
7月31日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
31日の日経平均株価は続伸し、前日比62円41銭高い2万0585円24銭で終えた。
決算発表がピークを迎えていることに加え、週末要因もあって、指数はこう着感の強い展開となる場面もあったが、
大引けにかけて上げ幅を広げ、本日の高値で取引を終えた。
東証1部騰落数は、値上がり1235銘柄に対し、値下がりが540銘柄、変わらずが114銘柄だった。
東証1部の売買代金は概算で3兆171億円、売買高は25億7185万株。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反発した。アップル、ケーエフシー、日精機が上昇した。半面、コメ兵やSFP、技研製は下落した。
JPX日経インデックス400は、+102.33ポイント高い14,961.66で終えた。TOPIXは12.31ポイント高の1,659.52で終え、どちらも3日続伸となった。
業種別では電気・ガス業が上昇率首位。空運やガラス土石製品などが続いた。証券商品先物と情報・通信業が下落率の上位だった。
日経ジャスダック平均株価は8営業日ぶりに反発した。終値は前日比8円10銭(0.29%)高い2793円6銭だった。市場では調整一巡感が強まっていたこともあり、個人投資家の押し目買いが活発化。ジャスダック平均は本日の高値圏で終えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で568億円、売買高は1億5553万株だった。カルナバイオやセプテニHD、エイシアンSが上昇した。半面、免疫生物研やセリア、クレステックは下落した。
東証マザーズ指数も3営業日ぶりに反発した。終値は前日比11.00ポイント高い964.34だった。
ミクシィやジグソー、アイリッジが上昇した一方、FFRIやUNITED、レアジョブが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,585.24 |
+62.41 |
日経平均先物 |
20,580.00 |
+20.00 |
TOPIX |
1,659.52 |
+12.31 |
TOPIX先物 |
1,660.00 |
+8.00 |
東証2部指数 |
5,076.80 |
+6.13 |
JASDAQ |
2,793.06 |
+8.10 |
マザーズ |
964.34 |
+11.00 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2,571,850 |
3,017,126 |
東証2部 |
143,050 |
29,099 |
7月31日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,525.29(+2.46)
■日経平均先物 20,510(+10)
■東証1部出来高 12.20億株
■東証1部売買代金 1.20兆円
■TOPIX 1,653.61(+6.40)
■騰落 上昇1,107/下落639
■日経JQ 2,789.79(+4.83)
30日午前の日経平均株価は反発し、前日比2円46銭高の2万0525円29銭。
主要企業の2015年4〜6月期の決算発表が本格化するなか好業績銘柄を中心に買いが集まり、一時40円ほど上昇した。
ファストリやファナックなど値がさ株が大幅に下げ、寄り付きの日経平均は小幅に反落して始まったが、
その後、ファストリなどが下げ渋るのと歩調を合わせる形で日経平均も上昇に転じた。
午前の取引時間中に円相場が対ドルでやや伸び悩んだことも株価を下支えした。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4104億円、売買高は12億2035万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1107、値下がりは639、変わらずは143だった。
東証2部株価指数は小幅に5日続落。
ベネ・ワン、朝日インテク、SFPが下落した。半面、ラオックス、富フロンテク、日精機は上昇した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。
ジャスダック平均株価は小幅に反発し、午前の終値は4円83銭高の2789円79銭だった。
カルナバイオやクルーズ、セプテニHDが上昇した。半面、免疫生物研や夢真HD、大和コンが下落した。
東証マザーズ指数は反発。前引けは前日比4.66ポイント高い958.00だった。
ジグソーやミクシィ、そーせいが上昇した一方、コラボスやFFRI、ドリコムは下落した。
7月31日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、2円高、決算受け富士フィルム、オリックス、ヤフーなど大幅高 |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,524.92(+2.09)
■日経平均先物 20,510(+0)
■TOPIX先物 1,652.00(-0.50)
■騰落 上昇968/下落762
■日経JQ 2,787.73(+0.56)
■マザーズ指数 955.72(-1.88)
31日、日経平均は小反落でスタート。その後下げ幅を縮小して9時30分過ぎにはプラスに転じた。
本日は、決算発表がピークを迎えるほか週末要因もあり、20500円台前半での小動きとなっている。
東証1部の売買代金は概算で8647億円、売買高は7億8398万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は968、値下がり銘柄数は762、変わらずは159銘柄だった。
業種別では空運や海運が高い。
東証1部の売買代金上位銘柄では、昨日決算を発表した富士フィルム(4901)、オリックス(8591)、ヤフー(4689、日本電気(6701)、日本航空(9201)などが大幅高になっている。
東証2部株価指数は5日続落。阿波製紙、ベネ・ワン、象印が下落。日精機、GDO、本多通信は上げている。
7月31日 相場展望(寄り付き前)

【オープニングコメント]
本日は、決算発表が前半戦ピークとなり、数多くの企業が決算発表を予定されている。
昨日、日経平均は終値で20500円台を回復した。2日前には20070円まで安値をつけたが2万円は割り込むことなく切り返しており、改めて底堅さは確認できた。
好業績銘柄を素直に評価して買い進む動きが主力銘柄にも広がりをみせ、地合いが好転しており、引き続き優勢となることが予想され、日経平均株価は続伸となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、20300-20600を予想する。
但し、週末と月末が重なることもあって、ポジション調整の売りも予想される。
【NY概況】
30日の米株式市場でNYダウ平均は3日ぶりに小反落した。終値は前日比5ドル41セント安の1万7745ドル98セントだった。
P&Gが取引開始前に発表した四半期決算では、会計上の変更もあって純利益が前年同期から80%減少した。併せて公表した2016年6月期通期の業績見通しも市場では慎重と受け止められ、P&G株は前日から4%下げて、ダウ平均を21ドル程度押し下げた。世界的な景気減速も改めて警戒された。
米商務省が発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率で2.3%増と、寒波の影響などで低成長にとどまった1〜3月期からの回復を示した。
ナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比17.052ポイント高の5128.785で終えた。
シカゴ日経平均先物は3日続伸した。9月物は前日比110円高の2万0565円で終え、同日の大阪取引所の終値を5円上回った。大取で日本株先物が上昇した流れを引き継いだほか、外国為替市場で円安が進んだことも相場を支えた。
日中は米株式相場の動きをにらんだ展開となり、値幅は100円程度の動きだった。
4〜6月期米実質国内総生産(GDP)が市場予想を下回ったため、次第に利上げのペースが穏やかになることを意識した買いも入った。
この日の9月物の高値は2万0580円、安値は2万0430円。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20565 ( +5 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20575 ( +15 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月31日(金)
【国内】
6月失業率・有効求人倍率、6月家計調査、6月消費者物価指数(8:30)
《決算発表》
日ハム、キッコーマン、味の素、東洋水産、スタートトゥ、三越伊勢丹、東急不HD、帝人、王子HD、住友化、東ソー、イビデン、三井化学、アステラス薬、エーザイ、第一三共、資生堂、コーセー、JX、TOTO、セガサミーHD、NTN、ジェイテクト、ミネベア、ルネサス、シャープ、TDK、キーエンス、デンソー、村田製、日東電工、三菱重、川重、ホンダ、富士重、豊田通商、三菱UFJ、三井住友、みずほFG、菱地所、日通、郵船、商船三井、TBSHD、九州電、Jパワー、ベネッセHDなど
【海外】
韓国6月鉱工業生産(8:00)
IOC総会(クアラルンプール、〜8/3)
トルコ6月貿易収支(16:00)
ユーロ圏6月失業率・月消費者物価(18:00)
南ア6月貿易収支(21:00)
カナダ5月GDP(21:30)
米7月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
《決算発表》
シーゲイト・テクノロジー、エクソンモービル、シェブロン
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
寄り付き前の外資系証券動向
売り2250万株
買い2370万株
差し引き120万株の買い越し。
2営業日連続の買い越し。
金額ベースは70億円の買い越し。
米国系は買い越し、欧州系は売り買い均衡。
売りはREIT、薬品、建設、繊維など
買いは不動産、電機、精密、その他金融、陸運など
売り買い交錯は機械、情報通信、空運、化学、銀行、小売など
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
本日は、決算を好感して上昇するものも目立ち、企業業績への期待もやや持ち直した格好。明日は決算発表が前半戦ピークとなり、数多くの企業が決算発表を予定されている。
好業績銘柄を素直に評価して買い進む動きが主力銘柄にも広がりをみせ、地合いが好転している。引き続き優勢となることが予想され、日経平均株価は続伸となりそうだ。
あすは、週末と月末が重なることもあって、ポジション調整の売りも予想される。
【銘柄フラッシュ】
コラボスなど急伸し新規上場のイトクロは順調
30日は、任天堂<7974>(東1)が昨日発表の四半期決算などを好感して大引けは8.2%高と出直りを拡大し、同じく野村ホールディングス<8604>(東1)は3.6%高となり、同じくNTTドコモ<9437>(東1)はゴールドマン・サックス証券の目標株価引き上げも加わり4.7%高となり2003年以来の高値に進んだ。東京電力<9501>(東1)は燃料費の大幅減少などが好感されて5.0%高となり、2011年以来の高値更新となった
本日新規上場のイトクロ<6049>(東マ、売買単位100株)は学習塾や家庭教師に関するクチコミサイトの運営などを行い、公開価格は1930円。9時6分に2010円で初値が付き、その後は前場2080円まで上げ、後場は1830円まで調整して大引けは1865円。好調なスタートとなった。
11時に四半期決算を発表した岡三証券グループ<8609>(東1)は直後に8.2%高まで上げて大引けも6.4%高となり、11時30分に発表した大東建託<1878>(東1)は後場寄りから急動意となり3.7%高。13時に四半期決算を発表したマツダ<7261>(東1)は一段高の4.2%高となり、13時30分に四半期決算を発表した住友商事<8053>(東1)も一段高となり6.5%高。14時に発表したJFEホールディングス<5411>(東1)は高下しながらも一段高となり4.5%高となり、日清製粉グループ本社<2002>(東1)は一気に切り返して1.9%高、カーリットホールディングス<4275>(東1)は2.8%高。14時30分に発表したアルビス<7475>(東1)は急伸して5.9%高。
クラウドシステムのコラボス<3908>(東マ)は従業員まで対象の新株予約権の発行などが材料視されて19.0%ストップ高。ヒューマンウェブ<3224>(東マ)は最新のカキ検査結果などが好感されて急反発して5.9%高となった。
【話題】
アグロカネショウが急伸し大量保有の投資ファンド大儲け?
■1ヵ月足らずで15%高となり法人の資金運用としては鮮やかの見方
果樹用農薬の大手アグロカネショウ<4955>(東1)は30日の前場、11.6%高の1049円(109円高)まで上げて急伸となった。29日の取引終了後、6月第2四半期・12月通期の業績予想を増額修正して発表し、業績の好調さが改めて好感された。
もし同社株に投資していたとすると、たとえば7月初の株価は910円前後だったため、直近までの約1ヵ月間の値上がり幅は約140円になる。1ヵ月足らずで15%を超える投資成果だ。このため、市場関係者の中には、前週、米投資ファンド、コーンウォール・キャピタル・マネジメントが同社株を買い増したとする報道を思い出して、法人の資金運用としては鮮やかな投資になったと感服する様子がある。
同ファンドは、7月23日付けで提出した大量保有報告書によってアグロカネショウ株を買い増し、保有比率を5.11%から6.32%へ増やしていたことが明らかになったと日本経済新聞が伝えた。
これに基づくと、同社の発行済み株式総数は約1340万株のため、単純計算での同ファンドの総保有株数は約85万株になり、買い増した株数は約16万株になる。仮に7月初の値段で買い増したとすると、ザックリ見て買い増し分の投資金額は約1億5000万円で、利益は約2200万円になった計算だ。
一方、同社によると「コーンウォールファンドは以前から数%は保有しており、最近の半年程度でいきなり大量保有してきたわけではない」という。いつ頃から大量保有してきたかを調べるには時間がかかるため現段階では不明だが、株価を見ると2014年12月に1365円の高値があるため、この高値をつける前から大量保有し始めてきた可能性が濃厚のようだ。とすれば、7月下旬の買い増しは、長期保有を前提に保有株を増やしてきた可能性が強くなり、時間はかかっても14年12月の高値を上回る相場を展望している可能性も考えられる。ひとつの投資方針として注目しておく価値はあるようだ。
ジクソーは日本初の民間月面探査プロジェクト関連、今期2.5倍増益
ジグソー<3914>(東マ)は、本年4月28日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。IoTビッグデータをベースにした自動運用サービス(オートパイロット)とロボット型ソフトウェアによる自動制御およびA&Aプラットフォームのクラウド提供を行っている。
インターネット分野では、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、テレビ・ カメラ・映像・音声・自動車・ロボット・宇宙機器など様々なモノに通信機能を持たせ、そのデータを管理や分析等に応用する流れ(IoT)が加速している。それに伴うデジタルデータの通信量も飛躍的に増大し続け、2020年には2010年時の約40倍に達する見通し(「平成26年版 情報通信白書」総務省より)で、IoTデー タの運用(マネジメント)の重要性はますます高まっている。このような市場拡大を背景に、同社は商談案件の獲得及び会社の組織体制の確立・強化に注力している。
今2015年12月期第1四半期業績実績は、売上高が1億5100万円、営業利益が3400万円、経常利益が3000万円、純利益が2000万円に着地。
通期業績予想は、売上高が6億8800万円(前期比36.1%増)、営業利益が1億5300万円(同2.5倍)、経常利益が1億4400万円(同2.4倍)、純利益が1億円(同26.1%増)を見込んでいる。
株価は、日本初の民間月面探査プロジェクト「HAKUTO」を運営する株式会社ispaceとの共同研究による技術開発の開始、AR技術で多くの実績を誇るKudan Limitedとのパートナー契約の締結など、IoTデータマネジメント市場において競争優位を築くための体制を整えていることなど、今後の展開に対する期待感を背景として7月22日に上場来の高値1万3340円と上昇。その後、モミ合っている。前14年に引き続き、既存案件の積み上がり及び新規案件の獲得が順調に進んでいる。特にクラウド関係の市場拡大により、売上は順調に拡大しており、8月7日に予定される第2四半期決算の発表に対する期待は持てる。目先1万1000円割れで下値を固めつつあり、待ち伏せ買い妙味が膨らもう。
【業績でみる株価】
GMOリサーチは2015年12月期の第2四半期決算を発表、想定内の収益を確保し、株価は29日、4日ぶりに反発した。
GMOリサーチ<3695>(東マ・売買単位100株)は2015年12月期の第2四半期決算を発表した。それによると、主力事業のD.I.Yサービスが前年同期比17.6%増と好調に推移したことから、売上高12億6900万円(前年同期比13.5%増)と伸びた。ただ、人件費増などの投資負担があり、営業利益は4400万円(同51.9%減)、経常利益4000万円(同52.7%減)、純利益1900万円(同59.1%減)となったが、これは予想した通りの着地となった。
D.I.Yサービス事業はグラフ作成、レポート化といった新たな機能を市場に投入し、デジタルマーケティングの効果を測定・分析できるリサーチパネルを構築したことで、好調に拡大している。このため、2015年12月期通期の業績は従来どおり、売上高28億6600万円(前期比22.2%増)、営業利益3億200万円(同23.3%増)、経常利益3億100万円(同29.7%増)、当期純利益1億8100万円(同41.4%増)と2ケタ台での増収増益を見込んでいる。1株利益は107円90銭と高収益を確保する。
株価は7月29日に2225円の前日比80円高で引けたが、好業績を背景に2200円前後で堅調に推移するのではないかとみられる。7月9日の安値1990円が底値となったようだ。
日立マクセルの3月期第1四半期は自動車向け電池や光学部品などが好調で増収大幅増益
■各利益項目とも大幅な利益を達成
日立マクセル<6810>(東1)は29日、16年3月期第1四半期の連結決算(4〜6月)を発表した。
売上高は、自動車市場向けの電池や光学部品及び健康・理美容製品などが好調に推移し、前年同期比4.1%増の373億3500万円となった。利益面では、磁気テープなどの販売減の影響があったものの、成長分野の伸長による増益効果に加えて原価低減に努め、営業利益は同68.1%増の12億7600万円、経常利益は同2.5倍の14億5000万円、四半期純利益は同2.5倍の11億3300万円と増収大幅増益で着地した。
エネルギーでは、リチウムイオン電池は一部顧客向けの民生用角形リチウムイオン電池が寄与、マイクロ電池は自動車市場向けコイン形リチウム電池が堅調に推移した。これにより、売上高は100億7000万円(同25.0%増)、営業利益は3億6400万円となった。
産業用部材料では、自動車市場向けの光学部品の販売が拡大、また粘着テープなどが堅調に推移したが、磁気テープが市場縮小の影響から大きく減収となり、売上高は115億2100万円、営業利益は磁気テープの販売減の影響などにより4億400万円(同3.1%減)となった。
電器・コンシューマーでは、エステ家電などが好調に推移したが、光ディスクなどの販売縮小により、売上高は157億4400万円(同3.0%減)、営業利益はエステ家電などが貢献し、5億800万円(同55.8%増)となった。
今期連結業績見通しの売上高は前期比0.6%増の1570億円、営業利益は同25.2%増の65億円、経常利益は同11.5%増の61億円、純利益は29.6%減の48億円とし、当初予想(4月28日公表)を据え置いた。
7月30日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
30日の日経平均株価は大幅反発し、前日比219円92銭高い2万0522円83銭で終えた。
2015年4〜6月期決算の発表が佳境に入っており、業績に基づく選別が活発化した。
注目されたFOMC後の声明は、FRBが9月の利上げ開始を示唆するような内容ではなかったことでNYダウは続伸し、2日間合計で310ドル強の上昇をみせた。
円安・ドル高を背景に投資家心理が改善した。
前日急反発した中国・上海株市場が、きょうも強含みで推移したことも買い安心感につながった。
業績で銘柄を選別する動きが盛り上がり、売買は活況だった。東証1部の売買代金は概算で3兆1786億円と、今月10日以来、ほぼ3週間ぶりの高水準となった。東証1部の売買高は25億9842万株。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前日比117.32ポイント高の1万4859.33だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、13.27ポイント高い1647.21で終えた。東証1部の値上がり銘柄数は全体の60%にあたる1127、値下がりは34%の644、変わらずは6%の118だった。
好調な2015年4〜6月期決算を発表した日立の上昇が目立った。持ち合い株の削減に向け、保有株から得るべき収益率を示す新基準を公表すると報じられた三菱UFJも上昇。ファストリ、京セラ、任天堂、NTTドコモといった値がさ株も買われた。
enishが急伸、宮地エンジ、スクロール、昭和シェルも物色人気となった。
一方、15年4〜6月期の決算が振るわなかったパナソニックは売られた。アステラスや第一三共など医薬品株でも下落銘柄が目立った。ジーンズメイト、コロプラが急落、三菱電、ヤクルトの下げもきつい。
東証2部株価指数は4日続落だった。
個別銘柄ではタカキタ、ダイトケミクス、NJK、ヨネックス、朝日インテクが売られた。一方、ヒガシ21がストップ高。ピクセラ、赤阪鉄、東亜石、ラオックス、阿波製紙、スリープロは買われた。
日経ジャスダック平均株価は7日続落した。大引けは前日比4円92銭安の2784円96銭だった。7日続落は2013年12月11〜24日に9日続落して以来。
新興株市場では換金目的などの売りが優勢になった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で751億円、売買高は1億9199万株。
個別銘柄では、石山ゲートウェイがストップ安。カルナバイオなど思惑先行で買われていたバイオ関連の一角に利益確定売りが出た。ゲーム関連のガンホーやクルーズも下げた。一方で仙波糖化がストップ高。ハウスコム、スパークス、BBタワー、PSSは上昇した。11時30分に発表した15年4〜6月期決算で、税引き利益が前年同期比4.8倍となったハウスコムは一時制限値幅の上限(ストップ高水準)まで買われた。
東証マザーズ指数は続落した。大引けは前日比8.48ポイント安の953.34だった。FFRI、ミクシィ、UNITEDMRT、GMOテック、レアジョブ、JIAは売られた。半面、コラボス、アトラがストップ高。sMedio、シグマクシス、デザインワン、レントラックスが上昇した。
きょう東証マザーズに上場したイトクロは買い気配で始まったあと、9時6分に公募・売り出し価格(公開価格、1930円)を80円上回る2010円で初値を付けた。午後の中ごろに下げに転じ、一時公開価格を下回る1830円まで下げた。終値は1865円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,522.83 |
219.92 |
日経平均先物 |
20,560.00 |
260.00 |
TOPIX |
1,647.21 |
13.27 |
TOPIX先物 |
1,652.00 |
18.00 |
東証2部指数 |
5,070.67 |
-10.15 |
JASDAQ |
2,784.96 |
-4.92 |
マザーズ |
953.34 |
-8.48 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2598420 |
3178676 |
東証2部 |
137410 |
29395 |
7月30日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,578.47(+275.56)
■日経平均先物 20,570(+270)
■東証1部出来高 12.37億株
■東証1部売買代金 1.44兆円
■TOPIX 1,653.47(+19.53)
■騰落 上昇1,256/下落516
■日経JQ 2,787.06(-2.82)
30日午前の日経平均株価は反発し、前日比275円56銭高の2万0578円47銭。
前日の米国株式相場が続伸し、投資家心理が改善した。外国為替市場で円安・ドル高が進んだことも輸出関連株などを中心に追い風となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
中国・上海株市場は前日終値近辺でもみ合っていることも、買い安心感を誘っている。また、4〜6月期好決算銘柄が素直に買われたことも全般地合いを良くしており、日経平均は前場の高値圏で終了した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆4476億円、売買高は12億3751万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の67%にあたる1256、値下がりは27%の516、変わらずは112だった。
好調な2015年4〜6月期決算を発表した日立が大幅に上昇。任天堂も買われた。持ち合い株式の削除基準を公表すると伝わった三菱UFJも上げた。一方、アステラスや第一三共など医薬品株の一角が下落。パナソニックも下げた。
東証2部株価指数は続落。ダイトーケミや鳥貴族が下げ、ラオックスや阿波製紙が上げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅続落した。前引けは前日比2円82銭安の2787円06銭だった。日経平均株価が大幅高となり、投資家の関心が東証1部の主力銘柄に向かった。新興銘柄には換金目的の売りが優勢だった。好材料の出た一部の銘柄には買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で445億円、売買高は1億943万株。
個別では、前日発表の15年1〜6月期決算が減益となったガンホーが売られた。カルナバイオ、免疫生物研、プロルート、テリロジーが下げた。一方で前日に4〜6月期連結決算の純利益が大幅に増えたスパークスは大幅高となった。BBタワー、エイジス、クルーズ、PSSが上昇した。1〜6月期が一転黒字となる見通しを示した大塚家具も上げた。
東証マザーズ指数は続落。前引けは前日比4.65ポイント安い957.17だった。
個別銘柄では、GMOテック、レアジョブ、MRT、JIA、ミクシィ、マーケットEに売られた。
一方、コラボスがストップ高。シグマクシス、ヒューマンウェブ、デザインワン、プラッツ、メドレックは買われた。前日に1〜6月期の業績の上方修正と株式分割を発表したアトラは買い気配だった。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したイトクロは買い気配で始まったあと、9時6分に公募・売り出し価格(公開価格、1930円)を80円(4.1%)上回る2010円で初値を付けた。その後も公開価格を上回って推移し、午前の終値は2040円だった
7月30日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、上げ幅拡大 決算関連で日立や任天堂、証券株が賑わう |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,516.49(+213.58)
■日経平均先物 20,510(+210)
■TOPIX先物 1,652.50(+18.50)
■騰落 上昇1,293/下落462
■日経JQ 2,787.17(-2.71)
■マザーズ指数 957.60(-4.22)
30日、米国株高など外部環境を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始。午前10時現在のの日経平均は前日比213.58円高の20516.49円で推移している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を拡大している。
中国の景気減速など海外情勢の不透明は依然として強いものの、投資家の物色意欲は衰えておらず、決算発表で好業績が確認できた銘柄への買いが目立っている。
東証1部の売買代金は概算で8505億円、売買高は7億3761万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1293、値下がり銘柄数は462、変わらずは126銘柄だった。業種別では33業種中、医薬品、水産、紙パルプを除き高い。値上がり上位に証券、鉄鋼、ゴム製品、その他製品、鉱業、石油など。
好調な決算を発表した日立、JR東日本、野村、大和、NTTドコモなど大型株が強い動きを示していることで日経平均は一段高の展開となっている。日産自は買い一巡後に上げ幅を縮めている。
一方、15年4〜6月期が4年ぶりに営業減益となったパナソニックは売られている。アステラスや第一三共など医薬品株の一角も安い。
東証2部株価指数は小幅続落。ダイトーケミや鳥貴族が下げ、ラオックスや技研製は上げている。
本日新規上場となったイトクロ(6049)(東マ、売買単位100株)は学習塾や家庭教師に関するクチコミサイトの運営などを行い、公開価格は1930円。9時6分に2010円で初値が付き、その後は公開価格を7%上回る2070円まで上昇して好調なスタートとなっている。
今10月期の連結業績見通しは、売上高が前期比9.0%増の32.44億円、営業利益は同20.4%増の8.01億円、純利益は同19.1%増の5.13億円、1株利益は54円96銭。
公開価格でのPERは35倍になり、たとえば化粧品のクチコミサイトなどを運営するアイスタイル<3660>(東1)の50倍台と比べて割安感が強い。
経済産業省が30日発表した6月の鉱工業生産指数速報値は前月比0.8%上昇の98.0だった。上昇は2カ月ぶり。
外資系等は、ジャフコ(8595)、ベクトル(6058)、メイテック(9744)、東和薬品(4553)、日医工(4541)、沢井(4555)、ゼオン(4205)、日産(7201)に注目。
225先物は野村・JP・三菱・GMO・みずほ・カブコムが買い越し。
アムロ・メリル・パリバ・日産・GS・SBIが売り越し。
TOPIX先物はニューエッジ・モルスタ・アムロ・パリバが買い越し。
JP・バークレイズ・クレディ・ドイツ・GSが売り越し。
テクニカル的にはモロゾフ(2217)、アサヒ(2502)、TOW(4767)、東邦チタ(5727)、エンシュウ(6218)、HOYA(7741)、ロイヤル(8179)、コメリ(8128)、しまむら(8227)、東洋証券(8614)、アークランド(9842)が動兆。
<兜町カタリスト>
「観察」
昨日はファナックと東京エレクロトンの日経平均押し下げ効果が130円程度。
ファナック10.7%、東エレ11,4%、アドバンテスト7.8%安。
だからTOPIXもJPX400も上昇したが日経平均だけが下落の展開。
変な指数を基準とするから相場実態と指数展開がチグハグになる。
ファーストリテ・ソフトバンク・ファナックに左右される日経平均。
そしてアップル・IBM・GSなどに左右されるNYダウ。
指数なんて所詮虚像なのにそこに拘泥する輩がいるのは先物があるから。
構成要素のおかしな指数でも先物があえるとそれなりの位置を占めて改善がない。
この愚かさには気づいても残念ながら修正はないのだろう。
機関投資家の多くはスクリーニングで銘柄を選択する。
しかしそのスクリーニングの境目の上下の銘柄の差は一体どこにあるのだろうか。
機械的な線引きの上位20銘柄目と21銘柄目の違いはどこにあるのだろう。
明確な理由はおそらくでては来ないだろう。
企業は線引きを意識して経営されている訳ではない。
それでも、「この数字では市場が納得しない」などという摩訶不思議な言葉が飛び交う世界。
市場が納得しなければ不合理な決算がまかり通るのだろうか。
市場至上主義の弊害の部分とも言えよう。
そもそもここで意味する市場とは一体何なのだろう。
株価?株主?アナリスト?ファンドマネージャー?
短期的収益だけを求める部分に迎合して短期に収束すると「あと3日で120億円」などとなる。
株主はステークホールダーと呼ばれるようになって一段上の存在となった。
「余剰金を配当に。手元資金で自社株買いを。株主優待を手厚く」。
そして「製品開発のスピード化」までが求められる。
ゆっくり経営が良いとは言わないが、長期的視点というのはどこにあろうか。
3日で2割と半年で2倍。
あるいは1週間で3割よりも3年で5倍。
今日プラスよりも5年で10倍。
国民金融資産の健全な育成にとってどちらが望ましいのだろう。
たぶん理論的には長期での大化けなのだろうが、心情的には目先の利幅。
ここに迎合すると、企業も目先の動きにならざるを得なくなる。
労多くして益少なしを目指すのか大器晩成を目指すのか。
この違いはスクリーニング主義と現場主義の違いとなろうか。
ピーターリンチ氏の言は「観察こそ原点」。
企業は私たちの生活行動の延長線上に存在している。
株価としてのトヨタは、自動車メーカのトヨタに他ならない。
株価としてのキッコーマンは醤油を作って稼いでいる企業。
ここを分けずに考えて、自分の身の回りに株式投資のヒントがある、
というのがプロとしてのピーター・リンチの思考法。
ただ単に格好良い車を売っているとか、
美味しい料理に欠かせない醤油を作っているという理由だけでは足りないだろう。
「興味を持ち、調査リストに載せるのは結構なこと。
しかし利益見通しや競争上の位置、成長計画、財務状況などについての調査を済ます前には
決して投資をしてはいけない」。
将来の成長がどのようにしてもたらされ、そしてそれがいつ減速するのかを、時間をかけて見極めること。
これが投資における「ワンアップ」への近道ということになる。
「まず株を買ってしまい、後で送られてきた年次報告書はゴミ箱行き」ではいけない。
さまざまな生活シーンに登場する商品やサービスは大切なキッカケ。
その上で徹底的に調べること。
飽きるほど観察すること。
これを繰り返しながら出来ればトップの人柄をも見ること。
そして製品の動きや開発状況を電話でもいいから調査すること。
過去の値動きを目に焼き付けることも大切。
これらを継続することの延長線上に、成長株が出現してくる。
通勤電車が込んでたらその電鉄会社を調査する。
行列のできるレストランがあったら、その会社を調べる。
自分の感覚で「行ける」と感じたら、今度は脳を働かせる。
その結果、よく知っている企業リストが出来上がり、株式市場の世界は広がる筈。
ウンチクだって大切な要素。
それを知っていることで、未体験ゾーンの相場の海の航海に役立つだろう。
まずは観察。
目の前を走馬灯のように通り過ぎていく事柄を、捕まえる能力は誰にでも備わっているもの。
「株価の今日や明日、または来週の動きは、単なる気紛れでしかない」。
「会社に投資するのであって株価に投資するのではない」
名言としか言いようがない。
先週の裁定買い残は増加した。
といってもわずか251億円で合計は2兆7279億円。
ほとんど変わっていないという方が正しいだろう。
日経での引用されたコメントは「先物主導で相場が反発する局面で現物株に裁定買いが入った」。
誤差脱漏レベルの増加の背景が裁定買いとは思えない。
しかし増えたことだけをとらえればそうなのだろうか。
少し疑問の世界。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス13.249%。
買い方はマイナス5.175%。
Quick調査の信用評価損率(7/24現在)はマイナス6.21%。
カラ売り比率は34.1%。
日経平均株価の25日線は20391円で0.43%のマイナスかい離。
75日線は20189円で0.57%のプラスかい離。
200日線は18543円で9.49%のプラスかい離。
一目均衡の雲の上限は20462円、下限は20124円。
「勝手雲」は昨日白くねじれてしばらく白い。
7月月足陽線基準20329円をあと2日でキープして欲しいところ。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
セレスポ(9625)・・・動兆
セレスポ注目する。
同社はスポーツイベントなどの企画運営が中核。
業績は着実に拡大基調。
東京五輪を梃にしたスポーツ事業の拡大に期待。
出来高薄が難だが・・・。
7月30日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
30日の東京株式市場は、米国株続伸、商品市況の上昇を受け、買い優勢の展開が予想される。
日経平均株価予想レンジは、20200-20500を予想する。
好決算銘柄の個別銘柄物色による好地合いを映して全体相場の反発が期待できそうだ。
本日、ポータルサイト「塾ナビ」を中心とした教育関連などポータルサイトの運営事業を手掛けるイトクロ(6049)が東証マザーズに新規上場する。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1150万株
買い1300万株
差し引き150万株の買い越し。
3営業日ぶりに買い越し。
金額ベースは39億円の買い越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは機械、その他金融、通信、ゴム、小売、証券など。
買いは化学、陸運、銀行、石油、電力など
売り買い交錯は食品、電機、サービス、薬品、精密など。
【NY概況】
29日の米株式相場は続伸した。NYダウ平均は前日比121ドル12セント高の1万7751ドル39セントで終えた。中国株の反発、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明が9月の利上げ開始を明確に示唆しなかったとの受け止めから買いが優勢となった。
週初に大きく下げて世界的な株安を招いた中国株式相場が29日は反発した。欧州株式相場も総じてしっかりとなり、投資家心理が改善。米市場でも株式を買う動きが優勢となった。
ナスダック指数は同22.527ポイント高の5111.733で終えた。
シカゴ日経平均先物は続伸した。9月物は前日比110円高の2万455円で取引を終え、29日の大取終値を155円上回った。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を手掛かりに、米当局は利上げを急がないとの観測が広がり買われた。この日の9月物高値は2万525円、安値は2万200円だった。
シカゴ日経225先物9月限
(円建て) 20455 ( +155 )
シカゴ日経225先物9月限
(ドル建て) 20465 ( +165 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月30日(木)
【国内】
6月鉱工業生産(8:50)
《決算発表》
大東建託、日清粉G、グリコ、ALSOK、野村不HD、ダイセル、積水化、武田、大正薬HD、OLC、フジHD、ヤフー、CTC、富士フイルム、ポーラオルHD、ガイシ、JFE、住友電、住友重、三菱電、富士電機、オムロン、NEC、富士通、エプソン、ソニー、ヒロセ電、京セラ、三菱自、マツダ、ダイハツ、ヤマハ、住友商、H2Oリテイル、三住トラスト、SBI、オリックス、東武、JR西日本、ヤマトHD、JAL、日テレHD、関西電、東北電、東京ガス、大阪ガス、NTTデータ、SCSKなど
《新規上場》
イトクロ
【海外】
豪6月住宅建設許可件数(10:30)
独7月失業率(16:55)
ユーロ圏7月消費者信頼感(18:00)
独7月消費者物価速報値(21:00)
米4-6月期GDP(21:30)
米7年国債入札
メキシコ中銀金融政策決定会合(政策金利、31日3:00)
《決算発表》
P&G、リンクトイン
休場:タイ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
日経平均は4日続落。TOPIXやJPX日経400などはプラス。
ファナックが10.7%安、東京エレクトロン11.4%安。ファナックと東京エレクトロンの影響が大きくでたが、引けでは25円安と小幅な下落にとどまった。
日本時間今夜未明に米国で連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表が行なわれる。今回のFOMCで利上げが決定される可能性は極めて低いと思われるが、早ければ9月の利上げ開始に向け経済環境や労働市場の見通しの引き上げなど、なんらかのシグナルが発せられる可能性もある。
発表内容次第で為替レートや米国株式市場が大きく変動する可能性があり、注意が必要。
海外要因が引き続き波乱材料ではあるが、落ち着いた動きとなれば、あすは買い優勢の展開を予想する。
【銘柄フラッシュ】
ジーンズメイトが急伸しデクセリアルズが新規上場
29日は、マツモトキヨシホールディングス<3088>(東1)がSMBC日興証券による目標株価の引き上げなどを好感して7.5%高となり上場来の高値を更新し、ニトリホールディングス<9843>(東1)は業績上ぶれ期待などで3.4%高となり上場来の高値に進み、しまむら<8227>(東1)は出遅れ感が言われて5.9%高と出直りを強めた。明治ホールディングス<2269>(東1)は8月5日の四半期決算発表や猛暑による需要などに期待が強まり3.0%高と経営統合後の上場来高値を更新し、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は7月初旬に発表した四半期好決算やTPP交渉の進展などが言われて2.6%高だが上場来高値を更新した。
ファナック<6954>(東1)は昨日の四半期決算発表や業績予想の減額などを要因に10.7%安となり、下げ幅2470円で日経平均を97円引き下げた計算。一方、ファーストリテイリング<9983>(東1)は1.5%高の860円高となり日経平均を34円押し上げた計算。日経平均は25円安となり、TOPIX(東証株価指数)やJPX日経400は高かったため、本日はファナックが日経平均の足を引っ張ったとの見方が出ている。
ジーンズメイト<7448>(東1)は免税店を拡大とされて訪日観光客の需要に連想が広がり30.5%ストップ高。ダイトーケミックス<4366>(東2)は昨日発表の四半期決算などが好感されて32.0%ストップ高。MRT<6034>(東マ)も昨日発表した決算好調で25.3%ストップ高。太洋工業<6663>(JQS)は27日発表の四半期決算などが好感されて17.9%ストップ高。
本日新規上場となったデクセリアルズ<4980>(東1、売買単位100株)は前身が旧ソニーケミカルで、9時6分に公開価格1600円を下回る1550円で初値がつき、前場は公開価格を下回っていたが後場は1609円まで上げて公開価格を回復する場面があった。終値は1589円となった。
【話題株】
ナカバヤシがバイオマス発電で急伸、新高値、助成金4億円、年間売電13億円
ナカバヤシ<7987>(東1・売買単位1000株)は、「バイオマス発電」を材料に21円高の258円と値を上げ6月4日の245円を抜いて年初来高値を更新し注目となっている。
約37億円を投じて島根県で建設中だった木質材を使ったバイオマス発電所が完成し今春から6250キロワット/時で稼動している。年間約13億円を中国電力へ売電し、今3月期から業績に寄与する。
また、このほど、島根県から森林整備加速化・林業再生事業補助金として4億6100万円を受け取り特別利益として今3月期・第1四半期で計上する。第1四半期決算は8月下旬に発表の予定。
同社は島根県との関係が1971年からと古く、島根県下に5つの工場があり、今回のバイオマス発電は松江での敷地に建設した。
現時点での16年3月期は4.6%増収、営業利益8.3%増益、1株利益21.5円、配当は年6円の見通し。第1四半期発表時点では通期上方修正が予想される。
PER12倍、利回り2.3%と割安水準。2006年10月以来となる300円台は早そうだ。
マツモトキヨシHDが目標株価など好感し上場来の高値
マツモトキヨシホールディングス<3088>(東1)は13時30分にかけて7.5%高の6190円(430円高)前後となり、7月24日につけた上場来の高値を更新した。訪日観光客による需要増などに期待がある中で、本日はSMBC日興証券が28日付で投資判断を最上位の「1」に引き上げ、目標株価をこれまでの3650円から7000円に上げたと伝えられた。
本日上場のデクセリアルズは後場公開価格1600円を回復
本日新規上場となったデクセリアルズ<4980>(東1、売買単位100株)は前身が旧ソニーケミカルになり、高機能素材などで先行。9時6分に公開価格1600円を下回る1550円で初値がつき、前場は公開価格を下回っていたが後場は公開価格1600円を回復している。
2016年3月期の連結業績見通し(会社側予想)は、売上高が前期比15.4%増の756億円、営業利益は同23.8%増の119億円、1株当たり純利益は111.1円。公開価格でのPERは14倍台になり、類似銘柄とされる日東電工(6988)の同18倍前後と比べて割安になる。
旧ソニーケミカルは2000年1月にソニーの完全子会社となって上場を取りやめたため、15年ぶりの再登場になる。12年に社名をデクセリアルズに変更した。
デクセリアルズ<4980>(東1)が、きょう29日に東証第1部に新規株式公開(IPO)された。東証1部への直接上場は、今年6月25日IPOのメニコン<7780>(東1)以来で、公開価格は1600円、公開株式数は、公募がなく株式売出しのみの5404万9000株となっている。
東証第1部に直接上場のデクセリアルズの初値は1550円、公開価格を50円下回る
初値は、9時6分に公開価格を50円上回る1550円で初値をつけ、その後は、1530円まで下ぶれなどほぼ初値水準での売り買い交錯となっている。今年4月21日上場のシーアルイー<3458>(東2)以来の公開価格割れの初値形成となった。相場環境が、中国景気の減速懸念などアゲインストで、きょう29日の日経平均株価が寄り付き後に58円安と続落するなか、同社の資金吸収額が、860億円超と大規模IPO案件となっていることも響いた。ただ、下値には、公開価格のPERが13倍台、年間配当利回りも1.79%と割安なことを評価する買い物も入っている。
■スマホ向けディスプレイが続伸しビジネスモデル転換も寄与
同社は、前身がソニー<6758>(東1)の元化学子会社で東証2部に上場していたソニーケミカルで、ソニーの構造改革に伴い2000年に上場廃止し、2012年に日本政策投資銀行とユニゾン・キャピタルに買収された。2001年からタッチパネルの製造を開始し、液晶パネルの部品を製造、ディスプレイとICチップなどを接着する異方性電導膜では世界シェアが4割強と日立化成<4217>(東)とトップを争うなど高技術力を誇っている。
業績も、スマートフォン、タブレットPC、ノートPC向けの中小型ディスプレイが続伸し、前期に光学ソリューションカテゴリーでタッチパネルの部材仕入れから製造・販売を行う事業から、顧客のディスプレイメーカーのパネル貼り合わせ工程のソリューション提供へビジネスモデルを転換したことも寄与して好調に推移している。今2016年3月期業績は、売り上げ756億円(前期比15.4%増)、営業利益119億円(同23.8%増)、経常利益115億円(同16.5%増)、純利益70億円(同34.7%減)と予想している。
純利益が減益転換するのは、前期計上の特別利益が一巡し、前期に計上した減損損失などの特別損失などによる税負担の軽減が今期は剥落するためで、年間配当は、前期と同様の27.5円を予定している。
■PER13倍台と割安で投資鉄則の「小さく産んで大きく育てる」通りに上値挑戦
株価は、初値水準で売り買い交錯となっているが、投資採算的にPER13倍台、配当利回りは1.79%と割安であり、東証1部上場に伴う東証株価指数(TOPIX)参入によるTOPIX連動型のファンドの組み入れなどの好需給材料も控えているだけに、IPO株投資の投資鉄則の「小さく産んで大きく育てる」通りに公開価格奪回から上値挑戦が続こう。
TPP関連で注目の井関農機、二番底形成中、今期黒字転換
井関農機<6310>(東1・売買単位1000株)の220円前後を中期で狙ってみたい。TPP交渉が最終段階を迎えており交渉成立なら日本の農業強化から農業関連に注目が集まりそうだ。コンバイン、田植え機など農業機械の大手でありマーケットでの人気性も持っているので動く可能性は十分予想される。
今3月期は黒字転換が見込まれている。配当についても1円増配の年4円が予想されている。去る9日の219円に対し、二番底形成の動きでチャート面でも有望といえる。
荏原実業は狙い場のタイミング、業績上方修正、チャート好転
荏原実業<6328>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。今12月期第2四半期業績予想を上方修正しており、注目したい。
同社は、独自の環境関連製品を製造・販売する「メーカー事業」、上下水道施設等水処理施設等の設計・施工を手がける「エンジニアリング事業」、給排水・空調設備機器、 その他産業機械などを販売する「商社事業」の3つの事業を柱にして「環境保全と医療」という広大な領域で事業展開している。
27日に今2015年12月期第2四半期業績予想の上方修正を発表。主に上下水道向けの水処理関連セグメントにおいて、官公庁案件の発注価格が上昇傾向にあることに加え、原価低減や工程管理の徹底により売上総利益率が向上したことが寄与。第2四半期売上高は従来予想の150億円から153億円(前年同期比5.2%減)、営業利益は同9億円から13億3000万円(同2.0倍)、経常利益は同9億3000万円から14億円(同2.0倍)、純利益は同5億8000万円から9億4000万円(同89.5%増)に増額。
通期業績予想は、売上高280億円(前期比6.5%減)、営業利益12億3000万円(同7.3%増)、経常利益12億9000万円(同7.4%増)、純利益7億8000万円(同8.0%減)を据え置いているが、現在精査中で上ブレする可能性が高い。
株価は、6月4日につけた年初来の高値1515円から7月9日安値1388円まで調整を挟んで上昇。7月28日(火)〜7月31日(金)に「下水道展’15東京」が開催されることも株価を刺激すると予想される。月足では24か月移動平均線がサポート。今期予想PER12倍台と割安感があり、年間配当45円継続予定で配当利回り3.0%と利回り妙味も増しており、高値奪回から上値を伸ばすか注目したい。
7月29日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら

【大引け概況】
29日の日経平均株価は小幅に4日続落し、前日比25円98銭安の2万0302円91銭で終えた。
前日の欧米株が総じて高く、米国市場ではNYダウが6日ぶりに反発に転じたことから、高く始まった。しかし、中国株動向に対する警戒感が根強いほか、日本時間30日未明にFOMCを控え、積極的な買いは見送られた。ただ、外国為替市場では1ドル=123円台半ばの推移で比較的落ち着いた動きとなり、下値を売り込む動きも限定的だった。
中国景気の減速懸念を背景に、企業業績の不透明感がじわり広がった。
28日に業績予想を下方修正したファナックと東エレクが大きく下げ、それをきっかけに機械や電気機器の一角など設備投資関連銘柄が軒並み売られた。日経平均は120円以上下げる場面もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも4営業日ぶりに反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4597億円。売買高は20億3392万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は847、値上がりは920、変わらずは116だった。
中国減速懸念を背景に村田製やSMC、ダイキン、キーエンスが売られた。
103億円申告漏れを国税庁に指摘されたシャープは午後に下げに転じた。鉄鋼株やゴム株も下げも目立った。
一方、ファストリが年初来高値を更新し、トヨタやNTTも買われた。小売株や精密株には上昇する銘柄が目立った。
マツモトキヨシが大幅高、ジンズメイト、スクロールはストップ高に買われた。ヤクルトが高く、東邦チタニウムが急伸、KLab、小糸製も物色人気となった。
東証2部株価指数は3日続落した。
個別銘柄では、ラオックス、ヨネックス、ティーライフ、明治機、ぷらっと、ハナテンは売られた。一方、ダイトケミクスがストップ高。KIHD、三精テクノロジーズ、Minori、FDKも買われた。
日経ジャスダック平均株価は6日続落した。この日の終値は前日比14円3銭安の2789円88銭だった。新興市場でも買い手控えムードが強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で670億円、売買高は2億721万株。
個別銘柄では大和コン、カルナバイオがストップ安。クルーズや免疫生物研、PSSなどが売られた。半面、太洋工業がストップ高。プロルートやスパークス、データリンクス、プロルート、サンキャピタル、岡藤HD、クレステックなど買われた。
東証マザーズ指数は反落した。大引け時点は前日比14.13ポイント安の961.82だった。
個別銘柄では、レアジョブが一時ストップ安。オンコリスバイオ、駅探、パス、FFRIやUNITED、ミクシィが下落した。
一方、コラボス、MRTがストップ高。マーケットエンタ、KeePer技研、日本スキー、さくらネットなど上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,302.91 |
-25.98 |
日経平均先物 |
20,300.00 |
0.00 |
TOPIX |
1,633.94 |
4.48 |
TOPIX先物 |
1,634.00 |
4.50 |
東証2部指数 |
5,080.82 |
-3.25 |
JASDAQ |
2,789.88 |
-14.03 |
マザーズ |
961.82 |
-14.13 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2033920 |
2459714 |
東証2部 |
183390 |
35511 |
<アフターランチ>
「虚像」
ほぼ常に売買代金トップにいる日経レバ(1570)。
7月14日に純資産は過去最高の5323億円となった。
ただ先週末24日には約1972億円減少し3351億円。
7日で37%の減少だからドテンバタン商いが繰り返されていることは理解できる。
株価急落時は一斉の押し目買い。
上昇時はボチボチの付けろ買い。
24日の純資産3351億円→27日3306億円。
1.34%の減少に対して基準価格の下落率は1.66%。
逆張りの買いが入ったから純資産の減少率がすくなかっと言う指摘も聞かれる。
いずれにしても大きなかく乱要因に育ってきている。
ところで・・・。
市場ではヘッジファンドの運用悪化が言われている。
FT紙による500本のヘッジファンドの調査。
あるファンドは年初来リターンがマイナス27%。
あるいはマイナス10%などが続々。
最悪はマイナス17%だったという。
背景はギリシャ危機、中国株安など。
うまく立ち回るような誤解と錯覚が充満しているが、ヘッジファンドだってそんなもの。
もっともらしいシナリオや理知的な数字を持ち出して巨像化してはいる。
が、実は虚像かもしれない。
恐れる必要はなかろう。
所詮、運と僥倖に依存しているに過ぎないのだろう。
7月29日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,210.96(-117.93)
■日経平均先物 20,220(-80)
■東証1部出来高 10.79億株
■東証1部売買代金 1.28兆円
■TOPIX 1,627.24(-2.22)
■騰落 上昇750/下落967
■日経JQ 2,795.55(-8.36)
29日午前の日経平均株価は続落した。前引けは前日比117円93銭安の2万0210円96銭だった。
前日の米国株市場でNYダウが6日ぶりに急反発に転じたことを受け買い優勢で始まった。しかし、上値も重く、その後は売りに押されマイナス圏に。日本時間30日未明にFOMCを控え、積極的な買いが入りにくい状況。前日終値近辺でもみ合う中国・上海株市場の動向も警戒されている。
中国景気の先行き不透明感を背景に、機械や電機の一角など設備投資関連銘柄軒並み売られた。
業績予想を下方修正したファナックや東エレクは大きく値を下げ、2銘柄で日経平均を140円程度押し下げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2850億円、売買高は10億7903万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の51%を占める967、値上がりは750、変わらずは160だった。
三菱電やスクリンも大きく売られ、アドバンテ、村田製作所の下げもきつい。業種別東証株価指数(TOPIX)の「電気機器」は33業種中で最大の下落率だった。
東芝や日立が下げ、ゴム株や海運株にも売りが目立った。
半面、三菱UFJやみずほFGなどメガバンクが上昇し、トヨタやファストリも上げた。
ヤクルトが高く、7&iHDも堅調。東邦チタニウム、クラリオン、ピジョン、KNTCTなど買われた。
きょう東証1部に新規上場したデクセリは、売り出し価格(公開価格、1600円)を3%下回る1550円で初値を付けた。初値が公開価格を下回るのは、4月21日に東証2部に上場したCRE以来。前引けは1592円だった。
東証2部株価指数は続落した。ラオックスとヨネックスが下げ、象印と鳥貴族が上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前場終値は前日比8円36銭安の2795円55銭だった。中国景気の減速懸念などで主力株が売りに押されるなか、新興市場でも運用リスクを回避する動きが強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で413億円、売買高は1億1599万株。
個別銘柄では、カルナバイオがストップ安。免疫生物研、大和コン、タツミ、テセック、ローツェも売られた。半面、太洋工業、プロルート、岡藤HD、リーバイス、田中化研も買われた。
東証マザーズ指数は反落した。前引け時点は前日比7.14ポイント安の968.81だった。個別では、FFRI、UNITED、そーせい、レアジョブ、オンコリスバイオ、駅探、パスなどが売られた。
一方でMRTがストップ高。マーケットエンタは値を飛ばし、ミクシィ、ソフトMAX、さくら、KeePer技研、コラボスも値上がり率上位に買われた。
<個別銘柄で紹介>MRTがストップ高
[7月29日更新]
MRT[6034](東マ)は医師プラットフォームを運営して医療人材紹介事業を主力としている。28日発表した第1四半期(4月〜6月)業績の進捗率は高水準で、16年3月期業績の会社予想は増額が濃厚だ。株価は調整局面が続いたが、第1四半期の高進捗率を評価して底値圏から反発展開だろう。
■医師プラットフォーム運営で医療人材紹介事業が主力
14年12月東証マザーズ市場に新規上場した。インターネットを活用した医師プラットフォームを運営し、医師を中心とする医療人材紹介事業を主力としている。東京大学医学部附属病院の医師互助組織を母体としているため、医師視点のサービスや医師を中心とする医療分野の人材ネットワークが強みであり、東大卒医師の3人に1人はMRT会員に登録している。
主力のサービスは、非常勤医師を紹介する外勤紹介サービスの「Gaikin」、常勤医師を紹介する転職紹介サービスの「career」、医局向けサービスの「ネット医局」などである。15年3月期末時点で医師紹介件数は累計70万件を突破した。また看護師・薬剤師・臨床検査技師・臨床工学技士・放射線技師などの転職・アルバイト情報サイト「コメディカル」も運営し、15年4月には医師とコンシューマを繋ぐ医療情報発信メディア「Good Doctors」も開始した。
■医師と医療機関を繋ぐ強力なネットワークを構築していることが強み
医局は教授を中心とした医師同士の相互扶助組織として存在し、各医局には数人から数百人の医師が存在している。医局は大学・診療科ごとに存在し、大学医局だけでも全国で2000以上存在している。そして医局は医師の人事業務も統制し、大学病院以外の医療機関の多くは医局の人事によって医師が供給(派遣)され運営が成り立っている。また大学病院で勤務している医師が大学病院以外で勤務することを医師間では「外勤」と呼び、医師は大学医局の指示のもとで「外勤」を行っている。
外勤紹介サービスの「Gaikin」は、非常勤を希望する医師会員と医療機関との間で、インターネット技術を活用した当社の人材紹介システムを利用して、反復継続的に自動マッチングを行うサービスである。
転職紹介サービスの「career」は、常勤医師紹介専任スタッフが直接面談を行い、会員医師の要望を把握したうえで、求人側の医療機関と転職(常勤医師)希望の医師をマッチングするサービスである。
医局向けサービスの「ネット医局」では、医局管理業務を支援するグループウェアを提供している。医局管理業務の効率化を推進し、当社にとっても医局単位で医師をカバーして全国的に医師会員数を増やすことが可能となる。また「Gaikin」と「ネット医局」を組み合わせることで、市中病院への医師供給という医局機能を補完する。
国内の医師需要については、高齢化社会の進展に伴って医療ニーズが増加する一方で医師の供給不足が深刻化し、中期的に医師の売り手市場が予想されている。また医師の地域偏在という地域間格差問題が存在する一方で、医師流動化が活発になることも予想されている。このため医師紹介市場においてはインターネットの活用や、医局との関係による競争優位性の確保が重要になる。
こうした事業環境に対して、医師会員向けに提供する情報・サービスの付加価値を高めるとともに利便性も向上させて、医師と医療機関を繋ぐ強力なネットワークを構築していることが強みだ。
■中期成長に向けてサービス拡充、アライアンス活用して新規事業も推進
中期成長戦略としては、医療・ヘルスケア情報プラットフォームを拡充し、全国へネットワーク展開して全国大学医局へのサービス導入を目指す。15年3月には全国展開への第一歩として名古屋営業所を開設した。またアライアンス戦略も活用してシェア拡大を推進するとともに、コンシューマ向けサービスなどの新規事業も推進する方針だ。
15年2月、日本最大級の税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」を運営する弁護士ドットコム[6027]と業務提携した。会員登録の医師や医療機関に対して「税理士ドットコム」に会員登録している税理士を紹介することでサービスを拡充する。
15年4月、GMOリサーチ[3695]と業務提携した。同社のDIY型リサーチシステム「GMO Market Observer」を利用して、当社が保有する医師会員向けのインターネット調査サービスを開始する。
15年4月、オウンドメディア構築事業のリボルバーと業務提携した。リボルバーのモバイル特化メディアプラットフォーム「dino」をベースシステムとして、医師が発信する医療・ヘルスケア情報発信メディア「Good Doctors」を立ち上げた。
15年4月、国内最大級のショッピング・オークション一括検索サイト「オークファン」を運営するオークファン[3674]と、データ収集・解析において連携した。ビッグデータを活用して医師と医療機関に対する有益なサービスの拡充を図る。
15年5月、業界最安値で1時間1000円から即日手配可能なベビシッターサービス「キッズライン(KIDSLINE)」を運営するカラーズと業務提携した。当社へ会員登録している看護師に対して「キッズライン」に登録してもらい、看護師会員の一人一人に最適な勤務先を紹介することによって当社のサービスを拡充するとしている。
15年6月、医療情報サービス「メドレー」を提供するメドレーの第三者割当増資の一部を引き受けて(保有割合1.7%)資本業務提携した。ITと医療という同じ事業ドメインを有する企業として、新たな事業機会や市場の創出を目指し、当社の外勤紹介サービス「Gaikin」とメドレーの医療介護分野求人サイト「ジョブメドレー」の連携などを推進する。
7月8日には、決済サービスプロバイダのゼウス(SBI AXESグループ)との業務提携を発表した。当社へ会員登録している開業医・医療機関に対して、ゼウスが提供するクレジット決済サービスを導入することにより、決済の運用負担を軽減するとともに、当社の医療機関向けコンサルティングサービスの拡充を図る。
■16年3月期は増収増益予想、第1四半期進捗率高水準で増額濃厚
7月28日に発表した今期(16年3月期)第1四半期(4月〜6月)の非連結業績は、売上高が2億88百万円、営業利益が1億01百万円、経常利益が1億01百万円、純利益が69百万円だった。
学会への参加等による医師会員の獲得、当社が提供するサービスの浸透、サービスの内容充実と質向上、非常勤医師紹介に係る手数料率の一部改訂(引き上げ)などの効果で好調に推移した。
事業別売上高は、非常勤医師紹介(Gaikin)および常勤医師紹介(career)が2億74百万円、コメディカル(看護師・薬剤師・臨床検査技師・臨床工学技士・放射線技師紹介)他が13百万円だった。
通期の非連結業績予想は前回予想(5月12日公表)を据え置いて売上高が前期比20.3%増の10億円、営業利益が同3.7%増の1億80百万円、経常利益が同15.8%増の1億80百万円、純利益が同10.5%増の1億06百万円としている。配当予想は無配継続としている。
事業別売上高の計画については、主力の外勤紹介サービス「Gaikin」が同24.7%増の8億08百万円、転職紹介サービス「career」が同0.7%増の1億42百万円、そして転職・アルバイト情報サイト「コメディカル」他が同17.1%増の48百万円としている。また外勤医師紹介件数は同13.2%増の11万4500件、外勤医師給与取扱高は同13.3%増の71億円、ネット医局導入数は同90医局増の150医局の計画だ。
学会への参加や医師会員向けキャンペーン、営業増員、医師情報プラットフォームの利便性向上などの効果で、医師登録件数および医師紹介件数が順調に増加し、価格改定(15年4月勤務開始案件分から外勤紹介サービス「Gaikin」の医師紹介手数料を10%から20%に値上げ)効果も寄与して大幅増収見込みだ。
営業利益については営業拠点、医師医局情報プラットフォーム、およびメディアの拡充に向けた投資フェーズとして小幅増益にとどまる見込みだが、経常利益は上場関連費用一巡も寄与して2桁増益見込みだ。
なお通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が28.8%、営業利益が56.1%、経常利益が56.1%、純利益が65.1%と高水準である。通期会社予想は増額が濃厚だろう。
さらに地方拠点展開、システム改修による利便性向上、新規メディアサービス「Good Doctors」の普及、そして新サービスの開発も推進する方針だ。中期成長に向けた先行投資を吸収して増収増益基調だろう。
■株価は底値圏から反発期待
なお6月30日、当社元取締役から提起された当社に対する損害賠償請求訴訟に関する判決が言い渡され、当社の主張どおり、原告の請求をすべて棄却したと発表している。
株価の動きを見ると、IPO人気離散後は調整局面が続き、全般地合い悪化も影響した7月9日には上場来安値1455円まで下押した。ただしその後は1600円近辺まで戻している。ほぼ底値圏のようだ。
7月28日の終値1581円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS46円79銭で算出)は34倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS302円74銭で算出)は5.2倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線が戻りを押さえる形だが、IPO直後の15年1月高値4685円から3分の1水準でほぼ底値圏だろう。第1四半期業績の進捗率が高水準で16年3月期業績の会社予想は増額が濃厚だ。底値圏から反発展開が期待される。
7月29日 相場概況(寄り付き)
日経平均 10時、86円安。設備投資関連銘柄が下落 |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20242.41(-86.48)
■日経平均先物 20,250(-50)
■TOPIX先物 1,628.00(-1.50)
■騰落 上昇745/下落987
■日経JQ 2,800.42(-3.49)
■マザーズ指数 969.61(-6.34)
29日、10時時点の日経平均は前日比86.48円安の20242.41円で推移している。
買い優勢でスタートしたものの、中国経済の減速懸念を受け、ファナックや東エレク、三菱電など設備投資関連銘柄が売られ、日経平均は前日終値水準でのもみ合いとなっている。
一部では、ファーストリテが上場来高値を更新していることで、指数を下げさせたくない主体が同社を買い上げているとの観測もある。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間30日未明に控え、「買いを手控える投資家もいる」という。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落に転じた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8078億円、売買高は6億8507万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は745、値下がり銘柄数は987、変わらずは137銘柄だった。業種別では33業種中、17業種前後が高く、値上がり上位に保険、情報通信、医薬品、小売、石油、銀行など。半面、値下がりで目立つのは電気機器、機械、紙パルプ、海運、ゴム製品など。
ファナックなどに加え、アドテストやSMCも安い。ファナックと東エレク2銘柄で日経平均を140円程度押し下げている。買いが先行していた村田製は下落に転じた。一方、ミネビアやトヨタ、みずほ、ソフトバンクがしっかり。原油が反発した石油株や医薬株も上昇している。
東証2部株価指数は続落。ラオックスやティーライフが下げた一方、象印や鳥貴族が上げた。
TPP(環太平洋経済連携協定)の日米2国間協議で米国産牛肉にかかる関税が現在の38・5%から15年後に9%まで引き下げられることなどが固まったと伝えられ、「爆弾ハンバーグ」で知られる郊外型レストランのフライングガーデン(3317)(JQS)が10%高の1120円(103円高)まで上げるなど、TPP関連株の値動きが活発化している。
豪州産牛肉のブロンコビリー(3091)(東1)も2.7%高の2626円(69円高)など、オーストラリアと締結しているEPA(経済連携協定)の効果を見直す動きも出ている。
TPPでは、豚肉は部位によって1キログラムあたり482円の関税を10年で50円に引き下げ、高い肉の関税は撤廃すると伝えられ、日本ハム<2282>(東1)は0.5%高程度だが高値7月23日につけた上場来の高値に接近し、カツ丼のアークランドサービス<3085>(東1)は4.5%高の2900円(125円高)となっている。
ハウス食品グループ本社(2810)(東1)は1.4%高となり戻り高値。吉野家ホールディングス(9861)(東1)は0.2%安の1472円(3円安)前後で推移し反応薄だが、市場では、関連銘柄として、すかいらー(3197)(東1)、サイゼリヤ(7581)(東1)、ゼンショー(7550)(東1)、松屋フーズ(9887)(東1)、壱番屋(7630)(東1)、あみやき亭(2753)(東1)、物語コーポレーション(3097)(東1)などの動きをウオッチする様子がある。他にも意外な関連銘柄が連想されて人気化する可能性がありそうだ。
外資系等は、エムスリー(2413)、マツキヨ(3088)、ニチレイ(2871)に注目。
225先物は、野村・三菱・マネ・GS・SBI・大和・パリバが買い越し。
アムロ・クレディ・日産・GMO・シティ・モルスタ・みずほ・メリルが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・バークレイズ・三菱・野村が買い越し。
クレディ・モルスタ・ニューエッジ・ドイツ・GSが売り越し。
テクニカル的には、日水(1332)、中電工(1941)、関電工(1942)、九電工(1959)、甜菜糖(2108)、ヤクルト(2267)、日清オイリオ(2602)、サンセイランディック(3277)、共立印刷(7838)、日産東京(8291)、日立キャピ(8586)、アサックス(8772)、キーコーヒー(2594)、ブックオフ(3318)、ネクシーズ(4346)、富士通セネ(6755)、MMC(7211)、信越ポリ(7970)、丸和運輸(9090)が動兆。
<兜町カタリスト>
「アンタッチャブル」
昨日の動きを見てのトレーダーズウェブの面白い指摘。
「プラスとなったセクターは水産・農林、電気・ガス、食料品、その他金融、パルプ・紙、
情報・通信、建設、空運、倉庫・運輸、小売、サービスの11業種。
このうち、水産・農林と電気・ガスは前場の全面安の時点からプラスだった。
それ以外の9業種は全体の動きが変わった後場にプラスに転じており、
モメンタムが好転すれば買われやすいセクターと言えるだろう」。
と冷静な分析。
ギリシャが見えなくなってクローズアップされてきたのが上海。
