08月06日 相場概況(大引け)
東京株式(大引け)=続伸 好決算物色で一時300円高、半導体関連安い
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【大引け概況】
6日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比245円32銭高の4万0794円86銭だった。
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前日の米株安を受け買い手控えムードから軟調なスタートとなった。しかし下値は固く、ほどなくしてプラス圏に切り返した。米株市場では半導体関連が売りに押され、東京株式市場でも同関連の主力株中心に見送られたが、一方で不動産や建設など内需株に強い銘柄が多く、全体相場を牽引した。
また、外国為替市場ではドルが買い戻され一時1ドル=147円台後半まで円安方向に振れたことで、自動車株なども頑強な値動きを示した。個別株の物色意欲は活発で、好決算銘柄などを軸に大口の投資資金の流入が観測された。業種別では33業種中、32業種が上昇するなどほぼ全面高様相。値上がり銘柄数は全体の8割近くを占めている。また、売買代金は後場に入って厚みが加わり、5兆4000億円台に膨らんだ。
好決算を発表した銘柄を中心に物色が広がった。
5日に決算を発表した銘柄では三井不が買われ、大手不動産株に買いが波及した。ダイキンも堅調だった。出資先の米オープンAIの企業価値の高まりを示唆する米報道を受けて、ソフトバンクグループ(SBG)の上昇も目立った。
外国為替市場で円相場が一時1ドル=147円台後半に下落した。輸出関連ではトヨタやホンダといった自動車株のほか、三菱重やクボタなど機械株に幅広く買いが入った。
日経平均は下げる場面もあった。前日の米株式市場でナスダック総合株価指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落した。東京市株式場では東エレクやディスコに売りがかさんだ。
さて、東京株式市場は日経平均が下値25日移動平均線(4万250円)からの反発を着々と進め安定上昇基調を維持している。現状では上値10日移動平均線(4万911円)が最初の抵抗線となっているが、4万1000円の心理的な節目と合わせ今週の上値の課題となってこよう。一方、トピックスはすでに同線を超えており移動平均線の上値抵抗ポイントはない。強含みの基調が続きそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は30.03ポイント(1.02%)高の2966.57だった。JPXプライム150指数は続伸し、12.62ポイント(0.99%)高の1285.31で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆4274億円、売買高は22億8761万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1278。値下がりは293、横ばいは51だった。
業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、不動産業、卸売業、建設業、石油・石炭製品などが上昇。下落はサービス業のみ。
個別では、前日に続き売買代金で断トツとなった三菱重工業が連日の最高値更新。フジクラが堅調、ソフトバンクグループも大きく上値を追った。良品計画、東京電力HD、任天堂、ソニーグループ、三菱商事などが高く、トヨタ自動車、ホンダなどの自動車関連が堅調に推移。JX金属が活況高、ダイキン工業も物色人気に。米ブルームバーグによる非公開化検討報道が好感された養命酒製造がストップ高となり、ダイヘンも値幅制限いっぱいに買われる人気。ティラドが続急騰、日本ヒュームの上げ足の強さも目立つ。不動テトラも値を飛ばした。
半面、IHI、川崎重工業が後場に入り値を消したほか、FOOD & LIFE COMPANIESも利食われた。ディスコ、東京エレクトロンが下値を探り、レーザーテックも軟調。ソシオネクストも下落した。リクルートホールディングスの下げが目立ったほか、メルカリも売りに押された。アドウェイズ、ヨコオが急落、オークマ、ニチレイ、キーエンス、NTT、ルネサスEなども大幅安だった。ほか、アドウェイズ、ヨコオ、オークマなどが値下がり率上位となった。
08月06日 東証スタンダード(大引け)
【市況】東証スタンダード市場(大引け)=値上がり優勢、連日で算出来高値
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東証スタンダード市場は前日に比べて進んだ円安や、時間外取引での米株先物の上昇を好感し幅広く買われた。
東証スタンダード市場指数は続伸し、前日比12.49ポイント(0.88%)高の1438.36と連日で算出来高値を更新した。
