
<31日相場展望>
31日の日経平均株価は大幅続伸スタート。
15800円台後半まで上昇する場面もあった。
日経平均株価の予想レンジは15650円−15900円。
2014年7〜9月期の米実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値が年率換算で前期比3.5%増と市場予測(3.1%増)を上回ったことを好感し、前日の米株式相場では主要な株価指数が上昇。
米景気の先行き不透明感が後退したとみて、日本株にも買い安心感が広がっている。
トヨタやソフトバンクなど主力株に買いが入っている。
31日付の日経新聞では「約130兆円の公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は31日にも、新しい運用比率の目安を発表する」と報じられており、株式比率引き上げを期待した買いも入りそうだ。
取引開始前に相次ぎ発表になった有効求人倍率や消費者物価指数など主要指標は悪化を示す内容が多かった。市場では「一部で景気対策を実施するとの思惑が浮上するなか、経済指標が出てきたことで実現性が高まったと判断する投資家が多い」との声が聞かれた。
昨日のNYダウは221ドル高の17195ドルと反発。
NASDAQは16ポイント高の4566ポイント。
S&P500は12ポイント高の1994ポイント。
ダウ輸送株指数は83ポイント安の8631ポイント。
10年国債利回りは2.30%。
ドル円は10.19円。
前期比年率3.5%増と市場予想を上回ったGDPを好感。
年金の株式運用比率引き上げ観測も奏功との解釈。
個別ではビザ、マスターカードが上昇。
3市場の売買高は約69億株と縮小。
CME円建ては大証比115円高の15785円。
ドル建ては大証比140ポイント高の15810ポイント。
非公式外資系動向は2230万株売り/2440万株買い。
金額ベースは買い越し。
売りは銀行・建設・他製品・他金融・精密・REIT・小売・空運・石油セクターなど。
買いは機械・サービス・輸送用機器・保険・不動産・化学・食品セクターなど。
売買交錯は電機・自動車・情報通信セクターなど。
225先物は、ドイツ・UBS・アムロ・モルスタ・ニューエッジ・クレディが買い越し。
野村・大和・楽天・マネ・が売り越し。
TOPIX先物はUBS・ドイツ・モルスタ・ソジェンが買い越し。
ニューエッジ・パリバ・メリル・みずほ・マネ・野村が売り越し。
外資系等は、M&A(2127)、カルビー(2229)、JT(2914).
カシオ(6952)、OKC(4661)、HOYA(7741)、サイバー(4751)、フィルム(4901)、三電機(6503)、オリ(8951)、住友重機(6302)に注目。
テクニカル的には、大林道路(1896)、ユアテック(1934)、関電工(1942)、SMS(2175)、Sフーズ(2292)、アイロム(2372)、キッコーマン(2801)、神戸物産(3038)、モノタロウ(3064)、日本管理(3276)、アオキ(3398)、SUMCO(3436)、ダイニック(3551)、ネクソン(3659)、アイスタイル(3660)、エアウォータ(4088)、戸田工(4100)、応化工(4186)、積水化(4204)、日本精化(4362)、塩野義(4507)、わかもと(4512)、三ツ星(5192)、カナレ(5819)、長府(5946)、ERI(6083)、東芝テック(6588)、ソニー(6758)、パナデバ(6860)、キーエンス(6861)、千代田イン(6915)、全国保証(7164)、小糸(7276)、FCC(7296)、シマノ(7309)、ガリバー(7599)、タムロン(7740)、グローブランド(7990)、島忠(8184)、ゼビオ(8181)、山陰合同(8381)、レオパレス(8848)、タカラレ(8897)、スカパー(9412)、昭文社(9475)、電力セクター、スバル(9632)、藤田観光(9722)、メイテック(9744)、紅建材(9763)、ジェコス(9991)が動兆。
<信用取引規制関係>
◆東証、アルファP株を制度信用銘柄に選定 31日売買分から。
日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、11月6日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
◆東証、アイロムHD株、朝日ラバー株、JIA株を日々公表銘柄に指定 31日から。
◆日証金、アグレックス株の貸借取引で申込停止措置
制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。
弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。31日約定分から。
◆日証金、ブロメディア株の貸借取引申込停止措置を解除 31日約定分から。
◆日証金、日本ライトン株、フマキラ株、アルメディオ株、HIS株の注意喚起取り消し 貸借取引の貸株利用などで。30日付。
◎新規上場=不動産投資信託〔東証〕日本ヘルスケア投資法人 投資証券(3308、日ヘルスケア)は11月5日
▽監理銘柄に指定=〔東証1部〕アグレックス〔ジャスダック〕コムテックは30日
▽空売り比率=36.6%(東証、30日)
【30日の相場表変更】
▽新規上場=〔東証マザーズ〕アルファポリス(アルファP、情報・通信)
▽監理銘柄に指定=〔ジャスダック〕コムテック
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
キヤノン 1700万株、500億円
ぐるなび 70万株、10億円
アンリツ 700万株、50億円
ヤマトホールディングス 1650万株、300億円
積水化学工業 1200万株、150億円
ハチバン 20万株、9380万円
▼ストックオプション
サイバーエージェント 本体と子会社の取締役および従業員が対象。上限は20万株
▼立合外分売
モリト 11月7〜11日に50万株
<予定>
■国内(31日)
9月失業率・有効求人倍率、9月家計調査、9月消費者物価指数(8:30)
日銀金融政策決定会合
9月住宅着工件数(14:00)
日銀展望リポート
黒田日銀総裁会見
《決算発表》
大東建託、日ハム、エムスリー、アサヒ、東洋水産、住友化、大陽日酸、三菱ケミHD、アステラス薬、第一三共、大正薬HD、フジHD、コニカミノルタ、資生堂、旭硝子、TOTO、神戸鋼、豊田織、ナブテスコ、コマツ、セガサミーHD、ジェイテクト、マキタ、エプソン、パナソニック、シャープ、ソニー、TDK、アルプス、ヒロセ電、横河電、デンソー、村田製、日東電工、三菱重、アイシン、マツダ、富士重、豊田通商、住友商、新生銀、JPX、菱地所、東武、京王、京成、日通、郵船、商船三井、JAL、KDDI、NTTドコモ、中部電、中国電、九州電、Jパワー、ベネッセHDなど
■海外(31日)
台湾7-9月期GDP(9:30)
シンガポール7-9月期失業率(11:30)
タイ9月国際収支(16:30)
トルコ9月貿易収支(17:00)
ユーロ圏10月消費者物価速報値・9月失業率(19:00)
南ア9月貿易収支(21:00)
米9月個人所得・個人支出(21:30)
カナダ8月GDP(21:30)
米10月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
米10月ミシガン大学消費者信頼感指数改定値(22:55)
メキシコ中銀金融政策決定会合
《決算発表》
エクソンモービル、シェブロン、BNPパリバ
<30日相場概況>
30日の日経平均株価は続伸。
終値は前日比104円29銭高い1万5658円20銭だった。
10月7日(1万5783円)以来、約3週間ぶりの高値で終えた。
前日に米連邦準備理事会(FRB)が量的金融緩和第3弾(QE3)の10月末での終了を決め、米国景気が回復基調にあるとの見方が強まり、日本株は朝方から買いが優勢だった。QE3の終了決定によって外国為替市場で円売り・ドル買いが進んだ。
円が対ドルでの下げ幅を広げた大引け直前に、日経平均は取引時間中としては約3週間ぶりに1万5700円を超える場面があった。
午前の衆院予算委員会で安倍晋三首相が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の改革に言及したと昼休み中に伝わると、先物に小口の買いが入り、後場の現物株の買いを誘った。大引けにかけて円相場が1ドル=109円10銭台と、朝方の1ドル=109円ちょうど前後から下げ幅を広げると、輸出関連株を中心に一段と買いが広がった。
業種別では、不動産業、銀行業、その他金融業が上昇率上位となった。一方、下落した業種は水産・農林業、証券など4業種のみだった。
前日に発表した好調な決算を受けて買われていた日立は後場に上げ幅を拡大した。
東証株価指数(TOPIX)も続伸。前日比8.26ポイント高の1278.90だった。
東証1部の売買高は27億9585万株、東証1部の売買代金は概算で2兆7740億円。TOPIX浮動株比率の定期見直しを31日に控え、「修正銘柄の持ち高を調整する売買があった」ようだ。
東証1部の値上がり銘柄数は917、値下がり銘柄数は806、変わらずは109だった。
ファストリとソフトバンクの上げも大きく、2銘柄で日経平均を50円以上、押し上げた。
東証2部株価指数は5日ぶりに反落した。
本日マザーズ市場に上場したアルファポリス(9467)は公開価格を約93%上回る初値を付けたが、その後ストップ安まで急落した。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,658.20 |
104.29 |
日経平均先物 |
15,670.00 |
100 |
TOPIX |
1,278.90 |
8.26 |
TOPIX先物 |
1,281.00 |
8 |
東証2部指数 |
4,015.09 |
-3.78 |
JASDAQ |
2,244.71 |
-4.57 |
マザーズ |
872.92 |
-16.12 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2795850 |
2774008 |
東証2部 |
149590 |
35146 |
<アフターランチ>
「REIT」
昨夕、渋谷マークシティの東急REIT(8957)に取材。
感激したのは決算説明会資料。
投資方針と戦略に始まり、ポートフォリオの概要、決算と業績予想、空室率・賃料見通し、
資産価値と含み益、投資活動方針、デットマネジメントと投資主構成、メーケットレビュー。
都合カラー印刷100ぺージ。
加えてデータブックが112ページ。
膨大な量の情報開示は、多分日本で一番、ひょっとすると世界で一番かも知れない。
このこだわりには関心。
そして投資方針も明確。
「首都圏意外には投資しない」。
東急沿線やメトロ銀座線沿線に物件が多くまさに都会型商業ビルへの投資方針とおりのポート。
特にスポンサーである東急との関係を活かした「循環再投資モデル」。
渋谷地区のバリューアップにファイナンス的にはREITが担う形。
その資金がまた渋谷に投じられて渋谷のバリューアップにつながるという循環。
REITの設立意義をまさに実行している印象を受けた。
そして「立地重視」。
75%の物件が駅から徒歩3分以内である。
これもこだわり。
賃料更改期間の3.2年に対して有利子負債の平均残存年数は4.27年。
金利上昇リスクに対する備えも抜群である。
「日本の企業はまだまだ不動産をたくさん持っている。
この保有不動産をREITにすれば、資金が本業での設備投資に向かう筈。
本業だから利益率が高い筈だし、その方が企業の生産性も上昇。
ひいては日本の成長率の向上につながる。
REITの社会的使命は、勿論、都市インフラの整備などがある。
しかし本業の生産性向上という視点は重要だ」と同社の掘江社長。
投資主向けの説明会では説明に1時間半、質疑応答の2時間半の時間を取るという。
やはり、REITの世界も、外から見るのと言って見て聞くのでは相当違いがある
<兜町カタリスト>
「人間系」
昨日の日経平均株価はスルッと15500円越え。
寄り前発表の鉱工業生産指数が市場予想を上回って着地したことを好感した格好。
前月比2.7%上昇で市場予想2.2%上昇を上回った。
9月出荷は前月比4.3%上昇で大幅に増加。
在庫は0.8%低下で5ヶ月ぶりの低下。
あれ?消費税の影響は?という声も聞かれる。
経済産業省は生産の基調判断を1年ぶりに上方修正。
コメントは「弱含みで推移している」から「一進一退にある」に引き上げ。
「弱含み」と「一進一退」のどちらが前向きなのかは微妙でわかりにくい。
市場のキッカケとしては最適だったのだろう。
面白かったのは昨日前場の先物主導の上げに対する市場の解釈。
「アルゴではない人間系ではないかと思われる先物への大口買い」。
300枚とか700枚なんて買い物はアルゴではなく人の手によるものという解釈。
アルゴに人間系が勝てた日でもあった。
というか、人間不在の先物市場を象徴するような表現だった。
昨日個別で頑張ったのが名古屋銀行(8522)。
業績の上方修正を足がかりに一時前日比39円高の423円。
東証1部の値上がりベストテン入りした。
10万株程度だった売買高は54万株。
通期純利益は24億円→56億円の見通し。
「与信関連費用が当初予想を下回る見込みとなったこと」が主因という。
一方でNY市場。
FOMCでのQE3終焉は規定路線。
となれば今度は利上げへの道。
となれば日米金利差拡大から円安トレンド。
そして一時的株高。
この程度のシナリオなら大袈裟にFOMCを待たなくたって誰でもわかるだろう。
それでも「様子見」が絶えない世界と言うのは面白い。
「見て待ってそれでも様子見株式市場」。
本来の世相の反映の場である未来予想図という格好良い言葉とは裏腹な世界でもある。
9月月足陽線基準は15476円(9月1日終値)
10月陽線基準は16082円(10月1日終値)
10月SQ値は15296円。
25日線15514円で0,26%のプラスカイ離。
75日線15516円で0.24%のプラスカイ離。
200日線15074円で3.18%のプラスカイ離。
雲の下限は15558円。
勝手雲の上限15523円は抜けた。
騰落レシオは78.80%。
松井証券信用評価損益率速報。
売り方はマイナス10.514%、買い方はマイナス9.869%。
QUICK調査の信用評価損率(10/24現在)はマイナス10.75%。
前週比4.18%改善した。
改善は6週間ぶりとなる、。
また裁定取引の買い残は750円減少し2兆4736億円。
先週より減少額は大幅に低下したがそれでも4週連続での減少。
空売り比率は30.2%とあと少しで30%割れ。
今日は大引けでTOPIXの定期リバランス。
売り予測はファナック、物産、重工、クボタ、京セラなど。
一方買い予測はソフトバンク、三菱UFJ,KDDI,みずほ、りそななど。
さほどインパクトはなかろうが・・・。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アルコニックス(3036)・・・動兆
アルコニックス(3036)に注目する。
同社は川上から最終メーカーまでのすべてをカバーする非鉄金属の総合商社。
商社機能と製造業とのシナジー効果による製造販売一体型の事業を展開している。
PER6倍台、PBR0.8倍台には割安感。
4〜9月期決算発表は11月6日の予定。
<30日相場展望>
30日の日経平均株価は続伸スタート。
日経平均株価の予想レンジは15550円−15750円。
売買代金が2兆円を大きく上回るようなら、10/8に開けた下窓(15755円)を閉めに行くことも期待されるだろう。
取引時間中の15600円台回復は10月9日以来、約3週間ぶり。
米連邦準備理事会(FRB)が29日、量的金融緩和第3弾(QE3)の10月末での終了を決定。FRBの声明により将来の利上げに警戒感が広がり、この日の米株相場は小幅に反落して終えた。
QE3の終了は米国景気の堅調な回復を印象付け、日本株の買い安心感につながっている。
個別は、任天堂、松風、ミスミG、ガンホー、オリコン、ラクオリア、リプロセル、ルネサス、などに注目。
昨日のNYダウは31ドル安の16974ドルと5日ぶりの反落。
NASDAQは15ポイント高の4549ポイント。
S&P500は2ポイント安の1982ポイントと反落。
ダウ輸送株指数は44ポイント安の8714ポイント。
FOMCでのQE終焉決定も背景にあるが、フェイスブックやデュポンの下落が影響した格好。
10年国債利回りは2.32%。
ドル円は108.90円。
3市場の売買高は約70億株と拡大。
CME円建ては大証比100円高の15670円。
ドル建ては大証比125ポイント高の15695ポイント。
非公式外資系動向は1620万株売り/1500万株買い。
金額ベースは売り越し。
売りは銀行・鉄鋼・空運・その他製品・ゴム・小売・証券・REIT・薬品セクターなど。
買いは自動車・不動産・サービス・その他金融・通信セクターなど。
売買交錯は機械・食品・電機・化学セクターなど。
225先物は、パリバ・ニューエッジ・UBS・ドイツ・バークレイズが買い越し。
GS・アムロ・野村・大和・メリル・みずほが売り越し。
TOPIX先物はUBS・ドイツ・クレディ・野村・バークレイズが買い越し。
パリバ・モルスタ・ソジェン・GSが売り越し。
外資系等は、キーエンス(6861)、クラレ(3405)、東芝テック(6588)、
応化工(4186)、関電化(1942)、ソフトバンク(9984)、
マキタ(6586)、東洋水産(2875)に注目。
テクニカル的には、ユアテック(1934)、東京エネシス(1945)、ヤマト(1967)、鳥越(2009)、六甲バター(2266)、Sフーズ(2292)、
アイロム(2372)、日管理(3296)、アオキ(3398)、SUMCO(3436)、アイスタイル(3660)、小野薬(4528)、WOWWOW(4839)、
フコク(5185)、ベルト(5192)、長府(5946)、芝浦メカ(6590)、
ソニー(6758)、アルパイン(6816)、パナデバ(6860)、千代田インテ(6915)、NOK(7240)、小糸(7276)、FCC(7296)、シマノ(7309)、橋本総(7570)、ガリバー(7599)、マニー(7730)、山陽商会(8011)、キャノンMJ(8060)、松屋(8237)、ゼンリン(9474)、東電(9501)、丹青社(9743)、トラスコ中山(9830)、サンドラグ(9989)、ジェコス(9991)が動兆。
■前場の注目材料:
アルファポリス<9467>が東証マザーズに新規上場(公開価格:2200円)
<信用取引規制関係>
◆東証、デジデザイン株を日々公表銘柄に指定 30日から。
◆東証、セキュアヴェ株、TOREX株の日々公表銘柄指定を解除 29日付。
◆日証金、OTS株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。29日付。
▽空売り比率=30.2%(東証、29日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
東洋証券 200万株、6億5000万円
水戸証券 50万株、2億円
サイオステクノロジー 24万株、1億円
<予定>
■国内(30日)
《決算発表》
日清粉G、カルビー、キリンHD、日清食HD、JT、野村不HD、積水化、武田、大日住薬、エーザイ、OLC、富士フイルム、ガイシ、特殊陶、新日鉄住金、住友電、住友重、東芝、三菱電、富士電機、NEC、富士通、カシオ、京セラ、日野自、ダイハツ、HOYA、オリックス、大和証券グループ本社、小田急、ヤマトHD、ANA、東北電、東京ガス、NTTデータ、サイバエージ、アンリツ、日本通信など
《株主総会》
日駐、エイチーム、明豊エンター
《新規上場》
アルファポリス
■海外(30日)
韓国9月鉱工業生産(8:00)
NZ準備銀行金融政策決定会合
独10月失業率(17:55)
米7-9月期GDP速報値(21:30)
イエレンFRB議長講演
独10月消費者物価速報値(22:00)
米7年国債入札
《決算発表》
マスターカード
<29日相場概況>
29日の日経平均株価は反発。
前日比224円00銭高の1万5553円91銭で終えた。
1万5500円台の回復は8日以来、3週間ぶり。
前日の米株高や円安の進行、市場予想を上回った9月鉱工業生産指数速報値などを支援材料に堅調に推移した。
ただ、後場寄り直後に1万5600円台に近づくと上値が重くなった。
日本時間30日未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることが意識され、積極的な買いが次第に手控えられた。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、18.64ポイント高の1270.64で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1006億円。売買高は21億8717万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1546で全体の8割超を占めた。値下がりは225、変わらずは59だった。
業績下方修正で朝方売られていたホンダも指標好転や全体相場に連れ高する形で一時プラス圏に浮上した。足元の業績低迷で前日売られていたキヤノンにも買い戻しが入っており、こうした動きからも地合いの変化が見てとれる。
マザーズではバイオ関連が堅調。OTS、ファーマFが大幅高となった。
アンジェスは血性疾患治療剤「コラテジェン」について、グローバル第III相臨床試験の欧州主要国での開始手続きを完了したと発表し、10%を超える上昇となった。
東証2部株価指数は4日続伸。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,553.91 |
224 |
日経平均先物 |
15,570.00 |
240 |
TOPIX |
1,270.64 |
18.64 |
TOPIX先物 |
1,273.00 |
21 |
東証2部指数 |
4,018.87 |
26.38 |
JASDAQ |
2,249.28 |
9.54 |
マザーズ |
889.04 |
-8.73 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2187170 |
2100663 |
東証2部 |
162460 |
45792 |
<アフターランチ>
「単純に」
半値戻しは15451円。
前場に一時上抜けた。
13週移動平均が15496円レベル。
これも上抜けた。
そして15500円というのが紙芝居的シナリオ。
これも抜けた。
マドで考えてみると・・・。
(1)10月9日〜10日:15461円〜15345円
(2)10月7日〜8日:15755円〜15643円
(3)10月1日〜2日:16081円〜15661円
(1)のマド埋めザラバベースでは終わった。
一方でNYダウ。
イスラムのヒジュラ暦の新年の10月25日以降は負けなし。
そして小売売上高まで持ち出して底を打ったのが10月15日。
まさに月前半のファンドの売りでの下落、月後半のファンド売り消滅での反発の構図。
この単純な図式から考えれば・・・。
QE3の終焉懸念や欧州財政問題など所詮飾り物みたいなものかも知れない。
セル・イン・メイで5月に株→債券へのシフトをしたとすると・・・。
今年のNYダウは5月〜10月のワースト6マンスはプラス1.4%程度。
昨年はワースト6がプラス4.7%、ベスト6マンスがプラス6.7%。
これからの半年は1.5%以上の上昇アノマリーとなるのだろうか。
もっとも痛いのはヘッジファンド。
マクロ系のヘッジファンドは米金利上昇(債券安)、ドル高、株高シナリオで動いた。
しかしこのシナリオではパフォーマンスが悪かった。
運用資産150億ドルのディスカバリーは年初来で20%超のマイナスリターンという。
ムーアキャピタルは年初来5.4%のマイナスリターン。
これでは巻き戻しに動かざるを得ない。
一方でニヤッとしているのはトレンドフォロー系のヘッジファンド。
あるファンドは年初来28%のプラスリターンとの話。
過去2年はマイナス2ケタのマイナスリターンだったというから一息だろう。
もっとも運用の下手なヘッジファンドの動向を論じて怯える東京市場も問題だが・・・。
《兜町ポエム》
「カイがあるだけで」
たとえばカイがあるだけで心が強くなれること
何より大切なものを気づかせてくれるよ
ありがちな罠につい引き込まれ
思いもよらない悔しい涙よ
相場の材料も知らないくせに
強がりのカイを走らせていた
めぐり逢ったときのように
いつまでも変わらずいられたら
WOW WOW True Heart
たとえばカイがあるだけで心が強くなれること
何より大切なものを気づかせてくれるよ
損切りの鏡に映し出された
焦りにつられて流された日々
儚いものへの憧れだけで
すぐ目の前にあるシナリオ忘れてた
なぜにもっと
素直になれなかったのだろう
相場だけ
WOW WOW True Heart
<兜町カタリスト>
「恣意的」
経済指標というのはそう間違ってはいない筈。
しかし解釈が理路整然と間違うから誤魔化される。
報じる方や市場関係者の解説というフィルターが邪魔なだけ。
昨日米商務省が発表した第3四半期の個人の住宅所有率(季節調整済)は64.3%。
前四半期の64.8%から低下し1994年第4四半期以来20年ぶりの低水準を記録。
背景は賃貸住宅に転向する人が増えたため。
住宅所有率はピーク時の2004年は69.4%。
一方賃貸住宅の空家率は0.1%ポイント低下し7.4%。
こちらは1995年第1四半期以来の低水準。
そして住宅関連ではケース・シラー米住宅価格指数の発表。
最近はベージュブック同様にほとんど話題にもならない。
経済指標に流行り廃りがあるという不可解な世界でもある。
20都市圏指数の伸びは前年比5.6%で2012年11月以降で最小。
市場予想の5.8%も下回った。
興味深いのはその解説。
「住宅価格の伸び鈍化は継続しており前年比の数字は弱まっているものの、
全体的には依然上昇している」。
これも興味深い説となっている。
「伸びは鈍化しているが上昇しているから良い」と言いたいのだろうが釈然としない。
そして9月の耐久財受注。
航空機を除く非国防資本財が前月比で1.7%減で1月以来8カ月ぶりの大幅減。
市場予想は0.6%増だったからネガティブサプライズ。
全体の耐久財受注は前月比で1.3%減で2ヶ月連続のマイナス。
解説は「企業信頼感がここ数カ月間、底堅く推移しており、落ち込みは一時的」。
この「一時的」というのが結構曲者の言葉でもある。
これらの悪い経済指標はそれこそ見えないフリ。
わずかに良かったのが消費者信頼感指数の94,5。
市場予想の87.0を上回ったことを評価して、NYダウは17000ドル台復活。
恣意的に使える指標を用いるだけなら、FOMCなど待つ必要はなかろう。
松井証券経由の信用評価損率の推移。
結構予兆として見ることも可能な印象。
↓
9月19日
売り方 ▲12,352%
買い方 ▲4.814%
圧倒的に買い方有利な展開。日経平均株価は16364円。
9月22日
売り方 ▲11,929%
買い方 ▲5,024%
売り方減少、買い方増加とやや陰り。日経平均株価は16205円。
10月9日
売り方 ▲9.446%
買い方 ▲11,594%
売り方買い方が逆転し売り方有利。日経平均株価は15478円。
10月17日
売り方 ▲6.521%
買い方 ▲15.582%
買い方の評価損が15%を越え売り方イケイケ。日経平均株価は14532円。
10月20日
売り方 ▲9.651%
買い方 ▲12.123%
売り方増加、買い方減少で変化の兆し。日経平均株価は15111円。
10月28日
売り方 ▲9.296%
買い方 ▲10.529%
売り方買い方接近し逆転の可能性。日経平均株価は15329円。
昨日の空売り比率は31.5%。
これが30%を割れると買い方も力強くなるに違いない。
もっともアレコレと論じるよりもリズム的には・・・。
月曜上昇・火曜下落・水曜上昇・木曜下落・金曜上昇。
このリズムの反復がどこまで続くかと考えた方が良いかも知れない。
複雑に見せることで立場を保つ面々からは叱責されそうだが・・・。
市場はそんなに込み入った要素では動かないと考えたいもの。
「今日は新興市場活況でした。個人の買いが凄い」とは昨夜の市場関係者の言。
「25日線と75日線のデッドクロスがまもなく」なんて吹き飛ばして欲しいもの。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
日新(9066)・・・リバウンド期待
日新に注目する。
同社は自動車・電機など中心の国際物流大手。
医薬品関連にも期待感。
PBR0.6倍台。
<29日相場展望>
29日の日経平均株価は反発して始まった。
前日のNYダウが3週半ぶりに1万7000ドル台を回復したことが好感された。
日経平均株価の予想レンジは15350円−15550円
外国為替市場で円相場が対ドルで下げていることも輸出関連株の買い材料となった。
経産省が朝方発表した9月の鉱工業生産指数の速報値は前月比で2.7%上昇し、市場予想(2.2%上昇)を上回った。
予測調査の内容も10月は小幅低下だが、11月は上昇。
「生産の底入れがある程度確認された」との声が聞かれ、一定の株価押し上げ要因となった。
経産省は生産の基調判断を「弱含みで推移している」から「生産は一進一退にある」に修正した。
個別銘柄では、7〜9月期の純利益が前年同期比約4割増となった野村が買われ、ネット通販拡大に向けた物流網の拡大が報じられたセブン&アイも上昇。
東映アニメが15年9月上期の連結経常利益を従来予想の14億円→21億円に50%上方修正し、一転して2.0%増益見通しで買われている。
昨日のNYダウは175ドル高の17005ドルと4日続伸。
200日線を抜けた。
NASDAQは78ポイント高の4564ポイントと4日続伸。
100日線を抜けた。
S&P500は23ポイント高の1985ポイントと反発。
100日線を抜けた。
ダウ輸送株指数は132ポイント高の8759ポイント。
07年10月以来の高水準となった消費者信頼感指数を好感。
大幅減となった耐久財受注は見えないフリ。
バイオのアムジェンが上昇、ツイッターが下落、
10年国債利回りは2.29%。
ドル円は108.14円。
3市場の売買高は約61億株と拡大。
CME円建ては大証比100円高の15430円。
ドル建ては大証比135ポイント高の15465ポイント。
非公式外資系動向は1500万株売り/1990万株買い。
金額ベースは買い越し。
売りは自動車・非鉄・薬品・精密・情報通信・銀行・証券・空運セクターなど。
買いは鉄鋼・小売・通信・機械・電力・その他金融・食品・倉庫セクターなど。
売買交錯はサービス・化学・電機・非鉄セクターなど。
225先物は、JP・アムロ・ドイツ・クレディ・バークレイズ・メリルが買い越し。
UBS・野村・みずほ・パリバ・SBI・GSが売り越し。
TOPIX先物はUBS・アムロ・クレディ・GSが買い越し。
バークレイズ・みずほ・ニューエッジ・JPが売り越し。
外資系等は、日コン(5269)、ミネベア(6479)、良品計画(7453)、
ふくおか(8354)、オムロン(6645)に注目。
テクニカル的には、ユアテック(1934)、明治(2269)、新日本無線(6911)、千代田インテグレ(6915)、ライトオン(7445)、西松屋(7545)、
フォーバル(8275)、ジェコス(9991)が動兆。
<信用取引規制関係>
◆東証、ハイブリッド株の日々公表銘柄指定を解除 28日付。
◆東証、OTS株を日々公表銘柄に指定 29日から。
▽空売り比率=31.9%(東証、28日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
野村ホールディングス 4000万株、280億円
オムロン 300万株、150億円
ウエストホールディングス 50万株、6億円
システナ 50万株、4億円
コメリ 55万株、15億円
<予定>
■国内(29日)
9月鉱工業生産(8:50)
《決算発表》
山パン、クラレ、ガンホー、塩野義、田辺三菱、ヤフー、日精工、日立、ルネサス、キーエンス、川重、三菱自、任天堂、東エレク、JR西日本、JR東海、阪急阪神、関西電、MonotaRO、航空電、カプコン、太平洋、スカパーJ、富士急、沖電線など
《株主総会》
大盛工業、鳥貴族、山王、アイル、シーシーエス、アルチザ、アルデプロ
■海外(29日)
ブラジル中銀政策金利発表
米5年国債入札
FOMC金利誘導目標(30日3:00)
《決算発表》
ラルフローレン、ビザ、ドイツ銀行
休場:トルコ
<28日相場概況>
28日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落。
前日比58円81銭安の1万5329円91銭で終えた。
目立った手がかり材料のない中、小幅安で寄り付いた後はもみ合いで推移。
28日から開く米連邦公開市場委員会(FOMC)など注目の重要行事を控え、その結果を見極めたいとの雰囲気が強まった。前日までの続伸の反動もあって、目先の利益をひとまず確定する目的の売りが優勢となった。
前場中頃に日銀の岩田副総裁が参院財政金融委員会でデフレ脱却に関する発言があり、脱却への困難さが示唆されたことで市場がネガティブに反応。日経平均は100円超に下げ幅を広げた。
東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、2.28ポイント安の1252.00で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆6956億円と低調だった。売買高は18億7442万株。東証1部の値下がり銘柄数は1033と、全体の56%を占めた。値上がりは639、変わらずは160銘柄だった。
短期資金の矛先は直近IPO銘柄の一角に向かっており、JIAがストップ高、FFRIやセレス、GMOリサーチなどが賑わった。
東証2部株価指数は3日続伸。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,329.91 |
-58.81 |
日経平均先物 |
15,330.00 |
-70 |
TOPIX |
1,252.00 |
-2.28 |
TOPIX先物 |
1,252.00 |
-4 |
東証2部指数 |
3,992.49 |
4.98 |
JASDAQ |
2,239.74 |
7.18 |
マザーズ |
897.77 |
12.2 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1874420 |
1695678 |
東証2部 |
124430 |
33728 |
<アフターランチ>
