Market Data
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【日経平均】
42718円47銭(▲110円32銭=0.26%)
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【TOPIX】
3075.18(▲14.60=0.47%)
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【グロース250】
780.32(△4.26=0.55%)
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【プライム売買高】18億6670万株(▲1254万株)
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【売買代金】4兆4068億円(▲2477億円)
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【値上がり銘柄数】632(前日:916)
【値下がり銘柄数】929(前日:631)
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【新高値銘柄数】141(前日:112)
【新安値銘柄数】10(前日:4)
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【25日騰落レシオ】127.96(前日:137.95)
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■本日のポイント
1.日経平均は110円安と3日ぶり反落、為替相場はやや円高に推移
2.週末・月末要因に加え今晩の米PCE物価指数待ちで手控え
3.手掛かり材料難の状況が続き、全体相場は方向感に欠ける
4.レーザーテクや東エレク、トヨタ、三菱重、川重は売り先行
5.電通グループは海外事業の売却を検討しているとの報道で急伸
今週は堅調となった。
前週末8月22日の米国市場では、ダウ平均が800ドルを超える上昇となって史上最高値を更新。ジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の講演内容から、市場は米国の9月利下げを強く意識した。
これを受けた週明け25日の日経平均は、一時500円を超える上昇となり、4万3200円台に到達。ただ、この日に萎んで終値で4万3000円を下回ると、以降は米エヌビディアの決算発表を前に様子見姿勢が強まった。エヌビディアの決算の内容は良好であったものの、エヌビディア株には買いが入らず、全体では気迷いムードが強まった。
日経平均は上げ下げあったが週間では約85円の上昇。
週初に高く始まった後は伸び悩んでおり、週足では2週連続で陰線を形成した。
来週は、一進一退展開か。
9月相場に入り、金曜5日には米8月雇用統計が発表される。注目指標の発表を前に、日米株ともに方向感が定まらないと予想する。
月曜1日の米国はレーバーデーで休場となるだけに、早いうちから様子見姿勢が強まる可能性もある。米国では雇用統計を前に指標の発表が多くあり、日々の指数は結果に一喜一憂となりやすい。
PCE統計が市場予想を下回れば、米国の利下げ期待が高まり、米国株の上昇を通じて日本株にも好影響をもたらす可能性がある。ただ、利下げ観測を受け、円相場が急激な円高になるようだと、株価にはネガティブに働くだけに注意が必要だ。ただ、海外勢の日本株買いが続いていることは需給面でプラスであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
そのほか、来週は2日にも両院議員総会が開催され、参院選の総括を取りまとめるほか、臨時の総裁選挙に関する手続きが行われる予定。相場が大きく振れる可能性がありそうだ。
現状では米国の9月利下げに対する期待が強いだけに、指標を受けて売られたとしても、下では買いが入るだろう。一方、雇用統計を前に楽観に傾いた場合には、高くなったところでリスク回避や利益確定の売りが出てくると思われる。どちらに振れてもそれを修正する動きが出てきて、週間では水準が大きく変化しないと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
45834.18 ボリンジャー:+3σ(13週)
45218.83 ボリンジャー:+3σ(25日)
44157.23 ボリンジャー:+2σ(25日)
44046.78 ボリンジャー:+2σ(13週)
43633.77 ボリンジャー:+2σ(26週)
43095.63 ボリンジャー:+1σ(25日)
43007.02 均衡表転換線(日足)
42718.47 ★日経平均株価29日終値
42650.51 6日移動平均線
42259.39 ボリンジャー:+1σ(13週)
42034.03 25日移動平均線
41863.47 均衡表基準線(日足)
41582.66 均衡表転換線(週足)
41045.52 ボリンジャー:+1σ(26週)
40972.43 ボリンジャー:-1σ(25日)
40471.99 13週移動平均線
40361.72 均衡表雲上限(日足)
39910.83 ボリンジャー:-2σ(25日)
