Market Data
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【日経平均】
39819円11銭(▲82円08銭=0.21%)
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【TOPIX】
2834.48(▲5.33=0.19%)
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【グロース250】
738.11(▲9.63=1.29%)
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【プライム売買高】14億8535万株(▲1億2194万株)
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【売買代金】4兆0046億円(▲935億円)
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【値上がり銘柄数】543(前日:1172)
【値下がり銘柄数】1037(前日:374)
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【新高値銘柄数】122(前日:87)
【新安値銘柄数】6(前日:7)
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【25日騰落レシオ】120.60(前日:117.41)
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■本日のポイント
1.日経平均は82円安と反落、一時4万円回復も値を消す展開
2.前日の米市場ではNYダウが上昇し、ナスダック指数は最高値
3.ディスコなど半導体関連株の下落が響き全体相場を押し下げる
4.明日から3連休で20日には参院選があることから様子見姿勢も
5.三菱重やIHIが安くトヨタやスズキが軟調、セブン&アイが続落
今週は、堅調展開となった。
参院選の投開票と三連休を先に控えて方向感が定まらず、下落と上昇を繰り返す展開。
決算など材料の多かった半導体株の値動きが大きくなり、全体も半導体株の影響を大きく受けた。
週間では上昇。金曜18日は下落で終えたものの、一時節目の4万円を上回った。日経平均は週間では約249円の上昇となり、週足では3週ぶりに陽線を形成した。
来週は、一進一退展開か。
月曜が休場で立ち合いは4日。
米国は決算発表が本格化し、日本は決算発表シーズンに突入する。個別の振れ幅は大きくなると思われるが、決算発表待ちで手がけづらくなる銘柄も多くなるだけに、全体では方向感が定まりづらい。参院選が終了し、政局や日米交渉に関するニュースには振らされやすくなるとみる。一方、翌週にはFOMCや日銀金融政策決定会合が控えており、上でも下でも値幅が出れば、それを修正する動きも出てきやすい。
強弱感が入り交じり、週を通しては小幅な値動きにとどまると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
42003.15 ボリンジャー:+3σ(13週)
41227.50 ボリンジャー:+3σ(25日)
41214.74 ボリンジャー:+2σ(26週)
40726.42 ボリンジャー:+2σ(13週)
40619.87 ボリンジャー:+2σ(25日)
40012.23 ボリンジャー:+1σ(25日)
39819.11 ★日経平均株価18日終値
39688.25 均衡表転換線(日足)
39681.84 6日移動平均線
39462.30 ボリンジャー:+1σ(26週)
39449.70 ボリンジャー:+1σ(13週)
39404.60 25日移動平均線
39196.37 均衡表基準線(日足)
38942.07 新値三本足陰転値
38854.19 均衡表転換線(週足)
38796.97 ボリンジャー:-1σ(25日)
38189.33 ボリンジャー:-2σ(25日)
38172.97 13週移動平均線
38161.03 200日移動平均線
37840.48 均衡表雲上限(日足)
37709.85 26週移動平均線
節目の4万円超えで寄り付いた後は値を消し、終値82.08円安で着地は4万円割れ。ザラ場高値と安値を前日から切り上げたが、ローソク足は陰線を引き、4万円から上での売り圧力の強さを窺わせた。株価下方で5日や25日の移動平均線が上向いて上昇基調継続を示唆する反面、騰落レシオ(25日ベース)は120.59%と、買われ過ぎが意識される120%ラインを5月30日以来およそ1カ月半ぶりに上回った。このため短期的には利益確定売り圧力が強まりやすく、4万円処の値固めに日柄が必要となる可能性が意識される。
【大引け概況】
18日の日経平均株価は反落し、終値は前日比82円08銭安の3万9819円11銭だった。
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前日の米株式市場では、NYダウは229ドル高と続伸し、ナスダック指数は最高値を更新した。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場は買い先行となり日経平均株価は4万円台を回復してスタート。寄り付き直後に一時4万87円まで値を上げた。
