Market Data
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【日経平均】
42888円55銭(▲657円74銭=1.51%)
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【TOPIX】
3098.91(▲17.72=0.57%)
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【グロース250】
787.35(▲13.27=1.66%)
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【プライム売買高】19億1203万株(▲6971万株)
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【売買代金】4兆8849億円(▲1935億円)
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【値上がり銘柄数】708(前日:1055)
【値下がり銘柄数】846(前日:511)
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【新高値銘柄数】219(前日:224)
【新安値銘柄数】2(前日:1)
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【25日騰落レシオ】143.91(前日:146.95)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続落、4万3000円台を割り込む
2.米ハイテク株安受け、半導体など主力株の下げを誘発
3.日経平均寄与度の高い値がさ株への売りが目立つ展開
4.内需関連は高い銘柄も多く、値上がりが700銘柄強に
5.パウエル講演前で様子見、売買代金は5兆円台下回る
きのうは168円安できょうは657円安と、きょうは下に値幅が出た。
5日線(4万3235円、20日時点、以下同じ)はサポートにはならず、終値(4万2888円)では4万3000円を割り込んでおり、センチメントの悪化が懸念される。
日経平均はここからもう一段売られる場合、25日線(4万1366円)辺りまで調整する展開を想定しておく必要があるだろう。
19日の米国株は大きく下げているわけではなく、日本株は直近の急上昇に対する逆回転のような動きが出てきているにすぎない。ジャクソンホール会議におけるパウエルFRB議長の講演(22日)を消化するまでは動きづらく、あすも買い手控えムードの強い地合いが続くと思われる。
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
45542.77 ボリンジャー:+3σ(13週)
45199.72 ボリンジャー:+3σ(25日)
43922.10 ボリンジャー:+2σ(25日)
43737.17 ボリンジャー:+2σ(13週)
43241.90 6日移動平均線
43196.27 ボリンジャー:+2σ(26週)
42888.55 ★日経平均株価20日終値
42718.17 新値三本足陰転値
42644.49 ボリンジャー:+1σ(25日)
42272.31 均衡表転換線(日足)
41931.58 ボリンジャー:+1σ(13週)
41582.66 均衡表基準線(日足)
41366.87 25日移動平均線
40951.37 均衡表転換線(週足)
40724.70 ボリンジャー:+1σ(26週)
40125.99 13週移動平均線
40089.25 ボリンジャー:-1σ(25日)
39423.58 均衡表雲上限(日足)
39363.62 75日移動平均線
38811.64 ボリンジャー:-2σ(25日)
38459.95 200日移動平均線
昨日終値割れ寄り付いてローソク足は陰線を引き、下向きに転じた5日移動平均線を下回って大引けを迎え、上値追い局面の小休止を示唆する形となった。一方。上向きをキープした25日線との上方乖離率は3.68%(昨日5.62%)と5%ラインを下回り、過熱感の解消が急速に進んだとみられる。
【大引け概況】
20日の日経平均株価は続落し、終値は前日比657円74銭安の4万2888円55銭だった。
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きょうの東京株式市場はこれまで相場を牽引していた主力株に利食い圧力が広がり日経平均は一時800円を超える下げをみせる場面もあった。前日の米国株市場では半導体関連株をはじめハイテクセクターへの売りが顕著となり、ナスダック総合株価指数が大きく下値を探る展開となった。これを受けて東京株式市場でもこれまで相場の牽引役を担っていた銘柄に持ち高調整の売りが波及した。
もっとも一部の日経平均寄与度の高い値がさ株の下げが反映された部分は大きく、内需関連株には株価を上昇させる銘柄も少なくなかった。先物主導の下落で、22日に予定されているジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせたようだ。なお、全体売買代金は10営業日ぶりに5兆円台を下回った。
前日の米ハイテク株安を背景に、このところ上昇が目立っていたソフトバンクグループ(SBG)など人工知能(AI)関連株が利益確定売りに押された。日経平均の下げ幅は一時800円を超えた。
