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【大引け概況】
3日の日経平均株価は反発、前日比4円97銭高の2万0625円16銭で取引を終了した。
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続落で始まったものの、米国市場がレイバー・デーの祝日で海外勢のフローが限られ薄商いのなか、こう着感の強い相場展開が続いた。ただ、TOPIX型のインデックス売買が断続的に入ったことで、プラス圏を回復し、底堅さがみられた。
 
2日には一部報道で9月に予定されている米中貿易協議の日程調整が難航していると伝わったほか、中国は米国の追加関税措置を世界貿易機関(WTO)に提訴すると発表。米中貿易協議の進展期待が後退したとの見方から、海外短期筋による株価指数先物の売りが先行した。

一方で、中国などアジア市場で主要株価指数が底堅く推移したことや、外国為替市場での円高一服などを背景に、海運や鉄鋼といった景気敏感株の一部に買いが入ったことが相場を支えた。
 
売買代金は約5年4カ月ぶりの低水準だった前日(1兆3299億円)とほぼ同水準にとどまった。
今週は主要な米経済指標の発表が相次ぐことや、2日の米国がレーバー・デーの祝日で休場となっており手掛かり材料を欠いており、連休明けの米株式相場の動向を見極めたいとの様子見ムードが強い投資家が多く、薄商いが続いた。
 
市場からは「下値抵抗力はついてきたが、上値も重い。米中問題は何ら変わらず、長期化の様相だ。ただ、少しずつは前進するとみられ、つれて相場も回復してくるだろう。当面は押し目買い、吹き値売りを続けるしかない」との声が聞かれた。
 
業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、海運業、パルプ・紙、鉄鋼などが上昇した。下落は鉱業、ゴム製品など。
 
個別では、アトラが連日のストップ高となった。ファーストリテイリング、任天堂、ソニー、トヨタ自動車、武田薬品工業などが高い。信越化や花王、川崎汽、日東電も買われた。曙ブレーキ工業、チェンジ、リンクアンドモチベーション、enishも上昇した。
 
半面、東京エレクトロン、ZOZO、ファナック、アドバンテスト、キーエンス、ルネサスエレクトロニクスなどが安い。ソフトバンクグループ(SBG)やKDDIも売られた。ホットランド、東祥、ブレインパッドも下落した。サニックス、大日本住友製薬も値を下げた。
 
東証2部株価指数は3日ぶり反落した。前日比19.76ポイント安の6360.13ポイントだった。
出来高7290万株。値上がり銘柄数は211、値下がり銘柄数は170となった。
 
個別では、日本リーテック、ボーソー油脂、魚喜、テクノマセマティカル、ロンシール工業など15銘柄が年初来安値を更新した。C&Gシステムズ、アクロディア、ユーピーアール、田岡化学工業、日本和装ホールディングスが売られた。
 
一方、インタートレードがストップ高となった。フォーシーズホールディングス、那須電機鉄工、ウインテストなど4銘柄は年初来高値を更新した。TBグループ、天昇電気工業、篠崎屋、理経、富士ソフトサービスビューロが買われた。
 
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