Market Data
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【日経平均】
39663円40銭(▲14円62銭=0.04%)
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【TOPIX】
2819.40(▲5.91=0.21%)
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【グロース250】
734.74(△3.36=0.46%)
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【プライム売買高】15億6937万株(▲743万株)
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【売買代金】4兆3945億円(△2725億円)
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【値上がり銘柄数】568(前日:626)
【値下がり銘柄数】994(前日:932)
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【新高値銘柄数】83(前日:126)
【新安値銘柄数】16(前日:11)
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【25日騰落レシオ】110.27(前日:116.92)
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■本日のポイント
1.日経平均は小反落、半導体関連が支えるも上値も重い
2.エヌビディア株高が追い風、一時3万9900円台まで上昇
3.ASMLの決算受け、取引終盤は半導体関連の利食い誘発
4.20日に参院選投開票を控えるなか、積極的な買い続かず
5.個別も値上がり銘柄数は少なく、全体の35%にとどまる
全般は方向感の定まらない展開が続いた。参院選については、与党の過半数割れについて
はある程度織り込んだ節があるものの、その後の経済政策がどうなるのかなど不透明要素
が多く、積極的な売買は手控えられよう。
関税問題についても、参院選通過までは踏み込んだ協議は期待しづらいところであり、し
ばらくは様子見ムードの強い展開が続きそうだ。
終値(3万9663円)では5日線(3万9603円、16日時点、以下同じ)を上回っている。選挙
前に政治を理由として日本株が崩れるリスクは低下しつつあるだけに、あすは5日線や節
目の3万9500円より上で推移できるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
42940.31 ボリンジャー:+3σ(26週)
41946.61 ボリンジャー:+3σ(13週)
41355.50 ボリンジャー:+3σ(25日)
41194.82 ボリンジャー:+2σ(26週)
40684.73 ボリンジャー:+2σ(13週)
40655.69 ボリンジャー:+2σ(25日)
39955.89 ボリンジャー:+1σ(25日)
39663.40 ★日経平均株価16日終値
39650.78 均衡表転換線(日足)
39639.73 6日移動平均線
39449.34 ボリンジャー:+1σ(26週)
39422.86 ボリンジャー:+1σ(13週)
39256.08 25日移動平均線
39196.37 均衡表基準線(日足)
38942.07 新値三本足陰転値
38854.19 均衡表転換線(週足)
38556.28 ボリンジャー:-1σ(25日)
38160.99 13週移動平均線
38140.75 200日移動平均線
37856.47 ボリンジャー:-2σ(25日)
37746.68 均衡表雲上限(日足)
37703.86 26週移動平均線
ザラ場高値と安値を前日水準から切り上げ、終値は14.62円安と弱含みながら5日移動平均
線とのプラス乖離を維持した。ローソク足は小陰線の胴体部分から上下に短いヒゲを出す
「星」に近い形状を描き、節目の4万円手前での売り買い拮抗状態を再確認する形となっ
た。本日も25日線の上昇と5日線の下降が続いており、日柄調整の継続を示唆している。
【大引け概況】
16日の日経平均株価は小幅に反落し、終値は前日比14円62銭安の3万9663円40銭だった。
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きょうは朝方に日経平均が小高くスタートしたものの、すぐに値を消しマイナス圏に沈んだ。しかしその後は再び切り返し、後場に入ると240円あまりの上昇で3万9900円台まで水準を切り上げる局面もあった。
前日の米国株市場でエヌビディア<NVDA>が買われた流れを引き継ぎ、半導体関連の主力銘柄が上昇し日経平均を押し上げた。
東京株式市場でも銀行株や保険株に売りが出た。日米ともに長期金利が上昇したため、不動産株も軟調だった。
しかし、全体的には値下がり銘柄が多く、後場取引後半になるとオランダのASMLホールディング<ASML>の決算が発表されたのを契機に半導体関連に利食いの動きが広がり、それに合わせて日経平均株価も再び急速に値を消す展開を強いられた。20日の参院選の投開票を控え、この結果を見極めたいとの思惑から積極的な買いが入りにくく、プライム市場の値上がり銘柄数は全体の35%にとどまった。
日経平均の下げ幅は限られた。前日は半導体大手の米エヌビディア株が上昇し、ナスダック総合株価指数は連日で最高値を更新した。東京株式市場では東京エレクトロンやフジクラが上昇。アドテストは10日続伸した。日経平均は上げ幅を200円超に広げる場面があったが、ASMLの決算発表後は関連株の荒い動きが続いた。
