Market Data
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【日経平均】
42520円27銭(△125円87銭=0.30%)
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【TOPIX】
3069.74(▲2.25=0.07%)
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【グロース250】
778.68(▲7.21=0.92%)
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【プライム売買高】18億5463万株(▲6億2692万株)
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【売買代金】4兆1890億円(▲1兆4346億円)
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【値上がり銘柄数】741(前日:386)
【値下がり銘柄数】793(前日:1180)
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【新高値銘柄数】94(前日:93)
【新安値銘柄数】4(前日:4)
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【25日騰落レシオ】144.25(前日:143.16)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、エヌビディア決算を前に様子見ムード
2.米株市場ではダウ、ナスダック指数ともに上昇で安心感
3.トランプ大統領のクックFRB理事解任発表は警戒材料
4.アドテストの上昇が日経平均支える、TOPIXは安い
5.半導体株など上昇も値上がり銘柄数を値下がりが上回る
さて、東京株式市場は全体としてはもみ合いに終始する1日となった。
エヌビディア期待で半導体関連株は上げたものの、他は見送られなかなかすっきりしない状態が続いている。
テクニカル的には下値25日移動平均線(4万1932円)がメインのサポート線であることは間違いなさそう。ここと上値10日移動平均線(4万2914円)に挟まれた状態が続きそうだ。
あすはエヌビディアの時間外の反応を手がかりに、半導体株の注目度が高まると思われる。
また、半導体以外の銘柄にも注目しておきたい。仮にエヌビディアの決算が市場の期待に届かなかったとしても、半導体株以外の銘柄を嫌う理由にはならない。今の日本株は他のジャンルにも相場の主役を張れる銘柄が多い。
防衛株やゲーム株などは中期の基調は強いが足元では利益確定売りに押されており、その分、過熱感は削がれている。
半導体株が買われてリスクオンというのが理想的なシナリオだが、そのシナリオでなくても日本株に上がり目はある。注目イベントを消化することで物色意欲が刺激され、調整一巡感が出てくる展開に期待したい。
あすのスケジュールでは、対外・対内証券売買契約が朝方取引開始前に開示されるほか、前場取引時間中に2年物国債の入札が行われる。また、日銀の中川審議委員が山口県の金融経済懇談会で挨拶を行い、午後に記者会見が予定されている。海外では韓国金融通貨委員会が行われ韓国中銀が政策金利を発表するほか、フィリピン中銀も政策金利を開示する。米国では、25年4~6月期の実質国内総生産(GDP)改定値、週間の新規失業保険申請件数、7月の仮契約住宅販売指数などが発表される。また、米7年物国債の入札も行われる。このほか、ウォラーFRB理事の講演が予定され、その発言内容が注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
45084.31 ボリンジャー:+3σ(25日)
44033.55 ボリンジャー:+2σ(25日)
43994.58 ボリンジャー:+2σ(13週)
43601.54 ボリンジャー:+2σ(26週)
43007.02 均衡表転換線(日足)
42982.80 ボリンジャー:+1σ(25日)
42642.42 6日移動平均線
42520.27 ★日経平均株価27日終値
42225.67 ボリンジャー:+1σ(13週)
41932.04 25日移動平均線
41731.48 均衡表基準線(日足)
41582.66 均衡表転換線(週足)
41025.60 ボリンジャー:+1σ(26週)
40881.29 ボリンジャー:-1σ(25日)
40456.75 13週移動平均線
39830.53 ボリンジャー:-2σ(25日)
39727.34 75日移動平均線
39610.91 均衡表雲上限(日足)
38854.19 均衡表雲下限(日足)
38779.78 ボリンジャー:-3σ(25日)
ザラ場高値と安値は前日水準を下回り、終値は6営業日連続で5日移動平均線を下回った。ただ、ローソク足は寄り引けほぼ同値の小陽線を描き、足元での売り買い拮抗を窺わせた。右肩上がりの25日線が上昇トレンド継続を示唆する一方で、5日線は下降を続け、パラボリックは本日から売りサインを点灯しており、目先は上値の重い地合いとなる可能性にも留意が必要となろう。
【大引け概況】
27日の日経平均株価は反発し、終値は前日比125円87銭高の4万2520円27銭だった。
本日のマーケット動画
