動画再生
【大引け概況】
16日の日経平均株価は大幅続伸し、前日比383円60銭高の3万0467円75銭と、1990年8月1日(3万0837円99銭)以来30年半ぶりの高値を更新した。
本日のマーケット動画
時間:00:02:22 容量:20.89M

過去のマーケット動画はこちら
 
15日の米国株式市場はプレジデンツデーの祝日で休場だったが、欧州株高や、時間外取引(日本時間16日)の米株価指数先物高を受け、買いが先行した。
業種別では銀行業、海運、非鉄業など景気敏感株が上昇した。
 
新型コロナワクチン接種による経済正常化への期待感は強く、先物買いを交えて上値を切り上げ、後場入り後には3万714円52銭まで上伸した。ただ、上昇ピッチの速さに対する警戒感もあり、一巡後は先物にまとまった売り物が出て上げ幅を縮小し、終盤には3万300円近辺まで押し戻される場面もあった。
 
コロナワクチンの普及で2022年3月期の企業業績がさらに上向くとの見方が広がる一方、「短期的な過熱感が強まった」との声があった。
 
市場関係者は「日本株はよく分からないが投資はしたい、バスに乗り遅れるな、というような買われ方だ」と指摘していた。その一方で物色の圏外に置かれ、利益確定売りで下落する銘柄も少なくなかった。物色の偏りにより、日経平均の上昇率が東証1部全体の値動きを示すTOPIXよりも大きい状態が続いた。
 
JPX日経インデックス400は7日続伸し、終値は前日比119.92ポイント高の1万7791.82だった。東証株価指数(TOPIX)も7日続伸し、11.14ポイント高の1965.08と、1991年6月以来の高値。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆252億円。売買高は14億970万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は846、値下がりは1251、変わらずは97だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では銀行業、非鉄金属、海運業の上昇が目立った。下落は金属製品、輸送用機器、ガラス・土石製品など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)、ファーストリテ、東エレクが高く、三菱UFJ、三井住友FG、マネックスG、HOYA、リクルートHD、ソニー、商船三井、川崎船、住友鉱、三井金も買われた。
一方、ファーマフーズは大幅安トヨタ、日産自、レーザーテック、SUMCOがさえない。電東電力HD、JR東、日本通グループ、東海カ、日東電が下げた。
 
東証2部株価指数は前日比18.58ポイント安の7388.23ポイントと続落した。
出来高2億3345万株。値上がり銘柄数は165、値下がり銘柄数は254となった。
 
個別ではバリオセキュアが昨年来安値を更新。ウインテスト、リンコーコーポレーション、ピーエイ、メタルアート、技研ホールディングスが売られた。
 
一方、Abalanceがストップ高。さいか屋は一時ストップ高と値を飛ばした。ユタカフーズ、児玉化学工業、リバーホールディングス、マックスバリュ東海、フィンテック グローバルは昨年来高値を更新。リミックスポイント、高田工業所、C&Gシステムズ、省電舎ホールディングス、ギグワークスが買われた。
 
※ 株式投資は全て自己責任でお願いします。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。