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【大引け概況】



1日の日経平均株価は小幅に反落し、前日比55円38銭(0.17%)安の3万3431円51銭で終えた。


 
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前日の米株式市場では、NYダウが520ドル高と急伸した。米利上げ終了に向けた期待が高まるなか買いが膨らんだ。ナスダック指数は下落した。この流れを受け、日経平均株価は、朝方は値を上げてスタートした。ただ、上値は重く買い一巡後は小幅なマイナス圏に転じ、3万3500円を前後する一進一退状態が続いた。半導体関連など値がさハイテク株が値を下げる一方、為替が円安に振れたことを好感され自動車株などは堅調だった。
 
指数寄与度の大きい東エレクやアドテスト、ソフトバンクグループ(SBG)など値がさハイテク株の一角に売りが出て指数を押し下げた。30日にハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数、半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したことが重荷だった。
 
1日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言機会があるイベントを控え、買いを手控える投資家も多かった。FRBの利上げ局面が終了したとの見方が足元で強まるなか、パウエル議長が市場の楽観的なムードをけん制するとの声もあった。
 
ただ、30日のNYダウ工業株30種平均は年初来高値を更新しており、日経平均は一方的な下値模索の展開にはならずに上げる場面もあった。日経平均は前日夕に比べ円安・ドル高が進行して自動車株には買いが入った。
 
米国では、1日にパウエルFRB議長とクック理事が対談を行う。米連邦公開市場委員会(FOMC)のブラックアウト期間前となる最後のパウエル氏の発言機会となるだけに投資家の感心が集まっている。FOMCメンバー内でタカ派・ハト派が入り交じる発言が出ているだけに、パウエル氏が今後の金融政策運営について、どう言及するかが注目される。一方、東京市場は年末高に対する期待は根強くあるものの、来週末にはメジャーSQ(特別清算指数)算出日を迎える。週半ばにはSQに絡んだ売買に値動きの荒い展開も想定されるだけに要警戒だろう。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、7.59ポイント(0.32%)高の2382.52で終えた。JPXプライム150指数も続伸し、終値は1.49ポイント(0.14%)高の1054.62だった。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆4666億円。売買高は13億6318万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は844と、全体の約5割を占めた。値上がりは761銘柄、変わらずは53銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)はサービス業、精密機器、情報・通信業、電気機器などが下落。上昇は卸売業など。
 
個別銘柄では、東京エレクトロンやアドバンテスト、ディスコ、太陽誘電が安く、ソシオネクストも下落。ソフトバンクグループやファーストリテイリングが軟調。ソニーグループやキーエンスが下落し、さくらインターネットは続落した。エムスリー、楽天グループ、メルカリも安い。
 
半面、レーザーテックや三菱重工業、三菱商事が高く、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダがしっかり。トレンドやセブン&アイ・ホールディングスが買われ、川崎汽船やデンソー、イビデン、アマダが値を上げた。

 
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