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前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも上昇したことを受けリスクを取る動きが優勢だった。もっとも米国では現地時間27日に半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードも拭えなかった。トランプ米大統領がFRBのクック理事解任を発表したが、クック氏は辞任せずトランプ氏を提訴する考えを示しており、不透明感が意識されるとともにFRBを巡る信認性の低下などを警戒する動きもある。日経平均はアドバンテストの上昇で押し上げられた部分が大きく、TOPIXは小幅マイナス圏で引けている。個別株も値上がり銘柄数より値下がり銘柄数の方が多かった。
26日のNYウ工業株30種平均は上昇した。26日に発表された米国の経済指標が米景気の底堅さを示す結果となり、株買いを誘った。この流れを引き継いで27日の東京株式市場では指数寄与度が大きいソフトバンクグループ(SBG)が上昇し、日経平均を支えた。肥満症治療薬の治験結果が良好だった中外製薬は大幅高となった。
市場では「エヌビディアは中国向け半導体『H20』の生産停止をサプライヤーに通知したと伝わった経緯から『チャイナリスク』は読み切れないものの、決算発表後に日本の半導体関連株が上昇する場合に備えて買いを入れる動きもみられた」の指摘があった。
さて、東京株式市場は全体としてはもみ合いに終始する1日となった。エヌビディア期待で半導体関連株は上げたものの、他は見送られなかなかすっきりしない状態が続いている。テクニカル的には下値25日移動平均線(4万1932円)がメインのサポート線であることは間違いなさそう。ここと上値10日移動平均線(4万2914円)に挟まれた状態が続きそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は続落した。終値は2.25ポイント(0.07%)安の3069.74だった。JPXプライム150指数は続落し、0.96ポイント(0.07%)安の1323.72で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆1890億円、売買高は18億5463万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は741。値下がりは793、横ばいは86だった。
業種別株価指数(33業種)は電気・ガス業、電気機器、非鉄金属などが上昇。下落は保険業、その他製品、ゴム製品など。
値上がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約102円押し上げた。同2位は中外薬となり、ソフトバンクG、TDK、テルモ、ニコン、日東電などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはコナミGとなり1銘柄で日経平均を約13円押し下げた。同2位はリクルートHDとなり、ファーストリテ、ファナック、ダイキン、バンナムHD、任天堂などがつづいた。
個別では、TDKや日東電などの電子部品株が買われ、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、テルモ、トヨタ、東京エレクトロン、ディスコ、横河電、OLC、スズキ、清水建三井不、住友ファーマ、日揮HD、三井金などの銘柄が上昇した。
また、ニコンはストップ高に買われ値上がり率トップとなった。中外製薬が物色人気。アステリアも荒い値動きながら高水準の売買代金をこなし高値圏で着地した。低位のブイキューブや、マネックスグループ、レノバなども値を飛ばした。大阪チタニウムテクノロジーズ、JX金属も高い。
一方、コナミグループ、リクルートHD、ファーストリテ、ファナック、ダイキン、バンナムHD、任天堂、信越化、東京海上、ベイカレント、ニデック、アステラス薬、富士フイルム、日立建機、TOTO、ホンダなどの銘柄が下落した。
楽天グループも値を下げた。ACCESSが急落、電算システムホールディングスも大幅安。ユーグレナ、日本板硝子なども大きく水準を切り下げた。
東証スタンダード市場は新規材料に乏しく様子見ムードが強い中、方向感なくもみ合う展開だった。スタンダードTOP20は続落。出来高5億3716万株。
値上がり銘柄数651、値下がり銘柄数745と、値下がりが優勢だった。
個別ではインタートレード、トレードワークス、ぷらっとホームがストップ高。安永、明豊エンタープライズは一時ストップ高と値を飛ばした。太洋基礎工業、fantasista、大本組、錢高組、テノックスなど110銘柄は年初来高値を更新。アドバネクス、グッドライフカンパニー、オリジナル設計、イクヨ、ベクターホールディングスは値上がり率上位に買われた。
一方、ジェイ・エスコムホールディングス、堀田丸正がストップ安。児玉化学工業、ウィルソン・ラーニング ワールドワイドは一時ストップ安と急落した。ピクセルカンパニーズ、セイファート、夢みつけ隊、Speee、日本製麻が売られた。
東証グロース市場は利益確定売りに押される展開となった。
指数は年初来高値圏での推移が続き、時価総額の大きい主力銘柄には目先の利益を確定する売りが優勢だった。外国為替市場で円相場が円安・ドル高基調で推移し、投資家の物色が東証プライム市場に上場する大型株に向きやすかったことも重荷だった。
