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【大引け概況】

19日の日経平均株価は4日続落し、前週末比350円34銭安の2万7652円74銭で終えた。2万8000円を下回り、5月13日(2万7448円01銭)以来約2カ月ぶりの安値だった。
 
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前週末16日の米株式市場では、NYダウ、ナスダック指数ともに下落。アジアを中心に感染力が強いとされる新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の感染が拡大しており、景気の先行きに警戒感が広がった。この流れを受け、週明けの東京株式市場も軟調に推移しアジア市場で株式指数が軒並み下げて推移すると、アジア株安と連動する形で日経平均は下げ幅を広げた。日経株価は一時、500円を超す下落となる場面があった。
 
東京都では新型コロナウイルスの新規感染者数が18日まで連日で1000人を上回った。23日の東京五輪開幕を前に、感染が広がるとの不安感も重荷だった。
 
一方、午後は短期筋を中心にショートカバー(売り方の買い戻し)が入り、下値を探る動きは限られた。
 
市場からは「日経平均は小幅ながら200日線を下回った。一段安懸念と押し目買い期待と意見が分かれるところだが、正念場の色合いが濃い。ただ、戻るにしても高値は切り下がっている」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4日続落。東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、25.06ポイント安の1907.13と6月21日以来およそ1カ月ぶりの安値をつけた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆666億円と6日以来の低水準だった。売買高は9億5163万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1912と全体の9割近くを占めた。値上がりは217、変わらずは63だった。
 
 

業種別株価指数は33業種中32業種が下落し、空運業、鉄鋼、電気機器の下落率が大きかった。上昇は医薬品のみ。
 
個別では、昭電工が大幅安。荏原や東海カが下げた。ソフトバンクグループやファーストリテイリングが安く、任天堂やソニーグループが下落した。レーザーテックや東京エレクトロン、SUMCOといった半導体関連株も軟調。日本郵船や日本航空、JR東海も値を下げた。
 
半面、エーザイやファーマフーズが値を上げ、中外製薬や武田薬品工業が上昇した。レノバやイーレックスなど脱炭素関連の環境関連株がしっかり。バンナムHDやダイキンも高かった。
 
東証2部株価指数は前週末比48.42ポイント安の7734.97ポイントと反落した。
出来高1億2543万株。値上がり銘柄数は113、値下がり銘柄数は295となった。
 
個別では技研ホールディングス、ギグワークス、オーミケンシ、ミライノベート、リスクモンスターなど10銘柄が年初来安値を更新。エヌリンクス、アドテック プラズマ テクノロジー、アップルインターナショナル、東京ソワール、光陽社は値下が売られた。
 
一方、TBグループがストップ高。まんだらけ、アヲハタ、セイヒョー、川上塗料、中西製作所など11銘柄は年初来高値を更新。東京コスモス電機、ジー・スリーホールディングス、バイク王&カンパニー、杉村倉庫、大黒屋ホールディングスが買われた。

 
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