所詮国内市場であり、直接的対外影響度はそう大きくはないがそれでも気にする。
隣の芝生が奇麗に見えるわけではなくただ気になるだけ。
それでも市場は反応するから厄介といえば厄介。
「中国株安で市場動揺、ドル12年ぶり高値」との見出し。
逆にいえば新興国・資源国通貨は安値ということになる。
インドネシアルピアが17年ぶり、南アフリカランドが13年ぶり、ブラジルレアルが12年ぶり。
それぞれ安値水準となった。
インドネシアの18年前はアジア通貨危機の直後。
それほど酷い状態ではんなかろう。
中国経済の減速からの資源需要減退が要因とはいえ、資金は流出、自国通貨は安値水準。
自国通貨安を喜ぶ風潮はこの国だけのことかもしれない。
本来は強い自国通貨というのが当たり前の本筋。
売られる通貨は長期的には弱い国への一里塚でもある。
ここはあまり理解されないのだが・・・。
加えて「中国不安、米市場に波及」の見出し。
昨年末比で一昨日のNYダウは2%の下落。
日経平均の16%、ドイツDAXの12%と比べると明らかに劣後している。
3段論法は「さえない米企業業績←エネルギー価格の下落でエネルギーセクターは年初来13%安。
←原油価格の下落は中国景気の減速に伴う需要減が理由」。
しかし、それよりもシェール革命の幻想に酔った宴の後始末のような気がする。
2008年のリーマンショックの原因はサブプライムローンだった。
これも無尽蔵に貸し出した無理な融資のなれ果て。
今回もシェール幻想のけじめなのだろう。
しかしそうは言いたくないから「中国景気の減速」が表面の理由として駆り出された格好。
敵は万里の頂上ではなくスズカケの樹の下にいることが多いもの。
ここを見間違えてはいけないだろう。
電気を自動車をそしてエネルギーもバイオも先駆的に発明し世界に拡大してきたアメリカ。
ココはトラの尾のようなもので、アンタッタッチャブルな世界。
抵抗勢力は排除するというのがたぶん政治経済的大命題でもあろうか。
因みに中国の10年後のGDP成長率は現在の7%程度から4%台に低下するという。
高度成長期の日本も2ケタ成長からほぼゼロ成長に落ち込んだ。
しかし・・・。
株価は1960年代の高度成長期の数十倍。
時価総額は1955年が1兆円程度、1960年が5兆円。
1980年代は90兆円程度。
そして今が600兆円。
経済成長率の低下が必ずしも株式市場の低迷になる訳でもなかろう。
成長率は低くなっても経済の絶対額は間違いなく増加していく筈。
もっとも、中国が国家分裂でもすると仮定すると話は別だが・・・。
先週の日経平均株価は週間で106円の下落。
その過程で信用買い残は1239億円増加し3兆3718億円となった。
あいかわらずの逆張り展開。
昨日前場までの下落でも増加していることだろう。
10年債利回りが0,4%以下にならない。
機関投資家も「もう債券は買えない」姿勢。
株式の配当利回りは1.4%程度。
益回りは5.79%。
誰が考えてもどちらが有利かは一目瞭然だろう。
7月29日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
29日の東京株式市場は、米国株高、商品市況高を受け日経平均株価は自律反発に転じることになりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、20300ー20500を想定する。
しばらくは上海総合指数を睨みながらの値動きの荒い展開が続くだろう。
決算発表する企業が本格化することから、決算内容を重視した物色へと徐々に流が変化してくる可能性もある。
ただ、昨日決算発表したファナックは、通期計画の下方修正を発表しており、ADR(米国預託証券)で8%超の下落となっている。日経平均の重石となる可能性はある。
また、TPP協議に関連する報道などもあり、関連業種への物色が意識される。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1580万株
買い1280万株
差し引き300万株の売り越し。
2営業日連続の売り越し。
金額ベースは10億円の売り越し。
米国系は売り買い均衡、欧州系は売り越し。
売りは小売、海運、情報通信、証券、空運、サービス、保険など
買いは自動車、鉄鋼、商社、不動産など
売り買い交錯は機械、食品、薬品、電機、銀行、電力など。
【NY概況】
28日の米株式相場は6営業日ぶりに大幅反発した。NYダウ平均は前日比189ドル68セント高の1万7630ドル27セントで終えた。短期間で大きく下げていたため、自律反発を見込んだ買いが入った。ダウ平均の上げ幅は午後に209ドルに達した。
29日までの米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で米連邦準備理事会(FRB)がどのような景気認識を示すのかを見極めたいとして、持ち高を調整する目的の買いも入った。
原油先物相場がひとまず下げ止まり下げが大きかった石油株が買い戻された。中国・上海株式相場が前日ほど下げず、建機のキャタピラーなどにも買いが入った。
セクター別では全面高となり、運輸やエネルギーの上昇が目立った。
ナスダック株価指数は同49.430ポイント高の5089.206で終えた。
シカゴ日経平均先物は6営業日ぶりに反発した。9月物は前日比180円高の2万345円で取引を終え、28日の大取終値を45円上回った。同日の中国・上海株が下げ幅を縮め、米株は大きく反発したのを受けて買いが入った。
この日の9月物の高値は2万425円、安値は2万65円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20365 ( +65 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20345 ( +45 )
( )は大取所終値比
【予定】
■29(水)
【国内】
6月商業動態統計(8:50)
《決算発表》
きんでん、MonotaRO、コロプラ、ガンホー、日立化成、大日住薬、新日鉄住、コマツ、日精工、日立、パナソニック、アルプス、カシオ、日産自、日野自、HOYA、任天堂、アコム、大和証グループ本社、野村、小田急、JR東日本、JR東海、ANA、NTTドコモ、中国電、ミスミGなど
《新規上場》
ジャパン・シニアリビング、デクセリ
【海外】
独8月GFK消費者信頼感(15:00)
仏7月消費者信頼感(15:45)
ブラジル中銀政策金利発表
米6月中古住宅販売仮契約(23:00)
FOMC政策金利発表(30日3:00)
米5年国債入札
《決算発表》
マリオット、フェイスブック、マスターカード
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
日経平均は前場と後場で動きが一変した。
海外市場軟調で前場は弱い動きが続いたが、大幅下落スタートとなった上海株の下げ幅縮小を好感し、後場からは先物主導の買いでプラス圏まで戻す場面も見られた。ただ、大引け直前までプラスを保っていながら結局マイナスと、上値の重さもうかがえた。
引け後にファナックが下方修正を発表しており、市場全体へも悪影響が懸念される。日立建機の1Q決算も62.6%営業減益と振るわず、中国関連銘柄全般に売り圧力が強まる展開が予想される。
強弱感混在で難しい地合いとなりそうだ。
内需関連が目立つが、内需は足元の決算を見ても良好なものが多く、海外要因の不透明感が強まるなか、中国関連売り、内需買いの流れが強まると考える。
また、28日、29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。
イエレンFRB議長の記者会見の予定もないため、市場の関心は薄そうである。とはいえ、翌30日に4-6月期の米国内総生産(GDP、速報値)が発表される。GDPを受けて、利上げへの思惑等が相場の変動要因になる可能性はあるため、売り込みづらくなろう。
[個別銘柄]
ヨネックスが連日高値に進み本日は女子プロゴルフなど材料視
ヨネックス<7906>(東2)は14時を過ぎて2540円(70円高)前後で推移し、7日続伸基調で連日の高値更新となっている。27日付で、同社と契約する女子プロゴルフのアン ソンジュプロが日本女子ツアー「センチュリー21レディスゴルフトーナメント」で今季1勝目を上げたことなどを発表しており、このところのテニスブームなどと合わせて業績への寄与などに期待が衰えない展開となった。第1四半期決算の発表は8月5日の予定となっている。
ヒューリックが通期利益・配当予想の増額など好感し急伸
ビル管理などのヒューリック<3003>(東1)は後場急伸となり、前引けの1116円(4円安)から13時30分頃には1178円(58円高)まで上げた。前引け後の11時30分に第2四半期決算(1〜6月)と12月通期見通しの増額修正を発表し、見直し買いが入った。
12月通期の業績見通しは、売上高、営業、経常利益は従来予想を据え置いたが、純利益は英国法人Hulic UKの保有する不動産信託受益権持分の売却による特別利益が見込まれることから、これまでの予想の230億円を260億円に増額し、1株利益も36.08円から40.78円に増額した。また、12月期末配当の見通しもこれまでの6円を7円に増額した。
JPXが9月末の株主に1株を2株とする株式分割
■1四半期決算は営業利益38%増加
日本取引所グループ(JPX)<8697>(東1)は28日の正午に株式2分割を発表し、9月30日を基準日として、同日の最終株主名簿に記載または記録された株主の所有する株式を1株に付き2株に分割するとした。
前場の値動きは、朝寄り直後の4090円(55円安)を下値に持ち直し、前引けにかけて4185円(40円高)まで上げ、前引けは4175円(30円高)となった。
また、同時に第1四半期(4〜6月、国際会計基準)の連結決算も発表し、営業利益は前年同期比37.7%増の167.37億円に、純利益に相当する四半期利益は同36.0%増の109.42億円となった。通期予想は据え置いた。
日本エム・ディ・エム逆行高、好調予想の決算発表接近、25日線抜く
日本エム・ディ・エム<7600>(東1・売買単位100株)は20円高の597円と全般安に逆行高で4月3日以来となる600円回復が目前となっている。人工関節が米国でひざ関節中心の好調、日本でもアクティブシニアへの需要が拡大。7月30日に第1四半期(4〜6月)決算が発表の予定。16年3月期は増収増益、1円増配の年6円配当の見通しにあることから決算発表が期待される。25日線を上抜いたことで昨年秋の高値698円(11月)が見込めそうだ。
ウィルソンWLWが「FT買収」など材料に3日連続ストップ高
社員研修支援などのウィルソン・ラーニングワールドワイド(ウィルソンWLW)<9610>(JQS)は一時ストップ高の609円(100円高)をつけ、3日連続ストップ高。11時を過ぎても14.7%高の584円(75円高)前後で強い展開となっている。日本経済新聞社が大株主で約15%を保有し、同新聞社が英フィナンシャルタイムズの買収を発表して以来、期待と思惑が高揚している。2013年4月に750円の高値があり、これを上回ると2007年以来の高値に進むことになる。
買収が伝わった直後はテレビ東京ホールディングス<9413>(東1)も急動意となったが、全体相場が主力株を中心に下げている中では小型軽量の銘柄に注目が集まるようだ。
【話題株】
オンコリスバイオファーマ―は馬場昌範教授の研究グループと、B型肝炎ウイルスに対する新規感染症治療薬創製に関する共同研究を開始
■日本国内では約140万人がHBVに感染
オンコリスバイオファーマ―<4588>(東マ)は、馬場昌範教授(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科附属 難治ウイルス病態制御研究センター 抗ウイルス化学療法研究分野)の研究グループと、B型肝炎ウイルス(HBV)に対する新規感染症治療薬創製に関する共同研究を開始する。
現在、日本国内では約140万人がHBVに感染していると推定され、数千億円規模のHBV関連予算が一般会計及び特別会計を合計すると計上されています。また、アジアを中心に感染者は増加し、世界保健機構(WHO)によると、全世界で2億4000万人がHBVに感染していると推定されている。
HBV感染症は、慢性肝炎・肝硬変を経て肝臓がんへ進行する。現在、核酸アナログ製剤及びインターフェロンによる治療が主流だが、十分にHBVの増殖を抑制できず、その再発が繰り返されて肝臓がんを発症する可能性がある。また、その治療薬を長期服用することが必要であるために、腎毒性やうつ症状等の重篤な副作用が問題となっている。そのため、新規メカニズムによるHBV感染症治療薬が世界中で求められている。
馬場教授の研究グループと同社は、独自に入手した新規化合物について、抗 HBV評価システムで用いて候補化合物を選び出すとともに、さらに高活性の化合物を絞り込むことで、HBV感染症治療薬の開発を進める予定。
ラクーンが運営するクラウド受注・発注ツール「COREC」のユーザー数が3,000社を突破
■4カ月弱で1,000社増加
ラクーン<3031>(東マ)が運営するクラウド受注・発注ツール「COREC(コレック)」は、2015年4月7日の2,000社突破から4ヶ月弱で1,000社増加し、今日時点で3,000社(バイヤー1,836社、サプライヤー1,164社)を突破したと発表。
ユーザー増加の主な要因としては、サプライヤーによるバイヤーの積極的な誘致が行われたことが挙げられる。アパレル企業による取引先の誘致で、数十店舗規模で展開しているチェーン全店舗が登録したり、農園による誘致で、取引のあるレストランが数十店舗ユーザー登録したりするなどの事例があった。
増加した1,000社を業界別に見ると、飲食業界が20%を超え、増加が目立っている。2,000社時点の内訳では14%であった。受注発注の頻度が高く、出荷までのリードタイムも短い業界のため効率化が必要で、野菜などの食材から飲料まで幅広い商品の受注・発注にコレックが活用されている。
4カ月弱で1,000社が増加したことから窺えるように、ニーズに合ったサービスであることから、同社では、引き続きサービスの利便性を向上し、さらに幅広い場面でコレックを活用されるように、積極的に利用するユーザーを増やしていく計画。
7月28日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
28日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続落し、前日比21円21銭安の2万0328円89銭で終えた。
朝方は前日の上海株急落とその後の欧米株安の流れを引き継いで、幅広い銘柄に売りが広がった。
中国株は朝方安かったものの、一時プラス圏に浮上、これを受けて、後場寄りに日経平均は急速に下げ渋り、為替の円安も手伝ってその後プラス圏に。ただ、方向感に乏しく、大引けにかけて再び売りに押されるかたちとなり、結局小幅マイナス圏で着地した。
また、今後本格化する決算内容を見極めたいとの見方が広がり、買いを手控える動きが強まった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3日続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆5774億円。売買高は21億6688万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1033、値上がりは719、変わらずは140だった。
個別では、東電が大商いで上昇、ファーストリテも高い。NTT、良品計画が堅調、コーセーも買われた。ゲンキーが大幅高、雪印メグ、スタンレー電も急伸。アコム、ヒューリックも物色人気となった。
半面、郵船や商船三井の海運株が売られたほか、新日鉄住金やJFEの鉄鋼株が下げ、日産自が大幅安となったほか、トヨタやホンダの自動車株が売られた。日東電が急落、キーエンスも大きく値を下げた。三菱重が安く、住友化なども下落した。
東証2部株価指数は続落だった。ピクセラや理経が下げ、明治機やベネ・ワンが上げた。
日経ジャスダック平均株価は5日続落した。終値は前日比5円77銭安い2803円91銭だった。ジャスダック市場の売買代金は概算で739億円、売買高は1億4035万株だった。
個別銘柄ではクリエアナブキ、大和コン、カーディナル、ソノコムが売られた。半面、元旦、PSS、プロルート、ウィルソンWLWがストップ高。免疫生物研究所、ザイン、エン・ジャパン、スパークス Gは値上がり率上位に買われた。
東証マザーズ指数は5営業日ぶりに反発した。終値は前日比1.78ポイント高い975.95だった。
個別銘柄では、さくらがストップ高。FFRI、UNITED、オンコリスバイオ、レアジョブ、イグニスは買われた。半面、パス、サイジニア、マーケットエンタ、総医研は売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,328.89 |
-21.21 |
日経平均先物 |
20,300.00 |
-50.00 |
TOPIX |
1,629.46 |
-8.44 |
TOPIX先物 |
1,629.50 |
-9.50 |
東証2部指数 |
5,084.07 |
-20.55 |
JASDAQ |
2,803.91 |
-5.77 |
マザーズ |
975.95 |
1.78 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2166880 |
2577457 |
東証2部 |
193990 |
49616 |
<アフターランチ>
「へこたれず」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
「株は2年半も上がり続けたのだからどこかで下がる」。
「相場格言は、振り返ってみればかなり正しい。例えば上げ100日、下げ3日」。
昨日埼玉県の小都市でのセミナーで遭遇した90歳の投資家さんの矍鑠とした言。
「相場は上がることもあれば下がることもある。損もしたし儲けもした。
1億円以上儲けたこともある。しかも人の言うことを聞いて儲かったためしはない」。
けっこうシニカルでした。
でも、結局最後には「60年以上株をやってきた。でも株はやめられない」。
「最初に買ったのは船株。儲からなかった。だから必死に勉強した。
若いころに勉強したことは忘れないね」。
歴史の年輪に裏付けされた結構重い言葉。
株は売ったり買ったりの世界。
その売ったり買ったりを休むことなく継続されてきたことがすごいと思いました。
大学卒業後に株の世界に入って30余年。
60年の歴史の域にはまだまだ到達できません。
というか、奥はかなり深いものです。
「毎日テレビで株価を見ているんだけど20分遅れているのがかなわない。
もしも同時に株価を見られればもっと儲けられるんだけどな。
20万くらい払って証券会社にあるような株価の機械をいれようかと考えているんだ」と。
たくましい投資家像を拝見したような気がします。
土曜の新宿明治安田生命ホール。
休憩中の喫煙場で旧知の上場会社の社長さんと遭遇。
「どうしたんですか」と伺うと・・・。
「個人的投資の参考にしようと思って」。
IRセミナーの見学ではなく、一投資家としての勉強との話。
良い機会と取材させてもらうと「当社の事業は少し休憩したけど特に自動車関連がよくなってきたね」と。
逆に参考になりました。
気温16度で涼しかった木曜の山形・鶴岡。
官と学と民が一体となったバイオ研究センターの展開を見学。
一面の水田の中に建設された研究等は拡大の一途。
そしてすでに上場企業は1社。
次の候補も研究棟を拡張。
羽田から飛行機で50分の距離ですが研究棟の中は都会と一緒。
若い研究者の増加が、地域の活性化に相当役立っている様子でした。
官だけではなかなか変えられない構造も逆に民の協力で大きな変化を遂げていました。
「いずれはボストンから庄内空港に直行便を」。
荒唐無稽な話かも知れませんがひょっとすると可能かも知れないという期待感は満載でした。
夏の巡業シーズンはあちこちで新鮮な現実の遭遇するもの。
今週は千葉と札幌。
株価は中国株の下落や米国の景気警戒感などで下落基調。
そして押し目は蜃気楼のように向こう側へ後退するもの。
期待と恐怖の交錯した押し目ラインは日々移動しますし予想株価もそんなもの。
でも・・・。
へこたれずに頑張っている多くの現実を忘れてはいけないのだと痛感します。
(櫻井)。
7月28日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,158.63(-191.47)
■日経平均先物 20,160(-190)
■東証1部出来高 10.82億株
■東証1部売買代金 1.24兆円
■TOPIX 1,619.24(-18.66)
■騰落 上昇420/下落1,362
■日経JQ 2,783.90(-25.78)
28日前場の日経平均株価は大幅続落した。
前引けは前日比191円47銭安の2万0158円63銭だった。
前日の欧米株安を引き継ぎ売り優勢の展開。ここ再び下げ基調を強める中国・上海株市場の動向が投資家の不安心理を呼び起こす格好となっている。
きょうも上海株市場は下値模索の展開にあり、これを横目に日経平均は一時2万100円台を下回った。ただ、日経平均が2万0100円を割り込む水準では押し目買いが入った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに大幅続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2404億円、売買高は10億8210万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1362、値下がりは420、変わらずは109だった。
個別では、郵船や商船三井が売られ、海運が業種別東証株価指数(TOPIX)で値下がりの首位になった。
トヨタ、日産自、富士重などの自動車株、みずほFGなどの銀行株も売りが目立った。日東電や東ソーが大幅安。エコナックHD、ジャフコ、ネクスト、キーエンスも安い。
半面、雪印メグが大幅高、スタンレー電気、明治海なども値を飛ばしている。スタンレーやUアローズが逆行高となった。
東証2部株価指数は大幅続落。朝日インテクやピクセラが下げ、明治機やJトラストが上げた。
日経ジャスダック平均株価は5日続落した。前引けは前日に比べ25円78銭安い2783円90銭だった。27日の欧米株安や28日の中国・上海株が続落して始まったことを受けて日経平均株価も大幅に下落しており、投資家は運用リスクを回避する姿勢を強めた。新興企業株にも売りが優勢となっている。
ジャスダック市場の売買代金は概算で455億円、売買高は8479万株。
個別銘柄ではクリエアナブキ、カーディナル、ソノコム、ジャストプラ、ガンホーが下落した。半面、PSS、プロルートがストップ高。免疫生物研やウィルソンW、エンジャパンが上昇した。
東証マザーズ指数は5日続落した。前引けは前日比11.62ポイント安い962.55だった。
個別銘柄では日本アクア、グラン、海帆、ミクシィやUNITED、パスが下落した。一方で、FFRI、そーせい、レアジョブ、コラボス、イグニスは上昇した。
7月28日 相場概況(寄り付き)
日経平均 10時、安値圏でもみ合い 一時2万0100円割れ |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20110.48(-249.62)
■日経平均先物 20,100(-250)
■TOPIX先物 1,616.00(-23.00)
■騰落 上昇256/下落1,559
■日経JQ 2,779.78(-29.90)
■マザーズ指数 959.27(-14.90)
28日、10時時点の日経平均は前日比249.62円安の20110.48円で推移している。
日経平均株価は安値圏でもみ合う展開となっている。中国株急落を受けた欧米株安が影響して東京市場は売り優勢で取引を開始。一時2万0100円を割り込んだが、下値では押し目買いが入った。
市場は上海総合指数のスタートを見極めたいとするムードが強まっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も安値圏で推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7163億円、売買高は6億4095万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1559、値上がりは256、変わらずは74だった。
業種別では33業種中、水産を除きほぼ全面安。値下がりで目立つのは海運、銀行、不動産、化学、非鉄、機械など。
日産自が下げ幅を拡大しているほか、トヨタ、ソニーが引き続き安い。日東電やナブテスコ、TOTOなどは大幅安。JFEや日揮は安値を更新した。一方でキヤノン、Uアローズ、スタンレーなどが買われている。
東証2部株価指数は大幅続落。ラオックスやピクセラが下落し、ベネ・ワンや明治機が上げた。
フライングガーデン(3317)(JQS)は10時を過ぎて5%高の1050円(49円高)まで上げ、3日続けて2007年以来の高値を更新している。北関東地区を中心に特大の「爆弾ハンバーグ」で知られる郊外型レストランを展開し、2016年3月期の業績予想は営業利益を同42%増、純利益を同5%増と見込む。株価はPER30倍を超えるが、好業績とともにTPP(環太平洋経済連携協定)の恩恵を受ける銘柄として期待されている。
日経平均が200円安となる中で、内需系の好業績株に資金が移る動きがある。食事代金(消費税を除く)の半額を金券で返す「金券半額返還フェア」(毎月第1、第3水曜日、2015年8月は5日、19日)などが好評で、夏休み関連株として注目する様子もある。
<兜町カタリスト>
「リスク」
週末のIRセミナーで印象に残ったのはHMT(6090)の菅野社長。
「ボストンから鶴岡まで直行便を飛ばしたい」。
メタボローム分析やバイオマーカーでは世界最先端との自信の裏返しなのだろう。
そしてナノキャリア(4571)の中冨社長。
「2018年には売り上げ高1000億円を目指している」。
がんを撲滅する期待感の高いミセル化ナノ粒子。
そしてADCM。
バイオの世界にも気がつかれないが萌芽がある印象が残った。
日経ヴェリタスの3大リスク「最悪」シナリオ分析。
近い将来起こりうる「最悪シナリオ」点検。
(1)イスラム国がイラク・サウジの石油施設攻撃
原油高騰、世界景気脅かす。サウジ情勢が悪化すれば、投資家のリスク回避の姿勢を強めるのは確実。
投資マネーは安全資産に向かいドル高進行、新興国通貨は軒並み売られる。
このシナリオの実現する可能性は「10%弱」との見方。
(2)親ロ派再び攻勢、ロシアは債務問題で圧力
ロシアが年末に満期迎える30億ドル(約3700億円)のウクライナ国債の前倒し償還要求。、
デフォルト(債務不履行)に発展。
債務危機は巨額の財政赤字に苦しむスペインやイタリアに飛び火し国債利回りが一気に上昇。
日米の株式市場も急落。
このシナリオの実現する可能性は「20%以下」との見方。
(3)南シナ海で中国・フィリピンが軍事衝突。
中国の海洋進出はアジア太平洋で対中抑止を狙う米国への挑戦。
いまのところ中国と東南アジア各国との本格的な戦争を懸念する向きは少ない。
仮に中国と米国の二大国の衝突が起きれば、世界の市場はリスク回避姿勢一色になり、
株式などのリスク資産が大きく売られ、「有事のドル買いや円買いが一気に進む」とみられる。
米中衝突するもう一つのリスクが台湾を巡って浮上。来年1月の台湾総統選挙。
総統就任後に独立をちらつかせれば米中が台湾海峡挟んでにらみ合う事態も想定され、
「日本の株価は1割下落。
衝突すればリーマン・ショック級の事態も起こり得る」との見方もある。
7月28日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
28日の東京株式市場は、海外株安、商品市況の下落で様子見気分がさらに強まるだろう。好決算発表銘柄を買う動きは続くと思われるが、手仕舞売りで大幅安となる場面があれば、そこは短期的に絶好の買い場になるだろう。
日経平均株価予想レンジは、
20100ー20400を予想する。
75日移動平均線(2万170円)が接近をみせており、今日は75日線を巡る攻防となる可能性もある。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1430万株、買い1270万株で、差し引き160万株の売り越し。売り越しは2営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、通信、機械、化学、薬品、情報通信、自動車、食品など。
買いセクターに、電機、食品、機械、サービス、石油、精密、卸売、小売、ゴム、通信など。
【NY概況】
27日のNYダウ平均は5日続落した。終値は前週末比127ドル94セント安の1万7440ドル59セントと、2月2日以来およそ半年ぶりの安値を付けた。中国・上海株の急落を受けて市場心理が悪化。米市場でも幅広い銘柄に売りが広がった。
27日の中国株式市場では上海総合指数が8%を超えて下落した。世界的な景気減速への懸念も広がり、欧州主要国の株価指数は軒並み下げ、米株式にも売りが及んだ。
ニューヨーク原油先物相場が一時1バレル47ドル台前半と約4カ月ぶりの安値を付けたことでシェブロンやエクソンモービルといった大手石油株が売られ、相場の重荷となった。
ナスダック指数も5日続落し、前週末比48.854ポイント安の5039.776で終えた。
シカゴ日経平均先物は5日続落した。9月物は前週末比210円安の2万165円で取引を終え、同限月の終値としてほぼ3週ぶりの安値をつけた。27日の大取終値を185円下回った。上海総合指数が急落、米株とともに売られた。外国為替市場での円高傾向も弱材料となった。この日の9月物安値は2万50円、高値は2万495円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20185 ( -165 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20165 ( -185 )
( )は大取所終値比
【予定】
■28(火)
【国内】
2年国債入札
《決算発表》
ヤクルト、ヒューリック、花王、神戸鋼、日立金、日立建機、ファナック、小糸製、シマノ、東エレク、日立キャピ、JPX、北陸電、NSSOL、日立キャピ、邦チタニウム、大特鋼、アドバンテ、コメリ、パナホーム、クラリオン、日証金など
《株式分割》※権利取最終日
ニュートンFC、エムケイシステム、サイバダイン、REMIX、ラクーン、丹青社、トランザクショ、DR.シーラボ、アサヒインテック、Minori、鳥貴族、Gフット
【海外】
英4-6月期GDP(17:30)
南ア4-6月期失業率(18:30)
FOMC(〜29日)
米5月S&Pケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米7月マークイットサービスPMI速報値(22:45)
米7月CB消費者信頼感指数(23:00)
米2年国債入札
TPP交渉に参加する12カ国の担当閣僚会合(〜31日ハワイ)
《決算発表》
ファイザー、メルク、コーニング、フォード
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・・・‥……
日経平均はきょうの下落でチャート形状が大きく悪化した。
終値で7月13日以来約2週間ぶりに25日移動平均線(2万0415円=27日)を割り込んだことに加え、直近で6月24日の高値20952円に迫りながらも同水準を抜けずに下落したことで、中長期の上昇トレンドにも黄信号が灯った格好になった。また、上海株が大きく下げており、グローバル株式市場でも再びリスクとしてクローズアップされる可能性が出てきた。
下げが続く米国株や商品市場も引き続き懸念材料。
国内企業の決算はそれほど悪くないものの、日本株が海外要因に振らされやすくなっている。
75日移動平均線(2万170円=同)が接近をみせており、あすは75日線を巡る攻防となる可能性もある.
【銘柄フラッシュ】
ウィルソンWLWが急伸し明治海運はホテル事業も見て続伸
27日は、KLAB<3656>(東1)がスマートフォン向け新ゲームの配信開始なドガ材料視されて5.8%高となり、売買代金は大手銀行株や電力株、自動車大手などに続いて東証1部のランキング9位に入った。明治海運<9115>(東1)はバラ積み船の市況回復などに加えて北海道・洞爺湖の湖畔にあるホテルなども手がけるためインバウンド関連の見方もあり、大引けは17.6%ストップ高となり東証1部の値上がり率ランキング1位となった。
雪印メグミルク<2270>(東1)がみずほ証券の目標株価引き上げなどを材料に6.7%高となり、2009年の経営統合後の上場来高値を更新し、協和発酵キリン<4151>(東1)は英アストラゼネカ社との合弁展開などが期待されて4.6%高。ネクシィーズ<4346>(東1)は訪日観光客向け事業や9月通期業績への期待などから8.7%高となり年初来の高値を更新し、コクヨ<7984>(東1)は通期業績予想の増額修正などを好感して後場一段ジリ高となり7.3%高と2007年以来の高値を更新。
ウィルソン・ラーニングワールドワイド(ウィルソンWLW)<9610>(JQS)は英フィナンシャルタイムズを買収する日本経済新聞社が大株主ということで思惑が沸騰し2日連続ストップ高の18.7%高。インテリジェントウェイブ<4847>(JQS)はクレジットカードのIC化観測やマイナンバー制度に向けたサイバー攻撃対策需要などへの期待が強く5.2%高となり2007年以来の高値を更新。ユナイテッド<2497>(東マ)は持分法適用ファンドが8月に新規上場予定のメタップス<6172>(東証マザーズ)に出資し売却益が発生するとの発表などが好感されて14.2%高となり年初来の高値を更新した。
【引け後のリリース】
東武ストアが発行株数の6.71%を消却
■株式価値の向上に対する積極姿勢に注目
東武ストア<8274>(東1)は27日の大引け後、自己株式を含む発行済株式総数の6.71%に相当する同社普通株式を8月13日付で消却すると発表した。一度に行う消却の「%」としては大規模なケースになり、株式価値の向上に対する積極姿勢が注目されている。
第1四半期決算(3〜5月)は7月9日に発表し、今期、2016年2月期の予想は売上高が前期比2.5%増の872億円、営業利益が同42.1%増の14億円、純利益は同2.8倍の5.1億円、1株利益は7.5円。27日の株価終値は329円(前日比変わらず)となり、PERは40倍になるが、消却の「%」分だけ値上がりすると仮定すれば、単純計算での妥当値は351円になる。
日油が自社株買いを期限前に満額完了し高値圏で底堅い
日油<4403>(東1)は13時40分を過ぎて1053円(15円安)前後で推移し、全体相場が後場一段安となる中で底堅さを保っている。27日11時、5月から実施している自社株買い(自己株式の取得)について、9月の終了日を待たずに満額取得して完了したと発表。株主重視の姿勢が好感されている。
発表によると、同社は2015年5月8日に取得上限300万株、上限金額30億円、実施期間5月11日から9月30日までの自己株取得を決議した。これが7月24日現在(約定ベース)で取得株数300万株、同金額296億円に達し、株数で上限いっぱいに達した。
今期の業績は連続最高益更新の見込みで、第1四半期の決算発表は8月4日の予定。7月24日に2000年以降の最高値1077円をつけたばかりのため、発表にかけて業績期待相場が盛り上がる可能性がある。
7月27日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
27日の日経平均株価は続落し、前週末比194円43銭安の2万0350円10銭で終えた。
前週末の欧米株市場が総じて軟調で、米国株市場ではNYダウが4日続落、これを受けて全般買い手控えられた。
取引時間中は、中国・上海株などアジア株が軟調で地合いを悪くしている。一方、下値では日銀のETF買いへの期待や、本格化する企業決算を前に、好業績期待から買い向かう動きもみられたが、主力株は回避され物色対象は中小型材料株が中心だった。
JPX日経インデックス400も続落。終値は前週末比145.41ポイント安の1万4783.66だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、17.96ポイント安の1637.90で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2330億円。売買高は18億8805万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1606と、全体の85%近くを占めた。値上がりは219、変わらずは66銘柄だった。
個別では、トヨタ、日産自や富士重が軟調。今期の経常利益が落ち込むと伝わった新日鉄住金も売りに押された。日立ハイテク、新日本理化、東洋機械も大きく値を下げた。
一方、金融の三菱UFJやみずほFGが上昇。証券会社が投資判断を引き上げた雪印メグの値上がりが目立った。
明治海運がストップ高に買われ、北沢産業も急伸。コクヨ、富士通ゼネラルも大幅高。KLab、タカキューも上昇した。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反落した。
個別銘柄ではFastep、北日本紡績、理経、GDO、ラオックス、鳥貴族が売られた。一方、ピクセラ、ぷらっとがストップ高。フジ日本、タカキタ、日東化工、赤阪鉄、オリチエン工業が買われた。
日経ジャスダック平均株価は4日続落した。終値は前週末比19円31銭安い2809円68銭だった。中小型の新興企業株にも利益確定売りが広がった。
好材料の出た銘柄には短期スタンスの投資家から買いが入り、値幅取り狙いの動きもみられた。日経ジャスダック平均の下落率は、大型株中心の日経平均株価より小さかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で631億円、売買高は1億5301万株だった。
個別銘柄ではケイブ、EAJ、太洋物産、クルーズ、カルナバイオ、エスクロAJが下落した。半面、元旦、カーディナル、免疫生物研究所、大和コン、ウィルソンWLW、クリエアナブキがストップ高。ウェッジHD、三機サービス、エイジス値上がり率上位に買われた。
東証マザーズ指数は大幅に4日続落した。終値は前週末比22.32ポイント安い974.17だった。個別銘柄ではトランスG、総医研、駅探、オンコリスバイオ、ミクシィ、そーせい、ショーケースが下落。
一方、レアジョブがストップ高。UNITED、グラン、パス、サイジニア、ITM、マーケットエンタ、コラボス、デザインワンは上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,350.10 |
-194.43 |
日経平均先物 |
20,350.00 |
-170.00 |
TOPIX |
1,637.90 |
-17.96 |
TOPIX先物 |
1,639.00 |
-13.50 |
東証2部指数 |
5,104.62 |
-35.20 |
JASDAQ |
2,809.68 |
-19.31 |
マザーズ |
974.17 |
-22.32 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1888050 |
2233043 |
東証2部 |
234660 |
53635 |
7月27日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,394.41(-150.12)
■東証1部出来高 9.23億株
■東証1部売買代金 1.05兆円
■日経平均先物20,380(-140)
■TOPIX 1,642.37(-13.49)
■騰落 上昇358/下落1,414
■日経JQ 2,826.77(-2.22)
27日午前の日経平均株価は続落し、前日比150円12銭安の2万0394円41銭で前場を終えた。
前週末24日の米株式相場が大幅に下落し、投資家心理が悪化。外国為替市場で円相場がやや円高・ドル安方向に振れていることもあり、目先の利益をひとまず確定するための売りが広がった。
主力株への買い手控え感が強まっている。好調な企業業績への期待感から下値では個人投資家の押し目買いなどが観測されるが、日経平均は途中戻り足をみせたものの、前引けにかけて再び下げ幅を広げた。為替が円高傾向にあることや中国などアジア市場が軟調に推移していることも地合い悪を助長している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆501億円、売買高は9億2337万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1414と、全体の75%近くに達した。値上がりは358、変わらずは118銘柄だった。
個別では、主力のトヨタやソフトバンクが軟調。三菱UFJとみずほFG、三井住友FGのメガバンクがそろって下げた。今期の経常利益が落ち込むと伝わった新日鉄住金が売りに押され、日立ハイテクの値下がりが目立った。
一方、KLabが上昇。日電産が上げ、好業績観測が飛び出た日産自が小幅高となった。証券会社が投資判断を引き上げた雪印メグの値上がりが目立った。
コーセーも高い、北沢産業が一時値幅制限上限に買われ、明治海、協和キリンも値を飛ばした。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反落。
個別銘柄ではFastep、北日本紡績、GDO、明治機、ラオックス、鳥貴族が下げた。
一方、ぷらっとがストップ高。フジ日本、ピクセラ、技研製、アップルインター、赤阪鉄60、SDSバイオも値上がり率上位に買われた。
日経ジャスダック平均株価は小幅ながら4日続落した。前引けは前週末に比べ2円22銭安い2826円77銭。
ジャスダック市場の売買代金は概算で365億円、売買高は9507万株。
個別銘柄では、ケイブ、太洋物産、ODK、クルーズ、カルナバイオ、エスクロAJが下落した。半面、ウェッジHD、カーディナル、大和コン、パスポート、免疫生物研究所、MKシステム、三機サービスも値上がり率上位に買われた。
東証マザーズ指数は4日続落した。前引けは前週末比10.88ポイント安い985.61だった。
個別銘柄では総医研、BEENOS、駅探、トランスGFFRI、そーせい、オンコリスが下落した一方、UNITEDやジグソー、ITメディア、グラン、レントラックス、サイジニアは上昇した。
7月27日 相場概況(寄り付き)
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,380.64(-163.89)
■日経平均先物 20,370(-150)
■TOPIX先物 1,642.50(-10.00)
■騰落 上昇355/下落1,403
■日経JQ 2,832.55(+3.56)
■マザーズ指数 987.19(-9.30)
27日も日経平均株価は下げが一服した。下げ幅を220円近くまで広げる場面があった。
10時時点の日経平均は先週末比163.89円安の20380.64円で推移している。売り優勢ながら、押し目買いの動きがじわりと増した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ渋っている。
米国市場でNYダウが4日続落と弱いことなどから週明けの東京市場は大型株を中心に売り優勢となっている。
企業業績の拡大期待を手掛かりに、投資家が抱く先高観は根強い。相場の上昇局面に乗り遅れた個人などの物色意欲は強く、下値では押し目買いが入りやすい。
午前10時現在の東証1部の売買代金は概算で6322億円、売買高は5億6508万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は355、値下がり銘柄数は1403、変わらずは128銘柄だった。業種別では33業種中、海運、鉱業などを除きほぼ全面安。値下がりで目立つのは証券、医薬品、紙パルプ、その他製品、倉庫、化学など。
トヨタが下落。今期の経常利益が落ち込む見込みと伝わった新日鉄住金が小安い。エーザイの下げが目立っている。一方、KLabが上昇。好業績観測が飛び出た郵船が上げ、増益決算を発表した富士通ゼが高い。
東証2部株価指数は下落。ラオックスと鳥貴族が下げ、技研製とアップルが上げた。
外資系等は、MMC(7211)、NRI(4307)、雪印メグ(2270)、コナミ(9766)、Uアローズ(7606)、タダノ(6395)、ゼオン(4205)に注目。
225先物はパリバ・モルスタ・バークレイズ・シティ・アムロが買い越し。
JP・野村・大和・マネ・メリル・GSが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・ドイツ・メリル・ニューエッジが買い越し。
UBS・野村・JP・GS・モルスタが売り越し。
テクニカル的には、ナカノフドー(1827)、東芝プラ(1983)、中部飼料(2053)、SMS(2175)、サッポロ(2501)、コカウェスト(2579)、サンマルク(3395)、Klab(3656)、住精化(4008)、ニチバン(4218)、ワカモト(4512)、蛇の目(6445)、カッパ(7421)、ガリバー(7599)、前田工繊(7821コクヨ(7984)、ユニチャーム(8113)、松屋(8237)、アイフル(8515)、日テレ(9404)、KNT(9726)、日駐(2353)、ビックカメラ(3048)、トレファク(3093)、ニッケ(3201)、トリドール(3397)、コーエー(3635)、
ポール(3657)、王子(3861)、ダイソー(4046)、触媒(4114)、大日住薬(4506)、田辺(4508)、沢井(4555)、OLC(4661)、マンダム(4917)、Jパイル(5288)、東プレ(5975)、テクノプロ(6028)、SANKYO(6417)、日電産(6594)、日車両(7102)、シマノ(7309)、ライトオン(7445)、コジマ(7513)、VTHD(7593)、ニプロ(8086)、サンリオ(8136)、ライフ(8194)、アクリーティブ(8423)富士急(9010)、阪神阪急(9042)、共立メンテ(9616)が動兆。
<兜町カタリスト>
「ソーシャルバイヤー」
外国人投資家の国債購入が膨らんでいるとの報道。
国債投資家別売買高によると買越額は1〜6月期累計で半期として初めて100兆円を超えたという。
1〜6月期累計買越額は102兆3025億円で前期比3.3%増、前年同期比では5.5%増。
背景は欧州や米国の国債に比べて価格変動が小幅にとどまることへの安心感。
一方で海外投資家も中国離れ。
海外投資家が香港取引所経由で売買できる上海株の7月売越額は約6600億円と過去最大。
海外のファンドマネージャーも日本と似たようなもので債券信仰がまだ主力と見られる。
ならばエクイティにチャンスとも考えたいもの。
一方でJTBは訪日客の消費動向を調査。
昨年の訪日外国人の消費額は約2兆円だからおろそかにはできない。
興味深いのは「ソーシャルバイヤー」の増加。
SNSで顧客を募集し、日本で購入した食品や化粧品を中国で転売するビジネスが増加しているという。
口紅100本、ウォッシュレット5個、電気炊飯器10個、800万円の高級バック。
これらの消費が自家用でなく商売用であるならばあの買い方は納得できる。
そのうち国内でも爆買い代行業が流行するに違いない。
であるならば、物流セクターにも商機に違いない。
日経ヴェリタス「発掘実力企業:ネット社会を支える」。
第8回目はCRI・ミドルウェア(3698)。
音声・映像を圧縮する独自の技術通じ、膨大なデータを早く、軽く再生できるミドルウエア(基盤ソフト)提供。
ゲームやアプリなどに採用されている案件数は世界中で3000超。
今後は海外展開強化へ。
以下は先日書いたコメント。
↓
「驚き・感動を、より多くの人に伝えるためのミドルウェア。
20年前、ゲームはドット絵と電子音で作られたおもちゃでした。
そんな頃から、コンピュータが映像や音声を自由に表現できる時代が来ると信じて、
我々は研究開発を重ねてきました」と押見社長。
ゲーム関連は何百万本の売上を目指すというのが主流だったが
同社が目指すのはゲームやアプリの運営期間中の時間による収益積み上げ型のストックビジネスモデルの展開。
85%という高い自己資本比率と合わせて収益の安定性が感じられる。
タブレットを使った在宅医療システムや動画広告分野なども期待大のところ。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
トーエル(3361)・・・動兆
トーエルに注目する。
同社は神奈川県地盤のLPガス事業が中核。
飲料水で長野とハワイに生産拠点があり拡大基調。
業績は絶好調。
7月27日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
27日の東京株式市場は、弱含みのスタートだろう。一巡後は底堅い展開を想定する。
日経平均株価予想レンジは、20300ー20500。
好決算発表銘柄などを積極的に買い上がる動きは見られるだろう。
今週から日本企業の決算発表が本格化する、個別銘柄への注目が一段と高まる展開となるだろう。
海外市場の不透明感が強まっている点はリスク要因ではあり、商品市場及び中国情勢には引き続き警戒は必要と考える。
29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)、30日には米国の4-6月のGDP発表と重要イベントが続き、利上げ開始可能性は極めて低いものの、9月の利上げ開始についてなんらかのシグナルが発せられる可能性がある。
決算発表が相次ぐ来週は決算を手掛かりとした個別対応での日替わり物色に向かわせやすい。
銘柄選別によって外部要因のリスクを軽減する流れが強まると考える。
IPOも2社(REITを含めると3社)あり、新興市場にも注目されるだろう。
国内、海外ともに材料が多い分、場中の動きも活況が予想され、市場に厚みが出ることが下げづらい地合いで、底堅い推移が続くと予想する。
【寄り付き前の外資系証券動向】
売り900万株
買い1120万株
差し引き220万株の買い越し。
2営業日ぶりに買い越し。
金額ベースは52億円の買い越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは化学、薬品など
買いはガラス、証券、精密、商社など
売り買い交錯は食品、機械、電機、輸送用機器、小売、サービスなど。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20400 ( -120 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20375 ( -145 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月27日(月)
【国内】
6月企業向けサービス価格指数(8:50)
《決算発表》
JSR、スタンレー、キヤノン、松井証、神鋼環境、コア、キーコーヒー、マクニカ富士、日精線、北電事、東エレデバ、コムチュア、小林製薬、エンプラス、アサックス、メタウォーター、セゾン情、NSW、ニフティ、エクセディ、ヤギ、タカラレーベン、トランコム、コーエーテクモ、日東エフシー、石原ケミカル、ビオフェル、三谷産など
【海外】
独7月Ifo景況感指数(17:00)
米6月耐久財受注(21:30)
米6月製造業受注(21:30)
メキシコ6月貿易収支(22:00)
米7月ダラス連銀製造業活動(23:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
7月26日 休日TIMES
【明日の展望】
今週は決算発表が本格化する。先週は決算内容が評価される動きなども目立っていたが、より決算を手掛かりとした日替わり物色になりやすい。
日経平均は足元でこう着感の強い相場展開となっており、米株安の流れなどもあって、25日線割れといった調整が続く可能性がある。より決算を手掛かりとした個別物色に向かいやすい
【注目開示銘柄】
■野村総合研究所[4307]
9月30日時点の株主を対象に、1対1.1の株式分割を実施すると発表した。株主還元の拡充を目的に、分割に伴う配当予想の修正は行わない。期末配当予想は従来の1株当たり40円を据え置き、実質4円の増配となる。
24日終値は5130円(▲10)。
■テラプローブ[6627]
4−6月期営業利益予想を従来の5億円から7億円に増額修正。顧客の生産調整が正常化したことに伴って半導体検査の受託量が一時的に増加したほか、設備の保守費用など修繕費が計画を下回ったことが寄与した。4−9月期業績予想は7月30日の決算発表時に開示するとしている。4−6月期営業利益のQUICKコンセンサス(1社)は5億3000万円。
24日終値は1372円(▲9)。
■YKT[2693]
1−6月期営業利益予想を従来の1億4500万円から1億7800万円に増額修正。顧客の設備投資の増加を背景に、工具研削盤を中心に工作機械の輸入販売が伸長した。通期営業利益予想(1億8000万円)をほぼ達成したが、増額修正は見送った
24日終値は254円(△6)。
【個別銘柄情報】
建設技術研究所の24日の株価は、前日比42円高の1216円と7月7日以来の1200円台で引ける
■株価はPBRが1倍を下回っていることから明らかに評価不足
建設技術研究所<9621>(東1)の24日の株価は、前日比42円高の1216円と7月7日以来の1200円台で引けた。
同日11時30分に発表された第2四半期業績は増収減益であったものの、通期業績予想に対する進捗率が高い進捗率であったことから、株価は上昇したものと思われる。
15年12月期第2四半期連結業績は、売上高215億46百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益16億97百万円(同11.0%減)、経常利益17億53百万円(同10.1%減)、純利益10億73百万円(同3.1%減)であった。
今期通期連結予想に対する進捗率は、売上高52.6%、営業利益67.9%、経常利益67.4%、純利益69.5%となっている。
通期連結業績予想は、売上高410億円(前期比3.7%増)、営業利益25億円(同4.6%増)、経常利益26億円(同3.0%増)、純利益15億50百万円(同4.0%増)と増収増益を見込む。
24日の終値1216円の株価指標は、予想PER11.09倍、PBR0.78倍、配当利回り1.48%となっている。PBRが1倍を下回っていることから明らかに評価不足である。
J.フロントリテイリング大丸心斎橋店「本館」建替え
■特損78億円だが地区再開発の中核をなし、さらなる活性化を図る
大丸、松坂屋のJ.フロントリテイリング<3086>(東1)は24日の午後、大丸心斎橋店「本館」の建替えと、これにともなう特別損失約78億円を2016年2月期・第2四半期に計上すると発表した。ただ、現時点で連結業績予想の修正は無いとした。この日の株価終値は2457円(50円安)で小幅反落だった。
発表によると、心斎橋地区においては、商圏を跨ぐ競合が激化するなか、大丸心斎橋店(本館、北館、南館)を中心に周辺の地区再開発について検討を進めてきた。今般、再開発の中核をなす大丸心斎橋店本館を建て替えることによって、競争力の抜本的強化を図るとともに、心斎橋地区の新たな賑わい創出が地域のさらなる活性化に資すると判断した。本館の営業終了は15年12月30日の予定。
なお、御堂筋側の風格ある街並みを継承するため、歴史的価値を持つ御堂筋側の外壁を残す方向で検討を進めているとした。
【NY概況】
24日の米株式相場は4日続落した。NYダウ平均は前日比163ドル39セント安の1万7568ドル53セントで終え、9日以来およそ2週ぶりの安値を付けた。
原油や金など商品先物相場が軟調に推移し、収益悪化への警戒が残る素材やエネルギー関連株に売りが出て、相場を押し下げた。
ニューヨーク金先物相場は5年5カ月ぶりの安値を付けた。ニューヨーク原油先物相場も約3カ月半ぶりの安値圏に下落するなど商品相場全般が軟調に推移。フリーポート・マクモランやシェブロンといった鉱業・石油株の業績に対する懸念が強まり、関連銘柄が軒並み売られた。
24日、2015年通期の収益見通しの引き下げを発表したバイオ製薬のバイオジェンが20%を超えて急落。セルジーンなどバイオ関連銘柄全般に売りが及んだことも相場の重荷となった。
株安基調が続いたことで投資家心理は一段と悪化した。足元で株価が堅調に推移していた米銀大手のJPモルガン・チェースなど幅広い銘柄に利益確定を目的とした売りも広がり、相場は取引終了にかけて下げ幅を広げた。
ナスダック指数は同57.779ポイント安の5088.630で終えた。
シカゴ日経平均先物は4日続落した。9月物は前日比195円安の2万0375円で終え、同日の大阪取引所の終値を145円下回った。原油安などを受けて米株式相場が下げたため、日本株先物も売られた。9月物の安値は2万0340円、高値は2万0630円だった。
7月24日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
24日の日経平均株価は反落した。終値は前日比139円42銭安の2万0544円53銭だった。前日の米株式相場が3日続落し、日本株も朝方から売りが優勢だった。
国内主要企業による2015年4〜6月期の決算発表本格化を控えて投資家の様子見姿勢が強まるなか、中国の7月財新製造業購買担当者指数(PMI、速報値)が市場予想を下回ったことを受けて、先物主導で下げ幅を拡大した。
後場に入ると20500円台でのもみ合いとなった。
銀行や非鉄金属、機械をはじめ幅広い銘柄に売りが広がった。
原油など商品市況の一段の悪化を懸念してプラント株や資源関連株に売りがかさみ、指数を押し下げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。業種別では海運業が最大の下げ。一方、化学やサービス業は上昇した。
東証1部の売買代金は概算で2兆767億円、売買高は17億9811万株。東証1部の値下がり銘柄数は1241、値上がり銘柄数は549、変わらずは101銘柄だった。
個別では、三菱UFJ、みずほ、三井住友、ソフトバンクグ、ファーストリテなどが軟調。第3四半期決算を発表したサイバーエージが下げたほか、JFEとSUMCO、日揮が年初来安値を更新。オークマ、アマダが売られた。商社株も軒並み売られた。
一方、第1四半期決算を受けて信越化が高く。アイフル、カシオも上昇した。ニチレイが年初来高値を更新した。また、中央倉、KLab、KNTCTなどが買われた。
東証2部株価指数は続伸し、21日に付けた年初来高値に迫った。
個別銘柄ではオーナンバ、朝日インテク、ダイハツデイ、京都ホテル、帝ホテルが上昇した。アップル、象印、GDO、明治機、ピクセラ、アスモ、マーチャントは下落した。
日経ジャスダック平均株価は小幅に3日続落した。大引けは前日比2円30銭安の2828円99銭だった。
新興市場では、業績予想の上方修正など好材料が出た銘柄には個人投資家の値幅取りを目的とした買いが入り、下値が堅い展開が続いた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で752億円、売買高は1億1138万株。
免疫生物研、ラック、ローツェテンポス、ムラキ、日本ラッドが下落した。
半面、大和コン、クリエアナブキ、ソノコム、ウィルソンWLWがストップ高。クルーズやODK、スパークスは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落。大引けは前日比2.70ポイント安の996.49だった。相次ぐサイバー攻撃報道を背景に情報セキュリティー関連の一角として物色されてきたFFRIが下げた。ミクシィ、駅探、16日に新規上場したアイリッジも売られた。半面、レアジョブがストップ高。総医研、エリアリンク、オンコリスバイオ、アトラ、サイジニアは上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,544.53 |
-139.42 |
日経平均先物 |
20,520.00 |
-150.00 |
TOPIX |
1,655.86 |
-9.02 |
TOPIX先物 |
1,652.50 |
-10.50 |
東証2部指数 |
5,139.82 |
0.59 |
JASDAQ |
2,828.99 |
-2.30 |
マザーズ |
996.49 |
-2.70 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1798110 |
2076781 |
東証2部 |
257870 |
59819 |
7月24日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,542.75(-141.20)
■日経平均先物 20,530(+140)
■東証1部出来高9.43億株
■東証1部売買代金 1.06兆円
■TOPIX 1,655.21(-9.67)
■騰落 上昇492/下落1,260
■日経JQ 2,828.45(-2.84)
24日前場の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比141円20銭安の2万0542円75銭だった。一時は下げ幅を150円超に広げ、取引時間中としては16日以来、5営業日ぶりの安値を付けた。
前日の米株式相場が3日続落、また、キャタピラーなど主要企業の低調な決算を受け、米企業業績の先行きに対する不安感、米景気の減速懸念などが広がり、売りが優勢となった。外国為替市場での円安一服や、週末特有のポジション調整売りも重荷になった。
ファストリやファナック、ソフトバンクなどの値がさ株が軒並み下落。非鉄金属や自動車、機械など幅広い銘柄が売られた。
日経平均は一時2万0500円台前半に下落した。
10時45分に発表された中国の7月の財新中国購買担当者景気指数(PMI)が前の月から低下し、好不況の分かれ目とされる50を下回った。市場の注目度が高かったこともあり、発表を受けて売りが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆619億円、売買高は9億4325万株。東証1部の値下がり銘柄数は1260、値上がり銘柄数は492、変わらずは136銘柄だった。
個別ではサイバーが売られ、北沢産業が大幅安、日本調剤、さが美も値を下げた。
オークマ、アマダHD、日立建機が下落した。ジェイテクトやミネベアの下げも目立った。一方、資生堂やノエビアHD、ポーラHDが上場来高値を更新。グリコやローソン、セブン&アイも連日で上場来高値を付けた。
KNTCTが大幅高となったほか、ヒトコム、KLabも急伸、秀英、ガリバー、アウトソーシングなども買われた。
東証2部株価指数は反落した。象印、ベネ・ワン、技研製が下落。朝日インテク、コメ兵、GDOが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は小幅続落となった。前引けは前日比2円84銭安の2828円45銭だった。日経ジャスダック平均の午前の高値と安値との差はわずか7円余りにとどまった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で448億円、売買高は6305万株。
個別では、大和コン、エイジス、カルナバイオ、スパークス、ラックが下げた。一方で、DK、クリエアナブキがストップ高。クルーズ、免疫生物研、MKシステム、ケイブ、協立情報通信が上昇した。
東証マザーズ指数は続落。前引けは前日比6.15ポイント安い993.04だった。
FFRI、ミクシィ、アイリッジ、駅探、日本アクア、プラッツが下げた。前日に2014年10月〜15年6月期の連結決算を発表したBEENOSも売りが先行した。
7月24日 相場概況(寄り付き)
日経平均 10時、2万0600円付近でもみ合い 企業決算見極めで様子見 |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,608.52(-75.43)
■日経平均先物 20,590(-80)
■TOPIX先物 1,661.50(-1.50)
■騰落 上昇666/下落1,057
■日経JQ 2,832.44(+1.15)
■マザーズ指数 993.49(-5.70)
10時時点の日経平均は前日比75.43円安の20608.52円で推移している。
米国株安を受けて、週末の東京市場は売り優勢でスタート。
国内主要企業の2015年4〜6月期決算の発表を控えて投資家の様子見姿勢が強い。
「鉱工業生産指数などこのところの経済指標では外需がさえず、輸出企業の業績に警戒感が強い」という。決算発表が本格化している米国で主要企業の低調な業績が相次いでいることも、東京市場での売買手控えにつながっているとの見方もある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下げ渋っている。
東証1部の売買代金は概算で6456億円、売買高は5億7254万株。東証1部の値下がり銘柄数は1057、値上がり銘柄数は666、変わらずは165。
業種別では33業種中、11業種前後が高い。値上がり上位に鉱業、不動産、サービス、電力ガス、化学など。半面、値下がりで目立つのは卸売、海運、非鉄、水産、空運、機械など。
サイバーが大幅安。前日に15年9月期の業績見通しを据え置いたことが売り材料視された。自動車株はまちまち。トヨタや日産自が上げに転じたものの、マツダや三菱自が下げている。一方、
内需株はきょうも買われ、資生堂やグリコ、ローソン、中外薬、セブン&アイなどが上場来高値を更新した。
東証2部株価指数は続伸している。ラオックスが年初来高値を更新、朝日インテク、象印が高い。技研製、鳥貴族、Jトラストは下げている。
サイバーエージェントは下げる!最高益だが想定内との見方
サイバーエージェント[4751](東1)は売買開始後に7.8%安の5410円(460円安)となり、一時、東証1部の値下がり率2位に入る場面があった。23日の取引終了後に第3四半期決算(2014年10月~15年6月)を発表し、インターネット広告事業、ゲーム事業とも好調で、連結純利益が前年同期比2・1倍とこの期間としては過去最高を更新したが、予想の範囲内と受け止める向きが少なくないようだ。ただ、スマートフォン向けゲーム「グランブルーファンタジー」などは予想を越える拡大との見方があり、通期の業績に対する期待は強いようだ。
ケイブが一時20%高!新ゲームの大型アップデートなど期待
ケイブ[3760](JQS)は朝寄り後に20.8%高の2296円(396円高)まで上げ、一時JASDAQ銘柄の値上がり率トップに躍り出た。4月に配信を開始したスマートフォン向け新作ゲームアプリ『ゴシックは魔法乙女〜さっさと契約しなさい!〜』の100万ダウンロード突破を受け、23日に同ゲームの大型アップデートを発表。利用者が一段と増える期待が出ている。
7月24日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
24日の東京市場は米国株安を受け弱含みの展開を想定する。
決算期待で日本株は底堅さを示しているものの、売買代金が比較的低水準にとどまっていることや、株価指数先物主導の動きに対する警戒感もある。
週末でもあり様子見姿勢も強まりやすく、上値の重い展開を予想する。
日経平均株価の予想レンジは20500円−20650円。
物色対象は、訪日客の増加を背景に小売を中心とした内需系、インバウンド関連への物色が根強いだろう。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1630万株
買い1520万株
差し引き110万株の売り越し。
6営業日ぶりに売り越し。
金額ベースは32億円の売り越し。
米国系は売り越し、欧州系は買い越し。
売りは化学、商社、不動産など
買いは自動車、サービス、建設、その他製品、銀行、精密、鉱業など
売り買い交錯は小売、電機、薬品、情報通信、食品、保険など。
【NY概況】
23日のNYダウ平均は大幅に3日続落し、終値は前日比119ドル12セント安の1万7731ドル92セントだった。低調な4〜6月期決算を発表したスリーエム(3M)やキャタピラーが大きく下げ、指数を押し下げた。米企業業績の先行き不透明感が強まり、幅広い銘柄に売りが広がった。
アメリカン・エキスプレスは前日夕の減収減益の決算発表を受け売られた。米主要企業が相次ぎ低調な決算を発表し、今後の企業決算への警戒感が広がった。ダウ平均の下げ幅は一時146ドルに達した。
原油の下落基調が続き、投資家心理を冷やした面もあった。エネルギーや素材関連銘柄に売りを誘った。
ナスダック指数も3日続落し、25.360ポイント安の5146.409で終了した。
シカゴ日経平均先物は3日続落した。9月物は前日比70円安の2万570円で取引を終え、23日の大取終値を100円下回った。低調な米企業決算を嫌気し米株とともに売られた。
この日の9月物安値は2万510円、高値は2万695円だった。
【予定】
■国内(24日)
日経製造業PMI速報値(10:35)
《決算発表》
エムスリー、NRI、富士通ゼ、菱鉛筆、日立ハイテク、ジャフコ、帝国ホテル、山特鋼、サトーHD、コクヨ、サカイ引越、サーティワン、カワチ薬品、モバファク、伊勢化、栄研化、アジュバン、高純度化、東洋機械、アクセル、GMOクリック、京都友禅、KABU.COM、ペッパー、積水樹、ウェッズ、椿本興、篠崎屋、KOA、岩井コスモなど
■海外(24日)
EU財務相理事会
中国7月Caixin製造業PMI(10:45)
仏・独・ユーロ圏7月PMI速報値(16:00〜17:00)
メキシコ6月失業率(22:00)
米7月マークイット製造業PMI(22:45)
米6月新築住宅販売(23:00)
TPP首席交渉官会合(〜27日ハワイ)
《決算発表》
バイオジェン
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━・・・‥……
決算期待で日本株は底堅さを示しているものの、売買代金が比較的低水準にとどまっていることや、株価指数先物主導の動きに対する警戒感もある。
明日は、週末控えで利益確定の売りも予想される。
4〜6月決算発表で先行する電機、精密機器など主力ハイテク銘柄の業績内容を見極めたいとの姿勢が強い。
本日は、インバウンド関連銘柄のレポートが出たこともあり、改めてインバウンド銘柄として注目が高まった銘柄も多く見られた。「現実買い」が優勢となりやすい決算発表シーズンに「期待買い」のテーマ株が買われたのは特筆の動き。
本日の大引け後にはサイバーエージェント(4751)が10-6月期の決算発表をした。営業利益は前年同期比81.4%増と好調で市場のコンセンサスも上回った模様。明日のマーケットの反応が注目される。
【銘柄フラッシュ】
ジャストプランニングなど急伸し日本航空は10連騰
23日は、日本電産<6594>(東1)が昨日発表の第1四半期決算や「触覚デバイス」の「アイフォーン」採用説などで8.7%高となり上場来の高値を更新し、オリエンタルランド<4661>(東1)は入場料引き上げ後も来場数が好調とされ2.6%高となり戻り高値を更新した。ファーストリテイリング<9983>(東1)は前場、上場来初の6万円台に乗り、大引けは0.8%高だったが、1単元(100株単位)で600万円のため株式分割の期待。東芝<6502>(東1)は不適切会計による損害賠償訴訟を米国の株主に提起されるとの報道を手控え要因に0.9%安程度だが2日続落となった。
日本航空<9201>(東1)はこのところの原油安基調や訪日観光客の急増などが言われて1.6%高となり10日続伸。ANAホールディングス<9202>(東1)は2.3%高となり9日続伸。三越伊勢丹ホールディングス<3099>(東1)は訪日観光客の急増やTPP(環太平洋経済連携協定)交渉で恩恵を受ける関連株との見方があり3.0%高、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は2.3%高。
免疫生物研究所<4570>(JQG)は後場の取引開始後にカイコで生産した抗体に関する新技術を発表し27.8%ストップ高。オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)は新薬を米社に販売開始との発表を連日好感して2日続けてストップ高の14.5%高。
ジャストプランニング<4287>(JQS)はサン電子<6736>(JQS)との提携などが好感されて一時29.1%高と急伸し、キャリアリンク<6070>(東1)は好決算の発表を機に勢いづき、マイナンバー関連株としての期待や「倍返し」高の期待なども言われて7.1%高の高値更新。レアジョブ<6096>(東マ)は三井物産<8031>(東1)の出資を受ける提携が好感されて終日ストップ高の22.0%高となった。
【話題】
免疫生物研究所がカイコ抗体の新技術を発表しストップ高
■このところバイオ株人気が再燃しストップ高を重ねる展開の可能性も
免疫生物研究所<4570>(JQG)は後場の取引開始後に「カイコで生産した抗体から糖鎖構造が均一である抗体を作製する技術開発の成功について」を発表し、株価は直後に300円近く急伸してストップ高の1379円(300円高)に達した。その後もストップ高で売買を交え、値上がり率でJASDAQ銘柄の2位、売買代金は7位の活況高となった。
このところの株式市場では、オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)が新薬を米社に販売開始との発表を契機に23日まで2日連続ストップ高となるなど、バイオ関連株の買い人気が再燃しているため、免疫生物研究所もストップ高を何日か重ねる相場に発展する期待が出ている。
発表によると、公益財団法人野口研究所との共同研究として、遺伝子組換えカイコを用いて生産した抗体に付加されている糖鎖を均一化する技術の開発に成功し、さらに、糖鎖を均一化した抗体が高い抗体依存性細胞障害(ADCC)活性(※1)を有することを確認した。将来的には、遺伝子組換えカイコを用いた抗体医薬品製造における新しい可能性を示すものと考えている。本研究成果の詳細は、米国の科学雑誌『PLOS ONE』(7月22日付、オンライン)に掲載された。また、本技術の発明について、平成26年4月25日に特許出願を完了しているとした。
【注目開示銘柄】
■信越化学[4063]