「ストボ記念日」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
どれが本当でどれが真実なのかとても分かりにくいのがシェール。
「シェール革命」だとか「シェールがアメリカを救う」だなんて言われて数年。
確かにアメリカにとってはシェールの存在は勝利へ方程式の一つの解だったのかも知れません。
でもこのところは、上流の開発に出資した企業の惨憺たる結果。
住商1700億円、伊藤忠290億円、関電290億円などなど。
多額の出資での特損の金額。
頑張っているのは物産くらいでしょうか。
「世界はエネルギーで動く」というのは、市場動向的にも正しいのでしょうが、
それにしても、夢から悪夢への目まぐるしい変化。
今日の日経朝刊では、「国米シェール戦略見直し」の見出し。
英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルはシェール鉱区を売却。
英BPは米本土事業を分社化。
苦戦の背景は「掘っても想定通りの原油やガスが出てこない」。
90年代から優良な鉱区を抑えたアメリカ勢い。
1周遅れのランナーとして参加した日本や欧州勢とは確率が違うということでしょう。
当然無尽蔵にガスや油がある訳ではないでしょうから当たり外れは当たり前の世界。
それでも事業計画書はバラ色に満ちていて、結局みんなで渡れば怖くない、
の世界が登場していたのでしょう。
シェールにしても相場にしても「みんなで渡って怖くない」ことは滅多にありません。
それでも「多数は正しい」と読み間違えてしまうのはそれこそ人類のサガなのでしょうか。
「自分の持ち株はいつも主役でいて欲しい、永遠に下がらないでで欲しい」。
これが市場心理だとすればシェールの心理は「自分の鉱区は優良であって欲しい、
たくさん油やガスが出て欲しい」でしょう。
しかし、裏腹に動くのは市場の常。
「マーフィーの法則」の実践版みたいなものかも知れません。
すなわち「うまく行かなくなり得るものは何でも、うまく行かなくなる」。
あるいは「何事であれ失敗する可能性のあるものは、いずれ失敗する」。
あまり明るくはない話題です。
もっとも「どういう結果が予想されても、誰かが必ず結果を曲解しようとする」
なんて株式市場に通用しそうな法則。
そして「マーフィーの物理の法則」には励まされるような気がします。
すなわち・・・。
運動している物体は、誤った方向に動いている。
静止している物体は、誤った位置にある。
ある物体を正しい方向に動かす時に、またはある物体を正しい位置におく時に
要求されるエネルギーは、あなたが期待するより多い。
しかし遂行をさまたげる程ではない。
株式市場チックに言い換えてみれば・・・。
動いている株は誤った方向に動いている。
動かない株は誤った位置にある。
ある株を正しい方向に動かすときに、まらある株を正しい位置に置くときに
要求されるエネルギーは、市場が予想するより多い。
しかし遂行をさまたげる程ではない。
そのエネルギーが正しい方向に向かってはなかなか放出されないのも
市場の特徴ではありますが・・・。
10月28日ストボ10周年記念日。
ストボ風に奏でてみました。
↓
○やわらかな秋の陽ざしに奏でられ時は流れて10年ストボ
○「安いね」と話しかければ「安いです」と見守る人のいるあたたかさ
○思い出の一つのようでこれからはまた進んでいく10年ストボの歴史
○「この味がいいね」と市場が言ったから10月28日はストボ記念日
○「株高になれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの
○一枚の相場を時に書くための旅かもしれぬ旅をつづける
<兜町カタリスト>
「パフォーマンス」
日刊ゲンダイの短期集中連載「今だけチャンス!大化け中小型株」。
連載スタートが10月7日(火)。
日経平均は15783円。
週末が15291円だから下落している。
その前の年初来高値は9月25日の16374円。
コレを取り返せるかどうかが連載アノマリーの課題となっている。
個別銘柄は・・・。
10月7日デンヨー(6517)1491円→
8日チャームケア(6062)1424円→1634円(24日)
9日TOTO(5332)1154円→
10日乃村工藝社(9716)925円→1013円(24日)
15日パンチ工業(6165)1417円→1643円(21日)
16日ダイキアクシス(4245)1130円→1280円(24日)
17日キャリアリンク(6070)660円→835円(24日)
21日フージャース(3284)459円→465円(24日)
22日名古屋銀行(8522)371円→377円(24日)
23日エニグモ(3665)1166円→1199円(24日)
24日ベクトル(6058)1692円→1750円(27日)
今のところ9勝2敗。
パフォーマンスが良かったのがチャームケア、乃村、パンチ、ダイキ、キャリア、
エニグモ、ベクトルといったところ。
【兜町ポエム】
「カラス」
相場なぜ動く
為替と株と
債券からんだ
値動きだから
アンワインド巻き戻しと
相場は動く
どこが一番か
探すんだよ
株の麓に
行って見て御覧
明日の相場の
主役だよ
<28日相場展望>
28日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落でスタート。
米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要行事を前に結果を見極めたいとの雰囲気が強い。
買い手控えムードが広がる中で利益確定売りが広がった。
日経平均株価の予想レンジは15250円−15450円。
羽田で発熱訴えた男性が病院に搬送されたとの報道から、エボラ出血熱関連銘柄が注目を集めそうだ。
検査の結果は陰性と報道されたが、材料性が強いだけに短期資金が集中する可能性がある。
マーケットは、もみ合いと予想し個別銘柄勝負となるだろう。(10月23日配信のプレミアム稼足銘柄を参考に)
昨日のNY株式相場はほぼ横ばい。
原油安でエネルギー株が下落。28・29日に開催される米連邦準備制度理事会(FOMC)を控え、取引は限られた。
NYダウは前日比12.53ドル高の16817.94ドルで終了。
NASDAQは前営日比2.22ポイント高の4485.93ポイント。FOMCを前に模様眺めとなり、積極的に上値を追うほどの勢いはなかった。短文投稿サイトのツイッターが決算発表後の時間外取引で急落。東京市場でも投資家心理の重荷になっている。
28日の主要外国証券経由の注文動向は、6社ベースで、売り1780万株、買い1160万株で、差し引き620万株の売り越し。
売り越しは2営業日連続。金額(6社ベース)も売り越し。
売りセクターに、情報通信、電機、商社、銀行、電力、ガス、自動車、運輸、機械、精密、化学、食品、証券、空運など。
買いセクターに、食品、サービス、自動車、その他金融、電機、機械、不動産、電力、通信、ゴムなど。
<信用取引規制関係>
◆東証、エンバイオH株を貸借銘柄に選定 11月4日売買分から。
日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
◆東証、日経平均ベア2倍上場投信受益証券を制度信用銘柄および貸借銘柄に選定
11月11日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
◆東証、NEXT NOTES S&P500配当貴族(ネットリターン)ETN受益証券、NEXT NOTES S&Pシンガポールリート(ネットリターン)ETN受益証券、NEXT NOTES インドNifty・ダブル・ブルETN受益証券、NEXT NOTES インドNifty・ベアETN受益証券を制度信用銘柄に選定 11月18日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に追加。
◆日証金、NYダウ受益証券、サニックス株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。27日付。
◆日証金、アイロムHD株の貸借取引で申し込み停止措置
制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。
弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。28日約定分から。
◎新規上場=〔東証マザーズ〕アルファポリス(9467、アルファP、情報・通信)は30日
▽空売り比率=33.1%(東証、27日)
【27日の相場表変更】
▽上場廃止=〔東1・整理〕ローランド
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
(株数、金額は上限)
JSR 500万株、100億円
スタンレー電気 130万株、25億円
▼立合外分売
アクトコール 28日に975円で2万6000株
<予定>
■国内(28日)
9月商業販売統計(8:50)
配当・優待付き最終売買日
2年国債入札
《決算発表》
ヒューリック、信越化、協和キリン、花王、JFE、日立建機、オムロン、ホンダ、小糸製、シマノ、野村、JR東日本、大阪ガス、H2Oリテイル、コメリ、オークマ、アドバンテ、不二家、ニチレイ、松井証、NSSOLなど
《株主総会》
プラネット、大和コン、TYO、ウエスコHD、ウインテスト、総合商研
《株式分割》※権利取最終日
アートネイチャ、アスカネット、菊池製作
■海外(28日)
中国9月工業利益(10:30)
南ア7-9月期失業率(18:30)
FOMC(〜29日)
米9月耐久財受注(21:30)
米8月S&Pケース・シラー住宅価格指数(22:00)
米10月リッチモンド連銀製造業指数(23:00)
米10月CB消費者信頼感指数(23:00)
米2年国債入札
《決算発表》
コーニング、ファイザー、マリオット、フェイスブック、コーチ、フリーポート・マクモラン、ギリアド・サイエンシズ
<27日相場概況>
27日の日経平均株価は続伸した。
終値は前週末比97円08銭高の1万5388円72銭。
前週末の米株高を受けて本日の東京市場でも買いが先行。
日経平均は10月9日以来の15400円台を回復して取引を開始したが、その後上げ幅を縮小し、前場は上値の重い展開が続いた。
後場に入るとメガバンク株の切り返しなどで強含む展開となり、日中高値を更新する場面もあった。
特に上昇が目立ったのが、好業績期待の高い内需関連株。
円相場が1ドル=107円台後半に膠着したことから、建設や不動産株など為替変動の影響が少なく底堅い銘柄が多く物色された。
「世界景気悪化への懸念は払拭されていないが、底入れ機運は高まっている。投資家の買い意欲は根強い」との声があった。
値上がり寄与トップはKDDIとなった。ビッグデータ分析サービスに参入すると報じられ、買い優勢に。その他、ファーストリテ、信越化、ソフトバンクなどの指数寄与度の大きい銘柄が堅調。
また、富士フイルムは、米国のワクチン受託製造会社を買収すると報じられたことから買われた。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、前週末比11.96ポイント高の1254.28だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆6628億円と活況の目安となる2兆円を3営業日連続で下回った。
売買高は18億2038万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1373、値下がり銘柄数は355、変わらずは105だった。業種別TOPIXは全33業種全てが上昇した。
東証2部株価指数は続伸した。
今週は、決算発表が本格化することから決算結果を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。
しばらくは、決算結果を受けた日替わり物色が続きそうである。
終値 |
|
|
日経平均平均 |
15,388.72 |
97.08 |
日経平均先物 |
15,400.00 |
70 |
TOPIX |
1,254.28 |
11.96 |
TOPIX先物 |
1,256.00 |
11.5 |
東証2部指数 |
3,987.51 |
0.88 |
JASDAQ |
2,232.56 |
3.48 |
マザーズ |
885.57 |
-1.77 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1820380 |
1662881 |
東証2部 |
93820 |
28920 |
<兜町カタリスト>
「ラストリゾート」
22日まで12日連続で3ケタの日中値幅。
11日続いた東証1部売買代金は2兆円越えは途絶えた。
松井証券経由の信用評価損益率速報。
売り方マイナス9.86%、買い方マイナス11.08%。
これもそろそろ逆転というところまできた。
新たな動きへのすくみなのかも知れない。
週末。
大阪でチャームケア(6062)の本社を訪問。
このところ各種媒体の取材が多いという。
興味深かったのは11月5日に上場予定の日本ヘルスケア投資法人の話。
オペレーターは、ニチイ学館、ワタミの介護、さわやか倶楽部、
スーパーコート、シダー、チャーム・ケア、日本介護医療センター。
組み入れ物件で最大なのはチャームケアの「チャームスイート緑地公園(大阪・豊中)。
しかも・・・。
REITはヘルスケア物件を探しまくっているという。
因みに・・・。
今朝の日経1面の左肩は「団塊75歳以上に。10万人定住へ病院が街つくる」。
団塊世代が75歳を越える時代に対する国策としての「高齢者問題」はココにもある。
「2025年。
日本は節目を迎える。
それまでに団塊の世代がすべて75歳以上の後期高齢者となるのだ。
このあたりから病気がちになる人は多い。
医療費の爆発が懸念されると同時にどこに住めばじゅうぶんな医療があり安心できるかに
人々の関心が集まりそうだ」。
一見あまり関係なさそうな株式市場とREITがここでつながる気がする。
興味深いのは日銀の動き。
マイナス金利での短期国債買い入れの問題は既に報じられた。
もうひとつはETFの5割りは日銀が保有。
そしてREITの8月分の投資主体別売買状況。
投信、銀行、生保・損保、その他金融機関がそろって買い越し。
この5つの投資主体が軒並み買い越したのは、過去10年で4回。
一方で売り手は個人。
解釈は「各REITの日銀による保有比率は5%がその上限。
保有枠に余裕がある銘柄を先回りして買っておき、最後は日銀に売却する段取り」と。
利に対する聡さであろうか。
またETF市場でも高まる日銀の存在感。
日銀のETF保有残高は簿価ベースで約3兆円。
時価換算では約4.4兆円で指数連動型ETF全体の5割程度まで達した。
ラストリゾート日銀という安心感が市場に漂っているのかも知れない。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
カイオムバイオ(4583)・・・動兆
カイオムバイオサイエンスに注目する。
同社は抗体作製技術の創薬ベンチャー。
21日に「インフルエンザウイルスに対する抗体の作製に成功した」と発表。
最近のエボラ問題等を踏まえれるとこの材料への評価はもっと大きくても良いと考える。
<27日相場展望>
27日の日経平均株価は続伸スタート。
国内企業の2014年4〜9月期決算発表の本格化で好業績期待の高い銘柄への物色が相場を支えている。
日経平均株価の予想レンジは15300円−15450円。
日経平均の心理的節目である15500円を意識しながらもみ合いとなりそうだ。
前週末のNYダウが、ほぼ2週間ぶりの高値で取引を終えた。
好決算を発表したマイクロソフトやスリーエム(3M)などに買いが入った。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数はほぼ1カ月ぶりの高値圏で終えた。東京市場でも地合いの改善が意識され幅広い銘柄に買いが入った。
ただ前週に引き続き、朝高後は利益確定売りに押されて上値が重くなっている。
今週は28〜29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要なイベントが予定されている。買い一巡後は投資家の様子見姿勢が強まっている。
エボラ出血熱関連として長らく物色されている富士フイルムがきょうも買われている。相場の上昇で銀行や証券関連銘柄も高い。ファストリやソフトバンク、京セラも上昇している。
週末のNYダウは127ドル高の16805ドルと続伸。
NASDAQは30ポイント高の4483ポイント。
S&P500は13ポイント高の1964ポイント。
ダウ輸送株指数は82ポイント高の8568ポイント。
週間ではNYダウ2.6%、NASDAQ5.3%、SP500が4.1%上昇。
ともに5週間ぶりの反発。
P&Gやマイクロソフトの決算を好感との解釈。
エボラ懸念は見えないフリ。
10年国債利回りは2.26%。
ドル円は108.15円。
3市場の売買高は約53億株と減少。
CME円建ては大証比105円高の15435円。
ドル建ては大証比140ポイント高の15470ポイント。
非公式外資系動向は、800万株売り/710万株買い。
金額ベースは売り越し。
売りは建設・運輸・空運・証券セクターなど。
買いは小売・機械・通信・紙パセクターなど。
売買交錯は情報通信・商社・電機・サービス・自動車セクターなど。
225先物はJP・ニューエッジ・モルスタ・ドイツ・マネ・クレディが買い越し。
野村・アムロ・みずほ・シティ・GSが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・JP・クレディ・ニューエッジ・メリル・みずほが買い越し。
ドイツ・バークレイズ・ソジェン・GSが売り越し。
外資系等はミクシイ(2121)、大成建(1801)、H2O(8242)、
富士通ゼ(6755)、日立国際(6756)に注目。
テクニカル的には、日水(1332)、サカタ(1377)、若築(1888)、大林道(1896)、SMS(2175)、DeNA(2432)、サンエー(2659)、アダストリア(2685)、エレマテック(2715)、フジッコ(2908)、触媒(4114)、三洋化成(4471)、塩野義(4507)、科研(4521)、ペガサス(6262)、フォスター(6794)、千代田イン(6915)、蝶理(8014)、松屋(8237)、京成(9009)、アインファーマ(9627)が動兆。
<予定>
■27(月)
【国内】
9月企業向けサービス価格指数(8:50)
《決算発表》
JSR、日立化成、日立金、スタンレー、キヤノン、リコー、キーコーヒー、クラリオン、日立キャピ、カゴメ、ブルボン、コーエーテクモ、タカラレーベン、オプト、コクヨ、日立マクセル、フリークアウト、アンジェスMG、DMG森精、フジッコ、フジクラなど
《株主総会》
ビットアイル
【海外】
スウェーデン中銀政策金利発表
独10月Ifo景況感指数(18:00)
米10月マークイットサービス業PMI速報値(22:45)
メキシコ9月貿易収支(23:00)
米9月中古住宅販売仮契約(23:00)
《決算発表》
メルク、ツイッター
休場:NZ
<信用取引規制関係>
◆東証、ブロメディア株、アルメディオ株の日々公表銘柄指定を解除 24日付。
◆東証、enish株、インテージH株を貸借銘柄に選定 31日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
▽空売り比率=33.3%(東証、24日)
▼一単元の株式数変更
暁飯島工業 15年3月1日付けで1000株から100株
<24日相場概況>
24日の東京株式市場で日経平均株価は反発した。
終値は前日比152円68銭高の1万5291円64銭と、10日以来2週間ぶりの高値だった。
前日に発表されたユーロ圏と中国の10月の企業景況感指標の改善で投資家心理が上向き、米株高の流れを引き継いで買いが先行。
ただ午前9時30分すぎ、米ニューヨークの医師にエボラ出血熱の陽性反応が出たとの報道が嫌気され、日経平均先物に売りが出て現物株の上値を抑えた。
週末接近に加え、来週半ばに米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要行事を控えていることから次第に投資家の様子見姿勢が強まり、利益確定売りが出た。午後は前日比150円高程度の水準でもみ合う場面が増えた。東海東京調査センターの鈴木誠一マーケットアナリストは「積極的な買い材料に乏しい中で、上昇局面では実現益を確定する売りが出やすかった」と指摘した。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、前日比9.98ポイント高の1242.32だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8760億円と活況の目安となる2兆円を2日連続で下回った。売買高は19億2575万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1149、値下がり銘柄数は552、変わらずは133だった。
米国で新たにエボラ出血熱患者が発生したとのニュースで関連銘柄が幅広く物色され、富士フイルムやエアーテックなどが大きく上げた。
ソフトバンクやファナック、KDDIも高かった。ジャスダックのダルトン、不二ラテ、興研、重松製などのエボラ関連も揃って急伸。
東証2部株価指数は反発した。
来週は底堅い展開となりそうだ。
東証1部の売買代金は2兆円越えが途切れており、市場エネルギーは低下基調にある。
国内企業の決算発表が10月27日週から一段と増えるため、業績相場として個別物色が進めば指数の動き自体は底堅い動きであるだろう。
米国におけるエボラ出血熱リスクや欧州景況感の後退などがセンチメント悪化につながる恐れも考えられるが、10月13日週から高まっていたボラティリティが落ち着き、日経平均が心理的節目である15000円台を回復したことなどを勘案すると下値不安は和らいでいるとみる。
注目イベントは31日の日銀金融政策決定会合や黒田日銀総裁会見で、9月失業率・有効求人倍率、9月家計調査、9月消費者物価指数も同日発表される。週末、月末も重なり、ファンドによるドレッシング買いなどで波乱の一日となりそうだ。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,291.64 |
152.68 |
日経平均先物 |
15,330.00 |
190 |
TOPIX |
1,242.32 |
9.98 |
TOPIX先物 |
1,244.50 |
12 |
東証2部指数 |
3,986.63 |
8.55 |
JASDAQ |
2,229.08 |
5.06 |
マザーズ |
887.34 |
-4.61 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
1925750 |
1876007 |
東証2部 |
142120 |
33784 |
<兜町カタリスト>
「明晰?」
団扇やSMクラブが飛び交う永田町。
本気で国事を議論する気があるのかどうか疑問にさえ思える。
一方で、下げればエボラ、上げれば金融緩和の兜町。
とってつけたような材料に反応してすぐ忘れ去る。
本気で市場の未来を考える気があるのかどうか、こちらも疑問。
あちらもこちらも小人閑居で不善の感。
市場は日ばかり材料の刹那的解釈で時間だけが過ぎていく。
もっとも・・・。
株高でさえあれば、SMだろうが楼蘭だろうが、関係ない。
日経の1面を見れば「トヨタ、営業益最高。マツダ・富士重も」。
その横には「日立、営業益23%増。インフラ関連伸び」。
決算を見れば「エプソン、営業益2.5倍に」、「日立ハイテク最高益」、
「オービック純利益最高」、「キャノンMJ42%増益」。
そして「OLC、純利益上振れ」。
今期の入園者数は2800万人→3040万人に上方修正。
30周年だった前期の過去最高記録3129万人でさえ視野に入る。
入園料の値上げ関係なし。
消費増税関係なし。
ウダウダと騒ぐよりも足元の企業業績を直視したらどうなのだろうか。
犬の遠吠えのような「米国金融緩和終焉懸念」「欧州・中国景気懸念」は聞き飽きた。
ばかばかしいのは日銀の短期国債買い入れ入札でのマイナス金利。
投資家が利子を負担して国債を買うという構図。
金融緩和の一環で日銀が国債を大量に購入しているので流通国債は減少。
金融機関が安全資産という国債を購入しようとするとマイナス金利になるという。
お金を借りる方が得をするという異常さは、どう考えてもつじつまが合わない。
一般的に理解不能な事柄はどこかで終わりを迎えなければならないのが常識だが・・・。
明晰優秀な金融マンたちの行為としては、部分合理なのかも知れない。
しかしフツーの感覚で総合的に考えると愚かしく見えてならない。
というか、長く続いた債券バブルのフィーナーレとしてはふさわしいかも知れない。
いずれ時間を経た後には狂喜乱舞の債券バブルの象徴としての語り草になるのだろう。
行き着くところまで行けばあとは逆の回転になる筈。
理路整然とマイナス金利の正当性を説かれると、妙に説得力はあるが・・・。
スケジュールを見てみると・・・
週末:福島県知事選挙、欧州冬時間入り、ブラジル大統領選決戦投票
27日(月) 企業向けサービス価格指数、米中古住宅販売、独IFO景況感
28日(火)米FOMC(〜29日)、耐久財受注、ケースシラー住宅価格指数、CB消費者信頼感
29日(水)鉱工業生産、米5年国債入札
30日(木)米7〜9月GDP速報値、7年国債入札
31日(金)日銀金融政策決定会合、展望レポート、黒田日銀総裁会見、失業率、米シカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者信頼感
今日は部分日食で新月。
ブラックサースデーメモリアル(1929年)でもある。
26日(日)の水星順行開始が吉となって欲しいもの。
<24日相場展望>
24日の日経平均株価は大幅に反発でスタート。
日経平均株価の予想レンジは15200円−15450円。
ユーロ圏と中国の10月の購買担当者景気指数(PMI、速報値)など経済指標の改善で投資家心理が上向き、米株市場が大幅高となったほか、為替市場ではドル高円安が進んでおり、外部環境を好感した買いで強含みの推移。
24日付の日本経済新聞朝刊で「14年4〜9月期の収益が一段と上向いている」と伝わったトヨタやマツダ、富士重が上昇。ソフトバンクやファナック、ファストリなども買われている。
昨日のNYダウは216高の16677ドルと反発。
NASDAQは69ポイント高の4452ポイント。
S&P500は23ポイント高の1950ポイント。
ダウ輸送株指数は174ポイント高の8486ポイント。
昨日の下落幅174ポイントを同じ幅で戻した格好。
キャタピラーなどの決算を好感し一時300ドル近い上昇。
引けにかけて米国人医師のエボラ熱検査の報道で上げ幅を縮小。
エボラの解釈がいつも登場する変な市場。
引け後アマゾンが大幅安。
10年国債利回りは2.27%。
ドル円は108.25円。
3市場の売買高は約71億株。
CME円建ては大証比225円高の15365円。
ドル建ては大証比265ポイント高の15405ポイント。
非公式外資系動向は、1130万株売り/1180万株買い。
金額ベースは買い越し。
売りは輸送用機器・情報通信・精密・自動車・運輸・銀行・サービスセクターなど。
買いは化学・その他金融・薬品・ガラス・不動産・空運セクターなど。
売買交錯は電機・建設・小売・機械・食品・通信セクターなど。
225先物は、JP・UBS・GS・大和・楽天・アムロが買い越し。
モルスタ・メリル・バークレイズ・ニューエッジ・クレディ・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はGS・大和・アムロ・みずほ・パリバが買い越し。
バークレイズ・JP・UBS・野村・ドイツが売り越し。
外資系等は、日新製鋼(5413)、日立ハイテク(8036)、第一生命(8750)、三和(5929)、オービック(4684)、Uアローズ(7606)、オリンパ(7733)、大同特殊鋼(5471)、IIJ(3774)に注目。
テクニカル的には、日水(1332)、飛島(1805)、前田建(1824)、若築(1888)、大林道(1896)、ライト工(1926)、GCA(2174)、伊藤ハム(2284)、Sフーズ(2292)、アイロム(2372)、DeNA(2432)、エディオン(2730)、ゲンキー(2772)、ウェルシア(3141)、GMOクラウド(3788)、プレステージ(4290)、塩野義(4507)、科研(4521)、クレスコ(4674)、サイバー(4751)、北川鉄工(6317)、洋エンジ(6330)、福島工(6420)、フォスター(6794)、良品計画(7453)、マルエツ(8178)、CFS(8229)、京成(9009)が動兆。
<信用取引規制関係>
◆東証、蛇の目株の日々公表銘柄指定を解除 23日付。
◆東証、オプティム株を制度信用銘柄に選定 24日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、29日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
▽空売り比率=33.0%(東証、23日)
【23日の相場表変更】
▽指定変更=〔東証マザーズ→東1〕GMOクラ(情報・通信)
▽監理銘柄に指定=〔東証マザーズ〕カービュー
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
日創プロニティ 13万株、1億円
<予定>
■国内(24日)
《決算発表》
NRI、中外薬、ファナック、トーメンデバ、キムラユニティー、ジャパンF、アツギ、ブルドック、ペッパー、サトーHD、サカイ引越、帝国ホテル、高純度化、東洋機械、マックス、アクセル、トーメンエレク、だいこう、KABU.COM、センチュリー21、建設技研、共成レンテ、Vコマース、ヤスハラケミカル、富通ゼネ、三谷産、岩井コスモなど
《株主総会》
ファーマフーズ、テックファーム、ゼネパッカー、サムコ
■海外(24日)
韓国7-9月期GDP(8:00)
シンガポール9月鉱工業生産(14:00)
中国9月主要70都市住宅価格(10:30)
英7-9月期GDP(17:30)
ブラジル9月経常収支(21:30)
米9月新築住宅販売件数(23:00)
《決算発表》
フォード、UPS、P&G
休場:インド
<23日相場概況>
23日の日経平均株価は小反落。
前日比56円81銭安の1万5138円96銭で終えた。
NY株安や原油相場の急落、前日大幅上昇の反動などが懸念され、朝方から売り優勢の展開となった。
日経平均株価は100円超の下げ幅で推移していたが、中国10月HSBC製造業PMIがプラスとなったことを手がかりに先物主導で買戻しが入った。
「1万5000円超の水準にはチャート上の節目が集中し、心理的な重荷となった」と指摘。9月下旬に付けた取引時間中の高値から17日の安値までの下落に対する38.2%戻しの水準(1万5233円)などが上値抵抗として意識されたという。
東証株価指数(TOPIX)も反落し、4.07ポイント安の1232.34で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆7730億円。売買高は20億1418万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1183と、全体の6割超を占めた。値上がりは534、変わらずは117銘柄だった。
個別では、京都大学iPS細胞研究所と難病治療薬の共同研究に乗り出すと報じられたアイロムHDが8日続伸。
ソフトバンクやリクルートが下落。日電産も下げた。増益決算を発表したが、物足りないとして売りが優勢になった。
一方、トヨタが上昇。商船三井や郵船、川崎汽が上げ、業績が上振れしたと伝わったIHIが堅調に推移した。
東証2部株価指数も反落した。
オプティムは、上場2日目のきょう午前に公募・売り出し(公開価格、4000円)の3.6倍となる1万4400円で初値を付けた。
その後一時下落に転じる場面もあったが、大引け直前に制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇した。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,138.96 |
-56.81 |
日経平均先物 |
15,140.00 |
-20 |
TOPIX |
1,232.34 |
-4.07 |
TOPIX先物 |
1,232.50 |
-1 |
東証2部指数 |
3,978.08 |
-2.47 |
JASDAQ |
2,224.02 |
4.57 |
マザーズ |
891.95 |
22.97 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2014180 |
1773033 |
東証2部 |
185590 |
43003 |
<アフターランチ>
「卑屈にならず」
後場寄り後に日経平均はプラス展開。
とはいえ小幅高。
3ケタの動きをこのところ見てきただけに物足りない気がするのは贅沢だろうか。
日経朝刊のアジア面というのは滅多に見ない。
が、今朝は「不動産投資日本に照準」の見出しが目についた。
サブタイトルは「台湾・香港から熱視線」。
香港の不動産仲介会社が企画した2泊3日の不動産見学ツアー。
参加者12人のうち5人が物件を購入したという。
別の台湾人投資家は都内のビル数棟を見学して渋谷の4億円の物件を購入。
「台湾より高い利回りを確保できる」との声が紹介されている。
台湾・香港のネット利回りは1〜3%程度。
ところが日本の物件では6%前後が多いので「宝の山」に映るという指摘。
台湾の中心部のマンションが30坪程度で1.8億円。
香港ではマンションが東京の3〜4倍。
坪2000万円の物件もゴロゴロあるという。
平均的な20坪で4億円というのはすごいがやはり価格の高さは拭えない。
中国は不動産価格は下落しており投資家は日本の不動産へのポートの変更もしてきている。
「失われた20年」で不動産投資なんて言葉は消えていた。
しかし海外投資家のこの行動を見ると、この世界ではもう終焉を迎えているのかも知れない。
アベノミクスや東京五輪は日本株ではなく、まずは日本の不動産市場を後押ししている印象。
台北の住宅展示場には東京都心部のミニチュアサイズの模型があるというからこれも凄い。
今年1〜9月の訪日外国人客数は前年同期比26%増の973万人。
このうち何人もが不動産見学と大量消費を目的に来日しているのだろう。
単に観光だけと考えると読み間違えるかも知れない。
かつて「ジャパン・アズ・ナンバー1」といわれたこともあったがこの国の美徳は謙虚。
しかし、もう少し自信を持って胸を張っても良いのではなかろうか。
