Market Data
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【日経平均】
36452円30銭(△406円92銭=1.13%)
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【TOPIX】
2679.44(△12.15=0.46%)
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【グロース250】
680.82(△3.97=0.59%)
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【プライム売買高】18億6514万株(▲4億1669万株)
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【売買代金】4兆6085億円(▲8282億円)
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【値上がり銘柄数】590(前日:923)
【値下がり銘柄数】988(前日:650)
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【新高値銘柄数】36(前日:64)
【新安値銘柄数】6(前日:1)
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【25日騰落レシオ】94.11(前日:100.18)
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■本日のポイント
1.日経平均は6連騰、3万6000円台半ばまで急浮上
2.NYダウは朝方大幅安も、その後プラス圏に切り返す
3.日銀決定会合は展望リポートで利上げ遠のくとの観測
4.半導体など指数寄与度の大きい銘柄が全体押し上げる
5.値下がり銘柄数が1000近くに達し、全体の6割占める
日経平均は日銀会合を消化して大幅高。6日続伸かつ、そのいずれも3桁の上昇と強い動きが続いた。あすは米4月雇用統計の発表前で、東京株式市場は来週月曜と火曜が休場となる。それでも、6日続伸する中で2000円超水準を切り上げているだけに、売り急ぎは抑制されるだろう。
日経平均は節目の3万7000円が次のターゲットになるとの声も聞かれ始めている。
トランプ政権による相互関税を警戒するなかで海外勢は年初から売り越していたため、
依然として売り長の需給状況であるだろう。
足もとの順調なリバウンドにより海外ファンドなどは買い戻しの動きを強めてくる可能性もありそうだ。
国内企業の決算発表が本格化しているほか、トランプ政権の関税政策を巡る2回目の協議の行方も確認したいと考える向きも多いが、押し目待ち狙いのスタンスで対応したいところであろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
39734.56 ボリンジャー:+1σ(26週)
39133.18 ボリンジャー:+3σ(25日)
38420.66 ボリンジャー:+1σ(13週)
38133.46 均衡表雲上限(日足)
38023.72 200日移動平均線
37926.22 26週移動平均線
37664.69 ボリンジャー:+2σ(25日)
37577.60 均衡表雲下限(日足)
37272.03 均衡表雲上限(週足)
37184.14 75日移動平均線
36791.45 均衡表雲下限(週足)
36681.62 13週移動平均線
36452.30 ★日経平均株価1日終値
36196.19 ボリンジャー:+1σ(25日)
36117.88 ボリンジャー:-1σ(26週)
35705.74 新値三本足陰転値
35658.53 6日移動平均線
35595.49 均衡表基準線(週足)
35327.00 均衡表転換線(日足)
34942.58 ボリンジャー:-1σ(13週)
34727.70 25日移動平均線
34506.72 均衡表転換線(週足)
34506.72 均衡表基準線(日足)
34309.54 ボリンジャー:-2σ(26週)
33259.20 ボリンジャー:-1σ(25日)
右肩上がりの5日移動平均線(本日35816.51円)や節目の36000円を下回ることなく推移し、ローソク足は陽線で終了。36544.15円まで上ヒゲを伸ばし、3月31日高値36440.18円から3月28日安値36864.93円で形成するマド埋めを開始した。25日線乖離率が4.97%と短期的な買われ過ぎが意識される5%割れにとどまる一方、ボリンジャーバンドでは終値が+1σを突破しており、+2σ方向へのシフトが期待できよう。
【大引け概況】
1日の日経平均株価は6日続伸し、終値は前日比406円92銭高の3万6452円30銭と、3月28日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。