16年3月期第一四半期決算を発表。営業利益は前年同期比5.7%増の514億円、純利益は同14.3%増の376億円だった。塩ビ・化成品は増収減益だったが、シリコン、セルロース誘導体などが増収増益だった。これまで開示していなかった中間、通期見通しも公表。通期予想は営業利益が前期比6.3%増の1970億円、純利益は同8.9%増の1400億円。年間配当予想は前期比10円増の110円。
QUICKコンセンサスは営業利益が2103億円、純利益は1429億円。
23日終値は7270円(▲60)。
■わかもと製薬[4512]
16年3月期中間期予想の修正を発表。営業損益は従来予想が1億9000万円の赤字だったが、3000万円の赤字(前年同期実績5000万円の赤字)に縮小。純損益は従来
予想の1億1000万円の赤字から1000万円の黒字(同1100万円の黒字)に転換。製造原価の低減が収益に貢献する。
23日終値は287円(△5)。
■ダイハツディーゼル[6023]
16年3月期第一四半期決算を発表。営業利益は前年同期比2.3倍の13億2000万円、純利益は同2.7倍の9億1400万円だった。主力の船舶用発電エンジンの販売が好調だったうえ、メンテナンス関連の収入が増加した。通期見通しは据え置くが、通期計画に対する第1四半期時点での進捗率は営業利益が33%、純利益が36%。
23日終値は697円(△16)。
■サイバーエージェント [4751]
15年9月期第3四半期累計(14年10月-15年6月)の連結経常利益は前年同期比84.1%増の272億円に拡大し、通期計画の280億円に対する進捗率は97.4%に達し、5年平均の73.9%も上回った。 直近3ヵ月の実績である4-6月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比56.7%増の62.5億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の7.9%→10.2%に改善した。
23日終値は5,870円(▲70)
石塚硝子がNHKの「マッサン」効果でウイスキーびん急増
■第1四半期は売上高27%増加し営業利益は80%増加
石塚硝子<5204>(東1)が13時に第1四半期決算(3月21日から6月20日)を発表し、株価は急伸して一時27.3%高の280円(60円高)まで上げ、14時30分を過ぎても東証1部の値上がり率2位前後につけている。
決算短信に「NHKドラマ「マッサン」効果によりウイスキーびんの出荷が大きく伸張」などとあるため注目を集めたようで、第1四半期の連結売上高は前年同期比27%増の195億円に、営業利益は同80%増の9億円に、純利益は同3倍の3.9億円になった。3月通期の予想は繰り延べ税金資産の関係で純利益のみ2.5億円から4.0億円に増額修正し、売上高は前期比18%増の715億円、営業利益は同65%増の13億円、純利益は同43%減の4億円(1株利益は11.4円)とした。
7月23日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
23日の日経平均株価は反発し、終値は前日比90円28銭高の2万0683円95銭だった。
前日に大幅安となった反動から押し目買いが入ったほか、企業業績の拡大期待が相場を支えた。
日経平均は朝方に上げ幅を110円超に広げる場面があったが、その後はやや伸び悩み、後場は膠着感が強まった。
来週は、国内主要企業の2015年4〜6月期決算発表が第1のピークを迎える。「実際の決算内容を確認したい投資家も多い」との指摘が出ていた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ反発。
業種別TOPIXは全33業種中23業種が上昇。パルプ・紙、空運業、小売業、食料品などが上昇した。半面、資源相場の軟調を背景に鉱業や石油石炭製品、鉄鋼などの下げが目立った。
東証1部の売買代金は概算で2兆2069億円と比較的低水準だった。売買高は18億4087万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の3分の2にあたる1259。一方、値下がりは520、変わらずは113だった。
個別銘柄では、国内個人消費の回復期待からファストリやローソン、Jフロントといった小売関連株がそろって上場来高値を更新した。
また、前日に4〜6月期の好決算を発表した日電産が大幅高となり、年初来高値を更新。北沢産業が連続ストップ高、ソニー、OLC、マネパG、石塚硝が高く、花王も上昇した。
半面、提携先の米製薬大手が発表したアルツハイマー型認知症治療薬の臨床試験結果が物足りないとの受け止めが広がったエーザイが安い。
不適切会計を巡り米国の個人投資家が株価下落による損失を被ったとして提訴したことがわかった東芝は売りに押された。
航空電子、SUMCO、安川電、日本特陶、アコム>なども売られた。
東証2部株価指数は反発した。Fastepがストップ高。ラオックスが商いを伴って上昇。ADワークス、明治機も高い。半面、ピクセラ、象印、アップルインター、Gダイニングが安い。
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比3円93銭安の2831円29銭だった。ジャスダック平均は21日に年初来高値を付けており、市場では「投資家は利食い売り優勢となっている」との見方があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で796億円、売買高は1億6659万株だった。
カルナバイオがストップ安。クルーズ、エスクロAJ、太洋物産、田中化研、DITが下落した。一方、大和コン、免疫生物研究所がストップ高。スパークスや免疫生物研、ジョルダン、Dガレージが上昇した。
東証マザーズ指数も続落した。終値は前日比4.20ポイント安の999.19だった。
個別銘柄ではレントラックスがストップ安。富士山マガジン、イグニス、メドレック、sMedio、ミクシィ、ITbook、そーせいなどが下落した。半面、駅探、オンコリスバイオ、レアジョブがストップ高。FFRIやアイリッジ、モルフォが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,683.95 |
90.28 |
日経平均先物 |
20,670.00 |
110.00 |
TOPIX |
1,664.88 |
9.51 |
TOPIX先物 |
1,663.00 |
11.00 |
東証2部指数 |
5,139.23 |
21.70 |
JASDAQ |
2,831.29 |
-3.93 |
マザーズ |
999.19 |
-4.20 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1840870 |
2206908 |
東証2部 |
478470 |
80331 |
7月23日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,675.04(+81.37)
■日経平均先物 20,670(+110)
■東証1部出来高 9.61億株
■東証1部売買代金 1.14兆円
■TOPIX 1,661.39(+6.02)
■騰落 上昇1,054/下落685
■日経JQ 2,835.50(+0.28)
23日午前の日経平均株価は反発した。午前の終値は前日比81円37銭高の2万0675円04銭だった。
前日に250円近い下げをみせていたこともあって、押し目買いが先行した。
上場企業による4〜6月期決算の発表が本格化するのを前に、好業績への期待が高まり買いが優勢になった。
外国為替市場で円相場が一時1ドル=124円台前半まで下落したことも日本株の支えだった。
日経平均の上げ幅は110円を超える場面があったが、上げ一服後は目先の利益を確定する売りが出てやや伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は共に小幅反発した。
業種別TOPIX(全33業種)では小売業のほか、空運業や食料品も上げた。半面、資源価格の軟調を背景に鉄鋼や鉱業、石油石炭製品の下げが目立った。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1485億円、売買高は9億6169万株。東証1部の値上がり銘柄数は1054、値下がりは685、変わらずは150だった。
個別銘柄では、日経平均への影響度が大きいファストリが一時6万円ちょうどまで上昇し、上場来高値を更新。15年4〜6月期決算で好業績が確認された信越ポリも高い。半面、提携先の米製薬大手が発表したアルツハイマー型認知症治療薬の臨床試験結果が物足りないと受け止められたエーザイは商いを伴い急落した。
SUMCOも大きく値を下げている。東製鉄が値を下げたほか、スター精、東芝も下落した。
東京株式2部市場は反発。前引けの2部指数は、前日比10.85ポイント高の5128.38となった。
個別銘柄では明治機、セキド、Fastep、理経が買われた。半面、ピクセラ、タカキタ、アップルインターなどは売られた。
日経ジャスダック平均株価は小反発した。前場終値は前日比28銭高の2835円50銭だった。決算発表の本格化を前に関心は主力株に移っており、上値は重い。
ジャスダック市場の売買代金は概算で513億円、売買高は1億309万株。
日経ジャスダック平均は前日比28銭安の2835円50銭と反発。
個別銘柄では大和コン、ジャストプラ、スパークス、ラック、スパークス G、石光商事、インテリWも値上が買われた。半面、カルナバイオがストップ安。クルーズ、エスクロAJ、太洋物産、DIT、田中化研、石垣食品も売られた。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比2.54ポイント(0.25%)安い1000.85だった。 個別銘柄では、レントラックス、ミクシィ、メドレック、富士山マガジン、ITbook、そーせいは下落した。一方で、オンコリスバイオ、プラッツがストップ高。駅探、FFRI、比較、CRIミドル、エンカレッジなどが上昇した。
7月23日 相場概況(寄り付き)
日経平均 反発スタート。上げ幅一時100円超、日電産が大幅高 |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,665.36(+71.69)
■日経平均先物 20,650(+90)
■TOPIX先物 1,660.00(+8.00)
■騰落 上昇986/下落726
■日経JQ 2,843.12(+7.90)
■マザーズ指数 1,005.14(+1.75)
23日の日経平均株価は、予想外に反発して始まった。外れた方が良いのですが・・・
一時は前日比114円高い2万0708円まで上昇した。
本格化しつつある国内主要企業の2015年4〜6月期業績への期待から買いが先行。前日に好決算を発表した日電産が大幅高となっている。
取引開始前に財務省が発表した6月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は690億円の赤字だった。
貿易赤字は3カ月連続で、QUICKが事前にまとめた民間予測の中央値である370億円の黒字より悪化した。ただ輸出額は前年同月比で9.5%増。「輸出は着実に改善しており日本株には追い風」との受け止めが聞かれる。
為替市場でドル・円が124円台をつけていることなどもポジティブな材料として意識されている。積極的に指数を買い上げるような動きは手控えられている様子。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに反発で始まった。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は986、値下がり銘柄数は726、変わらずは173銘柄だった。業種別では33業種中、19業種前後が高い。値上がり上位に紙パルプ、小売、空運、その他製品、情報通信、食料品など。半面、値下がりでは鉄鋼、鉱業、石油、海運、機械、ガラス土石など。
東京電力、ソニー、三菱UFJが買われているほか15年4〜6月期の連結決算(米国会計基準)で純利益が前年同期比38%増の241億円と四半期ベースで過去最高だった日電産は一時7%高。トヨタや日産自、スズキなど自動車株も上昇。
半面、不適切会計問題をめぐり米国の個人投資家が株価下落で損失を被ったとして提訴したことがわかった東芝が安い。エーザイがきつい売りとなっている。
訪日外国人客数の増加を受けてラオックスなどが高く、業績が好調で需給相場の様相を尾呈してきた協立情報通信やTPP交渉の本格再開などに思惑材料のある翻訳センターは連日高値を更新している。
<兜町カタリスト>
「モンスター」
月曜の日経では1面に「上場投信残高、初の15兆円」の見出し。
ETFの運用資産は昨年末が10兆600億円だから昨年末比4割増加し15兆円。
拡大ペースは世界の市場でも突出しているという。
16日現在の残高は15兆3085億円で6月末比8000億円の増加。
日銀が今年1兆7000億円購入し保有残高は簿価ベースで5兆6000億円。
時価では約8兆円に迫る。
15兆の半分の8兆円を中央銀行が保有しているのだかは指数は上がるということになる。
誰が考えてもこの図式は変わらないだろう。
というか、日銀が今年ETFを3兆円購入すると表明した時点で指数高は見えたことになろう。
単純な図式である。
もっともアメリカのETF資産は250兆円。
上には上があるし海の向こうは個人中心。
まだまだ道のりは遠い。
個別では相変わらずモンスターの日経レバ(1570)。
純資産は5000億円を超えた。
先物との関連で考察したレポートがある。
相場下落局面では先物買いが入り上昇局面では先物売りが入っている。
つまり逆張り特性といえるのだろう。
下落局面で強烈な買いが入るので下値抑止力になる。
しかし上昇局面では利食い売りのせいで上値を追うパワーにはならない。
下落局面で買いが集中し上昇局面での先物買いが分散される構図。
下値硬直性という解釈からすると、相場の下支えと言えるのだろう。
一方で今年の外国人の動き。
現物先物合計の売り買いと日経平均の月間騰落率の関係。
1月:1兆1292億円の売り越し→日経平均プラス1.28%、TOPIXプラス0.53%。
2月:2兆5950億円の買い越し→日経平均プラス6.35%、TOPIXプラス7.68%。
3月:4034億円の買い越し→日経平均プラス2.17%、TOPIXプラス1.26%。
4月:1兆6760億円の買い越し→日経平均プラス1.62%、TOPIXプラス3.21%。
5月:1兆5143億円の買い越し→日経平均プラス5.34%、TOPIXプラス5.07%。
6月:9266億円の売り越し→日経平均マイナス1.59%、TOPIXマイナス2.58%。
因みに2013年は約16兆円の買い越しで日経平均は年間56%上昇した。
1兆円の買い越しで日経平均を3%上げていたことになる。
2014年は2500億円の買い越しで日経平均の上昇率は7%。
2015年は約2兆円の買い越しで日経平均は18%の上昇。
9%の上昇寄与となっている。
外国人があまり買っていなくても上がる日本株とみたい。
7月23日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
23日の東京株式市場の寄り付きは、米国株の下落と前日の地合いを引き継ぐかたちで売り優勢の展開となり、日経平均株価は続落スタートを予想する。
日経平均株価予想レンジは、20450-20700を予想する。
下は心理的節目の20500円、25日線(20367円)、13週線(20214円)など、サポートとなる水準も多く、押し目買いも入りやすいと考える。昨日も好材料を発表した銘柄は強い動きとなっている、好材料銘柄などは買いの好機と考える。
【寄り付き前の外資系証券動向】
売り1510万株
買い1730万株
差し引き220万株の買い越し。
5営業日連続の買い越し。
金額ベースは19億円の売り越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは自動車、機械、精密、ガラスなど
買いは不動産、食品、卸売、REIT、銀行など。
売り買い交錯は電機、陸運、サービス、薬品、情報通信、小売、化学など。
【NY概況】
22日の米株式相場は続落した。NYダウ平均は前日比68ドル25セント安の1万7851ドル04セントで終えた。前日夕に四半期決算を発表したアップルやマイクロソフトなどIT(情報技術)株の一角が売られ、相場を押し下げた。
決算で最終損益が大幅赤字となったマイクロソフトにも売りが膨らみ、2銘柄でダウ平均を約48ドル押し下げた。
ダウ平均の下げ幅は一時111ドルに達したが、大引けにかけて下げ渋った。決算で1株利益が市場予想を上回った航空機のボーイングが上昇したほか、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど値がさの金融株が買われ相場を支えた。
ナスダック指数は同36.351ポイント安の5171.769で終えた。
シカゴ日経平均先物は小幅続落した。9月物は前日比80円安の2万640円で引けた。22日の大取終値を80円上回った。米株が続落したため売られた。ただ、円相場の反落が相場を支え、下げ幅は限られた。この日の9月物安値は2万530円、高値は2万680円。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20670 ( +110 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20640 ( +80 )
( )は大取所終値比
【予定】
■23(木)
【国内】
6月貿易統計(8:50)
6月日本製半導体製造装置BBレシオ
《決算発表》
信越化、中外薬、サイバエージ、パナIS、石塚硝、小野測、リコーリース、BEENOS、芝浦メカ、日新電、日車輌、愛光電、ハチバン、DNAチップ、総合メディ、ダイハツデ、ムラキ、モーニングスタ、蝶理
【海外】
NZ準備銀行金融政策決定会合
韓国4-6月期GDP(8:00)
トルコ中銀金融政策決定会合
英6月小売売上高(17:30)
ブラジル6月失業率(21:00)
カナダ5月小売売上高(21:30)
米6月シカゴ連銀全米活動指数(21:30)
米6月CB景気先行総合指数(23:00)
ユーロ圏消費者信頼感(23:00)
南ア政策金利発表
米10年インフレ連動国債入札
《決算発表》
ダウ・ケミカル、マクドナルド、パルト・グループ、GM、アンダーアーマー、スターバックス、ビザ、3M、キャタピラー、AT&T、フリーポート・マクモラン
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
昨日まで6連騰だった日経平均は欧米株安と円高進行を受け利益確定売り進んだ。
いよいよ3月決算企業の決算発表が徐々に増加する。
好材料を発表した銘柄は強い動きとなり、業績上方修正を発表した三菱鉛筆、ソフトブレーンが大幅上昇。自社株買いを発表した神戸物産やベライゾンとの提携を発表した日本通信が急伸した。
本日の引け後には日本電産(6594)が決算発表を行い、営業利益が前年同期比24.1%増の310億円。アナリストコンセンサスを上回っている模様で、明日のマーケットの反応が注目される。
心理的節目の20500円、25日線(20367円)、13週線(20214円)など、サポートとなる水準も多く、押し目買いも入りやすいと考える。
【銘柄フラッシュ】
タカキタなど急伸し北沢産業は猛暑も材料に大幅高
22日は、東芝<6502>(東1)が不適切会計問題を巡る第三者委員会の報告が出た上、朝、これによる水増し利益の過半に達する額の株式売却益を発表したため前場は続伸し一時2%高となったが、米国で訴訟の動きと伝わると急速に軟化して1.7%安となった。タカキタ<6325>(東2)はTPP交渉への期待などが言われて18.1%高となり2日連続ストップ高となった。
北沢産業<9930>(東1)はヒット商品「コーヒーブレイク」が製氷機つきにできるとされて連日の猛暑関連株人気に乗り26.6%ストップ高となり、東証1部の値上がり率トップ。神戸物産<3038>(東1)はTPP交渉への期待に自社株買い発表が加わり13.9%高となり7日続伸。スターティア<3393>(東1)は最新の光回線によるインターネット接続サービスなどが言われ12.6%高と急伸。日本通信<9424>(東1)は米携帯大手ベライゾンとの提携が好感されて5.7%高。
ペット保険のアニコムホールディングス<8715>(東1)は業績好調などで5.0%高となり続伸。日本高度動物医療<6039>(東マ)はペット保険市場の拡大やペット医療を採り上げたテレビ番組が言われて13.0%高と急伸。オンコリスバイオファーマ<4588>(東マ)は新薬を米社に販売開始とされて16.9%ストップ高。ダブルスコープ<6619>(東マ)はリチウムイオン電池の増産などが材料視されて19.1%高となり2012年以来の高値。海帆<3133>(東マ)はフリースタイル居酒屋の積極出店などが言われ9.1%高となり上場来高値に進んだ。
【引け後のリリース】
ガリバーインターが九州に初の「スナップハウス」
ガリバーインターナショナル<7599>(東1)は22日、九州地方での初出店として「SNAP HOUSE(スナップハウス)宮崎大塚店」(宮崎県宮崎市大塚町原)を7月25日にオープンすると発表した。
「スナップハウス」形態の店舗はファミリーカー専門店で、宮崎大塚店は10店舗目となり、九州地方へは初出店。て2014年4月に1号店が埼玉県川口市にオープンし、店内には有料カフェスペースやイベントを行うコミュニケーションスペースを併設した新形態のファミリーカー専門店とし全国展開を行っている。
発表によると、ファミリーのための車専門店として、併設しているカフェスペースだけで月間300組を超える皆様にご利用いただき、イベントスペースでは赤ちゃんがメインの「赤ちゃんハイハイレース」や、ママの為のリラクゼーション・ビューティーイベントなど毎月盛り沢山で開催。ご家族のふれ合いの場となるとともに、地域で活動している方々の活躍の場としても提供しているとした。
今回のオープン記念として、「オープンフェア」を開催致します。かき氷のサービスや、ご来場いただいたお子様にはトミカをプレゼント。そしてフェア期間中にご成約いただいた方には最大10万円分のオプションプレゼントを実施する。
本日の株価終値は1203円(61円高)となり、7月16日に2006年以来の高値1310円をつけたあとも堅調に推移している。
【話題株】
■煩雑な二重入力がなくなるなど経理作業の軽減を実現
パイプドビッツ<3831>(東1)は22日、中小規模事業者や個人事業主向けクラウド型会計ソフト「ネットde会計(R)」において、パナソニック ネットソリューションズが提供する経費精算クラウドサービス「MajorFlowクラウド」とデータ連携を開始すると発表した。
「MajorFlowクラウド」の会計データ出力機能が拡充され、「ネットde会計(R)」に準じた出力形式でのデータエクスポートが可能となった。「ネットde会計(R)」の利用者は、「MajorFlowクラウド」のワークフローで申請〜承認された経費精算データを、簡単に「ネットde会計(R)」に取り込めるようになり、煩雑な二重入力がなくなるなど経理作業の軽減を実現。
「MajorFlowクラウド」は5名からスモールスタートでき、PC/スマートフォン/タブレットなどのマルチデバイスで利用可能なクラウドサービス。経費精算と出退勤打刻の2つの機能を有している。
「MajorFlowクラウド 経費精算」は、経費申請〜承認のワークフローから支払い業務までを一元管理できる。経費計上処理や仮払管理、支払処理だけでなく、会計ソフト、オンラインバンキングとの連携など多数の機能を搭載している。
スターティアが最新のネット接続サービスを開始
■サポートを一元化し中堅・中小企業向けに詳しい人がいなくても悩み解消
スターティア<3393>(東1)は13時を過ぎて13%高の2180円(256円高)まで上げて一段高となり、14時を過ぎても値上がり率12%台で東証1部銘柄の3位前後に躍進している。
22日付で、中堅・中小企業での利用を目的とした新たなインターネット接続サービス(ISP)「Tialink(ティアリンク)」の提供を発表し、すでに提供している光コラボレーションモデルの光回線「スターティア光」とセットにしたインターネット接続プランを同日開始するとし、期待が高揚している。
発表によると、このプランは、スターティアのメインターゲットでもある中堅・中小企業での利用を目的としたプランで、マンションタイプの光回線の利用料が月3200円、「Tialink」が同780円と格安。社内にPCや通信回線に詳しい人がいない、といったケースや、トラブル発生時の対応がスムーズに行えていない、というケースでも、ネットの接続不良などのトラブル発生時に問題箇所の切り分けなどが迅速に行える。今後は、中堅・中小企業が持つ悩みを解消しながら、中堅・中小企業を中心に本サービスの提案を行っていく予定とした。
IIJが全般安に逆行急伸、「ビック光」契機にMVNO相場再燃も
■大相撲風に言えば「休養十分の態勢」で出直りも早い可能性
インターネットイニシアティブ(IIJ)<3774>(東1)は22日、2490円(75円高)まで上げて7日続伸基調の始まりとなり、約4カ月ぶりの2400円台回復となっている。同社のプロバイダサービスとNTT<9432>(東1)の「フレッツ光」を組み合わせた新たなブロードバンドサービス「ビック光」を、ビックカメラ<3048>(東1)が8月1日から開始する予定。久々にMVNO(仮想移動体通信事業者)相場が再燃する期待が出ている。
「ビック光」は、光回線の使用料をマンションタイプで月額3960円(税抜)とするなど割安に設定し、これに格安スマートフォンを使うのに必要なSIMカード「ビックSIM」をセットで購入すると、契約期間中、光回線の月額料金がさらに毎月600円割引になるという。スマホ端末を用意すれば、家庭のパソコンとスマホが全体として一層格安に利用できるサービスといえる。
IIJの株価は今朝7日続伸基調。一方、ビックカメラは2日続落模様。市場の反応を見るとIIJに対する期待が強く出ている。IIJは、いわゆるMVNO(仮想移動体通信事業者)関連株として日本通信<9424>(東1)などとともに2013年から14年にかけて人気化し、その後は調整相場が続いている状態。大相撲風に言えば「休養十分の態勢」であり、全体市場の物色テーマとしても新鮮味があることは確かだ。前回、物色人気が高まった局面では日本通信に比べて早く動き出し、調整に入るのも早かったため、関連株人気が再燃する場合はIIJが牽引役を務めるとの期待が出ている。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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注目開示銘柄
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■日本電産[6594]
16年3月期第一四半期決算を発表。営業利益は前年同期比24%増の310億円、純利益は同37%増の241億円だった。スマホ関連のモーター部品の販売が好調だったうえ、2月に買収したドイツの車載関連部品メーカーの業績が上乗せされた。通期予想は据え置く。通期計画に対する第一四半期時点での進捗率は営業利益が23.8%、純利益は26.8%。一方、インドネシアの自動車部品会社のPTナガタ・オプト・インドネシアを買収すると発表。買収額は5億円程度とみられる。同社は車載用カメラ向けのガラスレンズなどを生産しているという。22日終値は9831円(▲168)。
■レアジョブ[6096]
三井物産[8031]との資本・業務提携を発表。レアジョブが三井物産に対し第三者割当増資を実施。発効済み株式の13.82%を約5億6300万円で割り当てる。割り当て後、三井物産の保有比率は22.69%となる。提携を通じ、両社でオンライン英会話サービスを共同開発したり、海外で英会話事業を展開する際に情報交換を行う。
22日終値はレアジョブが1820円(▲19)、三井物産が1607.0円(△5.5)。
■西松屋チェーン[7545]
7月次(6月21日〜7月20日)の売上高を公表。既存店ベースでは前年同月比2.1%増だった。気温上昇で夏物衣料が好調だった。22日終値は1241円(▲5)。
7月22日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
22日の日経平均株価は7営業日ぶりに大幅反落し、前日比248円30銭安の2万0593円67銭で取引を終えた。
前日の欧米株安や円高進行を受けて投資家心理が悪化し、大型株から中小型株まで幅広い銘柄に売り注文が出た。前日までに日経平均は6日続伸し約1060円(5%強)上昇していただけに、目先の利益を確定する売りも優勢だった。
市場の関心が高い中国株を含め、アジア株が軟調だったことも響いた。ただ、下値を売りたたくような雰囲気は乏しく、売り一巡後は相場の底堅さが意識され、押し目買いから下げ渋る場面もみられた。
午後の取引時間帯に発表された6月の全国スーパー売上高や1〜6月の訪日外国人数が市場予想を上回り、「相場の支援材料になった」という。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに8営業日ぶりに反落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆3689億円。売買高は21億6132万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1517、値上がりは288、変わらずは86だった。
電子部品など米アップルと取引のある銘柄の下げがきつく、部品を納入している村田製やTDK、アルプスが軒並み下落した。
円高進行でトヨタやファナック、日電産など輸出関連銘柄が売られた。不適切会計問題で経営体制を刷新すると発表した東芝も安かった。
一方、2015年4〜9月期決算を上方修正した三井化学が大幅高だったほか、菱鉛筆や旭硝子も上げた。原油安を背景に空運株は高値圏で推移した。北沢産業がストップ高、神戸物産も大幅高に買われた。アドバネクス、フルキャストHDも人気。
東証2部株価指数は7営業日ぶりに反落した。
個別では、ボーソー油、セキド、アップルインター、ラオックス、ぷらっとは売られた。一方、タカキタ、ピクセラがストップ高。大冷、サイバーリンクス、森尾電、阿波製紙、フォーカスも買われた。
日経ジャスダック平均株価は7営業日ぶりに反落した。終値は前日比12円77銭安い2835円22銭だった。朝安後は下げ渋る動きだった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で676億円、売買高は1億4969万株だった。
個別銘柄ではエスクローAJ、石垣食品、シダー、石井工研、ガンホー、ローツェが下落した。半面、大和コン、ジャストプラがストップ高。石光商事、マツヤ、クリムゾン、クルーズ、カルナバイオ、セリアは上昇した。
東証マザーズ指数も4営業日ぶりに小幅反落した。終値は前日比0.43ポイント安1003.39だった。ジグソー、アクロディア、ボヤージュ、アイリッジ、テラスカイが下落した。一方、駅探、オンコリスバイオがストップ高。レントラックス、WSCOPE、動物高度医療、FFRIが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,593.67 |
-248.30 |
日経平均先物 |
20,560.00 |
-280.00 |
TOPIX |
1,655.37 |
-18.51 |
TOPIX先物 |
1,652.00 |
-23.00 |
東証2部指数 |
5,117.53 |
-24.79 |
JASDAQ |
2,835.22 |
-12.77 |
マザーズ |
1,003.39 |
-0.43 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2161320 |
2368914 |
東証2部 |
451190 |
70260 |
<アフターランチ>
「アレコレ」
野村のエコノミスト氏の面白い資産がある。
それは1998年3月末の日本の個人金融資産の構成比率が米国とおなじだったという試算。
17年後の今年3月末に個人金融資産は2245兆円になっていたかもしれないという。
因みに現実の3月末の資産は1708兆円。
527兆円=ほぼ東証1部の時価総額分とかGDP分の差が発生したことになる。
米国との資産配分の大きな差は現金比率の54%。
株式7%、債券5%、投信2%。
これが米国では現金が14%で株式36%、投信8%、債券6%。
「株は上がるもの」というDNAと「株に手を出してはならない」という家訓の日本。
リスクがなければ当然だがリターンもない。
株は永遠に下がり続けるものという誤解が解けないとより金融面では劣ることになってしまう。
一方で興味深いのは中国の証券税制。
日本はキャピタルゲイン課税が20%。
ところはあの国は課税がない。
売却益が手元に残るのだから、株式投資にのめりこむのも多いだろう。
そしてその特徴は長期分散投資なんかではなく短期集中投資。
銘柄研究など関係なく、トレンド追随型の典型のような投資スタイル。
上がるから買い、下がるから売る。
逆張り思考の日本とは対極の位置にある。
総トレーダ型市場とも言えるだろう。
上海取引所の5月の売買代金回転率は46.5%という高さ。2月は10.8%→5月54.5%。
因みに東証の5月の回転率は9.8%。
1年平均でも約10%の水準。
「夕飯のおかず程度の儲けがあればよし」との思いは彼我に少し隔たりがあるのだろう。
7月22日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,581.15(-260.82)
■日経平均先物 20,580(-260)
■東証1部出来高 11.21億株
■東証1部売買代金 1.22兆円
■TOPIX 1,655.06(-18.82)
■騰落 上昇305/下落1,469
■日経JQ 2,832.55(-15.44)
22日、前引けの日経平均株価は7営業日ぶりに反落し、前日比260円82銭安の2万0581円15銭で午前の取引を終えた。
前日までの6日続伸で5%強水準を切り上げた反動で、目先の利益をひとまず確定する動きが広がった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は8営業日ぶりに反落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2280億円、売買高は11億2110万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1469と、全体の8割近くを占めた。値上がりは305、変わらずは116銘柄だった。
京セラやTDKなど電子部品株に値下がり銘柄が目立った。IT(情報技術)大手の米アップルが21日発表した2015年4〜6月期決算は大幅増益となったが、主力のスマートフォン「iPhone」の販売が市場予想ほど伸びなかった。スマホ減速による部品需要の先行きに警戒感が強まり、利益確定売りが広がるきっかけになった
金融の三菱UFJやみずほFG、三井住友FGが下げた。日経平均への影響が大きい値がさのファストリやファナック、日東電が下げ、指数の重荷になった。
一方、東電が上昇。東芝が上げ、三井化学は今朝の業績予想の増額発表などが好感されて急伸し、ペット保険のアニコム ホールディングスは業績好調などで続伸。神戸物産などTPP交渉の本格再開などに期待する銘柄も高い。
東証2部株価指数は7営業日ぶりに反落。ラオックスとアップルが下げ、阿波製紙とJトラストが上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日に比べ15円44銭安い2832円55銭だった。情報通信関連株や機械関連株などの下落が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で382億円、売買高は8451万株。
エスクロAJ、カルナバイオ、ローツェ、シダー、ロングライフHDなど下落した。半面、ジャストプラがストップ高。クルーズ、石光商事、マツヤ、エンジャパン、夢真HDが上昇した。
東証マザーズ指数も反落した。前引けは前日比5.97ポイント安い997.85だった。指数は再び1000を割り込んだ。
個別銘柄ではアイリッジやジグソー、アクロディアが下落した。一方、駅探、オンコリスバイオがストップ高。サイジニア、WSCOPE、マルマエ、FFRI、ミクシィは上昇した。
7月22日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時現在 安値圏で推移 利益確定売り続く |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,627.98(-213.99)
■日経平均先物 20,620(-220)
■TOPIX先物 1,659.00(-16.00)
■騰落 上昇316/下落1,449
■日経JQ 2,831.08(-16.91)
■マザーズ指数 998.37(-5.45)
22日前場中ごろの、日経平均株価はこの日の安値圏でもみ合っている。
前日比210円程度安い2万0620円台後半での値動きが続いている。
日経平均はここ6営業日で約1060円上昇し、前日に年初来高値(2万0868円)に接近したこともあり、前日の欧米株安などを材料に利益確定に動く投資家が多い。
また、足元上昇していた電子部品関連銘柄の一角が日経平均を押し下げる格好となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もこの日の安値圏で推移している。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は316、値下がり銘柄数は1449、変わらずは122銘柄だった。業種別では33業種中、石油、空運、鉄鋼、卸売を除き安い。値下がりで目立つのは、鉱業、電気機器、銀行、その他金融、繊維、ゴム製品など。
個別銘柄では、公募増資の払込期日を通過したソニーの売買が急増。株価は下落している。また、
SUMCO、東京エレクトロン、SCREENホールディングスなど半導体関連株の下げがきつい。前日の欧米株市場は総じて軟調に推移、米国株市場ではNYダウが180ドル強の下げをみせたほか、アップル株が「アップルウオッチ」の売れ行き不振が伝わったことなどから時間外取引で大きく売られており、電子部品関連だけでなく半導体関連株全般にも売りが波及した。
三菱UFJなどメガバンクも安い。
一方、22日の取引開始前に15年4~9月期の連結純利益を上方修正した三井化学が大幅高。ANAHDやJALも上昇している。
東証2部株価指数は反落している。ラオックスや象印が下げ、阿波製紙やヨネックスが上昇している。
外資系等は、ダブルスコープ(6619)、クリエイトレ(7956)、JR東(9020)、特殊陶(5334)、ミネベア(6479)に注目。
225先物は、みずほ・IB・ニューエッジ・ドイツ・メリルが買い越し。
野村・モルスタ・大和・UBS・パリバ・GS・クレディが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・ニューエッジ・モルスタ・大和が買い越し。
ドイツ・メリル・クレディ・野村・パリバが売り越し。
テクニカル的には、ユアテック(1934)、GCA(2174)、オエノン(2533)、Jフロント(3086)、三越伊勢丹(3099)、トヨタ紡(3116)、テクマトリックス(3762)、テイカ(4027)、参天(4536)、サニックス(4651)、トレンド(4704)、フューチャー(4722)、ポーラ(4927)、ガイシ(5333)、DOWA(5714)、アドバネ(5998)、タダノ(6395)、マブチ(6592)、エプソン(6724)、日トリム(6788)、古河電池(6937)、ゼンショー(7550)、コロワイド(7616)、パラマウント(7817)、ピジョン(7956)、三住トラスト(8309)、三井住友(8316)、アニコム(8715)、MS&AD(8725)、郵船(9101)、明治海運(9115)、共栄タ(9130)、ヤマタネ(9305)、メタウォータ(9551)、トラコス(9715)、セコム(9735)、アイネス(9742)、バロー(9956)、ミスミ(9962)、ファーストリテ(9983)が動兆。
2015年
7月 3050万株買い越し 買い11日,売り4日
6月 3660万株買い越し 買い14日,売り8日
5月 1460万株買い越し 買い11日,売り7日
4月 3710万株買い越し 買い15日,売り6日
3月 720万株売り越し 買い14日,売り7日
2月 3470万株買い越し 買い13日,売り6日
1月 410万株買い越し 買い11日,売り8日
2014年 2億4465万株買い越し 買い127日,売り101日
<兜町カタリスト>
「関係ねぇ?」
火曜は思いがけなく後場からも100円高で5日続伸。
20800円台を回復した。
ここは5〜6月の日経平均12連騰した時の山の頂上との指摘。
しかしさほどの抵抗もなく、ほぼ高値引け。
期待感を持たせた動きとなった。
ただ夜のNYダウは大幅安。
背景はIBMなど採用銘柄の決算を嫌気したとの解釈。
本筋はギリシャや中国でなく米景気と金融動向というご本尊が現れたという格好だろうか。
トムソン・ロイター調査のS&P500採用銘柄の4〜6月期決算は1.9%の減益予想。
7月1日時点の予想の3%減益よりも改善。
しかし1月1日時点の予想の5.9%増益からは悪化。
決算発表を終了した企業のうち、70%は利益がアナリスト予想を上回っている。
1994年以降の平均である63%を上回っている。
しかし売上高が予想を超えた企業の比率は53%で、2002年以降の平均の61%より低い水準。
ご本尊が目覚めたのか、価格下落に困惑中の商品系ファンドがまた新たな海外視点を持ち出すのか。
あるいは「そんなの関係ねぇ」なのか。
日本株に求められるのは唯我独尊だろう。
付和雷同の右往左往の空しさにそろそろ気づくべきでもある。
心に刻まれたのは、神戸物産(3038)の自社株買い発表のコメント。
上限100億円の自社株買いは発行済株式数の5.84%。
今回の取得で26%の自社株を保有することになる。
おそらく新たなM&Aなどの株式交換に使われるのだろう。
同社の今10月期経常利益は72億円の見通し。
これを2017年10月期には150億円まで伸ばすという。
輸入食材店の多店舗化やエネルギー事業の強化が背景。
「株価は上昇傾向にあるが、将来の利益計画に照らすとまだまだ割安とみている。
自社株買いでさらに株価の上昇期待を高めたい」。
これが会社側のコメント。
個人を向いた銘柄の証左でもあろうか。
市場的楽しみは東証1部の売買代金の2兆円超の連続記録。
今日でたぶん72日で記録に並ぶ筈。
日経平均の25日平均からのかい離はプラス2%。
騰落レシオは106.29%。
サイコロは9勝3敗で75%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス14.746%。
買い方はマイナス2.873%。
空売り比率は32,7%。
ダウ輸送株指数の逆行高に期待したいところ。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ダイトエレクトロン(7609)・・・動兆
ダイトエレクトロンに注目する。
同社は電子部品卸。
LED関連や医療関連に期待感。
7月22日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
22日の東京株式市場は、NY株安を受け、利益確定の売りが先行する展開となりそうだ。 CME225先物水準からは100円近い下落でのスタートが想定されるが、売り一巡後は下げ渋る展開を想定する。
日経平均株価予想レンジは、20600-20800を予想する。
日経平均の予想PERは16倍台、騰落レシオは106%とファンダメンタルズ・テクニカル両面から見て過度の過熱感が出ているわけではないので押し目買いは強そうである。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1560万株、買い2070万株で、差し引き510万株の買い越し。買い越しは4営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、化学、小売、建設、機械、電機、ゴム、薬品など。
買いセクターに、通信、電機、自動車、機械、サービス、小売、電力、食品、情報通信、精密、銀行など。
【NY概況】
21日のNYダウ平均は反落し、前日比181ドル12セント安の1万7919ドル29セントで終えた。四半期決算が減収減益だった機械・航空関連のユナイテッド・テクノロジーズやIBMなどが大きく下げ、相場の重荷となった。
2銘柄でこの日のダウ平均の下げ幅の7割弱にあたる約120ドル分を押し下げた。
相場はこのところ上昇基調が続いていたため、目先の利益を確定する目的の売りも出やすかった。引け後に予定されているアップルやマイクロソフトなど大型ハイテク企業の決算発表を控え、積極的な買いを見送る雰囲気もあった。ダウ平均は午後に230ドル超安まで下げ幅を広げる場面があった。
ナスダック指数は4営業日ぶりに反落し、同10.739ポイント安の5208.120で終えた。
シカゴ日経平均先物は9営業日ぶりに反落した。9月物は前日比70円安の2万720円で取引を終え、21日の大取終値を120円下回った。米株が大きく下げ、利益確定の売りに押された。円相場の上昇も弱材料。この日の9月物安値は2万600円、高値は2万845円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20750 ( -90 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20720 ( -120 )
( )は大取所終値比
【予定】
■22(水)
【国内】
5月全産業活動指数(13:30)
6月訪日外国人数(14:00)
6月工作機械受注確報値(15:00)
20年国債入札
《決算発表》
オービック、OBC、日本電産、航空電子、キヤノンMJ、VOYAGE、東製鉄、SPK、小松ウオル、信越ポリ、植松商
【海外】
豪4-6月期消費者物価(10:30)
仏7月製造業信頼感指数(15:45)
南ア6月消費者信頼感(17:00)
英中銀の金融政策委員会議事録(7〜8日開催分、17:30)
メキシコ5月小売売上高(22:00)
米5月FHFA住宅価格指数(22:00)
ブラジル6月経常収支(22:30)
米6月中古住宅販売(23:00)
《決算発表》
ボーイング、コカ・コーラ、クアルコム、テキサス・インスツルメンツ、サンディスク、アメリカン・エキスプレス、ニューモント・マイニング
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
日経平均はギリシャ問題の好転と中国株の落ち着きから、年初来高値まで30円足らずの水準まで値を戻した。
日経平均の予想PERは16倍台、騰落レシオは106%とファンダメンタルズ・テクニカル両面から見て過度の過熱感が出ているわけではない。
今週中にも6月24日につけた年初来高値20952.71円にタッチする可能性が高いと考える。高値更新の場合、節目の21000円も意識される。
【銘柄フラッシュ】
ピクセラなど急伸しTPP交渉を前に神戸物産なども高い
21日は、米国の利上げ時期を巡る思惑などから対ドルで円安基調が続き、株価指数の先物が上げやすい地合いになり、裁定取引の買いが日経平均と連動性の強い銘柄に入る状況になったようで、ファーストリテイリング<9983>(東1)は猛暑への期待も強まり3.6%高となり上場来の高値を更新。古河電池<6937>(東1)は業績予想の増額修正などが好感されて前場からストップ高に張り付き18.4%高となり、第一中央汽船<9132>(東1)はバラ積み船の市況上昇などが言われて仕手色を発揮とされて13.2%高、他の海運株も原油安などの効果などが言われて堅調。東芝<6502>(東1)は不適切会計に関する第三者委員会の報告書の概要などを発表し、ひとまず出尽し感が優勢になったとされて6.1%高となった。
神戸物産<3038>(東1)はTPP交渉が今週後半にも本格再開とされて期待が強まり8.6%高。エコナックホールディングス<3521>(東1)は東京・新宿歌舞伎町での天然温泉スパなどを蒸し返し材料に再び動意が活発化し14.2%高。ピクセラ<6731>(東2)はOakキャピタル<3113>(東1)宛ての第三者割当増資などが好感されて朝から買い気配のままストップ高の49.0%高。
FFRI<3692>(東マ)はサイバー攻撃対策などでNTT(日本電信電話)<9432>(東1)と提携したことなどが言われて25.2%ストップ高、つれてセキュリティ関連株の動意が強まり、セキュアヴェイル<3042>(JQG)が8.3%高、ラック<3857>(JQS)は6.0%高、ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)は7.4%高となった。
【材料でみる株価】
sMedioは共同出資でIoT事業に進出、今期61%増益
材料でみる株価 sMedio<3913>(東マ・売買単位100株)は次なる事業の柱としてIoT(Internet of Things)分野の進出に取り組む。スマートデバイスや情報技術は進化を続け、さまざまな機器がインターネットでつながるIoT社会が実現されようとしており、市場はインターネット時代からIoT時代へ急速にシフトしている。
そこで、同社はクラウドサービス事業とIoT事業に精通して株式会社タスデザイングループ代表取締役である西本雅一氏と、モバイル通信業界に長く従事しIoT関連事業分野で広い見識を有している菊池正和氏と、共同でIoT事業子会社を設立することにした。
子会社の名称はブイログ、8月3日に設立。資本金は3500万円で、出資比率はsMedioが78.6%、西本雅一氏14.3%、菊池正和氏7.1%となっている。
sMedioとしては既存事業に加えて第2の収益源にIoT事業を育成させる方針で、今期の業績に与える影響は軽微にとどまるものの、中長期的には業績向上の一翼を担うものと期待されている。
2015年12月期の業績はブルーレイ再生ソフト開発が好調で推移し売上高12億3000万円(前期比25.6%増)、営業利益3億2000万円(同61.6%増)を見込んでいる。
株価は年初来高値が1148円(5月12日)、同安値が850円(7月9日)で21日前場終値は945円。
ティー・ワイ・オーは今期の1株当たり年間配当予想の増額修正することを決議
■成長分野として位置付けている広告主直接取引でも、新規顧客を順調に獲得
ティー・ワイ・オー<4358>(東1)は、本日(21日)開催の取締役会において、今期の1株当たり年間配当予想の増額修正することを決議した。
当初予想4円としていたが、同社の業績は今期も順調に推移していることから、1円上方修正し、年間配当5円を決議した。
同社グループの成長分野として位置付けている広告主直接取引においても、新規顧客を順調に獲得し、得意先案件の受注規模も拡大しており、着実に利益を生み出せるステージまで成長している。
今期15年7月期連結業績予想は、売上高285億円(前期比7.3%増)、営業利益18億50百万円(同8.0%増)、経常利益17億円(同12.6%増)、純利益9億円(同50.9%増)と増収増益を見込んでいる。
【引け後のリリース】
フュートレック音声対話システムを22日「実演」
■オリンピックに向けた多言語対応協議会主催のフォーラムに出展
フュートレック<2468>(東マ)は21日付で、海外工場で使用中の実用音声翻訳システムと保守点検音声対話システムのデモンストレーションを、2020年オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会主催の「多言語対応・ICT化推進フォーラム〜人と技術によるおもてなし〜」(2015年7月22日、東京国際フォーラム)で行うと発表した。21日の株価終値はストップ高の609円(100円高)だった。
発表によると、この両システムは、アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)が設けている賞である第10回(2015年)AAMT NAGAO AWARD(AAMT長尾賞)を受賞した。
同社は、グループ会社である株式会社ATR−Trek(本社所在地:大阪市淀川区)がグローバルコミュニケーション開発推進協議会に設立発起人及び幹事として参画するなど、グループ一丸となって「言葉の壁」をなくしグローバルで自由な交流を実現することを目指して活動している。本フォーラムにおいても、多言語音声翻訳技術を医療・ショッピング・観光など、さまざまな分野のアプリケーションに適用して社会実装していくための取り組みの一貫として参加する。
7月21日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
21日の日経平均株価は6日続伸し、前週末比191円05銭高の2万0841円97銭で終えた。2万0800円台を回復するのは、年初来高値(2万0868円03銭)を付けた6月24日以来、約1カ月ぶり。前日の欧米株高や円安進行を好感した買いが入った。
朝方から海外の株高を受けて幅広い銘柄に買いが先行した。その後は2万0700円台半ばでの小動きが目立っていたが、後場中ごろに外国為替市場で円相場が1ドル=124円台半ばと一段と円安が進むと、上げ幅は200円に迫る場面があった。
あす6月の訪日外客数発表を控えるインバウンド関連のほか、原油安を受けて海運や空運株などが買いを集めた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに7日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1825億円。売買高は19億7840万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1261、値下がりは494、変わらずは135だった。
個別では、ソニー、三菱UFJ、トヨタ、みずほ、三井住友などが堅調。
値がさ株のファストリが大幅高で上場来高値を更新したほか、郵船や商船三井の海運株も買われた。東電や関西電など電力株も上昇が目立った。不適切会計問題を巡り、第三者委員会の報告書を公表した東芝は急伸した。古電池、エコナックHD、アドバネクスなど上昇した。
一方でLIXILグは大幅安。新日鉄住金やJFEといった鉄鋼株やJXなどの石油関連株も売られた。
ソフトバンク、KDDI、三井物産、オリックス、ホンダなどが軟調。
東証2部株価指数は6日続伸した。
個別銘柄ではアップルインター、ピクセラがストップ高。ラオックス、タカキタ、アスモ、ボーソー油、ホクリヨウ、富山銀も買われた。半面、技研製作所、日製麻、北日本紡績、理経、Jトラストは売られた。
日経ジャスダック平均株価は6日続伸した。終値は前週末比32円70銭高の2847円99銭で、4営業日連続で年初来高値を更新した。2006年1月以来、約9年6カ月ぶりの高値となる。
ジャスダック市場の売買代金は概算で888億円、売買高は1億1813万株。
個別銘柄では、翻訳センター、石垣食品、大和コンがストップ高。エフティコミュ、エスクローAJ、オーケー食品、MICS化学、クルーズ、DITなどが買われた。半面、ベクター、マツヤ、アスコット、IPS、テリロジー、ガーラなどは売られた。
東証マザーズ指数は3日続伸した。大引けは前週末比5.41ポイント高の1003.82。節目の1000を回復し、3日以来の高値を付けた。
個別銘柄ではBBT、フュートレック、駅探、FFRI、アクロデアがストップ高。ジグソー、アクセルM、ACCESSが上昇した。
半面、ショーケースTV、富士山マガジン、カヤック、Gunosy、ミクシィ、そーせいなどは下落した。
16日に新規上場したアイリッジは上場3日目のきょう9時4分に公募・売り出し価格(1200円)の約5.3倍にあたる6350円で初値を付けた。その後午前中は伸び悩んだが、午後に入り買われ、制限値幅の上限(ストップ高水準)である7350円で取引を終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,841.97 |
191.05 |
日経平均先物 |
20,840.00 |
200.00 |
TOPIX |
1,673.88 |
10.94 |
TOPIX先物 |
1,675.00 |
12.0 |
東証2部指数 |
5,142.32 |
27.38 |
JASDAQ |
2,847.99 |
32.70 |
マザーズ |
1,003.82 |
5.41 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1978400 |
2182549 |
東証2部 |
294300 |
57601 |
<アフターランチ>
「どちらを向いて」
日経平均は5日続伸。
TOPIXは6日続伸。
7月月足陽線基準は20329円なので月足は陽線。
たった1週間前のSQ値は19849円。
いつの世界の話?といった感じとなりました。
海外投資家の現物先物売りに果敢に買い向かったのは、国内の個人投資家さん。
まさにアマがプロに勝つ事態となりました。
毎朝、外国人動向やNY株の動きなどに振り回されがちな東京市場。
その中では快哉といっても良いような気がします。
印象的だったのは6月30日(火)の前場寄り付き直後。
前日の600円安を受けた格好で東証に現れた数台のカメラクルー。
大幅安の映像を撮りたかったのでしょうが、株価は反発の動き。
9時半くらいまで粘っていましたが結局スゴスゴと肩を落として帰って言った姿が印象的でした。
7月8日の安値19737円、7月10日の安値19720円。
営業日数ではそこから7日目ですが1000円幅の水準訂正。
ROEを高める経営=EPSの上昇+コーポレートガバナンスによる免罪符。
これを踏まえれば、日本株は少し魅力的な存在。
この間、2万円を下回ったのはわずか3日間。
たぶん市場はこの流れを肌で感覚的にとらえているのでしょう。
一方で、企業は個人投資家を向いているのか、機関投資家を向いているのか。
けっこうわかりにくい面があります。
会社説明資料に「個人投資家『様』向け説明会」というのは珍しいものですが、たまに見かけます。
これはたぶん個人投資家さんを向いている証の一部になるでしょう。
一方で、「2015Fr」とか「第1QのOP」などという記載の説明書。
FrとかOPなんて一般的な個人投資家さんの使う言葉ではありません。
市場関係者の一部のアナリストが使う言葉。
フツーの説明書には2015年度とか第1四半期の営業利益となっています。
FrとかOPとかよりもフツーの言葉で語ってもらう方がよほど理解されるように思えるのは
気のせいでしょうか。
単なる会社説明会資料からでもいろいろなことが浮き彫りになってくるものです。
些細なことかも知れませんが、細かいところに企業の姿勢というのが現れるのでしょう。
東芝の不適切会計問題で登場したのが「チャレンジ」という言葉。
確かに過大な利益目標に対する挑戦であったことは間違いないでしょう。
思い起こされるのは何十年も前の証券会社の風景。
チェレンジという言葉ではありませんでしたが、予算などと言葉でのノルマ目標。
例えば株式の手数料。
現場の営業マンは「明日は50万円です」。
全員の数字を合計すると約200万円。
それを集計した営業課長は支店長に「うちの課は300万円」ですとの報告。
支店長はここに上乗せして地区担当役員に「うちの支店は500万円です」と報告。
現場の営業マンは実質ゼロのところを意気込みで50万円と申告した筈。
それがいつの間にか目標が実績に変わってしまう構図。
前夜50万、10時50万、前引け50万。
いつまで経っても数字が埋まらないのは当然で、行ってみればアヒルの水かき。
営業課長も心得たもので「●×くん、もう埋まったか」。
何とか最後につじつまを合わせて終わってみれば、また明日の数字。
壮大な仮需の創造の世界が展開されていました。
一昔前の証券業とい特殊な世界だけの出来事かと思っていましたが、
まさか優秀な人材が集まっている筈の大手製造業も似たようなことをしているとは思いませんでした。
先週末は祇園祭りの京都→すすきの祭りの札幌へと遠征。
どこに行ってもインバウンド観光客ばかり。
今週末は山形の鶴岡まで遠征。
藤沢周平氏の描いた「海坂藩」を満喫してくる予定。
遠征ばかりですが、偶には観光もしてみたいもの。
7月21日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,739.83(+88.91)
■日経平均先物 20,730(+90)
■東証1部出来高 10.09億株
■東証1部売買代金 1.05兆円
■TOPIX 1,667.96(+5.02)
■騰落 上昇1,151/下落569
■日経JQ 2,837.67(+22.38)
21日前引けの日経平均株価は続伸した。前週末比88円91銭高の2万0739円83銭だった。円安や欧米株高を受けて買いが優勢だった。
外国為替市場で円相場が1ドル=124円台後半と円安方向に進んだこともあり、朝方は輸出株をはじめとして幅広い銘柄に買いが先行した。上げ幅は100円を超える場面もあったが、年初来高値(2万0868円03銭)が近づいて高値警戒感が意識された。
また、4〜6月期企業決算の本格化を前に買い一巡後はいったん利益を確定する売りに伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆0554億円、売買高は10億0909万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1151、値下がりは569、変わらずは169だった。
個別では、古河電池がストップ高、ファーストリテ、良品計画、ドンキHDなどが大幅高、任天堂、フルキャストHDも上昇。イチカワが急速人気となり、アドバネクスも大きく買われた。
原油先物相場の下落で郵船や商船三井の海運株が買われたほか、JALやANAの空運株も東芝も大幅続伸した。自動車株は次第に伸び悩み、トヨタは下げに転じる場面もあった。新日鉄住金やJFEの鉄鋼株は安い。出光興産や昭和シェルも下げた。東邦チタニウムが大幅安、KLabも値を下げた。
東証2部株価指数は続伸。ラオックスや象印が上げ、理経やJトラストが下げた
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前場終値は前週末比22円15銭高の2837円44銭で、前週末17日につけた年初来高値(2815円29銭)を上回り、取引時間中として2006年1月以来、約9年6カ月ぶり高値圏にある。
新興銘柄を物色する動きも強まった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で505億円、売買高は7138万株。
個別銘柄ではエフティコミュ、石垣食品、オーケー食品、エスクローAJ、クルーズ、カルナバイオ、ラックが上昇した。半面、ガーラ、アエリア、アスコット、ベクター、マツヤ、IPSなどが下落した。
東証マザーズ指数も続伸した。前引けは前週末比9.06ポイント高の1007.47だった。取引時間中に節目の1000を上回るのは7日以来2週間ぶり。
個別銘柄ではFFRI、アクロデア。NVC、駅探、ジグソー、ITM、ACCESSなどが買われた。ミクシィ、富士山MS、ショーケースTV、Gunosy、DEAR・Lなどは売られた。
16日に東証マザーズに新規上場したアイリッジは、上場3日目のきょう、買い気配ではじまったあと、9時4分に公募・売り出し価格(1200円)の約5.3倍にあたる6350円で初値を付けた。その後は初値をやや下回る6000円近辺での推移が目立った。前引けは6090円
7月21日 相場概況(寄り付き)
日経平均高値圏でもみ合い 利益確定売り出やすく上値は重く |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,740.61(+89.69)
■日経平均先物 20,740(+100)
■TOPIX先物 1,670.00(+7.00)
■騰落 上昇1,231/下落501
■日経JQ 2,832.48(+17.19)
■マザーズ指数 1,008.58(+10.17)
21日前場中ごろの日経平均株価は高値圏でもみ合う展開となっている。
10時時点の日経平均は先週末比89.69円高の20740.61円で推移している。
年初来高値(2万0868円03銭)に接近して短期的な過熱感も強まっており、上値では利益確定売りが出やすい状況が続いている。
また、先物市場は引続き商いが減少しており指数を中心とした売買は低迷している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んでいる。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6554億円、売買高は6億4731万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1231、値下がりは501、変わらずは156だった。
業種別では33業種中、24業種前後が高い。値上がり上位では海運がトップ、以下空運、医薬品、紙パルプ、ゴム製品、ガラス土石など。値下がりでは、石油、鉄鋼、鉱業など。
原油先物相場が下落するなか、郵船やJALといった海運株や空運株が高い。トヨタや日産自の自動車株、不適切会計問題の東芝は伸び悩んでいる。国際石開帝石や昭和シェルなど鉱業株、石油石炭製品株はさえない。
東証2部株価指数は続伸。アップルやラオックスが上昇し、朝日インテクや技研製が下げた。
東芝続伸、第三者委員会報告で目先は材料出尽くし感、悪質判断なら上場廃止問題も
調査委員会の報告で東芝<6502>(東1・売買単位1000株)は13円60銭高の390円40銭で寄付き21円30銭高の398円10銭と前週末の7円50銭高に続いて値を上げている。
不適切経理問題で第三者調査委員会が不適切経理が会社トップによる全社的規模で行われ、過去5年間で1500億円の利益減額になると報道された。「1500億円の利益下方修正はほぼ織込んでいるが、経営トップの関与という悪質性はまだ十分には織込んでいない。株主代表訴訟も予想されるし、悪質が証明されれば上場廃止問題に発展する可能性がある」(中堅証券)との見方である。大量の信用買残を抱え、戻り売りが頭を押さえそうだ。
駅探が「最適旅程」検索などに期待続きストップ高に迫る
駅探<3646>(東マ)は一時924円(149円高)まで上げ、本日のストップ高の150円高に急接近。3日連続ストップ高には至っていないが、出来高は東証マザーズ銘柄の4位前後に躍進して活況高となっている。16日付で、観光施設などの最適なルートを検索できる「旅程検索システム」を開発したと発表し、訪日外国人向けサービスなどに期待ができると材料視されている。
900円台は2011年9月以来約4年ぶりになり、事実上、戻り売りなどの圧迫のない状態になっている。2016年3月期の業績は小幅減益の見通しだが、調査筋の中には、14年末に開始した特許出願中の新たなトラベル事業に関する先行費用などを考慮すべき積極的な減益との声がある。
<兜町カタリスト>
「したたかさ」
10月に予定しているラジオNIKKEI・レオパレス共催のグアムツアー。
海外での投資勉強会というのは大昔にはあったが、久しぶりのようだ。
多少市場に余裕が出てきたということにもなろうか。
もしも今回のグアムが挙行できたら次はハワイ。
そして翌年はサンフランシスコからシリコンバレー。
あるいはテキサス中心のシェ─ル見学。
そして最後はニューヨークのウォールストリートで牛を見学。
一世を風靡した「アメリカ横断ウルトラクイズ」みたいなものになってくれるだろうか。
先週末は祇園祭りの京都。
すすきの祭りの札幌と遠征したが、どこへ行っても外国人訪日客の嵐。
新千歳空港から札幌へ向かうエアポート急行は車両の8割が中国人家族。
日本語が効かれずアチコチ中国語が絶えない深夜の社内は違和感満載。
インバウンド、爆買いを株式市場は好感する。
しかし、片隅に追いやられた格好でどこか寂しい気もしないではない。
口紅100本やたくさんのウォッシュレット、何個もの炊飯器に魔法瓶。
自分で使うだけならたかが知れている。
雪肌精だってたくさん買うのは自家用ではなく販売用と考えれば納得がいく。
紙おむつだってそうだろう。
日本へくるののはもちろん観光もあろう。
しかし、商品仕入れに来るのであれば渡航費用はタダみたいなもの。
日本の製品品質が好まれる限り、この動きはなくならないだろう。
そのうち爆買い代行をビジネスとする企業も出てくるのではなかろうかという指摘も聞かれる。
手をこまねいてみているのではなく、爆買い=個人輸入の代行ということ。
業として行うのであれば関税の問題などややこしい面がある。
個人のお土産だから対して目くじらも立てられない。
だったら代行してビジネスチャンスをうかがおうといういうのが一部の国内業者。
退去するアジア観光客と知恵で勝負して儲けようという国内業者。
どちらもしたたかさという面では負けず劣らすの感。
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先々週取材にいったが興味深かった。
7月21日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
21日の東京株式市場は、堅調な展開を想定する。
日経平均株価予想レンジは、20600-20850予想する。
日経平均は順調なリバウンドを続けており、6月24日につけた年初来高値20952.71円が射程に入ってきている。
したがってマーケットの関心は落ち着きを取り戻しつつある。
ギリシャ情勢や中国市場から徐々に日米の決算に移ることになりそうで、その内容次第では高値をトライする可能性もありそうだ。決算銘柄を中心に個別の選別が強まる展開だろう。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1340万株
買い1630万株
差し引き290万株の買い越し。
3営業日連続の買い越し。
金額ベースは83億円の買い越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは機械、不動産、情報通信、化学など
買いは建設、銀行、自動車、陸運、精密、商社など
売り買い交錯は小売、サービス、電機、食品、薬品など。
【NY概況】
20日のNYダウ平均は小反発した。終値は前週末比13ドル96セント高の1万8100ドル41セントとなった。市場予想を上回る四半期決算を発表する企業が目立ち、市場全体に安心感が広がった。ただ、株価指数は高値圏にあるとして、上値では利益確定売りが重荷となった。
資源開発のハリバートンや玩具のハズブロが発表した4〜6月期決算は1株利益や売上高が市場予想を上回り、買いを集めた。決算発表シーズンの前に高まっていた企業業績への懸念は後退しつつあるうえ、「7〜9月期以降の決算にも楽観的な見通しが持てるようになった」ことも相場を支えた。
原油先物相場が一時、節目の1バレル50ドルを割り込み約3カ月ぶりの安値を付けた。株式市場ではエクソンモービルといった石油株に売りが続き、ダウ平均の上値を抑えた。
ナスダック指数は3日続伸した。同8.716ポイント高の5218.859となり、前週末に続き過去最高値を更新した。
シカゴ日経平均先物は8日続伸した。9月物は前週末比75円高の2万790円で取引を終え、17日の大取終値を150円上回った。20日の米株相場の上昇や円の下落を手掛かりに買われた。この日の日本市場が休場とあって市場参加者は限られ、取引は低調。9月物の高値は2万815円、安値は2万675円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20825 ( +185 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20790 ( +150 )
※( )は大取所終値比
【予定】
■20(月)
【国内】
海の日
【海外】
ユーロ圏5月経常収支(17:00)
ギリシャ、ECB保有の国債約35億ユーロの償還期限
《決算発表》
モルガン・スタンレー、IBM、ハリバートン
休場:インドネシア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
7月20日 休日TIMES
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明日の展望
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先週の株式市場は、ギリシャの金融支援合意や中国株の下げ止まりを受けて戻りを試す展開となり、日経平均は一週間で871円の上昇と強い動きとなった。
中国株が比較的落ち着いた動きとなったことから、急速に戻りを試す動きとなった。
日経平均は13週線や25日線などテクニカルの節目水準を次々に上に抜ける展開となり、5連騰で前週の急落分を取り戻す動きとなった。日経平均は週間では約871円の大幅上昇、週足では陽線を形成した。
さて今週は、米国で決算発表が一段と本格化するうえ、日本でも決算発表が始まる。
したがってマーケットの関心は落ち着きを取り戻しつつあるギリシャ情勢や中国市場から徐々に日米の決算に移ることになりそうで、その内容次第では高値をトライする可能性もありそうだ。決算銘柄を中心に個別の選別が強まる展開だろう。
指数は、投資家の買い意欲は強いと想定されることから、下値は限定的と予想する。
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注目開示銘柄
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■古河電池[6937]
4−9月期営業利益予想を従来の2億2000万円から7億円に増額修正。国内の補修用四輪電池や、タイ子会社の自動車用電池などが好調に推移した。16年3月期通期営業利益予想(33億円)は据え置いた。
17日終値は815円(△14)。
■エフティコミュニケーションズ[2763]
9月30日時点の株主を対象に、1対3の株式分割を実施すると発表した。これに伴い、期末配当予想を従来の1株当たり40円から14円に修正。分割を考慮すると実質2円の増配となる。
