09月11日 株ちゃんの明日読み
米国市場の動きには警戒
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Market Data
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【日経平均】
44372円50銭(△534円83銭=1.22%)
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【TOPIX】
3147.76(△6.79=0.22%)
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【グロース250】
763.48(▲8.68=1.12%)
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【プライム売買高】19億0929万株(▲2936万株)
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【売買代金】4兆9546億円(△4818億円)
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【値上がり銘柄数】697(前日:819)
【値下がり銘柄数】861(前日:725)
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【新高値銘柄数】159(前日:133)
【新安値銘柄数】4(前日:3)
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【25日騰落レシオ】122.38(前日:129.91)
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1.日経平均は大幅続伸、最高値を連日更新
2.ソフトバンクG急伸し指数押し上げ
3.データセンター関連への資金流入続く
4.値上がり銘柄は過半に届かず
5.東証グロース指数は1%超す下落
きょうの日経平均株価は大きく上昇したが、プライムでは値下がり銘柄の方が多かった。
過熱感がある銘柄が多いわけではないだけに、仮にソフトバンクGやアドバンテストが利益確定売りに押されて指数が下げたとしても、全体では冷静に押し目が拾われるだろう。
現状で三連休を前に警戒感が高まっていないのは良い傾向。
きょうの終値は4万4372円。下げた場合には、節目の4万4000円がサポートとして機能するかどうかを注視しておきたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11 日現在)
46515.41 ボリンジャー:+3σ(13週)
44949.99 ボリンジャー:+3σ(25日)
44803.90 ボリンジャー:+2σ(13週)
44773.50 ボリンジャー:+2σ(26週)
44372.50 ★日経平均株価11日終値
44245.50 ボリンジャー:+2σ(25日)
43541.01 ボリンジャー:+1σ(25日)
43485.38 6日移動平均線
43116.06 均衡表転換線(日足)
43092.38 ボリンジャー:+1σ(13週)
43018.75 新値三本足陰転値
42836.51 25日移動平均線
42410.04 均衡表基準線(日足)
42132.02 ボリンジャー:-1σ(25日)
41874.06 ボリンジャー:+1σ(26週)
41842.93 均衡表転換線(週足)
ローソク足は上下に短いヒゲを伴う陽線を描き、ザラ場高値でも終値でも史上最高値を更新した。一目均衡表は日足、週足ともに三役好転下の強気形状を維持するとともに、転換線と基準線が上向いて上昇トレンド継続を示唆。25日線との上方乖離率は3.59%と過熱圏の5%を下回っており、上値余地を窺わせている。
09月11日 相場概況(大引け)
東京株式(大引け)=534円高で連日最高値 初の4万4000円台で終える
・・・続き
【大引け概況】
11日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比534円83銭高の4万4372円50銭だった。連日で最高値を更新した。
本日のマーケット動画
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米オープンAIが米オラクル<ORCL>と3000億ドル相当のクラウド契約を締結したと海外メディアが報じた。東京株式市場ではデータセンター関連株への投資意欲を一段と喚起する方向となったほか、半導体関連株にも物色の矛先が向かい、値上がり銘柄数は全体の43%程度にとどまりながらも、日経平均は頑強な動きをみせた。後場の寄り付き後に一時4万4396円95銭まで上昇し、取引時間中の最高値も更新した。
ソフトバンクグループ(SBG)やアドバンテスト、東京エレクトロンなど値がさのハイテク関連への買いが引き続き優勢となった。
午後に入り、日経平均は伸び悩む場面もあった。日本株が最高値圏で推移するなか、個人投資家などによる利益確定売りが出た。日本時間11日夜に公表を予定する8月の米消費者物価指数(CPI)などを控え、持ち高調整の売りも出やすかった。
