
8月31日 相場概況(大引け)
【大引け概況】
31日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前週末比245円84銭安の1万8890円48銭で終えた。
寄り付き前に発表された7月の鉱工業生産指数速報値が2ヶ月ぶりの低下となったことが嫌気され、日経平均は直近のリバウンドに対する戻り待ちの売りが先行し、129円安からスタートした。売りが一巡するとおおむね18900円台でのもみ合いが続いた。
後場に入ると先物主導で一段安となり、一時18749.77円(前週末比386.55円安)まで下落する場面があった。その後、上海総合指数が下げ幅を縮小してきたことなども影響し、大引けにかけてやや上げ渋る展開となった。
9月1日には中国の8月製造業購買担当者景気指数(PMI)や8月の米サプライマネジメント協会(ISM))製造業景況感指数など重要な経済指標の発表を控えているため様子見姿勢も強く、積極的な買いが手控えられた。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反落。終値は前週末比129.97ポイント安の1万3813.71だった。東証株価指数(TOPIX)も4営業日ぶりに反落し、12.75ポイント安の1537.05で終えた。

東証1部の売買代金は概算で2兆7460億円。売買高は24億7360万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は897と、値上がりの918をわずかに下回った。変わらずは79だった。
業種別では、鉄鋼、機械、非鉄金属が下落率上位だった。一方、その他製品、パルプ・紙、金属製品が上昇率上位だった。
個別では、トヨタや三菱UFJなど主力株が売られた。値がさ株のファストリやソフトバンク、ファナックも下げた。新日鉄住金など鉄鋼株の下落も目立った。JDI、極東貿易、ディップ、竹内製作所などが売られた。
一方、任天堂は上昇。エーザイや第一三共といった医薬品株も買われた。アサヒや味の素など食品株の一角も堅調だった。また、銭高組、フュージョン、盟和産などが買われた。
東証2部株価指数は4日続伸だった。東邦金と土木管理が上げ、ラオックスと象印が下げた。きょう東証2部に新規上場したアクアラインは公募・売り出し(公開)価格を上回る水準で初値を付け、終値も公開価格を上回った。
日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。終値は前週末比13円67銭高い2582円07銭だった。ジャスダックの売買高は今年最低で、約10カ月ぶりの低水準だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で655億円、売買高は8996万株だった。
クルーズやザイン、免疫生物研が買われた一方、カルナバイオやノジマ、PSSは売られた。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前週末比5.65ポイント高い817.21だった。買い優勢が続いた。後場に入り下げに転じる場面もあったが、終値では再び上昇に転じた。個別銘柄では、APLIX、ショーケースTV、アイリッジがストップ高。PCIHD、メタップスなど新規上場銘柄の上昇が目立った半面、ミクシィやFFRI、そーせい、アクロデア、パス、ラクーン、モルフォなどの主力銘柄は下落した。
きょう東証マザーズに新規上場したアクアラインは9時39分に公開価格(1250円)を271円(21.7%)上回る1521円で初値を付けた。大引けは、初値を下回ったものの、公開価格を227円(18.2%)上回る1477円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,890.48 |
-245.84 |
日経平均先物 |
18,840.00 |
-340.00 |
TOPIX |
1,537.05 |
-12.75 |
TOPIX先物 |
1,533.50 |
-20.00 |
東証2部指数 |
4,759.07 |
13.67 |
JASDAQ |
2,582.07 |
13.67 |
マザーズ |
817.21 |
5.65 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2473600 |
2746000 |
東証2部 |
140610 |
39032 |
「4日ぶりの反落」
鉱工業工業生産指数速報は前月比0.6%低下。
2カ月ぶりの低下で事前予想の前月比0.1%上昇を下回った。
生産予測指数は8月が前月比2.8%上昇、9月が1.7%の低下。
生産の基調判断は「一進一退で推移」として据え置き。
出荷は前月比0.3%低下、在庫は同0.8低下。
軽自動車や建設機械を中心に在庫水準が上昇して積み上がり気味というのが背景。
これを材料にした格好での反落というところだろう。
3日新甫でスタートした8月。
4月上昇8月下落のアノマリーは残念ながら今年は外れなかった。
だったら7月上昇10月上昇のアノマリーも実現して欲しいもの。
改めて振り返ってみると\\\/
1月月足陽線基準は17408円(1月5日終値)
昨年比プラス基準は17450円(12月30日終値)
6月月足陽線基準は20569円(6月1日終値)
7月月足陽線基準は20329円(7月1日終値)
8月月足陽線基準は20548円(8月3日終値)
12月SQ値は17281円。
3月SQ値は19225円。
4月SQ値は20008円。
5月SQ値は19270円。
6月SQ値は20473円。
7月SQ値は19894円。
8月SQ値は20540円。
3月月中平均は19197円。
先週末の東京ビッグサイトでの日経IRフェアは盛況だった。
特に金曜よりも土曜の方が来場者は多かったような気がする。
金曜は諸業者が多く、土曜は個人投資家さんが多いというのが経験則。
「FFRIを8000円で買った」とか「REITを買い増した」などたくましい個人が多かった。
日経では「初日は7291人入場」との活字。
「ETFとRETIのコーナーも参加者の関心を集めた」との記事。
確かに土曜のお昼のREITコーナーは資料が足りなくなるほどの盛況だった。
席は30、立ち見が100くらいだった。
ご参加に謝意。
REIT投資で心がけること
↓
重要なのは物件そして市況観測
理想は、分配金利回りが高くキャピタルゲインの大きそうな銘柄を選ぶこと
下がればナンピン投資法が通じるのがJ─REIT
「地方創生」計画と「東京五輪&東京国際金融センター」構想がカギを握る
中古マンションの価格上昇。
物流施設の空室率低下。
アジアからの不動産投資の拡大
NISAで非課税!5年で500万円
市場関係者というのは同じようなことを考えるものらしい。
株式新聞で見たのは「改革2020関連銘柄に注目したい」。
「市場では、安全保障関連法案が成立が見込まれる今秋以降に、
内閣支持率アップを見込んだ施策が打ち出されるとの観測があり、
『改革2020』がその際の主要テーマとして浮上するとの見方もある。
『改革2020』は6月30日に閣議決定された新たな成長戦略「『日本再興戦略』改訂2015」のなかで、
未来投資による生産性革命、ローカル・アベノミクスの推進と並んで、カギとなる施策として掲げられた。
東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年をターゲットとして、
成長戦略に盛り込まれた施策を加速させる改革・イノベーションのけん引役として
成し遂げるべき中核プロジェクトとされる。
具体的には、3つの重点政策分野における6つのプロジェクト。
6プロジェクトは、「次世代交通システム・自動走行技術の活用」
「分散型エネルギー資源の活用によるエネルギー・環境課題の解決」
「先端ロボット技術によるユニバーサル未来社会の実現」
「高品質な日本式医療サービス・技術の国際展開」
「観光立国のショーケース化」
「対日直接投資拡大に向けた誘致方策」である。
プロジェクトごとに、主な関連銘柄をまとめてあるのが便利である。
【「主な「改革2020」関連銘柄】
「次世代交通システム・自動走行技術の活用」
DeNA(2432)、ソニー(6758)、トヨタ(7203)、日産自(7201)、富士重(7270)、三菱重工(7011)など。
「分散型エネルギー資源の活用によるエネルギー・環境課題の解決」
JX(5020)、日立(6501)東芝(6502)、パナ(6752)、三菱重工(7011)、川重(7012)、岩谷(8088)など。
「先端ロボット技術によるユニバーサル未来社会の実現」
菊池製作所(3444)、パナ(6752)、安川(6506)、CYBERDYNE(7779)、ソフトバンク(9984)など。
「高品質な日本式医療サービス・技術の国際展開」(医療のインバウンド)
富士フイルム(4901)、日立(6501)、オリンパス(7733)など。
「観光立国のショーケース化」(訪日観光客の拡大に向けた環境整備など)
OLC(4611)、三井不(8801)、HIS(9603)など。
「対日直接投資拡大に向けた誘致方策」(ビジネス環境の改善・向上)
リクルートHD(6098)、三菱地所(8802)、東急(9005)など。
8月31日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,935.57(-200.75)
■日経平均先物 18,890(-290)
■東証1部出来高10.87億株
■東証1部売買代金 1.11兆円
■TOPIX 1,537.78(-12.02)
■騰落 上昇836/下落960
■日経JQ 2,577.29(+8.89)
31日午前の日経平均株価は反落し、前日比200円75銭安の1万8935円57銭で午前の取引を終えた。
前週末の欧米株市場が高安まちまちで方向感に乏しかったこともあり、前週後半の急速な戻りを受けて目先筋の利益確定売りが優勢となった。寄り後に売りが一巡すると日経平均は下げ渋る場面もあったが、中国・上海株市場が軟調に推移していることもあって値動きも重く、前場は1万9000円台を割り込んで前場を終了。ただ、値上がり銘柄数も全体の44%を占めており、個別株の物色意欲は根強い。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引の東証1部の売買代金は概算で1兆1171億円、売買高は10億8791万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の51%にあたる960、値上がりは44%の836、変わらずは97だった。
個別では、値がさ株のファストリやソフトバンクが売られた。三菱UFJなどメガバンク株がそろって下落。トヨタやホンダなど、自動車株も安かった。極東貿易、ジャパンディスプレイ、キーエンスの下げもきつい。
一方、2015年4〜9月期の1株当たり配当を前年同期から2円増やすと発表したパナソニックは小幅高となった。大成建など建設株も総じて堅調。味の素など食品株の一角も買われた。銭高組、盟和産高、日コンベヤ、ホクシンも値を飛ばした。
東証2部株価指数は小幅続伸。ラオックスや象印が下げた。一方、東邦金が買われたほか、ローソンと資本業務的の交渉を始めたと報じられたスリーエフは急伸した。
日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。前引けは前週末に比べ8円89銭高い2577円29銭だった。先週前半の世界株安のあおりを受けた相場急落後の買い戻しや押し目買いが続いた。もっとも売買は低調で小幅な伸びにとどまった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で372億円、売買高は5648万株。 個別銘柄では免疫生物研究所、朝日ラバーがストップ高。クルーズ、田中化研、新星堂、石井工研、文教堂HDが買われた半面、大和コン、PSS、リーバイス、日ダイナミク、カルナバイオ、アールテックが売られた。
東証マザーズ指数も小幅に4日続伸した。前引けは前週末比0.91ポイント高い812.47だった。個別銘柄ではショーケースTVがストップ高。WSCOPEやオプティム、ペプドリが上昇した一方、アクロデア、ミクシィやFFRI、そーせい、アクセルM、モルフォは下落した。
きょう東証マザーズに新規上場したアクアラインは9時39分に公開価格(1250円)を271円(21.7%)上回る1521円で初値を付けた。前引けは公開価格を195円(15.6%)上回る1445円だった。
8月31日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き概況】
■日経平均 18,919.54(-216.78)
■日経平均先物 18,900(-280)
■TOPIX先物 809.61(-1.95)
■騰落 上昇670/下落1,109
■日経JQ 2,571.38(+2.98)
■マザーズ指数 809.35(-2.21)
31日前場寄り付きの日経平均株価は反落し、前日比200円程度安い1万8900円台でスタート。
10時時点の日経平均は先週末比216.78円安の18,919.54円で推移している
中国・上海株の値動きを見極めたいとの声が多く、市場では様子見姿勢が強い。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下落が一服している。
前週末28日までに大幅に3日続伸したとあって、戻り待ちの売りが優勢となっている。日経平均は28日に終値で1万9000円を回復。一時的に目標達成感も強まり、押し目買いを入れる動きも目立たなくなっている。
寄り前に発表された7月の鉱工業生産指数の速報値が前月比0.6%低下の97.7と2ヶ月ぶりに低下。弱い経済指標を受けて、先週末の大幅反発の反動などが先行しているもよう。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6106億円、売買高は6億1926万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の59%にあたる1109、値上がりは35%にあたる670、変わらずは110だった。業種別で値上がりはその他製品、紙パルプ、金属製品、ゴム製品、建設の5業種にとどまっている。値下がりで目立つのは、保険、不動産、銀行、機械、倉庫、鉄鋼など。
トヨタが安い。三菱UFJなどメガバンクも売られている。独フォルクスワーゲンとの資本提携を解消すると発表したスズキは、買い一巡後に下げに転じる場面もあった。一方、大成建など建設株には堅調な銘柄が多い。SUMCOも買われている。エーザイや第一三共も上げている。
東証2部株価指数は小幅反落。ラオックスや日精機が下げ、東邦金や土木管理が上げている。ローソンと資本業務提携の交渉を始めたと伝わったスリーエフは急騰している。
☆免疫生物研究所がiPS細胞培養材の発表など好感しストップ高
免疫生物研究所(4570)(JQG)は9時50分にかけてストップ高の1367円(300円高)に達し、値上がり率は28.1%高。JASDAQ銘柄の値上がり率1位となっている。8月31日付で、遺伝子組換えカイコによるヒトラミニン511−E8フラグメント「ラミニン511−E8」の生産に成功し、ニッピ<7932>(JQS)と売買取引契約締結等の協議を開始と発表し、期待が高揚している。「ラミニン511−E8」はiPS細胞等の培養足場材として期待されるようだ。
免疫生物研究所の株価は、中国株に端を発した全体相場の下げに押されて1200円前後から一時871円まで約870円(27%)下落したが、本日はこの下げ幅を一気に回復して一段上の水準に進んだ。7月に1835円の高値をつけており、株価材料としてはこのときから一歩前進したため、比例的に見れば株価も高値を更新する可能性がある。
☆上場2日目のラクト・ジャパンは高値を更新しメタップスも堅調
8月28日に新規上場となったラクト・ジャパン(3139)(東2・売買単位100株)とメタップス(6172)(東マ・売買単位100株)は共に堅調で、とりわけラクト・ジャパンは上場初日につけた高値1560円を更新して1612円(142円高)まで上げて活況となっている。チーズなどの乳製品原料の加工や食肉加工品の卸販売などを行い、旧・東食(1997年に会社更生法の適用により上場廃止)の有志が設立して上場を果たした。公開価格は1400円、初値も1400円。類似銘柄として挙げられる米久<2290>(東1)のPER48倍前後に対し、ラクト・ジャパンの公開価格でのPERは8倍台に過ぎなかった。
一方、メタップスは上場初日につけた高値3090円を抜けないが2910円(309円高)まで上げて続伸基調となっている。公開価格は3300円、初値は3040円だった。
外資系等は、キャノン(7751)、JAL(9201)、ANA(9202)、HIS(9603)、東ソー(4042)に注目。
225先物は、野村・GS・みずほ・マネ・ニューエッジ・UBSが買い越し。
アムロ・メリル・バークレイズ・三菱・日産・クレディ・大和が売り越し。
TOPIX先物は日興・GS・バークレイズ・三菱・モルスタ・クレディが買い越し。
JP・メリル・野村・ニューエッジ・パリバ・アムロが売り越し。
テクニカル的には、東急建(1720)、大成建(1801)、清水建(1803)、飛島建(1805)、銭高組(1811)、ナカノフドー(1827)、奥村組(1833)、熊谷(1861)、日成ビルド(1916)、タケエイ(2151)、明治(2269)、伊藤ハム(2284)、ツクイ(2398)、アウトソ(2427)、アダストリア(2685)、日清紡(3105)、ニッケ(3201)、東レ(3402)、住江織(3501)、Vキューブ(3681)、触媒(4114)、日合成(4201)、富士フィルム(4901)、高砂香料(4914)、オカモト(5122)、三ツ星ベ(6192)、古河機(5715)、東邦チ(5727)、岡部(5959)、ジーテクト(5970)、ASB機械(6284)、日コンベア(6375)、シャープ(6753)、日トリム(6788)、ジャムコ(7408)、シークス(7613)、シチズン(7762)、アシックス(7936)、モス(8153)、だいこう(8692)、丸和運(9090)、日管財(9728)、コナミ(9766)が動兆。
<兜町カタリスト>
「おどろおどろしく」
週末の東京株式市場は全面高。
東証1部の騰落銘柄数は、値上がり1822、値下がり61。
3日連続で値上がり銘柄数は1000を超えた。
6日続落で2800下落、3日続伸で1300円超の上昇。
半値戻しは全値戻しと言う格言もあるが今のところリズムは●●●●●●○○○。
このリズムが●●●○○○○となってくれれば良い変化。
日経平均株価は週間で1.5%下落で3週続落。
TOPIXは1.5%下落で3週続落。
マザーズ指数は3.9%下落で6週続落。
日経ジャスダック平均は2.9%下落で5週続落。
東証2部は1.5%下落で5週続落。
結局相場的には涼しい夏だったことになる。
先週月曜の高値19154円、7月9日安値19115円を上回ることが必須条件という声もある。
200日移動平均19031円は抜けており金曜高値19192円奪還と3月月中平均19197円が目標。
その先は21日窓埋め水準の19435円、20日窓埋め水準の20033円だが・・・。
先週の日経平均は週間では299円下落ながら、週足では3週ぶりに陽線形成。
夏休みは先週で名実ともに終わったと考えたいところ。
逆説的アノマリーとして興味深いのは週刊誌の見出し。
東洋経済は「世界同時株安、その先の悪夢」。
ダイヤモンドは「世界株暴落の震源地、中国経済の先行きが15分でわかる」。
エコノミストが一番おどろおどろしく「中国ショック、株・原油暴落」。
マスコミや書店が暴落論一色の時は株を買い向かうのが、セオリーでもあろうか。
夏の終わりの恒例行事はジャクソンホール。
米ワイオミング州でのカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム。
フィッシャーFRB副議長は講演で9月利上げの言質を与えずとの報道。
中国経済の情勢などを見極める姿勢に徹したという。
週末の雇用統計も踏まえて利上げを最終判断するという。
そしてシンポジウムでは「中国発の市場の動揺が世界経済に与える打撃は限定的」。
市場の乱高下が収まれば利上げの環境が整うという解釈となっている。
まあ、大きなポジサプライズはなく通過ということなのだろう。
一方でトムソン・ロイターの調査。
米S&P500採用企業の2015年第2四半期決算は、前年同期比で1.4%の増益見通し。
利益がアナリスト予想を上回った企業は70%。長期平均の63%、過去4四半期の平均69%を上回った。
売上高がアナリスト予想を上回った企業の比率は48%。
逆に長期平均の60%、過去4四半期の平均56%をともに下回っている。
第3・四半期の1株利益について、悪化もしくは市場見通しを下回ると予測している企業は84社。
改善もしくは市場見通しを上回ると予測した企業は25社。
悪化を改善で割ったネガティブ/ポジティブレシオ(84/25社)は3.4。
500社の今後4四半期(15年第3四半期〜16年第2四半期)の予想株価収益率(PER)は16.1倍。
意外と悪くない。
2015年
8月 4620万株売り越し 買い7日,売り14日
7月 3190万株買い越し 買い15日,売り7日
6月 3660万株買い越し 買い14日,売り8日
5月 1460万株買い越し 買い11日,売り7日
4月 3710万株買い越し 買い15日,売り6日
3月 720万株売り越し 買い14日,売り7日
2月 3470万株買い越し 買い13日,売り6日
1月 410万株買い越し 買い11日,売り8日
2014年 2億4465万株買い越し 買い127日,売り101日
8月31日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
今週の日経平均株価は戻りを試す展開となりそうだ。中国経済への不安が引き金を引いた連鎖株安にはひとまず歯止めがかかった。米中で発表が予定される景気指標をにらみながら、上値余地を探る週になるだろう。
31日の東京株式は、もみ合いとなりそうだ。日経平均株価予想レンジは、19000-19300円を予想する。
チャート上では、日経平均は200日移動平均線(1万9042円)を回復。次の戻りめどとして、8月11日取引時間中高値2万946円から26日瞬間安値1万7714円までの半値戻しライン1万9330円や、直近の「マド」(21日安値1万9435円−週明け24日高値1万9154円)埋めが意識される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1960万株、買い1630万株で、差し引き330万株の売り越し。売り越しは3営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、自動車、小売、建設、電機、機械、薬品、その他製品など。
買いセクターに、電機、化学、サービス、不動産、小売、建設、機械など。
【NY概況】
28日のNYダウ平均は3日ぶりに小反落し、前日比11ドル76セント安の1万6643ドル01セントで終えた。早期の利上げ観測が意識され、相場の重荷となった。週末を前に持ち高を積み増したくないとの姿勢から買い戻しが入り、取引終了間際には急速に下げ渋って終えた。
ダウ平均は週前半までの6営業日で1870ドルあまり下げた後、27日までの2日間で1000ドル近く戻していた。
カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ワイオミング州、ジャクソンホール)で29日に予定されるフィッシャー副総裁の講演内容などを見極めたいとして、引けにかけて様子見ムードが強まった。
週間ベースでは183ドル高となり、前週の1017ドル安から2週ぶりに上げに転じた。
ナスダック指数は小幅ながら3日続伸し、同15.617ポイント高の4828.325で終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も小幅高で終えた。
業種別では「ヘルスケア」「金融」など5業種が下げた一方、「エネルギー」や「素材」が上げた。
【シカゴ日経平均先物】
シカゴ日経平均先物は3日続伸した。9月物は前日比155円高の1万9170円で取引を終え、28日の大取終値を10円下回った。世界株安への不安がひとまず和らぎ、買われた。円下落も支援材料になった。ただ、9月の米利上げの思惑などから米国株は売りが優勢だったため、上値は重かった。9月物高値は1万9205円、安値は1万8935円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 19170 ( -10 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 19175 ( -5 )
( )は大取所終値比
【予定】
■31(月)
【国内】
16年度予算概算要求の提出期限
7月鉱工業生産(8:50)
住宅着工件数(14:00)
《決算発表》
東芝、スリープロ、トリケミカル、パーク24、ウチダエスコ、ACCESS、菱洋エレク
《新規上場》
アクアライン
【海外】
韓国7月鉱工業生産(8:00)
豪8月TDセキュリティーズインフレ(9:30)
トルコ7月貿易収支(16:00)
南ア7月貿易収支(21:00)
インド4-6月期GDP(21:00)
ユーロ圏8月消費者物価(18:00)
米8月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
米8月ダラス連銀製造業活動(23:30)
休場:英、マレーシア、フィリピン
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は大荒れの1週間となった。前週末のダウ平均が500ドルを超える大幅下落となったことから、週明け24日の日経平均は大幅安スタートで19000円をあっさり割り込み、下落幅は895円と今年最大となった。翌25日大幅安となり、2日で1600円超の大幅下落。
世界的にリスク・オフの流れが強まった。
26日以降は全面高の上昇が続いた。日経平均は週間では299円の下落ながら、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
さて来週の東京株式市場は、戻り相場に期待する。
目先は26週線(19970円)や25日線(20060円)が位置する2万円どころを試せるかどうかが焦点となる。きょうの高値(19192.82円)が、急落した月曜24日の高値(19154.65円)や、急落前につけた7月9日の安値(19115.20円)を上回っており、もう一段上を試しそうな感はある。2万円より前のターゲットとしては、21日の安値(19435.83円)を上回り、大きく開いた窓を埋めることができるかどうかに注目しておきたい。
日経平均先物・夜間、日中取引の終値比150円安で推移(午後5時現在)
28日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物9月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万9180円を150円下回る1万9030円で推移している。
上海総合指数は大幅続伸で4.8%高、インフラ関連銘柄が主導
28日の中国本土マーケットは大幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比148.76ポイント(4.82%)高の3232.35ポイントと続伸した。上海A株指数は155.78ポイント(4.82%)高の3386.18ポイント。
前日の好地合いを継ぐ。人民銀行(中央銀行)の相次ぐ資金供給で、投資家のセンチメントが上向いた。当局の株価維持スタンスも支えになっている。株価買い支えの資金として、中国証券金融公司(中国の証券金融会社)が1兆4000億人民元(約26兆円)を新たに調達するもようと報じられたことも買い安心感を誘った。また、中国人力資源社会保障部の遊鈞・副部長が28日、「養老保険基金(年金基金)のうち、投資運用が可能な資金の規模が2兆人民元(約37兆円)に上る」と発言したことも支援材料。引けにかけて、各指数は上げ幅を広げた。
【銘柄フラッシュ】ITBookが今回の下げを完全回復し新日鐵住金は何と7%高
28日は、トヨタ自動車<7203>(東1)が4.6%高となり8月21日以来5日ぶりに7300円台を回復したほか、新日鐵住金<5401>(東1)が7.6%高、住友金属鉱山<5713>(東1)は9.3%高、伊藤忠商事<8001>(東1)は8.0%高など、中国景気や素材・資源関連株の回復が目立ち、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)も5%高に迫るなど、主力株の回復が目立った。
錢高組<1811>(東1)はリニア中央新幹線の工事の開始報道などが材料視されて21.2%ストップ高となり、GMOペイメントゲートウェイ<3769>(東1)は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を2600円から5800円に引き上げたとされて12.5%高。アダストリアホールディングス<2685>(東1)はドイツ証券が目標株価を3900円から6500円に引き上げたとされて10.0%高。アルプス電気<6770>(東1)は米アップル社が9月9日にサンフランシスコで新製品発表会を開催すると伝えられ6.5%高。
ITBook<3742>(東マ)は好業績の見直しなどで8.3%高となり今回の下げを完全に回復し、ポイント獲得サイトなどのセレス<3696>(東マ)は7.4%高となり、下げを回復してさらに一段高。京写<6837>(JQS)は京都大学との次世代無線技術などに期待が衰えず16.3%ストップ高の急反発となった。
【引け後のリリース】DeNAがスマホ画面をそのまま生配信できるアプリ
■スマートフォンの画面で起っていることをそのまま視聴者のスマホ画面に
DeNA(ディー・エヌ・エー)<2432>(東1)は28日、スマホ画面をそのまま生配信してコミュニケーションするアプリ「Mirrativ(ミラティブ)」の提供をAndroid端末向けに2015年8月28日から開始し、iPhone、iPad向けの提供は近日予定すると発表した。本日の株価終値は2222円(98円高)となり、このたびの全体相場の急落による下げ幅のほぼ3分の2戻しを達成した。
発表によると、「Mirrativ(ミラティブ)」は、スマートフォンの画面に表示されるゲームやEコマースサイトなど種類を問わず、あらゆるものを生配信することでコミュニケーションができるアプリ。当面の間は時間限定での提供で、28日(金)は20時から24時を予定。iPhone、iPad向けの提供は近日予定する。
「Mirrativ」を使うと、配信者側はスマートフォンの画面で起っていることを、利用中のアプリの種類にかかわらず、そのまま視聴者のスマートフォン画面にリアルタイムで表示することができる。配信者は任意で音声付きで実況したり、画面中の小窓で自分の顔を表示したりすることも可能。配信にはAndroid対応端末が1台あれば他の機材は不要、煩雑な登録過程もなく、アプリを立ち上げてわずか3タップで画面の生配信が可能。
視聴者側はAndroid端末、iPhone、iPadで視聴しながら配信者に対する文字のコメントやスタンプを送ることができ、スマートフォン画面を通じたインタラクティブなコミュニケーションが楽しめるという。
京写が前場ストップ高後の調整軽く後場もストップ高、短期売りをふるい落としから4ケタの見方
京写<7837>(JQ・売買単位1000株)がストップ高の急伸だ。前場後半に100円ストップ高の712円と買われたあと698円まで下げたが、底堅いことから買い直され後場の終値でも712円とストップ高だ。こうした値動きと出来高でみると同社株に対する期待の大きいことが背景にあるといえる。低PER、増配含み、次世代無線技術など4ケタの雰囲気を備えているといえる銘柄で、今回の下げで目先筋のふるい落としができたとの見方もされている。
8月28日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
28日の日経平均株価は大幅に3日続伸した。終値は前日比561円88銭高の1万9136円32銭だった。21日以来1週間ぶりに1万9100円台を回復した。上げ幅の大きさは26日に次いで今年2番目。
きょうはリスクをとる動きが加速した。中国株や原油市況が下げ止まったことを受け、前日の欧米株市場が軒並み高、米国株市場ではNYダウが2日間で1000ドル近い上昇と戻りを強め、東京市場でも広範囲に買い進まれた。特に、輸出関連株や資源関連株が大きく買われた。
東証1部の売買代金は概算で3兆0941億円と、6日連続で3兆円を上回った。3兆円超えの連続日数記録としては2013年5月8日〜6月7日の23日連続に続く長さとなった。
4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値の大幅な上方修正を受け、前日の米株が大幅高となった流れを引き継いだ。
中国・上海株式相場がこの日も大幅続伸し、日経平均の上げ幅は一時600円を超え、日経平均は1万9200円ちょうどに迫った。
ただ、月末を控えた週末とあって、高値圏では戻り待ちの売りや利益確定売りが出て指数は伸び悩む場面があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに大幅に3日続伸した。
東証1部の売買高は29億5977万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の96%にあたる1822、値下がり銘柄数は61、変わらずは11だった。
業種別では、非鉄金属や鉄鋼の上昇率が6%を超えたほか、鉱業、卸売業、石油・石炭製品は5%超の上昇となった。一方、下落したのは空運業のみだった。
ファナックやソフトバンクなどの値がさ株の上げが大きく、指数の上昇に寄与した。トヨタや三菱UFJ大手銀行株などの主力株のほか、銭高組がストップ高。商社や鉄鋼、非鉄金属の値上がりが目立った。
一方、JALやANAHD、NTTドコモ ディップ、イオンFS、SMSは下落した。
東証2部株価指数は3日続伸した。ヨネックスや象印、コメ兵が上昇した。日精機、ベネ・ワンは下落した。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前日比50円27銭高い2568円40銭だった。投資家心理が改善し、新興企業株にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で877億円、売買高は1億6445万株だった。
個別銘柄では、アイル、横田製作所、鉱研工業、京写、ジシステムがストップ高。 クルーズ、田中化研、ザインが上昇した。半面、カルナバイオ、 アイサンテクノ、ソノコム、 朝日ラバー、リーバイスは下落した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。終値は前日比23.72ポイント(3.0%)安い811.56だった。 個別銘柄ではオプティム、ウェルスマネ、DDS、アクロデアがストップ高。 ミクシィやFFRI、そーせいが上昇した。 Gunosy、PCIHD、イーレックス、ラクーン、 ジグソー、PCIHD、アドウェイズが下落した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したメタップスは9時12分に公開価格(3300円)を260円(7.9%)下回る3040円で初値を付けた。大引けは公開価格を21.2%下回る2601円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
19,136.32 |
561.88 |
日経平均先物 |
19,180.00 |
610.00 |
TOPIX |
1,549.80 |
49.39 |
TOPIX先物 |
1,553.50 |
52.00 |
東証2部指数 |
4,745.40 |
88.29 |
JASDAQ |
2,568.40 |
50.27 |
マザーズ |
811.56 |
23.72 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2959770 |
3094156 |
東証2部 |
157470 |
42922 |
8月28日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 19,088.10(+513.66)
■日経平均先物 19,070(+500)
■東証1部出来高 14.67億株
■東証1部売買代金 1.43兆円
■TOPIX 1,547.40(+46.99)
■騰落 上昇1,801/下落82
■日経JQ 2,563.82(+45.69)
28日の前引けの日経平均株価は大幅に続伸した。前日比513円66銭高の1万9088円10銭と、取引時間中として24日以来4日ぶりに1万9000円の節目を上回った。
前日の米株高や円安・ドル高を好感した買いで、ほぼ全面高の展開だった。中国・上海株式相場が続伸して始まったのを確認すると、日経平均は4日ぶりに1万9100円台に乗せる場面もあった。

前日発表された4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から大幅に上方修正されたことを受け、トヨタやホンダなどの輸出関連株に買いが膨らんだ。前日の欧米市場で原油や銅の先物相場が急上昇し、商社や非鉄金属などの資源関連株にも買いが膨らんだ。三菱UFJや野村も大幅に上昇した。
ただし、週末要因から、大引けにかけて短期筋が利益確定売りに出る可能性もある」との声が聞かれた。
また、朝方に総務省が発表した7月の家計調査は、消費支出が市場予想に反して2カ月連続で前年同月を下回った。個人消費の弱さが意識され、小売り株や食品株は上値の重さが目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もともに大幅に続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4394億円、売買高は14億6708万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の95%にあたる1801、値下がり銘柄数は82、変わらずは7だった。
業種別では、ほぼ全ての業種が値上がりした。値上がり上位は、鉱業、鉄鋼、非鉄金属。一方、値下がりしたのは、空運業のみ。
個別では、千代建が大幅に反発した。シンガポール社に220億円出資すると発表したことが買い材料視された。丸紅と組んで電力の小売りに乗り出すと伝わった楽天は3%高で午前を終えた。リニア関連のコンベヤが買われ、シャープは主力の液晶パネル事業を売却する検討に入ったと報じられ、交渉先とされるJDIも上昇。だいこう、ウィルG、東京TYFGなどの上げも目立った。
半面、JAL、ANAなどの空運株が軟調。ユニチャームは反落。キユーピーやグリコ、日ハムなど食品株の一部が下げた。
東証2部株価指数は続伸した。個別銘柄では郷鉄工所、プラズマがストップ高。東邦金やJトラスト、稀元素、オリチエン工業、RVHは上昇した。テクノスJ、ウインテスト、ベネ・ワン、カネコ種苗、コマニー、アヲハタ、は下落した。きょう新規上場したラクトJは公開価格と同じ1400円で初値を付け、前引けは1450円だった。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。前引けは前日に比べ45円69銭高い2563円82銭となった。前日の欧米株が上昇し、外為市場では円相場が円安・ドル高に振れたことで投資家の不安心理が後退、新興企業株にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で539億円、売買高は1億1405万株。
個別銘柄ではアイル、横田製作所、鉱研工業、京写がストップ高。クルーズや田中化研、ザインが上昇した。半面、ノジマ、カルナバイオ、日ラバー、山大、アイサンテクノ、リーバイスが下落した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。前引けは前日比19.23ポイント(2.4%)高い807.07だった。 個別銘柄ではアクロデアがストップ高。ミクシィやFFRI、PCIHDが上昇した。一方で、ジグソー、Gunosy、ラクーン、イトクロ、アドウェイズは下落した。
きょう東証2部に新規上場したラクトJは、9時ちょうどに公募・売り出し価格(公開価格、1400円)と同水準の初値を付けた。前引けは公開価格を3.6%上回る1450円だった。
東証マザーズ市場に新規上場したメタップスは9時12分に公開価格(3300円)を260円(7.9%)下回る3040円で初値を付けた。前引けは公開価格を20.2%下回る2635円だった。
8月28日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 19,025.03(+451.09)
■日経平均先物 19,020(+450)
■TOPIX先物 1,541.00(+40.00)
■騰落 上昇1,836/下落42
■日経JQ 2,563.59(+45.46)
■マザーズ指数 811.56(+23.72)
28日の前場寄り付きの日経平均株価は大幅に続伸でのスタート。
一時前日比440円ほど上昇し、取引時間中では24日以来4営業日ぶりに1万9000円の節目を上回った。
10時時点の日経平均は前日比451.09円高の19025.53円で推移している。
米国株の大幅続伸を背景に東京市場は買い優勢の展開となり、日経平均は節目の19000円台を回復した。
200日移動平均線が位置する20030円レベルにも到達している。週末要因や19000円台回復といった達成感なども影響し日経平均は上げ一服となっているが、先物市場も落ち着いた動きでしっかりとした展開。
ファストリやファナック、ソフトバンクなどの値がさ株が軒並み上昇した。前日の国際商品市場で原油価格が急伸したことを受け、三菱商などの商社株や国際石開帝石やJXといった資源関連株が買われている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅続伸して始まった。
総務省が8時30分に発表した7月の実質消費支出は市場予想に反して前年同月比で減少した。市場では「ここ数カ月、個人消費関連の統計は物足りない数字が目立つ」として先行きの小売り関連株への影響を意識する声がある。7月の全国消費者物価指数(CPI)は生鮮食品を除く総合が前年同月比横ばいだった。0.2%の下落だった市場予想より高かったものの、2年2カ月ぶりに上昇が止まった。
個別銘柄では、トヨタや富士重、ホンダなど自動車株が軒並み大幅高で始まった。丸紅と組んで電力小売りに参入すると報じられた楽天が一時5%超上昇した。新日鉄住金や神戸鋼、三菱マといった鉄鋼、非鉄金属株が高い。
☆ワークマン続急伸、国立競技場決定でオリンピック建設人気再燃
国立競技場建設仕切り直しから建設関連のワークマン<7564>(JQ・売買単位100株)は200円高の7000円と続急伸、24日以来の大台回復だ。新国立競技場の建設費見直しが決まり、これを契機にオリンピック関連工事本格化が見込まれワーキングウエア等の販売最大手の同社が注目される展開だ。年初来高値は国立競技場建設中断雰囲気の出た7月の8910円。人気本格化が期待されそうだ。
☆本日上場のラクト・ジャパンは公開価格を上回る初値で好スタート
本日は2銘柄が新規上場となり、ラクト・ジャパン<3139>(東2・売買単位100株)はチーズなどの乳製品原料の加工や食肉加工品の卸販売などを行い、旧・東食(1997年に会社更生法の適用により上場廃止)の社員が設立して上場を果たした。公開価格は1400円。売買開始と同時に1400円で初値が付き、その後は下値を1383円、上値を1460円として売買活発となっている。
2015年11月期の業績予想(連結)は、売上高が前期比3.4%減の932億5700万円、営業利益は同28.9%減の11億7400万円、純利益は同30.9%減の6億8200万円、1株利益は164円25銭。
類似銘柄としては米久<2290>(東1)などが挙げられ、米久のPER48倍前後に対し、ラクト・ジャパンの公開価格でのPERは8倍台に過ぎない。
<兜町カタリスト>
「IT農業」
私募REITの収益率に特化した新指数が算出されることになった。
算定対象は7本。
現在は上場REITと私募REITの合計約70本を「AFIJ」として算出している。
これに加わることになる背景は年金基金等などの私募REITに対する投資増加。
瞬間3.9%まで分配金利回りが高まった今週初にはREITを結構仕込んでいたのだろうか。
ところで年金基金の4〜6月の運用が発表された。141兆1209億円の運用益は2兆6489億円。
そのうち国内株の運用益は1兆8657億円。
逆に国内債券は505億円の損失。
象徴的な4〜6月の運用だった。
国内株式比率は23.39%。
目標のほぼ25%となっており、ほぼ満腹状態ということを市場は気にしているが・・・。
昨日の空売り比率は39.8%と過去最高を更新。
「相場が戻ったところでは再び下落に備えたい投資心理が表れている」との解釈。
「一部投資家は先物を買い現物に空売りを入れたため空売り比率が高まった」とも。
しかし・・・。
そうならば現先の逆ザヤの説明がつかない。
業種別でみた数字はめちゃくちゃ。
水産50.3%、鉄鋼47.1%、ゴム46.3%、石油45.8%、紙パ45.3%、
鉱業44.3%、電気ガス43.9%、卸売43.8%、電機43.5%、銀行43.4%。
空売り比率が過去最高を更新すると株高のアノマリーに通じそうな気配。
そしてもう9月受け渡し。
借り株期限の9月になると、当然返却のための買い戻しは生じる。
売り方餌食になるのか、相変わらず何かの不安に乗じるのか興味深いところ。
中国の景気懸念で売られたが、上海株の続落の最中に欧米日の株は反発した。
本当に中国が原因なの?という思いは強い。
もう一つの米利上げ問題懸念。
昨日のGDPの上方修正でもNYダウは上昇。
こちらも低金利継続が望ましいのか、利上げが望ましいのか微妙。
しかし足元景気の好感姿勢だけは変わらない。
目先の動きに幻惑させられた1週間だった印象。
今夜の「平成狸合戦」でスタジオジブリも終る。
WTI原油は反発して金は反落。
兵どもは次は何を生贄にするのだろうか。
昨日のオプティムのプレスは興味深い。
まさに国策に沿った動き。
「佐賀県、佐賀大学、オプティムで3者連携協定を締結。
ドローン、IoT分野で産学官連携をスタート」。
我々の取り組みも始まったばかりですが、ドローン、IoTを活用。
これから本当に有効な農業ITの仕組みを提供できるよう進めております」。
佐賀県生産振興部ならびに国立大学法人 佐賀大学農学部と、株式会社オプティムは
IoT、ドローン、ネットワークカメラ、ウェアラブルデバイスなどを利用した農業IT分野において三者連携協定を行うことを発表いたします。
今回の産学官の三者による連携協定を行うことで、IT農業分野の研究開発を推進し、知財の構築や世界に類を見ない新しい産学官のオープンな枠組みを構築します。
そして、佐賀大学農学部の農業に関する基礎的な学術知見、佐賀県の農業に関する実用的な知見・ノウハウ、オプティムのIoTテクノロジーを融合させ、世界No.1となるIT農業の実現を目指していきます。
日経朝刊では東京ゲームショーの告知広告。
9月17日〜20日まで幕張メッセで開催される。
スケジュール投資の役に立つかも知れない。
加えればオプトエレクトロニクス(6664)が40万株の自社株買いを発表。
あちらもこちらも賑わってきた。
社会面では「山口組、分裂の動き」の記事。10を超える2次団体が離脱の方向だという。アノマリー的には「暴力団が分裂の動きになると、なぜか政界も荒れる」。
無風の自民党総裁選という流れとは明らかに逆行の動き。
維新の動きだけで済むのかどうか。
所詮アノマリーに過ぎないし政界も株の世界も一寸先は闇の世界。
中国やアメリカ動向よりもむしろ電車のケーブル火災の多発の方が気にかかる。
日経平均25日移動平均はマイナス7.7%へと低下。
マイナス12%からは戻ってきたがそれでもまだ第2限界水準(8%)。
騰落レシオは77.58%。
結局70%割れは火曜日1日だけだった。
サイコロは4勝8敗33.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス12.500%。
前日はマイナス6.354%だったから急速な悪化。
買い方はマイナス13.359%。
火曜のマイナス18.867%、前日のマイナス14.715%からは好転したが伸びの鈍さが目立つ。
おそらく売り方と買い方のマイナス率が逆転すれば日経平均は19000円台回復なのだろう。
どちらが先かは鶏と卵だが・・・。
8月28日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
28日の東京株式は。NY株高を受け続伸でのスタートだろう。
19000円台を回復する場面もありそう。シカゴ市場日経平均先物の1万9015円と大幅高。同清算値にサヤ寄せする動きが先行するとみられる。
日経平均株価予想レンジは、18400円−19100円を予想する。
ただ、買い一巡後は、フシ目の1万9000円や200日線(1万9031円)近辺では、戻り待ちの売りが控えていることも想定され、週末要因や上海市場の動向待ちもあり、上値が重くなることも想定される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1660万株、買い1970万株で、差し引き310万株の買い越し。
買い越しは2営業日連続。金額は売り越し。売りセクターに、小売、銀行、機械、サービス、情報通信、電機、精密、卸売、薬品、自動車、化学など。
買いセクターに、機械、鉄鋼、ゲーム、自動車、サービス、卸売、情報通信、電機、輸送用機器、小売、保険、ゴムなど。
【NY概況】
27日のNYダウ平均は大幅に続伸した。終値は前日比369ドル26セント高の1万6654ドル77セントだった。2日間の上げ幅は988ドルに達し、18日から6日間の下げ幅(1878ドル)の半分以上を戻した。世界的な株高や米景気の堅調さを受けた買いが米株式相場を押し上げた。
27日は世界的に株価が上昇した。中国・上海株は6営業日ぶりに反発したほか、日本を含むアジアや欧州などの主要な株価指数も軒並み上がった、米株式相場にも追い風となった。
4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率3.7%増と速報段階(2.3%増)から大幅に上方修正された。市場予想(3.3%増)を上回り、米景気の回復基調が改めて意識されたことも米株式の買い安心感につながった。
週初に約6年半ぶりの安値まで下げたNY原油先物相場が42ドル台まで戻した。業績への警戒が緩み、シェブロンが大幅高となり相場をけん引した。
もっとも、米株式相場は上げ幅を縮める場面もあった。連日の急速な上げで短期的な利食い売りもあった。
ナスダック総合株価指数も続伸し、前日比115.172ポイント高の4812.708で終えた。
業種別は全10業種が上昇した。「エネルギー」が5%高と上昇率が最も大きかったほか「素材」や「金融」なども上がった。
【シガゴ日経平均先物】
日経平均先物は続伸。9月物は前日比300円高の1万9015円で引けた。27日の大取終値を445円上回った。世界株高や好調な米景気指標を手掛かりに米国株とともに買われた。円安も支援材料だった。この日の9月物高値は1万9070円、安値は1万8480円。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 19015 (?+445?)
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 19025 (?+455?)
( )は大取所終値比
【予定】
なぎさ■国内(28日)
7月失業率・有効求人倍率(8:30)
7月消費者物価指数(8:30)
7月家計調査(8:30)
7月商業動態統計(8:50)
《決算発表》
H.I.S.、アイ・ケイ・ケイ、ダイドドリ、大和コン
《新規上場》
メタップス、ラクトJ
■海外(28日)
中国7月工業利益(10:30)
英4-6月期GDP(17:30)
ユーロ圏8月消費者信頼感(18:00)
ブラジル4-6月期GDP(21:00)
独8月消費者物価(21:00)
米7月個人所得・個人支出(21:30)
メキシコ7月失業率(22:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
ようやくリバウンドの局面に移行した世界の株式市場。
東京市場も昨日に続いてのリバウンド相場となった。ただ、先物などの買い戻し以外は上値を買う主体がなく、本日はそれが一巡すると次第に息切れの模様。
今夜の米国市場では4−6月のGDP改定値の発表がある。
市場予想では速報値の年率換算2.3%増から3.2%増への大幅上方修正が予想されており、仮に市場予想以上の上方修正となれば足下で大きく後退している9月の利上げ開始観測が戻って、円安ドル高方向に作用する可能性もある。
日経平均のチャートは1万8800円強のところに最初の戻りのカベが形成されつつある。この少し上には200日移動平均線(1万9031円)を始めケイ線上のフシ目が1万9000円前後にズラリと並んでおり、単なるリバウンドだけでは抜き難い状況となっている。中国発の政策が待ち望まれるところである。
【中国市場概況】
上海総合指数は、前日比156.30ポイント(5.34%)高の3083.59ポイントと6日ぶり反発した。心理的節目の3000を回復する。上海A株指数は163.76ポイント(5.34%)高の3230.41ポイント。外貨建てB株相場は続伸する。上海B株指数が14.41ポイント(5.16%)高の293.49ポイント、深センB株指数が23.50ポイント(2.28%)高の1053.85ポイントで引けた。
自律反発狙いの買いが優勢。上海総合指数は昨日までの5日続落で累計23%も下落していたため、値ごろ感が着目された。人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスも買い安心感を誘う。人民銀は27日の定例オペ(原則として火曜と木曜)で、火曜日に続き多額の資金を市場に投入(週間では600億人民元の供給超)。昨日も、短期流動性オペ(SLO)で1400億人民元を市場に供給している。指数は後場途中、マイナスに転じる場面がみられたものの、程なく再びプラスに転じ、引けにかけて上げ幅を広げている。25日には政策金利と預金準備率を引き下げると公表していたが、市場関係者の間では「物足りない」とする空気も漂っていた。
日経平均先物・夜間、日中取引の終値比190円高で推移(午後5時現在)
27日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物9月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万8570円を190円上回る1万8760円で推移している。
【投資部門別売買動向】
8月第3週(8月17日─8月21日)の海外投資家による日本の現物株と先物合計の売買は、1兆2577億円の売り越し(前週は5443億円の売り越し)となった。売り越しは2週連続。売り越しの規模は7月第2週(1兆5894億円の売り越し)以来の大きさだった。個人は5211億円の買い越し(同1812億円の買い越し)、信託銀行は570億円の買い越し(同647億円の買い越し)だった。現物株は海外投資家が4004億円の売り越し(前週は3179億円の売り越し)となった。売り越しは2週連続。一方、個人は2週連続の買い越し。信託銀行は2週ぶりに売り越した。
【銘柄フラッシュ】gunosyなど急伸し朝日ラバーは3日連続ストップ高
27日は、日経平均が895円安となった24日に追証(追加証拠金)の差し入れ不能になった分の強制決済の売却が出るとされ、明日も同様の売り圧迫が続くとされたが、たとえば25日にかけて44%下落したシリコンスタジオ<3907>(東マ)は2.6%高の100円高で2日続伸など、相場に特有の「振れ過ぎ」「売られ過ぎ」を好機ととらえる買いが優勢の様子だった。
淺沼組<1852>(東1)は四半期決算を好感した8月初旬からの上昇相場に崩れが見られないとして好業績を見直す買いや信用売りの買い戻しを誘う動きが入ったようで15.7%高となり、2006年以来の高値を更新して東証1部の値上がり率トップ(上場投信を除く)。日本ビューホテル<6097>(東1)は8月30日、9月6日に個人投資家向け説明会を開催とされて期待があるようで13.6%高となり東証1部の値上がり率2位(同)。エスアールジータカミヤ<2445>(東1)は連続最高益の見通しに加え、今年は台風が多く仮設足場の需要に期待との見方も言われて一時ストップ高のあとも13.2%高となり東証1部の値上がり率3位(同)。
福田組<1899>(東1)はこのところの全体相場急落局面でも上昇トレンドに崩れなしとされて配当増額などの好業績が見直され6.9%高と年初来の高値を更新。キッコーマン<2801>(東1)は米国市場でも外部環境が不透明な際のディフェンシブストックと位置づけられているとされて見直されたようで6.1%高と急反発し、日清食品ホールディングス<2897>(東1)も3.5%高の急反発。gunosy(グノシー)<6047>(東マ)は6〜8月の第1四半期好調の期待などから21.2%高の大幅続伸となり、富士山マガジン<3138>(東マ)は好業績の売られ過ぎ銘柄とされて20.0%ストップ高、朝日ラバー<5162>(JQS)は補助金対象事業や新工場建設などが材料視されて3日連続ストップ高の16.8%高。メディアグローバルリンクス<6659>(JQS)は放送局の4K映像システムのIPビデオルーターなどが言われて9.4%高の大幅続伸となった。
【引け後のリリース】
☆ファミリーマートとユニーグループHDが合意書を延期
■3月から経営統合に向けた協議を開始し2016年9月の統合予定は変更なし
ファミリーマート<8028>(東1)とユニーグループホールディングス<8270>(東1)は27日の大引け後、8月をメドに進めている両社の経営統合に向けた基本合意書の締結時期を延期すると発表した。経営統合に向けた協議を継続する必要があると判断した。ただ、本経営統合にかかわる吸収合併および吸収分割の効力発生日などについては、2016年9月(予定)に変更なしとした。
両社は、15年3月10日付でプレスリリース「株式会社ファミリーマートとユニーグループ・ホールディングス株式会社の経営統合に向けた協議開始のお知らせ」を発表。ユニーグループHDのコンビニエンスストア(CVS)「サークルK」および「サンクス」をはじめ両社の経営資源を結集することで、CVS事業では国内最大規模の店舗網となり、業界トップクラスの事業基盤を構築した上で、スケール・メリットやシナジーを追求し、国内での事業を拡大する一方で、アジアを中心とした新興国においても、これまで両社が国内で培ったノウハウを共有・結集し、より一層の強化を図ることなどを打ち出していた。
両社の株価は、全体相場が中国株式の波乱を受けて急落した8月18日頃から25日頃にかけて共に下げ、ファミリーマートは6000円前後から一時5190円まで14%近く下げ、27日の終値は5430円(120円高)だった。
また、ユニーグループHDの株価は850円前後から一時727円まで約14%下げ、27日の終値は754円(8円高)だった。
☆スターティアはエヌオーエスの発行株式の49.0%を取得することに関する基本合意書の締結を決議
■南九州地域における新規顧客の獲得等、既存ビジネスのスケールメリットの享受を期待できると判断
スターティア<3393>(東1)は、本日(27日)開催の取締役会において、エヌオーエス(本社:鹿児島県鹿児島市)の発行株式の49.0%を取得することに関する基本合意書の締結を決議した。
エヌオーエスは、鹿児島県鹿児島市を中心として、エリア企業向けにMFP(複数の機能を搭載した複合的な周辺機器)のリース販売・レンタルサービス、およびカウンターサービスを中心に提供しており、近年においてはパッケージソフトウェアの販売、サーバおよびネットワーク構築の提案を行っている。
スターティアグループは、南九州地域における新規顧客の獲得、クロスセルによる新規顧客との取引拡大により、既存ビジネスのスケールメリットの享受を期待できると判断し、エヌオーエスの株式をスターティアが取得することに関する基本合意書を、エヌオーエスの株主との間で締結することを決議した。
エヌオーエスの15年4月期業績は、売上高2億54百万円、営業利益10百万円、経常利益8百万円、純利益6百万円であった。
今後の日程は、株式譲渡契約締結日は9月30日の予定。譲渡日は10月1日を見込んでいる。
今期のスターティアの業績に与える影響は、現在精査中であり、公表が必要な場合は、速やかに公表するとしている。
8月27日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
27日の日経平均株価は続伸し、前日比197円61銭高の1万8574円44銭で終えた。
世界的な株安連鎖にいったん歯止めがかかり、前日の米国株が日本株に続いて急反発した。
こうした流れを受けて、日経平均は303円高からスタートすると、寄り付き後には一時18810.05円(前日比433.22円高)まで上昇した。ただ、買い一巡後は上値の重さが意識され、後場には上げ幅を109円まで縮小する場面があった。一方でその後は値を戻すなど、底堅さも見せた。
外国為替市場で円相場が円安・ドル高に振れたことで、輸出関連銘柄に採算改善を期待した買いが入った。市場の関心が高かった中国・上海株式相場がおおむね値上がり圏で推移したほか、アジア株が全面高だったことも相場の支えとなった。
「27〜29日に開かれるジャクソンホールでの金融シンポジウムに関心が集まっている」との指摘が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
東証1部の売買代金は概算で3兆0782億円。売買高は28億2017万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の72%にあたる1369、値下がりは448、変わらずは66だった。
業種別では、食料品、保険業、建設業が3%を超える上昇となった。一方、下落したのは鉄鋼、海運業、パルプ・紙、その他製品の4業種のみだった。
個別では、円安進行を背景にトヨタや日電産、キーエンスなど輸出関連株が上昇した。メガバンクを含め銀行株や保険株が高い。このところ売られていたコマツやユニチャーム、商社株の買いも目立った。また、浅沼組、日本ビューホテ、SRGタカミヤなどが買われた。
一方、ファストリやファナックが下落。村田製や東電、東芝も下げたほか、鉄鋼株や海運株が安かった。が売られた。
東証2部株価指数は続伸した。
個別銘柄では、東邦金属がストップ高。ウインテスト、ダイトケミクス、サトウ食品、稀元素、高田工業所も買われた。半面、象印、コメ兵、魚喜、セイヒョー、オンリー、黒谷は売られた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前日比48円93銭高い2518円13銭だった。中国人民銀行(中央銀行)による流動性供給などを背景に26日の米国株式相場は急反発した。これを受けて投資家心理は持ち直し、自律反発を見込んだ個人投資家の買いが膨らんだ。前引け直前に株価指数は200日移動平均の2520円近辺まで戻したが、買い一巡後は上げ幅を縮めた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で551億円、売買高は1億1259万株だった。
個別銘柄ではヤマウ、ドーン、ニュートンFC、田中化研、朝日ラバー、ノジマなどがストップ高。ザインや日ダイナミク、ガンホーが買われた。半面、サンデー、ハピネス&D、ウエストHD、クルーズやカルナバイオ、ラックは売られた。
東証マザーズ指数も続伸。終値は前日比15.59ポイント高い787.84だった。個別銘柄では富士山マガジン、マルマエがストップ高。UBIC、イーレックス、ジグソー、モルフォ、ペプドリが上げた一方、ジェネパ、jGroup、イグニス、ミクシィ、PCIHD、そーせいは下げた。売買代金首位のFFRIは横ばいで取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,574.44 |
197.61 |
日経平均先物 |
18,570.00 |
130.00 |
TOPIX |
1,500.41 |
21.44 |
TOPIX先物 |
1,501.50 |
19.00 |
東証2部指数 |
4,657.11 |
94.11 |
JASDAQ |
2,518.13 |
48.93 |
マザーズ |
787.84 |
15.59 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2820170 |
3078250 |
東証2部 |
161900 |
44880 |
「ROE」
昨日の日経朝刊「大機小機」は興味深かった。
語られているのは「自前の多角化」。
企業は本業に精を出すべきで、多角化のために使うお金があるのなら投資家に分配すべき。
企業が多角化しなくても投資家は分配された資金の再投資でポートフォリオの多角化ができる。
これが自前の多角化ということ。
機関投資家が正しいポートフォリオで正しい投資が可能という傲慢な前提なのだろう。
しかし事業の多角化をした富士フィルムの経営は良くなく、
多角化せず経営破たんしたコダックはよい経営だったというパラドックスにもつながる。
同じことはROEにも言えるという。
企業が自己資本を最小化しても投資家は困らない。
分配された利益でポートフォリオの多角化を図れば投資家はリスクへの準備ができるとい論旨。
短期投資家にとっては、個別企業は最低限の自己資本があれば良い。
たとえその結果倒産しても短期投資家には深刻でないという。
ポートフォリオの価値の上昇が資本の効率化を進めてくれているからだという。
この思考法は長期投資家や企業の労働者、取引先には危険というのが結論。
「ROE経営が言われ始めてから日本経済や株価が振るわないのは当然である」。
久々に「大機小機」の活字が目に残った。
以下は原稿。
↓
永田町と霞が関とは国会議事堂と官庁街のこと。
ここで政策と細則が決まります。
そして相場格言は「国策に売りなし」。
国策を読むことが明日の、未来の相場への一里塚。
そう考えると今バイブルのように扱うべきは
2015年6月30日に出された「日本再興戦略改訂2015」です。
少し読んでみましょう。
経済の好循環は着実に回り始めているのである。
しかしながら、人口減少社会の到来によって、女性や高齢者等の活躍の場を最大限に広げたとしても、
生産年齢人口の増加が当分の間期待できないことを考えるならば、
消費だけが拡大したとしても、経済全体としての生産性が向上しなければ、
いずれ成長の限界にぶつかってしまうのは明らかである。
この意味で、アベノミクスは、デフレ脱却を目指して専ら需要不足の解消に重きを置いてきたステージから、
人口減少下における供給制約の軛くびきを乗り越えるための腰を据えた対策を講ずる
新たな「第二ステージ」に入ったのである。
今後とも経済の好循環を維持し、そして持続的な成長路線を辿っていけるかどうかは、
従来の単なる延長ではない、全く新しい発想をもって、錆びた資本ストックを革新し、
より自由な発想が生かされる競争環境下で最も効率的かつ効果的な投資が行われることを通じて、
個人一人一人が、そして地方の一つ一つがその潜在力を開花する「生産性革命」を成し遂げられるかどうか
にかかっている。
相場は人が勝手に考えた方向に向かう訳ではありません。
何らかの示唆があってそれにそって動くもの。
それが実は多くの場合政策ということになるのです。
新聞などで断片的に報道されるので、わかりにくいのですが、
昨今の兜町で動いているテーマの多くも政策を背景としています。
【予想】
27日発表予定の米4-6月期国内総生産(GDP)改定値を見極めたいとのムードも強い。
さらに、米カンザスシティで連銀主催のシンポジウム(ジャクソンホール)が開催されるため、フィッシャーFRB副議長による、利上げについての発言に市場の関心が集まるだろう。
もっとも、5月のイエレンFRB議長による「米国株は割高」といった見解によって9月の利上げ開始への思惑が高まり、調整が続いていた。9月のFOMCまでは不安定ではあろうが、不透明感が払拭されることになれば、9月利上げ開始としても、市場はアク抜けにつながるとみておきたい。引き続き、下値拾いのスタンスである。
8月27日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,724.31(+347.48)
■日経平均先物 18,720(+280)
■東証1部出来高 14.39億株
■東証1部売買代金 1.51兆円
■TOPIX 1,517.49(+38.52)
■騰落 上昇1,664/下落172
■日経JQ 2,522.94(+53.74)
27日午前の日経平均株価は続伸し、前日比347円48銭高の1万8724円31銭で前場を終えた。きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウが6年10カ月ぶりとなる上げ幅を記録したこともあって、主力株中心にリスクオフの巻き戻しの動きが続いた。
円安進行で輸出関連銘柄などに買いが入り、業種別東証株価指数(TOPIX)の33業種すべてが上昇した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。

市場が注視していた中国・上海株式相場は反発して始まった。自律反発期待で一時節目の3000台を回復したが「日本株への影響はみられなかった」という。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆5151億円、売買高は14億3957万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の88%にあたる1664、値下がりは172、変わらずは46だった。
個別では、三菱UFJなどメガバンクが上昇。トヨタやホンダなど自動車株も買われた。コマツといった中国関連銘柄のほか、保険株や食料株も高かった。浅沼組が値を飛ばし、大倉工、共同印も大幅高となった。一方、ファストリやファナック、任天堂が下落し、JFEやスズキへの売りも目立った。ナカバヤシ、明光ネット、東映も下落した。
東証2部株価指数は続伸した。ラオックスや朝日インテクが上げ、象印やGDOが下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。午前終値は前日に比べ53円74銭高い2522円94銭となった。昨日の米国株式相場が堅調に推移したことを受け、投資家心理は改善。中小型株を中心とした新興市場では自律反発を見込んだ個人投資家の買いが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で312億円、売買高は7140万株。
個別銘柄では、ドーン、朝日ラバーがストップ高。シード平和、ヤマウ、ニュートンFC、オートウェーブ、カルナバイオ、ザイン、日ダイナミクが上昇した。半面、サンデー、サダマツ、ハピネス&D、クルーズやラック、ウエストHDは下落した。
東証マザーズ指数も続伸。前引けは前日比20.48ポイント高い792.73だった。
個別銘柄では富士山マガジン、マルマエがストップ高。UBIC、日本アクア、ITM、FFRI、PCIHD、ジグソーが上げた一方、jGroup、イグニス、エンバイオHD、ミクシィ、そーせい、UNITEDは下げた。
8月27日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 18701.10(+324.27)
■日経平均先物 18,710(+270)
■TOPIX先物 1,513.50(+31.00)
■騰落 上昇1,662/下落163
■日経JQ 2,515.12(+45.92)
■マザーズ指数 791.72(+19.47)
27日前場中ごろの日経平均株価は上昇が一服し、前日比324.27円高の18701.10円で推移している。
寄り付き後に一時400円を超えて上昇したが、高値圏では目先の利益を確定する売りが出ている。日本時間午前10時25分から始まる「中国株式市場の動向を慎重に見極めたい投資家も多い」との声が聞かれる。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は高値圏で推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8864億円、売買高は8推し量る4117万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1662、値下がり銘柄数は163、変わらずは56銘柄だった。業種別では33業種全面高で、値上がり上位に食料品、精密機器、情報通信、保険、建設、空運など。
トヨタやホンダ、マツダなど自動車株が高い。続落していた三菱商や三井物など商社株が買われている。第一生命など保険株も堅調に推移している。一方、ファストリや任天堂、目標株価引き下げ観測のファナックが安い。
東証2部株価指数は続伸している。ラオックスや東邦金が上げ、魚喜やYsテーブルが下げている。
外資系等は大林(1802)、清水(1803)、五洋(1893)、東レ(3402)、サントリー(2587)、VOYAGE(3688)に注目。
225先物は野村・マネ・GS・大和・JP・クレディが買い越し。
モルスタ・メリル・アムロ・シティ・ニューエッジ・ソジェンが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・アムロ・メリル・日興・野村が買い越し。
GS・ニューエッジ・モルスタ・シティ・ドイツ・バークレイズが売り越し。
テクニカル的には、イチケン(1847)、三井製糖(2109)、イトーキ(7972)、ナカバヤシ(7987)が動兆。
<動意銘柄>
☆山崎製パン134円高、ギリシャショック時安値下回らず注目集める、年初来高値に8.6合目
7月安値をキープした山崎製パン<2212>(東1・売買単位1000株)は96円高の2023円と上放れて寄付き134円高の2061円と値を飛ばしている。「多くの銘柄が7月9日のギリシャショック安値を切っているが、山パンは7月9日の安値1815円を下回らなかった」ことが注目された。今回安値は25日の1825円。4月の年初来高値に対し現水準は8.6合目と底堅さが光る。
☆朝日ラバーが好業績や新事業への期待強く3日連続ストップ高
朝日ラバー<5162>(JQS)は取引開始から20分ほどでストップ高の1045円(150円高)に達し、3日連続ストップ高。25日に発表した第1四半期決算が好調で、第2四半期の見通しを増額修正したほか、「マイクロ流体デバイス」事業に関する補助金収入や同事業の拡大を目的とする新工場の建設を発表したことなどが連日好感されている。全体相場が自律反騰に入った印象を強める中で、同社株は最も出直りの勢いが強いとの見方があり、チャート観測では1200円台まで上げてもおかしくないとの見方も出ている。
☆富士山マガジンがストップ高!第2四半期の進ちょく率など再評価
富士山マガジン<3138>(東マ・売買単位100株)は9時30分を回ってストップ高の4195円(700円高)に達し、取引時間中としては8月21日以来4日ぶりに4000円の大台を回復している。趣味性・専門性の高い雑誌などをネットで購読できるサービスなどを展開し、7月7日に上場。8月13日に発表した第2四半期業績(2015年1〜6月)の営業・経常利益が通期予想の8割近くに達し、全体相場が自律反騰に転じた中で好業績を見直す動きが広がったようだ。全体相場とともに下げピッチが強まる前の水準は5000円に近い水準のため、まずはこの水準までの回復がイメージされているようだ。
☆アールテック・ウエノにスキャンポファーマが1株1900円でTOB
◆完全実施の場合は上場廃止の可能性あり東証は監理銘柄に指定
アールテック・ウエノ<4573>(JQS)は26日夜、米大手医薬品スキャンポファーマシューティカルズ社グループのスキャンポファーマ合同会社(大阪市北区)によるアールテック・ウエノ株式と新株予約権へのTOB(株式公開買付け)などを発表した。TOB価格は1株1900円(26日の終値は1278円)、買い付け期間は2015年8月27日から同年10月13日まで。
発表では、TOBが完全に実施された場合には上場廃止になる可能性があるとした。このため、東証は26日付でアールテック・ウエノを監理銘柄(審査中)に指定した。
<兜町カタリスト>
「谷」
1日遅れで効いたシカゴブルズという感じだろうか。
考えてみれば火曜の前場はプラス。
そして水曜の後場もプラス。
1日早く戻りの実況を出来たということになる。
別にキャスターの思いや願いが株価に反映される訳ではなかろうが・・・。
昨日は18000円台回復で一人拍手。
誰も追随しないのが東証アローズだが、それでも600円高で拍手。
パチパチパチではあるのだが2800円下げて500円ではまだまだ。
一昨日297.22円と200円を割り込んだ東証1部単純平均株価。
昨日は306.50円と300円台復活。
それでも昨年末の313.87円はまだ下回っていた。
そして一昨日67%台まで低下した騰落レシオは昨日76.9%まで上昇。
70%割れは1日だけだった。
火曜日に39億4933万株だった東証1部出来高は34億4739万株。
そして火曜日に4兆1075億円だった売買代金は3兆8000億円。
同じく火曜日に8銘柄だった値上がり銘柄は1792銘柄。
1880だった値下がり銘柄は92銘柄。
日経平均の200日移動平均は20200円で9.03%のマイナスかい離。
75日移動平均は20278円で9.38%のマイナスかい離。
25日以来のデッドクロス継続。
一目均衡の雲は今日白くねじている。
勝手雲は9月1日まで白いままで雲の下限は20508円。
テクニカル的には大きな窓が3つ出現した後の長い陽線で「三空叩き込み」。
債券が買われていなかったことが反発へのサインでもあった気がする。
それにしても、上海株は5日続落のまま。
それでも日米株価は反発。
要は中国を隠れ蓑にしているものの本質は米景気不安。
あるいは米シェールバブル崩壊の懸念。
ココが本筋だったのだろう。
松井証券の信用評価損率速報での買い方の評価損。
19日マイナス7.27%→20日マイナス8.29%→21日マイナス11.04%。
24日マイナス17.02%→25日マイナス28.80%。
そして昨日はマイナス14.715%まで改善した。
一方売り方はマイナス10.798%(前日はマイナス6.354%)。
ココが逆転すれば200日線も回復しようか。
Quick調査の8月21日現在の信用評価損率はマイナス11.72%で4週連続悪化。
裁定買い残は2兆5910億円で前週比3243億円の減少で6週間ぶり。
いずれにしても「ハイボラ相場」。
瞬きする瞬間に100円も動く相場。
あるいは乱舞するアウトザマネーのオプション。
自動発注同士の戦いは「値が飛びすぎて控えた格好」との声も聞かれる。
24日の225先物は20万5691枚、25日は28万5398枚と2013年5月以来の出来高。
しかも暴れているのは日経レバ(1570)。
24日の売買代金は4465億円で設定以来の過去最高を更新。
純資産は一時5000億円を超えていたが21日3723億円、24日3827億円と104億円増加。
基準価格が6%下落したときに純資産価格は5%増加。
25日に基準価格は8%低下したが純資産は11.4%増加して4262億円。
計算では金・月・火の3日間で最低1600億円の資金流入観測。
だから野村の225の手口が活発だったともいえる。
パピヨンの可能性極薄の脱獄は成功した感じ。
アールテックウエノ(4573)に対しての米スキャンポ社のTOB。
昨日終値1278円に対してTOB価格は1900円。
これは単なるTOBとは考えたくないところ。
もともと昨年秋の法改正で、日本は世界でもいち早く製造承認が認められる体制を構築した。
世界の薬品メーカーにしてみれば、その日本で治験を行いたいと考えるのは当然。
そのためにバイオ系のTOBは増えるだろうというのが年初の予測だったがその第1弾とも言える。
久しく相場のなかったバイオセクターの今後に期待が高まる出来事になろうか。
投資家さんからのたくましいメール。
↓
国土交通省は26日、南海トラフ巨大地震や首都直下地震に備え、
着陸予定の空港が被災して使用不可能になった場合、
航空機の燃料の残量などから最適な代替空港即時に選定、伝達する新しい運行システムを来年から本格導入へ。
セック <3741> [終値2605円]が浮かびますが・・・
ちょっと欲目すぎますかね・・・
それにしても・・・。
今夜からワイオミング州のジャクソンホールでカンサスシティ連銀の経済シンポジウム。
ジャクソンホールには株価の谷が良く似合うもの。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
クレステック(7812)・・・動兆
クレステックに注目する。
同社は各種ドキュメントの制作や翻訳が中核。
対象製品はデジカメ・携帯・自動車・プリンター・家電など幅広い。
人と人、人とモノ、そして人と世界を結ぶ「人に優しいコミュニケーションの創造」がテーマ。
浜松本社の地方企業。
8月27日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
28日の東京株式市場は、堅調な展開を想定する。下への警戒感よりも、戻りを試す買いの勢いの方が強まると考える。
日経平均株価予想レンジは、18300ー19000を予想する。
6日間で2800円超下落しており、リバウンドの余地は大きい。連日でボラティリティの大きい動きが続いており、19000円あたりまでは一気に戻す可能性もある。順調に戻す動きとなったとしても、19500円あたりからは上値も抑えられると予想する。
テクニカル的には日経平均は直近の下げで大きな窓が3つ出現した後に長い陽線形成で「三空叩き込み」の形状となり、トレンド転換がうかがえる
主要外国証券経由の注文動向は、売り720万株、買い760万株で、差し引き40万株の買い越し。買い越しは9営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、情報通信、化学、機械、電機、銀行、小売、サービスなど。
買いセクターに、小売、電機、化学、ガラス、卸売、商社、銀行、不動産、ゴム、自動車、通信、機械など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
16,285.51+619.07
S&P500種
1,940.51+72.90
ナスダック
4,697.536+191.048
26日のNYダウ平均は7営業日ぶりに急反発した。終値は前日比619ドル07セント高の1万6285ドル51セントだった。上げ幅は2008年10月28日(889ドル35セント高)以来およそ6年10カ月ぶりの大きさで、上昇率も11年11月30日以来の大きさだった。中国人民銀行(中央銀行)による流動性供給や米経済指標の改善が好感されたほか、目先の戻りを期待した買いも相場を後押しした。
人民銀は26日に短期流動性オペ(SLO)を通じて1400億元(約2兆6000億円)を市場に供給したと発表した。前日の政策金利や預金準備率の引き下げに続いて施策を打ち出したことで米株式にも買い安心感が広がった。
朝方発表された7月の米耐久財受注額は前月比2.0%増と市場予想(0.1%増)を上回った。米景気の回復が続いているとして相場を支えた。
また、ダドリーNY連銀総裁は26日の講演後の質疑応答で、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げについて「数週間前よりも必然性が低下した」との発言を好感し米株式に買いが入る場面もあった。
ナスダック指数も7営業日ぶりに反発。前日比191.048ポイント高の4697.536で終え、上げ幅は08年10月13日以来の大きさとなった。
業種別は「IT(情報技術)」を始め、「ヘルスヘア」や「一般消費財・サービス」など全10業種が上昇した。
シカゴ日経平均先物は7営業日ぶりに急反発した。9月物は前日比965円高の1万8715円で終え、同日の大阪取引所の終値を275円上回った。米景気が堅調との見方が広がり、米株式とともに買われた。この日の9月物の高値は1万8785円、安値は1万7650円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 18715 ( +275 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 18720 ( +280 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(27日)
2年国債入札
《決算発表》
ラクーン、東和フード
■海外(27日)
仏8月製造業信頼感指数(15:45)
ユーロ圏7月マネーサプライM3(17:00)
米4-6月期GDP改定値(21:30)
メキシコ7月貿易収支(22:00)
米7月中古住宅販売仮契約(23:00)
米7年国債入札
《決算発表》
ティファニー、ダラー・ゼネラル
《イベント》
米ジャクソンホールで金融・経済シンポジウム開催(〜29日)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
欧州株の上昇ときょうの日本株の大幅反発で、世界株安連鎖に関してはいったん落ち着く流れとなりそうだ。東証1部の出来高は昨日より減り目先的な投げ売りは峠を越えた様子。
テクニカル的には日経平均は直近の下げで大きな窓が3つ出現した後に長い陽線形成で「三空叩き込み」の形状となり、トレンド転換がうかがえる。
ただ、相場が本格的な反騰を見せるには中国株の底入れや政策発動が欠かせない。今の段階では1万9000円辺くらいまで戻さないと底打ちへの安心感は出てこないだろう。
また、米国株の底入れを見極めてからとなる可能性が高いと思われる。
【中国株式市場】
上海総合指数は、前日比37.68ポイント(1.27%)安の2927.29ポイントと5日続落した。年初来安値を連日で更新。約8カ月半ぶりの安値水準を切り下げた。上海A株指数は39.69ポイント(1.28%)安の3066.64ポイント。一方、外貨建てB株相場は反発する。上海B株指数が1.76ポイント(0.63%)高の279.08ポイント、深センB株指数が16.28ポイント(1.61%)高の1030.35ポイントで引けた。
引けにかけて再び売りが強まる流れ。全体として方向感を欠く展開となっている。
イブニングセッション(夜間取引)(午後5時現在)
26日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物9月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万8440円を160円下回る1万8280円で推移している。
【銘柄フラッシュ】くろがね工作所が大幅反発しトレジャーファクトリーも高い
26日は、ソニー<6758>(東1)が対ドルでは円高のほうが有利とされて朝から堅調なまま後場一段強含んで4.5%高となり、村田製作所<6981>(東1)は米アップル社のクックCEO(最高経営責任者)が米国の大手テレビ局CNBCに「我々の中国事業は7、8月と着実に伸びている」と電子メールを送ったと伝えられて好感され、後場一段強含んで10.6%高となり、TDK<6762>(東1)も同様で10.2%高、アルプス電気<6770>(東1)も後場一段強含んで7.5%高となった。
ファーストリテイリング<9983>(東1)は前場軟調だったが元「エルメス」の著名デザイナー、クリストフ・ルメール氏と開発した新ブランドなどに期待が強まり5.5%高。東京電力<9501>(東1)は原油、天然ガス市況の低下などが好感されて8.7%高となり、関西電力は<9503>(東1)は8.2%高となるなど、電力株が後場一段堅調。ANAホールディングス<9202>(東1)も3.1%高となるなど航空株も燃料安期待などから高い。
イチケン<1847>(東1)はカジノなどの統合型リゾート法案を巡り自民党の関係議員が25日に横浜で積極発言と伝えられて24.7%ストップ高の急反発となり、東証1部の値上がり率トップ。トレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は8月決算好調の期待などが言われ18.6%高となり東証1部の値上がり率2位。
くろがね工作所<7997>(東2)は8月締めの第3四半期業績に期待とされて31.0%高の急伸となり、東邦金属<5781>(東2)はマグネシウム合金に関する新技術を大学と共同開発したことなどが再び材料視されて15.9%高と反発。セキュリティ関連株のFFRI<3692>(東マ)は14.5%高、ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)は13.8%高など、日本政府に対する海外からの盗聴疑惑などが思惑視されて急伸。訪日旅客関連のプロルート丸光<8256>(JQS)は15.1%高となった。
【引け後のリリース】ノジマが相場急落など考慮し公募増資を中止
■増資発表直後に中国株の波乱受け全体相場とともに急落
家電量販チェーンのノジマ<7419>(JQS)は26日の取引終了後、8月18日付で発表した新株式発行増資及び株式売出しについて、その後の株式市況の急激な変化など諸般の情勢を勘案した結果、26日開催の取締役会で中止することを決議したと発表した。新株式発行増資では発行済株式総数が最大800万株(約16.5%)増加する見込みだったため、この分の株式価値の希薄化がなくなることになる。26日の終値は1077円(73円安)だった。
18日付で発表した新株式発行増資及び株式売出しでは、現在の発行済株式総数4836万4816株(2015年8月17日現在)に対し、公募増資による増加株式数が最大800万株になり、さらに、第三者割当増資による増加株式数が同じく120万株の予定で、これらによる手取概算額は最大150億7240万円の予定だった。
しかし、中国株式の波乱を受けて日経JASDAQ平均は8月19日から5日続落して合計約16%安(約445ポイント安)の急落となり、東証1部の日経平均は18日から6日続落して約14%(約2900円)の急落となった。ノジマ株は希薄化を織り込む局面に全体相場の下げが加わり、18日の終値1817円から25日の1012円まで約44%(約805円)の下げとなった。
発表では、「かかる環境下において本件新株式発行等による資金調達を行うことは、当社グループの企業価値向上及び株主の皆様の利益の最大化には結びつかないものと判断」したという。
【チャート診断】ラオックスは26週線割れで一旦、底打ち、3段上げには「爆買い継続」が前提
ラオックス<8202>(東2・売買単位1000株)は、インバウンド関連人気で活躍したが、現在、高値に対し7合目まで調整、重要なところに来ている。
<株価の歩み・現在位置>
昨年8月に50円前後のモミ合いを上に放れ同年12月の326円まで1段上げした。そして、今年1月の215円をボトムに2段上げに転じ7月24日の564円まで値を上げた。1段上げで5.6倍、2段上げでは2.5倍の上昇である。1段上げに比べ2段上げの起点となる株価水準が高くなっていたため上昇率ということでは2段上げは小さいが立派といえる。
今回のチャイナショックでは26日に408円まで高値から27.6%の下げ率となっている。この間のTOPIX(東証株価指数)の下げ率15.6%を上回る下げとなっている。高値に対してはほぼ7合目水準にあり、再登山に向かうのか下山に向かうのか大切なポイントに来ている。
<マーケットの視点>
マーケットが注視しているのは中国経済の行方と中国からの外国人観光客の動向である。免税店を全国展開する事業が主力のため訪日中国人観光客が最大の注目である。
爆買い効果で去る13日に今12月期の営業利益を従来予想に対し97.8%の大幅増額を行ったところであり、仮に、爆買いが下火になれば業績の下押しとして作用する。
マーケットでは、「中国のからの訪日観光客はそれほど影響はないだろう」との見方だが、経済不振が続くようだと楽観はできない。
<方向と短期中期判断>
26日の場中の下げで26週線を2014年夏場以来の上昇相場で初めて割り込んだことで短期的には押し目買いが入って底打ち感が出ている。
ただ、中期的には本格的な反発で3段上げ開始とは断言できない。まず、今週末、26週線(401円)を上回って引けるかどうかが重要である。また、中国経済の見通しにも油断できない。とくに、なによりも信用買残が非常に多いだけに株価がモタつくようだと見切り瓜に繋がる可能性はあるだろう。
短期的には底打ち感でも日足チャートでの25日線(444円)まで戻るのが精一杯のように思われる。25日線まで戻したあとは中国問題を気にして軟調となることが予想されそうだ。
8月26日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
26日の日経平均株価は7営業日ぶりに大幅反発し、前日比570円13銭高の1万8376円83銭で終えた。上昇率は日銀による追加緩和第2弾のあった2014年10月31日以来、約10カ月ぶりの大きさだった。
25日夜に中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和を決定し、中国景気に対する警戒感がやや後退。26日の中国・上海総合指数が節目の3000ptを回復してきたこともあり、先物を買戻す動きから日経平均は後場上げ幅を拡大する展開に。500円を超える上昇で、上げ幅は今年最大となった。

