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【大引け概況】
12日の日経平均株価は8日続伸、前日比161円85銭高の2万1759円61銭で取引を終えた。連続上昇日数は2018年9月13〜26日以来、およそ1年ぶりの長さとなる。
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取引開始前、トランプ米大統領が中国製品への制裁関税の引き上げを10月15日に延期すると述べたことで、米中通商協議を巡る緊張が和らいだとの見方から、株式相場の上昇を見込んだ海外短期筋が東エレクやファナックなど景気敏感株を中心に買いを入れた。
円相場が一時1ドル=108円台に下落し、輸出採算が改善するとの期待も電子部品など輸出関連銘柄を中心に買いを促した。
日経平均株価は上げ幅が一時前日比228円まで拡大し、終値は5月7日以来、4カ月ぶりの水準に上昇した。
 
一方、日本時間今夜に欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表が控えていることから投資家の様子見姿勢も強く、日経平均は8営業日で約1140円上昇したことで個人投資家の利益確定売りもあり、上値は重かった。
 
市場では「売られすぎの修正が続いてきたが、ここから上の水準へ進むには、何か買い材料が欲しいところ」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は6日続伸し、11.44ポイント高の1595.10で終えた。JPX日経インデックス400も6日続伸、終値は前日比112.60ポイント高の1万4254.87だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7701億円。売買高は15億8230万株だった。値上がり銘柄数は1247。値下がり810、変わらず94だった。
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、情報・通信業、小売業が上昇し、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品、水産・農林業は下落した。
 
個別では、ヤフーによるTOBの発表を受け、ZOZOが急伸した。任天堂、リクルートホールディングス、東京エレクトロン、アドテスト、スクリン、キーエンス、第一三共、村田製、太陽誘電も買われた。Hameeがストップ高となり、共立印刷、大日本印刷、三協立山、インターアクションも大きく値を上げた。三櫻工業、いであ、日総工産も上昇した。
 
半面、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ファーストリテイリング、ファミマ、楽天、塩野義、アステラスが安い。オハラが急落、GMOペイメントゲートウェイ、アトラ、TATERUも下落した。ワイヤレスゲート、ブイキューブなども売られた。
 
東証2部株価指数は6日続伸した。前日比30.29ポイント高の6533.41ポイントだった。
出来高は7010万株。値上がり銘柄数は232、値下がり銘柄数は178となった。
 
個別では、省電舎ホールディングス、アイスタディ、JMACSがストップ高となり、ミダックは一時ストップ高となった。アゼアス、田岡化学工業、東亜石油、天昇電気工業、スターフライヤーなど7銘柄は年初来高値を更新した。技研ホールディングス、ヴィスコ・テクノロジーズ、ハイパー、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、大盛工業が買われた。
 
一方、さくらケーシーエス、リヒトラブが年初来安値を更新した。インタートレード、神島化学工業、ウインテスト、大和重工、さいか屋が売られた。
 
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