17日終値は2000円(▲11)。
エフティコミュニケーションズは9月30日を基準日とした1対3の株式分割を発表
■期末配当は、実質2円の増配へ
エフティコミュニケーションズ<2763>(JQS)は17日、9月30日を基準日とする1対3の株式分割と、配当の修正を発表した。
なお、効力発生日は10月1日となる。
投資単位当たりの金額を引き下げることにより、投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることを目的として株式の分割を実施する。
株式分割の実施と共に、配当の修正を実施する。3月期末の当初予想配当金額を1株当たり40円から14円に修正する。これは、株式分割前1株当たり期末配当金に換算すると、42円になり、実質2円の増配となる
■ナノキャリア[4571]
抗がん剤として開発している「NC6004」について、米国で第2相臨床試験に移行すると発表した。対象を非小細胞肺がん、膀胱がん、胆道がんの3つに拡大して臨床試験を実施し、有効性、安全性を幅広く検討できるという。16年3月期業績への影響はないが、臨床試験によって「NC−6004」の製造販売承認取得の加速と市場拡大が期待できるとしている。
17日終値は1147円(△19)。
【NY概況】
17日のNYダウ平均は反落した。終値は前日比33ドル80セント安の1万8086ドル45セントだった。原油安を背景に石油株が売られた。週末を控えて利益を確定する売りも相場の重荷となった。ナスダック指数は過去最高値を更新した。
ニューヨーク原油先物相場は一時、約3カ月ぶり安値まで下げて節目の1バレル50ドルに迫った。株式市場ではシェブロンやエクソンモービルなどの石油株が売られ、ダウ平均を押し下げた。
ナスダック指数は続伸し、同46.959ポイント高の5210.143と連日で過去最高を上回った。グーグルが前日発表した4〜6月期決算は市場予想を上回り評価された。
目標株価を引き上げたこともあり、普通株で議決権のあるグーグルのA株は16%高で取引を終了。2014年4月に2種類の株式に分割して以降で最高値を更新し、ナスダック指数を押し上げた。
ハイテク株の上昇が投資家心理を支えたため、ダウ平均も取引終了にかけ下げ幅を縮めた。
シカゴ日経平均先物は小幅ながら7日続伸した。9月物は前日比30円高の2万0715円で終え、同日の大阪取引所の終値を75円上回った。NYダウ平均は反落したものの、ナスダック指数が過去最高値を更新。日本株先物にもハイテク株の上昇を好感した買いが入った。
ただし積極的に上値を追う動きは限られ、9月物は2万0700円を挟んでのもみ合いが続いた。この日の9月物の高値は2万0725円、安値は2万0605円だった。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
ギリシャ、中国のダブルショックを乗り越えた日経平均は、わずか1週でほぼ元の株価位置まで戻した。この渦中(直前の2週連続安)で2万円を割れた日はわずか3日だけ。それも安値1万9115円からの復活は見事なV字底形成といえる。7月9日のこの安値は先のダブルショックを超える悪材料でもないと割れることはないだろう。
日経平均は2万円を割り込んだ後の戻りの動きが良く、投資家の買い意欲は強いと想定されることから、下値は限定的と予想する。
【銘柄フラッシュ】
林兼産業が連騰し芥川賞のピース又吉氏関連株も動く
17日は、林兼産業<2286>(東1)が3日続伸の10.2%高となり、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉の再開やイスラム向け食品に期待が続き2006年以来の高値を更新。ネクステージ<3186>(東1)は6月の中古車登録が2ヵ月ぶりに増加して8%増となったことなどを引き続き好感し16.4%高の大幅続伸となり、東証1部の値上がり率トップ。ヒト・コミュニケーションズ<3654>(東1)は訪日外国人対応の人材サービスに強いことなどが言われて10.8%高となり、東証1部の値上がり率3位で上場来の高値に進んだ。
アニコム ホールディングス<8715>(東1)はUBS証券の積極評価が言われて11.0%高となり東証1部の値上がり率2位。後場は第一生命保険<8750>(東1)が一段ジリ高になり2.0%高、東京海上ホールディングス<8766>(東1)も一段ジリ高となり3.0%高など、保険株や大手銀行株も強い。
文教堂グループホールディングス<9978>(JQS)は朝方に一時ストップ高の22.5%高となり、丸善CHIホールディングス<3159>(東1)は朝方一時6.0%高など、第153回芥川賞(日本文学振興会主催)にお笑いコンビの「ピース又吉」氏直樹氏の「火花」(文学界2月号)が選ばれたことが材料視された。
【話題株】
ユーグレナが「微細藻類による胃潰瘍の緩和」など材料に戻り高値
ユーグレナ<2931>(東1)は13時を過ぎて1750円(27円高)前後で推移し、前場の一時53円高に続いて強い相場になっている。16日付で、大阪府立大学とともに「微細藻類ユーグレナの継続摂取により胃潰瘍症状の緩和を示唆する研究結果を確認」と発表。7月上旬には中国株式市場の混乱の影響で全体相場とともに1529円まで下げたが、このからの回復過程で高値に進んだ。
発表によると、大阪府立大学の生命環境科学研究科・中野長久客員教授とユーグレナは、微細藻類ユーグレナの粉末や、特有成分であるパラミロン粉末の継続摂取により、胃潰瘍症状を緩和することを示唆した共同研究の結果を確認し、6月5日に行われた日本ビタミン学会第67回大会で発表した。また、発表内容に関する結果は4月8日に特許出願した。
【株式評論家の視点】
ナガオカはエネルギー関連のほか取水技術では圧倒的強さ
ナガオカ<6239>(JQS)は、本年6月29日に東京証券取引所JASDAQ市場に上場。エネルギー関連事業、取水関連事業、その他事業を手がけている。
ナガオカスクリーンインターナルは、石油精製、石油化学、肥料プラントの心臓部で、反応、抽出、分離などの工程に使用されている。同社が納入したインターナルは、国内及び海外の65カ国で現在も順調に稼動中でさらに同社の長年にわたる高い技術力と開発力が認められ、世界のプロセスオーナーから新プロセス用スクリーンインターナル開発の協力要請が高まっており、これからもますます発展する可能性を秘めている。
ナガオカの取水技術は、圧倒的な実績で日本の”水”を支えている。日本国内では、1,000以上の浅井戸、集水埋渠プロジェクトで採用されていますいるほか、長年培われた取水技術を用いて、地下ダム集水井や海水取水、河川浄化プロジェクトなど、水の世紀の多くの課題に挑戦している。さらには、取水と水処理の総合提案を通して、それぞれの顧客に合った最適なソリューションを提供している。
そのほか、薬品を使用しないで地下水処理する、驚異の高速水処理装置「ケミレス」は、2010年、国際水協会(IWA)の革新的技術表彰制度(PIA)の小規模プロジェクト部門において、「CHEMILES=革新的な超高速地下水処理技術の開発と応用」が高い評価を得て受賞。同14年IWA−PIA 世界大会で、「ENERLES=無動力・無薬注による革新的な水処理システム」が全部門の最高栄誉「最高功績賞」を受賞。2010年、2012年、2014年の3回連続受賞という世界初の快挙で、地下水利用の安全性と高効率化実現に貢献している。
前2015年6月期第3四半期業績実績は、売上高が32億9400万円、営業損益が2700万円の赤字、経常利益が1億3900万円、純利益が7200万円に着地。
前期の通期業績予想は、売上高が58億1200万円(前の期比8.6%減)、営業利益が2億8200万円(同20.1%増)、経常利益が3億7900万円(同55.9%増)、純利益が2億1100万円(同38.1%増)を見込んでいる。
株価は、6月29日に公開価格1600円を650円上回る2250円で初値をつけた後、同日上場来の高値2268円と上昇。翌30日安値1852円と調整。7月6日高値2060円と買い直された後、7月9日に上場来の安値1851円と下げてモミ合いとなっている。イラン核協議の最終合意に伴う経済制裁の解除で同国産原油の輸出が再開される見通しで、ビジネスチャンスが広がるとの思惑が増幅する。1900円割れが下値として意識された感があり、押し目は注目されそうだ。
立花エレテックは分割落ち後安値水準から5連騰、今期純利益減益転換予想を織り込み下げ過ぎ訂正
立花エレテック<8159>(東1)は、9円高の1446円と5日続伸し、今年7月9日につけた株式分割権利落ち後安値1290円から底上げしている。
同社株は、今3月期純利益を前期に計上した特別利益の剥落で減益転換と予想したことで下値を探る動きを続けてきた。しかし、今期の売り上げ、営業利益は続伸と実態は好調をキープし、配当も、年間24円(前期実績23円)に増配を予定、さらに2021年3月期に売り上げ、営業利益を約50%伸ばす積極的な中期経営計画を推進していることから、日柄・値幅的にも織り込み済みとして下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。
■国内でFAシステムなどの営業力をアップさせ中国・東南アジア需要も取り込む
同社の今3月期業績は、昨年12月に前期業績を上方修正したことに続き、売り上げ1650億円(前期比11.9%増)、営業利益52億円(同7.0%増)、経常利益54億円(同5.9%減)、純利益35億円(同35.7%減)と予想された。
国内では、昨年7月に取得して11月に営業を開始した東京支社ビルにより首都圏を強化するとともに、同12月に約7億円で株式を追加取得、子会社化した高木商会がフル寄与、同10月に発足させた「ロボットシステム営業プロジェクト」によりシステムソリューション事業を本格展開させ、海外では、同11月に中国国内で開設した6番目の青島営業所などにより中国、東南アジアの需要を確実に取り込むことなどが要因となる。純利益は、子会社化した高木商会に関連して前期に計上した負ののれん発生益15億9900万円が一巡して減益転換する。
一方、中期経営計画は、創立100周年を迎える2021年3月期を最終年度に、国内で構築した「技術商社」の好ポジションを海外でも確立させ、FA技術センターや半導体海外技術センターの充実拡大などでアジアの産業界を支える「電機・電子の一大技術商社」として、海外売り上げ比率を現在の約18%から30%にアップさせ、業績的には売り上げ2200億円、営業利益75億円を目指す。
■値幅・日柄調整が一巡し低PER・PBR修正でまず権利落ち高値奪回
株価は、昨年12月に発表した株式分割(1対1.2)と前期業績の上方修正を好感して1849円高値まで200円高し、今年3月末に1811円で株式分割の権利を落とした。権利落ち後は、落ち後高値1600円から同安値1290円へ25日移動平均線を下回るまで下値を探り、値幅的にも日柄的にも調整一巡感を強めている。PERは10倍台、PBRは0.7倍と下げ過ぎを示唆しており、権利落ち高値奪回から権利落ち埋めに進もう。
7月17日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
17日の日経平均株価は5日続伸した。
終値は前日比50円80銭高い2万0650円92銭だった。
ギリシャ金融支援を巡る問題でEUはつなぎ融資することを決定、これによる投資家の不安心理後退を映し前日の欧米株市場が買われ、東京市場もこの流れを引き継いだ。
大型株を中心に買いが入った。
ただ、3連休を前に持ち高調整や利益確定目的の売りが出て上値は重かった。日経平均の日中値幅(高値と安値の差)は47円73銭にとどまり、昨年9月1日(37円78銭)以来の小ささだった。
1ドル=124円台前半まで円安・ドル高が進んだことも株式相場の支援材料。ただ、後場に入ると週明けから本格化する国内企業の2015年4〜6月期決算発表を見極めたいとのムードが強まり、相場は膠着感を強めた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅に6日続伸した。
日経平均は13〜17日の1週間で871円09銭上昇した。週間としては昨年10月27〜31日(1122円12銭)以来、ほぼ9カ月ぶりの大きさ。
週を通してギリシャ債務問題への警戒感が後退したほか、中国株式相場が落ち着きを取り戻したことで買い戻しが入った格好だ。
東証1部の売買代金は概算で2兆449億円と、6月15日以来およそ1カ月ぶりの低水準。売買高は18億7308万株。東証1部の値上がり銘柄数は794、値下がりは全体のほぼ半分の953、変わらずは143。
個別銘柄では、日経平均への影響度が大きいファストリとソフトバンクが上昇。2銘柄で約29円分、日経平均を押し上げた。
不透明会計問題に揺れる東芝にも買い戻しが入った。新株予約権付社債(転換社債=CB)での資金調達と自社株買いの実施を発表したミツミも高い。
日本電産がしっかり、東京海上、アニコムHD、林兼産業、ナイガ、サイバーも買われた。
半面、15年4〜6月期の連結営業損益が350億円程度の赤字になったもようと伝わったシャープが大幅安。トヨタも売りに押された。NTT、東エレク軟調、ガリバー、邦チタニウムも値を下げている。
東証2部株価指数は5日続伸し、年初来高値を更新した。日本ビューホ、朝日インテク、アップルが上昇した一方、ラオックス、鳥貴族、北日紡が下げた。
日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。大引けは前日比9円40銭高の2815円29銭だった。連日で年初来高値を更新し、2006年2月7日(2822円63銭)以来およそ9年5カ月ぶりの高値を付けた。
投資家心理が一段と改善、新興市場銘柄にも買いが向かった。相場全体が上値の重い展開となるなか、好材料の出た銘柄に買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で842億円、売買高は1億3682万株。
前日に新ゲームの配信を発表したクルーズが上昇した。
個別銘柄では大和コン、アドソル、DITがストップ高。アエリア、ヨシックス、スマートバリュー、マイクロニクスが上昇。
お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんの「火花」の芥川賞受賞が決定したことをきっかけに書籍関連の文教堂GHDが買われた。
一方でIPS、岡山製紙、クレステック、マツヤ、カルナバイオ、アスコット、ラックは下げた。
東証マザーズ指数は続伸。大引けは前日比10.47ポイント高の998.41だった。
ミクシィや富士山MS、ショーケースが上げた。半面、FFRIやテラスカイ、ユナイテッドは下げた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で目標株価を引き下げたGunosyも下落した。
16日に新規上場したアイリッジは終日買い気配のまま売買が成立せず、2日目を終えた。最終気配値は公募・売り出し価格(公開価格、1200円)の約5.3倍にあたる6350円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,650.92 |
50.80 |
日経平均先物 |
20,640.00 |
80.00 |
TOPIX |
1,662.94 |
2.11 |
TOPIX先物 |
1,663.00 |
6.00 |
東証2部指数 |
5,114.94 |
24.09 |
JASDAQ |
2,815.29 |
9.40 |
マザーズ |
998.41 |
10.47 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1873080 |
2044924 |
東証2部 |
208010 |
40953 |
7月17日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,631.08(+30.96)
■日経平均先物 20,620(+60)
■東証1部出来高 10.24億株
■東証1部売買代金 1.07兆円
■TOPIX 1,660.22(-0.61)
■騰落 上昇685/下落1,045
■日経JQ 2,812.47(+6.58)
17日前引けの日経平均株価は続伸した。午前の終値は前日比30円96銭高の2万0631円08銭だった。前日の欧米株式相場の上昇で投資家心理が改善。
為替が1ドル=124円台に入るなど円安傾向に振れたことも追い風となった。ただ、買い一巡後は目先高値警戒感から利益確定売りも出て、伸び悩んでいる。
前場の東証1部の売買高概算は10億2450万株、売買代金概算は1兆753億1000万円。値上がり銘柄数は685、対して値下がり銘柄数は1045、変わらずは159銘柄だった。
個別ではソフトバンクが堅調。ファーストリテも高い。日本電産、コーセーも大きく買われた。林兼産業が大幅高、アニコム ホールディングスも急伸。
半面、ガリバーが大幅安、シャープも売られた。田淵電、ニッパツも値を下げた。
東京株式2部市場は続伸。前引けの2部指数は、前日比13.22ポイント高の5104.07となった。
個別銘柄ではカワセコンピュ、アップルインター、ヨネックス、日本ビューホテル、ネポンも値上がり率上位に買われた。
半面、北日本紡績、くろがね工作所、キーウェア、さいか屋は値下がり率上位に売られた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比6円58銭高の2812円47銭だった。前日に付けた年初来高値を上回った。投資家心理が一段と改善。新興市場銘柄にも買いが向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で530億円、売買高は9064万株。
個別銘柄ではDITがストップ高。クルーズやローツェ、文教堂HD、アドソル、クリムゾン、エスクローAJが上昇した。17日付の日本経済新聞朝刊が「2014年10月〜15年6月期の連結営業利益は、前年同期に比べ7割増の40億円程度になったもようだ」と伝えた日本マイクロも上昇した。
一方で、IPS、ソノコム、カルナバイオやソフトフロン、クレステックは下落した。前日に株主優待制度の変更を発表したラ・アトレも下げた。
東証マザーズ指数は反落。前引けは前日比3.14ポイント高い984.80だった。
個別銘柄では関門海、Gunosy、インフォMT、FFRI、ミクシィ、そーせいが売られた。一方、富士山MS、ショーケース、トラスト、NVC、Hameeなど買われた。
前日に独社と映像伝送ソフトのライセンス契約を結んだと発表したアクロディアも上げた。
きのう新規上場したアイリッジは、上場2日目のきょうも買い気配が続き、午前も取引は成立しなかった。
7月17日 相場概況(寄り付き)
日経平均続伸で始まる 欧米株高・円安が支え、上値は重く |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,635.32(+35.20)
■日経平均先物 20,620(+60)
■TOPIX先物 1,660.00(+33.00)
■騰落 上昇698/下落1,014
■日経JQ 2,812.43(+6.54)
■マザーズ指数 988.01(+0.07)
10時の日経平均は前日比35.20円高の20635.32円で推移している。
欧米株式市場の上昇を受けて5営業日続伸しているが、三連休を前に買いは手控えられTOPIXはマイナス圏に、積極的に上値を追う動きは乏しい。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ前日終値を挟んで小動きとなっている。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は698、値下がり銘柄数は1014、変わらずは172銘柄だった。業種別では33業種中、14業種が高い。値上がり上位に保険、その他製品、海運、不動産、空運、食料品など。値下がりでは、鉱業、石油、電力ガス、輸送用機器、ゴム製品、紙パルプなど。
個別銘柄では前日に新株予約権付社債(転換社債=CB)の発行と自社株買いを発表したミツミが上昇。三菱UFJ、ソフトバンク、三井住友、任天堂、東芝、アルプス電気、ファーストリテがしっかり。一方、トヨタ、東京電力が安い。
2015年4~6月期の連結営業損益が350億円程度の赤字になったもようだと伝わったシャープが売り優勢となっている。
不適切会計問題に揺れる東芝にも売りが先行している。
外資系等は、アニコム(8715)、ハウス(1925)、GCA(2174)、セリア(2782)、ガス化(4182)、キッコーマン(2801)、ABC(2670)、JIN(3046)に注目。
225先物は、アムロ・マネ・クレディ・みずほ・大和・JPが買い越し。
野村・シティ・日興・メリル・モルスタが売り越し。
TOPIX先物は日興・JP・大和・バークレイズ・モルスタが買い越し。
みずほ・GS・パリバ・シティ・ドイツが売り越し。
テクニカル的には、日基礎(1914)、NSSOL(2327)、コア(2359)、一休(2450)、Vコマース(2491)、サンエー(2659)、あらた(2733)、マツキヨ(3088)、ココカラ(3098)、IIJ(3774)、高圧ガス(4097)、カネカ(4118)、三菱ケミ(4188)、クイック(4318)、ダイト(4577)、M&Aキャ(6080)、滝沢鉄(6121)、アルプス(6770)、オプテックス(6914)、図研(6947)、太平洋(7250)、東京計器(7721)、HOYA(7741)、フランスベ(7840)、トッパンフォ(7862)、アシックス(7936)、三陽商会(8011)、カメイ(8037)、リンガハット(8200)、あおぞら(8304)、ポケットカード(8519)、Eギャラ(8771)、京成(9009)、鴻池(9025)、日新(9066)、トランシィ(9310)、NTTデータ(9613)、DTS(9682)が動兆。
7月17日 相場概況(寄り付き)
日経平均続伸で始まる 欧米株高・円安が支え、上値は重く |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,635.32(+35.20)
■日経平均先物 20,620(+60)
■TOPIX先物 1,660.00(+33.00)
■騰落 上昇698/下落1,014
■日経JQ 2,812.43(+6.54)
■マザーズ指数 988.01(+0.07)
10時の日経平均は前日比35.20円高の20635.32円で推移している。
欧米株式市場の上昇を受けて5営業日続伸しているが、三連休を前に買いは手控えられTOPIXはマイナス圏に、積極的に上値を追う動きは乏しい。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ前日終値を挟んで小動きとなっている。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は698、値下がり銘柄数は1014、変わらずは172銘柄だった。業種別では33業種中、14業種が高い。値上がり上位に保険、その他製品、海運、不動産、空運、食料品など。値下がりでは、鉱業、石油、電力ガス、輸送用機器、ゴム製品、紙パルプなど。
個別銘柄では前日に新株予約権付社債(転換社債=CB)の発行と自社株買いを発表したミツミが上昇。三菱UFJ、ソフトバンク、三井住友、任天堂、東芝、アルプス電気、ファーストリテがしっかり。一方、トヨタ、東京電力が安い。
2015年4~6月期の連結営業損益が350億円程度の赤字になったもようだと伝わったシャープが売り優勢となっている。
不適切会計問題に揺れる東芝にも売りが先行している。
外資系等は、アニコム(8715)、ハウス(1925)、GCA(2174)、セリア(2782)、ガス化(4182)、キッコーマン(2801)、ABC(2670)、JIN(3046)に注目。
225先物は、アムロ・マネ・クレディ・みずほ・大和・JPが買い越し。
野村・シティ・日興・メリル・モルスタが売り越し。
TOPIX先物は日興・JP・大和・バークレイズ・モルスタが買い越し。
みずほ・GS・パリバ・シティ・ドイツが売り越し。
テクニカル的には、日基礎(1914)、NSSOL(2327)、コア(2359)、一休(2450)、Vコマース(2491)、サンエー(2659)、あらた(2733)、マツキヨ(3088)、ココカラ(3098)、IIJ(3774)、高圧ガス(4097)、カネカ(4118)、三菱ケミ(4188)、クイック(4318)、ダイト(4577)、M&Aキャ(6080)、滝沢鉄(6121)、アルプス(6770)、オプテックス(6914)、図研(6947)、太平洋(7250)、東京計器(7721)、HOYA(7741)、フランスベ(7840)、トッパンフォ(7862)、アシックス(7936)、三陽商会(8011)、カメイ(8037)、リンガハット(8200)、あおぞら(8304)、ポケットカード(8519)、Eギャラ(8771)、京成(9009)、鴻池(9025)、日新(9066)、トランシィ(9310)、NTTデータ(9613)、DTS(9682)が動兆。
<兜町カタリスト>
「アマがプロに勝てる」
日々狭くなる日中値幅。
14日113円、15日95円、16日90円。
ほとんど寄ったら終いの印象だが昨日は引け際の上昇が目立っての20600円台。
印象としては日々100円ごとに上値を取りに行っている感じとなっている。
日経マーケット面では「株、年内22000円視野」。
市場関係者の下値めどは19000円。
それはそれでいいのだろうが、22000円と言うのは昨日レベルから1400円程度の上昇幅。
ほぼこの1週間の上昇幅にしか過ぎない。
率にして6.7%程度でしかないのだから、そんな重い目標ではなかろう。
既成概念でみるとされど1400円。
しかしパラダイムが変化しているとみればたかが1400円。
5日レベルで達成できる水準でしかないというのは短絡的だろうか。
4%近く下落した先週の需給。
個人投資家は 現物3071億円、信用2199億円で合計5271億円の買い越しだった。
これは昨年1月4週の6199億円以来の大きさ。
したたかな動きは相変わらず健在だったようである。
特に9日木曜の9時半過ぎからの動きには顕著だったろう。
一方で海外投資家は4382億円、信託銀行は1302億円の売り越し。
下がったところで個人が買い、上がってくると機関投資家が買う構図。
相場巧者の個人、相場下手の機関投資家。
言い換えればプロの個人、アマの機関投資家。
投信なんか買っているより、指数や個別株を買った方が遥かに儲かるのではなかろうか。
運用報酬を支払う必要などないような気もする。
このところの動きを見ていると、どうもそんな気がするし、個人投資家は自信を持ってこれるに違いない。
プロとか専門家とか市場関係者を凌駕していることは間違いない。
その証拠に昨年のNISAはGDIFの運用と同じ収益率の12%台だった。
ピーター・リンチ的に投資の黄金律を想定してみると・・・。
・プロの真似をしなければアマがプロに勝てる。
・あとから機関投資家に実証させればよい。
・株で儲けるために市場全体の予測はいらない。
・相場の成長と株価の成長は別のもの。
・心配の壁をよじ登る株式市場。
・株式投資は科学ではなく芸術?
・効率的市場仮説に対して非論理的思考もアリかも。
・買わない理由に押し流されない。
・宝は兜町でなく永田町と霞が関にある。
・タイミングこそ重要なファクター。
・売って初めて投資サイクルは終了する。
スケジュールを見てみると・・・。
17日(金)米住宅着工件数、ラマダン明け
20日(月)海の日で東京市場休場、ギリシャ35億ユーロの償還期限
21日(火)全国百貨店売上高、コンビニ売上高、米ボルカールールの順守期限
22日(水)6月訪日外国人数、米中古住宅販売
23日(木)貿易統計、BBレシオ、米シカゴ連銀活動指数、CB景気先行指数
24日(金)気象庁3カ月予報、米6月新築住宅販売、中国HSBC製造業PMI、TPP首席交渉官会合(ハワイ)
◇━━━ カタリスト ━━━◇
日新(9066)・・・動兆
日新に注目する。
同社は国際物流大手。
アジアー北米の自動車関連が好調。
業績は好調。
グローバル・ロジスティクス・サービス・プロバイダーのトップランナー。
7月17日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
17日の東京株式市場寄り付きは、買いが先行することになろう。
買い一巡後は全体としては高値圏でのこう着といったところだろう。
日経平均株価の予想レンジ 20,500円〜20,750円。
三連休を控えた週末で動意は限定的となりそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1560万株、買い1810万株で、差し引き250万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、食品、自動車、不動産、化学、ガラス、銀行、情報通信、建設、陸運、その他製品、薬品など。
買いセクターに、通信、保険、銀行、サービス、情報通信、化学、薬品、電機、空運、その他製品、食品、小売、商社、精密など。
【NY概況】
16日の米株式相場は反発した。NYダウ平均は前日比70ドル08セント高の1万8120ドル25セント。6月23日以来ほぼ3週ぶりの高値で終えた。ギリシャの債務問題を巡る警戒感の後退を背景に欧州株式相場が上昇し、米市場でも買いが優勢となった。
ナスダック指数は同64.242ポイント高の5163.184と過去最高値を更新した。高値更新は6月23日以来となる。
ギリシャ議会が金融支援の条件となる財政改革法案を賛成多数で可決した。欧州中央銀行(ECB)がギリシャの銀行向けの緊急流動性支援(ELA)の上限を引き上げたことも、投資家心理の改善につながった。
良好な企業業績を好感した買いも入った。前日夕に発表した四半期決算で会員数が大きく伸びた動画配信のネットフリックス株が急伸。アップルなどIT(情報技術)関連株全般に買いが広がり、相場を押し上げた。
シカゴ日経平均先物は6日続伸した。9月物は前日比145円高の2万685円で取引を終え、16日の大取終値を125円上回った。ギリシャ議会が財政改革法案を可決したのを受けて投資家心理が改善し、米株とともに買われた。この日の6月物高値は2万700円、安値は2万515円だった
【予定】
■国内(17日)
《決算発表》
光世証、ベクター、日鋳造、アルインコ、ゲンダイAG
■海外(16日)
ユーロ圏6月消費者物価(18:00)
ECB定例理事会(政策発表、20:45)
ドラギECB総裁記者会見(21:30)
米7月NAHB住宅市場指数(23:00)
米7月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
イエレンFRB議長が上院で議会証言(17日3:00)
米5月対米証券投資(17日5:00)
《決算発表》
ゴールドマン・サックス、シティグループ、シュルンベルジェ、イーベイ
休場:トルコ、インドネシア
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【話題株】
大建工業は創業70周年機に「建築資材の総合企業」へ
大建工業<7905>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。創立70周年営業2ケタ増益予想で割安感があり注目したい。
同社は、本年9月26日に創立70周年という節目の年を迎える。10年先の創立80周年を見据えて新たな歴史へ挑戦し、これまでの「住宅用建材のメーカー」から、「建築資材の総合企業」へと躍進を遂げるため、DAIKENグループの経営計画 長期ビジョン『GP25』を策定。2025年度のグループ連結売上高2,500億円(2014年度:1,688億円)を目指し、「素材事業」「建材事業」「エンジニアリング事業」「新事業」の4つの事業を柱とした事業展開を図り、グループを挙げて取り組んでいる。
今2016年3月期第2四半期業績予想は、売上高850億円(前年同期比2.9%増)、営業利益17億円(同18.2%増)、経常利益21億円(同1.0%減)、純利益26億円(同98.0%増)を見込む。第2四半期配当は記念配当1.5円を加え5.25円(同1.5円増)を予定している。
通期業績予想は、売上高1740億円(前期比3.1%増)、営業利益40億円(同15.9%増)、経常利益48億円(同3.3%増)、純利益38億円(同38.9%増)を見込む。年間配当は9.25円(同1.75円増)を予定している。
株価は、1月9日につけた年初来の安値252円を底に上昇。直近で13週移動平均線がサポートしたころで上値追いとなっている。7月14日(火)・15日(水)に東京ビッグサイトで開催された『高齢者住宅フェア2015in東京』に出展。高齢者や介護者が、安全・安心、健やかで快適に生活できる住まいのための建材と、保育園・幼稚園(幼保施設)向けの製品もあわせて提案しており、同社に対する関心が高まると予想される。創立80周年を見据えた展開に対する期待感に加え、今期予想PER10倍台と割安感がある。配当利回り2.8%と利回り妙味もソコソコあり注目したい。
プラマテルズは4期ぶり増配の配当権利取りの助走始まり高値肉
プラマテルズ<2714>(JQS)は、1円高の515円と小幅ながら4日続伸して始まり、5月28日につけた年初来高値527円に肉薄している。
同社株は、今3月期配当を4期ぶりに年間16円(前期実績15円)と増配を予定しており、中間配当(2Q)も、前年同期の7円から8円に増配することから、この配当権利取りの助走を開始し買い増勢となっている。配当利回りは、ジャスダック市場(スタンダード)でトップ100位にランクインし、さらにPER・PBR評価でも超割安放置となっていることも、買い手掛かりとなっている。
■JQS市場の高配当利回りランキングのトップ100にランクイン
同社の配当は、2012年3月期に普通配当を15円(2011年3月期実績13円)に引き上げるとともに、上場10周年の記念配当2.5円を上乗せして年間17.5円に増配した。その後、配当は普通配当として年間15円を継続してきたが、今3月期は、中間配当を前年同期の7円から8円に増配するととともに、期末配当は据え置きの8円とし、年間16円に増配する。この4期ぶりの増配で、同社の配当利回りは、ジャスダック市場(スタンダード)の高配当利回りの上位100位にランクインし、今年9月末に向け中間配当権利取りの助走段階入りとなっている。
この増配の前提となる今3月期業績は、増収増益転換し、売り上げ595億円(前期比4.3%増)、経常利益8億円(同2.5%増)、純利益4億9000万円(同横ばい)と予想されている。欧州経済の停滞、中国など新興国の成長鈍化、原油価格下落に伴う合成樹脂原料価格の価格調整など経営環境は厳しいが、国内では医療器具用が続伸し、OA・事務機器用、家電用が回復し、海外ではベトナム、タイなどでの新規日系企業を開拓して増収増益転換するもので、純利益は、前々期に計上した厚生年金基金脱退損失2億6600万円が前期に一巡して前期に4億9000万円(前々期比75.2%増)とV字回復し、今期は、その一時的な要因が剥落しても横ばいと見込んでいる。
■PER8倍台、PBR0.5倍、配当利回り3.1%と超割安
株価は、中間配当・期末配当の権利取りで毎年2回動意付く習性があり、前期中間配当権利取りで465円、期末配当権利取りで472円のそれぞれ高値をつけ、期末配当の権利落ちで450円安値まで下ぶれたが、今期業績の増収増益転換・増配を歓迎して年初来高値527円とリバウンド、25日移動平均線水準の500円台固めを続けている。PERは8倍台、PBRは0.5倍、年間配当利回りは3.1%となお超割安であり、年初来高値抜けから一段の上値トライが続こう。
駅探が特許出願の「最適観光ルート検索」を発表し急伸
駅探<3646>(東マ)は後場一段高となり、一時5.4%高の606円(31円高)まで上げて4月30日以来の600円台を回復。13時を過ぎても22円高前後で強い展開となっている。16日付で、訪日外国人向けサービスなどに活用できる最適な観光施設ルートを検索する「旅程検索システム」を開発したと発表し、早速注目されたようだ。
発表によると、この新システムは特許出願中で、旅行、観光、外出の際に、余った時間を有効利用することができる寄り道検索や、決められた時間内に利用者の趣味嗜好に合った観光名所を周遊するルート検索が可能。
従来の「乗り換え検索システム」の技術を応用し、出発地点、到着地点間の移動に対して、例えば観光等に費やせる許容時間を指定することで、その許容時間を最大限有効活用した「最適迂路」を検索することが可能になるという。
7月16日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
16日の日経平均株価は4日続伸し、前日比136円79銭高の2万0600円12銭で終えた。
2万0600円台の回復は6月26日以来およそ3週ぶり。
ギリシャ議会が欧州連合(EU)から金融支援を受けるために必要な財政改革法案を可決したことで、投資家心理が改善した。円安進行も追い風に、大型株から中小型株まで幅広い銘柄が買われた。
上海総合指数が下落から始まり、日経平均も一時上げ渋る動きを見せたが、その後は20500円台半ばでのもみ合いが続いた。ただ、大引けにかけて上げ幅を広げ、20600円台を回復した。
大和投資信託がきょう運用を始めた国内株式型投信の当初設定額は312億円で、「相場の支援材料として意識された」との見方があった。
取引終了にかけギリシャ懸念の後退で、欧州株が上昇して始まるとの思惑から買いが増えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は5日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4586億円。売買高は21億2756万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の65%にあたる1237、値下がりは519、変わらずは132だった。
個別では、トヨタやファストリなどの値がさ株が上昇したほか、アルプスや村田製といった電子部品株が買われた。神戸物産やカゴメは年初来高値を更新。また、エコス、古野電、M&Aキャピタなどが買われた。
一方、東芝が年初来安値を更新した。東エレクやホンダが売られた。住友不や武田が安い。
TASAKI、フェイス、ネットワンなどが売られた。
東証2部株価指数は4日続伸した。ラオックスや阿波製紙が上げ、鳥貴族と日精機が下げた。
日経ジャスダック平均は前日比24円74銭高の2805円89銭と4日続伸。
個別銘柄では、カルナバイオ、エスクローAJ、マツヤ、ウッドフレンズがストップ高。IPS、ケイブ、クレステックも買われた。半面、ソフトフロント、ビーマップ、細谷火工、USシステムズは売られた。
東証マザーズ指数は前日比10.42ポイント高の987.94と反発。
個別銘柄では富士山マガジン、駅探、ショーケースTVがストップ高。FFRI、レントラックス、ハウスドゥ、アルファポリスも買われた。半面、アクロデア、アトラ、マルマエ、インフォMT、WSCOPEは売られた。
16日、アイリッジ <3917> [東証M]が新規上場。本日は公開価格1200円を2.3倍上回る2760円買い気配のまま取引を終えた。
同社はネットから実店舗への来客を促す「オンライン・to・オフライン(O2O)」の情報配信システム「ポップインフォ」を手掛ける。公募25万株、売り出し8万株のほか、オーバーアロットメントによる売り出し4万9500株を実施。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,600.12 |
136.79 |
日経平均先物 |
20,560.00 |
110.00 |
TOPIX |
1,660.83 |
14.42 |
TOPIX先物 |
1,657.00 |
11.00 |
東証2部指数 |
5,090.85 |
24.47 |
JASDAQ |
2,805.89 |
24.74 |
マザーズ |
987.94 |
10.42 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2127560 |
2458612 |
東証2部 |
241720 |
42530 |
7月16日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,561.84(+98.51)
■日経平均先物 20,550(+100)
■東証1部出来高 11.23億株
■東証1部売買代金 1.21兆円
■TOPIX 1,654.84(+8.43)
■騰落 上昇1,034/下落709
■日経JQ 14,946.22(+69.51)
16日前引けの日経平均株価は4日続伸し、前日比98円51銭高の2万0561円84銭で終えた。
米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに5日ぶりに小幅安となったものの、ギリシャ懸念の後退で前日の欧州株式市場は総じて強い動きをみせた。
先物主導で全般は主力株中心に強調展開にあるが、買い一巡後はやや上値の重い展開となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は5日続伸した。
2万0600円を目前に上値は重くなった。市場の関心が高い中国・上海株式相場に小安い場面が目立つ。なお不安定な値動きを続けており、東京市場でも上値追いに慎重な雰囲気につながった。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2185億円、売買高は11億2351万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1034と、全体の55%を占めた。値下がりは709、変わらずは141銘柄だった。
自動車のトヨタや富士重が上昇。三菱UFJとみずほFG、三井住友FGの三大金融グループがそろって上げた。アルプスや村田製など電子部品の一部に値上がり銘柄が目立った。米IT大手のアップルが新製品を発表し、取引があるとされる「アップル関連」へ連想買いが広がった。
ファンコミ、ボルテージも値を飛ばした、古野電気、日本調剤なども大幅高。
一方、東芝が下落。ソニーも下げた。東エレクが売りに押された。米半導体大手が設備投資を絞るため、受注が減るとの懸念が広がった。
TASAKIが大幅安。ミツミ、スクリーンも大きく値を下げた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落した。ラオックスと象印が下げ、阿波製紙と朝日インテクが上げた。
日経ジャスダック平均は前日比3円07銭高の2784円22銭と続伸。
新興銘柄にも資金が流入した。情報通信関連株や不動産株などの上昇が目立った。
個別銘柄ではウッドフレンズがストップ高。エスクロAJ、IPS、クリムゾン、クレステック、ケイブ、ネクスグループなども買われた。半面、ソフトフロント、アスコット、ビーマップ、細谷火工、日本ライフLやDWTIなどは売られた。
東証マザーズは前日比4.12ポイント高の981.64と反発。
個別銘柄では、富士山マガジン、アルファポリス、FFRI、コラボスが買われた。半面、アクロデア、テラスカイ、アトラ、ALBERT、シンプロメンテなどが売られた。
本日上場となったアイリッジ[3917](東マ)は前場、買い気配のまま値がつかず、前引けは公開価格1200円の70%高の2040円で買い気配となっている。
7月16日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、高値圏で推移。ギリシャ議会での財政再建案可決はほぼ織込み済み |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,568.50(+105.17)
■日経平均先物 20,560(+110)
■TOPIX先物 1,656.00(+10.00)
■騰落 上昇994/下落760
■日経JQ 2,782.07(+0.92)
■マザーズ指数 981.73(+4.21)
16日の前場中ごろの日経平均株価は前日比110円程度高い2万0500円台後半と、きょうの高値圏で推移している。上げ一巡後の日経平均は20500円台後半でのもみ合いに。
ギリシャ議会が16日、財政改革法案を可決したことを受け、株価指数先物に買いが先行、現物株市場でバスケット買いを誘っている。半面、日経平均は今週に入り大幅に上昇したため、主力株の上値には利益確定の売りが出ている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は堅調に推移している。
市場では「日経平均は当面、2万~2万1000円で推移するとみる個人投資家が多く、2万0500円を超えると利益確定売りが出やすい」との声があった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7436億円、売買高は6億9558万株だった。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は994、値下がり銘柄数は730、変わらずは152銘柄だった。
業種別では33業種中、26業種前後が高い。値上がり上位にその他製品、小売、保険、その他金融、輸送用機器、食料品など。値下がりでは、鉱業、鉄鋼、海運、石油など。
外資系証券が「買い」に引き上げたことでトヨタ自が強いほか、村田製やアルプスなどの電子部品株が高い。エーザイや武田といった医薬品株の上昇も目立つ。半面、ファナックは下落に転じた。TASAKI、東芝、ソニー、パナソニックとハイテク関連は弱い。
東証2部株価指数は前日終値を挟んで小動き。阿波製紙や象印が上昇し、ラオックスや鳥貴族が下げた。
外資系等は、高島屋(8233)、イズミ(8273)、カプコン(9697)、楽天(4755)、カカクコム(2371)、東宝(9602)、東映(9605)、栄研化学(4549)に注目。
225先物は、アムロ・クレディ・メリル・モルスタ・パリバが買い越し。
野村・ニューエッジ・SBI・大和・GS・HSBCが売り越し。
TOPIX先物は野村・バークレイズ・JP・モルスタ・大和・ドイツが買い越し。
パリバ・メリル・みずほ・GS・ニューエッジが売り越し。
テクニカル的には、ミライト(1417)、タマホーム(1419)、協和エクシオ(1951)、高砂熱(1969)、アコーディア(2131)、亀田(2220)、森乳(2264)、雪印メグ(2270)、プリマ(2281)、ウェルネット(2428)、キリン(2503)、ゲンキー(2772)、アルフレッサ(2784)、カゴメ(2811)、ヨコレイ(2874)、グンゼ(3002)、小松精(3580)、ヒトコム(3654)、北越紀州(3865)、武田薬(4502)、アステラス(4503)、CTC(4739)、住阪セ(5232)、リソル(5261)、OSG(6136)、バンナム(7832)、大日印(7912)、三共生興(8018)、紙パ商事(8032)、スターゼン(8043)、菱洋エレ(8068)、フジ(8278)、TCリ(8439)、ジャフコ(8595)、洋埠頭(9351)、内外トランス(9384)、HIS(9603)が動兆。
本日新規上場となったアイリッジ(3917)(東マ)は「オンライン・ツー・オフライン(O2O)」(インターネットから実店舗への顧客誘導支援)サービスなどを行い、公開価格は1200円。買い気配で始まり、9時10分現在は1320円で買い約100万株、売り約7万株となっている。
【視点】
ビッグデータ分析第一人者のデータセレクション、今期2.2倍増益
データセレクション(3905)(東マ・売買単位100株)はビッグデータ分析サービスの第一人者としてソーシャルメディア上にあるビッグデータの収集、分析を実施するツールを提供。その分析に基づいたコンサルティングやシステム開発の受注も展開している。
同社はこれまで博報堂やTBSイノベーション・パートナーズからの出資を受けてテレビ業界向けのソリューション提供などテレビ領域へのソーシャル・ビッグデータ活用を推進してきた。
この一貫して2015年6月にコンシューマ向けサービス「みるもん」(ニフィティ社が提供していた「みるぞう」を元に、データセレクションで新サービスとして開発したソーシャルテレビアプリ)の提供を開始。そして、今回は法人向けサービスとしてソーシャルテレビ分析に特化した「TVinsight」の提供をすることになった。
このサービスはテレビ番組に関するTwitter上の発言を素早く分析できるという特徴がある。これまで、Twitterデータからテレビ番組に関連したデータのみを抽出することが困難だった。それを同社が長年、培ってきたノウハウと、テキストマイニング技術を集約することで、不必要な情報を排除して、テレビ番組に対する視聴者の「生」の声を可視化することが出来るようになった画期的なサービスである。具体的には分からないが、同社の収益をけん引する役割を担うものと期待されている。
業績は2016年3月期売上高6億円(前期比59.6%増)、営業利益1億9000万円(同2.2倍)と大幅な増収増益を確保する見込みだ。
株価はビッグデータ関連株の本命のひとつとして人気化し2015年1月1730円まで急伸。その後、買われすぎの反動や利食い売りで、急落。7月9日には下ひげとなる612円まで下げた。高値から6割以上の下落率となる。「ここまで下げると、値幅調整は一巡感が台頭」(市場関係者)。これからは、ビッグデータが現実に大きな収益に結び付くことから、株価は「理想買いから現実買いへ向かう局面に来ている」(同)のかも知れない。当面は半値戻しの870円処が、目標という見方も出ていた。
<兜町カタリスト>
「綾」
朝から雨の木曜日。
アチコチで電車が止まったり遅延したりの非日常的世界。
せいぜい年に数回だから、と我慢するのが良いのか。
インフラの更なる整備を待つのかは難しいところ。
もっとも株式市場だってせいぜい年に数回の急落にイライラする場所。
この我慢のなさが市場の綾なのだろう。
過ぎてしまえば何のことはないのだが、渦中に遭遇するとどちらも不満が募る。
ギリシャを通過し、中国株が4日ぶりに下落。
小手先的には中国のGDPは7%成長、日銀金融政策決定会合は波乱なしで通過。
アメリカの金利動向はまだ不透明ながら東京市場は上げ潮基調。
次のターゲットは直近高値20952円を抜けるほどの好材料待ちとの声。
決算に期待したところで第1四半期から華々しく上方修正が乱舞はしないもの。
株が下げなけらば上がらないという理外の理がもっともらしく聞こえてくる。
それが先週の値動きだったに過ぎないと考えれば腹も立たない。
面白いことに動いているときの相場はそれが下げでもいきいきしている。
動かない相場はそれが多少の上昇でも停滞心理。
これも株式市場の綾なのだろう。
NISA口座が静かに稼働している印象。
主要証券10社経由の1〜6月の購入合計額は1兆48億円となった。
前年同期は6977億円だったから4割増。
昨年1年分の7割になった。
口座数は444万口座で80万口座増。
そのうち稼働口座は231万口座。
今年上半期に投資をした個人は157万人で前年より53万人増。
因みに前年のNISA口座の平均リターンは12%。
結局GPIFと一緒だったことになる。
今年1〜6月のNISAで買われた銘柄のトップはみずほ。
以下、物産、三菱UFJ、キャノン、OLC、トヨタ、紅、東芝、シャープ、イオン。
むしろ華々しい動きの少ない銘柄が目立ている。
ということは日常の株取引とは別のフィルターでの銘柄選択が進んできたのだろう。
華麗な株を買うのではなく地味な株。
上値を追うのではなく突っ込み買い。
制度の本筋に沿ってきたような気がする。
日経レバ(1570)の対極のような存在となってきた。
依然として元気なのは安部首相。
月曜は赤坂の「口悦」で伊吹元衆院議長と管官房長官。
そしてインターネット番組に出演。
昨日は赤坂のそば「三平」で読売の老川顧問やJPXの齊藤前CEO。
JPXと読売と総理となれば話題はJPだったというのがうがった見方になる。
日経平均の25日線は20317円で0.72%のプラスかい離。
75日線は20048円で2.07%のプラスかい離。
200日線は18346円で11.54%のプラスかい離。
因みに200日線のかい離は9日8.72%、10日8.20%。
13日9.77%、14日11.24%、15日11.54%。
200日線の10%かい離を過ぎたら株価は上昇加速というアノマリーに乗って欲しいところ。
「雲」の上限は20166円で上抜けた。
「勝手雲」の上限は20471円。
ココが昨日は終値で抜けない水準だった。
騰落レシオは106.49%。
サイコロは8勝4敗で75.0%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス13.747%。
買い方はマイナス4.606%。(前日はマイナス6.403%)。
Quick調査の信用評価損率(7月10日現在)はマイナス9.07%と悪化。
裁定買い残は3859億円減少し2兆4878億円。
先週の下げとSQでここまで減ったから重荷なし。
大商い株価専有率は26.9%で方向感不透明。
空売り比率は33.7%で適度なところ。
最近のアノマリーから。
「麦わら帽子は冬に買え」。
エアコン・アイスクリーム・飲料・猛暑対策商品など50品目での調査。
1月末に買って7月末に売却すると、89年以降26回のうち21回がプラスだったという。
日経平均は12回だからかなりのアウトパフォームになる。
あるいは「西暦末尾が5の年は上げ相場」。
第2次世界大戦後の日経平均は05年まで6戦全勝。
今年も勝ちそうな推移となっている。
理由は「5の年は景気の谷にあったことが多く、株価が実体経済の先取りをしていた」。
そう聞くともっともらしくなる。
因みに西暦末尾9の年も6戦全勝という。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ナノキャリア(4571)・・・動兆
ナノキャリアに注目する。
同社はがん領域に特化した創薬ベンチャー。
超微細な「ミセル化ナノ粒子」でQOLの向上を目指している。
6月には次世代型核酸デリバリーに関する特許出願が米国特許庁から特許査定を受けた。
開発パイプラインも増加。
将来的には脳腫瘍に対する新薬も目指している。
次世代型ADCM(薬が患部に向かい薬物を放出する)に期待感。
14年3月に4.4%だった海外機関投資家比率は15年3月に9%まで増加。
リバウンド期待。
7月16日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
外部要因を中心とした懸念材料が経過するなかで、売り圧迫要因が薄らぎ下値不安が解消されており買い優勢の地合いが続きそうだ。日経平均株価は堅調展開が続くだろう。
ただし急落からの戻りも速かったことから、上値が重くなりつつある点はやや懸念材料。節目の20500円が壁となっている、
目先の日経平均株価は上にも下にも動きづらいレンジ相場の様相が強まると予想する。
本日の日経平均株価予想レンジは、20300-20500を予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1540万株、買い1670万株で、差し引き130万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、電機、輸送用機器、その他製品、商社、精密、陸運、機械、情報通信、食品、サービスなど。
買いセクターに、薬品、電機、輸送用機器、銀行、情報通信、サービス、商社、その他製品、小売、精密など。
【NY概況】
15日のNYダウ平均は5営業日ぶりに小反落した。終値は前日比3ドル41セント安の1万8050ドル17セントだった。財政改革案の審議を始めたギリシャ議会の動向を見極めたいとして買い手控えムードが強まった。イエレンFRB議長が議会証言で年内の利上げに改めて意欲を示したことも相場の重荷だった。
ただ、NYダウ平均は上昇して推移する場面もあった。6月の米鉱工業生産指数など米経済指標が市場予想を上回ると景気の先行き期待につながり運用リスクを取る姿勢が強まった。
米銀大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が発表した4〜6月期決算は大幅増益だった。前日から大手銀の好決算が続き金融株に買いが広がったことも相場を支えた。
セクター別では、銀行やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方でエネルギーや自動車・自動車部品が下落した。
ナスダック指数も5営業日ぶりに反落し、5.949ポイント安の5098.942で終了した。
シカゴ日経平均先物は5日続伸した。9月物は前日比35円高の2万540円で引けた。15日の大取終値を90円上回った。円安を手掛かりに買われた。イエレンFRB議長がこの日の議会証言で年内の利上げが適切との認識を継続したため米株が売られ、上値を重くした。9月物高値は2万620円、安値は2万370円。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20585 ( +135 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20540 ( +90 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月16日(木)
【国内】
5年国債入札
金融経済月報(14:00)
《新規上場》
アイリッジ
《イベント》
芥川賞・直木賞選考会
【海外】
ユーロ圏6月消費者物価(18:00)
ECB定例理事会(政策発表、20:45)
ドラギECB総裁記者会見(21:30)
米7月NAHB住宅市場指数(23:00)
米7月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
イエレンFRB議長が上院で議会証言(17日3:00)
米5月対米証券投資(17日5:00)
《決算発表》
ゴールドマン・サックス、シティグループ、シュルンベルジェ、イーベイ
休場:トルコ、インドネシア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
中国のGDPは予想比上振れ、日銀の金融政策はほぼ予想通りの結果。
いずれもマーケットの反応は限定的だった。
今夜の米国市場ではイエレンFRB議長の議会証言が予定されており、低調なインフレ率や現在の米国の労働市場についてどのような認識を示すか注目される。
目先は、日本株は上にも下にも動きづらいレンジ相場の様相が強まると予想する。
個別では、昨日緑内障治療剤に関する特許査定を受領したと発表したDWTIはストップ高の動きとなった。
スマートフォンをプラットフォームとしたO2Oソリューション「popinfo」を提供するアイリッジ[3917]が東証マザーズに新規上場する。
【銘柄フラッシュ】
ソフトフロントなど急伸しタマホームなど好決算株も高い
15日は、学研ホールディングス<9470>(東1)が不正アクセス攻撃で顧客情報流出の可能性が伝えられて後場一時4.4%安の場面があったが、オリエンタルランド<4661>(東1)はメリルリンチ日本証券による投資判断開始・目標株価9700円などが材料視されて後場一段高の4.6%高となり、神戸物産<3038>(東1)は新業態の直輸入の食品専門店を多店舗展開との報道などが好感されて10.2%高となり上場来の高値を更新し、タマホーム<1419>(東1)は5月決算と今期の見通しなどが好感されて8.0%高と出直りを強め、サイゼリヤは第3四半期決算が好調で6.8%高と2002年以来の高値に進んだ。
シンプロメンテ<6086>(東1)は昨日の第1四半期決算発表が好感されて15.1%ストップ高となり、マルマエ<6264>(東マ)は株式分割などを好感して2日連続ストップ高の20.3%高。ソフトフロント<2321>(JQS)はKDDI<9433>(東1)のインキュベーションプログラム参画などが言われて29.4%ストップ高。デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>(JQG)は特許取得などが好感されて18.6%ストップ高。シリコンスタジオ<3907>(東マ)は「グーグルプレイ」のトップデベロッパーに認定されたとの発表などが好感されて14.3%高となり急激に出直った。
【注目の決算銘柄】
パシフィックネット:3年後に営業利益2.7倍の中期計画を策定
■前5月期はPCからモバイル機器への環境変化に先行投資し増収減益
中古IT機器のリユース販売などを行うパシフィックネット<3021>(東マ)は15日の取引終了後、2015年5月期の連結決算と中期経営計画「VISION 2018」(16年5月期〜18年5月期)を発表し、各事業間の相乗効果やマーケティング強化などを推進することにより、中期計画の最終年度には売上高65億円(15年5月期実績比44.7%増)、営業利益6.0億円(同2.7倍)などを目指す方針を打ち出した。ROE(株主資本利益率)は9.7%から10.0%以上を目指す。
■配当は16年3月期に3円増額して年19円の見込みに
15年5月期は、ウインドウズXPのサポート終了にともなう需要が一巡した結果、中古パソコンなどの需要は反動減の状況で推移する一方で、中古スマートフォン・タブレット等の中古モバイル機器への需要は増加傾向をみせた。こうした中で、顧客数の拡大や市場変化への対応、将来収益の拡大のための先行投資などを積極的に実施し、連結売上高は44億9100万円(前期比10.7%増)となり、営業利益は2億2700万円(同20.3%減)、純利益は1億8200万円(同0.6%減)となった。
配当は、15年5月期は中間配を行わず期末配当を前期と同額の16円(連結配当性向45.4%)とし、次期は、中間配当を行わず期末配当を3円増額して19円(連結配当性向46.2%)の見込みとした。■レンタル事業では大手企業からパソコン・タブレットの長期大型案件を受注
引取回収・販売事業は、中古パソコン等の入荷台数は前年とほぼ同水準を確保した一方、中古パソコンの需要が反動減となり、モバイル機器は仕入れを強化して大幅に入荷台数が増加し、店舗・インターネット通信販売の強化により、個人販売も法人販売も好調に推移した。
レンタル事業では、大手企業からパソコン・タブレット約9000台、契約期間4年、契約金額約8億円の大型案件を受注したことが特筆され、年間を通した営業活動の強化により顧客基盤が拡大し、受注残高が増加した。この大型案件は、5月期末時点においても納品継続中で、最終的には約1万台、契約金額約9億円となる見込み。さらに、昨年12月の衆議院選挙に関連したパソコン1200台超の短期レンタル案件も寄与し、レンタル事業の部門営業利益は前年同期比572.6%増となった。
■PCからモバイル機器への市場変化に積極的に対応
今後の見通しについては、中古パソコン市場は「XP」のサポート終了に伴う反動減の影響が続く半面、中古モバイル市場は引き続き拡大が予想され、2016年1月のマイナンバー制度の開始などにより、中古IT機器市場は一層、安全・確実な処分、セキュリティ担保、完全なデータ消去や消去証明書サービス等の需要が拡大する見通し。新品情報機器の導入市場でも、特に、モバイル機器において、タブレットの利用拡大やモバイル機器とクラウドを活用した様々なビジネスモデルの広がりが進んでいる。
こういった市場変化や機会に対応するため、中期計画「VISION 2018」(16年5月期〜18年5月期)では、新たに次の3か年を「持続的成長・高い収益性を可能とする新たな事業モデルへのステップ」と位置付け、変化への適応、各事業間の相乗効果の拡大、競争優位の強化、付帯事業の展開を着実に進める。また、技術革新や市場変化に対応した新たなリユース市場・レンタル市場の創出・拡大を推進する。こうした取り組みにより、最終年度には売上高65億円(15年5月期実績比44.7%増)、営業利益6.0億円(同2.7倍)を目指し、ROE(株主資本利益率)は9.7%から10.0%以上を目指す。
【話題株】
ビーマップが日本テレビ系の合弁会社に出資と発表し後場ストップ高
ビーマップ<4316>(JQG)は13時頃から急伸してストップ高の863円(150円高)となり、取引時間中としては4月22日以来の850円台回復となった。15日付で、日本テレビホールディングス<9404>(東1)の日本テレビ放送網と株式会社バスキュール(東京都港区)が合弁するスマートテレビなどの事業会社HAROiD(ハロイド、東京都港区)に同日付で出資を行うと発表したことが材料視されている。
発表によると、テレビ放送とスマートフォンを連携させたサービスを可能とする環境が整い始めており、テレビという文化・仕組み・デバイスの強みを極大化し、新しいコミュニケーションやコンテンツの可能性を広げ、生活者・制作者・広告主などテレビに関わる全ての人々に新しい価値を創造し、提供することを目指すという。
7月15日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
15日の日経平均株価は3日続伸し、前日比78円00銭高の2万0463円33銭で終えた。
前日に上昇した欧米株式相場の流れを引き継いで買いが先行したが、心理的な節目である2万0500円を前にすると利益確定売りが広がった。
朝方は前日の欧米株高を好感した買いが入り、幅広い銘柄が上昇した。中国の国家統計局が発表した4〜6月期国内総生産(GDP)は前年同期比7.0%増。市場予想を上回り、日経平均は上げ幅を広げる場面もあったが、上値は重くすぐに戻り売りに押された。
後場の寄り付き前には日本銀行の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決定したことが伝わったが、株価の反応は限定的だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は4日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆3361億円。売買高は20億4469万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1170、値下がりは601、変わらずは117だった。
個別では、武田や田辺三菱の医薬品株が上昇したほか、オリンパスやニコンの精密機器株も高い。任天堂、カプコンやコナミのゲーム関連株は大幅高が相次いだ。
エコナックHDが大幅高となったほか、エクセル、タマホーム、サイゼリヤが上昇、自動車株ではトヨタやホンダが上昇する一方、日産自が下げた。値がさ株のファストリやファナックは小動き。新日鉄住金や住友鉱など鉄鋼株、非鉄株は売りが優勢だった。
SMCが値を下げ、ダイキンも軟調。CVSベイ、コスモス薬品、NTN、秀英、さが美など下落した。
東証2部株価指数は3日続伸だった。
個別銘柄ではエルナー、宇野沢鉄、鳥貴族、くろがね工作所、イトーヨーギョーは買われた。半面、理経、オオバ、北日本紡績、阿波製紙、大和は売られた。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前日比11円58銭高い2781円15銭と、年初来高値(6月24日、2779円64銭)を3週間ぶりに更新した。
2006年2月9日以来、約9年5カ月ぶりの高値になった。
投資家心理が改善し中小型の新興市場銘柄を買う動きが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で846億円、売買高は1億7736万株だった。
ローツェやDWTI、エスクロAJが上昇した。一方、構成銘柄のガンホーやいちごHD、クルーズが下落し、指数を押し下げた。出遅れ感があった銘柄に買いが向かった。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比3.24ポイント安い977.52だった。FFRIやテラスカイ、Gunosyが下落した。そーせいやAiming、シリコンスタは上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,463.33 |
78.00 |
日経平均先物 |
20,450.00 |
20.00 |
TOPIX |
1,646.41 |
7.70 |
TOPIX先物 |
1,646.00 |
4.00 |
東証2部指数 |
5,066.38 |
43.59 |
JASDAQ |
2,781.15 |
11.58 |
マザーズ |
977.52 |
-3.24 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2044690 |
2336107 |
東証2部 |
274390 |
47532 |
<アフターランチ>
「晴れてるけど」
多少中国を気にするモードは残っている。
昨年秋に500兆円だった時価総額は今年6月に10兆ドル(1200兆円)を越えた。
この1年の増加額は約700兆円。
米国市場が約25兆ドルだから一気に増加し、一気に減少したことになる。
先週の下落で時価総額が400兆円近く飛んだのだから当然でもあろうか。
因みに・・・。
6月末の投資家の数は9064万人とほぼ1億人に近い。
しかし実際に株を保有しているのは5057万人で約半分。
6月に株式売買を行った人は4697万人で人口の約3%程度。
参加率の低さはアメリカの50%や日本の10%程度と比べると際立っている。
中国の平均年収の半分の1万元(20万円)の残高がある口座は個人投資家の8割。
つまり国家が全体となって投資に興じている訳ではなく一部富裕層の世界。
ここを見間違えてはいけないのだろう。
そしえ家計の資産は株式が2割、預金が5割。
ここも株と投信が5割を占めるアメリカとは違う。
上げも下げも影響は一時的と見るべきなのだろう。
興味深い指摘は「セル・イン・メイ」における日照時間効果。
ニッセイ基礎研究所のストラテジスト氏が提唱している。
「日が長くなる時期は人々が楽観的になり、リスクを好むようになる。
反対に日が短くなる夏至から冬至にかけては弱気になりやすい」。
言われてみればリーマンショックの秋はしょぼ降る秋雨の朝の急落が多かった。
先週は木曜まで雨で株安。
金曜は曇りでほぼ動きなし。
月曜火曜は晴天で連続して300円近くの上昇。
今日も晴れだが・・・。
・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「夢をあきらめないで」
乾いた高値目指す銘柄
後姿が小さくなる
買いたい理由さがせないまま
冷えた買いの手振り続けた
いつかは株価旅立つ
それぞれの道を歩いていく
相場の夢をあきらめないで
熱く動く値動きが好きだわ
負けないように悔やまぬように
投資家らしく輝いてね
7月15日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,469.61(+84.28)
■日経平均先物 20,460(+30)
■東証1部出来高 9.90億株
■東証1部売買代金 1.12兆円
■TOPIX 1,644.91(+6.20)
■騰落 上昇1,134/下落613
■日経JQ 14,861.23(+48.80)
15日午前の日経平均株価は続伸した。前引けは前日比84円28銭高の2万0469円61銭だった。前日の欧米株式相場が上昇したことを受けて買いが優勢だった。
朝方は欧米株高を受けて幅広い銘柄に買いが先行した。上げ幅は間もなく100円を超えて日経平均は2万0500円に迫ったが、買い一巡後は利益確定売りが膨らんだ。
前場後半に発表された中国の4〜6月期の実質国内総生産(GDP)成長率が市場予想を上回ると、好感する買いがやや勢いを増す場面があったが、軟調な展開が続いた上海株式相場が日本株の上値を抑えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1203億円、売買高は9億9088万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1134、値下がりは613、変わらずは141だった。
個別では、キーエンス、任天堂が高い。武田や塩野義など医薬品株が買われたほか、ニコンやオリンパスなど精密機器株も上げが目立った。コナミやカプコンは大幅高。トヨタや日産自などの自動車株は前日終値を挟んで小動き。
半面、日ペイントHDが売られ、秀英が大幅安、アクリーティブ、レナウンが下げ、
ソニーやパナソニックの電機株も安い。
東証2部株価指数は続伸。鳥貴族やSFPが上げ、理経や朝日インテクが下げた。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。前引けは前日に比べ5円22銭高い2774円79銭となった。欧米株や日経平均株価が続伸する中で、投資家心理が改善。中小型の新興市場銘柄を買う動きが広がった。ジャスダック平均は6月24日に付けていた年初来高値を上回る場面があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で504億円、売買高は1億0246万株。ローツェやアスコット、エスクロAJが上昇した。構成銘柄のガンホーやいちごHD、クルーズなどが下落し、指数を押し下げた。
東証マザーズ指数は3日続伸した。前引けは前日比2.22ポイント高い982.98だった。
個別銘柄ではシンプロメンテがストップ高。マルマエ、関門海、イグニス、シリコンスタジオ、カヤック、Aimingが上昇した。一方で、ミクシィやFFRI、テラスカイ、APLIX、ビーロット、ジグソーは下落した。
7月15日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時、上げ幅やや縮小。中国GDPや上海株取引にらみ様子見 |
【寄付きの概況】
■日経平均株価 20,451.12(+65.79)
■日経平均先物 20,450(+20)
■TOPIX先物 1,643.00(+50.00)
■騰落 上昇1,006/下落723
■日経JQ 2,771.53(+1.96)
■マザーズ指数 982.20(+1.44)
15日寄付き後の日経平均株価は上げ幅をやや縮小し、前日比65.79円高の20451.12円で推移している。
上海株式市場の取引開始や中国の4〜6月期の国内総生産(GDP)発表を前に、買い手控えムードが強まっている。
中国メディアによると、きのう14日現地時間22時時点、売買停止(A株式市場)銘柄のうち、102銘柄はきょう15日に取引を再開する予定を発表したとのこと。これにより、取引を停止している銘柄数はピーク時の1400社から半減したが、まだ正常とは程遠い状況にある.