さて、東京株式市場は米国同様にハイテク株偏重の相場となっており指数では日経平均独り勝ちの状態となった。4万4000円台に乗せたことでPERは18倍へと上昇。やや割高感の出る水準だが、歴史的ともいえる需給の良さと世界的な株式の先高観があって腰が折れるような状態にはない。企業業績の追いつきを待ちながらの安定上昇基調が続きそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は6.79ポイント(0.22%)高の3147.76だった。連日で最高値を更新したが、下げる場面も多かった。JPXプライム150指数は続伸し、5.44ポイント(0.40%)高の1356.86で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆9545億円、売買高は19億929万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は697と全体の4割強にとどまった。値下がりは861、横ばいは61だった。
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、その他製品、情報・通信業などが上昇。倉庫・運輸関連業、銀行業、保険業などは下落した。
個別では、ソフトバンクグループが急騰し売買代金でトップとなった。アドバンテストやディスコが買われ、フジクラや任天堂が堅調推移。イビデンやJX金属、キオクシアホールディングスが値を飛ばし、良品計画や関西電力、三菱ガス化学が株価水準を切り上げ、サムコや三菱総合研究所、三櫻工業が急伸。ANYCOLORがストップ高となった。
半面、トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループ、サンリオが値を下げ、ファーストリテイリングや武田薬品工業が冴えない展開。伊藤忠商事やオリエンタルランド、TDKが軟調に推移し、MonotaROとファーマフーズが大幅安となった。米長期金利の低下で銀行株や保険株の下げも目立った。
09月11日 東証グロース(大引け)
【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、プライム市場選好の流れ
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東証グロース市場はナスダック高を受けて、朝方は買われる場面があったものの、買い一巡後は失速。生成AI(人工知能)が市場の注目を集める中で、関連銘柄の少ない新興株には買いが入りづらかった。
市場からは「東証プライム市場においても値下がり銘柄数の方が多く、生成AI関連を除いて、投資家心理は決して良いとは言えない」との声が聞かれた。一方で今後、国内外の政治の不透明感が強く意識された場合は、内需企業の多い新興株が買われる展開になるとの指摘もあった。
東証グロース市場250指数は反落した。終値は前日比8.68ポイント(1.12%)安の763.48だった。グロース250は反落。グロースCoreは続伸。
グロース市場ではジーエヌアイやGENDAが下落した。一方、MTGやカバーは上昇した。
値上がり銘柄数167、値下がり銘柄数407と、値下がりが優勢だった。
個別ではInstitution for a Global Society、ブランジスタがストップ高。マイクロ波化学は一時ストップ高と値を飛ばした。マテリアルグループ、D&Mカンパニー、LAホールディングス、リネットジャパングループ、ブロードエンタープライズなど18銘柄は年初来高値を更新。関通、BCC、和心、ビープラッツ、QDレーザが買われた。
一方、データセクション、フューチャーリンクネットワークがストップ安。GENDAは年初来安値を更新。コンヴァノ、Def consulting、イメージ情報開発、技術承継機構、ニューラルグループが売られた。
09月11日 相場概況(前引け)
東京株式(前引け)=続伸、値がさ株買われザラ場の最高値
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11日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比434円25銭高の4万4271円92銭だった。前日に付けた最高値(4万3837円)を上回った。
きょう前場は、日経平均が400円を超える上げ幅で4万4200円台まで上昇。利益確定売りをこなしながら最高値圏で堅調な値動きをみせた。前日の米国株市場で好決算を発表したクラウド大手オラクル<ORCL>が急騰したことを受け、データセンター市場の成長に対する強気の見方が拡大。半導体関連の値がさ株やAI関連株、電線株に買いが流入し、全体指数を押し上げる格好となった。
ソフトバンクグループ(SBG)やアドテスト、東エレクなど値がさのハイテク関連への買いが引き続き優勢となった。4万4000円を上抜けたことで売り方の買い戻しが入り、指数上昇に拍車をかけた。あす12日の株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ買いも入りやすかった。
一方、自動車や銀行セクターが軟調だったこともあり、TOPIXは小幅な上昇になった。
