英明コラム 7月第1週 マーケットストラテジーメモ
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《マーケットストラテジーメモ》 7月 第1週


3日(月):
週末のNY市場で主要3指数は揃って大幅高。アップルの時価総額は3兆ドルに乗せた。上半期のNASDAQは30%超の上昇となり約40年ぶりの大きさ。合算売買高は1076億株。10年国債利回りは3.840%。ドル/円は144円台前半。VIX指数は13.59。
 
日経平均株価は564円高の33753円と反発。終値ベースの高値を更新した。11日ぶりの「バブル崩壊以降33年ぶりに高値更新」。6月19日のザラ場高値(33772円)は超えられず。前週末の米株高を好感。日銀短観も好感された。東証プライムの売買代金は3兆4046億円。ダイキン、アドバンテストが上昇。高島屋、住友大阪が下落。
 
4日(火):
週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って続伸。独立記念日の休場を控えた短縮取引での薄商いの中テスラや銀行株の上昇をヘルスケア株の下落が同居した。テスラは6.9%高。年次銀行ストレステスト(健全性審査)合格を受けウェルズ・ファーゴは1.7%高。S&P銀行株指数は1.5%上昇。ISM6月の製造業景気指数は46.0。前月の46.9から悪化し2020年5月以来の低水準となった。
 
日経平均株価は330円安の33422円と反落。日経平均は前日564円上げて年初来高値を更新していたことから値がさ株を中心に短期的な利益確定売りが拡大。下落幅は400円を超えた場面があった。東証プライムの売買代金は3兆3933億円。アドテスト、トヨタが上昇。第一三共、ダイキンが下落。
 
5日(水):
火曜のNY株式市場は独立記念日で休場。WTI原油先物8月限は前日比1.60ドル高の1バレル=76.25ドル。
日経平均株価は83円安の33338円と続落。ファストリテが前日比3%ほど下げて1銘柄で日経平均を約94円下押しした。「ユニクロ」の6月の国内既存店売上高が7カ月ぶりに前年同月比マイナスとなり嫌気した売りが出た。東証プライムの売買代金は3兆3634億円。第一三共、アドバンテストが上昇。HOYA、三越伊勢丹が下落。
 
6日(木):
水曜のNY株式市場で主要3指数は揃って反落。FOMC議事要旨の発表の影響は限定的。中国政府による半導体素材の輸出規制を受け、半導体株が下落した。フィラデルフィア半導体株指数は2.2%安。インテルが3.3%安。メタは新たな対話アプリ「Threads(スレッズ)」の公開を6日に控え、2.9%高。5月の製造業新規受注は前月比0.3%増加。伸び率は前月から横ばい。市場予想の0.8%を下回った。
 
日経平均株価は564円安の3万2773円と3日続落。下落幅は一時700円を超えた。欧米市場やアジア株の軟調を嫌気した格好。ソシオネクストの大株主の株売却方針も投資家心理を冷え込ませた。東証プライムの売買代金は3兆5698億円。スズキ、富士通が上昇。ソシオネクスト、ダイキンが下落。
 
 
7日(金):
木曜のNY株式市場で主要3指数は揃って続落。好調な労働指標を受けて積極的な利上げを継続観測が再燃。S&P500は5月23日以来、NYダウは5月2日以来、最大の下落率。ただマイクロソフトは0.9%高、アップルは0.3%高。エクソンモービルが3.7%安。
ISM非製造業総合指数は53.9。前月の50.3から上昇し市場予想の51.0も上回った。価格指数は54.1と、前月の56.2から低下。2020年3月以来の低水準となった。ADP全米雇用報告で民間部門雇用者数は49万7000人増加。
市場予想(22万8000人増)をはるかに上回った。5月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数は49万6000件減の982万4000件。2021年4月以来の低水準。ただ新型コロナウイルス禍前は700万件近辺で推移していた。市場予想は993万5000件だった。
 
日経平均株価は384円安の32388円と4日続落。「ETFの分配金拠出に伴う売りへの警戒も重荷」との解釈。前日までの3日続落で1000円近く下落しており自律反発を狙った買い物もあった。東証プライムの売買代金は3兆8131億円。ソシオネクスト、第一三共が上昇。エーザイ、SBGが下落。
 
