【寄り付き概況】
25日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比29円25銭高の3万8833円90銭。
前日の欧州株市場では今月末の国民議会選に注目が集まるフランスをはじめ主要国の株価が総じて高く、市場のセンチメントが改善。また、米国株市場ではNYダウが5連騰で約1カ月ぶりの高値をつけるなど上値指向を強めた。
ただ、半導体や人工知能(AI)関連などを中心とするハイテク株は売られる銘柄が多く、ナスダック総合株価指数は1%を超える下げで3日続落と明暗を分けている。特にエヌビディア<NVDA>が急落したことで、東京株式市場でも半導体セクターには逆風材料として意識されやすいだろう。
一方、外国為替市場では1ドル=159円台後半の推移と円安水準でもみ合っており、相場の下支え材料となる可能性がある。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、三菱地所や三井不、IHIが上昇している。一方、太陽誘電や村田製、アルプスアルが下落している。
25日の東京株式市場は、軟調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、3万8500円-3万8900円を想定。(24日終値3万8804円65銭)
米国株はまちまち。ダウ平均が上昇し、S&P500とナスダックが下落した。ダウ平均は260ドル高の39411ドルで取引を終えた。
きのう24日の日経平均株価は反発したものの、株価指数先物が主導する格好で下げ転換するなど、荒い値動きとなる場面がみられた。不安定な値動きが警戒されるなか、現地24日のSOX(フィラデルフィア半導体株)指数は3日続落したことから、半導体関連株には重しとなりそう。
物色に濃淡がつくことで方向感は出づらく、場中は現状近辺での一進一退が続くと予想する。
為替相場は、ドル・円が1ドル=159円台の半ば(24日は159円68-70銭)、ユーロ・円が1ユーロ=171円台の前半(同171円06-10銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、24日の大阪取引所清算値比30円安の3万8710円だった。
【好材料銘柄】
■ソフトフロントホールディングス <2321>
非開示だった今期経常は黒字浮上で21期ぶり最高益更新へ。
■ミヨシ油脂 <4404>
今期経常を一転8%増益に上方修正。
【主な経済指標・スケジュール】
25(火)
【国内】
5月企業サービス価格指数(8:50)
20年国債入札
《決算発表》
スギHD
【海外】
米4月FHFA住宅価格指数(22:00)
米4月ケース・シラー米住宅価格指数(22:00)
米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)(23:00)
米2年国債入札
《米決算発表》
フェデックス
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
24日のNYダウ工業株30種平均は5日続伸した。前週末比260ドル88セント(0.66%)高の3万9411ドル21セントと、24日のNYダウ工業株30種平均は5日続伸した。前週末比260ドル88セント(0.66%)高の3万9411ドル21セントと、約1カ月ぶりの高値で終えた。相対的に出遅れ感のあった銘柄などに買いが入り、ダウ平均を押し上げた。ダウ平均の構成銘柄ではないがエヌビディアなど半導体株やハイテク株の一角は売られた。
この日は米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言はあったものの、極めて重要な米主要経済指標の発表はなく、手掛かりが限られた。ダウ平均は前週の上昇基調を引き継ぎ、取引序盤から買いが先行。幅広い業界の銘柄に買いが入り、上げ幅は一時、400ドルを超えた。
一方、生成AI(人工知能)ブームをけん引し、時価総額で先週一時、世界首位に立った米半導体大手エヌビディアがこの日も6%あまり下落。前週初めにかけて大きく上昇していたブロードコムやクアルコムなど、半導体関連が全般に売られた。人工知能(AI)関連で業績期待の高い銘柄に投資資金が集中しており、短期的に買われすぎとの見方から利益確定売りが出やすかった。ダウ平均ではセールスフォースやアマゾン・ドット・コム、インテルが下げた。
ハイテク株が総じて売られたものの、ダウは堅調な値動きを維持した。続落したエヌビディアの株価に関しては「短期的な調整ではないか」との指摘が聞かれた。