全般は方向感の定まらない展開が続いた。参院選については、与党の過半数割れについてはある程度織り込んだ節があるものの、その後の経済政策がどうなるのかなど不透明要素が多く、積極的な売買は手控えられよう。関税問題についても、ベッセント米財務長官と石破首相が会談する方向で調整しているが、参院選通過までは踏み込んだ協議は期待しづらいところであり、しばらくは様子見ムードの強い展開が続きそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は5.91ポイント(0.21%)安の2819.40だった。JPXプライム150指数も反落し、0.90ポイント(0.07%)安の1229.83で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆3945億円、売買高は15億6937万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は994。値上がりは568、横ばいは64だった。
業種別株価指数(33業種)は不動産業、輸送用機器、銀行業などが下落。上昇はその他製品、食料品、情報・通信業など。
個別では、売買代金首位となったレーザーテックが下落、同2位となったディスコも軟調。サンリオが値を下げ、ファーストリテイリングも安い。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友FGなどメガバンクが下落、古河電気工業も利食いに押された。川崎重工業、サンリオ、リクルートHD、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車、ソニーグループなどが下落した。ほか、第1四半期は想定以上の大幅減益となったヨシムラ・フード・ホールディングスが値下がり率首位に売り込まれ、テラスカイも急落。いちご、ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスなども大幅安。
一方、東京エレクトロン、アドバンテストが買われ、フジクラも上昇した。良品計画も堅調。IHI、三菱重工業、東京電力HD、日立、第一三共、キーエンスなどが上昇した。任天堂がしっかり。ほか、第1四半期は市場想定を上回る着地となった東宝は急騰した。JCRファーマが値上がり率トップとなり、ライフドリンク カンパニーも値を飛ばした。オープングループが大幅高、フジ・メディア・ホールディングス、第一工業製薬、松屋なども大きく水準を切り上げた。
東証スタンダード市場は日米の企業決算発表など重要イベントを控え積極的な買いが入りにくく薄商いの中、指数は方向感なく推移した。高値警戒感の出ていた銘柄には利益確定売りが出て、やや売りが優勢となった。
スタンダードTOP20は強含み。出来高は5億7188万株。
値上がり銘柄数624、値下がり銘柄数734と、値下がりが優勢だった。
個別ではフロイント産業、日宣、東邦レマックがストップ高。三機サービス、ビート・ホールディングス・リミテッドは一時ストップ高と値を飛ばした。田辺工業、テノックス、サンテック、フジ日本、平安レイサービスなど69銘柄は年初来高値を更新。串カツ田中ホールディングス、Abalance、南陽、プリモグローバルホールディングス、光・彩が買われた。
一方、デュアルタップ、テンダが年初来安値を更新。ピクセラ、ピクセルカンパニーズ、出前館、MITホールディングス、テイツーが売られた。
東証グロース市場は4営業日ぶりに反発。決算など個別に材料が出た銘柄に買いが入った。
市場関係者は「日米の長期金利の上昇懸念が一服したことは、グロース株の追い風になった」と話す。「個人の運用成績が良く、すぐに利益確定の売りを出す必要がなかった」ことも下値を支えた。
「主力株に持ち高調整の売りが出る一方、出遅れていた銘柄に買いが入る傾向があった」との声が聞こえた。
東証グロース市場250指数は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比3.36ポイント(0.46%)高の734.74だった。グロース250は堅調、グロースCoreは軟調。
グロース市場ではヘリオスやデータセクが上昇した。一方、サンバイオやトライアルは下落した。
値上がり銘柄数303、値下がり銘柄数258と、値上がりが優勢だった。
個別ではインフォメティス、ヘリオス、JRC、グッドパッチ、いつもがストップ高。ABEJAは一時ストップ高と値を飛ばした。グロービング、ジェイグループホールディングス、ベガコーポレーション、モブキャストホールディングス、リップスなど17銘柄は年初来高値を更新。TORICO、ジェイドグループ、property technologies、ジンジブ、ブルーイノベーションが買われた。
一方、Chordia Therapeutics、ツクルバ、ウェルネス・コミュニケーションズ、ヒット、ビザスクなど8銘柄が年初来安値を更新。ジェイフロンティア、メタリアル、ジグザグ、BeeX、グロースエクスパートナーズが売られた。
16日午前の日経平均株価は小幅に反落し、午前終値は前日比35円62銭安の3万9642円40銭だった。
きょう前場は前日終値を挟んで方向感なく上下動を繰り返す展開となった。
前日の米株市場では半導体大手エヌビディア<NVDA>などをはじめ半導体関連の主力銘柄に買いが向かい、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに切り返したが、この流れを引き継いで東京株式市場でも半導体セクターの日経平均寄与度の高い銘柄が買われ全体相場に浮揚力を与えている。
