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【大引け概況】
5日の日経平均株価は前日比95円76銭安の2万1726円28銭、東証株価指数(TOPIX)は8.36ポイント安の1619.23と、ともに3営業日ぶりに反落した。
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日経平均は前日、昨年10月の高値から同12月の安値の「半値戻し」となっていたため、目標達成感から当面の利益を確定する売りが出やすかった。
 
米中貿易協議が進展するとの期待感はほぼ株価に織り込まれ、材料出尽くし感から利益確定売りや戻り待ちの売りが広がった。
きょう開幕した中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、中国の2019年の経済成長率目標が引き下げられた。上海総合指数や香港・ハンセン指数が弱含む場面では日本株にも売り圧力が強まった。
 
その後、円伸び悩みなどもあって急速に下げ幅を縮小する場面もあったが、株価指数先物売りを交えて再度軟化し、一時2万1659円04銭(前日比163円00銭安)まで下押した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。
 
市場からは「日経平均はきのうまでの2日間で400円超上昇しており、利益確定売りのイメージだ。期末要因から、国内機関投資家の売りが続いているが、それも次第に解消されていくだろう。米中貿易協議への期待はいったん出尽くし感ながら、具体化すれば改めてポジティブな反応になる」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反落した。終値は前日比74.93ポイント安の1万4392.09だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆252億円。売買高は11億642万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1382と、全体の6割超を占めた。値上がりは663、変わらずは87銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、ゴム製品、輸送用機器、鉄鋼、金属製品、機械などが下落。上昇は銀行業など。

個別では、武田薬品工業が下落。東エレクやアドテスト、スクリンの下げが目立った。ソフトバンクグループ(SBG)、ファナック、太陽誘電も下落した。大東建託も値を下げた。レオパレス21が値下がり率トップに売られ、ピジョンも大幅安。エンビプロ・ホールディングスが急落、市光工業、三井E&Sホールディングスなども大きく下げた。
 
一方、ファーストリテイリング、エーザイ、資生堂、オリンパスが上昇した。ZOZOも買い優勢だった。キーエンスも高い。双信電機は連続ストップ高で、きのうに続き東証1部の値上がり率トップとなった。アダストリア、アトラエが大幅高に買われ、ヤマシンフィルタも高い。ハニーズホールディングス、新日本理化、昭和電線ホールディングスなども買われた。
 
 
きょう東証1部に新規上場した日本国土開発は午前に公開価格(510円)を22%上回る624円で初値を付け、初値と同じ624円で初日の取引を終えた。年明け以降の株式相場の戻りで投資余力の回復した個人投資家の買いが入り、一時は646円まで上昇したが、その後は換金売りに押される場面もあった。
 
東証2部株価指数は前日比18.38ポイント安の6866.43ポイントと3日ぶり反落した。
出来高6615万株。値上がり銘柄数は171、値下がり銘柄数は246となった。
 
個別では、DNAチップ研究所、松尾電機、SECカーボン、ビケンテクノ、鉄人化計画が売られた。
 
一方、倉庫精練がストップ高。ピーエイ、NCS&A、ジョリーパスタは昨年来高値を更新。アマテイ、日建工学、フリージア・マクロス、理経、ダイナパックが買われた。
 
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