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も伸び悩んでいる。
午前10時現在の東証1部の売買代金は概算で6957億円、売買高は6億1447万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1006、値下がり銘柄数は723、変わらずは158銘柄だった。業種別では33業種中、27業種前後が高い。値上がり上位に鉱業、その他製品、精密機器、医薬品、紙パルプ、陸運など。半面、値下がりは証券、非鉄、その他金融、機械、保険。
武田やアステラス、中外薬など医薬品株が高い。コナミなどゲーム関連株も上昇が目立つ。日産自は下げに転じた。川重や安川電が安い。黒田電気は反落。
東証2部株価指数は続伸。テクノスJや鳥貴族が上昇し、理経や阿波製紙が下げた。
ニュース配信アプリなどのGunosy(グノシー)(6047)(東マ)は朝方に11%高の1711円(175円高)まで上げて約1カ月ぶりに1700円台を回復し、10時を過ぎては東証マザーズ銘柄の中で出来高3位、売買代金2位の大活況となっている。
昨日発表した2015年5月期の決算が国内累計ダウンロード(DL)数977万DLと前事業年度末比625万DL増加するなど急拡大し、大幅な黒字転換となったことなどが好感されている。売上高は前期の8倍に急増した。今期・16年5月期の見通しは、新規DL数の獲得効率が低下する可能性などを勘案した上で、期末の累積DL数を1354万DLと見込み、売上高を51.3億円(15年5月期比62%増)、純利益を10.0億円(同7.4倍)、1株利益を45.8円の見込みとした。7月1日からは新サービスとして「グノシーマンガ」をスタートした。
外資系等は、高島屋(8233)、イズミ(8273)、カプコン(9697)、楽天(4755)、カカクコム(2371)、東宝(9602)、東映(9605)、栄研化学(4549)に注目。
225先物は、JP・ドイツ・クレディ・モルスタ・メリルが買い越し。
アムロ・SBI・みずほ・日興・バークレイズ・ニューエッジ・野村が売り越し。
TOPIX先物はクレディ・JP・ドイツ・GS・シティ・アムロが買い越し。
みずほ・メリル・バークレイズ・モルスタ・パリバが売り越し。
テクニカル的には、大和小田急(1834)、新日建(1879)、大和ハ(1925)、NDS(1956)、三井製糖(2109)、伊藤ハム(2284)、PGM(2466)JT(2914)、三栄建築(3228)、ネクソン(3659)、協和キリン(4151)、リケンテク(4220)、油脂(4403)、花王(4452)、あすか(4514)、小野薬(4528)、秀英(4678)、資生堂(4911)、太平洋セ(5233)、クボタ(6326)、新興プ(6379)、パイオニア(6773)、SMK(6798)、佐鳥電87420)、三菱食(7451)、メデイパル(7459)、コーナン(7515)、エクセル(7591)、大建工(7905)、ヤマハ(7951)、兼松(8020)、ツカモト(8025)、セイコー(8050)、三信電(8150)、興銀リ(8425)、JPX(8697)、海上(8766)、スターツ(8850)、センコー(9069)、日立物(9086)、JAL(9201)、四国電(9507)、カプコン(9697)、SCSK(9719)、CSP(9740)、メイテック(9744)が動兆。
【信用取引規制関係】
■東証、北日紡株を日々公表銘柄に指定 15日から。
■東証、制限値幅を拡大 ローツェ株を上限のみ300円に拡大。15日に実施。
■東証、Nフィールド株を貸借銘柄に選定 15日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
■東証、ジグソー株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を15日売買分から70%以上(うち現金40%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を50%(同20%)から70%(同40%)とする。
■東証、IPS株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を15日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(うち現金20%)とする。
■東証、アズジェント株の信用取引に関する臨時措置を解除 15日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
▽空売り比率=34.1%(東証、14日)
【14日の相場表変更】
▽新規上場=転換社債〔東〕シークス(1)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
パル 40万株、18億円
クワザワ 28万株、1億4308万円
ネクスグループ 50万株、4億円
<兜町カタリスト>
「タチが悪かった」
日経平均は2日連続の大幅高。
結局1週間前の水準まで戻り、25日線(20300円)と13週線(20149円)を上抜けた。
7月SQ値19849円は過去の話。
それでもSQ当日は幻のSQ。
月曜火曜と上回り●○○と今年初めて連勝や連敗でなくなった。
アノマリーの変化だろうか。
6月メジャーSQ値20473円も指呼の間。
結局、7月SQ値を下げたかっただけのギリシャと中国?という自己中心的思考も登場しそう。
7月月足陽線基準の20329円も抜けてきたからすごい。
雲の上限20231円を抜けた。
勝手雲の上限20471円を抜ければまた青空となる。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス14.055%。
買い方はマイナス4.670%。
売り方の抵抗もここまでだったのだろうか。
特に商品系ファンドの損失拡大による益出しの売りがやってきただけのような気もする。
何でもありの商品にやられた、というところかも知れない。
FXとコモデティは一応グローバルで世界の動きを持ち出すからタチが悪い。
局地的にギリシャであり、中国であり、象徴的なのはイランの核協議の最終合意。
デモーニッシュな問題がエンゼルのように見えてくるから不思議なもの。
市場では「イラン問題が核」なんて洒落たコメントもあったが、マーケットインパクトはなかった。
むしろギリシャ問題を横目に経済制裁による経済破綻の恐怖を演出していたとすれば、相当腹黒い。
だから、「誰が儲かるのか」を真剣に考えることが必要となる。
そして表面の材料だけで判断すると見間違えることになる。
実はコイツがアメリカの一番大事だった外交問題だったとすれば、NYも好感するに違いない。
原油がどうのこうの、という問題ではなかろう。
面白いのは「核合意でもイランの原油増産には時間がかかる」という解釈。
原油価格の下落はシェールにとって悪材料。
しかしロシアに対する恫喝としての下落は必要。
ここで気迷う逢坂の関、不破の関のコモデティというところだろか。
政府の来年度の経済見通しは名目で2.9%、実質で1.7%。
今年度が1.5%だから加速する方向となる。
賃上げによる個人消費の拡大、企業の高水準の設備投資が背景。
おまけは17年4月の消費増税前の駆け込み需要という笑えない話。
政府の見通しだから少し恣意的ではあろうが、悪くはない。
日経では「公的年金の今年度、日本株買い余力1〜3兆円」の見出し。
野村3兆円、日興2.4兆円、パリバ1〜2兆円。
相場上昇のけん引力はなくなったとの見方だが、ミニGPIFはまだまだ登場しよう。
郵貯や簡保の限度額の引き上げなどは好材料。
ここに12兆円のMRFが加われば、まだまだの感。
経験則的には「2万円では疑心だが、2万5000円ではイケイケモード」。
因みに前年度のGPIFの運用利回りは12.27%だったが世界には劣っている。
オランダ公務員総合年金(ABP)は14.5%。
カナダ年金計画投資委員会(CPPIB)は18.3%。
ノルウェーの7.6%やカルパースの6.5%よりは良いが上には上がある。
そして、この12%台の利回りも債券病を治して株式比率を高めたことが大きい。
勝てなかったのが勝てるようになってきたと考えたいところ。
0.4%の国債をいくら買っても勝負にはならない。
もうひとつは日銀のETFとREITの買い。
9日に370億円買ったのが今年50回目で合計50回。
年始からの買い入れは1兆7709億円で残りは1兆2291億円。
そこそこ消化している。
REITは9日までに45回、554億円を買った。
年内の買い余力は346億円。
1回あたりは14億円の買いだからあと24.7回しか買えない。
このまま行くと年末には玉不足となるのだが、買えるREITは限定的なところが悩みだろうか。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
兼房(5984)・・・動兆
兼房に注目する。
同社は工業用機械刃物専業。
木工用のこぎりも注力。
海外の自動車関連が好調。
PBR0.6倍台。
7月15日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
15日の東京株式市場の寄り付きは買い先行の展開となろう、その後は、レンジ内の動きを想定する。
日経平均株価予想レンジは、20300-20500を予想する。
昨日、日経平均、TOPIXとも25日線を上に抜ける動きとなった。週足ベースでもそろって13週線を上回っており、テクニカル面では上昇がサポートされる動き。
ギリシャ債務問題と中国株安の2つのリスクが収まりつつあり、海外市場の落ち着きから株式市場に買いが向かいやすい地合いが醸成されている。
ただし、指数に関しては急落前の水準まで戻しており、ここ2日のような全面高が続くと考えるのはどうか。
日銀の金融政策決定会合の結果発表が行なわれる。
金融政策の変更はないと見られており、終了後の黒田総裁の記者会見で足下の為替水準や今後の物価見通しについてどのような発言が行なわれるか注目される。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1590万株、買い1470万株で、差し引き120万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、小売、化学、サービス、機械、自動車、銀行、情報通信など。
買いセクターに、薬品、サービス、小売、情報通信、精密、食品、ゴム、輸送用機器、銀行、証券、不動産など。
【NY概況】
14日のNYダウ平均は4日続伸した。終値は前日比75ドル90セント高の1万8053ドル58セントだった。
前週から4日間の上げ幅は538ドルに達し6月23日以来、3週ぶりの水準を回復した。米企業の業績への警戒感の後退に加え、低調な経済指標が利上げ時期の後ずれの思惑につながり相場を押し上げた。
6月の米小売売上高は市場予想に反して前月比で減った。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が9月に利上げするとの市場予想を後退させた」との声が聞かれた。米債券市場では長期金利が低下した。
セクター別では、医薬品・バイオテクノロジーやヘルスケア機器・サービスが上昇する一方でメディアや公益事業が下落した。
ナスダック指数も4日続伸。同33.379ポイント高の5104.891となった。
シカゴ日経平均先物は4日続伸した。9月物は前日比125円高の2万505円で取引を終え、14日の大取終値を75円上回った。6月の米小売売上高を受け、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ時期が遅れるとの観測が広がって米株とともに買われた。9月物は一時2万525円まで上げた。一方、安値は2万320円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20550 ( +120 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20505 ( +75 )
( )は大取所終値比
【予定】
15日(水)
【国内】
日銀政策発表
黒田日銀総裁会見(中間評価)
《決算発表》
ウエルシアHD、プロロジ、松竹、スーパーツール、日置電、ブロンコB、安川情報、パソナ、鉄人化、ヴィレッジV、セイヒョー、北の達人、PCNET、白鳩、サムティ、雑貨屋BL、コネクトHD、アクロディア、アサヒ陶、ネクスG、マツヤ、テイツー、東京衡機、三益半、アデランス、ベスト電、平和RE、阪急リート、大庄
【海外】
豪7月ウエストパック消費者信頼感(9:30)
中国6月小売売上高・鉱工業生産・都市部固定資産投資(11:00)
中国4-6月期GDP(11:00)
インドネシア6月貿易収支(13:00)
仏6月消費者物価(15:45)
トルコ4月消費者物価(16:00)
英6月失業率(17:30)
米6月生産者物価(21:30)
南ア5月小売売上高(20:00)
米7月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米6月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
カナダ銀行中銀政策金利発表(23:00)
イエレンFRB議長が下院で議会証言(23:00)
ベージュブック
マイクロソフトのOS「Windows Server2003」がサポート終了
《決算発表》
U・S・バンコープ、バンク・オブ・アメリカ、インテル、ネットフリックス
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
ギリシャ問題の好転を好感して日経平均は大幅高となった。
日経平均、TOPIXともきょうの上昇で25日線を上に抜ける動きとなった。週足ベースでもそろって13週線を上回っており、テクニカル面では上昇がサポートされる動き。
明日は日銀の金融政策決定会合の結果発表が行なわれる。
金融政策の変更はないと見られているが、終了後の黒田総裁の記者会見で足下の為替水準や今後の物価見通しについてどのような発言が行なわれるか注目される。
【銘柄フラッシュ】
マルマエが急伸しエクセルなどには村上世彰氏の影
14日は、米国の次期大統領選に立候補するクリントン前国務長官がTPP(環太平洋経済連携協定)交渉に後ろ向きの発言と伝えられ、兼松<8020>(東1)は高いが六甲バター<2266>(東1)は軟調など、TPP関連株が不安定な動きとなった。
一方、業績予想を増額修正した松屋<8237>(東1)は7.1%高、第1四半期決算を発表したガリバーインターナショナル<7599>(東1)は7.0%高など、好業績株の人気も強い。ファステップス<2338>(東2)は10日の決算発表殻活況で2日連続ストップ高の17.2%高、マルマエ<6264>(東マ)は正午前に上場来初配当と株式分割を発表し25.4%ストップ高。
さが美<8201>(東1)は7.8%高、ヤマノホールディングス<7571>(東1)は9.5%高など、高値から3週間ほど調整してきた着物・和服関連株の人気が再燃し、旧・村上ファンドの村上世彰氏の保有などを思惑材料にエクセル<7591>(東1)が21.0%ストップ高となり、三信電気<8150>(東1)は9.7%高となり高値を更新。フォーサイド<2330>(JQS)は電子書籍の新プラットフォーム開始が言われて26.6%ストップ高となった。
【引け後のリリース】
DWセラピテクス研究所が緑内障治療剤で特許
■米、NZ、中国に続き日本でも主要な特許を確保
創薬ベンチャーのデ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWセラピテクス研究所)<4576>(JQG)は14日の大引け後、同社が創製し開発中の緑内障治療剤「H−1337」(以下、「本化合物」)に関する物質及び用途特許を日本国内で取得したと発表した。
発表によると、本化合物は、これまでの研究開発活動により、強い眼圧下降作用を有し、新規なメカニズムに基づくと考えられている。当社は、本化合物の化合物最適化を完了しており、作用メカニズムの解明と非臨床試験に向けた準備を進めている。本件により、米国、ニュージーランド、中国に続き、日本においても本化合物の主要な特許を確保できることとなり、新たな緑内障治療剤の開発が期待される。本特許は、欧州及びアジア主要国等に対しても出願している。
同社株は、わかもと製薬<4512>(東1)や興和(名古屋市)への技術導出などが材料視されて2014年8月に3550円まで上げたが、その後は調整基調が続き、本日の終値は807円(8円安)だった。業績動向は当面、営業・経常・純利益とも赤字継続の見込みだが、株価は15年3月頃から下げ止まり底ばいとなっているため、業績動向はすでに織り込まれていると見てよさそうだ。今後は好材料への反応が強まる可能性がある。
【話題株】
マルマエが上場来初の配当と株式3分割などを好感しストップ高
半導体や液晶製造装置などのマルマエ<6264>(東マ)が正午前、上場来初めての配当と株式分割を発表した。後場は買い気配のままストップ高の1974円(400円高)に達し、2008年以来の高値を更新。後場は13時30分にかけてまだ売買が成立していない。
上場来初めての配当は、15年1月末日をもって事業再生計画を終結したこと、第3四半期までの利益状況などを受け、2015年8月期の期末配当を前回予想の無配から36円の見込みとした。また、株式分割は、15年8月31日の最終の株主名簿に記載または記録された株主の保有株式数を1株につき3株の割合で分割する。
エスプールは売られ過ぎゾーンに位置し来期の展望を見直す
アウトソーシングや人材派遣などのエスプール<2471>(JQS)は前場15円安の910円となったが、一時950円(25円高)まで上げて出直りを試す展開となった。このところは、中国株式の波乱による全体的な換金心理などで7月9日に849円まで軟化する場面があったが、900円割れはこの日と翌日の各々取引時間中のみ。「ボリンジャーバンド」(移動平均線を中心に株価変動の想定値幅を標準偏差で表わした帯)では下値限界を示す水準に入るなど、売られ過ぎ感が強まっている。
2015年11月期の連結業績見通しは、新事業として東京電力(9501・東1)から受注したスマートメーター設置業務が7月から開始になり、この立ち上げ費用などがあるため営業利益は前期比27%減の1.5億円、純利益は同60%減の0.7億円、1株利益は22.2円を見込む。しかし、売上高は同14%増の75.2億円の見込みで、スマートメーター設置業務は単月レベルで8月から黒字化する計画のため、来期は業績への寄与が本格化する見込みだ。目先の株価は戻り売りが厚いようでも、次第に業績展望を見直す展開が開けてくると予想される。
【株価診断】
エストラストの今期純益は連続最高益、PER6倍台
エストラスト<3280>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。足元の業績が好調で水準訂正高が続くと予想されることから注目したい。
同社は、山口県及び九州の主要都市において、分譲マンション「オーヴィジョンマンション」の企画・販売を行っている。現在、住宅市場はこの40年を超える大量供給時代を終え、「造っては壊す」から「長持ちさせる」時代へと転換期を迎えている。平成24年に竣工したオーヴィジョン塩原(福岡県福岡市)とオーヴィジョン新山口ネクステージ(山口県山口市)は、これまでの環境配慮型マンションを更に進化させた「長寿命化マンション(=300年住宅プロジェクト)」として供給するなど、このような時代の流れを具現化し、付加価値の高い商品企画に取り組んでいる。
今16年2月期第1四半期業績実績は、売上高17億0100万円(前年同期比4.7倍)、営業損益2億3200万円の黒字(同2億1200万円の赤字)、経常損益1億8900万円の黒字(同2億8900万円の赤字)、最終損益1億1300万円の黒字(同1億7700万円の赤字)に着地。
通期業績予想は、売上高131億円(前期比9.7%増)、営業利益11億4000万円(同3.2%減)、経常利益9億7000万円(同1.8%増)、純利益6億円(同2.4%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は8円(同2円減)を予定している。
株価は、2月18日につけた年初来の高値715円から7月9日に上場来の安値590円と調整を挟んで上昇。今期減配予定を織り込み出直る動きとなっている。第1四半期業績が好調で通期業績予想は達成できる見通し。今期予想PER6倍台と割安感があり、水準訂正高が続くと予想されることから、注目したい。
サンバイオは再生細胞薬開発に着手、神経機能再生
■株価は底値を確認中だが、早晩、安定した展開へ。
サンバイオ<4592>(東マ・売買単位100株)は再生医療のベンチャー企業として注目。同社が開発を推進している「SB623」は神経機能を再生する作用を持ち、失われた運動機能、感覚機能、認知機能を再生することが可能だ。将来、大型新薬として期待されている。
米国では研究が進んでおり、慢性期脳梗塞として既にフェーズUbの開始準備段階にある。さらに交通事故や転倒で頭に強い衝撃を受け、傷つくことによって起こる疾患(半身麻痺、感覚障害、記憶障害)を改善する慢性期外傷性脳損傷の治療薬としても開発中で現在、動物実験を終了。フェーズUの開始準備段階に来た。
一方、開発が遅れていた日本においても慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認に向けて本格的に開発を行うことを決定した。
2016年1月期の業績は開発費の増加を受けて、赤字転落となる見込みだ。ちなみに売上高20億7000万円(前期比35.9%減)、営業段階11億円の損失(前期22億4800万円の黒字)、経常段階11億円の損失(同22億2800万円の黒字)、最終段階9億2000万円(同17億3600万円)の損失を余儀なくされる見通しだ。
株価はこうした業績不振を背景に売り圧力が依然として強い。5月13日に2117円の上場来高値を付けた後、下げ続け7月9日には1200円の安値を付け、10日も1300円前後の底値圏での推移となった。当面は底練りの状態が続きそうだが、「SB623」の開発進展がハッキリしてくる局面で、相場付は一変するものと期待される。
竹本容器の圧倒的製品開発力に注目
■化粧品関連の好環境で2000円台へ
竹本容器<4248>(東2・売買単位100株)は、創業は1950年、設立は1953年で創業65年となる。2014年12月に上場した。発行済株式数約568万株。
竹本久美子社長のメッセージの主なところを紹介すると次のような内容だ。
・器は人の歴史と共に歩んできた。
・竹本容器はカタチ(容)あるウツワ(器)をを通じて商品内容物の価値を安全に包み、さらに、価値と個性を強め日本と世界の器の文化に貢献する。
・グループ全体で毎年100〜200種類の容器開発を行ってきた。独自、またはユーザーと共同で開発した金型数は2704に達する。
・日本のみならず、中国、アメリカなど世界で内容物の価値と個性を強める容器開発に努め、グループ全体で毎年200種類以上の容器開発を実現していく。
2014年12月期は前期比売上10.4%増の110億6200万円、営業利益15.9%増の8億7700万円、純益1.8%減の5億8100万円だった。売上高営業利益率は7.9%(前期7.6%)、ROEは13.1%と高い。
販売先区分比率では、(1)化粧・美容58.5%、(2)日用・雑貨6.2%、(3)食品・健康食品8.8%、(4)化学・医学4.5%、(5)卸・その他22.0%となっており、化粧・美容を中心に多岐にわたる。
2015年12月期の第1四半期(1〜3月)は、売上28億9200万円、営業利益2億8500万円、純益1億8100万円だった。前年同期は非連結だったため比較はない。通期の見通しは売上4.9%増の116億0500万円、営業利益18.5%増の10億4000万円、純益15.6%増の6億7200万円の見通し。1株利益118.3円、配当は年24円(前期年19円)の見通しだ。
なお、通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上で24.9%と目安となる25%で推移、営業利益では27.4%、純益で26.9%と共に目安水準を上回っている。通期に対する利益上振れの可能性はありそうだ。
株価は、2014年12月上場時の初値は918円、直後に870円があったが、それ以降一度も上場時安値を下回っていない。今年6月24日には高値1998円まで値を上げ、上場時から2.3倍の上昇率。この間の小型銘柄の相場環境が芳しくなかったことを思えば立派な株価上昇といえる。
ただ、2000円直前で頭を打ったことで利食い売りが先行する形で調整入りし去る9日には1559円まで下げた。チャートでは日足25日線は下回ったものの、週足の13週線及び26週線に対し株価は上方展開となっており基調は強い。
利回り約1.53%、PER約13.1倍は開発力の強さ、業績の好調、さらに好調業界の化粧・美容関連ということなどを考えれば割安だろう。短期筋の売りが一巡すれば未達となっている2000円台に乗せてくるものとみられる。
平山は上場来安値から急続伸、2ケタ増益業績を評価して割安直近IPO株買いが増勢
平山<7781>(JQS)は、75円高の2551円と今年7月10日につけた上場来安値2440円から急続伸し、同じく10日の取引時間中につけた上場来高値2783円を窺っている。
同社株は、7月10日に新規株式公開(IPO)されたばかりで、今2016年6月期業績が2ケタの増収増益と予想されていることを評価して割安直近IPO株買いが増勢となっている。参議院で審議中の労働者派遣法改正案が、今年7月中旬に可決・成立する可能性が高いことや、円安の進行とともに製造業の国内回帰が目立っていることも、同社の人材派遣事業に追い風になるとしてフォローの材料視されている。
■派遣ニーズ高く業務拡大に向け人材・技術者の採用を積極化
同社のIPO後の初決算となる前2015年6月期業績は、今年8月中旬に発表される予定だが、同社は、すでにIPO時にこの前2015年6月期業績とともに、今2016年6月期業績の予想も開示している。
それによると、2016年6月期業績は、売り上げ100億1700万円(前期予想比11.0%増)、経常利益4億3200万円(同21.7%増)、純利益2億5300万円(同25.2%増)といずれも2ケタの続伸が見込まれている。アウトソーシング事業では、主要取引先のテルモ<4543>(東1)向けの売り上げが5%程度増加するほか、新規取引先も開拓し、業務拡大に向け人員を前期比約300名増員し、技術者派遣事業も、既存取引先からの引き続き強い派遣ニーズに対応し、今年4月に新卒者12名の採用ほか中途採用も実施、この人材募集のための採用広告費の増加などをカバーして続伸する。
なお8月中旬に発表予定の前2015年6月期業績は、売り上げ90億2600万円(前々期比9.4%増)、経常利益3億5400万円(同8.9%増)、純利益2億200万円(同11.2%増)と予想されている。また配当については、前2015年6月期、今2016年6月期とも実施意向で、IPO時には未定としており、初決算開示時にどのような株主還元策が発表されるか注目されている。
■今期予想ベースのPERは16倍台で配当動向にも期待高める
株価は、公開価格2130円でIPOされ2758円で初値をつけ上場来高値2783円まで買い進まれ、2440円と下ぶれたが、PERは前期推定ベースで17倍台、今期予想ベースでは16倍台とジャスダック市場平均を下回って割安として再騰している。労働者派遣法改正案の成立や初決算・配当動向に期待を高めて最高値抜けから上値チャレンジが続こう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
7月14日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
14日の日経平均株価は大幅に続伸した。終値は前日比295円56銭高の2万0385円33銭だった。
上海株安を嫌気して急落する直前の7日終値を上回り、3日以来約1週間半ぶりの水準を回復した。
ユーロ圏首脳会議において、ギリシャが財政改革を確実に実行することを条件に金融支援交渉を始めることで合意したことを受けて、13日の欧米株式市場は上昇。
こうした流れから、幅広い銘柄に買いが入った。
中国・上海株が下げ幅を広げ、日経平均は後場に伸び悩む、大引けにかけてやや上げ渋る場面があった。
中国で4〜6月期国内総生産(GDP)の発表、国内では日銀金融政策決定会合の結果発表などを控える。市場では「日経平均が25日移動平均を上回る水準まで回復したことで、投資家の間に(いったん)様子見姿勢が広がった」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに3日続伸した。
業種別では、全33業種がプラスとなり、証券、非鉄金属、ゴム製品が上昇率上位だった。一方、精密機械、食料品、水産・農林業は小幅な上昇にとどまった。
東証1部の売買代金は2兆6590億円、売買高は24億6268万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の約9割にあたる1694、値下がり銘柄数は147、変わらずは47だった。
個別では、東電力、トヨタ、三菱UFJ、みずほ、ソフトバンクグなどは全般堅調。セブン&アイやクボタが上場来高値を更新した。ミツミ、野村、三菱電が大幅高となった。
また、エクセル、アクリーティブ、三信電気などが東証1部上昇率上位となった。
一方、ソニー、任天堂、良品計画などが軟調。。ニチレイやキッコマンなどの食品株のほか、大林組や清水建といった大手建設株の一部も軟調だった。
東証2部株価指数は続伸した。ラオックス、理経、朝日インテクが上昇。グリンランド、阿波製紙、鳥貴族が下落した。
日経ジャスダック平均株価は大幅に続伸した。終値は前日比58円39銭高の2769円57銭だった。ユーロ圏が条件付きながらギリシャへの金融支援再開で合意したことで投資家心理が改善。取引終了にかけてじりじりと上げ幅を広げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で996億円、売買高は1億8580万株。
個別銘柄ではウッドフレンズ、カルナバイオ、アールエスシー、ワークマン、フォーサイド、ローツェなどがストップ高。
アスコット、エスクローAJなどが買われた。半面、IPS、クレステック、三光合成、プロパストなどは売られた。
東証マザーズ指数も大幅続伸。大引けは前日比31.54ポイント高の980.76だった。
個別銘柄ではFFRI、マルマエ、大泉製がストップ高。アトラ、U−NEXT、テクノマセ、ミクシィ、そーせいなどが上昇した。富士山MS、海帆、ライフネット、アプリックスなどは下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,385.33 |
295.56 |
日経平均先物 |
20,430.00 |
340.00 |
TOPIX |
1,638.71 |
25.20 |
TOPIX先物 |
1,642.00 |
28.50 |
東証2部指数 |
5,022.79 |
109.07 |
JASDAQ |
2,769.57 |
58.39 |
マザーズ |
980.76 |
31.54 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2462680 |
2659068 |
東証2部 |
202090 |
61264 |
<アフターランチ>
「蜃気楼」
日経平均が75日移動平均線を割れた。
空売り比率が38.3%の過去最高水準を超えた。
日経平均のPERが15倍台まで落ち込んだ。
極論すれば・・・。
アベノミクス発足以来の底打ち反転タイミングである3月月中平均の19195円に近付いた。
諸々の底打ち反転タイミングシグナルがあります。
不思議なことに頭では分かっているものの「エイヤ」とはならないのが投資心理。
押し目を求めつつも押し目水準は蜃気楼のように向こうへ遠ざかるもの。
下げの途中ではどこまでも下げるような錯覚に見舞われ、上げの途中ではどこかで反落する警戒感。
株を持つということはこの始終訪れる恐怖感との戦いなのでしょう。
喧嘩ばかりしているものの200年以上も離婚はしないギリシャ。
経済問題が政治問題化し市場で表現された恐怖を国家が収束させようと躍起の中国。
所詮表面に現れた材料は、本当の悪材料ではなかったのも市場の歴史。
上海発世界同時株安がリーマンショックの前哨戦だったことに思いを馳せれば、
隔靴掻痒の2万円割れだったのかも知れません。
やはり構図としては「ギリシャ<中国<米国」と考えた方が良いのかも知れません。
2万円割れとか日経平均の600円安で取引所に押しかけたTVクルーは何を移したかったのでしょう。
たった2日の2万円割れを報道したかったのではない筈とは思うのですが・・・。
6月28日(月)596円安→6月30日(火)125円高。
7月6日(月)427円安→7月7日(火)264円高で20376円。
7月8日(水)の638円安は1週間で取り戻しそうな気配。
割れ込んでいた25日線(20289円)も復活の気配。
1週間のご無沙汰でした、という感じでしょうか。
天気だけを見れば、早朝の日本橋界隈は雲一つなきうギラギラの日差し。
まだ時期尚早なのか蝉の声もない静けさの灼熱に違和感はありますが、日本の夏の到来。
90年以降、ドコモやJR、JTなどの上場は日経平均が2万円台だったというのが歴史。
そう考えればこの静かな夏は、秋のJP上場への一里塚なのかも知れません。
モンスターのように成長した日経レバ(1570)の時価総額は、昨日時点で5114円。
金曜日は4256億円でしたから1日で約2割増加しました。
この間の基準価格の上昇率は2.3%。
それだけの資金が流入したということ。
運用がブラックボックスみたいなラップ口座なんかよりも遥かにわかやすい商品。
そして値動きの良さと手数料の安さが評価されているのでしょうか。
因みに先週7月8日(水)の売買代金は3693億円。
9日(木)が4317億円、10日(金)が2673億円。
昨日は1659億円でしたが、連日の売買代金トップ。
このモンスターの帰趨が指数の方向性を羅針盤なのかも知れません。
裁定買い残の動向などより、今は1570の動向を図った方が良さげに思えます。
まさに「あんたが主役」の時代が色濃くなってきました。
7月14日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,391.74(+301.97)
■日経平均先物 20,370(+280)
■東証1部出来高 13.73億株
■東証1部売買代金 1.38兆円
■TOPIX 1,637.10(+23.59)
■騰落 上昇1,698/下落148
■日経JQ 2,752.10(+40.92)
14日の前引けの日経平均株価は大幅に続伸した。
午前の終値は前日比301円97銭高の2万0391円74銭だった。
7日の終値(2万0376円)を上回り、中国株安を嫌気して急落する前の水準を一時回復した。
懸案のギリシャ債務問題が、前日のユーロ圏首脳会議で条件付きながら合意に至ったことを受け、リスクオフの巻き戻しが続いている。前日の欧米株市場が総じて買われたほか、中国・上海株市場も売り買い交錯ながら前日比終値近辺で強含んでおり、売り方の買い戻しと値ごろ感からの押し目買いが優勢となっている。外国為替市場で円安傾向となったことも主力株中心にプラスに働いた。
きょう朝方にはギリシャが1995年に日本の債券市場で発行した20年物円建て債(サムライ債)を期日通りに償還したとも伝わり、投資家のリスク回避姿勢が和らいだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3986億円、売買高は13億8438万株。東証1部の値上がり銘柄数は全体の90%にあたる1708、値下がり銘柄数は135、変わらずは45だった。
個別では、セブン&アイが上場来高値を更新した。野ファーストリテが大幅高、村田製作所、東エレクも買われた。ソフトバンクがしっかり、日立も堅調。エクセルがストップ高、フルキャストHD、スクエニHDも値を飛ばしている。半面、良品計画が利食われ、大豊建設が大幅安。キッコマン、味の素、ニチレイが値を下げ、ソニー、キヤノンも安い。
東証2部株価指数は続伸した。ラオックス、鳥貴族、IBJが上昇。ベネ・ワン、コメ兵、Jトラストは下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前場終値は前日比40円92銭高の2752円10銭だった。ジャスダック市場の売買代金は概算で577億円、売買高は1億936万株。
個別銘柄ではフォーサイド、アールエスシー、santec、ソノコムがストップ高。
クレステックやアスコット、テリロジーが上昇した。半面、IPS、日ダイナミク、三光合成、サダマツなどが下落した。
東証マザーズ指数も続伸した。前引けは前日比25.19ポイント高の974.41だった。
個別銘柄ではFFRI、大泉製がストップ高。テクノマセ、アトラ、サイジニア、モルフォが買われた。半面、富士山MS、海帆、関門海、デザインワン、ライフネットなどが売られた。
7月14日 相場概況(寄り付き)
日経平均10時、上げ幅拡大 円安追い風に2万400円台前半で推移 |
■日経平均株価 20,410.57(+320.80)
■日経平均先物 20,410(+320)
■TOPIX先物 1,642.50(+29.00)
■騰落 上昇1,750/下落97
■日経JQ 2,746.57(+35.39)
■マザーズ指数 973.70(+24.48)
14日、10時時点の日経平均は前日比320.80円高の20410.57円で推移している。ギリシャ金融支援の条件付合意が材料視されて東京市場は買い優勢で取引を開始。日経平均は大きなマドを伴う上昇で25日移動平均線20301円を上抜いている。
円相場が1ドル=123円台後半に下げ幅を広げたことも輸出関連株を中心に買いを誘った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともにじり高の展開。業種別TOPIXは33業種すべてが上昇し、証券商品先物や保険業などの上げが目立つ。
午前10時現在の東証1部の売買代金は概算で8631億円、売買高は8億9115万株。
東証1部の値上がり銘柄数は1750、値下がり銘柄数は97、変わらずは39銘柄だった。業種別では33業種全面高で、値上がり上位に証券、非鉄、鉄鋼、保険、その他金融、ゴム製品、海運など。
川重が上げ幅を4%超に、富士重は3%超にそれぞれ拡大した。
東京電力、野村、東京エレクが上昇している。また、みずほ、トヨタ、三菱UFJ、ソフトバンクもしっかり。
森永が年初来高値を更新した。マルハニチロは上場来高値を更新した。
一方、ソニー、任天堂は小幅ながらマイナス推移。キッコマンや味の素、ニチレイなどの食品株が安い。
東証2部株価指数は続伸している。朝日インテク、象印、ブラインドが上昇。Gダイニングやヨネックスは下落している。
業績予想を増額修正した松屋や営業利益大幅増の観測報道が出たベクトル、ブロック崩しの新ゲームを発表したイグニスなども高い。
<兜町カタリスト>
「次の本」
ETFの本が出たのが先週。
早くも次の本に着手した。
テーマは「ゆうちょ株とマーケット。
以下は章だて。
↓
☆1章 日本株は新しい次元へ
日経平均は2万円を超えたが時価総額は600兆円を超えた
世界で一番早く開く東京株式市場
これまで良かったNYとこれから良くなる東京
クジラとイナゴの跳梁跋扈
なぜROEを重視するのか
コーポレートガバナンスは免罪符
アベノミクスは中曽根相場を越える
市場が求めているのは「ドラマチックさ」
「日経平均の1万円ってまた見られますかね?」
戦場のカナリアから抜けだした日本株
昭和バブル=NTT、ITバブル=ドコモの上場から
(NTT、ドコモが明けた日本株とびら)
「ゆうちょ株」は資産価格上昇時代の象徴に
「ゆうちょ株」は幸せの青い鳥になる
☆2章 今後3年の日本と世界をどう読むか
世界の株価の時価総額は75兆ドル(約9000兆円)に増加
OECDの世界経済見通し
「強いアメリカ」復活
欧州景気底入れ→金融緩和継続
中国株式市場の本気度
新・産業革命こそ日本株再評価の原点
なぜ外国人投資家は日本株を買うのか
「持ち合い株売却加速」の背景
株式相場は景気変動に先行する
☆3章 櫻井流「新次元の相場解釈の鉄則」
アメリカが利上げしたときに何を買う
金融相場→中間反落→業績相場→逆金融相場→中間反騰→逆業績相場」
仮儒が増えなければ相場は大きくならない
2016年から東証マザーズ指数先物が上場
市場は非合理、しかし売りと買いは常に等しい量
株式投資心理学こそ重要
警戒感から鈍感力に;相場は究極のところ決断の集積所
三題話「浅間山とトヨタと黒田日銀総裁」
個人投資家を向いた企業の見分け方
「常の相場に向かえ、乗るは大相場のみ。通いの相場が逆張り、運びの相場は順張り」。
低位株とねがさ株
「両建ては損から外せ」
日本再興戦略こそバイブルに・・・永田町&霞が関協奏曲
・IoT、M2Mが変える日本社会
・あちらもこちらもインバウンド
・新・クールジャパン
・バイオだってまたやってくる
・自動運転、燃料自動車
・お友達はロボット
・インフラ整備も忘れない
・ビッグデータマイナンバー制度
・クリーンエネルギーもスマートシティも登場する
・まだまだインターネットは進化=物流も変わる
☆4章 動兆シグナルを見逃すな!ここに注目17ポイント
移動平均線
売買単価からの読み
信用残の増減と限界値
信用評価損益率
カラ売り比率
新高値新安値銘柄数
押し目買いを蜃気楼にしない(PERで考える)
日経平均採用銘柄のEPS
先導株比率:みずほの5億株の商い
一度ストップ高した銘柄はその後何回かストップ高をする
アウトザマネーのオプション価格・SQ値のバトルを活用する
鶏卵価格動向
指数入れ替えにも注目
株主数の増減
株価はネガティブテーマ・ポジティブテーマに逆行する
ニュースを食べる方法
バブル相場の学習効果から
☆5章 ピーターリンチやバフェットなら絶対買う業種・銘柄選択眼
「人間の欲望を満たしてくれる銘柄こそが上昇する。これがバフェット氏の流儀」
「量=質×時間」の方程式
「買う理由と売る理由を自分で明確化:クレヨンで説明できる銘柄を相手にする」
「どんなときも成長株は不死鳥のように登場する」
「観察こそ原点・会社に電話をかけてみる」
「株価の今日や明日、来週の動きは単なる気まぐれでしかない」
「大幅に値上がりするいくつかの銘柄は、期待外れの銘柄の損失を埋めてあまりある」
「会社に投資するのであって株価に投資するのではない」=「ビジネスモデルを買う」
「収益性こそが株価上昇のカギ」
「地面に突き刺さってしばらくしてから買う」
「知らない企業に投資しない」
「ローテク企業こそ儲かりやすい」
「時間を見方につける=1日中バッターボックスに立ち野手が眠りかけたら振る」
「市場の『ミスターマーケット』を見つけよう」
「株式投資は難しく考えない。そんなに立派なものでもない」。
7月14日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
欧州連合(EU)がギリシャへの金融支援再開に向けた協議に入ることで合意に達したことを好感し13日の欧米株式相場は大幅に上昇。
14日の東京株式市場は、 好感した買いが続きそうだ。
CME225先物の水準からは、日経平均は25日線(20289円)を上回ってのスタートが想定される。
もう一つの波乱要因であった上海株も足元では戻り基調にあり上海株が騰勢を強めるようであれば、節目の20500円をうかがう展開もあるとみる。
日経平均の予想レンジは20200円−20450円。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1640万株
買い1600万株
差し引き40万株の売り越し。
5営業日ぶりに売り越し。
金額ベースは60億円の買い越し。
米国系は買い越し、欧州系は売り越し。
【NY概況】
13日のNYダウ平均は3日続伸した。終値は前週末比217ドル27セント高の1万7977ドル68セントだった。
ギリシャの金融支援を巡る協議が大筋で合意し、市場の不安がひとまず和らいだ。アジア、欧州など世界的に株価が上げたのにつれ、米株式相場にも買いが優勢となった。
ユーロ圏19カ国は13日、緊急の首脳会議でギリシャの金融支援の再開について条件付きで合意した。ギリシャ政府は15日までに増税などを含む財政法案を議会で可決する必要はあるが、市場では支援再開へ事態が進展するとの期待が広がった。
中国・上海株も週末をまたいで3日続伸し、下げ止まりの期待が強まって投資家心理は改善した。
ナスダック指数も3日続伸し、前週末比73.816ポイント高の5071.512で終えた。
シカゴ日経平均先物は3日続伸した。9月物は前週末比295円高の2万380円で取引を終え、13日の大取終値を290円上回った。ユーロ圏首脳がギリシャ支援で大筋合意したのを受けて投資家心理が上向き、米株とともに買われた。この日の9月物高値は2万395円、安値は1万9915円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20425 ( +335 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20380 ( +290 )
( )は大取所終値比
【予定】14日(火)
【国内】
6月首都圏新規マンション発売(13:00)
日銀金融政策決定会合(〜15日)
《決算発表》
いちごHD、パル、ドトル日レス、クリレスHD、サイゼリヤ、近鉄百、東宝、ウエストHD、タマホーム、キャンドゥ、大黒天、ハブ、ファンドクリG、レナウン、モバクリ、ケイブ、テラスカイ、Gunosy、ベクトル、前沢工、中北製、古野電、ユーシン、佐鳥電機、リーバイス、文教堂HDなど
【海外】
独6月消費者物価確報値(15:00)
インド6月卸売物価(15:30)
インドネシア中銀政策金利発表
EU財務相理事会(ブリュッセル)
英6月消費者物価(17:30)
ユーロ圏5月鉱工業生産(18:00)
独7月ZEW景況感指数(18:00)
ブラジル5月小売売上高(21:00)
米6月小売売上高(21:30)
米6月輸入物価(21:30)
《決算発表》
ジョンソン・エンド・ジョンソン、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、ヤム・ブランズ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
7月13日 相場概況(寄り付き)
■日経平均株価 19978.85(+199.02)
■日経平均先物 19,960(+100)
■TOPIX先物 1,602.00(+12.50)
■騰落 上昇1,654/下落160
■日経JQ 2,710.46(+30.97)
■マザーズ指数 943.67(+19.48)
10時時点の日経平均は先週末終値比199.02円高の19978.85円で推移している。
ギリシャへの支援を検討するユーロ圏首脳会議は現在も続いている。合意が先延ばしになる可能性はあるものの、ユーロ圏の中には交渉再開に前向きな国もあり、市場では協議の決裂は避けられるとの見方が多い。
外国為替市場で円相場がドルやユーロに対し前週末から下落した。日本企業の輸出採算が改善するとして、追い風になっている。
ただ、節目である2万円を上回るほどの勢いはない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
ただ、節目である20000円を上回るほどの勢いはない。
先物市場では寄付きの売買一巡後は商いが細っており20000円手前でもみ合っている。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は1654、値下がり銘柄数は160、変わらずは69銘柄だった。業種別では33業種中、鉱業を除きほぼ全面高。値上がり上位に水産、空運、電力ガス、保険、鉄鋼、陸運など。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
ギリシャへの支援を検討するユーロ圏首脳会議は現在も続いている。合意が先延ばしになる可能性はあるものの、ユーロ圏の中には交渉再開に前向きな国もあり、市場では協議の決裂は避けられるとの見方が多い。
三菱UFJ、トヨタ、みずほ、ソフトバンが上昇。また、ソニーは先週末比4%超の上げと目立つ。一方、エーザイが先週末比4%ほどの下落。
大型薬の後継品が米国で承認されたと発表した大塚HDの上昇も目立つ。一方、東芝は下落。第三者委員会がトップの不適切会計への関与を認定したと伝わり、嫌気売りが広がった。エーザイやファストリも安い。
外資系等は、兼松(8020)、山口FG(8418)、イズミ(8273)、ダイキョーニシカワ(4246)、日ぺ(4612)、良品計画(7453)、ANA(9202)に注目。
225先物は野村・モルスタ・JP・三菱・GS・パリバ・ドイツが買い越し。
アムロ・メリル・バークレイズ・マネ・シティ・クレディ・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はJP・GS・パリバ・HSBC・ソジェンが買い越し。
バークレイズ・ニューエッジ・モルスタ・みずほが売り越し。
テクニカル的には日ハム(2282)、宝(2531)、電通(4324)、日理化(4406)、乃村(9716)、丸大食品(2288)、HUG(3676)、GMOPG(3769)、クレスコ(4674)、トーセ(4728)、良品計画(7453)、平和不(8803)、Tナカヤマ(9830)が動兆。
<兜町カタリスト>
「じゃれあい」
待ちぼうけチックなギリシャ。
牛歩ながら少しは進んだような印象。
国民投票はEU案に反対でも、結局はお互いの利害で愛憎半ばの睦みあい。
というかじゃれあいの印象。
考える時間や待つ時間が無駄に思えてくる。
離婚できないのに別れると言っているみたいなものだろうか。
早い話が腐れ縁は断ちきれないということでしかない。
アレコレ論じるよりは他の視点を持った方がよかろう。
興味深いのはやはり中国。
株価の上昇下落というのが経済問題ではなく政治問題となっている。
この視点でいくと、ひょっとすると国家が市場に勝てるのかも知れない。
だとすると壮大な実験劇となってこようか、。
挙句の果てには中国は今後数カ月間に国際市場からの銅買い付けを増やす見込みとの報道。
そこまでするかというよりも「銅はロンドン市場で著しく下げた一方、上海先物取引所は相対的に持ちこたえている。
輸入を活用した裁定取引が可能になったため、海外から買い付ける動きが出ている」との見方。
ロイターでは「輸入を活用した裁定取引の価格差がここ数年にないほどの目覚ましい水準になっている。
期近物と輸入カーゴの価格差で利ざやを稼げる」。
株も商品もクジラチックな中国の買い支えに売り向かう方が良いのかどうか。
土曜の日経と真逆の立場の論調はどちらの視点が正しいのか。
その意味では正念場。
2014年度のGPIFの運用益は前年度比49.6%増の15兆2922億円で着地。
運用利回りは12.27%で過去最高。
国内株式の比率は15.9%→22%まで上昇した。
投資額にして3兆9185億円。
海外投資家は2.5兆円だったからこれを上回ったことになる。
直近の国内株比率は23.7%程度との観測で目標の25%はほぼ達成。
クジラ1匹仕上がったという感じだろうか。
もっとも次のクジラも地方共済とかゆうせいとか簡保が育ちつつある。
これらの成長に期待ということだろう。
喜ばしきは債券比率の低下。
53%→39.4%となった。
「債券に比べ価格変動の大きい株式の増加。
137兆円というトラの子の年金の運用リスクは高まった格好。
リーマンショック並みの下落だと30兆円の赤字が生じる」。
という小賢しいコメントも見える。
しかし0,4%の国債と配当利回りで1.4%の株式。
それでもまだ債券なのだろうか。
東証REIT指数は7日続落。
1600ポイント台まで下落し昨年秋の水準となった。
分配金利回りは3.6%台で1年1か月ぶりの水準。
ひきつけるタイミング到来というところだろうか。
願わくば5%台の利回りが欲しいところだが・・・。
3月月中平均が鉄壁の下値水準を証明してくれたのが先週の動き。
今年2度目の75日線割れも同様だろう。
日経平均採用銘柄のPER16倍割れも同様。
目途さえあれば動揺することも慌て騒ぎ驚くことも必要ない筈。
ギリシャが中国は表面上の目くらましと考えれば本尊はやはり米国動向。
システム障害での取引一時停止の背景を考える方が良いのかも知れない。
7月値は19849円。
今年はSQ後に上か下の連続。
今月は金曜こそ幻のSQ値だったが月曜は上回りそうな気配。
何かが少し良い方に変わるのかも知れない。
7月13日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
本日の東京株式市場は、米国株の上昇から堅調な展開を想定する。
日経平均株価予想レンジは、19700-20100を予想する。
さて今週は、値幅調整が進んだことで、改めて国内企業や日本経済のファンダメンタルズを見直す動きが見られるどうかが注目される。
ギリシャについてはすでに峠は越えたと見てよい。財政緊縮策の受け入れを強硬に拒んでいたチプラス政権も、付加価値税の引き上げや早期退職者たちの年金引き下げで譲歩する姿勢を示しはじめているからだ。
EU連合にしても、解決策はギリシャがわずかな譲歩をすれば済むこと。これによってEU諸国は面子が立つため、ギリシャ支援は継続となる可能性が高い。
問題は中国上海だが、こちらはとても安心できない。指標が高値から30%も下げてしまうと復元力は著しく低下、一時的な戻りはあってもまた下げてしまう傾向があるからだ。この点、引き続き要警戒だ。
日経平均の9日の安値1万9115円は日足チャートでみれば、長い下ヒゲとなったことで一応、下値に届いてものとみられる。仮に、再度、下押す場面があっても1万9115円で二番底になるだろう。
まだ波乱の種は残っているが、突っ込み場面があれば買いの好機と考える。
主要外国証券経由の注文動向は、売り740万株、買い800万株で、差し引き60万株の買い越し。買い越しは4営業日連続。金額は売り越し。
売りセクターに、サービス、機械、情報通信、自動車部品、建設、小売、その他金融、精密など。
買いセクターに、小売、精密、不動産、薬品、電機、輸送用機器、機械、自動車、保険、サービスなど。
7月13日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
本日の東京株式市場は、米国株の上昇から堅調な展開を想定する。
日経平均株価予想レンジは、19700-20100を予想する。
さて今週は、値幅調整が進んだことで、改めて国内企業や日本経済のファンダメンタルズを見直す動きが見られるどうかが注目される。
ギリシャについてはすでに峠は越えたと見てよい。財政緊縮策の受け入れを強硬に拒んでいたチプラス政権も、付加価値税の引き上げや早期退職者たちの年金引き下げで譲歩する姿勢を示しはじめているからだ。
EU連合にしても、解決策はギリシャがわずかな譲歩をすれば済むこと。これによってEU諸国は面子が立つため、ギリシャ支援は継続となる可能性が高い。
問題は中国上海だが、こちらはとても安心できない。指標が高値から30%も下げてしまうと復元力は著しく低下、一時的な戻りはあってもまた下げてしまう傾向があるからだ。この点、引き続き要警戒だ。
日経平均の9日の安値1万9115円は日足チャートでみれば、長い下ヒゲとなったことで一応、下値に届いてものとみられる。仮に、再度、下押す場面があっても1万9115円で二番底になるだろう。
まだ波乱の種は残っているが、突っ込み場面があれば買いの好機と考える。
主要外国証券経由の注文動向は、売り740万株、買い800万株で、差し引き60万株の買い越し。買い越しは4営業日連続。金額は売り越し。
売りセクターに、サービス、機械、情報通信、自動車部品、建設、小売、その他金融、精密など。
買いセクターに、小売、精密、不動産、薬品、電機、輸送用機器、機械、自動車、保険、サービスなど。
シカゴ日経平均先物は続伸した。9月物は前日比420円高の2万85円で引け、10日の大取終値を225円上回った。中国・上海株がひとまず持ち直して先行き不安がいったん和らいだほか、ギリシャ金融支援の交渉進展への期待から米株とともに買われた。9月物高値は2万140円、安値は1万9630円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20130 ( +270 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20085 ( +225 )
( )は大取所終値比
【国内】
5月第三次産業活動指数(13:30)
5月鉱工業生産確報値(13:30)
6月投信概況(15:00)
【海外】
中国6月貿易収支
米国6月月次財政収支(14日3:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
7月11日 休日TIMES
【NY概況】
10日の米株式相場は大幅に続伸した。NYダウ平均の終値は前日比211ドル79セント高の1万7760ドル41セントだった。
ギリシャの金融支援を巡る協議が進むとの期待を背景とした欧州株式相場の上昇や中国株の持ち直しを受けて、米株式にも買いが優勢となった。
ギリシャが9日に欧州連合(EU)に提出した財政改革案を受けて、EUは週末に首脳会議を開く。EU側がギリシャへの態度を軟化しているとの報道もあり、ギリシャへの支援協議が進むとの観測が広がった。欧州株式相場が軒並み大きく上昇し、米市場でも買いが優勢となった。
中国株式相場が大幅に続伸した。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方が広がったことも株式の買いを促した。
セクター別では全面高となり、テクノロジー・ハード・機器や運輸の上昇が目立った。
ナスダック総合株価指数は同75.299ポイント高の4997.696で終えた。
シカゴ日経平均先物は続伸した。9月物は前日比420円高の2万85円で引け、10日の大取終値を225円上回った。中国・上海株がひとまず持ち直して先行き不安がいったん和らいだほか、ギリシャ金融支援の交渉進展への期待から米株とともに買われた。9月物高値は2万140円、安値は1万9630円だった。
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注目開示情報
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■東京エレクトロン[8035]
中期経営計画を発表。連結純利益を足元の790億円から、2020年3月期までに1000
億〜1550億円に高める。自己資本利益率(ROE)は15〜20%を目指す。配当性
向は現行の35%から50%に引き上げる。
また、今期の増配も発表。16年3月期の年間配当を前期比79円増の222円に上方修正する。従来予想は12円増の155円。
10日終値は7727円(▲139)。
■ディップ[2379]
16年2月期営業利益予想を従来の55億円から60億400万円に増額修正。求人需要の高まりを背景に、アルバイト求人情報サイト「バイトル」などを展開するメディア事業が堅調に推移した。QUICKコンセンサス(3社)は63億円。
同時に、8月末時点の株主を対象に1対5の株式分割を実施すると決定した。さらに、期末に加えて中間期においても優待を行うと発表。8月末時点の株主にクオカードを贈るという。
10日終値は1万2170円(▲190)。
■エスクロー・エージェント・ジャパン[6093]
16年2月期営業利益予想を従来の2億2700万円から3億2800万円に増額修正。不動産に対する消費者の購入意欲が持ち直し、不動産事業者向けサービスのシステム利用頻度が計画を上回ったという。
10日終値は6310円(△120)。
■ファステプ [2338]
上期経常を一転2.9倍増益に上方修正、通期も増額
16年8月上期の連結経常利益を3000万円→1億5000万円に5.0倍上方修正。従来の42.3%減益予想から一転して2.9倍増益見通しとなった。メディアソリューション事業でテレビスポットCMの受注が想定より伸び、売上が計画を32.3%も上回ることが利益を押し上げる。
上期増額分を下回る形で、通期の同利益を1億2000万円→1億6000万円に33.3%上方修正。
10日終値は386円 (△12)。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
来週の展開は週末に行われる予定のEU首脳会議で、ギリシャへの財政支援継続が決定されるかどうかによって大きく変わりそうだ。
上海総合指数が本日も大きく続伸していることから、いったん中国不安によるリスクオフムードはやわらぎそうだが、底入れとなったかどうかはまだ不透明で、来週も引き続き警戒が必要だろう。
【銘柄フラッシュ】
ネクストジェンなど急伸し本日上場の平山も順調
10日は、キッコーマン<2801>(東1)が3ヵ月ぶりに4000円台を回復して3.6%高となり、協和発酵キリン<4151>(東1)は3日ぶりに1600円台を回復して7.1%高となったほか、アステラス製薬<4503>(東1)が前場4%高となるなど、ディフェンシブ性のある銘柄の人気が再燃し、NTT(日本電信電話)<9432>(東1)も「goo」ブランドのスマートフォン「gooのスマホ」をさらに使いやすくするためのホームアプリ「gooのやさしいスマホ」発表などが好感されて3.7%高。トヨタ自動車<7203>(東1)は年配当利回り2.5%前後に注目する様子もあり0.3%高となった。
本日新規上場の平山<7781>(JQS、売買単位100株)は製造コンサルティングやアウトソーシング、人材派遣などを行い、9時52分に公開価格2130円を29.5%上回る2758円で初値をつけた。高値は前場に2783円、安値は後場の2440円で、終値も2440円となった。
新日本理化<4406>(東1)が低刺激性で肌にやさしい界面活性剤を開発と伝えられて14時頃から急伸し、16.7%高となって東証1部の値上がり率トップ。アプリックスIPホールディングス<3727>(東マ)は海外大手との提携交渉が進んでいるとの見方で14.5%ストップ高、日本エンタープライズ<4829>(東1)は昨日の中国株の混乱を受けた下げが全体に引きずられた異常値とされて急反発の5.4%高となり、アスカネット<2438>(東マ)も昨日は異常値とされて3.6%高の急反発。
乃村工藝社<9716>(東1)は8日発表の四半期決算が好感されて6.6%高となり約2週間ぶりに高値を更新。原弘産<8894>(東2)は正午過ぎに四半期決算を発表して一段高となり13.2%高、ネクステージ<3186>(東1)は13時に発表した四半期決算を好感して6.5%高と上値を追い、ネクストジェン<3842>(JQG)はすべてのモノをネットでつなぐ「IoT」関連株などを物色する動きに乗り20.5%ストップ高。上場4日目の富士山マガジンサービス<3186>(東マ)は11.1%高の急反発。
【引け後のリリース】
ラクーンが7月31日を基準日として株式3分割
企業間の電子商取引システムなどを運営するラクーン<3031>(東マ)は10日の取引終了後に株式3分割を発表し、7月31日を基準日として、株主の所有する普通株式を1株につき3株の割合で分割するとした。10日の終値は1235円だった。
売買単位は100株。投資単位あたりの金額を引き下げ、株式数の増加により株式の流通性を高めることで、より投資しやすい環境を整え、投資仮想の拡大を図る。この株式分割を得るための買い付け期限(権利付最終日)は、今年は7月28日(火)になる。
ーーーーーーーー
音通が関東の100円ショップ企業をグループ化
関西を中心に100円ショップ「フレッツ」などを展開する音通<7647>(東2)は10日の取引終了後、子会社を通じて、首都圏近郊で100円ショップを14店舗運営するニッパン(千葉県市川市)の株式を議決権割合で100%取得して子会社化すると発表した。株式譲渡実行日平成27年8月1日(予定)。取得価格は非開示とした。音通の10日の終値は40円(2円高)だった。
7月10日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
10日の日経平均株価は反落し、前日比75円67銭安の1万9779円83銭で終えた。
これまで下落が続き投資家心理を冷やしていた上海株が朝安後に上げに転じたことを受け、
日経平均は上昇に転じる場面があったが、週末に加え、資金繰り難のギリシャへの金融支援を
巡る欧州連合(EU)首脳会議を12日に控え、大引けにかけてはポジションを手じまう売りが優勢となった。
東証1部の売買代金は概算で3兆2119億円となっている。
東京株式2部市場は3日続落した。
大引けの2部指数は、前日比5.23ポイント安の4849.39となった。
個別銘柄ではセキド、グリーンランド、鳥貴族、IBJが値下がり率上位に売られた。
一方、オリジナル設が一時ストップ高。
北日本紡績、イトーヨーギョー、プラズマ、シードも値上がり率上位に買われた。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。
終値は前日比39.56ポイント高の1万4312.51だった。
急落していた上海株の下落が一服したとの見方から幅広い銘柄に買いが入った。
円の対ドル相場が円安方向に振れたことも輸出関連の銘柄への買い安心感につながった。
日揮や味の素が上げ、JSRや旭化成が下げた。
日経ジャスダック平均は前日比87銭安の2679円49銭と小幅に3日続落。
個別銘柄では倉元、DIT、アエリア、ミクロン精密が値下がり率上位に売られた。
半面、ネクストジェン、IPS、ローツェ、FVCがストップ高。
やまねメディカル、シダーは一時ストップ高と値を飛ばした。
東証マザーズ指数は3日続落した。
終値は前日比18.93ポイント安の924.19だった。
後場に入ってジグソーが急落し、ミクシィも上げ幅を縮めた。
そーせいやFFRIが下落した半面、アプリックスやヘリオスは上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 | 19,779.83 | -75.67 |
日経平均先物 | 19,860.00 | 0 |
TOPIX | 1,583.55 | +3.66 |
TOPIX先物 | 1,589.5 | +6.0 |
東証2部指数 | 4,849.39 | -5.23 |
JASDAQ | 2,679.49 | -33.11 |
マザーズ | 943.12 | -0.87 |
出来高 |
|
|
東証1部 | 2,761,930 | 3,211,955 |
東証2部 | 187,180 | 54,391 |
7月10日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 19,937.32 (+81.82)
■日経平均先物 19,940 (+70)
■東証1部出来高 13.1億株
■東証1部売買代金 1.5兆円
■TOPIX 1,597.16(+17.27)
■騰落 上昇1292/下落509
■日経JQ 2,696.89(+16.53)
10日午前の日経平均株価は続伸し、午前の終値は前日比81円82銭高の1万9937円32銭だった。
朝方は週末であることやギリシャの金融支援を巡る欧州連合(EU)首脳会議を見極めたいとの見方から売りが先行し、
日経平均の下げ幅は一時100円を超えた。しかし、横ばいで始まった上海総合指数が上昇に転じると、
東京市場も幅広い銘柄に買いが集まった。医薬品や通信、食品などが高い。半面、海運や素材の一角が売られた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆5096億円、売買高は13億1046万株。
東証1部の銘柄の68%が値上がりし、値下がりは27%だった。値上がり1292、値下がりは509、変わらずは87だった。
業種別株価指数(33業種)は、医薬品、食料品、情報・通信業の上昇が目立ち、下落は海運業、小売業、ゴム製品などとなっている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。上昇率はいずれも1%を超えている。
東証2部株価指数は反発した。シードやベネ・ワンが上げ、ラオックスやコメ兵が下げた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前場終値は前日比16円53銭安の2696円89銭だった。
個別銘柄ではIPSがストップ高。
やまねメディカル、シダーは一時ストップ高と値を飛ばし、ネクストジェン、クレステック、新星堂、石井工研も値上がり率上位に買われた。
半面、サダマツ、ミクロン精密、アエリア、エスプールは値下がり率上位に売られた。
東証マザーズ指数は続落した。前引け時点は前日比2.81ポイント安の940.31だった。
個別銘柄ではFブラザーズ、アクトコール、ウェルスマネ、NPCが値下がり率上位に売られた。
一方、富士山マガジン、APLIXがストップ高。関門海、ファンデリー、アクセルM、WSCOPEは値上がり率上位に買われた。
7月10日 相場概況(寄り付き)
日経平均は25円安でスタート、前日決算発表のファストリは売りが先行
日経平均株価 19829.93(-25.57)
■日経平均先物 19,820(+70)
■TOPIX先物 1,585.97(+6.08)
■騰落 上昇 1087/下落 666
■日経JQ 2,688.15(+7.79)
■マザーズ指数 943.62(+0.5)
■指数大型 現値1,500.59 前日比+3.49
■指数中型 現値1,850.59 前日比+8.29
■指数小型 現値2,642.49 前日比+9.73
10日前場寄り付きの日経平均株価は小幅に反落して始まった。
一時は下げ幅が100円を超えたが、その後は買い戻しが入り、前日終値近辺まで値を戻す場面もあった。
09時50分時点の日経平均は、前日比117.33円安の19738.17円。19740円前後での推移となっている。
週末要因に加え、12日にはギリシャの金融支援を巡る欧州連合(EU)首脳会議を控えており、結果を見極めたいとの考えから買い手控えムードが強い。
一方、朝方に一部通信社が「ギリシャが現地時間9日夜に欧州連合(EU)に示した財政改革案が、
年金制度や付加価値税制などの改革に踏み込んだ内容だった」と伝え、下値を売り込む動きも限定的だ。
朝方算出された日経平均オプションとミニ日経平均先物の各7月物の特別清算指数(SQ値)は試算で1万9849円15銭だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
<兜町カタリスト>
「陽のあたる場所」
株式市場と言うのは本来明るい場所、脚光を浴びる銘柄だけを見てきた世界。
いつのころからか、暗い場所、ネガティブな材料がある場所を見るようになってしまった。
もちろん、リーマンショックのはるか以前からそうなってきたような気がする。
たぶんバブルが崩壊した頃。
あるいは、225先物の売りが儲かるようになった頃からだろうか。
売りで大成した相場師はいないというのが定説だったが少しは変わったのかも知れない。
暗部を見るようになってから当然ながら市場は暗くなった。
特に97年の金融危機やホリエモンショック、リーマンの頃や東日本大震災の頃が顕著だった。
悪材料を求めて跳梁跋扈。
金融危機の際に山一証券を500万単位でカラ売りしていたあの方の影響も大きかっただろう。
当然ながら・・・。
市場がまた視点を転換し、明るい場所、陽の当たる場所を見始めた時に株価は位置を変えていよう。
以下は名言。
↓
「私たちは自分の過去の判断を正当化するために、あらゆる手段を尽くす。
その誤りが証明されてからも、なおそれに固執する」。
(クロード・ローゼンバーグ)。
「ファンドマネジャーたちがどうしてS&P500に勝てないかだって?
