
■ 株ちゃんの明日読み ━━━・・・・・‥‥‥………
日経平均は昨日の大幅下落から反発。
ただ、今週日曜日のギリシャの国民投票や、木曜日の米国雇用統計の発表など重要イベントを控える中で反発に力強さはなく、まだ様子見といった雰囲気が強い状況。
今週はギリシャを巡ってどのような報道が出てくるかによってマーケットは一喜一憂といった展開が想定されろ。
海外市場の不透明感から当面は指数も大きなトレンドは出づらいなか、個別銘柄は選別色が一段と強まりやすい。動きの良い銘柄に乗る順張り戦略が有効な局面と考える。
明日は寄り付き前の8時50分に日銀短観、10時に中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)がそれぞれ発表される。
■ 銘柄フラッシュ ━━━━━━・・・・・‥‥‥………
林兼産業など急伸し日本ラッドは5日連続ストップ高
30日は、大東紡織<3202>(東1)が業績予想の増額修正などを受けて朝方に32.9%高となり大引けも15.1%高で東証1部の値上がり率3位。一方、林兼産業<2286>(東1)はTPP交渉への期待などが再燃して後場一段高の30.4%高となり東証1部の値上がり率トップ。六甲バター<2266>(東1)もTPP交渉への期待などで7.3%高の続伸。ヒマラヤ<7514>(東1)は第3四半期決算が引き続き好感されて5.1%高となり年初来の高値を連日更新した。
後場、スズキ<7269>(東1)が14時過ぎから上げ幅を拡大し、14時過ぎに鈴木会長兼社長が7月1日付で引退と伝わったことと時間的な推移が一致するためこれが材料との見方はあったが、29日夜のテレビ番組でハンガリーでのスズキブランドの好人気などが紹介されたことも寄与した模様。
セキュリティ関連株の一角に強さが目立ち、日本ラッド<4736>(JQS)は5日連続ストップ高の17.6%高、テリロジー<3356>(JQS)は3日連続ストップ高の18.1%高、セキュアヴェイル<3042>(JQG)は急反発の24.5%ストップ高。また、インバウンド関連株の一角も高く、中国株式の反発などを受けてアドベンチャー<6030>(東マ)は18.2%高の高値更新となった。
■引け後のリリース ━━━━━・・・・・‥‥‥………
東レ「ウルトラスエード」が「インプレッサ」のシートに
東レ<3402>(東1)は30日付で、
同社のスエード調人工皮革「ウルトラスエード」(東レの登録商標)が
このたび、富士重工業<7270>(東1)が
7月10日に発売するスポーツハッチバック
「インプレッサ SPORT HYBRID
(スポーツハイブリッド)」のシートに採用されたと発表した。
このところの株価は、4月27日につけた
2006年以来の高値1076.5円を上値に950円前後までの
幅でもみ合う展開となっており、本日の終値は1035.5円(19.0円高)。
昨日、ギリシャの債務問題などを受けて日経平均が596円安となった
相場でも16.5円安にとどまり、本日はこの下げ幅を取り戻して
上値に進んだ。
発表によると、「ウルトラスエード」は天然スエードのような
風合いを持つ先端素材で、ファッションの世界をはじめインテリアや
雑貨、産業用途など様々な分野で上質な高級素材として高く評価されている。
天然皮革に比べ暖房時に温まりやすく、また冷房時に冷めやすい
という特長があることから、シート温度の快適性に優れ、
これを使用したシートは、適度なグリップ性があるため、
運転時に滑りにくいという特長がある。
さらに、様々な意匠を施す加工性や発色性に優れた素材で、
今回、採用された「ウルトラスエード」は、シルバーグレーの生地に細かい穴を開けたパンチング加工を施した。
「インプレッサ SPORT HYBRID」は、優れた燃費性能と、軽快な加速と上質でスポーティーなハンドリングにより、ハイブリッドモデルならではの走りの愉しさと快適性を両立したモデル。
■ 狙い場・買い場 ━━━・・・・・‥‥‥………
大本組<1793>(JQS)は、今期減益予想だが割安感がありイオンからの工事受注期待から押し目は注目したい。
同社は、岡山県地盤の中堅ゼネコン。関東・関西など全国展開。港湾及び空港部門の工事に強みを持っている。、東京オリンピックを控えた首都圏交通インフラの整備、リニア中央新幹線等の大型プロジェクトが次々と進行しており、公共事業を中心とした経済対策によって防災・減災対策関連の工事量も増加することが期待されているほか、経済環境の改善による企業業績の向上によって、民間設備投資も本格的な回復を始めるものと予想されている。
前2015年3月期業績実績は、売上高861億5600万円(前の期比11.8%減)、営業利益42億7100万円(同2.9倍)、経常利益43億6400万円(同2.7倍)、純利益38億3900万円(同76.2%増)に着地。年間配当13円(同1.5円増)を実施。
今16年3月期予想は、売上高930億円(前期比7.9%増)、営業利益35億円(同18.1%減)、経常利益36億円(同17.5%減)、純利益24億円(同37.5%減)を見込む。年間配当は13円継続を予定している。
株価は、週足では13週移動平均線、月足では9か月移動平均線をサポートラインに900円を軸としたモミ合いを上抜く方向となっている。同社はイオンモール岡山新築工事、イオンモール常滑新築工事を受注実績があり、イオンは2015年度(3月〜16年2月期)に国内店舗の投資額を前年度比で6割増の1600億円にする計画で、今後もイオンから工事の受注が期待される。今期予想PER12倍台・PBR0.54倍と割安感があり、3月13日につけた年初来高値955円抜けとなるか注目されそうだ。
■ 話題株 ━━━・・・・・‥‥‥………
マツダは動きの良さに注目の目、29日の陽線に続いて反発
マツダ<7261>(東1)は週明けの29日、ギリシャの債務不履行への懸念などから日経平均が後場一段安の612円99銭安(2万93円16銭)まで下げた相場の中では底堅い相場となり、始値の2347円(150円安)を安値に大引けは2384円安(113円安)と盛り返した。今朝も22円50銭高の2406円50銭と堅調。
欧州での売り上げ比率が20%に達し相対的に高い銘柄にもかかわらず、全体相場とは逆行高で動きが注目されている。とくに、29日は始値より終値が高くなる「陽線」になり、日経平均や自動車株に「陰線」が見られた中では目を引く展開となった。
このように底堅かった一因としては、欧州市場での好調さや国内市場の伸びが評価されたことがあるようで、29日午後、5月の生産・販売実績が発表され、国内販売が前年同月比40.1%増加して3カ月連続の増加となったこと、海外生産は同89.5%増増加して14カ月連続で増加したこと、などが報じられてからは、「下げたら買いたい投資家が意外に多い感触があった」(証券会社の営業総括関係者)ようだ。欧州発の悪材料によって全体相場が下げた中で欧州比率の高い銘柄が見直されたとなると、ある意味で「痛し痒し」だが、全体相場の調整が長引くようなら見直し買いが広がる可能性はありそうだ。
5月に発表した2015年3月期の決算では、国内市場の売上高が前期比11.7%増加した。今期は2月に販売を開始した新型「マツダ CX−3」の効果などが期待される。また、欧州市場は販売好調な「Mazda3」の寄与により売上高が前期比15.2%増加し、「主要国であるドイツや英国では市場の伸びを上回る販売を達成」(決算短信より)した。今期に入ってもヒット車種が牽引している様子がうかがえ、株価も全体相場に押し流されない強さがあるということができる。
会社側の今期の業績予想(連結)は、為替前提を1ドル120円、1ユーロ130円として売上高を15年3月期比7.1%増の3兆2500億円、純利益は同11.8%減の1400億円、1株利益は234.2円とする。純利益は15年3月期の過去最高から減益になる。このためか、株価は決算発表後に伸びきれず、比較的大きなレンジの中でモミ合う展開だが、時価水準の2400円前後はモミ合いの下限価格帯になり、PERは10倍台前半。しばらくモミ合いが続くと見る場合でも下限から上限に向かう往来波動に乗る好機といえる。
ファンデリーは上場来安値から急反発、独自のビジネスモデルを再評価して直近IPO株人気
ファンデリー<3137>(東マ)は、68円高の1140円と3営業日ぶりに急反発して始まり、前日29日ザラ場につけた上場来安値1061円からの底上げを鮮明化している。同社株は、今年6月25日に公開価格765円で新規株式公開(IPO)されたばかりで、1546円で初値をつけて上場来高値1676円まで買い進まれギリシャ債務問題による世界的地な株安の影響を受けて下ぶれたが、健康食の宅配事業(MFD事業)を展開する独自のビジネスモデルを手掛かりに、上値がシコリが少ないとして直近IPO株買いが再燃している。昨年2014年、今年2015年に相次いでIPOされた医療・健康関連の4銘柄が、初値形成後のセカンダリーで上場来高値まで約3倍化していることへの比較感も働き、なお上値余地が大きいとの評価も高まっている。
■健康食の宅配事業の紹介ネットワーク、顧客数は高齢化を背景に高成長
同社のMDF事業は、同社の栄養士がメニュー開発した健康食を医療機関・介護施設に配布した通販カタログ「ミールタイム」、「ミールタイムファーマ」によって周知し、栄養士が電話で注文を受けて宅配している。この通販カタログの紹介ネットワークは、今年3月末現在で医療機関1万2598カ所、保健所・介護施設など1379カ所、調剤薬局など3943カ所の合計1万7920カ所と2014年3月末に比べて26.2%増加し、顧客数も、同14.2%増の15万2000人に達している。この紹介ネットワーク数・顧客数は、2004年のサービス開始以来、高成長しており、今2016年3月期のネットワーク数は、前期比14.4%増、会員数は同12.1%増、受注件数は同12.2%増の38万6000件と見込んでいる。
今後も、MDF事業の好展開が予想される。高齢化の進展・高齢単身世帯比率の拡大に加え、生活習慣病患者も増加、高血圧患者は約5490万人、糖尿病患者は約2050万人と推計されており、同社の栄養士が電話によるカウンセリング相談を受け、健康食レシピ情報サイトによる情報提供も行っているためで紹介ネットワーク数の増加も相乗効果を発揮する。業績も、4万1000人に達する栄養士のコミュニティサイト「フーディッシュ」を活用したマーケティング支援事業も上乗せになって続伸、今2016年3月期業績は、売り上げ29億3900万円(前期比10.1%増)、経常利益4億5100万円(同3.2%増)、純利益2億7100万円(同4.6%増)と見込んでいる。
■同じ高齢医療関連株のセカンダリー高値を連想し最高値奪回に再発進
株価は、独自ビジネスモデルの評価と公開規模の資金吸収額が8億円台と小規模にとどまったことから初値倍率が2.0倍と高人気となり、地相場を探るセカンダリー展開となっている。このセカンダリーでは、今年3月26日にIPOされた同じ高齢者医療関連の介護用ベッド製造・販売のプラッツ<7813>(東マ)は、上場来高値まで公開価格比3.5倍化しており、連想を強め再発進、上場来高値奪回からの高値チャレンジが想定される。
6月30日 相場概況(大引け)
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30日の日経平均株価は4営業日ぶり反発し、前日比125円78銭高の2万0235円73銭で終えた。
29日の米国株式市場はギリシャ情勢に対する懸念から大幅下落したが、日経平均は前日に今年最大の下げ幅を記録していたことから、本日は自律反発の流れが先行した
アジア株が総じて堅調に推移したことも投資家心理の改善につながった。小売りや空運、保険、通信など業種の上げが目立った。
大引けにかけて先物主導で強含み、日経平均はほぼ高値引けとなった。「日経平均の2倍の値動きをする上場投資信託(ETF)の大引けでの売買を見越し、短期筋が取引終了間際に買いを入れたようだ」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400も4日ぶりに反発。終値は前日比63.73ポイント高の1万4716.19だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりの反発で、5.58ポイント高の1630.40で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7434億円。売買高は25億8500万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の約68%にあたる1279、値下がりは約27%の503、変わらずは105だった。
個別では、KDDIやNTTといった通信株の一部が上昇。トヨタ、三井住友、ファナック、ファーストリテ、アルプスなどが堅調。
業績観測が伝わったイオンは6%を超える上げ。塩野義、林兼、エコナックHDなどが上昇した。
一方、みずほ、三菱UFJ、ソフトバンク、任天堂、パナソニックなどが軟調。
公募増資などによる資金調達を発表したソニーも大きく下げたほかenish、MrMaxなどが軟調な展開だった。
東証2部株価指数は4日ぶりに反発した。ラオックスと朝日インテクが上げ、象印とIBJが下げた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比17円99銭高の2718円39銭だった。 ジャスダック市場の売買代金は概算で675億円、売買高は1億3096万株だった。
個別銘柄では日本ラッド、フォーバルRS、セキュアヴェイル、PALTEK、ラクオリア創薬、テリロジーなどがストップ高。ラック、日本エスコン、KTK、ビーイング、などが上昇した。半面、クルーズや日ダイナミク、カルナバイオ、アエリア、JHDなどが下落した。
東証マザーズ指数も反発した。終値は前日比9.35ポイント高の987.94だった。
ASJ、エイジア、スノーピークがストップ高で引け、Jストリーム、アドベンチャ、リアルコム、ジグソー、そーせい、ITbook、FFRIが上昇した。一方、トランスGやエンバイオH、モルフォ、ドリコム、プラッツが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,235.73 |
125.78 |
日経平均先物 |
20,280.00 |
170.00 |
TOPIX |
1,630.40 |
5.58 |
TOPIX先物 |
1,633.00 |
9.00 |
東証2部指数 |
4,986.82 |
24.94 |
JASDAQ |
2,718.39 |
17.99 |
マザーズ |
987.94 |
9.35 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2585000 |
2743416 |
東証2部 |
156820 |
46221 |
<アフターランチ>
「裏側の方が」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
意地の張合いも究極まで行けば喜劇から悲劇になるという印象がギリシャ問題。
何も今起こったことではなく、何年も前から懸念され、浮いては消えてきたこと。
それが今回は浮きっぱなしということだけの話でもあります。
今になって解決できない必然性がどこにあるのでしょうか。
単に堪忍袋の緒が切れたという話ではないでしょう。
もともと絶望的だった状況が変わった訳でもなく、単に強調されるレベルになっただけのこと。
「何とかなるさ」の楽観論が今回は通じていないだけのこと。
むしろ事の本質は、裏側にあることが多いのが市場というもの。
利下げをしても上がらない中国株とか年初来安値を更新しているダウ輸送株指数。
こちらの方が実はよくないことの本尊なのかも知れません。
ギリシャが音を上げるならこちらもとプエルトリコまでが
720億ドルの債務の支払い期限延期要請との話。
開き直りが国家的にアチコチに散見される世界を見ていると、
借金大魔王も悪くは無いのかななんて気もします。
ただ、世界のことばかり言われますが、日本だって借金大魔王の一部。
たまたま海外からの借金が少なく、国内資金で国債を賄っていますから表面化しないだけのこと。
時おりIMFやOECDが「基礎的収支の健全化」を求めるのも無理はないでしょう。
「放っておいてくれ」と突き放しておけば良いのでしょうが、
ギリシャみたいに年金などが削られる可能性もゼロではない世界。
人のふり見てわがふり直せなのか他山の石なのかはわかりませんが、
教訓として記憶しておきたいところ。
そもそも市場というのは欲望のぶつかり合いの場所。
あれもこれも欲しいばかりが横行します。
望まれるものは自社株買い、増配、おまけに株主優待の品物まで、何でも欲しい世界。
業績に加えてこれらの付属物まで期待されるのですから、なかなか大変な場所ではあります。
6月期末の2万円攻防水準。
騰落レシオは90%台まで低下しましたが、25日線からのかい離はまだマイナス1.6%台。
昨日大幅に下がったと言っても225採用銘柄のPERは16.04倍。
20048円を割れ込むとまた15倍台まで低下します。
金融相場ー業績相場への移行の中間反落がもし今であるならば、
その先の壮大な相場に期待たいところですが・・・。
1987年のブラックマンデーを乗り越えた1989年の昭和バブル相場。
リーマンショックを乗り越え、ギリシャ下落を乗り越えたアベノミクス相場となって欲しいもの。
6月30日 相場概況(前引け)
■日経平均株価 20,133.00(+23.05)
■日経平均先物 20,130(+20)
■東証1部出来高 11.87億株
■東証1部売買代金 1.15兆円
■TOPIX 1,622.02(-2.80)
■騰落 上昇973/下落786
■日経JQ 2,712.61(+12.21)
30日前引けの日経平均株価は小幅ながら4営業日ぶりに反発し、午前の終値は前日比23円05銭高の2万0133円00銭だった。
前日に596円安と大幅に下げたため、買い戻しが先行するかたちとなった。目先の戻りを期待した買いがやや優勢になった。
前日に急落した空運株や小売株に上昇が目立った。
買い戻し一巡後は上値も重く、中国・上海株が大きく下げていることもあり、様子見ムードも強く、相場の上値は限定的だった。
前場の東証1部の売買高概算は11億9695万株、売買代金概算は1兆1655億6000万円。値上がり銘柄数は950、対して値下がり銘柄数は794、変わらずは143銘柄だった。
個別ではイオンが高く、ファーストリテも堅調。JALも買いが先行している。大東紡織、林兼産業など低位株の一角が物色人気を集めたほか、東急建設、山一電機なども値を飛ばしている。
一方、ソフトバンクが軟調、三菱UFJも商い高水準ながら売りが先行している。ソニーも値を下げた。このほかenish、秀英が大幅安となっている。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前場終値は前日比12円21銭高の2712円61銭だった。特に、「直近のIPO銘柄やバイオ関連などで買い戻しが目立った」との声があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で413億円、売買高は8325万株。
個別銘柄ではセキュアヴェイル、テリロジー、ラクオリア創薬、日本ラッド、フォーバルRSがストップ高。ラック、日本エスコンなどが上昇した。半面、クルーズ、日ダイナミク、データリンクス、UTHD、カルナバイオが下落した。
東証マザーズ指数も反発した。前引けは前日比8.31ポイント高い986.90だった。
Jストリームがストップ高に買われ、エイジア、スノーピーク、そーせい、トランス、エンバイオHDなどが上昇した。一方で、サイバダインやレントラクス、ヘリオス、プラッツ、パス、は下落した。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ラック(3857)が急反発。
同社はきょう、企業のWebサイトを保護する新サービス「JSOC WAF運用管理サービス」の提供を開始したと発表。サイバーセキュリティーへの関心が高まっている。
このサービスは、セキュリティーの専門家がWebアプリケーションの脆弱性を狙ったサイバー攻撃を防御するWAF(Webアプリケーションファイアウォール)の設計・運用を行うことで、顧客の運用負荷軽減とWebサイトのセキュリティーリスクの低減を実現する。
セキュアヴェイル (3042) 1,524円+300 円 (+24.5%) ストップ高 前場
29日、セキュアヴェ (3042) [JQG]がシステム停止やセキュリティリスクの将来を予測するクラウドサービス「NetStare Suite(ネットステアスイート)」の一部機能として、標的型攻撃検知センサーを7月上旬から提供開始すると発表した。
6月30日 相場概況(寄付き後)
日経平均4日ぶり反発、プラス圏で推移、投資家は慎重姿勢 |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,141.36(+31.41)
■日経平均先物 20,150(+40)
■TOPIX先物 1,625.00(+1.00)
■騰落 上昇923/下落808
■日経JQ 2,707.67(+7.27)
■マザーズ指数 982.93(+4.34)
30日午前の半ばごろの日経平均株価は小動き。
2万0100円台後半での推移が続いている。ギリシャ問題の混迷が続いていることから投資家の慎重姿勢が強く、朝方の買い一巡後は方向感を欠く動きとなっている。
前日に日経平均が596円安となるなど相場が急落した反動で、朝方は自律反発を狙った買いが先行したものの、上値を追う動きは限定的となっている。
ギリシャが7月5日に実施する国民投票の行方を見極めたいとの姿勢が強い。JPX日経インデックス400はやや伸び悩んでいる。メガバンクなど銀行株が軟調で、東証株価指数(TOPIX)は下げに転じる場面もあった。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7116億円、売買高は7億5689万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の49%にあたる923、値下がりは43%の808、変わらずは155だった。
個別では、トヨタ、東電力、JAL、ファーストリテなどが堅調。KDDIやNTTなど通信株の一角が高い。好業績観測の報道があったイオンや2015年3〜5月期の決算を発表したニトリHDが年初来高値を更新。JR東海など鉄道株も総じて堅調推移している。一方、三菱UFJなど銀行株には下げ幅を広げている銘柄が目立つ。野村など証券株も軟調だ。
東証2部株価指数は続落。象印やIBJが下げ、ラオックスや冨士ダイスが上げている
アウトドア用品などのスノーピークやセキュリティ関連のテリロジーは3日連続ストップ高となっている。
<兜町カタリスト>
「名言」
「天体の動きなら計算できるが、群集の狂気は計算できない」
(ニュートン)。
「1ドルお金を使うということは、
税務署に貢ぐ分、余計に稼がなければいけないということを忘れてはならない。
たとえば、6万8000ドルのボートを買うには、10万ドル稼がなくてはならない。
億万長者はこういう計算の仕方をする。
だからあまりボートを持っている人がいないのだ」。
(トマス・スタンリー)
「億万長者は現金収入ではなく、純資産額でものごとを考える。
資産形成には所得はたいして意味を持たない。
10万ドルから20万ドルの収入があれば、それ以上いくら稼ごうがあまり関係ない。
それよりも、持っている資産をどう運用するかのほうがずっと重要だ」。
(トマス・スタンリ)
「卵は一つのカゴに盛るな、と愚かな者は言う。
これでは金を分散し、注意を分散させよと言うに等しい。
賢者は言う、卵は一つのカゴに盛り、そのカゴをよくよく見守れと。
賢者は投機を戒める。
人生には投機に手を出すべきではない時期は二つある。
投機に回せる金がないときと、投機に回せる金があるときだと。
そして、投資家としての失敗を嘆く。
投資機会を見つけ出せるのはたいてい、機会がなくなってからだと。
(マーク・トウェイン「ノータリン・ウィルソンの悲劇」)
「銘柄選択に関してわれわれが強調してきたアドバイスは除外することだ。
つまり、そうとわかるほど質の劣った銘柄を除外し、
また優良銘柄であっても株価が高く投機色が強いものは除外せよということである。
(ベンジャミン・グレアム)
大和のレポートは「売上高経常利益率が改善し、売上も拡大している銘柄」。
↓
スクエニ(9684)、アステラス(4503)、ANA(9202)、ヤマ発(7272)、日電産(6594)、ディスコ(6146)、TDK(6762)、オリンパ(7733)、ホンダ(7267)、楽天(4755)、スクリン(7735)、東レ(3402)、ケーヒン(7251)、日テレ(9404)、OLC(4661)、重工(7011)、中外薬(4519)、豊田織機(6201)、住友電工(5802)、日産(7201)、カルビー(2229)、OBC(4684)。
6月30日 相場展望(寄付き前)
【オープニングコメント】
昨日の日本株はギリシャのネガティブ材料を最初に消化する市場となり大幅安になった、 欧米株市場の株安を受けて、本日の
寄り付きは弱含みの展開だろう。
その後は、日経平均は節目の2万円がサポートとなるだろう。下値の堅さが確認できれば25日線(20426円)手前までの戻りはあってもおかしくない。
日経平均の予想レンジは19990円−20450円を想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り970万株、買い1750万株で、差し引き780万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、建設、食品、小売、海運、情報通信、自動車部品、銀行、機械、輸送用機器など。
買いセクターに、薬品、小売、銀行、陸運、機械、自動車、電機、情報通信、サービス、電力など。
【NY概況】
NY1万7596ドル35セント
29日のNYダウは大幅反落した。終値は前週末比350ドル33セント安の1万7596ドル35セントと、2月2日以来およそ5カ月ぶりの安値を付けた。
ギリシャの金融支援を巡る協議が頓挫し、世界的に株式相場が下げた流れを受けた。取引終了にかけて売りの勢いが増し、ダウ平均の下げ幅は2013年6月20日以来、約2年ぶりの大きさとなった。
前週末には欧州連合(EU)がギリシャへの金融支援の期限を延ばさないことを決めた。ギリシャ政府は6月30日に期限を迎える国際通貨基金(IMF)への返済を見送る公算が大きくなり、デフォルト(債務不履行)の懸念が増した。
日本などのアジア株に続き、欧州でも主要な株価指数が軒並み下落。米国市場でも売りが勢いを増した。
業種別S&P500種株価指数では、ギリシャの債務不履行が金融市場にもたらす悪影響が懸念され「金融」の下落率が最も大きかった。
ナスダック総合株価指数は4日続落し、前週末比122.037ポイント安の4958.468で終えた。ナスダック指数は前週に過去最高を更新するなど上昇基調を強めていたため、目先の利益確定を目的とした売りも加速した。
シカゴ日経平均先物は大きく反落した。9月物は前週末比805円安の2万50円で取引を終え、同限月の終値として約3週間ぶりの安値をつけた。29日の大取終値を60円下回った。
この日の9月物の安値は2万45円、高値は2万600円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20110 ( 0 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20050 ( -60 )
( )は大取所終値比
【予定】
■30(火)
【国内】
5月毎月勤労統計調査(10:30)
5月住宅着工件数(14:00)
《決算発表》
スギHD、しまむら、平和堂、ソーバル、シベール、きょくと、イーサポート、アダストリア、テクノアルファ、スター・マイカ、PBITS、USEN、キャリアリンク、ユニオンツール、ライトオン、スター精、UCS、アルテック
《新規上場》
サムティ・レジデンシャル
【海外】
韓国5月鉱工業生産(8:00)
トルコ5月貿易収支(16:00)
独6月失業率(16:55)
英1-3月期GDP確報値(17:30)
ユーロ圏5月失業率・6月消費者物価(18:00)
ギリシャのIMFへの支払い期限
欧米など主要6カ国とイランの核協議最終合意期限
南ア5月貿易収支(21:00)
カナダ4月GDP(21:30)
米4月S&Pケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米6月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
米6月消費者信頼感指数(23:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
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株ちゃんの明日読み
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ギリシャ政府の一定の譲歩によりデフォルトは避けられそうといった思惑が高まっていたところに、週末にネガティブ・サプライズでデフォルト懸念が一挙に高まった。
ポジションを整理せねばならない海外投資家等の投げ売りが出たことが背景と考えられる。
ギリシャの経済規模や日本企業の収益に与える影響から鑑みると、日経平均の600円近い下落はやや売られ過ぎと考える。
もちろん今夜の欧米市場動向次第で明日も一段安となる可能性はありえるが、業績が好調な銘柄まで叩き売られているような局面にこそ、投資妙味はあるものと言える。
ただし、そのような銘柄に対しても投資資金を全て一挙に投じるのではなく徐々に買い下がること、また常に一定の現金を残しておくような冷静な対処を心がける局面と言えるのではないか。
ギリシャ程度はかすり傷でしかなかろうが、それでも、むしろ弾みにはなろうか。
もしも買いたかった銘柄がその待ち望んだ水準まで来たとしても下落基調の投資心理は不安心理。
しかし、大人買いは、品物だけではなかろう。
「今日」だけに拘泥すると見間違えるような気がする。
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銘柄フラッシュ
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日経平均1年5カ月ぶり大幅安だがFRSやアトラなど急伸
29日は、日経平均がほぼ1年5カ月ぶりの大きな下げ幅となり、ギリシャに対するEUの金融支援の延長停止や同国の国民投票に向けた不透明感、上海株式の大幅続落などから後場一時612円99銭安(2万93円16銭)まで下げ、2014年2月4日の610円安以来の大きな下げ幅となった。中で、東証1部の出来高は増加して25億株台になり、底打ち感が出始める雰囲気をうかがわせた。
このため、海外情勢の影響が相対的に低い銘柄や材料株の売買が活発化し、秀英予備校<4678>(東1)は引き続き業界再編の思惑などが根強いようで19.2%高となり東証1部の値上がり率トップ。クスリのアオキ<3398>(東1)は前週発表した5月決算が好感されて2ヵ月半ぶりに上場来の高値を更新し、大引けも10.2%高。消防車などのモリタホールディングス<6455>(東1)は自社株買いが好感されて4.1%高となり急反発。
整体マッサージ院などのアトラ<6029>(東マ)は6月第2四半期好調の期待などから2日ぶりに上場来高値を更新し大引けは3.8%高。トランスジェニック<2342>(東マ)は経産相のプロジェクト参画などが材料視されて12.5%高と連日急伸し、エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は放射性汚染土の仮置き場の経年劣化などが材料視されて連日高値を更新し大引けは6.6%高。フォーバル・リアルストレート(FRS)<9423>(JQS)は債務超過の解消などの発表が好感されて28.3%高と急伸。
本日上場となったナガオカ<6239>(JQS)は石油プラント関連装置や水処理関連装置などを手がけ、買い気配でスタート。10時16分に公開価格1600円に対し2250円で初値がつき、高値は前場の2268円、安値は後場の1950円となり、終値も1950円だった。
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今日の言葉
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■ギリシャに見る民主々義と市場主義
『ギリシャに見る民主々義と市場主義』=休みの間にギリシャを巡る事態が大きく動いた。EUはギリシャに対し新規融資の停止を表明、これによって、6月末にIMFへ約2000億円の債務返済期限が来ているギリシャは返済不履行(デフォルト)が濃厚となった。週明け29日の日経平均は401円安とマド開けして寄付き、さらに516円安と下げている。ただ、日経平均の安値は2万0190円と2万円の大台はキープしている。
前週、EUはツナギ融資の条件として、よりいっそうの財政改革をギリシャに求めた。当然のことである。しかし、ギリシャは、その要求をギリシャ国民に対する屈辱的要求であり民主主義に反するとして態度を硬化させ、7月5日に民主主義に訴えEUの要求を受け入れるかどうかの国民投票を行うと発表した。
なぜ、民主主義に反するかというと、EUからの緊縮政策要求に反対を打ち出して、今年1月に民主主義的に選挙で選ばれた首相であるという言い分である。再度、民主的に国民投票に訴えるというのである。
これに対しEUはギリシャへの融資停止を発表した。これだけのことが、この休みの間に起きた。
ギリシャの態度に対しては、遂に、民主主義までを持ち出してきたか、という印象である。実にタフな国である。しかし、「民主々義」と同じように、「市場主義」も大切なことである。
「市場主義」は、言うまでもなくプレーで負けたものは市場から去るというルールである。ギリシャは、試合に負けたのに、負けを認めず、まだ試合に参加させろと言っているようなものである。さすがに、EUはこのままギリシャの言い分を飲むと、経済のゲームが成り立たなくなる、と判断したのだろう。同時に、EUはギリシャの国民に対し7月5日までの間によく考えなさいと逆手を取ったともいえる。
融資ストップでギリシャは6月末の返済は無理で、よほど急転直下、たとえば、ギリシャ国民が国民投票を撤回しEUの要求を受け入れるといった妥協案が出ない限りギリシャのデフォルトは避けられないだろう。
今夕のNYダウも下げるだろうが、ただ、マーケットはギリシャのデフォルト、ユーロからの離脱の可能性はかなり織込んでいると思われる。むしろ、「市場主義」ルールが守られたことを徐々に評価するのではなかろうか。
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業績&株価分析
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■IBJは東証1部への指定替えと15年12月期業績予想の増額を発表
IBJ<6071>(東2)は日本最大規模の集客力と会員数を誇る婚活サービス企業である。26日に東証1部への指定替え(7月17日付)、株式の立会外分売、および15年12月期業績予想の増額修正を発表した。15年12月期業績は再増額が濃厚だ。株価は上場来高値更新の展開で、さらに上値追いの展開となりそうだ。なお8月14日に第2四半期累計(1月〜6月)の業績発表を予定している。
■日本最大級の婚活サービス企業
結婚相談から婚活サイト、さらにライフデザインサービスや地方自治体の婚活支援研修まで、ネットとリアルを最大限に活用して、各事業のシナジー効果を高めながら婚活に関するサービスを幅広く展開している。
00年に日本初のインターネット結婚情報サービス(婚活サイト)を本格開始、03年に「Yahoo!JAPAN」の婚活サービスを構築、そして04年には国家公務員共済組合連合会(KKR)の福利厚生サービスを受託した実績を持つ。
主力事業は、日本で最初の婚活サイト「ブライダルネット」を運営するコミュニティ事業、婚活パーティー「PARTY☆PARTY」や合コン・街コン「Rush」を運営するイベント事業、IBJ直営9店舗で展開する婚活ラウンジ「IBJメンバーズ」のラウンジ事業、IBJ正規加盟店「日本結婚相談所連盟」に加盟する全国1000社超の結婚相談所にお見合いシステムを提供する連盟事業である。またビッグデータも活用した婚活会員向け広告サービスや、婚礼関連企業へ会員カップルを送客(紹介)するライフデザインメディア事業も展開している。
日本結婚相談所連盟に加盟する相談所を含めたIBJグループ全体の婚活会員数は15年3月末時点で約34.2万人(オンライン会員数28.8万人+オフライン会員数5.4万人)、イベント開催数は月間約2500本、ラウンジ事業における成婚率は約52%、IBJグループ全体で創出する成婚数は年間約2500組に達している。日本最大規模の集客力と会員数を誇る婚活サービス企業だ。
収益は、コミュニティ事業では「ブライダルネット」月会費課金者からの月会費、イベント事業ではイベント参加費、ラウンジ事業では登録料・活動サポート費・月会費および成果報酬の成婚料、連盟事業では相談所からの加盟金および月額システム利用料、ライフデザインメディア事業では広告収入および婚礼関連企業からの手数料収入である。
婚活会員数や加盟相談所の増加に伴って収益が増加するストック型のビジネスモデルだ。なおイベント事業のイベント開催回数・動員数および売上高は、クリスマスムードが高まる第4四半期(10月〜12月)の構成比が高いという季節要因もあるようだ。
■IBJブランド力の強化と事業領域の拡大を推進
中期的には日本の国策や市場ニーズに貢献する企業として、年間6000組(日本の成婚組数の1%)の成婚をIBJグループで創出することを目指している。成長戦略としては、クオリティ向上によるIBJブランド力の強化、既存事業の一段の強化に加えて、行政・地方自治体との連携強化、ライフデザインメディア事業での事業領域拡大などを推進する方針だ。
行政・地方自治体との連携では、国家公務員共済組合連合会(KKR)からの福利厚生サービス受託に加えて、結婚支援研修・セミナーや相談員育成サービスなどで山形・山梨・富山・岐阜・和歌山・京都・高知の7府県と連携し、徳島県との連携も予定している。さらに全国自治体からの問い合わせが増加基調のようだ。
ライフデザインメディア事業では、結婚式場やジュエリーなどのブライダル関連企業14社(15年3月末時点)と提携して会員カップルを送客(紹介)している。送客数は増加基調である。さらに不動産や保険などライフデザイン分野の企業とも提携して送客領域を拡大する計画だ。
海外については14年4月、台湾最大のオンラインマッチングサービス会社であるSunfun Info社と台湾に合弁会社IBTを設立した。14年8月には自社店舗でのパーティー運用を開始して、動員数が急速に増加しているようだ。
15年1月には、大手企業による少子化対策プロジェクトとして民間事業者協議会「婚活サポートコンソーシアム」を発足させた。日本の少子化問題に対する社会意識向上を目的として、婚活サポートの立場から調査・分析に基づいた情報発信などを行う。発足時の参画企業は9社だが、順次参画企業を増やして問題解決への取り組みの輪を広げていく方針だ。
活動の一環として4月13日「婚活における身だしなみとファッション」に関する調査レポート、5月28日「結婚前後の住まい」に関する調査レポートを発表している。また6月21日には小泉進次郎衆議院議員など最前線で活躍する著名人をゲストコメンテーターに迎えて「第1回婚活シンポジウム」を開催した。
なお6月10日には、15年7月11日から開催される歌手のクリス・ハートによる全国ツアー「47都道府県Tour2015−2016〜続く道〜presented by IBJ」(約10万名動員予定)のメイン公式スポンサー契約を締結したと発表している。
■15年12月期業績予想を増額修正、さらに再増額が濃厚
6月26日に今期(15年12月期)第2四半期累計(1月〜6月)および通期(1月〜12月)の非連結業績予想の増額修正を発表した。
第2四半期累計は前回予想(2月13日公表)に対して、売上高を1億71百万円増額して前年同期比27.5%増の19億47百万円、営業利益を68百万円増額して同34.7%増の3億90百万円、経常利益を68百万円増額して同33.8%増の3億85百万円、そして純利益を46百万円増額して同42.1%増の2億47百万円とした。
婚活会員数の増加に伴って全事業が期初計画以上に順調に推移しているようだ。人件費や広告宣伝費などの増加を吸収して大幅増収増益の見込みだ。
通期の非連結業績予想については、前回予想(2月13日公表)に対して売上高を1億71百万円増額、営業利益を68百万円増額、経常利益を91百万円増額、純利益を65百万円増額した。修正後の売上高は前期比21.6%増の40億33百万円、営業利益は同32.7%増の8億53百万円、経常利益は同34.3%増の8億46百万円、純利益は同34.5%増の5億44百万円となる。なお配当予想は未定としている。
売上高と営業利益については、第2四半期累計の増額分だけを上乗せして、第3四半期(7月〜9月)および第4四半期(10月〜12月)の期初計画を据え置いた形だ。また修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高48.3%、営業利益45.7%、経常利益45.5%、純利益45.4%となる。
ただし婚活会員(オンライン・オフライン)数、ブライダルネット月会費課金者数、PARTY☆PARTYやRushのイベント動員数、日本結婚相談所連盟の加盟相談所数、および成婚数が増加基調であり、ライフデザインメディア事業における送客ビジネスの拡大も寄与する。
ストック型の収益構造であることや、イベント事業は第4四半期の盛り上がりが大きいため、期初時点から下期の比率が高い計画だったことなどを考慮すれば、通期業績予想は再増額が濃厚だろう。配当予想についても増配期待が高まる。
なお月次データによると、15年5月末時点の婚活会員数は14年12月期末比4.3万人増加の36.1万人(オンライン会員数が同4.2万人増加の30.7万人、オフライン会員数が同0.2万人増加の5.5万人)、日本結婚相談所連盟加盟相談所数は同55社増加の1044社、ブライダルネット月会員課金者数は同0.4万人増加の1.4万人となった。また15年5月の婚活イベント動員数は3.6万人だった。
■国策や社会的認知度向上で収益拡大基調
未婚化・晩婚化による婚姻数の減少、生涯未婚率の上昇、さらに出生率低下で日本の少子化問題が深刻化しているため、一般的に婚活・ウェディング市場の縮小懸念があり、婚活ブームのピークアウトを指摘する見方もあるようだ。
しかし一方では、若者層の間に「いずれは結婚したい」という声が多く、婚活サービスの潜在市場規模は約1兆円とされる有望市場だ。そして女性活用・子育て支援・少子化対策はアベノミクス成長戦略の重点分野に位置づけられる国策である。結婚・出産・子育て支援関連ビジネスの前段階に位置付けられる婚活サービスに対する期待感も高まる。
また婚活サービス市場では中小規模事業者が多いため、サービス内容・情報に対する信頼感や料金体系に対する不透明感なども指摘されている。しかし一部で報道されたネット大手の参入や、6月21日開催の「第1回婚活シンポジウム」などによって、婚活サービス業界に対する信頼感や社会的認知度・イメージが高まり、サービス利用者が増加して市場が拡大する効果が期待される。
ネット大手の参入は中小規模事業者を淘汰する一方で、規模の大きい優良事業者にとっては追い風となりそうだ。日本最大規模の会員数を誇る優位性を活かして中期的に収益拡大基調だろう。
株主優待制度については毎年12月31日現在の株式1単元(100株)以上保有株主に対して実施している。株主優待内容は100株以上〜500株未満保有株主に対して特製QUOカード500円分および「IBJメンバーズ」などで利用できる株主優待券1枚、500株以上保有株主に対して特製QUOカード1000円分および「IBJメンバーズ」などで利用できる株主優待券3枚を贈呈する。
■東証1部へ指定替え、株価は上場来高値更新の展開
なお6月26日に、7月17日付での東証2部から東証1部へ指定替え、および東証1部の形式要件充足を目的とした株式の立会外分売を発表した。14年12月10日付の東証2部への市場変更から約7ヶ月でのスピード指定替えであり、社会的認知度・イメージ・信用力が一段と高まるだろう。立会外分売は7月13日〜16日の間に実施する。分売予定株式数は62万株、分売価格は実施日の前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する。
株価の動き(6月12日から貸借銘柄)を見ると、15年4月の1347円を突破して上場来高値更新の展開が続いている。6月26日は1988円まで上伸する場面があった。中期成長力を評価する動きだろう。
6月26日の終値1970円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS43円74銭で算出)は45倍近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS116円37銭で算出)は17倍近辺である。
目先的にはやや過熱感もあるが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。15年12月期業績は再増額が濃厚であり、東証1部への指定替えや中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。
6月29日 相場概況(大引け)
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29日の日経平均株価は大幅に3日続落した。終値は前週末比596円20銭安の2万0109円95銭だった。下げ幅は昨年2月4日(610円)以来ほぼ1年5カ月ぶりの大きさ。
週末にギリシャへの金融支援を巡る協議が決裂し、同国の債務不履行(デフォルト)への懸念が強まった。対ドル・ユーロの円高や中国株の大幅下落も重なり、運用リスクを回避する目的の売りが出てほぼ全面安となった。
トヨタやアドテスト、京セラなど輸出関連株やマツダ、キヤノンなどの欧州関連銘柄の下げがきつかった。ファストリやファナックなど値がさ株の大幅な下げも日経平均を押し下げた。
朝方の急落が一服すると、やや下げ渋る場面があった。個人投資家が押し目買いに動いたとみられるほか、日銀による上場投資信託(ETF)買いを指摘する声もあった。
ただ、ギリシャ情勢の先行きやきょう29日の欧米市場の反応を見極めたいとの雰囲気が強く、戻りは小幅に限られた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は大幅に3日続落した。TOPIXの下げ幅も昨年2月4日以来の大きさだった。業種別TOPIXは全33業種が下落。ガラス土石製品や保険業、銀行業などの下落率が大きかった。
東証1部の売買代金は概算で2兆6573億円、売買高は25億3827万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約97%にあたる1821。データを遡れる1997年2月以来で最も多かった。値上がり銘柄数は56、変わらずは10だった。
個別では、三井住友、ソフトバンク、ソニーなど全般軟調、みずほ、三菱UFJ、任天堂、ブリヂス、第一生命、日精工、NTN、日清紡HD、セコムなどの下げも目立った。
一方、前週末に決算発表したクスリのアオキ、ヒマラヤ、DCMなどが大きく上昇した。同業の買収が報じられたニチユ三菱も堅調。また、秀英、宮越HDなどが買われた。
東証2部株価指数は3日続落した。象印、朝日インテク、システクアイが下落。Minori、阿波製紙、アオイ電子は上昇した。
日経ジャスダック平均株価は大幅に続落した。終値は前週末比56円03銭安い2700円40銭で、11日(2688円46銭)以来、およそ2週間半ぶりの安値を付けた。下げ幅は2014年2月4日以来、約1年5カ月ぶりの大きさとなった。
直近の新規株式公開(IPO)銘柄など、過熱感のある銘柄を中心に売られ、ほぼ全面安の展開となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で842億円、売買高は1億7507万株だった。クルーズ、日ダイナミク、日本マイクロ、シンワアート、リーバイス、太洋物産が下落。半面、テリロジー、ラクオリア創薬、日本ラッドがストップ高。ヨシックス、田中化研、フォーバルRなど上昇した。
東証マザーズ指数も大幅続落した。終値は前週末比33.55ポイント安い978.59だった。14年10月1日以来、約9カ月ぶりの下げ幅の大きさだった。ミクシィ、そーせい、FFRIパス、エイティング、ジグソー、テラスカイなどが下落した。トランスGやエンバイオH、レントラックス、リボミックなどが上昇した。
きょう東証ジャスダックに新規上場したナガオカは買い気配で始まった。午前中ごろに公開価格を約41%上回って初値を付けた。その後は初値を下回り、1900円台での値動きとなった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,109.95 |
-596.20 |
日経平均先物 |
20,110.00 |
-650.00 |
TOPIX |
1,624.82 |
-42.21 |
TOPIX先物 |
1,624.00 |
-46.00 |
東証2部指数 |
4,961.88 |
-102.24 |
JASDAQ |
2,700.40 |
-56.03 |
マザーズ |
978.59 |
-33.55 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2538270 |
2657367 |
東証2部 |
150600 |
37390 |
<アフターランチ>
「踏襲」
月曜日経朝刊の広告。
東洋経済は「ITバブル超え!今こそ日本株」。
表紙がなぜ歌麿なのかはわからない。
「勝ち組投資家の必勝術&必勝銘柄」。
「外国人投資家が評価する日本株の安定度」なんて見出しが躍っている。
あるいは週刊エコノミストは「どこまで上がる日本株」。
サブタイトルは「年末に向け23000円」。
あるいは「日銀、年金の底固い買い」。
同じ面には「株しかない」という新刊の広告も並んでいる。
雑誌の特集が「株」になり書店に株本が平積みになると一度反落というのがアノマリー。
そのまんま踏襲しなくてもいいのだろうが・・・。
先週アメリカ最高裁はオバマケアの一部の政府補助金支給を合憲と判断した。
「これで1600万人以上の保険未加入者が保険を得た」。
これは間違いない。
そして究極的には税金をきちんと支払っている中間層の負担は増加した。
これだけのことだが、少なくとも大統領選挙については民主党に追い風。
改めてオバマケアは何かというと・・・。
対象は医療保険に未加入だった低所得者。
安価な保険を提供するために民間の医療保険購入者に政府が補助金を支給する仕組み。
総論的にはもろ手を挙げて賛成の制度である。
しかし保険未加入者にとっては悪くないが既存加入者へのサービスも低下する。
壮大な民間医療保険拡大計画といっても良いだろう。
あの国の明と暗は底知れないムードが漂っているような雰囲気。
イベントごとにデモーニッシュな香りを感じるのは気のせいだろうか。
治世を経世済民。
そんな立派なものではないのだろうが、多数の声に従っているようで違うような気がする。
これはアメリカもギリシャも、もちろん中国も一緒なのだろうが・・・。
6月29日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,338.81(-367.34)
■日経平均先物 20,340(-420)
■東証1部出来高 13.56億株
■東証1部売買代金 1.28兆円
■TOPIX 1,638.62(-28.41)
■騰落 上昇1,758/下落99
■日経JQ 2,716.92(-39.51)
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29日午前の日経平均株価は大幅に続落した。午前の終値は前週末比368円81銭安の2万0337円34銭だった。一時は下げ幅を500円超に広げ、2万0100円台後半まで下落。
取引時間中としては22日以来の安値を付けた。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念から運用リスクを回避する目的の売りが広がり、ほぼ全面安の展開だった。
朝方の外国為替市場で円相場が一時、1ドル=122円台前半、1ユーロ=133円台前半に急伸し、トヨタやホンダなど輸出関連株に売りが出た。このところ上げが目立った銀行株や保険株にも利益確定の売りがかさんだ。
一方、中国人民銀行が27日、追加利下げを決め、前週末に急落した中国・上海株が反発して始まったことは投資家心理を下支えした。
前引けにかけ空売り筋の買い戻しや値ごろ感からの押し目買いが入りやや下げ渋っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。業種別TOPIXは33業種すべてが下げた。不動産業が最大の下げ。銀行業など金融関連銘柄の下げが目立った。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2929億円、売買高は13億6673万株。東証1部の値下がり銘柄数は1757、値上がり銘柄数は102、変わらずは26だった。
個別では三井住友、三菱UFJなど大手銀行株が安く、ファーストリテも下落。任天堂、村田製作所、さが美、高島屋も値を下げた。半面、エコナックホールディングスが物色人気を集めたほか、クスリのアオキが大幅高。秀英、TOWA、山一電機、日電産、アイシンなども値を飛ばしている。
東証2部株価指数は続落した。テクノスJやベネ・ワン、Jトラストが下落した。システクアイ、Minoriが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は大幅に続落した。前引けは前週末に比べ39円62銭安い2716円81銭となった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で539億円、売買高は1億1436万株。
クルーズや日本マイクロ、日ダイナミク、シンワアート、太洋物産、プロルートが下落した。半面、テリロジー、日本ラッドがストップ高。ヨシックス、田中化研、フォーバルRS、BBタワーが上昇した。
きょう新規上場したナガオカは買い気配で始まり、公開価格を約41%上回って初値を付けた。その後は初値を下回っての推移が目立っている。2029円で前場の取引を終えた。
東証マザーズ指数も大幅に続落した。前引けは前週末比18.30ポイント安い993.84だった。そーせいやテラスカイ、ペプドリ、ハウスドゥ、エイティング、コラボス、インフォテリが下落した。一方で、ミクシィやトランスG、じげん、アドベンチャ、アトラは上昇した。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
日経平均はあっさり25日線を割り込んで始まり、20200円を割り込む局面もみられたが、その後は下げ渋りをみせている。
ギリシャの債務不履行への懸念が強まったことが要因だが、アジア時間で流動性も問題視されている中で、イレギュラー的な価格形成となっている。
ただし、寄り付き価格がほぼ安値圏となっており、中小型株などにはプラス圏を回復する銘柄も出てきている。
ネオス(東1:3627)前終値3627
・プリペイドカードサービス最大手と提携で急騰
じげん(東マ:3679)前終値849
・「マザーズ先物上場」で一時急騰
ラクオリア創薬(JQ:4579)前終値509
・ アッシドポンプ拮抗薬が特許査定で急騰
レントラクス(東マ:6045)前終値2897
・ 5月の売上高は93%増で続急伸
テリロジー(JQ:3356)前終値362
・「標的型メール対策をクラウドで提供」で急騰
システクアイ(東マ:2345)前終値1,730
・IT技術者学習支援ソフトなどeラーニングが主力。先週末急騰
6月29日 相場概況(寄り付き後)
日経平均安値圏で推移。ギリシャ懸念の売り一服も様子見続く |
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,238.78(-467.37)
■日経平均先物 20,230(-530)
■TOPIX先物 1,629.00(-41.00)
■騰落 上昇59/下落1,812
■日経JQ 2,708.14(-48.29)
■マザーズ指数 984.27(-27.87)
29日前場中ごろの日経平均株価は、きょうの安値圏である前日比460円ほど安い2万0200円台半ばで推移している。
ギリシャのデフォルト(債務不履行)を懸念した売りが引き続き優勢だ。朝方の急速な下げはひとまず一服したが、週明け29日の欧州市場の反応を確認したいとの空気が強まっている。
円相場は1ドル=123円台に伸び悩んでおり、東京株式市場では「目先の欧州連合(EU)など債権者側の出方を見極めたい」との声も聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ安値圏で推移している。業種別TOPIX(全33業種)では保険業や銀行業、証券商品先物などの下げが目立つ。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8483億円、売買高は9億1803万株。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約96%にあたる1812、値上がり銘柄数は59、変わらずは14だった。
みずほ、三菱UFJ、三井住友とメガバンク3行が弱い。また、トヨタ、ソニー、ソフトバンク、マツダ、キヤノン、ファナックがさえない。
「2015年4〜6月期の連結営業利益が前年同期に比べて4割減ったようだ」と伝わり、ヤマトHDは一時4%近く下落した。
東証2部株価指数は続落している。象印や朝日インテク、コメ兵が安い。IBJ、Minori、システクアイは上げている。
短期回転売買の資金などが材料株にシフトする動きが強まり、テリロジー(3356)(JQS)などのセキュリティ関連株やリボミック(4591)(東マ)などのバイオ関連株などが高い。
本日上場となったナガオカ(6239)(JQS・売買単位100株)は石油プラント関連装置や水処理関連装置などを手がけ、買い気配でスタート。9時50分現在は公開価格1600円に対し2000円の買い気配となっている。
外資系等は、東ソー(4042)、DMG森(6141)、みずほ(8411)、共英製鋼(5440)、マブチ(6592)、ヨシックス(3221)、ULS(3798)、プレステージ(4290)、日進工具(6157)、パンチ(6165)に注目。
225先物は、アムロ・大和・メリル・三菱・みずほ・マネが買い越し。
クレディ・モルスタ・バークレイズ・JP・GSが売り越し。
TOPIX先物はUBS・大和・野村が買い越し。
ドイツ・バークレイズ・モルスタ・ニューエッジが売り越し。
テクニカル的には、NDS(1956)、東レ(3402)、レッグス(4286)、東京網(5981)、リブセンス(6054)、TOWA(6315)、TOA(6809)、いすゞ(7202)、西松屋(7545)、任天堂(7974)、日ガス(8174)、チヨダ(8185)、
新生銀(8303)、三井住友トラ(8309)、TCリース(8439)、マネパ(8732)、NTTデータ(9613)、日鉄鉱(1515)、フィードワン(2060)、APC(3175)、電通(4325)、塩野義(4507)、サンコール(5985)、理想科学(6413)、ジェイテクト(6473)が動兆。
<兜町カタリスト>
「生き延びないの?」
借金がかさみ、債務超過。
返せるあてもないし会社更生法とか民事再生法などを申請しようとする矢先。
社員にその賛否を問う企業ってあるのだろうか。
時間との勝負であることは間違いないが、フツーの企業なら生き延びる道を選ぶ筈。
そこで悠長に「給料カットや健保脱退」なんて社員組合にお伺いを立てている余地はない。
でもこれが国家となると違うのがギリシャ。
資金を融通してもらうためには、カットが必要。
「それでいいでしょうか」の国民投票なんかしているうちに銀行の窓口は閉鎖。
今まで引き出していなかった方が悪いとはいいながら「こんな目に合うよりはいいかも」。
なんて刷りこみをしているとも思えない。
借りたお金は返すのはヒトも国も一緒。
このイロハのイを守れないなんて都合の良いことが起きる訳はなかろう。
ギリシャにとって不幸だったのは、国家規模と借金規模が小さいこと。
せいぜいGDPで30兆円程度の国などつぶれても実は大した影響はなかろう。
6月30日から8月20日に返済期限の到来する債務は合計82億ユーロ(約1兆円)。
そこがIMFやECBなどの冷たさに通じているのだろう。
これがドイツなんてことだったら事はこうはいかない。
不良債権の山と思われる中国だって利下をして頑張っている。
自助努力なしに経済回復などある訳はなかろう。
夜中に仕事をするのが大好きな欧州人。
また夜中まで働くのだろうか。
愚かしい喜劇に付和雷同したり動揺することすらバカバカしい気がする。
25日移動平均20439円を下回ればまた買いゾーンと考えたいところ。
あれらの国のことはFXやコモデティの人たちにアレコレ言ってもらうとして・・・。
この国の事はどうだろう。
一つは家計支出は消費増税後初めて増加した。
前年同月比4.8%増で家庭用耐久財の支出が目立つという。
悪くはない。
消費増税だったから当然ながら税収も増加。
ただ不良債権処理の終わったメガバンクなどが税金を支払うようになったことも大きいという。
その金融機関からの不動産向け融資は拡大しているという。
前年度は12兆2544億円。
1989年の12兆1075億円を超え過去最大。
活躍しているのは地銀や信金の不動産向け融資。
インバウンドで国内物件を購入する海外投資家の増加の影響は大きいという。
不動産の実物投資は今年1〜3月に対GDP比0.6%まで拡大。
バブル時が0.7%台だったからそこそこの水準。
株よりもスピード感がある印象。
6月29日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
ギリシャ債務問題の解決が難しい情勢となり、金融市場では警戒感が強まってきた。ギリシャの債務不履行が避けられなくなれば、市場参加者がより安全な資産にお金を移し、円高・株安が進むとの見方が多い。本日は波乱含みの展開となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、20450−20700を予想する。
ただしギリシャ情勢によるショック安があったとしても日銀のETF買いが入り下げ幅を縮めるような展開と見ている。
日本株のトレンドは、引き続き堅調な展開で、相場にそれほどの変化や達成感、過熱感もないことからここも単なる通過点に過ぎないものと思われる。
寄り付き前の外資系証券動向
売り650万株
買い610万株
差し引き40万株の売り越し。
6営業日ぶりに売り越し。
金額ベースは50億円の売り越し。
米国系は買い越し、欧州系は売り越し。
売りは小売、その他製品、商社、不動産、保険など
買いは薬品、銀行、陸運、化学、空運、電力など
売り買い交錯はガラス、輸送用機器、通信、電機、サービス、機械など
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20900 ( +140 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20855 ( +95 )
( )は大取所終値比
【予定】
■29(月)
【国内】
5月鉱工業生産(8:50)
5月商業動態統計(8:50)
《決算発表》
ダイヤD、銚子丸、ハピネス&D、WNIウェザー、ナガイレーベ、象印、ニトリHD
《新規上場》
ナガオカ
【海外】
ユーロ圏6月消費者信頼感確報値(18:00)
独6月消費者物価速報値(21:00)
米5月中古住宅販売仮契約(23:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月28日 休日TIMES
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NY概況
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26日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反発し、終値は前日比56ドル32セント高の1万7946ドル68セントだった。前日夕に発表した四半期決算が大幅増益だったスポーツ用品のナイキが大きく上げ、ダウ平均を押し上げた。
6月の米消費者態度指数(確報値)が上方修正され、個人消費が盛り上がるとの期待につながったことも消費や内需関連銘柄に買いを誘った。
ギリシャの債務問題を巡る同国と債権団との協議を週末に控え、様子見ムードから上値が重くなる場面もあった。
セクター別では、耐久消費財・アパレルや消費者・サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置やテクノロジー・ハード・機器が下落した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落し、同31.685ポイント安の5080.505で終えた。前日夕に発表した決算が大幅減益だった半導体のマイクロン・テクノロジーが急落した。インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)のほか、一部IT(情報技術)株が連れ安した。
この日の引け後に小型株中心に構成される株価指数「ラッセル2000」などの年に1回の銘柄入れ替えが行われる。小型株を中心に持ち高を調整する目的の売買が膨らんだ。
欧州連合(EU)とギリシャは27日に再度会合を開き、債務不履行(デフォルト)回避に向けた最後の交渉に臨む。合意が得られなければ、預金の取り付け騒ぎが発生し、資本規制が導入されるとの見方もある。
シカゴ日経平均先物は3日ぶりに上げた。9月物終値は前日比140円高の2万855円で取引を終え、26日の大取終値を95円上回った。6月の米消費者態度指数の上方修正などを手掛かりに米株とともに買われた。市場は今週末のギリシャ債務問題を巡る協議の行方に注目している。この日の9月物高値は2万890円、安値は2万660円だった。
■来週の注目スケジュール
6月29日(月):鉱工業生産、ナガオカ上場、ユーロ圏業況判断指数など
6月30日(火):住宅着工統計、建設工事受注額、ギリシャ支援返済期日など
7月 1日(水):日銀短観、中製造業PMI、米ADP全米雇用報告など
7月 2日(木):ユーロ圏生産者物価指数、米雇用統計など
7月 3日(金):中HSBC総合PMI、ユーロ圏小売売上高、米独立記念日など
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開示情報 ≪東証TDnetから≫
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■富士興産 [5009]
鹿児島県阿久根市でメガソーラー発電所を購入したと発表。同社は13年9月、千葉県木更津市でメガソーラーを取得、太陽光発電事業に参入したが、今回で3ヶ所目。出力規模は1958キロワットで16年3月から電力会社に売電を始める。26日終値は569円で前日と変わらず。
■オカモト[5122]
自社株買いを発表。発行済み総数の1.01%にあたる100万株、5億円を上限に実施する。取得期間は7月1日から12月18日まで。26日終値は455円(▲2)。
■Minoriソリューションズ[3822]
株式分割を発表。7月31日を基準日、8月1日を効力発生日として1対2の分割を実施。配当予想も修正。分割後の配当は記念配当なども含め、中間期14円、期末12円の計26円(分割前ベースで52円)とする。従来予想の50円から2円増額する。
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個別銘柄
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■日本スキーは3Q好決算見直しにインバウンド関連人気再燃がオンして急反発
日本スキー場開発<6040>(東マ)は、105円高の4970円と変わらずを挟んで9営業日ぶりに急反発して始まっている。今年5月28日に発表した今7月期第3四半期(3Q)の高利益進捗率業績を見直し直近IPO(新規株式公開)株買いが増勢となっており、インバウンド(訪日外国人観光客)関連株人気も高めている。きょう26日にJ.フロント リテイリング<3086>(東1)が、インバウンド需要による好決算を発表して株価が急反発し上場来高値を更新していることも、日本スキーの好ポジション見直しを支援している。
■3Q利益はすでに7月通期業績を3億円強オーバー
今期3Q決算は、今年4月22日のIPO後の初決算となり前年同期との比較はないが、売り上げ54億4200万円、営業利益12億7900万円、経常利益12億3500万円、純利益8億3300万円となった。売り上げは、IPO時予想の7月通期業績に対して95%の高進捗率となり、営業利益は、すでに3億7900万円、経常利益は3億8500万円、純利益は1億5300万円それぞれ上回った。
同社は、長野県、群馬県、岐阜県に7カ所のスキー場を運営し、10店舗のスキーレンタルショップを展開しており、日本特有のパウダースキーと美しい自然景観を求めて国内外からスキー客が来場、来場者総数が、153万2000人に達し、販売単価も改善したことが高利益率業績につながった。
7月通期業績は、IPO時予想を据え置き売り上げ57億5000万円(前期比17.1%増)、営業利益9億円(同24.2%増)、経常利益8億5000万円(同13.2%増)、純利益6億8000万円(同30.6%増)としているが、7月期期末に向け業績上ぶれ期待も高まっている。
■直近IPO株人気とのダブル効果で最高値奪回に再発進
株価は、今年4月に公開価格3570円でIPOされ初値3925円に対して即ストップ高して6540円高値まで買い進まれ、いったん4750円と調整したあと、3Q好決算が株主優待制度の導入とともに発表されたことで再度ストップ高、上場来高値7030円と急伸した。足元は、25日移動平均線水準での中段固めを続けてきたが、直近IPO株・インバウンド関連株人気のダブル効果で再騰が見込まれる。最高値奪回も現実味を増そう。
■ 株ちゃんの来週読み ━━━━━━・・・・・‥‥‥………
日経平均は小幅続落となったものの、一時はプラスに転じるなど一方的に売られる展開とはなっておらず、引き続き底堅さを示した。
ギリシャのIMFへの債務返済の期限である6月末が間近に迫っており、ギリシャ政府が一定の譲歩姿勢を示しているため、デフォルトの可能性は低いとみられているが、週末にどのような進展が見られるか注目される。
また、来週は1日にISM製造業景況感指数、2日に雇用統計と米国の重要な経済指標の発表が続く。なかでも雇用統計は米国の利上げ開始時期に大きな影響をあたえるとみられるため、特に注目度が高いと言える。
さて来週の見通しは引き続き堅調な展開を予想する。
相場にそれほどの変化や達成感、過熱感もないことから
ここも単なる通過点に過ぎないものと思われる。
■ 銘柄フラッシュ ━━━━━━・・・・・‥‥‥………
26日は、MrMax<8203>(東1)がインバウンド消費関連株人気に乗り5.9%高と2009年以来の高値に進み、土産市場開拓などのトランザクション<7818>(東1)は5.4%高となり高値を更新。
三越伊勢丹ホールディングス<3099>(東1)は大引け0.2%高だが経営統合以来の高値を更新。
また、求人サイトなどのリブセンス<6054>(東1)は有効求人倍率の23年ぶり高水準などが好感されて6.1%高の急動意となり、ディップ<2379>(東1)は4.0%高となって高値を更新した。
半導体製造装置のTOWA<6315>(東1)は大和証券の投資判断開始などを材料に前後場とも18.8%ストップ高を続け、東証1部の値上がり率トップ。
ネオス<3627>(東1)は企業向け電子マネー決算プラットフォームの大手との提携などが好感されて前後場とも14.8%ストップ高。
日本エンタープライズ<4829>(東1)はトヨタ向けに車載アプリを公開との発表などが好感されて一時ストップ高となり大引けも12.6%高。
アエリア<3758>(JQS)はOakキャピタル<3113>(東2)に第三者割当増資を行うことなどが材料視されて22.3%ストップ高。
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で期待される銘柄も活況高となり、六甲バター<2266>(東1)は5.4%高の高値更新、わらべや日洋<2918>(東1)は5.0%高で高値を更新。
フルッタフルッタ<2586>(東マ)はサマーストック銘柄との見方もされて6.5%高となり4日続伸の出直り継続となった。
■ チャート診断 ━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
モバイルコンテンツ制作配信の日本エンタープライズ<4829>
(東1・売買単位100株)は、330円〜340台の底値圏でのモミ合いが3月から続いていたが、26日は一時80円ストップ高(S高)の413円と急伸、底離れのチャートとなっている。
出来高も伴っており、先ずは昨年11月の634円奪回、続いて14年8月の858円を目指す展開とみられる。
25日にトヨタ自動車の次世代テレマティクスサービス「T−Conneect」の主要サービスであるアプリストア「Apps」にて
車載要アプリ『Fivetalk』を公開したと発表した。
車載用チャットアプリ『Fivetalk』は運転中のコミニニュケーションを安全、快適にサポートするアプリで、運転中に届いたメッセージを「音声読み上げ機能」、
ナビ画面を操作することなく予め設定した定型文やスタンプを自動返信できる「自動返信機能」、停止時に簡単なタッチ操作で返信できる「簡単返信機能」など安全を配慮したものとなっている。
このアプリは子会社が運営するスマートフォン版チャットアプリ『Fivetalk』と連動しており、ドライバーはIDをナビに入力することで利用できる。
まもなく発表の2015年5月期は13.8%増収、営業利益34.4%減益見通しだが、16年5月期の営業利益は四季報では4億円と急回復を予想している。
急伸後の一服場面は押し目買いできそうだ。
■ 今日の言葉 ━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
エサ獲り力
『エサ獲り力』=ユーロ圏財務省会合が27日に最終的ともいえる会合となるようだ。
6月末に15億ユーロ(約2000億円)の債務返済期限を迎えるギリシャを金融面で
あるいは見切るのか、大事なところにある。
仮に、ギリシャが返済できずデフォルト、そして、ユーロからの離脱ということになれば、
どういうことになるのか。
ヨーロッパが恐れているのは、大戦の歴史を持つヨーロッパ大陸に再び緊張の高まる心配のあることだろう。
また、ギリシャの社会不安からテロなどが起こり、それがヨーロッパに広がる心配のあることではないだろうか。
ギリシャはこのあたりは十分承知でタフな交渉を続けている。
しかし、素人目に心配なことは稼ぐ力、言い換えればエサを獲る力がなくなったところは自然界では生き延びることが難しいということだ。
目先を乗り越えたとしても、まさこの先、同じようなことが続く心配がある。
経済力とはエサ獲り力、稼ぐ力であることを改めて考えさせられる。
日本もエサ獲り力を失わないことが大切である。
■ コラム ━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
MERSより怖い スーパー結核 ご存知ですか?
