Market Data
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【日経平均】
42828円79銭(△308円52銭=0.73%)
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【TOPIX】
3089.78(△20.04=0.65%)
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【グロース250】
776.06(▲2.62=0.34%)
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【プライム売買高】18億7924万株(△2461万株)
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【売買代金】4兆6546億円(△4655億円)
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【値上がり銘柄数】916(前日:741)
【値下がり銘柄数】631(前日:793)
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【新高値銘柄数】112(前日:94)
【新安値銘柄数】4(前日:4)
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【25日騰落レシオ】137.95(前日:144.25)
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■本日のポイント
1.決算発表のエヌビディアは時間外で下落
2.AI半導体巡る悲観広がらず安心感
3.安寄り後に切り返し高値引け
4.赤沢再生相の訪米取り止めで動揺も
5.大手商社株が後場に強含む
エヌビディアの時間外の下落を消化した上で強く買われた。
終わってみれば半導体株は軒並み上昇している。エヌビディアの決算そのものは良好であったし、本日の米国市場でエヌビディアが売られたとしても、それは織り込み済み。
指数はきょうの上昇でここ数日抵抗となっていた5日線(4万2636円、28日時点)を上回っており、センチメントの改善が期待できる。あすは8月最終日となるが、7月末の水準は4万1069円(7/31)で、月間上昇がほぼ確実といった状況。9月相場に向けて4万3000円台を回復するような動きが見られるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
45157.20 ボリンジャー:+3σ(25日)
44104.25 ボリンジャー:+2σ(25日)
44077.02 ボリンジャー:+2σ(13週)
43652.13 ボリンジャー:+2σ(26週)
43051.29 ボリンジャー:+1σ(25日)
43007.02 均衡表転換線(日足)
42828.79 ★日経平均株価28日終値
42632.46 6日移動平均線
42278.75 ボリンジャー:+1σ(13週)
41998.34 25日移動平均線
41863.47 均衡表基準線(日足)
41582.66 均衡表転換線(週足)
41056.82 ボリンジャー:+1σ(26週)
40945.39 ボリンジャー:-1σ(25日)
40480.48 13週移動平均線
40000.10 均衡表雲上限(日足)
39892.44 ボリンジャー:-2σ(25日)
39789.28 75日移動平均線
39099.21 均衡表雲下限(日足)
38839.49 ボリンジャー:-3σ(25日)
終値は上向きに転じた5日移動平均線を上回って高値引けとなり、短期的な地合い好転を示唆した。ローソク足は10円に満たない短い下ヒゲを出してほぼ「陽の丸坊主」を描き、買い気の強まりを窺わせている。
【大引け概況】
28日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比308円52銭高の4万2828円79銭だった。
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エヌビディアが発表した25年5~7月期の決算は売上高と調整後1株利益が市場予想を上回った。8~10月期の業績見通しはAI半導体「H20」の中国向け出荷による影響を織り込まない形で開示。ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は決算説明会で、中国市場でのAI半導体「ブラックウェル」の投入は現実的に可能だ、などと述べた。同社の事業環境に対する過度な悲観が広がるまでには至らず、イベントを波乱なく通過したことによる安心感が株式市場で台頭した。日経平均は前日比200円超安で寄り付き、朝方は赤沢亮正経済再生相が予定していた訪米を取り止めると報じられ動揺も走ったが、安寄り後は不安定な動きを見せながらも次第に押し目買いに支えられる形となった。
ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社の米バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>による三菱商事の買い増しが明らかになったことで、大手商社株が後場に強含んだ。
午前にチャート分析上で下値支持線として意識されてきた25日移動平均(4万2000円近辺)に近づいたことで、買い圧力が強まった。8月下旬の注目イベントだった米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演と、エヌビディアの決算発表を終えたとあって、売買を手控えていた投資家らの買いも入りやすかった。
