Market Data
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【日経平均】
51325円61銭(△17円96銭=0.04%)
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【TOPIX】
3300.79(△22.55=0.69%)
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【グロース250】
707.46(△4.03=0.57%)
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【プライム売買高】37億4142万株(△13億8376万株)
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【売買代金】10兆0300億円(△2兆9378億円)
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【値上がり銘柄数】1127(前日:200)
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【値下がり銘柄数】432(前日:1394)
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【新高値銘柄数】65(前日:51)
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【新安値銘柄数】36(前日:37)
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【25日騰落レシオ】99.91(前日:96.01)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅続伸し最高値を連日更新
2.一時5万1000円割れも底堅さ発揮
3.日銀政策は現状維持、円安進み株支援
4.値上がり銘柄は7割近くに
5.リバランス影響で売買代金10兆円超
本日、米国の引け後にはアップルが決算発表を予定している。
同社の決算は日本の電子部品株を刺激することもあるだけに、時間外の反応が大きく注目されるだろう。
東京株式市場は来週月曜が休場で、あすは三連休前となる。
週末と月末も重なるだけに目先の利益を確定させる動きは出やすいが、最近の日経平均は週初に大きく上げることも多いだけに、市場の空白に対する警戒は高まらないだろう。
あすの引け後には東京エレクトロンやレーザーテックの決算発表が予定されており、三連休明けも注目企業の決算発表が目白押し。
下押し圧力が限られるようなら、売り方の投げの方が急がれて週末一段高の展開も期待できるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
53963.58 ボリンジャー:+3σ(26週)
53789.38 ボリンジャー:+3σ(25日)
53782.03 ボリンジャー:+3σ(13週)
51808.10 ボリンジャー:+2σ(25日)
51325.61 ★日経平均株価30日終値
51003.51 ボリンジャー:+2σ(13週)
50217.67 6日移動平均線
50036.90 ボリンジャー:+2σ(26週)
49956.06 均衡表転換線(日足)
49826.82 ボリンジャー:+1σ(25日)
49316.06 新値三本足陰転値
48224.98 ボリンジャー:+1σ(13週)
48007.47 均衡表基準線(日足)
47845.54 25日移動平均線
46746.23 均衡表転換線(週足)
46110.22 ボリンジャー:+1σ(26週)
45864.26 ボリンジャー:-1σ(25日)
45446.46 13週移動平均線
44262.42 均衡表雲上限(日足)
44148.50 75日移動平均線
ローソク足は小陽線で終了。ザラ場高値と安値も前日から切り上がり、足元の買い意欲の強さを確認する形となった。25日移動平均線が右肩上がりで推移していることに加え、三役好転下の買い手優勢形状をキープする一目均衡表では、転換線と基準線が上向きで大引けを迎えており、上昇トレンド継続が予想される。25日移動平均線との乖離率は昨日7.75%と短期的な天井到達ラインとされる8%に迫ったが、本日は7.27%に縮小しており、過熱感を伴いながらも上値余地を残す形となった。
【大引け概況】
30日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比17円96銭高の5万1325円61銭と連日で最高値を更新した。
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29日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)では大方の予想通り2会合連続の政策金利の引き下げが決まった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は12月会合での利下げは既定路線ではないとの見解を示し、NYダウの重荷となった一方、エヌビディア<NVDA>は史上初の時価総額5兆ドルを達成。米国市場で半導体株が堅調に推移したことを背景に、東京株式市場では投資家のリスク許容度が高まった状態が続いた。
日銀は30日まで開いた金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.5%で据え置いた。据え置きは6会合連続。
その後に1ドル=153円台半ばまでドル高・円安が進み、日本株には追い風となった。日経平均は一時350円近く上昇。プライム市場の値上がり銘柄数は7割近くに上った。
