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【大引け概況】
5日の日経平均株価は大幅に反発し、前日比437円24銭高の2万8779円19銭で終えた。1月25日以来の高水準。
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朝方は、米経済指標の改善などを背景に4日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も後押しし、いったん2万8700円台に乗せた。その後、利益確定売りに上げ幅を縮小する場面もあったが、株価指数先物買いを交えて盛り返した。後場入り後は高値圏でもみ合いが続いた後、終盤はジリ高歩調となった。
 
米景気の回復期待が高まり、投資家が運用リスクを取る姿勢が強まった。相次ぐ決算発表で2021年3月期の業績見通しを上方修正した銘柄などへの買いが集まった。
 
日本時間5日の米株式指数先物相場が堅調に推移し、アジア株も上昇したことで投資家心理が上向いた。先物主導で上昇し、現物株にも買いが入った。
 
業種別東証株価指数(TOPIX)では、原油高を背景に鉱業が上昇。米追加対策が実施されれば景気回復が加速するとの期待感から空運や海運、鉄鋼などの景気に敏感な銘柄が買われた。
 
決算発表で21年3月期見通しを上方修正するケースが相次いでいることも株価指数の追い風になった。マツダやNTTデータなど、4日に上方修正や20年4〜12月期の業績改善を発表した銘柄を中心に買いが殺到した。前日に大幅に上昇したソニーへの買いはこの日も続いた。
 
市場からは「基調は強い。新規買いというよりも、週末でポジション調整の買い戻しとみられる。金融緩和が続いているうちは、強い相場も続くことになろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比213.72ポイント高の1万7080.72だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、25.83ポイント高の1890.95で終えた。そろって昨年来高値を更新した。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆1898億円。売買高は15億3727万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1548と、全体の約7割を占めた。値下がりは563、変わらずは80銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は空運業、陸運業、鉄鋼の上昇が目立ち、下落は海運業と化学。
 
個別銘柄は、リコーが大幅に上昇した。三菱自や日産自も買われた。JAL、ANA、JR西日本やJR東海も上げた。ファストリやソフトバンクグループなど値がさ株も上昇した。ソニーが6連騰で、任天堂や日本電産、東エレクは3日ぶりに反発した。
 
半面、古河電が大きく下落。川崎汽や商船三井、パナソニックやOKIも下げた。エムスリーは4日続落。住友化、村田製、SUBARUも値を消した。
 
 
東証2部株価指数は前日比74.23ポイント高の7260.69ポイントと5日続伸した。
出来高1億4828万株。値上がり銘柄数は278、値下がり銘柄数は135となった。
 
個別では東亜石油、トーソー、ジェコー、マックスバリュ東海が昨年来高値を更新。さいか屋、ファーマフーズ、工藤建設、Jトラスト、フジオーゼックスが買われた。
 
一方、スガイ化学工業、いい生活、電響社、ぷらっとホーム、コンテックが売られた。





 
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