19日の米株式市場では半導体大手の米エヌビディア株が大幅安となるなど、株高を主導してきたAI関連株に利益確定売りが目立った。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は下落し、東京株式市場でもアドバンテストや東京エレクトロンなど主力の半導体関連株が売られた。
株高局面で上昇のモメンタム(勢い)がついていた任天堂やコナミGといったゲーム株も軟調だった。
一方、食料品や陸運業などの内需関連には株価の出遅れに着目した循環的な物色が向かった。トヨタや三菱UFJのような大型株の一角は小じっかりした動きで下値を支えた。
ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演内容に注目が集まっているが、利下げに関して、「さらなるデータが必要」という従来通りの見解を維持した場合、市場はタカ派的な発言と受け止めることになりそうだ。9月の利下げを過剰に織り込んでいると考えられるため、講演を前にある程度の持ち高調整の動きは想定内であろう。
そのため、週内についてはこう着感の強い相場展開を余儀なくされそうである。
東証株価指数(TOPIX)は続落した。終値は17.72ポイント(0.57%)安の3098.91だった。JPXプライム150指数も続落し、12.43ポイント(0.92%)安の1344.37で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆8849億円、売買高は19億1203万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は846。値上がりは708、横ばいは66だった。
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、その他製品、情報・通信業などが下落。水産・農林業、鉱業、食料品などが上昇した。
個別では、群を抜く売買代金をこなしたソフトバンクGが7.1%安となり、1銘柄で日経平均を約231円押し下げた。サンリオも軟調。ディスコ、アドバンテストなどが大きく値を下げ、ソシオネクストの下落も目立つ。フジクラ、古河電気工業も売られた。三菱重工業、IHI、川崎重工業が安い。セレスが値下がり率トップに売り込まれ、東洋エンジニアリングが急落、日東紡績も大幅安だった。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ、トヨタ自動車がしっかり、キーエンスも堅調。オリエンタルランドが買われ、JTも上昇した。アステリアが3日連続ストップ高で値上がり率トップに買われたほか、東洋水産が異彩高。大平洋金属、ピジョンなども値を飛ばした。大阪チタニウムテクノロジーズも上昇した。
東証スタンダード市場は米ハイテク株安を受けた半導体関連株が大幅下落するなど、最近の相場をけん引していた銘柄が利益確定売りに押された。スタンダードTOP20は反落。出来高6億0699万株。
値上がり銘柄数673、値下がり銘柄数746と、値下がりが優勢だった。
個別ではインタートレード、萬世電機、京都きもの友禅ホールディングス、堀田丸正がストップ高。エス・サイエンス、じもとホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、技研ホールディングス、コロンビア・ワークス、コーアツ工業、松井建設など125銘柄は年初来高値を更新。NCS&A、Speee、レオクラン、東北銀行、児玉化学工業は値上がり率上位に買われた。
一方、創建エース、ASAHI EITOホールディングスが年初来安値を更新。イー・ロジット、ビート・ホールディングス・リミテッド、名村造船所、CAPITA、フライトソリューションズは値下がり率上位に売られた。
東証グロース市場は利食い売りが優勢となり、指数は終日マイナス圏で推移した。
国内の長期金利が上昇するなか、PER(株価収益率)の高いグロース(成長)銘柄が多い新興市場では、金利上昇で相対的な割高感が意識された。グロース250指数はこのところ上昇が続いていたことから、利益確定売りも出やすかった。
グロース250指数が前日まで、連日の最高値更新となるなど、新興市場も高値圏で過熱感がある状況だった。20日の東京市場全体では、ディフェンシブ銘柄に買いの資金を向かわせる動きが見られたが、「大きく上がったら、その分売りが出ることは新興市場も一緒だ」との指摘があった。
東証グロース市場250指数は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比13.27ポイント(1.66%)安の787.35だった。
グロース市場ではカバー、テンシャルが下落した。一方、トライアルやバイセル、シェアテクは上昇した。
値上がり銘柄数182、値下がり銘柄数401と、値下がりが優勢だった。
個別ではビーマップ、AppBank、フューチャーリンクネットワークがストップ高。イオレ、トランスジェニックグループ、LAホールディングス、クリアル、フォーライフなど34銘柄は年初来高値を更新。ピアズ、W TOKYO、リックソフト、ミクリード、コージンバイオが買われた。
一方、オルツが年初来安値を更新。キッズウェル・バイオ、アルファクス・フード・システム、TENTIAL、インフォメティス、ジェリービーンズグループが売られた。