グロース250やグロース市場指数は引き続き高値圏に位置しており、「売りが出やすい状態にある」とされる。さらに、個人投資家の買いの一部はプライム市場のステーブルコイン関連銘柄などに向かったとされ、グロース市場全体では6割の銘柄が下落して終わった。ただ「材料がなくても直近高値を抜くと買いが集まるなど、個別ににぎわう銘柄は見られた」といい、「個人は引き続き元気」なようだ。
7日の東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比7.21ポイント(0.92%)安の778.68だった。グロース250、グロースCoreは下落。
グロース市場ではフリーやMTG、インテグラルが下落した。一方、トライアルやQPS研究所、テンシャルが上昇した。
値上がり銘柄数201、値下がり銘柄数379と、値下がりが優勢だった。
個別ではDef consulting、サイバー・バズ、TORICOがストップ高。L is B、情報戦略テクノロジー、コージンバイオ、博展、オプロなど27銘柄は年初来高値を更新。アプリックス、トライアルホールディングス、サイエンスアーツ、HYUGA PRIMARY CARE、マクアケが買われた。
一方、イオレ、AppBank、フューチャーリンクネットワークがストップ安。ベストワンドットコムは年初来安値を更新。Birdman、ビーマップ、イタミアート、ENECHANGE、BlueMemeが売られた。
27日午前の経平均株価は反発し、午前終値は前日比135円55銭高の4万2529円95銭だった。
朝方は方向感の定まらない展開で、日経平均株価は上昇してスタートした後にすぐ値を消したが、その後は再び買いが厚くなり前場は高値圏で着地している。米エヌビディア<NVDA>の決算発表を前に様子見ムードも漂うなか、下値では押し目買いや空売り買い戻しの動きが目立つ。取引時間中に外国為替市場でドル高・円安方向に振れたこともハイテクセクターを中心にポジティブに作用した。ただ、個別株は値下がり銘柄数が値上がり数を上回る状況で、TOPIXはマイナス圏で引けた。
26日のNYダウ工業株30種平均は反発した。26日に発表された7月の米耐久財受注額などが市場予想を上回り、米景気の底堅さを評価した買いが入った。27日の東京市場では指数寄与度が高いソフトバンクグループ(SBG)のほか、肥満薬試験の結果が良好だった中外薬が上昇し、日経平均を支えた。
市場では「上昇が一服している防衛株や電線株は手掛けづらく、個人の関心は高配当株に向かいやすい」との指摘があった。
後場の日経平均株価は、反発基調を維持しそうだ。引き続き米FRBの利下げ観測や米経済指標の動向、円動向、海外市場の流れが影響を与える見通し。
そのうえで、先物や為替の方向性にも注目し、テクニカルでは25日移動平均線付近にある支持線を意識した下支えとなる可能性がある。
ただし、エヌビディアの決算発表を控えているため、ハイテク関連株の動向には注意が必要。需給や外部材料の変化が後場のキーとなろう。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続落した。前引けは3.49ポイント(0.11%)安の3068.50だった。JPXプライム150指数は続落し、1.95ポイント(0.15%)安の1322.73で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9945億円、売買高は9億3747万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は663。値下がりは855、横ばいは101だった。
業種別では、非鉄金属や電気・ガス業、空運業が上昇し、医薬品も堅調だった。一方、その他製品や石油・石炭製品、保険業、サービス業はやや軟調に推移した。
個別ではニコンがストップ高に買われる人気。ディスコ、アドバンテストなど半導体製造装置関連が活況高の様相をみせているほか、中外製薬が商いを伴い大幅高。アステリアも荒い値動きながら大きく水準を切り上げている。マネックスグループも大幅上昇した。ブイキューブが急騰、NJSも値を飛ばした。
ソフトバンクグループ(SBG)、TDK、テルモ、ニコン、日東電、横河電、浜ゴム、セコム、トレンド、ニトリHD、コムシスHD、花王、OLC、スズキ、清水建、ソニーG、三井不、住友ファーマ、日揮HD、三井金などの銘柄が上昇した。
半面、売買代金トップのサンリオが安く、川崎重工業も売られた。古河電気工業も軟調。ACCESSが急落、サイボウズの下げも目立った。
コナミG、リクルートHD、ファナック、ダイキン、バンナムHD、任天堂、信越化、東京海上、KDDI、ベイカレント、ZOZO、エーザイ、エムスリー、ニデック、アステラス薬、第一三共、良品計画、MS&AD、HOYA、野村総合研究所、味の素、伊藤忠、コマツ、富士フイルム、日立建機、TOTO、トヨタ、ホンダなどの銘柄が下落した。
東証スタンダード市場は米ハイテク株高の流れを引き継ぎ上昇した半導体関連株が買われている。しかし、市場は新規材料に乏しく売り買い交錯状態。
スタンダードTOP20は軟調。出来高3億1828万株。
値上がり銘柄数626、値下がり銘柄数707と、値下がりが優勢だった。
個別ではインタートレード、トレードワークスがストップ高。明豊エンタープライズは一時ストップ高と値を飛ばした。太洋基礎工業、fantasista、大本組、錢高組、テノックスなど79銘柄は年初来高値を更新。誠建設工業、グッドライフカンパニー、アール・エス・シー、オリジナル設計、MICが買われた。
一方、ウィルソン・ラーニング ワールドワイドが一時ストップ安と急落した。ピクセルカンパニーズ、夢みつけ隊、児玉化学工業、Speee、GFAが売られた。
