Market Data
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【日経平均】
45303円43銭(△513円05銭=1.15%)
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【TOPIX】
3158.87(△13.04=0.41%)
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【グロース250】
761.53(▲1.96=0.26%)
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【プライム売買高】17億4799万株(▲3億2601万株)
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【売買代金】4兆8547億円(△2368億円)
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【値上がり銘柄数】912(前日:312)
【値下がり銘柄数】637(前日:1267)
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【新高値銘柄数】100(前日:59)
【新安値銘柄数】1(前日:3)
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【25日騰落レシオ】111.43(前日:111.77)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅反発、終値は最高値更新
2.FOMC通過の安心感広がり一時700円超高
3.時間外で米株価指数先物が上昇
4.半導体関連に資金流入
5.高市氏の自民総裁選出馬表明の反応限定的
あすは日銀金融政策決定会合の結果が発表されるが、今回は据え置きが濃厚。植田総裁の会見が引け後となるため手がけづらさはあるものの、会見で年内の利上げが示唆されたとしても寝耳に水というほどのサプライズではない。
きょうの日本株がFOMCを消化して強い上昇となっただけに、さほど警戒は高まらないだろう。日経平均の終値は4万5303円。大幅高の反動で利益確定売りが出てきたとしても、4万5000円台はキープできそうな水準で終えている。強く買われた半導体関連が大崩れしなければ、「押し目待ちに押し目なし」でもう一段上を試しにいったとしても驚きはないだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
48749.87 ボリンジャー:+3σ(26週)
47400.10 ボリンジャー:+3σ(13週)
46032.64 ボリンジャー:+3σ(25日)
45594.30 ボリンジャー:+2σ(26週)
45580.76 ボリンジャー:+2σ(13週)
45303.43 ★日経平均株価18日終値
45112.49 ボリンジャー:+2σ(25日)
44662.40 6日移動平均線
44372.50 新値三本足陰転値
44192.33 ボリンジャー:+1σ(25日)
44146.11 均衡表転換線(日足)
43761.42 ボリンジャー:+1σ(13週)
43671.92 均衡表基準線(日足)
43272.18 25日移動平均線
42547.60 均衡表転換線(週足)
42438.73 ボリンジャー:+1σ(26週)
42352.03 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足は陽線を描き、ザラ場高値でも終値でも史上最高値を更新した。25日移動平均線との乖離率は4.69%と過熱ゾーン下限の5%に届かず、株価の上昇余地を残す形となった。ボリンジャーバンドで本日終値は+2σ上方に復帰しており、上値拡張局面の継続が期待される。
【大引け概況】
18日の日経平均株価は反発し、終値は前日比513円05銭高の4万5303円43銭と2日ぶりに最高値を更新し、初めて4万5000円台で終えた。
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主力の半導体関連を中心に買いが入った。日経平均の上げ幅は一時700円に達した。
16~17日開催のFOMCでは市場の予想通り0.25%の利下げが決まった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見など重要イベントを経て、年内の追加利下げの期待感が広がるなか、時間外取引で米株価指数先物が上昇した。投資家のリスク許容度が高まり東京株式市場では半導体関連株を中心に投資資金が流入。先物買いも手伝って日経平均の上げ幅は一時700円を超え、午後にザラ場ベースの最高値となる4万5508円67銭まで水準を切り上げた。
一方、為替は一時1ドル=147円50銭台まで円安方向に振れたものの、自動車株への買い意欲は高まらず、鉄道や電気・ガスなど内需関連の一角が売られ、プライム市場の値上がり銘柄数の割合は全体の56%にとどまった。高市早苗前経済安全保障相が18日、自民党総裁選に出馬する意向を表明したものの、全体相場の反応は限定的だった。