JPX日経インデックス400も7日ぶりに反発。終値は前日比406.78ポイント高の1万3316.89だった。東証株価指数(TOPIX)も7日ぶりに反発し、46.32ポイント高の1478.97で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆8000億円。売買高は34億4739万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1792と全体の95%を占めた。値下がりは92、変わらずは10だった。
業種別では、全33業種がプラスとなり、電気・ガス業や保険業が5%を超える上昇となったほか、その他製品、その他金融業、電気機器が上昇率上位だった。
トヨタやホンダなど自動車株が総じて上昇。村田製やTDKといった電子部品関連株の値上がりも目立った。三菱UFJなどメガバンクも買われた。ファストリ、トレファク、トランコムも上げた。一方、コマツや商船三井は下げた。ソフトバンク、日神不、伊藤園、大平金なども売られた。キッコマンやサッポロHDなど、食品株の一角も下げた。
東証2部株価指数は6日ぶりに反発した。ラオックスと朝日インテクが上げ、KIHDや鉄人化計画が下げた。きょう東証2部に新規上場した土木管理は公募・売り出し(公開価格)を下回って初値を付け、初値を下回る水準で取引を終えた
日経ジャスダック平均株価は6営業日ぶりに反発した。大引けは前日比80円15銭高の2469円20銭だった。中国の追加金融緩和を受けて東証1部の主力銘柄が大幅高となり、投資家心理が改善。新興市場でも買いが優勢となった。前日まで下げが続いたため、自律反発を見込んだ買いが入りやすかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で641億円、売買高は1億3102万株。個別銘柄ではドーン、ジェイテック、田中化研、アイサンテクノ、朝日ラバーがストップ高。クルーズやカルナバイオ、ガンホーが上昇した。前日に業績予想の上方修正を発表したsantecは一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。12時に自社株買いを発表したエフティは午後に上げに転じた。一方でノジマやセプテニHD、システムリサーチ、ニュートンFC、山田コンサルは下落した。
東証マザーズ指数は6営業日ぶりに反発。大引けは前日比52.22ポイント高の772.25だった。個別銘柄ではUBIC、ALBERT、PCIHDがストップ高。CANBAS、アクロデア、FFRIやミクシィが上昇した。半面、クラウドW、BEENOS、アーキテクツSJ、ソケッツ、ジェネパは下げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,376.83 |
570.13 |
日経平均先物 |
18,440.00 |
770.00 |
TOPIX |
1,478.97 |
46.32 |
TOPIX先物 |
1,482.50 |
60.50 |
東証2部指数 |
4,563.00 |
166.64 |
JASDAQ |
2,469.20 |
80.15 |
マザーズ |
772.25 |
52.22 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
3447390 |
3800016 |
東証2部 |
143350 |
39251 |
「傷」
昨日の日経平均のPERは14.11倍。
世が世なら「え?」という感じの水準。
ここまで低くなったかというところ。
株価には常識的水準とか金利裁定とかいうものがあるはず。
「そんなの関係ねぇ」とばかりにテクニカルもファンダメンタルズも無視した異常値。
昨日の東証1部の売買高は47億株、売買代金は4兆9240億円。
時価総額は瞬時に90兆円減った。
東証1部の配当利回りは1.71%と上昇。
REITの分配金利回りも4%に近付いた。
予想株式益回りは6.63%。
アウトオブザマネーのオプションは1日の間に3倍なったり7割下がったり。
ボラの高さをチャンスと見ることができるのだろうが、それにしては負った傷も深い。
市場関係者のコメント。
「下がったのは事実ですし、傷も負っているのも事実。
ですから、当然、傷を治す時間は必要です」。
あるいは・・・。
「現物取引の方は、つらいところでしょうが、我慢の時です。
信用取引で、枠がぎりぎりの方は、少しレバレッジを低めにしながら、投げ売りは抑えてほしいところ。
何とかやり過ごしながらも、戻れば少しづつ外しながらも「核」になる銘柄は頑張って握ってほしいところ。
追い証になってしまった方は、仕方がありません。
一度清算して、残った資金で、最も信頼できると思われる「核」を買うような戦略でしょうか。
ここまでテクニカルが底値圏示現することは、何年かに一度のことです。
ここまで傷まると急反発したとしても、不安定な動きになることも多く注意してください。
こんな時は相性の良い銘柄、大好きな銘柄の拾い場だと思っています」。
《兜町ポエム》
「白い冬」
2万を割れて傷はもう深く
過ぎ去れば空しく消えた日々
2万に逢えた夏はもう昔
迎えつつあるは悲しい青い板
2万を割れて相場ははや涙
思い出せば空しく消えた日々
相場を愛した夏はもう去って
感じるものは懸念と不安だけ
もう忘れるすべて相場のことは
秋の枯れ葉の中に捨てる
「好きになった株」
さようならさようなら元気でいてね
付けた2万はそのうち逢える
たとえ別れて下げてても
1万なんかに行かないわ
待って待って
待っているのよもう一度戻る
さようならさようなら夏の2万円
さよならさよなら指きりしてね
夏の2万を忘れはしない
アメリカ利上げ懸念して
中国景気不安だし
持って持って
持っているのよ希望を持って
さよならさよなら夏の2万円
さようならさようなら負けたらだめね
つらい気持ちは誰でも同じ
2万待ってる相場には
材料もって帰ってね
早く早く
早く帰って笑って見せて
さよならさよなら夏の2万円
「遠くで相場を聞きながら」
2万をつけた日々が
まるで嘘のように
忘れられる時がくるまで
株価は下げたまま
暮らしていこう
遠くで相場を聞きながら
何もいいことがなかったこのシマで
2万を見捨てた株を
恨んで生きるより
株価の未来に秘めたむなしい
希望の復活を
探してみたい
遠くで相場を聞きながら
時折いいことに出会ったこのシマで
せめて一夜変わりを
泣いて泣き明かして
株価の動きに嘘はつくまい
夢を裏切るまい
期待を持ちたい
遠くで相場を聞きながら
いつかいいことに出会えるこのシマで
「また逢う日まで」
また逢う日まで逢える時まで
2万割れのその訳は探したくない
なぜかさみしいだけ
なぜか空しいだけ
2万を離れてまだまだわずかな日
売り物みんな消えて
安値を買いで消して
その時相場はいくらか戻るだろう
また逢う日まで逢える時まで
株価はいくら下がりいくら戻るの
それは知りたくない
下げは聞きたくない
先物気づかい不安が募るから
緩和で売りを消して
補正で2万戻して
その時相場は再びアベノミクス
8月26日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 17,877.49(+70.79)
■東証1部出来高 17.62億株
■東証1部売買代金 1.85兆円
■日経平均先物 17,840(+170)
■TOPIX 1,451.46(+18.81)
■騰落 上昇1,585/下落253
■日経JQ 2,430.25(+41.20)
26日午前の日経平均株価は小幅に反発し、前日比70円79銭高の1万7877円49銭で前場を終えた。買い優勢でスタートしたのち、売りに押され日経平均は一時1万7700円台に沈んだが、その後は主力株中心に再び買い直された。
中国が追加の金融緩和を決定したことで投資家心理が改善。前日までに大きく下げていたこともあり、自律反発を狙った買いが主力株などに入った。
もっとも、上海株が取引開始後に下落に転じると、東京市場でも売りが膨らみ、日経平均は前日終値を下回る場面があった。投資家心理は不安定な状態が続いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆8586億円、売買高は17億6288万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1585と全体の84%を占めた。値下がりは253、変わらずは56だった。
トヨタなど自動車株が総じて買われた。三菱UFJなど銀行株にも上昇する銘柄が目立った。村田製や日電産といった電子部品関連株も上げた。東電、アイフルも上昇した。イチケン、タムロン、アイダ、旭ダイヤも買われた。
一方、ファストリは売られた。菱地所など不動産株の下げも目立った。サッポロHD、フジHDも安い。コマツも下げた。
東証2部株価指数は反発。ラオックスや朝日インテクが上げ、JトラストとKIHDが下げた。きょう新規上場した土木管理は公募・売り出し価格(公開価格)を下回る水準で初値を付けた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比41円20銭高の2430円25銭だった。投資家心理が改善。新興市場の銘柄にも買いが向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で341億円、売買高は7419万株。
個別銘柄ではドーン、田中化研、santecがストップ高。FVC、クルーズ、カルナバイオが上昇した。前日に自社株買いを発表したシンワアートも上昇した。半面、GFA、システムリサーチ、山田コンサル、ノジマ、セプテニHD、日本ライフLが下げた。
東証マザーズ指数は反発。前引けは前日比22.67ポイント高い742.70だった。
F 個別銘柄ではUBIC、ALBERT、ホットリンク、FRI、ミクシィ、PCIHDが上昇した。半面、Iスペース、BEENOS、ソケッツ、Aimingやサイバダイン、U―NEXTは下げた。
円安関連株のほか、インバウンド消費関連株が軒並み高となり、プロルート丸光<8256>(JQS)が8.9%高となったほか、三越伊勢丹ホールディングス<3099>(東1)などの「おおどころ」まで軒並み高。イチケン<1847>(東1)はカジノなどの統合型リゾート法案を巡り自民党の関係議員が25日に横浜で積極発言と伝えられ急反発。ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)やテリロジー<3356>(JQS)は大手生保の合併報道などを受けてセキュリティ再構築需要などが言われて人気再燃。
8月26日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 17884.33(+77.63)
■日経平均先物 17,850(+180)
■TOPIX先物 1,448.00(+26.50)
■騰落 上昇1,610/下落234
■日経JQ 2,432.09(+43.04)
■マザーズ指数 749.40(+29.37)
26日前場寄り付きの日経平均株価は前日終値(1万7806円)を挟んでもみ合っている。前日25日夜に中国人民銀行(中央銀行)が追加の金融緩和を決めたのを背景に投資家心理がやや改善。前日までに大幅下落した後とあって自律反発を狙った買いが幅広い銘柄に先行した。もっとも、前日の米株安が重荷となり、売りが優勢となる場面も目立つ。
10時時点の日経平均は前日比77.63円高の17884.33円で推移している。
中国株の動きに左右される展開が続いただけに、この後に開く中国株式市場の動向を見極めたいとの声も聞かれる。
先物市場では、225先物が前日比340円高の18010円まで上げ幅を広げる場面が見られた。出来高は既に6万枚超と大商いが継続。市場では中国の金融緩和効果を見極めたいという声が多く18000円台回復は瞬間的な動きに留まっている。
午前10時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆1317億円、売買高は10億7121万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1610、値下がり銘柄数は234、変わらずは50銘柄だった。業種別では33業種中、不動産、紙パルプ、海運を除き高い。値上がり上位は電力ガス、その他製品、ゴム製品、倉庫、陸運、輸送用機器など。
トヨタ自、三菱UFJ、みずほ、東京電力、村田製作、任天堂が買われている。一方、ファーストリテの下げが目立っているほか、ソフトバンクG、KDDIもさえない。
資生堂(4911)(東1)が5.4%高の2547.0円(130.5円高)まで上げて急反発となり、コーセー(4922)(東1)は一時7.7%高、ラオックス(8202)(東2)は5.7%高など、インバウンド消費(訪日外国人観光客による需要)関連株の反発が目立っている。中国の株式市場は上海総合指数が25日で4日続落となり昨年12月以来の3000ポイント割れとなるなど波乱商状を呈しているが、中長期的なインバウンド消費は拡大傾向との予想が少なくなく、相場に特有の「振れ過ぎ」「下げ過ぎ」を見直す動きが出てきたようだ。
村田製作所(6981)(東1・売買単位100株)は8%高の1万6520円(1190円高)で売買開始となり、日々の終値との比較では3日ぶりに1万6000円台を回復する始まりとなった。スマートフォン向け精密部品の大手で、米アップル社のクックCEO(最高経営責任者)が米国の大手テレビ局網CNBCに「我々の中国事業は7、8月と着実に伸びている」と電子メールを送ったと伝えられ、見直し買いが集まっている。
このところは日経平均などの連日大幅安に引きづられる形で8月18日までの1万8000円台から25日にかけて約19%、3400円近く急落。しかしPER16倍台など指標面では割安さが目立つ水準になり、「天与の仕込み場」として注視する様子がある。
外資系等はタムロン(7740)、T&D(8795)、明治(2269)、アイダエンジ(6118)に注目。
225先物は野村・アムロ・バークレイズ・メリル・ドイルが買い越し。
ニューエッジ・マネ・SBI・パリバ・三菱・JP・クレディ・カブコム・日興が売り越し。
TOPIX先物はドイツ・三菱・野村・HSBC・みずほ・JPが買い越し。
GS・バークレイズ・シティ・メリル・カブコムが売り越し。
<兜町カタリスト>
「パピヨン」
アベノミクス発足以来の6日続落。
2012年11月5日〜13日の7日続落以来となる。
前内閣の解散宣言が11月14日だったことを考えると結構長い間上げ相場に体が慣れていたことになる。
常識や経験則からは「異常な水準」という体感。
しかし昨日の225もNYダウも戻っては余儀なく引き返す展開。
市場が、単なる世界的金融リスクを抱えている訳ではないのかも知れない。
もしも市場が森羅万象を反映しているとすると、想像し得ないネガ材料があるのかどうか。
陰謀論的に火災や鉄道不全などのインフラ不全がその萌芽とは考えたくないところ。
ただ、それにしては下に引き戻すパワーが強すぎる。
「株安ドミノ」と表現されているが、ボラの高さと異常な売買高を考えると単なるドミノではない印象。
人間が引き起こしたショックは人間が解消できるが、それ以外のショックはどうなのだろう。
世界は株安が惹起する不安を解消する方向で一致したのが経験則。
だから中国も追加利下げに走ったのだろう。
株価の上昇は、世界を安定させるが、下落は憂慮と不安を引き起こす。
たった6日とはいえ日経平均の下落幅は約3000円。
異常値はいずれ解消されるのだろうが、その過程が悩ましい。
そして責任逃れみたいなコメントは中国人民銀行の当局者のコメント。
「FRBによる9月の利上げ観測が最近の国際金融市場の混乱の原因。
9月の米利上げ観測が市場変動の引き金」。
一理はあるのだろうが、中国当局者に言われたくはないもの。
昨日のラジオNIKKEI「株とびら」の書き込み。
「この暴落はユダヤ暦7年に1度の暴落じゃないのですか?
今年はその暴落の年で7年前は2008年のリーマンショック。
その前は2001年の9.11多発テロです。
1994年 アメリカ国債暴落
1987年 ブラックマンデー
1980年 ハードリセッション
1973年 オイルショック」。
こういう見方もしたくなってくる。
ただ・・・。
基本は金融相場から業績相場への移行途中の中間反落と考えたいところ。
38915円に至った昭和バブルのスタートは1982年。
しかし途中1887年にブラックマンデーに見舞わた。
これが中間反落となり、その後高値を示現したのが歴史。
歴史は繰り返すと考えたいところ。
日経平均の25日線は20289円で12.24%のマイナスかい離と超異常値。
75日線は20294円12.26%のマイナスかい離。
200日線は19013円で2.43%のマイナスかい離。
200日線を下回ったのは昨年10月17日以来。
一目均衡の雲は28日に白くねじれ。
一方、「勝手雲」は9月1日に黒くねじれ。
ボリンジャーバンドはマイナス6σ。
発生確率0.1%というこれも超異常値。
12ヵ月移動平均18661円は既に下抜け24カ月移動平均は16764円。
大発会は17325円。
今年の安値は1月16日の16592円。
下値を探ればキリがないし、毎日新たな指標が加わってくるからヤヤコシイ。
騰落レシオは67.22%でこれも昨年10月17日の60.42以来。
騰落レシオは70を割れて反発しなかったことはほとんどない。
サイコロは3勝9敗で25%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス6.345%。(1月10日がマイナス4.87%)。
買い方はマイナス18.867%。
昨日はマイナス17.029%だった。
今年の最大値は2月4日のマイナス16.18%だった。
因みに8月21日現在の信用買い残は3兆5870億円と前週比1842億円増加。
07年11月以来約7年10か月ぶりの高水準となった。
輪廻転生、温故知新なのだろうが・・・。
債券がほとんど上昇しないで株だけ下落しているのも異常な状態に映る。
一筋の光明は7日連続だった後場安値更新が止まったこと。
昨日の安値は9時20分の17747円、後場終値は17806円。
かすかに下回らずに終わった。
後場に上げ幅を縮小、あるいは下げ幅を拡大の構図は変わっていないが安値は更新しなかった。
獄中のパピヨンのような微かな希望でしかないが・・・。
8月26日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
26日の東京株式市場は、値動き荒い展開が想定される。
日経平均株価予想レンジは、17700ー18500を予想する。
上海市場の動き次第では、日経平均にも一段と下落するリスクがある。中国にらみの状況は当面続くとみられるが、中国人民銀行(中央銀行)による追加の金融緩和の発表、原油先物相場も反発もあり上昇するだろう、昨日のボリュームはセリング・クライマックスを意識させており、今後の反転を想定した押し目拾いのスタンスだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2820万株、買い2270万株で、差し引き550万株の売り越し。売り越しは8営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、機械、電機、情報通信、その他製品、銀行、運輸、薬品、サービス、建設、小売、ゴム、証券、不動産など。
買いセクターに、保険、小売、銀行、薬品、鉄鋼、自動車、商社、サービス、機械、不動産、精密、陸運など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
15,666.44−204.91
S&P500種
1,867.61−25.60
ナスダック
4,506.488−19.760
25日の米株式相場は6日続落した。NYダウ平均は前日比204ドル91セント安の1万5666ドル44セントで取引を終了した。2014年2月6日以来ほぼ1年半ぶりの安値で終えた。午前中に大幅高の場面があったが、取引終了間際に急速に売りが広がると下げに転じ、この日の安値圏で終えた。
中国人民銀行(中央銀行)による追加の金融緩和や原油先物相場の反発を好感してダウ平均は午前に約440ドル高まで上げる場面があった。ただ、買いが一巡すると次第に中国経済を取り巻く不透明感や米企業業績への逆風などへの警戒感が再び意識された。持ち高を手じまう動きも重なって、引けにかけて売りが膨らんだ。
ナスダック総合株価指数も6日続落し、同19.760ポイント安の4506.488と14年10月27日以来ほぼ10カ月ぶりの低水準で終えた。
業種別は「公益事業」「電気通信サービス」などをはじめ、全10業種が下げた。
シカゴ日経平均先物は小幅続落した。9月物は前日比60円安の1万7750円で取引を終え、期近物の終値として2月10日以来、6カ月半ぶりの安値を連日で更新した。25日の大取終値を80円上回った。中国景気の先行き懸念が根強いなか、取引終了にかけて米株が下落に転じると下げた。
9月物は一時1万8845円まで上げた。この日の9月物安値は1万7650円だった。
【予定】
8月26日(水)
【国内】
8月月例経済報告
7月企業向けサービス価格指数(8:50)
《株式分割》※権利取最終日
エスクローAJ、EAJ、シンデンハイテ、U−NEXT、マルマエ、デザインワン、アトラ、さくら、ハマキョウ、フォーバル、マニー、竹内製作、ウィルG、M&Aキャピ、ゲンキー、ディップ、ダイセキソリュ、ヤマシンフィルタ、サイバーコム
《決算発表》
INV、アインファーマ
《新規上場》
土木管理
【海外】
米7月耐久財受注・製造業受注(21:30)
米5年国債入札
《決算発表》
アバークロンビーアンドフィッチ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
日経平均の1日の値幅は1,087円とジェットコースターのような1日。数年に1回あるかないかの値動きの激しい1日だった。
ボリュームはセリング・クライマックスを意識させており、今後の反転を想定した押し目拾いのスタンスだろう。
株価が大きく乱高下してきたということは、売り方が一辺倒に攻め切れなくなってきた表われともいえる。目先的にはもう一度急落場面があったら短期的な底入れとなる可能性が出てこよう。
こうした局面こそ、リスク量のコントロールが必要。キャッシュポジションを高める、内需ディフェンシブ銘柄を探すなどしてこのマーケットを乗り切っていこう。
日経平均年始の水準(17325.68円)まであと500円弱。今年の安値は16592.57円(1月16日)。テクニカル的には24カ月移動平均線が16764円にあり、17000円割れから安値更新あたりまでの下げを意識しておく必要がありそうだ。
三空叩き込み〜酒田五法〜
下げ相場が長らく続くと、ジリジリと上値を切り下げた安値更新が続くものです。ジリジリ安値更新が続くと、心理的に、まだ下げるのではないかと一変して買い方は売り方に転じ投売りに転じます。この下げに追証が加わり、投げが投げを呼ぶ形となり、下マドを空ける成り行き売りとなります。追証、投売りが出尽くすまで下げは止まらない形となります。
投売りが出尽くせば、一変して短期買い場に逆転します。投売りの最終局面に見られるパターンとしています。現物株よりも信用銘柄の最終局面と考えます。
【中国株式市場】
上海総合指数 8か月ぶりに3,000ポイント割れ
主要指標の上海総合指数は、前日比244.94ポイント(7.63%)安の2964.97ポイントと4日続落した。節目の3000を下回るのは、昨年12月以来、約8カ月ぶり。一時は下落率が8%を超えた。年初来安値を切り下げて取引を終了している。上海A株指数は256.50ポイント(7.63%)安の3106.33ポイント。外貨建てB株相場も急落する。上海B株指数が25.82ポイント(8.52%)安の277.32ポイント、深センB株指数が45.81ポイント(4.32%)安の1014.07ポイントで引けた。
上海総合指数の心理的節目が次々と下に突破されるなか、当局の買い支えが入らないことも失望売りを誘った。
【市況】17時時点の日経平均先物は430円高の18100円
25日夕方のイブニングセッション(夜間取引)で、日経平均先物9月物は午後5時現在、きょうの日中取引の先物終値1万7670円を440円上回る1万8110円で推移している。
【銘柄フラッシュ】好業績のストリームなど急伸し秋田銀行は自社株買いで高い
25日は、日経平均ベースでの大幅安が連続6日目とあって、トヨタ自動車<7203>(東1)が売買開始後に4.9%安の6650円(344円安)を下値に切り返し、前引けにかけて2.9%高の7196円(202円高)まで上げたが、後場は模様ながめに転じて売り先行となり、大引けは3.9%安の6725円(269円安)。いぜん中国株式の動向に不透明感が強く、日経平均構成銘柄の多くはトヨタと同様に富士山型の値動きとなり前場上昇・後場下落となった。
任天堂<7974>(東1)はドイツ証券が21日付で目標株価を2万2300円から3万200円に引き上げたことなどが蒸し返されて一時7.5%高まで上げ、大引けも2.6%高。コロプラ<3668>(東1)は「白猫プロジェクト」の累計4900万ダウンロード突破などを評価し直す様子になり、大引けで7.7%高と大きく反発し、ナカバヤシ<7987>(東1)は高業績を再評価などとされて7.1%高、リズム時計工業<7769>(東1)は自社株買いの上限拡大などが好感されて7.4%高。また、メガバンクが大引けにかけて軟化した半面、秋田銀行<8343>(東1)は地銀には珍しく自社株買いを発表して5.4%高。
ストリーム<3071>(東マ)は業績予想の大幅増額が好感されて33.1%ストップ高となり、BEENOS<3328>(東マ)は子会社のショップエアラインが「イーベイ」の日本公式サイト「セカイモン」を運営することなどが思惑視され20.5%ストップ高。Aiming<3911>(東マ)はマーベラス<7844>(東1)と共同開発したオンラインゲームのアジア地域への配信拡大が言われて15.2%高となり、ビューティガレージ<3180>(東マ)は7月締めの第1四半期決算発表が9月7日のため期待強まるようで7.5%高。テラスカイ<3915>(東マ)はキヤノングループとの代理店提携などが引き続き好感されて7.0%高と急反発。朝日ラバー<5162>(JQS)は新工場建設などが言われて15.5%ストップ高となった。
【引け後のリリース】シンワアート、フランスベッドHDなど自社株買い
■久光製薬は発行済み株式総数の1.17%、KLabは同じく0.24%で実施
シンワアートオークション<2437>(JQS)は25日の大引け後、2015年8月26日から同年9月10日の間に上限株数20万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.50%)、上限金額5000万円の規模で市場買い付けによる自己株式を取得(自社株買いを執行)すると発表した。5日の株価終値は269円(12円高)。
オンラインゲーム開発などのKLab<3656>(東1)は25日の大引け後、2015年8月26日から同年12月30日の間に上限株数9万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.24%)、上限金額1億1800万円の規模で市場買い付けによる自己株式を取得(自社株買いを執行)すると発表した。5日の株価終値は1361円(19円安)。
久光製薬<4530>(東1)は25日の大引け後、2015年9月1日から16年2月29日の間に上限株数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.17%)、上限金額45億円の規模で市場買い付けによる自己株式を取得(自社株買いを執行)すると発表した。25日の株価終値は4005円(90円安)。
フランスベッドホールディングス<7840>(東1)は25日の大引け後、8月26日朝の立会外取引で上限株数360万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.68%)、上限金額6億1200万円の規模で自己株式を取得(自社株買いを執行)すると発表した。取得価額は25日の終値の170円(6円安)。
8月25日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
25日の日経平均株価は6日続落した。6日続落は2012年11月5日から13日(7日続落)以来の長さ。終値は前日比733円98銭安の1万7806円70銭と2月10日以来およそ6カ月半ぶりの安値水準だった。
きょうの東京市場はボラティリティが異常に高まった状態となり、日経平均は1万7700円台に下げた後、1万8800円台まで急上昇、その後再び1万7800円台まで売り叩かれる波乱を絵に描いたような展開。日中の値幅(高値と安値の差)は1087円に達し、「バーナンキショック」の2013年5月23日以来の大きさとなった。
下げ幅は前日に次いで今年2番目の大きさだった。
中国株の下落が続き、運用リスクを回避する目的の売りが続いた。
外国為替市場で円相場が円高・ドル安に振れたことも相場の重荷となり、全面安の展開になった。
東証1部の売買代金は概算で4兆9240億円と今年最大だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も6日続落した。TOPIXは2月10日以来6カ月半ぶりの安値で終えた。

東証1部の売買高は47億4004万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の93%にあたる1751、値上がり銘柄数は116、変わらずは25だった。
サッポロHDは9%安、三菱自やJR西日本が6%安で引けた。トヨタは年初来安値を連日で更新した。日立は約4%安、三菱UFJは0.3%安だった。トランコムがストップ安、生化学工業の下げもきつい。レナウン、日コンベヤなど低位材料株も大幅に下落した。
一方、アルプスや東エレク、村田製など電子部品株は反発。任天堂が高く、コロプラ、イトーキが値を飛ばした。リコーや第一生命も上昇して取引を終えた。
東証2部株価指数は5日続落した。象印、ベネ・ワン、コメ兵が下落した。ヨネックスやGDO、阿波製紙は上昇した。
日経ジャスダック平均株価は5日続落した。終値は前日比67円97銭安の2389円05銭だった。個人投資家による売りが寄りつきで殺到した。その後は値ごろ感から押し目買いが入って一時上昇に転じたものの、少しでも利益を確定したい投資家の売りは優勢で再び下げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1059億円、売買高は2億568万株だった。
個別銘柄ではケイブ、ユークス、クルーズ、ガンホー、日ダイナミクが下落した。半面、朝日ラバーがストップ高。fonfun、セキュアヴェイル、カルナバイオ、田中化研、ラックなどが上昇した。
東証マザーズ指数は5日続落した。終値は前日比19.43ポイント安い720.03と年初来安値を連日で更新し、約1年3カ月ぶりの安値を付けた。
個別銘柄ではジェネパがストップ安。ビリングシス、ウェルスマネ、そーせい、モルフォ、ジグソーなどが下落した。半面、ストリーム、BEENOSがストップ高。アクセルM、サイジニア、Aiming、みんなのWED、Bガレジ、ミクシィ、FFRI、PCIHDなどが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
17,806.70 |
-733.98 |
日経平均先物 |
17,670.00 |
-740.00 |
TOPIX |
1,432.65 |
-48.22 |
TOPIX先物 |
1,422.00 |
-54.50 |
東証2部指数 |
4,396.36 |
-117.86 |
JASDAQ |
2,389.05 |
-67.97 |
マザーズ |
720.03 |
-19.43 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
4740040 |
4924058 |
東証2部 |
258990 |
59939 |
「蛇」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
5日続落で日経平均の下落幅は2080円。
下落率にすると10.08%で消失した時価総額は約70兆円。
1月14日から約8カ月かけて築いたのが120兆円。
それがわずか5日で消えてしまいました。
高値警戒感と中国・新興国不安というのが解釈ですが、売りが売りを呼んだという格好。
株価のトレンドが株価の下落を招き、そして儲かるからう売る構図の優位が目立ってきたということ。
国家が市場を統制できるという冒険的試みは上海総合株価指数を7月9日の3373ポイントから
7月24日の4184ポイントまで押し上げましたが結局は昨日3191ポイントまで下落。
壮大な構想は見事に崩れ去りました。
漠とした不安を掻き立てられるような市場展開。
訳がわからなういちに板だけが消化される株価の下落。
情などカケラもない機械によるスパイラル的な売り物で市場は混乱。
明らかに市場でのコンピュータの優位性が際立ち始めたということなのでしょう。
その昔はプログラム売買などと言って市場を崩してきた歴史はありますが、今は日常茶飯事。
機械が虎視眈々と売りで儲けるチャンスを狙っているという現実。
そうなると恐ろしいのは2045年問題でしょうか。
今のままでコンピュータ技術が発達し続けると2045年には人工知能が人間の脳の力や知性を
越えてしまう可能性があるという指摘です。
コンピューターチップの性能が18か月ごとに2倍になるという「ムーアの法則」に基づいた試算。
ポスト・ヒューマン誕生などとも言われますが、
かつてはSF的だった世界が現実に迫ってくるのでしょうか。
もっとも予測というのもなかなかそうはならないことも多いもの。
1970年代には70年で枯渇すると言われた黒海原油がまだまだ湧いているのも現実。
機械が市場を支配し始めた時に、ヒューマン・インベスターは、互角に戦えるのかどうか、
最後のシナリオ決定までは機械の範疇ではないのではないかという気もします。
それにしても、こんな時期に「スタジオジブリの呪い」の復活があるとは夢にも思いませんでした。
先々週から3週連続で週末のスタジオジブリ作品放送。
もうこのアノマリーは消えてたと考えて先々週の「火垂るの墓」は気にしませんでした。
しかし先週の「思ひ出ぼろぼろ」はそれこそ「株価ボロボロ」。
来週は「平成狸合戦ぽんぽこ」。
タヌキの化かし合いのような市場の象徴になるのかも知れません。
相場がこんなだかかどうか、昨夜珍しく夢を見ました。
蛇にまとわりつかれ、それが最後にはロボットの大蛇に変身するというもの。
夢ですから荒唐無稽ですが、赤い目で見つめられてゾッとしました。
しかし蛇の夢は吉兆とも言われます。
昭和バブルだって、最高値に向かう2年前にはブラックマンデーという中間反落がありました。
長い目で見れば今回もそんなタイミングになって欲しいもの。
加えれば・・・。
こんなタイミングでシカゴブルズのネクタイを持ち出すとは夢にも思いませんでした。
せめて・・・。
先週から続いている7日連続後場安値更新の流れは止まっていただけませんでしょうか。
(櫻井)
8月25日 相場概況(14時)
13時30分前後から下げ幅を広げ、一時前日比300円安の1万8100円台後半に再び下げた。午後に入って特段の売り材料は見当たらないが、中国・上海市場で午後の取引が始まるのを前に、持ち高を手じまう目的の売りが再度広がったとの見方が出ている。
14時時点の日経平均は前日比154.04円安の18386.64円で推移している。
先物に振り回される展開が続いており荒い地合いが継続。後場の高安は550円と前場ほどではないが短期筋中心の相場展開となっている。材料で個別銘柄が売買されているわけではなく、先物のアルゴリズムなど大口売買が日経平均やTOPIXを動かしている。なお、上海総合指数は前日比-4.1%で後場の取引を開始。大引けまでは上海株を横目に見た展開となりそうだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はもみ合っている。
14時現在の東証1部の売買代金は概算で3兆7368億円、売買高は37億4066万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の65%にあたる1234、値上がり銘柄数は599、変わらずは59となっている。
不動産株が軟調。千葉銀や横浜銀など地銀株が安い。一方、リコーが堅調。三菱UFJやみずほFGも大幅高で取引されている。
☆コロプラの切り返し急、「白猫」ダウンロード拡大など見直す
コロプラ<3668>(東1・売買単位100株)は朝方の7.1%安(133円安の1750円)を下値に切り返し、後場は14時にかけて9.6%高(180円高の2063円)前後となっている。21日付でスマートフォン向けゲーム「白猫プロジェクト」が累計4900万ダウンロードを突破と発表。この日は日経平均が約1カ月半ぶりに2万円を割り込んで597円安と急落したため全体安に埋没した印象があったが、あらためて「白猫」の好調さを評価し直す雰囲気がある。9月決算は拡大基調の見込みのため、PER13倍前後は割安ということができ、全体相場が落ち着けば決算発表への期待とともに出直りを強める可能性がある。
【注目のリリース】
☆ラクーンの新輸出サービスに海外の小売店など約1000社集まる
■8月27日に四半期決算を発表する予定で好業績の選別買いも
企業間電子商取引サイトのラクーン<3031>(東マ)は朝方の347円(49円安)を下値に回復し、全体相場が引き続き不安定な中で、後場は13時にかけて8%高の444円(48円高)と一段高になった。25日午前、小売店向け仕入れサイト「スーパデリバリー」の輸出販売サービス「SD export」が販売側のメーカー約500社、仕入れ側の海外小売店・企業約1000社の規模で同日にスタートしたと発表。また、8月27日に第1四半期決算を発表する予定のため、全体相場の動向によっては好業績銘柄を一本釣り的に選別買いする人気が集中する可能性もあるとして注目されている。
25日にスタートした企業間電子商取引サイトの輸出販売サービス「SDexport」は、煩雑な輸出手続きから販売後の代金回収まで同社が代行する輸出販売サービスで、メーカー側は日本国内にある「スーパーデリバリー」の倉庫に商品を発送するだけで、世界134ヵ国の小売店・企業と手軽で安全に取引することが可能になる。
「SD export」は2015年6月10日から海外小売店・企業の事前登録受付を行ってきた。その結果、サービス開始までの2ヵ月強の間に約1000店舗の登録があり、アジア圏から703店舗、北米圏からは108店舗、欧州圏からは86店舗など、世界134ヵ国の店舗が登録した。一方、販売メーカー側はすでに約500社が申し込み、約7万点が出品されている。
商品ジャンル内訳としては、アクセサリー・ジュエリーが最も多く、次にレディースア
パレルジャンルの商品が多い。また、昨今海外で人気のある日本の伝統的な工芸品についてもメーカーの集客に力を入れており、今後も小売店・企業からのニーズをみながら取扱い商品やその数を増やしていく予定とした。
8月25日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価18,744.90(+204.22)
■日経平均先物 18,720(+310)
■東証1部出来高 27.15億株
■東証1部売買代金 2.64兆円
■TOPIX 1,502.53(+21.66)
■騰落 上昇1,102/下落700
■日経JQ 2,449.73(-7.29)
25日午前の日経平均株価は6営業日ぶりに反発した。午前の終値は前日比204円22銭高の1万8744円90銭だった。
強弱感が錯綜し乱高下となった。朝方は、前日の海外株安を引き継ぐかたちで、大幅続落でスタートし日経平均は1万7700円台まで水準を切り下げたが、投げ売り一巡後は下げ過ぎとみた押し目買いが流入し、主力株をはじめ広範囲に切り返す動きとなった。10時50分過ぎに日経平均がプラス転換した。日経平均の前場の値幅は上下1000円を超える大きさだった。
午前の値幅(高値と安値の差)は1088円と、2013年5月23日の日通し(1458円)以来の大きさとなった。連日で年初来安値を更新したトヨタや、三菱UFJなどメガバンク、アルプスなど電子部品株が持ち直し、指数を押し上げた。

取引時間中として2月17日以来およそ半年ぶりに節目の1万8000円を下回った。プログラム売買などを通じた売りが出て下げが加速した面もあった。
朝方の下げで、売らざるを得ない投資家の売りは出尽くした可能性があり、短期的に1万9000円程度までの戻りが見込めるとの声も聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も6営業日ぶりに反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で2兆6446億円、売買高は27億1582万株。東証1部の値上がり銘柄数は1102、値下がり銘柄数は700、変わらずは90だった。
個別では資生堂やオークマ、日東電が大幅高。第一生命など保険株も軒並み上昇した。業種別では空運株が上昇率で首位だった。村田製作所、任天堂、アイフルが急伸、ネクスト、ガリバなども値を飛ばした。
半面、JR東日本、原油安で商社株は軟調だった。サッポロHDやアサヒも下落した。
朝方は株価指数の先物先行で日経平均が793円18銭(1万7747円50銭)まで大幅続落。ただ、先物は昨夜の夜間取引で一時1380円安の1万7160円まで下値を見たため二番煎じの印象があり、罫線観測では「三空叩き込み」と強気に転じた感がある。
東証2部株価指数は5日続落した。朝日インテク、SFP、青山財産が下落した。Jトラスト、鳥貴族、コメ兵は上昇した。
日経ジャスダック平均株価は続落した。一時6%安まで下げる場面もあったが、その後下げ幅を縮めて前場終値は前日比7円29銭安の2449円73銭だった。
新興市場では、主力株の取引で生じた損失を埋める目的の換金売りが優勢となった。しかし、年初来安値圏での推移となったことや、香港株式市場でハンセン指数が上昇するなど相場全体の地合いが改善したことで、その後は買い戻す動きが出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で687億円、売買高は1億3938万株。
fonfun、テラ、セキュアヴェイル、クルーズ、カルナバイオ、ガンホーなどが上昇した。半面、ハブ、日本ユピカ、遠藤製作、プラコー、第一興商、ウエストHDなどが下落した。
東証マザーズ指数は大幅反発した。前引けは前日比38.25ポイント高い777.71だった。前場では一時9%安まで下げたが、1年3カ月ぶりの安値圏で推移したことで割安感から押し目買いが入った。個別銘柄ではストリーム、BEENOS、アクセルM、サイジニアがストップ高。ミクシィ、FRI、PCIHDなど幅広い銘柄が上昇した。一方で、ジェネパ、ビリングシス、サイバーS、Fブラザーズなどが下落した。
8月25日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
25日寄付きの日経平均株価は大幅続落して始まった。
18171.66円でスタートした日経平均は9時20分にここまでの安値17747.50円をつけるなど引続き下を意識した相場展開となっている
取引時間中として2月17日以来およそ半年ぶりに、心理的な節目の1万8000円を割り込んだ。
10時現在の日経平均は前日比470.11円安の18070.57円で推移している。
先物市場では、225先物の出来高が既に5.8万枚と流動性の高い状況は継続。仕掛け的な売りで上下に振れやすいことから上海総合指数のスタートのタイミングを注視する市場関係者は多い。

10時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆2905億円、売買高は13億9694万株。東証1部の値上がり銘柄数は73、値下がり銘柄数は1804、変わらずは15銘柄だった。東証1部の95%の銘柄が下げている。
業種別では33業種全面安のなか、値下がりで特に目立つのは鉄鋼、ゴム製品、非鉄、石油、鉱業、卸売など。
コマツやオークマなどの機械株、ダイキン、ファナックなど中国関連株が相次いで年初来安値を更新した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を縮めた。
新日鉄住金やJFE、リクルートが年初来安値を更新した。サッポロHDや日野自、イオンなどの下げも目立つ。一方、三菱UFJや東エレクは上昇に転じた。銀行団からの金融支援が終了すると報じられたアイフルは一時8%高に上昇した。
東証2部株価指数は続落している。朝日インテクや象印、ベネ・ワンが下落。Jトラストや川澄化は上昇している。
☆日経平均が朝方の安値から560円戻す「三空叩き込み」など意識
25日の東京株式市場では、日経平均が9時25分頃の793円18銭(1万7747円50銭)を下値に切り返し、10時10分頃には228円06銭(1万8312円62銭)まで回復した。円相場が昨夜の海外市場に比べて円安傾向になっているほか、日経平均自体も、本日までの6日続落基調の過程で罫線観測の「三空」(日足と日足の間に空間が3ヵ所発生する現象)が出現し、急落相場の打ち止めを示唆するとされる「三空叩き込み」を意識する様子がある。
☆きちりが切り返し2ケタ増益見通しや自社株買いなど見直す
きちり<3082>(東1)は朝方の589円(70円安)を下値に切り返して620円まで回復し、600円の大台で下げ止まる展開となっている。今期、2016年6月期の業績見通しは営業・経常・純利益とも20%から23%増加する見込みとしており、8月10日から12月30日までの日程で自社株買い(自己株の取得)を実施中。全体相場の急落に連動して下げた面が強い印象がある。
10時現在での本日の値動きは罫線観測で言う「下ひげ」の長い陽線となっており、続落したあとにこれが出現すると当面の底入れのシグナルになるとされている。
【話題株】
エイティングは東証マザーズ211銘柄の中で唯一値上がり、業績予想を減額しても上昇した経緯あり波乱相場で注目集まる
全体相場が大幅安となった24日、オンラインゲーム開発などのエイティング<3785>(東マ・売買単位100株)が東証マザーズ211銘柄の中でただ1銘柄値上がりした。さる8月12日には今9月期末の業績、配当予想を減額したにもかかわらず株価はこの後5連騰。悪材料に強い銘柄として注目が集まっている。
同社のホームページを見ると、「8ing(エイティング)は、ハードやプラットフォームを問わず、各種ゲームコンテンツの開発や運用運営を行っている会社です」とあり、「激突!ブレイク学園」などのヒットゲームがあることが見て取れる。
さる8月12日付で幾つかのIR開示を行い、100%子会社エイティング沖縄の吸収合併にともない、2015年9月期は非連結決算に移行するほか、今9月期の業績予想を全体に減額修正し、営業利益は従来の連結業績予想の0.6億円の黒字から6.6億円の赤字の見通しとし、純利益も同0.3億円の黒字予想から5.9億円の赤字見通しとした。また、期末配当予想は前期実績10円に対し5円の見通しとした。
この発表は12日の正午で、後場の動きが注目されたが、結果的にはこの日を含めて5日続伸となり5日間で31%近く上昇。業績予想と配当予想の減額を受けて下げると見た投資家の中には、予想外の展開に驚いた様子があったようだ。
こうした逆行性の目立つ銘柄だけに、「このところのような波乱相場では他の銘柄から退避する資金が流入する可能性がある」(市場関係者)という。ゲーム関連株はヒット作品のあるなしによって業績も大きく左右されるが、8月18日には新作「なないろランガールズ」の配信を発表し、人気化する可能性はある。この場合逆行してもらっては困るが・・・・。
<兜町カタリスト>
「理想は高く」
ブラックフライデーとブラックマンデー。
ブラック過ぎる週末週初だった。
郵政のIPO観測の記事。
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命と3社合わせておよそ60万円。
最低投資金額が関係者の間でささやかれ始めた。
初回売り出し1兆5000億円程度でこれはNTTやJTと同じ規模。
幹事証券の試算では日本郵政の株価は約1800円、ゆうちょ銀約1200円、かんぽ生命約2700円。
「3社で100万円以内の株価であればNISAでの投資家を呼び込める」。
幅広く国民が保有できるようにとい政府の意向にも合致する水準との解釈。
以下は原稿の一部。
↓
機関投資家は四半期とか1年という時間を区切られた世界で運用成果を競う存在です。
ですから短いタームでわずかな利益でも上げることが求められます。
一方、個人投資家さんには期末というものは事実上は存在しません。
もちろん税務上の年度というのはありますがその成果は他人に帰着したり指図されたりするものではなく、自分自身のものです。
ここで考えておきたいのは個人投資家さんは時間軸の自由度。
最終的に成果が出れば良い投資が可能だということです。
これは何にも勝るプライオリティでしょう。
つまり1日中バッターボックスに立つことが可能だということ。
3ストライクでも5ストライクでもヒットを打てるまで打席でバットを振り続けられるということです。
機関投資家の3アウトチェンジの世界と比べればおおらかな気持ちを持てます。
「投資の世界には見送り三振がありません」とはバフェット氏。
バットを振った結果がゴロなのかフライなのかはありますが見逃した三振がないのです。
自分が打ちたいボールが来るまで何日でも待ち続けることができるのです。
そして1日中バッターボックスに立っていれば、野手も時には眠たくなります。
そういう時には例えゴロでも内野を抜けてヒットになるもの。
相手が疲れるまで引きつけておいてヒットを打ちましょう。
相場は焦れた方が負けるものです。
この呼吸を会得しておくことは結構役に立ちそうです。
株式投資の時間軸は「今」ではなく「未来」。
満開の花を見つけるのは誰でも出来ます。
そうではなくて満開のつぼみを見つけるという孤独な作業です。
未来にはヒノキなるからあすなろばかりということもなくはありません。
でも株式市場は潮目の変化や風の具合でいくつものマーケットヒーローが登場する場所。
誰でも知っている今のヒーローを追いかけるのではなく、明日のヒーローを仕込む場所。
そう考えると成熟した企業よりも新興・中小柄銘柄に明日の成長性を感じるべきでしょう。
そしてとの時々の主役である「ミスターマーケット」は既に発掘された銘柄。
後塵を拝すのでなく、先駆者を見つける作業で成長株投資をすすめていきたいものです。
8月25日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
25日の東京株式市場は、米国株安を受け値動きが荒くなることも想定される。
寄り付きから売り一色の展開だろう。売り一巡後は、値ごろ感からの押し目買いで自立反発を予想する。
足もとの企業業績などから判断すれば、日経平均株価は、明らかに下げ過ぎ。
日経平均株価予想レンジは、1万7800円−1万8700円を予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1990万株、買い1470万株で、差し引き520万株の売り越し。売り越しは7営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、鉄鋼、商社、化学、損保、食品、機械、電機、通信、小売、薬品、電子機器、自動車、情報通信、精密など。
買いセクターに、サービス、機械、電機、銀行、ガス、小売、薬品、不動産、電力など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
15,871.35−588.40
S&P500種
1,893.21−77.68
ナスダック
4,526.248−179.79
24日のNYダウ平均は大幅に5日続落した。終値は前週末比588ドル40セント安の1万5871ドル35セントとなり、2014年2月10日以来ほぼ1年半ぶりの安値を付けた。日中欧で株式相場が急落した流れが米市場に及んだ。下げ幅が1000ドルを上回る場面もあった。
1日の下げ幅としては11年8月8日以来、約4年ぶりの大きさ。きょうまでの5日間の下げ幅の合計は1673ドルに達した。
24日は8%強下げた中国・上海株、日欧でも主な株価指数が5%前後の下落となった。米国外の投資家から売り注文が出ると、取引開始直後にダウ平均は急落し下げ幅を1089ドルまで広げた。
その後は押し目買いを主力株に買いを入れると下げ幅を縮小。一時は13%安まで下げたアップル株も上げに転じる場面があった。ダウ平均は下げ幅を100ドル程度まで縮めた。
だが、景気指標など新規の買い材料には乏しく買いが一巡すると午後には再び売りが優勢となった。
ナスダック指数も5日続落した、179.791ポイント安の4526.248となり、14年10月27日以来の水準に下落した。
業種別指数は全10業種が下落。「エネルギー」や「金融」、「素材」の下げが目立った。
シカゴ日経平均先物は大幅続落し、1万8000円を割り込んだ。9月物は前週末比1160円安の1万7810円で取引を終え、期近物の終値として2月10日以来、約6カ月半ぶりの安値を付けた。
24日の大取終値を600円下回った。世界株安が米株に波及し、日経平均先物にも売りが加速した。円高進行も弱材料。朝方に米株が急落した場面で9月物は一時1万7160円まで売られた。この日の9月物高値は1万9095円だった。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 17810 ( -600 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 17810 ( -600 )
( )は大取所終値比
【予定】
25(火)
【国内】
40年国債入札
【海外】
独4-6月期GDP確報値(15:00)
独8月Ifo景況感指数(17:00)
南ア4-6月期GDP(18:30)
米6月FHFA住宅価格指数(22:00)
米6月S&Pケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米8月マークイットサービス業PMI速報値(22:45)
米7月新築住宅販売(23:00)
米8月CB消費者信頼感指数(23:00)
メキシコ4-6月期経常収支(23:00)
米2年国債入札
《決算発表》
トール・ブラザーズ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
本日の東京株式市場は、もどうすることもできずという相場だった。
きょうの895安は個別の下げ方をみても短期的には売られすぎの感がある。現状では米国株と上海株がダブルのリスクとなり、とりあえずは米国株の動きが落ち着くかどうかが焦点となる。
上海総合は目先は3000pで下げ止まるかどうかがポイントとなりそうだ。
連日の『マド』あけでテクニカル的には早晩リバウンド期待が出てくるだろう。
下げが大きかったぶん、海外市場が落ち着けば、日本株もそれなりのリバウンドは期待できる。業績優良な内需株、値ごろ感のある銘柄を資金の避難先として少しずつ買い下がったりするなど、投入するリスク量をコントロールする相場戦略が有効と考える。
【銘柄フラッシュ】
東邦金属が高くエイティングはマザーズ銘柄で唯一高い
24日は、シャープ<6753>(東1)が台湾の鴻海精密工業との提携交渉報道などを好感し、前引けにかけて5.4%高まで上げたが、後場は上海株安を受けて台湾の加権指数が約3年ぶりの安値と伝えられ、また日経平均が一時937円安となりTOPIXは半年ぶりの1500ポイント大台割れとあって、値上がりしている銘柄に現金化の意欲が強まり大引けは2.4%安となった。
一方、好業績株などを選別買いする動きは活発で、神戸物産<3038>(東1)は今10月期の業績予想を2度増額したことなどが言われて後場出直りを強めて1.1%高。東邦金属<5781>(東2)は大学との共同開発などが引き続き材料視されて6.1%高と続伸。東証1部1891銘柄のうち値上がり銘柄数が8銘柄にとどまった中で再評価が集まった。アイフル<8515>(東1)は株価指数の大幅安が追加の金融緩和策を誘発するとの期待などで一時7.8%高となり大引けも0.5%高。
東証マザーズ市場では上場銘柄数211銘柄の中で値上がりしたのがエイティング<3785>(東マ)1銘柄のみとなり、21日付でオンラインゲームの開発情報を約2ヵ月ぶりに更新発表したことなどが材料視されて5.9%高。田中化学研究所<4080>(JQS)は電池の容量を急増可能な電極材の報道などから連想が強まり16.6%高。やまねメディカル<2144>(JQS)は高齢者が健康時から移住するなどで自立した社会生活を営む「日本版CCRC構想」(まち・ひと・しごと創生総合戦略)に期待とされて10.4%高となった。
NT倍率7月9日以来の高水準に上昇、日経平均底打ちを暗示
24日(月)のNT倍率(日経平均÷TOPIX)が12.56倍と急上昇、今年7月9日(12.56倍)以来の高い水準となった。7月の時は日経平均採用銘柄が買われる展開でNT倍率は上昇したが、今回はTOPIXの下げが日経平均を上回る形で倍率が上昇した。24日だけの下落率を見ても日経平均の4.61%に対し、TOPIXは5.86%と大きく上回っている。日経平均の2万円台乗せのあと、「周回遅れ」の形でTOPIX型銘柄が買われていた反動といえる。これで、日経平均の目先の底打ちは近そうだ。7月9日の時もそうだったように。
【どう見るこの相場】日経平均の行方
■今回の「チャイナショック」は「リーマンショック」と同等の位置づけが必要、世界経済規模3位の日本に期待
<Q>どえらく相場は下げている。当然、「○○ショック」と名前がつくんだろうね。
<A>今日の872円安を含めて5営業日連続安で5日間で合計約2105円下げた。当然、なんとかショックということになるが、今回は「チャイナショック」と名付けていいだろう。
<Q>最近は、先月7月に、「ギリシャショック」があったが、比べてどうだろう。
<A>ギリシャショックとは比べものとならない、世界GDP中、コンマ数パーセントのギリシャとGDP世界2位の中国とでは、世界経済への影響がまったく違う。ギリシャショクより、「リーマンショック」と比べるべきだろう。
<Q>2008年のアメリカの金融不安によるショック安以来ということか。
<A>そうなる。リーマンショックは世界経済規模1位のアメリカの挫折だった。中国は世界経済規模2位だから、当然、比べる対象はアメリカ発の世界不況であるリーマンショックということになる。
■リーマンショックではNYダウは54%下げた、中国が救ったが今回は日本以外難しい、日経平均から底打ち反発の可能性
<Q>怖い話だ。リーマンショックではNYダウは07年10月の1万4198ドルから09年3月の6469ドル(いずれも場中値)まで54.4%下げた。日経平均も07年の1万8300円から08年10月の6994円まで61.7%下げている。今回、同じだけ下げるというわけではないが、ショックと名を付ける以上は一応、理屈としては考えておく必要はある。
<Q>リーマンショックの時は、中国が大型政府投資で世界経済を救ったと思うが。
<A>中国は50兆円近い政府投資でGDPを年率10数パーセントに高め世界経済の機関車役となり、経済規模は日本を抜いて世界2位となった。今回は、そのツケが来ているとみられる。だれが、世界経済を救うか、難しいところだ。アメリカは3度におよぶ金融量的緩和で景気は6年にわたって上昇、NYダウも09年3月から2.8倍の上昇となっている。これ以上アメリカは景気を大きく伸ばすことは難しく景気の巡航速度入りを模索している。もちろん、病み上がりのヨーロッパには期待できない。
<Q>期待できるのは、世界経済規模3位の、「日本」ということか。
<A>流れとしてはそうなるが、日本もアベノミクスが息切れ状態で4〜6月のGDPは年率マイナス1・6%という状態だ。ただ、量的金融緩和をアメリカと同じ3度期待できるとすれば、これまで2度実施しているから残りもう1度のカードは残っている。当然、世界から日本への期待は強まるものとみられる。
<Q>日経平均は下値をどこまでみておけばよいか。
<A>今の世界経済は、中国発の「世界デフレ」ともいえる症状だから各国が集まってどのような対策を打つか、そして、日本が3度目のカードをどこで使ってくるかにかかっている。中国の経済悪化は分かってはいたことだが、実体はベールに包まれているところがあるので、今回、天津の化学工場爆発事故が引き金になって世界の株価が下げに転じた。依然、中国の実体は不透明だから、「中国悪材料出尽くし」にはならないだろう。多分、今回は日本株から底入れ・反発ということになると思われるが、日銀の黒田総裁の采配にかかっているといえる。日経平均を週足チャートでみれば14年12月の1万6672円と15年1月の1万6592円がかなり強力な下値のフシとなっている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
8月24日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
24日の日経平均株価は大幅に5日続落し、前週末比895円15銭安の1万8540円68銭で終えた。2月23日(1万8466円)以来の安値水準で、下げ幅は2013年5月23日(1143円)以来、2年3カ月ぶりの大きさだった。
中国経済の減速懸念や原油市況安を背景とした世界株安の連鎖に巻き込まれ、売りが集中するかたちとなった。
前週末の米国株市場ではNYダウが530ドル安と4年ぶりの下げ幅を記録したほか、外国為替市場の円高進行や、大幅な下げが続く上海株市場の動向を横目に売りが売りを呼ぶ展開となった。先物主導の裁定解消売りも下げ足を助長した。
外国為替市場で円相場が1ドル=120円台後半まで上昇したことも嫌気され、日経平均の下げ幅は後場に900円を超える場面があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は大幅に5日続落した。TOPIXは2月19日以来ほぼ6カ月ぶりに1500を割り込み、2月17日以来(1462)の安値水準となった。
東証1部の売買代金は概算で4兆1075億円。3月13日(4兆3072億円)に次いで今年2番目の多さだった。売買高は39億4933万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1880と全体の99%以上を占めた。値下がり銘柄数はQUICK端末でデータが遡れる1997年2月以降で連日で最多を更新した。値上がりはわずかに8、変わらずは3だった。

業種別東証株価指数(TOPIX)では33業種が全て前週末比でマイナスになった。
なかでも日産自やホンダなど自動車株が大きく売られて、トヨタは年初来安値を更新で7,000円割れ。新日鉄住金やJFEといった鉄鋼株も大きく崩れた。三井不や菱地所の不動産株、みずほFGなど銀行株も軒並み大幅安となった。エイチーム、IBJ、テクマトリックス、山一電機など小型株の下落も目立った。
半面、サッポロHD、アイフル、一工薬<などが逆行高となった。Jパイル、日本電子もしっかりだった。
東証2部株価指数は大幅に4日続落した。大引けの2部指数は、前週末比304.57ポイント安の4514.22となった。
個別銘柄ではエルミック、RVHがストップ安。プラズマ、星和電機、テクノスJ、アートSHDが下げた。一方、東邦金属、JIEC、ノダが上げた。
日経ジャスダック平均株価は大幅に4日続落した。終値は前週末比189円37銭安の2457円02銭で、4月1日以来ほぼ5カ月ぶりの安値だった。前日比の下落幅は2006年1月18日(198円12銭)以来、約9年7カ月ぶりの大きさ。ジャスダック平均はこの日の安値で引けた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で898億円、売買高は1億9480万株。
個別銘柄ではケイブ、C&GSYS、ウィズ、クルーズ、ジョルダン、FVCなどがストップ安。カルナバイオ、テックファームHD、マークラインズ、ネクスグループ、ガンホーなどが売られた。半面、田中化研がストップ高。やまねメディカル、プラコー、MURO、ムサシもなどは買われた。
東証マザーズ指数は大幅に4日続落した。大引けは前週末比105.46ポイント安の739.46と連日で年初来安値を更新し、14年5月30日以来ほぼ1年3カ月ぶりに終値で800を下回った。下落幅は13年6月6日(113.86ポイント)以来、約2年2カ月ぶりの大きさ。
個別銘柄ではマーケットエンタ、サイバーS、シリコンスタジオ、ナノキャリア、フリービット、メディア工房などがストップ安。ミクシィやFFRI、PCIHDが下落した。
一方、買われたのはエイティングのみ。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
18,540.68 |
-895.15 |
日経平均先物 |
18,410.00 |
-1,020.00 |
TOPIX |
1,480.87 |
-92.14 |
TOPIX先物 |
1,476.50 |
-95.00 |
東証2部指数 |
4,514.22 |
-304.57 |
JASDAQ |
2,457.02 |
-189.37 |
マザーズ |
739.46 |
-105.46 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
3949330 |
4107554 |
東証2部 |
246550 |
53808 |
8月24日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 18,812.49(-623.34)
■日経平均先物 18,830(-600)
■東証1部出来高 17.58億株
■東証1部売買代金 1.78兆円
■TOPIX 1,512.28(-60.73)
■騰落 上昇44/下落1,829
■日経JQ 2,533.84(-112.55)
24日午前の日経平均株価は大幅続落した。前引けは前週末比623円34銭安の1万8812円49銭だった。
取引時間中に1万9000円を下回るのは、4月1日(1万8927円)以来ほぼ5カ月ぶり。
中国経済の減速懸念と原油安が世界同時株安に発展、東京市場も全面安商状に売り込まれた。外国為替市場では1ドル=121円10銭近辺の推移と一段と円高基調にあるほか、中国・上海株市場も一時8%を超える下げをみせるなど波乱展開にあり、これを横にらみに見切り売りが加速している。
日経平均は一時1万8800円を割り込む場面もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も急落し、7月に付けた直近安値をともに下回った。
前引の東証1部の売買代金は概算で1兆7862億円、売買高は17億5820万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の96%に相当する1829に達した。値上がりは44銘柄、変わらずは18銘柄だった。
みずほFGなど銀行株が一斉に売られたほか、トヨタや日産自など自動車株や新日鉄住金やJFEなど鉄鋼株など景気敏感銘柄として売りが目立った。村田製、任天堂などの下げもきつい。半面、アイフルが物色人気、シャープも堅調。サッポロHDや伊藤ハなど内需株の一角が上昇した。
東証2部株価指数は大幅続落。前引けの2部指数は、前週末比170.63ポイント安の4648.16となった。
個別銘柄ではテクノスジャパン、サイバーリンクス、青山財、ヒガシ21が売られた。一方、鉄人化、東邦金属、アップルインター、JIECは買われた。
日経ジャスダック平均株価は大幅に続落した。前週末比112円55銭安の2533円84銭ときょうここまでの安値で午前の取引を終えた。取引時間中としては5月7日以来、約3カ月半ぶり安値水準。前週末21日の欧米の株安や24日午前の日経平均株価と中国・上海総合指数の大幅安を受け、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。
ジャスダック市場の売買代金は概算で428億円、売買高は8469万株。
個別銘柄ではエスクローAJ、ネプロ、ジオネクスト、クルーズ、カルナバイオ、ザインが下落した。半面、やまねメディカル、UTグループ、シダー、ロジコムなどが上昇した。
東証マザーズ指数も大幅に続落した。前引けは前週末比57.99ポイント安の786.93だった。取引時間中としては2014年5月以来、約1年3カ月ぶりの水準。個別銘柄ではサイバーSがストップ安。FFRIやPCIHD、ミクシィなどが売られた。一方、GNI、中村超硬やエイティングなどは買われた。
8月24日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 19,047.91(-387.92)
■日経平均先物 19,020(-410)
■TOPIX先物 1,530.00(-41.50)
■騰落 上昇116/下落1,735
■日経JQ 2,569.79(-76.60)
■マザーズ指数 818.21(-26.71)
24日の前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は大幅続落して始まった。その後も下げ幅を広げ、一時前週末比507円安の1万8928円まで下落する場面もあった。日経平均が取引時間中に1万9000円を下回るのは4月1日(1万8927円)以来、ほぼ5カ月ぶり。前週末の米国株式相場が急落した流れを引き継いだ。
10時時点の日経平均は先週末比387.92円安の19047.91円で推移している。
世界同時株安の流れを受けて、東京市場は売り優勢で取引をスタート。
売り一巡後は下値で押し目を拾う動きもみられる。もっとも、まもなく売買が始まる中国・上海株式相場の動向を見極めたいとの気分も強く、買い戻しの動きも限定的にとどまっている。
200日移動平均線が位置する19000円レベルでの攻防となっている。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下げ幅を縮小している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で1兆23億円、売買高は9億7179万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は116、値下がり銘柄数は1735、変わらずは40銘柄だった。業種別では33業種全面安のなか、値下がりで特に目立つのは不動産、輸送用機器、銀行、保険、鉄鋼、空運、石油など。
ほぼ全面安の展開が続くなかでも、三井不や菱地所といった不動産株の下げが目立つ。トヨタや日産自の自動車株、新日鉄住金やJFEの鉄鋼株も下げがきつい。半面、イオンやニチレイ、サッポロHDなど内需株の一角には買いが入っている。
なお、アイフル(8515)は一部証券会社のポジティブなレポートを材料に上げ幅を広げている。
東証2部株価指数も大幅続落。フマキラーやロイヤルホが下落し、東邦金や鉄人化計画が上げた。
☆鉄人化計画が25日の子会社譲渡や8月配当など意識し逆行高
「カラオケの鉄人」の鉄人化計画<2404>(東2)は一時12.9%高の745円(85円高)まで上げて大幅続伸となり、10時を過ぎても9.2%高の61円高前後で東証全銘柄の値上がり率5位前後に入っている。連結子会社・からふね屋珈琲株式会社の全株式を8月25日付でJR西日本(西日本旅客鉄道)<9021>(東1)グループ企業に譲渡することを発表しており、また、8月決算のため、期末配当と株主優待を受け取るための買い付け期限(権利付最終日)が8月26日になるなど、日程的に好タイミングの銘柄として注目する様子がある。
8月期末配当は第3四半期決算発表の段階で前年同期比1円増の5.5円(中間配5.5円を実施済み)を予定。また、株主優待は、ホームページによると1単元(100株)以上保有の全ての株主を対象に、同社カラオケ店舗「会員カード」(株主様会員カード1枚 株主様関連者会員カード10枚)のほか、保有株数に応じて「飲食ご優待金券」を贈呈する。
外資系等はアイフル(8515)、味(2802)、リクルート(6098)、ローム(6963)、大真空(6962)、三和HD(5929)、帝人(3401)、ファーストエスコ(9514)が動兆。
225先物は野村・GS・日興・大和・バークレイズ・ドイツが買い越し。
アムロ・メリル・ニューエッジ・JP・モルスタ・クレディが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・クレディ・ドイツ・三菱・パリバ・アムロが買い越し。
GS・モルスタ・バークレイズ・JP・メリル・野村が売り越し。
テクニカル的には、電算システム(3630)、テクマト(3762)、ヨコレイ(2874)、アイスタイル(3660)、中越パ(3877)、ネクシーズ(4346)、星光PMC(4963)、IBJ(6071)が動兆。
<兜町カタリスト>
「ハーモニー」
先週から3週連続で週末のスタジオジブリ作品放送。
もうこのアノマリーは消えてたと考えて先々週の「火垂るの墓」は気にしなかった。
しかし先週の「思ひ出ぼろぼろ」はそれこそ「株価ボロボロ」。
来週の「平成狸合戦ぽんぽこ」まで気にかかってきた。
石垣島では台風15号の暴風域。
最大風速71メートルでこの10数年で最大の台風。自然の風も脅威だが、市場の嵐も過ぎ去って欲しいところ。
売られる明確な理由のない下げ。
中国景気も新興国動揺も米利上げもパンチの効いた主因ではなさそう。
もちろんギリシャの総選挙などの余計な要因もまだある。
複合汚染の株安とでもいうような下落の連鎖。原油価格の下落が商品ファンドを疲弊させ、それが株売りにつながったという見方の方が良いのだろうか。
土曜日経では「マネー萎縮、株安連鎖」の見出し。
加えて「日本株、下落圧力と綱引き」として「当面の下値メド18500円」。
考えてみると、週末の日経平均採用銘柄のPERは15.51倍でEPSは1253円。
PER14.9倍で18669円。
15倍割れでも買いが入らないとすると、裁定が効かない恐怖の群集心理でしかない。
あるいは200日移動平均は18987円。
長期の移動平均を割り込むのはかなり異常な世界になってくるし相場はリセットとなる。
目先的には25日線20541円の4%下方かい離が19719円。
8%下方かい離が18897円。
これ以上はオーバーシュートと考えたいもの。
加えれば久々に騰落レシオ。
週末は81.00%で昨年10月に69.1%を記録して以来の水準。
挙句の果ての出てきたのはドル建て日経平均の160ドル割れ。
「円高ドル安の進行はドル建て日経平均の上昇要因になるが、
円高のプラス効果以上に日経平均の下げ幅がきつく水準が切り下がっている」。
だから何?という感じで下値の計算をしても空しさだけが残る。
あれだけ切望された押し目がどんどん遠ざかる雰囲気。
タヌキの化かしあいみたいな悪材料の好解釈にそんなに付き合う必要もなかろう。
そもそも出来高の増加を伴った下落をセリングクライマックスと呼ぶのではなかっただろうか。
学説的には急激な下落と出来高増加は株価の下落の最終段階。
でも渦中ではそれが感じられないのが実務だからややこしい。
企業を見る場合に当たり前過ぎて忘れられがちなのが
「その企業は社会の役に立っているか。必要とされているか、必要不可欠か」という視点。
社会から必要とされているからこそ上場企業として企業が継続してきたことは間違いない。
それでもあえてもう一度「社会から必要とされているか」」というテーマを持ちたいものである。
そして「ニッチ・トップシェア」という部分も重要である。
岡山県倉敷市水島にある萩原工業(7856)の会社説明会を聞いていて改めてこのことに思いを至らせた。
(コードの語呂合わせは「7×8=56」)。
同社はい草花ござの綿たて糸をPEモノフィラメントで代替することからスタート。
フラットイヤーンを中核に拡大してきた。
フラットイヤーンを使ったものは身近にたくさんある。
例えば花見などに使うブルーシート、粘着テープ、テニスや野球の人工芝など。
またバルチップをセメントに混ぜたものは鉄道高架やトンネル、法面などの補強に使われている。
「切る」「伸ばす」「巻く」とう技術を活かした関連機械も取り扱っている。
ペットボトルのシールやレシートロール、理智海電池のバッテリーセパレーツ、スマホの表面テープなどで使われている。
同社が提供しているのは「強い」「守る」「防ぐ」「包む」「保つ」「覆う」「敷く」「軽い」などの機能。
本当の役割は「快適」「安全・安心」「省エネ」「環境保護」などの役割である。
福島原発の汚染残土を入れる黒い袋なども同社の製品だ。
ニッチな分野で高シェア製品を提供していく背景は当然技術開発力であり、それが日本のものづくりと海外マーケットの両輪で拡大している。
IRを「株活」と呼び、同社の存在を知らしめる努力を欠かさない会社でもある。
「目指せ、世界のトップブランド。フラットヤーンなら萩原工業に聞け」を示現している企業。
世界が必要としている企業が日本にはたくさんある。
先週の世界の株式相場は主要25株価指数のうち全指数が下落。
値下がり率下位1位フィリピン週間騰落率▲1.7%(14年末比騰落率0.7%)
2位インド▲2.5%(▲0.5%)、 3位オーストラリア▲2.5%(▲3.0%)
4位タイ▲3.4%(▲8.8%)9位日本▲5.3%(11.4%)
上位25位上海▲11.5%(8.4%)、24位ロシア▲8.7%(▲3.6%)
23位アルゼンチン▲8.4%(22.3%)、22位ドイツ▲7.8%(3.3%)
21位香港▲6.6%(▲5.1%)17位米国▲5.8%(▲7.6%)
2014年末比騰落利率
1位アルゼンチン22.3%、2位日本11.4%、3位フランス・上海8.4%、5位ドイツ3.3%、6位ベトナム2.0%。
最下位ギリシャ▲23.1%、24位インドネシア▲17.0%、23位台湾▲16.3%、
22位タイ▲8.8%、21位ブラジル▲8.6%、21位カナダ▲7.6%。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アルコニクス(3036)・・・動兆
アルコニクスに注目する。
同社は非鉄原料やレアメタルの専門商社。
製造業のM&Aで製造流通業を目指している。
業績は通期見通し変更せずで好調。
リバウンド期待。
《兜町ポエム》
心配ないからね投資家の勇気が
市場に届く明日はきっとある
どんなに困難でくじけそうでも
信じることさ必ず最後に株で勝つ♪
私の株価の前で泣かないでください
そこに私はいません
死んでなんかいません
新しい株価に
新しい株価になって
この小さな市場を暴れまくっています♪
明日今日より笑顔になれる市場にいるだけでそう思えるから
何十年、何百年、何千年、時を超えよう株を愛している♪
利食いのお別れには
最後の銘柄の歌は
夏の株価を飾るハーモニー
市場をたださまようだけ
先物のあいだを揺れながら
市場の夢目標値を
いつまでもずっと思い出に
真夏の市場あこがれを
いつまでもずっと忘れずに♪
8月24日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
24日の東京株式市場は、海外株や為替相場など外部情勢に敏感に反応する神経質な展開がしばらく続きそうだ。
米シカゴ市場では日経平均先物(9月物)が節目の1万9000円を割りこんだ。東京市場も売りが先行して始まるだろう。
日経平均は昨年10月以来の200日移動平均線を割り込む可能性が高そうだが、いったんは押し目を拾うところだろう。
日経平均株価予想レンジは、18950-19500を想定する。
物色動向としては、中国や新興国の景気減速が警戒される状況だけに、主力の輸出関連やグローバル内需関連で割高な水準に買われていた銘柄には売りが継続する可能性もあるだろう。引き続き好業績・好材料銘柄に対する個別物色が強まりそうだ。中国リスクが落ち着けばインバウンド関連銘柄を見直す動きが強まりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1010万株、買い380万株で、差し引き630万株の売り越し。売り越しは6営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、商社、銀行、機械、電機、ゴム、自動車、保険、建設、小売、情報通信、精密など。
買いセクターに、薬品、小売、その他製品、陸運、小売、REIT、自動車、空運、情報通信など。
【NY概況】
21日の米株式相場は大幅に4日続落した。NYダウ平均は前日比530ドル94セント安の1万6459ドル75セントと2014年10月20日以来ほぼ10カ月ぶりの安値で終えた。
下げ幅は11年8月8日以来ほぼ4年ぶりの大きさ。中国株式相場や原油価格の下落を受けて、世界経済の減速への警戒感が強まった。米市場でも投資家が運用リスクを避けて株式を売る動きが広がった。
今年5月19日に付けた最高値(1万8312ドル39セント)からの下げ幅は1852ドル(10%)に達した。週間の下げ幅は1017ドル。金融危機が深刻化した08年10月上旬(6〜10日の週)以来ほぼ6年10カ月ぶりの大きさだった。
原油先物相場も一時、節目の40ドルを割り込み、約6年5カ月ぶりの安値を付けた。世界経済が減速しているとの懸念が一段と強まった。
ナスダック指数は同171.449ポイント安の4706.039と2月2日以来ほぼ半年ぶりの安値で終えた。
業種別は全10種が下落。「エネルギー」や「一般消費財・サービス」、「ヘルスケア」の下げが大きかった。
シカゴ日経平均先物は大幅続落し、1万9000円を割り込んだ。9月物は前日比635円安の1万8970円で引けた。21日の大取終値を460円下回った。中国景気の減速懸念を背景に投資家がリスク圧縮に動き、米株とともに売り進まれた。この日の9月物安値は1万8905円、高値は1万9700円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 18970 ( -460 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 18975 ( -455 )
( )は大取所終値比
【予定】
主な経済指標・スケジュール
【国内】
・14:00
6月景気動向指数改定値
【海外】(時間は日本時間)
・21:30
米7月シカゴ連銀全米活動指数
・決算発表=(中国)ゴールデン・イーグル、ティンイー
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は大幅安の展開となった。
4-6月期GDP速報値はマイナス成長も市場予想は上回り前半はしっかりの動きとなったが、上海株が下げ基調を強めたことが嫌気され、一気にセンチメントが悪化した。
FOMC議事録はややハト派的な内容が確認されたが、米国株の買い材料とはならず、上海株の弱い動きが続くなか、世界的な景気減速懸念から、欧米株も大幅安の動きとなり、リスク・オフの動きが強まった。
日経平均は週間では1,083円の下落、週足では2週連続で陰線を形成した。
さて来週は、今週末の全体相場急落に対する反動から、ある程度の自律反発の動きは想定されるものの、中国、米国など外部環境の急速な改善が想定し難いことから、戻りの上値余地は限定的となりそうだ。
日経平均で1万9000円近くにある200日移動平均は、7月9日の取引時間中に付けた安値(1万9115円)や4月1日の終値(1万9034円)とも重なり、強力な下値支持になりそうだ。個人を含む国内投資家の押し目買い意欲は依然として根強い。
日経平均が2万円を割り込めばPER(株価収益率)は15倍前後となり、株価指標面で割安感が生じる。日経平均の2万円割れは買いの好機だとみている。
【銘柄フラッシュ】
東邦金属が急伸しシグマクシスなどの材料株も軽快
21日は、不動産権利処理再販のサンセイランディック<3277>(東1)が増額修正をともなう好決算を再評価とされて3.6%高と上場来の高値を連日更新し、製紙薬品などの星光PMC<4963>(東1)は植物繊維由来の次世代の新軽量素材セルロースナノファイバーを環境省が実証事業との報道を連日好感して昨日のストップ高に続き3.9%高の続伸となり年初来の高値を更新。東邦金属<5781>(東2)は大学との共同開発が伝えられて一時ストップ高の後も強く30.4%高の急伸となった。
東証1部の値上がり率(上場投信を除く)1位はテクマトリックス<3762>(東1)の17.0%ストップ高で、発行株数の31%に及ぶ自社株買いを好感して急伸。2位はネクスト<2120>(東1)の8.0%高で20日発表の月次動向が好調でストップ高。3位は石川製作所<6208>(東1)の4.0%高となり、北朝鮮と韓国の緊張が伝えられて防衛関連株のイメージ再燃。
シグマクシス<6088>(東マ)は米サイバーセキュリティ企業との提携などを好感して19.4%ストップ高となり劇的な急反発。GNIグループ<2160>(東マ)はストックオプションの発行などが好感されて8.6%高の急反発。中村超硬<6166>(東マ)は12日発表の四半期好決算などを再評価とされて4.1%高と4日続伸。田中化学研究所<4080>(JQS)は電池容量を従来比7倍に拡大する正極材を化学大手と共同開発したとの化学工業日報の報道などが言われて20.0%ストップ高。文教堂グループホールディングス<9978>(JQS)は8月決算が芥川賞受賞作の効果で上ぶれする期待などが言われて7.9%高となり2007年以来の高値。エイジス<4659>(JQS)は創業家による株式売却を吸収する自社株買いなどが好感されて2.8%高だが3日ぶりに上場来の高値に進んだ。
【相場展望】
日経平均の7月9日場中安値攻防がポイント、キープできれば二番底
■景気に対するリップサービスは期待できそうだ
来週(24〜28日)は、日経平均がギリシャのデフォルト危機で下げた、去る、7月9日の場中安値1万9115円をキープできるかどうかが最大の注目点である。終値ベースでは、7月8日の安値1万9737円を下回ってきただけにプロがウオッチする場中値でも安値を下回ることになれば先行き厳しい相場展開が予想されることになる。もちろん、7月9日安値を維持できれば、二番底となって反発が見込まれる。
7月9日当時との違いは、日経平均週足チャートが当時は26週線をキープしていたのに対し今回はかなり大きく割り込んできたことだ。それでも、2,3週で26週線を奪回できれば問題ないが、それ以上になるとアベノミクスに対する信頼がグラつくことにもなり日経平均はNYダウのように上値切り下げ型に転換する心配がある。来週は大事な週である。
原油相場が40ドルぎりぎりまで下げるなど中国経済の下降を懸念して商品相場が軒並み下落している。中国発世界景気下降から物(商品)の需要が落ち込むという見通しである。中国は世界第2位の経済大国でありギリシャとは比較とならぬ影響がある。当然、アメリカ経済も影響を受けることから利上げは遠のきドル売りにつながり、円高となって日本のマーケットに激震となっている。しかも、朝鮮半島がキナ臭さを越えて軍事緊張が高まっていることも新たな懸念材料だ。
日本でも4〜6月のGDPがマイナスに落ち込むなど景気に楽観できない状況となっている。ただ、アメリカが3度の金融量的緩和のカードを使い切ったのに対し日本はもう一回、緩和のカードが残っている。どこで使うかということはあるが、期待材料として日本株の下支えにはなる。
順当に予想すれば9月の自民党総裁選挙、10月の内閣改造が終わったあとだろう。それまで、金融緩和等のリップサービスはあっても具体化には至らず、これから先、マーケットは引き続き中国問題に左右される安値圏での波乱相場が予想されそうだ。
8月21日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
21日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続落した。
寄り付きから売りが集中、日経平均株価は2万円大台を大きく割り込み、下値模索の展開が続いた。前日比597円69銭安の1万9435円83銭とこの日の安値で引け、5月8日以来ほぼ3カ月半ぶりの安値を付けた。
下げ幅は7月8日(638円)以来、今年2番目の大きさ。
世界株安の連鎖を恐れ手仕舞い売りが後を絶たず、結局、日経平均は安値引けとなった。
中国・上海株をはじめとした海外株安を受けて運用リスクを回避する動きが強まり、東証1部上場銘柄の98%が下落、狼狽的な売りがかさみ日経平均は600円近い下げとなった。
日経225採用銘柄でプラス圏を維持したのは北越紀州1銘柄のみ。
円相場が1ドル=122円台後半まで上昇するのにつれて投資家心理も悪化し、主力の輸出関連株や値がさ株への売りが増えた。
東証株価指数(TOPIX)も4日続落。この日の安値で引け、1600を下回った。終値は4月6日以来の安値。JPX日経インデックス400も4日続落した。