韓国ではMERSによって大きな社会的混乱が起きているようですが、
日本では現在MERSより恐ろしい病気の流入が心配されているようです
スーパー結核というのは一般の人にもわかりやすいように
マスメディアが創りだした通称のようですね。
専門的には「多剤耐性結核」などと呼称されているようです。
使われている漢字で分かるかもしれませんが、
「多剤耐性肺結核」とは従来の結核治療に使われる
抗生物質が効かなくなった結核のことです。
なぜMERSより危険と言われるのか?
MERSより危険と言われる理由は、
伝染病としての感染力の高さ
韓国社会での流行性
日本社会の関心の低さ
が挙げられます。
どんな症状が出るの?
全身倦怠感、37度前後の微熱が続く、食欲不振、咳といった、
風邪と同じような症状が出ます。
特に咳が長引くようなケースは要注意です。
レントゲンや胸部CTで診断可能とのことなので、
怪しいと思ったら主治医に相談するのが無難です。
さらに、肺だけではなく、結核菌が全身を冒す場合もあります。
(以下の記事 東スポWeb?:6月21日より一部抜粋)
「MERSよりも深刻な感染症が韓国で拡大している。
薬が効かない多剤耐性肺結核だ」と報じた。
つまり、従来の抗生物質に耐性を持つ“スーパー結核”
ともいえる恐ろしい病気が流行しているというのだ。
実際、ソウル大学医学部内科学のホ・テソク教授は
「MERSは空気感染がほとんどない。
結核は空気感染が起こる。結核菌保持者が自由に移動して、菌を広げている。
国民の大部分は結核のことに無知で、危機管理のために成熟した行政能力が必要だ」と警鐘を鳴らしている。
韓国はOECD(経済協力開発機構)34か国中、結核発生率、死亡率が最も高いという。
2013年には3万6089人が結核の診断を受け、2466人が死亡。
先の韓国事情通の指摘のような独特な風習のせいもあるのか、結核の問題が深刻だ。
ちなみに日本では同じ13年、2万495人が発病し、2084人が死亡している。
12年の結核罹患率(人口10万人あたりの患者数)は米国が3・6、ドイツが5・6に比べ、
日本は16・7、中国が73、韓国が108だった。
結核関連銘柄として注目されてみては如何ですか?
<ご参考>
結核関連銘柄の紹介
【8086】ニプロ
薬剤耐性ある結核菌を1日で判別できる検査キット。ディスポーザブル医療器具大手
【4549】栄研化学
結核菌群検出試薬キット
6月26日 相場概況(大引け)
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26日の日経平均株価は続落し、前日比65円25銭安の2万706円15銭で終えた。
ギリシャ支援協議に進展が見られなかったことが嫌気され、25日の欧米株式市場は下落。国際通貨基金(IMF)が示した方針を受け、同国のデフォルト(債務不履行)懸念が強まった。
こうした流れを受けて日経平均は小幅安からスタートすると、ギリシャ支援に向けた再協議を週末に控え投資家のポジション整理の動きが強まり、前場には下げ幅を3ケタに広げる場面があった。
後場に入ると押し目買いからプラスに切り返すなど底堅さも見せたが、買い一巡後は上値の重い展開となった。
朝方発表の5月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比で1年2カ月ぶりに増加した。伸びは市場予想を上回り、国内景気が持ち直しているとの見方が浮上。小売りなど内需株の一角が上げて、相場を支えた。
JPX日経インデックス400は続落し、終値は前日比45.05ポイント安の1万5032.58だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、3.88ポイント安の1667.03で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2666億円。売買高は21億9127万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1053と、全体の56%を占めた。値上がりは682、変わらずは136銘柄だった。
種別では、鉄鋼、鉱業、ゴム製品が下落率上位だった。一方、その他金融業、銀行業、保険業が上昇率上位だった。
個別では、配当権利落ちを迎えたキヤノンが下落。ソフトバンクや、京セラも下げた。ヤマトHDの値下がりが目立った。トヨタ自、東電力、ソニー、三井不などが軟調。
また、さが美、テクノプロHD、三愛石など下落となった。
一方、三菱UFJやみずほFG、三井住友FGの三大銀グループがそろって上昇した。ファストリや、好決算を発表したJフロント、米系投資家の保有比率上昇が明らかになった良品計画が上げた。
任天堂、ファーストリテなどが堅調ほか、MrMaxも商いを伴って上昇。また、TOWA、秀英、ネオスなどが上昇した。
東証2部株価指数は続落した。ラオックスとコメ兵が下げ、冨士ダイスと象印が上げた
日経ジャスダック平均株価は続落した。終値は前日比7円87銭安の2756円43銭だった。ギリシャ金融支援をめぐる協議の停滞を受けて、東証1部の主力株にくわえ新興企業株に対しても終日買いを手控える雰囲気が強かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で851億円、売買高は1億4126万株。
個別銘柄では日本マイクロやクルーズ、日ダイナミクなどが売られた。半面、カルナバイオやテリロジーなどは買われた。
東証マザーズ指数も続落した。大引けは前日比8.72ポイント安の1012.14。
個別銘柄ではハウスドゥ、ファンデリー、ペプドリ、ミクシィ、FFRI、ジグソーが下落した。一方、エイジアがストップ高。スノーピーク、レントラックス、デザインワン、じげん、リボミック、トランスG、エンバイオHなどは上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,706.15 |
-65.25 |
日経平均先物 |
20,760.00 |
0.00 |
TOPIX |
1,667.03 |
-3.88 |
TOPIX先物 |
1,670.00 |
1.00 |
東証2部指数 |
5,064.12 |
-9.86 |
JASDAQ |
2,756.43 |
-7.87 |
マザーズ |
1,012.14 |
-8.72 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2191270 |
2266688 |
東証2部 |
141610 |
31114 |
6月26日 相場概況(前引け)
■日経平均株価 20,676.41(-94.99)
■日経平均先物 20,680(-80)
■東証1部出来高 10.98億株
■東証1部売買代金 1.07兆円
■TOPIX 1,660.76(-10.15)
■騰落 上昇567/下落1,163
■日経JQ 2,755.34(-8.96)
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日経平均株価は続落、前日比94円99銭安の2万0676円41銭で前場を終えた。
寄り付きから小幅に続落してスタートし、米国株安など外部要因を嫌気し、主力株を中心に売りが先行した。
ただ、下値は堅かった。朝方発表の5月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は市場予想を上回る伸びを示した。5月の有効求人倍率は23年2カ月ぶりの水準まで改善。景気が持ち直しているとして、内需株を中心に上昇する銘柄も目立った。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆770億円、売買高は10億9894万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1163と、全体の6割強を占めた。値上がりは567、変わらずは140銘柄だった。
業種別では、多くの業種が値下がりした。値下がり上位は、ゴム製品、石油石炭製品、陸運業でした。一方、値上がり上位は、空運、パルプ・紙、繊維製品。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
個別では、配当権利落ちを迎えたキヤノンが下落。三井不、OLCも軟調。トヨタも冴えない。エコナックHD、さが美、昭和シェル、コープケミカルも値を下げた。
半面、ファーストリテが上昇、エーザイも高い。TOWA<6315>がストップ高に買われ、ビックカメラ、インプレスも値を飛ばした。
東証2部株価指数は続落。ラオックスやコメ兵が下げ、冨士ダイスと象印が上げた。
日経ジャスダック平均株価は続落した。前場終値は前日比8円96銭安の2755円34銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で533億円、売買高は9210万株
太洋物産、データリンクス、イデアインター、日本マイクロ、クルーズ、日ダイナミクなどが下落した。半面、ラクオリア創薬、日本ラッドがストップ高。石垣食品、テリロジー、カルナバイオなどが上昇した。
東証マザーズ指数も続落した。前引けは前日比10.98ポイント安の1009.88だった。ジグソー、ハウスドゥ、ファンデリー、ペプドリ、ミクシィ、FFRIなどが売られた。スノーピーク、エイジア、フルッタフルッタ、じげん、エンバイオH、トランスGなどが買われた。
6月26日 相場概況(寄付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,682.43(-88.97)
■日経平均先物 20,690(-70)
■TOPIX先物 1,660.50(-8.50)
■騰落 上昇511/下落1,198
■日経JQ 2,758.10(-6.20)
■マザーズ指数 1,005.81(-15.05)
26日前場中ごろの日経平均株価はきょうの安値圏での値動きを続けている。
下げ幅を100円超に拡大する場面もあり、2万0600円台後半で推移している。
25日の米株式相場が下落したほか、外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向にやや振れて投資家心理を冷やした。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げている。
ただ、市場では企業業績や景気が改善傾向にあるとの期待は根強い。朝方発表の5月の実質消費支出は前年比4.8%増と市場予想(3.3%増)を上回る内容だった。景気が持ち直しているとの期待から内需株の一部は堅調に推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6737億円、売買高は7億1142万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約6割にあたる1198。値上がりは511、変わらずは160銘柄だった。
みずほなどメガバンク3行が小幅安となっているほか、トヨタ、キヤノン、東京電力、三井不動産がさえない。国際石開帝石など石油関連株も安い。キヤノンも下げている。
一方、エーザイやファナックが上昇。Jフロントや良品計画など小売り株の一部が年初来高値を更新した。
東証2部株価指数は下落。ラオックスやコメ兵が下げている。一方、冨士ダイス、象印は上げている
JADAQ上場の日本マイクロニクス<6871>は前日比10%超の急落ときつい株価推移に。引続き、開発を進めていた二次電池で技術的な課題を抱えていることが判明したことを嫌気している。
<兜町カタリスト>
「ヒント」
週末なので名言から考えるヒントを・・・。
「バブルの歴史 チューリップ恐慌からインターネット投機へ」の著者。
エドワード・チャンセラー氏。
→英語で売り方を意味する「ベア」。
「捕らぬ熊の毛皮を売る(入手できていないものを売る約束)」という諺が起源。
買い方を意味する「ブル」はドイツ語の動詞の語幹で「吠える」を意味するビューレン。
これが語源としているが、ベアより少し後に使われるようになっており、おそらく「ベア(熊)」から連想したものなのだろう。
→ニューアムステルダム(現在のニューヨーク)への植民を進めたオランダ東インド会社。
当時、アムステルダム証券市場を代表する投機対象であった。
17世紀半ばにのストイベザント総裁の命令によって、ウォール街の名前の由来になった「壁(ウォール)」が建設された。
ここに壁が作られたのは、熊が雄牛などの家畜を襲うのを防ぎ、インディアンの襲撃を防ぐためであった。
その後、ウォール街は熊(ベア、弱気筋)と雄牛(ブル、強気筋)を同じ場所で飼うようになった。
→情報が豊富になっても、金融面での判断が賢明になるわけではないことは、1980年代の日本のバブル経済を見るとよくわかる。
情報中毒の日本には当時、金融情報があふれていたが、歴史上でも稀なほど、誤った投資判断が下されている。
また、通信技術の進歩によって、専門家の運用成績が明らかに向上したわけでもない。
通信速度が速くなるほど危険の伝染も速くなっている。
→20世紀末のサイバー市場では、売り方はいじめっ子(バッシャー)、買い方は高所愛好者(ハイプスター)と呼ばれており、3世紀前に(イギリスの金融の中心だった)エクスチェンジ通り喫茶店に強気筋(バブラー)、弱気筋(シャーパー)、鴨(カリー)が集まったのときわめてよく似ている。
市場に集まる人は変わっておらず、やることも変わっていない。
言葉と技術だけが新しくなった。
→日本のバブルで投機が暴走したのは、権力を握っている者が誰も投機を抑えることに関心を持っていなかったからである。
日本が経済の真珠湾攻撃を仕掛けると恐れたアメリカ人は、ある意味で正しかった。
軍部の傲慢な姿勢によって、日本は勝算もないまま第二次世界大戦に突入したが、今度は経済面の傲慢な姿勢によってバブル経済に突入した。
歴史は繰り返した。
一度目は戦場の悲劇として。
二度目は市場の喜劇として。
→強気相場のひとつの特徴。
投機の熱狂が過熱するにしたがって、投機の対象になる銘柄の質が低下していくことがあげられる。
潮が満ちてくれば、どの船も高く持ち上げられる。
航行には適さないボロ船すらも例外ではない。
投資家ラース・トゥヴェーデ氏。
→ときに相場は抵抗圏を突き破って、断固として上昇を始める。
初期の局面では、ほとんどの投資家はこれを新しいランダムな変動で、近いうちに訂正されると見る。
そのため、多くの投資家は予想外の値上がりから急いで利食いをしようとする。
しかし、新たな買いが入り、しばらくためらったあと、相場はまた上昇し始める。
市場の地合は変化し、以前の売り手は利食いしたことを後悔して、
まあまあの価格なら再び参入する機会を望み始める。
トレンドが確立し、皆の予想以上に長期継続することがある。
→人々は過去の賢明ではない取引の償いをしようと、
非常にしばしば以前に間違って売ってしまった価格で買い戻す。
あるいは以前買った価格で売る。
あえてそんな取引をするのは、過去の取引の数字を無罪放免してやろうという願望からで、
株式のファンダメンタル価格や市場の動向を評価してのことではない。
自ら犯した間違いに直面するのを回避したいという自己防衛行動だ。
→市場は非合理である。
市場は事実に対し速やかに反応する。
同時に市場は主観的・感情的であり、気まぐれなトレンド変化に左右されやすい。
時期によっては、相場は有価証券の価値によってではなく、
投資家の資金状況や利害と連動して変化し、集団的なヒステリーと無関心との間を揺れ動く。
→アメリカで成功した投資家、ジェラルド・ローブは相場についてこう書いている。
「証券価値についての決定的な見解など存在しない。
専門家が1ダースいれば、1ダースの結論が生まれるだけである。
それどころか、ほんのしばらくの時間しかたっていないのに、条件が変わり、
考え直す機会があったという理由で、全員が結論を変更することさえ始終起こる。
貸借対照表や損益計算書などの財務諸表によって決まるのは、
証券の市場価格のほんの一部分に過ぎない」
→市場での売りと買いは常に等しい量だ。
多数が買うときは、売り手は平均して買い手よりも大物・大きな資金の運用者(大魚)となる。
90%の投資家が強気なら、平均的売り手は平均の買い手と比べ10倍も大きい。
強気筋が95%にもなると売り手は20倍もの大魚になる。
強気筋が大多数ということは、古典的な分散過程の終焉を意味し、
相場はまもなく反転することを示唆する。
→投資家たちはファンダメンタリストの予測に注目する。
しかし、ファンダメンタリストの予測に従った投資家は、なかなか市場に勝てない。
理由は、予測が正確であった例が滅多にないからだ。
ノーベル経済学賞受賞者のワシリー・レオンティエフが経済モデルについて述べている。
「経験科学の分野において、これほど大量にかつ洗練された統計手法を用いながら、
これほどどうでもいいような結果しかえられていない分野は他にない」
→テクニカル分析は市場の構造とパターンを研究する技法である。
実務家の大半は、金融資産の価格変動にしかるべきパターンが存在すると信じている。
しかしこれは興味深く、愉快なことながら、実務家の書いた著書や論文には、
彼らが示唆する研究法がなぜ有効であるのか、その理由を解明しようとしたものは、
ほとんど見当たらない。
大部分が適切な理論の裏づけを欠いたルールの羅列に過ぎない。
精神科医アリ・キエフ氏。
多額なファンドを運用するあるトレーダーは、株を買うときに決して成り行きで注文せず、
指値を入れて少しでも安く買おうとします。
結果、多くのトレード機会を逃しています。
私は今、彼の精神的な視点を変えさせようとしています。
彼は過去何年も成功してきましたし、仕掛けるタイプのトレードでは大儲けしています。
指値でより安く株を買おうとすることが、彼がより大きな成功を収めるための障害になっています。
スケジュールを見てみると・・・
26日(金)失業率、消費者物価指数、家計調査
週末:世界遺産委員会(ドイツ)
29日(月)鉱工業生産、米中古住宅販売
30日(火) 米ケースシラー住宅指数、シカゴ購買部協会景気指数、イラン核協議合意期限
1日(水)日銀短観、路線価公表、新車販売台数、米ADP雇用統計、ISM製造業PMI、カナダ、香港、タイ休場
2日(木)マネタリーベース、米6月雇用統計、製造業受注
3日(金)米市場休場(独立記念日)
7月(文月)
過去25年間は10勝5敗で9位。
1日(水)ECB理事会
2日(木)満月、ポイントの日
3日(金)米独立記念日振り替え休日、ポイントの日
10日(金)SQ、ポイントの日
16日(木)新月、ECB理事会、ラマダン終了
17日(金)ポイントの日
21日(火)ポイントの日
24日(金)金星逆行開始
27日(月)ポイントの日
28日(火)FOMC、天王星逆行開始
31日(金)満月
6月26日 相場展望(寄り付き前))
【オープニングコメント】
昨日の日経平均は、一昨日までの4日間で900円近く上昇しており、利益確定売りが出たと考え。ここは小休止。
25日線からのかい離率や騰落レシオの水準にはそれほど過熱感はないが、ギリシャ問題懸念から、米国株続落で目先の上値の重さから、軟調な展開が予想される。
日経平均株価予想レンジは、20500-20750を想定する。
全般は方向感に乏しい展開ではあるが、日銀によるETF買いが下支え、底堅い動きだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り800万株、買い1000万株で、差し引き200万株の買い越し。買い越しは5営業日連続。金額は売り越し。
売りセクターに、薬品、ガラス、小売、自動車部品、化学、ゲーム、サービス、電機、輸送用機器など。
買いセクターに、自動車、銀行、食品、精密、化学、商社、薬品、輸送用機器、不動産、REIT、ガス、小売、情報通信など。
【NY概況】
25日の米国株式相場は下落。NYダウは75.71ドル安の17890.36、ナスダックは10.22ポイント安の5112.19で取引を終了した。
5月個人支出が2009年8月以来の堅調な伸びを示したほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感され、買いが先行した。しかし、ユーロ圏財務相会合がギリシャと債権団の合意がないまま閉会。国際通貨基金(IMF)が、金融支援交渉の進捗状況に関わらず債務返済期限を伸ばすことはないと述べたことで、デフォルト(債務不履行)懸念が強まり、下げに転じた。
セクター別では、ヘルスケア機器・サービスやメディアが上昇する一方でエネルギーや不動産が下落した。
シカゴ日経平均先物は続落した。9月物は前日比20円安の2万715円で取引を終えた。25日の大取終値を45円下回った。ギリシャ債務問題を巡る交渉が最終的な結論を持ち越したことなどから米株式相場とともに売りに押された。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20765 ( +5 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20715 ( -45 )
※( )は大取所終値比
【予定】
■国内(26日)
5月失業率・有効求人倍率(8:30)
5月家計調査(8:30)
5月消費者物価指数(8:30)
《決算発表》
DCM、高島屋、ダイユーエイト、パレモ、クスリのアオキ、ジンズメイト、ヒマラヤ、ハイデ日高、NaITO、タカキュー、さが美、オークワ、クロガネヤ
■海外(26日)
EU首脳会議
ユーロ圏5月マネーサプライM3(17:00)
メキシコ5月失業率・貿易収支(22:00)
米6月ミシガン大学消費者マインド確報値(23:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【株ちゃんの明日読み】
日経平均は昨日までの4日間で900円近く上昇しており、利益確定売りが出たと考え。ここは小休止。
25日線からのかい離率や騰落レシオの水準にはそれほど過熱感はなく、海外市場のサポートがあれば、高値更新も十分あり得るとみる一方、海外市場が弱い、もしくは小動きの場合は、目先の上値の重さから、軟調な展開が予想される。
ここのスタンスは押し目待ち。
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【銘柄フラッシュ】
エコナックHDが急伸し新規上場のメニコンなど活況スタート
25日は、株主総会を開催した東芝<6502>(東1)が通信社報道やテレビニュースなどで再三「社長が陳謝」と伝えられ軟調だったが、13時過ぎに一時8.5円高の1786.0円と堅調に転じて売買活発となり、大引けも底堅く3.5円安の0.2%安。任天堂<7974>(東1)は2.5%高と出直りを強め、全体相場が約18年ぶりの高値圏に進んだ中で5月以降は調整相場のため出遅れ修正高の様相をみせた。アルプス電気<6770>(東1)は米アップル社のアイフォーン新モデルなどに期待とされて2.4%高となり上場来の高値を連日更新した。
エコナックホールディングス<3521>(東1)は東京・歌舞伎町に都内最大級の天然温泉スパ「テルマー湯」を7月開業することや株価2ケタの低位株物色に乗ることなどで38.0%高となり東証1部の値上がり率トップ。九州地盤の量販チェーンMrMax<8203>(東1)はインバウンド消費関連株物色に乗って22.0%ストップ高となり東証1部の値上がり率2位。さが美<8201>(東1)は特損計上による昨日の下げから急反発の19.6%高となり同4位。六甲バター<2266>(東1)はTPP(環太平洋経済連携協定)交渉の再開機運が高まったことなどが好感されて9.5%高となり約19年ぶりの高値。
エンバイオホールディングス<6092>(東マ)は東京都心部6ヵ所の特区指定再開発による需要増加の期待などから16.9%ストップ高。CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は慶応大学の在宅医療関連プロジェクトに参画との10時の発表などを好感し11.5%高。IBJ<6071>(東2)は婚活サイトの新機能拡充などが好感されて4.6%高だが約2週間ぶりに上場来の高値を更新。
本日は新規上場銘柄が3銘柄登場し、東証1部に直接上場となったメニコン<7780>(東1)はコンタクトレンズの先駆企業で、公開価格1700円に対し11時15分に74%高の2950円で初値がつき、高値は前場の2999円、安値は後場の2524円となり、終値は2566円となった。
冨士ダイス<6167>(東2)は超硬耐摩耗工具の大手で、公開価格530円に対し10時36分に51%高の800円で初値がつき、高値は初値の直後の839円、安値は後場の710円で、終値は711円。
ファンデリー<3137>(東マ)は健康食品の宅配などを展開し、前場は買い気配のまま初値がつかず、13時13分に公開価格765円の2.1倍の1546円で初値が付き、高値は1676円、安値は1223円、終値は1254円だった。
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【引け後のリリース】
川崎重工が小松市からごみ処理施設など受注
■焼却施設などの建設に80億円、20年間の運営も80億円
川崎重工業<7012>(東1)は25日、石川県小松市から「小松市新ごみ処理施設整備事業及び運営事業」を受注したと発表した。焼却施設などの施設建設整備事業は契約金額79億9200万円(消費税込み)。さらに、運転開始後20年間の運営業務などを同80億2440万円(消費税込み)で受注した。
2015年3月期の連結売上高は約6671億円だったため、焼却施設などの契約金額は単純計算でこの1.2%に相当する。
発表では、本事業は、同市がDBO方式〔Design(設計) Build(建設) Operate(運営)〕により発注するもので、同社がごみ処理施設の設計と建設工事、同社グループの特別目的会社「グリーンパーク小松株式会社」が20年間の運営業務を行う。
今回受注したごみ処理施設は、1日あたり110トン(55t/24h×2炉)の処理能力を有するもので、同社独自の並行流焼却炉をベースとしたカワサキ・アドバンストストーカを採用し、ろ過式集じん器(バグフィルタ)や排ガス再循環システムなど、高度な排ガス処理システムを設置することにより、環境負荷を低減する。また、焼却炉に高温高圧ボイラと抽気復水式蒸気タービンを組み合わせて高効率発電(最大発電量1990kW)を行い、施設内の消費電力を賄うとともに余剰電力を売電する。
株価は2012年11月頃から傾向的な上昇が続いており、200円前後から25年4月には647円まで上げた。本日の終値は598円(9円安)だった。この長期上昇の途中で14年3〜9月に微調整があり、これをはさんで2段上げの形となっている。直近のPERは14倍台で、三菱重工業<7011>(東1)の同18倍に比べて割安。現在の上昇が一巡下あとも、さらに3段上げ相場が展望できそうだ。
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【話題】
CRI・ミドルウェアは慶應義塾大学医学部が行う、「在宅医療支援システム」構築プロジェクトに参画
■音声・映像・通信技術をベースに、システムのIT化を全面的にサポート
CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は本日(25日)、慶應義塾大学医学部が行う、「在宅医療支援システム」構築プロジェクトに参画したと発表した。
このプロジェクトは、透析患者を対象に、2015 年〜2024年の10年間で、医療機関、患者、訪問看護をITで繋ぎ在宅医療の効率化を実現する試みである。CRIはミドルウェア製品群「CRIWARE(R)」で培った音声・映像・通信技術をベースに、システムのIT化を全面的にサポートする。また、明日6月26日(金)には、第60 回日本透析医学会学術集会・総会において、このプロジェクトが、試験システムのデモとともに発表・紹介されることになっている。
6月25日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
日経平均株価は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比96円63銭安の2万0771円40銭だった。
前日までの4連騰の反動や、欧米株安を嫌気し、朝方から売りが先行した。
売り一巡後は、押し目買いに下げ幅を縮小、前日終値に迫る場面もあったが戻りは限定的となった。
午後も引き続き小安い水準でもみ合う展開が続き、円相場がやや円高・ドル安方向に振れたこともあり、その後引けにかけては再び利益確定売りに傾き、徐々に本日前場の安値近辺まで下げ幅を拡大して、取引を終了した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もともに5営業日ぶりに反落した。
建設株や保険株など内需株が底堅かった。
米議会上院が24日、環太平洋経済連携協定(TPP)合意の前提となる大統領貿易促進権限(TPA)法案を再可決した。早期合意へ一歩前進したとの見方から、一部の自動車株や食品株が物色された。
東証1部の売買代金は概算で2兆3491億円。売買高は20億8032万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1351と全体の7割を占めた。値上がりは427、変わらずは108だった。
個別では、値がさのファナックやソフトバンクが下落。円相場が円高・ドル安方向に振れ、トヨタも下げた。不適切会計に揺れる東芝は株主総会を開き、総会中に上昇した場面もみられたが、最終的には下落した。TDKが大幅安、ファナックも値を下げた。KLab、日特殊陶が急落した。
一方、業績の拡大期待を背景にファストリが上昇。任天堂、ソニー、楽天、NTT、タカタも上昇した。MrMaxがストップ高、SRAHDも値幅制限上限に買われた。
きょう東証1部に新規上場したメニコンは公開価格を5割上回る2566円で引けた。
東証2部株価指数は5営業日ぶりに反落した。 システクアイ、フマキラ、朝日インテクが下げ、セキド、小島鉄、ラオックスや象印が上げた。きょう新規上場した冨士ダイスは公開価格(530円)を上回る711円で引けた。
日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比15円34銭安い2764円30銭だった。
前日まで年初来高値を更新しており、利益確定売りがでやすかった。日本マイクロが24日、開発中の2次電池「バテナイス」で解決が容易でない技術的問題が発生した可能性があると発表。制限値幅の下限で配分されたことで、投資家心理を冷やした面もあったとの声が聞かれた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で843億円、売買高は1億3660万株だった。
日ダイナミク、クルーズ、エムケイシステム、スマートバリューも下落した。半面、日本ラッドや太洋物産、ヤマノHD、データアプリ、エヌアイデイは上昇した。
東証マザーズ指数は7営業日ぶりに反落した。終値は前日比7.52ポイント安い1020.86だった。ミクシィ、sMedio、じげん、そーせい、ジグソーが下落した。テラスカイや中村超硬、ペプドリ、フルッタフルッタが上昇した。
きょうマザーズに新規上場したファンデリーは買い気配で始まり、後場に公開価格の約2倍にあたる水準で初値を付けた。その後は利益確定売りに押される展開だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,771.40 |
-96.63 |
日経平均先物 |
20,760.00 |
-60.00 |
TOPIX |
1,670.91 |
-8.98 |
TOPIX先物 |
1,669.00 |
-8.00 |
東証2部指数 |
5,073.98 |
-8.12 |
JASDAQ |
2,764.30 |
-15.34 |
マザーズ |
1,020.86 |
-7.52 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2080320 |
2349165 |
東証2部 |
164850 |
45254 |
<アフターランチ>
「オーダーで」
ようやくETF本の再校正が終了。
7月には発売予定。
題名は「ETF(上場投資信託)なら、簡単安心なのにやっぱり儲かる!」(明日香出版)。
以下は目次。
↓
★第1章 ETF(上場投信)って何?
★第2章 ETF活用法はじめの一歩
★第3章 もう一歩進んだETF投資
★第4章 櫻井式 シナリオ別ETF実践投資法
★第5章 ETF投資5つのコツ
★第6章 ETF投資のリスク
そして「あとがき」。
↓
商いもボリュームアップし、多くの日に売買代金ベストテンにランキングされる一群のETFが話題になります。
ここが誤解と錯覚の一部になっているのかも知れません。
投機的な動きに対する短期マネーの受け皿としてのETFが持つもう一つの顔は
日銀や年金などのいわゆる「クジラ」マネーが目指している長期投資。
ここに分散投資も入ってきます。
企業や経済の成長性を享受し、資産形成をするためというETFの持つ正統的側面と
短期売買キャピタルゲイン狙いの比較的投機的売買が一つになっているからETFはわかりにくくなります。
ただ少なくとも市場人気がレバ型やインバース型のETFに集まっているのは間違いない事実。
これを見過ごす訳にはいきません。
どうして人気があるのが、どうして売買が集まるのか。
ここを知ることは大切なことです。
その答えの大前提はもちろん「短期的に儲けられそうだから」なのでしょうが、
その上で「値動きが良い」とか「投資元本が小額から可能」ということでしょう。
学術的にはそんな指摘はされませんが、
イナゴのように集まってくるマネの投資心理とか動機というのはそういうものです。
一方で日銀などは多額の資金運用のためにETFを買っている現実。
外国人投資家だって日本株投資の「イロハのイ」は株価指数の筈。
これは個人でも一緒です。
だからこそ指数を原資産としたETFを知ることは株式相場での成功への第一歩になりうると考えます。
やっと解放。
と思ったら、次は「ゆうちょ相場到来!この3年、株を買わないとバカを見る!」(仮)。
注文の多い料理店ならぬ注文の多い出版社?。
以下は構成案。
☆1章 日本株は新しい次元へ
☆2章 今後3年の日本と世界をどう読むか
☆3章 櫻井流「新次元の相場解釈の鉄則」
☆4章 動兆シグナルを見逃すな!ここに注目17ポイント
☆5章 ピーターリンチやバフェットなら絶対買う業種・銘柄選択眼
☆6章 それでもやっぱり抑えておこう5つのリスク
「また執筆&巡業地獄になりますが・・・(汗)」と編集者氏。
6月25日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,846.13(-21.90)
■日経平均先物 20,840(+20)
■東証1部出来高 10.51億株
■東証1部売買代金 1.15兆円
■TOPIX 1,676.02(-3.87)
■騰落 上昇543/下落1,180
■日経JQ 2,764.15(-15.49)
25日午前の日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、前日比21円90銭安の2万0846円13銭で前場を終えた。
前日の欧米株市場が総じて軟調に推移したことを受けて朝方から利益確定の動きに押された。金融支援に向け進展が期待されていたギリシャ問題が再び不透明感を強めていることが投資家心理を悪化させた。ただ、下値での買いニーズは強く、押し幅も浅い。
日本企業の収益拡大傾向を背景に、投資家が抱く先高観は根強い。米議会が環太平洋経済連携協定(TPP)合意に不可欠な大統領貿易促進権限(TPA)法案を可決した。TPP合意に向けて事態が動き出したとの見方につながり、相場を押し上げるほどではないものの下支え要因になった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反落した。
前場の東証1部の売買高概算は10億5171万株、売買代金概算は1兆1558億3000万円。値上がり銘柄数は565、対して値下がり銘柄数は1168、変わらずは153銘柄だった。
個別では、ファストリの値上がりが目立ったソニーがしっかり、任天堂も買われた。JR東海、MrMax、アルプス電気、NTNなど上昇した。半面、トヨタが冴えず、TDKが大幅安。ダイキンも下落した。KLabが急落、日特殊陶下げもきつい。
東証2部株価指数も5営業日ぶりに反落。フマキラとグローバル社が下げ、ラオックスとクリヤマHDが上げた。きょう上場した冨士ダイスの初値は公開価格を上回った。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日に比べ15円49銭安い2764円15銭だった。ジャスダック市場の売買代金は概算で500億円、売買高は8415万株。
日ダイナミクやクルーズ、MKシステム、システムズD、KTKが下落した。
半面、アイフラッグ、シーズメンがストップ高に買われ、日本ラッド、ヤマノHD、太洋物産が上昇した。
東証マザーズ指数も反落した。前引けは前日比9.72ポイント安い1018.66だった。ミクシィやそーせい、ジグソー、sMedio、ALBERT、ハウスドゥが下落した。一方でエンバイオHDがストップ高に買われ、リアルワールド、テラスカイや中村超硬、ペプドリは上昇した。きょう、東証マザーズ市場に新規上場したファンデリーは買い気配が続いている。
6月25日 相場概況(寄付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,815.66(-52.37)
■日経平均先物 20,820(±0)
■TOPIX先物 1,674.00(-3.00)
■騰落 上昇460/下落1,260
■日経JQ 2,766.21(-13.43)
■マザーズ指数 1,028.31(-0.07)
25日の日経平均株価は下げが一服した。
ギリシャ救済交渉早期妥結への期待が後退したことから東京市場は売りでスタート、押し目買いの勢いがじわりと増し、2万0800円台前半まで下げ幅を縮めた。
財政支援を巡るギリシャとユーロ圏の協議難航が心理的な重荷となっているが、投資家が抱く相場の先高観は根強い。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ渋っている。
市場では日本企業の業績拡大が続くとの期待が強い。利上げが視野に入った米国など世界の株式相場と比べて日本株が魅力的として、「海外勢も押し目買いを入れている」という。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7011億円、売買高は6億6839万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1260と、全体の7割近くを占めた。値上がりは460、変わらずは165銘柄だった。
業種別では、ゴム製品、不動産、電気・ガス、輸送用機器などがさえない一方、保険、その他製品、石油・石炭、小売などがしっかり。
主力のトヨタやソフトバンクが下落。ファナックが売りに押され、TDKの値下がりが目立つ。洋ゴムが大幅安となった。一方、配当の権利落ち最終日となるキヤノンが逆行高。みずほFGが小幅ながら上昇し、ファストリが高い。
日経平均寄与度が最も大きいファーストリテイ(9983)が上場来高値(株式分割考慮)を更新し指数を下支え。1銘柄で日経平均を52円押し上げていることから、指数を下げさせたくない投資主体が集中的に同社を買っている様子。
東証2部株価指数は下落。フマキラやグローバル社が下げ、ラオックスが上げた。
日経JASDAQ平均も反落だが、東証マザーズ指数は続伸基調で年初来の高値を更新している。
本日は新規上場銘柄が3銘柄。東証1部に直接上場となったメニコン(7780)(東1)はコンタクトレンズの先駆企業で、公開価格1700円に対し10時20分現在2380円の買い気配でまだ初値がつかない状態。
冨士ダイス(6167)(東2)は超硬耐摩耗工具の大手で、公開価格530円に対し746円の買い気配でまだ初値つかず。
ファンデリー(3137)(東マ)は健康食品の宅配などを展開し、公開価格765円に対し1077円の買い気配でまだ初値がついていない。
外資系等は、ジェイテクト(6473)、日精工(6471)、NTN(6472)、ダイキン(6367)、千代建(6366)、北海道電(9509)、大同特殊鋼(5471)、ユニー(8270)、ゼオン(4205)、三井化学(4183)、宇部興(4208)、西松屋(7545)、キーエンス(6861)、トプコン(7732)に注目。
225先物は、メリル・JP・SBI・ドイツ・大和・みずほ・モルスタ・丸井が買い越し。
三菱・野村・日興・クレディ・アムロ・ニューエッジ・マネ・GSが売り越し。
TOPIX先物はクレディ・バークレイズ・UBS・メリルが買い越し。
ドイツ・クレディ・三菱が売り越し。
ドイツの1万枚超の売りが特徴的。
テクニカル的には、長谷工(1808)、米久(2290)、あい(3076)、スタートト(3092)、日清紡(3105)、ウェルシア(3141)、セブンアイ(3382)、東亜合成(4045)、エア・ウォータ(4088)、科研薬(4521)、エーザイ(4523)、生化学(4548)、洋ゴム(5105)、東海カ(5301)、OSG(6136)、井関(6310)、丸山製(6316)、明電舎(6508)、日無線(6751)、コンドーテ(7438)、ライトオン(7445)、トランザク(7818)、兼松(8020)、パルコ(8251)、イズミ(8273)、三菱UFJ(8306)、りそな(8308)、野村(8604)、京阪神ビ(8818)、レオパレス(8848)、スターツ(8850)、西鉄(9031)、センコー(9069)、JAL(9201)、住友倉(9303)、ヤマタネ(9305)、ケイヒン(9312)、洋埠頭(9351)、BS11(9414)、関電(9503)、タキヒョー(9982)が動兆。
<兜町カタリスト>
「異例尽くし」
18年ぶりの高値。
昨日後場寄り直後の日経平均は20952円。
1996年12月5日の20942円を上回った。
終値ベースでも2008年4月12日の20833円を抜けた。
一気に節を抜いてきたのは直近の数字も同様。
6月SQ値20473円、6月月足陽線基準20569円も抜けた。
幻のSQ値は消え、6か月連続月足陽線の可能性。
気の早い向きは「次は1996年6月26日の22666円」との目標。
相場解釈はトレンド次第の恒例だろうか。
何もなかったのような市場関係者の今後1年の株価レンジ予測。
下値は18000円だが、上値は25000円まで上がってきた。
22000円からは2000円水準の上方修正だが「年初の読み間違い」の陳謝はない。
間違えても誤らない世界というのは面白いもの。
あまりに外れれば消えていくのだろうが、それもめったにない世界。
傍から見れば楽に映るのかも知れない。
リスクは下方だけでなく上方にもある。
「上がっているからまあいいか」ではないだろう。
株価の上昇で日経もいろいろな資料を持ち出してきたもの。
一つは1面の「海外マネー裾広く」。
2012年と比較して日本株投資を増やした国を登場させた。
スペイン4.3倍、イスラエル2.8倍、マレーシア2.4倍、スイス2.2倍、
サウジ2.2倍、フランス2倍。
問題は倍率ではなく絶対額なのだろうが、この数字だけをみると錯覚を起こしそうになる。
ITバブル期には100倍を超えていたPERは東証1部で18倍。
アメリカの19倍、ドイツの16倍と比べても割高感はないという声はもう聞き飽きたが・・・。
もうひとつは東証1部の売買代金2兆円超が連続53日の記録という指摘。
4月7日からの連続継続となった。
13年4月1日→6月14日までの52日を抜き4位。
今日も2兆円超なら06年1月5日→3月23日の54日に並ぶ。
その先は07年9月の72日、そしえ07年1月5日→8月27日の160日。
ここでも小泉記録を抜けるのかも知れない。
日経平均が12連騰したのは5月15日→6月1日。
上昇幅の合計は999.63円。
この4日続伸の上昇幅は終値ベースで878円。
ココでチョット一休みの段階なのかも知れないが、所詮ギリシャをネタにしてのNY安。
むしろ押し目の発想の方が良いのだろう。
因みに、ここ数日目立っているのが日経平均現物と先物の逆ザヤ。
3月9月などの権利配当落ちの時期を除いて本来は先物の方が少なくとも金利分は上ある。
しかしこのところは10円から20円下での時間帯が長い。
決して先物主導ではない証左でもある。
ある先物専門家の声は「バブル崩壊以降、こんなことは90年代半ばに1回しかなかった。
その時は裁定の解消がやり放題で裁定解消が株価を引き上げた稀有な歴史がある」。
90年代半ばといえばおそらく95年7月7日の頃だろう。
歴史的円高から円安転換を背景にしての株高だった。
シカゴブルズのネクタイをして頑張ったあの高揚感は記憶に残っている。
まさに96年の22666円に向かう時と同じような状況が再来したことになるのだろう。
つまらない手口を詮索するよりもよほど気が効いた解釈。
もっとも、昨日のドイツの1万枚超のTOPIX先物売りは気にかかる。
だから・・・。
という訳ではないが先週の裁定買い残は1190億円減少し2兆8072億円。
3週連続の減少となった。
全く気にならない水準の裁定買い残で日経平均は18年ぶりの高値というのも珍しい。
本来なら4〜5兆円積み上ってなければならない株価の筈。
過去に例を見ない異例の上昇とも言えよう。
昨年2月に東証が誤って裁定買い残を6兆円台と発表。
うがった見方ではこの時にこの布石はあったのかも知れないと読みたくなる。
みずほが10銭刻みの売買になったのが昨年7月22日。
値動きのショボさが目立ち10円以上の下落は2013年6月以降ない。
一方10円以上の上昇は今年5月までゼロ。
しかし5月18日以降は一昨日で3回。
ここでも動きは違ってきているようだ。
日経平均株価の25日移動平均線は20398円でプラス2.3%のかい離。
75日線は19852円でプラス5.11%のかい離。
200日線は18007円でプラス15.89%のかい離。
いずれも過熱感はない。
騰落レシオは前日比0.51%低下し105.87%。
サイコロは6勝6敗で50%。
松井証券信用評価損益率速報は売り方マイナス14.645%。
買い方マイナス1.639%(前日マイナス1.890%)。
今年6月4日のマイナス1.747%よりも良くなった。
その前は2014年1月6日のマイナス1.76%だったから結構相当な水準まで低下。
Quick調査の信用評価損率(6月19日現在)はマイナス7.30%と5週ぶりの悪化。
空売り比率は31,9%(前日30.2%)。
ことらは言うまでもなく先週木曜の38.3が最大だった。
6月25日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
25日の日経平均株価は、NY株安を受け軟調な展開か。
本日は、短期的な目標達成感から買い手控え姿勢が強まり、しばらくはもみあい地合いが想定される。
日経平均株価予想レンジは、20550-20850を予想する。
基本的な流れは、日本株への期待は強く、上昇トレンドは継続すると考える。
本日は、東証1部にコンタクトレンズ製造販売のメニコン(7780)、同2部に超硬工具、超硬合金製造販売の冨士ダイス(6167)、同マザーズに健康食宅配事業および企業向けマーケティング支援のファンデリー(3137)の3社がそれぞれ新規上場する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1360万株、買い1450万株で、差し引き90万株の買い越し。買い越しは4営業日連続。金額は売り越し。
売りセクターに、通信、銀行、自動車部品、精密、不動産、金属、鉄鋼、輸送用機器、サービス、食品、機械、自動車、薬品、電機、小売など。
買いセクターに、銀行、サービス、電機、輸送用機器、小売、機械、商社、石油など。
【NY概況】
24 日のNYダウは3営業日ぶりに反落した。終値は前日比178ドル00セント安の1万7966ドル07セントと、この日の安値で取引を終えた。1万8000 ドルの節目を割り込むのは1週ぶり。新たな取引材料に乏しく、利益を確定する売りが優勢となった。ギリシャの債務問題に対する先行き不透明感も意識され た。
前日まで事態の進展に対する期待感が先行していたギリシャ問題も24日は目立った動きがなかった。ユーロ圏19カ国の財務相会合ではギリシャの金融支援の再開合意に向けた調整が続く。欧州株も総じて軟調に終わった流れを受け、米国株にも売りが先行した。
24日朝発表の1〜3月期の実質国内総生産(GDP)確定値は改定値から上方修正されたものの、株式相場の反応は限定的だった。
ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落。同37.682ポイント安の5122.413となった。
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに下げた。9月物は前日比155円安の2万0735円で終え、同日の大阪取引所の終値を85円下回った。ギリシャ債務問題の先行きに対する警戒感が強まり、米株式相場とともに売りが優勢になった。
前日には期近物の終値として同先物が上場した2004年2月以来の最高値を更新。24日は反動から利益確定の売りも出た。9月物は夜間取引で買い膨らみ、一時2万0950円まで上昇。一方で、安値は2万0700円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20775 ( -45 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20735 ( -85 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(25日)
2年国債入札
《決算発表》
夢の街、シーズメン、Jフロント、オプトエレクト、セキチュー
《新規上場》
メニコン、冨士ダイス、ファンデリー
《株主総会》
東芝
■海外(25日)
EU首脳会議(〜26日)
米5月個人所得・個人支出(21:30)
米6月マークイットサービス業PMI速報値(22:45)
米7年国債入札
ブラジル5月失業率(21:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【株ちゃんの明日は?】
日経平均はITバブル時の高値を更新し、1996年12月5日以来18年半振りの高値をつけた。
多くの投資家が意識する節目の株価を達成したことで、目先は達成感から利益確定売りが膨らむ可能性もあるが、本日もプラスで引けたように企業業績の改善を背景とした日本株への期待は強く、上昇トレンドは簡単には崩れそうないだろう。
ただし、中小型株では直近騰勢を強めたテーマ株に失速の動きが多く見られた。
そろそろ小休止の局面か。
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【引け後のリリース】
ラオックスが24日払い込みで新株予約権を発行
ラオックス<8202>(東2)は24日の大引け後、6月8日に決定した新株予約権の発行内容のうち、未定となっていた割当対象者や人数を発表した。同社の取締役及び監査役11名、従業員211名を対象に、合計1万8295個の新株予約権を6月24日払い込みで発行する。
6月8日の発表では、新株予約権の行使価額は373円(24日の株価終値は444円)、行使することのできる期間(行使期間)は、平成28年4月1日から平成33年3月31日まで。これらの本新株予約権が仮にすべて行使されたとして、同社が新株を発行した場合、最大で、同社の発行決議日現在の発行済株式総数6億6388万1033株に対し約2.86%の希薄化が生じるとしていた。
同社の株価はインバウンド消費関連株の代表格として昨年夏頃から上昇基調が強まり、24日に447円(24円高)まで上げ、2009年以来の高値に進んだ。
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【銘柄フラッシュ】
MKシステムなど急伸し資生堂やラオックスが高値更新
24日は、BS11(日本BS放送)<9414>(東1)が株主優待の拡充などを好感して12.0%高と大きく出直り、東証1部の値上がり率1位になり、林兼産業<2286>(東1)は米国でのTPP(環太平洋経済連携協定)関連法の成立などが材料視されて9.8%高となり東証1部の値上がり率2位。同じく井関農機<6310>(東1)は6.2%高となり、前日比変わらずの日を加味すると15日ぶりの反発。インバウンド消費関連株も人気が続き、本日は資生堂<4911>(東1)が4.7%高、ラオックス<8202>(東2)が5.0%高となり各々高値を更新した。
アルプス電気<6770>(東1)は2.4%高程度だが2日続けて上場来の高値を更新し、村田製作所<6981>(東1)も2.6%高で上場来の高値。日本経済新聞朝刊のスマートフォンの記憶装置などに使うNAND型フラッシュメモリーに関する記事中に「iPhone(アイフォーン)」の新モデル向けの調達が始まったとあったことなどが材料視された。
さが美<8201>(東1)は10.7%安となり、京都きもの友禅<7615>(東1)は1.0%安、堀田丸正<8105>(東2)は7.0%安など、昨日の前場まで活況高の着物・和装関連株は軒並み安。さが美が昨日の14時に特損を発表したことが引き金になったが、特損計上は第1四半期で、第2四半期、通期の業績予想は据え置いた。
システム・テクノロジー・アイ<2345>(東2)は主製品がアイフォーンアプリ販売サイト大手「AppBank」に試験採用との発表などが好感されて12.5%高と急伸し、アライドテレシスホールディングス<6835>(東2)はセキュリティ関連株の出遅れなどの見方に加えて株価2ケタの低位株物色が集まり、前場一時40.5%高まで急伸。MKシステム<3910>(東マ)は13時の株式分割発表後に急伸して25.6%高となった。
6月24日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
24日の日経平均株価は4日続伸した。終値は前日比58円61銭高の2万0868円03銭だった。
IT(情報技術)バブル期の2000年4月に付けた高値(2万0833円)を上回り、1996年12月5日(2万0943円90銭)以来およそ18年半ぶりの高値を付けた。
ギリシャ債務問題を巡り、同国がひとまずデフォルト(債務不履行)を免れるとの見方から前日の欧米株が上昇。この流れを引き継いで日本株も朝方から買いが優勢だった。
加えて、米国で大統領に通商一括交渉権を与えるTPA法案が成立する公算大となり、TPP交渉の妥結に向けて不透明感が薄らいだことも追い風となった。
日経平均株価は、143円高まで上昇し2万1000円にあと48円まで迫った。ただ、大台を前にその後伸び切れなかったことで、一旦利益確定を急ぐ動きも強まり、上げ幅をやや縮めてこの日を終えた。
東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、07年8月9日以来7年10カ月ぶりの高値を付けた。
JPX日経インデックス400は4日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆8343億円、売買高は26億2945万株。東証1部の値上がり銘柄数は1048、値下がり銘柄数は682、変わらずは156だった。
業種別では海運業やガラス土石製品、証券商品先物が上昇した。
個別では、双日や資生堂、DOWAが大幅高。大和証券、りそなHD 、IIJといった内需関連株が上昇。JFE、川崎汽、旭硝子といった景気敏感株にも買いが広がった。
富士フイルムとコニカミノルが大幅安。第一生命や三越伊勢丹なども下落した。
ナイガイ、井筒屋、ホシデン、オムロン、レナウンも安い。
東証2部株価指数は4日続伸した。象印や朝日インテク、システクアイが上昇した。半面、テクノスJ、ぷらっと、ベネ・ワンは下落した。
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前日比29円91銭高い2779円64銭だった。連日で年初来高値を更新。2006年2月以来、約9年4カ月ぶりの高値水準を回復した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1074億円、売買高は1億5567万株だった。
クルーズ、MKシステム、ガンホー、日ダイナミク、カルナバイオ、日本テレホン、データリンクスが上昇した。半面、DITや夢みつけ隊、ガーラ、ジョルダン、eBASE、GMOクリック、スマートバリューは下落した。
東証マザーズ指数は6日続伸し、連日で年初来高値を更新。終値は前日比9.48ポイント高い1028.38と、約1年5カ月ぶりの高値を付けた。
個別銘柄ではU−NEXTがストップ高。じげん、インテアHD、ミクシィ、ジグソー、FFRIが上昇した。ファーマF、ブイキューブ、Trends、トランスG、ITbook、ブイキューブは下落した。
24日付の日本経済新聞朝刊は「東証マザーズ指数の先物取引が2016年半ばに始まる」と伝えた。市場では値動きが荒い新興株についても価格変動リスクを回避しやすくなると期待する声があった。一方で「どれだけ流動性を確保できるかわからず、相場のかく乱要因にもなりうる」と懸念する声もあり、マザーズ指数への影響は限られた。
きょう東証マザーズに上場した中村超硬は朝方に公募・売り出し価格(公開価格、1700円)を201円(11.8%)上回る1901円の初値を付けた。札証アンビシャスに上場したエコノスは午後に公開価格(600円)の約2.2倍の1320円で初値を付けた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,868.03 |
58.61 |
日経平均先物 |
20,820.00 |
-10.00 |
TOPIX |
1,679.89 |
3.49 |
TOPIX先物 |
1,677.00 |
-4.50 |
東証2部指数 |
5,082.10 |
15.13 |
JASDAQ |
2,779.64 |
29.91 |
マザーズ |
1,028.38 |
9.48 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2629450 |
2834315 |
東証2部 |
214070 |
46176 |
<アフターランチ>
「正義のヒーロー」
リセットしたのだろうか。
リセットできずに伸び悩むのだろうか。
「21世紀少年」で描かれた世界は、もう終わりとみてよいのかも知れない。
混沌として滅亡に向かっていく未来の世界の空想は終了。
今度は勧善懲悪の正義のヒーローと思いたいところ。
市場は「買い戻し中心の展開」との声。
6月18日のカラ売り比率38.36%はリーマンショック後の過去最高水準だった。
ところが株価は18日の19990円から月曜には2万円台復活。
一気に800円も上昇した。
しかも6月末の株主総会シーズンの後に7月初旬にはETFの分配金の再投資が待っている。
これは途中で踏むのが定石だったろう。
因みに6月16日のTOPIX銀行業のカラ売り比率は42%台。
19日時点でカラ売り比率が51%だったのが保険業。
昨年7月の53%台に接近していた。
ギリシャを取りに行って踏みに行った構図。
ミイラ取りがミイラになった訳ではないがどちらかと言うと自責点だったのだろうか。
もうひとつの指摘は「6月第2週に投信が225先物を3012億円の買い越し」。
背景は日経レバ(1570)の大量の資産増だという。
この6月第2週に日経レバの資産総額は927億円増加した。
レバETFなので2倍の225先物を買うことになるから1854億円分。
225投信(1321)にもまとまった買いがあったようで2つ合わせて2140億円の先物買い。
これは結構大きかったし、誰が大量に日経レバを買っているのかがミステリー。
正義のヒーロー探しはアチコチにある。
というか、この正義のヒーローが真夏の夏の夜の夢の主役登場となるのかも知れない。
昨日のラジオNIKKEI「かぶとびら」。
ミドルウェアというのがよく理解できた。
そしてクールジャパンの一翼を担っていることも・・・。
・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「株の思い出」(夏の思い出)
夏が来れば思い出す
立会場のあの喧騒
霧の中に浮かび来る
やさしい影2万円
新高値の花が咲いている
夢見て咲いている日経平均
しゃくなげ色の兜町
はるかなあのバブルの日
夏が来れば思い出す
バブル崩壊リーマンショック
板の中にそよそよと
ゆれゆれる材料よ
新高値の希望匂っている
夢見て匂っている兜町で
眼つぶれば懐かしい
はるかな38、915
6月24日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,922.00(+112.58)
■日経平均先物 20,920(+90)
■東証1部出来高13.87億株
■東証1部売買代金 1.31兆円
■TOPIX 1,683.53(+7.13)
■騰落 上昇1,002/下落709
■日経JQ 2,759.49(+9.76)
---------------------------
日経平均は4日続伸。午前の終値は前日比112円58銭高の2万0922円00銭だった。
前日の欧米株高を好感した買いが幅広い銘柄に入り、指数を押し上げた。 CME日経225先物清算値は20890円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする形で2000年のITバブル時高値(20833.21円)を上回ってスタート、その後上げ幅を3ケタに拡大し20900円台を回復。買い一巡後は20900円台前半での推移で前場を終了。
空売り比率は前日時点で30%台と高く、きょうは買い戻しも巻き込んで日経平均の上げ幅が広がったようだ。
JPX日経インデックス400とTOPIXも続伸した。業種別では証券商品先物や非鉄金属が上昇。建設業は下落した。
前引け東証1部の売買代金は概算で1兆3135億円、売買高は13億8793万株。東証1部の値上がり銘柄数は1002、値下がり銘柄数は709、変わらずは175だった。
個別ではソフトバンクが商いを集め高く、村田製作所、エーザイ、資生堂も値を上げている。コープケミが値上がり率トップとなり、大手商社として初めてシェールガス開発事業から撤退すると報じられた伊藤忠は上場来高値を付けた。ライオンが年初来高値を更新した。
一方、さが美が大きく利食われ、富士フイルム、ホシデンは大幅安。Jフロントや三越伊勢丹など百貨店株も軒並み下げた。
東証2部株価指数は続伸した。象印や朝日インテク、岡野バが上昇。テクノスJ、ベネ・ワン、アゼアスは下落した。
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。前引けは前日に比べ9円76銭高い2759円49銭だった。
日経平均株価が続伸し、一時、IT(情報技術)バブル期の高値を超えた。リスク資産を買う意欲が高まり、新興企業株にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で565億円、売買高は8574万株。データリンクス、システムズD、日本ラッド、日本テレホンがストップ高に買われ、クルーズ、日ダイナミク、ガンホーが上昇した。半面、DIT、ガーラ、GMOクリック、ジョルダン、テクノ・セブン、スマバが下落した。
東証マザーズ指数は6営業日連続で上昇した。前引けは前日比13.42ポイント高い1032.32だった。ミクシィ、ジグソー、FFRI、アトラ、スノーピーク、U−NEXT、テラプロ、ITMが上昇した。一方で、ITbook、エンバイオH、ACCESS、ファーマF、ハウスドゥ、Trendsは下落した。
きょう東証マザーズに上場した中村超硬は買い気配で始まり、朝方に初値を付けた。初値は公募・売り出し価格(公開価格、1700円)を201円(11.8%)上回る1901円。札証アンビシャスに上場したエコノスは買い気配が続いている。
6月24日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,922.00(+112.58)
■日経平均先物 20,920(+90)
■東証1部出来高13.87億株
■東証1部売買代金 1.31兆円
■TOPIX 1,683.53(+7.13)
■騰落 上昇1,002/下落709
■日経JQ 2,759.49(+9.76)
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日経平均は4日続伸。午前の終値は前日比112円58銭高の2万0922円00銭だった。
前日の欧米株高を好感した買いが幅広い銘柄に入り、指数を押し上げた。 CME日経225先物清算値は20890円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする形で2000年のITバブル時高値(20833.21円)を上回ってスタート、その後上げ幅を3ケタに拡大し20900円台を回復。買い一巡後は20900円台前半での推移で前場を終了。
空売り比率は前日時点で30%台と高く、きょうは買い戻しも巻き込んで日経平均の上げ幅が広がったようだ。
JPX日経インデックス400とTOPIXも続伸した。業種別では証券商品先物や非鉄金属が上昇。建設業は下落した。