三菱商事は28日昼、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが同社株を買い増し、議決権比率が同日時点で10.23%に上昇したと発表した。午後は三菱商のほか、丸紅や伊藤忠など商社株が一段と上昇した。海外投資家らの日本株への注目が改めて高まるとの見方があり、日本株全体の支えとなった。
市場関係者はきょうの相場について「ある特定のセクターへの集中投資というより、幅広い業種の割安株に買いが入っていた印象で、相場に過熱感はみられない」と指摘。「米国の予防的な利下げへの期待や、日銀が近いうちに利上げに動く可能性は低いとの見方が支えとなり、日経平均の上昇は長続きしそうだ」との見方を示した。
日経平均は朝方に一時200円あまり下落した。27日の米株式市場の通常取引終了後に2025年5〜7月期決算を発表したエヌビディアの株価が時間外取引で下落し、東京市場でも半導体関連株の一角に売りが優勢となった。もっとも、エヌビディアの売上高や純利益は市場予想を上回っており、人工知能(AI)向け半導体の需要は底堅いとの受け止めが多く、下げは限定的だった。
東京株式市場は最終的にはエヌビディアを始めとする半導体人気に支えられ指数が続伸する展開。日経平均は高値引けとなり明日に期待をつなぐ終わり方となっている。チャート面では下値25日移動平均線(4万1998円)近くでサポートされ足場固めが進行中。明日以降は上値10日移動平均線(4万2932円)を捉える流れに入ってこよう。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。終値は20.04ポイント(0.65%)高の3089.78だった。JPXプライム150指数も3日ぶりに反発し、8.83ポイント(0.67%)高の1332.55で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆6545億円、売買高は18億7924万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は916。値下がりは631、横ばいは65だった。
業種別株価指数(33業種)は鉱業、非鉄金属、証券・商品先物取引業、保険業などが上昇した。下落は小売業、繊維製品など。
個別では三菱商のほか、売買代金首位となったソフトバンクグループ(SBG)が値を飛ばし、フジクラとサンリオが頑強。アドバンテストやディスコ、レーザーテックが堅調に推移し、東京電力ホールディングスやソシオネクストがしっかり。中外製薬やKDDIも上昇した。日本郵政やSOMPOホールディングス、INPEXが株価水準を切り上げ、JX金属が高く、不二製油や大阪チタニウムテクノロジーズ、芝浦メカトロニクスが急伸した。
面、ファナックやNEC、富士通が軟調。ファーストリテイリングが冴えない展開となり、きょうは8月期末の配当の権利落ち日にあたり、8月期や2月期決算の企業の株価が名目上、セブン&アイ・ホールディングスや、良品計画が下落した。ダイキン工業、コナミグループも下落した。アステリアや電算システムホールディングス、ブイキューブが大幅安となった。
東証スタンダード市場は米エヌビディアの決算発表を経て半導体関連株が値を崩さなかったことが安心感につながった。運用意欲旺盛な個人投資家などから買いが入り上昇した。
スタンダードTOP20は小幅安。出来高4億7002万株。
値上がり銘柄数756、値下がり銘柄数664と、値上がりが優勢だった。
個別ではセーラー広告、堀田丸正、unbanked、誠建設工業がストップ高。日本製麻、センコン物流は一時ストップ高と値を飛ばした。太洋基礎工業、日本ドライケミカル、鳥越製粉、フジ日本、フィットイージーなど102銘柄は年初来高値を更新。イクヨ、ピクセルカンパニーズ、ASAHI EITOホールディングス、旭コンクリート工業、フリージア・マクロスが買われた。
一方、ジェイ・エスコムホールディングスがストップ安。ホームポジションは一時ストップ安と急落した。IGポート、昴は年初来安値を更新。and factory、ジオコード、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド、ライトオン、ベクターホールディングスが売られた。
東証グロース市場は直近で上昇が目立っていた銘柄の一部に手じまいの売りが出た。日経平均株価は朝安後上げに転じ、大引けにかけて一段高となったが、新興市場銘柄への買いの波及は特にみられなかった。
グロース市場の騰落銘柄比率は値下がりが53%、値上がりが40%。市場関係者は「金利上昇によって、株価収益率(PER)が高い銘柄が多い新興市場銘柄は割高感が意識された」と指摘。きょうの東京株式市場では、投資家の物色対象として選ばれづらかったという。
市場では「グロース250指数が25日移動平均を下回る場面では押し目買いが入りやすく、先行きを強気に見る個人投資家が多いようだ」との声が聞かれた。
東証グロース市場250指数は3日続落した。終値は前日比2.62ポイント(0.34%)安の776.06だった。
グロース市場ではQPS研究所やキャンバスが下落した。一方、アクセルHDやリベラウェアは上昇した。
値上がり銘柄数243、値下がり銘柄数328と、値下がりが優勢だった。
個別ではビーマップ、AeroEdgeが一時ストップ高と値を飛ばした。トライアルホールディングス、オプロ、Aiロボティクス、リネットジャパングループ、勤次郎など22銘柄は年初来高値を更新。コンヴァノ、アクセルスペースホールディングス、インバウンドプラットフォーム、デジタリフト、トヨコーが買われた。
