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【大引け概況】
1日の日経平均株価は反発し、前日比178円09銭(0.65%)高の2万7457円89銭で終えた。4月21日以来の高値。
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前日の欧米株市場がインフレ懸念を背景に売り優勢の地合いであったことを受け、下値模索の動きも予想されるところだったが、実際は終始買いが優勢だった。半導体関連などが売られた一方、自動車や海運株が買われ、全体相場を支えた。EUがロシア産原油の禁輸で合意したことを受け原油価格が高騰、インフレ警戒感が高まった。
しかし、米長期金利上昇を背景に外国為替市場でドル買いの動きが顕著となり、急速にドル高・円安に振れたことが輸出セクターにプラス材料となった。ただ、後場は日本時間今晩に予定される5月の米ISM製造業景況指数の結果を見たいとの思惑から上値が重かった。
 
外国為替市場で円相場が1ドル=129円台まで円安・ドル高が進み輸出採算が改善するとの思惑から、自動車関連株や機械株が物色された。
 
中国メディアの財新と米S&Pグローバルが1日発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は好不況の境目となる50を下回ったが、前月からは改善した。中国・上海市は1日から新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ目的の都市封鎖を解除した。
「中国経済に対する不安感は日本株の上値を重くする一因だったが、上海市のロックダウン解除などで不透明感はかなり後退した」とみていた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反発し、前日比25.97ポイント(1.36%)高の1938.64で終えた。4月5日以来およそ2カ月ぶりの高値となった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆8971億円。売買高は12億2885万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は1546と、全体の約8割を占めた。値下がりは258、変わらずは33だった。
 

 
業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、水産・農林業、海運業、繊維製品などが上昇した。下落は鉱業、医薬品など。
 
個別では、川崎汽船が大幅高に買われたほか、日本郵船、商船三井も堅調。トヨタ自動車、日産自、ホンダが買われた。ソニーグループ、任天堂、ダイキン、KDDI、資生堂が上昇し、三菱重工業も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも値を上げた。日水製薬がストップ高を演じ、ACCESSも急騰、ツカダ・グローバルホールディング、菱洋エレクトロ、北の達人コーポレーションなども値を飛ばした。
 
半面、レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体製造装置関連が売られ、イビデンは大幅安。INPEXも大きく値を下げた。リクルートホールディングス、ソフトバンクが下落、ベイカレント・コンサルティングが値下がり率トップに売られ、第一三共、イーレックスも安い。





 
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