前引け東証1部の売買代金は概算で1兆3135億円、売買高は13億8793万株。東証1部の値上がり銘柄数は1002、値下がり銘柄数は709、変わらずは175だった。
個別ではソフトバンクが商いを集め高く、村田製作所、エーザイ、資生堂も値を上げている。コープケミが値上がり率トップとなり、大手商社として初めてシェールガス開発事業から撤退すると報じられた伊藤忠は上場来高値を付けた。ライオンが年初来高値を更新した。
一方、さが美が大きく利食われ、富士フイルム、ホシデンは大幅安。Jフロントや三越伊勢丹など百貨店株も軒並み下げた。
東証2部株価指数は続伸した。象印や朝日インテク、岡野バが上昇。テクノスJ、ベネ・ワン、アゼアスは下落した。
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。前引けは前日に比べ9円76銭高い2759円49銭だった。
日経平均株価が続伸し、一時、IT(情報技術)バブル期の高値を超えた。リスク資産を買う意欲が高まり、新興企業株にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で565億円、売買高は8574万株。データリンクス、システムズD、日本ラッド、日本テレホンがストップ高に買われ、クルーズ、日ダイナミク、ガンホーが上昇した。半面、DIT、ガーラ、GMOクリック、ジョルダン、テクノ・セブン、スマバが下落した。
東証マザーズ指数は6営業日連続で上昇した。前引けは前日比13.42ポイント高い1032.32だった。ミクシィ、ジグソー、FFRI、アトラ、スノーピーク、U−NEXT、テラプロ、ITMが上昇した。一方で、ITbook、エンバイオH、ACCESS、ファーマF、ハウスドゥ、Trendsは下落した。
きょう東証マザーズに上場した中村超硬は買い気配で始まり、朝方に初値を付けた。初値は公募・売り出し価格(公開価格、1700円)を201円(11.8%)上回る1901円。札証アンビシャスに上場したエコノスは買い気配が続いている。
6月24日 相場概況(寄付き後)
日経平均 2万0900円台半ばに上昇 取引時間中で18年半ぶり高値 |
【寄付き概況】
■日経平均 20,933.98(+124.56)
■日経平均先物 20,930(+100)
■TOPIX先物 1,686.50(+5.00)
■騰落 上昇1,057/下落686
■日経JQ 2,760.31(+10.58)
■マザーズ指数 1,023.54(+4.64)
24日前場中ごろの日経平均株価は上げ幅を広げている。
一時は前日比130円近く高い2万0900円台半ばと、取引時間中として1996年12月6日(2万1001円90銭)以来18年半ぶりの水準に上昇した。
東証株価指数(TOPIX)が一時1686台に上昇し、今月1日に付けた年初来高値(1678)を上回った。
空売り比率は前日時点で30%台と高い。きょうは買い戻しも巻き込んで日経平均の上げ幅が広がったようだ。また、オプション市場では21500円や22000円のコールを買う動きが増加している
JPX日経インデックス400も上げ幅を広げた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8373億円、売買高は9億2565万株。
東証1部の値上がり銘柄数は1057、値下がり銘柄数は686、変わらずは143銘柄だった。業種別では33業種中、サービス、保険を除き高い。値上がり上位に非鉄、証券、海運、鉄鋼、卸売、銀行など。
みずほ、三菱UFJ、三井住友のメガバンク3行が引続き強いほか、ソフトバンク、楽天、トヨタ、野村もしっかりとした推移、伊藤忠が上場来高値に上昇。ダイソーは年初来高値を更新した。一方、ヤマハ発動機は前日比4%超の下げ、丸井Gは一時4%ほど下落。JR3社など陸運業も安い。
東証2部株価指数は続伸している。象印、ぷらっと、あかつきFGが上昇。テクノスJ、アゼアス、Gダイニングは下げている。
東証マザーズ指数は年初来の高値を更新し、日経JASDAQ平均は2006年以来の高値に進んでいる。
225先物はJP・クレディ・ドイツ・SBI・シティが買い越し。
アムロ・ニューエッジ・バークレイズ・日興・みずほが売り越し。
TOPIX先物は大和・モルスタ・アムソ・みずほが買い越し。
HSBC・パリバ・三菱・日興・ドイツが売り越し。
テクニカル的には日ハウス(1873)、森乳(2264)、ティア(2485)、キッコーマン(2801)、東洋水産(2875)、神戸物産(3038)、あさひ(3333)、サンマルク(3395)、レナウン(3606)、コーエーテクモ(3635)、特殊東海(3708)、豆蔵(3756)、日産化(4021)、日曹達(4041)、東ソー(4042)、三菱ケミ(4188)、ダイセル(4202)、宇部興(4208)、リケンテク(4220)、ADEKA(4401)、日油(4401)、ミヨシ(4404)、ハリマ化成(4410)、大塚(4578)、太陽(4626)、ジャスト(4686)、バンドー(5195)、DOWA(5714)、リンナイ(5947)、東プレ(5975)、三浦工(6005)、豊田織機(6201)、SMC(6273)、リケン(6462)、山洋電(6516)、IDEC(6652)、ルネサス(6723)、日信号(6741)、日立国際(6756)、鈴木(6785)、横河(6841)、太陽誘電(6976)、プレス工(7246)、ナガイレ(7447)、三菱食(7451)、ドウシシャ(7483)、スギ(7649)、マニー(7730)、オリンパ(7733)、HOYA(7741)、前田工繊(7821)、藤森工(7917)、ヤマハ(7951)、長瀬産(8012)、オンワード(8016)、三共生興(8018)、阪和興(8078)、エネクス(8133)、千趣会(8165)、ベスト電(8175)、高島屋(8233)、イオン(8267)、みずほ(8411)、三菱Uリ(8593)、ジャフコ(8595)、松井証(8628)、JPX(8697)、海上(8766)、Eギャラ(8771)、トーセイ(8923)、JR東海(9022)、KDDI(9433),CEC(9692)、因幡電産(9934)、ソフトバンク(9984)、青木あ(1865)、グンゼ(3002)、ツルハ(3391)、クスリアオキ(3398)、アクセル(6730)、リオン(6823)、タカキュー(8166)、オークワ(8217)が動兆。
<兜町カタリスト>
「抜けて」
きれいな右肩上がりの相場となった昨日。
25日線を奪還し、5月SQ値を奪還し、そして月足陽線基準20569円も奪還。
2000年4月ITバブルの高値が20833円に肉迫した。
届かなかった世界が現実となった。
先週、聞いた言葉は「日経平均の1万円ってまた見れますかね」。
3年前だったら仰ぎ見ていた1万円。
今ははるか雲の下。
言葉の意味合いは180度違う状況になってきた。
日経1面では「伊藤忠、シェールガス撤退」の見出し。
25%出資していたアメリカの石油・ガス開発会社の株を1ドルで売却。
1000億円以上の損失を計上した。
大手商社で初めてのシェール事業からの全面撤退となる。
わずか1年半前。
株式市場を取り巻いていたのは「シェールがアメリカを変える」というばら色の夢。
しかし、今となってはあだ花だし、そう唱えた市場関係者の反省の弁も聞かれない。
いいときは主張するがダメになったら沈黙というのも市場関係者の得意技。
世界的に株価が上昇基調だから苦言も聞かれないが、無責任過ぎはしないだろうか。
シェール革命は大きな錯覚という少数意見は当時冷笑されたが、今となっては正かった。
そんなことは市場にはいくらでもある。
ダメだったポルトガルは復活。
あれだけ懸念されたウクライナ問題はだれも話題にしない。
中国のシャドーバンク問題はどこへ行ったのか。
ギリシャだっていずれそんな材料になるに違いない。
だから騒ぎに見えないふりで株価は上昇基調なのだろう。
2016年から東証マザーズ指数先物が上場するという。
「個人投資家が価格変動リスクを回避しやすくなる」というのが大義名分。
説得力はある。
しかし、別の考え方では、動いの大きい=ボラの高い新興市場。
成長力は大型株市場よりもはるかに大きい。
しかし外国人投資家にとってみれば、中小型株・新興株はよく知らないしわからない。
だから指数と言う形にして提供するということなのかも知れない。
先物の新物の登場は、まずは原指数の上昇を伴うもの。
とすれば、2016年半ばにかけてのマザーズ指数は上昇が楽しみになってこようか。
JPX400のオプション取引も開始するというからこちらも悪くはないはず。
因みにJPX先物は昨年11月に上場したがそこから相場はウナギ登りとなった。
そして、取引時間の延長。
株価指数先物は寄り付きが8時45分。
大引けが翌日午前5時半。
迎合にもほどがあるが、寄り付きの前倒しは賛成。
しいて言えば・・・。
どうせ8時45分からスタートするならば、特定銘柄のゲキタク売買も復活したらどうなのだろう。
新値を更新してもガラーンとした取引所に見掛け上の活気が戻ることは間違いない。
昨日の上昇に対して市場では「先物主導」の声。
あるいは「オプションの買いに注目」などの指摘。
「手のひらを返したような歓迎ムードだが、全員参加の買いかというと実態は異なる」とも。
5月にNISA口座で買われた銘柄のトップは東芝。
以下シャープ、みずほ、ベネッセ、三菱UFJ、OLC、セブン銀、キャノン、日経レバ、トヨタ。
ほとんどが下がった銘柄。
これが相変わらずの個人の投資心理なのだろう。
羹に懲りた状況は全く脱していないとはいえ、成熟した状況。
「株は下がったときに買えば儲かる」という永遠の真理が踏襲されている。
「上がったから買い」というのは今では上海で見られる程度なのだろうか。
加えれば・・・。
本当に昨日の上昇は先物主導だったのだろうか。
少なくとも前場の日経平均は現物と先物が逆ザヤ。
先物売りで現物指数が伸び悩んだ時間帯もあった。
すべてを先物とオプションだけで読解するのはどうも違うような気がする。
特に合成オプションなどは、業者間商いまで想定するとだれも証明のしようがない世界。
そこに逃げ込んだ解説だけで今の相場を解釈すると間違えるような気がする。
斜に構えた陰謀論チックな「意図的売買」的解釈はもう卒業した方が良いのだろう。
むしろ現物の中長期の買いが主導していたと読みたいところ。
大切なのは下げ相場時代の古い常識を外して素直に今の相場に対峙することだろう。
6月12日時点の信用買い残は前週比1119億円増加して3兆2247億円。
3週連続の増加となった。
一方信用売り残は258億円減少し7785億円でこちらも3週連続の減少。
日経平均は232円の下落だったからまさに押し目買いだったといえようか。
日経平均の昨日段階の25日移動平均は20371円でプラス2.15%のかい離。
4%かい離で21185円、5%かい離で21389円。
因みに日経平均採用銘柄のEPSは2014年3月1030円。2015年3月1130円。
そして2016年3月の予想EPSは1256円。
PER17倍は21352円。
ここまではあってもおかしくはない筈。
黒くねじれる勝手雲のアノマリーは5月19日同様に外れそうな気配。
6月23日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
昨日の日経平均の大幅高が地合いの変化を示唆していたが、節目の20500円台回復、年初来高値更新、高値引けで20800円台到達と指数の強さは際立った。
3営業日連続の3桁上昇で短期的な過熱感は意識されるが、急騰局面では押し目買いも入りやすく、海外市場も上昇しており本日も堅調な相場展開を予想する。
日経平均株価は、20600-20900を想定する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り940万株、買い1230万株で、差し引き290万株の買い越し。買い越しは3営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、自動車部品、商社、情報通信、電機、化学、銀行、鉄鋼、輸送用機器、保険、自動車、空運、通信など。
買いセクターに、機械、電機、サービス、銀行、陸運、不動産、薬品、精密、食品、自動車、空運など。
【NY概況】
23日の米国株式相場は上昇。NYダウ平均は24.29ドル高の18144.07、ナスダックは6.12ポイント高の5160.09で取引を終了した。
ギリシャの金融支援を巡る協議が進展するとの期待を背景に欧州株が上昇。投資家心理が上向き、米株式の買いにつながった。
5月耐久財受注が予想を大きく下振れたほか、利益確定の売りが広がり、上値の重い展開となった。引けにかけて緩やかに上昇した。
5月新築住宅販売件数は7年ぶりの高水準となった。相場の反応は限られた。
ナスダックは昨日に引き続き過去最高値を更新した。
セクター別では、電気通信サービスや小売が上昇する一方で公益事業や半導体・半導体製造装置が下落した。
資格日経平均先物は大幅続伸した。9月物終値は前日比385円高の2万890円で引けた。23日の大取終値を60円上回った。約15年ぶりの高値をつけた東京市場の地合いを引き継いだ。日中は、ギリシャ支援を巡る協議の進展期待から米国株が上昇し、買いを支えた。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20940 ( +110 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20890 ( +60 )
( )は大取所終値比
【予定】
■24(水)
【国内】
5月企業向けサービス価格指数(8:50)
5月21・22日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨
《決算発表》
瑞光、パルコ
《新規上場》
中村超硬、エコノス
【海外】
仏1-3月期GDP確報値(15:45)
独6月Ifo景況感指数(17:00)
米1-3月期GDP確定値(21:30)
米5年国債入札
《決算発表》
レナー、ベッド・バス・アンド・ビヨンド、モンサント
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
<株ちゃん視点>
ギリシャの債務問題が進展の兆しを見せたことでリスクオンムードとなり、日経平均は大幅上昇・高値引けとなった。
日経平均は3日間で818円値上がりしており短期的な過熱感が気になるところ、2000年4月12日につけたITバブル時の高値である2万833円の更新まで20円余りと迫っており、目先はその節目が意識されるところ、ここを抜ければ先高期待も一段と強まりやすく、フシ目の2万1000円へ向けた動きとなっている。依然として待機資金も多く株高基調に変わりはなさそうだ。
一方で足元強い動きが続いていた中小型株がやや荒れ模様。
直近騰勢を強めた和装関連、セキュリティ関連、バイオ関連などには大きく売られる銘柄が目立った一方、特段の材料がないなかで急騰する低位株なども見られた。よりニッチな分野に短期資金が集中している印象があり、目先は過熱感が強まっていることも考えておきたい。
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【話題株】
さが美、京都着物友禅、日本和装など長期低迷相場から飛躍の展開
週明けの株式市場では、インバウンド(訪日外国人観光客)消費の恩恵を受けそうな銘柄を探す動きが一段と幅を広げ、先行高した三越伊勢丹ホールディングス<3099>(東1)やコーセー<4922>(東1)などにとどまらず、翻訳センター<2483>(JQS)なども連想買いで年初来の高値を一気に更新する相場になっている。象印マホービン<7965>(東2)は22日、業績予想を全体に増額修正した。
さらに、さが美<8201>(東1)、堀田丸正<8105>(東2)、ウライ<2658>(JQS)は22日のストップ高に続いて23日も大幅続伸。これらの銘柄が急伸し始めたのはそろって6月17日からで、直接の買い材料としては、この日の朝、テレビニュースなどで、「経済産業省が、職員に和装出勤を促す「きものの日」の導入を検討していることが24日分かった。国内和装産業の振興を図るため、スーツの代わりに着物で出勤できる雰囲気をつくるのが狙い」(産経ニュース)などと伝えたことが発端と見られている。
報道を総合すると、経産省の目的は地域振興なども含めて幅広い狙いがあるもよう。週明けの株式市場では、「東京オリンピックでは和服姿で出迎えるイベントが増えるだろうし、訪日外国人観光客は年5割増のペース。これを和の心でもてなす場合の需要増加を展望した投資家が次第に増えて買いが増幅されたのではないか」(国内M証券)と見る声が少なくない。東京オリンピックに向けて需要が回復すると想定するだけでも、着物関連各社の株価は向こう数年、期待がもてることは確かだ。
さが美<8201>(東1)の場合は23日、小反落の始まりとなっている。しかし、昨日まで2日連続ストップ高を交えて2倍を超える急伸となったため、経験則では当然の一服が到来してもおかしくはないといえる。業績動向は2015年2月期まで4期連続した営業赤字が今期・16年2月期は黒字化の期待がある。中長期的には、2008年から続く長期低迷相場に対し、昨日までの急伸が新たな相場の幕開け、あるいはのろしになる可能性を見出す投資家もいる。
上記の銘柄群だけでなく、京都きもの友禅<7615>(東1)はすでに業績が回復基調。日本和装ホールディングス<2499>(東2)、ヤマノホールディングス<7571>(JQS)など、やはり長期間続いた小動き相場に何らかの変化を示唆するような動きになってきたと見ることができるようだ。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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【銘柄フラッシュ】
ナイガイが急伸しトランスジェニックは連日ストップ高
23日は、午前中に株主総会を開催したソニー<6758>(東1)が午後は一段ジリ高となり2.6%高。同じくシャープ<6753>(東1)は朝方に6円安の160円まで下げて年初来の安値を1円割ったが、午後は161円を下値に底堅く大引けは163円で1.8%安。昨日合弁新会社を発表したオンワードホールディングス<8016>(東1)は5.2%高、ラオックス<8202>(東2)は5.2%高となり、ともに期待が膨らむ相場になった。
ナイガイ<8013>(東1)はオンワードHDとラオックスの合弁発表を聞いて連想買いが入ったとの見方で一時30円円高の46.9%ストップ高となり、井筒屋<8260>(東1)はインバウンド消費(訪日外国人観光客による消費)効果への期待などで41.7%ストップ高。もっとも、本日は株価2ケタ株や100円ソコソコの株の値動きが活発で、エコナックホールディングス<3521>(東1)は11.5%高の68円、東京衡機<7719>(東2)は8.5%高の51円など、日経平均が今年最大の上げ幅となる381円高となって2000年以来の高値を更新するなど、全体相場が再び上値を追ってきたため物色が広がったようだ。
このところ連日急騰の着物関連株は、さが美<8201>(東1)が前場一時3日連続ストップ高の32.8%高まで急伸したが、14時に特別損失を発表したため一気に値を消して大引けは10円安の4.1%安。堀田丸正<8105>(東2)も急速に値を消して0.9%安。ただ、さが美の特損は第1四半期の計上で、中間、通期の見通しは据え置いた。
トランスジェニック<2342>(東マ)は遺伝子改変マウスや経産省の北海道内のバイオ産業振興に向けた取組への参画を連日発表し4日連続ストップ高の19.7%高。ファーマフーズ<2929>(東マ)はニワトリ由来抗体医薬品に関する発表などが好感されて18.6%ストップ高。ジグソー<3914>(東マ)は4月上場のためセキュリティ関連株の中で新鮮味などが言われて13.6%高となり高値を更新。Aiming<3911>(東マ)は14時にポジションちぇんじバトルRPG「ひめがみ絵巻」を発表して5.1%高となり、データリンクス<2145>(JQS)はマイナンバーなどへの期待で20.6%ストップ高となった。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
6月23日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
23日の日経平均株価は大幅に3日続伸し、前日比381円23銭高の2万0809円42銭で終えた。
ギリシャが新たに提示した財政改革案や、同国支援について、22日に開催されたユーロ圏首脳会議を受けて、協議進展への期待から前日の欧米株式市場は上昇。こうした流れを受けて日経平均は、119円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大した。前場は330円高で、後場入り後も大引けにかけて再び騰勢を強める場面があった。
上げ幅は今年最大となり、年初来高値を約3週間ぶりに更新した。
2000年4月以来、約15年2カ月ぶりの高値水準で、同月に記録したITバブル時の高値(2万0833円)に接近した。前日の欧米株高やギリシャ債務問題の解決に向けた動きを好感した買いが入った。
東証1部の売買高は28億3127万株、売買代金は2兆8521億円だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1550と全体の8割を占めた。値下がりは254、変わらずは82だった。
業種別では、全33業種がプラスとなり、空運業、その他製品、金属製品、保険業、精密機械が上昇率上位だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もともに大幅に3日続伸した。
個別では、第一生命やT&Dなどの保険株や、みずほFGや三井住友FGの銀行株が買われた。為替が円安方向に傾いたことでトヨタや日産自の自動車株も上昇した。
三井化学、三菱ケミHD、カシオ、オリンパスは大幅高、任天堂、マツダ、楽天、信越化、東エレクなども買われた。
JALとANAHDもそろって買われ、業種別東証株価指数(TOPIX)で空運は値上がり率トップになった。
一方で菱ガス化や住友化が大幅安。花王やビックカメラ、ツカモト、カメイ、NOKも売られた。
東証2部株価指数は3日続伸した。前日比22.60ポイント高の5066.97となった。
テクノスジャパン、ぷらっとがストップ高で引け、安川情報、コスモス電、日鍛バル、セブンシーズ、さいか屋など買われた。半面、システクアイ、日本和装、セキド、明治機など売られた。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前日比11円70銭高い2749円73銭と、連日で年初来高値を更新。2006年2月以来、約9年4カ月ぶりの高値圏を回復した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で905億円、売買高は1億3319万株だった。
個別では、データリンクス、日本ライトン、石井工研がストップ高で引け、ジャストプラ、鳥貴族、タカショー、テクノ・セブン、DIT、アールビバンなど買われた。半面、クリエアナブキ、ヤマノHD、ホロン、スマートバリューは売られた。
東証マザーズ指数は前日比4.57ポイント高の1018.90と5日続伸。
個別銘柄ではトランスG、ファーマF、エンバイオHDがストップ高。NVC、ジグソー、Trends、アンジェス、レントラックスなど買われた。半面、FFRI、関門海、CANBAS、そーせいは売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,809.42 |
381.23 |
日経平均先物 |
20,830.00 |
380.00 |
TOPIX |
1,676.40 |
27.79 |
TOPIX先物 |
1,681.50 |
30.50 |
東証2部指数 |
5,066.97 |
22.60 |
JASDAQ |
2,749.73 |
11.70 |
マザーズ |
1,018.90 |
4.57 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2831270 |
2852171 |
東証2部 |
221290 |
53031 |
<アフターランチ>
「Bull&Bear」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
週末、長野でセミナーだったので、その前に善光寺参り。
計700万人が訪れた御開帳の後でもあり朝から参拝客の姿。
相場の右肩上がりをお祈りしたのですが、帰途に参道で見つけたのが寝ころんだ牛の像。
ブル祈願をしてきたのが良かったのかも知れません。
セミナー会場は長野證券さんの本店ホール。
1階の入り口には、牛と熊の大きなブロンズ像。
題名は「Bull&Bear」。
2008年5月の本店新築記念の際の瀬戸剛氏の作品とのこと。
会長さんから小さなレプリカを頂戴したので、デスクに飾っています。
熊の手を下から角で襲う牛の姿は、一見牛が負けているよう印象。
でも、良く見るとその数秒後には牛が勝っていることを予感させるような構図。
牛の強さの相場に期待したいところです。
もっとも何回も牛の姿を拝んできたから相場が強いわけではないのでしょう。
意外だったのは、長野名物の七味唐辛子。
七味は必需品で、長野では多くの料理に七味を振り掛けるとの話。
フツーの七味よりも辛いのですが、これがけっこう美味。
相場も少しは辛さがあった方が、その後の展開の充実感があるのかも知れません。
ギリシャ問題など七味ほどの辛さもないように思えてなりません。
昨日は埼玉・坂戸でセミナー。
投資家さんから頂戴したのは近くにある遠山記念館のパンフレット。
室内の記念画集も見せていただきました。
日興証券の創業者である遠山元一氏が昭和8年に再興した家屋と美術品の宝庫。
18畳敷きの部屋が5つも6つもあるのですから邸宅以上の存在でしょう。
株の世界の成功で大邸宅を建築した先達の思いが詰まっているように思えました。
考えてみれば、株式投資の究極の夢の形のようなもの。
日々の相場の中で相場に対峙することにかまけがちですが、なぜ株に投資しているのか、
と言う根源的な株式市場の目的を思い知らされたような気がします。
儲けたいという欲望はきっと成功したいという欲望につながっているのでしょう。
でも刹那的損得だけで相場を見る習性はなかなか治らないのかも知れません。
20569円というのが日経平均株価の6月1日終値。
これを抜けてくると月足陽線。
6ヵ月連続となります。
参考にしたいのは今年の1月と4月。
SQ値はSQの金曜日を含めてその後1週間以上は「幻SQ値」。
それでも月足陽線になっていました。
今月も20473円を抜けずもはや7日が経過しましたが、
ようやくエンジンがかかってきたような感じ。
株価というのは、というか株価指数というのは羽田や成田に着陸しては
すぐに離陸する飛行機のようなものなのかも知れません。
滑走路付近では降雨でも、雲を抜けてしまえば360度の碧空。
雨の世界からは想像もできない眩しい太陽が輝いたり綺麗な月が浮かんだりしているものです。
だから、地上だけで物事を判断するのはあまり参考にならないのかも知れません。
もっとも株価と高度は一緒ではありませんが・・・。
19990円で終わったのが先週の木曜日。
しかし同日の指標を見てみれば、空売り比率はリーマンショック後最大の38%台。
日経平均採用銘柄のPERは16倍台割れ。
概ね16倍台割れで反発してきたのが今年の相場ですから、
底打ち感は感じられたのではないでしょうか。
金曜のメルマガで書いた寄り付き前のコメント。
後付け講釈と言われてしまえばそれまでですが・・・。
↓
6月第2週の外国人投資家は1726億円の売り越し。
売り越しは6週間ぶり。
ただこの間の日経平均の下落率は0.3%。
「海外投資家が大型の輸出関連株などに利益確定売りを出した」というのが解釈。
しかし実態はSQを挟んでの売りに過ぎなかったような気がする。
日経平均の2万円割れで日経平均採用銘柄の予想PERは15.95倍に低下した。
計算してみるとEPSは1253円と微増継続。
そして株式益回りは5.88%まで上昇。
カラ売り比率は38.3%で今年最大だった1月6日の37.8%を抜いた。
25日線からのかい離はマイナス1.5%でまだ物足りない。
サイコロは3勝9敗で25%。
PER16倍割れと今年最大のカラ売り比率は目先反転のタイミングと見て良いのだろう。
SQ値20473円はまだかけ離れたレベルではない。
当たった時だけ誇らしげに語り、外れた時に静かにしているのが多くの市場関係者の習性。
そんな誹りを受けそうですが・・・。
(櫻井)。
6月23日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,758.68(+330.49)
■日経平均先物 20,740(+290)
■東証1部出来高14.91億株
■東証1部売買代金 1.44兆円
■TOPIX 1,673.84(+25.23)
■騰落 上昇1,350/下落395
■日経JQ 2,745.34(+7.31)
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23日午前の日経平均株価は大幅続伸した。前引けは前日比330円49銭高の2万0758円68銭だった。
ギリシャ債務交渉が進展するとの期待感から前日の欧米株式が上昇した流れを受けて、寄付きから買いが先行。寄り付き後は、メガバンク3行を始め、大型株に資金が流入し、上げ幅を拡大した。取引時間中の年初来高値2万655円を上回り、ITバブル時の高値2万833円に接近する場面もあった。その後も、外国為替市場で円安・ドル高方向に進んでいることなどから買い安心感を誘い、高値圏で堅調に推移し、前場取引を終えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅上昇した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆4432億円、売買高は14億9146万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1350、値下がりは395、変わらずは141だった。
第一生命をはじめとした保険株やみずほ、三井住友FGなど銀行株が高い。ANAとJALがそろって上昇し、空運が業種別東証株価指数(TOPIX)の値上がり率でトップとなった。トヨタや新日鉄住金、ソフトバンク、主力株にも上昇が目立った。井筒屋、秀英、さが美特種東海も大幅高。
半面、住友化、シャープ、キーエン、ぐるなび、ネクスト、西松屋チェが売られた。
東証2部株価指数は続伸。安川情報やラオックスが上げ、コメ兵や象印が下げた。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。前引けは前日に比べ7円31銭高い2745円34銭で、前日に付けた年初来高値を上回っている。ギリシャへの金融支援の協議進展を好感して投資家心理が改善。新興企業株にも買いが入った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で574億円、売買高は8105万株。
個別銘柄では、日本ライトン、鳥貴族、ジャストプラがストップ高に買われ、DITや日ダイナミク、クルーズが上昇した。半面、ヤマノHDやスマバ、ラック、ホロンが下落した。
東証マザーズ指数は5日続伸した。前引けは前日比4.34ポイント高い1018.67だった。同指数も前日に付けた年初来高値を上回っている。
個別銘柄ではNVCがストップ高。ミクシィやジグソー、トランスGが上昇した。一方で、FFRI、そーせい、ITbook、CANBAS、アトラ、コラボスは下落した。
6月23日 相場概況(寄り付き後)
【寄付き概況】
■日経平均株価 20,649.55(+221.36)
■日経平均先物 20,650(+200)
■TOPIX先物 1,668.00(+17.00)
■騰落 上昇1,239/下落473
■日経JQ 2,750.86(+12.83)
■マザーズ指数 1,022.65(+8.32)
10時時点の日経平均は前日比221.36円高の20649.55円で推移している。
ギリシャ債務交渉の進展が材料視されて、東京市場は買い優勢でのスタートとなっている。
外国為替市場で円相場が1ドル=123円台半ばと円安・ドル高方向に進んでいることも買い安心感を誘っている。
昨夜発表された成長戦略を受けて、サイバーダインやテクノスジャパンなどロボット、人工知能関連銘柄にも物色が向かっている。
なお、日経平均は寄付きで6月SQ値20473.83円を上回っており、「上に残していた幻のSQ値」をようやくクリアした。
東証1部の値上がり銘柄数は1239、値下がり銘柄数は473、変わらずは174銘柄だった。業種別では33業種全面高様相。値上がり上位に保険、紙パルプ、金属製品、銀行、空運、証券など。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上げ幅を拡大している。
東証株価指数(TOPIX)では全業種が上昇しており、なかでもT&Dや損保JPNKの保険株や三菱UFJなど銀行株が高い。トヨタや日産自の自動車株、パナソニックをはじめ電機株など輸出関連株の上昇も目立つ。一方で住友化やNOKは大幅安。
東証2部株価指数は小幅続伸。ラオックスや日本和装が上昇し、アゼアスや象印が下げた。
さが美などの着物・和装関連株やネットワークバリューコンポネンツなどのセキュリティ関連株も高い。東証マザーズ指数は年初来の高値を更新し、日経JASDAQ平均は2006年以来の高値に進んでいる。
6月23日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
23日の日経平均株価は、ギリシャの債務問題に対する進展期待を背景に米国株は反発、東京市場も堅調な展開を想定する。
日経平均株価予想レンジは、20200-20500を予想する。
再び高値を伺う動きである可能性も高いが、直近2日間で急上昇した後だけに、値ごろ感からの利益確定売りもでやすいだろう。
取引時間中に発表される中国6月HSBC製造業PMIおよび取引再開の上海株の動向が注目される。
昨日の日経平均は改めて強い買い意欲が示された格好。
日経平均は5月28日に20655円の高値をつけた後、6月18日には19990円まで下げたが、昨日の上昇で押しの61.8%戻しを達成した。マザーズ指数が1,000ポイントを回復するなど、個人投資家の買い意欲が徐々に高まっている。
基本的には外部環境は、まだ不透明感があるので物色の矛先は中小型株を見ている。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1250万株、買い1310万株で、差し引き60万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額は売り越し。
売りセクターに、建設、化学、電機、サービス、電力、自動車、自動車部品、機械、食品、不動産など。
買いセクターに、化学、電機、自動車、輸送用機器、電力、鉄鋼、サービス、機械、銀行、小売、陸運、薬品、不動産、石油など。
【NY概況】
22日の米国株式相場は上昇した。NYダウ工平均は前週末比103ドル83セント高の1万8119ドル78セント、ナスダックは同36.971ポイント高の5153.972で終えた。
ギリシャの金融支援再開を巡る協議が進展するとの観測から欧州株式相場が大幅高となり、米国株にも買いが入りやすかった。ダウ平均は165ドル高まで上げ幅を広げる場面があった。
ギリシャ政府が欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)に年金改革などを含む財政改革案を提出したと伝わった。同案を土台にEUなどとの協議が進むとの期待感が広がった。
セクター別では、銀行やエネルギーが上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。
シカゴ日経平均先物は大幅反発した。9月物の終値は前週末比395円高の2万505円で取引を終え、22日の大取終値を55円上回った。ギリシャ支援を巡る協議の進展期待が広がり、米株とともに買い進まれた。円の下落も支援材料。この日の9月物の高値は2万590円、安値は2万130円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20545 ( +95 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20505 ( +55 )
( )は大取所終値比
【信用取引規制関係】
■東証、マーチャント株、FFRI株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を23日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■東証、さが美株を日々公表銘柄に指定 23日から。
■東証、ITbook株、高松機械株の日々公表銘柄指定を解除 22日付。
◎新規上場=〔東証1部〕メニコン(7780、精密機器)〔東証2部〕冨士ダイス(6167、機械)〔東証マザーズ〕ファンデリー(3137、商業)は25日
▽指定変更=〔ジャスダック〕鳥貴族は7月10日から2部
▽空売り比率=34.1%(東証、22日)
【22日の相場表変更】
◎監理・特設注意銘柄に指定=〔ジャスダック・特設注意〕グローアジア
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
日伝 3万6000株、1億1500万円
▼立合外分売
レッグス 23日に778円で30万株
【予定】
■国内(23日)
6月マークイット製造業PMI速報値(10:35)
《決算発表》
タキヒヨー
《株主総会》
シャープ
■海外(23日)
中国6月HSBC製造業PMI(10:45)
仏6月製造業信頼感指数(15:45)
仏・独・ユーロ圏6月PMI速報値(16:00〜17:00)
南ア1-3月期経常収支(17:00)
トルコ中銀金融政策決定会合(金利発表、20:00)
米5月耐久財受注(21:30)
米4月FHFA住宅価格指数(22:00)
米6月マークイット製造業PMI速報値(22:45)
米5月新築住宅販売件数(23:00)
米6月リッチモンド連銀製造業指数(23:00)
米2年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります。
<兜町カタリスト>
「悪弊」
今週は株主総会ピーク。
東証の調べによると・・・。
22日31社。
23日199社。
24日が321社。
25日が444社。
ピークの26日が977社。
合計1972社が株主総会を開催する予定。
27の土曜日が10社、28日の日曜日に2社が予定。
因みに27日は健康コーポ(2928)、フージャース(3284)、ブックオフ(3313)、
アイフリーク(3845)、ラウンドワン(4680)、ガーラ(4777)、
エヌアイシ・オートテック(5742)、HMT(6090)、岡村硝子(7746)、
カブコム(8703)、ベネッセ(9783)。
28日(日)はアミューズ(4301)と松井証券(8628)が予定。
従来の会社側論理の延長戦上を脱皮した銘柄として評価したいところ。
土曜の日経では「持ち合い株売却加速」の見出し。
株の持ち合いで一般の投資家からの声が届きにくいから、というのが理由。
コーポレートガバナンスコードでは、政策的に保有している株には合理的な説明が必要とされる。
そして持ち合いの解消を促しているというのが現実。
1988年度に持ち合い株は時価総額の55%だった。
これが海外からアレコレと難癖をつけられた結果、昨年度末は16%まで低下した。
それでもまだ持ち合いをやめろコールが流れる。
1988年には、日本株の独自の上昇の理由を持ち合いに求めた海外投資家からの声が相次いだ。
今回はわずか16%の持ち合い株を仇敵視しているという非条理のようなものだろう。
保有株を売って自己株を買いROEを高めよとでもいうのだろうか。
時価会計が及ぼした弊害などお構い無しで、海の向こうからの声には従順な東京市場。
どうして反論しないのだろう。
鵜の目鷹の目で儲けのチャンスを求める海外投資家だけに迎合してもいいものだろうか。
だったら、株主優待の拡大を求めることだって悪くはないだろう。
どこも一緒のクオカードやお米だけでなく株主優待に独創性を求めることも必要だろう。
「持ち合い株はなお市場全体の2割弱残る」というが「わずか2割しかない」と言えないのだろうか。
浮動株を増やして、良いところを買い増され、そして海外投資家の儲けが増える構図。
どこかおかしいと思うのは気のせいだろうか。
むしろ中国のように外国人投資家に対する投資規制を強化した方が株価は上がるのかも知れない。
他人に蹂躙されることを貴しとする市場は異常に見えてならない。
フリーでもフェアでもないような市場では、グローバルも引っ込めても構わないような気がする。
金融ビッグバンがもたらしたものは個人投資家の幸福でもなく市場の隆盛でもなかった。
せいぜい海外業者の儲けが増えたことだけのような気がしてならない。
私見だが、迎合する市場は成長からは遠ざかるのではなかろうか。
海外論調をすべと美徳とするのは悪弊でもある。
理論的にはねじと時間を逆回りさせた議論ではあるのだが・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「兜町賛歌(ファイターズ)」
誰が付けるかあの高値
勇気をたたえて空高く
燃える心の赤のチャート
明日に向かって飛んで行け
進め日経平均勝利の株価
進め日経平均
さわやかに
投資家同士の友情は
がっちりスクラム組んだ板
こうと決めたらまっしぐら
嵐の相場を突っ走れ
進め兜町勝利の株価
進め兜町
どこまでも
若さみなぎる材料は
かわした売り買いにあふれてる
昇る高値指さした
誓いのサインはビクトリー
進め兜町勝利の株価
進め兜町
ひとすじに
■ 今日のポイント ・・・・・‥‥‥………
日経平均は改めて強い買い意欲が示された格好。取引時間中は25日線が重しになるような動きもみせていたが、引けではしっかり上回り、20400円台まで回復してきた。日経平均は5月28日に20655円の高値をつけた後、6月18日には19990円まで下げたが、きょうの上昇で押しの61.8%戻しを達成した。
マザーズ指数が1,000ポイントを回復するなど、個人投資家の買い意欲が徐々に高まっている。今週の最大の注目はギリシャの債務問題。現在のギリシャへの支援パッケージの延長など、なんらかの合意が形成されるのかそれともデフォルトという形になるのか、注目される。
■ 銘柄フラッシュ ・・・・・‥‥‥………
堀田丸正が急伸しFFRIなどのセキュリティ株も高い
22日は、ギリシャの債務問題を巡る欧州の緊急首脳会合が欧州時間の22日に開かれるため、
金融不安の後退期待から三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)が3.4%高、
東京海上ホールディングス<8766>(東1)が3.2%高など金融、保険株が軒並み堅調となり、
欧州景気との相関が相対的に強いとされる日産自動車<7201>(東1)は
次第に浮上して14時頃からプラス転換し、リコー<7752>(東1)は
1.5%高だが後場一段強含んだ。
セキュリティ関連株は年金機構などの単発的な事件にとどまらず伊勢志摩サミット開催に
向けてサイバー攻撃対策の需要が強まるとの期待などから活況となり、
FFRI<3692>(東マ)は18.5%ストップ高、
ネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)は
9.9%高、UBIC<8201>(東マ)は90.%高、
セキュアヴェイル<3042>(JQG)は7.0%高。
上場3日目となったデジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>(JQS)は
連日ストップ高の19.2%高。
さが美<8201>(東1)が25.8%ストップ高となり、
堀田丸正<8105>(東2)は42.3%ストップ高、
ウライ<2658>(JQS)は25.3%ストップ高、
日本和装ホールディングス<2499>(東2)は20.2%高など、
インバウンド経済の拡大に「和」のサービスとされて着物関連株が軒並み高となり、
京都きもの友禅<7615>(東1)は2.3%高だが社名で見れば本命との期待も。
インバウンド関連株は物色の裾野が広がり、
ブランドショップのセキド<9878>(東2)は16.2%高、
北の達人コーポ<2930>(東2)は洗顔料がアジアからの観光客に
人気とされて一時ストップ高のあと16.2%高、
電子商取引のラクーン<3031>(東マ)は15.4%高、
翻訳センター<2483>(JQS)は6.4%高となった。
■ チャート診断 ・・・・・‥‥‥………
コマツは上値重い展開、中国次第では突っ込みの可能性も
コマツ<6301>(東1・売買単位100株)は、昨年12月高値(2963)円から
調整の展開で足元では26週線近辺でモミ合っている。
優良株の多くが年初来高値に進んでいる中で上値の重い動きは気になるところである。
創業は1894年、竹内鉱業の小松製作所を開設したことに始まる。
21年に竹内鉱業から分離独立して小松製作所を設立。
まもなく設立100年を迎える。
現在、建設・鉱山機械、小型機械、林業機械、産業機械を展開する。
特に、建機では世界2位。
年商約2兆円で海外比率約8割。従業員数約4万8000名。
発行済株数は約9億7000万株の超大型銘柄である。
ROE9%前後で外国人保有比率は約4割。
世界的公共投資関連株の位置付。
北京オリンピックと上海万博の中国建設ブームで07年に短期急騰で3870円の高値をつけ、
09年に1897円まで50%下げた。
高値からの下落率は他の大型株に比べると比較的軽微だったが、
その分調整が長引き、現在、高値に対し6合目水準でモミ合い継続の展開である。
信用買いに加え現物のシコリも多い。
業績面ではリーマンショックは受けなかったが、その後の中国の反動減で前期は
3年前比較で売上微減、営業利益約6%減益。
今期は約2ケタ減益の見通し。
マーケットでの期待大きいが上値重く、特に戻り待ちの売物は多い。
月足の24カ線で下げ止まってはいるが、中国経済の減速の影響が
大きいようだと24カ線を切る可能性残る。
中国の動向がポイントで新規買いは突っ込み待ちがよいだろう。
■ 個別銘柄 ・・・・・‥‥‥………
京都きもの友禅は高値急接近、「きものの日」で人気、今期営業益2.4倍
京都きもの友禅<7615>(東1部・売買単位100株)は、
16円高の1046円と続伸、「振袖」販売が消費増税の影響から抜け出し、
需要が戻ってくると予想されている。
経産省の「きものの日」宣言もあって、着物に対する見直しも加わり
株価急伸、年初来高値1049円(3月26日)に接近している。
フランスで着物が静かなブームとなっているとのことだし中国人による化粧品、
ウォシュレットなど「インバウンド」需要は有名だが、着物もターゲットになりつつあるようだ。
それが、どのように影響してくるかは現在、定かではないが、業績が回復に拍車となる可能性はありそうだ。
今3月期は売上高160億6000万円(前期比16.5%増)、
営業利益15億5000万円(同2.4倍)、経常利益16億1000万円(同2.2倍)を見込んでいる。
株価は長いこと下値990円、上限1000円のボックス相場を形成。直近では上限で推移しているが、
低PERに加えて隠れた「インバウンド」関連ともなれば「上値突破もあり得るかもしれない」との市場関係者の見方もある。
6月22日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
22日の日経平均株価は、大幅に続伸した。終値は前週末比253円95銭高の2万0428円19銭と、8日以来、2週間ぶりの高値だった。
前週末の米国株が軟調だったことに加え、今週がヤマ場となるギリシャ債務問題など買い手控え材料があったが、寄り後は次第に買いが優勢となった。
東証1部の売買高概算は20億4364万株、売買代金概算は2兆1791億6000万円。値上がり銘柄数は1282、対して値下がり銘柄数は497、変わらずは107銘柄だった。値上がり銘柄数は全体の7割未満にとどまった。
好調な企業業績に対する期待が押し目買いを誘った。
しかし、全体売買代金は2兆1000億円台にとどまり、物色人気が盛り上がったというよりは売り物薄の株式需給関係が反映された感が強い。
企業間の持ち合い解消が加速しているとの観測が、むしろ玉争奪戦の思惑を呼び、相場の上げ足を強めた。前週末に東証の空売り比率が35%を超えていたことから、短期的な買い戻しも入ったとの指摘もある。また、先物主導のインデックス買いも全体を押し上げた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、6月15日以来、約1週間ぶりの高値で終えた。JPX日経インデックス400も続伸した。業種別TOPIXでは銀行業や保険業、医薬品の上昇が目立った。一方、ガラス土石製品や石油製品が安かった。
個別銘柄では、日経平均への影響度が高いファストリが大幅高となったほか、三菱UFJや三井住友FGなどメガバンク株が大幅に上昇した。
さが美がストップ高。東京海上、ツカモト、中外薬も買われた。
半面、村田製や伊藤忠、東エレクが下げた。ボルテージが大幅安、ガリバー、ミスミGも大きく売られた。
東証2部株価指数は続伸し、3営業日ぶりに年初来高値を更新した。象印や朝日インテク、日本和装が上昇した。半面、アゼアス、マーチャントが売りに押された。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比16円41銭高の2738円03銭と、年初来高値を更新した。日経平均株価が250円超上げたことで投資家心理が改善し、新興市場にも買いが広がった。ゲーム関連をはじめとした主力銘柄が総じて買われたことも相場を押し上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で915億円、売買高は1億4987万株だった。
ジョルダン、ウライ、テクノ・セブン、石井工研、DIT、日ダイナミクなどがストップ高で引けクルーズやガンホー、ガーラなどのゲーム関連の上昇が目立った。
半面、MKシステム、日本マイクロ、BBタワー、市進HD、システム情報、ヒ、システムズDなどが下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前週末比16.28ポイント(1.63%)高の1014.33と、約1年5カ月ぶりに心理的節目の1000を上回り、年初来高値を更新した。年初来で日経平均やジャスダックに比べても出遅れ感が強かったマザーズに資金を振り向ける動きがあった。
個別銘柄ではトランスG、FFRI、SHIFTがストップ高。ミクシィ、そーせいが上昇した。一方、トラストHD、Trends、ITbook、ヘリオス、OTSが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,428.19 |
253.95 |
日経平均先物 |
20,450.00 |
280.00 |
TOPIX |
1,648.61 |
17.60 |
TOPIX先物 |
1,651.00 |
19.00 |
東証2部指数 |
5,044.37 |
37.37 |
JASDAQ |
2,738.03 |
16.41 |
マザーズ |
1,014.33 |
16.28 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2043640 |
2179164 |
東証2部 |
123320 |
30981 |
6月22日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,335.31(+161.07)
■日経平均先物 20,330(+160)
■TOPIX 1,642.07(+11.06)
■東証1部出来高 10.13億株
■東証1部売買代金 1.03兆円
■騰落 上昇1,048/下落686
■日経JQ 2,734.45(+12.83)
-----------------------------
日経平均株価は続伸した。前引けは前週末比161円07銭高の2万0335円31銭。
ギリシャ債務問題について本日のユーロ圏緊急首脳会議を見極めたいとのムードもあり、前週末19日の米国株式市場は下落。ただ、ギリシャ側が新提案を送付したと伝わったことから協議進展への期待が高まり、本日の日経平均は前週末の終値水準からスタートすると上げ幅を拡大する展開となった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
企業が保有し合う持ち合い株式の解消が進むとの期待も相場を支えた。持ち合い株の売却方針が伝わった新日鉄住金は7日ぶりに上昇したほか、これまで持ち合い株の保有が多かったメガバンクの上昇も目立った。
メガバンク3行が堅調に推移していることも買い安心感につながっている模様
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆0424億円、売買高は10億2252万株。東証1部の値上がり銘柄数は1049、値下がりは689、変わらずは148だった。
トルコでの原発建設に参加するとの報道があった大林組や大成建が高かった。日経平均への影響度が高いファストリやソフトバンクも上昇した。
さが美が続急騰、大阪有機、ニチレイなども大幅高。
一方、SUMCOや東エレクなど半導体関連株が安い。MrMaxが利食われ、ネクストも大幅安。洋ゴムも安い
東証2部指数は続伸した。6月17日に付けた年初来高値を上回って推移した。日本和装や象印、明治機が高い。一方、マーチャントやアゼアスが売りに押された。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前場終値は前週末比12円83銭高の2734円45銭だった。新興市場でも買い優勢となった。ゲーム関連などの主力銘柄が総じて上昇し、相場を押し上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で545億円、売買高は9043万株。
ウライ、ジョルダン、クリエアナブキ、石井工研、テクノ・セブンがストップ高買われ、
クルーズ、ガンホー、ガーラなどのゲーム関連で上昇が目立った。半面、MKシステム、日本マイクロ、ネプロJが下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。前引けは前週末比13.79ポイント高い1011.84だった。
個別銘柄ではトランスGがストップ高。FFRIやミクシィ、ジグソーが上昇した。一方で、ヘリオスやITbook、エイティング、マーケットEは下落した。
6月22日 相場概況(寄り付き後)
22日寄り付きの日経平均株価は小幅に反落して始まった後、すぐに上昇に転じて推移している。上げ幅は一時150円程度まで広がり、2万0300円台に乗せた。
ギリシャ債務問題を巡って投資家の様子見姿勢が強い半面、好業績銘柄などへの買いが相場全体を支えている。
市場関係者が注目するギリシャ支援協議はヤマ場を迎えている。市場の一部では「きょうは協議進展への期待を伴う思惑も買いを誘っている」との指摘もある。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに続伸している。
主力株では、メガバンク3行が堅調に推移していることも買い安心感につながっている。 メガバンクや保険など時価総額が大きい銘柄が上昇。
規模別株価指数では大型株が相対的に強い。なお、東証一部の騰落状況は値上がり1188銘柄、値下がり527銘柄。
日経平均への影響度が高いファストリが上昇している。前週末19日に2015年3〜5月期の税引き利益が前年同期比42%増の14億円と発表した西松屋チェが大幅高。
20日付の日本経済新聞朝刊が「15年4〜6月期の連結営業利益は320億円程度と前年同期から約2割増える見通しだ」と報じた旭化成も高い。
半面、免震ゴム性能の偽装問題で、経営陣が昨秋にも問題を認識していた可能性があるとの報道があった洋ゴムが安い。
<兜町カタリスト>
「夏至」
日経スクランブルの指摘は「仮儒の重荷は去った」。
2兆9000億円台まで減少した裁定買い残。
そしてリーマンショック以降最大の38.3%のカラ売り比率。
仮儒が減ったから重石が消えて株高というシナリオ。
間違ってはいないだろう。
しかし・・・。
仮儒が増えなければ相場は大きくならないのも過去の歴史。
中国上海市場が、景気実態を度外視して成長したのも個人投資家の信用取引。
1960年代から1989年までの東京市場も動揺だった。
仮儒の重荷が消えたから買うのは実需の買い。
ただ株式市場の実需というのは現物株を買うことに過ぎない。
本当に株式の需要があるヒトや会社などそうは多くない。
少ない実需に期待するしか道がない訳ではなかろう。
工夫した投信、わかりやすいETF、投資家本位の仕組み債。
もろもろ創意工夫の余地はある筈だし、市場が求めているのは形を変えた仮儒でもあろう。
ココが21世紀の株式市場のめざす道なのだろう。
刹那的に旅人のように市場の一里塚を通過していくなバイオやセキュリティとは違う世界。
もちろんMERS、学習塾、和装関連など日々のテーマも大切ではあるが・・・。
儲かると思うからお金が集まるのが株式市場。
必要だ方とかアレを持ちたいとう欲望とは少し違った欲望に左右されている。
だから、フツーのものは価格が下がれば皆喜んで買いに来る。
ところが株式市場は、価格が下がると不安になって手が引っ込む。
未来永劫この構図は変わらないのだろう。
ところが価格の上昇局面ではどちらも一緒。
我先にと買いを出し始める。
ただ、フツーのものは高値になると諦めが登場するは株の高値は諦めどころか希望満載。
これだけ違うのが消費心理と投資心理。
おなじ心理も司るものが違うとこれだけの差が生じてくるから面白い。
日経平均株価が25000円を超えてくれば、投資心理は明らかに変わる。
眠っていたりおたまじゃくしのようにかわいく水面下にいたお金がいきなり踊りだすもの。
だったら2万円で買えばいいのにと思うのだが、価格に背中を押してもらわないと踏み出せない心理は変わらない。
夏至。
昼の時間が最大になった。
あるからは短くなる。
株だってそんな四季感があろうか。
本当はマックスになっているのに相場は後付け。
終わった材料を蒸し返して安値をあとに付けたりする。
さやかに見えた時には事は進んでいるもの。
ギリシャだってそんな風にならないものだろうか。
6月22日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
先週は軟調な展開となった。
日米の中央銀行イベントを控え主力大型株は様子見姿勢が強まったことから、4日続落で節目の2万円を一時割り込んだ。
欧米株の持ち直しで週後半は値を戻し2万円を回復したが、25日線は割り込んだ。
為替市場で円高基調が強まったことも全体市場の重しとなった。
一方で中小型株の選好が強まり、マザーズ指数は年初来高値を更新、足元賑わっていたバイオやセキュリティ「MERS」関連などテーマ性のある銘柄に急騰する動きが見られた。
日経平均は週間で約232円の下落、2週連続で陰線を形成した。
さて今週は、ギリシャの債務返済問題だけでなく、米国の金利引き上げ観測、国内では黒田日銀総裁の円安阻止発言など、気掛かり材料があるが底堅い展開を予想する。
為替も波乱要因となりやすいが、日米中央銀行イベントを通過したことで、押し目では買いが入りやすい展開だろう。
引き続き中小型株優勢の展開が想定される。また、来週は5社の新規上場が予定されているが、今週新規上場した4社がいずれも好調な出足となったことから、引き続き活況が期待できそうだ。
個人投資家が物色を新興市場銘柄に目を向けている、IPO市場の盛り上がりが中小型株への資金シフトを一段と強めるだろう。
本日は、NY株安を受け軟調な展開を予想する。日経平均予想レンジは、20050-20200円のレンジを想定する。
押し目買いのスタンスで対応したい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り820万株、買い1190万株で、差し引き370万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、自動車部品、陸運、金属、自動車、電機、サービス、ガラス土石、食品、化学、機械など。
買いセクターに、化学、銀行、サービス、自動車、陸運、薬品、輸送用機器、証券、電機、機械など。
NYダウ 18,015.95 -99.89
ナスダック 5,117.00 -15.95
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20155 ( -15 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20110 ( -60 )
( )は大取所終値比
【予定 】
■22(月)
【国内】
6月金融経済月報
5月コンビニエンスストア売上高(16:00)
《決算発表》
あさひ
【海外】
緊急ユーロ圏首脳会議(ブリュッセル)
EU外相理事会(ルクセンブルク)
米5月シカゴ連銀全米活動指数(21:30)
メキシコ4月小売売上高(22:00)
ブラジル5月経常収支(22:30)
ユーロ圏6月消費者信頼感(23:00)
米5月中古住宅販売件数(23:00)
休場:中国
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月20日 休日TIMES
【NY概況】
19日のNY市場は4日ぶりに反落した。NYダウは前日比99ドル89セント安の1万8015ドル95セントで終えた。
金融支援の再開を巡り、ギリシャ政府と欧州連合(EU)との交渉は難航を、欧州中央銀行(ECB)がギリシャの銀行向けの緊急流動性支援(ELA)の上限引き上げを決定した。また週明け22日の緊急EU首脳会議の行方を見極めたいとの思惑と週末を前に目先の利益確定を目的とした売りも出た。
米国では将来の利上げペースが緩慢になるとの期待が高い。株式相場は連日で上昇していたため、週末とあって利益確定に動く参加者も多かった。ダウ平均は取引終了にかけて下げ幅を広げ、この日の安値圏で終えた。
セクター別では、耐久消費財・アパレルや食品・生活必需品小売が上昇する一方で不動産や保険が下落した。
ナスダック総合株価指数は同15.948ポイント安の5117.001で終えた。
19日のシカゴ日経平均先物は小幅に続落した。9月物は前日比10円安の2万0110円で終え、同日の大阪取引所の終値を60円下回った。ギリシャ債務問題の先行きに対する警戒が強いなか米株式相場が下げ、日経平均先物にも売りが及んだ。もっとも、週末を控え動意に乏しい展開となり、日中の値幅は限られた。
この日の9月物高値は2万0220円、安値は2万0060円だった。
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個別銘柄動向
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■ジャムコ [7408]---3930円(△225)
5日ぶり大幅反発。18日、エアバスから機内の厨房施設と化粧室を受注したと発表したことが買いの手がかりになった。エアバスにはこれまで垂直尾翼用縦通材(ストリンガーなどを供給していたが、内装品は今回が初めての受注。市場では、「すでに取引が活発なボイング向けに比べ、エアバス向けは今後も開拓余地がある」と期待する声があった。
■デジタルインフォメーションテクノロジー [3916] ---5200円
ジャスダック市場に上場して2日目のこの日も買い気配で始まり、午前10時27分、公開価格の3.5倍となる4500円で初値形成。4310円まで下落した後は買いの勢いが強まり、ストップ高となる5200円まで上昇した。東証1部が外部要因に一喜一憂の展開を続ける中、値動きの良さに着目した買いが広がったもよう。
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開示情報
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■ペプチドリーム[4587]
創薬事業を手がける「ファルマデザイン」(東京都中央区)から全事業を譲り受
けると発表。譲渡は8月1日付で取得価格は1億500万円。ファルマ社が得意とするヒット化合物、リード化合物の探索のノウハウを取り込み、新たな創薬候補の発見に努める。
19日終値は1万3780円(▲270)
■大阪有機化学工業[4187]
15年11月期第2四半期業績予想の修正を発表。営業利益を従来予想比42.9%増の8億3000万円(前年同期実績6億3500万円)、純利益を同54.3%増の5億9700万円(同4億1900万円)とした。半導体材料の需要が会社想定を上回った。
通期見通しも修正。営業利益は従来予想比30.6%増の17億4600万円(前期実績13億5800万円)、純利益を同31.1%増の12億500万円(同8億9100万円)とした。配当予想も修正し、年間配当を従来予想から4円積み増し14円とする。
19日終値は527円(△7)。
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【引け後のリリース】