一方、TORICOがストップ安。LOIVE、ビーブレイクシステムズ、ベストワンドットコムは年初来安値を更新。AppBank、Def consulting、メドレックス、イタミアート、キャンバスが売られた。
28日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比211円47銭高の4万2731円74銭だった。
きょう前場は強弱観対立もやや買い優勢の展開となり、日経平均は200円あまり上昇。米エヌビディア<NVDA>の決算を巡り、朝方は値がさハイテク株を中心に売り買い交錯となったが、次第に買いが強まった。
日本時間きょう朝方に発表されたエヌビディアの5~7月期決算は市場予想を上回り、売上高、純利益とも四半期ベースで過去最高を更新。旺盛なAI需要を背景に今後も業績成長が続く見通しを示した。同社株は材料出尽くし感から時間外取引で下落したものの、中国向けのAI半導体の輸出に関して「現実的に可能」との見解をジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)が示したことは、東京市場において株価指数先物への買いを誘発する要因となったようだ。
この流れを受けて、28日の東京株式市場ではアドテストやファナックなど半導体関連株を中心に売りが先行した。だが、エヌビディアの決算は人工知能(AI)向け半導体の需要の強さを示したとの受け止めが多く、東エレクなど関連株の一角が次第に上げに転じ、相場を支えた。
日経平均は前週につけた最高値(4万3714円)から足元まで1400円ほど下落しており、下値では押し目買いが入りやすかった。一方、業種別では小売りの下落が目立った。きょうは8月期末の配当の権利落ち日にあたり、8月期や2月期決算の企業の株価が名目上、押し下げられた。ファストリや良品計画、セブン&アイが下落した。
後場の日経平均株価は、引き続き米国株の堅調さと円相場の動向が焦点となる展開が想定されよう。円相場が円高傾向をたどれば輸出株に重荷となり得るが、米金利の低下や利下げ観測が継続すれば買い安心感も広がる可能性がある。また、欧米の経済指標や決算動向、先物市場の需給の変化には注視が必要である。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは12.34ポイント(0.40%)高の3082.08だった。JPXプライム150指数は反発した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆8662億円、売買高は8億1967万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は903。値下がりは617、横ばいは91だった。
業種別では、鉱業、非鉄金属、証券。商品先物取引業が値上がり率上位となり、小売業、繊維製品、海運業の3業種のみ値下がりとなった。
個別ではソフトバンクグループ(SBG)が上昇。アドバンテスト、東京エレクトロンはしっかり。サンリオ、フジクラ、川崎重工業が高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループのほか、SBIホールディングスが堅調。SOMPOホールディングスが大幅高となった。中外製薬、第一三共も上昇した。
半面、ディスコ、レーザーテックが小安い。IHIが軟調。コナミグループ、バンナムHDやダイキン、アステリア、ニコン、オリンパスが値下がりした。
ファーストリテ、ファナック、良品計画、富士通、7&iHD、エムスリー、ニトリHD、テルモ、ニコンなどが下落した。
東証スタンダード市場は米エヌビディアの決算で人工知能(AI)データセンター向け需要の強さが示され、半導体関連株の一角などが朝安後に持ち直すなど底堅さを見せたことが、スタンダード市場も買い安心感につながった。ただ、売り買い拮抗だった。
スタンダードTOP20は小幅安。出来高2億8919万株。値上がり銘柄数681、値下がり銘柄数668と、売り買いが拮抗した。
個別ではセーラー広告、誠建設工業がストップ高。堀田丸正、センコン物流は一時ストップ高と値を飛ばした。日本ドライケミカル、鳥越製粉、フジ日本、フィットイージー、サニーサイドアップグループなど84銘柄は年初来高値を更新。イクヨ、unbanked、インタートレード、ASAHI EITOホールディングス、トレードワークスが買われた。
一方、ジェイ・エスコムホールディングスがストップ安。ホームポジションは一時ストップ安と急落した。IGポート、昴は年初来安値を更新。ベクターホールディングス、and factory、ジオコード、Abalance、フェスタリアホールディングスが売られた。
東証グロース市場は高値圏で推移していた主力銘柄の一角への利益確定売りが目立ち、指数の押し下げ要因となった。
東証グロース市場250指数は続落した。前引けは前日比5.42ポイント(0.70%)安の773.26だった。
非常関係者は「9月の新規株式公開(IPO)に備えて資金を温存する動きもあるようだ」と指摘した。
グロース市場ではタイミーやAiロボが下落した。一方、トライアルやリベラウェアは上昇した。値上がり銘柄数200、値下がり銘柄数354と、値下がりが優勢だった。
個別ではビーマップ、AeroEdgeが一時ストップ高と値を飛ばした。トライアルホールディングス、オプロ、勤次郎、サイエンスアーツ、アンジェスなど18銘柄は年初来高値を更新。コンヴァノ、イントランス、デジタリフト、サイバー・バズ、メディア総研が買われた。
一方、LOIVE、ビーブレイクシステムズ、ベストワンドットコムが年初来安値を更新。AppBank、Def consulting、キャンバス、メドレックス、イタミアートが売られた。
【寄り付き概況】
