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【大引け概況】
26日の日経平均株価は続落した。前日比84円13銭安の2万1184円60銭で終えた。後場は取引時間中で3月29日以来となる2万1000円割れの場面があった。
 
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取引開始直後は25日の米国株高に好感し日経平均が前日比200円超上昇した。

しかし、通常取引終了後の米株価指数先物価格が大幅に値下がりしたほか、中国・上海株も下落した。また、午後の取引では、信用取引で追加証拠金(追い証)の差し入れ義務が生じた個人投資家による損失覚悟の売りが出て、前日に比べ300円近く下げた。
その後、いったんプラス圏に浮上したが、再び押し戻される乱高下となった。
 
上海などアジア株式相場の下落を受けて投資家心理が悪化し、建設機械など中国関連銘柄を中心に売りが優勢だった。
アマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)といった米IT大手が25日発表した18年7〜9月期売上高が市場予想を下回り、米株の先行き不透明感が強まったことも買い手控え要因になった。
 
市場からは「時間外の米株先物や中国株の動きが日本株に増幅されて反映されている。国内は決算以外に材料はなく、外部要因に振らされている。ボラティリティ(価格変動率)は高く、下への警戒は消えておらず、市場心理は急には改善しないだろう」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落した。前日比4.91ポイント安の1596.01で終えた。JPX日経インデックス400も続落し、終値は39.87ポイント安の1万4139.90だった。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆1857億円。売買高は16億9900万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1502、値上がりは554、変わらずは54銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、サービス業、精密機器、その他製品の下落が目立った。上昇はパルプ・紙、輸送用機器、ゴム製品など。

 


個別では、キヤノンが下げた。任天堂、ソニー、キーエンスなどが軟調。ファナックや安川電、日立建機、コマツなど中国関連銘柄が安い。ソフトバンクやKDDIなど通信株も下落した。
業績下方修正のキヤノンが5%超下落したほか、売買代金上位では東海カーボやリクルートHDの下げも目立った。エムスリーは主力事業の収益伸び悩みがマイナス視されて10%近く下落し、前期が営業減益となったサイバーは7%超下落した。
 
一方でファストリは高い。トヨタやホンダ、スズキなどの自動車株やアステラス、武田などの医薬品株が上昇した。三菱UFJや三井住友などのメガバンク株は小じっかり。また、堅調な決算や大幅増配が好感されたアサヒHDはストップ高水準まで買われ、業績上方修正の日本トリムなども東証1部上昇率上位に顔を出した。
 
 
東証2部株価指数は前日比71.02ポイント安の6876.97ポイントと4日続落した。
出来高8993万株。値上がり銘柄数は107、値下がり銘柄数は344となった。
 
個別では、JESCOホールディングス、大盛工業、南海辰村建設、高田工業所、中央ビルト工業など151銘柄が年初来安値を更新。KIホールディングス、アイスタディ、コーア商事ホールディングス、パス、寺岡製作所が売られた。
 
一方、京進が年初来高値を更新。大丸エナウィン、富士通フロンテック、FDK、フォーシーズホールディングス、中北製作所が買われた。

 
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