、1株利益は43.45円。第1四半期の進ちょくは順調に推移している。
本日・25日の株価は前場624円(10円高)まで上げ、後場は13時30分にかけて615円(1円高)前後となり堅調だ。
アベノミクス子育て支援政策でJPホールディングス急伸、設備稼働率85%でも業績絶好調
JPホールディングス<2749>(東1・売買単位100株)がアベノミクスの、「新たな3本の矢政策」を好感して58円高の352円と値を飛ばした。同社は、「保育園」、「児童館」、「学童クラブ」など合計225施設を運営する保育業界の最大手であり、アベノミクス・新3本の矢の1つである、「夢を紡ぐ子育て支援・出生率1.8人目標」に関連する有力銘柄といえる。
中堅証券の某アナリスト氏は次のように言う。「同社の保有施設の稼働率は現在、大体85%程度。保育士さえ確保できれば現在の好調な業績にさらに上積みできる。今年、給与を平均1万8000円引上げている効果で業界では定着率は非常に高い、今後、政府の補助金も予想され事業環境は明るいといえる」とみている。
2016年3月期は売上14.2%増の204億1100万円、営業利益21.5%増の17億4000万円、1株利益15.2円、配当1円増配の年5円の見通し。ROEは前期実績で18.5%と高い。
株価は2014年1月の高値498円から右肩下がりの足取りだったが、週足チャートでは今週の大陽線で底打ちを確認し、これまでの「戻り売り」から、「押し目買い」に完全に基調が転換した。先ず、年初来高値400円(2月12日)の更新が第一目標だろう。
中国の爆買いで東レ続伸、ボーイング300機購入で炭素繊維の需要拡大
東レ<3402>(東1・売買1000株)は、習近平主席の訪中関連から34円高の1076.5円と前日の23.5円高に続いて値を上げている。24日、シアトルで習主席がボーイング300機の購入を手土産代わりに表明したことで航空機に使われる東レの炭素繊維需要が期待できるとの見方だ。機体関連を手掛ける川崎重工<7012>も3円高の439円と小高い。中国の爆買いが航空機にまで出ているようだ。「次は、どこに爆買いが期待できるのか。しかし、気がついたら国ごと買い占められていたということにならねばいいが」(中堅証券)との見方も。
09月25日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
25日の日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反発し、前日比308円68銭高の1万7880円51銭で終えた。
前日の欧米株市場が総じて売られたものの買い優勢でスタート、しかし、世界景気減速に対する懸念や独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題などを背景に買いが続かず、その後は軟化し日経平均は1万7500円を割り込む場面もあった。
しかし、後場に入ると一転、買いが再び優勢に。昼に安倍首相と日銀の黒田総裁が首相官邸で会談したことを受け、追加金融緩和期待が市場を巡った。きょうは9月末の配当などの権利付き売買最終日で、機関投資家の配当再投資などの思惑が売り方の買い戻しを誘発、不動産や電力ガス、金融など内需株を中心に大きく切り返し、結局高値引けとなった。
騰落レシオなど一部のテクニカル指標では買いシグナルが点灯しており、日本株は「売られすぎ」とみた投資家の買いが入った。
ただ、日経平均は3日ぶりに反発したものの、連休前18日終値(1万8070円21銭)には届いていない。市場では不安定な地合いはまだしばらく続くとの見方もある。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発。終値は前日比236.65ポイント高の1万3037.40だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、26.84ポイント高の1453.81で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8054億円。売買高は26億4224万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1583と後場に地合いが好転、全体の8割超の銘柄が上昇した。値下がりは255、変わらずは61だった。
個別では、みずほ、三菱UFJなどメガバンクが商いを伴い上昇、東京海上、野村HDなど金融株の上昇が目立った。トヨタやマツダなど自動車株の多くも値上がりした。JTも買われた。米国たばこ大手の一部事業の買収に向けて協議していると伝わったのが材料視された。16年3月期の業績予想を上方修正したテルモも買われた。JPHDが急伸、ユアテックも値を飛ばした。
一方、業績の下振れ観測の出た日電産は大きく売られた。村田製、ファナックやガイシも下げた。シャープ、パイオニア、オリンパスも売られた。
東証2部株価指数も3日ぶりに反発した。2部指数は、前日比22.81ポイント高の4538.28となった。
個別銘柄では長大、くろがね工作所、ラクトジャパン、ラオックスや朝日インテクが上げた、半面、タカキタ、キーウェア、アトム、象印が下げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅ながら3営業日ぶりに反発した。終値は前日比55銭高い2490円12銭だった。東証1部の大型株に比べると中小型銘柄への買いは限定的で、ジャスダック平均は大引け前まで前日終値を下回る場面が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で507億円、売買高は1億2777万株だった。
個別銘柄ではテックファームHD、フジプレアム、ブロードメディア、デジタルデザイン、東京鋼鉄がストップ高。メッセージやクルーズ、Dガレージが上昇した。半面、ショーエイコーポ、NaITO、田中化研、日本マイクロ、ネクスウェアは下落した。
東証マザーズ指数は反発した。終値は前日比7.46ポイント高い763.49。個別銘柄ではオンコリスバイオ、アスカネット、データセクション、メディネット、そーせい、ミクシィが上昇した。半面、トランスG、アイビーシー、FFRI、Aiming、WSCOPEが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,880.51 |
308.68 |
日経平均先物 |
17,770.00 |
320.00 |
TOPIX |
1,453.81 |
26.84 |
TOPIX先物 |
1,443.50 |
26.50 |
東証2部指数 |
4,538.28 |
22.81 |
JASDAQ |
2,490.12 |
0.55 |
マザーズ |
763.49 |
7.46 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2642240 |
2805499 |
東証2部 |
62320 |
17247 |
09月25日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,560.79(-11.04)
■日経平均先物 17,460(+10)
■東証1部出来高12.64億株
■東証1部売買代金 1.24兆円
■TOPIX 1,428.49(+1.52)
■騰落 上昇868/下落897
■日経JQ 2,476.73(-12.84)
25日午前の日経平均株価は小幅に続落し、前日比11円04銭安の1万7560円79銭で前場を終えた。
前日の欧米株市場が総じて売られたものの、為替が円安水準でもみ合っていたこともあり、目先値ごろ感からの押し目買いや買い戻しが入り日経平均は高く始まった。
しかし、世界景気の減速懸念や独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題などが重荷となり、買い一巡後は急速に伸び悩む展開となった。
前場後半は前日比マイナス圏に沈んだ。
ただ、日経平均は前日までの2営業日合計で860円の下げをみせており、一段の下値を売り込む動きにも乏しい。
東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)が24日時点で64%と、12年6月以来、約3年3カ月ぶりの低水準まで下げ、日本株は「売られすぎ」とみた投資家もいる。
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が拮抗しており、強弱感の対立を物語っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2469億円、売買高は12億6487万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は897、値上がりは868と、やや値下がりが多かった。変わらずは134だった。
個別ではトヨタやホンダが下げた。新日鉄住金など鉄鋼株の値下がりも目立った。村田製やアルプス電気、日本電産など電子部品株も売られた。一方、三井住友、三菱UFJや東京海上など金融株は上げた。16年3月期の業績予想を上方修正したテルモも買われた。
JAL、JT、三井不なども買いが先行している。JPHDが急伸、テルモ、テンプHDも上昇した。
東証2部株価指数は続落。アトムと朝日インテクが下げ、ラオックスとラクトJが上げた。
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。前引けは前日に比べ12円84銭安い2476円73銭。日経平均株価が前場中ごろに下げに転じたのにつれ、売りが優勢となった。投資家心理が悪化。セリアやDガレージといった主力銘柄が売られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で274億円、売買高は5898万株。
個別銘柄では、ショーエイコーポ、岡本硝子、田中化研、日本マイクロ、ネクスウェアが下落した。半面、フジプレアム、テックファームHD、アビックス、シダー、クルーズや第一興商、メッセージが上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比8.28ポイント安い747.75だった。個別銘柄ではアイビーシー、トランスG、フリークアウト、ミクシィやFFRIが下落した。テラスカイやオンコリス、そーせい、STUDIOUSは上昇した。
09月25日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価 17,664.98(+93.15)
■日経平均先物 17,550(+100)
■TOPIX先物 1,423.50(+6.50)
■騰落 上昇1,276/下落492
■日経JQ 2,491.75(+2.18)
■マザーズ指数 757.59(+1.56)
25日寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比180円程度高い1万7700円台で推移している。上げ幅を200円強に広げる場面もあった。
前日に日経平均が498円安と大幅に値下がりした反動で、自律反発を狙った買いが入っている。
10時現在の日経平均株価はやや伸び悩み、前日比80円程度高い1万7600円台で推移している。円安・ドル高基調を好感した買いが続いているものの、週末とあって積極的に上値を買い進む動きは限定的のようだ。
独フォルクスワーゲンが、米国だけでなく欧州における排ガス試験でも不正があったことを認め、排ガス規制問題が広がりを見せていることも重荷だ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を縮めている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7242億円、売買高は7億4281万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の67%にあたる1276、値下がりは26%の492、変わらずは131だった。
業種別では33業種中、25業種前後が高い。値上がり上位に電力ガス、食料品、保険、銀行、空運、不動産など。半面、値下がりではゴム製品、海運、電気機器、紙パルプなど。
トヨタは上げ幅を縮小しているものの、上昇を保っている。三菱UFJや東京海上など金融株は総じて堅調。ソフトバンクは上昇に転じた。
保育関連株も高い。安倍晋三首相・自民党総裁が経済成長に向けた「新たな3本の矢」の1つとして、子育て支援策の充実をかかげたことが手掛かりとなり、
保育園運営を手掛けるJPホールディングスが急伸、保育所受託などを手掛けるサクセスホールディングス、ベビー衣料の西松屋チェーン、育児用品のピジョン、紙おむつのユニ・チャームなども買いが優勢となっている。
村田製など電子部品株は安い。ホンダは下げに転じた。新日鉄住金などの鉄鋼株やファナックなど機械株も売られている。
☆一休がレストラン予約事業などに期待を強め再び出直り拡大
一休<2450>(東1・売買単位100株)は8%高の2427円(185円高)と9月2日以来の2400円台を回復して活況高となっている。8月末に中国最大のオンライン旅行サイト「Ctrip.com」と訪日旅行客向けのレストラン予約サービスに関する提携を発表しており、今朝25日付の日本経済新聞が「レストラン予約事業の営業利益を約40億円と16年3月期見通しの10倍に引き上げる計画」などと伝えたため期待が盛り上がった。中国株の波乱を受けた8月下旬の全体相場急落局面では一時1897円まで下げたが、その後は8月31日に2480円まで回復し、出直りの素早さを見せた。本日はこれに次ぐ出直り高のため、本格的な回復相場に向けて動きとして注目されている。
☆オンコリスバイオファーマがカナダの大学と共同研究を好感しストップ高
オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ・売買単位100株)は取引開始後にストップ高の671円(100円高)まで上げ、8月21日以来の670円回復となった。昨24日、カナダのMcMaster大学(オンタリオ州)と共同で、腫瘍溶解ウイルスOBP−301とチェックポイント阻害剤の併用に関する研究を開始すると発表。期待が高揚している。全体相場が中国株の波乱を受けて急落した場面では8月25日に530円の安値をつけたが、以後は600円をはさむ値固め商状が続いており、調整一巡感がある。鹿児島大学とはB型肝炎治療薬の共同開発に取り組むなど材料性が豊富で、本日のような急伸を狙うには絶好の銘柄との見方がある。
☆ピジョンなど首相の新「3本の矢」出生率増加政策など好感し活況高
ピジョン<7956>(東1・売買単位100株)は取引開始後に2619円(81円高)をつけて出直りを強めている。安倍首相が合計特殊出生率1・8ポイントを目指す子育て支援策などの新「3本の矢」政策を表明。同じく育児用品の西松屋チェーン<7545>(東1)、保育園関連株などが活況高となっている。ピジョンは9月7日に発表した第2四半期決算発表と同時に通期の業績予想を増額修正。まだ底練り圏内のため、出直り相場が本格化した場合の値幅余地が大きいことなども注目されている。
☆ロート製薬が20日ぶりに1900円台を回復し最高益基調など見直す
ロート製薬<4527>(東1・売買単位100株)は取引開始後に7.4%高の1901円(131円高)まで上げ、取引時間中としては9月4日以来の1900円台回復となった。今期の業績が最高益更新の見込みにもかかわらず8月末の2100円前後から18%近く下げており、TOPIXや日経平均の3日ぶり反発を受けて売られ過ぎの修正が起こったようだ。このところは、薬用植物の葉サラダに奈良県産のトウキを活用するとのニュースや、羊毛由来成分で爪を保護する物質に関する報道などが伝えられ、材料性もともなってきた。テクニカル的には2000円台回復が見込める展開になっている。
<兜町カタリスト>
「移り気」
のど元過ぎれば熱さを忘れるのが株式市場。
初夏のころにあれだけ毎日注目されたギリシャで行われた総選挙は20日に投開票だった。
結果はチプラス前首相が率いる与党・急進左派連合勝利。
右派「独立ギリシャ人」と再び連立を組み、両党で過半数を超えた。
でも市場はほとんど話題にもしない。
これが市場の典型的な移り気なのだろう。
真夏の市場の関心は異常なまでの中国への懸念だったがこれも飽きた様子。
そして晩夏に至る関心は米利上げ問題だったが利上げ延期で株下落というチグハグさ。
結局何かを材料にしてアレコレ言っていないと市場人気が離散するのが怖いのかも知れない。
いつも自分を見ていて欲しいとか会話の中心にいたいという人間心理と同じようなものだろうか。
同じ話を何度もしていることに気が付かず何かと口をはさみたがる。
しかし「それは」とか「それで」などと接続詞的に受けるがその後が続かない。
それでも「何か新しい話があるのかも知れない」と淡く期待して待っている人もいる。
しかし次第に飽きてきていつの間にか聞かなくなってしまう。
市場にはそんな愚かしい人間が多いことの証左なのだとしたら情けない。
欧州で気になったのはフランスの原発設備大手アレバの子会社アレバNPの三菱重工への出資要請。
もともとはフランス政府が8割以上の株式を保有している仏電力公社がアレバNPの大株主。
ここに三菱重工や中国企業も参加することを要請したという。
2014年12月期まで4期連続赤字のアレバ。
救済への出資が吉なのか凶なのかは不明。
しかし、米原発大手ウェスティングハウスに出資した東芝は会計不祥事の最中。
どうも原発への出資は吉と出ないことの方が多いような気がする。
東芝がウエスティングハウスに出資したのは06年。
買収価格は54億ドル(約6000億円)。
売り手の英国核燃料公社は18億ドルでの売却計画だった。
GEや重工と争って東芝が買った金額が54億ドル。
時価の3倍だったという計算も可能である。
あるいは逆に東芝問題は意趣返しだったのかどうか。
根は深そうな問題である。
そもそもアメリカでの原発廃炉の問題で約1兆円の訴訟を抱えている重工。
アレバと組んで得をするのだろか。
どうも原発のなすりつけあいが始まっているような気がする。
考えてみれば05年〜6年頃には市場でも妙に原発輸出がテーマになったという記憶が甦る。
クリーン・エネルギーとかスマートグリッドなんて言葉は今後どの方向を向いていくのだろうか。
国家と市場という意味では興味深い出来事に映る。
ところで5連休中の安倍首相。
19日の夕方から鳴沢の別荘。
20日(日)は富士ゴルフコースで鉄鋼ビルの専務とプレイ。
夜は河口湖町の「ムースヒルズハンバーガー」で本田参与。
21日(月)は鳴沢ゴルフクラブで加計学園理事長とプレイ。
誕生日プラス再登板1000日通過。
夜は「異彩中国彩館湖宮」で中華。
09月25日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
25日の東京株式市場は、 欧米株安を受け、 引き続き弱含みで推移しそうだ。
日経平均株価予想レンジは、17300ー17700を予想する。
日経平均株価は8日に付けた直近の安値1万7415円61銭を意識する場面もありそうだが、権利落ち分の再投資といった需給要因から底堅さが意識されるだろう。
現地24日、イエレンFRB議長は講演で、現時点で、「金融政策の方向性を大きく変更するほどではない」との認識を示した。欧米株式の反応をみたいとして、様子見気分が広がることも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2350万株、買い960万株で、差し引き1390万株の大幅売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、小売、電機、機械、自動車、通信、鉄鋼、銀行、金属、サービスなど。
買いセクターに、自動車、陸運、情報通信、その他製品、サービス、化学、通信、REIT、電機、銀行、機械、海運など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,201.32 −78.57
S&P500種
1,932.24 −6.52
ナスダック
4,734.478 ー18.266
24日のNYダウ平均は3日続落した。終値は前日比78ドル57セント安の1万6201ドル32セントだった。
排ガス規制の不正問題に絡み、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンは米国だけでなく欧州でも不正があったことを認めた。一部報道では独BMWも欧州の規制を上回る排出量があったと伝えられるなど問題は広がりをみせつつあり、欧州主要国の株価指数は大きく下落。米市場でもゼネラル・モーターズ(GM)など大手自動車株に売りが先行したほか、欧州景気への警戒もあって幅広い銘柄が売られた。
また、キャタピラーは売上高見通しの下方修正を発表した。併せて人員削減を含むリストラ策を公表し、業績の先行き不透明感から株価は6%安となり、相場を押し下げた。ダウ平均は下げ幅を263ドルまで広げる場面があった。
取引終了にかけてダウ平均は下げ幅を縮めた。NY原油先物相場が一時、1バレル45ドル台に反発し、大手石油株が上昇に転じ、ダウ平均を押し上げた。
24日夕方に開催されるイエレンFRB議長の講演内容を見極めたいとの思惑から引けにかけて下げ幅を縮小する展開となり相場を支えた。
ナスダック総合株価指数も3日続落し、前日比18.266ポイント安の4734.478で終えた。
業種別S&P指数は全10業種のうち7業種が下落した。「ヘルスケア」や「資本財・サービス」「金融」などが下げた。一方で「公益事業」や「エネルギー」などが上げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は3日続落した。12月物終値は前日比160円安の1万7415円で引けた。24日の大取終値を35円下回った。米株とともに売り進まれた。12月物は一時1万7060円まで下げた。売り一巡後は米株とともに買い戻され、下げ幅を縮めた。この日の12月物高値は1万7710円。
シカゴ日経225先物
12月限 (円建て) 17415 ( -35 )
シカゴ日経225先物
12月限 (ドル建て) 17500 ( +50 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(25日)
8月消費者物価(8:30)
8月企業向けサービス価格指数(8:50)
《決算発表》
あさひ、ジンズメイト、壱番屋
《株式分割》※権利取最終日
スマートバリュ、日コンセプト、日本ライフL、ウェッズ、マイクロニクス、ヨシックス、エフティG、EG、レントラックス、KeePer技、ホットランド、API、日管財、近鉄エクス、丸和運輸、JPX、アドヴァン、エレコム、やまびこ、NRI、アイスタイル、コーエーテクモ、スターティア、日本調剤、ディア・ライフ、MonotaRO、明治HD、アシードHD、フォーカスS
■海外(25日)
ユーロ圏8月マネーサプライM3(17:00)
米4-6月期GDP確定値(21:30)
メキシコ8月貿易収支(22:00)
米9月マークイットサービス業PMI速報値(22:45)
米9月ミシガン大学消費者マインド確報値(23:00)
米中首脳会談
《イベント》
米アップル、新型iPhone発売
休場:インド、トルコ 、フィリピン
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
連休中の海外市場の動きが良くなかったことから、安くなる展開は想定していたが、大幅安の展開は意外、押し目も全く買いが入らず日経平均は500円近い下落で安値引けと、改めて下振れリスクが意識された1日となった。
9月8日の安値(17415.61円)を割りこまずに推移できるかどうかが目先の焦点となる。
あすは当然リバウンド狙いの買いも想定される。ただ、独フォルクスワーゲンのディーゼル車を巡る排ガス規制不正問題や、中国経済の減速懸念など外部要因のマイナス面が払拭されないなかで、買いエネルギーは限定されたものとなりそうだ。
本日夕方には安倍首相の記者会見が予定されている。安保法案採決で支持率低下への危機感が強まるなか、経済対策への期待が高まっており、株式市場の刺激材料が多く出てくるかどうかが注目される。
【引け後のリリース】川崎重工が「ボーイング777X」向けに新工場
■中国がボーイング旅客機「爆買い」と伝わり中長期で注目余地
川崎重工業<7012>(東1・売買単位千株)は24日、「ボーイング777X向け新工場を建設」と発表し、本年7月にボーイング社と正式契約したボーイング777Xを製造するため、航空機製品の生産・組立工場である名古屋第一工場で、本日、工場建設に着手した。
この日の株価終値は436円(30円安)だったが、中国の複数のリース会社が中国・習近平国家主席の訪米と同時に米ボーイングとの間で300機を購入する協定に調印と伝えられ、株式市場でも「米国への大きなおみやげ」「爆買い」として注目され、炭素繊維の東レ<3402>(東1)が日経平均498円安の中で逆行高となるなど注目を集めた。ボーイングの旅客機の組み立て協力メーカーである川崎重工や三菱重工業<7011>(東1)、富士重工業<7270>(東1)、ギャレー(調理配膳室)などのユニットほかを生産するジャムコ<7408>(東1)なども注目される。
発表によると、川崎重工は、ボーイング777Xの製造において、前部胴体、中部胴体、主脚格納部、後部圧力隔壁および貨物扉を担当し、新工場は、名古屋第一工場北工場の敷地内に建設するもので、延床面積は約1万3000平方メートル、2016年12月末竣工の予定。自社製ロボットによる先進的生産設備、高性能センサーを適用した検査装置など、全社を挙げて開発した新技術を積極的に導入して自動化を推進し、効率的な生産を行うという。
【銘柄フラッシュ】しまむらやPCネットが急伸し鹿児島銀行と肥後銀行も高い
24日は、首相がGDP(国内総生産)600兆円を目標として経済最優先の政策を行うと伝えられたが、中国景気に対する不透明感などが拭えず、日経平均の反応は限定的で498円38円安(1万7571円83銭)の安値引け。中で、しまむら<8227>(東1)は9月28日の四半期決算発表などに期待再燃とされて8.7%高戻り高値に進み、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は消費者とのあらゆるパイプを活用する通販サイト「omni7(オムニセブン)」開始との発表などが好感されて2.5%高と戻り高値を更新し逆行高など、内需株や小売り株の一角に強い銘柄が目立った。
鹿児島銀行<8390>(東1)と肥後銀行<8394>(東1)は10月1日に統合持株会社が上場することなどが言われて両銘柄とも9%高となり年初来の高値。日本調剤<3341>(東1)は16日の業績予想の増額発表などが好感されて9.1%高となり、クスリのアオキ<3398>(東1)は17日発表の四半期決算などが引き続き好感されて6.8%高と続伸し戻り高値。オーミケンシ<3111>(東2)は株価2ケタの手軽さに加え、木材から食品素材を作る技術などが言われて6.4%高と急伸。価値開発<3010>(東2)も株価2ケタでベストウェスタンブランドのホテル好調との見方があり5.4%高。
パシフィックネット(PCネット)<3021>(東マ)はスマートフォン、タブレット端末の中古機市場の拡大などが言われて14.8%ストップ高。トランスジェニック<2342>(東マ)も特許発表などが好感されて14.7%ストップ高。シダー<2435>(JQS)は業績回復幅拡大期待などで37.0%ストップ高。ネクストウェア<4814>(JQS)は防災通報システムなどが注目されて16.2%高の急伸となった。
【話題株】
セブン&アイHDが「オムニ」通販サイトなどに期待強まり戻り高値
セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1・売買単位100株)は後場一段強含む展開となり、13時15分過ぎに4.3%高の5378.0円(220円高)まで上げて戻り高値に進んだ。24日付で、ネット通販や宅配、コンビニでの商品受け取りなど、消費者につながるあらゆる経路を活用する通販サイト「omni7(オムニセブン)」を11月1日にグランドオープンすると発表。早朝に「グループ横断の通販サイト」(日本経済新聞朝刊)と伝えられてはいたが、改めて好感する展開になった。8月6日には5998円の上場来高値をつけ、その後は中国株の波乱を受けた全体相場の急落に押されており、本日はこの下げ幅のほぼ半値戻しの水準を達成。値固めを経ながら一段の回復に進む期待が強いようだ。
09月24日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
24日の日経平均株価は大幅続落し、前週末比498円38銭安の1万7571円83銭で取引を終えた。この日の安値引けとなり、終値で5営業日ぶりに心理的な節目となる1万8000円を割り込んだ。
寄り付き直後に一時17800円台半ばまで値を戻したが、独フォルクスワーゲンによる不正問題や、連休中に発表された中国の低調な経済指標などが嫌気され、前引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。売りが一巡すると、後場は17700円を挟んだ小動きが続いたが、大引けにかけて売られ本日の安値で取引を終えた。
休場中に、ダウ平均(18〜23日)が累計で394ドル下げていたこともあり、ほぼ全面安のなかでも自動車関連や中国関連への売りが目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅続落し、この日の安値で取引を終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7465億円。売買高は23億7190万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1673と全体の88%を占めた。値上がりは193、変わらずは33だった。
個別では、VWと取引関係のあるガイシや住友電が大幅安。三菱UFJ、三井住友、みずほメガバンクも売られ、自動車株ではディーゼル車に強いマツダが急落したほか、トヨタ、スズキや富士重への売りも目立った。中国の景気減速懸念からコマツや日立建機が大きく売られた。値がさ株のファストリ、ファナックも安い。業種別東証株価指数(TOPIX)では全33業種中、小売りのみが上昇。セブン&アイやしまむらが高い。資生堂や花王、明治HD、東洋水も買われた。またファインデック、リソー教育、肥後銀が上昇した
東証2部株価指数は続落だった。個別銘柄ではネポン、上村工業、アートSHD、ロイヤルホテル、Jトラスト、ベネ・ワンが売られた。一方、東ラヂエタ、ゼット、RVH、富山銀、アトム、日本エスコンが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。大引けは前週末比12円27銭安の2489円57銭だった。投資家心理が悪化。新興市場でも終日売りが優勢だった。ジャスダック市場の売買代金は概算で451億円と2014年4月28日(356億円)以来、約1年5カ月ぶりの低水準だった。売買高は9790万株だった。
個別銘柄では細谷火工、ザイン、BBタワー、GMOペパボ、クルーズ、カルナバイオ、夢真HDが下落した。システム開発などを手掛ける企業との業務・資本提携を発表したクエストは一時7.5%高となったが、その後下げに転じた。一方でシダー、アールエスシー、東京鋼鉄がストップ高。やまねメディカル、田中化研、メッセージ、マクドナルドが上昇した。21日付の日本経済新聞朝刊が「月内に訪日外国人(インバウンド)向けの日本情報サイトを開設する」と伝えたオルアバウトが買われた。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落した。大引けは前週末比21.33ポイント安の756.03だった。値動きの良さが目立っていた直近IPO銘柄のベステラに換金目的とみられる売り出た。ミクシィ、そーせい、中村超硬、フュートレック、ブランジスタも下げた。半面、トランスG、PCNETストップ高。BBT、FUJIKO、アイビーシ、Aimingが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,571.83 |
-498.38 |
日経平均先物 |
17,450.00 |
-550.00 |
TOPIX |
1,426.97 |
-35.41 |
TOPIX先物 |
1,417.00 |
-34.50 |
東証2部指数 |
4,515.47 |
-47.67 |
JASDAQ |
2,489.57 |
-12.27 |
マザーズ |
756.03 |
-21.33 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2371900 |
2746506 |
東証2部 |
62770 |
14043 |
09月24日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,647.45(-422.76)
■日経平均先物 17,510(-490)
■東証1部出来高 11.48億株
■東証1部売買代金 1.3兆円
■TOPIX 1,435.71(-26.67)
■騰落 上昇365/下落1,455
■日経JQ 2,489.18(-12.66)
24日午前の日経平均株価は大幅続落した。前引けは前週末比422円76銭安の1万7647円45銭だった。東京市場休場中、世界景気の先行き不透明感が強まるなか米国株市場でNYダウが下落基調を強めており、この動きに連動するかたちでリスク回避の流れが強まった。
ディーゼル車を巡る独フォルクスワーゲン(VW)の不正問題や中国経済の減速懸念が重荷となった。
朝方から自動車関連株や中国関連株を中心に幅広い銘柄が売られた。前場中ごろからは改めて主力銘柄への売り圧力が強まり、日経平均の下げ幅は一時440円まで拡大した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大きく下げ、この日の安値圏で午前の取引を終了した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3052億円、売買高は11億4862万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1455、値上がりは365、変わらずは79だった。
個別ではソフトバンクが商い増勢も大幅売り先行で急落。自動車株ではディーゼル車に強いマツダが7%強の急落となった。富士重も大きく売られた。中国関連では、代表銘柄であるコマツや日立建機が大幅安となった。ファナック、任天堂、ガイシ、ジェイテクト、日精工なども下げがきつい。一方、肥後銀、鹿児島銀が人気、クスリのアオキ、日本調剤も値を飛ばした。食品株で明治HDやグリコ、小売株でセブン&アイやイオンに買いが先行した。
東証2部株価指数は大幅続落。個別銘柄ではアオイ電子、土木管理試験所、上村工業、ベネ・ワンやJトラストが下げた、一方、北越メタル、RVH、NJK、三谷商やアトムが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前週末比12円66銭安の2489円18銭。
投資家心理が悪化。新興市場でも売りが広がった
ジャスダック市場の売買代金は概算で254億円、売買高は5098万株。
個別銘柄では細谷火工、GMOペパボ、ザイン、クルーズやカルナバイオ、夢真HDが下落した。一方でネクストウェア、NaITO、田中化研やメッセージ、マクドナルドが上昇した。新日鉄住金傘下の大阪製鉄がTOB(株式公開買い付け)すると発表した東京鋼鉄は買い注文が膨らみ、気配値を制限値幅の上限(ストップ高水準)まで切り上げた。20日付の日本経済新聞が「サイバー攻撃対策ソフトを販売する」と伝えたアドソル日進も上昇した。
東証マザーズ指数は反落。前引けは前週末比18.48ポイント安い758.88だった。個別銘柄では、ビリングシス、ブランジスタ、ベステラやミクシィ、PCIHDが下げた。前週末に業績予想の下方修正を発表したリアルワルドは大幅安となった。半面、アイビーシー、BBT、PCNET、ホットランド、Aiming、ペプドリが上昇した。
09月24日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価 17699.07(-371.14)
■日経平均先物 17,590(-410)
■TOPIX先物 1,426.50(-25.50)
■騰落 上昇468/下落1,343
■日経JQ 2,489.81(-12.03)
■マザーズ指数 762.00(-15.36)
24日寄り付きの日経平均株価は大幅続落して始まった。
取引開始直後から売りが先行し、日経平均は前週末比280円程度安い1万7700円台後半で推移している。下げ幅は一時300円を超えた。東京株式市場が休場だった間のダウ工業株30種平均が大きく下げるなど、海外株式相場がさえない展開だった流れを引き継いだ。
休場中に、ダウ平均(18〜23日)は累計で394ドル下げた。23日に中国メディアの財新と英マークイットが発表した中国の9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が6年半ぶりの低水準に落ち込んだことが重荷になっており、市場ではリスク回避のため株式を売る動きが優勢となっている。
10時時点の日経平均は先週末比371.14円安の17699.07円で推移している。
中国経済の減速懸念の高まりなどを背景に、主力大型株への売り圧力が強まった。独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス試験を巡る不正問題を受けて、同社に排ガス浄化装置を納入するガイシが下げ幅を拡大するなど、自動車関連銘柄の一角に売り圧力が強まっていることも、市場心理の悪化につながっているようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8083億円、売買高は7億1708万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1343、値上がりは468、変わらずは86だった。
業種別では33業種中、値上がりは小売、繊維、食料品、陸運、空運の5業種。一方、値下がりで目立つのは機械、非鉄、鉄鋼、ガラス土石、証券、電気機器、海運など。
トヨタ自、ホンダ、マツダや富士重の自動車関連がさえない。中国の景気減速懸念からコマツや日立建機も大きく売られている。鉄鋼株のJFEや新日鉄住金も安い。一方でマツキヨHDやクスリアオキなどが逆行高。資生堂や花王にも買いが先行している。JT、NTT、セブン&iがしっかり。
東証2部株価指数は続落。戸上電やラオックスが下落し、アトムやSFPが上げた。
☆連休明けのトヨタは114円安、まだNYダウの影響から逃れられず
トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は、連休中のNYダウ安から84円安の7150円で寄付き114円安の7120円と前週末の104円安に続いて100円を超える下げとなっている。フォルクスワーゲンの排ガス基準に対する不正が発覚、「本来ならトヨタの信頼性が評価されてよいところだが全般相場の地合いの悪いことが頭を押さえている」(中堅証券)。去る9日に続いて今回も25日線に押し返される展開。NYダウなど全般相場に影響を受けることなく同社株独自の自力相場となるには、アベノミクスで燃料電池車の本格普及策といった支援材料が必要との声も聞かれる。なお、1カ月前のチャイナ
☆JPホールディングス買われる、アベノミクス重要政策テーマに乗り高ROE見直す
JPホールディングス<2749>(東1・売買単位100株)は15円高の298円と9月3日以来となる300円に接近となっている。8月25日の瞬間安値248円から大きく切り返し25日線(299円)を上抜きそうな勢いだ。10月スタートの安倍改造内閣では子育て支援が重要な政策のひとつとなっており子育て支援業界最大手の同社に追い風といえる。ROEが20%程度と高いことに対する見直しもされている。年初来高値は400円(2月)
225先物はアムロ・JP・みずほ・HSBC・シティ・日産・大和が買い越し。
野村・クレディ・UBS・SBI・ドイツ・メリル・GS・パリバが売り越し。
TOPIX先物はアムロ・JP・クレディ・三菱・パリバ・メイル・野村・ニューエッジが買い越し。
GS・UBS・ソジェン・モルスタが売り越し。
テクニカル的にはネクスト(2120)、ユーシン(6985)、シークス(7613)、中京銀(8530)、いちよし(8624)、藤田観(9722)、日管財(9728)、神戸物(3038)、三星ベ(5192)、ジーテクト(5970)、日電子(6951)、共立印(7838)、ポケットC(8519)が動兆。
<兜町カタリスト>
「タイミング」
話題はVW。
排ガス規制試験での不正ソフト発覚で1100万台のリコール。
トップの辞任問題にまでなった。
しかし・・・。
なぜこのタイミングなのだろうか。
世界トップになり、中国での販売は圧倒的強さを持つ同社。
トヨタがGMを抜いたときもリコール問題が登場したが、絶妙なタイミングに見える。
しかも米中トップ会談の直前。
ボーイングでのビジネスも目立ったが自動車もアメリカの大きなビジネス。
このタイミングだからこそ、という気もする。
6日ぶりの株式市場立ち合い。
シルバーウィークという秋休暇のおかげというか結果というか。
余計な休みという市場関係者も少なくはない。
9月メジャーSQ値18119円。
その後の6日間は3勝3敗で微妙だが先月の2勝4敗よりは良い。
日経平均の25日移動平均からは3%のマイナスかい離。
騰落レシオは71.46%。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス9.368%。
買い方はマイナス13.611%。
空売り比率は41.0%。(木曜は37.7%)。
日経平均採用銘柄のPERは14.33倍。
09月24日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
22日までドイツのフォルクスワーゲン(VW) 排ガス不正問題で欧州株が売られ、ユーロドル最安値から米国株も大きく売られ変動幅が大きかった。
昨日は、フォルクスワーゲン(VW)の不正問題を受けた自動車株の売りが一服し、欧州主要国の株価指数が上げたことが米株式相場を支えた。
さて、今週の展開は連休中にNYダウが軟調に推移し、23日に発表された中国9月財新メディア製造業PMI(速報値)が市場予想を下回るなど、マイナス材料を織り込む展開となりそう 。シカゴ日本株先物も売りが広がり、12月物は一時1万7340円まで下げている。
24日の東京株式は、続落スタートとなろう。日経平均株価の予想レンジは、17400-17800。
週末の米中首脳会談のイベントがあり、中国景気不安から商品価格が下落しておりリスク回避の動きが強まるかで相場も動きそうである。
9月2週も外国人手口は、1兆348億売っており、1987年ブラックマンデーに次ぐ過去2番目の売り越し額となったが、今週は9月末最終売買日となることから買い戻しもあり下値も限定的となるだろう。
ただ、上値も重くボックスは続きそうである。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2110万株、買い1820万株で、差し引き290万株の売り越し。売り越しは3営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、自動車、銀行、情報通信、通信、電機、機械、鉄鋼、自動車部品、サービスなど。
買いセクターに、通信、電機、化学、陸運、石油、ガス、機械、建設、食品、サービス、自動車、不動産、薬品、商社など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,279.89 −50.58
S&P500種
1,938.76 −3.98
ナスダック
4,752.744 −3.979
23日のNYダウ平均は前日比50ドル58セント安の1万6279ドル89セント、ナスダック指数は同3.979ポイント安の4752.744で終えた。中国製造業の景況感が悪化し、米株式相場の売りを誘った。
中国メディアの財新と英マークイットが発表した中国の9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.0だった。47.3だった8月の確報値から一段と悪化し6年半ぶりの低水準となったため、世界経済の成長をけん引してきた中国の景気鈍化が改めて意識された。
米市場では建機、航空機、機械など米国外での売り上げが多く、世界経済に左右されやすい景気敏感株を中心に売りが優勢だった。
NY原油先物相場が下げ、石油株や素材関連株にも売りが広がった。ダウ平均は一時118ドル安まで下げ幅を広げた。
もっとも、朝方はダウ平均が小幅に上昇する場面もあった。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の不正問題を受けた自動車株の売りが一服し、欧州主要国の株価指数が上げたことが米株式相場を支えた。
業種別指数(全10業種)では「素材」や「エネルギー」など6業種が下落した。一方で「公益事業」など4業種が上げた。
【シカゴ日経平均先物】
23日のシカゴ日経平均先物は小幅続落した。12月物は前日比10円安の1万7575円で終え、連休前18日の大阪取引所の終値を425円下回った。
中国製造業の景況感を示す指標が悪化したことを背景に、世界景気の先行き不透明感が強まった。米株式とともに日本株先物にも売りが広がり、12月物は一時1万7340円まで下げた。この日の12月物の高値は1万7730円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
17575 ( -425)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
17670 ( -330)
( )は大取所終値比
【予定】
24日(木)
【国内】
13:30 7月全産業活動指数
【海外】
・シンガポール、マレーシア、インドネシア、トルコ、南ア市場休場
17:00 独9月Ifo景況感指数
21:00 ブラジル8月失業率
21:30 米8月耐久財受注、米8月シカゴ連銀全米活動指数
23:00 米8月新築住宅販売件数
米7年国債入札
決算発表=KBホーム、ベッド・バス・アンド・ビヨンド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【09月23日マーケット通信】
犬丸正寛の『時を買え投資法』で着実に稼ぐ
2015年9月21日(月)号
【相場の方向と物色の方向】
NYダウは、利上げが見送りとなった17日は65ドル安だったが、翌18日(金)は290ドルと大きく下げた。9月利上げは確実とみて見切り発車の上昇相場展開だったが裏目の出たことで短期筋の投げで17日、18日と大きく下げたといえる。
NYダウの足取りとしては、8月25日の1万5666ドル(終値)をボトムとした「下値切り上げ型」とみていい。この下値切り上げの支持線が1万6180ドル前後にあるため前週末の終値1万6384ドルに対し終値ベースではあと204ドルほど下げることが予想される。
今後のNYダウは、再び、利上げ問題と付き合わなくてはいけない。年内、10月と12月の2回、FOMC会合が予定されており、このどちらになるか。今回の利上げ見送りの主因となった中国経済問題が引き続き重くのしかかってくる。これに、自国アメリカの景気指標を重ね合わせ、利上げが10月となるか12月となるかを相場は織り込んでいくことになる。任期がまもなく1年を切るオバマ政権としては、ゼロ金利を終え景気政策成功の成果を明確にしたところだろうから年内には利上げに進むものとみられる。
注目となるのは、上海総合指数だろう。8月26日に2927ポイントまで下げ3000ポイント台を割り込んだものの、その後はなんとか3000〜3100ポイントで持ちこたえている。仮に、モミ合いを切って8月安値を下回るようだと2000ポイント前後まで下値のフシがないという非常に厳しい展開に追い込まれる。そのときはNYダウも日経平均も波乱に巻き込まれることは避けられないだろう。
普通に考えれば、3カ月先のNYダウと日経平均は現在の水準よりは高いとみていいいが、但し、中国経済がこれ以上、悪化しないという条件付である。かつての中国なら経済が悪くなろうと先進国の株価には影響なかったが、世界経済規模2位となった今日では中国を無視することはできない。
こうした環境での投資スタンスとしては、押し目買いでよいが、株数の全力投球は避け、フットワークを活かした投資で臨みたい。
著者:犬丸正寛(株式評論家)
【Eimei.TVPC版コラムより】
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,330.47−179.72
S&P500種
1,942.74−24.23
ナスダック
4,756.723−72.232
22日のNYダウ平均は反落した。終値は前日比179ドル72セント安の1万6330ドル47セントとなった。世界経済の先行き不安に加え、バイオ製薬関連株や自動車株に売りが優勢となり指数を押し下げた。ダウ平均の下げ幅は288ドルに達する場面もあった。
アジア開発銀行(ADB)は22日、2015年の中国の国内総生産(GDP)の成長率予想をこれまでから0.4ポイント引き下げて6.8%増に下方修正した。中国景気への警戒感が改めて強まり景気敏感株が売られた。
米バイオ製薬関連株の売りが続いたことも投資家心理を冷やした。市場では「バイオ株は今後も米株式市場の平均を上回る下落が続く公算が大きい」との指摘があった。医薬バイオ銘柄を中心に構成されるナスダック・バイオテクノロジー株指数も3日続落した。
独フォルクスワーゲン(VW)が米国で発覚した排ガス不正問題を受けて対策費用を65億ユーロ(約8700億円)を計上すると発表。世界的な自動車業界への影響も懸念され、米市場ではゼネラル・モーターズ(GM)などにも売りが波及した。
ナスダック指数も反落した。同72.232ポイント安の4756.723となった。
業種別指数は全10業種が下落。「素材」や「IT(情報技術)」、「資本財・サービス」の下げが目立った。
【シカゴ日経平均先物】
22日のシカゴ日経平均先物は反落した。12月物は前日比375円安の1万7585円で取引を終え、18日の大取終値を415円下回った。アジア開発銀行(ADB)による中国の経済成長率の予想引き下げなどを受け、世界景気の先行き警戒感から米株とともに売られた。
12月物は一時1万7410円まで売られた。一方、高値は1万8005円だった。
日本市場が休場とあって取引は低調だった。
【予定】
【国内】
★国内株式市場休場(秋分の日)
【海外】
南ア中央銀行政策金利発表
中国9月財新製造業PMI(10:45)
ドイツ9月製造業PMI(16:30)
ユーロ圏9月製造業PMI(17:00)
米国MBA住宅ローン申請指数(20:00)
米国9月製造業PMI(22:45)
米国5年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
09月22日 マーケット概況
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,510.19+125.61
S&P500種
1,966.97+8.94
ナスダック4
828.955+1.727
21日のNYダウ平均は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比125ドル61セント高の1万6510ドル19セントだった。中国・上海や欧州の株式相場の上昇を受け、米株式には目先の戻りを見込んだ買いが優勢だった。
朝方から買いが優勢だった。日本が休場のなか、アジアでは中国・上海株が2%近く上げた。欧州主要国の株価指数も総じて上げたため、投資家心理が改善。前週末にかけて下げが続いた米株式相場にも買い戻しが入り、ダウ平均は上げ幅を一時194ドルまで広げた。
午後に入ると、ダウ平均は横ばい圏まで伸び悩む場面があった。来年の米大統領選をにらんで、薬価引き下げへの警戒が浮上したメルクやファイザーなど製薬株が大きく下落し、ダウ平均を押し下げた。
米アトランタ連銀のロックハート総裁は、利上げ時期に関して「年内に動くのはまだ可能だ」と語った。ただ、FOMC参加者の多くは年内の利上げを予測しているため、相場の反応は限られた。
ナスダック総合株価指数は小反発し、前週末比1.727ポイント高の4828.955で終えた。
業種別指数は全10業種のうち9業種が上昇した。「金融」や「IT(情報技術)」が大きく上げたほか、「生活必需品」なども上昇した。一方で「ヘルスケア」が下落した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに反発した。12月物は前週末比210円高の1万7960円で取引を終え、18日の大取終値を40円下回った。中国や欧州の株価上昇を受け投資家心理が改善し、米株とともに買われた。12月物は一時1万8000円台に乗せ、1万8010円に上げた。この日の12月物安値は1万7655円。
この日は日本市場が休場とあって取引は低調だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 17960 ( -40 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18060 ( +60 )
( )は大取所終値比
【話題株】
ホクリヨウが20年ぶりの鶏卵市況など好感し活況高
■業績見通しを増額し来年は北海道新幹線の開業テーマ株人気も
養鶏と鶏卵の大手ホクリヨウ<1384>(東2・売買単位100株)は鶏卵市況が追い風になっている上、2016年3月に開業する北海道新幹線に関する「物色テーマ株」としても人気化する可能性があり、中期的視野で注目余地がありそうだ。シルバーウィーク入り前日の18日には出来高が急増し、一時11%高の845円(84円高)まで上げて戻り高値を更新した。
鶏卵市況については、9月12日付の日本経済新聞朝刊が「卵の卸値が大幅に上昇し、1カ月間で2割上がった」「円安で飼料価格が高止まり」「1年前と比べ9%高い。9月としては1995年以来の20年ぶりの高値水準」などと報道。
続いてキユーピー<2809>(東1)が16日付で、鶏卵価格の上昇にともない2015年12月1日出荷分から業務用タマゴ加工品の価格を2〜7%引き上げる価格改定を行うと発表した。
ホクリヨウは、これを追うように17日の取引終了後、2015年8月期の連結業績見通しを全体に増額発表し、営業利益は従来予想の8.72億円(前期比2.5倍)を20%近く増額して10.43億円の見込み(同2.9倍)になるとした。売上高は従来予想を1.3%増額して155.91億円の見込み(同17.8%増)に引き上げ、純利益は同じく17.6%増額して6.24億円の見込み(同11.6倍)に引き上げ、1株利益は83.77円に見直した。
8月決算の発表は10月14日の予定で、ホームページには19日に機関投資家・アナリスト向けに決算説明会を行う予定とある。増額修正後の予想1株利益からはPER9倍台になり、類似銘柄とされる秋川牧園<1380>(JQS)の同50倍台との比較では大きく割安だ。
決算発表や説明会に向けて期待相場が盛り上がる可能性は十分にあるといえそうだ。
【注目銘柄】
アドソル日進、日本エム・ディ・エム、フュートレック、アートスパークHD
アドソル日進<3837>(JQS)は、IоT機器を狙うサイバー攻撃の被害を最小限に抑えるソフトウェアをメーカー向けに販売する。このソフトウェアは、米セキュリティー対策のリンクス・ソフトウェア・テクノロジーが開発したもの。アドソル日進が国内の販売代理店となる。
日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の18日の株価は、年初来高値を更新した。人工関節の売上が、米国、日本で好調に推移。しかも、今期第2四半期で自社製品比率が85.6%となり、メーカー色が一段と高まっていることで、利益率が向上している。
フュートレック<2468>(東マ)の18日の株価は、ストップ高買い気配で、比例配分となった。近畿日本ツーリストとの協業で、卓上ロボットを活用した音声翻訳配信サービスを事業化するということが、市場で好感されたことにより。
アートスパークHD<3663>(東2)は、13年12月に子会社のエイチアイが自動走行関連ベンチャーのZMPの第三者割当増資の一部を引き受けていることで、関連銘柄として関心は高い。ZMPは、2015年をめどに東証マザーズに株式を上場する方針を固めたとの報道もある。
09月19日 休日TIMES
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,384.58 −290.16
S&P500種 1,958.03−32.17
ナスダック 4,827.228−66.721
18日のNYダウ平均は続落した。終値は前日比290ドル16セント安の1万6384ドル58セントだった。日欧の株式相場の下落も加わり投資家心理が悪化した。
前日まで開催されたFOMCでは利上げを見送ったものの、市場の想定以上に景気動向に慎重な姿勢を明らかにしたことで投資家の間に動揺が広がった。
米株式市場では建機のキャタピラーなど景気敏感株の一角の下げが目立った。
原油先物相場も下落し、石油のエクソンモービルなども売られた。利上げで業績期待が高まっていた大手銀株も軒並み下落した。
8月の米景気先行指標総合指数は前月比で上昇した。ただ、市場予想並みにとどまったため、相場への影響は限られた。
ナスダック指数は4営業日ぶりに反落した。同66.721ポイント安の4827.228となった。
業種別指数は全10業種が下落した。「エネルギー」や「素材」「資本財・サービス」の下げが目立った。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前日比410円安の1万7750円で終え、4営業日ぶりに1万8000円の節目を割り込んだ。
大阪取引所の終値を250円下回った。前日のFOMCの結果を受け、中国など世界景気の先行き不透明感が広がり米株とともに売られた。この日の12月物の高値は1万8245円、安値は1万7655円だった。
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開示銘柄 ≪東証TDnetから≫
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■ユーグレナ[2931]
沖縄県でクルマエビの養殖販売を手がける「竹富エビ養殖」社の買収を発表。
9050万円で全株式を取得し、完全子会社化する。両社で、バイオマスから抽出した油脂などの副産物が、クルマエビの飼料として有用かどうかを研究するという。
18日終値は1701円(▲39)。
■北越メタル[5446]
16年3月期中間期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比2.0倍の3億9000万
円(前年同期実績2億1000万円)、純利益は同2.4倍の2億2000万円(同1億1700万
円)とした。原料である鉄スクラップ価格が安く推移し、製造コストが削減できた。これまで未定としていた中間期配当予想は1円50銭とした。
一方、通期業績予想は据え置き、期末配当は未定としている。
18日終値は264円(▲6)。
■高木証券[8625]
特別利益の計上を発表。上場株式2銘柄を売却しており、12億300万円の利益を中間期決算に計上するという。
18日終値は215円(▲7)。
■八十二 [8359]
16年3月期の連結経常利益を従来予想360億円→440億円に22.2%上方修正。減益率が24.8%減→8.1%減に縮小する見通しとなった。資金運用利益の増加に加え、与信費用が想定を下回ることが利益を押し上げる。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の9円→13円(前期は15円)に増額した。
18日終値は809円(▲30)。
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(9月14日〜9月18日)
今週は72社が決算と業績修正を発表した。内訳は四半期決算は17社、本決算は9社、業績修正は46社だった。決算内容を分析すると、ポジティブが26社、中立18社、ネガティブ28社とネガティブなやや決算が多かった。
四半期業績が増益だったアスクル 、神戸物産 、クスリアオキが大きく値上がりした。
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【市況概況】
今週は、方向感に乏しい展開となった。イベントを前に様子見姿勢が強まり、ボラティリティはやや低下、商いは低水準が続いた。
日銀金融政策決定会合での金融政策は現状維持、失望から上げ幅を縮小する場面も見られた。その後はFOMCへの期待感が高まり、今月に入り初めて3日続伸の動きとなるなど、騰勢を強める動きとなった。
週末は未明にFOMCで年内の利上げ方針は堅持しつつも見送ったことから、改めて利上げ時期の不透明感が嫌気されNYダウが反落したうえ、戻り待ちの売りや大型連休前の持ち高整理の売りが加わり、大幅に反落した。
日経平均は週間では194円の下落、週足では陰線を形成した。
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【展望】
騰落レシオは80%以下が「売られ過ぎ」水準と見られます。同レシオの「買転換」シグナルの出現は、全体相場の今後の底打ち・反転を示唆している可能性がある。
大型連休「シルバーウィーク」で週末の2日間だけの取引となり、イベントとしては25日(金)の9月権利付き最終日がある。海外では23日(水)に発表される中国、欧州、米国の9月の製造業PMI(製造業購買担当者景気指数)が注目される。
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【プレミアムコンテンツ】
毎週火曜日更新
櫻井英明袋とじ 稼足銘柄 9月15日号 好評配信中!