20日午前の日経平均株価は続落し、午前終値は前日比663円12銭安の4万2883円17銭だった。
きょう前場は日経平均が大きく下値を探る展開を余儀なくされた。
19日の米株式市場では半導体大手の米エヌビディア株が大幅安となるなど、これまで世界的な株高をけん引してきたハイテク株に売りが目立った。ナスダック総合株価指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落した。東京市場でもアドテストやソシオネクスなど半導体関連株が売られた。
東京株式市場でも半導体関連などをはじめ主力どころに利益確定の動きを誘発した。このところ上昇が目立っていたソフトバンクグループ(SBG)株など主力ハイテク株に売りがかさんだ。日経平均の下げ幅は一時700円を上回る場面があった。先物を絡めたインデックス売りがかさむなか、一部の日経平均寄与度の高い値がさ株が売り込まれ、指数押し下げ効果をもたらしている。ただ、中小型株など個別株の物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数も全体の4割以上を占めている。
市場では「米ハイテク株も前週末あたりから上値が重くなりつつあり、ハイテク株主導の株高の過熱感が意識されている」との声が聞かれた。
一方、自動車や銀行など大型株の一角には買いが入ったほか、食料品などには株価の出遅れに着目した物色もみられた。
後場の日経平均株価は、下落基調を引き継ぐ展開となりそうだ。背景には、前場の続落を受けた慎重な需給や、円安の進展が明確でない点、寄付き後の買戻し一巡への警戒感がある。政策イベントでは、ジャクソンホール会議でのパウエル議長発言に対する警戒は後場も継続される見通しである。テクニカル面では、前場終値水準は短期的な下値支持として機能する可能性があるが、売り圧力が強まると一段安につながりやすい状況にある。需給面では、前場の反発局面での買いが後場において追随しにくいことも留意されよう。
東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引けは16.78ポイント(0.54%)安の3099.85だった。JPXプライム150指数も続落して前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆5603億円、売買高は10億1497万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は864。値上がりは668、横ばいは87だった。
業種別では、非鉄金属、その他製品、情報・通信業などが値下がり率上位、鉱業、食料品、水産・農林業などが値上がり率上位となっている。
個別では売買代金で断トツとなっているソフトバンクグループが大幅安、ディスコ、アドバンテスト、東京エレクトロンなどが売られ、フジクラも大きく値を下げた。三菱重工業、IHIなども安い。ソシオネクスト、東洋エンジニアリングが急落、日東紡績の下げも目立つ。
リクルートHD、コナミグループ、ファナック、TDK、任天堂、中外薬品、ディスコ、ファーストリテイリングなどの銘柄が下落した。
半面、トヨタ自動車、ホンダ、スズキが底堅く、オリエンタルランドも買いが優勢。楽天銀行も買い戻しが入った。京セラ、KDDI、JT、塩野義、キッコマン、資生堂、ブリヂストン、積水ハウス、花王などの銘柄が上昇。アステリアが値上がり率トップに買われ、ピジョン、大阪チタニウムテクノロジーズなども大幅高だった。
東証スタンダード市場は米国のハイテク株安を受け、値がさの半導体関連株が売られ指数の下落を主導した。内需の一角などは上昇したが、最近の急騰で利益確定売りが目立った。
スタンダードTOP20は反落。出来高3億7604万株。
値上がり銘柄数547、値下がり銘柄数795と、値下がりが優勢だった。
個別では京都きもの友禅ホールディングスがストップ高。インタートレード、エス・サイエンス、堀田丸正は一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、南海辰村建設、暁飯島工業、構造計画研究所ホールディングス、フジ日本など82銘柄は年初来高値を更新。NCS&A、じもとホールディングス、ギグワークス、Speee、東北銀行が買われた。
一方、創建エース、ASAHI EITOホールディングスが年初来安値を更新。大盛工業、ホリイフードサービス、イー・ロジット、メタプラネット、赤阪鐵工所が売られた。
東証グロース市場は日経平均株価が大幅安となるなか、株式相場全体の地合い悪化を受けた売りが波及した。新興株はこのところ上昇が続いていたことから、利益確定売りも出やすかった。
東証グロース市場250指数は反落した。前引けは前日比12.43ポイント(1.55%)安の788.19だった。
グロース市場ではジーエヌアイやタイミー、GENDAが下落した。一方、トライアルやMTG、インフォRは上昇した。
値上がり銘柄数154、値下がり銘柄数415と、値下がりが優勢だった。
個別ではフューチャーリンクネットワークがストップ高。イオレ、LAホールディングス、ベガコーポレーション、リネットジャパングループ、デジタルプラスなど24銘柄は年初来高値を更新。コンヴァノ、ビーマップ、ピアズ、クリアル、THECOOが買われた。
一方、オルツが年初来安値を更新。セカンドサイトアナリティカ、アルファクス・フード・システム、TENTIAL、インフォメティス、イメージ情報開発が売られた。