東証1部の売買代金は概算で3兆1914億円と7月10日(3兆2119億円)以来の多さだった。売買高は27億6527万株。
東証1部の値下がり銘柄数は1854で、QUICK端末でデータが遡れる1997年2月以降で最多。値上がりは33にとどまり、変わらずは4だった。
第一生命や東京海上といった保険株に加え、三井不や菱地所など不動産株が軒並み大幅安となった。自動車のトヨタや日産自、電気のパナソニックやファナックなどが円高進行を受けて売られた。マツダ、川重、日立建機などが年初来安値を更新した。半面、テクマトリックスがストップ高、ネクストも値を飛ばした。東燃ゼネがしっかり、サンセイランディック、森永乳やアスクルが逆行高となった。
東証2部株価指数は大幅に3日続落し、約3カ月半ぶりの安値。Gダイニングやラオックスが下げ、日東エフシーや東邦金が上げた。
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。終値は前日比65円13銭安の2646円39銭で、約3カ月ぶりの安値を付けた。東証マザーズ指数は年初来安値を更新した。
新興市場でも主力銘柄をはじめとする幅広い銘柄に売りが出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で705億円、売買高は1億1270万株だった。
個別銘柄では日ダイナミク、MAGネットHD、テックファームHD、クルーズやカルナバイオ、ガンホーが下落した。半面、田中化研がストップ高。イナリサーチ、文教堂HD、ザイン、イナリサーチ、マクドナルドは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前日比36.64ポイント安い844.92で、約10カ月ぶりの安値を付けた。朝方から安く始まり、後場に入ってからじりじりと下げ幅を広げた。個別銘柄ではBガレジ、リンクバル、ラクーン、ウェルスマネ、ミクシィ、FFRI、そーせいが売られた。一方、シグマクシスがストップ高。エイティング、中村超硬、エンバイオH、DMP、ジーエヌアイは買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
19,435.83 |
-597.69 |
日経平均先物 |
19,430.00 |
-610.00 |
TOPIX |
1,573.01 |
-50.87 |
TOPIX先物 |
1,571.50 |
-53.00 |
東証2部指数 |
4,818.79 |
-91.39 |
JASDAQ |
2,646.39 |
-65.13 |
マザーズ |
844.92 |
-36.64 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2765270 |
3191437 |
東証2部 |
159810 |
42050 |
8月21日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 19,612.93(-420.59)
■東証1部出来高 14.56億株
■東証1部売買代金 1.59兆円
■日経平均先物 19,600(-440)
■TOPIX 1,584.01(-39.87)
■騰落 上昇84/下落1,769
■日経JQ 2,662.18(-49.34)

21日、前場の東京株式市場は、前日の欧米株急落を受けて大きく売り込まれた。
前引けは前日比420円59銭安の1万9612円93銭だった。
日経平均は取引時間中としては7月13日以来の2万円大台割れとなっている。中国景気減速に対する警戒感が高まるなか、中国・上海株式市場が軟調に推移しているのを横目に一時1万9500円台まで水準を切り下げる場面があった。
(TOPIX)もともに大幅続落。TOPIXは取引時間中として7月13日以来の1600割れとなっている。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆5981億円と膨らんだ。売買高は14億5638万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の9割を超える1769、値上がりは84、変わらずは37だった。
三井住友FGや三菱UFJなどの銀行株、MS&ADや損保JPNKといった保険株の下げがきつい。外国為替市場で円高・ドル安が進み、自動車のトヨタや日産自が安い。日立建機は年初来安値を更新し、第一精工、ファンケル、コマツも小安い。 東邦鉛、アスクルや森永乳、北越紀州紙など逆行高となった。
東証2部株価指数は大幅続落。ラオックスやコメ兵が下げ、朝日インテクやイムラ封筒が上げた。
日経ジャスダック平均株価は3日続落した。前引けは前日比49円34銭安の2662円18銭だった。前日の欧米株式相場が軒並み下落もあり、中小型株を中心とする新興市場でも幅広い銘柄に売りが先行し、売買代金上位の主力銘柄の下落率が拡大した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で381億円、売買高は6238万株。
個別銘柄では、MAGネットHD、スマートバリュー、クルーズや日ダイナミク、カルナバイオなどが下げた一方、ザインやイナリサーチ、田中化研、やまねメディカルは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。前引けは前日比26.21ポイント安い855.35だった。寄り付き直後には3月19日に付けた年初来安値を割り込む場面もあった。
個別銘柄ではBBT、アクセルM、コラボス、DDS、ミクシィ、FFRI、そーせいなど主力銘柄が売られた。一方エイティング、デザインワン、エンバイオH、駅探、DMPは買われた。
8月21日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】

21日、寄付きの日経平均株価は大幅に続落して始まり、取引時間中としては7月13日以来、ほぼ1カ月半ぶりに2万円を下回った。一時は1万9600円台前半まで下げ、前日比の下落幅は400円に迫った。
10時時点の日経平均は前日比352.39円安の19681.13円で推移している。
世界景気原則懸念に伴う欧米株の大幅下落を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始。下げ一巡後の日経平均は19600円台で推移しているが、NYダウなどと比べると相対的にしっかりだった日本株を換金する動きも強まっている様子。
なお、マザーズ指数は寄付き後に3月の年初来安値を割り込むなどきつい下げが続いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅安水準でもみ合っている。

10時現在の東証1部の売買代金は概算で9379億円、売買高は8億8071万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1756と全体の9割を超えた。値上がりは96、変わらずは38だった。
業種別では33業種全面安のなか、値下がりで目立つのは保険、銀行、証券、その他金融、その他製品、機械など。
日立建機が年初来安値を更新したほか、コマツも同安値に接近するなど中国への収益依存度が高い機械株に売りが目立つ。
トヨタはじめ自動車株も軒並み下げている。みずほFGなどの銀行株、損保JPNKなど保険株の下げがきつい。原油先物相場の上昇を受けて、国際石開帝石や石油資源など石油関連株の一角が堅調。三菱商など商社株の一角も小高く推移している。
東証2部株価指数は大幅続落。ラオックスや象印が下落し、朝日インテクやイムラ封筒が上げた。
☆DMPは相場が枯れきり火がつきやすいと連日急伸
半導体開発などのディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)(3652)(東マ・売買単位100株)は269円高の2309円(13.2%高)まで上げ、昨日のストップ高に続いて強烈な出直り相場となっている。19日付で、同社の技術がNEDO(産業技術開発機構)のグリーンデバイス社会実装推進事業に採択されたと発表し、がぜん注目されることになった。今期も4期連続で赤字の見込みのためPERなどでは買い目がないが、テクニカル的にはこの1年は調整が続いているため相場が枯れきって発火しやすい状態のようだ。全体相場が大幅安のため小型軽量の材料株が注目されており、どこまで反騰するか注目されている。
☆星光PMCが昨日のストップ高に続いて大幅続伸
製紙薬品などの星光PMC(4963)(東1・売買単位100株)は昨日のストップ高に続いて大幅続伸となり、83円高の1187円(7.5%高)まで上げて9時50分現在は東証1部の値上がり率5位となっている。植物繊維由来の次世代の新軽量素材セルロースナノファイバーの開発で先行し、昨20日の朝、環境省がセルロースナノファイバーに関する実証事業を始める方針を固めたとNHKニュースが伝え、注目が再燃した。2014年3月に1978円の高値をつけ、同年9月頃からは900円前後を下値に横ばい相場が続いてきたが、この2日間で横ばい過程での高値を更新したため、下値固めを終えて新たな相場形成に向けて動き出したとの見方が出ている。
8月21日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】

21日、寄付きの日経平均株価は大幅に続落して始まり、取引時間中としては7月13日以来、ほぼ1カ月半ぶりに2万円を下回った。一時は1万9600円台前半まで下げ、前日比の下落幅は400円に迫った。
10時時点の日経平均は前日比352.39円安の19681.13円で推移している。
世界景気原則懸念に伴う欧米株の大幅下落を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始。下げ一巡後の日経平均は19600円台で推移しているが、NYダウなどと比べると相対的にしっかりだった日本株を換金する動きも強まっている様子。
なお、マザーズ指数は寄付き後に3月の年初来安値を割り込むなどきつい下げが続いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅安水準でもみ合っている。

10時現在の東証1部の売買代金は概算で9379億円、売買高は8億8071万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1756と全体の9割を超えた。値上がりは96、変わらずは38だった。
業種別では33業種全面安のなか、値下がりで目立つのは保険、銀行、証券、その他金融、その他製品、機械など。
日立建機が年初来安値を更新したほか、コマツも同安値に接近するなど中国への収益依存度が高い機械株に売りが目立つ。
トヨタはじめ自動車株も軒並み下げている。みずほFGなどの銀行株、損保JPNKなど保険株の下げがきつい。原油先物相場の上昇を受けて、国際石開帝石や石油資源など石油関連株の一角が堅調。三菱商など商社株の一角も小高く推移している。
東証2部株価指数は大幅続落。ラオックスや象印が下落し、朝日インテクやイムラ封筒が上げた。
☆DMPは相場が枯れきり火がつきやすいと連日急伸
半導体開発などのディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)(3652)(東マ・売買単位100株)は269円高の2309円(13.2%高)まで上げ、昨日のストップ高に続いて強烈な出直り相場となっている。19日付で、同社の技術がNEDO(産業技術開発機構)のグリーンデバイス社会実装推進事業に採択されたと発表し、がぜん注目されることになった。今期も4期連続で赤字の見込みのためPERなどでは買い目がないが、テクニカル的にはこの1年は調整が続いているため相場が枯れきって発火しやすい状態のようだ。全体相場が大幅安のため小型軽量の材料株が注目されており、どこまで反騰するか注目されている。
☆星光PMCが昨日のストップ高に続いて大幅続伸
製紙薬品などの星光PMC(4963)(東1・売買単位100株)は昨日のストップ高に続いて大幅続伸となり、83円高の1187円(7.5%高)まで上げて9時50分現在は東証1部の値上がり率5位となっている。植物繊維由来の次世代の新軽量素材セルロースナノファイバーの開発で先行し、昨20日の朝、環境省がセルロースナノファイバーに関する実証事業を始める方針を固めたとNHKニュースが伝え、注目が再燃した。2014年3月に1978円の高値をつけ、同年9月頃からは900円前後を下値に横ばい相場が続いてきたが、この2日間で横ばい過程での高値を更新したため、下値固めを終えて新たな相場形成に向けて動き出したとの見方が出ている。
<兜町カタリスト>
「カラクリ」
「株価の今日や明日、来週の動きは単なる気まぐれでしかない」
これはピーター・リンチ氏の言ですが同じようなことをバフェット氏は
「今日や明日、来月に株価が上がろうが下がろうが私にはどうでもいいのです」と言っています。
刹那的に株価を追い求める投資家にとっては関係のない言葉かも知れません。
「いや、今日の前場や後場の動きが大事なんだ」。
それはそれで投資スタンスの違いから生じるものでしょう。
株価を売買するのは超短期投資。
超高速売買に支配された短期投資に人間の指が勝てる訳はありません。
これは機械に任せる範疇でしょう。
誰よりも早く売買することで利益が拡大するのなら、
コンピュータを駆使したヘッジファンドが負けている筈がありません。
でも現実はある調査では世界の残高でETFに抜かれ、
パフォーマンスが向上せず閉じるヘッジファンドが多いのも現実。
むしろスピードを競わないユックリ投資にも分がありそうです。
「人の行く裏に道あり花の山」は相場格言ですが、人とスピードを競ってもそれはババ抜きゲームの拡大版。
そうではなくて、むしろナポレオンのようにひっそりゆっくり楽しむゲームに興じても悪くはないでしょう。
一喜一憂して日々を過ごすのも株式市場ですが、バファット氏の言葉は「
愚かさに参加するのではなく、愚かさから利益を得る人々の一員になる」。
自分ひとりが勝者になれる訳でもないでしょうが喧騒の中で浮遊するよりも
喧騒の外から正体を見極めることも可能です。
お祭りのみこしを担いでいると、瞬間的なギリシャ問題や中国の動向、
アメリカ金利動向などに追われがちなもの。
しかしQE(金融緩和)をやめれば株は下がるというシナリオは逆に
2013年11月に本当に金融緩和を止めたら株高につながりました。
近視眼的には「変だ」と感じられるものが、株式市場ではよくあること。
東京で悪材料視されてものは一夜明けて地球を一周すればいつの間にか好材料とし
て帰ってくることもよくあること。
そんな場所で踊る必要はありません。
株価投資家ではなく株式投資家を目指すべきだと思います。
スケジュールを見てみると・・・
21日(金)フィリピン休場、投資知識研究所オープンコンペ
24日(月)シカゴ連銀全米活動指数
25日(火)米新築住宅販売、CB消費者信頼感、独IFO景況感
26日(水)企業向けサービス価格、耐久財受注
27日(木)米4〜6月GDP改定値、ジャクソンホール会議(〜29日)
28日(金)消費者物価、失業率、家計調査、米個人所得、英GDP
8月21日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
中国、欧州株安を受け、世界景気の減速懸念が強まり、米国株は3日続落。円高推移と外部環境は悪化している。
本日の東京株式市場も引き続き調整色の強い展開になると予想される。
シカゴ清算値にサヤ寄せするスタートになろう。売り一巡後は、短期的な戻りを狙った買いも入るとみられるが、様子見気分が広がりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、19600ー20050を予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1240万株、買い470万株で、差し引き770万株の売り越し。売り越しは5営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、建設、化学、機械、情報通信、電機、自動車部品、保険、その他製品、ゴム、小売、精密、銀行など。
買いセクターに、証券、保険、空運、情報通信、化学、REIT、小売、情報通信、不動産、サービスなど。
【NY概況】
20日の米株式相場は大幅に3日続落した。NYダウ平均は前日比358ドル04セント安の1万6990ドル69セントと節目の1万7000ドルを下回り、2014年10月29日以来ほぼ10カ月ぶりの安値で取引を終えた。
下げ幅は11年11月9日(389ドル安)以来ほぼ3年9カ月ぶりの大きさだった。
アジア、欧州株式相場が軒並み下落し、世界経済の減速への警戒感が改めて強まった。米市場でも業績が景気動向に左右されやすい銘柄を中心に、幅広い銘柄に売りが優勢となった。
週間の新規失業保険申請件数が前週比で市場予想に反して増えた。米景気回復を巡る不透明感が意識されたことも、相場を下押しした。
中国の景気減速が収益の重荷になるとの見方から、中国事業の比率が高いアップルや半導体のインテルなどが売られた。証券会社が投資判断を引き下げた映画・娯楽のウォルト・ディズニーも大きく下げた。
ナスダック指数は同141.563ポイント安の4877.488と3月26日以来ほぼ5カ月ぶりの安値で終えた。
業種別は全10種が下落。「一般消費財・サービス」や「IT(情報技術)」、「ヘルスケア」の下げが大きかった。
シカゴ日経平均先物は大幅続落し、2万円を割り込んだ。9月物は前日比495円安の1万9605円で取引を終え、期近物の終値としてほぼ1カ月半ぶりの安値を付けた。20日の大取終値を435円下回った。世界景気の減速懸念が広がり米株とともに売られた。円上昇も弱材料だった。20日の9月物安値は1万9580円、高値は2万245円
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 19605 ( -435 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 19620 ( -420 )
( )は大取所終値比
【予定】
■21(金)
【国内】
7月スーパーマーケット売上高(14:00)
【海外】
独9月GfK消費者信頼感(15:00)
カナダ7月消費者物価・6月小売売上高(21:30)
メキシコ6月小売売上高(22:00)
米8月マークイット製造業PMI速報値(22:45)
ユーロ圏8月消費者信頼感速報値(23:00)
《決算発表》
ディア
休場:フィリピン
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
中国株安や止まらぬ原油安などを受け、マーケットにリスクオフムードが広がっている。
こうした時にこそ、堅実な利益成長を果たしているにも関わらず需給要因などから大きく下落している優良銘柄を探して押し目を拾うのが報われやすい局面。
ただ、相場の大底を当てることは誰にもできないので、一度の買いですべての資金を投入するのではなく、少しずつ買い下がる方法が堅実と言える。
日経平均は2万円の節目での底堅さが意識されやすいほか、テクニカル面でも支持線として意識される26週線等などが位置しているところである。慎重姿勢は崩せそうにないが、自律反発を意識したスタンスであろう
【銘柄フラッシュ】
DMPなど急騰し星光PMCや中越パルプはCNFで急伸
20日は、東京建物<8804>(東1)が2.0%高など不動産株が堅調で、首都圏のマンション販売回復や4〜6月のGDPマイナス成長を受けた追加の金融緩和期待などが言われて業種別指数では「不動産」が値上がり率1位。ソフトバンクグループ<9984>(東1)はニケシュ・アローラ副社長が同社株式を私費で約600億円相当分買い付けると発表したことなどが好感されて出直りを強め2.2%高となった。
アイスタイル<3660>(東1)はヤマダ電機<9831>(東1)の大規模店舗「LABI」のフロアプロデュース出店などが好感されて14.6%高となり東証1部の値上がり率2位。ぐるなび<2440>(東1)はタカラトミー<7867>(東1)との提携観測報道などが好感されて5.4%高。IBJ<6071>(東1)は14日発表の四半期決算がいぜん5.0%高。
植物繊維由来の次世代の新軽量素材セルロースナノファイバー(CNF)に関する環境省の実証事業報道などが好感され、星光PMC<4963>(東1)は15.7%ストップ高となり東証1部の値上がり率1位。中越パルプ工業<3877>(東1)は12.4%高となり同じく3位。
日東エフシー<4033>(東2)は東証1部昇格決定が好感されて19.1%ストップ高。極楽湯<2340>(JQS)にはいちよし経済研究所の積極評価が言われて7.3%高。イリソ電子工業<6908>(JOS)は18日に発表した業績予想の増額修正などが好感されて11.9%高と急伸し、エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は中国・天津の大爆発事故などが思惑材料のようで16.1%ストップ高。ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)<3652>(東マ)は次世代技術が産業技術開発機構に採択と伝わり24.4%ストップ高となった。
【引け後のリリース】
リンガーハットが発行株数の2.94%を自社株買い
■創業者一族の資産管理会社が保有株の一部を売却することに対応
リンガーハット<8200>(東1・売買単位100株)は20日の大引け後、自己株式の取得および自己株式の公開買付けを発表し、8月21日から9月17日の間に上限株数65万100株(発行済み株式総数の2.94%)、上限金額15億8980万円で自社株を買い付けるとした。本日の株価終値は2825円(12円安)だった。
第2位株主で米M和英代表取締役会長ら創業者一族の資産管理会社・ヨネハマホールディングスから60万株(発行済株式総数に対する割合2.71%)を売却する意向が寄せられたことに対応する。
発表によると、ヨネハマホールディングス有限会社のリンガーハットの保有株数はは120万株(2015年8月20日現在)になり、発行済株式総数(2206万7972株)に対するその保有する割合は5.43%に相当する。このたび売却する60万株は保有株数の2分の1になる。
一時的にまとまった数量の株式が市場に放出されることによる影響、並びに財務状況等を総合的に鑑み、当該株式を自己株式として取得することにした。
【注目株】
スターティアは中期計画2年目も想定上回リ好調、人材増強などで収益機会のネック解消
■9月末には株式2分割も実施
スターティア<3393>(東1)はビジネスソリューション関連事業やウェブソリューション関連事業などを展開し、新サービスとして「O2O(オンライントゥーオフライン)」関連システムやNTT東西の光回線を活用した光コラボレーション事業の「スターティア光」などを開始。事業の幅や厚みが一段と拡大する。9月末現在の株主に1対2の株式分割を行うことも当面の注目要因だ。
<足元の業績>
今期は、連結社員数の1割近い70名の新卒社員を加えるなどで先行投資を積極化させ、従来以上に「下期型」の計画としたが、第1四半期(15年4〜6月)の連結業績は、全体的に期初の見通しを上回る着地となった。
第1四半期の売上高は、マイナンバー(税や社会保障の共通番号)制度への対応や電子ブック作成ソフトなどが追い風となり、期初予想の19億7000万円を上回る22億5300万円(前年同期比17.9%増加)に達し、経常利益は当初1億3700万円の赤字を想定していたが8500万円の赤字(前年同期は1800万円の赤字)にとどまった。純利益も当初の1億3700万円の赤字予想に対し8000万円の赤字(同3800万円の赤字)にとどまった。
人員の拡充については、技術職が2年前の14年3月期の第1四半期末に比べて4割強増加し、営業職は同じく3割近く増えた。大きな先行投資になるが、これにより、「受注に応じ切れなくて売り上げや利益が伸びないといったボトルネックが解消される体制が整う」(同社)。来期以降の収益力拡大の基盤として注目したいところだ。
<注目セクター>
ウェブソリューション事業の中では、スマートフォンなどのオンラインで商品情報を提供し、実店舗での購買行動につなげる「O2O(オンライントゥーオフライン)」関連システム「AppGoose」(アップグース)が計画を前倒してこの第1四半期から販売を開始し、早速、第1四半期の売上高や利益の上ブレに貢献した。業績を牽引する大型商材として要注目だ。
また、NTT東西の光回線を活用した光コラボレーション事業の「スターティア光」は7月に開始。同社にはビジネスソリューション事業などですでに全国1万4000を超える事業所の顧客がおり、まずは提供するサービスの機能拡充に潜在的な需要がある。また、同社は請求書の一括化などのビリングサービスも展開するため、新規ユーザーの開拓でも様々なサービスをコラボレーションすることで差別化できる有利さがある。
<今後の展望>
同社では現在、経常利益を主眼とする3ヵ年の中期利益計画(2015年3月期〜17年3月期)を推進しており、初年度の経常利益は計画値の8億6600万円を上回る8億7800万円(前期比2.6%増加)を実現した。
2年目の今期からは、新サービスの開始により新たな成長段階に入る。今期の業績見通しは、売上高を100億円(前期比15.2%増)、経常利益を11億3400万円(同29.2%増)とし、純利益は20周年に関連するやりくりの影響で5億6700万円(同4.2%減)、1株利益は55.6円とする。第1四半期は計画を上回る推移となったため、達成に向けた展望は明るい状況だ。中期計画3年目の経常利益は14億円(同23.5%増)台を計画する。
<株価の位置&判断>
7月に2233円まで上げて2011年以来4年ぶりの高値に進み、その後は中段もち合いを形成しながら直近は1950円前後で推移している。次第に上値と下値の幅(振幅)が縮小して「三角もち合い」、「ペナントフラッグ」を形成する展開のため、振幅が煮詰まれば再び大きく動き出す可能性がある。
一方、今期予想1株利益をベースにしたPERは現在35倍前後。中期計画の到達年度になる来期の1株利益が経常利益と同じパーセンテージで伸びると仮定すると、来期の予想1株利益は約69円になる。これに基づいてPER35倍まで評価すると株価は2400円台でも不自然ではないことになる。
8月20日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
20日の日経平均株価は3日続落し、前日比189円11銭安の2万0033円52銭で終えた。7月10日以来、およそ1カ月半ぶりの安値水準。
前日の欧米株市場が総じて大幅な下げをみせたことや、中国経済減速に対する懸念が重荷となり、下落歩調を強めた。
米国では原油市況の下落でエネルギー関連株が売られており、東京市場でも主力輸出株中心に運用リスクを避ける流れが強まった。中国・上海株が下げ渋ったことや、日銀のETF買いへの期待が膨らむなか、後場寄りに大口買いが入り、日経平均は一時プラス圏に浮上。しかし、その後は再び売りがかさみ次第安の展開となった。
時価総額の大きい銘柄への売りが目立ち、東証規模別株価指数では「大型」の下げが最も大きかった。

JPX日経インデックス400は3日続落。終値は前日比218.01ポイント安の1万4610.57だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、24.60ポイント安の1623.88で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5429億円。売買高は21億1557万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1580と全体の84%を占めた。値上がりは240、変わらずは70だった。
個別では、トヨタやホンダ、日産自などの自動車株が総じて下落した。三菱UFJなど大手銀行株も安かった。ソニーやキヤノンも下げ、東京海上など保険株も売られた。
一方、ソフトバンクは上昇。ニケシュ・アローラ副社長が個人で約600億円分の自社株を市場から取得すると発表したことが好感された。三井不など不動産株も堅調だった。JR東日本など鉄道株の一角が買われた。星光PMCはストップ高のまま買い物を残した。丸和運輸機関、アズビルも値を飛ばした。
東証2部株価指数は続落だった。ラオックスと朝日インテクが下げ、阿波製紙とJトラストが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比15円10銭安い2711円52銭だった。新興企業株にも売り注文が広がり、日経ジャスダック平均はこの日の安値引けとなった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で958億円、売買高は1億1387万株だった。
個別銘柄では、北川精機、FRS、イマジニア、日ダイナミク、カルナバイオ、ノジマが下落した。半面、イナリサーチがストップ高。MAGネットHD、イリソ電子、ヤマノHD、セリア、メッセージ、第一興商は上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比8.35ポイント安い881.56だった。
個別銘柄では、ミクシィ、FFRI、PCIHD、エイティング、コラボスが下落。半面、駅探、DMP、オンコリスバイオ、エンバイオHDがストップ高。ペプドリ、BBT、WSCOPEが上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,033.52 |
-189.11 |
日経平均先物 |
20,040.00 |
-190.00 |
TOPIX |
1,623.88 |
-24.60 |
TOPIX先物 |
1,624.50 |
-24.00 |
東証2部指数 |
4,910.18 |
-73.26 |
JASDAQ |
2,711.52 |
-15.10 |
マザーズ |
881.56 |
-8.35 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2115570 |
2542916 |
東証2部 |
130670 |
35957 |
8月20日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,100.14(-122.49)
■日経平均先物 20,110(-120)
■東証1部出来高 10.32億株
■東証1部売買代金 1.2兆円
■TOPIX 1,633.06(-15.42)
■騰落 上昇458/下落1,328
■日経JQ 2,718.51(-8.11)

20日午前の日経平均株価は続落し、前日比122円49銭安の2万0100円14銭で前場を終えた。前日の米国株市場の下落を受けてやや売り先行で始まり、その後は徐々に下げ幅を広げる展開となった。
原油市況安や中国経済の先行き不透明感がリスク回避ムードを強めている。中国・上海株が軟調に推移していることや、外国為替市場で1ドル=123円台後半と円高水準でもみ合っていることも、輸出関連株には逆風となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
国際商品市況の悪化を背景に、資源関連株の下落が目立った。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2008億円、売買高は10億3293万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1328と全体の7割を占めた。値上がりは458、変わらずは104だった。
個別では、トヨタなど自動車株が安い。鉄鋼株も売られ、新日鉄住金やJFEは年初来安値を更新した。三菱UFJなど銀行株も下げた。
半面、ソフトバンクが大商いで高く、キーエンスも堅調。星光PMCがストップ高カイ気配、中越パも値を飛ばした。タカラレーベン、ぐるなびなど買われた。
三井不など不動産株もおおむね堅調だった。鉄道のJR東日本やJR西日本も買われた。
東証2部株価指数は続落。朝日インテクや象印が下げ、ラオックスや阿波製紙が上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日に比べ8円11銭安い2718円51銭だった。前日の欧米株安や外為市場で円高が進行したことで投資家心理が悪化し新興企業株にも売りが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で597億円、売買高は6355万株。
個別銘柄では北川精機、ユニバーサル、ノジマ、カルナバイオ、日ダイナミクが下落した。半面、MAGネットHD、ヤマノHD、UTグループ、クルーズ、イリソ電子、スパークスは上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比4.86ポイント安い885.05だった。ミクシィやFFRI、PCIHD、エイティング、プラッツ、テラスカイが下落した。一方で、エンバイオH、そーせい、駅探、サンバイオ、ペプドリは上昇した。
☆星光PMCが環境省のセルロースナノファイバー育成報道でストップ高
星光PMC(4963)(東1・売買単位100株)は3日ぶりに1000円を回復して始まった後9時20分過ぎにはストップ高の1104円(150円高)に達し、約16%高で東証1部銘柄の値上がり率トップに躍り出た。植物繊維由来の次世代の新軽量素材セルロースナノファイバーの開発で先行し、今朝のNHKニュースが「環境省が38億円の予算をつけて環境省は植物から製造され、鉄の5倍の強度を持つとされる「セルロースナノファイバー」と呼ばれる次世代の素材を開発する実証事業を来年度から始める方針を固めました」と伝えたことなどが材料視されている。第2四半期業績の営業利益は前年同期比5倍になった。
☆ソフトバンクグループが副社長の自社株買いを好感し活況高
ソフトバンクグループ(9984)(東1)は223円高の7700円(3.0%高)で始まり、朝寄り後は東証全銘柄の中で売買代金1位となった。昨19日の取引終了後、6月に就任したニケシュ・アローラ副社長が同社株式を約600億円相当分、私費で買い付けると発表し、材料視されている。600億円は19日の終値ベースで、発行済み株式総数の約0.7%。買い付けは向こう6ヵ月かけて行うとした。株価は1年半にわたり下値を6600円前後とするモミ合い相場となっており、この数日はこの下値圏から持ち直してきた状態。モミ合いのウネリをとらえると8000円台から8500円前後までは上値余地がありそうだ。
8月20日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
20日の日経平均株価はやや下げ幅を広げている。
10時時点の日経平均は前日比97.48円安の20125.15円で推移している
新興国の景気悪化懸念を背景にしたリスク回避の動きが優勢。
前日に中国株安をきっかけに東京市場で売りが加速したため、この後開く中国株式市場の動きを見極めたいとの姿勢も強い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を拡大している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7197億円、売買高は6億1460万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の62%にあたる1172、値上がりは29%の557、変わらずは160だった。業種別では33業種中、8業種前後が高い。値上がり上位に情報通信、陸運、海運、不動産など。半面、値下がりで目立つのは保険、鉱業、ゴム製品、鉄鋼、石油、非鉄など。
内需株の一部は底堅く推移している。前日に大幅安した後とあって押し目買いも入っているようだ。
新日鉄住金とJFEが年初来安値を更新するなど鉄鋼株の下げがきつい。
トヨタと鉄鋼大手は、2015年度上期(4〜9月期)の鋼板価格を14年度下期から引き下げることで合意したと伝わったことが手掛かり。
円高・ドル安を背景にトヨタやホンダはやや下げ幅を広げている。ファナックも安い。
一方、鉄道株や電力など公益セクターは総じて堅調。原油安を背景に空運株も高い。ニケシュ・アローラ副社長による自社株買い600億円を発表したソフトバンクも引き続き買われている。
東証2部株価指数は続落。ラオックスと朝日インテクが下げ、阿波製紙と日東エフシーが上げている。
外資系等は、川船(9107)、郵船(9101)、商船三井(9104)、ライト工(1926)、光通信(9435)、太平洋セ(5233)、横河(6841)、エプソン(6724)、村田(6981)、オリンパ(7733)に注目。
225先物はHSBC・大和・みずほ・メリル・アムロ・UBSが買い越し。
ニューエッジ・クレディ・JP・バークレイズ・マネ・パリバが売り越し。
TOPIX先物は、みずほ・メリル・ドイツ・アムロ・パリバが買い越し。
ソジェン・モルスタ・UBS・GS・野村・ニューエッジが売り越し。
テクニカル的にはTSI(3608)、岡部(5959)、京阪神ビル(8818)が動兆。
<兜町カタリスト>
「カラクリ」
アチコチと下落材料を探すもののつじつまは合わなくなってきた。
ギリシャは時間の引き延ばしに成功。
中国株安を理由にしてみたものの昨日の上海は反発して理由にならず。
米利上げについてもFOMC議事要旨での世界の経済情勢に対する懸念が示された。
FRBが9月に利上げを実施する可能性をめぐり疑念拡大という理解不能な解釈も聞かれる。
利上げ懸念が利上げ後退懸念へと後退。
逆に言えば利上げがコンセンサスとなりサプライズなしになったということだろうが。
イエレン氏の思う壺になってきたのかも知れないが市場的には悪材料発掘の解釈に困った状態。
だったらバレル40ドル台にまで下落した原油価格動向の方が理由になる。
6年ぶりに5000ドル割れとなった銅価格だって同様。
背景は「中国経済の減速懸念」。
鉱山ストライキや火災などで生産が進んでいないのに価格は下落。
ファンド至上主義の商品相場の影響が株式市場に及んだと考えた方がよさそうな気配だ。
もっとも国内ではどうせ陰謀論的な外資系CTA(商品投資顧問)の先物売り崩し論が出るのだろう。
しかし、昨日の手口を見ればアムロもニューエッジも買い越し。
日経の表現は「一連の売りはどの証券会社を経由したのか。
オランダ系のABNアムロというのがトレーダーたちの一致した見方。
アムロは、世界の名だたる先物投資家を顧客として網羅しているという。
日経先物の売買シェアはダントツのトップだ」。
アムロが主体ではなく委託のCTAの商いという正しい見解。
これがアムロが主体みたいな解釈が横行するから陰謀論が飛び交うことになる。
だれが主体かを見間違うと、相場そのものも見間違う。
所詮証券会社は注文が通過するだけの存在。
アムロだニューエッジだと虚像を巨像化するのは少し愚かしい。
ともあれ商品価格の下落で損失拡大の商品先物業者が赤子の手をねじるように株式市場で暴れている。
その見方の方が良さそう。
因みに・・・。
金は1トロイオンス1133ドル。
銅は2.26ドル。
WTI原油は1バレル40.61ドル。
また下げて戻ってきた。
日経1面では「国債前倒し発行最大に」の見出し。
2015年度に使うために2014年度に発行した国債は28.8兆円。
前年比24%で過去最高となった。
2012年度比率では2.5倍。
解釈は「日銀の異次元緩和に伴う低金利が続くうちに資金を調達し利払い費に充当」。
なんか政府と日銀の「出来レース」としての異例の金融緩和のように思えるのは気のせいだろうか。
誰も懐が痛まない形ではある。
しかし何十年も低金利を押しつけられた貯蓄者の本来もらえたはずの金利は莫大な金額。
煎じつめれば、もらえた筈の金利を犠牲にして国家財政を救っている。
あるいはもらえた筈の金利を犠牲にして不良債権を処理した。
このカラクリに誰も文句を言わないからやり放題でもあろうか。
そこに「巨鯨」の郵政も加わってくる。
NISAはこのために出来たといっても良いのだろう。
郵政、ゆうちょ、かんぽ3社合計の株主数は100万人に達するであろうとの皮算用。
連結総資産は300兆円。
全国24000の郵便局はセブンイレブンの17700よりも多い。
ゆうちょ178兆円の貯金、かんぽ44兆円の契約額で個人金融資産の1割。
初回の売り出しは1.5兆円との観測。
配当性向50%以上は飴となるのだろうか。
日経平均の25日移動平均線は20558円で1.64%のマイナスかい離。
75日線は20321円で0.69%のマイナスかい離。
200日線は18943円で6.75%プラスかい離。
一目均衡の雲は8月17日に黒くねじ8月28日に白くねじれている。
「勝手雲」の雲は白いままだが下限29443円。
数日すると下限20526円となる。
8月SQ値20540円に対しては2勝2敗。
気になるのはNTレシオの12.26。
今年の最高は7月9日の12.56、最低は5月8日の12.20。
最低に近づいてきている。
騰落レシオは98.94%。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス13.380%。
買い方はマイナス7.274%。
QUICK調査の信用評価損率(8/14現在)はマイナス7.61%で3週連続悪化。
裁定買い残は741億円増加し2兆9153億円で5週連続増加。
空売り比率は37.6%。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
サンセイランディック(3277)・・・動兆
サンセイランディックに注目する。
同社は不動産権利調整業務が中核。
「不動産の再生」をテーマに底地・居抜き物件の権利調整や買取り販売、管理などの
「不動産権利調整ビジネス」を主軸に展開。
昨年12月の東証1部上場により、全国での認知度が上がり日本各地での取扱い件数が増加。
長期的には地価動向に依存しない独自の成長トレンドを目指している。
今年1月には仙台支店を開設し全国8拠点を構築したが全国規模で権利調整事業を行う会社はない。
また仙台支店は復興の現場での権利調整を担っている。
不動産権利調整のスペシャリストとして社会のニーズに応えていることを背景に業績は好調。
7月に今12月第2四半期業績を上方修正。
貸借銘柄にも選定され、流動性と需給関係は向上しよう。
8月20日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
20日の東京株式市場は、世界的に株安基調が強まっており、上値の重い展開が想定される。ただ、昨日の日経平均が300円超の下落となったことから、ここからもう一段売り叩く動きも限定的とみる。安く始まり、その後は動意に乏しい展開を想定する。
日経平均株価の予想レンジは、20050円−20250円を予想する。
日経平均株価は7月10日以来約1カ月ぶりに終値で75日移動平均線(2万321円)を下回り、しばらくは調整色の強い推移が避けられそうもない。場合によっては、2万円攻防となるだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1210万株、買い940万株で、差し引き270万株の売り越し。売り越しは4営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、機械、化学、建設、サービス、情報通信、電機、ゴム、銀行、不動産など。
買いセクターに、電機、陸運、その他製品、銀行、不動産、機械、商社、小売、保険、情報通信、通信など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,348.73 −162.61
S&P500種
2,079.61−17.31
ナスダック
5,019.051−40.296
19日のNYダウ平均は大幅に続落し、前日比162ドル61セント安の1万7348ドル73セントと1月30日以来ほぼ6カ月半ぶりの安値で終えた。
7月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、年内の利上げ観測が改めて出た。原油先物の下落を受けてエネルギー・素材株に売りが膨らんだ。
NYMEXのWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物が40ドル前半と2009年3月3日以来ほぼ6年5カ月ぶりの安値を付けた。原油安は収益を押し下げるとの見方からシェブロンやエクソンモービルなどが大きく売られ、投資家心理が悪化した。
化学のデュポンなど素材関連銘柄が下げ幅を広げるなど、幅広い銘柄が売られた。ダウ平均の下げ幅は一時230ドルに迫った。
7月開催分のFOMC議事要旨は予定より早く公表された。多くの参加者が「金融引き締めの時期に近づいている点に留意している」ことが明らかになった。米連邦準備理事会(FRB)は年内の利上げを視野に入れているとの見方が改めて広がり、株式相場への資金流入が細るとの観測から売りが出た。
ただ、議事要旨の公表直後は内容が利上げに慎重寄りな内容との受け止めもあり、ダウ平均は一時的に上昇に転じる場面があった。
朝方発表の7月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇し、市場予想を下回った。ただ、FRBが利上げに動きにくくなるほどの内容ではなかったとして相場の反応は限られた。
ナスダック指数も続落し、40.296ポイント安の5019.051と7月10日以来ほぼ1カ月ぶりの安値で終えた。
業種別は「エネルギー」や「素材」、「生活必需品」など8業種が下落した一方、「公益事業」と「電気通信サービス」は上昇した。
シカゴ日経平均先物は続落した。9月物は前日比365円安の2万100円で取引を終え、期近物の終値として約6週間ぶりの安値をつけた。19日の大取終値を130円下回った。原油安や中国景気の先行き不透明感を背景に米株とともに売られた。7月開催分のFOMCの議事要旨を受け、9月の利上げ観測がやや薄れて買われる場面もあった。この日の9月物安値は2万80円、高値は2万515円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20100 ( -130 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20110 ( -120 )
( )は大取所終値比
【予定】
■20(木)
【国内】
7月コンビニエンスストア売上高(16:00)
《決算発表》
JHR
【海外】
ギリシャのECBへの32億ユーロ国債償還期限
英7月小売売上高(17:30)
ブラジル7月失業率(21:00)
メキシコ4-6月期GDP(22:00)
米7月中古住宅販売件数(23:00)
米7月CB景気先行総合指数(23:00)
米8月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
米5年インフレ連動国債入札
《決算発表》
セールスフォース・ドットコム、ギャップ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
14時に発表された訪日外国人客数は、前年同月比51.0%増の191万8000人で、7月としての過去最高を更新。今年4月に記録した単月としての過去最高も更新した。
好調ではあるが、中国人客数は前年同月比の伸びが105.1%(約2倍)と6月の167.2%から伸びが鈍化したことが嫌気され、一部のインバウンド関連銘柄は売られた。
中国株の下落懸念も再燃し、日経平均は大幅安。
ただ、日本市場の大引け後に上海総合指数は前日比プラスに転じており、日本市場も明日の反発が期待される。
今夜の米国市場では7月に開催されたFOMCの議事要旨と7月の消費者物価指数(CPI)が発表される。いずれも米国の利上げ開始時期を占う上で極めて重要な指標であるため、発表内容が注目される。
海外市場の動向を見極める必要があるが、日経平均は直近安値を下回ってきており、節目の2万円を試す可能性が高まっている。一目均衡表では雲が2万円処に位置しており、これを試す展開が意識される。
※レポート【どう見るこの相場】日経平均、TOPIXの行方
【銘柄フラッシュ】
NコンピュータDが急伸し東芝は何と値上がり率2位
19日は、東芝<6502>(東1)が不適切会計を巡り過去の決算を訂正したことなどでアク抜け感が言われ、何と7.7%高となり東証1部銘柄の値上がり率2位。明治海運<9115>(東1)は市況を好感する相場から需給相場に変化したとされて6.0%高となり値上がり率3位。1位はネクシィーズ<4346>(東1)の7.8%高となり9月17日に株式を上場するブランジスタ<6176>(東マ・売買単位100株)の親会社(58.60%保有)と思惑が拡大。オオバ<9765>(東2)は東証1部への昇格が発表され一時ストップ高のあと13.8%高となった。
日本コンピュータ・ダイナミクス(NコンピュータD)<4783>(JQS)は業績上ブレ期待や開発中の新製品に関する話などが言われて動意を強め20.7%ストップ高。ラクオリア創薬<4579>(JQG)は米国での特許発表などが好感されて19.3%ストップ高。FFRI<3692>(東マ)は18日付で日々公表銘柄の指定が解除され、バンコクの爆発事件を受けてテロ対策やセキュリティ対策が連想されたようで11.5%高となり東証マザーズの値上がり率トップとなった。
19日の東証1部出来高3日ぶり20億株回復、個人空売りが成果の見方
19日(水)の東証1部出来高は20.9億株と3日ぶりに20億株台を回復した。しかし、依然、薄商い状態が続いている。日経平均は300円を超す下げで、このところ個人の空売りが急増していたことから、「買って儲け難くなっていた個人は空売りで成果を挙げたようだ」との指摘もされている。ただ、売方も深追いはしないものとみられ、明日、さらに安ければ買い戻しに動いてくるだろうとの見方もされている。
【注目株]
京写は京大と実用化目指す次世代無線を来年度量産化へ、今期増配も
京写<6837>(JQ・売買単位1000株)は7月末に発表した第1四半期(4〜6月)の前年同期比減益をものともせず8月11日には849円の年初来高値を更新、2001年以来の水準に値を上げ4ケタをうかがう展開となっている。児嶋一登社長に聞いた。
<Q>先ず、2016年3月期・第1四半期の前年同期比23.2%減益の理由は。
<A>長尺基板を中国で製造して日本で販売しているが円安、人件費増などの影響でこの分野が苦戦した。前期、第4四半期からの悪い状態が尾を引いた。7月までに価格改定を進めたことで下期(第3四半期)から回復する。売上については両面プリント配線基板が車載関係に非常に好調で第1四半期の売上は前年同期比12.8%伸びた。
<Q>車載関係では。
<A>LED関係が伸びている。現在、テールランプ向けが中心だが、今後、ヘッドライトへのLED使用が増えるものとみている。放熱性などの品質、精度がよりいっそう求められるため当社の技術力が発揮できるものとみている。ただ、品質に応えるためには自社生産の強化が必要で片面配線プリント基板に比べると両面プリント配線基板の生産力が遅れているので今後、両面プリント配線基板だけで15〜20億円の設備投資が発生する。ヘッドライトにLEDが使われることでそれだけ需要が大きいということだ。
<Q>通期(16年3月期)見通しは。
<A>売上13.1%増の200億円、営業利益31.0%増の12億円、純益31.3%増の62.7円、1株利益62.7円の見通し。配当は年8円を予定しているが、配当性向が約13%と目安としている20%を下回るので、第3四半期時点で改めて考えたい。
<Q>マーケットで関心の京都大学との提携案件については。
<A>京都大学とは2年前から付き合いがある。次世代無線開発では第一人者の教授から実用化に対し協力要請があった。電波障害を受けることが少なく大量の情報を安定して送ることが可能でセキュリティにも優れている。基本特許は大学側が持っているので、今後は実用化に際しての特許を京大と共同で取得する。
<Q>需要規模は。
<A>分からないというのが正直なところだ。有線並みの情報伝達性能があり伝達距離も長い。たとえば、話題となっている身近な例では「ドローン」が新技術を使えば操縦不能に陥ることはない。とくに、産業用に実用化を目指しているので需要規模としてはそうとう大きいとみている。実装関係、産業用ロボット関係などが有力な需要先となるだろう。
<Q>いつから。
<A>16年3月末くらいまでにサンプル提供を始め、来期中には量産の目処をつけたいと思っている。生産はファブレスを考えているが、製造依頼先は京大と同じ京都関係のメーカーになるのではないかと思われる。
【決算記事情報】
科研製薬は16年3月期第1四半期は大幅増益、通期予想は増額が濃厚
科研製薬<4521>(東1)の第1四半期(4月〜6月)業績は大幅増益だった。16年3月期業績の会社予想を据え置いたが、外用爪白癬治療剤クレナフィンの収益寄与が本格化して増額が濃厚だ。株価は上場来高値更新の展開で8月18日には6360円まで上伸する場面があった。中期成長力や積極的な株主還元姿勢を評価する流れに変化はなく、目先的な過熱感を冷ましながら上値を追う展開だろう。
■整形外科、皮膚科、内科領域を得意とする医薬品メーカー
整形外科、皮膚科、内科といった領域を得意として、農業薬品や飼料添加物なども展開する医薬品メーカーである。医薬品・医療機器では、生化学工業<4548>からの仕入品である関節機能改善剤アルツを主力として、癒着防止吸収性バリアのセプラフィルム、高脂血症治療剤リピディル、創傷治癒促進剤フィブラストスプレーなどを展開し、ジェネリック医薬品も急拡大している。
日本初の外用爪白癬治療剤クレナフィン(一般名エフィナコナゾール)については、日本では当社が14年7月に製造販売承認を取得し、14年9月に販売開始した。海外ではカナダのバリアント社が13年10月にカナダで承認を取得、14年6月に米国で承認を取得した。
開発中のテーマとしては、歯周病を適応症とする「KCB−1D」の申請を準備中(申請予定15年10月)で16年承認予定だ。腱・靱帯付着部症を適応症とする「SI−657」(生化学工業と共同開発、アルツの効能追加)は16年承認予定としている。潰瘍性大腸炎を適応症とする「KAG−308」(旭硝子<5201>と共同開発の経口プロスタグランジン製剤)はフェーズUを準備中である。
15年3月には、米ブリッケル社が米国において原発性局所多汗症を対象に開発している「BBI−4000」(外用抗コリン剤)の独占的ライセンス実施許諾および共同開発に関する契約を締結し、日本とアジア主要国における独占的な開発・販売・製造の権利を取得した。
■16年3月期第1四半期は大幅増益、通期業績の会社予想は増額が濃厚
なお15年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)214億64百万円、第2四半期(7月〜9月)227億68百万円、第3四半期(10月〜12月)269億23百万円、第4四半期(1月〜3月)227億34百万円で、営業利益は第1四半期40億85百万円、第2四半期47億21百万円、第3四半期78億05百万円、第4四半期40億20百万円だった。
また15年3月期は13期連続の増配で、配当性向は40.6%だった。ROEは14年3月期比2.2ポイント上昇して16.7%、自己資本比率は同3.0ポイント上昇して67.0%となった。
8月5日に発表した今期(16年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は、売上高が前年同期比28.7%増の276億33百万円、営業利益が同2.3倍の92億34百万円、経常利益が同2.3倍の93億62百万円、純利益が同2.4倍の63億円だった。
関節機能改善剤アルツなどの主力製品が好調に推移したことに加えて、14年9月発売開始の外用爪白癬治療剤クレナフィンの収益寄与が本格化して大幅増収増益だった。売上総利益率は同6.7ポイント上昇して57.1%、販管費比率は同7.7ポイント低下して23.7%、そして売上高営業利益率は同14.4ポイント上昇して33.4%となった。研究開発費は同13.1%減の14億08百万円だった。
主要医薬品・医療機器別の売上高(単体ベース)は、関節機能改善剤アルツが同3.4%増の80億20百万円、外用爪白癬治療剤クレナフィンが44億99百万円(前年同期は発売開始前)、癒着防止吸収性バリアのセプラフィルムが同9.8%増の27億14百万円、高脂血症治療剤リピディルが同6.7%増の11億23百万円、創傷治癒促進剤フィブラストスプレーが同7.8%増の9億24百万円、ジェネリック医薬品合計が同11.0%増の33億30百万円だった。なおバリアント向けJublia関連(マイルストーン収入、ロイヤリティ収入、原体売上、製剤売上含む)は同60.3%増の17億17百万円だった。
通期の連結業績予想は前回予想(5月12日公表)を据え置いて、売上高が前期比4.9%増の985億円、営業利益が同1.8%増の210億円、経常利益が同3.5%増の211億円、純利益が同15.5%増の140億円としている。
長期収載品や後発医薬品においては医療費抑制策の影響などで市場の不透明さが増し、またパイプライン充実に向けて研究開発費が増加(同48.4%増の113億円の計画)するためとして通期会社予想を据え置いた。
医薬品・医療機器の売上高計画は、関節機能改善剤アルツが同1.1%増の306億円、外用爪白癬治療剤クレナフィンが同75.0%増の120億円、癒着防止吸収性バリアのセプラフィルムが同1.9%増の110億円、高脂血症治療剤リピディルが同2.9%増の45億円、創傷治癒促進剤フィブラストスプレーが同2.5%増の36億円、ジェネリック医薬品合計が同7.4%増の133億円としている。バリアント向けJublia関連売上高は50億円の計画としている。
通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が28.1%、営業利益が44.0%、経常利益が44.4%、純利益が45.0%と高水準である。外用爪白癬治療剤クレナフィンの収益寄与が本格化して通期会社予想は増額が濃厚だろう。
配当予想については5月27日に修正を発表して第2四半期末34円、期末68円としている。15年10月1日付の株式併合(2株→1株)に伴うもので、株式併合前に換算すると第2四半期末34円、期末34円の年間68円となる。前期の年間59円に対して実質的に9円増配で14期連続増配となる。
■株価は上場来高値更新の展開、10月1日付で株式併合
なお5月12日に単元株式数の変更と株式併合を発表している。15年10月1日付で単元株式数を1000株から100株に変更するとともに、中長期的な株価変動等を考慮しつつ、投資単位を適切な水準に調整することを目的として、15年10月1日付で2株を1株に併合する。単元株式数変更および株式併合に伴い、当社株式の投資単位は従前に比して5分の1の水準となる。
株価の動きを見ると、4月高値の4750円を突破して上場来高値更新の展開となった。そして第1四半期の大幅増益も好感して8月18日には6360円まで上伸する場面があった。目先的には過熱感を強めているが、好業績を評価する流れに変化はないだろう。
8月18日の終値6100円を指標面(15年10月1日付予定の株式併合前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS168円99銭で算出)は36倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間68円で算出)は1.1%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS930円56銭で算出)は6.6倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が18%程度まで拡大して目先的な過熱感を強めている。ただし週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形だ。中期成長力や積極的な株主還元姿勢を評価する流れに変化はなく、目先的な過熱感を冷ましながら上値を追う展開だろう。
8月19日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
19日の日経平均株価は大幅続落し、前日比331円84銭安の2万0222円63銭で終えた。
終値ベースでは7月13日(2万0089円)以来、およそ1カ月ぶりの安値だった。
朝方から軟調展開。前日の中国・上海株の急落が欧米株市場に波及、ひと回りして東京市場も運用リスクを回避する動きが強まった。主力株をはじめ広範囲に売りの矛先が向かった。
下値では押し目買いが入り下げ渋る場面もあったが、マイナス成長だった4〜6月期の国内総生産(GDP)も相場の重荷として意識された。
午後に政府観光局が発表した7月の訪日外国人客数で、中国人の伸びが6月より鈍化したことが明らかになると、ラオックス(2部)や良品計画、コーセーといったインバウンド関連に売りが増えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4254億円。売買高は20億9975万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の87%にあたる1652、値上がりは169、変わらずは69だった。
個別では、村田製やコマツ、クボタといった中国関連銘柄も軒並み売られた。トヨタやファストリ、ダイキンなど値がさ株が下落。保険株や金融株も安かった。
半面、東芝が大幅高、ソフトバンクもしっかり。テレ東HDが高く、ナカバヤシも上昇、インプレス、ラサ工、シチズンHD、任天堂、東ガスも買われた。パルプ株やガス株が高かった。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに大幅反落した。
個別銘柄ではFastep、天昇電、ネポン、象印、コメ兵、GDOが売られた。一方、オオバ、山喜、相模ゴム、シノブフーズ、丸八倉は買われた。
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反落した。大引けは前日比19円96銭安の2726円62銭と、7月13日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。日経平均株価が大幅安となるなかで、投資家心理が一段と悪化。新興市場でも売りが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で721億円、売買高は1億1120万株。
個別銘柄ではノジマ、nms、オリコン、オートウェーブが売られた。
半面、イナリサーチ、ラクオリア創薬、日ダイナミクがストップ高。クルーズ、FRS、伊豆シャボテ、ヤマノHD、大和コンが買われた。
東証マザーズ指数は反落。大引けは前日比14.91ポイント安の889.91だった。新興市場の主力銘柄であるミクシィに換金売りが膨らんだ。ジグソー、」そーせい、エイティング、フリービット、アイリッジ、ハウスドゥが売られた。
半面、FFRI、PCIHD、テラスカイ、データセクション、中村超硬が上昇した。前日に記念株主優待を発表したアクトコールは大幅高となった。
※【どう見るこの相場】日経平均、TOPIXの行方
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,222.63 |
-331.84 |
日経平均先物 |
20,230.00 |
-330.00 |
TOPIX |
1,648.48 |
-23.74 |
TOPIX先物 |
1,648.50 |
-25.00 |
東証2部指数 |
4,983.44 |
-38.49 |
JASDAQ |
2,726.62 |
-19.96 |
マザーズ |
889.91 |
-14.91 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2099750 |
2425475 |
東証2部 |
165600 |
51585 |
8月19日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,448.50(-105.97)
■日経平均先物 20,450(-110)
■東証1部出来高 10.02億株
■東証1部売買代金 1.05兆円
■TOPIX 1,665.36(-6.86)
■騰落 上昇384/下落1,368
■日経JQ 2,734.00(-12.58)
19日午前の日経平均株価は続落した。
前日の欧米株安を背景に売りが先行。
買いの手掛かり材料を欠くなか、中国経済の減速に対する懸念が尾を引いている。そのなか中国・上海株はきょうも下落基調にあり、買い手控えムードを助長している。
上海株が続落で始まると日経平均は一時、前日比135円安の2万0418円まで下げた。その後はやや下げ幅を縮め、前場は105円97銭安の2万0448円50銭で終えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引の東証1部の売買代金は概算で1兆0554億円、売買高は10億0207万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1368、値上がりは384、変わらずは134だった。
ダイキン、キーエンス、良品計画、村田製が大幅下落。減益決算の見通しが伝わったパーク24が下げた。空運株や食料株も安い。一方、ソフトバンクも堅調。東芝が大幅上昇し、メガバンクも軒並み買われた。不動産株や石油株も高かった。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに下落した。前引けの2部指数は、前日比17.65ポイント安の5004.28となった。
個別銘柄ではFastep、ネポン、ベネ・ワン、GDOが値下がり率上位に売られた。一方、オオバ、光陽社、アゼアス、オリジナル設、三浦印、ラオックスやヨネックスが上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比12円58銭安の2734円00銭だった。新興市場でも売りが優勢となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で393億円、売買高は7042万株。
個別銘柄では、nms、ユニバーサル、京写、クルーズ、カルナバイオが下げた。前日に新株発行と第三者割当増資で最大150億円を調達すると発表したノジマも大幅下落した。
一方で日ダイナミク、フォーバルR、ヤマノHD、伊豆シャボテンなど上昇。創出した医薬品用の物質について米国の特許査定を受けたと発表したラクオリア創薬がストップ高まで買われた。自社株買いを発表したプロトも高い。
東証マザーズ指数は反落。前引けは前日比8.88ポイント安い895.94だった。
個別銘柄ではHamee、ケアネット、ミクシィ、ジグソー、ペプドリが下落した。一方、中村超硬、データセクション、アクトコール、FFRI、PCIHD、テラスカイが上昇した。
「日米」
1%しか増益が見込めない米株。
通期13%増益見通しの日本株。
どちらに分があるかは誰が考えても分かろう。
17日にメリルリンチ日本証券は日本株の長期見通しを引き上げた。
2015年のTOPIXの目業水準は1720→1780ポイント。
理由(1)4〜6月期の気魚決算が予想を上回った。
(2)保守的な為替レートを考えると15年末まで業績見通しの上方修正は続こう。
(3)業績改善で増配の可能性大。
そう考えれば外事の一喜一憂はいらないのかもしれない。
一方で、ゴールドマンの年末時点のS&P500の見通しは2015〜2100ポイント。
今後も横ばいを予想している。
理由(1)もともとバリュエーションが高い。
(2)取るに足らない業績の伸び。
(3)米株投信・米格ETFなどからの資金流出。
(4)緩慢な経済成長。
日本の優位性がもっと論じられても良いのだろう。
因みに円安効果は多少継続。
輸出は数量ベースでは減少しているが、金額ベースでは10か月連続。
需給面でも空売り比率の大きさが目立っている。
空売りは本来買い戻し要因。
30%台は買い戻し期待が続いていると解釈したいところ。
むしろ空売り比率は低下して欲しくないと考えてもいいのかも知れない。
市場では上場後200日以上経過したETFを日銀が新たな買い入れ対象としたとの観測。
RETIのルールの準用でもあろうか。
その二つはiSJPX400(1364)とDIAM・ETF日経225(1369)。
従来15銘柄だった買い入れが17銘柄になったとの観測。
8月19日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
19日前場中ごろの日経平均株価は下げ幅を縮め、10時時点の日経平均は前日比53.22円安の20501.25円で推移している。
値動きは50円ほどに留まっており積極的な売買は手控えられている様子。225先物の出来高は7000枚と商いは引続き閑散。
世界景気の減速懸念を背景に売りが先行したが、売り一巡後は押し目買いが入っている。
売買は薄商いが続いており、
一部市場関係者は「10時15分の人民元の基準値発表を注視している」とコメントしている。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は安値圏で推移している。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は416、値下がり銘柄数は1317、変わらずは148銘柄だった。業種別では33業種中、11業種前後が高い。値上がり上位に不動産、電力ガス、海運、その他製品、情報通信、銀行など。半面、値下がりでは空運、食料品、化学、小売、非鉄、倉庫など。
トヨタや日産自、コマツが下落。パーク24が一時4%下げたほか、空運株や食料株も売られている。村田製作、オリエンタルランドがさえない。
一方、みずほFGや三菱UFJなどメガバンクが上昇。東芝や協和キリンが上げ、三井不や菱地所など不動産株も高い。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落。ベネ・ワンやコメ兵が下げ、相模ゴやサイバーリンが上げている。
外資系等はタダノ(6395)、インヴィシブル(8963)、協和キリン(4151)、カルビー(2229)、サンエー(2659)、東急不(3289)、セブン銀(8410)に注目。
225先物は、ニューエッジ・アムロ・みずほ・JP・ドイツが買い越し。
UBS・マネ・GS・野村・クレディ・メリルが売り越し。
TOPIX先物は野村・JP・ドイツ・モルスタが買い越し。
メリル・みずほ・三菱・パリバが売り越し。
テクニカル的には、「ショーボンド(1414)、ヤマウラ(1780)、若築建設(1888)、世紀東急(1898)、トーエネク(1946)、ファンコミ(2461)、オエノン(2533)、プレサンス(3254)、持田薬(4534)、日特塗(4619)、フジミイン(5384)、古河電工(5801)、マース(6419)、アマノ(6436)、GSユアサ(6674)、スミダ(6817)、良品計画(7453)、黒田電気(7517)、サイゼリア(7581)、東リ(7971)、モス(8153)、木曽路(8160)、アコム(8572)、
カナモト(9678)、佐田建(1826)。植木組(1867)、新日建(1879)、住友林(1911)、日基礎(1914)、日工営(1954)、M&A(2127)、中村屋(2204)、カカクコム(2371)、片倉(3001)、神戸物産(3038)、あい(3076)、オープンH(3268)、スターティア(3398)、トリドール(3397)、Vキューブ(3681)、関電化(4047)、四国化(4099)、JSR(4185)、扶桑薬(4538)、三ツ星ベ(5192)、共英製鋼(5440)、ホソカワミク(6277)、ASB(6284)、モリタ(6455)、京セラ(6971)、サノヤス(7022)、近畿車(7122)、日産車体(7222)、TSテック(7313)、ドウシシャ(7483)、Gセブン(7508)、エコス(7520)、ガリバー(7599)、JSP(7942)、
リンテック(7966)、イトーキ(7972)、ブラインド(7989)、デサント(8114)、H2O(8242)、平和堂(8276)、PALTEC(8283)、飯野海運(9119)、住友倉庫(9303)、西ガス(9536)、アイネット(9600)、テアトル(9633)、よみラン(9671)、都競馬(9672)、KNT(9726)、丹青社(9743)、イオンディ(9787)、サガミ(9900)が動兆。
<兜町カタリスト>
「並べてみると」
経済産業省が少し動きだした。
産業構造審議会の下に新たに「新産業構造部会」を設け、「新産業構造ビジョン」をまとめる。
中身はAI(人工知能)、ビッグデータ、IoTなどのメリットデメリット。
おそらく少し先の市場のテーマとなるもの満載。
半年もすればまた騒ぎだすのかも知れない。
もうひとつの兆しは首都圏マンション販売動向。
7月は4785戸で前年同月比13.3%増と7カ月ぶりの増加。
月間契約率は前月比5%増の83.7%でほぼ完売状態。
平均販売価格は5953万円で23年5ヶ月ぶりの高水準。
インバウンド購入を含め、相続対策購入も相まってマネーが戻ってきた印象。
ビジネスチャンスが拡大したのは金融機関も一緒。
銀行の住宅ローンの新規貸出額は前年同期比10%増の3兆691億円。
昨年4月の消費増税の影響は一巡。
特に地銀、ネット銀行の増加が目立っているのが特徴。
因みに銀行御貸し出しの4割を占めるのが住宅ローン。
その6月末の残高は116兆3838億円で過去最高。
三菱東京UFJ銀行は2010年に廃止したテラーの制服を復活。
さらに大成建設の時価総額は昨日一時1兆円を超えた。
1991年6月以来24年ぶり。
10年国債利回りは0.37%、1年債の入札はマイナス0.247%で過去最低の落札利回り。
発行体の政府は金利を受け取りながら借金ができることになるという不思議な構図。
借り手が儲かる世界は異常に映る。
信用買い残は555億円増加し3兆4028億円。
いろいろ並べるとチョットバブルの兆しに見えてくる。
それでもPERは16倍台、株式益回りは5.68%。
上海の6%下落などそよ風くらいに思いたいところだが・・・。
面白いのはアメリカ同様に株価の動きの鈍いアングロサクソン国家イギリスの動き。
昨日7年ぶりにシェールガス探査免許を発行した。
国内開発最大手やフランスのエネルギー大手などに27のシェールガス・在来種の新たな探査区域を認めた。
滞っていたのは環境面の懸念。
フランスやドイツなど多くの欧州諸国はシェールガスの水圧破砕法(フラッキング)使用を禁止。
一方英キャメロン首相はシェールガス開発に前向き。
エネルギー輸入への依存を減らし、新たな税収源を得る一助としたい方向だという。
イギリスは水圧破砕法に関する申請手続きを円滑に進めるため、計画ガイドラインを先週変更。
シェールで苦しむアメリカを横目に、満を持しての復活シェール。
ルールを変えてまで行うのだから勝算はあるのだろう。
教訓としては環境問題は政治と経済の問題ということだろうか。
この老獪な英国の動きは注視してみたいところ。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アーバネット(3242)・・・動兆
アーバネットコーポレージョンに注目する。
同社は投資用ワンルームが中核。
インバウンドの波は投資用マンションにも及んでおり追い風。
逆にアジアの物件展開の方向も打ち出している。
業績は堅調。
8月19日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
19日の東京株式市場は、弱含みの相場展開を想定する。日経平均株価予想レンジは、20400ー20600を予想する。
買い手掛かり要因に乏しいなか、様子見気分が広がることが想定される。
昨日の上海総合指数は6%強下落した。警戒感が再び高まっており、本日も注視せざるを得ない。
テクニカル面では、5日移動平均線(20536)と、25日移動平均線(20565)がデッドクロスしたのに加え、終値が25日線を下回ったことから、短期的には調整色が強まっている。
14時に7月の訪日外国人客数の発表があり注目される。インバウンド関連銘柄は人民元切り下げ以降、弱い動きが続いてやや上昇の勢いを失っている。
インバウンド銘柄が同指標を反転材料にできるかどうかもポイントとなるだろう。
19日の主要外国証券経由の注文動向は、売り1180万株、買い1140万株で、差し引き40万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、建設、食品、小売、情報通信、化学、保険、銀行、機械、陸運、商社、精密、電機など。
買いセクターに、石油、自動車、その他製品、商社、損保、機械、食品、小売、電力、精密、サービスなど。
【NY概況】
18日のNYダウ平均は4日ぶりに反落し、前日比33ドル84セント安の1万7511ドル34セントで取引を終えた。中国・上海株式相場の下落が投資家心理を冷やしたほか、減益決算を発表した小売大手ウォルマート・ストアーズの下げも重荷となった。
ウォルマートが3%あまり下げ、ダウ平均を押し下げた。
銅の先物相場が下げ、素材株などに売りが波及した。
一方、7月の米住宅着工件数が市場予想より多く、7年以上ぶりの高水準となるなど、住宅市場の堅調な回復が続いていることを示した。業績見通しの引き上げを発表したホーム・センター大手のホーム・デポが上げたこともあり、ダウ平均の下値を支えた。
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、同32.352ポイント安の5059.347で終えた。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)では、「素材」「情報技術(IT)」など9業種が下げ、「一般消費財・サービス」が上げた。
シカゴ日経平均先物は反落した。9月物は前日比205円安の2万465円で取引を終え、18日の大取終値を95円下回った。
米小売大手ウォルマート・ストアーズの業績低迷を手掛かりに米株とともに売られた。
日中は2万440円から2万525円と狭い範囲で推移した。この日の9月物安値は2万440円、高値は2万675円だった。
NYダウ工業株30種(ドル)
17,511.34 −33.84
S&P500種
2,096.92 −5.52
ナスダック5,059.347 −32.352
【予定】
■19(水)
【国内】
7月貿易収支(8:50)
6月全産業活動指数(13:30)
7月訪日外客数(14:00)
7月工作機械受注確報値(15:00)
7月日本製半導体製造装置BBレシオ
《決算発表》
あいHD、北川精機、日本リート
【海外】
豪7月ウエストパック景気先行指数(9:30)
南ア7月消費者物価(17:00)
南ア6月小売売上高(20:00)
米7月消費者物価(21:30)
露7月小売売上高・失業率(22:00)
7月28・29日開催のFOMC議事録
《決算発表》
ロウズ・カンパニーズ、ターゲット
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
引き続き薄商いのなか、明確な方向感は出ず日経平均は小幅安となった。
個別では先物への仕掛け的な売りの影響からファーストリテイリングが下げ、1社で日経平均を40円弱下押しさせている。
本日はセキュリティ関連や自動運転関連などの一角に短期筋の資金が向かっていた。日替わり物色になりやすいと考えられるが、内需のほか、テーマ性のある銘柄への物色が続きそうである。
明日は14時に7月の訪日外国人客数の発表があり注目される。
インバウンド関連銘柄は人民元切り下げ以降、弱い動きが続いており、足下のインバウンド関連株はやや上昇の勢いを失っている。
インバウンド色の少ない内需が買われる「脱インバウンド」の流れが強まっている。
インバウンド銘柄が同指標を反転材料にできるかどうかがポイントとなる。
【銘柄フラッシュ】
グローバルダイニングが急伸し那須電機鉄工も動意
18日は、川崎汽船<9107>(東1)が1.7%高となって戻り高値を更新するなど、海運株が原油安などを好感する形で業種別指数の値上がり率トップとなり、個別ではワイエイシイ<6298>(東1)が業績予想の増額発表など好感して13.9%高となり東証1部の値上がり率トップ。ファンコミュニケーションズ<2461>(東1)は17日発表の7月の売上高が30%増加したことなどが言われて7.8%高と急伸し、オープンハウス<3288>(東1)は国内GDPが減速した中で「住宅投資」は好調とされ連日値幅高の6.7%高となった。
グローバルダイニング<7625>(東2)は第2四半期決算が赤字でも下げなかったとされて26.5%高と急伸し大きく出直りを強め、那須電機鉄工<5922>(東2)は電力会社間の電力融通投資にかかわれるとされて5.3%高。グローバルダイニング<7625>(東2)は第2四半期決算が赤字でも下げなかったとされて出直りを強め26.5%ストップ高。
テラスカイ<3915>(東マ)はキヤノングループとの代理店契約発表が伝えられて25.6%ストップ高となり急反発。FFRI<3692>(東マ)は天津やバンコクでの爆発事件を受けてセキュリティ関連株物色との見方で1500円ストップ高。ペプチドリーム<4587>(東マ)は12日に発表した四半期決算が引き続き好感されて8.4%高となった。
【注目株】
■サンヨーハウジング名古屋はリニア中央新幹線に関連も、PER10倍、利回り3%台
サンヨーハウジング名古屋<8904>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。リニア中央関連として見直される可能性があり、注目したい。
同社は、東海圏を地盤に注文住宅事業(プランニング設計・施工、インテリアコーディネート、エクステリア設計・施工)、戸建分譲事業、宅地分譲事業、リフォーム事業、開発事業、宅地造成事業、マンション事業、仲介事業を手がけている。『家を、土地からオーダーメイドする。』同社の中核である戸建住宅事業では、「地域密着 型営業」「コミュニケーションとコンサルティングを重視した営業」により、顧客のニーズを的確に把握し、良質な土地に住む人本位の自由設計による建物を提案することで、受注の拡大を図っている。
今2015年8月期第3四半期決算は、売上高228億3000万円(前年同期比8.2%減)、営業利益5億3000万円(同53.8%減)、経常利益6億9200万円(同45.7%減)、純利益3億8700万円(同49.1減)に着地。
通期業績予想は、売上高408億1700万円(前期比9.7%増)、営業利益24億5100万円(同10.2%増)、経常利益26億2800万円(同9.3%増)、純利益16億8600万円(同15.3%増)を見込んでいる。 年間配当は38円(第2四半期末19円 期末19円)継続を予定している。
株価は、2月19日につけた年初来の高値1328円から7月28日に年初来の安値1131円と調整。その後、モミ合っているが、第3四半期減益着地を織り込んだ感がある。2027年の品川―名古屋間開業をめざすリニア中央新幹線に関連する銘柄が物色されており、同社が名古屋市内を中心に新築分譲デザイナーズマンションブランド「サンクレーア」シリーズを展開していることを見直される可能性はある。今期予想PER10倍台・PBR0.78倍と割安感があるほか、配当利回り3.2%と利回り妙味も増すことから、注目したい。
【話題株】
☆東映が四半期決算や目標株価など好感し15年半ぶりに4ケタ台回復
東映<9605>(東1・売買単位千株)は後場一段強含む展開となり、13時にかけて49円高の1014円(5.1%高)まで上げて2000年3月以来約15年半ぶりの4ケタ台回復となっている。12日に発表した第1四半期決算が概して好調で、18日は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を1100円から1320円に引き上げたと伝わり、買い安心感が広がった。歴史的な4ケタ回復のため、目先は相場用語にある「大台固め」の通り1000円台を固めるモミ合いに転じる可能性があるが、2年近く上昇基調が続く中では一服を交えながら一段高相場を形成する可能性がある。
☆ジオネクストは安値水準から続急伸、業績下方修正を織り込み下期業績の改善を買い直す
ジオネクスト<3777>(JQG)は、4円高の140円と続急伸して始まり、3月30日につけた年初来安値122円に並ぶ安値水準から底上げを鮮明化させている。同社株は、今年8月13日に今12月期第2四半期(2Q)累計決算の開示に合わせて、その2Q累計業績と12月期通期業績を下方修正し、期初の黒字転換予想が連続赤字に変わり、株価は、年初来安値目前の125円まで急落した。ただこの下方修正を精査すると、2Q累計業績の落ち込みに対して、下期以降は改善を示し、通期赤字が縮小することを見直し低位値ごろ株買いが増勢となっている。前期も、昨年8月に業績を下方修正したあと、遺伝子治療などのバイオ関連材料が続出し、株価が復元力を強めたことを連想されている。
■下期に太陽光発電所の売却を計画し通期営業利益は黒字転換
同社の2Q累計業績は、期初予想より売り上げを3400万円、営業利益を1億3800万円、経常利益を1億5300万円、純利益を1億5600万円それぞれ引き下げ、純利益は、1億9900万円の赤字(前年同期は9300万円の赤字)となった。売り上げは、IT関連事業のWebアプリケーション開発・運用ソフトウェア製品の更新需要が減少し、ヘルスケア事業の調剤薬局の来店者数が見込みに届かないことなどから下ぶれ、利益は、再生可能エネルギー事業で太陽光発電所の建設、売却などを推進するための体制整備の費用が先行、新株予約権行使の手数料が発生したことなどが、下押し要因となった。
これに対して12月通期業績は、期初予想より売り上げを10億2000万円、営業利益を1億円、経常利益を1億2400万円、純利益を1億2900万円それぞれ引きさげたが、利益の下方修正幅は、2Q累計業績より縮小する。下期に太陽光発電所の売却に伴う利益計上を計画しているためで、営業利益は、5000万円(前期は1億7500万円の赤字)と黒字転換し、経常利益は、1000万円の赤字(同2億4600万円の赤字)、純利益は、1500万円の赤字(同2億7400万円の赤字)と赤字幅を縮める。
■バイオ材料が相次いだ前期と同様の思惑も底流し底上げを支援
株価は、年初来安値122円から今期業績の黒字転換予想などを手掛かりに同高値174円まで42%高して、業績下方修正でほぼ往って来いの調整となった。前期も、昨年8月の業績下方修正のあと、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の遺伝子治療の前臨床共同開発の進展、CNS遺伝子治療の臨床試験準備などのバイオ関連材料が続いて高値トライが続いた。同思惑も底流し、下げ過ぎ低位値ごろ株買いで25日移動平均線水準の150円台回復から年初来高値を目指そう。
「潮」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
株が「上がる」ということと「上がり続ける」ということの違い。
罫線を見れば一目瞭然とは言われるものの、それは結果論。
初動の上げが継続するのか、線香花火的に刹那的なものなのか。
同じストップ高でも、散発的なものと何度もストップ高する銘柄との違いは初動ではなかなか計り知れません。
右側を隠して、その後を予測するというような訓練をしたとしても
おそらく読み取れないような気がします。
上がり続ける銘柄はおそらく驚きを持って市場に迎えられた銘柄が多いのでしょう。
いわゆるサプライズ。
誰もが想像しなかったストップ高で市場が気が付き改めて好材料を評価。
ところが、なぶり尽くされた材料の蒸し返しのような好材料は瞬間的に反応はするものにそこで出尽くし。
株価が下げれば「出尽くし」という簡単な言葉で片付けられてしまいますが、出尽くしと継続の境目は意外と曖昧模糊なもの。
この味の違いが分かるようになれば相場巧者への第一歩なのでしょうが、なかなか。
名人は「「価格と価値の差を見極める」ことは高値でも安値でも大切なこと。
「漁師は潮を見る」と言われますが、相場の潮はなかなか経験則だけでは身に着かないようです。
記録というのは数え始めると途絶えるもの。
4月6日から続いていた東証1部の売買代金2兆円超の記録は昨日89日で途絶えました。
高校野球とお盆の季節は商い薄というのが経験則。
今年は高校野球とお盆の間も2兆円台をキープ。
327円安とか202円高とか結構なボラティリティで、夏枯れどころか12日の商いは3兆373億円、
13にも2兆8890億円と結構な大商い。
中国の人民元切り下げという背景もありましたが、なかなか活況な市場でした。
お盆が明けた月曜日は1兆9480億円。
あと500億円強足らずの2兆円割れ。
成長の前のすくみなのか、秋相場への序章なのか、あるいはこのまま低迷していくのか判断は難しいところ。
「押してもだめなら引いてみな」の一端であるならば、上昇過程の一里塚と考えても良いでしょう。
そんな市場展開には関係なく日の出の時間は規則通りに遅くなり始めました。
朝夕の涼しげな風と、雲間に見える空は明らかに秋の気配。
秋真っ盛りになれば市場の話題は日本郵政の上場一色になるのでしょう。
頑張った夏相場。
そして郵政上場の秋相場への変わり目。
潮の流れがそちらへ行く一歩手前だとすれば商い薄も転換点の一コマと考えたいところです。
8月月足陽線基準は20548円。
先週末のSQ値は今年高値の20540円。
そしてSQ値に対しては初日金曜負け、翌日月曜勝ちで1勝1敗で幻のSQ値脱却。
先月も「6勝1敗の●○○○○○」でしたからそうなってほしいもの。
因みに月足陽線になれば「3月高→8月安」のアノマリーから脱却できます。
もろもろ重なる20540円が潮目なのかも知れません。
巷の夏休みもほぼ終盤。
(櫻井)。
8月18日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
18日の日経平均株価は反落し、前日比65円79銭安の2万0554円47銭で終えた。本を含む世界景気の減速感が強まるとの懸念が広がった。午前は小高い場面もあったが、目先の利益をひとまず確定する目的で売りが優勢となった。
市場では景気の先行きを警戒するムードが強かった。マイナス成長となった17日発表の4〜6月期の国内総生産(GDP)の分析が進み、個人消費の現状を厳しくみる雰囲気が拡大。中国やタイなどアジア各国の景気が減速しているとの懸念もくすぶり、運用リスクを回避する動きにつながった。
18日は市場の関心が高い中国・上海株式相場が下落。爆弾テロが発生したタイの株式相場も下げ、利益確定の動きに拍車を掛けた面もあった。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比16.74ポイント安の1万5056.49だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、0.65ポイント安の1672.22で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆309億円。売買高は18億115万株だった。東証1部の値下がりは銘柄数は821と、全体の4割強を占めた。値上がりは950、変わらずは119銘柄だった。
個別では、ファーストリテ、ソフトバンクが下落。証券会社がテーマパークの入園者が落ち込んでいると指摘したOLCが売られた。オリンパス、ネクスト、タカラレーベン、スクロールも値を下げた。半面、三菱UFJとみずほFG、三井住友FGの三大銀グループがそろって上昇。アルプス電が高く、ファナック堅調。良品計画、ワイエイシイ、沖電線、セイコーHD、大豊建、アコムなどが買われた。
東証2部株価指数は4日続伸。個別銘柄ではGダイニングがストップ高。アートSHD、Fastep、三精テクノロジーズ、天昇電が買われた。
半面、GDO、ベネ・ワン、ラオックス、朝日インテクが売られた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。この日の終値は前日比11円32銭高の2746円58銭だった。手掛かり難で東証1部の主力銘柄が見送られるなか、値動きの軽い中小型株が多い新興市場を物色する動きが強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で599億円、売買高は1億1068万株。
個別銘柄ではオートウェーブ、ザイン、ネクスグループ、USシステムズ、クルーズが買われた。半面、アスコット、オリコン、アイフラッグ、カルナバイオ、日ダイナミクなどは売られた。
東証マザーズ指数は5日ぶりに反発した。終値は前日比18.90ポイント高の904.82だった。個別銘柄ではFFRI、テラスカイがストップ高。PCIHD、ミクシィなどが上昇する一方、イグニス、ジグソーやリミックスなどは売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,554.47 |
-65.79 |
日経平均先物 |
20,560.00 |
-70.00 |
TOPIX |
1,672.22 |
-0.65 |
TOPIX先物 |
1,673.50 |
-2.50 |
東証2部指数 |
5,021.93 |
1.09 |
JASDAQ |
2,746.58 |
11.32 |
マザーズ |
904.82 |
18.9 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1801150 |
2030980 |
東証2部 |
132490 |
44554 |
8月18日 相場展望(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,574.18(-46.08)
■東証1部出来高 9.81億株
■東証1部売買代金 1.05兆円
■日経平均先物 20,560(-70)
■TOPIX 1,672.46(-0.41)
■騰落 上昇924/下落829
■日経JQ 2,742.62(+7.36)
18日午前の日経平均株価は反落した。
前日の米国株市場ではNYダウが3日続伸したものの、買い意欲は盛り上がらず利益確定の売りに押される展開となった。
中ごろまでは小高い場面もあったが、前日比46円08銭安の2万0574円18銭で前場を終えた。日本を含む世界景気が減速するとの懸念がじわりと強まり、目先の利益をひとまず確定する目的で売りが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
17日発表の4〜6月期の実質国内総生産(GDP)がマイナス成長となったほか、タイが2015年の成長率見通しを引き下げた。世界景気の先行きに減速の兆しが目立ち始めたとの見方が時間の経過とともに浮上。押し目買いで下値は堅かったが、運用リスクを避ける動きが優勢となった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆530億円、売買高は9億8103万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は829、値上がりは924、変わらずは135だった。
個別では、三菱UFJがしっかり、ファナックも堅調。ワイエイシイが急伸、セイコーHDも大幅高に買われた。ファンコミが値を飛ばし、日医工、アコム、雪印メグも上昇した。半面、ファーストリテが値を下げ、OLCが大幅安となった。ドンキホーテHDが軟調、光通信、邦チタニウムも大きく値を下げた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落した。個別銘柄ではベネ・ワン、GDO、フマキラー、ラオックス、朝日インテクが売られた、一方でGダイニング、アートSHD、Fastep、山喜が上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前場終値は前日比7円36銭高の2742円62銭だった。東証1部の売買代金の減少傾向が続くなど、主力銘柄の売買が見送られるなか、値動きの軽い中小型株が多い新興市場を物色する動きが強まったとの見方が出ている。
ジャスダック市場の売買代金は概算で368億円、売買高は6947万株。
個別銘柄ではオートウェーブ、ザイン、環境管理、クルーズ、nms、スパークスが上昇した。半面、ネプロ、ARM、カルナバイオや日ダイナミクなどが下落した。
東証マザーズ指数は反発した。前引け時点は前日比15.64ポイント高の901.56だった。FFRI、ミクシィ、PCIHD、関門海、APLIXなどが買われた。アウン、ワイヤレスGやリミックスなどは売られた。
8月18日 相場展望(寄付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,633.47(+13.21)
■日経平均先物 20,630(±0)
■TOPIX先物 1,674.00(-2.00)
■騰落 上昇984/下落736
■日経JQ 2,743.42(+8.16)
■マザーズ指数 899.76(+13.84)
18日、10時時点の日経平均は前日比13.21円高の20633.47円で推移している。
前日終値(2万0620円)前後での値動きを続けている。
日本を含む世界的な景気減速への懸念がくすぶる一方、個人投資家を中心とした押し目買い意欲は強い。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小高いながら、方向感に乏しい展開を続けている。
17日発表の4〜6月期の国内総生産(GDP)がマイナス成長となるなど国内外の景気減速懸念が重荷となっているが、主要企業が発表した四半期決算では大幅な増益基調を維持した。PER(株価収益率)など相場全体の投資尺度には割高感は目立たず、上値を追うほどの勢いはないながら投資家の押し目買い意欲は強いという。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6216億円、売買高は5億7244万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は984と、全体の5割強を占めた。値下がりは736、変わらずは167銘柄だった。
業種別では33業種中、17業種前後が高い。値上がり上位に海運、医薬品、その他金融、電気機器、ゴム製品、鉄鋼、保険など。半面、値下がりでは石油、鉱業、情報通信、電力ガス、精密機器、サービスなど。
金融のみずほFGや三菱UFJ、コマツ、三井住友FGが上昇。アルプスがにぎわい、日医工の値上がりが目立つ。一方、ソフトバンクが下落。OLCが大幅安となり、ドンキホーテ、NTTが売りに押されている。
東証2部株価指数は上昇。山喜とコメ兵が上げ、ラオックスと朝日インテクが下げた。
【業績でみる株価】
■グンゼの第1四半期は進捗率高く通期上振れ期待、年初来高値更新だが上場来高値に対し3合目
<足元の業績>
紳士肌着のトップメーカーのグンゼ<3002>(東1・売買単位1000株)の第1四半期決算は売上高334億400万円(前年同期比3.6%増)、営業利益11億6900万円(同27.5%増)、経常利益14億6100万円(同40.6%増)、純利益8億8700万円(同57.0%増)と増収大幅増益となった。今期通期に対する進捗率は売上高23.4%、営業利益33.4%、経常利益44.3%、純利益42.2%。中でも注目すべきは経常利益と純利益がともに4割を超している点だ。会社側は現時点では今期通期の業績見通しを変えていない。
<注目セクター>
同社は最近、非繊維製品の拡大に注力している。その中心OA市場向けエンジニアリングプラスチックが好調なほか、産業用フッ素樹脂製品の拡販が軌道に乗ってきた。さらに電子部品のパソコン向け透過型静電容量方式タッチパネルが伸長中だ。これを受けてちなみに非繊維製品を主体とした機能ソリューション事業は売上高137億700万円(前年同期比6.2%増)、営業利益10億9400万円(同28.3%増)と絶好調だった。
<今期&今後の展望>
2016年3月期通期は第2四半期以降も非繊維製品拡大を背景にして売上高1430億円(前期比1.3%増)、営業利益35億円(同13.5%増)、経常利益33億円(同33.1%減)、純利益21億円(同34.7%減)を見込んでいる。
<株価の位置&判断>
株価は第1四半期決算の好調を材料にして買い進まれた結果、18日は394円と年初来高値を更新。2011年2月の高値386円を約4年6か月ぶりに抜いた。その後も利食い売りをこなして、連日で高値を更新。400円台乗せ目前に迫っている。好業績に加えて、同社のPBRは0.64倍と、繊維製品平均の0.9倍に比べて低いことから、安心して買えることも手掛かりとなっているようだ。
400円台に乗せれば2009年1010月以来、ほぼ5年ぶりとなる。上場来高値1490(1989年)に対しては現在、約3合目水準である。
大成建設と大林組が20年来の高値に進み建設株がGDPなど材料に強い
大成建設<1801>(東1)が9円高の856円まで上げて1995年以降20年間での最高値を3日ぶりに更新し、大林組<1802>(東1)は25円高の1093円まで上げて20年間での最高値を2日続けて更新するなど、大手建設株が強い動きを見せている。
17日朝発表の4〜6月GDP(国内総生産)速報値は年率換算で1・6%減となり、四半期ごとに見て3四半期ぶりの減少となったが、中で住宅投資と公共投資は増加したことなどが材料視されている。秋冬にかけては来年度予算の編成も一段高の材料になるといった期待が出ている。鹿島<1812>(東1)は10円高の729円まで上げ、2006年以来の高値。大成建設や大林組に比べると出遅れ修正高の余地が大との期待もある。
エリアリンク7月高値窺う展開、金融緩和政策期待で動意、業績も良好
エリアリンク<8914>(東2・売買単位100株)はGDP悪化に伴う金融政策期待から4円高の161円と続伸、7月24日以来の160円台に乗せている。賃貸不動産利用し収納トランクルーム等を展開、金融緩和局面で動く習性がある。今12月期の営業利益は2ケタ増益見通し。商いの伴う人気銘柄が特徴。7月につけた年初来高値174円抜けも見込めそうだ。
<兜町カタリスト>
「一滴」
日曜日に一日を費やして書いた原稿。
上書きを失敗して消えてしまった。
文字や文章を地の一滴を絞るようにして埋めたメモ帳はなんど眺めても元のママ。
月曜の前場に書きなおしたが、やはり最初に書いた失われた文章には及ばない。
↓
ピーター・リンチ氏もバフェット氏も「株や安くなったら買う」と唱えています。
極論は「地面にナイフが突き刺さってしばらくしてから買う」。
どんな銘柄も株価のうねりの中では上下変動をし、業態業績が変わっていなくても株価は動きます。
中身が変わらないなら、株価の安い時に買うのが効率的。
でも、株価が安いのは何か他の理由があるのかも知れないし、
下落した株は話題にもならず持っていて空しい。
よく陥る思考法です。
市場では自分が主人公でいたいという気持ちは、
「私の持っている株はいつも騒がれていて欲しいし話題の中心であって欲しい」と願いに通じます。
でも、株だけが安くなると見向きされなくなるという不思議な価格影響力を持っています。
家電でも車でも食品でも衣料品でもバーゲンセールにはあれだけ人が群がるのに
株だけは安くなると見向きもされなくなるというのは不可解な心理でもあります。
バーゲンセールに参加するのではなく、値上げ競争の渦中にいたいという不可解な投資心理。
むしろほかのものと同じように安い時には買い、高くなったら売るという
経済原理の原理原則を持ちいたらどうでしょうか。
例えばバイオ関連銘柄など将来性を先取りした期待感で買われた時期がありましたが
ここ数年鳴かず飛ばずの動き。
でもこの間に研究開発は間違いなく進んでいます。
2014年の法改正などで再生細胞医療などは、世界でも承認が早い国の一つになりました。
欧米よりもスピード感のある製造承認が得られるならば日本へ進出しようなどという動きも
水面下では出ていると聞きます。
誰もが飽きて見向きもされなくなったバイオベンチャー関連は意外と急がば回れの動きを
するのかも知れません。
例えばがん領域に特化した創薬ベンチャーのナノキャリア(4571)は超微細な
「ミセル化ナノ粒子」で副作用が少ない新薬を目指しています。
同社の最先端ナノテクノロジー技術である高分子ミセル「ミセル化ナノ粒子」を用いて
進められている抗がん剤の開発などは30年後の未来の「ナノマシン」を生む技術でし
ょう。日本のバイオベンチャーの草分けであるアンジェス(4563)や
2015年にマザーズに上場したヘリオス(4593)などはまさに「地面に突き刺さったナイフ」
の状態。いずれ抜けだしてくるのではないかと考えます。
背反するようですが、「新高値を取らなければ株価は大化けしない」というのも隠れた真実です。
上昇の頂点でさらに高値を取りに行く銘柄こそ実は株式投資の真骨頂とも言えるでしょう。
「大底圏でうねっている銘柄が大化けるしたときに「そんな安値で買ってたのか」と
他人の称賛を浴びるのと同様に「あの高値のところで買えたのか」という称賛も実はあることです。
別に他人の称賛を得るために株式投資をしている訳ではないでしょうが、とはいえ気持ちの良いもの。
勝てる株式投資のためには「大底圏の株と新高値の両方を狙う」というスタンスが実は良いような気がします。
ピーター・リンチ氏やバフェット氏からは叱責されそうですが、
「価格と価値の差を見極める」ことは高値でも安値でも大切なことです。
8月18日 相場展望(寄付き前)