今回の稼足銘柄は、「リバウンド銘柄」に今後の物色のヒントがあるかもしれない。その「リバウンド銘柄」の「リバウンド力」の高い銘柄を稼足銘柄として紹介。
6月の稼足銘柄は、7月末時点 なんと公開1ヶ月で、
上昇率217%↑、181%↑と高パフォーマンスを記録。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
さて、来週は堅調な展開を予想する。
シルバーウイークの後、営業日は2日間。その間の海外市場の影響は読みづらいが、FOMCを通過したことで市場の不透明感が一定程度払しょくされることが想定され、指数主導の荒い動きから、徐々に個別の選別物色の動きが強まると予想する。
9月の権利取りの駆け込み買いも株価の下支え要因になると考える。
今週は、方向感に乏しい展開となった。イベントを前に様子見姿勢が強まり、ボラティリティはやや低下、商いは低水準が続いた。
日銀金融政策決定会合での金融政策は現状維持、失望から上げ幅を縮小する場面も見られた。その後はFOMCへの期待感が高まり、今月に入り初めて3日続伸の動きとなるなど、騰勢を強める動きとなった。
注目のFOMCでは9月の利上げは見送られたが、米国株が軟調な動きとなったことに加え、大型連休を控え、指数は軟調な動きとなった。
日経平均は週間では194円の下落、週足では陰線を形成した。
【銘柄フラッシュ】
リソー教育が急伸しソフトバンクは後場持ち直し高い
18日は、リソー教育<4714>(東1)が27.2%高のストップ高となり、内部管理体制を巡り監理銘柄に指定されている中でトップ交代を発表したことなどが材料視されて急伸し、東証1部銘柄の値上がり率1位になった。2位はVOYAGEGROUP(ボヤージュグループ)<3688>(東1)の6.7%高で、1週間前に2015年9月期末配当の増額と株主優待の導入を発表しており、これを享受するための買い付け期限(権利付最終日)が今年は9月25日のため買いが増加したもよう。3位はクスリのアオキ<3398>(東1)の6.5%高で、四半期好決算などが好感されて前後場とも強い。パイオニア<6773>(東1)は自動運転に関する技術などが言われて3.7%高となり年初来の高値を更新した。
ソフトバンク<9984>(東1)は前場軟調だったがプロ野球チームのリーグ優勝効果などが言われて後場は高くなり0.4%高程度だが3日続伸。フュージョンパートナー<4845>(東1)はグループ会社のシステムがセブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)などの電子マネー「nanaco」公式サイトに導入されていることなどが言われ6.2%高と出直りを強め、スターティア<3393>(東1)は増配などが好感されて5.1%高と出直りを拡大。NJK<9748>(東2)はマイナンバー関連需要などが言われて9.3%高と出直り拡大。
フュートレック<2468>(東マ)はアイフォーンなどで人気の多機能ボイスレコーダーアプリとの連携などが注目されて20.1%ストップ高となり、ディー・ディー・エス<3782>(東マ)はマイクロソフト向けの指紋認証ソフトなどの材料が蒸し返した急反発の15.4%高。マーケット・エンタープライズ<3135>(東マ)は中古品売買の新サイト好調との見方などから4.1%高と出直り、PCIホールディングス<3918>(東マ)は車載機器向けに好調との見方があり5日ぶり反発の7.4%高。オプトエレクトロニクス<6664>(JQS)は遊休の旧本社不動産の売却報道などが好感されて7.5%高と出直りを強めた。
【引け後のリリース】
ユーグレナがクルマエビ養殖企業をグループ化
■微細藻類で養殖の水質維持や飼料としての有用性試験などシナジー効果
ユーグレナ<2931>(東1・売買単位100株)は18日の大引け後、八重山諸島の竹富島(沖縄県)でクルマエビの養殖販売を行っている竹富エビ養殖株式会社(沖縄県)の株式を取得し子会社化することについて決議したと発表した。微細藻類の多角的・複合的な活用ができるようだ。
発表によると、竹富エビ養殖株式会社は、八重山諸島の竹富島(沖縄県)でクルマエビの養殖販売を行っており、クルマエビの餌料、養殖プールの水質維持には微細藻類が用いられている。ユーグレナなどのバイオマスから油脂を抽出した後の副産物(脱脂タンパク質など)の飼料としての利用、ユーグレナを始めとする微細藻類の飼料としての有用性試験が自社グループ内で可能になる。
また、微細藻類の培養方法などの当社ノウハウの提供によるクルマエビ養殖の生産性の向上、収益基盤の拡大などのシナジー効果が期待される。
17日の株価終値は1701円(39銭安)となったが、全体相場が中国株の波乱を受けて急落した際の安値1250円からの回復が早く、急落前の水準になる1700円台を回復している。全面回復という達成感から目先的には一服する可能性があるが、値固めを終えて一段上値を目指す展開に期待したいところだ。
【話題株】
☆アンジエスMGは底打ち確認、再生医療関連、アベノミクス成長戦略で注目
アンジェス MG<4563>(東マ・売買単位100株)は、再生医療関連として注目されそうだ。長期間、相場のなかったことから需給関係もよい。
<株価の歩みと位置>
2013年5月の1081円を高値に右肩下がり相場が続いている。これまでのマーケット人気が高ROEで増配銘柄を買う相場だったことから同社株などバイオベンチャー銘柄はカヤの外に置かれた存在だったといえる。
今年になっての動きは1月13日の438円を高値に8月25日には186円まで下げた。9月18日の226円は2013年高値に対し2合目、年初来高値に対しては5合目という位置にある。
<注目理由>
長期間の下げで日柄、値幅とも完全に底打ちしていることがある。とくに、2013年高値に対し現在の水準が2合目ということからひとたび見直し人気となれば値幅妙味がある。
次に、大きい理由としては、10月に安倍改造内閣がスタートすることでアベノミクス成長戦略が本格化することがある。同社の手掛ける再生医療はアベノミクス成長戦略の重要テーマの一つである。
同社の開発中の、「重症虚血肢対象HGF遺伝子治療法」は、血管を再生することで治療する。糖尿病等で足の動脈が閉塞し血液が届けられなくなることから最終的には足を切断しなくてはならなくなる重大な疾患。これを再生医療で直すということから国内外から注目されている。
今朝の日経新聞では、「再生医療スピード承認」と報道されており、再生医療が成長戦略の重要項目であることが分かる。国内、海外で治験が進み、商人申請が近づいているようだ。
足元の業績は赤字だが、期待の製品が上市となれば業績を大きく向上させることが期待される。トヨタ自動車など主力銘柄の人気が後退し材料株を物色する人気となりつつあるだけに狙い場といえるだろう。いったん、動き出せば上値も大きいものとみられる。
09月18日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
18日の日経平均株価は4日ぶりに反落し、前日比362円6銭安の1万8070円21銭とこの日の安値圏で終えた。注目を集めたFOMCは利上げ見送りとなったが、米国株市場ではこれを好感してNYダウが一時大幅上昇したものの、米国の金融政策に対する不透明感や世界景気減速への警戒感から買いが続かなかった。大型連休の前とあって利益確定や持ち高調整を目的とした売りが出た。
また、為替はドル売りを誘発し、1ドル=120円を割り込む円高に振れたこともネガティブに作用した。輸出主力株が総じて売られたほか、メガバンクも軟調で全体の地合いを悪くしている。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反落。終値は前日比276.22ポイント安の1万3120.22だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、29.53ポイント安の1462.38で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6543億円。売買高は24億868万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1545と全体の81%を占めた。値上がりは286、変わらずは68だった。
個別では、三菱UFJなどメガバンクが安く、第一生命など保険株が売られた。米利上げ見送りで低金利環境が続くとの見方が背景にある。円高・ドル安の進行が嫌気され、トヨタなど自動車株も売られた。ソニーや村田製、ファナックも下げた。
モリテックスが大きく利食われ、アシックス、JDIも急落した。
一方、セブン&アイは上昇。傘下のイトーヨーカ堂の店舗の2割を閉鎖する方針と報じられ、事業採算改善を期待した買いが入った。KDDIやソフトバンクといった通信株も高かった。リクルートやカカクコムも上げた。クスリのアオキが急伸したほか、ネクスト、銭高組、gumiなども値を飛ばした。
東証2部株価指数は反落だった。2部指数は、前日比31.17ポイント安の4563.14となった。個別銘柄ではキド、アサヒインテック、ラオックスと朝日インテクが下げ、一方、NJK、アトムや日本エスコン、ホクリヨウ、タカキタが上げた。
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに小幅に反落した。この日の終値は前日比3円07銭安の2501円84銭だった。
新興市場でも売りがやや優勢だった。5連休を前に積極的な買いが見送られ、ジャスダック市場の売買代金は概算で478億円と、2014年4月28日以来、約1年5カ月ぶりの低水準だった。売買高は9440万株と前日(9057万株)をやや上回った。
カルナバイオや田中化研、アクモスなどが売られた。半面、クルーズや岡本硝子などは買われた。
東証マザーズ指数は小幅に続伸した。大引け時点は前日比1.26ポイント高の777.36だった。個別銘柄ではフュートレックがストップ高。ベステラやPCIHD、ミクシィなどが上昇した。アイビーシー、トランスG、メディア工房、地盤ネットHD、FFRIなどは下落した。売買高は2013年9月25日(2216万株)以来、ほぼ2年ぶりの低水準だった。
【指標一覧】
終値 |
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|
日経平均 |
18,070.21 |
-362.06 |
日経平均先物 |
18,000.00 |
-360.00 |
TOPIX |
1,462.38 |
-29.53 |
TOPIX先物 |
1,451.50 |
-29.50 |
東証2部指数 |
4,563.14 |
-31.17 |
JASDAQ |
2,501.84 |
-3.07 |
マザーズ |
777.36 |
1.26 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2408680 |
2654323 |
東証2部 |
85460 |
25997 |
09月18日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,175.36(-256.91)
■日経平均先物 18,050(-310)
■東証1部出来高 10.96億株
■東証1部売買代金 1.12兆円
■TOPIX 1,471.16(-20.75)
■騰落 上昇378/下落1,439
■日経JQ 2,499.80(-5.11)
18日午前の日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比256円91銭安の1万8175円36銭だった。米連邦準備理事会(FRB)は17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送った。米金融政策の先行きを見通しにくい状態が続くことになり、相場の重荷となった。
売り優勢の展開で、日経平均は一時1万8000円トビ台まで売られる場面があった。米国の金融政策に対する不透明感が残り、全般は買い手控えムードが強い。
利上げの先送りで外国為替市場ではドルが売られ、足もと1ドル=119円台に入るなど円高に振れていることが輸出株中心にマイナスに作用している。
大型連休前で機関投資家を中心にキャッシュポジションを高めようとする動きも株価の下押し要因となっている。
前場の東証1部の売買高概算は10億9658万株、売買代金概算は1兆1267億円。値上がり銘柄数は378、対して値下がり銘柄数は1439、変わらずは82銘柄だった。
個別では三井住友が安く、第一生命保険など保険会社が軟調。トヨタや富士重など自動車株や、ソニー、村田製など電機セクターにも売りが目立つ。
半面、クスリのアオキが大幅高、ネクスト、VOYAGEも、パイオニアなどが高い。
東京株式2部市場は反落。前引けの2部指数は、前日比20.61ポイント安の4573.70となった。個別銘柄ではセキド、ヒラノテクシード、MCJ、ラオックスが売られた。一方、Fastep、ホクリヨウ、ラクトジャパンは買われた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。前場終値は前日比5円11銭安の2499円80銭だった。外国為替市場での円高・ドル安で東証1部の主力株の多くが下げて投資家心理が悪化するなか、新興市場でも売りがやや優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で284億円、売買高は5710万株。
個別銘柄では、ネクスグループ、NaITO、ジョルダン、田中化研が売られた。半面、ショーエイコーポ、アクモス、オーケー食品、太洋物産などが買われた。
東証マザーズは前日比0.66ポイント安の775.44と反落。
個別銘柄では、メディア工房、アイビーシー、地盤ネットHD、いい生活が売られた。一方、DDS、PCIHD、ベステラは買われた。
☆OBCがマイナンバー認証ソフトなど期待材料に逆行高
オービックビジネスコンサルタント(OBC)<4733>(東1・売買単位100株)は6130円(220円高)まで上げて再び出直り、全体相場がTOPIX1.7%安、日経平均300円安となる中で逆行高となっている。マイナンバー制度の導入による需要拡大などに期待が続き、14日付で主製品の「給与奉行」など3業務ソフトが一般社団法人コンピュータソフトウェア協会の「マイナンバー対応ソフトウェア認証制度」の認証を得たと発表した。業績は好調の見込みで、8月17日には6420円まで上げて事実上の上場来高値に進んだ。足元の動向は中長期的に上昇基調の中での微調整と見ることができる。
09月18日 相場概況(寄り付き)
【寄付き後】
■日経平均株価 18140.89(-291.38)
■日経平均先物 18,020(-340)
■TOPIX先物 1,454.50(-26.50)
■騰落 上昇209/下落1,611
■日経JQ 2,494.80(-10.11)
■マザーズ指数 770.34(-5.76)
18日の日経平均株価は反落して始まり、前日比の下げ幅は一時300円を超えた。1万8100円台前半で推移している。17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)は利上げを見送った。今後の利上げ時期に関する強い示唆はなく、米金融政策の先行きを見通しにくい状態が続くことが重荷となっている。
10時現在の日経平均は前日比291.38円安の18140.89円で推移している。前日までポジションを解消する動きが強まったことから、先物市場では新規の売りが日経平均を押し下げているとの見方もでている。
10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は209、値下がり銘柄数は1611、変わらずは79銘柄だった。業種別では33業種中、情報通信を除きほぼ全面安商状。値下がりで目立っているのは保険、鉄鋼、ガラス土石、銀行、海運、機械など。
トヨタや日産自など自動車株が安い。村田製やパナソニックも下げている。三菱UFJ、みずほなどのメガバンク、第一生命など保険株の値下がりも目立つ。前日17日に2015年12月期の利益予想を引き下げたアシックスに売り注文が集まっている。一方、KDDIが上昇。傘下のイトーヨーカ堂の店舗の2割を閉鎖する方針と報じられたセブン&アイも買われている。
スターティアは中間・期末配当とも増額し大幅続伸
スターティア<3393>(東1・売買単位100株)は朝寄り後に1669円(107円高)まで上げ、取引時間中としては9月1日以来の水準に進んだ。昨17日、2016年3月期の配当増額などを発表し、9月中間配は当初予想の6円から8円の見込みに、3月期末配当は5円50銭から7円50銭の見込みに引き上げるとした。8月下旬に全体相場が急落した局面では1900円台から1400台まで下げたが、全体相場が安定化すれば株価の回復が一段と強まる環境が整った。シルバーウイーク明けに期待が強まっている。
クスリのアオキが第1四半期好調で出直り強める
クスリのアオキ<3398>(東1・売買単位100株)は取引開始後に7%高に迫る5710円(350円高)まで上げ、出直りを強めている。昨17日の取引終了後に2016年5月期の第1四半期決算(5月21日〜8月20日)を発表し、売上高が前年同期比21%増加し、営業利益は同47%増となったことなどが好感されている。5700円台は9月1日以来になり、業績の好調さが確認できたとして見直す動きが広がった。全体相場が安定すれば8月以降の調整を回復する動きが強まると見られ、シルバーウイーク連休明けが注目されている。
<兜町カタリスト>
「思考法」
株式市場では大きなマネーを動かす連中の動向こそすべてという風潮。
これは昔から変わらない。
しかし、大きなお金を動かすのは欧米は多少別にしてこの国では、
資本家ではなくサラリーマン。
ココが誤解のもとで、投信やファンドこそ市場の主導者というような思考が蔓延する。
本当にそうなのかどうか。
もう聞き飽きたが、
オウンリスクを取らない投資雇用者の相場観など大抵は「この指とまれ」の陳腐さ。
どうしてそういう連中の動向を気にするかといえば、
背後に抱えたマネーの大きさが主たる理由だろう。
決してそのマネーを取り扱う連中の相場観に期待している訳ではない。
そして、かつては多額のマネー=多額の手数料という図式が確かに存在した。
多額の手数料のためにはこういう連中の相場観を崇拝する方が商売的には正しかった。
言葉は悪いがおこぼれ頂戴の乞食商法みたいなもの。
この悪弊を残した市場関係者がすべてリタイアしたとは言いがたい。
だから始末におえないとも言えるのかも知れない。
本来、1600兆円の個人金融資産は100兆円程度の年金基金などを凌駕している。
眠れる獅子という言葉もあるが、眠れる個人マネーは、本来は力を持っている筈。
ただ個人が主役になると、その動向が読みにくいという業界事情もあろうか。
相場はあくまで市場を通した相場観としシナリオと需給の戦い。
自信のない動きをするからオウンリスクを取らない機関投資家という素人マネーに舐められる。
自信を持って市場に対峙すれば必ず彼らは怯む筈だし、その提灯持ちも寡黙になる筈。
もっとも個人マネーの意思と言うのは多種多様。
統一した相場観などありえないのも現実である。
とはいえ、ファンドマネージャーには取材しても個人には滅多に取材しないマスコミ。
ここからしてどこか変といえば変。
ニューエッジやアムロが偉くて個人が劣後しているなんてことは絶対にあり得ない。
小難しい理屈をこねて相場を語る連中よりもオウンリスクの個人の方が間違いなく相場に熟練している。
その意味での自信は必要になってくる。
投資の原理原則。
(1)業績の良い会社か悪い会社か。
(2)その企業の未来展望が明確かどうか。
(3)「社会の役に立っているかどうか」。
解釈は複雑だが枝葉を切り落としてみれば、幹は一つのはず。
世界の株式市場の動向も個別銘柄の推移もさまざまなお化粧に惑わされてはいけない。
「市場は動物園」という人もいる。
確かに牛と熊は常にいる。
あるブログを見ていたら・・・。
・獲物をジット狙う「鷲」や「タカ」。
・ささいな材料や掲示板の書き込みに群がる「コバンザメ」
・人の裏をかこうと待ち構えている「キツネ」
・怯えて影に隠れている「うさぎ」
・弱い魚たちをエサにする「サメ」
・とっても弱い、小さな投資家である「ノミ」
・とっても簡単に言うことを聞いてしまう「やぎ」
・自分の利益に満足しない「ぶた」
・追証のメールに怯えて頭を隠す「かめ」
本当にたくさんいる。
猪八戒みたいな市場関係者とか・・・。
09月18日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
FRBは17日まで開いたFOMCで政策金利の据え置きを決定。NYダウ平均は一時193ドル上昇する場面もあった、利上げ先送りをある程度織り込んでいたため、下げに転じた。年内の利上げを予想もあり、米国株式市場は今後も神経質な展開が続くと見られる。
本日の東京株式市場は、円高推移、連休控えで方向感に乏しい展開となりそうだ。
様子見姿勢を取っていた投資家が市場に戻ってくることで下振れはないと考える。
日経平均株価予想レンジは、18100ー18500を予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1790万株、買い2510万株で、差し引き720万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、薬品、小売、通信、食品、化学、情報通信、サービス、鉄鋼、電機など。
買いセクターに、通信、銀行、空運、保険、機械、電機、自動車、化学、薬品、電力、ガスなど。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,674.74 −65.21
S&P500種
1,990.20 −5.11
ナスダック
4,893.949 +4.710
17日のNYダウ平均が3日ぶりに反落し、前日比65ドル21セント安の1万6674ドル74セントで取引を終えた。
米連邦準備理事会(FRB)が開いたFOMCで事実上のゼロ金利を据え置いたのを受け、売り買いが交錯した。声明やイエレンFRB議長の会見でインフレ見通しの低下への言及が目立ったことなどから、市場の一部では利上げが先送りになるとの見方が浮上。ダウ平均は一時は190ドルあまり上げた。
ただ、勢いは続かず、100ドル前後下げる場面もあった。イエレン議長が「大半の委員は年内の利上げを予想している」と述べたこともあり、早期の利上げ観測も根強かった。利上げ時期を巡る不透明感が続くことが嫌気された面もあった。
ナスダック指数は3日続伸し、同4.710ポイント高の4893.949で終えた。
業種別指数(全10業種)では「金融」や「電気通信サービス」など6業種が下げ、「公益事業」や「ヘルスケア」が上げた。
【シカゴ日経平均先物】
17日の日経平均先物は3日ぶりに反落した。12月物は前日比185円安の1万8160円で取引を終え、17日の大取終値を200円下回った。17日まで開いたFOMCで利上げ見送りが決まり、米株とともに利益確定の売りに押された。この日の12月物の安値は1万8140円、高値は1万8550円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18160 ( -200)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18270 ( -90 )
( )は大取所終値比
【予定】
■18(金)
【国内】
8月6・7日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨(8:50)
8月全国百貨店売上高(14:30)
【海外】
カナダ8月消費者物価(21:30)
米8月CB景気先行総合指数(23:00)
米10年インフレ連動国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
米FOMCは9月に利上げを実施するか、いよいよその判断が示される。今週の株式市場は、世界的に強い動き、利上げ見送りを一定程度織り込んでいるものと想定される。
利上げ見送りなら安心感から上昇、利上げ実施なら失望で下落するだろう。
たぶん利上げ見送りだろう。
仮にFOMC結果が市場全体にネガティブな影響を及ぼしたとしても、下げた水準で改めて安値を拾う投資家が増えてくれば、市場の厚みが増し、戻りの動きを強めやすいと予想する。
【引け後のリリース】
ホクリヨウが鶏卵市況など要因に業績予想を増額
■今年2月に上場しPER一段と低めに
養鶏と鶏卵の大手上場企業・ホクリヨウ<1384>(東2・売買単位100株)は17日の取引終了後、2015年8月期の連結業績見通しを全体に増額修正し、営業利益は従来予想の8.72億円(前期比2.5倍)を20%近く増額して10.43億円の見込み(同2.9倍)になるとした。鶏卵相場が第4四半期に入っても予想以上に高止まり推移した。
売上高は従来予想を1.3%増額して155.91億円の見込み(同17.8%増)とし、純利益は同じく17.6%増額して6.24億円の見込み(同11.6倍)、1株利益は83.77円とした。
鶏卵市況については、9月12日付の日本経済新聞朝刊が「卵の卸値が大幅に上昇し、1カ月間で2割上がった」「円安で飼料価格が高止まり」「JA全農たまご(東京・新宿)による11日の取引価格はMサイズが1キロ250円だった。1カ月で19%上昇し、1年前と比べ9%高い。9月としては1995年以来の20年ぶりの高値水準」などと伝えた。
ホクリヨウは2015年2月に株式を上場し、初値は501円で、高値は7月の1047円。このところは760円前後で推移している。予想1株利益からはPER9倍台になり、類似銘柄としては、秋川牧園<1380>(JQS)の同50倍台、液卵製販のイフジ産業<2924>(東2)の同11倍台などと比較して割安になる。
【銘柄フラッシュ】
モリテックスが急伸し資生堂などインバウンド関連株が高い
17日は、8月の訪日外国人観光客数が引き続き大幅増加したことなどが好感され、資生堂<4911>(東1)が6.2%高、コーセー<4922>(東1)は7.0%高、セキド<9878>(東2)は20.9%高、象印マホービン<7965>(東1)は9.7%高など、インバウンド消費関連株の動意が活発。また、日本基礎技術<1914>(東1)が自然災害対策の強化機運などに期待が強まり7.0%高と2006年以来の高値を更新し、トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は8月決算の発表に期待とされて約1ヵ月ぶりに1500円台を回復した。
ソニー<6758>(東1)の「4K内視鏡」の開発が連想買いを呼び、光ファイバーメディカル機器などのモリテックス<7714>(東1)は36.5%ストップ高となり東証1部の値上がり率1位、岡本硝子<7746>(JQS)は26.0%ストップ高。
ブレインパッド<3655>(東1)は車載機器関連の材料が言われて17.4%ストップ高となり東証1部の値上がり率2位、ネオス<3627>(東1)はゲーム事業に本格参入との発表で17.0%高。ソフトクリエイト<3371>(東1)は自社株買いなどが好感されて3.5%高だが売買活況となり、ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)は3.8%高となり、弊社16日開催のIRセミナーも奏功して出直りを強めた。
17日に新規上場となったブランジスタ<6176>(東マ・売買単位100株)はネット上に無料の電子雑誌などを出し、公開価格は450円。買い気配を上げて10時18分に647円で初値がつき、高値は前場の654円、終値は551円だった。
【話題株】
ネオスがゲーム事業への本格参入を好感し一時ストップ高
ネオス<3627>(東1・売買単位100株)は後場急騰し、午後の取引開始後に一時ストップ高の630円(100円高)まで上げて14時30分にかけても70円高前後で強い展開となっている。正午頃、「ゲーム事業に本格参入」と発表し、「ゲームの企画・開発・運営事業を展開するDMMゲームズ(東京都渋谷区)と協業し、世界的に人気のコミック『モンスター娘のいる日常』のオンライゲーム配信が決定」としたことが起爆剤になったようだ。8月下旬には全体相場の下げとともに一時461円まで下げたが、下げる前の水準は630円から650円のため、株価の回復を待っている投資家による戻り売りがどの程度の強さか注目されている。
フリービットが新高速データ通信など好感して後場急伸
フリービット<3843>(東1・売買単位100株)が13時過ぎから急伸し、それまでの720円(8円安)前後から一気に9%高の793円(65円高)まで上げて戻り高値に進んだ。子会社による新モバイル高速データ通信サービス「DTI SIM」を13時頃に発表したと伝えられ、期待が強まった。2014年4月期は減益で、16年4月期は回復を見込むが、株価は14年6月の2155円からほぼ一貫して調整基調。この基調が転換するかどうか注目されている。
09月17日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
17日の日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比260円67銭高の1万8432円27銭だった。終値ベースで9日以来およそ1週間ぶりの高値を付けた。
きょうの前日の欧米株高を受けて終始買いが優勢だった。日本時間あす未明に米FOMCを控え、機関投資家が実需買いを入れにくい環境にあったが、持ち高を中立にするための買い戻しが入った。
NTTドコモ、KDDIといった通信株や資源関連株が上昇した。ファストリやファナックなど値がさ株の上げも指数を押し上げた。
一方、東京市場では19日から5連休に入ることから「いったんは(FOMC結果に)反応しつつも、あすは積極的な売買は限られるのではないか」との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆2246億円、売買高は19億2935万株。東証1部の値上がり銘柄数は1500、値下がり銘柄数は302、変わらずは97だった。
個別では、NTTデータやパイオニアが年初来高値を更新した。ダイキンも高い。一部証券会社の格上げを受け、三井化学が大幅上昇した。モリテックスがストップ高となったほか、東亜建も値を飛ばした。コーセーが大幅高、キーエンス、ディスコなど上昇した。
一方、武田やアステラスをはじめ医薬品株の下げが目立った。地銀や陸運株の一角も下げた。
アダストリアが大幅安となり、森永乳、ラウンドワン、TBSHDも売りに押された。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。象印や朝日インテク、Jトラストが上昇した。戸上電やSHOEI、三谷商が下落した
日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。大引けは前日比7円6銭高の2504円91銭だった。新興市場にも資金が流入した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で510億円と4月2日(509億円)以来およそ5カ月半ぶりの低水準となった。売買高も9057万株にとどまり、7日(8486万株)以来の薄商いとなった。個別銘柄ではネクスグループ、岡本硝子がストップ高。文教堂HD、太洋物産、カルナバイオ、メッセージが上昇した。一方で田中化研やショーエイ、JCコムサ、ソフトフロンが下落した。
東証マザーズ指数は4営業日ぶりに反発。大引けは前日比10.58ポイント高の776.10だった。個別銘柄ではベステラがストップ高。メディア工房、地盤ネットHD、Gunosy、トランスG、ミクシィが上昇した。午前の取引時間中にNTTアイティ(横浜市)と業務提携契約を締結したと発表したいい生活は、一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。半面、アイビーシーがストップ安。ロックオンやPCIHD、ジグソー、ビリングシス、メディネットが下げた。
17日に東証マザーズ市場に新規上場したブランジスタはきょう10時18分に公募・売り出し価格(公開価格、450円)を197円(43.8%)上回る647円で初値を付けた。その後は利益確定に押され、午後には制限値幅の下限(ストップ安水準)である547円まで下げる場面があった。直近に新規株式公開(IPO)した銘柄の売りが目立った。
【指標一覧】
終値 |
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日経平均株価 |
18,432.27 |
260.67 |
日経平均先物 |
18,360.00 |
220.00 |
TOPIX |
1,491.91 |
19.31 |
TOPIX先物 |
1,481.00 |
15.50 |
東証2部指数 |
4,594.31 |
52.56 |
JASDAQ |
2,504.91 |
7.06 |
マザーズ |
776.10 |
10.58 |
出来高 |
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東証1部 |
1929350 |
2224626 |
東証2部 |
91350 |
23512 |
<兜町カタリスト>
「チグハグ感」
水曜の相場は8月28日以来、9月初の続伸。
とはいえ、背景はFOMCを控えてのポジション整理の印象。
売り手の買い戻し中心観測ということは売り手が主人公。
買い手は脇役。
アンワインドとかポジション整理などど言われれば何となく納得できる。
しかし結論は買い戻しと買い控え。
積極的に相場を進める動きではなく、消極的な投資マインド。
それでも一応続伸だから良しとすればよいのだろう。
主導権が売り手にあり、買い戻しでの上昇局面。
買い手が主役に復活しなければ2万円は遠い。
OECDは世界経済見通しを引き下げた。
15年の世界のGDPは3%増、16年は3.6%増。
6月時点は15年3.1%増、16年3.8%増だったから下方修正。
背景は中国経済の減速だが、何をいまさらの感。
日本は「景気回復の強さに疑問が提起」。
15年0.6%増、16年1.2%増、
アメリカは15年2.4%増、16年2.6%増。
欧州は15年1.6%増、16年1.9%増。
中国は15年6.7%増、16年6.5%増。
呼応したわけではなかろうがS&Pは日本国債の格付けをシングルAプラスに引き下げ。
理由は「日本経済はが期待したほどの回復せず。
所得も十分上っていない」。
もっとも「持続的な成長が続けば格上げする」とも。
ムーディーズ、フィッチはすでに格下げ済み。
彼らが見ているのは「財政」だけのような気もするが・・・。
気になるのはワタミ。
介護事業は損保ジャパンに売却する。
13年夏の入居率は5割超。
今年夏には8割を割り込んだという。
介護老人ホームが足りない中での異常な数字ではあった。
そして、HISと組んで外国人専用の居酒屋を展開するという。
日本人が行かなくなった居酒屋へ外国人を誘うという構図。
これでいいのか悪いのか。
話題性はあろう。
しかし地元民がいなくて外国人ばかりの日本料理店に行く気になるだろか。
むしろ不気味で怪しい印象を受けてしまいかねない。
個人的には海外で外国人ばかりのレストランには決して足は踏み入れない。
どうもチグハグ感の漂う方向性に見える。
日経平均株の25日線は18813円で3.41%のマイナスかい離。
75日線は19883円で8.61%のマイナスかい離。
200日線は19105円で4.89%のマイナスかい離。
結局先週水曜大幅高の陽線の高値18770円と安値17756円での動き。
18770円を抜けたら視野は拡大するのだろう。
騰落レシオはようやく70.92%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス8.804%。
買い方はマイナス13.912%。
信用評価損率(9/11現在)はマイナス13.62%と2週ぶり大幅改善。
裁定買い残は4639億円増加し2兆3115億円。
増加は4週間ぶり。
カラ売り比率は37.7%。
勝手雲の下限は18150円、上限は18990円。
09月17日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,323.67(+152.07)
■日経平均先物 18,220(+80)
■東証1部出来高 9.60億株
■東証1部売買代金 1.06兆円
■TOPIX 1,481.62(+9.02)
■騰落 上昇1,195/下落568
■日経JQ 2,500.33(+2.48)
17日午前の日経平均株価は3日続伸した。午前の終値は前日比152円07銭高の1万8323円67銭だった。一時は270円超高い1万8400円台半ばと、取引時間中として10日以来1週間ぶりの高値に上昇した。
前日の欧米株高や円安・ドル高を好感した買いが優勢だった。前日の欧米株高を引き継いで主力株中心に買が優勢となった。きょうも売り物をこなし底堅い動きに推移した。
ただ、日経平均上昇の原動力は買い戻しが中心とみられ、日本時間あす未明に目先の最大のビッグイベントである米FOMCの結果を控え、積極的に実需買いを入れる環境にはない。
買い一巡後は日経平均も伸び悩み、1万8300円台を中心としたもみ合いに転じた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆635億円、売買高は10億株を割り込んで9億6001万株。東証1部の値上がり銘柄数は1195、値下がり銘柄数は568、変わらずは130だった。
個別では、NTTドコモとKDDI、ソフトバンクの携帯電話3社がそろって上昇。携帯電話の新料金プランが出そろい、競争激化懸念が後退した。車向け光学部品の量産が報じられたミネベアが急伸した。ファストリやファナック、キーエンス、ダイキンといった値がさ株が好調だったほか、電気機器や資源関連株など外需株を中心に買いが広がった。
一方、主力の三菱UFJが下げに転じた。トヨタも伸び悩み、小幅高で午前を終えた。アダストリアは前日に3〜8月期の営業利益が前年同期比3.9倍に拡大したと発表したが、株価に織り込み済みとの見方から急落した。コマツ、ヤフーも軟調。静岡銀、ふくおかも値を下げた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。2部指数は、前日比25.05ポイント高の4566.80となった。個別銘柄ではセキド、MCJ、象印、ウインテスト、ラオックスやMCJ、鳥貴族が上昇した。半面、鈴縫工、戸上電、フォーカス、アトムやアートSHD、SHOEIは下落した。
日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。前引けは前日比2円48銭高の2500円33銭だった。新興市場にも買いが向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で289億円、売買高は5167万株。
個別銘柄ではネクスグループがストップ高。岡本硝子、文教堂HD、NaITO、メッセージ、カルナバイオが上昇した。前日に自社株の消却を発表したリスモンも高い。一方でクルーズやショーエイ、田中化研、免疫生物研究所、JCコムサが下げた。17日付の日本経済新聞朝刊が「ベトナムに進出する」と伝えたノジマはさえない値動きとなった。
東証マザーズ指数は小幅続落。前引けは前日比0.91ポイント安い764.61だった。個別銘柄ではアイビーシーがストップ安。FFRI、そーせい、メディネット、ピクスタ、ビリングシスも下げた。半面、いい生活、メディア工房、地盤ネットHD、トランスG、ベステラ、ミクシィが上昇した。自社株買い実施を発表したエニグモも大幅高となった。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したブランジスタは、10時18分に公募・売り出し価格(公開価格、450円)を197円(43.8%)上回る647円で初値を付けた。
09月17日 相場概況(寄り付き)
【寄付き後】
■日経平均株価 18,395.24(+223.64)
■日経平均先物 18,290(+150)
■TOPIX先物 1,476.00(+10.50)
■騰落 上昇1,206/下落555
■日経JQ 2,500.87(+3.02)
■マザーズ指数 768.78(+3.26)
17日の日経平均株価は続伸でスタート。始値は前日比190円39銭高の1万8361円99銭。
前日の欧米株高や円安・ドル高を好感して高く始まった。
10時時点の日経平均は前日比223.64円高の18395.24円で推移している。
市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)前に動きにくいとみられていたが前日の欧米株が上昇し、買い安心感が出た」との見方が多い。
また「短期筋の買い戻しが中心」との指摘もある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は高値圏でもみ合っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6164億円、売買高は5億6721万株。東証1部の値上がり銘柄数は1206、値下がり銘柄数は555、変わらずは130。
業種別では33業種中、26業種前後が高く、値上がり上位に鉄鋼、鉱業、電気機器、空運、機械、証券など。半面、値下がりはその他製品、医薬品、紙パルプなど。
主力のトヨタが1%超上昇。三菱UFJなどメガバンク株も底堅く推移している。ダイキンやミネベアが急伸した。
一方、ツルハHDは6〜8月期の連結純利益が過去最高を更新したと発表したが、利益確定売りに押されて大幅に下げている。任天堂、コマツがさえない。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。象印やJトラスト、朝日インテクが上昇。アトムやニフティ、ヨネックスは下げている。
☆ソフトクリエイトが急伸し売買活況、業績好調で自社株買いなど好感
ソフトクリエイト<3371>(東1・売買単位100株)は取引開始後に955円(38円高)まで上げて7月3日以来の950円台に進み、出来高もすでに9月の一日平均出来高の2倍に増加して活況となっている。16日の取引終了後に自己株式の取得(自社株買い)を発表し、9月17日から12月16日までの間に上限株数30万株(保有自己株式を除く発行済株式総数の2.22%)、上限金額3億円の規模で執行するとした。業績は拡大基調で株価水準はPER13倍前後のため割高感はなし。全体相場が中国株の波乱の影響を脱してくれば評価し直される可能性が濃厚といえる。
☆本日上場のブランジスタは買い気配のまま9時45分現在20%高
17日新規上場となったブランジスタ<6176>(東マ・売買単位100株)は無料の電子雑誌発行などを行い、公開価格は450円。売買開始から買い気配のまま、9時45分現在は公開価格を20%上回る542円の買い気配となっている。
広告掲載料などが主な収益源で、2015年9月期の業績見通し(個別)は、売上高が前期比24.8%増の21億3100万円、営業利益は同35.9%増の3億円、純利益は同21.0%増の1億7100万円とする。予想1株利益は13円66銭。
公開価格でのPERは33倍になり、類似銘柄と位置づけられるイーブックイニシアティブジャパン<3658>(東1)の100倍超(16年1月期は最終赤字の見通しのため東洋経済新報社・会社四季報9月14日発売号の17年1月期の予想1株利益5.6円をベースに算出)との比較では大きく割安になる。
09月17日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
本日の東京株式市場は、米国株続伸、円安推移を受け、堅調な動きになると予想される。
日経平均株価予想レンジは、18150-18500を予想する。
FOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げの有無が今後の相場展開を左右するだけに、模様眺めの展開となる可能性もあるだろう。売り崩す動きも出づらく、指数は落ち着いた動きとなることが予想され、FOMC後の株高への期待感を強める展開となりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1360万株、買い1610万株で、差し引き250万株の買い越し。買い越しは6営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、不動産、自動車、空運、通信、銀行、機械、保険、非鉄、情報通信など。
買いセクターに、電機、化学、機械、自動車、空運、精密、その他製品、繊維、石油、鉄鋼、銀行、情報通信、ゴム、不動産など。
【NY概況】
16日のNYダウ平均は続伸した。終値は前日比140ドル10セント高の1万6739ドル95セントと、8月20日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。世界的な株高を背景に米株式にも連動した買いが入った。原油先物相場が上げ、エネルギー関連株が買われたことも相場を支えた。
NY原油先物相場は1バレル47ドル台と前日から5%超上昇した。業績改善への期待から大手石油株が買われたこともダウ平均をけん引した。
17日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、投資家の様子見姿勢は強い。市場では利上げするかどうかの見方は分かれているが、取引終了にかけては持ち高調整とみられる買いも増え、ダウ平均はこの日の高値圏で終えた。
ナスダック総合株価指数も続伸し、前日比28.719ポイント高の4889.239で終えた。
業種別指数は全10業種のうち9業種が上昇した。「エネルギー」の上昇率が最も大きかったほか「素材」や「一般消費財・サービス」なども上げた。一方で「電気通信サービス」が下落した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続伸した。12月物は前日比215円高の1万8345円で引けた。16日の大取終値を205円上回った。米株上昇とともに買われた。17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、利上げの有無を見極めたいとの向きが多いなか持ち高調整の買いも入った。この日の12月物高値は1万8380円、安値は1万7970円。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18345 ( +205)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18465 ( +325)
( )は大取所終値比
【予定】
■17(木)
【国内】
8月貿易収支(8:50)
8月日本製半導体製造装置BBレシオ
15年の基準地価公表
《決算発表》
クスリのアオキ
《新規上場》
ブランジスタ
《イベント》
東京ゲームショウ(〜20日)
【海外】
NZ4-6月期GDP(7:45)
インドネシア中銀政策金利発表
スイス中銀政策金利発表(16:30)
英8月小売売上高(17:30)
米8月住宅着工件数(21:30)
米4-6月期経常収支(21:30)
ロシア8月小売売上高・失業率(22:00)
米9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
FOMC政策金利発表(18日3:00)
イエレンFRB議長会見(経済見通し、18日3:30)
休場:インド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
09月22日 マーケット概況
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,510.19+125.61
S&P500種
1,966.97+8.94
ナスダック4
828.955+1.727
21日のNYダウ平均は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比125ドル61セント高の1万6510ドル19セントだった。中国・上海や欧州の株式相場の上昇を受け、米株式には目先の戻りを見込んだ買いが優勢だった。
朝方から買いが優勢だった。日本が休場のなか、アジアでは中国・上海株が2%近く上げた。欧州主要国の株価指数も総じて上げたため、投資家心理が改善。前週末にかけて下げが続いた米株式相場にも買い戻しが入り、ダウ平均は上げ幅を一時194ドルまで広げた。
午後に入ると、ダウ平均は横ばい圏まで伸び悩む場面があった。来年の米大統領選をにらんで、薬価引き下げへの警戒が浮上したメルクやファイザーなど製薬株が大きく下落し、ダウ平均を押し下げた。
米アトランタ連銀のロックハート総裁は、利上げ時期に関して「年内に動くのはまだ可能だ」と語った。ただ、FOMC参加者の多くは年内の利上げを予測しているため、相場の反応は限られた。
ナスダック総合株価指数は小反発し、前週末比1.727ポイント高の4828.955で終えた。
業種別指数は全10業種のうち9業種が上昇した。「金融」や「IT(情報技術)」が大きく上げたほか、「生活必需品」なども上昇した。一方で「ヘルスケア」が下落した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに反発した。12月物は前週末比210円高の1万7960円で取引を終え、18日の大取終値を40円下回った。中国や欧州の株価上昇を受け投資家心理が改善し、米株とともに買われた。12月物は一時1万8000円台に乗せ、1万8010円に上げた。この日の12月物安値は1万7655円。
この日は日本市場が休場とあって取引は低調だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 17960 ( -40 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18060 ( +60 )
( )は大取所終値比
【話題株】
ホクリヨウが20年ぶりの鶏卵市況など好感し活況高
■業績見通しを増額し来年は北海道新幹線の開業テーマ株人気も
養鶏と鶏卵の大手ホクリヨウ<1384>(東2・売買単位100株)は鶏卵市況が追い風になっている上、2016年3月に開業する北海道新幹線に関する「物色テーマ株」としても人気化する可能性があり、中期的視野で注目余地がありそうだ。シルバーウィーク入り前日の18日には出来高が急増し、一時11%高の845円(84円高)まで上げて戻り高値を更新した。
鶏卵市況については、9月12日付の日本経済新聞朝刊が「卵の卸値が大幅に上昇し、1カ月間で2割上がった」「円安で飼料価格が高止まり」「1年前と比べ9%高い。9月としては1995年以来の20年ぶりの高値水準」などと報道。
続いてキユーピー<2809>(東1)が16日付で、鶏卵価格の上昇にともない2015年12月1日出荷分から業務用タマゴ加工品の価格を2〜7%引き上げる価格改定を行うと発表した。
ホクリヨウは、これを追うように17日の取引終了後、2015年8月期の連結業績見通しを全体に増額発表し、営業利益は従来予想の8.72億円(前期比2.5倍)を20%近く増額して10.43億円の見込み(同2.9倍)になるとした。売上高は従来予想を1.3%増額して155.91億円の見込み(同17.8%増)に引き上げ、純利益は同じく17.6%増額して6.24億円の見込み(同11.6倍)に引き上げ、1株利益は83.77円に見直した。
8月決算の発表は10月14日の予定で、ホームページには19日に機関投資家・アナリスト向けに決算説明会を行う予定とある。増額修正後の予想1株利益からはPER9倍台になり、類似銘柄とされる秋川牧園<1380>(JQS)の同50倍台との比較では大きく割安だ。
決算発表や説明会に向けて期待相場が盛り上がる可能性は十分にあるといえそうだ。
【注目銘柄】
アドソル日進、日本エム・ディ・エム、フュートレック、アートスパークHD
アドソル日進<3837>(JQS)は、IоT機器を狙うサイバー攻撃の被害を最小限に抑えるソフトウェアをメーカー向けに販売する。このソフトウェアは、米セキュリティー対策のリンクス・ソフトウェア・テクノロジーが開発したもの。アドソル日進が国内の販売代理店となる。
日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の18日の株価は、年初来高値を更新した。人工関節の売上が、米国、日本で好調に推移。しかも、今期第2四半期で自社製品比率が85.6%となり、メーカー色が一段と高まっていることで、利益率が向上している。
フュートレック<2468>(東マ)の18日の株価は、ストップ高買い気配で、比例配分となった。近畿日本ツーリストとの協業で、卓上ロボットを活用した音声翻訳配信サービスを事業化するということが、市場で好感されたことにより。
アートスパークHD<3663>(東2)は、13年12月に子会社のエイチアイが自動走行関連ベンチャーのZMPの第三者割当増資の一部を引き受けていることで、関連銘柄として関心は高い。ZMPは、2015年をめどに東証マザーズに株式を上場する方針を固めたとの報道もある。
09月19日 休日TIMES
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,384.58 −290.16
S&P500種 1,958.03−32.17
ナスダック 4,827.228−66.721
18日のNYダウ平均は続落した。終値は前日比290ドル16セント安の1万6384ドル58セントだった。日欧の株式相場の下落も加わり投資家心理が悪化した。
前日まで開催されたFOMCでは利上げを見送ったものの、市場の想定以上に景気動向に慎重な姿勢を明らかにしたことで投資家の間に動揺が広がった。
米株式市場では建機のキャタピラーなど景気敏感株の一角の下げが目立った。
原油先物相場も下落し、石油のエクソンモービルなども売られた。利上げで業績期待が高まっていた大手銀株も軒並み下落した。
8月の米景気先行指標総合指数は前月比で上昇した。ただ、市場予想並みにとどまったため、相場への影響は限られた。
ナスダック指数は4営業日ぶりに反落した。同66.721ポイント安の4827.228となった。
業種別指数は全10業種が下落した。「エネルギー」や「素材」「資本財・サービス」の下げが目立った。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続落した。12月物は前日比410円安の1万7750円で終え、4営業日ぶりに1万8000円の節目を割り込んだ。
大阪取引所の終値を250円下回った。前日のFOMCの結果を受け、中国など世界景気の先行き不透明感が広がり米株とともに売られた。この日の12月物の高値は1万8245円、安値は1万7655円だった。
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開示銘柄 ≪東証TDnetから≫
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■ユーグレナ[2931]
沖縄県でクルマエビの養殖販売を手がける「竹富エビ養殖」社の買収を発表。
9050万円で全株式を取得し、完全子会社化する。両社で、バイオマスから抽出した油脂などの副産物が、クルマエビの飼料として有用かどうかを研究するという。
18日終値は1701円(▲39)。
■北越メタル[5446]
16年3月期中間期業績予想の修正を発表。営業利益は従来予想比2.0倍の3億9000万
円(前年同期実績2億1000万円)、純利益は同2.4倍の2億2000万円(同1億1700万
円)とした。原料である鉄スクラップ価格が安く推移し、製造コストが削減できた。これまで未定としていた中間期配当予想は1円50銭とした。
一方、通期業績予想は据え置き、期末配当は未定としている。
18日終値は264円(▲6)。
■高木証券[8625]
特別利益の計上を発表。上場株式2銘柄を売却しており、12億300万円の利益を中間期決算に計上するという。
18日終値は215円(▲7)。
■八十二 [8359]
16年3月期の連結経常利益を従来予想360億円→440億円に22.2%上方修正。減益率が24.8%減→8.1%減に縮小する見通しとなった。資金運用利益の増加に加え、与信費用が想定を下回ることが利益を押し上げる。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の9円→13円(前期は15円)に増額した。
18日終値は809円(▲30)。
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(9月14日〜9月18日)
今週は72社が決算と業績修正を発表した。内訳は四半期決算は17社、本決算は9社、業績修正は46社だった。決算内容を分析すると、ポジティブが26社、中立18社、ネガティブ28社とネガティブなやや決算が多かった。
四半期業績が増益だったアスクル 、神戸物産 、クスリアオキが大きく値上がりした。
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【市況概況】
今週は、方向感に乏しい展開となった。イベントを前に様子見姿勢が強まり、ボラティリティはやや低下、商いは低水準が続いた。
日銀金融政策決定会合での金融政策は現状維持、失望から上げ幅を縮小する場面も見られた。その後はFOMCへの期待感が高まり、今月に入り初めて3日続伸の動きとなるなど、騰勢を強める動きとなった。
週末は未明にFOMCで年内の利上げ方針は堅持しつつも見送ったことから、改めて利上げ時期の不透明感が嫌気されNYダウが反落したうえ、戻り待ちの売りや大型連休前の持ち高整理の売りが加わり、大幅に反落した。
日経平均は週間では194円の下落、週足では陰線を形成した。
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【展望】
騰落レシオは80%以下が「売られ過ぎ」水準と見られます。同レシオの「買転換」シグナルの出現は、全体相場の今後の底打ち・反転を示唆している可能性がある。
大型連休「シルバーウィーク」で週末の2日間だけの取引となり、イベントとしては25日(金)の9月権利付き最終日がある。海外では23日(水)に発表される中国、欧州、米国の9月の製造業PMI(製造業購買担当者景気指数)が注目される。
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【プレミアムコンテンツ】
毎週火曜日更新
櫻井英明袋とじ 稼足銘柄 9月15日号 好評配信中!