15日のNYダウ平均は反落し、前日比436ドル安の4万4023ドルで終えた。米インフレの加速が意識されて米長期金利が上昇したことが株売りを促したほか、決算を発表した金融株への売りも重荷となった。東京株式市場でも銀行や保険など金融株に売りが目立った。20日投開票の参院選を巡り、自民、公明の苦戦が世論調査などから伝わったことも、海外勢のリスク回避的な売りにつながった。日経平均の下げ幅は150円を超える場面があった。
ただ、内需株には下げるものが目立つ。20日の参院選の投開票を控え、全体的にはリスク回避ムードの中でポジション調整の売りが優勢となった。日経平均、TOPIXともに前引けは小幅ながらマイナス圏で着地している。
16日午前の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=149円台に下落した。海外短期筋とみられる株価指数先物の買いを誘い、日経平均の上げ幅は一時100円を超える場面もあった。
後場の日経平均株価は売り買いが交錯し、明確な方向感を欠いた展開が続くか。
為替市場では円安が進行しており、輸出関連銘柄への買い意欲が維持される公算。一方、6月の米消費者物価指数(CPI)を受けた米国の利下げ観測後退で、米長期金利が高止まりしている。
また、国内外で決算発表の本格化を控える中、20日投開票の参院選情勢における与党苦戦報道や日米関税問題への不透明感も市場心理の重しとなり、積極的なポジション取りは難しいと予想される。以上の状況を踏まえ、後場も日経平均は引き続き狭いレンジ内での推移が想定される。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは8.26ポイント(0.29%)安の2817.05だった。JPXプライム150指数は反落した。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9247億円、売買高は7億3495万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は909。値上がりは630、横ばいは87だった。
業種別では、不動産業、証券・証券先物取引業、保険業などが下落する一方で、倉庫・運輸関連業、情報・通信業、石油・石炭製品などが上昇した。
個別ではディスコ、レーザーテック、東京エレクトロン、アドバンテストなど売買代金上位を占める半導体製造装置関連が揃って上昇、フジクラも買われた。IHI、第一三共、キーエンス、日立が高い。ほか、第1四半期は市場想定を上回る着地となった東宝が急騰、オープングループ、ライフドリンク カンパニー、JCRファーマなどが値上がり率上位となった。
半面、サンリオが軟調、ファーストリテイリングも安い。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクや三井住友などの一部の金融株が軟調に推移。
また、三菱重工業、川崎重工業、サンリオ、リクルートHD、トヨタ自動車、ソニーグループなどが下落した。
ほか、第1四半期は想定以上の大幅減益となったヨシムラ・フード・ホールディングスが値下がり率首位に売り込まれ、テラスカイも急落した、ヒトコムHD、北の達人コーポレーションなどが値下がり率上位となった。
東証スタンダード市場は、参院選や日米の企業決算などを巡り不透明感が強く、積極的な売買は手控えられ、指数は前日終値付近で方向感なくもみ合った。
スタンダードTOP20は強含み。出来高3億0019万株。
値上がり銘柄数637、値下がり銘柄数653と、売り買いが拮抗した。
個別では三機サービス、ビート・ホールディングス・リミテッドが一時ストップ高と値を飛ばした。田辺工業、テノックス、サンテック、フジ日本、平安レイサービスなど55銘柄は年初来高値を更新。串カツ田中ホールディングス、南陽、ピクセラ、光・彩、Abalanceが買われた。
一方、デュアルタップ、テンダが年初来安値を更新。出前館、アルファ、MITホールディングス、ピクセルカンパニーズ、テイツーが売られた。
東証グロース市場は前日に国内長期金利の上昇を背景に大きく下げた反動から一部銘柄に押し目買いが入った。市場では「13週移動平均(15日時点で721)を下値支持線として上値基調が続いている」との声が聞かれた。
東証グロース市場250指数は反発した。前引けは前日比1.23ポイント(0.17%)高の732.61だった。グロース250は上昇。グロースCoreは軟調。
グロース市場ではQPS研究所やABEJAが上昇した。一方、サンバイオやタイミーは下落した。
値上がり銘柄数300、値下がり銘柄数251と、値上がりが優勢だった。
個別では、インフォメティスがストップ高。ABEJA、グッドパッチは一時ストップ高と値を飛ばした。グロービング、ジェイグループホールディングス、ベガコーポレーション、モブキャストホールディングス、リップスなど14銘柄は年初来高値を更新。ジェイドグループ、いつも、アジャイルメディア・ネットワーク、property technologies、リビングプラットフォームが買われた。
一方、ツクルバ、ウェルネス・コミュニケーションズ、ヒット、ビザスク、クックビズなど7銘柄が年初来安値を更新。ジェイフロンティア、BeeX、メタリアル、ティーケーピー、ジグザグが売られた。
【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は小幅な続伸で始まった。始値は前日比56円72銭高の3万9734円74銭。
前日の欧州株市場は高安まちまちながら独DAXが4日続落と下値模索の動きを強めているほか、仏CAC40も3日続落するなど買い手控えムードが強い。米国株市場でもNYダウが400ドルを超える下げとなったが、エヌビディア<NVDA>やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>など半導体関連が高く、ナスダック総合株価指数はプラス圏を維持し連日で最高値を更新した。