伸び悩む場面もあった。日本株は最高値圏で推移しているため、個人投資家を中心に利益確定売りが出やすかった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは5.03ポイント(0.16%)高の3146.00だったが、下げる場面も目立った。JPXプライム150指数は続伸して前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆4299億円、売買高は9億9151万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は829と全体の5割強にとどまった。値下がりは703、横ばいは85だった。
業種別株価指数(33業種)は鉱業、非鉄金属、情報・通信業などが上昇。輸送用機器、銀行業、保険業などは下落した。
個別ではソフトバンクグループが値を飛ばし、アドバンテストやディスコ、レーザーテック、フジクラ、良品計画も値上がりした。JX金属やイビデン、キオクシアホールディングスが大幅高。川崎重工業が堅調。ANYCOLORはストップ高となった。
半面、トヨタ自動車が安く、ファーストリテイリング、日立製作所、ソニーグループが値下がり。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調。MonotaROが大幅安となった。
09月11日 東証スタンダード(前場)
【市況】東証スタンダード(前引け)=値下がり優勢、利益確定の売り
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東証スタンダード市場は、スタンダード市場は利益確定の売りなどに押される展開となった。
スタンダードTOP20は続伸。出来高6億2702万株。
値上がり銘柄数541、値下がり銘柄数844と、値下がりが優勢だった。
個別ではサトウ食品、東京機械製作所、ナイガイがストップ高。まぐまぐ、堀田丸正は一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、富士ピー・エス、弘電社、ヤマト、フジ日本など82銘柄は年初来高値を更新。レカム、ピクセルカンパニーズ、ジー・スリーホールディングス、扶桑電通、ASAHI EITOホールディングスが買われた。
一方、マーチャント・バンカーズ、梅の花グループが年初来安値を更新。セイファート、メタプラネット、誠建設工業、ギグワークス、ユークスが売られた。
09月11日 東証スタンダード(前場)
【市況】東証スタンダード(前引け)=値下がり優勢、利益確定売り
・・・続き
東証スタンダード市場はスタンダードには資金が入りづらいようだ。個人投資家を中心に利益確定売り
前日の米国市場で人工知能(AI)需要拡大期待から、半導体株が大きく買われた。これを受け東京株式市場でも関連株が指数を大きくけん引した。
スタンダードTOP20は続伸。出来高3億5761万株。
値上がり銘柄数634、値下がり銘柄数687と、値下がりが優勢だった。
個別ではまぐまぐが一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、ヤマト、フジ日本、林兼産業、セリアなど62銘柄は年初来高値を更新。レカム、扶桑電通、堀田丸正、岡本硝子、ジー・スリーホールディングスが買われた。
一方、マーチャント・バンカーズが年初来安値を更新。ReYuu Japan、ユークス、セイファート、技研ホールディングス、Casaが売られた。
09月11日 東証グロース(前場)
【市況】東証グロース(前引け)=値下がり優勢、プライムに上場の高配当銘柄の向かう
・・・続き
東証グロース市場は9月末の中間配当の権利取りが意識される中、個人投資家の関心は東証プライムに上場する高配当銘柄に向かいやすく、新興株には資金が入りづらいようだ。
市場関係者は「人工知能(AI)関連の銘柄が相場をけん引しているが、新興株は関連銘柄が少ないために日経平均と比較して弱い動きとなっている」との見方を示した。
東証グロース市場250指数は反落した。前引けは前日比3.47ポイント(0.45%)安の768.69だった。グロース250は反落。グロースCoreは続伸
グロース市場ではトライアルやサンバイオが下落した。一方、タイミーやフリーは上昇した。
値上がり銘柄数231、値下がり銘柄数331と、値下がりが優勢だった。
個別では、Institution for a Global Societyがストップ高。マテリアルグループ、D&Mカンパニー、LAホールディングス、リネットジャパングループ、ブロードエンタープライズなど16銘柄は年初来高値を更新。関通、BCC、夢展望、ビーマップ、QDレーザが買われた。
一方、GENDAが年初来安値を更新。フューチャーリンクネットワーク、コンヴァノ、Def consulting、ニューラルグループ、インティメート・マージャーが売られた。
09月11日 相場概況(寄り付き後)
【市況】東京株式(寄り付き) =続伸、米ハイテク株高が追い風
・・・続き
【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比38円55銭高の4万3876円22銭。上げ幅は100円を超えた。