(2) 欧米動向
 
米雇用統計で非農業部門雇用者数は20万9000人増。
市場予想の22万5000人増を下回った。
雇用者数の伸びが市場予想を下回ったのは15カ月ぶり。
時間当たり平均賃金は前月比0.4%上昇、前年同月比4.4%上昇。
平均週間労働時間は34.4時間。
失業率は3.6%と7カ月ぶりの高水準だった5月の3.7%から低下。
 
(3)新興国動向
 
中国の習近平国家主席のコメント。「情報技術が急速に発展し、破壊的な技術がいつでも出現する中、イノベーションの道を堅持し、高水準の技術的自立につなげる必要がある」。
米国が先端技術を巡り対中抑制を強める一方で中国は依然として先端技術での優位を目指している。
 
【展望】
 
【7月】(6勝4敗:勝率60%)
 
小幅に稼ぐとき。戻りを売って安値で利食いのこと。
 
1日(土) 電動キックボード免許不要に。ECB債券購入プログラムの再投資を完了。
2日(日) 中野サンプラザ閉館
3日(月) 日銀短観、路線価、米ISM製造業景況感、中国製造業PMI、
      テニスウィンブルドン選手権(→16日)
4日(火) マネタリーベース、独立記念日でNY休場
5日(水) 米製造業受注、FOMC議事録
6日(木) 都心オフイス空室率、米ADP雇用レポート、貿易収支、JOLTS求人件数、ISM非製造業景況感、ゴルフ全米女子オープン(→9日)、下げの特異日、変化日
7日(金) 家計調査、景気動向指数、米雇用統計、ETF分配金基準日G7都市相会合(高松→9日)、株安の日、TOPIX10−12月期決算企業浮動株比率見直し発表
10日(月)景気ウオッチャー調査、ETF分配金基準日、米消費者信用残高、中国消費者生産者物価、株安の日L
11日(火)マネーストック、独ZEW景況感、NATO首脳会議(リトアニア→12日)
12日(水)国内企業物価指数、機械受注、米消費者物価、ベージュブック、変化日
13日(木)米生産者物価、財政収支、中国貿易収支
14日(金)オプションSQ、米輸出入物価、ミシガン大学消費者信頼感、水泳世界選手権(福岡→30日)
17日(月)海の日で休場、米NY連銀製造業景況感、中国各種経済指標
18日(火)第3次産業活動指数、米小売売上高、鉱工業生産、NAHB住宅価格指数、NY連銀ビジネスリーダーサーベイ、株安の日、変化日
19日(水)羽田空港第2ターミナル国際線再開、米住宅着工、芥川賞・直木賞発表、イスレムのヒジュラ暦新年
20日(木)貿易統計、首都圏マンション販売、米中古住宅販売、フィラデルフィア連銀製造業景況感、ゴルフ全英オープン(ロイヤルリバプール→23日)、サッカー女子ワールドカップ(豪州、ニュージーランド→8月20日)
21日(金)消費者物価、米ウィッチング 株高の日
23日(日)スペイン総選挙、群馬県知事選投開票、金星逆行(→9月4日)
24日(月)米S&P製造業PMI、水星逆行(→9月16日)
25日(火)米FOMC(→26日)、S&P住宅指数、CB消費者信頼感、独IFO景況感
26日(水)企業向けサービス価格指数、米パウエルFRB議長会見、新築住宅販売、下げの特異日
27日(木)日銀金融政策決定会合(→28日)、米GDP速報値、耐久財受注、ECB理事会、株安の日、変化日
28日(金)植田日銀総裁会見、日銀展望レポート、東京都区部消費者物価、米個人所得、TOPIX、東証REIT指数パッシブ売買インパクト
31日(月)鉱工業生産、商業動態統計、消費動向調査、中国製造業非製造業PMI、ユーロ圏GDP速報値
 
月内IMF世界経済見通し
 


(兜町カタリスト 櫻井英明)
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