28日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比212円13銭安の4万2308円14銭。
前日の米株式市場は、NYダウが147ドル高と続伸し、主要株価3指数はそろって上昇。
取引終了後にエヌビディア<NVDA>が発表した25年5~7月期の決算は、売上高と調整後1株利益がともに市場予想を上回る結果となった。同社は8~10月期の売上高が540億ドルを中心にプラスマイナス2%の範囲になると予想。
ただしAI半導体「H20」の中国向けの出荷による影響は織り込まなかった。発表を受けて時間外取引でエヌビディアの株価は下落。直近で上昇基調にあったことから利益確定目的の売りが出たとみられている。東京株式市場において時間外取引でのエヌビディア株の下落は、半導体関連株の重荷となっている。
東証株価指数(TOPIX)も朝安後、上げに転じている。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)や大塚HDが上昇している。塩野義製薬、第一三共も高い。一方、TDKやファナック、ディスコが下落している。ファストリやダイキンも安い。
08月28日 相場展望(寄り付き前)
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【オープニングコメント】
軟調展開か |
・・・続き
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28日の東京株式市場は、軟調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、4万2200円-4万2700円を想定。(27日終値4万2520円27銭)
米国株は上昇。ダウ平均は147ドル高の45565ドルで取引を終えた。
現地27日の米国株式は続伸したものの、注目されていたエヌビディアが時間外取引で下落したことを受け、売り先行が見込まれる。
為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の前半(27日は147円75-77銭)とやや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の半ば(同171円44-48銭)と小動き。対ドルでの円高で、輸出関連銘柄を中心に弱い動きとなりそう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比65円高の4万2565円だった。
【好材料銘柄】
■日本和装ホールディングス <2499>
今期配当を2円増額修正。
■ホリイフードサービス <3077>
全国4000店舗以上のバーチャルレストラン(VR)導入実績を誇るDEITA社と業務提携。新ブランド「俺の生きる道やきそば本舗」のVR本部を立ち上げる。
■フォーシーズHD <3726>
経営コンサルティングのTHUNDERBOLT ADVISORSと暗号資産投資・Web3.0事業に関するアドバイザリー契約を締結。
■ULSグループ <3798>
9月30日現在の株主を対象に1→10の株式分割を実施。
■ゲームカード・ジョイコホールディングス <6249>
投資顧問業の米レンジリー・キャピタルが27日付で大量保有報告書を提出。レンジリー・キャピタルのGCジョイコ株式保有比率は5.02%となり、新たに5%を超えたAとが判明した。
■コンヴァノ <6574>
中期経営計画を再策定。29年3月期に営業利益516億円(26年3月期計画は30.3億円)を目指す。また、新たに総額20億円のビットコインを購入するAとを決定。
■テクノホライゾン <6629>
X線検査装置TI-X シリーズに検査時間短縮AI機能を新搭載。
■今仙電機製作所 <7266>
株主優待制度を導入。毎年3月末時点で300株以上を半年以上継続して保有する株主を対象に、株主優待ポイント(保有株数と保有期間に応じて1500~4万ポイント)を付与する。また、今期配当を2円増額修正。
■イクヨ <7273>
6月に業務提携を発表した米Galactic Holdingsに3億円を出資。Galacticが展開するステーブルコインを活用したB2B越境決済インフラ事業に対し、資本面からも支援。
■タカショー <7590>
今期経常を16%上方修正。
■トリドリ <9337>
株主優待制度を導入。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、QUOカード3000円分を贈呈する。
【主な経済指標・スケジュール】
28(木)
【国内】
2年国債入札
【海外】
米4-6月期GDP改定値(21:30)
米7月NAR仮契約住宅販売指数(23:00)
米7年国債入札
《米決算発表》
デル、ベストバイ、ダラー・ゼネラル、オートデスク、アルタ・ビューティー
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
08月27日 NY株/欧州株概況
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【市況】147ドル高と反発、割安銘柄に物色 |
・・・続き
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27日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比147ドル16セント(0.32%)高の4万5565ドル23セントで終えた。早期の米利下げ観測が意識されるなか、相場全体に比べて出遅れ感のある相対的に割安な銘柄などが買われた。通常取引終了後にエヌビディアが発表する四半期決算を見極めたい参加者が多く、方向感には乏しかった。