これを受けて東京株式市場では、上昇の勢いが強い一部の銘柄に買いが集中し、株価指数先物への断続的な買いとともに日経平均を押し上げた。アドテストや東エレク、ディスコといった半導体製造装置株が買われ、人工知能(AI)関連に位置づけられるフジクラなど電線株にも物色が広がった。
日銀の金融政策決定会合の結果発表を19日に控え、市場では利上げ見送りが見込まれていることから、日本株は買われやすい地合いが続いた。日本の次期政権による政策期待も株式相場の支えとなった。
日経平均が4万5000円台半ばにさしかかると、主力株に利益を確定する動きが出て上値を抑えた。電気・ガスや陸運など一部の内需関連には売りが出た。
利下げによる米景気の腰折れ懸念が後退することは日本企業にとってはプラスで、収益向上への期待につながったようだ。また、海外勢とみられる買いが続いていることから、「国内機関投資家などにも持たざるリスクが芽生え始めている」との声も聞かれ、先高期待は一段と高まることが予想される。22日の自民党総裁選の告示日を前に、総裁候補者が打ち出す政策への期待も株高を支援する新たな材料になっている側面もありそうで、目先は株高基調が続くことになりそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は13.04ポイント(0.41%)高の3158.87だった。取引時間中には16日に付けた高値(3168.36)を上回る場面もあった。JPXプライム150指数も反発し、8.30ポイント(0.61%)高の1366.22と最高値で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆8546億円、売買高は17億4799万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は912。値下がりは637、横ばいは69だった。
業種別株価指数(33業種)は電気機器、非鉄金属、金属製品などが上昇。下落は電気・ガス業、その他製品、空運業など。
個別では、ディスコが急伸し売買代金トップ。東京エレクトロンが大幅高で10連騰となったほか、アドバンテストやKOKUSAI ELECTRIC、レゾナック・ホールディングスが値を飛ばした。芝浦メカトロニクスやSUMCOも大幅高。ソニーグループやTDK、フジクラ、第一三共、キリンHDが堅調に推移し、日本ヒュームや三井金属、フィックスターズが株価水準を大きく切り上げ、さくらインターネットがストップ高となった。
半面、東京電力ホールディングスや東京ガス、リクルート、JR東海が下値を探り、任天堂やサイバーエージェントが軟調。トヨタ自動車やホンダ、SUBARUが値を下げたほか、日東紡績が売られ、KLabが急落した。
東証スタンダード市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て、年内は米国の利下げが継続されるとの見方が広がり、投資家心理が上向いた。
スタンダードTOP20は反発。出来高は6億1201万株。
値上がり銘柄数749、値下がり銘柄数674と、値上がりが優勢だった。
個別ではインタースペース、電算がストップ高。バリオセキュア、東京機械製作所、東京衡機は一時ストップ高と値を飛ばした。カネコ種苗、ホーブ、ホクリヨウ、岐阜造園、鳥越製粉など76銘柄は年初来高値を更新。レカム、ソフト99コーポレーション、ハーモニック・ドライブ・システムズ、アドバネクス、イトーヨーギョーが買われた。
一方、創建エース、unbankedがストップ安。ジーイエット、ReYuu Japanは一時ストップ安と急落した。エヌアイデイは年初来安値を更新。篠崎屋、メタプラネット、ANAPホールディングス、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド、大和自動車交通が売られた。
東証グロース市場は売り買いが交錯する展開となった。東証プライム市場の大型株と比べて新興銘柄は相対的に値動きが鈍いとあって、個人投資家による持ち高整理の売りが優勢になった。売却資金は、一方的な上値追いを続けているプライムの半導体関連株などに向かっているとの見方が多い。
市場からは「生成AI(人工知能)関連株が相場全体をけん引しているが、新興市場は関連銘柄が少ないため、日経平均と比較しても弱い動きとなっている」との声が聞かれた。
東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比1.96ポイント(0.26%)安の761.53だった。グロース250、グロースCoreはともに続落。
グロース市場ではGENDAやタイミーが下落した。一方、SynsやAiロボは上昇した。
値上がり銘柄数280、値下がり銘柄数292と、売り買いが拮抗した。
個別では、カウリス、Institution for a Global Society、AB&Companyがストップ高。D&Mカンパニー、オプロ、キッズスター、サンクゼール、勤次郎など19銘柄は年初来高値を更新。Fusic、STG、ビーマップ、MTG、エクサウィザーズが買われた。
一方、ROXX、ベストワンドットコムが年初来安値を更新。Def consulting、コンヴァノ、メドレックス、TORICO、トゥエンティーフォーセブンホールディングスが売られた。