【寄り付き概況】
20日の日経平均株価は続落で始まった。始値は前日比145円63銭安の4万3400円66銭。
前日の欧州株市場は総じて堅調だったが、米国株市場ではNYダウが小反発したもののハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は300ポイントを超える下げとなった。
エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>など半導体セクターへの売りも目立つ状況にあり、東京株式市場でも投資家のセンチメントを悪化させている。
22日に予定されるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控え、足もと様子見ムードも漂うところ。取引時間中は米株価指数先物の値動きなども全体相場に影響を与えそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、中外薬やコナミG、リクルートが下落している。一方、トヨタや京セラ、キッコマンが上昇している。
08月20日 相場展望(寄り付き前)
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【オープニングコメント】
軟調展開か |
・・・続き
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20日の東京株式市場は、軟調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、4万3000円-4万3700円を想定。(19日終値4万3546円29銭)
NYダウ平均が上昇し、S&P500とナスダックが下落した。ダウ平均は10ドル高の44922ドルで取引を終えた。
現地19日の米国株式市場では、NYダウが小反発したものの、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は下落。日経平均株価への影響が大きい半導体関連株には重しとなりそうで、利益確定売りに押される動きが強まる場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(19日は147円70-71銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の前半(同172円56-60銭)とやや円高に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比170円安の4万3390円だった。
【好材料銘柄】
■フライングガーデン <3317>
今期配当を実質増額修正。また、9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。
■日本ビジネスシステムズ <5036>
今期配当を5円増額修正。また、東証が9月3日から8日のいずれかの日に東証プライムに市場区分を変更する。一方、既存株主による230万4400株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限34万5600株の売り出しを実施する。売出価格は8月27日から9月1日までの期間に決定される。
■パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532>
今期経常は5%増で17期連続最高益、前期配当を1円増額・今期は実質増配。また、9月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施。
【主な経済指標・スケジュール】
20(水)
【国内】
6月機械受注(8:50)
7月貿易統計(8:50)
7月首都圏マンション発売(14:00)
7月訪日外客数(16:15)
【海外】
7/29~30開催のFOMC議事要旨(8/21 3:00)
米20年国債入札
《米決算発表》
トール・ブラザーズ、エスティ・ローダー、ロウズ・カンパニーズ、TJXカンパニー、ターゲット、アナログ・デバイセズ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
08月19日 NY株/欧州株概況
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【市況】ダウ小反発10ドル高、ホーム・デポの上昇が支え |
・・・続き
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19日のNYダウ工業株30種平均は小幅に反発し、前日比10ドル45セント高の4万4922ドル27セントで終えた。
四半期決算を発表したホーム・デポの上昇が目立ったほか、ディフェンシブ株の一角に買いが入り、指数を支えた。半面、ハイテク株を中心に持ち高調整の売りが広がり、相場の重荷となった。
米商務省が朝方発表した7月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算)は前月比5.2%増の142万8000戸と、市場予想(129万戸=ロイター通信調べ)を大きく上回った。トランプ米政権の高関税政策下でも景気の底堅さが保たれているとの見方から住宅関連銘柄などに買いが入り、ダウの上げ幅は一時300ドルに迫った。