東京株式市場では米半導体株高と足もとで急速に進む円安は輸出セクターに追い風ながら、国内で金利上昇への警戒感が高まるなか気迷いムードが漂っている。
07月16日 相場展望(寄り付き前)
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【オープニングコメント】
堅調展開か |
・・・続き
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16日の東京株式市場は、堅調な展開となりそう。
日経平均株価の予想レンジは、3万9500円-3万9800円を想定。(15日終値3万9678円02銭)
米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500は下落した一方、ナスダックは上昇した。
現地15日の米国株は、NYダウが反落したものの、ナスダック総合指数とSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は上昇。日本株も、日経平均株価への寄与度が高い値がさの半導体関連を中心に堅調な値動きが見込まれる。
為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の後半(15日は147円73-75銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=172円台の後半(同172円69-73銭)と小動き。対ドルでの円安を受け、輸出関連銘柄には支えとなりそう。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比45円安の3万9615円だった。
【好材料銘柄】
■ハブ <3030>
3-5月期(1Q)経常は79%増益で着地。
■DDグループ <3073>
MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。ポラリス・キャピタル・グループ傘下のPCGVI-1がTOB(株式公開買い付け)を実施し、非公開化を目指す。TOB価格は1株1700円で14日終値を17.8%上回る水準。買い付け期間は7月15日から8月27日まで。
■クリエイトSDホールディングス <3148>
今期経常は6%増で4期連続最高益、前期配当を10円増額・今期は12円増配へ。
■クリエイト・レストランツ・ホールディングス <3387>
3-5月期(1Q)最終は13%増益で着地。また、8月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。併せて株主優待制度を拡充する。26年2月末から適用する新制度では、毎年2月末と8月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて1500~3万円分の食事券を年2回贈呈する。
■TSIホールディングス <3608>
デイトナ・インターナショナルの株式を取得し子会社化する。取得価額は283億円。3-5月期(1Q)経常は73%増益・上期計画を超過。また、発行済み株式数(自社株を除く)の6.45%にあたる450万株(金額で60億円)を上限に自社株買いを実施。取得した自社株は26年1月31日付で全て消却する。
■PR TIMES <3922>
3-5月期(1Q)経常は83%増益で着地。
■レイ <4317>
上期経常を2倍上方修正。
■Gunosy <6047>
今期経常は2.4倍増益へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.04%にあたる25万株(金額で1億1000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月15日から8月31日まで。
■フロイント産業 <6312>
MBO(経営陣が参加する買収)による株式の非公開化を目指す。伏島巖代表取締役が代表を務める友がTOB(株式公開買い付け)を実施する。TOB価格は1株1085円で14日終値を41.6%上回る水準。買い付け期間は7月15日から8月27日まで。
■東洋電機製造 <6505>
今期営業は1%増益、前期配当を26円増額・今期は5円増配へ。
■扶桑電通 <7505>
今期経常を36%上方修正・34期ぶり最高益、配当も31円増額。
■ライズ・コンサルティング・グループ <9168>
3-5月期(1Q)最終は33%増益で着地。
【主な経済指標・スケジュール】
16(水)
【国内】
6月訪日外客数(16:15)
《決算発表》
八洲電機
【海外】
米6月生産者物価指数(PPI)(21:30)
米6月鉱工業生産(22:15)
米6月設備稼働率(22:15)
《欧決算発表》
ASMLホールディング
《米決算発表》
ジョンソン&ジョンソン、バンク・オブ・アメリカ、PNCファイナンシャル、M&Tバンク、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、プログレッシブ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
07月15日 NY株/欧州株概況
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【市況】436ドル安、金融に売り金利上昇も重荷 |
・・・続き
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15日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比436ドル36セント(0.98%)安の4万4023ドル29セントで終えた。米株相場が高値圏で推移するなか、決算を発表した金融株に売りが優勢になった。インフレ懸念も根強く米長期金利が上昇したことも、主力株の利益確定売りにつながった。半面、好材料が出たエヌビディアなどハイテク株の一角は買われ、相場を下支えした。