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ミクシィのチケットフリマ企業が夏の大祭典に協賛
ミクシィ<2121>(東マ)は19日の大引け後、同社グループでチケットフリマサービスのWebサイト「チケットキャンプ」を運営する株式会社フンザ(東京都渋谷区)が、東京・大阪での公演合わせて20万人以上を動員する日本最大級の都市型フェスティバル「SUMMER SONIC(サマーソニック)2015」(8月15日〜16日、幕張メッセなど)に公式スポンサーとして協賛すると発表した。
チケットフリマサービスのサイト「チケットキャンプ」は、スマートフォンなどでコンサートや演劇、スポーツなどの公演チケットをユーザー同士で取引する、国内最大級のチケットフリマアプリ。チケット購入者が行けなくなってしまったチケットをファンに譲るといった利用法で、ファン同士のチケット流通が行われている。
代金などの決済は、売り手と買い手の間に事務局などの第三者機関を介在させる決済方法を採り、チケットが届くまで代金を事務局でお預かりするため、取引相手にカード番号などの情報を知らせる必要はない。フンザ社は2013年3月の設立で、15年3月にミクシィが全株式を取得してグループ化した。
ミクシィの株価は2014年の5月から11月にかけて空前の大相場を演じ、株式分割後の現在価格で1000円前後から6970円まで7倍近くに高騰した。その後は15年1月の3875円を下値に回復基調となっている。19日に6080円まで上げて回復基調に転じてからの高値(年初来の高値)に進んだ。チャート分析では14年の高値6970円回復を目指す動きになる。
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【来週の相場視点】
上値は5日移動平均線に押さえられ伸び悩んだとみることもできる。したがって目先は5日移動平均線やその上にある25日移動平均線を超えられるかがポイント。
ギリシャ債務問題を巡る動きが大詰めを迎えるなか、外国為替相場や海外株式市場の動向に左右されるものの、押し目買い優勢の展開が想定される。
【展望】
波乗り型投資家が小さな波に戯れる展開か
来週の相場は日経平均でみれば、NYダウを横目でみながらの戻りを試す展開だろう。まず、25日線(2万0318円)を奪回し、さらに、その上に位置する2万0437円のフシを抜けば年初来高値2万0655円が見えてくる。一方、15日から連続で20億株前後の低空飛行状況が続いている東証1部出来高については30億株となるような盛り上がりは難しいだろう。
日経平均反発の理由としては、(1)去る、6月10日の2万0016円に対し18日の1万9990円が変則型の二番底となった、(2)NYダウは6月利上げの可能性が残っていたが、「年内ゆるやかに」という方向が示されたことで足元の景気の堅調を見直す展開となっている、(3)日本の景気、企業々績が堅調である、など。特に、株価上昇につながる決め手の材料があるわけではない。
とくに、足元で気になるのは、6月第2週において外国人投資家が約6週間ぶりにまとまって日本株を売り越したことである。ポートフォリオ組み換えによるものなのか、あるいは夏休みを前に一部を手仕舞っているのか定かではない。金融機関が下げたところは買っているが、これからも外国人投資家の売りが続くようなら上値は重いものとなりそうだ。
このため、マーケットでは「業績がよくて、しかも外国人投資家の売りが出ないような銘柄が狙われるだろう」(中堅証券)との見方もある。主力株にとって頼みの円安も足元では膠着状態となっている。
もう一方の頼みのNYダウが最高値を更新してくれば日本のマーケットには押し上げ効果が期待されるが、利上げ後の米国景気の行方という観点からは中期的には強気になり難いところである。NYダウに多くを望めないということになれば日経平均でみれば高値圏のモミ合いで、短期波乗り型投資家が小さな波を捉えての展開ということになるのではなかろうか。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR=犬丸正寛の相場展望)
6月19日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
19日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前日比183円42銭高の2万0174円24銭で終えた。
18日の米株式相場が大幅上昇。前日に円高・ドル安方向に大きく振れた円相場が落ち着いたこともあり、投資家心理がひとまず改善した。
ギリシャのデフォルト懸念など不透明材料を意識して途中伸び悩む場面はあったが、緩む場面では買いが厚くなり終始売りを吸収するかたちとなった。日銀の金融政策決定会合は「現状維持」で事前に織り込まれ反応は限定的だった。
18日に節目の2万円を割り込んだことで、調整一巡感も浮上。打診買いが入りやすかった面もあった。
JPX日経インデックス400は4日ぶりに反発。終値は前日比135.93ポイント高の1万4722.30だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反発し、14.35ポイント高の1631.01で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆9610億円。売買高は24億593万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1368と、全体の7割強を占めた。値下がりは409、変わらずは109銘柄だった。
個別では、ファナックが高く、村田製も値を飛ばしている。トヨタが上げた。傘下企業が欧州金融大手UBSの資産管理事業を買収すると伝わった三菱UFJ、東エレク、リクルートHDが買われ、7&iHDも高い。さが美がストップ高となったほか、秀英、MrMax急騰した。半面、エーザイが軟調、東ガス、Jパワーも値を下げた。gumi、日バイリーンが大幅安となり、ダイヘンも下落した。
東証2部株価指数は反発した。
個別銘柄ではシステクアイがストップ高。ぷらっと、太平製作所、日本和装、日本ビューホテル、マーチャントが買われた。半面、郷鉄工所、鈴与シンワ、大興電通、Gダイニングは売られた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。大引けは前日比19円14銭(0.71%)高の2721円62銭だった。投資家心理が改善。新興市場の銘柄にも買いが向かった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で926億円、売買高は1億2769万株。
個別銘柄ではシステムズD、クリエアナブキ、石井工研、ホロンがストップ高。日ダイナミク、クルーズ、ガーラが上げた。一方でカルナバイオ、セキュアヴェイル、ネクストジェンラック、ガンホーは下落した。東京証券取引所が信用取引に関する臨時措置をとったアズジェントも下げた。
前日にジャスダック市場に上場し、買い気配が続いていたDITは午前中ごろに初めて取引が成立。初値は公募・売り出し価格(公開価格、1300円)の約3.5倍にあたる4500円だった。午後は制限値幅の上限(ストップ高水準)にあたる5200円まで買われて引けた。
東証マザーズ指数は3日続伸。大引けは前日比4.96ポイント高の998.05だった。年初来高値を更新し、2014年1月24日以来およそ1年5カ月ぶりの高値水準を付けた。指数は一時節目の1000を上回った。
マザーズ市場で時価総額最大のミクシィが6000円台に乗せ、年初来高値を付けた。
個別銘柄ではトランスG、エンバイオHDがストップ高。ヘリオス、Trends、関門海、ITM、サンワカンパニー、アトラも買われた。
半面、FFRI、そーせい、モルフォ、NVC、KeePer技研は下げた。新規株式公開(IPO)銘柄の値動きの良さに投資家の注目が移り、ITbookなど少し前まで物色の対象となっていた銘柄には利益確定売りが出た。
■日経平均株価 20,174.24(+183.42)
■東証1部出来高 24.05億株
■東証1部売買代金 2.96兆円
■日経平均先物 20,170(+210)
■TOPIX 1,631.01(+14.35)
■騰落 上昇1,368/下落409
■日経JQ 2,721.62(+19.14)
<アフターランチ>
「裏腹」
反発の最大の予兆はネガティブテーマのDVDの作成だろうか。
「売りの活用」とか「下げに備えよ」とかのテーマ。
今月は「大暴落の研究」だからその流れかもしれない。
そもそもアチコチで空売り推奨が出始めると一旦底打ちという傾向がある。
昨年10月17日にカラ売り推奨もあったがそこが底だった。
日経平均はその後14500円→20600円。
裏腹なのが市場でもあろうか。
大先輩浦上さんの言葉を借りると・・・。
「トレンドに追随する投資心理から離れる」
「株式相場は景気変動に先行する」
「不景気の真っただ中に大底から反転し、好況の真っただ中に天井を示現するのが株式相場」
「金融相場→中間反落→業績相場→逆金融相場→中間反騰→逆業績相場」
☆金融相場は理想買い、業績相場は現実買い
1株当たり売買単価が上昇、二部・新興が活況→新高値銘柄増加
☆金融引き締め:逆金融相場
新安値銘柄の増加に注意
急落後3〜4カ月で反騰相場=二番天井=強気相場の終焉
単独のショック安の場合はあわてないことが肝要=人気業種の買いで対応
株価の値上がりへの欲望と値下がりの恐怖の同居
☆株価の上昇が買いを増やし、株価の下落が売りを呼ぶ
株価の季節習性
1987年4月金融相場から業績相場に移行
1984年から3年上昇した金融・バイオ・公共関連・含み資産が大天井
前年からの市況関連、設備投資関連にバトンタッチ
10%値上がりしている銘柄の買い増し、値下がり銘柄の損切り:二極化では効果的戦術
10〜12月の成果が年度の8割を占める機関投資家
最後は狂い咲き。
金融相場から業績相場に移行する際の中間反落があるのかどうか。
これが21世紀の相場の課題だろう。
そして中間反落をバブル時の当てはめればそれはブラックマンデー。
一旦下落し、公共・大型セクターが頭打ちになったものの電機・精密などの成長セクターが株価を盛り上げたの歴史。
繰り返すのか違うのか。
過去ではなくココからの時間帯の話である。
スケジュールを見てみると・・・
22日(月)コンビニ売上高、米中古住宅販売、シカゴ連銀全米活動指数、中国休場
23日(火) 米耐久財受注、新築住宅販売件数、中国HSBC製造業PMI
24日(水)企業向けサービス価格指数、通常国会会期末、米1〜3月GDP確定値、独ifo景況感
25日(木)米個人所得、EU首脳会議(〜26日)
26日(金)失業率、消費者物価指数、家計調査
後場寄り付きの日経平均株価が上昇幅を拡大している。
外国為替市場では、1ドル=123円を挟んでの小動き。アジアの主要株式市場は、総じて堅調な推移となっている。
なお、日銀は正午過ぎに、18日から19日に開いた金融政策決定会合の結果、金融政策の「現状維持」を決定したと発表した。
サプライズ期待はなかったが、一先ずアク抜けといった格好に。
【チャート診断】
コニカミノルタ<4902>(東1・売買単位100)は、25日線を下回っている期間が約8日間となり短期的には戻りが見込めそうだ。ただ、戻しても1600円手前の壁を抜くことができるかどうかは難しいところだ。逆に、そこまで戻して上値を伸ばせないようだと再度、下押す可能性があり、その場合は1340円前にある大きい窓を埋めに行く可能性は考えておくところだろう。短期的には狙うことができても中期スタンスでは深追いは慎重にしたい。
創業が1873年で写真及び石版材料の取扱から始まる。創業142年の老舗。1940年には国産初のカラーフィルム「さくら天然色フィルム」を発売した。現在、情報機器を主力として産業用資材機器、ヘルスケアに展開。従業員数4万1600人で年商約1兆1100億円、150カ国にサービス体制を持ち海外売上比率は約8割と高い。発行済株式数約5億1100万株の大型株、今期ROE10%乗せ見通しもあって外国人持株比率約45%と高い。有機EL、円安などのテーマで動くことが多い。
リーマンショック時でも赤字なく業績安定感はある。前期は3年前比較で売上げ約32%増、営業利益で約69%増と成長性もある。
月足では24カ月線に沿ったジリ高は不変といえる。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
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【狙い場・買い場】
三ツ知はミニGCが出現、今6月期2ケタ増益、年50円配当狙いも可
狙い場・買い場 三ツ知<3439>(JQS)は、ミニゴールデンクロスを示現。好業績予想で割安感があり注目したい。
同社は、冷間鍛造技術をコア技術とした自動車用カスタムファスナーなどの製造・販売を手がけている。ガバナンス体制の強化・充実、グル ープ経営効率化の推進、グローバル戦略を支える海外子会社の体制整備、人財育成に取り組んでいる。
直近2015年6月期第3四半期業績は、売上高103億4400万円(前年同期比1.6%増)、営業利益6億5000万円(同51.5%増)、経常利益7億3600万円(同56.6%増)、純利益4億3500万円(同26.1%増)に着地。
国内では減収になったものの、日系自動車メーカーの海外現地法人の現地調達増加等に伴い、北米で売上が増加したほか新規受注の増加等が寄与したほか、グループ全社を挙げての原価低減活動等が奏功した。
6月19日 相場概況(前引け)
■日経平均株価 20152.55(+161.73)
■日経平均先物 2,140(+180)
■東証1部出来高 9.87億株
■東証1部売買代金 1.1兆円
■TOPIX 991.81(-1.28)
■騰落 上昇1,365/下落368
■日経JQ 2711.65(+ 9.17)
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19日前引けの日経平均株価は前日比161円高の2万152円と5日ぶりに反発。
18日の米国市場ではNYダウが180ドルの上昇となったほか、ナスダックは史上最高値を更新。こうした流れを受けて、日経平均は161円高からスタートした。
前日に200円を超える大幅安となったことから反発狙いの買いが見られるものの、ギリシャ支援協議の合意見通しが立たないことへの懸念や、日銀・金融政策決定会合の結果発表を控えた模様眺めムードもあり、買い一巡後は膠着状態で前場を終了。
日銀の金融政策決定会合については、現状維持がコンセンサスとなり、サプライズはないとの見方。市場の期待度も低いと考えられる。現状維持で下を売り込む流れにはならないと考えられるが、模様眺めムードの強い展開になろう。
セクターでは繊維、海運、その他金融、食料品、化学、精密、電気機器、水産農林、輸送用機器などが上昇。一方で、鉱業、石油石炭、電力ガスが利食いに押されている。
個別ではトヨタが大商いのなか堅調、村田製も出来高を伴い大幅高。東エレク、TDKも買われた。さが美、秀英、アクリーティブも買われた。半面、国際帝石が冴えず、東ガス、ネクスト、gumiなどの下げもきつい。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前引けは前日比9円17銭高の2711円65銭だった。新興市場の銘柄にも買いが向かった。ジャスダック市場の売買代金は概算で535億円、売買高は6653万株。
個別銘柄では、システムズD、クリエアナブキがストップ高、マツヤ、ヤマノHD日ダイナミクやクルーズ、スマバが上昇した。
業績見通しを上方修正した応用技術も上げた。一方でセキュアヴェイル、カルナバイオやラック、ガーラは下落した。
前日にジャスダック市場に上場し、買い気配が続いていたDITは午前中ごろに初めて取引が成立。初値は公募・売り出し価格(公開価格、1300円)の約3.5倍にあたる4500円だった。前場終値も4500円。
東証マザーズ指数は小反落。前引けは前日比1.28ポイント安い991.81だった。上昇して始まり、取引時間中としては3営業日ぶりに節目の1000を上回る場面もあったが、下げに転じた。
ミクシィ、ヘリオス、トランスG、エンバイオHD、関門海、CRIミドルが上げた。がん治療薬候補の化合物について米シカゴ大学での追加の臨床試験が承認されたと発表したOTSも上昇した。
半面、そーせい、ITbook、FFRI、ペプドリは下げた。
6月19日 相場概況(寄り付き後)
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,129.72(+138.90)
■日経平均先物 20,120(+160)
■TOPIX先物 1,630.00(+15.00)
■騰落 上昇1,438/下落308
■日経JQ 2,713.01(+10.53)
■マザーズ指数 995.95(+2.86)
19日前場中ごろの日経平均株価はやや上げ幅を縮め、前日比138円程度高い2万0130円前後で推移している。
ギリシャ債務協議への懸念は払拭されていないことや引け後の黒田日銀総裁の会見などが意識されて買い一巡後は上値が重くなっており、朝方に一時200円を超えた上げ幅は85円まで縮小する場面があった。買い優勢ながら利益確定売りの勢いがやや増した。
物色の中心は中小型株となっており個人投資家は活発な商いを続けている様子。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も寄り付き時点と比べて伸び悩んでいる。
日銀金融政策決定会合の結果発表を控えるが、現状維持の公算が大きく「大きな材料として意識されていない」との声。
午前10時現在の東証1部の売買代金は概算で6948億円、売買高は6億4700万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1438、値下がり銘柄数は308、変わらずは134銘柄だった。業種別では33業種中、鉱業、石油、電力ガスを除き高い。値上がり上位に紙パルプ、海運、その他金融、繊維、化学、水産など。
エアバスから航空機内装品を初めて受注したジャムコは上げ幅を一時9%超に拡大。
2015年3〜5月期の連結営業益が最高の見通しと伝わったセブン&アイも高い。
グループ会社によるUBSの資産管理事業買収が伝わった三菱UFJをはじめ、金融株も値上がりが目立つ。村田製作、リクルートが上げ幅をじりじりと拡大している。
一方、一部の証券会社が投資判断を引き下げた東ガスが下落している。
東証2部株価指数は反発した。象印や日本和装が上げた一方、Gダイニングやアゼアスが下げた。
東証マザーズ指数は続伸となり、日経JASDAQ平均は反発となっている。
昨日上場して初値がつかなかったデジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916)は本日も買い気配。
ヘリオス(4593)が続伸。16日に東証マザーズに上場した直近IPO銘柄で、上場初日に公開価格比47%高い1763円まで買われたあと、いったん目先筋の利益確定売りに下押したが、その後急速に切り返す展開。同社は理化学研究所から特許ライセンスを受けiPS細胞技術を使って目の難病である「加齢黄斑変性」治療用細胞の実用化を目指している。
外資系等は、常和(3258)、オープンハウス(3288)、OBC(4733)、清水建(1803)、グリコ(2206)、西日本シティ(8327)、大塚商会(4768)に注目。
225先物は、アムロ・三菱・ライブスター・GS・日興・カブコムが買い越し。
野村・クレディ・ドイツ・みずほ・JP・バークレイズ・UBSが売り越し。
TOPIX先物は野村・大和・パリバ・立花・JP・バークレイズが買い越し。
GS・メリル・ニューエッジ・モルスタ・アムロ・クレディが売り越し。
テクニカル的には、寿スピ(2222)、不二油(2607)、三洋貿易(3176)、OBC(4733)、ウェザーN(4825)、M&Aキャピ(6080)、シスメックス(6869)、カプコン(9697)が動兆。
【信用取引規制関係】
■東証、ガーラ株の日々公表銘柄指定を解除 18日付。
■東証、Gダイニング株の信用取引で臨時措置 委託保証金率を19日売買分から70%以上(うち現金40%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行50%(同20%)から70%(同40%)とする。
■東証、アズジェント株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を19日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■東証、竹本容器株を貸借銘柄に選定 19日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
■東証、マーケットE株を制度信用銘柄に選定 19日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に追加。
■東証、秀英株を日々公表銘柄に指定 19日から。
■東証、NOS株の制度信用銘柄の選定取り消し 19日付。日証金も同日付で貸借融資銘柄および貸借担保金代用有価証券適格銘柄の選定取り消し。
■日証金、シャープ株の注意喚起取り消し 貸借取引の貸株利用などで。18日付。
■日証金、ジョイ本田株、元気寿司株の貸借取引申込停止措置を解除 19日約定分から。
▽整理銘柄に指定=〔ジャスダック〕NOSは18日(上場廃止は7月23日)
▽空売り比率=38.3%(東証、18日)
【18日の相場表変更】
◎新規上場=〔ジャスダック〕デジタル・インフォメーション・テクノロジー(DIT、情報・通信)
▽指定変更=〔ジャスダック→東2〕Minori(情報・通信)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
ツガミ 150万株、12億円
ヤガミ 20万株、1億7180万円
中央魚類 110万株、2億9920万円
▼立合外分売
福井銀行 19日に267円で87万1000株
タクミナ 25日〜7月2日に8万株
▼一単元の株式数変更
シノブフーズ 9月1日付で1000株から100株
<兜町カタリスト>
「38.3%」
昨日の日経平均株価は4日続落で5月18日以来の2万円割れ。
為替の円高傾向を嫌気した格好との解釈。
ギリシャは進展なし、FRBの利上げは年1回の観測で特に変化はない。
明けて日経朝刊はそんなに暗いトーンでもない。
目に付いたのは「外国人の株保有最高」の見出し。
3月末時点での保有比率は31.7%で3年連続で過去最高を更新した。
2014年度の買い越し額は2兆5247億円。
1年間での増加は0.9%。
1986年の5%程度から徐々に上昇してきて30%台。
売買比率が7割近い割にはそんなものかの感もある。
一方で年金などの資金動向を表現している信託銀行。
3兆5038億円の買い越しは6年ぶりの大きさ。
保有比率は0,8%増加し18.0%。
15年ぶりに過去最低となった個人の17.3%を追い抜いたのは02年以来のこと。
外国人と機関投資家優位の構図の再確認でしかないが・・・。
これに呼応するかのような見出しは「株主数の増減に差」の記事。
3月末の株主数は三井物産が前年比8万人、ソフトバンクが4万人増加。
アステラスや富士重工も増加した一方で三菱商事やNTT、トヨタは減少した。
解釈は「積極的な説明会や投資単位の引き下げ」となっている。
しかし三菱商事の株価の順調な右肩上がりに対して三井物産の株価は物足りない動きだった。
NTTの株価も順調な右肩上がりだったがソフトバンクの株価は横ばいだった。
トヨタの株価も順調な右肩上がりだったが富士重工はやや失速感があった。
アステラスは右肩上がりの展開だったが株式分割効果(最低投資単位は60万円→12万円)が奏功。
こうしてみると、株主説明会が奏功したというよりも株式分割効果の方が大きい気がする。
三井物産やソフトバンクなどは休日や地方での説明会効果を取り上げている。
しかし敢えて言えば「株主数の増加に一番役立つのは株価の軟調」というパラドックス的現実。
確かに「株価が上昇した局面で個人株主が利益確定売りを出した」との指摘はある。
でも逆に株価の上昇は株主数の増加ではなく株主数の減少につながる構図はあまり指摘されない。
しかし間違いなくこの図式は成立している。
株価の急騰は投資者の増加にはつながるが株主の増加につながるのかどうかは結構疑問のところ。
実はこの株価上昇→株主減少の構図が株価上昇→株主増加に変化すれば日本株の未来は明るいのだろうが・・・。
6月第2週の外国人投資家は1726億円の売り越し。
売り越しは6週間ぶり。
ただこの間の日経平均の下落率は0.3%。
「海外投資家が大型の輸出関連株などに利益確定売りを出した」というのが解釈。
しかし実態はSQを挟んでの売りに過ぎなかったような気がする。
日経平均の2万円割れで日経平均採用銘柄の予想PERは15.95倍に低下した。
計算してみるとEPSは1253円と微増継続。
そして株式益回りは5.88%まで上昇。
カラ売り比率は38.3%で今年最大だった1月6日の37.8%を抜いた。
25日線からのかい離はマイナス1.5%でまだ物足りない。
サイコロは3勝9敗で25%。
PER16倍割れと今年最大のカラ売り比率は目先反転のタイミングと見て良いのだろう。
SQ値20473円はまだかけ離れたレベルではない。
好材料は「ゆうちょの限度額引き上げ攻防」の見出し。
自民党の提言は現行1000万円を9月2000万円、2年後3000万円への引き上げ。
将来は限度額の撤廃も入っている。
もし引き上げられれば1991年以来24年ぶりのこととなる。
かんぽ生命の契約限度額は現在の1300万円→2000万円。
民間金融機関は反対だろうが178兆円の郵貯が少なくとも300兆円を超える計算。
このうち資金運用の少しが株式市場に回ってくると効果は結構大きい。
一方で、行革推進委員会は「後発薬を80%」にする目標時期の前倒しの提言。
フロイント産業(6312)などには追い風なのかも知れない。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
トレンダーズ(6069)・・・動兆
トレンダーズに注目する。
同社は女性口コミを活用するマーケティングが中核。
ギフト関連のECアプリなど新サービスに期待感。
国内絶景スポット紹介する訪日客向けメディア育成し自治体向けに拡販中。
昨日のNYダウは180ドル高の18115ドルと3日続伸。
NASDAQは68ポイント高の5132ポイント。
2000年3月のザラ場高値を更新。
S&P500は20ポイント高の2121ポイント。
ダウ輸送株指数は128ポイント高の8444ポイントと反発。
消費者物価指数の上昇と週間新規失業保険申請件数の減少。
フィラデルフィア地区連銀の6月の製造業業況指数の6カ月ぶりの高水準を好感との解釈。
貿易権限法案の下院可決も好材料視。
3市場の売買高は約62億株。
CME円建ては大証比160円高の20120円。
ドル建ては大証比210ポイント高の20170ポイント。
ドル円は122.94円。
10年国債利回りは2.334%。
非公式外資系動向は1710万株売り/1420万株買い。
売りは建設・紙パ・化学・鉱業・機械セクターなど。
買いは商社・ガラス土石・電力・サービス・電機・精密セクターなど。
売買交錯は小売・自動車・銀行・不動産セクターなど。
6月19日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
19日の日経平均株価は、NY株高を受け上昇でのスタート、その後は揉みあい展開を想定する。
日経平均の予想レンジは、19850-20200を予想する。
昨日は、FOMCの結果を受け、円高ドル安進行を嫌気して日経平均は2万円割れとなった。
昼に日銀金融政策決定会合の結果発表、引け後には黒田日銀総裁の会見が控えている。
結果発表に関しては、特段目新しいことはないとの見方が多い。
今回は会合前の指数が下落基調にあり、ノーサプライズによる失望売りは限定的と考える。
しかし、昨日の株式市場が為替の荒い動きを伴って下げただけに為替レートへの影響が大きい。
円高基調が一服しないと日本株のセンチメントは改善しないだろう。
ただ、日経平均株価が1カ月ぶりに2万円の大台を割り込んだことで、ある程度の調整一巡感が出て、自律反発につながるだろう。
主力株が底堅い動きとなれば、積極的に材料株の上値を追う姿勢も強まるだろう。
【寄り付き前の外資系証券動向】
売り1710万株
買い1420万株
差し引き290万株の売り越し。
2営業日ぶりに売り越し。
金額ベースは27億円の売り越し。
米国系、欧州系共に売り越し。
売りは建設、紙パ、化学、鉱業、機械など
買いは商社、ガラス土石、電力、サービス、電機、精密など
売り買い交錯は小売、自動車、銀行、不動産など
【NY概況】
18日のNYダウは3日続伸した。終値は前日比180ドル10セント高の1万8115ドル84セントと、5月28日以来3週ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めが緩やかになるとの期待が広がり相場を押し上げた。
前日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の予想水準を引き下げた委員の存在が明らかになった。
イエレンFRB議長は利上げに踏み切っても利上げペースは緩やかになるとの見方を示した。
売り持ちに傾いていた市場参加者の買い戻しも誘い、株式相場が押し上げられた。
18日発表された5月の米消費者物価指数(CPI)は前月から上昇し、雇用関連の指標も改善したが、金融引き締めへの警戒感にはつながらなかった。
セクター別では全面高となり、医薬品・バイオテクノロジーや小売の上昇が目立った。
ナスダック総合株価指数も3日続伸した。同68.068ポイント高の5132.949で終え、約3週ぶりに過去最高値を更新した。
18日のシカゴ日経平均先物は小幅に続落した。9月物は前日比40円安の2万0120円で終え、同日の大阪取引所の終値を160円上回った。朝方は東京市場で日経平均株価などが下げた流れを受け、日本株先物にも売りが先行。2万円の大台を割って始まった。
米株式相場が大きく上昇。日本株先物にも次第に買いが増えた。この日の9月物の安値は1万9870円、高値は2万0210円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て)
20170 ( +210 )
シカゴ日経225先物(円建て)
20120 ( +160 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(19日)
4月全産業活動指数(13:30)
景気一致指数4月確報値(14:00)
日銀金融政策決定会合政策発表
黒田日銀総裁会見
《決算発表》
日ヘルスケア、トーセイ・リート、西松屋チェ、サンオータス
■海外(19日)
EU財務相理事会
カナダ5月消費者物価・4月小売売上高(21:30)
休場:台湾
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月18日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
日経平均株価は大幅に4日続落、前日比228円45銭安の1万9990円82銭で終えた。
終値で節目の2万円を下回るのは5月18日以来、1カ月ぶり。
朝方から小幅に続落してスタート、先物主導で一時170円安まで下げ幅を拡大し軟調に推移した。
午後も軟調推移は継続、前場後半からドル・円相場がジリジリと朝方の水準より円高に振れ、トヨタなど輸出関連株などを中心に売りが膨らみ下げ幅を拡大した。引けにかけて20000円を挟んで一進一退の展開が続き、20000円を割るほぼ安値引けで本日の取引を終了した。
円相場の上昇が輸出関連株の重荷となったうえ、国内金利の低下は銀行や保険など金融株への利益確定売りのきっかけとなった。
JPX日経インデックス400は3日続落し、終値は前日比154.19ポイント安の1万4586.37。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し17.04ポイント安の1616.66で終えた。ともに5月15日以来の安値だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆3006億円。売買高は20億2396万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の78%にあたる1479、値上がりは18%の330、変わらずは77だった。
野村、三井不、MS&AD などの内需系の脱デフレ関連株が売られ、オリンパス、ツガミ 、ダイハツといった輸出関連株も安い。
塩野義や中外製薬といった医薬品株も総じて堅調だった。東電や大日本住友といったディフェンシブ関連の一角も堅調だったものの、東証1部の約8割の銘柄が値下がりする中では浮揚効果は乏しかった。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落した。ラオックスと象印が下げ、Gダイニングとさいか屋が上げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。終値は前日比12円56銭安い2702円48銭だった。日経平均株価が後場に2万円を割り込むなど、下げ幅を広げた。投資家心理が悪化し、ジャスダック市場でも売りが膨らんだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で875億円、売買高は1億4815万株だった。
スマバやラック、ブロッコリー、いちごHD、マイクロニクスが下落した。半面、日ダイナミク、システム情報、クルーズ、ガンホーは上昇した。カルナバイオは引き続きJ&J子会社とのライセンス契約についての思惑が先行。
東証マザーズ指数は続伸した。終値は前日比4.44ポイント高い993.09だった。マザーズ市場でも後場は上げ幅を縮める動きになったが、ミクシィ、そーせいの大幅高が指数を押し上げた。トランスがストップ高となったほか、ジグソー、ヘリオス、モブキャスも買われた。FFRI、ペプドリ、ITBOOK、シリコンスタが下落した。
前日17日にマザーズに上場したマーケットEは、朝方に公募・売り出し価格(公開価格、1500円)の2.7倍にあたる4005円で初値を付けた。きょう18日、ジャスダック市場に上場したDITは買い気配が続き、初値は翌日以降に持ち越しとなった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
19,990.82 |
-228.45 |
日経平均先物 |
19,960.00 |
-280.00 |
TOPIX |
1,616.66 |
-17.04 |
TOPIX先物 |
1,615.00 |
-22.00 |
東証2部指数 |
4,981.90 |
-30.69 |
JASDAQ |
2,702.48 |
-12.56 |
マザーズ |
993.09 |
4.44 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2023960 |
2300669 |
東証2部 |
130590 |
32816 |
<アフターランチ>
「舶来」
NYでは株式特化型のヘッジファンドの閉鎖の話。
カスカベル・マネジメントというヘッジファンドが昨年度マイナス17%のリターンを記録。
今年はさらに損失が拡大したというのが理由。
確かにNYダウもS&P500ももみ合っているが高値もみ合い。
それでも損失拡大ということは、ウリ中心だったということだろうか。
アメリカンリバイバルファンドも運用停止になったという。
NYでは景気の悪いニュースが流れているが、所詮下手なだけのこと。
プロが間違うほど悪い相場でもなかろう。
こういうニュースが出てくると「暴落の兆し」なんて言う輩が登場してくるのだろう。
舶来信仰の強い国内投資家にとって「外国人投資家」というのは別物に映っている。
市場関係者が使う言葉さえアルファベットばかりの世界。
PERとかBPSなどですら、理解されないことがあることを理解していない。
これがFYとかOPなんてなると当たり前のように使うアナリストばかり。
知らないとかわからないなんて言うのは格好悪いから知ったふりの横行。
EBITDAなんて前世期の指標さえ持ち出してくる。
95年頃に概念が輸入されたころの評価は「使えない」。
あるは今が旬のROEも同様。
過去の指標を持ち出していかにも「今様」にするのは得意芸なのかも知れない。
FYは「会計年度」、OPは「営業利益」と明確に日本語で説明した方がわかりやすいと思う。
フツーの投資家さんがFYとかOPの意味を理解しているというのは市場関係者の思い込み。
専門家なら専門家らしく逆に誰でもわかるフツーの言葉で説明できるべきではなかろうか。
株式投資を辞書を引きながら行う投資家という構図は奇妙でもある。
狭い世界での仲間言葉を広い市場に持ち込むのは傲慢とさえ思えてくる。
パフォーマンスだって「運用成績」の意味なのだろうがフツーは「人目を集めるための派手な行動」だ。
宇宙語を聞いて市場に入ろうとする人はそんなに多くなかろう。
因みにトレーダーの頃は、注文の約定を「ダン」と言っていた。
おそらく「Done」の意味だったのだろうが、もしも「断」だったら面白かったろうに・・・。
電算システムはウェブ型デジタルサイネージシステムStratosMediaの販売を開始
■これまでのデジタルサイネージシステムとは違い、インターネット環境があれば簡単に導入が可能
電算システム<3630>(東1)は、6月17日より、StratosMedia社(本社:オーストラリア ブリスベン)が提供するウェブ型デジタルサイネージシステムStratosMedia(ストラタスメディア)の販売を開始する。
StratosMediaの特徴は、インターネットに接続したディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するデジタルサイネージシステムにおいて、GoogleのChromeブラウザを最大限に活用したウェブ型デジタルサイネージを実現しているところにある。
今までのSTB(SetTopBox:映像受信端末)では、蓄積したデータを放映する形である為、高度なネットワーク技術が必要であった。しかし、ウェブ型デジタルサイネージでは、これまでのデジタルサイネージシステムとは違い、他のサイトのURL、データサーバからの連携がスムースになり、インターネット環境があれば複雑な諸設定を気にする必要がなく導入することが可能である。
その上「StratosMedia」は、クラウドサーバで提供データが配信されるので、簡単に、より多くの顧客に向けて高品質な画像と共に情報の配信を実現。
ChoromeOSをプラットフォームとしたウェブ型デジタルサイネージシステムは米国で多くの導入が進んでおり、今回、電算システムが日本国内初のStratosMediaの販売代理店契約を締結し、販売を開始する。
電算システムは、GoogleApps for WorkやChromebooks for Workの企業向けの導入、コンサルティング、サポートのノウハウを活かし、法人企業向けにGoogleビジネスの新ソリューションとしてウェブ型デジタルサイネージ「StratosMedia」を展開していく。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
シリコンスタジオは急反落も新コンテンツ配信・新エンジン発売と続きゲーム関連人気が再燃妙味
シリコンスタジオ<3907>(東マ)は、720円安の9750円と急反落して始まっている。前日17日にスクウェア・エニックスホールディングス<9684>(東1)の最新作ゲーム「WORLD OF FANTASY」に同社のゲームエンジン「OROCHI 3」、「YEBIS 3」が採用されたことでストップ高しており、急伸後の利益確定売りが先行している。
ただ同社は、今年6月10日にソーシャルゲーム「戦国武将姫−MURASAKI−」の事前登録を開始し、今夏には新レンタリングエンジン「Mizuchi」の販売を開始し、さらに6月16日には新作ゲームアプリ「グランスフィア〜宿命の王女と竜の騎士〜」Android版の配信を開始しており、業績期待を高めゲーム関連人気が再燃する展開が有力である。今11月期第1四半期(1Q)の高利益進捗率業績や、今年2月26日に配信した新作ゲームアプリ「WONDER BLOCKS」が、3日間で8万ダウンロード(DL)を達成し、その後も累計DLを伸ばしていることも見直されよう。
■6月に新作ゲームの事前登録を開始し今夏に新ゲーム開発エンジンも発売
同社は、最高水準のCG(コンピューターグラフィックス)技術によってゲーム開発を効率化するミドルウェア(基盤ソフト)を開発・販売する事業をコアに、自社タイトルによるスマートフォン向けゲームを開発・販売するコンテンツ事業と、クリエイターを派遣・紹介する人材事業を展開、ワンストップでデジタルコンテンツ・ソリューションを提供している。ミドルウエア製品では、国内随一のゲーム開発エンジン「OROCHI 3」や高度な光学表現を可能とする「YEBIS 3」を展開しており、大手ゲームメーカーでは、自社製エンジンを使用しているケースも多いが、3月のバンダイナムコゲームス向けに続いて今回、スクエニHDの最新作ゲームに採用された。今夏には実写に近い映像表現を可能とする「Mizuchi」の発売を予定し、リアルタイムグラフィックスをさらに進化させる。
コンテンツ事業では、2012年11月にリリースした「逆襲のファンタジカ」が世界で累計764万DLに達するなどロングセラーを多数抱えるとともに、新作の「WONDER BLOCKS」も、好調な出足となっており、さらに「戦国武将姫−MURASAKI−」の事前登録を開始し、「グランスフィア〜宿命の王女と竜の騎士〜」を配信したことで収益化期待を高めている。
今11月期業績は、今年2月のIPO時に売り上げ92億7700万円(前期比15.2%増)、営業利益9億300万円(同7.5%増)、経常利益8億8700万円(同6.6%増)、純利益5億3200万円(同4.9%増)と続伸が予想された。ただ、IPO後初決算となった今期1Q業績は、売り上げ18億4700万円、営業利益8100万円、経常利益7700万円、純利益5000万円で着地、四半期決算が初作成となるため前年同期比較はないが、利益は、すでにIPO時予想の今期第2四半期累計業績を上回っており、期末にかけて業績上ぶれ期待も高まってきそうだ。
■初値水準での値幅・日柄調整一巡で前日はストップ高し底上げ加速展開も
株価は、今年2月に公開価格4900円で新規株式公開(IPO)され9900円で初値をつけ、「WONDER BLOCKS」の配信開始・好出足も加わって上場来高値1万9660円まで買い進まれ公開価格比4.0倍の大化けを演じた。最高値後は、初値を下回る上場来安値8810円まで調整し、初値水準の9000円台で約3カ月間の調整した。値幅・日柄調整とも一巡し、前日にはストップ高しており、ゲーム関連の直近IPO株人気を高めて底上げ加速展開が見込まれる。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
6月18日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,098.92(-120.35)
■日経平均先物 20,060(-180)
■TOPIX 1,625.47(-8.23)
■日経JQ 2,710.96(-4.08)
■東証1部出来高 10.12億株
■東証1部売買代金1.07兆円
■騰落 上昇532/下落1,221
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日経平均株価は続落した。昨日の米国株市場は上昇したものの、朝方は小幅に続落してスタート。ギリシャ懸念なども意識され、先物主導で一時170円安まで下げ幅を拡大し、節目の2万円ちょうどに迫った。
今日から始まった日銀金融政策決定会合や、ユーロ圏財務相会合を控え様子見ムードも広がり、売り一巡後は安値圏での推移が続いた。
ドル・円相場が朝方の水準よりやや円高に振れる中、引けにかけて20100円近くまで値を戻し前場の取引を終えた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに3日続落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆793億円、売買高は10億1267万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の65%にあたる1221、値上がりは28%の532、変わらずは132だった。
トヨタや日産自など自動車株が総じて売られた。ソフトバンクやファナックなどの値がさ株も安い。半面、村田製やアルプスといった電子部品銘柄の一部は買われた。
東証2部株価指数は6営業日ぶりに反落。
個別銘柄ではセキド、マーチャント、アゼアス、テクノスジャパンが売られた。一方、ぷらっとがストップ高。京進、鈴与シンワ、さいか屋、アピクヤマダ、Gダイニングなど買われた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日に比べ4円08銭安い2710円96銭となった。 ジャスダック市場の売買代金は概算で489億円、売買高は9815万株。
個別銘柄ではプロルート、ヤマノHD、ガーラ、アビックスなど売られた。半面、カルナバイオがストップ高。細田工務、システム情報、市進HDは一時ストップ高と値を飛ばし、日ダイナミク、ホロン、エン・ジャパンなど買われた
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比6.23ポイント高い994.88だった。
そーせいジグソー、Trends、ミクシィ、ヘリオスが上昇した。一方で、FFRIやシリコンスタ、ITbook、スノーピークは下落した。
前日にマザーズに上場し、買い気配が続いていたマーケットEは朝方に初値を付けた。初値は公募・売り出し価格(公開価格、1500円)の2.7倍にあたる4005円。きょうジャスダックに上場したDITは買い気配が続いている。
6月18日 相場概況(寄り付き後)
日経平均続落124円安、下げ幅を広げる展開。メガバンクが安い |
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,094.73(-124.54)
■日経平均先物 20,080(-160)
■TOPIX先物 1,621.50(-15.50)
■騰落 上昇403/下落1,329
■日経JQ 2,711.23(-3.81)
■マザーズ指数 988.39(-0.26)
18日前場中ごろの日経平均株価はやや下げ幅を広げている。前日比120円あまり安い2万0090円程度で推移している。
米FOMC通過後の外部環境はさほど目立った動きは観測されなかったが、ギリシャ債務協議で進展が見られないことが嫌気されて東京市場は売り優勢でスタート。
ユーロ圏財務相会合(18日)などの重要日程を控えて様子見姿勢の投資家が多いなか、「債券先物を買い、株先物を売る動きが短期筋から出た影響で、現物株の相場水準も徐々に下がっている」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を広げている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6352億円、売買高は6億1328万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は403、値下がり銘柄数は1329、変わらずは151銘柄だった。業種別では33業種中、電力ガス、海運を除きほぼ全面安商状。値下がりで目立つのは石油、空運、銀行、保険、鉱業、証券など。
みずほ、三菱UFJ、三井住友とメガバン3行が弱いほか、トヨタ、ソフトバンク、ホンダ、三井物産がマイナス推移。
一方、東京電力、村田製やアルプスは高い。
東証2部株価指数は反落している。ラオックスや象印、マーチャントが下げ、さいか屋やぷらっとは上げている。
本日新規上場となったデジタル・インフォメーション・テクノロジ―(3916)(JQS)はシステム開発企業で、朝から買い気配のまま10時10分現在は公開価格1300円に対し1755円の買い気配。まだ初値がついていない。
外資系等は、アウトソーシング(2427)、日商業開発(3252)、ヤマハ(7951)、地所(8802)、ツルハ(3391)、リンナイ(5947)、電力セクターに注目。
225先物は、大和・野村・みずほ・メリル・カブコム・SBI・松井が買い越し。
モルスタ・マネ・JP・ニューエッジ・バークレイズ・アムロ・ドイツが売り越し。
TOPIX先物は野村・パリバ・ニューエッジ・モルスタ・日興が買い越し。
HSBC・GS・クレディ・JP・アムロ・大和が売り越し。
テクニカル的には、ミライト(1417)、ツクイ(2398)、ITHD(3626)、日化成(4007)、リソー教育(4714)、キャノン電(7739)、フランスベッド(7840)、Fマート(8028)、日ユニシス(8056)、加賀電子(8154)、都競馬(9672)、サンドラッグ(9989)が動兆。
【信用取引規制関係】
■東証、スマバ株を制度信用銘柄に選定 18日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、23日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
■東証、モルフォ株の信用取引に関する臨時措置を解除 18日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
■東証、マーチャント株、FFRI株、EAJ株を日々公表銘柄に指定 18日から。
■東証、イントラマト株、クボテック株の日々公表銘柄指定を解除 17日付。
■日証金、秀英株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。18日約定分から。
▽商号変更=〔東証1部〕ショットモリテックスはモリテックス、幸楽苑は幸楽苑ホールディングス(幸楽苑HD)、PaltacはPALTAC、常和ホールディングスはユニゾホールディングス(ユニゾHD)、ソフトバンクはソフトバンクグループ(ソフトバンク)、アイロムホールディングスはアイロムグループ(アイロムG)〔東証2部〕丸久はリテールパートナーズ(リテールPA)〔ジャスダック〕ミナトエレクトロニクスはミナトホールディングス(ミナトHD)、テックファームはテックファームホールディングス(テックファム)、アイフリークホールディングスはアイフリークモバイル(アイフリーク)、UTホールディングスはUTグループ(UT)、ソーシャル・エコロジー・プロジェクトは伊豆シャボテンリゾート(伊豆シャボ)、7月1日
▽空売り比率=34.6%(東証、17日)
【17日の相場表変更】
▽新規上場=〔東証マザーズ〕マーケットエンタープライズ(マーケットE、商業)
<兜町カタリスト>
「蒸し返し」
ギリシャの債務問題は進展せず。
FOMCは利上げ方向の再確認のセレモニー。
もういい加減この話題には飽きたというところだろうか。
ウクライナを蒸し返しても「またか」だろうし、中東問題も新鮮味に乏しい。
しかも韓国のMERSはWHOが「緊急事態に該当せず」。
中国に警戒感といったところで、今更「シャドーバンキング」でもないだろう。
日経マーケット面の見出しの「鈍感力」という表現は秀逸だった。
こうなると売り方にとっては作戦の立てにくい相場となろうか。
そもそも悪材料に敏感に反応する向きがいるからこそネガティブキャンペーンは成立する。
この敏感さはあとから考えると「異常な警戒感)とも言えるがとにかく反応はある。
ところが、株式市場というのは不可解は場所で材料が長く晒されると飽きるという傾向がある。
ある意味で「チョイ見せ」程度が一番説得力があるようだ。
しかしチョイどころか日々同じ材料を蒸し返して見せつけられては飽きる。
本来、市場が求めているのは驚き。
想定しない方向から玉が飛んでくるから避けようとするし次に注意する。
わかりきった方向から腐ったリンゴのような球が来たところで「だから何?」。
市場は繊細かつ横着なのだから、横着に支配されていては売り方の空しさこの上ない。
というか、もう作戦を変更して材料の視点を他に振る方が良いのだろう。
久しくとどまり腐った魚は猫でも見向きしない。
「不景気の真っただ中に大底から反転し、好況の真っただ中に天井を示現するのが株式相場」と先達。
その驚きこそ、真骨頂と思われる。
「相場は強い」と思わされるのは裁定買い残の動向。
先週末時点で8377億円減少し2兆9262億円。
メジャーSQだった影響もあろうが、8377億円の減少は約2年ぶり。
それでも日経平均は300円程度の下落しかしていない。
内訳は当限が4026億円減少し2兆8432億円。
翌限以降が4350億円減少し830億円。
リセットしてまた4兆円程度まで積み上がるとすれば、当座のモタモタはそれこそ押し目となりそう。
「裁定解消売りに警戒」なんて指摘は、ためにする声でしかなかったということになろうか。
個人的に考える裁定取引の絶対水準は下が2兆円、上が6兆円。
だったらまだのりしろはある。
そして7月初旬にかけて訪れるETFの分配金の再投資。
今日明日の目先の論調だけを追いかけると、やはり見間違いそう。
もっとも数分先しか見ていないFXよりはマシかも知れない。
そして罫線だけで物事を判断する習性もそろそろ脱却してもいいのかも知れない。
主従の従の存在がネット取引画面の賑やかしとして主になってから相場は短期志向になった。
そして未来志向である筈の相場がバックミラー思考の権化となった。
過去に饒舌、未来に寡黙からは脱する時かも知れない。
日経平均株価の25日移動平均は20284円でマイナス0.32%のかい離。
75日線は19741円でプラス2.42%のかい離。
200日線は17884円でプラス13.05%のかい離。
勝手雲の下限は20061円、上限は20450円。
株価はこの白い雲の中で約1週間の停滞前線みたいなもの。
24日に黒くねじれているのは気にかかるが、今の黒い雲はゲリラ的刹那的と思いたい。
騰落レシオは103.99%。
サイコロジカルは3勝9敗で25.0%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス12.963%。
買い方はマイナス3.586%。
Quick調査の信用評価損率(6月12日現在)はマイナス6.18%。
因みにMRF(マネー・リザーブ・ファンド)の残高は減少傾向。
6月2日が12兆4855億円、15日が12兆1518億円と3338億円減った。
消費に回った訳でもなさそうだから待機資金の出動の兆候だろうか。
アノマリー的最高の好材料は今月のDVD「相場大暴落の研究〜乱に備える心構え」。
過去「下げに備える」とか「売りを学ぶ」などネガテーマのDVD以降の株価は強かった。
今回もアノマリーと考えたい。
イスラム圏では来月16日までラマダン入り。
話は違うが、昨日年初来高値を更新したコムチュア(3844)の行方が興味深い。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
エラン(6099)・・・動兆
エランに注目する。
同社は病院や介護施設に身の回り品をレンタル。
加入者は増加基調で業績は好調。
15年6月中間期単体の業績予想は上方修正。
純利益は1.27億円→1.55億円(前期比32.5%増)へ引き上げ。
6月18日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
昨日、上昇して始まった日経平均株価はマイナスに転じて続落となったが、下値では買いが入り持ち直すなど一定の底堅さを見せた。
FOMCについては予想通りの内容であり、サプライズはない。無難に消化した安心感から、日本株には買いが入りやすいと予想するが、昨日のシカゴ日経平均先物の終値からみるとやや利食い優勢の展開か。
日経平均株価予想レンジは、20100-20300を想定する。
きょうからの日銀の金融政策決定会合での結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。
物色は、新興市場の中小型株などによる短期的な値幅取り狙いの売買が中心になるとみておきたい。
【寄り付き前の外資系証券動向】
買い1360万株
売り960万株
差し引き400万株の買い越し。
2営業日ぶりに買い越し。
金額ベースは43億円の買い越し。
米国系は買い越し、欧州系は売り買い均衡。
売りは小売、情報通信、化学、不動産、REITなど
買いは銀行、サービス、ガラス土石、証券など
売り買い交錯は電機、食品、自動車など
【NY概況】
17日のNYダウの終値は前日比31ドル26セント高の1万7935ドル74セントと続伸だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受けて、先行きの米利上げペースは緩やかにとどまるとの観測が広がった。株式市場への資金流入が続くとの期待から買いがやや優勢となった。
米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで市場予想通り、事実上のゼロ金利の据え置きを決めた。
市場では、FRBが年内に最初の利上げを始めた後はゆっくり利上げを進めると示唆したとの受け止めが多かった。
FOMC声明を受けた買い一巡後は相場は伸び悩んだ。ギリシャの債務問題を巡る不透明感も相場の重荷になったとの指摘があった。
ナスダック総合株価指数は同9.328ポイント高の5064.881で終えた。
シカゴ日経平均先物は続落した。9月物は前日比130円安の2万160円で取引を終えた。17日の大取終値を80円下回った。
円相場が下げ幅を縮めるにつれ、売られた。この日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が緩やかな利上げペースを示したとの見方が強まった。米株は続伸したが日経平均先物の買いの勢いは限られた。この日の9月物安値は2万115円、高値は2万310円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20215 ( -25 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20160 ( -80 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(18日)
4月毎月勤労統計(10:30)
日銀金融政策決定会合(〜19日)
40年国債入札
《決算発表》
サンワドー、プレミア投
《新規上場》
DIT
■海外(18日)
NZ1-3月期GDP(7:45)
インドネシア中銀政策金利発表
英5月小売売上高(17:30)
米1-3月期経常収支(21:30)
米5月消費者物価指数(21:30)
ロシア5月小売売上高・失業率(22:00)
米6月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
米5月CB景気先行総合指数(23:00)
5月北米半導体製造装置BBレシオ(19日7:00)
米30年インフレ連動国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月17日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
17日の日経平均株価は3日続落した。
終値は前日比38円67銭安の2万0219円27銭と、6月10日以来と約1週間ぶりの安値で終えた。日本時間18日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、買いが手控えられた。ギリシャへの金融支援を巡る協議が難航していることも投資家心理の重荷となった。
14時に日本政府観光局が5月の訪日観光客数を発表。前年同月比50%増の164万人となり、5月としては過去最高を更新したことが伝わると、百貨店株など恩恵を受ける銘柄に買いが入り、日経平均は下げ幅を縮めた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに続落した。業種別TOPIXは全33業種中28業種が下げた。なかでも、鉄鋼業や倉庫運輸関連、電気・ガス業の下げが目立つ。半面、精密機器や小売業、食料品が上昇した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1817億円、売買高は18億8798万株。東証1部の値下がり銘柄数は956、値上がりは791、変わらずは138だった。
個別銘柄では、三井住友FGや三菱UFJのほか、東電、トヨタ、ソフトバンク、ソニーなどが下げた。スクエニHDや任天堂も安い。半面、みずほ、ファナック、JT、NTT、良品計画が買われた。野村証券が投資判断を1段階引き上げたNTNも高い。
また、秀英、さが美、AOI Proなどが買われた。
東証2部株価指数は5日続伸した。ラオックスや象印、朝日インテクが買われた。半面、Gダイニング、アゼアス、ベリテが安い。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。この日の終値は前日比61銭高の2715円04銭だった。内需関連株の多い新興市場に資金が流入した。もっとも、新興市場でも徐々に様子見気分が強まった。朝方は小高く推移したが、上値は重く、取引終了にかけて上げ幅を徐々に縮めた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で852億円、売買高は1億5460万株。
システム情報がストップ高、直近のM&Aやマイナンバー関連であることを再評価された。ソルクシーズはチームスピリット社と提携しマイナンバーソリューションを提供することが材料視される。クルーズや日ダイナミク、ラックなどが買われた。
半面、カルナバイオやMKシステム、メイコー、マイクロニクスなどは売られた。
16日に東証ジャスダックに新規上場し、同日は終日買い気配で取引が成立しなかったスマバはきょう12時56分に公開価格(1580円)の約4.4倍にあたる7030円で初値を付けた。その後は、一時制限値幅の上限(ストップ高水準)の8530円を付けたももの、一転して売り気配になる場面もみられるなどやや荒い値動きで推移した。終値は8100円だった。
東証マザーズ指数は小幅に反発した。前日比7.68ポイント高の988.65で終えた。FFRIやペプドリ、ミクシィ、ジグソー、いい生活が上昇した。
一方、ヘリオスはiPS網膜の移植手術見送り報道がネガティブ視された。
sMedio、WSCOPE、エンカレッジ、CANBASなどは下落した。きょう東証マザーズ市場に新規上場したマーケットEは終日買い気配が続き、取引が成立しなかった。最終気配値は公開価格(1500円)の2.3倍にあたる3450円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
20,219.27 |
-38.67 |
日経平均先物 |
20,240.00 |
10.00 |
TOPIX |
1,633.70 |
-6.16 |
TOPIX先物 |
1,637.00 |
-2.00 |
東証2部指数 |
5,012.59 |
10.21 |
JASDAQ |
2,715.04 |
0.61 |
マザーズ |
988.65 |
7.68 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1887980 |
2181796 |
東証2部 |
179670 |
50868 |
<アフターランチ>
「普通」
米投資雑誌バロンズ今週号の「トップストックピックス」。
市場関係者10人へのヒアリングである。
登場している声はハリスアソシエイツのデビッド・へロー氏。
「日本には構造改革が必要だ」。
コーポレートガバナンス強化の必要性を認識するべきだということ。
外国人取締役は一人もいないホンダは「島国的すぎる」。
外国人取締役を加えたトヨタを見習うべきだという。
放っておいてくれというのが本音だが、どうして外国人投資家はこうおせっかいなのだろう。
因みにS&P500については「大きく動きそうもない」。
そして株式でバリュー性の残るのは欧州と日本。
欧州についてはギリシャ問題が株式市場にはプラス寄与。
ギリシャのユーロ圏離脱は市場の一旦の混乱を招くが、次第に欧州株はパフォーマンスを高めるとの見方。
日本については円安がサポートとの認識。
それにしてもおせっかいな声に聞こえる。
あるIR担当者さんからのメール。
↓
事業会社のIR担当なのでセルサイドやバイサイドの取材を受けます。
その「実態」を結論から言うと・・・。
セルもバイもアナリストも機関投資家も真に会社を理解できる人なんて誰もいないなってこと。
端から見ているときは、すごい人たちなんだろうなって思ってました。
でも・・・。
う〜ん、みんな「普通」でした。
ただ、それぞれ向き合う「姿勢」が違うとは思いました。
やっぱり一番すごいのは「個人投資家」さん。
「自分」のお金を「自分」の責任で「自分」でリスクをとって企業に投資してくれるんですもんね。
やっぱり、「個人投資家」を大事にしないとだめですね!!!