39850.49 75日移動平均線
39460.83 均衡表雲下限(日足)
38849.23 ボリンジャー:-3σ(25日)
38684.60 ボリンジャー:-1σ(13週)
38600.96 200日移動平均線
38457.27 26週移動平均線
38187.13 均衡表雲上限(週足)
ローソク足は小陰線で終了。前日のレンジ内でもみ合って、終値は下向きに転じた5日移動平均線を下回り、短期的なスピード調整継続を示唆した。ただ、プライム市場の騰落レシオ(25日ベース)は127.96%と8月5日以来の130%割れに収まり、調整圧力は解消に向かっている模様だ。月足は4本連続陽線。高値と安値と終値の切り上げが続く「赤三兵」を先月に続いて形成し、中長期ベースでの上値追い圧力の強さを確認する形となった。
【大引け概況】
29日の日経平均株価は反落し、終値は前日比110円32銭安の4万2718円47銭だった。
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前日の米株式市場では、NYダウは71ドル高と上昇し最高値を更新した。米経済指標が堅調だったことなどが好感された。ただ、東京株式市場では、日経平均株価が前日までの2日間で400円超上昇していたこともあり持ち高調整の売りが先行。為替が1ドル=146円台後半へやや円高方向に振れたことも警戒された。
週末・月末要因に加え、今晩は米個人消費支出(PCE)物価指数が発表されることもあり積極的な売買は手控えられた。機関投資家らによるポートフォリオのリバランス(資産配分の調整)を目的とした売りも出たとみられ、日経平均株価は午前10時前に一時200円を超える下落となったが、その後は下げ渋る動きもみせたものの軟調状態は続いた。
8月に入って28日までに大きく上昇したトヨタやソニーGなどに利益確定売りが膨らんだ。今月は国内債券市場で長期金利が17年ぶりの水準に上昇するなど株高・債券安が進んだ。株式や債券など各資産から得られる平均的なリターンを前提として、期末にリバランスを実施する一部ファンド勢などが株式を売って債券を買う注文を出したとみられ、相場を押し下げた。
売り一巡後は、為替の円高・ドル安の一服やアジア株の堅調な推移を受けて、日経平均は下げ幅を縮小した。米エヌビディアの業績拡大を受けた人工知能(AI)関連株物色の流れが強まり、ソフトバンクグループやアドテスト、フジクラなどが午後に上げ幅を広げ、日経平均を下支えした。
8月の日経平均は月間で4.0%高となり、5カ月連続で上昇した。5カ月連続の上昇は2023年1〜6月以来、2年2カ月ぶり。市場関係者は来週からの9月相場に対し「米国の利下げ再開とともに、米関税政策の不確実性が払拭されてくるなかで日銀の利上げ観測が高まり、為替の円高・ドル安が進みやすい。外需株を中心に上値が重くなりそうだ」との見方を示した。
さて、東京株式市場は日経平均が4万2000円台で迎える初めての月末ということでポジション調整の売りが優勢となった。国内に買い材料がない分外部頼みとなってしまうが、来月は米国で利下げが行われる見通しで、引き続き押し目買い有利の相場が続くだろう。緩やかに上昇する25日移動平均線(4万2034円)にサポートされる安定した相場が予想される。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は14.60ポイント(0.47%)安の3075.18だった。TOPIXは月間で4.4%高と、5カ月連続で上昇した。JPXプライム150指数は反落し、6.77ポイント(0.51%)安の1325.78で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆4068億円、売買高は18億6670万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は929。値上がりは632、横ばいは57だった。
業種別株価指数(33業種)は不動産業、保険業、輸送用機器、小売業などが下落。上昇は非鉄金属、パルプ・紙など。
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、ソシオネクストが安く、ファナックが下落し、三菱重工業や川崎重工業が値を下げた。トヨタ自動車やホンダ、任天堂が軟調で、ファーストリテイリングや良品計画など小売り関連も下げた。リクルートホールディングスが下落した。
半面、ソフトバンクグループやアドバンテストが高く、フジクラや古河電気工業が上昇。東京電力ホールディングスやSBIホールディングスが値を上げた。楽天グループや富士通が買われ、英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が28日、電通グループは海外事業の売却を検討しているとの報道で急伸した。
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイによる買い増しが28日に明らかとなった三菱商は続伸し、連日で年初来高値を更新した。伊藤忠と三井物も高い。
東証スタンダード市場は新規の買い材料に欠け、積極的な取引が控えられる中、利益確定の売りに押された。ただ、下落場面では押し目買いが入ったため、下値は限られた。
