08月21日 株ちゃんの明日読み
押し目買い狙いか
・・・続き
Market Data
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【日経平均】
42610円17銭(▲278円38銭=0.65%)
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【TOPIX】
3082.95(▲15.96=0.52%)
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【グロース250】
784.99(▲2.36=0.30%)
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【プライム売買高】17億4188万株(▲1億7015万株)
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【売買代金】4兆0087億円(▲8762億円)
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【値上がり銘柄数】673(前日:708)
【値下がり銘柄数】879(前日:846)
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【新高値銘柄数】134(前日:219)
【新安値銘柄数】2(前日:2)
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【25日騰落レシオ】144.68(前日:143.91)
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■本日のポイント
1.米ハイテク株が全体相場の重荷に
2.最高値圏へ急騰後の反動安の警戒続く
3.午後に下げ幅広げ一時300円超安
4.ジャクソンホール会議前で見送りムード
5.ソフトバンクGは利食い売り続く
日経平均は3日続落。ソフトバンクGが下げ止まらず、アドバンテストは強く買われたのが序盤だけとなれば、他の銘柄にも買いは入らない。きのう5日線(4万3227円、21日時点、以下同じ)を割り込んでチャートの形状も悪化していただけに、握力がなくなったかのように場中はさえない動きが続いた。
あすはジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演を前に、様子見姿勢が強まると思われる。3日続落で値ごろ感は出てきているが、講演の中身次第で買える銘柄と買えない銘柄の濃淡がつく可能性があるだけに、先回りでは買いを入れづらい。ソフトバンクGが切り返すかどうかが焦点で、下げ止まらない場合は買い手不在の中で売りだけが急がれる展開も想定される。売りが一巡するのを待って動くのが賢明だが、派手な下げとなって25日線(41484円)に接近するようなら、押し目買い狙いか。
■上値・下値テクニカル・ポイント(21 日現在)
45426.81 ボリンジャー:+3σ(13週)
45238.70 ボリンジャー:+3σ(25日)
43987.19 ボリンジャー:+2σ(25日)
43652.73 ボリンジャー:+2σ(13週)
43146.40 ボリンジャー:+2σ(26週)
43131.15 6日移動平均線
42735.67 ボリンジャー:+1σ(25日)
42610.17 ★日経平均株価21 日終値
42562.24 均衡表転換線(日足)
41878.65 ボリンジャー:+1σ(13週)
41623.43 均衡表基準線(日足)
41484.16 25日移動平均線
40951.37 均衡表転換線(週足)
40694.41 ボリンジャー:+1σ(26週)
40232.64 ボリンジャー:-1σ(25日)
40104.57 13週移動平均線
39440.68 75日移動平均線
39423.58 均衡表雲上限(日足)
38981.12 ボリンジャー:-2σ(25日)
38483.43 200日移動平均線
ローソク足は3本連続陰線を引いて「黒三兵」を形成し、足元の売り圧力の強さを確認する形となった。もっとも、株価下方を走る25日線が右肩上がりをキープしているほか、一目均衡表では三役好転下の強気形状を保ちながら転換線と基準線がともに上向いており、大勢では上昇トレンド継続を示唆している。
08月21日 相場概況(大引け)
東京株式(大引け)=278円安で3日続落、ジャクソンホール会議前で手控えムード
・・・続き
【大引け概況】
21日の日経平均株価は3日続落し、終値は前日比278円38銭安の4万2610円17銭だった。
本日のマーケット動画
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日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。直近で急騰し史上最高値圏まで水準を切り上げたとあって、反動安への警戒感が続いた。前日の米株式市場でハイテク株が軟調に推移し、ナスダック総合株価指数が続落したことも日本株の重荷となった。米国時間21日に開幕する経済シンポジウムの「ジャクソンホール会議」では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演にマーケットの注目が集まっている。利下げに消極的な発言が出た際の米国株の調整リスクも意識され、買い手控えムードが広がった。ソフトバンクグループに対する利益確定目的の売りも続き、日経平均を押し下げる要因となった。