資本チックなあるいは企業チックな論理からいくと、たくさん買ってくれる人は大切な投資家。
しかし実際はたくさん買ってくれる人はほとんどがサラリーマン。
業務の一環として投資業務をしているに過ぎない。
本当に大切なのはどれだけ買ってくれるかではなく、どれだけその銘柄のことを思ってくれるのか。
市場は量を求めがちだが、実は質が問われる時代が来ているのかもしれない。
株主総会の時期であるから議決権の多い方が大事にされる時期でもある。
多く持つものは大切にされるし、多く買う者はある意味敬われる。
しかしいずれは「量=質×時間」の方程式が成り立ってくるのではなかろうか。
6月17日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,190.78(-67.16)
■日経平均先物 20,170(-60)
■東証1部出来高 9.71億株
■東証1部売買代金 1.09兆円
■TOPIX 1,635.87(-3.99)
■騰落 上昇882/下落830
■日経JQ 2,718.34(+3.91)
------------------------------------
日経平均株価は続落した。前引けは前日比67円16銭安の2万0190円78銭。
昨日の欧米株高を背景に朝方は買い先行、その後は、先物の断続的な売りが強まり下落に転じた。しかし、下値では日銀によるETF買い入れ期待もあり、下げ幅は限定的となりました。
日本時間18日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて、持ち高調整の売りが優勢となった。市場では、ギリシャへの金融支援協議が難航していることも投資家心理の重荷との見方もある。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ続落した。東証規模別株価指数では、大型株の下げが目立つ半面、小型株指数は小幅高の水準を保った。
個別銘柄では日経平均への影響度が高いファストリやファナック、ソフトバンクが売りに押された。トヨタ、ソニー、東電、三井住友が軟調。前日に15年3〜5月期の連結営業利益が前年同期比15%減の23億円だったと発表したアークランドやenish、ツルハホールディングスは大幅安。
一方、良品計画が商いを伴い大幅高、JT、NTTも堅調。さが美、秀英、GMO、クックパッドなども大きく買われた。
野村証券が投資判断を1段階引き上げたNTNが大幅上昇した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆0969億円、売買高は9億7164万株。東証1部の値下がり銘柄数は830、値上がりは882、変わらずは170だった。
東証2部指数は小幅ながら5日続伸した。象印や赤土、朝日インテク、コメ兵が高い。半面、Gダイニング、アゼアスが売られた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に反発した。前場終値は前日比3円91銭高の2718円34銭だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で474億円、売買高は8812万株。
システム情報、クルーズ、日ダイナミク、ラックが上昇した。半面、カルナバイオ、ガーラ、オービス、ウェッジHDなどが下落した。
東証マザーズ指数は小幅に反発した。前引けは前日比5.30ポイント高の986.27だった。FFRIやミクシィ、ITbook、エイティング、ジグソー、イグニスなどが買われた。ヘリオス、モルフォ、WSCOPE、CANBASなどは売られた。
16日に東証ジャスダック市場に新規上場し、同日は終日買い気配で売買が成立しなかったスマバはきょうも朝方から買い気配が続いた。きょう東証マザーズ市場に新規上場したマーケットEも同じく朝方から買い気配が続き、いずれも午前の取引では初値が付かなかった。
6月17日 相場概況(寄り付き後)
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,253.01(-4.93)
■日経平均先物 20,240(+10)
■TOPIX先物 1,640.50(+1.50)
■騰落 上昇1,035/下落656
■日経JQ 2,722.51(+8.08)
17日の日経平均株価は下げに転じた。一時は前日比88円安の2万0169円まで下げた。18日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、持ち高調整の売りが優勢となっている。株価指数先物に小口の売りが続き、現物株も連れて下げ幅を広めている。市場では「投資家の様子見姿勢が強く買いが手控えられている」との指摘もある。
10時過ぎから225先物、TOPIX先物にまとまった売りを観測があり、一部市場関係者は「ABNアムロなど短期筋の仕掛け的な売りではないか」との指摘。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は小幅高で始まったが、売り注文に押されており、一時下げに転じた。東証規模別株価指数では、大型株が下げる一方、出遅れ感がある小型株が小幅高となっている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6228億円、売買高は5億5319万株。
東証1部の値上がり銘柄数は1035、値下がり銘柄数は656、変わらずは188銘柄だった。
業種別では33業種中、22業種前後が高い。値上がり上位に食料品、紙パルプ、水産、小売、精密機器、石油など。半面、値下がりで目立つのは倉庫、電力ガス、その他製品、海運、鉄鋼など。
個別銘柄では、トヨタや日産自、いすゞなどの自動車株の一角が下げている。日経平均への影響度が高いファストリやソフトバンク、ファナックも安い。半面、JTやNTT、良品計画、アダストリアが高い。
東証2部指数は5日続伸している。象印や朝日インテク、セキドが上昇している。一方、Gダイニング、アゼアス、ベリテが売られている。
8時50分に発表された5月貿易収支は2160億円の赤字となった。2カ月連続で赤字となったが、赤字幅は前年同月9172億円に比べ大幅縮小した。
上場2日目となったスマートバリュー(9417)(JQS)は本日も買い気配を上げ、10時現在は公開価格1580円の3.0倍の4745円で買い気配となり、昨日からまだ初値がついていない。東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均も反発し堅調となっている。
本日は1銘柄が新規上場となり、マーケットエンタープライズ(3135、東証マザーズ)は中古品の買い取り・販売をネット通販サイトで展開し、10時現在は公開価格1500円に対し35%高の2025円買い気配。
外資系等は、NTN(6472)、日精工(6471)、ジェイテクト(6473)、三井住友トラ(8309)、新生銀(8303)、JT(2914)、TOTO(5332)に注目。
225先物は、パリバ・野村・アムロ・GS・SBI・松井が買い越し。
バークレイズ・ドイツ・モルスタ・JP・大和・メリル・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物は野村・モルスタ・バークレイズ・日興が買い越し。
大和・JP・ドイツ・メリル・クレディ・シティが売り越し。
テクニカル的には、NIPPO(1881)、GCA(2174)、キューブ(2335)、サンセイランディック(3277)、ヒトコム(3654)、ダイキアク(4245)、ユニオンツ(6278)、ASB(6284)、H2O(8242)、アルペン(2038)、きちり(3082)、プレサンス(3254)、GMOクラウド(3788)、ラサ工(4022)、ネクシーズ(4346)、花王(4452)、秀英(4678)、ソフトバンクテク(4726)、TOW(4767)、フルキャスト(4848)、石塚硝(5204)、リソル(5261)、栗本(5602)、島精機(6222)、エアーテック(6291)、渋谷工(6340)、小森(6349)、前沢工(6489)、日電産(6594)、日東工(6651)、村田(6981)、ガリバー(7599)、二プロ(8086)、三谷産(8285)、興銀リ(8425)、丸三証(8613)、アニコム(8715)、平和不(8803)、アイネット(9600)、ベルーナ(9997)が動兆。
丸三証(8613)、アニコム(8715)、平和不(8803)、アイネット(9600)、ベルーナ(9997)が動兆。
【信用取引規制関係】
■東証、極東貿易株、ワットマン株の日々公表銘柄指定を解除 16日付。
■東証、ヘリオス株を制度信用銘柄に選定 17日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、22日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
■東証、イーガーディ株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を17日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■日証金、マーチャント株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。16日午後約定分から。
▽新株落ち=〔東証1部〕ブロンコB、鈴木、パイロット、、ドンキHD、ミスミG、カブコム、オープンH、内外トランス、NTT、クックパッド、TOW〔東証2部〕OATアグリ、ジーエル〔東証マザーズ〕ペプドリ、スノーピーク、ペッパー、ハウスドゥ、MDV、比較コム、エラン〔ジャスダック〕第一カッター、イデアインタ、ノジマ、システム情報、ユニバー園芸は26日
▽空売り比率=35.3%(東証、16日)
【16日の相場表変更】
▽新規上場=〔東2〕コマニー(その他製造)〔東証マザーズ〕ヘリオス(化学)〔ジャスダック〕スマートバリュー(スマバ、情報・通信)
▽上場廃止=〔東2・整理〕雪国まいたけ〔ジャスダック・整理〕スターHD
▽監理・特設注意銘柄に指定=〔ジャスダック〕石山GWH
▽商号変更=不動産投資信託〔東〕MIDリート→ミッドシティ
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
トヨタ自動車 5000万株、6000億円
▼立合外分売
クボテック 17日に1000円で30万株
<兜町カタリスト>
「タマゴ」
浅間山とトヨタと黒田日銀総裁。
彩りがスマートバリューとヘリオスのIPOといった印象が昨日の相場。
日経平均株価は結局129円安の20257円と続落した。
NHKなどが浅間山の小規模噴火を報じたことで株価は下落幅を拡大。
参議院金融財政委員会に黒田日銀総裁が延々と出席。
発言が断片的に伝えられてことで相場は一喜一憂。
そしてこちらも3時間2分も延々と続いたトヨタの株主総会。
本社のある愛知県豊田市に参集した株主は4655人。
焦点は第7号議案のAA型種類株への賛否。
もしも否決されていたとしたら1937年(昭和12年)の創業以来初めてのこと。
経営陣も気が気ではなかったろう。
それにしてもこのAA型種類株という代物。
5年間は売却不可能なかわりにそれ以降は発行価格でトヨタが買い取る仕組み。
民間企業があらたな資金調達と資本市場を創生するという意気込みは悪くない。
1.5%程度の年間配当をしながら事実上の元本保証。
しかも議決権がある。
投資家サイドにしてみれば悪くない商品設計。
しかし、株式市場というのは元本保証の絶対にない仕組みという全体は崩れる。
リスクがあるからこそキャピタルゲインもあるのだし、議決権もあるのが本筋。
因みに出資法の第1条。
「何人も、不特定且つ多数の者に対し、後日出資の払いもどしとして出資金の全額
若しくはこれをこえる金額に相当する金銭を支払うべき旨を明示し、
又は暗黙のうちに示して、出資金の受入をしてはならない」。
こことの整合性はよく理解できない。
超大企業だから倒産リスクがない訳でもなかろうからリスクはある。
でも未上場企業が同様の資本調達をするとしたら認められるのだろうか。
あるいは「トヨタの種類株のように発行価格で買い取ります」なんて出資勧誘は横行しないのだろうか。
むしろそちらの方の蔓延が気にかかる点ではある。
5年間売却禁止だから流通市場はない。
もしもこの手の株が流通するならば証券会社は事実上の元本保証の株を取り扱うという奇妙な構図が生じることになる。
日本の投資風土に合致した純日本的資本調達と言えないこともないのだろうが・・・。
昨日の日経商品欄。
気になったのは二つの見出し。
一つは「派遣や中途採用活発。
IT・技術系、時給最高2038円」。
派遣社員の時給は過去2年前年同月水準を上回った。
背景は景気の回復。
そしてマイナンバー制度の導入に向けたIT技術者需要。
特にシステムエンジニアやITコンサルタントなどの求人が増加しているという。
ヒトの部分から景気を読めば明らかにIT関連主導の格好。
IoTやM2M、O2Oなどの世界の優位性は株式面ではこれから登場するのだろう。
そして「鶏卵卸値2%安」の見出し。
直近高値の5月上旬と比べると6%の下落だという。
もっとも昨年6月上旬にキロ200円、2013年はキロ153円だった。
今はキロ220円だから絶対値は安くはない。
ただ上昇にブレーキはかかったということ。
株価に引き直せば高値もみあいと読んだ方が良いのだろうか。
バルチック海運指数は変わらずをはさんで13日続伸。
日経平均の25日移動平均線は20266円でマイナス0.04%のかい離。
(前日はプラス0.7%)
騰落レシオは104、73%。
サイコロジカルは4勝8敗で33.3%まで低下。
空売り比率は35.3%まで上昇(前日31.7%、今年最大は37.8%)。
PERは16.23倍(EPSは1248円)。
06年4月以来の5000ポイント台を回復した東証2部指数が復活の前触れだろうか。
勝手雲の上限20450円を抜ければ24日の黒い雲への捻れは無視出来ようか。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
エニグモ(3665)・・・動兆
エニグモに注目する。
同社は通販サイト「バイマ」を運営。
会員数は前年同期比29.3%増の237万人。
TV広告で知名度向上。
6月17日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
17日の日経平均株価はレンジ内での展開が予想される。
底堅さが意識される半面、上値追いは慎重で押し目買いの流れだろう。
日経平均株価予想レンジは、20100-20400を想定する。
昨日は、見送りムード極まる相場展開となった。日経平均は25日線近辺で一応下げ止まった格好となったが、底堅かったのは指数だけで、主力は内需も外需も総じて弱い。
新興市場もマザーズ指数が昨年1月以来の1000pを回復したが、大台回復をはやす動きは限定的で、個別では売られる銘柄が目立った。米FOMC待ちの相場が続き、本日も動きづらい展開が予想される。
AAA型種類株式について約75%の賛成可決の結果を受けたトヨタは、下げに転じたが、大引け後に5000万株・6000億円を上限に7月27日から来年3月31日まで自社株買いを実施すると発表した。AAA型種類株式発行に伴う普通株の希薄化を回避する狙いがあるが、トヨタの株価推移も全般相場への影響も考えられる。
主力株の投資主体である外国人投資家の見送り姿勢が顕著に出ている、中小型株のほとんどが個人投資家の投資対象で、個人投資家の売買意欲が健在であることが見て取れる。
物色対象は、中小型株中心の動きであろう。
本日は販売店舗を持たず、インターネットに特化した多種多様なリユース品の買い取りおよび販売を手掛けるマーケットエンタープライズ[3135]が、東証マザーズに新規上場する。
寄り付き前の外資系証券動向
売り1580万株
買い1220万株
差し引き360万株の売り越し。
2営業日ぶりに売り越し。
金額ベースは50億円の売り越し。
米国系、欧州系共に売り越し。
売りは情報通信、ゴム、小売、不動産、海運、機械など
買いはガラス土石、輸送用機器、商社、その他金融、電力など
売り買い交錯は化学、サービス、薬品、銀行、電機、鉄鋼など
【NY概況】
16日のNYダウは3営業日ぶりに大幅反発した。NYダウの終値は前日比113ドル31セント高の1万7904ドル48セントだった。ナスダックは同25.580ポイント高の5055.553で終えた。17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を前に、持ち高を中立に戻す買い戻しが入った。
前日までの2日間で相場が大きく下げていたため、自律反発を見込んだ買いもあった。FOMCの声明やイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見で、利上げを急がないことが改めて確認され、市場で好感されるとの思惑が買いを誘ったとの指摘もあった。
シカゴ日経平均先物は小反落した。9月物終値は前日比60円安の2万290円で取引を終え、16日の大取終値を60円上回った。17日まで開く米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、全体に動意薄の展開だった。この日の9月物安値は2万115円、高値は2万360円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20330 ( +100 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20290 ( +60 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(17日)
5月貿易統計(8:50)
5月訪日外客数
5月日本製半導体製造装置BBレシオ
《決算発表》
星野RR
《株式分割》※権利取最終日
TPX2倍
《新規上場》
マーケットE
■海外(17日)
豪5月ウエストパック景気先行指数(9:30)
南ア5月消費者物価(17:00)
英5月失業率(17:30)
ユーロ圏5月消費者物価(18:00)
南ア4月小売売上高(20:00)
FOMC政策金利発表(18日3:00)
イエレンFRB議長会見
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【チャート診断】
ジーテクトは年初来高値圏で堅調、13年高値にはホンダ人気次第も
ジーテクト<5970>(東1・売買単位100株)は14円高の1331円と年初来高値(1358円)の圏内で堅調な展開。
昭和27年に和歌山県田辺市で高尾金属工業として創業、菊池プレス工業を経て2011年に現社名。社名には、技術、英知、信頼、強みを融合してグローバルに展開という意味合いが込められている。
車体部品とトタンスミッション部品の専門メーカーで従業員数約7350名のうち海外が約6100名。年商約2000億円で海外比率は約4割、営業利益率は約5%。昨年暮れに1部上場だが発行済株式数約4400万株の小型株。ホンダが29.6%を保有、ホンダの持分法適用会社でホンダ株価と連動性高い。
リーマンショックの09年安値303円から上昇に転じ24カ月線を下値支持としたジグザグの上昇で13年秋に上場来高値1832円をつけた。その後、24カ月線割り込む調整となったが足元では24カ月線を奪回している。週足に置き換えてみると26週線の上でのジリ高で出直りの展開。
信用買残多いが安値圏での膨張で、むしろ株価見直しエネルギーとして注目できそうだ。高値接近場面では売り買いが交錯の可能性。
リーマンショック時も黒字堅持。前3月期はホンダの国内苦戦、償却負担で営業減益、3年前比較でも利益横ばい。
今期2ケタ増益、指標に割安感あり高値目標に押し目買い。ただ、高値接近では深追い慎む。
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【引け後のリリース】
メディアフラッグ「スポット巡回」導入し売上高が大幅増の事例
「覆面調査」などのメディアフラッグ<6067>(東マ)は16日の午後、売場などを定期的に巡回する定期ラウンダーを配置できない地方などに対してのサービス「スポット定期ラウンダー」を某化粧品メーカー向けに実施し、売上高が昨年の同時期対比で166.1%を達成したと発表した。メディアフラッグの準主力事業として注目されそうで、6月中間決算などに期待が強まる場面が出てきそうだ。
発表文によると、「スポット定期ラウンダー」は、定期ラウンダーを導入するほど店舗数の無いケースなどで活用するメリットがあり、たとえば地方都市の場合、定期ラウンダーを導入しようとしても近隣エリアに店舗数が少なく、効率的な巡回が行えない場合が多くあるようなケースで提供し、店舗に対して固定のラウンダーを配置することも可能なフレキシブルなサービス。店舗との関係構築や売り場交渉・作成など、スポットだけではなく定期ラウンダーに近い活動が可能になっているという。
株価は今年2月に業績予想の増額修正を発表してから上昇基調を強め、それまでの600円前後での小動き横ばい相場から5月229日には1310円まで2倍の値上がりになった。今12月期は純利益などが連続最高益を更新する見込みで、1500円台から2000円台で活躍しても不自然ではないとの見方がある。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
6月16日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
16日の日経平均株価は続落した。終値は前日比129円85銭安の2万0257円94銭だった。ギリシャへの金融支援を巡る協議の先行き不透明感が心理的な重荷になり、前日の欧米株安を映して日本株にも売りが出た。一時は下げ幅を150円ほどに広げた。
16〜17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、18〜19日に日銀金融政策決定会合を控えて買いを入れづらかったことも株価の上値を抑えた。
前場には日銀の黒田東彦総裁の発言で一時的に円安が進み、日経平均が下げ渋る場面があった。個人投資家を中心に押し目買い意欲が強いとの指摘も聞かれた。
また、浅間山で午前中に小規模な噴火が発生したことを受けた売りの指摘も一部にあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに4営業日ぶりに反落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆2639億円、売買高は19億9441万株。東証1部の値下がり銘柄数は1369、値上がり銘柄数は405、変わらずは111だった。
個別では、三井住友トラや三井住友FG、商船三井などの下げが目立った。NECやパイオニア、デジアーツ、ボルテージ、N・フィールド大幅に下げた。一方、味の素やキッコマン、ニチレイといった食料品株は上昇。鹿島など大手建設株も堅調だった。JT、日東電、スクエニHD、三菱商、三井不、東電力が上昇した。
群馬の突風や浅間山噴火など異常気象発生からウェザーニューズが買われた。
東証2部株価指数は小幅ながら4日続伸した。システム・テクノロジー・アイ、セキドがストップ高で引け、マーチャント、ベリテ、アーバンライフ、象印、朝日インテク、フマキラが上昇した。半面、Gダイニング、ウインテスト、昭和HD、アゼアス、Jトラスト、テクノスJは下落した。
日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反落した。
終値は前日比8円94銭安の2714円43銭。前日15日に年初来高値を更新していたことから高値警戒感が広がり、利益確定売りが出た。
ジャスダック市場の売買代金は概算で939億円、売買高は1億8810万株だった。ラックやアズジェント、セキュアヴェなどの情報セキュリティー関連の下落が目立った。半面、カルナバイオ、日ダイナミク、EAJ、ネクストジェン、ジャストプラ、ヤマザキなどが上昇した。
東証マザーズ指数も5営業日ぶりに反落。朝方に取引時間中としては約1年5カ月ぶりに心理的節目の1000を上回る場面があったが、まもなく下げに転じた。終値は前日比13.51ポイント安い980.97だった。FFRI、そーせい、ミクシィ、NVC、ASJ、SHIFT、Eガーディアンが下落した。
一方、ペプドリやアンジェス、モブキャス、ハウスドゥ、ビリングシスが上昇した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したヘリオスは買い気配で始まり、9時40分に公開価格(1200円)を22.5%上回る1470円で初値を付けた。その後も堅調に推移し、一時1763円まで上昇。終値は1688円だった。同じくきょう東証ジャスダック市場に新規上場したスマバは終日買い気配が続き、取引が成立しなかった。最終の気配値は公開価格(1580円)の2.3倍にあたる3635円だった。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,257.94 |
-129.85 |
日経平均先物 |
20,230.00 |
-110.00 |
TOPIX |
1,639.86 |
-12.06 |
TOPIX先物 |
1,639.00 |
-10.00 |
東証2部指数 |
5,002.38 |
6.16 |
JASDAQ |
2,714.43 |
-8.94 |
マザーズ |
980.97 |
-13.51 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1994410 |
2263930 |
東証2部 |
234720 |
61386 |
「間合い」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
相場は究極のところ決断の集積所みたいなもの。
ところが、参加者が決断を下すために行う推論が重視される傾向。
どうも決断の結果の売り買いよりも推論の方が重視されるているような気がします。
結局心理の織りなす綾なのに、それをほったらかしにして裁定残だの信用残だのと需給を詮索。
そして今期の業績見通しがああだこうだと論議は続き、雲の様子に一喜一憂。
「上がるかもしれないけど下がるかもしれない」という小田原評定のような
結論のない時間が経過して、そして大引け。
行ったこともないギリシャに時間を費やし、
ほぼ方向の決まった米利上げの時期を見計らって喜んだり悲しんだりの幾星霜。
時折登場するウクライナや中東の問題を語ることで何となく高級感は醸し出されるものの、
相場は結局欲望のぶつかり合いの場所。
決断に至るプロセスだけでなく決断そのものの心理を探ることが結構重要な気がします。
過去の罫線に表現された株価こそがその決断の集合の連続線ということは間違いないのでしょう。
ある意味では剣術における「間合い」みたいなものを読むことが意外と役に立つのかも知れません。
真剣勝負では、心が委縮し腕がわずかに縮むと言われます。
竹刀であれば届く間合いが、真剣では届かない。
株式市場でもそんなことがあるのかも知れません。
竹刀の戦いの論戦をいくら繰り返したところで実戦の役には立たず、気合の声ばかりが響くだけ。
そして気合の声も枯れ果てて大引け。
間合いを読む、間合いを詰める、間合いを見計らう。
この目に見えない間合いというタイミングあるいはリズムというのは
体感訓練をする必要がありそうです。
「ちょっと前のタイミングだった」は理解できるのでしょうが、課題は「今なのか後なのか」。
間合いの過去は振り返れても間合いの未来を読むことは結構難しいもの。
だから相場も思いとは裏腹な展開になることが多いのかも知れません。
メジャーSQを通過して3日目。
SQ値20473円を一度も上回ることができません。
SQ当日を含めてその後1週間の勝ち負けが「SSQ6指標」。
今年は・・・。
5月6勝0敗(月足陽線)
4月0勝6敗(月足陽線)
3月6勝0敗(月足陽線)
2月6勝0敗(月足陽線)
1月0勝6敗(月足陽線)
面白いことに1月と4月はSQ後1週間SQ値を上回れなくても月足は陽線になっています。
本来的にはSQ値を抜けないとその後弱いというのが経験則ですがどうも今年は違っているようです。
今月は昨日まで2敗。
あと4日間で抜けなければ0勝6敗。
というような外野の雑音に惑わされることなく「だから何?」くらいの強さを持って
相場に対峙することが必要なのかも知れません。
「だから何?」で間合いを詰めれば切っ先が届く可能性は高まるのでしょう。
剣の道は平常心と相手よりも早いスピードが求められますが、
相場の道はスピードよりも倒されないことが求められる世界。
少し剣とはスピード感は違いますが・・・。
(櫻井)。
6月16日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,260.00(-127.79)
■日経平均先物 20,550(-90)
■東証1部出来高 10.54億株
■東証1部売買代金 1.12兆円
■TOPIX 1,639.72(-12.20)
■騰落 上昇491/下落1,243
■日経JQ 2,712.23(-11.14)
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日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比127円79銭安の2万0260円00銭だった。
ギリシャ債務問題に対する先行き不透明感から欧州株式が続落したことや6月ニューヨーク連銀製造業景気指数と5月鉱工業生産が予想を下回ったことなどを受けて売りが先行。
その後、企業収益期待などを背景に押し目買いから下げ渋るも戻りは限定的なうえ、FOMCを控えていることから積極的な買いは入らず。
黒田日本銀行総裁の発言を受けて値を戻す場面も見られたが、再び下げ幅を広げ、前場取引を終了。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1286億円、売買高は10億5495万株。東証1部の値下がり銘柄数は1243、値上がり銘柄数は491、変わらずは148だった。
個別では三井住友が安く、トヨタも軟調。
大王紙が2週間ぶり安値を付けた。同社に出資する北越紀州紙が社長再任に反対する議決権を行使したなどと伝わったことが嫌気された。
浅間山噴火を受け、長野県軽井沢町などでリゾート施設を運営する西武HD株に売りが出た。一方、ニチレイ、味の素など食品株には買いが目立った東電が堅調、日東電工も買いが先行している。
東証2部株価指数は4営業日ぶり反落。Gダイニング、フマキラ、コメ兵が下落。半面、アゼアス、象印、Dダイニングが上昇した。
日経ジャスダック平均株価は5営業日ぶりに反落した。前場終値は前日比11円14銭安の2712円23銭だった。
個人情報流出問題などを背景に物色されていた情報セキュリティー関連銘柄が利益確定売りに押されたことも相場を押し下げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で628億円、売買高は1億1517万株。
テリロジー、KTK、ラックやアズジェント、セキュアヴェなどのセキュリティー関連が安い。半面、カルナバイオやヤマノHD、日ダイナミクが上昇した。
東証マザーズ指数も5日ぶりに反落した。取引時間中として約1年5カ月ぶりに1000を上回る場面もあったが、下げに転じた。前引けは前日比7.75ポイント安い986.73だった。FFRI、そーせい、ミクシィNVC、Eガーディアン、インフォテリが下落した。一方で、ペプドリ、アンジェス、モブキャス、ハウスドゥ、ペプドリは上昇した。
きょう東証マザーズ市場に新規上場したヘリオスは買い気配で始まり、9時40分に公開価格(1200円)を22.5%上回る1470円で初値を付けた。同じくきょう東証ジャスダック市場に新規上場したスマバは買い気配が続いている。
6月16日 相場概況(寄り付き後)
日経平均続落して始まる。 欧米株安を嫌気、ギリシャ懸念が重荷 |
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,314.79(-73.00)
■日経平均先物 20,300(-40)
■TOPIX先物 1,644.50(-4.50)
■騰落 上昇570/下落1,137
■日経JQ 2,715.03(-8.34)
■マザーズ指数 987.99(-6.49)
16日寄り付きの日経平均株価は続落して始まった。
10時時点の日経平均は前日比73.00円安の20314.79円で推移している。
前日の欧米株式相場が軒並み下落したことを嫌気し、日本株にも幅広い銘柄に売りが先行した。ギリシャのデフォルト(債務不履行)に対する懸念が相場全体の重荷になっている。ファナックやソフトバンクなど値がさ株が安い。商船三井や川崎汽などの海運株、三井住友トラなど銀行株の下げも目立つ。
一方、投資資金はマザーズ市場に向かっており、マザーズ指数は昨年1月以来となる1000p台を回復している。昨日同様、個人投資家中心の相場展開となっており、日経平均、TOPIXは小動き推移となっている。
東証1部の値上がり銘柄数は570、値下がり銘柄数は1137、変わらずは170銘柄だった。業種別では33業種中、高いのは空運、食料品、電力ガス、陸運、卸売、倉庫の6業種にとどまっている。一方、値下がりで目立つのは海運、銀行、鉄鋼、証券、保険、鉱業など。
個別銘柄では花王が4営業日ぶりに反落して始まった。2015年1〜6月期の連結営業利益が同期ベースで過去最高を更新する見通しだと伝わったが、市場予想は下回り、物足りないとみた売りが優勢。一方、スズキはマレーシアの自動車大手プロトンとの提携を好感した買いが入っている。ニチレイや東急、第一生命が年初来高値を更新した。
三井住友、三菱UFJ、みずほのメガバンク3行がそろって売り優勢となっているほか、トヨタ、ソフトバンク、ソニーも弱い。
本日は2銘柄が新規上場となり、4月30日の2銘柄上場以来、中断状態だったIPO(新規上場・公開)が再開された。スマートバリュー<9417>(JASDAQ)はNTTドコモ(9437)のドコモショップ事業などを展開し、10時現在は公開価格1580円に対し30%高の2025円の買い気配。
ヘリオス<4593>東証マザーズ)は理研(理化学研究所)発の創薬企業で、公開価格1200円に対し、9時40分に1470円で初値がついた。
韓国のMERS(中東呼吸器症候群)を材料視した銘柄の売買が引き続き活発になり、バイオハザード対策設備などの日本エアーテック[6291](東1)、防護服のアゼアス[3161](東2)などが昨日までの急伸に続き売買交錯となっている。値動きは騰勢一服だが、感染拡大となれば再び注目を集める可能性が強い。今朝はアンジェス MG[4563](東マ)が「エボラ出血熱」対策薬を発表して急伸しており、「物色材料が厚みを増す」(投資顧問筋)といった期待も出ている。
これらの銘柄は、2014年9月から10月にかけて「エボラ出血熱」の流行が伝えられたときに急騰相場を演じており、このときは日本エアーテックが500円台前半から1500円台まで3倍高となり、アゼアスは400円前後から1900円近くまで5倍近く急騰。また、ダルトン[7432](JQS)やマスクの興研[7963](JQS)なども急伸し、特効薬の可能性を持つとして富士フイルムホールディングス[4901](東1)も上げピッチを強める場面があった。
こうした中で、15日の午後はアンジェス MGが「エボラ出血熱」対策薬として開発を進める抗血清製剤の試験で良好な結果が得られたと発表した。エボラ出血熱については、6月13日から14日にかけて、西アフリカのギニアとシエラレオネで感染者が再び増加の兆しと通信社の報道などが伝えたばかり。決して好ましい話ではないが、株価材料としては絶妙なタイミングになり、市場関係者の中には、関連株物色の裾野が広がる可能性が出てきたと注目する様子がある。
アンジェス MGの今回の発表はMARS(中東呼吸器症候群)対策薬ではないが、株式市場の物色テーマとして「感染症対策」の重要さを改めて示唆した形になった。ゴム手袋のオカモト[5122](東1)などはまだ動きを見せていないが、日本アビオニクス[6946](東2)は空港などで高熱を発する入国者をチェックする赤外線サーモグラフィカメラの最大手として今回も急動意となっている。株価材料としては多聞に思惑的な材料だが、院内感染管理製品で知られる大幸薬品[4574](東1)、ゴム手袋のオカモト[5122](東2)なども含めて突然急動意となる面白さがあることは確かだ。
【信用取引規制関係】
■東証、クルーズ株、アズジェント株を日々公表銘柄に指定 16日から。
■東証、ITbook株の信用取引に関する臨時措置を解除 16日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
■東証、Gダイニング株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を16日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■日証金、ジョイ本田株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。16日約定分から。
◎新規上場=〔ジャスダック〕デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916、DIT、情報・通信)は18日
◎監理銘柄に指定=〔ジャスダック〕石山GWHは15日
▽空売り比率=31.7%(東証、15日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
ツツミ 160万株、43億9200万円
クロスキャット 12万株、6180万円
不二サッシ 150万株(優先株)、30億円
<兜町カタリスト>
「身分差」
そうそう違った存在でもなく、同じような職種であるが、証券業界には歴然と壁がある。
気のせいではなく、経験則上の見えたり見えなかったりする壁。
個人個人にとって見ると決して超えられない境目ではない。
しかし職種という捉え方をしてみると歴然とする。
たとえばアナリストの世界のセルサイドとバイサイド。
証券会社の株式販売のために買いたくなるようなレポートを醸し出しがちなのがセルサイド。
売り側につく=証券会社側という理解でいいだろう。
必死になって目立つような言い回しで何枚ものレポートを買いて、それでも「所詮セルサイド」。
これは少しかわいそうな気がする。
これがバイサイドとなると、比較的悠然としている。
あるいは同じバイサイドとセルサイドと仲良くしたりしていると小馬鹿にするような風潮。
バイサイド=買う側ということでのバイサイドだから、運用会社のアナリストがバイサイド。
世間の評価はどうもこのバイサイドの方が圧倒的に高い。
同じような銘柄の財務分析という業務でありながら、士農工商のような身分差。
そもそも考えてみればレポートは書かないが個人投資家さんだって素晴らしいバイサイドの位置。
ということは業界的にはセルサイドのアナリストよりも上位に位置することになる。
というか、オウンマネーを賭している以上に最強の市場関係者はいない筈。
あるいはホールセール(法人)とリテール(個人)の壁。
歴史的に証券会社では法人部が支店などより上位に位置している。
たとえ法人部が稼いでいなくとも個人部門よりも評価は高い。
個人部門で表彰されるには大変な努力が必要となる。
管理職扱いの顧客を担当することを「付け玉」という。
この付け玉で表彰されるには相当の社内遊泳技術が必要となってくる。
ましてや、株式売買手数料が自由化された後は投信などが主力の世界。
相場観など持ち出すことも許されず、投資や保険の売り子という位置。
とは言いながら現場で相場観を持って頑張っている朋輩は多い。
ホールセールや金法ではなく、
こういうところがスポットライトを浴びる時代になって欲しいものでもある。
あるいはボントレ(債券部)とエクトレ(株式部)。
この身分差も明確。
株の10億円の注文は結構大きいが、債券は10億円が最低売買単位。
明らかに稼ぎは債券の方が多い。
100億円のオーダーはエクトレを喜ばせてもエクトレでは何の話題にもならない。
その昔は債券は病気療養やトラブルの後に行くポジションでもあったがそんな話は昔日の面影。
何十年もエクトレはボントレに劣後したままの格好。
この世界がそれこそ逆転すると、相場はもっとあったまってくるに違いない。
というか、株式市場が横文字を駆使して語られなくなった時に本当の日本株の世界が来るのだろう。
借り物の投資理論ばかり使うからアルファベットを使わざるを得ないのも現実。
もうそろそろ輸入された投資手法から離れることも必要だろう。
6月16日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
16日の日経平均株価は、全般は方向感に乏しい展開が続くと予想される。
昨日の日経平均は小幅に反落したものの、寄り付きの200円超の下落から持ち直し底堅さを示した。今週に関しては日米とも金融政策を決定する重要な会合が開かれる、「米FOMCを前に様子見」となりやすく、大きなトレンドは出づらい。
日経平均は、20,000-20,500のレンジの様相が強まる展開となりそうだ。
注目は、眼科手術用染色剤の開発・販売、iPS細胞由来網膜色素上皮細胞の再生医療用途の研究・開発・製造を手掛けるヘリオス(4593)がマザーズ市場に、自治体向けクラウドサービスなどの提供および移動体情報通信機器販売のスマートバリュー(9417)がジャスダック市場に、それぞれ新規上場する。
4月30日以来となる久々のIPOで、足元新興市場に活況な動きも戻ってきており、2社にも資金が向かいやすい展開が想定される。直近上場銘柄の見直し買いなども進む可能性があり、IPOが中小型株優勢の流れを一段と加速させそうだ。
主要外国証券経由の注文動向は、売り890万株、買い1050万株で、差し引き160万株の買い越し。買い越しは2営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、小売、不動産、薬品、損保、銀行、精密、電機、化学、情報通信、自動車、空運、鉄鋼など。
買いセクターに、電機、自動車、銀行、化学、鉱業、情報通信、陸運、サービス、機械、不動産、小売、REIT、通信など。
【NY概況】
15日のNYダウは続落した。終値は前週末比107ドル67セント安の1万7791ドル17セントだった。ギリシャの金融支援を巡る協議の先行き不透明感から欧州株が軒並み下落。米株式相場の売りにつながった。ダウ平均は午前に下げ幅を200ドルまで広げる場面があった。
また、朝方発表された6月のニューヨーク連銀景気指数が市場予想に反して前月から低下した。5月の米鉱工業生産指数も2カ月連続で前月比低下し、米景気への楽観的な見方がやや後退したことも相場の重荷となった。
売り一巡後は次第に下げ渋った。連日の下げで目先の戻りを見込んだ買いが入り、相場を支えた。16〜17日に米金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えるため、結果を見極めたいとして米株式を積極的に売る動きも限られた。
セクター別では、ヘルスケア機器・サービスや半導体・半導体製造装置が上昇する一方で商業・専門サービスや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
ナスダック総合株価指数は続落し、前週末比21.129ポイント安の5029.973で終えた。
シカゴ日経平均先物は小反発した。9月物は前週末比25円高の2万350円で取引を終え、15日の大取終値を10円上回った。取引終了にかけ米株が下げ幅を縮めるにつれ、買いが優勢となった。16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、全般に動意薄の展開。この日の9月物高値は2万395円、安値は2万195円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20395 ( +55 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20350 ( +10 )
( )は大取所終値比
【予定】
■17(水)
【国内】
5月貿易統計(8:50)
5月訪日外客数
5月日本製半導体製造装置BBレシオ
《決算発表》
星野RR
《株式分割》※権利取最終日
TPX2倍
《新規上場》
マーケットE
【海外】
豪5月ウエストパック景気先行指数(9:30)
南ア5月消費者物価(17:00)
英5月失業率(17:30)
ユーロ圏5月消費者物価(18:00)
南ア4月小売売上高(20:00)
FOMC政策金利発表(18日3:00)
イエレンFRB議長会見
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
【話題】
トヨタ自動車のAA型種類株式発行に外資は反対姿勢、16日の株主総会が注目
トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は、計画している「AA型種類株式」(譲渡制限付き非上場種類株式)発行について、機関投資家の議決権行使を助言する米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)が反対を表明。米カリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTRS)も海外の投資家に閉ざされているとして、反対する意向を明らかにしている一方で、米グラスルイスはトヨタが資金調達の手法を多様化できるとして賛成を表明おり賛否が分かれている。
トヨタは日本国内の個人投資家向けに、5年間は譲渡できない株式を発行する計画。配当利回りが段階的に上昇する仕組みで、5年後には普通株式への転換を要求できる。発行の目的について中長期的に株主となり得る個人投資家の拡大を狙うほか、調達した資金を燃料電池車の開発や次世代技術のための研究開発に充てるとしており、16日の定時株主総会で3分の2の賛成を得ることができるか、市場はその動向を見極めようとしている。
足元の業績は、前2015年3月期業績実績が、売上高27兆2345億2100万円(前の期比6.0%増)、営業利益2兆7505億6400万円(同20.0%増)、税引前当期純利益2兆8928億2800万円(同18.5%増)、株主に帰属する当期純利益2兆1733億3800万円(同19.2%増)に着地。年間配当は200円(同35円増)を実施。
今16年3月期予想は、売上高27兆5000億円(前期比1.0%増)、営業利益2兆8000億円(同1.8%増)、税引前当期純利益2兆9700億円(同2.7%増)、株主に帰属する当期純利益同2兆2500億円(同3.5%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は未定としている。
株価は、3月24日に上場来の高値8783円と買われた後、8200円どころを下値にもみ合っている。投資信託協会が11日発表した5月の投資信託概況によると、公募投信の純資産総額は102兆4574億円で、初めて100兆円の大台に乗ったと伝わっているが、今後ボーナス資金などの流入が期待される。
今期予想PER12倍台と日経225採用銘柄の予想PER16倍台に比べても割安感があり、16日の定時株主総会でAA型種類株式の発行に3分の2の賛成を得られれば、素直に上値を試す展開が期待されそうだ。
【話題】
トヨタ自動車のAA型種類株式発行に外資は反対姿勢、16日の株主総会が注目
トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は、計画している「AA型種類株式」(譲渡制限付き非上場種類株式)発行について、機関投資家の議決権行使を助言する米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)が反対を表明。米カリフォルニア州教職員退職年金基金(CalSTRS)も海外の投資家に閉ざされているとして、反対する意向を明らかにしている一方で、米グラスルイスはトヨタが資金調達の手法を多様化できるとして賛成を表明おり賛否が分かれている。
トヨタは日本国内の個人投資家向けに、5年間は譲渡できない株式を発行する計画。配当利回りが段階的に上昇する仕組みで、5年後には普通株式への転換を要求できる。発行の目的について中長期的に株主となり得る個人投資家の拡大を狙うほか、調達した資金を燃料電池車の開発や次世代技術のための研究開発に充てるとしており、16日の定時株主総会で3分の2の賛成を得ることができるか、市場はその動向を見極めようとしている。
足元の業績は、前2015年3月期業績実績が、売上高27兆2345億2100万円(前の期比6.0%増)、営業利益2兆7505億6400万円(同20.0%増)、税引前当期純利益2兆8928億2800万円(同18.5%増)、株主に帰属する当期純利益2兆1733億3800万円(同19.2%増)に着地。年間配当は200円(同35円増)を実施。
今16年3月期予想は、売上高27兆5000億円(前期比1.0%増)、営業利益2兆8000億円(同1.8%増)、税引前当期純利益2兆9700億円(同2.7%増)、株主に帰属する当期純利益同2兆2500億円(同3.5%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は未定としている。
株価は、3月24日に上場来の高値8783円と買われた後、8200円どころを下値にもみ合っている。投資信託協会が11日発表した5月の投資信託概況によると、公募投信の純資産総額は102兆4574億円で、初めて100兆円の大台に乗ったと伝わっているが、今後ボーナス資金などの流入が期待される。
今期予想PER12倍台と日経225採用銘柄の予想PER16倍台に比べても割安感があり、16日の定時株主総会でAA型種類株式の発行に3分の2の賛成を得られれば、素直に上値を試す展開が期待されそうだ。
6月15日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
日経平均株価は3日ぶり小反落し、前週末比19円29銭安の2万0387円79銭だった。
前週末に欧米株が下落した流れを受けて、朝方から売りが先行した。200円超下げる場面があったが、売り一巡後は急速に下げ渋った。後場に入ると中国株安などが重しとして意識され、日経平均は再び軟化。
売り一巡後は16から17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)や18日のユーロ圏財務相会合を控えて様子見姿勢が強まり、マイナス圏での推移が続いた。
引けにかけて日経平均は再び下げ渋ったものの勢いはなく、結局小幅安で本日の取引を終了した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに3日続伸した。
東証1部の売買代金は概算で2兆100億円。4月6日以来、約2カ月ぶりの少なさだった。売買高は17億416万株。東証1部の値下がり銘柄数は923、値上がりは815、変わらずは147だった。
原油安を背景に国際石開帝石やJXが売られ、業種別東証株価指数(TOPIX)で鉱業が値下がり率の首位、石油石炭製品は3位だった。
ファナックやファストリの値がさ株も下げた。自動車株では日産自やホンダが売られるなかで、株主総会をあすに控えたトヨタは朝安後上げに転じた。
三菱UFJ、三井住友、東電力などが軟調。また、前週末に決算発表したエイチーム、gumi、ザッパラスなどが売られた。
一方、ソフトバンク、みずほ、ソニー、NTTなどが堅調。エーザイや武田、大日本住友の医薬品株は高い。東京海上や損保JPNKも買われ、保険は業種別TOPIXで値上がり率トップだった。
東証2部株価指数は3日続伸した。アゼアスや日本アビオが上げ、石井表記やコメ兵が下げた。
日経ジャスダック平均株価は4日続伸した。終値は前週末比15円34銭高い2723円37銭だった。年初来高値を更新し、2006年2月以来、約9年4カ月ぶりの高値を付けた。
個人投資家は新興市場のテーマ株への物色を続けたとの声が聞かれた。インターネットセキュリティーや中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)に関連する銘柄が買われた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1199億円、売買高は1億9608万株だった。
個別銘柄ではハビックス、カルナバイオ、オービス、KTK、セキュアヴェイル、ヤマノHDなどがストップ高。ラック、MKシステム、アズジェントが上昇した。半面、クルーズや3DM、明豊エンター、リーバイス、イマジニアは下落した。
東証マザーズ指数は4日続伸した。終値は前週末比6.61ポイント高い994.48だった。年初来高値を更新し、2014年1月以来、約1年4カ月ぶりの高値を付けた。NVC、ミクシィ、FFRI、Gunosy、Eガーディアンが上昇した。そーせい、ASJ、フリービット、モルフォ、モブキャスが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均 |
20,387.79 |
-19.29 |
日経平均先物 |
20,340.00 |
-50.00 |
TOPIX |
1,651.92 |
0.44 |
TOPIX先物 |
1,649.00 |
-3.00 |
東証2部指数 |
4,996.22 |
21.16 |
JASDAQ |
2,723.37 |
15.34 |
マザーズ |
994.48 |
6.61 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1704160 |
2010026 |
東証2部 |
170330 |
30719 |
<アフターランチ>
「ワクワク」
5月のETF動向は個人が3カ月ぶりに売り越し。
(1280億円)
外国人は3カ月ぶりに買い越し。
(912億円)
委託の5割を外国人、4割を個人が占めている。
日銀は何とか買付ノルマを達成中だが、それでも個人と外国人の動きに左右されるETF。
特に本来長期投資を目指したETFがレバやインバースのETFで混乱しているのが現状。
アチコチ動き回っても結局は1000億円程度の売り越し、買い越しというのが現実。
ところでETFの分配金は7月に支払われることが多い。
権利付最終日で見てみると・・・。
7月2日(木)が2銘柄、3日(金)が17銘柄、7日(火)が14銘柄、
10日(金)が8銘柄、13日(月)が7銘柄、14日(火)が1銘柄、
16日(木)が1銘柄、21日(火)が1銘柄、28日(火)が2銘柄。
秋口からはJPX日経400のレバレッジとかインバースが賑わうのだろうか。
一方・・・。
前場の市場はマイナス展開。
しかしFFRIとかアスラポートなど小型株の乱舞とトヨタ・ソフトバンクなど大型株の堅調。
全体指数はマイナスでも動きはなくない。
というか、結構ワクワクする動きが出ている。
小型株のストップ高、大型株の年初来高値更新。
この繰り返しのリズムを会得して忘れたくないものである。
明日のヘリオスの上場でバイオセクターがどう反応するかというのが今日の後場の楽しみだろうか。
以下は明言。
↓
「買いの迷いは見送り、売りの迷いは即刻売り」
「記録破りは赤信号」=「記憶破らず青信号?」
「個人が狂うことはあまりないが、集団はだいたい狂っている」(ニーチェ)
「材料はあとから出る」
「初心者にとって一番悪い教師は少しばかり相場を知っている人=ゴルフも一緒?」
「誰でもよい機会に会わなかった者はいない、ただ捉えられなかっただけ」
「兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず」(孫子)
「よい銘柄だけ残せば、利益は自然に生まれる」
「利があれば何処から来るか金の蛇、われも人もと買いの行列」
「予は二年後を思慮せずしては、かつて生きたことはない」(ナポレオン)
6月15日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,361.02(-46.06)
■日経平均先物 20,350(-40)
■東証1部出来高 8.65億株
■東証1部売買代金 0.97兆円
■TOPIX 1,650.35(-1.13)
■騰落 上昇716/下落1,021
■日経JQ 2,724.10(+16.07)
------------------------------
日経平均株価は3日ぶり反落した。
前引けは前週末比46円06銭安の2万0361円02銭だった。
前週末に欧米株が、ギリシャ支援協議の行き詰まりを嫌気して軒並み下落した流れを受けて、朝方から売りが先行し、一時200円超下落した。しかし売り一巡後は急速に下げ渋る展開。企業業績に対する根強い期待や日銀の上場投資信託(ETF)買いに対する期待などから押し目買いが入り、22円安まで値を戻す場面があった。日経平均は下げ幅を縮小して前場を終了した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9758億円、売買高は8億6575万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の5割超にあたる1021、値上がりは716、変わらずは148だった。
業種別では、ほとんどの業種が値下がりした。値下がり上位は、鉱業、パルプ・紙、ガラス土石製品。一方、値上がり上位は、保険業、不動産業、繊維製品。
個別では、国際石開帝石や石油資源の石油関連株が安い。中外薬、アステラスなども売られた。エイチーム、gumi、TASAKI、ディップ、邦チタニウムは急落。日産自やホンダの自動車株が売られるなかで、トヨタが朝安後に上げに転じた。日本エアーテック、アクリーティブ、クックパッド、KLabなど堅調。第一生命など保険株、三井不など不動産株の一角が買われた。
東証2部株価指数は続伸。個別銘柄ではアゼアスがストップ高。アピクヤマダ、フマキラーが上げ、ウエスコHD、日ギア、コメ兵、トーソーが下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前週末に比べ16円11銭高い2724円14銭となり、年初来高値を上回って推移している。
朝の相場展望のコメント通り、個人投資家は相対的に手がけやすい中小型株に資金を移しているとみられる。引き続きインターネットセキュリティー関連銘柄が高い。
ジャスダック市場の売買代金は概算で666億円、売買高は1億1219万株。
ハビックスがストップ高。ネクストジェン、オービス、MKシステム、アズジェント、Tホライゾンが上昇した。半面、クルーズ、明豊エンター、リーバイス、ガンホー、3DMが下落した。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前週末比3.49ポイント高い991.36だった。マザーズ主力のミクシィが3.7%上昇しており、指数を押し上げている。NVCがストップ高に買われ、FFRI、Gunosy、Eガーディアンも買われた。一方で、フリービット、INSPEC、そーせい、モルフォ、モブキャスは売られた。
6月15日 相場概況(寄り付き後)
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,275.05(-132.03)
■日経平均先物 20,260(-130)
■TOPIX先物 1,644.50(-7.50)
■騰落 上昇618/下落1,104
■日経JQ 2,715.99(+7.96)
■マザーズ指数 989.09(+1.22)
15日前場中ごろの日経平均株価は下げ幅を縮小し、前週末比90円程度安い2万0300円台前半で推移している。朝方に200円を超えた日経平均の下げ幅は100円を下回った。
ギリシャ債務交渉で目立った進展が見られなかったことなどから、週明けの東京市場は売り優勢の展開となっている。主力の大型株を中心にさえない地合い。一巡後は、企業業績に対する根強い期待や日銀の上場投資信託(ETF)買いに対する期待もあって、押し目買いが入っている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げ幅を縮小している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で5593億円、売買高は5億1758万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は618、値下がり銘柄数は1104、変わらずは160銘柄だった。値下がり銘柄数は全体の約59%。業種別の値上がり率上位は、保険、繊維の2業種のみ。値下がり率上位は紙パルプ、証券、非鉄、鉱業、海運、ガラス・土石など。
個別では、国際石開帝石や石油資源が引き続き売られている。日産自やホンダの自動車株、ファナック、ファストリの値がさ株も下げた。gumiとエイチームはそろって急落している。一方で第一生命や損保JPNKの保険株が買われた。アルプス、エーザイや大日本住友も高い。
東証2部株価指数は続伸。アゼアスや象印が上昇し、ラオックスやJトラストが下げた。
外資系等は、ニチレイ(2871)、りそな(8308)、ミクシイ(2121)、DeNA(2432)、椿本チ(6371)、サカイ引越(9039)、ペプチド(4587)、日東工業(6651)、シスメックス(6869)、北陸電(9505)、タダノ(6395)、住商(8053)、コスモ石(5007)に注目。
225先物は、アムロ・日興・マネ・GS・JP・野村が買い越し。
メリル・みずほ・バークレイズ・ニューエッジ・SBI・クレディが売り越し。
TOPIX先物はUBS・野村・JP・GSが買い越し。
モルスタ・大和・ドイツ・クレディ・ニューエッジが売り越し。
テクニカル的には、高松(1762)、福田組(1899)、中外炉(1964)、Sフーズ(2292)、学情(2301)、ヨコレイ(2874)、東京一番(3067)、日本管理(3276)、テクマト(3762)、アルプス技研(4641)、アース製薬(4985)、オハラ(5218)、やまびこ(6250)、アマノ(6436)、ホーチキ(6745)、ジャムコ(7408)、ナガイレ(7447)、メディパル(7459)、コーナン商事(7516)、JMS(7702)、ケーヨー(8168)、SCSK(9719)、富士ソフト(9749)、Tナカヤマ(9830)が動兆。
【信用取引規制関係】
■東証、メガネスーパ株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を15日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■東証、GMOペパボ株の日々公表銘柄指定を解除 12日付。
■東証、Gダイニング株を日々公表銘柄に指定 15日から。
■日証金、アズジェント株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。15日約定分から。
■日証金、Gダイニング株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。12日午後立会約定分から。
◎新規上場=〔東証マザーズ〕マーケットエンタープライズ(3135、マーケットE、商業)は17日
▽上場廃止=〔東証1部〕東建物販売〔ジャスダック〕サンワドーは26日
◇株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数
日経平均 2万0473円83銭
TOPIX 1654.28
JPX日経400 14927.48
▽空売り比率=29.6%(東証、12日)
【12日の相場表変更】
▽指定変更=〔東2→東1〕ニホンフラ(その他製造)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
TASAKI 312万5000株、100億円
エイチーム 58万株、20億円
東邦ホールディングス 20万株、5億4600万円
▼立合外分売
福井銀行 19〜23日に87万1000株
<兜町カタリスト>
「SSQ6」
動いたような印象の先週の東京株式市場。
結局1週間では下げて上げていって来い。
日経平均株価は週間で約53円の下落となり6週間ぶりに週足で陰線。
市場関係者コロさんのメルマガでは「SSQ6指標指数」。
「週末の東京株式市場では、久しぶりに上への幻のSQ(20473.83円)。
過去のSQ当日から、6日間。
このところSQ値を6日間すべて上回るか、もしくは下回るかといった状態。
2015年5月6勝0敗(月足陽線)
4月0勝6敗(月足陽線)
3月6勝0敗(月足陽線)
2月6勝0敗(月足陽線)
1月0勝6敗(月足陽線)
2014年12月2勝4敗(月足陰線)
11月0勝6敗(月足陽線)
10月1勝5敗(月足陽線)
9月4勝2敗(月足陽線)
8月5勝1敗(月足陰線)
7月6勝0敗(月足陽線)
6月6勝0敗(月足陽線)
5月5勝1敗(月足陽線)
4月6勝0敗(月足陰線)
3月1勝5敗(月足陽線)
2月3勝3敗(月足陽線)
1月2勝4敗(月足陰線)
SQ当日にSQ値を日経平均が上回れば、そのままSQ値を下回らない傾向。
SQ値を下回れば、そのままSQ値の下で推移する傾向。
ただ今年に限っては、0勝6敗でも月足は陽線。
ということは第4週の動きが上昇傾向ということができようか。
利上げを材料にFOMCを待つ姿勢のNY市場。
しかし実態の材料は別のところにあるような気もする。
ひとつは議会で難航しているTPP法案の行方。
上院は可決したものの下院は否決。
大統領貿易促進権限法案(TPA)はと下院で何とか通った。
しかし自由貿易に伴う失業者への財政支援などのTAA法案は民主党の造反で否決。
今秋にも再採決される方向となったが通らなければオバマ政権はそれこそレイムダックとなる。
この巻き返しがあるのかどうかが今週の一つの課題となろうか。
そしてオバマケアに対する最高裁判決。
医療保険制度改革法(通称オバマケア)の税控除をめぐる最高裁の判決の行方である。
もしも・・・。
低・中所得者の保険購入の税控除を最高裁が認めないと多くの米国民の医療保険加入が困難になる。
医療保険や薬品業界にとっては注目の材料。
ただオバマケアの欠陥については論究されていないが、これが人気低下の一因でもある。
同様の法案が日本に持ち込まれなことを願いたいところでもある。
もっとも海のこちら側の宰相はげんきそのもの。
週末金曜は18時から赤坂の居酒屋「福の花」溜池山王店で地元山口県の職員。
19時から「宗家源吉祥庵銀座本店」で夫人と2時間あまり。
土曜日は屋久島往復。
羽田着は4時29分。
福岡空港で「羽田混雑のため出発遅延」と言われたのはこれが理由だったのだろう。
本当によく遭遇するもの。
昨日は18時から六本木でフィットネス後虎ノ門のアンダーズ東京で維新の党と3時間。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
丸和運輸機関(9090)・・・動兆
丸和運輸機関に注目する。
同社は「桃太郎便」での小売特化3PLが中核。
ネットスーパーなどの拡大を背景に業績は好調で今期は増収増益見通し。
前期65円配当だったが今期は記念配を含め127円配当の予定(中間配当63.5円)。
来年の干支関連でもある。
6月15日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
本日の日経平均株価は、NY株安、シカゴ日経平均先物から、寄り付きは弱含みの展開を予想する。
その後は模様眺めムードが強まりやすく、全体としてはレンジ内での動きだろう。
日経平均】予想レンジは、20200-20500を想定する。
マザーズ指数、日経ジャスダック平均ともに年初来高値を更新している。
物色は中小型株に注目する。個人投資家を中心とした資金流入でしっかりとした展開となりそうだ。
【寄り付き前の外資系証券動向】
売り600万株
買い590万株
差し引き10万株の売り越し。
3営業日ぶりに売り越し。
金額ベースは13億円の買い越し。
米国系は売り越し、欧州系は買い越し。
売りは空運、銀行、化学など
買いは電力、ガス、食品、不動産、小売など
売り買い交錯は輸送用機器、機械、情報通信、精密、サービス、電機など。
【先週の動き】
先週は荒い動きとなった。
日経平均は2万16円と大台割れギリギリのところがあったが、週末までには値を戻して小幅安で収めるなど、相変わらず押し目買い意欲の強いところを見せた。
欧米の金利上昇、ギリシャ不安、そして黒田総裁の円安限界発言とマイナス材料が並びましたが、割れなかった2万円は結構な下値のカベと言えるだろう。
週間では下げて上げていって来いの動きで、日経平均は週間で約53円の下落、6週ぶりに陰線を形成した。
【今週の展望】
先週金曜日は、3ヵ月に一度のメジャーSQで、SQ値は20,473円。
つまり日経平均がSQ値にタッチしない幻のSQとなった。
上の幻のSQは翌週以降の相場が弱いともいわれる、
16日からの米FOMCおよび17日のイエレンFRB議長会見が最大の注目点となる。
利上げに対して何らかの方針が出てくるか、またそれに対する米国株及び為替がどのように反応するかが焦点となる。
利上げが意識されやすいこともあって動きにくく上値の重い地合いだろう。
さらにその後にも18日から日銀金融政策決定会合、19日には黒田日銀総裁会見が控えており、日米中央銀行イベントから目が離せない、指数にも大きな動きが出てくる可能性がある。
基本スタンスは押し目買い、上昇ピッチがゆるい分、やや時間をかけた投資戦略となるだろう。
6月第1週は外国人投資家の日本株買いがやや縮小している。
今後、主力の外国人投資家がどう動くかは大きいポイントである。仮に、買いが細るようならマーケットは主力銘柄から出遅れ銘柄や材料銘柄への物色が強まることになりそうだ。
【予定】
6月15日(月)
【国内】
《決算発表》
インベスコ、積水ハウスR、菊池製作、ウインテスト、野村オフィス、TOPリート、OS映
【海外】
インドネシア5月貿易収支(13:00)
インド5月卸売物価指数(15:30)
トルコ3月貿易収支(16:00)
ユーロ圏4月貿易収支(18:00)
米6月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米5月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
米6月NAHB住宅市場指数(23:00)
米4月対米証券投資(16日 5:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
6月13日 休日TIMES
【NY概況】
12日のNYダウは3日ぶりに反落した。終値は前日比140ドル53セント安の1万7898ドル84セントだった。ギリシャの債務問題を巡る不透明感が強まり、欧州の株式相場が軒並み下落。米市場でも投資家が運用リスクを避けて、株式を売る動きが優勢となった。
12日はユーロ圏の当局者がギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥る可能性に言及したと伝わった。債務問題への警戒感が増し、欧州株式相場が大幅安。投資家心理が悪化し、米株式を売る動きにつながった。
原油先物相場が下落し、収益悪化の懸念からエクソンモービルなど石油関連株が売られたことも相場の重荷となった。ダウ平均は下げ幅を182ドルまで広げる場面があった。
ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落し、同31.407ポイント安の5051.102で終えた。
シカゴ日経平均先物は3日ぶりに下げた。9月物は前日比110円安の2万0325円で終え、同日の大阪取引所の終値を65円下回った。ギリシャ債務問題の先行き警戒感から欧州株が大きく下げた流れを受け、米株とともに売りが優勢となった。
[注目株動向]
■FFRI [3692] ---6350円(△1000)
ストップ高。11日引け後、日本年金機構へのサイバー攻撃で使用されたとみられるマルウェア(悪意のあるソフトウェア)を調査したところ、FFRIのセキュリティ製品がこれを検知・防御できることを確認したと発表。特定組織を狙ったサイバー攻撃が増加する中、需要拡大に期待した買いが広がった。新興市場ではアズジェント(4288)、セキュアヴェイル(3042)など他のセキュリティ関連株も大きく買い進まれた。
■オークマ [6103]---1450円(△51)
年初来高値更新。11日に発表された法人景気予測調査で設備投資が上方修正されたことに加え、野村証券が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」、目標株価を1200円から1700円にそれぞれ引き上げたことが買い材料になった。同証券はオークマについて、6月以降も国内受注高が好調に推移すると想定しているもよう。
[開示情報]
■TASAKI[7968]
15年10月期第2四半期決算を発表。営業利益は前年同期比31.6%増の20億円、純利益は同53.2%増の20億円だった。4月に新規出店した東京ミッドタウン店、大丸京都店の売り上げが業績に寄与。訪日外国人の増加も追い風になった。
通期計画に対する第2四半期時点での進捗率は営業利益が76%、純利益が83%だが、通期予想は据え置く。あわせて8期ぶりの復配を発表。業績回復を考慮し、期末一括で40円配当する。
一方、親会社の株式売却に絡む自社株買いも発表。親会社「オーシャンパールインベストメント」が今後、市場動向を見ながら保有株式の一部を売却するが、需給悪化を防ぐため、最大で発行済み株数の17.63%にあたる312万5000株、100億円を上限に買い取る。12日終値は3195円(▲5)。
■ホクリヨウ [1384]
株主優待制度の導入を発表。毎年8月31日時点で100株(1単元)以上保有する株主に、同社が生産する鶏卵が買える「たまごギフト券」を贈呈する。ギフト券は100株以上1000株未満の株主が500円分、1000株以上で2000円分。12日終値は524円(▲1)。
■タムロン[7740]
自己株消却を発表。26日付で発行済み株式の5.64%にあたる155万株を消却する。
12日終値は2779円(△1)。
■フルスピード [2159]
今期経常は46%増益。
前期の連結経常利益は7.6%減の5.3億円に落ち込んだものの、続く16年4月期46.3%増の7.8億円に拡大する見通しとなった。今期はスマートフォン向けアフィリエイト広告が伸びるアドネットワーク事業の収益が拡大する。フリーペーパーや訪日アプリの配信など訪日インバウンド事業にも注力する。
12日終値は612円(△36)。
■Gunosy [6047]
前期経常を31倍上方修正。
15年5月期の経常利益(非連結)を500万円→1.5億円に31倍上方修正。スマートフォン向けニュース配信アプリ「Gunosy」のダウンロード数が想定より伸びたことが寄与。経費削減に取り組んだことも利益を押し上げた。
12日終値は1755円(△2)。
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ジャパン・フード&リカーにアスラポート・ダイニングが出資
■発行済株式総数の7.94%を取得し筆頭株主に
高級輸入食品などのジャパン・フード&リカー・アライアンス(JFLA)<2538>(東2)と焼肉「牛角」チェーンなどを展開するアスラポート・ダイニング<3069>(JQS)は12日の夕方、資本業務提携を発表し、アスラポート・ダイニングがJFLAの新株式857万2000株(発行済株式総数の7.94%)を第三者割当方式で取得し筆頭株主になるとした。業務提携開始日は2015年6月29日の予定。
ジャパン・フード&リカー・アライアンスの終値は37円(前日比変わらず)となり、アスラポート・ダイニングの終値は705円(30円安)だった。
資本提携の内容は、JFLAがアスラポート・ダイニングに向けて行う第三者割当増資(新株式857万2000株、JFLAの発行済株式総数の7.94%、1株あたり取得価額35円、取得総額3.0億円)をアスラポート・ダイニングが取得する。これにより、JFLAの議決件数の7.95%をアスラポート・ダイニングが握り、筆頭株主となる。2位株主は日本証券金融(発行済株式総数の2.71%を所有)になる。
業務提携の内容は、国内における双方の事業基盤を活用した販路の拡大及び営業力の強化、双方の食品製造機能を活用したPB商品及びオリジナル商品の共同開発、海外事業のための輸出入及び現地での展開に関する協業、をはじめとして、今後、両社間で協議、決定する。
6月12日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
12日の日経平均株価は小幅に続伸し、終値は前日比24円11銭高の2万0407円08銭だった。
前日の欧米株高を好感し、朝方の日経平均は小幅に続伸して始まった。ただ、上値の重さが意識され、寄り付き後まもなくマイナス圏に下落。株価指数先物に断続的な売りが出たことも裁定解消売りを通じて現物株相場を押し下げた。
後場中ごろ欧州の取引時間帯が近づくにつれ、ギリシャ債務問題など欧州情勢の先行き不透明感を嫌気した持ち高減らし、週末を控えた利益確定売りで下げる場面も目立ったが、大引けにかけて日銀による上場投資信託(ETF)買いへの期待から持ち直した。目新しい売買材料に乏しく、日経平均は明確な方向感なくもみ合った。
朝方算出された株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)は2万0473円83銭(QUICK試算)。きょうの日経平均は一日を通じてこの水準に届かなかった。
市場では「裁定取引に伴う現物株の買い残高が積み上がっており、この先SQ値が上値メドになるとの認識が広がると裁定解消売りが膨らむ可能性がある」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ小幅に続伸した。業種別では精密機器や電気機器、保険業などが上昇。電気・ガス業や鉱業などが下げた。
東証1部の売買代金は概算で3兆5124億円と、5月29日以来2週間ぶりの多さだった。売買高は26億8402万株。東証1部の値上がり銘柄数は1009、値下がりは736、変わらずは141だった。
個別では、トヨタ、みずほ、ファナック、ソフトバンク、三井住友などが堅調。村田製、第一生命、任天堂、ディップ、enishなどが買われた。半面、角川ドワンゴが年初来安値を更新。食品株や陸海空運株、資生堂や大ガスなどの下げも目立った。
東証2部株価指数は小幅続伸した。Gダイニング、コメ兵、朝日インテクが上昇した。半面、象印、テクノスJ、日精機が下落した。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸し、終値は前日比19円57銭高の2708円03銭だった。7営業日ぶりに年初来高値を更新し、約9年2カ月ぶりの高値を付けた。
新興市場銘柄への買いが活発だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1107億円、売買高は2億1422万株だった。アズジェント、カルナバイオ、EAJ、オービスがストップ高で引け、ハビックス、エムケイシステム、セキュアヴェイルが買われた。半面、ガーラやガンホーなどのゲーム関連は下落、フジタコーポ、アルファクスFSも売られた。
東証マザーズ指数も3日続伸し、約1年4カ月ぶりの高値で終えた。終値は前日比11.68ポイント高い987.87だった。
FFRIやそーせい、ITbook、NVC、エンカレッジが上昇した。一方、ペプドリやモブキャス、モルフォ、ビリングシスが下落した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,407.08 |
24.11 |
日経平均先物 |
20,390.00 |
-40.00 |
TOPIX |
1,651.48 |
2.60 |
TOPIX先物 |
1,652.00 |
-4.50 |
東証2部指数 |
4,975.06 |
5.31 |
JASDAQ |
2,708.03 |
19.57 |
マザーズ |
987.87 |
11.68 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2684020 |
3512445 |
東証2部 |
100600 |
28711 |
<アフターランチ>
「反芻」
一つの法則を仮定した。
それは「一度ストップ高した銘柄はその後何回かストップ高をする」。
当たり前といえば当たり前すぎるかも知れないが、今日は強く思った。
アスラポート、FFRI、インフォテリア・・・。
ある材料で一度ストップ高するが、一度その材料を反芻。
そして改めて時間をおいて再度ストップ高することはかなり多い。
ということはストップ高銘柄を記憶しておいてタイミングを図る投資法はアリだろう。
特にワッと集まりワッと散るイナゴ相場では必要となってくる。
材料は変わらないが需給が株価を形成するという側面に他ならない。
これは覚えておいていいかも知れない。
スケジュールを見てみると・・・
15日(月)米鉱工業生産、NAHB住宅価格指数、NY連銀製造業景気指数
16日(火) 首都圏新規マンション販売、米FOMC(〜17日)、住宅着工件数、独ZEW景況感
17日(水)貿易統計、5月訪日客数、イエレンFRB議長会見
18日(木)日銀金融政策決定会合、米経常収支、CB景気先行総合指数、BBレシオ
19日(金)黒田日銀総裁会見、米メジャーSQ
6月月足陽線基準は20569円(6月1日終値)
12月SQ値は17281円。
3月SQ値は19225円。
4月SQ値は20008円。
5月SQ値は19270円。
勝手雲の下限は19956円。
上限は20353円。
今年25日線を下回ったタイミングは大発会、節分、エープリールフール、GW。
結局そこで買っておけば何度も儲かったというのが今年の相場でもあった。
右肩上がりの相場であるから当然といえば当然なのだが、25日を割れると市場心理が暗くなる。
いい加減このマインドも変化しないものだろうか。
・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「ホークスの歌」
リーマンショックの潮風に鍛えし株価たくましく
はやての如くさっそうと新値をめざしはばたけよ(ソレ!)
いざゆけ無敵の日経平均いざゆけ炎の日経平均
我らの我らの希望のTOPIX
ウリカイ競う取引所闘魂燃えて敵を打つ
一カイ二ヤリ火をはきて気配で熱きカイを呼ぶ(ソレ!)
いざゆけ無敵のイナゴの軍団いざゆけ炎の投信軍団
我らの我らの日計り商い
力の限り戦わば新値は常に此処にあり
輝く板に感激の「S」字のマークひるがえれ(ソレ!)
