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【大引け概況】
12日の日経平均株価は3日続落し、前日比56円61銭安の2万3653円82銭で終えた。
 
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前日の米国株市場ではNYダウが200度ルを超える上昇をみせたのをはじめ、主要3指数はいずれも過去最高値を更新したが、この好地合いを引き継ぐことができなかった。
 
外国為替市場で円相場が1ドル=111円台前半で推移。円高方向に振れ、輸出株などに逆風となり利益確定売りが広がった。午後発表の消費者心理を示す経済指標が悪化し、下げ幅を100円超に広げる場面もあった。
 
14時発表の2017年12月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、街角の景気実感を示す現状判断指数(季節調整済み)は5カ月ぶりに前の月に比べて悪化した。
個人消費拡大に懐疑的な見方が広がったことも買いを手控えさせる要因となった。
 
ただ、年初に大幅に水準を切り上げた割に下値は堅かった。ファナックや安川電など収益拡大期待が強い銘柄の一角が上昇。好決算を発表したファストリの上げが日経平均を支える要因になった。
 
JPX日経インデックス400は続落し、前日比106.09ポイント安の1万6608.74で終えた。東証株価指数(TOPIX)も続落。終値は11.85ポイント安の1876.24だった。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆2196億円。売買高は16億9619万株だった。
株価指数オプション1月物などの特別清算指数(SQ)算出に伴う取引もあり、前日の水準を上回った。東証1部の値下がり銘柄数は1385と、全体の7割近くを占めた。値上がりは596、変わらずは82銘柄だった。
 
個別では、決算がスーパー部門の苦戦を映したセブン&アイが下落。ユニファミマも下げた。通信のKDDIやソフトバンク、自動車のホンダやトヨタが売りに押された。減益決算を発表したコスモス薬品は大幅安となった。三菱UFJフィナンシャル・グループも利食い売りに押された。TOKYO BASE、菱洋エレクトロなども大きく値を下げた。
 
半面、ファーストリテイリング、任天堂が上昇。やオリックスが上げた。17年11月期に最高益を更新したOSGの値上がりが目立ち、日電産やTDKにも買いが入った。
ファナックや安川電機、SMCなど機械株が高く、神戸製鋼所も買い優勢。大阪有機化学工業はストップ高。アルテック、ノーリツ鋼機が値を飛ばし、島忠<、トランザクション、松屋なども大幅高。アイスタイル、日本海洋掘削の上昇も目立った。
 
東証2部株価指数は前日比33.64ポイント高の7492.48ポイントと3日ぶり反発した。
値上がり銘柄数は285、値下がり銘柄数は165となった。
 
個別では、アライドテレシスホールディングスがストップ高。三井金属エンジニアリング、田辺工業、TTK、日本リーテック、E・Jホールディングスなど47銘柄は昨年来高値を更新。カネミツ、サンセイ、伊勢化学工業、サンコー、岡本工作機械製作所が買われた。
 
一方、アイスタディ、コメ兵、タビオ、あかつき本社が売られた。
 

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