【オープニングコメント】
昨日の東京株式市場は、4−6月の日本のGDPは市場の予想通りマイナス成長となったが、ほぼ想定通りの水準だったことから大きな混乱はなかった、東証1部の売買代金が2兆円を割り込み、一気に夏枯れ相場に入った印象。とはいえ、個別の物色意欲の強さはうかがえる。
本日も材料難で動きづらい地合いは続く、もみ合い展開と予想される。
日経平均株価予想レンジは、20480ー20750を予想する。
日経平均は20500円より上になると何度も上値を抑えられていることから、ここか指数との連動性が低い銘柄や、割安、出遅れ株への選好が強まると予想する。
18日の主要外国証券経由の注文動向は、売り920万株、買い780万株で、差し引き140万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、建設、サービス、機械、電機、情報通信、小売、自動車部品、非鉄、食品、運輸、石油、不動産など。
買いセクターに、サービス、小売、陸運、通信、鉄鋼、薬品、建設、機械、損保、運輸など。
【NY概況】
17日のNYダウ平均は3日続伸した。終値は前週末比67ドル78セント高の1万7545ドル18セントだった。強弱入り交じった経済指標で売買が交錯したものの、一巡後は方向感を失った。
発表された8月のニューヨーク連銀景気指数が、改善を見込んでいた市場予想に反して前月から急低下した。米国の経済活動が鈍るリスクとして受け止めた株式市場では取引開始直後から景気敏感株を中心に売りが先行。ダウ平均の下げ幅は135ドルに達する場面があった。
全米住宅建設業協会(NAHB)が公表した住宅市場指数(8月)は市場予想並みの改善を示した。ニューヨーク連銀指数を受けた警戒感が和らぐと、一転して買いが優勢となり、ダウ平均は上げに転じた。
取引が落ち着くと相場はもみ合いの様相を強めていった。
ナスダック指数は続伸した。同43.464ポイント高の5091.699となった。
業種別は「ヘルスケア」「一般消費財・サービス」など9業種が上昇。「エネルギー」は下げた。
シカゴ日経平均先物は小幅続伸し、高値圏で取引を終えた。9月物は前週末比85円高の2万670円と、17日の大取終値を40円上回った。円下落に加え、米株とともに買われた。8月の景気指数は前月から大きく低下したが、売りは限られた。この日の9月物高値は2万675円、安値は2万530円だった。
シカゴ日経225先物9月
(円建て) 20670 ( +40 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20680 ( +50 )
( )は大取所終値比
【予定】
■18(火)
【国内】
7月首都圏新規マンション発売(13:00)
20年国債入札
《決算発表》
MidCity
【海外】
中国7月70都市新築住宅価格(10:30)
英7月消費者物価(17:30)
インドネシア中銀政策金利発表
トルコ中銀金融政策決定会合(政策発表、20:00)
米7月住宅着工件数(21:30)
米7月建設許可件数(21:30)
《決算発表》
ホーム・デポ、TJX、ウォルマート・ストアーズ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
8月17日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
17日の日経平均株価は反発し、前週末比100円81銭高の2万0620円26銭で終えた。 前週末の米株高を受け、中国人民元の実質切り下げを受けた世界的な株安が一服したとの見方が強まり、日本株にも買い安心感が広がった。朝方発表された4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値のマイナス幅が市場予想ほど大きくなかったことも追い風になった。売買は低調で、東証1部の売買代金は概算で1兆9480億円と、4月6日以来およそ4カ月半ぶりに2兆円を下回った。
JPX日経インデックス400も小反発。終値は前週末比70.88ポイント高の1万5073.23だった。
TOPIXも小反発し、8.41ポイント高の1672.87で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9480億円、売買高は17億882万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1289、値下がり銘柄数は492、変わらずは109だった。
伊藤ハや大林組、オープンHが年初来高値を更新した。雪印メグは上場来高値を付けた。
帝人など繊維製品株、キッコマンなどの食品株も堅調だった。半面、不動産や自動車の一角が軟調だった。
トヨタが反落、マツダは6日続落した。ソニーや富士通、日立が下げた。
東証2部株価指数は3日続伸した。朝日インテクや象印、コメ兵が上昇。RVH、フライトHD、瑞光は下げた。
ジャスダック平均株価は小幅に反発した。この日の終値は前週末比7円77銭高の2735円26銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で733億円、売買高1億2465万株。
個別銘柄では、カルナバイオや日ダイナミク、Dガレージなどが上昇した。
半面、クルーズやnmsが下落した。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は反落した。
東証マザーズ指数は4日続落した。終値は前週末比14.55ポイント安い885.92だった。
ミクシィやFFRI、ITbookなどが下落した。半面、ジグソーやPCIHD、エンバイオHなどが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
20,620.26 |
+100.81 |
日経平均先物 |
20,630.00 |
+120.00 |
TOPIX |
1,672.87 |
+8.41 |
TOPIX先物 |
1,676.00 |
+12.00 |
東証2部指数 |
5,020.84 |
27.24 |
JASDAQ |
2,735.26 |
7.77 |
マザーズ |
885.92 |
-14.55 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1708820 |
1948049 |
東証2部 |
105910 |
30872 |
8月17日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,590.26(+70.81)
■TOPIX 1,670.73(+6.27)
■値上がり1032/値下がり681/変わらず172
■出来高 7億9363万株
■売買代金 8749億円
■マザーズ指数 890.16(-10.31)
17日午前の東京株式市場で日経平均株価は小反発した。
午前の終値は前週末比70円81銭(0.35%)高の2万0590円26銭だった。
前週末の米株高の流れを引き継ぎ、週明けの日本株も買いが先行。
上げ幅は一時、150円に迫った。寄り付き前に発表された4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値を受け、
国内景気に対する警戒感が薄れたことも日本株の買い材料となった。
中国・人民元の実質引き下げによる世界的な株安がひとまず一服し、日本株も幅広い銘柄に買いが入った。
4〜6月期のGDPは3四半期ぶりのマイナス成長となったものの、マイナス幅は市場予想を下回った。
同時に政府による先行きの景気対策への期待も高まり、株価の追い風になった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8749億円、売買高は7億9363万株。
東証1部の値上がり銘柄数は1032、値下がり銘柄数は681、変わらずは172だった
東証2部株価指数は続伸した。象印、朝日インテク、コメ兵が上昇した。一方、アップル、フライトHD、フマキラは下げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で406億円、売買高は8179万株。
カルナバイオや日ダイナミク、Dガレージなどが上昇した。半面、クルーズやnms、ウェッジHDが下落した。主力銘柄で構成するJASDAQ―TOP20は反落した。
東証マザーズ指数は4日続落した。前引け時点は前週末比10.31ポイント安い890.16だった。
ミクシィやITbookは下落した。半面、ジグソーやPCIHD、アウンなどが上昇した。
<兜町カタリスト>
「エネルギー」
結局、第1四半期決算を通過してみれば通期8%の経常増益。
ただ第1四半期だけでは28%の純利益増益。
第1四半期としての最高益は402社。
通期でもこの調子でいくならば第2四半期での上方修正に期待というところだろう。
キーワードは「円安・原油安・訪日客」。
押し寄せるマネーは産業だけでなく市場も一緒になってくるに違いない。
明るかったのは郵政3社の上場が9月10日に承認され11月4日(水)の予定となったこと。
純資産は10兆円超だが時価総額は7〜8兆円ということは多少は儲かりそうな設定になるのだろう。
NTT以来の大型上場だけに失敗は許されない。
ということは11月まで相場は堅調見通し。
セルインメイがなかっただけに秋の下落も気配は少ないとみたいところ。
興味深かったのは土曜日経朝刊の「原油安、債券・株式に影」。
日本企業の多くの最高益のは背景の一つが「原油安」だったのに世界マネーはこの影響でネガティブ。
エネルギー関連企業の採算悪化が懸念され社債や株価の下落が顕著になっている。
米国ではエネルギー関連の社債の一角は投げ売り状態で額面から6〜8割下落した社債もあるという。
「エネルギー関連企業はシェール革命や金融緩和の波に乗って過去数年に大量の債券を発行してきた。
残高は2000億ドル(25兆円)を超える。
一部の企業が債務不履行に陥る可能性もでてきた」。
軍事バブル→ITバブル→住宅バブルに次ぐシェールバブル。
いつかまたきたバブル崩壊をバブルで肩代わりする道が繰り返されようとしているのかも知れない。
加えれば低格付け債券も同様の状態。
このシェールバブルとジャンクボンドバブルの清算がついたときにまたアメリカ株は復活するのだろう。
この視点が抜けると、ギリシャだ中国だと右往左往が続くことになるのだろう。
枝葉を追うと本筋が見えなくなることが多い。
小さな記事だが気になるのは日曜日経の「電力小売り米社と新会社、イーレックス、家庭向け」の記事。
NASDAQ上場の電力小売りスパークスエナジー(テキサス州)と合弁会社を10月に日本で設立。
家庭向け電力小売りを始めるという。
2016年4月の電力小売り自由化をにらんでスパークスのノウハウを活用。
家庭向け電力小売りの競争力を高めるのが狙い。
アチコチの材料があるが、「エネルギー」というのは今後も大きなテーマの一つである。
4〜6月GDPは前期比マイナス0.4%、年率換算マイナス1.6%。
予想はマイナス2%程度だったから予想ほど悪くはなかった。
設備投資は前期比マイナス0.1%。
公共投資は同プラス2.6%。
内需寄与度はマイナス0.1%、外需寄与度はマイナス0.3%で着地。
8月17日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20634.90 (+115.45)
■日経平均先物 20,640 (+130)
■TOPIX先物 1,675.00(+11.00)
■騰落 上昇1145/下落594
■日経JQ 2733.39(+5.90)
■マザーズ指数 890.21(-10.26)
17日前場中ごろの東京株式市場で日経平均株価は高値圏でもみ合っている。
前日比130円前後高い2万0600円台半ばで推移している。
前週末の米株高や、寄り前に発表された4-6月期GDP速報値は前年同期比年率-1.6%と
市場予想(同-1.8%)よりやや強かったものの、想定通りマイナスとなったことで、
日銀による追加緩和実施を期待する声が指数を押し上げているもよう。
ただ、225先物の出来高は1万枚に届かず先物市場の商いは閑散としている。
上値では戻り待ちの売りや利益確定売りが出て、日経平均は上げ幅をやや縮める場面がある。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5208億円、売買高は4億8939万株。
東証1部の値上がり銘柄数は1145、値下がり銘柄数は594、変わらずは140だった。
東証2部株価指数は続伸している。
コメ兵や象印、ベネ・ワンが上昇。半面、朝日インテク、ケーエフシー、バリューHRが下げている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ高値圏でもみ合っている。
8月17日 相場展望(寄り付き前)

【オープニングコメント】
先週は荒い動きだった。
7月米雇用統計を受けた米国株は弱い動きとなったが、日本株への悪影響は限定的だった。好決算銘柄の上昇がけん引し、日経平均は年初来高値に迫った。
しかし、中国の人民元切り下げ発表が売り材料となり指数は急落。欧米市場も大きな下げとなり、グローバル市場で中国リスクが強く意識された。
後半にかけては国内、海外とも落ち着きを取り戻し、値を戻す展開となったが、くすぶる中国懸念から戻りの動きも鈍く、お盆期間中で市場参加者が少ないと見られるなか、上昇を持続するには力不足といった状況だった。
日経平均は週間では205円の下落、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
さて今週はもみ合いの展開を予想する。
週初に発表される4-6月期GDP速報値が市場の大きな注目材料となる
市場では年率換算マイナス1.8%とマイナス成長となることが予測されており、市場予想とのぶれによっては追加金融緩和への思惑が高まるといった可能性もあるとみる。
企業決算がおおむね一巡したことで、全体的には材料難から閑散相場となりやすい。
日経平均は今週、年初来高値に迫りながら高値を抜けなかったことで、上昇局面では上値が重くなりやすい。
気になるのはやはり中国の動向だろう。ネガティブな材料が出て来ると市場全体が冷やされる。中国への警戒は今しばらく続くだろう。
今は、まだ押し目買いスタンス、20500円を挟んで一進一退の推移が続くと考える。
日経平均株価予想レンジは、20500-20700を予想する。
【NY概況】
14日のNYダウ平均は続伸し、前日比69ドル15セント高の1万7477ドル40セントで終えた。中国による事実上の通貨切り下げを受けた世界的な株安が一服し、投資家が運用リスクを取って株式を買う動きが優勢となった。
7月の卸売物価指数(PPI)が前月比で上昇し、同月の鉱工業生産指数も市場予想以上に伸びた。米景気が順調に回復しているとの見方から、機械や金融関連など業績が景気動向に左右されやすい銘柄を中心に買い戻しが入った。
ナスダック指数は反発し、同14.677ポイント高の5048.235で終えた。
S&P500種指数では全10種のうち「エネルギー」を除く9種が上昇。「公益事業」や「金融」、「資本財・サービス」の上昇が目立った。
シカゴ日経平均先物は小高い。9月物は前日比5円高の2万585円。14日の大取終値を75円上回った。世界景気の減速懸念から朝安で始まった。その後、7月の米卸売物価指数(PPI)などを手掛かりに米景気に対する評価が高まると米国株とともに買われた。値幅は限られた。この日の9月物高値は2万615円、安値は2万470円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20585 ( +75 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20595 ( +85 )
( )は大取所終値比
【予定】
8月17日(月)
【国内】
4-6月期GDP(8:50)
《決算発表》
総医研、産業ファ、ドンキホーテH、環境管理、Jエクセレント
【海外】
スリランカ総選挙
タイ4-6月期GDP(11:30)
米8月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米8月NAHB住宅市場指数(23:00)
米6月対米証券投資(18日5:00)
《決算発表》
アーバン アウトフィッターズ、エスティ ローダー
休場:インドネシア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
8月15日 休日TIMES
【NY概況】
14日のNYダウ平均は続伸し、前日比69ドル15セント高の1万7477ドル40セントで終えた。中国による事実上の通貨切り下げを受けた世界的な株安が一服し、投資家が運用リスクを取って株式を買う動きが優勢となった。
7月の卸売物価指数(PPI)が前月比で上昇し、同月の鉱工業生産指数も市場予想以上に伸びた。米景気が順調に回復しているとの見方から、機械や金融関連など業績が景気動向に左右されやすい銘柄を中心に買い戻しが入った。
ナスダック指数は反発し、同14.677ポイント高の5048.235で終えた。
S&P500種指数では全10種のうち「エネルギー」を除く9種が上昇。「公益事業」や「金融」、「資本財・サービス」の上昇が目立った。
シカゴ日経平均先物は小高い。9月物は前日比5円高の2万585円。14日の大取終値を75円上回った。世界景気の減速懸念から朝安で始まった。その後、7月の米卸売物価指数(PPI)などを手掛かりに米景気に対する評価が高まると米国株とともに買われた。値幅は限られた。この日の9月物高値は2万615円、安値は2万470円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20585 ( +75 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20595 ( +85 )
( )は大取所終値比
【注目開示銘柄】
■オープンH [3288]
15年9月期第3四半期累計(14年10月-15年6月)の連結経常利益は前年同期比56.1%増の121億円に拡大して着地。不動産流動化業務で投資用不動産の販売が大きく伸びたことが寄与。戸建て住宅の販売好調やアサカワホームの買収効果も大幅増益に貢献した。
同時に、株式優待制度の新設を発表。
14日終値は2015円(△63)。
■ ハウスドゥ [3457]
15年6月期の連結経常利益は前の期比2.5倍の5.1億円に伸び、16年6月期も前期比56.7%増の8億円に拡大を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。同時に、今期の年間配当は19円とし、6月30日割当の株式分割を考慮した実質配当は171.4%増配とする方針とした。
14日終値は1949円(△133)。
■Jフロント リテイリング[3086]
7月の百貨店事業の売上高が前年同月比6.2%増になったと発表。西日本・中部地
区の店舗を中心に台風の影響を受けたものの、昨年は6月にスタートしたクリアランスセールが今年は7月スタートになったことが寄与した。訪日外国人客の増加が追い風になり、宝飾品や化粧品が大幅に売上高を伸ばしたという。
14日終値は2213円(△19)。
■レントラックス[6045]
4−6月期営業利益が1億2000万円(上場初年度で前年同期との比較なし)になったと発表。主力の成果報酬型広告サービス事業が好調に推移した。16年3月期通期営業利益予想(3億7000万円)に対する進捗率は32%。同時に、9月30日時点の株主を対象に1対3の株式分割を実施すると発表した。
14日終値は3935円(▲185)。
■シーティーエス[4345]
東証2部上場で、建設現場向けの測量計測機器や仮設事務所のレンタルを手掛ける。東証から1部指定を承認されたと発表した。21日付で1部銘柄となる。同社は昨年11月にジャスダックから東証2部に市場変更したばかり。わずか9ヵ月での1部指定となる。
14日終値は745円(△9)。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
今週は荒い動きだった。
中国の人民元切り下げ発表が売り材料となり指数は急落。欧米市場も大きな下げとなり、グローバル市場で中国リスクが強く意識された。
後半は国内、海外とも落ち着きを取り戻し、値を戻す展開となったが、くすぶる中国懸念から戻りの動きも鈍く、お盆期間中で市場参加者が少ないと見られるなか、上昇を持続するには力不足といった状況だった。
日経平均は週間では205円の下落、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
さて来週はもみ合いの展開を予想する。
週初に発表される4-6月期GDP速報値が市場の大きな注目材料となる
市場では年率換算マイナス1.8%とマイナス成長となることが予測されており、市場予想とのぶれによっては追加金融緩和への思惑が高まるといった可能性もあるとみる。
気になるのはやはり中国の動向だろう。ネガティブな材料が出て来ると市場全体が冷やされる。中国への警戒は今しばらく続くだろう。
今は、まだ押し目買いスタンス、20500円を挟んで一進一退の推移が続くと考える。
【銘柄紹介】
☆平山は上場後の調整最終局面、資産株評価高く中期絶好の狙い場
7月上場の平山<7781>(JQ・売買単位100株)の調整場面は中期狙い場とみてよいだろう。
<株価の歩みと位置>
今年7月10日の新規上場では初値2758円に対し同日に2783円まで値を上げた。その後は新規公開銘柄に付きものといえる寄り後の上場人気一巡感から売りが先行、調整の展開となっている。
14日は、前日発表の決算が好調だったものの好材料表面化というマーケット独特の動きから229円安の2031円とストンと下げ上場後の安値となっている。高値に対し約7合目水準である。
<注目理由>
上場後、調整が付きものである一方、上場後の調整は好買い場でもあるということも事実である。調整のまま相場は終わらないからである。上場後の高値から約3割下げ、2000円接近場面は絶好の狙い場とみていいだろう。とくに、今日の売り物は小口で短期筋の処分売り最終局面とみられる。
13日発表の2015年6月期は、9.0%増収、営業利益18.5%増益と2014年6月期の11.2%増収、営業利益19.5%増益に続く好調な成績だった。とくに、前期配当をマーケット予想の年30円を上回る年35.22円としたことは大いに注目できる。ROEは14.0%と優秀だ。
直近6月の有効求人倍率1.19倍が示す通り、同社の「請負」、及び、「派遣」の事業環境は非常に明るい。とくに、人材需要の旺盛な輸送用機器、住設関連、食品、事務機器関連などの企業向けを中心に好調が予想される。
2016年6月期は売上11.4%増の100億1700万円と大台に乗せる。営業利益13.6%増の4億3000万円と連続2ケタ増益で1株利益は149.9円、配当は増配して年37.34円とする予定。
PERは13.5倍、利回りは1.83%、指標的にも下値不安はないとみていい。ジャスダックでは人気系銘柄というより好収益の資産株としての評価が高いだけに中期投資には2000円接近場面は妙味のある水準といえるだろう。
【話題株】
☆ユーグレナは6日以来の25日線突破、夏相場締めくくりの上伸も
ユーグレナ<2931>(東マ・売買単位100株)が、22円高の1377円と去る、8月6日の25日線を抜いた。
これまで、売り方の攻勢はあったものの1310円どころを切らなかったことで、逆に、売り方の買い戻しが先行しているようだ。
「6月の高値1750円は通過点である。バイオ燃料関連として有望である」(アナリスト水田雅展氏)との見方が伝わり、一時、53円高の1408円と14日の1416円に続いて1400円台に乗せた。
ただ、「終値」ベースでは1400円台は8月4日以降、達成できていない。今後、終値で1400円台に乗せてくれば相場付は強調展開となってくるだろう。
9月の内閣改造まで、トヨタ自動車など主力銘柄が動き難いことから8月中の夏相場で花火のようにマーケットに華を咲かせそうだ。
8月14日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
14日の日経平均株価は反落し、前日比76円10銭安の2万0519円45銭で終えた。
前日の欧州株が総じて反発したほか、米国株市場ではNYダウが小幅ながらプラス圏で着地するなど中国の人民元切り下げに伴う世界株安の連鎖は一服したものの、買い気は盛り上がらなかった。
14日には米国で7月の鉱工業生産が、欧州では4〜6月期の国内総生産(GDP)速報が発表される。国内では週明け17日に4〜6月期のGDP速報の発表を控える。相場に影響を与えうる重要な材料となるだけに、買い手控えムードを広げる要因となった。
ただ、2万500円近辺では押し目買いも厚く、底堅さを発揮している。
中国人民銀行(中央銀行)は人民元の対ドルの14日基準値を前日比で引き上げた。
QUICK端末などを通じて市場に伝わると、元安により世界的に株式相場が揺らぐとの懸念が後退。日経平均は前場中ごろに上昇へ転じる場面もあったが、中国景気が減速しているとの懸念を払拭するまでには至らず、勢いは続かなかった。
JPX日経インデックス400は反落。終値は前日比40.59ポイント安の1万5002.35だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、3.49ポイント安の1664.46で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆4043億円、売買高は20億5133万株だった。株価指数オプションとミニ日経平均先物8月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う売買があった割に低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は941と、全体の半分近くを占めた。値上がりは827、変わらずは122銘柄だった。
ファストリやファナックが下落。ホンダ、東エレクも下げた。鉄鋼の新日鉄住金やJFEが安かった。ニチイ学館、JDI、クボタ、UACJも値を下げた。
一方、ソフトバンクは上昇。村田製や日東電が上げた。不動産の三井不や菱地所の値上がりが目立った。ネクソン、エコナックHDし、光通信、アミューズも大幅高。
東証2部株価指数は続伸した。2部指数は、前日比28.08ポイント高の4993.60となった。
個別銘柄では昭和HD、東亜バル、ラオックス、鈴与シンワなどが買われた。半面、太平製作所、高砂鉄、ラピーヌ、郷鉄工所が売られた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反落した。この日の終値は前日比22銭安の2727円49銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で536億円、売買高1億1069万株。
個別銘柄では、フーマイエレ、エスエルディー、ジオネクスト、クルーズ、日本ライトン、ルーデンなどが売られた。半面、半面、nms、京極運輸、スマートバリューがストップ高。カルナバイオ、東京鋼鉄、昭和真空、アエリア、小野産業などは買われた。
東証マザーズ指数は3日続落した。大引けは前日比8.11ポイント安の900.47だった。5月7日以来、約3カ月ぶりの安値。 個別銘柄ではイグニス、リアルワールドがストップ安。FFRI、ミクシィ、PCIHDなどが下落した。一方、ウェルスマネがストップ高。ジグソー、ITbook、デザインワンなど上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
20,519.45 |
-76.10 |
日経平均先物 |
20,510.00 |
-120.00 |
TOPIX |
1,664.46 |
-3.49 |
TOPIX先物 |
1,664.00 |
-9.00 |
東証2部指数 |
4,993.60 |
28.08 |
JASDAQ |
2,727.49 |
-0.22 |
マザーズ |
900.47 |
-8.11 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2051330 |
2404332 |
東証2部 |
216830 |
85008 |
「原稿」
日々忙殺され脳裏から去らない原稿。
ようやく全体の65%まで書きあがった。
何とか締切には間に合うところまで来た。
多少ホッというところ。
以下はその一部。
↓
押し目が遠ざかるのであれば客観的数値でとらえてみることも必要でしょうか。
例えばPER(株価収益率)。
世界の趨勢はドイツやNYが17倍〜18倍。
東京の場合は15倍台だと押し目の範囲だと言えます。
最近の株式市場では「下げたら買い」の逆張り投資が中心ですから
PER15倍台になると比較割安感から買いが入ることは多いようです。
本来、「押し目」とは株価上昇途中での下落のこと。
押し目を恐怖の対象にするのではなくチャンスと考えてみましょう。
弱気を強気に買える一つのコツはチャートを上下逆に見てみること。
さかさまに見て「もう下がりそうもないな」と見えればそこは「買い」の局面となる可能性大です。
リーマンショック後には株価が下げれば「押し目」と唱えていた市場関係者もいました。
しかし下落基調の相場の下落は決して「押し目」ではありません。
オプションのことも少しみておきましょう。
先物とかオプションというとレバレッジがかかっていて損も大きいから怖いという向きも多いです。
しかし株式市場を形成している一要素ですから見ないフリをするわけにはいきません。
オプションには「コール」と「プット」の2種類があります。
将来の時点において「買う権利」がコール、「売り権利」がプットです。
このコールとプットそれぞれに権利行使価格があります。
例えば日経平均を21125円で買う権利とか19875円で売る権利などです。
例えば2015年8月13日に日経平均は20392円でした。
日経平均を21125円で買う権利(9月限)は125円。
これが日経平均が20595円まで202円上昇した翌日には170円でした。
あるいは8月13日に日経平均を19875円で売る権利(9月限)は245円。
翌日には150円でした。
結構大きい値動きがあるものです。
ちょうど先物決済直前でしたが同じオプションの8月限を見てみると・・・。
21125コール2円→1円。
19875プット27円→1円。
2円が1円ですから半分。
27円が1円ですからほぼゼロ。
価値の変動は激しいものです。
見ておきたいのはアウト・オブ・ザ・マネーの権利行使価格のオプション。
アウト・オブ・ザ・マネーのオプションとは権利を行使しても利益が出ない状態のオプションのこと。
つまり日経平均は2万円の時の21000円のコールとか19000円のプットです。
本来時価とはかけ離れて利益の出ない水準のオプションなど価値のないもの。
でも時間が経過するとひょっとするとその水準になるかも知れないと考える向きは
このアウト・オブ・ザ・マネーのオプションで一攫千金を狙うことがあります。
当然原資産である日経平均株価の動きに値動きは左右されるのですが、
価格は変動していなくとも出来高が膨らんでいたり、異常な価格変動をすることが時々あります。
デイトレのように時時刻刻と見守る必要はありませんが、
1日1回はチェックして違和感の有無を確認しておくことは必要です。
オプションで「アレ?」という感じたことは数日すると「やはり」となることは結構多いものです。
経験則では「SQに向けて株価が高ければその後も高い、安ければその後も安い」です。
そしてSQ値も結構過去を引きずります。
2015年6月のSQ値は20473円。
7月SQ値は19849円でしたが8月は20540円。
次のターゲットは1997年6月の20833円。
その先には96年10月の20971円、7月の21461円、
2月の22264円、91年12月の22792円。
最終的には89年12月の38117円がそびえています。
2015年5月からは日経225Weeklyオプションが登場しましたからSQ値は毎週算出されています。
相場は株価の上昇が買いを増やし、株価の下落が売りを呼ぶもの。
長い目で見ればリーマンショックというネガティブなテーマで下落した株式市場も
結局時間はかかりましたが新高値を示現しました。
逆に言えば、1989年の大納会。
あちこちの証券会社の株式部は「来年の日経平均は10万円」と行ってわが世の春の感でしたが、
そこをピークに長いトンネルに入りました。
「不景気の真っただ中に大底から反転し、好況の真っただ中に天井を示現するのが株式相場」
というのが先達の言葉。
実際2012年11月のアベノミクススタート時は不況のまっただなか。
でも日経平均は2倍以上の上昇をしました。
そしてまだ好況と言うほどの景気の回復を見たわけではありません。
所詮まだ途中の段階。
シナリオ的には「アベノミクスによる景気復活段階」がメイン。
そこに外部のギリシャだ、中国だ、アメリカだと材料を持ち込むからわかりにくくなります。
そもそも相場は二つの連立方程式を解けるほど立派なものではありません。
通りすぎる様々の材料の中で一番ウェイトの高そうなものを重要視し強調して解釈する場所。
だから刹那的悪材料に敏感に反応してしまうのでしょう。
あるいは、長期的に見れば悪材料な目先的好材料にも反応するのでしょう。
そういう場所だということをまず認識することが必要です。
一方で買いたい弱気、売りたい強気という言葉があります。
株式を買いたいのだが、もう少し下げてくれないかなという向きにとっては悪材料は格好の好材料。
あるいはもう少し上で売りたいのだかと考えている向きにとって好材料はそれこそ格好の好材料。
キツネとタヌキの化かしあいというと語弊がありますが、
本音を隠した相場観測と相場心理がいたるところにある訳です。
どんなネガティブテーマもどんなポジティブテーマも永遠には続かないと考えれば、
ネガティブに逆行する方が未来の収益に結びつきやすいでしょう。
もちろんポジティブテーマにも同様のことは言えます。
しかし世界はネガティブテーマは何とか解決しようとするもの。
だから時間軸的にはネガティブテーマは長続きせず、ポジティブテーマは比較的長続きするのです。
この時間軸の違いを知ることも重要です。
☆ネクソンが好業績評価して19.6%上昇、東証1部トップ
オンラインゲームのネクソン<3659>(東1・売買単位100株)は業績好調評価と1部市場の値の軽い銘柄狙い人気から309円高の1941円と急伸、7月24日の1841円を抜いて上場来高値を更新。値上り率は19.6%と東証1部1位。初となる2000円相場も見込めそうな勢いだ。
13日(木)発表の15年12月期・第2四半期は前年同期比12.1%増収、営業利益7.7%増益。通期予想は公表せず、第3四半期について公表、営業利益は前期比3.5%〜9.8%増益としている。配当は年10円の予定。
☆TACは1QのV字回復業績を見直し低位値ごろ割安株買いが再燃して急反発
TAC<4319>(東1)は、12円高の283円と5日ぶりに急反発して始まっている。今3月期第1四半期(1Q)業績が、V字回復し期初予想の今期通期利益を上回って着地したことを見直し低位値ごろ妙味を手掛かりに割安株買いが再燃している。1Q決算発表時には、ストップ高を交えて年初来高値まで75%高した急騰特性の再発揮期待も高めている。
■公認会計士講座、税理士講座などの個人教育事業が好調に推移
同社の1Q業績は、前年同期比3.5%増収、40.5%営業増益、41.9%経常増益、40.9%純益増益と増収・大幅増益転換し、利益は、期初予想の3月通期業績をすでに2億1200万円〜1億2100万円上回った。前年同期は、消費税増税前の駆け込み需要の反動減が大きい決算期となったが、このマイナス影響が一巡し、個人教育事業で、公認会計士講座、税理士講座、公務員講座などを中心に多くの講座の売り上げが伸び、講師料、教材制作のための外注費、賃借料などのコスト削減を継続、法人研修事業でも、景気回復に伴って企業の採用人員が増加しているほか、既存社員の人材育成に注力する企業が増え、内定者研修や職階別研修などの受注が、好調に推移したことなどが寄与した。
2Q累計・3月通期業績は、同社の取り扱う資格試験の本試験が、7月〜8月に実施されるものが多く、業績予想に関しては8月以降の次年度向けコースの申し込み状況をみたうえで判断する必要があるとして、現段階では期初予想を据え置いた。3月通期業績は、売り上げ199億6100万円(前期比2.2%増)、営業
利益6億3000万円(同4.5倍)、経常利益5億9400万円(同47.0%増)、純利益3億7500万円(同80.2%増)とV字回復を見込んでいる。
■年初来高値への急騰幅の半値押し水準からPER13倍台の割安修正に再発進
株価は、全般相場急落の波及で突っ込んだ年初来安値204円から今期1Qの好決算に反応してストップ高を交えて同高値357円まで75%高し、この急騰幅の半値押し水準まで調整した。PERは13倍台と割安であり、業績期待を高めて高値奪回に再発進しよう
☆電子部品商社フーマイスターエレクトロニクスの3Qは56%増益、PER5倍台
フーマイスターエレクトロニクス<3165>(JQS)は、業績好調で割安感があることから、注目したい。
同社は、電子部品・電子材料・電子機器メーカーを結ぶ電子部品のグローバル商社で、メーカーと共にエレクトロニクスの未来を切り拓き、エレクトロニクス業界における「マイスター」の地位確立を目指している。スマートフォンの販売好調を背景に、それに採用されている半導体の需要が旺盛に推移、LCDモジュール事業が回復しているほか、小型スマートウォッチに採用された有機EL用封止材と太陽光パネルの受注が増加している。
13日大引け後に発表した今2015年9月期・第3四半期(3Q)決算は、売上高755億4200万円(前年同期比3.7%増)、営業利益7億7900万円(同56.3%増)、経常利益12億1900万円(同2.2倍)、純利益7億7500万円(同2.9倍)に着地。
通期業績予想は、売上高1000億円(前期比19.1%増)、営業利益9億円(同81.6%増)、経常利益13億円(同58.7%増)、純利益8億円(同2.2倍)を見込んでいる。年間配当は期末一括35円継続を予定している。
株価は、3月18日に上場来高値1985円、5月28日高値1984円と買い直された後、1800円を軸にモミ合っている。ジャパンディスプレイ向けLCDモジュールが回復しているほか、韓国LGの小型スマートウォッチに採用された有機EL用封止材が増加しており、来16年9月期も業績好調が見込まれる。今期予想PER5倍台、PBR0.65倍と割安感があり、上放れする可能性が高く、短期的に注目したい。
☆平山の15年6月期は請負、派遣のニーズが活発であったことから増収増益
■今期は主力のアウトソーシング事業は2ケタ増収を見込む
13日に発表した製造支援の平山<7781>(JQS)の15年6月期連結業は、請負、派遣のニーズが活発であったことから増収増益であった。
15年6月期の連結業績は、売上高89億95百万円(14年6月期比9.0%増)、営業利益3億78百万円(同18.5%増)、経常利益3億80百万円(同16.8%増)、純利益1億93百万円(同6.3%増)であった。
今期16年6月期については、アウトソーシング事業は、既存取引先の生産計画等を検討した結果、主要取引先は前期比約5%の増収、その他の既存取引先は前期比約14%の増収、また、新規取引先(主に製造派遣)の開拓等により、アウトソーシング事業の売上高は88億75百万円(同11.9%増)を計画している。
技術者派遣事業は、既存取引先からの派遣ニーズについては引続き強い要請が増加しており、これに対応することを基本に売上計画を策定しており、技術者派遣事業の売上高は9億50百万円(同3.9%増)を計画している。
その他の事業については、既存取引先へ提供しているコンサルティングサービスの継続と拡大に加え、教育サービスの提供を拡大すること等で増加を見込んでおり、その他事業の売上高は1億92百万円(同30.6%増)を見込んでいる。
その結果、今期16年6月期連結業績予想は、売上高100億17百万円(前期比11.4%増)、営業利益4億30百万円(同13.6%増)、経常利益4億32百万円(同13.6%増)、純利益2億53百万円(同30.9%増)と2ケタ増収増益を見込む。
配当については、37円34銭(前期35円22銭)と2円12銭の増配を予定している。
13日の株価は、2260円で引けた。株価指標は、予想PER15.06倍、PBR(実績)2.07倍、配当利回り1.65%となっている。
8月14日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 2万557円21銭(−38円34銭)
■TOPIX 1668.12(+0.17)
■値上がり835/値下がり916/変わらず139
■新高値76/新安値34
■出来高 10億7470万株
■売買代金 1兆2513億円
■マザーズ指数 900.41(−8.17)