諦念と卑屈と謙虚だけでは弱肉強食の市場で航海するのは難しい。
だいたい・・・。
FRBのハンドリングだけが目立って成果の薄いオバマ政権のアメリカ。
それでも株価は新高値水準となった。
「呪われた大統領オバマ氏」なんてコメントは過去のもの。
時は10月ブラックマンデーの時期。
その1987年10月19日のブラックマンデーから27年経ってダウは約8.4倍。
個別では200倍以上になった銘柄がS&P500のなかに12銘柄あるという。
平均上昇率は212倍。(212%ではない)。
ユナイテッドヘルスが594倍、アムジェンが278倍、ロスストアーが237倍。
オラクル237倍、ホームデポ179倍、ナイキ160倍、マイクロソフト139倍。
日本でも同様だが、伝統的企業ではなく当時の新興企業の化け率が高い。
やはり成長性を追うのなら新興小型銘柄。
これは洋の東西を問わないようである。
<兜町カタリスト先取り情報>
東証1部の売買代金は2兆円を超える日が多くなり「天高く」とは言わないまでも「出来高肥える秋」となった。とはいえ見逃されている銘柄は多いし、ピカリと輝きを増す銘柄もアチコチにあろう。特に今年の東証2部は良い動きが目立つ。
もっとも東証1部の指数連動大型銘柄とボラティリティの高さが目立つ新興市場のハザマにいるからから気づきが必要だ。
東証二部の明治電気工業(3388)に注目する。
同社は名古屋本社の技術商社でFAエンジニアリングが中核。
取扱い商品は制御機器、計測機器、メカトロ、産業用機器、基盤装置と幅広い。
トヨタ関連が全体の4割を占めている。まさに「日本のものづくりを強くする」企業だ。
「エンジニアリング機能」と「ソリューション機能」「商社機能」でトータルパワーを発揮している。
実質無借金経営で財務は良好。
今後は水素ステーション、燃料電池評価、太陽光発電、蓄電システム、ロボット、位置測定、無線技術など新しい技術の進化に対して期待感が高い。
業績は絶好調。
10月15日に今3月期業績を上方修正した。それによると売上高は487億円→507.9億円、営業利益は12.6億円→15.6億円、純利益は8.7億円→11.6億円で5期連続の増収増益見通し。
理由は「主要ユーザーである自動車関連企業向けに制御、産業、実装機器などの販売が堅調に推移。売上増に伴う売上総利益の増加、円安に伴う為替差益の増加など」。
中期経営計画では2017年3月の売上高580億円、営業利益21.7億円、純利益14.8億円を目標としている。
株価は2012年までは300〜400円のレンジで推移していたが昨年5月に600円台まで上昇。その後しばらく500円台で推移し今年9月に900円を示現。直近は700円水準となっている。2006年5月高値は2880円。半値戻し水準の1500円を目標と考えれば株価はココから倍増期待だ。
PER7倍台、PBR0,6倍台はまだまだ評価不足と見る。
創業は1920年という歴史をもつ企業だが昨年12月17日にJASDAQ市場から東証ニ部に市場変更した。
東証1部への道も近いと読む。
<兜町カタリスト>
「肥える」
昨日の日経平均は391.49円上昇。
高値引けではなく15時の高値から1銭下で引けたところが憎いワザでもあった。
上昇率は2.6%、TOPIXの上昇率は2.5%。
前日のNYダウは1.3%の上昇。NASDAQが2.4%の上昇。
上昇率はNYを凌駕したから一応独立した動き。
というか日米ともにボラは高く、売買エネルギーは拡大傾向となっている。
12営業日連続で前日比3ケタ動く展開となっている。
昨日の東証1部の売買代金は2兆805億円で10営業日連続で2兆円超。
「天高く」とは言わないまでも「出来高肥える秋」ではある。
空売り比率は昨日32%台まで低下した。
松井証券経由の信用評価損率は売り方マイナス9.87%、買い方マイナス11.29%。
少し拮抗してきたしこれが逆転すれば25日線からのマイナス3%乖離もプラスになろう。
10月17日現在の信評価損率は5週連続悪化の14,93%。
それにしても前週の最低買い残の減り方はすごかった。
10月17日時点で前々週比6266億円減少し2兆4811億円。
因みに10月10日時点で3609億円減少し3兆1077億円。
10月3日時点で1722億円減少し3兆4987億円。
9月26日時点が7週連続増加で3兆6410億円だった。
この3週間で1兆1599億円減少し日経平均は約1800円下落。
東証1部の時価総額は約50兆円減ったことになる。
紙芝居チックに考えれば日経平均の25日移動平均は15661円。
マイナス2.98%カイ離。
75日線は15515円でマイナス2.09%カイ離。
200日線は15092円でプラス0.69%カイ離。
これは昨日7日ぶりに上回った。
勝手雲の下限は15020円、上限は15465円。
まずは15465円を超えてから落ち着きということになろうか。
因みに10月のSQ値は15296円。
興味深いのは日経商品欄。
中古マンションの価格上昇が報じられている。
9月の中古マンション平均価格は首都圏で前月比0.3%上昇。
名古屋中心部も2ヶ月連続での上昇。
背景は新築マンションの供給減少。
売主の希望価格は上昇基調。
売り手の優位が登場してきたことになる。
株と違って供給に限りがある不動産では価格的には良い兆候でもあろうか。
一方で、ガソリン価格は消費造成後の最安値を更新した。
背景は原油価格の下落。
千葉では7月高値から11円安い看板もあるという。
世界景気の減速懸念はことガソリンに関する限りは悪くない。
自民党の「アベノミクスを成功させる会」の昨日の会合。
追加の消費増税を1年半先送りし17年4月にすべきと提言した。
廃止ではないものの延期。
それでも市場は好感する筈。
今年春の轍を踏まないためには必要は筈。
となると、市場は好感。
消費増税で5%→8%でも16000円まで行った日経平均。
もしも先延ばしなら17000円〜18000円があってもおかしくない。
ということは・・・。
消費増税延期の声に怯えるのは自民党税調と財務省に加えて株の売り方でもあろう。
ここ数日の日経平均は連日まだまだ乱高下を繰り返しす。
まさに暴騰か暴落(笑)
日経平均は連日300円以上高かったり安くなったりと非常やりづらい相場。
ただし、毎日何かしらの好材料がでればそれに株価は素直に反応している、銘柄によっつては意図も簡単にストップ高を果たす。
またその逆で悪材料がでればこれまた意図も簡単にストップ安もする。
非常に素直な環境であるなとは感じている。
ともかくここはしっかり株価の居所を見極めましょう。
<23日相場概況>
23日の日経平均株価は反落のスタート。
日経平均株価の予想レンジは14900円−15150円。
前日終値を100〜120円程度下回る15000円台後半で推移している。
米株安や前日大幅高の反動、カナダの首都オタワで銃乱射事件が発生。
投資家心理を冷やし、運用リスクを回避する動きはから朝方は売りが先行。
ただ、為替市場が1ドル=107円台乗せの円安水準で推移していることが輸出関連株にとっては追い風となり、指数の下げ幅は限定的と考える。
昨日のNYダウは153ドル安の16461ドルと4日ぶりの反落。
NASDAQは36ポイント安の4382ポイントと5日ぶりの反落。
S&P500は14ポイント安の1927ポイント。
ダウ輸送株指数は174ポイント安の8312ポイント。
カナダ・オタワの銃乱射事件を嫌気との珍妙な解釈。
バイオジェン・ボーイングが下落。
ヤフー・ブロードコムが上昇。
10年国債利回りは2.22%。
ドル円は107.12円。
3市場の売買高は約70億株と低下。
CME円建ては大証比50円安の15110円。
ドル建ては大証比20ポイント安の15140ポイント。
非公式外資系動向は1150万株売り/1490万株買い。
金額ベースは買い越し。
売りは食品・情報通信・運輸・損保・空運・ゴムセクターなど。
買いは鉄鋼・自動車・化学・証券・ETF・銀行・不動産・建設セクターなど。
売買交錯は機械・電機・小売セクターなど。
225先物は、JP・モルスタ・クレディ・まね・みずほ・日興が買い越し。
GS・ドイツ・シティ・メリル・パリバ・アムロが売り越し。
TOPIX先物は日興・モルスタ・ニューエッジ・バークレイズ・UBSがj買い越し。
メリル・ドイツ・JPが売り越し。
外資系等は、NSSOL(2327)、古野(6814)、サンドラッグ(9989)、
Uアローズ(7606)、日電産(6594)、堀場(6856)に注目。
テクニカル的には、日水(1332)、飛島(1805)、西松(1820)、前田(1824)、大林道(1896)、ヤマト(1967)、GCA(2174)、伊藤ハム(2284)、Sフーズ(2292)、アイロム(2372)、エムスリー(2413)、WDB(2475)、エレマテック(2715)、フジッコ(2908)、神戸物産(2028)、ウェルシア(3141)、TOKAI(3167)、コスモス薬(3349)、クリエイトレ(3387)、沢井薬(4555)、ファンケル(4921)、ポーラ(4927)、ノーリツ(5943)、洋エンジ(6330)、千代田イン(6915)、全国保証(7164)、良品計画(7459)、西松屋(7545)、ハピネット(7552)、サイゼリヤ(7581)、ピジョン(7956)、蝶理(8014)、セイコー(8050)、マルエツ(8178)、カスミ(8196)、平和堂(8276)、タカラレ(8897)、JR西(9021)、京阪(9045)、共立メ(9616)、アインファーマ(9627)が動兆。
<信用取引規制関連>
◆東証、東洋合成株の信用取引に臨時措置 委託保証金率を23日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
◆東証、GMO―R株、セレス株を制度信用銘柄に選定 23日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、28日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
◆日証金、ウエルシア株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。22日午後立会約定分から。
◆日証金、UNITED株、アクリティブ株の貸借取引申込停止措置を解除 23日約定分から。あらためて貸株利用などに関する注意喚起。
◆日証金、CFS株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。22日付。
◎監理銘柄に指定=〔東証マザーズ〕カービューは22日
▽空売り比率=32.0%(東証、22日)
【22日の相場表変更】
▽新規上場=〔東証マザーズ〕オプティム、セレス(情報・通信)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
アオキスーパー 110万株、10億320万円
<予定>
■国内(23日)
10月マークイット製造業PMI(10:35)
大阪取引所のFX市場取引最終日
《決算発表》
オービック、日立国際、日立ハイテク、キヤノンMJ、蝶理、小野測、OBC、菱鉛筆、栄研化、SMK、セゾン情、ハチバン、DNAチップ、ムラキ、サーティワン
《株主総会》
ティーライフ、メディアシーク、DR.シーラボ
《イベント》
マイクロソフトカンファレンス2014(〜24日)
■海外(23日)
中国10月HSBC製造業PMI(10:45)
シンガポール9月消費者物価(14:00)
仏・独・ユーロ圏10月PMI速報値(16:00、16:30、17:00)
フィリピン中銀政策金利発表(17:00)
英9月小売売上高(17:30)
トルコ中銀金融政策決定会合
EU首脳会議(〜24日、ブリュッセル)
ブラジル9月失業率(20:00)
米9月シカゴ連銀全米活動指数(21:30)
米8月FHFA住宅価格指数(22:00)
米10月マークイット製造業PMI(22:45)
米9月CB景気先行総合指数(23:00)
ユーロ圏10月消費者信頼感速報値(23:00)
米10月カンザスシティ連銀製造業活動(24日、0:00)
米30年インフレ連動国債入札
《決算発表》
パルト・グループ、3M、マイクロソフト、キャタピラー、GM、ニューコア
休場:タイ、インド(〜24日)
<22日相場概況>
22日の日経平均株価は大幅反発。
終値は前日比391円49銭高い1万5195円77銭で、ほぼ高値引けだった。
前日に欧米の主要株価指数が軒並み上昇したことや円相場が円安・ドル高方向に振れたことで投資家心理が改善。トヨタやマツダといった主力の輸出関連株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。
大引けにかけては日経平均先物12月物に断続的に買いが入り、日経平均は1万5200円に迫った。
市場では「欧州など世界景気の先行き不透明感は完全に払拭されたわけではなく、引き続き荒い値動きが続きそう」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も反発。前日比31.05ポイント高の1236.41だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆805億円。売買高は21億3204万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は全体の95%にあたる1742、値下がり銘柄数は73、変わらずは18だった。業種別TOPIXは全33業種で上昇し、海運や建設などの伸び率が目立った。
ソフトバンクやKDDI、ファナックが上昇した。富士フイルムやリクルート、JTが高い。キヤノンや村田製、日電産が買われた。半面、日本ペHDやニコンが売られた。
東証2部株価指数は反発だった。
前日に新規上場したGMO―Rは、上場2日目となるきょう、公募・売り出し(公開価格)の約2.3倍となる4900円の初値を付けた。その後は売りが優勢となり4300円で取引を終えた。
きょう新規上場したセレスは公開価格を55%上回る2890円の初値を付けた後、2706円で引けた。
同じくきょう新規上場のオプティムは終日買い気配が続き、取引が成立しなかった。
終値 |
|
|
日経平均 |
15,195.77 |
391.49 |
日経平均先物 |
15,160.00 |
380 |
TOPIX |
1,236.41 |
31.05 |
TOPIX先物 |
1,233.50 |
30 |
東証2部指数 |
3,980.55 |
50.52 |
JASDAQ |
2,219.45 |
35.09 |
マザーズ |
868.98 |
20.06 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2132040 |
2080592 |
東証2部 |
197960 |
50963 |
<兜町カタリスト>
「振り回されないで」
アップルの好業績が地球を1周してNYで開花したという格好。
ここさえ押さえておけば昨日の下落は高見の見物でも良かった。
日経平均は306円安で14804円。
騰落レシオはまた69.35%まで低下。
「中国のGDPが5年半ぶりの低水準となり、世界景気の減速懸念が高まったことも
日本株の売りに拍車をかけた」というのが場況。
中国のGDPは7.3%で着地したが、直後の上海はおろか日経平均も反応薄だった。
後場になっていきなり気がついた訳ではなかろう。
不思議な解釈である。
むしろ・・・・。
昨日の塩崎厚生労働相の閣議後の記者会見。
GPIFの株式比率引き上げ観測報道について「全く知らない」とコメント。
この方が罪深かったような気がする。
昨日の先物手口に驚いたのはネット証券経由の買い越し。
225はアムロ4706枚、メリル2196枚の買い越し。
しかしその次はSBIの1389枚、そして松井の1200枚、カブコム658枚。
楽天も438枚。
TOPIX先物はSBIが7181枚、松井4626枚、カブコム4929枚、
楽天3648枚。
アムロやメリルだニューエッジだ愚かしい議論の前に、この現実がある。
というか、なぜか嬉しい数字。
市場関係者岡本さんのコメント。
「来年はリスクを考慮して10〜11月前に一旦は軽くする必要性を
認識しておくべきですね。
毎年、今年は違うかもと淡い期待を持ってしまう。
反省・・・」。
本当にその通りだが、改めて遭遇するといつも忘れてしまうのが自分の悪い癖でもある。
市場で話題になっているのはヒジュラ暦。
イスラムの暦とされるが、新年を迎えるとオイルマネーが動くことが多かったという。
以下は過去の新年以降の10日の騰落率。
2013年11月5日、日経平均プラス6.6%、ダウプラス2.3%。
2012年11月15日、日経平均プラス5.4%、ダウプラス3.5%。
2011年11月27日、日経平均プラス6.2%、ダウプラス6.8%。
2010年12月8日、日経平均プラス1.4%、ダウプラス1.4%。
2009年12月18日、日経平均プラス5.1%、ダウプラス2.5%。
因みに今年は10月25日が新年。
気になったのが昨日の安倍さんの動向。
午後2時過ぎに米国ユダヤ人協会のバーグマン会長との面談。
この背景は何だったのだろうか。
<22日相場展望>
22日の日経平均株価は大幅反発でスタート。
1万5100円台前半で推移している。
前日の欧州や米株式市場では主要指標が軒並み大幅高になった。
日経平均株価の予想レンジは14900円−15200円。
トヨタやキヤノンといった主力の輸出関連株が高い。
市場では「今後は下旬に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)や日米の決算の動向が焦点になる」との声が聞かれた。
財務省が発表した4〜9月の貿易収支は5兆4271億円の赤字となり、上半期としては過去最大の赤字額となった。ただ市場への影響は限定的にとどまっている。
個別では、ソフトバンクやファストリ、ファナックといった値がさ株が買われた。
リクルートや富士フイルム、KDDIが高い。半面、ニコンやUアローズ、エアーテックが安い。
九州電力が一部再生可能エネルギーの買い取り手続きの再開を発表したことで、サニックスや田淵電機など足元で売り込まれていた太陽光発電関連の一角が急伸。
また、バルチック海運指数の急伸を背景に商船三井や川崎汽船など海運株の上昇も目立つ。
昨日のNYダウは215ドル高の16614ドルと3日続伸。
NASDAQは103ポイント高の4419ポイントと4日続伸。
上昇率は1.31%。
S&P500は37ポイント高の1941ポイントと4日続伸。
ダウ輸送株指数は258ポイント高の8486ポイント。
ECBの社債買い入れ意向を好感。
アップルの好業績も一夜明けて奏功。
10年国債利回りは2.22%。
ドル円は106.99円。
3市場の売買高は約72億株と低下。
CME円建ては大証比300円高の15080円。
ドル建ては大証比335ポイント高の15115ポイント。
非公式外資系動向は、690万株売り/920万株買い。
金額ベースは買い越し。
売りは証券・薬品・サービス・石油・鉱業・その他金融・空運・
輸送用機器・運輸・小売セクターなど。
買いは化学・機械・情報通信・建設・銀行・保険・不動産・食品セクターなど。
売買交錯は電機・自動車セクターなど。
225先物は、アムロ・メリル・SBI・パリバ・松井・カブコム・楽天が買い越し。
野村・クレディ・モルスタ・ニューエッジ・ドイツ・みずほが売り越し。
TOPIX先物はメリル・アムロ・SBI・パリバ・日興・GS・みずほが買い越し。
UBS・モルスタ・バークレイズ・野村が売り越し。
外資系等は、コニカ(4902)、東芝テック(6588)、ブラザー(6448)、フィルム(4901)、島忠(8184)に注目。
テクニカル的には、飛島(1824)、前田建(1824)、米久(2290)、ABC(2670)、ゲンキー(2772)、神戸物産(3038)、ファンケル(4921)、全国保証(7164)、良品計画(7453)、蝶理(8014)、アクシアル(8255)、藤久(9966)が動兆。
<信用取引規制関係>
◆東証、アスカネット株、アクセルM株、enish株の日々公表銘柄指定を解除 21日付。
◆東証、アゼアス株の信用取引に臨時措置 委託保証金率を22日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
◆東証、スマトブック株を日々公表銘柄に指定 22日から。
▽空売り比率=35.0%(東証、21日)
【21日の相場表変更】
▽新規上場=〔東証マザーズ〕GMOリサーチ(GMO―R、情報・通信)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
チヨダ 50万株、10億円
▼立合外分売
アクトコール 28〜31日に2万6000株
▼一単元の株式数変更
日本ペイントホールディングス 2015年1月5日付で1000株から100株
■国内(22日)
9月貿易統計(8:50)
9月訪日外客数
《決算発表》
日本電産、パナIS、リコーリース、カービュー、モーニングスタ、石塚硝、京都友禅
《株主総会》
綜合HD
《新規上場》
オプティム、セレス
<予定>
■海外(22日)
豪7-9月期消費者物価(9:30)
南ア9月消費者物価(17:00)
英中銀の金融政策委員会議事録(7〜8日開催分、17:30)
カナダ8月小売売上高(21:30)
米9月消費者物価(21:30)
メキシコ8月小売売上高(22:00)
カナダ中銀政策金利発表(23:00)
《決算発表》
ダウ・ケミカル、ボーイング、U・S・バンコープ、AT&T
休場:シンガポール、マレーシア
<21日相場概況>
21日の日経平均株価は大幅反落した。
終値は前日比306円95銭安の1万4804円28銭だった。
前日に急伸した反動で、利益確定売りが広がった。
中国で発表された7〜9月期の国内総生産(GDP)が5年半ぶり低水準となり、世界景気の減速に対する警戒感が再び意識されたことも株価の重荷になった。
「塩崎厚労相:GPIF報道、まったく知らない」、「基本ポートフォリオは前倒しで検討中と理解」と伝わったことによる売りとの観測もあり、後場の日経平均は下げ幅を拡大してスタート。また、ドル・円などが円高方向に振れていることで昨日の大幅高の反動が強まった。
東証株価指数(TOPIX)も反落した。
東証1部の売買代金は概算で2兆412億円、売買高は22億5566万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は全体の約86%にあたる1574、値上がり銘柄数は209、変わらずは50だった。
個別銘柄では、因幡電産 (9934)が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の60億円→74億円に23.3%上方修正。
従来の1.2%減益予想から一転して21.9%増益見通しとなったことが買い材料。
あさひや東京ドーム、日東紡が年初来安値を更新した。
リクルートが16日の上場後に初めて下落。
9日に上場したすかいらーくは上場来の安値を連日で更新した。一方、富士フイルムは堅調。NTTデータやヤフーも上昇して取引を終えた。
東証2部株価指数は反落した。
<アフターランチ>
「見返り柳」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
週末は今年6回目の名古屋でした。
ストボ10周年記念セミナーにたくさんのフレンドリーな投資家さんに
おいでいただきありがとうございました。
土曜の夜は蓬莱のひつまびし、日曜の夜はジャンボ海老を堪能してきました。
この数週間のハラハラドキドキの夜ではなく、わくわくドキドキの夜。
「明日が怖い。夜が来るのが怖い」と言われていた先週とは
打って変わって金曜夜のNYダウの7日ぶりの反発での期待感。
市場関係者の常套手段でもある「振り返り」をして過去に饒舌になってみれば、
既に金曜の段階で日経平均のPERは13.98倍、騰落レシオは69%台、
25日移動平均からは7.8%のかい離。
幾らなんでも反発する段階だろうと読んだ人は多かったでしょう。
そこに持ってきて・・・。
これまでは夜が相場を壊してきたのに今回は相場は夜作られました。
久々の「一夜変わり」の体験となった訳です。
NYの反発も景気指数の好調などで解釈されていますが、
良く考えてみれば東京に1周遅れてのSQ通過。
木曜日の段階で米3市場の売買高が100億株を超えましたから、
もちろん恐怖の売りや損失確定の売りもあったのでしょうが、
SQまでの抵抗だったと考えても不自然ではないでしょう。
もっとも饒舌な過去があったとしても待っているのは寡黙な未来。
反発という「初会」は無事過ごせても、「裏を返す」ことができなければ
決して「馴染み」にはなれなません。
これは江戸時代の吉原の話ですが、相場だって似たようなもの。
幸い、戻りのNYダウは引け際に一応プラスでの戻りで小幅続伸。
NASDAQは57ポイント高、S&Pは17%高と1%近くの上昇で3日続伸。
見事に「裏を返して」くれました。
となると、馴染みになれる可能性は高まったといえるでしょう。
「初会には壁へ吸いつくほど座り」
「枇杷ひとつ食ったが裏のしるしなり」
「裏を付けぬは客の恥、馴染みを付けさせぬは花魁の恥」。
株の世界で使われる言葉の多くは「寄り付き・大引け」を始めとして「玉」なども吉原の言葉。
馴染みになって遥かに遠い見返りの柳まで花魁に送ってもらうような
相場展開になって欲しいもの。
「相場下落で饒舌、相場上昇で寡黙」。
あるいは「過去に寡黙、未来に饒舌」。
これが理想なんでしょうが、過去にこだわるあまり未来が見えなかったり見なかったり
することばかりのような気がしてなりません。
上ひげや下ひげなんて剃ってしまえば良いのかも知れませんが・・・。
(櫻井)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前引け後、カイオムバイオサイエンス(4583)のプレスリリース。
題名は「インフルエンザウィルスに対する抗体作成に関するお知らせ」。
中身は・・・。
当社のビジョンであるパンデミック感染症を目的とした研究開発において、
複数のインフルエンザウィルス抗原に対する抗体作成プロジェクトを実施しましたところ。
抗体の作成に成功いたしました。
株価は後場一時ストップ高となった。
<21日相場展望>
21日の日経平均株価は小動きで始まった。
昨日、日経平均は600円近く上昇しており、利益確定売りも出やすい。
ファストリやソフトバンクなどの値がさ株のほか、電機や自動車などの一部に売りが出ている。
日経平均株価の予想レンジは14900円−15200円。
減収減益となった米IBMは下落した一方、米アップルやテキサス・インスツルメンツが好決算で時間外取引で買われており、こうした動きを背景に東京市場でもハイテク関連株で選別物色が進むとみる。
経済指標・イベントで国内市場では特に目立ったものはなく、11時に発表される中国9月都市部固定資産投資や小売売上高、鉱工業生産、7-9月期GDPなどが相場に影響を与えそうだ。
「中国のGDPが市場予想を下回れば、1万5000円を再び割り込むだろう」という。
値上がり率上位には、クレスコ(4674)、古野電気(6814)、enish(3667)、因幡電産(9934)、旭有機(4216)など。
昨日のNY株式相場は上昇。好調な企業決算発表を受け、米株相場は続伸。
IBMの決算悪で一時下げる場面がありましたが、IT関連やハイテク関連に買い戻しが入り引けにかけて戻す展開となった。
ナスダックは、アップルやフェイスブックなどの買い戻しが続き3日続伸となった。
ダウ平均は前日比19.26ドル高の16399.67ドルで終了。
NASDAQは前日比57.64ポイント高の4316.07ポイント、S&P500は前営業日比17.26ト高の1904.02ポイントで終了。
21日の主要外国証券経由の注文動向は、売り1050万株、買い770万株で、差し引き280万株の売り越し。
売り越しは3営業日ぶり。金額も売り越し。
売りセクターに、電機、陸運、自動車、化学、輸送用機器、小売、その他金融、情報通信、運輸、空運、機械など。
買いセクターに、機械、商社、鉱業、自動車、サービス、建設、電機、銀行、食品など
<信用取引関係等>
◆東証、省電舎株の日々公表銘柄指定を解除 20日付。
◆名証、日本商業開発株を貸借銘柄に選定 11月4日売買分から。中証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
▽空売り比率=32.7%(東証、20日)
【20日の相場表変更】
▽新規上場=〔TOKYO PRO Market〕イー・カムトゥルー(イーカムトゥ、情報・通信)
<予定>
■国内(21日)
10月月例経済報告
経済財政諮問会議
8月全産業活動指数(13:30)
20年国債入札
《決算発表》
ベクター、SPK
《新規上場》
GMOリサーチ
■海外(21日)
APEC財務相会合(北京、〜22日)
豪中銀理事会の議事録(7日開催分、9:30)
中国9月都市部固定資産投資、小売売上高、鉱工業生産、7-9月期GDP(11:00)
米9月中古住宅販売件数(23:00)
《決算発表》
コカ・コーラ、マクドナルド、トラベラーズ、インテューイティブ・サージカル
<20日相場概況>
日経平均は大幅反発。
前週末の米国市場でNYダウが大幅上昇した流れを受けて、日経平均は大幅反発してスタート。
前週までの大幅下落の反動に加え、外部環境の改善や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の国内株運用比率引き上げへの期待も支援材料となった。
その後も円安の進行などから徐々に水準を切り上げる展開が続き、この日の高値で取引を終えた。
大引けの日経平均は前週末比578.72円高の15111.23円となった。東証1部の売買高は23億7962万株、売買代金は2兆3186億円だった。
上げ幅は今年最大で、2013年6月10日以来、ほぼ1年4カ月ぶりの大きさ。
米国景気への懸念がいったん後退し、前週末に米国株が反発。
円高に一服感が出たことも追い風となった。
日本株は前週まで調整していたこともあり、株価指数先物を中心にリバウンドを狙った短期資金の買いが加速した。
心理的節目の1万5000円を前に伸び悩む場面もあったが、10時ごろには先高期待が高まり、先物主導で再び上値追いの展開となった。
安倍晋三首相は20日午後、小渕優子経済産業相と松島みどり法相からそれぞれ辞表の提出を受け、これを受理した。政権運営への懸念が出る半面、相場の地合いが大きく好転したこともあり、きょうのところは相場に与える影響は限定的だった。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、前週末比47.12ポイント高の1224.34で取引を終えた。
東証1部はほぼ全面高の展開で、値上がり銘柄数は全体の98.3%にあたる1802。東証によると過去最高だった。値下がり銘柄数は21、変わらずは10だった。
個別銘柄では、ソフトバンクやファストリ、リクルートなども高い。
東証2部株価指数も反発した。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,111.23 |
578.72 |
日経平均先物 |
15,120.00 |
590 |
TOPIX |
1,224.34 |
47.12 |
TOPIX先物 |
1,227.50 |
52 |
東証2部指数 |
3,966.02 |
95.47 |
JASDAQ |
2,199.07 |
45.47 |
マザーズ |
866.38 |
36.12 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2379620 |
2318690 |
東証2部 |
135790 |
42237 |
<アフターランチ>
「振り返れば」
15000円台回復といっても高値まであと1300円あまり。
よく踏みこたえたというところか。
このところ後場からの売りが多いので、今日は来るなといいたいところ。
先々週の日刊ゲンダイに書いたのはチャームケアだった。
↓
チャームケア(6062)に注目する。
同社は開設準備中の施設を含め、
東京・大阪・兵庫・京都・奈良の都府県で有料老人ホーム(介護付・住宅型)を展開。
「お客様お一人おひとりの価値観を大切にし、お客様にあった魅力的なライフスタイルを提案」
というコンセプトで画一的でない魅力的なサービスを提供。
平均入居率は93.7%と業界平均の86.6%よりも高い。
一般的に要介護発生率が高くなるのは75歳以上の後期高齢者。
2025年には後期高齢者が今よりも700万人近く増加する一方で
生産年齢人口は今よりも800万人近く減少する。
介護に関わる人材が100万人以上必要という状況は待ったなし。
同社の運営ノウハウは社会から必要とされている。
また首都圏への進出で業容はますます拡大するに違いない。
「東証1部を目指している」と語る下村隆彦社長は同事業を62歳でスタート。
「シニアベンチャー」と呼ばれている。
株価は昨年5月に1780円の高値をつけた後1200円台まで下落。
9月以降売買高を増加させながら株価は上昇基調となり直近は1400円台での推移。
右肩上がりの25日移動平均と75移動平均が下からサポートしている格好。
1500円台固めから新高値を狙うと読む。
今日の前場は1578円。
確か掲載日の株価は1430円。
この2週間の下落の影響は全くなかった。
そういう銘柄もある。
全体はそれこそ「出口の前の乱気流」だったのだろう。
豹変というか、変わり身の速さと言うか・・・。
日経朝刊では「世界に広がる炊飯器」の見出し。
だったら炊飯器の片面プリント基板を作っている京写(6837)だっていいと思うのだが・・
後場は虎ノ門のラジオNIKKEIで「銘柄バトル」のDVDの収録。
あとはREITの原稿。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《兜町ポエム》
「株のメモリー」
上げの甘い名残に相場はまどろむ
天使のようなその値動きに
時は立ち止まる
板に買いの光がやさしく揺れ動き
あなたの売りをためらいがちに染めていく
美しい銘柄よ限りない喜びよ
この株のときめきを相場に
相場に大切なのは気づきあうことだけと
株価は教えてくれた
<兜町カタリスト>
「スーパームーンはしばらく来ないが」
だんだんと本丸に近づいてきたのだろうか。
FRBは大手金融機関を対象にしたストレステスト(健全性審査)の問題点を初めて発表。
結論は「金融機関が貧弱なリスクモデルに依存している」。
FRBと金融機関、それぞれの側が期待しているものは依然かけ離れているというのが市場の解釈。
「金融機関はうまく文書で説明できない、もしくは裏付けられない想定を策定したり、
一部のケースにおいて検証がいいかげんだったり、
さらには実現性を把握しないまま想定を策定している」。
まだいたちごっごが続いているから市場が動揺したのかも知れない。
