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【大引け概況】

7日の日経平均株価は小幅に3日続伸し、前日比28円06銭(0.1%)高の2万7943円95銭で終えた。3月30日以来およそ2カ月ぶりの高値水準。
 
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きょうは、リスク選好の流れが続いたが日経平均の上値も重かった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が朝高後に値を消し、小幅な上昇にとどまった。
 
外国為替市場で1ドル=133円近辺まで急速な円安が進んだことが自動車など輸出株に追い風材料となり、日経平均は朝方こそ軟調気味に推移したものの、その後は切り返して2万8000円大台を回復した。輸出採算の改善を通じて製造業の業績上振れ余地が拡大するとの見方が広がった。自動車株や機械株といった主力の輸出関連株を中心に買いが入った。
 
しかし、後場後半になると利益確定を急ぐ動きが表面化し、日経平均は再び値を消す展開に。それでもマイナス圏には沈むことなく、2万7900円台で引けている。今週予定されるECB理事会や5月の米CPI発表を控え、積極的に上値を買い進む動きはみられなかった。国内でも今週末にメジャーSQ算出を控えていることもあって、様子見ムードが拭えなかった。
 
海外では米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを積極的に進めるとみられるほか、7日はオーストラリア中央銀行が利上げを発表。一方で日銀の黒田東彦総裁は7日の参院財政金融委員会で金融緩和を粘り強く続ける方針を示し、日銀と海外主要中銀の金融政策の方向性の違いが改めて意識された。
 
2万8000円の節目を上回った水準では利益確定売りや戻り待ちの売りも出て、日経平均は下げる場面もあった。前日の米長期金利が3%台に乗せ、東エレクやアドテストなど値がさハイテク株の売りを促したほか、日本時間7日の米株価指数先物が軟調に推移したのも投資家心理の重荷になった。

 

東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、終値は前日比7.92ポイント(0.41%)高の1947.03だった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆6762億円。売買高は11億7458万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1031、値下がりは728、変わらずは79だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では鉱業、輸送用機器、銀行業などが上昇。空運業、不動産業、
 
 
個別では、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車、マツダ、SUBARUが上昇し、大阪チタニウムテクノロジーズ、東邦チタニウムが物色人気となり、神戸鋼やJFEも高い。三菱重工業も上値を追った。ダブル・スコープは大商いで値を飛ばした。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも堅調。三菱商事が買いを集めたほか、ジャムコ、豊和工業、芝浦メカトロニクス、Jパワーなどが大幅高を演じた。カシオ、コニカミノル、アルプスアルも買われた。
 
半面、レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体製造装置関連が売られ、川崎重工業も下落した。アイ・アールジャパンホールディングスが連日のストップ安、Sansanも急落した。ベイカレント・コンサルティングが大幅安、アステリアも大きく利食われた。
 
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