スタンダードTOP20は続落。出来高5億7920万株。
値上がり銘柄数775、値下がり銘柄数635と、値上がりが優勢だった。
個別ではTONE、堀田丸正、ウィルソン・ラーニング ワールドワイドがストップ高。セーラー広告、unbanked、誠建設工業、武蔵野興業は一時ストップ高と値を飛ばした。コロンビア・ワークス、明豊ファシリティワークス、太洋基礎工業、協和日成、鳥越製粉など117銘柄は年初来高値を更新。CAICA DIGITAL、京都きもの友禅ホールディングス、クシム、アイフリークモバイル、岡野バルブ製造が買われた。
一方、IGポートが年初来安値を更新。テクノアルファ、インタートレード、ぷらっとホーム、ギークス、イメージ ワンが売られた。
東証グロース市場は投資意欲が旺盛な個人投資家よる取引でにぎわい、東証グロース250指数は4日ぶりに小反発した。小型内需型の株に買いの資金が向かい、指数は終日しっかりだった。
海外勢が夏期休暇で市場参加者も減る中、東京市場全体では決め手を欠き、目立った取引は少なかった。ただ、「個人投資家の買い意欲は堅調だった」ことで新興株に資金が巡り、きょうのところは「商いもできていた」とされる。グロース市場では、先週までに終了した決算発表を受けて値上がりする銘柄が多く、29日も買いが優勢の展開が続き、54%の銘柄が値上がりした。
東証グロース市場250指数は4営業ぶりに反発し、終値は前日比4.26ポイント(0.55%)高の780.32だった。グロースCoreは続落。
グロース市場ではMTGやジーエヌアイ、インテグラルが上昇した。一方、トライアルやタイミー、フリーは下落した。
値上がり銘柄数328、値下がり銘柄数228と、値上がりが優勢だった。
個別ではDef consulting、AppBankがストップ高。ジンジブ、オプロ、Aiロボティクス、LAホールディングス、GVA TECHなど30銘柄は年初来高値を更新。Schoo、QLSホールディングス、アクセルマーク、クオリプス、Will Smartが買われた。
一方、TORICOがストップ安。オルツ、LOIVEは年初来安値を更新。アルファクス・フード・システム、農業総合研究所、コンヴァノ、Hmcomm、アーキテクツ・スタジオ・ジャパンが売られた。
29日午前の日経平均株価は反落し、午前終値は前日比185円82銭安の4万2642円97銭だった。下げ幅は一時200円を超えた。
前日の米株式市場では、NYダウは71ドル高と上昇し最高値を更新した。米経済指標が堅調だったことなどが好感された。ただ、東京株式市場では、日経平均株価が前日まで2日続伸していたこともあり持ち高調整の売りが先行している。下げ幅は一時200円を超えた。為替が1ドル=146円台後半にやや円高で推移していることも警戒された。半導体関連や小売り、自動車株などが安い。
日経平均は8月に入り28日までに4%強上昇していたため、月末を控えて幅広い銘柄に利益確定を目的とした売りが出た。機関投資家らによる持ち高調整目的の売りも出やすかった。28日の米時間外取引で四半期決算を発表した人工知能(AI)向け半導体を手掛けるマーベル・テクノロジーが大幅安となった影響もあり、半導体関連の一角で下げが大きかった。
8月に入ってからの上げが目立ったトヨタやソニーGなどに利益確定売りが目立った。28日の米株式市場の時間外取引では、2025年8〜10月期の売上高見通しが市場予想を下回ったマーベル・テクノロジーが通常取引終値から10%あまり下落した。東京市場でも東エレクやレーザーテクなど半導体関連の一角に売りが優勢となり、日経平均を押し下げた。
29日は月末にあたり、機関投資家らによる持ち高調整を目的とした売りも出やすかった。8月は日経平均が最高値を更新したうえ、国内債券市場では長期金利が17年ぶりの水準に上昇した。「年金基金などの国内機関投資家がポートフォリオのリバランス(資産配分の調整)のため、株式を売り、債券を買う動きが出ている可能性が高い」との声があった。
後場の日経平均株価は、前場の反落を受けて下値模索ながらも、米国株の堅調な動きや経済指標への評価から下げ渋りの展開が期待されよう。
テクニカル面では、25日線に沿った値動きとなっており、底堅い推移が継続しそうだ。ただ、ドル円がやや円高傾向が続く中、今月末を控えて幅広い銘柄に利益確定を目的とした売りも一定重石となろう。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは15.83ポイント(0.51%)安の3073.95だった。JPXプライム150指数も反落した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆408億円、売買高は9億427万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は933。値上がりは611、横ばいは74だった。
業種別株価指数(33業種は)は小売業、電気・ガス業、保険業、輸送用機器などが下落。上昇は非鉄金属、卸売業など。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)、フジクラ、中外薬、電通グループ、ニトリHD、三菱商、三井物、富士通、伊藤忠、住友電、野村総合研究所、SMC、セコム、大成建、古河電気工業などの銘柄が上昇した。経平均の採用銘柄ではないが、大阪チタなどのチタン関連株は連日で買いが優勢となっている。