また米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の投機部門の取組。
投機筋のドル買い越しは4週連続で増加。
昨年5月下旬以来の高水準となった。
ドルの主要6通貨に対する取組高は430億4000万ドルの買い越し。
前週は409.1億ドルの買い越しだったので300億ドルを上回る買い越しは9週連続。
ユーロの売り越しは拡大し、9月9日以来の高水準となった。
つまりドル高=米経済への懸念は薄いということになるのだろうし、105円は行き過ぎ。
阪神ターガースが4連勝でワイルドカードから日本シリーズ進出なんて想定外。
しかし市場でもイレギュラーはしばしば起こる。
例えば日経平均株価は25日移動平均線から7.8%のマイナスカイ離まで売られた。
騰落レシオは69.42%まて低下。
松井証券経由の信用評価損率速報では売り方マイナス6.52%。
買い方マイナス15.32%。
今年の2月4日には買い方の評価損率がマイナス16.18%だったからほぼその水準。
これでまだ売り込まれるなら、市場は異常となるし、反発なら通常となる。
それにしても・・・。
世界株の昨年末比騰落率で1位はアルゼンチンの95.6%。
2位インド23.4%、3位フィリピン18.9%、4位タイ・インドネシア17.7%、
6位ベトナム16%。
一方最下位はロシアの▲25.6%、次がギリシャ▲19.2%、そして日本▲10.8%。
以下英国▲6.5%、フランス▲6.1%、韓国▲5.5%。
日本がまたロシア、ギリシャ並みの取り扱いというのは如何なものだろうか。
というよりも、アルゼンチンやフィリピン、タイ・インドネシアの経済よりも劣るのだろうか。
そんな筈はないし、やらずぶったくりの市場関係者やヘッジファンドにも常識はあるだろう。
東証1部のPBR1倍割れ銘柄は増加し5割を占めている。
これは5月末以来の水準。
しかも東証1部の平均は1.2倍まで低下。PERも13.98倍。
誰のせいかといえば、先週売ったのは外国人3370億円、自己売買2102億円。
個人が2800億円、信託の1265億円の買い越しとは対照的な数字。
いつも証券自己が売っている構図は変わらない。
「公的年金、国内株運用20%台半ば」という記事もあった。
外国人ではなくどれだけ証券自己売買が反応するのかが課題だろうか。
もっとも「お望みのもの」、「ご所望のもの」が出てきたのだから歓迎ではあろう。
「米国やドイツの過去1ヵ月の株価下落は、5年に1度しかないほどの規模」(米GS)。
そこに「景気減速ショック」「エボラショック」が重なった。
結果論的には間違いない。
しかし米国景気は本当に悪いのかどうかは結構疑問。
エボラ熱がほんとに拡散するのかどうか。
踊らない方が良いのだろう。
19日(日)のサンディグ・スプリング彗星が火星接近は通過。
20日(月)はポイントの日。
ブラックマンデーメモリアル(1987年)でもある。
24日(金)に部分日食で新月。
ブラックサースデーメモリアル(1929年)でもある。
そして週末26日(日)に水星は順行を開始する。
欠けた月は必ず満月になる。
しかし満月以上にはならない。
いつもスーパームーンを待ち望むのが市場だが・・・。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
オプトエレ(6664)・・・リバウンド期待
オプトエレクトロニクスに注目する。
同社はバーコードリーダーのレーザーエンジン大手。
流通・運輸等での利用は拡大基調。
欧州では減速気味ながら今11月通期見通しは変更せずを好感。
チケット分野に期待感。
<20日相場概況と来週展望>
20日の日経平均株価は大幅に反発。
上げ幅を広げ、400円超高い1万4900円台前半まで上昇した。
欧州の量的緩和期待を手掛かりにした米国市場の大幅上昇の流れを受けて、幅広い銘柄が買い先行で始まっている。
日経平均株価の予想レンジは14750円−15000円。
先週末には年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、国内株式での運用比率の目安を12%から20%台半ばに
大幅に引き上げる方向で調整に入ったと報じていることも材料視されている
テクニカル面での反発期待も相場の下支え要因。
17日時点の日経平均採用銘柄の平均PER(株価収益率)は5カ月ぶりに14倍を割り込んだ。
同日の東証1部の騰落レシオは69.4%と、「売られすぎ」とされる80%を大きく下回っている。朝方から先物主導で上げる展開が目立ち、現物株にも裁定買いが入った。「短期的なリバウンドを狙った買いが先物などに入っている」という。
小渕優子経済産業相は関連政治団体などの不透明な収支を巡る問題で、20日朝に安倍晋三首相に辞表を提出した。政権運営への影響は避けられない情勢で、今後の経済政策に悪影響を与える可能性があるが、市場では「相場全体の地合いが好転しており、きょうのところは売り材料視されていない」との指摘が多い。
経済指標では、さくらレポート(14:00)、8月景気一致指数確報値(14:00)、9月全国百貨店売上高(14:30)、9月コンビニエンスストア売上高(16:00)などが発表される。
週末のNYダウは263ドル高の16380ドルと7日ぶりの反発。
NASDAQは41ポイント高の4258ポイントと続伸。
S&P500は24ポイント高の1886ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は121ポイント高の8147ポイントと続伸。
週間ではNYダウとS&Pが1%、NASDAQが0.4%下落。
S&Pの4週連続下落は2011年8月以来最長。
朝方発表された9月の米住宅着工件数の増加を好感。
トールブラザース、GE、ハネウェルが上昇。
10年国債利回りは2.19%。
ドル円は106.86円。
3市場の売買高は約84億株。
CME円建ては大証比350円高の14880円。
ドル建ては大証比375ポイント高の14905ポイント。
非公式外資系動向は600万株売り/890万株買い。
金額ベースは買い越し。
14日ぶり買い越し。
売りは電機・その他金融・情報通信・不動産・証券・保険セクターなど。
買いは建設・金属・サービス・ゲーム・鉱業・機械・食品セクターなど。
売買交錯は化学・小売・薬品・自動車セクターなど。
225先物は、野村・GS・クレディ・日興・メリル・ドイツが買い越し。
アムロ・ニューエッジ・マネ・バークレイズ・UBS・みずほが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・クレディ・日興・パリバ・三菱・メリル・大和が買い越し。
バークレイズ・UBS・ニューエッジ・ソジェン・野村・GSが売り越し。
外資系等は、ITHD(3626)、ユニシス(8056)、SCSK(9719)、飯田(3291)、レオパレス(8848)、久光(4530)、第一稀元素化学(4032)、応用地質(9755)、ポーラ(4927)に注目。
テクニカル的には、サカタのタネ(1377)、カルビー(2220)、ゲンキー(2772)、トリドール(3397)、日化(4092)、千代田イ
<信用取引規制関係>
◆東証、ソフトフロン株の日々公表銘柄指定を解除 17日付。
◆東証、ブロメディア株の信用取引に関する臨時措置を解除 20日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆東証、東洋合成株、興研株を日々公表銘柄に指定 20日から。
◆東証、日本アビオ株の信用取引に臨時措置 委託保証金率を20日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
◎新規上場=〔東証マザーズ〕オプティム(3694、情報・通信)、セレス(3696、情報・通信)は22日
▽商号変更=〔ジャスダック〕ピーエスシーは11月1日からファインデックス(ファインデ)
▽新株落ち=〔東証1部〕アトネイチャ〔東証マザーズ〕アスカネット〔ジャスダック〕菊池製作は29日
▽空売り比率=35.3%(東証、17日)
▼立合外分売
エスプール 20日に800円で11万株
<予定>■20(月)
【国内】
日銀支店長会議で黒田総裁が挨拶
さくらレポート(14:00)
8月景気一致指数確報値(14:00)
9月全国百貨店売上高(14:30)
9月コンビニエンスストア売上高(16:00)
9月日本製半導体製造装置BBレシオ
日銀支店長会議で黒田総裁が挨拶
《決算発表》
アコモF、安川電、ジャフコ、ゲンキー、日鋳造、アルインコ、小松ウオル、メルコ、KOA
《株式分割》※権利取最終日
N・フィールド
【海外】
中国四中全会開幕
インドネシア大統領就任式
台湾9月輸出受注(17:00)
9月北米半導体製造装置BBレシオ(21日、7:00)
《決算発表》
ハリバートン、テキサス・インスツルメンツ、IBM、アップル
<17日相場概況と来週展望>
17日の日経平均株価は続落。
終値は前日比205円87銭安の1万4532円51銭。
5月23日以来、5カ月ぶりの安値をつけた。
朝方は買い戻しの動きが出て上昇した。だが買い材料に乏しく、週末で買い手控えの動きが広がったため、午後に日経平均先物に断続的に売りが出た局面では現物株にも売りが膨らみ、日経平均は下げ幅を200円超に拡大した。
東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は、69.42と「売られすぎ」水準を付けた。
もっとも、投資家の押し目買い意欲は根強く、下値では買われて日経平均が再び下げ幅を縮小するといった動きが目立った。特に、中小型株や好業績の材料株などが多く買われた。世界景気悪化への懸念は払拭されていないが、下値で拾う動きに市場では下値が固まりつつあるとの期待感も出てきている。
主力株では、上場二日目のリクルートHDが堅調に推移したほか、印ネット通販大手に700億円出資と報じられたソフトバンク、ミクシィやソニーにも買いが入った。エボラ関連物色で人気化していた富士フイルムは利益確定売りが出ており、三井住友やトヨタ、マツダ、富士重など自動車株は軟調。
ミクシィが8%高と商いを伴って大幅反発した。その他では、武田薬品(4502)との提携を発表したユーグレナ(2931)が上昇したほか、ファーマF(2929)などの機能性食品関連銘柄も物色された。また、前期末配当の増額を発表したフィックスター(3687)、東証1部への市場変更を発表したGMOクラ(3788)、上期業績予想の上方修正を発表したBBT(2464)などが買われた
東証株価指数(TOPIX)も続落し、前日比18.28ポイント安の1177.22だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆5132億円と活況の目安となる2兆円を8日連続で上回った。売買高は27億5499万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1468、値上がり銘柄数は259、変わらずは106だった。
東証2部株価指数は続落した。
来週は、東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)が、69.42と「売られすぎ」水準あり、押し目買いで底這いの展開となりそうだ。大幅調整の反動や高水準の売買代金などから短期的な反発を期待する見方がある。
経済指標・イベント等では、20日に発表される9月全国百貨店売上高や9月コンビニエンスストア売上高から足元の消費動向を確認するうえで注目を集めよう。
また、日銀支店長会議で黒田総裁の挨拶も同日予定されており、市場に向けたメッセージが出る可能性もある。22日の9月貿易統計も為替市場への影響を含めて注目度の高い指標に挙げられる。
スケジュールを見てみると・・・
17日(金)黒田日銀総裁が全国信用組合大会で挨拶、米住宅着工件数、ミシガン大学消費者信頼感
20日(月) 全国百貨店売上高、BBレシオ
21日(火)米中古住宅販売、中国7〜9月GDP及び経済指標
22日(水)貿易統計、訪日外国人客数、米消費者物価
23日(木)大証FX取引最終日、米CB景気先行指数、EU首脳会議(ブリュッセル)、中国HSBC製造業PMI
24日(金)気象庁3ヶ月予報、米新築住宅販売、英国・韓国7〜9月GDP
19日(日)サンディグ・スプリング彗星が火星に接近
20日(月)ポイントの日、ブラックマンデーメモリアル(1987年)
24日(金)部分日食、新月、ブラックサースデーメモリアル(1929年)
26日(日)水星順行開始、欧州サマータイム終了
終値 |
|
|
日経平均株価 |
14,532.51 |
-205.87 |
日経平均先物 |
14,530.00 |
-190 |
TOPIX |
1,177.22 |
-18.28 |
TOPIX先物 |
1,175.50 |
-17.5 |
東証2部指数 |
3,870.55 |
-21.96 |
JASDAQ |
2,153.60 |
-14.41 |
マザーズ |
830.26 |
5.99 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2754990 |
2513250 |
東証2部 |
146110 |
57687 |
<アフターランチ>
「やんちゃであれ」
興味深かったのは、あるストラテジスト氏のコメント。
(1)欧州景気は確かに低迷してはいる。
しかし「低迷」であって、悪化というほどの事態ではない。
ユーロ圏の実質GDPの前期比をみると、直近の4〜6月はゼロに落ち込んだ。
しかしその前の1〜3月までは、4四半期連続プラスだ。
実質個人消費に限ると、直近まで5四半期連続プラス成長。
鉱工業生産前年比は、直近の7月分まで、11か月連続プラス。
消費者物価前年比上昇率は、1%にも満たない状況が続いている。
ディスインフレではあるが、マイナスではない。
つまりデフレとは言えない。
(2)米国株のおひざ元である米国経済は、引き続き堅調。
雇用統計における非農業部門雇用者数前月比は、今年は1月と8月以外は20万人以上増加。
新規失業保険申請者件数も減少基調にある。
10月4日までの4週移動平均値は06年2月以来の低水準。
QE3の終了懸念もあるが「今さら?」の感。
(3)ヘッジファンドも一時円売りを進めたと言われる。
ただし、一部の米国ヘッジファンドは「今は騒がれるほど円売りは持っていない。
そして既に手じまった」と言う。
個人が買い上がっている間、ヘッジファンドはこっそり手じまい。
「振り返れば個人しかいなかった?」。
たぶんこの「今は手仕舞った」に真実があるのであろう。
人が騒ぐ時には事が終わっているのと考えた方が良い。
人が騒ぐのは余韻の時。
「何を騒いでいるのだろう」というのがヘッジファンドたちと考えてもよいのではなかろうか。
前場乃木坂まで取材に行ったエニグモ(3665・M)。
以前行ったことのあるビルだなと思ったらアイスタイルが以前入居していたビル。
同じビルから2社上場企業というの出世ビルである。
受付においてあったのは「ENIGUMO SEVEN」
1.やんちゃであれ
2.仕事に美学を
3.本質を掴め
4.オープンに
5.リアルを追え
6.限界をやぶれ
7.結果にこだわれ
これって経営哲学でもあるが、株式投資にも通じそう。
<カタリストコメント>
「裏返し」
昨夜20時頃にDVDの収録が終わってみれば・・・。
夜間取引の先物で300円安水準を見せられNYダウも瞬間16000ドル割れ。
リーマンショックの頃をあの暗い夜が思い起こされたが・・・。
一方通行ではなかった。
東証1部の売買代金は2兆76477億円と7日連続で2兆円超。
SQ算出日を除けば2月5日(3兆3064億円)以来の水準。
下落時の売買エネルギー拡大だけは墨守された格好。
とはいえ・・・。
8月8日の14753円は下回った。
わずか7日で1152円の下落。
たった1週間前の金曜にきまった10月SQ値は15296円だったがはるか上。
9月25日高値16374円からはわずか15営業日しか経過してない。
それでも下向いた25日線(15811円)からのカイ離はマイナス6.79%。
下向いた75日線は15536円。
下向いた200日線は15113円で2.48%のマイナスカイ離。
騰落レシオは72.2%。
2月5日は14000円攻防戦、8月8日は15000円攻防戦。
今回の16000円攻防戦は15000円割れまであっけなく破られた。
10月陽線基準16082円など話題にもならないが・・・。
日経国際面での「ファンド勢に誤算」の記事。
「米金融市場が大荒れとなった背景にはヘッジファンドなど投機筋の誤算がある。
米景気の順調な回復を見込み、ドル高や米長期金利の上昇に賭けた先物取引などが
裏目に出た。
『米国頼み』の運用をしていた投資家はハシゴを外された形になり、
米国債を売り持ちにしていたファンドは損失覚悟の買い戻しを迫られた。
これが米長期金利の低下と株安に拍車をかけた」。
「債券売り、株買い、円売り」のスタンスの巻き戻しならばいつかは種も尽きる。
というか、年末を控えての「今年の負け」を確定した連中が目ざす次のターゲットは何だろう。
打って損してドテン買い戻したならまた売りの姿勢を取るのかどうか。
むしろ心理としては逆に買いで儲けようとする可能性は高い。
だったら、世界経済の不安を惹起して仕込みを安くしたい筈。
だったらしばらくは悪材料満載ながら株価が下がらないというシナリオもアリかも知れない。
「米株相場が調整局面入りしたとすれば下げ余地はまだ大きい(米ヘッジファンド)」
との指摘などまさにそのノンポジショントークに聞こえるのは気のせいだろうか。
ヘッジファンドが本当のことを言う可能性は低いだろう。
ならば逆に解釈した方が良いかも知れない。
フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁のコメント。
「株価が急落するなど金融市場が不安定な展開は米経済が大きく打撃を受ける。
FRBが対応策を講じる程度には達していない。
ただ消費需要には足かせになる可能性がある」。
市場の一部が求めるような金融緩和などあり得ないという姿勢は明確。
面白いのは「FRBは雇用、インフレの目標への影響を見極める必要がある。
現時点で大幅な売りの原因は定かではない」。
市場のプロでないFRBが株売りの原因を突き止められるとは思えない。
一方でセントルイス連銀のブラード総裁。
「インフレ期待の低下踏まえるとFRBが量的緩和の縮小停止する可能性もある」。
どちらの綱引きが勝つかが課題なのだが・・・。
そして米ゴールドマン・サックスの第3四半期決算は50%増益で着地。
「先月債券市場が急速に活発化したことで、トレーディング収入が伸びた」との解釈。
黙々と相場に対峙していたことは浮き彫りになる。
特に債券・商品部門の収入は75%増。
引き受け部門は54%増。
それでも株価は2.7%の下落。
業績は株価を決めるなんてセオリーはお題目でしかないのかも知れない。
また天然ガス大手のチェサピーク・エナジーは一部石油・ガス資産を約53億で売却方向。
対象はウェストバージニア、ペンシルベニア両州のマーセラス、ユーティカのシェールガス田。
シェールが錬金術でないことの裏返しかも知れない。
もっとも・・・。
こちらでは関電は中間期290億円の赤字見通しから30億円の黒字に転換。
円安が想定ほど進まなかったという理由が大きい。
しかし石油の使用を減らしLNGや石炭で代替したことも大きい。
原発がなくても黒字を保てる電力会社の存在は大きく映る。
NYダウは17270ドル→16074ドルへ約7%の下落。
日経平均は16374円→14738円へ約10%の下落。
ドイツDAXは10029→8582へ約14.4%の下落。
この間世界の株式時価総額は8月末の約71兆ドル(約7500兆円)から約6兆ドルの減少。
600兆円の下落を分け合った連中はほくそ笑んでいるに違いない。
今週東証アローズには久々に株安で必ず登場するTVクルーが目だった。
株価の下落の映像を欲しがるならば、こちらのほくそ笑みの構図も必要なのではなかろうか。
大体・・・。
日経朝刊連載小説「禁断のスカルペル」がいつの間にか医事小説になったあたりから
市場が変調したように感じるのは気のせいだろうか。
<10月17日相場展望>
17日の日経平均株価は反発スタート。
買い一巡後は小幅に下げに転じ、前日終値(1万4738円)付近での小動き。
前日まで大きく下げた反動や前日のNYダウが小幅安にとどまったことも、投資家の心理を改善させた。
日経平均株価の予想レンジは14650円−14800円。
主力株を中心に買い戻しが入る展開が想定される。
ただ、手がかり材料に乏しく、値ごろ感やテクニカル的な買いが一巡した後は週末を控えて積極的な商いは期待し難いところ。
リスク回避ムードが強まり、短期資金は材料株や上場2日目のリクルートHDなど前日動意付いた銘柄に向かうと考える。
昨日のNYダウは24ドル安の16117ドルと6日続落。
一時16000ドルを下回る場面もあった。
NASDAQは2ポイント高の4217ポイントと反発。
S&P500は0.17ポイント高の1862ポイント。
ダウ輸送株指数は88ポイント高の8026ポイントと続伸。
新規失業保険申請件数は14年ぶりの低水準を記録。
9月の鉱工業生産は大きく上昇。
しかしマイナス0.3%となった小売売上高ほどは評価されていない。
市場はエボラ出血熱、企業業績、原油価格の下落を悪材料視。
懲りない面々がまだ多い。
グーグルは2割増収の決算で着地。
10年国債利回りは2.15%。
ドル円は106.33円。
3市場の売買高は約119億株とさらに拡大し今月の平均値よりも5割増加。
CME円建ては大証比30円安の14690円。
ドル建ては大証比10ポイント安の14710ポイント。
非公式外資系動向は、1450万株売り/1460万株買い。
金額ベースは買い越し。
14日ぶり買い越し。
売りは薬品・ETF・機械・自動車・海運・精密・証券・食品・その他金融セクターなど。
買いは金属・損保・情報通信・サービス・紙パセクターなど。
売買交錯は電機・銀行・化学セクターなど。
225先物は、JP・ドイツ・マネ・野村・日興・GS・パリバが買い越し。
シティ・UBS・メリル・モルスタ・ニューエッジ・クレディが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・みずほ・モルスタ・大和・日興・ドイツが買い越し。
バークレイズ・JP・UBS・ニューエッジ・GS・ソジェンが売り越し。
外資系等は、クボタ(6326)、日通(9062)、アステラス(4503)、小野薬(4528)、塩野義(4507)、中外(4519)、三洋化成(4471)、セイゼリア(7581)、ドトール(3087)、NSSOL(2327)、損保セクターに注目。
テクニカル的には、ダイワボウ(3107)、シキボウ(3109)、シキボウ(3109)、帝国繊維(3302)、栄研化学(4549)、オカモト(5122)、エアーテック(6291)、荏原実業(6328)、洋エンジ(6330)、チノー(6850)、小津産業(7487)、橋本総(7570)、サイゼリア(7581)が動兆。
<信用取引規制関係等>
◆東証、トリケミカル株の日々公表銘柄指定を解除 16日付。
◆東証、ダルトン株を日々公表銘柄に指定 17日から。
◆東証、セキュアヴェ株の信用取引に関する臨時措置を解除 17日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆東証、リクルート株を制度信用銘柄に選定 17日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、22日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
◆東証、アイケイケイ株、ニチリン株を貸借銘柄に選定 23日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
◎新規上場=〔東証マザーズ〕GMOリサーチ(3695、GMO―R、情報・通信)は21日
▽指定変更=〔東証マザーズ〕GMOクラは23日から1部
▽空売り比率=34.1%(東証、16日)
【16日の相場表変更】
▽新規上場=〔東1〕リクルートホールディングス(リクルート、サービス)
<予定>
■国内(17日)
5年国債入札
黒田日銀総裁が全国信用組合大会で挨拶
《決算発表》
光世証、東製鉄、YEデータ、安川情報、ゲンダイAG、ハウスリート
《株主総会》
稲葉製作所
■海外(17日)
ロシア9月小売売上高・失業率(21:00)
カナダ9月消費者物価(21:30)
米9月住宅着工件数(21:30)
米9月建設許可件数(21:30)
米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(22:55)
イエレンFRB議長講演
《決算発表》
GE、モルガン・スタンレー
<16日相場概況>
16日の日経平均株価は大幅に反落。
終値は前日比335円14銭安の1万4738円38銭と、5月30日(1万4632円38銭)以来およそ5カ月ぶりの安値で引けた。
前日発表された米経済指標が軒並み市場予想を下回り、日欧などに加えて米景気にも先行き不透明感が浮上した。
エボラ出血熱の感染拡大に対する警戒感もあり、世界的に運用リスクを回避する動きが広がった。
外国為替市場で円相場が1ドル=105円台まで上昇したことも嫌気され、自動車や電機など主力の輸出関連株に売りが出た。ホンダやいすゞなど年初来安値を更新する銘柄も相次いだ。
市場では「今回の日本株の下げは欧米勢のリスク回避によるものが中心。
28〜29日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)まで戻りは鈍くなりそうだ」との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)反落し、5月下旬以来の低水準となった。
東証1部の売買代金は概算で2兆7647億円、売買高は30億3750万株。東証1部の値下がり銘柄数は全銘柄の約95%にあたる1737、値上がり銘柄数は83、変わらずは12だった。
ソフトバンクは後場に一段安となった。ファストリや京セラ、東エレクなど値がさ株が軒並み売られた。
きょう上場したリクルートは公開価格(3100円)を7.4%上回る3330円で終えた。初値(3170円)から公開価格を上回り、午後には一時3455円まで上昇した。
東証2部株価指数は反落した。
海外株安や為替市場の動向を踏まえると、今日の下落は止む無しといったところ。
日経平均は終値で8月8日安値(14753円)を割り込んだことから、節目の14500円や5月23日安値(14404円)が次の下値メドとして意識される。
ただ、SQ算出日を除くと2月5日以来(3兆3064億円)となる売買代金の多さや下落幅(7営業日累計で約1152円安)、テクニカル指標(25日線からの下方乖離)などを勘案するとセリング・クライマックスとの声も聞かれる。
短期資金はエボラ出血熱関連に一極集中しており、明日も下落基調が続くようであれば再度エボラ関連株が物色される展開が想定される。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
14,738.38 |
-335.14 |
日経平均先物 |
14,720.00 |
-350 |
TOPIX |
1,195.50 |
-28.17 |
TOPIX先物 |
1,193.00 |
-31.5 |
東証2部指数 |
3,892.51 |
-63.03 |
JASDAQ |
2,168.01 |
-28.17 |
マザーズ |
824.27 |
-18.42 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
3037500 |
2764722 |
東証2部 |
181990 |
39910 |
「キツイ?」
簡保や年金関連の株買いが言われ始めたのが今年5月。
そこから9月まで株価は堅調な動きとなった。
ところでその間の株価の月中平均を見てみると・・・・。
まずはTOPIX。
5月1175.15、6月1246.90、7月1276.36、
8月1271.71、9月1310.07と1300ポイント台だった。
そして日経平均。
5月14343.14円、6月15131.80円、7月15379.29円、
8月115358.70円、9月15958、47円とほぼ16000円。
簡保やKKRやGPIFが動いていたとすると、含み損は大きい。
一方で、日経平均が高値をつけた9月25日から10月14日までの騰落業種。
下落上位は鉱業、卸売、証券、鉄鋼、金融。
下落下位は水産、小売、食料、医薬品、繊維。
比較的資源や海外展開のセクターが売られ、内需系のセクターの下落が少なかった。
ということは・・・。
消費税などの問題ではなく海外の影響での下落だったということかも知れない。。
市場関係者コロさんのコメント。
「米国で先月アリババの大型IPOが先月ありました。
2012年5月はフェイスブックの大型上場。
NYダウは始値から翌月安値までの約1ヶ月で8.9%(1179ドル)の下落。
NASDAQ同10.45%下落(318ポイント下落)。
S&P500は同9.38%下落(131ポイント下落)となっています。
アリババ上場は9月19日。
NYダウの9月始値は17097ドルですので上記下落率を当てはめると・・・。
1521ドル安で15575ドル(15日安値は15855ドル)。
NASDAQは9月始値が4592ポイント。
下落率を当てはめると4112ポイント(同4116.60ポイント)、
S&P500は2004ポイントで同1816ポイント(同1820.66ポイント)。
いいところとも・・・。
別の市場関係者は「バットを振ろうと、構えていたら、またまた暴投。打てません。
しけの海には漁には出られません」と。
大引け後は虎ノ門のラジオNIKKEIで明日の「投資知識研究所」の収録。
終了後「銘柄バトル」のナマ放送。
その後叶内アナと馬渕氏とDVD2本収録。
ひとつは投資知識研究所の本編DVD。
「先行きがわからないときは勘が冴えている投資家が勝つ」。
経済の勉強をしても、情報に精通しても、チャートを極めても、
負ける投資家は負ける。
何もしなくても勝つ投資家は勝つ。
人間の努力を否定するような傾向は投資の世界にもある。
キツイDVDである。
ひとつはストラテジスト馬渕氏との「米国株、調整はいつ来る」のスペシャルインタビュアー。
「米国株式市場は、量的緩和終了をどのように吸収していくのか?。
低金利政策は当面続くだろう。
しかし量的な緩和と低金利は、投資家にとってまるっきり意味が違うものとも言える。
投資の対象になるものは全て買い上げると言う姿勢を続けるのは不可能になる恐れもある。
そのときに大幅な調整は起こるのか」。
これも精神的肉体的にキツイ。
生放送含めて1日に4本も登場する評論家なんて滅多にいない。
3年前の夏には結石に結びついたが・・・。
とはいえ・・・。
今朝のカタリスト銘柄のベクトルが一時10%近い上昇でタッチ。
少なき中にも一面子。
「痩せ蛙負けるな相場ここにあり」(詠み人知らず)。
<特集「エボラ出血熱」>
「エボラ出血熱」の対策関連銘柄」
「エボラ出血熱」の対策関連銘柄として、富士フイルムホールディングス(4901)、日本エアーテック(6291)、興研 (7963)、重松製 (7980)、アゼアス(3161)の株価が動いている。
特に、米政府が、富士フイルムホールディングスのインフルエンザ治療薬「ファビピラビル」をエボラ出血熱の治療薬として用いる検討に入っている。
また、米食品医薬品局(FDA)が富士フイルムと臨床試験に向けた協議を始めた。
西アフリカ諸国での感染拡大を受け、治療薬の早期承認・投与を目指す。
ファビピラビルは富士フイルム傘下の富山化学工業が開発し、日本ではインフルエンザ治療薬として承認済み。米国でも同じ目的で治験の最終段階にある。との報道。
米疾病対策センター(CDC)が、米テキサス州ダラスの病院で女性の看護師がエボラ出血熱に感染していることが確認されたと発表。
看護師は死亡したリベリア人のエボラ出血熱治療に関わっており、防護服の着脱時などに表面に付着した体液に感染した可能性があるとみられるとの報道。
米国内での感染は初の事例とあって、米国市場では特需が期待されるマスクメーカーや防護服メーカーの株価が上昇。
今回、「エボラ出血熱」対策に関連性がある銘柄群を下記の通りまとめてみた。
2191 |
テラ |
JASDAQスタンダード |
2269 |
明治ホールディングス |
東証一部 |
2370 |
メディネット |
東証マザーズ |
2395 |
新日本科学 |
東証一部 |
2784 |
アルフレッサHD |
東証一部 |
3105 |
日清紡ホールディングス |
東証一部 |
3107 |
ダイワボウホールディングス |
東証一部 |
3109 |
シキボウ |
東証一部 |
3161 |
アゼアス |
東証二部 |
3514 |
日本バイリーン |
東証一部 |
3593 |
ホギメディカル |
東証一部 |
3604 |
川本産業 |
東証二部 |
4061 |
電気化学工業 |
東証一部 |
4403 |
日油 |
東証一部 |
4502 |
武田薬品工業 |
東証一部 |
4503 |
アステラス製薬 |
東証一部 |
4506 |
大日本住友製薬 |
東証一部 |
4507 |
塩野義製薬 |
東証一部 |
4508 |
田辺三菱製薬 |
東証一部 |
4519 |
中外製薬 |
東証一部 |
4524 |
森下仁丹 |
東証二部 |
4527 |
ロート製薬 |
東証一部 |
4536 |
参天製薬 |
東証一部 |
4538 |
扶桑薬品工業 |
東証一部 |
4541 |
日医工 |
東証一部 |
4543 |
テルモ |
東証一部 |
4574 |
大幸薬品 |
東証一部 |
4544 |
みらかHD |
東証一部 |
4549 |
栄研化学 |
東証一部 |
4551 |
鳥居薬品 |
東証一部 |
4556 |
カイノス |
JASDAQスタンダード |
4557 |
医学生物学研究所 |
JASDAQスタンダード |
4563 |
アンジェス MG |
東証マザーズ |
4564 |
オンコセラピー・サイエンス |
東証マザーズ |
4568 |
第一三共 |
東証一部 |
4583 |
カイオム・バイオサイエンス |
東証マザーズ |
4585 |
UMNファーマ |
東証マザーズ |
4587 |
ペプチドリーム |
東証マザーズ |
4901 |
富士フイルムHD |
東証一部 |
4911 |
資生堂 |
東証一部 |
4912 |
ライオン |
東証一部 |
4951 |
エステー |
東証一部 |
4967 |
小林製薬 |
東証一部 |
4974 |
タカラバイオ |
東証マザーズ |
5110 |
住友ゴム工業 |
東証一部 |
5122 |
オカモト |
東証一部 |
5212 |
不二硝子 |