しかし、買い一巡後は売りに押され、午前10時過ぎ以降はマイナス圏に値を消す展開となった。前日決算を発表し7~9月期の減益見込みを明らかにしたディスコが急落したほか、アドバンテストなど半導体関連株が下落したことが全体相場を押し下げた。後場に入ってからは、3万9800円前後での一進一退が続き、午後1時過ぎには3万9745円まで売られる場面があった。あすからは3連休で20日には参院選があることからポジション調整や利益確定売りが優勢で様子見姿勢も強かった。
一方、ソフトバンクグループ(SBG)は後場に一段高となり、堅調さが目立った。前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が連日で最高値を更新した。米ハイテク株高が、SBGの運用する投資ファンドの損益にとってプラスになるとの見方から買いが集まった。良品計画やイオンといった消費関連も上昇した。
国内の各メディアからは与党の過半数割れが伝わっており、ある程度は織り込まれていると想定されるが、政治の不安定化が海外投資家に嫌気され、買い越し基調が崩れるのではないかとの警戒感や、米国との関税交渉も難航するのではないかとの懸念も相場の重荷になっている。
一方、トランプ米大統領は非関税障壁として日本の消費税を問題視しているため、与党が敗退すれば、新政権の発足による消費税減税などの対策が実現し、海外投資家から歓迎される可能性もあるとの声も聞かれる。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は前日比5.33ポイント(0.19%)安の2834.48だった。JPXプライム150指数も反落し、2.50ポイント(0.20%)安の1237.52で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆45億円、売買高は14億8535万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1037と全体の約6割だった。値上がりは543、横ばいは44だった。
個別銘柄では、7-9月期の業績見通しをネガティブ視されたディスコのほか、三菱重工業、川崎重工業やIHIが安く、サンリオ、ファーストリテイリングが軟調。トヨタ自動車、ホンダ、スズキが下落し、セブン&アイ・ホールディングスが続落。任天堂、三菱商事やソニーグループが値を下げた。ほか、東京製鐵、東洋エンジニア、GMOインターネットなどが値下がり率上位となった。
半面、良品計画が高く、レーザーテックやソフトバンクグループが値を上げた。フジクラ、日立製作所や古河電気工業が堅調。リクルートHD、荏原や日本製鋼所、ゆうちょ銀行が上昇した。ほか、SBIホールディングスが買われ、SBIホールディングスなどへの割当増資を実施するアドバンスクリエイトが急騰、YTL、宮越ホールディングス、ノリタケなどが値上がり率上位となった。
東証スタンダード市場は3連休と参院選の投開票を前に「個人も総じて見送り姿勢だった」とされ、積極的な買いが入らず、手じまい売りなどに押される銘柄が多くなった。
値上がり銘柄数485、値下がり銘柄数906と、値下がりが優勢だった。
18日にスタンダード市場に新規上場したみのやは午前に公開価格(1540円)を991円(64.3%)上回る2531円で初値を付け、終値は初値比8円(0.31%)安の2523円だった。
個別ではFDKがストップ高。守谷商会、田辺工業、テクノ菱和、カドス・コーポレーション、平安レイサービスなど62銘柄は年初来高値を更新。東邦レマック、エス・サイエンス、アルファ、マックハウス、ジェイホールディングスが買われた。
一方、出前館、スーパーバリュー、東武住販、テンダ、瀧上工業が年初来安値を更新。インタートレード、フレンドリー、unbanked、兵機海運、メディカル一光グループが売られた。
東証グロース市場は高く始まったが、20日に投開票を控える参院選や連休を前に、次第に利益確定目的の売りが優勢になった。取引終了にかけて次第に下げ幅を広げた。
グロース市場全体の売買代金も前日に比べて減っており、手控え姿勢の強さをうかがわせた。
ただ、この日スタンダード市場に上場したみのやは、時価総額90億円弱ながら売買代金が200億円を超えた。「他に動く銘柄がないので、売買が集中したようだ」といい、数は多くなかったが、値動きを求める動きはこの日も続いた。
東証グロース市場250指数は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比9.63ポイント(1.29%)安の738.11だった。
グロース市場ではトライアルやカバー、グロービングが下落した。一方、タイミーやTKP、GENDAは上昇した。
値上がり銘柄数155、値下がり銘柄数420と、値下がりが優勢だった。
