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【大引け概況】
3日の日経平均株価は3日続伸し、前日比288円15銭高の2万2613円76銭で終えた。
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朝方は、2日の欧米株高を受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、前場の早い段階で一時2万2818円87銭(前日比493円26銭高)まで上伸した。
トランプ米大統領が新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた米経済の支援策の検討を始めたと報じられたことを手掛かりに、経済活動の本格再開に向けた期待感が高まった。外国為替市場で円安・ドル高が進んだことも投資家心理の改善につながった。
 
午後の取引開始直後、海外株高を手掛かりに上値を試そうと短期筋が買いを仕掛ける場面もあった。ただ上げ幅拡大は一時的で、上値の重さを嫌気した売りに押されている。
 
2万2000円台は累積売買高が小さい『真空地帯』の価格帯ということもあり、スルスルと上昇しやすかった。ただ2万3000円以上になると取引に厚みが出てくるため、近づくと戻り売りの圧力が強まりやすかった。
足元までの急ピッチの上昇を警戒して利益確定の売りも出やすく、取引終了にかけて上昇幅は縮まった。
 
値動きの良さから個人投資家が好んで投資する中小型株では、利益確定売りに押されて下落する銘柄が相次いだ。
「移動平均線からの乖離(かいり)率が大きく開いた銘柄が増えた。個人投資家への営業がやりにくくなった」と指摘。過熱感が高まったため、利益確定売りに動く投資家も増えている。日経平均は終日プラス圏で堅調に推移する一方で、東証小型株指数は前日終値付近でのもみ合いが続いた。
 
市場からは「朝の勢いが萎んできたが、これで調整入りするかは分からない。過熱感はあるが、経済活動再開という期待材料で上昇し、下がれば買いが入ってくる」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3日続伸。終値は前日比109.90ポイント高の1万4411.53だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、11.40ポイント高の1599.08で終えた。

東証1部の出来高は15億5248万株、売買代金は2兆7736億円。騰落銘柄数は値上がり1177銘柄、値下がり896銘柄、変わらず96銘柄。
業種別株価指数(全33業種)では、輸送用機器、非鉄金属、ゴム製品の上昇が目立った。下落は電気・ガス業、食料品、パルプ・紙など。
 
個別銘柄では、トヨタ、日産自、ブリヂストン、東エレク、キーエンス、村田製、任天堂が値を上げた。三菱UFJ、ソニー、住友電、三井金、ファーストリテも買われた。
 
半面、ソフトバンクGが反落。NTTドコモ、神戸物産、東北電、北海電、武田、花王、王子HD、アサヒ、キリンHDが値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比17.61ポイント高の6290.93ポイントと3日続伸した。
出来高1億4066万株。値上がり銘柄数は214、値下がり銘柄数は217となった。
 
個別では、昭和化学工業がストップ高。フルスピードは一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、ODKソリューションズ、パス、ベース、フマキラーなど7銘柄は年初来高値を更新。インタートレード、ショクブン、川本産業、黒田精工、Abalanceが買われた。
 
 一方、日本インシュレーション、サイオス、ジャパンエンジンコーポレーション、YE DIGITAL、武蔵野興業が売られた。
 
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