値がさ株の一角には過熱感を意識した売りが出て、日経平均は午後に5万1000円を下回る場面があったが、下値を追う姿勢は限られた。トランプ米大統領は30日、中国の習近平国家主席と会談に臨んだ。その後、対中関税を10%引き下げると表明したものの、エヌビディア製半導体の扱いに関する具体的な情報はなく、投資家心理が一段と強気に傾くには至らなかった。日経平均は大引け間際に再び下げに沈む場面があったが、持ち直した。指数に絡んだリバランスの影響でプライム市場の売買代金は10兆円を超えた。TOPIXは3日ぶりに反発した。
前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が最高値を更新した。取引終了後に四半期決算を発表した米メタプラットフォームズは設備投資を引き上げる方針を示し、アルファベットは今四半期の設備投資額が増加した。人工知能(AI)・半導体の成長期待は根強く、2025年4〜9月期の決算発表を31日に控える東京エレクトロンなど値がさの半導体関連株に好業績を期待した買いが入った。
トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は30日、韓国での首脳会談を終えた。米国側は、中国がレアアース(希土類)の輸出を継続する見込みだと発表。合成麻薬フェンタニルの輸出についても対策を講じる約束をし、対中関税を10%引き下げると表明した。市場では「事前報道通りの内容だった」との声があった。
日経平均の上値は重く、下落する場面も多かった。FRBは29日まで開いたFOMCで2会合連続となる0.25%の利下げを決定した一方、パウエル議長は記者会見で次回12月会合での追加利下げに慎重な見方を示した。市場では「FRBが(金融緩和に慎重な)タカ派姿勢を示したことで、日銀の植田和男総裁は記者会見で追加利上げに前向きな姿勢を示しやすい」との見方があった。総裁の記者会見を前に、大引け前は様子見姿勢が強まりやすかった。
さて、東京株式市場は昨日と変わって日経平均よりトピックスがしっかりと上げる1日となった。プライム、スタンダード、グロース全ての市場で値上り銘柄数が上回っており内容的には日経平均より強さを感じさせる。また、月末接近で銘柄入れ替え需要もあったようで、東証プライム市場の売買代金は10兆円と過去最高を記録。流動性も十分な相場となっている。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。終値は22.55ポイント(0.69%)高の3300.79だった。JPXプライム150指数は続伸した。
東証プライムの売買代金は概算で10兆300億円と、同市場として過去最高だった。売買高は37億4142万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1127。値下がりは432、横ばいは56だった。
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、鉱業、銀行業などが上昇。下落は陸運業、空運業、情報・通信業など。
個別では、レーザーテックがストップ高となったほか、キオクシアホールディングスが値を飛ばし、みずほフィナンシャルグループやトヨタ自動車が堅調推移。フジクラと住友電気工業、東京電力ホールディングスが株価水準を切り上げ、NECや三井海洋開発、JCRファーマが急伸。Genky DrugStoresと住友電設もストップ高となった。前日に急騰したアドバンテストは利食い売りをこなし続伸。売買代金トップとなった。
半面、ソフトバンクグループ(SBG)やキーエンスが売られ、ディスコが急落。ルネサスエレクトロニクスやコマツ、JR東海が下値を探り、山崎製パンやカプコンが値を下げ、日本航空やファーストリテイリング、ソニーグループが軟調。ノジマが急落した。
東証スタンダード市場は前日逆行安した反動から買いが先行したが、上値は限られた。
スタンダードTOP20は反発。出来高は4億6026万株。
値上がり銘柄数798、値下がり銘柄数590と、値上がりが優勢だった。
個別では、シリウスビジョン、かわでん、日本アビオニクス、大和自動車交通がストップ高。南海辰村建設は一時ストップ高と値を飛ばした。ホクリヨウ、オーテック、第一建設工業、錢高組、ナカノフドー建設など41銘柄は年初来高値を更新。岡本硝子、ティムコ、河西工業、ETSグループ、イクヨが買われた。
一方、福留ハム、タウンニュース社、出前館、ひらまつ、マーチャント・バンカーズなど13銘柄が年初来安値を更新。アウンコンサルティング、ダイトーケミックス、SCAT、JFEシステムズ、エイケン工業が売られた。
東証グロース市場は、朝方は下げる場面もあったが、このところ日経平均株価の急伸と対照的に軟調な展開が続いていたため、出遅れ感に着目した個人投資家などの押し目買いが入った。午後に国内の長期金利が低下し、高PER(株価収益率)銘柄が相対的に多い新興株の割高感が和らいだことも支えとなった。
東証グロース市場250指数は3日ぶりに反発した。終値は前日比4.03ポイント(0.57%)高の707.46だった。グロース250は反発、グロースCoreは続落。
グロース市場ではアストロHDやQPS研究所、アイスペースが上昇した。
一方、タイミーやカバー、インテグラルは下落した。
値上がり銘柄数312、値下がり銘柄数258と、値上がりが優勢だった。
個別ではJIG-SAW、和心が年初来高値を更新。ソフトフロントホールディングス、データセクション、フルッタフルッタ、売れるネット広告社グループ、THECOOは値上がり率上位に買われた。