今回の稼足銘柄は、「リバウンド銘柄」に今後の物色のヒントがあるかもしれない。その「リバウンド銘柄」の「リバウンド力」の高い銘柄を稼足銘柄として紹介。
6月の稼足銘柄は、7月末時点 なんと公開1ヶ月で、
上昇率217%↑、181%↑と高パフォーマンスを記録。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
さて、来週は堅調な展開を予想する。
シルバーウイークの後、営業日は2日間。その間の海外市場の影響は読みづらいが、FOMCを通過したことで市場の不透明感が一定程度払しょくされることが想定され、指数主導の荒い動きから、徐々に個別の選別物色の動きが強まると予想する。
9月の権利取りの駆け込み買いも株価の下支え要因になると考える。
今週は、方向感に乏しい展開となった。イベントを前に様子見姿勢が強まり、ボラティリティはやや低下、商いは低水準が続いた。
日銀金融政策決定会合での金融政策は現状維持、失望から上げ幅を縮小する場面も見られた。その後はFOMCへの期待感が高まり、今月に入り初めて3日続伸の動きとなるなど、騰勢を強める動きとなった。
注目のFOMCでは9月の利上げは見送られたが、米国株が軟調な動きとなったことに加え、大型連休を控え、指数は軟調な動きとなった。
日経平均は週間では194円の下落、週足では陰線を形成した。
【銘柄フラッシュ】
リソー教育が急伸しソフトバンクは後場持ち直し高い
18日は、リソー教育<4714>(東1)が27.2%高のストップ高となり、内部管理体制を巡り監理銘柄に指定されている中でトップ交代を発表したことなどが材料視されて急伸し、東証1部銘柄の値上がり率1位になった。2位はVOYAGEGROUP(ボヤージュグループ)<3688>(東1)の6.7%高で、1週間前に2015年9月期末配当の増額と株主優待の導入を発表しており、これを享受するための買い付け期限(権利付最終日)が今年は9月25日のため買いが増加したもよう。3位はクスリのアオキ<3398>(東1)の6.5%高で、四半期好決算などが好感されて前後場とも強い。パイオニア<6773>(東1)は自動運転に関する技術などが言われて3.7%高となり年初来の高値を更新した。
ソフトバンク<9984>(東1)は前場軟調だったがプロ野球チームのリーグ優勝効果などが言われて後場は高くなり0.4%高程度だが3日続伸。フュージョンパートナー<4845>(東1)はグループ会社のシステムがセブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)などの電子マネー「nanaco」公式サイトに導入されていることなどが言われ6.2%高と出直りを強め、スターティア<3393>(東1)は増配などが好感されて5.1%高と出直りを拡大。NJK<9748>(東2)はマイナンバー関連需要などが言われて9.3%高と出直り拡大。
フュートレック<2468>(東マ)はアイフォーンなどで人気の多機能ボイスレコーダーアプリとの連携などが注目されて20.1%ストップ高となり、ディー・ディー・エス<3782>(東マ)はマイクロソフト向けの指紋認証ソフトなどの材料が蒸し返した急反発の15.4%高。マーケット・エンタープライズ<3135>(東マ)は中古品売買の新サイト好調との見方などから4.1%高と出直り、PCIホールディングス<3918>(東マ)は車載機器向けに好調との見方があり5日ぶり反発の7.4%高。オプトエレクトロニクス<6664>(JQS)は遊休の旧本社不動産の売却報道などが好感されて7.5%高と出直りを強めた。
【引け後のリリース】
ユーグレナがクルマエビ養殖企業をグループ化
■微細藻類で養殖の水質維持や飼料としての有用性試験などシナジー効果
ユーグレナ<2931>(東1・売買単位100株)は18日の大引け後、八重山諸島の竹富島(沖縄県)でクルマエビの養殖販売を行っている竹富エビ養殖株式会社(沖縄県)の株式を取得し子会社化することについて決議したと発表した。微細藻類の多角的・複合的な活用ができるようだ。
発表によると、竹富エビ養殖株式会社は、八重山諸島の竹富島(沖縄県)でクルマエビの養殖販売を行っており、クルマエビの餌料、養殖プールの水質維持には微細藻類が用いられている。ユーグレナなどのバイオマスから油脂を抽出した後の副産物(脱脂タンパク質など)の飼料としての利用、ユーグレナを始めとする微細藻類の飼料としての有用性試験が自社グループ内で可能になる。
また、微細藻類の培養方法などの当社ノウハウの提供によるクルマエビ養殖の生産性の向上、収益基盤の拡大などのシナジー効果が期待される。
17日の株価終値は1701円(39銭安)となったが、全体相場が中国株の波乱を受けて急落した際の安値1250円からの回復が早く、急落前の水準になる1700円台を回復している。全面回復という達成感から目先的には一服する可能性があるが、値固めを終えて一段上値を目指す展開に期待したいところだ。
【話題株】
☆アンジエスMGは底打ち確認、再生医療関連、アベノミクス成長戦略で注目
アンジェス MG<4563>(東マ・売買単位100株)は、再生医療関連として注目されそうだ。長期間、相場のなかったことから需給関係もよい。
<株価の歩みと位置>
2013年5月の1081円を高値に右肩下がり相場が続いている。これまでのマーケット人気が高ROEで増配銘柄を買う相場だったことから同社株などバイオベンチャー銘柄はカヤの外に置かれた存在だったといえる。
今年になっての動きは1月13日の438円を高値に8月25日には186円まで下げた。9月18日の226円は2013年高値に対し2合目、年初来高値に対しては5合目という位置にある。
<注目理由>
長期間の下げで日柄、値幅とも完全に底打ちしていることがある。とくに、2013年高値に対し現在の水準が2合目ということからひとたび見直し人気となれば値幅妙味がある。
次に、大きい理由としては、10月に安倍改造内閣がスタートすることでアベノミクス成長戦略が本格化することがある。同社の手掛ける再生医療はアベノミクス成長戦略の重要テーマの一つである。
同社の開発中の、「重症虚血肢対象HGF遺伝子治療法」は、血管を再生することで治療する。糖尿病等で足の動脈が閉塞し血液が届けられなくなることから最終的には足を切断しなくてはならなくなる重大な疾患。これを再生医療で直すということから国内外から注目されている。
今朝の日経新聞では、「再生医療スピード承認」と報道されており、再生医療が成長戦略の重要項目であることが分かる。国内、海外で治験が進み、商人申請が近づいているようだ。
足元の業績は赤字だが、期待の製品が上市となれば業績を大きく向上させることが期待される。トヨタ自動車など主力銘柄の人気が後退し材料株を物色する人気となりつつあるだけに狙い場といえるだろう。いったん、動き出せば上値も大きいものとみられる。
09月18日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
18日の日経平均株価は4日ぶりに反落し、前日比362円6銭安の1万8070円21銭とこの日の安値圏で終えた。注目を集めたFOMCは利上げ見送りとなったが、米国株市場ではこれを好感してNYダウが一時大幅上昇したものの、米国の金融政策に対する不透明感や世界景気減速への警戒感から買いが続かなかった。大型連休の前とあって利益確定や持ち高調整を目的とした売りが出た。
また、為替はドル売りを誘発し、1ドル=120円を割り込む円高に振れたこともネガティブに作用した。輸出主力株が総じて売られたほか、メガバンクも軟調で全体の地合いを悪くしている。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反落。終値は前日比276.22ポイント安の1万3120.22だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、29.53ポイント安の1462.38で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6543億円。売買高は24億868万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1545と全体の81%を占めた。値上がりは286、変わらずは68だった。
個別では、三菱UFJなどメガバンクが安く、第一生命など保険株が売られた。米利上げ見送りで低金利環境が続くとの見方が背景にある。円高・ドル安の進行が嫌気され、トヨタなど自動車株も売られた。ソニーや村田製、ファナックも下げた。
モリテックスが大きく利食われ、アシックス、JDIも急落した。
一方、セブン&アイは上昇。傘下のイトーヨーカ堂の店舗の2割を閉鎖する方針と報じられ、事業採算改善を期待した買いが入った。KDDIやソフトバンクといった通信株も高かった。リクルートやカカクコムも上げた。クスリのアオキが急伸したほか、ネクスト、銭高組、gumiなども値を飛ばした。
東証2部株価指数は反落だった。2部指数は、前日比31.17ポイント安の4563.14となった。個別銘柄ではキド、アサヒインテック、ラオックスと朝日インテクが下げ、一方、NJK、アトムや日本エスコン、ホクリヨウ、タカキタが上げた。
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに小幅に反落した。この日の終値は前日比3円07銭安の2501円84銭だった。
新興市場でも売りがやや優勢だった。5連休を前に積極的な買いが見送られ、ジャスダック市場の売買代金は概算で478億円と、2014年4月28日以来、約1年5カ月ぶりの低水準だった。売買高は9440万株と前日(9057万株)をやや上回った。
カルナバイオや田中化研、アクモスなどが売られた。半面、クルーズや岡本硝子などは買われた。
東証マザーズ指数は小幅に続伸した。大引け時点は前日比1.26ポイント高の777.36だった。個別銘柄ではフュートレックがストップ高。ベステラやPCIHD、ミクシィなどが上昇した。アイビーシー、トランスG、メディア工房、地盤ネットHD、FFRIなどは下落した。売買高は2013年9月25日(2216万株)以来、ほぼ2年ぶりの低水準だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
18,070.21 |
-362.06 |
日経平均先物 |
18,000.00 |
-360.00 |
TOPIX |
1,462.38 |
-29.53 |
TOPIX先物 |
1,451.50 |
-29.50 |
東証2部指数 |
4,563.14 |
-31.17 |
JASDAQ |
2,501.84 |
-3.07 |
マザーズ |
777.36 |
1.26 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2408680 |
2654323 |
東証2部 |
85460 |
25997 |
09月18日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,175.36(-256.91)
■日経平均先物 18,050(-310)
■東証1部出来高 10.96億株
■東証1部売買代金 1.12兆円
■TOPIX 1,471.16(-20.75)
■騰落 上昇378/下落1,439
■日経JQ 2,499.80(-5.11)
18日午前の日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比256円91銭安の1万8175円36銭だった。米連邦準備理事会(FRB)は17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送った。米金融政策の先行きを見通しにくい状態が続くことになり、相場の重荷となった。
売り優勢の展開で、日経平均は一時1万8000円トビ台まで売られる場面があった。米国の金融政策に対する不透明感が残り、全般は買い手控えムードが強い。
利上げの先送りで外国為替市場ではドルが売られ、足もと1ドル=119円台に入るなど円高に振れていることが輸出株中心にマイナスに作用している。
大型連休前で機関投資家を中心にキャッシュポジションを高めようとする動きも株価の下押し要因となっている。
前場の東証1部の売買高概算は10億9658万株、売買代金概算は1兆1267億円。値上がり銘柄数は378、対して値下がり銘柄数は1439、変わらずは82銘柄だった。
個別では三井住友が安く、第一生命保険など保険会社が軟調。トヨタや富士重など自動車株や、ソニー、村田製など電機セクターにも売りが目立つ。
半面、クスリのアオキが大幅高、ネクスト、VOYAGEも、パイオニアなどが高い。
東京株式2部市場は反落。前引けの2部指数は、前日比20.61ポイント安の4573.70となった。個別銘柄ではセキド、ヒラノテクシード、MCJ、ラオックスが売られた。一方、Fastep、ホクリヨウ、ラクトジャパンは買われた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。前場終値は前日比5円11銭安の2499円80銭だった。外国為替市場での円高・ドル安で東証1部の主力株の多くが下げて投資家心理が悪化するなか、新興市場でも売りがやや優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で284億円、売買高は5710万株。
個別銘柄では、ネクスグループ、NaITO、ジョルダン、田中化研が売られた。半面、ショーエイコーポ、アクモス、オーケー食品、太洋物産などが買われた。
東証マザーズは前日比0.66ポイント安の775.44と反落。
個別銘柄では、メディア工房、アイビーシー、地盤ネットHD、いい生活が売られた。一方、DDS、PCIHD、ベステラは買われた。
☆OBCがマイナンバー認証ソフトなど期待材料に逆行高
オービックビジネスコンサルタント(OBC)<4733>(東1・売買単位100株)は6130円(220円高)まで上げて再び出直り、全体相場がTOPIX1.7%安、日経平均300円安となる中で逆行高となっている。マイナンバー制度の導入による需要拡大などに期待が続き、14日付で主製品の「給与奉行」など3業務ソフトが一般社団法人コンピュータソフトウェア協会の「マイナンバー対応ソフトウェア認証制度」の認証を得たと発表した。業績は好調の見込みで、8月17日には6420円まで上げて事実上の上場来高値に進んだ。足元の動向は中長期的に上昇基調の中での微調整と見ることができる。
09月18日 相場概況(寄り付き)
【寄付き後】
■日経平均株価 18140.89(-291.38)
■日経平均先物 18,020(-340)
■TOPIX先物 1,454.50(-26.50)
■騰落 上昇209/下落1,611
■日経JQ 2,494.80(-10.11)
■マザーズ指数 770.34(-5.76)
18日の日経平均株価は反落して始まり、前日比の下げ幅は一時300円を超えた。1万8100円台前半で推移している。17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)は利上げを見送った。今後の利上げ時期に関する強い示唆はなく、米金融政策の先行きを見通しにくい状態が続くことが重荷となっている。
10時現在の日経平均は前日比291.38円安の18140.89円で推移している。前日までポジションを解消する動きが強まったことから、先物市場では新規の売りが日経平均を押し下げているとの見方もでている。
10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は209、値下がり銘柄数は1611、変わらずは79銘柄だった。業種別では33業種中、情報通信を除きほぼ全面安商状。値下がりで目立っているのは保険、鉄鋼、ガラス土石、銀行、海運、機械など。
トヨタや日産自など自動車株が安い。村田製やパナソニックも下げている。三菱UFJ、みずほなどのメガバンク、第一生命など保険株の値下がりも目立つ。前日17日に2015年12月期の利益予想を引き下げたアシックスに売り注文が集まっている。一方、KDDIが上昇。傘下のイトーヨーカ堂の店舗の2割を閉鎖する方針と報じられたセブン&アイも買われている。
スターティアは中間・期末配当とも増額し大幅続伸
スターティア<3393>(東1・売買単位100株)は朝寄り後に1669円(107円高)まで上げ、取引時間中としては9月1日以来の水準に進んだ。昨17日、2016年3月期の配当増額などを発表し、9月中間配は当初予想の6円から8円の見込みに、3月期末配当は5円50銭から7円50銭の見込みに引き上げるとした。8月下旬に全体相場が急落した局面では1900円台から1400台まで下げたが、全体相場が安定化すれば株価の回復が一段と強まる環境が整った。シルバーウイーク明けに期待が強まっている。
クスリのアオキが第1四半期好調で出直り強める
クスリのアオキ<3398>(東1・売買単位100株)は取引開始後に7%高に迫る5710円(350円高)まで上げ、出直りを強めている。昨17日の取引終了後に2016年5月期の第1四半期決算(5月21日〜8月20日)を発表し、売上高が前年同期比21%増加し、営業利益は同47%増となったことなどが好感されている。5700円台は9月1日以来になり、業績の好調さが確認できたとして見直す動きが広がった。全体相場が安定すれば8月以降の調整を回復する動きが強まると見られ、シルバーウイーク連休明けが注目されている。
<兜町カタリスト>
「思考法」
株式市場では大きなマネーを動かす連中の動向こそすべてという風潮。
これは昔から変わらない。
しかし、大きなお金を動かすのは欧米は多少別にしてこの国では、
資本家ではなくサラリーマン。
ココが誤解のもとで、投信やファンドこそ市場の主導者というような思考が蔓延する。
本当にそうなのかどうか。
もう聞き飽きたが、
オウンリスクを取らない投資雇用者の相場観など大抵は「この指とまれ」の陳腐さ。
どうしてそういう連中の動向を気にするかといえば、
背後に抱えたマネーの大きさが主たる理由だろう。
決してそのマネーを取り扱う連中の相場観に期待している訳ではない。
そして、かつては多額のマネー=多額の手数料という図式が確かに存在した。
多額の手数料のためにはこういう連中の相場観を崇拝する方が商売的には正しかった。
言葉は悪いがおこぼれ頂戴の乞食商法みたいなもの。
この悪弊を残した市場関係者がすべてリタイアしたとは言いがたい。
だから始末におえないとも言えるのかも知れない。
本来、1600兆円の個人金融資産は100兆円程度の年金基金などを凌駕している。
眠れる獅子という言葉もあるが、眠れる個人マネーは、本来は力を持っている筈。
ただ個人が主役になると、その動向が読みにくいという業界事情もあろうか。
相場はあくまで市場を通した相場観としシナリオと需給の戦い。
自信のない動きをするからオウンリスクを取らない機関投資家という素人マネーに舐められる。
自信を持って市場に対峙すれば必ず彼らは怯む筈だし、その提灯持ちも寡黙になる筈。
もっとも個人マネーの意思と言うのは多種多様。
統一した相場観などありえないのも現実である。
とはいえ、ファンドマネージャーには取材しても個人には滅多に取材しないマスコミ。
ここからしてどこか変といえば変。
ニューエッジやアムロが偉くて個人が劣後しているなんてことは絶対にあり得ない。
小難しい理屈をこねて相場を語る連中よりもオウンリスクの個人の方が間違いなく相場に熟練している。
その意味での自信は必要になってくる。
投資の原理原則。
(1)業績の良い会社か悪い会社か。
(2)その企業の未来展望が明確かどうか。
(3)「社会の役に立っているかどうか」。
解釈は複雑だが枝葉を切り落としてみれば、幹は一つのはず。
世界の株式市場の動向も個別銘柄の推移もさまざまなお化粧に惑わされてはいけない。
「市場は動物園」という人もいる。
確かに牛と熊は常にいる。
あるブログを見ていたら・・・。
・獲物をジット狙う「鷲」や「タカ」。
・ささいな材料や掲示板の書き込みに群がる「コバンザメ」
・人の裏をかこうと待ち構えている「キツネ」
・怯えて影に隠れている「うさぎ」
・弱い魚たちをエサにする「サメ」
・とっても弱い、小さな投資家である「ノミ」
・とっても簡単に言うことを聞いてしまう「やぎ」
・自分の利益に満足しない「ぶた」
・追証のメールに怯えて頭を隠す「かめ」
本当にたくさんいる。
猪八戒みたいな市場関係者とか・・・。
09月18日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
FRBは17日まで開いたFOMCで政策金利の据え置きを決定。NYダウ平均は一時193ドル上昇する場面もあった、利上げ先送りをある程度織り込んでいたため、下げに転じた。年内の利上げを予想もあり、米国株式市場は今後も神経質な展開が続くと見られる。
本日の東京株式市場は、円高推移、連休控えで方向感に乏しい展開となりそうだ。
様子見姿勢を取っていた投資家が市場に戻ってくることで下振れはないと考える。
日経平均株価予想レンジは、18100ー18500を予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1790万株、買い2510万株で、差し引き720万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、薬品、小売、通信、食品、化学、情報通信、サービス、鉄鋼、電機など。
買いセクターに、通信、銀行、空運、保険、機械、電機、自動車、化学、薬品、電力、ガスなど。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,674.74 −65.21
S&P500種
1,990.20 −5.11
ナスダック
4,893.949 +4.710
17日のNYダウ平均が3日ぶりに反落し、前日比65ドル21セント安の1万6674ドル74セントで取引を終えた。
米連邦準備理事会(FRB)が開いたFOMCで事実上のゼロ金利を据え置いたのを受け、売り買いが交錯した。声明やイエレンFRB議長の会見でインフレ見通しの低下への言及が目立ったことなどから、市場の一部では利上げが先送りになるとの見方が浮上。ダウ平均は一時は190ドルあまり上げた。
ただ、勢いは続かず、100ドル前後下げる場面もあった。イエレン議長が「大半の委員は年内の利上げを予想している」と述べたこともあり、早期の利上げ観測も根強かった。利上げ時期を巡る不透明感が続くことが嫌気された面もあった。
ナスダック指数は3日続伸し、同4.710ポイント高の4893.949で終えた。
業種別指数(全10業種)では「金融」や「電気通信サービス」など6業種が下げ、「公益事業」や「ヘルスケア」が上げた。
【シカゴ日経平均先物】
17日の日経平均先物は3日ぶりに反落した。12月物は前日比185円安の1万8160円で取引を終え、17日の大取終値を200円下回った。17日まで開いたFOMCで利上げ見送りが決まり、米株とともに利益確定の売りに押された。この日の12月物の安値は1万8140円、高値は1万8550円だった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18160 ( -200)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18270 ( -90 )
( )は大取所終値比
【予定】
■18(金)
【国内】
8月6・7日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨(8:50)
8月全国百貨店売上高(14:30)
【海外】
カナダ8月消費者物価(21:30)
米8月CB景気先行総合指数(23:00)
米10年インフレ連動国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
米FOMCは9月に利上げを実施するか、いよいよその判断が示される。今週の株式市場は、世界的に強い動き、利上げ見送りを一定程度織り込んでいるものと想定される。
利上げ見送りなら安心感から上昇、利上げ実施なら失望で下落するだろう。
たぶん利上げ見送りだろう。
仮にFOMC結果が市場全体にネガティブな影響を及ぼしたとしても、下げた水準で改めて安値を拾う投資家が増えてくれば、市場の厚みが増し、戻りの動きを強めやすいと予想する。
【引け後のリリース】
ホクリヨウが鶏卵市況など要因に業績予想を増額
■今年2月に上場しPER一段と低めに
養鶏と鶏卵の大手上場企業・ホクリヨウ<1384>(東2・売買単位100株)は17日の取引終了後、2015年8月期の連結業績見通しを全体に増額修正し、営業利益は従来予想の8.72億円(前期比2.5倍)を20%近く増額して10.43億円の見込み(同2.9倍)になるとした。鶏卵相場が第4四半期に入っても予想以上に高止まり推移した。
売上高は従来予想を1.3%増額して155.91億円の見込み(同17.8%増)とし、純利益は同じく17.6%増額して6.24億円の見込み(同11.6倍)、1株利益は83.77円とした。
鶏卵市況については、9月12日付の日本経済新聞朝刊が「卵の卸値が大幅に上昇し、1カ月間で2割上がった」「円安で飼料価格が高止まり」「JA全農たまご(東京・新宿)による11日の取引価格はMサイズが1キロ250円だった。1カ月で19%上昇し、1年前と比べ9%高い。9月としては1995年以来の20年ぶりの高値水準」などと伝えた。
ホクリヨウは2015年2月に株式を上場し、初値は501円で、高値は7月の1047円。このところは760円前後で推移している。予想1株利益からはPER9倍台になり、類似銘柄としては、秋川牧園<1380>(JQS)の同50倍台、液卵製販のイフジ産業<2924>(東2)の同11倍台などと比較して割安になる。
【銘柄フラッシュ】
モリテックスが急伸し資生堂などインバウンド関連株が高い
17日は、8月の訪日外国人観光客数が引き続き大幅増加したことなどが好感され、資生堂<4911>(東1)が6.2%高、コーセー<4922>(東1)は7.0%高、セキド<9878>(東2)は20.9%高、象印マホービン<7965>(東1)は9.7%高など、インバウンド消費関連株の動意が活発。また、日本基礎技術<1914>(東1)が自然災害対策の強化機運などに期待が強まり7.0%高と2006年以来の高値を更新し、トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は8月決算の発表に期待とされて約1ヵ月ぶりに1500円台を回復した。
ソニー<6758>(東1)の「4K内視鏡」の開発が連想買いを呼び、光ファイバーメディカル機器などのモリテックス<7714>(東1)は36.5%ストップ高となり東証1部の値上がり率1位、岡本硝子<7746>(JQS)は26.0%ストップ高。
ブレインパッド<3655>(東1)は車載機器関連の材料が言われて17.4%ストップ高となり東証1部の値上がり率2位、ネオス<3627>(東1)はゲーム事業に本格参入との発表で17.0%高。ソフトクリエイト<3371>(東1)は自社株買いなどが好感されて3.5%高だが売買活況となり、ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)は3.8%高となり、弊社16日開催のIRセミナーも奏功して出直りを強めた。
17日に新規上場となったブランジスタ<6176>(東マ・売買単位100株)はネット上に無料の電子雑誌などを出し、公開価格は450円。買い気配を上げて10時18分に647円で初値がつき、高値は前場の654円、終値は551円だった。
【話題株】
ネオスがゲーム事業への本格参入を好感し一時ストップ高
ネオス<3627>(東1・売買単位100株)は後場急騰し、午後の取引開始後に一時ストップ高の630円(100円高)まで上げて14時30分にかけても70円高前後で強い展開となっている。正午頃、「ゲーム事業に本格参入」と発表し、「ゲームの企画・開発・運営事業を展開するDMMゲームズ(東京都渋谷区)と協業し、世界的に人気のコミック『モンスター娘のいる日常』のオンライゲーム配信が決定」としたことが起爆剤になったようだ。8月下旬には全体相場の下げとともに一時461円まで下げたが、下げる前の水準は630円から650円のため、株価の回復を待っている投資家による戻り売りがどの程度の強さか注目されている。
フリービットが新高速データ通信など好感して後場急伸
フリービット<3843>(東1・売買単位100株)が13時過ぎから急伸し、それまでの720円(8円安)前後から一気に9%高の793円(65円高)まで上げて戻り高値に進んだ。子会社による新モバイル高速データ通信サービス「DTI SIM」を13時頃に発表したと伝えられ、期待が強まった。2014年4月期は減益で、16年4月期は回復を見込むが、株価は14年6月の2155円からほぼ一貫して調整基調。この基調が転換するかどうか注目されている。
09月17日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
17日の日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比260円67銭高の1万8432円27銭だった。終値ベースで9日以来およそ1週間ぶりの高値を付けた。
きょうの前日の欧米株高を受けて終始買いが優勢だった。日本時間あす未明に米FOMCを控え、機関投資家が実需買いを入れにくい環境にあったが、持ち高を中立にするための買い戻しが入った。
NTTドコモ、KDDIといった通信株や資源関連株が上昇した。ファストリやファナックなど値がさ株の上げも指数を押し上げた。
一方、東京市場では19日から5連休に入ることから「いったんは(FOMC結果に)反応しつつも、あすは積極的な売買は限られるのではないか」との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆2246億円、売買高は19億2935万株。東証1部の値上がり銘柄数は1500、値下がり銘柄数は302、変わらずは97だった。
個別では、NTTデータやパイオニアが年初来高値を更新した。ダイキンも高い。一部証券会社の格上げを受け、三井化学が大幅上昇した。モリテックスがストップ高となったほか、東亜建も値を飛ばした。コーセーが大幅高、キーエンス、ディスコなど上昇した。
一方、武田やアステラスをはじめ医薬品株の下げが目立った。地銀や陸運株の一角も下げた。
アダストリアが大幅安となり、森永乳、ラウンドワン、TBSHDも売りに押された。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。象印や朝日インテク、Jトラストが上昇した。戸上電やSHOEI、三谷商が下落した
日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。大引けは前日比7円6銭高の2504円91銭だった。新興市場にも資金が流入した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で510億円と4月2日(509億円)以来およそ5カ月半ぶりの低水準となった。売買高も9057万株にとどまり、7日(8486万株)以来の薄商いとなった。個別銘柄ではネクスグループ、岡本硝子がストップ高。文教堂HD、太洋物産、カルナバイオ、メッセージが上昇した。一方で田中化研やショーエイ、JCコムサ、ソフトフロンが下落した。
東証マザーズ指数は4営業日ぶりに反発。大引けは前日比10.58ポイント高の776.10だった。個別銘柄ではベステラがストップ高。メディア工房、地盤ネットHD、Gunosy、トランスG、ミクシィが上昇した。午前の取引時間中にNTTアイティ(横浜市)と業務提携契約を締結したと発表したいい生活は、一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。半面、アイビーシーがストップ安。ロックオンやPCIHD、ジグソー、ビリングシス、メディネットが下げた。
17日に東証マザーズ市場に新規上場したブランジスタはきょう10時18分に公募・売り出し価格(公開価格、450円)を197円(43.8%)上回る647円で初値を付けた。その後は利益確定に押され、午後には制限値幅の下限(ストップ安水準)である547円まで下げる場面があった。直近に新規株式公開(IPO)した銘柄の売りが目立った。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,432.27 |
260.67 |
日経平均先物 |
18,360.00 |
220.00 |
TOPIX |
1,491.91 |
19.31 |
TOPIX先物 |
1,481.00 |
15.50 |
東証2部指数 |
4,594.31 |
52.56 |
JASDAQ |
2,504.91 |
7.06 |
マザーズ |
776.10 |
10.58 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1929350 |
2224626 |
東証2部 |
91350 |
23512 |
<兜町カタリスト>
「チグハグ感」
水曜の相場は8月28日以来、9月初の続伸。
とはいえ、背景はFOMCを控えてのポジション整理の印象。
売り手の買い戻し中心観測ということは売り手が主人公。
買い手は脇役。
アンワインドとかポジション整理などど言われれば何となく納得できる。
しかし結論は買い戻しと買い控え。
積極的に相場を進める動きではなく、消極的な投資マインド。
それでも一応続伸だから良しとすればよいのだろう。
主導権が売り手にあり、買い戻しでの上昇局面。
買い手が主役に復活しなければ2万円は遠い。
OECDは世界経済見通しを引き下げた。
15年の世界のGDPは3%増、16年は3.6%増。
6月時点は15年3.1%増、16年3.8%増だったから下方修正。
背景は中国経済の減速だが、何をいまさらの感。
日本は「景気回復の強さに疑問が提起」。
15年0.6%増、16年1.2%増、
アメリカは15年2.4%増、16年2.6%増。
欧州は15年1.6%増、16年1.9%増。
中国は15年6.7%増、16年6.5%増。
呼応したわけではなかろうがS&Pは日本国債の格付けをシングルAプラスに引き下げ。
理由は「日本経済はが期待したほどの回復せず。
所得も十分上っていない」。
もっとも「持続的な成長が続けば格上げする」とも。
ムーディーズ、フィッチはすでに格下げ済み。
彼らが見ているのは「財政」だけのような気もするが・・・。
気になるのはワタミ。
介護事業は損保ジャパンに売却する。
13年夏の入居率は5割超。
今年夏には8割を割り込んだという。
介護老人ホームが足りない中での異常な数字ではあった。
そして、HISと組んで外国人専用の居酒屋を展開するという。
日本人が行かなくなった居酒屋へ外国人を誘うという構図。
これでいいのか悪いのか。
話題性はあろう。
しかし地元民がいなくて外国人ばかりの日本料理店に行く気になるだろか。
むしろ不気味で怪しい印象を受けてしまいかねない。
個人的には海外で外国人ばかりのレストランには決して足は踏み入れない。
どうもチグハグ感の漂う方向性に見える。
日経平均株の25日線は18813円で3.41%のマイナスかい離。
75日線は19883円で8.61%のマイナスかい離。
200日線は19105円で4.89%のマイナスかい離。
結局先週水曜大幅高の陽線の高値18770円と安値17756円での動き。
18770円を抜けたら視野は拡大するのだろう。
騰落レシオはようやく70.92%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス8.804%。
買い方はマイナス13.912%。
信用評価損率(9/11現在)はマイナス13.62%と2週ぶり大幅改善。
裁定買い残は4639億円増加し2兆3115億円。
増加は4週間ぶり。
カラ売り比率は37.7%。
勝手雲の下限は18150円、上限は18990円。
09月17日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,323.67(+152.07)
■日経平均先物 18,220(+80)
■東証1部出来高 9.60億株
■東証1部売買代金 1.06兆円
■TOPIX 1,481.62(+9.02)
■騰落 上昇1,195/下落568
■日経JQ 2,500.33(+2.48)
17日午前の日経平均株価は3日続伸した。午前の終値は前日比152円07銭高の1万8323円67銭だった。一時は270円超高い1万8400円台半ばと、取引時間中として10日以来1週間ぶりの高値に上昇した。
前日の欧米株高や円安・ドル高を好感した買いが優勢だった。前日の欧米株高を引き継いで主力株中心に買が優勢となった。きょうも売り物をこなし底堅い動きに推移した。
ただ、日経平均上昇の原動力は買い戻しが中心とみられ、日本時間あす未明に目先の最大のビッグイベントである米FOMCの結果を控え、積極的に実需買いを入れる環境にはない。
買い一巡後は日経平均も伸び悩み、1万8300円台を中心としたもみ合いに転じた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆635億円、売買高は10億株を割り込んで9億6001万株。東証1部の値上がり銘柄数は1195、値下がり銘柄数は568、変わらずは130だった。
個別では、NTTドコモとKDDI、ソフトバンクの携帯電話3社がそろって上昇。携帯電話の新料金プランが出そろい、競争激化懸念が後退した。車向け光学部品の量産が報じられたミネベアが急伸した。ファストリやファナック、キーエンス、ダイキンといった値がさ株が好調だったほか、電気機器や資源関連株など外需株を中心に買いが広がった。
一方、主力の三菱UFJが下げに転じた。トヨタも伸び悩み、小幅高で午前を終えた。アダストリアは前日に3〜8月期の営業利益が前年同期比3.9倍に拡大したと発表したが、株価に織り込み済みとの見方から急落した。コマツ、ヤフーも軟調。静岡銀、ふくおかも値を下げた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。2部指数は、前日比25.05ポイント高の4566.80となった。個別銘柄ではセキド、MCJ、象印、ウインテスト、ラオックスやMCJ、鳥貴族が上昇した。半面、鈴縫工、戸上電、フォーカス、アトムやアートSHD、SHOEIは下落した。
日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。前引けは前日比2円48銭高の2500円33銭だった。新興市場にも買いが向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で289億円、売買高は5167万株。
個別銘柄ではネクスグループがストップ高。岡本硝子、文教堂HD、NaITO、メッセージ、カルナバイオが上昇した。前日に自社株の消却を発表したリスモンも高い。一方でクルーズやショーエイ、田中化研、免疫生物研究所、JCコムサが下げた。17日付の日本経済新聞朝刊が「ベトナムに進出する」と伝えたノジマはさえない値動きとなった。
東証マザーズ指数は小幅続落。前引けは前日比0.91ポイント安い764.61だった。個別銘柄ではアイビーシーがストップ安。FFRI、そーせい、メディネット、ピクスタ、ビリングシスも下げた。半面、いい生活、メディア工房、地盤ネットHD、トランスG、ベステラ、ミクシィが上昇した。自社株買い実施を発表したエニグモも大幅高となった。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したブランジスタは、10時18分に公募・売り出し価格(公開価格、450円)を197円(43.8%)上回る647円で初値を付けた。
09月17日 相場概況(寄り付き)
【寄付き後】
■日経平均株価 18,395.24(+223.64)
■日経平均先物 18,290(+150)
■TOPIX先物 1,476.00(+10.50)
■騰落 上昇1,206/下落555
■日経JQ 2,500.87(+3.02)
■マザーズ指数 768.78(+3.26)
17日の日経平均株価は続伸でスタート。始値は前日比190円39銭高の1万8361円99銭。
前日の欧米株高や円安・ドル高を好感して高く始まった。
10時時点の日経平均は前日比223.64円高の18395.24円で推移している。
市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)前に動きにくいとみられていたが前日の欧米株が上昇し、買い安心感が出た」との見方が多い。
また「短期筋の買い戻しが中心」との指摘もある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は高値圏でもみ合っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6164億円、売買高は5億6721万株。東証1部の値上がり銘柄数は1206、値下がり銘柄数は555、変わらずは130。
業種別では33業種中、26業種前後が高く、値上がり上位に鉄鋼、鉱業、電気機器、空運、機械、証券など。半面、値下がりはその他製品、医薬品、紙パルプなど。
主力のトヨタが1%超上昇。三菱UFJなどメガバンク株も底堅く推移している。ダイキンやミネベアが急伸した。
一方、ツルハHDは6〜8月期の連結純利益が過去最高を更新したと発表したが、利益確定売りに押されて大幅に下げている。任天堂、コマツがさえない。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。象印やJトラスト、朝日インテクが上昇。アトムやニフティ、ヨネックスは下げている。
☆ソフトクリエイトが急伸し売買活況、業績好調で自社株買いなど好感
ソフトクリエイト<3371>(東1・売買単位100株)は取引開始後に955円(38円高)まで上げて7月3日以来の950円台に進み、出来高もすでに9月の一日平均出来高の2倍に増加して活況となっている。16日の取引終了後に自己株式の取得(自社株買い)を発表し、9月17日から12月16日までの間に上限株数30万株(保有自己株式を除く発行済株式総数の2.22%)、上限金額3億円の規模で執行するとした。業績は拡大基調で株価水準はPER13倍前後のため割高感はなし。全体相場が中国株の波乱の影響を脱してくれば評価し直される可能性が濃厚といえる。
☆本日上場のブランジスタは買い気配のまま9時45分現在20%高
17日新規上場となったブランジスタ<6176>(東マ・売買単位100株)は無料の電子雑誌発行などを行い、公開価格は450円。売買開始から買い気配のまま、9時45分現在は公開価格を20%上回る542円の買い気配となっている。
広告掲載料などが主な収益源で、2015年9月期の業績見通し(個別)は、売上高が前期比24.8%増の21億3100万円、営業利益は同35.9%増の3億円、純利益は同21.0%増の1億7100万円とする。予想1株利益は13円66銭。
公開価格でのPERは33倍になり、類似銘柄と位置づけられるイーブックイニシアティブジャパン<3658>(東1)の100倍超(16年1月期は最終赤字の見通しのため東洋経済新報社・会社四季報9月14日発売号の17年1月期の予想1株利益5.6円をベースに算出)との比較では大きく割安になる。
09月17日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
本日の東京株式市場は、米国株続伸、円安推移を受け、堅調な動きになると予想される。
日経平均株価予想レンジは、18150-18500を予想する。
FOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げの有無が今後の相場展開を左右するだけに、模様眺めの展開となる可能性もあるだろう。売り崩す動きも出づらく、指数は落ち着いた動きとなることが予想され、FOMC後の株高への期待感を強める展開となりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1360万株、買い1610万株で、差し引き250万株の買い越し。買い越しは6営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、不動産、自動車、空運、通信、銀行、機械、保険、非鉄、情報通信など。
買いセクターに、電機、化学、機械、自動車、空運、精密、その他製品、繊維、石油、鉄鋼、銀行、情報通信、ゴム、不動産など。
【NY概況】
16日のNYダウ平均は続伸した。終値は前日比140ドル10セント高の1万6739ドル95セントと、8月20日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。世界的な株高を背景に米株式にも連動した買いが入った。原油先物相場が上げ、エネルギー関連株が買われたことも相場を支えた。
NY原油先物相場は1バレル47ドル台と前日から5%超上昇した。業績改善への期待から大手石油株が買われたこともダウ平均をけん引した。
17日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、投資家の様子見姿勢は強い。市場では利上げするかどうかの見方は分かれているが、取引終了にかけては持ち高調整とみられる買いも増え、ダウ平均はこの日の高値圏で終えた。
ナスダック総合株価指数も続伸し、前日比28.719ポイント高の4889.239で終えた。
業種別指数は全10業種のうち9業種が上昇した。「エネルギー」の上昇率が最も大きかったほか「素材」や「一般消費財・サービス」なども上げた。一方で「電気通信サービス」が下落した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続伸した。12月物は前日比215円高の1万8345円で引けた。16日の大取終値を205円上回った。米株上昇とともに買われた。17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、利上げの有無を見極めたいとの向きが多いなか持ち高調整の買いも入った。この日の12月物高値は1万8380円、安値は1万7970円。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18345 ( +205)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18465 ( +325)
( )は大取所終値比
【予定】
■17(木)
【国内】
8月貿易収支(8:50)
8月日本製半導体製造装置BBレシオ
15年の基準地価公表
《決算発表》
クスリのアオキ
《新規上場》
ブランジスタ
《イベント》
東京ゲームショウ(〜20日)
【海外】
NZ4-6月期GDP(7:45)
インドネシア中銀政策金利発表
スイス中銀政策金利発表(16:30)
英8月小売売上高(17:30)
米8月住宅着工件数(21:30)
米4-6月期経常収支(21:30)
ロシア8月小売売上高・失業率(22:00)
米9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
FOMC政策金利発表(18日3:00)
イエレンFRB議長会見(経済見通し、18日3:30)
休場:インド
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は9月に入って初の続伸だった。
序盤の強い勢いは失速し、後場はこう着感も強まったが、3桁の上昇で終えており、なかなかしっかりの動きとなった。きょうはここまで売られた銘柄を買い戻す動きが強まり、外需買い、内需売りの構図。東証1部の売買代金は今週に入り連日2兆円台前半の薄商いが続いているが、米FOMCの結果が日本株に反映されるのは金曜日で、もう1日は同様の地合いが続きそうだ。
FOMC通過後はアク抜けを想定。売り込まれている銘柄等には修正リバウンドが意識されるため、押し目拾いのスタンスになる。
日経平均先物・夜間、日中取引の終値比30円高で推移(午後5時現在)
16日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物12月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万8140円を30円上回る1万8170円で推移している。
【引け後のリリース】
セイノーHDがインドネシアのコングロマリットと提携
セイノーホールディングス<9076>(東1・売買単位100株)は16日の大引け後、インドネシアのコングロマリットの一つであるサリムグループと、インドネシアでの物流事業に関して提携し、同国に合弁会社を設立して事業を展開すると発表した。
発表によると、両社は提携により(1)インドネシアにおいて高品質のサービスを提供するトラック輸送企業としての地位を確立、(2)日本と同水準の高品質なサービスを提供可能な物流サービスネットワークをインドネシアにおいて確立し、サプライチェーンのグローバル化を背景とした顧客ニーズの多様化に対応、などを目標として事業を展開するとした。
セイノーホールディングスの株価は2015年5月に1640円まで上げて2000年以降の最高値に進み、その後は1300円前後から1600円前後の幅で大きなモミ合いを形成している。16日の終値は1384円(2円高)。モミ合いのサイクルに乗れば、モミ合いの中間帯水準から上限に向けて動く可能性がある。
ハチバン、上期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ、通期も増額
ハチバン <9950> (JQG・売買単位100株)が9月16日大引け後、業績修正を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.8億円→5億円(前年同期は3.4億円)に32.1%上方修正し、増益率が8.9%増→43.8%増に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の5.2億円→6.1億円(前期は4.1億円)に17.0%上方修正し、増益率が27.8%増→49.6%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
【銘柄フラッシュ】
ロックオンが急伸しラオックスなども高い
16日は、パナソニック<6752>(東1)がスマホで最大25カ国語の観光情報を提供するシステムを開発と伝えられて朝から強く、午後の「訪日外国人客数」(8月、政府観光局)発表も意識されて後場は一段強含み、中国人観光客は前年同月比133%増となって前回発表の同105%増を上回ったが、発表後は一進一退のまま3.4%高となった。ラオックス<8202>(東2)は4.5%高、象印マホービン<7965>(東2)は7.3%高となったが、他の銘柄までは広がりに欠ける印象があった。
ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>(東1)はいちよし証券の投資判断などが伝えられて12.9%高と出直りを強め、東証1部の値上がり率1位、TOWA<6315>(東1)は業績上ブレ期待などが言われて10.9%高と出直りを強め、東証1部の値上がり率2位、アークランドサカモト<9842>(東1)は本日発表の四半期決算を先取る様子で8.3%高となり東証1部の値上がり率3位。
ITBook<3742>(東マ)はラック<3857>(JQS)との提携などが好感されて10.1%高となり、ラックは4.7%高で戻り高値を更新。メディネット<2370>(東マ)は正午過ぎに欧州の戦略パートナー企業の臨床試験承認などの発表が好感されて急伸し12.8%高。トランスジェニック<2342>(東マ)は引き続き米国での特許取得などが材料視されて2日連続ストップ高の14.9%高。メディア工房<3815>(東マ)も新作ゲームの一部紹介開始などが好感されて2日連続ストップ高の15.9%高。ロックオン<3690>(東マ)はジャックス<8584>(東1)グループとの提携が好感されてストップ高の17.1%高となった。
【話題】
テラは「上尾中央総合病院」と連携契約を締結し、樹状細胞ワクチン療法の技術、ノウハウの提供を開始
■連携医療機関は19か所となり、契約医療機関は全国で合計38か所となる
テラ<2191>(JQS)は16日、「上尾中央総合病院」と連携契約を締結し、樹状細胞ワクチン療法の技術、ノウハウの提供を開始した。
これにより、連携医療機関は19か所となり、契約医療機関は全国で合計38か所となる。上尾中央総合病院は「地域に密着した高度医療」を目指しており、平成23年4月には埼玉県のがん診療指定病院の指定を受け、様々ながん種に対して、手術、抗がん剤治療、放射線治療などを組み合わせた集学的な治療を積極的に行っている医療機関。
今後もテラの技術・ノウハウを提供する連携医療機関を含めた契約医療機関の拡大が予想される。
メディネットが英国での臨床など材料に後場急伸
メディネット<2370>(東マ・売買単位100株)は後場急伸して始まり、前引けの155円(1円安)から一挙に18%高の185円(29円高)まで駆け上がった。16日の正午過ぎに、欧州の戦略パートナーである英国のTC BioPharm社が英国での治験について英国医薬品庁から承認を取得したと発表。材料株に特有の値幅を狙う動きが集まった。このほど開始する治験は、細胞医療製品を用いて悪性黒色腫、肺がんなどの患者を対象に行う第U相、第V相の臨床試験になる。8月下旬の全体相場の急落による下げをほぼ回復。テクニカル的には200円台前半が見込める展開に入る可能性がある。
免疫生物研究所が国内での「認証」好感し後場ストップ高
免疫生物研究所<4570>(JQG・売買単位100株)は後場急伸して始まり、前引けの1041円(2円高)から一挙にストップ高の1339円(300円高)まで駆け上がった。正午過ぎにラテックス凝集法を用いた「LPL ラテックス−IBL」が体外診断用医薬品として国内での製造販売認証を取得と発表。日経平均などがダレ模様になっていることもあり、材料株で値幅を狙う資金が集中したようだ。遺伝子組み換えカイコによる創薬などに関する発表など株価材料の豊富な銘柄のため、今回の急伸に乗り遅れた場合でも下値を仕込む姿勢がある。
09月16日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
16日の日経平均株価は続伸し、前日比145円12銭高の1万8171円60銭で終えた。前日の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウ、ナスダックともに急反発したことで、主力株中心にリスクを取る動きが継続した。
円安進行も支援材料となり、輸出関連を中心に幅広い銘柄に買いが広がった。薄商いのなか、短期売買を手掛ける投資家の買いが優勢となり、上げ幅は一時260円を超えた。
買い一巡後は伸び悩んだ。
米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え目先の利益を確定する売りが出たほか、結果を見極めるために売買を手控える投資家も多かった。
日本政府観光局が取引時間中に発表した2015年1〜8月の訪日外国人客数は、前年同期比49%増の1287万人だった。好調な結果を受け一部銘柄は買われたが、全体的な広がりは乏しかった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1520億円。売買高は18億8823万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の54%にあたる1032、値下がりは728、変わらずは138だった。
個別では、トヨタ売買代金断トツで高く。ファナック、村田製、キーエンス、日立製作所などが上昇。NTTデータが年初来高値を更新したほか、メガバンク、ブリヂストンなどのゴム株、空運株も高かった。SUMCO、クラリオン、Vテク、TOWA、日本通信も物色人気。一方、ファストリが下落。任天堂やセブン&アイ、野村も売られた。小売株や医薬品株も安かった。ファンコミが急落、日車両、リソー教育も大幅安。日本製紙、カプコンの下げもきつい。
東証2部株価指数は3日続落した。個別銘柄ではウインテスト、アルデ、DNA研、アートSHD、朝日インテク、Jトラストが下げ、一方、キーウェア、象印、MCJ、ラオックスと象印は上げた。
日経ジャスダック平均株価は小反発した。終値は前日比4円16銭高の2497円85銭だった。投資家心理の改善が新興市場にも広がったことで買い優勢となった。ただ後場にかけては上げ幅を縮小。米国の金融政策を決める16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、個人投資家の間でも持ち高を手仕舞う動きが出ていたようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で652億円、売買高は1億1763万株だった。個別銘柄では、ネクストウェア、ショーエイコーポ、スマートバリューがストップ高。免疫生物研やショーエイ、田中化研などが上昇した。一方、文教堂HD、DIT、クルーズやアイフリーク、メッセージなどが下落した。
東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前日比5.86ポイント安い765.52だった。売買代金は概算で669.09億円。騰落数は、値上がり60銘柄、値下がり146銘柄、変わらず7銘柄となった。個別では、ベステラやミクシィ、PCIHD、SoseiG、ナノキャリアなどが下落した。半面、ロックオン、メディア、トランスGはストップ高まで上昇。FFRIやジグソー、ITbookなどが上昇した。
15日に東証マザーズ市場に新規上場したアイビーシーは、上場2日目のきょう10時39分に公募・売り出し価格(公開価格、2920円)の約3.5倍にあたる1万250円で初値を付けた。その後も初値を上回って推移する場面が目立ち、1万1890円で取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,171.60 |
145.12 |
日経平均先物 |
18,140.00 |
260.00 |
TOPIX |
1,472.60 |
10.36 |
TOPIX先物 |
1,465.50 |
16.50 |
東証2部指数 |
4,541.75 |
-4.06 |
JASDAQ |
2,497.85 |
4.16 |
マザーズ |
765.52 |
-5.86 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1888230 |
2152035 |
東証2部 |
90970 |
23193 |
「弾切れ」
日銀金融政策決定会合は通過。
残すはFOMC、そして来週のシルバーウィーク。
考えてみれば9月15日はリーマンショック7周年。
9月22日は1980年にイランイラク戦争勃発。
1985年にプラザ合意で円高へ舵を切ってから30年。
市場のメモリアルはたくさんある。
FOMCは景気を元に金利判断をするのだろが別の側面もある。
たとえばドルの不足感が高まっているという話。
米国内外に供給されるドルの総資金量をである「ワールドダラー」。
8月に約880兆円。
前年同月比1%の減少で半年ぶりに減少に転じたという。
今年2月は12年7月以来2年半ぶりの減少だった。
ロンドン銀行間金利も上昇してきて2012年10月以来の高水準になった。
QE3終焉の影響に加え、ドル建て負債の返済・償還が来ているのが背景。
因みに企業のドル建て債務は今年から2017年にかけて返済・償還のピークを迎えるという。
毎年約9000億ドル程度だから約10兆円。
07年比率2倍の規模は結構大きい。
ドル不足がFRBにはどう映るのか。
市場と読みが違ってまた悪夢とはなっては欲しくはないところ。
こちらでは玉不足の印象の日銀。
株価下落の14日(月)にETFの買いを見送った。
8日(火)前場に前日比マイナス0.44%で見送り。
14日(月)も前場に前日比0.34%で見送り。
マイナス0.11%でもETFを買っていた頃からすると大きな変化。
だからこそ昨日ETF買い枠の増加に期待した向きもあったのだろう。
因みに今年の日銀のETF購入の歴史。
1月3443億円。
2月1322億円。
3月2464億円。
4月2907億円。
5月2170億円。
6月4431億円。
7月2592億円。
8月3020億円。
9月は10日まで1625億円。
今年合計で6兆2000億円。
残りの購入枠は約4000億円。
11〜12回買えば弾薬は尽きる水準だ。
このままいけば11月に玉切れの可能性大だが、買い金額を減らして対応すれば見透かされよう。
ココは思案のしどころだろうか。
またREITは今年753億円を買い、残枠は753億円。
13億円づつ買えば残りは11回だけとなる。
09月16日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,201.07(+174.59)
■日経平均先物 18,110(+230)
■東証1部出来高 9.55億株
■東証1部売買代金 1.02兆円
■TOPIX 1,476.22(+13.98)
■騰落 上昇1,012/下落742
■日経JQ 2,500.93(+7.24)
16日午前の日経平均株価は続伸した。前日比174円59銭高の1万8201円07銭で終えた。前日の欧米株高を受け、買い優勢でスタートし、その後も高値圏で売り物をこなす展開となった。日経平均は一時260円高超に買われる場面もあった。
円安に振れたことも追い風となり、輸出関連株を中心に幅広い銘柄が買われた。
ただ、市場の関心が高い米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に積極的な売買は手控えられ、商いは盛り上がらなかった。1万8300円近辺では上値が重くなった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆0240億円、売買高は9億5525万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の53%を占める1012、値下がりは742、変わらずは138だった。
個別では、トヨタや富士重、村田製、川重など輸出関連銘柄が総じて上昇した。メガバンクが上げたほか、三菱商や三井物など商社株も買われた。ゴム株や空運株も高かった。また、竹内製作が値を飛ばし、TOWAも急伸した。
一方で、セブン&アイが下落。コーセーや良品計画などインバウンド銘柄の一角が売られ、任天堂や楽天も下げた。ファンコミが急落、SKジャパンも大幅安。トプコン、大阪チタなども売られた。
東証2部株価指数は3日続落した。前引けの2部指数は、前日比10.25ポイント安の4535.56となった。
個別銘柄ではDNA研、アルデ、ウインテスト、JESCOHD、Jトラストが下げ、一方、MCJ、象印、ラオックスや土木管理が上げた。
日経ジャスダック平均株価は小反発した。前場終値は前日比7円24銭高の2500円93銭だった。新興市場にも安心ムードが広がり、買い優勢となった。ただ相場の動きは小さい。
ジャスダック市場の売買代金は概算で389億円、売買高は7695万株。
個別銘柄ではショーエイコーポ、スマートバリューがストップ高。ネクストウェア、クルーズ、ショーエイ、田中化研などが上昇した。一方、DIT、倉元、コスモ・バイオ、アスコット、アイフリークやメッセージなどが下落した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比4.81ポイント安い766.57だった。個別銘柄ではビリングシス、シリコンスタジオ、テラスカイ、ベステラ、ミクシィ、PCIHDなどが下落した。半面、ロックオンがストップ高。FFRI、ジグソー、アルファポリス、ファーマF、ITbookなどが上昇した。
09月16日 相場概況(寄り付き)
【寄付き後】
■日経平均株価 18,249.71(+223.23)
■日経平均先物 18,130(+260)
■TOPIX先物 1,469.50(+20.50)
■騰落 上昇1,133/下落612
■日経JQ 2,504.77(+11.08)
■マザーズ指数 772.13(+0.75)
16日の寄付きの日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比211円67銭高の1万8238円15銭。前日の欧米株式相場の上昇を引き継ぎ、買いが先行でスタート。
10時時点の日経平均は前日比223.23円高の18249.71円で推移している。
足元は240円程度高い1万8200円台後半で推移している。寄り付き後、利益確定売りに押されて伸び悩んだものの、短期売買を手掛ける投資家が再び押し目買いを入れた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は高値圏でもみ合っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5941億円、売買高は5億6677万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の60%を占める1133、値下がりは612、変わらずは139だった。業種別では33業種中、26業種前後が高く、値上がり上位にゴム製品、輸送用機器、鉱業、機械、電気機器、非鉄、空運など。半面、値下がりは電力ガス、紙パルプ、小売、海運、水産など。
トヨタやマツダ、村田製、ファナックなど輸出関連株が軒並み上昇。東芝が上げに転じ、いちよしや日本調剤も買われている。ゴム株や非鉄株も高い。一方、新日鉄住金が続落し、トプコンやセブン&アイ、東京電力、ファーストリテも売られている。コーセーや良品計画なども安い。
東証2部株価指数は3日続落した。
225先物は野村・日興・みずほ・マネ・ドイツ・GS・JPが買い越し。
アムロ・モルスタ・クレディ・パリバ・大和・SBIが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・クレディ・日興・野村が買い越し。
GS・ニューエッジ・みずほ・JP・メリル・SBI・アムロが売り越し。
外資系等は、PALTAC(8283)、ローソン(2651)、アサヒ(2502)に注目。
テクニカル的には、ヤマウラ(1780)、リニカル(2183)、丸大食品(2288)、ALSOK(2331)、アスクル(2678)、ゲオ(2681)、北越(3865)、DNC(4246)、メディカルシス(4350)、小野薬(4528)、秀英(4678)、OBC(4733)、TOW(4767)、ハークスレイ(7561)、図書印(7913)、NTTデータ(9613)、ミニストップ(9946)、安藤(1719)、NSSOL(2327)、Jマテ(6055)、ホーチキ(6765)、日本MDM(7600)が動兆。
【注目銘柄】
☆上場2日目のアイビーシーは買い気配続き公開価格の3倍
15日に新規上場のアイビーシー<3920>(東マ・売買単位100株)は本日も買い気配をセリ上げて始まり、10時を過ぎては公開価格2920円の3倍の8760円で買い気配。まだ売買が成立していない。
ネットワークシステムの性能監視ソフト「System Answer」などを手がけ、 2015年9月期の業績見通し(個別)は、売上高が前期比20.8%増の9億7500万円、純利益が同12.0%増の1億5000万円、1株利益は151円39銭。
☆ユーグレナが6日続伸基調となり業績拡大や「品貸料10倍」材料視
ユーグレナ<2931>(東1・売買単位100株)は売買開始後に1745円(91円高)まで上げ、6日続伸基調の出直り継続となった。今9月期の業績が大幅に拡大する見込みで人気化し、日証金が貸借取引にかかる品貸料を16日の申し込み分から通常の10倍に引き上げる臨時措置を発動。信用売りを行っている投資家の売り建てコストが激増するため、売り手が窮地に陥るとの見方が出ている。1700円台は8月18日以来になり、全体相場が中国株の波乱を受けて急落する前の水準を回復した。このため、目先は戻り待ちの売りが増える可能性があるが、決算発表に向けて期待相場が高揚する可能性が強い。
☆インフォコムは企業・団体向けに特化したMVNOサービスを開始
■コストメリットをフルに活用できるサービス
インフォコム<4348>(JQS)は15日、企業・団体向けに特化したMVNO(仮想移動体サービス事業者)サービスを開始すると発表した。
同社では、企業の競争力強化には、スマートデバイス活用がキーであり、スマートフォンやタブレットの2台持ちでの活用ニーズが増加すると考えている。そこで、企業向けにMVNO最大の特徴であるコストメリットをフルに活用できるサービスの提供を開始した。
「インフォコムMVNOサービス」は、“格安SIM カード”による企業・団体向けに提供するデータ通信/SMSサービス。契約年数による拘束も短く、通信速度の早いLTE通信を利用できる。スマートフォン/タブレット/Wi−Fiルーターとのセットでの提供もできるので、端末コスト、通信コストを合わせた費用最適化を図ることができる。
☆キリン堂は中華人民共和国の薬局・ドラッグストア事業などを営む「養天和」と、業務協力の基本合意書の締結を決議
■両社の事業規模の拡大・企業価値の向上に寄与すると判断
キリン堂HD<3194>(東1)の子会社キリン堂は15日、中華人民共和国湖南省長沙市に拠点を置き、薬局・ドラッグストア事業などを営む「養天和」と、業務協力の基本合意書を締結することを決議した。
キリン堂は、2011年1月以降、中国にターゲットを定め、現地法人である忠幸麒麟堂(常州)商貿有限公司を設立し、江蘇省を中心にドラッグストアを展開、浙江省義烏市に常設のショールームを開設するほか、中国における美容ポータルサイト運営、化粧品のEコマース運営及び小売業・卸業を展開するBEAUNET CORPORATION LTD グループを子会社化するなど、業容拡大を図っている。
今回業務協力の基本合意書を締結した「養天和」とは、両社グループのノウハウや人材等の提供及び提携企業等のネットワークを活用することで、両社の事業規模の拡大・企業価値の向上に寄与すると判断したことで、基本合意を締結することになった。
今期の業績に与える影響は軽微としているが、業績に重要な影響を与えることが明確となった場合には速やかに公表するとしている。
なお、基本合意書締結日は、10月6日を予定している。
<兜町カタリスト>
「30年」
前場は239円高で後場に値を消し60円高。
とはいえ7週連続マイナスの火曜日はようやく8週間ぶりにプラス。
特に理由もない自律反発という楽な解釈の背景は二つ。
一つは騰落レシオが14日(月)に65.48%まで低下したこと。
2012年6月4日のTOPIX、単純平均最安値の時の59%以来の水準だった。
(15日もまだ66.14%)。
もう一つは14日に空売り比率が過去最高の42.3%まで上昇したこと。
(昨日は39.5%)。
この二つが記録を更新すると反発するアノマリーはまだ生きている。
アノマリーということで振り返れば、スタジオジブリの3週連続放送前の日経平均は2万円台。
3回放映後は3000円安だったから恐るべしでもある。
因みに、9月SQ値18119円、9月月足陽線基準18165円。
今はここを挟んだ攻防戦でもあろうか。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
信用買い残は1096億円減少し3兆2949億円。
先週水曜の1300円高で利食ったとの解釈。
ただ17000円台で利食えた玉はそんなにあったのだろうか。
信用売り残は5週ぶりに増加し5660億円。
先週水曜の日経平均は過去6番目の上場幅。
しし1カ月前の水曜日8月19日は331円安。
背景は7月訪日外客数の発表だった。
過去最高を更新したものの中国からの訪日客の減少を嫌気したとの解釈だった。
所詮解釈だったのだが、株価下落の口実になったのも事実。
曲解の横行だけは避けて欲しいところ。
軽減税率の再検討や北朝鮮の核稼働などの報道があるが、一番気になったのはトヨタ。
「トヨタが空飛ぶ車を開発するのではないかとの見方が米国中心に広がっている」。
理由は米子会社の「空飛ぶクルマのための積み重ね可能な翼」の特許出願。
空飛ぶスケボも画像で放映される時代。
車が空を飛んでもなんら不思議ではない。
というか、30年前のバック・トゥー・ザ・フューチャー2で描かれた世界。
因みに当時未来とされて車が飛んでいたのは2015年10月21日〜26日の話。
昭和60年の映画の世界のなんと30年後に到達してしまったことになる。
因みに同作1ではトヨタ販売店のCMや日本企業の製品がたくさん登場。
同作2では主人公のマーティの上司の名前が「フジツウ・イトウ」。
同作3では主人公が「日本の製品は最高」と。
これはたぶん30年経っても間違っていない真実だろう。
気になるのは日本車両の米製造会社の損失。
車両の製造に大幅な遅延が生じる見通しで35億円程度の損失見通し。
この子会社は日本車両USA。
6月に経営支援に乗り出した矢先の出来事だという。
有り余るお金を使えとせっつかれ投資してみればこの始末。
脇の甘さもあるのだろうが、ドラマの世界が現実化したような印象。
納期遅延での補償もある。
アメリカの陰謀ではなかろうが、昨年は自動車部品メーカーが同様の話でアメリカで損失。
自動車の生産に追い付かず納期を守るための残業代や空輸費が重荷になったという。
良く聞く話でもある。
一方で東レ。
韓国LG化学からリチウムイオン電池の主要材料セパレーター(絶縁材)の工場買い取り方針。
金持ちに寄付をねだるようなことではないだろうが・・・。
09月16日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
16日の東京株式市場は、米国株反発、円安推移を受け、寄り付きは主力株中心にしっかりした動きで指数の上昇は予想される。
その後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え上値が抑えられ、積極的な動きは手控えられそうだ。
日経平均株価予想レンジは、17800-18300を想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1640万株、買い1100万株で、差し引き540万株の売り越し。売り越しは5営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、機械、鉄鋼、通信、銀行、サービス、自動車、陸運、情報通信など。
買いセクターに、電機、自動車、ゴム、情報通信、金属、機械、証券、損保、建設、食品、化学、電力、小売など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,599.85 +228.89
S&P500種 1,978.09+25.06
ナスダック
4,860.520 +54.757
15日のNYダウ平均は反発した。終値は前日比228ドル89セント高の1万6599ドル85セントだった。。
朝方発表の8月の米小売売上高は前月比0.2%増と市場予想並みの増加だったが過去分が上方修正され、個人消費を中心に米景気が着実な拡大基調にあるとの受け止めが広がった。堅調な経済指標を受け、米景気への期待感が相場をけん引した。
また、原油先物相場が上昇し、シェブロンといった石油株が買われた。建機のキャタピラーが2%強上げるなど業績が景気動向に左右されやすい銘柄が指数の押し上げに寄与した。エネルギー株など景気敏感株の上げが目立った。
ナスダック指数も反発。同54.757ポイント高の4860.520で終えた。
業種別指数は全10業種が上昇。「資本財・サービス」や「金融」、「ヘルスケア」の上げが目立った。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大きく反発し、高値圏で取引を終えた。12月物の終値は前日比260円高い1万8130円で、15日の大取終値を250円上回った。米個人消費の堅調さを示す景気指標を手掛かりに米株とともに買われた。市場では16〜17日に開くFOMCで政策金利の引き上げの有無を見極めたいとの向きが多かった。
12月物の高値は1万8215円、安値は1万7710円だった。
(9月15日)
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18130 ( +250)
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18250 ( +370)
※( )は大取所終値比
【予定】
■16(水)
【国内】
9月の金融経済月報(14:00)
8月訪日外客数(14:00)
8月工作機械受注確報値(15:00)
20年国債入札
《決算発表》
ツルハHD
【海外】
タイ中銀金融政策決定会合
英8月失業率(17:30)
ユーロ圏8月消費者物価確報値(18:00)
南ア7月小売売上高(20:00)
ブラジル7月小売売上高(21:00)
FOMC(〜17日)
米8月消費者物価(21:30)
米9月NAHB住宅市場指数(23:00)
米7月対米証券投資(17日5:00)
米大統領選挙に向けた共和党の第2回テレビ討論会
休場:マレーシア、メキシコ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
09月15日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
15日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、前日比60円78銭高の1万8026円48銭で終えた。前日までの3日続落で下げ幅が800円を超えたことから、買い戻しが入った。
一部では日本銀行によるサプライズ緩和への期待もあり、前場には一時18329.57円(前日比363.87円高)まで上昇した。
前引け後に日銀が金融政策の現状維持を決定したことが伝わると、後場の寄り付き直後に18000円を割り込む場面も見られた
その後は業界再編期待などが支えとなりやや値を戻して終えるなど、荒い値動きが続いた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆3026億円。売買高は20億8033万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は924、値下がりは850、変わらずは123だった。
業種別では、水産・農林業、食料品、ゴム製品が上昇率上位だった。一方、情報・通信、その他金融業、鉄鋼が下落率上位だった。
個別では、トヨタや日産自の自動車株、日清粉GやJTの食品株で値上がりが目立った。ファナックやファストリの値がさ株も堅調に推移した。ダイキンや日東電、日立、パナソニックも高い。神戸物産、米久、秀英などが東証1部上昇率上位となった。
一方で熊谷組など建設株の一角は下落が目立った。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯3社も引き続き安かった。SKジャパン、ライフコーポ、東製鉄などが東証1部下落率上位となった。
東証2部株価指数は続落した。2部指数は、前日比17.82ポイント安の4545.81となった。個別銘柄では東邦金属、ベネ・ワン、土木管理試験所、石井表記が下げ、一方、DNA研がストップ高、ウインテスト、Fastep、中央ビルト、正栄食、ヨネックスが上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅ながら5営業日ぶりに反落した。終値は前日比2円28銭安い2493円69銭だった。主力大型株が伸び悩む中で、新興企業株にも見送りムードが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で665億円。売買高は9181万株にとどまり3営業日連続で1億株を下回った。個別銘柄ではメッセージがストップ安。オービスは一時ストップ安と急落し、SOLHD、倉元、田中化研、フジコーが下落した。半面、半面、DITがストップ高。コスモ・バイオ、アイフリーク、エスケーエレク、アスコットは上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比6.10ポイント安い771.38だった。個別銘柄ではベステラ、ピクスタ、STUDIOUS、ナノキャリア、FFRI、アスカネットが下落。一方、トランスG、ビリングシス、メディア工房がストップ高。シリコンスタやホットランド、ミクシィは上昇した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したアイビーシーは、終日買い気配のままで推移し、取引が成立しなかった。大引けの気配値は公募・売り出し価格(公開価格、2920円)の約2.3倍にあたる6720円カイ気配で初日の取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
18,026.48 |
60.78 |
日経平均先物 |
17,880.00 |
60.00 |
TOPIX |
1,462.24 |
-0.17 |
TOPIX先物 |
1,449.00 |
-1.00 |
東証2部指数 |
4,545.81 |
-17.82 |
JASDAQ |
2,493.69 |
-2.28 |
マザーズ |
771.38 |
-6.10 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2080330 |
2302694 |
東証2部 |
85270 |
19725 |
「仮カード」
週に数社の取材を重ねて何年も経つと、少し見えてくるもののもあります。
もっとも株価の行方ではなくて、企業の栄枯盛衰。
そして企業の覚悟。
どんなに頑張っていても底値を這っている銘柄もあれば
些細な材料で驚くほどの成長を遂げる銘柄もあります。
しかし、創業から綿々と流れている精神というか、思考法というか、
そういうものはそうは変わらないもの。
最近はIPOも多いので、とにかく上を目指すという動き。
アレ、去年上場した銘柄がもう1部?