東証グロース市場は。年初来高値圏での推移が続いているとあって、目先の利益を確定する売りが優勢だった。時価総額の大きい主力銘柄が総じて軟調で、指数の上値を抑えた。
東証グロース市場250指数は続落した。前引けは前日比5.77ポイント(0.73%)安の780.12だった
グロース250、グロースCoreは下落。
グロース市場ではフリーやMTG、インテグラルが下落した。一方、トライアルやQPS研究所、テンシャルが上昇した。
値上がり銘柄数204、値下がり銘柄数356と、値下がりが優勢だった。
個別ではTORICOがストップ高。情報戦略テクノロジー、博展、アールプランナー、cotta、rakumoなど20銘柄は年初来高値を更新。ラクサス・テクノロジーズ、マクアケ、日本動物高度医療センター、トライアルホールディングス、TENTIALが買われた。
一方、イオレが一時ストップ安と急落した。ベストワンドットコムは年初来安値を更新。Birdman、ビーマップ、フューチャーリンクネットワーク、ENECHANGE、BlueMemeが売られた。
【寄り付き概況】
27日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比81円69銭高の4万2476円09銭。
前日の欧州株市場はほぼ全面安商状となったが、米国株市場では発表された複数の経済指標がコンセンサスを上回ったことなどがポジティブ視され、押し目買い意欲が根強いなかNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反発した。
東京株式市場でも米株市場が切り返しに転じたことで目先不安心理が後退している。ただ、米国では現地時間27日にエヌビディア<NVDA>の5~7月期決算を控えており、この内容を見極めたいとの思惑から東京株式市場でも半導体関連株などを中心に積極的な買いが入りにくいだろう。
東証株価指数(TOPIX)も一進一退となっている。
個別では、中外薬やテルモが買われ、フジクラやニコンも上昇している。一方、バンナムHDやファナックが売られ、コナミGや任天堂も下落している。
08月27日 相場展望(寄り付き前)
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【オープニングコメント】
堅調展開か |
・・・続き
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27日の東京株式市場は反発後、もみ合い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、4万2300円-4万2700円を想定。(26日終値4万2394円40銭)
米国株は上昇。ダウ平均は135ドル高の45418ドルで取引を終えた。
現地26日の米国株式が反発した動きを受け、買い優勢スタートが見込まれる。
ただ、東京株式市場では独自の材料に乏しく、買い一巡後は模様眺めムードが広がりそうだ。現地27日に発表されるエヌビディアの決算を控え、内容を確認したいとして積極的な売買が限られることも想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(26日は147円68-70銭)、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の半ば(同171円63-67銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所清算値比205円高の4万2505円だった。
【好材料銘柄】
■NJS <2325>
今期経常を一転18%増益に上方修正・最高益更新へ。
■パス <3840>
新たな投資対象検討のため、1000万円のビットコインを試験的に購入。
■マクアケ <4479>
今期経常を39%上方修正。
■日本空調サービス <4658>
株主優待制度を導入。毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、QUOカード1000円分を贈呈する。
■地盤ネットホールディングス <6072>
SAAFホールディングス <1447> とデジタルツインや空間情報技術の分野で包括的業務提携。
■明豊エンタープライズ <8927>
前期経常を34%上方修正。また、配当方針を変更し、26年7月期から累進配当を導入。
【主な経済指標・スケジュール】
27(水)
【国内】
配当・優待権利付き最終売買日
《決算発表》
DyDo、タカショー
【海外】
米5年国債入札
《米決算発表》
エヌビディア、HP、クラウド・ストライク、JMスマッカー、クーパー・コンパニス
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
08月26日 NY株/欧州株概況
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【市況】135ドル高と反発、底堅い米景気が支え |
・・・続き
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26日のNYダウ工業株30種平均は反発し、前日比135ドル60セント(0.29%)高の4万5418ドル07セントで終えた。同日発表の米経済指標が景気の底堅さを示したとの受け止めから、主力株の一角に買いが入った。半面、米連邦準備理事会(FRB)の独立性に対する懸念は相場の重荷となり、ダウ平均は下げる場面があった。
