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【大引け概況】



1日の日経平均株価は続伸し、前日比304円36銭(0.92%)高の3万3476円58銭で終えた。
 
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前日の米株式相場の上昇で投資家心理が上向き、朝方から買いが優勢だった。1日の外国為替市場で円安・ドル高基調となったことで輸出株を中心に次第に上げ幅を広げた。
 
きょうは主力ハイテク株をはじめ広範囲に物色の矛先が強まった。前日の米国株市場では米景気の底堅さが意識されるなか、引き続きFRBによる金融引き締めが最終局面にあるとの見方が広がり、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇した。これを引き継いで東京市場でも朝方から買い優勢の地合いが続いた。
 
外国為替市場ではドル高・円安が一段と進行しており、これが輸出セクターを中心に全体相場の上げ足を助長した。日経平均は後場に入っても先物主導でジリジリと上げ幅を拡大、大引けも300円あまりの上昇を維持しほぼ高値圏で着地している。個別株は決算発表を背景に明暗を分ける状況だが、好決算企業を中心に総じて物色意欲は旺盛だった。
 
東京株式市場では東エレクやアドテストなどの値がさ株を中心に買いが入った。午後の日経平均はじりじりと上げ幅を拡大する展開だった。東京外国為替市場で円相場が1ドル=142円台後半まで下落。自動車や機械など輸出関連銘柄の支えとなった。
 
市場関係者は「日銀は先週に長短金利操作の運用の柔軟化を決めたが、大規模金融緩和の出口には距離があるとの見方から円安・株高に振れやすい」とみていた。
 
トヨタが取引時間中に発表した好決算を受けて他の自動車株にも買いが広がった。トヨタ株は一時3%高を付け、日産自やホンダなども一段高となった。
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、14.80ポイント(0.64%)高の2337.36で終えた。1990年7月以来となるバブル経済崩壊後の高値を連日で更新した。JPXプライム150指数も続伸し、7.49ポイント(0.72%)高の1054.12で終えた。

 

東証プライムの売買代金は概算で4兆3076億円。売買高は16億7854万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1064と、全体の58%を占めた。値下がりは710銘柄、変わらずは61銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、電気・ガス業、海運業、輸送用機器の上昇が目立った。下落は銀行業、保険業、サービス業など。
 
個別では、ファストリと豊田通商、中外薬は上昇。TDKや村田製も買われた。
ほか、住友理工、太陽HDも決算を材料に後場から急伸。トヨタ自は予想を上回る決算を発表して後場途中からさらに上げ幅を広げたが、上方修正がなかったことや株価も年初来高値圏にあったことから、上昇幅はやや限られた。
 
半面、ファナックと京セラが下落。三菱電と住友ファーマの下げも目立った。
決算を材料にマキタ、日本調剤、牧野フライスのほか、エンプラス、テクノスJ、キッセイ薬品、スミダコーポ、旭有機材、キャリアデザイン、中国塗料などが急伸。鉄鋼では大和工業、日本冶金工業が大幅に上昇した。


 
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