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【大引け概況】
12日の日経平均株価は続落し、前日比167円43銭安の2万2305円48銭で終えた。
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欧米株の急落を受けて東京株式市場は朝から全面安となった。幅広い銘柄に売りが出て、日経平均は1日以来、約2週間ぶりに2万2000円を下回る場面があった。ただ、欧米株下落のきっかけとなった米国の新型コロナ感染者の増加について「日本株は、前日の下落である程度消化していた」とされ、12日の東京株株式市場では、売りが一巡すると値頃感などから買いも入った。
 
一方、これまでの上昇相場に乗り切れなかった個人投資家は押し目買いに動き、下値を支えた。個人に人気の高い、相場が下がると利益が出る弱気型上場投資信託(ETF)のポジション決済に伴う先物買いも膨らみ、後場は下げ幅を縮めた。日経平均の日中値幅は563円37銭と、約2カ月ぶりの大きさとなった。
 
市場からは「日経平均は200日移動平均線で下げ止まり、SQ値がサポートラインとして意識される。ボラティリティ(価格変動性)の高まりで売り物が出てくるとみられるが、押し目買いも入り、値固めに移行するのではないか」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比148.21ポイント安の1万4172.29だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、18.24ポイント安の1570.68で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆3246億円だった。株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う売買の影響で膨らんだ。
売買高は19億416万株だった。日経平均先物・オプション6月物のSQは2万2071円46銭だった。
 
東証1部の値下がり銘柄数は1899と、全体の9割弱を占めた。値上がりは241、変わらずは29銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、金属製品、非鉄金属、ガラス・土石製品、石油・石炭製品の下落率が大きかった。上昇はその他製品のみ。
 
個別銘柄では、トヨタ、ソニー、ファナックが軟調で、東エレク、キーエンス、SUMCO、信越化、安川電は売られた。AGCは小幅安。住友鉱、国際帝石、JXTGは値を下げた。三菱UFJ、第一生命、オリックスが続落し、アステラス、ソフトバンクグループ(SBG、リクルートHD、JALも下落した。
 
半面、ファーストリテ、中外薬、テルモ、第一三共、明治HDが値を上げ、楽天はしっかり。任天堂は年初来高値。レーザーテック、日立は小幅高となった。
 
東証2部株価指数は前日比63.90ポイント安の6411.18ポイントと続落した。
出来高1億8979万株。値上がり銘柄数は100、値下がり銘柄数は346となった。
 
個別では、フレンドリーが年初来安値を更新。石井表記、アライドテレシスホールディングス、デュアルタップ、ウイルコホールディングス、マルヨシセンターが売られた。
 
一方、JMACS、ツインバード工業がストップ高。ギグワークスは一時ストップ高と値を飛ばした。田岡化学工業、フマキラーなど4銘柄は年初来高値を更新。川本産業、西川ゴム工業、三光マーケティングフーズ、図研エルミック、アゼアスが買われた。
 
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