ただ、売りが一服すると押し目買いなどが入り、下げ渋る場面も多かった。市場関係者は「22日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に、いったんは持ち高調整の売りが出ているが、日本株の先高観は依然として根強い」との見方を示した。パウエル氏が(利下げに消極的な)タカ派的な姿勢を示した場合は「米国株売りが日本株にも波及するだろう」とみていた。
ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控え、発言内容を見極めたいとの雰囲気が強く、積極的に売り買いを仕掛ける向きは少なかったようだ。昨年の講演では、明確に利下げを示唆する発言をしたが、足元の米国経済指標はまだら模様で、「利下げの判断にはさらなるデータが必要」との従来見解を示す可能性も残る。利下げに関する発言が出なければ、投資家はタカ派的と受け止め、波乱展開に陥る可能性もあるだろう。
東証株価指数(TOPIX)は3日続落した。終値は15.96ポイント(0.52%)安の3082.95だった。JPXプライム150指数も3日続落し、10.57ポイント(0.79%)安の1333.80で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆87億円、売買高は17億4188万株だった。ともに約3週間ぶりの少なさとなった。東証プライムの値下がり銘柄数は879。値上がりは673、横ばいは68だった。
個別ではソフトバンクグループのほか、ディスコや東京エレクトロン、レーザーテックが値を下げ、トヨタ自動車やホンダ、NTTが軟調推移。第一三共が急落したほか、住友林業やメドレー、ゼンショーホールディングスが下値を探り、デンソーやニトリホールディングスが冴えない展開となり、ソシオネクストや福田組が売られた。
半面、サンリオとアドバンテスト、フジクラが株価水準を切り上げたほか、キヤノンやニデック、日産自動車がしっかり。旭化成と三井金属が値を飛ばし、宝ホールディングスとアステリアがストップ高となった。コナミグループ、KDDI、日東電工、日産化学、横河電機、住友ファーマ、花王などの銘柄が上昇した。
08月21日 東証スタンダード(大引け)
【市況】東証スタンダード市場(大引け)=値上がり優勢、ポジション調整の売り
・・・続き
東証スタンダード市場は高値警戒感が残る中で、ポジション調整の売りが出た。米国の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」の動向を見守りたいとの姿勢が強まり、積極的な取引は控えられた。
スタンダードTOP20は小反発。出来高は5億5258万株。
値上がり銘柄数774、値下がり銘柄数603と、値上がりが優勢だった。
個別では夢みつけ隊、インタートレード、THE WHY HOW DO COMPANY、Abalance、アイビーシーなど10銘柄がストップ高。木徳神糧、ウィルソン・ラーニング ワールドワイドは一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、技研ホールディングス、コロンビア・ワークス、アズパートナーズ、fantasistaなど141銘柄は年初来高値を更新。京都きもの友禅ホールディングス、マツモト、アイフリークモバイル、萬世電機、Speeeが買われた。
一方、ホリイフードサービスがストップ安。エス・サイエンス、フレンドリー、トレードワークス、unbanked、ジャパンエンジンコーポレーションが売られた。
08月21日 東証グロース(大引け)
【市況】東証グロース(大引け)=売り買い拮抗、利益確定の売り
・・・続き
東証グロース市場は物色が続いていた内需関連の一角に利益確定の売りが出た。ただ、相場の先高観を背景に一部に押し目買いが入り、下げ幅は限定的だった。
グロース250は、週前半に約2年ぶりの高値を付けた。前日は1.6%超反落したものの、この日は小幅安にとどまった。
市場関係者は「プライム市場に比べ高値からの下落が限定的で、グロース優位が続いている」と指摘した。22日夜にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演、来週にはエヌビディア決算を控えており「プライムのハイテク株が手掛けづらい中で、消去法的に内需関連のグロース銘柄の一部に買いが入っている」との見方を示した。
東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比2.36ポイント(0.30%)安の784.99だった。グロース250指数、グロースCoreはともに小幅安。
グロース市場ではアクセルHDやAiロボが上昇した。一方、トライアルやQPS研究所は下落した。
値上がり銘柄数276、値下がり銘柄数304と、売り買いが拮抗した。
個別では、イオレ、コラボス、AppBank、コンヴァノ、TORICOなど7銘柄がストップ高。L is B、タイミー、オプロ、トランスジェニックグループ、Aiロボティクスなど42銘柄は年初来高値を更新。フューチャーリンクネットワーク、マイクロ波化学、キャンバス、Def consulting、AnyMind Groupが買われた。