個別ではHmcomm、スマサポがストップ高。Will Smartは一時ストップ高と値を飛ばした。dely、イメージ情報開発、coly、モビルス、サイエンスアーツなど18銘柄は年初来高値を更新。パワーソリューションズ、コンヴァノ、デジタルプラス、ベースフード、フレアスが買われた。
一方、クリングルファーマがストップ安。ブッキングリゾート、ウェルネス・コミュニケーションズ、INFORICHなど4銘柄は年初来安値を更新。データセクション、いつも、イオレ、キッズウェル・バイオ、グロースエクスパートナーズが売られた。
18日午前の日経平均株価は反落し、午前終値は前日比122円34銭安の3万9778円85銭だった。
朝方上昇後は値を消す展開。前日の米株式市場は、NYダウは229ドル高と続伸し、ナスダック指数は最高値を更新した。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場は買い先行で始まり日経平均株価は4万円台を回復してスタート。一時、4万87円まで値を上げた。しかし、買い一巡後は売りに押される展開でマイナス圏に転じ、午前11時過ぎには3万9751円まで売られる場面があった。前日決算を発表し7~9月期の減益見込みを明らかにしたディスコが急落したほか、アドバンテストや東京エレクトロンなど半導体関連株が下落した。20日の参院選を前に買い手控えの動きが強まったことも相場の上値を押さえた。
ただ、台湾積体電路製造(TSMC)が17日に発表した決算内容を引き続き好感するかたちでソフトバンクグループ(SBG)や半導体関連の一角などに買いが先行した。
東京株式市場の3連休中の20日には参院選の投開票を控える。選挙の情勢や、今後の政権運営を巡る不透明感も買い手控え要因になった。良品計画や高島屋など小売り株の一角には買いが入った。
後場の日経平均は、マイナス圏での軟調推移が続くか。日経平均は節目の4万円に到達したが、買いは続かず失速した。ディスコの急落で半導体関連が総じて上値を重くしており、これが指数の押し下げ要因となった。後場においては、週末に控える参院選の行方を見極めたいという向きもあり、一部投資家の様子見姿勢も意識されやすい。また、東京市場は明日から3連休となることから、積極的な買いを見合わせる向きもあろう。総じて、上値を一気に追う場面では利益確定売りが出やすく、指数もさえない値動きとなりそうだ。
なお、取引開始前に発表された6月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比3.3%上昇した。生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPIは3.4%上昇と6カ月連続で伸びが拡大し、市場予想を上回った。こうした結果を踏まえ、日本銀行の利上げ路線を支える内容だったという声も聞かれている。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは前日比3.71ポイント(0.13%)安の2836.10だった。JPXプライム150指数も反落で前場を終えた。
業種別株価指数(33業種)は、機械、パルプ・紙、空運業などが下落。証券・商品先物取引業、食料品、非鉄金属などが上昇した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9523億円、売買高は6億7132万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は862、値上がりは685、横ばいは77だった。
業種別では、機械、パルプ・紙、空運業などが下落する一方で、証券・商品先物取引業、食料品、非鉄金属などが上昇した。
個別では、アアドバンテストや東京エレクトロンなどの半導体関連株が軟調に推移。また、セブン&アイ・ホールディングスやサンリオ、任天堂、リクルートHD、トヨタ自動車、ソニーグループ、IHI、キーエンスなどが下落した。ほか、7-9月期の業績見通しをネガティブ視されたディスコが大幅安、日本マイクロニクス、東洋エンジニアリング、コプロ・ホールディングスなどが値下がり率上位となった。
一方、三菱UFJ、三井E&S、レーザーテック、三菱重工業、川崎重工業、日立、ファーストリテ、ソフトバンクグループ、東京電力HD、古河電工などが上昇した。ほか、SBIHDなどへの割当増資を実施するアドバンスクリエイトが急騰、ノリタケ、宮越ホールディングス、ジェイテックコーポレーションなどが値上がり率上位となった。
東証スタンダード市場は米株高を受け、日経平均は4万円台を回復して始まったが、参院選後の政局を見極めたいとの姿勢が出て買いが鈍った。週末に向けたポジション調整の売りも出て、指数はマイナスに転じた。
値上がり銘柄数522、値下がり銘柄数766と、値下がりが優勢だった。
18日に東証スタンダード市場に新規上場したみのやは10時59分に公開価格(1540円)を991円(64.35%)上回る2531円で初値を付けた。前引けは2890円だった。
個別では、FDKがストップ高。田辺工業、テクノ菱和、カドス・コーポレーション、平安レイサービス、ETSグループなど52銘柄は年初来高値を更新。東邦レマック、アルファ、美濃窯業、セレコーポレーション、マックハウスが買われた。