18日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比487円05銭高の4万5277円43銭だった。16日に付けた最高値(4万4902円)を上回った。
きょう前場は米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、買い安心感が広がった。日経平均は大幅高で4万5300円近い水準まで上値を伸ばし、取引時間中の史上最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)による0.25%の利下げ決定を受け、前日の米国株市場が景気敏感株を中心に上昇した流れを引き継いだ。利下げを見越した事前のドル売り・円買いのポジション調整の動きもあり、円相場が1ドル=147円前後と前日夕時点に比べドル高・円安で推移したことも、自動車や半導体など輸出関連株を中心に追い風となった。中国による米エヌビディア<NVDA>製半導体の購入停止を巡る報道への反応は限定的だった。
17日のNYダウ工業株30種平均は上昇した。FRBは同日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めた。今後についても利下げを続ける見通しを示し、米景気を下支えするとの見方が株式の買いを誘った。東京株式市場ではアドバンテストやソフトバンクグループ(SBG)などここまでの株高をけん引してきた銘柄が改めて買われた。
日経平均は上げ幅をじりじりと広げた。株式相場が最高値圏にあり、潜在的な売り手の少なさを支えに、大型の半導体関連株が利益確定売りをこなして上昇した。半導体関連の中で相対的に出遅れていた東京エレクトロンなどにも物色が向かった。一方、建設や陸運、電力といった内需関連の一角には売りが出た。
後場の日経平均株価は、現在の上昇基調を維持して推移しようとの見方が優勢。為替の変動が一つの鍵となろう。輸出企業にとっては円安がプラス材料となる一方、資源・エネルギー価格や原材料コストの動向には注意が必要である。
テクニカルでは、日経平均が4万5200円付近の抵抗帯を上抜けできるかどうかが上値の潮目となり、下値支持としては4万4000円台半ばが意識されよう。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは17.20ポイント(0.55%)高の3163.03だった。朝方には下げる場面もあった。JPXプライム150指数も反発した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆2720億円、売買高は8億2390万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は948。値下がりは565、横ばいは105だった。
業種別株価指数(33業種)は電気機器、非鉄金属、不動産業などが上昇。下落はその他製品、電気・ガス業、水産・農林業など。
個別ではソフトバンクグループが高く、ディスコやアドバンテスト、東京エレクトロンが値上がり。JX金属も水準を切り上げた。トヨタ自動車、スズキ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ファナックや中外薬はしっかり。さくらインターネットがストップ高。レゾナック・ホールディングス、KOKUSAI ELECTRICも値を飛ばした。
半面、任天堂が安く、川崎重工業、IHIが値下がり。東京電力ホールディングス、東京ガスも軟調だった。
東証スタンダード市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表された政策金利見通しで、年内の利下げ継続姿勢が示唆され、投資家の心理が上向いた。
スタンダードTOP20は反発。出来高3億7047万株。
値上がり銘柄数715、値下がり銘柄数628と、値上がりが優勢だった。
個別ではバリオセキュア、東京機械製作所、東京衡機が一時ストップ高と値を飛ばした。カネコ種苗、ホーブ、鳥越製粉、塩水港精糖、YE DIGITALなど61銘柄は年初来高値を更新。レカム、ソフト99コーポレーション、アドバネクス、大盛工業、水道機工が買われた。
一方、unbanked、ReYuu Japanが一時ストップ安と急落した。ジーイエット、夢みつけ隊、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド、メタプラネット、ANAPホールディングスが売られた。
東証グロース市場は日経平均株価が高く始まった流れを引き継いでグロース250指数も朝方は堅調だったが、買いは続かなかった。9月末の中間配当の権利取りが意識される中、個人投資家の関心は東証プライムに上場する半導体関連銘柄や高配当銘柄に向かいやすくなっており、新興株には資金が入りづらいとの見方が出ていた。
東証グロース市場250指数は小幅に続落した。前引けは前日比0.74ポイント(0.10%)安の762.75だった。グロース250、グロースCoreはともに続落
グロース市場ではトライアルやサンバイオが下落した。一方、フリーやMTGは上昇した。