スタンダードTOP20は堅調。出来高3億9021万株。
値上がり銘柄数932、値下がり銘柄数451と、値上がりが優勢だった。
個別では、協立情報通信、日本精鉱、アクセル、内海造船、堀田丸正がストップ高。兼松エンジニアリングは一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、美樹工業、オーテック、コーアツ工業、三井住建道路など154銘柄は年初来高値を更新。ブロードバンドタワー、タカキタ、鉄人化ホールディングス、SDSホールディングス、ETSグループが買われた。
一方、瀧上工業が年初来安値を更新。不二サッシ、出前館、わかもと製薬、中央経済社ホールディングス、マツモトが売られた。
08月06日 東証グロース(大引け)
【市況】東証グロース(大引け)=値上がり優勢、売り買いが交錯
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東証グロース市場は終日売り買いが交錯し、指数は前日終値近辺でもみ合った。
東京市場全体では、好決算銘柄の動きが堅調だったほか、プライム市場で不動産や建設の上昇が目立ったことから、「小型の内需銘柄に買いを入れる投資家も一定数いた」とされる。グロース250はマイナスで終わったが、「きょうは循環物色の日だった」との声も聞かれ、個人の投資意欲は継続していたとみられる。
東証グロース市場250指数は6営業日ぶりに小幅に反落した。終値は前日比0.48ポイント(0.06%)安の771.88だった。グロース250、グロースCoreは下落。
グロース市場の銘柄騰落比率は値上がり52%、値下がり42%とやや値上がり銘柄が多かった。
値上がり銘柄数316、値下がり銘柄数253と、値上がりが優勢だった。
個別ではソフトフロントホールディングス、ジェネレーションパス、BTM、フォースタートアップス、デコルテ・ホールディングスがストップ高。L is B、情報戦略テクノロジー、豆蔵デジタルホールディングス、地域新聞社、INGSなど28銘柄は年初来高値を更新。ジェリービーンズグループ、イオレ、レナサイエンス、Liberaware、揚羽が買われた。
一方、イメージ情報開発、アルファクス・フード・システムがストップ安。オルツなど2銘柄は年初来安値を更新。コンヴァノ、クラダシ、マイクロ波化学、フリー、サスメドが売られた。
08月06日 相場概況(前引け)
東京株式(前引け)=続伸 決算物色で大型株に買い、半導体関連は安い
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6日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比253円19銭高の4万0802円73銭だった。
きょう前場は前日の米株安を受け朝方は主力株に売りが先行し、日経平均は安く始まったものの底堅さを発揮。売り物をこなした後は上値指向に変わった。特に前場取引後半から買いに厚みが加わり上げ足を強めた。不動産株をはじめ内需株の一角が買われ全体を牽引、半導体関連が冴えない動きとなったが、それ以外は物色意欲の強い地合いとなった。前引け時点で業種別騰落では33業種中32業種が上昇するという状況。
個別株も値上がり銘柄数が1300あまりに達し、プライム市場全体の8割が上昇する強調地合いとなっている。
6日午前の東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=147円台後半まで下落し、トヨタやホンダなど主力の輸出関連株が上昇した。前日に好決算を発表した三井不が大幅高となり、不動産株が幅広く買われた。株価指数先物に海外短期筋とみられる買いが入ると、日経平均の上げ幅は一時270円に迫った。市場関係者は「決算発表が進み、米関税が日本企業の業績を下押しするという過度な懸念が和らいでいる」とみていた。
5日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前日比1.11%安で終えた。トランプ米大統領が5日の米CNBCの番組で、他国から輸入する半導体に対し早ければ来週中にも分野別の関税措置を発表すると述べたこともあり、東京株式市場では東エレクやディスコなどの売りを促した。
後場は、引き続き堅調な展開が予想される。円安・ドル高を受けた輸出関連株への物色が続くほか、国内主要企業の4-6月期決算発表が続いており好業績・好決算銘柄への物色意欲が株価下支え要因となろう。テクニカル面では、25日移動平均線に沿って推移しており、過熱感には乏しい。一方、半導体関連株は軟調に推移しているが、これらが後場戻すような展開となると、指数のさらなる上振れ余地も期待できそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは33.01ポイント(1.12%)高の2969.55だった。JPXプライム150指数は続伸して前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆5400億円、売買高は11億1249万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1304。値下がりは274、横ばいは44だった。