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6日続伸は2024年1月5〜15日以来、約1年4カ月ぶり。
きょうは先物主導で日経平均が上値を大きく伸ばす格好となった。前日の米国株市場でNYダウが朝方に急落したものの、その後は立ち直り結局上昇して引けたことで、東京株式市場でもリスク選好の地合いが続いた。
日銀の金融政策決定会合では政策金利の現状維持を決めたが、公表された展望リポートでは25年度と26年度の経済成長率見通しを下方修正したことで、日銀の利上げは当面難しいとの見方が広がり、金利敏感株や半導体関連などを中心に買い戻しが顕著となった。
ただ、個別株をみると指数寄与度の大きい時価総額上位の銘柄への買いが目立っており、値上がり銘柄数は600に届かず、一方で値下がり銘柄数は1000近くに及んでいる。企業の決算発表は総じて好調とは言い切れない環境下で、きょうは値下がり銘柄数がプライム市場全体の6割強を占めた。
東京外国為替市場で円相場は1ドル=144円台まで下落した。円安を受け、株価指数先物への買いが強まった。
日銀が会合後に公表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では25年度と26年度の実質国内総生産(GDP)や生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)上昇率の見通しを前回1月時点から下方修正した。海外経済の先行き不透明感から日銀が利上げをするのは当面難しいとの見方が強まり、外国為替市場では円売り・ドル買いの流れが強まった。株式市場では三井不などの不動産株に買いが強まった一方、三菱UFJが後場に下げ幅を拡大するなど日銀の低金利政策の継続を見込んだ売買がみられた。
4月30日のNYダウ工業株30種平均が7日続伸したことも投資家心理の支えとなった。30日の取引終了後に米マイクロソフトと米メタプラットフォームズが発表した25年1〜3月期決算では、売上高と1株利益がともに市場予想を上回り、両社の株価が時間外取引で大きく上昇した。メタが設備投資額の見通しを上方修正したこともあり、日本では人工知能(AI)向け半導体の製造装置を手掛けるアドバンテストやディスコが物色された。
主要企業の25年3月期決算発表とあわせて大規模な自社株買い枠の新規設定が相次いでいる。4月30日に1000億円の自社株買いを発表したJR東海が年初来高値を更新した。1日午後に800億円の自社株買いを公表した住友商は後場一段高となった。市場では「企業の資本効率改善への意欲は強い。これから決算発表する企業も相次いで自社株買いを発表するとの期待が高い」との声があった。
日経平均は節目の3万7000円が次のターゲットになるとの声も聞かれ始めている。トランプ政権による相互関税を警戒するなかで海外勢は年初から売り越していたため、依然として売り長の需給状況であるだろう。足もとの順調なリバウンドにより海外ファンドなどは買い戻しの動きを強めてくる可能性もありそうだ。国内企業の決算発表が本格化しているほか、トランプ政権の関税政策を巡る2回目の協議の行方も確認したいと考える向きも多いが、押し目待ち狙いのスタンスで対応したいところであろう。
東証株価指数(TOPIX)は7日続伸した。終値は12.15ポイント(0.46%)高の2679.44だった。JPXプライム150指数も7日続伸し、11.09ポイント(0.94%)高の1185.65で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆6085億円、売買高は18億6514万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は988。値下がりは590、横ばいは57だった。
業種別株価指数(33業種)は、ガラス・土石製品、精密機器、陸運業などが上昇。パルプ・紙、海運業、銀行業などが下落した。
個別銘柄では、前日ストップ高となった住友ファーマが引き続き大幅高となったほか、大幅な自社株買いと4期連続の増配が材料視されたJR東海も上昇。また、売買代金トップのディスコが大きく上値を追い、アドバンテスト、ソシオネクスト、ルネサスエレクトロニクスなど半導体株の一角も買われた。このほか、豊田通商、大塚HD、日本電気硝子、フジクラ、キーエンス三井不動産なども買われた。
任天堂がしっかり、ソフトバンクグループ、日立製作所なども頑強。リクルートホールディングスが買われ、キーエンスも上昇した。小松ウオール工業がストップ高、シンプレクス・ホールディングスも急騰した。ストライク、BIPROGY、北海道電力なども値幅制限いっぱいに買われた。
