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【大引け概況】
24日の日経平均株価は3日続伸し、前週末比46円78銭高の2万8364円61銭で終えた。
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前週末21日の米株式市場では、景気敏感株などが上昇しNYダウが123ドル高と続伸した。ただ、週明けの東京株式市場はビットコイン価格の下落なども警戒され、値を下げてスタートした。しかし、景気敏感株への買いが指数全体を押し上げて間もなく上昇に転じた。一時200円を超す値上がりとなる場面があったが、2万8500円前後では利益確定売りに押された。この日から東京・大阪で新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が始まったことも前向きに評価された。
 
米長期金利の上昇に一服感が出ていることも、株の買い安心感につながったとの見方が出ていた。もっとも、高値では戻り待ちの売りや利益確定の売りに押されて伸び悩むのも早かった。
 
週末の暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが米中による取引規制への警戒から大きく下落。日本時間24日未明には一時3万1100ドル台まで下げた。同日午後には3万5000ドル台に下げ渋って株式相場への影響は限られたが「ビットコインの変動率が高まり、市場心理への影響が高まっていることには注意が必要だ」との指摘があった。
 
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前週末比79.39ポイント高の1万7264.02だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、8.35ポイント高の1913.04で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1504億円。売買高は9億9383万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1394と、全体の6割強を占めた。値下がりは715、変わらずは83銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は海運業、空運業、鉱業、銀行業が上昇率上位となった。医薬品、情報・通信業などは下落。
 
個別銘柄では、川崎汽は7%超上がった。任天堂やファーストリテイリング、リクルートホールディングス日立、日製鋼もが高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ、日本製鉄や日本郵船、日本航空といった景気敏感株が高い。三菱商事や三井物産など商社株もしっかり。トヨタ自動車は今期業績の堅調な伸びが期待され上場来高値を更新した。
 
半面、ソフトバンクグループが安く、東京エレクトロンやソニーグループ、アドバンテストなどハイテク株が下落した。ビットコイン価格が下落しマネックスグループが軟調なほか、公募増資の発表ですかいらーくホールディングスが売られた。丸井G、Jフロント、第一三共やアステラスも売られた。
 
東証2部株価指数は前週末比31.74ポイント高の7400.55ポイントと反発した。
出来高1億4390万株。値上がり銘柄数は221、値下がり銘柄数は181となった。
 
個別では、富士古河E&C、コメ兵ホールディングス、アートスパークホールディングス、川上塗料、ベルテクスコーポレーションなど16銘柄が年初来高値を更新。オーナンバ、東京ソワール、日本伸銅、神鋼環境ソリューション、SIGが買われた。
 
一方、プレミアムウォーターホールディングス、旭松食品、情報企画、日本精鉱、タクミナなど7銘柄が年初来安値を更新。ピーエイ、Abalance、リミックスポイント、リンコーコーポレーション、テクノスマートが売られた。
 
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