やつらは臆病な羊で、羊ってのは、皆つぶされることになってるからさ」。
(映画「ウォール街」のゴードン・ゲッコーのセリフ)。
「大半の投資家は個別銘柄など選ぶ必要などないということを繰り返し申し上げておいたほうがいいだろう。
銘柄選びをしてみようという人のほとんどが、思っていたほどうまくできないことを悟らされる。
運のいい人は早くからそのことに気づいているが、運の悪い人は気づくまでに何年もかかる。
自分でうまく銘柄選びができるのは、ほんの数パーセントの投資家にすぎない。
もしかしたら、みんながインデックスファンドの力を借りるのが理想なのかもしれない」。
(ベンジャミン・グレアム)。
「証券会社のアナリストは株式市場の動向を調べ、水晶球を見つめ、細かな数字の計算をしたり、
スポンサー付きの旅に出る以前に、基本的な責務を果たすべきである」。
(ベンジャミン・グレアム)
「投資家が市場に興味を持ち、熱心であり続ければ、市場は上がり続ける」。
(チャールズ・シュワブ)。
「株式投資カメ三則
(1)銘柄は水面下にある優良なものを選んでじっと待つ。
(2)経済,相場の動きからは常に目を離さず自分で勉強する。
(3)過大な思惑はせず,手持ちの資金で行動する」。
(是川銀蔵)
「投資五箇条
(1)銘柄は人が奨めるものではなく、自分で勉強して選ぶ
(2)二年後の経済の変化を自分で予測し大局観を持つ
(3)株価には妥当な水準がある。値上がり株の深追いは禁物
(4)株価は最終的に業績で決まる。腕力相場は敬遠する
(5)不測の事態などリスクはつきものと心得る」。
(是川銀蔵)。
「私は、売りによる勝利は、買いによる勝利より価値があると思っている。
売りにより利益が出た場合デフレがおきており、買いによって利益が出た場合インフレが起きている。
同じ金額の儲けでも売りのほうが、現金の価値があり使いでがある」。
(山崎種二)
「究極の成長株を見つける15の質問
1.少なくとも数年間にわたって、会社の売上を大きく伸ばす製品や、サービスがあるか
2.そうした成長の牽引役となる製品やサービスを、次々と生み出そうとしているか
3.研究開発費が有効に活用され、成果を上げているか
4.強い営業体制はあるか
5.営業利益率が高いか
6.営業利益率をさらに高める努力をしているか
7.コスト分析や、財務分析がきっちりできるか
8.労使関係が良好か
9.幹部社員のやる気を引き出す、社風や体制があるか
10.幹部社員に優秀な人材が多いか
11.その業界で勝ち抜くための独特のノウハウを十分に持っているか
12.長期的な視野に立って、企業運営されているか
13.むやみに新株を発行していないか
14.自社にとって、不利益な材料を正直に説明しているか
15.株主に対して誠実であるか」。
(フィリップ・フィッシャー)
7月10日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
10日の株式市場は、寄り付きは欧米株の上昇を受け堅調なスタートだろう、その後は、週末を控えて利益確定の売りが予想されることから、日経平均株価は揉み合いを予想する。
日経平均株価の予想レンジは、19250-19700を想定する。
昨日の前場は、阿鼻叫喚のまさにパニック売りとなった。
ただ、上海総合指数が上げ幅を広げるとともに急速に買い戻された。
結局昨日の上海総合指数は5.8%の大幅高となったが、これで底入れとなったかは依然不透明でしばらくは値動きの荒い展開が続く可能性があり注意が必要だが、目先の底打ち感は少なからず得られたようである。
だだし、本日はオプションSQで波乱も予想される。
直近のボラティリティの高さもSQが影響している可能性があるが、昨日が乱高下の展開となったこともあり、前場と後場で動きが一変する可能性も大いに有り得る。
マーケットの動きに影響を与えるのは引き続き中国株の動向になろう。
また、週末を迎えることで、ギリシャ懸念も改めてクローズアップされやすい。
ギリシャ問題を材料に指数は月曜日に2週連続で大幅安となっている。
昨日長い下ヒゲをつけ強い陽線を形成したが、強弱感入り混じる地合いのなか、波乱含みの展開が続きそうだ。
【NY概況】
9日のNYダウ平均は反発した。終値は前日比33ドル20セント高の1万7548ドル62セントだった。中国株の下げが一服したほか、欧州株も堅調に推移したことで投資家心理が改善。米市場でも株式を買う動きが優勢となった。ダウ平均は朝方に上げ幅を249ドルまで広げる場面があった。
ギリシャ政府は9日、欧州連合(EU)に対して新たな金融支援を受ける条件となる財政改革案を提出。ギリシャの債務問題を巡る混乱が落ち着くとの期待もあって、欧州の主要な株価指数が軒並み上昇したことも米株式の買いを誘った。
もっとも、午後に入ると伸び悩んだ。ギリシャ問題や中国株の動向を巡っては慎重な見方も根強く、積極的に米株式の上値を追う動きは限られた。
ナスダック総合株価指数は反発し、前日比12.636ポイント高の4922.397で終えた。
シカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前日比380円高の1万9665円で引けた。9日の大取終値を195円下回った。
中国株の反発や、ギリシャ金融支援の交渉進展期待から投資家心理が改善し、米株とともに買われた。円相場の反落も支援材料だった。この日の9月物高値は1万9900円、安値は1万9105円。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
19715 ( -145 )
シカゴ日経225先物(円建て)
19665 ( -195 )
※( )は大取所終値比
【予定】
【国内】
6月国内企業物価指数(8:50)
6月消費動向調査(14:00)
オプションSQ
《決算発表》
ビックカメラ、R−API、久光薬、島忠、ライフコーポ、プラズマ、サカタのタネ、コシダカHD、ディップ、JIN、トレファク、キリン堂HD、三協立山、エスクローAJ、竹内製作、東洋電、コーナン商事、リンガハット、プレナス、モリト、ポケットC、日本エンタ、メディ工房、IGポート、サイバーS、薬王堂など
《新規上場》
平山
【海外】
仏5月鉱工業生産(15:45)
英5月貿易収支(17:30)
カナダ6月失業率(21:30)
メキシコ5月鉱工業生産(22:00)
米5月卸売在庫(23:00)
イエレンFRB議長講演(11日1:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1980万株
買い2340万株
差し引き360万株の買い越し。
3営業日連続の買い越し。
金額ベースは32億円の買い越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは建設、ゴム、電力、自動車など
買いは鉄鋼、薬品、保険、陸運など
売り買い交錯はガラス、銀行、小売、不動産、機械、電機、その他製品、情報通信など
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・‥……
前場の日本株は、阿鼻叫喚のまさにパニック売りとなった。
ただ、上海総合指数が上げ幅を広げるとともに急速に買い戻された。結局本日上海総合指数は5.8%の大幅高となったが、これで底入れとなったかは依然不透明で、しばらくは値動きの荒い展開が続く可能性があり、注意が必要だが目先の底打ち感は少なからず得られたようである。
だだし、あすはオプションSQで波乱も予想される。
直近のボラティリティの高さもSQが影響している可能性があるが、きょうが乱高下の展開となったこともあり、前場と後場で動きが一変する可能性も大いに有り得る。
あすの動きに影響を与えるのは引き続き中国株の動向になろう。
また、週末を迎えることで、ギリシャ懸念も改めてクローズアップされやすい。
ギリシャ問題を材料に指数は月曜に2週連続で大幅安となっている。
きょうは長い下ヒゲをつけ強い陽線を形成したが、強弱感入り混じる地合いのなか、波乱含みの展開が続きそうだ。
■ 銘柄フラッシュ ━━━・・・‥……
コックスなど急伸し上海株連動投信は軒並み急反発
9日は、イオン<8267>(東1)が第1四半期決算などを好感して後場一段強含みながら3.0%高となり、日経平均が前場一時622円安となった中で強さを見せた。ソニー<6758>(東1)は前場11時前から堅調相場に転換し、オーディオ事業の分社化などが材料視されて後場一段強含んで2.3%高となり、良品計画<7453>(東1)は業績予想の増額修正などを材料に朝から堅調で9.2%高と東証1部の値上がり率トップ。フェリシモ<3396>(東1)も第1四半期決算が好感されて7.0%高となった。
分譲マンションのファーストコーポレーション<1430>(東マ)は5月決算などが好感されて14.7%ストップ高となり、カジュアル衣料のコックス<9876>(JQS)は第1四半期決算が好感されて28.9%ストップ高。アイ・ピー・エス<4335>(JQS)は6月決算への期待などが言われて27.3%ストップ高。
上場2日目のクレステックが後場寄り後にストップ高
8日に新規上場となったクレステック<7812>(JQS)は後場寄り後に一段高となり、ストップ高の1900円(400円高)に達した。情報機器や医療用機器などの取扱説明書、マニュアルなどを企画・制作し、翻訳も行い、2015年6月期の業績予想(連結)は、営業利益が前期比24.0%増の6億1500万円、純利益は同52.6%増の3億600万円、1株利益は105円50銭。全体相場が中国株の混乱などにより不安定なため、相場が新鮮な新規上場銘柄が注目されている。PERは18倍になり、ほぼ市場平均並み。新規上場銘柄の中には100倍といったケースがあることを考慮すれば割安が目立つことになる。初日は買い気配で始まり、公開価格960円を82%上回る1751円で初値が付き順調なスタートだった。
上海総合指数が後場は5%高と伝わり、同指数に連動運用する上場投信が軒並み高。上海株式指数投信(上海株式指数・上証50連動型上場投資信託)<1309>(東1)は5.7%高となり、上場中国H株(上場インデックスファンド中国H株)<1548>(東1)は3.9%高となった。
■ 引け後のリリース━━・‥‥‥…
ゼリア新薬が英社から炎症性腸疾患薬の権利を取得
■米国を除く全世界40カ国以上での販売権を取得し「アサコール」と両面展開
ゼリア新薬工業<4559>(東1)は9日の取引終了後、100%子会社のティロッツ・ファーマ(Tillotts Pharma AG、スイス)が英アストラゼネカの炎症性腸疾患治療剤「Entocort(アストラゼネカの登録商標、一般名:ブデソニド)」の米国を除く全世界における権利を取得することを決議し、同日付でその契約を締結んだと発表した。取得額は2億1500万米ドル(約265億円)。業績への影響は現在精査中で、公表すべき事項が生じた場合には、速やかに開示するとした。本日の株価終値は1682円(82円安)だった。
発表によると、潰瘍性大腸炎及びクローン病を含む炎症性腸疾患は世界中に約500万人の患者が存在すると推定され、スイス子会社ティロッツ・ファーマは、主要製品である炎症性腸疾患IBD 治療薬「Asacol(アサコール、ゼリア新薬の登録商標)」を世界およそ50カ国で販売している。「アサコール」は1984年にスイスで上市され、現在では多くの国で炎症性腸疾患、主に潰瘍性大腸炎の第1選択薬として用いられている。「アサコール」は、安倍首相が以前服用していたことでも知られている。
今回取得する「Entocort」は、クローン病を適応として40カ国以上で承認され、さらに一部の市場では潰瘍性大腸炎の適応でも承認されている局所作用性のステロイド剤で、炎症性腸疾患の中で主にクローン病治療剤として市場が確立されている。米国を除く全世界40カ国以上で販売されている「Entocort」の権利を取得することにより、ティロッツ・ファーマは炎症性腸疾患治療において「アサコール」を補完することが可能となり、両製品のシナジーを発揮して消化器領域での一層のプレゼンスを示すことができるとともに、今後「Entocort」の販売地域の拡大を通して、欧州を中心としたティロッツ・ファーマの事業基盤の強化ならびに当社グループの一層の発展に寄与するものと期待している。
サンバイオが日本でも外傷性脳損傷薬の開発に本格着手
■米国で開発が先行し臨床試験フェーズUの準備段階
再生細胞薬の創薬ベンチャー、サンバイオ<4592>(東マ)は8日、米国子会社が開発中の再生細胞薬「SB623」について、日本での慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認に向けた開発に本格着手すると発表した。
今回、開発を進めることにした外傷性脳損傷は、交通事故や転倒などで頭に強い衝撃が加わり、脳が傷つくことによっておこる疾患であり、半身麻痺や感覚障害、記憶障害等の症状が起こる。現状では、改善を期待できる期間は損傷後1年程度で、それを超えると有効な治療法が存在しないとされている。
開発中の「SB623」は、神経機能を再生する作用を持つ治療薬で、体の自然な再生プロセスを促進させ、失われた運動機能、感覚機能及び認知機能の再生を促すことが期待されている。現在、米国では、慢性期脳梗塞プログラムが既に臨床試験フェーズUbの開始準備段階にあり、慢性期外傷性脳損傷プログラムも、動物試験を済ませ臨床試験フェーズUの開始準備段階にある。
米国の開発が先行して進むなか、日本では、慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認の実現性について調査を進めてきた。そして、このたび この調査の結果を受け、慢性期外傷性脳損傷プログラムの製造販売承認に向けた開発に本格着手することを決定した。
株式を2015年4月に上場し、8日の終値は1504円。9日は全体相場の大波乱に押されて朝方に1200円まで下げたが、午後は1370円前後まで回復している。
■ 話題株━━・・‥……
クレスコ逆行高、四季報は「絶好調」と表記、今期も連続増益、高値更新も
チャート1 クレスコ<4674>(東1・売買単位100株)は53円高の2017円と前日の34円安を大きく上回る反発を見せ全般相場急落の中で異彩高となっている。
会社四季報・夏号では、「絶好調」と表記されるほど業績好調で連続増益中だが、2016年3月期も7.7%増収、営業利益9.3%増益、1株利益142.8円、配当は連続増配して年40円の見通し。主力のソフトウェア開発事業が好調なほか組込型ソフトウェア開発事業も好調。株価に勢いがあるため年初来高値2169円(5月12日)更新は十分期待できそうだ。
ビーロットは高利益進捗率で今12月期上振れ濃厚、下値も固まり反発近そう
ビーロット<3452>(東マ・売買単位100)はリーマンショックの吹き荒れていた2008年10月に新たな不動産金融コンサルティング会社として設立、14年12月に上場した。事業は不動産分野と金融分野での専門性、企画力、ネットワークを武器に不動産経営にかかわるサービスをワンストップで富裕層へ提供している。
2015年12月期・第1四半期売上におけるセグメントは、「不動産投資開発事業」が95.8%を占め主力。他に、「不動産コンサルティング事業」と、「不動産マネジメント事業」がある。
主力の不動産開発事業についてみると、「不動産再生」と、「不動産開発」からなる。不動産再生では、稼動の低下した建物や権利関係に問題のある不動産の資産価値と収益性を高め個人投資家へ収益不動産として売却。もう一方の不動産開発では東京、札幌、博多を中心に同社独自のマーケティングにより消費者ニーズに合った分譲マンションや店舗の企画開発を行う。
第1四半期は売上28億5800万円、営業利益3億6700万円、純益2億1800万円だった。前年同期との比較はない。今12月期通期は売上が前期比45.6%増の54億0100万円、営業利益5億0900万円、純益41.8%増の2億5000万円、1株利益228.8円の見通しで配当は未定。とくに、第1四半期での利益進捗率は実に72.1%と高く、通期上振れの可能性は極めて高い。
今年4月に株式3分割を実施。権利修正株価では昨年12月上場時初値は3500円、直後に6796円70銭まで急伸した。その後、ほぼ右肩下がりの調整で6月30日に2710円まで下げている。足元では日足の終値足でみれば、10日間ほど2800円台で推移し下値が固まってきている。
8日終値2818円はPER12.3倍。今期業績の上振れを期待すれば狙える水準といえるだろう。チャート的にも出直りが近いとみられることも注目である。
ヘリオスは細胞医薬、再生医療の開発で有力、日本医療研究開発機構と提携
ヘリオス<4593>(東マ)は、本年6月16日に東証マザーズに上場。眼科手術補助剤の開発・販売、細胞医薬品・再生医療等製品の研究・開発・製造を行っている。同社は、2013年に大日本住友製薬株式会社と共同開発契約を締結。この契約に基づきヘリオスは、大日本住友製薬から提供される開発資金をもとに、国内におけるiPS細胞由来のRPE細胞の開発を共同で行い、製造販売承認の取得及び販売を行うことに合意している。さらに共同開発によって製品化されるRPE細胞医薬品に関して、その製造や販売促進を共同して行うため、2014年に合弁会社として株式会社サイレジェンを設立。
また、澁谷工業株式会社や株式会社ニコン、大阪大学とは、より一層の製造の効率化にむけた自動培養化装置の開発を進め、世界に先駆けてiPSC再生医薬品の実用化を進めるため、バリューチェーンを担う企業と強固な開発体制を構築している。一方海外については、同社主導の開発を計画しており、これまでに米国及び欧州市場における製造委託先の選定を完了し、当該委託先への技術移転に着手、米国の規制当局と事前相談を開始している。
今2015年12月期第1四半期業績実績は、売上高が1900万円、営業損益が2億3200万円の赤字、経常損益が2億4100万円の赤字、最終損益が2億4100万円の赤字に着地。
通期業績予想は、売上高が117億6200万円(前期は2億7900万円)、営業損益が16億3800万円の赤字(同5億7300万円の赤字)、経常損益が15億8800万円の赤字(同4億7600万円の赤字)、最終損益が15億9100万円の赤字(同4億8000万円の赤字)を見込んでいる。
1日大引け後、日本医療研究開発機構(AMED)との間で、平成27年度「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療等の産業化に向けた評価手法等の開発)」に関する委託契約を締結したと発表。同社受託事業は、AMEDから提供される資金を活用して、アイソレータ内での最終細胞(同社の場合、RPE細胞)の製造工程等の評価手法を研究するもので、その研究結果は、将来的な再生医療の産業化に向けて、今後アイソレータ内で製造される様々な再生医療等製品に対する評価基準等を確立するために使われる。
同社にとってRPE細胞をアイソレータ内でより一層安定的かつ効率的に製造する方法を検討、開発するために有益と期待されている。受託期間は6月26日から来年3月31日までで、受託期間終了後のAMEDの審査が完了する来16年12月期に同受託事業の実施に伴う収入(営業外収益)を見込んでいる。
株価は、6月16日の上場初日は、公開価格の1200円を270円(22.5%)上回る1470円で初値をつけた後、同日高値1763円と上昇。同19日高値1750円と買い直された後、調整している。現在公開価格を下回っており、目先の売りが膨らんだもよう。短期的には値ごろ感が出始める株価の位置にあり、リバウンド局面入りとなるか注目されそうだ。
7月09日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
9日の日経平均株価は反発した。
終値は前日比117円86銭高の1万9855円50銭だった。
上海株式の急落やギリシャ金融支援問題を巡る不透明感が見切り売りを誘い、朝方は下値模索の展開となった。為替の円高も嫌気され、日経平均は一時1万9100円台まで売り込まれたが、その後は突っ込み警戒感からの買い戻しや押し目買いを誘い下げ渋った。
後場に入ると上海株の戻り足が鮮明となり、これを受けて日経平均も下値を買い直される展開に。先物主導の裁定買いも寄与して、大引け近くになってプラス圏に浮上、高値引けとなった。
日経平均の値幅(高値と安値の差)は740円30銭と、2013年5月24日以来およそ2年1カ月ぶりの大きさ。東証1部の売買代金は3兆8409億円と、売買が膨らむ株価指数先物の清算日を除いたベースで、今年最大で14年11月以来8カ月ぶりの高水準だった。
もっとも、JPX日経インデックス400は続落し、終値は18.30ポイント安の1万4272.95だった。
東証株価指数(TOPIX)も小幅続落し、2.59ポイント安の1579.89で終えた。
売買高は37億1187万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の7割を超える1406にのぼった。値上がりは419、変わらずは63だった。
日経平均への影響度が高いファストリやファナック、TDKが上げた。前日に大幅安となっていた伊藤忠も大幅反発。前日に今期の業績見通しを上方修正した良品計画が大幅に上昇した。
四半期決算が好調だったイオンが朝から堅調で、ソニーや大手銀行株が11時過ぎにプラス転換し始めるなど、主力株の一角が先行して回復。大手商社株や不動産株なども小高くなっている。
半面、ソフトバンクやトヨタ、三井住友FGが安い。ビックカメラや日本空港ビルなどのインバウンド関連の一角も下げた。
東証2部株価指数は続落した。ラオックス、グリンランド、コメ兵が下げた一方、阿波製紙、朝日インテクが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。
この日の終値は前日比33円11銭安の2680円36銭だった。
新興市場でも売りが優勢となった。ただ朝方の売り一巡後、取引終了にかけて下げ幅を徐々に縮小した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1022億円、売買高は2億1770万株。
個別銘柄ではIPS、クレステック、コックスがストップ高。倉元、石井工研、ワイエスフード、日本アイエスケイ、高橋ウォール、シノケンGなどが買われた。半面、クルーズ、ガンホー、MKシステム、ソノコム、システム ディ、アズジェント、朝日ラバー、テリロジーケイブ、シダー、SOLHDなど売られた。
東証マザーズ指数も続落した。大引け時点は前日比8.63ポイント安の943.12だった。ジグソーやFFRIなどは上昇した
個別銘柄では、ミクシィ、ASJ、DEAR・L、NVC、アドベンチャ、デザインワン、APLIX、富士山マガジンなど売られた。一方、ファーストコーポ、WSCOPEがストップ高。ウェルスマネ、データHR、REMIX、ジグソー、FFRIは買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
19,855.50 |
117.86 |
日経平均先物 |
19,860.00 |
200.00 |
TOPIX |
1,579.89 |
-2.59 |
TOPIX先物 |
1,583.50 |
8.50 |
東証2部指数 |
4,854.62 |
-41.54 |
JASDAQ |
2,680.36 |
-33.11 |
マザーズ |
943.12 |
-8.63 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
3711870 |
3840954 |
東証2部 |
325090 |
92394 |
7月09日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 19,602.21(-135.43)
■日経平均先物 19,550(-110)
■東証1部出来高 21.70億株
■東証1部売買代金 2.1兆円
■TOPIX 1,563.44(-19.04)
■騰落 上昇141/下落1,716
■日経JQ 2,652.58(-60.89)
9日前引けの日経平均株価は続落した。前引けは前日比135円43銭安の1万9602円21銭だった。
中国株急落をきっかけにした運用リスクを回避する売りが続いた。
前日の米株式市場でNYダウが5カ月ぶりの安値を付け、中国・上海株式市場の急落やギリシャの金融支援問題を巡る不透明材料を嫌気して、一時は日経平均が1万9100円台まで売り込まれた。
東証1部全体の99%の銘柄が下げるという文字通りの全面安商状となったが、その後は突っ込み警戒感からの買い戻しや値ごろ感に注目した押し目買いなどを誘い急速に下げ渋った。
政府当局が相次いで相場の下支え策を打ち出しても止まらない中国株安が世界に波及。日本株にも投資家がリスク資産を売って現金に換える換金目的の売りが増えた。
もっとも、前引け前になると日経平均は急速に下げ渋った。大きく下げた反動から短期的な買い戻しが入ったほか、中国の上海市場が一時上げに転じたことも買い戻しに拍車をかけた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに続落した。下落率はいずれも1%を超えた。
前引けの東証1部の売買代金は概算で2兆1087億円、売買高は21億7000万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の9割にのぼる1716、値上がりは141、変わらずは31だった。
三菱UFJやみずほFG、三井住友FGが下落。中国株安によって訪日観光客が減少するとの連想から空港ビルやビックカメラなどインバウンド関連の一角も安い。
半面、前日発表の2015年3〜5月期決算で好業績が確認された良品計画やイオンが上昇した。
東証2部指数は続落した。ラオックスやAGCap、朝日インテクが下げた一方、理経、象印が上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前場終値は前日比60円89銭安の2652円58銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で679億円、売買高は1億5088万株。
クルーズ、倉元、ニューテック、ガンホー、朝日ラバー、テリロジーなどが下落した。半面、クレステックやIPS、コックス、ワイエスフードなどが上昇した。
東証マザーズ指数も続落した。前引け時点は前日比29.30ポイント安の922.45だった。
個別銘柄ではミクシィ、ジグソー、ASJ、DEAR・L、NVC、アドベンチャ、デザインワンが売られた。一方、ファーストコーポ、ヘリオス、REMIX、データHR、テラスカイ、UNITEDなどが買われた。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
じげん(3679) 741円 -13
寄付き以降きつい下げとなったが、売り一巡後は長い下ヒゲを残し一気に切り返している。6月30日に年初来高値943円をつけた後は陰線連発で「往って来い」となったが調整は一巡へ。25日移動平均線まで回復していることから仕切り直しの展開を期待。
ダブル・スコープはストップ高買い気配
業績上方修正で最高純益を更新し割安株買い再燃
ダブル・スコープ<6619>(東マ)は、寄り付きから買い気配値を切り上げて急反発、300円高の1350円買い気配とストップ高している。ストップ高でも、売り買い差し引きで約51万株の買い物を集める人気となっている。前日8日大引け後に今12月期第2四半期累計・通期業績の上方修正を発表、通期純利益が、一気に4期ぶりに過去最高を更新することを評価して割安修正買いが再燃している。同社は、前期業績も再三にわたり上方修正、そのたびにストップ高を演じており、急騰特性の再発揮期待も高めている。
■リチウム電池セパレータの受注が順調に推移し販売単価もアップ
業績上方修正のうち12月通期業績は、期初予想より売り上げを12億2800万円、経常利益を7億900万円、純利益を6億7400万円それぞれ引き上げ、純利益は、14億円(前期比2.6倍)と連続の大幅増益となり、2011年12月期の過去最高(12億500万円)を更新する。リチウムイオンバッテリー業界で電気自動車などの車載用途の需要が拡大し、リチウムイオン二次電池用セパレータの市況も上昇、主要顧客向けに受注が順調に推移するとともに、販売単価も期初想定を上回り、さらに通期為替レートも、期初想定の1ドル=115円に対して120円台と円安となっていることも、上方修正要因となった。
■年初来上昇幅の半値押し水準を固めPER13倍台の割安修正に再発進
株価は、今年1月に前期業績の2回目の上方修正をしたことでストップ高と動意付き、さらに前期業績の観測報道で再度、ストップ高、このあと前期業績の3回目の上方修正、今期業績の続伸・初配当予想、A123社(米国マサチューセッツ州)向けの製品供給契約の延長、韓国での新規工場用地賃貸借契約締結などの好材料が続いて年初来高値1425円まで年初来安値から2.1倍化した。足元は、この上昇幅の半値押し水準固めとなっていたが、きょうのストップ高気配でもPERはなお13倍台と割安となっている。ギリシャ問題で世界的な株価波乱が続くなか、逆に材料株人気を高め再発進、年初来高値奪回から2012年5月高値1710円が次の上値ターゲットとなろう。
7月09日 上海概況(寄り付き)
上海総合指数は大幅続落でスタート。
日本時間午前10時33分現在、指数は前日比3.70%安の3377.359で推移している。
「企業の大株主や役員などは持ち株の売却を6カ月間禁止する」など一連の相場テコ入れ策が追加されたが、投資家のセンチメンタルが依然として改善されていないもようだ
メリルリンチは、「今回のマーケット急落は、最数的に富が一般の人から大株主などの富裕層に移転する結果をもたらし、消費にマイナスの影響を及ぼす」と懸念。
また、レバレッジ取引の関連損失が1兆人民元(約19兆4000億円)に達する可能性があるとの試算を示し、「潜在的な損失は資本金が1兆人民元以下の証券会社に発生し、これにより金融リスクが発生しかねない」と警鐘を鳴らしている。
中国証券監督管理委員会(証監会)は企業の大株主や経営幹部、役員を対象に、持ち株の売却を6カ月禁止した。時価総額にして約3兆5000億ドル(約424兆円)相当が吹き飛んだ株安に歯止めをかけようと、当局は新たな対策を導入した。
証監会の声明によれば、発行済み株式の5%以上を保有する投資家は持ち株を減らすことができなくなる。今回の措置は株価の「理不尽な急落」を受け、資本市場の安定を守ることが目的という。
中国は既に政府系機関に対し持ち株の保持、あるいは拡大を指導しているが、証監会の措置で売却禁止の対象は民間企業にも広がるほか、本土企業の過半数株式を保有する海外投資家も対象となる可能性がある。
中国当局は過去10日間、新たな相場下支え策を毎晩のように打ち出しているが、投資家の信頼回復には至っていない。海外のトレーダーらは今週に入り、記録的なペースで中国株の売りを進めている。市場への政府介入をめぐる懸念が一因。
(ブルームバーグより)
「野村中国A株投信」一時申し込み停止と伝わる
ロイター通信の9日午前の報道によると、野村アセットマネジメントは9日、投資信託「野村新中国株投信」、「野村新中国A株投信」、「野村中国A株投信」について、同日以降買い付けと解約の申し込みを一時停止すると発表した。上海株式市場などで上場銘柄の売買停止が相次ぎ、実勢を反映した基準価額の算出が困難な状況となると判断したという。
7月09日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 19218.33(519.31)
■日経平均先物 19,220(-440)
■TOPIX先物 1,534.00(-41.00)
■騰落 上昇17/下落1,859
■日経JQ 2,592.59(-120.88)
■マザーズ指数 885.69(-66.06)
■指数大型 現値1,454.03 前日比-42.11
■指数中型 現値1,791.65 前日比-58.89
■指数小型 現値2,557.79 前日比-95.10
10時時点の日経平均は前日比519.31円安の19218.33円で推移している。
先物市場ではオプションに絡んだヘッジ売りが進んでおり225先物は前日比560円安の19100円まで急落。日経平均は9時33分に19115.20円をつけている。
売り一巡後はやや買戻しが入り26週移動平均線が位置する19320円レベルまで値を戻す可能性はあるが、上海総合指数の動向次第では一気に下へ走る展開もあろう。
ただし、日経平均の25日移動平均線は20356円でマイナス3.04%のかい離。
75日線は20017円でマイナス1.40%のかい離。
1月16日以来今年2回目の割れ込みとなった。
200日線は18242円で8.20%のプラスかい離。
一目均衡の雲の下限は19791円、上限は20261円。
勝手雲の上限は20082円。
7月20日までの上限は20478円。
21日に下限が20194円まで下がっている。
アベノミクススタート以来日経平均の安値は3月月中平均水準。
2013年の3月月中平均は12244円、安値は6月13日の12445円。
2014年の3月月中平均は14694円、安値は8月8日14778円、10月17日14532円。
因みに今年の3月月中平均は19197円。
目途があればそんなにむやみに恐れる必要もなかろう。
朝方に内閣府が発表した5月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比0.6%増の9076億円だった。民間予測の中央値(4.9%減)からは上振れた。
市場では「設備投資の強さが証明されたものの、相場全体の地合いを好転させる材料にはなっていない」との声があった。
朝方に内閣府が発表した5月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比0.6%増の9076億円だった。民間予測の中央値(4.9%減)からは上振れた。
市場では「設備投資の強さが証明されたものの、相場全体の地合いを好転させる材料にはなっていない」との声があった。
規模別株価指数では小型株の下げがきつい。
東証一部全銘柄で上昇している銘柄は僅か17銘柄と歴史的な全面安の展開となっている。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は17、値下がり銘柄数は1859、変わらずは11銘柄だった。
業種別では33業種全面安のなか、値下がりで目立つのは非鉄、鉄鋼、ゴム製品、ガラス土石、海運、機械、建設など。
円高進行を受け、トヨタや富士重、日産自など自動車株の下げが目立つ。
不適切会計を巡る問題で、インフラ関連案件で生じた損失の計上を意図的に先送りしていたと伝わった東芝も大幅安。
三菱UFJ、みずほ、三井住友はそろって安く、ソフトバンク、ファナックがきつい下落となっている。
一方、一部証券会社によるレーティング引き上げを材料にファーストリテがプラスとなっているほか、前日に2016年2月期の連結純利益見通しを上方修正した良品計画が高い。
東証2部指数も大幅に続落している。ラオックス、象印、AGCapが下落。半面、理経、北日紡が上昇している。
225先物はアムロ・三菱・JP・GMO・バークレイズ・カブコム・SBIが買い越し。
モルスタ・野村・ドイツ・大和・マネ・メリル・みずほ・GSが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・みずほ・ソジェン・シティ・アムロが買い越し。
JP・モルスタ・UBS・バークレイズ・ニューエッジが売り越し。
テクニカル的には長谷工(1808)、米久(2290)、神戸物産(3038)、大東紡(3202)、アルプス技研(4641)、ホシデン(6804)、リオン(6823)、いなげや(8182)が動兆。
<兜町カタリスト>
「未熟」
自ら取引を停止した銘柄が全体の半分に及んだ中国市場。
システム障害で一時取引停止になったNY市場。
同じ取引停止でも意味合いは相当違う。
株式市場と言うのは、何があっても開いていなけらばならない存在。
それは株式の優位性がいつでもどこでも換金できるという理由による。
NYのシステム障害は良くはないが不慮の事故。
しかし上場企業自らが取引停止を申し出る市場は未成熟そのもの。
海外投資家比率が低いから許されるという問題でもない。
起こったことは、確かに株価への警戒感もあろうが、この未成熟な市場への恐怖感。
いつでも換金できない事態が発行体によってもたらされるなど椿事以外の何物でもない。
子供の頭脳をもった大人の体みたいな市場は危険過ぎる。
加えれば、国家が市場をコントロールできるという奢りも否定はできない。
多くの株価対策を打っても全く効かないのは市場が無理を訴えているのかも知れない。
結局ギリシャ問題は知らず知らずのうちに玉虫色の終焉をしそうな気配。
EU側がギリシャを地政学的に捨てられないのなら何があっても助けざるを得ないのが宿命。
ハナからそう決め打ちすれば右往左往する必要はなかった。
やはり喜劇の好きな国柄に悲劇は似合わない。
というか、多くの人が論じてきたことの時間の無駄が気にかかる。
中国市場への不安感もとどのつまり中国の国内市場の問題。
経済的な衰退の影響はあろうが、所詮ギャンブル好きな国民が一斉に飛びついたことの反動。
陽監視する必要もあまりなさげな気配。
ギリシャや中国の影にかくれたネタのご本尊はやはりアメリカなのだろう。
利上げの問題以前に景気の問題があろうか。
いつの時も市場は多くの鎧をまとうが、結局主役はアメリカの金融の問題。
この仕組みに気がつけばリーマンショックだってもっと早く見えたのだろう。
皮相的に相場を見るのではなく「誰が儲かるのか、誰が損するのか」。
あるいは「誰が本当の悪材料なのか」を類推することは必要になる。
ギリシャや中国などのマリオネットに見とれていると糸と意図が見えなくなろうか。
「めぐるめぐる材料の中で市場は何を見つけるだろう♪」だろうか。
とはいえ、株価が急落したのも現実。
日経平均の25日移動平均線は20356円でマイナス3.04%のかい離。
75日線は20017円でマイナス1.40%のかい離。
1月16日以来今年2回目の割れ込みとなった。
200日線は18242円で8.20%のプラスかい離。
一目均衡の雲の下限は19791円、上限は20261円。
勝手雲の上限は20082円。
7月20日までの上限は20478円。
21日に下限が20194円まで下がっている。
アベノミクススタート以来日経平均の安値は3月月中平均水準。
2013年の3月月中平均は12244円、安値は6月13日の12445円。
2014年の3月月中平均は14694円、安値は8月8日14778円、10月17日14532円。
因みに今年の3月月中平均は19197円。
目途があればそんなにむやみに恐れる必要もなかろう。
騰落レシオは87.03%。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
松井証券信用評価損益率速報は売り方マイナス12.077%。
買い方マイナス7,522%。
6月24日のマイナス1.639%から一気に悪化した。
QUICK調査の信用評価損率(7月3日現在)はマイナス6.30%と2週ぶりに悪化。
裁定買い残は1140億円減少し2兆8737億円。
大商い株価専有率は26.1%と低下。
空売り比率は37.9%とソコソコの水準。
日経平均採用銘柄のPERは15.59倍まで低下したがEPSは1266円に上昇。
TOPIXのPERは16.71倍。
良く分からないのは日経「スクランブル」の「買い手消失の急落劇」。
午後の売りの犯人は2つの主体と見られる。
日経レバが相場下落時に引けにかけて先物を売る傾向がある。
これは上昇時も買っているので別に目新しくはない。
わかりにくいのは「顧客の機関投資家から相対で買い注文受け、大口のプットの売り手に回った証券会社」。
相場下落で損失を被る立場に置かれた証券会社は自らのリスクを減らすため相場下落で先物売るを膨らませる。
このこと自体は理解できる。
もっと親切にいえば、買い注文を受けた証券会社は相対で売りポジションを持たざるを得ない。
従ってそのヘッジのためにプットの売りポジション(=相場上昇で利益が上がる)を組む。
ただ相場が下落するとこのプットの売りポジの損をヘッジするために225で売りヘッジする。
こうすればまだわかろうか。
プットの売り手が売れば売るだけ上昇期待ポジションになるのに、それが相場急落の犯人ではない。
売り=下落と短絡的に錯覚しそうな書き方ではある。
書き手があまり理解していないから読者はさらに分かりにくい。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
HMT(6090)・・・動兆
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズに注目する。
同社は代謝成分の網羅解析技術で創薬等研究開発を支援。
バイオマーカー探索から診断薬開発も手掛ける。
うつ病のマーカーや北米での進展に期待感。
山形・鶴岡発の地方バイオベンチャー。
7月09日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
9日の株式市場は、昨日今年最大の下げ幅となった急反落の後遺症も予想され、買い手控えのなか続落が予想される。
日経平均株価予想レンジは、19200-19700を想定する。
ギリシャは小康状態が見込まれるが、中国の下落影響が警戒され、波及している。
中国では当局の相次ぐ株価浮上策、4割の銘柄が売買停止となるなど市場価格形成の歪みなど、市場として機能していないとの見方で、 東京市場にも影響を与えた。
「日足チャートの終値ベースで、75日移動平均線を割り込んだのは14年10月以来のこと。今後短期間で、75日線を上回れないようだと調整がやや長引く懸念が出てくる」との見方が出ている。
だだし、弱気は禁物だと考えている。
足元の下落要因は国内発のものではないため、今しばらくはギリシャ、中国の落ち着きを待つしかない状態。ケイ線的には1万9500円、万9300円前後に抵抗ポイントがあり、週内に関してはここが大きなメドとなりそう。
大幅下落の理由の1つの解釈として、止まらない中国株安の悪影響が中国経済、ひいては世界経済や日本経済に波及するのではないかとのリスクが意識された結果、急速にリスクオフムードが広がったと考えられる。
もちろんその可能性を否定することはできないが、例えば業績が堅調な内需型企業など、業績への影響が比較的少ないと考えられるにもかかわらず、相場全体に連れ安している銘柄を投資対象として検討するなどの冷静な対処が有効になる。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1670万株
買い1700万株
差し引き30万株の買い越し。
2営業日連続の買い越し。
金額ベースは39億円の売り越し。
米国系は買い越し、欧州系は売り越し。
売りは情報通信、建設、空運など
買いは自動車、サービス、商社、不動産など
売り買い交錯は機械、薬品、小売、精密、電機、銀行、その他製品など
【NY概況】
8日の米株式相場は大幅に反落した。
NYダウは、前日比261ドル49セント安の1万7515ドル42セントで終え、2月2日以来およそ5カ月ぶりの安値を付けた。中国株式相場の急速な下げが続いたことやギリシャの債務問題への不透明感を警戒した売りが優勢だった。米株式取引を巡る混乱も投資家心理を冷やした。
原油先物相場の下げが続き、石油などの資源関連株にも売りが目立った。
財政危機に直面するギリシャ政府が欧州連合(EU)に対して新たな金融支援を求めた。ギリシャは9日までに具体的な財政緊縮案を提出する予定で、EUは12日の首脳会議での最終合意を目指す方針。
協議が難航する可能性も残るため、米株式市場でも積極的な買いが控えられた。
システムの不具合を理由に、ニューヨーク証券取引所(NYSE)では午前11時半ごろから午後3時10分まで3時間半を超えて上場する全株式の売買が停止した。
NYSEに上場する銘柄はナスダックなど他市場を通じて正常に取引されたが、混乱を嫌気した売りが出て米株式相場の重荷となる場面もあった。
米連邦準備理事会(FRB)は午後に6月16〜17日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表、年内の利上げ再開に向けた準備を進めていることが改めて意識され、売りを誘った。
セクター別では全面安となり、自動車・自動車部品や半導体・半導体製造装置の下落が目立った。
ナスダック指数は同87.698ポイント安の4909.761と、4月2日以来およそ3カ月の安値で終えた。
S&P500種株価指数は34.66ポイント安い2046.68で終え、3月11日以来の低水準となった。
シカゴ日経平均先物は急落した。9月物の終値は前日比1155円安の1万9285円と、中心限月物の終値としては4月1日以来およそ3カ月ぶりの安値を付けた。同日の大阪取引所の終値は375円下回った。中国株安やギリシャ債務問題に加え、米株式相場が大きく下げたため、日本株先物も売られた。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
19345 ( -315 )
シカゴ日経225先物(円建て)
19285 ( -375 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月09日(木)
【国内】
5月機械受注(8:50)
6月マネーストック(8:50)
6月都心オフィス空室率(11:00)
30年国債入札
《決算発表》
OSG、ファーストリテ、ヤマダSXL、カネコ種、ドーン、KG情報、サダマツ、AFC−HD、エストラスト、東武住販、Fブラザース、東京個別、日本色材、MORESCO、エヌピーシー、ローツェ、千代インテ、東武ストア、毎コムネット、吉野家HD
【海外】
豪6月失業率(10:30)
中国6月消費者物価・生産者物価(10:30)
韓国中銀政策金利発表
マレーシア中銀政策金利発表
独5月貿易収支・経常収支(15:00)
BOE政策金利発表(20:00)
南ア5月製造業生産(20:00)
メキシコ6月消費者物価(22:00)
米30年国債入札
休場:ブラジル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━━・・・・・‥‥‥………
日経平均が2万円を割り込んでからは先物へのヘッジ売り、仕掛け売りがかさみ、結局本年最大の下げで安値引けを演じる1日となってしまった。足元の下落要因は国内発のものではないため、今しばらくはギリシャ、中国の落ち着きを待つしかない状態。ケイ線的には1万9500円、1万9300円前後に抵抗ポイントがあり、週内に関してはここが大きなメドとなりそう。
本日の大幅下落の理由の1つの解釈として、止まらない中国株安の悪影響が中国経済、ひいては世界経済や日本経済に波及するのではないかとのリスクが意識された結果、急速にリスクオフムードが広がったと考えられる。
もちろんその可能性を否定することはできないが、例えば業績が堅調な内需型企業など、業績への影響が比較的少ないと考えられるにもかかわらず、相場全体に連れ安している銘柄を投資対象として検討するなどの冷静な対処が有効になる。
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【銘柄フラッシュ】
北日本紡績など急伸しミクシィなど公募増資株の回復目立つ
8日は、大東紡織<3202>(東1)が一部事業の譲渡による特別利益や事業再編が好感されて一時14.3%高の急伸となり、林兼産業<2286>(東1)はTPP(環太平洋経済連携協定)交渉の再開に向けた期待などから8.8%高となって出直りを強めた。北日本紡績<3409>(東2)は業績回復期待に加え、このところ「継続前提の注記」のつく銘柄が人気化してセーラー万年筆<7992>(東2)が上値を追ったことを連想する様子もあり42.9%ストップ高。理経<8226>(東2)は米社との代理店契約などが好感されて25.6%ストップ高となった。
ミクシィ<2121>(東マ)は昨日公募増資などを発表し、株数の増加を織り込むところに全体相場の大幅安が重なったため一時約15%安まで下げたが、大引けは8.5%安と大きく回復して需給調整を早々と織り込む様子になった。カーリットHD<4275>(東1)も公募増資による需給調整が一巡したようで昨日の下げから急反発の3.5%高。
グリーンランドリゾート<9656>(東2)は九州地区の世界遺産登録が好感されて3日連日ストップ高の17.9%高となり、アプリックスIPホールディングス<3727>(東マ)は近距離情報伝達システムが欧州の芳香剤大手に採用とされて17.3%ストップ高。
本日新規上場のクレステック<7812>(JQS)は前場、買い気配のまま初値がつかず、後場12時43分に公開価格960円を82%上回る1751円で初値が付き、その後1849円まで上げて終値も1500円と好調なスタートとなった。
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【引け後のリリース】
コロプラがケイブ提供の新ゲームを夏に配信
■7月8日から事前登録キャンペーンを開始
コロプラ<3668>(東1)は8日付で、ケイブ<3760>(JQS)提供による箱庭育成型ソーシャルゲーム『くにつく』の配信を決定し、8日から事前登録キャンペーンを開始したと発表した。配信開始は今夏を予定している。
発表によると、『くにつく』は、世界の偉人たちとともに自分だけの「国」を作ることができる箱庭育成型ソーシャルゲーム。「全世界」「全時代」を舞台として、文明を発展させながらバリエーション豊かな2000を超える建物が登場。さらに1250種類以上の歴史上の偉人たちが「冒険」や「合戦」など、様々な場面で活躍する。今回のコロプラ上での配信に際し、GPSによる位置登録機能を強化し、移動した距離に応じて金貨や特産物ポイントなどの報酬がもらえるなど、毎日のおでかけが楽しくなるゲーム性になっているという。
株価は2014年8月の4975円を高値に調整相場となっており、この間の安値は15年1月の2316円。本日、8日も一時この値段に並ぶ場面があった。ただ、業績はオンラインゲーム銘柄の中でも好調で、PERは14倍台のため割安感が強い水準といえる。
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【株価診断】
リボミックスは上場時高値に対し7合目、糖尿病性網膜症治療薬を期待して全値戻しも
リボミックス<4591>(東マ・売買単位100株)は、2003年8月に医薬品開発のコンサルティングを目的に設立、05年に東京大学とRNAアプタマー創薬に関し共同研究を開始した。2014年9月に上場した。
DNAとRNAという2種類の核酸が、遺伝や生命の仕組みの根幹を担っているという。RNAの基礎的な研究の過程で、「タンパク質とRNAの分子擬態」という現象を発見。とくに、RNAに、しなやかな「造形力」があり様々な標的タンパク質に対しジャストフィットして結合し、その働きをおさえることが判明、アプタマー医薬開発を展開している。具体的事業としては、創薬プラットフォーム「RiboARTシステム」によるRNAアプタマーを用いた分子標的薬の研究・開発である。
創薬事業は、「自社創薬」と、「創薬企業との共同研究」という2つから成っている。自社創薬は一定の開発段階まで自社独自で医薬候補となるアプタマーを開発し、成果を製薬企業にライセンス・アウトすることで収入を得る。一方、共同研究においては製薬企業と共同で研究を行い同社が分担する業務について収入を得、さらに、一定の開発段階に達した時点で権利をライセンス・アウトし一時金やマイルストーン収入を得る。
大塚製薬、全薬工業、大正製薬などと共同研究を行い、ライセンス先は藤本製薬に疼痛適応の神経成長因子(NGF)を導出している。また、連携先として東京大学、名古屋大学、東北大学、理化学研究所などとなっている。
昨年4月に藤本製薬(大阪府)との間で疼痛薬として開発中のRBM004について全世界を対象としたライセンス契約を締結し契約一時金を計上した。2015年3月期は売上4億7900万円(14年3月期1億5100万円)と大きく伸長、営業利益600万円(同4億1400万円の赤字)だった。
研究中のマトリックスタンパク質であるペリオスチン標的のアプタマーについて開発進展に伴い「RBM008」のコードを設定し糖尿病性網膜症治療薬として開発を進めている。
発行済株式数約1283万株、大株主には共同研究先の製薬会社が名を連ねている。2016年3月期は売上1億9900万円、営業赤字4億3900蔓延、最終損益も赤字4億0700万円の見通しで無配。
昨年9月上場時の初値1830円に対し直後に2078円まで駆け上がった。11月に1881円と再度、買われたものの後援続かず調整入りし今年5月には954円まで高値から52%下げた。ただ、新規上場銘柄の多くが7割ていどの調整となることに比べると下げは小さかった。6月には1439円と高値に対しほぼ7合目まで戻している。
チャート面では5月安値から6月高値までが一段上げだろう。足元では1200円台へ調整だが、26週線を下値サポートとして値を固め2段上げに向かうものとみられる。1部市場で輸出関連の主力銘柄にモタつきがみられることからバイオベンチャー銘柄に人気が高まれば高値2078円挑戦が見込めそうだ。
7月08日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
8日の日経平均株価は大幅反落した。終値は前日比638円95銭安の1万9737円64銭だった。
終値ベースで6月18日以来、およそ3週間ぶりに節目の2万円を下回り、5月15日(1万9732円92銭)以来、ほぼ2カ月ぶりの安値で終えた。
下げ幅は2013年6月13日(843円94銭)以来、2年1カ月ぶりの大きさ。
ギリシャの金融支援を巡る協議の先行き不透明感や中国・上海株式相場の大幅下落を嫌気し、ほぼ全面安となった。
東証1部の売買代金は3兆3946億円と、株価指数先物・オプションの特別清算指数(SQ)日を除いて5月29日(3兆6663億円)以来の多さだった。
日経平均は94円安でスタートした。動向が注目された上海株が急落して始まり、投資家心理が一段と悪化し、先物への断続的な売りを受けて日経平均は下げ幅を拡大する展開が続き、本日の安値で取引を終えた。
市場では「足元の下げは国内要因ではないため、外部環境が落ち着くのを待つしかない」との見方が多い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに急反落。全33業種すべてが下げ、保険業や鉄鋼、銀行業などの下げがきつかった。
東証1部の売買高は31億9557万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の97%にあたる1835、値上がり銘柄数は43、変わらずは10だった。
コマツや日立建機などの中国関連株や、自動車やハイテク株といった輸出関連株の下げが目立った。
ソフトバンクグ、三菱UFJ、みずほ、トヨタ、三井住友など軟調。
Jフロントと三越伊勢丹がともに5%を超える下落。神戸鋼やDOWAも急落した。サッポロHDやダンロップスは年初来安値を付けた。一方、住友大阪が日経平均構成銘柄で唯一上昇した。また、林兼、パイオラックス、神戸物産が買われた。
東証2部株価指数は反落した。
個別銘柄ではカワセコンピュ、インターアク、ラオックスや阿波製紙、象印が下落した。上昇したのは、北日本紡績、理経、グリーンランドがストップ高。アルメディオ、理経、北越メタル、鈴与シンワなど株価水準の低い銘柄が多かった。
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比64円62銭安の2713円47銭だった。きょうの日経平均株価は600円安まで下げた。相場の大幅下落を受けて、リスク回避の動きが新興市場にも広がった。また「直近のIPOの値動きが悪いため、損失を被った個人投資家が他の銘柄も売らざるを得なくなった」(岡三証券の小川佳紀ストラテジスト)との声も聞かれた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1053億円、売買高は1億8289万株だった。
個別銘柄ではアエリア、日本ラッド、テリロジー、MKシステム、ジシステムなどが下落した。半面、シダー、倉元、ソノコムがストップ高、クルーズ、IPS、リーバイスなどが上昇した。
東証マザーズ指数も反落した。終値は前日比47.83ポイント安い951.75だった。ミクシィやフィンテック、FFRIなどが下落した。半面、ジグソーやSHIFT、Aimingなどが上昇した。
7日にマザーズ市場に新規上場した富士山MSは、取引開始直後に公開価格(2650円)の2.3倍にあたる6000円で初値をつけた。しかしその後急落して制限値幅の下限(ストップ安水準)まで売られ、売り気配のまま初日の取引を終えた。きょうジャスダック市場に新規上場したクレステックは買い気配で始まり、午後に公開価格(960円)の1.8倍にあたる1751円で初値を付けた。終値は1500円だった
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
19,737.64 |
-638.95 |
日経平均先物 |
19,660.00 |
-760.00 |
TOPIX |
1,582.48 |
-54.75 |
TOPIX先物 |
1,575.00 |
-67.00 |
東証2部指数 |
4,896.16 |
-142.10 |
JASDAQ |
2,713.47 |
-64.62 |
マザーズ |
951.75 |
-47.83 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
3195570 |
3394680 |
東証2部 |
257560 |
72556 |
7月08日 相場概況(後場)
13時57分には19782.65円まで下げ幅を拡大するなどきつい下げに。
先物市場では断続的な売りが入っており日経平均は先物売りに押される格好となっている。CTAなど短期筋が売りを仕掛けていることなどから225先物の出来高は9万枚と大商いになっている。
急速な下げで一部の個人投資家には追い証(追加担保の差し入れ義務)が発生した可能性が高いという。保有株を売って資金を捻出する必要があるとの思惑も一段の下げを誘ったとみられる。
14時30分時点の日経平均は前日比515.47円安の19861.12円で推移している。13時57分に19782.65円をつけた後は19800円台で推移している。
上海総合指数が前場終値水準でもみあっていることから、先物市場でのCTA筋の売りは一巡したもよう。引けにかけては買戻す動きが入る可能性もあるが、上海総合指数は安定感に乏しいことで日経平均は一段安となる余地は残っている
マザーズ上場のミクシィは大幅安だが下げ幅を一気に縮小しているほか、ジグソーは上げ幅を再び広げるような強い動きを見せている。
豪ドル・円相場は午後1時30分時点で、1豪ドル=90円57銭前後と前日午後5時時点に比べ71銭の豪ドル安・円高で推移している。中国・上海市場の株安が続くなか、中国経済の影響が強い、豪ドルに売りが膨らんでいる。
<アフターランチ>
「大小」
NYの7月アノマリー。
第1週は堅調、第2週も比較的堅調、第3週はSQ週で下押し、第4週は軟調。
そして最終週はリバランスがあって堅調。
つまり「月初月末堅調、月半ばは押し目」。
加えれば「NASDAQが総体的に弱い」。
1971年4月以降NASDAQのパフォーマンスは10番目。
平均騰落率は0,2%(NYダウ1.2、S&P500は1.0%)。
ただ大統領選前年7月のNASDAQは少し良くなるという。
いつもそうなら苦労はないのだが・・・。
国内ではソニーへの警戒感も聞こえる。
同社は6月末に1989年7月以来26年ぶりの増資を発表した。
株主総会を通過し、増資の出やすいタイミングでもあった。
イメージセンサーの設備投資に4000億円。
前向きに見えなくもないし、本当に使ってくれるのなら悪くはなかろう。
公募は26年ぶり、CBは3年ぶり。
1989年の頃は増資=買い。
今は増資=いったん売り。
この概念の変化は著しい。
雨の月曜日。
日本橋本石町(日銀のある場所)のイーレックス(9517)に取材に行った。
設立は1999年。
事業は「電力自由化の中で電力小売りを中心とした事業展開」。
バイオマス発電の土佐発電所が稼働、小売り代理店が1000を超え、前期は過去最高の売上・利益。
電力の全面自由化はもう来年4月の話で追い風。
低圧・家庭用市場は6.9兆円の規模だから大きい。
中計では米企業との連携も打ち出されている。
またバイオマス発電所は大分でも来年稼働予定。
バイオマスは植物由来なのでCO2の問題がなく、かつ風力や太陽光など自然に左右されない安定感。
売上高は前期170億円→2018年456億円。
営業利益は同14.75億円→同38.97億円。
経常利益は同11.32億円→同36.82億円。
純利益は同9.22億円→同25.5憶円。
中期計画の目標である。
そしてROE20%、配当性向20%も掲げられている。
この変化は大きいし社会に大きく貢献する企業になろうか。
7月08日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,067.59(-309.00)
■日経平均先物 20,050(-370)
■東証1部出来高13.96億株
■東証1部売買代金1.41兆円
■TOPIX 1,606.91(-30.32)
■騰落 上昇147/下落1,680
■日経JQ 2,747.05(-31.04)
8日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比309円00銭安の2万0067円59銭だった。
引き続きギリシャ債務問題などの海外の不透明要因を背景に安く始まり、その後売り圧力が強まった。中国・上海株市場が一時8%超の下げをみせるなど波乱含みの下げが続いており、これに対する警戒感も売りを助長した。日経平均は一時2万16円と大台割れ寸前まで下げた。
市場では「国内に売り要因はない」との見方が依然として優勢。ただ、中国株安を受けて訪日外国人客が実際に減少するなどすれば「将来的に足をすくわれる可能性はある」との声がある。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4179億円、売買高は13億9606万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約9割にあたる1680、値上がり銘柄数は147、変わらずは59だった。
中国株安を嫌気して伊藤忠が一時9%下落。資源安を背景に新日鉄住金やJFE、住友鉱なども下げがきつかった。日産自は5%超下げて午前の取引を終えた。
大東紡が買われ、住石ホールディングス、ナイガイ、林兼産業が物色人気と低位株の強さが目立つ。このほか花王や第一三共、東急など内需関連株の一角は買われた。
東証2部株価指数は反落。コメ兵、インターアク、ベネ・ワンが下落。ヨネックス、本多通信、富士通コンは上昇した
日経ジャスダック平均株価は反落した。午前終値は前日比31円04銭安の2747円05銭だった。きょうの東京市場では日経平均株価が300円超下げ、2万円の大台に接近する場面もあった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で546億円、売買高は9194万株。
個別銘柄ではアエリア、アズジェント、日本ラッド、クルーズ、テリロジー、ジシステムが売られた。
半面、システム ディがストップ高。やまねメディカル、ワイエスフード、リーバイス、アスコット、倉元、シダー、IPSなどが上昇。きょう新規上場したクレステックは買い気配で、初値はつけていない。
東証マザーズ指数も反落した。午前終値は前日比37.54ポイント安い962.04だった。
個別銘柄ではアトラ、デザインワン、関門海、ミクシィ、フィンテック、FFRIは下落した。
一方、APLIXがストップ高。ジグソー、SHIFTPMO、エランなどが上昇した。きのう新規上場した富士山MSは取引開始直後に公開価格の2.3倍の6000円で初値をつけた。その後は制限値幅の下限(ストップ安)水準まで下げる場面もあった
7月08日 相場概況(寄り付き)
日経平均下げ幅拡大 上海株に警戒感、コマツなど安い |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20169.20(-207.39)
■日経平均先物 20,140(-280)
■TOPIX先物 1,617.50(-24.50)
■騰落 上昇311/下落1,446
■日経JQ 2,769.29(-8.80)
■マザーズ指数 984.63(-14.95)
8日の日経平均株価は下げ幅を広げた。10時時点の日経平均は前日比207.39円安の20169.20円で推移している。
外部環境の先行き不透明感を背景に、引き続き売りに押される展開。
商品価格の急落や不安定な上海株式相場に対する警戒感が強いという。コマツ、ファナック、伊藤忠など中国関連銘柄や、三越伊勢丹など「インバウンド銘柄」に売りが出ている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げた。業種別では金融業や卸売業が下落。全33業種のなかで上げは海運と空運に限られている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7297億円、売買高は7億4555万株。東証1部の値下がり銘柄数は1446、値上がり銘柄数は311、変わらずは129。
OLCは4〜6月期の連結営業利益が前年同期比5%減になったもようだと伝わり、下げている。ソフトバンクが3カ月ぶり安値を付けた。
一方、JALとANAHDが連日で年初来高値を更新した。
東証2部株価指数は反落。阿波製紙、象印、朝日インテクが下落。キーウェア、日精機、ヨネックスは上げている。
寄付きプラス圏で推移していたラオックスもマイナス推移となっているほか、公募を発表したマザーズのミクシィは希薄化以上の下げとなっている
外資系等は、セブンアイ(3382)、日医工(4541)、CKD(6407)、阪急阪神(9042)、ベルク(9974)、高砂熱学(1969)、Aiming(3911)、カネカ(4118)、日華化学(4463)、バイオラックス(5988)、ローランド(6789)、小糸(7276)、MDM(7600)、PCデポ(7618)、東京製網(5981)、OSG(6136)に注目。
225先物は野村・みずほ・クレディ・ニューエッジ・JP・マネが買い越し。
アムロ・シティ・メリル・モルスタ・GS・バークレイズ・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・JP・クレディ・パリバが買い越し。
ニューエッジ・日興・モルスタ・みずほ・アムロが売り越し。
テクニカル的には、デジア(2326)、SBS(2384)、キャリアDC(2410)、キャンドゥ(2698)、日本管理(3276)、モバクリ(3669)、みらか(4544)、第一三共(4568)、大塚HD(4578)、フューチャー(4722)、マキタ(6586)ヨコオ(6800)、日置電(6866)、富士キコウ(7260)、アドヴァン(7463)、ゼンショー(7550)、ハークスレイ(7561)、大建工(7905)、千趣会(8165)、Gクレスト(8871)、東急(9005)、京急(9006)、京王(9008)、京阪(9045)、渋沢倉(9304)が動兆。
<兜町カタリスト>
「勝ち誇っては」
36ページが続く日経朝刊。
薄いのはページだけでなく中身もなのだろうか。
基本的には広告の減少の影響なのだろうが、活字離れという面も見逃せない。
ネットやスマホの広告は拡大基調。
でも新聞は減退基調。
これが現実でもあるし、費用対効果を考えれば新聞広告はもはやその時代を終えた印象。
いつまでも過去の栄光にすがっているとものごとが見えなくなるのかも知れない。
これは市場も一緒だろう。
新たな局面を過去の価値観で計ると見間違えそう。
ギリシャがあって中国があってコモデティ価格が下落しても日本株は堅調。
たぶんその背景の一因はEPSの増加だろう。
昨日現在の日経平均は20376円でPERは16.12倍。
計算するとEPSは1264円となる。
前期末からは30円程度の増加。
企業が利益を上げているのに遠くの世界の懸念で市場を見まわすのは愚でしかなかろう。
しかも配当利回りは225採用銘柄で1.41%、東証1部銘柄で1.51%。
10年国債利回りが0.45%だからその差はほぼ1%。
これがアメリカではマイナス0.04%、上海はマイナス1.44%と逆ザヤ。
香港が1.27%、イギリスが1.33%、ドイツが1.68%。
配当利回りでみる限り日本株の割高感は少ないという声が聞こえる。
興味深いのは売りポジションの違い。
6月23日時点の米S&P500先物の売りは444枚(約250億円)。
2013年7月の660枚を下回り01年以降で最低水準だという。
つまり買い戻しの恩恵が薄いのが米国市場。
一方で米先物市場での225先物ドル建ての売りポジションは13年以降の平均の1割増。
東証の7月3日時点のカラ売り残は7479億円。
5月29日の8683億円からは減少したが13年以降の平均の3割は多い水準。
「買い戻し相場になれば22000円」という声も聞こえてきた。
「ギリシャのバルファキス前財務相はスキンヘッドだったのでヘアカットできなかった」。
そんなジョークなどかすんでしまうのが現実の数字だろう。
荒れるSQ週。
先月のSQ値は20473円でこれを上回ればまた18年ぶり。
そして月足陽線基準は20329円で今のところ陽線。
今年のSQ前3日間の動きを見てみると・・・。
6月火曜大幅安、水曜小幅高、木曜大幅高。
5月木曜大幅安。
4月火曜大幅高、水曜小幅高、木曜小幅高。
3月火曜小幅安、水曜小幅安、木曜大幅高。
2月火曜小幅安、水曜休場、木曜大幅高。
1月火曜大幅安、水曜小幅高、木曜大幅高。