JASDAQスタンダード |
6291 |
日本エアーテック |
東証一部 |
6581 |
日立工機 |
東証一部 |
6849 |
日本光電工業 |
東証一部 |
6850 |
チノー |
東証一部 |
6869 |
シスメックス |
東証一部 |
6924 |
岩崎電気 |
東証一部 |
6946 |
日本アビオニクス |
東証二部 |
6960 |
フクダ電子 |
JASDAQスタンダード |
7487 |
小津産業 |
東証二部 |
7702 |
ジェイ・エム・エス |
東証一部 |
7963 |
興研 |
JASDAQスタンダード |
7980 |
重松製作所 |
JASDAQスタンダード |
8053 |
住友商事 |
東証一部 |
8086 |
ニプロ |
東証一部 |
8095 |
イワキ |
東証一部 |
8113 |
ユニ・チャーム |
東証一部 |
8120 |
大木 |
JASDAQスタンダード |
<兜町カタリスト>
「律儀」
昨日は6日ぶりの反発。
アベノミクススタート以来日経平均の続落は5日まで(TOPICは7日まで)。
単に6日続落を避けたという印象は拭えない。
そして東証1部の売買代金は2兆1030億円と6日連続で2兆円越え。
下落していた5日間と昨日前場の下落局面でやはりエネルギーは拡大している。
NYにしても3市場の売買高は100億株を超えており、下落=出来高増は日米一緒。
しかも昨日の東京の上げはほんの箸休め。
夜のNYは更に下落のベクトルに襲われた。
脳裏に浮かぶのは08年秋の動き。
大きなボラの下げが続き少し戻したかと思えばまた下落。
9月16日に始まった下落は結局10月28日(火)の前場で下げ止まった。
急落に怯え、一安心したあとのまた急落。
株価は下げ続けることはないし上げ続けることもないからこのリズムになるのだろうか。
さすがに08年には「売り疲れ」と言う言葉が聞かれたことが甦る。
あのリクルート上場記念日にNYからは下落の歓迎のようなモード。
せっかくの10月16日上げの特異日の上場だったのに・・・。
NYの倍下げてNYの半分上がる東京株式市場。
律儀なものである。
下げの材料視されたのは9月の小売売上高が前月比で0.3%減少したこと。
マイナスとなるのは1月以来で、市場予想の0.1%減より大幅な落ち込みとなった。
8月の企業在庫は前月比0.2%増と、昨年6月以来の低い伸びだった。
9月の卸売物価指数(PPI)も前月比0.1%低下で着地し昨年8月以来約1年ぶりの低下。
市場予想はプラスの0.1%だった。
普段なら通過するだけの経済指標に異常なまでの執心というのが奇妙な印象。
しかし本筋ではなかろう。
ゴールドマン・サックスは2014年後半のGDP予想を下方修正。
理由は「これら経済指標が弱かった」とされる。
7〜9月期の成長率は年率3.2%で当初の3.5%から引き下げ。
10〜12月期の成長率も同3.0%で当初から0.25%ポイント引き下げ。
「欧州などの景気減速をめぐる懸念がついに米国にもやってきた」。
そう言われれば何となく納得してしまうのだろうか。
ただ、そうするとダウ輸送株指数とSOX(半導体)指数の続伸逆行高の説明がつかない。
そして米財務省が15日発表した2014会計年度(14年9月までの1年間)の財政赤字。
4830億ドルと、前年度の6800億ドルから3分の1近く縮小。
2008年度以来6年ぶりの低水準。
この解釈は「景気回復に伴い税収が増加し、歳出は小幅な伸びにとどまった」。
財政赤字は4年連続で1兆ドルを超えていたのだからこれは天晴れ。
米国債利回りが一時2%を割れ込んだのもこれが理由だとすれば何となく納得。
決して「安全資産への逃避」ではなかったことになる。
一方ブルームバーグ通信の報道はイエレンFRB議長の週末の非公式会合でのコメント。
「米経済は今後3%程度の成長を遂げインフレ率もFRBの目標水準に回帰する」。
FRBの報道官はコメントを拒否したというが、これが本当なら相場は逆の動きになる筈。
それでも右往左往の動きをするのなら、本筋は景気や指標の問題ではなかろう。
考えすぎかも知れないが、ファンドの破綻の可能性などの方がどうも本筋に思えてならない。
もう一つチグハグなのは「工作機械受注、日米が好調」の記事。
9月の工作機械受注は1355億4800万円でリーマンショック後で最高の水準。
製造業の国内回帰が鮮明な米国や中小企業の設備更新投資の多い日本で増加。
特に米国は2000年以降で最高という。
なのに、米国経済不安論の台頭。
金融緩和はともかく利上げの先延ばしを図りたい向きの抵抗が今のNY市場と考えた方が良いかも知れない。
債券下落ポジションのまき戻しでの金利低下の裏返しの株安とすれば・・・。
その巻き戻しも間違いなく起こる筈なのだが・・・。
10月15日のファンドの売却時期の売りが昨日のNYの午前。
それが消えて午後は戻し(460ドル安→173ドル安と約300ドル)。
このシナリオの方が耳には心地よい。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
ベクトル(6058)・・・好業績
ベクトルに注目する。
同社はSNSなどを媒体としたPR、IRなど中核。
アジアへでの展開に期待感が高い。
昨日発表された第2四半期によると純利益は前期比21%増。
通期は27%増の見通し。
リバウンドのきっかけになろうか
<16日相場展望>
16日の日経平均株価は大幅反落スタート。
5月30日(終値で1万4632円)以来およそ5カ月ぶりの安値圏。
日経平均株価の予想レンジは14550円−14850円。
前日の欧米株が軒並み大幅に下げた流れが日本株にも波及。
円相場が1ドル=105円台後半まで上昇したことも嫌気され、トヨタやホンダなどの主力株を中心に幅広い銘柄に売りが出ている。
きょう上場したリクルートHDは3170円の初値を付け、公開価格(3100円)を上回る水準で始まった。リクルートHDが短期資金の受け皿となることを期待したい。
昨日のNYダウは173ドル安の16141ドルと5日続落。
下落幅は一時400ドルを超える場面もあった。
NASDAQは11ポイント安の4215ポイントと反落。
S&P500は15ポイント安の1862ポイント。
ダウ輸送株指数は18ポイント高の7937ポイントと逆行高。
SOX(半導体)指数も2ポイント高の562ポイントと逆行高。
この2指数の逆行高は奇異感で「おかしい、変だ」につながる。
1月以来のマイナスとなった小売売上高、1年ぶりに低下したPPI。
NY製造業指数も4月以来の低水準。
普段は対して見向きもされない指標への反応での下げの構図。
10年国債利回りは2.12%。
一時、1年4ヶ月ぶりに2%を下回る場面もあった。
ドル円は105.91円。
3市場の売買高は約119億株とさらに拡大し今月の平均値よりも5割増加。
CME円建ては大証比400円安の14670円。
ドル建ては大証比375ポイント安の14670ポイント。
非公式外資系動向は、2200万株売り/540万株買い。
金額ベースは売り越し。
13日連続の売り越し。
売りは商社・化学・通信・海運・証券・情報通信・空運セクターなど。
買いはサービス・自動車・精密・紙パセクターなど。
売買交錯は小売・銀行・電機・機械・食品セクターなど。
225先物は、野村・UBS・大和・日興・ニューエッジが買い越し。
GS・アムロ・バークレイズ・ドイツ・モルスタ・クレディが売り越し。
TOPIX先物は大和・日興・パリバ・ドイツが買い越し。
GS・UBS・バークレイズ・ニューエッジ・ソジェンが売り越し。
外資系等は、いすゞ(7202)、日野(7205)、JT(2914)、塩野義(4507)、オリ不(8954)に注目。
テクニカル的には、サカタ(1377)、Sフーズ(2292)、ABC(2670)、
アダストリア(2685)、味(2802)、ウイン(3183)、日管理(3276)、
コスモス薬(3349)、保土谷(4112)、OBC(4733)、エアテック(6291)、千代田イン(6915)、ドンキ(7532)、橋本総(7570)、タカラ(7867)、アインファーマ(9627)が動兆。
<信用規制関係等>
◆東証、朝日ラバー株、トミタ電機株、オービス株、ウィズ株、日本電計株の日々公表銘柄指定を解除 15日付。
◆東証、制限値幅の拡大を解除 東洋合成株を16日から。
◆東証、ファーマF株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を16日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(うち現金20%)とする。
◆日証金、ラオックス株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。15日付。
▽空売り比率=36.4%(東証、15日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
ギガプライズ 3万株、5000万円
カワサキ 7万株、8323万円
エッチ・ケー・エス 10万株、7000万円
<予定>
■国内(16日)
9月首都圏新規マンション発売(13:00)
《決算発表》
総合メディ
《株主総会》
ウチダエスコ
《新規上場》
リクルートHD
■海外(16日)
ユーロ圏8月貿易収支・9月消費者物価確報値(18:00)
米9月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
米10月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
米10月NAHB住宅市場指数(23:00)
米8月対米証券投資(17日5:00)
《決算発表》
ゴールドマン・サックス、IBM、シュルンベルジェ、AMD、グーグル
<15日相場概況>
15日の日経平均株価は6日ぶりに反発した。
終値は前日比137円01銭高い1万5073円52銭。
この日の高値圏で取引を終え、2日ぶりに1万5000円台を回復した。
米株相場の下落一服や、前日までの日本株の急落による自律反発を期待した買いが優勢となった。
外国為替市場で円相場の上昇が一服したことも輸出関連株などの買いを誘った。東証株価指数(TOPIX)もそろって6営業日ぶりの反発となった。
半面、前場の取引時間中に発表された中国の9月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回るなど、前場の引けにかけては世界景気の先行きに対する不透明感が改めて意識され、売りが強まった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1030億円。売買高は22億9705万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1414。値下がり銘柄数は335、変わらずは83だった。
個別銘柄では、JALなど空運株の上昇が際立った。エボラ出血熱の感染拡大による輸送需要の減少懸念で前日まで大きく下げた反動からきょうは終日買いが優勢となった。業種別東証株価指数(TOPIX)でも空運は5%超の上げ幅を記録した。
東証2部株価指数も6営業日ぶりに反発した。
<アフターランチ>
「トランプ」
まことしやかに囁かれてきたQE終焉→NY株下落のシナリオ。
過去を振り替えてみれば確かに一時的には金融緩和の終了はNY株安となってきた。
QE1(08年11月〜10年6月)の終了前後のS&P500指数。
10年4月26日の高値1212.15ポイント→6月30日1030.7ポイント。
6月30日がQE1の終了日だったがその直前1ヶ月で約15%の下落。
QE2(10年11月〜11年6月)の終了前後のS&P500指数。
11年5月2日1370.58ポイント→6月16日1258.07ポイント。
約1ヶ月で10%の下落となった。
短期債買い・長期債売りのオペレーションツイスト(11年9月〜12年6月)。
終了前後のS&P500指数。
5月1日1405.82→6月1日1278.04。
こちらも約1ヶ月で9%の下落。
市場心理は「誰かが売るのであれば先に売っておきたい」。
見えない狼に怯える少年の心理と同様だろう。
因みに過去のQE終焉の下落の際のS&P500は1200〜1,400ポイントレベル。
今年1900ポイントを奪還したのは記憶に新しいところ。
下げてもまた日は昇ってきたのも歴史だが・・・。
このDNAはなかなか登場しないもの。
結局・・・。
売り回転の相場はババ抜きゲームみたいなもの。
最後のジョーカーを手持ちにしたくなくて、我先に他人に渡すところが一緒。
しかし思うように他人には渡らないというのも一緒。
そして買い回転の相場はポーカーゲームのようなもの。
自分の手の内を最大限脚色して、凄い手であるように思わせる駆け引き心理戦。
上昇相場が永遠に続くような錯覚を惹起し、他人が下りないような展開を目論む。
経済指標や地政学的リスクなど考えずに無心の境地のトランプになることの方が大切かも・・・。
一つの懸念は「訪日客新たな需要産む」という思考法。
円安傾向は来日外国人を増加させ消費も拡大させている。
カジノすら外国人限定で解禁しようとする方向も聞かれる。
しかし、その先にあるのはどうなのだろう。
消費の主導権が海外の動向に移った時にどういう風景になるのだろうか。
弱い通貨の国が強い通貨の国に媚びる姿勢というのが生じないかどうか。
もみ手をして「買ってください」とならずに済むのかどうか。
「メード・イン・ジャパン」を毅然として売ることができるのかどうか。
毅然ともみ手。
その風景は180度違う。
単なる杞憂に過ぎないかも知れないが・・・。
<稼足銘柄一番搾り>
10月11日紹介
コネクシオ (9422)が15年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の23.5億円→40億円に70.2%上方修正。
増益率が7.6%増→83.1%増に拡大し、5期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通し
携帯端末の販売価格が想定を下回り、売上は計画を下回ったものの、通信各社の新料金プラン導入に伴う客数回復やコスト削減が上振れに貢献。
上期増額分を大きく下回る形で、通期の同利益を従来予想の68億円→75億円に10.3%上方修正。従来の3.5%減益予想から一転して6.4%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
2014年10月15日 09:56現在
現在値 1138
前日比 +38(+3.46%)
<兜町カタリスト>
「三空」
NY安と東京安。
4日続落のNYダウは昨日まで678ドルの下落。
日経平均は昨日までの5日続落で954円の下落。
窓を3つ開けての罫線は「三空に売りなし」あるいは「三空に買い向かえ」なのだろうか。
25日移動平均(15874円)からの乖離はマイナス5.91%。
騰落レシオは75.51%まで下落。
8月8日が78%、4月14日が74.14%だったのが今年の記録。
松井証券経由の信用評価損益率(速報)は先週末に売り方買い方の形勢が逆転。
昨日段階で売り方マイナス7.55%、買い方マイナス14.44%となった。
今年の買い方のバッケンレコードは2月4日のマイナス16.18%。
ほぼその水準まで来てしまった格好。
にもかかわらず・・・。
おめでたいのは今朝の日経朝刊マーケット総合面の場況。
「欧州を中心に世界景気の減速を警戒する雰囲気が強かった」。
これは許せるコメントの部類。
しかし「1ドル=106円台まで上昇したこともあり、
目先の利益を確定を確定する売りが広がった」。
これが疑問。
1ドル=106円台まで上昇したのは前場寄り前の動き。
確かに寄りは続落からのスタートだった。
しかしCMEの終値14835円までは売られなかったし日経平均の前引けは15000円台。
後場になって一本調子で下落幅を拡大した。
そして「利益確定の売り」の表現。
3日で1000円近く下落しており、しかも8月8日以来の15000円割れ。
どこに利益確定の要素があるのだろうか。
もしもこの水準で利食えるのならば、指数的には8月8日のピンポイントの買いだけ。
それ以前は4〜5月の買い、あるいは昨年秋に買った玉ということになる。
それを「目先の利益確定」というのかどうなのか。
デスクにしても整理部にしても「売り方の存在」とか「投げ」という言葉は
脳裏にないに違いない。
この場況を書いた記者氏の時間軸はどういう具合なのだろうか。
そして、下がれば「利益確定の売り」でお茶を濁す場況でいいのだろうか。
「利益確定の売り」という言葉を重宝するなら「損失確定の売り」だって使うべきだろう。
あるいは「損失確定の買戻し」や「利益確定の買戻し」だってある筈。
昨日の売買代金は2兆6864億円と膨らんだ。
「利益確定の売り」よりも「利益確定の買戻し」の方が多かったような気もする。
松井証券経由の信用評価損率の推移を見れば一目瞭然なのだが・・・。
「利益確定」はひょっとすると・・・。
「マネーリザーブファンド(MRF)」の残高の10兆円越えと関連したのかも知れない。
「株や投信の利益を確定して得た資金が流入、次の投資機会を伺う待機資金」。
9月の残高は3951億円増加し10兆84億円と膨らんだ。
面白いのはアベノミクススタート直前に月間1.5兆円の流入。
そしてスタート直後に月間1兆円の流出。
方向性が出れば、10兆円近いマネーが蠢く方程式は変わっていないのだろう。
9月の流入は確かに利益確定だったかも知れない。
しかし10月の値動きを踏まえれば「目先利益確定」はないだろう。
もう一つわかったようでわからないのが「安全資産としての日本国債」と言う表現。
昨日の10年国債利回りは0.495%まで低下した(価格は上昇)。
日本国債や米国債が安全資産と言う表現は良く使われる。
株安のときの安全資産としての債券という側面は確かにあろう。
しかし世界最大の対GDP比率の借金をしている国の国債は
本当に安全資産なのかどうかの吟味は必要。
約500兆円のGDPの国の借金は1000兆円。
国民金融資産があるし、日銀も買ってくれているし、何より海外投資家の保有比率は低い。
そういう理由をつけては来るのだろう。
もし本当に安全資産なら、
債務を縮小して基礎的収支のバランスをとるための増税など必要があるのだろうか。
安全資産の国債を発行すれば済む話だろう。
それでも消費税の増税を画策すると言うのはつじつまが合わない。
日経平均のPERは14.44倍、PBRは1.22倍。
東証1部のPERは15.17倍、PBRは1.23倍。
配当利回りはどちらも1.5%台。
リーマンショックの時はPERが無限大まで拡大してようやく800倍で数字になった。
PBRは0.8倍だった。
今はPER14倍台、PBR1.2倍台。
健全な数字と思われる。
それでも異常な世界を待ち望む「怖いもの見たさ」の念があるのだろうか。
「下値メド14500円」なんて市場関係者の声もある。
「業績面のしっかりした銘柄に視線が向かうとみる声も少なくはない」。
これは今の局面に限ったことではない筈。
いつでもそうだろう。
だったら市場の値上がりの主役が材料株にはなり得ないことになる。
今日の値上がり上位銘柄が楽しみといえば楽しみ。
空売り比率が過去最大の36.5%。
「目先の株価下落をにらんだ空売りが膨らむ一方で中長期の投資家は売買を見送り。
当然年金なんかは株を買っていないということになるのだろうか。
日銀のETF買いは蚊帳の外という解釈なのだろうか。
大半の市場関係者の下値メドが14500円と一致した。
ということは、市場関係者は「底」と見ているということ。
この市場関係者の相場観の一致というのが、怖いという少数意見もある。
しかし、今回は外れて欲しい所。
もっとも・・・。
日経商品面は明るくない。
見出しは「原油供給圧力で下落」。
世界経済の減速懸念とアメリカでのシェールオイルの増産。
余剰となったアフリカ産はアジア市場に流入し、中東産を値下げ競争。
シンガポールでは停船しているオイルタンカーが目立ち始めたという。
価格上昇を待つ洋上備蓄のタンカーとの指摘。
奇妙な構図に映る。
アメリカはシェールで原油の輸入が必要なくなり、シェールで潤うが価格は上がらない。
考えてみれば原油の大半を輸入に依存している日本にとってはむしろ好機でもあろう。
しかしその議論は聞かれない。
一方で鉄スクラップの価格が急落。
背景は輸出の不振。
世界経済の停滞模様は株よりは商品を見ているほうが真実を伝えていることが多い。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
日本アクア(1429)・・・動兆
日本アクアに注目する。
同社はウレタンフォームを使用した住宅断熱材大手。
名証2部上場の桧家HDのグループ。
業績は好調。
先週上場来高値を更新し逆行高の展開。
<15日相場展望>
15日の日経平均株価は反発して始まった。
前日14日の米株式相場で売りが一巡したとの見方がひろがったうえ、日経平均が前日までの1週間で1000円近く下げていることから、自律反発を期待した買いが先行した。
日経平均株価の予想レンジは14850円−15050円。
外国為替市場で円も対ドル相場の上昇が一服していることも支援材料。日経平均は一時、上げ幅を100円を超え、1万5000円をやや上回る水準で推移している。
経済指標では、中国9月消費者物価・生産者物価(10:30)、9月首都圏新規マンション発売(13:00)、8月鉱工業生産確報値・設備稼働率(13:30)などが発表される
昨日のNYダウは5ドル安の16315ドルと4日続落。
NASDAQは13ポイント高の4227ポイントと4日ぶりの反発。
S&P500は2ポイント高の1877ポイント。
ダウ輸送株指数は201ポイント高の7919ポイント。
世界経済減速に対する懸念とQE終焉に対する懸念。
そしてエボラ熱懸念。
原油が下落し影を落とした格好。
インテルは増収増益で第3四半期決算を通過。
10年国債利回りは2.19%。
ドル円は107.05円。
3市場の売買高は約92億株と拡大。
CME円建ては大証比35円高の14935円。
ドル建ては大証比60ポイント高の14960ポイント。
非公式外資系動向は、1310万株売り/910万株買い。
金額ベースは売り越し。
12日連続の売り越し。
売りはETF・薬品・不動産・その他金融・小売・精密・陸運・化学・銀行
情報通信・金属セクターなど。
買いは建設・サービス・電機・石油・自動車・紙パセクターなど。
売買交錯は機械セクターなど。
225先物は、野村・シティ・バークレイズ・三菱・UBS・日興が買い越し。
モルスタ・メリル・アムロ・みずほ・GS・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はパリバ・GS・大和・日興・ニューエッジが買い越し。
バークレイズ・UBS・モルスタ・クレディ・ドイツ・ソジェンが売り越し。
外資系等は、横河(9948)、ドンキ(7532)、アークス(9948)、ソフトバンク(9984)、アステラス(4503)、ANA(9202)、
ファーストリテ(9983)、メガバンクに注目。
テクニカル的には、太平電業(1968)、CVS(2687)、シキボウ(3109)、コスモス薬(3349)、電算(3640)、栄研化学(4549)、東洋エンジ(6330)、島忠(8184)が動兆。
<信用規制関係等>
◆東証、高田工株、テックファム株の日々公表銘柄指定を解除 14日付。
◆東証、サニックス株、エアーテック株、日本アビオ株を日々公表銘柄に指定 15日から。
◆東証、アスカネット株、アクセルM株、enish株、マネパG株の信用取引に関する臨時措置を解除 15日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆東証、制限値幅を拡大 東洋合成株を上限のみ300円に拡大。15日に実施。
▽空売り比率=36.5%(東証、14日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
クリエイトSDホールディングス 120万株、43億9200万円
ツガミ 150万株、9億円
アークス 100万株、21億6100万円
<予定>
■国内(15日)
9月首都圏新規マンション発売(13:00)
8月鉱工業生産確報値・設備稼働率(13:30)
9月工作機械受注確報値(15:00)
30年国債入札
《決算発表》
ドトル日レス、GLP、SIAリート、TSIHD、古野電、アデランス、松竹、ブロンコB、日置電、鉄人化、ファーマライズ、JIN、ウエルシアHD、白鳩、プロパスト、サムティ、アクロディア、システムインテ、ベクトル、ネクス、サイゼリヤ、ノダ、ベスト電、文教堂HD、大庄
■海外(15日)
韓国9月失業率(8:00)
豪10月ウエストパック消費者信頼感(8:30)
中国9月消費者物価・生産者物価(10:30)
韓国中銀政策金利発表
シンガポール8月小売売上高(14:00)
独9月消費者物価確報値(15:00)
トルコ8月経常収支・7月消費者物価(16:00)
英9月失業率(17:30)
南ア8月小売売上高(20:00)
ブラジル8月小売売上高(21:00)
米9月小売売上高・生産者物価(21:30)
米10月NY連銀製造業景気指数(21:30)
ベージュブック
《決算発表》
バンク・オブ・アメリカ、ネットフリックス、アメリカン・エキスプレス、イーベイ
<14日相場概況>
14日の日経平均株価は5日続落。
前週末終値と比べて364円04銭安い1万4936円51銭で取引終了。
終値が1万5000円を割り込むのは8月8日以来、約2カ月ぶり。
欧州を中心に世界景気の減速を警戒する雰囲気が強かった。
13日のNYダウが約半年ぶりの安値をつけた。景気の先行き不透明感から運用リスクを回避する動きが加速した。
米国の緩和的な金融政策が変化することへの警戒感も下げに拍車をかけた。米当局は今月下旬にも量的緩和の手段としてきた証券購入の停止を決定する見込み。同施策は世界の株式相場を押し上げる原動力になっただけに、「施策停止が経済や相場へ悪影響を与えかねないとの不安心理が改めて浮上して売りを促した」という。
東証株価指数(TOPIX)も5日続落。28.82ポイント安の1214.27で終え、両指数とも5月30日以来、約4カ月半ぶりの安値をつけた。
東証1部の売買代金は概算で2兆6864億円。売買高は27億5132万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1672と、全体の9割強を占めた。値上がりは131、変わらずは29だった。
エボラ出血熱の感染拡大に歯止めがかからず、治療効果が期待される薬をグループ企業が手掛ける富士フイルムが上げた。
他のエボラ出血熱関連株にも物色の矛先が向かった。防毒マスク大手の興研 (7963)や重松製 (7980)、空港にサーモグラフィーを納入する日本アビオ (6946)、医療ベッド向けの簡易隔離ブースの販売を手掛けるエアーテック (6291) 、米デュポン製の防護服を販売するアゼアス (3161)が軒並みストップ高まで買い進まれた。
東証2部株価指数も5日続落した。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
14,936.51 |
-364.04 |
日経平均先物 |
14,900.00 |
-440 |
TOPIX |
1,214.27 |
-28.82 |
TOPIX先物 |
1,211.00 |
-34 |
東証2部指数 |
3,924.73 |
-59.52 |
JASDAQ |
2,178.83 |
-29.39 |
マザーズ |
823.63 |
-27.24 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2751320 |
2686436 |
東証2部 |
140400 |
35152 |
<アフターランチ>
「釣瓶だって」
以下は今朝のストボのブログ。
↓
異常な時事態に対応したときの人の行動は千差万別。
例えば、昨夜から今朝の台風。
連休明けの仕事に備えて、まずは日曜の高速がアチコチで渋滞。
通常の3連休であれば最終日の午後が渋滞のピークなのに、1日前倒しでの帰宅。
月曜に車で走れない状況を予測しでの行動だったのでしょう。
ただ、首都圏では月曜の高速は大きな渋滞もなく、
成田から横浜まで1時間あまりで到着したほど。
夕方まで雨も大したことはなく、結果論的には急ぐ必要はありませんでした。
あるいは連休明けの火曜日の絶対的な出社を控えての動き。
前泊のホテルを取ろうとした人が多く、予約はいっぱい。
あるいは会社に泊まりこんだ人も・・・。
結果は、首都圏の鉄道は大半が通常通りに動いていて、いつもと一緒。
たくさんの準備は徒労に終わりました。
しかし・・・。
それが徒労と言えるのかどうかは、微妙なところ。
ラッキーに期待して、「大丈夫」と思うのか、
より大きな異常を警戒して万全の準備を整えるのか。
対応は人によってさまざまでしょうが、結果論を求めるのではなく、
正しそうな方程式をつくったならば、準備万端怠りなしは必要とされるのでしょう。
個人的には、最悪の場合は車で行こうとしながらも、
結局はラッキーの産物である「いつも通り」に乗った形になりました。
相場の場合はどうなのでしょう。
ラッキーに期待して「いつかは戻る」と考える方が良いのか、
あるいは幸運など信じることなく「より悪い事態が起こる」と警戒するのが良いのか。
いつも思うのは、事が進んでからの警戒論は良く聞くものの、
事の初めの警戒論は少ないということ。
「日経平均の15000円割れは売られ過ぎ」という議論はありますが、
わずか12日前に「ここが目先天井」という声は自らも含めて発せられることは
ほとんどありませんでした。
16374円での高値引けはむしろイケイケドンドン。
昨日のCMEの終値を比較すれば約1500円の下落。
振り返れば、2008年9月12日の日経平均は12000円台。
3連休中にリーマンショックが起こりその後約5000円の下落。
下落のあとに台頭する警戒論と下落のあとに登場する反発期待論。
どちらが賢く聞こえるかというと経験則的には警戒論。
2008年の頃は、毎朝のNY株式を見るのが辛く
「アレ。まだ止まらない」の怨嗟の声ばかり。
大きなボラが先行きのまだ見えていない事態を表現しているのでしょうか。
あるいは大きなボラで、反発への時間軸が短くなったと考えれば良いのでしょうか。
「山より大きなイノシシは出ない」というのは言い古され言葉。
「だから、騒がない、恐れない、あわてない」という言葉にもなります。
しかし醸成された茫漠とた不安は、不安のDNAを甦えさせるもの。
営々と時間をかけて育成されてきた株価が瞬時のうちに取り戻しのきかない水準へと
変身してきたことは旧知の歴史。
でもそのうちひしがれた株価が、また人知れず復活してきたことが多いのも過去の推移。
「諦念の向こうに希望がある」のは間違いないのでしょうが、
その諦めをいつまで我慢すれば良いのでしょうか。
上昇と下落のスピードの落差は、ニンマリの度合いを売り方に多く授けてくれてきました。
ゴールという最終章のない株式市場では、この格差が連綿と続くものなのでしょうか。
微分された時間軸だけでは勝負の結果は出ない、と信じたいもの。
97年の金融危機、03年にかけてのITバブルの崩壊、08年のリーマンショック。
多くの異常事態は、常に復活感を伴って、いつもの相場に戻ってきました。
刻苦研鑽や不断の努力があったわけでもないでしょう。
しかしその都度感じたあのイヤーな感じは相場の脳裏に刻まれているもの。
「いつか来た道」というのも相場関係者の好きな言葉。
そういえば・・・。
97年の頃には「秋の日の釣瓶落とし」というのが常套句だったことが甦ります。
しかし・・・。
釣瓶だって井戸の底まで落ちれば水を汲んで引き上がられるもの。
台風通過の後の日差しの眩しさなんは天気だけのことでもないでしょう。
8月8日が14753円、6月13日が14830円、5月21日が13964円。
4月11日が13885円。
越し方を紙芝居チックに眺める人は多いでしょうが、
紙芝居は未来へつながるものでもありません。
「そして誰もいなくなった」訳ではないでしょう。
八つ当たり的に「年に何度も月曜休みの3連休があるのが悪い」といったところで、
今年は月曜休みの3連休がまだ2回あります。
<兜町カタリスト>
「3連休明け」
3連休明けの火曜前場は東証アローズでストボの実況。
しかも台風はどうなっているのが週末時点では不明だが、たどり着けるのだろうか。
今年はあと2回休み明けの火曜日が残っている。
11月4日と25日。
振り替え休日とかがあって月曜休みが多いから火曜日は鬼門。
土日月火の4日分の日経を抱えての出社。
「いくらなんでも休みすぎだろう」とか「もっと働けば」とか言いたくなる。
「昔は日曜しか休みがなかったし、それすらなかった」と言うとアナクロだが・・・。
以下は最近書いたREITの原稿の一部。
↓
覚えておきたいのは株の諺にもある「絶望の中で相場は生まれる」というもの。
REITの配当金利回りが10%の時には誰もREITなど見向きもしませんでした。
しかし、国策の支援を受けながら連綿と努力してきたREITは見事に立ち直ったということ。
株と違ってREITの中身は賃貸用不動産ですから、
よほどのことがなければ配当原資は確保できるもの。
ならば10%の利回りで買っておくことは相当な勇気が必要だったでしょうが、
もし出来ていたならば、そのREITはいまや希少価値の財産となっていることでしょう。
そして不動産は株と違って数に限界があるものです。
株は新規上場でいくらでも銘柄などが増えますが、
REITは銘柄こそ増えるものの対象となる不動産は有限資産。
パイが広がらない以上、
不動産市場に流入する資金のためには価格の上昇で対等せざるを得ないのです。
ここが株と不動産のあるいはREITの大きな違いです。
脳裏に浮かぶのはやはり名ファンドマネージャーのピーター・リンチ氏の言葉。
(1)優良企業に投資しているのなら、時間はあなたの味方になる。
我慢できるからである。
(2)よい株であるのに株価が下がっているものを、その価格でナンピン買いせずに、
逆に売ってしまうのでは、ただの悲劇にしか過ぎない。
(3)収益性こそが、株価上昇の鍵なのである。
株価をREITに置き換えて読んでみると、
その言おうとしているところは全く同じに聞こえてなりません。
<14日相場展望>
14日の日経平均株価は5日続落し、連休前の10日終値と比べて300円程度安い1万5000円を挟んで推移している。
取引時間中に8月11日以来、約2カ月ぶりに心理的な節目である1万5000円を下回る場面もあった。
日経平均株価の予想レンジは14850円−15000円。世界的な景気減速冠が強まっており、海外株安の動向を受けて寄り付きから大幅調整は避けられないとみる。
8月8日安値(14753円)を下値メドに落ち着きどころを探る展開が想定される