前日の米株式市場では、NYダウは220ドル安と3日ぶりに反落した一方で、ナスダック総合株価指数は小幅に3日続伸し、最高値を連日で更新した。朝方の東京市場では米ハイテク株高が株式相場の支えとなっている。もっとも、今晩発表の8月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたいとのムードもあって、取引時間中は持ち高調整目的の売買が主体となるとみられている。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落している。
個別では、フジクラが高い。良品計画やファナックも買われている。一方、ソニーGやトヨタ、TDKは下げている。
09月11日 稼足銘柄
稼足銘柄を更新
・・・続き
09月11日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
堅調展開か
・・・続き
11日の東京株式市場は、堅調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、4万3600円-4万4100円を想定。(10日終値4万3837円67銭)
米国株はまちまち。ダウ平均が下落した一方、S&P500とナスダックは上昇した。ダウ平均は220ドル安の45490ドルで取引を終えた。
現地10日の米国株式市場で、NYダウは反落したものの、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が上昇。前日に続き、半導体関連株を中心にしっかりした値動きとなりそう。
ただ、米8月CPI(消費者物価指数)の発表を控え、様子見姿勢が強まる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の前半(10日は147円50-51銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の半ば(同172円60-64銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比30円高の4万3900円だった。
【好材料銘柄】
■ウェルディッシュ <2901>
医療・福祉コンサルティングを展開するIMGホールディングスの完全子会社化に向けた基本合意書を締結。
■サトウ食品 <2923>
5-7月期(1Q)経常は3.9倍増益で着地。
■KLab <3656>
GPU AIクラウド事業に参入。
■NEXYZ.Group <4346>
今期最終を21%上方修正。
■マンダム <4917>
MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。CVCファンド系のカロンホールディングスがTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株1960円で10日終値を32.1%上回る水準。25年9月下旬をメドに買い付け開始を目指す。
■ANYCOLOR <5032>
今期経常を205億~215億円に上方修正。
■ブランジスタ <6176>
25年9月期は初配当10円を実施へ。また、SBIホールディングス <8473> 、SBINMと資本業務提携。そのほか、東証スタンダード市場への市場区分変更を申請。
【主な経済指標・スケジュール】
11(木)
【国内】
7-9月期法人企業景気予測調査(8:50)
8月企業物価指数(8:50)
8月都心オフィス空室率(13:00)
《決算発表》
神戸物産、ビジョナル、タイミー、アインHD、GA TECH、シーイーシー、ハートシード、デジタルグ、JEH、トーホー、MacbeeP、アイモバイル、モロゾフ、ファーマフーズ、3Dマトリックス、アイ・ケイ・ケイ、鎌倉新書、ナレルG、明豊エンター、トーエル、HEROZ、WSCOPE、セルソース、アールプランナ、きんえい、イムラ、ジェリービー、Pアンチエイジ、新都HD、梅の花G、アルチザ、石井表記、POPER、OSGコーポ、のむら産、トップカルチャ、GLOE、シャノン、コレックHD
【海外】
ECB定例理事会(ラガルド総裁会見)
米8月消費者物価指数(CPI)(21:30)
米8月財政収支(9/12 3:00)
米30年国債入札
《米決算発表》
アドビ、クローガー
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
09月10日 NY株/欧州株概況
【市況】反落220ドル安、CPI控え利益確定売り
・・・続き
10日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落し、前日比220ドル42セント(0.48%)安の4万5490ドル92セントで終えた。11日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたい雰囲気が強いなか、前日に主要株価指数がそろって過去最高値を付けた後で主力株の一角に利益確定の売りが優勢になった。
米連邦準備制度理事会(FRB)が今月半ばの金融政策会合で利下げを再開し、景気浮揚につながるとの期待感から足元の相場は最高値圏で推移。ただ、過熱気味の相場に対する警戒感も根強く、利食い売りが出やすい地合いだった。米IT大手アマゾン・ドット・コムなどがダウ平均を押し下げた。
翌11日には8月の米消費者物価指数の発表を控える。トランプ関税による物価高の影響などの見極めたいとの思惑から、積極的な取引は手控えられた。