14日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比38円34銭安の2万0557円21銭で前場を終えた。
これまで世界経済をけん引してきた中国景気が減速しているとの疑念が市場でくすぶっている。前日に202円高と大幅上昇した反動から、週末を控えて利益確定売りが優勢になった。
中国人民銀行(中央銀行)が人民元の14日の対ドルでの基準値を前日比で元高水準に設定した。QUICK端末などを通じて市場へ伝わると、元安を背景に世界の株式相場が揺らぐとの懸念が後退。日経平均は前場中ごろに小幅ながら上昇する場面があったが、勢いは続かなかった。
JPX日経インデックス400は反落し、東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2513億円、売買高は10億7470万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は916と、全体の48%を占めた。値上がりは835、変わらずは139銘柄だった。
人民元懸念が後退したことによる、インバウンド関連株への見直し買いの流れに乗っている。また、原油価格が下げ止まらず北米指標であるWTI価格は13日に約6年5カ月ぶりの水準に下落。原油安は、燃料価格の低下につながり航空会社にとって業績拡大要因となることへの期待も膨らんでいる。
インバウンド関連の資生堂やコーセーが上げた。三井不や三菱地所などの不動産株の値上がりが目立った。ソフトバンクが上昇、ネクソンが急伸、村田製も値を飛ばしている。星光PMC、テクノプロHDなども大幅高。
一方、中国向けの販売を収益源とするファナックやダイキンが下落。ファストリが下げ、JFEや新日鉄住金が売られ、ブレインパッドが大幅安、ニチイ学館、オークマ、JVCKWも安い。
東証2部株価指数は続伸した。ラオックスやアップルが上げ、コメ兵と朝日インテクが下げた
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。前場終値は前日比70銭高の2728円41銭だった。好業績銘柄に買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で335億円、売買高は6555万株。
個別銘柄では京極運輸、スマートバリューがストップ高。カルナバイオ、nms、日本ライトンが上昇した。半面、エスエルディー、ジオネクスト、フーマイエレ、クルーズ、ガーラなどが下落した。
東証マザーズ指数は続落した。前引け時点は前日比8.17ポイント安の900.41だった。
個別銘柄ではイグニス、リアルワールドがストップ安。アウン、エクストリーム、ジーンテクノ、FFRI、ミクシィ、そーせいなどが売られた。一方、デザインワン、PCIHD、ITbookなどは買われた。
8月14日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20532.92(-62.63)
■日経平均先物 20,510(-120)
■TOPIX先物1,665.50(-7.50)
■騰落 上昇764/下落987
■日経JQ 2,722.43(-5.28)
■マザーズ指数 902.68(-5.90)
14日前場中ごろの日経平均株価は下げが一服した。
10時時点の日経平均は前日比62.63円安の20532.92円で推移している。
米国市場が高安まちまちだったことで、東京市場はやや利益確定の売りが優勢で取引を開始。
寄付きで算出された8月限オプションSQ値は20540.36円(暫定値)でアベノミクス相場スタート以降最も高いSQ値となった。
市場では中国の通貨である人民元の値動きや中国などアジア株式相場を見極めたいとの姿勢も強い。一方向に持ち高を傾けづらいとの雰囲気がある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げが一服した。
一方、主力のミクシィがしっかりとした推移を見せているがマザーズ指数もさえない推移となっている。
中国人民銀行(中央銀行)は13日、一段の元安に否定的な姿勢を示した。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7817億円、売買高は6億7640万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の5割強にあたる987。値上がりは764、変わらずは139銘柄だった。
業種別では33業種中、13業種前後が高い。値上がり上位に紙パルプ、空運、不動産、精密、水産など。半面、値下がりで目立つのは鉱業、石油、鉄鋼、保険、機械、海運など。
ファストリが安い。KDDI、ソフトバンク、ファナックが下げている。
原油安を背景に国際石開帝石など資源関連銘柄も売られている。JFEは年初来安値を更新した。一方、増益決算を発表したすかいらーくが上昇。
東電が上げ、三井不の値上がりが目立つ。
東証2部株価指数は上昇。ラオックスやアップルが上げ、コメ兵やピクセラが下げた。
外資系等はネクソン(3659)、すかいらーく(3197)、小野薬(4528)、ホンダ(7267)、朝日インテック(7747)、ミクシイ((2121)、近鉄エクス(9375)、楽天(4755)、野村(8604)、菱ガス化(4182)に注目。
225先物は野村・JP・マネ・バークレイズ・大和・クレディが買い越し。
アムロ・ニューエッジ・ドイツ・GS・シティ・松井が売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・ドイツ・みずほ・野村・GSが買い越し。
バークレイズ・大和・パリバ・メリル・SBI・アムロが売り越し。
テクニカル的には、日ハム(2282)、旭化成(3407)、有機薬(4531)、ソニーFH(8729)、カプコン(9697)、西尾レント(9699)、日鉄住金物産(9810)が動兆。
8月限SQ概算値は 20540.36円(概算値)
前日比 ‐55.19円
☆星光PMCも好材料内包から92円高、主力株人気戻らなければ高値更新も
チャート8 期待の材料を持つ星光PMC<4963>(東1・売買単位100株)は38円高の964円と窓開けして寄付き、窓を埋めることなく92円高の1018円と大きく値を上げている。鉄より軽く強い、新素材「セルロースナノファイバー」を持ち実用段階が接近している。
去る、5日に2015年12月期・第2四半期決算を発表、営業利益は前年同期比5.0倍の6億2400万円と好調、通期営業利益3.7倍の12億円見通しだが第2四半期進捗率52%と好く、なお通期上振れの可能性を含んでいる。マーケットでは年15円配当(前期年12円)へ増配を期待する声も強い。
発行済株式数3074万株の小型ということもあって、上にも下にも株価変動の大きい銘柄だが、今年5月の高値1140円から大きく下げていたことから今度は急伸場面といえそうだ。主力株に買い人気が戻らないようだと高値更新の可能性もあるだろう。
<兜町カタリスト>
「IoT」
32ページの薄い日経。
盆休みだから企業ニュースも少なく、アッと言う間に通過。
1面トップは「東芝に企業トップ経験者」。
それよりも「人民元下落が一服」の方が優先順位は上だろう。
昨日は「元安誘導、世界揺らす」と大きな活字のトップ記事。
今日は小さな活字。
ネガは大きくポジは小さくというマスコミチックな動きに変化はない。
決算発表だけは淡々と進み全体の99.3%が終了。
第1四半期売上高4.9%増、経常利益24.3%増、純利益28.2%増。
通期は売上高2.8%増、経常利益8.0%増、純利益13.4%増。
日経平均採用銘柄の期初の前期末EPSは1234円。
15%増益なら1134円×1.15=1304円。
PER16倍で20865円となるから、ほぼ妥当値までは上がったことになる。
これに来期15%増益とするとEPSは1499円。
PER16倍で23984円。
PER17倍で25483円。
下期には視野に入ってくるのだろう。
因みにもし第1四半期並みに通期も28%増益だとすると・・・。
1134円×1.28=1451円。
来期15%増益だとすると1668円。
PER16倍で26668円。
PER17倍で28356円。
母数が大きくなると結構な計算ができることになる。
空売り比率39.2%はやはり反発のタイミングだったというべきなのだろうか。
昨日は35%台まで下がった。
考えてみると1日の売り全体の4割が空売りというのはすごい。
常識的には30%台は反発、20%を下回ると反落とされるがこのところ恒常的に30%台。
3月9月の決算期には借株の返済があることを想定すると踏みもあり得るのではなかろうか。
先週の外国人は3週間ぶりに2672億円の買い越し。
個人は2789億円の売り越しで2週連続。
順張りの外国人、逆張りの国内個人の構図。
信託は939億円の売り越し。
上がるとリバランスの機関投資家はやはり結構いるのだろう。
年金買いなどが株価を押し上げている訳ではないことが分かる。
昨夕取材したのは昨年東証2部に上場したヤマシンフィルタ(6240)の山崎敦彦社長。
昭和31年の創業。
フィルタビジネスを通じて社会に貢献するという意味である「仕濾過事」(ろかじにつかふる)が経営理念。
油圧用フィルタは油圧回路を流れる作動油に含まれる金属粉等の異物をろ過して取り除き
作動油の清浄度を保つためのもの。
油圧で動く建設機械を人間の体にたとえるならば、
フィルタは血液(作動油)の不純物を取り除く腎臓みたいなもの。
つまりならない大切なもの。
興味深かったのは新製品用と補給用の両輪での顧客基盤。
収益は半々だからストックビジネスであるとも言える。
そして建機における世界シェアはダントツ。
油圧機器のフィルターを通じだビッグデータの集約でいずれIoT関連をめざすという。
濾過で通過する油の変化をGPSで認識し、遠隔操作などに応用。
そしてこれは建機だけの世界ではない。
8月31日現在の株主に対し、9月1日付で1対2の株式分割を発表済み。
建機の油圧フィルタがIoTというのは思いつかなかった。
<MSCI定期銘柄見直し>
コーセー(4992)、アルプス(6770)、良品計画(7453)が新規採用。
千代建(6366)、JDI(6740)、アドバンテスト(6857)が除外。
8月31日の引け値段階で指数に反映される。
次回の定期見直しは11月の予定。
8月オプション暫定SQ値は20540.36円。
6月SQ値を上回り今年最高。
8月13日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
14日の東京株式市場は、堅調な展開を想定する。日経平均株価予想レンジは、20500-20750を予想する。
中国懸念がひとまず後退し、人民元切り下げの影響が薄れつつあり、SQ(特別清算指数)算出通過で落ち着きが出てくるだろう。
カラ売り比率が39.3%と過去最高水準を記録した、38%超えの局面では、当日あるいはその後に主要な安値を形成している経緯があり、目先底入れの可能性も指摘されている。
ただ、週末を前にしての買い手控えもあり積極的に上値を追う動きは限定的と考える。下値は20500円が支えとなるだろう。
インバウンド銘柄が刺激され買いで反応するような動きとなれば、指数にも好影響を及ぼすと考える。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2030万株、買い2040万株で、差し引き10万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額は売り越し。
売りセクターに、薬品、機械、繊維、情報通信、電力、銀行、サービス、電機、小売、自動車など。
買いセクターに、小売、電機、鉄鋼、自動車、商社、損保、機械、保険、建設、不動産、薬品、銀行など。
【NY概況】
NYダウ工業株30種(ドル)
17,408.25 +5.74
S&P500種
2,083.39 −2.66
ナスダック
5,033.558−10.829
13日のNYダウ平均は小幅ながら3日ぶりに反発した。終値は前日比5ドル74セント高の1万7408ドル25セントだった。
中国の通貨切り下げをきっかけにした各国の株式相場の下げが一服し、米市場でも株式を買う動きが広がった。ただ、原油安を背景に石油関連株が売られたことが重荷となり、相場の上値も限られた。
朝方発表された7月の小売売上高は前月から増加し、6月分も上方修正された。米個人消費の復調を示したとして、スポーツ用品のナイキなど消費関連株の一角が買われて相場を支えた。
しかし原油先物相場が約6年5カ月ぶりの安値を付け収益悪化への警戒が強まった。石油関連株が売られ、相場の重荷となった。
米景気の回復基調を背景に、米連邦準備理事会(FRB)が早期の利上げに踏み切るとの警戒感も米株式の買い手控えにつながった。
ナスダック株価指数は反落し、同10.829ポイント安の5033.558で終えた。インターネット検索のグーグルなど時価総額の大きい銘柄の一角が売られ、取引終了にかけて下げに転じた。
S&P500種では全10種のうち「一般消費財・サービス」と「金融」が上昇した。一方で「エネルギー」や「電気通信サービス」などの8業種が下げた。
シカゴ日経平均先物は反発。9月物は前日比210円高の2万0580円で終え、同日の大阪取引所の終値を50円下回った。7月の米小売売上高が市場予想に沿った回復を示したことで市場心理が改善し、日本株先物相場を支えた。
円安・ドル高が進んだことも買い材料視された。この日の9月物高値は2万0665円、安値は2万0285円だった。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20580 ( -50 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20595 ( -35 )
( )は大取所終値比
【予定】
■14(金)
【国内】
オプションSQ
《決算発表》
東燃ゼネ、日本ビルF、日本プラR、フロンティアRE、サイバダイン、オープンハウス、Dガレージ、ひらまつ、オプティム、ITBOOK、ガーラ、DLE、ヒューマンWEB、フルッタフルッタなど
【海外】
仏4-6月期GDP(14:30)
独4-6月期GDP(15:00)
インド7月卸売物価(15:30)
ユーロ圏4-6月期GDP・7月消費者物価確報値(18:00)
米7月生産者物価(21:30)
米7月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
米8月ミシガン大学消費者信頼感指数(23:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
人民元は3日連続で切り下げとなり、日経平均も瞬間的に急落するなどヒヤッとする場面もあったが、さすがに3日目となれば耐性もつき、終わってみれば200円超の大幅上昇となった。
きのうの下げが大きかったインバウンド銘柄にも買いが入った。
インバウンド銘柄が刺激され買いで反応するような動きとなれば、指数にも好影響を及ぼすと考える。
但し、東証1部で値下がり銘柄数が多いことからもわかるように、一気にリスクオンムードというわけにはいかなようだ。
本日の欧米市場の反応を見たいというところ。
【銘柄フラッシュ】
PCIHDが急伸し資生堂など後場は堅調転換
13日は、森永製菓<2201>(東1)が猛暑効果への期待や好業績の再評価などとされて5.8%高となり、過去20年来の最高値を2日ぶりに更新したほか、協和発酵キリン<4151>(東1)も四半期好決算の再評価などから6.2%高となり高値を更新。東映<9605>(東1)は昨日発表の四半期決算がすでに増額修正済みだったにもかかわらず好感されて6.3%高と高値を更新し、アルバック<6728>(東1)は昨日発表の四半期決算が素直に好感されて17.0%高となり東証1部の値上がり率トップになった。
福田組<1899>(東1)は11日発表の四半期決算と増配などを材料に連日高値を更新し5.8%高、大成建設<1801>(東1)は高決算に加え中央リニア新線の最大のトンネル工事入札を巡る期待などが言われて7日連続日々の高値を切り上げ、大引けは2.1%高だが過去20年来の最高値を連日更新。建設株が連日軒並み高い。
三越伊勢丹ホールディングス<3099>(東1)が前場の1.5%安(31円安)から後場は3.2%高(66円高)と切り返し、中国の人民元の切り下げにともなう不透明感が中国人民銀行の幹部会見に関する報道とともに後退し買い直された。資生堂<4911>(東1)の切り返して2.0%高、コーセー<4922>(東1)も切り返して3.2%高。
PCIホールディングス(PCIHD)<3918>(東マ)は11日日発表の四半期決算が引き続き好感され、8月4日に上場したばかりで相場が新鮮とされて20.6%ストップ高の上場来高値。パピレス<3641>(JQS)は10日発表の四半期決算と業績予想の増額などがいぜん好感されて昨日までの2日連続ストップ高に続き10.6%高と連日急伸。日本マニュファクチャリングサービス<2162>(JQS)も7日発表の四半期決算や増額修正への評価が強く11.2%高と年初来の高値を更新した。
【話題株】
☆VOYAGEGROUPが海外で大ヒットのゲームなど好感し急反発
リスティング広告導入支援などのVOYAGE GROUP<3688>(東マ)は14時を過ぎて7%高の2109円(136円高)前後で推移し急反発、売買代金はマザーズ銘柄の15位前後に入り活況。8月3日以来の2100円台回復となっている。12日付で、シンガポール企業が世界でヒットさせた本格派カードバトルゲームの日本配信パートナーとして事前登録を開始したと発表したことなどが材料視されている。
連結子会社で、海外のスマートフォン向けゲームのパブリッシング事業を展開する株式会社VOYAGE SYNC GAMES(東京都渋谷区、ボヤージュシンクゲームス)が8月12日、IGG Inc.(シンガポール)が開発した本格派カードバトルゲーム「デッキヒーローズ」の事前登録を開始した。「デッキヒーローズ」は全世界で700万ユーザーを突破し、世界18カ国でゲームカテゴリ無料総合ランキング1位を獲得したという。
☆オリコン「超省エネ精錬技術」発表後に急伸13%高
「顧客満足度」重視広告などのオリコン<4800>(JQS)は正午に東京工業大学と共同で提案する研究開発テーマ「超省エネ型マイクロ波マグネシウム精錬技術の研究開発」がNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の開発テーマに採択されたと発表し、株価は場寄り後に13.2%高の359円(42円高)まで急伸して年初来の高値を更新した。
同社の連結子会社オリコン・エナジー(東京都港区)が東京工業大学と共同研究しているもので、事業の概要は、ピジョン法と呼ばれる、石炭等の化石燃料による加熱を必要とする金属マグネシウムの精錬技術において、マイクロ波照射による加熱を用いることで大幅な省エネルギー化、CO2フリー化を実現させる新規技術「マイクロ波ピジョン法」を研究開発するという取組み。同社にとっては全くの新事業分野になる可能性があるため注目されている。
☆建設株がリニア新幹線の人気再燃も加わり軒並み高い
■大成建設は20年来の最高値に進む
大成建設<1801>(東1)が7日続けて日々上値セリ上げて849円(29円高)と過去20年間の最高値に進み、鹿島<1812>(東1)は714円(14円高)まで上げて8月11日につけた2006年以来の高値720円に迫るなど、建設株が昨日に続いて軒並み高となっている。
各社とも8月初旬に発表した第1四半期決算が好調で、物色のホコ先が輸出関連株などからシフトする動きが続いているほか、13日は、リニア中央新幹線の工事の中で最難関とされる長野県・山梨県・静岡県の県境付近を貫く「南アルプストンネル」(全長25キロメートル)の山梨県側から掘り進む工区の入札が締め切られたと日本経済新聞などが伝え、数ヵ月ぶりにリニア新幹線関連株の人気が再燃する展開になった。大成建設は新国立競技場の建設でも有力視されている。
☆トヨタ自動車は安倍政権と供に、10月改造内閣で株価始動
マーケット指標株的存在のトヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は、13日も84円安の7903円と3営業日続落、この間の下げ幅は約210円に達している。これで、3月の年初来高値8783円以降、高値圏でのモミ合いが続き、「野球で言えば4番打者が不調でチーム全体に調子が上がらない。今のジャイアンツのようだ」(中堅証券)という。
別の視点でみれば、安倍政権=トヨタ自動車というマーケットでの位置づけだから、大胆に予想すれば、9月の自民党総裁選挙で安倍総理が再選され、10月の内閣改造を待ってからの出番ということではなかろうか。
安全保障関連法案が成立し、再び、アベノミクスにネジを巻くことになるという期待がある。そのときは、水素をエネルギーとした燃料電池車に対し、たとえば、東京オリンピックの関係車両はすべて燃料電池とする。さらに、ジェット機の燃料はミドリムシ(ユーグレナ)を使うといった新鮮な材料も予想されそうだ。
当面は4番打者不調の中で全員野球の相場ということになりそうだ。
8月13日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
13日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反発し、前日比202円78銭高の2万0595円55銭で終えた。
12日の米国市場では、人民元切り下げを嫌気した売りが先行したものの、ハイテクセクターなどを中心に反発に転じ、NYダウは0.33ドル安で取引を終えた。
この流れを受けて、日経平均は小幅安からスタートしたのちプラスへ転じた。
中国人民銀行が3日連続で人民元を切り下げたことを発表すると、日経平均は乱高下する場面もあったが、前場はおおむねプラス圏での推移が続いた。後場に入ると先物への買いで一段高となった。
日経平均先物は、午後に上げ幅を300円に広げ、現物でもファストリやファナックといった値がさ株を中心に買い戻しが入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は朝安後に上げに転じ、3日ぶりに小反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆8890億円。売買高は24億2065万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は830、値下がりは927、変わらずは132だった。
業種別では、電気・ガス業、倉庫・運輸関連業、医薬品が上昇率上位だった。一方、銀行業、証券、情報・通信業が下落率上位だった。
個別では、ファーストリテ、ファナック、三菱電、ソニー、武田薬品などが堅調。
東電や東北電の電力株が買われたほか、郵船や商船三井の海運株も上げた。
原油先物相場の持ち直しを受けて国際石開帝石や石油資源が高い。自動車株は日産自が小幅に買われる一方で、トヨタは小幅安になるなどまちまちだった。ソフトバンクや信越化、ブリヂストンなどは売り優勢だった。日本管理、日理化、ニチイ学館などが売られた。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反発した。前日比37.41ポイント高の4965.52となった。
個別銘柄では中広、アップルインター、ラオックス、ベネ・ワンが上昇。半面、日本研紙、インタートレ、象印、コメ兵などが下げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。終値は前日比29銭高の2727円71銭だった。中国人民銀行(中央銀行)が人民元相場を安定させる方針を示したことで日経平均株価が後場に上げ幅を拡大。ジャスダック市場でも中国経済を巡る警戒感が後退し、ジャスダック平均は大引け直前にプラスに転じた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で522億円、売買高は1億1192万株だった。クルーズやカルナバイオ、日本ライトンなどが下落した。一方、nmsやマクドナルド、京写が上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比16.99ポイント安い908.58だった。
個別銘柄ではFFRI、メドピアがストップ安。エンバイオHD、関門海、SHIFT、そーせい、駅探などが下落した。半面、PCIHDがストップ高。クロスマーケ、エイジア、ミクシィ、ジグソーなどが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,595.55 |
202.78 |
日経平均先物 |
20,630.00 |
290.00 |
TOPIX |
1,667.95 |
2.20 |
TOPIX先物 |
1,673.00 |
11.00 |
東証2部指数 |
4,965.52 |
37.41 |
JASDAQ |
2,727.71 |
0.29 |
マザーズ |
908.58 |
-16.99 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2420650 |
2889005 |
東証2部 |
135200 |
46290 |
<アフターランチ>
「利上げで上がる」
みずほ証券の「米利上げ開始前後の日本株市場」というレポート。
来るべき米利上げに使えそう。
結論は過去3回の米利上げ局面ではTOPIXは利上げ開始直後に1カ月程度調整。
高値から5〜13%下落。
ただ安値を付けた後は3回とも調整前高値を超え安値から10〜69%上昇。
業種としては卸売・精密・証券がTOPIXをアウトパフォーム。
米利上げ開始は世界経済の回復に向けた第一歩。
日本株は一段と上昇基調を高める可能性がある。
具体的に見てみると・・・。
(1)1994年2月〜95年2月
94年2月4日以降1年で7回の利上げ。
FFレートは3%→6%まで引き上げ。
TOPIXは2月1日の1643ポイント→2月17日1553ポイントまで約5%下落。
その後3月13日までの3カ月で約10%上昇し「倍返し」となった。
TOPIXを上回ったセクターは機械・紙パ・繊維・精密・証券・電機・ゴム・海運・輸送用機器
水産・鉄鋼・鉱業・化学・卸売・非鉄・不動産・ガラス・その他製品。
(2)1999年6月〜2000年5月
1999年6月30日以降11カ月で6回の利上げ。
FFレートは4.75%→6.5%まで引き上げ。
TOPIXは利上げ3週間後の7月19日まで上昇後8月11日まで約6%下落。
その後半年で24%上昇し「4倍返し」となった。
TOPIXを上回ったセクターは情報通信・卸売・サービス・証券・電機・小売・精密。
(3)2004年6月→06年6月
2004年6月30日以降約2年で17回の利上げ。
FFレートは1.0%→5.25%まで引き上げ。
TOOIXは利上げ前直前に約13%下落。
利上げ後は2年間で69%上昇し「5倍返し」となった。
鉄鋼・不動産・鉱業・非鉄・機械・卸売・銀行・保険・繊維・ガラス・倉庫・証券・
その他金融・石油・海運・建設・輸送用機器・精密。
この3回の利上げ時に常にTOPIXを上回った銘柄群。
オリックス(8591)、三菱マテ(5711)、東海東京(8616)、クボタ(6326)、丸紅(8002)、伊藤忠(8001)、古河電工(5801)、岡三証券(8609)、大和証券(8601)、板硝子(5202)、三菱電機(6502)、アドバンテスト(6857)、安川電機(6506)、ニコン(7731)、日立化成(4217)、ファナック(6954)、
パナソニック(6752)、HOyA(7741)、日東電工(6988)、カシオ(6952)、トヨタ(7203)、ミスミ(9962)、野村(8604)、東ソー(4042)。
8月13日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,478.51(+85.74)
■日経平均先物 20,470(+130)
■東証1部出来高 12.70億株
■東証1部売買代金 1.43兆円
■TOPIX 1,659.53(-6.22)
■騰落 上昇583/下落1,178
■日経JQ 2,720.26(-7.16)