そんなことが日常茶飯事になってきました。
となると、新規上場で慢心することなく次を目指す動きばかり。
このエネルギーがある意味日本経済の一部を支えているのかも知れません。
あるいは、一部に指定替えになってからは、業績のさらなる向上を目指す動き。
ただ、ここに別れ道があるような気がします。
さらに成長を目指して拡大路線を突っ走る会社と、
多少の業績のヘコミを外部環境のせいにして安住してしまう会社。
戦う姿勢を失った会社と積極的拡大基調の差は当然ながら株価の差になって表れているのでしょう。
その集合体が指数であり、先物の原資産である以上、
この立場による変化というのは結構大きいファクターになってきます。
市場で問われることは少ないですが、やはり企業を見る場合に大切なのはその覚悟と姿勢。
そして「社会から必要とされているか」という観点でしょう。
何らかの動機があって、そして社会的要請に合致したからこそ上場している筈。
この二つは数字には表れませんが、実は数字以上に大切な要素だと思います。
株式市場は結構非情な場所。
災害など人の不幸の場面でも儲かる銘柄探しに余念なく、
一方でダメな会社、冴えない会社は見向きもされません。
どころか、池に落ちた犬を叩くようなことまで起こることもあります。
その日その日に脚光を浴びた銘柄は日替わり的に変化します。
そういう銘柄の中にいり人にとっては「何でこんなに上がるの?」とか
「どうしてこんなに叩かれるの?」という理不尽さもきっとあるに違いありません。
でも市場はそんなこと斟酌せず、その相克を超越して幾星霜の相場の流れが永遠に続いていきます。
まるで、会社と銘柄は似て非なるもののように映るのは気のせいばかりではないのでしょう。
話は変わりますが、今朝の日経朝刊5ページの「始動マイナンバー」。
大切なことが書いてありました。
「注意したいのは、通知カードは来年1月以降に発行される
『個人カード』の仮カードの位置づけということ。
これだけでは、窓口手続きの時間短縮などマイナンバー制度で想定される恩恵を受けられない」。
10月以降に番号が来ることは知っていても新たなカードを取得しなければ、
想定されている消費税の還付などもレジの窓口でシャットダウンになってしまうということ。
先週末に大阪・梅田のマイナンバー関連企業に取材したときに教えてもらったことでしたが、
これが現実だそうです。
あるいは大手企業でもマイナンバー対応は遅れていて
来年1月のスタートはすでに諦めているところも多く、
来年4月からのスタートとか来年の年末調整からとかを想定している企業も多いとのこと。
逆にいえば、マイナンバーは今秋の番号通知で終わるのではなくそれはスタート。
結構知られていないようですが「その後の手続き」は面倒な必要性を帯びてきています。
しかも企業や学校などでは代行も行ってくれるのでしょうが、
リタイア層などは全部自分で行わなくてはなりません。
これが一仕事。
個人も法人も結構息の長い手続きになるようですから、
テーマとしても時間軸は長くなるのでしょうか。
投資心理が急転し元の木阿弥チックな東京株式市場も「仮カード」のような動きではなく、
「本カード」の展開に早くなって欲しいものです。
(櫻井)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
騰落レシオ65%台での自律反発。
前場は300円以上の上昇。
昼に結論の出た日銀金融政策決定会合は継続。
しかし後場は上げ幅縮小。
相場に対する熱意こそ株価上昇の原動力なのだろうか。
09月15日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,205.25(+239.55)
■日経平均先物 18,060(+240)
■東証1部出来高 10.06億株
■東証1部売買代金 1.04兆円
■TOPIX 1,478.30(+15.89)
■騰落 上昇1,455/下落362
■日経JQ 2,501.48(+5.51)
15日午前の日経平均株価は反発した。午前は前日比239円55銭高の1万8205円25銭で終えた。前日までの3営業日の下落幅が800円に達していたことから目先押し目買いが入った。伊藤ハと米久の統合報道もきっかけに再編期待が高まり食品株などが上昇したことも相場を押し上げた。
朝方から短期的な戻りを期待して幅広い銘柄に買いが先行した。外国為替市場で円相場が1ドル=120円台後半まで下落すると、輸出関連株を中心に上昇に弾みがつき、日経平均は一時360円高超に買われる場面もあった。ただその後は、中国・上海株が下げて始まったこともあり、利益確定売りも出てやや伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もともに大幅反発した。
前引け東証1部の売買代金は概算で1兆479億円、売買高は10億681万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の76%を占める1455で、値下がりは362、変わらずは79だった。
個別ではトヨタ自動車が売買代金断トツとなるなか大幅高。トヨタや日産自の自動車株が買われ、「輸送用機器」が業種別東証株価指数(TOPIX)の33業種中で値上がり率首位だった。日清粉Gや三菱食品が大幅高。日写印やパナソニック、ダイキンも高い。gumiが急伸、星光PMC、神戸物産、米久も買いを集めている。
一方で建設株の大林組や熊谷組は売りが目立った。KDDIやソフトバンク、NTTドコモも安い。ライフコーポが急落、ディップ、ニチモウも売られた。東製鉄が大幅安、浅沼組、荏原も値を下げた。
東証2部株価指数は続落。2部指数は、前日比12.82ポイント安の4550.81となった。個別銘柄ではベネ・ワン、東邦金属、石井表記、スリープロ、朝日インテクが下げた、一方、DNAチップ、中央ビルト、宮入バル、正栄食が上げた。
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。前引けは前日に比べ5円51銭高い2501円48銭だった。日経平均株価の上げ幅が一時300円を上回るなど主力大型株が堅調で、投資家心理が改善。新興企業株にも買いが先行した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で405億円、売買高は5600万株。個別銘柄ではコスモ・バイオ、アイフリーク、エスケーエレク、テリロジー、情報技術、DIT、アスコット、カルナバイオが上昇した。半面、オービス、SOLHD、ネプロ、JCコムサ、ザイン、メッセージ、田中化研が下落した。
東証マザーズ指数は小幅反発した。前引けは前日比2.60ポイント高い780.08だった。個別銘柄ではトランスG、ビリングシスがストップ高。ナノキャリアやシリコンスタ、ミクシィが上昇した。一方で、ベステラ、ピクスタ、ビーロット、パルマ、AimingやPCIHD、テラスカイは下げた。
09月15日 相場概況(寄り付き)
【寄付き後】
■日経平均株価 18,313.42(+347.72)
■日経平均先物 18,190(+370)
■TOPIX先物 1,479.00(+29.00)
■騰落 上昇1,651/下落158
■日経JQ 2,503.08(+7.11)
■マザーズ指数 784.09(+6.61)
15日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比117円02銭高の1万8082円72銭。前日までの3営業日で800円超下げていたこともあり、買い戻す動きが先行した。
10時時点の日経平均は前日比347.72円高の18313.42円で推移している。
米国株安にも関わらず、前日の下げに対する反動で日経平均は反発でスタート。寄付き後、年初来安値を更新したソフトバンクG、KDDIに買戻しが入るなど売り方の動きは活発化しているもよう。一部では日銀によるサプライズ緩和を期待する動きとの指摘も聞かれる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇している。
午前10時現在の東証1部の売買代金は概算で6240億円、売買高は6億1267万株だった
の東証1部の値上がり銘柄数は1651、値下がり銘柄数は158、変わらずは85銘柄だった。業種別では33業種中全面高で、値上がり上位に保険、紙パルプ、食料品、輸送用機器、ゴム製品、小売など。
ファストリやファナックの値がさ株が高い。15日付の日本経済新聞朝刊で経営統合が報じられた伊藤ハも買われ、米久は急騰。トヨタや日産自の自動車株が小高く推移している。一方で東芝は大幅安。NTTドコモ、NTTも売られている。任天堂やカプコン、スクエニHDなどゲーム関連株も売りが目立つ。
☆経営統合観測の米久は13%高となり伊藤ハムも5%高

米久<2290>(東1・売買単位100株)は買い気配の後13%高の2570円(293円高)で売買開始となり、値上がり率で東証1部の2位を争う始まりとなった。伊藤ハム<2284>(東1・売買単位千株)との経営統合観測が今朝15日付の日本経済新聞朝刊で伝えられ、両社は朝の東証IR開示で「本経営統合につきましては、本日開催の取締役会において付議する予定であり、決定した場合は速やかに開示」と発表。伊藤ハムも一時5%高の704円(31円高)と出直りを強めている。正式発表後は目先的な材料出尽し感が出る可能性があるが、2016年4月がメドとされる統合に向けて相場も波状的に盛り上がることが予想される。
☆パルマは最安値から3連騰、底打ちシグナルが点灯し下げ過ぎ直近IPO株買いが増勢
パルマ<3461>(東マ)は、105円高の1260円と3営業日続伸して始まり、今年9月10日につけたった上場来安値1050円から底上げしている。同最安値は、テクニカル・セオリー通りに底打ちシグナルとされる長大下ヒゲでつけ、今年8月11日につけた上場来安値から60%の下値調整となっただけに、トレンド転換として下げ過ぎIPO(新規株式公開)株買いが増勢となっている。同社のセルフストレージ事業を展開する独自ビジネスモデルの成長可能性や、今9月期の2ケタ増収増益業績も見直されている。
■同社主力のストレージ事業の国内市場は2025年に5倍増と高成長
同社株は、今年8月11日に公開価格1350円でIPOされ、2302円で初値をつけ上場来高値2540円まで買い進まれたが、中国・上海株急落に巻き込まれて1190円まで調整し、いったん1465円までリバウンドしたが、今度は米国株安の追い討ちで上場来安値まで突っ込んだ。最高値からの下落率は、調整一巡示唆の約59%となり、しかもこの最安値も、長大下ヒゲを引いてつけただけに、底打ち完了の市場コンセンサスにつながっている。
一方、同社の主力ビジネスモデルは、トランクルームなどの貸し収納スペースの利用料金を回収し送金するなどの運営・管理するセルフストレージ事業で、同事業の国内市場規模は、約521億円で、収納ビジネス総室総数は、35万5000室と156世帯に1室の普及率となっているが、米国では、普及率が11世帯に1室となっているだけに、高い成長可能性を示唆している。市場規模は2025年に2500億円に5倍増となるとも観測されているだけに、同社も、積極的に先行投資するとともに、提供するソリューションも、収納スペース専門の検索サイト「ニコニコトランク」を展開するITS、サービス、物件開発・開業支援のターンキーソリューションサービスなどと多角展開している。
このため、同社の業績も高成長が続キ、今2015年9月期業績は、売り上げ7億1500万円(前期比51.4%増)、経常利益1億円(同25.9%増)、純利益5000万円(同30.3%増)と2ケタ増収増益を予想している。
■公開価格奪回から3分の1戻し、半値戻しとリバウンド幅を拡大
株価は、上場来安値からきょう15日高値で210円の底上げとなっているが、なお公開価格に900円の未達と下げ過ぎ解消には至っておらず、まず公開価格を奪回したあと最高値からの調整幅の3分の戻しの1500円台、半値戻しの1800円水準へと一段の戻りを試そう。
【話題株】
王将フードが中間配当10円増配、「総還元性向100%」の公約に対し総還元性向89%に
王将フードサービス<9936>(東1・売買単位100株)は11日に9月中間配当を従来予想比10円増額して60円にすると発表し、「総還元性向100%」の公約に基づけば単純計算でさらに27円50銭の増配余地がある。「中期的」な公約ではあるが、今後も増配や自社株買いなどの実施が見込めるため、押し目が到来すれば絶好の仕込み場と言えそうだ。

株価は週明け14日に4125円まで上げ、4日連続で日々の上値をセリ上げ、戻り高値に進んだ。
同社は2015年1月に中期的な株主還元方針を発表し、「総還元性向」に基づき、配当性向40%以上に加え、自己株式の取得を実施し、総還元性向100%を目標にする方針とした。5月18日付で40万株の自社株買い(17.12億円)を行ない、この段階での総還元性向は通期計画に対し約85%。そして、9月11日に発表した中間配当の1株当たり10円増額によって総還元性向は約89%になるとした。
これに基づいて単純に受け止めると、配当を10円増額すると総還元性向は約「4%」向上することになる。総還元性向の向上を配当のみで実現すると仮定する場合、現次点での総還元性向は約89%のため、あと20円増額しても総還元性向は97%。単純計算では、100%に達するまで27円50銭の増配余地があることになる。
11日の発表では、2016年3月期の中間配当(9月中間配当)を従来予想、および前期実績比10円増額して60円の見込みとし、3月期末配当は従来予想、および前期実績と同額の50円に据え置いた。市場関係者の間では、期末配当についても10円程度の増額は十分可能との期待が少なくない。
<兜町カタリスト>
「滑稽」
株式市場というのは非情な場所でもある。
いつも感じるのだが、災害惨事が起こるとそれを材料に銘柄が登場する。
阪神大震災、東日本大震災、津波、鳥インフルエンザ、O157などなど。
混乱が起こり世情が不安定になったときに銘柄が登場する。
平時ではほとんど見向きもされない材料が時として表面化する。
洪水被害も一緒。
救いは洪水で流されずに頑張った家がへーベルハウスだったのではないかという憶測。
悲劇を材料にするよりも不幸中の幸を材料にしたいというのは人情。
しかし市場は、より悲惨でより不幸な事態を材料にしたがる。
これはマスコミも一緒だし、ひょっとすると投資心理というよりは世間の心理も一緒だろう。
株式市場は世相の反映。
そう言ってしまえば格好良いが、他人の不幸を材料に出来ても自分の不幸も材料に出来るのだろうか。
トーマス・マン「滑稽と悲惨」の紙一重の世界でもあるのかも知れない。
・・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「見上げてごらんあの2万円を」
見上げてごらんあの2万円を
小さな株の
大きな動きがささやかな復活を
示している
見上げてごらんあの2万円を
投資家のように
名もない株がささやかな復活を
祈っている
マド埋めよういつか
追いかけよう夢を
戻るならなら苦しくなんかないさ
《兜町ポエム》
「Sell is Over」
Sell is Overもういい加減
終わりにしょうきりがないから
Sell is Over訳などないよ
ただひとつだけ相場のため
Sell is Over若い過ちと
笑って言える時がくるから
Sell is Over泣くな相場だろう
カラ売りのこと早く忘れて
相場はこの夏を忘れはしない
どんなに上っても忘れはしない
きっとセリングクライマックスだと思うから
Sell is Over2万割れは相場の
御守りでいいそっと心に
Sell is Over最後にひとつ
株価を裏切っちゃいけないよ
材料株なんかでごまかさないで
アベノミクス相場をじっと見つめて
きっとあんたに御似合いの株がいる
Sell is Over悲しいよ
早く出て行ってふりむかないで
Sell is Over
元気でいてねSell is Over
09月15日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
15日の東京株式市場は方向感に乏しい展開か。金融政策は現状が維持されるとの見方が大勢のもようだが、思惑的な動きが出る可能性も想定される。
日経平均株価予想レンジは、17750-18150。
昨日、東証1部の売買代金が2兆554億円と8月18日以来約1カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。2兆円すれすれの売買代金が大きく減少している背景には、外国人投資家の見送り姿勢が大きく作用しているようだ。今週は、利上げ開始の有無が焦点として取りざたされるなか、現地16〜17日のFOMCが経過するまでは、多くの外国人投資家は買い手控え姿勢だろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1150万株、買い1090万株で、差し引き60万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、電機、自動車部品、小売、電力、ガス、薬品、情報通信、化学、自動車、その他製品、銀行、サービス、通信、証券など。
買いセクターに、食品、機械、自動車、情報通信、不動産、電子機器、薬品、電機、サービス、銀行、通信など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,370.96 −62.13
S&P500種
1,953.03 −8.02
ナスダック
4,805.763 −16.578
14日の米株式相場は3営業日ぶりに反落した。NYダウ平均は前週末比62ドル13セント安の1万6370ドル96セントで終えた。
FOMCの結果発表を17日に控えて売りが優勢となった。中国経済減速への警戒感も相場の重荷となった。
米連邦準備理事会(FRB)が今週のFOMCで利上げ開始を決めるかどうかの市場の見方は分かれている。結果を見極めたいとして様子見ムードが強まるなか、持ち高調整目的の売りが出た。
中国の景気減速が改めて意識され、原油や銅など商品先物相場が軟調に推移。石油や素材関連株が収益悪化への警戒感から下落し、相場の重荷となった。ダウ平均は一時100ドルを超えた。
ナスダック指数は同16.578ポイント安の4805.763で終えた。
業種別指数では全10種のうち「素材」や「エネルギー」、「一般消費財・サービス」など9種が下落。一方、「公益事業」が上昇した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅下落。12月物は前週末比220円安の1万7870円で取引を終えた。14日の大取終値を50円上回った。中国経済の減速への警戒感が売り材料になった。また、FOMCの結果公表を17日に控えての売りが出た米国株につれ安となった。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 17870 ( +50 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 17995 ( +175)
※( )は大取所終値比
【予定】
■15(火)
【国内】
日銀金融政策発表
黒田日銀総裁会見(15:30)
《決算発表》
銚子丸、HCM、ウインテスト、アークランド
《新規上場》
アイビーシー
【海外】
豪中銀理事会の議事録(1日開催分、10:30)
インドネシア8月貿易収支(13:00)
仏8月消費者物価(15:45)
トルコ6月失業率(16:00)
南ア4-6月期経常収支(17:00)
英8月消費者物価(17:30)
独9月ZEW景況感指数(18:00)
米8月小売売上高(21:30)
米9月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米8月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
国連総会開会(〜10/6、NY)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
市場の落ち着きが期待されるなか、東京株式市場の前場は比較的しっかりの動きであったが、後場に崩れる展開となった。300円近い下落で節目の18000円も割り込んだ。
13日発表の中国の主要経済指標の悪化を受けた経済減速懸念が燻った。
あす(15日)の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合の内容を注視しながらの神経質な推移となりそうだ。エネルギーを除く消費者物価指数が順調に上昇していることや、日銀は7〜9月期のGDP(国内総生産)はプラス成長に戻るとの見方を示しており、今回の会合で追加緩和が発表される可能性は少なく、多くの市場参加者は「現状維持」を予想している。
14日東証1部の売買代金は2兆554億円と、8月18日以来約1カ月ぶりの低水準に落ち込んでいる。今週は現地16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)が経過するまでは買い手控えが続きそうである。
18時時点の日経平均先物は30円高の17850円、欧州主要株価指数は小幅にプラス
18時時点の日経平均先物は日中終値比30円高の17850円。ナイトセッションは日中終値比70円高の17890円でスタート。一時100円高の17920円をつける場面も見られたが、その後上げ幅を縮小し日中終値近辺での小動きに。
為替市場では、ドル・円が120円50銭台、ユーロ・円が136円10銭台と、どちらもやや円高水準で推移している。欧州主要株価指数は小幅にプラスで、英FTSE 100は0.5%高、独DAXは0.0%高、仏CAC 40は0.1%高。
【銘柄フラッシュ】ビリングシステムが急伸し新規上場のピクスタは好発進
14日は、前週の豪雨による河川決壊や今朝の阿蘇山噴火などを受け、地盤ネットホールディングス<6072>(東マ)が23.0%高のストップ高となったほか、土木管理総合試験所<6171>(東2)が19.4%高、地図情報などのゼンリン<9474>(東1)は7.9%高、特殊土木の東洋建設<1890>(東1)は5.5%高、不動テトラ<1813>(東1)は4.2%高、太洋基礎工業<1758>(JQS)が5.5%高などと関連株物色が活発。被災地のニュース映像で濁流に流されず残っていた住宅が「ヘーベルハウス」だとされて旭化成<3407>(東1)も堅調となった。
日本コロムビア<6791>(東1)は本日発売の季刊会社情報誌が積極評価とされて4.6%高と年初来の高値に進み、Aiming(エイミング)<3911>(東マ)も評価が高いとされて9.5%高。ローソン<2651>(東1)は三菱UFJモルガンスタンレー証券が目標株価を7600円から8100円に引き上げたと伝わり2.3%高と戻り高値を更新。ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)は季刊会社情報誌が好評価とされたほか三角もちあいを形成しチャート妙味も絶妙とされ6.3%高。
ビリングシステム<3623>(東マ)は事業買収などが好感されて23.0%ストップ高となり、アスカネット<2438>(東マ)は新技術の出展などが期待されて20.7%ストップ高。SOLホールディングス<6636>(JQS)は主製品がインドネシアでハラル認証を取得と伝わり38.1%ストップ高。
本日新規上場となったピクスタ<3416>(東マ・売買単位100株)は写真、動画などのデジタル素材のネット販売などを行い、公開価格は1870円。買い気配で始まり、10時2分に公開価格を35%上回る2521円で売買が成立し、後場2770円まで上げて終値は2749円となった。
【引け後のリリース】エスケーエレクトロニクスが自社株買い
■1049円以上でダブルボトム完成、これに向けた上げ狙う妙味も
エスケーエレクトロニクス<6677>(JQS)は14日の取引終了後、自己株式の取得(自社株買い)を発表し、2015年9月15日から同年10月30日までの期間に、取得上限株数16万株(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合1.42%)、上限金額1.5億円の規模で実施するとした。
14日の株価終値は950円(20円高)になり、中国株の波乱を受けて全体相場が急落した8月下旬にさかのぼると、急落前の1200円前後に対して回復の鈍さが目立つ。ただ、急落場面では8月25日に860円まで下げ、やや回復したあと9月8日に同じく860円まで下げる場面があり、信頼性のある底入れとされるダブルボトム(2点底)を形成する可能性がある。セオリー上、ダブルボトムが完成するには、やや回復した際の上値である1049円を上抜く必要があるとされるが、これを待っていては乗り遅れるケースも少なくないとの声が聞かれる。
【話題】サンバイオは第2四半期業績を上方修正
■大日本住友製薬との共同開発に伴う開発協力金が見込みを上回る
サンバイオ<4592>(東マ)の今期第2四半期業績は、当初予想を上回って着地した。
第2四半期連結業績の事業収益は、当初予想を33百万円上回る4億11百万円、営業利益は8億61百万円上回る△5億55百万円、経常利益は8億89百万円上回る△5億32百万円、純利益は8億91百万円上回る△4億40百万円と当初予想を大きく上回る結果となった。
事業収益が増加した要因は、大日本住友製薬との共同開発に伴う開発協力金が見込みを上回ったことによる。
利益面において当初予想を大きく上回った原因は、現在開始準備中の再生細胞薬SB623の脳梗塞用途フェーズUb臨床試験(米国)および外傷性脳損傷用途フェーズU臨床試験(米国)にかかる費用の計上時期が、当第2四半期累計期間から当第3四半期累計期間にずれ込んだことによる。
なお、脳閉塞用途及び外傷性脳損傷用と共に開発は予定通りに進捗している。
09月14日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
14日の日経平均株価は3日続落し、前週末比298円52銭安の1万7965円70銭で終えた。終値で1万8000円を割り込むのは8日以来、約1週間ぶり。世界経済をけん引してきた中国景気の減速を示す経済指標を受け、投資家心理が悪化。金融政策を決める日米当局の会合を控えて買いを見送るムードも強く、手じまい売りが優勢となった。
中国国家統計局が13日発表した8月の主要経済統計によると、建設・設備投資の傾向を示す固定資産投資は1〜8月に前年同期比10.9%増にとどまり、伸びは2000年通年以来の低水準だった。8月の工業生産高も低調な結果となり、中国景気の減速を映し出したとの見方につながった。市場の関心が高い上海総合指数が下げ幅を拡大する展開となったことを受けて、日経平均も後場一段安に。終値では4営業日ぶりに18000円を割り込んで本日の取引を終えた。
日銀が15日まで金融政策決定会合を開き、米連邦準備理事会(FRB)は16〜17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を催す。今回のFOMCでは利上げが議題に上がる見込み。米国の緩和的な金融政策が日本株相場を押し上げる一因になったため、その結果を見極めたいとして買い手控えムードにつながった。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比168.40ポイント安の1万3114.33だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、17.82ポイント安の1462.41で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆554億円と低調だった。売買高は18億4599万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1323と、全体の7割近くを占めた。値上がりは481、変わらずは93銘柄だった。
個別では、採算悪化への警戒感から通信のソフトバンクやKDDI、NTTドコモが大幅安となり、トヨタも下落。三菱UFJとみずほFG、三井住友FGの三大銀グループがそろって下げた。業績が計画比で上振れたと伝わったニトリHDも売りに押された。国際帝石、ミネベア、ディップ、電算システムが下げた
一方、村田製や日電産、アルプスなど電子部品の一角が上昇。サイバーの上げが目立ち、証券会社が投資判断を引き上げた資生堂が上げた。また、ビットアイル、SKジャパン、ゼンリンなどが上昇した。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落した。2部指数は、前週末比3.39ポイント安の4563.63となった。
個別銘柄では石井表記、フライト、ウイルコHD、テクノスジャパン、ラオックス、アトムが下げた。半面、土木管理試験所、鈴与シンワ、朝日インテクと戸上電が上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。この日の終値は前週末比69銭高の2495円97銭だった。明日15日以降に公表される日米金融当局による政策判断を前に買いを手控える雰囲気が強く、新興市場銘柄の値動きも鈍かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で830億円、売買高は9879万株。個別銘柄ではDIT、SOLHD、情報技術がストップ高。クルーズや倉元、田中化研などが買われた。半面、ロジコム、ヤマザキ、ソフトフロンやカルナバイオなどは売られた。
東証マザーズ指数は4営業日ぶりに小反落した。大引け時点は前週末比6.62ポイント(0.84%)安の777.48だった。個別銘柄では、モルフォ、パス、INSPEC、ベステラやミクシィ、PCIHDなどが下落した。一方、アスカネット、ビリングシス、フリービット、地盤ネットHDがストップ高。FFRI、mbs、日本アクアナノキャリアなどは上昇した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したピクスタは10時02分に公募・売り出し価格(公開価格、1870円)を651円(34.8%)上回る2521円で初値を付けた。その後は2300円台から2700円台でやや荒い値動きとなり、初値比228円(9.0%)高の2749円で取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,965.70 |
-298.52 |
日経平均先物 |
17,820.00 |
-350.00 |
TOPIX |
1,462.41 |
-17.82 |
TOPIX先物 |
1,450.00 |
-18.50 |
東証2部指数 |
4,563.63 |
-3.39 |
JASDAQ |
2,495.97 |
0.69 |
マザーズ |
777.48 |
-6.62 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1845990 |
2055486 |
東証2部 |
119640 |
28643 |
09月14日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,173.14(-91.08)
■日経平均先物 18,060(-110)
■東証1部出来高 8.41億株
■東証1部売買代金 0.9兆円
■TOPIX 1,475.25(-4.98)
■騰落 上昇947/下落840
■日経JQ 2,504.08(+8.80)
14日午前の日経平均株価は3日続落し、前週末比91円08銭安の1万8173円14銭で前場を終えた。金融政策を決める日米当局の会合を控え、その内容を見極めたいとして買いを見送るムードが強かった。
中国が13日に発表した経済指標は固定資産投資などの伸び率の鈍化が確認されたことで、中国景気の減速懸念が再燃している。
日銀が14〜15日に金融政策決定会合を開き、米連邦準備理事会(FRB)は16〜17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を催す。FOMCでは利上げが議題に上がる見込み。緩和的な金融政策が日本を含む世界の株式相場を押し上げる要因となったため、市場の関心は高い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。
売買代金は前場段階で1兆円を下回るなど低調で市場のエネルギー不足も意識されている。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9057億円、売買高は8億4153万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は840、値上がりは947、変わらずは103だった。
半面、村田製<6981>が買われ、サイバーも高い。SKジャパンがきょうも一時値幅制限いっぱいに買われ、ザッパラス、アクリーティブ、テンプHDも値を飛ばした。
採算が悪化するとの懸念からソフトバンクが売買代金トップで大幅安、NTTドコモ、KDDIが下落。トヨタが下げ、ディップも急落した。国際石油開発帝石、ミネベア、東海カーボンなども値を下げた。最終赤字となる決算を発表したgumiが安い。
一方、村田製や日電産など電子部品の一角が上昇。業績が上振れたと伝わったニトリHDは小幅ながら上昇して終えた。
東証2部株価指数は4日続伸。個別銘柄では鈴与シンワ、土木管理試験所、日アビオマミヤオーピー、ラオックス、朝日インテクが上げ、半面、石井表記、フライト、サトウ食品、アトムとアートSHDが下げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前場終値は前週末比8円80銭高の2504円08銭だった。明日15日以降に公表される日米金融当局の政策判断を見極める雰囲気が強く、主力株で構成する日経平均株価の動きが乏しいなか、新興市場の値動きも小幅にとどまった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で356億円、売買高は5360万株。
個別銘柄ではJCコムサ、ショーエイコーポ、クルーズや田中化研、倉元が上昇した。半面、ソフトフロント、カルナバイオ、ロジコム、ソフトウェアS、フォーサイドなどは下落した。
東証マザーズ指数も小幅に続伸した。前引け時点は前日比0.17ポイント高の784.27だった。個別銘柄ではフリービット、地盤ネットHDがストップ高。mbs、フルスピード、シリコンスタジオ、ナノキャリア、Aiming、PCIHDなどが買われた。半面、モルフォFFRI、ベステラ、オークファンなどは売られた。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したピクスタは買い気配で始まり、10時02分に公募・売り出し価格(公開価格、1870円)を651円(34.8%)上回る2521円で初値を付けた。その後はやや荒い値動き、初値付近でもみあいが続いたが、前引けにかけて売りに押され、前場終値は初値比で121円(4.8%)安の2400円だった。
09月14日 相場概況(寄り付き)
【寄付き後】
■日経平均株価 18222.92(-41.30)
■日経平均先物 18,100(-70)
■TOPIX先物 1,467.00(-1.50)
■騰落 上昇1,041/下落726
■日経JQ 2,503.39(+8.11)
■マザーズ指数790.52(+6.42)
14日、寄り付きの日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比76円79銭高の1万8341円01銭。
日経平均株価は上昇して始まったが勢いが続かず、前週末終値を60円程度下回る1万8200円前後まで水準を切り下げた。
世界経済をけん引してきた中国景気の減速への警戒感がくすぶっている。金融政策を決める日米金融当局の会合の内容を見極めたいとの雰囲気も強く、運用リスクを減らす目的で利益確定売りがじわりと優勢となった。
10時時点の日経平均は先週末比41.30円安の18222.92円で推移している。
目立った材料に乏しいことから買い手控えムードが強まっておりマイナス推移に。大型株では安倍首相が通信料金値下げ検討を指示したことからNTT、ドコモ、KDDI、ソフトバンクGがきつい下げとなっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もさえない値動きが続いている。
投資家の関心は米連邦準備理事会(FRB)が16~17日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まっている。今会合では利上げが議題に上がる見込み。米国の緩和的な金融政策が日本を含む世界の株式相場を押し上げる原動力になっただけに、市場には利上げの影響を警戒する雰囲気がある。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5297億円、売買高は5億1824万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は726と、全体の4割弱を占めた。値上がりは1041、変わらずは122銘柄だった。
業種別では33業種中、18業種前後が高い。値上がり上位に電力ガス、海運、小売、医薬品、繊維、陸運など。半面、値下がりで目立つのは鉱業、情報通信、石油、証券、非鉄など。
競争激化への警戒感から通信のソフトバンクやNTTドコモ、KDDIが下落。トヨタが下げに転じ、金融のみずほFGや三菱UFJ、三井住友FGが安い。一方、ファストリが上げを保ち、東京電力、村田製が高い。
東証2部株価指数は上昇。ラオックスと朝日インテクが上げ、アトムと日本エスコンが下げた。
☆本日上場のピクスタは公開価格の10%高で買い気配
14日新規上場となったピクスタ<3416>(東マ・売買単位100株)は写真、動画などのデジタル素材のネット販売などを行い、公開価格は1870円。買い気配で始まり、9時20分現在は公開価格を10%上回る2058円の買い気配となっている。類似銘柄としてはCG制作や画像データ販売などのアマナ<2402>(東マ)などが挙げられている。
2015年12月期の業績見通し(個別)は、売上高が前期比28.0%増の13億6700万円、営業利益が同33.7%増の1億3000万円、税引き利益は11.8%増の1億100万円、1株利益は47円83銭。公開価格でのPERは39倍になる。
☆フリービットが四半期好決算や自社株買いでストップ高
フリービット<3843>(東マ)は取引開始後にストップ高の769円(100円高)まで上げ、値上がり率14.9%で東証マザーズ銘柄の上昇率ランキング1位となった。11日に2016年4月期・第1四半期決算(5〜7月)と自己株式の取得(自社株買い)を発表し、好感買いが広がっている。第1四半期は売上高が前年同期比21%増加するなど好調。自社株買いは上限株数35万株(保有自己株式を除く発行済み株式総数の1.55%)、期間は9月14日から12月31日。14年7月から1年以上ジリ安基調が続いているため戻り待ちの売りが少なくないようだが、800円を超えればこの長期低迷相場に底入れのシグナルが点灯する形になる。
外資系等はフェローテック(6890)、コニカ(4902)、川崎船(9107)、FCC(7296)、NTTデータ(9613)、日東電工(6988)、森ヒルズREIT(3234)。
225先物は野村・メリル・みずほ・大和・三菱が買い越し。
ニューエッジ・クレディ・アムロ・カブコム・ナティクス・GSが売り越し。
TOPIX先物は三菱・大和・ドイツが買い越し。
メリル・バークレイズ。クレディ・ニューエッジが売り越し。
テクニカル的には、あいHD(3076)、シップ(3360)、特殊東海(3708)、王子紙(3861)、ISID(4812)、日トリム(6788)、Gセブン(7508)、バンナム(7832)、セイコー(8050)、だいこう(8692)、M2(8728)、オオバ(9765)、西松(1820)、熊谷(1861)、五洋(1893)、日基礎(1914)、アウトソ(2427)、ドウシシャ(7483)が動兆。
09月14日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
14日の東京株式市場は、9月の米利上げ観測がやや後退し米国株続伸。寄り付きは堅調な展開を想定する。その後は、揉み合いか。
日経平均株価予想レンジは、18150-18400を想定する。
今週はFOMCを控える週でもあり、様子見姿勢から積極的な買いは期待しづらい。ただし、市場では米国の9月の利上げは難しいとの見方が強まっていることに加え、国内では日銀金融政策決定会合が控えていることから、売り圧力も限定的となりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り810万株、買い570万株で、差し引き240万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、サービス、食品、情報通信、薬品、機械、小売、電機、その他金融、自動車、通信、化学など。
買いセクターに、情報通信、食品、電機、卸売、機械、自動車など。
【今週の見通し】
9月14日〜18日の株式相場は、14日〜15日の日銀金融政策決定会合、そして世界が注目する16日〜17日の米FOMC(連邦公開市場委員会)を控えて、引き続き不安定な展開となりそうだ。
今週の注目点は14日〜15日開催の日銀金融政策決定会合と会合後の黒田日銀総裁の記者会見、そして世界が固唾を飲んで注目する16日〜17日開催の米FOMCと会合後のイエレン米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見となる。
16日〜17日開催の米FOMCで利上げ開始を決定するのか、世界の金融市場の混乱に配慮して9月の利上げ見送りでも10月または12月利上げの強いメッセージを発するのか、9月利上げを見送って従来どおりの「経済指標しだい」というメッセージにとどまるのか、そして利上げ開始の場合は教科書どおりに景気への悪影響を警戒する動きを強めるのか、それともアク抜け感が広がるのか、利上げ見送りの場合は当面の安心感が優勢になるのか、それとも不透明感を抱えた状態が続くのか、米FOMCの結果についてはもちろん、その後の市場の反応についても市場関係者の見方は割れている。
需給面では日本株に対する海外投資家の売りがピークアウトした可能性があるが、買い手控えで主力大型株の動きは重くなりそうだ。新興市場などで過度に売り込まれた中小型株のリバウンドの動きに注目したい。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,433.09 +102.69
S&P500種1,961.05 +8.76
ナスダック4,822.341 +26.090
11日のNYダウ平均は前日比102ドル69セント高の1万6433ドル09セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同26.090ポイント高の4822.341でそれぞれ終えた。9月の利上げ観測がやや弱まり、買いを誘った。
9月の米消費者態度指数速報値(ミシガン大学調べ)が市場予想よりも悪化した。16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切るとの観測が弱まったとの指摘があった。FRBが利上げを先送れば、株式市場に資金が入りやすい環境がしばらく続くとして好感された。
朝方に下げが目立ったNY原油先物相場が下げ渋り、石油株の一部が買い戻されたことも相場を支えた。
業種別指数は、「公益事業」や「一般消費財・サービス」など8業種が上昇し、「エネルギー」と「素材」が下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は横ばい。12月物は前日と同じ1万8090円で取引を終えた。11日の大取終値を80円下回った。米景気指標の悪化を受け、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げは見送られるとの観測がやや勢いを増し、米株式市場が上げた。朝方下げて始まった日本株先物も買いが優勢となり、午後にかけて下げを消した。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 18090 ( -80 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 18215 ( +45 )
※( )は大取所終値比
【予定】
【国内】
・13:00 8月首都圏新規マンション発売
・13:30 7月第三次産業活動指数
・日銀金融政策決定会合(15日まで)
・決算発表=神戸物産(3038)
・IPO(新規上場)=ピクスタ(3416)(マザーズ)
【海外】(時間は日本時間)
・15:30 インド8月卸売物価指数
・IAEA総会(18日まで)
・EUが移民問題で緊急担当閣僚会合(ブリュッセル)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は荒い動きとなった。
前半は前週の弱い流れが継続し軟調な推移だった。8日の日経平均は400円超の下落となり直近安値を更新する。
9日は一転強い動きとなり、1343円高と今年最大、歴代でも6位の上げ幅を記録した。週後半にかけては大幅上昇の反動に加え、翌週に控えたFOMCを前に様子見姿勢が強まったものの、9日の大幅高が大きな貯金となり、週間では472円の上昇、週足では陽線を形成した。
さて来週は、波乱含みの展開を予想する。
但し、短期的には波乱はあっても着実に相場の下値は固まっていることを見落としてはいけない
いよいよ来週はFOMCを迎える。米国が9月に利上げを行うかどうかが株式市場の大きな注目点となる。
短期的な市場の反応としては利上げ実施なら失望、見送りなら好感の動きが想定されるが、仮に利上げ実施となっても株式市場は織り込み済みの可能性もある。
【引け後のリリース】
エイチームが業界初の格安スマホ・SIM比較サイト開始
■端末価格や通信データ量など様々な比較軸から検討
スマートフォン向けゲームや比較情報サイトなどのエイチーム<3662>(東1・売買単位100株)は11日、グループ会社のエイチームライフスタイル(名古屋市)が業界で初めて格安スマホと格安SIMの比較サイト「ジムーバ」を9月11日に開始したと発表した。
発表によると、新サービス「ジムーバ」は、節約効果の高さやSIMロック解除の義務化などにより最近注目されている格安スマホ・格安SIMを多角的に比較することができるサービス。
格安SIMを提供する通信事業者(MVNO)はすでに数10社以上あり、各社からSIMフリースマホとプランを多数提供しており、その組み合わせ(格安スマホ)は膨大な数となる。この複数の選択肢から最適な「格安スマホ」や「格安SIM」を選定するユーザーの需要があると考え、ジムーバでは端末価格や通信データ量など様々な比較軸から検討できるコンテンツを提供しているとした。
このところの株価は、全体相場が急落した8月下旬に2300円前後から一時1450円まで下げたが、その後は1900円近くまで反騰し、1800円前後で中段もち合いを形成している。7月決算を9月11日に発表し、今期の見通しを利益面では前期比横ばいとしたため落胆感があるが、主因は東京に新たな開発拠点を設置することや本社オフィス移転を含む新体制に向けて先行投資の印象が強い。下押す場面は2番底をつける過程と見ることができそうだ。
【銘柄フラッシュ】
ヤーマンなど急伸し河川決壊で丸紅建材リースも動く
11日は、消費税率が10%に引き上られた際の負担軽減策を思惑材料に関連株探しや連想買いが引き続き活発で、セキュリティソリューションなどのサクサホールディングス<6675>(東1)が8.9%高、金融系ソリューションなどのアイティフォー<4743>(東1)は8.5%高。また、鬼怒川の決壊などの豪雨災害が思惑材料視されたようで、丸紅建材リース<9763>(東1)が9.1%高、資材通販のMonotaRO<3064>(東1)が7.9%高と出直りを強め、戸建て住宅などの飯田グループホールディングス<3291>(東1)は9.0%高、ニッパンレンタル<4669>(JQS)は20.3%高。
東証1部の値上がり率1位はヤーマン<6630>(東1)の20.9%ストップ高で、11時に発表した四半期決算などを好感。2位はビットアイル<3811>(東1)の18.3%ストップ高で、引き続き米国のデータセンター大手、エクイニクス・インク系企業によるTOB(株式公開買付け)が材料視されて3日連続ストップ高。3位はエスケイジャパン<7608>(東1)の18.3%ストップ高で、上場基準に抵触する一部指標を改善する株高の思惑や新たな大株主の登場などが言われて3日連続ストップ高。
ディップ<2379>(東1)は改正労働者派遣法の可決が材料視されて10.8%高と3日続伸し、サイバーエージェント<4751>(東1)は好業績への期待が強く6.8%高と出直りを拡大。ニトリホールディングス<9843>(東1)はクレディスイス証券による目標株価引き上げなどが好感されて5.2%高と出直りを拡大。
デザインワン・ジャパン<6048>(東マ)は8月決算の発表に期待が高まる様子で17.4%高の急反発となり、アスカネット<2438>(東マ)は新製品開発などが言われて11.0%高の大幅続伸。フューチャーベンチャーキャピタル<8462>(JQS)は米ベンチャー投資大手が日本に注目との過日報道などが材料視されて18.9%ストップ高。
ソフトバンク<9984>(東1)は前引け間際に一時急伸する場面があり、「孫正義社長が今年、経営陣による自社買収(MBO)を検討し、資金調達について海外の出資候補者と協議したことが11日、複数の関係者の話で分かった」とブルームバーグニュースが伝えたことに反応して一時2.9%高まで上げたが大引けは0.6%安となった。
【話題】コーセーは看板ブランド「雪肌精」を韓国の「雪花秀」追撃の様子だが高い
コーセー<4922>(東1・売買単位100株)は後場一段強含んで5%高の1万710円(520円高)まで上げ、大引けも320円高で強い展開となった。高価格帯ブランド「アルビオン」や看板ブランド「雪肌精」(せっきせい)などが訪日外国人の需要や海外向けに好調。11日は、韓国の最大手化粧品会社アモーレパシフィックグループが「アジア市場や中東、中南米にも進出して2020年に売上高を現在の2・5倍の12兆ウォン(約1兆2000億円)に増やす」「旗艦高級ブランド「雪花秀(ソルファス)」などの販売も拡大」などと日本経済新聞で伝えられ、日本企業を追撃する印象でライバル視されたが、株価への影響は限定的だった。株価は8ヵ月間上げて直近1ヵ月は調整中。不自然さのない調整になっている。
松田産業は11日開催の取締役会で、自己株式の取得を決議
■取得株数は7万株(上限)
松田産業<7456>(東1)は、11日開催の取締役会で、自己株式の取得を決議した。
取得株式数は、7万株(上限)、取得価額の総額は1億円(上限)で、取得期間は9月14日から11月12日。
今期に入り、7月1日から7月27日の期間の自社株買いで、6万株を取得している。また、8月10日から8月25日の間で6万9000株の自社株買いを実行している。今回で3回目の自社株買いとなる。
11日の引け値は、前日比3円高の1308円。引け値で弾く予想PERは8.92倍、PBRは0.67倍、配当利回り2.14%である。
09月11日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
11日の日経平均株価は続落した。終値は前日比35円40銭安の1万8264円22銭だった。週末を前に持ち高を手仕舞う目的の売りが優勢だった。
メジャーSQ通過で寄り後は下値抵抗力を発揮し、後場の日経平均は概ね前日比プラス圏で推移する展開だった。13日に発表される中国の経済指標や来週の日銀金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの機運が強く、引けにかけて主力株に手仕舞い売りが出て全般は軟化した。
市場の不安心理の高さを示す日経平均ボラティリティ・インデックスは31台に低下し、8月28日以来2週間ぶりの低水準となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに小反発した。
東証1部の売買代金は概算で3兆4716億円、売買高は28億1507万株。東証1部の値下がり銘柄数は547、値上がり銘柄数は1267、変わらずは83だった。
個別では、ソフトバンクやファナック、京セラが下落。東芝は年初来安値を更新した。トヨタは1.4%安、ニコンは2.6%安で終えた。三菱UFJや千葉銀、野村など金融関連株が軒並み上昇した。不動産や医薬品も上げが目立った。仙台空港の運営権で優先交渉を得ると伝わった前田建と東急が上昇した。
SKジャパンがストップ高、ヤーマンも値幅制限いっぱいに買われた。モノタロウ、クックパッド、あいHD、アコムも値を飛ばした。
半面、トヨタが冴えず、京セラも軟調。リソー教育、KLab、JSR、三菱電機、東エレク、NOKも売られた。
東証2部株価指数は3日続伸した。2部指数は、前日比31.38ポイント高の4567.02となった。個別銘柄では、ソマール、アップルインター、クリヤマHDラオックス、アートSHD、Jトラストは上昇した。半面、土木管理試験所、朝日インテクやフライト、ヨネックスは下落した。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。大引けは前日比28円90銭高の2495円28銭だった。市場では「新興株はこのところ下げ基調が続いたため、主力銘柄を中心に押し目買いが入りやすかった」との指摘があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で656億円、売買高は9527万株。
個別銘柄ではニッパンR、ヤマザキ、FVCがストップ高。クルーズやガンホー、メッセージ、倉元が上昇した。きょう12時に配当方針の変更を発表したインヴァストは午後に上昇に転じ、大幅高となった。一方で田中化研やソフトフロン、EAJ、シンデンハイテク、マクドナルドが下落した。
東証マザーズ指数は3日続伸。大引けは前日比17.30ポイント高の784.10だった。
個別銘柄ではFFRIやベステラ、デザインワン、ビーロット、ナノキャリアが上昇した。半面、ミクシィやジグソー、モルフォ、地盤ネットHD、アクアラインは下落した。12時30分に15年5〜7月期連結決算を発表したHameeは、さえない内容だったとして午後に下げに転じた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,264.22 |
-35.40 |
日経平均先物 |
18,170.00 |
20.00 |
TOPIX |
1,480.23 |
0.71 |
TOPIX先物 |
1,468.50 |
8.50 |
東証2部指数 |
4,567.02 |
31.38 |
JASDAQ |
2,495.28 |
28.90 |
マザーズ |
784.1 |
17.30 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2815070 |
3471699 |
東証2部 |
94910 |
21707 |
09月11日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,289.68(-9.94)
■日経平均先物 18,150(±0)
■東証1部出来高 18.13億株
■東証1部売買代金 2.33兆円
■TOPIX 1,481.54(+2.02)
■騰落 上昇1,274/下落535
■日経JQ 2,484.85(+18.47)
11日午前の日経平均株価は続落した。前日の欧州株安に加え、米国株もNYダウが反発したものの伸び悩み、リスク回避ムードが継続するなかで始まった。午前の終値は前日比9円94銭安の1万8289円68銭だった。
週末を控え、持ち高を手仕舞うための売りが優勢だった。週末に中国で予定される一連の経済指標の発表や、来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議論の結果が株式相場に与える影響を見極めたいとの声が多かった。
積極的な買いは限られた半面、下げて始まったファストリやソフトバンクなど値がさ株の一角が上昇に転じると指数への下げ圧力が和らいだ。
メジャーSQ通過で目先需給面からの波乱要素が解消されたことで、下値では徐々に買いが厚くなった。日経平均は1万8000円台前半で底堅く推移した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で2兆3369億円、売買高は18億1320万株。東証1部の値下がり銘柄数は535、値上がり銘柄数は1274、変わらずは86だった。
個別では8月の売上高が前月比で減少したと伝わったロームが大幅安。保険や建設株も安い。リソー教育、KLab、フジクラなども大きく値を下げた。
一方、住友林は大幅高となった。8月の受注額が3カ月連続で前年同月比プラスとなったことが好感された。新ゲームの課金が好調なサイバーも高い。銀行株や不動産株がほぼ全面高となった。ディップが大幅高となったほか、モノタロウ、サイバー、アコムも値を飛ばした。
東証2部株価指数は3日続伸した。2部指数は、前日比11.43ポイント高の4547.07となった。
個別銘柄ではアップルインター、ベネ・ワン、ウインテスト、テクノスJ、象印、鳥貴族が上昇し、半面、フライト、日精機、CRE、神島化、シーアールイーは下落した。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比18円47銭高の2484円85銭だった。東証1部の主力銘柄の積極的な売買が見送られるなか、値動きの軽い新興株に個人投資家などの買いが向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で357億円、売買高は5572万株。
個別銘柄ではFVCがストップ高。ニッパンR、カーディナル、クルーズ、倉元、メッセージが上昇した。上昇廃止の猶予期間が解除となったクリムゾンは大幅高。
一方で東証が信用取引規制を発表した田中化研が下落した。アイフリーク、ソフトフロンやODKも安い。前日に2015年5〜7月期決算を発表したテンポスは売りが優勢だった。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比14.59ポイント高い781.39だった。個別銘柄ではFFRI、ベステラ、アスカネット、ナノキャリア、サンワカンパニーが上昇した。前日に株式の売却で特別利益を計上すると発表したDMPも上げた。半面、ミクシィ、地盤ネットHD、アクアライン、イグニス、WSCOPEは下げた。
<兜町カタリスト>
「指標」
★移動平均線
25日移動平均線=人気線。
75日移動平均線=需給線。
200日移動平均線=景気線。
これは何度も書いてきました。
ここからのかい離を元に中期短期での限界値を類推してみると・・・。
25日線はプラスマイナス5%。
75日線はプラスマイナス10%。
200日線はプラスマイナス20%。
25日線=人気線は市場の投資心理の反映ですから上向いたり下向いたりします。
上向いているときに株価がそこより上にいれば市場心理は「強気」。
下向いているときに株価がそこより下にいれば市場心理は「弱気」。
75日線=需給線は市場の需給の反映ですから25日線ほど頻繁にはベクトルは変わりません。
需給が好調ならば上向き、悪化すれば下向き。
株価の位置による強気弱気は25日線と一緒です。
上向きの75日線を株価が下から上抜ければ買い、
下向きの75日線を株価が下抜ければ売りという法則もあります。
ただ2014年以降、日経平均が75日線を割れたら反発する傾向が続いています。
75日線を下抜けたらほぼ数日で反発してきましたから、
虎視眈眈と狙うタイミングだったと言えます。
200日線はほぼ1年間のスパンでの平均値ですからしばらくベクトルは変わりません。
2015年夏に上向いている200日線が下向くとすれば早くても2016年夏。
景気実態はしばらく悪くはないようです。
もっとも変化に乏しい平均線ですので一旦下を向くと上向くまでは
相当な時間と投資マインドの変化が必要になります。
200日線が下向いたらしばらく投資はお休みしてもよいのかも知れません。
★信用残の増減と限界値
信用の買い残が増加すれば当然株価は上昇するもの。
でもこの信用残の限界値を知っておくことも必要です。
2015年は3兆円レベルで推移していますが信用買い残のピークは06年の5.7兆円。
まだ2兆円ほど上の世界です。
株価が上昇してくると、信用売り残も「もう株は上がらないだろう」といって増加します。
実需の売りではなく投機の売りの登場です。
株式は換金性があっていつでも売れるのが魅力の一つですが、空売りは思惑的売り。
もし株価が下がらなければ半年後には買い戻しの需要となります。
いわゆる「踏み上げ相場」です。
これも株価上昇要因として考えてよいでしょう。
因みに06年頃の信用売り残は1.7兆円程度。
2015年夏の7000億円台からはまだ1兆円も多かったのです。
個人的に考える裁定取引の絶対水準は下が2兆円、上が6兆円。
こちらも3兆円ほど上の世界。
まだまだ天井は高いということの傍証になります。
個別の銘柄では信用買い残の減少、信用売り残の増加に注意します。
買い残は将来の売り要因、売り残は将来の買い要因だからです。
とくに・・・。
売り残が買い残を上回るような銘柄=信用倍率1倍以下の銘柄は意外と上昇しやすいものです。
09月11日 相場概況(寄り付き)
【寄付き後】
■日経平均株価 18,217.21(-82.41)
■日経平均先物 18,100(-50)
■TOPIX先物 1,467.50(+7.50)
■騰落 上昇969/下落820
■日経JQ 2,474.49(+8.11)
■マザーズ指数 772.05(+5.25)
11日寄り付きの日経平均株価はもみ合っている。続落して始まり、一時前日比170円超安い1万8100円台前半に下落した。ただ、その後は株価指数先物に押し目買いが入ったことなどから持ち直し、一時小幅高に転じた。
10時の日経平均株価は前日比82.41円安の18217.21円で推移している。
寄付きのSQ値(概算18119.49円)算出に絡んだ商いが約40万株の買い越しと観測されたものの、ファーストリテ、トヨタ自、メガバンクなど主力株を中心としたバスケット売りが入り指数を押し下げる格好となった。
自動車や電気機器など輸出関連株が総じて下げ、日経平均の上値を抑えている。
市場では外国為替市場での円安一服や、中国や米国をはじめ海外景気の先行きを見極めたいとの声が強い。週末前とあって、積極的に買いを入れる動きは限られている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は前日終値近辺での値動きとなっている。
10時の東証1部の売買代金は概算で1兆9078億円、売買高は14億1665万株。東証1部の値下がり銘柄数は820、値上がり銘柄数は969、変わらずは106。
業種別では33業種中、16業種前後が高い。値上がり上位に不動産、その他金融、小売、証券、サービス、陸運など。半面、値下がりで目立つのは海運、石油、保険、繊維、輸送用機器、鉄鋼など。
ソフトバンクやファナックが安い。京セラや日東電も3%超下げている。KDDIがマイナス。一方、銀行株や医薬品、食品の一角が上昇。不動産株も堅調に推移している。アダストリアは年初来高値を更新した。
東証2部株価指数は小幅反落している。朝日インテクやヨネックス、象印が下落。JトラストやアートSHD、ベネ・ワンは上昇している。
☆テラスカイが続伸し日本郵政3社の上場承認で関連株に注目続く
テラスカイ<3915>(東マ・売買単位100株)が昨日のストップ高に続いて続伸となり、朝寄り後に約11%高の1万9000円(1830円高)まで上げて戻り高値を更新した。クラウドシステム開発などで先行し、日本郵政グループのシステム開発の受託実績あり、同グループの株式上場に向けて期待が高揚。東証が10日、日本郵政3社(日本郵政、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行)の株式上場を承認したため、3銘柄が上場する11月4日にかけて関連株物色の波に乗る期待が出ている。
関連株は3銘柄の上場後も日本郵政グループの設備投資計画などが買い材料になる期待が強く、先駆銘柄が一服して出遅れ銘柄が動意づく循環物色が想定される。郵便事務代行などを行う電算システム<3630>(東1・売買単位100株)は8月下旬から昨10日まで5割高となり、今朝は一服商状。ソフトフロント<2321>(JQG・売買単位100株)は8月末から昨日にかけて7割高となったためか今朝は一服商状。ほかに、郵便業務で提携するデジタルポスト(東京都港区)の上位株主としてOakキャピタル<3113>(東2・売買単位100株)もこの一両日で2割高となった。
☆ティー・ワイ・オーは最高益決算など好感し戻り高値に進む
■営業利益、経常利益は6期連続で増加し各々過去最高を更新
CMやアニメ制作などの大手ティー・ワイ・オー<4358>(東1・売買単位100株)は売買開始後に188円(1円高)をつけ、8月下旬に全体相場が急落した後の回復相場で高値に顔合わせして戻り高値に進んだ。11日の朝、2015年7月期の連結決算を発表し、TOPIXや日経平均が続落の始まりとなった中で強さを見せている。
前7月期は、インバウンド消費関連案件などにより、受注高が前年同期比13.0%増と好調に推移した。売上高は4期連続で増加し、前期比6.9%増の283億9300万円となった。営業利益、経常利益は6期連続で増加し、それぞれ過去最高益を更新。営業利益は同10.0%増の18億8400万円だった。
今期も好調な推移が続く見通しで、業績見通しは、売上高が前期比12.7%増の320億円、営業利益は同14.1%増の21億5000万円、純利益は同7.2%増の12億円、1株利益は19円24銭とした。
09月11日 相場展望(寄り付き前)
11日の東京株式市場は、9月限先物・オプションSQ値が算出されるが、取引時間中はSQ市場推定値を意識する動きとなることも想定される。週末に伴うポジション調整の売りに加えて、模様ながめ気分となり買い手控え姿勢が強まりそうだ。 SQ通過により、このところのボラティリティの高い相場展開に落ち着きがみられるかが注目される。
日経平均株価予想レンジは、1万8000円−1万8700円を予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1530万株、買い1254万株で、差し引き276万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、情報通信、電気機器、食料品、その他製品、医薬品、輸送用機器、その他製品、保険、卸売、機械など。
買いセクターに、情報通信、不動産、ガラス土石製品、その他製品、石油石炭製品、電気機器、卸売、銀行、化学、証券商品先物、REITなど。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,330.40+76.83
S&P500種 1,952.29+10.25
ナスダック 4,796.251+39.722
10日のNYダウ平均は反発した。終値は前日比76ドル83セント高の1万6330ドル40セントだった。前日に大きく下げた反動から目先の戻りを期待した買いが優勢だった。
朝方はダウ平均が下げる場面があった。10日はアジアや欧州の株価指数が総じて下げた。世界の株式市場の不安定な状況が続いていること米株式にも売りを誘った。
売り一巡後にダウ平均は上昇した。9日に主力のスマートフォンの新製品を発表したアップルが相場を牽引、また製薬のファイザーやメルク、医療保険のユナイテッドヘルス・グループに買いが集まり、ダウ平均は上げ幅を一時188ドルまで広げた。
ただ、取引終了にかけて次第に伸び悩んだ。来週にはFOMCが控える。利上げを予測する市場参加者も残り、米株式への積極的な買いは続かず相場の重荷となった。
ナスダック総合株価指数は反発し、前日比39.722ポイント高の4796.251で終えた。
業種別指数のうち9業種が上昇した。「IT(情報技術)」や「ヘルスケア」が大きく上げたほか「エネルギー」も高かった。一方で「公益事業」が下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は小動き。9月物は前日から横ばいの1万8215円で引けた。10日の大取終値を55円下回った。
この日はNYダウが底堅く推移し、先物も小じっかり始まったが、来週FOMCを控え伸び悩んだ。
【予定】
■11(金)
【国内】
7-9月期法人企業景気予測調査(8:50)
メジャーSQ算出日
《決算発表》
エイチーム、大盛工業、フルスピード、ファーマフーズ、Hamee、丸善CHI、鳥貴族、森ヒルズ、イオンリート、メガネスーパ、クロスプラス、稲葉製作、モルフォ、ソフトウェアサー、ザッパラス、フリービット、gumi、アイリッジ、TYO、イトクロ、ヤーマン、オーエムツー、東急RE、日本テレホン、ドームなど
【海外】
韓国中銀政策金利発表
マレーシア中銀政策金利発表
独8月消費者物価確報値(15:00)
インド7月鉱工業生産(21:00)
米8月生産者物価(21:30)
メキシコ7月鉱工業生産(22:00)
米9月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(23:00)
米8月財政収支(12日3:00)
休場:シンガポール
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均はきのう9日に1343円上昇したと思ったら、きょうは470円の下落。その前の8日が433円安で、強弱感が日替わりで変わる。
あすはSQ通過で落ち着く動きを期待したいが、来週FOMCではそれも望み薄なのか。
薄商いのなか、指数の荒い動きは続くと予想する。きのうの大幅高を見ると、そろそろ売りも極まった感はあるが、FOMC通過までは売りの手が緩まらない可能性はあり、海外市場の動向によっては下振れも懸念される。
個人的には、日経平均は8日の1万7415円の安値で底を打ったとみている。FOMCの結果次第で、今後1カ月程度で日経平均は2万円回復もあり得ると思っている。
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の上場を承認=東証
東京証券取引所は10日引け後、日本郵政<6178>、かんぽ生命保険<7181>、ゆうちょ銀行<7182>の上場を承認したと発表した。
上場予定日は11月4日。日本郵政のブックビル期間は10月8日から23日までで、売り出し価格は26日に決定される。申込期間は27日から30日まで。かんぽ生命保険とゆうちょ銀行のブックビル期間は10月8日から16日までで、売り出し価格は19日に決定。
申込期間は20日から23日まで。
○日本郵政(6178)
上場市場:東証1部または2部
上場予定日:11月4日
事業内容:郵便・国内物流事業、国際物流事業、金融窓口事業、銀行業、生命保険などを営む子会社の経営管理及びそれに付帯関連する事業
仮条件決定日:10月7日
上場時発行済み株式数:45億株
売り出し:4億9500万株
ブックビルディング期間:10月8日〜10月23日
公開価格決定日:10月26日
申込期間:10月27日〜10月30日
払込日:11月4日
主幹事:野村証券
○ゆうちょ銀行(7182)
上場市場:東証1部または2部
上場予定日:11月4日
事業内容:銀行業
仮条件決定日:10月7日
上場時発行済み株式数:45億株
売り出し:4億1244万2300株
ブックビルディング期間:10月8日〜10月16日
公開価格決定日:10月19日
申込期間:10月20日〜10月23日
払込日:11月4日
主幹事:野村証券
○かんぽ生命保険(7181)
上場市場:東証1部または2部
上場予定日:11月4日
事業内容:生命保険業
仮条件決定日:10月7日
上場時発行済み株式数:6億株
売り出し:6600万株
ブックビルディング期間:10月8日〜10月16日
公開価格決定日:10月19日
申込期間:10月20日〜10月23日
払込日:11月4日
主幹事:野村証券
【銘柄フラッシュ】テラスカイが連日急伸し佐田建設は台風18号で思惑高
10日は、日本基礎技術<1914>(東1)が後場尻上がりとなり10.1%高、北関東が地盤の佐田建設<1826>(東1)も尻上がりとなり8.9%高、地盤ネットホールディングス<6072>(東マ)は後場急伸して25.6%高など、台風18号による豪雨で鬼怒川が決壊などと伝えられたためか思惑が高揚。半面、ウェザーニューズ<4825>(東1)は朝方に軟化して前日比変わらずとなった。
ビットアイル<3811>(東1)は米国のデータセンター大手、エクイニクス・インクの日本法人の資本系列会社によるTOB(株式公開買い付け)を受けて17.1%ストップ高。また「仕入先:ビットアイル」と四季報にあるエイジア<2352>(東マ)は業績好調でもあり16.0%高。ゴールドウイン<8111>(東1)は人工合成クモの糸など材料に連日ストップ高の16.5%高となり、VOYAGEGROUP<3688>(東1)は株主優待の開始などが好感されて5.2%高と出直りを強め、日本郵政のITシステム投資への期待などが言われる電算システム<3630>(東1)は10.4%高、テラスカイ<3915>(東マ)は、テラスカイは21.2%ストップ高となった。
【話題株】
エイジアが大きく出直り「導入事例」契機に好業績や割安感を見直す
メール配信システムによるマーケティングソリューションなどを展開するエイジア<2352>(東マ・売買単位100株)は13時にかけて16%高の1175円(162円高)前後で推移し、このところの下値固めの相場から大きく出直っている。8日付で、約2万人が受講した社員研修のWebテストが同社のシステムによって大規模なeラーニングシステムを導入しなくてもスムーズに完了したテンプホールディングス<2181>(東1)の事例を発表。あらためて注目し直す様子がある。8月下旬以降、1000円前後で下げ止まる展開になり、PERは19倍前後のため業績の好調なIT関連株としては割安過ぎるとの見方がある。
アスカネット後場300円ストップ高、期待の空中結像事業の量産開始
期待の新事業本格化のアスカネット<2438>(東マ・売買単位100株)は全般相場急落の中、後場に300円ストップ高の1739円と値を飛ばしている。空中結像技術を用いた新しい画像・映像による市場を創造する、「エアリアルイメージング事業」(AI事業)においてガラス製のAIプレートを月産1000枚量産化する体制が整い3名の専門営業を配置し営業を本格化する。年初来高値は4月21日の3430円。
09月10日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
10日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反落し、前日比470円89銭安の1万8299円62銭で終えた。
9日の米株安を背景に投資家心理が悪化、こうした流れを受けて日経平均は351円安からスタートすると、前日に1343円高と歴史的な急反発となった反動で下げ幅を拡大し、一時18000円を割り込んだ。
利益確定売りが出た。株価の変動率の高まりから、売買を手控える雰囲気も出ていた。
後場には自民党議員による追加緩和報道に反応する場面があり、大引けにかけて下げ幅を縮小して本日の取引を終えた。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比265.94ポイント安の1万3282.27だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、27.85ポイント安の1479.52で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5992億円。売買高は24億4785万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1329と全体の7割を占めた。値上がりは26%の497、変わらずは71だった。
個別では、ファストリやKDDIといった値がさ株の下げが目立った。トヨタも大きく売られた。三菱UFJなどメガバンクも総じて安かった。売られた。一方、大成建など建設株には上昇した銘柄が多かった。東電、ソニー、ビットアイル、ゴ−ルドウイン、SKジャパンなども買われた。
東証2部株価指数は続伸だった。2部指数は、前日比7.62ポイント高の4535.64となった。朝日インテク、鈴縫工、日建工学、Oak、土木管理が上げ、ラオックス、フライト、アゼアス、Jトラストが下げた。
日経ジャスダック平均株価はわずかに続伸した。終値は前日比10銭高い2466円38銭だった。直近に上場した値動きのよい新規株式公開(IPO)銘柄の売買が活発だったことから、市場では短期資金の買いが集まったようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で739億円、売買高は1億668万株だった。
個別銘柄ではODK、アイフリークがストップ高。クルーズやガンホー、キタック、ソフトフロントが上昇した半面、田中化研、メッセージ、田中化研、リプロセル、カルナバイオは下落した。
主力銘柄が堅調に推移した東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比9.25ポイント高い766.80だった。個別銘柄ではベステラ、アスカネット、テラスカイがストップ高。ミクシィ、ジグソー、エイジア、イーレックスが買われた一方、サンワカンパニー、パス、ライドオンEX、PCIHD、そーせい、メタップスが上昇下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,299.62 |
-470.89 |
日経平均先物 |
18,270.00 |
-310.00 |
TOPIX |
1,479.52 |
-27.85 |
TOPIX先物 |
1,476.00 |
-18.00 |
東証2部指数 |
4,535.64 |
7.62 |
JASDAQ |
2,466.38 |
0.10 |
マザーズ |
766.8 |
9.25 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2447850 |
2599269 |
東証2部 |
109660 |
29088 |
「志」
幕末、維新そして明治。
世は人を求め、人を見出し、社会の進化をさせた。
同じように株式市場もいつも銘柄を求め見出し社会を進化させてきた。
社会から必要とされることこそ、個人的には業績動向より大切なことと個人的には考えている。
もちろん収益を上げて税金をたくさん払うことは当然の責務。
そして、その税金で国家は賄えるし多くのインフラを整備できる。
当然ながら稼ぐことは善であり、最終的には大きな社会貢献であることは間違いない。
ここに「ないと困る会社」という選択基準がどうしても加わる。
社会に求められる企業でなければいけないというのも銘柄選択の基準である。
郵便局がなければ人は困る。
電話がつながらなければ人は困る。
電車も同様。
しかし求められるのはこういう公共セクターだけではない。
バイオ新薬の完成を待つ患者さんは多い。
パソコンの使い方で悩む人も多い。
コストが高いので自動車を持たない人にとってカーシェアリングは重要。
醤油もソースもチーズも必要だ。
物流がなければ生活できないし、コンビニがなければ買い物ができない人がいる。
おそらく多くの創業経営者は儲けたいという思いよりも役に立ちたいという志で企業した筈。
場合によっては「面白い」というのもあるかも知れない。
それは企業のDNAとして脈々と流れている。
いわば志の世界。
株という切った張ったの生き馬の目を抜く世界でそんな甘いことは通じないのかも知れない。
しかし原理原則はココ以外にはないし、ココを逸脱すると銘柄選択眼の視点が濁る。
居酒屋大手のワタミが介護事業を売却する方向と報じられた。
主力の居酒屋チェーンの財務体質が悪化、
外食と宅配に資源を集中するのだという。
現状は介護業界7位の位置で全国111施設、入所者数は6300人超という。
居酒屋がなくなっても人はそうは困らない。
しかし介護施設がなくなると大変。
社会の要請がどちらにあるかと言うと個人的には介護施設にあると思う。
でも本業の居酒屋の財務悪化で守るのは居酒屋。
だったら介護事業に進出した志はどういうものだったのだろう。
覚悟と志があって初めて他業態への進出ができるのだと思うがそうではなかったのだろうか。
経営環境が厳しくなれば容易に売却するというのでは企業の社会的意義は感じられない。
おそらく「石にかじりついても」なんて言葉は辞書にないのだろう。
しかし・・・。
企業の本当の志と言うのはこういうところに表現されるような気がする。
加えれば・・・。
大は会計不祥事から小は入社案内の書き方までどこにでも企業の方向は現れる。
企業がどちらを向いているのかというのも重要なファクターとなってくる。
大時代めくが銘柄選択のファクターとして「志」というのもアリかも知れない。
09月10日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,234.67(-535.84)
■日経平均先物 18,240(-340)
■東証1部出来高 11.60億株
■東証1部売買代金 1.18兆円
■TOPIX 1,475.96(-31.41)
■騰落 上昇311/下落1,524
■日経JQ 2,453.38(-12.90)
10日の日経平均株価は大幅に反落し、前日比535円84銭安の1万8234円67銭で前場を終えた。前日の米国株式市場が大幅安となりこの流れが波及した。投資家心理が悪化、日本株は前日に急伸していため、利益確定売りが幅広い銘柄に広がった。
中国・上海株など、アジア株が総じて軟調に推移したのも重荷となり、日経平均の下落幅は800円を超え、節目の1万8000円を下回る場面もあった。1万8000円を下回る水準ではPER(株価収益率)など投資指標面での割安感に着目した買いもみられた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1884億円、売買高は11億6038万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1524と全体の80%を占めた。値上がりは311、変わらずは60だった。
個別ではコナミが大幅安となったほか、キッコーマン、ピジョン、国際帝石も下げた。
ファストリやKDDIといった値がさ株の下げが目立った。トヨタなど自動車株も軒並み売られた。三菱UFJなど銀行株も安かった。一方、SKジャパンが一時ストップ高に買われ、しまむらやアダストリアなど小売り株の一角が上げた。NECやパイオニアも買われた。
東証2部株価指は反落。個別銘柄では阿波製紙、JESCOHD、ウインテスト、アゼアス、ラオックス、アトムが下げた。半面、フライトHD東邦金属、朝日インテクが上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日に比べ12円90銭安い2453円38銭。前日に大幅高で取引を終えた反動が出たほか、前日の米株安が重荷となり、利益を確定する目的の売りに押された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で433億円、売買高は6511万株。個別銘柄ではメッセージが一時ストップ安。カルナバイオ、ザイン、EAJ、シーシーエス、インフォクリエが下落した半面、アイフリークがストップ高。ネプロ、シンデンハイテク、クルーズやガンホー、ソフトフロントが上昇した。
東証マザーズ指数は小反落した。前引けは前日比1.70ポイント安い755.85だった。個別銘柄ではパス、シュッピン、FFRIやPCIHD、そーせいが売られた。一方、ジグソー、STUDIOUS、ミクシィ、テラスカイは買われた。
【寄付き後】
■日経平均株価 18147.74(-622.77)
■日経平均先物 18,150(-430)
■TOPIX先物 1,468.50(+25.50)
■騰落 上昇151/下落1,701
■日経JQ 2,448.51(-17.77)
■マザーズ指数 746.32(-11.23)
10日寄り付きの日経平均株価は反落し、前日比600円程度安い1万8100円台で推移している。米国株の下落と前日の歴史的な急反発の反動などが意識されて東京市場は売り優勢で取引をスタートした。
10時時点の日経平均は前日比622.77円安の18147.74円で推移している。
寄付き後、先物市場にまとまった売りが入ったことで225先物は9時02分に18050円まで下げる場面が見られた。
前日に大幅上昇した反動による利益確定売りが続いている。
PER(株価収益率)など指標面での割安感は意識されているものの、ボラティリティ(変動率)が高水準なことから買いが見送られている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も弱含んでいる。
最近は小康状態ではあるものの、中国をはじめアジア市場の動向を見極めたいとの雰囲気もある。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6153億円、売買高は6億2695万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の90%にあたる1701、値上がりは8%の151、変わらずは43だった。
業種別では33業種中、海運株を除き安い。値下がりで目立つのは鉱業、保険、石油、食料品、情報通信、銀行など。
ファストリやトヨタが下げ幅を広げている。第一生命など保険株が大きく売られている。三菱UFJなど銀行株も安い。一方、しまむらは上昇に転じた。2015年3〜8月期の連結営業利益は会社計画に届かないもようと伝わったが、「当面の悪材料が出尽くした」との見方から買いが入った。NECやヤフーも買われている。
東証2部株価指数は反落。ラオックスとアトムが下げ、フライトHDと朝日インテクが挙げている。
外資系等は東急不(3289)、東ソー(4042)、日新電(6641)、住友大阪セ(5232)、太平洋セ(5233)に注目。
225先物は日興・JP・ナティクス・三菱・GS・クレディ・モルスタが買い越し。
大和・UBS・アムロ・メリル・パリバ・GMO・みずほ・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物は大和・メリル・モルスタ・パリバ・シティが買い越し。
JP・アムロ・ニューエッジ・みずほ・バークレイズ・クレディ・GSGが売り越し。
テクニカル的には、日清紡(3105)、四国化(4099)、アグロカネ(4955)、LIXIL(5938)、マキタ(6586)、パイオニア(6773)が動兆。
☆ゴールドウイン連日ストップ高「人工合成クモ糸素材」に期待膨らむ
ゴールドウイン<8111>(東1・売買単位千株)は11時を過ぎて買い気配のままストップ高の1062円(150円高)に達して売買が成立せず、昨日に続き2日連続ストップ高となっている。9月8日に「人工合成クモ糸素材の開発に成功したベンチャー企業であるSpiberと、スポーツアパレル分野における独占的業務提携を行うための事業提携契約を締結」「共同して新世代の製品開発を進める」「30億円の出資を行う」などと発表。夢の新素材を活用した製品開発に期待が高揚している。8月につけた2000年以降の最高値999円を抜いたため実質「青空天井相場」に入り、一段と値幅妙味が強まる可能性が出てきた。
「吉凶」
反発のサインはPER13倍台と騰落レシオの67%台。
行き過ぎもまた相場。
「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也」。
言い換えれば「相場は百代の過客にして行かふ株も又旅人也」。
あるいは「草の戸も住替る代ぞひなの家」だろうか。
昨日の前場の日経平均はほぼ1000円高。
「守りの実況」としてスタートした後場は1時半までは確かに足踏み。
しかしそれからは大引けにかけて300円あまり上昇。
「戦闘的実況モード」に切り換えて大引け5分前には高値引けを確信。
そして1343円高の18770円と高値引けで歴代6位の上昇幅、歴代9位の上昇率となった。
日経1面では「21円ぶり上げ、歴代6位」。
上昇幅の歴代1位〜5位は87年〜94年で日経平均は2万円以上の水準。
ベスト20まででは08年10月14日の1171円がランクインしているだけ。
上昇率は7.71%で歴代9位。
08年10月14日が1位で14.15%。
4位が08年10月30日で9,96%。
8位が08年10月29日で7.74%。
リーマンショックの最中だった。
過去の大幅上昇を振り返ると、大きな下げ相場の中で急反発したケースが多いとの指摘も聞こえる。
これでは大幅高は長い時間軸の一里塚でしかないと言っているようなもの。
しかも市場からのコメントは「上ったことは上ったが商いが少ない」。
ご丁寧にマーケット面の「スクランブル」でも同様の指摘。
「9日の東証1部の売買代金は異例の上昇にもかかわらず3兆1483億円にとどまった」。
3兆円では物足りなくて5兆円程度のエネルギーが欲しかったのだろうか。
しかし8月21日から26日の売買エネルギーの増加は急落局面。
出来高を伴った急騰は天井のサインだし出来高を伴った急落は反発のサインでもあると考える。
このところ株価下落で出来高が増え、株価上昇では出来高は減る傾向が継続。
3兆円という売買代金を少ないと見るところに驕りがあるような気がする。
それにしても新高値銘柄はわずか3銘柄しかなかった。
急落の寂しさも感じざるを得なかった。
株価反発のきっかけづくりをしてくれたNY市場は反落。
ただ一昨日の上昇幅ほど下がってはいない。
下落局面での反発も前日の値幅を上回れなかったことが多い。
ということはトレンドの変化ではないのだろう。
たまたま新製品の「iPhone6S」と「6Sプラス」を発表したアップルが売られただけとも言えよう。
新モデルでは「3Dタッチ」と言われる指の圧力の程度により操作する
感圧タッチ技術を採用した。
12メガピクセルのカメラを搭載したほか解像度が高い4K動画の撮影も可能だという。
テレビに接続するコンテンツ受信端末「アップルTV」の新モデルもあわせて発表。
シリを使って個人のニーズに対応。
例えば聞き逃した部分をシリに尋ねると、動画を15秒間巻き戻してくれるという。
シリはますますお友達になってくれるのだろうか。
というか、シリとの会話が日常会話では少し空しいが・・・。
新製品発表で株価2%下落というのも哀しい。
一方で気になるのは中国国家統計局。
もともと2週間で発表される同国のGDPに対する信頼感は薄かった。
今回、算出方法を見なおし92年以降のGDP成長率を見なおしたとの報道。
10月19日発表予定の7〜9月GDPから見直すというがこれは吉?凶?
