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【大引け概況】


7日の日経平均株価は小幅に続落し、終値は前日比40円74銭(0.11%)安の3万6119円92銭だった。

 
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米国株しっかりも、為替が1ドル147円台後半と前日大引け時点との比較では、60銭ほど円高に振れたことなどから、東京株式市場はやや売り優勢で取引を開始した。日経平均は2月1日以来となる3万6000円割れの場面も見られたが、昨日の決算が引き続き材料視されたトヨタ自が連日の上場来高値を更新したことから、TOPIXが切り替えし、日経平均も前日終値付近まで値を戻した。
 
6日の米株式市場では、エヌビディアなどが下げ、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.13%安で終えた。7日の東京株式市場でも東エレクやアドテストなど関連銘柄の一角が下げ、指数を押し下げた。前日夕に比べて円高・ドル安が進行し、輸出関連を中心に重荷となった。午後の寄り付き直後には海外短期筋とみられる株価指数先物への売りが強まり、この日の安値を付けた。
 
日経平均は上昇に転じる場面もあった。前日に2024年3月期の業績予想の上方修正を発表したトヨタが一時7%上昇し、連日で株式分割考慮後の上場来高値を更新した。大規模な自社株買いを発表した三菱商も急伸し、投資家心理の改善につながったことで、下値では主力銘柄を中心に押し目買いが入った。主力大型株で構成する「TOPIXコア30」の上昇が目立った。
 
市場では「下落した場面では大型株を中心に個人投資家とみられる買いが入り、下値を支える格好となっている」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は10.70ポイント(0.42%)高の2549.95だった。JPXプライム150指数は続落し、1.79ポイント(0.16%)安の1129.35で終えた。
 

 

東証プライムの売買代金は概算で4兆9208億円、売買高は18億1413万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は730と全体の4割強にとどまった。値上がりは878、横ばいは49だった。
 
業種別株価指数(33業種)は機械、空運業、食料品などが下落。上昇は卸売業、輸送用機器など。
 
個別では、24年3月期売上高予想を下方修正したLINE ヤフーが急落したほか、厳しい中小型ディスプレイ市況の影響からさえない決算となったシャープも売り優勢。また、昨日の取引時間中に上場来初めての株式分割を発表した三菱重工は反落。このほか、6日発表の四半期決算が市場予想に届かなかったダイキン、KDDIや味の素、旭化成、三井化学が売られた。好決算発表も市場コンセンサスを下回った島津製作所が大幅安となった。
 
一方、川崎汽など大手海運、伊藤忠や三井物など大手商社の上げが目立った。三菱商事は大規模な自己株式の取得枠設定が材料視されて買われた。24年3月期利益予想の上方修正と期末配当予想の増額を発表したGSユアサが急騰したほか、リコー、ニッスイ、デンソー、HOYA、リクルートが上昇。極東開発工業が、24年3月期業績予想の上方修正と期末配当予想の増額を材料に大幅高となった。なお、KDDIがTOB実施を発表したことで監理ポストに移行したローソンはTOB価格10360円にサヤ寄せし急騰した。





 
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