一方、Veritas In Silico、Chordia Therapeutics、インテグループ、MFS、PostPrimeなど32銘柄が年初来安値を更新。AB&Company、パワーソリューションズ、メドレックス、グリーンエナジー&カンパニー、JDSCが売られた。
30日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比89円20銭高の5万1396円85銭だった。
前日につけた最高値(5万1307円)を上回った。
きょう前場は前日終値近辺でもみ合う展開となった。米連邦準備理事会(FRB)は29日まで開いたFOMCで2会合連続での0.25%の利下げを決めた一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による記者会見で、12月の利下げ観測が後退した。
米株式相場が高安まちまちとなるなか、この流れを引き継ぎ東京株式市場も気迷いムードでスタート。取引時間終了後に四半期決算を発表した米アルファベットは時間外取引で上昇。人工知能(AI)・半導体関連株への物色は根強く、日経平均は一時240円ほど上昇して取引時間中の最高値を更新したものの、前日の大幅高による反動で戻り待ちの売りも出やすく、その後一転してマイナス圏に沈む場面も。日銀金融政策決定会合の結果発表を控え投資家の様子見姿勢もみられ、ポジションを一方向に傾ける動きは限られた。
トランプ米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席による米中首脳会談がきょう午前、韓国で始まった。きょうは日銀の金融政策決定会合の結果も発表される。重要イベントの内容が伝わるのを待ちたいとして、投資家の様子見姿勢も強かった。
後場の日経平均株価は、前場終値を挟んだもみ合い展開が見込まれる。米長期金利の動向や円相場が依然として投資家心理を左右しており、決算発表を控えた個別物色中心の展開となろう。午後には国内主要企業の決算発表が相次ぐ予定で、内容次第では指数構成銘柄への影響も意識されそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは18.56ポイント(0.57%)高の3296.80だった。JPXプライム150指数は続伸した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆8018億円、売買高は11億8887万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1146。値下がりは410、横ばいは58だった。
業種別では、非鉄金属、銀行業、鉱業、電気機器、電気ガス業などが上昇。一方で、情報・通信業、繊維製品、その他製品、陸運業などが軟調となった。
個別では、レーザーテックがストップ高。東京エレクトロン、キオクシアホールディングス、アドバンテスト、NEC、フジクラ、住友電気工業、HOYA、SCREENホールディングス、ニデック、富士通、日立製作所などの銘柄が上昇。三菱重工業やIHIが堅調だった。
一方、ソフトバンクグループ(SBG)、ファーストリテイリング、ディスコ、ソニーグループ、コナミグループ、TDK、コマツ、日東電工、任天堂、ルネサスエレクトロニクス、JR東海、ニトリホールディングスなどの銘柄が下落した。
東証スタンダード市場は米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、買いが先行した。
スタンダードTOP20は反発。出来高2億4962万株。
値上がり銘柄数729、値下がり銘柄数586と、値上がりが優勢だった。
個別ではシリウスビジョン、日本アビオニクス、大和自動車交通がストップ高。錢高組、テクノ菱和、暁飯島工業、日和産業、日本ケアサプライなど22銘柄は年初来高値を更新。岡本硝子、ティムコ、ETSグループ、ディーブイエックス、SEホールディングス・アンド・インキュベーションズが買われた。
一方、福留ハム、タウンニュース社、出前館、ひらまつ、マーチャント・バンカーズなど11銘柄が年初来安値を更新。アウンコンサルティング、ダイトーケミックス、JFEシステムズ、赤阪鐵工所、SCATが売られた。
東証グロース市場は、朝方は下げる場面もあったが、その後買いが優勢になった。前日はプライム市場の半導体関連株の一部に投機的な物色が集中した一方、資金流出によってグロース指数は急落していたこともあり、出遅れ感に着目した個人投資家などの押し目買いが入った。
東証グロース市場250指数は小幅に反発した。前引けは前日比0.51ポイント(0.07%)高の703.94だった。
グロース250、グロースCoreはともに反発。
グロース市場ではデータセクやアストロHD、トライアルが上昇した。一方、インテグラルやAiロボ、カバーは下落した。
値上がり銘柄数244、値下がり銘柄数311と、値下がりが優勢だった。
個別では和心が年初来高値を更新。ソフトフロントホールディングス、データセクション、フェニックスバイオ、アドバンスト・メディア、BlueMemeが買われた。
一方、Veritas In Silico、Chordia Therapeutics、インテグループ、MFS、PRISM BioLabなど28銘柄が年初来安値を更新。AB&Company、パワーソリューションズ、イーディーピー、グリーンエナジー&カンパニー、SBIリーシングサービスが売られた。
【寄り付き概況】
30日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比161円38銭安の5万1146円27銭。