日経平均株価の25日移動平均線は19316円で2.83%のマイナスかい離。
(10.12%のマイナスかい離だった)。
75日移動平均線は20043円で前日のマイナス13.15%からマイナス6.35%かい離。
200日移動平均線は19085円で前日のマイナス8.65%かい離からマイナス1.65かい離。
騰落レシオは72.24%(前日は67.48%)。
8月25日は67.22%、昨年10月17日は69.42%だった。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報は売り方マイナス9.768%
(前日マイナス5.417%)。
買い方マイナス13.124%(前日マイナス17.912%)。
Quick調査の信用用評価損率(9月4日現在)はマイナス16.71%。
もういい下限反転の水準まで来ていた。
裁定買い残は4306億円減少し1兆8476億円。
もはや最低取引はないに等しい水準。
空売り比率はようやく40%台から低下し37.4%(前日41.2%。前々日41.6%)。
「勝手雲」の下限は18733円、上限は19330円。
SQ週の荒れる水曜日は上に荒れて通過。
今年7勝1敗のSQ週の木曜高のアノマリーが崩れて欲しくないところ。
1日前に高かったでは済まない。
09月10日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
10日の東京株式は、CME225先物清算値にサヤ寄せする動きから売り先行のスタートとなろう。
日経平均株価予想レンジは、18000-18800を予想する。
9月限株価指数先物・オプションの最終売買日にあたることから、SQ値の算出をめぐり、思惑的な売買に振らされることも想定され、注意したい。また、日本時間の午前10時30分には、中国で8月消費者物価・卸売物価の発表が予定され、様子見ムードが広がる可能性もある。
昨日の上昇要因の1つとして、今月に入って日経平均株価が下げ基調を強めるなか、空売り比率が連日40%を超える異例の高水準となっていたことから、大きく膨らんでいた空売りの買い戻しが一気に入り、スパイラル的に上昇が加速した。
売り一辺倒の流れはいったん落ち着くと考えるが、乱高下はもうしばらく続きそう。
今日は、押し目拾いの好機になるだろう。
戻り売りが強まる目安となるのは、日経平均ベースで19000-19200円何処
だろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1420万株、買い1380万株で、差し引き40万株の売り越し。売り越しは3営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、情報通信、小売、サービス、証券商品先物、医薬品、輸送用機器、鉱業、石油石炭製品など。
買いセクターに、情報通信、電気機器、鉄鋼、輸送用機器、機械、銀行、倉庫運輸関連など。
【NY概況】
9日のNYダウ平均は反落した。終値は前日比239ドル11セント安の1万6253ドル57セントとなった。
朝方は買いが先行した。日経平均株価も上げ幅が1000円を超えたうえ、欧州株も軒並み上昇すると米株式相場の追い風となった。ダウ平均の上げ幅は171ドルに達する場面があった。
しかし7月の求人・労働異動調査(JOLTS)が労働市場の改善を改めて示すと、米連邦準備理事会(FRB)が9月に利上げする条件を満たすと市場が受け止めた。買いを手控える雰囲気が市場を覆うとダウ平均は急速に伸び悩んだ。
また、午後には市場の関心は新商品の発表会に臨んだアップル。いったんは買いが入ったアップル株だったが、事前に伝わった好材料出尽くしの売りが出た。ダウ平均の下げ幅は引けにかけ272ドルまで広がった。
ナスダック指数も反落した。同55.401ポイント安の4756.529となった。
業種別指数は「エネルギー」や「生活必需品」を中心に全10業種が下げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は続伸した。9月物は前日比210円高の1万8215円で取引を終えた。9日の大取終値を365円下回った。欧州株も上昇し、米株とともに買いが先行した。その後堅調だった米景気指標を受けて9月の米利上げへの思惑が浮上した。米株が反落に転じたのにつれて伸び悩んだ。この日の9月物高値は1万8750円、安値は1万7985円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 18215 ( -365 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 18210 ( -370 )
( )は大取所終値比
【予定】
■10(木)
【国内】
7月機械受注(8:50)
8月国内企業物価指数(8:50)
8月都心オフィス空室率(11:00)
5年国債入札
《決算発表》
積水ハウス、サーラ住宅、綜合HD、テンポス、アヲハタ、サトウ食品、アールエイジ、ケネディレジ、シーアールイー、神島化、DR.シーラボ、オハラ、共和工業、サムコ、トミタ電機、TASAKI
【海外】
中国8月消費者物価・生産者物価(10:30)
豪8月失業率(10:30)
NZ準備銀行金融政策決定会合
仏7月鉱工業生産(15:45)
トルコ4-6月期GDP・7月経常収支(16:00)
南ア7月製造業生産(20:00)
ブラジル8月消費者物価(21:00)
APEC財務相会合(フィリピン)
米30年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
荒っぽい値動きは続きそうで、本格的な底入れとなったかどうかは不透明、日経平均の予想PER14倍の1万7500円を大きくは割り込まずに反発したことで、今後はその水準が株価の底となりやすいという安心感が高まった。
あすは寄付き前に7月の機械受注が発表される。
8日に発表された4-6月期実質GDPでは、個人消費や設備投資などの停滞感が示されており、設備投資に先行する同指標だけに要注目だろう。
欧米株式の上昇が続けば買い優勢の展開が続くことが予想されるが、序盤で買いが一巡するかどうかに注意したい。戻り売りが強まる目安となるのは、日経平均ベースで19000-19200円か。
【銘柄フラッシュ】エスケイジャパンが急伸しゴールドウインはクモの糸で急騰
9日は、昨日まで株価指数先物などを売り建てていた向きの買い戻しが前後場とも断続的に入ったようで、ソニー<6758>(東1)が8.6%高となり終値では9月3日以来の3000円台を回復し、ファナック<6954>(東1)は8.4%高で同じく8月28日以来の2万円台を回復、ホンダ<7267>(東1)は6.6%高で8月31日以来の3800円台回復など、指数連動ファンドなどによる均一的な主力株への買いも少なくなかったようだ。ファーストリテイリング<9983>(東1)は10.0%高。また、内需株も軒並み高くなり、薬品株は塩野義製薬<4507>(東1)の11.5%高などで業種別指数の値上がり率1位となった。
エスケイジャパン<7608>(東1)はレンタルオフィス企業による株式取得観測があり25.6%ストップ高。ビットアイル<3811>(東1)は米社によるTOB(公開買付)などが好感されてTOB価格922円までまっしぐらの20.7%ストップ高。ゴールドウイン<8111>(東1)は人工クモの糸を開発するベンチャー企業への出資が好感されて19.7%ストップ高。ピジョン<7956>(東1)は好決算にもかかわらず昨日は予想の範囲内とされて下げたが本日は一転7.6%高の急反発。
TDK<6762>(東1)は米国時間9日に予定されるアップルの新製品に対する期待もあり8.5%高となり、富士重工業<7270>(東1)は大幅増配の観測報道も加わり9.7%高。
フライトホールディングス<3753>(東2)は消費税10%導入とともに実施される食料品などへの軽減税分を還付するマイナンバーカードと読み取り機の導入などに思惑が膨らみ連日活況で10.9%高。リプロセル<4978>(JQG)はiPS心筋細胞に関する慶応義塾大学とのライセンス契約などが好感されて16.7%ストップ高。テラスカイ<3915>(東マ)は好業績や日本郵政グループのシステムに実績ありとされて出直りを強め25.3%高と急伸。
TDK<6762>(東1)は米国時間9日に予定されるアップルの新製品に対する期待もあり8.5%高となり、富士重工業<7270>(東1)は大幅増配の観測報道も加わり9.7%高となった。
【引け後のリリース】日本マクドナルドHDは19カ月ぶりに売上高が増加
■8月の既存店は2.8%増加し期間限定メニューなど公表を博す
日本マクドナルドホールディングス<2702>(JQS・売買単位100株)は9日の取引終了後に8月の「月次IRニュース」を発表し、既存店売上高は前年同月比2.8%の増加となり、2015年1月以来19カ月ぶりの増加となった。全店売上高も同じく2.7%増加した。9日の株価終値は2663円(8円高)だった。
発表によると、8月は、一連の問題による影響は残るなど本格的なビジネス回復にはまだ至ってないとしながらも、8昨年大好評だった人気の期間限定メニュー「アボカドバーガー」から、今年は「アボカドビーフ」「アボカドベジタブルチキン」「アボカド えび」、そして朝マックで「アボカドマフィン」を販売した他、「マックフィズ」Sサイズを100円で販売し好評を博した。
また、子供たちに大人気の妖怪ウォッチとコラボレーションした「妖怪ウォッチポテトケース」やハッピーセット「もじバケる」「くまの学校」は、夏休み期間中のファミリーをはじめとした多くのお客様にお楽しみ頂き大変ご好評をいただいたとした。
【話題】
ユーグレナがジェット機燃料用の工場建設ハヤし急伸、羽田周辺とも
ユーグレナ<2931>(東1・売買単位100株)は、ジェット機燃料用ミドリムシ工場建設の一部報道をハヤして67円高の1544円と値を飛ばしている。地方紙が伝えているもので2017年にも羽田周辺で建設が予定されているという。会社側では、現段階では何も決まっていないとしている。ただ、2020年のオリンピックでは、ミドリムシを燃料にジェット機を飛ばす計画だけにマーケットでは当然あり得る話として期待している。年初来高値は2177円(2月23日)。
日本マニュファクチャリングSは「派遣法」成立後など展望し急反発
日本マニュファクチャリングサービス<2162>(JQS・売買単位100株)は後場一段強含んで11%高の790円(78円高)まで上げ、昨日の一時700円割れから急反発となっている。製造業向け人材派遣などの大手で、類似銘柄のテンプホールディングス<2181>(東1)などと同一歩調で8月中旬の高値から調整基調になっているが、9日、派遣法の改正案が参院で可決し明日にも衆院で成立の見通しになったため、投資家心理としてこれまでの諸要因が出尽す期待が強まったとの見方がある。
業績は好調で、8月上旬に業績予想を増額修正。株価はストップ高を交えて2週間足らずの間にて600円台から1200円台まで急伸した。その後の株価を抑えてきた諸要因が出尽すとすれば、再び好業績を映し出す相場が復活する可能性があり期待が強まっている。
09月09日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
大引け、急反発 21年7ヵ月ぶり上げ幅1300円超、空売りの買い戻し
9日の日経平均株価は急反発し、前日比1343円43銭高の1万8770円51銭と、この日の高値で終えた。上げ幅は、1994年1月31日(1471円24銭)以来、21年7カ月ぶりの大きさで、歴代では90年8月15日(1439円59銭)に次ぐ6番目。
前日の海外株式相場の上昇を受けて朝方から大幅高で始まった。外国為替市場で円相場が弱含んだことも手伝って、トヨタや日産自の自動車株をはじめ、幅広い銘柄に買いが広がった。最近の相場下落を受けた利益確定のための空売り勢の買い戻しのほか、きょうの相場の急速な回復を受けた損失覚悟の買い戻しも強まり、後場には上げ幅が1000円を超えた。
円相場の弱含みも手伝って全面高となり、日経平均を構成する全225銘柄が上昇した。
今週末にメジャーSQ算出を控え、先物主導のインデックス買いも寄与した。
期先物への乗り換え(ロールオーバー)については「株式相場の先高観から順調に進む可能性が高い」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に反発した。
東証1部の売買代金は概算で3兆1483億円。売買高は27億9600万株だった。
主力から小型株まで底上げ状態となり、東証1部の値上がり銘柄数は1877と全体の98%以上を占めた。一方、値下がりはわずか14、変わらずは6だった。
個別では、ファストリやファナックの値がさ株が急伸したほか、三菱UFJなど銀行株が高く、TDKや京セラの電機株、武田や中外薬の医薬品株も上昇が目立った。エスケイジャパンがストップ高、ディップ、フォスター電も急伸。コナミ、パイオニアは年初来高値を更新した。
半面、イトーキが大幅安となったほか、クボテック、大崎電なども値を下げた。
東証2部株価指数は4日ぶりに大幅反発した。大引けの2部指数は、前日比147.02ポイント高の4528.02となった。個別銘柄では阿波製紙がストップ高。ラオックス、サイバーリンクス、フライト、コメ兵が上げた、半面、丸八倉、スリーエフ、リックス、アトムやノザワが下げた。
日経ジャスダック平均株価は4日ぶりに反発した。この日の終値は前日比68円48銭高の2466円28銭だった。新興市場の銘柄にも幅広く買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で720億円、売買高は1億185万株。
個別銘柄ではシンデンハイテク、リプロセル、ウィズがストップ高。クルーズや田中化研、ソフトフロンなどが買われた。半面、メッセージ、クレステック、インフォクリエ、テラなどは売られた。
東証マザーズ指数も4日ぶりに大幅に反発した。大引け時点は前日比49.43ポイント高の757.55だった。上昇率は8月26日以来の大きさだった。個別銘柄ではトランスG、STUDIOUS、ジグソー、ACCESSがストップ高。FFRIやPCIHD、ミクシィなどが上昇した。ベステラ、みんなのWED、パルマ<などは下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,770.51 |
1,343.43 |
日経平均先物 |
18,580.00 |
1,120.00 |
TOPIX |
1,507.37 |
90.66 |
TOPIX先物 |
1,494.00 |
79.50 |
東証2部指数 |
4,528.02 |
147.02 |
JASDAQ |
2,466.28 |
68.48 |
マザーズ |
757.55 |
49.43 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2796000 |
3148385 |
東証2部 |
115910 |
30618 |
「目印」
SQ週の荒れる水曜日。
今日は上に荒れた。
因みにSQ週の火曜・水曜・木曜の今年の動き。
火曜(2勝6敗)、水曜(3勝3敗)、木曜(7勝1敗)。
このアノマリーが正しければ火曜買い→木曜売りで良かったことになるのだろう。
とりあえずは火曜買い→水曜評価益。
しかし昨日の相場で買う気になるかというと勇気は乏しい。
8月SQ値は20540円だった。
これは2000年4月ITバブル時の20305円を上まわっていた。
そして97年6月の20838円にあと一歩だった。
それでもこの1ヵ月で株価は急落。
7月は17849円、6月は20473円でまだまだ上。
実現性のあるSQ値は5月の19270円、3月19225円。
それでもまだ高い。
2月の17886円では一気に逆戻りになってしまう。
8月SQ値からは2000円以上のマイナスかい離。
08年9月→10月のかい離はマイナス4302円。
06年5月→6月のかい離はマイナス2126円。
今回に当てはめると18414円。
多少まともな目印に見えてくる。
SQ週の荒れる水曜。
今日は上に荒れた。
因みにSQ週の火曜・水曜・木曜の今年の動き。
火曜(2勝6敗)、水曜(3勝3敗)、木曜(7勝1敗)。
このアノマリーが正しければ火曜買い→木曜売りで良かったことになるのだろう。
とりあえずは火曜買い→水曜評価益。
しかし昨日の相場で買う気になるかというと勇気は乏しい。
8月SQ値は20540円だった。
これは2000年4月ITバブル時の20305円を上回っていた。
そして97年6月の20838円にあと一歩だった。
それでもこの1か月で株価は急落。
7月は19849円、6月は20473円でまだまだ上。
実現性のあるSQ値は5月の19270円、3月19225円。
それでもまた高い。
2月の17886円では一気に逆戻りになってしまう。
8月SQ値からは2000円以上のマイナスかい離。
08年9月→10月のかい離はマイナスい4302円。
06年5月→6月のかい離はマイナス2126円。
今回に当てはめると18414円。
多少まともな目印に見えてくる。
男性用トイレには目印がついていることは多い。
「ココをめがけて」というシルシだろう。
日常的に行っている排泄でさえ目印は必要だということである。
相場も一緒にすると叱られそうだが、間違いなく目印を求め目印に向かって走るのが相場でもある。
その多くは移動平均線であったり、雲であったり、騰落レシオであったり罫線上に見出されている。
あるいはPERやPBRであることもある。
目印不在の時はフラフラとするが目印が決まれば一直線。
そしてソコに着地してしまえばあとは何もなかったかのように次の目印探し。
人は目印を必要とするし、機械は目印さえ与えれば勝手に動く。
いい加減な奴を相手にしていると思えばイライラも少しは和らごうか。
上下の目印を見てみると・・・
19197円(3月月中平均)
19074円(4月年度初め水準)。
18715円(12か月移動平均)。
18165円(9月月足陽線基準値)。
17806円(8月25日終値)
17450円(14年大納会)
17408円(15年大発会)
16948円(24か月移動平均)。
日経では「日本郵政株1300円台」の見出し。
あくまで想定価格だが3社合わせて50万円程度。
過去の政府放出株を見てみると・・・。
87年2月NTT。
93年10月JR東。
94年10月JT。
96年10月JR西。
97年10月JR東海。
98年10月ドコモ。
99年10月JPOWER。
公募価格と初値ではJR東が57%、NTTが33%。
マイナスはJTだけ。
上場後1ヵ月では4勝3敗。
勝ちはNTT、JT西、JR東海、JPOWER.
上場来では6勝1敗。
負けはNTTだけ。
いずれにしても負けは少ない印象。
09月09日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,415.20(+988.12)
■東証1部出来高 12.90億株
■東証1部売買代金 1.42兆円
■日経平均先物 18,380(+920)
■TOPIX 1,482.75(+66.04)
■騰落 上昇1,860/下落27
■日経JQ 2,455.28(+57.48)
9日午前の日経平均株価は急反発した。前引けは前日比988円12銭高の1万8415円20銭だった。節目となる1万8000円を2日ぶりに回復した。
米国をはじめ、前日の海外株式相場が軒並み上昇したことで、国内でも運用リスクをとる動きが強まった。
朝方から主力株を中心に幅広い銘柄に買いが広がった。円相場の弱含みに加え、きょうの中国・上海株も堅調に、はじまったこともあり、前引けにかけて日経平均は上げ幅を1000円近くまで広げた。

インデックス売買主体の急激な巻き戻しが株高に反映された格好で、売買高は12億株台にとどまり、市場参加者の裾野はそれほど広がっていないことをうかがわせる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もともに急反発となった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4207億円、売買高は12億9046万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1860と全体の98%に達した。値下がりはわずか27銘柄で、変わらずは8だった。
個別では、トヨタや日産自といった自動車株が軒並み大幅高となったほか、武田やアステラスの医薬品株、大和や野村の証券株も上昇が目立った。ファストリやファナック、村田製の値がさ株も高い。エスケイジャパンがストップ高、竹内製作所も大きく買われた。一方で、イトーキ、パーク24が大幅安、東芝、アスクル、すかいらーくは軟調だった。
東証2部株価指数も大幅反発。前引けの2部指数は、前日比125.90ポイント高の4506.90となった。個別銘柄では阿波製紙が一時ストップ高。フライト、ベネ・ワン、ラオックス、キョウデンも値上がり率上位に買われた。半面、スリーエフ、JESCOHD、ノザワ、日本和装は値下がり率上位に売られた。
日経ジャスダック平均株価は大幅に反発した。前場終値は前日比57円48銭高の2455円28銭だった。前日の欧米株高による投資家心理の改善で、日経平均株価と同様に新興市場の銘柄も幅広く物色され、指数を押し上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で376億円、売買高は6198万株。
個別銘柄ではウィズがストップ高。リプロセル、プラザクリエ、エイシアンスター、マルマン、クルーズ、田中化研、ソフトフロンなど上昇した。半面、メッセージ、テラ、EAJ、クレステックなどが下落した。
東証マザーズ指数も大幅に反発した。前引け時点は前日比45.01ポイント高の753.13だった。個別銘柄ではジグソーがストップ高。テラスカイ、メタップス、トランスG、モルフォ、ミクシィ、PCIHD、FFRIなどが買われた。半面、ベステラやセレス、みんなのWEDなどは売られた。
ゴールドウインが人工の蜘蛛の糸に出資など好感しストップ高
ゴールドウイン(8111)(東1・売買単位千株)は前場買い気配のままストップ高の912円(150円高)に張り付き、気配値だが8月20日以来約3週間ぶりに900円台を回復。8日付で人工の蜘蛛の糸「クモノス」を研究開発するベンチャー企業スパイバー社(山形県鶴岡市)に30億円規模の出資を発表し、期待が高揚した。スポーツウエアを共同開発するとしたが、スパイバー社の人工の蜘蛛の糸は人工血管などの素材としても注目されており、次世代の素材として用途開発に夢がある。8月中下旬の全体相場の急落局面では900円前後から一時700円まで下げたが、これをほぼ回復。8月につけた直近15年の最高値999円を目指す期待が出ている。
09月09日 相場概況(寄り付き後)
■日経平均株価 18234.27 (+807.19 )
■日経平均先物 18250(+790)
■TOPIX先物 1,476.50(+62.00)
■騰落 上昇1,860/下落26
■日経JQ 2,446.32(+48.52)
■マザーズ指数 745.62(+37.50)
9日前場寄り付きの日経平均株価は大幅反発して始まった。300円超高で始まった後、買い気配だった主力株が相次いで大幅高で寄り付くと、上げ幅を660円まで拡大。心理的な節目となる1万8000円を取引時間中として2日ぶりに上回った。
10時時点の日経平均は前日比807.19円高の18234.27円で推移している。
昨日の中国株高や欧米株の上昇を受けて東京市場は買戻し優勢で取引スタート。
国内でも運用リスクを敬遠する動きが和らぎ、買い戻しの動きが強まっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7990億円、売買高は7億5521万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の98%を超える1860、値下がりは26、変わらずは9だった。 業種別では33業種全面高、値上がり上位はその他金融、証券、医薬品、ゴム製品、輸送用機器など。
ファストリやファナックといった値がさ株が引き続き買われているほか、村田製をはじめとした米アップル関連株も上昇が目立っている。ソニーやパナソニックも高い。一方で東芝やミニストップは売り優勢。
東証2部株価指数は大幅反発。ベネ・ワンやコメ兵が上昇し、マーチャントや東ラヂが下げた。
☆リプロセルがiPS心筋細胞など好感し一時ストップ高
リプロセル(4978)(JQG・売買単位100株)は朝方一時ストップ高の559円(80円高)まで急伸し、10時を過ぎても78円高前後で売買活発となっている。8日の取引終了後、iPS細胞由来の心筋細胞に関するライセンス契約を慶応義塾大学と結んだことを発表。取引時間中としては8月31日以来の550円台回復となった。8月中下旬の全体相場の急落局面では570円前後から一時416円まで下げ、その後一時的に562円まで戻した。本日はこの値を抜けないが、戻りの勢いが強かったことやほぼ全値戻しを達成したことなどから、長期低落基調に変化が生じる可能性が言われている。
外資系等は、東電(9501)、アダストリア(2685)、ペプチド(4587)、オリ(8591)、王子紙(3861)に注目。
225先物はGS・メリル・モルスタ・ソジェン・三菱・日興・パリバが買い越し。
野村・UBS・クレディ・マネ・カブ・みずほ・楽天・ドイツが売り越し。
野村の44000枚売り越し、GSの23000枚買い越しが目立つ。
TOPIX先物はパリバ・ソジェン・日興・大和・アムロ・野村が買い越し。
GS・パリバ・メリル・モルスタ・みずほ・クレディが売り越し。
テクニカル的には、コロムビア(6791)、リコー(7752)、イトーキ(7972)、オプト(2389)、パイオニア(6773)、ヤマダS&L(1919)、新日本科学(2395)、ファンコミ(2461)、野村不(3231)、帝国繊維(3302)、コスモス薬(3349)、グリー(3632)、ビットアイル(3811)、大王紙(3880)、信越(4063)、三菱ガス化(4182)、日立化成(4217)、レッグス(4286)、プレステージ(4290)、マンダム(4917)、昭和シェル(5002)、有沢(5208)、MARUWA(5344)、大阪製鉄(5449)、山陽特殊鋼(5481)、愛知製鋼(5482)、日立金(5486)、新日本電(5563)、東邦鉛(5707)、東特殊電(5807)、ツガミ(6101)、東芝機械(6104)、三井海洋(6269)、大同工(6373)、サムコ(6387)、加藤製(6390)、TPR(6463)、大豊工(6470)、富士電(6504)、GSユアサ(6674)、新電元(6844)、新光電工(6967)、日ケミコン(6997)、日産車体(7222)、タチエス(7239)、NOK(7240)、河西工(7256)、
アイシン(7259)、西華産(8061)、極東貿易(8093)、八十二銀(8359)、共栄タ(9130)、日テレ(9404)、ダイセキ(9793)、ミスミ(9962)が動兆。
<兜町カタリスト>
「重陽」
昨日の東京は大幅続落。
NYは大幅反発。
NYが持ち出した材料は中国への解釈。
株式を1年以上保有する株主に対し、配当金に課す個人所得税免除。
しかしこれは一昨日の材料。
東京が消化できなかったわけではなかろう。
「EPSは1252円だから17529円を割れるとPERは13倍台に低下する」。
こう書いたのは月曜日。
昨日の日経平均株価は17427円でPERは13.98倍。
14倍を割れた。
空売り比率は依然41.2%。
25日線からのかい離はマイナス10.1%。
しかも騰落レシオはまた67.48%と70%割れ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス5.417%。
今年の最低は5月21日のマイナス4.87%だった。
買い方はマイナス17.912%。
今年の最低は8月25日の18.867%だった。
日経では「市場揺らす仕組み債」の見出し。
日経平均リンク債のノックインが持ち出されると相場は反転してきたのが歴史。
今回の指摘は日経レバリンク債だが中身は変わらない。
因みにこの「デジタルクーポン円建て社債」は7日にノックインしたという。
ノックインのあとは反発という歴史は覚えておきたいところ。
もっとも、多くのリンク債のノックイン価格は14000円台だという。
これを狙うハイエナのような動きには要注意だが・・・。
それでも反発の舞台は整っていたといえよう。
昨日の大引けで気がついていれば反発に乗れた筈。
面白い指摘。
日経平均の03年安値(7603円)から最初の上昇局面。
04年4月に高値(12195円)を付けて調整局面入り。
その高値を上回るのに17カ月のボックス相場を形成した。
上抜けてからは06年高値(20952円)まで6793円の上昇となった。
その後ライブドアショックで3518円下落したが07年の18300円を取りに行った。
今回も2012年安値(8238円)から13年5月に高値(15492円)まで上昇。
その後ボックス相場を抜け出すのに17カ月かかった。
今回は6月24日の高値(20952円)まで6423円上昇。
9月8日安値(17145円)まで3537円の下落。
06年高値からの下落幅とほぼ一致した。
13年5月高値からの急落も下落幅は3527円だった。
相場は過去からの循環と輪廻転生で不思議と一致するもの。
今回ボックス相場を抜けだすための目標は8月28日高値19192円。
その上が8月21日安値19435円と20日の20033円のマド埋め。
17か月は少し長いが・・・。
相場はいつも動きの原因の解釈がある。
しかしいつもいつも材料になびいて動くものでもなかろう。
自律反発、高値警戒感。
要は売りが多いから下がるのだし、買いが多いから上がる。
この基本原理では飽き足らずその背景を探ろうとする。
時折目の覚めるような分析に遭遇することもある。
でも滅多に本筋の解釈に出会うことはない。
例えば、先週から動いていたエスケージャパン。
リストラを好感とか配当継続を好感などと解釈されていた。
結局は京都のレンタルオフィス会社のコマンドエヌの買い。
発行済株式数の17%を保有していることが判明した。
誰かが買うから株価は上がり誰かが売るから株価は下がる。
これが基本原理なのだが、その背景は結局は「欲望」。
ココを抑えないで、高邁な解釈に陥るから外国版の翻訳ばかりが横行。
足元を見ないでNYや中国ばかり見ることになる。
「基本に忠実に」はスポーツの世界だけの教訓ではなかろう。
重陽の節句9月9日。
ウィキペディアによれば・・・。
五節句の一つで9月9日のこと。
旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれる。
陰陽思想では奇数は陽の数。
陽数の極である9が重なる日であることから「重陽」と呼ばれる。
奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句が行なわれていた。
九は一桁の数のうち最大の「陽」であり、特に負担の大きい節句と考えられていた。
後、陽の重なりを吉祥とする考えに転じ、祝い事となったものである
邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていた。
また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣があった。
現在では、他の節句と比べてあまり実施されていない。
小さな記事だが興味深いのはゴールドウィンのスパイバーへの出資。
スパイバーは山形県鶴岡の未上場企業。
人工の蜘蛛の糸を作成するベンチャー。
まずはスポーツ衣料分野から着目された格好だがいずれは炭素繊維みたいになろうか。
先日、鶴岡で見学してきたが、上場期待感は高い。
09月09日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
9日の東京株式市場は、NY株の反発を受け買い先行のスタートとなろう。 ただ、買い一巡後は、SQ(特別清算指数)算出週の水曜日は「荒れやすい」とのアノマリーもあり、株価指数先物に振らされる動きも警戒される。
日経平均株価予想レンジは、17400-18150を予想する。
昨日、軟調だった中国上海株が中国政府による投機抑制策を受け、一転して3%高で終了。これを受けて、休場明けのNY株も上昇するなど、東証の引け後に多少は明るい動きが出ている。また、6月24日の高値(20952円)からの昨日9月8日安値(17415円)まで3537円の下落となった。バーナンキショックといわれた2013年5月高値からの急落も、3527円の下落幅で下げ止まった。良い買い場が近付いていると考える。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1110万株、買い1810万株で、差し引き700万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、情報通信、医薬品、輸送用機器、卸売、電気機器、陸運、空運、銀行など。
買いセクターに、化学、銀行、不動産、医薬品、機械、輸送用機器、卸売、小売、情報通信など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,492.68 +390.308
S&P500種 1,969.41+48.19
ナスダック 4,811.930+128.011
8日のNYダウ平均は大きく反発し、4日に比べ390ドル30セント高い1万6492ドル68セントで終えた。中国や欧州株式相場が上昇し、米市場でも買いが優勢となった。相場は取引終了にかけて上げ幅を広げ、この日の高値圏で終えた。
中国・上海株式相場が8日に反発した。発表された、中国の8月の貿易統計で輸出入がともに減少。中国当局が景気を支えるために追加の金融緩和に踏み切るとの思惑を誘ったことも投資家のリスク選好を促した。
欧州株も総じて上昇し、米市場でもこのところ下げが目立ったIT(情報技術)や機械関連、金融株などを中心に幅広い銘柄に戻りを見込んだ買いが入った。
世界銀行のカウシィク・バス上級副総裁が「米連邦準備理事会(FRB)が9月に利上げに踏み切れば、新興国市場のパニックと混乱につながる」と述べたと、8日午後に報じられた。米利上げが先送りされる可能性が意識されダウ平均は取引終了にかけて一段高となり上げ幅は一時400ドルを超えた。
ナスダック指数は3営業日ぶりに反発し、同128.011ポイント高の4811.930で終えた。
業種別指数は全10種が上昇した。「ヘルスケア」や「IT」、「一般消費財・サービス」の上げが大きかった。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は3日ぶりに反発した。9月物は前週末の4日比370円高の1万8005円で取引を終えた。8日の大取終値を545円上回った。米株とともに買い進まれた。この日の9月物の高値は1万8070円、安値は1万7380円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 18005 (?+545?)
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 18010 (?+550?)