業種別では、不動産業、石油・石炭製品、機械を筆頭に多くの業種が上昇した一方で、サービス業のみが下落した。
個別では、きょうも売買代金で群を抜く三菱重工業が最高値圏をまい進、IHI、川崎重工業も物色人気を集めた。フジクラも上値追い。FOOD & LIFE COMPANIESが活況高となり、良品計画も高い。大崎電気工業も値を飛ばした。また、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ(SBG)、東京電力HD、任天堂、ソニーグループなどが上昇した。ほか、第1四半期の高い業績変化率を材料視されたダイヘンが大幅高、ティラド、日本ヒユーム、ユニチカなどが値上がり率上位となった。
半面、ディスコが下値模索、東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテックも安い。ソシオネクストも軟調。メルカリが値を下げ、サンリオ、リクルートホールディングスも売りに押された。ニチレイ、オークマなどが大幅安だった。ほか、第1四半期は営業減益で市場予想を下振れたニチレイが急落、オークマ、シグマクシス、デクセリアルズなどが値下がり率上位となった。
08月06日 東証スタンダード(前場)
【市況】東証スタンダード(前引け)=値上がり優勢、決算銘柄への買い
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東証スタンダード市場は好決算銘柄への買いが押し上げた。幅広い業種が買われ、市場関係者は「日本株全体を買う動きが見られた」と話していた。
スタンダードTOP20は堅調。出来高2億1897万株。
値上がり銘柄数865、値下がり銘柄数475と、値上がりが優勢だった。
個別では内海造船、堀田丸正がストップ高。日本精鉱、兼松エンジニアリングは一時ストップ高と値を飛ばした。JESCOホールディングス、美樹工業、オーテック、コーアツ工業、三井住建道路など113銘柄は年初来高値を更新。山大、タカキタ、鉄人化ホールディングス、東京インキ、GMOフィナンシャルホールディングスは値上がり率上位に買われた。
一方、不二サッシ、fonfun、アトムリビンテック、出前館、わかもと製薬は値下がり率上位に売られた。
08月06日 東証グロース(前場)
【市況】東証グロース(前引け)=値上がり優勢、利益確定売り
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東証グロース市場は前日まで5日続伸していたこともあり一部の銘柄に利益確定売りが出た。
一方、主要銘柄には下値で買い戻しの動きもみられた。市場では「売買代金の上位には上昇する主力銘柄が目立ち、新興市場の底堅さが確認できた」との声が聞かれた。
東証グロース市場250指数は小幅に反落した。前引けは前日比1.29ポイント(0.17%)安の771.07だった。グロース250は小幅安、グロースCoreは強含み。
グロース市場ではフロンテオやサンバイオが下落した。一方、リベラウェアやソフトフロンは上昇した。
値上がり銘柄数296、値下がり銘柄数245と、値上がりが優勢だった。
個別では、ジェネレーションパス、BTM、フォースタートアップス、デコルテ・ホールディングスがストップ高。L is B、情報戦略テクノロジー、豆蔵デジタルホールディングス、ソフトフロントホールディングス、INGSなど24銘柄は年初来高値を更新。ジェリービーンズグループ、ベガコーポレーション、レナサイエンス、揚羽、Liberawareは値上がり率上位に買われた。
一方、オルツが年初来安値を更新。クラダシ、コンヴァノ、マイクロ波化学、スリー・ディー・マトリックス、フリーは値下がり率上位に売られた。
08月06日 相場概況(寄り付き後)
【市況】東京株式(寄り付き) =反落スタート、米ハイテク株安で
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【寄り付き概況】
6日の日経平均株価は反落で始まった。始値は前日比119円08銭安の4万0430円46銭。
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調であったことを受け、東京株式市場でも足もとで買い手控えムードが漂う。米株市場ではFRBが9月に利下げに動くとの見方が強まっている一方、トランプ関税の影響で米国内の物価が上昇することへの懸念も意識されており、前日は7月のISM非製造業景況感指数がコンセンサスを下回る数値だったことも嫌気された。