一方、川崎重工業や三菱UFJフィナンシャル・グループが軟調。トヨタ自動車やホンダが安く、ファーストリテ、東エレク、ファナック、ソニーG、リクルートHD、KDDI、ダイキン、味の素、任天堂が下げた、良品計画やイオンなどの小売り関連も安い。レーザーテック、第一三共、ベイカレント、ディスコなどの銘柄が下落した。
東証スタンダード市場は月末に伴い持ち高調整の売りが出たほか、為替の円高進行も重しとなったが押し目買い優勢となった
スタンダードTOP20は続落。出来高3億2148万株
値上がり銘柄数698、値下がり銘柄数638と、値上がりが優勢だった。
個別では堀田丸正、誠建設工業がストップ高。セーラー広告、unbanked、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド、武蔵野興業は一時ストップ高と値を飛ばした。コロンビア・ワークス、明豊ファシリティワークス、太洋基礎工業、協和日成、鳥越製粉など94銘柄は年初来高値を更新。CAICA DIGITAL、クシム、京都きもの友禅ホールディングス、エス・サイエンス、テモナが買われた。
一方、テクノアルファ、ぷらっとホーム、イメージ ワン、インタートレード、ReYuu Japanが売られた。
東証グロース市場は、指数が前日まで3日続落しており、きょうは自律反発狙いで押し目買いが優勢となった。
東証グロース市場250指数は反発した。前引けは前日比3.30ポイント(0.43%)高の779.36だった。グロース250は反発、グロースCoreは続落。
グロース市場ではサンバイオやCANBAS、エレメンツが上昇した。一方、トライアルやQPS研究所、ジーエヌアイは下落した。
値上がり銘柄数324、値下がり銘柄数226と、値上がりが優勢だった。
個別ではAppBankがストップ高。ジンジブ、オプロ、Aiロボティクス、LAホールディングス、GVA TECHなど21銘柄は年初来高値を更新。Will Smart、アクセルマーク、クリアル、インフォメティス、ヘリオスが買われた。
一方、TORICOがストップ安。LOIVEは年初来安値を更新。農業総合研究所、Hmcomm、コンヴァノ、トヨコー、トリプルアイズが売られた。
【寄り付き概況】
29日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比54円50銭安の4万2774円29銭。
前日の米株式市場では、NYダウは71ドル高と上昇し最高値を更新。米経済指標が堅調だったことなどが好感された。東京株式市場では、日経平均株価は前日まで続伸していたこともあり、値頃感からの売りが先行し小幅安でスタートした。
為替は1ドル=146円80銭前後と前日夕方に比べやや円高で推移している。
29日の東京株式市場は続伸後、上値の重い展開か。
日経平均株価予想レンジは、4万2500円-4万3000円を想定。(28日終値4万2828円79銭)
米国株は上昇。ダウ平均は71ドル高の45636ドルで取引を終えた。
現地28日の米国株高を受け、買い優勢スタートが見込まれる。堅調な地合いも継続するとみられ支えとなりそう。ただ、週末と月末が重なることもあり、取引時間の後半にはポジション調整の売りに押される場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の後半(28日は147円16-18銭)とやや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の半ば(同171円34-38銭)と円安に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比10円安の4万2920円だった。
【好材料銘柄】
■新都ホールディングス <2776>
大阪地域で複数のデータセンター設計・施工実績を有する大鵬とAIデータセンタ―事業で戦略的提携。
■TONE <5967>
開業100周年記念品として、25年11月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、QUOカード3000円分を贈呈する。また、25年に限り、11月末の基準日を追加。100株以上を保有する株主に、ECサイト「TONE ALPHAストア」に掲載された自社製品をプレミアム優待価格で購入できる権利を付与する。
■ダブル・スコープ <6619>
韓国ポスコのアルゼンチン子会社とイオン交換膜の長期供給契約を締結。3年間の契約で総額約56億円。通期業績予想には織り込み済み。
■武蔵野興業 <9635>
今期最終を一転5.3倍増益に上方修正・20期ぶり最高益更新へ。
【主な経済指標・スケジュール】
29(金)
【国内】
7月失業率(8:30)
7月有効求人倍率(8:30)
8月都区部消費者物価指数(CPI)(8:30)
7月商業動態統計(8:50)
7月鉱工業生産指数(8:50)
7月住宅着工統計(14:00)
《決算発表》
トリケミカル、東和フード、ラクーンHD、ピープル、キタック
【海外】
米7月個人所得(21:30)
米7月個人消費支出(PCE)(21:30)
米7月個人消費支出(PCEデフレーター)(21:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