一方、出前館、スーパーバリューが年初来安値を更新。インタートレード、フレンドリー、萬世電機、テモナ、スターシーズが売られた。
東証グロース市場は、小高く始まったが、日経平均株価が朝高後下落に転じるなか、連休を控えていることもあって新興市場でも次第に利益確定目的の売りが優勢になった。
東証グロース市場250指数は反落した。前引けは前日比5.36ポイント(0.72%)安の742.38だった。グロース250は下落。グロースCoreは続伸。
グロース市場ではジーエヌアイやQPS研究所、MTGが下落した。一方、アストロHDやGENDA、ライフネットは上昇した。
値上がり銘柄数198、値下がり銘柄数359と、値下がりが優勢だった。
個別ではHmcommがストップ高。Will Smartは一時ストップ高と値を飛ばした。dely、coly、サイエンスアーツ、gooddaysホールディングス、パワーソリューションズなど14銘柄は年初来高値を更新。ティムス、コンヴァノ、デジタルプラス、アスア、ティーケーピーが買われた。
一方、INFORICHが年初来安値を更新。データセクション、TORICO、インフォメティス、ウェッジホールディングス、イオレが売られた。
【寄り付き概況】
18日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比171円20銭高の4万0072円39銭。
前日の米株式市場は、NYダウは229ドル高と続伸。ハイテク株などが値を上げるなか、ナスダック指数やS&P500種株価指数は最高値を更新した。
米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も値を上げ4万円台を回復して始まった。
為替は1ドル=148円30銭台と前日夕方に比べやや円高で推移している。
東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
個別では、ファストリ、TDK、中外薬、フジクラが高い。一方、ソニーG、テルモ、セブン&アイ、トヨタが安い。
18日の東京株式市場は続伸後、上値の重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、3万9700円-4万200円(17日終値3万9901円19銭)
米国株は上昇。ダウ平均は229ドル高の44484ドルで取引を終えた。
現地17日の米国株高を受け、買い先行スタートとなりそう。
フシ目の4万円が意識されそうだが、手がかり材料に乏しいなか、3連休を控えた週末でもあることから、買い一巡後は利益確定売りに押される場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の半ば(17日は148円72-74銭)、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の前半(同172円37-41銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、17日の大阪取引所清算値比115円高の4万45円だった。
【好材料銘柄】
■Hmcomm <265A>
「衛星データ×FAST-D 漏水検知システム」が滋賀県守山市の官民連携プロジェクトに採択。広域から精密まで一気通貫で漏水を検知する実証実験を開始する。
■ノリタケ <5331>
ストラテジックキャピタルが17日付で大量保有報告書を提出。ストラテジックキャピタルのノリタケ株式保有比率は5.10%となり、新たに5%を超えたことが判明した。
■コンヴァノ <6574>
8月1日現在の株主を対象に1→10の株式分割を実施。
■アドバンスクリエイト <8798>
ライフネット生命保険 <7157> 、SBIホールディングス <8473> 、FWD生命保険、ブロードマインド <7343> 、メットライフ生命保険に対し、第三者割当増資を実施(普通株と優先株を1株150円)。合計66.7億円を調達する。
■スマサポ <9342>
株主優待制度を新設。毎年9月末と3月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、QUOカード(保有株数600株未満で2000円分、600株以上で8000円分)を年2回贈呈する。
【主な経済指標・スケジュール】
18(金)
【国内】
6月全国消費者物価指数(CPI)(8:30)
《決算発表》
東製鉄、アルインコ、アジュバンH、ゲンダイAG
【海外】
米6月住宅着工件数(21:30)
米6月建設許可件数(21:30)
米7月ミシガン大学消費者態度指数(23:00)
《米決算発表》
3M、ハンチントン・バンクシェアーズ、リージョンズファイナンシャル、チャールズシュワブ、トリスト・フィナンシャル、シュルンベルジェ、アメリカン・エキスプレス
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
07月17日 NY株/欧州株概況
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【市況】229ドル高と続伸、米経済指標が改善 |