東京株式市場では米関税政策への警戒感も依然として拭えない。あす8月7日から相互関税が15%となるが、現状27.5%の関税が継続している自動車関税の動向を見極めたいとの思惑などが不透明要因となっている。取引時間中は米株価指数先物の値動きや外国為替市場の動向などに左右される場面も想定されるだろう。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、リクルートやキッコマン、ニチレイが下落している。一方、三井不やソニーG、伊藤忠が上昇している。
08月06日 稼足銘柄
稼足銘柄を更新
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08月06日 相場展望(寄り付き前)
【オープニングコメント】
一進一退の展開か
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6日の東京株式市場は、軟調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、4万400円-4万800円を想定。(5日終値4万549円54銭)
米国株は下落。ダウ平均は61ドル安の44111ドルで取引を終えた。
現地5日の米国株式が下落したことから、売り優勢スタートとなりそう。きのう5日の日経平均株価は反発したものの、上値の重い動きだったこともあり、利益確定売りに押される場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の半ば(5日は147円36-38銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=170円台の後半(同170円13-17銭)とやや円安方向にある。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、5日の大阪取引所清算値比120円安の4万530円だった。
【好材料銘柄】
■総医研ホールディングス <2385>
Floraと女性の健康課題に対する一体的支援サービスの提供で業務提携。
■ワールドホールディングス <2429>
上期経常は2倍増益で上振れ着地。
■イルグルム <3690>
10-6月期(3Q累計)経常が23%増益で着地・4-6月期も3.7倍増益。また、株主優待品を従来のAmazonギフトカードからデジタルギフトに変更。
■スタメン <4019>
今期経常を一転3%増益に上方修正・最高益更新へ。
■unerry <5034>
前期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■クラダシ <5884>
日本郵便と資本業務提携。日本郵便を割当先とする121万3900株の第三者割当増資を実施する。発行価格は423円。
■オルガノ <6368>
上期経常を一転24%増益に上方修正・最高益、通期も増額。
■NTN <6472>
4-6月期(1Q)経常は83%増益で着地。
■共和電業 <6853>
株主優待制度を導入。毎年12月末時点で200株以上を1年以上保有する株主を対象に、QUOカード(保有株数600株未満で2000円分、600株以上で5000円分)を贈呈する。ただし、初回の25年12月末は保有期間にかかわらず贈呈される。上期営業は7%増益で着地。
■イリソ電子工業 <6908>
非開示だった上期経常は43%増益へ。
■ティラド <7236>
今期経常を74%上方修正。
■ロイヤルホテル <9713>
今期最終を50%上方修正。
■パーカーコーポレーション <9845>
4-6月期(1Q)経常は65%増益で着地。
【主な経済指標・スケジュール】
6(水)
【国内】
6月毎月勤労統計調査(8:30)
《決算発表》
NTT、ホンダ、富士フイルム、大和ハウス、花王、IHI、鹿島、川重、シスメックス、エムスリー、楽天銀行、資生堂、明治HD、F&LC、めぶきFG、オムロン、東急不HD、日油、栗田工、ブラザー、THK、リンナイ、カカクコム、応化工、ロート、テクノプロHD、博報堂DY、京急、空港ビル、スカパーJSA、京王、アルフレッサHD、ニッパツ、Gウイン、三井E&S、グリコ、テレ朝HD、ポーラオルHD、日光電、ハーモニック、三菱食品、UACJ、JMDC、ペプチド、メイコー、淀川鋼、ニップン、フジミインコ
【海外】
米10年国債入札
《米決算発表》
マクドナルド、ウォルト・ディズニー、ウーバー・テクノロジーズ、エアビーアンドビー、ロックウェルオートメーション、ドアダッシュ、ピクナルウェストキャピタル、グローバル・ペイメンツ、トリンブル、ナイソース、アムジェン
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
08月05日 NY株/欧州株概況
【市況】61ドル安と反落、米指標を嫌気
