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【大引け概況】
26日の日経平均株価は5日続伸し、前日比88円21銭高の2万8642円19銭で終えた。
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前日の米国市場で長期金利が低下(債券価格は上昇)し、東京株式市場でも高PER(株価収益率)のグロース(成長)株の一角に買いが入った。国内で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動が正常化に向かうとの観測も相場を下支えした。
 
朝方に日経平均が150円以上安く始まったが、寄り直後から広範囲に買い戻されすぐにプラス圏に切り返す展開となった。前日の欧米株市場は高安まちまちで米国株市場では買いが先行したものの、その後値を消す展開に。ただ、ハイテク株が相対的に強さを発揮しており、この流れが東京株式市場にも及び株価を押し上げた。
米長期金利が低下基調にあることでインフレ懸念が後退、国内では新型コロナワクチンの普及が進み、足もと緊急事態宣言延長の可能性が高まっているものの、経済正常化への期待が勝る展開となった。
 
新型コロナに対応した緊急事態宣言を巡っては、関西の3府県が再延長を政府に要請すると伝わった。一方、ワクチン接種は高齢者を中心に進展している。「感染拡大が抑制される方向に向かっているとの見方から、ワクチン相場を期待した買いが入りやすかった」との指摘があった。鉄道や空運、旅行などは高かった。
 
もっとも、日経平均の2万8000円台後半は上値も重かった。
チャート上では25日移動平均線(2万8716円)接近で明日は上値が重くなる可能性が高いだろう
 
JPX日経インデックス400は4日続伸。終値は前日比29.15ポイント高の1万7361.76だった。東証株価指数(TOPIX)は5日続伸し、1.15ポイント高の1920.67で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆4138億円。売買高は10億9663万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は768と、全体の35%にとどまった。値下がりは1308、変わらずは116銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は空運業、陸運業、サービス業が上昇。銀行業、鉄鋼、電気・ガス業は下落した。
 
個別では、任天堂が商いをこなし上値追い継続、ファーストリテイリングも堅調。トヨタ自動車がしっかり、Zホールディングスも買いが優勢だった。京成、JR東日本、オリエンタルランドが高く、リクルートホールディングスが商いを伴い上昇した。パナソニックも水準を切り上げた。住友精密工業が急伸、エアトリ、大真空が値を飛ばした。
 
半面、ソフトバンクグループは売買代金首位となったがやや売りに押される展開だった。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調。日本製鉄やJFEが安く、サイバーエージェントも値を下げた。ジェイリースが急落、レノバも大きく水準を切り下げた。東海カーボン、ペッパーフードサービスも大幅安となった。
 
東証2部株価指数は前日比3.32ポイント高の7430.49ポイントと3日続伸した。
出来高1億9005万株。値上がり銘柄数は177、値下がり銘柄数は218となった。
 
個別では東京ソワールがストップ高。テクノマセマティカルは一時ストップ高と値を飛ばした。ジー・スリーホールディングス、アートスパークホールディングス、エス・ディー・エス バイオテック、サンユウ、KTCなど12銘柄は年初来高値を更新。アルメディオ、リミックスポイント、プレミアムウォーターホールディングス、IJTT、ピーエイは値上がり率上位に買われた。
 
一方、クロスプラス、ケー・エフ・シー、川本産業、情報企画、アサヒペンなど9銘柄が年初来安値を更新。ゼロ、ミズホメディー、セキド、バイク王&カンパニー、東京ボード工業が売られた。
 
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