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【大引け概況】


6日の日経平均株価は続落し、前日比340円63銭(1.22%)安の2万7472円63銭で終えた。
 
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きょうは前日同様に下値リスクが強く意識される地合いとなった。前日の米国株市場では3月のADP雇用リポートや3月の米ISM非製造業景況感指数がいずれも低調で、米景気先行きに対する警戒感からハイテク株や景気敏感株などへの売りが目立った。ディフェンシブストックが底堅さを発揮したものの、全般買い手控えムードが漂っており、きょうの東京市場も引き続き利食い急ぎの売りが重荷となった。

値がさの機械株や半導体主力株に値を下げるものが目立つ。電力株や医薬品株の一角が逆行高をみせたが、全体指数への貢献はあまりみられなかった。取引終盤は日経平均がやや下げ渋ったものの、プライム上場銘柄の8割が下落する売り圧力の強い展開を強いられた。
 
7日に控える3月の米雇用統計の発表を前に「米景気の悪化を警戒する投資家が多く、持ち高を整理するための売りが出やすかった」という。
 
米国では7日に雇用統計の発表があるだけに、市場予想(24万人増)を大きく下回ることへの懸念が手仕舞い売りを誘発させているようだ。週末の欧米市場はイースターで休場となることから米国市場の反応は翌週となるため、方向感のつかみづらい相場展開が続きそうである。指数に振らされにくい中小型の材料株などに個人主体の資金が向かいそうだ。
 
東証株価指数(TOPIX)も続落し、22.56ポイント(1.14%)安の1961.28で終えた。
 
 
 


東証プライムの売買代金は概算で2兆8165億円。売買高は11億4651万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1476と、全体の8割を占めた。値上がりは303、変わらずは56だった。
 
業種別株価指数(33業種)は機械、海運業、電気機器、鉄鋼などが下落した。上昇は医薬品、電気・ガス業など。
 
個別では、2000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテックだが株価は大幅安となり、東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化など半導体製造装置関連は総じて軟調。キーエンス、SMCといった値がさの機械株も売られた。日本郵船など海運株や日本製鉄など鉄鋼株も安い。ファナックやコマツ、荏原も売られた。HEROZが大幅安となったほか、TOKYO BASEの下げも目立つ。サムコ、安永も大きく売りに押された。
 
半面、ソフトバンクグループが底堅く、テルモ、武田薬品工業、アステラス製薬など医薬品関連が買われた。東京電力ホールディングスをはじめ電力株は軒並み高。GSIクレオスが急騰、サンエーも値を飛ばした。オーバルが物色人気。JCRファーマが高く、キッコーマンや味の素も上値を追った。





 
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