この日決算を公表した米住宅改装用品小売り大手ホーム・デポは3.2%高と相場を押し上げた。関税が重荷となる中でも、通期業績見通しを据え置いたことが買いを誘った。
ただ、米金融政策を巡るパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のジャクソンホールでの講演内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードも漂った。ダウは買いの勢いが早々と失速し、マイナス圏に沈む場面が目立った。
ホーム・デポが3.1%上昇し、ダウ平均を押し上げた。ダウ平均は上げ幅が200ドルを超え、最高値(4万5014ドル)を上回る場面があった。
一方、エヌビディアやマイクロソフトといったハイテク株の下落が目立った。「8月の休暇シーズンで薄商いとなるなか、このところ大きく上昇した後で売りが進んだ」との声が聞かれた。人工知能(AI)関連需要への期待から買いが入りやすかった半導体やソフトウエア株に売りが出た。
市場では「分野別関税に加え、半導体分野に政府が介入することへの懸念も重荷となっている」との見方もあった。ラトニック米商務長官は19日、米CNBCの番組で「米政府は資金を出す見返りにインテルの株式を取得するべきだ」と語った。18日には米ブルームバーグ通信が、トランプ米政権がインテルへの半導体補助金の活用を通じて同社の株式を約10%取得することを議論していると報じていた。
22日にはカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演する。市場は米国の労働市場の減速を背景にFRBが9月に利下げを再開すると見込んでいるものの、内容次第で相場が大きく動く可能性がある。積極的に買いを入れにくい雰囲気もあった。
その他の個別銘柄では、シャーウィン・ウィリアムズやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、アムジェンが買われた。半面、ボーイングやアマゾン・ドット・コム、ユナイテッドヘルス・グループが売られた。
ナスダック総合株価指数は反落した。前日比314.822ポイント(1.45%)安の2万1314.952(速報値)で終えた。パランティア・テクノロジーズが9.3%安で終えた。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やブロードコムも下げた。
前日夕発表の25年5〜7月期決算で売上高と特別項目を除く1株利益が市場予想を上回った情報セキュリティーのパロアルト・ネットワークスは高かった。ソフトバンクグループが20億ドルを出資すると発表したインテルも買われた。
【シカゴ日本株先物概況】
19日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前日比415円安の4万3390円で終えた。この日は連日で最高値を更新してきた日経平均株価が下落したほか、米ハイテク株も大きく下げており、シカゴ市場の日経平均先物には売りが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
43390 ( -170 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
43410 ( -150 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
19日の英FTSE100種総合株価指数は続伸した。終値は前日比31.48ポイント(0.34%)高の9189.22と、3営業日ぶりに最高値を更新した。ウクライナ情勢を巡る緊張感が緩和に向かうとの期待から投資家心理が上向いた。
FTSEの構成銘柄では、小売り大手JDスポーツ・ファッションが6.95%高と大幅上昇。流通大手マークス&スペンサーが3.46%高、住宅大手パーシモンが3.10%高で続いた。他方、防衛大手バブコック・インターナショナル・グループは7.45%安、産金大手フレスニロは4.19%安、航空・防衛大手BAEシステムズは3.88%安と売られた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
19日のドイツ株価指数(DAX)は3営業日ぶりに反発し、前日比108.30ポイント(0.44%)高の2万4423.07と約1カ月ぶりの高値で終えた。18日にトランプ米大統領がウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、その後、欧州首脳も交えて協議した。ウクライナ情勢を巡る緊張が緩むとの期待から投資家心理が改善した。
個別では、高級車メーカーのポルシェが3.96%高、通販大手ザランドが3.68%高、化学品商社ブレンタークが2.94%高と相場をけん引。半面、防衛大手ラインメタルは4.85%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.42%安、不動産大手ボノビアは0.71%安で取引を終えた。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は反発し、前日比1.20%高で終えた。欧州主要600社の株価指数であるストックス600は続伸。終値は557.81と、最高値を付けた今年3月3日(終値で563)以来の高値となった。