ダウ平均ではアムジェンやシェブロン、ゴールドマン・サックスなどが上昇した。アナリストが投資判断を「買い」で銘柄調査を始めたIBMも高かった。アップルは小幅高で終えた。
ナスダック総合株価指数は3日続落した。前週末比192.544ポイント(1.08%)安の1万7496.817で終えた。ネットフリックスが下げた。
約1カ月ぶりの高値で終えた。相対的に出遅れ感のあった銘柄などに買いが入り、ダウ平均を押し上げた。ダウ平均の構成銘柄ではないがエヌビディアなど半導体株やハイテク株の一角は売られた。
この日は米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言はあったものの、極めて重要な米主要経済指標の発表はなく、手掛かりが限られた。ダウ平均は前週の上昇基調を引き継ぎ、取引序盤から買いが先行。幅広い業界の銘柄に買いが入り、上げ幅は一時、400ドルを超えた。
一方、生成AI(人工知能)ブームをけん引し、時価総額で先週一時、世界首位に立った米半導体大手エヌビディアがこの日も6%あまり下落。前週初めにかけて大きく上昇していたブロードコムやクアルコムなど、半導体関連が全般に売られた。人工知能(AI)関連で業績期待の高い銘柄に投資資金が集中しており、短期的に買われすぎとの見方から利益確定売りが出やすかった。ダウ平均ではセールスフォースやアマゾン・ドット・コム、インテルが下げた。
ハイテク株が総じて売られたものの、ダウは堅調な値動きを維持した。続落したエヌビディアの株価に関しては「短期的な調整ではないか」との指摘が聞かれた。
ダウ平均ではアムジェンやシェブロン、ゴールドマン・サックスなどが上昇した。アナリストが投資判断を「買い」で銘柄調査を始めたIBMも高かった。アップルは小幅高で終えた。
ナスダック総合株価指数は3日続落した。前週末比192.544ポイント(1.08%)安の1万7496.817で終えた。ネットフリックスが下げた。
【シカゴ日本株先物概況】
お
24日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前週末比235円高の3万8710円で終えた。この日は日経平均株価が上昇したほか、
ハイテク株が売られる一方で金融やエネルギー株などに買いが入り、米ダウ工業株30種平均も約1カ月ぶりの高値水準で終え、シカゴ市場の日経平均先物には買いが優勢となった。
シカゴ日経225先物 (円建て)
38710 ( -30 )
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
38755 ( +15 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 8281.55(+43.83)
24日のFTSE100種総合株価指数は反発した。前週末に比べ43.83ポイント(0.53%)高の8281.55で終えた。欧州政治に対する過度な懸念が後退し、ユーロ圏の主要株式相場が上昇するなか、英国株にも買いが及んだ。金融株の上昇が目立った。
FTSEの構成銘柄では、20億ドル相当の自社株買いを発表した保険大手プルデンシャルが7.32%高と相場をけん引。小売り大手フレイザーズ・グループは3.85%高、高級衣料のバーバリーも3.35%高と買われた。一方、住宅大手バークリー・グループは2.07%安、会計ソフト大手セージは1.34%安、送電大手ナショナル・グリッドは1.11%安。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 18325.58(+162.06)
24日のドイツ株価指数(DAX)は反発し、前週末比162.06ポイント(0.89%)高の1万8325.58で終えた。欧州政治に対する過度な懸念が後退し、ユーロ圏の主要な株式相場が強含んだ。エネルギーや素材関連株に買いが入り、ドイツ株相場を押し上げた。
個別では、素材化学大手コベストロが5.66%高と上昇率トップだったほか、自動車大手BMWは2.93%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーも2.90%高と上げた。ほぼ全面高の展開で、下げたのは通販大手ザランド(3.82%安)、業務用ソフトウエア大手SAP(0.83%安)、エネルギー大手イーオン(0.02%安)の3銘柄のみだった。
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7706.89(+78.32)
フランスの主要な株価指数であるCAC40は前週末比78.32ポイント(1.02%)高の7706.89で終えた。銀行株を中心に買いが集まり、相場全体を押し上げた。