29日の米株式市場では、NYダウは5日ぶりに反落した一方、ナスダック総合株価指数は5日続伸し最高値を連日で更新した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では2会合連続で政策金利を0.25%引き下げることが決まり、12月1日のQT(量的引き締め)終了も公表された。パウエル議長は記者会見で、12月のFOMCでの利下げに関しては規定路線ではないと表明。これを受けて米金利が上昇し、主力株の重荷となった。半面、エヌビディア<NVDA>が買われ時価総額が史上初の5兆ドル台に達したほか、半導体関連株は総じて堅調だった。東京株式市場では前日にアドバンテストがストップ高を演じ日経平均を押し上げたが、その反動があって下落スタートとなった。
ただ、ドル円相場は1ドル=152円台後半と前日の夕方に比べてドル高・円安方向に振れており、日本株の下値を支える要因となっている。
東証株価指数(TOPIX)は小反発で始まり、前日終値を挟んで一進一退となっている。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、ディスコは下落している。一方、アドテストやフジクラは上昇している。
30日の東京株式市場は、米利下げ継続観測の後退や時間外でのマイクロソフトとメタの値下がりを受けて、日経平均株価が上値の重いスタートとなりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、5万800円-5万1600円を想定。(29日終値5万1307円65銭)
ダウ平均とS&P500が下落した一方、ナスダックは上昇。ダウ平均は74ドル安の47632ドルで取引を終えた。
前日は好決算のアドバンテストが急騰した影響で1000円超値上がりしており、同社株を中心とするAI(人工知能)半導体関連銘柄への押し目買いが指数を支えられるかが注目される。
為替はパウエル議長の会見を受けて円安・ドル高となり、1ドル=152円台後半にある。また、日銀の金融政策決定会合は政策金利の据え置きが見込まれ、通常通りであれば昼ごろに結果が発表される。
29日のシカゴ日経平均先物(円建て)は5万1100円で同日の日経平均終値(5万1307円)よりも安く、30日午前7時台のCFD(差金決済取引)は5万1000円を下回る水準で推移している。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比235円高の5万695円だった。
【好材料銘柄】
■エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート <3850>
上期経常が4.4倍増益で着地・7-9月期も98%増益。
■AREホールディングス <5857>
今期最終を34%上方修正、配当も40円増額。
■かわでん <6648>
今期経常を一転50%増益に上方修正・34期ぶり最高益、配当も100円増額。
■NEC <6701>
上期最終が5.4倍増益で着地・7-9月期も2.8倍増益。また、テレコム・ブロードバンド事業者向けソフトウェア企業である米CSGシステムズ・インターナショナル<CSGS>の全株式を取得し子会社化する。取得価額は約4417億円。
■フェローテック <6890>
シティインデックスイレブンスが29日付で大量保有報告書を提出。シティインデックスイレブンスと共同保有者のフェローテク株式保有比率は5.31%となり、新たに5%を超えたことが判明した。
■日本アビオニクス <6946>
今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■大和自動車交通 <9082>
上期経常を2.5倍上方修正、通期も増額。また、タクシーアプリを展開するS.RIDEおよび国際自動車とそれぞれ業務提携。
■Genky DrugStores <9267>
7-9月期(1Q)経常は29%増益で着地。
■日本通信 <9424>
地銀ネットワークサービスと「本人確認サービス(共同対応版)」の提供で合意。セキュリティプラットフォームであるFPoSライブラリを活用し、金融機関の本人確認業務を支援。
【主な経済指標・スケジュール】
30(木)
【国内】
植田日銀総裁会見
日銀「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)
《決算発表》
日立、JT、富士通、武田、OLC、パナソニックH、JR東日本、ルネサス、NRI、コナミG、京セラ、アステラス薬、関西電、日本酸素、大ガス、富士電機、イビデン、ANA、JAL、東電力HD、積水化、協和キリン、阪急阪神、MonotaRO、小野薬、野村不HD、双日、ヤマトHD、NSSOL、東北電、日清粉G、DMG森精、電通総研、コクヨ、ノジマ、トプコン、ゼオン、四国電、大特鋼、明電舎、相鉄HD、住電設、アンリツ、メイテックGHD、東海理化、シンプレクスH、日本M&A、住友理工、システナ
【海外】
米中首脳会談
ECB定例理事会(ラガルド総裁会見)
米7-9月期GDP速報値(21:30)
《米決算発表》
アップル、アマゾン、イーライリリー、マスターカード、メルク、クアンタ・サービシーズ、バイオジェン、エスティ・ローダー、ファースト・ソーラー、フォックス
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
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10月29日 NY株/欧州株概況
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【市況】反落74ドル安、利下げ継続への期待後退 |
・・・続き