いざゆけ無敵のクジラの軍団いざゆけ炎の助っ人軍団
我らの我らのNISAも後押し
・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「株株株日経日経平均」(カープ)
マドを空けよと板もまたカイを増やす
今日のこの時を確かに戦い
遥かに高く遥かに高く新高値取りに行けよ
株株株日経日経平均
カイに行くのが選ばれた者のさだめ
一カイニヤリが勝負の全て
闘志を尽くし投資を尽くし今ここで花と咲けよ
株株株日経日経平均
鍛えぬかれた投資家の技と力
その意気愛して見守る市場の
明日へ続く明日へ続くキリのない夢であれよ
株株株日経日経平均
(負けんけんね)
ハレのあかつき旨酒をくみかわそう
新値目にするその日は近いぞ
3万めざし4万めざし逞しく強く上がれ
株株株日経日経平均
【個別銘柄ピックアップ】
<一本釣り>
ソリトン <3040> [JQ]
日米でデジタルフォレンジック(不正アクセスや機密情報漏洩などの不正行為について、コンピューターや記録媒体の中に残された法的証拠を明らかにするデジタル鑑識)を展開するJi2と業務提携している。
VOYAGEは「logly lift」を運営するログリーなど2社を持分法適用関連会社化
■もう1社は、「乗りものニュース」を運営するメディア・ヴァーグ
VOYAGE GROUP<3688>(東マ)は11日、ネイティブ広告プラットフォーム「logly lift」を運営するログリー(東京都渋谷区)と交通にまつわるコンテンツメディア「乗りものニュース」を運営するメディア・ヴァーグ(東京都目黒区)の第三者割当増資を引き受け、それぞれをVOYAGEの持分法適用関連会社にすることを発表した。
ログリーは、自然言語処理や機械学習といったデータ解析技術に強みを有したテクノロジー企業として、ネイティブ広告プラットフォームの「logly lift」や、DSPの「loglyDSP」等を提供している。
同社を持分法適用関連会社化することにより、これまでのSSP領域に加え、ネイティブ広告やDSPといった領域への事業の拡大にも取り組んでいく。取得価格は3億円、引受予定日は6月30日、引受後の議決権所有割合は16.79%。
一方、メディア・ヴァーグは、大手ニュースメディアや記者とのネットワークやオリジナル記事の制作力に強みを持った企業として、自社メディアである交通インフラにまつわるコンテンツメディア「乗りものニュース」の運営等を行っている。
持分法適用関連会社化により、メディア・ヴァーグの運営メディアにおけるVOYAGEのアドテクノロジー事業の活用を一層促進するとともに、両社の持つノウハウを活用した良質な新規コンテンツメディアの開発等、新たな取り組みを進めていく。取得価格はおおよそ5000万円、引受予定日は6月30日、引受後の議決権所有割合は20.03%。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
メドピアは反落も新規業務提携などを見直し下値には下げ過ぎ訂正買いが続く
メドピア<6095>(東マ)は、29円安の1546円と反落して始まっている。前日11日にメディカルトリビューン(東京都千代田区)との業務提携をハヤして急伸した反動で目先の利益を確定する売り物が先行している。
ただ、今年5月15日に発表した今9月期第2四半期(2Q)累計業績の減益転換は、この業務提携などによる新規取組積極化に伴う先行投資による前向きとのコンセンサスが形成されており、下値にはなお下げ過ぎ訂正期待の買い物は続いている。今年3月に発表した「レジデントレポート(研修病院評価)」の展開や、今年5月に同社の主要コンテンツ薬剤評価掲示板」で薬剤評価の口コミ数が、累計で40万件を突破したことなども、9月通期業績への期待を高めている。
■薬剤評価掲示板は累計40万件を突破し新業務提携で医師会員数は10万人超
同社は、国内で唯一、「医師目線」に基づくソーシャルメディアサイト「MedPeer」を運営、医療現場の医師同士のコミュニケーションを図ると同時に、「薬価評価掲示板」による製薬会社の薬剤マーケティングの支援や、「Meet the Experts」での症例相談などによる治療支援、さらに医師求人情報サービスなどを展開している。会員医師数は、月間1000人ペースで順調に増加し、今期2Q現在で7万7402人に達し、医師の約3.5人に1人が同社の会員となっている。「薬価評価掲示板」の薬剤評価(口コミ)も、前期比倍増の月間7500件のペースで増加して今年5月に累計で40万件を突破、約2400薬剤の1薬剤当たりの平均口コミは、160件超となっている。
今年3月にはメーリストリングサービス「らくらく連絡網」を運営するイオレ(東京都港区)と提携し、同サービスと同社の「MedPeer」を連携させ、医学生を対象に先輩医師の実体験と口コミを集めて「レジデンスリポート」の利用を可能とした。またメディカルトリビューンとの業務提携は、同社の医師向け専門ジ情報サイト「MT Pro」とメドピアの「MedPeer」との会員連携することによって、メディカルトリビューンの提供する最新の医療情報を取得することを可能とさせる一方、医師会員数も10万人を超える。業績は、この新規事業取組による人員増加や会員数増加に合わせた投資前倒し拡大が先行計上され、今期2Q累計業績は、売り上げが前年同期比28.7%増と続伸したものの、経常利益は同18.4%減、純利益は29.7%減と減益転換した。
ただ9月通期業績は、新規事業の寄与などから期初予想に変更はなく、売り上げ14億5000万円(前期比51.3%増)、経常利益3億円(同22.4%増)、純利益1億6700万円(同11.4%増)と見込み、純利益は連続して過去最高を更新する。
■目先の日柄・値幅調整は十分で25日線からの11%超の下方かい離を修正へ
株価は、昨年6月に公開価格4000円で新規株式公開(IPO)され、9250円で初値をつけ、昨年9月末割り当てで実施した株式分割(1対5)の権利取りで上場来1万4100円まで買い進まれた。権利落ち後は、落ち後安値1300円まで調整し、イオレとの業務提携をテコに落ち後高値2378円まで1000円高し、25日移動平均線水準の中段固めから2Q累計業績の減益転換を嫌い、1500円台まで再調整した。日柄調整は1カ月を経過、値幅調整も目先の一巡感を強めており、25日線からの11%超のマイナスかい離は下げ過ぎとして内需関連株人気を再燃させ底上げ展開が見込まれる。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
6月12日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均 20,393.32(+10.35)
■日経平均先物 20,380(-50)
■東証1部出来高 17.12億株
■東証1部売買代金 2.32兆円
■TOPIX 1,649.41(+0.53)
■騰落 上昇985/下落744
■日経JQ 2,699.62(+11.16)
日経平均株価は小幅続伸した。午前の終値は前日比10円35銭高の2万0393円32銭だった。
朝方は、前日の欧米株高を受け、買いが先行。買い一巡後は、週末要因や前日の大幅高に対する反動などが意識されて一時マイナス圏に転じる場面もあった。その後は、引けにかけて戻したが、来週にFOMCや日本銀行の金融政策決定会合が控えていることもあり、前日終値を挟んでもみ合い、前場取引を終了。
朝方算出された日経平均先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)が2万0473円83銭(QUICK試算)と高めだったことでこの水準が当面の上値メドになると意識され、株価指数先物に売りが出ると日経平均も下げに転じる場面があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もともに小幅続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で2兆3262億円、売買高は17億1273万株。東証1部の値上がり銘柄数は985、値下がりは744、変わらずは157だった。
個別では双日、アステラス製薬、ディップ、オークマが買われ、富士フイルムはエボラ出血熱に絡んでインフルエンザ治療薬を使った臨床試験の計画案を米当局に提出したと報じられ上昇した。アサヒやALSOKが上場来高値を更新した。
一方、原油安で国際石開帝石など資源関連が軒並み下落。マツダやホンダも値を下げた。
九州電力、北海電など電力株がも売られた。
東証2部株価指数は小幅続伸した。コメ兵やフォーカス、Gダイニングが上昇した。象印、Jトラスト、日精機は下落した。
日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。午前の終値は前日比11円16銭高の2699円62銭と、3日に付けた年初来高値を上回った。日経平均株価はもみ合いとなる中、材料のあったネットセキュリティー関連株やバイオ関連株の買いが新興市場をけん引し、相場を押し上げた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で588億円、売買高は1億2406万株。EAJ、アズジェントやラック、Tホライゾンが上昇した。半面、ガーラやクルーズ、ガンホーなどのゲーム関連で下落が目立った。
東証マザーズ指数も3日続伸し、年初来高値を上回って推移した。前引けは前日比8.11ポイント高い984.30だった。FFRI、そーせい、ITbook、エンバイオHD、が上昇した。一方で、リンクバル、ラクーン、ミクシィ、モルフォ、Aimingは下落した。
6月12日 相場概況(寄り付き後)
日経平均寄付き 小幅続伸で始まるが、SQ巡る売買の後、軟化 |
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,345.89(-37.08)
■日経平均先物 20,340(-90)
■TOPIX先物 1,648.50(-8.00)
■騰落 上昇905/下落806
■日経JQ 2,696.96(+8.50)
■マザーズ指数 983.96(+7.77)
12日前場寄り付きの日経平均株価は小幅続伸して始まった後、下げに転じている。
一時は前日比50円ほど高い2万0400円台前半に上昇した。前日の欧米株式相場が軒並み上昇した流れを引き継ぎ、日本株も幅広い銘柄に買い先行で始まった。京セラやファストリ、TDKなど値がさ株が上昇し、日経平均を押し上げた。ただ買いの勢いは乏しく、日経平均は下げに転じる場面もある。
寄付きで算出されたSQ値(概算)は前日比90.86円高の20473.83円。今のところ上に残す「幻のSQ値」に。ただ、225型の売買は約80万株と過去最低水準(メジャーSQで)とのボリュームとなったことから、市場への影響は限定的と見る。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに小幅続伸している
午前10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は905、値下がり銘柄数は806、変わらずは175銘柄だった。業種別では33業種中、値上がりは10業種程度で、医薬品、精密機器、その他製品、電気機器、水産、繊維、保険など。半面、値下がりで目立っているのは、紙パルプ、電力ガス、空運、鉱業、陸運、非鉄、海運など。
個別銘柄では、Jパワーは望月義夫環境相が山口県宇部市で進行中の大型石炭火力発電所の建設計画について環境政策の観点から意義をとなえる方針だと、12日付の日本経済新聞朝刊が報じたことが売り材料になった。Jパワーと並んで同発電所に出資する大ガスも安い。
三菱UFJ、ソフトバンク、ファナック、ブリヂストンがさえない推移となっているほか、寄付きに上場来高値を更新したファーストリテイもマイナス圏に沈んでいる。
一方、トヨタ、みずほはプラス推移。キャノン、ソニーはしっかり。
外資系等は、オークマ(6103)、三井不(8801)、ダイキン(6367)、ミネベア(6479)、日本精機(7287)、日精工(6471)、日立(6501)に注目。
テクニカル的には、大成建(1801)、鹿島(1812)、奥村組(1833)、クックパッド(2193)、グリコ(2206)、アイスタイル(3660)、メック(4971)、OKK(6205)、アネスト岩田(6381)、大和冷(6459)、静ガス(9543)が動兆。
6月限SQ概算値は 20473.83円(概算値)
前日比 +90.86円
【信用取引規制関係等】
■東証、ブレクスルー株、テクノスJ株、EAJ株の日々公表銘柄指定を解除 11日付。
■東証、アゼアス株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を12日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■東証、IBJ株を貸借銘柄に選定 12日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
■東証、ガーラ株の信用取引に関する臨時措置を解除 12日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
■日証金、モブキャス株、アズジェント株、Gダイニング株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。11日付。
◎新規上場=〔東証2部〕コマニー(7945、その他製造)〔東証マザーズ〕ヘリオス(4593、化学)〔ジャスダック〕スマートバリュー(9417、スマバ、情報・通信)は16日
▽指定変更=〔ジャスダック〕Minoriは18日から2部
▽空売り比率=33.6%(東証、11日)
<兜町カタリスト>
「検知・防御」
火曜も水曜も木曜も金曜も40ページの日経朝刊。
記事も薄くなったが広告が8ぺージ分は少ない。
どうもこれは景気実態の悪化のせいではないのだろう。
おそらく単に新聞広告の効果が少なくなったのが大きな理由であるに違いない。
今週ある企業が新聞とラジオとTVでほぼ同時に告知を行った。
結論はTVが一番ビビッドな反応。
次がラジオ。
そして最後が旧三大紙の一角の新聞だったという。
もはや告知効果は紙媒体ではなくなったということだろう。
15年前のITバブルの頃に企画広報を担当していたが、当時はまだ日経全面広告に効果があった。
そしてTVやラジオCMとの相乗効果も間違いなくあった。
しかし、今はむしろネット広告やスマホ広告の方がリアルな反応が期待できるのだろう。
媒体の変遷を考えれば、後生大事に紙媒体を読んでいる時代は去ったような気がする。
そもそも昨日のことしか書いていない媒体の価値は記録的側面が大きい。
3面記事などは深い後追いでもよいのだろう。
しかし、こと株式市場に関しては情報のスピードも速い。
即効性を求められているのに旧態依然と昨日の発表記事では飽きられるに違いない。
これは実況も一緒だろう。
今、目の前で相場が動いているときに、何年も前の相場の振り返をしたところで意味は少ない。
相場が膠着している時ならまだしも後場になって前場を振り替えるのもどうなのだろう。
「今そこの動き」こそ伝えられ、喜ばれるものでなければならない。
過去を語るのは結果が出ているので簡単なもの。
誰しも安易で傷のつかない道を歩みたい気持ちはよくわかる。
しかし、相場は生き物。
徳川将軍の用に何回もの毒見を経て冷めた知るや固まってしまった焼き物など欲しくはない。
そして、ネットの反乱でたいていのことは調べればわかる。
となると、市場が求めるのは独自の見解とか少数意見ということも起きよう。
相場は驚きを求める場所でもある。
みんなで渡れば怖くないのかもしれないが、あちらもこちらも一緒では飽きられる。
戒めとしなければならない。
と言いながら、過去を振り返る修正に戻ってみると・・・。
日経平均株価は先週の木曜は20488円。
昨日木曜の終値は20432円。
歌って踊って騒いで酔って宿酔から覚めてみれば5日で94円しか動いていなかった。
ギリシャも何の変化もなく雇用統計も通過。
黒田日銀総裁の後だしG7の円安冷や水発言もあった。
それでも100円は動かなかった。
それを毎日ああだこうだ、材料があるとかないとか、きわめて重要だなんてコメントが横行する。
長年繰り返されたこの愚行は、きっとまだまだ続くのだろう。
本質を見ないままの表面的な観測だけではそのうちに市場は飽きられてしまう恐怖が残る。
そもそも来年の干支はサルだから「さるさる」ゲームのモブキャストに注目と言ったのが2週間前。
株価は854円だった。
それが昨日は1294円まで上昇。
どこに何があるか分からないのは相場。
そんなこじつけで見ていても上がる銘柄もあるという不思議な場所でもある。
応援したくなったのはFFRI(3692)。
昨日のプレスリリースは「FFR yaraiが日本年金機構を狙うマルウェア「Emdivi」を検知・防御」。
「パターンマッチング方式」の既存のアンチウイルス製品では防御困難な標的型攻撃
2015年6月1日、日本年金機構より基礎年金番号を含む個人情報、約125万件の流出が発表されました。
報道によると、悪意の第三者により職員宛てに送信されたマルウェアが添付された電子メールを
開封した結果、マルウェアに感染し、情報の窃取に至ったとされています。
近年、こうした情報搾取等の明確な目的の下、特定組織を狙った標的型攻撃が増加しております。
標的型攻撃においては、ほとんどの場合新種のマルウェアが利用されますが、
こうしたマルウェアは一般に流布していないため事前にパターンを用意することが困難であり、
現在広く普及している「パターンマッチング方式」のアンチウイルス製品では、
防御することが極めて困難です。
今回の日本年金機構を狙った攻撃もこうした標的型攻撃の一種であり職員端末に導入されていたアンチウイルス製品では防御できなかったことが報道されています。
日本年金機構を狙うマルウェア「Emdivi」 vs. FFR yarai
本件で悪用されたマルウェアは、
「Emdivi」と呼ばれる種類のマルウェアであることが報道されています。
FFRIは、日本年金機構を対象とした標的型攻撃で使用されたと見られるマルウェアの検体を
セキュリティ業界関係ルートで入手し当社製品で検知・防御できるか否かの確認を実施いたしました。
その結果、メール添付されたと見られる検体は、
下記の2製品で検知・防御できることを確認いたしました。
・FFR yarai Version 2.5.1192
・FFRI プロアクティブ セキュリティ Version 1.0.217
東証マザーズ指数は昨日年初来高値を更新。
日経JASDAQ指数は昨日まで続伸。
成長株期待は依然として台頭しているように思えてならない。
尾に振り回されると方向が見えにくくなる。
メジャーSQ値は20473.83円。
4月の20008円は抜いた。
5月の19270円ははるか1200円下。
ここからの課題は幻になるかならないか。
先月はSQ以降○○○○○○だったが・・・。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ワイエイシイ(6298)・・・動兆
ワイエイシイに注目する。
同社は各種自動化機器が中核でメモリディスク関連・液晶関連装置が主力化。
電力向け工業計器、高精細液晶向け熱処理装置が業績を牽引。
高輝度大型LED照明関連や太陽電池関連に期待感。
クリーニング機械関連は訪日観光客増大によるリネン業界の設備投資拡大が追い風。
6月12日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
昨日の日経平均は300円を超える上昇で5日線を上に抜けた。下げ局面でも節目の2万円は割り込まず、強い戻りを示したことで、ひとまずは下値不安が和らいだ。
短期的な相場の転換点となった可能性もあるとみる。
メジャーSQで、海外市場も大きな動きが出た後でもあり、ボラティリティが高まる可能性もあるが、全体的には買いが入りやすい展開を予想する。
日経平均株価予想レンジは、20150-20550を予想する。米国株小幅続伸、円安推移を受け、前日の流れを引き継ぐ堅調な動きだろう。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1150万株、買い1530万株で、差し引き380万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、化学、機械、電機、自動車、サービス、精密、銀行、陸運、その他製品、鉄鋼、情報通信など。
買いセクターに、食品、不動産、薬品、機械、輸送用機器、サービス、自動車部品、商社、石油、化学、電機など。
【NY概況】
11日のNYダウは小幅に続伸した。終値は前日比38ドル97セント高の1万8039ドル37セントだった。米景気の回復期待や欧州株高を背景に買いが先行した。
11日発表した5月の米小売売上高は前月から1.2%増えた。米寒波などの悪影響から着実に脱したとの見方から米景気の回復期待が高まり、米株式の買いにつながった。
ただ、ギリシャの金融支援を巡る不透明感が改めて意識されると、相場は伸び悩んだ。取引終了にかけて手じまい売りが広がった。
セクター別では、運輸や公益事業が上昇する一方でエネルギーや家庭用品・パーソナル用品が下落した。
ナスダック総合株価指数も小幅続伸し、前日比5.820ポイント高の5082.509で終えた。
シカゴ日経平均先物は続伸した。中心限月となった9月物は前日比270円高の2万420円で取引を終えた。11日の大取終値を10円下回った。11日の大取で上昇した地合いを引き継いだ。米小売売上高の改善で米株が続伸したことも買いを支えた。この日の9月物の高値は2万540円、安値は2万100円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20475 ( +45 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20435 ( +5 )
( )は大取所終値比
【予定】
12日(金)
【国内】
4月鉱工業生産確報値(13:30)
4月第三次産業活動指数(13:30)
メジャーSQ算出日
《決算発表》
太洋基礎、フルスピード、ファーマフーズ、神戸物産、Hamee、丸善CHI、メガネスーパ、クロスプラス、トーエル、日東網、モルフォ、エイチーム、ソフトウェアサー、ザッパラス、フリービット、gumi、サンバイオ、ヤーマン、インスペック、3Dマトリックス、ウイルコHD、TASAKI、ナイガイ、正栄食、ケネディオフィ、スターツPR、日本テレホンなど
【海外】
ユーロ圏4月鉱工業生産(18:00)
インド4月鉱工業生産(21:00)
米5月生産者物価(21:30)
米6月ミシガン大学消費者信頼感指数(23:00)
休場:フィリピン、ロシア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
6月11日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
11日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、終値は前日比336円61銭高の2万0382円97銭と高値引けとなった。
10日の欧米株の大幅高、朝方発表の法人企業景気予測調査が先行きに対する景況感の改善を示す内容となったことも手伝い、投資家心理が改善した。円相場の落ち着きも支援材料とな買い安心感につながった。
法人企業景気予測調査では、4〜6月期の大企業の景況判断指数が4四半期ぶりにマイナスとなった一方、7〜9月期の見通しはプラス10.6となった。設備投資の見通しについても前回調査から上振れ、景気が勢いを取り戻している証左として、株価にはプラス要因と受け止められた。
日経平均先物9月物の日中取引の売買高が6万6000枚超に達し、11日が取引最終日だった期近の6月物の規模を上回った。市場では12日の特別清算指数(SQ)算出を前に持ち高の乗り換えが順調に進んだとの見方が多い。
JPX日経インデックス400も5営業日ぶりに反発。終値は前日比182.29ポイント高の1万4882.22だった。東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反発し、20.65ポイント高の1648.88で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5718億円。売買高は21億1840万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1490と、全体の8割に迫った。値下がりは288、変わらずは107銘柄だった。
三菱UFJ、みずほFG、三井住友FGのメガバンクがそろって上昇。
ゆうちょ銀行と連携すると伝わった三井住友トラと野村が上げた。円相場の落ち着きを受け、トヨタや富士重など輸出株にも上昇する銘柄が目立った。
JR西やJR東海が上げた。また、ボルテージ、丹青社、北陸電工なども上昇。
一方、東京海上が下落。大型買収を好感した買いで上昇する場面があったが、後場は財務負担を警戒する売りに押された。一部の証券会社が投資判断を引き下げたファナックが下げ、Drシーラボ、LIXILグ、クボテック、ビットアイルの値下がりが目立った。
東証2部株価指数は3日ぶりに反発した。神島化学工業、Gダイニングがストップ高で引け、ラオックス、小池酸工、SHOEI、西芝電が買われた。半面、アゼアス、日本電通、アピクヤマダ、小島鉄、日精機が下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前日比12円36銭高の2688円46銭と、きょうの高値で終えた。日経平均株価が大幅に上昇したことで投資家心理が改善し、新興企業株にも買いが波及した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で853億円、売買高は1億5416万株。
個別銘柄では、クルーズ、ヤマザキ、ディーエムエスがストップ高で引け、アスラポート、アズジェント、アルファクスFSが上昇した。ガンホーにも買いが集まった。一方、BBタワー、fonfun、テイン、リーバイスは下落した。
東証マザーズ指数は続伸し、大引けは前日比12.41ポイント高の976.19。
2014年8月27日以来およそ9カ月半ぶりの高値圏となる。
午後の取引開始前に米製薬大手から、開発の進捗にあわせて生じるマイルストーン収入を受け取ると発表したペプドリが急伸した。ASJがストップ高。モブキャスやITbookも上昇した。半面、アールエイジ、そーせい、インフォテリ、モルフォなども下げた。ミクシィは買い優勢となる場面が多かったが、下げて終えた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,382.97 |
336.61 |
日経平均先物 |
20,450.00 |
340.00 |
TOPIX |
1,648.88 |
20.65 |
TOPIX先物 |
1,657.00 |
24.00 |
東証2部指数 |
4,969.75 |
29.68 |
JASDAQ |
2,688.46 |
12.36 |
マザーズ |
976.19 |
12.41 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2118400 |
2571890 |
東証2部 |
114600 |
32698 |
<アフターランチ>
「西高東低」
NISAの購入額は3月末で4兆4109億円。
昨年12月末から48%増加したとの発表。
投信が2兆9154億円。
株式1兆3983億円。
依然として投信が多い傾向。
だから、という訳ではなかろうがゆうちょ銀行は三井住友信託・野村と組んだ。
個人向け投信を郵便局で販売する方向という。
なにしろ日本中に張り巡らされた郵便局は2万4000局。
これは大きい。
考えてみれば住友が四国、三井が伊勢、野村が大阪。
積極的は資金運用は西が圧倒的に多い。
例えば地方金融機関の運用姿勢は静岡あたりを境に変化する。
東は債券運用主体。
西も債券運用が多いものの少しは株式運用もあった。
運用における西高東低は、米の二毛作に起因するなんて声も聞かれる。
1回しか米ができない場所ではリスクはとりにくく、二毛作地帯はリスク許容度が高いという説。
荒唐無稽でもないような気がする。
今日みたいな時に心に留めておきたい格言。
「明日の事は明日案じよ」
「一徹張りは貧乏張り」
「一日の相場を考え商いいたすはよろしからず」
「陰陽は循環す」
「買い落城の安峠、売り落城の高峠」
「木は庭に植えず山に植えよ」
「鹿を追う者は山を見ず」
「相場に過去はない」
「理屈上手の商い下手」
6月11日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,335.16(+288.80)
■日経平均先物 20,340(+230)
■東証1部出来高 10.71億株
■東証1部売買代金 1.25兆円
■TOPIX 1,650.64(+22.41)
■騰落 上昇1,533/下落254
■日経JQ 2,683.46(+7.36)
---------------------------
日経平均株価は5営業日ぶりに反発し前日比288円80銭高の2万0335円16銭で前場を終えた。
欧米株式上昇、朝方発表の法人企業景気予測調査が景況感の改善を裏付けたこともあり、日経平均株価も朝方から買いが先行した。
明日のメジャーSQを前に買戻しも進み上げ幅を拡大、ドル・円相場が朝方に比べやや円安に傾いていたことも支援材料となり、上げ幅は300円を超える場面もあった。その後も高値圏で堅調に推移した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2596億円、売買高は10億7134万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1533と、全体の8割強を占めた。値下がりは254、変わらずは98銘柄だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに反発した。
日本企業の輸出採算が悪化するとの警戒感が薄らぎ、トヨタやブリヂストンなど輸出株全般に値上がり銘柄が目立った。
金融の三菱UFJやみずほFG、三井住友FGが上昇。
ゆうちょ銀行との提携が伝わった三井住友トラと野村も上げた。大型買収を発表した東京海上も小幅ながら上昇。増配を発表したドンキHDの値上がりが目立った。
丹青社、神戸物産、エイベックス、グリコなど買われた。
一方、一部の証券会社が投資判断を引き下げたファナックが下落。東レが下げ、Drシーラボ、クボテックが大幅安、マーベラスも値を下げた。
東証2部株価指数は3営業日ぶりに反発。Gダイニングやラオックスが上げ、ニホンフラと日精機が下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前日比7円36銭高の2683円46銭。
日経平均株価が堅調に推移し、投資家心理が改善。
ジャスダック市場の売買代金は概算で449億円、売買高は9328万株。
個別銘柄ではクルーズやガーラ、アズジェントが上昇した。
前日にマザーズ上場のラクーンから電子商取引(EC)の物流業務を受託したDMSはストップ高、ヤマザキもストップ高まで買われ、アルファクスFS水準まで買われた。一方でリーバイス、ワイエスフード、Tホライゾン、日ダイナミク、テイン、fonfunなどは下げた。
東証マザーズ指数は続伸。前引けは前日比3.70ポイント高い967.48だった。4日に付けた年初来高値(969.38)を上回る場面もあった。
モブキャス、ミクシィ、ITbook、FFRIが上昇した。
6月30日時点の株主を対象に1株を4株に分割すると発表したスノーピークも高い。半面、そーせい、ペプドリ、モルフォは下げた。前日に2014年11月〜15年4月期決算を発表したアールエイジが売られた。
【個別銘柄ピックアップ】
<注意報>
イマジニア (4644) JASDAQスタンダード
リバウンド期待
スマートフォン向けパズルゲーム「LINE リラックマころろんパズル」をリリースし動意。
同タイトルは、サンエックスよりライセンス許諾を受け、LINE社が運営するゲームサービス「LINE GAME」にてリリース。事前登録は35万人を突破しており、従前から個人投資家の関心が高かった。日本語など7言語(簡体字・繁体字の中国語含む)でリリースされ、海外展開への期待も高まっているようだ。
データセクションは続落も新規事業開始で今期予想業績のレンジ上限期待を高め再評価余地
データセクション<3905>(東マ)は、38円安の767円と続落して始まっている。今年4月3日につけた上場来安値688円から995円まで約45%の底上げをし、目先の利益を確定する売り物が続いている。
ただこの株価の急速な底上げをサポートした同社が今年6月8日に発表したビッグデータを活用して共同開発した株価予測システムの新規事業の高評価は、依然として続いており、新規事業の動向次第としてレンジで予想していた今3月期業績も、予想レンジの上限達成の可能性が高まるだけに、下値は突っ込み買い妙味があるとして要注目となりそうだ。
■ビッグデータ分析で各銘柄の近未来を予測し最適の投資タイミングを迅速に探知
株価予測システムは、ビッグデータの解析技術・知見に国内最先端・最大規模実績を持つデータセクションと、投資運用に実績のあるファイブスター投信投資顧問(東京都中央区)が、Twitterなどのソーシャルデータや為替レート、各種マクロ指標、日経平均株価などの広範なビッグデータの分析により近未来を予測し、ここにファイブスターの運用ノウハウを統合することで各銘柄の株価変動の相関性、因果性を統計的に解析し、各銘柄の「最適な投資タイミング」を「迅速」に探知することを可能とする。このシステムに基づき、ファイブスターは、日本株公募ファンド「FS・DSビッグデータ活用型ロングショートファンド(仮称ビッグデータファンド)」を今年7月22日から募集を開始し、8月20日から運用を開始する。
データセクションは、新規事業を同社の成長戦略の中核と位置付けており、今年1月27日に発表した口コミ検知ツール「Insight Checker for Foods&Restaurants」が、食品業界で異物混入や自主回収が頻発、ソーシャルメディア(SNS)上のつぶやきとして拡散することが先行してツイッターが炎上するケースが増え大きな社会問題化しており、このSNS上のつぶやきを分析して食品メーカーや外食チェーンの担当者にアラームを発信することを可能にすることから、株価もストップ高の急伸をした。
ただ、新規事業への展開は、人材投資・研究開発投資負担が業績変動要因となる。今3月期は、人材投資について新卒・中途採用をあわせて34%の増員を予定しており、このため業績自体も、新規事業の動向に合わせてレンジで予想している。売り上げを4億円〜9億円(前期比6.3%増〜2.39倍)、経常利益を3000万円〜4億1400万円(同65.1%減〜4.87倍)、純利益を1500万円〜2億4500万円(同76.3%減〜3.88倍)と見込んでいるもので、相次ぐ新規事業の展開から予想レンジ上限への業績推移の可能性が高まってくる。
■年初来の上値抵抗線25日線から大きく上放れ一段の戻りにトライ
株価は、昨年12月24日に公開価格520円でIPOされて900円で初値をつけ再三のストップ高を交えて上場来高値1730円まで買い進まれ、この調整安値958円からは口コミ検知ツールに反応してストップ高し1269円の戻り高値をつけるなどの急騰を繰り返してきた。今回も、上場来安値688円から株価予測システムの新規事業開始でストップ高して底上げを鮮明化した。年初来、上値抵抗線となってきた25日移動平均線から大きく上放れたここからは一段の戻りにトライすることになろう。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
TYOの第3四半期は受注好調に加え、販管費の抑制で、大幅増益
■売上高は消費税増税前の駆け込み需要があった前年同四半期を上回る
TYO<4358>(東1)の今期第3四半期業績は、受注が好調に推移したことに加え、販管費を抑制したことで、大幅増益となった。
今期16年7月期第3四半期連結業績は、売上高195億07百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益13億86百万円(同11.0%増)、経常利益13億59百万円(同27.7%増)、純利益8億63百万円(同112.5%増)と増収大幅増益。
売上高については、受注が好調であったことから、消費税増税前の駆け込み需要があった前年同四半期を上回った。
利益に関しては、販管費が21億93百万円(同0.7%減)となったことに加え、営業外費用が81百万円(前年同期2億42百万円)と大幅に減少したことで、経常利益は大幅増益となった。更に、特別利益1億03百万円(同04百万円)、特別損失66百万円(同1億27百万円)であったことから、最終利益は前年同期比で2倍を超える伸びとなった。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高68.4%、営業利益74.9%、経常利益79.9%、純利益95.9%となっている。利益面で高い進捗率となっていることから、利益面での上方修正が期待できる。
今期も好業績が見込めることから、株価の一段高が予想される。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
6月11日 相場概況(寄り付き後)
日経平均10時 231円高、円相場が落ち着き安心感 |
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,277.85(+231.49)
■日経平均先物 20,290(+180)
■TOPIX先物 1,649.00(+16.00)
■騰落 上昇1,560/下落198
■日経JQ 2,682.80(+6.70)
■マザーズ指数 966.82(+3.04)
11日前場中ごろの日経平均株価はじり高となった。前日比231.49円高の20277.85円で推移している。
欧米株式相場の上昇で投資家心理が改善。日本企業の業績や景気が勢いを保っているとの見方も根強く、運用リスクをとる動きがじわりと広がった。
明日のメジャーSQを前に買戻しも進んでいる模様。円相場の落ち着きも買い安心感につながった。日本企業の輸出採算が悪化するとの懸念が後退し、トヨタなど輸出株全般に上げが目立つ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も寄り付き時点から上げ幅を拡大した。
10時現在の東証1部の値上がり銘柄数は1530と、全体の8割強を占めた。値下がり銘柄数は234、変わらずは114銘柄だった。業種別では33業種中、鉱業、石油、繊維を除き高い。値上がり上位に陸運、小売、建設、銀行、食料品、鉄鋼など。
三菱UFJやみずほFG、三井住友FGのメガバンクそろって上昇。東電が上げ、大型買収を発表した東京海上も高い。
ゆうちょ銀行との提携が伝わった三井住友トラと野村の値上がりも目立つ。
値上がり上位銘柄の中で、値動きの軽いゲーム関連のボルテージが上げ幅を拡げているほか、決算が材料視されて神戸物産<も買い優勢で年初来高値を更新。
一方、証券会社が投資判断を引き下げたファナックが下落。東レが下げ、減益決算を発表したDrシーラボの値下がりが目立つ。
東証2部株価指数は反発した。Gダイニングとラオックスが上げ、アゼアスとニホンフラが下げた。
ドン・キホーテホールディングスが株式分割や増配を好感して上げ、同じく株式分割を発表したスノーピーク(東マ)も急伸。韓国のMARS(中東呼吸器症候群)関連株も総じて高い。東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均ともに高い。
225先物はメリル・GS・ナティクス・パリバ・シティ・みずほが買い越し。
アムロ・大和・モルスタ・野村・JP・バークレイズ・SBIが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・三菱・大和・アムロ・日興が買い越し。
バークレイス・モルスタ・JP・野村・クレディ・GS・メリルが売り越し。
外資系等は西武(9024)、みずほ(8411)、マンダム(4917)、島津(7701)、東海理化(6995)、アイシン(7259)、トヨタ紡(3116)、日立造(7004)、
重工(7011)、東急不(3289)、東京建(8804)に注目。
テクニカル的には、明治(2269)、アウトソーシング(2427)、GMOPG(3769)、Jパワー(9513)、大ガス(9531)、丹青社(9743)が動兆。
【信用取引規制関係等】
■東証、モブキャス株、リーバイス株を日々公表銘柄に指定 11日から。
■東証、イントラマト株、クボテック株の信用取引に関する臨時措置を解除 11日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
■東証、コマニー株を制度信用銘柄に選定 16日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に追加。
■東証、楽天ETF―日経レバレッジ指数連動型受益証券、楽天ETF―日経ダブルインバース指数連動型受益証券を制度信用銘柄および貸借銘柄に選定 7月15日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加、7月21日から貸借担保金代用有価証券として受け入れ。
▽空売り比率=35.1%(東証、10日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
サンゲツ 80万株、15億円
大和工業 20万株、6億円
システム・テクノロジー・アイ 3万株、3000万円
▼一単元の株式数変更
神島化学工業 8月1日付で1000株から100株
<兜町カタリスト>
「ギ」
賑わいを取り戻していた株式市場に「冷や水」という表現が多い。
衆議院の委員会での黒田日銀総裁は発言は冷却効果とも言われる。
125円を黒田ラインと呼ぶ指摘もある。
「実質実効為替レートでは、かなり円安の水準になっている。
ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れるということは普通に考えればありそうにない」。
このコメントは唐突に出た訳ではなかろう。
たぶんG7を通過して周到に準備されたものと考えた方がよいに違いない。
表面的には円安トレンドの巻き戻しを惹起したことで投機家からの不満は高まったかも知れない。
しかし、投機家が日本経済を牛耳っているわけでもない。
自国通貨が売られる悲惨さを予防するためには必要なコメントだったと考えたいところでもある。
なんでもねだる投機家に阿ることなく、正論を通した点では評価したいところ。
市場が好循環でも、実体経済が弱くなればいずれ市場は停滞する。
そもそも自国通貨が売られて繁栄した市場は過去にない。
投機家の手前勝手な「円安礼讃論」に迂闊に乗ることへの戒めの方が今は必要だったと考えれば良いだけの事。
125円という水準での予防的効果は悪くはないはずである。
一方で「これ以上のドル高の可能性が薄くなった」として米株は大幅反発。
しかし「強いドル」で世界を席巻してきた米国という立場は捨てられないだろう。
この呪縛が解けるかどうか。
なんでも欲しがり声だけやけに大きい為替投機人の言うことだけを聞いていると本質は見失う。
「これまで円安でプラスだったのでどんどん円安になったらもっとプラスになるという訳でもない」。
これは正しい認識に他ならない。
どこまでも無尽蔵な円安を望むことの方が間違っている。
心地よい円安はせいぜい130円までだろう。
そんな中、安部首相は呑気に赤坂飯店で地元山口の県会議長と会食だった。
ETFの日経レバの売買代金が増加したことが市場にとっては良かったのかも知れない。
しかし東証全体の8%の売買が一つのETFに集中。
イナゴの増殖は続いているようである。
面白いことに日経朝刊にギリシャのギの字も登場していない。
あるいは、一般記事では米金利利上げの利の字も見えない。
むしろドイツの金利が1%の乗せたとか、ロシアがEUへ触手を伸ばしているなどの記事。
座談会で「米利上げで年後半に試練」とあることはある、これは国内の市場関係者の声。
つまり・・・。
報道ベースではギリシャへの興味は薄いし利上げも既に織り込み済みでバリューは少ないということ。
もっとも・・・。
新聞は明日のことを書くことはなく昨日までの事が書いてあるのだから当然なのかも知れない。
日経平均の25日線は20125円でマイナス0.39%のかい離。
75日線は19622円でプラス2.16%のかい離。
200日線は17760円でプラス12.87%のかい離。
プラス10%かい離の19564円はまだ遠い。
勝手雲の下限は19956円。
上限は20335円。
この雲の中のレンジは下値堅そうな気配。
騰落レシオは110%。
サイコロは6勝6敗でアッと言う間に50%まで低下。
松井証券信用評価損益率速報では売り方マイナス11.939%。
買い方マイナス4.017%。
Quick調査の信用評価損率(6月5日現在)はマイナス6.31%。
大商い株専有率は29.4%まで低下。
空売り比率は35.1%まで拡大(今年は1月6日の37.8%が最大)。
面白いのは裁定買い残。
東証発表は前週比717億円減少の3兆7640億円。
しかし日経朝刊では前週比4538億円減少の3兆2458億円。
日経は当限の数字を出しているので差が生じている。
因みに翌限以降の数字は3820億円増加の5191億円。
先週も少しロールが進んでいたということになろう。
「痩せ蛙負けるな相場ここにあり」だろうか。
日刊工業新聞の報道。
↓
東大大学院工学系研究科・医学系研究科の片岡一則教授ら、
磁気共鳴画像装置(MRI)装置でがん組織観察しその後放射線利用してがんを破壊する治療法開発。
薬物送達システム利用し、MRI造影剤と熱中性子線受け放射線出す物質を兼ねたナノ粒子をがん組織に集中させた。
MRIで観察、生体に安全な熱中性子線を照射すると、熱中性子線との核反応でガンマ線発生、がんだけ破壊する。
東工大、ナノ医療イノベーションセンターとの共同研究。
成果は米科学誌ACSなどに近日掲載予定。
先日はナノキャリアがドラッグデリバリー製剤「NC−6004」の、頭頸部がんに対する国内第1相臨床試験の新薬治験開始届を9日に提出したと発表していた。
こちらの試験期間は約2年間の予定。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
サイバネット(4312)・・・動兆
サイバネットシステムに注目する。
同社は富士ソフト子会社ので設計用CAEソフトが中核。
CAEは試作品によるテストや実験をコンピュータ上の試作品でシミュレーションし分析する技術。
自動車向け好調。
6月11日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
昨日は、日経平均が2万円や25日線を保てるかという点が注目されたが、安値が20016.32円と、2万円どころでは底堅さをみせた。
一方、25日線は割り込み、プラスも保てずと微妙な結果となった。昨日後場の黒田総裁発言で円高、株安を誘ったが、真意が市場に正しく伝わったかどうかは疑わしい。ここは中長期的な上昇トレンドの中での短期調整とみておきたい
本日は、欧州株が全面高となり、米国株も上げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経平均先物も若干の上昇はしているが、外部要因の変動には過敏に反応しているため、売り買い交錯の展開を想定する。
日経平均予想株価の予想レンジは、19900−20200を想定する。
物色の対象は、直近であまり動いていなかったセクターやテーマ株など、新味のある材料に期待したいところ。その点において、昨日動意づいたバイオ関連株に注目したい。
【寄り付き前の外資系証券動向】
売り960万株
買い1200万株
差し引き240万株の買い越し。
3営業日ぶりの買い越し。
金額ベースは10億円の売り越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは化学、サービス、小売、損保、薬品、空運など
買いは不動産、金属、情報通信、陸運、非鉄、機械、その他製品、ガラスなど
売り買い交錯は電機、輸送用機器など
【NY概況】
10日のNYダウ平均は5営業日ぶりに反発した。終値は前日比236ドル36セント高の1万8000ドル40セントとなった。上げ幅は5月8日以来ほぼ1カ月ぶりの大きさ。1万8000ドル台を回復するのは3日以来で、昨年末の終値も上回って取引を終えた。ギリシャの金融支援問題の進展期待や原油高が支援材料となった。
金融支援の再開を巡る交渉を続けるギリシャが債権団に対し「妥協の用意がある」との姿勢を示したことで金融システム不安の後退が意識されると投資家心理の改善に大きく寄与した。欧州ではドイツ株式指数(DAX)が2.4%も上昇。米市場で好感された。
外国為替市場でドルが円やユーロに対して売られると、世界で事業展開する米企業の収益圧迫要因が弱まるとの期待も相場を支えた。
セクター別では全面高となり、保険やソフトウェア・サービスの上昇が目立った。
ナスダックは3営業日ぶりに反発。同62.824ポイント高の5076.689となった。
シカゴ日経平均先物は反発。6月物は前日比70円高の2万150円で取引を終え、10日の大取終値を40円上回った。ギリシャへの金融支援の協議が進むとの期待などから米株が急伸し、買いを支えた。ただ、日銀の黒田東彦総裁の発言を受け円買い・ドル売りで上げ幅は限られた。この日の高値は2万265円、安値は2万10円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20145 ( +35 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20150 ( +40 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(11日)
4-6月期法人企業景気予測調査(8:50)
5月都心オフィス空室率(11:00)
20年国債入札
《決算発表》
テンポス、アヲハタ、アマガサ、稲葉製作、テックファーム、イハラケミカル、オハラ、オービス、総合商研、小林産、アルデプロ、ドーム
■海外(11日)
NZ準備銀行金融政策決定会合
韓国中銀政策金利発表
豪5月失業率(10:30)
中国5月小売売上高・鉱工業生産・都市部固定資産投資(14:30)
仏5月CPI(15:45)
トルコ4月経常収支(16:00)
南ア5月製造業生産(20:00)
米5月小売売上高・輸入物価(21:30)
メキシコ4月鉱工業生産(22:00)
米30年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【引け後のリリース】
メドピアが医学系サイトのメディカルトリビューンと提携
■お互いの医師会員に対してより幅広い医療情報の提供が可能に
医師向けの情報サイト「MedPeer(メドピア)」などを運営するメドピア<6095>(東マ)は10日の取引終了後、独自の医学・医療ニュースの提供や医学・医療コンテンツ検索機能をあわせ持つ専門情報サイト」「MT Pro(エムティープロ)」などを運営するメディカルトリビューン(本社:東京都千代田区)との間で、両社のサイトの会員連携などの業務提携を行うと発表した。
これにより、お互いの医師会員に対してより幅広い医療情報を提供することや、製薬企業をはじめとする企業に対してより質の高い医師向けマーケティング支援を提供することが可能になるとした。
この連携により「MedPeer」の医師会員数は10万人を超え、「MedPeer」の医師会員は、「MedPeer」に蓄積された医師の集合知に加えて、「MTPro」を通じてメディカルトリビューンが提供する最新の医療情報を取得することが可能となります。また、互いのユーザーは同じ ID(メールアドレス)にて他方のサイトにもログイン可能となる予定。2015年6月24日に開始する。
メドピアは2014年6月に株式を上場し、下値は何度も1300円前後で下げ止まりながら上値は14年9月の2820円、15年4月の2378円とダイナミックな値上がりを見せてきた。10日の終値は1500円(53円安)で、再び値上がり相場に向けて仕込める位置に差し掛かってきている。
ラクーンの前15年4月期業績は、増収大幅増益を達成、今期も2ケタ増収増益を見込む
■世界134カ国以上の企業へ卸販売が可能となる「SD export」を開始
10日引け後発表されたラクーン<3031>(東マ)の前15年4月期業績は、増収大幅増益を達成した。今期も2ケタ増収増益を見込む。また、今年の8月より、世界134カ国以上の企業へ卸販売が可能となる「SD export」を開始することも発表した。
前15年4月期連結業績は、売上高20億56百万円(14年4月期比6.4%増)、営業利益3億36百万円(同35.7%増)、経常利益3億27百万円(同31.8%増)、純利益2億01百万円(同63.4%増)であった。
同社は、EC事業、Paid事業、売掛債権保証事業の3事業を展開している。
EC事業の主力、「スーパーデリバリー」においては、引き続き質の高い会員小売店、出展企業を獲得したうえで、客単価や稼働率の向上を図った。また、営業体制の変更の効果により新規出店企業が継続的に増えている。この結果、「スーパーデリバリー」の流通額は95億34百万円(同3.2%増)となった。
一方の「COREC」については、14年9月より有料プランの課金を開始した。ビジネスの初期段階であるため、知名度の向上とユーザー獲得に注力した。また、ユーザーの利便性向上のため、POSレジアプリ「Squareレジ」、「Yahoo!ショッピング」とシステム連携を行った。その結果、ユーザー数は2290社となった。
EC事業の売上高は15億47百万円(同2.6%増)、セグメント利益2億33百万円(同39.4%増)と増収大幅増益を達成した。
Paid事業は、加盟企業の獲得増加と加盟企業の稼働率向上を図ることに取り組んできた。当期間では、15年3月より売掛債権の流動化を実施した。流動化スキームの導入により、毎月、決済期日到来前に売掛債権に該当する資金の調達を行う環境が整い、今まで以上に多種多様な業種の加盟企業の獲得にも取組んでいる。この結果、Paid事業の売上高は2億69百万円(同29.8%増)、セグメント利益は△16百万円(14年4月期△37百万円)と大幅増収になったことで、赤字額は半減した。
売掛債権保証事業については、引き続き営業力強化に取り組むことで、保証残高の拡大を図っている。14年4月中旬に開始した事業用家賃保証サービスの保証残高も堅調に積み上がり始め、保証残高全体の下支えに寄与した。この結果、保証残高は64億71百万円(同38.0%増)となり、売掛債権保証事業の売上高は5億68百万円(同13.3%増)と2ケタ増収となったが、第4四半期に一時的に多額の保証履行が発生した影響で、セグメント利益73百万円(同2.9%増)となった。
今期16年4月期連結業績予想は、売上高22億70百万円(前期比10.4%増)、営業利益4億15百万円(同23.5%増)、経常利益4億10百万円(同25.4%増)、純利益2億60百万円(同29.4%増)と2ケタ増収増益を見込む。
今期については、8月25日より、世界134カ国以上の企業へ卸販売が可能となる「SD export」を開始する予定。まず、海外でのスーパーデイバリーの知名度向上のために、当面の間、広告宣伝費が増加することを見込んでいる。
通常、輸出販売を行う輸出者は複数の手続きを行う必要がるが、通販出荷代行サービスを行っているDMSのサービスを利用することによりDMS側が商品保管管理から出荷作業まで物流に関するすべてを代行するため、スーパーデリバリーを利用するメーカーはサイト上で海外小売店からの注文を受けると、専用伝票を貼って日本国内にあるDMSの倉庫に商品を送るだけで、134カ国以上の小売店・企業に対して卸販売が可能となる。
同社にとっては、国内はもとより海外の市場に向けての販売体制を整えたことから、今後の事業拡大は大いに期待される。
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
6月10日 相場概況(大引け)
【大引け概況】
10日の日経平均株価は4日続落し、前日比49円94銭安の2万0046円36銭で終えた。5月19日以来およそ3週間ぶりの安値水準。
急速に進む円高・ドル安を嫌気した売りが優勢となった。日経平均の4日続落は、昨年12月29日から今年1月6日までの4日続落以来となる。
終日を通して日経平均は不安定な値動きだった。朝方は前日の大幅安の反動から自律反発狙いの買いのほか、国内景気の改善期待がじわりと広がり幅広い銘柄に買いが入った。
内閣府が発表した4月の機械受注統計で、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が市場予想に反して前月比3.8%増となり、投資家心理が改善した面がある。
午後1時過ぎに黒田日銀総裁の発言を受けて為替が一時1ドル=122円台まで急激に円高に傾き、これに連動した先物への大口売りが裁定解消売りを誘発、値を消す展開を余儀なくされた。
12日の株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出を前に、先物で持ち高調整の売りが出て裁定取引の解消売りが進んだ面もある
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに4日続落した。業種別TOPIXでは、海運業や陸運業、空運業の下げが目立った。一方、鉱業や非鉄金属が上昇した。
東証1部の売買代金は概算で2兆9411億円、売買高は25億3522万株。東証1部の値下がり銘柄数は1066、値上がりは640、変わらずは179だった。
個別銘柄では、三菱UFJやみずほFG、三井住友FGが売りに押された。円高進行を受けて、トヨタ、マツダ、富士重など自動車株の一角も安い。TOKAIHDが大幅安となったほか、アイフルも値を下げた。
半面、三井不やソニー、KDDIが買われた。前日に株式分割とともに2〜4月の連結決算を発表した丹青社が大幅高。
東証2部株価指数は小幅続落した。ラオックス、TBグループ、テクノスJが下げた一方、アゼアス、日東化工、コメ兵が上昇した。GMOPGが急伸、三井金も物色人気となった。
日経ジャスダック平均株価は反発した。終値は前日比8円82銭高の2676円10銭だった。値幅がとれる新興市場に短期資金が流入したようだ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で716億円、売買高は1億5524万株だった。
fonfun、アルファクスFS、アズジェント、テインがストップ高で引け、MKシステム、日ダイナミク、アスラポートが上昇した。半面、ガーラやガンホーなどのゲーム関連が下落。リーバイス、トミタ電機は売られた。
東証マザーズ指数は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比16.03ポイント高の963.78だった。そーせい、ASJがストップ高で引け、ペプドリ、モルフォ、パスが上昇した。一方、ITbook、NTTDIM、DLE、sMedioが下落した。
【指標一覧】
終値 |
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日経平均株価 |
20,046.36 |
-49.94 |
日経平均先物 |
20,110.00 |
60.00 |
TOPIX |
1,628.23 |
-6.14 |
TOPIX先物 |
1,633.00 |
3.50 |
東証2部指数 |
4,940.07 |
-0.48 |
JASDAQ |
2,676.10 |
8.82 |
マザーズ |
963.78 |
16.03 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2535220 |
2941129 |
東証2部 |
118830 |
26308 |
「立派な」
市場はたいていはバックミラー投資になりがちなもの。
前を向きながらも後ろを振り返ることばかり。
言葉は前を向いているものの注意はほとんど後ろに向けているようなもの。
特に罫線には未来はないからあたかも後ろが前を決めるような錯覚に陥ることもある。
だったら車のように邪魔ものもなく鮮明に後ろが見える電子ミラーのようななものがあれば良い。
しかし相場にはそんなものはなく後部座席に荷物があれば後方視界は遮られる。
これを役に立てようとする方に無理があろうか。
そして後方視界は過ぎ去った過去。
通り過ぎてきた道。
あまり効果はないといわれる所以かも知れない。
ただ次に同じ道を通るときには役立つものではある。
むしろ市場で求められるのは前方カメラ付きドライブレコーダー。
これは自動車では記録に必要とされるが、市場では透視の目として求められている。
過去に饒舌、未来に寡黙というのが株式市場。
未来に饒舌になったときに市場は明るい未来を示しているのだろう。
そして海外株安だから日本株安なんて愚かしい解釈は姿を消すに違いない。
昨年の確定拠出年金の通算利回りは年率換算4.8%となったとの報。
08年度にマイナス6%台。
2012年度からはプラス3%台で推移していたが初の4%台。
14年度末の確定拠出年金向け専用投信の資産残高は3兆5023億円と1年で3割増加した。
そして全体の18%の加入者が利回りで10%を超えた。
08年度末には63%が元本割れしていたが、そこから見ると雲泥の差。
積極的投資は儲かるというDNAが醸成されれば市場心理は相当変化するに違いない。
加えれば・・・。
年金積立管理運用独立法人(GPIF)は虎ノ門ヒルズに引っ越すという。
背景は職員の増加。
一等地の高層ビルだから優秀なファンドマネージャーが集まるとは思えない。
それでも業務繁忙と運用への真摯な思いが虎ノ門ヒルズへの移転なのだろう。
立派なビルは株価低迷の前触れだったのは東証だけであって欲しいが・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「はっぴいえんど」
ウリカイの風に揺れながら
板は振り返り僕に微笑みを
いつまでも拙い投資で
長い道のりを駆けてきたね
時は流れ相場の良いところ
ダメすぎるところ知りぬいて
旅の途中で羅針盤
株に預けたら
株価何度も荒海越えて
夢と希望を罫線譜に書き込んだら
土砂降りの雨降る嵐のあとで
昇る指数が2万円で遊んでいた
6月10日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,173.55(+77.25)
■日経平均先物 20,180(+130)
■東証1部出来高 11.82億株
■東証1部売買代金 1.28兆円
■TOPIX 1,639.15(+4.78)
■騰落 上昇1,120/下落602
■日経JQ 2,675.76(+8.48)
-----------------------------------
日経平均株価は4日ぶりに反発した。前引けは前日比77円25銭高の2万0173円55銭。
前日に日経平均が大幅安となった反動から幅広い銘柄に押し目買いが先行して始まり、一時日経平均の上げ幅は100円を超え、2万0200円台に乗せる場面があった。
寄り付き前に内閣府が発表した4月の機械受注統計が市場予想に反して前月比で増えたことで投資家心理が改善。景気回復をにらんで、幅広い銘柄にじりじりと買いが入った。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ4日ぶり反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2896億円、売買高は11億8223万株。東証1部の値上がり銘柄数は1120と全体の約6割が上昇。値下がりは602、変わらずは162だった。
個別銘柄では、三井不が高く、原油相場の上昇を好感して国際石開帝石が上昇。ソニー、トヨタも高い。前日に株式分割とともに、2〜4月期の連結決算を発表した丹青社が大幅高。半面、ミサワが大幅安、KLab、ディスコ、村田製、JT、ファナックが売りに押された。
東証2部指数は小幅反発した。2部指数は前日比9.07ポイントだかの4949.62となった。アゼアス、大盛工業、イトヨーギョ、Gダイニング、神戸発動機、日本ビューホテルが上昇した一方、NJK、北の達人、テクノスジャパン、コメ兵やテクノスJが売られた。
日経ジャスダック平均は前日比8円10銭高の2675円38銭と反発。
市場では「みずほ証券がバイオ関連株の投資判断を相次いで付けたことも、新興市場を盛り上げた」との声があった。
テインがストップ高に買われ、シード平和、アズジェント、テクノホライゾン、fonfun、アスラポート、エムケイシステムが買われた。半面、ナ・デックス、ガーラ、リーバイス、日本ラッドは売られた。
東証マザーズは、前日比15.56ポイント高の963.31と反発。
そーせいがストップ高に買われ、Fastep、パス、ペプドリ、ACCESS、GMOテックが買われた。半面、NTTDIM、データセクション、Bガレジ、ファーストロジは売られた。
【個別銘柄ピックアップ】
16年1月のマイナンバー(社会保障と税の共通番号)制度始動を控え、情報セキュリティ対策の重要性が浮き彫りとなった形で、関連株を見直す。
日本年金機構がサイバー攻撃により年金情報約125万件が外部に流出したと発表を受け、情報セキュリティ対策の強化による恩恵享受を期待する。
ラック(3857) [JQ]、アズジェント (4288) [JQ]、FFRI (3692) [東証M]
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アスラポート・ダイニング(3069)[JQ]に注目
6月2日に個別銘柄で紹介
アスラポート・ダイニング[3069](JQS)は外食FC事業や食品製造販売事業などを展開している。株価は急伸した4月高値から反落したが、急伸前水準まで下押す動きは見られない。値幅調整は完了しているようだ。中期成長力を評価して切り返し展開だろう。
外食FC事業や食品製造販売事業を展開する持株会社である。傘下の事業会社に、焼肉店「牛角」エリアFC本部運営や釜飯・串焼の居酒屋「とりでん」FC総本部運営などのプライム・リンク、鶏料理専門居酒屋「とり鉄」FC総本部運営などのとり鉄、たこ焼きや洋菓子「GOKOKU」事業(13年12月事業譲受)のフードスタンドインターナショナル、業務用乳製品加工の弘乳舎(13年9月子会社化)を置き、14年9月には焼鳥居酒屋「ぢどり亭」「浪花屋鳥造」を関西中心に展開しているレゾナンスダイニングを子会社化した。
14年9月末の店舗数は焼肉「牛角」172店舗(直営6、FC166)、居酒屋「とりでん」69店舗(直営4、FC65)、居酒屋「おだいどこ」20店舗(直営7、FC13)、居酒屋「とり鉄」60店舗(直営11、FC49)など合計343店舗(直営43、FC300)で、レゾナンスダイニングを加えるとグループ総合計431店舗だった。なお焼肉「牛角」のエリアは東北、北関東、北陸、東海、近畿、九州(大分・熊本を除く)、および沖縄の27府県である。
FCによる外食ブランド展開、持株会社制による効率的運営とポートフォリオ管理、六次産業への展開を促す事業基盤がビジネスモデルの特徴だ。中期成長戦略として、既存ブランドの競争力強化と成長、ブランド・ポートフォリオの多様化、海外市場への進出、食品生産事業と六次産業化への取り組みを推進している。
従来の外食FC運営の枠にとどまらず、重点戦略を連動させて生産から流通・飲食・小売までを包括し、多層的に協業することでシナジー効果を発揮する「食のバリューチェーン」企業を目指す戦略だ。
既存ブランドの競争力強化と成長では、関西エリアにおける焼肉「牛角」の都市型大型店舗の成功事例をベースとして積極出店を推進する。
ブランド・ポートフォリオの多様化では、M&Aを活用した新業態の獲得や他社ブランド業態をFCパッケージに育成する戦略を推進する。
15年2月には米Taco Bell社と、世界的なメキシカン・ファーストフードブランドである「Taco Bell」の日本国内でのFC契約を締結し、4月に1号店を東京・渋谷にオープンした。
15年3月には筑豊ラーメン店などを展開するワイエスフード<3358>との資本業務提携を発表した。相互に株式を継続保有する。ワイエスフードが持つブランド店舗の海外出店加速や、国内での原材料共同購入によるコスト削減や物流拠点最適化などのシナジー効果が期待できるとしている。
製造分野では外食とも協業して新商品開発を推進し、弘乳舎から大手外食チェーンへの商品供給も拡大する。また15年4月には中沢フーズが保有する茨城乳業の株式の一部を譲り受ける(出資比率70%)とともに、中沢フーズと業務提携した。茨城乳業は茨城県内で生乳処理、プリン・ヨーグルトなどのデザート、牛乳類を製造販売している。当社が展開する外食チェーンおよび外部へ向けた取引の拡大が見込まれる。
海外事業は14年9月、英国3社(水産物加工卸売のT&S社、食材輸出入のS.K.Y.社、寿司店および水産物小売店運営のAtari−Ya社)を持分法適用会社化し、さらに15年5月には株式を追加取得して連結子会社化した。欧米における日本食ブームも追い風であり、14年4月設立のアスラポート・フランスとともに欧州市場での展開を加速する。
また15年4月には、全国に約300店舗を展開するラーメンチェーン大手のどさん子と業務提携した。海外での日本食チェーン展開を共同で行う。第一弾として、とり鉄とどさん子のコラボレーション店舗をオーストラリアのメルボルンに出店した。なお資本業務提携したワイエスフードとの共同展開とは、出店エリア、業態、価格帯、メニュー構成、ブランドなどをすみ分けることによって、競合が生じないよう対処する。
5月14日発表の前期(15年3月期)連結業績(レゾナンスダイニング子会社化に伴って9月19日に売上高、利益を増額修正)は、売上高が前々期比18.8%増の111億67百万円、営業利益が同24.5%増の7億円、経常利益が同35.1%増の6億22百万円、そして純利益が同29.4%増の3億88百万円だった。配当予想は無配継続とした。ROEは同1.3ポイント低下して17.9%、自己資本比率は5.1ポイント上昇して23.1%となった。
関西都市部への大型店舗出店も寄与した「牛角」の好調、フードスタンドインターナショナルの洋菓子「GOKOKU」事業および弘乳舎の通期寄与、弘乳舎の加工乳製品やグループ運営外食店舗向けデザートの好調、レゾナンスダイニングの新規連結、ポートフォリオ多様化戦略に沿ったアライアンス事業拡大、居酒屋業態の不採算店舗閉店や業態転換による収益力改善、FC加盟店からのロイヤリティ収入およびFC加盟店への食材売上の増加などで大幅増収増益だった。
15年3月末のグループ店舗数は同81店舗増加の426店舗(直営が同4店舗減少の44店舗、FCが同87店舗増加の384店舗、浪花屋鳥造のうちプライム・リンクがフランチャイジーとして直営する2店舗を重複カウント)となった。既存店売上は牛角101.7%、とりでん98.1%、おだいどこ95.8%、とり鉄99.2%、ぢどり亭104.6%、浪花屋鳥造98.7%、グループ全体100.3%だった。
セグメント別に見ると、店舗運営事業は店舗数減少で売上高が同8.3%減の27億71百万円だったが、営業利益(全社費用等調整前)が同57.8%増の1億80百万円となった。フランチャイズ事業は、レゾナンスダイニングの新規連結などで売上高が同17.9%増の39億88百万円、営業利益が同31.0%増の14億97百万円だった。
食品事業は、弘乳舎の既存取引先への販売量増加や販売チャネル拡大などで売上高が同60.0%増の30億46百万円、営業利益が同50.7%増の1億14百万円だった。その他は、転貸における売上や加盟企業向け販促物の増加などで売上高が同25.3%増の13億60百万円、営業利益が同57.6%増の2億09百万円だった。
なお四半期別推移を見ると、売上高は第1四半期(4月〜6月)26億73百万円、第2四半期(7月〜9月)24億89百万円、第3四半期(10月〜12月)30億05百万円、第4四半期(1月〜3月)30億00百万円、営業利益は第1四半期2億66百万円、第2四半期85百万円、第3四半期1億51百万円、第4四半期1億98百万円だった。第3四半期以降はレゾナンスダイニングの新規連結も寄与した。
今期(16年3月期)の連結業績予想(5月14日公表)は、売上高が前期比35.5%増の151億35百万円、営業利益が同0.9%増の7億07百万円、経常利益が同2.1%増の6億36百万円、純利益が同5.2%増の4億09百万円で、配当予想は無配継続としている。
主力の「牛角」の好調、レゾナンスダイニングの通期連結、茨城乳業の新規連結、さらにメキシカン・ファーストフード「Taco Bell」なども寄与して大幅増収見込みだ。利益については人件費、広告宣伝費、新規出店・改装費用、連結範囲拡大、償却負担などで伸び悩み予想だが、増額余地があるだろう。
15年4月ブランド別売上(直営店+FC店、前年比速報値)動向を見ると既存店は牛角101.4%、とりでん100.4%、おだいどこ85.9%、とり鉄98.9%、ぢどり亭107.1%、浪花屋鳥造104.1%、外食事業合計99.7%だった。全店は牛角106.4%、とりでん98.5%、おだいどこ68.2%、とり鉄97.8%、ぢどり亭102.5%、浪花屋鳥造91.9%、外食事業合計111.8%だった。概ね順調に推移している。
中期経営計画(15年3月期〜17年3月期)では、目標数値として17年3月期売上高112億71百万円、営業利益7億89百万円、売上高営業利益率7.0%、ROE20.0%、D/Eレシオ1.2倍を掲げている。売上高は16年3月期に前倒し達成見込みであり、営業利益も前倒し達成の可能性がありそうだ。ブランド・ポートフォリオの多様化戦略が進展し、海外展開なども寄与して中期的に収益拡大基調だろう。
株主優待制度は毎年3月末および9月末時点の500株以上所有株主を対象として実施している。所有株式数500株以上〜1000株未満所有株主に対して「お食事券」または「商品」の中から1点(3000円相当)、1000株以上所有株主に対して「お食事券」または「商品」の中から2点(6000円相当)を贈呈する。
株価の動きを見ると、急伸した4月高値1055円から反落し、概ね600円近辺で推移している。ただし急伸前の水準300円〜400円近辺まで下押す動きは見られない。値幅調整は完了しているようだ。
6月1日の終値589円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS20円22銭で算出)は29倍近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS128円36銭で算出)は4.6倍近辺である。