13日の米株式市場でNYダウは3日続落。下げ幅は223ドルに達し、約半年ぶりの安値をつけた。欧州を中心とした世界景気の先行きに対する警戒感が強く、運用リスクを回避する目的の売りが広がった。東京市場もその流れを引き継いだ。
08:50に発表された9月国内企業物価指数は、前年比+3.5%と予想を下回る。
13日のNY株式相場は下落。S&P500は200日移動平均線を下回り、世界的な景気の減速やエボラ出血熱の感染リスクも懸念となった。NYダウは前日比223.03ドル安の16321.07ドルで終了。 NASDAQは前日比62.58ポイント安の4213.66ポイント。
外国証券経由の注文動向は、6社ベースで、売り1170万株、買い620万株で、差し引き550万株の売り越し。売り越しは11営業日連続。金額(6社ベース)も売り越し。売りセクターに、化学、不動産、電機、自動車、その他金融、小売、銀行、精密、情報通信、食品、空運など。買いセクターに、不動産、自動車、卸売、ガラス、機械、サービス、銀行、電力、紙パなど
<信用取引規制関係>
◆東証、ケーエフシー株の日々公表銘柄指定を解除 10日付。
◆東証、ジョイ本田株を貸借銘柄に選定 20日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
◆日証金、EASY商品受益証券の貸借取引申込停止措置を一部解除 制度信用取引の買いの現引きに伴う申込停止措置を解除。14日約定分から。制度信用取引の新規売りに伴う貸株申し込みおよび融資返済申し込みは引き続き停止。
◆日証金、国際VX短先受益証券の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。14日約定分から。
◎新規上場=〔東証1部〕リクルートホールディングス(6098、リクルート、サービス)は16日
◇株価指数オプション10月物の特別清算指数
日経平均 1万5296円37銭
TOPIX 1238.66
▽空売り比率=33.7%(東証、10日)
◎商品先物納会受渡枚数 10月物=大阪堂島の大阪コメは4枚、冷凍エビはゼロ。
【10日の相場表変更】
▽指定変更=〔東2→東1〕朝日放(情報・通信)
▽整理銘柄に指定=〔名証セントレックス・監理〕ノア
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
島忠 120万株、30億円
■14(火)予定
【国内】
9月国内企業物価指数(8:50)
9月マネーストック(8:50)
《決算発表》
SFOODS、いちごHD、パル、ビックカメラ、NMF、ヒューリックRE、日本リテール、東宝、アークス、サンヨーナゴヤ、進和、ウエストHD、タマホーム、夢の街、キャンドゥ、ヴィレッジV、大黒天、ハブ、ライフフーズ、ハピネス&D、住江織、ネオス、モバクリ、ケイブ、T&CHD、リソー教育、千代インテ、ユーシン、佐鳥電機、リーバイスなど
【海外】
シンガポール7-9月期GDP速報値(9:00)
シンガポール金融通貨庁政策決定会合
インド9月卸売物価指数(15:30)
EU財務相理事会(ルクセンブルグ)
仏9月消費者物価・8月経常収支(15:45)
英9月消費者物価(17:30)
独10月ZEW景況感指数(18:00)
《決算発表》
JPモルガン・チェース、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、インテル
<今週の展望>
今週(2014/10/14〜10/17)の日経平均予想:14800〜15800円
(先週の予想:15500〜16300円、実績値:15221.83〜15970.65円)
先週の国内株価は、欧州発の世界経済懸念を口実とした米国株価の下落と、仕掛け的な日経平均・TOPIX先物売りにより、下げを大きくした。今週も、国内発の材料が日本の株式市況を左右することは見込みにくく、米国株価や米ドル円相場をみながら、特に目先は神経質な展開(さらなる下振れ)がありうるだろう。
ただし下記のように、現在の内外株価の下振れは行き過ぎの面が多々みられるため、今週中に底入れ反転し、日経平均が大きく上振れる展開も否定できない。
1)欧州景気は「低迷」はしているが、「後退」とまでは言えない状況(「今週の一枚」参照)。米国など他国の景気を後退に引きずり込むようなものではない。先週の内外株価の下落を裏付けるような、欧州経済の著しい悪化を示唆するようなデータが発表されたわけでもない。
10/7(火)のIMFの世界経済見通しの下方修正は悪材料となったが、世界全体の実質経済成長率について、2014年で0.1%幅、2015年は0.2%幅の下方修正に過ぎない。
2)米国経済は、引き続き堅調(先週10/9(木)発表の、10/4(土)に終わる週の新規失業保険申請件数は、前週の28.8万件に対し、28.7万件に小幅減少するにとどまったが、市場の事前予想(ファクトセット調べ)が29.5万件への増加だったため、予想外の減少(雇用の改善))。
また、米国の企業収益については、先週から米国企業の7〜9月期の決算発表が本格化し始めたが、S&P500採用銘柄のうち、決算発表をおこなった30社について、税引後利益の実績値が、事前予想平均値(ブルームバーグ調べ)を上回ったものが22社、予想並みが1社、下回ったものが7社。事前の見込みより実際の決算内容が総じて良かったと言える。
3)景気悪化懸念が、国際商品市況や小型株の下落に表れている、との指摘が増えているが、原油先物価格(WTI)は、週末(10/10、金)に1バレル85.52ドルまで下げたものの、2011年秋(イタリア財政懸念時)や2012年夏(スペイン財政懸念時)の下値(ともに80ドル割れ)には達していない。
金価格や銅価格は、2013年春以降のレンジ(ニューヨーク金先物は1トロイオンス当たり1200〜1400ドル、ニューヨーク銅先物は1ポンド当たり3.0〜3.5ドル(ロンドン銅先物では1トン当たり6500〜7500ドル))の中にとどまっている。
小型株については、日本ではマザーズ指数÷TOPIX(東証株価指数)比率、米国ではナスダック÷S&P500比率で小型株の相対的な(市場全体に対しての)動きをみると、たとえば今年5月の小型株の調整期に比べると軽微な低下にとどまっている。
国際商品市況、小型株ともに、「世界景気後退懸念」と呼べるほどの調整とはなっていない。
このため、心理的な下振れ(や投機筋の売り、投資家の投げ)による短期的な下振れと、急速な株価の反転上昇の両方が、今週に生じうると見込んでいる。正確な今週の上値・下値は見通しにくく、上下ともに値幅が大きい展開となるだろう。
<10日相場概況と来週の展望>
10日の日経平均株価は4日続落。
終値は前日比178円38銭安の1万5300円55銭と、8月13日以来、約2カ月ぶりの安値をつけた。9日の米株式相場が大幅安となり投資家心理が悪化。利益確定売りが広がり、東証1部銘柄の9割超が下げた。
9日のNYダウが前日比334ドル安と、今年最大の下げ幅となった。
「欧州を中心に、世界景気の先行きを警戒する雰囲気が強い」といい、東京市場でも運用リスクを回避する動きにつながった。
持ち高を維持したまま3連休を迎えづらい雰囲気もあった。持ち高調整を目的とした売りが下げに拍車を掛けた。
一方、今期の増益見通しが好感されたファストリが反発。他の値がさ株が軒並み下落する中、日経平均を約24円押し上げた。年初来安値から自律反発狙いの買いが入った住友不、LINEと共同出資会社を設立するグリーなどに買いが散見された。
午後2時発表の9月の消費者態度指数など、同日発表の経済指標への反応は限られた。朝方の株価指数オプション10月物の特別清算指数(SQ)算出に伴う取引は売り買いがほぼ均衡し、相場への影響は目立たなかった。
東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、終値は17.69ポイント安の1243.09だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆6877億円、売買高は28億5163万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1664、値上がりは125、変わらずは43だった。
東証2部株価指数も4日続落した。
来週は下値模索の展開となりそうだ。1万5000円絡みのゾーンでしっかりと下値固めをする、日柄を要しながらの緩やかな回復パターンになると思われます。
日経平均の下値1万5000円辺りはリバウンド狙いとして妙味の出てくるところと考える。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,300.55 |
-178.38 |
日経平均先物 |
15,340.00 |
-160 |
TOPIX |
1,243.09 |
-17.69 |
TOPIX先物 |
1,245.00 |
-16 |
東証2部指数 |
3,984.25 |
-54.56 |
JASDAQ |
2,208.22 |
-41.59 |
マザーズ |
850.87 |
-17.16 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2851630 |
2687785 |
東証2部 |
197380 |
53124 |
<アフターランチ>
「ギリギリ」
ラジオNIKKEIの投資知識研究所。
毎週日経平均の翌週木曜の見通しを喋っている。
9月25日の上限16373円(25日線の5%上方乖離水準)としたら16374.14円。
その差1.14円。
先週。
10月9日の見通しを下限15476円(9月月足陽線基準)としたら16478.93円。
その差2.93円。
幅は広く取ってあるが上下ギリギリのきわどい線で着地したことは間違いない。
番組スタート時。
「12300円とか丸めた数字ではなく1円単位で根拠を明示する」と言ってスタート。
当然当たり外れはあるが、この上下どちらかのギリギリの線でとどまることが多い。
理由は過去の高値とか移動平均線からのカイ離が多い。
ということは、チャート紙芝居で指数が動いているという嫌な事態になってしまう。
紙芝居で株価が決まるのなら、毎日紙芝居を眺めていれば良いだけのこと。
そんな愚かなことはしたくはないが、残念ながら指数読みの結果は今のところ紙芝居路線。
個別は当然違うと思いたいところ。
日経では「オフィス賃料、上昇基調」の見出し。
東京都心の大規模オフィスの賃料が上昇基調になってきた。
都心5区の9月の空室率は09年2月以来の5%台。
坪当たり賃料は前月比0.5%上昇し16805円。
三菱地所や森ビルは賃料引き上げ交渉を開始。
三井不動産も従来より高めの賃料設定で新規募集。
9月の都心5区の空室率は前月比0.37%低下し5.65%。
大阪中心部も前月比0.22%低下し8.14%。
オフィスの新設や拡張を期する企業は依然として多いという傍証になろうか。
スケジュールを見てみると・・・
10日(金)オプションSQ、米財政収支、輸入物価、IMF世銀全体総会(ワシントン)
13日(月) 体育の日で休場、中国9月貿易収支
14日(火)マネーストック、国内企業物価指数、独ZEW景況感
15日(水)首都圏マンション販売、米小売売上高、NY連銀製造業景気指数、ベージュブック、中国生産者・消費者物価
16日(木)リクルート上場、米鉱工業生産、フィラデルフィア連銀製造業景況感、NAHB住宅価格指数
17日(金)黒田日銀総裁が全国信用組合大会で挨拶、米住宅着工件数、ミシガン大学消費者信頼感
<兜町カタリスト>
「獅子身中の虫」
NYダウは10月の7営業日のうち5日は200ドル超の上げ下げ。
200ドルでは事足らず昨日は300ドル以上の下げとなった。
東京では日中値幅が昨日まで8日連続で100円超。
「ボラ高く株冷える秋」では洒落にもならない。
暫定Q値は15296.36円。
「いいところじゃないですか」という素っ頓狂な声も聞かれる。
どこが「いいところ」なのだろうか。
所詮人任せの印象。
暗黒の木曜日というのは1929年10月24日。
その5日後は悲劇の火曜日。
1987年10月19日がブラックマンデー。
1997年10月27日月曜日もアジア通貨危機でNY大幅下落。
2008年は毎日が急落急騰の繰り返しで曜日など関係なし。
いずれにしても・・・
残念ながら身に染み込んだ10月の警戒感は容易に拭い去れないのだろう。
そしてこのDNAを巧妙に利用する売り方というのも容易に去らないもの。
日経平均が16300円台の時に多くの人が感じたこと。
「15500円以下で買っておけばよかった」との後悔の念。
しかし実際に15500円を割れてくると、「怖くて買えない」。
株式への投資心理は上がれば買いたくなり下がれば売りたくなるもの。
だから、下がれば怖くなる。
タマゴやガソリンが下がっても決して恐怖感は抱かないし、むしろ歓迎する。
ここが投資市場が他の商品とは決定的に異なる点だろう。
地球には引力があるからチャートは下に行きたがる傾向があるという訳でもなかろう。
強いて言えば、1929年のNYは投機熱に燃えていた。
町の靴磨きの子供でさえものちのケネディ大統領の父に「株を買えば」と言ったくらい。
そして市場は高値での急騰急落に戸惑いすら見せなかった。
確かにNYダウもS&P500も今年史上最高値を更新した。
でも、「儲かる方法は株を買うこと」なんて論調はほとんど聞かれない。
市場が成熟した訳ではなかろう。
懸念を持って市場が相場に対峙している限りは問題はない筈と見たい。
強いて悪材料を見つければ、昨日の日経で報じらたIMFの国際金融安定報告書。
「米国で当局の規制が行き届かない投資ファンドなどのシャドーバンキングが。
米金融市場の安定を揺るがしかねない脅威になりつつある」との警告。
金融当局に監督・規制強化にの検討を促した。
マネーは監督されたり規制されたりすることを嫌うもの。
だから当局の規制強化があると市場からは逃げ出すもの。
世界経済の悪化懸念などは表面上の悪材料としての解釈にしか過ぎない。
実態は規制を嫌うマネーの逃避。
そう考えれば下落の理由も納得しやすいのだが・・・。
IMFはおせっかいにも「金融緩和の長期化が過度にリスクを取る動きにつながった」。
おまけに「投資家の解約が急増した際に金融危機が国際的に連鎖する事態を懸念」。
あるいは「流動性リスクに市場の懸念にこたえるために
現金や換金性の高い金融商品を積み増すことが必要だ」とも。
結論は「生産・労働市場の構造改革を進める必要がある」というチグハグな論調。
しかし、このIMFのアリバイ作りのような恫喝が秋の日の釣瓶落としの背景と読める。
ファンド資本主義の弊害でもある。
騰落レシオは84%まで低下。
日経平均採用銘柄のPERは15.01倍まで低下。
JPX400は14.99倍と15倍台割れ。
日経平均採用銘柄のPBRは1.27倍まで低下。
東証1部の単純平均株価は286円まで低下。
25日線は15921円で1.78%のマイナス乖離。
マイナス4%乖離で15284円、マイナス5%乖離で15124円。
200日線が15122円だからここが死命線だろう。
6月以降SQ以降は月末に向けて上昇してきた日経平均だが・・・。
因みに先週の海外投資家は5週ぶりに1947億円の売り越し。
外国人が売ったから株安という解釈になるのかも知れない。
一方で信託の買い越しは年金関連の買いと読みたいし、個人は3542億円の買い越し。
しかし、悪役は7週連続売り越しの投信。
そして2112億円売り越しの自己部門。
投信と自己の売り越しは背中から刃物で切られたような印象。
獅子身中の虫としか思えない行動でもある。
CANBAS(4575)が抗がん剤候補化合物について特許庁から特許査定を受けたと発表。
多発性骨髄腫を含む幅広いがん細胞に効果があり、米国ではすでに特許が成立している。
欧州主要国でも特許出願中という。
特許査定を受けたのは独自の細胞表現型スクリーニングを用いて創出した「CBS9106」。
同社では、抗がん剤候補化合物「CBP501」に続く2つめの開発パイプライン。
前臨床試験を終了した段階にあるという。
バイオ復活の狼煙の一部となって欲しいもの。
相場はゲリラ戦の方が面白いことも確かである。
東洋合成、東洋エンジと「羊」は以前活躍の気配。
三信建設の1984は空振りだった。
出来高はわずか700株ながらチャームケアが逆行高。
「AMITIZA(R)アメリカ特許侵害訴訟の和解合意およびAMITIZA(R)の
医薬品簡略承認申請に関する新たなパラグラフIV証明書面受領について」
を発表したアールテックウエノが逆行高。
ファーストリテも逆行高。
《兜町ポエム》
「泣いてたまるか」
相場が泣いたらガラになる
板が泣くときゃウリ気配
株で泣いても何にも出ない
意地が涙を・・・・
泣いて泣いてたまるかよ
新安値
塩漬け涙の貯金箱
ナンピン涙の通り道
栓をしたとてまだまだ遠い
愚痴とため息・・・
泣いて泣いてたまるかよ
骨に染む
上を向いたらキリがない
下を向いたらアトがない
サジを投げるはまだまだ早い
相場魂・・・
泣いて泣いてたまるかよ
夢がある
<10日相場展望>
日経平均株価の予想レンジは15150円−15350円。
オプションSQを迎えるが、権利行使価格である15250円付近が意識されそうだ。
経済指標では、8月第三次産業活動指数、9月消費動向調査(14:00)、9月3・4日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨などが発表される。
日経225銘柄はすべて寄り付いた。
10月限オプションSQ概算値は15296.37円(暫定値)
前日比 ?182.56円
8月の第3次産業活動指数は前月比0.1%低下の97.8だった。
市場予想は+0.1%。
昨日のNYダウは334ドル安の16659ドルと急反落。
NASDAQは90ポイント安の4378ポイント。
S&P500は40ポイント安の1928ポイント。
ダウ輸送株指数は199ポイント安の8054ポイント。
8月のドイツの輸出の落ち込みや原油安を材料に世界経済を懸念というのが解釈。
説明になっているようでなっていない印象。
好決算のアルコアまでが下落した。
セントルイス地区連銀のブラード総裁の発言。
「利上げ開始時期について、市場と当局の見方の間にかい離がある」。
これも下げ材料視された。
10年国債利回りは2.32%。
ドル円は107.83円。
3市場の売買高は約82億株。
CME円建ては大証比195円安の15305円。
ドル建ては大証比170ポイント安の15330ポイント。
非公式外資系動向は、770万株売り/630万株買いとショボイ。
売り越しは10日連続。
金額ベースは売り越し。
売りは自動車・通信・薬品・銀行・商社・建設・ガス・空運セクターなど。
買いは機械・サービス・繊維・電力・保険セクターなど。
売買交錯は電機・情報通信・その他製品・小売・陸運・不動産セクターなど。
225先物は、クレディ・JP・カブコム・GS・メリル・ドイツ・UBSが買い越し。
三菱・みずほ・バークレイズ・アムロ・ソジェン・HSBCが売り越し。
TOPIX先物はみずほ・パリバ・ドイツ・メリル・クレディ・日興・野村が買い越し。
UBS・GS・三菱・バークレイズが売り越し。
外資系等は、大林組(1802)、鹿島(1812)、西松(1820)、前田建(1824)、富士重工(7270)、応化工(4186)、日通(9062)、ANA(9202)が動兆。
テクニカル的には、日水(1332)、ABC(2670)、日管理(3276)、薬王堂(3385)、ファンケル(4921)、エアーテック(6291)、エコス(7520)、MDM(7600)が動兆。
<信用取引規制関係など>
◆東証、エンバイオH株、大泉製株の日々公表銘柄指定を解除 9日付。
◆東証、ファーマF株、アゼアス株を日々公表銘柄に指定 10日から。
◆東証、すかいらーく株を制度信用銘柄に選定 10日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、16日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
▽整理銘柄に指定=〔名証セントレックス〕ノアは9日(上場廃止は11月10日)
▽新株落ち=〔東証マザーズ〕Nフィールドは21日
▽空売り比率=36.1%(東証、9日)
【9日の相場表変更】
▽新規上場=〔東1〕すかいらーく(商業)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
オカモト 20万株、8940万円
▼立合外分売
エスプール 16〜21日に11万株
▼一単元の株式数変更
星和電機 15年1月1日付で1000株から100株
<予定>
■国内(10日)
8月第三次産業活動指数(8:50)
9月消費動向調査(14:00)
9月3・4日開催の日銀金融政策決定会合議事要旨
オプションSQ
《決算発表》
トレファク、プラズマ、パソナ、サカタのタネ、インターライフ、コシダカHD、ドーン、ディップ、魚喜、ネクステージ、ANAP、ファンドクリG、コスモス薬品、クリレスHD、ヒトコム、IGポート、ダイト、エスクローAJ、津田駒、竹内製作、東洋電、カッパクリHD、コーナン商事、ガリバー、島忠、リンガハット、高島屋、オリックスJRE、福岡リート、歌舞伎など
■海外(10日)
仏8月鉱工業生産(15:45)
トルコ8月鉱工業生産(16:00)
英8月貿易収支(17:30)
インド8月鉱工業生産(21:00)
カナダ9月失業率(21:30)
米9月輸入物価(21:30)
メキシコ8月鉱工業生産(22:00)
IMF・世銀総会全体会合(ワシントン)
米9月財政収支(11日3:00)
休場:台湾
<9日相場概況>
9日の日経平均株価は3日続落。終値は前日比117円05銭安い1万5478円93銭と、安値圏で終了。1万5500円を下回るのは、9月1日以来、約1カ月ぶり。
朝方は買いが先行したが、午後は下げに転じた。昼休みに外国為替市場で円相場が対ドルで1ドル=107円台後半と上昇し、輸出関連株などを中心にほぼ全面安となった。
特に建設、金属製品、電気機器、機械、卸売などの下げが目立った。
東証株価指数(TOPIX)も14.07ポイント安の1260.78だった。ともに8月12日以来となる約1カ月半ぶりの安値を付けた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1112億円。売買高は22億7056万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1611と全体の87.9%。
値上がり銘柄数は165、変わらずは54だった。
きょう東証1部に上場したすかいらーくの終値は初値・公開価格比で57円安の1143円だった。
ファストリが終日しっかり。きょう発表の2014年8月決算で好調な業績が確認されるとの期待から買いが入った。
東証2部株価指数は3日続落した。
マザーズ市場は、リクルートHD(6098)の上場に向けた換金売り懸念も心理的な重しとなり、直近IPO銘柄を中心に換金売りが膨らんだ。FFRI(3692)は連日で上値追いが継続。その他、エナリス(6079)は大量の蓄電池を遠隔制御し、電力の需給を調整するサービスを始めると報じられ堅調。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,478.93 |
-117.05 |
日経平均先物 |
15,500.00 |
-120 |
TOPIX |
1,260.78 |
-14.07 |
TOPIX先物 |
1,261.00 |
-13.5 |
東証2部指数 |
4,038.81 |
-47.07 |
JASDAQ |
2,249.81 |
-32.45 |
マザーズ |
868.03 |
-31.23 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2270560 |
2111235 |
東証2部 |
271410 |
85933 |
<アフターランチ>
「想像力」
市場というのはいろいろな解釈があって興味深い。
昨日流れたのは「GPIFの基本ポートフォリオの発表は12月にずれ込む模様」。
政策研究大学院の伊藤敏隆教授へのインタビューでのコメント。
「新たな資産構成比率の発表は12月にずれ込む可能性がある」。
加えて「GPIFが保有資産の変更を発表前にしてしまうか、
発表後に実施するかを議論している」。
これは余計なコメントだったかも知れない。
そして「仮に・・・。
新資産構成の発表前に国内債券の売却と日本株式や外貨建て資産の買い増しをする場合。
発表は12月まで遅らせる必要がある」。
これに対して市場の読みは「すでにGPIFが動いている可能性がある」。
あるいは「すでに動いているから発表がずれこむ」。
想像力が豊かでないと、市場では生き抜くのが難しい。
そして・・・。
株の世界はある意味伝言ゲーム。
誰か市場関係者に聞かれて「こうじゃないかな」と答えると・・・。
それが「こうらしい」となり「こうだ」から「こう思う」に変化する。
かつては1時間程度で世界を1周したが、最近では5分もあれば事足りるだろう。
他にも想像力の働いた余地はある。
例えばノーベル物理学賞受賞。
ノーベル賞を日本人が取ると、新興株市場が賑わうとのアノマリーが登場してきた。
さらにスグレモノは村上春樹氏のノーベル文学賞先取りの動き。
「次は、三信建設工業(1984)」と市場関係者。
1Q84は1984と読めるところが凄い、
あるいはNY市場のアノマリー。
中間選挙の年の10月から翌年3月までのS&P500株価指数。
1940年からの18回で17勝1敗。
平均騰落率はプラス16.1%。
想像すれば、これからとなる。
大和は「エボラ出血熱関連銘柄」のレポート。
抗インフルエンザウィルス薬「アビカンlの富山化学に出資している大正薬(4581)、
富士フィルム(4901)。
防護服のアゼアス(3162)。
感染防止には注射器の使い回しをやめることからテルモ(4543)。
ゴム手袋製造のオカモト(5122)。
医療用クリーンブースの高砂熱学(1969)。
ベット用簡易隔離ブースの日エアーテック(6291)。
温度感知器の日光電(6849)。
空港にサーモグラフィーを納入している日アビオニクス(6946)。
目新しくはないが、備忘。
ところで・・・。
東洋合成(4970)が連日の大幅高。
同社の3D細胞培養システム「Cell−Able」が、
世界最大の検査受託機関のがんアッセイサービスで採用されたと発表。
まだ10月だが「羊」銘柄の先駆けにだろうか。
<兜町カタリスト>
「紫の上」
ドイツの景気悪化やIMFの経済見通しの下方修正。
ロシア通貨のルーブル安や中国不動産動向への懸念。
持ち出される材料は大半が米国外の出来事。
それでもNY株価の下落の要因として解釈されるから見えなくなる。
大幅下落の翌日の大幅高。
解釈はFOMC議事録でFRBは「経済が耐えられるようになるまで利上げなし」の姿勢。
つまりFOMC議事録控えでの警戒感で下げ、通過で戻した格好。
右往左往してアチコチ下落の材料を探し回り、警戒感を増長させるのが市場関係者。
しかしその言に乗って右往左往するとロクなことはない。
もっともNY市場の値幅の振幅は大きくなってきた。
NYダウは272ドル安の後の274ドル高。
10月になって200ドルを超える日中値幅は4回目。
1日238ドル安、3日208ドル高、7日272ドル安、8日274ドル高。
QE3の終焉に向けてのFRBの姿勢に対する解釈の変化での強弱感の対立。
そう考えれば、地球儀をひっくり返す必要もなかろう。
因みにNYダウが200ドル超の下落が2日あったのは昨年6月。
背景は当時のバーナンキFRB議長の発言に端を発した量的緩和の早期終了観測。
この警戒感が振幅を激しくさせた。
下げの材料は常に米国内にあるのだが、目くらま的の米国外の材料が登場するのが市場。
この目くらましに引っかかるから、相場が見えなくなるのだろう。
そして警戒感なんて余計なものを背負い込むに違いない。
ドルベースの日経平均を外国人投資家が気にするのかどうかは議論の余地のあるところ。
しかし7月末に153ポイントだったものが8月8日に145ポイントまで下落。
直近は144ポイント水準で推移している。
要は上がっていないというか8月8日水準からも下落している。
ドルベース日経平均の年初来高値は1月6日の154.83。
年初来安値は4月11日の136.50。
昨日が144.26。
4月11日からの日経平均の上昇率は12.3%。
ドルベースでは5.6%。
パフォーマンスは日経平均の半分だった。
一方で日経平均は、7月末は15759円、8月8日に14753円まで下げた
その後16374円まで上昇したものの昨日は15595円。
8月8日と比較すると842円上昇しているし、5.7%上昇している。
そもそも通貨が売られる国の株式を真剣に買うかどうかと言えば、たぶん買わない筈。
通貨も買われるという読みがあって初めて株式を買うのではなかろうか。
日本から海外の株式を買おうとすればこれがセオリーであろう。
この視点が外国人買いへの期待から欠落しているような気がしてならない。
政策的な意味もあろうが、日経の見出しでは「円安倒産3倍」。
9月の企業倒産は28件で昨年の3倍になったという。
28件という数値ではこれが全体的傾向がどうかは不明で中身の割りに見出しが大きすぎる。
背景は「原材料など円安を原因とした倒産は今年4〜9月で150件。
前年同期の2倍以上に達している」。
特に運輸業が57件で全体の3割に達したというから、ガソリン価格の高値が効いたのだろう。
いつまでも「円安と金融緩和」ばかりねだっている市場は少し的外れの印象。
OECD景気先行指数が発表された。
8月の加盟33カ国の景気先行指数は100.4と前月からほぼ変わらず。
同指数は2013年11月以降100.5近辺で推移。
「安定した成長の勢いが確認された」との解釈。
ドイツの先行指数は99.7と7月の100.1から低下。
英国の先行指数は100.7で、7月の100.8から小幅な低下。
日本は99.8から99.6に低下。
OECDのコメントは「一時的要因によるものと考えられる」。
消費増税が景気を悪くしたといえば良いだろう。
財務相からの職員もいるから配慮したのだろうか。
日経平均紙芝居を見てみると・・・。
25日線は15928円でマイナス2.09%のカイ離。
75日線は15548円で0.3%のプラスカイ離。
昨日はここで踏みとどまった。
200日線は15122円でプラス3.13%。
白い勝手雲の下限は15865円で株価の上。
上限は16126円。
まずは下限に挑戦して雲の中にもぐりこむ算段が必要だろう。
黒くねじれているのは10月15日。
騰落レシオは93.6%まで低下。
信用評価損率は前週比2.76%悪化しマイナス10.11%。
松井証券信用評価損益率速報では売り方マイナス11.26%、買い方マイナス9.82%。
松井経由では売り方買い方拮抗となっている。
というか、息を吹き返した売り方の構図。
裁定の買い残は1722億円減少して3兆3987億円。
8週ぶりに買い残が減少したのを見て日経は「相場の不安定要因に」。
8月初旬から7週間で9140億円増加し、10月3日には1722億円の減少。
裁定買い残の減少を「海外勢が先物売りに傾いた」というのが少し短絡的解釈。
9月期末をまたいだという特殊要因を考えても良いのではなかろうか。
結果は来週の水曜夕方までお預けだが・・・。
サイコロも33.3%まで行けば反発する。
同じ30%台でも空売り比率の35.8%が余計。
「野分のあとの青空」は月曜の東京の天候でも経験済みだが・・・・、とは昨日の弁。
紫の上みたいな可憐な銘柄に出会いたいものだ。
「野分立ちて、にはかに肌寒き夕暮のほど、常よりも思し出づること多くて」では困るが。
<9日相場展望>
9日の日経平均株価は3日ぶりに反発スタート。
前日に公開された9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で低金利政策が長期化するとの観測が広がり、米株式市場でダウ工業株30種平均が大幅上昇したことが好感されている。日経平均はこの2日間で300円近く下げていることから、買い戻しの動きが優勢にもなっている。
日経平均株価の予想レンジは15600円−15800円。
取引開始前に内閣府が発表した8月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶、電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比4.7%増の8078億円だった。プラスは3カ月連続で、市場予想の1.0%増を大幅に上回った。市場では、「材料を待っていた投資家の買いきっかけとなった」との声があった。
きょう東証1部に上場したすかいらーくの初値は公募価格通りの1200円だった。同社は06年9月にMBO(経営陣が参加する買収)で上場を廃止して以来、8年ぶりの市場復帰となった。
オプションSQを明日に控えて権利行使価格である15750円近辺での攻防も注目されよう。
昨日のNYダウは274ドル高の16994ドルと3日ぶりの反発。
上昇幅は昨年12月以来の大きさ。
NASDAQは83ポイント高の4468ポイント。
上昇幅は昨年10月以来の大きさ。
S&P500は33ポイント高の1968ポイント。
ダウ輸送株指数は78ポイント高の8253ポイント。
日替わり猫の目相場は結局FOMCの利上げを巡っての攻防。
ドイツの景気指標やIMFの経済見通しなど所詮刺身のツマ程度のもの。
アルコアの決算は増収増益で着地。
10年国債利回りは2.31%と低下。
ドル円は108.10円。
3市場の売買高は約84億株と拡大。
CME円建ては大証比75円高の15695円。
ドル建ては大証比100ポイント高の15720ポイント。
非公式外資系動向は1280万株売り/890万株買い。
金額ベースは売り越し。
売りは化学・陸運・不動産・電機・損保・紙パ・ガラス・建設・空運セクターなど。
買いは食品・繊維・自動車・薬品・保険セクターなど。
売買交錯は機械・情報通信・銀行・商社・サービス・ゲームセクターなど。
225先物は、JP・野村・シティ・ソジェン・三菱・GS・ドイツが買い越し。
パリバ・モルスタ・バークレイズ・アムロ・大和・マネ・ニューエッジが売り越し。
TOPIX先物はJP・野村・日興・UBS・ニューエッジ・みずほ・アムロが買い越し。
モルスタ・クレディ・シティ・ソジェン・GSが売り越し。
外資系等は、FCC(7196)、武蔵精密(7220)、洋エンジ(6330)、ABC(2670)、小野薬(4528)、キャノン(7751)、堀場(6856)、あおぞら(8304)、ニチハ(7943)、JR西(9021)が動兆。
テクニカル的には、日水(1332)、丸大(2288)、クオール(3034)、ディーブイ(3079)、丸善(3159)、ウインP(3183)、保土谷(4112)中外(4519)、OBC(4733)、サイバー(4751)、ファンケル(4921)、アグロ(4955)、オカモト(5122)、シンニッタン(6319)、オリジン(6513)、不二電機(6654)、橋本総(7570)、マルエツ(8178)、アクシアル(8255)、平和堂(8276)、ヤオコー(8279)、テレ東(9413)、コネクシオ(9422)、東宝(9602)、ルネサス(9995)が動兆。