JPモルガン・チェースが朝に発表した2025年4〜6月期決算は1株利益などは市場予想を上回ったものの、純金利収入が届かなかった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、15日に決算を発表したウェルズ・ファーゴとブラックロックの下げも目立った。市場では「決算発表前までに金融株がかなり上昇しており、利益確定売りが出やすい」との指摘があった。
朝方発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇。5月(0.1%上昇)から伸びは加速。食品とエネルギーを除くコアの上昇率は前年同月比2.9%と、5月(2.8%)から拡大した。
トランプ米政権の高関税政策が物価を押し上げたとみられる。関税発動に伴うインフレ再燃への警戒感から、金融や小売りなどの銘柄が売られた。
市場では「関税による物価上昇のより明確な兆しを示した」(バンク・オブ・アメリカ)との受け止めがあった。今後一段と上昇する可能性も意識され、米連邦準備理事会(FRB)は利下げ判断に慎重な姿勢を維持するとの観測が強まった。米長期金利は4.49%と約1カ月ぶりの高水準をつける場面があり、株式の相対的な割高感につながった。
一方、エヌビディアは4%あまり上昇した。14日に中国向け人工知能(AI)半導体「H20」の出荷を再開する計画を表明し、好感した買いが入った。ダウ平均の構成銘柄ではないが、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やブロードコムなど他の半導体株も買われた。
傘下のグーグルによるAI関連の大規模なインフラ投資が明らかになったアルファベットなど、AI関連銘柄の一角も上昇した。関税による物価押し上げの影響など、今後の経済や金融政策を見極めたい雰囲気が強いなか、好材料が出たAI関連銘柄に資金が向かったとの見方もあった。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、アメリカン・エキスプレスやホーム・デポ、ユナイテッドヘルス・グループ、ゴールドマン・サックスなどが下げた。半面、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、アップルは上昇した。
ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比37.473ポイント(0.18%)高の2万0677.800(速報値)で終えた。連日で最高値を更新した。
S&P500種株価指数は反落し、前日比24.80ポイント(0.39%)安の6243.76で終えた。10日に付けた最高値(6280)を上回る場面もあったが、ハイテク関連など一部の銘柄を除くと買いは続かなかった。
【シカゴ日本株先物概況】
15日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前日比100円高の3万9615円で終えた。この日は日経平均株価が上昇し、ナスダック総合株価指数が最高値を更新したのもあって、シカゴ市場の日経平均先物には買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て) 39615 ( -45 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て) 39665 ( +5 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
15日の英FTSE100種総合株価指数は反落し、前日比59.74ポイント(0.66%)安の8938.32で終えた。前日の米国株相場の上昇が投資家心理を支え、同指数は上昇して始まった。取引時間中には初の9000台と最高値を上回る場面があったものの、買いの勢いは続かなかった。米物価統計をきっかけとした英米長期金利の上昇も嫌気された。
製薬の英アストラゼネカなどヘルスケア関連や、英豪リオティントといった資源に売りが優勢だった。住宅建設や不動産投資信託(REIT)が下落。小売りや日用品の関連銘柄にも売りが出た。他方、信用調査の英エクスペリアンや石油大手BP、空運が上げた。
FTSEの構成銘柄では、15日公表した2025年6月期の住宅完工件数が市場予想に届かなかった住宅大手バラット・レッドローが9.41%安と急落し、医療機器のコンバテックが5.64%安、産金大手フレスニロが4.67%安で続いた。
一方、信用リスク管理サービス会社エクスペリアンは4.28%高、広告大手WPPは1.40%高、投資信託会社ポーラー・キャピタル・テクノロジー・トラストは1.20%高と買われた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
15日のドイツ株価指数(DAX)は4日続落し、前日比100.35ポイント(0.41%)安の2万4060.29で終えた。前日の米国株高などを背景に前日比で高く始まったものの、米関税政策を巡る警戒感や米金利の先高観測が重荷となった。DAXは最高値圏にあるため、利益確定の売りも出やすかった。
個別では、コメルツ銀行が2.91%安、防衛大手ラインメタルが2.77%安、保険大手アリアンツが1.54%安と下げを主導。半面、化学品商社ブレンタークは2.80%高、自動車大手BMWは1.92%高、同業メルセデス・ベンツは1.49%高で取引を終えた。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は3日続落し、前日比0.53%安で終えた。