週足チャートで見ると、売買高が急増した4月高値の上ヒゲと大陰線でシコリ感を残したが、13週移動平均線が接近して下げ渋る動きだ。サポートラインを確認した形であり、中期成長力を評価して切り返し展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
6月10日 相場概況(寄付き後)
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,175.03(+78.73)
■日経平均先物 20,170(+120)
■TOPIX先物 1,641.00(+11.50)
■騰落 上昇1,132/下落567
■日経JQ 2,669.67(+2.39)
■マザーズ指数 959.42(+11.67)
10時時点の日経平均は前日比78.73円高の20175.03円で推移している。
寄付き後はマイナス圏に突入する場面が見られたものの、先物市場では目立った売りフローが観測されなかったことなどから、再びプラス圏を回復し、25日移動平均線レベルを上回っている
10時前に日経平均の上げ幅は100円を超え、2万0200円台に乗せる場面があった。前日に大幅安となった反動から幅広い銘柄に押し目買いが入った。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに朝安後上昇に転じた。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で8157億円、売買高は7億8118万株。
東証1部の値上がり銘柄数は1132、値下がり銘柄数は567、変わらずは182銘柄だった。業種別では33業種中、23業種前後が高く、値上がり上位に鉱業、不動産、非鉄、鉄鋼、ゴム製品、サービス、その他製品など。半面、値下がりで目立つのは陸運、海運、小売、空運など。
個別銘柄では、日経平均への影響度が高いファストリが高い。トヨタやソニー、三井住友FGも上昇している。原油相場の上昇を手掛かりに国際石開帝石が年初来高値を更新した。一方、村田製やJT、セブン&アイが下げている。
東証2部指数は小幅に反発している。アゼアスやくろ工、イトヨーギョが高い。半面、朝日インテク、テクノスJが売られている。
アゼアスなど、韓国のMARS(中東呼吸器症候群)関連株が10時頃から一段高となっている。
225先物はクレディ・メリル・日興・三菱・GS・シティが買い越し。
UBS・JP・ニューエッジ・みずほ・バークレイズ・アムロが買い越し。
TOPIX先物はパリバ・野村・三菱が買い越し。
GS・バークレイズ・JP・ドイツが売り越し。
外資系等は、ペプチド(4587)、タカラバイオ(4974)、そーせい(4565)、テラ(2191)、JCRファーマ(4552)、JTE(7774)、サンバイオ(4592)、日清粉(2002)、電通(4324)、第一生命(8570)、SCSK(9719)に注目。
テクニカル的には、戸田建(1860)、アサヒ(2502)、Nフィールド(6077)、日阪製作(6247)、VTHD(7593)、大林(1802)、西松(1820)、JIN(3046)、ビックカメラ(3048)、ブロンコ(3091)、セ硝(4044)、山洋電(6516)、四℃(8008)、ケイヒン(9312)が動兆。
【信用取引・規制関係等]
■東証、メガネスーパ株、TASAKI株を日々公表銘柄に指定 10日から。
■東証、ボルテージ株の信用取引に臨時措置 委託保証金率を10日売買分から70%(うち現金40%)以上とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行50%から70%(同40%)とする。
▽空売り比率=34.0%(東証、9日)
▼立合外分売
GMOクリックホールディングス 24〜26日に571万株
ビューティガレージ 24〜30日に29万8500株
クボテック 17〜19日に30万株
<兜町カタリスト>
「MSCI」
昨日は14時を境に下落の停滞モードが一変し急落。
25日線(20104円)を割り込んでの大引け。
これで新高値銘柄100超連続記録も変動率1%以下連続記録も途絶えた。
先週の後場は日経平均の続伸記録が途絶えたが、火曜の後場には魔物が棲息しているのだろうか。
気の早い向きから「セル・イン・ジューン」などの声。
目先だけ見ればまた「売りの恐怖」なのかも知れない。
救いは日経朝刊に「下値メド」の取材記事が登場しなかったことだろうか。
あるいはマーケット面で紹介されているシティの「イッツ・バブル・タイム」のレポート。
「過去3回の利上げがないと株価は下げに転じない。
3回目の利上げは2016年7〜9月期までない。
割高な株価がより割高になる形で上昇し続けるだろう」。
これは正鵠を射たコメントと読みたいところ。
もうひとつ登場したのは99年〜2000年、04年〜06年の米利上げ時の世界の株価。
引用されたのはMSCI全世界指数。
どちらも利上げ局面での株高となっているのが歴史。
皮相的な見方で「利上げ=株安」の短絡的結論では救われなかろうか。
因みにMSCIは今朝ベンチマーク指数に中国A株を採用するのを見送った。
もしも中国A株(本土)指数がMSCIエマージングマーケットに採用されると・・・。
ドイツ銀行の試算では当初の指数ウェイト0.6%で200億ドルの資金流入。
最終的には4000億ドルになるという。
一方で台湾・韓国・香港には同額の売り需要が発生することになる。
だからアジア株がやや軟調だったのだが、これはなくなった。
その先にはアジアインデックスも控えており、実はこの結果待ちの相場でもあったといえる。
ここ数年、この時期に話題になるのだが、昨年も見送りで株価は戻った歴史。
実況では「理由はわかりませんが株価は上がっています」だったと記憶する。
その後メジャーSQを通過して株価は7月末まで上昇したのも歴史。
因みにMSCIをベンチマークとして運用されている資産は9.5兆ドル。
影響は大きい。
A株指数の採用見送りの理由は「自由化が必要」。
ただ2016年の見直しリストには残り、定期的な見直し以外でも決定を下す可能性はる。
ずるい結論でもあるが・・・。
日経1面では「国の税収、上ぶれ2兆円超」の見出し。
法人税収は1兆円以上上振れる可能性。
賃上げと株式配当増で所得税も1兆円以上の上振れの可能性。
合わせて2兆円という計算。
一般会計の税収は54兆円で過去最高の60兆円(1990年)をとらえた。
アベノミクス効果がプライマリーバランスを好転させてきたということになろうか。
給料と株価が上がれば税収も増えるという簡単な方程式にしか過ぎないが・・・。
この逆の政策を提唱され実行してきたから日本経済の停滞が長引いたとも言える。
構造改革も必要ではあることは間違いないが戦闘口論的緊縮モードでは景気は良くはならない。
先週の軟調局面で信用買い残は1040億円増加し2兆9907億円。
売り残は223億円ながら減少し8460億円と4週ぶりの減少。
考えておきたいのは日経平均採用銘柄のPER。
昨日段階でEPSは1242円でPER16.17倍。
16倍割れなら19885円だが、この可能性は少ないと見る。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
CRI・ミドルウェア(3698)・・・動兆
CRI・ミドルウェアに注目する。
同社はゲーム開発、遊技機向けで国内唯一の音声・映像ミドルウェアが中核。
スマホ向け案件の拡大が追い風で業績は好調。
医療関連、動画広告に期待感。
6月10日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
10日の日経平均株価は、売り買いが交錯する展開を予想する。
日経平均予想レンジは、19900-20150を想定する。
昨日の終値で、日経平均株価は5月15日以来約3週間ぶりに25日移動平均線(2万104円)を割り込んでおり、調整色が強まる可能性がある。
日経平均は25日移動平均線および2万円の2つの節目を保てるかどうかが焦点となる。この辺りで反発してくれば、テクニカル的にも調整一巡感は強まりやすい一方、両水準とも下に抜けた場合には、短期的には下落する可能性がある。
しかし、個別材料株堅調で個人投資家の物色意欲は強い、投資家のセンチメントが極端に悪化していなければ、値ごろ感からは買いが入りやすい。節目で底堅さを見せられるかの見極めになる。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1270万株、買い980万株で、差し引き290万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、化学、卸売、情報通信、機械、自動車、陸運、小売、損保、サービス、建設、銀行、証券など。
買いセクターに、食品、サービス、輸送用機器、電機、小売、化学、情報通信、商社、鉱業、空運、銀行、機械など。
【NY概況】
9日のNYダウ平均は小幅ながら4日続落し、前日比2ドル51セント安の1万7764ドル04セントと4月2日以来ほぼ2カ月ぶりの安値で終えた。
早期利上げ懸念が強まり、米長期金利が上昇した。金利上昇による景気や企業収益に悪化懸念となるとの警戒感から、株式を売る動きがやや優勢となった。ただ、足元で相場の下落が続いていただけに値ごろ感からの買いも入り、ダウ平均は前日終値を上回って推移する場面もあった。
セクター別では、家庭用品・パーソナル用品や銀行が上昇する一方で不動産や運輸が下落した。
ナスダック総合株価指数は続落し、同7.762ポイント安の5013.865と5月13日以来ほぼ1カ月ぶりの安値で終えた。アップルなど時価総額が大きい銘柄の一角が売られ、指数を押し下げた。
シカゴ日経平均先物は続落した。6月物は前日比200円安の2万80円で引けた。9日の大取終値を30円上回った。円高進行に加え、米利上げへの思惑から米株が続落し売り圧力が強まった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20080 ( +30 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20080 ( +30 )
( )は大取所終値比
【予定】
6月10日(水)
【国内】
5月国内企業物価指数(8:50)
4月機械受注(8:50)
《決算発表》
ラクーン、アゼアス、アールエイジ、シーアールイー、ビットアイル、神島化、TYO、DR.シーラボ、シーシーエス、コーセル、オーエムツー、楽天地
【海外】
韓国5月失業率(8:00)
豪6月ウエストパック消費者信頼感(9:30)
タイ中銀金融政策決定会合
トルコ1-3期GDP(16:00)
仏4月鉱工業生産(15:45)
トルコ1-3月期GDP(16:00)
英4月鉱工業生産(17:30)
ブラジル5月消費者物価(21:00)
米5月財政収支(11日3:00)
米10年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月09日 相場概況(大引け)
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
9日の日経平均株価は大幅に3日続落し、前日比360円89銭安の2万0096円30銭で終えた。下げ幅は4月30日の538円、1月6日の525円に次いで今年3番目の大きさだった。前日の欧米株安などを受けて利益確定売りが優勢になった。
14時過ぎに内閣府が発表した消費動向調査で消費者心理の判断が引き下げた直後には下げ幅を200円まで拡大。その後も円売り・株価指数先物買いを手仕舞う動きが出るに伴い、裁定解消売りが進んだことで、一段安になった。
リスク回避姿勢を強めた欧州勢による売りとの見方もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もともに大幅に3日続落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆6627億円。売買高は23億6680万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の9割近い1652、値上がりは166、変わらずは67だった。
業種別では、保険業、ゴム製品、非鉄金属が下落率上位だった。一方、上昇したのは水産・農林業、石油・石炭製品、電気・ガス業の3業種のみだった。
個別では、三菱UFJ、トヨタ自、みずほ、三井住友、ソフトバンクなど全般軟調。第一生命、東電力、富士重、マツダ、村田製などが下げた。
一方で東北電や北陸電など電力株に上昇が目立った。NTT、JR西日本、東ガスなどほかの内需株の一角にも買いが広がった。
東証2部株価指数は4日ぶりに反落した。2部指数は、前日比34.94ポイント安の4940.55となった。リード、日本ビューホテル、川金HD、テクノスJやベネ・ワンが下げた。一方で、日本電通、イトーヨーギョーがストップ高、コメ兵、日本プラストが上げた。
日経ジャスダック平均株価は大幅に反落した。終値は前日比22円72銭安い2667円28銭だった。日経平均株価が後場に360円超まで下げ幅を広げたことで、新興市場でも売りが広がった。主力銘柄を中心に幅広い銘柄が下落した。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1034億円、売買高は2億5373万株だった。
ガーラ、ガンホー、リーバイス、テイン、KSKが下落した。半面、日本ラッドがストップ高。アルトナー、エムケイシステム、クルーズ、日ダイナミク、BBタワーは上昇した。
東証マザーズ指数は3日続落した。終値は前日比10.07ポイント安い947.75だった。
個別銘柄ではsMedio、インフォテリ、ITbook、イーガーディが下落した。一方、DLEがストップ高。モブキャス、そーせい、ミクシィが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,096.30 |
-360.89 |
日経平均先物 |
20,050.00 |
-400.00 |
TOPIX |
1,634.37 |
-27.62 |
TOPIX先物 |
1,629.50 |
-31.50 |
東証2部指数 |
4,940.55 |
-34.94 |
JASDAQ |
2,667.28 |
-22.72 |
マザーズ |
947.75 |
-10.07 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2366800 |
2662757 |
東証2部 |
109390 |
27724 |
「諸行無常」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
週末に広島で投資家さんから聞いた言葉。
「市場関係者は上げれば強気、下げれば弱気の論調で我々は翻弄されがち」。
たしかにトレンド追随型の論調は古今東西変わっていないようです。
上げればどこまでも上がるような解釈が横行し、下げれば「ほら注意しておいたでしょ」。
決して間違わない解釈は「長期上昇トレンドながら短期調整はあるかもしれない」。
あるいは「長期下落トレンドながら短期リバウンドはあるかも知れない」。
これは絶妙な論理。
どっちに転んでも間違わない解釈というのは見習いたいものです。
たぶん「市場関係者の意見に左右されない」相場観が必要だと思います。
ただ、株式市場はいつも踊りたがるもの、舞いたがるもの。
それに棹さすようなしたり顔や仏頂面の解釈では、
相場そのものが面白くなくなってしまいそうな気もします。
日々動きている相場で踊りたいのに、いつも止められるような印象。
でも踊らなくても相場は前に進んでいくもの。
踊れなかった残念さ、舞えなかった無念さ。
この2年半の思いは過去20年の重さに匹敵するかもしれません。
記憶は過去を美化し、現在を嘆く仕組みのようなもの。
そして相場に対する欲望は、恐怖と一体感を持ったもの。
押し目を待って、押し目らしい押し目が無いと嘆く傍らで、
そういう下落局面に遭遇すると「やっぱり株は怖い」。
ところが再騰局面を迎えると「どうしてあそこで動けなかった」の自責の念。
このリズムは遥か昔から繰り返され、教訓がなかなか活かされていません。
雇用統計を待ち望んで踊ったところで、所詮大して局面は変わらず宴の後の空しさだけを残してもの。
それでもまた雇用統計が近づけば、気分は落ち着かなくなるもの。
これはGDPでも日銀短観でも経済指標に一様に言えること。
待つことが目的となり、通過すれば過去のこと。
相場は本来未来を待つだけのものではないのでしょうが、
待つことに慣れてしまった不幸というのが少しはあるのかも知れません。
他律ではなく自律は依然求められているようです。
同じように週末の広島で聞いた別の投資家さんの言葉。
「IR頑張っている企業の話を直接聞けたことは宝物」。
どの企業も明日に向けての必死の努力を日々続けているのに、
株式市場だけが大して汗もかかずにああでもないこうでもないと講釈を繰り返していることは、
あまり良い光景に映らないような気がします。
NYダウは3日続落での戻り。
シカゴ225先物は20280円で前日比3ケタ以上の下落。
3日続落がない今年の初の3日続落になるのかどうか。
あるいは5月12日以来20日間続いている変動率1%未満の記録を
継続できるかどうかが今日のポイントでしょうか。
連騰記録が12で終わったように記録はどこかで途切れるもの。
当然限界があるもの。
1週間前は後場に13連騰の夢が潰えました。
今週は3日続落ナシの夢が途切れるのでしょうか。
とはいえ、記録は途切れればまた挑戦すればいいだけのこと。
新たなステージで戦えばいいだけのこと。
嘆きの壁に向かう場面ではなく、明日への期待を蓄積したい局面でもありそうな気がします。
振り返ってみればわずか1ヵ月前の5月8日のSQ値は19270円でした。
そこから見れば、多少の下げは蚊に刺されたものなのかも知れません。
毎日晴れることは絶対にありませんし雨がhu降り続けることも決してありません。
晴れ続けるとか降り続けるという錯覚が相場の綾を生み出しているのでしょう。
相場は諸行無常。
苦も楽も同居して生きるづける存在に他なりません。
(櫻井)。
6月09日 相場概況(前引け)
■日経平均株価 20,292.94(-164.25)
■東証1部出来高 11.13億株
■東証1部売買代金 1.18兆円
■日経平均先物 20,300(-150)
■TOPIX 1,647.95(-14.04)
■騰落 上昇405/下落1,317
■日経JQ 2,680.61(-9.39)
---------------------------------
日経平均株価は大幅続落した。
前引けは前日比164円25銭安の2万0292円94銭だった。
欧州債利回りの上昇を受けて、前日の米国市場で欧州株がほぼ全面安となったことなどを受け、売り先行でスタートした。売り一巡後は、日銀のETF買い期待からやや下げ幅を縮小。
12日に株価指数先物・オプションの特別清算指数算出(SQ)を控え、様子見姿勢が強まった面もあるようだ。市場ではSQについて「順調に期先への乗り換え(ロールオーバー)が進んでおり、大きな波乱はなさそう」との見方があった。
その後は、これという物色テーマに乏しく目立った買いも入っていない。20300円を挟んでもみ合い前場取引を終了した。
業種別では、ほとんどの業種が値下がりした。値下がり上位は、保険業、ゴム製品、鉄鋼。一方、値上がり上位は、石油石炭製品、鉱業、水産・農林業。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落した。
前引け東証1部の売買代金は概算で1兆1872億円、売買高は11億1351万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1317、値上がりは405、変わらずは161だった。
個別はトヨタや日産自の自動車株が円安一服を嫌気して売られたほか、ファストリやファナックの値がさ株が軟調に推移した。第一生命が大幅安で、三交GHD、クミアイ化が急反落。
一方で資生堂やコーセーが高い。中国電や北陸電など電力株の一角も買われた。セーレンが大幅高、プリマハム、科研薬も上昇した。
東証2部株価指数は反落。コメ兵や象印が上げ、ベネ・ワンやフマキラーが下げた。
日経ジャスダック平均株価は反落した。前引けは前日に比べ9円39銭安い2680円61銭となった。日経平均株価が軟調に推移し、投資家心理が悪化。新興市場でも売りが広がっている。直近に上場した銘柄の多くが売られているほか、バイオ関連の下落も目立つ。
ジャスダック市場の売買代金は概算で620億円、売買高は1億5512万株。
ガーラやリーバイス、ガンホー、テイン、KSKが下落した。半面、クルーズや日ダイナミク、BBタワー、アルトナー、エムケイシステムが上昇した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比6.92ポイント安い950.90だった。
インフォテリやモルフォ、ミクシィ、sMedio、ビリングシス、ストリームが下落した。一方で、モブキャスやデータセク、イーガーディ、MDV、マルマエは上昇した。
6月09日 相場概況(寄付き後)
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,298.18(-159.01)
■日経平均先物 20,310(-140)
■TOPIX先物 1,649.00(-12.00)
■騰落 上昇418/下落1,292
■日経JQ 2,680.05(-9.95)
■マザーズ指数 948.88(-8.94)
9日前場中ごろの日経平均株価は2万0300円を挟んで小動きの展開になっている。前日の欧米株安を受けて利益確定売りが一巡した後は、日銀の上場投資信託(ETF)買いをにらんだ押し目買いも入っているようだ。
また、週末に6月限オプションのSQが控えていることから先物市場では期近と期先のロールオーバーが増加。スプレッド取引に商いが集中していることから先物市場も動意薄となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに安く推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7147億円、売買高は6億8309万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1292、値上がりは418、変わらずは173だった。
業種別では33業種中、高いのは鉱業、石油、水産、電力ガス、陸運の5業種にとどまっている。半面、値下がりで目立つのは保険、ゴム製品、その他製品、鉄鋼、精密機器、非鉄など。
個別では東京電力、三菱UFJ、みずほなどメガバンク、ソフトバンク、ソニーと主だった大型株は総じて下落。ファストリやファナックの値がさ株も売られた。ブリヂストンや住友ゴのゴム製品株も安い。半面、NTT、日立、武田、中外薬は堅調に推移している。近鉄GHDはじめサミット関連株の一角も引き続き小高い。
東証2部株価指数は反落。フマキラーや朝日インテクが下落し、コメ兵やアゼアスが上げた。
【信用取引規制関係】
■東証、ディアライフ株を貸借銘柄に選定 9日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
■東証、制限値幅の拡大を解除リーバイス株を9日から。
■東証、sMedio株の信用取引に臨時措置 委託保証金率を9日売買分から50%(うち現金20%)以上とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■東証、アゼアス株、イーガーディ株を日々公表銘柄に指定 9日から。
■東証、プロルート株の信用取引に関する臨時措置を解除 9日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
▽新株落ち=上場投資信託〔東証〕TPXブルは18日
▽空売り比率=32.5%(東証、8日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
新日本空調 83万株、9億3209万円
松田産業 6万株、1億円
エッチ・ケー・エス 10万株、8000万円
<兜町カタリスト>
「道しるべ」
依然として遭遇しない今年の3日続落。
続落はあっても3日はない。
このリズムで半年は経過した。
日経平均2万円は台固めと通過点。
おそらく25000円になれば買い心理一色となるのだろう。
安いと買えない日本株。
安いと不安な市場心理。
今までは高いと怖い日本株。
高さに不信の日本株だった。
しかし、少し市場心理は変化。
高くなければ買えない日本株。
みんなでわたろう日本株みたいな心理になってきた。
この変化こそ、株高への道しるべなのだろう。
昨日取材した横浜のアルプス技研(4641)。
正社員の技術者派遣と技術プロジェクトの受注が中核。
まもなく創業50周年を迎えるが、今期は創業以来最高の業績の見通し。
今年の採用は新卒で257名だったが、それでも稼働率は95%を超えている。
「アルプスの社員さんは違う」というのがクライアントからの言葉とも聞く。
なにより銘柄コートのゴロは「よろしい」。
週末の福岡でのIRセミナーが楽しみとなってきた。
・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「おしえて」(アルプスの少女ハイジ)
日経平均なぜ
2万まで上がったの
あの株はなぜ
高値を待っているの
教えて兜町
教えて兜町
教えて株買ってる人たちよ
終値はなぜ
ばら色に染まるの
あの株価どこに
かくれているの
教えて兜町
教えて兜町
教えて株買ってる人たちよ
上がるときなぜ
みんなそっと見ているの
相場の中なぜ
今度はあったかいの
教えて兜町
教えて兜町
教えて株買ってる人たちよ
6月09日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
5月の米雇用統計の改善を受け、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を引き上げるとの見方が強まったほか、ギリシャ債務問題が重しとなり欧州株が下落したことを嫌気し、米国株が3営業日続落している。
9日の日経平均株価は、方向感に乏しい展開になると予想される。
日経平均株価予想レンジは、20200-20450を想定する。
昨日、円安進行を好感し上昇して始まった日経平均だが、上値は重く続落して取引を終えた。今週は11日に発表される米国の小売売上高が注目される。回復が明確に示されれば利上げの早期化期待が高まり一段の円安進行という可能性もある。円安関連銘柄に注目か。
主要外国証券経由の注文動向は、売り870万株、買い770万株で、差し引き100万株の売り越し。売り越しは3営業日ぶり。金額は買い越し。
売りセクターに、化学、卸売、サービス、精密、薬品、情報通信、小売、銀行、不動産、自動車、陸運など。
買いセクターに、機械、輸送用機器、小売、陸運、電機、鉱業、自動車、銀行、サービスなど。
【NY概要】
8日の米国株式相場は下落。ダウ平均は82.91ドル安の17766.55、ナスダックは46.83ポイント安の5021.63で取引を終了した。
先週の5月の米雇用統計の改善を受け、米連邦準備理事会(FRB)が年内に政策金利を引き上げるとの懸念が根強くあった。ギリシャ債務問題の不透明感を背景に欧州株式相場が下落し、米市場にも売りが及んだ。
中国の5月貿易収支で輸入が予想を大幅に下振れたことや原油相場が下落したことも上値を抑えた。セクター別では、電気通信サービスや家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で運輸や半導体・半導体製造装置が下落した。
シカゴ日経平均先物は急反落した。6月物は前週末比300円安の2万280円で取引を終えた。8日の大取終値を170円下回った。米株が下げ、先物もつれ安した。年内に米国で利上げが実施されるとの見方が改めて意識されて米株とともにじり安の展開となり、安値圏で取引を終えた。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20285 ( -165 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20280 ( -170 )
( )は大取所終値比
【予定】
■国内(9日)
5月マネーストック(8:50)
5月消費者態度指数(14:00)
《決算発表》
サーラ住宅、大盛工業、ケア21、アスカネット、ロックフィール、サトウ食品、ミサワ、Bガレージ、イーブック、ミライアル、日ビュホテル、トミタ電機、スバル興、シーイーシー、丹青社
■海外(9日)
中国5月消費者物価(10:30)
中国5月生産者物価(10:30)
英4月貿易収支(17:30)
1-3月期ユーロ圏GDP改定値
メキシコ5月消費者物価(22:00)
米4月卸売在庫(23:00)
米3年国債入札
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月08日 相場概況(大引け)
日経平均大引け小幅続落、円安で買い先行も方向感乏しく |
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
8日の日経平均株価は続落し、前週末比3円71銭安の2万0457円19銭で終えた。
1-3月GDP改定値の上方修正が材料視され、日経平均は20500円台を回復してスタートした。
しかし、米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測が強まり、世界的な金利上昇への警戒感から手じまい売りがやや優勢になった。
後場は下げ幅を縮めて始まり、その後プラス圏を回復したが、方向感に乏しく前日終値を挟んだもみ合いとなった。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比39.31ポイント高の1万5010.20だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、5.07ポイント安の1661.99で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2881億円。売買高は21億1708万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は875、値上がりは856とほぼ拮抗。変わらずは154だった。
業種別では、電気・ガス業、空運業、サービス業が下落率上位だった。一方、石油・石炭製品、その他金融業、倉庫・運輸関連業が上昇率上位だった。
った。
個別では、トヨタ、三菱UFJ、ソフトバンク、野村、ソニーなどが軟調。東電力やファナック、ボルテージ、東京綱なども下落した。一方、みずほ、三井住友、ファーストリテ富士重などが堅調。第一生命、ユニチャーム、アイフル、三重交通GHDどが買われた。
東京株式2部市場は3日続伸。大引けの2部指数は、前週末比5.72ポイント高の4975.49となった。
個別銘柄ではレッグスがストップ高。川上塗料、石井表記、ティーライフ、フォーカスも買われた。半面、アゼアス、新内外綿、ウイルコHD、浅香工業は売られた。
日経ジャスダック平均株価は3営業日ぶりに小反発した。この日の終値は前週末比4円42銭高の2690円00銭だった。主力株が利益確定売りに押され、手がけにくいなか、新興市場に物色の矛先を向ける投資家が増えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で791億円、売買高1億8301万株。
個別銘柄ではユークス、リーバイスがストップ高。アイフリークHD、SOLHD、ネプロ、太洋工業、リプロセルも買われた。半面、ガーラがストップ安。MAGネットHD、日ダイナミク、アイル、fonfunに売られた。
東証マザーズ指数は続落した。大引けは前週末比3.95ポイント安の957.82だった。
個別銘柄ではBBT、sMedio、モバファク、コラボスが売られた。一方、データセクション、Eガーディアンマルマエがストップ高。モブキャス、ビリングシス、インフォテリ、ヒューマンウェブなども買われた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,457.19 |
-3.71 |
日経平均先物 |
20,450.00 |
-10.00 |
TOPIX |
1,661.99 |
-5.07 |
TOPIX先物 |
1,661.00 |
-6.50 |
東証2部指数 |
4,975.49 |
5.72 |
JASDAQ |
2,690.00 |
4.42 |
マザーズ |
957.82 |
-3.95 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2117080 |
2288179 |
東証2部 |
109320 |
32814 |
6月08日 相場概況(前引け)
日経平均前引け 続落し42円安。 利益確定売り優勢 |
【前引け概況】
■日経平均株価 20,418.63(-42.27)
■東証1部出来高 11.69億株
■東証1部売買代金 1.18兆円
■日経平均先物 20,430(-30)
■TOPIX 1,660.57(-6.49)
■騰落 上昇887/下落851
■日経JQ 2,692.48(+6.90)
----------------------------------------
日経平均株価は続落日経平均株価は続落し、前週末比42円27銭安の2万0418円63銭で前場を終えた
前週末の5月米雇用統計発表後にドル高・円安が進んだことや、寄り付き前発表の1-3月期GDP改定値が予想を上回る上方修正となったことを好感し、朝方は買いが先行した。
しかし買い一巡後は伸び悩み、高値警戒感から利益確定売りが増えた。
10時過ぎごろよりマイナス転換。一時100円超下げる場面もあったが、前引けにかけてやや下げ幅を縮小した。
東証1部の売買代金は概算で1兆1810億円、売買高は11億6929万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の47%にあたる887銘柄、値下がりは45%の851銘柄、変わらずは145銘柄だった。
業種別では、多くの業種が値下がりした。値下がり上位は、空運業、電気・ガス業、サービス業。一方、値上がり上位は、石油石炭製品、銀行業、その他金融業。
トヨタやファナックが下げた。ソフトバンクやKDDIなどの通信株も軟調だった。一方、ファストリは年初来高値を更新。みずほや第一生命も買われた。
東証2部株価指数は続伸した。ラオックスやアゼアス、フォーカス、フマキラー、くろがね工作所が上げ、日本インターとJトラストが下げた。
日経ジャスダック平均株価は反発した。前場終値は前週末比6円90銭高の2692円48銭だった。
主力株に利益確定の売りが相次ぐ一方、新興市場に資金を振り向ける動きが強まった。朝方に発表された1〜3月期の国内総生産(GDP)改定値が速報値から上方修正になったことで、内需関連株の多い新興市場が物色されたとの見方も出ている。
個別銘柄ではユークスがストップ高。アイフリークHD、アールビバンし、リーバイス、リプロセル、SOLHDアエリアも買われた。半面、MAGネットHDがストップ安。日ダイナミク、アイル、アイレックス、FVCは売られた。
東証マザーズは前週末比0.86ポイントだかの962.63と反発。
個別銘柄ではデータセクションがストップ高。インフォテリ、Eガーディアンは一時ストップ高と値を飛ばし、ビリングシス、JIA、モブキャス、ALBERTは買われた。半面、BBT、sMedio、モバファク、コラボス、ガンホー、日ダイナミクは売られた。
6月08日 相場概況(寄り付き後)
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,489.82(+28.92)
■日経平均先物 20,500(+40)
■TOPIX先物 1,665.50(-2.00)
■騰落 上昇973/下落743
■日経JQ 2,694.21(+8.63)
■マザーズ指数 963.00(+1.23)
日経平均は先週末比26.70円高の20487.60円で推移している。
円安進行を受けて買い優勢で始まったが、早くも模様眺めの格好に。
寄り前に発表された1−3月GDP改定値は前期比年率+3.9%と市場予想(同+2.8%)、速報値(同+2.4%)をともに上回ったが、市場への影響は限定的となっている。
先物市場では週末のSQに絡んだロールオーバーが商いの中心となっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下げに転じている。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で6936億円、売買高は7億1144万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は973、値下がり銘柄数は743、変わらずは167銘柄だった。
業種別では33業種中、13業種前後が高く、値上がり上位に銀行、鉱業、海運、石油、倉庫、ガラス土石など。半面、値下がりで目立つのは空運、サービス製品、精密機器、食料品、紙パルプ、金属製品など。
トヨタは下落し、ソフトバンクなどの通信株も売られている。一方、三菱UFJ、みずほなどメガバンク3行はそろって上昇しているほか、ファストリは買われ、メガバンクや第一生命などの保険株も高い。
東証2部株価指数は続伸している。ラオックス、ハイレックスが買われた。一方、アゼアス、日本インターが売られた。
財務省が8日発表した4月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は1兆3264億円の黒字だった。黒字は10カ月連続。
225先物は、野村・ソジェン・大和・ドイツ・クレディが買い越し。
モルスタ・SBI・アムロ・みずほ・GS・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・野村・パリバ・三菱・みずほ・モルスタが買い越し。
GS・ニューエッジ・メリル・クレディ・シティが売り越し。
テクニカル的には大豊建(1822)、宝HD(2531)、あさひ(3333)、トクヤマ(4043)、触媒(4114)、古河機(5715)、タダノ(6395)、サンデン(6444)、蛇の目(6445)、不二越(6474)、ローランド(6789)、遠藤照明(6932)、カシオ(6952)、島忠(8184)、富士急(9010)、カナモト(9678)、アークス(9948)、バロー(9956)が動兆。
【信用取引規制関係】
■東証、ワッツ株を貸借銘柄に選定 8日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
■東証、エアーテック株、ダルトン株を日々公表銘柄に指定 8日から。
▽指定変更=〔東証2部〕レッグスは26日から1部
▽新株落ち=〔東証1部〕ジョイ本田は17日
▽空売り比率=31.4%(東証、5日)
【5日の相場表変更】
▽指定変更=〔ジャスダック→東2〕サイネックス(サービス)
▽整理銘柄に指定=上場投資信託〔東・監理〕日興TP大型、日興TP中型、日興TP小型、日興MSジ、日興中国関連
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
▼立合外分売
レッグス 23〜25日に30万株
<兜町カタリスト>
「すくみ」
大騒ぎの米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比28万人増加で着地。
事前予想が22万人程度だったら上への多少サプライズ。
雇用統計をネタにするFX業界は踊った格好で為替は一時1ドル125.80円台。
踊って歌って週末の宴に興するのが楽しめて良かったのかも知れない。
余韻でCMEの終値はプラス。
対して環境は変わっていないが、今度は週末のメジャーSQに舌舐めずりなのだろうか。
土曜の日経では「外国人持ち株比率最高」の見出し。
225採用銘柄では前年比0.3%上昇し35.3%と過去最高の水準になった。
ソニー56.6%、TDK46.9%、トヨタ31.1%。
しかし、神戸鋼32.1%、大成建30.5%、高島屋20.8%。
輸出産業だけでなく、完全内需銘柄も保有拡大の対象となっている。
IRも海外志向。
買ってくれるところ、持ってくれるところを対象とするのであるから間違いではない。
しかし足元の日本を置き去りにしての海外詣。
いつか見た光景のような気がする。
どこでもいつでも最後に来るのがリテール。
確かに同じ努力であれば、機関投資家などの方がロッドは大きく、社内の評価も高い。
投資家も担当者も努力の割に報われないリテールではある。
しかし、移り気を主役にしておいしいところを持っていかれて情けなくもある。
日経マーケット面では「株、値動き小さく」の見出し。
5月12日以来変動率1%以下の日が19日連続しているという。
記録あは05年8月8日までの29日連続。
しかしその8月8日に郵政解散でその後の株高に結びつく「すくみ」だった。
これは記憶の片隅にもある出来事。
だったら今回のすくみもジャンプの前の静けさと読みたいところ。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
GMOクラウド(3788)・・・動兆
GMOクラウドに注目する。
同社はサーバー管理と電子認証が中核。
世界11カ国に拠点。
特に電子認証は既のフィンランドのマイナンバー制度で採用。
セキュリティ事業もサイバーテロ対応として評価される。
市場は気がついていない印象。
6月08日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
8日の日経平均株価は、NY株は安いが、シカゴ先物は大証比プラスで引けている。
寄り付きから堅調な展開で推移するだろう。
日経平均株価予想レンジは、20350−20600を想定する。
雇用改善で利上げを意識して米国株は安く、円安・ドル高は進行。円安メリット株を好感した買いが入るか見極めたい。
円安・株高のトレンドは継続すると判断する、金融セクターや輸出関連などへの物色が意識されやすいであろう。また、トレンドの崩れていない好材料内包の好業績予想銘柄に注目。
チャート的には、日経平均は2万0280円処のフシを突破したことから、先行き、次の主要なフシである2万2000円処まで上昇する可能性が高まったと考えられる。この間、2万0550円処で頭打ちすることがなければ、2万0820〜2万1020円処まで上昇する可能性があろう。
ただし、海外市場の調整色が強まるようだと、いったん頭打ちとなり、高値から1840円幅か2380円幅程度の調整が生じる可能性が浮上しよう。
寄り付き前の外資系証券動向
売り500万株
買い870万株
差し引き370万株の買い越し。
2営業日連続の買い越し。
金額ベースは82億円の買い越し。
米国系、欧州系共に買い越し。
売りは銀行、不動産、電力、薬品、卸売など
買いは自動車、化学、電機、その他金融、陸運など
売り買い交錯はサービス、ガス、情報通信、機械、小売など
【今週の展望】
先週、日経平均の連騰は12で途切れた。
しかし、連騰期間中に日経平均の月間4ケタ上昇や東証1部の時価総額が過去最高を更新、ドル円の125円台乗せなど、株式、為替において記録的な動きが多く見られた。
先週金曜日、連騰中、上昇を主導していたメガバンクや電力株の上値が重かったことが、全体相場にも重しとなった。
また、5月の米雇用統計を控え、大型株の動意が限定的となるなか、短期資金が中小型株に向かい、年金情報流出に絡んだセキュリティ関連や、「MERS」(マーズ)の韓国での感染拡大からクリーンルームや防護服関連などが乱高下した。
日経平均は週間で約102円の下落で、4週ぶりに陰線を形成した。
さて今週は、
注目の米雇用統計は、一時的なインパクトを与えたとしても、基本的なマーケットの基調に変化を及ぼすことはないと考えている。
需給面では、個人の売り、外国人投資家の買いという流れが続いている。
ただ、買い一貫だった外国人投資家に買い疲れ感があるとの報道もされており、外国人買いが縮小するようだと日経平均は下げる可能性はありそうだ。
下げれば年金等の買いや下げを待っている個人投資家の買いも予想されるため大きい下げもなさそである。
これだけの動きが見られた以上は、6月に、急にトレンドが悪化するような動きは想定しづらい。強い上昇が出た後で、短期的には上下の振幅はあると考えるが、押し目は買いの局面と考えたい。
仮に、外国人買いが一服になるとすれば、物色銘柄に変化が出そうだ。
これまでの高ROE優良銘柄から徐々に出遅れ優良銘柄や内需系の材料含み銘柄に物色の矛先が向かう可能性は高まりそうだ。
実際、ひと頃に比べるとマザーズ、ジャスダックなどの新興系銘柄に新高値が増えるなど元気のよい動きがみられる。
新興系銘柄に注目したい。
【NY概要】
5日のNYダウ平均は56.12ドル安の17849.46、ナスダックは9.33ポイント高の5068.46で取引を終了。5月雇用統計で、非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る28万人増となり、早期利上げへの警戒感が強まり売りが先行。その後、雇用統計を受けた売りが一巡、もみ合う展開で終了。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20580 ( +120 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20580 ( +120 )
※( )は大取所終値比
【予定】
6月08日(月)
【国内】
4月国際収支(8:50)
1-3月期GDP改定値(8:50)
5月景気ウォッチャー調査
《決算発表》
日ハウスHD、アルトナー、学情、ストリーム、コーセーアールイ、萩原工業、トーホー、きんえい
【海外】
独4月鉱工業生産・貿易収支(15:00)
仏4月鉱工業生産(16:00)
カナダ5月住宅着工(21:15)
中国5月貿易収支
休場:豪
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月06日 休日タイム
【5日のNY概況】
5日のNYダウは続落した。前日比56ドル12セント安の1万7849ドル46セントで終え、5月6日以来およそ1カ月ぶりの安値を付けた。
発表された5月の米雇用統計は市場の想定以上に労働市場の改善が進んでいることを示した。米連邦準備理事会(FRB)による利上げが意識されると株式の売り圧力として働いた。
米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月から28万人増え、市場予想(同22万5000人程度の増加)を大幅に上回った。
債券市場で米長期金利が上昇し、為替市場でドルが買われた。金利上昇とドル高は米企業の収益を圧迫するだけに売り材料視されやすかった。
取引開始後にダウ平均は下値を模索したものの、売りが一巡した後は下げ幅を縮めた。
ただ、ギリシャの金融支援問題に対する警戒感が拭えないほか、週末を控え持ち高を積極的に一方向に傾ける動きは限られた。
セクター別では、銀行やエネルギーが上昇する一方で電気通信サービスや食品・飲料・タバコが下落した。
ナスダック総合株価指数は反発し、同9.333ポイント高の5068.458となった。
シカゴ日経平均先物は反発した。6月物は前日比135円高の2万0580円で終えた。同日の大阪取引所の終値を120円上回った。約13年ぶりの水準まで円安・ドル高が進んだことが好感された。
為替市場で米利上げ時期を意識した円売り・ドル買いが膨らみ、日本の輸出企業の業績が拡大するとの見方が日本株先物の買いを誘った。この日の6月物高値は2万0620円、安値は2万0360円だった。
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【銘柄フラッシュ】
モバイルファクトリーが急伸しMERSの連想買い広がる
5日は、韓国のMERS(中東呼吸器症候群)を思惑材料に昨日まで3日連続ストップ高の日本エアーテック<6291>(東1)が5.7%安と反落する一方、夏休みは国内旅行に回帰との期待からJR東日本<9020>(東1)が2.5%高、全日空のANAホールディングス<9202>(東1)は9.9%高となり、また、韓国で小中学校などの休校が拡大とされて韓国発祥のゲーム会社ネクソン<3659>(東1)が一時高値更新の2.4%高となり、韓国に子会社を置くゲーム会社モブキャスト<3664>(東1)は16.8%ストップ高など、連想買いの対象が拡大。ボルテージ<3639>(東1)は無料通話アプリ「LINE(ライン)」にゲームを提供し、LINEの200人規模の新アプリ開始などに期待が強まり7.6%高と高値を更新した。
また、年金の情報流出を受けて週前半に急伸したネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)が3日ぶりに反発して0.6%高、ラックホールディングス<3857>(JQS)は続伸の4.2%高など、セキュリティ関連株の人気も再燃。モバイルファクトリー<3912>(東マ)はコロプラ(3668)との提携などが好感されて14.4%高と連日急伸した。
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【個別銘柄動向】
■良品計画 [7453] ---2万930円(△300)
続伸。海外株安を受けてディフェンシブ株が注目される地合いになったことに加え、中で衣料品などを値下げして販売増を目指すとの5日付日経産業新聞の報道が買いの手がかになった。良品計画は「無印良品」を欧米やアジア各国でも展開しており、中国の店舗数は100超と一番多い。
■ジグソー [3914]---6040円(△870)
大幅続伸。午後の取引で一時はストップ高となる6170円まで上昇した。東証1部の主力銘柄に値下がりが目立つ中、新興市場の直近IPO銘柄を循環物色する流れに乗った。4月28日に東証マザーズに上場。4月30日に公開価格の3.5倍となる8300円まで買い進まれた後は軟調に推移しており、見直し買いを集めやすかったもよう。
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【開示情報】
■リクルートHD[6098]
欧州で美容室予約サイトを手がけるオランダのトリートウェルHDの買収を発表。
買収額は約50億円。
リクルートは5月に英国で同様の事業を手がけるホットスプリングベンチャーズを買収しており、両社のシナジーを活用して欧州での事業を強化する。
5日終値は3960円で前日と変わらず。
■ブロンコビリー[3091]
株式分割を発表。6月30日を基準日、7月1日を効力発生日として1対2の分割を行う。分割に伴い15年12月期の期末配当を従来予想の18円から9円に改めるが、実質的に変更はない。5日終値は5090円(△20)
■マルマエ[6264]
15年8月期業績予想の修正を発表。営業利益を従来予想比33.3%増の4億円(前期実績2億6700万円)、純利益を同33.9%増の3億9500万円(同3億200万円)とした。フラットパネルディスプレイ、半導体の切削加工などの受注が堅調だった。5日終値は1245円(△8)。
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【決算情報】
日本マニュファクチャリングサービスの今期業績は、売上高、営業・経常利益共に過去最高を更新する見込み
■今期はPS(パワーサプライ)事業の売上が1年を通じて寄与
日本マニュファクチャリングサービス<2162>(JQS)の今期連結業績予想は、売上高、営業・経常利益共に過去最高を更新する見込み。
今期好業績が見込まれる一因として、昨年パナソニックから一般電源事業を譲受したPS(パワーサプライ)事業の売上が1年を通じて寄与することが挙げられる。前期は3カ月分の35億73百万円の売上高であったが、今期は171億40百万円を見込む。利益面では営業利益4億80百万円を見込んでいる。
なお、前期より、4セグメントをHS(ヒューマンソリューション)事業、EMS(エレクトロニクス・マニュファクチャリング・サービス)事業、PS事業の3セグメントに変更している。
基本コンセプトとして、日本、中国、アセアン諸国における人材サービス事業とEMS事業の融合によるトータルソリューションサービス「neo EMS」を掲げている。製造アウトソーシング企業NO.1を目指すとともに、サービスの一段の高付加価値化に向けて開発・設計といった製造業の上流プロセス分野の機能を強化している。単なる製造アウトソーサーから、キーテクノロジーを有して技術競争力を備えた企業グループへの変革を推進している。
ところが、14年3月期は、主力のEMS事業が海外取引レート等の影響により、営業利益、経常利益が共に赤字となったが、5月15日に発表された前15年3月期連結業績は、売上高492億45百万円(14年3月期比17.5%増)、営業利益4億93百万円(14年3月期△6億43百万円)、経常利益7億33百万円(同△1億75百万円)、純利益5億71百万円(14年3月期比11.8%減)と海外取引レートの見直しや事業構造改革が進み、大幅増収増益でV字回復を達成した。
最終利益の減益に関しては、14年3月期の負ののれん発生益の影響によるもので、事業構造改革が進み、完全に事業再建に成功したといえる。
セグメント別の売上高、営業利益は、HS事業については、人材の採用に苦戦したものの、売上高133億12百万円(同10.3%増)と2ケタ増収となった。しかし、利益面については、海外事業等将来への事業投資コスト発生により営業利益△17百万円となった。
EMS事業は、試作、工作機械関連の受注などにより、売上高323億59百万円(同8.4%増)となり、利益面でも海外取引レートの見直しや事業構造改革の効果が出たことに加え、利益率の高い試作、工作機械関連の受注増により営業利益2億62百万円と黒字化を達成した。
PS事業は、3ヵ月間であったが、売上高35億73百万円、営業利益2億37百万円と売上高、利益面で大きく貢献した。
今期16年3月期連結業績予想は、売上高673億80百万円(前期比36.8%増)、営業利益11億円(同122.8%増)、経常利益9億30百万円(同26.8%増)、純利益5億25百万円(同8.2%減)と売上高、営業・経常利益共に過去最高を更新する見込み。
最終利益については、前期に負ののれん発生益3億95百万円が特別利益として計上された影響によるもの。
セグメント別の業績予想は、HS事業は、人材定着率の向上と利益率の改善により、売上高155億30百万円(前期比16.7%増)営業利益2億35百万円(前期△17百万円)と増収大幅増益で黒字化を見込む。
EMS事業は、PS事業との連携、兼松との協業等により売上拡大と利益率改善により、売上高350億70百万円(同8.4%増)、営業利益3億85百万円(同46.6%増)と増収大幅増益の予想。
PS事業は、1年間フルに活動することで、売上高171億40百万円(同379.6%増)、営業利益4億80百万円(同101.9%増)と大幅増収増益を見込む。
前期のトピックスを振り返ると、5月、中国製造請負研究プロジェクト参画、8月、日本通運と業務提携、9月、タイで派遣事業開始、10月、パナソニックから一般電源事業の譲受、同じく10月、ベトナムで派遣事業の開始、12月、カンボジア人材会社2社とタイでの派遣事業で業務提携、15年3月、兼松と資本業務提携と次々と大きな話題を発表している。グローバル規模で、事業拡大のための布石を次々と打っている。これらの事業活動が奏功し、事業の拡大が進むものと予想される。
同社では、2020年の売上高目標として、1000億円を掲げている
6月05日 相場概況(大引け)
日経平均大引け、小反落。5月の米雇用統計控え様子見 |
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
5日の日経平均株価は小幅反落した。終値は前日比27円29銭安の2万0460円90銭。
ドイツの長期金利上昇など欧州の不安定な金利動向を背景に前日の欧米株が総じて軟調に推移、きょうの東京市場も売り優勢で始まった。
日本時間今夜に5月の米雇用統計の発表を控え、投資家の間では様子見気分が広がり、積極的な売買は見送られた。
後場入り後は模様眺め気分が強まり、日経平均は前日終値から小幅に安い水準での小動きが続いた。ただ、前場の下げを受けて日銀が上場投資信託(ETF)を買ってくるとの期待感からじりじりと値を戻した。銀行をはじめ大型株の下げが重荷となったが、小型株中心に個別株の物色意欲は旺盛だった。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに小幅反落した。
業種別TOPIXでは、保険業やその他金融業、銀行業などの下げが目立つ。半面、陸運業や空運業が上昇した。
東証1部の売買代金は概算で2兆4544億円と、5月26日以来の低水準。売買高は23億3232万株。東証1部の値下がり銘柄数は954、値上がりは773、変わらずは158だった
個別では、ANAが堅調、昭和電工も上値追い。ヨロズが大幅高、ボルテージ、バロー、山一電機なども値を飛ばしている。蛇の目、山陽特鋼、日触媒も買われた。
JR東日本や東急など陸運株の一角や、日ハムなどの食品株、ユニーGHDなどの小売り株の一角が買われた。
半面、三井住友FGや三菱UFJ、みずほFGなどメガバンクのほか、トヨタや日産自などの自動車株が安く、東エレク、電通、クミアイ化、エアーテックなど大幅安だった。
東証2部株価指数は小幅続伸した。ラオックスやアゼアス、Gダイニング、コメ兵が上昇した。半面、テクノスJやアルチザ、リードが下げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に続落した。終値は前日比2円04銭安い2685円58銭。新興市場でも売りが優勢だった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で809億円、売買高は1億8784万株だった。
ガーラ、インフォコム、JHD、シンデンハイテク、ダルトンなど売られた。半面、ガンホーやクルーズなどゲーム関連株が上昇。ネプロ、オプトエレ、CSSHDも買われた。
東証マザーズ指数は反落した。終値は前日比7.61ポイント安い961.77だった。ITbook、コラボス、ミクシィ、ビリングシス、BBTが下落し、sMedio、モブキャスやジグソー、モバファク、WSCOPEが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,460.90 |
-27.29 |
日経平均先物 |
20,460.00 |
-40.00 |
TOPIX |
1,667.06 |
-6.83 |
TOPIX先物 |
1,667.50 |
-8.50 |
東証2部指数 |
4,969.77 |
6.74 |
JASDAQ |
2,685.58 |
-2.04 |
マザーズ |
961.77 |
-7.61 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2332320 |
2454414 |
東証2部 |
121870 |
33414 |
前場は渋谷のGMOクラウド(3788)で打ち合わせ。
話を聞いてみると、マイナンバー、セキュリティ、O2OそしてIoTの最先端。
国内で唯一世界展開している認証局で国内発行枚数、純増数NO1。
安部総理のHPでの電子認証にも採用されている。
すでに世界11カ国に拠点を構えフィンランドでのセキュリティサービスはトップランナー。
政府機関70以上、保険・銀行などの金融機関10社で採用。
「ツールは揃ったのでここからスタート」とも。
GMOチームは有機的に結合している印象だった。
来週はメジャーSQ。
アベノミクススタート以降SQ値は切りあがってきた。
今の水準の2万円台を振り返ってみると4月が20008円。
これは抜けそうな気配。
その前は2000年4月の20305円。
その前は1997年6月の20838円。
2000年をキープして1997年に挑戦というところだろうか。
一方でTOPIXのSQ値。
1600ポイント台で決まれば07年10月(1671ポイント)以来のこと。
NYダウの夏相場のパフォーマンス。
過去20年間の騰落率では・・・。
6月マイナス0.6%(勝率45%)、
7月プラス1.5%(同65%8)、
8月マイナス1.04%(同55%)。
過去50年間。
6月マイナス0.36%(勝率46%)、
7月プラス0.75%(同55%)、
8月マイナス0.19%(同57%)。
過去100年間。
6月プラス0.41%(勝率49%)、
7月プラス1.51%(同62%)、
8月プラス0.91%(同61%)。
結論は「6月弱く7月強く8月弱く」。
アノマリーが破られてきたのが今年の相場だが・・・。
スケジュールを見てみると・・・
5日(金)景気動向指数、米雇用統計、ユーロ圏GDP改定値、OPEC総会
週末:G7サミット(ドイツ)
8日(月)1〜3月GDP改定値、景気ウォッチャー調査、中国貿易収支
9日(火) マネーストック、中国消費者物価、生産者物価
10日(水)機械受注、企業物価指数、米財政収支
11日(木)4〜6月法人企業統計調査、都心オフィス空室率、中国各種経済指標
12日(金)メジャーSQ、米ミシガン大学消費者信頼感、生産者物価
6月月足陽線基準は20569円(6月1日終値)
12月SQ値は17281円。
3月SQ値は19225円。
4月SQ値は20008円。
5月SQ値は19270円。
6月05日 相場概況(前引け)
日経平均前引け、89円安の2万398円。主力大型株中心に反落 |
【前引け概況】
■日経平均株価 20,398.95(-89.24)
■東証1部出来高 12.50億株
■東証1部売買代金 1.21兆円
■日経平均先物 20,400(-100)
■TOPIX 1,662.00(-11.89)
■騰落 上昇703/下落1,017
■日経JQ 2,686.67(-0.95)
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5日前引けの日経平均株価は反落し、午前の終値は前日比89円24銭安の2万0398円95銭だった。
前日の欧米株市場が総じて軟調に推移したのを受けて売り優勢となった。日本時間今晩に予定される米5月の雇用統計発表を前に買いが手控えられ、主力大型株に引き続き利益確定の売りが先行している。ただ、10時半以降は押し目買いに底堅さを発揮、中国・上海株式が続伸していることで投資家の不安心理が後退した。
東証1部の売買高概算は12億5027万株、売買代金概算は1兆2167億7000万円。値上がり銘柄数は703、対して値下がり銘柄数は1017、変わらずは165銘柄だった。
個別銘柄では三井住友FGや三菱UFJ、みずほFGなどのメガバンクが安い。半面、Fマートやカゴメが上昇した。
藤倉ゴムが急伸、ダイヘン、山一電機なども大きく上昇した。タカラトミーが買われ、JR東日本も堅調。
東京株式2部市場は反落。前引けの2部指数は、前日比3.11ポイント安の4959.92となった。
個別銘柄ではアルチザ、NJK、新内外綿、テクノスジャパンが売られた。一方、浅香工業、インターアク、クリヤマHD、宮入バルブは買われた。
日経ジャスダック平均は前日比95銭安の2686円67銭と続落。
個別銘柄ではJHD、ガーラ、オートウェーブ、J・エスコムHDが値下がり率上位に売られた。半面、KSKがストップ高。ゼネパッカー、MAGネットHD、fonfun、GMOペパボなど買われた。
東証マザーズは、前日比8.36ポイント安の961.02と反落。
ビリングシス、オークファン、BBT、ヒューマンウェブは売られた。一方、sMedioがストップ高に買われ、モバファク、ジグソー、フィンテックは買われた。
6月05日 相場概況
日経平均10時 安値圏で推移。2万0300円台後半、メガバンクが総じて反落 |
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,410.15(-78.04)
■日経平均先物20,410(-90)
■TOPIX先物 1,661.50(-14.50)
■騰落上昇721/下落986
■日経JQ 2,687.90(+0.28)
■マザーズ指数 965.77(-3.61)
5日前場中ごろの日経平均株価はこの日の安値圏での値動きが続いている。寄付きからじりじりと下げ幅を広げ、一時は前日比125円安の2万0363円まで下げた。
前日の欧米株式相場の下落で、投資家心理が悪化し、幅広い銘柄で売りが優勢となっている。中でも主力銘柄で構成するTOPIXコア30の下げが目立つほか、東証規模別指数でも大型株が下げ幅を広げている。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに反落している。
午前10時現在の東証1部の売買代金は概算で7274億円、売買高は7億5304万株。東証1部の値上がり銘柄数は721、値下がり銘柄数は986、変わらずは178銘柄だった。業種別では33業種中、陸運、小売、食料品を除き安い。値下がりで目立つのは保険、その他金融、銀行、石油、証券、鉱業など。
個別銘柄では、昨日強かった三井住友FGや三菱UFJ、みずほFGなどのメガバンクが下げ幅を広げた。このほか、ソニー、トヨタもさえない。
中東呼吸器症候群(MERS、マーズ)の感染拡大によって、需要が増えるとの思惑から前日まで上昇が続いていたエアーテックがきょうは一転大幅安になっている。
半面、OLCや良品計画が上昇しているほか、前日にNTTドコモと小型の会話型ロボットを共同開発すると発表したタカラトミーが高い。JR東日本、三菱地所はしっかり。
東証2部指数は小幅に反落している。リードやアルチザ、テクノスJが安い。半面、アゼアスやラオックス、日アビオが高い
225先物は、アムロ・GS・ニューエッジ・JPが買い越し。
メリル・UBS・マネ・大和・ドイツ・クレディ・野村が売り越し。
TOPIX先物はソジェン・日興・パリバ・大和が・三菱が買い越し。
GS・アムロ・ニューエッジ・野村・クレディ・ドイツ・メリルが売り越し。
外資系等は、ダイヘン(6622)、アイシン(7259)、ネクソン(3659)、東急(9005)、三和(5929)、マブチ(6592)、ニチハ(7943)、デンソー(6902)、スタンレー(6923)、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、みずほ(8411)、積水化(4204)、沢井(4555)、Fマート(8028)、ユニー(8270)が動兆。
テクニカル的には、世紀東急(1898)、学情(2301)、カカクコム(2371)、コカE(2580)、伊藤園(2593)、ホギメディ(3593)、黒崎播磨(5352)、日新製鋼(5413)、大紀アルミ(5702)、洋カン(5901)、日ピス(6461)、エプソン(6724)、池上(6771)、日立造(7004)、カルカン(7248)、イトーキ(7972)、ドーム(9681)、加藤産業(9869)が動兆。
【信用取引規制関係】
■東証、ブレクスルー株の信用取引に関する臨時措置を解除 5日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
■東証、GMO―CH株を制度信用銘柄に選定 5日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、10日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
■東証、三重交GHD株を貸借銘柄に選定 5日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
■東証、ビリングシス株を日々公表銘柄に指定 5日から。
■東証、シンデンハイ株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を5日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■東証、日興TP大型株、日興TP中型株、日興TP小型株、日興MSジ株、日興中国関連株の制度信用銘柄および貸借銘柄の選定取り消し 5日付。日証金も同日付で貸借銘柄と貸借担保金代用有価証券適格銘柄の選定取り消し。
■日証金、ホクシン株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。4日付。
■日証金、ボルテージ株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。5日約定分から。
▽整理銘柄に指定=上場投資信託〔東証〕日興TP大型、日興TP中型、日興TP小型、日興MSジ、日興中国関連は4日(上場廃止は7月5日)
▽空売り比率=31.8%(東証、4日)
<兜町カタリスト>
「不公平」
3日続落を避けるかのような日経平均14円高。
これで今年は年末年始を除いて「3日続落なし」を継続。
13日続伸だとその後の反動懸念が残るが、3日続落なら2日続落で買えばいいだけのこと。
わかりやすい話でもある。
ギリシャや上海や雇用統計といった可変動向よりもよほどリズムは取りやすそうな気がする。
日経1面では(2025年の東京圏、介護施設13万人分不足」の見出し。
これをネガにとらえれば恐れられている介護難民は間違いなく登場するということに他ならない。
一方でポジにとらえれば増資が相次いで軟調な値動きのREITが狙い目ということだろうか。
今年1〜6月の累計調達額は約4700億円。
昨年の同時期が3600円億円だったから3割増となっている。
ホテル・物流センターそしてヘルスケアがターゲット。
この問題を不動産業界が黙ってみている訳がなかろう。
連動するように、登場した「骨太の方針」。
財政健全化が悲願なのは理解できる。
しかしその対案は「後発薬の促進」とか「配偶者控除の見直し」。
あるいは「高所得者の基礎年金の支給の一部停止」。
年金をたくさん払った人の年金を一部減少。
あまり払わなかった人は一応もらえるという方向。
これはどう考えても不公平に思えるが違うのだろうか。
そして登場したマイナンバー制度の本質。
「個人の金融資産を把握し資産が多いほど医療や介護の自己負担を増加」。
結局マイナンバーは所得と資産の把握と課税の強化というのが本質でしかない。
「国滅びて山河なし」ではあるが「清き水では魚は住みにくい」になるのではなかろうか。
高所得者、高資産家が棄民では、どこかおかしくなる。
自助論との整合性はどこにあるのだろうか。
IMFの面白い提言。
「米経済に著しい不確実性があり、FRBは利上げを2016年前半まで待つべき」。
背景としてアメリカそのもの経済への懸念をまとっている。
しかし実は利上げがもたらす国際金融市場への影響への懸念。
これを素直にFRBが聞くとは思えない。
FRBがIMFに言わせた訳でもなかろう。
日本の財務省マターだとしたら、余計なおせっかいでもあろう。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
シュッピン(3179)・・・動兆
シュッピンに注目する。
同社はカメラを軸に専門性高い商材の中古品や新品をネットと店舗で販売。
時計も店舗中心に外国人観光客の免税売り上げが拡大。
業績は好調で今期も2ケタの増収増益見通し。
ROE30%以上維持の方向性も好感。
6月05日 相場展望(寄付き前)
【オープニングコメント】
5日の日経平均株価は、欧米株安、米5月の雇用統計を目前にして様子見姿勢が強まる展開が予想される。日経平均株価は反落となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、20200-20450を想定する。
相場の強弱は、メガバンクが底堅く推移すれば、物色意欲は衰えないと見ている。
週末要因や警戒感から売られるような場面は、押し目買いの好機と考える。
主要外国証券経由の注文動向は、売り890万株、買い1310万株で、差し引き420万株の買い越し。買い越しは3営業日ぶり。金額も買い越し。
売りセクターに、薬品、サービス、食品、電機、機械、化学、卸売、その他製品など。
買いセクターに、電機、情報通信、小売、その他製品、ETF、機械、その他金融、自動車、サービスなど。
【注目銘柄】
■岩塚製菓[2221]
営業外収益の計上を発表。中国最大の米菓メーカー「中国旺旺控股有限公司(ワンワンチャイナ)」の株式を保有しているが、この期末配当8億9700万円を15年4-6月期に計上する。業績予想は修正しない。
16年3月期予想は営業利益が前期比9.1%増の5億円、経常利益は同16.8%減の24億円、純利益は同4.0%減の16億円。
4日終値は7990円(▲70)。
■住友ゴム工業[5110]
米グッドイヤーとのアライアンス解消を発表。両社は「ダンロップ」ブランドのタイヤを北米、欧州で浸透させるため、1999年から合弁事業を立ち上げるなどしてきたが、業績が期待ほど伸びなかった。合弁解消に伴い、住友ゴムはグッドイヤーから約325億円を受領。北米、欧州、日本でのダンロップ商標の使用権は住友ゴムが引き継ぐ。
4日終値は2139円(▲27)。
【NY概況】
4日のNYダウ平均は170.69ドル安の17905.58、ナスダックは40.11ポイント安の5059.13で取引を終了した。
世界的な長期金利の上昇に加え、ギリシャ債務問題への根強い懸念から欧州株が全面安となった流れを受けた。
国際通貨基金(IMF)が、公表した年次審査報告の中で連邦準備制度理事会(FRB)に対して利上げ開始時期を16年へ先送りすることが妥当、と指摘したことで一時的に下支えする場面もあったが、相場を押し上げるには至らなかった。
セクター別では、不動産を除いて全面安となっており、特に資本財や素材の下落が目立った。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20450 ( -50 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20445 ( -55 )
( )は大取所終値比
日本株ADRは下げる銘柄が多かった。アドテストやオリックス、京セラが下げた。一方、野村と三井住友FGは上昇
【予定】
■国内(5日)
4月景気動向指数(14:00)
《決算発表》
カナモト、土屋HD、クリムゾン、鳥貴族、山岡家、ポールHD、アイル、イムラ封筒、ユークス、ファーストロジ、サムコ、エイケン工業、ハイレックス、マツモト
■海外(5日)
石油輸出国機構(OPEC)総会
独4月製造業受注(15:00)
仏4月貿易収支(15:45)
ユーロ圏1-3月期GDP改定値(18:00)
米5月雇用統計(21:30)
カナダ5月失業率(21:30)
メキシコ5月消費者信頼感指数(22:00)
