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【大引け概況】


1日の日経平均株価は小反発し、前日比19円77銭(0.07%)高の2万7346円88銭で終えた。
 
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 前日の米株高を引き継ぐ形で朝方は日経平均が高く始まったものの、寄り直後にこの日の高値をつけ、後は漸次水準を切り下げる展開となった。
後場に入ると下げ止まりはしたものの上値は重く、狭いゾーンで模様眺めの動きに終始した。日本時間のあす未明にFOMCの結果公表とパウエルFRB議長の記者会見を控え、売り買いともに積極的な動きはみられなかった。今週は米大手ハイテク企業の決算発表を控えていることで、この結果を見極めたいとの思惑も様子見ムードを助長した。ただ、個別では決算発表に絡みボラティリティが高まっており、好決算発表などを手掛かりに値幅制限上限まで買われた銘柄も複数あった。
 
 
このところの日経平均は2万7500円が上値抵抗水準として意識されている。FOMCに加え、週内には米ハイテク大手の決算発表が控えている。内容を見極めたいと積極的に買い上がる雰囲気は乏しかった。午後は小幅ながら下げに転じる場面もあった。
 
中国メディアの財新と米S&Pグローバルが1日発表した1月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が好不況の境目となる50を下回った。中国景気への不透明感も日経平均の上値を重くした。
 
FOMCでは0.25%の利上げは織り込まれており、投資家の関心はパウエルFRB議長の会見内容となる。今後の金融引き締めに関するスタンスがどの程度軟化するかだろう。利上げ幅は鈍化させるものの、インフレ沈静化を最優先する姿勢や、年内の利下げを否定するような発言が出れば、再び米長期金利の上昇を招き、金利動向に敏感とされる米国のグロース株安を通じて国内ハイテク関連株への売り圧力につながりかねない。
ただ、FRB議長は足もとで楽観的に傾いている金融市場を冷ましたいところでもあろう。荒い値動きとなる可能性はありそうだが、冷静に押し目を狙いたいところだろう。
 
 


 
東証株価指数(TOPIX)は続落し、3.04ポイント(0.15%)安の1972.23で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆8570億円、売買高は11億900万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は749、値下がり銘柄数は1014、変わらずは73銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では海運業、鉱業、保険業などが上昇。陸運業、ガラス・土石製品、建設業などは下落。
 
個別では、三井住友フィナンシャルグループがしっかり、東京エレクトロン、スクリン、アルプスアル、アドバンテストも買い優勢の展開となった。TDKも値を上げた。ソフトバンクグループが堅調。日本郵船、川崎汽船など海運株が高く、メルカリも買われた。WOW WORLD GROUP、グリムスがストップ高に買われ丸文も大幅高、フェイスネットワーク、キャリアデザインセンター、テクノスジャパン、ファイズホールディングスなども値幅制限いっぱいに買われた。
 
半面、断トツの売買代金をこなしたレーザーテックだが、株価は3500円あまりの急落となった。ソニーグループが冴えず、ファーストリテイリングも軟調。TOTO、エプソン、味の素も下げた。ゴルフダイジェスト・オンラインが急落、SREホールディングスはストップ安となり、西松建設も大きく下げた。


 
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