13日の前場の日経平均株価は、午前の終値は前日比85円74銭高の2万0478円51銭だった。
中国人民元切り下げを契機とした世界株安の連鎖も前日の米国株市場が後半大きく切り返し、ストッパー役を果たし、東京市場でもリスクオフの巻き戻しが入った格好だった。
前場取引時間中に中国人民銀行による3日連続となる人民元の切り下げが伝わったが、全般はいったん波乱含みの展開となったものの、その後は底堅さを発揮して空売りの買い戻しを誘うかたちとなり、日経平均はプラス圏で終了した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4313億円、売買高は12億7038万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は583と、値下がり銘柄数の1178の半分ほどにとどまった。変わらずは127だった。
原油先物相場の上昇で国際石開帝石や石油資源が値上がりしたほか、千代建や日揮のプラント関連株が大きく買われた。郵船や商船三井の海運株も高い。トヨタや日産自の自動車株は小動き。
個別では、ファーストリテが高く、武田薬も堅調。木村化工がストップ高、アルバック、TACも値を飛ばしている。スクロール、東電、大成建も上昇した。
半面、三井住友、ソフトバンクが売られ、コーセー、ライオンも軟調。ネクストが急落、ニチイ学館、日ペイントHDも下げた。
東証2部株価指数は続落。象印やJトラストが下げ、ラオックスやベネ・ワンが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前場終値は前日比7円16銭安の2720円26銭。
市場では「バイオや情報セキュリティー関連などこれまで上昇が目立っていた銘柄への利益確定売りがきつい」との指摘も聞かれた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で312億円、売買高は6706万株。
個別銘柄では、倉元、原田工業、クルーズや日本ライトン、カルナバイオなどが下落した。
半面、アイセイ薬局、IPSがストップ高。ルーデン、太洋物産、マクドナルド、パピレスが上昇した。
東証マザーズ指数も続落。前引けは前日比20.38ポイント安い905.19だった。
個別銘柄では、メドピア、エンバイオHD、SHIFT、ビーロット、そーせい、ミクシィは下落した。一方で、PCIHDやアウン、ジグソー、クロスマーケなどが上昇した。
10時30分時点の日経平均は前日比34.16円高の20426.93円で推移している。
ここまでの高値は10時15分の20535.33円、安値は10時18分の20306.98円と僅か3分間で230円ほど動いた。
中国人民銀行は人民元の対ドル基準値を前日終値比0.2%の人民元安で設定。
この発表を受けて、先物市場はアルゴリズムトレードが暴走したような格好となっている。ただ、売り買い一巡後は20400円台でやや落ち着きを取り戻しつつある。
☆バルクホールディングスの子会社バルクがITbookと業務提携
■バルクはプライバシーマーク認定取得支援分野では国内トップクラス
バルクホールディングス<2467>(名セ)は12日、同社の連結子会社のバルクがITbook<3742>とコンサティグ事業分野で業務提携をしたと発表した。
同社子会社のバルクは、個人情報漏洩やマイナンバー制度開始で求められている情報管理体制の構築・強化策に有効となるプライバシーマーク認定取得やISO27001認証取得に関する支援等を行う情報セキュリティコンサルティング事業を手掛けている。特に、プライバシーマーク認定取得支援分野では国内トップクラスの1,500件以上の支援実績があり、業界のリーディングカンパニーである。
一方、ITbookは、ITシステム最適化、情報システムによる業務の効率化などIT全般のコンサルティング事業を行っている。本年10月より交付される「マイナンバー」において、マイナンバー制度に伴う全体計画の作成や新規業務システムの構築に向けた方針策定支援、個人情報保護評価(PIA)の調査、対応支援など、マイナンバー対応支援コンサルティング、管理運用サービスを提供している。
今回の業務提携は、両社のターゲット層が今後の需要が見込まれる中堅・中小企業であるなど一致しており、また、マイナンバー制度対応のサービス提供に関して、両社が提供するサービスを相互の顧客へ紹介できる事から、両社間で合意した。
バルクとITbookは、次の内容について業務提携を推進するとしている。
1.相互の顧客紹介
2.相互の製品・サービスの販売
3.共同提案、セミナー共催等の販売活動における協調
4.両社の強みを生かした共同事業の創出
8月13日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
13日前場中ごろの日経平均株価は小動きが続いている。
10時時点の日経平均は前日比72.58円高の20465.35円で推移している。
欧州株はきつい下げとなったが、米国株が下げ渋るなど売り一巡の兆しが見られたことなどから、東京市場は落ち着いたスタートだった。
中国人民銀行(中央銀行)の人民元の基準値発表を控え、様子見気分が強い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は引き続きマイナス圏で推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7854億円、売買高は7推し量る2377万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は638、値下がりは1099、変わらずは151だった。
業種別では33業種中、12業種前後が高い。値上がり上位に鉱業、海運、非鉄、電力ガス、鉄鋼など。半面、値下がりで目立つのは銀行、空運、情報通信、水産、その他製品、サービスなど。
原油先物相場の上昇を受けて国際石開帝石や石油資源が上昇した。千代建や日揮も大幅反発。清水建など建設株の一角が高い。
ソフトバンクG、野村、NTTドコモもさえない。資生堂やコーセーなどインバウンド(訪日客)関連銘柄には売りも目立つ。
東証2部株価指数は続落。象印やコメ兵が下落し、ラオックスや朝日インテクが上げた。
外資系等は、アインファーマ(9627)、テンプ(2181)、ヤオコー(8279)、平和堂(8276)、飯田(3291)、光通信(9435)、中外(4519)、日医工(4541)、大塚(4578)、GMOイン(9449)に注目。
225先物はアムロ・三菱・GS・野村・クレディ・みずほ・ニューエッジが買い越し。
ソジェン・JP・メリル・モルスタ・マネ・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はJP・バークレイズ・クレディ・大和・メリル・パリバが買い越し。
GS・モルスタ・ソジェン・野村が売り越し。
テクニカル的にはヤマト(1967)、テンプ(2181)、飯田(3291)、レンゴー(3941)、渋谷工(6340)、日コンベア(6375)、ダイフク(6383)、パイオニア(6773)、ウシオ(6925)、日電子(6951)、極東開発(7226)、パラマウント(7817)、光通信(9435)が動兆。
<兜町カタリスト>
「39.1%」
中国の連日の通貨切り下げ。
一昨日は11時、昨日は10時半過ぎ。
前場の小悪魔といったところだろうか。
印象としては自国防衛と対米経済戦線布告みたいなもの。
昨日は冷静に受け止めたNY市場は大人と考えたい。
それにしても人民元安誘導を発表している割には人民銀行は昨日人民元買い介入観測。
日経の解釈は「行き過ぎた人民元安は資本流出につながる恐れがある。
過度の人民元売りをけん制したと見られる」。
どこかで見たような構図は、株式市場を鎮静化させようとしたときと一緒。
株式市場も為替市場も国家が値動きを支配できるのなら苦労はない。
国家が市場を支配するという未踏の体験が成功するのだろうか。
壮大な実験の場が広がってきたようだ。
面白いことにギリシャの動きには見えないフリ。
11.8兆円もの金融支援のための追加財政改革法案が提出されたことなどどこ吹く風。
1月前に株価下落の主因だったギリシャが今では蚊帳の外。
だからGDP30兆円程度の国の財政破たんなど気にする必要はなかったということになる。
そろそろ終焉を迎えた第1四半期決算発表。
全体の98.2%が終わった。
第1四半期売上高は前期比4.9%増、経常利益は同24.3%増、純利益は28.1%増。
通期は売上高2.8%増、経常利益8.0%増、純利益13.3%増。
第1四半期純利益は3割増、通期2ケタ増。
東証1部全銘柄のPERは前期基準が19.16倍、今期基準が17.52倍。
日経平均採用銘柄だと前期基準が18.08倍、今期基準が16.40倍。
明らかに前期よりも今期の方が好業績。
良いところを見ないで、悪いところへ流れる市場の視線。
商品価格下落による損失を利益の出た株式市場で取り戻そうとする動きが
この足元業績の現実を見にくくしているのかも知れない。
8月初旬のNYは安いというアノマリー。
今年は該当した。
そして最近登場したのがNYダウと225の逆相関のアノマリー。
昨日こそ212ドル安→312えん安と連動したが一昨日は241ドル高→87円安。
昨日までで連動性は3勝5敗。
NYダウ下落→225高、NYダウ上昇→225安の傾向が強い。
相場の視点は欧米ではなく、アジアに移ったせいだろうか。
主役の交代の時期にはまだ尚早だろう。
東京はSQ前の火曜水曜が安く木曜は高いというのもあったが・・・。
気になるのが空売り比率の上昇。
昨日は39.2%まで上昇した。
6月18日に38.3%のレコードとなった時の日経平均株価は安値19990円と2万円割れ。
そこから4日で20952円まで上昇。
売り手の苦悩を生み出した。
空売り比率の記録更新は下げのダメ押しといった感じだろうか。
裁定買い残は978億円増加し2兆8412億円。
売り残は687億円減少し1389億円。
騰落レシオは103.60%。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス13.197%。
買い方はマイナス6.439%。
Quick調査の信用評価損率(8月7日現在)はマイナス7.54%で2週連続悪化。
お盆など関係なく東証1部の売買代金は3兆円超。
SQ前とはいえ売買エネルギーの高さは比類ない。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
萩原工業(7856)・・・動兆
萩原工業に注目する。
同社はブルーシート等合成樹脂製品が中核。
海外鉱山向けコンクリート補強繊維が拡大。
食品包装材ようスリッターが好調。
PER9倍台、BBR0.9倍台。
8月13日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
13日の東京株式市場は、もみ合い展開を想定する。日経平均株価予想レンジは、20250ー20550を予想する。
中国リスクは拭えていない一方、きのうの売られ方は過剰反応の感はあり、警戒感と値ごろ感のせめぎ合いで動きづらい地合いを予想する
全般は落ち着きを取り戻すか見極め支持線となる75日移動平均線(2万285円)で踏みとどまるかが注目される。
きょうは日経平均ミニ先物・オプション8月物の最終取引日であり、週末14日のSQ(特別清算指数)算出に絡んだ先物売買に揺れることも想定される。また、中国・上海総合指数の動向にも注視しておく必要があろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2850万株、買い2040万株で、差し引き810万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、薬品、銀行、化学、通信、サービス、ガラス、機械、不動産、自動車、銀行、空運など。
買いセクターに、食品、小売、機械、鉄鋼、商社、化学、建設、電機、倉庫、情報通信、薬品など。
【NY概況】
12日のNYダウ平均はほぼ横ばいだった。終値は前日比33セント安の1万7402ドル51セントとなった。世界的な株安の流れを受けて売りが先行したものの、優良株の割安感が強まると押し目買いが優勢となり相場の戻りをけん引した。
中国人民銀行(中央銀行)は12日、連日で対ドルでの人民元相場を切り下げた。同国景気の先行きや世界市場への影響に対する懸念が深まり、欧州市場では主要国の株価指数が下落した。米市場でも売りが先行し、ダウ平均の下げ幅が277ドルに達して年初来安値(1万7164ドル)を下回る場面があった。
ただ、午前の売りが一巡するとアップルなどの最近まで下げが続いていた大型優良株の一角に押し目買いが入った。
主要な米株価指数は上げに転じた。
セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方で銀行や各種金融が下落した。
ナスダック指数は反発した。同7.597ポイント高の5044.387となった。取引時間中には節目の5000を割り込む場面もあった。
シカゴ日経平均先物は続落した。9月物は前日比250円安の2万0370円と、約2週ぶりの安値で終えた。同日の大阪取引所の終値は30円上回った。
中国の景気減速懸念が広がり、米株式相場とともに売りが先行、次第に値を戻すと、日本株先物にも買いが増えた。ただ、円高・ドル安が進んだことが相場の重荷となった。この日の9月物安値は2万0045円、高値は2万0690円
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20370 ( +30 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20385 ( +45 )
( )は大取所終値比
【予定】
■13(木)
【国内】
6月機械受注(8:50)
5年国債入札
《決算発表》
ネクソン、ミクシィ、すかい、ラオックス、ユーグレナ、アサツーDK、イグニス、カヤック、リブセンス、比較.comなど
【海外】
韓国中銀政策金利発表
フィリピン中央銀行金融政策決定会合
ECB理事会の議事要旨(7月15〜16日開催分)
独7月消費者物価確報値(15:00)
仏7月消費者物価(15:45)
米7月小売売上高(21:30)
米7月輸入物価(21:30)
米30年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
連日の人民元の切り下げにより、日経平均は大幅続落。
日本株は1Q決算を経てじわじわと上昇の勢いを強めてきたが、きのうときょうの下落でセンチメントが一気に悪化した。
全面安ではあるが底打ち感も乏しく、あすも波乱の動きが想定される。
人民元の切り下げに関しては、為替の一方向の急激な動きは中国国内にとっても功罪両面あり、荒い動きは早晩落ち着くとは思われるが、グローバル市場が中国リスクを再び強く意識する流れになったことは懸念材料。
現時点ではやや過剰と思える反応で、好業績にもかかわらず投げ売りされた銘柄のリバウンドに期待したいところ。
【銘柄フラッシュ】
アウンコンサルティングなど急伸し福田組なども高い
12日は、中国の人民元切り下げによる不透明感などから、中国景気に敏感な新日本鐵住金<5401>(東1)が3.6%安、JFEホールディングス金<5411>(東1)は7.1%安となり、訪日外国人需要などが期待されるコーセー<4922>(東1)は7.3%安となった。
一方、セイコーホールディングス<8050>(東1)は11日に発表した四半期決算で通期見通しなどを増額修正し、7.2%高となって年初来の高値を更新し、同じくダイセキ環境ソリューション<1712>(東1)は16.2%高、日本電子<6951>(東1)は11.4%高、福田組<1899>(東1)は10.0%高となり、東証1部の値上がり率ベスト3を占めた。同じ日に発表した朝日インテック<7747>(東2)は3.4%高だが上場来の高値に進み、ディア・ライフ<3245>(東マ)は5.2%高、アイセイ薬局<3170>(JQS)は20.3%ストップ高。アウンコンサルティング<2459>(東マ)は米グーグルの組織変更が取引関係拡大の思惑につながるとの見方があり21.5%ストップ高となった。
☆アールテック・ウエノの第1四半期は大幅増収増益
■AMITIZA(R)カプセルの売上が好調であったことから、研究開発費の増加を吸収
12日引け後発表したアールテック・ウエノ(4573)(JQS)の第1四半期業績は、AMITIZA(R)カプセルの売上が好調であったことから、研究開発費の増加を吸収し、大幅増収増益であった。
16年3月期第1四半期業績は、売上高17億68百万円(同54.2%増)、営業利益1億83百万円(同32.5%増)、経常利益2億25百万円(同65.6%増)、純利益1億71百万円(同49.7%増)であった。
売上高については、AMITIZA(R)カプセルが15億49百万円(同88.2%増)、レスキュラ点眼液1億82百万円(同30.5%減)、研究開発支援サービス36百万円(同40.5%減)とAMITIZA(R)カプセルの大幅な増収が他の減収をカバーしたことで大幅な増収となった。
利益面については、研究開発費6億67百万円(同67.8%増)と研究開発費が大幅に増えたものの、AMITIZA(R)カプセルの大幅増収が吸収したことで、営業利益以下が大幅な増益となった。
第2四半期に対する進捗率は、売上高52.2%、営業利益30.8%、経常利益37.8%、純利益41.0%となっている。利益面での進捗率が低いが、これは研究開発費が大幅に増えた影響による。
同社としては、ほぼ計画通りのペースで推移していることから、第2四半期業績予想は当初通りに据え置いている。
☆オオバ下げ渋り、週足9連続陰線で調整最終場面、指標割安で中期狙い場
調整継続だったオオバ(9765)(東2・売買単位100株)は一時4円高の460円とどうやら底値に到達のようだ。3月の高値634円から調整だが、特に、週足では前週まで9本連続の陰線と一本調子の下げだった。全般安の今日は前日比変わらずの456円での終値だった。
2015年5月期が9.1%増収、営業利益35.5%増益と好調だったものの、株価が好決算発表売りとなったことで見切り売りが続いたといえる。
一方、2016年5月期も0.6%増収、営業利益15.1%増益、1株利益41.4円の見通し。前期、一気に5円増配して年12円とした配当は継続の号新。
建設コンサルタント業界は震災復興関連中心に公共事業、民間事業とも好調。この環境の中で、得意とする、「まちづくり」を活かして、「公有地アセットマネジメント業務」、「都市再生業務」、「環境関連業務」、「情報関連業務」を重点的に取り組んでいる。
配当利回り2.63%、PER11.0倍などの指標面からも下値不安はなそうだ。中期狙いで仕込みゾーンにきているものと見られる。
☆パピレスは業績予想の大幅増額など好感し2日連続ストップ高
パピレス(3641)(JQS)は朝方からストップ高の3065円(500円高)で売買を交え、JASDAQ銘柄の売買代金ランキング5位前後に進んで2日連続ストップ高となっている。電子書籍関連事業を行い、8月10日に2016年3月期の第1四半期決算(15年4〜6月)を発表し、第2四半期(4〜9月)と通期の予想を増額修正。4〜9月の営業利益の予想は従来の2.49億円を5.21億円に引き上げるなど、全体に大幅な見直しになったため、意外感が強いようだ。
☆綿半HDが株主優待を発表し「半値押し」から再上昇の可能性も
■業績好調でPER割安「極めて健康的な調整」が一巡中
長野県を地盤にホームセンター事業や建設事業などを展開する綿半ホールディングス(綿半HD)<3199>(東2)は8月12日の取引終了後、2015年9月末から株主優待制度を開始すると発表し、毎年9月30日現在の株主名簿に記録された同社株式100株(1単元)以上を保有する株主を対象に、(1)同社グループのホームセンター「ホームエイド」店舗で使用できるポイント2倍カード、(2)2000円相当の長野県特産品の中から1点選べる優待品、(3)2000円を同社指定の団体に寄付する社会貢献活動への寄付、の3項目から1項目選択できる制度を開始するとした。優待内容の詳細については、同社IRサイトを通じて紹介する。
株価は12日915円(16円安)となり、8月上旬に1030円の上場来高値をつけたあと調整に転じているが、このところは高値までの上げ幅の「半値押し」の位置で下げ止まり、専門家の間には「極めて健康的な調整波動」との見方がある。業績が好調なため、値固めが完了すれば再び高値更新型の上昇軌道に乗る可能性が強い銘柄のひとつといえる。
7月29日に発表した2016年3月期・第1四半期の連結決算(15年4〜6月)は好調で、四半期ごとの連結財務諸表を作成し始めた時期の関係で前年同期との比較を開示していないが、営業利益は2億9800万円となり、期初に発表した第2四半期の累計見通し(4〜9月)の2億100万円を超過し、純利益も1億9300万円となり、同じく第2四半期見通しの1億9200万円を凌駕。各利益項目とも上期計画を上回って着地した。
ホームセンター事業ではハウスキーピング部門や加工食品を中心に収益を伸ばしたほか、飲料・園芸用品も好調に推移し、建設事業では、民間非住宅建築分野を中心に受注環境が良好で、特に、自走式立体駐車場建設での大型商業施設関連の受注により、受注残高が増加した。
9月通期の連結業績見通しは営業利益が前期比11.2%増の11億3200万円を計画し、純利益は前期に繰延税金資産を計上した反動により同13.9%減の11億4800万円を見込むが、予想1株利益は116円42銭と高水準を保つ見込みだ。
株価水準は割安そのもので、9月通期の予想1株利益をベースにした株価PERは7倍台後半。東証2部銘柄の平均PER17倍台後半との比較では割安感が強い。
また、テクニカル観測では、高値更新軌道に乗る場合、高値から直近安値までの調整幅約140円を奪回してさらに同じ値幅の上げに発展する「倍返し」が発生する可能性があり、この場合は1170円どころまで上げる計算になる。
8月12日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
12日の日経平均株価は大幅続落し、前日比327円98銭安の2万0392円77銭で終えた。7月29日以来、2週間ぶりの安値水準。
売り優勢で始まり、前場後半から一気に下げ幅を拡大、日経平均株価は一時400円を超える下げをみせる場面もあった。
中国が人民元の基準値を2日連続で引き下げ、中国企業と比べた日本企業の輸出競争力が鈍るとの懸念が広がった。
通貨の事実上の切り下げに踏み切らざるを得ないほど中国景気の現状が悪いとの見方も投資家心理の悪化につながった。
株価指数オプション8月物の特別清算指数(SQ)算出を14日に控える。ここ数カ月はSQ前に相場が荒れる傾向があり、いったん下値模索となるとの思惑から下げに拍車が掛かりやすかった。
日本時間14時半発表の7月の中国小売売上高は、市場予想並みの前年同月比10.5%増だった。同時刻発表の中国の経済指標は市場予想に沿った内容のものが比較的多く、相場の反応は限られた。
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比198.02ポイント安の1万5021.50だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、21.85ポイント安の1665.75で終えた。
東証1部全体の8割以上の銘柄が値を下げる売り圧力の強い地合いとなったが、下値では買い向かう動きも旺盛で売買代金は4日ぶりに3兆円の大台に乗せた。
東証1部の売買代金は概算で3兆373億円。売買高は25億3969万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1533と、全体の8割強を占めた。値上がりは289、変わらずは67銘柄だった。
個別では、トヨタ、三菱UFJが売られ、ファーストリテが大幅安。「インバウンド」関連とされるコーセー、資生堂、ビックカメラ、小林製薬の値下がりが目立った。JFE、神戸鋼、村田製などの下げもきつい。KLab、ネクソン、キーエンスも急落した。
半面、ソフトバンク、NTT、東京海上が堅調。日本電子が急伸、福田組、テンプホールディングスが値を飛ばし、ダイフク、アシックスなども物色人気となった
東証2部株価指数は4日続落した。ラオックス、クリヤマHD、セキド、コメ兵が下げ、一方、日本電通、岡県運送、太平製作所、ピクセラ、朝日インテクと太平製が上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比10円87銭安い2727円42銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で662億円、売買高は2億123万株だった。
クルーズやハーモニック、マクドナルドが下落した半面、パピレスやエスクロAJ、アイセイ薬局は上昇した。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比20.03ポイント安い925.57だった。
個別銘柄ではsMedio、大泉製、リアルワールド、FFRI、ミクシィ、ペプドリが下げた。一方、アウン、PCIHDがストップ高。駅探、ディアライフ、エイティングは上げた
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,392.77 |
-327.98 |
日経平均先物 |
20,340.00 |
-330.00 |
TOPIX |
1,665.75 |
-21.85 |
TOPIX先物 |
1,662.00 |
-23.50 |
東証2部指数 |
4,928.11 |
-69.77 |
JASDAQ |
2,727.42 |
-10.87 |
マザーズ |
925.57 |
-20.03 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2539690 |
3037365 |
東証2部 |
182840 |
59897 |
<アフターランチ>
「ハードル」
お盆真っ盛りの荒れるSQ週。
2014年のお盆の週は3.65%の上昇。
2013年のお盆の週は0.25%上昇。
2012年は3.04%の上昇。
2011年は2.72%の下落。
2010年は0,80%の下落。
2009年は1.77%の上昇。
2008年は1.13%の下落。
2007年は8,89%の下落。
2006年は3.47%の上昇。
特にあのアノマリーガある訳ではなさそう。
今年は3日新甫なのでSQが加わるのが少し違う。
昨年の8月SQ週の第2週の日経平均株価は744円(4.79%)の下落だった。
特に理由はなかったが世界株の下落に巻き込まれた格好。
先月のSQ値は19849円。
昨日段階で1000円以上上に位置していた。
因みに7月SQ値は6月SQ値20473円よりも1014円下。
6月SQ値は5月SQ値19270円よりも1203円上。
順番からいくと8月SQ値は1000円以上の上となる。
できれば1997年6月SQ値20838円を上回って欲しい気持ち。
市場参加者は少なかろうが、それでも2兆円レベルの売買高をキープ。
86日連続となった。
8月12日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,495.40(-225.35)
■日経平均先物 20,470(-200)
■東証1部出来高 12.88億株
■東証1部売買代金 1.48兆円
■TOPIX 1,670.89(-16.71)
■騰落 上昇407/下落1,362
■日経JQ 2,731.77(-6.52)
12日午前の日経平均株価は続落し、前日比225円35銭安の2万0495円40銭で前場を終えた。
前日の欧米株市場は総じて安く、米国株市場ではNYダウが前々日の上昇を帳消しにする動きとなったことで主力株中心にリスク回避の流れとなった
その後は下値の堅さが意識されるなか、一時20700円を回復する局面もみられた。しかし、中国人民銀行は12日、この日の人民元レートの基準値を1ドル6.3303元と発表。前日に比べて1.62%の元安ドル高水準であり、連日の大幅切り下げが嫌気された。
中国企業と競合する一方で、中国での販売を収益源とする日本企業も多い。実質的な通貨切り下げに踏み切らざるを得ないほど中国景気の実態が悪いとの見方と相まって、売りの勢いが急激に増した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4841億円、売買高は12億8864万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1362と、全体の7割強を占めた。値上がりは407、変わらずは114銘柄だった。
個別では、ヨタや三菱UFJが下落。村田製、ファーストリテ、コーセーが急落、資生堂、ダイキン、JDI、関電化、東京精密も売られた。ワタミが約10年ぶりの安値をつけた。
一方、ソフトバンクグループや東電が上昇。NTTが堅調に推移し、増益決算を発表したマツキヨHDが小高く終えた。福田組が急騰、テンプHD、セイコーHDなども大きく買われた。
東証2部株価指数は4日続落。ラオックスやコメ兵が下げ、朝日インテクと太平製が上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日比6円52銭安の2731円77銭だった。
市場では「新興市場は内需関連銘柄が多く、人民元の基準値引き下げによる直接的な影響は少ないが、個人の投資意欲が減退し、利益確定売りが広がった」との声があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で365億円、売買高は1億2060万株。
個別銘柄ではワイエスフード、石井工研、ニュートンFC、京写、クルーズ、イリソ電子、データアプリが下落した。半面、アイセイ薬局、パピレスがストップ高。シード平和、小田原エン、カルナバイオ、日本ライトンが上昇した。
東証マザーズ指数も3営業日ぶりに反落した。前引けは前日比17.25ポイント安い928.35だった。ミクシィ、そーせい、AMBIT、sMedio、サンワカンパニ、大泉製ペプドリが下落した。一方、PCIHDがストップ高。アウン、FFRI、駅探、ディアライフは上昇した。
8月12日 相場概況(寄付き)
日経平均続落して始まる。人民元切り下げ受けた米株安で |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20657.28(-63.47)
■日経平均先物 20,640(-30)
■TOPIX先物 1,681.50(-4.00)
■騰落 上昇512/下落1,232
■日経JQ 2,740.52(+2.23)
■マザーズ指数 932.05(-13.55)
12日前場中ごろの日経平均株価はきょうこれまでの安値圏で推移している。
10時時点の日経平均株価は、前日比63.47円安の20657.28円で推移している。
欧米株の下げを受けて東京市場は売り優勢で取引を開始したが、先物市場では目立った売り仕掛けは観測されなかったことで小幅な下げに留まっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も軟調に推移している。
人民元の実質的な切り下げから一夜明けた12日の市場では、人民元相場や中国株式相場の動向を見極めたいとの雰囲気が強い。
中国では12日に小売売上高など重要な経済指標の発表が相次ぐ。中国での販売を収益源とする日本企業は多く、その内容を見極めたいとして買い手控えムードにつながった。
東証1部の売買代金は概算で7047億円、売買高は6億1288万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は512、値下がり銘柄数は1232、変わらずは132銘柄だった。業種別では33業種中、10業種前後が高い。値上がり上位に空運、紙パルプ、情報通信、電力ガス、建設など。半面、値下がりで目立つのは鉱業、鉄鋼、石油、非鉄、輸送用機器、化学など。
トヨタやファストリが売りに押され、ワタミが約10年ぶりの安値をつけた。電通が下げ、コーセーの値下がりが目立つ。一方、ソフトバンクグループが上昇。収益予想を引き上げたセイコーHDが大幅高となり、増益決算を発表したマツキヨHDが高い。
東証2部株価指数は下落。ラオックスやコメ兵が下げ、太平製や朝日インテクが上げた
外資系等は、日本電子(6951)、レンゴー(3941)、アシックス(7936)、大成建(1801)、ソニー(6758)、青山商(8219)、スクエニ(9684)、協和キリン(4151)、ニチアス(5393)、オリンパ(7733)、アルプス(6770)に注目。
225先物は、モルスタ・みずほ・ニューエッジ・GMO・カブコムが買い越し。
野村・バークレイズ・クレディ・ドイツ・JP・GS・アムロが売り越し。
TOPIX先物はJP・バークレイズ・野村・みずほ・モルスタが買い越し。
パリバ・ソジェン・UBSが売り越し。
テクニカル的には、三井松島(1518)、三井ホーム(2868)、大東建託(1878)、積水ハ(1928)、スタジオアリス(2305)、システナ(2317)、アイロム(2372)、WDB(2475)、ラサ工(4022)、三菱ガス(4182)、宇部興(4208)、昭和シェル(5002)、洋エンジ(6330)、住友精密(6355)、マキタ(6586)、横河(6841)、岩崎電(6924)、図書印(7913)、日写(7915)、菱洋エレ(8068)、ユナイテッド海(9110)、進学会(9760)、ショーボンド(1414)、松井建(1810)、銭高組(1811)、東鉄工(1835)、浅沼組(1852)、三機工(1961)、太平電(1968)、朝日工(1975)、エディオン(2730)、シップ(3360)、東レ(3402)、特殊東海(3708)、日本紙(3863)、関電化(4047)、日油(4403)、ニッタ(5186)、東京鉄(5445)、タクマ(6013)、石井鉄(6362)、電機興(6706)、共和電(6853)、日セラ(6929)、ヨンドシー(8008)、オンワード(8016)、りそな(8308)、T&D(8795)、リロ(8876)、京成(9009)、メタウォータ(9551)、東映(9605)、スペース(9622)、応用地質(9755)、バイテック(9957)、SB(9984)が動兆。
☆ダイセキ環境Sは8月末の株式分割など好感し急伸
ダイセキ環境ソリューション(1712)(東1)は朝寄り後に19.4%高の2774円(450円高)まで上げ、2008年以来の高値を更新した。値上がり率ランキングは東証1部銘柄の1位となっている。11日の取引終了後に業績予想の増額修正と株式2分割を発表し、とりわけ株式分割は8月末の株主を対象とする「速攻」とあって好感されている。
業績予想の増額は、2016年2月期の連結営業利益を従来予想の13.67億円から17.0億円に引き上げ、純利益は同じく7.98億円を9.80億円に引き上げた。
☆木村化工機が原発再稼働や安全対策など材料に出直り強める
木村化工機(6378)(東1)は朝寄り後に528円(17円高)まで上げて出直りを強め、7月27日以来の520円台回復となった。原子力発電所向けの機器で実績があり、九州電力<9508>(東1)の川内原子力発電所1号機(鹿児島県)が11日の午前に再稼働したことや、「沖縄を除く大手電力9社と電源開発(Jパワー)、日本原子力発電の11社が、耐震工事など原発の安全対策に計3兆円規模の費用を投じることが11日、分かった」と11日夕方の時事通信が伝えたことなどが材料視されている。第1四半期の決算発表は本日、12日を予定している。
「考え過ぎ?」
中国人民元の2%切り下げ。
意外感があったので市場が反応したとの解釈。
昨日前場11時まで49円だった日経平均の値幅が364円まで拡大したのだから驚きは確かにあった。
中国人民銀行のコメントは「貿易黒字を確保し続けるため」。
デフレ圧力にさらされたことからの動きの背景は8%減だった7月の輸出。
そして41カ月連続で下落している卸売物価指数。
人民元を持って入れば人民元高で儲かるという神話は明らかに崩れた。
市場が懸念するのは、中国からの資本流出だろうが、株式市場は外国人に閉鎖的な市場。
そしてインバウンド買いの減少も警戒されているが、本当に影響するかどうかは疑義。
人民元はドルに対しては安くなった。
しかし円も対ドルで安くなり125円台。
習近平首席の9月の訪米を控えた中国とアメリカの構図で東京は慌てる必要があるのかどうか。
この2国の推移を見てくると、表面上は中国問題だが本当はアメリカの問題であることが多い。
上海発世界同時株安が実はリーマンショックの前触れだったことは記憶に新しい。
商品価格の下落を伴っていることを踏まえると、シェールバブルの崩壊の前触れのような気もする。
囮と本星の関係とすると考え過ぎだろうか。
もっとも日本はSQ週。
株価は前回SQ値よりも1000円ほど上にいたから売り手にとっては干天の慈雨なのかも知れない。
「米国株の8月相場の最初の9日間は非常に弱いことが多い」という経験則があるという。
探してきた方も偉いが、今年は該当している。
因みに9日目は13日。
東京で終値ベースの年初来高値20868円が近くて遠いのもそれが遠因なのかも知れない。
ザラバ高値20952円は昨日あと6円のところまで覗きにいったのだが・・・。
日経平均は5日ぶりの反落。
TOPIXは10連騰に期待したら逆に10日ぶりの反落。
記録を意識すると事は進まなくなるもの。
日経平均の25日線は20451円で1.32%のプラスかい離。
75日線は20281円で2.17%のプラスかい離。
200日線は18779円で10.34%にプラスかい離。
8月7日現在の信用買い残は3兆4720億円と前週比471億円減で3週ぶり減少。
売り残は7111億円と前週比48億円増で3週ぶりの増加。
空売り比率は34.2%で3営業日ぶりに低下したが高水準。
30%台は6月15日以降ほぼ2カ月間継続。
上昇局面でカラ売り比率が低下するのが過去の傾向だが今回は該当せず。
一目均衡の雲は17日に黒くねじれ。
「勝手雲」は白いまま。
10年国債利回りは0.390%に低下。
8月12日 相場展望(寄付き前)
【オープニングコメント】
12日の東京株式市場は、NY株安を受け弱含みで推移しそうだ 。中国人民元の切り下げ影響を警戒し、売買を手控える動きが強まりそう。
午後2時30分に、中国で7月小売売上高、鉱工業生産、都市部固定資産投資が発表される予定で、内容を確認したいとして、様子見気分が広がる可能性もある。
日経平均株価予想レンジは、20450-20750を予想する。
全般は高値波乱の展開と思われる。逆張り好機となるのか、調整色を強める方向となるか見極めるところだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り2320万株、買い1050万株で、差し引き1270万株の大幅売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、サービス、機械、石油、不動産、情報通信、商社、通信、小売、ゴム、電機、証券、銀行など。
買いセクターに、通信、食品、建設、繊維、サービス、その他製品、銀行、化学、情報通信、機械、電力、ガス、その他金融、小売など。
【NY概況】
11日のNYダウ平均は大幅に反落した。終値は前日比212ドル33セント安の1万7402ドル84セントだった。
中国の景気減速懸念や事実上の人民元切り下げを受け、国外での売上比率が大きい米企業の業績に対する不安が高まった。主要銘柄に売りがかさみ、ダウ平均は8営業日ぶりに反発した前日の上げ幅(241ドル)の大半を消した。
中国景気への不透明感からニューヨーク原油先物相場は一時1バレル42ドル台半ばと5カ月ぶりの安値を付けた。原油相場が下げの勢いを強める場面でエクソンモービルやシェブロンなど大手石油株に売りが増えたことも相場を下押しした。ダウ平均は下げ幅を262ドルまで広げる場面があった。
セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や自動車・自動車部品が下落した。
ナスダック指数は反落し、前日比65.009ポイント安の5036.790で終えた。
シカゴ日経平均先物は反落した。9月物は前日比285円安の2万620円で引けた。11日の大取終値を50円下回った。
中国人民銀行(中央銀行)が人民元を事実上切り下げたため、中国景気の先行き警戒感から米株とともに売られた。9月物は一時2万540円まで下げた。その後引けにかけては下げ渋った。この日の9月物高値は2万935円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20620 ( -50 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20635 ( -35 )
( )は大取所終値比
【予定】
■12(水)
【国内】
7月国内企業物価指数(8:50)
6月第三次産業活動指数(13:30)
7月14・15日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨
《決算発表》
トレンド、マブチ、近鉄GHD、光通信、マクドナルド、シチズンHD、東映、ネクスト、Jトラスト、FFRI、東京精、そーせい、アルバック、BML、ニチイ学館、大平金、レーサム、大幸薬品、MUTOH−HDなど
【海外】
豪8月ウエストパック消費者信頼感(9:30)
中国7月小売売上高、中国7月鉱工業生産(14:30)
中国7月都市部固定資産投資(14:30)
豪7月失業率(17:30)
ユーロ圏6月鉱工業生産(18:00)
インド6月鉱工業生産(21:00)
ブラジル6月小売売上高(21:00)
米7月財政収支(13日3:00)
米10年国債入札
休場:タイ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
本日は荒い動きとなった。人民元の切り下げが利食い売りの材料とされ、足下で上昇が目立っていた小売株や食品株の下落が目立った。
終わってみれば87円安と大した下げではないが、上昇から一転下落となったことで、投資家心理にも変化が出てくる可能性もある。
きょうは下げたなかでも5日線(20706円)より上を確保しており、チャート形状は崩れてはいない。
人民元の切り下げが日本企業の堅調な業績にただちに大きな悪影響を及ぼす可能性は低く、日本株の上昇トレンド変わらないだろう。
明日は、中国の主要経済指標が集中して発表されることから、その内容や上海総合指数の推移を注視しながらの神経質な動きとなりそうだ。
25日線(20451円)辺りまでの調整も意識される。
強弱感も拮抗(きっこう)となりやすく、トレンドが出た方向に追随する地合いとなりそうだ。
【銘柄フラッシュ】
好決算のパピレスなど急伸し第一生命保険は上場来の高値
11日は、四半期決算の好調だった銘柄を軸に物色が活発で、任天堂<7974>(東1)が前場5.9%高まで上げて2011年以来の高値に進み3日続伸となり、ジャパンディスプレイ<6740>(東1)は7.6%高となり2日続伸、第一生命保険<8750>(東1)は10日発表の四半期決算が好感されて一時5.5%高となり上場来の高値に進み、同じくパピレス<3641>(JQS)は24.2%ストップ高となった。
11時過ぎに中国が人民元を対ドルで2%近く切り下げたと伝えられ、日経平均は後場寄り後に一時226円68銭安(2万582円01銭)まで急落する場面があったが、鉄鋼株は中国景気の持ち直しに期待との見方があり、新日鐵住金<5401>(東1)は2.4%高、コマツ<6301>(東1)は1.9%高と底堅い。並行して内需消費関連株も注目され、小林製薬<4967>(東1)は一時4.1%高となり上場来の高値に進み、東京都競馬<9672>(東1)は四半期業績好調で2.2%高と年初来の高値。
ベネフィット・ワン<2412>(東2)は昨日まで4日続落となり8月3日から開始の自社株買いなどに期待強まり3.5%高と反発し、駅探<3646>(東マ)は7日発表の四半期決算などが好感されて15.9%ストップ高。エン・ジャパン<4849>(JQS)は昨日発表の四半期決算などが好感されて6.6%高の大幅続伸。
本日新規上場のパルマ<3461>(東マ、売買単位100株)はトランクルームなどのレンタル収納スペースの管理運営代行が主事業で、11時20分に公開価格1350円を71%上回る2302円で初値がつき、その後2540円まで上昇し、後場は売買交錯となったが大引けは2117円で公開価格を大きく上回った。
【引け後のリリース】
☆オイシックスが香港好調で子会社を設立
■4〜6月は定期宅配サービスなど順調に拡大し営業利益が3.4倍に
旬の野菜や食品・食材のインターネット直販などを行うオイシックス<3182>(東マ)は11日の大引け後、香港現地子会社の設立と2016年3月期の第1四半期決算(15年4〜6月、非連結)を発表した。本日の株価終値は2234円(57円高)だった。
香港子会社は、2009年から香港への越境EC(電子商取引)事業を行ってきた中で、今般、香港での事業が損益分岐点を超えたため、販売商品を大幅に拡充し、現地での売上規模の拡大を図るため、現地子会社を設立するもの。資本金は50万香港ドル(1香港ドル=16.04円:8月10日現在、オイシックスが100%出資)、設立は15年10月1日の予定。
アジアの富裕層の間では日本産の新鮮な食品や高級食材が人気を増しており、11日付の日本経済新聞朝刊では、イオン<8267>(東1)が全国農業協同組合連合会などと連携して国産ブランド農産品を輸出する新たな仕組みをつくると報じられた。
一方、第1四半期決算は、食の安心・安全に関する消費者の意識が引き続き高い状況の中、定期宅配サービス会員などが順調に拡大し、売上高が前年同期比15.0%増の47.2億円となり、配送センターを中心に業務効率・コスト効率の改善を図るなどの収益基盤強化に努め、営業利益は同3.4倍の1.6億円になり、純利益も同3.5倍の1.1億円となった。3月通期の予想は変更せず、売上高は前期比10.7%増の200億円、純利益は同38.2%増の4.8億円、1株利益は80.9円とした。
【銘柄紹介】
☆久世の第1四半期は、効率的な経営が進んだことで赤字幅縮小
■第2四半期は更に収益の改善が予想される
久世<2708>(JQS)の第1四半期は、効率的な経営が進んだことで赤字幅縮小。
16年3月期第1四半期連結業績は、売上高165億02百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益△1億30百万円(前年同期△1億79百万円)、経常利益△90百万円(同△1億40百万円)、純利益△63百万円(同1億03百万円)であった。
新たな中期経営計画「第3次C&G中期経営計画」(15年4月〜18年3月)の初年度として、収益改善を最優先課題とし、採算を重視した営業体制の整備と推進、徹底した物流業務の効率化による物流費の削減、業務見直しによる効率化を積極的に進め、引き続き「頼れる食のパートナー」を掲げ、「顧客満足度No.1」の具体化に積極的に取り組んだ。
その結果、食材卸売事業の業績は、売上高154億69百万円(同1.5%増)、セグメント利益7百万円(前年同期△41百万円)と増収増益で黒字化。
食材製造事業は、売上高10億34百万円(前年同期比8.9%減)、セグメント利益71百万円(同19.9%増)と減収2ケタ増益。
不動産賃貸事業は、売上高36百万円(同0.4%減)、セグメント利益27百万円(同3.9%増)であった。以上のように、3事業共に収益は改善している。
ところが、決算短信にある第2四半期連結業績は、売上高312億円(前年同期比7.1%減)、営業利益△2億50百万円、経常利益△1億95百万円、純利益△1億50百万円を見込んでいることから、第2四半期(7月〜9月)の収益はもっと悪化するように思われるが、これはあくまで期初の計画。実態は、第2四半期(7月〜9月)は、第1四半期の収益よりもっと改善する見込みで、利益面での上方修正も期待される。
8月11日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
11日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比87円94銭安の2万0720円75銭だった。
前日の欧米株高を受けて買い先行で始まり、寄り付き直後の前日比138円24銭高の2万946円93銭まで上昇して、6月24日に付けた取引時間中の年初来高値2万952円71銭に接近した。
中国人民銀行(中央銀行)による人民元の実質切り下げをきっかけに、中国の景気減速が改めて意識された。日本株に利益確定を目的とした売りが広がった。
ファストリやKDDIなど値がさ株のほか、花王や資生堂など内需関連株が軒並み下落した。
午後、軟化していた中国・上海総合指数がプラス圏に切り返したこともあり、大引けにかけて再び戻り歩調となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに10営業日ぶりの反落となった。TOPIXは朝方に取引時間中として約8年ぶりに節目の1700を上回る場面があった。
東証1部の売買代金は概算で2兆9723億円、売買高は24億2557万株。東証1部の値下がり銘柄数は962、値上がりは817、変わらずは110だった。
輸出関連のトヨタや日産自、マツダが下落。日立やNECも下げた。これまで堅調だった明治HDや日ハム、キッコマンなど食品株も総じて軟調だった。
日ペイントHD、CEHD、LINK&M、日医工などが売られた。
オリンパスは年初来高値を更新した後、下げに転じた。
人民元安が進むと訪日中国人の購買力に悪影響が出るとの見方から、日本空港ビルやドンキHDなどいわゆる「インバウンド」関連銘柄が安くなった。
一方、JFEなど鉄鋼のほか、非鉄金属や石油など資源関連株は軒並み上昇。横河電は3%超上昇した。
ノーリツ鋼、バイリーン、Vテク、浅沼組、積水ハウスなどが堅調。
東証2部株価指数は3日続落した。ラオックスやNDソフト、ハイレックスが下落した。半面、日精機やGDO、阿波製紙は上昇した。
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比4円77銭高い2738円29銭だった。個人投資家などの押し目買い意欲は強く、取引終盤は小じっかりで推移した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で673億円、売買高は1億2066万株だった。カルナバイオやクルーズ、ガンホーが上昇した。半面、スパークスや京写、データアプリは下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比9.46ポイント高い945.60だった。
個別銘柄では駅探がストップ高。ハウスドゥ、リアルワールド、Eガーディアン、そーせい、ミクシィ、ジグソーが上昇した。半面、sMedioがストップ安。プラッツ、メディアF、FFRI、エンバイオH、PCIHDが下落した。
きょう東証マザーズに新規上場したパルマは、買い気配で始まり、11時20分に公募・売り出し価格(公開価格、1350円)を71%上回る2302円で初値を付けた。大引けは公募・売り出し価格を57%上回る2117円だった。トランクルームなどのセルフストレージ事業者向けの業務支援を手掛ける。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,720.75 |
-87.94 |
日経平均先物 |
20,670.00 |
-120.00 |
TOPIX |
1,687.60 |
-3.69 |
TOPIX先物 |
1,685.50 |
-7.00 |
東証2部指数 |
4,997.88 |
-10.81 |
JASDAQ |
2,738.29 |
4.77 |
マザーズ |
945.6 |
9.46 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2425570 |
2972388 |
東証2部 |
160870 |
48285 |
<アフターランチ>
「流れ星」
荒れるSQ週とお盆休み。
加えて明日と明後日のペルセウス流星群の出現。
そして金曜日は新月。
天空と市場の因果関係はわかりません。
それでも何となく動く予感。
できれば良い方に動いて欲しいものです。
昨年、石垣島に行ったときに闇の空にフツーに見えた流れ星。
それこそ無数の光が宇宙では飛び交っていることを知らされました。
現代の東京では、光に邪魔されて流れ星なんか滅多に目にすることはできません。
でも本当はあちらこちらの空に光の動きがあるのでしょう。
これは東京株式市場でも一緒。
本当は無数の輝きがある筈なのに目にできるのは一群の銘柄群。
それらにかき消されて見えない銘柄を探したいという願望はなかなか叶えられそうもありません。
とはいえ、最初は流れ星でも時を経て輝きを増せば立派な星。
星の成長を見守るような気持ちでマーケットに対峙することも必要でしょう。
あるいは目を凝らして流れ星を見つけることも必要でしょう。
悠久の空間に思いを馳せると、雇用統計がああだこうだとかSQがどうのこうのという
刹那的課題は些細なことにも思えてくるから不思議なもの。
18年ぶりの高値にまた迫ってきた日経平均。
腕を伸ばせば届くところまでまた来ました。
10日続伸を目の前にしたTOPIXやJPX日経400。
続伸記録は途絶えて欲しくないという願いはどこかで消されるのでしょうが、
どこまでも見てみたい心理は変わりそうもありません。
4月7日から続いている売買代金2兆円超は85日連続。
多少の夏枯れはあってもいつもと違って商いの多い夏。
結果論からいけば昨年10月17日の14500円台。
今年1月16日の16500円台。
今年7月9日の19100円台。
75日線を割り込んだ後に日経平均はパワーアップしてきました。
2012年6月4日に695.51だったTOPIXは1700ポイント水準。
07年7月9日の1792ポイントや2月26日の1816ポイントを見たいというのが希望。
2000年2月1754ポイント。96年6月1722ポイント、94年6月1722ポイント、
93年9月1698ポイント。
89年12月18日の2884ポイント以来4回も跳ね返されてきた1700ポイント水準。
5度目の正直で乗り越えて欲しいところ。
流星群が見られたらお願いすることはコレでしょう。
(櫻井)。
8月11日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,761.03(-47.66)
■日経平均先物 20,730(-60)
■東証1部出来高 12.55億株
■東証1部売買代金 1.46兆円
■TOPIX 1,689.04(-2.25)
■騰落 上昇822/下落943
■日経JQ 2,742.57(+9.05)
11日午前の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比47円66銭安の2万0761円03銭だった。
朝方は大幅高で始まり、日経平均は終値ベースの年初来高値2万868円を上回って始まったが、11時過ぎからにわかに地合いが悪化しマイナス圏に沈んだ。
中国人民銀行の大幅な元安設定が伝わり、これを受けて中国経済に対する警戒感が目先の利益確定売りを誘発した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4680億円、売買高は12億5586万株。東証1部の値下がり銘柄数は943、値上がりは822、変わらずは123だった。
ファストリやKDDIなど値がさ株の一角が下落。銀行株や食品株、電子部品株の一部も下げに転じた。日ペイントHDがストップ安に売られたほか、CEホールディングス、九州電力も大幅下落。
トヨタは小幅高で前引けとなったが、元安設定の発表後に一時下げに転じた。鉄鋼株や非鉄金属株はプラス圏を維持した。不動産や商社などにも上昇する銘柄が目立った。
東証2部株価指数は続落。個別銘柄では郷鉄工所、ハリマ共和物産、洋刃物、ケーエフシーや技研製、高松機械が下落。一方、バナーズ、ベネ・ワン、岡県運送、Jトラスト、象印、SFPは上昇した。
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。前引けは前日に比べ9円5銭高い2742円57銭だった。前日の米ダウ工業株30種平均が8営業日ぶりに反発したことを受けて、日経平均株価が年初来高値を上回って始まり、投資家心理が改善。新興企業株にも買いが入った。ただ、
ジャスダック市場の売買代金は概算で407億円、売買高は7297万株。
個別銘柄では日本ライトン、プロルート、岡本硝子、カルナバイオ、クルーズ、ガンホーが上昇した。半面、セキュアヴェイル、エスケーエレク、リバーエレテク、スパークス、京写、データアプリが下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比5.61ポイント高い941.75だった。
個別銘柄では駅探、ハウスドゥ、MRT、FESCO、そーせい、FFRI、ミクシィが上昇した。一方で、プラッツ、メディアF、コラボス、海帆、マーケットエンタ、エンバイオH、アウン、PCIHDは下落した。
きょう東証マザーズに新規上場したパルマは、買い気配で始まり、11時20分に公募・売り出し価格(公開価格、1350円)を71%上回る2302円で初値を付けた。前引けは公募・売り出し価格を86%上回る2505円だった。トランクルームなどのセルフストレージ事業者向けの業務支援を手掛ける。
☆ピックルスコーポレーション3日ぶり反発、2日間の下げ上回り強い、PER8倍台に見直し
ピックルスコーポレーション<2925>(JQ・売買単位100株)は55円高の1240円と3日ぶり急反発した。とくに、2日間の合計下げ幅39円安を大きく上回る上昇で動きは強い。
2016年2月期・第1四半期は原料白菜の高騰で営業利益進捗率は22.2%とやや低調だが、売上の進捗率は27.0%と好調。通期の5.0%増収、営業利益14.3%増益、1株利益149.4円の見通しは達成可能だろう。配当は年15円の予定。『ご飯がススム』のブランド力が高く、マーケットにおいて個人投資家の注目度は高い。
PERは8.2倍と割安。5月に年初来高値1411円をつけたあと7月9日の全般安場面で瞬間1061円と下げたが、基本的には1200円台の下値を固める展開だった。TOPIXの連騰に見られるように出関連主力株から徐々に内需関連の好内容銘柄に目が向いていることから低PER注目で5月の高値に挑戦だろう。25日線近辺は中期狙い場だろう。
☆アルコニックス好実体見直して急伸、PER6.2倍でなお割安、上値見込める
アルコニックス<3036>(東1・売買単位100株)が、好実体評価から前日の4円安から46円高の1949円と値を上げ6月12日につけた年初来高値2198円に急接近となっている。全金属中で5%のウエートしかない非鉄金属の分野で独特の強さを発揮、資源株の人気支援はなくとも実力で買われている。予想1株利益311.4円、配当4円増配の年44円という好内容で利回り2.26%、PER6.2倍となお割安が目立つ。シコリがなく、好需給関係から年初来高値更新は十分見込めそうだ。
☆任天堂が4年ぶり高値に進み注目集める、5期ぶり営業黒字、米ファンドの保有拡大しモミ合いを抜け出す
任天堂<7974>(東1)が10日に2万4600円まで上げ、2011年以来約4年ぶりに2万4000円台を回復してきた。米投資ファンドの保有比率拡大が言われ、7月下旬に開かれたWTO(世界貿易機関)でパソコンソフトやビデオゲームなどの関税撤廃を合意と伝えられたことなどが再び材料視された。第1四半期決算を受けて3カ月ほど続いた高値モミ合いを抜け出してきたため、テクニカル的には足場固めを終えて騰勢第2波に入ったと見ることもできるようだ。
7月29日に発表した第1四半期決算(15年4〜6月、連結)は、営業利益がこの四半期としては5期ぶりに黒字化し、前年同期の約94億円の赤字から約11億円の黒字に転換。純利益もこの四半期としては2期ぶりに黒字化した。
株式市場には意外感があったようで、翌30日の株価は8.3%高の2万2195円(1695円高)と急反応。8月7日には最近3カ月ほど続いた高値圏でのモミ合いを抜け出した。信用残高をみると、売り残はいぜん高水準。信用売りを行っている投資家にとっては、モミ合い相場が上に破られ、さらに4年ぶりの高値水準のため、買い戻しを急ぎたくなる状況とみてよさそう。このままの状態が続けば、買い戻しを巻き込んで上昇時の上げ幅が拡大する相場になる可能性が出てきたようだ。
第1四半期決算では、「Wii U」向けに5月新発売のゲームソフト「スプラトゥーン」が世界で162万本のヒットになったとされ、次の四半期決算では新商品の寄与なども注目要因になりそうだ。3月に提携したDeNA<2432>(東1)との協業でも、何が飛び出すか楽しみといえる。
8月11日 相場概況(寄り付き)
日経平均大幅続伸 上げ幅一時130円超、年初来高値上回る |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,910.85(+102.16)
■日経平均先物 20,900(+110)
■TOPIX先物 1,700.00(+7.50)
■騰落 上昇985/下落755
■日経JQ 2,742.20(+8.68)
■マザーズ指数 940.58(+4.44)
11日の日経平均株価は続伸して始まった。
10時時点の日経平均は前日比102.16円高の20910.85円で推移している
6月24日に付けた終値での年初来高値(2万0868円03銭)を上回っている。
6月24日につけた取引時間ベースの年初来高値20952.71円にあと6円まで迫る場面が見られた。TOPIXは1700p台に乗せるなど強い動きが見られる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に伸び悩んでいる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8382億円、売買高は7億3912万株。東証1部の値上がり銘柄数は985、値下がりは755、変わらずは146。
業種別では33業種中、21業種前後が高い。値上がり上位に鉄鋼、非鉄、その他製品、機械、建設、繊維など。半面、値下がりで目立つのは倉庫、水産、電力ガス、食料品、医薬品など。
三井住友FGやサンリオが年初来高値を更新した。
JFEや新日鉄住金など鉄鋼株が軒並み上昇。電気機器も上げが目立つ。
一方、LINK&Mはきょう予定していた決算発表を延期すると発表し、急落した。
日本ペHDは前日発表した4〜6月期の営業利益が市場予想に届かず、ストップ安まで売りが膨らんだ。資生堂が上場来高値、ライオンや鹿島が年初来高値を更新した後、それぞれ下げに転じた。
ファーストリテ、NTTドコモ、KLabがさえない。
東証2部株価指数は小動き。コメ兵や朝日インテク、ベネ・ワンが上昇。半面、NDソフト、相模ゴ、高松機械は下げている。
☆本日上場のパルマは買い気配のまま公開価格の10%高
11日、東証マザーズに新規上場となったパルマ(3461)(東マ)はトランクルームなどのレンタル収納スペースの管理運営代行が主事業で、投資用マンションのディアライフ(3245)(東マ)の子会社。公開価格は1350円で、買い気配を上げて始まり、9時20分現在は公開価格を10%上回る1486円の買い気配となっている。類似業態の銘柄としてはエリアリンク(8914)などが挙げられる。
2015年9月期の連結業績見通しは、売上高が前期比51.4%増の7億1550万円、営業利益が同41.2%増の1億1313万円、純利益が同7.0%増の5000万円、1株利益は46円03銭。
<兜町カタリスト>
「得意技」
原稿続き。
↓
気にかかるのは通貨三国志の一角のユーロ。
ギリシャの問題などでユーロ安になった裏側でユーロ安効果を受けたドイツやフランスの経済は繁栄。
表では経済の南北問題に悩んでいるようで裏側ではユーロ安の恩恵でほくそえむ構図。
欧州も一筋縄では理解しにくい場所です。
ギリシャなどのおかげで、ECBは金融緩和のお題目を唱えることができました。
おかげでいずれ欧州経済も強まるでしょうし、アメリカの金融バブルからの脱却に一役買った面も否定はできません。
世界は意外と好循環出回っているような気がします。
最近の市場では金融緩和縮小観測が台頭し始めました。
アレッという感じで欧州までも病み上がりから健康体になったら、それこそ日本だけが資金ジャブジャブ。
取り残されてマネー供給を継続していると、それこそバブルになる可能性は否定できません。
300兆円以上におよぶ日銀の資金供給。
2006年に100兆円を下回るまで資金供給を絞って結局株価が頭打ちになった時とは真逆の状態。
ギリシャや雇用統計、中国のGDPなどだけの狭い視点で見ていると未来を読み間違えるも知れません。
因みに1980年代の日銀の資金供給量=マネタリーベースは20〜40兆円前後。
1990年代でも40〜60兆円。
2010年までは60〜120兆円前後。
たった数年で300兆円を超えるところまで来たのですから歴史的な転換だったとも言えます。
なぜ外国人投資家は日本株を買い始めたのでしょう。
直接のきっかけはアベノミクスのスタートでした。
価値観の変化を伴った円安誘導と金融緩和。
そして何より大きかったのは、日本企業の業績復活です。
国の成長率は低くても、企業は明らかに変化し成長している日本。
これは大きな注目点になったのでしょう。
成長の可能性を見つけてマネーの置き場を替えるのは残念ながら欧米系海外投資家の得意技。
「ちょっと前までは日本株の話なんて聞かなかったけど最近は新興市場も含めてよく聞いて参考にしている」。
そういうファンドマネージャーも増えてきました。
8月11日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
11日の東京株式市場は、NY株高を受け、好業績銘柄、主力株中心に堅調展開だろう。
日経平均株価予想レンジは、20600-20900を予想する。
昨日、TOPIXやJPX日経400は9連騰で年初来高値を更新。日経平均も終値ベースの年初来高値まであと60円と迫ってきた。
短期的な過熱感がないわけではない。過度な警戒は不要と考えるが、週末にSQを控えている週でもあり、目先指数が乱高下する可能性には一定の警戒を払っておきたい、 一服場面があっても中期的には強調展開が持続しそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1190万株、買い1360万株で、差し引き170万株の買い越し。買い越しは4営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、自動車部品、機械、小売、精密、不動産、情報通信、薬品、鉄鋼、サービス、食品など。
買いセクターに、食品、電機、建設、繊維、化学、銀行、保険、通信、サービス、その他製品、情報通信、建設など。
【NY概況】
10日のNYダウ平均は8営業日ぶりに大幅反発した。終値は前週末比241ドル79セント高の1万7615ドル17セントだった。中国・上海株式相場の上昇を受け、米市場でも運用リスクを取る動きが広がった。
投資家ウォーレン・バフェット氏の投資会社が大型M&A(合併・買収)を発表したことも投資家心理を強気に傾けた。
大型買収で市場が活性化すれば資金流入が継続するとの期待が広がり、幅広い銘柄への買いを呼び込んだ。
ニューヨーク原油先物相場が上昇し、シェブロンなど大手石油株が買われて相場を押し上げた。
外国為替市場でドルがユーロを中心とした主要通貨に対して下落。米国外での売上比率が大きい米企業への収益が圧迫されるとの警戒感が和らいだことも相場を支えた。
フィッシャーFRB副議長発言を受け、市場の一部で高まっていた9月の利上げ観測がやや後退し、株価を支えたとの指摘もあった。
セクター別では、 「エネルギー」や「素材」「資本財・サービス」などが上昇した。一方「公益事業」のみが下落した。
ナスダック総合指数は3営業日ぶりに反発し、58.255ポイント高の5101.799で終えた。
シカゴ日経平均先物は続伸した。9月物は前週末比255円高の2万0905円で終え、同日の大阪取引所の終値を115円上回った。米株式相場の反発を受け、日本株先物相場を支えた。ただ、日中は2万0800円から2万0900円を中心にした狭い範囲でもみ合った。この日の9月物の高値は2万0910円、安値は2万0600円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20905 ( +115 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20915 ( +125 )
( )は大取所終値比
【予定】
■11(火)
【国内】
7月マネーストック(8:50)
30年国債入札
《決算発表》
日揮、飯田GHD、電通、テンプHD、マツモトキヨシ、セイノーHD、アサヒインテック、ニプロ、ダイフク、ペプチド、北越紀州、セイコーHD、加藤産業、高松G、メニコン、PCDEPOT、ワタミ、ホットランド、イマジカロボなど
《新規上場》
パルマ
【海外】
トルコ6月経常収支(16:00)
独8月ZEW景況感指数(18:00)
南ア6月製造業生産(20:00)
カナダ7月住宅着工件数(21:15)
メキシコ6月鉱工業生産(22:00)
米3年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
TOPIXやJPX日経400は9連騰で年初来高値を更新。日経平均も終値ベースの年初来高値まであと60円と迫ってきた。
日本株に短期的な過熱感がないわけではない。過度な警戒は不要と考えるが、週末にSQを控えている週でもあり、目先に指数が乱高下する可能性には一定の警戒を払っておきたい。
【銘柄フラッシュ】
太陽工機など急伸し大成建設などの建設株も活況高
10日は、東レ<3402>(東1)が日本バイリーン<3514>(東1)に対するTOB(株式公開買い付け)を好感して5.9%高の大幅続伸となり、2006年以来の高値を約3ヵ月ぶりに更新し、日本バイリーンは大引けまで買い気配のまま16.9%ストップ高の1039円(150円高)となった。TOB価格は1200円。
建設株が軒並み高となり、国交省による地方自治体が管理する橋やトンネルの老朽化点検方針などが伝えられ、大成建設<1801>(東1)は6日発表の四半期決算なども好感されて4.4%高と2000年以降の相場では最高値を更新し、大林組<1802>(東1)は6日発表の四半期決算に加え好ROE銘柄などで構成する株価指数「JPX日経400」の定時入れ替えで採用されたこともあり、やはり2000年以降の相場では最高値の4.3%高。トンネルの熊谷組<1861>(東1)も動き2.5%高。
パイロットコーポレーション<7846>(東1)は7日に発表した第2四半期決算と通期予想の増額修正などを好感して15.2%高となり、東洋ゴム工業<5105>(東1)は11時に四半期決算を発表して免震ゴム製品の性能問題に関連する特損がほぼ出そろったとの見方などから4.2%高。駅探<3646>(東マ)も7日に発表した四半期決算などが好感されて9.7%高、KeePer技研<6036>(東マ)は正午前に株式分割を発表し後場急動意となり4.7%高、太陽工機<6164>(JQS)は7日に発表した四半期決算と業績予想の増額修正などが好感されて21.3%ストップ高となった。
☆日経平均は短期堅調も中期はアベノミクス不透明で上値限定的
■個人は押し目買いより突っ込み買いで対応
日経平均が今年4月に2万円台に乗せたあと6月の2万0952円を頭として長期間モミ合っている。主力株の動きが鈍くなっていることからマーケットの一部で強気期待の3万円があるのかどうか気になるところである。
<歩み&現在位置>
2012年暮れの政権交代を起点に日経平均は6月の2万0952円まで約1万2300円上昇、率で2.4倍となっている。
足元では4月10日の2万円台乗せ以降、去る、7月9日の1万9115円まで急落場面はあったものの、総じて高値圏でのモミ合いが続いている。現在、高値に対して9.8合目水準にあり、ちょっとツマ先立ちすれば高値に届く位置にある。しかし、なかなか、手が届かないじれったさがある。
<マーケットの視点>
ほぼ3年で日経平均が約2.4倍ということで日柄的にも上昇率でもフシに来ている。とくに、『大回り3年』の相場サイクルから、政治、景気などを改めてチエックするところに来ているとの視点である。
とくに、政権誕生3年の安倍政権に支持率低下が顕著で陰りがみられる。そのことは同時にアベノミクスに対する不安でもある。ここまでの景気回復は評価できるものの、この先、アベノミクスに期待できるのかという投資家の不安心理はきゅうそくに高まっている。
アベノミクス継続のためには支持率回復が条件といえるが、早くも、一部ではポスト安倍総理に女性総理誕生も囁かれている。8月15日の総理の戦後に対する表明で総理の政権維持に対する腹が見えてくるだろうし、とくに、9月中の参議院の安保関連法案採決が相場にとって大きいフシとなりそうだ。
<方向&短期中期判断>
短期的には4〜6月期決算の好調を買う「余熱相場」が続きそうである。ただ、主力株の動きは上値が重くなっていることも事実。また、日経平均に採用されている上位寄与度銘柄でなく下位寄与度銘柄が注目されていることから日経平均は従来のように大きく値を上げることは難しそうだ。
連続安のNYダウが反発に転じるタイミングだけに日経平均は一時的にNYダウにツレ高して2万1000円台へ乗せる可能性はありそうだ。しかし、中期的はアベノミクスへの不透明感があるだけに上値は限定的だろう。
仮に、上値を伸ばすところがあっても、主力株については持株を軽くしたい投資家が多いようだから個人投資家は間違っても肩代わりすることのないよう深追いは避けて、とくに、押し目買いではなく、突っ込み買いにスタンスを変えるところだろう。
☆トピー工業<7231>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。
テーマに乗り業績好調で割安感があることから、注目したい。
鉄鋼事業では、普通形鋼、異形形鋼、異形棒鋼などの鉄鋼製品を生産。自動車・産業機械部品事業では、自動車用・産業車両用・建設機械用各種ホイール、プレス製品、建設機械用部品、工業用ファスナーなどを生産している。その他事業では、電力卸供給事業、屋内外サインシステム事業、化粧品等に使われる合成マイカの製造販売、クローラーロボットの製作販売、土木・建築事業、「トピレックプラザ」(東京都江東区南砂)等の不動産賃貸及びスポーツクラブ「OSSO」の運営等を行っている。
現在、中期連結経営計画「Growth & Change 2015」を推進する中で、成長が見込まれる海外市場に対して積極的に事業展開を図るとともに、国内のモノづくり基盤を強固なものとすることで、環境変化に強い事業構造を確立し、企業価値の一層の向上に努めている。今後も、コーポレートメッセージ「One−piece Cycle」が表す「素材から製品までの一貫生産」の優位性を発揮し、トピー工業グループの一貫利益の追求とさらなる躍進を図っている。
今2016年3月期・第1四半期業績実績は、売上高533億7200万円(前年同期比3.9%減)、営業利益12億3900万円(同66.4%増)、経常利益10億9400万円(同55.6%増)、純利益5億7000万円(同99.7%増)に着地。
通期業績予想は、売上高2460億円(前期比3.5%増)、営業利益97億円(同51.0%増)、経常利益88億円(同45.7%増)、純利益54億円(同2.3倍)を見込んでいる。年間配当は6円(同2円増)を予定している。
株価は、6月4日につけた年初来の高値348円から7月9日安値277円まで調整。7月29日安値283円と売り直されて下値を確認している。原子力発電所の廃炉作業など特殊環境に使えるクローラーロボットを手掛けているが、探査、災害救助、工場設備などの点検など用途拡大が見込まれており、今後の展開が注目される。今期予想PER13倍台・PBR0.66倍と割り負け、配当利回り2.0%と利回り妙味もソコソコあり、9か月移動平均線がサポートしており、水準訂正に向かう可能性は高いだろう。
☆日本バイリーンが大株主2社によるTOBを受けストップ高気配
日本バイリーン<3514>(東1)は10時を過ぎて買い気配のままストップ高の1039円(150円高)で推移し、2000年以降の相場で最高値を更新している。7日付で上位株主の独フロイデンベルグと東レ<3402>(東1)が日本バイリーンに対してTOB(株式公開買い付け)を行うこと、およびこれに賛同することを発表。TOB価格1200円に向けて急伸となった。
フロイデンベルグは日本バイリーンの株式を約33%保有する筆頭株主で、東レは同じく17%保有する2位株主。TOBは、フロイデンベルグの完全子会社FTホールディングス(公開買い付け者)が行うが、東レはFTホールディングスに出資し、TOB成立後の姿としては、FTホールディングスの株式議決権をフロイデンベルグ75%、東レ25%保有する予定で、日本バイリーンは上場廃止になる予定。東レも3.5%高の1052.5円(35.5円高)と堅調に推移している。
8月10日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
10日の日経平均株価は4日続伸した。終値は前週末比84円13銭高の2万0808円69銭。7月21日以来およそ3週間ぶりの高値を付け、6月24日につけた年初来高値(2万0868円03銭)まであと60円に迫った。
朝方は前週末の米株安を嫌気して幅広い銘柄に売りが広がったが、売り先行後は下げ幅を縮小する展開となった。
好調な企業業績を支えに持ち直した。中国・上海株式相場が堅調に推移したことも支援材料。幅広い銘柄に買いが広がり、後場は上げ幅を広げた。
上場企業の4〜6月期決算が経常利益ベースで前年同期比2割以上も増えたことが投資家心理を支えた。
後場の取引が始まってまもなく日経平均は上昇に転じた。7月に世界の株式相場をかく乱した上海株式相場が大幅上昇したほか、円相場も対ドルでやや伸び悩んだことが日本株への買いを促した。
JPX日経インデックス400は9日続伸し、前週末比96.53ポイント高の1万5251.93だった。東証株価指数(TOPIX)も9日続伸した。終値は前週末日12.10ポイント高の1691.29。それぞれ6月24日につけた年初来高値を1カ月半ぶりに更新し、東証株価指数(TOPIX)は2007年7月以来の高水準となった。
東証1部の売買代金は概算で2兆6579億円と、7月29日以来の低水準。売買高は21億9090万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の7割を超える1367。値下がりは447、変わらずは75だった。
個別銘柄では、前週末7日に発表した15年4〜6月期決算で、営業利益が前年同期の126億円の赤字から22億円の黒字に改善したJディスプレが大幅高。前週に発表された15年1〜6月期決算を評価する買いが続き、クックパッドが急反発。ソフトバンクグループ、トヨタ、任天堂、浅沼組、日バイリーン、も高い。
半面、8〜9月の中国の経済指標の悪化を受け、村田製やファナック、コマツなど中国向け事業を展開する銘柄が総じて下げた。
前週末に年初来高値を更新していたKLabにも一転して売りが出た。
三菱UFJ、ファーストリテ、みずほ、ファナック、ホンダ、市光工、加藤製、不二油などが軟調。
東証2部株価指数は続落した。阿波製紙、象印、Jトラストが下げた一方、ラオックス、朝日インテク、コメ兵が上昇した。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前週末比24円16銭安の2733円52銭だった。前週末の米株安を受けて日経平均株価が下落して始まり、投資家心理が悪化。新興株に売り
ジャスダック市場の売買代金は概算で635億円、売買高は1億2143万株。
個別銘柄では、富士テクニカ宮津、データアプリ、新報国鉄、クルーズ、日本マイクロ、ガンホーが下げた。前週末に発表した2015年6月期決算が一転最終減益となったBBタワーも売られた。一方で太陽工機、昭和真空がストップ高。カルナバイオやnms、スパークスは上昇した。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反発。前週末比5.34ポイント高の936.14で終えた。
個別銘柄ではアウンがストップ高。駅探、エンバイオHD、リアルコム、ジーンテクノ、ペプドリも買われた。
株式分割を発表したKeePerが午後に上げ幅を拡大した。
半面、コラボス、ジグソーがストップ安。そーせい、FFRI、リンクバル、アイリッジが下落した。直近上場銘柄であるPCIHDは値動きの軽さに着目した買いが入る場面もあったが、大引けにかけて利益確定売りに押された。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,808.69 |
84.13 |
日経平均先物 |
20,790.00 |
80.00 |
TOPIX |
1,691.29 |
12.10 |
TOPIX先物 |
1,692.50 |
15.00 |
東証2部指数 |
5,008.69 |
-39.53 |
JASDAQ |
2,733.52 |
-24.16 |
マザーズ |
936.14 |
5.34 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2190900 |
2657953 |
東証2部 |
136580 |
32555 |
<アフターランチ>
「昭和バブル」
原稿が少しづつ出来上がってきた。
以下はその一部。
↓
昭和バブルの日経平均株価の高値は1989年大納会の38915円。
この前哨戦がおそらく1987年2月のNTT株の売り出し・上場でした。
売り出し価格119.8万円。
上場初日は買い気配で値がつかず翌日付いた初値は160万円(時価総額18.7兆円)。
それが3月4日に301万円、4月22日には318万円の高値を付けました。
公募・売り出し金額2兆2145億円、195万株の公募でしたが、
公募株の当選で初めて株の味を知った層が株式市場に参入する役目を果たしたことになるでしょう。
NTTの上場時の1987年2月に19000円台だった日経平均株価は6月には26000円近くまで上昇。
その後38915円に向かっていった訳です。
NTT株はその後87年11月に195万株(255万円)、
88年10月150万株(190万円)と売りだされました。
バブルが崩壊したため第4回目の売り出しは98年12月の100万株(85.5万円)、
99年11月に95.2万株(166万円)、2000年11月に100万株(94.9万円)。
6回に分けて13年あまりをかけての政府持ち株が放出されたことになります。
だんだん尻すぼみになっていきましたが最初の売り出しがセンセーショナルだったことは間違いありません。
アッと言う間に一攫千金、濡れ手にアワを体感できた多くの投資家さんは
株式投資と不動産投資にのめりこんでいきました。
バブルが崩壊し、拓銀・山一証券が倒産し金融システムもおかしくなってから株式市場に人気が戻ったのは後世いうところの2000年ITバブル。
起爆剤は1998年10月22日のNTTドコモの上場でした。
公募・売り出し総額は2兆1255億円(時価総額8.9兆円)で東証1部時価総額の約4%と巨大だったので市場は心配モード。
しかし公募株数の2倍の申し込みがありました。
初値は公募価格390万円を18%上回る460万円。
この間、日経平均は5日続伸というおまけまでつきました。
その後ドコモ株は翌1999年4月30日には700万円を超えました。
これをきっかけにITバブル相場が展開されることになりました。
ドコモ株も結局上場後2年足らずで株価は5倍に。
ドコモ上場時に17000円前後だった日経平均株価は2000年4月に20833円まで上昇。
携帯電話をITを絡めたシナリオ相場が成就した時の歴史です。
しかし、市場には株価の復活感が漂ったことは間違いありません。
残念ながら日経平均株価はその後2003年にバブル崩壊後の安値を付けに行きました。
ただ当時のPERは132倍。PBRは2.6倍。
PERなどの常識を無視して突出した相場ではなく、
学習効果を十分に積んだ市場はおそらくバブルに走ることはない筈。
知的に冷静な展開で上値をとってくるに違いありません。
政府保有株の大型上場は市場の隆盛を持ち込んできた歴史は今度も繰り返されると考えたいものです。
もっとも、株式市場はたいていはバックミラー投資になりがちなもの。
前を向きながらも後ろを振り返ることばかり。
言葉は前を向いているものの注意はほとんど後ろに向けているようなもの。
だったら車のように邪魔ものもなく鮮明に後ろが見える電子ミラーのようななものがあれば良いのでしょう。
しかし相場にはそんなものはなく後部座席に荷物があれば後方視界は遮られます。
後方視界は過ぎ去った過去。
通り過ぎてきた道。
ただ次に同じ道を通るときには役立つものです。
むしろ市場で求められるのは前方カメラ付きドライブレコーダー。
これは自動車では記録に必要とされますが、市場では透視の目として求められています。
過去に饒舌、未来に寡黙というのが株式市場。
未来に饒舌になったときに市場は明るい未来を示しているでしょう。
そして海外株安だから日本株安なんて愚かしい解釈は姿を消すに違いありません。
興味深いのはETFの運用資産残高が今2015年6月末で3兆ドルに迫ったこと。
都合5823本で、合計2兆9710億ドル。
一方で同じ時期のヘッジファンドの運用残高は8479本で2兆9690億ドル。
ETFの残高は初めてヘッジファンドの残高を超えました。
運用の上手でないヘッジファンドは指数にすら運用成績が劣ったという事実。
指数連動の素人投資向きのETFの勝利は、未来の個人投資家さんの勝利を暗示しているのかも知れません。
ああだこうだとひねくりまわすことなく、素直に相場に追随できる環境が整ってきたようです。
信用買い残の増加に期待して良いのかも知れません。
株価が下がったら買うという逆張り投資は右肩上がりの相場展開で本領を発揮しそうな気がします。
下がって買うのが株式投資という世界でも稀な経験則はようやく日の目を見そうな気配です。
☆ジャパンインベストメントアドバイザーは高知県で建設予定の太陽光発電所の設置関する報道について現況を報告
ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>(東マ)は本日、8月9日付高知新聞に、同社グループが高知県土佐清水市浦尻地域において建設を予定している太陽光発電所(メガソーラー)の設置について、「浦尻メガ18日着工」との記事が掲載されたことについて問い合わせが多かったことから、現在の状況について発表した。
今回の件に関して、地域住民とこれまで、2地区において計5回にわたる説明会を実施した。一部反対意見があったため、説明会に加えて、一軒一軒訪問し、計画について、具体的な案を提示した。その結果、概ね地域住民の理解を得られたものと判断し、本年8月18日から着工することにした。
また、周辺住民の要望を受けて、住宅と太陽光パネルの設置距離を従来の5メートルから10メートルに拡大し、住環境に配慮することにしている。さらに、地元の住民が大規模な津波発生時に避難のために利用できるよう、敷地内に緊急避難道を設置するなど、地域への貢献に対しても可能な限り配慮する。
同社では、今後も、必要に応じ、地域住民との対話を通じ、円満に建設工事が進められるよう理解してもらえるように、適用される法令・関係諸規則等に違反のないよう適法に計画を進めていくとしている。
☆京写800円突破、勢い加わり4ケタの可能性強まる、PERまだ13倍
チャート8 高人気続く京写<6837>(JQ・売買単位100株)は、70円高の842円と3営業日続伸、遂に800円を突破した。今3月期2ケタ増益と業績が好く、予想1株利益62.7円に対しPERはまだ13.4倍と低く、しかも、京都大学との間で有線通信と同等の性能を持つ次世代無線技術開発で提携、今後、両社で特許確立を行う。機械、自動車等において配線の束が不要となることから大きい需要が期待されている。
上場来高値は2000年の4050円だが、さすがにそこまでは期待できないだろうが、株価に弾みがついているため4ケタの可能性は予想されそうだ。
☆CRI・ミドルウェアは続落、チャート悪化で短期処分売り、業績好く二番底の公算、押し目買い
CRI・ミドルウェア<3698>(東マ・売買単位100株)はチャート悪化から小口売りで98円安の1888円と前週末の304円に続いて大きく下げている。6月の2499円、7月の2373円、そして8月6日の2327円とチャートで「上値切り下げ」の上値の重い足となっていることから短期筋が見切り売りしてきたようだ。
音と映像技術が得意のゲーム開発や遊戯機向けのミドルウエアを主力とし昨年11月に上場した。
今9月期は前期比12.3%増収、営業利益20.4%増益の見通し。今年4月に株式3分割を実施、権利修正での株価は上場来高値が昨年12月の6773円、同安値は7月9日の1790円である。
業績が好く、ゲーム関連は好成長分野だけに7月の安値に対し「二番底」形成となる可能性は高く、中期押し目買いだろう。
☆チムニーの第2四半期は増収増益、「はなの舞」は今年20周年でブラッシュアップ
■訪日外国人の来客数ガ増加
チムニー〈3178〉(東1)の15年12月期第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比1.2%増の229億49百万円、営業利益が同3.9%増の15億77百万円、経常利益が同4.4%増の16億24百万円、四半期純利益が同12.9%増の8億80百万円と増収増益で着地した。
インバウンド増加の流れの中で、訪日外国人の顧客に日本料理と伝統文化の複合価値を提供し、来客数の増加を実現した。
また、「はなの舞」は今年20周年を迎え、更なるブラッシュアップに努め、「北海道直送花の舞」業態を開発した。下期(7月〜12月)は同業態で「京急川崎駅前店」などの開店を予定している。
コントラクト事業では、継続的な店舗メニューの見直しに加えて、新たな受託への情報収集等に努めている。
店舗数は、第2四半期末では直営店311店舗(前期末307店舗)、コントラクト店94店舗(同100店舗)、フランチャイズ店299店舗(同300店舗)で、同社の店舗数合計は704店舗となり、連結子会社の31店舗を加えると、グループ店舗数は735店舗となった。
今期通期業績予想は、当初予想を据置き、売上高は485億40百万円(前期比4.2%増)、営業利益は35億90百万円(同4.6%増)、経常利益は36億20百万円(同3.9%増)、純利益は19億円(同5.8%増)を見込む。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
8月10日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,712.03(-12.53)
■日経平均先物 20,690(-20)
■東証1部出来高 11.30億株
■東証1部売買代金 1.27兆円
■TOPIX 1,677.47(-1.72)
■騰落 上昇962/下落785
■日経JQ 2,741.59(-16.09)
10日午前の日経平均株価は4営業日ぶりに小反落した。前引けは前週末比12円53銭安の2万0712円03銭だった。
前週末の米株式市場でNYダウ平均株価が7日続落で、約半年ぶりの安値水準となったことに加え、外国為替市場で、やや円高・ドル安傾向が強まったことも懸念材料となり売り先行のスタートとなった。
ただ、一方で4〜6月期決算の好業績銘柄を個別に買い進む動きもあり、全般相場は、売り一巡後に押し目買い機運が高まり下落幅を縮小する流れとなった。
日本経済新聞社が7日までの発表分を集計した上場企業の4〜6月期決算は連結経常利益が前年同期比24%増となるなど、企業業績が好調なことが投資家心理を支えた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅に9営業日ぶりに反落した。東証規模別株価指数では大型株がマイナス圏に沈んだものの、中型や小型株は朝安後に上昇に転じた。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2734億円、売買高は11億3036万株。東証1部の値下がり銘柄数は785、値上がりは962、変わらずは139だった。
個別銘柄では東電が大幅反落。マブチモーター、KLabも下落幅を拡大した
トヨタやマツダ、日産自などの自動車株が下げた。8〜9日に発表された中国の経済指標が弱い内容だったことで、中国で事業を展開するコマツやファナック、ダイキンなども下落した。
半面、SUMCO、JDIは大幅高。前週末に発表した4〜6月期の連結決算(国際会計基準)で、純利益が前年同期比29%増えたKDDIは大幅高。11時に通期業績の見通しを引き下げた洋ゴムは「想定より悪くない」との見方から買いが入り、上昇に転じた。
東証2部指数は続落した。
個別銘柄では岡本工機、ゼニス羽田、グリーンランド、サイネックス、阿波製紙、ピクセラ、コメ兵が下げた。半面、アップルインターがストップ高。ゼロ、ソマール、高田工業所、ラオックス、音通、朝日インテクが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は小幅続落した。前引けは前週末比16円09銭安の2741円59銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で339億円、売買高は7525万株。
個別銘柄ではBBタワー、富士テクニカ宮津、不二ラテ、エヌアイデイ、クルーズ、スパークス、日本マイクロが下げた。
前週末に発表した7月の既存店売上高が減少したマクドナルドは小幅安。
一方で前週末発表した2015年1〜6月期決算で、最終損益が黒字転換したカルナバイオ、太陽工機はストップ高。遠藤製作、ヒビノ、nms、京写も上昇した。
東証マザーズ指数は小反発。前引けは前週末比2.20ポイント高い933.00だった。
個別銘柄ではアウンがストップ高。ミクシィやPCIHDが上昇した。
前週末に韓国企業との業務提携合意を発表した駅探は一時ストップ高水準まで上昇した。半面、コラボスがストップ安。リンクバル、そーせい、FFRI、ジグソーは下落した。
8月10日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、下げ幅縮める。2万0700円近辺、好調企業業績が支え |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20696.74(-27.82)
■日経平均先物 20,680(-30)
■TOPIX先物 1,675.50(-2.00)
■騰落 上昇926/下落831
■日経JQ 2,750.01(-7.67)
■マザーズ指数 931.97(+1.17)
10日前場寄り付きの日経平均株価は4営業日ぶりに反落して始まった。
10時時点の日経平均は先週末比27.82円安の20696.74円で推移している。
一時は前週末比107円安の2万0617円を付けた。売り一巡後は2万0600円台半ばまで下げ幅を縮める場面があった。
7日発表の7月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比21万5000人増加した。市場予想をやや下回ったものの、雇用回復の目安とされる20万人の節目を上回った。労働市場の順調な回復が続き、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動きやすくなるとの見方が浮上。7日のNYダウ平均など主要株価指数が軒並み下落し、週明けの日本株にも幅広い銘柄に売りが出た。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ9営業日ぶりに反落している。
規模別株価指数では小型株のみプラス圏で推移している。業種別では、鉱業、ゴム製品、金属製品、機械、鉄鋼などが弱い一方、繊維、情報・通信、医薬品、その他製品、水産・農林が買われている。
外国為替市場で円相場が1ドル=124円台前半と、円高・ドル安が進んでおり、輸出採算の悪化懸念からトヨタやホンダなどの自動車株が軒並み安い。7日の取引終了後に2016年3月期の連結経常利益見通しを引き下げた国際石開帝石が大幅に下落した。
JPX400指数への新規採用期待が剥落した東電が売り優勢となっている。
半面、7日の取引終了後に発表した15年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)で純利益が前年同月比29%増の1439億円となったKDDIが上昇。武田やアステラスなど医薬品株が高い。
ジャパンディスプレイが先週末比14%超上昇の大幅高となっている。
「JPX日経400」株価指数の定時銘柄入れ替えが7日夕方に発表され、新規採用銘柄の中では大林組(1802)(東1)やクックパッド(2193)(東1)などが高い半面、コーセー(4922)(東1)は安い。
外資系等は、東レ(3402)、損保ジャパン(8630)、富士通(6702)、野村不(3231)、第一興商(7458)、DeNA(2432)、横河(6841)、住友不(8830)、花王(4452)、青山商事(8219)に注目。
225先物はメリル・GS・マネ・クレディ・三菱・バークレイズが買い越し。
野村・UBS・みずほ・パリバ・ドイツ・アムロが売り越し。
TOPIX先物はGS・クレディ・野村・ニューエッジ・バークレイズが買い越し。
みずほ・UBS・パリバ・メリルが売り越し。
テクニカル的には、安藤ハザマ(1719)、飛島(1805)、矢作(1870)、Klab(3656)、カネカ(4118)、日理化(4406)、三洋化(4471)、関ペ(4613)、
リゾートト(4681)、太平洋セ(5233)、特陶(5334)、MARUWA(5344)、LIXIL(5938)、東京綱(5981)、北川鉄(6317)、ヨーカネツ(6369)、カシオ(6952)、島津(7701)、ニコン(7731)、フジシール(7864)、
紅(8002)、稲畑産(8098)、ミツウロコ(8131)。損保J(8630)、海上(8766)、前田建(1883)、日道路(1884)、東洋建(1890)、東洋紡(3101)、
日清紡(3105)、住江織(3501)、セーレン(3569)、電化(4061)、アキレス(5142)、TOTO(5332)、淀川鋼(5451)、リンナイ(5947)、新東工(6339)、ホシザキ(6465)、日無線(6751)、パイオニア(6773)、オプテックス(6914)、JDL(6935)、新電工(6967)、ダイハツ(7262)、ホンダ(7267)、凸版(7911)、菱電商(8084)、リョーサン(8140)が動兆。
<兜町カタリスト>
「悪くない」
米雇用統計通過。
非農業部門雇用者数は21,5万人増で着地。
事前予想は22万人程度だったのでやや下回ったが、20万人台は確保。
失業率は5.3%で悪くない。
背景は小売り関連の増加。
これを受けて9月利上げ観測が復活。
株式市場は嫌気した格好だが、悪くはない筈。
そして、あまり雇用統計を気にしなくなった傾向も悪くはない筈。
一方で全体の84.7%が通過した日本企業の4〜6月決算。
第1四半期売上高は前年同期比4.8%増、経常利益は同23.7%増、純利益は同27.7%増。
通期売上高は前期比2.7%増、経常利益は同7.7%増、純利益は同14.0%増。
相変わらず2ケタ増益で推移。
第1四半期は突出して良いように見えるのは気のせいだろうか。
あるいはいつものように慎重な気分を通期は反映しているに過ぎないのだろうか。
因みに欧州企業の4〜6つj機は7.1%の増益。
特に金融関連が好調というのがやや皮肉だが悪くはない。
2015年は全体で8.5%増益の見通し。
これも悪くない。
悪そうなのはアメリカ企業の業績。
4〜6月の純利益は1%台の低い伸び。
2015年通期でも1%台との観測。
背景はエネルギー関連の軟調。
中国景気の減速での原油価格の下落の影響が大きいという。
日欧VS米中の明暗の構図は鮮明になってこようか。
東証1部の時価総額は先週604兆8606億円(政府保有株を除く)となった。
昨年末比100兆円の増加。
1989年12月の509兆9087億円を抜いたのが今年5月。
株価の上昇が時価総額の拡大を継続させている構図。
アベノミクスの2年半で約300兆円増加したことになる。
国富とはいわないまでも富の創出効果は大きかった。
因みに政府保有株を含んだ時価総額は611兆5590億円。
GDPの伸びよりもはるかに大きい。
株価が景気の先行指標であるならば、いずれGDPがあとから追いかけてくるのだろう。
JPXの銘柄入れ替えも通過した。
42銘柄除外で43銘柄が新規採用。
概ね順当な結果だったように見える。
スケジュールを見てみると・・・
10日(月)景気ウォッチャー調査
11日(火)マネーストック、独ZEW景況感
12日(水)企業物価、米財政収支、中国経済指標
13日(木)機械受注、米小売売上高
14日(金)オプションSQ、米鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感、独4〜6月GDP,ユーロ圏GDP
夏休みモードのSQ週。
荒れるような気がしないの。
課題は売買エネルギーがどこまで低下するか、だろうか。
2兆円台をキープするならば明るい秋の果実にありつけるような気がする。
その秋の最大の果実はおそらく郵政の上場。
290兆円の資産を持つだけに話題性は高い。
民営化の総仕上げという意味合いもある。
総額10兆円で今年は1兆円程度の放出の予定。
この1兆円と言う額は2014年の77社のIPOと同じ金額だからかなり大きい。
その郵政の連結純利益は前年同期比2%増の1426億円。
経常利益は3%減の3兆4465億円という。
個別では日本郵便が312億円(前期比55%増)、ゆうちょ銀行が792億円(同8%減)。
かんぽ生命が232億円(同8%減)で合計1426億円となる。
郵便・物流事業とゆうちょ・かんぽの運用収益の拡大が課題だ。
ちなみにゆうちょとかんぽの国内株式保有残3.5兆円。
3月末比約3500億円の増加。
郵政上場の市場インパクトがよければ郵政の業績も向上するという難しい方程式。
この解は明るい未来をもたらしてくれると信じたいところ。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ワイエイシイ(6298)・・・動兆
ワイエイシイに注目する。
同社は自動化機器・メモリディスク関連・液晶関連装置が主力。
電力の制御通信システム、液晶関連装置など順調。
高輝度LED照明分野にも期待感。
好業績期待。
8月10日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
先週は、堅調な展開となった。決算が良好であった銘柄の上昇が下支えし、前半の日経平均は20500円どころでしっかりの動きが続いた。
トピックスが8連騰を演じるなど、日本株独自の強さが示される1週間となった。
売買代金も高水準で推移した。後半にかけては指数が下値を切り上げる展開となり、先高期待が一段と強まった。
今週も引き続き底堅い展開を予想する。
決算銘柄を中心に活況な売買が続くと予想する。経済指標も注目度の高いものが多い。
海外では中国7月鉱工業生産(12日)など、中国関連の経済指標および中国株の動向が注目される。
週後半にかけてはお盆シーズンで市場参加者の減少も懸念されるなか、週末にはオプションSQが控えており、先物主導で荒い動きとなる可能性もある。
ただし、日本株は今週の動きが強かったことから、下値では押し目買いが支え、堅調な推移が続くと考える。
10日の東京株式市場は、弱含みで推移するとみられ、日経平均株価の5日線(前週末7日時点で2万614円)近辺が意識されそう。日経平均株価の予想レンジは、20500―20700を予想する。
狭いレンジでのこう着になりそうだ。
また、新興市場など中小型企業への決算に関心が集まりやすく、個人主体による資金が集中しやすいだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1040万株、買い960万株で、差し引き80万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、化学、機械、銀行、情報通信、サービス、食品、鉄鋼、薬品など。買いセクターに、建設、倉庫、自動車、不動産、REIT、機械、サービス、電機、情報通信、食品、精密、商社、銀行、証券など。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20650 ( -60 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20665 ( -45 )
( )は大取所終値比
【予定】
【国内】
6月国際収支(8:50)
7月対外・対内証券売買契約等の状況(8:50)
7月貸出・預金動向(8:50)
6月産業機械受注(11:00)
6月特定サービス産業動態統計(13:30)
7月企業倒産(13:30)
7月消費者態度指数(14:00)
8月金融経済月報(14:00)
7月景気ウォッチャー調査(15:00)
エルニーニョ監視速報
【国内企業】
千代建 、浜ゴム 、洋ゴム 、リクルート 、第一生命 などが決算を発表予定
【海外】
シンガポール市場休場
米国労働市場情勢指数LMCI(23:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
8月08日 休日TIMES
【株ちゃんの明日読み】
来週も発表の最終週となる16年3月期第1四半期の決算に引き続き注目したい。軟調な展開が続く米株式相場や中国景気の動向も注視したい。
引き続き東京株式相場は底堅い展開を予想する。
経済指標も注目度の高いものが多い。
海外では中国7月鉱工業生産(12日)など、中国関連の経済指標および中国株の動向が注目される。
週後半にかけてはお盆シーズンで市場参加者の減少も懸念されるなか、週末にはオプションSQが控えており、先物主導で荒い動きとなる可能性もある。
ただし、日本株は今週の動きが強かったことから、下値では押し目買いが支え、堅調な推移が続くと考える。
【NY概況】
7日のNYダウ平均は7日続落した。終値は前日比46ドル37セント安の1万7373ドル38セントと、2月2日以来およそ半年ぶりの安値を付けた。7日続落は2011年7月下旬から8月初旬にかけて8日続落して以来ほぼ4年ぶり。
原油先物相場の下落が続いたことで世界景気の減速が意識され、石油や素材関連株への売りが目立った。
朝方発表された7月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比21万5000人増えた。市場予想(22万5000人程度の増加)には届かなかったが、6月分などが上方修正され、労働市場の順調な改善が続いていると受け止められた。
米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動きやすくなるとの見方が米株式相場の重荷となり、ダウ平均は下げ幅を140ドルまで拡大する場面があったが取引終了にかけては下げ渋った。このところ下落基調が続いたため、週末を前に持ち高調整を目的とした買い戻しも入り、相場を支えた。
セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
ナスダック指数は続落し、同12.896ポイント安の5043.544で終えた。