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29日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、終値は前日比74ドル37セント安の4万7632ドル00セントだった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は29日午後の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%引き下げることを決定した。市場は2会合連続の利下げを織り込み済み。ただ、パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、12月の次回会合での追加利下げについて見解に「大きな違い」があったと認めた。金融政策を巡る先行き不透明感が台頭し、米長期金利が上昇。ダウ、ナスダックともにいったん売りで反応した。
採決では、0.5%の利下げを主張したミラン理事と据え置きを支持したカンザスシティー連銀のシュミッド総裁が反対票を投じた。量的引き締め(QT)を12月1日に停止することも決めた。
記者会見でパウエルFRB議長は12月会合について「追加利下げがあらかじめ決まった結論ではない」と述べ、委員会内で意見の相違があったことも明らかにした。市場では「(利下げに慎重な)タカ派的な姿勢だった」との受け止めがあった。
ダウ平均は前日まで連日で最高値を更新していた。過熱感や高値警戒感が意識されやすいなかで、パウエルFRB議長の利下げ期待をけん制する発言が利益確定売りを誘ったとの見方もあった。
午前にはダウ平均が300ドルあまり上昇し、4万8000ドルを上回る場面があった。キャタピラーが11.6%高となり、指数を支えた。29日発表の2025年7〜9月期決算で売上高などが市場予想を上回ったうえ、25年12月期通期の売上高見通しを引き上げた。
エヌビディアも上昇し、時価総額は世界で初めて5兆ドルの大台にのせた。前日にジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が人工知能(AI)関連製品の強気な見通しを示し、アナリストの目標株価引き上げが相次いだ。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、29日に四半期決算を発表したボーイングの下落が目立った。ユナイテッドヘルス・グループやナイキも下げた。コカ・コーラやシャーウィン・ウィリアムズも安かった。半面、四半期決算で特別項目を除く1株利益が市場予想を上回ったベライゾン・コミュニケーションズが上昇した。
ナスダック総合株価指数は5日続伸した。終値は前日比130.980ポイント(0.54%)高の2万3958.473と、4日連続で最高値を更新した。ブロードコムやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体株の一角が上昇した。
S&P500種株価指数は5営業日ぶりに小幅反落した。終値は前日に比べ0.30ポイント安の6890.59だった。
【シカゴ日本株先物概況】
29日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前日比405円高の5万1100円で終えた。この日は日経平均株価が大幅に上昇して最高値を更新しており、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
51100 ( -230 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
51200 ( -130 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
29日の英FTSE100種総合株価指数は8日続伸した。終値は前日比で59.40ポイント(0.61%)高の9756.14と、5営業日続けて最高値を更新した。英製薬GSKなど好業績を発表した銘柄に買いが集まり、指数を押し上げた。
FTSEの構成銘柄では、ネクストが8.77%高、29日発表した2025年7〜9月期決算の内容は市場予想を上回り、同社は通期の売上高などの見通しも引き上げた。GSKが6.57%高、資源大手グレンコアが5.63%高、25年7〜9月期の銅の生産量が、過去の実績と比べ水準は低いながらも回復傾向にあることが株価の支援材料となった。
他方、情報サービス会社RELXは2.92%安、不動産サイト大手ライトムーブは2.69%安、会計ソフト大手セージは2.60%安となった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
29日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前日比154.42ポイント(0.63%)安の2万4124.21で終えた。29日午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表などを控えて様子見の雰囲気が広がり、積極的な買いが手控えられた。DAXは前日終値を上回る場面もあった。
個別では、ドイツ銀行が4.95%高、自動車大手メルセデス・ベンツが4.37%高、電力大手RWEが2.97%高と上昇。半面、29日に2025年7〜9月期決算を公表、北米での販売不振が伝わったスポーツ用品大手アディダスは10.39%安と急落した、同社の7〜9月期の1株利益や継続事業ベースでの純利益が、市場予想を下回った。通販大手ザランドは4.76%安、業務用ソフトウエア大手SAPも4.19%安と売り込まれた。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は続落し、前日比0.19%安で終えた。