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【大引け概況】
1日の日経平均株価は反落し、前日比76円27銭安の2万2850円77銭で終えた。
 
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前日のNYダウは140ドル安と急反落。米中間の貿易交渉に関する報道を契機に、足元で高まっていた協議進展への楽観的な見方が後退。外国為替市場での円高・ドル安の進行も投資家心理を冷やし、利益確定売りが優勢だった。
 
もっとも、日経平均は取引開始直後に下げ幅を前日比200円超に広げた後は下げ渋った。業績予想を上方修正した村田製が大幅高となるなど、投資意欲そのものは冷え込んだわけではない。11月は2012年から7年連続で上昇している株高の特異月となっているため、強気派にとっては絶好の買い場になったようだ。
 
市場からは「3連休に米経済指標の発表を前に、戻り売りや利益確定売りが出やすいが、一方で買い戻しも入り、下げ相場にしてはしっかりした足取りだ。材料次第で需給は揺れるが、根本的には金融相場なのだろう」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は小幅ながら4営業日ぶりに反落した。終値は前日比6.24ポイント安の1万4906.89だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反落し、0.51ポイント安の1666.50で終えた。両指数は共にこの日の高値で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3870億円、売買高は12億5612万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の6割に相当する1283、値上がりは801、変わらずは70銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、非鉄金属、精密機器の下落が目立ち、その他製品、電気機器、陸運業などは上昇した。
 
個別銘柄では、決算発表を受け任天堂や村田製作所、パナソニックが高く、株式分割を発表したキーエンスが大幅高。半導体関連のアドバンテストや東京エレクトロンも値を上げた。ノジマやセリアが急伸した。ファストリが上昇した。
 
半面、ソニーは軟調。コマツや日立建機、資生堂など中国関連株が安い。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなど銀行株も値を下げた。京セラ、デンソーやローム、ファナックが下落した。JVCケンウッドやナブテスコが急落した。第一三共やエーザイ、塩野義といった一部の医薬品株の軟調さも目立った。
 
東証2部株価指数は前日比34.83ポイント安の6813.05ポイントと3日続落した。
出来高8294万株。値上がり銘柄数は187、値下がり銘柄数は218となった。
 
個別では、新内外綿、恵和、中国工業、野崎印刷紙業が年初来安値を更新。ビート・ホールディングス・リミテッド、日本精鉱、サンユウ、ギグワークス、インスペックが売られた。
 
一方、サイバーステップ、松尾電機が一時ストップ高と値を飛ばした。アヲハタ、ダイトーケミックス、テクノスマート、トリニティ工業、要興業など7銘柄は年初来高値を更新。ショクブン、アドテック プラズマ テクノロジー、ジーエルサイエンス、那須電機鉄工、都築電気が買われた。
 
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