つまり、SQ前日の木曜は大幅高が多いということ。
ギリシャで大幅安の月曜、なんということはなく下げ止まる火曜みたいなものだろうか。
明日はそのSQ前の木曜で7月9日。
「7月9日は上げの特異日」のアノマリーとどちらが強いだろうか。
「勝ち誇ってはならない」
と書いたのはギリシャの新財務相に就任したユークリッド・チャカロトス氏。
緊急ユーロ圏財務相会合出席のため滞在したブリュッセルのホテルのメモ帳にかいてあったとの報。
国民投票結果に浮かれるとユーロ圏債権団にそっぽを向かれる危険性を認識していとの解釈。
しかし、個人と組織は大きく違うこともあるから油断はできない。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
モバイルファクトリー(3912)・・・動兆
モバイルファクトリーに注目する。
同社はスマホ・従来型携帯向け交流ゲームや着メロの開発・配信が中核。
地方鉄道などを交えた位置情報連動型ゲームが拡大基調。
業績は絶好調で最高益見通し。
リバウンド期待。
7月08日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
8日の株式市場は、揉み合いの展開を想定する。寄り付き以降は小幅なレンジでの推移が続くと予想する。日経平均の予想レンジは20300円−20500円。
調整色が強まる中国株が懸念材料で、上値は積極的に追いづらいと考える。一方、米国株高を好感し下値も堅いとみる。
東京市場は波乱に見舞われているようで、日経平均は13週移動平均線上にとどまる腰の強さをみせている。
主要外国証券経由の注文動向は、売り800万株、買い870万株で、差し引き70万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額は売り越し。
売りセクターに、機械、化学、建設、小売、薬品、サービス、情報通信、自動車、その他製品、銀行など。
買いセクターに、自動車、商社、サービス、精密、不動産、小売、情報通信、化学、輸送用機器、銀行、その他金融、陸運、機械など。
【NY概況】
7日のNYダウ平均は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比93ドル33セント高の1万7776ドル91セントとなった。ギリシャの金融支援を巡る協議が前進するとの期待感が高まると株式買いにつながった。
朝方は中国景気などへの懸念を背景に売りが膨らみダウ平均が大きく下げる場面もあった。
欧州の株式相場が軒並み下落した。さらに原油先物相場が約3カ月ぶり安値を付け、米株式市場ではシェブロンなど石油株の下げが先導しダウ平均の下げ幅は一時、217ドルに達した。
原油安の背景に株安基調を強める中国の景気不安がある。電子取引大手アリババ集団株が上場来安値を更新するなど関連株の下げも投資家心理を冷やした。
セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で銀行や半導体・半導体製造装置が下落した。
ナスダック指数も3日ぶりに反発。同5.519ポイント高の4997.459となった。
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに反発した。9月物は前日比165円高の2万440円で取引を終え、7日の大取終値を20円上回った。ギリシャ債務問題の先行き警戒感から米株とともに売り優勢で始まった。その後、金融支援を巡る交渉の進展観測が広がり、米株とともに上げに転じた。この日の9月物高値は2万460円、安値は2万85円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20485 ( +65 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20440 ( +20 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月08日(水)
【国内】
5月国際収支(8:50)
6月景気ウォッチャー調査
《決算発表》
ABCマート、良品計画、イオン、イズミ、イオンモール、イオンディライ、ファーストコポ、MV東北、サーラ、山下医、リック、MV九州、フェリシモ、創通、トーセ、サンデー、MV北海道、ポプラ、マニー、三光合成、くろ工、BS11、乃村工、昴、ミニストップ、ヤマザワ
《新規上場》
クレステック
【海外】
トルコ5月鉱工業生産(16:00)
ポーランド中銀政策金利発表
BOE金融政策委員会(〜9日)
ユネスコ世界遺産委最終日
6月16・17日開催のFOMC議事録
米10年国債入札
ブラジル6月消費者物価(21:00)
《決算発表》
アルコア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ・・・・
今回も2万円どころの下値の堅さが意識される動きとなった。
昨日の下げ幅を取り戻すには至らず、マーケットはギリシャ問題の進展を見極めたいとの思惑が残っている。
本日開催予定のユーロ圏首脳会議でギリシャが支援策について新たな提案を行うとみられており、その提案内容がこれまでの主張から大きく譲歩し、債権団の受け入れやすい内容となっているかが注目になる。
きょうマザーズに新規上場した富士山マガジンは買いが殺到し、初日は値つかずで終えた。
個人投資家の投資意欲は強そうだ。
【銘柄フラッシュ】
アイ・ピー・エスなど急伸し電力株が核燃料搬入に好反応
7日は、九州電力<9508>(東1)が本日午後にも川内原子力発電所1号機に核燃料の搬入作業を始めると伝えられ、前後場とも一段ジリ高の6.3%高となり、連動するように東京電力<9501>(東1)は6.9%高など、電力株が全面高となった。コーセー<4922>(東1)はJPモルガン証券が新規注目し目標株価1万2500円と伝えられて上場来の高値を更新。また、コメ兵<2780>(東2)は11時に発表した月次売上高が好調で5.8%高の急反発となった。
欧州向けの売り上げ比率の高い銘柄はマキタ<6586>(東1)が5.0%高となり上場来の高値を更新したほかは小高い程度だったが、世界遺産関連株の動意が強く、九州地盤のMrMax<8203>(東1)は9.7%高となって出直りを強め、同じくグリーンランドリゾート<9656>(東2)は2日続けてストップ高の16.7%高。セキド<9878>(東2)はインバウンド消費の期待などが言われて11.0%高。関門海<3372>(東マ)は16.3%高。また、アイ・ピー・エス<4335>(JQS)はマイナンバー関連業務繁忙とかで5日連続ストップ高の39.8%高となった。
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【話題株】
DNAチップ研究所は昨年秋高値後の調整進む、秋活躍の習性で待ち伏せ買いも
DNAチップ研究所<2397>(東マ)はDNAチップ技術の事業化を目指すバイオベンチャー企業。株価は昨年11月に急伸、1430円をつけたが単発高で終り、それ以降は800円を挟んだモミ合いで推移している。7日は2円安の767円。秋に動く習性から仕込んで待つのもよいだろう。16年3月期は赤字幅が縮小する見込み。
将来の個人化医療や未病社会の実現を見据えた遺伝子発現プロファイル収集・統計受託解析など、DNAチップ(DNAマイクロアレイ)技術の事業化を目指す研究開発企業である。
研究受託事業(大学病院・研究機関や製薬・食品メーカー向けDNAチップ関連の受託実験・解析・統計処理サービス、および診断サービスなど)を主力として、商品販売事業も展開している。
時々刻々と変化する体調変化や加齢とともに起こる免疫変化などを遺伝子検査するRNAチェック(血液細胞遺伝子発現マーカー検査)に強みを持ち、中期成長に向けて次世代シークエンス受託解析サービスなど研究受託メニューを充実させるとともに、RNAチェックによる遺伝子解析検査サービス、独自開発パッケージソフトウェアによる診断サービス、健康モニタリングサービスなどの診断関連事業を収益柱に育成する方針だ。
診断関連事業では、新規サービスの「リウマチェック」(関節リウマチ薬剤効果予測検査)による多剤効果予測検査サービス、世界初の遺伝子発現による生体年齢の評価方法「免疫年齢」サービス、肺がん患者を対象に血液を用いてEGFR遺伝子の変異を検出する「EGFRチェック」サービスを強化する。
商品販売事業では高校・大学生教育用DNAチップ教材「ハイブリ先生」、乳癌再発リスクを予測する乳癌予後予測キット「MammaPrint」(導入商品)、問診パッケージソフト「iRIS:関節リウマチ問診システム」、DNA鑑定向け硬組織(歯牙・骨)からのDNA抽出キット「Tbone EX Kit」などの販売を強化している。
■大腸がん、悪性神経膠腫などマーカー開発
戦略商品に関しては中長期的に一般健康診断への採用拡大を目指し、大腸がん・悪性神経膠腫の術後予後予測、免疫年齢・肥満・うつ病・疲労・アルツハイマーなどの診断関連マーカーの開発・事業化、医薬品開発と一体化した診断マーカー開発(コンパニオン診断薬開発支援)、再生医療支援事業(培養細胞の安全性評価系)なども強化して業容を拡大する。14年3月には「神経膠腫予後予測方法、およびそれに用いるキット」に関する国内特許を取得した。
14年11月に第三者割当増資および新株予約権発行で、エンジニアリングプラスチック事業のエンプラス<6961>と資本業務提携した。バイオ事業における業界ネットワークの補完、新製品開発能力の強化、海外インフラの利用などでシナジー効果を目指すとしている。
15年1月には、関節リウマチ患者の血液中の遺伝子発現解析から疾患活動性と高い相関性を示すバイオマーカーを発見し、学校法人慶應義塾および学校法人埼玉医科大学と共同出願で国内特許を取得(15年5月公表)した。本特許を活用して、関節リウマチの薬剤効果の予測研究を含め研究開発(RNAチェック技術開発)の加速と診断メニューの拡充を進める。
15年2月には、末梢血のRNA発現を調べることにより個人の生体年齢を評価する受託サービス「免疫年齢」を開始した。加齢遺伝子(年齢とともに発現量が変化する遺伝子)から選んだ約90種類の遺伝子の発現量をマイクロアレイ法によって測定し、独自開発した回帰式を用いて生体年齢を算出することに成功した。世界初の遺伝子発現による生体年齢の評価方法である。この検査で体調変化の客観的評価ができるようになるため、健康食品、機能性食品、サプリメント、運動などアンチエイジング(抗加齢)や健康への取り組みの評価に利用することを目指す。
15年3月には、愛媛大学および北海道大学とともにJST研究成果最適展開支援プログラム(A−STEP)に採択された共同研究で、脳腫瘍の一種であるグリオーマ(神経膠腫)の機能を抑制するマイクロRNAを発見した。本研究は癌の根治療法を生み出すと期待されている。
今期(16年3月期)は売上高が前期比23.1%増の4億40百万円、営業利益が48百万円の赤字(前期は99百万円の赤字)、経常利益が48百万円の赤字(同1億19百万円の赤字)、純利益が49百万円の赤字(同1億35百万円の赤字)としている。
中期的な業績改善推進プランとして「研究開発から事業化への加速」を掲げている。新規研究受託メニュー(がん領域を中心としたエクソソーム受託サービスや健康支援事業など)の開発・強化、診断支援サービス(リウマチェックやRNAチェックなど)の開発・拡充推進、エンプラスとの資本業務提携効果(バイオ事業における業界ネットワークの補完、新製品開発能力の強化、海外インフラの活用など)などで中期成長が期待される。
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大塚家具はロゴマーク22年ぶりに一新し株価も動意
■月次動向が劇的に急増、大手投信の注目買い判明
大塚家具<8186>(JQS)は7日、5日続伸となり、全体相場がギリシャ問題などの影響を受けて波乱商状に陥った中で別世界のような相場となっている。
7月1日に発表した月次動向が好調で、2日には新たなブランドビジョンなども発表。6日には、大量保有報告書によって大和証券投資信託委託が発行済み株式の5.26%を取得したと伝えられ、機関投資家が注目を強めていることが判明した。4カ月近く続いた無風相場が動意を強めてきたため、値動きの面でも注目余地が強まってきたようだ。
6月の月次売上高は前年同月比49.6%増加し、5月の同70.0%増以降、劇的な急増となっている。原則的な会員制から自由来店型に転換した効果が大きく現れたとみられており、6月締めの第2四半期決算に期待がもてるのではと注目する市場関係者も出ている。
7月2日には新たなブランドビジョンなどを打ち出し、おなじみの「IDC大塚家具」のデザインを一新。同社によると「ロゴマークの変更は22年ぶり」になり、「インテリアを起点とした幸せを、高度な専門性を発揮しながら提案し、そして、お客さまと一緒に考えながら、新しい暮らしを創る」とした。ショールームの大規模リニューアルは4月以降、東京・新宿、銀座、福岡、大阪南港、と実施し、7月以降も全店を対象に順次リニューアルする予定だ。テレビCMも新篇を開始し、リニューアルした新宿ショールームを舞台に、店舗へ来た注目の若手女優・平祐奈さんの姿などを7月3日から放送開始した。
また、「のりかえ特割」の名称で、不要になった家具を1万円から最大10万円で下取りするキャンペーン(7月4日から8月いっぱいまで、対象外製品あり)も開始。同社の特色だった会員制も、「入会はお客さまのご希望次第」という新たなスタイルで始まっている。
こうした施策は7月からのため、効果が本格化するのは下期からになるが、調査筋の中には、すでに月次動向が上向いているため諸施策の効果が現れやすい素地ができているとの見方が出ている。
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【引け後のリリース】
青山商事が発行株数の9.77%の自己株を消却
■消却割合が大きく高水準の信用売り残にも注目の余地
青山商事<8219>(東1)は7日の大引け後、発行済株式総数(自己株式を含む)の9.77%に相当する600万株の自己株式を7月14日に消却すると発表した。消却を発表する上場会社の多くは一度に消却する割合が発行株数の数%程度までの印象があり、10%近くを消却するケースはかなり大規模になる。
株価は7月2日に5140円まで上げ、2000年以降の最高値に進んだ。7日の終値は5040円(145円高)で、これに接近した。消却割合が大きいため株式市場での好感度は高いと見られる。また、信用売り残が高水準のため、買い戻しが増加すれば高値更新後にむしろ上昇ピッチを強める可能性がありそうだ。
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【業績でみる株価】
OATアグリオは大塚化学から分離独立して5年、3つのコア技術で高成長
OATアグリオ<4979>(東2)は、経営の効率化・迅速化を図る目的で、2010年9月28日に大塚化学株式会社からMBO(マネジメント バイ アウト)により分離独立した会社。
これまで農薬や肥料、あるいは独自の栽培システムなどを開発・製造・販売する過程で、作物の増収に寄与する「食糧増産技術」(アグリテクノロジー)としての総合的かつ包括的な技術の開発と体系化に取り組んできたが、この技術・ノウハウの蓄積を基礎に、今後、"新たな食糧増産技術"の開発を加速させているほか、3つのコア技術である、『防除技術』、『施肥灌水技術』、『バイオスティミュラント』をコアコンピタンスとして世界の食糧増産に貢献できる製品の開発販売を行っている。
今2015年12月期第1四半期業績実績は、売上高が49億5900万円(前年同期比7.3%減)、営業利益が12億5500万円(同0.1%増)、経常利益が12億51000万円(同0.3%減)、純利益が8億2100万円(同0.3%増)に着地。
通期業績予想は、売上高が117億6200万円(前期比3.1%増)、営業利益が7億円(同5.5%増)、経常利益が6億7300万円(同3.1%増)、純利益が4億3300万円(同24.3%増)を見込んでいる。年間配当は、27.5円を予定している。
第1四半期(1−3月)は農薬分野において、昨年の消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動が大きく影響したほか、国内農薬登録制度の変更により、殺虫剤「オンコル」の売上高が減少。海外における販売は、北米及び南米向けの出荷量が好調に推移したほか、円安の影響もあり大幅に売上高は増加。また、肥料・バイオスティミュラント分野においては、農薬分野と同様に昨年の消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動が大きく影響したほか、「アトニック」が、主力の東南アジア市場での在庫調整の影響で第2四半期以降の出荷となることが響き全体としては売上は減少したが、営業利益は前年同期の水準を確保しており、通期利益予想は達成できる見通し。
株価は、昨年6月につけた高値2312.5円から同10月安値983円まで調整を挟んで5月14日高値1399円と上昇。その後、1400円どころを上値にモミ合っているが、1250円割れを下値として確認。6月末の1対2の株式分割実施に伴う処分売りは一巡した感があり、底堅い動きになると予想する。環太平洋経済連携協定(TPP)妥結が事業拡大につながる可能性があり、日柄調整が進めば、レンジ上限突破から上値を試す展開が期待されそうだ。
7月07日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
7日の日経平均株価は大幅反発し、前日比264円47銭高の2万0376円59銭で終えた。
ギリシャ国民投票の結果を受けた欧米株式市場の反応が限定的だったことから、前日の大幅な下げの反動が意識され見直し買いが広がった。
ただ、上値を一方的に追うほどの勢いはなかった。7日にギリシャ問題を議論するユーロ圏首脳会議を控え、債権団の次の一手を見極めたいとの見方がじわりと浮上。朝方に水準を切り上げた後は、小幅な値動きにとどまった。
JPX日経インデックス400は大幅反発。終値は前日比143.78ポイント高の1万4788.86だった。東証株価指数(TOPIX)も大幅反発し、16.87ポイント高の1637.23で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3179億円。売買高は22億2594万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の1487と、全体の8割近くを占めた。値下がりは314、変わらずは87銘柄だった。
三菱UFJや三井住友FG、みずほFGが上昇。自動車のトヨタや、通信のKDDIやNTTが上げた。日経平均への影響が大きいファストリや京セラが堅調に推移し、武田なと医薬品株に上昇する銘柄が目立った。
また、前日に決算発表したCVSベイが急騰、フィード・ワン、クリエイトSD、あさひなどが買われた。
一方、野村、日産自、ホンダが下落。原油相場の低迷を受け、三菱商など商社株に値下がり銘柄が目立った。カーリットHD、YTL、アスクルなどが売られた。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反発した。
個別銘柄ではグリーンランドがストップ高。ラオックス、阿波製紙、マルヨシセンターし、セキド、GDO、Gダイニング、IFISも値上がり率上位に買われた。半面、旭松食品、カワセコンピュ、イージェイHD、システクアイ、象印が売られた。
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比38円27銭高い2778円09銭。ギリシャ債務問題を巡る懸念がひとまず後退し日経平均株価が反発。市場のムードが好転し新興企業株にも買いが入った。ジャスダック平均は後場に一段高となり、6月24日に付けた年初来高値(2779円64銭)を上回る場面があった。情報セキュリティー関連銘柄のラックや日本ラッドなどが買われた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で830億円、売買高は1億2973万株だった。
個別銘柄では、システム情報、IPS、倉元、ニューテック、ソノコムがストップ高。クルーズ、MKシステム、やまねメディカル、テリロジー、田中化研、シダーに買われた。半面、日プロ、協和コンサル、日ダイナミク、ジシステムは売られた。
東証マザーズ指数は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比11.58ポイント高い999.58だった。個別銘柄ではジグソーがストップ高。FFRI、関門海、ITM、イグニス、アルファポリス、U−NEXTは買われた。半面、モブキャス、アトラ、シリコンスタジオ、エイジア、フィンテックは売られた。
きょう東証マザーズ市場に新規上場した富士山MSは、終日買い気配のまま取引が成立しなかった。大引けの気配値は公募・売り出し価格(公開価格、2650円)の2.3倍にあたる6100円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,376.59 |
264.47 |
日経平均先物 |
20,420.00 |
220.00 |
TOPIX |
1,637.23 |
16.87 |
TOPIX先物 |
1,642.00 |
15.00 |
東証2部指数 |
5,038.26 |
45.33 |
JASDAQ |
2,778.09 |
38.27 |
マザーズ |
999.58 |
11.58 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2225940 |
2317935 |
東証2部 |
174160 |
53349 |
<アフターランチ>
「七七」
夏が来れば思い出すという訳ではありませんが、
七夕になると必ず甦る記憶は平成7年(1995年)7月7日(金)の動き。
寄り付きの日経平均株価は15309円。
高値16389円で大引けは16213円。
前日比956円高の大暴騰でした。
同年4月に歴史的円高水準を付けてからの巻き戻しと言ってしまえば結果論。
7月3日(水)に14485円で底打ちした株価は
その後96年6月26日の22666円までほぼ1年の間一気に上昇しました。
たまたまのきっかけは、ある大手証券会社の創業77周年記念の大商い。
今はもうなき言葉ですがご祝儀を含めてツケウメツケが乱舞し、
最初はせせら笑っていた(当然でしょうが)他の証券会社も次第に争うように参加。
結局ほぼ1000円高となりました。
相場がそこで単発的なものであったなら「アナクロニズム的愚行」という歴史の1コマ。
その後1年の上昇の端緒になったという点では愚行も時には善行になることがあったようです。
この大手証券会社は相場巧者が創業した会社でしたが、
今思えば株について大手証券としてはなかなかの相場観があったような気がします。
単なるお祭りだったのかも知れませんし、他社にしてみれば「何アレ?」という感じだったでしょう。
しかし旗振り役としての証券会社のケジメはキッチリとしていたようです。
当時、その証券会社の新宿の営業課長をしていましたが、とにかく朝から即転玉が続出。
うなだれて「株なんて売り買いしても仕方がない」というモードだった平成入社の社員も
瞠目していた光景が甦ってきます。
今でも相場の節目に演出された「七夕の日の七七営業」として語り草の出来事。
結局、今は昔の物語にしか過ぎませんが、その日は今日と違ってヤケに暑い日でした。
もっとも96年の七夕は大曲がりで97年の金融破たん相場につながり
98年10月の12873円まで刻苦したのも歴史。
そして2000年4月ITバブルの20833円につながったのも歴史。
歴史の中に埋没してしまいましたが、その時間軸で戦っていたこともまた現実でした。
今年もやってきた7月7日。
時は移って相場関係者が好んで持ち出すのは
ギリシャのユーロ離脱問題・中国の株価下落問題と景気問題そしてアメリカの利上げ。
まさに外患状態です。
これに付随した格好での国内企業業績への懸念なのでしょうが、内憂という感じではありません。
むしろ内喜なのかも知れません。
興味深いのはカラ売り比率。
6月18日に38.3%のレコードとなった時の日経平均株価は安値19990円と2万円割れ。
そこから4日で20952円まで上昇。売り手の苦悩を生み出しました。
昨日は38.1%。
記録まであと3%でしたからむしろ「惜しかった」という感じでしょうか。
ダメ押しが欲しかったというのが正直な印象。
月曜下げて火曜に止まって・・・。
このリズムが続いてくれるのならば相場はもっと簡単なのでしょうが、
相場の移り気はなかなか読めないもの。
通過していく高気圧や低気圧は天気よりも厄介です。
そういえば・・・。
明日から「ETFなら簡単安心なのにやっぱり儲かる!」(明日香出版)が発売。
2013年4月に「やっぱり株」の時は5月23日まで株価は一気に上昇しその後半年のお休み。
昨年12月の「REITならやっぱり儲かる」の時は1800ポイントだった東証REIT指数は
1月の2005ポイントまで上昇しその後半年低迷。
このアノマリーで行くと、8月まで株価は堅調でその後お休みの時間軸。
これは避けたいところですが・・・。
(櫻井)
7月07日 相場概況(前引け)
前引け概要
■日経平均株価 20,384.79(+272.67)
■日経平均先物 20,390(+190)
■東証1部出来高 11.24億株
■東証1部売買代金 1.07兆円
■TOPIX 1,640.39(+20.03)
■騰落 上昇1,681/下落148
■日経JQ 2,775.04(+35.22)
7日前引けの日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比272円67銭高の2万0384円79銭だった。
6日のNYダウ平均の下げが小幅にとどまり投資家心理が改善した。日経平均は6日に水準を大きく切り下げていたため、短期的な戻りを期待する買いが入った。
イタリアやスペインなど南欧諸国の長期金利が比較的落ち着いて推移していることや、ギリシャの財務相の交代によって同国の債務問題が前進に向かうとの見方も、日経平均の上昇につながったもよう。
先物主導で裁定買いも入り、寄り後も高値圏で売り物をこなした。ただ、中国・上海株市場が軟調に推移していることに対する警戒感もあって一段と上値を買う動きには発展していない。
前場の東証1部の売買高概算は11億3459万株、売買代金が遺産は1兆841億6000万円。値上がり銘柄数は1678、対して値下がり銘柄数は141、変わらずは69銘柄だった。
個別ではファーストリテが急反発、ソフトバンクもしっかり。三菱UFJや三井住友FG、みずほFGの三大銀グループがそろって上昇。セブン銀行、東京海上ホールディングスも上げた。トヨタ、マツダ、ソニーなども高い。CVSベイ、林兼産は大幅高となった。
半面、アスクルが安く、JDIも売られた。レオパレス21、五洋建設も軟調。
東京株式2部市場は反発。前引けの2部指数は、前日比49.66ポイント高の5042.59となった。
個別銘柄では阿波製紙、マルヨシセンターがストップ高。ぷらっと、セキド、日東化工、北の達人も買われた。半面、カワセコンピュ、システクアイ、イージェイHD、バナーズは売られた。
日経ジャスダック平均は前日比34円65銭高の2774円47銭と反発。
ジャスダック市場の売買代金は概算で388億円、売買高は7677万株。
個別銘柄ではニューテック、ソノコムがストップ高。やまねメディカル、シダー、MKシステム、五洋インテ、不二ラテも買われた。
半面、日プロ、協和コンサル、日ダイナミク、フロイントは売られた。
東証マザーズは前日比10.21ポイント高の998.21と反発
個別銘柄ではジグソーがストップ高。関門海、U−NEXT、REMIX、レントラックス、BEENOSも買われた。半面、シリコンスタジオ、アトラ、モブキャス、エイジアは売られた。
きょう東証マザーズ市場に新規上場した富士山MSは買い気配が続いている。前引け時点の気配値は公募・売り出し価格(公開価格、2650円)を71%上回る4535円だった。
7月07日 相場概況(寄り付き)
日経平均は293円高、メガバンク、野村など金融株金融株上昇 |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20405.30(+293.18)
■日経平均先物 20,400(+200)
■TOPIX先物 1,643.00(+16.00)
■騰落 上昇1,705/下落120
■日経JQ 2,769.24(+29.42)
■マザーズ指数 999.55(+11.55)
7日前場寄り付きの日経平均株価は反発した。10時時点の日経平均は前日比293.18円高の20405.30円で推移している。
ギリシャ情勢に対する過度な警戒感が後退したことから、買戻す動きが強まっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に反発している。
6日はイタリアやスペインなど南欧諸国の長期金利の上昇も小幅にとどまった。「ギリシャ問題の影響は同国内にとどまるとの認識が改めて強まった」という。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は1705、値下がり銘柄数は120、変わらずは62銘柄だった。業種別では33業種中、鉱業を除きほぼ全面高。値上がり上位に保険、紙パルプ、海運、電力ガス、医薬品、銀行、空運など。中小型株の上げが相対的に目立っている。
三菱UFJや三井住友FG、みずほFGの三大銀グループがそろって上昇。野村など金融株か強い。トヨタも上げた。増益観測が飛び出たDICに買いが先行した。一方、三井物やアスクル、日産自は下げた。
東証マザーズ市場に7日新規上場となった富士山マガジンサービス(3138)(東マ、売買単位100株)はインターネットで雑誌の定期購読などを仲介するサイト「Fujisan.co.jp」の運営などを行い、課金サービス利用会員数が約47万人とされる。カルチュア・コンビニエンス・クラブのグループ会社、カルチュア・エンタテインメントが筆頭株主で27.8%を保有する。今12月期の業績予想(個別)は、売上高が前期比23.3%増の23億9300万円、営業利益が同32.8%増の2億6900万円、純利益は同26.0%増の1億5900万円、1株利益は102円37銭としている。
公開価格は2650円。取引開始から買い気配を上げて好調なスタートとなり、9時40分現在は公開価格を400円上回る3050円(15%高)の買い気配。まだ初値はついていない。公開価格でのPERは26倍になり、たとえば丸善CHIホールディングス(3159)(東1)の同40倍台などとの比較では割安になる。
【信用取引規制関係】
■東証、制限値幅を拡大 IPS株を上限のみ300円に拡大。7日に実施。
■東証、シンデンハイ株、そーせい株、イーガーディ株の日々公表銘柄指定を解除 6日付。
■日証金、上海株式指数・上証50連動型上場投資信託受益証券の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。6日付。
■日証金、ボルテージ株の貸借取引の申込停止措置の解除および貸株利用等に関する注意喚起 7日約定分から。
▽空売り比率=38.1%(東証、6日)
【6日の相場表変更】
▽上場廃止=上場投資信託〔東・整理〕日興TP大型、日興TP中型、日興TP小型、日興MSジ、日興中国関連
▼立合外分売
ヨシコン 7日に1176円で40万株
杉田エース 7日に754円で15万株
<兜町カタリスト>
関西からの声。
「ギリシャは大阪の市民投票と被ります。
公務員・高齢者・公的補助者の反対・・・」。
確かに海外ばかりではなかったし、日本はついこの間見たばかり。
ヒトの真理というのは洋の東西を問わず変わらないものらしい。
7月6日は下げの特異日。
7月9日は上げの特異日。
7月26日は下げの特異日。
・・・・・・・
《兜町ポエム》
「卒業」
先物の板の売り物を
トレーダーたちにねだられ
売り乗せしながら逃げるのね
ほんとは嬉しいくせして
ひとけない午後の市場で
相場に意地張り勝つあなた
やめて思い出を刻むのは
チャートだけにしてと呟いた
売られても持ち続けると
ボード打ちながら言うけど
守れそうにない約束は
しない方がいいごめんね
益出しのうすい買い戻しで
止った時間を結びたい
だけど東京で変わっていく
相場の未来は縛れない
ああギリシャの危機で泣かないと
冷たいヒトと言われそう
でももっとうれしい瞬間に
涙はとっておきたいの
季節が変わりあなたの
となりの国さえ下げたわ
いたずらに株価引っ張られ
怒っている裏ではしゃいだ
ウリカイの簡単ツーショット
初めて黙って目指したね
反対のホームに立つ株価
時の電車がいま引き裂いた
ああ股裂きになっても持ち株ね
それは嘘ではないけれど
でも過ぎる材料に流されて
戻らないことも知っている
ああギリシャの危機で泣かないと
冷たいヒトと言われそう
でももっとうれしい瞬間に
涙はとっておきたいの
7月07日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
7日の株式市場は、ギリシャ国民投票の結果を受けての株価への織り込みが欧米を含めて一巡することもあり、押し目買いの動きが先行しそうだ。日経平均株価は反発を予想する。
日経平均株価予想レンジは、20000-20350を想定する。
日経平均株価は、6月以降、2万円どころでの反転が4度目となり、強力なサポートラインとなる。2万円より上を保った推移が続けば、先週同様、押し目買いが優勢となるだろう。
本日は、自社Webサイトを用いた、雑誌の定期購読斡旋サービスの提供を手掛ける富士山マガジンサービス(3138)が東証マザーズに新規上場する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1430万株、買い980万株で、差し引き450万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、自動車部品、商社、薬品、サービス、情報通信、小売、その他製品、銀行、機械、ゴム、電機、空運など。
買いセクターに、食品、サービス、自動車、小売、精密、薬品、情報通信、銀行、その他金融など。
【NY概況】
6日のNYダウ平均は続落し、3連休前の2日比46ドル53セント安の1万7683ドル58セントで取引を終えた。5日実施のギリシャの国民投票で財政緊縮策への反対が多数を占めた。欧州連合(EU)などによる同国への財政支援の不透明感が強まり売りが優勢になった。
原油先物相場が下げ、原油安が業績を押し下げると 石油関連株の下落が目立った。
米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した6月の非製造業景況感指数は56.0と市場予想(56.3程度)ほど改善しなかった。
ダウ平均は上昇に転じる場面もあった。ラガルドIMF専務理事が、ギリシャ国民投票の結果を受けて「状況を注視しており、ギリシャからの依頼があれば、支援をする用意がある」と声明を出した。
金融支援を巡り同国とIMFなど債権団との交渉が再開するとの観測から買いを促した。
セクター別では、不動産や公益事業が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やエネルギーが下落した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落し、2日比17.274ポイント安の4991.940で終えた。
シカゴ日経平均先物は続落。9月物は連休前の2日比210円安の2万275円で取引を終え、6日の大取終値を75円上回った。
ギリシャ国民投票の結果を受け先行き警戒感が広がり米株とともに売りが先行した。その後、ギリシャと債権団の交渉再開期待から買いが入り下げ渋った。
この日の9月物安値は2万5円、高値は2万565円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20325 ( +125 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20275 ( +75 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月07日(火)
【国内】
10年物価連動国債入札
《決算発表》
ローソン、7&IHD、不二越、ハニーズ、クリエイトSDH、メディアドゥ、SHIFT、ケーヨー、丸栄、井筒屋、AIT、グランド、アオキスーパー
《新規上場》
富士山マガ
【海外】
豪州準備銀行理事会(政策金利発表、13:30)
独5月鉱工業生産(15:00)
仏5月貿易収支(15:45)
英5月鉱工業生産(17:30)
米5月貿易収支(21:30)
メキシコ6月消費者信頼感指数(22:00)
米5月消費者信用残高(8日4:00)
米3年国債入札
ユーロ圏首脳会合(8日1:00〜)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━━・・・・・‥‥‥………
先週月曜日と同様、週末にギリシャで起きたサプライズを受けて日本株は急落した。
先週同様、イベントが起きてから最初に開いたマーケットが日本ということで、まずは本日の欧米の株式市場の反応を見定めたいとの思惑からポジションを解消する売りが出たとみられます。
先週は月曜の下げで売りは出尽くしとなり、火曜以降は持ち直し4連騰となったが、さて今回はどうか?というところ。
6月以降、2万円どころでの反転が4度目となり、強力なサポートラインとなる。あす、2万円より上を保った推移が続けば、先週同様、押し目買いが優勢となる展開を予想する。
今回もマーケット全体が投げ売りにあった際には、業績が好調な優良銘柄まであわせて大きく売られることがある。
投資のチャンスとするべくそうした銘柄を見定めて、一挙に資金を投じることなく徐々に買い下がること、そして常に一定の現金を残して置くといった冷静なスタンスで望むべき局面だと考えられる。
■ 銘柄フラッシュ━━━・・・・・‥‥‥………
不二ラテックスなど急伸し世界遺産関連株も高い
26日は、サクサホールディングス<6675>(東1)は「顔認識システム」が空港だけでなく新幹線リニアモーターカーにもとの期待などが言われて15.4%高東証1部の値上がり率トップの15.4%高となり、大阪有機化学工業<4187>(東1)は引き続き業績予想の増額・増配などを材料に朝方の8円安から切り返して77円高は12.5%高と特有の軽量株妙味を発揮して東証1部の値上がり率2位(上場投信を除く)。パラカ<4809>(東1)は前週末に発表した株主優待の開始などが好感され、7.3%高と2006年以来の高値を更新した。
「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録決定を受け、全体相場が大幅安の中でJR西日本(西日本旅客鉄道)<9021>(東1)が0.1%高と強さを保ち、リンガーハット<8200>(東1)は一時1.3%高となり2日ぶりに上場来の高値を更新し、グリーンランドリゾート<9656>(東2)は20.1%ストップ高。カワセコンピュータサプライ<7851>(東2)はマイナンバー制度などに期待とされて後場も19.2%ストップ高を続け、デザインワン・ジャパン<6048>(東マ)は3日発表の四半期決算や通期予想の増額を好感して一時ストップ高のあちも15.4%高。不二ラテックス<5199>(JQS)は増産報道などが材料視されて32.3%ストップ高。エイジア<2352>(東マ)はフュージョンパートナー<4845>(東1)による株式取得などが材料視されて一時ストップ高の23.2%高急伸となった。
■ 話題株 ━━━・・・・・‥‥‥………
■デザインワン・ジャパンが業績予想の増額など好感し大幅高
地域情報のクチコミサイト「エキテン」などを展開するデザインワン・ジャパン<6048>(東マ)は13時を過ぎて14.1%高の5140円(635円高)前後で推移し、11時頃の一時ストップ高(基準値から700円高)に続いて急伸状態となっている。前週末売買日の3日15時に第3四半期決算(2014年9月〜15年5月)と8月通期予想の増額修正を発表し、好感買いが広がっている。2015年4月に上場し、日経平均や東証マザーズ指数が大きく下げる中で新鮮味のある点も好感されているようだ。
今8月期の業績見通しは、主力事業の「エキテン」の運営およびサービス開発などで無料掲載店舗・有料掲載店舗の獲得が順調な上、15年1月に開始したオプションプランの利用店舗数が予想を上回る推移であることなどから、売上高、各利益ともこれまでの予想額を16%から12%引き上げ、1株利益はこれまでの77.71円を86.70円に引き上げた。PERは60倍前後になり、比較対象銘柄ではカカクコム<2371>(東1)が20倍前後、メドピア<6095>(東マ)は70倍前後になる。
■フライトHDが動意、マイナンバー寄与などで今期黒字転換、株価は年初来高値と安値の中間値水準
フライトホールディングス<3753>(東マ)は、年初来高値745円(1月)と同安値491円(2月)の中間値618円をやや下回った560円台に位置している。足元では出来高が増え動意を含んだ動きとなっている。
システム開発・保守などのコンサルティング&ソリューション(C&S)事業、電子決済ソリューションなどのサービス事業、およびB2B向けECサイト構築パッケージなどのECソリューション事業を展開している。16年3月期は営業黒字化予想だ。
とくに、2015年3月期の四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)3億59百万円、第2四半期(7月〜9月)3億円、第3四半期(10月〜12月)2億38百万円、第4四半期(1月〜3月)6億95百万円、営業利益は第1四半期7百万円の赤字、第2四半期58百万円の赤字、第3四半期77百万円の赤字、第4四半期83百万円の黒字だった。第4四半期に黒字化して営業損益は改善基調だ。
今期(16年3月期)の連結業績予想は売上高が前期比31.9%増の21億円で、営業利益が60百万円の黒字(前期は59百万円の赤字)、経常利益が30百万円の黒字(同62百万円の赤字)、純利益が25百万円の黒字(同84百万円の赤字)としている。配当は無配を継続する。
とくに、マイナンバー(社会保障・税番号)制度関連および物流関連で、システム開発の大型案件を見込んでいる。また、マルチ電子決済端末「インクレディスト」および決済専用アプリ「ペイメント・マスター」で、顧客側の都合で16年3月期にズレ込んだ新規大型案件が寄与する。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
7月06日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
6日の日経平均株価は大幅に反落した。終値は前週末比427円67銭安の2万0112円12銭。
5日に行われた緊縮財政を問うギリシャ国民投票が反対多数となったことを嫌気して、大きく売り優勢に傾いた。
アジア株が全般的に下落し、運用リスクを回避する目的の売りでほぼ全面安となった。下げ幅は一時500円を超え、心理的な節目の2万円に接近する場面もあった。
大引けにかけては、一部通信社が「ギリシャのバルファキス財務相が辞任する」と伝え、下げ渋った。
市場では「日経平均が、(ギリシャの債務不履行懸念が突然強まった)前週の月曜日の終値(2万0109円)を下回らずに終えたことで、投資家の先高観が引き続き根強いことが確認された」との指摘があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに5営業日ぶりに大幅反落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆5314億円。売買高は24億1772万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1725と全体の9割超だった。値上がりは118、変わらずは44だった。
個別では、みずほFGや三菱UFJが売られ、ファストリ、ソフトバンクなど値がさ株が総じて安い。不適切会計が1500億円を超えるとの報道があった東芝が3%安。
東ソーが急落、ネクスト、KLab、トーセイが下落した。
半面、サクサ、パラカが大幅高となり、洋エンジ、アスクル、日ペイントHD、田辺三菱が買われた。
東証2部株価指数は続落した。大引けの2部指数は、前週末比49.63ポイント安の4992.93となった。
個別銘柄では郷鉄工所、セキド、ぷらっと、ダイヤモンド電機が売られた。一方、イージェイHD、阿波製紙、カワセコンピュ、グリーンランドがストップ高、旭松食品、フォーカス、インターアク、宮入バルも買われた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。大引けは前週末比30円20銭安の2739円82銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で698億円、売買高は1億2593万株。
日ダイナミクがストップ安、テリロジー、フォーバルRS、ピックルス、ガーラが売られた。半面、IPS、不二ラテがストップ高。協和コンサル、ジシステムやMKシステム、アエリアは上昇した。投信による大量保有が明らかになった大塚家具も上げた。
東証マザーズ指数は3日続落した。大引けは前日比20.65ポイント安の988.00だった。
個別銘柄ではシリコンスタジオがストップ安、ミクシィ、そーせい、アクロデア、夢展望、ドリコム、アトラが売られた。一方、エイジアがストップ高。デザインワン、関門海、ペッパー、テラスカイ、UNITEDも買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,112.12 |
-427.67 |
日経平均先物 |
20,200.00 |
-340.00 |
TOPIX |
1,620.36 |
-31.73 |
TOPIX先物 |
1,627.00 |
-25.50 |
東証2部指数 |
4,992.93 |
-49.63 |
JASDAQ |
2,739.82 |
-30.20 |
マザーズ |
988.00 |
-20.65 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2417720 |
2531418 |
東証2部 |
209350 |
67516 |
7月06日 相場概況(前引け)
前引け概要
■日経平均株価 20,215.16(-324.63)
■日経平均先物 20,200(-340)
■東証1部出来高 10.72億株
■東証1部売買代金 1兆円
■TOPIX 1,628.66(-23.43)
■騰落 上昇305/下落1,492
■日経JQ 2,758.51(-11.51)
6日前引けの日経平均株価は前週末比324円安の2万215円と急反落。
5日に行われた緊縮財政を問うギリシャ国民投票で反対派が賛成派を大幅に上回ったことから、今後のEUとギリシャの間での交渉難航を懸念した売りが集中した。
取引時間中は中国・上海株が反発で主力株中心に買い戻しが入り下げ渋る場面もあったが、上海株の伸び悩みら心理面の重荷となり、幅広い銘柄に利益確定売りが優勢となった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆65億円、売買高は10億7216万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1492と、全体の8割近くを占めた。値上がりは305、変わらずは90銘柄だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反落した。
個別では 三菱UFJ、みずほFG、三井住友FGが下落。トヨタ、野村、ファーストリテ値を下げた。東ソー、ボルテージなどが大幅安、SUMCOの下げもきつい。半面、サクサが大幅高、洋エンジ、アスクルも値を飛ばした。アウトソーシング、田辺三菱製薬なども買われている。
東証2部株価指数は続落。ラオックスとコメ兵が下げ、朝日インテクとフォーカスが上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前引けは前週末比11円51銭安の2758円51銭だった。ギリシャ情勢の先行き不透明感を背景に運用リスクを回避する動きが広がった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で366億円、売買高は6956万株。
個別銘柄では日ダイナミクがストップ安。フォーバルRS、テリロジー、ピックルス、ガーラが売られた。
一方でジシステムやクルーズ、アエリアが上昇した。前週末に業績予想を上方修正した協和コンサルも不二ラテ、アズジェント、KYCOM、システム ディ大幅高となった。
半面、不二ラテ、アズジェント、KYCOM、システム ディも値上がり率上位に買われた。
東証マザーズ指数は続落。前引けは前週末比6.15ポイント安の1002.50だった。
個別銘柄では、ドリコム、アスカネット、ファンデリー、エンバイオHD、そーせい、ITbook、トランスGが下げた。減益予想に転じたシリコンスタは制限値幅の下限(ストップ安水準)で売り気配が続き、午前には売買が成立しなかった。
一方、エイジア、アトラ、フィンテック、関門海、インテアHD、ジグソー、ユナイテッド、モブキャスは上昇した。業績予想を上方修正したデザインワンも上げた。
<兜町カタリスト>
「要諦」
ギリシャの国民投票は「反対」で着地。
チプラス政権は勝利宣言を放った。
混乱継続ということで市場は動揺するのかも知れない。
しかし、本当にギリシャの残留は必要なことなのだろうかというとココが疑問のところ。
もはやユーロにとってEUは邪魔者のお荷物でしかない。
しかし、EU側から退場宣言を迫ることは不可能。
むしろ他国に対する影響は大きい。
しかし、なかなか自覚しない不要な高齢社員に自ら辞表を提出させるためには環境整備は当然必要。
困る形をとって本来の目的を果たすという意味ではかなり老獪な手法なのかも知れない。
人事の要諦はいろいろあろうが「敵を使える知恵と器量」というのがある。
例えばある国のトップの手法。
手ごわい反対勢力だった軍の参謀長に首相のポストを与えた。
そのココロは首相就任にともなう軍籍離脱。
もともとの支持勢力である軍から切り離すために昇格ポストの首相を与え、パワを削ぐ結果となった。
あるいはその辺の企業でも、ややこしい役員などを切るときには本人が快適な気持ちになる人事を活用する。
ある意味では打って返しのようなもの。
正面切って本人を窮鼠に追いこむのは最低のやり方。
恨みを買わず、悪者にならず、本人も左遷と気がつかない手法こそやはり人事の要諦。
これを敷衍したとすると、もしもギリシャを切りたいのなら、勝利宣言までさせたEUはすごいというべきだろうか。
もっとも、本気でギリシャの離脱を望んでいないならば話は別だが・・・。
ギリシャのいないEUなんて意外と素敵かも知れない。
お題目の危機感ばかりを聞いていると、先は見えなくなる。
勝利宣言の裏にもうひとつの勝利宣言があるとしたら、市場は結構下げ渋りなのだろう。
むしろスッキリかも知れない。
市場では「日本時間では消化できない」という声も聞かれる。
しかし、それでは時間引き延ばしのギリシャと一緒。
秒以下のタイミングで結論を出すのが株式市場の筈。
それにしても社会主義国家における資本市場に対する国家の統制力は強い。
先週末に中国の大手証券21社2.4兆円以上のETF買いを表明した。
しかも現在3686ポイントの上海総合株価指数が4500ポイントに戻るまで保有株は売却禁止。
IPOまで制限するという。
上海の証券監督管理委員会の命令は「6日11時までに資金を投入せよ」。
PKOそのものでまさに国家をあげての総力戦。
相場はいくさだが、進軍ラッパがなるような相場は東京ではお目にかかれない。
ぬるま湯のような市場と秋霜烈日のようなあちらの市場。
相場に対する気合はどう考えても残念ながら中国に軍配が上がる。
ギリシャ問題の脇で下落してきた中国株式が世界同時株安の原因ではないという
アリバイつくりでもあろう。
それにしてもすごい。
GDP30兆円のギリシャと1000兆円超の中国。
どちらの影響力が大きいのかは子供でもわかる。
日経平均の25日線は20411円。
これは下回るだろうが、先週月曜安値20093円が攻防ラインだろう。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ムゲンエステイト(3299)・・・動兆
ムゲンエステイトに注目する。
同社は首都圏での中古不動産の買い取り・再販が中核。
業績は絶好調。
7月06日 相場概況(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20240.8(-298.92)
■日経平均先物 20,240(-300)
■TOPIX先物 1,629.50(-23.00)
■騰落 上昇274/下落1,520
■日経JQ 2,757.34(-12.68)
■マザーズ指数 1,001.62(-7.03)
10時時点の日経平均は先週末比298.92円安の20240.87円で推移している。
ギリシャ国民投票の結果を受けて、東京市場はリスク回避の売りが優勢となっている。
ただ、一方的に下値を切り下げる展開にはなっていない。下げ一巡後の大型株はじりじりと下げ幅を縮小している。
週末に中国大手証券21社による上海株買い支え方針が伝わっていることも安心材料となっている。
中長期でみた相場の先高観は根強く、下値では押し目買いが入りやすい。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も底ばいを続けている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6185億円、売買高は6億9372万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1520と、全体の8割強を占めた。値上がりは274、変わらずは93銘柄だった。
規模別株価指数では大型株が相対的に弱い。33業種全てが下落しているなか、保険、その他金融、銀行と金融セクターの下げがきつい。
三菱UFJと三井住友FG、みずほFGの三大金融グループがそろって下落。
主力のトヨタやソフトバンクも下げている。
不適切会計の是正を伴う決算修正の影響が拡大すると伝わった東芝の値下がりが目立つ。一方、武田が上昇。サクサが大幅高となり、アスクルも高い。
東証2部株価指数は下落。象印とJトラストが下げ、ラオックスとフォーカスが上げた。
非公式外資系同行は570万株売り/560万株買い。
金額ベースは10億円の売り越し。
売りは銀行・化学・その他製品・金属・電機・食品セクターなど。
買いは証券・REIT・ガス・小売・不動産・建設・精密セクターなど。
売買交錯は輸送用機器・サービス・情報通信セクターなど。
外資系等はアスクル(2678)、島津(7701)、花王(4452)、キューピー(2809)、東武(9001)、スクエニ(9684)が動兆。
225先物はSBI・モルスタ・マネ・みずほ・メリル・GS・大和が買い越し。
アムロ・ニューエッジ・ドイツ・シティ・パリバ・UBSが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・ニューエッジ・パリバ・バークレイズが買い越し。
クレディ・メリル・GS・アムロが売り越し。
テクニカル的にはトレファク(3093)、関電化(4047)、テルモ(4543)、ホシザキ(6465)、サクサ(6675)、日産(7201)、京成(9009)、スクエニ(9684)が動兆。
7月06日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
6日の日経平均株価は、円建てCME先物も急落しており、日経平均株価は売り優勢となる公算が大きい。
日経平均株価予想レンジは、20100ー20450を予想する。
下押す場合でも、押し目買いも入りやすいと想定され、底堅い推移が続くと考える。
マーケット全体に派手さはないものの上昇
全般が調整局面にあっても個別には上昇に転じる、もしくは上昇基調を持続する銘柄は常に存在する。インバウンド関連、マイナンバーの導入も控えており、政府のサイバーセキュリティ対策関連銘柄が注目されよう。
今週は新規上場も3社あり、新興市場の活況も続くと予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り570万株、買い560万株で、差し引き10万株の売り越し。売り越しは5営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、銀行、化学、自動車、その他製品、サービス、情報通信、金属、電機、食品など。
買いセクターに、証券、サービス、輸送用機器、REIT、情報通信、ガス、小売、不動産、建設、精密など
【ギリシャ概況】
欧州連合(EU)が求める財政緊縮策の受け入れについて賛否を問うギリシャ国民投票が5日、投開票された。
開票率87%の段階で、反対が61%と賛成の39%を上回っている。チプラス首相は同日夜、国民向けにテレビ演説し、「ギリシャは明日(6日)から交渉のテーブルに戻る」と述べ、EUや国際通貨基金(IMF)などの債権団との協議にのぞむ考えを示した。
チプラス首相は「我々は今日、民主主義の勝利を祝う」と述べ、勝利宣言をした。首相は有権者に反対票を投じるよう呼びかけてきたこともあり、「ギリシャは正しい答えをした」と述べた。その上で「勝者も敗者もいない。国民は団結してほしい」と語りかけた。
【予定】
◆国内経済
・黒田日銀総裁が支店長会議で挨拶
・6月車名別新車販売 (11:00)
・7月日銀地域経済報告・さくらリポート (14:00)
★5月景気動向指数 (14:00)
◆海外経済etc
★ギリシャ国民投票の結果 (早朝)
★米国6月ISM非製造業景況指数 (23:00)
・米国6月労働市場情勢指数 (23:00
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
7月04日 休日TIMES
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展望
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来週は、6日(月)早朝に判明する緊縮策の受け入れの是非を問うギリシャの国民投票の結果が最大の注目点。結果が反対となれば相場が再び荒れる可能性が高く、賛成であれば買い戻しが膨らむとみられる。
下押す場合でも、押し目買いも入りやすいと想定され、底堅い推移が続くと考える。
マーケット全体に派手さはないものの上昇相場が続きそうである
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海外概況
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NY休場
3日のフランクフルト株式相場は続落。ドイツ株式指数(DAX)の終値は前日比40.96ポイント(0.37%)安の11058.39だった。構成銘柄の9割近くが下落した。
3日のロンドン株式相場は反落。FTSE100種総合株価指数は前日終値に比べ44.69ポイント安の6585.78で引けた。構成銘柄の8割が下落した。
5日にギリシャの国民投票を控え、手じまいの売りなどで欧州各国の株式相場が下落した。
欧州市場
独DAX 11058.39 -40.96 -0.37%
英FT100 6585.78 -44.69 -0.67%
仏CAC40 4808.22 -27.34 -0.57%
ブルームバーグの委託で実施された世論調査によると、EU提案を拒否する「ノー」が43.0%、受け入れる「イエス」が42.5%と真っ二つに割れています。調査は1042人を対象にマケドニア大の応用科学経済調査研究所が実施。
各種報道によると、投票は日本時間6日午前1時に終了。直後に出口調査の結果が発表され、正式な結果判明は同午前6時頃になる模様。
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個別銘柄動向
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■阿波製紙 [3896] ---868円(△102)
5日続伸。一時ストップ高の1066円まで買われた。今週に入り木曜までは連日ストップ高比例配分。前週末比の上昇率は3日時点で113.79%と全銘柄中トップ。29日付日経新聞が「薄く成型できる炭素繊維強化プラスチックを開発した」と報じたのが手がかり。ギリシャ問題で大型株を手がけづらい中、値動きの軽い低位株として注目された模様。
■横河電機 [6841]---1545円(▲69)
3日ぶり反落。一時前日比73円(4.5%)安の1541円まで売られた。前日に金庫株の売り出しを発表。処分株数は920万株、発行済み総数の3.4%にあたり、需給悪化懸念から売られた。
■ジャパンシステム [9758] ---850円(△150)
ストップ高。2日引け後、ITbook(3742)とマイナンバー分野で業務提携範囲を拡大すると発表したことが買い材料になった。ITbookのITコンサルティングのノウハウとジャパンシステムのセキュリティソリューションを連携させ、包括的なサービスを提供するという。ITbookも58円高となったほか、ULSグループ(3798)、アクモス(6888)など他のマイナンバー関連株にも買いが波及した。
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開示情報
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■デザインワン [6048]
15年8月期第3四半期累計(14年9月-15年5月)の経常利益(非連結)は2.1億円となった。
併せて、通期の同利益を従来予想の2.6億円→3.1億円(前期は1.6億円)に15.6%上方修正し、増益率が64.0%増→89.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
3日終値は4505円(△175)。
■協和コンサル [9647]
15年11月期第2四半期累計(14年12月-15年5月)の連結経常利益を従来予想の7000万円→1億0500万円(前年同期は1億6200万円)に50.0%上方修正し、減益率が56.8%減→35.2%減に縮小する見通しとなった。なお、通期の経常利益は従来予想の1億9500万円(前期は1億9500万円)を据え置いた。
3日終値は188円(△1)。
■トーセイ[8923]
15年11月期営業利益予想を従来の60億円から65億円に増額修正。物件の販売時期見直しの影響で売上高予想は減額修正したが、上期に販売した物件の利益率が当初予想を上回り、利益予想を上積みした。QUICKコンセンサス(2社)は68億円。
3日終値は939円(△8)。
■デザインワン・ジャパン[6048]
15年8月期営業利益予想を従来の2億7700万円から3億2100万円に増額修正。情報口コミサイト「エキテン」で無料掲載店舗、有料掲載店舗ともに新規獲得が堅調に推移し、掲載料収入が計画を上回ったという。QUICKコンセンサス(1社)は2億8000万円。
3日終値は4505円(△175)。
■ジェイアイエヌ[3046]
6月既存店売上高が前年同月比10%増になったと発表。5月28日発売の「Airframe SWITCH(スウィッチテンプルエアフレーム&メタル)」など新製品が好調で、3ヵ月連続で前年実績を上回った。7月10日に第3四半期決算発表を予定している。
3日終値は5480円(△10)。
■ 株ちゃんの明日読み ━━━━・・・・・‥‥‥………
日経平均は小幅高となり、堅調さを示した。
今週末にはギリシャの国民投票が予定されており、ギリシャ国民が債権団の緊縮策への提案にイエスとノーどちらの民意を示すかによって週明けの展開が大きく異なってくると予想される。
下押す場合でも、押し目買いが想定され、底堅い推移が続くと考える。
マーケット全体に派手さはないものの上昇相場が続きそうである。
新規上場も3社あり、新興市場の活況も続くと予想する。
■ 銘柄フラッシュ━━━・・・・・‥‥‥………
アイ・ピー・エスなど急伸し和服のさが美などの人気再燃
3日は、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)が持ち合い株の削減に動くとの観測報道などが好感されて2.3%高となり、約1ヵ月ぶりに5600円台を回復し、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)は以前、同様の報道があったこともあり2.4%高となり、連想買いが広がって大手銀行株が全面高となった。
トヨタ自動車<7203>(東1)は7月下旬に発行する新考案の種類株「第1回AA型種類株式」の発行価格が昨2日の取引終了後に決定し、仮条件の上限いっぱいの高値決着となったため時間とともに強含む展開になり0.4%高。この種類株を引き受け販売する野村證券の野村ホールディングス<8604>(東1)は一部速報ニュースで引き受け手数料が約225億円と伝わり、前後場ともジリ高基調のまま3.4%高となり年初来の高値。
和服関連株の物色が再燃し、神奈川県の呉服店や百貨店などが訪日外国人観光客向けなどにジャケット感覚の和服などの提案活動を活発化とされ、さが美<8201>(東1)が地元銘柄のため思惑買いを集めて17.0%高となり東証1部の値上がり率トップ。ウライ<2658>(JQS)は8.3%高、堀田丸正<8105>(東2)は3.6%高。
セキド<9878>(東2)は10.1%高都出直りを強め、ラオックス<8202>(東2)は7.4%高で2006年以来の高値を更新など、訪日外国人観光客の関連株も活況高。
日本一ソフトウェア<3851>(JQS)は「謎の公式サイト」というサイト開設などが好感されて一時ストップ高まで上げ、大引けも13.4%高。ソノコム<7902>(JQS)は決算好調で終日ストップ高の15.8%高。システム開発のアイ・ピー・エス<4335>(JQS)は6月決算への期待などが言われてストップ高の18.1%高となった。
■引け後のリリース━━━・・・・・‥‥‥………
日本ケミファの自社株買いが好調に進展
日本ケミファ<4539>(東1)は3日の大引け後、自己株式の取得状況(自社株買いの途中経過)を発表し、5月25日から9月30日までの日程で上限株数100万株(発行済み株式総数の2.47%)の枠で実施中の自社株買いが、6月30日現在で62万3000株と発表した。買付上限株数100万株の62%に達し、積極姿勢がうかがわれる。
このところの株価は2014年5月頃から再び上昇基調が続いており、15年に入って一段高となり6月24日に662円まで上げた。7月3日の終値は627円(2円安)で、週足では引き続き上昇基調の中での一服となっている。
■ 話題株 ━━━・・・・・‥‥‥………
トヨタの「元本保証新型株」募集開始になり野村HD高値更新
■人気5倍程度の様子で預金取り崩す向きもあり手数料収入225億円とも
話題株 野村ホールディングス<8604>(東1)は14時を過ぎて880.0円(32.2円高)まで上げて年初来の高値更新幅を拡大し、売買も活発となっている。トヨタ自動車<7203>(東1)が7月下旬に発行する実質元本保証の新型種類株式「第1回AA型種類株式」の発行価格が昨2日の取引終了後、1株1万598円に決定(昨日のトヨタ終値に対し仮条件の上限いっぱいの30%増し)。発売窓口は野村證券のみで、後場、引き受け手数料が1株につき476円91銭になり合計で約225億円の手数料収入になると一部で伝えられ、一段と強含んだ。トヨタ自動車も8219円(66円高)まで上げて反発となっている。
「第1回AA型種類株式」は非上場で5年間は原則として換金できないが、議決権があり配当利回りは年平均1.5%(初年度の0.5%から毎年向上して最終年度は2.5%)、5年を過ぎると発行価格で買い取る、などの条項が定められており、どちらかといえば元本保証の5年満期の社債に似た貯蓄性がある。発行株数は4710万株で、募集期間は3日から22日まで。払い込み日は7月24日。
銀行の定期預金は5年もので高めのものでも0.5%程度。国債は10年ものでも表面利率が0.4%前後。このためか、3日は窓口に問い合わせが相次いでいるようで、「資産を3分割して最も安全に保守的に運用していた銀行預金を一部取り崩してトヨタの新型株を買う」(数年前に定年退職した元証券マン)と、古巣とは異なるライバル証券会社に向かう投資家もあった。
買い予約の引き合いは強いようで、「500株欲しいと言ったらせいぜい100株しかお分けできないと言われた」(中年男性)ケースもあった。発行元のトヨタ自動車が個人投資家の長期安定株主を確保することを目的にしているため、できるだけ多くの投資家に分売したい事情があるようだ。
応募者の中には、「無借金のトヨタのほうが国債よりも安全かもしれないね」と話して問い合わせる様子もある。
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Aimingは7月1日、新作『ひめがみ絵巻』のAndroid版のサービスをスタート
■株価は1700円前後での値固め進行中
Aiming<3911>(東マ・売買単位100株)はスマホゲーム配信、制作・運営受託会社で、「剣と魔法のログレス〜いにしえの女神〜」「ロードオブナイツ」が有名。7月1日からサービスを開始した『ひめがみ絵巻』は世界各国の神々をモチーフにした総勢100以上の「姫神」が登場する「森羅万象の世界」を描いた。プレイヤーは個性豊かな「姫神」たちを駆使して乱れた「世界秩序」を正すために戦いへと身を投じることになり、「姫神」の配置場所(前衛、後衛)により使えるスキルが大きく変わるなど、ワクワク感が強く伝わる設定となっている。