・・・続き
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17日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比229ドル71セント(0.51%)高の4万4484ドル49セントで終えた。
朝方発表の米経済指標が改善し、米景気の底堅さを示した。ダウ平均の構成銘柄ではないが半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)が好決算を発表し、半導体株などハイテク株の一部に買いが広がった。
この日発表された6月の米小売売上高は前月比0.6%増加し、5月の0.9%減少から大幅に持ち直した。市場予想の0.1%増を上回った。また、7月のフィラデルフィア連銀の製造業景況指数は15.9と前月のマイナス4.0から改善し、週間の米新規失業保険申請件数は5週連続で減少した。関税引き上げなどの影響で米経済が急激に冷え込むとの過度の懸念が後退した。
雇用関連指標も国内経済の底堅さを示し、相場を下支えした。12日までの週の新規失業保険申請は前週比7000件減の22万1000件と、5週連続で改善した。
トランプ米政権の高関税政策が及ぼす景気への打撃が警戒されているが、市場では「最近発表された主要企業の決算は当初懸念されていたよりも悪い内容ではなかった」(日系証券筋)との声も聞かれた。
TSMC決算でAI投資の勢いが確認され、エヌビディアが上場来高値を更新した。データセンター需要への期待からマイクロソフトも買われ、高値を更新した。TSMCの米国預託証券(ADR)は時価総額が1兆ドルを超えた。
ダウ平均の構成銘柄では四半期決算を発表したトラベラーズの上昇が目立った。ウォルト・ディズニーやコカ・コーラ、キャタピラー、JPモルガン・チェースなども買われた。一方、ユナイテッドヘルス・グループやメルクなどディフェンシブ株の一角が下げた。
ナスダック総合株価指数は4日続伸した。前日比153.777ポイント(0.74%)高の2万0884.268で終え、連日で過去最高値を更新した。パランティア・テクノロジーズが上昇した。一方、マイクロン・テクノロジーは下げた。
S&P500種株価指数は続伸した。前日比33.66ポイント(0.53%)高の6297.36と1週間ぶりに高値を更新した。
【シカゴ日本株先物概況】
17日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比480円高の4万0045円で終えた。この日は日経平均株価が上昇した。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数が最高値を更新するなど米株式相場も堅調だったため、シカゴ市場の日経平均先物にも買いが活発となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
40045 ( +115 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
40095 ( +165 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
17日の英FTSE100種総合株価指数は3日ぶりに反発し、前日比46.09ポイント(0.51%)高の8972.64で終えた。17日発表された英雇用統計が賃金上昇率の鈍化などを示し、英イングランド銀行(中央銀行)が利下げを進める余地が残るとの見方につながった。
FTSEの構成銘柄では、生命科学分野などの専門的商品・サービスを提供するディプロマが6.44%高と急伸。ホテル大手ウィットブレッドが3.21%高、建機レンタルのアシュテッド・グループが3.12%高で続いた。一方、格安航空大手イージージェットは4.91%安、産金大手エンデバー・マイニングは2.69%安、たばこ大手ブリティッシュ・アメリカン・タバコは1.55%安と売られた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
17日のドイツ株価指数(DAX)は6営業日ぶりに反発し、前日比361.55ポイント(1.50%)高の2万4370.93で終えた。一部の主要企業が公表した直近四半期の業績が好調で、投資家心理の支えとなった。株式相場が前日までに水準を切り下げていたため、値ごろ感からの買いも入った。
個別では、スイスの重電大手ABBが市場予想を上回る四半期決算を公表したことが支援材料となりエネルギー大手シーメンス・エナジーが4.15%高、総合電機大手シーメンスが3.87%高、業務用ソフトウエア大手SAPが2.24%高と相場をけん引。半面、エネルギー大手イーオンは0.56%安、ドイツ取引所は0.49%安、電力大手RWEは0.32%安で取引を終えた。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は5営業日ぶりに反発し、前日比1.29%高で終えた。電機大手シュナイダー・エレクトリックの上昇が目立った。他方、広告大手ピュブリシス・グループが下げたほか、自動車のルノーに売りが続いた。