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【大引け概況】


祝日明け9日の日経平均株価は続伸し、終値は前週末比385円76銭(1.16%)高の3万3763円18銭だった。

 
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朝方からリスク選好の地合いで日経平均株価は一時600円を超える上昇で3万4000円大台目前まで上値を伸ばす場面があった。前日の米国株市場では長期金利低下を好感する形でハイテク株中心に買われ、NYダウが3日続伸したほか、ナスダック総合株価指数は2%を超える上昇を示すなど上げ足を強めた。
 
また、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%超の大幅高となり、これを受けて東京株式市場でも半導体関連を中心に投資資金が流入した。日経平均への寄与度が高い東エレクやアドテストといった値がさの半導体関連株が買われ、相場を押し上げた。
買い一巡後は伸び悩んだ。11日に23年12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、結果を見極めたいとの雰囲気も強かった。日米とも個人投資家が新年に入って益出しの売りを出していたことも重荷だった。
 
後場後半に買い直され、結局3万3763円で着地。昨年7月3日につけたバブル崩壊後の最高値である3万3753円を約半年ぶりに上回り、33年10カ月ぶりに高値を更新した。
 
市場では「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの年金基金が株式保有比率の調整を目的とした売りを出していたのではないか」「昨年末からの堅調な値動きが続くなか、日経平均株価が3万4000円に接近したことで、短期資金が手じまい売りを出したようだ」との声が聞かれた。

 
 
 
東証株価指数(TOPIX)は4日続伸した。終値は19.55ポイント(0.82%)高の2413.09だった。JPXプライム150指数は続伸し、12.04ポイント(1.13%)高の1075.05で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆1349億円、売買高は16億6160万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1315。値下がりは311銘柄、横ばいは31銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は機械、精密機器、金属製品などが上昇。下落は海運業、鉱業など。
 
日経平均採用銘柄では、ナスダックやフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を受けて、アドバンテスト、オムロン、東エレクなど半導体関連の上げが目立ったほか、任天堂、ネクソンなどゲーム関連も上昇。また、ディー・エヌ・エーは持分法適用関連会社のGOが株式上場に向け準備を開始と発表したことから大幅高となった。
他では、ソフトバンクグループ(SBG)やダイキンが高い。ソニーGや日立、テルモが上昇した。ファナックや安川電も買われた。ファーマフーズ、リケンNPRが急騰、TOWA、ソリトンシステムズ、オプティムなども大幅高に買われた。
 
 一方、12月の既存店売上高が前年同月比15.4%減と2カ月ぶりのマイナスに転じたことから、ファーストリテがさえなかったほか、足元上昇が目立っていた川崎汽船、日本郵船、商船三井はそろって売り優勢となった。信越化や京セラ、三菱商が安い。
富士通も軟調。稲畑産業が大幅安となったほか、ファインデックス、テラスカイなども下げた。








 
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