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【大引け概況】
6日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前日比241円15銭高の2万1788円14銭で終えた。
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前日に米国と欧州の貿易摩擦懸念が和らぎ、米国株が上昇した流れを引き継ぎ、東京株式市場も買い先行で始まった。日経平均株価は前場は伸び悩み気味だったが、後場に入り米国の追加関税措置が発動されると「材料出尽くし」となり、中国株上昇にも支えられて一段高となった。
 
電機や商社、海運などの景気敏感株を中心に押し目買いが広がった。週末を控え、株価指数先物には短期筋の買い戻しも目立った。
 
市場では、今回の発動に絡み、目新しいマイナス材料が飛び出すかもしれないと警戒されていた。米中貿易摩擦に対する警戒感は残り続けるものの、不透明要因が一つ解消したことが好感された。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比137.13ポイント高の1万4993.59だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、15.34ポイント高の1691.54で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4273億円。売買高は13億9356万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1684と、全体の約8割を占めた。値下がりは362、変わらずは52だった。
 
業種別株価指数(33業種)は医薬品、電気機器、卸売業が上昇した。下落は石油・石炭製品、保険業、空運業など。
 
 
個別銘柄では、アルツハイマー病を対象とした新薬候補の臨床試験の成果が評価されたエーザイはストップ高買い気配で、エーザイ1銘柄で日経平均を50円あまり押し上げた。トヨタ、ソフトバンク、ファナック、東エレク、村田製、キーエンス、ソニーが高い。ファーストリテは強含み、三菱商も買われた。
 
一方、JXTG、出光興産がさえない。任天堂やイオン、花王、日揮、ヤマハは安い東京海上、MS&ADの損保株が軟調。ANA、JALは弱含みとなっている。
 
東証2部株価指数は前日比133.57ポイント高の7249.49ポイントと5日ぶり反発した。
出来高1億2333万株。値上がり銘柄数は317、値下がり銘柄数は123となった。
 
個別では、ビート・ホールディングス・リミテッドがストップ高。三光合成、アライドテレシスホールディングス、ピクセラ、アサヒ衛陶、北日本紡績が買われた。
 
一方、ブルボン、FUJIKOH、アウンコンサルティング、アスモ、ユタカフーズなど67銘柄が年初来安値を更新。川口化学工業、平和紙業、セブンシーズホールディングス、ヤマダコーポレーションが売られた。

 

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