( )は大取所終値比
【予定】
■9(水)
【国内】
8月消費動向調査(14:00)
8月マネーストック(8:50)
《決算発表》
アゼアス、トーエル、菊池製作、ミライアル、イハラケミカル、シーシーエス、コーセル、楽天地
【海外】
韓国8月失業率(8:00)
豪9月ウエストパック消費者信頼感(9:30)
英7月鉱工業生産・貿易収支(17:30)
カナダ8月住宅着工件数(21:30)
メキシコ8月消費者物価(22:00)
カナダ中銀政策金利発表(23:00)
世界経済フォーラムサマーダボス会議(〜11日大連)
BOE金融政策委員会(〜10日)
米10年国債入札
《イベント》
米アップル、新製品発表会(サンフランシスコ)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
東証1部の出来高は22億株と昨日より減っている。ただ、軟調だった中国上海株が中国政府による投機抑制策を受け、一転して3%高で終了。これを受けて円相場も120円台を回復するなど、東証の引け後に多少は明るい動きが出ている。
また、6月24日の高値(20952円)からきょうの9月8日安値(17415円)まで3537円の下落となった。
バーナンキショックといわれた2013年5月高値からの急落も、3527円の下落幅で下げ止まった。
良い買い場が近付いていると考える。
【市況】日経平均先物・夜間、日中取引の終値比390円高で推移(午後5時現在)
8日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物9月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万7460円を390円上回る1万7850円で推移している。
8日の中国マーケットは値上がり。
前日引け後に財政部が株式配当対する優遇税制を発表したことや、中国人民銀行がオペで1,500億元を供給したことが好感されたとみられる
主要指標の上海総合指数は、前日比90.03ポイント(2.92%)高の3170.45ポイントと5日ぶり反発する。上海A株指数は94.06ポイント(2.91%)高の3321.43ポイント。
上海B株指数が15.04ポイント(5.25%)高の301.34ポイント、深センB株指数が28.94ポイント(2.81%)高の1060.03ポイントで引けた。
引けにかけて買いの勢いが増す流れ。前日の軟調地合いを継いで、上海総合指数は安く推移していたものの、心理的節目の3000ポイントを意識しながらプラスに転じた(上海総合指数は一時、前日比2.24%安の3.00ポイントまで下落)。
【銘柄フラッシュ】
エマージェンシーAが急伸し経営統合の横浜銀行も堅調
8日は、朝発表の4〜6月の国内総生産・改定値などが意識され、ファナック<6954>(東1)が反落したまま前後場とも一段ジリ安となり3.9%安。11時にかけて中国の貿易統計が伝わると日経平均は軟調さを増し、ピジョン<7956>(東1)は中間決算が好調で通期予想を増額したが予想の範囲内とされ、中国市場に浸透している分だけ消費鈍化の懸念などが言われて13.1%安。日経平均は8月中旬以降の下げ相場で連日安値を更新した。
横浜銀行<8332>(東1)は9月初旬に続いて東日本銀行<8536>(東1)との経営統合報道が伝えられ、後場はダレたが0.1%高。パイオニア<6773>(東1)は自動運転システムなどでの欧州企業との提携が好感されて8.4%高となり東証1部の値上がり率トップ。戸田工業<4100>(東1)はこのところ田中化学研究所<4080>(JQS)が次世代電極などを材料に動意が強いことなどが連想買いにつながったとの見方があり7.5%高。大王製紙<3880>(東1)は新株予約権付社債の発行などによる需給緩和予想から昨日まで5日続落だったためか自律反発とされて3.9%高。オプトホールディングス<2389>(東1)は中国ECモール大手との提携などが好感されて3.9%高となった。
フライトホールディングス<3753>(東2)は好業績のマイナンバー関連株とされて11.4%高と続伸し、同じくインフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)も19.7%高。日本エマージェンシー・アシスタンス(エマージェンシーA)<6063>(JQS)は前週後半に医療渡航支援企業に認証されたことなどが好感されて2日連続ストップ高の27.9%高となり、GMOペパポ<3633>(JQS)は積極投資にともなう減額修正や自社株買いの発表が好感されて22.5%ストップ高。テラ<2191>(JQS)は昨日の樹状細胞ワクチン療法に関する発表などが好感されて19.1%ストップ高。上場5日目のベステラ<1433>(東マ)はまだ下げた日がなく16.1%ストップ高。メガネスーパー<3318>(JQS)は昨日発表の第1四半期決算が黒字化したことなどが好感されて9.3%高となり、インフォマート<2492>(東マ)は昨日発表の電子請求書プラットフォームの機能拡充などが言われて4.9%高と反発した。
【引け後のリリース】
Jティッシュエンジの再生医療表皮が適応拡大の治験完了
富士フイルムホールディングス(富士フイルムHD)<4901>(東1・売買単位100株)は8日の大引け後、同社グループのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(Jティッシュエンジ)<7774>(JQG)が適応拡大を目指して実施していた再生医療等製品「自家培養表皮ジェイス(登録商標)」がこのたび治験を終え、今後、適応拡大の承認取得を進め、平成30年3月期の上市を目指すと発表した。
発表によると、「自家培養表皮ジェイス」は、平成19年に重症熱傷を適応対象として製造販売承認を取得した。その後、ジェイスの先天性巨大色素性母斑への適応拡大を目指し、平成24年から独立行政法人国立成育医療研究センター等において実施されていた医師主導治験を、平成26年に継承し、企業主導治験として進めてきた。なお、ジェイスは、平成26年11月に先天性巨大色素性母斑の治療を目的とした希少疾病用再生医療等製品に指定されている。
富士フイルムホールディングスの8日の株価終値は4548.0円(142.5円安)の3日続落となり、中国株の波乱によって全体相場が下げた際の安値4420.0円(8月25日)に続いて2番底を探る展開になった。
一方、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの終値は小反発の930円(1円高)となり、今回の下げ局面では、最初の安値910円(8月25日)に続いて2度目の安値906円(9月7日)をつけた可能性がうかがえる展開になっている。
09月08日 相場概況(大引け)
【大引け概況】
8日の日経平均株価は反落した。終値は前日比433円39銭安の1万7427円08銭と、2月3日以来、約7カ月ぶりの安値をつけた。きょうの終値は昨年末終値(1万7450円77銭)を下回り、年初からの上昇分を打ち消した格好となる。日本と中国の経済指標が両国の景気停滞を示す内容となり、景況感が悪化。手じまい売りが広がった。
寄り付き前に発表された4〜6月期のGDP(国内総生産)改定値が、速報値に比べてマイナス幅が縮小したのを好感し、買い優勢のスタート。上方修正の要因は在庫投資の上振れだった。個人消費や設備投資は低迷し、内容が浸透するにつれて売りがじわりと広がった。
昼休み中に発表された中国8月の貿易統計で輸出入額が大きく落ち込んだことなどを嫌気して、後場寄り付きに前日比300円を超える大幅安に落ち込んだ。その後も、午後2時に発表された8月の景気ウォッチャー指数が景況感の悪化を示したことなどからじりじりと下落幅を広げる展開となった。
株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出を11日に迎える。期先物への乗り換えが一定程度進んだとの見方があった一方、相場が荒れているため直前まで様子をみたいとの雰囲気があるとの指摘もあった。
JPX日経インデックス400も反落。終値は前日比275.09ポイント安の1万2702.69だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、28.94ポイント安の1416.71で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2741億円。売買高は22億3477万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1582と、全体の8割強を占めた。値上がりは246、変わらずは69銘柄だった。
個別銘柄では、主力のトヨタやソフトバンクが下落。三菱UFJやみずほFG、三井住友FGの三大銀グループがそろって下げた。野村、ファナック、ファーストリテ、村田製、アルプスも下げた。示した業績予想が物足りないとしてピジョンや良品計画、エーザイ、東芝が大幅安。傘下企業が大型買収を検討していると伝わったMS&ADも売りに押された。
一方、日立が上昇。新日鉄住金、神戸鋼、JFEHDの鉄鋼株が大幅高に買われた。パイオニア、日揮、三井金属、トクヤマが大幅高となった。
東証2部株価指数は3日続落した。個別銘柄ではヨネックス、象印、SFPダイニング、森組、朝日インテク、アトムが売られた。一方、フライトHD、Jトラスト、マーチャント、
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。終値は前日比23円54銭安の2397円80銭だった。
相場全体が軟調な地合いとなるなか、新興市場でも薄商いのなか、売り注文が優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で573億円、売買高は1億4436万株だった。個別銘柄ではメッセージ、ネプロがストップ安。田中化研やクルーズ、ザインなどが下落した。一方、テラ、ソフトフロント、GMOペパボ、IPS、EAJ、クレステックなどがストップ高。メガネスーパ、インフォクリエ、PSSなどが上昇した。
東証マザーズ指数も3日続落した。終値は前日比21.53ポイント安の708.12と、2014年5月23日以来およそ1年3カ月ぶりの安値を付けた。個別銘柄ではシュッピン、メディビ、デザインワン、アスカネット、FFRIやミクシィ、ナノキャリアなどが下落した。半面、ベステラがストップ高。PCIHDやパスなどが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,427.08 |
-433.39 |
日経平均先物 |
17,460.00 |
-410.00 |
TOPIX |
1,416.71 |
-28.94 |
TOPIX先物 |
1,414.50 |
-32.50 |
東証2部指数 |
4,381.00 |
-48.63 |
JASDAQ |
2,397.80 |
-23.54 |
マザーズ |
708.12 |
-21.53 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2234770 |
2274190 |
東証2部 |
91100 |
24656 |
「どちらも大事」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
晴れたら晴れっぱなし。
雨が降れば振りっぱなし。
東京の天気ではなく、相場のこと。
天気のターニングポイントは8月8日だったでしょうか。
7日に休んで行った埼玉の武蔵カントリーでは体感気温40度超。
さすがに16番ホールで生涯初のリタイヤをしました。
翌日の軽井沢は気温23度で快適でしたらが、
あれからあまり暑さは感じなくなりました。
先週はほとんど汗もかかず快適な気温でプレー。
たった1ヵ月の変化はセミからコオロギへの変化でもありました。
相場の高値は翌週8月11日の20946円。
21日に2万円を割れ26日には18000円を割れ込み、
先週末からは終値ベースで17000円台。
天気と違って土砂降りも多く800円安とか700円安があり
500円程度の値動きは当たり前という相場展開になってしまいました。
わずか1ヵ月。
天気の移り変わりで相場がわかるものではありませんが、
肌で感じた気温がそのまま株価になったような気がします。
たかが1ヵ月、されど1ヵ月。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」は日本の慣用句。
「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」。
まったく逆の意味ではありますが変化のスピードだけは一緒のようです。
「相場はタイミングこそすべて」なのか。
「相場は銘柄選択こそすべて」なのか。
この命題の答えはおそらく「どちらも大事」。
銘柄を選びタイミングを計るのが、株式相場なのでしょう。
どんなに良い銘柄を探し出しても何年も鳴かず飛ばずというのは日常茶飯事。
大した材料や将来性をもっていない銘柄でも
タイミングさえあえば絶妙な動きをするもの。
そうは行っても相場は長丁場。
最後の最後で笑っていれば良いと頭では分かっていても
途中の動きに一喜一憂するのも人の常。
だからこそ不安感が売りを惹起し、
期待感と欲望が買いを惹起し相場は成り立つのでしょう。
そして、どうしても登場するのが相場の上げ下げの理由づけと講釈。
「「講釈師見てきたような嘘をつき」。
あるいは「講釈師扇で嘘を叩き出し」。
嘘とは言いませんが、
どうしても相場変動の理由を何かに求めたがる習性は株式市場も一緒なのでしょう。
極論すれば「株価が下がると考える人が多かった」だけ。
あるいは「単に売りたい人がいた」だけ。
それでも下げの理由には「米利上げの影響懸念」や「中国景気の低迷」が出没。
「何らかの意図を持った投資家」が頻繁に売り買いの主体として登場したりします。
だから相場は面白いのかも知れません。
実態と解釈の大きな違いは当事者にしかわかりません。
とはいえ、個別の事情で大きな玉を売りさばく必要が生じた時に
ギリシャなどまったく関係ないでしょう。
海外要因など茅の外というもの。
それでも下げる理由を追い求めるのが株式市場。
逆に言うと、上げの理由をアレコレ詮索することはめったにないところ。
実に奇妙で不思議で神秘的な場所です。
「換金のために株を売る必要に迫られる人はたくさんいるが、
株を買わなければならない必然性に迫られる人はほとんどいない」。
だから上げはゆっくり下げは急速」。
これはきっと正しい筈。
もっともこれくらいユルユルの相場観では戦えないのでしょうが・・・。
アルゴなどの機械売買が幅を利かせているとはいえ、
株式市場は人間の知恵と心理と思考が昇華した欲望の戦場。
その世界中の欲望の方向性を見極めることこそ結構大切なのでしょう
09月08日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,725.36(-135.11)
■日経平均先物 17,760(-110)
■東証1部出来高 9.72億株
■東証1部売買代金 0.92兆円
■TOPIX 1,439.33(-6.32)
■騰落 上昇851/下落929
■日経JQ 2,424.59(+3.25)
8日午前の日経平均株価は反落し、前日比135円11銭安の1万7725円36銭で前場を終えた。朝方発表の4〜6月期の実質GDPは前期比年率1.2%減だった。
速報段階から減少幅は縮小したものの、その主因は在庫投資の上振れ。個人消費や設備投資は低迷した。上方修正を手掛かりに買いが先行したが、内容が浸透するにつれて景況感がじわりと悪化。
中国上海株式相場が軟調に推移していることも投資家心理を冷やし、手じまい売りが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。

前引けの東証1部の売買代金は概算で9289億円、売買高は9億7262万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は929と、全体の5割に迫った。値上がりは851、変わらずは116銘柄だった。
みずほFG、三菱UFJ、三井住友FGのメガバンクがそろって下落。野村も下げた。東芝や、傘下企業が大型買収を検討していると伝わったMS&ADは売りに押された。中国市場に浸透しているピジョンは中間決算好調で通期予想を増額したが予想を下回るとの見方があり続落。
一方、トヨタが上昇。通信のソフトバンク、NTT、KDDIが上げた。新日鉄住金やJFEの値上がりが目立った。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反発した。前引けの2部指数は、前日比0.08ポイント高の4429.71となった。個別銘柄では、ラオックス、フライトHD、マーチャント、明星電、竹本容器が上げた。半面、ヨネックス、ノザワ、SFPダイニング、朝日インテクやアトムが下げた。きょう上場のJESCOは公開価格を5%上回る初値をつけた。
日経ジャスダック平均株価は小幅反発した。前場終値は前日比3円25銭高の2424円59銭だった。主力株が下げに転じるなか、相対的に値動きの良い小型株に個人資金の流入が続いたようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で288億円、売買高は8595万株。
個別銘柄ではIPS、EAJがストップ高。田中化研、クルーズ、ソフトフロン、GMOペパボ、ビーマップなどが上昇した。一方、メッセージがストップ安。カルナバイオ、アルトナー、ネプロ、エムケイシステムなどが下落した。
東証マザーズ指数も小幅反発した。前引けは前日比0.75ポイント高い730.40だった。個別銘柄ではヘリオス、PCIHD、ベステラ、FFRIなどが上昇した。半面、ミクシィ、シュッピン、オプティム、ジグソー、デザインワンなどが下落した。
テラ<2191.T>=ストップ高カイ気配。
同社は7日の取引終了後に樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウを提供していた福島県立医科大学の附属病院で、「WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法」を胃がん、食道がん、肺がんを対象に先進医療として治療を開始したと発表。
福島県立医科大学では、14年11月から、同社の寄付によりがん免疫療法の研究を目的とした寄付講座「先端がん免疫治療学講座」を開設。また、同年12月には樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウ提供の委託契約を締結していた。
09月08日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価17861.86(+1.39)
■日経平均先物17,870(0)
■TOPIX先物 1,446.50(-0.50)
■騰落 上昇964/下落780
■日経JQ 2,429.59(+8.25)
■マザーズ指数 735.72(+6.07)
8日の寄付き株価は続伸して始まった。上げ幅を一時100円超まで拡大し、1万7900円台後半まで水準を切り上げる場面があった。
寄り前の4-6月期GDP改定値が前期比年率-1.2%と市場予想(同-1.8%)を上回ったことなどから、東京市場は買い優勢でスタートした。
10時時点の日経平均は前日比1.39円高の17861.86円で推移している。
朝方の買い一巡後は前日終値(1万7860円)を下回る場面が目立ち始めた。
上値の重さと相まって、手じまい売りの勢いが増した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は伸び悩んでいる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4751億円、売買高は5億2355万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は780と、全体の4割強を占めた。値上がりは964、変わらずは147だった。業種別の値上がり率上位は、鉄鋼、非鉄、石油、鉱業、ゴム、紙パルプなど。下がり率上位は医薬、食料、保険、証券、その他製品など。
金融のみずほFGや三菱UFJが下落。野村の値下がりが比較的目立つ。示した業績予想が物足りないとしてピジョンが大幅安となった、クボテック、学情、アーレステイが安い。東芝が売りに押されている。一方、トヨタが上昇。通信のソフトバンクとNTT、KDDIが上げた。エスケイジャパン、シークス、東洋鋼板が上昇。
東証2部株価指数は上昇。ラオックスとアトムが上げ、朝日インテクと東邦金が下げた。きょう上場したJESCOは公開価格を5%上回る初値をつけた。
☆日本金銭機械は今国会のカジノ見送りでも44円高、アベノミクス続く限り浮上する材料
カジノ関連の日本金銭機械<6418>(東1・売買単位100株)は今国会でのカジノ法案見送りと報道されたが、逆に44円高の1336円と値を上げている。「今国会では無理でもアベノミクス成長戦略が継続となる限り今後も浮上してくる材料」(市場関係者)ということだ。8月には年初来安値1211円をつけるなど安値圏にある水準は押し目買いできるということのようだ。年初来高値は1882円(2月19日)
☆ベステラは連日の最高値、独自ビジネスモデルを評価して直近IPO株買いが加速
ベステラ<1433>(東マ)は、寄り付きの買い気配から840円高の7070円まで買い進まれて4営業日続伸し、連日の上場来高値更新となっている。同社株は、今年9月2日に公開価格2500円で新規株式公開(IPO)され、3125円で初値をつけ即ストップ高、その後も3日連続のストップ高を交えて高値追いとなっているが、この値動きの軽さ・大きさと、同社自体が、プラントの解体工事に特化しリーディングカンパニーに位置する独自のビジネスモデルを展開し、業績高成長を続けていることを評価して直近IPO株買いが加速している。9月上旬には、IPO後の初決算として今1月期第2四半期(2Q)累計業績を発表予定にあることも、業績成長を確認する買い手掛かり材料視されている。
■特許工法は合計19件を誇りプラント解体のリーディングカンパニー
同社は、1972年の設立以来約40年間、製鉄、電力、ガス、石油などの日本の基幹産業向けに鉄鋼構造物のプラント解体工事に特化して事業展開しており、この間、2004年7月に特許を取得した「りんご皮むき工法」などの特許工法を合計19件(取得済み14件、申請中4件、共同出願申請中1件)を開発し、プラント解体の事前調査から各種申請、解体見積、工事施行、廃棄物処理などまでを一貫して行うトータルマネジメントを提供してきた。同解体工事の市場規模は、1960年代の高成長時期以降に建設されたプラントが急速に老朽化し、今後20年間に建設後50年以上を経過する施設の割合が、加速度的に高まり、さらに企業再編、海外移転などのリストラクチャリングにより余剰設備の廃棄が増加するなど拡大が予想され、同社のビジネス機会の増加が予想される事業環境にある。
このため同社の業績も、2014年1月期以降、売り上げ、利益とも成長が加速するステージに入っており、今1月期業績は、売り上げ37億円(前期比20.9%増)、経常利益4億3900万円(同12.9%増)、純利益2億5400万円(同15.5%増)と予想されている。近く発表予定の今期2Q業績で、この好事業環境、業績成長を確認することになる。
■環境関連、ロボット関連など側面支援材料も多彩で高値チャレンジ
株価は、公開価格がPER11倍台と割安でIPOに際した資金吸収額も7億円超と小規模にとどまることからIPO初日に3125円で初値をつけ、この初値に対してストップ高の3825円で引け、その後の3日間もストップ高、きょう8日寄り付きの最高値まで公開価格比2.82倍、初値比2.26倍の大幅高となっている。PCBやアスベストなどを処理する環境関連、東京工業大学との産学連携で開発した群移動型ロボット「群龍」のロボット関連などの投資切り口も多彩であり、一段の高値チャレンジが続こう。
<兜町カタリスト>
「府中」
相場解釈はトレンド次第。
「自分の取引では買えば下がるし売れば上がる」。
これもよく聞かれる。
少しでも安く買おうとして下の指値で買えてしまう。
ということは株価のトレンドが下向きだから。
逆に少しでも高く売ろうとして上の指値で売れてしまう。
ということは株価のトレンドが上向きだから。
だから下げトレンドで買えてしまい、上げトレンドで売れてしまう。
当然、買えれば下がるし売れれば上がることになるのだろう。
これを悔やんでも仕方のないこと。
相場はもともと非合理的な場所。
どんなに業績がよくても買われない銘柄がある。
どんなに業績が悪くても買われる銘柄がある。
そして、3日上がったからもう下がるだろうと思うとまだ上がる。
5日下げたからもう上がるだろうと思うとまだ下がることもある。
このリズムを会得できれば良いのだろうがなかなか難しいもの。
業績や罫線を頼りにするよりも短期的にはリズム感を育てることの方が儲けやすい筈。
新興市場のIPOで覚えておきたいいくつかのこと。
一つは「抽選で当たった銘柄は大して儲からず、当たらなかった銘柄はよく上昇する傾向」。
人気がないから当たるのであり、人気が高いから当たらない。
でも、当たらなかったからと言って嘆くことはなかろう。
公開されれば誰でも買うことができるのが株式市場。
人気が高くあたら買った銘柄だって永遠に上がり続けることは滅多にない。
そこで、当たらなくてホゾをかんだ銘柄をメモしておいて下がったら買うという姿勢が重要。
やみくもに買うのではない。
IPO人気でピークを売ってから数カ月様子を見ること。
フツーの場合は、公開価格の何倍にもなってピークを打つケースが多い。
そこから下げることが多く、高値の半値くらいに下げることもある。
半値が買いの目標値ではない。。
下げ止まりを確認してからようやくい出動すれば良いと考える。。
時間軸としては新規公開後3カ月あるいは6か月。
決算も確認できるし人気離散で下げただけなら当初の買い材料はまだ生きている筈。
あるいはさらに進化している筈。
よい銘柄を「誰よりも早く買いたい」という気持ちに蓋をしての「ユックリ投資」。
でも新規公開株が1回下げてから大化けすることはよくあるケース。
下げなくても大化けまでの時間は結構かかるもの。
例えば2015年前半に話題となったサイバーウィルス対策のFFRI(3692)。
初値4600円で2月登場してかた3か月間は5000円台で推移。
5月末から一気に18500円まで駆け上がった。
2か月で約3倍。
本当にいい銘柄はこういう動きをすることがある。
「府中の競馬場でたった一人が万馬券を持って喜んでも、競馬人気は上がらない。
やはり連勝複式5倍くらいで落ち着けば、1万円の馬券が5万円になり競馬ファンは増える」。
言い得て妙な先輩氏の指摘である。
09月08日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
8日の東京株式は、 欧州株は比較的堅調をな展開を受け、続伸すると予想する。
日経平均株価予想レンジは、17650-18100を予想する。
東証一部の騰落レシオ(25日)は、71.6%と底値ゾーンにあり、押し目買いの動きあるだろう。ただし、上値は重く 引き続き、値動きが荒い展開となることもある。
主要外国証券経由の注文動向は、売り750万株、買い880万株で、差し引き130万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額は売り越し。売りセクターに、自動車、不動産、小売、情報通信、医薬品、電気機器、その他製品、化学、卸売など。買いセクターに、サービス、医薬品、輸送用機器、その他製品、電気機器、建設、食料品、銀行、情報通信、REITなど。
【海外概況】
7日の米国市場はレイバーデイの祝日のため休場
ロンドン株式相場は反発。FTSE100種指数は前週末終値に比べ31.60ポイント高の6074.52で引けた。構成銘柄の約8割が上昇した。
フランクフルト株式相場は反発。ドイツ株式指数(DAX)の終値は前週末比70.57ポイント(0.7%)高の10108.61だった。
【予定】
■8(火)
【国内】
7月国際収支(8:50)
4-6月期GDP改定値(8:50)
8月景気ウォッチャー調査
30年国債入札
自民党総裁選の告示
《決算発表》
土屋HD、コーセーアールイ、ADR、イーブック、ビットアイル、日ビュホテル、マツモト、スバル興、きんえい、シーイーシー、丹青社
《新規上場》
JESCO
【海外】
中国8月貿易収支
独7月貿易収支(15:00)
仏7月貿易収支(15:45)
7月トルコ鉱工業生産(16:00)
ユーロ圏4-6月期GDP改定値(18:00)
米3年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
8日の東京株式市場は、不安定な相場が継続しそうだ。
寄り前に2015年4-6月期の実質GDP改定値が発表される。
市場予想は前期比年率換算でマイナス1.8%(速報値はマイナス1.6%)を見込む。
世界景気への先行き懸念が足元の株価調整の要因ともなっていることや米国市場が休場で影響を受けないことなどから、市場予想を上回る結果には素直に買いで反応する公算が大きい。
中国8月の貿易統計なども十分な刺激材料になりそうだ。
東証が発表する空売り比率が40.5%(9/7現在)と過去最高水準に上昇していることや、東証一部の騰落レシオ(25日)も71.6%と底値ゾーンにあり、今週は逆張り反転サインが有効に機能する局面になる公算が大きい。
日経平均先物・夜間、日中取引の終値比10円高で推移(午後5時現在)
7日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物9月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万7870円を10円上回る1万7880円で推移している。
【引け後のリリース】GMOペパポが短期速攻型の自社株買い
■発行株数の最大1.50%だが9月8日から9月30日まで実施
GMOペパポ<3633>(JQS)は7日の大引け後、自己株式の取得(自社株買い)を発表し、2015年9月8日から9月30日までの日程で各々4万株、1億4800万円を上限に市場買付けを行うとした。上限株数の4万株は、自己株式を除く発行済株式総数の1.50%。このパーセンテージは自社株買いを発表する銘柄の中では小さい部類だが、実施期間が1カ月足らずで短期速攻型のため、株式相場に対するインパクトは小さくないとみられる。
株価はこのところの全体相場の下げと前後してジリ安基調になり、3000円台スレスレを低空飛行している。8月25日に3010円まで下げ、やや戻してから本日7日に一時3080円まで下げた。しかし、自社株買いによって持ち直せば、この2度の安値によって2点底(ダブルボトム)を形成する可能性があり、底入れ感が強まるとみられる。
福島県立医科大学附属病院が、テラの「WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法」を胃がん、食道がん、肺がんを対象に治療を開始
■テラは樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウを提供
テラ<2191>(JQS)は、平成26年12月に公立大学法人 福島県立医科大学と委託契約を締結し、福島県立医科大学附属病院に樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウの提供を開始した。この度、福島県立医科大学附属病院は、「WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法」を胃がん、食道がん、肺がんを対象に先進医療として治療を開始した。
福島県立医科大学附属病院では先進医療の充実に努めており、新しい診断法や治療法の開発等を行うことで、地域医療の発展に貢献している。福島県立医科大学医学部には、平成26年11月よりがん免疫療法の研究を目的とした寄付講座「先端がん免疫治療学講座(寄付者:テラ株式会社)」が開設されている。
田中化学研究所は8月に続く急伸、次世代材料と月足チャートの好さ
リチウム電池材の田中化学研究所<4080>(JQ・売買単位100株)は8月急伸のあと高値圏でモミ合っていたが今日は300円高の1537円と高値で取引を終えた。年初来高値更新だ。電池容量大幅アップの次世代材料を住友化学と共同開発との報道で470円前後から8月31日に1346円と買われていた。とくに、月足チャートが上放れ足で09年の3420円までフシのない状況が刺激となっている。
【銘柄フラッシュ】
リコーが投資ファンドの思惑で上げクボテックは連日ストップ高
7日は、上場4日目のベステラ<1433>(東マ)が好業績などから19.1%ストップ高となり連日の高値更新となり、田中化学研究所<4080>(JQS)は8月下旬に次世代の電池正極材などを好感した急伸相場が二段上げに発展する形で24.3%ストップ高。インフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)も日立グループからの需要増やマイナンバー関連需要の増加などに期待が再燃したようで16.0%ストップ高となった。
日本エマージェンシー・アシスタンス<6063>(JQS)は前週後半に医療渡航支援企業に認証されたことなどが好感されて16.2%ストップ高。
クボテック<7709>(東1)が引き続き古河電気工業<5801>(東1)の「次世代フライホイール蓄電システム」にフライホイールを提供することなどが材料視されて3日連続ストップ高の17.4%高となり、リコー<7752>(東1)は投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントによる株式取得などが思惑視されて9.3%高となり、住友重機械工業<6302>(東1)はモルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を引き上げたと伝えられ7.6%高と出直った。日本化薬<4272>(東1)は極小カプセルに入れる抗がん剤の報道などを材料に12.1%高の急伸。東芝<6502>(東1)は順延していた前期決算を9時30分に発表し、急速に持ち直して堅調転換したまま後場も堅調で1.8%高となった。
09月07日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
7日の日経平均株価は小幅に反発した。終値は前週末比68円31銭高の1万7860円47銭だった。
朝方は前週末の欧米株式相場が下げた流れを引き継ぎ、東京市場でも運用リスクを避けるための売りが続いた。売りが一巡すると、株価指数先物主導で短期的な買い戻しが入った。
中国経済に対する不透明感や不安定な上海株市場の動向も背景に、依然として疑心暗鬼の強い相場が続く。ただ、下値では買い戻しや押し目買いも観測され、前週同様に先物主導のインデックス売買も絡み、上下に値動きの荒い展開となった。
日経平均の値幅(高値と安値の差)は534円に達した。
JPX日経インデックス400は小幅反発し、前週末比8.94ポイント高の1万2977.78。
東証株価指数(TOPIX)も小幅反発し、同1.12ポイント高の1445.65となった。業種別TOPIXでは倉庫運輸関連、輸送用機器、水産・農林業が上昇。一方で、ガラス・土石製品、不動産業、食料品が下げた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3548億円と前週末より減少し、8月18日以来の低水準となった。売買高は23億8381万株。東証1部の値上がり銘柄数は724、値下がりは1060、変わらずは112だった。
個別銘柄では、延期していた2015年3月期決算を発表した東芝が上昇。円高が一服したことでトヨタやホンダ、富士重など自動車株の一角が持ち直した。がん細胞だけに届く新技術の新薬の商品を厚生労働省に申請すると伝わった日化薬が大幅高。
クボテックがストップ高、SKジャパン、マーベラス、東製鉄、日本M&A、塩水港精糖も値を飛ばした。
一方、ソフトバンクが売りに押されたほか、三井不や住友不が安い。前週末4日に15年10月期の連結業績見通しを引き下げたカナモトが大幅安となった。平和不、日東紡、ダイヘン、ディップも売られた。
東証2部株価指数は続落した。2部指数は、前週末比84.27ポイント安の4429.63となった。個別銘柄ではハイレックス、東邦金属、トーソー、ウエスコHD、ラオックス、朝日インテク、アトムが下げた。半面、土木管理、ケーエフシー、明星電、川西倉庫、IJTTが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前週末比31円23銭安い2421円34銭。このところ東証1部銘柄の値動きが荒いため、値動きの大きい銘柄の売買を好む個人投資家の資金が、新興企業市場から東証1部へ流出しているという。
ジャスダック市場の売買代金は概算で515億円、売買高は8486万株だった。個別銘柄は山岡家がストップ安。グローバルアジア、文教堂HD、メッセージ、nms、カルナバイオが下落。半面、田中化研、インフォクリエ、EAJがストップ高。北川精機、SOLHD、ネプロJ、ガンホーは上昇した。
東証マザーズ指数は小幅続落した。終値は前週末比2.63ポイント安い729.65だった。FFRI、メディアS、STUDIOUS、PCIHD、そーせいが下落した。一方、ベステラ、ナノキャリアがストップ高。ナノキャリア、イーレックス、ミクシィが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,860.47 |
68.31 |
日経平均先物 |
17,870.00 |
110.00 |
TOPIX |
1,445.65 |
1.12 |
TOPIX先物 |
1,447.00 |
5.00 |
東証2部指数 |
4,429.63 |
-84.27 |
JASDAQ |
2,421.34 |
-31.23 |
マザーズ |
729.65 |
-2.63 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2383810 |
2354831 |
東証2部 |
111450 |
27455 |
「撃柝(げきたく)」
日経平均株価は一時プラス。
それでもこの2週間で痛めつけられた投資心理は疑心。
本当は「疑心暗鬼の先に光あり、順風満帆の裏に影宿り」なのだろうが・・・。
ふと気がつけば日銀が先週金曜に買ったETFは317億円。
それまでは337億円づつだったから少し減った。
何しろ今年買ったETFは2兆3003億円。
今年の予定額は3兆円で残りは約7000億円。
この317億円のペースだとあと22回で底を突く計算。
これが間に合わなくなったらどうするのだろう。
3兆円を5兆円くらいまでに増やすとすれば事足りるのだろうか。
そうすると全体15兆円のETFのうち10兆円を日銀が保有することになる。
これは異常な数字だが、誰も文句を付けないところが不思議なところ。
そして国策に売りなしが勝てるのかどうか。
人民元にナーバスな中国みたいなものではないが、どうも国家的相場形成というのが気にかかる。
「国民背番号制度」がマイナンバーになるとすんなり通るようなものだろうか。
「安保」もセーフティシステムとでも呼び変えると自虐的だが良いかも知れない。
興味不快のは日経平均採用銘柄の入れ替え。
新規採用が長谷工(1808)とDeNA(2432)。
除外が日東紡(3110)、平和不(8803)。
流動性で平和不とDeNAを交換、業種間調整で長谷工とDeNA。
平和不動はもともと取引所の大家さん。
そして以前は特定銘柄のゲキタク商い対象銘柄。
相場は平和不(ボロ)から寄り付き、ホロで引けるのが兜町だったが・・・。
そんな昭和の匂いも消えてきたのだろうか。
機械にそんな情緒的なことを求めても詮無いことなのだろう。
因みにゲキタクは「撃柝」で拍子木を打って商い成立の合図にしていた。
しかも集団競争売買のセリ商い。
株をセッた時代は終わった感。
「出来申さず」カーン。
なんて言葉は死語と化してしまうのだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「秋の気配」
あれがあなたの好きな場所
2万が見下ろせる小高い水準
相場の声が小さくなる
僕は黙って板を見てる
目を閉じて息を止めて
遡るほんの2週間
こんなことはしばらくなかった
株価高値から離れていく
株価高値から離れていく
材料も買いを止めて
ちぎれた売り買いは一つになる
この先株価ここからもう下がらないでね
ただそれだけ
大いなる河のように時は流れ戻るすべもない
こんなことはしばらくなかった
底打ち水準を探している
反転水準を探している
あー嘘でもいいから
微笑む値動きで
皆の精いっぱいのやさしさを
株価は受け止める筈もない
こんなことはしばらくなかった。
株価高値から離れていく
株価高値から離れていく
09月07日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,727.90(-64.26)
■日経平均先物 17,730(-30)
■東証1部出来高 13.38億株
■東証1部売買代金 1.25兆円
■TOPIX 1,435.39(-9.14)
■騰落 上昇501/下落1,309
■日経JQ 2,420.51(-32.06)
7日午前の日経平均株価は続落した。午前の終値は前週末比64円26銭安の1万7727円90銭。
前週末の欧米株安を嫌気した売りが先行し、下げ幅は一時、300円を超えた。前場中ごろから先物主導で買い戻しが入ったほか、休場が明けた中国・上海株がひとまず堅調な値動きではじまったことも投資家心理の支えとなり、日経平均は上げに転じた。上げ幅は200円を超える場面もあったが、投資家の先行きに対する警戒感は根強く、買いの勢いが細ると指数は再び下落圏に転じた。

東証1部の出来高は13億3867万株、売買代金は1兆2500億円。騰落銘柄数は値上がり501銘柄、値下がり1309銘柄、変わらず86銘柄。
業種別では鉄鋼や輸送用機器などが高い一方、不動産や小売業などの下げが目立った。
個別では、15年10月期の連結利益予想を下方修正したカナモトが下落。GDO、パイプドHD、オープンハウスなどの下げも目立った。JT、アサヒどの食料品株が下落。三井不、三菱地所などの不動産株も軟調。日経平均採用銘柄の定期見直しにより除外された平和不、日東紡も売られた。
半面、三菱倉、上組などの倉庫運輸関連株が堅調。SUMCO、LIXILGなどの金属製品株も買われた。未定としていた15年9月中間期の連結業績予想を開示し、黒字転換を見込む九州電力などの電気ガス株も値を上げた。
がん細胞を狙う新薬の承認を今年度内に申請すると報じられた日化薬が上昇。
日経平均採用銘柄の定期見直しにより新たに組み入れられるDeNAや、SKジャパン、クボテック、リコーなどの上げも目立った
東京株式2部市場は続落。前引けの2部指数は、前週末比76.01ポイント安の4437.89となった。
個別銘柄ではウエスコHD、ハイレックス、東邦金属、大阪工機は値下がり率上位に売られた。一方、上村工業、明星電、川西倉庫、ケー・エフ・シーは値上がり率上位に買われた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前週末に比べ32円6銭安い2420円51銭だった。前週末の欧米株下落を受けて東証1部の主力株が下落し、投資家心理が悪化。新興企業株も売られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で328億円、売買高は5070万株。
個別銘柄では山岡家がストップ安。文教堂HD、アイル、カルナバイオ、ソフトフロン、スパークスが下落した。半面、EAJがストップ高。田中化研、ザイン、ネプロJ、MAGネットHDが上昇した。
東証マザーズ指数も続落した。前引けは前週末比7.94ポイント安い724.34だった。個別銘柄ではメディアS、FFRIやPCIHD、そーせいが下落した。一方で、ナノキャリアがストップ高。ヘリオス、ビーロット、イーレックス、ミクシィは上昇した。
09月07日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 17769.24(-22.92)
■日経平均先物 17,700(-60)
■TOPIX先物 1,433.00(-9.00)
■騰落 上昇307/下落1,511
■日経JQ 2,405.53(-47.04)
■マザーズ指数 719.48(-12.80)
7日前場寄り付きの日経平均株価は続落して始まった。前週末比117円安の1万7674円始まり、その後は下げ幅を一時200円超に広げた。前週末の欧米株式相場が下げた流れを引き継ぎ、週明けの東京市場でも運用リスクを避けるための売りが続いた。
10時時点の日経平均は先週末比22.92円安の17769.24円で推移している。
再開される中国株式市場への動向を警戒する動きも強まっているもよう。
マザーズ指数は年初来安値をあっさり更新するなど小型株はきつい下げとなっている。先物市場では、週末のメジャーSQが意識されて思惑先行の地合いになっている。
一部では、短期的な買い戻しが入っている。
投資家の様子見姿勢が強いため、薄商いとなるなかで日経平均先物に買い戻しが入ると、現物株にも買いが波及している。日経平均への影響度が高いファストリやファナックなどが上昇している。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を縮めた。ただ、日経平均が上昇に転じたものの、依然として前週末終値を下回っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6450億円、売買高は7億1975万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割近い1511、値上がりは307、変わらずは78。
業種別では33業種中、6業種前後が高い。値上がりは電力ガス、金属製品、鉱業、石油、医薬品、鉄鋼。一方、値下がりで目立つのは不動産、証券、食料品、その他金融、銀行、保険など。
個別銘柄では、前週末4日に2015年10月期の連結経常利益が一転減益になる見通しを発表したカナモトが大幅安。ソフトバンクが大幅安となり日経平均を20円超押し下げている。
一方、延期していた2015年3月期の連結決算を9時30分に発表した東芝が上げに転じた。がん細胞だけに届く抗がん剤の新薬の承認を今年度内に厚生労働省に申請すると伝わった日化薬が高い。
東証2部指数は大幅続落した。ラオックス、朝日インテクのほか、前週末の4日に、2015年10月期の純利益見通しを従来予想から引き下げたハイレックスも安い。上村工などは上昇している
外資系等は、日本新薬(4516)、DTS(9682)、ソニー(6758)、KDDI(9433)、SCSK(9719)、SUMCO(3436)、コナミ(9766)、東京精密(7729)、ニトリ(9843)に注目。
225先物はHSBC・クレディ・GS・ナティクス・メリル・ドイツが買い越し。
野村・みずほ・アムロ・シティ・JPが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・みずほ・クレディ・メリル・ドイツ・三菱が買い越し。
GS・メリル・ドイツ・野村・ニューエッジ・JP・アムロが売り越し。
テクニカル的には、クボテック(7709)、チヨダ(8185)、大チタ(5726)が動兆。
<兜町カタリスト>
「澪標」
米雇用統計通過。
非農業部門雇用者数は前月比17.3万人増で着地。
市場予測の22万人を大幅に下回ったが6月7月の数字は上方修正。
失業率は5.1%。
前月比0.2%低下しており利上げには玉虫色。
2週間吹き荒れている「野分」。
二百十日の頃、野の草を吹き分ける強い風だし二百十日は9月1日頃。
源氏物語のような艶やかさは全くないが風が市場に荒れた風が吹き荒れたことは間違いない。
日経平均は先週末にかけて直近安値を更新。
今年2月以来約7か月ぶりの安値水準まで下落。
しかも週間下落幅は1344円でリーマンショック後の08年10月第2週の2661円以来の下落幅。
上げは遅く、下げは早い相場は常のものだが異常な早さのスピードだった。
中国景気を懸念材料にしながらその中国上海市場が休場でも売られる東京市場。
アメリカ利上げを懸念しながらも明確な利上げサインが見られることもない。
まさに市場の澪標(みおつくし)がないような状態。
暗夜行路とは言わないまでも、目立っているのは日本株売りの展開。
一つ考えられるのは日本株が昨年末比でまだプラスなこと。
昨年末比の騰落率では1位アルセンチン(27.4%)、2位フランス5.9%。
3位ドイツ2.4%、4位ベトナムと日本で2%、6位ロシア0.4%。
一方でNYはマイナス9.7%だから補てん的に儲かっているものを売りに行く動きはあるだろう。
もっとも8月の外国人の売り越しがすべてそれとは言えないだろうが・・・。
あるいは日経レバの大暴れとでもいえば良いのだろうか。
週末の先物手口を見ても野村の売り越しが目立っている。
プレイヤーの手口として有名なアムロやニューエッジは枚数こそ多いものの日ばかり的商い。
指数乱舞の背景は日経レバだとすると、そこに理由などほとんんどない。
下がるから売り、上がるから買い戻す動き。
そこに米利上げや中国景気などほとんど介在していない筈。
でも、無理やりに動きを解釈しようとするから、時折矛盾して自家中毒に陥るのが市場なのだろう。
日経平均の25日移動平均からのかい離はマイナス9.32%(8月25日はマイナス12.2%)。
75日線からはマイナス11.65%。
200日線19071円からはマイナス6.72%。
仮に10%のマイナスかい離ならば17163円となる。
松井証券信用評価損率速報で買い方はマイナス16.39%。
(8月25日がマイナス18.867%)。
東証1部の騰落レシオ72.93%(8月25日は67.22%)。
2011年以来5回目の70%割れだったという指摘も聞かれる。
日経平均採用銘柄のPERは14.21倍。
EPSは1252円だから17529円を割れるとPERは13倍台に低下する。
2月9日(17799円)と12日(17979円)のマドは埋めた。
その下のマドは10月31日の16533円と11月4日の16720円のマド。
そこまでは考えにくいところだし、そうなるとPERは13,2倍台まで低下してしまう。
吹き続ける野分はないし、山より大きなイノシシは出ない。
問題はどの程度の山を想定するかだが・・・。
ウクライナを話題にしギリシャを弄んだ市場。
今は中国とアメリカと言う連立方程式に翻弄されている。
2つのことを同時に考えられない株式市場の特性を突かれた印象。
そしれいずれ忘却の世界に彩られるのだろうが、我慢できないのも株式市場の特性。
がん細胞狙う新標的薬年内に製造承認申請という日本化薬。
化薬もさることながら、いよいよナノキャリアが登場してくれるのかも知れない。
09月07日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
今週の東京株式市場は、値動きの荒い展開を予想する。週末にメジャーSQを控える上に、その翌週にはいよいよ米FOMCが控えていることから、ボラティリティが一段と高まる展開が想定される。
本日の日経平均株価予想レンジは、17600-18000を予想する。
国内では7月景気動向指数(7日)、4-6月GDP改定値、8月景気ウォッチャー調査(8日)、月機械受注、8月国内企業物価指数、8月都心オフィス空室率(10日)、7-9月期法人企業景気予測調査(11日)など注目の経済指標が目白押しにある。
先週、7月鉱工業生産指数速報値の弱い結果が週初からの株安を招いたこともあり、マクロ指標にはふだん以上に注目が集まると考える。軟調な内容となった場合、先物が指数の下げを主導するような動きも予想される。
先週の安値でしっかりと底入れできなかったことで、1万7000円程度までレンジを広げて見ておく必要がある。ただ、日柄的にも値幅的にも日経平均は、遅くても来週までには明確な一番底を形成するだろう。
だだし、海外投資家の売りがピークアウトした可能性があり、全体として弱気なコメントが大勢になってきたことを考慮すれば、一旦はリバウンドの動きが強まる可能性もあるだろう。
物色の矛先は、慎重姿勢が続きやすい中で、売り込まれていた中小型株や低位材料株といった個人主体の銘柄については、買いが見送られるなかでいち早くリバウンドが期待されるとみる。
主要外国証券経由の注文動向は、売り950万株、買い830万株で、差し引き120万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、銀行、不動産、建設、食料品、化学、小売、鉱業など。
買いセクターに、保険、サービス、電気機器、その他製品、銀行、不動産、機械、REITなど。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅続落した。9月物は前日比585円安の1万7635円で引けた。4日の大取終値を125円下回った。
NYダウの下落で、先物もつれ安した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ開始時期に対する不透明感が強まったことが売り材料となった。世界景気の先行きに警戒感が根強いことも引き続き嫌気された。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 17635 ( -125 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 17635 ( -125 )
( )は大取所終値比
【予定】
■7(月)
【国内】
7月景気動向指数(14:00)
東芝の15.3期有価証券報告書の提出期限
《決算発表》
ピジョン、日ハウスHD、アルトナー、学情、アスカネット、ミサワ、Bガレージ、OSGコーポ、3Dマトリックス、萩原工業、トーホー、トーシン
【海外】
独7月鉱工業生産(15:00)
休場:米、カナダ、ブラジル
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
東証1部の出来高は22億株と昨日より減っている。ただ、軟調だった中国上海株が中国政府による投機抑制策を受け、一転して3%高で終了。これを受けて円相場も120円台を回復するなど、東証の引け後に多少は明るい動きが出ている。
また、6月24日の高値(20952円)からきょうの9月8日安値(17415円)まで3537円の下落となった。
バーナンキショックといわれた2013年5月高値からの急落も、3527円の下落幅で下げ止まった。
良い買い場が近付いていると考える。
【市況】日経平均先物・夜間、日中取引の終値比390円高で推移(午後5時現在)
8日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物9月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万7460円を390円上回る1万7850円で推移している。
8日の中国マーケットは値上がり。
前日引け後に財政部が株式配当対する優遇税制を発表したことや、中国人民銀行がオペで1,500億元を供給したことが好感されたとみられる
主要指標の上海総合指数は、前日比90.03ポイント(2.92%)高の3170.45ポイントと5日ぶり反発する。上海A株指数は94.06ポイント(2.91%)高の3321.43ポイント。
上海B株指数が15.04ポイント(5.25%)高の301.34ポイント、深センB株指数が28.94ポイント(2.81%)高の1060.03ポイントで引けた。
引けにかけて買いの勢いが増す流れ。前日の軟調地合いを継いで、上海総合指数は安く推移していたものの、心理的節目の3000ポイントを意識しながらプラスに転じた(上海総合指数は一時、前日比2.24%安の3.00ポイントまで下落)。
【銘柄フラッシュ】
エマージェンシーAが急伸し経営統合の横浜銀行も堅調
8日は、朝発表の4〜6月の国内総生産・改定値などが意識され、ファナック<6954>(東1)が反落したまま前後場とも一段ジリ安となり3.9%安。11時にかけて中国の貿易統計が伝わると日経平均は軟調さを増し、ピジョン<7956>(東1)は中間決算が好調で通期予想を増額したが予想の範囲内とされ、中国市場に浸透している分だけ消費鈍化の懸念などが言われて13.1%安。日経平均は8月中旬以降の下げ相場で連日安値を更新した。
横浜銀行<8332>(東1)は9月初旬に続いて東日本銀行<8536>(東1)との経営統合報道が伝えられ、後場はダレたが0.1%高。パイオニア<6773>(東1)は自動運転システムなどでの欧州企業との提携が好感されて8.4%高となり東証1部の値上がり率トップ。戸田工業<4100>(東1)はこのところ田中化学研究所<4080>(JQS)が次世代電極などを材料に動意が強いことなどが連想買いにつながったとの見方があり7.5%高。大王製紙<3880>(東1)は新株予約権付社債の発行などによる需給緩和予想から昨日まで5日続落だったためか自律反発とされて3.9%高。オプトホールディングス<2389>(東1)は中国ECモール大手との提携などが好感されて3.9%高となった。
フライトホールディングス<3753>(東2)は好業績のマイナンバー関連株とされて11.4%高と続伸し、同じくインフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)も19.7%高。日本エマージェンシー・アシスタンス(エマージェンシーA)<6063>(JQS)は前週後半に医療渡航支援企業に認証されたことなどが好感されて2日連続ストップ高の27.9%高となり、GMOペパポ<3633>(JQS)は積極投資にともなう減額修正や自社株買いの発表が好感されて22.5%ストップ高。テラ<2191>(JQS)は昨日の樹状細胞ワクチン療法に関する発表などが好感されて19.1%ストップ高。上場5日目のベステラ<1433>(東マ)はまだ下げた日がなく16.1%ストップ高。メガネスーパー<3318>(JQS)は昨日発表の第1四半期決算が黒字化したことなどが好感されて9.3%高となり、インフォマート<2492>(東マ)は昨日発表の電子請求書プラットフォームの機能拡充などが言われて4.9%高と反発した。
【引け後のリリース】
Jティッシュエンジの再生医療表皮が適応拡大の治験完了
富士フイルムホールディングス(富士フイルムHD)<4901>(東1・売買単位100株)は8日の大引け後、同社グループのジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(Jティッシュエンジ)<7774>(JQG)が適応拡大を目指して実施していた再生医療等製品「自家培養表皮ジェイス(登録商標)」がこのたび治験を終え、今後、適応拡大の承認取得を進め、平成30年3月期の上市を目指すと発表した。
発表によると、「自家培養表皮ジェイス」は、平成19年に重症熱傷を適応対象として製造販売承認を取得した。その後、ジェイスの先天性巨大色素性母斑への適応拡大を目指し、平成24年から独立行政法人国立成育医療研究センター等において実施されていた医師主導治験を、平成26年に継承し、企業主導治験として進めてきた。なお、ジェイスは、平成26年11月に先天性巨大色素性母斑の治療を目的とした希少疾病用再生医療等製品に指定されている。
富士フイルムホールディングスの8日の株価終値は4548.0円(142.5円安)の3日続落となり、中国株の波乱によって全体相場が下げた際の安値4420.0円(8月25日)に続いて2番底を探る展開になった。
一方、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの終値は小反発の930円(1円高)となり、今回の下げ局面では、最初の安値910円(8月25日)に続いて2度目の安値906円(9月7日)をつけた可能性がうかがえる展開になっている。
09月08日 相場概況(大引け)
【大引け概況】
8日の日経平均株価は反落した。終値は前日比433円39銭安の1万7427円08銭と、2月3日以来、約7カ月ぶりの安値をつけた。きょうの終値は昨年末終値(1万7450円77銭)を下回り、年初からの上昇分を打ち消した格好となる。日本と中国の経済指標が両国の景気停滞を示す内容となり、景況感が悪化。手じまい売りが広がった。
寄り付き前に発表された4〜6月期のGDP(国内総生産)改定値が、速報値に比べてマイナス幅が縮小したのを好感し、買い優勢のスタート。上方修正の要因は在庫投資の上振れだった。個人消費や設備投資は低迷し、内容が浸透するにつれて売りがじわりと広がった。
昼休み中に発表された中国8月の貿易統計で輸出入額が大きく落ち込んだことなどを嫌気して、後場寄り付きに前日比300円を超える大幅安に落ち込んだ。その後も、午後2時に発表された8月の景気ウォッチャー指数が景況感の悪化を示したことなどからじりじりと下落幅を広げる展開となった。
株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出を11日に迎える。期先物への乗り換えが一定程度進んだとの見方があった一方、相場が荒れているため直前まで様子をみたいとの雰囲気があるとの指摘もあった。
JPX日経インデックス400も反落。終値は前日比275.09ポイント安の1万2702.69だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、28.94ポイント安の1416.71で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2741億円。売買高は22億3477万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1582と、全体の8割強を占めた。値上がりは246、変わらずは69銘柄だった。
個別銘柄では、主力のトヨタやソフトバンクが下落。三菱UFJやみずほFG、三井住友FGの三大銀グループがそろって下げた。野村、ファナック、ファーストリテ、村田製、アルプスも下げた。示した業績予想が物足りないとしてピジョンや良品計画、エーザイ、東芝が大幅安。傘下企業が大型買収を検討していると伝わったMS&ADも売りに押された。
一方、日立が上昇。新日鉄住金、神戸鋼、JFEHDの鉄鋼株が大幅高に買われた。パイオニア、日揮、三井金属、トクヤマが大幅高となった。
東証2部株価指数は3日続落した。個別銘柄ではヨネックス、象印、SFPダイニング、森組、朝日インテク、アトムが売られた。一方、フライトHD、Jトラスト、マーチャント、
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。終値は前日比23円54銭安の2397円80銭だった。
相場全体が軟調な地合いとなるなか、新興市場でも薄商いのなか、売り注文が優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で573億円、売買高は1億4436万株だった。個別銘柄ではメッセージ、ネプロがストップ安。田中化研やクルーズ、ザインなどが下落した。一方、テラ、ソフトフロント、GMOペパボ、IPS、EAJ、クレステックなどがストップ高。メガネスーパ、インフォクリエ、PSSなどが上昇した。
東証マザーズ指数も3日続落した。終値は前日比21.53ポイント安の708.12と、2014年5月23日以来およそ1年3カ月ぶりの安値を付けた。個別銘柄ではシュッピン、メディビ、デザインワン、アスカネット、FFRIやミクシィ、ナノキャリアなどが下落した。半面、ベステラがストップ高。PCIHDやパスなどが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,427.08 |
-433.39 |
日経平均先物 |
17,460.00 |
-410.00 |
TOPIX |
1,416.71 |
-28.94 |
TOPIX先物 |
1,414.50 |
-32.50 |
東証2部指数 |
4,381.00 |
-48.63 |
JASDAQ |
2,397.80 |
-23.54 |
マザーズ |
708.12 |
-21.53 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2234770 |
2274190 |
東証2部 |
91100 |
24656 |
「どちらも大事」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
晴れたら晴れっぱなし。
雨が降れば振りっぱなし。
東京の天気ではなく、相場のこと。
天気のターニングポイントは8月8日だったでしょうか。
7日に休んで行った埼玉の武蔵カントリーでは体感気温40度超。
さすがに16番ホールで生涯初のリタイヤをしました。
翌日の軽井沢は気温23度で快適でしたらが、
あれからあまり暑さは感じなくなりました。
先週はほとんど汗もかかず快適な気温でプレー。
たった1ヵ月の変化はセミからコオロギへの変化でもありました。
相場の高値は翌週8月11日の20946円。
21日に2万円を割れ26日には18000円を割れ込み、
先週末からは終値ベースで17000円台。
天気と違って土砂降りも多く800円安とか700円安があり
500円程度の値動きは当たり前という相場展開になってしまいました。
わずか1ヵ月。
天気の移り変わりで相場がわかるものではありませんが、
肌で感じた気温がそのまま株価になったような気がします。
たかが1ヵ月、されど1ヵ月。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」は日本の慣用句。
「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」。
まったく逆の意味ではありますが変化のスピードだけは一緒のようです。
「相場はタイミングこそすべて」なのか。
「相場は銘柄選択こそすべて」なのか。
この命題の答えはおそらく「どちらも大事」。
銘柄を選びタイミングを計るのが、株式相場なのでしょう。
どんなに良い銘柄を探し出しても何年も鳴かず飛ばずというのは日常茶飯事。
大した材料や将来性をもっていない銘柄でも
タイミングさえあえば絶妙な動きをするもの。
そうは行っても相場は長丁場。
最後の最後で笑っていれば良いと頭では分かっていても
途中の動きに一喜一憂するのも人の常。
だからこそ不安感が売りを惹起し、
期待感と欲望が買いを惹起し相場は成り立つのでしょう。
そして、どうしても登場するのが相場の上げ下げの理由づけと講釈。
「「講釈師見てきたような嘘をつき」。
あるいは「講釈師扇で嘘を叩き出し」。
嘘とは言いませんが、
どうしても相場変動の理由を何かに求めたがる習性は株式市場も一緒なのでしょう。
極論すれば「株価が下がると考える人が多かった」だけ。
あるいは「単に売りたい人がいた」だけ。
それでも下げの理由には「米利上げの影響懸念」や「中国景気の低迷」が出没。
「何らかの意図を持った投資家」が頻繁に売り買いの主体として登場したりします。
だから相場は面白いのかも知れません。
実態と解釈の大きな違いは当事者にしかわかりません。
とはいえ、個別の事情で大きな玉を売りさばく必要が生じた時に
ギリシャなどまったく関係ないでしょう。
海外要因など茅の外というもの。
それでも下げる理由を追い求めるのが株式市場。
逆に言うと、上げの理由をアレコレ詮索することはめったにないところ。
実に奇妙で不思議で神秘的な場所です。
「換金のために株を売る必要に迫られる人はたくさんいるが、
株を買わなければならない必然性に迫られる人はほとんどいない」。
だから上げはゆっくり下げは急速」。
これはきっと正しい筈。
もっともこれくらいユルユルの相場観では戦えないのでしょうが・・・。
アルゴなどの機械売買が幅を利かせているとはいえ、
株式市場は人間の知恵と心理と思考が昇華した欲望の戦場。
その世界中の欲望の方向性を見極めることこそ結構大切なのでしょう
09月08日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,725.36(-135.11)
■日経平均先物 17,760(-110)
■東証1部出来高 9.72億株
■東証1部売買代金 0.92兆円
■TOPIX 1,439.33(-6.32)
■騰落 上昇851/下落929
■日経JQ 2,424.59(+3.25)
8日午前の日経平均株価は反落し、前日比135円11銭安の1万7725円36銭で前場を終えた。朝方発表の4〜6月期の実質GDPは前期比年率1.2%減だった。
速報段階から減少幅は縮小したものの、その主因は在庫投資の上振れ。個人消費や設備投資は低迷した。上方修正を手掛かりに買いが先行したが、内容が浸透するにつれて景況感がじわりと悪化。
中国上海株式相場が軟調に推移していることも投資家心理を冷やし、手じまい売りが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。

前引けの東証1部の売買代金は概算で9289億円、売買高は9億7262万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は929と、全体の5割に迫った。値上がりは851、変わらずは116銘柄だった。
みずほFG、三菱UFJ、三井住友FGのメガバンクがそろって下落。野村も下げた。東芝や、傘下企業が大型買収を検討していると伝わったMS&ADは売りに押された。中国市場に浸透しているピジョンは中間決算好調で通期予想を増額したが予想を下回るとの見方があり続落。
一方、トヨタが上昇。通信のソフトバンク、NTT、KDDIが上げた。新日鉄住金やJFEの値上がりが目立った。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反発した。前引けの2部指数は、前日比0.08ポイント高の4429.71となった。個別銘柄では、ラオックス、フライトHD、マーチャント、明星電、竹本容器が上げた。半面、ヨネックス、ノザワ、SFPダイニング、朝日インテクやアトムが下げた。きょう上場のJESCOは公開価格を5%上回る初値をつけた。
日経ジャスダック平均株価は小幅反発した。前場終値は前日比3円25銭高の2424円59銭だった。主力株が下げに転じるなか、相対的に値動きの良い小型株に個人資金の流入が続いたようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で288億円、売買高は8595万株。
個別銘柄ではIPS、EAJがストップ高。田中化研、クルーズ、ソフトフロン、GMOペパボ、ビーマップなどが上昇した。一方、メッセージがストップ安。カルナバイオ、アルトナー、ネプロ、エムケイシステムなどが下落した。
東証マザーズ指数も小幅反発した。前引けは前日比0.75ポイント高い730.40だった。個別銘柄ではヘリオス、PCIHD、ベステラ、FFRIなどが上昇した。半面、ミクシィ、シュッピン、オプティム、ジグソー、デザインワンなどが下落した。
テラ<2191.T>=ストップ高カイ気配。
同社は7日の取引終了後に樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウを提供していた福島県立医科大学の附属病院で、「WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法」を胃がん、食道がん、肺がんを対象に先進医療として治療を開始したと発表。
福島県立医科大学では、14年11月から、同社の寄付によりがん免疫療法の研究を目的とした寄付講座「先端がん免疫治療学講座」を開設。また、同年12月には樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウ提供の委託契約を締結していた。
09月08日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価17861.86(+1.39)
■日経平均先物17,870(0)
■TOPIX先物 1,446.50(-0.50)
■騰落 上昇964/下落780
■日経JQ 2,429.59(+8.25)
■マザーズ指数 735.72(+6.07)
8日の寄付き株価は続伸して始まった。上げ幅を一時100円超まで拡大し、1万7900円台後半まで水準を切り上げる場面があった。
寄り前の4-6月期GDP改定値が前期比年率-1.2%と市場予想(同-1.8%)を上回ったことなどから、東京市場は買い優勢でスタートした。
10時時点の日経平均は前日比1.39円高の17861.86円で推移している。
朝方の買い一巡後は前日終値(1万7860円)を下回る場面が目立ち始めた。
上値の重さと相まって、手じまい売りの勢いが増した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は伸び悩んでいる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で4751億円、売買高は5億2355万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は780と、全体の4割強を占めた。値上がりは964、変わらずは147だった。業種別の値上がり率上位は、鉄鋼、非鉄、石油、鉱業、ゴム、紙パルプなど。下がり率上位は医薬、食料、保険、証券、その他製品など。
金融のみずほFGや三菱UFJが下落。野村の値下がりが比較的目立つ。示した業績予想が物足りないとしてピジョンが大幅安となった、クボテック、学情、アーレステイが安い。東芝が売りに押されている。一方、トヨタが上昇。通信のソフトバンクとNTT、KDDIが上げた。エスケイジャパン、シークス、東洋鋼板が上昇。
