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【大引け概況】


17日の日経平均株価は大幅に4日続伸し、前日比890円88銭(3.46%)高の2万6652円89銭で終えた。


 
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 きょうの東京株式市場は、リスクオン一色の展開となり日経平均株価は一気に2万6000円台後半まで上昇し、約2週間ぶりの高値をつけた。
 
前日の欧州株市場が全面高となったほか、今週のビッグイベントであった米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過した米国株市場もNYダウなど主要株価指数が揃って大幅高となり、この地合いを東京市場も引き継ぐ格好となった。一部ではロシアとウクライナの間で停戦交渉が進んでいるとの思惑もあり、空売りの買い戻しが加速した。日経平均は一時900円を超える上昇で2万6700円台まで水準を切り上げる場面があった。
 
米連邦準備理事会(FRB)が15〜16日のFOMCで0.25%の利上げを決め、2022年の政策金利見通しを示した。米金融引き締めに対する目先の不透明感が薄れ、短期筋を中心に買い戻しが入った。FOMC後の記者会見で、パウエルFRB議長が強気の景気認識を示したとの見方も支援材料となった。
 
中国政府による景気対策への期待も引き続き好材料視された。これまでの下落で需給面から見た売り圧力が弱まったとの指摘もあり、日本株には1日を通して断続的な買いが入った。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日続伸した。TOPIXは45.76ポイント高の1899.01で終え、2月21日以来の高値となった。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆5544億円。売買高は14億7419万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1872と、全体の約85%を占めた。値下がりは250、変わらずは58だった。

 

 
業種別株価指数は33業種全てが上昇した。精密機器、機械、電気機器の上昇率が大きかった。
 
個別では、久しぶりに売買代金で断トツとなったソフトバンクグループが上昇し、売買代金2位のレーザーテックも今年最大の上げ幅をみせた。東京エレクトロン、キーエンス、ソニーグループなどが買われ、TOTO、日製鋼、ファナック、安川電が大幅に上昇した。任天堂も高い。ファーストリテイリングも買い人気。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも上値追い。ギフティがストップ高に買われ、三井松島ホールディングスも急騰、ユーザーローカルも値を飛ばした。
 
半面、川崎汽船が冴えず、オリエンタルランドが売りに押された。KDDI、日本電信電話、JR東日本も値を下げた。エイチ・アイ・エスが急落したほか、テイクアンドギヴ・ニーズ、オープンドアの下げも目立つ。ダイヤモンドエレクトリックホールディングスも下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比85.16ポイント高の7137.05ポイントと7日続伸した。
出来高9561万株。値上がり銘柄数は300、値下がり銘柄数は95となった。
 
きょう東証2部に上場した守谷輸送機は午前に初値(820円)を付け、終値は748円だった。
 
個別では川崎近海汽船がストップ高。Abalanceは一時ストップ高と値を飛ばした。セレコーポレーション、瀧上工業、アサガミ、ベリテなど5銘柄は昨年来高値を更新。伏木海陸運送、川上塗料、表示灯、千代田化工建設、ビーイングホールディングスが買われた。
 
一方、スリーエフ、ユアサ・フナショク、東京汽船、伏木海陸運送が昨年来安値を更新。さいか屋、SDSホールディングス、セキド、東京ソワール、技研ホールディングスが売られた。

 
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