5年物米国債の入札で底堅い需要が示され、債券買いが加速して長期金利が低下。幅広い銘柄で買いが先行した。連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げに踏み切るとの期待も引き続き投資家心理の支えとなった。ただ、取引終了後に米半導体大手エヌビディアの決算発表を控え、値動きは限られた。
トランプ米大統領が今週表明したクックFRB理事解任が実現すれば、より利下げに前向きな人物が後任に据えられるとの思惑が長期金利低下に影響した。ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁がこの日のインタビューで、現在の金融政策は「やや引き締め的だ」と述べ、市場でハト派的な発言と受け止められた。
ダウ平均の構成銘柄ではセールスフォースやユナイテッドヘルス・グループが上げた。ともに前日時点で株価が昨年末を大幅に下回っており、値ごろ感が意識されやすい。原油相場の上昇を受けてシェブロンも買われた。
エヌビディアは横ばい圏で推移する場面が目立った。27日夕発表の2025年5〜7月期決算と8〜10月期の見通しのほか、決算説明会で人工知能(AI)関連需要や中国事業の先行きを探りたい市場参加者が多かった。
エヌビディアの収益はAI投資需要を映すとされ、時価総額の大きさから決算後の株価の動きは投資家心理や相場全体に影響する可能性が高い。決算発表後のエヌビディアの値動きに追随しやすいとされる半導体株などは売り買いともに低調だった。
その他のダウ平均の構成銘柄ではIBMやマイクロソフト、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などが高い。一方、メルクやナイキ、アムジェン、ハネウェル・インターナショナルなどが売られた。
ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比45.870ポイント(0.21%)高の2万1590.140(速報値)で終えた。インテルが高い。一方、データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが下げた。
S&P500種株価指数は続伸した。前日比15.46ポイント(0.23%)高の6481.40で終え、14日以来、約2週間ぶりに過去最高値を更新した。
【シカゴ日本株先物概況】
27日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比60円高の4万2565円で終えた。この日は日経平均株価と米主要株価指数がともに上昇し、シカゴ市場の日経平均先物には買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
42565 ( +65 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
42580 ( +80 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
27日の英FTSE100種総合株価指数は小幅に続落し、前日比10.30ポイント(0.11%)安の9255.50で終えた。最高値圏での推移が続いており、主力株を中心に利益確定の売りが出た。
米連邦準備理事会(FRB)の独立性を巡る懸念は、ひとまず落ち着きつつある。FTSE100種指数は前日終値を上回る場面があるなど、明確な方向感を欠いた。27日に米半導体大手のエヌビディアが公表する四半期決算の内容を見極めたいとの空気も出ている。
FTSEの構成銘柄では、小売り大手JDスポーツ・ファッションが3.55%高、通信大手エアテル・アフリカが3.05%高、賭け屋大手エンテインが1.84%高と上昇。他方、格安航空大手イージージェットは3.12%安、金融大手ナットウエストは2.54%安、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は2.04%安となった。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
27日のドイツ株価指数(DAX)は3日続落し、前日比106.66ポイント(0.44%)安の2万4046.21で終えた。フランスの政治・財政への不安や、米連邦準備理事会(FRB)の独立性を巡る懸念を材料とした売りは、ひとまず落ち着きつつある。27日に米半導体大手エヌビディアが四半期決算を公表するのを前に様子見の空気があるなか、利益確定などを目的とした売りが出た。
個別では、業務用ソフトウエア大手SAPが1.96%高、エネルギー大手イーオンが0.67%高、高級車メーカーのポルシェが0.65%高と買われた半面、コメルツ銀行は4.98%安、ドイツ銀行は3.36%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.71%安と大きく下げた。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場でフランスの株価指数であるCAC40は3営業日ぶりに反発し、前日比0.44%高で終えた。仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンやエルメス・インターナショナル、化粧品大手ロレアルといった時価総額が大きい消費関連の銘柄が買われた。前日に下げが目立っていたインフラ運営大手バンシが上げた。
フランスで政局が不安定さを増せば、財政再建が進まなくなるとの警戒感は根強い。仏金融大手BNPパリバとクレディ・アグリコルはともに続落した。金融大手ソシエテ・ジェネラルは前日比安く推移する場面もあったものの午後にかけて下げ渋り、同横ばいで終えた。