一方、今期純利益は前期比24%減の1770億円になる見通しと発表した村田製作所が急落し5年1カ月ぶりの安値をつけた。また、商船三井は本日も売り優勢。今期業績見通しが市場予想を下回ったZOZOも売られた。このほか、アルプスアルパイン、良品計画、ソニーグループ、大成建設、トクヤマ、東宝、関西電力、東京電力HDなどが売られた。後場は、利上げ先送り観測が強まったことから、りそなHD、コンコルディアFG、千葉銀行など銀行株の下げが目立った。
ソニーグループが利食われた。サンリオも下げ止まらない。三井物産も売りに押された。サンウェルズ、大塚商会が大幅安、楽天銀行の下落も目を引く。
東証スタンダード市場は日銀の金融政策決定会合を受けて利上げ観測が後退し、円安が進行したこと買われたが、利益確定売りが優勢で、指数は安く推移する場面が目立った。
スタンダードTOP20は反落。出来高3億7943万株。
値上がり銘柄数540、値下がり銘柄数850と、値下がりが優勢だった。
個別ではオーナンバが一時ストップ高と値を飛ばした。TANAKEN、アズパートナーズ、B−R サーティワンアイスクリーム、林兼産業、北海道コカ・コーラボトリングなど43銘柄は年初来高値を更新。ウィルソン・ラーニング ワールドワイド、ベクターホールディングス、アトラグループ、サノヤスホールディングス、ぷらっとホームは値上がり率上位に買われた。
一方、アズジェントがストップ安。ベルグアース、大阪製鐵、ぷらっとホーム、トーシンホールディングスは年初来安値を更新。パレモ・ホールディングス、加地テック、永大産業、クシム、桂川電機が売られた。
東証グロース市場は、小幅高で終了。個人中心の相場で個別材料に反応した売り買いが交錯し、指数は前日比横ばい圏で推移した。
日銀の金融政策会合で物価見通しが引き下げられ、為替が円安に振れたためプライム市場では先物の上昇に引っ張られる形で、大型株中心に買いが入ったが、グロース市場の反応は鈍かった。
グロース市場でも前日まで値上がりしていた銘柄が多かったため、この日は戻り待ちの売りが出て、値下がりの比率が高くなったが、主力銘柄の一角が急伸して指数を支えた。全体としては個人投資家による売り買い交錯状態で、「循環物色の日だった」という。
東証グロース市場250指数は4日続伸した。終値は前日比3.97ポイント(0.59%)高の680.82だった。グロースCoreはともに続伸。
グロース市場ではアイスペースやハートシードが上昇した。一方、ココナラやDGは下落した。
値上がり銘柄数220、値下がり銘柄数347と、値下がりが優勢だった。
個別では、アイズ、ベビーカレンダー、いつもがストップ高。カウリス、アクリートは一時ストップ高と値を飛ばした。アズーム、CRI・ミドルウェア、シイエヌエス、coly、セーフィーなど20銘柄は年初来高値を更新。サンバイオ、スマサポ、Rebase、アストロスケールホールディングス、ロゴスホールディングスが買われた。
一方、ファンデリーがストップ安。オルツ、シーユーシーは年初来安値を更新。Def consulting、ジャパン・ティッシュエンジニアリング、monoAI technology、ココペリ、アーキテクツ・スタジオ・ジャパンが売られた。
1日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比196円32銭高の3万6241円70銭だった。
朝方から買い優勢の展開となった。30日のNYダウ平均は前日比141ドル高の4万0669ドルと、1カ月ぶりの高値で終えた。朝安から大きく切り返し7日続伸して引けたことで、投資家のセンチメントが強気に傾いている。好決算を発表した米マイクロソフト<MSFT>とメタ・プラットフォームズ<META>が時間外で大きく買われたことも追い風となった。ただ、日経平均は上値も重くわずかにマイナス圏に沈む場面もあった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、上値では利益確定の売り圧力も拭えない。日経平均は前引け間際に水準を切り上げ、結局200円近い上昇で前場の取引を終えている。個別株でみると中小型株に下げる銘柄が目立ち、プライム市場の6割の銘柄が下落している。
マイクロソフトとメタ・プラットフォームズが発表した25年1〜3月期決算では売上高と1株利益がともに市場予想を上回り、両社の株価が時間外取引で大きく上昇。メタ・プラットフォームズの設備投資計画の上振れを背景にエヌビディア株も時間外で上昇しており、日本時間今夜の米国株が上昇するとの期待も日本株を押し上げた。
日経平均は下げに転じる場面もあった。30日に発表した26年3月期(今期)の業績見通しが市場予想を大幅に下回った村田製は急落し、株価は一時5年ぶりの安値を付けた。今期の増益見通しを発表した東エレクは朝高後、売りが膨らみ下落した。