シカゴ日経平均先物は小幅に反発した。9月物は前日比10円高の2万0650円で終え、同日の大阪取引所の終値を60円下回った。日経平均株価が約2週間半ぶりの高値を付けた流れを受けた。もっとも、原油安や米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利上げに動くとの観測を背景に米株相場が下落したため、日本株先物の重荷となった。
取引終了にかけて下げ渋った。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20650 (-60)
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20665 (-45)
( )は大取所終値比
【個別開示情報】
■ケネディクス[4321]
15年12月期営業利益が前期比4.3%増の85億円になる見通しと発表。従来予想は
同7.9%減の75億円だった。アセットマネジメント事業の収益が拡大したことが寄与。不動産市場の好調などを背景に特別利益が増加する見通しになったとして、純利益予想は60億円から80億円に引き上げた。QUICKコンセンサス(4社)は営業利益が90億9900万円、純利益が71億7000万円。
7日終値は495円(△7)。
■ウェルネット[2428]
15年6月期営業利益が前期比11.1%増の16億3700万円になったと発表。EC市場
の拡大などを背景に主力のネット決済代行サービスが好調で、従来予想(15億5000万円)を上回って着地した。今16年6月期については営業利益予想を22.1%増の20億円、年間配当予想を16円増配となる1株当たり66円とした。同時に、発行済み株式総数の1%に当たる自己株式10万株を8月31日に消却すると発表した。
7日終値は2942円(▲55)。
■酒井重工業[6358]
4−9月期営業利益が前年同期比13.4%増の11億円になる見通しと発表。従来予想は同7.2%減の9億円だった。売上高は前回予想通りとなる見込みだが、為替の円安が寄与した。上期で通期営業利益想(18億5000万円)の59.5%を達成する計画となったが、通期予想は据え置いた。
7日終値は251円(△3)
■きちり[3082]
15年6月期の経常利益(非連結)は前の期比14.8%減の4億3900万円になったが、16年6月期は前期比70.8%増の7億5000万円に拡大を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。14期連続増収になる。
7日終値は720円(▲3)
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
さて、来週は引き続き底堅い展開を予想する。
決算銘柄を中心に活況な売買が続くと予想する。
週後半にかけてはお盆シーズンで市場参加者の減少も懸念されるなか、週末にはオプションSQが控えており、先物主導で荒い動きとなる可能性もある。
景気、企業業績、需給関係の面からマーケットの物色対象は、「主力株」から、「出遅れ材料株」に向かっているものとみられる。少なくとも、TOPIXが2007年の高値を更新するまでは「出遅れ株優位」の展開とみておくのがよさそうだ。
【銘柄フラッシュ】
コラボスなど急伸し日銀の景況判断で積水ハウスも高い
7日は、島津製作所<7701>(東1)が昨日発表の第1四半期決算や業績予想の増額などが好感されて急伸し、後場も一段上値を追って14.3%高となり、同じく増額を発表したニコン<7731>(東1)は4.7%高。自社株買いも発表したソフトバンクグループ<9984>(東1)は後場売買交錯となったが3.6%高。昨日ストップ高の森永製菓<6758>(東1)は後場一段上げて4.3%高となった。
日銀の金融政策会合の結果は「現状維持」と伝えられたが、景況判断では個別に住宅投資を強い表現にしたとされたため、積水ハウス<1928>(東1)が後場堅調相場に転換し1.1%高。大和ハウス工業<1925>(東1)は後場一段高となり2.6%高。
正午に第1四半期決算を発表したインターネットイニシアティブ<3774>(東1)は一段高となり2.4%高。13時に発表したLIXILグループ<5938>(東1)は直後に高下したが次第に上値を追い5.9%高。飛島建設<1805>(東1)は一段高となり5.6%高。14時に発表した石油資源開発<1662>(東1)は急動意となり3.7%高。14時30分に発表した日本ピストンリング<6461>(東1)は一段高の7.4%高となった。
コラボス<3908>(東マ)も昨日発表の四半期決算が好感されて17.6%高となり、不二ラテックス<5199>(JQS)は本日7日の決算発表に期待が強く16.4%高となった。
【引け後のリリース】
オプティムが定額制トータル電子雑誌サービス
■タブレット・スマホ使い放題で人気雑誌550冊以上が読み放題
IT端末管理サービスなどのオプティム<3694>(東マ)は7日、TOKAIホールディングス<3167>(東1)のTOKAIコミュニケーションズと業務提携を行い、同日から「タブレット使い放題・スマホ使い放題(タブホ)」のサービスを開始と発表した。7日の株価は後場一段高となり、4910円(420円高)まで上げて出直りを強めた。
発表によると、「タブレット使い放題・スマホ使い放題(タブホ)」は、「いつでも、どこでも、気軽に」をコンセプトとし、「人気雑誌550冊以上読み放題サービス」(月額500円から)の世界初の定額制トータル電子雑誌サービスになる。
オプティムのビジネス用スマートデバイス管理サービスなどで培った技術や、スマートデバイスの管理を行うプラットフォームのノウハウを駆使して作られているため、安心安全かつ快適に利用できる。さらに、本サービスは1つのアカウントで、タブレットとスマートフォンの両方で利用できるため、通勤・通学の移動時間にはスマートフォンで利用し、自宅ではタブレットで利用するなど、1つのアカウントを利用シーンにあわせて使い分けることが可能だ。
【話題】
ケンコーマヨネーズの今期第1四半期は、増収大幅増益と好調そのもの
■増収効果に加え、原価率、販管費率ともに前年同期を下回り大幅増益
ケンコーマヨネーズ<2915>(東1)の今期第1四半期は、増収大幅増益と好調そのもの。
第1四半期連結業績は、売上高160億83百万円(前年同期比9.1%増)、営業利益8億24百万円(同29.8%増)、経常利益7億73百万円(同33.5%増)、純利益8億68百万円(同142.6%増)であった。
大幅増益は、増収効果に加え、原価率が73.8%と0.3ポイント低減したことで、売上総利益は42億07百万円(同10.4%増)となり、販管費率も21.0%と0.5ポイント低減したことで、営業利益以下が大幅な増益となった。しかも最終利益については、関係会社売却益1億94百万円を特別利益に計上したことで、前年同期比で約2.4倍の利益となった。
7日引け後の株価1712円で弾く予想PERは13.75倍、PBR(実績)1.35倍、配当利回り1.46%。株価は高値圏で推移しているが、株価指標は割安であることから、年初来の高値更新し、1800円ラインを意識した動きが予想される。
8月07日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
7日の日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比60円12銭高の2万0724円56銭と、7月21日以来、約2週間半ぶりの高値をつけた。
寄付きは、62円安からスタートした。前場は日本銀行・金融政策決定会合の結果や米雇用統計の発表などを控えて様子見ムードが強まり、20600円を挟んだもみ合いが続いた。
日銀は12時すぎ、7日まで開いた金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたと発表した。大方の予想通りの結果となり、株式相場への直接の影響は限られた。
午後に入ると地合いが一変。円相場が1ドル=124円台後半で伸び悩むと、買いの勢いがじわりと広がって午後は堅調に推移した。
ただ、積極的に上値を追うほどの勢いはみられなかった。
JPX日経インデックス400は8日続伸し、前日比42.60ポイント高の1万5155.40で終えた。
東証株価指数(TOPIX)も8日続伸。終値は5.61ポイント高の1679.19で終え、6月24日以来、約1カ月半ぶりの高値をつけた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8199億円、売買高は23億1336万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は838と、全体の44%を占めた。値下がりは936、変わらずは115銘柄だった。
増益決算と自社株買いを発表したソフトバンクグループが上昇。
主力のトヨタやソニーが上げた。三菱UFJとみずほFG、三井住友FGの三大銀行グループがそろって上昇した。業績予想を上方修正した東レやLIXILグは午後から一段高となった。
ダイキン、ニコン、KLabは商いを伴って急伸し、イチケン、フジシールなどが上昇した。
一方、ファストリが下落。主力事業の伸びが物足りないとして楽天が下げ、コニカミノルやミツミが大幅安となった。
アステラス薬、JR西、リコー、チムニー、サンケン電、豆蔵HDなど売られた。
東証2部株価指数は4日ぶりに反落した。個別銘柄ではカネミツ、アピクヤマダ、扶桑電通、ヤマダコーポ、ベネ・ワン、朝日インテクが下げた。
一方、高田工業所、相模ゴムがストップ高。ゼット、オリジナル設、KIHDラオックスが上げた。
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反落した。終値は前日比26円96銭安の2757円68銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で547億円、売買高は1億535万。
個別銘柄では山王、メガロス、IPS、カルナバイオ、日本マイクロ、データアプリなどが売られた。半面、nms、アイル、昭和真空がストップ高。不二ラテ、クルーズ、京写などは買われた。
東証マザーズ指数は小幅に続落した。大引け時点は前日比1.44ポイント安の930.80だった。
PCIHDは高値更新後、大引けにかけて急落した。エナリス、CRI・MW、エンバイオH、Aimingなどが下落した。一方、FFRI、ミクシィ、UNITED、ジグソー、そーせいなどは上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,724.56 |
60.12 |
日経平均先物 |
20,710.00 |
60.00 |
TOPIX |
1,679.19 |
5.61 |
TOPIX先物 |
1,677.50 |
3.50 |
東証2部指数 |
5,048.22 |
-46.04 |
JASDAQ |
2,757.68 |
-26.96 |
マザーズ |
930.8 |
-1.44 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2313360 |
2819951 |
東証2部 |
121660 |
28882 |
☆KLabが大幅増益など好感し1週間ぶりに高値更新
KLab<3656>(東1)は一時13%高の2160円(256円高)まで上げて大幅反発となり、2014年8月以来の高値を約1週間ぶりに更新している。6日の取引終了後に発表した2015年12月期・第2四半期決算(1〜6月累計、連結)が好調で、営業利益、経常利益とも前年同期の2倍強になったことなどが好感された。11時を過ぎて東証1部銘柄の売買代金ランキング7位前後に入り売買活況。
人気オンラインゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」の売り上げは4〜6月に直前の四半期比14.9%減少したものの、7月には英語版のユーザー数が200万人を超え、いぜん人気が拡大している。8月3日付では「爽快3Dアクションゲーム『BLEACH Brave Souls』が提供開始から12日で300万ダウンロードを突破」と発表し、新たな牽引役の成長も注目されている。
☆ティー・ワイ・オーは195円の指値買いがよさそうだ、大手企業からテレビCM制作ふえる
ティー・ワイ・オー<4358>(東1・売買単位100株)は200円前後のモミ合いが煮詰まりつつある。出直りが見込めそうだ。NHKキャラクターの「ドーモクン」を企画開発したテレビCM制作会社。大手企業がアベノミクスの効果から業績好調で仕事量が増えている。さらに、これから、オリンピック控え、いっそう多忙が予想される。
集計中の15年7月期は7.3%増収、営業利益8.0%増益、1株利益14.6円、配当年4円の見通し。恐らく、次期も増収増益が予想される。
年初来高値216円(4月)、同安値170円(2月)。下値は固まっている。195円前後での指値買いがよさそうだ。
ティー・ワイ・オーはもみ合いも決算発表を前に積極的な中期経営計画を先取り低位割安株買いが再燃余地
ティー・ワイ・オー<4358>(東1)は、前日日変わらず199円で寄り付いたあと、1円安と下ぶれるなど前日終値水準でもみ合っている。4月8日につけた年初来高値216円を前にして売り買いが交錯している。ただ同社は、前2015年7月期業績を目下、集計・精査中で、9月11日に発表予定であり、これを先取り、中期経営計画通りに次期2016年7月期業績が大きく続伸するとの期待から低位値ごろの割安株買いが再燃する展開も想定される。同計画では連結配当性向25%以上を目標としており、連続の株主還元策についても思惑を高めそうだ。
■2018年7月期売上高500円の達成に向け経営施策は前倒しペース
同社の「グループ中期経営計画」は、「次世代のクリエイティブ・エージェンシーを目指す」との経営ビジョンに基づき競争力を強化し、良好な経営環境もあって、数値計画、経営施策とも計画を上回るペースで推移しており、集計中の前2015年7月期業績は、売り上げ285億円(前々期比7.3%増)、営業利益18億5000万円(同8.0%増)、経常利益17億円(同12.6%増)、純利益9億円(同51.0%増)と見込まれていた。配当も、同計画で連結配当性向25%以上を目標とする株主還元政策に沿って、今年7月21日に期初予想の4円を5円に引き上げることを発表、市場変更記念配当3円を含めた前々期の6円配当から普通配当を実質増配をした。
続く今2016年7月期業績は、中期経営計画では売り上げ320億円、営業利益21億5000万円を目標としている。経営施策では、成長戦略の広告主との直接取引を躍進させる一方、広告代理店との取引を継続強化、海外戦略も、昨年8月にアジア戦略本部を新設して拡大を図り、今2016年7月期中にはM&Aの実施、さらにバランスシート施策では、借入金を過去約6年間で110億円削減、すでに2014年7月期に実質無借金となったことなどが要因となる。同計画は、続く2017年7月期の業績目標を売り上げ400億円、営業利益27億円と設定、2018年7月期の売り上げ500億円の目標達成に向けて業績成長策を続ける。9月11日の決算発表で前期業績がどのように着地し、今期業績がどのような予想数値となるか、株主還元策の動向とともに注目される。
■PER13倍台の割安修正で年初高値抜けから2007年9月高値奪回を目指す
株価は、前2015年7月期第2四半期累計業績が、2ケタ増益で着地したことを手掛かりに年初来高値216円をつけて200円台を固め、配当権利落ち後安値198円から再度、高値奪回を目指す展開となっている。PERは、前期ベースで13倍台と割安で値ごろ妙味もあり、高値抜けから2007年9月高値290円が次の上値フシとして意識されよう。
☆ソニーは7日続落基調で「週足」悪くなると気をもむ様子も
ソニー<6758>(東1)は10時にかけて一時3301.5円(36.5円安)まで軟化する場面があり、昨日までの6日続落に続いて軟調となっている。この数日は特段、敬遠される材料が出たわけではなく、7月31日に第1四半期決算(4〜6月)を発表した後は連日軟調なため、通期のスマートフォンの販売計画を3000万台から2700万台に下方修正したことなどが影響しているようだ。ただ、イメージセンサーやポータブルゲーム機PS4の計画は上方修正した。
本日は週末売買日のため、大引けもこのまま軟調な場合は「週足」が比較的長い陰線(始値より終値が安い罫線)になる。しかも、この1本の陰線でほぼ1年ぶりに26週移動平均(6日は3545円前後)を割り込むことになり、チャートの格好が悪くなると気をもむ様子がある。
8月07日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,606.74(-57.70)
■東証1部出来高11.03億株
■東証1部売買代金 1.31兆円
■日経平均先物 20,600(-50)
■TOPIX 1,667.77(-5.81)
■騰落 上昇608/下落1,160
■日経JQ 2,760.49(-24.15)
7日午前の日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比57円70銭安の2万0606円74銭で前引け終了。
6日の米株式相場が大幅下落し、投資家心理がやや悪化、日経平均は一時2万500円台で推移したが、好業績銘柄に対する物色意欲は根強く、前場後半にかけて下げ渋る展開となった。
中国・上海株市場が反発に転じていることや、為替が124円台後半と円安含みに推移したこともプラスに働いた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は8営業日ぶりに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3181億円、売買高は11億307万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1160と、全体の6割強を占めた。値上がりは608、変わらずは120銘柄だった。
指数への影響が大きいファストリやオリンパス、ファナックの下げが響いた。足元で相場上昇をけん引してきた食品の明治HDやキッコマン、医薬品の塩野義も下落し、相場の重荷になった面もあった。
楽天が大幅安となり、ミツミが年初来安値を更新。リコーの値下がりも目立った。ソニー、村田製、サンケン電が売りに押された。
一方、増益決算を発表したソフトバンクグループが上昇。業績予想を引き上げたニコンが上げ、ダイキンの値上がりが目立った。KLabが大幅高で年初来高値をつけた。TAC、ダイキョー、島津製作所も値を飛ばした。
東証2部株価指数は4日ぶりに反落した。朝日インテク、ベネ・ワンが下げ、ラオックスやOakが上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前場終値は前日比24円15銭安の2760円49銭だった。 ジャスダック市場の売買代金は概算で333億円、売買高は6187万株。
個別銘柄ではコスモスイニシア、メガロス、カルナバイオ、データアプリ、スパークスなどが下落した。半面、日本マイクロ、クルーズ、KSK、リバーエレテク、不二ラテ、京写などが上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。前引け時点は前日比0.97ポイント安の931.27だった。個別銘柄では、エナリス、CRIミドル、エンバイオH、sMedio、ジグソーなどが売られた。そーせいがストップ高。動物高度医療、コラボス、PCIHDなどは買われた。
8月07日 相場概況(寄り付き)
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20590.08(74.36)
■日経平均先物 20,580(-70)
■TOPIX先物 1,666.00(-8.00)
■騰落 上昇545/下落1,200
■日経JQ 2,766.41(-18.23)
■マザーズ指数 933.31(+1.07)
7日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反落して始まった。
10時時点の日経平均は前日比74.36円安の20590.08円で推移している。
米国株は下落したものの、足元の日本株買いの材料となっていた為替はさほど動いていないことから、日経平均は小幅な下げに留まっている。
7月の米雇用統計の発表を控えて模様眺めムードが強く、持ち高を一方向に傾けづらい雰囲気がある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小安く始まった。
規模別株価指数では大型株が下げ渋っている。業種別では、倉庫、医薬品、陸運、その他金融、サービス、小売などがさえない。一方、石油・石炭、情報・通信、鉄鋼、海運、水産・農林などが上昇している。
トヨタや三菱UFJが下落。三菱商が売りに押されている。楽天の値下がりが目立ち、三菱マも安い。ミツミやオリンパスも大幅安となった。一方、ソフトバンクは上昇。大幅な増益決算や自社株買いを評価するする買いが入った。ニコンも高い。
☆ソフトバンクが自社株買いなど好感し出直りもみ合い上限目指す
ソフトバンク<9984>(東1)は7440円(300円高)の買い気配で始まり、取引時間中としては6月26日以来の7400円台回復となった。昨日の取引終了後に発表した2015年4〜6月期(第1四半期)の連結決算(国際会計基準)が売上高は前年同期比10%増の2兆1390億円、純利益が前年同期比2・8倍の2133億円となるなど好調で、取得上限株数1200万株(発行株数の1.68%)の自社株買いも発表したことが好感されている。
自社株買いの実施期間は8月7日から16年3月31日まで。株価は14年2月以降、1年半近くの間、下値を6600円前後としてもみ合う横ばい相場が続いており、下値不安は小さいとの見方が少なくない。直近はもみ合いの下限水準から出直ってきた状態のため、上限水準までは周期性も兼ねて上値が見込める可能性がある。
☆ネットワークバリューコンポネンツは第2四半期連結業績の上方修正を発表
■売上高については、官公庁向けの大型案件を始めとして全般的に好調に推移
ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)は6日、第2四半期連結業績の上方修正を発表した。
第2四半期連結業績は、売上高を期初より4億44百万円上回る19億40百万円(前年同期比29.7%増)、営業利益は26百万円上回る81百万円(同45.1%増)経常利益は26百万円上回る72百万円(同38.0%増)、純利益は27百万円上回る43百万円(同30.9%増)と上方修正により大幅増収増益となった。
修正理由としては、売上高については、官公庁向けの大型案件を始めとして全般的に好調に推移したことによる。利益面については、増収効果により、当初予想を上回った。
しかし、通期連結業績予想については、第3四半期以降の業況が不確実なことから、当初予想を変更していない。
☆リッチメディアが10日の新規上場を中止
東京証券取引所は6日夕方、8月10日に新規上場の予定だったリッチメディア<6170>(東マ)の上場承認を取り消したと発表した。 同社の取締役会において、予定していた新株式発行及び株式売出しの中止が決議され、有価証券上場規程に定める形式要件を満たさないこととなったため。
リッチメディアは美容関連の悩みを解説するなどのWebサイト「スキンケア大学」などを運営し、6日付で、「当社内部統制の有効性に関して確認すべき事項が発見され、本日開催の当社取締役会において、当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しの中止と、それに伴う上場手続きの延期を決議」「今後の上場手続きの再開時期につきましては、当該確認の結果を踏まえ、状況を慎重に見極めたうえで総合的に判断する予定」などと発表した。
公募株式数は5万株、売り出し株数は7万1200株(ほかに需要に応じたオーバーアロットメント方式による売り出しが1万8000株)の予定だった。
<兜町カタリスト>
「歴史」
昨日の市場関係者岡本氏のメールで興味深かったこと。
↓
★企業を見る場合、カネがちゃんと働いているかを見る。
最も働いていると思うのが7011重工。
★日本をリードする産業は自動車、航空機、再生医療と見ている。
あとはロボット。
集団的自衛権などと騒いでいるが、将来的な戦争は航空機に乗ったロボットが戦士、兵士。
さらに言えば、日本はサービス業と都市。
サービス。北風と太陽なら太陽になることを考えれば、サービス業の未来像も見えて来る。
★運用力の最高峰は米国ではない。
米国は腕力、力任せ。
運用力は俯瞰力。俯瞰力で英国に勝る国なし。
アジアならシンガポール。
★未来学。
歴史の流れから未来を考える習慣をつけること。
日本、どうあるべきかを考える。
未来を読み、評価する株式市場でもその視点を持ちましょう。
以下は少し進んだ原稿の一部。
↓
昭和バブルの日経平均株価の高値は1989年大納会の38915円。
この前哨戦がおそらく1987年2月のNTT株の売り出し・上場でした。
売り出し価格119.8万円。
上場初日は買い気配で値がつかず翌日付いた初値は160万円(時価総額18.7兆円)。
それが3月4日に301万円、4月22日には318万円の高値を付けました。
公募・売り出し金額2兆2145億円、195万株の公募でしたが、
公募株の当選で初めて株の味を知った層が株式市場に参入する役目を果たしたことになるでしょう。
NTTの上場時の1987年2月に19000円台だった日経平均株価は
6月には26000円近くまで上昇。
その後38915円に向かっていった訳です。
NTT株はその後87年11月に195万株(255万円)、
88年10月150万株(190万円)と売りだされました。
バブルが崩壊したため第4回目の売り出しは98年12月の100万株(85.5万円)、
99年11月に95.2万株(166万円)、2000年11月に100万株(94.9万円)。
6回に分けて13年あまりをかけての政府持ち株が放出されたことになります。
だんだん尻すぼみになっていきましたが最初の売り出しがセンセーショナルだったことは間違いありません。
アッと言う間に一攫千金、濡れ手にアワを体感できた多くの投資家さんは
株式投資と不動産投資にのめりこんでいきました。
バブルが崩壊し、拓銀・山一証券が倒産し金融システムもおかしくなってから
株式市場に人気が戻ったのは後世いうところの2000年ITバブル。
起爆剤は1998年10月22日ののNTTドコモの上場でした。
公募・売り出し総額は2兆1255億円(時価総額8.9兆円)。
東証1部時価総額の約4%と巨大だったので市場は心配モード。
しかし公募株数の2倍の申し込みがありました。
初値は公募価格390万円を18%上回る460万円。
この間、日経平均は5日続伸というおまけまでつきました。
その後ドコモ株は翌1999年4月30日には700万円を超えました。
これをきっかけにITバブル相場が展開されることになりました。
ドコモ株も結局上場後2年足らずで株価は5倍に。
ドコモ上場時に17000円前後だった日経平均株価は2000年4月に20833円まで上昇。
携帯電話をITを絡めたシナリオ相場が成就した時の歴史です。
しかし、市場には株価の復活感が漂ったことは間違いありません。
残念ながら日経平均株価はその後2003年にバブル崩壊後の安値を付けに行きました。
ただ当時のPERは132倍。PBRは2.6倍。
PERなどの常識を無視して突出した相場ではなく、
学習効果を十分に積んだ市場はおそらくバブルに走ることはない筈。
知的に冷静な展開で上値をとってくるに違いありません。
政府保有株の大型上場は市場の隆盛を持ち込んできた歴史は今度も繰り返されると考えたいものです。
8月07日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
7日の東京株式市場は、NY株安、米7月の雇用統計発表を目前にして買い手控え姿勢が強まり、日経平均株価は反落となりそうだ。ただ、4〜6月期の決算発表は、後半の集中日を迎えることから、発表内容を吟味しながらの個別株物色の流れは継続しそうだ。
日経平均株価予想レンジは、20500―20800を予想する。
週末はポジョン調整の売りが出やすい地合いとなることが想定される。警戒が高まって大きく下げるような場面があればじっくり拾っていきたい局面である。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1160万株、買い1030万株で、差し引き130万株の売り越し。
売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、化学、電機、機械、薬品、鉱業、銀行、保険、情報通信、自動車部品、証券、小売、ゴムなど。
買いセクターに、倉庫、機械、電機、小売、情報通信、繊維、不動産、空運、サービス、精密など。
【NY概況】
6日のNYダウ平均は6日続落し、前日比120ドル72セント安の1万7419ドル75セント。2月2日以来、約半年ぶりの安値で終えた。6日続落するのは2014年10月中旬以来、約10カ月ぶり。
7日発表の7月の米雇用統計の内容を見極めたいとして買い手控えムードが強かった。原油先物相場が続落し、世界景気の減速も意識されたとの指摘があった。
ダウ平均は170ドル超まで下げ幅を広げる場面があった。
セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやメディアが下落した。
ナスダック指数は大幅反落し、同83.505ポイント安の5056.440で終えた。
シカゴ日経平均先物は反落。9月物は前日比120円安の2万640円で引けた。6日の大取終値を10円下回った。7月の米雇用統計の発表を7日に控え、米株とともに売りが優勢になった。新たな買いに慎重な向きが多く、持ち高調整の動きが中心になった。この日の9月物安値は2万570円、高値は2万800円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20640 ( -10 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20655 ( +5 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(7日)
黒田日銀総裁会見
《決算発表》
国際帝石、大和ハウス、日清食HD、東レ、大塚HD、関西ペ、ブリヂストン、住友鉱、LIXILG、ユニチャーム、伊予銀、セブン銀行、損保 JPNK、MS&AD、ソニーFH、東京海上、住友不、東急、KDDI、太平洋セメ、DENA、ユニバーサル、COOK、共立メンテ、東建物、長谷工、JDI、エア・ウォーター、リロHLD、岩谷産、ゼンショーHD、ソディックなど
■海外(7日)
独6月鉱工業生産・貿易収支(15:00)
仏6月鉱工業生産(15:45)
ブラジル7月消費者物価(21:00)
カナダ7月失業率(21:30)
米7月雇用統計(21:30)
メキシコ7月消費者物価(22:00)
米6月消費者信用残高(8日4:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
8月10日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
10日の日経平均株価は4日続伸した。終値は前週末比84円13銭高の2万0808円69銭。7月21日以来およそ3週間ぶりの高値を付け、6月24日につけた年初来高値(2万0868円03銭)まであと60円に迫った。
朝方は前週末の米株安を嫌気して幅広い銘柄に売りが広がったが、売り先行後は下げ幅を縮小する展開となった。
好調な企業業績を支えに持ち直した。中国・上海株式相場が堅調に推移したことも支援材料。幅広い銘柄に買いが広がり、後場は上げ幅を広げた。
上場企業の4〜6月期決算が経常利益ベースで前年同期比2割以上も増えたことが投資家心理を支えた。
後場の取引が始まってまもなく日経平均は上昇に転じた。7月に世界の株式相場をかく乱した上海株式相場が大幅上昇したほか、円相場も対ドルでやや伸び悩んだことが日本株への買いを促した。
JPX日経インデックス400は9日続伸し、前週末比96.53ポイント高の1万5251.93だった。東証株価指数(TOPIX)も9日続伸した。終値は前週末日12.10ポイント高の1691.29。それぞれ6月24日につけた年初来高値を1カ月半ぶりに更新し、東証株価指数(TOPIX)は2007年7月以来の高水準となった。
東証1部の売買代金は概算で2兆6579億円と、7月29日以来の低水準。売買高は21億9090万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の7割を超える1367。値下がりは447、変わらずは75だった。
個別銘柄では、前週末7日に発表した15年4〜6月期決算で、営業利益が前年同期の126億円の赤字から22億円の黒字に改善したJディスプレが大幅高。前週に発表された15年1〜6月期決算を評価する買いが続き、クックパッドが急反発。ソフトバンクグループ、トヨタ、任天堂、浅沼組、日バイリーン、も高い。
半面、8〜9月の中国の経済指標の悪化を受け、村田製やファナック、コマツなど中国向け事業を展開する銘柄が総じて下げた。
前週末に年初来高値を更新していたKLabにも一転して売りが出た。
三菱UFJ、ファーストリテ、みずほ、ファナック、ホンダ、市光工、加藤製、不二油などが軟調。
東証2部株価指数は続落した。阿波製紙、象印、Jトラストが下げた一方、ラオックス、朝日インテク、コメ兵が上昇した。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前週末比24円16銭安の2733円52銭だった。前週末の米株安を受けて日経平均株価が下落して始まり、投資家心理が悪化。新興株に売り
ジャスダック市場の売買代金は概算で635億円、売買高は1億2143万株。
個別銘柄では、富士テクニカ宮津、データアプリ、新報国鉄、クルーズ、日本マイクロ、ガンホーが下げた。前週末に発表した2015年6月期決算が一転最終減益となったBBタワーも売られた。一方で太陽工機、昭和真空がストップ高。カルナバイオやnms、スパークスは上昇した。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反発。前週末比5.34ポイント高の936.14で終えた。
個別銘柄ではアウンがストップ高。駅探、エンバイオHD、リアルコム、ジーンテクノ、ペプドリも買われた。
株式分割を発表したKeePerが午後に上げ幅を拡大した。
半面、コラボス、ジグソーがストップ安。そーせい、FFRI、リンクバル、アイリッジが下落した。直近上場銘柄であるPCIHDは値動きの軽さに着目した買いが入る場面もあったが、大引けにかけて利益確定売りに押された。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,808.69 |
84.13 |
日経平均先物 |
20,790.00 |
80.00 |
TOPIX |
1,691.29 |
12.10 |
TOPIX先物 |
1,692.50 |
15.00 |
東証2部指数 |
5,008.69 |
-39.53 |
JASDAQ |
2,733.52 |
-24.16 |
マザーズ |
936.14 |
5.34 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2190900 |
2657953 |
東証2部 |
136580 |
32555 |
<アフターランチ>
「昭和バブル」
原稿が少しづつ出来上がってきた。
以下はその一部。
↓
昭和バブルの日経平均株価の高値は1989年大納会の38915円。
この前哨戦がおそらく1987年2月のNTT株の売り出し・上場でした。
売り出し価格119.8万円。
上場初日は買い気配で値がつかず翌日付いた初値は160万円(時価総額18.7兆円)。
それが3月4日に301万円、4月22日には318万円の高値を付けました。
公募・売り出し金額2兆2145億円、195万株の公募でしたが、
公募株の当選で初めて株の味を知った層が株式市場に参入する役目を果たしたことになるでしょう。
NTTの上場時の1987年2月に19000円台だった日経平均株価は6月には26000円近くまで上昇。
その後38915円に向かっていった訳です。
NTT株はその後87年11月に195万株(255万円)、
88年10月150万株(190万円)と売りだされました。
バブルが崩壊したため第4回目の売り出しは98年12月の100万株(85.5万円)、
99年11月に95.2万株(166万円)、2000年11月に100万株(94.9万円)。
6回に分けて13年あまりをかけての政府持ち株が放出されたことになります。
だんだん尻すぼみになっていきましたが最初の売り出しがセンセーショナルだったことは間違いありません。
アッと言う間に一攫千金、濡れ手にアワを体感できた多くの投資家さんは
株式投資と不動産投資にのめりこんでいきました。
バブルが崩壊し、拓銀・山一証券が倒産し金融システムもおかしくなってから株式市場に人気が戻ったのは後世いうところの2000年ITバブル。
起爆剤は1998年10月22日のNTTドコモの上場でした。
公募・売り出し総額は2兆1255億円(時価総額8.9兆円)で東証1部時価総額の約4%と巨大だったので市場は心配モード。
しかし公募株数の2倍の申し込みがありました。
初値は公募価格390万円を18%上回る460万円。
この間、日経平均は5日続伸というおまけまでつきました。
その後ドコモ株は翌1999年4月30日には700万円を超えました。
これをきっかけにITバブル相場が展開されることになりました。
ドコモ株も結局上場後2年足らずで株価は5倍に。
ドコモ上場時に17000円前後だった日経平均株価は2000年4月に20833円まで上昇。
携帯電話をITを絡めたシナリオ相場が成就した時の歴史です。
しかし、市場には株価の復活感が漂ったことは間違いありません。
残念ながら日経平均株価はその後2003年にバブル崩壊後の安値を付けに行きました。
ただ当時のPERは132倍。PBRは2.6倍。
PERなどの常識を無視して突出した相場ではなく、
学習効果を十分に積んだ市場はおそらくバブルに走ることはない筈。
知的に冷静な展開で上値をとってくるに違いありません。
政府保有株の大型上場は市場の隆盛を持ち込んできた歴史は今度も繰り返されると考えたいものです。
もっとも、株式市場はたいていはバックミラー投資になりがちなもの。
前を向きながらも後ろを振り返ることばかり。
言葉は前を向いているものの注意はほとんど後ろに向けているようなもの。
だったら車のように邪魔ものもなく鮮明に後ろが見える電子ミラーのようななものがあれば良いのでしょう。
しかし相場にはそんなものはなく後部座席に荷物があれば後方視界は遮られます。
後方視界は過ぎ去った過去。
通り過ぎてきた道。
ただ次に同じ道を通るときには役立つものです。
むしろ市場で求められるのは前方カメラ付きドライブレコーダー。
これは自動車では記録に必要とされますが、市場では透視の目として求められています。
過去に饒舌、未来に寡黙というのが株式市場。
未来に饒舌になったときに市場は明るい未来を示しているでしょう。
そして海外株安だから日本株安なんて愚かしい解釈は姿を消すに違いありません。
興味深いのはETFの運用資産残高が今2015年6月末で3兆ドルに迫ったこと。
都合5823本で、合計2兆9710億ドル。
一方で同じ時期のヘッジファンドの運用残高は8479本で2兆9690億ドル。
ETFの残高は初めてヘッジファンドの残高を超えました。
運用の上手でないヘッジファンドは指数にすら運用成績が劣ったという事実。
指数連動の素人投資向きのETFの勝利は、未来の個人投資家さんの勝利を暗示しているのかも知れません。
ああだこうだとひねくりまわすことなく、素直に相場に追随できる環境が整ってきたようです。
信用買い残の増加に期待して良いのかも知れません。
株価が下がったら買うという逆張り投資は右肩上がりの相場展開で本領を発揮しそうな気がします。
下がって買うのが株式投資という世界でも稀な経験則はようやく日の目を見そうな気配です。
☆ジャパンインベストメントアドバイザーは高知県で建設予定の太陽光発電所の設置関する報道について現況を報告
ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>(東マ)は本日、8月9日付高知新聞に、同社グループが高知県土佐清水市浦尻地域において建設を予定している太陽光発電所(メガソーラー)の設置について、「浦尻メガ18日着工」との記事が掲載されたことについて問い合わせが多かったことから、現在の状況について発表した。
今回の件に関して、地域住民とこれまで、2地区において計5回にわたる説明会を実施した。一部反対意見があったため、説明会に加えて、一軒一軒訪問し、計画について、具体的な案を提示した。その結果、概ね地域住民の理解を得られたものと判断し、本年8月18日から着工することにした。
また、周辺住民の要望を受けて、住宅と太陽光パネルの設置距離を従来の5メートルから10メートルに拡大し、住環境に配慮することにしている。さらに、地元の住民が大規模な津波発生時に避難のために利用できるよう、敷地内に緊急避難道を設置するなど、地域への貢献に対しても可能な限り配慮する。
同社では、今後も、必要に応じ、地域住民との対話を通じ、円満に建設工事が進められるよう理解してもらえるように、適用される法令・関係諸規則等に違反のないよう適法に計画を進めていくとしている。
☆京写800円突破、勢い加わり4ケタの可能性強まる、PERまだ13倍
チャート8 高人気続く京写<6837>(JQ・売買単位100株)は、70円高の842円と3営業日続伸、遂に800円を突破した。今3月期2ケタ増益と業績が好く、予想1株利益62.7円に対しPERはまだ13.4倍と低く、しかも、京都大学との間で有線通信と同等の性能を持つ次世代無線技術開発で提携、今後、両社で特許確立を行う。機械、自動車等において配線の束が不要となることから大きい需要が期待されている。
上場来高値は2000年の4050円だが、さすがにそこまでは期待できないだろうが、株価に弾みがついているため4ケタの可能性は予想されそうだ。
☆CRI・ミドルウェアは続落、チャート悪化で短期処分売り、業績好く二番底の公算、押し目買い
CRI・ミドルウェア<3698>(東マ・売買単位100株)はチャート悪化から小口売りで98円安の1888円と前週末の304円に続いて大きく下げている。6月の2499円、7月の2373円、そして8月6日の2327円とチャートで「上値切り下げ」の上値の重い足となっていることから短期筋が見切り売りしてきたようだ。
音と映像技術が得意のゲーム開発や遊戯機向けのミドルウエアを主力とし昨年11月に上場した。
今9月期は前期比12.3%増収、営業利益20.4%増益の見通し。今年4月に株式3分割を実施、権利修正での株価は上場来高値が昨年12月の6773円、同安値は7月9日の1790円である。
業績が好く、ゲーム関連は好成長分野だけに7月の安値に対し「二番底」形成となる可能性は高く、中期押し目買いだろう。
☆チムニーの第2四半期は増収増益、「はなの舞」は今年20周年でブラッシュアップ
■訪日外国人の来客数ガ増加
チムニー〈3178〉(東1)の15年12月期第2四半期連結業績は、売上高が前年同期比1.2%増の229億49百万円、営業利益が同3.9%増の15億77百万円、経常利益が同4.4%増の16億24百万円、四半期純利益が同12.9%増の8億80百万円と増収増益で着地した。
インバウンド増加の流れの中で、訪日外国人の顧客に日本料理と伝統文化の複合価値を提供し、来客数の増加を実現した。
また、「はなの舞」は今年20周年を迎え、更なるブラッシュアップに努め、「北海道直送花の舞」業態を開発した。下期(7月〜12月)は同業態で「京急川崎駅前店」などの開店を予定している。
コントラクト事業では、継続的な店舗メニューの見直しに加えて、新たな受託への情報収集等に努めている。
店舗数は、第2四半期末では直営店311店舗(前期末307店舗)、コントラクト店94店舗(同100店舗)、フランチャイズ店299店舗(同300店舗)で、同社の店舗数合計は704店舗となり、連結子会社の31店舗を加えると、グループ店舗数は735店舗となった。
今期通期業績予想は、当初予想を据置き、売上高は485億40百万円(前期比4.2%増)、営業利益は35億90百万円(同4.6%増)、経常利益は36億20百万円(同3.9%増)、純利益は19億円(同5.8%増)を見込む。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
8月10日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,712.03(-12.53)
■日経平均先物 20,690(-20)
■東証1部出来高 11.30億株
■東証1部売買代金 1.27兆円
■TOPIX 1,677.47(-1.72)
■騰落 上昇962/下落785
■日経JQ 2,741.59(-16.09)
10日午前の日経平均株価は4営業日ぶりに小反落した。前引けは前週末比12円53銭安の2万0712円03銭だった。
前週末の米株式市場でNYダウ平均株価が7日続落で、約半年ぶりの安値水準となったことに加え、外国為替市場で、やや円高・ドル安傾向が強まったことも懸念材料となり売り先行のスタートとなった。
ただ、一方で4〜6月期決算の好業績銘柄を個別に買い進む動きもあり、全般相場は、売り一巡後に押し目買い機運が高まり下落幅を縮小する流れとなった。
日本経済新聞社が7日までの発表分を集計した上場企業の4〜6月期決算は連結経常利益が前年同期比24%増となるなど、企業業績が好調なことが投資家心理を支えた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅に9営業日ぶりに反落した。東証規模別株価指数では大型株がマイナス圏に沈んだものの、中型や小型株は朝安後に上昇に転じた。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2734億円、売買高は11億3036万株。東証1部の値下がり銘柄数は785、値上がりは962、変わらずは139だった。
個別銘柄では東電が大幅反落。マブチモーター、KLabも下落幅を拡大した
トヨタやマツダ、日産自などの自動車株が下げた。8〜9日に発表された中国の経済指標が弱い内容だったことで、中国で事業を展開するコマツやファナック、ダイキンなども下落した。
半面、SUMCO、JDIは大幅高。前週末に発表した4〜6月期の連結決算(国際会計基準)で、純利益が前年同期比29%増えたKDDIは大幅高。11時に通期業績の見通しを引き下げた洋ゴムは「想定より悪くない」との見方から買いが入り、上昇に転じた。
東証2部指数は続落した。
個別銘柄では岡本工機、ゼニス羽田、グリーンランド、サイネックス、阿波製紙、ピクセラ、コメ兵が下げた。半面、アップルインターがストップ高。ゼロ、ソマール、高田工業所、ラオックス、音通、朝日インテクが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は小幅続落した。前引けは前週末比16円09銭安の2741円59銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で339億円、売買高は7525万株。
個別銘柄ではBBタワー、富士テクニカ宮津、不二ラテ、エヌアイデイ、クルーズ、スパークス、日本マイクロが下げた。
前週末に発表した7月の既存店売上高が減少したマクドナルドは小幅安。
一方で前週末発表した2015年1〜6月期決算で、最終損益が黒字転換したカルナバイオ、太陽工機はストップ高。遠藤製作、ヒビノ、nms、京写も上昇した。
東証マザーズ指数は小反発。前引けは前週末比2.20ポイント高い933.00だった。
個別銘柄ではアウンがストップ高。ミクシィやPCIHDが上昇した。
前週末に韓国企業との業務提携合意を発表した駅探は一時ストップ高水準まで上昇した。半面、コラボスがストップ安。リンクバル、そーせい、FFRI、ジグソーは下落した。
8月10日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、下げ幅縮める。2万0700円近辺、好調企業業績が支え |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20696.74(-27.82)
■日経平均先物 20,680(-30)
■TOPIX先物 1,675.50(-2.00)
■騰落 上昇926/下落831
■日経JQ 2,750.01(-7.67)
■マザーズ指数 931.97(+1.17)
10日前場寄り付きの日経平均株価は4営業日ぶりに反落して始まった。
10時時点の日経平均は先週末比27.82円安の20696.74円で推移している。
一時は前週末比107円安の2万0617円を付けた。売り一巡後は2万0600円台半ばまで下げ幅を縮める場面があった。
7日発表の7月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比21万5000人増加した。市場予想をやや下回ったものの、雇用回復の目安とされる20万人の節目を上回った。労働市場の順調な回復が続き、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動きやすくなるとの見方が浮上。7日のNYダウ平均など主要株価指数が軒並み下落し、週明けの日本株にも幅広い銘柄に売りが出た。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ9営業日ぶりに反落している。
規模別株価指数では小型株のみプラス圏で推移している。業種別では、鉱業、ゴム製品、金属製品、機械、鉄鋼などが弱い一方、繊維、情報・通信、医薬品、その他製品、水産・農林が買われている。
外国為替市場で円相場が1ドル=124円台前半と、円高・ドル安が進んでおり、輸出採算の悪化懸念からトヨタやホンダなどの自動車株が軒並み安い。7日の取引終了後に2016年3月期の連結経常利益見通しを引き下げた国際石開帝石が大幅に下落した。
JPX400指数への新規採用期待が剥落した東電が売り優勢となっている。
半面、7日の取引終了後に発表した15年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)で純利益が前年同月比29%増の1439億円となったKDDIが上昇。武田やアステラスなど医薬品株が高い。
ジャパンディスプレイが先週末比14%超上昇の大幅高となっている。
「JPX日経400」株価指数の定時銘柄入れ替えが7日夕方に発表され、新規採用銘柄の中では大林組(1802)(東1)やクックパッド(2193)(東1)などが高い半面、コーセー(4922)(東1)は安い。
外資系等は、東レ(3402)、損保ジャパン(8630)、富士通(6702)、野村不(3231)、第一興商(7458)、DeNA(2432)、横河(6841)、住友不(8830)、花王(4452)、青山商事(8219)に注目。
225先物はメリル・GS・マネ・クレディ・三菱・バークレイズが買い越し。
野村・UBS・みずほ・パリバ・ドイツ・アムロが売り越し。
TOPIX先物はGS・クレディ・野村・ニューエッジ・バークレイズが買い越し。
みずほ・UBS・パリバ・メリルが売り越し。
テクニカル的には、安藤ハザマ(1719)、飛島(1805)、矢作(1870)、Klab(3656)、カネカ(4118)、日理化(4406)、三洋化(4471)、関ペ(4613)、
リゾートト(4681)、太平洋セ(5233)、特陶(5334)、MARUWA(5344)、LIXIL(5938)、東京綱(5981)、北川鉄(6317)、ヨーカネツ(6369)、カシオ(6952)、島津(7701)、ニコン(7731)、フジシール(7864)、
紅(8002)、稲畑産(8098)、ミツウロコ(8131)。損保J(8630)、海上(8766)、前田建(1883)、日道路(1884)、東洋建(1890)、東洋紡(3101)、
日清紡(3105)、住江織(3501)、セーレン(3569)、電化(4061)、アキレス(5142)、TOTO(5332)、淀川鋼(5451)、リンナイ(5947)、新東工(6339)、ホシザキ(6465)、日無線(6751)、パイオニア(6773)、オプテックス(6914)、JDL(6935)、新電工(6967)、ダイハツ(7262)、ホンダ(7267)、凸版(7911)、菱電商(8084)、リョーサン(8140)が動兆。
<兜町カタリスト>
「悪くない」
米雇用統計通過。
非農業部門雇用者数は21,5万人増で着地。
事前予想は22万人程度だったのでやや下回ったが、20万人台は確保。
失業率は5.3%で悪くない。
背景は小売り関連の増加。
これを受けて9月利上げ観測が復活。
株式市場は嫌気した格好だが、悪くはない筈。
そして、あまり雇用統計を気にしなくなった傾向も悪くはない筈。
一方で全体の84.7%が通過した日本企業の4〜6月決算。
第1四半期売上高は前年同期比4.8%増、経常利益は同23.7%増、純利益は同27.7%増。
通期売上高は前期比2.7%増、経常利益は同7.7%増、純利益は同14.0%増。
相変わらず2ケタ増益で推移。
第1四半期は突出して良いように見えるのは気のせいだろうか。
あるいはいつものように慎重な気分を通期は反映しているに過ぎないのだろうか。
因みに欧州企業の4〜6つj機は7.1%の増益。
特に金融関連が好調というのがやや皮肉だが悪くはない。
2015年は全体で8.5%増益の見通し。
これも悪くない。
悪そうなのはアメリカ企業の業績。
4〜6月の純利益は1%台の低い伸び。
2015年通期でも1%台との観測。
背景はエネルギー関連の軟調。
中国景気の減速での原油価格の下落の影響が大きいという。
日欧VS米中の明暗の構図は鮮明になってこようか。
東証1部の時価総額は先週604兆8606億円(政府保有株を除く)となった。
昨年末比100兆円の増加。
1989年12月の509兆9087億円を抜いたのが今年5月。
株価の上昇が時価総額の拡大を継続させている構図。
アベノミクスの2年半で約300兆円増加したことになる。
国富とはいわないまでも富の創出効果は大きかった。
因みに政府保有株を含んだ時価総額は611兆5590億円。
GDPの伸びよりもはるかに大きい。
株価が景気の先行指標であるならば、いずれGDPがあとから追いかけてくるのだろう。
JPXの銘柄入れ替えも通過した。
42銘柄除外で43銘柄が新規採用。
概ね順当な結果だったように見える。
スケジュールを見てみると・・・
10日(月)景気ウォッチャー調査
11日(火)マネーストック、独ZEW景況感
12日(水)企業物価、米財政収支、中国経済指標
13日(木)機械受注、米小売売上高
14日(金)オプションSQ、米鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感、独4〜6月GDP,ユーロ圏GDP
夏休みモードのSQ週。
荒れるような気がしないの。
課題は売買エネルギーがどこまで低下するか、だろうか。
2兆円台をキープするならば明るい秋の果実にありつけるような気がする。
その秋の最大の果実はおそらく郵政の上場。
290兆円の資産を持つだけに話題性は高い。
民営化の総仕上げという意味合いもある。
総額10兆円で今年は1兆円程度の放出の予定。
この1兆円と言う額は2014年の77社のIPOと同じ金額だからかなり大きい。
その郵政の連結純利益は前年同期比2%増の1426億円。
経常利益は3%減の3兆4465億円という。
個別では日本郵便が312億円(前期比55%増)、ゆうちょ銀行が792億円(同8%減)。
かんぽ生命が232億円(同8%減)で合計1426億円となる。
郵便・物流事業とゆうちょ・かんぽの運用収益の拡大が課題だ。
ちなみにゆうちょとかんぽの国内株式保有残3.5兆円。
3月末比約3500億円の増加。
郵政上場の市場インパクトがよければ郵政の業績も向上するという難しい方程式。
この解は明るい未来をもたらしてくれると信じたいところ。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ワイエイシイ(6298)・・・動兆
ワイエイシイに注目する。
同社は自動化機器・メモリディスク関連・液晶関連装置が主力。
電力の制御通信システム、液晶関連装置など順調。
高輝度LED照明分野にも期待感。
好業績期待。
8月10日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
先週は、堅調な展開となった。決算が良好であった銘柄の上昇が下支えし、前半の日経平均は20500円どころでしっかりの動きが続いた。
トピックスが8連騰を演じるなど、日本株独自の強さが示される1週間となった。
売買代金も高水準で推移した。後半にかけては指数が下値を切り上げる展開となり、先高期待が一段と強まった。
今週も引き続き底堅い展開を予想する。
決算銘柄を中心に活況な売買が続くと予想する。経済指標も注目度の高いものが多い。
海外では中国7月鉱工業生産(12日)など、中国関連の経済指標および中国株の動向が注目される。
週後半にかけてはお盆シーズンで市場参加者の減少も懸念されるなか、週末にはオプションSQが控えており、先物主導で荒い動きとなる可能性もある。
ただし、日本株は今週の動きが強かったことから、下値では押し目買いが支え、堅調な推移が続くと考える。
10日の東京株式市場は、弱含みで推移するとみられ、日経平均株価の5日線(前週末7日時点で2万614円)近辺が意識されそう。日経平均株価の予想レンジは、20500―20700を予想する。
狭いレンジでのこう着になりそうだ。
また、新興市場など中小型企業への決算に関心が集まりやすく、個人主体による資金が集中しやすいだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1040万株、買い960万株で、差し引き80万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額は買い越し。
売りセクターに、化学、機械、銀行、情報通信、サービス、食品、鉄鋼、薬品など。買いセクターに、建設、倉庫、自動車、不動産、REIT、機械、サービス、電機、情報通信、食品、精密、商社、銀行、証券など。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20650 ( -60 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20665 ( -45 )
( )は大取所終値比
【予定】
【国内】
6月国際収支(8:50)
7月対外・対内証券売買契約等の状況(8:50)
7月貸出・預金動向(8:50)
6月産業機械受注(11:00)
6月特定サービス産業動態統計(13:30)
7月企業倒産(13:30)
7月消費者態度指数(14:00)
8月金融経済月報(14:00)
7月景気ウォッチャー調査(15:00)
エルニーニョ監視速報
【国内企業】
千代建 、浜ゴム 、洋ゴム 、リクルート 、第一生命 などが決算を発表予定
【海外】
シンガポール市場休場
米国労働市場情勢指数LMCI(23:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
8月08日 休日TIMES
【株ちゃんの明日読み】
来週も発表の最終週となる16年3月期第1四半期の決算に引き続き注目したい。軟調な展開が続く米株式相場や中国景気の動向も注視したい。
引き続き東京株式相場は底堅い展開を予想する。
経済指標も注目度の高いものが多い。
海外では中国7月鉱工業生産(12日)など、中国関連の経済指標および中国株の動向が注目される。
週後半にかけてはお盆シーズンで市場参加者の減少も懸念されるなか、週末にはオプションSQが控えており、先物主導で荒い動きとなる可能性もある。
ただし、日本株は今週の動きが強かったことから、下値では押し目買いが支え、堅調な推移が続くと考える。
【NY概況】
7日のNYダウ平均は7日続落した。終値は前日比46ドル37セント安の1万7373ドル38セントと、2月2日以来およそ半年ぶりの安値を付けた。7日続落は2011年7月下旬から8月初旬にかけて8日続落して以来ほぼ4年ぶり。
原油先物相場の下落が続いたことで世界景気の減速が意識され、石油や素材関連株への売りが目立った。
朝方発表された7月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比21万5000人増えた。市場予想(22万5000人程度の増加)には届かなかったが、6月分などが上方修正され、労働市場の順調な改善が続いていると受け止められた。
米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動きやすくなるとの見方が米株式相場の重荷となり、ダウ平均は下げ幅を140ドルまで拡大する場面があったが取引終了にかけては下げ渋った。このところ下落基調が続いたため、週末を前に持ち高調整を目的とした買い戻しも入り、相場を支えた。
セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。
ナスダック指数は続落し、同12.896ポイント安の5043.544で終えた。
シカゴ日経平均先物は小幅に反発した。9月物は前日比10円高の2万0650円で終え、同日の大阪取引所の終値を60円下回った。日経平均株価が約2週間半ぶりの高値を付けた流れを受けた。もっとも、原油安や米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利上げに動くとの観測を背景に米株相場が下落したため、日本株先物の重荷となった。
取引終了にかけて下げ渋った。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20650 (-60)
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20665 (-45)
( )は大取所終値比
【個別開示情報】
■ケネディクス[4321]
15年12月期営業利益が前期比4.3%増の85億円になる見通しと発表。従来予想は
同7.9%減の75億円だった。アセットマネジメント事業の収益が拡大したことが寄与。不動産市場の好調などを背景に特別利益が増加する見通しになったとして、純利益予想は60億円から80億円に引き上げた。QUICKコンセンサス(4社)は営業利益が90億9900万円、純利益が71億7000万円。
7日終値は495円(△7)。
■ウェルネット[2428]
15年6月期営業利益が前期比11.1%増の16億3700万円になったと発表。EC市場
の拡大などを背景に主力のネット決済代行サービスが好調で、従来予想(15億5000万円)を上回って着地した。今16年6月期については営業利益予想を22.1%増の20億円、年間配当予想を16円増配となる1株当たり66円とした。同時に、発行済み株式総数の1%に当たる自己株式10万株を8月31日に消却すると発表した。
7日終値は2942円(▲55)。
■酒井重工業[6358]
4−9月期営業利益が前年同期比13.4%増の11億円になる見通しと発表。従来予想は同7.2%減の9億円だった。売上高は前回予想通りとなる見込みだが、為替の円安が寄与した。上期で通期営業利益想(18億5000万円)の59.5%を達成する計画となったが、通期予想は据え置いた。
7日終値は251円(△3)
■きちり[3082]
15年6月期の経常利益(非連結)は前の期比14.8%減の4億3900万円になったが、16年6月期は前期比70.8%増の7億5000万円に拡大を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。14期連続増収になる。
7日終値は720円(▲3)
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
さて、来週は引き続き底堅い展開を予想する。
決算銘柄を中心に活況な売買が続くと予想する。
週後半にかけてはお盆シーズンで市場参加者の減少も懸念されるなか、週末にはオプションSQが控えており、先物主導で荒い動きとなる可能性もある。
景気、企業業績、需給関係の面からマーケットの物色対象は、「主力株」から、「出遅れ材料株」に向かっているものとみられる。少なくとも、TOPIXが2007年の高値を更新するまでは「出遅れ株優位」の展開とみておくのがよさそうだ。
【銘柄フラッシュ】
コラボスなど急伸し日銀の景況判断で積水ハウスも高い
7日は、島津製作所<7701>(東1)が昨日発表の第1四半期決算や業績予想の増額などが好感されて急伸し、後場も一段上値を追って14.3%高となり、同じく増額を発表したニコン<7731>(東1)は4.7%高。自社株買いも発表したソフトバンクグループ<9984>(東1)は後場売買交錯となったが3.6%高。昨日ストップ高の森永製菓<6758>(東1)は後場一段上げて4.3%高となった。
日銀の金融政策会合の結果は「現状維持」と伝えられたが、景況判断では個別に住宅投資を強い表現にしたとされたため、積水ハウス<1928>(東1)が後場堅調相場に転換し1.1%高。大和ハウス工業<1925>(東1)は後場一段高となり2.6%高。
正午に第1四半期決算を発表したインターネットイニシアティブ<3774>(東1)は一段高となり2.4%高。13時に発表したLIXILグループ<5938>(東1)は直後に高下したが次第に上値を追い5.9%高。飛島建設<1805>(東1)は一段高となり5.6%高。14時に発表した石油資源開発<1662>(東1)は急動意となり3.7%高。14時30分に発表した日本ピストンリング<6461>(東1)は一段高の7.4%高となった。
コラボス<3908>(東マ)も昨日発表の四半期決算が好感されて17.6%高となり、不二ラテックス<5199>(JQS)は本日7日の決算発表に期待が強く16.4%高となった。
【引け後のリリース】
オプティムが定額制トータル電子雑誌サービス
■タブレット・スマホ使い放題で人気雑誌550冊以上が読み放題
IT端末管理サービスなどのオプティム<3694>(東マ)は7日、TOKAIホールディングス<3167>(東1)のTOKAIコミュニケーションズと業務提携を行い、同日から「タブレット使い放題・スマホ使い放題(タブホ)」のサービスを開始と発表した。7日の株価は後場一段高となり、4910円(420円高)まで上げて出直りを強めた。
発表によると、「タブレット使い放題・スマホ使い放題(タブホ)」は、「いつでも、どこでも、気軽に」をコンセプトとし、「人気雑誌550冊以上読み放題サービス」(月額500円から)の世界初の定額制トータル電子雑誌サービスになる。
オプティムのビジネス用スマートデバイス管理サービスなどで培った技術や、スマートデバイスの管理を行うプラットフォームのノウハウを駆使して作られているため、安心安全かつ快適に利用できる。さらに、本サービスは1つのアカウントで、タブレットとスマートフォンの両方で利用できるため、通勤・通学の移動時間にはスマートフォンで利用し、自宅ではタブレットで利用するなど、1つのアカウントを利用シーンにあわせて使い分けることが可能だ。
【話題】
ケンコーマヨネーズの今期第1四半期は、増収大幅増益と好調そのもの
■増収効果に加え、原価率、販管費率ともに前年同期を下回り大幅増益
ケンコーマヨネーズ<2915>(東1)の今期第1四半期は、増収大幅増益と好調そのもの。
第1四半期連結業績は、売上高160億83百万円(前年同期比9.1%増)、営業利益8億24百万円(同29.8%増)、経常利益7億73百万円(同33.5%増)、純利益8億68百万円(同142.6%増)であった。
大幅増益は、増収効果に加え、原価率が73.8%と0.3ポイント低減したことで、売上総利益は42億07百万円(同10.4%増)となり、販管費率も21.0%と0.5ポイント低減したことで、営業利益以下が大幅な増益となった。しかも最終利益については、関係会社売却益1億94百万円を特別利益に計上したことで、前年同期比で約2.4倍の利益となった。
7日引け後の株価1712円で弾く予想PERは13.75倍、PBR(実績)1.35倍、配当利回り1.46%。株価は高値圏で推移しているが、株価指標は割安であることから、年初来の高値更新し、1800円ラインを意識した動きが予想される。
8月07日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
7日の日経平均株価は3日続伸した。終値は前日比60円12銭高の2万0724円56銭と、7月21日以来、約2週間半ぶりの高値をつけた。
寄付きは、62円安からスタートした。前場は日本銀行・金融政策決定会合の結果や米雇用統計の発表などを控えて様子見ムードが強まり、20600円を挟んだもみ合いが続いた。
日銀は12時すぎ、7日まで開いた金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたと発表した。大方の予想通りの結果となり、株式相場への直接の影響は限られた。
午後に入ると地合いが一変。円相場が1ドル=124円台後半で伸び悩むと、買いの勢いがじわりと広がって午後は堅調に推移した。
ただ、積極的に上値を追うほどの勢いはみられなかった。
JPX日経インデックス400は8日続伸し、前日比42.60ポイント高の1万5155.40で終えた。
東証株価指数(TOPIX)も8日続伸。終値は5.61ポイント高の1679.19で終え、6月24日以来、約1カ月半ぶりの高値をつけた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8199億円、売買高は23億1336万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は838と、全体の44%を占めた。値下がりは936、変わらずは115銘柄だった。
増益決算と自社株買いを発表したソフトバンクグループが上昇。
主力のトヨタやソニーが上げた。三菱UFJとみずほFG、三井住友FGの三大銀行グループがそろって上昇した。業績予想を上方修正した東レやLIXILグは午後から一段高となった。
ダイキン、ニコン、KLabは商いを伴って急伸し、イチケン、フジシールなどが上昇した。
一方、ファストリが下落。主力事業の伸びが物足りないとして楽天が下げ、コニカミノルやミツミが大幅安となった。
アステラス薬、JR西、リコー、チムニー、サンケン電、豆蔵HDなど売られた。
東証2部株価指数は4日ぶりに反落した。個別銘柄ではカネミツ、アピクヤマダ、扶桑電通、ヤマダコーポ、ベネ・ワン、朝日インテクが下げた。
一方、高田工業所、相模ゴムがストップ高。ゼット、オリジナル設、KIHDラオックスが上げた。
日経ジャスダック平均株価は3日ぶりに反落した。終値は前日比26円96銭安の2757円68銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で547億円、売買高は1億535万。
個別銘柄では山王、メガロス、IPS、カルナバイオ、日本マイクロ、データアプリなどが売られた。半面、nms、アイル、昭和真空がストップ高。不二ラテ、クルーズ、京写などは買われた。
東証マザーズ指数は小幅に続落した。大引け時点は前日比1.44ポイント安の930.80だった。
PCIHDは高値更新後、大引けにかけて急落した。エナリス、CRI・MW、エンバイオH、Aimingなどが下落した。一方、FFRI、ミクシィ、UNITED、ジグソー、そーせいなどは上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,724.56 |
60.12 |
日経平均先物 |
20,710.00 |
60.00 |
TOPIX |
1,679.19 |
5.61 |
TOPIX先物 |
1,677.50 |
3.50 |
東証2部指数 |
5,048.22 |
-46.04 |
JASDAQ |
2,757.68 |
-26.96 |
マザーズ |
930.8 |
-1.44 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2313360 |
2819951 |
東証2部 |
121660 |
28882 |
☆KLabが大幅増益など好感し1週間ぶりに高値更新
KLab<3656>(東1)は一時13%高の2160円(256円高)まで上げて大幅反発となり、2014年8月以来の高値を約1週間ぶりに更新している。6日の取引終了後に発表した2015年12月期・第2四半期決算(1〜6月累計、連結)が好調で、営業利益、経常利益とも前年同期の2倍強になったことなどが好感された。11時を過ぎて東証1部銘柄の売買代金ランキング7位前後に入り売買活況。
人気オンラインゲーム「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」の売り上げは4〜6月に直前の四半期比14.9%減少したものの、7月には英語版のユーザー数が200万人を超え、いぜん人気が拡大している。8月3日付では「爽快3Dアクションゲーム『BLEACH Brave Souls』が提供開始から12日で300万ダウンロードを突破」と発表し、新たな牽引役の成長も注目されている。
☆ティー・ワイ・オーは195円の指値買いがよさそうだ、大手企業からテレビCM制作ふえる
ティー・ワイ・オー<4358>(東1・売買単位100株)は200円前後のモミ合いが煮詰まりつつある。出直りが見込めそうだ。NHKキャラクターの「ドーモクン」を企画開発したテレビCM制作会社。大手企業がアベノミクスの効果から業績好調で仕事量が増えている。さらに、これから、オリンピック控え、いっそう多忙が予想される。
集計中の15年7月期は7.3%増収、営業利益8.0%増益、1株利益14.6円、配当年4円の見通し。恐らく、次期も増収増益が予想される。
年初来高値216円(4月)、同安値170円(2月)。下値は固まっている。195円前後での指値買いがよさそうだ。
ティー・ワイ・オーはもみ合いも決算発表を前に積極的な中期経営計画を先取り低位割安株買いが再燃余地
ティー・ワイ・オー<4358>(東1)は、前日日変わらず199円で寄り付いたあと、1円安と下ぶれるなど前日終値水準でもみ合っている。4月8日につけた年初来高値216円を前にして売り買いが交錯している。ただ同社は、前2015年7月期業績を目下、集計・精査中で、9月11日に発表予定であり、これを先取り、中期経営計画通りに次期2016年7月期業績が大きく続伸するとの期待から低位値ごろの割安株買いが再燃する展開も想定される。同計画では連結配当性向25%以上を目標としており、連続の株主還元策についても思惑を高めそうだ。
■2018年7月期売上高500円の達成に向け経営施策は前倒しペース
同社の「グループ中期経営計画」は、「次世代のクリエイティブ・エージェンシーを目指す」との経営ビジョンに基づき競争力を強化し、良好な経営環境もあって、数値計画、経営施策とも計画を上回るペースで推移しており、集計中の前2015年7月期業績は、売り上げ285億円(前々期比7.3%増)、営業利益18億5000万円(同8.0%増)、経常利益17億円(同12.6%増)、純利益9億円(同51.0%増)と見込まれていた。配当も、同計画で連結配当性向25%以上を目標とする株主還元政策に沿って、今年7月21日に期初予想の4円を5円に引き上げることを発表、市場変更記念配当3円を含めた前々期の6円配当から普通配当を実質増配をした。
続く今2016年7月期業績は、中期経営計画では売り上げ320億円、営業利益21億5000万円を目標としている。経営施策では、成長戦略の広告主との直接取引を躍進させる一方、広告代理店との取引を継続強化、海外戦略も、昨年8月にアジア戦略本部を新設して拡大を図り、今2016年7月期中にはM&Aの実施、さらにバランスシート施策では、借入金を過去約6年間で110億円削減、すでに2014年7月期に実質無借金となったことなどが要因となる。同計画は、続く2017年7月期の業績目標を売り上げ400億円、営業利益27億円と設定、2018年7月期の売り上げ500億円の目標達成に向けて業績成長策を続ける。9月11日の決算発表で前期業績がどのように着地し、今期業績がどのような予想数値となるか、株主還元策の動向とともに注目される。
■PER13倍台の割安修正で年初高値抜けから2007年9月高値奪回を目指す
株価は、前2015年7月期第2四半期累計業績が、2ケタ増益で着地したことを手掛かりに年初来高値216円をつけて200円台を固め、配当権利落ち後安値198円から再度、高値奪回を目指す展開となっている。PERは、前期ベースで13倍台と割安で値ごろ妙味もあり、高値抜けから2007年9月高値290円が次の上値フシとして意識されよう。
☆ソニーは7日続落基調で「週足」悪くなると気をもむ様子も
ソニー<6758>(東1)は10時にかけて一時3301.5円(36.5円安)まで軟化する場面があり、昨日までの6日続落に続いて軟調となっている。この数日は特段、敬遠される材料が出たわけではなく、7月31日に第1四半期決算(4〜6月)を発表した後は連日軟調なため、通期のスマートフォンの販売計画を3000万台から2700万台に下方修正したことなどが影響しているようだ。ただ、イメージセンサーやポータブルゲーム機PS4の計画は上方修正した。
本日は週末売買日のため、大引けもこのまま軟調な場合は「週足」が比較的長い陰線(始値より終値が安い罫線)になる。しかも、この1本の陰線でほぼ1年ぶりに26週移動平均(6日は3545円前後)を割り込むことになり、チャートの格好が悪くなると気をもむ様子がある。
8月07日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,606.74(-57.70)
■東証1部出来高11.03億株
■東証1部売買代金 1.31兆円
■日経平均先物 20,600(-50)
■TOPIX 1,667.77(-5.81)
■騰落 上昇608/下落1,160
■日経JQ 2,760.49(-24.15)
7日午前の日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比57円70銭安の2万0606円74銭で前引け終了。
6日の米株式相場が大幅下落し、投資家心理がやや悪化、日経平均は一時2万500円台で推移したが、好業績銘柄に対する物色意欲は根強く、前場後半にかけて下げ渋る展開となった。
中国・上海株市場が反発に転じていることや、為替が124円台後半と円安含みに推移したこともプラスに働いた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は8営業日ぶりに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3181億円、売買高は11億307万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1160と、全体の6割強を占めた。値上がりは608、変わらずは120銘柄だった。
指数への影響が大きいファストリやオリンパス、ファナックの下げが響いた。足元で相場上昇をけん引してきた食品の明治HDやキッコマン、医薬品の塩野義も下落し、相場の重荷になった面もあった。
楽天が大幅安となり、ミツミが年初来安値を更新。リコーの値下がりも目立った。ソニー、村田製、サンケン電が売りに押された。
一方、増益決算を発表したソフトバンクグループが上昇。業績予想を引き上げたニコンが上げ、ダイキンの値上がりが目立った。KLabが大幅高で年初来高値をつけた。TAC、ダイキョー、島津製作所も値を飛ばした。
東証2部株価指数は4日ぶりに反落した。朝日インテク、ベネ・ワンが下げ、ラオックスやOakが上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前場終値は前日比24円15銭安の2760円49銭だった。 ジャスダック市場の売買代金は概算で333億円、売買高は6187万株。
個別銘柄ではコスモスイニシア、メガロス、カルナバイオ、データアプリ、スパークスなどが下落した。半面、日本マイクロ、クルーズ、KSK、リバーエレテク、不二ラテ、京写などが上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。前引け時点は前日比0.97ポイント安の931.27だった。個別銘柄では、エナリス、CRIミドル、エンバイオH、sMedio、ジグソーなどが売られた。そーせいがストップ高。動物高度医療、コラボス、PCIHDなどは買われた。
8月07日 相場概況(寄り付き)
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20590.08(74.36)
■日経平均先物 20,580(-70)
■TOPIX先物 1,666.00(-8.00)
■騰落 上昇545/下落1,200
■日経JQ 2,766.41(-18.23)
■マザーズ指数 933.31(+1.07)
7日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は反落して始まった。
10時時点の日経平均は前日比74.36円安の20590.08円で推移している。
米国株は下落したものの、足元の日本株買いの材料となっていた為替はさほど動いていないことから、日経平均は小幅な下げに留まっている。
7月の米雇用統計の発表を控えて模様眺めムードが強く、持ち高を一方向に傾けづらい雰囲気がある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小安く始まった。
規模別株価指数では大型株が下げ渋っている。業種別では、倉庫、医薬品、陸運、その他金融、サービス、小売などがさえない。一方、石油・石炭、情報・通信、鉄鋼、海運、水産・農林などが上昇している。
トヨタや三菱UFJが下落。三菱商が売りに押されている。楽天の値下がりが目立ち、三菱マも安い。ミツミやオリンパスも大幅安となった。一方、ソフトバンクは上昇。大幅な増益決算や自社株買いを評価するする買いが入った。ニコンも高い。
☆ソフトバンクが自社株買いなど好感し出直りもみ合い上限目指す
ソフトバンク<9984>(東1)は7440円(300円高)の買い気配で始まり、取引時間中としては6月26日以来の7400円台回復となった。昨日の取引終了後に発表した2015年4〜6月期(第1四半期)の連結決算(国際会計基準)が売上高は前年同期比10%増の2兆1390億円、純利益が前年同期比2・8倍の2133億円となるなど好調で、取得上限株数1200万株(発行株数の1.68%)の自社株買いも発表したことが好感されている。
自社株買いの実施期間は8月7日から16年3月31日まで。株価は14年2月以降、1年半近くの間、下値を6600円前後としてもみ合う横ばい相場が続いており、下値不安は小さいとの見方が少なくない。直近はもみ合いの下限水準から出直ってきた状態のため、上限水準までは周期性も兼ねて上値が見込める可能性がある。
☆ネットワークバリューコンポネンツは第2四半期連結業績の上方修正を発表
■売上高については、官公庁向けの大型案件を始めとして全般的に好調に推移
ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)は6日、第2四半期連結業績の上方修正を発表した。
第2四半期連結業績は、売上高を期初より4億44百万円上回る19億40百万円(前年同期比29.7%増)、営業利益は26百万円上回る81百万円(同45.1%増)経常利益は26百万円上回る72百万円(同38.0%増)、純利益は27百万円上回る43百万円(同30.9%増)と上方修正により大幅増収増益となった。
修正理由としては、売上高については、官公庁向けの大型案件を始めとして全般的に好調に推移したことによる。利益面については、増収効果により、当初予想を上回った。
しかし、通期連結業績予想については、第3四半期以降の業況が不確実なことから、当初予想を変更していない。
☆リッチメディアが10日の新規上場を中止
東京証券取引所は6日夕方、8月10日に新規上場の予定だったリッチメディア<6170>(東マ)の上場承認を取り消したと発表した。 同社の取締役会において、予定していた新株式発行及び株式売出しの中止が決議され、有価証券上場規程に定める形式要件を満たさないこととなったため。
リッチメディアは美容関連の悩みを解説するなどのWebサイト「スキンケア大学」などを運営し、6日付で、「当社内部統制の有効性に関して確認すべき事項が発見され、本日開催の当社取締役会において、当該確認に時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しの中止と、それに伴う上場手続きの延期を決議」「今後の上場手続きの再開時期につきましては、当該確認の結果を踏まえ、状況を慎重に見極めたうえで総合的に判断する予定」などと発表した。
公募株式数は5万株、売り出し株数は7万1200株(ほかに需要に応じたオーバーアロットメント方式による売り出しが1万8000株)の予定だった。
<兜町カタリスト>
「歴史」
昨日の市場関係者岡本氏のメールで興味深かったこと。
↓
★企業を見る場合、カネがちゃんと働いているかを見る。
最も働いていると思うのが7011重工。
★日本をリードする産業は自動車、航空機、再生医療と見ている。
あとはロボット。
集団的自衛権などと騒いでいるが、将来的な戦争は航空機に乗ったロボットが戦士、兵士。
さらに言えば、日本はサービス業と都市。
サービス。北風と太陽なら太陽になることを考えれば、サービス業の未来像も見えて来る。
★運用力の最高峰は米国ではない。
米国は腕力、力任せ。
運用力は俯瞰力。俯瞰力で英国に勝る国なし。
アジアならシンガポール。
★未来学。
歴史の流れから未来を考える習慣をつけること。
日本、どうあるべきかを考える。
未来を読み、評価する株式市場でもその視点を持ちましょう。
以下は少し進んだ原稿の一部。
↓
昭和バブルの日経平均株価の高値は1989年大納会の38915円。
この前哨戦がおそらく1987年2月のNTT株の売り出し・上場でした。
売り出し価格119.8万円。
上場初日は買い気配で値がつかず翌日付いた初値は160万円(時価総額18.7兆円)。
それが3月4日に301万円、4月22日には318万円の高値を付けました。
公募・売り出し金額2兆2145億円、195万株の公募でしたが、
公募株の当選で初めて株の味を知った層が株式市場に参入する役目を果たしたことになるでしょう。
NTTの上場時の1987年2月に19000円台だった日経平均株価は
6月には26000円近くまで上昇。
その後38915円に向かっていった訳です。
NTT株はその後87年11月に195万株(255万円)、
88年10月150万株(190万円)と売りだされました。
バブルが崩壊したため第4回目の売り出しは98年12月の100万株(85.5万円)、
99年11月に95.2万株(166万円)、2000年11月に100万株(94.9万円)。
6回に分けて13年あまりをかけての政府持ち株が放出されたことになります。
だんだん尻すぼみになっていきましたが最初の売り出しがセンセーショナルだったことは間違いありません。
アッと言う間に一攫千金、濡れ手にアワを体感できた多くの投資家さんは
株式投資と不動産投資にのめりこんでいきました。
バブルが崩壊し、拓銀・山一証券が倒産し金融システムもおかしくなってから
株式市場に人気が戻ったのは後世いうところの2000年ITバブル。
起爆剤は1998年10月22日ののNTTドコモの上場でした。
公募・売り出し総額は2兆1255億円(時価総額8.9兆円)。
東証1部時価総額の約4%と巨大だったので市場は心配モード。
しかし公募株数の2倍の申し込みがありました。
初値は公募価格390万円を18%上回る460万円。
この間、日経平均は5日続伸というおまけまでつきました。
その後ドコモ株は翌1999年4月30日には700万円を超えました。
これをきっかけにITバブル相場が展開されることになりました。
ドコモ株も結局上場後2年足らずで株価は5倍に。
ドコモ上場時に17000円前後だった日経平均株価は2000年4月に20833円まで上昇。
携帯電話をITを絡めたシナリオ相場が成就した時の歴史です。
しかし、市場には株価の復活感が漂ったことは間違いありません。
残念ながら日経平均株価はその後2003年にバブル崩壊後の安値を付けに行きました。
ただ当時のPERは132倍。PBRは2.6倍。
PERなどの常識を無視して突出した相場ではなく、
学習効果を十分に積んだ市場はおそらくバブルに走ることはない筈。
知的に冷静な展開で上値をとってくるに違いありません。
政府保有株の大型上場は市場の隆盛を持ち込んできた歴史は今度も繰り返されると考えたいものです。
8月07日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
7日の東京株式市場は、NY株安、米7月の雇用統計発表を目前にして買い手控え姿勢が強まり、日経平均株価は反落となりそうだ。ただ、4〜6月期の決算発表は、後半の集中日を迎えることから、発表内容を吟味しながらの個別株物色の流れは継続しそうだ。
日経平均株価予想レンジは、20500―20800を予想する。
週末はポジョン調整の売りが出やすい地合いとなることが想定される。警戒が高まって大きく下げるような場面があればじっくり拾っていきたい局面である。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1160万株、買い1030万株で、差し引き130万株の売り越し。
売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、化学、電機、機械、薬品、鉱業、銀行、保険、情報通信、自動車部品、証券、小売、ゴムなど。
買いセクターに、倉庫、機械、電機、小売、情報通信、繊維、不動産、空運、サービス、精密など。
【NY概況】
6日のNYダウ平均は6日続落し、前日比120ドル72セント安の1万7419ドル75セント。2月2日以来、約半年ぶりの安値で終えた。6日続落するのは2014年10月中旬以来、約10カ月ぶり。
7日発表の7月の米雇用統計の内容を見極めたいとして買い手控えムードが強かった。原油先物相場が続落し、世界景気の減速も意識されたとの指摘があった。
ダウ平均は170ドル超まで下げ幅を広げる場面があった。
セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやメディアが下落した。
ナスダック指数は大幅反落し、同83.505ポイント安の5056.440で終えた。
シカゴ日経平均先物は反落。9月物は前日比120円安の2万640円で引けた。6日の大取終値を10円下回った。7月の米雇用統計の発表を7日に控え、米株とともに売りが優勢になった。新たな買いに慎重な向きが多く、持ち高調整の動きが中心になった。この日の9月物安値は2万570円、高値は2万800円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20640 ( -10 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20655 ( +5 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(7日)
黒田日銀総裁会見
《決算発表》
国際帝石、大和ハウス、日清食HD、東レ、大塚HD、関西ペ、ブリヂストン、住友鉱、LIXILG、ユニチャーム、伊予銀、セブン銀行、損保 JPNK、MS&AD、ソニーFH、東京海上、住友不、東急、KDDI、太平洋セメ、DENA、ユニバーサル、COOK、共立メンテ、東建物、長谷工、JDI、エア・ウォーター、リロHLD、岩谷産、ゼンショーHD、ソディックなど
■海外(7日)
独6月鉱工業生産・貿易収支(15:00)
仏6月鉱工業生産(15:45)
ブラジル7月消費者物価(21:00)
カナダ7月失業率(21:30)
米7月雇用統計(21:30)
メキシコ7月消費者物価(22:00)
米6月消費者信用残高(8日4:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・‥…
円安の進行と日本企業の好調な業績発表を好感して上昇した日経平均。
高値圏でのこう着が続く中、後場に入るとじりじと上げ幅を縮めており、本日の安値で取引を終えている。東証1部の騰落銘柄は、前引け段階では値上がり数が1300を超えていたが、大引けでは1081に減っている。規模別指数も大型、中型、小型株指数いずれもプラス圏はキープしているが、こちらも上げ幅を縮めている。
日経平均は底堅い展開が続いており、先高期待は強い状況である。
明日の昼ごろには日銀の金融政策決定会合の結果発表、明日の日本時間21時半には米国の雇用統計の発表が予定されている。特に米国の雇用統計は早ければ9月にも行なわれる可能性のある米国の利上げにおいて、最大の判断材料となるとみられ、大きな注目が集まるだろう。
週末でもあり積極的な売買は手控えられることになりそうだ。
決算発表も多く予定されているため、決算を手掛かりとした個別対応の流れが強まりやすいと考えられる
日経時平均の動きはなかなか強い。警戒が高まって大きく下げるような場面があればじっくり拾っていきたい局面である。
【銘柄フラッシュ】
ウィルグループなど急伸し森永製菓がストップ高
6日は、グリー<3632>(東1)が昨日発表した第1四半期決算の赤字が影響して朝方に11.2%安となったが午後は持ち直して大引けは8.6%安となり、ファーストリテイリング<9983>(東1)は引き続き月次動向が敬遠されて午後に2.7%安まで軟化したが大引けは2.2%安となった。一方、ホンダ<7267>(東1)は中国や北米で好調との見方で後場一段高の3.0%高となり2007年以来の高値に進み、明治ホールディングス<2269>(東1)は昨日発表した第1四半期決算が好感されて17.0%高の急伸となり経営統合後の最高値に進んだ。
森永製菓<2201>(東1)が5日発表の第1四半期決算などを材料に後場もストップ高の18.0%高を続け、ウィルグループ<6089>(東1)は株式分割も発表したことが好感されて20.3%前場からストップ高。
13時に発表した東洋建設<1890>(東1)は7.1%高となり、同じく三井物産<8031>(東1)は4.0%高。14時に発表した森永乳業<2264>(東1)は一時13.1%高となり大引けも5.0%高。
データ・アプリケーション<3848>(JQS)は7月31日に発表した好決算が連日好感されて4日連続大幅高となり24.1%ストップ高。上場3日目のPCIホールディングス<3918>(東マ)は業績拡大期待などが言われて14時前からストップ高の14.4%高となった。
【注目のリリース】
SFPダイニングの第3四半期は出店など積極化し43%営業増益
■「磯丸水産」に加え「鳥良」も当初計画を上回るペース
海鮮居酒屋「磯丸水産」などを展開するSFPダイニング<3198>(東2)が6日の取引終了後に発表した2015年9月期・第3四半期決算(14年10月〜15年6月、非連結)は、「鳥良」事業部門、「きづなすし」などのその他の部門も好調に推移し、売上高は前年同期比44.4%増加して208億7200万円となった。「磯丸水産」の出店は、第3四半期累計期間の出店計画数34店舗に対して39店舗(「鳥良」からの業態転換1店舗含む)を出店した結果107店舗に達し、この結果、営業利益は同43.0%増の20億3700万円、純利益は同51.7%増の12億6300万円となった。
「鳥良」事業部門では、第3四半期累計期間の出店計画はなかったが、1店舗を「磯丸水産」に業態転換し「鳥良商店」1店舗を新規出店し、第3四半期会計期間末現在の店舗数は36店舗に拡大。これらを合計した総店舗数は153店舗となった。
9月通期に向けては、第2四半期決算発表の段階で「鳥良」の店舗数を前期末の36店舗に対し42店舗で着地する見込みとしているため、「磯丸水産」と合わせて引き続き積極出店を行う見込み。「磯丸水産」は前期末の68店舗から今期の当初計画の108店舗を上回る大幅な増加になりそうだ。
通期の業績予想は据え置き、売上高は前期比42.5%増の286億3000万円、営業利益は同44.5%増の28億6000万円、純利益は同65.5%増の19億5000万円、1株利益は73円20銭。出店加速にともなう人員の確保なども注目されるが、第3四半期までのペースからは十分に達成可能と思われる。
【銘柄紹介】
CRI・ミドルウエアは音声と映像に特化、ゲーム向け好調
CRI・ミドルウェア<3698>(東マ・売買単位100株)はCSK綜合研究所として創業、音声と映像で強みを発揮するミドルウエア。昨年秋に上場、株価は調整一巡から出直りの展開だ。
<歩み>
1983年にCSKグループの「CSK総合研究所」(略称CRI)として創業、人工知能や音声・映像技術、CD−ROMメディアの研究開発を始めた。富士通のパソコン開発協力や1960年代からセガのプロジエクトに参画し2001年に現社名で設立した。
家庭用ゲーム機「プレイステーション4」向けのミドルウエアを提供するなどゲーム開発や遊戯機向けミドルウエアを中心に展開している。株式上場は2014年11月。
同社、押見正雄社長のメッセージは次の通り。「驚き・感動をより多くの人に伝えるためのミドルウエア。このコンセプトを実現するため『CRIWARE』は生まれた。荘厳なオーケストラの音楽が奏でられる中、主人公が叫び抱き合う。透き通るような肌の質感、涙。映画のようなクオリティの映像・音声でインタラクティブにプレイできるゲームは現実以上にリアリティを持ったドラマへ進化した。当社の大きな役割の一つは素晴らしいデジタルコンテンツをより多くの人に体験してもらうことである」と述べている。
<規模・銘柄特性>
年商約11億円、営業利益率18.7%、ROE15%ていど。従業員数は約65名、発行済株式数は約431万株の小型銘柄。
自社従業員持株会が第1位の株主、第2位はセガゲームスとなっている。外国人持株比率は2%弱、投信はないようだ。ゲーム関連人気で動くケースが多い。
<事業内容&強さ・特徴>
ミドルウエアの研究開発と許諾販売を主要な事業としている。ミドルウエアはハードウエアとアプリケーションウエアの中間に位置する分野。特に、同社は音声・映像に特化し製品ブランド『CRIWARE』で家庭用、スマホ用、遊戯機分野に提供、強さを発揮している。
<業績推移>
2012年9月期の売上10億0200万円、営業利益700万円(四季報による)は、前期(2014年9月期)では売上11億4500万円、営業利益2億1500万円と飛躍。
今9月期・第2四半期は売上6億円、営業利益1億3800万円だった。通期では売上前期比12.3%増の12億8600万円、営業利益20.4%増の2億5900万円、純益10.2%増の2ケタ増収、増益の見通し。1株利益は36.7円、配当は無配。
<株価推移と展望>
今年3月1日付で株式3分割を実施しており権利修正株価では昨年11月上場時の初値は4500円で直後に6773円の高値まで上伸した。その後はマーケット人気が「JPX日経400」の採用銘柄に集中したことから調整の展開。
足元では、去る7月9日に上場来安値となる1790円まで下げたが、年初来高値の2570円からちょうど3割下げたことで押し目買いが活発となって底打ちといえる展開。6日は2327円まで戻している。
遊戯機分野は厳しいようだが、スマートフォン向けゲーム分野で市場拡大が続いている。今後も2ケタの増収増益が期待されそうだ。
上場後の高値6773円から安値1790円までの下げ幅に対する、「半値戻し」の4280円前後は早そうだ。底打ち確認とみられることから押し目買いでよさそうだ。
【話題株】
コナミは第1四半期の純利益が通期予想の4割を確保し後場一段高
コナミ<9766>(東1)は昼12時に2016年3月期・第1四半期の連結決算(15年4〜6月、国際会計基準)を発表し、後場寄り後に2685円(139円高)まで上げて年初来の高値を更新した。第1四半期は、モバイルゲーム「実況パワフルプロ野球」「ワールドサッカーコレクション」シリーズの好調などを要因に、営業利益が前年同期比86.7%増の64.84億円となり、純利益は同2.6倍の42.82億円となった。
3月通期の予想は据え置き、営業利益は前期比11%増の170億円を見込む。このため、営業利益は第1四半期の段階で通期予想の38%を確保したことになる。同じく純利益は45%を確保。好調さがうかがえる。
7月上場のクレステックが増額修正後に急伸15%高
7月に上場したクレステック<7812>(JQS)が13時に2015年6月期の連結業績予想を増額発表し、株価は発表前の1700円(3円安)前後から一気に15%高の1953円(250円高)まで急伸した。上場直後の安値から上場来の高値2676円まで1300円近く上げ、このところは上げ幅の3分の2押しの水準に差し掛かってきたため、テクニカル的な調整一巡感が台頭している。
情報機器や家電製品、医療用機器などの取扱説明書、マニュアルなどを企画・制作し、15年6月期の着地見通しは、顧客メーカーからの東南アジアにおける受注数量が計画以上に増加したことなどを要因に、売上高は期初予想の135.5億円を146.9億円の見込み(前期比では10.9%増)に引き上げ、純利益は同じく3.06億円の見込みを3.90億円の見込み(同95.0%増)に引き上げた。
8月06日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
6日の日経平均株価は続伸し、前日比50円38銭高の2万0664円44銭で終えた。
前日の米国株市場ではNYダウが小幅続落するなど方向感に乏しい展開だったが、国内企業の好調な4〜6月期決算を背景に個別物色の動きが旺盛だった。
日経平均は午前中に一時上げ幅を200円超に広げ、6月に付けた年初来高値に接近する場面もあった。
ただ、アジア株が総じてさえない値動きや、あすに7月の米雇用統計発表を控え、これを見極めたいとの思惑から次第に伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400は7日続伸。終値は前日比72.06ポイント高の1万5112.80だった。東証株価指数(TOPIX)も7日続伸し、7.73ポイント高の1673.58で終えた。
東証1部の売買代金は概算で3兆875億円。売買高は25億878万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は全体の57%にあたる1081、値下がりは36%の678、変わらずは130だった。
トヨタなど自動車株が買われ、ホンダは連日で年初来高値を更新した。
5日に良好な4〜6月期決算を発表したNTTや明治HDが高かった。ソフトバンク、ウィルグループ、森永菓も買われた。
一方、キリンHDやKDDI、キャリアDC、アクリーティブ、東芝テックは売られた。武田など医薬品株にも下落銘柄が多かった。
東証2部株価指数は3日続伸だった。
個別銘柄では、セントラル総、鈴与シンワ、ヒガシ21、ゼットが買われた。半面、ラオックス、アルメディオ、北日本紡績、桜ゴム、ベネ・ワンは売られた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に続伸した。後場に上げ幅を縮め、終値は前日比1円20銭高い2784円64銭だった。新興銘柄の本格的な決算シーズンが来週に控えており、買い手控えムードが広がったようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で626億円、売買高は1億2675万株だった。
個別では、データアプリ、京写がストップ高。山王、札臨、エムケイシステム、Mipox、シンデンハイテクも買われた。半面、クルーズ、ラック、イリソ電子、明豊ファシリ、クルーズ、夢の街創造委員会は下落した。
東証マザーズ指数は反落した。終値は前日比9.08ポイント安い932.24だった。
個別銘柄ではsMedio急落、クラウドワークス、Iスペース、デザインワン、FFRI、ミクシィ、ジグソーが下げた。
一方、アウン、PCIHD、エンバイオHDがストップ高。コラボス、エンカレッジ、ショーケースTV、ヘリオスが上げた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,664.44 |
50.38 |
日経平均先物 |
20,650.00 |
50.00 |
TOPIX |
1,673.58 |
7.73 |
TOPIX先物 |
1,674.00 |
8.00 |
東証2部指数 |
5,094.26 |
6.95 |
JASDAQ |
2,784.64 |
1.20 |
マザーズ |
932.24 |
-9.08 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2508780 |
3087569 |
東証2部 |
122030 |
26443 |
8月06日 相場概況(前引け)
■日経平均株価 20,774.90(+160.84)
■日経平均先物 20,760(+160)
■東証1部出来高 12.48億株
■東証1部売買代金 1.49兆円
■TOPIX 1,685.89(+20.04)
■騰落 上昇1,305/下落473
■日経JQ 2,791.22(+7.78)
6日の日経平均株価は続伸し、前日比160円84銭高い2万0774円90銭で前場を終えた。
買いが優勢となった。前日の米国株式市場ではNYダウが小幅続落したもののナスダック指数はプラスで引けるなど方向感に乏しかったが、FRBによる早期利上げの思惑から、為替が一段と円安に振れ、輸出関連株などを中心に幅広い銘柄に買いが入った。
一時は前日比の上げ幅を200円超に広げ、取引時間中として約2週間ぶりに2万0800円台に乗せる場面があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。それぞれ6月24日につけた年初来高値を上回る水準で前場を終えた。
決算発表を手掛かりにした個別銘柄の物色も目立った。
ただ、中国株式市場で上海総合指数が下げて始まると投資家心理がやや悪化し、積極的に上値を追う動きは限られた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4920億円、売買高は12億4830万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の69%にあたる1305、値下がりは25%の473、変わらずは111だった。
トヨタやホンダといった自動車株が上昇。
前日に良好な2015年4〜6月期決算を発表したNTTも買われた。三菱UFJなどの銀行株も上げた。明治HD急騰で上場来高値を更新。森永菓はストップ高に買われた。大林道が上昇、雪印メグ、太陽誘電も値を飛ばした。
一方、ファストリは下落。キリンHD、東芝テック、グリー、アクリーティブ、ラウンドワン、荏原なども値を下げた。
東証2部株価指数は3日続伸。ラオックスや朝日インテクが上げ、象印とベネ・ワンが下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日に比べ7円78銭高い2791円22銭となった。日経平均株価が上げ幅を広げるなか、新興市場にも資金が流入したようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で345億円、売買高は7684万株。
個別銘柄では山王、データアプリ、京写、札臨がストップ高。エムケイシステム、カルナバイオ、Mipoxが上昇した。