事前登録者数が18万人を突破し20万人に迫る勢いだ。先行してサービスを開始しているiOS版はすでに10万ダウンロードに達しており、ブレークの兆しにある。
業績も絶好調で、2015年12月期は前期比9.7倍の経常増益、1株利益は66円(前期19円)に急増する見込み。この点は、株価は織り込み済みといえるが、『ひめがみ絵巻』の動向いかんでは、見直し買いの可能性もあろう。
■ チャート診断━━・・・・・‥‥‥………
ヒューマンウェブは三角保合いの好チャート、上場後の高値と安値の中間値水準で頑強、狙えるタイミング
ヒューマンウェブ<3224>(東マ・売買単位100株)は3日、115円高の3330円と急反発した。これによって6月5日から続いている3100〜3300円のモミ合いを上に放れる可能性が強まってきた。
また、今年3月の上場後のチャートにおいて上値が切り下がる一方、下値も切り上がる、「三角保合い」形が形成されている。さらに、現在の水準は上場後の高値と安値のほぼ「中間値」(3364円)に位置し買方にシコリ感のないこともある。
生牡蠣のレストラン『ガンボ&オイスターバー』を展開する。ウイルスフリーの牡蠣の陸上養殖に注力、牡蠣のエサとなる微細藻類の大量培養と冷凍保存方法を開発中で、同開発がこのほど沖縄県の新産業研究支援産業として採択され補助金(2475万円)が決まった。陸上養殖の本格化に弾みが加わり業績向上が大いに期待される。
株価人気的には、冬場のイメージがあるようだが、夏場が旬の岩牡蠣や海洋深層水を活用したウイルスフリーで年間での需要が見込まれる。「日本人の好きな牡蠣」という根強い需要があることは強みで上場企業唯一の牡蠣レストラン展開でパイオニアとしての強みを発揮することが期待される。
一気に高値更新は難しいとしても上場後の高値である4月の4875円に向けて出直りのタイミングを迎えているとみられる。
7月03日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
3日の日経平均株価は小幅ながら4日続伸し、前日比17円29銭高の2万0539円79銭で終えた。
朝方は軟調でスタート。前日の欧米株市場が弱かったことに加え、米6月の雇用統計が市場予測を下回り、為替市場でドル安・円高に傾いたことも手控え要因となった。
取引時間中には中国・上海株が大幅安となったことも警戒された。
しかし、その後はギリシャ懸念の後退で主力大型株に押し目買いが入り下げ渋り、日経平均は後場後半プラス圏に浮上した。
東証1部全体の値上がり銘柄数は全体の30%相当の577銘柄にとどまったほか、日経平均への影響が大きいファストリの下落は重荷となったにもかかわらず、日経平均の頑強ぶりが目立った。ファストリ1銘柄で日経平均の上げ幅を83円縮小する影響があった。
ギリシャ地元紙の世論調査で緊縮財政への受け入れ賛成と反対が拮抗していると一部で伝わった。賛成多数となった場合に週明けの相場が急速に水準を切り上げる展開が意識され、株価指数先物を売り持ちしていた投資家の買い戻しが加速した。日本企業の収益拡大期待と相まって現物株もじり高となった。
JPX日経インデックス400は4日続伸し、前日比44.97ポイント高の1万4925.02で終えた。
東証株価指数(TOPIX)も4日続伸。終値は3.85ポイント高の1652.09だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1575億円と、6月15日以来の低水準だった。売買高は21億7842万株。東証1部の値上がり銘柄数は577と、全体の3割にとどまった。値下がりは1196、変わらずは114銘柄だった。
持ち合い株の削減目標を作ると伝わった三井住友FGが大幅高。同業のみずほFGや三菱UFJも上げた。花王、さが美、サクサ、アスクル、日東紡、関電化が物色人気となり、新生銀も値を上げた。
一方、ソニーが下落。第一生命が下げ、金庫株を売却する横河電の下げが目立った。
IHI、六甲バター、ミヨシ油脂が売られた。
東証2部株価指数は4日ぶりに反落した。個別銘柄では、宮入バル、アサヒインテック、本多通信、朝日インテク、象印が下げた。一方、カワセコンピがストップ高。阿波製紙、ラオックス、郷鉄工所、セキド、NJK、富士通コンが買われた。
日経ジャスダック平均株価は4営業日ぶりに反落した。終値は前日比7円81銭安の2770円02銭だった。新興市場でも買い手控えムードが強かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で648億円、売買高は1億2288万株だった。
個別銘柄では、テリロジー、フォーバルR、日本ラッド、ニューテック、エスプールなどが下落した。半面、IPS、ソノコム、ジシステムがストップ高。MKシステムやアエリアなどが上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比4.96ポイント安の1008.65だった。個別銘柄では、ミクシィ、そーせい、トランスG、アマナ、レントラックスが下落した。一方、アスカネット、パス、テラスカイ、ITbook、モルフォが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,539.79 |
17.29 |
日経平均先物 |
20,540.00 |
0.00 |
TOPIX |
1,652.09 |
3.85 |
TOPIX先物 |
1,652.50 |
1.00 |
東証2部指数 |
5,042.56 |
-40.83 |
JASDAQ |
2,770.02 |
-7.81 |
マザーズ |
1,008.65 |
-4.96 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2178420 |
2157597 |
東証2部 |
211920 |
71667 |
7月03日 相場概況(前引け)
前引け概要
■日経平均株価 20,431.25(-91.25)
■日経平均先物 20,450(-90)
■東証1部出来高 11.33億株
■東証1部売買代金1.05兆円
■TOPIX 1,646.13(-2.11)
■騰落 上昇482/下落1,255
■日経JQ 2,768.21(-9.62)
3日の日経平均株価の前引けは4日ぶりに反落し、前日比91円25銭安の2万0431円25銭で前引けを迎えた。
利益確定の売りに軟調展開となった。
前日の欧州株市場総じて下落したことに加え、注目された米6月の雇用統計が市場予測を下回ったことから、外国為替市場で円買い・ドル売りの動きが強まったことなども逆風となった。
下値では企業業績への期待から押し目買いが観測されるものの、ギリシャの国民投票を7月5日に控え、積極的な売買は見送られている。直接的には指数寄与度の高い値がさ株の下げが日経平均の押し下げ要因となっているが、中国・上海株が急落するなどで全般も買い手控えムードが強かった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆556億円、売買高は11億3354万株。東証1部の値下がり銘柄数は1255と、全体の7割近くを占めた。値上がりは482、変わらずは150銘柄だった。
外国為替市場で円相場が上昇。アルプスや村田製など輸出関連銘柄の一角に売りが広がった。
日経平均への影響が大きいファストリの下げも響いた。
2日に発表した傘下のカジュアル衣料店「ユニクロ」の6月既存店売上高が前年同月比で大幅に減少。同社株は約4%近く下げ、1銘柄で日経平均を90円押し下げた。
ソニーやTDK、三菱電、富士重、コープケミ、林兼産、秀英予備校が下落。金庫株を売却する横河電の値下がりが目立った。保険の第一生命や東京海上が売りに押された。
一方、持ち合い株の削減目標を作ると伝わった三井住友FGが上昇。同業のみずほFGや三菱UFJも上げた。JTも堅調、さが美、アスクル、フルキャストHDなども大きく上値を伸ばした。日コンベヤ、大京なども上昇した。
東証2部指数は4日ぶりに反落した。朝日インテクや象印が下げ、ラオックスや阿波製紙が上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前場終値は前日比9円62銭安の2768円21銭だった。
朝方は買いが先行し、日経ジャスダック平均は6月24日に付けた年初来高値を上回る場面もあったが、続かなかった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で409億円、売買高は7926万株。
個別銘柄ではフォーバルRS、ニューテック、テリロジー、ヨシックが売られた。半面、日本一S、ソノコム、ジシステムがストップ高。ガーラ、MKシステム、UEX、ソルクシーズが買われた。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比12.48ポイント安い1001.13だった。フィンテック、ミクシィ、そーせい、トランスG、REMIX、アマナ、スノーピーク下落した。一方で、ハウスドゥ、エニグモ、パス、アトラ、ITbookやテラスカイ、モルフォなどが上昇した。
<兜町カタリスト>
「立場を捨てて?」
木曜夜の雇用統計通過。
やればできるんだったら毎月木曜でも構わないという気にもなる。
その方が週末の東京で祭りのように踊り騒ぐ輩が減っていいのかも知れない。
非農業部門雇用者数は22.3万人増で着地。
事前予想23万人を下回ったというものの誤差の範囲だろう。
もっとも4月分22.1万人→18.7万人。
5月分28万人→25.4万人に下方修正。
時間給も伸びておらず、これらを持って利上げは12月説が有力となったとの解釈。
株価はやや小動きだった。
好指標=好景気=早期利上げ、低指標=景気停滞=利上げ時期遠のく。
どちらに転んでも微妙なバランスの上の強弱感。
レトリックに包まれた指標評価ゴッコに付き合うのも結構疲れる。
訳のわからないのが三井住友FGの「持ち合い株削減、数値目標作成」の見出し。
株式を保有し続ける新たな基準を設けそれに合致しない場合は売却する方向という。
「長期保有株は原則として持たない」。
「合理性がないと判断した場合は売却」。
取得原価での保有総額は01年以来既に7割削減され1兆7600億円。
ここ数年は停滞気味というが、ここ数年は株価上昇時期であり停滞は間違ってはいない筈。
株保有=リスクという概念は下落も上昇もリスクなので間違ってはいない。
しかし売却による逸失利益と保有による評価益拡大を秤にかけるとどうなのだろう。
少なくともクーポン0.5%程度の国債保有よりは分が良いような気がする。
もっとも利回り1.5%程度のトヨタの種類株に申し込みが殺到する世の中。
元本安全こそ至上命題なのだろうが、あくまでそれは個人の話。
海外の言いなりで投融資のプロとしての銀行の立ち場を捨てることがいいことなのかどうか。
理解に苦しむ。
というか銀行が株運用を育ててこなかったことも一因なのだろうか。
東証REIT指数は7か月半ぶりの安値水準となった。
昨日は37ポイント安と急落し1772.95ポイントと1800ポイント割れ。
時価総額は10兆4158億円で平均分配金利回りは3.32%まで上昇した。
個別で見ていくと日本リート(3296)が4.96%。
SIA(3290)が4.6%。
トーセイ(3451)が4.38%。
スターツ・プロシード(8979)が4.16%。
ケネディディクス商業(3453)が4.05%。
日本賃貸(8986)が4.03%。
中小型REITでは4%台の分配金利回りが出てきた。
安心感のあるツートップは日本ビルファンド(8951)が2.93%。
ジャパンRE(8952)が2.89%。
REIT株価の低迷は高利回りREITのチャンスでもある。
引きつけるタイミングがやってきたように思える。
7月03日 相場概況(寄り付き)
日経平均は70円安、メガバンクしっかり、ファストリが下落 |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,451.81(-70.69)
■日経平均先物 20,460(-80)
■TOPIX先物 1,651.50(±0)
■騰落 上昇618/下落1,104
■日経JQ 2,769.90(-7.93)
■マザーズ指数1,006.96(-6.65)
3日前場中ごろの日経平均株価は小幅安での推移を続けている。
2万0400円台前半での値動きを続け、前日終値を70円程度下回っている。2日発表の米雇用統計を受けて円相場が円高・ドル安方向に振れ、輸出採算の悪化を警戒する雰囲気が浮上。企業業績の拡大が続くとの期待は根強いが、目先の利益をひとまず確定する動きが続いている。
日経平均への影響が大きいファストリの下落が響いている面もある。
2日発表した傘下のカジュアル衣料店「ユニクロ」の6月既存店売上高が前年同月比で大幅に減少し、1銘柄で84円日経平均を押し下げている
一方、JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小高く推移。金融株などの上昇が指数を支えている。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は609、値下がり銘柄数は1114、変わらずは164銘柄だった。
東証1部の売買代金は概算で6594億円、売買高は7億2954万株。
業種別では33業種中、17業種前後が高い。値上がり上位に銀行、証券、紙パルプ、食料品、海運、ゴム製品など。半面、値下がりで目立つのは鉱業、保険、小売、鉄鋼、建設、水産など。
みずほ、三菱UFJ、三井住友、野村、新生銀行など金融株の上昇が目立つ。
輸出関連で値がさのアルプスなどの下落も重荷になった。村田製、ソニー、三菱電機がさえない。
東証2部指数は下落。朝日インテクや冨士ダイスが下げ、ラオックス、阿波製紙が上げた。
外資系等は、コーセー(4922)、東武(9001)、JT(2914)、シスメックス(6869)、ニフコ(7988)、わらべや(2918)、テクノプロ(6028)、横河(6841)に注目。
225先物は、野村・ドイツ・JP・アムロ・日興が買い越し。
メリル・シティ・GS・三菱・クレディ・モルスタが売り越し。
TOPIX先物はGS・メリル・シティ・大和が買い越し。
モルスタ・野村・アムロ・ニューエッジ・ドイツが売り越し。
テクニカル的には、マルハ(1333)、西松81820)、福田組(1889)、NSSOL(2327)、エムスリー(2413)、博報堂(3291)、ボルテージ(3639)、PI(4290)、ミルボン(4919)、小林製薬(4967)、栗本(5602)、テクノプロ(6028)、千代建(6366)、CKD(6407)、アマノ(6436)、日東電工(6988)、コジマ(7513)、ドンキ(7532)、Uアローズ(7606)、トプコン(7732)、図書印刷(7913)、宝印刷(7921)、デサント(8114)、サンゲツ(8130)、アイフル(8515)、大京(8840)、日新(9066)、ANA(9202)、コナミ(9766)が動兆。
7月03日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
3日の日経平均株価は週末を控えやや利食い先行の展開を予想する。日経平均株価予想レンジは、20250ー20550を想定する。
5日線、25日線をそろって上に抜けており、チャートの形状も良くなっている。ただし、今日に関しては下振れを警戒する。
ギリシャ債務問題だけでなく、中国株価の下落など外部環境が不安定ななかでの戻りをあまり楽観的にとらえないほうが良さそうだ。
全体としてもポジション調整の流れに向かいやすい。
その中で、個人投資家は、中小型株や低位材料株などにシフトしやすいだろう。
5月の訪日外国人数が前年比5割増となるなど引き続き好調なインバウンド関連銘柄に注目。
寄り付き前の外資系証券動向
売り640万株
買い880万株
差し引き240万株の買い越し。
4営業日連続の買い越し。
金額ベースは51億円の売り越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは薬品、自動車、ガラス、機械など
買いはゴム、精密、建設、鉄鋼、保険、銀行など
売り買い交錯は自動車部品、小売、電機、情報通信、サービスなど
【NY概況】
2日の米株式相場は3日ぶりに反落した。NYダウの終値は前日比27ドル80セント安の1万7730ドル11セントだった。
6月の雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比で22万3000人増と、増加幅は市場予想をやや下回った。平均時給は横ばいにとどまった。労働市場の回復基調は続いているものの、力強さに欠けると受け止められた。
米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急がず、市場に資金が流入しやすい状態が続くとの見方から買いが入った。ダウ平均の上げ幅は一時67ドルに達した。
3日は独立記念日の前日で米市場が休場となる。5日には財政緊縮策の是非を問うギリシャの国民投票が実施の予定。連休前に目先の利益を確定したり持ち高を整理したりする目的の売りが優勢となった。
セクター別では、公益事業や半導体・半導体製造装置が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや銀行が下落した。
ナスダック総合株価指数は同3.909ポイント安の5009.214で終えた。
シカゴ日経平均先物は反落した。9月物は前日比75円安の2万485円で取引を終え、2日の大取終値を55円下回った。
ギリシャの国民投票を前に当面の利益確定や持ち高調整の売りが優勢となった。朝方は6月の米雇用統計を手掛かりに利上げが後ずれするとの観測が出て、米株とともに買われる場面があった。
この日の9月物安値は2万450円、高値は2万600円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20530 ( -10 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20485 ( -55 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月03日(金)
【国内】
6月マークイットサービス業PMI(10:35)
《決算発表》
ユニーGHD、暁飯島、トシンG、ピックルス、ミタチ、川口化、LCAHD、ダイケン、マルゼン、岡野バル、スリーエフ、マルカキカイ、マックハウス、ウィズ、オンワードHD、ワキタ、ヤマトインタ、チヨダ、トーセイ、セキド
【海外】
豪5月小売売上高(10:30)
中国6月HSBCサービス業PMI(10:45)
トルコ6月消費者物価(16:00)
仏・独・ユーロ圏6月サービス業PMI(16:50〜17:00)
ユーロ圏5月小売売上高(18:00)
休場:米
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
■ 株ちゃんの明日読み ━━・・・・・‥‥‥………
日経平均は節目の20500円を回復した。
ギリシャ情勢の混乱から月曜こそ大幅安となったが、その後の3日で400円超の上昇。
きょうの上げで5日線、25日線をそろって上に抜けており、チャートの形状も良くなっている。ただし、あすに関しては下振れを警戒する局面か。
初動は米雇用統計を受けた米国株の動向を大きく受ける展開が想定され、米国株が買われる展開となれば、日本株にも買いが入りやすい。ただし、週末のギリシャ国民投票を前に上値は限られるとみる。
全体としてもポジション調整の流れに向かいやすい。その中で、個人投資家は、中小型株や低位材料株などにシフトしやすいだろう。
5月の訪日外国人数が前年比5割増となるなど引き続き好調なインバウンド関連銘柄に注目。
■ 銘柄フラッシュ━━━・・・・・‥‥‥………
シャープが急伸し「なでしこジャパン」関連株も高い
2日は、TOWA<6315>(東1)が大和証券の投資判断の引き上げなどが好感されて8.9%高の高値更新となり、東証1部の値上がり率トップとなり、シャープ<6753>(東1)は格付け会社S&Pが評価を回復と伝えられて8.6%高となり同2位。フジ・メディアホールディングス<4676>(東1)は「なでしこジャパン」の決勝進出で地上波テレビ独占中継が材料視されて3.3%高の戻り高値に進み、アシックス<7936>(東1)は構造改善策も手伝い戻り高値の2.9%高となった。
米国での6月の各社別の新車販売台数は日本勢が好調で、前場は日産自動車<7201>(東1)が一時3.7%高と値を飛ばし、後場はホンダ<7267>(東1)が一段強含んで3.7%高まで上げる場面があった。
ボルテージ<3639>(東1)は無料通話アプリ「LINE」のゲームとしては初となる恋愛ドラマアプリ好調とされて高値を更新し4.8%高となり、3月上場のシンデンハイテックス<3131>(JQS)は株式分割などが好感されて17.5%ストップ高。フィンテック グローバル<8789>(東マ)は昨日発表した「ムーミン」のレジャー施設に期待が強まり2日連続ストップ高の27.0%高となった。
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業績&株価分析
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■アールテックウエノ日足、週足と良好、業績絶好調背景に飛び出しそうだ
アールテックウエノ<4573>(JQ・売買単位100株)は、日足チャートにおいて今年5月14日以降ほぼ2カ月にわたって25日線を上回って推移している。この間、5月23日と6月16日の2度、25日線まで下げたが下回ることなく上昇相場を展開している。
同社はアンメット・メディカル・ニーズ(治療満足度の低い分野)に特化した創薬企業ということで高い人気を持つ銘柄で輸出関連など主力銘柄の動きが鈍くなると一気に活躍の習性が特徴である。網膜色素変性治療薬が注目材料。
業績は絶好調といえる。営業利益でみると2014年3月期の80.9%増益、2015年3月期22.0%増益に続いて2016年3月期は32.9%増益見通し。利益水準としても今期営業利益23億円は2008年3月期の最高益28億700万円に対し8合目である。
配当は前期5円増配して年30円としたのに続いて今期も5円増配の年35円とする予定。予想1株利益83.4円で7月2日の株価1500円前後はPER18倍、配当利回り2.3%と魅力ある水準といえる。
週足チャートでも今週末終値が1457円以上なら26週線を今年3月以来上回り買い転換する。日足堅調に加え週足買い転換間近から同社株にとって動きやすい地合いも加わり急伸場面は近そうだ。
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■ニューフレアは待ち伏せ買い、海外比率9割で円相場の行方ポイントに
ニューフレアテクノロジー<6256>(JQ売買単位100株)は、半導体リソグラフィー技術で定評があり海外比率は約9割に達する。
2002年に東芝機械の半導体装置事業部から分離独立。半導体デバイスの微細化・機能化に必要な電子ビームマスク描画装置やマスク検査装置、エビタキシャル成長装置の開発・製造・販売を手掛ける。とくに、半導体デバイスの製造プロセスにおいてシリコンウエハー上に微細な回路パターンを露光・転写する技術(リソグラフィー技術)は非常に重要で東芝機械時代から30年以上にわたって手掛けてきた実績を持つ。年商約430億円、海外比率約9割、ROE20%超える。発行済株数は1200万株の超小型。
親会社東芝の不適切会計の関係で足元の業績不透明。3年前比較でも売上及び利益とも伸び悩み傾向。当面、業績足踏みも。
2011年から13年に急騰、13年13月に1万5000円の高値つけたが一転して急落、今年1月に4170円まで高値から72%の下げでやっと底打ち。その後は26週線を回復し6500円前後まで戻すも勢いは鈍い。信用買残多いが安値圏での増加で圧迫にはならないだろう。
大幅下げで底値圏とみられるだけに5000円以下は仕込めるが、業績面で上値は限定的だろう。当面、底値圏モミ合いの可能性が強い。どこかの時点で大幅下げに対する急反発見込める。中期スタンスなら待ち伏せ狙い。
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■ダイキョーニシカワに割安感、チャート好転、連続最高益
ダイキョーニシカワ<4246>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。連続最高純益更新見通しで割安感があり注目したい。
同社は、バンパー・スポイラーなど自動車部品の製造及び設計・開発。合成樹脂製品の製造及び設計・開発。動産及び不動産の所有、賃貸借及び管理。産業廃棄物の収集、運搬及び処理業務。損害保険代理業並びに生命保険の募集に関する業務などを行っている。国内・メキシコの事業拠点での新製品の量産に続き、インドネシアの事業拠点での量産・販売活動を本格的に開始。そのため減価償却費の負担増はあるものの、世界4地域に展開した事業拠点の成長基盤を固め、更なる収益力の強化に向け取り組みを推進している。
前2015年3月期業績実績は、売上高1343億4300万円(前の期比23.8%増)、営業利益123億5300万円(同55.7%増)、経常利益108億3100万円(同37.2%増)、純利益69億3500万円(同59.7%増)に着地。年間配当は65円(同26円増)を実施。
今16年3月期業績予想は、売上高1400億円(前期比4.2%増)、営業利益119億円(同3.7%減)、経常利益117億円(同8.0%増)、純利益76億円(同9.6%増)と連続純益最高益更新を見込む。年間配当74円(同9円増)を予定している。
株価は、5月20日につけた上場来の高値4445円から6月18日安値3850円まで調整を挟んで上昇している。主要取引先であるマツダが5月13日にトヨタ自動車との包括提携を発表。ビジネスチャンスが拡がるとの思惑が増幅する。今期予想PER10倍台と割安感があり、13週移動平均線がサポートしており、高値奪回から上値を伸ばすか注目したい。(N)
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■大同特殊鋼は来年が創業100周年、ROEアップで外国人買いに期待
大同特殊鋼<5471>(東1・売買単位1000株)は、2007年の高値1000円後、09年に201円まで5分の1に急落し以来、500円挟んだモミ合いが継続している。現在は07年高値に対し5合目水準とJPX400中では出遅れ。足元では26週線を若干割り込む調整だが26週線自体が上昇にあるため深押しはなさそうだ。
1916年創業の名古屋電燈から製鋼部門を分離し電気製鋼所を設立、合金鉄、工具の製造を開始した。76年に大同製鋼と日本特殊鋼、特殊製鋼が合併して大同特殊鋼となる。2016年に創業100周年。特殊鋼、機能材料・磁性材料、自動車・産業機械部品、エンジニアリングを手掛け、特殊鋼で世界トップ級。年商約5000億円、海外比率は約2割、従業員数約1万1000名。発行済株式数約4億3000万株の大型株。ROE7%前後、外国人持株比率約12%。設備投資関連で動きやすい。
業績回復基調で下値不安乏しく26週線割れは狙い目。07年の前に13年4月の573円のフシ抜けがポイントとなるだろう。
09年と10年に最終赤字がある。前期は3年前比較で売上微減、営業利益約35%減益。リーマン一巡で回復基調が鮮明となっている。
07年高値に対し出遅れと自動車関連の割り負け感が注目される。ROEアップで外国人買いも期待できるだろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
7月02日 相場概要(大引け)
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【大引け概況】
2日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続伸し、前日比193円18銭高の2万0522円50銭で終えた。
ギリシャ情勢に対する不透明感は続くものの、きょうの市場の関心は世界的に好調な景気動向へと移った。日銀短観に続き、米国景気指標も堅調。日本株は米株高を受けてほぼ全面高となった。
朝方から輸出関連株を中心に幅広い銘柄に買いが集まり、前場中ごろに一時2万0600円を上回った。ただその後は日本時間2日夜に発表される米雇用統計や5日に予定するギリシャの国民投票を前に徐々に様子見ムードが強まった。上海総合指数の下落も心理的な重荷になり、大引けにかけて2万0400円台後半に伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに3日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4851億円。売買高は22億3853万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1271、値下がりは508、変わらずは108だった。
個別では、武田やアステラスの上昇が目立ち、業種別東証株価指数(TOPIX)の値上がり率ランキングで「医薬品」が首位になった。
トヨタ、三菱UFJ、ファーストリテ、ソニー、三井住友などが堅調。
一方で山パン、カルビーなど食品株は売り優勢だった。ABCマートは「違法な長期間労働をさせた疑いがある」と昼に伝わり、後場に下げに転じた。
また、エコナックHD、片倉チッカリ、クボテックなどが売られた。
東証2部株価指数は3日続伸した。
個別銘柄では阿波製紙、宮入バルがストップ高。GDO、キーウェア、ホクリヨウ、東福粉は買われた。半面、システクアイ、田辺工業、マーチャント、セキドは売られた
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前日比13円42銭高い2777円83銭だった。相場全体の地合いが改善するなか、個人投資家は中小型株への買い意欲を強めた。
ジャスダック平均は朝方に6月24日に付けていた年初来高値(2779円64銭)を上回る場面があったものの、午後は日経平均株価が伸び悩み、新興企業株への買いの勢いもやや後退した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で988億円、売買高は1億9824万株だった。
個別銘柄ではシンデンハイテク、ソルクシーズ、IPS、フォーバルRSがストップ高。高橋ウォール、プラネット、アバール、京極運輸、UEX、ヤマノHDは買われた。
半面、日本ラッドがストップ安。ラクオリア創薬、太洋物産、田中化研、オートウェーブ、セキュアヴェイルは売られた。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反落した。終値は前日比3.61ポイント低い1013.61だった。
個別銘柄ではモブキャス、エンバイオHD、エイジア、リボミックは売られた。一方、アマナ、フィンテックがストップ高。モルフォ、テラスカイ、REMIX、関門海、アトラは買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,522.50 |
193.18 |
日経平均先物 |
20,540.00 |
140.00 |
TOPIX |
1,648.24 |
11.83 |
TOPIX先物 |
1,651.50 |
8.00 |
東証2部指数 |
5,083.39 |
6.88 |
JASDAQ |
2,777.83 |
13.42 |
マザーズ |
1,013.61 |
-3.61 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2238530 |
2485103 |
東証2部 |
156640 |
41616 |
<アフターランチ>
「ベクトル」
ETF本の発売が8日に決定。
題名は「ETF(上場投資信託)なら、簡単安心なのにやっぱり儲かる!」
タイミングは悪くはなさげ。
相場は結局孤独の産物なんて格言があったかなかったか。
「誰にも話さずに投資はヒッソリと行うもの」なんていうのはあったかも知れない。
昔は、そんなのは暗い行為と思っていた。
しかし最近は意外とそうでもないような気がしてきた。
誰かと話をしながら株式投資というのはさびしくないことは間違いない。
でも、その話をしている人が仲間なのか敵なのか。
ここが問題なのだろう。
「あの株は良い」という言葉の裏側にある「売りたい強気」。
逆に「あの株はもう駄目」という言葉の裏側にある「買いたい弱気」。
これはフツーにあることだろう。
相場は欲望の集積所。
そして株式投資は「自分が買ったよりも上の株価で買ってくれる投資家がいるという前提」の作業。
である以上、ニコニコと自慢をしたり、みじめに傷をなめあっても結局誰も助けてくれない場所。
修行僧のようにストイックになる必要はない。
しかし相場における他人という存在は決して絶対的運命共同体ではなかろう。
これは投資家さんだけの話ではなく業界関係者間でも存在するのだろうか。
一つだけ言えることは、業界関係者間では銘柄や相場観の話はめったにないということ。
そして、万が一そんな機会があったとしてもそれはほとんど役に立たないことが多いだろうということ。
考えてみると・・・。
「稼足」という言葉を使って取材重視の銘柄選択をするようになってからヒトの話を聞かなくなった。
スクリーニングやテクニカルで安易に銘柄選択をしていた頃はその選択に不安があった。
たぶんそれは実際に遭遇しなかったからなのだろう。
現場に足を運び初めてからダメな銘柄は良い銘柄よりもハッキリとわかるようになった。
そのかわり市場関係者と相場の話はますますしなくなったのも事実。
市場関係者というのは集まり群れることが比較的好きな人種。
でもその類の会合には滅多に顔を出すことはなくなった。
そもそも情報や人脈などを求める人たちが集まる会合で得るものがあるのかは疑問でもある。
ある大先輩氏は「小事に拘泥し迎合するな、利用されるな」と言われた。
確かに戒めなのだろう。
すこしわかるような気がしてきた。
その昔、孤高を保つ別の先輩氏を山月記に例えたことがあった。
最近はあの心境が少し理解できるような気がする。
単に老獪になっただけなのか、あるいは単に歳を重ねただけなのかは不明。
「みんなで楽しく株式相場」の方が楽なのだろうが・・・。
もうひとつ大切なのはベクトルの向いている方向なのだろう。
それは株価のベクトルだけではない。
世間のベクトルも同様だろう。
日経平均の戻り高値のときに東証アローズにTVクルーは1〜2台。
それが今週月曜の急落時には10台近く。
火曜の朝でも5〜6台がさらなる急落を待っていた。
寄り付きからプラスで結局はマイナス展開にならず、背中を落として空しく帰って行った。
これがマスコミの変わらぬベクトルなのだろう。
皆が喜ぶ株高は映像にならず、皆が苦しむ株安は画像になるというもの。
例えは悪いが「殺人事件が直前に阻止されたのはニュースでない」的感覚があるのだろう。
あるいは企業のベクトルというのもある。
機関投資家を向いているのか個人を向いているのか。
企業にしてみれば、一応プロでたくさん買ってくれる機関投資家を向きたがる傾向がある。
それでも敢えて個人投資家を向いている企業もたくさんある。
ただアリバイ工作的な個人向きなのか本当の個人向きなのかは見分けなくてはならない。
それは会社説明書などで判断するしかないのかも知れない。
妙にわかりにくいもの、横文字カタカナだらけのものは機関投資家しか向いていない例だろう。
日本の投資家に対して横文字は決して格好良くはない。
7月02日 相場概要(前引け)
■日経平均株価 20,564.59(+235.27)
■日経平均先物 20,560(+160)
■東証1部出来高 11.04億株
■東証1部売買代金 1.21兆円
■TOPIX 1,651.28(+14.87)
■騰落 上昇1,412/下落354
■日経JQ 2,782.71(+18.30)
2日午前の日経平均株価は大幅続伸した。前引けは前日比235円27銭高の2万0564円59銭だった。
欧米株が総じて高かったことでギリシャ債務問題に対する投資家の不安心理が後退、引き続き買いが優勢となった。
外国為替市場で円相場が円安・ドル高方向に振れたことも支援材料になった。
日経平均は午前の中ごろにかけて一時2万0600円を回復する場面もあった。ただその後は利益確定売りが出て、やや伸び悩んだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに大幅続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2206億円、売買高は11億1702万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1411、値下がりは355、変わらずは121だった。
個別ではファーストリテが急騰、日本電産、任天堂も堅調。
日産自やトヨタなど自動車株が買われたほか、パナソニックなど電機株が高い。希望退職の募集を発表したアシックスは大幅続伸。
一方でJTが冴えず、カルビーやキユーピーなど食品株の一角に売りが目立った。ホトニクス、クボテックは大幅安となった。コープケミ、林兼産、SUMCO安い
東証2部株価指数は続伸。Jトラストやコメ兵が上げ、アゼアスやアップルが下げた
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。
前引けは前日に比べ18円30銭高い2782円71銭だった。この水準できょうの取引を終えれば、2006年2月9日(2797円83銭)以来、9年5カ月ぶりの高値となる。
個人投資家は中小型株への買い意欲を強めている。
ジャスダック市場の売買代金は概算で547億円、売買高は1億0699万株。
個別銘柄ではフォーバルRSがストップ高。高橋ウォール、プラネット、シンデンハイテク、アバール、ガーラ、ネクストウェア、鳥貴族、日ダイナミクが上昇した。半面、ラクオリア創薬、日本ラッド、オートウェーブ、ケイブ、クルーズ、倉元、が下落した。
東証マザーズ指数は3日続伸した。前引けは前日比3.74ポイント高い1020.96だった。
個別銘柄ではフィンテックがストップ高。モルフォ、REMIX、テラスカイが上昇した。一方で、モブキャス、そーせい、FFRI、エンバイオHD、リボミックは下落した。
7月02日 相場概要(寄り付き)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,582.94(+253.62)
■日経平均先物 20,580(+180)
■TOPIX先 1,655.50(+12.00)
■騰落 上昇1,487/下落286
■日経JQ 2,785.84(+21.43)
■マザーズ指数 1,023.59(+6.37)
2日の寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まった。
その後も高値圏でのもみ合いが続き、前日比240円程度高い2万0500円台半ばで推移している。
ギリシャと欧州連合(EU)の交渉が継続することへの期待から前日の欧米の株式相場が上昇した流れを受けて買いが先行した。
外国為替市場で円相場が1ドル=123円台前半と円安・ドル高方向に振れており、輸出関連株を中心に幅広い銘柄が買われている。ただ米雇用統計などを控えて高値では利益確定の売りも出ている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅続伸で始まっている。
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は1487、値下がり銘柄数は286、変わらずは110銘柄だった。
業種別では33業種中、食料品、石油を除き高い。値上がり上位に建設、保険、その他金融、医薬品、精密機器など。
個別では、トヨタや日産自などの自動車株や電機株といった輸出関連株が高い。みずほ、三菱UFJ、三井住友のメガバンクもしっかり、ソフトバンク、ソニーが強い。なお、ファーストリテイは一部証券会社による目標株価引き上げを材料に上場来高値(株式分割考慮)を更新。日経平均を約51円押し上げている。
三越伊勢丹ホールディングスが経営統合後の最高値を更新するなど、内需・訪日外国人観光客関連株が強く、昨日発表の決算が好調だったミルボンなども高い。
一方で前日に大幅高となった資生堂は反落。川重や味の素も安い。
東証2部株価指数は続伸。コメ兵やベネ・ワンが上昇し、朝日インテクやアゼアスが下げた。
外資系等は、GMOインター(9449)、GMOPG(3769)、富士重工(7270)、日ハム(2282)、Jフロント(3086)、三越伊勢丹(3099)、フィルム(4901)、コニカ(4902)、Dダイニング(3073)、エムスリー(2413)に注目。
225先物は、野村・みずほ・大和・ドイツ・UBSが買い越し。
アムロ・メリル・クレディ・パリバ・モルスタ・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・ニューエッジ・メリル・JPが買い越し。
バークレイズ・モルスタ・クレディ・アムロ・GSが売り越し。
テクニカル的には、日本電設(1950)、システナ(2317)、ローソン(2651)、わらべや(2918)、日本調剤(3341)、コスモス薬品(3349)、薬王堂(3385)、EPS(4282)、東邦システム(4333)、TOW(4767)、ISID(4812)、シーラボ(4924)、ポーラオル(4927)、フィルコン(5942)、ワイエイシイ(6298)、ホーチキ(6745)、堀場(6856)、河西工(7256)、島津(7701)、東都水産(8038)、CFS(8229)、ソニーF(8729)、リロ(8876)、TBS(9401)、GMO(9449)、進学会(9760)が動兆。
<兜町カタリスト>
「レトロ」
見切り発車なのか、呆れきったのか、飽きたのか。
まだ決着しないギリシャ問題はどこ吹く風での堅調展開。
騒いだところで、あわてたところで所詮事態が進展する訳でもない。
今になってギリシャの借金と経済規模の小ささに気がついたのでもなかろう。
悪材料の口車に乗る愚かさに市場も多少は気付いたのかも知れない。
上海市場の下落まで見えないフリだった。
昨日の寄り付き段階で気になったのは新興中小型株の買い気配の多さ。
全体はうるう秒問題などで小動きだったし、好調な日銀短観を受けた割には大型ではなく小型。
このギャップは終始あったような気がする。
興味深かったのはストボの岩本デスクの指摘。
↓
この日、TOPIXの業種別指数で「証券」が上昇率トップとなった。
JPXの株価が年初来高値まで買い進まれた。
次いで東証マザーズ指数が29日の下落分を取り戻した。
そして東証1部の売買単価が低下してきた。
本日の売買単価は1029円。
機関投資家の動きが止まって個人の商いが活発になると、どうしても低位株が活況になりやすい。
新興株など小型株と低位材料株とは個人投資家のお好み銘柄だ。
その結果、市場の売買単価は低下しやすい。
特に、売買単価が1000円を割り込んだ局面(今年だと、2月17日=971円、
5月18日=952円)は上昇相場への移行ポイントだった。
騰落レシオは97.31%。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報は売り方マイナス13.756%。
買い方マイナス3.933%。(前日はマイナス5.277%)。
6月24日のマイナス1.639%がピークだった。
Quick調査の信用評価損率(6月26日現在)はマイナス6.09%で2週ぶり改善。
裁定買い残は4週ぶりに1805億円増加し2兆9877億円。
日経平均の25日移動平均線は20413円で0.41%のマイナスかい離。
75日線は19959円で1.85%のプラスかい離。
200日線は18129円で12.14%のプラスかい離。
直近の窓は2つ。
一つは6月22日20433円→23日20531円。
もうひとつは6月26日20650円→29日20361円。
結局3日だけの離れ小島だったということになるのだろうか。
6月24日に黒くねじれた勝手雲は7月6日にはまた白くねじれている。
今週の首相の夜動向。
28日(日)渋谷の焼き肉「ゆうじ」で夫人らと3時間。
29日(月)渋谷の「ラ・ジェネス」で成蹊同窓生らと2時間。
30日(火)東京駅のステーションホテルの部屋で稲田政調会長らと2時間。
昨日は東上野の田中食堂で秘書官らと2時間弱。
このお店は創業100年でハムカツで有名な店という。
結構レトロな雰囲気が何気によさげ。
7月02日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
2日の日経平均株価は、NY株高を堅調に推移するだろう。日経平均株価予想レンジは、20200-20550を想定する。
昨日は、日銀短観が市場予想を上回るなど国内経済の改善期待が高まっていることもあり、堅調地合いだった。
日経平均は2日間の上昇で下値不安が和らぐ動きとはなっているが、25日線(20413円)が視野に入る水準まで戻してきており、ここをすんなり回復できるかが目先の焦点と考える。
ギリシャ問題への警戒感は強く、一気にリスクオンムードにはなりきれないマーケット。米雇用統計(今月は木曜発表)を前に様子見姿勢が強まりやすい、そのため、物色に関して、変化は出づらく、中小型株の個別物色が続くと予想する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り920万株、買い1960万株で、差し引き1040万株の大幅買い越し。買い越しは3営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、自動車部品、電機、紙パ、機械、化学、建設、薬品、鉄鋼、その他製品、小売、証券、保険など。
買いセクターに、陸運、建設、小売、不動産、サービス、鉄鋼、機械、自動車、電機、銀行など。
【NY概況】
1日の米株式相場は続伸した。NYダウは前日比138ドル40セント高の1万7757ドル91セントとなった。
ギリシャが、EU側が求めている緊縮策をおおむね受け入れる方針と伝わると欧州株が大幅上昇した。米株にも買いが膨らんだ。一時180ドルあまり上昇した。
しかし、EUはギリシャ政府が5日に実施する緊縮案の受け入れ是非を問う国民投票の結果を見極めるまでは支援を巡る交渉は再開しない方向などと報じられ、午後にかけて伸び悩んだ。
6月の全米雇用リポートで、非農業部門の雇用者数(政府部門除く)が予想以上に増加。2日に発表する雇用統計が良好雇用情勢を示すとの思惑が強まっことも見方も買いを誘った。
ナスダック総合株価指数は同26.256ポイント高の5013.123で終えた。
シカゴ日経平均先物は続伸した。9月物は前日比350円高の2万560円で引けた。1日の大取終値を160円上回った。ギリシャへの金融支援交渉の進展期待から米国株とともに買われた。
9月物の高値は2万615円、安値は2万245円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20610 (?+210?)
シカゴ日経225先物(円建て)
20560 (?+160?)
( )は大取所終値比
【予定】
7月02日(木)
【国内】
6月マネタリーベース(8:50)
10年国債入札
《決算発表》
サンエー、アスクル、ファミリーマート、ダイセキソリュ、米久、エスプール、ワンダーCO.、大有機、クリーク&リバ、ニューテック、新星堂、ダイセキ、天満屋ス、北恵、アークス
【海外】
韓国5月国際収支(8:00)
豪5月貿易収支(10:30)
ブラジル5月鉱工業生産(21:00)
米6月雇用統計(21:30)
米5月製造業受注(23:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
■ 株ちゃんの明日読み ━━━━━━・・・・・‥‥‥………
日銀短観が市場予想を上回るなど今後の国内経済の改善期待が高まっていることもあり、堅調地合いだった。
ギリシャ問題への警戒感は強く、一気にリスクオンムードにはなりきれないマーケット。
週末にギリシャの国民投票が予定されているとあって、明日・明後日と警戒感からポジション調整の売りが出る可能性もありえる。
あすは米雇用統計(今月は木曜発表)を前に様子見姿勢が強まりやすい。
そのため、物色に関して、変化は出づらく、内需中心で決算やニュースなどを手掛かりに個別の物色が続くと予想する。
ギリシャはデフォルト寸前の状況に追い込まれており、国民投票の帰趨は不透明である。ただ、仮に最悪事態になったとしても、所詮ギリシャ一国の問題に留まる。市場の動揺は一時的であり、時間の経過とともに「ギリシャ」は過去の話になってくるだろう。
■ 銘柄フラッシュ━━━・・・・・‥‥‥………
ガーラなど急伸しTPP株物色も東洋精糖などに広がる
1日は、政府の財政再建に向けた「骨太の方針」で後発薬の利用促進が強調されたことなどが好感されて日本調剤<3341>(東1)が前後場ともジリ高を続けて8.4%高となり、クボテック<7709>(東1)は次世代蓄電システムなどへの期待が再燃とされて朝からストップ高を継続し、アダストリア<2685>(東1)は第1四半期決算と第2四半期の予想野増額修正などが好感されて16.0%高のストップ高を継続した。
コープケミカル<4003>(東1)は後場もみ合いに転じたがTPP(環太平洋経済連携協定)交渉の7月再開見通しなどが材料視され、東証1部の値上がり率トップの20.0%高。六甲バター<2266>(東1)も後場は上げ一服となったが14.1%高と連日急伸。物色が広がり東洋精糖<2107>(東1)が13.3%高と急伸。
資生堂<4911>(東1)は7.6%高となり、コーセー<4922>(東1)は5.0%高、ラオックス<8202>(東2)は6.9%高などインバウンド消費関連株も高く、フィンテック グローバル<8789>(東マ)は昨日発表した「ムーミン」のレジャー施設に期待が強まり37.0%ストップ高。ガーラ<4777>(JQS)はパソコン向けオンラインゲームの一部終了などを好感してストップ高の15.6%高となった。
■引け後のリリース ━━━━━・・・・・‥‥‥………
ステクアイが時価総額回復し上場廃止の猶予を解除
システム・テクノロジー・アイ(システクアイ)<2345>(東2)は1日の夕方、この6月の月間平均時価総額、および月末時価総額が10億円以上になったため、東京証券取引所の上場廃止基準の猶予期間入り銘柄から解除されると発表した。2014年10月に同10億円未満となり、上場廃止基準に該当していた。
また、同時に2015年6月11日から7月31日までの日程で実施中の自己株取得の取得状況(自社株買いの途中経過)も発表。取得上限株数3万株に対し、6月30日までで1万1900株を市場買い付けにより取得した。上限株数の約40%に当たり、積極姿勢がうかがえる。
株価は2014年4月に1000円を割り込み始めて小動きの調整基調となってきたが、自社株買いの発表前後から小動き相場を抜け出すような上昇に移り、6月29日には1790円まで上げた。16年3月期は完全黒字化の見込みで、上場廃止猶予期間の解除とともに再び材料株物色の波に乗る展開が期待できそうだ。
■ 話題株 ━━━・・・・・‥‥‥………
新幹線事件でALSOKが165円高、CSPも高い
総合警備銘柄が動意となっている。ALSOK(綜合警備保障)<2331>(東1・売買単位株)が165円高の4995円と急伸したほか、CSP<9740>(東1・売買単位100株)は14円高の1406円と値を上げている。ただ、セコム<9735>(東1・売買単位100株)は60円安の7885円となっている。
東海道新幹線内で起きた焼身自殺事件から、警備の必要性が高まっている。外国人観光客の増加、来年のサミット、2020年のオリンピックなどで無防備に近い新幹線の警備強化が迫られるだろうということだ。
航空機のような厳しいチェックでは利便性が損なわれる。警備員増強によるチェックが必要になるものとみられている。
7月01日 相場概況(大引け)
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1日の日経平均株価は続伸し、前日比93円59銭高の2万0329円32銭で終えた。
6月の企業短期経済観測調査(日銀短観)で、大企業・製造業の業況判断指数(DI)が市場予想を上回ったことも材料視され、日経平均は買い先行でスタートした。
ただ、ギリシャによる国際通貨基金(IMF)への債務支払いは30日の期限までに履行されず、同国情勢を巡る先行き不透明感から寄り付き後は上値の重い展開が続いた。
マレーシアや韓国などアジア株が総じて上昇。足元で乱高下が続いた中国・上海株がやや落ち着きを取り戻したことも安心感につながった。
国内の投資家心理も徐々に強気に傾き、日本株相場を押し上げた。取引終了にかけて一段と騰勢を強め、上げ幅は一時100円を超えた。小売りや金融、証券、建設株の上げが目立った。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆2303億円。売買高は21億6672万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1218と全体の6割超を占めた。値下がりは560、変わらずは109だった。
個別では、ソニー、みずほ、三菱UFJ、ファーストリテ、富士フイルムなどが堅調。
島津が上場来高値を更新。ファストリやファナック、日電産など値がさ株も上昇した。
一方、トヨタやホンダなど自動車株が安かったほか、JTやアサヒ、サントリBFなど食料株が下げた。宮越HD、山九、丹青社なども安かった。
東証2部株価指数は続伸した。
個別銘柄では阿波製紙がストップ高。田辺工業、岡本工機、カネヨウ、インターアク、クリヤマHD、ラオックス、朝日インテクが買われた。半面、システクアイ、JFE−SI、村上開明IBJ、アオイ電子が下げた。
日経ジャスダック平均株価は大幅に続伸した。この日の終値は前日比46円02銭高の2764円41銭だった。
前週末26日の終値(2756円43銭)を上回り、ギリシャ問題をめぐる交渉の決裂を受け、週初に大幅に下げた分を取り戻した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で949億円、売買高は2億72万株。個別銘柄ではヨシックス、テリロジー、IPS、ガーラ、倉元がストップ高。
セキュアヴェ、ウチダエスコなどが買われた。半面、フォーバルRS、クルーズ、ラクオリアアエリア、PALTE、などは売られた。
東証マザーズ指数も大幅に続伸し、前週末終値を上回る水準に回復した。大引け時点は前日比29.28ポイント高の1017.22だった。
個別銘柄ではデザインワン、フィンテックがストップ高。レントラックス、ファンデリー、中村超硬、DEAR・L、ミクシィ、FFRI、そーせいが上昇した。半面、リアルコム、エイジア、リボミック、トランスG、ITbookなどは下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,329.32 |
93.59 |
日経平均先物 |
20,400.00 |
120.00 |
TOPIX |
1,636.41 |
6.01 |
TOPIX先物 |
1,643.50 |
13.00 |
東証2部指数 |
5,076.51 |
89.69 |
JASDAQ |
2,764.41 |
46.02 |
マザーズ |
1,017.22 |
29.28 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2166720 |
2230305 |
東証2部 |
158640 |
44850 |
<アフターランチ>
「ムーミン」
小さな綻びが気になるとすれば、ダウ輸送株指数の年初来2ケタの下落。
景気の先行指標とでもいえるのだがこの動きが良くない。
3月以降4か月連続での下落となった。
NYダウが高く輸送株指数が安い時の日経平均は安いことが多い。
表面上の指数ではなく使える指標なのだが・・・。
マザーズ市場ではフィンテック(8789)が前場一時ストップ高。
材料は日経でも報じられた「ムーミンのテーマパーク」の話。
埼玉県飯能市の宮沢湖に開業する計画。
西武鉄道が保有する土地18万平米と建物を6億円で取得の予定。
開業は2017年の予定だという。
因みに原作者のトーベ・ヤンソン氏はフィンランド出身。
そのフィンランドには「ムーミン・ワールド」というテーマーパークがある。
夏期の2か月と冬期の数日のみの営業だが、年間で22万人の来場者。
日本人観光客も多く訪れているという。
実現すればファンランド以外では世界初のムーミンランドとなる。
約23年前。
同じ話がハワイマウイ島で進んでいた。
ヤンソン氏はマウイがお気に入りで頻繁に訪れており、知人のアメリカ人ブローカーが企画していた。
「暑いハワイに涼しいムーミンは似合わないんじゃない?」とそのブローカー氏に言った記憶がある。
結局この話はとん挫したのだが、今回日本で実現するとすれば時をまたいだビジネスとなるのだろう。
しかし、この手のテーマパーク話が出始めると、気分はバブルに近付いてくる気がする。
7月01日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,279.73(+44.00)
■日経平均先物 20,280(±0)
■東証1部出来高 11.08億株
■東証1部売買代金 1.03兆円
■TOPIX 1,633.15(+2.75)
■騰落 上昇1,141/下落591
■日経JQ 2,740.67(+22.28)
1日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比44円高い2万0279円73銭で前場を終えた。
値ごろ感から買い戻しが継続した。寄り前に発表された日銀短観では大企業製造業の業況判断指数(DI)は大企業非製造業のDIがプラス15と市場コンセンサスを上回ったことも追い風となった。ただ、ギリシャ債務問題が重荷となり買い一巡後、上値は重かった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆0432億円、売買高は11億1732万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1128と全体の約6割を占めた。値下がりは590、変わらずは167銘柄だった。
前日に大型増資を発表したソニーは反発。楽天がにぎわい、ファストリが上げた。三菱UFJが小高く、資生堂、村田製作所、コープケミなど物色人気を集めた。
一方、トヨタが下落。三井住友FGが下げた。社長人事を発表したスズキが大幅安となった。山九、スター精密、東芝テックなどの下げが目立つ。
東証2部株価指数は続伸。ラオックスと朝日インテクが上げ、IBJとアゼアスが下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前場終値は前日比22円28銭高の2740円67銭だった。 ジャスダック市場の売買代金は概算で595億円、売買高は1億3283万株。
個別銘柄ではテリロジーがストップ高。山岡家、日本ラッド、太洋物産、ラクオリアなどが上昇した。半面、ケイブ、アエリア、PALTEK、クルーズ、フォーバルRなどが下落した。
東証マザーズ指数も続伸した。前引け時点は前日比20.93ポイント高の1008.87だった。
個別銘柄ではフィンテックがストップ高。ミクシィ、そーせい、ITbook、スノーピーク、ファンデリー、REMIX、アドベンチャなどが買われた。
半面、リアルコム、エイジア、エンバイオHD、FFRI、トランスGなどは売られた
7月01日 相場概況(寄付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,270.95(+35.22)
■日経平均先物 20,270(-10)
■TOPIX先物 1,632.00(-1.00)
■騰落 上昇1,082/下落634
■日経JQ 2,732.38(+13.99)
■マザーズ指数 1,000.00(+12.06)
1日前場中ごろの日経平均株価は小高く推移している。
2万0200円台後半で推移し、前日終値を30〜40円程度上回っている。
朝方発表の日銀企業短期経済観測調査(短観)が景気回復を示す内容となり、投資家心理がじわりと強気に傾いた。寄り付き直後は小安い場面もあったが、買いの勢いが増した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小高い。
日銀短観では大企業製造業のほか、大企業非製造業の景況感も改善した。
景気回復の裾野が広がっているとの見方が時間の経過とともに浸透し、運用リスクをとる動きにつながった。
ただ、上値も重い。
金融支援を巡るギリシャと欧州連合(EU)の協議が暗礁に乗り上げ、市場では今後の展開に対する警戒感がくすぶっている。祝日のため今週末は米国で連休となることもあり、持ち高を一方向に傾けづらい雰囲気が強い。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6337億円、売買高は6億7313万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1082と全体の6割に迫った。値下がりは634、変わらずは166銘柄だった。
公募株の売買スタートした楽天の大商いが目立つほか、昨日公募増資を発表し急落したソニーが反発、資生堂も高く、金融の三菱UFJや野村も上げている。好業績観測が伝わったローソンも高い。
一方、トヨタが下落。みずほFGと三井住友FGが売りに押されている。社長人事を発表したスズキが安い。
東証2部株価指数は上昇。ラオックスは年初来高値を更新、朝日インテクが上げ、IBJとMinoriが下げた。
外資系等は、VOYAGE(3688)、千代建(6366)、アダストリア(2685)、日産(7201)、富士重工(7270)に注目。
225先物は野村・SBI・大和・東海東京・GSが買い越し。
アムロ・クレディ・ドイツ・ニューエッジ・モルスタ・ライブスターが売り越し。
TOPIX先物は日興・パリバ・クレディ・アムロが買い越し。
野村・GS・メリル・JP・バークレイズ・ニューエッジが売り越し。
テクニカル的にはブロンコB(3091)、物語コーポ(3097)、ダイト(4577)、シンニッタン(6319)、キッツ(6498)、第一実(8059)、日産東京(8291)、アイネス(9742)、リニカル(2183)が動兆。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
VOYAGE(3688)・・・動兆
VOYAGEGROUPに注目する。
同社はメディア向け広告配信プラットフォーム。
スマホ向けが拡大基調。
ドイツ証券は新規「Buy」で目標株価3400円に設定。
<兜町カタリスト>
「愚か者」
6月期末株高の特異日は一応プラスで通過。
売買代金は前場1兆1000億円台だったが結局2兆7000億円台。
多少はお化粧チックなものがあったのだろうか。
もっとも前日は約600円の下落だったから単なる自立反発なのかも知れない。
論調は「東京が世界株安を止めた」。
そんな立派なものでもないだろう。
前日に世界に先駆けて大幅下落していたことに対するコメントは聞かれない。
残念だったのは月足が陰線になったこと。
1月から5月までの連続陽線記録は途絶えた。
因みに1987年と1989年が年初から5か月連続陽線。
もしも6月陽線だったらこの記録=バブル超えだった。
邪魔してくれたのはギリシャに中国。
余計かつ邪魔な脇役でしかなかった。
日本経済研究センターの予測では2025年に中国経済は4.1%成長に減速するという。
もっと数は多いから絶対量ははるかに日本を凌駕はする。
5年前には2ケタが当たり前だったのだから相当なブレーキだ。
そういう長期的な意味合いでは中国株の乱高下もむべかるかななのだろう。
土曜日経では「上海株急ブレーキ」の見出し。
証券監督管理委員会のコメントは「これまでの過度な上昇の調整。
経済は安定感を増している。
株式相場を支える要因はしっかりしている」。
国家がこういうコメントを出すことは珍しい。
そして得てしてこの類のコメントは裏切られることが多かったのも歴史。
1929年の暴落だって、昭和バブルの崩壊だって東証はこんなコメントが散見された。
結果は「失われた20年」だったが、今回の中国が同様とは思いたくない。
そしてそこまで成熟した市場でもない。
因みに証券口座数は2億と圧倒的な数。
信用取引残高は約44兆円。
時価総額の約3.4%でNYの2.6%、東京の0.5%よりも多い。
ただこれは表面上の数字。
街金と言われる貸金業者経由の疑似信用取引は統計がないだけにどれだけあるか分からない。
表面上の信用比率3.4%では見方が間違えるだろう。
その昔、兜町にも街金業者がたくさんいたという。
株券を担保に貸金をするのが生業。
聞いた話では、担保にとった株は即つないで売っていったというからすごい。
あるい時期は兜町の街金業者の株情報が結構的確だった時期があるという話もきいたことがある。
マッチポンプとは言わないまでも、そんな時代を経てきた兜町。
昔の匂いは消えてきたが、中国では今真っ盛りらしい。
それにしても過去1年で2倍になった上海株のこの隆盛。
過去2年半で約2,5倍になった日本株の静謐さと比べると積極的投資心理は相当異なっている。
興味深いのはその中国やロシアのギリシャへの接近。
ギリシャとEUの亀裂が深まれば、戦略バランスが崩れかねないという。
黒海と地中海を挟んでロシアと中国がギリシャと親交になると、地政学は異なってくる。
チプラス氏がそこまで考えているとは思えないが甘言に乗る可能性は否定できない。
すでに相当愚か者に感があるが、単なる愚か者を通り越してしまうのかも知れない。
ポピュリズム政治に所詮指導力のない胡散臭さが匂うのは古今東西一緒なのだろう。
日銀短観は大企業製造業DIがプラス15。
事前予測のプラス12を上回った。
先行きはプラス16。
設備投資はプラス9.3。
こちらは変化。
7月01日 相場展望(寄付き前)
【オープニングコメント】
1日の日経平均株価は、様子見といった雰囲気が強いと思われる。
日経平均株価予想レンジは、20000-20250を想定する。
現地7月5日に実施されるギリシャの国民投票の結果が出るまでは、株価指数先物も含めて思惑的な売買により全体相場が波乱展開となる可能性があると見ている。
ただし、昨日の日経平均株価は、節目の2万円を割り込むことなく、20200円台まで戻しており、買いが入りやすい地合いである、個別銘柄は選別色が一段と強まりやすい。動きの良い銘柄に乗る順張り戦略が有効な局面と考える。
主要外国証券経由の注文動向は、売り730万株、買い1420万株で、差し引き690万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、自動車部品、建設、機械、化学、ゴム、サービス、情報通信など。
買いセクターに、証券、サービス、空運、建設、情報通信、電機、輸送用機器、銀行、機械、小売など。
【NY概況】
30日のNYダウは小反発した。終値は前日比23ドル16セント高の1万7619ドル51セントだった。世界的な株安の一服感が投資家心理の改善につながった。ただギリシャ問題の先行き不透明感は根強く、上値は重かった。
市場関係者の関心は依然としてギリシャの債務問題に向かった。ユーロ圏19カ国の財務相は緊急の電話会議でギリシャの提案を受け入れないことを確認したと伝わった。ギリシャの債務問題に再び不安感が強まると、米株式相場は取引終了にかけて伸び悩んだ。前日にダウ平均が350ドルも下げたにもかかわらず、戻りの弱さが際立った。
6月の消費者信頼感指数は市場予想を上回る大幅な伸びを示し「消費者心理の改善が確認された」と好感された。一方で同月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想に届かなかった。経済指標は強弱が交錯する内容で相場への影響は限られた。
ナスダック指数は5営業日ぶりに反発。同28.399ポイント高の4986.867となった。
シカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前日比160円高の2万210円で取引を終え、30日の大取終値を20円下回った。
ギリシャ問題の不透明感は続いており、上値は限られた。この日の9月物高値は2万380円、安値は2万55円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20255 ( -25 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20210 ( -70 )
( )は大取所終値比
【予定】
7月1日
【国内】
6月調査日銀短観(8:50)
6月新車販売台数(14:00)
路線価公表
《決算発表》
キユーピー、地域新聞、ハローズ、わらべや、KTK、クラウディア、ミルボン、日フイルコン、放電精密、宝印刷、キユソー流通、ジャステック
【海外】
韓国6月消費者物価(8:00)
中国6月製造業PMI(10:00)
インドネシア6月消費者物価(13:00)
ECB理事会の議事要旨(3日開催分)
仏・独・ユーロ圏6月製造業PMI確報値(16:50〜17:00)
米6月新車販売台数
米6月ADP雇用統計(21:15)
米6月マークイット製造業PMI(22:45)
米5月建設支出(23:00)
米6月ISM製造業景況指数(23:00)
ブラジル6月貿易収支(2日3:00)
休場:カナダ、香港、タイ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
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