ゴールデンウィークの谷間にしては商いが盛り上がっているが、本日、明日の決算発表予定銘柄が少ないことや、15時30分に植田和男日本銀行総裁の記者会見を控えていることなどから積極的な売買は、後場、手控えられそうだ。前場弱かった村田製作所や東京エレクトロンが下げ幅を縮小する展開となれば、日経平均も前場の高値を上回る可能性はあるが、足元の6日続伸を考慮すると上げ一服も仕方ない。後場の日経平均は36200円水準での小動きを想定する。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは6.17ポイント(0.23%)高の2673.46だった。JPXプライム150指数も続伸し、4.41ポイント(0.38%)高の1178.97で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆2028億円、売買高は8億6792万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は590、値下がりは974、横ばいは69だった。
業種別では、陸運、ガラス・土石、非鉄金属、医薬品、サービスなどが買われた一方、海運、パルプ・紙、繊維、保険、鉄鋼などが売られた。
個別では、前日ストップ高となった住友ファーマが引き続き大幅高となったほか、1000億円の自社株買いと4期連続の増配が材料視されたJR東海も上昇。売買代金トップのディスコが高く、アドバンテスト、ソシオネクスト、ルネサスエレクトロニクスなど半導体株の一角も買われた。このほか、大塚HD、日本電気硝子、フジクラ、キーエンスなども買われた。日立製作所が頑強な値動き、リクルートホールディングスも買われた。シンプレクス・ホールディングスが値上がり率トップに買われた。
一方、今期純利益は前期比24%減の1770億円になる見通しと発表した村田製作所が急落し5年1カ月ぶりの安値をつけた。また、商船三井は本日も売り優勢。今期業績見通しが市場予想を下回ったZOZOも売られた。サンリオも軟調。大塚商会が大幅安、このほか、アルプスアルパイン、良品計画、ソニーグループ、大成建設、トクヤマ、東宝、関西電力、東京電力HDなどが売られた。
東証スタンダード市場は米IT大手や国内企業の好決算を反映し買われた。買い一巡後は日銀金融政策決定会合の発表などを控え様子見から利益確定売りが出ている。
スタンダードTOP20は反落。出来高2億2349万株。
値上がり銘柄数512、値下がり銘柄数800と、値下がりが優勢だった。
個別ではTANAKEN、B−R サーティワンアイスクリーム、林兼産業、北海道コカ・コーラボトリング、パレモ・ホールディングスなど27銘柄が年初来高値を更新。サノヤスホールディングス、TAC、遠藤照明、ヨシコン、中北製作所が買われた。
一方、アズジェントがストップ安。ベルグアース、ぷらっとホーム、トーシンホールディングスは年初来安値を更新。加地テック、THE WHY HOW DO COMPANY、ザッパラス、木村工機、ヤスハラケミカルが売られた。
東証グロース市場は前日まで3日続伸していたことから主力株に利益確定売りが出やすかった。一方、アイスペースやテラドローンなど宇宙やドローン関連の上昇が目立った。市場では「米関税や為替の影響が比較的小さい新興の宇宙関連などは、防衛費増額に関連したテーマ株ということもあり、買いが入りやすかった」との声が聞かれた。
東証グロース市場250指数は反落した。前引けは前日比1.72ポイント(0.25%)安の675.13だった。グロースCoreはともに小幅安
グロース市場ではオルツやカバーが下落した。一方、サンバイオやハートシードは上昇した。値上がり銘柄数200、値下がり銘柄数355と、値下がりが優勢だった。
個別では、カウリスが一時ストップ高と値を飛ばした。アズーム、CRI・ミドルウェア、シイエヌエス、coly、セーフィーなど16銘柄は年初来高値を更新。いつも、売れるネット広告社グループ、サンバイオ、アイズ、Rebaseが買われた。
一方、オルツが年初来安値を更新。Def consulting、ジャパン・ティッシュエンジニアリング、ココペリ、Jストリーム、アーキテクツ・スタジオ・ジャパンが売られた。
【寄り付き概況】
1日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比151円66銭高の3万6197円04銭。
世界的なリスクオンの動きが維持されるなか主力株をはじめ広範囲に買いが先行している。
前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、ドイツ、フランス、英国など主要国の株価は引き続き強さを発揮し、英国の主要株価指数であるFTSE100は13連騰を記録した。
米国株市場では朝方発表の1~3月期米実質GDPが3年ぶりのマイナス成長となったことで、米経済失速懸念から取引前半は大きく売りが先行したものの、その後は立ち直る展開でNYダウは7日続伸となった。