一方、オルツ、ペルセウスプロテオミクス、ispace、グラッドキューブが年初来安値を更新。フルッタフルッタ、リアルゲイト、ブライトパス・バイオ、モンスターラボ、ナイルが売られた。
08月21日 相場概況(前引け)
東京株式(前引け)=続落 米ハイテク株安や円高が重荷
・・・続き
21日午前の日経平均株価は続落し、午前終値は前日比247円99銭安の4万2640円56銭だった。
きょう前場の東京株式市場は引き続き利益確定の動きが優勢だった。米国株市場でハイテク株安の流れが続くなか、半導体関連など主力値がさ株に売りが出て全体を押し下げる格好になった。
ソフトバンクグループ(SBG)など値がさ株が売られ、日経平均を下押しした。
外国為替市場で円相場が対ドルで強含んだことも相場全体の重荷となった。もっとも、朝安後は小幅高に転じる場面もあるなど、日本株の根強い先高観や下値の堅さも意識された。
今月に入ってからの相場急上昇の反動も依然として意識されているもよう。
日経平均の下げ幅は一時290円近くに達した。ただ、ここまで続落歩調であることもあり下値を拾う動きもみられ、売り一巡後は下げ渋る場面があった。
セクター別では医薬品をはじめ輸送用機器、陸運、建設などが弱く、一方で電線を含む非鉄、鉄鋼、化学などは強かった。値下がり銘柄数は全体の6割強だった。
外国為替市場で円相場が1ドル=147円台前半と前日夕に比べて小幅ながら円高・ドル安が進んだことも相場の重荷となった。
売り一巡後は下げ渋った。米利下げ期待や国内企業の来期の業績改善期待から、下値では押し目買いが入り、相場を支えた。大和証券の坪井裕豪日米株チーフストラテジストは「日経平均は25日移動平均からの上方乖離(かいり)率が『買われすぎ』の目安とされる5%を上回る状況が続いてきたので、ジャクソンホール会議を前にいったんは利益確定売りが出ているが、日本株の先高観は変わらない」との見方を示した。
後場の日経平均株価は、前場の軟調な流れを引き継ぎながらも、下げ渋る動きとなる可能性がありそうだ。為替動向ではドル円が147円台半ばで推移し、円買い圧力とドル売りが需給に一定の影響を及ぼすと見られよう。材料面では、ジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言内容が引き続き注目されよう。
テクニカル面では前場の安値圏での反発余地や下値支持の確認が意識される可能性がありそうだ。ただし、目立った新規材料が乏しいなかで、後場も様子見ムードが根強く、全体としては動意に欠ける展開となるとの見方が意識されよう。
東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引けは16.36ポイント(0.53%)安の3082.55だった。JPXプライム150指数は続落し、8.99ポイント(0.67%)安の1335.38で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆325億円、売買高は8億6816万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1017。値上がりは512、横ばいは91だった。
業種別では、医薬品、建設業、輸送用機器などが値下がり率上位、非鉄金属、鉄鋼、パルプ・紙などが値上がり率上位となっている。
個別ではソフトバンクグループが安く、ディスコやレーザーテック、東京エレクトロンが値を下げた。第一三共、塩野義、中外薬品が売られ。三菱重工業や任天堂、日立製作所、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ゼンショーホールディングスも軟調だった。バンナムHD、ファナック、リクルートHD、ホンダ、デンソーなどの銘柄が下落。
半面、アドバンテストが高く、フジクラ、古河電気工業がしっかり。サンリオが堅調。宝ホールディングスが値を飛ばした。コナミG、KDDI、三井金、キヤノン、日東電工、日産化学、横河電、旭化成、住友ファーマ、花王、ダイキン、ニデックなどの銘柄が上昇した。
08月21日 東証スタンダード(前場)
【市況】東証スタンダード(前引け)=値上がり優勢、様子見姿勢
・・・続き
東証スタンダード市場は会議を控えて様子見姿勢の投資家が多く、買いが入りにくい相場だった。一方で、売りの勢いも限られた。
スタンダードTOP20は続落。出来高は3億4655万株。
値上がり銘柄数681、値下がり銘柄数641と、値上がりが優勢だった。
個別ではインタートレード、THE WHY HOW DO COMPANY、萬世電機、マツモトがストップ高。夢みつけ隊、京都きもの友禅ホールディングス、堀田丸正は一時ストップ高と値を飛ばした。技研ホールディングス、コロンビア・ワークス、アズパートナーズ、fantasista、錢高組など100銘柄は年初来高値を更新。赤阪鐵工所、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド、アイビーシー、オリエンタルチエン工業、アイフリークモバイルが買われた。
一方、ホリイフードサービス、フレンドリー、エス・サイエンス、ぷらっとホーム、ジャパンエンジンコーポレーションが売られた。
08月21日 東証グロース(前場)
【市況】東証グロース(前引け)=値下がり優勢、利益確定売り
・・・続き