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月04日 相場概況(大引け)
日経平均大引け、3日ぶりに小反発。円安好感も上値に重さ |
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【大引け概況】
4日の日経平均株価は3日ぶりに小反発し、前日比14円68銭高の2万0488円19銭で終えた。前日の欧米株高や為替市場の円安進行を好感し朝方から買いが先行。ユーロ円相場はほぼ5カ月ぶりの円安・ユーロ高水準を付け、欧州での売上比率の高い銘柄などに買いが入った。
しかし14時すぎに午後の上海総合指数が急落となると、先物市場でヘッジ売りが膨らむ格好となり、日経平均は下げる場面があったものの、大引けにかけて持ち直した。
金利上昇が貸出金利ざや拡大や運用収益の増加につながる銀行株や保険株などへの買いにつながった。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発。終値は前日比29.84ポイント高い1万5104.62だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、3.90ポイント高の1673.89で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6911億円。売買高は24億9494万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の53%にあたる994、値下がりは40%の751、変わらずは140だった。
マツダやTDKといった欧州関連銘柄の上昇が目立った。メガバンクもそろって買われた。金利上昇を背景に貸出金利利ざやの拡大を期待した買いが集まった。一方、ソフトバンクは下落。公募増資による資金調達を発表した楽天の下げも目立った。三井ハイテク、gumi、スクリンなども売られた。
東証2部株価指数は反発し、2日ぶりに年初来高値を更新。06年5月9日以来、ほぼ9年1カ月ぶりの高値水準を付けた。アゼアス、内外綿、NJK、リード、北の達人などが買われ、反面、郷鉄工所、マナック、ピクセララオックスと日本アビオが下げた
ジャスダック市場の時価総額が1年4カ月ぶりに10兆円台を回復した。同市場で時価総額1位のガンホーが「6月中に東証1部への市場変更を申請する」との報道を買い手がかりに5.9%高となったのが寄与した。
日経ジャスダック平均は、5営業日ぶりに小反落で終えた。終値は前日比2円57銭安の2687円62銭。
ジャスダック市場の売買代金は概算で1064億円、売買高は1億8032万株。ガンホーのほかガーラ、クルーズ、fonfun、JHD、テイン、FVC、リーバイス、シンワアート、アイレックスなどが買われた。半面、DWTIやシンデンハイ、MAGネットHD、不二ラテ、EAJ、興研などは売られた。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに反発した。大引け時点は前日比6.71ポイント高の969.38だった。ミクシィやコラボス、そーせいが上昇した。ITbookやAimingなどは下落した。
個別では、ミクシィのほか、SoseiG、アクロディア、MCJ、ACCESS<4813>、モバファクなどが堅調。インフォテリア、ASJ、sMedio、コラボスはストップ高に。一方、ITBOOK、Aiming、テラスカイ、モルフォ、サイバダインなどが軟調。また、ハウスドゥ、ヒューマンウェが売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,488.19 |
14.68 |
日経平均先物 |
20,500.00 |
10.00 |
TOPIX |
1,673.89 |
3.90 |
TOPIX先物 |
1,676.00 |
6.00 |
東証2部指数 |
4,963.03 |
20.15 |
JASDAQ |
2,687.62 |
-2.57 |
マザーズ |
969.38 |
6.71 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2494940 |
2691171 |
東証2部 |
142020 |
35621 |
6月04日 相場概況(前引け)
日経平均前引け、3日ぶりに反発 3メガバンクがそろって上昇 |
【前引け概況】
■日経平均株価 20,545.54(+72.03)
■東証1部出来高 12.01億株
■東証1部売買代金 1.24兆円
■日経平均先物 20,550(+60)
■TOPIX 1,676.38(+6.39)
■騰落 上昇1,160/下落591
■日経JQ 2,695.02(+4.83)
----------------------------
日経平均株価は反発した。前日の欧米株高に加え、為替市場で対ユーロ、対ドル共に円安が進み、輸出関連株を中心に朝方から買いが先行した。米雇用統計の発表を明日に控えた様子見姿勢もあり、買い一巡後はやや伸び悩むものの、依然として中長期的な先高観は根強く、総じて20500円台で堅調に推移し前場の取引を終了した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
業種別では、値下がり上位は、鉱業、水産・農林業、倉庫運輸関連。一方、値上がり上位は、保険業、証券商品先物品、ガラス土石製となり、値下がり数が値上がり数を若干上回った。
銀行や保険では金利上昇による運用利回りの上昇や貸出金利ざやの拡大期待が手掛かりになったとの見方があった
東証1部の売買代金は概算で1兆2493億円、売買高は12億168万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体は591、変わらずは134だった。
メガバンクもそろって上昇。ファストリやファナックなどの値がさ株も買われた。一方、公募増資で最大1880億円を調達すると発表した楽天は売りに押された。原油価格の下落を背景に国際石開帝石など資源関連株も下げた。
東京株式2部市場は反発。前引けの2部指数は、前日比17.6ポイントだかの4960.48となった。個別銘柄ではアゼアス、NJK、神戸発動機、新内外綿、アサヒ衛陶、大興電通も買われた。半面、日アビオ、マナック、郷鉄工所、ピクセラは売られた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前場終値は前日比4円83銭高の2695円02銭だった。新興市場でも買いが優勢となった。ガーラやガンホーなどゲーム関連株が高い。
ジャスダック市場の売買代金は概算で637億円、売買高は1億1539万株。
個別銘柄ではJHDがストップ高。シンワアート、テイン、アイレックス、ガーラ、ガンホー、DWTIなど買われた。半面、シンデンハイテク、MAGネットHD、興研、不二ラテは売られた。
東証マザーズ指数は反発した。前引け時点は前日比7.94ポイント高の970.61だった。ASJ、インフォテリ、コラボス、sMedioがストップ高に買われ、モバファク、パス、アトラ、ミクシィ、ITbook、コラボスなど買われた。半面、テラスカイ、モルフ、ハウスドゥ、Eガーディアン、オークファンは売られた。
6月04日 相場概況(寄り付き)
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,512.44(+38.93)
■日経平均先物 20,510(+20)
■TOPIX先物 1,671.50(+1.50)
■騰落 上昇992/下落712
■日経JQ 2,694.60(+4.41)
■マザーズ指数 966.75(+4.08)
10時時点の日経平均は前日比38.93円高の20512.44円で推移している。
主力の輸出関連株などに利益の上振れを期待した買いが向かっている。もっとも、週末に米雇用統計の発表といった重要日程を控えて、積極的に上値を追う動きは限られている。買い一巡後はやや伸び悩んでいる。
東証1部の規模別株価指数では、相対的に小型株が強い。東証1部の値上がり銘柄数は992、値下がり銘柄数は712、変わらずは177銘柄だった。業種別では33業種中、13業種前後が高い。値上がり上位に保険、証券、ガラス土石、空運、銀行、その他製品など。半面、値下がりでは水産、陸運、倉庫、不動産、紙パルプなど。
一部報道で「個人買いVS機関投資家の売り」の構図と伝わった東電が9連騰。このほか、みずほ、三菱UFJ、三井住友のメガバンク3行がそろって上昇。また、トヨタ、野村、第一生命も強い。
一方、1800億円規模の公募増資を発表した楽天は希薄化が嫌気されて売り優勢となっている。三菱商など商社株にも軟調な銘柄が目立つ。
東証2部株価指数は反発している。アゼアスや内外綿が上昇している。一方、日本アビオ、川本産業は下げている。
225先物はGS・JP・みずほ・クレディ・三菱・日興・ドイツが買い越し。
アムロ・メリル・野村・バークレイズ・ニューエッジ・マネ・シティが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・みずほ・パリバ・日興・アムロが買い越し。
GS・JP・ニューエッジ・バークレイズが売り越し。
外資系等は、バロー(9956)、椿本チ(6371)、三井住友(8316)、三越伊勢丹(3099)、日産化学(4021)、クックパッド(2193)、NSSOL(2327)、スクリーン(7735)、ハウス(1925)、TOTO(5332)、堀場(6856)、セ硝(4044)、ダイフク(6383)に注目。
テクニカル的には、三井住友建設(1821)、巴コーポ(1921)、SMS(2175)、Jオイル(2613)、アダストリア(2685)、グンゼ(3002)、ココカラ(3098)、ポール(3657)、エイチーム(3662)、大幸薬品(4574)、ダスキン(4665)、オービック(4684)、カーボン(5302)、高周波(5476)、冶金工(5480)、新日電工(5563)、マクセル(6810)、丸文(7537)、ホクシン(7897)が動兆。
【信用取引規制関係】
■東証、制限値幅を拡大 リーバイス株を上限のみ160円に拡大。4日に実施。
■東証、日ダイナミク株、郷鉄工株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を4日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
■日証金、東建物販売株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。4日約定分から。
■日証金、フレンテ株、ジョイ本田株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。3日付。
■日証金、サトRS株の貸借取引申込停止措置を解除 4日約定分から。
■日証金、アクモス株の貸借取引にかかる品貸料の最高料率を通常の10倍とする臨時措置を解除 4日申込分から。
▽空売り比率=32.3%(東証、3日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
エディオン 600万株、50億円
▼立合外分売
健康コーポレーション 4日に795円で616万株
研創 4日に483円で20万株
<兜町カタリスト>
「取り残されずに」
表面上の景気は良さそうに見える。
消費もインバウンド買いを伴いながら拡大しているように見える。
ただ、理解しがたいのは日経朝刊の薄さ。
最大48ページ刷リが可能なのに連日36ページ。
ニュースがない訳ではなかろう。
原因は広告が少ないこととしか思えない。
それも金融機関の広告が少なく見える。
確かITバブルの頃に証券会社の広告が増えて48ページが可能になった筈。
ところが、時価総額も株価もいい調子なのに、新聞だけが低迷。
紙媒体の限界という側面もあるのだろうが、印象は良くない。
楽天が2000億円の公募増資を発表した。
今年はJパワーやSUMCO、大成建設などが相次いで増資をしてきた。
ここで考えておくべきは増資に対する規制概念の反転であろうか。
バブル崩壊以降、特に21世紀は増資=1株利益の希薄化が常識となり公募増資は悪材料だった。
しかし、本筋は増資=成長への道標。
日経でも指摘しているが「増資で財務戦略の自由度は高まり、
将来のM&Aなど成長投資に、機動的に打って出る準備が整う。
資本に厚みが増せば格付けの向上につながり今後の資金調達がしやすくなる」。
本来、企業は資金調達の手段として上場しているのだから、増資は当たり前のこと。
以前は増資資金で株式投資なんていう「財テク」増資もあった。
まさに証券会社のやらずぶったくりみたいな増資だったかも知れない。
しかし、今の増資は成長期待の増資。
十年一日のごとく「増資は1株当たり利益の希薄」と言っていると取り残されようか。
資金調達のスピード感の早さは、実は世界で動く企業にとっては当たり前。
日本のように会議稟議で時間をかけているとそれこそ取り残される。
戦っている企業にとって時間の遅さは致命的であることも間違いない。
そして、株価は高値圏。
当然ながら企業は資金調達に走ることは容易に想像できる。
そうでなければ財務担当の能力は疑われるに違いない。
OECDは世界経済見通しを3.7%→3.1%に下方修正した。
背景は米国と中国。
ただし米国の低迷は一過性。
中心は中国の6%台への原則。
日本の2015年成長率も0.7%へと0.1%引き下げられたが2016年は1.4%。
0.4%の引き上げとなっている。
主要国の共通課題は「生産性の伸びの鈍化」と指摘されている。
そのために設備投資の増加が必要という論調。
しかし生産よりも需要の惹起の方がどう考えても必要だろう。
無理筋の論理のような気がする。
ECB理事会は量的緩和継続で着地。
失業率も11.1%で3年ぶりの低水準。
もっとも過去最高が2012年の12%台。
良くなったのかまだ悪いのかは微妙でもある。
しかし市場では金融緩和縮小観測が台頭し始めた。
アレッという感じで欧州までも病み上がりから健康体になったら、それこそ日本だけがジャブジャブ。
取り残されてマネー供給を継続していると、それこそバブルになるのではなかろうか。
ギリシャや雇用統計だけの狭い視点で見ていると間違えるのかも知れない。
昨日の日銀のETF買いは370億円。
1日が361億円だったから6月は370億円に増額したことになろう。
因みに日銀は2日からが翌月のスタートになる。
今年のETF買い入れ額は1兆3037億円。
今月はあと5回は買わないと勘定が合わなくなる。
日経平均株価の25日線は20028円でプラス2.22%のかい離。
25日線は6月1日に2万円台に乗せた。
75日線は19473円でプラス5.13%のかい離。
200日線は17630円でプラス16.13%のかい離。
勝手雲は6月1日に白くねじれ、1週間後の上限は20348円、下限が19960円。
6月月足陽線基準は1日終値の20569円。
NTレシオは12.25(今年の裁定は5月8日の12.20)。
騰落レシオは109.04%。
サイコロは10勝2敗で83.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方はマイナス14.117%。
買い方はマイナス1.878%。
Quick調査の信用評価損率は5月29日現在でマイナス6.55%。
裁定買い残は3062億円増加し3兆8357億円。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
インフォテリア(3853)・・・動兆
インフォテリアに注目する。
同社はシステム連携のパッケージソフトが中核。
イオンのフードコート内店舗運営事業子会社に主力のデータ連携ソフト「アステリアワープ」が採用。
オンライン付箋アプリ「lino(リノ)」のアップルウォッチ対応アプリの提供を全世界向けに開始。
6月04日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
4日の日経平均株価は、欧米株の上昇を受け、寄り付きは上昇でスタートし、その後は、レンジ内での揉み合い展開だろう。
日経平均株価予想レンジは、20300-20550を想定する。
全般はしっかりした展開と見るが、高値警戒感や上値の重い銘柄よりは材料の出た銘柄に物色の矛先が向かっている。「MERS」感染拡大に絡んで動意づいている銘柄に関しては短期値幅取りの様相が強い。
しかし、PBRで割安の銘柄が多い鉄鋼や紙・パルプなどが買われており、買い安心感のある銘柄を拾っているという印象が強い。本日も同様の動きが見られれば、日本株は下値では買いが入りやすく下げづらい地合いが継続すると考える。
主要外国証券経由の注文動向は、売り1170万株、買い1110万株で、差し引き60万株の売り越し。売り越しは2営業日連続。金額も売り越し。
売りセクターに、薬品、小売、その他金融、電力、サービス、機械、精密、銀行、建設、ゴム、電機、自動車、自動車部品など。
買いセクターに、情報通信、化学、サービス、機械、電機、その他製造、自動車、薬品、小売、ガラスなど。
【NY概況】
3日のNYダウ平均は反発し、終値は前日比64ドル33セント高の1万8076ドル27セントだった。欧州株の上昇を好感した。外国為替市場でドルがユーロに対して下落し、米輸出企業の収益への悪影響が和らぐとの観測も相場を支えた。
欧州株の上昇は、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が定例理事会後の記者会見で緩和的な金融政策を続ける姿勢を強調したのが手掛かりだった。
3日発表の民間雇用関連サービス会社ADPが発表した5月の全米雇用リポートは、市場予想には届かなかったものの民間雇用の増加幅が前月から拡大した。4月の米貿易収支は赤字幅が前月から縮小した事も相場を下支えた。
ナスダック総合株価指数も反発し、前日比22.707ポイント高の5099.231で終えた。取引時間中には5月27日に付けた過去最高値を上回り、5114台を付ける場面もあった。
シカゴ日経平均先物は反発した。6月物は前日比155円高の2万580円で取引を終え、3日の大取終値を90円上回った。
欧州株株の上昇や5月の米民間雇用指標の改善を手掛かりに、米株とともに買われた。この日の6月物高値は2万610円、安値は2万395円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20590 ( +100 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20580 ( +90 )
( )は大取所終値比
【予定】
6月04日(木)
【国内】
30年国債入札
《決算発表》
積水ハウス、モロゾフ、綜合HD、くらコーポ、クミアイ化、アルチザ、トップカルチャ
《イベント》
日銀の国際コンファランス「金融政策:効果と実践」(〜5日)
黒田日銀総裁が国際コンファランスで挨拶
【海外】
メキシコ中銀金融政策決定会合
休場:ブラジル
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月03日 相場概況(大引け)
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【大引け概況】
3日の日経平均株価は続落した。
前々日までの12連騰の反動が続き、売り優勢で始まったあと、途中下げ渋ったものの戻し切れなかった。日経平均株価は5日ぶりに2万500円台を割り込んだ。
終値は前日比69円68銭安の2万0473円51銭だった。
前日の欧米株安を受け、東京市場でも持ち高を手仕舞い目的の売りが出た。
ギリシャ債務問題に対する不透明感や、前日発表されたユーロ圏のCPIが市場予想を上回る上昇をみせたことから、ECBによる量的緩和の早期終了観測が嫌気され、東京市場にもリスク回避ムードが波及した。
為替の円高基調に加え、今週発表される米5月の雇用統計も意識されて積極的な買いが入りにくかった。日経平均寄与度の高い値がさ株が売られ、途中、日銀のETF買いなどに期待した押し目買いに下げ渋ったものの、戻り足も限定的なものにとどまった。
ファナックやファストリなど値がさ株のほか、富士重などここ最近の円安で買われていた輸出関連株の一部が売られたことも相場全体の重荷になった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。業種別ではゴム製品や不動産、空運が下落。一方、パルプ・紙のほか、石油石炭製品や鉄鋼など、上昇率上位には資源関連が並んだ。
東証1部の売買代金は概算で2兆5593億円、売買高は24億0689万株。東証1部の値下がり銘柄数は951、値上がり銘柄数は802、変わらずは132だった。
個別では、フィデアHD、飯田GDHが急落したほか、中部電の下げもきつい。スクリーンが売られ、日東電も値を下げた。半面、トヨタがしっかり、富士フイルムも強い動き。邦チタニウム大阪チタが値を飛ばし、Vテクも大幅高。KLab、板硝子、冶金工なども買われた。
東証2部株価指数は4営業日ぶり反落した。
個別ではナガホリ、アサヒ衛陶、テクノスジャパン、ラオックスや郷鉄工、Jトラストが下落した。アゼアス、日アビオがストップ高。川本産業、ピクセラ、くろ工は上昇した。
日経ジャスダック平均株価は小幅に4日続伸した。終値は前日比6円28銭高い2690円19銭だった。年初来高値を連日で更新し、2006年4月中旬以来、約9年2カ月ぶりの高値を付けた。市場では材料株を物色する流れが強いとの声があった。
韓国で中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染が広がっており、連想が働きやすい銘柄の上昇が目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で887億円、売買高は1億7968万株だった。
DWTI、EAJ、ダルトン、MAGネットHD、リーバイスがストップ高、シンデンハイ、イマジニアが上昇した。MERS関連として、防じん用などのマスクを手がける重松製や興研がともに年初来高値を更新。半面、ゼネパッカー、オートウェーブ、日ダイナミクやセキュアヴェ、MKシステムは下落した。
東証マザーズ指数は続落した。終値は前日比2.95ポイント安い962.67だった。時価総額の大きいミクシィやサイバダインが下落し、指数を押し下げた。クロスマーケ、リンクバル、テラスカイ、ITbookやモルフォ、そーせいも下落した。
一方、オークファンがストップ高で引け、コラボス、Eガーディアン、ビリングシス、ファーマF、MCJが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,473.51 |
-69.68 |
日経平均先物 |
20,490.00 |
-50.00 |
TOPIX |
1,669.99 |
-4.22 |
TOPIX先物 |
1,670.00 |
-3.50 |
東証2部指数 |
4,942.88 |
-4.20 |
JASDAQ |
2,690.19 |
6.28 |
マザーズ |
962.67 |
-2.95 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2406890 |
2559342 |
東証2部 |
146940 |
34191 |
6月03日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,454.91(-88.28)
■東証1部出来高 12.22億株
■東証1部売買代金 1.22兆円
■日経平均先物 20,460(-80)
■TOPIX 1,669.03(-5.18)
■騰落 上昇678/下落1,021
■日経JQ 2,685.80(+1.89)
------------------------------------
日経平均株価は続落した。
午前の終値は前日比88円28銭安の2万0454円91銭だった。
前日の欧米株が下落した流れを受けて、朝方から売り先行でスタート。幅広い銘柄が売られ、一時145円安まで下げ幅を拡大した。
その後は押し目買いが入りやや下げ渋ったものの、日経平均の12連騰に対する短期的過熱感や、円安一服などからマイナス圏でのもみ合いに終始して前場取引を終了した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落した。業種別ではゴム製品や不動産、電気・ガス業などが大幅下落。保険業や証券業は上昇した。
東証1部の売買代金は概算で1兆2268億円、売買高は12億2236万株。東証1部の値下がり銘柄数は1021、値上がり銘柄数は678、変わらずは184だった。
外国為替市場で円相場が1ドル=123円台まで上昇したことも輸出関連株の売りにつながり、日経平均の下押し圧力となった。ファナックやファストリ、エーザイなど値がさ株の一角が売られたほか、富士重も下落した
個別ではブリヂストンが軟調、ファナックも安い。JTも売りに押されている。
飯田GHDは前日にユーロ円建ての新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表し、株価は急落。中部電、TASAKI、インプレス、ボルテージも大幅に下げた。一方、日清粉Gは急伸。板硝子やアマダHD、第一生命も上昇が目立った。富士通が強く、日カーボンが値を飛ばした。東邦チタニウム、大阪チタ、KLabも買われた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反落した。ラオックスやテクノスJ、Jトラストが下落。半面、コメ兵やベネ・ワン、北の達人は上昇した。
日経ジャスダック平均株価は小幅続伸した。前引けは前日に比べ1円89銭高い2685円80銭。2006年4月以来、約9年2カ月ぶりの高値圏で推移している。
東証1部の主力銘柄が売りに押されるなか、内需株が多く外部環境に左右されづらいジャスダックは買いが優勢になっている。韓国で中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)の感染が広がっており、新興市場でも関連するとされる銘柄が物色された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で538億円、売買高は1億837万株。
ダルトン、シンデンハイ、DWTI、MAGネットHD、イマジニアが上昇した。MERS関連ではゴム手袋も手掛ける不二ラテが高い。半面、ゼネパッカー、オートウェーブ、日ダイナミク、オートW、BBタワーが下落した。
東証マザーズ指数は続落した。前引けは前日比2.28ポイント安い963.34だった。モルフォ、そーせい、クロスマーケ、総医研、リンクバル、テラスカイが下落した。一方、ITbook、オークファン、ファーマF、ビリングシス、コラボスは上昇した。
「18日目」
日経マーケット面では「株信用売り残拡大」の見出し。
5月29日時点の売り残は8683億円。
y買う15年ぶりの水準まで積みあがった。
売り残は将来の買い戻し要因という指摘もある。
松井証券経由の信用売り残高は05年12月以来の高水準。
このときは07年高値まで売り方の惨敗が続いた。
全体では10年4月以来の売りの高水準。
このときは売り方の勝利だったから一概に黒白は付けがたいところ。
因みに信用買い残は2兆8866億円。
直近ピークは今年1月の3兆2310億円。
その前が2014年1月の3兆5241億円。
ボトムは」2012年2月の1兆1154億円。
リーマンショック以降は下限1兆2000億円、上限2兆円のレンジ。
アベノミクススタート以降は下限2兆6000億円、上限3兆5000億円のレンジ。
少なくとも買い残は中期的には拡大した。
一方の信用売り残。
確かに2011年1月の8565億円、2012年4月の8850億円以来の高水準。
ボトムは2012年5月の4294億円、2013年6月の4242億円。
これがレンジを抜けるのかどうかは結構興味深い。
加えれば新高値更新銘柄は昨日233銘柄。
17日連続で100日を越えた。
直近の記録は2013年5月23日までの24日連続。
13連騰が消えてもまだまだ見たい記録はある。
そして今年は2日続落以上の下落はないという記録もある。
・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「マーケット伝説(セーラームーン)」
ごめんね素直じゃなくて
連騰記録途絶え
思考回路はショート寸前
もう一度挑戦だ
泣きたくなるよなリーマン
電話もできない大震災
だって塩漬けどうしよう
株価は万華鏡
板の動きに導かれ
何度も巡り会う
星座のまたたき数え占う株のゆくえ
兜町に生まれたの
マーケットロマンス
もいちどみんなで新高値
神様かなえてハッピーエンド
現在過去未来も
相場にくびったけ
出会ったときのなつかしい
材料忘れない
4000以上の株からあなたを見つけられる
偶然もチャンスに変える
展開が好きよ
不思議な奇跡クロスして
何度も巡り会う
星座のまたたき数え占う株のゆくえ
兜町に生まれたの
ミラクルマーケット
信じているの
ミラクルマーケット
6月03日 相場概況
日経平均10時 下げ幅縮小、日銀のETF買いの思惑で |
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20454.48(-88.71)
■日経平均先物 20,460(-80)
■TOPIX先物 1,670.50(-3.00)
■騰落 上昇644/下落1,045
■日経JQ 2,686.30(+2.39)
■マザーズ指数 964.49(-1.13)
3日前場中ごろの日経平均株価は下げ幅を縮めた。
10時過ぎの時点では、前日比90円前後安い2万0400円台半ばで推移している。
一時は約60円安まで下げ渋った。
寄り付き直後に一時2万0300円台後半まで下げたため、午後に入って日銀による上場投資信託(ETF)を買い入れるとの思惑が広がったという。市場では「ここ数日、後場に日経平均が底堅さを取り戻す展開が続いたことから、きょうも短期的な買い戻しが入った」との見方が出ていた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も、それぞれ下げ幅を縮めている。
業種別では、ゴム製品、不動産、食料品、医薬品がマイナス推移となっている一方、保険、金属製品、鉄鋼、ガラス・土石がプラス圏で推移している。
10時現在の東証1部の売買代金は概算で7823億円、売買高は7億9695万株。東証1部の値下がり銘柄数は1045、値上がり銘柄数は644、変わらずは192。
売買代金上位銘柄では、連日大商いの東電が前日終値水準での攻防となっているほか、みずほ、ブリヂストン、ソニー、ソフトバンク、ファナックがさえない。一方、LIXILグは4日続伸。三菱UFJ、三井住友、野村、日産、マツダがしっかり。西武HDは16年3月期にホテル事業の営業利益が過去最高を記録すると伝わり、続伸している。
東証2部株価指数は4営業日ぶり反落。テクノスJや象印、朝日インテクが下落。アゼアスやコメ兵、マナックは上げている。
225先物は、ニューエッジ・HSBC・みずほ・三菱・野村・GSが買い越し。
メリル・クレディ・バークレイズ・アムロ・日興・シティが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・HSBC・みずほ・日興・JPが買い越し。
メリル・クレディ・アムロ・モルスタ・GS・野村が売り越し。
外資系等は、日清粉(2002)、大チタ(5726)、邦チタ(5727)、ドコモ(9437)、コロプラ(3668)、ITHD(3626)、住化(4005)、リクルート(6098)、カルカン(7248)、Vテク(7717)、NRI(4307)、大塚商会(4768)、清水(1803)、テンプ(2181)、メイテック(9744)、科研(4521)に注目。
テクニカル的には、東亜建(1885)、デジアーツ(2326)、不二油(2607)、ABC(2670)、ニッケ(3201)、日本コークス(3315)、一六堂(3366)、東海染(3577)、ティーガイヤア(3738)、中外(4519)、日医工(4541)、ITFOR(4743)、エンシュウ(6218)、ペガサス(6262)、エアーテック(6291)、アイホン(6718)、能美防災(6744)、ユニデン(6815)、A&D(7745)、ピジョン(7956)、バルカー(7995)、大京(8840)、レオパレス(8848)、ドコモ(9437)、ゼンリン(9474)、住石(1514)、ユアテック(1934)、日工営(1954)、三井化(4183)、フューチャー(4722)、住友理工(5191)、IDEC(6652)、市光工(7244)、新生銀(8303)、相鉄(9003)、四国電(9507)が動兆。
<兜町カタリスト>
「半年前倒し」
主力中心の連騰は12でストップ。
前場実況はプラスで13連騰途中だったから実況ストッパーではなかった。
一方でサイバーセキュリティ関連、MERS(中東呼吸器症候群)関連など材料株が息吹の感。
売買が交錯しながら正のスパイラルを描いているような気がする。
海外ではギリシャ問題のゆったりした推移がもどかしさを惹起。
今夜ECB理事会が開催予定だが、所詮のらりくらりの逃げ腰ギリシャは変わらないだろう。
嘘つきチプラスを信用するのではなく、借金大魔王の手口を傍観するのが一番。
市場からの「大変だ」の声はもう聞き飽きた。
リーマンショックから7年。
「騒がない、踊ろかない」ことの学習効果はもう浸透してもいいだろう。
これは週末の雇用統計も同様。
中国のGDP同様に所詮幻惑の数字と考えておけば良いだけのこと。
報道の口車に乗せられて踊る方が間違っている。
何かイベントやポイントがないと報道も相場読みも難しいから持ち出しているだけのこと。
今夜発表予定のベージュック(米地区連銀報告)なんか見向きもされなくなった。
その時々に都合のよい指標やイベントを持ち出すのは市場の常とう手段。
そこに乗るからつけ込まれるし、驚くから宴の後が空しくなる。
「その先」と「事の本質」を追求するクセは必要だろう。
表面しか見ないから見間違えることが多い。
「痘痕も笑窪」ではなく「岡目八目」の視点が必要だろう。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」まで構えることはないだろうが・・・。
目にさやかに見えるわけではないが、株価は間違いなく上昇している。
それは日経平均とかTOPIXとかの表面の数字だけではない。
たとえば東証の1株当たり時価は昨日1501.80円で1500円台に乗せてきた。
東証1部の売買単価は1016円。
2000年1月は1800円台→2004年4月300円台→2007年7月1400円台。
直近は2013年1月の500円台から上昇してきた。
あるいは東証1部の単純平平均株価は342.55円。
2013年5月22日の333円はすでに抜いた。
昨年10月17日に269,35円まで低下してからの復活。
ただし06年2月は579円だったからまだまだ道半ば。
次は08年6月の363.26円が当面の目標となる。
振り返ってみれば・・・。
日経3日朝刊の恒例アンケート「経営者が占う2015年」。
滅多に当たらないことで有名でもある。
日経平均株価予想は最高値は22000円。
最安値は16000円。
数名が年前半にあるという見通し。
しかし大半の最高値は21000円となっている。
日経の見出しは「年後半2万円台」だった。
半年前倒しというところまできた。
昨日の安部首相。
経団連定時総会の出席に違和感はない。
ただ9時5分〜52分が飯島内閣官房参与。
11時7分〜31分が堺屋内閣官房参与、本田内閣官房参与。
11時48分〜13時33分黒田日銀総裁。
この会談の最中に株価は崩れた。
14時40分西川京子前衆院議員。
その後米国研究製薬工業協会の会長さん。
15時13分〜16時2分に麻生財務大臣と山崎財務官。
これは為替の問題なのだろうか。
16時2分〜16時44分重光韓国ロッテグループ会長。
16時44分谷内国家安全保障局長、北村情報官。
このあたりがキナ臭い。
18時30分〜21時7分。
長い時間銀座のバー「アムルーズ」で新党改革の荒井代表。
因みに月曜は18時52分ANAホテルで谷垣幹事長のパーティ。
19時5分「赤坂飯店」で内閣記者会。
20時52分町村前衆院議長弔問とこなしていた。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
カイオム(4583)・・・動兆
カイオム・バイオサイエンスに注目する。
同社は独自の抗体作製技術を持つ理研発の創薬ベンチャー。
「細胞表面に発現したタンパク質に関する抗体作製法」の特許が、中国・日本・米国で成立。
感染症、がん領域へ導出目指し検証試験推進。
パンデミック症候群ワクチン関連のトップランナー。
6月03日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
3日の日経平均株価は、連騰疲れの反動から短期的には調整が入る可能性があると考える。
13営業日ぶりに反落したことが尾を引き、またNY株安を受け利益確定の売りが出やすい地合いとなりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、20150-20450を想定する。
市場関係者からも「連騰記録が途絶えたことで、市場参加者の間に達成感が出て、買い意欲が一時的に後退する可能性がある」との見方が出ていた。
物色は、昨日動意づいたセキュリティ関連や防護関連など、マイナンバー関連にもに注目。プレミアム稼足銘柄6月2日号に注目して貰いたい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り770万株、買い760万株で、差し引き10万株の売り越し。売り越しは4営業日ぶり。金額は買い越し。
売りセクターに、機械、精密、薬品、銀行、情報通信、不動産、サービス、電機、輸送用機器、電力、陸運、食品など。
買いセクターに、空運、電機、自動車、小売、電力、ガス、不動産、サービス、ガラス、非鉄、保険、情報通信、機械など。
【NY概況】
2日の米株式相場は小反落した。NYダウの終値は前日比28ドル43セント安の1万8011ドル94セントだった。ギリシャの債務問題を巡る不透明感が相場の重荷となった。欧州株安につれた面もあり、NYダウの下げ幅は一時115ドルに達した。
ギリシャが欧州連合(EU)などからの金融支援を受けるための交渉期限が6月末に迫っている。ギリシャのチプラス首相が支援を受けるための財政改革の新提案をEUなどに提出したことが報じられた。協議進展への期待感から、買い戻しが優勢になる場面もあった。ただ交渉の行方を見極めたいとして、買いの勢いは続かなかった。
セクター別では、保険や小売が上昇する一方で公益事業や半導体・半導体製造装置が下落した。
ナスダック総合株価指数も反落し、同6.405ポイント安の5076.524で終えた。
シカゴ日経平均先物は反落した。6月物は前日比155円安の2万425円で取引を終え、2日の大取終値を115円下回った。ギリシャ債務問題の成り行きを見届けたいとして下げた米株とともに売られた。この日の6月物の安値は2万400円、高値は2万620円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20430 ( -110 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20425 ( -115 )
※( )は大取引終値比
【予定】
■3(水)
【国内】
5月マークイットサービス業PMI(10:35)
《決算発表》
ナトコ、巴工業、不二電機、三井ハイテ、ピープル、泉州電、ナガノ東
【海外】
豪1-3月期GDP(10:30)
中国5月HSBCサービス業PMI(10:45)
トルコ5月消費者物価(16:00)
仏・独・ユーロ圏5月サービスPMI確報値(16:50〜17:00)
OECD閣僚理事会(パリ、〜4日)
BOE金融政策委員会(〜4日)
ECB定例理事会(政策金利発表、20:35)
ドラギ総裁会見(21:30)
ユーロ圏4月失業率・小売売上高(18:00)
米5月ADP雇用統計(21:15)
米4月貿易収支(21:30)
米5月マークイットサービス業PMI確報値(22:45)
米5月ISM非製造業景況指数(23:00)
ベージュブック
ブラジル中銀政策金利発表
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月02日 相場概況(大引け)
日経平均大引け、13日ぶり反落。利益確定売り優勢に |
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【大引け概況】
2日の日経平均株価は13営業日ぶりに反落し、前日比26円68銭安の2万0543円19銭で終えた。前日まで12日続伸していたことで短期的な過熱感が指摘されていた。
前場はおおむね前日終値を上回る水準で推移した。
ただ、日本銀行のETF買い入れが期待できないなか、後場は利益確定売り優勢でスタートすると、先物主導で一時20470.26円(前日比99.61円安)まで下落する場面があった。
大引けにかけて下げ幅を縮めたものの、マイナスのまま本日の取引を終えた。5月15日から続いた連続上昇は歴代3位タイの12日で途切れた。
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに反落、東証株価指数(TOPIX)は13営業日ぶりに反落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆8175億円。売買高は27億7265万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は968、値上がりは790、変わらずは127だった。
業種別では、空運業、ゴム製品、銀行業が下落率上位だった。一方、電気・ガス業、医薬品、繊維製品が上昇率上位だった。
個別銘柄では、みずほFGをはじめメガバンク株が利益確定売りに押されほぼ全面安となった。
ANAHDとJALも安い。韓国での中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)感染者死亡で渡航需要の減少が懸念された。
ブリヂストン、テルモ、京セラなども売られた。
一方でアステラスや中外薬などの医薬品株、日産自や富士重といった自動車株の一角が高い。ソフトバンク、ファナックやファストリの値がさ株も底堅く推移、東電力、日立、gumi、エアーテック、ダイワボHDなど買われた。
東証2部株価指数は3日続伸し年初来高値を更新した。象印や瑞光が上げ、ベネ・ワンやラオックスが下げた。
日経ジャスダック平均株価は小幅に3営業日続伸した。この日の終値は前日比11円06銭高の2683円91銭。3営業日連続で年初来高値を更新し、2006年4月以来、約9年2カ月ぶり高値圏にある。相場全体を左右する材料に乏しく、終日にわたって前日の終値(2672円85銭)をやや上回る2680円付近でのもみあいが続いた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で839億円、売買高は1億9511万株。
個別銘柄では、シンデンハイ、リーバイス、アズジェント、ゼネパッカー、セキュアヴェイル、オートW、ラックなどが買われた。半面、ケイブ、CSSHD、ネプロ、ネクスグループ、ガーラ、日ダイナミクなどは売られた。
東証マザーズ指数は3営業日ぶりに小反落した。大引け時点は前日比0.76ポイント安の965.62だった。個別銘柄ではACCESS、ファーストコーポ、ハウスドゥ、ITbook、そーせいが下落し、ビリングシス、パスがストップ高。FFRI、モルフォやAimingが上昇した。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,543.19 |
-26.68 |
日経平均先物 |
20,540.00 |
-30.00 |
TOPIX |
1,674.21 |
-4.35 |
TOPIX先物 |
1,673.50 |
-4.00 |
東証2部指数 |
4,947.08 |
23.67 |
JASDAQ |
2,683.91 |
11.06 |
マザーズ |
965.62 |
-0.76 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2772650 |
2817579 |
東証2部 |
136690 |
38542 |
「怖いもの見たさ」
「●○○○○○○○○○○○○→?」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
記録に遭遇中の初夏の陣といったところででしょうか。
日経平均株価もTOPIXも12日続伸。
今日も高ければバブル崩壊以降初の13日続伸。
ITバブルどころではなく、1988年以来の13連騰。
その間に日経平均株価は999.63円上がりました。
もしも5月14日(木)に194円安していなければ18連騰になった勘定。
5月は連休明けの7日こそ239円安でしたが、わずか2日しか下げませんでした。
当然ながら株は上がったり下がったりするもの。
でも・・・。
これだけ上がる日が続くと、永遠に株価は上がるのではないかという錯覚も登場しそうです。
それだけではなくて、東証1部の時価総額は政府保有株を除いても601兆円。
こちらも記録。
NTレシオは12.25。
昨年5月の12.20に近づいてきました。
松井証券信用評価損益率速報では売り方マイナス14.750%。
昨年はマイナス15.37%が記録。
そして買い方はマイナス1.533%。
昨年は2月4日のマイナス1.76%が記録。
サイコロジカルは12勝無敗で100%。
図にすれば「●○○○○○○○○○○○○→?」。
サイコロの100%なんて滅多にお目にかかることはない僥倖でしょう。
それでも日経平均株価25日移動平均線からの乖離はプラス2.8%。
前日がプラス2.9%でしたから、25日線の上昇が大きいというころでしょう。
騰落レシオも112.73%と2%の低下。
過熱と冷静が微妙の同居した格好です。
高値を目で追うのが習性ですが、安値を目で追ってみると・・・。
5月7日19257円。
4月20日19474円。
4月1日18927円。
3月1日18577円。
2月3日17271円。
1月16日16592円。
昨年12月17日16672円。
そして10月7日14529円。
しいて言えば昨年9月25日16374円→10月17日14529円が押し目だったというのが結果論。
この間せいぜい10日ほどしか下げ相場がなかったのですから、押し目に出会わない確率は高かったようです。
「常の相場に向かえ、乗るは大相場のみ。
通いの相場が逆張り、運びの相場は順張り」。
通いのレンジを超越して、まさに運びの相場になってきているのでしょう。
1989年昭和バブルはNTTの上場がきっかけ。
2000年ITバブルはドコモの上場がきっかけ。
そして今年はJPの上場予定。
不思議な縁のように思えてきます。
そういえば火曜日は先週まで7週連続での上昇。
今日も高ければ8週連続ですが・・・。
(櫻井)。
6月02日 相場概況(前引け)
日経平均前引け、14円高。円安背景に小幅続伸も上値重い |
【前引け概況】
■日経平均株価 20,584.75(+14.88)
■東証1部出来高 14.19億株
■東証1部売買代金 1.41兆円
■日経平均先物 20,580(+10)
■TOPIX 1,678.81(+0.25)
■騰落 上昇890/下落843
■日経JQ 2,685.14(+12.29)
--------------------------------
日経平均株価は小幅続伸した。
午前の終値は前日比14円88銭高の2万0584円75銭だった。
前日の米国株式市場の上昇や、為替相場での円安進行を受けて、買い先行でスタート。ジリ高基調に上げ幅を拡大するものの、その後は、前日までの12日続伸を受けた短期的な過熱感への警戒感や上値では利益確定売りが出やすくなっていることなどから下げに転換した。ただ、引けにかけて戻し、プラス圏で前場取引を終了した。
業種別では、多くの業種が値上がりした。値上がり上位は、電気・ガス業、石油石炭製品、医薬品。一方、値下がり上位は、空運業、ゴム製品、銀行業。
個別では東電などの電力株やトヨタ、ファナックの輸出主力株、ソフトバンク、NTTドコモの通信株などが高い。gumiがストップ高に買われ、ダイワボウHD、パソナなども値を飛ばした。アーレスティ、ピジョンなども上昇。半面、みずほが軟調、インプレスも安い。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前場終値は前日比12円29銭高の2685円14銭だった。外国為替市場での円安・ドル高を背景に投資家心理が上向き、新興市場の銘柄も幅広く物色された。
ジャスダック市場の売買代金は概算で518億円、売買高は1億2393万株。
個別銘柄ではセキュアヴェイル、MAGネットHDがストップ高。KTK、アズジェント、J・エスコムHD、オートウェーブ、シンデンハイテクなど買われた。半面、タツモ、CSSHD、ネクスグループ、タケダ機械は売られた。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前日比1.93ポイント高の968.31だった。モルフォ、Aiming、FFRI、パス、NVCなどが買われた。サンワカンパニー、ハウスドゥ、ファーストコーポ、ITbook、そーせいなどは売られた。
6月02日 相場概況
【寄り付き概況】
■日経平均 20,591.80(+21.93)
■日経平均先物 20,600(+30)
■TOPIX先物 1,680.50(+3.00)
■騰落 上昇884/下落825
■日経JQ 2,680.34(+7.49)
■マザーズ指数 967.47(+1.09)
10時時点の日経平均は前日比21.93円高の20591.80円で推移している。
為替市場で124円80銭台と円安に推移していることから、トヨタ、日産など円安メリット銘柄の一角が素直に買われている。
日経平均は前日まで12日続伸していたため短期的な過熱感も指摘されており、上値では利益確定売りも出ている。米国で3日に5月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数、5日に5月の雇用統計が発表されるなど重要指標が控えていることからも、積極的に上値を追いにくい展開になっているようだ。
TOPIXは取引時間中の年初来高値を更新するなど強い相場展開となっており、東証一部の規模別株価指数では中小型株が相対的に強含んでいる。
業種別では、電気・ガス、医薬品、情報・通信、石油・石炭が上昇している一方、ゴム製品、鉱業、銀行、証券、保険など金融セクターがややさえない。
売買代金上位銘柄では、東京電力が商いを集め年初来高値を更新しているほか、ソフトバンク、NTTドコモ、東芝も強い。
2016年4月期の連結純利益が前期比19%増になる見通しと発表した伊藤園が買われている。年金情報の大量流出発覚を受け、ウイルス対策を手掛けるトレンドにも買いが入っている
一方、みずほ、三菱UFJ、三井住友とメガバンク3行はそろってマイナス。また、集団訴訟でカナダ子会社が約2000億円の支払いを命じられたJTも弱い。
【信用取引規制関係】
■東証、テクノスJ株の信用取引に関する臨時措置を解除 2日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
■東証、シンデンハイ株を日々公表銘柄に指定 2日から。
■東証、ハウスドゥ株、ボルテージ株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を2日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
▽空売り比率=29.4%(東証、1日)
【1日の相場表変更】
▽上場廃止=〔東1・整理〕江守HD
▽指定変更=〔ジャスダック→東1〕日本通信(情報・通信)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
GCAサヴィアン 49万200株、7億5147万6600円
日本光電 20万株、5億9960万円
トライアイズ 50万株、2億5000万円
▼立合外分売
キューブシステム 2日に628円で20万株
ヤマシンフィルタ 2日に1107円で30万株
<兜町カタリスト>
「1823」
今週からは連続行商の始まり。
夏も秋も冬もない。
年末までのイベントは以下の通りだが、さて相場は、というところ。
日経平均21000円とか22000円などと市場関係者は言っているが・・・。
そもそもTOPIXの出遅れ感がはなはだしい。
2007年2月高値は1823ポイント。
NT倍率が12.5倍なら22787円。
この出遅れ修正が行われるかどうかが課題。
加えれば・・・。
バブルのときはNTT上場がトリガー。
ITバブルのときはドコモがトリガー。
そして今年は郵政簡保がトリガーとなってくれるのかも知れない。
《年末へかけ相場を動かしそうなイベント》
6月:石油輸出国機構(OPEC)定例総会、主要7ヵ国(G7)首脳会議、FOMC、日本政府が成長戦略と財政健全化計画策定
7月:BRICS首脳会議、FOMC
8月:米カンザスシテイー連銀経済シンポジウム(ジャクソンホール)
9月:国連総会、米連邦公開市場委員会(FOMC)、自民党総選挙、日本郵政、ゆうちょ銀、かんぽ生命3社が東証上場見通し
10月:IMF・世界銀行年次総会、FOMC
11月:20ヵ国・地域(G20)首脳会議
12月:FOMC、スペイン総選挙、ASEAN経済共同体(AEC)発足
《過去の株価高値時との比較》
東証1部時価総額:
バブル高値(1989年12月)606兆円
ITバブル高値(2000年4月)466兆円
2015年5月606兆円
時価総額上位3銘柄:
89年 NTT、日本興業銀行、住友銀行
00年 ドコモ、NTT、トヨタ
15年 トヨタ、三菱UFJ、NTT
PER(株価収益率):89年61.7倍 00年132.5倍 15年17.6倍
PBR(株価純資産倍率):89年5.5倍 00年2.6倍 15年1.4倍
ドル=円:89年143.40円、00年105.47円、 15年123.47円
長期金利:89年5.62%、00年1.82%、15年0.39%
実質GDP:89年402兆円、00年474兆円、15年532兆円
日経平均:89年3万8915円、00年2万0833円、15年2万655円。
・・・・・・・・・・・・・・
《兜町プエム》
「夢想株」
忘れてしまいたい過去が
今の相場には多すぎる
私の記憶の中には
笑い顔はまだまだ昔
素直な気持ちを相場に
伝えるすべを知っていたなら
今は静かに過熱感なく
低位株から飛んでいくわ
いつの日にかバブルがくれた
大型株が塩漬けにありました
そしてソイツは蝶になり
夢の株価へ飛んで行くわ
飛んで飛んで飛んで
飛んで飛んで飛んで
買って買って買って
回って回って回って回る
上がって上がって上がる上がる
6月02日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
2日の日経平均株価は、米国株高を受け、寄り付きは、主力株中心にしっかりした動き
一巡後は、警戒感から、利益確定の売りが先行して反落となりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、20350-20600を想定する。
連騰中の市場も短期的にはスピード調整は否定しないものの、深く長い調整は今のところ想定しにくい。
無理に高値を追う必要はないが、好業績割安株の押し目は仕込んでいきたい。
また、出遅れ感のある銘柄の水準訂正が続くと見ている。
プレミアム稼足銘柄6月2日号に注目して貰いたい。
主要外国証券経由の注文動向は、売り780万株、買い1010万株で、差し引き230万株の買い越し。買い越しは3営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、化学、精密、情報通信、空運、食品、機械、サービス、精密など。
買いセクターに、建設、不動産、REIT、情報通信、薬品、電機、倉庫、機械、銀行、保険、ガスなど。
【NY概況】
1日のNYダウは29.69ドル高の18040.37、ナスダックは12.90ポイント高の5082.93で取引を終了した。
中国の製造業指数が低調となったことで、同国の追加金融緩和観測の拡大から中国株が上昇した流れを受け、買いが先行した。
経済指標は強弱が交錯した。米景気の先行きの見極めが依然として難しく、5月の米雇用統計など重要イベントも控え様子見ムードが市場を覆った。
4月個人支出が予想を下振れたものの、5月ISM製造業景況指数や5月建設支出が予想を上振れたことが好感され、緩やかに上昇する展開となった。
セクター別では、運輸や不動産が上昇する一方で電気通信サービスや半導体・半導体製造装置が下落した。
シカゴ日経平均先物は3営業日ぶりに反発した。6月物は前週末比125円高の2万580円で取引を終えた。1日の大取終値を10円上回った。
市場予想を上回る改善を示した5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数を受け円安が進み、買いを支えた。米株の反発も支援材料となった。この日の6月物高値は2万640円、安値は2万415円だった。
シカゴ日経225先物(ドル建て) 20585 ( +15 )
シカゴ日経225先物(円建て) 20580 ( +10 )
( )は大取所終値比
【予定】
■2(火)
【国内】
5月マネタリーベース(8:50)
4月毎月勤労統計調査(10:30)
10年国債入札
アキノフィリピン大統領が来日(〜5日)
《決算発表》
ダイサン、ゼネパッカー、ファースト住
【海外】
韓国4月国際収支(8:00)
豪州準備銀行理事会
インド準備銀行金融政策決定会合
独5月失業率(16:55)
ユーロ圏5月消費者物価(18:00)
ブラジル4月鉱工業生産(21:00)
米4月製造業受注指数(23:00)
米5月新車販売台数
《決算発表》
ダラー・ゼネラル
休場:インドネシア
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
6月01日 相場概況(大引け)
日経平均大引け12日続伸。時価総額が史上初の600兆円 |
過去のマーケット動画はこちら
【大引け概況】
1日の日経平均株価は12日続伸した。
前週末比6円72銭高の2万0569円87銭で終え、2000年4月12日以来、約15年2カ月ぶりの高値をつけた。12日続伸は1988年2月の13日続伸以来、ほぼ27年ぶりの長期上昇となる。
市場では企業が資本効率向上に向けた取り組みを加速するとの期待が強い。
前週末の欧米株市場が軒並み安だったことを受け広範囲に利益確定売りが先行した、後場は日銀のETF買いなどに対する期待感を背景に押し目を拾う動きが強まった。
東証株価指数(TOPIX)も12日続伸。前週末比4.91ポイント高の1678.56で終え、07年8月9日以来、約7年10カ月ぶりの高値をつけた。
JPX日経インデックス400は4日続伸し、36.44ポイント高の1万5157.56で終えた。
東証1部の時価総額(政府保有株を除く)は601兆5859億円と、節目の600兆円を初めて突破。
売買代金は概算で2兆5340億円。売買高は24億9072万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1114と、全体の6割近くを占めた。値下がりは644、変わらずは127銘柄だった。
個別では、三菱UFJとみずほFG、三井住友FGの三大銀グループがそろって上げた。
ファナック、JTなどが堅調。東電力や東芝は3%超の上昇に。第2四半期決算を発表したH.I.S.も10%高と上げが目立った。また、インプレスH、サクセスHD、パソナなどが買われた。一方、トヨタ、ソフトバンク、ソニー、ファーストリテ、三井物産などが軟調。ヤフーも下げた。
東証2部株価指数は続伸した。個別銘柄ではゼロ、NJKがストップ高。アサヒ衛陶、ぷらっと、ラオックス、象印が上げ、面、ムーンバット、ベリテ、まんだらけ、Jトラストと朝日インテクが下げた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。終値は前週末比9円02銭高い2672円85銭だった。年初来高値を更新し、2006年4月19日以来、約9年1カ月ぶりの高値を付けた。
日経平均株価が積極的に上値を追いづらい展開で、個人投資家の資金は材料の出た中小型株に向かった。社会保障と税の共通番号(マイナンバー)に関連するとされる銘柄が買い進められた。時価総額が上位の銘柄の上昇も目立った。
ジャスダック市場の売買代金は概算で818億円、売買高は1億3527万株だった。
個別銘柄ではオートウェーブ、トリケミカル、リーバイスがストップ高。日ダイナミク、MAGネットHD、ガーラ、ゼネパッカーなども買われた。半面、日本テレホン、イマジニア、ソレキア、ユビテックは売られた。
東証マザーズ指数も続伸した。終値は前週末比7.51ポイント高い966.38だった。年初来高値を更新し、14年12月2日以来、約半年ぶりの高値を付けた。
個別銘柄では、パス、コラボスがストップ高。ファーストコーポ、総医研が値を飛ばし、ITbook、Fブラザーズ、オークファンが買われた。半面、ハウスドゥ、夢展望、サンワカンパニー、日本スキーは売られた。
【指標一覧】
終値 |
|
|
日経平均株価 |
20,569.87 |
6.72 |
日経平均先物 |
20,570.00 |
10.00 |
TOPIX |
1,678.56 |
4.91 |
TOPIX先物 |
1,677.50 |
6.50 |
東証2部指数 |
4,923.41 |
24.59 |
JASDAQ |
2,672.85 |
9.02 |
マザーズ |
966.38 |
7.51 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2490720 |
2534028 |
東証2部 |
110150 |
23081 |
6月01日 相場概況(前引け)
【前引け概況】
■日経平均株価 20,489.69(-73.46)
■東証1部出来高 12.33億株
■東証1部売買代金 1.25兆円
■日経平均先物 20,500(-60)
■TOPIX 1,669.06(-4.59)
■騰落 上昇921/下落808
■日経JQ 2,667.83(+4.00)
-----------------------------
日経平均株価は12日ぶり反落し前週末比73円46銭安の2万0489円69銭で前場を終えた。前週末の欧米株安を嫌気して朝方から売りが先行。日経平均は前週末まで11日続伸で短期的な過熱感が意識される中、利益確定売りに押され、一時150円超の2万0400円台前半まで下げる場面があった。ただ、先高期待の根強さなどから、その後は下げ渋る動きをみせ、再び20500円台回復を試す展開で前場を終了した。
業種別では、多くの業種が値下がりした。値下がり上位は、不動産業、輸送用機器、海運業。一方、値上がり上位は、繊維製品、水産・農林業、電気・ガス業。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下落した。
東証1部の売買代金は概算で1兆2525億円、売買高は12億3317万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は808。値上がりは921、変わらずは155銘柄だった。
個別ではソフトバンクが軟調、トヨタも冴えない。みずほFGが下落。ヤフーも利益確定売りに押された。半面、東芝が堅調、エーザイも上昇した。米社との提携解消で合意したと伝わった住友ゴが約1カ月ぶりの高値をつけた。
東証2部株価指数は続伸。前週末比10.01ポイント高の4908.83となった。
個別銘柄では、アサヒ衛陶、新内外綿、リンコー、ゼニス羽田、ラオックス、象印が買われた。半面、ムーンバット、朝日インテク、ベリテ、郷鉄工所、ウインテストは売られた。
日経ジャスダック平均株価は続伸した。前引けは前週末に比べ4円00銭高い2667円83銭となった。2006年4月以来、9年1カ月ぶりの高値圏で推移している。日経平均株価に上昇一服感が出るなか、個人投資家が新興市場の銘柄に注目が移っているとの声がある。
ジャスダック市場の売買代金は概算で425億円、売買高は7584万株。
個別銘柄ではMAGネットHD、オートウェーブ、日ダイナミク、ガーラなどが買われた。半面、シンデンハイ、ユビテック、日本テレホン、ケイブ、イマジニアは売られた。
東証マザーズ指数は続伸した。前引けは前週末比8.33ポイント高い967.20だった。
個別銘柄では総医研、コラボスがストップ高。ファーストコーポ、DEAR・L、ITbook、そーせい、ACCESSが上昇した。一方で、夢展望、Aimingやハウスドゥ、日本スキーは下落した。
6月01日 相場概況
日経平均じり安 一時150円超安、主力株を中心に売り |
【寄り付き概況】
■日経平均株価 20,415.94(-147.21)
■日経平均先物 20,430(-130)
■TOPIX先物 1,663.50(-7.50)
■騰落 上昇768/下落960
■日経JQ 2,662.81(-1.02)
■マザーズ指数 962.81(+3.94)
1日、10時現在の日経平均株価はじり安となった。下げ幅を一時150円超まで拡大。2万0400円台前半まで水準を切り下げる場面があった。上値の重さが意識され、目先の利益をひとまず確定する目的の売りがじわりと加速した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も寄り付き時点から下げ幅を拡大した。
日経平均は前週末までの11日続伸で5%強上昇した。短期的な過熱感がくすぶり、利益確定売りが広がりやすい。
東証1部の売買代金は概算で7833億円、売買高は8億177万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は768、値下がり銘柄数は960、変わらずは154銘柄だった。業種別では33業種中、電力ガス、繊維、水産、石油、その他製品を除き安い。値下がりで目立つのは不動産、海運、紙パルプ、輸送用機器、小売、情報通信など
売買代金上位銘柄では、2営業日連続で大商いとなったみずほは売買一服でマイナス推移となっているほか、トヨタ、ソフトバンク、三菱UFJ、ソニー、ヤフー、三井住友がさえない。
一方、東芝が5日続伸しているほか、東京電力が上昇。なお、歴代3番目の自社株消却で話題となったファナックは買い優勢でスタートしたものの、4月につけた上場来高値28575円手前で失速。上げ幅を徐々に縮小している。
東証2部株価指数は上昇。ラオックスとベネ・ワンが上げ、Jトラストと朝日インテクが下げた。
225先物は、マネ・ニューエッジ・SBI・モルスタ・みずほ・クレディが買い越し。
野村・メリル・パリバ・アムロ・JP・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・パリバ・メリル・クレディが買い越し。
JP・ニューエッジ・GS・野村が売り越し。
外資系等は、夢の街(2484)、パソナ(2168)、トレンド(4704)、コーセー(4922)、コスモ石(5007)、DMG森(6141)、ドコモ(9437)、タムラ(6768)、サントリー(2589)、JT(2914)、三菱マテ(5711)、航空電子(6807)、Fマート(8028)、紅(8001)に注目。
テクニカル的には、ライト工(1926)、不二家(2211)、日駐(2353)、Moresco(3064)、三越伊勢丹(3099)、ヤフー(4689)、東京製鉄(5423)、洋鋼鈑(5453)、ブラザー(6448)、ホシザキ(6465)、西松屋(7545)、アシックス(7936)、ナカバヤシ(7987)、ルック(8029)、オリコ(8585)、アプラス(8589)、TOC(8841)が動兆。
マイナンバー関連に期待。
【信用取引規制関係】
■東証、マツヤ株の制度信用銘柄の選定取り消し 30日付。日証金も同日付で貸借融資銘柄、6月1日付けで貸借担保金代用有価証券適格銘柄の選定取り消し。
■東証、郷鉄工株を日々公表銘柄に指定 6月1日から。
■日証金、日賃貸株の貸借取引の申込停止措置を解除 6月1日約定分から。
▽指定変更=〔ジャスダック〕サイネックスは6月5日から2部
▽空売り比率=30.9%(東証、29日)
【29日の相場表変更】
▽上場廃止=〔東証マザーズ・整理・特設注意〕京王ズHD
▽指定変更=〔東証マザーズ→東1〕東京一番(商業)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
日本紙パルプ商事 650万株、22億7500万円
ゼニス羽田ホールディングス 100万株、3億円
ソルコム 22万株、6050万円
▼立合外分売
イデアインターナショナル 6月1日に1642円で15万株
SDエンターテイメント 6月1日に676円で43万株
健康コーポレーション 6月4〜10日に616万株
<兜町カタリスト>
「休火山」
史上6位の10日続伸、4週連続週足陽線、5か月連続月足陽線。
この間日経平均株価は20655円まで上昇した。
月間上げ幅は1043円。
株価が下げやすいとされ5月としては1994年以来、21年ぶりの大きさ。
日経平均の続伸記録はバブル期の88年の13連続に次ぐ27年ぶりの長さ。
年初来高値銘柄100以上は15日連続で、2年ぶり。
5月営業日は18日で下落した日は2日だけ。
しかし騰落レシオは120%以下。
25日線からのかい離もプラス2.9%程度。
過熱感はほとんどない。
因みに・・・
TOPIXは4週続伸で累計88.04ポイント、5.6%上昇。
マザーズ指数は4週続伸で累計6.7%上昇。
日経ジャスダック平均は4週続伸で累計5.3%%高。
東証2部総合指数も4週続伸で累計2.8%上昇。
月足ではTOPIXは5か月続伸で累計18.9%上昇。
マザーズ指数は5.4%上昇。
日経ジャスダック平均は4か月続伸で13%上昇。
東証2部総合指数は7か月続伸で累計20.4%上昇。
休火山だって時には活火山になる可能性があるという。
アチコチで噴煙があがり、時には500キロ以上も深い震源で大地が揺れる。
油断大敵であることは間違いないが、むしろこれは地球が生きている証。
休市場だった東京市場ってマグマは溜まっていると読んだ方がいいような気がする。
それも売りのマグマではなく買いのマグマ。
休火山だったみずほや鉄、重工・日立などがうごめき始めた様相はそう映ってならない。
11日も上昇が続くと、相場を見ている人はムズムズする。
14日も続いたのが1988年。
そこから2年近く余韻が残ってバブルを形成した。
おそらく今回のDNAは1年程度の余韻を残すに違いない。
「株は長く持てば儲かる」というFR連中が唱えた学問的には正しいそうな理論。
長い時間日の目を見なかったが、ようやく脚光を浴びるのかもしれない。
そうなったときに短期トレードの存在はそうなるのだろうか。
相変わらず見えない影におびえな上がら売り買いを繰り返すのだろうか。
閉めてみれば付和雷同で動かなかった方の勝ち。
これは下げ相場にも上げ相場にも通用すると考えている。
もっとも長く持てば儲かる相場というのは業界からは嫌われるのだろうが・・・。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
AGS(3648)・・・動兆
AGSに注目する。
同社は自治体・銀行等のシステム開発が中核。
業績は好調。
マイナンバー関連に期待。
6月01日 相場展望(寄り付き前))
【オープニングコメント】
1日日経平均株価は、NY株安を受け、利食い優勢の展開になりそうだ。
日経平均株価予想レンジは、20450-20600円のレンジを想定する。
日経平均は連騰記録が止まる可能性があるものの、需給関係が良好な状況とみられ、売り一巡後の押し目買いに期待する。
主要外国証券経由の注文動向は、売り920万株、買い970万株で、差し引き50万株の買い越し。買い越しは2営業日連続。金額も買い越し。
売りセクターに、機械、繊維、不動産、情報通信、薬品、サービス、ゴム、銀行、電機、化学など。
買いセクターに、保険、電機、非鉄、精密、空運、電力、機械、不動産、食品、小売、商社、陸運など
【予定】
■6/1(月)
【国内】
1-3月期法人企業統計(8:50)
5月新車販売台数(14:00)
コーポレートガバナンス・コード適用開始
《決算発表》
伊藤園、ピジョン
【海外】
韓国5月貿易収支(9:00)
豪5月TDセキュリティーズインフレ(9:30)
中国5月製造業PMI(10:00)
中国5月HSBC製造業PMI確報値(10:45)
インドネシア5月消費者物価(13:00)
仏・独・ユーロ圏5月製造業PMI確報値(16:50〜17:00)
独5月消費者物価(21:00)
米4月個人所得・個人支出(21:30)
米5月マークイット製造業PMI確報値(22:45)
米4月建設支出(23:00)
米5月ISM製造業景況指数(23:00)
ブラジル5月貿易収支(2日3:00)
休場:NZ、シンガポール、タイ、ギリシャ
※記載された予定は、予告なく変更される可能性があります
【今週の見通し】
先週は堅調な動きとなった。
前々週同様良好な地合いが継続された。
みずほFGなどメガバンクにも強い動きがみられ、全体市場の上昇をけん引した。
イエレンFRB議長の年内利上げを示唆する発言などを手がかりに、為替市場では円が1ドル=124円台に突入するなどドル高・円安基調が強まったことで、輸出関連株にも買いが入り、日本株の上昇を一段と後押しした。
日経平均は連日で高値を更新し、20500円台をあっさり上に抜け、下げ知らずの上昇で5月15日からの連騰記録を11に伸ばした。日経平均は週間では約298円の上昇となり、4週連続で陽線を形成した。
さて今週は、安定的な株高基調となることが予想される。
日経平均の連騰が続くなかでも25日騰落レシオは114.73%(29日時点)で、過熱感が指摘される120%にはまだ達していない。
また、25日移動平均線からの上方かい離も3%程度で、こちらも過熱感はそれほど強まっていない。日経平均は11連騰で高値は20655円まで達し、2000年の高値である20833円が射程圏内に迫ってきた。
連騰記録自体はそろそろ途切れるかもしれないが、ここまでの勢いを鑑みると、足元の上昇基調に関しては同水準を更新するまでは続く可能性が高いとみる。
一方、高値更新の後は一服感も出やすい。過熱感が意識される25日線からの上方かい離5%水準が20900円台後半となることから、2000年高値20833円を更新し、日経平均の21000円が視野に入る手前でいったん調整の展開を予想する。
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