東京株式市場でもこの流れを引き継ぐ形だが、きょうは日銀金融政策決定会合の結果発表や展望リポート、植田日銀総裁の記者会見などが予定され、買い一巡後は様子見ムードが強まる可能性があるだろう。
5月1日の東京株式市場は、もみ合いとなりそう。
日経平均株価の予想レンジ:3万5800円-3万6300円を想定。(4月30日終値3万6045円38銭)
米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が上昇し、ナスダックが下落した。ダウ平均は141ドル高の40669ドルで取引を終えた。
現地4月30日の米国株式市場では、ナスダック総合指数が反落して取引を終えた一方、NYダウは荒い値動きとなったものの7日続伸した。NYダウの強い動きが支えとなり、朝方は買い優勢スタートが見込まれる。
ただ、日銀の政策決定会合やその後の植田和男総裁の記者会見を控え、様子見が強まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円前後(4月30日は142円79-82銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=162円前後(同162円45-49銭)とやや円高に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比135円高の3万6165円だった。
【好材料銘柄】
■ロードスターキャピタル <3482>
1-3月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地。
■TAC <4319>
前期経常を3.3倍上方修正。
■シンプレクス・ホールディングス <4373>
今期最終は11%増で8期連続最高益、15円増配へ。
■日本電気硝子 <5214>
上期経常を一転7%増益に上方修正、通期も増額。
■遠藤照明 <6932>
今期経常は3%増益、前期配当を10円増額・今期は34円増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の0.5%にあたる7万5000株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月1日から10月31日まで。
■サノヤスホールディングス <7022>
前期経常を一転68%増益に上方修正。ワイヤーハーネス加工機大手である小寺電子製作所の全株式を取得し子会社化する。取得価額は30億円。
■売れるネット広告社グループ <9235>
Google、Yahoo、Facebook、Instagram、X、TikTokといった主要プラットフォームに対応した運用型広告サービスを提供開始。
■三菱倉庫 <9301>
今期経常は31%増益、実質増配へ。また、発行済み株式数(自社株を除く)の9.2%にあたる3300万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施。取得株は26年3月31日付ですべて消却する。
【主な経済指標・スケジュール】
1(木)
【国内】
《決算発表》
植田日銀総裁会見
日銀、経済・物価情勢の展望を公表
《決算発表》
三井物、HOYA、住友商、MonotaRO、協和キリン、双日、ヤマトHD、エプソン、コカコーラBJH、日ガス、アイカ工、JVCKW、DTS、きらぼし、GMOFHD、dely、ITM、日華化学、アサックス、旭情報、ブロメディア
【海外】
3月米ISM製造業景況指数(23:00)
中国休場(労働節、~5/5)
《米決算発表》
アマゾン・ドット・コム、アップル、マクドナルド、マスターカード、イーライリリー、モデルナ、エスティローダー、エアビーアンドビー
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
04月30日 NY株/欧州株概況
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【市況】141ドル高、利下げ観測で引け間際に上昇 |
・・・続き
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4月30日のNYダウ工業株30種平均は7日続伸した。前日比141ドル74セント高の4万0669ドル36セントと、2日以来の高値で終えた。7日続伸は昨年5月以来となる。同日発表の米物価指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)が早期に利下げを決めるとの観測が相場を支えた。月末の買いも入って、引けにかけて上げ幅を広げた。
米商務省が朝方発表した1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比0.3%縮小。3年ぶりのマイナス成長を記録した。個人消費が減速する中、市場では「景気後退入りの可能性が高まった」(日系証券)との懸念から、金融など幅広い銘柄の売りが膨らんだ。