東証グロース市場はこのところ内需系銘柄の物色などで高値圏で推移が続いていたことから一部に利益確定売りが出た。一方、売買代金の上位10銘柄のうち8銘柄が上昇した。
市場では「相場全体の調整色がいったん強まっているが、主力銘柄は堅調で新興市場の先高観は崩れていない」との声が聞かれた。
東証グロース市場250指数は続落した。前引けは前日比4.26ポイント(0.54%)安の783.09だった。
グロース市場ではトライアルやテンシャルが下落した。一方、Aiロボやコンヴァノは上昇した。
値上がり銘柄数252、値下がり銘柄数312と、値下がりが優勢だった。
個別ではAppBank、TORICOがストップ高。コンヴァノは一時ストップ高と値を飛ばした。L is B、オプロ、イオレ、トランスジェニックグループ、クリアルなど31銘柄は年初来高値を更新。AnyMind Group、リックソフト、エーアイ、キッズウェル・バイオ、スポーツフィールドが買われた。
一方、オルツ、ispaceが年初来安値を更新。アジャイルメディア・ネットワーク、リアルゲイ、フルッタフルッタ、QDレーザ、ナイルが売られた。
08月21日 相場概況(寄り付き後)
【市況】東京株式(寄り付き) =続落スタート、米ハイテク株安で
・・・続き
【寄り付き概況】
21日の日経平均株価は続落で始まった。始値は前日比105円29銭安の4万2783円26銭。
前日の米株式市場は、NYダウは16ドル高と小幅続伸したが、ナスダック総合株価指数は続落した。これを受け東京株式市場ではハイテク株を中心に売りが優勢となり、日経平均は軟調な滑り出しとなっている。為替は1ドル=147円30銭前後と前日夕方に比べやや円高水準で推移している。
外国為替市場で円相場は1ドル=147円台前半と前日夕に比べて小幅ながら円高・ドル安が進んでいることも、相場全体の重荷となっている。トヨタなどの自動車株は総じて軟調に推移している。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、第一三共やファストリ、中外薬が下落している。一方、フジクラやキヤノン、コナミGが上昇している。
08月21日 稼足銘柄
稼足銘柄を更新
・・・続き
08月21日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
弱含みの展開か
・・・続き
21日の東京株式市場は、弱含みの展開か。
日経平均株価の予想レンジは、4万2500円-4万3200円を想定。(20日終値4万2888円55銭)
NYダウ平均が上昇し、S&P500とナスダックが下落した。ダウ平均は16ドル高の44938ドルで取引を終えた。
現地20日の米国株式市場では、NYダウが小幅に続伸したものの、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は続落。
東京株式市場でも、ハイテク関連銘柄を中心に利益確定売りに押される展開が見込まれる。
為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の前半(20日は147円62-64銭)、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の半ば(同171円90-94銭)とやや円高方向にあり、重しとなりそう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比85円安の4万2835円だった。
【好材料銘柄】
■宝ホールディングス <2531>
米投資ファンドのバリューアクト・キャピタル・マネジメントが20日付で大量保有報告書を提出。バリューアクトと共同保有者の宝HLD株式保有比率は9.84%となり、新たに5%を超えたことが判明した。
■八洲電機 <3153>
株主優待制度を拡充し、「ジェフグルメカード」の金額を増額。新制度では9月末に100株以上を保有する株主に対し、保有株数と保有期間に応じて1000~1万円分(従来は500~7000円分)を贈呈する。
■エーアイ <4388>
上期経常を赤字縮小に上方修正、通期も増額。
■アンジェス <4563>
ベーリンガーインゲルハイムとHGF遺伝子治療用製品の原薬に関する受託開発・製造契約を正式に締結。
■大幸薬品 <4574>
今期最終を50%上方修正。
■リボミック <4591>
軟骨無形成症治療薬「umedaptanib pegol」の長期投与試験で成長促進効果が持続することを確認。
■SBIグローバルアセットマネジメント <4765>
SBI岡三アセットマネジメントを株式交付で子会社化する。
■TORICO <7138>
幻冬舎と業務提携。暗号資産やブロックチェーンなどのWeb3領域における新規事業の創出を目指す。
【主な経済指標・スケジュール】
21(木)
【国内】
予定はありません
【海外】
米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(21:30)
米7月中古住宅販売件数(23:00)
ジャクソンホール会議(~8/23)
《米決算発表》
ウォルマート、ノードソン、インチュイット、ロス・ストアーズ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
08月20日 NY株/欧州株概況
【市況】ダウ小幅続伸16ドル高、ディフェンシブなどに買い
・・・続き