エヌビディアは1%超上伸。同社は四半期決算を27日発表する。日系証券筋は「中国向け製品の販売動向や業績見通しに注目している」と語った。
一方でトランプ米大統領は25日、連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事が住宅ローンに関連して虚偽の申告をしたとして、解任すると表明。中央銀行の独立性を巡る懸念が強まり、投資家心理の重荷となった。ただ、トランプ氏によるクック理事の解任が合法かどうかは今のところ不明で、投資家らは今後の動向を見極めたいとの思惑も根強かった。
米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)がこの日発表した8月の消費者景気信頼感指数は97.4と、市場予想(ロイター通信調べ)の96.2を上回った。
ダウ平均の構成銘柄では、韓国の大韓航空から航空機を100機あまり受注したボーイングの上昇が目立った。シスコシステムズやアメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックスにも買いが入った。半面、セールスフォースやユナイテッドヘルス・グループ、ナイキが下落した。
ナスダック総合株価指数は反発した。前日比94.978ポイント(0.44%)高の2万1544.270で終えた。アナリストが投資判断を引き上げたアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が上昇した。テスラやデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズも高かった
NYダウ 45418.07 ( +135.60 )
S&P500 6465.94 ( +26.62 )
NASDAQ 21544.27 ( +94.98 )
米10年債利回り 4.264 ( -0.011 )
NY(WTI)原油 63.25 ( -1.55 )
NY金 3433.0 ( +15.5 )
VIX指数 14.62 ( -0.17 )
【シカゴ日本株先物概況】
26日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前日比35円安の4万2505円で終えた。この日は日経平均株価が下落しており、シカゴ市場の日経平均先物には売りがやや優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
42505 ( +205 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
42515 ( +215 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
26日の英FTSE100種総合株価指数は6営業日ぶりに反落した。英国での3連休前の営業日にあたる22日に比べ55.60ポイント(0.59%)安の9265.80で終えた。米連邦準備理事会(FRB)の独立が揺らぎかねないとの懸念やフランス政治の先行き不透明感が投資家心理を冷やした。FTSE100種指数は最高値圏で推移しており、利益確定の売りも出やすかった。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)株に売りが膨らんだ。同社は26日、同日付で最高財務責任者(CFO)が退任すると発表した。
FTSEの構成銘柄では、一部金融機関が投資判断を引き下げたホームセンター大手キングフィッシャーが4.34%安、医療機器のコンバテックが4.04%安、食品・小売り大手アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズが3.98%安と下げを主導。
一方、流通大手バンズルは5.12%高、産金大手フレスニロは3.08%高、防衛大手バブコック・インターナショナル・グループは2.10%高と買われた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
26日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前日比120.25ポイント(0.49%)安の2万4152.87で終えた。フランスの政局で不安定さが増すとの懸念や、米連邦準備理事会(FRB)の独立性を巡る懸念が投資家心理の重荷となった。
個別では、コメルツ銀行が5.03%安と急落し、医薬大手メルクが2.00%安、保険大手アリアンツが1.67%安で続いた。半面、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.33%高、製薬大手バイエルは1.73%高、医療機器のザルトリウスは1.52%高となった。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場でフランスの株価指数であるCAC40は続落した。終値は前日比1.69%安の7709.81と約2週間ぶりの安値だった。仏ソシエテ・ジェネラルが同6.8%安で終えるなど金融株に売りが膨らんだ。インフラ運営を手掛ける仏バンシが下げたほか、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンや石油大手トタルエナジーズの下落も重荷となった。
CAC40を構成する40銘柄のうち、前日比で上昇したのは高級ブランドの仏ケリングと製薬サノフィの2銘柄にとどまった。