08月28日 NY株/欧州株概況
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【市況】ダウ最高値更新、早期利下げ期待で |
・・・続き
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28日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比71ドル67セント(0.15%)高の4万5636ドル90セントで終えた。22日に付けた最高値を更新した。同日発表の米経済指標が市場予想を上回り、投資家心理の支えとなった。
市場では、これまでのFRB高官らの発言などを手掛かりに9月の金融政策会合での利下げ期待が維持されている。金融緩和再開で景気が下支えされるとの期待感に加え、朝方発表された4~6月期の実質GDP(国内総生産)改定値が底堅かったことも買い安心感につながった。
実質GDP改定値は、季節調整済み年率換算で前期比3.3%増と、市場予想(3.1%増=ロイター通信調べ)を上回った。
同日発表の週間の米新規失業保険申請件数は市場予想(23万件)を下回る22万9000件だった。
前日引け後に5~7月期決算を発表した米半導体大手エヌビディアは0.8%安。売上高、純利益がともに四半期ベースで過去最高を更新したが、「強弱入り交じる内容」(市場参加者)との受け止めから売りが先行。一時3%安に迫り、ダウはマイナス圏に沈んだ。
一方、生成AI(人工知能)の成長期待を背景に、エヌビディア株は下げ幅を次第に縮めたことも相場の下値を支えた。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、ブロードコムやマイクロン・テクノロジーといった半導体株の一角が上昇した。エヌビディアの四半期決算を受け、AI向け半導体需要の強さを意識した買いが入った。
トランプ米大統領が米連邦準備理事会(FRB)のクック理事の解任を表明していることに対し、クック氏は28日に連邦裁判所に提訴した。併せて訴訟の間に解任措置を取ることを禁じる申し立ても提出しており、29日に審理が予定されている。もっともクック氏が提訴することは前日までにも伝わっており、相場の反応は限られた。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、セールスフォースやシスコシステムズ、アメリカン・エキスプレスに買いが入った。半面、メルクやアムジェン、ベライゾン・コミュニケーションズは下落した。
ナスダック総合株価指数は3日続伸した。前日比115.018ポイント(0.53%)高の2万1705.158で終えた。アルファベットが上げた。
S&P500種株価指数は3日続伸し、前日比20.46ポイント(0.31%)高の6501.86で終えた。2日続けて最高値を更新した。
【シカゴ日本株先物概況】
28日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比355円高の4万2920円で終えた。この日は日米で株式相場が上昇しており、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
42920 ( -10 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
42935 ( +5 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
28日の英FTSE100種総合株価指数は3日続落し、前日比38.68ポイント(0.41%)安の9216.82で終えた。同日の日本や中国・上海市場の株高を支えに買いが先行した。だが最高値圏で推移していることもあって買いの勢いは続かず、指数は下げに転じた。
FTSEの構成銘柄では、保険大手アビバが3.10%安、商業用不動産大手ランド・セキュリティーズが2.19%安、産金大手エンデバー・マイニングが2.04%安と下げを主導。一方、鉱業大手アングロ・アメリカンは2.91%高、小売り大手JDスポーツ・ファッションは2.81%高、エンジニアリング会社ウィアーグループは1.71%高と買われた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
28日のドイツ株価指数(DAX)は横ばい圏で終えた。終値は前日比6.29ポイント(0.02%)安の2万4039.92だった。前日比で上昇して始まったものの、DAXが高値圏で推移していることもあって買いの勢いは続かず、相場は方向感を欠いた。
個別では、分子診断大手キアゲンが4.06%安、不動産大手ボノビアが2.31%安、製薬大手バイエルが1.58%安と下落。半面、総合電機大手シーメンスは1.67%高、医療機器のザルトリウスは1.47%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは1.13%高で取引を終えた。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場でフランスの株価指数であるCAC40は続伸し、前日比0.24%高で終えた。