値上がり銘柄数300、値下がり銘柄数263と、値上がりが優勢だった。
個別ではInstitution for a Global Societyがストップ高。サンクゼール、勤次郎、Mマート、チームスピリット、ブロードエンタープライズなど12銘柄は年初来高値を更新。ビーマップ、デジタルグリッド、ウェルネス・コミュニケーションズ、STG、キッズスターが買われた。
一方、ROXXが年初来安値を更新。Def consulting、コンヴァノ、TORICO、トゥエンティーフォーセブンホールディングス、メドレックスが売られた。
【寄り付き概況】
18日の日経平均株価は反発で始まった。始値は前日比120円12銭高の4万4910円50銭。
前日の米株式市場では、NYダウは260ドル高と反発。ナスダック総合株価指数は続落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場の大方の予想通り0.25%の利下げが決まった。FOMC参加者の政策金利見通しを受け、年内にあと2回の利下げが行われるとの見方が広がり、米国株のサポート要因となった。
一方、エヌビディア<NVDA>は中国当局が同社製半導体の購入停止を同国IT大手に求めたと報じられて下落した。
ドル円相場はFOMCの結果発表後に一時1ドル=145円台半ばまでドル安・円高に振れた後、米長期金利の上昇を背景にドル買い・円売りが加速し、147円台に乗せる場面があった。
東京株式市場では足もとのドル高・円安基調が輸出関連株の支えとなっているほか、FOMCを通過したことへの安心感も加わり、買いが優勢となっている。
東証株価指数(TOPIX)は下げる場面もある。
個別では、第一三共やスズキ、キリンHDが上昇している。一方、任天堂や豊田通商、味の素が下落している。
09月18日 相場展望(寄り付き前)
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【オープニングコメント】
もみ合い展開か |
・・・続き
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18日の東京株式市場は、もみ合いとなりそう。
日経平均株価の予想レンジは、4万4400円-4万5100円を想定。(17日終値4万4790円38銭)
米国株はまちまち。ダウ平均が上昇した一方、S&P500とナスダックは下落した。ダウ平均は260ドル高の46018ドルで取引を終えた。
現地17日の米国株式は、利下げを受け、NYダウが反発したものの、ナスダック総合指数は続落するなどまちまち。日本株は、きょう18日から19日にかけて日銀の金融政策決定会合が行われることから、様子見姿勢が強まりそうで、きのうに続き上値が重そうだ。
為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の後半(17日は146円66-68銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=173円台の半ば(同173円65-69銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、17日の大阪取引所清算値比35円安の4万4575円だった。
【好材料銘柄】
■電算 <3640>
上期経常を74%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■Def consulting <4833>
ビットコイントレジャリー事業について、トレジャリーの対象資産をビットコインからイーサリアムへ転換する。
■ディスラプターズ <6538>
今期配当を2円増額修正。
■東京衡機 <7719>
今期最終を64%上方修正。
■AB&Company <9251>
今期配当を31.93円増額修正。また、全国89店舗の美容室を運営するSENSEの株式を取得し子会社化する。株主優待制度の変更も発表。
【主な経済指標・スケジュール】
18(木)
【国内】
日銀金融政策決定会合(~9/19)
7月機械受注(8:50)
8月首都圏新築マンション発売(14:00)
【海外】
米9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(21:30)
米7月対米証券投資(9/19 5:00)
《米決算発表》
フェデックス、ファクトセット・リサーチ・システムズ、ダーデン・レストランツ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
09月17日 NY株/欧州株概況
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【市況】260ドル高と反発、米利下げを好感 |
・・・続き
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17日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比260ドル42セント高の4万6018ドル32セントで終えた。