東証2部株価指数は上昇。ラオックスとアトムが上げ、朝日インテクと東邦金が下げた。きょう上場したJESCOは公開価格を5%上回る初値をつけた。
☆日本金銭機械は今国会のカジノ見送りでも44円高、アベノミクス続く限り浮上する材料
カジノ関連の日本金銭機械<6418>(東1・売買単位100株)は今国会でのカジノ法案見送りと報道されたが、逆に44円高の1336円と値を上げている。「今国会では無理でもアベノミクス成長戦略が継続となる限り今後も浮上してくる材料」(市場関係者)ということだ。8月には年初来安値1211円をつけるなど安値圏にある水準は押し目買いできるということのようだ。年初来高値は1882円(2月19日)
☆ベステラは連日の最高値、独自ビジネスモデルを評価して直近IPO株買いが加速
ベステラ<1433>(東マ)は、寄り付きの買い気配から840円高の7070円まで買い進まれて4営業日続伸し、連日の上場来高値更新となっている。同社株は、今年9月2日に公開価格2500円で新規株式公開(IPO)され、3125円で初値をつけ即ストップ高、その後も3日連続のストップ高を交えて高値追いとなっているが、この値動きの軽さ・大きさと、同社自体が、プラントの解体工事に特化しリーディングカンパニーに位置する独自のビジネスモデルを展開し、業績高成長を続けていることを評価して直近IPO株買いが加速している。9月上旬には、IPO後の初決算として今1月期第2四半期(2Q)累計業績を発表予定にあることも、業績成長を確認する買い手掛かり材料視されている。
■特許工法は合計19件を誇りプラント解体のリーディングカンパニー
同社は、1972年の設立以来約40年間、製鉄、電力、ガス、石油などの日本の基幹産業向けに鉄鋼構造物のプラント解体工事に特化して事業展開しており、この間、2004年7月に特許を取得した「りんご皮むき工法」などの特許工法を合計19件(取得済み14件、申請中4件、共同出願申請中1件)を開発し、プラント解体の事前調査から各種申請、解体見積、工事施行、廃棄物処理などまでを一貫して行うトータルマネジメントを提供してきた。同解体工事の市場規模は、1960年代の高成長時期以降に建設されたプラントが急速に老朽化し、今後20年間に建設後50年以上を経過する施設の割合が、加速度的に高まり、さらに企業再編、海外移転などのリストラクチャリングにより余剰設備の廃棄が増加するなど拡大が予想され、同社のビジネス機会の増加が予想される事業環境にある。
このため同社の業績も、2014年1月期以降、売り上げ、利益とも成長が加速するステージに入っており、今1月期業績は、売り上げ37億円(前期比20.9%増)、経常利益4億3900万円(同12.9%増)、純利益2億5400万円(同15.5%増)と予想されている。近く発表予定の今期2Q業績で、この好事業環境、業績成長を確認することになる。
■環境関連、ロボット関連など側面支援材料も多彩で高値チャレンジ
株価は、公開価格がPER11倍台と割安でIPOに際した資金吸収額も7億円超と小規模にとどまることからIPO初日に3125円で初値をつけ、この初値に対してストップ高の3825円で引け、その後の3日間もストップ高、きょう8日寄り付きの最高値まで公開価格比2.82倍、初値比2.26倍の大幅高となっている。PCBやアスベストなどを処理する環境関連、東京工業大学との産学連携で開発した群移動型ロボット「群龍」のロボット関連などの投資切り口も多彩であり、一段の高値チャレンジが続こう。
<兜町カタリスト>
「府中」
相場解釈はトレンド次第。
「自分の取引では買えば下がるし売れば上がる」。
これもよく聞かれる。
少しでも安く買おうとして下の指値で買えてしまう。
ということは株価のトレンドが下向きだから。
逆に少しでも高く売ろうとして上の指値で売れてしまう。
ということは株価のトレンドが上向きだから。
だから下げトレンドで買えてしまい、上げトレンドで売れてしまう。
当然、買えれば下がるし売れれば上がることになるのだろう。
これを悔やんでも仕方のないこと。
相場はもともと非合理的な場所。
どんなに業績がよくても買われない銘柄がある。
どんなに業績が悪くても買われる銘柄がある。
そして、3日上がったからもう下がるだろうと思うとまだ上がる。
5日下げたからもう上がるだろうと思うとまだ下がることもある。
このリズムを会得できれば良いのだろうがなかなか難しいもの。
業績や罫線を頼りにするよりも短期的にはリズム感を育てることの方が儲けやすい筈。
新興市場のIPOで覚えておきたいいくつかのこと。
一つは「抽選で当たった銘柄は大して儲からず、当たらなかった銘柄はよく上昇する傾向」。
人気がないから当たるのであり、人気が高いから当たらない。
でも、当たらなかったからと言って嘆くことはなかろう。
公開されれば誰でも買うことができるのが株式市場。
人気が高くあたら買った銘柄だって永遠に上がり続けることは滅多にない。
そこで、当たらなくてホゾをかんだ銘柄をメモしておいて下がったら買うという姿勢が重要。
やみくもに買うのではない。
IPO人気でピークを売ってから数カ月様子を見ること。
フツーの場合は、公開価格の何倍にもなってピークを打つケースが多い。
そこから下げることが多く、高値の半値くらいに下げることもある。
半値が買いの目標値ではない。。
下げ止まりを確認してからようやくい出動すれば良いと考える。。
時間軸としては新規公開後3カ月あるいは6か月。
決算も確認できるし人気離散で下げただけなら当初の買い材料はまだ生きている筈。
あるいはさらに進化している筈。
よい銘柄を「誰よりも早く買いたい」という気持ちに蓋をしての「ユックリ投資」。
でも新規公開株が1回下げてから大化けすることはよくあるケース。
下げなくても大化けまでの時間は結構かかるもの。
例えば2015年前半に話題となったサイバーウィルス対策のFFRI(3692)。
初値4600円で2月登場してかた3か月間は5000円台で推移。
5月末から一気に18500円まで駆け上がった。
2か月で約3倍。
本当にいい銘柄はこういう動きをすることがある。
「府中の競馬場でたった一人が万馬券を持って喜んでも、競馬人気は上がらない。
やはり連勝複式5倍くらいで落ち着けば、1万円の馬券が5万円になり競馬ファンは増える」。
言い得て妙な先輩氏の指摘である。
09月08日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
8日の東京株式は、 欧州株は比較的堅調をな展開を受け、続伸すると予想する。
日経平均株価予想レンジは、17650-18100を予想する。
東証一部の騰落レシオ(25日)は、71.6%と底値ゾーンにあり、押し目買いの動きあるだろう。ただし、上値は重く 引き続き、値動きが荒い展開となることもある。
主要外国証券経由の注文動向は、売り750万株、買い880万株で、差し引き130万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額は売り越し。売りセクターに、自動車、不動産、小売、情報通信、医薬品、電気機器、その他製品、化学、卸売など。買いセクターに、サービス、医薬品、輸送用機器、その他製品、電気機器、建設、食料品、銀行、情報通信、REITなど。
【海外概況】
7日の米国市場はレイバーデイの祝日のため休場
ロンドン株式相場は反発。FTSE100種指数は前週末終値に比べ31.60ポイント高の6074.52で引けた。構成銘柄の約8割が上昇した。
フランクフルト株式相場は反発。ドイツ株式指数(DAX)の終値は前週末比70.57ポイント(0.7%)高の10108.61だった。
【予定】
■8(火)
【国内】
7月国際収支(8:50)
4-6月期GDP改定値(8:50)
8月景気ウォッチャー調査
30年国債入札
自民党総裁選の告示
《決算発表》
土屋HD、コーセーアールイ、ADR、イーブック、ビットアイル、日ビュホテル、マツモト、スバル興、きんえい、シーイーシー、丹青社
《新規上場》
JESCO
【海外】
中国8月貿易収支
独7月貿易収支(15:00)
仏7月貿易収支(15:45)
7月トルコ鉱工業生産(16:00)
ユーロ圏4-6月期GDP改定値(18:00)
米3年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
8日の東京株式市場は、不安定な相場が継続しそうだ。
寄り前に2015年4-6月期の実質GDP改定値が発表される。
市場予想は前期比年率換算でマイナス1.8%(速報値はマイナス1.6%)を見込む。
世界景気への先行き懸念が足元の株価調整の要因ともなっていることや米国市場が休場で影響を受けないことなどから、市場予想を上回る結果には素直に買いで反応する公算が大きい。
中国8月の貿易統計なども十分な刺激材料になりそうだ。
東証が発表する空売り比率が40.5%(9/7現在)と過去最高水準に上昇していることや、東証一部の騰落レシオ(25日)も71.6%と底値ゾーンにあり、今週は逆張り反転サインが有効に機能する局面になる公算が大きい。
日経平均先物・夜間、日中取引の終値比10円高で推移(午後5時現在)
7日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物9月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万7870円を10円上回る1万7880円で推移している。
【引け後のリリース】GMOペパポが短期速攻型の自社株買い
■発行株数の最大1.50%だが9月8日から9月30日まで実施
GMOペパポ<3633>(JQS)は7日の大引け後、自己株式の取得(自社株買い)を発表し、2015年9月8日から9月30日までの日程で各々4万株、1億4800万円を上限に市場買付けを行うとした。上限株数の4万株は、自己株式を除く発行済株式総数の1.50%。このパーセンテージは自社株買いを発表する銘柄の中では小さい部類だが、実施期間が1カ月足らずで短期速攻型のため、株式相場に対するインパクトは小さくないとみられる。
株価はこのところの全体相場の下げと前後してジリ安基調になり、3000円台スレスレを低空飛行している。8月25日に3010円まで下げ、やや戻してから本日7日に一時3080円まで下げた。しかし、自社株買いによって持ち直せば、この2度の安値によって2点底(ダブルボトム)を形成する可能性があり、底入れ感が強まるとみられる。
福島県立医科大学附属病院が、テラの「WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法」を胃がん、食道がん、肺がんを対象に治療を開始
■テラは樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウを提供
テラ<2191>(JQS)は、平成26年12月に公立大学法人 福島県立医科大学と委託契約を締結し、福島県立医科大学附属病院に樹状細胞ワクチン療法の技術・ノウハウの提供を開始した。この度、福島県立医科大学附属病院は、「WT1ペプチドを用いた樹状細胞ワクチン療法」を胃がん、食道がん、肺がんを対象に先進医療として治療を開始した。
福島県立医科大学附属病院では先進医療の充実に努めており、新しい診断法や治療法の開発等を行うことで、地域医療の発展に貢献している。福島県立医科大学医学部には、平成26年11月よりがん免疫療法の研究を目的とした寄付講座「先端がん免疫治療学講座(寄付者:テラ株式会社)」が開設されている。
田中化学研究所は8月に続く急伸、次世代材料と月足チャートの好さ
リチウム電池材の田中化学研究所<4080>(JQ・売買単位100株)は8月急伸のあと高値圏でモミ合っていたが今日は300円高の1537円と高値で取引を終えた。年初来高値更新だ。電池容量大幅アップの次世代材料を住友化学と共同開発との報道で470円前後から8月31日に1346円と買われていた。とくに、月足チャートが上放れ足で09年の3420円までフシのない状況が刺激となっている。
【銘柄フラッシュ】
リコーが投資ファンドの思惑で上げクボテックは連日ストップ高
7日は、上場4日目のベステラ<1433>(東マ)が好業績などから19.1%ストップ高となり連日の高値更新となり、田中化学研究所<4080>(JQS)は8月下旬に次世代の電池正極材などを好感した急伸相場が二段上げに発展する形で24.3%ストップ高。インフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)も日立グループからの需要増やマイナンバー関連需要の増加などに期待が再燃したようで16.0%ストップ高となった。
日本エマージェンシー・アシスタンス<6063>(JQS)は前週後半に医療渡航支援企業に認証されたことなどが好感されて16.2%ストップ高。
クボテック<7709>(東1)が引き続き古河電気工業<5801>(東1)の「次世代フライホイール蓄電システム」にフライホイールを提供することなどが材料視されて3日連続ストップ高の17.4%高となり、リコー<7752>(東1)は投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントによる株式取得などが思惑視されて9.3%高となり、住友重機械工業<6302>(東1)はモルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断を引き上げたと伝えられ7.6%高と出直った。日本化薬<4272>(東1)は極小カプセルに入れる抗がん剤の報道などを材料に12.1%高の急伸。東芝<6502>(東1)は順延していた前期決算を9時30分に発表し、急速に持ち直して堅調転換したまま後場も堅調で1.8%高となった。
09月07日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
7日の日経平均株価は小幅に反発した。終値は前週末比68円31銭高の1万7860円47銭だった。
朝方は前週末の欧米株式相場が下げた流れを引き継ぎ、東京市場でも運用リスクを避けるための売りが続いた。売りが一巡すると、株価指数先物主導で短期的な買い戻しが入った。
中国経済に対する不透明感や不安定な上海株市場の動向も背景に、依然として疑心暗鬼の強い相場が続く。ただ、下値では買い戻しや押し目買いも観測され、前週同様に先物主導のインデックス売買も絡み、上下に値動きの荒い展開となった。
日経平均の値幅(高値と安値の差)は534円に達した。
JPX日経インデックス400は小幅反発し、前週末比8.94ポイント高の1万2977.78。
東証株価指数(TOPIX)も小幅反発し、同1.12ポイント高の1445.65となった。業種別TOPIXでは倉庫運輸関連、輸送用機器、水産・農林業が上昇。一方で、ガラス・土石製品、不動産業、食料品が下げた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3548億円と前週末より減少し、8月18日以来の低水準となった。売買高は23億8381万株。東証1部の値上がり銘柄数は724、値下がりは1060、変わらずは112だった。
個別銘柄では、延期していた2015年3月期決算を発表した東芝が上昇。円高が一服したことでトヨタやホンダ、富士重など自動車株の一角が持ち直した。がん細胞だけに届く新技術の新薬の商品を厚生労働省に申請すると伝わった日化薬が大幅高。
クボテックがストップ高、SKジャパン、マーベラス、東製鉄、日本M&A、塩水港精糖も値を飛ばした。
一方、ソフトバンクが売りに押されたほか、三井不や住友不が安い。前週末4日に15年10月期の連結業績見通しを引き下げたカナモトが大幅安となった。平和不、日東紡、ダイヘン、ディップも売られた。
東証2部株価指数は続落した。2部指数は、前週末比84.27ポイント安の4429.63となった。個別銘柄ではハイレックス、東邦金属、トーソー、ウエスコHD、ラオックス、朝日インテク、アトムが下げた。半面、土木管理、ケーエフシー、明星電、川西倉庫、IJTTが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前週末比31円23銭安い2421円34銭。このところ東証1部銘柄の値動きが荒いため、値動きの大きい銘柄の売買を好む個人投資家の資金が、新興企業市場から東証1部へ流出しているという。
ジャスダック市場の売買代金は概算で515億円、売買高は8486万株だった。個別銘柄は山岡家がストップ安。グローバルアジア、文教堂HD、メッセージ、nms、カルナバイオが下落。半面、田中化研、インフォクリエ、EAJがストップ高。北川精機、SOLHD、ネプロJ、ガンホーは上昇した。
東証マザーズ指数は小幅続落した。終値は前週末比2.63ポイント安い729.65だった。FFRI、メディアS、STUDIOUS、PCIHD、そーせいが下落した。一方、ベステラ、ナノキャリアがストップ高。ナノキャリア、イーレックス、ミクシィが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,860.47 |
68.31 |
日経平均先物 |
17,870.00 |
110.00 |
TOPIX |
1,445.65 |
1.12 |
TOPIX先物 |
1,447.00 |
5.00 |
東証2部指数 |
4,429.63 |
-84.27 |
JASDAQ |
2,421.34 |
-31.23 |
マザーズ |
729.65 |
-2.63 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2383810 |
2354831 |
東証2部 |
111450 |
27455 |
「撃柝(げきたく)」
日経平均株価は一時プラス。
それでもこの2週間で痛めつけられた投資心理は疑心。
本当は「疑心暗鬼の先に光あり、順風満帆の裏に影宿り」なのだろうが・・・。
ふと気がつけば日銀が先週金曜に買ったETFは317億円。
それまでは337億円づつだったから少し減った。
何しろ今年買ったETFは2兆3003億円。
今年の予定額は3兆円で残りは約7000億円。
この317億円のペースだとあと22回で底を突く計算。
これが間に合わなくなったらどうするのだろう。
3兆円を5兆円くらいまでに増やすとすれば事足りるのだろうか。
そうすると全体15兆円のETFのうち10兆円を日銀が保有することになる。
これは異常な数字だが、誰も文句を付けないところが不思議なところ。
そして国策に売りなしが勝てるのかどうか。
人民元にナーバスな中国みたいなものではないが、どうも国家的相場形成というのが気にかかる。
「国民背番号制度」がマイナンバーになるとすんなり通るようなものだろうか。
「安保」もセーフティシステムとでも呼び変えると自虐的だが良いかも知れない。
興味不快のは日経平均採用銘柄の入れ替え。
新規採用が長谷工(1808)とDeNA(2432)。
除外が日東紡(3110)、平和不(8803)。
流動性で平和不とDeNAを交換、業種間調整で長谷工とDeNA。
平和不動はもともと取引所の大家さん。
そして以前は特定銘柄のゲキタク商い対象銘柄。
相場は平和不(ボロ)から寄り付き、ホロで引けるのが兜町だったが・・・。
そんな昭和の匂いも消えてきたのだろうか。
機械にそんな情緒的なことを求めても詮無いことなのだろう。
因みにゲキタクは「撃柝」で拍子木を打って商い成立の合図にしていた。
しかも集団競争売買のセリ商い。
株をセッた時代は終わった感。
「出来申さず」カーン。
なんて言葉は死語と化してしまうのだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「秋の気配」
あれがあなたの好きな場所
2万が見下ろせる小高い水準
相場の声が小さくなる
僕は黙って板を見てる
目を閉じて息を止めて
遡るほんの2週間
こんなことはしばらくなかった
株価高値から離れていく
株価高値から離れていく
材料も買いを止めて
ちぎれた売り買いは一つになる
この先株価ここからもう下がらないでね
ただそれだけ
大いなる河のように時は流れ戻るすべもない
こんなことはしばらくなかった
底打ち水準を探している
反転水準を探している
あー嘘でもいいから
微笑む値動きで
皆の精いっぱいのやさしさを
株価は受け止める筈もない
こんなことはしばらくなかった。
株価高値から離れていく
株価高値から離れていく
09月07日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,727.90(-64.26)
■日経平均先物 17,730(-30)
■東証1部出来高 13.38億株
■東証1部売買代金 1.25兆円
■TOPIX 1,435.39(-9.14)
■騰落 上昇501/下落1,309
■日経JQ 2,420.51(-32.06)
7日午前の日経平均株価は続落した。午前の終値は前週末比64円26銭安の1万7727円90銭。
前週末の欧米株安を嫌気した売りが先行し、下げ幅は一時、300円を超えた。前場中ごろから先物主導で買い戻しが入ったほか、休場が明けた中国・上海株がひとまず堅調な値動きではじまったことも投資家心理の支えとなり、日経平均は上げに転じた。上げ幅は200円を超える場面もあったが、投資家の先行きに対する警戒感は根強く、買いの勢いが細ると指数は再び下落圏に転じた。

東証1部の出来高は13億3867万株、売買代金は1兆2500億円。騰落銘柄数は値上がり501銘柄、値下がり1309銘柄、変わらず86銘柄。
業種別では鉄鋼や輸送用機器などが高い一方、不動産や小売業などの下げが目立った。
個別では、15年10月期の連結利益予想を下方修正したカナモトが下落。GDO、パイプドHD、オープンハウスなどの下げも目立った。JT、アサヒどの食料品株が下落。三井不、三菱地所などの不動産株も軟調。日経平均採用銘柄の定期見直しにより除外された平和不、日東紡も売られた。
半面、三菱倉、上組などの倉庫運輸関連株が堅調。SUMCO、LIXILGなどの金属製品株も買われた。未定としていた15年9月中間期の連結業績予想を開示し、黒字転換を見込む九州電力などの電気ガス株も値を上げた。
がん細胞を狙う新薬の承認を今年度内に申請すると報じられた日化薬が上昇。
日経平均採用銘柄の定期見直しにより新たに組み入れられるDeNAや、SKジャパン、クボテック、リコーなどの上げも目立った
東京株式2部市場は続落。前引けの2部指数は、前週末比76.01ポイント安の4437.89となった。
個別銘柄ではウエスコHD、ハイレックス、東邦金属、大阪工機は値下がり率上位に売られた。一方、上村工業、明星電、川西倉庫、ケー・エフ・シーは値上がり率上位に買われた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前週末に比べ32円6銭安い2420円51銭だった。前週末の欧米株下落を受けて東証1部の主力株が下落し、投資家心理が悪化。新興企業株も売られた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で328億円、売買高は5070万株。
個別銘柄では山岡家がストップ安。文教堂HD、アイル、カルナバイオ、ソフトフロン、スパークスが下落した。半面、EAJがストップ高。田中化研、ザイン、ネプロJ、MAGネットHDが上昇した。
東証マザーズ指数も続落した。前引けは前週末比7.94ポイント安い724.34だった。個別銘柄ではメディアS、FFRIやPCIHD、そーせいが下落した。一方で、ナノキャリアがストップ高。ヘリオス、ビーロット、イーレックス、ミクシィは上昇した。
09月07日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 17769.24(-22.92)
■日経平均先物 17,700(-60)
■TOPIX先物 1,433.00(-9.00)
■騰落 上昇307/下落1,511
■日経JQ 2,405.53(-47.04)
■マザーズ指数 719.48(-12.80)
7日前場寄り付きの日経平均株価は続落して始まった。前週末比117円安の1万7674円始まり、その後は下げ幅を一時200円超に広げた。前週末の欧米株式相場が下げた流れを引き継ぎ、週明けの東京市場でも運用リスクを避けるための売りが続いた。
10時時点の日経平均は先週末比22.92円安の17769.24円で推移している。
再開される中国株式市場への動向を警戒する動きも強まっているもよう。
マザーズ指数は年初来安値をあっさり更新するなど小型株はきつい下げとなっている。先物市場では、週末のメジャーSQが意識されて思惑先行の地合いになっている。
一部では、短期的な買い戻しが入っている。
投資家の様子見姿勢が強いため、薄商いとなるなかで日経平均先物に買い戻しが入ると、現物株にも買いが波及している。日経平均への影響度が高いファストリやファナックなどが上昇している。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を縮めた。ただ、日経平均が上昇に転じたものの、依然として前週末終値を下回っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6450億円、売買高は7億1975万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の8割近い1511、値上がりは307、変わらずは78。
業種別では33業種中、6業種前後が高い。値上がりは電力ガス、金属製品、鉱業、石油、医薬品、鉄鋼。一方、値下がりで目立つのは不動産、証券、食料品、その他金融、銀行、保険など。
個別銘柄では、前週末4日に2015年10月期の連結経常利益が一転減益になる見通しを発表したカナモトが大幅安。ソフトバンクが大幅安となり日経平均を20円超押し下げている。
一方、延期していた2015年3月期の連結決算を9時30分に発表した東芝が上げに転じた。がん細胞だけに届く抗がん剤の新薬の承認を今年度内に厚生労働省に申請すると伝わった日化薬が高い。
東証2部指数は大幅続落した。ラオックス、朝日インテクのほか、前週末の4日に、2015年10月期の純利益見通しを従来予想から引き下げたハイレックスも安い。上村工などは上昇している
外資系等は、日本新薬(4516)、DTS(9682)、ソニー(6758)、KDDI(9433)、SCSK(9719)、SUMCO(3436)、コナミ(9766)、東京精密(7729)、ニトリ(9843)に注目。
225先物はHSBC・クレディ・GS・ナティクス・メリル・ドイツが買い越し。
野村・みずほ・アムロ・シティ・JPが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・みずほ・クレディ・メリル・ドイツ・三菱が買い越し。
GS・メリル・ドイツ・野村・ニューエッジ・JP・アムロが売り越し。
テクニカル的には、クボテック(7709)、チヨダ(8185)、大チタ(5726)が動兆。
<兜町カタリスト>
「澪標」
米雇用統計通過。
非農業部門雇用者数は前月比17.3万人増で着地。
市場予測の22万人を大幅に下回ったが6月7月の数字は上方修正。
失業率は5.1%。
前月比0.2%低下しており利上げには玉虫色。
2週間吹き荒れている「野分」。
二百十日の頃、野の草を吹き分ける強い風だし二百十日は9月1日頃。
源氏物語のような艶やかさは全くないが風が市場に荒れた風が吹き荒れたことは間違いない。
日経平均は先週末にかけて直近安値を更新。
今年2月以来約7か月ぶりの安値水準まで下落。
しかも週間下落幅は1344円でリーマンショック後の08年10月第2週の2661円以来の下落幅。
上げは遅く、下げは早い相場は常のものだが異常な早さのスピードだった。
中国景気を懸念材料にしながらその中国上海市場が休場でも売られる東京市場。
アメリカ利上げを懸念しながらも明確な利上げサインが見られることもない。
まさに市場の澪標(みおつくし)がないような状態。
暗夜行路とは言わないまでも、目立っているのは日本株売りの展開。
一つ考えられるのは日本株が昨年末比でまだプラスなこと。
昨年末比の騰落率では1位アルセンチン(27.4%)、2位フランス5.9%。
3位ドイツ2.4%、4位ベトナムと日本で2%、6位ロシア0.4%。
一方でNYはマイナス9.7%だから補てん的に儲かっているものを売りに行く動きはあるだろう。
もっとも8月の外国人の売り越しがすべてそれとは言えないだろうが・・・。
あるいは日経レバの大暴れとでもいえば良いのだろうか。
週末の先物手口を見ても野村の売り越しが目立っている。
プレイヤーの手口として有名なアムロやニューエッジは枚数こそ多いものの日ばかり的商い。
指数乱舞の背景は日経レバだとすると、そこに理由などほとんんどない。
下がるから売り、上がるから買い戻す動き。
そこに米利上げや中国景気などほとんど介在していない筈。
でも、無理やりに動きを解釈しようとするから、時折矛盾して自家中毒に陥るのが市場なのだろう。
日経平均の25日移動平均からのかい離はマイナス9.32%(8月25日はマイナス12.2%)。
75日線からはマイナス11.65%。
200日線19071円からはマイナス6.72%。
仮に10%のマイナスかい離ならば17163円となる。
松井証券信用評価損率速報で買い方はマイナス16.39%。
(8月25日がマイナス18.867%)。
東証1部の騰落レシオ72.93%(8月25日は67.22%)。
2011年以来5回目の70%割れだったという指摘も聞かれる。
日経平均採用銘柄のPERは14.21倍。
EPSは1252円だから17529円を割れるとPERは13倍台に低下する。
2月9日(17799円)と12日(17979円)のマドは埋めた。
その下のマドは10月31日の16533円と11月4日の16720円のマド。
そこまでは考えにくいところだし、そうなるとPERは13,2倍台まで低下してしまう。
吹き続ける野分はないし、山より大きなイノシシは出ない。
問題はどの程度の山を想定するかだが・・・。
ウクライナを話題にしギリシャを弄んだ市場。
今は中国とアメリカと言う連立方程式に翻弄されている。
2つのことを同時に考えられない株式市場の特性を突かれた印象。
そしれいずれ忘却の世界に彩られるのだろうが、我慢できないのも株式市場の特性。
がん細胞狙う新標的薬年内に製造承認申請という日本化薬。
化薬もさることながら、いよいよナノキャリアが登場してくれるのかも知れない。
09月07日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
今週の東京株式市場は、値動きの荒い展開を予想する。週末にメジャーSQを控える上に、その翌週にはいよいよ米FOMCが控えていることから、ボラティリティが一段と高まる展開が想定される。
本日の日経平均株価予想レンジは、17600-18000を予想する。
国内では7月景気動向指数(7日)、4-6月GDP改定値、8月景気ウォッチャー調査(8日)、月機械受注、8月国内企業物価指数、8月都心オフィス空室率(10日)、7-9月期法人企業景気予測調査(11日)など注目の経済指標が目白押しにある。
先週、7月鉱工業生産指数速報値の弱い結果が週初からの株安を招いたこともあり、マクロ指標にはふだん以上に注目が集まると考える。軟調な内容となった場合、先物が指数の下げを主導するような動きも予想される。
先週の安値でしっかりと底入れできなかったことで、1万7000円程度までレンジを広げて見ておく必要がある。ただ、日柄的にも値幅的にも日経平均は、遅くても来週までには明確な一番底を形成するだろう。
だだし、海外投資家の売りがピークアウトした可能性があり、全体として弱気なコメントが大勢になってきたことを考慮すれば、一旦はリバウンドの動きが強まる可能性もあるだろう。
物色の矛先は、慎重姿勢が続きやすい中で、売り込まれていた中小型株や低位材料株といった個人主体の銘柄については、買いが見送られるなかでいち早くリバウンドが期待されるとみる。
主要外国証券経由の注文動向は、売り950万株、買い830万株で、差し引き120万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、銀行、不動産、建設、食料品、化学、小売、鉱業など。
買いセクターに、保険、サービス、電気機器、その他製品、銀行、不動産、機械、REITなど。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅続落した。9月物は前日比585円安の1万7635円で引けた。4日の大取終値を125円下回った。
NYダウの下落で、先物もつれ安した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ開始時期に対する不透明感が強まったことが売り材料となった。世界景気の先行きに警戒感が根強いことも引き続き嫌気された。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 17635 ( -125 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 17635 ( -125 )
( )は大取所終値比
【予定】
■7(月)
【国内】
7月景気動向指数(14:00)
東芝の15.3期有価証券報告書の提出期限
《決算発表》
ピジョン、日ハウスHD、アルトナー、学情、アスカネット、ミサワ、Bガレージ、OSGコーポ、3Dマトリックス、萩原工業、トーホー、トーシン
【海外】
独7月鉱工業生産(15:00)
休場:米、カナダ、ブラジル
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
09月05日 休日TIMES
【NY概況】
4日のNYダウ平均は3日ぶりに大幅反落した。終値は前日比272ドル38セント安の1万6102ドル38セントだった。
世界的な株安の流れを受けて米株式相場にも売りが優勢となった。早期の利上げ観測が根強く意識されたことも下げを加速させ、ダウ平均は一時384ドル安まで下げ幅を広げた。
中国市場は休場だったが、日経平均株価が7カ月ぶりの安値を付けるなどアジア株は総じて下落した。ドイツなど欧州主要国の株価指数も大きく下げたため投資家心理が冷え込み、米株式にも連動した売りが広がった。
8月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比17万3000人増と市場予想(22万人程度の増加)を大きく下回った。ただ、6月や7月分の雇用者の伸びが上方修正されたほか、8月の失業率は5.1%と前月から0.2ポイント低下。労働市場の改善が続いているとして米株式相場には早期の利上げを警戒した売りが出た。
取引終了にかけてダウ平均はやや下げ幅を縮めた。週明け7日はレーバー・デーで米市場は休場となる。連休を前に持ち高調整を目的とした売買が交錯し、相場を下支えした。
ナスダック指数は続落し、前日比49.578ポイント安の4683.919で終えた。
業種別は全10業種が下落した。「素材」の下落率が最も大きかったほか「金融」や「エネルギー」の下げが目立った。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅続落した。9月物は前日比585円安の1万7635円で引けた。4日の大取終値を125円下回った。
NYダウの下落で、先物もつれ安した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ開始時期に対する不透明感が強まったことが売り材料となった。世界景気の先行きに警戒感が根強いことも引き続き嫌気された。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 17635 ( -125 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 17635 ( -125 )
( )は大取所終値比
【開示の注目銘柄】
≪東証TDnetから≫
■日東製網[3524]
5−7月期営業利益が前年同期比73.5%増の1億7800円になったと発表。国内外で旋網の受注が順調に推移した。16年4月期通期営業利益予想(6億7000万円)は据え置いた。4日終値は150円(▲3)。
■日本コロムビア[6791]
4−9月期営業損益が2億8000万円の黒字になる見通しと発表。従来予想は1億円の赤字だった。アニメ関連作品の売上高が計画を上回ったほか、利益率の高い過年度発売作品が堅調に推移した。16年3月期通期営業利益予想(1億2000万円)は据え置いた。4日終値は409円(変わらず)。
■ホットランド[3196]
東証マザーズ上場で、たこ焼きチェーン「築地銀だこ」を展開。東証から市場第一部または二部への市場変更を承認されたと発表した。9月30日に市場変更する。これに際し、58万7400株の売出しを実施する。同時に、9月30日時点の株主を対象に、1対2の株式分割を行うと発表した。4日終値は3690円(▲125)。
■メディアS
[東証M] 15年7月期の連結営業損益は2億0500万円の赤字(前の期は6800万円の赤字)に赤字幅が拡大したが、16年7月期は7800万円の黒字に浮上する見通しとなった。 4日終値は481円(△80)。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
さて、来週は1万7000円台で激しい攻防が続くことになりそうだ。
週末にメジャーSQを控える上に、その翌週には、米FOMCが控えていることから、ボラティリティが一段と高まる展開が想定される。
1万7000円程度までレンジを広げて見ておく必要があるだろう。ただ、日柄的にも値幅的にも日経平均は来週、遅くても再来週までには明確な一番底を形成することになりそうだ。
中国がいくら悪いと言っても、高値から短期で2割近くも安くなる1万7000円弱の水準があれば現在のファンダメンタルズからいかにも売られ過ぎだろう。
テクニカル指標でも来週に1万7000円近くまで売り込まれたらセリングクライマックス指標がいくつか点灯するだろう。
キャッシュポジションを高めるなど、リスクコントロールに万全の注意を払ってマーケットに対峙していただきたい。
日経平均先物は夜間取引で下落。午後6時時点では4日終値比120円安の1万7640円となっている。午後5時39分には同160円安の1万7600円まで売られる場面があった。
【銘柄フラッシュ】
上場3日目のベステラが連日ストップ高となりソフトバンクGは週明け注目
4日は、セイコーホールディングス<8050>(東1)がクレディ・スイス証券による投資判断の開始などを好感して5.3%高と出直りを強め、福田組<1899>(東1)は8月中下旬の下げを一気に奪回して上値を追うためテクニカル重視派などがトレンドに崩れなしと注目する様子で3.2%高。オービックビジネスコンサルタント<4733>(東1)はマイナンバー制度に期待再燃し5.3%高と出直りを拡大。くらコーポレーション<2695>(東1)は3日発表の四半期決算などが好感されて5.4%高となり8月21日以来の3500円台回復となった。
一方、ソフトバンクグループ<9984>(東1)はバークレイズ証券による目標株価の引き下げを受けて4.1%安となり、1年半以上続いたモミ合いを割り込んだため週明けの展開が注目されている。
クボテック<7709>(東1)は古河電気工業<5801>(東1)の昨日の「次世代フライホイール蓄電システム」に関連することなどが言われて2日連続ストップ高の21.1%高となり東証1部の値上がり率トップ。マーベラス<7844>(東1)は自社株買いが好感されて6.9%高となり、上場投信を除くと東証1部の値上がり率2位。
ネプロジャパン<9421>(JQS)は主要取引先のスクウェア・エニックスが3日付で新ゲームの配信開始を発表するなど動向が活発のため期待され22.5%ストップ高。santec<6777>(JQS)は昨日に続いて光源技術を応用した医療機器への進出などが好感されて9.3%高と大幅続伸、テクノホライゾン・ホールディングス<6629>(JQS)はクラウド利用の家庭用監視カメラなどが期待されて一時25.5%ストップ高まで上げて大引けは6.1%高。メディアシーク<4824>(東マ)は決算見通しの増額などが好感されて20.0%ストップ高となり、東証マザーズ214銘柄の中で高い銘柄が6個にとどまった中で値上がり率トップ。上場3日目のベステラ<1433>(東マ・売買単位100株)は3日連続ストップ高の15.6%高となった。
【引け後のリリース】
ホットランドが9月末に昇格上場し株式2分割も実施へ
■東証1部または2部に移り株主優待も従来通り行うため実質優待拡充に
東証は4日の通常取引終了後、たこ焼きチェーンなどを展開するホットランド<3196>(東マ・売買単位100株)の株式を「マザーズからの市場変更」(変更日9月30日)として発表し、ホットランドは同日の取引終了後、9月30日をもって現在の東証マザーズ市場から東証1部、または2部に市場変更することになったと発表した。1部か2部の決定は、昇格上場にともなって実施する58万7400株の株式売り出しの価格決定日(9月14日から17日のいずれかの日)以降に東証が決定する。本日の株価終値は3690円(125円安)だった。
同時に、ホットランドは9月30日を基準日として、同日の最終の株主名簿に記録された株主が有する当社普通株式1株につき、2株の割合をもって分割することも発表。投資家層の拡大と同社株式の流動性の向上を図る。
株主優待については、これまでと変わらず毎年3月31日現在、および9月30日現在の1単元(100株)以上所有の株主を対象に行うとし、「築地銀だこ」など、全国のホットランドグループの各店舗で利用できる優待券を保有株数に応じて贈呈する。
保有株数が100株以上500株未満の株主には半年ごとに1000円分を贈呈し、500株以上1000株未満の株主には半年ごとに5000円分を贈呈する。このため、たとえば現在300株を保有する株主は自動的にワンランク上の保有区分が適用されることになり、半年後の優待から一挙に5倍の優待券が贈られる。実質的な優待拡充になる。
9月04日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
4日の日経平均株価は反落した。終値は前日比390円23銭安の1万7792円16銭だった。直近で安値だった8月25日の終値を下回り、2月10日(1万7652円68銭)以来およそ7カ月ぶりの安値を付けた。日経平均は、前日の欧米株高を受けて買い優勢でスタート。しかし続かず、すぐに下値を模索する展開に午後には一時500円超下げて1万7600円ちょうどに迫る場面があった。米国の金融政策に影響を与える8月の米雇用統計の発表を日本時間21時30分に控え、持ち高を手仕舞う目的の売りが広がった。
買い手が不在のなか株価指数先物に断続的な売りが出て、現物株を押し下げた。
個人投資家も追い証発生に絡む売りも下げを助長したようだ。ただ、大引けはやや下げ渋った。
投資評価の引き下げで売られたソフトバンクなどの値がさ株や、トヨタ、三菱UFJなど主力株まで幅広い銘柄に売りが出た。日中の値幅は703円96銭と、8月26日以来1週間半ぶりの大きさだった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅反落した。TOPIXは8月25日以来の安値で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6941億円、売買高は26億5258万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約9割にあたる1699、値上がり銘柄数は154、変わらずは42だった。
個別では、ソフトバンク、ファーストリテ、キーエンスが下げた。マツダやダイハツ、いすゞなど自動車株の一角が年初来安値を更新した。トヨタは2.5%安で取引を終えた。
相場下落を受けて三菱UFJなど大手銀行が安く、大和が年初来安値を更新。野村も下げた。低位では日駐、日本金属、gumi、SMSも急落した。
一方、OBCが大幅高、マーベラスは値上がりトップに買われた。三菱鉛筆、エスケイジャパンが急伸、クラリオン、近鉄GHDも高い。大林組や鹿島は上昇。静岡銀も3%高で終えた。
東証2部株価指数は反落した。2部指数は、前日比111.63ポイント安の4513.90となった。個別銘柄ではGDO、土木管理試験所、東邦金属、ネポン朝日インテク、象印、日精機が下落した。半面、バナーズ、冨士ダイス、昭和飛、アートSHD、ヨネックス、ハイレックスは上昇した。
日経ジャスダック平均株価は反落した。大引けは前日比60円58銭安の2452円57銭だった。新興市場でも幅広い銘柄に売りが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で643億円、売買高は9856万株。
個別銘柄では文教堂HDがストップ安。クルーズ、ザイン、カルナバイオ、DIT、セルシードが下げた。一方で、ネプロがストップ高。テクノホライゾン、田中化研、santec、メディキット、コシダカHD、アールテックが上昇した。商品にプラスチック片が混入したと伝わったマクドナルドは小動きだった。
東証マザーズ指数は大幅反落した。大引けは前日比39.96ポイント安の732.28だった。下落率は6%を超える場面もあった。マザーズ市場で時価総額が最大のミクシィが大幅安となり、8月25日以来、10日ぶりに年初来安値を付けたのが響いた。
個別銘柄ではDDS、富士山マガジン、モルフォ、FFRI、PCIHDも下げた。半面、ベステラ、オプティム、メディアSがストップ高。フォトクリ、中村超硬は上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,792.16 |
-390.23 |
日経平均先物 |
17,760.00 |
-470.00 |
TOPIX |
1,444.53 |
-30.45 |
TOPIX先物 |
1,442.00 |
-35.50 |
東証2部指数 |
4,513.90 |
-111.63 |
JASDAQ |
2,452.57 |
-60.58 |
マザーズ |
732.28 |
-39.96 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2652580 |
2694180 |
東証2部 |
135490 |
33314 |
9月04日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,976.77(-205.62)
■日経平均先物 18,010(-220)
■東証1部出来高 11.19億株
■東証1部売買代金 1.09兆円
■TOPIX 1,457.01(-17.97)
■騰落 上昇396/下落1,390
4日午前の日経平均株価は反落した。きょう前場の東京株式市場は、買い優勢でスタートしたがその後、急速に軟化した。前引けの日経平均は再び1万8000円を割り込んだ。
取引時間中として2日ぶり。
日本時間今晩に発表される8月の米雇用統計の発表を控え、持ち高を手仕舞い目的の売りが広がった。円相場が1ドル=119円台半ばに上昇したことも輸出株などの重荷となり、指数の下押し圧力となった。日経平均は一時1万7900円台半ばまで下げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
日経平均が1万8000円を下回ると、個人投資家に信用取引の追い証(追加担保)の差し入れ義務が発生するとの思惑も出て、下げに拍車がかかる場面があった。

ソフトバンクが3%超の下げとなり、2年ぶり安値を付けたことも投資家心理を冷やした。バークレイズ証券が投資評価を2段階引き下げたことが売りを誘い、1銘柄で日経平均を27円ほど押し下げた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆979億円、売買高は11億1918万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の7割超にあたる1390、値上がり銘柄数は396、変わらずは102だった。
個別では三菱UFJや三井住友FGなど大手銀行株のほか、第一生命、日本金属も大幅安。村田製、アルプスの下げもきつい。半面、東電、中部電など電気・ガスには上昇が目立つ。OBC、セイコーHDなども大幅高。大林組、福田組をはじめ建設株も堅調だった。
東証2部株価指数は反落した。コメ兵やGDO、ケーエフシーが下落した。Jトラスト、ヨネックス、ハイレックスが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比32円29銭安の2480円86銭だった。東証1部の主力銘柄が軟調に推移したことで投資家心理が悪化。新興市場でも売りが優勢だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で327億円、売買高は5136万株。
個別銘柄では文教堂HDがストップ安。クルーズ、ザイン、DIT、日本テレホン、カルナバイオが下落した。一方で田中化研やアールテック、ネプロJが上昇した。前日に業績予想を上方修正したユークスが大幅高となった。前日にマイナンバー対応システムに関するソフトを無償で提供すると発表したMKシステムも買いが優勢となった。テクノホライゾン、ネプロ、田中化研、ダイヤ通商など買われた。
東証マザーズ指数は反落。前引けは前日比32.61ポイント安い739.63だった。個別銘柄ではDDS、ミクシィやFFRI、PCIHDが下げた。前日に2015年7月期の連結決算を発表した日本スキーは利益確定の売りに押された。半面、ベステラがストップ高。ITbook、中村超硬が上昇した。
9月04日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
【10時現在】
■日経平均株価 17,992.51(-189.88)
■日経平均先物 17,940(-290)
■TOPIX先物 1,456.00(-21.50)
■騰落 上昇515/下落1,249
■日経JQ 2,495.02(-18.13)
■マザーズ指数 751.69(-20.55)
4日寄り付きの日経平均株価は続伸して始まった後、下げに転じた。一時、下げ幅を100円超に広げ、1万8100円を下回った。
10時時点の日経平均は前日比189.88円安の17992.51円で推移している。
取引時間中としては2日ぶりに1万8000円の節目を下回った。三井住友などメガバンク3行やレーティングが引き下げられたソフトバンクGなどが売られたことで、日経平均はマイナス圏に突入している
また、米金融政策を左右するとされる8月の米雇用統計が日本時間今夜に発表されるのを前に、市場では「きょうの米株が下落することへの警戒感から日本株を先回りして売る動きが出ている」との見方がある。
週明けは米市場がレイバーデーの祝日で休場する一方、中国市場が連休明けで取引を再開する。きょうの米市場では連休前に持ち高調整の売りが出る可能性が意識されているようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も安値圏で推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6433億円、売買高は6億5473万株。東証1部の値下がり銘柄数は1249、値上がり銘柄数は515、変わらずは121。
業種別では33業種中、値上がりは電力ガス、紙パルプ、鉄鋼、金属製品など7業種程度にとどまっている。一方、値下がりでは空運、不動産、情報通信、食料品、サービス、電気機器など。
個別では、キヤノンやエプソン、コニカミノルなど欧州関連株の軟調が目立つ。
欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和観測が高まり、主要通貨に対するユーロ安が進んだため。日本企業の輸出競争力に懸念が高まった。日立やソニー、アルプス、NTNなど電気機器、電子部品などは総じて安い。ソフトバンクは3%超下げている。
一方、東京電力、日本通信がしっかり。
NTTデータ、アイネス、オービックビジネスコンサルタント、ITbook、野村総合研究所などマイナンバー関連株に買いが集まっている。
東証2部株価指数は反落した。朝日インテク、アトム、象印が下落した。ハイレックスやJトラストは上げている。
☆メディアシーク15年7月期は従来予想より純利益増加の見込み
メディアシーク(4824)がストップ高買い気配。15年7月期の業績予想を修正している。営業損益は従来予想の2.20億円の赤字から2.05億円の赤字(前期は0.68億円の赤字)にやや改善、また純損益は0.27億円の黒字から0.54億円の黒字(同1.10億円の赤字)に上方修正している。
☆マーベラスは自社株買い材料に急伸し「ダブルボトム」形成
マーベラス(7844)は、朝寄り後に11.7%高の1119円(117円高)まで上げ、東証1部銘柄の値上がり率トップに躍り出た。3日の取引終了後、取得上限株数160万株(発行済み株式総数の3.0%)、上限金額20億円の自己株式取得(自社株買い)を発表。全体相場が小安い中で軽量株妙味が注目された。
中国株の波乱に端を発した8月下旬の全体急落局面では、同社株も1350円前後から一時900円まで下げた。その後はリバウンドを経て再び968円まで軟化して2番底を探る展開になった。テクニカル的には、リバウンド時の上値1109円を上抜けば「二点底」「ダブルボトム」を形成したことになり、下値不安が大きく後退することになる。買い安心感が広がり、本格的な回復相場に発展する可能性が強まってきたといえそうだ。
<兜町カタリスト>
「おもしろおかしく」
今日は熊本に飛んでインフォテリアと曙ブレーキのIRセミナー。
以下はインフォテリアのトップ氏からの「季節のごあいさつ」。
↓
9月1日、インフォテリアは創業17周年を迎えることができました。
この間、多くの方とのご縁にに支えられインフォテリアの今日があります。
誠にありがとうございます。
星国とは、シンガポールのこと。
星の字を中国語で「シン」と読むことに由来するそうです。
昨年の10月下旬に渡星し、11月からオフィスを稼働。
アジアのハブであり、世界のハブでもあるシンガポールに居て、
シンガポールが高いのではなく、東京が安いのだ!ということを思い知らされています。
さらに思い知らされているのは、アジアや世界の頭脳が、
東京を追い抜いてシンガポールに集まりつつあるということ。
これも英語が公用語であることだけでなく、「高い」ことも理由の一つです。
先日会った現役の東京大学の先生によると、シンガポール大の教授の給与は
東京大学の学長の2倍以上になることもあると。
欧米の企業のアジア・パシフィックのヘッドクォーター(地域本社)が
シンガポールに集中しているのも、ハブ、英語、頭脳と無縁ではありません。
個人的な師匠である堀場雅夫さん(堀場製作所創業者)への最後のご報告で、
計画通りシンガポールに居を移したことをお話しし時に言われたのが、
「ええ判断や。俺もあと20歳若かったら、シンガポールに行く。」
年齢を感じさせない力強い堀場節は、最後のご報告の時も健在でした。
ある海外事業の課題への対処に関してアドバイスを求め、
普通はどうするのかと訊ねてしまったときには一喝されました。
「経営に『普通』なんてものは無いんや。
課題は一つ一つ違う。
すべてが個別や。
もし『普通』を言う人がいても、それを目指してどうする!」
「シンガポールも最初はうまくいかんで。
しかし始めたなら、ブレずに行くんや。
最近の経営者は短期的に考えすぎ、周りに踊らされすぎが多すぎや!」
その時に伺った「おもしろおかしく」を社是にするのに7年もかけた話は、
「『普通』を排除し、確信したものには時間がかかってもブレずに取り組め」という教訓でした。
◎この1年間で、一番のインフォテリアとしての達成
主力製品の「ASTERIA」の累計導入企業数が5000社を超えたこと。
2002年に出荷したノン・コーディングでデータ連携を実現する「ASTERIA R2」。
それから13年間ブレることなく「グラフィカル・ランゲージ」を追い求め、
今年の5月末に累計導入社数5000社を突破することができました!
ASTERIAの出荷初年度の導入社数は20社でした。
このペースのままだったなら、5000社社達成には250年かかることになります。
◎この1年間で、一番反響のあった取り組み
猛暑日に自宅などでのテレワークを推奨する「猛暑テレワーク」です。
これは、前例が無い取り組みだったようで、あの「報道ステーション」でも取り上げられるなど、
全国的に大きな反響を呼びました。
これは、「通勤で疲れ切っては良い仕事はできない。猛暑のなか出勤で費やすエネルギーを
仕事につぎ込めば効率も上がり健康増進にもなる」との考えからで、
これからも効果的なワークスタイルに取り組んでいきたいと考えています。
インフォテリアでこのテレワークの実施に威力を発揮しているのが、
もう一つの主力製品「HandBook」です。
Handbookを使うことで、
モバイルデバイスを活用して安心・安全にどこでも情報を共有が可能になり、
テレワークの実現に一役買っているのです。
いろいろなものが出来上がってしまい、変化への抵抗の強い日本の社会や組織。
その中でのポジションや価値観だけに囚われてしまいがちな環境。
固定化した「枠」から外に出て、自ら行動していかなければ未来はありません。
インフォテリアの新しい1年のスタートにあたり、
また来年も新たな変化、進化をこのようにご報告できるよう、
そして天国の師匠にも背筋を伸ばし、胸を張って報告できるよう、
日々変化を意識し行動していきたいと意を新たにした創業記念日でした。
9月04日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
4日の東京株式は、堅調な展開を想定する。ただし週末要因や現地4日に米8月雇用統計が発表されることから、様子見気分が広がりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、17900-18500を予想する。
3日現在で5日移動平均線は1万8494円にある。今後この5日移動平均線を大きく上抜けて、2日につけた安値の1万7857円が2番底であることが確認されれば、市場参加者の投資心理も急速に改善されてくる可能性がある。
物色は、値動きの軽い小型株への物色は続くとみられ、通信関連などの銘柄が引き続き、人気を集める可能性もある。
主要外国証券経由の注文動向は、売り760万株、買い1210万株で、差し引き450万株の買い越し。買い越しは5営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、自動車、石油、情報通信、薬品、機械、建設、ゲーム、鉄鋼、食品、輸送用機器など。
買いセクターに、倉庫、小売、化学、電機、銀行、機械、自動車、情報通信など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,374.76 +23.38
S&P500種
1,951.13 +2.27
ナスダック
4,733.497 −16.48
3日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は23.38ドル高の16374.76、ナスダックは16.48ポイント安の4733.50で取引を終了した。
朝方発表された週間新規失業保険申請件数や8月ISM非製造業景況指数が堅調となり、買いが先行した。
ECBのドラギ総裁は3日の定例理事会後の記者会見で、必要ならば国債購入を含む量的緩和の期限を延長することを示唆した。市場に資金が流入しやすい環境が続くとの思惑から欧州の株式相場が大幅高となり、米国株にも買いが及んだ。ダウ平均は一時198ドル高まで上げ幅を広げた。
午後に入るとダウ平均は伸び悩んだ。
原油相場の下げや明日の雇用統計結果を見極めたいとの思惑から引けにかけて上げ幅を縮小する展開となった。
セクター別では、半導体・半導体製造装置や食品・飲料・タバコが上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやテクノロジー・ハード・機器が下落した。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反落した。9月物は前日比85円安の1万8220円で終え、同日の大阪取引所の終値を10円下回った。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和の拡充に踏み切るとの期待から欧米の株式相場が上昇すると、日本株先物も連動して買われた。ただ、4日発表される8月の米雇用統計を前に持ち高調整を目的とした売りが増え、取引終了にかけて下げに転じた。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 18220 ( -10 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 18235 ( +5 )
( )は大取所終値比
【予定】
9月4日(金)
【国内】
7月毎月勤労統計調査(10:30)
《決算発表》
カナモト、モロゾフ、ケア21、クリムゾン、ティーライフ、山岡家、日東網、ポールHD、アイル、イムラ封筒、ユークス、エイケン工業、ハイレックス、フジコーポ
【海外】
G20財務相・中央銀行総裁会議(〜5日アンカラ)
独7月製造業受注(15:00)
仏8月消費者信頼感(15:45)
ユーロ圏4-6月期GDP改定値(18:00)
カナダ8月失業率(21:30)
米8月雇用統計(21:30)
メキシコ8月消費者信頼感指数(22:00)
休場:中国
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
4日の東京株式市場は、週末を控えるうえ、発表される米8月の雇用統計の内容を見たいとの姿勢から買い手控えムードが強まることが予想され、日経平均株価は様子見気分が広がりそうだ。
8月の米雇用統計について、市場予想は非農業部門雇用者数で22万人増、失業率は5・2%程度とされている。これに対する実際の発表数値が、16〜17日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ開始の重要な判断材料とされるためだ。
市場関係者からは「20万人を大きく超える堅調な雇用環境となれば、9月利上げ観測が強まり外国為替市場では円安・ドル高が進行し、米株式は売られる可能性がある。逆に20万人を大きく下回れば利上げ観測が後退し、円高・ドル安傾向が強まる」との見方が出ていた。
あすの相場でしっかりの動きであれば、来週は戻りを強める展開も期待できる。積極的な買いが期待しづらい局面ではあるが、節目の18000円や8月26日の直近安値17714.30円より上で今週を終えることができるかどうか。引き続き極端な値動きにも警戒を怠らずに
【中国株式市場】
中国・香港市場は抗日戦勝記念式典のため休場です。
東証主体別売買動向・8月第4週、海外投資家は7070億円の売り越し
東京証券取引所が3日発表した8月第4週(8月24〜28日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)では、海外投資家は7070億4595万円の売り越しとなった。外国人の売り越しは3週連続。前週は4004億7011万円の売り越しだった。個人投資家は4277億660万円と3週連続の買い越しだった。信託銀行は2631億2260万円と2週ぶりの買い越しとなった。
【引け後のリリース】
JR東日本が地上30階の駅ビルを横浜駅西口に着手
■8月下旬の急落後は2番底を形成する可能性
JR東日本(東日本旅客鉄道)<9020>(東1・売買単位100株)は3日、横浜駅西口開発ビル(地上26階)の先行工事に続いて駅前棟の新築工事に着手すると発表した。
発表によると、(仮称)横浜駅西口開発ビルは、2014年9月に横浜市から都市再生特別措置法に基づく都市再生特別地区の都市計画決定がなされたもの。地上26階(建築基準法上は30階)、地下3階、高さは約135mで、 敷地面積は約8700平方メートル、延床面積は約9万8000平方メートル。 施工者は竹中工務店。開業予定は2020年。国際都市横浜の玄関口にふさわしい魅力と賑わい溢れる駅ビル計画を、引き続き推進していくとした。
株価は8月5日に1万2815円まで上げて株式分割などを考慮後の上場来高値を更新した。その後、中国株の波乱に端を発した全体相場の急落局面では、1万2500円前後から8月25日に一時1万400円まで下落。さらに9月2日に1万440円まで下げて2番底を形成する雰囲気になっている。セオリーでは2番底形成を確認するには1万1480円を上回る必要があるが、こうした急落後のリバウンド相場では、そこまで待っていては相場に乗り遅れることが少なくないことがあるようだ。
【銘柄フラッシュ】
セルシードなど急伸し上場2日目の2銘柄はストップ高
3日は、上場2日目のベステラ<1433>(東マ)とSTUDIOUS(ステュディオス)<3415>(東マ)がともにストップ高となり、中国の株式市場が抗日記念日の祝日で3、4日と休場のため外部環境の不透明感を直接は受けにくい「初モノ人気」銘柄として活況高となった。
ディフェンシブ性のある銘柄を選別買いする動きも強く、科研製薬<4521>(東1)は薬品株の中でも業績が良く値幅妙味も強いとされて10.0%高と急伸し、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>(東1)はクレディスイス証券による目標株価の引き上げが伝えられて国際的な旅客機増加に対応して航空機向け素材を増産との8月下旬の報道などが蒸し返されて12.7%高となり、日本金属<5491>(東1)は引き続き消費電力を大幅に低減させる極薄鋼板などを材料に15.8%高と急伸。サカイ引越センター<9039>(東1)は秋の引越しシーズンに期待とされて6.0%高となり約1カ月ぶりに上場来の高値を更新。「婚活」支援のIBJ<6071>(東1)も8.0%高と出直った。
OATアグリオ<4979>(東2)は野菜の生育不良や天候不順などが思惑買いを呼んだようで7.3%高、イムラ封筒<3955>(東2)は大阪の知事選、市長選や維新の党などの団体の分裂で封書需要に思惑が強まり4.4%高。santec<6777>(JQS)は医療機器事業への進出などが好感されて20.5%ストップ高となり、セルシード<7776>(JQG)は細胞培養シートなどで知られ、テルモ<4543>(東1)が細胞をシート状に培養した心臓シートの承認を得たと伝えられて連想が働き16.2%ストップ高。テルモは1.6%高。ITBook<3742>(東マ)は改正マイナンバー法が衆議院で可決成立と伝わり13.6%高。VOYAGEGROUP<3688>(東マ)は8日の売買から東証1部に昇格することなどが材料視されて8.9%高だった。
9月03日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
3日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、前日比86円99銭高の1万8182円39銭で終えた。前日の欧米株市場が総じて堅調で、米国株市場ではNYダウが大幅高で4日ぶりに反発したことや、為替が円安に振れたことから主力株中心に買いが先行した。
また、中国・上海株市場が、きょうとあすは休場ということもあって、波乱要素に乏しく買い安心感につながった。好調な企業業績を背景に、テクニカル面や株価指標面で割安な銘柄も増えており、投資家心理改善を背景に安値を拾う動きが表面化した。ただ、後場は手仕舞い売りが出て伸び悩み、日経平均はこの日のほぼ安値圏で取引を終了した。
日経平均は最近の下落によりPER(株価収益率)が2日時点で14倍台まで低下。心理的な節目である1万8000円前後で下値が堅かったこともあり、短期的な戻りを期待する買いが優勢になった。
JPX日経インデックス400も4営業日ぶりに反発。終値は前日比84.85ポイント高の1万3246.79だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反発し、8.99ポイント高の1474.98で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3717億円。売買高は22億2237万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は963と、全体の過半を占めた。値下がりは822、変わらずは110銘柄だった。
個別では、主力のトヨタが上昇。証券会社が投資判断を引き上げたNTTドコモが大幅高となり、NTTの値上がりも目立った。企業買収を発表した日電産が上げた。日本通信はストップ高。大阪チタが値を飛ばし、科研薬、日カーボン、ネクストも物色人気となった。
一方、ソフトバンクが下落。三菱UFJとみずほFG、三井住友FGの三大銀行グループがそろって下げた。ファストリも売りに押された。極東開、日特建、ビックカメラ<、サイゼリヤ、ABCマートなども売られた。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。2部指数は、前日比20.75ポイント高の4625.53となった。個別銘柄ではフライトがストップ高。戸上電、ヨネックス、OATアグ、Jトラストと象印が上げた。半面、東邦金属、ケー・エフ・シー、プラズマ、ラオックスと朝日インテクが下げた。
日経ジャスダック平均は前日比8円91銭高の2513円15銭と3日ぶり反発。
個別銘柄ではsantec、セルシード、日本テレホンがストップ高。テリロジー、マルマン、倉元、美樹工業、山田債権も買われた。半面、グローバルアジアがストップ安。EAJ、田中化研、イナリサーチ、京写も売られた。
東証マザーズ指数は前日比6.85ポイント高の772.24と3日ぶり反発。
個別銘柄ではベステラ、STUDIOUSがストップ高。データHR、ITbook、Bガレジ、VOYAGEEが買われた。半面、アイリッジ、PCIHD、パルマ、メタップスは売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,182.39 |
86.99 |
日経平均先物 |
18,230.00 |
-20.00 |
TOPIX |
1,474.98 |
8.99 |
TOPIX先物 |
1,477.50 |
5.50 |
東証2部指数 |
4,625.53 |
20.75 |
JASDAQ |
2,513.15 |
8.91 |
マザーズ |
772.24 |
6.85 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2222370 |
2371728 |
東証2部 |
97780 |
26440 |
「キラリ」
日経レバの純資産の推移に目が行く。
8月31日6658億円。
9月1日6129億円。
529億円の減少だが減少率は7.7%で株の下落率とほぼ一緒。
これまでの過去最高は7月14日の5323億円だったからそれでも6000億円台。
529億円減れば先物売りはその2倍の1000億円。
結構な株価変動要因ではある。
あと1週間すると9月10日。
日本郵政の上場承認予定日を迎える。
ゆうちょとかんぽと日本郵政の3社で売り出しは約1兆5000億円との観測。
市場でささやかれているのはゆうちょIPO成功への道。
メガバンクの株価ができるだけ高いことが望まれるが、まだそうなっていない。
しかも連結PBRは1倍割れの状態。
みずほのBPSは322.86円、三菱UFJが1092.75円。
そして三井住友が6598.87円。
1週間で取り戻すのは難しいだろうが・・・。
とはいえっても時価総額10兆円の銘柄の上場を失敗には終わらせたくないところ。
そもそも・・・。
市場観測を同じニュースソースで行う人ばかりだから相場観が同じになってくる。
特に海外要因で持ち出されるのは同じ数字や事柄ばかり。
他にはないのかとか、自分で考えたらどう?なんて感じもある。
たぶん必要なのは金太郎飴的な一緒感ではなく、自分の見方・考え方。
これがあちこちに登場すれば市場は良くなるのだろう。
朝、必要なのは昨日までの反復ではなく、起きていること。
これがどうも昨日の話題と過去の話題に終始することが多い。
まさに過去に饒舌、未来に寡黙の代表みたいなもの。
独自の見方が光る市場関係者岡本氏の言葉には自分の見方がある。
↓
「相場はやり直しの繰り返しです」。
「相場って…賽の河原の石積みのようなもの…何度も崩されても、石を積み続ける。
やり直し、仕切り直しの繰り返し」。
「長年、マーケットで戦って来た人間は、、あくまでも自分個人だけでの戦いですが
(あくまでも1人、他人は巻き込まない)、
今日、突っ込んだら行くべきと思います。
行くのは相場の呼吸を感じるためにです」。
「買いも売りも慌てなくても、ずっと相場は続きます」。
「90年代、当時、世界第2位の経済大国だった日本の株式市場が崩れましたが、
世界の株式市場に大きな悪影響を与えませんでした」。
9月03日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,352.98(+257.58)
■日経平均先物 18,350(+100)
■東証1部出来高 10.99億株
■東証1部売買代金 1.13兆円
■TOPIX 1,492.55(+26.56)
■騰落 上昇1,496/下落293
■日経JQ 2,519.88(+15.64)
3日前引けの日経平均株価は前日比257円高の1万8352円と反発。
前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに急反発をみせたことで、全般買い安心感が広がり主力株中心に戻り足を強める展開となった。為替が円安に振れていることや、取引時間中は波乱要因となりやすい中国・上海株式市場が休場ということもあってリスクを積極的に取りに行く動きが表面化した。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反発した。