<信用取引規制関係等>
東証、SEHI株の日々公表銘柄指定を解除 8日付。
◆東証、NVC株を日々公表銘柄に指定 9日から。
◆東証、ボヤージュ株を貸借銘柄に選定 16日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
◆東証、ヤマシン―F株を制度信用銘柄に選定 9日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に追加。
◆日証金、フマキラ株の貸借取引申し込み停止措置を解除 9日約定分から。あらためて貸株利用などに関する注意喚起。
◆日証金、iVIX中受益証券、iVIX短受益証券、日本ライトン株、東和フード株、トップカルチ株、HIS株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。8日付。
▽空売り比率=35.8%(東証、8日)
【8日の相場表変更】
▽新規上場=〔東2〕ヤマシンフィルタ(ヤマシン―F、機械)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
ツルハホールディングス 100万株、60億2000万円
<予定>
■国内(9日)
8月機械受注(8:50)
9月都心オフィス空室率(11:00)
9月工作機械受注速報値(15:00)
《決算発表》
ファーストリテイ、久光薬、ブロッコリー、明光ネット、日本色材、日電線、エコトレディン、スリーエフ、マルエツ、松屋、近鉄百、ポケットC、毎コムネット、ハウスレジ、プレナス
《新規上場》
すかいらーく
<8日相場概況>
8日の日経平均株価は大幅に続落。前日比187円85銭安の1万5595円98銭で終えた。7日の米株式相場が大きく下げ、運用リスクを回避する動きが加速。利益確定売りを促し、9月1日以来、約1カ月ぶりの安値をつけた。
世界的な株安の流れや円相場が一時107円台まで上昇したことから朝方は調整売りに押されたが、日経平均は心理的な節目となる1万5500円を目前に下げ止まった。
10日にオプションSQを控えており、権利行使価格を巡る思惑が大台割れ回避の動きにつながったようだ。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、16.04ポイント安の1274.85だった。いずれも約1カ月半ぶりの安値。
東証1部の売買代金は概算で2兆1732億円、売買高は22億9255万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1437、値上がりは326、変わらずは67だった。
ソフトバンクが下げ、上昇が目立っていた富士フイルムも売りに押された。
短期資金が大型株から新興市場銘柄へとシフトしたようで、ミクシィが反発。LED照明向け電源ICを手がけるトレックス・セミコンダクターは、日本人研究者がノーベル物理学賞を受賞したことから連想買いが入った。
D細胞培養システム「Cell-able」が世界最大の検査受託機関の癌アッセイサービスで採用されたと発表した東洋合成がストップ高。
東証2部株価指数も続落した。8日上場のヤマシン―Fは公開価格を2割近く上回る3350円で寄り付いた後、3500円で初日を終えた
内閣府が14時に発表した9月の景気ウオッチャー調査では、景気の現状判断DIが47.4で前月比横ばい。2〜3カ月先を見る先行き判断DIは48.7で、前月比1.7ポイント低下。4カ月連続の低下となったものの、市場の反応は限定的だった。
明日は、8月機械受注(8:50)や9月都心オフィス空室率(11:00)発表やSQ前ということもあって神経質な展開が想定される<。br>
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,595.98 |
-187.85 |
日経平均先物 |
15,620.00 |
-200 |
TOPIX |
1,274.85 |
-16.04 |
TOPIX先物 |
1,274.50 |
-20 |
東証2部指数 |
4,085.88 |
-23.43 |
JASDAQ |
2,282.26 |
-0.5 |
マザーズ |
899.26 |
7.57 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2292550 |
2173228 |
東証2部 |
203540 |
46115 |
<アフターランチ>
「クリスマスはまだ先だが・・・」
NY市場のアノマリーは「月初の法則」。
月初日の騰落と月間の騰落は60%以上の確率で一致するという。
あるいは「四半期入りの最初の5日の騰落と四半期の騰落の方向性は70%の確率で一致」。
ただし・・・。
2011年10月は3日にS&P500が2.8%下落した。
しかし週間では2.1%の上昇、月間では10.7%の上昇だった。
苦しいアノマリではある。
東京では「12月高のアノマリー」とあるチャーチスト氏。
過去6年間日経平均は12月に月間上昇となっている。
NYは5年連続での12月上昇。
「秋の落ち葉はクリスマスへの準備」とチャーチストは言っていたが・・・。
また、「SQ週は負けの確率が高い」というアノマリーもある。
今年は2勝7敗というのが結果。
SQ週に上昇したのは9月と6月の2回。
ということはメジャーSQ以外の週は負け続け。
因みに今年のSQ週の騰落率。
9月プラス1.78%、8月マイナス4.79%、7月マイナス1.76%、
6月プラス0,13%、5月マイナス1.78%、4月マイナス7,32%、
3月マイナス6.19%、2月マイナス1.03%、1月マイナス2.32%。
日経朝刊スクランブルでは「REIT、成長力で選別」の見出し。
利回りの高さと安定したリターンを目安に選別されてきたが、
今後は高い成長性に期待と言う論調。
「成長性が選別の軸の一つ」というコメントが見られるが、
それこそ数字だけでない世界になろうか。
ある大手地銀は大手REITを売り、中堅REITの持ち高を増加させたという。
その心は「物件を新規取得した際の分配金の押し上げ効果大」。
昨年末比では星野リゾートや物流施設の日本プロリート、
商業施設などの阪急リートなどが大幅上昇。
一方で最大手の日本ビルファンドは下落。
「利回りの魅力が低下すれば、株式のように値上がり益を追及する投資かも増える」
との指摘がある。
本当にそうなのかは疑問の残るところではある。
しかしREITにもストーリーとシナリオが求められてきたことは間違いない。
数字とグラフですべてを完結する姿勢は株・債券のみならずREITでも離れてきたに違いない。
そう考えるとREITは面白くなるはず。
<兜町カタリスト>
「荒れすぎ」
SQ週の荒れる水曜日。
もっとも日経平均の日中値幅は6日連続で100円を超えておりボラの高さはフツーの傾向。
6日以上の100円越えは8月5日〜13日以来。
寄ったら終いが多いがザラバに暴れる相場になるのかどうかが課題。
加えて、皆既月食。
月が暗い日というのも如何なものだろうか。
NYで持ち出してきた材料はドイツの鉱工業生産の悪化。
欧州経済の軟調など今日始まったこともでもなかろうに・・・。
言い古された安全資産への回帰で米国債は変われ10年国債利回りは2.3%台まで低下した。
そしてIMFの世界経済見通し。
今年の世界経済の成長率予想を3.3%、来年は3.8%にそれぞれ引き下げ。
7月時点の予想は今年が3.4%、来年は4%だった。
今年の日本の経済成長率予想は0.9%。
7月時点から0.7ポイント引き下げ先進国の中で最も大きな下方修正となった。
2015年の成長率予想についても0.2ポイント引き下げ、0.8%。
「物価上昇ペースが鈍ったり経済成長率が予想を下振れた場合は一段の緩和が必要」。
そして「2015年10月予定の消費税率引き上げについては、予定通り実施するべき」。
おめでたいコメントは「4月の消費増税を背景とする第2四半期GDPの大幅減について、
短期的となる見込みで、その後は緩やかに回復する」。
何処に根拠があるのかは不明ながら緩やかな回復とのご宣託。
それでも経済成長率見通しは引き下げているのだからつじつまは合わない。
おまけに「日銀は2%の物価安定目標が達成可能かどうか判断する際に
利用する指標を明確にするなど、コミュニケーションの改善に一段と取り組むよう求めた」。
そして「こういった取り組みは、資産買い入れプログラムの調整や将来的な出口戦略の準備が
必要となった場合に市場の期待を適切に導くのに役立つことになる」。
日銀が本当にコミュニケーション不足なのかどうかは疑問の残るところ。
最重要イベントである「日銀金融政策決定会合」を中断してまで国会に総裁は出向いている。
もっとも呼びつけた野党議員に聞かれたことは「円安は自然なことと考えるか」。
どうせ会合を16年ぶりに中断するのなら、もっと気の効いた質問があろう。
「円安はアベノミクスの誤算」というのが野党の戦略との指摘。
だったら「円高は無策の果ての大不幸だった」くらいの反省も欲しい。
しかも夏祭りでのうちわもどきの配布を聞く事がこの国のためなのかどうかはさらに疑問だが。
開いた口に餅牡丹とは言わないが、想定外の好材料となったのはノーベル物理学賞の受賞。
しかも青色LEDという実用分野の基礎研究。
省エネに貢献と言う大義名分もなるほどの感。
経験則から行けば、多少のご祝儀がLED関連に舞い込んでも悪くはないが、地合いが地合い。
表面上は豊田合成(7282)、パナ(6752)、パナIS(4283)、昭和電工(4004)、三菱ケミ(4188)、リコー(7752)、遠藤照明(6932)などが俎上にのぼるのだろうか。
ひねって考えれば、LEDの基盤を作っている京写(6837)。
LED画面をコンサート会場などで提供しているヒビノ(2469)なども関連銘柄。
非上場の日亜化学の大株主は阿波銀(8388)や徳銀(8561)、
ソニー(6758)、シチズン(7762)となっている。
もっとも今回のノーベル賞の教訓は世界のマスコミの報道の中にあるのかも知れない。
中村教授のコメント。
「人の論文には嘘も多くて信じられない。
青色LEDは論文を見ずにやると決めた」。
相場に置き換えれば「右往左往せず他力本願でなく自分の相場観を信じる」だろう。
仏ルモンド紙のコメントは「多くの研究者が行き詰るなか3人は何年にもわたる努力を続け
発明にたどりついた」。
スペインのバイス紙は「彼らは幾千の実験つ積み重ね、そのほとんどに失敗したが
絶望することなく前に進んだ」。
相場にもこういう姿勢は必要だと考えたい。
もっとも・・・。
「野分のあとの青空」は月曜の東京の天候でも経験済みだが・・・・。
ドイツやIMFという解釈ばかりが聞かれる。
だがロシアの通貨ルーブルの下落継続の方が肌寒い印象。
史上最安値を更新しており、低迷しているロシア経済に追い討ちとの観測。
経済制裁と原油価格の下落を背景に外貨は流出。
物価は上昇。
「通貨の売られる国が栄える訳がない」の実証のような様相。
一方でアメリカのルー財務長官は「強いドルは米国にとって良いこと」とのコメント。
常識が常識でない世界への移行の一里塚となってくれるのだろうか。
TOPIXのFFWの見直しで売買インパクトトップはウィンパートナーズ(3183)。
以下、橋本総業(7570)、不二電機(6654)、アクシアル(8255)、
スターツ(8850)、クオール(3034)、DV(3079)、シーボン(4926)、アグロ(4955)、パナIS(4283)、日比谷設備(1982)となっている。
<8日の相場展望>
8日の日経平均株価は大幅に続落して始まった。
日経平均株価の予想レンジは15450円−15650円。
IMFが世界経済見通しの成長率を下方修正したことや、ドイツの鉱工業生産指数が2009年以来で最も大きく下げたことなどが嫌気され、欧米市場は大幅調整を強いられた。
運用リスクを回避する動きが広がり、弱含みの推移が想定される。
数少ない買い材料としては、日本人研究者のノーベル物理学賞受賞を受けて星和電機や豊田合成といったLED関連銘柄が物色されそうだ。経済指標では、8月国際収支(8時50分)、9月景気ウォッチャー調査(14時)が発表される
昨日のNYダウは272ドル安の16719ドルと続落。
NASDAQは69ポイント安の4385ポイント。
S&P500は29ポイント安の1935ポイント。
ダウ輸送株指数は209ポイント安の8175ポイント。
ドイツの鉱工業生産が前月比4%減と09年1月以来の低水準。
これにIMFの世界経済成長率が加わっての下落との解釈。
10年国債利回りは2.33%。
ドル円は109.73円。
3市場の売買高は約64億株。
CME円建ては大証比300円安の15520円。
ドル建ては大証比280ポイント安の15540ポイント。
非公式外資系動向は、2390万株売り/1380万株買い。
金額ベースは売り越し。
売りは精密・陸運・鉱業・情報通信・通信・空運セクターなど。
買いは繊維・金属・サービス・薬品・保険・建設・食品セクターなど。
売買交錯は機械・商社・化学・ゴム・銀行・電機・自動車・小売セクターなど。
225先物は、JP・シティ・アムロ・GS・パリバ・ソジェンが買い越し。
メリル・UBS・みずほ・マネ・野村・ニューエッジ・大和が売り越し。
TOPIX先物はGS・JP・ドイツ・大和が買い越し。
GSの6978枚買い越しが目立つ。
バークレイズ・シティ・野村・みずほ・メリルが売り越し。
外資系等は、コニカ(4902)、味(2802)、ヤオコー(8279)、
エムスリー(2413)、トプコン(7732)、カルカン(7248)、
ニチアス(5393)、日信工(7230)、富士重工(7270)に注目。
テクニカル的には、六甲バ(2266)、日ハム(2282)、丸大(2288)、
クオール(3034)、神戸物産(3038)、シキボウ(3109)、丸善(3159)、サイバー(4751)、フィルム(4901)、ファンケル(4921)、アグロ(4955)、オカモト(5122)、日精線(5659)、日精(6284)、オリジン(6513)、第一精工(6640)、古野(6814)、新日無(6911)、日電子(6951)、西松屋(7545)、島津(7701)、スター精密(7718)、共同印(7914)、日写(7915)、ユニチャーム(8113)、新光商事(8141)、ヤオコー(8279)、テレ東(9413)、コネクシオ(9422)が動兆。
<信用取引規制関係>
◆東証、トリケミカル株、朝日ラバー株、オービス株、ウィズ株、日本電計株の信用取引に関する臨時措置を解除 8日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆東証、マクドナルド株、ロランドDG株、ファースト住株を貸借銘柄に選定 15日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
▽空売り比率=35.0%(東証、7日)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
アルプス技研 50万株、6億5000万円
▼一単元の株式数変更
大和冷機工業 12月1日付で1000株から100株
<予定>
■国内(8日)
8月国際収支(8:50)
9月景気ウォッチャー調査(14:00)
10年物価連動国債入札
《決算発表》
ABCマート、Fマート、エヌピーシー、薬王堂、創通、システムインテ、東京個別、USEN、技研製、フロイント、ポプラ、マニー、三光合成、くろ工、ライフコーポ、BS11、乃村工、昴、吉野家HD、ヤマザワ
■海外(8日)
BOE金融政策委員会(〜9日)
ブラジル9月消費者物価(21:00)
カナダ9月住宅着工指数(21:15)
9月16・17日開催のFOMC議事録(9日3:00)
米10年国債入札
《決算発表》
アルコア、モンサント
《イベント》
ノーベル化学賞発表
<7日の相場概況>
7日の日経平均株価は反落した。
終値は前日比107円12銭安の1万5783円83銭だった。
外国為替市場で円相場が1ドル=108円台まで上昇し、円安の進行に一服感が出たのを嫌気した売りがでた。自動車や電機など輸出関連株が売られ、相場全体を押し下げた。
日銀はきょうまで開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を全員一致で決めた。個別の景気判断では、鉱工業生産について「在庫調整の動きもあって、このところ弱めの動きとなっている」とし、「基調として緩やかな増加を続けている」としていた前月から下方修正した。景気の先行きに不透明感が強まり、大引けにかけては下げ幅を拡大した。もっとも、市場では「景気下支えを目的とした追加緩和が打ち出されるとの期待がやや強まった格好で、今後の相場の下支え要因になり得る」との指摘もあった。
取引終了後には黒田東彦日銀総裁が会見を開く。内容を見極めるため、様子見の雰囲気も強かった。
東証株価指数(TOPIX)も反落し、前日比5.51ポイント安い1290.89できょうの取引を終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆130億円、売買高は21億1194万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1347、値上がり銘柄数は400、変わらずは83だった。
個別銘柄では、トヨタやマツダ、東芝など輸出関連株に売りが広がった。
東証2部株価指数は反落した。
JASDAQ市場も反落となった。医学・生理学分野のノーベル賞を日本人が受賞しなかったことで、バイオ関連株が総じて安く、指数の足を引っ張る形になった。
また、マザーズ指数は大幅反落した。
個別では、ミクシィ(2121)やADWAYS(2489)、VOYAGE(3688)など、主力のネット関連が軟調だった。一方、売買代金トップとなったFFRI(3692)は短期資金による物色で賑わい堅調。サイバーダイン(7779)やJIA(7172)などが逆行高となった。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,783.83 |
-107.12 |
日経平均先物 |
15,820.00 |
-120 |
TOPIX |
1,290.89 |
-5.51 |
TOPIX先物 |
1,294.50 |
-5.5 |
東証2部指数 |
4,109.31 |
-34.15 |
JASDAQ |
2,282.76 |
-11.52 |
マザーズ |
891.69 |
-28.77 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2111940 |
2013093 |
東証2部 |
294680 |
55527 |
<兜町カタリスト>
「悩殺」
先週からREIT本に悩殺。
昨日は台風でM証券さんの横浜セミナーが中止。
時間が出来たので結構はかどり第1章が終わった。
今週中に2章、3章、
来週中に4章、
再来週に5章。
この予定で行けば、23日(木)には脱稿という運びになるが予定だけは誰でも立てられる。
今週中に2章、
来週中に3章、
再来週に4章。
最終週に5章。
これで31日には脱稿。
そんなところだろうか。
参考までに昨日書いた一部。
↓
資産三分法というのが古からの言い伝え。
キャッシュ、株式、不動産に分けて資産を持ちなさいということです。
西洋で言うポートフォリオ理論みたいなものでしょうか。
「一つの籠に卵を盛るな」というのをファイナンシャルプランナーなどは
好んで使う傾向があります。
日米の金融資産を比較してみると、日本は圧倒的に現預金が多く、
アメリカは株や投信が多いことがわかります。
ただし国民経済計算によれば日本の家計の金融資産に不動産を加えた総額の40%は土地建物。
あるいは全国消費実態調査によれば家計の貯蓄に不動産を加えた総額の73%は土地や建物。
乱暴な計算をすれば資産の半分は不動産ということになります。
ただし、この不動産の多くは投資資産ではなく自宅という資産。
いくら値上がりしても売却できるものではありません。
ここで考えたいのはREITの活用。
(1)今後自宅を買おうとしているケース
これから自宅を買おうとしているが、どうも不動産市況は上向きになりそうな気配。
まだ頭金も揃ってなく買うことは出来ない。
こんな時には住宅型REITを買って値上がりヘッジをすることも可能でしょう。
(2)将来の不動産の値下がりの備える
不動産と言うのは本来なかなか売れないもの。
相続の際や投資用不動産の売却が思うように出来ないこともままあること。
そのヘッジのためにREITをカラ売りするというシナリオも結構アリかも知れません。
「そういう考え方もあるね」と不動産税務に詳しい●●会計士。
そういう意味では、REITは資産運用手段の多様化。
株や債券、商品、為替などだけではなく、
不動産と言う実物を通じての投資も選択肢の一つとして考えられるようになりました。
しかもNISAが活用できればなかなかスグレモノと言えるかも知れません。
興味深かったのは昨日取材したあるREITの社長さん。
当社のREITはレジデンシャルとオフィスのハイブリッドが特色。
オフィスでキャピタルゲインを狙い、レジデンシャルで安定的な利回りを確保する。
言われて見ればハイブリッドというのは珍しい。
そして「地方も視野に入れている」。
REITそのもののスタートが不良債権処理の受け皿的立場だったとすれば、これも国策。
今はアベノミクスを後押しする民活と考えればこれも国策。
どちらにしても国策には逆らわない方が良い。
面白かったのは投資家層の分布。
かつて株のトレーダーとして地銀を担当していた時の経験則は「西高東低」。
だいたい静岡あたりを境にエクイティ重視とボンド重視の姿勢が見事に分かれていた。
これはREITの投資家層にも該当するという。
商品が変化しても投資家層の心理と行動はなかなか変わらないということだろうか。
《兜町ポエム》
「ウルトラ株価」
バブルの高値がふるさとだ
ウルトラ株価、ファイター日本株
ウルトラ相場相場相場
進め高値の果てまでも
ストラングルで「スパーク」
日経平均の名を借りて
ウルトラ相場エースだ相場
ウルトラ相場相場相場
倒せ板付くカラ売りを
プットの売りで「ストライク」
ミラクルマンのナンバーだ
ウルトラ相場ヒーロー相場
ウルトラ相場相場相場
守れ市場の幸せを
コールの買いで「アタック」
<7日の相場展望>
7日の日経平均株価は反落して始まった。
前日比49円78銭安い1万5841円17銭で始まり、その後は下げ幅をやや広げる展開となっている。外国為替市場で円相場が1ドル=108円台後半と前日の夕方時点より円高・ドル安となっているのが株式相場の重荷となっている。
日経平均株価の予想レンジは15750円−15900円。
日銀の金融政策決定会合の結果の発表をにらんで様子見ムードが強まりそうだ。経済指標では、14時に8月景気動向指数が発表される。
家電見本市「CEATEC JAPAN」が今日から11日にかけて開催される。同イベント絡みでハイテク株の一角が動意付く可能性もあるだろう。
6日のNYダウは小幅に反落。9月の米雇用統計の良好な結果を受けて大きく上昇していたため、反動で利益確定売りが出た。米株の下落もきょうの日本株の上値を抑えている
パソコン製造大手のヒューレット・パッカードが分社するとの発表を受けたほか、小型株が売られたことも材料となった。
NYダウは前日比17.78ドル安の16991.91ドルで終了。
NASDAQは前営業日比20.82ポイント安の4454.8ポイント、S&P500は前日比3.08ポイント安の1964.82ポイントで終了。
7日の主要外国証券経由の注文動向は、6社ベースで、売り1170万株、買い750万株で、差し引き420万株の売り越し。売り越しは7営業日連続。金額(6社ベース)も売り越し。売りセクターに、化学、サービス、薬品、情報通信、自動車、電機、商社、不動産、銀行、空運、その他製品など。買いセクターに、サービス、化学、陸運、小売、機械、陸運、食品、保険など。
<信用取引規制関係>
◆東証、イメージワン株、構造計画株、Tホライゾン株、インターアク株の日々公表銘柄指定を解除 6日付。
◆東証、ブロメディア株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を7日売買分から70%以上(うち現金40%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行50%(同20%)から70%(同40%)とする。
◆東証、高田工株、TOREX株の信用取引に関する臨時措置を解除 7日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆東証、アルメディオ株を日々公表銘柄に指定 7日から。
◎新規上場=〔東証1部〕すかいらーく(3197、商業)は9日
▽空売り比率=33.8%(東証、6日)
▼立合外分売
大光 7日に640円で6万株
<予定>
■国内(7日)
8月景気動向指数(14:00)
黒田日銀総裁会見
《決算発表》
ローソン、Jフロント、丸栄、アルバイトタイ、アイケイ、サーラ、北雄ラッキー、リック、クリエイトSDH、フェリシモ、川口化、中北製、マツヤ、ケーヨー、東武ストア、インテリックス、AIT、富士エレク
《イベント》
H-UAロケット打上げ予定
家電見本市「CEATEC JAPAN」(〜11日)
■海外(7日)
台湾9月消費者物価(9:30)
独8月鉱工業生産(15:00)
台湾9月貿易収支(17:00)
英8月鉱工業生産(17:30)
豪州準備銀行理事会(金利発表、12:30)
インドネシア中銀政策金利発表
米8月消費者信用残高(8日4:00)
米3年国債入札
《決算発表》
ヤム・ブランズ
《イベント》
ノーベル物理学賞発表
休場:中国
<6日の相場概況>
6日の日経平均株価は続伸した。
終値は前週末比182円30銭高い1万5890円95銭だった。
前週末の米株式相場が雇用市場の改善を好感して大幅反発したことで投資家心理が好転し、買いが優勢だった。
機械株や電気機器、輸送用機器など輸出関連株の上げが目立った。
「前週末に空売りをしていた個人投資家などによる買い戻しがあったほか、海外の機関投資家による株価指数先物の買い戻しもあった」との見方が出ている。
東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。
東証1部の売買代金は概算で1兆9845億円。売買代金は5営業日ぶりに2兆円を下回った。売買高は20億26万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は全体の85%にあたる1571、値下がり銘柄数は194、変わらずは65だった。
ソニーやミツミなど電子部品を手掛ける銘柄が買われた。
東証2部株価指数は続伸した。
JASDAの個別では、業績予想上方修正の遠藤製作(7841)が大幅高、ALPHA(4760)も上方修正でストップ高へ。クリムゾン(2776)も押し目買いに急反発。北川精機(6327)、ハイブリッド(2743)、Dデザイン(4764)なども大幅高。
マザーズ市場は、FFRI(3692)とホットランド(3196)がそれぞれストップ高となり、直近IPO銘柄が短期資金による物色で賑わった。
明日の相場は外部環境を織り込んだ後は、会合後の黒田総裁の記者会見まで様子見ムードで推移する可能性がある。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,890.95 |
182.3 |
日経平均先物 |
15,940.00 |
180 |
TOPIX |
1,296.40 |
13.86 |
TOPIX先物 |
1,300.00 |
13.5 |
東証2部指数 |
4,143.46 |
50.31 |
JASDAQ |
2,294.28 |
17.92 |
マザーズ |
920.46 |
13.94 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2000260 |
1984535 |
東証2部 |
287870 |
56869 |
<兜町カタリスト>
「備え」
雇用統計通過。
非農業部門の雇用者数は前月比24.8万人増で着地。
7月の改定値は14.3万人、8月は18万人に上方修正された・
民間サービス部門の雇用者数は20.7万人増加。
食品・飲料など小売りが堅調。
情報通信・金融・レジャー関連は好調だった。
既に百貨店のメーシーズが既にクリスマス商戦での8万人強の雇用を発表。
やはり雇用は悪くない。
結局、雇用が良くて金利上昇懸念という間違ったシナリオからは脱却できそう気配。
あのチグハグが大手を振っていたことが異常だったのだろう。
エボラ熱と雇用統計。
株はアチコチ反応するもの。
東証では空売り比率が36.4%(前日は36%)と拡大。
日時のデータが残る08年秋以降では最高となった。
売買代金の4割が空売りというのが正しいのかどうかはわからない。
しかし、確信犯的な売り方シナリオに疑心暗鬼が乗っかる構図は変わらない。
とはいえ、そこまでいけばNY株も反発での戻り。
慌てず、騒がずを貫けばそんなに右往左往する必要もないだろう。
因みに週末時点の松井証券の信用評価損益率速報。
売り方はマイナス11.66%、買い方はマイナス9.13%。
その差は接近してきたが逆転することなくスプレッドを広げてほしいところ。
土曜の日経では「2期連続で営業最高益、乃村工藝社、今期50億円」の見出し。
今2月期の営業利益が前期比16%増の50億円になりそうだとの観測記事。
消費増税後も商業施設などの改装需要が想定以上に底固いという。
東京五輪、そしてカジノという話題も豊富。
確か、i−Phone6の店頭でのポップも同社が取り扱っていたと記憶する。
このところセミナーで話していること。
「欲しい新規公開株は当たらず、欲しくもない公開株は当たることが多い」。
どこで話してもこの話題に共感される投資家さんは多い。
東京でも福岡でも名古屋でも、仙台でも同様。
ということは、欲しいIPO銘柄はなかなか当たらないことが多いということ。
もちろん欲しいものは人気があり当たりにくいという現実がはある。
しかし、当たらなくても嘆く必要はなかろう。
どんなに人気があり、初値が公募価格の何倍になろうとも上がり続ける銘柄はない。
どこかで人気が離散し、株価は低迷する時期がある。
ところが・・・。
時間的には3〜6カ月するといつの間にかまた人気化し株価が2〜3倍になるケースは多い。
だったら・・・。
新規公開時にターゲットをメモしておき、動き始めてから買えば良いのではなかろうか。
初値で熱くなってその繰り返しではなかなか儲からない。
初値を冷静に眺め、次の波に備える手法も意外と奏功するような気がする。
明日から日刊ゲンダイで短期集中連載がスタート。
タイトルは「今だけチャンス! 大化け中小型株」。
過去3回連載中は新高値更新というのがアノマリー。
《兜町ポエム》
「ウルトラ相場」
買値につけてるマークは流星
自慢の材料で板を撃つ
眠りの国からぼくらのために
来たぞわれらの東京市場
手にした銘柄ピカリと光り
ストップ高への輝きだ
安値の場所から高値のために
買うぞわれらの株式市場
手にした買い玉ビュビュンと上がる
恐慌退治の専門家
あきらめなくして未来のために
動くわれらのウルトラ相場
<6日の相場展望>
6日の日経平均株価は続伸して始まった。
日経平均株価の予想レンジは15800円−16100円。
前週末3日発表の9月の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回る好調な結果となり、米株式相場は大幅に反発した。投資家心理が改善したこともあって、東京市場では幅広い銘柄に買いが先行している。
特に為替市場は1ドル=109円台後半まで円が売られており、自動車株を中心に輸出関連株が指数のけん引役となることが期待される。日経平均は25日線(15892円)を挟んだ動きとなりそうだ。
週末のNYダウは208ドル高の17009ドルと5日ぶりの反発。
NASDAQは45ポイント高の4475ポイント。
S&P500は21ポイント高の1967ポイント。
ダウ輸送株指数は176ポイント高の8481ポイント。
週足では、NYダウは0.6%、S&Pとナスダックは0.8%下落。
10年国債利回りは2.43%。
ドル円は109.73円。
雇用統計を好感したというのが素直な解釈。
エボラ熱は見えないフリ。
3市場の売買高は約65億株。
過去5日平均は約70億株と拡大している。
CME円建ては大証比150円高の15915円。
9月メジャーSQ値とまったく一緒の水準。
ドル建ては大証比175ポイント高の15935ポイント。
非公式外資系動向は、1570万株売り/1470万株買い。
金額ベースは売り越し。
売りは建設・情報通信・卸売・電機・その他金融・銀行・空運セクターなど。
買いは小売・化学・薬品・食品・サービス・金属・鉄セクターなど。
売買交錯は機械・自動車セクターなど。
225先物は野村・モルスタ・UBS・シティ・マネ・みずほ・JP・クレディが買い越しバークレイズ・GS・ニューエッジ・ドイツ・ソジェンが売り越し。
TOPIX先物は野村・大和・パリバ・マネ・日興が買い越し。
メリル・クレディ・ドイツ・ニューエッジ・GS・ドイツが売り越し。
外資系等はデンソー(6902)、サンエー(2659)、アマダ(6113)、DCM(3050)、日電産(6594)に注目。
テクニカル的には、日特建(1929)、米久(2290)、アダストリア(2685)、
CVS(2687)、エディオン(2730)、フジッコ(2908)、大幸薬(4574)、トーセ(4728)、オカモト(5122)、エアテック(6291)、新日無(6911)、橋本総(7570)、ハイディ(7611)、スター精密(7729)、日写(7915)、スカイマ(9204)、テレ東(9413)、ミロク(9928)が動兆。
<信用取引規制関係>
■東証、メドピア株、エルナー株の日々公表銘柄指定を解除 3日付。
■東証、ケーエフシー株の信用取引に関する臨時措置を解除 6日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◎新規上場=〔東証2部〕ヤマシンフィルタ(6240、ヤマシン―F、機械)は8日
△指定変更=〔東証2部〕朝日放は10日から1部
▽空売り比率=36.4%(東証、3日)
△自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
イオン 3000万株、500億円
△一単元の株式数変更
ウチダエスコ 12月1日付で1000株から100株
<予定>
■6(月)
【国内】
日銀金融政策決定会合(〜7日)
《決算発表》
ジェイコムHD、シーヴイエス、カルラ、レデイ薬局、バイク王、メディアドゥ、大有機、北興化、三協立山、パスポート、シグマ光機、4℃HD、パルコ、井筒屋、イズミ、フジ、トーセイ、ベルク
