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【大引け概況】

27日の日経平均株価は反落し、大引けは前日比87円20銭安の2万3837円72銭だった。
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前日のNYダウ工業株30種平均やナスダック総合株価指数が過去最高値を更新し、日経平均も前場早々に2万3967円18銭(前日比42円26銭高)まで上昇した。
利益確定売りにいったん下げに転じた後、再びプラス圏入りする場面もあったが、買いは続かなかった。後場終盤に向けては、株価指数先物売りを交えて再び軟化した。全般は手控え気分が強まり、精彩を欠いた。
 
年末接近で国内外の機関投資家の動きが鈍いなか、個人投資家などの利益確定売りに押された。12月末の配当落ち(日経平均への影響度は約40円)が日経平均を押し下げた面も大きかった。
 
市場関係者は「相場の地合いは悪くない」と前向きだ。売買代金が低迷しているため力強いとは言えないが、「底堅さはうかがえる」(大手証券)相場展開だった。
 
この日は、日経平均への影響度が高いファーストリテの大幅安や、JT、キヤノンなど12月期決算銘柄の配当落ちに伴う値下がりが相場の足を引っ張った。しかし、東証1部銘柄の7割は上昇し、「全般はしっかり」なのが実勢だった。
 
JPX日経インデックス400は小幅に反落し、終値は前日比0.75ポイント安の1万5481.92だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、1.98ポイント高の1733.18で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆4332億円。売買高は8億2578万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は601と、全体の約3割にとどまった。値上がりは1479、変わらずは72だった。
 

業種別株価指数(33業種)はゴム製品、食料品、鉱業の下落が目立ち、海運業、証券・商品先物取引業、銀行業などは上昇した。
 
個別銘柄では、ファーストリテイリング、テルモ、JT、大塚HD、すかいらーくホールディングスが安く、東京エレクトロン、キヤノン、TDKが値を下げた。ブリヂストンやTDKも軟調。マクアケやコロプラが急落した。
 
半面、ソフトバンクグループ(SBG)や任天堂、トヨタ自動車が高く、アドバンテストやレーザーテックがしっかり。J.フロント リテイリングが完全子会社化に向けTOB(株式公開買い付け)を実施することを発表したパルコはストップ高配分となった。

 
東証2部株価指数は前日比36.72ポイント高の7256.02ポイントと続伸した。
出来高7402万株。値上がり銘柄数は296、値下がり銘柄数は141となった。
 
個別では、エヌリンクス、セキドが一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、富士古河E&C、三井住建道路、YE DIGITAL、ケー・エフ・シーなど25銘柄は年初来高値を更新。FRACTALE、フリージア・マクロス、ユーピーアール、恵和、北日本紡績が買われた。
 
一方、新内外綿が年初来安値を更新。日本和装ホールディングス、ウィル、北海道コカ・コーラボトリング、パレモ・ホールディングス、フジコピアンが売られた。
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