半面、明豊ファシリ、太洋物産、PALTEK、クルーズやラック、イリソ電子が下落した。
東証マザーズ指数は小反落した。前引けは前日比1.44ポイント安い939.88だった。
個別銘柄ではイグニス、富士山マガジン、シュッピン、sMedio、UNITED、そーせいが下げる一方、アウン、ALBERT、FFRI、PCIHD、エンカレッジが上昇した。
8月06日 相場展望(寄り付き)
日経平均10時、上げ幅200円超に拡大 2万0800円乗せ |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,799.59(+185.53)
■日経平均先物 20,780(+180)
■TOPIX先物 1,686.00(+20.00)
■騰落 上昇1,236/下落507
■日経JQ 2,789.08(+5.64)
■マザーズ指数 941.26(-0.06)
6日前場中ごろの日経平均株価は一段高となり、前日比の上昇幅は一時200円を超えた。
約2週間ぶりに2万0800円台に乗せている。
米国株は高安まちまちとなったが、ドル買い円安が進んだことから東京市場は買い優勢でスタート。決算関連銘柄を中心とした商いが続いている
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ上げ幅拡大している。いずれも6月24日に付けた年初来高値を上回って推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で9233億円、売買高は7億8788万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の66%にあたる1236、値下がりは27%の507、変わらずは141だった。
規模別株価指数では大型株が相対的に強い。業種別では、保険、情報・通信、銀行、ガラス・土石、パルプなどが上昇している一方、水産・農林、ゴム製品、石油・石炭、電気・ガスの4セクターのみマイナス。
トヨタやホンダは一段高となっている。前日に良好な2015年4〜6月期決算を発表したNTTも上げ幅をやや広げた。今期業績予想を上方修正した明治HDがが急騰。
一方、キリンHDは売られている。荏原やファストリも安い。
東証2部株価指数は3日続伸。ラオックスや朝日インテクが上昇し、象印やベネ・ワンが下げている
森永製菓が最高益など好感しストップ高
森永製菓(2201)(東1)は9時40分過ぎに655円(100円高)まで上げてストップ高に達し、ここ15年間で最高値に進んで活況となっている。昨5日の取引終了後に第1四半期決算(2015年4〜6月)を発表し、純利益が第1四半期としては最高を更新して前年同期比約4倍の約23億円になったことなどが好感されている。
ヒット商品の「ハイチュウ」などが引き続き好調で、アイスクリームも好調に推移。また、
ビタミン補給などができるゼリー飲料「ウイダーinゼリー」なども寄与したようだ。猛暑関連株として見直す動きがある。
外資系等はUSS(4732)、センコー(9069)、明治(2269)、シスメックス(6869)、バンナム(7832)、クボタ(6326)、森永(2201)、フジミ(5384)、ユーシン(6482)、ベネワン(2412)、太陽(4626)、アクシアル(8255)、バロー(9956)、エアウォータ(4088)、堀場(6856)、触媒(4114)、NTN(6472)に注目。
225先物はドイツ・メリル・モルスタ・クレディ・GS・JPが買い越し。
大和・アムロ・バークレイズ・IB・三菱が売り越し。
TOPIX先物は、ドイツ・ニューエッジ・バークレイズ・モルスタが買い越し。
クレディ・大和・日興・GS・メリルが売り越し。
テクニカル的には、日水(1332)、日鉄鉱(1515)、大成(1801)、奥村組(1833)、福田組(1899)、日成ビルド(1916)、ライト工(1926)、日電設(1950)、ツクイ(2398)、博報堂DY(2433)、あらた(2733)、ハウス食(2810)、日清食(2897)、アルペン(3028)、日産化(4021)、セ硝子(4044)、大陽日酸(4091)、日本化(4092)、アイカ(4206)、EPS(4282)、アステラス(4503)、科研(4521)、エーザイ(4523)、ツムラ(4540)、第一三共(4568)、大日塗84611)、ライオン(4912)、アース(4985)、洋カン(5901)、ジーテクト(5970)、アイチ(6345)、全国保証(7164)、ジャムコ(7408)、松風(7979)、いなげや(8182)、三井不(8801)、地所(8802)、名鉄(9048)、トナミ(9070)、郵船(9101)、ドーム(9681)、吉野家(9861)が動兆。
<兜町カタリスト>
「7月上昇→12月上昇?」
前引けにかけて上昇幅を拡大し後場寄りが高値。
大引けにかけて徐々に着陸角度で上昇幅を縮小。
というのが昨日の相場。
ただ、東証1部の売買代金はフツーの水曜日にもかかわらず3兆円超えの3兆1905億円。
夏枯れどころではなく尋常ならざる売買エネルギーの拡大基調となった。
トヨタやファーストリテが売られた一方で決算を受けた銘柄群の上昇もあった。
目についたのは建設、不動産セクターの上昇。
「いよいよ総花的に資産が買われる」となるのだろうか。
だとすると、1987→1989の再来になるのかどうかの試金石でもあろうか。
まずは輸出関連、次が内需関連。そしてハイテク。
この順番を市場が覚えているとしたら大したもの。
ギリシャは見えなくなった。
中国も気にしなくなった。
となると、やはり視点は否応なくアメリカに移行する。
これはNY市場が一番嫌がることなのかも知れない。
利上げの有無や時期がアレコレ詮索されるが、気になるのは財務省の昨日のコメント。
「現在18兆ドルとなっている法定債務上限が引き上げられなければ、
サイバー攻撃などによる不測の事態への備えが十分できなくなる。
債券市場への影響も避けられない」。
2011年と13年には上限引き上げの合意が遅れ、デフォルトリスクが登場した記憶が残る。
今年5月、財務省はサイバー攻撃や大規模な天災などで金融システムが混乱した場合に備え、
現金残高を積み増す方針を発表。
次官補代理氏のコメント。
「債務上限を引き上げない限り、財務省の現金残高は今後数カ月で1500億ドルを切る」。
ドル紙幣を印刷すれば事足りる訳ではないようである。
政や官がこんな準備をするということで考えられるのは・・・。
サイバー攻撃での金融システム混乱の現実化の可能性が高いということだろうか。
フツーに考えれば、また政府のお金が足りなくなるだけとも言えるが・・・。
ただ足元企業業績は悪くない。
S&P500のハイテク・セクターの第2四半期利益は5.3%増との観測。
7月1日時点の2.1%増から上振れた。
「中国経済の減速がコモディティ関連株を中心に引き続きマイナス材料」
この解釈は隠れ蓑なのかも知れない。
全体の55.5%が通過した4〜6月決算。
第1四半期売上高は前年同期比4.7%増、経常利益は同22.3%増、純利益は同24.4%増。
通期売上高は前期比2.4%増、経常利益は同11.7%増、純利益は同16.7%増。
相変わらず2ケタ増益で推移している。
どこまで続けられるのかが楽しみになってこようか。
日経平均株価の25日線は20395円で1.07%のプラスかい離。
75日線は20230円で1.90%のプラスかい離。
200日線は18665円で10.44%のプラスかい離。
200日線は1日に約25円の上昇をしているので2万円まであと約55日。
2か月チョットで2万円に乗せてくる。
その時に10%のプラスかい離を維持していれば日経平均は2万2000円。
10月初めが楽しみになってこようか。
そして思い出したのが月のアノマリー。
4月上昇→8月下落、4月下落→8月上昇(4月と8月は逆相関)。
7月上昇→12月上昇、7月下落→12月下落(7月と12月は正相関)。
4月上昇8月下落は今年は外れて、7月上昇10月上昇のアノマリーにはまって欲しいもの。
因みに・・・。
3月上昇→5月下落、3月下落→5月上昇(3月と5月は逆相関)。
4月上昇→8月下落、4月下落→8月上昇(4月と8月は逆相関)。
7月上昇→12月上昇、7月下落→10月下落(7月と12月は正相関)。
9月下落→10月下落、9月上昇→10月上昇(9月と10月は正相関)。
10月上昇→翌年2月上昇、10月下落→翌年2月下落(10月と翌年2月は正相関)。
因みに6月メジャーSQ値は20473円。
7月のSQ値は19848円でともに上回っている。
騰落レシオは106.08%。
サイコロ5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス14.474%。
買い方はマイナス5.751%。
Quick調査の信用評価損率(7月31日現在)はマイナス6.75%で3週ぶりに悪化。
裁定買い残は55億円だけ増加して2兆7434億円。
4週連続増加だが指数との連動性は薄れたし裁定取引は主役の座を降りた格好。
見えない影に怯える必要はなくなったことになろうか。
新高値銘柄が190となっており静かにエネルギーを蓄積している印象。
空売り比率は33.6%。
これが30%を割り込んできたら日経平均21000円が見えるのだろう。
一目均衡の雲は17日に黒くねじれ。
7月29日に白くねじれた「勝手雲」は厚さを増してきた。
日経ではあちこちに最高益の見出しは見えるが「京急4〜6月最高益」。
前利益は前年同期比32%増の44億円で過去最高。
対通期進捗率は40%になった。
背景は羽田と直結した鉄道の好調。
お台場のホテルの宿泊外国人は4割まで上昇。
稼働率も平均9割になったという。
ライオンが「訪日外国人向けに子供用歯ブラシが好調」。
背景は日本製高級は歯ブラシを使わせたい親心の産物。
足元の実態に市場はもっと自信を持ってしかるべきだろう。
・・・・・・・・・・・・
《季節もの》
「あとひとつ」
あと一粒の涙でひと言の勇気で
願いが叶うその時が来るって
みんな信じてるから君もあきらめないで
何度でもこの両手をあの株へ
あの頃もこんな相場だった
為替交じりの売りが吹いていた
マーケットの向こうのNY高値がまぶしくて
どこまで頑張ればいいんだ
ぎゅっと唇を噛み締めた
そんな時同じ動きをした株に出会ったんだ
そう簡単なじゃないからこそ
夢はこんなに輝くんだと
そうあの日の君の株価
今でも胸に抱きしめてるよ
あと一粒の涙でひと言の勇気で
願いがかなうその時が来るって
みんな信じてるから君もあきらめないでいて
何度でもこの株価あの空へ
伸ばしてあの高値へ
いつもどうしても素直になれずに
自信なんてまるで持てずに
相場の裏側人目を気にして動いていた
ウリモノとぶつかりあうことを
心のどこかで遠ざけた
それは本当の株価を
見せるのか怖いだけだったんだと
教えてくれたのは相場と過ごした今日までの日々
そう初めて口にできた泣きたいくらいの本当の夢を
あとひとつの悪材料をひとつだけの夜を
越えられたなら笑える日が来るって
今日も信じているから君も諦めないでいて
何度でもこの株価をあの空へ
◇━━━ カタリスト ━━━◇
京写(6837)・・・動兆
京写に注目する。
同社は片面プリント配線板で世界トップシェア。
自動車・LED・家電関連が好調。
京大と産業用無線通信の新技術「カオスCDMA」の実用化に向けた共同研究契約を締結。
多数の端末の同時アクセスを可能にする技術に期待感。
隠れたIoT関連。
8月06日 相場概況(寄り付き前)
【オープニングコメント】
6日の東京株式市場は、円安推移が下支えする形で好決算発表銘柄を中心に堅調展開が続くと予想される。
日経平均株価予想レンジは、20500―20800を想定する。
決算発表に伴い好調な業績見通しが確認された銘柄を中心に、個別銘柄を買い進む動きが継続しそうだ。
欧米や中国の株価に過度に反応する流れはやや沈静化してきたとの見方がある。
また、7月の「国内ユニクロ」の既存店売上高が前年同月比1.5%減となり、ファーストリテイリングの大幅安により日経平均株価が約113円分押し下げられたものの、他の寄与度の高い銘柄の堅調が全般の日経平均株価の上昇に貢献した。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1270万株、買い1100万株で、差し引き170万株の売り越し。売り越しは6営業日ぶり。金額は買い越し。
売りセクターに、化学、機械、銀行、薬品、その他製品、情報通信、自動車、商社、不動産、電機、サービス、ガス、通信など。
買いセクターに、電機、陸運、小売、サービス、不動産、卸売、その他製品、食品、機械など。
【NY概況】
5日のNYダウ平均は小幅ながら5日続落した。終値は前日比10ドル22セント安の1万7540ドル47セントだった。米利上げを巡る警戒感がやや和らぎ買いが先行したが、前日夕に発表した四半期決算を受けて映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーが大きく下げダウ平均の重荷となった。
ウォルト・ディズニーが9%超下げた。1社でダウ平均を74ドル押し下げた。
7月のADP全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)は前月からの増加幅が市場予想より小さかった。米連邦準備理事会(FRB)による利上げの開始や利上げペースが遅くなるとの見方が広がり、買いを誘った。ダウ平均の上げ幅は一時110ドルに達した。
ナスダック指数は4営業日ぶりに反発し、34.399ポイント高の5139.945で終えた。利上げへの警戒感が後退し、買いが優勢となった。
シカゴ日経平均先物は続伸。9月物は前日比240円高の2万760円で取引を終え、中心限月として7月20日以来の高値をつけた。5日の大取終値を160円上回った。
円安が進み一時ほぼ2カ月ぶりの円安・ドル高水準をつけ、買いを支えた。NYダウ平均は下げたが、日経平均先物への売りは限られた。この日の9月物の高値は2万825円、安値は2万465円だった。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20760 (?+160?)
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20775 (?+175?)
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(6日)
日銀金融政策決定会合(〜7日)
7月都心オフィス空室率(11:00)
6月景気動向指数(14:00)
《決算発表》
大成建、大林組、清水建、サントリー BF、クラレ、楽天、コニカミノルタ、三菱マ、SMC、ダイキン、島津、ニコン、オリンパス、リコー、大日印、アシックス、三井物、三井不、ソフトバンクG、イオンFS、クラレ、アマダHD、ヤマダ電、スクエニHD、コナミ、ディスコ、カドカワドワ、KLab、マイクロニクス、アニコムHDなど
■海外(6日)
豪7月失業率(10:30)
独6月製造業受注(15:00)
英6月鉱工業生産(17:30)
BOE政策金利発表(20:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
円安の進行が好感されて反発した日経平均。
4−6月純利益が過去最高となったトヨタだったが、数字は織り込み済みとばかり株価は続落へ。また、7月の既存店売上高が2カ月連続でマイナスとなったファーストリが大幅下落。日経平均を100円以上押し下げる結果だった。
通信やインバウンド色の強い小売銘柄などは売られているものが多く、物色には変化がうかがえる。
内需優勢の地合いは続くと考えるが、不動産や建設の強さがその変化の兆候か、それとも短期的な幕間つなぎか。その辺りを探る意味では、引け後発表の決算が良好であったNTTや明治HDの動向にも注目しておきたい。
【銘柄フラッシュ】
日本水産など急伸し新規上場のエスケーホームは好発進
5日は、トヨタ自動車<7203>(東1)が昨日の四半期最高益決算にもかかわらずNY市場で下げたことなどが言われて2.4%安となり、ファーストリテイリング<9983>(東1)は昨日発表した月次動向がもの足りないとされて4.7%安。この2銘柄で日経平均を120円強引き下げた計算になった。
一方、ソフトバンク<9984>(東1)は米スプリント社の四半期赤字にもかかわらず2.7%高と堅調で、日本化学工業<4092>(東1)は昨日発表の四半期決算が好調で30.6%高となり東証1部の値上がり率1位。日本水産<1332>(東1)は13時に発表した第1四半期決算が好調で発表直後から急伸し18.6%高と東証1部の値上がり率2位。科研製薬<4521>(東1)は13時30分に発表した直後から急伸して8.3%高。ヨネックス<7906>(東2)は14時の発表が好感されて11.0%高の急伸。
エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は製油所跡地の浄化に強いとされて石油大手の経営統合が思惑材料視され18.8%ストップ高。山王<3441>(JQS)は金属系の水素透過膜に16.5%ストップ高。
本日新規上場のエスケーホーム<1431>(福Q、売買単位100株)は買い気配を上げて好調なスタートとなり、9時30分に公開価格800円)を14%上回る910円で初値がついた。その後926円まで上げたが後場は売買交錯となり、終値は830円となった。
【銘柄紹介】
サンテックは東南アジア電気工事拡大で業績好調、マーケットは資産内容のよさに注目
<歩み>
サンテック<1960>(東2・売買単位1000株)は、1937年(昭和12年)に広島市で満長組として創業、1948年に山陽電気工事として設立。創業78年となる。1956年に東京へ本社を移し、1973年に株式を上場した。1922年に現社名へ変更、1975年に初の海外拠点をシンガポールに開設、現在、アジア地域8カ国に事業拠点を置いている。
<規模・銘柄特性>
年商約400億円、海外比率約3割、従業員数は約1100名。営業利益率約2.7%、ROEは3%前後、1株利益39.0円、配当は年20円、発行済株式数は約2380万株の小型。動きに派手さはなく資産株としての注目度が高い銘柄といえる。
<事業内容・強さ・特徴>
電気工事の大手で独立系。プラント事業を含む内線工事、送電線などの電力工事、空調機器が主要事業で中国電力や防衛省関係に強く、東南アジアに展開していることも特徴である。
国内では、内線工事の「セルメック」、「電力工事の山陽電気工事」、空調給排水工事の「武蔵野興業」と「ニヤマ設備」、ソーラーでは「山口宇部ソーラ」、「宇部東メガーソーラ」、「黒瀬町メガソーラ」などの関係会社などで事業展開している。
また、マーケットでは資本金約12億円に対し利益剰余金が約268億円と多く、実質無借金で1株純資産が1469円と優秀なことや投資不動産約43億円、投資有価証券約38億円で含みの大きいことを注目している。
<業績推移>
2015年3月期の売上は403億1900万円、営業利益11億0800万円で、これは3年前に比べると売上で35.0%増とかなりの伸長、とくに3年前は営業赤字6億4100万円だったから収益改善も大きい。
2016年3月期は売上11.6%増の450億円、営業利益17.2%増の13億円、1株利益42.5円の見通し。海外比率約3割の海外工事に今後も期待が強い。
<株価推移と展望>
昨年1年間はほぼ500円を挟んだ上下50円幅での往来だったが、今年春にモミ合いを放れ7月6日には620円まで値を上げた。
長期足取りでみれば13年1月に24カ月線を抜いて買い転換し、以後、24カ月線を下回ることなく着実な下値切り上げの展開だ。
5日の終値614円は利回り3.25%、PER14倍、PBR0.4」倍強。とくに、利回りとPBRでの割安が顕著で、とくに1部市場で主力銘柄が動き難くなっていることから注目のホコ先が向く可能性はありそうだ。また、「ファンドなどが資産内容のよさに注目して取得に動く可能性もあるのではないか」(中堅証券)との見方もされている。当面は2007年5月の810円が目処だろうが、人気次第では4ケタの可能性を含んでいるといえるだろう。
【話題】
不動産株が一段と強含み四半期決算発表や日銀の政策会合などに期待
不動産株が後場一段と強含み、三井不動産<8801>(東1)が一時4.7%高の3649.0円(163.5円高)、三菱地所<8802>(東1)は5.0%高の2893.5円(136.0円高)と出直りを強め、住友不動産販売<8870>(東1)は前場7.8%高の3710円(270円高)まで上げて年初来の高値に進んだ。
ドイツ証券が不動産セクターに対する積極的なレポートを出したと伝えられ、三菱地所が7月31日に好決算を発表済みのため、6日発表予定の三井不動産などに期待する様子がある。また、日銀の金融政策決定会合を6日から7日に控え、米国で利上げムードが後退したため日本の金融政策も緩和基調を強める可能性があるとみて不動産株などに注目する様子もある。
8月05日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
5日の日経平均株価は3日ぶりに反発し、前日比93円70銭高の2万0614円06銭で終えた。
朝方は前日の米国株安の流れを引き継いで売りが優勢だった。
ドル・円が円安方向に振れたことが円安・ドル高方向に振れたことで、投資家心理が改善した。日経平均は前場にプラスへと切り返した。
後場の寄り付き後には一時20715.48円(前日比195.12円高)まで上昇したが、買い一巡後は20600円台でのもみ合いとなった。
企業の2015年4〜6月期の決算発表の内容や、6〜7日の日銀の金融政策決定会合を見極めたいとのムードが強まり、利益確定売りが出た。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は6日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で3兆1905億円。売買高は25億8408万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1072、値下がりは687、変わらずは130だった。
業種別では、水産・農林業が5%を超える上昇となったほか、金属製品、不動産業が上昇率上位だった。一方、下落したのは小売業、石油・石炭製品、輸送用機器など5業種のみだった。
好決算を発表したテルモや鹿島が大幅高。
中国関連のコマツやファナックも大幅反発した。中外薬など医薬品株の一角も買われた。
また、日本化、日水、オカモトなどが買われた。
一方で前日に決算を発表したトヨタが売られたほか、国内ユニクロの7月の既存店売上高が前年を下回ったファストリが大幅安となった。米市場でアップル株の下落が続いたことを受けて村田製、アルプスなど関連銘柄が大きく下げた。また、東芝テック、TAC、タムロンなどが売られた。
東証2部株価指数は続伸だった。ヨネックス、朝日インテク、ダイハツデイ、エリア、ゼット、サイバーリンクスが上げ、ピクセラ、三社電機製作所、カネヨウ、スガイ化学工業、京都機械工具ベネ・ワンが下げた
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比10円58銭高い2783円44銭だった。日経平均株価が後場に一時2万0700円台まで上昇したことから、投資家心理が改善。新興企業株にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で630億円、売買高は1億6004万株だった。
個別銘柄では、山王がストップ高。ノジマ、タカチホ、エスクローAJ、クルーズ、ノジマ、カルナバイオが上昇した。半面、ウィルソンWLW、KYCOM、スパークス、ラック、データアプリは下落した。
東証マザーズ指数も3営業日ぶりに反発した。終値は前日比5.44ポイント高い941.32だった。個別銘柄では富士山マガジン、エンバイオHDがストップ高。ミクシィ、そーせい、sMedioが上昇した。FFRI、ジグソー、Aiming、BBT、REMIX、サイジニアが下落した。
4日に東証マザーズ市場に新規上場したPCIHDは上場2日目にあたるきょう5日の9時32分に6820円で初値を付け、前場に値幅制限の上限(ストップ高)の7820円まで買われる場面もあった。大引けは公募・売り出し価格(公開価格、2530円)の2.8倍にあたる6970円だった。ソフトウエア開発やクラウドを活用した企業の事業拡大・業務効率化支援を手掛ける。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,614.06 |
93.7 |
日経平均先物 |
20,600.00 |
150 |
TOPIX |
1,665.85 |
6.02 |
TOPIX先物 |
1,666.00 |
11.00 |
東証2部指数 |
5,087.31 |
20.35 |
JASDAQ |
2,783.44 |
10.58 |
マザーズ |
941.32 |
5.44 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2584080 |
3190539 |
東証2部 |
128140 |
33859 |
<アフターランチ>
「日照り効果?」
株式市場における日銀の存在が見逃せなくなってきた。
今年のETF買いは56回で1兆9653億円。
あと1兆円買う予定だ。
因みに日銀のETF保有額は時価で8.6兆円。
2000年代前半の銀行保有株買い取分も入れれば保有時価は10兆円。
日本株の2%を持っている計算になる。
ETFの保有額から逆算するとTDKの4%の株を保有していることになるとの指摘もある。
これだけ株を買う中央銀行というのも珍しい存在。
因みに2013年が1兆953億円、2014年が1兆2845億円。
そして今年が約2兆円。
昨年、一昨年で日経平均のPERを13倍→16倍にしたと計算すると押し上げ効果は約2500円。
今年は例年の3倍のETFを買うのだから2500×3=7500円。
年初の日経平均が17408円だったから17408+7500=24908円。
たやすく計算できる。
本石町バズーカ砲の存在が日本株を特殊な動きにしているのかも知れない。
もっともニッセイ基礎研究所の試算ではアベノミクススタート以来の企業業績は9割増。
日経平均押し上げ効果は9408円との計算。
やはり自助努力の産物という主因は否定できない。
過去20年のNYダウの平均騰落率はマイナス1.1%。
9月よりも悪いとの指摘。
1950年以降ではNYダウがマイナス0.1%。
S&P500がマイナス0.06%。
NASDAQがプラス0.2%。
ただ株高の大統領選前年だけだとそれぞれプラスとなるというのがミソだろうか。
1971年ニクソンショック、90年イランのクェート侵攻、97年アジア通貨危機。
98年LTCM崩壊、07年パリバショック。
イベントに事欠かなかった8月でもある。
そして3日新甫。
静かさは似合わないような気もする。
気温が1度上がると消費支出は月700億円増加するという。
あるいは日照時間が平年比30%増だとGDPは0.3%上がるという。
このまま日照りでいけば景気が良くなるのだろうか。
暑さ転じて市場衰退にはなって欲しくないもの。
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兜町ポエム
《季節もの》
「ああ栄冠は株に輝く」
カイが湧き材料溢れて
天高く純白のチャート今ぞ飛ぶ
株式よいざ
値動きは歓呼にこたえ
いさぎよし微笑む希望
ああ栄冠は株に輝く
売りを打ち悲観を蹴りて
悔ゆるなき銘柄の力ぞ技ぞ
株式よいざ
一瞬に気配に賭けて
相場の讃歌を綴れ
ああ栄冠は株に輝く
マドが空く株の動きに
通うもの美しく匂える未来
株式よいざ
買い物でストップ高の
感激をまぶたに描け
ああ栄冠は株に輝く
8月05日 相場概況(前場)
■日経平均株価 20,682.66(+162.30)
■日経平均先物 20,680(+230)
■東証1部出来高 13.49億株
■東証1部売買代金1.63兆円
■TOPIX 1,672.80(+12.97)
■騰落 上昇1,175/下落580
5日前引けの日経平均株価は反発し、終値は前日比162円30銭高の2万0682円66銭だった。
前日の米国株市場が引き続き軟調な展開をみせていることを受け、朝方は売りが優勢だったがその後は下げ渋り、10時半過ぎから一気に上げ足を強めた。
為替が1ドル=124円台半ばまで円安・ドル高方向に振れたことで日本株が幅広く買われたほか、中国・上海株が堅調に推移していることも買い安心感につながった。
前場の東証1部の売買高概算は13億4941万株、売買代金概算は1兆6361億9000万円。値上がり銘柄数は1175、対して値下がり銘柄数は580、変わらずは132銘柄だった。
4〜6月期業績を材料に個別銘柄を選別物色する動きがあった。
個別では、ソフトバンクが買われ、ファナックも高い。任天堂、ダイキン、日本化、オカモト、ライト工も値を飛ばした。丸和運輸、リンナイも大幅高となった。
一方、ファーストリテが大幅安、日本調剤、TAC、出光興産、村田製作所、GMOも安い。
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。前引けは前日に比べ5円5銭高い2777円91銭だった。
日経平均株価が前場終盤に強含み、投資家心理が改善。新興企業株にも買いが入った。前日終値を一時下回っていた東証マザーズ指数も前引けにかけて上昇した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で366億円、売買高は7427万株。
個別銘柄では山王がストップ高。クルーズ、ノジマ、エスクローAJ、タカチホ、ハチバンは買われた。半面、ウィルソンWLW、KYCOM、ラック、データアプリ、モジュレは売られた。
東証マザーズ指数も3営業日ぶりに反発した。前引けは前日比2.40ポイント高い938.28だった。個別銘柄ではsMedio、アウン、エンバイオHD、ASJ、富士山マガジンは買われた。半面、FFRI、BBT、ITbook、サイジニアは売られた。
4日に東証マザーズ市場に新規上場したPCIHDは上場2日目にあたるきょう5日の9時32分、6820円で初値を付けた。値幅制限の上限(ストップ高)の7820円まで買われ、前引けは公募・売り出し価格(公開価格、2530円)の2.9倍にあたる7450円だった。ソフトウエア開発やクラウドを活用した企業の事業拡大・業務効率化支援を手掛ける。
福証Qボード市場に新規上場したSKホームは買い気配で始まり、9時30分に910円で初値を付けた。前引けは公募・売り出し価格(公開価格、800円)を9%上回る870円だった。マンションや戸建てなど注文住宅の企画、設計、販売などを手掛ける。
8月05日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、2万0500円挟み小動き 個別株物色が中心に |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,496.24(-24.12)
■日経平均先物 20,490(+40)
■TOPIX先物 1,658.00(+3.00)
■騰落 上昇808/下落938
■日経JQ 2,774.36(+1.50)
■マザーズ指数 935.59(-0.29)
5日の日経平均株価はは小幅マイナスでスタート。
10時時点の日経平均は前日比24.12円安の20496.24円で推移している。
前日の米国株安を受けて、売り注文が先行する展開が続いている。2015年4~6月期の決算内容を材料に、個別銘柄を物色する動きが中心となっているようだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は前日終値近辺でのもみ合いが続いている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で9595億円、売買高は7億6806万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は938、値上がりは808、変わらずは137だった。
個別では月次動向がさえなかったファーストリテが下げを牽引している。トヨタは引き続き安い。田辺三菱、武田など医薬品株も売りが目立っている。日産自は下げ幅を縮小し、ホンダは上げに転じた。清水建や大林組など建設株が大幅高。菱地所や三井不の不動産株も高い。
東証2部株価指数は小幅反落。ラオックスやコメ兵が下落し、ピクセラや朝日インテクが上げた。
本日上場のエスケーホームは公開価格の14%高で初値つく
5日、福岡証券取引所の新興市場「Qボード」に新規上場となったエスケーホーム(1431)(福Q、売買単位100株)は買い気配を上げて好調なスタートとなり、9時30分に公開価格800円)を14%上回る910円で初値がついた。その後926円まで上げて売買活発となっている。公開価格でのPERは7倍未満のため割安感が強い。
戸建て住宅を主に一次取得者向けに展開し、「住宅モニター制度」やインターネット上での「展示場」などにより低コスト化、低価格化を進めている。2016年6月期の業績予想は売上高が前期比5.0%増の35.75億円、営業利益が同47.5%増の2.08億円、純利益が同12.5%増の1.26億円、1株利益は116円98銭とする。
外資系等は、すかいらーく(3197)、総合警備(2331)、相鉄(9003)、村田(6981)、西武(9024)、ファーストリテ(9983)、トヨタ(7203)、住電工(5812)、参天(4536)、リョービ(5851)、鹿島(1812)に注目。
225先物は、ニューエッジ・JP・バークレイズ・GS・モルスタ・アムロが買い越し。
野村・大和・SBI・UBS・日興・メリルが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・UBS・GS・バークレイズが買い越し。
大和・パリバ・みずほ・ニューエッジ・JPが売り越し。
テクニカル的には、戸田建(1860)、五洋建(1893)、山パン(2212)、Fフーズ(2292)、シミック(2309)、サントリー(2587)、パル(2726)、キリン堂(3194)、薬王堂(3385)、塩野義(4507)、富士薬(4554)、大正薬(4581)、パーク24(4666)、ニチアス(5393)、ホーチキ(6745)、エクセディ(7278)、愛三工(7283)、スギ(7649)、フランスベッド(7840)、パイロット(7846)、大建工(7905)、岡村(7994)、Fマート(8028)、松屋(8237)、イズミ(8273)、だいこう(8692)、住友不販(8870)、近鉄(9041)、日通(9062)、上組(9364)、中国電(9504)、大ガス(8532)、邦ガス(9533)、サンドラッグ(9989)、寿(2222)、ぐるなび(2440)、ABC(2670)、グンゼ(3002)、DCM(3050)、メディカルシス(4350)、田辺三菱(4508)、日新薬(4516)、黒崎播磨(5352)、理想科学(6413)、EIZO(6737)、太平洋(7250)、ダイトエレ(7609)、ゼビオ(8281)、テレ東(9413)が動兆。
<兜町カタリスト>
「両イン」
東京の猛暑日は5日まで来た。
暑さの中で夏枯れかと思われた相場は、指数こそ小動きだが売買エネルギーは旺盛。
昨日も2兆8000億円台となった。
昨年8月4日は1兆8744億円、5日が1兆9894億円。
8月15日には1兆3000億円台まで低下した。
昨日まで2兆円超は82日。
このエネルギーがどこまで続くのかが楽しみでもある。
因みに過去最高は2013年5月23日の5兆8375億円。
次が07年8月9日の5兆2673億円。
3位が昨年11月の5兆4304億円。
もう一度この水準にトライして欲しいところ。
信用買い残は3兆3943億円。
解釈は「概ね好調な決算発表を確認してからの押し目買い」。
一方で昨日のカラ売り比率は36%台。
そこそこ上に動き始めても良い水準とみるか、もう一度ダメ押しの売りがあると見るか。
いずれにしてもそろそろ煮詰まりそうな気配。
日経では「世界の企業、資金調達急ぐ」の見出し。
今年1〜7月の株式・社債での資金調達は世界で240兆円で過去最高ベース。
株が5600億ドル、債券が1兆4000億ドル。
特に北米企業の調達が目立っているという。
「有利な条件での発行」と見られるが、これが企業の上場目的そのものである以上当然の行為。
知名度を上げるために上場することもあろうが、上場の意義の大半は「資金調達」。
株価が上昇してくれば当然、ファイナンスや時価発行増資は増える。
これが上場企業の宿命でもあるからだ。
それを目くじら立てて「1株利益の希薄化」などと騒ぐ方がおかしい。
資金調達のできない市場など発行体にとっては上場する意味がないだろう。
株が上がれば増資は増える。
これが市場の常識であることは忘れてはいけないだろう。
国内でも設備投資は前年比13.9%増えて19兆2588億円との見通し。
従来型の「維持・補修」が減って「新製品・製品の高度化対応」が増加。
製造業が前期比24.2%増だがこれは1989年以来の高水準。
電力・ガスや物流施設の投資意欲が旺盛となっている。
インフラとインバウンドの両方の「イン」がキーワードだろうか。
一方で債券市場は「日米欧の債券に資金流入」。
日本の長期債利回りは昨日0.385%と4%を割り込んだ。
世界経済の体温を示す商品市況は12年ぶりの低水準。
中国とアメリカの景気の悪さを懸念しての債券買いとの解釈。
年内にFRBの利上げ観測があるが、これは全く無視された格好でもある。
9月にも12月にも利上げができないFRBでは、イエレン議長の立場も妙になる。
アップルの下落でNYダウは下げている。
しかしひょっとすると利上げの延期でのレイムダックを見通しているのかも知れない。
そもそも・・・。
日銀が発表した7月のマネタリーベースは6月末比約6898億円増加。
325兆7375億円。
12ヵ月連続で過去最高を更新中。
06年に100兆円を割り込んでそのあとにリーマンショックを迎えたのが歴史だった。
それに比べればユルユルであることこの上ない。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
サイバネット(4312)・・・動兆
サイバネットに注目する。
同社は富士ソフト子会社で設計用CAEソフトが中核。
電機や自動車などの好調を背景に業績は好調。
(441円)
8月05日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
5日の東京株式市場は、狭いレンジでもみ合うことになりそう。
決算発表に伴う業績見通しを評価した個別銘柄物色の流れが持続することになりそうだ。日経平均株価は、頑強な推移が見込まれる。
日経平均株価予想レンジは、20350―20650を予想する。
昨日の日経平均株価は小幅続落となったものの、個人投資家からとみられる個別株物色の買いエネルギーは増勢傾向にある。
東証1部上昇率10位までの銘柄の値上がり率が9%超と高いうえに、軒並み売買代金を大きく膨らませていることは注目するところであり 東京市場の抵抗力に強さが感じられる。
16年3月期第1四半期(15年4−6月)の連結決算(米国会計基準)を発表し、純利益が4半期ベースで過去最高を更新したトヨタや、7月国内ユニクロ店舗の既存店売上高が前年同月比1.5%減となったファーストリテの動きに注目が集まりそう。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1360万株
買い1740万株
差し引き380万株の買い越し。
5営業日連続の買い越し。
金額ベースは83億円の売り越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは小売、情報通信など
買いは銀行、ガラス、サービス、陸運など
売り買い交錯は機械、電機、自動車、化学、保険、不動産など
【NY概況】
4日のNYダウ平均は4日続落した。終値は前日比47ドル51セント安の1万7550ドル69セントだった。利上げへの警戒感が強まり、売りが優勢となった。
ダウ平均は前日終値を下回って推移したものの、日中の方向感は乏しかった。
アトランタ連銀のロックハート総裁が利上げの開始時期が迫っているとの認識を示した。同総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。市場ではロックハート氏を利上げにやや慎重なハト派と見る向きもあっただけに、9月のFOMCで利上げが決まる可能性が改めて意識されたという。
また、ダウ平均の採用銘柄であるアップル株の5日続落も嫌気された。半年ぶりの安値を付ける場面もあり、指数を下押しした。
ハイテク株比率の高いナスダック株価指数は3日続落した。同9.836ポイント安の5105.546となった。
シカゴ日経平均先物は小幅に反発した。9月物は前日比20円高の2万520円で取引を終え、4日の大取終値を70円上回った。
円の下落が相場を支えた。
この日の9月物高値は2万560円、安値は2万415円だった。
シカゴ日経225先物9月限 (円建て) 20520 ( +70 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て) 20530 ( +80 )
( )は大取所終値比
【予定】
8月05日(水)
【国内】
《決算発表》
明治HD、博報堂DY、アサヒ、キリンHD、三菱ケミHD、クボタ、シスメックス、バンナムHD、丸紅、クレセゾン、千葉銀、ふくおか、スルガ銀、京急、NTT、日空ビル、セコム、住友ゴム、カカクコム、ライオン、Uアローズ、サッポロHD、グリー、太陽誘電、ラウンドワン、ヨネックスなど
《新規上場》
SKホーム
【海外】
中国7月Caixinサービス業PMI(10:45)
タイ中銀金融政策決定会合
インドネシア4-6月期GDP
仏・独・ユーロ圏7月サービス業PMI確報値(16:50〜17:00)
ユーロ圏6月小売売上高(18:00)
BOE金融政策委員会(〜6日)
米7月ADP雇用統計(21:15)
米6月貿易収支(21:30)
米7月ISM非製造業景況指数(23:00)
《決算発表》
プライスライン・グループ、ラルフローレン
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
明日も狭いレンジでもみ合うことになりそう。
但し、ファーストリテイリングが発表した7月のユニクロ既存店売上高が前年比1.5%減と2カ月連続の前年割れとなった。日経平均の上値を抑えてくるかが注目されるところであろう。
市場は、好業績銘柄や中小型材料株に対する物色意欲は引き続き旺盛で、下値抵抗力を発揮するだろう。
ピクセラは正午過ぎに提携を発表し急伸ストップ高
ピクセラ<6731>(東2)は12時20分にイスラエルのLTE通信モデムチップ開発・販売企業・Altair SemiconductorLtd.社との業務提携を発表し、株価は後場寄り後に急伸。13時にはストップ高の236円(50円高)まで上げて3日ぶりに2011年以来の高値を更新した。
発表によると、ピクセラは国内市場向けに高速データ通信機器およびLTE搭載IoT(モノのインターネット化)機器の開発・拡販を進めることとしている。一方、Altair社はLTEに特化した低価格・低消費電力のLTE通信モデムを開発し、既に欧米市場で展開し、日本市場での当該LTE通信モデムの拡販を進めている。
ピクセラの株価は7月21日から2日連続ストップ高を交えて急伸となった。このときは、17日付でOakキャピタル<3113>(東2)を引き受け先とする第三者割当増資と新株予約権の第三者割当発行を発表し、手取り概算額2億8500万円を調達するとしたことなどが起爆剤となった。
【銘柄紹介】
ビューティガレージは押し目買い可能、ソニーの肌解析システム販売、今期2ケタ増収増益
ビューティガレージ<3180>(東マ)はプロ向け美容商材ネット通販の最大手で、美容サロン向けにBtoBで美容商材物販事業や開業・経営ソリューション事業を展開している。株価は去る7月9日の年初来安値954円から1160円どころまで戻してモミ合っている。年初来高値が6月9日の1470円。2016年4月期は大幅営業増益予想で増額含みだ。中期成長力を評価する流れに変化はなく、自律調整が一巡して6月高値を試す展開だろう。
プロ向け美容商材ネット通販の最大手である。美容業界に新しい価値を創造し、サロンビジネスの繁栄に貢献することをミッションとして、IT(ネットでの通販)とリアル(ショールームでの販売)を融合連携させたBtoBビジネスモデルである。
理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど、全国の美容サロン向けに、業務用理美容・エステ機器(スタイリングチェア、シャンプーユニット、パーマ機器、エステスチーマーなど)や、業務用化粧品・消耗品(ヘアケア製品、エステティック化粧品、マッサージオイル、ネイル商材など)を販売するプロ向け美容商材の物販事業を主力として、サロンの店舗設計デザイン事業、美容サロン開業・経営に関するソリューション事業なども展開している。
販売チャネルは、登録会員数約24万口座、取扱商材約65万点で日本最大級のプロ向け美容商材ネット通販サイト「BEAUTY GARAGE Online Shop」を主力として、カタログ通販、全国9拠点のショールームでの販売を展開している。ショールームは中古品の買い取り・メンテナンス拠点としても機能している。
15年4月期の物販事業の販路別売上構成比は、オンラインショップ経由が58.2%、電話・FAXが21.1%、ショールームへの来店が18.3%だった。オンラインショップ経由が増加基調である。
15年4月期末時点のオンラインショップ登録会員数は14年4月期比3万3412口座増加の23万9470口座で、このうち過去1年に購入履歴のあるアクティブユーザ数は同1万1495口座増加の7万7626口座、アクティブユーザ比率は同0.3ポイント上昇の32.4%となった。
15年7月にはソニー<6758>の肌解析システム「BeautyExplorer」の取り扱いを開始した。エステ・美容サロン、化粧品メーカー、美容関連製品販売店向けに開発された業務用の肌解析システムである。手のひらサイズ肌測定機とクラウドのシステムをリーズナブルな料金設定で当社顧客サロンに提供する。16年4月期業績に与える影響は軽微としているが、当社の品揃え強化や信用力向上に寄与する。
2016年4月期は、売上高が前期比16.7%増の84億88百万円、営業利益が同24.3%増の4億67百万円、経常利益が同17.0%増の4億58百万円、純利益が同21.2%増の3億01百万円としている。
品揃え強化、サイトの利便性向上、さらに認知度・信用力向上なども寄与して登録会員口座数およびアクティブユーザ数が増加基調である。6月導入のスマホ用バーコード発注アプリ「BGスマート発注」も寄与して、物販事業が好調に推移するだろう。大手サロンチェーンなどからの店舗設計の受注も増加しているもようであり、増収増益基調が予想される。また会社予想は保守的としているため増額含みだろう。
なお配当予想については現時点では未定としている。15年4月期(15年5月1日付の株式5分割前)は14年4月期比6円増配の年間24円(期末一括)で配当性向は11.5%だった。16年
なお6月30日に株式の立会外分売を実施した。分売株式数29万8500株、分売価格1185円だった。東証1部への市場変更における形式要件である株主数の充足を図るために実施した。
EPS50円54銭でPERは23〜24倍。1150円前後を目安に押し目買いがよいだろう。
コラボスはコールセンター向けクラウドサービスの最大手、業績好調で株価上場来高値
<歩み>
コラボス<3908>(東マ・売買単位100株)は、2001年10月設立で今年14年となる。上場は2015年3月。本社は東京都千代田区。
<規模・銘柄特性>
年商約15億円、営業利益約2億円、従業員数約70名。営業利益率約14%、発行済株式数は約70万株の小型。外国人投資家、投信などの保有はまだ少ない。1株利益は約200円、自己資本比率は74.9%、配当は内部留保優先で無配。マーケットでは、クラウド関連、コールセンター、テレマーケティング関連としての人気で注目されやすい。
<事業内容・強さ・特徴>
クラウドサービスによるCRM・CTIシステムを低コスト・短期間で構築し、コールセンター設置のサポートを行う。CTIシステムは、顧客情報や取引内容などをまとめる、「CRM」(顧客関係管理)と併用することでコールセンター業務の効率化を可能にする電話とコンピュータを統合するためのシステムである。初期導入費用と運用課金が収入源となっている。主力商品であるIPネットワークを利用した電話交換機機能をクラウドで提供するインバウンド関連向けのサービス『@nyplace』のコールセンター席数は4703席である。
<業績推移>
2015年3月期は売上9.2%増の14億8200万円、営業利益41.2%増の2億0500万円、純益26.8%増の1億0700万円の成績。2016年3月期は売上10.0%増の16億3000万円、営業利益6.9%増の2億2000万円、純益28.0%増益の1億3700万円、1株利益197.2円の見通し。
同社が属するクラウドサービス市場は、スマートフォンやタブレット端末などの通信端末の普及拡大や各通信事業者の相次ぐ高速通信回線の提供に伴って、クラウドコンピューティングやビッグデータに対するさまざまなサービス形態が登場し、平成26年度総務省「情報通信白書」によると、平成25年末の国内におけるクラウドサービス利用状況は、全体の33.1%(平成24年28.2% 前年比4.9%増加)が利用しており、クラウドサービスに対して慎重であった企業の心境変化等も手伝って、市場は拡大している。事業環境は明るいとみられる。
<株価推移と展望>
今年3月の新規上場時初値は8600円で5月19日に4420円まで調整した。その後、6月5日に8170円と買われたものの、上場時高値8750円に対し二番天井形成とみられ再度軟調となったが7月31日には一気に1万0290円と上場来高値に進んでいる。
クラウド市場及びコールセンターの拡大を背景に高成長が期待され新高値に進んでいることから動きに勢いが加わっており1万5000円前後へ上値を伸ばすものとみられる。
8月04日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
4日の日経平均株価は小幅続落し、前日比27円75銭安の2万0520円36銭で終えた。
3日の米株安の流れを受けて、寄付きの日経平均も85円安からスタートした。ただ、日本株の底堅さなどが意識されて寄り付き後は下げ幅を縮小し、前場には度々プラス圏に浮上する場面も見られた。
後場には大型株を中心に再度売りが入ったが、下げ幅は限定的で、大引けにかけて値を戻した。
三菱商が発表した4〜6月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比32%減少した。市場予想と比べて物足りないとして、同社株が後場中ごろに下げ幅を拡大。同業の三井物などに連想売りが波及した。市場の関心が高い銘柄だけに、相場全体にとっても心理的な重荷となった。
JPX日経インデックス400は5日続伸。小安い場面もあったが、前日比0.16ポイント高の1万4971.05で終えた。
東証株価指数(TOPIX)も5日続伸し、終値は0.23ポイント高の1659.83だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆8693億円。売買高は23億8340万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は889、値上がりは883と拮抗。変わらずは117銘柄だった。
主力銘柄のトヨタやソフトバンクが下げ、村田製が下落。配当を据え置いたJTの値下がりが目立った。日機装、船井電機、協エクシオなども売られた。
一方、東電が上昇。三井住友FGやファストリが上げた。前日に増益決算を発表したスズキが大幅高となった。TAC、アクシアル、オカモトなど買われた。
東証2部株価指数は反発した。個別銘柄ではピクセラがストップ高。相模ゴム、阪神内燃機工業、カネヨウ、ベネ・ワン、ラオックスが買われた。半面、阿波製紙、キーウェア、弘電社、シノブフーズ、Jトラストが下げた
日経ジャスダック平均株価は続落した。大引けは前日比13円63銭安の2772円86銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で761億円、売買高は1億2788万株。
エムケイシステム、IPS、クルーズ、カルナバイオ、ウィルソンWが下げた。
一方で、データアプリがストップ高。スパークスは連日で年初来高値を付けた。不二ラテ、日本ライフL、京写なども上昇した。12時に2015年4〜6月期連結決算を発表したIRジャパンは午後に上げ幅を拡大した。
東証マザーズ指数は続落。大引けは前日比6.20ポイント安の935.88だった。ミクシィやジグソー、駅探、BBT、ユナイテッドが下げた。半面、Eガーディアンストップ高。デザインワン、FFRI、ストリーム、Aiming、そーせいが上昇した。
きょう新規上場したPCIHDは終日買い気配のまま売買が成立せず、初日を終えた。最終気配値は公募・売り出し価格(公開価格、2530円)の2.3倍にあたる5820円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,520.36 |
-27.75 |
日経平均先物 |
20,450.00 |
-50.00 |
TOPIX |
1,659.83 |
0.23 |
TOPIX先物 |
1,655.00 |
-3.00 |
東証2部指数 |
5,066.96 |
7.77 |
JASDAQ |
2,772.86 |
-13.63 |
マザーズ |
935.88 |
-6.20 |
10年国債 |
0.39 |
-0.02 |
2年国債 |
0.01 |
-0.01 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2383400 |
2869375 |
東証2部 |
143830 |
39513 |
<アフターランチ>
「皮算用」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
週末を涼しい札幌で心地よく過ごしました。
帰りの飛行機の窓外の関東地方には黒い雷雲が広がり怪しい気配。
雲のなかで光る雷は結構気持ち悪いものでした。
羽田に着いて機外に出たら、東南アジアの国に来たかと思うくらいの酷暑。
昔も夏は来ましたが、こんなに暑くなかったように思うのは気のせいでしょうか。
何の因果関係もなく二酸化炭素の影響が言われます。
興味深かったのは日経朝刊の記事。
「米、石炭火力の規制強化。
COP21主導権狙う。
政府、温暖化でCo2削減」。
米政府は石炭火力発電所から排出される二酸化炭素の量を2030年に05年比30%削減の方向。
京都議定書には積極的でなかった米政府の変身には瞠目させられます。
ただ綺麗ごとばかりで解釈しても良いのかは別の問題なのかも知れません。
シェールガス革命で米国産天然ガスのコストが下がったから推進するとの解釈。
再生エネルギーや原子力発電とともにクリーンエネルギーにも投資を促進するという方向。
だぶつきそうなシェールを消費するためには、格好のお題目になるでしょう。
綺麗ごとと現実のかい離は何も今に始まったことではありません。
なぜそうなるのか、背景は何なのか、誰がどう儲かることになるのか。
ここを考えることは株式投資でも必要ですが、結構難しいもの。
本当にそうなのかどうかは時間の証明を待つしかないようです。
次期民主党大統領候補のヒラリー氏は「意義ある一歩」。
共和党の同候補ブッシュ氏は「無責任でやりすぎだ」。
お互いの利害のベクトルが違うから、解釈も180度の違いです。
一方で・・・。
地道に活動を続けてきた日本企業の4〜6月決算状況は全体の43%が通過。
第1四半期売上高は前年同期比5.3%増、経常利益は同26.7%増、純利益は同26.5%増。
一方通期見通しは売上高は前期比2.4%増、経常利益は同13.2%増、純利益は同18.9%増。
まだ発表したのは約半分の企業ですが、全部が終わっても2ケタ増益の可能性は残るでしょう。
保守的といわれる第1四半期ですが悪い数字ではなさそうな気配。
タヌキ的に皮算用をすれば・・・。
日経平均の3月月中平均値は19197円。
もしもこのまま2割増益で着地できるのなら計算上は23036円。
日々の企業の活動が「そのまま、そのまま」なら決して夢の数字ではなさげな気配。
もっとも、計算だけなら誰でもできるのが市場でもあります。
動物占いのタヌキの性格は「根拠のない自信」でした。
(櫻井)。
8月04日 相場概況(前引け)
■日経平均株価 20,526.94(-21.17)
■日経平均先物 20,510(+10)
■東証1部出来高 11.29億株
■東証1部売買代金 1.34兆円
■TOPIX 1,658.89(-0.71)
■騰落 上昇730/下落1,036
■日経JQ 2,779.82(-6.67)
4日午前の日経平均株価は小幅続落し、前日比21円17銭安の2万0526円94銭で前場を終えた。
3日の米株式相場が下落し、投資家心理がやや悪化、目先の利益をひとまず確定する売りが優勢の展開でスタートしたが、企業の好調な4〜6月期決算発表を絡め好業績銘柄が下値を支えるかたちで下げ渋った。
一時プラスとなる局面もあったが、上値も重く前引けは小幅安で着地している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ5営業日ぶりに反落した。
主要企業による2015年4〜6月期決算の発表が佳境を迎えている。時価総額首位のトヨタが大引け後に予定するほか、市場の関心が高い三菱商や伊藤忠は午後の取引時間中に発表する。その内容を見極めたいとの雰囲気が広がり、買い手控えにつながった面もあった。トヨタ株は1%安だった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3445億円、売買高は11億2937万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1036と、全体の55%を占めた。値上がりは730、変わらずは122だった。
半面、日機装が急落、日清オイリオ、三和HDも売られた。NOK<7240>、TDK<6762>も安い。
主力銘柄のソフトバンクが下落。発表した決算の内容が物足りないとしてカルビーが大幅安となった。配当予想を据え置いたJTも売りに押された。
日機装が急落、日清オイリオ、三和HDも売られた。
一方、東電が上昇。三菱UFJやファストリが上げた。増益決算を発表したスズキの値上がりが目立った。
オカモトはストップ高、大建工業も大きく買われた。ブラザー、大塚商会、トリドールも高い。
東証2部株価指数は反発。
個別銘柄では、アルデ、ラオックス、阿波製紙、相模ゴム、阪神内燃機工業、オリチエン工業が買われた。半面、トラスト、象印メタルアート、キーウェア、弘電社、トラストは売られた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前日比6円67銭安の2779円82銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で415億円、売買高は7382万株。
前日に発表した15年4〜6月期連結決算で減益となったクルーズが下げた。
きょうから信用取引規制の措置をとったウィルソンWも下落。ジェイテック、日本ラッド、ガンホーも安い。一方でスパークスやカルナバイオ、日本ライフL、石垣食品、データアプリは上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比3.22ポイント安い938.86だった。
個別銘柄ではBBT、駅探、ファーストロジ、ミクシィ、sMedio、サイジニアが下げた。半面、FFRI、コラボス、ストリーム、KeePer技研、ITMが上昇した。前日に2015年9月期の業績予想の上方修正と株式分割を発表したイーガーディは大幅高だった。
きょう新規上場したPCIホールディングス(3918)は公開価格2530円に対して前場は4340カイ気配で引けた。午前は取引が成立しなかった。
8月04日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、小幅安。個人の押し目買いで一時上昇 |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,529.71(-18.40)
■日経平均先物 20,520(+20)
■TOPIX先物 1,659.50(+1.50)
■騰落 上昇692/下落1,051
■日経JQ 2,782.18(-4.31)
■マザーズ指数 938.15(-3.93)
4日、10時時点の日経平均は前日比18.40円安の20529.71円で推移している。
米国株安を受けて東京市場は売りでスタートしたが、小幅ながら上昇に転じる場面もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ渋っている。
企業業績の拡大傾向を背景に、投資家が抱く先高観は根強い。相場の上昇局面に乗り遅れた個人などの押し目買い意欲は強く、相場は勢いをじわりと増した。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8153億円、売買高は7億536万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1051と、全体の56%を占めた。値上がりは692、変わらずは138銘柄だった。業種別では33業種中、14業種前後が高い。値上がり上位に空運、水産、小売、医薬品、その他金融など。半面、値下がりで目立つのは水産、鉱業、非鉄、金属製品、電気機器など。
主力銘柄のトヨタやソニーが下落。JTの値下がりが目立つ。収益予想を上方修正したが、配当予想の据え置きが物足りないとして売りが広がった。村田製も安い。一方、東電がにぎわい、三菱UFJが上昇に転じた。増益決算を発表したスズキが上げ、ファストリが堅調に推移している、指数インパクトが大きい銘柄に資金が向かっているとの見方もできる。
東証2部株価指数は小動き。Jトラストとベネ・ワンが下げ、ラオックスと阿波製紙が上げた。
米国株安を受けて東京市場は売りでスタートしたが、日本株の底堅さなどが意識されて日経平均は切り返している。先物市場では225先物が小幅ながらプラス圏で推移しているが、ファーストリテ<9983>が上昇するなどやや指数インパクトが大きい銘柄に資金が向かっているとの見方もできる。
本日上場のPCIホールディングスは買い気配を上げ好スタート
本日新規上場となったPCIホールディングス(3918)(東マ、売買単位100株)は自動車向けの組み込みソフト開発や技術者派遣などを行い、買い気配でスタート。9時10分過ぎには公開価格2530円に対し5%高は2657円の買い気配でまだ初値はついていない。
2015年9月期の連結業績見込みは、売上高が前期比8.6%増の75.0億円、営業利益が同2.8倍の5.0億円と好調で、純利益は前期に繰り延べ税金資産を計上した反動で同37.7%減の2.8億円、1株利益は200円34銭。配当は期末に70円ちょうどを予定する。
公開価格でのPERは12.6倍になり、類似銘柄とされるSCSK(9719)(東1)の20倍台前半、富士ソフト(9749)(東1)の19倍前後と比べて割安になる。
ストリーム「バイオックス水素」に注目。
ストリーム(3071)(東マ)は朝寄り後に17.5%高の228円(34円高)まで上げ、東証マザーズ銘柄の値上がり率1位に進む場面があった。3日付で、子会社のエックスワン(東京都港区)が「バイオックス水素」の新製品を発売したと発表。夏休み入りで夏枯れ気味の株式市場で材料視されている。
夏はストレスや紫外線などにより活性酸素が増加しがちな季節だが、活性酸素の不安定な分子には、水素を与えることで原子核を取り巻く電子の配置を安定させ、水として体外に排出させることができる。新製品は、こうした作用のある水素をパウダー状の「マイクロクラスター水素」にし、カプセルに閉じ込めたもので、体内で8時間以上、水素を発生させ、1日2粒の摂取により、身体を酸化から守る。
<兜町カタリスト>
「IoT」
7月29日の日経朝刊で報じられた「IoT5年で10倍」の報道。
総務省が公表した2015年版の「情報通信白書」。
様々なものをインテーネットでつなぐIot(インターネットオブシングス)の拡大予想である。
試算によると・・・。
ネットにつながるモノの個数は2020年に530億個。
2011年比で5.1倍に拡大するという。
消費者向け家電などは特に増加傾向。
2010年にネットにつながる機器は130億個超。
想像もつかないスピードである。
一番高く伸びるのは自動車で年平均30%の伸び。
産業用オートメーションや通信も拡大するという。
これにより既存事業の成長で8万人、新規事業で11万人の雇用創出機会が登場。
地方への移住も後押しできるという。
NTTの家電連動ロボット。
ソフトバンクのロボット・ペッパーの進展。
カシオのスマホ連動腕時計。
もろもろがココを目指している。
まさに夢のIoTとなろうか。
先週の日刊ゲンダイ。
↓
メディカル・データ・ビジョン(3902)に注目する。
社名に込められた意味は「豊富な実証データに基づいた医療の実現」。
医療・健康情報の利活用はまだ不十分な状態。
出生から現在までの受診・処方履歴を完璧に把握できている人は滅多にいない。
同社はこれらの問題をクリアにし、情報の利活用による医療の質向上や
生涯を通じて自身の医療・健康情報を把握できる社会、
それらの情報をもとにして自身で医療・健康分野のサービスを選択できる社会の実現を目指している。
現実的には、医療・健康情報を蓄積する「データネットワークサービス」と、それらの蓄積された情報を、
データ発生源から二次利用許諾を得たうえで活用する「データ利活用サービス」を展開。
特に同社の持つ大規模な診療データベースは、
今まで把握が困難だった医療現場における薬剤の処方実態を明らかにするエビデンスとして注目されている。
「データネットワークサービス」は情報の発生元の1つである医療機関や
健康保険組合に向けた経営支援システムを提供すると同時に、医療・健康情報を蓄積するもの。
「データ利活用サービス」は「データネットワークサービス」で蓄積された医療・健康情報を
データ発生元である医療機関等からの二次利用許諾を得た上で利活用し
製薬会社や研究機関等の法人向けに各種データ提供を行うもの。
病院側はより効果的な診療を実施すれば収入が増えるし
患者側はエビデンスに基づいたより効果的な治療が受けられる可能性があることになる。
業績は好調。
今12月期売上高は26.22億円(前期比34.4%増)、経常利益は2.62億円(同5.5%増)、
純利益は1.46億円(同7.8%増)の見通し。
今年から業容は本格的に第3フェーズへ入り売上高目標は毎年30%前後の増加、
経常利益率目標は10%前後と想定されている。
昨年12月の公開価格は5180円で初値は1万2220円。6月末に1株を4株に分割。
7月9日に1450円まで下落し直近は1700円水準で推移している。
4月高値2363円(分割考慮後)を奪還し1月高値3108円でほぼ「倍返し」。
隠れたマイナンバー関連銘柄と読む。
8月04日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
4日の東京株式市場は、レンジ内のもみ合い展開を想定する。
欧米株はまちまち。NYダウは、原油価格の下落が重しとなり、関連セクターが売られた。
週末の米雇用統計を前に早くもこう着感が強まりそうな地合い展開ではあるが先高感は強そうである。
決算銘柄を中心に個別銘柄の売買は引き続き活況が予想される。一方で日経平均は上にも下にも動きづらく、20500円近辺での小動きが続くと予想する。
日経平均株価の予想レンジは20400円−20600円。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1590万株、買い1720万株で、差し引き130万株の買い越し。買い越しは4営業日連続。金額は売り越し。
売りセクターに、機械、陸運、石油、電機、非鉄、薬品、食品、銀行など。
買いセクターに、通信、食品、薬品、精密、商社、不動産、情報通信、サービス、小売、空運など。
【NY概況】
3日のNYダウ平均は3日続落した。終値は前週末比91ドル66セント安の1万7598ドル20セント。
NY原油先物相場は3日に一時1バレル45ドル台前半まで下げ、約4カ月半ぶりの安値を付けた。前週末に発表した4〜6月期の決算が大幅な減益だった石油大手のシェブロンやエクソンモービルには将来の業績への警戒から売りが加速した。ダウ平均は午後に下げ幅を193ドルまで広げる場面があった。
また、米サプライマネジメント協会(ISM)が午前に発表した7月の製造業景況感指数は52.7と前月から悪化した。市場予想(53.5)も下回り米景気の先行き不透明感が意識され、米株式市場では幅広い銘柄に対して売りが広がった。
セクター別では、公益事業や食品・飲料・タバコが上昇する一方でエネルギーやテクノロジー・ハード・機器が下落した。
ナスダック総合株価指数は続落、前週末比12.899ポイント安の5115.382で終えた。
シカゴ日経平均先物は5営業日ぶりに反落した。9月物は前週末比100円安の2万500円で取引を終えた。3日の大取終値と同水準だった。米株が下げ、売りに押された。この日の9月物安値は2万375円、高値は2万570円だった。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20500 ( 0 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20515 ( +15 )
( )は大取所終値比
【予定】
■4(火)
【国内】
7月マネタリーベース(8:50)
6月毎月勤労統計調査(10:30)
10年国債入札
《決算発表》
鹿島、旭化成、大陽日酸、小野薬、参天薬、テルモ、ローム、IHI、いすゞ、トヨタ、ヤマハ発、伊藤忠、三菱商、横浜銀、西武HD、リンナイ、丸井G、SANKYO、ほくほく、出光興産、双日、カゴメ、椿本チ、アース製薬、タムロン、カーディナルなど
《新規上場》
PCIHD
【海外】
韓国7月消費者物価(8:00)
豪6月貿易収支・小売売上高(10:30)
豪州準備銀行理事会(政策金利、13:30)
インド準備銀行金融政策決定会合
ブラジル6月鉱工業生産(21:00)
米6月製造業受注(23:00)
《決算発表》
ADM、スプリント、ケロッグ、ウォルト・ディズニー、コーチ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
決算銘柄は大きく動いたが、指数の上値は重かった。
今週は米雇用統計を控えた週でもあり、週末までトレンドは出づらく、20500円近辺での動きが続く可能性がある。25日線より上での推移が続いていれば、基調には変化なしとみておいて良いだろう。
引き続き4〜6月期決算発表に伴う好業績銘柄を評価する買いへの期待感が継続することが予想され、日経平均株価は反発となりそうだ。
あすはトヨタの決算が発表される。トヨタの1Q決算を機に自動車株に方向性が出てくる可能性もあるとみる。あすはトヨタの決算期待が高まるかどうか動向に注目しておきたい。
明日は、ソフトウエア開発、自社ソリューションの開発・保守およびIT技術者の派遣情報を手掛けるPCIホールディングス<3918>が東証マザーズに新規上場する。
【銘柄フラッシュ】
TACなど急伸しsMedioなどストップ高
3日は、宇部興産<4208>(東1)が31日に発表した第1四半期決算などを材料にほぼ高値引けの8.8%高となり、同じく資生堂<4911>(東1)は朝方軟調だったが6.5%高と切り返して上場来の高値に進み、ホンダ<7267>(東1)も後場一段高の8.8%高となった。
東証1部の値上がり率トップはTAC<4319>(東1)となり四半期決算などが好感されて朝方一時ストップ高となり大引けは25.2%高。2位の日本調剤<3341>(東1)は30日に株式分割と四半期決算を発表し、16.5%高の大幅続伸となって上場来の高値を更新。31日発表銘柄では明治海運<9115>(東1)が5.2%高となり2008年以来の高値に進み、山喜<3598>(東2)は7.2%高となり一時2006年以来の高値、ハウスドゥ<3457>(東マ)は14.5%高となり大きく出直り、テリロジー<3356>(JQS)は19.2%ストップ高。
京写<6837>(JQS)が自動車などの内部配線を無線化する次世代技術の実用化に京都大学と共同で取り組むことなどが期待されて一時18.3%ストップ高となり、パシフィックネット<3021>(東マ)は好業績やマイナンバー関連人気などで17.8%ストップ高。sMedio<3913>(東マ)は「IoT」(モノのインターネット化)関連人気が強く16.1%ストップ高となった。
【引け後のリリース】
東レが「ウルトラスエード」に新ラインナップ
第1四半期の決算発表は8月7日の予定
東レ<3402>(東1)は3日、独自の超極細繊維の製造・加工技術を用いることで、皮革の銀面調の光沢とスエードタッチを備えたハイブリッド人工皮革の「ウルトラスエード」(東レの登録商標)ヌー(ultrasuede nu)を開発し、2015年8月から本格販売を開始すると発表した。
発表によると、ウルトラスエードは、東レが1970年に超極細繊維の製造・加工技術を駆使して開発したスエード調人工皮革。45年の歴史の中で培った優れた質感や高い機能性は、ファッションの世界をはじめインテリアや雑貨、自動車内装用途、工業材料用途など様々な分野で高い評価を受け、上質な高級素材として広く認知されている。
今回、新たにラインナップに加わるウルトラスエード・ヌーは、銀面皮革やスエード、ヌバックといった従来の皮革製品のカテゴリーの枠にとらわれない新感覚の素材で、ウルトラスエードの持つ、通気性やストレッチ性、イージーケア性といった機能性や、良好な発色性や加工性などの特長に加え、従来のウルトラスエードRとは異なった斬新な質感が評価され、support surface(サポート サーフェス)などの東京コレクションブランドのファッションアイテムや、世界的な自動車シートメー カーであるRECARO(レカロ)の特別限定カーシートへの採用が決まっている。ヌーの販売目標は、2015年度1億円/年、 2020年度には20億円/年とした。
株価は2015年5月に1076.5円まで上げて2006年以来の高値に進み、このところは1050円前後から950円前後の間で高値モミ合いを形成し、3日の株価終値は969.6円(17.8円安)だった。第1四半期の決算発表は8月7日13時の予定で、これを境に調整一巡感が出てくる可能性がある。
【チャート診断】
トヨタ自動車は4日の決算好調でも上値は限定的か、アベノミクス申し子、政権支持率が気になる
<歩み&現在位置>
トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は、14年4月の安値5205円から今年3月の8783円までちょうど1年間で3578円上昇、率にして68.7%上昇した。この間、同じ1年間の日経平均の上昇率約42%を大きく上回った。
しかし、トヨタが3月高値のあと調整入りしているのに対し日経平均は4月以降も上昇、6月に高値をつけている。8月3日のトヨタ終値は8200円と3月高値に対し9.3合目水準にある。高値に手を伸ばせば届く位置だが、既に高値から約5カ月が経過しようとしており、上がるものなら上がっていたのではないかと、上値も重いようだ。
<マーケットの視点>
4日(火)発表の第1四半期(4〜6月)決算と通期予想、さらに、グローバル銘柄だけに米国景気及び日本の景気の行方、そして、「円安」の行方が注目されている。第1四半期は前年同期比で増収増益と推察されるが、問題は今期(16年3月期)通期の見通し。現時点での会社側通期見通しは1.0%増収、1.8%営業増益、1株利益715.0円。これに対しマーケットの見方として認知されている四季報予想は2.8%増収、8.3%営業増益、1株利益756.3円である。
ファナックのように通期減額はなさそうだが、四季報予想数字にとどくかどうかが注目される。また、決算と同時に利上げを控えている米国景気の行方も気になる。とくに、これまでのドル高(円安)が米国企業業績に影を落としているといわれるだけにこの先、円安が進むかどうかも見通し難である。
<方向&短期・中期判断>
日足チャートは、3月高値8783円のあと5月にもう一度8700円まで買われたことで、「二番天井」を形成した形となっている。7月9日には長い下ヒゲで直近安値7630円まで下げたが、3月以降は概ね8000〜8700円の大きいボックス相場で横に這っている相場。13年5月にも約1年半のモミ合いが続いているが、同様の展開となるのかどうかは、当時とは景気情勢、為替状況が微妙に変化している。
とくに、アベノミクスの申し子でもあるだけに、安倍政権の支持率低下も気になるところである。4日の決算で買われる場面があっても上値を追うことは難しいのではなかろうか。上値追い買いは避け押し目買いに徹したい。
8月03日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
3日の日経平均株価は3営業日ぶりに小反落し、前週末比37円13銭安の2万0548円11銭で終えた。
前週末のTPP交渉が合意に至らなかったことが嫌気され朝方は広範囲に売りが先行した。クボタや井関農機、いすゞなど関連銘柄が軒並み下落した。
じりじりと水準を切り下げると、投資家心理も悪化。
日経平均の下げ幅は一時190円に迫った。前週末に発表された決算が良好だったにもかかわらず、キーエンスや日東電などが売られ、相場の重荷となった。やや円高が進んだことも輸出関連銘柄を圧迫した。
個別に好業績銘柄を拾う動きが旺盛で、地合いは悪くなかった。中国・上海株は軟調に推移していたが影響は限定的だった。
市場では「2015年4〜6月期決算発表が終盤を迎えるなか、あす4日のトヨタ決算が試金石になる」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は4日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆7809億円。売買高は24億1234万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は861、値上がりは915、変わらずは113だった。
個別では、三井住友FGや三菱UFJといったメガバンクが売られたほか、トヨタやファストリ、ファナックなど値がさ株が下落した。東電工が大幅安、東電も軟調。キーエンスが急落、富士重も安い。
中国経済の先行き不安から鉄鋼株が下げ、石油株や倉庫株も安かった。
一方、前週末に発表した4〜6月期決算が好調だったホンダが大幅上昇し、シャープも小高く推移した。塩野義など医薬品に買いが入り、コーセーや資生堂など化粧品関連も高かった。
日本調剤がストップ高に買われ、TAC、サノヤスHD、スタートトゥ、高砂香料も値を飛ばしている。
東証2部株価指数は反落した。ラオックスとベネ・ワンが下げ、阿波製紙と朝日インテクが上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前週末比6円57銭安の2786円49銭だった。新興市場でも買い手控え気分が強まり、売り優勢の展開が続いた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で665億円、売買高は1億2615万株だった。
個別銘柄では、イリソ電子がストップ安。カルナバイオ、eBASE、アエリア、イメージ情、クルーズが売られた。半面、データアプリ、ウィルソンWLW、エノモト、リリカラ、三栄コーポ、テリロジーなどがストップ高。ジャストプラ、朝日ラバー、京写、サンキャピタル、日本ラッドなど買われた。
東証マザーズ指数も反落した。終値は前週末比22.26ポイント安の942.08だった。
個別銘柄ではコラボスがストップ安。インターワークス、ジグソー、ミクシィ、FFRI、UNITEDなどが下落した。半面、PCNET、sMedio、サイジニアがストップ高アイリッジやsMedio、イグニスが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,548.11 |
-37.13 |
日経平均先物 |
20,500.00 |
-70.00 |
TOPIX |
1,659.60 |
0.08 |
TOPIX先物 |
1,658.00 |
-2.00 |
東証2部指数 |
5,059.19 |
-17.61 |
JASDAQ |
2,786.49 |
-6.57 |
マザーズ |
942.08 |
-22.26 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2412340 |
2780919 |
東証2部 |
119440 |
28800 |
8月03日 相場概況(前場)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,485.56(-99.68)
■日経平均先物 20,470(-100)
■東証1部出来高 13.19億株
■東証1部売買代金 1.43兆円
■TOPIX 1,654.32(-5.20)
■騰落 上昇771/下落1,008
■日経JQ 2,784.74(-8.32)
3日前引けの日経平均株価は反落した。午前の終値は前週末比99円68銭安の2万0485円56銭。前週末の米株式相場が下落した流れを週明けの東京市場も引き継いだ。
きょう前場は、米国株市場ではNYダウが小幅続落で引けており、方向感が定まらないなか、前週末のTPP交渉が合意に至らなかったことなどが失望売りにつながった。
日経平均の下落幅は一時190円に迫った。
これまで期待先行で買われてきた関連銘柄が軒並み下落した。
外為市場でやや円高・ドル安が進み、トヨタや富士重、キヤノンなど輸出関連銘柄も売られた。もっとも、企業業績の拡大期待はしぼんでおらず、前場後半は下げ渋った。
中国・上海株は先週末比弱含みで推移しているが、足もとは比較的落ち着いた動きで、全体相場には中立要因とみられる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに4営業日ぶりに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4346億円、売買高は13億1947万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の53%を占める1008、値上がりは771、変わらずは110だった。
いすゞや六甲バタ、デンソー、クボタなどTPP関連銘柄が大きく売られた。原油安で石油関連株も安い。好業績だったキーエンスやオークマトプコン、日本光電、JVCKWも大幅安。KLab、MrMaxも売られた。
一方、2015年4〜6月期純利益が20%上昇したホンダが一時9%上昇した。シャープも買われ、海運株や医薬品株も高かった。宇部興産も堅調。TAC、日本調剤は買われた。メディカルシステム、イトーキも高い。
東証2部株価指数は反落した。ベネ・ワンや技研製が下げ、阿波製紙や朝日インテクが上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前場終値は前週末比8円32銭安の2784円74銭だった。
前週末の米国株安を受けて日経平均株価は反落しており、新興市場でも主力銘柄を中心に利益を確定する売りが優勢となっている。
ジャスダック市場の売買代金は概算で378億円、売買高は7533万株。
個別銘柄では、イリソ電子、クルーズ、太洋物産、eBASE、イメージ情、アエリアが売られた。半面、テリロジー、京写がストップ高。ジャストプラ、エノモト、スパークス G、セプテーニHD、八千代工、サンキャピタルも買われた。
東証マザーズ指数も反落した。前引けは前週末比13.87ポイント安い950.47だった。ミクシィやFFRI、UNITED、インターワークス、コラボス、テラスカイが安い。半面、サイジニアがストップ高。ハウスドゥ、ジーンテクノ、REMIX、アイリッジ、イグニスなどが上昇した。
【話題株】
京写の次世代無線技術で児嶋社長は京大と共同特許確立目指すと語る
■株価急続伸、株価4ケタが射程圏
京都大学と次世代無線技術共同開発を進める京写(6837)(JQ・売買単価100株)は前週末の80円ストップ高に続いて、前場ストップ高の値を上げ年初来高値を大きく更新している。
注目の次世代無線技術は画期的な技術ということだ。
「次世代無線通信技術「カオスDMAは、この分野で第一人者の京都大学の著名な先生が開発された。研究だけにとどまっていては日本にとってもったいない技術ということで、いろいろな分野との取引がある当社に実用化の話がきた。先ず、京大と当社で共同特許を確立し、その後、製品化を目指すことになる。ただ、(プリント配線基板の)当社にとっては、分野が違うのでファブレスで手掛けることになるだろう」という。
現在、無線LANが広く使われているが、新しい無線技術は電波の届く距離が格段に長く、電波障害の影響を受けず、セキュリティに優れているという。工作機械、自動車などにおいて配線不要が可能となる。
16年3月期は31.0%営業増益、1株利益62.7円、配当年8円の見通しで、利回りは1.3%、PERは9.8倍となお割安が目立つ。とくに、今期に2円増配の年10円配当が有力視されることから株価4ケタの可能性がかなり濃厚といえる。押し目は積極買いだろう。
8月03日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、153円安と下げ拡大。好業績も反応まちまち |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20431.26(-153.98)
■日経平均先物 20,420(-150)
■TOPIX先物 1,647.50(-12.50)
■騰落 上昇671/下落1,089
■日経JQ 2,786.37(-6.69)
■マザーズ指数 949.87(-14.47)
3日、10時時点の日経平均株価は下げ幅を拡大し先週末比153.98円安の20431.26円で推移している。
ここ2営業日で280円超上昇していた反動と米国株安を受けて反落でスタートした後は20500円を割り込むなど弱い動きを見せている。
環太平洋経済連携協定(TPP)の妥結見送りでアベノミクスへのマイナスとネガティブ視され投資家心理も弱気に傾き、リスクを控える動きもじわりと広がっている。
国内企業の決算は「それなりに良好」(国内証券)との見方が多いが、きょうの東京市場で株価の反応はまちまちとなっている。ホンダは買われる一方、三井住友FGが下げに転じるなど好業績だったメガバンクは総じて売られている。2015年4〜6月期の純利益が最高だったキーエンスも安い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を拡大している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8522億円、売買高は8億2925万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は全体の58%を占める1089、値上がりは671、変わらずは124だった。
業種別では33業種中、値上がりは医薬品、ガラス土石、情報通信、海運、小売、電力ガスの6業種にとどまっている。半面、値下がりで目立つのは石油、鉱業、保険、証券、倉庫など。
原油安を背景に、JXやコスモ石など石油関連株が安い。中国景気の不透明感から鉄鋼株や非鉄株も安く、TPP関連も売りが優勢となっている。一方、東京電力は大商いで年初来高値を更新するなど逆行高。村田製やTDK、NTT、日電産は買われている。
東証2部株価指数は反落している。ラオックスやベネ・ワンが売られ、阿波製紙やテクノスJが買われている。
<兜町カタリスト>
「ゆうちょ」
いよいよ出てくるゆうちょ。
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命。
6月20日に上場申請しているので9月下旬以降には上場する。
前期の純資産は15.3兆円。
第1回目は1.5兆円程度になろうか。
1987年2月のNTTが18.7兆円、98年10月のドコモが8.9兆円。
段階的に売り出すのだろうが、いずれにしても超大型IPO。
市場の注目は集まる。
目論見はたぶん個人投資家の拡大。
NISAだったこのために導入されたといっても過言ではないだろう。
資産の移転と資産の変化。
市場を取り巻く環境はNTTの上場で主婦株主が増加したように大きく変わろうか。
ちなみにこのかんぽ生命。
運用資産は85兆円だが国内株は1.5兆円しか保有していない。
運用比率を8%まで高めると買い余力は5兆円。
結構大きな買い手となろうか。
因みに・・・。
24日までに仕上げなければならない本。
題名は『いよいよ来るぞ!!
ゆうちょ相場でイヤになるほど儲けたければ株を買いなさい』。
現実問題として実質執筆日数はたぶん10日程度。
出版社の希望は「櫻井さんのスピードに頼っております・・・。
そして今回は、いつもに増して重厚な内容になりそうな予感。
倒れないように、、、お願いします!!」。
8月だからといって市場関係者は暇ではないのだが・・・。
夏休みは返上、ミーティングは極力避ける8月になろうか。
が・・・。
忙しい時に限って飲み会が入るという法則には逆らえないのだろう。
8月03日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
3日の東京株式市場は、堅調な展開を想定する。
決算内容を素直に評価して売り買いする地合いへと変化してきている。
本日の日本経済新聞1面でも、4-6月期決算に関して、発表を終えた企業の7割が前年同期比で経常増益になったとの内容が報じられており、引き続き決算を手掛かりとした物色が続くことになろう。 20500円処での底堅い展開が意識される。
日経平均の予想レンジは20400円−20650円。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1040万株、買い1170万株で、差し引き130万株の買い越し。買い越しは3営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、薬品、金属、情報通信、電力、自動車、化学、銀行、不動産、機械、自動車部品など。
買いセクターに、化学、その他金融、ゲーム、電機、情報通信、小売、不動産、食品、機械、サービスなど。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20600 ( +30 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20620 ( +50 )
( )は大取所終値比
【予定】
■3(月)
【国内】
日経7月PMI製造業確報値(10:35)
7月新車販売台数(14:00)
《決算発表》
カルビー、JT、塩野義、USS、大塚商会、浜松ホトニク、NOK、スズキ、常陽銀、スズケン、山崎パン、三菱ガス、プリマハム、OBARA−G、ブラザー、応化工、マルハニチロ、タカラスタン、プロルート、寿スピリッツ、協エクシオなど
【海外】
韓国6月国際収支(8:00)
豪7月TDセキュリティーズインフレ(9:30)
インドネシア7月消費者物価(13:00)
トルコ7月消費者物価(16:00)
仏・独・ユーロ圏7月製造業PMI確報値(16:50〜17:00)
米6月個人所得・個人支出(21:30)
米7月新車販売台数
米7月マークイット製造業PMI確報値(23:45)
米6月建設支出(23:00)
米7月ISM製造業景況指数(23:00)
《決算発表》
AIG
休場:カナダ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
8月02日 休日TIMES
【株ちゃんの明日読み】
先週は、日経平均は心理的節目の20500円まで戻した後は戻り達成感が強まったものの、後半の2日は連日で東証1部売買代金が3兆円を超えるなど商いは活況で、先高期待は強まった。日経平均は週間では約40円の上昇、週足では陽線を形成した。
日経平均は揉み合いながらも高値引けと堅調だった。
さて今週は、外部要因より個別材料に目が向きやすく、先週の日経平均が大きく下げながらもしっかり戻した動きとなったことから、下値では買いが入りやすいと考える。
20500円処での底堅い展開が意識されやすい。
引き続き決算を手掛かりとした物色が続くことになろう。
また、今週は米国でISM製造業景況感指数や雇用統計など重要度の高い経済指標の発表が予定されており、それらの発表内容にも注目が集まるだろう。
新興市場は、300社近くが決算発表を予定しており、引き続き業績動向を受けた個別物色中心の展開となることが想定される
IPO関係は、4日にPCI HD(3918)がマザーズへ、5日にエスケーホーム<1431>が福証Q-Boardへそれぞれ新規上場する。PCI HDはIoT、マイナンバー関連のテーマ株との見方から、個人投資家を中心に人気が高まっている。なお、先週はアクアライン(6173)(8月31日、マザーズ)、ベステラ(1433)(9月2日、マザーズ)、STUDIOUS(3415)(9月2日、マザーズ)の新規上場が発表されている。
【NY概況】
7月31日のNYダウ平均が続落し、前日比56ドル12セント安の1万7689ドル86セントで終えた。決算が大幅減益だったエクソンモービルやシェブロンなどの石油大手株が大きく下げ、ダウ平均の重荷となった。
2銘柄でダウ平均を55ドル程度、押し下げた。
一方、ダウ平均は上げる場面もあった。賃金動向などを示す4〜6月期の米雇用コスト指数の上昇が市場予想を大きく下回った。賃金の伸びが鈍く物価上昇圧力が小さければ、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急ぐ必要がないとの見方が意識された。
セクター別では、公益事業や消費者・サービスが上昇する一方でエネルギーや半導体・半導体製造装置が下落した。
ナスダック指数は4営業日ぶりに小反落し、同0.504ポイント安の5128.281で終えた。
シカゴ日経平均先物は小幅ながら4日続伸した。9月物は前日比35円高の2万600円でこの日の高値で引けた。7月31日の大取終値を30円上回った。米株は下げたものの、円相場が伸び悩み日経先物を支えた。9月物の安値は2万460円。週末を控え動意薄の展開だった。
【個別開示情報】
■京成[9009]
4−6月期営業利益が前年同期比24.2%増の79億7400万円になったと発表。訪日外国人向けに「京成スカイライナー&東京サブウェイチケット」を発売するなどの営業施策を実施し、主力の運輸業が堅調に推移した。通期営業利益予想(237億円)に対する進捗率が33.6%と高いが、予想は据え置いた。
31日終値は1514円(▲48)。
■ライオン[4912]
15年12月期通期営業利益予想を従来の135億円から142億円に増額修正。1−6月期
に一般用医薬品などで収益性の高い商品が好調に推移した。遊休資産の売却に伴う特別利益の計上も寄与し、純利益予想は75億円から85億円に引き上げた。QUICKコンセンサス(5社)は営業利益が144億円、純利益が81億700万円。
31日終値は1067円(▲59)。
■東映アニメーション[4816]
16年3月期営業利益が前期比5.1%増の42億円になる見通しと発表。従来は同25%減の30億円を予想していたが、一転して増益予想となった。国内外で「ドラゴンボール」シリーズの関連商品が計画を上回ったことに加え、「ワンピース」のゲームが堅調に推移しているという。QUICKコンセンサス(4社)は42億2500万円。
31日終値は3910円(△5)。
【業績&株価分析】
第一実業の第1四半期は減収ながら大幅増益
■粗利率の改善、販管費の減少で大幅増益、最終利益は黒字転換
第一実業<8059>(東1)の今期第1四半期業績は減収となったものの、粗利率の改善、販管費の減少により大幅増益となった。
今期第1四半期連結業績は、売上高296億61百万円(前年同期比7.5%減)、営業利益5億16百万円(前年同期44百万円)、経常利益6億62百万円(前年同期比158.1%増)、純利益4億57百万円(前年同期△27百万円)と大幅増益により、最終利益は黒字転換となった。
売上高に関しては、ITおよびデジタル関連機器製造会社向けの電子部品実装機等の販売が好調に推移したものの、海外向けプラント用設備等の既受注大口案件の売上が減少したことで、減収となった。
しかし、利益面では大幅増益となっていることから、好スタートを切ったといえる。
株価は、日々高値を更新する勢いであるが、株価指標は予想PER10.0倍、PBR1.05倍、配当利回り2.4%とまだ割安状態にある。
■ティムコは15年11月期業績予想減額に対する反応限定的、低PBRを評価
ティムコ<7501>(JQS)はフィッシング用品とアウトドア用品の企画・販売事業を展開している。株価は570円〜580円近辺でモミ合う展開だ。年初来高値圏580円台からやや水準を切り下げたが、15年11月期業績予想減額修正に対するネガティブ反応は限定的のようだ。0.2倍近辺の低PBRを評価してモミ合い上放れ展開が期待される。
■フィッシング用品とアウトドア用品の企画・販売
フィッシング用品とアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開し、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や、直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益力向上に取り組んでいる。20年東京夏季五輪開催に向けて、登山・アウトドア・スポーツ関連の需要盛り上がりも追い風となる。
■15年11月期業績予想を減額したが、第2四半期は営業損益改善
7月8日に今期(15年11月期)の第2四半期累計および通期の非連結業績予想を減額修正した。
そして7月10日発表の第2四半期累計(12月〜5月)非連結業績は、売上高が前年同期比7.7%減の13億93百万円、営業利益が同80.8%減の2百万円、経常利益が同62.9%減の7百万円、純利益が9百万円の赤字(前年同期は5百万円の利益)だった。消費増税前の駆け込み需要の反動、消費増税後の消費マインド低迷の長期化などで計画を下回った。
セグメント別(全社費用等調整前)に見ると、フィッシング事業は売上高が同11.9%減の4億99百万円、営業利益が同18.9%減の71百万円だった。ルアー用品の取引先小売店での販売が低調で、在庫品値下げ販売も影響した。
アウトドア事業は春夏物衣料が堅調に立ち上がったが、消費増税前の駆け込み需要の反動を補うに至らず、売上高が同5.9%減の8億79百万円、営業利益が同6.3%減の41百万円だった。
なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(12月〜2月)6億31百万円、第2四半期(3月〜5月)7億62百万円で、営業利益は第1四半期31百万円の赤字、第2四半期33百万円だった。第2四半期の営業損益は改善基調だ。
通期(15年11月期)の非連結業績予想(7月8日に減額修正)は、売上高が前期比3.1%減の28億40百万円、営業利益が同46.5%増の37百万円、経常利益が同10.8%増の40百万円、純利益が同47.9%増の12百万円としている。第2四半期累計の計画未達分を減額修正した形だが、増益を確保する見込みだ。
なお配当予想は前回予想(1月16日公表)を据え置いて、前期と同額の年間12円(期末一括)としている。予想配当性向は281.7%となる。
規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化などで、着実な収益向上に努める方針としている。店舗オペレーション効率化や販管費圧縮などの効果も寄与して収益改善が期待される。
■株価はモミ合い上放れ期待
株価の動きを見ると、概ね570円〜580円近辺でモミ合う展開だ。5月〜6月の年初来高値圏580円台でのモミ合いからやや水準を切り下げたが、15年11月期の非連結業績予想減額修正に対するネガティブ反応は限定的のようだ。
7月30日の終値577円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS4円26銭で算出)は135倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS2350円51銭で算出)は0.2倍近辺である。
週足チャートで見ると13週移動平均線が上値を押さえる形となったが、一方では26週移動平均線が下値をサポートしている。0.2倍近辺の低PBRを評価してモミ合い上放れ展開が期待される。
■イワキは調整一巡して反発期待、0.4倍近辺の低PBRも評価
イワキ<8095>(東1)は医薬品・医薬品原料・化成品などを主力とする専門商社である。株価は安値圏225円〜235円近辺で推移しているが、調整一巡感も強めている。第2四半期累計(12月〜5月)の減益に対する反応は限定的のようだ。ジェネリック医薬品に関する政府の骨太方針が追い風であり、0.4倍近辺の低PBRも評価して反発展開が期待される。
■医薬品・医薬品原料・化成品などを主力とする専門商社
1914年創業の医薬品商社で、医薬品事業(医療用・一般用・動物用医薬品の製造・販売、調剤薬局経営)、医薬品原料・香粧品原料事業(医薬品・香粧品原料の製造・販売、化粧品OEM製造)、化成品事業(電子工業用薬品・表面処理用薬品・化成品の製造・販売)、食品原料・機能性食品事業(食品原料の製造・販売、サプリメントOEM製造)、その他事業(医療機器の販売、化粧品の製造・販売)を展開している。
■中期成長に向けて卸売・商社・メーカー機能の連携を強化
全国の医薬品卸・医療機関・ドラッグストアなどに医薬品や機能性食品などを供給する卸売機能、国内外のメーカーなどを開拓して輸出入する商社機能、グループ内の岩城製薬(ジェネリック医薬品・医薬品原料、医療機関向け化粧品など)とメルテックス(表面処理薬品など)のメーカー機能を併せ持つことが強みで、卸売・商社・メーカー機能の連携を強化している。
中期的な事業基盤強化と収益拡大に向けて、医薬品事業での共同開発・受託品の拡大、ドラッグストア向けPB商品など自社企画商品の開発強化、医薬品原料事業での市場シェア拡大、インド・グレンマーク社など海外サプライヤーとの連携強化、岩城製薬の生産能力増強と新製品開発、メルテックスの新製品拡販、海外(タイ、韓国、中国)展開強化、日立化成<4217>とのアライアンスによる拡販などを推進している。
■第2四半期累計の営業利益は減益だが期初計画を達成
なお14年11月期の四半期別推移を見ると売上高は第1四半期(12月〜2月)125億44百万円、第2四半期(3月〜5月)141億92百万円、第3四半期(6月〜8月)131億90百万円、第4四半期(9月〜11月)142億19百万円で、営業利益は第1四半期1億90百万円、第2四半期4億24百万円、第3四半期23百万円の赤字、第4四半期2億99百万円だった。
また14年11月期の配当性向は50.1%だった。ROEは13年11月期比1.7ポイント低下して2.9%、自己資本比率は同1.0ポイント低下して43.8%だった。
7月13日に発表した今期(15年11月期)第2四半期累計(12月〜5月)の連結業績は、売上高が前年同期比2.9%増の275億16百万円、営業利益が同35.1%減の3億98百万円、経常利益が同15.3%減の4億93百万円、純利益が同32.5%減の2億15百万円だった。
医薬品事業における減価償却費の増加や、化成品事業における海外市況低迷の影響で大幅減益だったが、売上高、営業利益、経常利益は期初計画を上回った。また経常利益は営業外での持分法投資損益の改善が寄与した。純利益は税金費用の増加が影響した。
セグメント別(全社費用等調整前)に見ると、医薬品は同2.3%増収、同29.7%営業減益だった。ジェネリック医薬品やドラッグストア向け商品が好調だったが、減価償却費が増加した。医薬品原料・香粧品原料は同1.6%増収、同6.6%営業増益だった。合成抗菌剤原料の伸長や香粧品原料の新規採用が牽引した。
化成品は国内プリント配線板向け薬品の好調で同2.4%増収だったが、海外市況の悪化や人件費の増加などで営業損益が大幅に悪化(1億52百万円の赤字)した。食品原料・機能性食品は同9.1%増収と好調だったが、営業利益は横ばいだった。
■15年11月期予想を据え置き
通期(15年11月期)の連結業績予想は前回予想(1月14日公表)を据え置いて、売上高が前期比2.1%減の530億円、営業利益が同1.1%増の9億円、経常利益が同2.2%減の9億50百万円、純利益が同18.7%増の6億円としている。
配当予想も前回予想(1月14日公表)を据え置き、前期から記念配当1円50銭を落として年間6円(第2四半期末3円、期末3円)としている。予想配当性向は33.8%となる。
15年11月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(12月〜2月)130億01百万円、第2四半期(3月〜5月)145億15百万円、営業利益は第1四半期90百万円、第2四半期3億08百万円だった。
また通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.9%、営業利益が44.3%、経常利益が51.9%、純利益が35.9%である。営業利益と純利益の進捗率が低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画だ。
通期ベースでも化成品の事業環境は厳しいが、ジェネリック医薬品の外皮用剤、ドラッグストア向けPB商品、ジェネリック医薬品用原料、機能性食品などが好調に推移する。訪日外国人旅行客のインバウンド需要で免税店への販売も好調のようだ。第3四半期(6月〜8月)以降の挽回が期待される。
中期的には、岩城製薬における生産能力増強、外部への製造委託推進による採算改善、新製品の投入、メルテックスにおける海外拠点の現地化、中国販売拠点の再構築、新製品の拡販などを推進する。ジェネリック医薬品比率80%目標という政府の骨太方針も追い風に収益拡大が期待される。
■株価は調整一巡感、低PBRを評価して反発期待
株価の動きを見ると、5月の年初来高値254円から反落し、全般地合い悪化も影響して7月9日に220円まで調整する場面があった。その後は安値圏225円〜235円近辺で推移している。第2四半期累計の減益に対する反応は限定的のようだ。
7月30日の終値229円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円77銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.6%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS514円70銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、1月の年初来安値214円まで下押す動きは見られず調整一巡感を強めている。ジェネリック医薬品に関する政府の骨太方針が追い風であり、0.4倍近辺の低PBRも評価して反発展開が期待される。
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