【海外】
豪9月TDセキュリティーズインフレ(8:30)
独8月製造業受注(15:00)
メキシコ8月景気先行指数(22:00)
《イベント》
ノーベル生理学医学賞発表
休場:マレーシア、中国
<3日の相場概況と来週の展望>
3日の日経平均株価は4日ぶりに反発した。
終値は前日比46円66銭高の1万5708円65銭だった。
手掛かり材料難の中、日経平均は終日不安定な動きが続いた。
14時半から黒田総裁が国会答弁で足元の円安・ドル高について「日本経済全体としてマイナスになることではない」と述べたことを材料視、円相場がやや円安に傾くと、日経平均先物に買いが入ったことで現物株にも買いが波及、日経平均はこの日の高値で引けた。
主力株では、9月の既存店売上高は前年同月比19.7%増と大幅に増加したファストリが反発。日経平均を約39円押し上げた
東証株価指数(TOPIX)はともに4日ぶりに小幅反発した。
東証1部の売買代金は概算で2兆1592億円と、2兆円を4日連続で上回った。
売買高は21億6029万株。東証1部の値上がり銘柄数は1201、値下がりは485、変わらずは144だった。
東証2部株価指数は4日ぶりに反発した。ラオックス、ソディック、日本アビオ、アゼアスが上昇した。
来週は、下げ渋る展開となりそうだ。
米景況感の後退でドル売りが進み、安全資産としての円買いからこれまで株高を演出してきた円安基調は一服。
輸出関連株に利益確定売りが出たことで日経平均は急速に調整しているが、来週は引き続き輸出関連株が注目されよう、また、ノーベル賞の発表もありバイオ関連に注目したい。
経済面での材料がクローズアップされているが、ウクライナや中東情勢といった地政学リスクは収束しておらず、香港のデモ運動も新たなリスク要因として浮上している。
国内では、6日〜7日に開かれる日銀の金融政策決定会合が重要視されよう。政策変更はないとの見方が多いが、黒田東彦総裁が記者会見で追加緩和に前向きな発言があるか注目される。
スケジュールを見てみると・・・
3日(金)米雇用統計、貿易収支、ISM非製造業、韓国休場
週末:ブラジル大統領選挙
6日(月)日銀金融政策決定会合、ノーベル生理学医学賞発表
7日(火)H2Aロケット打ち上げ予定、家電見本市CETEC JAPAN 日銀総裁会見、ノーベル物理学賞発表
8日(水)国際収支、景気ウォッチャー調査、米FOMC議事録、ノーベル化学賞発表、BOE金融政策委員会
9日(木)都心オフィス空室率、機械受注、すかいらーく(3197)上場、米卸売り在庫、G20財務相・中央銀行総裁会議、韓国休場
10日(金)オプションSQ、米財政収支、輸入物価、IMF世銀全体総会(ワシントン)
9月月足陽線基準は15476円(9月1日終値)。
10月陽線基準は16082円(10月1日終値)。
9月メジャーSQ値は15915.98円。
終値 |
|
|
日経平均株価指数 |
15,708.65 |
46.66 |
日経平均先物 |
15,760.00 |
50 |
TOPIX |
1,282.54 |
2.39 |
TOPIX先物 |
1,286.50 |
5.5 |
東証2部指数 |
4,093.15 |
36.34 |
JASDAQ |
2,276.36 |
18.25 |
マザーズ |
906.52 |
28.96 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2160290 |
2159214 |
東証2部 |
221570 |
48361 |
<兜町カタリスト>
「錬金術」
昨日の日経朝刊では「初のヘルスケアREIT。大和系来月5日上場」の見出し。
上場承認を受けたのは大和証券系の「日本ヘルスケア投資法人」。
有料老人ホームなどに投資するREITは国内初という。
コメントは「民間の資金を活用して高齢者施設を充実させる動きが広がりそうだ」。
同投資法人は60億円の資金調達をして、愛知県や福岡県など6つの有料老人ホームを取得。
将来はサービス付き高齢者住宅や病院の取得も視野に入れるという。
その先にある世界は再生可能エネルギーなどに投資するインフラファンド。
「証券化」というのは何でもできる万能テクノロジーに見えてくる。
REITは土地建物を紙に変える錬金術だが、ターゲットは何でも良い。
考えてみればアベノミクスの実現に必要な術でもあろう。
インフラ整備にしても、復旧復興にしても、あるいはバイオにしても・・・。
資金集めを税でなく民間に依存可能。
この錬金術はますます拡大しよう。
興味深かったのは、日経先物やTOPIX先物の上期の売買手口。
トップは圧倒的にアムロでシェアはウリカイともに20%台。
以下メリルやGS、ニューエッジ等外資系が並び合計すればシェアはウリカイともに60%台。
先物の6割の売買を5社程度の業者が行っているのが現実。
もっとも昔は国内大手4社が株式売買のシェアを占めていたから不思議でもない。
ただ、当時はウリカイの傾きは多少あった。
が・・・。
先物は見事に傾きがない。
要は商いはするものの、いつもツーペイチャラの世界。
それを、ああだこうだと講釈するから、見えない影に怯えることになる。
所詮、旅人の気紛れ程度に考えるべきなのかも知れない。
逆にいえば「やらずぶったくり」でもあるが・・・。
<3日の相場展望>
3日の日経平均株価は続落スタート。
日経平均株価の予想レンジは15500円−15800円。
ECB理事会を受けて欧州市場では失望売りが出ているほか、米国市場も小安く、為替市場の円高基調も重しとなって軟調な推移が想定されるが、値がさ株の一角が買われ、日経平均を押し上げている。前日に日経平均は400円超下げたことで自律反発狙いの買いも入っているようだ。
ただ、週末要因や9月の米雇用統計の発表を前に商い手控えムードが強まりそうだ。
NYダウは小幅ながら4日続落し、前日比3ドル安の1万6801ドルだった。8月15日以来ほぼ1カ月半ぶりの安値水準をつけたうえ、4日続落となったのは約2カ月ぶり。欧州中央銀行(ECB)理事会の決定やドラギECB総裁の記者会見で、市場の期待ほどユーロ圏の景気下支えに積極的でなかったと受け止められたことで欧州株が大幅に下落し、米国株にも波及していた。一方、ナスダック総合株価指数は小幅に反発し、米国の主要株価指数はまちまちの結果となった。
3日の主要外国証券経由の注文動向は、6社ベースで、売り1840万株、買い730万株で、差し引き1110万株の売り越し。売り越しは5営業日連続。金額(6社ベース)も売り越し。
売りセクターに、証券、陸運、化学、電機、建設、食品、輸送用機器、機械、商社、小売、空運、情報通信など。
買いセクターに、機械、電機、薬品、サービス、食品、小売、化学、陸運、情報通信、銀行、建設など
<信用取引規制関係>
◆東証、総医研HD株、エルミック株の日々公表銘柄指定を解除 2日付。
◆東証、セキュアヴェ株の信用取引に関する臨時措置 委託保証金率を3日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
◆東証、大泉製株の信用取引に関する臨時措置を解除 3日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる増担保金徴収措置を解除。
▽空売り比率=36.0%(東証、2日)
【2日の相場表変更】
▽新規上場=〔東2〕富山銀(金融・保険)、転換社債〔東〕東プレ(2)
▽指定変更=〔東2→東1〕フォーバル(商業)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
エナリス 72万株、8億5000万円
<予定>
■国内(3日)
《決算発表》
ダイセキ、ユニーGHD、ダイセキソリュ、カネコ種、サンエー、トシンG、ピックルス、KTK、ミタチ、ワンダーCO.、LCAHD、岡野バル、新星堂、小津産業、ティムコ、マルカキカイ、マックハウス、ウィズ、オンワードHD、ワキタ、丸久、チヨダ、カスミ、和田興産、セキド、アルテック
■海外(3日)
中国9月非製造業PMI(10:00)
トルコ9月消費者物価(16:00)
仏・独・ユーロ圏9月サービス業PMI確報値(16:50、16:55、17:00)
ユーロ圏8月小売売上高(18:00)
米9月雇用統計(21:30)
米8月貿易収支(21:30)
米9月ISM非製造業景況指数(23:00)
休場:中国、韓国、トルコ、インド
<2日の相場概況>
2日の日経平均株価は大幅に3日続落。
終値は前日比420円26銭安い1万5661円99銭で、9月1日以来、約1カ月ぶりの安値を付けた。
朝方は、前日の米国株式市場が大幅安となったことや、為替相場の円安一服などを受けて、売りが先行。その後も、先物へ断続的な売り物が出たことから下げ幅を拡大し、全面安商状となった。
日銀のETF買い思惑などで下げ渋る場面も見られたが、外部環境悪化への警戒感も重しとなり、日中安値を更新する展開。その後も、先物に断続的に売り物が出て、大幅下落。
日経平均の下げ幅は8月8日(454円安)以来の約2カ月ぶり。
3日に9月の米雇用統計発表を控え、「積極的にリスクを傾けにくい」との声もあり、下値での買いが入りにくかったことも下げに拍車をかけた。
東証株価指数(TOPIX)も大幅安で、ともに3日続落となった。
東証1部の売買代金は概算で2兆5939億円、9月19日以来の高水準だった。
売買高は26億6102万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は、記録をさかのぼれる1997年2月以降では最多だった。東証1部全体の97%超にあたる1778銘柄が値下がりし、値上がり銘柄数は40、変わらずは12だった。
東証2部株価指数は3日続落。FFRI(3692)やホットランド(3196)など、直近上場銘柄が賑わった。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
15,661.99 |
-420.26 |
日経平均先物 |
15,710.00 |
-400 |
TOPIX |
1,280.15 |
-38.06 |
TOPIX先物 |
1,281.00 |
-40.5 |
東証2部指数 |
4,056.81 |
-77.5 |
JASDAQ |
2,258.11 |
-31.94 |
マザーズ |
877.56 |
-17.47 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2661020 |
2593974 |
東証2部 |
179040 |
40906 |
<アフターランチ>
「閑無月」
10月になると、結構いろいろなものが変わる。
今日の夕方の「投資知識研究所」も放送時間が変更になった。
従来は木曜3時10分からが「投資知識研究所」の生放送。
金曜3時10分からが「バトル」(収録分)の放送だった。
それが今日からは木曜4時半からが「バトル」の生放送。
金曜4時半からが「投資知識研究所」の放送(収録分)。
ナマと収録が逆になる。
速報性は「バトル」だろうし、セミナーでも「バトルを生放送に」の声が多かった。
そういう意味では改善になったかも知れない。
セミナーなどでは多くの投資家さんからの声を聞かせていただく。
先日の東京で投資家さんから伺ったのは2点。
(1)「利益確定の売り」という表現はやめてもらえないだろうか。
(2)「戻りのCME」という表現がどうも気になる。
この(1)は個人的には使うことがないので関係ない。
ただ(2)のCMEの「戻り」はしばしば使っていたので改めようと考えた。
確かにCMEはシカゴにある。
たまたまそこで日経平均先物が取引され早朝に終わるので「戻り」と言われる。
しかし、日経平均の本国市場は当然東京。
運の向こうで勝手に取引しているからといって「戻り」でもない。
強いて言えば「・・・・円で終わった」だろうか。
この「戻り」へのこだわりに、投資家さんの気概を感じた。
10月になっての変化はまだある。
ひとつは「「REIT(不動産投資信託)なら、ほったらかしでもやっぱり儲かる!」の執筆。
9月はラジオNIKKEIでDVDを出したがコレが結構売れた。
株価動向に関わらず東証REIT指数は新高値。
それはそれとして、締め切りは今月末。
そして日刊ゲンダイの「短期集中連載」が来週月曜からスタート予定。
昨年11月→今年1月以来になる。
その間にセミナーが7回、DVDの収録が4回。
「神無月」は「閑無月」なのだろうか。
さすがに飲み会の予定は数えるほどしかない。
<カタリスト一番搾り>
京写(6837)(JQS)は、10月1日付で、キクデンインターナショナルより事業の一部である実装治具事業を譲受した。
キクデンインターナショナルは、産業重電機器・材料機器の輸入貿易事業ならびにはんだ実装治具の製造販売を主要事業とし、はんだ実装治具(フローパレット)分野では、その技術力から国内トップシェアを誇っている。
今回の事業譲受の範囲は、キクデンインターナショナルの実装治具事業全般(設計・製造・販売)を対象とし、これに係る有形・無形固定資産および従業員の承継を対象としている。
事業譲受により、同社は実装治具事業全体の生産能力の向上、販売強化を実現することになる。
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【2014_08_27】 [6837]株式会社京写 企業IR説明 |
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株式会社京写 2014年10月1日 公式HPより
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<兜町カタリスト>
「ガツン」
6年ぶりの1ドル110円。
昨日の11時過ぎに達成した。
しかし株価へのインパクトは限定的。
逆にNYでは108円台となった。
紙面に載った多くの市場関係者の予想は115円〜120円。
それをあざ笑うかのような108円台。
揺り戻しというのか、極めたというのか。
いずれにしても米10年債利回りは2.3%台まで低下。
ピムコのビル・グロス氏が退任して同社の債券ファンド「トータルリターンファンド」からの
資金流出は9月に235億ドル(約250兆円)。
同社の「ピムコインカムファンド」に約65億ドルが流入したといっても差は170億ドル。
一個人の影響力としては大きい。
一方でISM製造業景気指数は56.6。
前月の59.0から低下し、6月以来の低水準。
予想の58.5も下回った。
「世界経済の需要軟化やドル高による打撃を懸念」という解釈も聞かれる。
雇用が58.1から54.6に低下。
市場予想の57.5を下回った。
新規受注は66.7から60.0に低下。
価格は58.0から59.5に上昇。
予想の57.0を上回った。
いずれにしても「魔の月」の10月。
ガツンと後ろから殴られたようなスタート。
「売場」の提供ではなく「飼葉」の提供と見たいところだが・・・。
日経でも報じられているが昨日のクロス騒動。
9時25分の42銘柄67兆円のクロス報告。
結局報告間違いで訂正となったが、誰が考えても大きすぎてすぐ「違うだろう」という規模。
しかも市場内取引ではなく、売り手と買い手の相対取引だから市場インパクトはゼロ。
読み取れることは少なくとも42銘柄のクロスを振る買い手がいたということだろうか。
大手証券の日本株担当幹部の言。
「買いで反応したきょうの動きは強気心理が勝っている証拠」。
江戸橋あたりからは聞こえそうな気もするが、今朝のCMEを見て冷汗三斗だろうか。
日経平均の25日線は15879円で昨日は1.28%のプラスカイ離。
今日はこの攻防戦だろうか。
75日線は15509円で3.69%のプラスカイ離。
200日線は15111円で6.39%のプラスカイ離。
9月メジャーSQ値15915円。
騰落レシオは100%。
裁定の買い残は前週比846億円増加して3兆6410億円で7週連続の増加。
信用評価損率はマイナス7.35%。
松井証券の信用評価損益速報で売り方はマイナス11.9%。
買い方はマイナス8.2%。
一時10%程度の乖離だったが近づいてきた。
空売り比率は31%で4日連続で30%超。
全体軟調な中で、昨日の後場に火を噴いたのはインフォテリア(3953)。後場寄り250円程度だったのが1時半には319円(終値は316円)。
前日出来高16万株、昨日前場の出来高約30万株、そして大引けには927万株の大商い。
材料はモバイル端末向けコンテンツ管理システム「Handbook」。
首都圏地盤の銀座メガネ(非上場)に採用されたというのが市場の材料。
しかしすでにそれ以上の企業が使っているのだが、市場というのは面白い。
京写(6837)はキクデンインターナショナル(未上場)の実装治具事業を譲り受けた。
同社のはんだ実装治具製造販売は国内トップシェア。
これにより京写は実装治具事業を拡大する目論見と言う。
一歩前進だろうか。
<1日の相場概要>
2日の日経平均株価は大幅に続落した。
1万6000円台を割り込むのは9月17日以来、約2週間ぶり。
欧州景気に対する先行き不透明感が広がった前日のNYダウが大幅続落となった流れを引き継いだ。
外国為替市場で円安・ドル高が一服したことがトヨタやホンダなど輸出関連株の売り材料となっている。
押し目買いが入り下げ渋る場面もあるだろう。
日経平均株価の予想レンジは15800円−16050円。
市場では「10月に本格化する4〜9月期の決算発表は堅調な業績が見込まれ、株相場を支えている」との声があった。
日銀が発表した企業の物価見通しで、全規模全産業による1年後の消費者物価指数(CPI)見通しは平均で前年比1.5%上昇だった。前回6月調査(1.5%上昇)から横ばいで、日銀が目標とする2%上昇を下回ったが、株式相場への影響は限られた。
昨日のNYダウは238ドル安の16804ドルと3日続落。
NASDAQは71ポイント安の4422ポイント。
S&P500は26ポイント安の1946ポイント。
ダウ輸送株指数は238ポイント安の8239ポイント。
米国内でのエボラ熱患者の確認を嫌気したとの解釈で運輸セクターが軟調。
ISM製造業は低水準だったがADO雇用レポートは市場予想を上回った。
小型株は流動性の低下を嫌気しての下落との声も聞かれる。
3市場の売買高は約80億株と拡大。
10年国債利回りは2.39%と低下。
ドル円は108.87円。
CME円建ては大証比240円安の15870円。
ドル建ては大証比215ポイント安の15895ポイント。
非公式外資系動向は、1900万株売り/880万株買い。
金額ベースは売り越し。
売りは証券・保険・自動車・精密・電機・その他金融・空運セクターなど。
買いは小売・石油・鉄鋼・保険・電力・不動産・ゴム・薬品・サービスセクターなど。
売買交錯は機械・食品・化学・情報通信セクターなど。
225先物は、モルスタ・ソジェン・バークレイズ・クレディ・ニューエッジが買い越し。
メリル・三菱・みずほ・マネ・GS・JP・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はバークレイズ・みずほ・三菱・シティ・クレディが買い越し。
ソジェン・ドイツ・パリバが売り越し。
外資系等は、西松屋(7545)、塩野義(4507)、KDDI(9433)、東洋水産(2875)、王子紙(3861)、ユニシス(8056)、ディスコ(6146)、NTT(9432)、TDK(6762)、IHI(7013)、アシックス(7936)に注目。
テクニカル的には、米久(2290)、アイロム(2372)、SBS(2384)、アダストリア(2585)、きちり(3082)、ウィンパートナー(3183)、ミタチ(3321)、トリドール(3397)、セーレン(3569)、ニッタ(5186)、タツタ(5809)、日精(6284)、北越工(6364)、福島工(6420)、NTN(6472)、OKI(6703)、レーザテック(6920)、三井造(7003)、大同メタル(7245)、西松屋(7545)、日写(7915)、ピジョン(7956)、MUTOH(7999)、セイコー(8050)、マルエツ(8178)、松屋(8237)、明和地所(8869)、京成(9009)、住友倉庫(9303)、アゴーラ(9704)、乃村(9716)、丹青社(9743)が動兆。
<信用取引規制関係>
◆東証、メディアGL株の日々公表銘柄指定を解除 1日付。
◆東証、FFRI株を制度信用銘柄に選定 2日売買分から。
日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、7日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
◆東証、SEHI株の信用取引に関する臨時措置を解除 2日売買分から。日証金も同日から貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる銘柄別増担保金徴収措置を解除。
◆東証、ブロメディア株の信用取引に臨時措置 委託保証金率を2日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする。
日証金も同日以降、貸借取引自己取引分および非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分にかかる貸借担保金率を現行30%から50%(同20%)とする。
◆東証、インタライフ株、ミルボン株を貸借銘柄に選定 8日売買分から。日証金も同日約定分から貸借銘柄に追加。
◆日証金、アイロムHD株の貸借取引で注意喚起 貸株利用などで。1日付。
▽空売り比率=31.0%(東証、1日)
【1日の相場表変更】
▽新規上場=〔東1〕フィード・ワンホールディングス(フィードワン、食品)、東京TYフィナンシャルグループ(東京TYFG、金融・保険)、KADOKAWA・DWANGO(角川ドワンゴ、情報・通信)
▽指定変更=〔東2→東1〕薬王堂(商業)、乾汽船(倉庫・運輸関連)〔東証マザーズ→東1〕CEHD(情報・通信)〔東証マザーズ→東2〕インターアク(精密機器)
▽業種変更=〔東1〕OSJBHD(金属製品→建設)〔東2〕鈴与シンワ(倉庫・運輸関連→情報・通信)〔東証マザーズ〕ジーエヌアイ(サービス→化学)〔ジャスダック〕ブロッコリー(商業→その他製造)
▽商号変更=〔東1〕東海ゴ→住友理工、日本ペ→日本ペHD、東京デリカ→サックスバー、M2J→M2HD、三井倉→三井倉HD、イヌイ倉庫→乾汽船、ファルコSD→ファルコHD
〔東2〕西シス建→SYSKEN、グローベルス→プロスペクト
〔東証マザーズ〕ネットプラ→BEENOS、ドリームV→ウェルス、地盤ネット→地盤HD
〔ジャスダック〕新和内航→NSU内航
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
アシードホールディングス 5万株、7000万円
<予定>
■国内(2日)
9月マネタリーベース(8:50)
10年国債入札
《決算発表》
キユーピー、7&iHD、不二越、米久、エスプール、わらべや、シーズメン、クリーク&リバ、ナガイレーベ、グランド、北恵
■海外(2日)
豪8月貿易収支・住宅建設許可件数(10:30)
ECB理事会(ドラギ総裁会見、20:45)
ブラジル8月鉱工業生産(21:00)
米8月製造業受注(23:00)
休場:インド(〜6日)、中国、香港
<1日の相場概要>
1日の日経平均株価は続落した。
終値は前日比91円27銭安の1万6082円25銭だった。
今週後半に欧州中央銀行(ECB)理事会や9月の米雇用統計の発表を控え、目先の利益を確定する売りが優勢となった。
午前は円相場が一時6年1カ月ぶりに1ドル=110円台に下落したことから、トヨタが商いを伴って上昇。
ソフトバンクやファストリなど値がさ株は高安まちまち。
株式含み益の増加報道から三井住友が上昇するも、他のメガバンク2社は反応薄。
9月の日銀企業短期経済観測調査(短観)に対する市場の反応は限定的だった。市場では「米景気が回復してドル高円安局面が続くのか見極めたい投資家が増えている」との声があった。
東証株価指数(TOPIX)も続落し、前日比8.08ポイント安の1318.21だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆1418億円となった。2兆円を2日連続で上回った。
市場では「投資家の押し目買い意欲は旺盛で、投資環境は悪くない」との見方があった。売買高は22億717万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1136、値上がり銘柄数は570、変わらずは120だった。
東証2部株価指数は続落した。
FFRI(3692)昨日マザーズ市場に上場し、初値は公開価格の約2.8倍となる4010円となった。同社は、サイバー・セキュリティ対策製品の研究開発、販売などを手掛ける。情報セキュリティ関連のテーマ性に対する関心は高く、初値は人気化に。
終値 |
|
|
日経平均株価 |
16,082.25 |
-91.27 |
日経平均先物 |
16,110.00 |
-30 |
TOPIX |
1,318.21 |
-8.08 |
TOPIX先物 |
1,321.50 |
-5 |
東証2部指数 |
4,134.31 |
-53.54 |
JASDAQ |
2,290.05 |
-33.22 |
マザーズ |
895.03 |
-36.18 |
出来高 |
|
|
東証1部 |
2207170 |
2141810 |
東証2部 |
246670 |
54262 |
<兜町カタリスト>
日経1面では「東京、外資誘致で再生」の見出し。
国家戦略特区事業の素案が示されている。
金融・ビジネスの拠点としての東京再生というテーマは古くて新しい。
それはそれでいいのだろう。
ただ・・・。
考えてみると、江戸時代の鎖国の300年。
この国は何はともあれ自立した独立国家として継続してきた。
多少のほつれが登場した幕末に開国。
確かに明治の文明開化で遅れていたグローバルスタンダートに物質的・経済的には追いついた。
言ってみれば農業経済から工業経済への移行で先進国に追いついたということだろうか。
しかしソレも束の間。
約70年も経過して見れば、戦争と言う惨禍を経て結局はパックスアメエリカーナの世界へ移行。
1945年からの日本は約70年をかけて植民地的な存在になった言っても過言ではないだろう。
遠大な計画だったとも言える。
そして、バブルで踊ったあと金融ビッグバンでの金融敗戦。
開国すればするほど術中に嵌り篭絡されてきたという印象は拭えない。
先物の導入にしても、世界標準としてしまえばそれだけの話。
しかし必要性・必然性があったのかは疑問の余地の残るところ。
扉を開けば開くほど弱者になってきた構図。
日経平均にしたって20年という時間軸で高値から6分の1になった。
この現実を考えれば金融鎖国だってあながち荒唐無稽ではないだろう。
昨日の日経マーケット面では「REIT、1年半ぶりの高値」の見出し。
サブは「増資一巡、需給不安が後退」。
東証REIT指数は約1年半ぶりの高値水準となった。
背景は個人や地銀などからのマネー流入。
特にホテルや物流施設へ投資するREITが買われているという。
確かに昨年末比の騰落率ではホテルや物流施設が上昇上位となっている。
そして・・・。
安定した利回り(年3.5%程度)、成長期待が指数を押し上げているとの解釈。
機関投資家は海外投資家を含めて揃って買い越し。
日銀までもが5〜6億円の買い手口が散見されている。
「NISAでREIT」どころの話ではない
《兜町ポエム》
「時を駆ける相場」
株価今の値段から
突然上げたりしないでね
二度とは買えない場所へ
勝手に行かないと誓って
株価は株価はさまよい株になる
時を駆ける相場
板は輝く舟
過去も未来もバブルも超えるから
抱きとめて
夕べの夢は暴騰
バブルの頃に見かけた買値
たたずむ株価のそばへ
走って行こうとするけれど
もつれてもつれて刹那ウリカイを迷うの
時を駆ける相場
板は宇宙の海よ
褪せたチャートの相場のかたわらに
飛んでいく
<1日相場展望>
1日の日経平均株価は小幅に続落して始まった。
9月の日銀企業短期経済観測調査(短観)では、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)で大企業製造業がプラス13となり、前回調査から改善。市場予想のプラス10を上回った。ただ、3カ月先についての大企業製造業がプラス13と、9月から横ばい見通しとなった。市場では「先行き懸念で日経平均は下落しているが、9月調査が想定を上回ったことで足元の景況感への安心感が出て下げ幅は限定的」との声があった。
本日は堅調な展開になりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは16050円−16350円。
NY市場は小幅下落となったが、為替市場が円安方向に振れており、前日下落の反動も加わって輸出関連株を中心に朝方は買い戻しが入ると想定する。
NYダウは前日比28ドル安で取引を終えた。
この日に発表になった9月の米消費者信頼感指数など経済指標が市場予想を下回り、売りが優勢だった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落。
10月1日の主要外国証券経由の注文動向は、6社ベースで、売り1910万株、買い1380万株で、差し引き530万株の売り越し。売り越しは3営業日連続。金額(6社ベース)も売り越し。
売りセクターに、証券、電気機器、情報通信、輸送用機器、保険、卸売、機械、建設、その他金融、空運、石油石炭製品、鉱業など。
買いセクターに、非鉄金属、情報通信、銀行、保険、卸売、サービス、小売、電気機器、化学など
昨日の相場は間違いなく下落。
ただし・・・。
感じたのは、日経平均株価はどうも16000円を割り込みたくなさそうという雰囲気。
大引けには16058円まで売り込まれたが大引けは16173円。
後場は100円程度戻したことになる。
寄り付きは売り方の抵抗、あるいはリンク債などのノックイン逃れなどもあったかもしれない。
大引けに変えては中間期末のお化粧要因などもあろう。
しかし結論は16173円。
9月は8月末に比べて4,86%の上昇。
値幅にして748円。
夏枯れの8月、最悪のパフォーマンスの9月と言われた割には悪くなかった。
コオロギの鳴き声が弾んで聞こえた初秋だった印象。
もっとも、売買エネルギーは先週までは株高で増加に変化していたが、昨日は下落での増加。
2兆2798億円と2兆円を越えた。
もとの黙阿弥(下値に買い物はあるが誰が上値を追う?)でないことを願いたいもの。
日経マーケット面の見出し。
「日経平均4〜9月、9.1%高」。
株価上昇で3月期決算上場企業の株式含み益は3月末比19%増加し約16.6兆円に増加。
3メガバンクと大手生保4社の株式含み益は11兆円を越え、07年以来の水準。
メガバンクの含み益は1,2兆円増加して約5兆円。
日生3.4兆円、明治安田1.8兆円とされている。
「株高はすべてを解決する」という言い古された格言が甦る状況。
もっとも・・・。
興味深かったのは「輸出株が上昇を牽引した」という解釈。
TOPIX100の7〜9月の騰落率上位は村田・富士重・日東電工・ユニチャーム、
アステラス・クボタ・大塚・日電産など。
しかしOLCは19.5%の上昇で9位。
少しチグハグさのある解釈に読めたのは気のせいだろうか。
チグハグさは経済指標にも出ている。
8月の鉱工業生産指数は前月比マイナス1.5%での着地。
予測平均値はプラス0.3%だった。
「天候不順も出荷下押し」は「雪のせいで落ち込んだ米経済」みたいなもの。
そして「車・電機在庫調整急ぐ」ともある。
つい先日は「自動車・電機が牽引」という見出しもあったから豹変みたいなもの。
一方で商業販売統計の8月の小売業販売額は前年同月比1.2%の増加。
7月の0.6%増を越えた。
スーパー販売額は前月比2.1%増で着地。
消費増税の影響が消えたのかどうか。
鉱工業生産指数だけでは推し量れない。
永田町劇場の主人公の安倍さん。
所信表明演説は「地方物産展」と揶揄された。
バングラディッシュとスリランカ訪問の際にひいた風邪のセキが残ってはいる。
昨日は午後6時42分にニューオータニの「杉良太郎芸能活動50周年記念」。
7時5分にオークラの「バロンオークラ」で世耕副長官と太田房江議員。
7時42分に南麻布の「有栖川清水」でJR東海名誉会長と富士フィルムの会長。
これだけこなせれば大丈夫なのだろう。
私の履歴書は宝塚歌劇団名誉理事氏が登場。
銘柄的には阪急阪神(9042)なのだろうか、あるいは東宝(9602)なのだろうか。
<信用取引規制関係>
◆東証、サイバーリン株、コンベヤ株の日々公表銘柄指定を解除 30日付。
◆東証、ホットランド株を制度信用銘柄に選定 10月1日売買分から。日証金も同日約定分から貸借融資銘柄に、10月6日から貸借担保金代用有価証券適格銘柄に追加。
◆東証、ブロメディア株を日々公表銘柄に指定 10月1日から。
◆日証金、成学社株の貸借取引で注意喚起取り消し 貸株利用などで。30日付。
◆日証金、ブロメディア株の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。30日午後約定分から。
◆日証金、EASY商品受益証券、国際VX中先受益証券の貸借取引で申込停止措置 制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う申し込みで。弁済繰り延べ期限が来た買いの現引きは除く。10月1日約定分から。
▽空売り比率=32.0%(東証、30日)
【30日の相場表変更】
▽新規上場=〔東証マザーズ〕ホットランド(商業)、FFRI(情報・通信)
▼自社株取得枠設定(株数、金額は上限)
光村印刷 28万株、7308万円
西松屋チェーン 72万株、5億円
<予定>
■国内(1日)
9月調査日銀短観(8:50)
9月新車販売台数(14:00)
東京都民銀行・八千代銀行が統合
KADOKAWA・ドワンゴが統合
東海道新幹線開業50周年
《決算発表》
ダイユーエイト、クラウディア、日フイルコン、ニューテック、良品計画、UCS、ジャステック、ミニストップ
《銘柄異動》
インターアク、CEHD、薬王堂、乾汽船(イヌイ倉、合併による旧乾汽船が消滅)
■海外(1日)
タイ9月消費者物価
韓国9月消費者物価・貿易収支(8:00、9:00)
豪8月小売売上高(10:30)
中国9月製造業PMI(10:00)
インドネシア9月消費者物価(13:00)
インドネシア8月貿易収支
仏・独・ユーロ圏9月製造業PMI確報値(16:50、16:55、17:00)
米9月ADP雇用統計(21:15)
米9月ISM製造業景況指数・8月建設支出(23:00)
米9月新車販売台数
休場:中国(国慶節〜10/7)、香港(〜10/2)
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