一方、トランプ米大統領が打ち出す高関税政策の影響回避に向けた輸入急伸がマイナス成長の主な要因で、「景気後退のスタートではない」(米金融大手)との見方も徐々に広がった。ダウと、投資家が重視するS&P500種株価指数は引けにかけてプラス圏に切り返した。
朝発表の4月の全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が前月比6万2000人増と、市場予想(12万人増)を下回った。労働市場の減速感が意識されたことも重荷となった。ダウ平均は午前に一時780ドルあまり下げた。
ただ、引けにかけては次第に買いが優勢となった。市場ではGDP統計に対して「みかけほど悪い内容ではなかった」との受け止めがあった。設備投資は前期比年率で7.8%増、消費は同1.8%増と、「景気循環は健全なままだということを示した」との指摘もあった。
同日発表の3月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前月比で横ばいと、市場予想に一致。2月の0.4%上昇から伸びが減速した。食品とエネルギーを除くコア指数は市場予想(0.1%上昇)に反して横ばいとなった。
PCE物価指数はFRBがインフレ指標として重視する。市場では「インフレの進展を示さず、労働市場が大幅に軟化すれば5月会合での利下げもありうる」との見方があった。米債券市場で長期金利が低下したことに加え、4月の最終取引日とあって資産の再配分に伴う株買いも追い風となった。
個別では、ベライゾン・コミュニケーションズやマクドナルド、シャーウィン・ウィリアムズが上げた。朝に1〜3月期決算を発表したキャタピラーも高かった。半面、ナイキやアマゾン・ドット・コムといった消費関連株に売りが出た。シェブロンやハネウェル・インターナショナルも下げた。
ナスダック総合株価指数は反落した。前日比14.976ポイント安の1万7446.342(速報値)で終えた。前日夕に1〜3月期決算を発表したスターバックスが5.6%安、サーバーなど電子機器製造のスーパー・マイクロ・コンピューターが11.5%安となった。テスラも3.3%下げた。
【シカゴ日本株先物概況】
4月30日のシカゴ日経平均先物は上昇した。6月物は前日比80円高の3万6165円で終えた。
この日は日経平均株価とNYダウ工業株30種平均がともに上昇し、シカゴ市場の日経平均先物にも買いがやや優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
36165 ( +135 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
36235 ( +205 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
4月30日の英FTSE100種総合株価指数は13日続伸し、前日比31.39ポイント(0.37%)高の8494.85と4月2日以来、約1カ月ぶりの高値で終えた。主要企業の業績発表を受けた売買が交錯するなか、買いがやや優勢となった。
30日発表の米経済指標を受け、貿易摩擦が米経済に悪影響を及ぼす可能性が改めて意識されると、FTSE100種指数は下げに転じる場面があった。その後、米市場で主要な株価指数が下げ幅を縮小すると、FTSE100種指数も再びプラス圏に浮上した。
FTSEの構成銘柄では、業績見通しを維持した医療機器大手スミス・アンド・ネヒューが5.82%高と上昇率トップ。飲料大手コカ・コーラ・ヘレニック・ボトリング・カンパニーが3.89%高、30日発表した2025年1〜3月期決算で収益が市場予想を上回った製薬大手GSKが3.60%高と続いた。一方、30日発表した25年1〜3月期の銅などの生産量が前年同期を下回った資源大手グレンコアが7.39%安、鉱業大手アングロ・アメリカンが4.63%安と落ち込んだ。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
4月30日のドイツ株価指数(DAX)は7日続伸し、前日比71.15ポイント(0.31%)高の2万2496.98で終えた。終値として4月1日以来、約1カ月ぶりの高値を更新した。業績への期待から一部銘柄に買いが入り、指数を支えた。
30日発表された米経済指標をきっかけに米経済への懸念が強まり、DAXは下げに転じる場面があった。その後、米市場で主要な株価指数が下げ渋ったのを支えにDAXも再び水準を切り上げた。
個別では、ドイツ取引所(3.73%高)や防衛大手ラインメタル(3.13%高)、不動産大手ボノビア(2.81%高)が買われた半面、通販大手ザランド(5.22%安)やスポーツ用品大手アディダス(4.13%安)が売られた。
■フランス・パリ株価指数
フランスの株価指数CAC40は反発し、前日比0.50%高で終えた。