東証1部全体の約8割の銘柄が値上がりしている。
前場の東証1部の売買高が遺産は10億9968万株、売買代金が遺産は1兆1354億6000万円。値上がり名恵数は1496、対して値下がり銘柄数は293、変わらずは102銘柄だった。
個別では主力のトヨタが上昇。金融の三菱UFJや通信のNTT、NTTドコモが上げ、企業買収を発表した日電産が高い。厚生労働省が再生医療製品を承認したテルモは堅調に推移した。ミネベア、大阪チタ、川田TECHも大幅高。一方、ソフトバンクが下落。ファストリが売りに押された。みずほFGや任天堂も下げ、日機装、トプコン、enishも大きく値を下げた。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発。朝日インテクやJトラストが上げ、ラオックスとアトムが下げた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前場終値は前日比15円64銭高の2519円88銭だった。前日の欧米株高を好感し、主力大型株で構成する日経平均株価が大幅高となるなど相場の地合いが改善した。投資家心理が強気に傾き、新興市場にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で362億円、売買高は5756万株。個別銘柄では日本テレホンがストップ高。マルマン、アイフリーク、ソフトフロント、クルーズや田中化研、ザインなどが上昇した。半面、ガンホーやマクドナルド、EAJ、イナリサーチ、フジオフード、ナカニシなどが下落した。
東証マザーズ指数も反発した。前引けは前日比9.29ポイント高い774.68だった。個別銘柄では、STUDIOUS、データHR、MRT、そーせいなどが上昇した。一方で、ミクシィやFFRI、メタップス、アクアライン、ジェネパ、PCIHDなどが下落した。
9月03日 相場概況(寄付き後)
【寄付き概況】
【10時現在】
■日経平均株価 18,422.36(+326.96)
■日経平均先物 18,410(+160)
■TOPIX先物 1,496.50(+24.50)
■騰落 上昇1,663/下落151
■日経JQ 2,528.08(+23.84)
■マザーズ指数 778.17(+12.78)
10時時点の日経平均株価は前日比326.96円高の18,422.36円で推移している。米国株の大幅半発を受けて東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は9時10分には18481.57円と昨日高値18467.44円を上回る場面が見られた。
現在、日経平均株価は高値もみ合い状況。
昨日、TOPIXが相対的に弱かったが、本日はNT倍率が縮小するなどTOPIX型が強含みの格好、なお、先物市場では225先物の出来高が1.8万枚と前日比では商い減少している。中国市場が休場となっていることで、足元の大きな売買要因が無くなることから積極的な売買は手控えられている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日の高値圏で推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6555億円、売買高は6億4014万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1663と、全体の9割近くを占めた。値下がりは151、変わらずは75銘柄だった。業種別では33業種全面高で値上がり上位に保険、鉱業、金属製品、ガラス土石、医薬品、電力ガスなど。
主力のトヨタやソフトバンクが上昇。金融の三菱UFJと三井住友FGが上げた。企業買収を発表した日電産が高く、テルモの上げも目立つ。一方、大東建が下落。みずほFGがマイナス推移とさえない動きとなっている。
東証2部株価指数は上昇。ラオックスと東邦金が上げ、アトムとケーエフシーが下げた。
外資系等はドコモ(9427)、LIXIL(5938)、日通(9062)、アダストリア(2685)、サイゼリア(7581)、NSD(9759)、鹿島(1812)、ITHD(3626)、コーセー(4922)、大チタ(5726)、邦チタ(5717)に注目。
225先物はJP・モルスタ・野村・GS・HSBC・SBI・メリルが買い越し。
みずほ・ドイツ・アムロ・三菱・日産・ニューエッジ・大和が売り越し。
TOPIX先物はクレディ・みずほ・JP・メリル・三菱・アムロ・ドイツが買い越し。
シティ・GS・モルスタ・野村・バークレイズ。ニューエッジが売り越し。
テクニカル的には日工営(1954)、日新薬(4516)、サカイ引越(9039)が動兆。
☆科研製薬が6000円台を回復し上場来の高値に迫る
科研製薬(4521)(東1・売買単位千株)は8%高に迫る6030円(430円高)まで上げて8月20日以来の6000円台回復となり、8月18日につけた上場来の高値6360円に迫っている。第1四半期が大幅増益となり、通期の業績に上ぶれ期待が強い銘柄のひとつ。全体相場を見渡すと、いぜん外部環境には不透明感があるため、ディフェンシブ性のある薬品株や食品株などに注目する動きがあり、チャートに崩れがなく高値を更新しやすい銘柄として期待されている。
☆日本水産は急落前の水準回復まで余裕あり好業績など見直し7%高
日本水産(1332)(東1・売買単位100株)は7%高の388円(27円高)まで上げて3日ぶりに380円台を回復し、中国株安に端を発した全体相場の急落からの回復局面で高値に進んだ。第1四半期の営業利益は中間期の業績見通しの7割近くを確保し、同じく純利益は9割近くを確保。好業績が見直されている。同社株の急落前の水準は420円前後。急落前の水準を回復する銘柄が増える中では出遅れているものの、回復した銘柄に一段高を望むには外部環境が不透明すぎる面があり、この点で出遅れ銘柄には上値余地があるといえる。
☆ラウンドワンが業績動向など織り込んだ様子で8月中下旬の下げ回復
ラウンドワン(4680)(東1・売買単位100株)は7%高に迫る550円(34円高)まで上げて大幅反発となり、8月中下旬の中国株安に端を発した全体安に引きずられて下げた分をほぼ回復し、売買活発となっている。第1四半期は赤字だったが、このたびの一時的な下げによって株価水準としては16年3月期の業績予想を織り込んだ可能性が言われている。
☆ジオネクストはバイナリー発電関連で注目され堅調、久々の黒字転換も評価
バイナリー発電関連でジオネクスト(3777)(JQ・売買単位100株)は2円高の123円と小幅高ながら3日ぶりに反発している。摂氏60〜80度の中低温での発電が可能なバイナリー発電が注目されている。太陽光発電のように天候の影響を受け難いメリットから世界的に注目されている。同社は鹿児島県指宿で地熱バイナリー発電を開発中。今期、久々の黒字転換で見直されている。
<兜町カタリスト>
「センス」
昨日の後場寄り直後。
日経平均株価は上昇幅を拡大し18400円台。
実況をしながら言ったのは「このまま引けた方がいいか、まだ続ける方がいいか」。
結論は、そこが高値で引けに駆けて結局はマイナス展開。
肌で感じる相場のリズムは「このまま引けてしまった方が良い」と訴えていた。
確たる理由はないものの相場は心理。
上に動けば加速の動きと足を引っ張る動きがうごめきだす。
下に動けば同様に加速の動きと引き戻す動きが現れる。
このせめぎあいのリズムのハザマで動くもの。
しかし12時36分に引ける訳にはいかず、余計な脅威感からのマイナス。
売りは売りを呼ぶし、買いは買いを呼ぶ。
しかしその逆ベクトルも稼働し始める。
どちらのパワーが強いのかの見極めが必要なのだろう。
「相場はタイミングこそすべて」という声と「相場は銘柄選択こそすべて」の声。
どちらも正しく思えるからややこしい。
結局、前場寄り前に感じたのが「異常値からはまた中途半端な反発なら出来そうな気もするが・・・。」
本当に中途半端だった。
これは相場観などという仰々しい問題ではなく、フツーの相場勘の問題、センスの問題だろう。
「CMEが安いから今日は安い」というような十年一日のような相場見通しではもう通用しない。
「行き過ぎもまた相場なり」は言い得て妙な格言。
「相場の故郷かえり」は上でも下でも活用できる筈。
大気がきれいになった北京は70周年記念式典。
やんちゃ坊主のお休みで市場は静謐を取り戻すのか。
あるいは邪魔者のいない間に水準切り上げを確保するのか。
その先にはレーバーデイのお休みが待っている。
日経1面では「日中韓首脳会談来月末にも」の見出し。
3年半ぶりの日韓会談も同時開催の予定。
地政学的には好感だろう。
昨日の安部さんはヒマそうだった。
終日官邸で来客は幹事長と拉致問題対策本部事務局長だけ。
そんな日もあった。
日経平均採用銘柄のPERは14.40倍。
10年国債利回りは0.395%まで上昇(価格は低下)。
騰落レシオは81.84%。
25日線からのかい離はマイナス7.7%。
サイコロは3勝9敗で25%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス8.945%。(前日マイナス9.260%)。
買い方はマイナス14.611%。(前日マイナス14,003%)。
Quick調査の信用評価損率(8月28日現在)はマイナス10.92%と5週ぶりの改善。
裁定買い残は3128億円減少し2兆2782億円。
ところで3月月中平均は19197円。
次のメルクマールは9月月中平均。
因みに過去10年は6勝4敗。
リーマンショックの08年はマイナス13%だった。
しかし昨年はプラス4.67%、一昨年はプラス8.54%、2012年はプラス0.57%。
8月末は18890円。
9月陽線基準値は18165円。
スタート台が低いのは助かるが、月中平均が3月を上回るためにはさらに上が必要。
「クジラは18000円割れを買う」では追いつかない。
9月03日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
3日の東京株式市場は、 欧米株式が反発したことから、買いが先行するとみられる。 寄り付きは反発その後、もみ合いとなりそう。
日経平均はきのうの乱高下のなかでも8月26日につけた直近安値(17714.30円)は割り込まなかった。きょうは欧米株高を受け強い動きが想定されることから、目先の底打ち期待が高まるだろう。ただ、株価指数先物に絡んだ不安定な動きが継続される可能性もあり、注意したい。
日経平均株価予想レンジは、1万7900円−1万8500円を予想する。
中国および香港市場が休場のため波乱材料は減り買い安心感を強めやすい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1410万株、買い1280万株で、差し引き130万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、金属、不動産、小売、銀行、通信、鉄鋼、ETF、化学、輸送用機器、商社、保険、機械、陸運など。
買いセクターに、商社、化学、薬品、ガラス、鉄鋼、機械、自動車、電機、陸運、電力、サービス、運輸、小売など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,351.38+293.03
S&P500種
1,948.86+35.01
ナスダック
4,749.979+113.874
2日のNYダウ工業平均は4日ぶりに反発した。終値は前日比293ドル03セント高の1万6351ドル38セントだった。
中国・上海株が小幅な下げにとどまったほか、欧州ではドイツなどの主要な株価指数が総じて上昇した。1日までの3日間でダウ平均が600ドル近く下げた後とあって、米株式には目先の戻りを見込んだ買いが広がった。
取引開始前に発表された米民間雇用サービス会社の8月の全米雇用リポートでは非農業部門の雇用者数の伸びが前月比19万人増と市場予想(20万人増)にやや届かなかった。一方で4〜6月期の米労働生産性指数(改定値)は市場予想を超えて上方修正された。
FRBが午後公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)は米経済活動について「大半の地区や業種で拡大が続いた」と評価した。米景気への慎重な見方がやや和らいだことも相場を支えた。
ナスダック指数は3日ぶりに大きく反発し、前日比113.874ポイント高の4749.979で終えた。
業種別は全10業種が上昇した。「IT(情報技術)」の上昇率が最も高かったほか「資本財・サービス」や「一般消費財サービス」なども上げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前日比495円高の1万8305円で取引を終えた。2日の大取終値を55円上回った。米株式市場が大幅反発したことにつれ高した。中国・上海株が下げ渋り、欧州株式相場が上げたことなどを手掛かりに、米投資家心理の悪化に歯止めがかかった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 18305 ( +55 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 18310 ( +60 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(3日)
《決算発表》
日駐、くらコーポ、アマガサ、ナトコ、クミアイ化、日本スキー、不二電機、アルチザ、三井ハイテ、トップカルチャ、ファースト住
■海外(3日)
中国、抗日・反ファシズム戦勝70年記念式典(北京)
韓国4-6月期GDP確報値(8:00)
豪7月貿易収支(10:30)
トルコ8月消費者物価(16:00)
仏・独・ユーロ圏マークイットサービス業PMI確報値(16:50〜17:00)
ユーロ圏小売売上高(18:00)
ECB定例理事会(金利発表、20:45)
ドラギ総裁会見(21:30)
米7月貿易収支(21:30)
米8月ISM非製造業景況指数(23:00)
休場:中国(〜4日)、香港
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
続落した日経平均、直近の安値(8月25日の終値17,806円や26日のザラバ安値17,714円)を割り込まず、1万8000円の節目を保ったことは好材料と言える。
あすは中国および香港市場が休場のため波乱材料は減るが、きょうのような動きを見せられては、個別の押し目を狙う投資家は手が出しづらい。週末の米雇用統計が近づき、投資家の様子見姿勢が一段と強まると予想する。
【銘柄フラッシュ】
MRTなど急伸し新規上場の2銘柄は好人気
2日は、ディフェンシブ性のある業種、銘柄が断続的に人気化し、前場は武田薬品工業<4502>(東1)などの薬品株が高く、後場は雪印メグミルク<2270>(東1)が一段強含んで大引けは3.7%高、日本毛織<3201>(東1)が2.8%高、道路舗装のNIPPO<1881>(東1)は3.7%高、特殊土木の日特建設<1929>(東1)は6.2%高、焼肉チェーンなどの物語コーポレーション<3097>(東1)は4.0%高、ツムラ<4540>(東1)は9.0%高。川西倉庫<9322>(東2)は株主優待の導入などが好感されて2日連続ストップ高の14.3%高。
本日は2銘柄が新規上場となり、ベステラ<1433>(東マ・売買単位100株)はプラント解体工事を計画から施工まで一気通貫で手がけ、公開価格は2500円。9時50分に公開価格を25%上回る3125円で初値が付き、高値は3825円、大引けもこの値段で高値引け。
同じくSTUDIOUS(ステュディオス)<3415>(東マ・売買単位100株)はブランド品のセレクトショップなどを展開し、公開価格は2870円。9時36分に公開価格を20%上回る3440円で初値が付き、高値は3605円、大引けは3270円。
セプテーニ・ホールディングス<4293>(JQS)は三菱UFJモルガン・スタンレー証券による目標株価の引き上げが言われて9.8%高となり約10年ぶりの高値。MRT<6034>(東マ)がスマートフォンの自撮リ機能を活用して医師のアドバイスなどを受けられる新システムなどを好感して急伸し13.8%高となり、これを共同開発したオプティム<3694>(東マ)は東証1部昇格に向けた準備の株式売り出しなどが好感されて2.6%高。ディー・ディー・エス<3782>(東マ)は毎頃ソフトのタブレット端末への指紋認証ユニット採用などが言われて10.3%高となり連日急伸。日本エマージェンシーアシスタンス<6063>(JQS)は英社との提携などが材料視されて15.1%ストップ高となった。
【話題】
京写が好業績を見直す投資判断など好感し大幅反発
京写<6837>(JQS・売買単位千株)は後場一段上値を指向して12%高の720円(79円高)まで上げ、大幅反発となって再び出直る相場になった。プリント基板の専業大手で、直接の買い材料としては、岩井コスモ証券が新たに注目を開始して投資判断を付与し、新規「A」、目標株価940円に設定したと伝えられたことがある。業績は連続最高益の見込みでPERは11倍前後のため割安感があり、8月下旬の全体相場の急落にともない一時30%近く下げたが、8月31日にはこの下げ幅を完全に奪回して戻りの強さを見せた。外部要因による障害はあったが、8月11日につけた2000年以来の高値849円を再び目指す可能性が強まってきたようだ。
フェローテックは業績上方修正、株価4ケタ奪回、高値に肉薄
フェローテック<6890>(JQS)は、ミニゴールデンクロスを示現。通期業績予想の上方修正が期待出来る銘柄として注目したい。
同社は、装置関連事業、太陽電池関連事業、電子デバイス事業という製品用途と市場分野に応じた3つの事業セグメントで積極的な事業活動を展開している。装置関連事業の主な製品は、真空シール、石英製品、セラミックス製品、シリコンウエーハ加工など。太陽電池関連事業の主な製品は、シリコン結晶製造装置、シリコン製品、石英坩堝、角槽など。電子デバイス事業の主な製品は、サーモモジュール、パワー半導体基板、磁性流体など。
今2016年3月期・第2四半期業績予想は、売上高330億円(前年同期比12.9%増)、営業利益15億5000万円の黒字(同29.2%増)、経常利益14億円(同67.8%増)、純利益9億5000万円(同2.7倍)を見込んでいる。
通期業績予想は、売上高650億円(前期比10.0%増)、営業利益30億円(同79.5%増)、経常利益25億円(同23.1%増)、純益17億円(同21億3200万円の赤字)を見込んでいる。年間配当は期末一括8円継続を予定している。
株価は、8月18日につけた年初来の高値1012円から8月25日安値750円まで短期調整を挟んで上昇、2日は1008円と高値に接近している。半導体製造装置向けのマテリアル製品の販売が好調に推移しているほか、本年7月1日から、同社グループに参画した株式会社アドマップの収益分などが貢献し、8月13日に第2四半期業績予想を上方修正している。先行き不透明な事業環境から通期業績予想を据え置いているが、上方修正も視野に入る。PBR0.74倍と割り負け、月足では9か月移動平均線がサポートしており、中長期の視点で押し目買い優位に上値を伸ばすと予想する。
【銘柄紹介】第一実業の今期は2ケタ増益で最高益更新、増配、注目のバイナリー発電伸長
第一実業<8059>(東1・売買単位1000株)はプラント・機械器具を得意とする商社。リーマンショック時にも黒字堅持、今期2ケタ増益で増配、利回り魅力にバイナリー発電の好材料も加わる。07年高値更新後の調整は好仕込み場だろう。
<歩み・規模・銘柄特性>
1948年(昭和23年)8月の設立で今年67年の社歴。1962年に東証2部上場、1974年に1部上場。東京品川で創業、現在は千代田区神田駿河台が本社。年商約1500億円、従業員数約1100名。
発行済株式数は約5550万株と1部銘柄では小型で株価の月間変動率は比較的大きい。コード番号の前後には三菱商事<8058>、キャノンマーケティング<8060>、西華産業<8061>、東京産業<8070>などがあり、これらの銘柄と連動して動くケースもみられる。海外比率約55%で輸出関連としても注目される。ROE8.7%。自己資本比率38.3%と優秀で資産株としての雰囲気を持っている銘柄といえる。
<事業内容&特徴・強さ>
プラント及び機械器具の国内販売ならびに輸出入を手掛ける商社。航空機地上及び空港施設関連機器にも強い。子会社で画像応用装置、錠剤外観検査装置などのメーカーを持つ。海外は米国、欧州、アセアン、中国に強いのが特徴。
「プラント・エネルギー事業」、「エレクトロニク事業」、「産業機械事業」、「海外法人」というのが決算資料での売上の区分で各事業の構成比率が25〜30%とバランスの取れていることが特徴といえる。
「プラント・エネルギー事業」ではガス・石油精製プラント、エンジニアリング、工場インフラ、メンテナンスを手掛ける。近年、小型バイナリー発電システム、太陽光発電システムなど再生可能エネルギー分野に積極的に取り組んでいる。「エレクトロニクス事業」では、電子部品実装、半導体・液晶モジュール組み立て分野において回路形成技術を核としてものづくりのプロセス改革に貢献する。
「産業機械事業」では、自動車関連業界や食品関連業界をはじめとする基幹産業向け中心にプラスチック・ゴム成形機、金型加工機、セラミック加工機などを手掛ける。
<業績推移>
リーマンショックでは多くの企業が赤字転落となる中、黒字をキープし業績の安定度は抜群である。2015年3月期は売上17.4%増の1433億6100万円、営業利益6.6%増の43億4100万円、純益17.8%増の28億9700万円、1株利益54.4円、配当年16円という成績。
直近10年における営業利益最高は2008年3月期の52億7300万円。
2016年3月期・第1四半期は営業利益が5億1600万円(前年同期4400万円)と大幅増益を達成した。通期では売上8.1%増の1550億円、営業利益26.7%増の55億円、純益27.7%増の37億円、1株利益69.0円の見通し。配当は1円増配の年17円(中間8円、期末9円)を予定している。ROEは10.4%と10%台に乗せる見通しで、営業利益は最高益を更新する。
<株価推移と展望>
長期の推移では2007年に685円の高値があり、リーマンショックで2008年に201円まで下げた。当時、年11円配当だったから利回りは5.4%と高く、この利回りに注目して投資した向きは大きい成果を得ることができた。
今年7月には697円と2007年高値を更新、足元ではチャイナショックで8月25日に560円まで下げ624円と戻している。年17円配当に対する利回りは2.7%と高く、今回もリーマンショックのときと同様に好買い場となるだろう。
PERでも9.0倍と割安。とくに、注目を集めている、「小型バイナリー発電装置」において、全世界で400機以上の納入実績を持ち、この実績を背景に今年秋には国内製造初号機が市場に登場することが注目の材料といえる。
一気に上場来高値1350円(1990年)に挑戦というわけにはいかないだろうが、PER12倍の800円台には評価されてよいだろう。高値更新後の調整は仕込み場とみられる。
9月02日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
2日の日経平均株価は小幅に3日続落した。終値は前日比70円29銭安の1万8095円40銭だった。
中国景気の減速懸念が再び強まるなか、世界的なリスク回避の動きが再燃。きょうの東京市場も大きく売り優勢で始まり、朝方に日経平均は300円強の下げをみせた。売り一巡後は値ごろ感からの押し目買いや買い戻しを誘い、今度は前日比300円強のプラスに切り返した。しかし、中国景気の減速懸念や米利上げに対する警戒感は強く、不安定な相場は後場も続いた。後場後半は目先筋の手仕舞い売りが加速し、主力株中心に値を消す展開を強いられ、結局1万8000円トビ台で着地する格好となっている。
日中は乱高下を繰り返し、1日の値幅(高値と安値の差)は610円に達した。4日に8月の米雇用統計の発表を控えており、その内容を見極めたい投資家は様子見姿勢を強めたもようだ。市場では「相場が落ち着きを取り戻すには、しばらく時間がかかる」との指摘が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに3日続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆9654億円。売買高は29億3995万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の78%にあたる1482、値上がりは339、変わらずは74だった。
個別では、ソフトバンクやソニーなどが売られ、三菱商など商社株が下落した。鉄鋼株や鉱業株なども安かった。大王紙が急落、フルキャストHDも大幅安。マツダ、イチケン、三菱ガス化学も値を下げた。半面、トヨタやファストリ、ファナックが上げた。エーザイや塩野義など医薬品株の上昇も目立った。エスケイジャパン、川田TECH、阪急阪神、日特建設、日カーボンが買われた。
東証2部株価指数は続落した。個別銘柄ではエルナー、日抵抗器、アトム、倉庫精練、ラオックスや朝日インテクが下げ、一方、川西倉庫がストップ高。フライト、東邦金属、桜島埠頭、象印Jトラストなどが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比20円76銭安い2504円24銭だった。新興企業株にも売りが波及した。市場では「日経平均株価が数百円単位で動く変動の激しい相場では、新興企業株に投資家の視線が向かいにくい」との指摘があった。指数に連動しやすい時価総額の大きい銘柄には短期的な利益を狙った売買が入るが、それ以外の多くの銘柄には買い手控えムードが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で631億円、売買高は9568万株だった。個別銘柄ではゼネパッカー、日本コンセプト、免疫生物研究所、SEMITEC、第一興商や免疫生物研、イリソ電子が下落した。半面、田中化研、EAJがストップ高。クルーズ、マークラインズ、セプテーニHD、ソフトフロン、ガンホーは上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比10.23ポイント安い765.39だった。個別銘柄では、そーせいがストップ安。メタップス、インフォMT、FFRIやサイバダイン、メタップスが下落した。MRT、ディディエやWSCOPE、ボヤージュが上昇した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場した2社は公募・売り出し価格(公開価格)を上回って推移した。ステュディオの終値は3270円で、公開価格(2870円)を13.9%上回った。ベステラは初値を付けた後も買われ、値幅制限の上限(ストップ高)まで上昇。大引け時点でストップ高水準で配分された。大引けの気配値は公開価格(2500円)を53.0%上回る3825円。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,095.40 |
-70.29 |
日経平均先物 |
18,250.00 |
140.00 |
TOPIX |
1,465.99 |
-12.12 |
TOPIX先物 |
1,472.00 |
1.50 |
東証2部指数 |
4,604.78 |
-32.85 |
JASDAQ |
2,504.24 |
-20.76 |
マザーズ |
765.39 |
-10.23 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2939950 |
2965407 |
東証2部 |
164820 |
37753 |
「反発」
先週は水曜から高かったから「反発」の可能性があったが本当に反発。
乱高下というのだろうか。
今日は債券が順当に下がっているので少しはマトモ。
明日は「抗日戦勝70周年記念式典」。
北京に青空が少し戻ったのは世界陸上のためでなくこのためだったのだろう。
工場の生産を控え、交通を控え、それでは経済も控えがちになる。
逆に青空は景気低迷のサインだとしたら、強烈な象徴でもあろう。
70周年式典に向けて何らかの景気対策を期待する声は大きい。
それが人民元の売り規制だとしたら少し端役すぎようか。
7月の上海株安の時点での周主席の指示は「マーケットを真っ赤にしろ」だったという。
赤は買い=上昇のしるし。
必死な姿勢が読み取れるし、9月訪米に向けての動きはまだあろうか。
今年のS&P500は上がらないと予測したGSが27日にTOPIXも上がらないとの予想。
3カ月先のTOPIXの目標水準は1475(従来は1650)。
6か月先は1550(同1680)、1年先は1759(同1850)に下方修正。
コメントは「新興国リスクを織り込むが中長期スタンスは強気」。
微妙な視点となっている。
日経「スクランブル」の指摘は「NYダウの今年の高値は5月、日経平均は6月。
5月に売れの相場格言は概ね当たった格好だ。
この格言の続きはセント・レジャー・デイ(9月第2土曜)まで戻るなというものだ」。
結局NYは「セルインメイ」だったのが残念。
日経平均のPERは昨日14.5倍、PBRは1.25倍。
単純平均利回りは1.58%。
そんなに売り込めるものでもないのだろうが・・・。
そろそろ物見遊山の金融マフィアインバウンドのシーズン。
恒例の秋の株式セミナー季節。
世界中から集まるのだからスケールは大きい。
9月7日〜11日はみずほ証券の日本株セミナー。
今年で9回目だが、参加予定は620名で昨年の4割超増加。
「企業とのミーティングをもっと設けてほしい」というのが事前の声だという。
メリルも同じスケジュールで日本株セミナーを開催。
過去最高は2013年の500人強だったが今年の事前登録は500名程度という。
いずれにしても、海外から投資家がやってくる季節。
9月02日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,309.43(+143.74)
■日経平均先物 18,300(+190)
■東証1部出来高 14.98億株
■東証1部売買代金 1.43兆円
■TOPIX 1,481.24(+3.13)
■騰落 上昇619/下落1,177
■日経JQ 2,507.70(-17.30)
2日午前の日経平均株価は3日ぶりに反発した。前引けは前日比143円74銭高の1万8309円43銭だった。
前日の欧米株市場が大幅安となったことで、これを受け朝方はリスク回避の売りが広範囲に及んだが、売り一巡後は徐々に押し目買いが優勢となった。目先空売り筋の買い戻しも株価の押し上げ要因となっているようだ。ただ、中国・上海株は軟調に推移しており、引き続き上下にボラティリティの高い展開を強いられている。値下がり銘柄数が値上がりを大幅に上回っていることも全体相場の不安定感を物語る。日経平均の上げ幅は一時200円を超えるなど荒い値動きとなり、前場の値幅(高値と安値の差)は550円近くに達した。

日経平均株価は、前引け時点では高くなったものの、市場では「相場の方向感が定まらない状況が続く」との見方が多い。中国景気に対する不透明感は根強く、米利上げ時期を見極める必要もあるなど、持ち高を一方向に大きく傾けにくい環境が続いている。日本株相場は「当面値動きの荒い展開となる」との予想が聞かれる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4376億円、売買高は14億9880万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の33%にあたる619、値下がりは1177、変わらずは98だった。
個別では、トヨタやファストリ、ファナックなどが上昇。エーザイなど医薬品株が買われ、富士フイルムも堅調。川田テクノロジーズ、トプコンが値を飛ばし、JALなど空運株も高かった。一方、ソニーや村田製、ソフトバンクが下落。大王製紙が急落、フルキャストHD、サンケン電、牧野フライスも安い。鉄鋼株や石油株、非鉄金属株も安かった。
東証2部株価指数は続落した。ラオックスと朝日インテクが下げ、Jトラストや象印が上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日に比べ17円30銭安い2507円70銭となった。取引開始後に日経平均株価が上昇に転じると、新興企業株にも下げ渋る動きがあった。ジャスダック市場の売買代金は概算で308億円、売買高は5755万株。
個別銘柄ではゼネパッカー、免疫生物研究所、SEMITEC、ヤマノHD、ザイン、ソフトフロン、第一興商が下落した。半面、石井工研、YKT、ガンホー、マクドナルド、セプテニHDが上昇した。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は反発した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比10.05ポイント安い765.57だった。個別銘柄ではメタップス、FFRI、サイバダイン、インフォMT、テラプロ、アクアラインに売られた。一方で、ディディエやWSCOPE、モブキャス、ミクシィは上昇した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場した2社は買い気配で始まった。ステュディオは9時36分に公募・売り出し価格(公開価格、2870円)を570円(19.9%)上回る3440円で初値を付けた。前引けは公開価格を13.8%上回る3265円だった。国内ブランド商品を販売するセレクトショップなどを運営する。
ベステラは9時50分に公開価格2500円を625円(25.0%)上回る3125円で初値を付けた。その後も買い進まれ、値幅制限の上限(ストップ高)まで上昇。前引け時点の気配値も同水準で、公開価格を53.0%上回る3825円だった。プラント解体工事のエンジニアリングやマネジメント業務を手掛ける。
9月02日 相場概況(寄付き後)
【寄付き概況】
【10時現在】
■日経平均株価 18,296.33(+130.64)
■日経平均先物 18,270(+160)
■TOPIX先物 1,476.50(+6.00)
■騰落 上昇635/下落1,142
■日経JQ 2,505.64(-19.36)
■マザーズ指数 769.35(-6.27)
2日前場寄り付きの日経平均株価は3日続落で始まった後、上昇に転じた。前日比20円程度高い1万8185円前後で推移している。前日の欧米株式市場で主要な株価指数は軒並み下落し、その流れを引き継いで東京市場でも売りが先行した。寄り付き後に下げ幅は一時300円を超え、取引時間中としては8月26日以来、約1週間ぶりに節目の1万8000円を下回った。
売り一巡後は、外国為替市場で円相場が急速に伸び悩んだことを材料に、主力株を中心に買い戻す動きが活発化した。
10時時点の日経平均は前日比130.64円高の18296.33円で推移している。
先物市場でも買戻しが進み日経平均は9時59分に18326.32円まで上昇する場面も見られた。僅か1時間で450円動くなど引続き荒い相場展開となっている。
ある証券アナリストは相場の先行きについて、「中国景気のほか、4日には米雇用統計の発表も控え先行きが見通しにくい地合いだ」と指摘する。
投資家心理は必ずしも強気に傾いておらず、「今後も方向感の乏しい展開が続きそう」と話す。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はもみ合っている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8582億円、売買高は9億3527万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の34%にあたる635、値下がりは1142、変わらずは117だった。
値上がり上位に医薬品、倉庫、陸運、情報通信、その他金融、水産など。半面、値下がりで目立つのは紙パルプ、鉱業、海運、保険、鉄鋼など。
ファストリやファナックが上昇し、武田やエーザイなど医薬品株も上げが目立つ。陸運株や金融株も高い。一方、新株予約権付社債(転換社債=CB)発行で需給に警戒感が出た大王紙が大幅安。ソニーやアルプス、ソフトバンクも下げている。自動車株はまちまちとなっている。
東証2部株価指数は続落している。ラオックスや朝日インテクが下げ、Jトラストや象印が上げた。
☆日経平均PERは昨年10月以来の低水準、昨年は底打ちから急上昇に繋がった。
直近(1日)の日経平均予想PERは14.5倍と昨年10月21日の14.3倍以来の低水準となった。日経平均はNYダウに対し2000ポイントていどの上ザヤとなっているが、PERではNYダウの15.3倍(1日)を下回っている。PERの低いことは、日本の先行きに対しなんらかの不安を持たれているためのように思われる。ただ、昨年10月の低PERの時は日経平均が1万4520円どころをボトムにその後急上昇に転じている。
☆セプテーニHDは上昇トレンド崩れず05年来の高値に迫る
セプテーニ・ホールディングス(4293)(JQS・売買単位100株)は8%高の1877円(147円高)まで上げて8月14日につけた2005年以来の高値1890円に迫り、出直りの目立つ展開となっている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を1600円から1900円に引き上げたと伝わっているが、7月末の四半期決算発表で今9月期の見通しを増額するなど、業績は好調。全体相場が波乱を呈している中で5月から続く波状高の上昇トレンドが崩れていないため、他銘柄から退避的に買いが入る様子もある。
☆オプティムが東証1部昇格に向けた売り出しなど好感し急伸
モバイル端末向けリモートサービスなどのオプティム(3694)(東マ・売買単位100株)は朝寄り後に11%高の4920円(505円高)まで上げ、値上がり率上位に入っている。1日の取引終了後、東証1部に昇格する要件である流通株式数の比率などを満たす目的で普通株式5万5800株の売り出しを行うと発表。流通株は増えるものの1部昇格への期待が優勢になっている。売り出し価格は9月9日から14日までのいずれかの日に決定するとし、多くの場合は初日の取引終了後に決定し発表されるため、9日に向けて一段高の展開を予想する雰囲気がある
外資系等は、西武(9024)、ツムラ(4540)、NIPPO(4612)、ヤマハ(7951)、ミクシイ(2121)に注目。
225先物は、アムロ・ドイツ・メリル・日産・GS・大和・ニューエッジが買い越し。
野村・クレディ・マネ・バークレイズ・パリバ・モルスタが売り越し。
TOPIX先物は三菱・クレディ・JP・メリル・アムロ・ドイツが買い越し。
野村・バークレイズ・ニューエッジ・大和・モルスタが売り越し。
225、TOPIXとも売り越しトップは野村。
テクニカル的にはモロゾフ(2217)、ダイセキソ(1712)、北野建(1866)、三井ホ(1868)、新日建(1879)、日道路(1884)、五洋(1893)、世紀東急(1898)、日特建(1929)、トーエネク(1946)、ヤマト(1967)、SMS(2175)、丸大食(2288)、伊藤園(2593)、すかい(3197)、宮地エンジ(3431)、共和レ(3553)、セーレン(3569)、特殊東海(3708)、星光PMC(4963)、Jマテ(6055)、日無線(6751)、太平洋(7250)、ニチモウ(8091)が動兆。
<兜町カタリスト>
「気になる」
昨日は大幅続落で値上がり47銘柄。値下がり1837銘柄。
悪材料はアメリカだ中国だという解釈の東京市場。
確かに中国の製造業PMIは49.7と50を割り込んだ。
しかし上海総合指数は1%程度の下落。
中国のせいにするのはどうも釈然としない。
もっとも夜間のNYが下げており、戻りのNYダウも大幅安。
このNY安を先取りした動きなら、まだ納得できようか。
最悪のシナリオは、外部材料でなく、日本固有の悪材料がある可能性。
しかし、獅子身中の虫がいるとは考えにくいところ。
手口だけを単純に見ればアムロでさえ買い越し。
最大の売り手は225、TOPIX先物ともに野村。
日経レバで暴れた人がいたということなのだろう。
問題は暴れた原因が良く見えないことだが・・・。
機械も人間も「下がるから売る、上がるから買い戻す」の繰り返しに過ぎないのかも知れない。
昨日のストボのランチはカレー。
残念ながらリーマンショックの頃は結構効いた「カレーで株価反転のお願い」は通じなかった。
とはいえ単なるパッシブ運用のETFもレバレッジ系が出てきてから侮れない存在。
今年前半の東証の全ETFの1日あたり売買代金は1000〜4000億円程度。
それが先週25日の下げの時には9976億円に達し東証1部売買代金の2割相当まで増加した。
ただし日経平均連動型ETFに今年1兆1952億円が流入。
日経レバを含むデリバティブ型が2004億円だったからその6倍。
長期スタンスの機関投資家も利用していることが浮き彫りになる。
因みに今年3月時点の世界のETFの純資産は約310兆円。
その8割がアメリカで日本はわずか4%。
今年1月時点での外国人のETF保有比率は約10%に過ぎない。
レバ型の信用取引で短期売買の個人と長期保有の機関投資家という構図になる。
1976年に世界で一番最初にインデックス投信を個人向けに販売したのはバンガードグループ。
その創業者ジョン・ボーグル氏の名を取って「ボーグルの愚行」と言われたこともあるという。
「市場平均以上に儲かることはない」というのがその理由。
しかしアクティブ投信の運用を上回ってきたというのが残念ながらその歴史。
いまや妖怪のような存在まで増大した印象。
またあちこちで異常値が出始めた。
異常値も長く続くと恒常値になってしまうが、まだ2度目。
日経平均の25日移動平均は19915円で8.78%のマイナスかい離。
(8月25日はマイナス12.24%)。
75日線は20222円で10.17%のマイナスかい離。
(8月25日は12.26%のマイナスかい離)。
200日線は19059円で4.69%のマイナスかい離。
(8月25日はマイナス6.35%)。
NTレシオは12.28(今年の最低は5月8日の12.20)。
騰落レシオは86.38%。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率速報では売り方買い方再度逆転。
売り方マイナス9.260%(前日マイナス13.701%)。
買い方マイナス14.003%(前日マイナス10.778%)。
裁定買い残は2兆5910億円だがもっと減っているのだろう。
空売り比率は41.0%で8月27日の過去最大記録39.8%を更新した。
日経VIは39.16と上昇。
8月25日ザラバ安値は17747円、26日ザラバ安値は17714円。
異常値からはまた中途半端な反発なら出来そうな気もするが・・・。
気になるのは昨日の安部首相。
防災服ばかりが強調されたが、16時6分から国家安全保障局長、情報官、
そして公安調査庁次長と面談。
17時34分からの国家安全保障会議の準備なのではあろうが気にかかる。
16時31分には財務大臣と次官、主税局長、財務官。
為替と公安っておそらく関係はないのだろうが・・・。
そして18時37分から銀座の「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」。
外務省系の官房副長官補と外務省系の広報系の官房参与とイタリアンで3時間余り。
何はあるのだろうか。
9月02日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
2日の東京株式市場は、中国経済の減速懸念の強まりを背景に米国株が大幅続落、円高推移を受け、値動きの荒い展開が続くだろう。日経平均株価予想レンジは、17800ー18300を予想する。
8月26日につけた取引時間中の安値である1万7714円30銭を下回らず二番底を形成できるかどうか。二番底を形成できれば本格反騰への雰囲気も高まりやすくなるとみられる。足下の日経平均の予想EPS(1株当たり利益)は約1250円で、ここ数年間の割安圏であるPER14倍で計算すると日経平均は1万7500円と、バリュエーション面から見ると下値はそれほどないようにも思わる。
本日は、プラント解体工事関連のエンジニアリングおよびマネジメント業務を手掛けるベステラ(1433)、日本国内ブランド商品などの販売を行うセレクトショップ「STUDIOUS」などを運営するSTUDIOUS(3415)がともに東証マザーズに新規上場する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1490万株、買い680万株で、差し引き810万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、商社、化学、海運、自動車、サービス、不動産、ゴム、銀行、証券、小売など。
買いセクターに、電機、小売、薬品、情報通信、化学、商社、銀行、陸運、自動車、サービスなど。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,058.35 −469.68
S&P500種
1,913.85 −58.331
ナスダック
4,636.105 −140.403
1日のNYダウ平均は大幅に3日続落した。終値は前日比469ドル68セント安の1万6058ドル35セントとなった。下げ幅は8月24日以来の大きさ。中国景気への警戒感が世界市場を覆い、米市場でも株式売りが加速した。
ダウ平均の下げ幅が取引終了にかけて拡大し550ドルに迫ると、節目の1万6000ドルを割り込む場面もあった。?
原油価格も大幅下落となり、終日軟調推移となった
日本と中国の株式相場に加え、ドイツ株式指数(DAX)も2.4%安となるなど世界同時株安の様相が強まったことも投資家心理を冷やした。?
株式相場の予想変動率を示す変動性指数(VIX、通称・恐怖指数)は大きく上昇し31台で取引を終えた。
ナスダック総合株価指数は続落した。同140.403ポイント安の4636.105となった。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落。「エネルギー」や「金融」「素材」の下げが目立った。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は大幅続落。9月物は前日比990円安の1万7810円で取引を終えた。1日の大阪取引所終値を300円下回った。世界の株式相場の急落を受け、米国株式とともに大きく売られた。
9月物は一時、前日比1065円安の1万7735円まで売られた。高値は1万8825円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 17810 (?-300?)
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 17815 (?-295?)
( )は大取所終値比
【予定】
■2(水)
【国内】
8月マネタリーベース(8:50)
《決算発表》
ロックフィール、巴工業、ピープル、泉州電、ナガノ東
《新規上場》
ベステラ、ステュディオ
【海外】
豪4-6月期GDP(10:30)
スウェーデン中銀が政策金利発表
ポーランド中銀が政策金利発表
ブラジル7月鉱工業生産(21:00)
米8月ADP雇用統計(21:15)
米7月製造業受注指数(23:00)
ベージュブック(3日3:00)
ブラジル中銀政策金利発表
休場:ベトナム
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均は700円超下落し、しかも安値引けと大変引け味悪い。
午後2時すぎから先物に大口売りが続いて下げ足を強め、安値引けした。
2日も値動きの荒い展開が続きそうだ。
1日と同様に、株価指数先物に仕掛けが出やすい。「世界同時株安が再び意識されている」との声もある。
注目点としては、8月26日につけた取引時間中の安値である1万7714円30銭を下回らず二番底を形成できるかどうか。二番底を形成できれば本格反騰への雰囲気も高まりやすくなるとみられるが、安値を割り込んでしまうともう一段の下落となりやすい。
足下の日経平均の予想EPS(1株当たり利益)は約1,250円で、ここ数年間の割安圏であるPER14倍で計算すると日経平均は1万7500円と、バリュエーション面から見ると下値はそれほどないようにも思われるが、マーケットは上にも下にも行き過ぎるもの。
1日の米国株式が大幅反発すれば投資家心理が変わることもあるとみられるが、そうでなければ、先行き不透明感が重しとなる展開が想定される。
目先は、8月26日に付けた直近安値1万7714円30銭が意識されてこよう。
日経平均先物は270円安の17840円、一時300円安まで下げ幅拡大
17時20分時点の日経平均先物は日中終値比270円安の17840円。17時過ぎまで18000円近辺で下げ渋りを見せていたが、18000円を割り込んでからは下げ幅を加速する格好に。一時、300円安の17810円をつけている。
【上海市場概況】
上海総合指数は、前日比39.36ポイント(1.23%)安の3166.62ポイントと続落した。上海A株指数は40.85ポイントと小幅に続落
指標悪化で投資家のセンチメント冷え込む。寄り付き前に公表された8月の中国製造業PMI(中国国家統計局と中国物流購入連合会が集計)が49.7に低下し、景況判断の分かれ目となる50を6カ月ぶりに下回ったことが嫌気された。
【銘柄フラッシュ】
日本金属が急伸し日経平均に逆行のWインバース上場投信が活況高
1日は、日本金属<5491>(東1)が日本文理大の高性能の積層電磁鋼板に同社の鉄心を使用との報道などを好感して朝から37.9%ストップ高の買い気配を続け、大引けにストップ高で売買成立。一方、東邦金属<5781>(東2)は昨日まで3日連続ストップ高など、20日に超高性能マグネシウム合金ワイヤー開発と発表してから連日急伸してきたためか、朝方を除いて利食い売りが活発化して16.8%安となり5日ぶりに反落した。
日経平均は3.8%安の724円安となり本日の安値引け。JPX日経400は同じく4.0%安。本日は日経225より幅広く好財務内容の銘柄を集めた新指数の下げが大きくなり、2番底模索型の下げになったとの見方でNEXTFUNDS日経ダブルインバース上場投信<1357>(東1)が上場投信を含む東証1部の売買代金上位30銘柄の中で唯一値上がりし7.6%高。
ACCESS<4813>(東マ)は31日発表の四半期決算が好調で前場19.2%高と急伸し、後場は全体相場の下げに押されながらも大引けは6.4%高。電算システム<3630>(東1)は引き続きクラウド型視聴者限定の動画配信サービルなどを材料に6.6%高となり連日の上場来高値更新。ディー・ディー・エス<3782>(東マ)は国内で初めてマイクロソフトのタブレット端末「Surface3」対応の指紋認証ユニットとの発表などが好感されて19.8%ストップ高。アクロディア<3823>(東マ)はゲーム事業の拡充などに期待強まり6.2%高と急伸。上場3日目のメタップス<6172>(東マ)は相場が新鮮とされて16.2%高となり高値を更新。フォーバル・リアルストレート<9423>(JQS)は三菱地所<8802>(東1)の高さ約400メートルの超高層ビル計画などが思惑買いの材料とされて9.2%高の急伸。ソフトフロント<2321>(JQG)はベトナムでの拡大が注目などとされて8.1%高となった。
【引け後のリリース】
トレックス・セミコンダクターが業界最薄クラスの新製品
■高機能化するICカード(スマートカード)に対応
トレックス・セミコンダクター<6616>(JQS)は1日、公的認証書類(免許証、パスポート、IDカード)などへの普及が進むICカード(スマートカード)に最適な高さ0.315mmの新パッケージを開発し、スタンバイ機能付き28V動作レギュレータXC6216シリーズのラインナップに追加したと発表した。
ICカード(スマートカード)は、免許証やパスポートなどのほか、アクセス制御(社員証、学生証、機密エリアアクセス)、医療カード(健康保険証、診察券)、決済カード(クレジット、デビット、銀行カード)、情報セキュリティ(ネット取引、データ・アクセス制御)にも採用されるなど、その発行枚数は飛躍的に増え続けている。
寸法・厚さには、国際規格により(54.98mm x 85.60mm x 0.760mm)の規定があり、最近では、超小型バッテリーを搭載するディスプレイ搭載機種も登場し、電圧レギュレータやバッテリーチャージャーICといった電源ICの需要が期待されている。
カードに採用されているフレキシブル基板の厚さ(0.07mm)、強度補強板を考慮すると、カード内部に組込まれる、電源ICや外付部品は、高さ0.4mm以下の薄型パッケージへの要求が高まっている。また、カードは容量の小さい電池が搭載されることから低消費が求められ、加えて無接点充電時には18V以上の電圧でも動作する電源ICが求められる。今回、ラインナップに追加したパッケージは業界でも最薄クラスで、スマートカードの電源仕様に最適な製品となっているという。
9月01日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
1日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落した。終値は前日比724円79銭安の1万8165円69銭で、直近安値を付けた8月25日以来の低水準だった。下げ幅は今年に入って3番目の大きさ。
引き続き中国経済の不透明感に対する不安心理が反映される格好となった。
前日の米株安を受けて、朝方から幅広い銘柄に売りが優勢だった。取引開始前に財務省が発表した2015年4〜6月期の法人企業統計で、設備投資の伸びがさえなかったことも重荷になった。市場が注目していた8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と、好不況の判断の節目である50を6カ月ぶりに下回った。
改めて中国景気の減速懸念が強まり、日経平均は先物主導で裁定の解消売りも誘発、主力値がさ株をはじめ後場後半に下落基調が一気に強まった。日経平均はこの日の安値で終えた。
外国為替市場で円相場が1ドル=120円台と株式相場の下げと同時に円高・ドル安が進み、製造業を中心に輸出採算の悪化を懸念した売りも重なった。
JPX日経インデックス400も大幅続落し、前日比546.23ポイント安の1万3267.48。東証株価指数(TOPIX)も大幅続落し、58.94ポイント安の1478.11と、節目の1500を8月26日以来およそ1週間ぶりに下回った。業種別TOPIXでは全33業種が下げ、医薬品や精密機器などの下げが目立った。
東証1部の売買代金は概算で2兆7709億円、売買高は26億6428万株。東証1部の値下がり銘柄数は1837と全体の約97%にのぼった。値上がり銘柄数は47、変わらずは10だった。

個別銘柄では、トヨタや三菱UFJ、みずほFGなど主力株が商いを伴って下げた。2015年3月期の決算発表と有価証券報告書の提出を再延期した東芝も安い。村田製、ファンコミ、東ソー、日コンベヤ、NOK、アクリーティブの下げもきつい。
半面、自動運転分野への参入が報じられたパイオニアが上昇。18年ぶりに中間配当を実施すると発表した明電舎も上昇した。日本金属、宮地エンジが急伸、オカモト、竹内製作所も高い。デクセリアルズが買われ、フルキャストHDも堅調だった。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに大幅反落した。前日比121.44ポイント安の4637.63となった。
個別銘柄ではラオックスや朝日インテク、ネポン、郷鉄工所、土木管理試験所が下げた。一方、川西倉庫がストップ高。ADプラズマ、エルナー、倉庫精練、テクノスJが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比57円07銭安の2525円00銭だった。投資家心理の悪化は新興市場にも広がり、主力株を中心に売りが目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で674億円、売買高は1億1502万株だった。
個別銘柄では田中化研、石井工研、クルーズ、ザインが下落した。一方、夢テクノロジー、ソフトフロント、イナリサーチ、ヒビノ、文教堂HDなどが上昇した。
東証マザーズ指数も5営業日ぶりに反落した。終値は前日比41.59ポイント安い775.62だった。個別銘柄では、APLIXミクシィ、FFRI、PCIHD、ナノキャリア、U−NEXTなどが下落した。半面、DDSがストップ高。メタップス、ACCESS、カヤック、アクロディアなどが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,165.69 |
-724.79 |
日経平均先物 |
18,110.00 |
-730.00 |
TOPIX |
1,478.11 |
-58.94 |
TOPIX先物 |
1,470.50 |
-63.00 |
東証2部指数 |
4,637.63 |
-121.44 |
JASDAQ |
2,525.00 |
-57.07 |
マザーズ |
775.62 |
-41.59 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2664280 |
2770912 |
東証2部 |
173080 |
43165 |
「タマゴみたいに」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
夜がだんだん長くなるから「長夜月」。
あるいは雨がたくさん降るから「長雨月」。
「稲刈月」「稲熟月」「穂長月」はごろ合わせの感。
「名残月」が由来という説もありますが、いずれにしても長月9月。
10月株安月につながるあまり印象の良くない月ですが・・・。
日経1面では「課税逃れ、特許移転にも網」の見出し。
グローバル企業の過度な節税策を防ぐため、タックスヘイブンに特許などを移転して
税負担を軽くしている企業への課税を強化する方向の全容が固まったという報道。
「欧米企業を中心とした悪質な税逃れへの批判の高まり」が背景だそうです。
日本企業でもアジア企業でもなく欧米企業の行動というところが何とも興味深いところ。
もっとも世界の取引の多くや世界の富の多くがタックスヘイブンを経由していると言われますから
OECD(経済協力開発機構)が躍起になって対策を立てようとしてきました。
タックスヘイブンはよくタックスヘブンと間違われて「税金天国」と訳しがちですが
ヘイブンは回避地ですから「税の逃避地」の場所という意味。
もともとは植民地であった島国などがタックスヘイブンと呼ばれています。
本来は、総督などが転勤して現地で得た給料などに二重課税されないように
この制度はできたと言われてますが、今では総督などいませんから制度そのものが利用されている格好です。
その多くがカリブ海や南太平洋などのリゾートっぽい場所にあり、ケイマンなどは登記上の会社はたくさんある
ものの私書箱ばかり。
映画「ウォールストリート」に描かれていたような世界です。
南太平洋のあるタックスヘイブンでは、法律・会計などはイギリス系、インフラ整備などはフランス系
という見事な縮図を垣間見ることもできます。
それだけ多くの資産がタックスヘイブンにあるということは、
世界の富の量は計り知れないとうことなのでしょう。
これが時として目覚めたり眠ったりして市場をかく乱していることも偶にはありそうです。
もう一つ日経で面白かったのは「卵価格Lサイズ上昇」の記事。
株価は下落基調ですが、このところ使いやすいMサイズより大きいLサイズが高い相場が続いているそうです。
Lサイズがキロ250円で前月比16%上昇。
Mサイズがキロ235円で同12%上昇。
「暑さで鶏が疲れ餌を食べる量が減ったので大きな卵を生みづらくなった」というコメント。
通常はMがLを上回ることは無いのに逆転現象が起きた構図。
鳥がばてて大きな卵を産まなくなったので価格は上昇。
価格というのはいろいろな決まり方をするものです。
鶏卵価格のチャートを眺めてみると年初から夏場にかけて下がるものの
から年末にかけて上昇基調というのは通常。
今年は年始にだれて夏にやや下落して最近は反騰基調。
株よりも一足早く上がってくれるアノマリーがあるとすれば、悪くない傾向です。
MよりLなら、中小型より大型株ということなのでしょうか?
(櫻井)。
9月01日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,440.28(-450.20)
■日経平均先物 18,450(-390)
■東証1部出来高12.55億株
■東証1部売買代金 1.22兆円
■TOPIX 1,499.32(-37.73)
■騰落 上昇127/下落1,721
■日経JQ 2,548.92(-33.15)
1日午前の日経平均株価は大幅続落した。前引けは前日比450円20銭安の1万8440円28銭だった。前日の欧米株市場が総じて安く、再びリスク回避ムードが強まった。朝方から買い手控え気分が強く、日本株の持ち高を減らす売りに押された。

前場中ごろに中国国家統計局などが発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と好不況の判断の節目である50を6カ月ぶりに下回った。市場でも低下は予想されていたものの、投資家心理の重荷となった。
上海株が4%超安い水準まで下げ幅を広めると日本株にも売りが波及。前場終盤に日経平均は一時475円安の1万8414円まで下げる場面があった。
JPX日経インデックス400は東証株価指数(TOPIX)はともに大幅続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2253億円、売買高は12億5583万株。東証1部の値下がり銘柄数は1721と全体の9割を超えた。値上がりは127、変わらずは44だった。
個別銘柄では2015年3月期の決算発表と有価証券報告書の提出を再延期した東芝が大幅安。モルガン・スタンレーMUFG証券が8月31日付で投資判断を引き下げたTDKも大幅に下げ、日経平均を押し下げた。ファストリやソフトバンクも安い。ファンコミ、マーベラスなどの下げもきつい。一方、自動運転分野への参入が報じられたパイオニアが大幅高。18年ぶりに中間配当を実施すると発表した明電舎も高い。銭高組が上値追い、日本金属、宮地エンジなども高い。
東証2部指数は5日ぶりに反落した。ラオックス、朝日インテク、土木管理が下げた。半面、ADプラズマ、エルナーが上昇した
日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反落した。前場終値は前日比33円15銭安の2548円92銭だった。きょうは中国株の下落につられて主力株も下げ幅を拡大する展開となり投資家心理が悪化している。新興市場でも売りが優勢となり、じりじりと下げ幅を広げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で376億円、売買高は6234万株。
個別銘柄では田中化研、SEMITEC、石井工研、クルーズ、ザインなどが下落した。半面、フォーバルR、OPTEX FA、ヒビノ、フェローテクなどが上昇した。
東証マザーズ指数も反落した。前引けは前日比28.08ポイント安い789.13だった。
個別銘柄では、ショーケースTV、ナノキャリア、U−NEXTミクシィ、FFRI、PCIHDが下落した。一方で、メタップスが一時ストップ高。ACCESS、アクロデア、MRT、モバファクなどが上昇した。
9月01日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 18638.79(-251.69)
■日経平均先物 18,630(-210)
■TOPIX先物 1,516.50(-17.00)
■騰落 上昇265/下落1,530
■日経JQ 2,565.46(-16.61)
■マザーズ指数 804.85(-12.36)
1日、10時時点の日経平均株価は前日比251.69円安の18638.79円で推移している。
寄付き時点では目立った売買フローは観測されなかったが、先物市場では225先物を中心とした売りが入り18600円台を割り込むさえない推移に。昨日しっかりだったマザーズ指数もマイナス推移と小型株もさえない。
10時に中国国家統計局などが発表した8月の中国製造業購買担当者景気数は前月比0.3ポイント低下の49.7だった。景気判断の節目である50を下回った。市場では「おおむね低下は予想されていたものの、景況感が悪化していることは日本株にとっても重荷」との声があった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も安い。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6426億円、売買高は6億6752万株。東証1部の値下がり銘柄数は1530と全体の8割が下落。値上がりは265、変わらずは91。
業種別では33業種全面安で、値下がりで目立つのは、精密機器、鉄鋼、証券、電力ガス、ゴム製品、空運など。海運業を除く全32業種が下落。なかでも、精密機器や鉄鋼などの下げがきつい。
TDKが5%を超える下げとなっているほか、日経平均への影響度が高いファストリやソフトバンクなども安い。東京電力、トヨタ自、三菱UFJ、みずほなどが弱い。なお、決算発表などの再延期を決めた東芝は前日比4%の下げとなっている。
半面、18年ぶりに中間配当を実施すると発表した明電舎が上昇。王子HDや北越紀州紙なども高い。
東証2部指数は5営業日ぶりに反落している。ラオックス、朝日インテクが下げ、前日に年初来高値をつけたスリーエフも反動売りに押された。半面、テクノスJやADプラズマが上昇している。
☆フォーバル・リアルストレートが三菱地所の超高層ビル計画など好感し急伸
フォーバル・リアルストレート<9423>(JQS・売買単位100株)は朝寄り後に29.3%高の141円(32円高)まで上げ、8月19日以来の140円台の140円台回復となった。企業のオフィス移転サービスなどを展開し、三菱地所<8802>(東1)が31日に東京駅前で地上高が日本一の約400メートルの超高層ビルなどを建設する計画を発表したことが連想買いを集めた。
2016年3月期の業績見通しは営業利益が前期の終始トントンから0.2億円の黒字へと好転する見通し。まだ絶対額が低水準のため、株価の現水準はPERが200倍を超える。しかし、中国株の波乱に端を発した全体相場の下落による下げ幅をすでに完全回復しており、値動きとしては高PERよりも中長期的な業績回復に期待する展開となっている。8月の高値は153円のため、この水準まではスンナリ上げるとの見方がある。
☆ACCESSが大幅上ぶれ決算など好感し2週間ぶりに大台回復
ACCESS<4813>(東マ・売買単位100株)は19.2%高の845円(136円高)まで上げて5日続伸基調となり、取引時間中としては8月18日以来2週間ぶりの800円台回復となった。あらゆるモノをネットでつなぐIoTクラウド統合ソリューションなどを展開し、31日に発表した第2四半期決算の純利益が黒字に転換するなど、当初予想を大幅に上回る上ぶれ決算となったことが好感されている。全体相場が中国株の波乱を受けて急落し始めたのは8月19日からで、同社株はこの全体安に押されて下げた分を完全に回復。自律反騰であれば目標達成感が出る水準だが、業績の好調さに意外感があるため今後の展開が注目されている。
<兜町カタリスト>
「防災」
関東大震災が起きたのは1923年9月1日。
そこで登場しているのが株式新聞の防災関連関連銘柄。
タイムリーな季節モノだろうか。
個別では圧入技術を用いた防災技術で技研製作所(6289)。
子会社に長期保存食品の製造・販売を手掛ける尾西食品があり、防災関連の側面も有する亀田菓(2220)。
宇宙関連でもある。
災害時に遠く離れた場所へ音声を届ける「ホーンアレイスピーカー」が好調なTOA(6809)。
オフィス防災用品事業を強化中のコクヨ(7984)など。
以下は原稿。
↓
どうも世間では株式投資は難しいもの、面倒くさいもの、ややこしいものと考えある方が多いようです。
PER/PBR/ROE/EBITDAなど横文字が登場するのも一つの理由でしょうか。
あるいは、毎日ニューヨーク株式市場の動向などが伝えられるのも「遠い世界」の理由かも知れません。
でも、株式投資の原点は「儲かるか儲からないか」の一点でしょう。
ということは「株式投資は欲望と欲望がぶつかる場所」。
儲けたいという欲望は人間の根源みたいなもの。
学術チックなお化粧で飾られているので忘れられがちですが、儲かるのなら人とお金が寄ってきますし、
損をするのなら誰も近寄りません。
原理原則は簡単です。
ここを忘れて学術論や海外の投資論調に走るとなかなか難しい場所。
難解な投資理論の鎧や投資指標の兜に惑わされてはいけません。
フツーの感覚で「これが良さそう、あれがいい」。
この感覚を持つことこそ実は投資の初めの一歩です。
ここ何年も年末年始になると干支上がるのは干支関連銘柄。
辰年の南海辰村建設、蛇年の蛇の目、そして午年のマブチ。
今年は羊年で伊藤羊華堂のセブンアイやニッケ。
それぞれ株価は上昇しました。
たまには語呂合わせや干支で銘柄選択をしてみるのも悪くないかも知れません。
今後数年では申(サル)年。酉年。戌年。猪年。
ホンダ(バイクのモンキー)、モブキャスト(サルのゲーム)、NEC(バザールでごさーるのCM)。
酉島製作、日本KFC、鳥貴族、佐鳥電機、ブルドッグなんて遊び心が少しはあってもいいでしょう。
9月01日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
1日の東京株式市場は、NY株安を受け、売買手控えムードが強まる可能性がある。
日経平均株価予想レンジは、18700ー19100を予想する。
前場の取引時間中には中国PMIなどの指標発表が予定されており、発表までは買いは入りづらく、結果を受け中国株が軟調となれば、市場全体にもネガティブ影響を及ぼしやすい。極端に低調な水準でなければ“悪材料出尽くし”と受け止められる可能性があり押し目買い繋がるだろう。
昨日見られたような海外影響の少ない中小型銘柄を選好する動きが、本日も強まる可能性があると考える。市場で話題となったのは、全般軟調相場のなかで、賑わいをみせたマイナンバー制度関連の銘柄に注目する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り620万株、買い560万株で、差し引き60万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、自動車部品、小売、サービス、機械、電機、情報通信、自動車、薬品など。
買いセクターに、機械、自動車、銀行、保険、不動産、化学、情報通信、サービス、鉱業、精密など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,528.03−114.98
S&P500種1,972.18−16.69
ナスダック
4,776.508−51.817
8月31日のNYダウ平均は続落し、前週末比114ドル98セント安の1万6528ドル03セントで終えた。中国や欧州株式相場が下落し、米国株にも売りが出た。米利上げを巡る警戒感も相場の重荷となった。
月間の下落幅は1162ドルとなり、2008年10月以来6年10カ月ぶりの大きさだった。
米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長が29日の講演で、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの有無は今後の状況次第との姿勢を改めて示した。9月利上げの可能性を否定しなかったため、早期の利上げを巡る警戒感から、株式の買いを見送る動きにつながった。
S&P500種株価指数は4営業日ぶりに反落し、同16.69ポイント安の1972.18で終えた。月間の下げ幅は131と、08年10月ぶりの大きさだった。
ナスダック指数も4営業日ぶりに反落し、同51.817ポイント安の4776.508だった。
業種別では全10種のうち「エネルギー」を除く9種が下落。「ヘルスケア」と「公益事業」の下げが大きかった。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は4営業日ぶりに反落した。9月物は前週末比370円安の1万8800円で取引を終え、31日の大取終値を40円下回った。中国・上海株の下落で投資家心理が悪化し、米株とともに売られた。9月の米利上げの可能性を意識する売りも出た。この日の9月物の安値は1万8745円、高値は1万9965円だった。
【予定】
■9/1(火)
【国内】
4-6月期法人企業統計(8:50)
8月新車販売台数(14:00)
10年国債入札
《決算発表》
伊藤園、ゼネパッカー、ダイサン、内田洋、日本ロジ
【海外】
韓国8月消費者物価・貿易収支(8:00、9:00)
中国8月製造業PMI(10:00)
中国8月CaixinPMI確報値(10:45)
インドネシア8月消費者物価(13:00)
豪州準備銀行理事会(政策金利発表、13:30)
独8月失業率(16:55)
仏・独・ユーロ圏マークイット製造業PMI確報値(16:50〜17:00)
ユーロ7月失業率(18:00)
カナダ6月GDP(21:30)
米8月新車販売台数
米8月マークイット製造業PMI確報値(22:45)
米8月ISM製造業景況指数(23:00)
ブラジル8月貿易収支(2日3:00)
《決算発表》
ダラー・ツリー
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