一方、米労働省が朝方発表した8月の卸売物価指数は前月比0.1%低下と、市場予想(0.3%上昇=ロイター通信調べ)を下回った。トランプ関税が警戒していたほど物価高を招いておらず、市場では「9月利下げは確実」との見方が広がり、相場の下値が支えられた。
市場では16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.5%利下げの観測を強める内容ではないと受け止められた。すでに0.25%の利下げはほぼ確実視されるなか、8月のCPIが11日に発表される前に目先の利益を確定する売りが出やすかった。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、オラクルが36%近く上昇した。9日夕に発表した四半期決算で受注残が急増し、人工知能(AI)向けクラウドサービスの需要が強いとの受け止めが広がった。半導体などAI関連株に買いが波及し、ブロードコムやコアウィーブなどが大幅高となった。ダウ平均ではエヌビディアが4%近く上げた。
市場では「景気を巡る不透明感が根強いなか、AI関連以外の銘柄を売ってAI関連の一角に買いが集中しやすかった」との見方もあった。
アマゾン・ドット・コムやアップルが売られたこともダウ平均の重荷となった。「労働市場を巡る不透明感から個人消費の減速が懸念されていることを映す」との声も聞かれた。
このほかのダウ平均の構成銘柄では、マクドナルドやウォルマート、ビザなど消費関連株が下げた。セールスフォースやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も安い。ハネウェル・インターナショナルやシャーウィン・ウィリアムズ、ボーイングも売られた。一方、シェブロンやシスコシステムズ、キャタピラーは上昇した。
ナスダック総合株価指数は小幅に3日続伸した。前日比6.571ポイント(0.03%)高の2万1886.060で終え、連日で最高値を更新した。半導体ではアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やマイクロン・テクノロジーも買われた。データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズも高い。
S&P500種株価指数は3日続伸した。前日比19.43ポイント(0.29%)高の6532.04(速報値)で終え、連日の最高値となった。
【シカゴ日本株先物概況】
10日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比405円高の4万3900円で終えた。この日は日経平均株価が最高値を更新し、米市場ではハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数が最高値を連日で更新したのもあり、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
43900 ( +30 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
43900 ( +30 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
10日の英FTSE100種総合株価指数は小幅ながら3営業日ぶりに反落し、前日比17.14ポイント(0.18%)安の9225.39で終えた。前日の米国や10日のアジア市場の株高を支えに高く始まったものの買いの勢いは続かず、下げに転じた。
FTSEの構成銘柄では、食品・小売り大手アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズが13.19%安と大幅に下落、10日公表した2025年9月13日までの今期の下半期の業績報告では、傘下の格安衣料品店「プライマーク」の売上高の伸びが物足りないと受け止められた。
情報サービス会社RELXは4.19%安、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)も4.07%安と売られた。一方、保険大手プルデンシャルは3.36%高、投資信託会社ポーラー・キャピタル・テクノロジー・トラストは2.35%高、航空・防衛大手BAEシステムズは2.20%高となった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
10日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前日比85.50ポイント(0.36%)安の2万3632.95で終えた。前日の米国株高や10日のアジア市場での株高が投資家心理を支えたものの買いの勢いは続かず、DAXは下げに転じた。
個別では、業務用ソフトウエア大手SAPが2.87%安、化粧品大手バイヤスドルフが2.21%安、通信大手ドイツテレコムが2.16%安と下げを主導。半面、エネルギー大手シーメンス・エナジーは4.57%高、防衛大手ラインメタルは3.29%高、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは2.20%高で取引を終えた。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は小幅に3日続伸し、前日比0.15%高で終えた。