20日のNYダウ工業株30種平均は小幅に続伸し、前日比16ドル04セント(0.03%)高の4万4938ドル31セントで終えた。米利下げ期待が根強いなか、ディフェンシブ株などを中心に物色が続いた。半面、利益確定や持ち高調整の売りで半導体やハイテク株は下げ、指数の重荷となった。
ダウ平均は昨年12月に付けた終値ベースの過去最高値(4万5014ドル)を上回る場面があった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が強まる傾向にあり、ハイテクなどに比べて割安なうえ、米金利低下で投資妙味が強まる銘柄への物色が続いた。
カンザスシティー連邦準備銀行が主催する経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」は21~23日に西部ワイオミング州で開かれる。市場関係者らは22日のパウエル議長の講演を注視しており、積極的な買い意欲が乏しかった。
パウエル氏の講演では、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ決定の可能性について言及があるか注目されている。またこの日は7月のFOMC議事要旨が公表された。参加者は関税引き上げが経済やインフレに及ぼす影響は「なおも不明」と分析。影響がはっきりするまでには時間がかかるとの見方が示された。
ダウ平均は下げる場面もあった。株高をけん引してきたハイテク大手が足元で売られている。ダウ平均の構成銘柄ではアップルやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなどの下げが目立った。
トランプ政権がインテルに加えて、2022年に成立したCHIPS・科学法に基づいて補助金支給を受けるマイクロン・テクノロジーや台湾積体電路製造(TSMC)などの株式取得を検討していると、19日夕にロイター通信が報じた。米政府は経営には干渉しない方針と伝わるが、分野別の半導体関税などを含めて同産業への介入が拡大することへの不透明感から関連株の一角が売られた。
そのほかのダウ平均の構成銘柄ではトラベラーズやウォルマート、コカ・コーラ、シェブロンなどが買われた。一方、ユナイテッドヘルス・グループやホーム・デポは下げた。
ナスダック総合株価指数は続落した。前日比142.095ポイント(0.66%)安の2万1172.857(速報値)で終えた。インテルやマイクロンの下げが目立った。同日発表の四半期決算や見通しが市場予想を上回った半導体のアナログ・デバイセズは上げた。
【シカゴ日本株先物概況】
20日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前日比555円安の4万2835円で終えた。この日は日経平均株価が大幅に下落し、米株式相場も上値が重い展開となったため、シカゴ市場の日経平均先物には売りが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
42835 ( -85 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
42860 ( -60 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
20日の英FTSE100種総合株価指数は3日続伸し、前日比98.92ポイント(1.07%)高の9288.14で終えた。終値としての最高値を連日で更新した。英ユニリーバなど日用品、英アストラゼネカといった製薬のほか公益株など、ディフェンシブ銘柄を中心に買いが入り、指数を支えた。
20日発表された7月の英消費者物価指数(CPI)は上昇率が市場予想を上回った。英金融政策の先行き不透明感は意識されるものの、イングランド銀行(中央銀行)の利下げに対する慎重姿勢は市場ではすでに一定程度織り込みが進んでいることもあり、20日の英株式相場の反応は限られた。
FTSEの構成銘柄では、医療機器のコンバテックが5.62%高、水道サービス会社ユナイテッド・ユーティリティーズが3.48%高、日用品・食品大手ユニリーバが3.26%高と相場をけん引。一方、投資信託会社ポーラー・キャピタル・テクノロジー・トラストは3.24%安、航空機エンジン大手ロールス・ロイスは3.16%安、格安航空大手イージージェットは1.97%安と下落した。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
20日のドイツ株価指数(DAX)は反落し、前日比146.10ポイント(0.59%)安の2万4276.97で終えた。ウクライナ情勢を巡る関係国の協議が続くとの観測を背景に、欧州エアバスをはじめ航空・防衛関連の銘柄に目先の利益を確定する目的の売りが出た。
個別では、ドイツ取引所が1.92%高、香料大手シムライズが1.84%高、日用品大手ヘンケルが1.60%高と買われた半面、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.88%安、航空機大手エアバスは2.57%安、総合電機大手シーメンスは1.99%安で終了した。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場で、フランスの株価指数であるCAC40は小幅に反落し、前日比0.07%安で終えた。欧州主要600社の株価指数であるストックス600は続伸し、3月上旬以来、約5カ月半ぶりの高値で終えた。