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5日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比61ドル90セント安の4万4111ドル74セントで終えた。米政権による関税政策が景気を冷やすとの懸念が根強く、ハイテクを中心に主力株に売りが出た。半面、米連邦準備理事会(FRB)が近く利下げに動くとの観測は米株相場を下支えした。
米サプライ管理協会(ISM)がこの日発表した7月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は50.1となり、前月から0.7ポイント低下。市場予想(ロイター通信調べ)の51.5を下回った。統計を受けて米景気の悪化に対する警戒感が強まり、相場の重荷となった。
日系証券筋は指標を踏まえ、「米経済がスタグフレーションに陥るリスクも意識された」と述べた。
さらにトランプ大統領は5日、CNBCテレビのインタビューで、医薬品に対する関税を250%まで引き上げる可能性があると説明。また、半導体に対する新たな関税措置についても早ければ来週にも発表する考えを示した。
関税が米国の物価上昇につながり、米経済の大半を占める個人消費が悪化するとの懸念が広がった。
ただ、ダウ平均の下値は堅く上昇する場面もあった。FRBが9月に利下げに動くとの見方が投資家心理を下支えした。ロイター通信によれば、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は4日、米国の労働市場が軟化していることなどを理由に利下げの時期が近づいているとの認識を示した。金融緩和が米経済を下支えするとの見方は主力株への買いを促した。
セールスフォースやマイクロソフト、エヌビディアなどハイテク株の下落が目立った。ビザやマクドナルドも下げた。半面、ユナイテッドヘルス・グループやスリーエム、シェブロンは上昇した。
ナスダック総合株価指数は反落し、前日比137.032ポイント安の2万0916.550で終えた。
【シカゴ日本株先物概況】
5日のシカゴ日経平均先物は下落した。9月物は前日比55円安の4万0530円で終えた。この日は日経平均株価が上昇したものの、米株式相場が下落したため、シカゴ市場の日経平均先物には売りがやや優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
40530 ( -120 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
40570 ( -80 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
5日の英FTSE100種総合株価指数は続伸した。終値は前日比14.43ポイント(0.15%)高の9142.73と、7月24日以来8営業日ぶりに最高値を更新した。
市場予想を上回る業績を公表した銘柄に買いが入った。7日に結果を発表する英イングランド銀行(中央銀行)の金融政策委員会で、0.25%の利下げが決まるとの期待も投資家心理を支えた。
25年4〜6月期の利益水準が市場予想を上回った石油大手の英BPも上げた。資源株にも買いが優勢だった。
FTSEの構成銘柄では、増益決算と自社株買いを発表した医療機器大手スミス・アンド・ネフューが15.34%と急伸。産金大手フレスニロは6.00%高、
5日に2025年6月期決算を公表した酒造大手ディアジオも4.90%高と売上高や営業利益(特別項目の控除前)が市場予想ほど落ち込まなかったことが好感された。
他方、前日に上昇が目立った一部の銀行株に利益確定の売りが出た情報サービス会社RELXは2.31%安、金融大手ロイズ・バンキング・グループは2.18%安、プライベート・エクイティ会社3i(スリーアイ)グループは2.04%安と下げた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
5日のドイツ株価指数(DAX)は続伸し、前日比88.38ポイント(0.37%)高の2万3846.07で終えた。米関税政策を巡る警戒感はやや落ち着き、市場予想を上回る業績を公表した銘柄に買いが入った。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測も、投資家心理を支えた。
個別では、5日発表した2025年4〜6月期決算で営業利益(特殊要因を除く)が市場予想を上回った半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが4.58%高、高級車メーカーのポルシェが2.50%高、商用車大手ダイムラー・トラックが2.32%高と上伸。
半面、コメルツ銀行は5.99%安、人工透析製品・サービスのフレゼニウスメディカルケアと化粧品大手バイヤスドルフは共に1.75%安で終了した。
■フランス・パリ株価指数
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は反落し、前日比0.14%安で終えた。