米連邦準備理事会(FRB)はこの日、政策金利を0.25%引き下げることを決めたほか、年内の残り2会合でも利下げする想定を示した。市場は当初これに買いで反応し、ダウ平均は急上昇した。
ただ、その後は今後の利下げペースを巡り「(FRB内で)意見が割れている」(日系証券)との受け止めが徐々に広がったほか、金融政策会合後のパウエルFRB議長が記者会見で今後の利下げを急がない姿勢を示したことで、ダウは急落。一時マイナス圏に沈んだが、取引終盤にかけて買い戻された。
あわせて公表したFOMC参加者らの政策金利見通し(ドットチャート)で、2025年末の中央値は年内に0.25%の追加利下げ2回を示す水準となった。前回の6月時点では今回を含めて2回の見通しだった。
FOMCの結果公表後にダウ平均は一時500ドルあまり上昇した。その後は上げ幅を縮め、小幅に下落する場面があった。ドットチャートの中央値は年内の利下げ継続を示唆したものの、各参加者の予想にはばらつきがあった。パウエルFRB議長は記者会見で今回の決定について、「リスク管理のための利下げだ」と説明した。FRBが今後の利下げに慎重と市場の一部で受け止められた。
市場では「今回のFRBの決定は大方の投資家が織り込んでいた内容で特段の驚きはない」との指摘もあった。
ダウ平均の構成銘柄では、アメリカン・エキスプレスやキャタピラー、ビザが上昇した。半面、エヌビディアが下落した。中国当局が同国のハイテク企業に対し、エヌビディア製の人工知能(AI)向け半導体の購入を禁じたと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたことが材料視された。アマゾン・ドット・コムも下げた。
ナスダック総合株価指数は続落した。前日比72.633ポイント(0.32%)安の2万2261.326で終えた。半導体のブロードコムやデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが下げた。
【シカゴ日本株先物概況】
17日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前日比70円高の4万4575円で終えた。この日は米ダウ工業株30種平均が上昇したのもあって、シカゴ市場の日経平均先物には買いがやや優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
44575 ( -35 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
44660 ( +50 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
17日の英FTSE100種総合株価指数は小幅ながら4営業日ぶりに反発し、前日比12.71ポイント(0.13%)高の9208.37で終えた。英国時間の17日午後から18日には米国と英国で、それぞれ金融政策が発表される。投資家が様子見姿勢を強めるなかでFTSE100種指数は伸び悩む場面もあり、相場は明確な方向感に乏しかった。
不動産投資信託(REIT)や住宅建設のほか、英HSBCホールディングスといった金融株に買いが優勢だった。製薬の英アストラゼネカなどヘルスケア関連や公益、小売り株に買いが入った。半面、英アングロ・アメリカンをはじめ資源関連や石油株に売りが出た。防衛大手の英BAEシステムズといった資本財の一角が下げた。
FTSEの構成銘柄では、流通大手マークス&スペンサーが4.19%高、エネルギー小売り大手セントリカが3.58%高、飲料大手コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズが3.27%高と大きく買われた。他方、産金大手フレスニロは2.50%安、鉱業大手アングロ・アメリカンは2.25%安、航空・防衛大手BAEシステムズは2.05%安となった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
17日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に反発し、前日比29.94ポイント(0.12%)高の2万3359.18で終えた。同日午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を控え、持ち高調整や利益確定を目的とした買いと売りが交錯した。
DAXの構成銘柄ではないが、スポーツ用品のプーマ株が前日比16.8%高と急伸した。有力投資家が、フランスのピノー家が保有するプーマ株の取得を準備しているとドイツメディアが報じたと伝わった。
個別では、業務用ソフトウエア大手SAPが3.20%高、自動車部品大手コンチネンタルが1.90%高、スポーツ用品大手アディダスが1.74%高と上伸。半面、コメルツ銀行は2.77%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.17%安、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は0.86%安で取引を終えた。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は続落し、前日比0.39%安で終えた。